第77回 放送と青少年に関する委員会

第77回 – 2007年3月

日本テレビ『火曜ドラマゴールド・甦った闇の死置人』に関する回答を基に審議

中学生モニターについて …など

日本テレビ『火曜ドラマゴールド・甦った闇の死置人』に関する回答を基に審議

『火曜ドラマゴールド・甦った闇の死置人』については、前回委員会で審議し、日本テレビに対し下記の文書で回答を求め、今委員会では同社からの回答を基に審議した。

〔日本テレビへの回答のお願い〕

平成19年3月2日

  • 当該番組の企画意図はどのようなものか?
  • 準備期間はどれくらいあったのか。また、脚本・演出等のスタッフ構成はどのようになっていたのか?
  • 制作前、また放送後に貴局内で議論はあったのか?

〔日本テレビからの回答〕

平成19年3月15日

放送倫理・番組向上機構[BPO]
放送と青少年に関する委員会 委員長
本田  和子 様

日本テレビ放送網株式会社
コンプライアンス推進室長

3月2日付け「視聴者からの意見に対する回答のお願い」に対して以下の通り回答申し上げます。
いつの世にも「悪意」持ちながらも、法律の枠から逃れている存在があります。
その被害者は市井の人であり、涙しながら生きる立場の人々に偏ります。
そこで本ドラマは「悪を行使するものはいつか裁きを受ける」とのメッセージを伝えることを意図し立案されました。
同時に、ジャンルをこえた企画立案・制作への挑戦、それを促す社としての試みでもありました。
企画立案から制作に至る期間やスタッフの構成などは、通常のドラマ制作と特段変わりはありません。
制作するに当たっては、当時「いじめ・自殺」が相次いだこともあり、放送前に社内の関係各所と相談を行いました。
しかしながら、放送後視聴者の皆様からいただいたご意見の中には厳しいものもあり、制作者の意図が視聴者の皆様に十分伝えきれなかったとするならば遺憾なことであります。
スタッフ一同今後も視聴者の皆様のご意見を活かしながらより良い番組作りにまい進する所存です。
以上

各委員の意見は次のとおり。

【企画等について】

  • 領域横断的な挑戦として、ドラマの枠を解体していくことも必要だし意味があるが、視聴者から安易な作り方と見られたということは、挑戦は失敗だったのではないか。
  • ジャンルを越えたために、かえってドラマとして違和感があったのではないか。ただ挑戦は否定すべきでなく、あまり厳しく批判してこういった試みを潰すことはしたくない。

【制作期間、脚本・演出等について】

  • 通常の予算と時間をかけてあの内容だとしたら、ますます問題は深刻ではないか。企画、シナリオ、演出のレベルも低いと感じた。これからのテレビ文化が心配だ。
  • 放送局に入社しても、ドラマ作りの経験が浅いまま制作に携わることがあるため、安易な漫画からのドラマ化や質の低さに繋がっていくのではないか。

【人材育成について】

  • 最近の放送局では、オールラウンドの社員を育成する傾向が強く、番組に対する意欲や情熱を持った”制作の職人”のタイプが少なくなっているのではないか。経営者は質の高い番組を作れるような人材育成の仕組みを考えてほしい。
  • 現在は、番組を外部の制作会社が作ることが多いので、放送局の社員だけでなく、その周囲の制作集団を含め人材の育成が必要だ。
  • 優秀な人材を育て、良い番組を作ろうとしても、視聴率が優先されている現実が変わらないと、番組の質の向上は望み薄ではないか。

以上の審議の結果、個別の番組の評価より、テレビ界全体の制作体制が問題ではないか、ということになった。

次に、視聴者意見の審議では、バラエティー番組で女性芸人の顔が変形するほどシリコンゴムで巻いていたことについて、「いじめを助長する」といった視聴者意見が寄せられ、委員からも「番組を見ていたが、子どもがまねをしたら事故になりかねないと感じた」「どの程度に危険なものか番組を視聴したい」といった発言があったため、当該局にVTR提供の依頼し、次回委員会で審議をすることとなった。

また、日本テレビの回答と視聴者意見の両方の審議を受け、委員から「番組の質とかテレビの品性についての考え方を番組制作者と共有するのが難しくなっている現状の中で、青少年委員会が視聴者の意見を基に審議するだけでなく、委員会として何ができるのかを考えるべきだ」という問題提起があり、意見交換を行った。

各委員の意見は、次のとおり。

  • 視聴者意見を基に、子どもに対して危険だからというメッセージを出すことはできるが、テレビ文化の底上げが必要だということを発信するのも青少年委員会の役割ではないか。
  • 現在は、”問題がある”と視聴者から指摘されても、委員会と局の代表だけで話し合い、直接制作者には伝わっていないのではないか。視聴者意見に対しも、制作者自身で説明できるような場を設けることができるといい。
  • 少数でもテレビを見て不快だったとか、傷ついたといった意見を尊重し、委員会で取り上げることがBPOの役割ではないか。
  • 視聴者から同じ様な意見が繰り返し寄せられるということを放送局に伝え、番組のどこに問題があるのかを認識してもらうことも委員会としての役目だ。

以上の意見交換の結果、青少年委員会のあり方については、今後も議論していくこととなった。

中学生モニターについて

3月は23人から、36件報告(一人で複数件の報告有)が寄せられた。分野別では、最終回を迎えた番組が多いためかドラマが19件と圧倒的だった。そしてバラエティーは9件、情報番組が4件、ニュース全般について2件、その他も2件だった。

局別ではTBSが12件、フジテレビが8件、日本テレビ5件、テレビ朝日3件、NHK2件、テレビ東京が1件だった。

  • ドラマでは『花より男子2』に7件も意見が寄せられた。「ヒロインはヒーローのことを思い続け、相手を信じていくところは、とても前向きで”私も頑張らないと”という気持ちになれました」、「ドラマがマンガの内容を微妙にアレンジしてあったのも、すごく楽しかったと思いました」、「この番組が終わってしまい本当に寂しいです。どんどん続いていくと面白いと思いますし、また特別番組とか、どんな形でもいいので続きが見たいです」など、いずれも好評だった。
    ドラマで2件意見があったのは3番組で、『華麗なる一族』は「自宅で無料で映画を見ることができたという満足感があった。僕がこの番組を採点すると100点だと思う」、『ヒミツの花園』も「今までにないような番組だと思います。兄弟1人ひとりの性格の違いを分かりやすく、現実的というか、身近な感じで描写していて良い」などと好評だった。また『ハケンの品格』には「今までで一番自分が引き込まれたドラマでした」という意見と、「他人が傷つくような事を少し言っているところを何度か見ました。今は言葉の暴力”いじめ”などがあるので、あまり良くないとも思いました」という批判意見があった。
    火曜ドラマゴールド『私の頭のなかの消しゴム』には、「悲しかった。若くてもかかってしまう、恐ろしい病気があることがわかった。そういう人がいると気付かせてくれるドラマがもっと増えるといいです」という意見が、また『風林火山』には「原作を読んだが、あまりにも違いすぎると思う。制作者には、話の中の人々の性格をきちんととらえて、その上で無理なカムフラージュなんてしないで、面白い大河ドラマをこれからも作って欲しい」という注文が寄せられた。
  • バラエティーはすべて1件ずつで、今月は好評意見が多かった。『TVチャンピオン』には「生活に役立つ情報なども多く、学ぶ事もできる上に私達の身近なことを良く取り上げているので世代を問わず楽しめる」、『芸能人格付けバトル』には、「今まで見たことがないようなクイズ形式で新鮮な感じがしました」などだった。
    ただ『リンカーン』には「ある特定の世代しか対象になっていない。企画は面白いと思うのですがもっと幅広い年代に対して、ということがあればもっと良いのではないかと思います」という注文が、『伊東家の食卓』には「小さい時からずっとやっていた番組だったので、終わるなんて思っていませんでした。なにかこういう役にたつ番組はみんなやらせっぽく感じてしまします。『あるある』のせいでこの番組が終わったのではないかと思ってしまいました」という感想が寄せられた。
  • 情報系番組では『日本の、これから いじめ、どうすればなくせますか』に、「中学生の発言が向くテーマに差しかかってからはその発言を多くできるよう優先するなどして欲しい。FAX以外にもケータイのメールなどで意見を言えるようになれば、若い世代の人でも参加できるようになるはずです」、『最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学』にも、「なんか報道がオーバーな気がします。もっと、安心して見られる番組にして欲しいです」という注文が寄せられた。
    また『泣いた! 笑った! 反省ザル太郎・次郎20年の奮闘記』には「スペシャルドラマの前にそれを楽しめるように情報番組を組む。このやり方は、決して悪くありません」という感想があった。
  • このほか、タミフル報道について「どうしておかしくなるのか、”大人が近くで見ている”という対策だけしか本当にないのか」伝えて欲しい、また「東京都知事選」に関連して「一人の候補を取り上げるなら同等に他の立候補者を取り上げるべきだ。また選挙は何故大切なのか、投票する権利がどれだけうらやましく・すばらしく・大切なものかを、CMなどでどの世代にも分かりやすく伝えて欲しい」という注文があった。

モニター報告に関して、各委員の発言は次のとおり。

  • 『日本の、これから』の意見は、当事者である中学生の立場からの不満が伝えられている。制作者も受け止めてほしい。
  • タミフルの報道への意見はもっともで、タミフルの危険性について視聴者の疑問に答えていないと思う。
  • 『風林火山』への批判は、良く調べて書いている。「墨攻」の内容をストーリーに加えているのではないかという指摘は興味深い。
  • 「10時過ぎの放送のほうが塾から帰って見られる」という意見や、『花より男子2』についての「リアルではないけど嘘っぽくないから面白い」という考えは、今の中学生の生活や感受性がわかる。
  • 中学生の意見は、内容をきちんとふまえた番組批評になっている。また最初の頃に比べると番組を見る目が肥えてきており、モニター報告としても進歩していると思う。

4月から中学生モニターは、全国から公募した30人の新メンバーに交代する。

調査・研究活動について

橋元委員から「小中学生はテレビをどう見ているか?―36人インタビュー調査」について、次のとおり調査企画チーム(第12回会合)の報告があった。

  • 36人のインタビューを終了し、今年夏の発表に向け、調査企画チームで報告書のまとめ方について検討している。
  • 従来の報告書とは違うまとめ方を検討しており、内容については専門家だけでなく、番組制作者がインパクトを受けるようなものを目指している。
  • 前回行った「青少年へのテレビメディアの影響調査」を再分析して盛り込むことも考えている。

委員からは「今回の調査で、視聴率がいいからといって、本当に集中して見られているかわからないということが浮かび出せればと期待している」「番組内容を評価するものが作れないか」「委員会が核となって評価機構を立ち上げ、番組の評価だけではなく、評価を通じて番組がはらむ問題性を制作者に伝えていくことができればいい」「委員会の調査・研究として番組評価の調査を考えてはどうか」といった意見が述べられた。

『NHK紅白歌合戦』については、前回委員会で審議し、NHKに対し下記の回答を文書で求め、NHKから2月9日付の回答を受け取った。今委員会では同回答を基に、NHK制作局長の日向英実氏を交え、意見交換をした。

2007年3月に視聴者から寄せられた意見

2007年3月に視聴者から寄せられた意見

データ捏造に端を発した問題に関して、放送界・放送局(制作会社)の責任や処分を求める意見と、他の放送局の捏造報道や報道のあり方など、放送姿勢に言及した批評が多く寄せられた。洋菓子メーカーに関連した情報番組の捏造報道や司会者発言と放送局批判などもあった。

2007年3月の1ヶ月間に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,314件で、2月との比較では92件増加、過去最高の1月の意見数に迫った。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール63%、電話32%、ファクシミリ4%、郵送ほか1%である。(*Eメール数には同一人の同意見を含む)

男女別では、男性77%、女性21%、不明2%で、世代別にみると30歳代(26%)、20歳代(21%)、40歳代(17%)、50歳代(10%)、60歳以上(10%)、10歳代が(4%)の順となっている。

2007年3月に視聴者から寄せられた意見 1,314件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年3月件数 年度累計
人権等に関する意見 17 件 211 件
放送と青少年に関する意見 206 件 [ 意見内容 ] 2,319 件
放送番組全般にわたる意見 606 件 [ 意見内容 ] 4,724 件
BPOに関する意見・問い合わせ 97 件 621 件
その他(放送関連以外) 328 件 3,157 件
意見件数 計 1,314 件 11,032 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。3月の通知数は568件(29放送局)であった。
年度比較では今年度の意見数は前年度に比べ14%の増となった。データ上の傾向としては「メール」によるものが56%(前年度45%)に達し、「電話」での意見38%(前年度47%)を引き離している。「メール」の増加はBPOの社会的認知に比例した結果と見る他に、継続的な意見送信者と、インターネット上での意見の動員も要因として指摘できる。BPOでは意見の主旨や主張の取扱いについては必ずしもその量で判断するものではなく、一方で今後増加する可能性がある上記意見は内容の精査が必要であると考える。

番組全般

2007年3月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,314件)の53%にあたる694件が“不適切な内容や発言・表現、低俗、下品、モラル欠如”など、番組のあり方についての指摘となっている。

中でも【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が多く、“不適切な内容・表現と不適格な出演者”(369件:全体の28%)、 “モラル・倫理観の欠如”(163件:同12%)、“低俗・下品”(162件:同12%)の順となっている。

特に3月の視聴者意見では“放送界批判”(個別番組批判や放送局の窓口応対批判を除く)は290件と全体意見の22%に達した。そのほとんどは関西テレビのデータ捏造に端を発した問題に関して、放送界・放送局(制作会社)の責任や処分を求める意見(161件)と、他の放送局の捏造報道や報道のあり方など、放送姿勢に言及した「放送界への批判・批評」(106件)が中心である。

個別番組や特定放送局への意見では【情報ワイド番組】を中心に“取材・報道のあり方”に234件、“放送の影響力”(81件)、“公平・公正”(71件)、“公共的な放送のあり方”(61件)、“言論・報道の自由”(27件)、“メディア(取材)規制”(24件)となっているが、「洋菓子メーカーに関連した情報番組の捏造報道や司会者発言と放送局批判」(77件)、「格闘技捏造メール」(67件)、「世界フィギュア大会に関連した番組での不適切なコメンテーターの発言批判」(30件)が目立った。

継続的に寄せられる意見では【情報ワイド】での“捏造・やらせ、情報操作”と“不適格な出演者”に関する意見は333件にのぼる。【バラエティー番組】に関して“不適切な表現・発言、不適格な出演者(司会のタレントやお笑い芸人批判)”との指摘が180件(そのうち、『いじめや差別につながる発言・表現、放送倫理上問題』などの指摘は92件)あり、占い師や霊能者の出演する番組についての批判も続いている。

この他に、「政治・生活関連」には161件が寄せられた。中でも“生活・年金”などくらしに関する意見は30件あった。

なお、「人権等権利に関する委員会(BRC)」への相談・意見(17件)とは別に、番組・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は202件と多い。

【放送局の対応・姿勢】に関する苦情・抗議は87件で視聴者応対に関する苦情がほとんどである。

【CM関係】「不適切な表現・内容」との指摘を中心に63件の意見があった。

概要

【特記事項】(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

  • 企業には不正を行えば生産、営業等の一時停止というペナルティーがある。マスコミは、捏造、嘘の報道をしても放送停止等ペナルティーがないのはおかしい。「政府の介入をさせない」と主張するなら、嘘や捏造が発覚したらその全容が解明されるまで放送停止等の自主規制をするべき。未だに「あるある」の件は説明不十分だと思う。放送停止をしないなら特別番組を制作させて捏造の経緯、問題点、今後の防止策を明確にしてほしい。マスコミはある意味政府以上の影響力があるので真剣に考えてほしい。それができないなら政府に統制されても仕方がないと思う。

【取材・報道のあり方】

  • 本日能登半島沖で強い地震が発生し緊急放送をすぐに行う放送局があった一方、一部の放送局では予定されている番組(バラエティーやアニメ等)をそのまま放送し、30分以上経ってからようやく緊急放送をする局や全く流していない局もあった。また、この緊急時に放送を一旦打ち切りCMを流す放送局もあった。地方の地震は関東地方に直接影響がないとして流さないのか。緊急時にも関わらず民放局の対応の遅さや危機感の希薄さを感じた。緊急時の放送体制等の改善策をすべきではではないか。因みにNHKは地震発生後直ちに放送を開始した。
  • 能登地震を各局が現地リポーターを派遣して伝えているが、新潟地震の際、避難所近くはメディアの車で一杯になって救護の人達が遠くから避難物資を運ぶことを強いられていた。一体メディアというのは自分達をそんなに偉いと思っているのか?やはり国家権力で規制してもらわないと日本のメディアに職業倫理は期待できないのか。
  • “賞味期限切れチョコレート回収・再利用”など早朝の情報ワイド番組の報道および司会者の図に乗った不埒なコメントに対し、同社の「信頼回復対策会議」が『事実と異なる部分がある』と抗議をしたと新聞で報じられている。相変わらずこの放送局は捏造、欺瞞、中傷、誤報などを繰り返している。これについては総務省も関心を示していると聞くが、当の放送局は論外として、他局もこの件について今日まで取上げていない。護送船団方式の民放界の体質を如実に表していないか。「捏造」「やらせ」「(意図的なものも含めた)誤報」は何も関西のテレビ局だけの問題ではない。また「捏造問題」を当該局に一極集中させるかのようにしか見えない民放界に、BPOはもっと指導力を発揮してほしい。昨日の今日ではBPOも動けないだろうが、昨今の放送界の体たらくを見るに付け、BPOさもなくば総務省のどちらかに強権力を持たせるしかないだろう。この局にはほとんど自浄作用は期待できないが“説明責任”だけは果たせと言いたい。局に電話をしたが苦情・抗議が殺到しているとみえて通じない。
  • 芸能人やタレントが、時にはキャスターや報道機関の解説委員までもが、何の知識もなく思いこみと独断と偏見だけで無責任な発言をし、間違っていた場合でも、最後にお詫びの言葉を述べる位で、特に責任を問われたということも聞いたことがない。他人の言動には、揚げ足取りと思うくらい執拗に批判するくせに、自分たちテレビ局や出演者の間違いはなあなあで済まし、反省しようともしない態度は全く不愉快だ。『報道の自由』の名の元に、何を言っても構わないというのは大きな勘違い。傲慢さの現れだ。
  • NHKでは考慮されているが、殺人事件や事故などの報道時にBGMをかけるのは不謹慎ではないか。被害者にとっては大きな精神的苦痛になるのでは。面白く見せる必要はないと思う。
  • 番組中、新聞各紙の記事を紹介していたが、タミフルによって引き起こされた異常行動の事故記事で、ある新聞の「開業医がインフルエンザと診断しタミフルを呑ませた」という記事を紹介していた。ところが他の多くの新聞では「診療所が普通の風邪と診断したが、家族がタミフルを所望したのでタミフルを渡した」としていた。同局に「ウラをとったのか」と聞いたら「取っていない。間違いがあったら記事を掲載した新聞社の責任だ」と言う。放送局の放送はそんなに無責任で良いのか。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • キャスターが四国の橋の問題を論じていた。そこで「不必要な橋を作って云々」というような発言をした。四国在住のものにとっては、橋は病院に通うなどのための生活道路である。地方の実情をろくに知らないのに地方を馬鹿にしたような発言をしたのは許せない。東京は食料から何から地方に頼っているというのに軽率な発言をすべきではない。
  • 新聞に「ありもしない霊界をテレビで取り上げるのが問題」との指摘があった。「あるある」問題は食品に関する嘘が問題だが、霊界の問題は精神に関わる嘘の問題で食品よりもたちが悪い。霊能者や占い師が登場する番組は即刻止めて欲しい。某司会者の番組も偏向している。逆にゴールデンタイムの20%ぐらいは視聴率も関係しない良心的な番組の放送を義務付けてはどうか。BPOの権限が強化されたのであれば、こういった問題を正面から取り上げて欲しい。在阪の視聴者センターに電話したら「視聴率が取れれば何でもやる。それが本音だ」と言っていた。ともかくBPOに頑張ってほしい。
  • 夜9時という時間帯にポルノ的映像を流すのは非常に不快である。愛情表現としてセクシーなシーンを放送するのは必ずしも否定しないが、ドラマの冒頭でセックス中に男性が女性の首をしめるシーンを放送するのは大人が見ても不快である。ましてや、家族で見ている人が多い時間帯に放送すべきではない。本や映画なら買わない、見ないようにすれば済むが、テレビは家庭に密着したメディアである。テレビ制作者にとって視聴率は大切だとは思うが、視聴者に対する配慮をした番組づくりを願う。
  • 何年も前から昼の健康情報番組の司会者が人生相談の回答として、「浮気夫の性器は包丁で切り落とせ」とか「ウルセーババアは2階から突き落としてしまえ」などと、のうのうとふてぶてしい態度で司会しているのは公共の電波を使う放送としてどういうことか。
  • フィギュアスケート世界選手権終了後の関連番組で金・銀メダリストになった選手へのインタビューが酷い。女性エッセイスト、経済評論家、漫才コンビなどのゲストはフィギュアスケートについてまったく知識がない。選手が「自分の演技の前は、他の選手の演技は見ていない」と言っているにもかかわらず、男性出演者は何度も「韓国選手が転んで『やった!』と思った?」と聞いたり、そう言わせて面白おかしく番組を作ろうとして不愉快だった。インタビューをする場合は、そのスポーツや選手に敬意を払うべきだ。
  • 新聞の番組欄では「シングル出場の選手が金メダル挑戦、ペアの選手が表彰台争い」との記載があったため当然その模様が放送されることと思い視聴したが、実際にはペアの競技だけでシングルの競技は放送されなかった。番組欄にはその時間に放送される内容が記載されるべきと考えるがいかがか?本件を直接キー局に苦情の連絡をすると「『挑戦』というのはこれから行われることで今日放送されるとはどこにも記載していない。『表彰台争い』というのは今日実際に競技が行われ放送されるものと意図して記載している」と開き直られてしまいました。視聴率を目論む番組の虚偽記載としか受け取れない。
  • 在京キー局が12日夜に放送した格闘技番組において、インターネット掲示板の書き込みを視聴者の見解として紹介し放送した件は、実際に調査の結果掲示板にはそのような書き込みはなかった。しかるにこの局が掲示板への書き込みをさも視聴者からの意見であるかのように放送した内容は、実際は独自のフォームによって当掲示板を真似て作成した茶番であった可能性が高い。このような自己制作の題材を一般的意見であるかのように誤解させる同局の報道は放送倫理に反する。

【その他、番組全般】

  • 環境問題を取り上げることは非常に有意義だと思うが、内容のほとんどが問題を伝えるにとどまり、実際に一般市民が環境保全のためにどのような行動をすればよいのかが抜け落ちている。自分が取り組める対策を知らなければ人は行動しない。メディアは一般市民が出来る環境対策を重点的に取り上げることが必要だと思う。
  • 東京キー局で年配(OB)のアナウンサーが集まって座談会を行う番組があったが、日中から何を馬鹿な番組を放送しているのか?子供が真似をしたらどう思うか考えてほしい。しかも、路上生活者に軽率に接する言動が見てとれた。つい最近、金品欲しさにホームレス生活者を殺害する事件が起きた折から、こうした問題を面白おかしく取り扱う事自体、道徳上問題である。

【CM】

  • 四国の電力会社が“二酸化炭素を出さない原発”と宣伝しているが、原発の出す廃棄物には何万年も減衰しない放射性物質がある。それにより健康、生活が破壊されている労働者、一般市民が多数いる。これらの事実も記述した宣伝でなければならないと思う。一方的なものでなく公平な立場で検討してほしい。
  • 英会話学校については国民生活センターへの相談・苦情が年間1000件を超えている。他の企業・語学教室に比べ格段に件数が多く、雑誌では数年前から問題企業として報道され、先日は当局の立ち入り検査となったにもかかわらず、未だ学校側の謝罪CMもなしで、あいかわらずCMを流し続けている。このようなテレビ局の姿勢には疑問をもつ。TV局には娯楽と同時に報道機関としての役割もあり、問題企業のCMを流し続ける事について社会的責任をどう考えているのだろうか。放送局が「問題企業が引き起こす消費者に対する被害」を助長していると言っても過言ではない。報道機関としての放送局自体の使命感のなさが気になる。このような状態を放置しておけば「行政の放送への介入」の口実となる。社会的問題を起こした企業のCMは全局で中止とすべきである。

青少年に関する意見

意見分類 2007年3月件数
E-mailによるもの 174 件
電話によるもの 30 件
郵便によるもの 0 件
FAXによるもの 2 件
意見件数 計 206 件

(男性166件、女性39件、不明1件)

【意見の概要】

  • 3月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは206件と先月より66件減った。アクセス方法ではEメールによるものが85%、男女別では男性からのものが81%と相変わらず多い。
    年代別では、今月は20代からの意見が30%を占め最も多かった。
    ジャンル別では掲載された視聴者意見への反論、また反論に対する反論が依然多く、全体の31%を占めている。
    “いじめ”に関する意見はかなり減ったが24件寄せられている。

【意見の抜粋】

{お断り}

放送と青少年に関して、電話やホームページ、FAX、郵便でいただいたご意見の中から、代表的な意見を抜粋して掲載させて頂きます。
ただし、意味不明なもの、個人攻撃や誹謗中傷にあたるもの、不快感を与える表現などは非掲載とさせて頂いています。
また、いただいたご意見は事実関係などを確認できない場合もあるため、放送局名、番組名、出演者名は原則削除させて頂き、あまり長い文章は要約、類似意見は代表的なものを掲載させて頂いています。

[内容分類]  [E]はEメール

“いじめ” or “イジメ”を含む意見(24件)
{批判意見}20件
受付 内容 方法 地方
3/05 音楽番組。ある女性歌手がゲストとして出演した際、自分の歌の振り付けを司会者にレクチャーしていたが、男性器をイメージさせる振り付けがあり、司会者の一人が悪乗りしてズボンの中に手を突っ込み、その手で彼女に触ろうとしていた。彼はこの番組でゲストに対しいじめを助長するともとれる扱いをするのをしばしば目にする。歌番組のはずなのに歌と関係ないコーナーが多い。それでこのような事態が起こるのだから、内容の見直しを強く望む。 E 26 山口
3/06 バラエティー番組。若手芸人や女性タレントの人権を著しく無視した行為が番組の中で放送されている。ベテラン芸人と若手芸人の間で暗黙の了解があって制作された番組かもしれない。しかし、小・中学生など、まだ善悪の判断が十分についていない者が視聴すると「いじめ」を認めたり、「自分が楽しければ相手の気持ちなんて!」といった間違いをさせたりする恐れがある。 E 45 兵庫
3/07 バラエティー番組。以前にもBPOに苦情を伝えたが一向に改まらない。編成権・編集権は放送局に認められているため、BPOが指導する事は出来ないと聞いたが、バラエティーではどんな内容でも放送が許されているのか。青少年が見ている時間にも関わらず“いじめ”を題材にした内容が余りに多く、局にも苦情を伝え「BPOと言う機構を知っているか」と尋ねたら「知りません」と返答された。自分達で立ち上げた第三者機関を無視している現状ではBPOの権限を強化してもなんら意味を持たない。ここに至っては行政の介入もやむを得ないのではないか。 電話 50 神奈川
3/08 お笑い番組、占い番組は子供の「いじめ」を助長するので止めて欲しい。女性占い師の番組は即刻止めるべきだ。BPOの権限が強化されると聞いた。頑張って欲しい。 電話
3/09 バラエティー番組。最近人気になっている一部の芸人が非常に不愉快に感じる。何故ならば、ネタの喋り方が人を小ばかにしている様な喋り方で、いじめられた経験のある視聴者にとっていじめられた時の事を思い出したりショックを受けたりしてしまうからだ。本来ならば、楽しく見られるはずの番組なのに辛くて見る事が出来ない。こういった事は自分だけでなく、同じ様な経験をした他の方にもあるのではないのか?いじめられた経験のない人にとっては何でもない映像が、私達いじめられた経験のある者にとっては、非常に辛い映像となる場合がある。制作者の方はそういった事にもっと配慮して欲しいと思う。(同様意見1件) E 17 東京
3/15 バラエティー番組。この番組の中で、顔をシリコンゴムでぐるぐる巻きにして、とても人間の顔とは思えないほどまでに変形しているのを、男のタレントたちがあざ笑う姿は、とても、子供たちに見せられるもではない。いま「いじめ」が国民全体の問題として取り組まなければならないのに、こんないじめ方もあるよと、子供たちにいじめを助長するようなものだ。(同様意見1件) E 47 佐賀
3/16 音楽番組。この歌番組は子供にも人気がある。しかし、この日の放送の中で、若手お笑い系芸能人を出し、中には、裸同然の男性も居た。そこまでなら許せるが、裸の無抵抗の男性を、鞭で本気で叩く女性がいた。本当に痛いはず!最近はイジメで自殺を図る子供が増えているのに拘らず、あのように、無抵抗の裸の人を、鞭で叩き、それを笑いにする制作者の神経が判らない。 E 30代 東京
3/26 「死ね」とか「殺す」という言葉が頻繁に使われて笑いになってることへの批判についての反論を拝見すると「死ね」とか「殺す」くらいで・・・という信じられない言葉が並んでいて嘆かわしい世の中になったもんだなと思った。こういう間違った価値観を刷り込ませたことこそがテレビの最大の罪なのではないか。こういった人がいずれ親になって子供ができたとき、子供に「人に向かって死ねや殺すなどと言っていけないよ」としつけできると思うか?できるはずない。言葉の重みを教えて人を思いやる気持ちをしつけなければならない親の世代でさえこれだ。いじめの構図はこういったところにあるように思えてしかたない。言葉狩りなどというのもまるで的外れだと思う。人を傷つけるような言葉をなくしていくのは当然のこと。本当に倫理あるテレビ番組づくりをしてもらいたいと切に願うばかり。 E E 京都
3/26 報道番組。がんで余命1年半と宣告された男性の生き方について放送した。この方は宣告後,学生の自殺の多さに自分にできることはないかと考え,中学校等に赴き,学生に「命の大切さ」についての講演を続けている。その講演を通して,生き方を見つめなおした一人の高校生との交流や,感謝の手紙も多数寄せられているという。相変わらず,いじめによる自殺等が社会問題になっているが,この番組を通して改めて命の大切さを実感できた。こういったドキュメントはよく深夜に放送されることが多いが,学生が視聴できる時間帯に放送したことは大変評価できる。 E 32 神奈川
3/26 報道番組。この番組の中で癌で余命を宣告された人物が各地の学校を公演して命の大切さを実感させ、いわゆる不登校になった女子生徒が良くなったとの報道がなされていた。男性は「命をないがしろにする子供がいる」とか「命を捨てるなら私に下さい」とか言っていた。しかし番組でいかにも不登校が悪い印象を与えようとする意図が見られた。いじめ自殺を防止したいならいじめから逃げる手段も教えて良いのではないか。それが不登校という選択でもある。どうもマスコミはこの男性を神秘化しようとする意図が見られて仕方が無い。 E 31 岐阜
3/27 「親がきちんと子供をしつければ子供はいじめに走ったりしない」など、親のしつけ論ばかり持ち出す意見が急増していて驚いた。50年以上前のテレビなどのない時代ならいざ知らず、情報源の溢れ返る現代では通用しない話だ。確かに親は子供をきちんとしつける義務はある。だがそれだけで子供が脱線・暴走しないと考えるなら親の苦労を知らない意見だと言わざるを得ない。大人の娯楽や利益のためにしつけを厳しくするなど子供にとっては不幸なことである。大人が襟を正さずに子供には悪い事をするな、人をいじめるな、などと説教したところで子供が素直にそれを受け入れるとでも思っているのか?もちろんインターネットなどにも子供に有害な情報はたくさんある。だからと言ってテレビが悪い情報を無制限に流していいなどと言う理由にはならない。「表現の自由」は有害情報を流すための免罪符ではない。公共の電波を使って業務を行なうのだからそれに対する責任や義務も重い。何でもかんでも表現の自由で許されると思ったらそれは大きな間違いだ。 E 32 千葉
3/29 バラエティー番組。お笑い芸人を女性達の前で裸にして、氷の上に座らせ、冷水を掛け、乳首に洗濯バサミを付けさせ、棒で体を叩きつけるシーンがあった。これは、残酷でイジメを誘発させる。又、違うお笑い芸人を全裸にさせ、小さい赤褌をさせていた。カメラは真横から写していたが、赤褌から、男性器が映っていた。これは、公然猥褻放送だと思う。 E 30代 東京
{反論}4件
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3/06 視聴者も何を考えてるのだろうか!?お笑い番組をいじめに対する悪の根源と決め付けたり、芸人が頭をはたく行為や欧米ツッコミ位で苦情を出すのはおかしい。それじゃ、お笑いに限らずどんな番組も出来なくなる、圧力だけで潰そうとして何がしたいのか。平成期に始まった事ではない、昭和以前からある当たり前の行為だ。 E 24 滋賀
3/19 日本には“表現の自由”ってものがないのだろうか。皆、なんでもかんでも「不適切だ」とか「好ましくない」とか、自分勝手な主観で批判ばかりする。勿論、本当に番組側に問題があるケースも少なくない。ヤラセや捏造、いじめや人権無視などは批判されてしかるべきだとは思うが、アニメやドラマなどの“創作”に、重箱の隅をつつくようにあれこれ指摘して批判するのはおかしい。報道やバラエティーとは違い、これらは「作品」、要するに「作り話」である。よほどえげつない内容であったり、子供の目に触れるような時間に放送しているなどの問題がない限りは、そういう作品なのだと割り切るべきだし、嫌なら見なければいい。海外で普通に放送されている作品が、日本だとカットや編集しないと放送できないなんて馬鹿げている。 E 34 神奈川
3/22 こちらに寄せられた意見を読んでいると「○○を放送するな。これは、子供を暴力的にする」だとか「いじめを助長する」という意見が非常に多い。そこで問いたいのだが、それらの根拠は何なのか?「そうなると思う」というだけではないのだろうか?本当に助長する、というのであれば、その科学的な根拠(例えば、この科学者が言っている、とか、こういう理論で、とか)を示すべきではないだろうか。自分がこう思った、だから、放送を禁止しろ! というのは、ただの我侭でしかない。 E 27 東京
<上記以外の意見> 182件
視聴者意見への反論・同意(58件)
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3/01 最近は深夜アニメの細かい演出へのクレームが出てきているが、何故それを受け入れなければいけないのか?格闘技の放送で殴りあったり蹴りあったり、バラエティー番組で危険なことをしたりするほうが、子供の見ている可能性がある時間で悪影響がある気がする。あまりにも暴力的であったり、どう考えてもテレビ放送の表現にそぐわないものは当然指導されるべきものだと思うが、わざわざ深夜の時間帯を選択して、大人をターゲットにしたアニメの細かな演出にまでケチをつけられたり、子供に影響があるなんて言わないでほしい。というか、子供は見ていないのではないか。(同様意見3件) E 20代 東京
3/01 あるアイドルが食用ガエルを見てオエって言うのが失礼だなんて、何が「失礼で動植物をいたわって無い」のか。生理的に受け付けない動物も存在するのは当たり前の話、物理的に無理な事もある。(同様意見1件) E 50代 茨城
3/05 「昔の特撮ものは単純に悪者が出てきて、正義の味方がエイッとやっつけるというような単純なものだったと思う」という意見があったが、これは間違いだと思う。昔の特撮ドラマにも、視聴者を考え込ませるような深いテーマを持ったものがあった。それは、子どもたちに伝えたいことを、特撮ドラマを通して伝えようとしているものだった。「子ども番組だから単純でいい」という安易な考え方は、特撮ドラマを制作している人たちに失礼だと思う。子ども番組だからといって甘く見るのはやめて欲しい。(同様意見1件) E 20代 福岡
3/06 漫才師が、相方をはたくことに何の問題があるか?昔からされてきたことだ。意味なく、ではないですよ。例えば、流れあっての「欧米か!」だ。子供への影響を懸念してらしたようだが、親が真似しないように教えればいいだけだ。(同様意見2件) E 26 大分
3/06 政治・討論バラエティーの否定意見に対して反論している肯定派の人も、少しは番組の存在意義やメリット面を語ったらどうか。否定意見があるのは事実だし、ただの口論番組化してるのも事実である。口論と討論の線引きが難しいとか、おちゃらけ要素もあっていいとか、そんな話は論外だ。(同様意見2件) E 32 長崎
3/06 海外のテレビ情勢と日本のテレビを比較して日本のマスメディアを勝手に愚劣だと決め付けるのは滑稽な話だ。それ以上に、日本の文化を否定して海外情勢を優だと思い込んでいる事に呆れる。こんな良い国が他には無いのに。それこそ日本人としての恥で、海外のテレビ事情なんてもっと酷い内容だ。(同様意見1件) E 24 愛知
3/12 独断と偏見で安易に番組批判をする人が目立つように思える。例えば、卑猥な内容に対する批判でも、出演者の女性へのセクハラなど明らかに人権を無視している場合や、紅白のように家族で見るような番組、放送時間帯が早すぎて子供の目に触れる恐れがある番組など、明確な理由があるなら分かるが、単に下ネタだから、卑猥だからという理由だけで「不適切」とか「青少年への影響云々」などと批判する人は、自らの“主観”と“倫理観”を取り違えているのではないか。自分が不快に感じて批判するのは結構だが、それがあたかも世間に悪影響があるかのように主張して批判するのはフェアなやり方ではない。批判の仕方をもう少し考えて欲しい。 E 34 埼玉
3/20 バラエティー番組の予告で、新体操をする女子高生が開脚して回転するシーンに「真正面から撮影した際どい映像、ほかに撮りようがあるだろうに」「非常識でデリカシーがない制作者(カメラマン)。この映像の放送中止を求める」と抗議してる方がいたが、それは見る側の見方次第ではないのか。新体操に限らず、見る側が歪んだ見方をすれば、どんなものでも不適切なものに見えてしまう。新体操とは見た目の美しさを競う競技であり、レオタード姿で開脚する事は別に、おかしな事でもなんでもない。映し方云々言っているが、本当に際どい映像になるような競技なら、大勢の観客の前で披露できるはずがないだろう。この方の主張は「新体操は卑猥だ」と言ってるようなもので、これは新体操に対する侮辱だと思う。 E 35 東京
3/20 ゴア元副大統領が地球温暖化について解説していた情報バラエティー番組を「出演者がふざけた発言ばかりで日本人として恥ずかしい」と批判する意見があったが、この番組は普段から適度な冗談を交えつつ授業を行う、そういう番組である。ゴア氏が出演したからといって、その時だけ真面目にやれというのは少々卑屈ではないか。ゴア氏もバラエティーだと承知の上で出演したのだろうし、むしろ日本人がジョークの一つも言えない民族だと思われる方が恥ずかしい。真面目に答えていた出演者も何人もいたし、番組進行を妨げるような悪ふざけがあったわけでもない。もう少し肩の力を抜いて視聴するゆとりがあっても良いと思うが。 E 34 神奈川
3/20 アニメ、特撮ドラマ(時にはゲーム)が子供に悪影響を与えるという意見を多く目にするが、これは誤解だ。まず、そもそも少年犯罪が増えたとか凶悪化したというのが間違いだ。警察庁の犯罪統計や、厚生労働省の人口動態統計、少年犯罪に関する過去の判例を見れば、現在の少年犯罪に対する社会の認識が間違いであることはすぐにわかる。犯罪の原因を娯楽作品と結びつけるのは無知ゆえの短絡的な考えだ。戦後60年。日本国内の未成年による殺人事件は4分の1にまで減ったのだ。これは快挙と言って良い。にも関わらず、きちんと勉強していない人たちが何を勘違いしたのかテレビでアニメ・ゲームの批判をしている。これこそが真に有害な行為だ。 E 23 愛知
3/20 中学生グラビアアイドルの写真集を紹介していた番組への批判意見があったが、内容が過激な写真集だからといって「児童ポルノ法に引っかかるのでは」というのは言い過ぎではないか。言いたいことは分からなくもないが、このような事で安易にポルノ呼ばわりしていては、未成年者は何にも挑戦できなくなる。 E 35 東京
3/22 ラジオ相談「産婦人科」について投稿した人に反論をしたい。男性アナウンサーがやることに何の問題があるか説明して欲しい。マスコミの女尊男卑の流れに侵されすぎだ。 E 18 東京
3/22 あるアニメ番組を「モンスターを強制的に戦わせている」「自爆というひどい技があり、さらには番組の主人公がまだ子供」「子供が見ている時間帯にこれを放送しているのは問題」などと批判する意見があったが、理解に苦しむ意見である。モンスターを戦わせる事がいけないと言うなら、この世に数多く存在するモンスターを扱った映画やゲーム、漫画も全て駄目だという事になる「自爆」も、目を覆いたくなるような凄惨な描写があったわけでもないし、そもそも子供向けアニメなのに、主人公が子供であったり子供が見ている時間帯に放送して何がおかしいのか。この程度の内容で騒ぎ立てる人間の方が、よっぽど「子供」だと思うが。 E 31 東京
3/22 何かにつけて「子供の教育に良くない」とか「青少年に悪影響」と言ってTV番組批判する人は、「どんな些細な事でもすぐ悪影響を受けてしまうほど、子供は馬鹿だ」と言ってるようなものだという事に気付くべき。独善的な大人達が考えているほど、子供は愚かではない。仮に悪影響を受ける子供が居たとしたら、それはTVのせいではなく、物の分別を教えてやれない親の責任。何でもメディアに責任転嫁するなと言いたい。(同様意見4件) E 34 神奈川
3/22 先々月の某バラエティー番組の視聴者反論意見で、「潜水競技の恐さを教える為にも放送するべきだ・・・視聴者の勝手な主観を押し付けるな」と反論してたが、勝手な主観で押し付けているのは貴方の方ではないか。人の命を一体なんだと思っているのか。潜水のプロでも気絶するのに、素人同然のアイドルや芸人ならどうなるか予想が付く。(同様意見7件) E 22 大阪
3/22 あるバラエティー番組で、マネキンの乳にベルを付けてそれをいじり倒し胸を触る行為に「子供と見ていて驚愕した、放送局のモラル問う」と意見があった。そこまでは共感したが、よくよく考えてみると深夜番組だ。そんな時間帯に子供を起こしてる親の方が何を考えてるのか。 E 39 千葉
3/22 ドラマでのタバコの喫煙シーンに苦情を入れる人に問いたい、なら飲酒シーンや暴力シーンはいいのか?。タバコにだけ槍をむけたら、他のシーンまで不成立になる。問題シーンを批判する前にタバコは駄目だと子供に教えるのが正常な神経の親だ。(同様意見1件) E 22 兵庫
3/26 低俗・俗悪番組の苦情に対して”外国のTVが実際には日本より酷い放送を行ってるのが現状であり、現実である。”との反論に反論する。外国のTVがひどい番組を放送しているから、日本も同様にひどい番組を放送してもいいのか?外国TVを例えに出して日本の低俗俗悪番組の存在を認めるとは全く呆れたものだ。 E 40代 北海道
3/26 演出が過剰だから、教育上良くないから規制や放送を中止したほうが良いという考えが間違っているとは思わない。個人的にも過激な表現やあまりにくだらない番組が最近増えたと思う。だがそう思うならばテレビを切ったり、テレビ番組だからこそできることだとしっかりと教えることが親の責任だ。24時間営業の店が至る所にあったり、ネットも普及していて今や情報は子供のすぐ手の届くところにある。まさに氾濫しているのだ。そのため今やテレビは数ある子供の情報収集源の一つにしか過ぎない。「これは教育上良くないから流すな、規制しろ」そんなことをしたところで子供は別の情報源から学習するし、それはネット社会においてさほど難しいことではない。規制に意味が無いとは言わないが大きな効果が期待できるとも思えない。大切なのは「何が正しい情報なのか、どういうことはやってはいけないのか」さまざまな情報を正しく取捨選択する能力を子供たちに親や社会が教えることではないのか。 E 24 岐阜
低俗、モラルに反する(29件)
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3/01 バラエティー番組。クイズをゲストに出してゲストが応えられないと得点が得られる人気コーナー。ゲストがある野球監督の問題を出題された時に、人物は分っていても、名前をド忘れしたのか、答えようとした時に「あの奥さんが亡くなった人でしょ?」とニヤニヤしながら口を滑べらせた。幾ら、悪気が無くても生放送で言うことでは無いし相当失礼な話だ。この人を生放送に出す時点で危ないとスタッフも思わないのか。 E 19 三重
3/02 ラジオ番組。当該番組は深夜ラジオとしては若者に大変人気で大変な聴取率を誇っているのに、最近、社会的にも問題視されている「壁の落書き」をおもしろおかしく扱い、笑い、さらにはリスナーにその写真を送れ、とまで要求し、落書きの誘発を行っている。これは面白い文章を書かれている落書きの写真を送るほど、番組で大きく扱ってもらえるため、犯罪への意識の低い若者は自分で描いて写真を撮り番組へ送る可能性が非常に高くなる。また、既に目立たない所へマジックで小さく描いたものなど新しくリスナーが行ったのではないかと疑われるようなものも取り上げられており、このままでは社会現象に逆行した、若者向けのラジオに相応しくない番組として広く青少年へ広がってしまい、大変危険だ。 E 24 神奈川
3/05 バラエティー番組。グランプリ優勝者の漫才師がやったネタの中に「ゆきずりの女と寝た」という猥せつ性の非常に高いものが、存在した。そういうネタを行う漫才師を優勝者にするというのは青少年の教育上よろしくない。又、他の漫才師も暴力団をネタにしたり、素人で出場した漫才師もただ悪口を並べただけだった。又、彼等の1人が別の大会で猥談を披露し準優勝をした。こういう漫才師を高く評価するグランプリは放送倫理上どう思われるか? E 25 滋賀
3/05 特撮ドラマ。保育園のうちの子供が棒を振り回して保育園で子供たちや保母さんに乱暴するので困っている。他の園児も真似をしているらしく、汚い言葉で暴力を振るう。もう怖いです。この番組はなんでこんなに、汚い言葉と暴力にあふれ出したのか?視聴率のためか?ストーリーはもう保育園児や小学生が見るものではなくなっている。深夜枠ならまだしも、あまりに教育に悪い。子供向けの本や番組で掲載・宣伝しているが、もう形だけが子供向けで、中身は汚い俗悪番組だ。子供向け番組と言うなら、子供にどう影響するか考えて制作するのが、大人の義務ではないのか?利益さえ上がれば、視聴率さえ上がればよいのか?もう見てるのは大人が5割はいると思うので、大人向け番組にしていただけないか? E 22 東京
3/06 ドラマ番組。今朝8時頃、不倫を内容とする番組を予告していた。小学生が朝食をとっている時間でもあり、一日の始まる朝にこのような番組予告は止めてもらいたい。 電話 47 宮城
3/08 バラエティー番組。この番組は女性の様々な要素を格付けし、ランキングして騒いでいる番組で、低俗極まりない。男性優位・女性蔑視の姿勢が明確で、このような番組を国民(子ども)に見せていること自体が恥ずかしい。番組制作者は、視聴率さえ上がればいいという発想で番組を作ってほしくない。 E 49 兵庫
3/08 情報番組。司会が「大阪は赤信号でも渡って良い」と言っていた。これは前にも言っていたので訂正放送を申し入れたが無視された。子供も見る時間帯なので発言には注意して欲しい。 電話 60代 大阪
3/08 海外在住で日本語の衛星放送をいつも見ている。日本の放送は安心して親子で見るような番組が少ない 品性がないと思う。先日も音楽番組でぼかしが入っていた。歌い手のまわりでふんどし姿の男性群が踊っていたのだ。海外で放送禁止(あるいはチェックがはいるような)になる放送はやめてほしい。猛省をお願いしたい。今のままではなにか監視指導する機関が必要と考える。 E 45 神奈川
3/09 音楽番組。女性がカーテンの中で着替えるが、カーテンを持つ人が面白半分にカーテンを捲り上げて、着替えている様子が映し出されるような演出をしていた。一般市民にこのような悪い嗜好を、面白半分で伝えることはメディアのあるべき姿勢ではないのではないかと思う。お笑い芸人さんだから何をやっても面白ければそれでいいということではなく、女性の人権に配慮する観点からも視聴者としては不快な感じがして、ますますテレビはよくないメディアなのではと考えざるを得ない。 E 36 神奈川
3/09 情報番組。10代前半での妊娠・出産の責任やリスクについて触れておきながら、実際には10代で妊娠出産をすることを「よかれ」と、むしろ「推奨」している内容になっていることに、大変な衝撃と憤りを感じた。私の子供はまだ小さいが、今後このような番組を目にすることがあると思うと本当に、日本の公共の電波の放送倫理というものに不安を感じてならない。日本人はいつからあのような結論の番組を垂れ流しにすることに何も言わなくなったのか。 E 33 東京
3/12 バラエティー番組。お笑い芸人が相方などの携帯電話を取り上げてメールを読んでお笑いを取っている。下品で趣味の悪いことである。若い人には悪影響があると思う。 電話 40代 愛知
3/12 昼夜を問わず民放のテレビ番組全般にお笑いタレントが出演し、下品な芸や暴力的な言葉を発している。今度は褌姿のタレントを子供達を対象にした番組で見かけるようになった。各放送局は番組基準等で「国民の文化の向上に~」と謳っているが、このようなタレントを出演させる事が文化の向上に繋がると本気で思っているのであれば、行政の介入も必要ではないのか。 電話 40代 東京
3/19 不定期で生放送されるサッカー討論番組だが、毎回酒を飲みながら議論するのは問題がある。未成年が多く見ている時間帯において不謹慎ではないのか。特に自称ライターはタブーとされているチーム内部事情(プライベート)を平気で連続発言したり、生放送中、平気で居眠りしたりと問題。毎回出演させるテレビ局側も問題。 E 21 埼玉
3/19 バラエティー番組。クイズの問題で出来ちゃった結婚の比率が何%かとの問題があったが、家族でテレビを見ている時間にそのような問題を出すのはいかがなものかと思う。現代ではそういう事情が多いと言っても、そういう人がテレビを見て不快を感じる等、考えなかったのだろうか。 E 27 埼玉
3/19 バラエティー番組。いろいろなギリギリに挑戦して、失敗すると女芸人が罰ゲームでにんにくなどを食べ、口臭を吹きかけるというコーナーがあった。時には匂いに耐えられず吐いている人もいた。下品でとても見ていられなかった。もう少し下品でないものにしてほしい。 E 12 広島
3/22 バラエティー番組。子供を楽しませたり、箸の正しい持ち方を教える番組が、ニートを馬鹿にしたプロレスコントをするなんて矛盾している。プロデューサーや企画者の常識を疑う。 E 34 神奈川
3/30 バラエティー番組。アダルトビデオの各国別女優の喘ぎ声の物真似を放送したのは許せない。一般から1000人もオーデションを行って2名程出場させてたが、何故卑猥で下品な物真似をわざわざ選ぶのか。直接表現的な下ネタは不快でしかない。ポルノの表現を家族で観て一体誰が笑えるのか?選んだ人間が面白ければそのまま放送してしまうのか。家族で観るという形態や放送時間帯を考慮しないで番組作りをしているのではないか。 E 35 埼玉
報道・情報に関する意見(27件)
受付 内容 方法 地方
3/07 宇治市の学習塾女児殺害事件の判決のニュースで、「アスペルガー症候群」を「知的障害を伴わない自閉症」と説明していました。この説明に間違いはなく、最も簡潔な表現だと思いますが、一般の人々に「自閉症」の特性の理解が広まっていない現在の段階ではこの説明を「一般社会に潜む変質者」というように偏見を持って受け取る人もいるかもしれないので、もっと詳しく説明するか、別の表現に変えた方がよいと思いました。 E 32 千葉
3/08 報道番組。恋人を滅多刺しにして殺した男性容疑者の母親にアナウンサーがインタビューに行っていたが、母親は初めて知ったのか声が震えていた。なぜあんな酷いインタビューをしようと思うのか。視聴者が知りたがっていると言えば何をしてもいいのか?別に視聴者はそこまでして知りたくはない。 E 19 東京
3/08 このニュース番組は、番組中に「訂正してお詫びします」とアナウンサーが発言することが少し多すぎると思う。30分弱という時間の中で2回程度このようなことになることも何回かあり、番組全体として訂正のシーンが多いという印象を受けた。この番組に限ることではないが、報道する前のチェック体制を見直さなければならないと思う。 E 19 東京
3/08 報道番組。私はカウンセラーをやっているが、しばらく前から今回の特集で放送されたカウンセラーの影響か「カウンセラー=怖くて相談できない」とイメージを持っている子供が増えている。そういう状況を無視して色々問題のあるカウンセラーとも言えない人物の放送をし、カウンセラー自体のイメージを壊し業務を妨害する行為はやめて頂きたい。これ以上傷つく子供たちを見ていくのは辛い。 E 40代 東京
3/14 児童に対する犯罪についての特集で、インターネットなどが児童への性犯罪の増加の原因とするような報道があったが、マスメディアは考慮されないのか。例えば雑誌で取りあげられるような、低年齢の児童(特に女児)をアイドルなどとして売り出しているマスメディアの責任はないのか。もし小児に対する性犯罪の原因を取り上げるのであれば、マスメディアとインターネットの両方の責任を取り上げるべきであり、インターネットだけを批判する、またはそのように誘導するような報道は公正を欠くと思う。 E 16 埼玉
3/20 報道番組。女児への犯罪が急増という報道印象操作、捏造報道が全くおさまらない。急増と言いながら東京都で506件とだけ、局地的な数値の断片のみで客観的データを示さない。ロリコン漫画を読んだらロリコンになり性犯罪を犯したという男がインタビューに答えていたが、これにも客観的根拠が全く無い。日本は児童ポルノの公開件数ワースト8位との指摘があったが、日本と海外では児童ポルノの判定基準が違う事や他の国との相対的数値を伝えない。これらは客観的データに見せ掛けた印象操作でしかない。 E 31 千葉
3/20 討論番組。この番組で、今の日本の若者はどれだけ安倍総理のことを知っているのかということを示すVTRがあったが、なぜこの若者というのが渋谷の女子高生なのか?若者というのは女性だけではなく、当然男性も含まれる。それにこのVTRでは今の日本の若者は安倍総理のことをあまり知らないという趣旨が感じられた。これは女性差別ではないのか? E 15 静岡
3/22 報道番組。ラーメン屋が潰れるニュースを放送したがそんなニュースよりもやることは山ほどあるだろう。 E 18 東京
3/22 最近、女性専用車の廃止と新設が相次いでいるが、廃止についての目立った報道が見られません。京王線や埼京線の新設はあれほど報道していたのに、廃止や縮小となると報道しないのは偏った放送なのではないか。廃止や縮小も報道してください。 E 18 埼玉
3/26 情報番組。フィギュアスケート選手への生放送インタビューで、コメンテーターが「他選手が失敗して欲しいでしょ?」「他の選手の失敗を喜んだでしょう?」という断定的な質問を繰り返していた。非常に無礼な質問でマスメディアに携わる人間の発言としてはモラルも品位も低い、不快なインタビューだった。視聴率が取れれば下品なインタビューをしてもいいというのは傍若無人な利益追求思考だ。このような報道姿勢は改めるべき。(同様意見1件) E 17 愛知
3/29 情報番組。不二家騒動の際、『元従業員』を名乗る女性にインタビュー、神奈川県の工場にて賞味期限切れのチョコレートを再利用したとの発言を報道したが、実際に神奈川県の工場ではそのような事はしていなかったとの事。この番組では謝罪はおろか問題に対してのコメントすらなかったようだ。これは視聴者を騙しているとしか思えない。こんな番組が堂々と放送されてていいのか。納豆問題ですら番組打ち切りになったんだから、この番組も同様に、もしくはそれ以上の処置を取るべきではないか。(同様意見5件) E 19 東京
放送局の姿勢、責任を問う(7件)
受付 内容 方法 地方
3/13 ドラマ番組。この番組を見て94年の名古屋アベック殺人事件を思い出した。しかも加害者は少年の設定。ニュースでは未成年者の犯罪を大々的に取り上げておきながら平気で連続殺人のドラマを流しまくる。この局のモラルのなさ、人の命を軽んじる風潮は昔から知っていたが最近はますます過激になっている。こんな愚劣な行為を繰り返すなら公的権力の介入を受けても反対する資格はない。 E 32 千葉
3/13 某局社長のテレビは娯楽という意見もひとつだと思うが、日本がその方向に走りすぎて社会全体の倫理感が薄れてしまったと思う。こんなに残虐な事件など多いのもこうした倫理観やモラルの欠如が助長していると思う。昔の人の言葉遣いや手紙の文章などを耳にすると、この頃の美しい日本語や態度、心はいったいどこに行ってしまったのかと悲しくなる。メディアから発信される方たちの一言一句、しぐさ、ファッションがどれだけ青少年や市民に影響を与えているかを今一度考え知ってください。なぜお笑い芸人が司会する番組が多いのか?本来のMC職の方の番組を心静かに見たい。特にすぐ人の頭を叩くなど暴力的だったり、簡単に人を見下したり、暴言や毒舌しかしゃべれない下品なお笑い芸人なんて大嫌い。もっとクォリティの高い人物をメディアに出してください。健全な心の育成に役立つ番組作りをお願いします。 E 43 三重
CM・番組宣伝に関する意見(6件)
受付 内容 方法 地方
3/05 BAAマークのCM。BAAマーク=絶対の安全という風に捉えられるから止めて欲しい。マーク付きの自転車に乗っていないが別に安全だ。新しく買えというのがCMの主旨ならリサイクル社会に逆行すると思う。 E 18 東京
3/09 ボディースプレーのCMの内容が非常に卑猥な感じ(内容はマネキンに商品のスプレーをかけた後,そのにおいにつられて,マネキンにいやらしく抱きつくといったもの)がする。しかもこれが日中にも放送されているので,青少年にも悪影響を与える可能性がある。 E 32 神奈川
3/13 最近、宗教がらみのようなCMがある。電波を使ったいかがわしい宗教の宣伝は、禁止すべきである。 電話 50代 千葉
3/19 最近地球温暖化等環境問題が様々な番組で取り上げられているが,より視聴者に理解かつ推進を図る意味ではCMで積極的に流すことが効果的であると感じる。公共広告等でよく目にするが,そういうものをもっと多く流すべきである。 E 32 神奈川
3/19 青少年に悪影響を及ぼすパチンコや消費者金融が未だにほぼ終日放送されている。しかもパチンコの中には昔のアニメや芸能人をモデルにしたものなどいかにも親近感を持たせるようなものもある。これらのようなCMは時間帯を縮小またはタバコのCMのように全面的にやめてもらいたい。 E 32 神奈川
差別や偏見を助長する(5件)
受付 内容 方法 地方
3/01 情報番組。当方は先天的な障害を持っている者である。番組の中で産婦人科医が足りない理由として、“障害を持った子供が生まれたとき裁判になったりするのが困るという理由・・”という表現があった。医療ミスなどで産婦人科医の責任が問われることが起こるとしても、障害を持った子供が生まれることはそうしばしば起こるわけではない。このような一面的な捉え方で、これから子供を生もうとしている人に恐怖心や誤解を与えるような放送はするべきではない。障害者である当方は番組を見ていられなかった。障害がある人に対しても十分に配慮をした放送をしてもらいたい。 電話 30代 奈良
3/02 アニメ番組。助手がヒロインの何でもないセリフに激怒し、「私は日本人が嫌いです。日本人が昔、中国で何をしたか、あなたは知らないのですか。そんな知識も、自覚もない日本人と私は馴れ合いたくないだけです」と言われショックを受けたヒロインは半泣きして「知らないわけじゃない。日本が悪い事をしたのは事実だけど」とショックを受けるシーンがあったが、これは日本の歴史認識がおかしい。一方的に中国に対して横暴を働いたわけではない。青少年、子供向けのアニメでこういう歴史認識の間違った歴史を歪曲するような内容を放送するのはおかしい。即刻このアニメ番組を中止し、訂正放送をすべき。ちゃんと青少年や子供に対して正しい歴史認識を身に付けるようなアニメを放送して下さい。 E 22 東京
3/08 バラエティー番組。ニートをコントで取り上げた。笑いにするようなことではないと思う。ニートやその傾向にある子どもを持つ家庭のことを考えると心が痛む。もっと配慮のある内容にしてもらいたい。 E 45 兵庫
3/12 ラジオ番組。「片手落ち」という放送禁止用語を使った。これを番組の最後に謝罪していたが障害者に対して大変不適切な発言だ。謝罪して済むような問題ではない E 18 東京
3/27 アニメ番組。無抵抗の日本人が大量虐殺される描写が放送されたが、私個人日本人としてとても遺憾に思った。この番組については前から日本で放送しているのになぜ反日や反米を強調し描画しているのかととても疑問に思っていたが、今回で堪忍袋の尾が切れたと言いたい。続編も決定したらしいが、このような特定民族を卑下するような事を続けるのであれば、プロパガンダに利用してるのかとでも疑いたくなる。小さいお子さんも見ている場合もあるし、あまり特定の思想に引きずり込んだり、惨殺などの描写は考え物だと思う。はっきり言ってひどすぎます。 E 16 奈良
演出・表現に関する意見(5件)
受付 内容 方法 地方
3/02 ラジオ番組。番組へのメールで「好きな所」を募集していた。番組が始まって直ぐに、パーソナリティーと17歳の女子高生が生電話で話す事になった。異常に早い応募だったのでパーソナリティーのファンの間で噂になっていたが、女子高生が知り合いの番組の構成作家に依頼された事を自身のブログで明らかにし、仕込みの“ヤラセ”だった事が判明した。彼と直接話がしたい為に、深夜の1時から3時まで電話を待っているリスナーを余りに馬鹿にした行為である。彼の歌から受け取る繊細な表現や、テレビで見る腰の低いインタビュー等だけでなく、番組全体が信じられなくなった。 電話 30代 神奈川
3/30 アニメ番組。一部音声が改竄されており、セリフを無音にしている部分が多い。セリフを無音にするぐらいなら放送するべきではない。原作者、脚本家、声優、関係者を尊重しない編集方法であって、原作者、脚本家、声優、関係者をバカにしている。且つ視聴者をバカにした編集方法である。 E 22 大阪
食べ物の扱いについて(4件)
受付 内容 方法 地方
3/01 料理バラエティー。調理する番組で手元が写るのはわかっているのにタレントにマニュキュアを落とさせないで調理させたのは納得できない。基本的に調理する者は調理するとき、マニュキアをしてはいけない。それを放映するということは調理するときにマニュキアをすることを認めるということ。本人のタレントはもちろんだが番組のスタッフそして料理を評価していた同番組に出演していたタレント達全員に失望した。この時間帯の番組は子供達も見ているので子供達にそれでいいんだと思って欲しくない!(同様意見1件) E 50代 埼玉
3/05 “グルメ・リポーター”の食べ方が総じて、男女を問わず下品なのが気になる。先日も、ある女性リポーターが鮎を頭から丸ごと口に入れ、もぐもぐしながら「うめー」「うめー」と連発していた。もう少し品良く食べられないものか、と呆れてしまった。子供たちも見ているのだから(見て真似をする恐れがあるのだから)、厳しく注意してもらいたい。 電話 70代 東京
3/12 大食い大会などの番組やコーナーがあるが、「大食い選手は特別な訓練を積んでいるので真似しないで下さい」などのテロップを流してはどうだろうか?中学生などが真似をして死亡した事例もあるし、安易な真似を防止するためにも必要だと思う。 E 23 青森
犯罪を助長する(3件)
受付 内容 方法 地方
3/01 バラエティー番組。不法滞在を免れるために偽装結婚していることで有名な外人女性を出演させ、下ネタを中心に話を展開している。いわば犯罪者と承知しながら出演させているわけで、公共的な放送を担っている放送局にはあるまじき行為だ。 電話 20代 千葉
3/07 民放全般で、殺人事件をテーマにしたサスペンスドラマが連日放送されている。殺人を犯す場面や死に至る場面が具体的に描かれた場面が放送されているが、このような番組を見て育った青少年は人の命の尊さを理解もせず「イヤな人は殺してしまえばいい」と、殺人ゲーム感覚で命を奪いかねない。殺人ドラマが各放送局の番組基準を準用していると釈明するのであれば、番組基準そのものを見直すべきで、BPOは毅然たる態度でのぞむべきである。 電話 50代 岩手
要望(2件)
受付 内容 方法 地方
3/05 議員が出演する番組において、事前に視聴者から議員に対しての意見・質問・要望などを受け付けてほしい。司会が言っている事も分かるが、番組を見ている視聴者も議員に対して言いたいことがあるのにそれが言えない。言える場をテレビ局(議員が出演する番組を制作する全局)が事前に設けておいてもらいたい。 E 17 愛知
推奨意見(1件)
受付 内容 方法 地方
3/09 情報番組。サッカーの全国大会の夢を叶えることなく亡くなってしまった高校生の妹が、兄の夢を叶えるべく仲間たちと共に頑張っていく物語に心を打たれた。実話ですが、夢に向かって頑張る事、諦めないことの素晴らしさを子供たちに伝えるためにドラマ化してもよいのではないでしょうか。 E 29 新潟
その他(35件)
受付 内容 方法 地方
3/12 番組タイトル、内容共に、興味本位なものが増えてきた。女性の胸元をアップで映すようなカメラアングル、人の悪いところばかりをあげつらう、言い争い、不必要な破壊・爆発等。毎日毎時間テレビをつけて、どこかの番組を見ていると必ず目に付く。製作会社、スポンサー共に、視聴率という数値によって競争させられ、より過激により興味本位に番組を作り続けている気がしてならない。視聴者もメディアに踊らされないよう気をつけねばならないが、幼児期からテレビを見て育ってきた世代では気付かないかもしれない。制作する側は、そこまでしっかり考えてもらいたい。 E 42 兵庫
3/14 バラエティー番組。ゲストに対して運勢を占うのはいいが、公共の電波を利用して他人の人生を蹴落とすことはないと思う。教育上、良くないのではないか。本人が納得して出演いるからいいと言うものでもないと思う。 E 66 大阪
3/22 ドラマ番組。9時という時間帯に、余りにも生々しいセックスシーンをテレビで放送すべきではない。映画であれば見たい人は見に行けばよいが、テレビは家庭に入り込んでいるものである。9時台は小学生から高校生までがまだ見ている時間帯であり、家族団欒の時間帯である。表現の自由とはいえ、あのようなドラマで茶の間の家族団欒まで侵す権利はない。大人でさえ気分が悪くなるようなシーンが多いドラマを、テレビで放送してもらいたくない。(同様意見2件) 電話 60代 石川
3/26 アニメ番組。虐殺シーンが流れていた。この番組はTV上では深夜枠であるものの提携先で前回放送分をネット配信している。人が死ぬ、殺されるシーンを当たり前のように描写していいものか、人気番組であるため視聴者への影響も心配される。出来れば放送全般で残虐なシーンは流さず音声で伝える手法を取るように規制していただきたい。 E 22 佐賀
3/26 紅白歌合戦の件についてのNHKとの意見交換を見た。『問題のパフォーマンスについては、不快に感じない視聴者もおり、番組基準にある卑わいなことば、動作に当たらないと考えている(要約)』には驚いた。視聴者全てが不快に感じないと卑わいではないと言うのだろうか?これでは安心してNHKにチャンネルを合わせられません。NHKには高い放送倫理を期待しているが幻滅だ。受信料の支払い義務化の議論がなされているが、私は今のNHKの考えには同意できず、協力はできない。 E 24 和歌山
3/28 未成年の喫煙で解雇されたアイドルに対してワイドショーが総じて同情的な意見を寄せていたのに驚愕した。中には「たかが喫煙で解雇なんて厳しすぎる」という信じられない意見を述べていた方もいた。未成年の喫煙は法律で禁じられているという事、それを青少年に対して影響力の高いタレントが2度もやってしまった事を厳しく追及すべきであり、謝ればいいというものではない。このような不祥事を起こしたタレントは二度とテレビに出さないようにBPOもちゃんと働きかけてほしいと思う。 E 20代 埼玉

第121回 放送と人権等権利に関する委員会

第121回 – 2007年3月

「広島ドッグパーク関連報道」の審理

「エステ店医師法違反事件報道」の審理…など

「広島ドッグパーク関連報道」の審理

本事案は、06年11月から12月にかけて朝日放送で11回にわたって放送された報道番組「ムーヴ」に対し、大阪の動物愛護団体の代表が「犬たちを救済する我々の活動が、あたかも募金目当てであるかのように放送され、名誉を毀損された」と申し立てたもので、2月の委員会で審理入りを決定した。

3月の委員会では、申立人から提出された「申立書」、広島ドッグパーク関連の「会計報告書」及び「反論書」と朝日放送から提出された「答弁書」を基に、コメンテーターの発言内容は適切かどうか、取材は十分に行われたのか等について実質的な審理を行った。

その結果、4月の委員会で「再答弁書」の提出を受けて、これまでの双方の主な主張を項目ごとに対比した形で整理してさらに検討を行い、5月の委員会でヒアリングを行う予定にしている。

「エステ店医師法違反事件報道」の審理

本件事案は、今年2月に東京都町田市のエステ店経営者が日本テレビを相手取って申し立てたもので、経営者は「私が医師法違反で送検されたニュースの中で、日本テレビは本事案に関係ない映像を使うなどして捏造放映した。また、盗撮映像を使って極悪人の如く報道され、個人の人格を否定され、プライバシーも侵害された」と訴えている。

これに対し、日本テレビは「本件報道は、以前に撮影されたという映像とは全く関係がない。また、報道内容は、医師法違反という重大な犯罪容疑に関する情報であって、公益を図るものであり、警察によって書類送検された事実を誤りなく伝えている」と反論している。

3月の委員会では、「反論書」や「再答弁書」など出揃った書類に加えて当該ニュースのVTRを視聴し、本事案の審理にあたった。

その結果、申立人・被申立人それぞれの言い分を確認するためにも次の4月の委員会に双方を招いてヒアリングを行い、その後「委員会決定」の作成を始めることになった。

審理要請案件について

1.山中湖村長からの苦情申立て

2月、山梨県山中湖村長から「東京キー局の報道番組において、取材・放映の客観性・中立性の欠如と捏造の疑いがある旨、局の番組審議会及び報道局長らに文書で申し入れたが誠意ある対応がなされない」との苦情申立があった。
問題にされたのは、山中湖村東部地区の洪水事業に関する一連の報道であったが、当該局では「十分な取材に基づく事実をありのままに放送したものであり、客観性・中立性に欠けているものではない」と主張していた。
放送人権委員会では、「申立書の記載事項から見て、本案件は、放送人権委員会の運営規則第5条に定める申立人又はその直接関係人の名誉、信用、プライバシー等の権利侵害に関する苦情に当らない」として審理の対象外と判断、その旨を村長あて文書で通知した。

2.静岡空港関連で県広報室長が苦情申立て

静岡県の広報室長が個人名で「キー局の報道情報番組で、コメンテーターの一人が『静岡空港を推進する知事を連続当選させる静岡県民はバカだ』という趣旨の発言をしたが、これは、静岡県民を公然と侮辱するものであり、県民の一人である自分の名誉が毀損された」と訴えてきた。
当該局では、「広報室長から『番組内での訂正・謝罪について知事から強い指示がある』との電話があったことからも、これは静岡県からの訴えと考える。また、そもそも番組では広報室長を特定した論評はしていないのであるから、不法行為としての名誉毀損又は侮辱は成立しない」との見解を示していた。
放送人権委員会では「申立人の提出した文書を検討すると、申立人は、静岡県庁の職員として県のための広報活動に携わっている者であって、本件申立ては、実質的に地方公共団体の申立てであり、本件放送により直接権利の侵害を受けた個人の申立てとは認められない」ということで委員全員の意見が一致、審理対象外の通知文書を送付した。

3.「出演セラピストからの訴え」

放送人権委員会では、3月委員会で北海道在住のルーマニア人でセラピストの女性から苦情申立があった上記事案について検討した結果、次回委員会から審理入りすることを決めた。
女性は、「2月にテレビ朝日のバラエティー番組に一家で出演したが、新聞のラ・テ欄に<バツイチ子連れ美女の・・・>等と、できるだけ公表して欲しくなかった家庭の事情が書かれ、また、放送内容が当初説明の趣旨と違っていた」と苦情を申し立ててきた。
これに対し、テレビ朝日は、「前夫との離婚について紹介することは、事前に了承してもらっていた。打合せ時からロケ、スタジオ収録時に番組内容と企画内容を十分に説明し、出演同意書にも署名をいただいている」と反論している。

苦情対応状況報告

2月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

◆人権関連の苦情[19件]

  • 斡旋・審理に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連の苦情)・・・12件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・7件

その他

3月22日開催の2006年度BPO年次報告会と同日夕刻の記者会見で、「放送人権委員会運営規則の改正」について竹田委員長が公表・説明することになったと事務局から報告。

次回委員会は、4月17日(火)に、「エステ店医師法違反事件報道」事案のヒアリングを行うことにしたため、午後3時からの開会を決め、閉会した。

以上