第82回 放送と青少年に関する委員会

第82回 – 2007年9月

斎藤副委員長逮捕への対応と今後の委員会活動について

バラエティーにおける罰ゲームやいじめ等について …など

9月25日に開催した今年度第5回青少年委員会(通算82回)では、斎藤副委員長逮捕を踏まえた青少年委員会の今後の活動について議論した。また、バラエティーにおける罰ゲームやいじめ等について、7月18日~9月12日までに青少年委員会に寄せられた視聴者意見ならびに8・9月分の中学生モニターからの意見を基に審議した。議事に先立ち、6月15日に辞任した鈴木秀美委員の後任として、9月1日付で青少年委員会委員に就任した小田桐誠委員を紹介した。

小田桐誠(おだぎり・まこと)委員

ジャーナリスト
1953年生まれ。77年亜細亜大学法学部卒業後、日本実業出版社入社、79年同社退社。『週刊現代』『現代』『AERA』『宝石』などで、教育、事件、人物ルポ等の記事を執筆。80年代後半から、放送メディア関連のレポートを数多く発表。著書に『テレビのからくり』『PTA改造講座』『企業脅迫!-グリコ・森永事件の構図』など。04年から『GALAC』の編集長。現在、法政大学社会学部、武蔵大学社会学部の兼任講師も務める。

斎藤副委員長逮捕への対応と今後の委員会活動について

冒頭、事務局から大麻取締法違反で逮捕された斎藤次郎副委員長について、現時点での事実経過の説明とBPOとしての対応の報告があった。

その後、委員会としての対応と今後の委員会活動について議論した結果、「委員会としては、これまで同氏とともに委員会活動を行ってきたことへの責任を痛感しているので、同氏の処遇についてBPOの決定があった後、青少年委員会としての対応を明らかにする」ことを確認した。

また、委員会として、中学生モニターや中学生フォーラム等の活動は今後も継続して行うことを申し合わせた。

バラエティーにおける罰ゲームやいじめ等について

前回(7月)委員会で申し合わせたとおり、この問題については審議を重ね委員会としての結論を出すことになっているが、本田委員長から「青少年委員会では、2000年に『バラエティー系番組に関する見解』を公表し、放送局に対して暴力シーンやセクハラに関しての要望をしているが、寄せられる視聴者意見を見ても、同見解が遵守・徹底されていないと言わざるを得ない。同見解には、委員会としての考え方だけでなく、放送の公共性、番組基準の徹底、放送局の責任体制の確立などあらゆることが網羅されているので、これ以上付け加えることは見当たらないが、2000年以後社会状況も変化し、肉体の露出度や性的表現の基準が寛容になってきているので、その点を踏まえテレビ局に対して同見解の再確認の要望を出すべきと考えている」といった提案が出され、これを基に継続審議することとなった。また、委員から「スポンサーの責任についても指摘していくべき」との意見があり、併せて検討していくこととなった。

視聴者意見について

セクハラ事件を起こした大学准教授を取り上げた情報番組で、インターホン越しではあるが、同准教授の高校生の長男にインタビューしたことについて「未成年に対して行き過ぎではないか」「容疑者の家族、とりわけ青少年への取材には配慮を望む」といった視聴者からの意見が寄せられ、委員からは次のような意見があった。

なお、事務局で当該局に事実確認をした結果、すでに担当部長が取材現場に対し「配慮が足りなかった。今後は再発防止を徹底するように」とのの注意をすでに行っていたとの報告があった。

  • 未成年者へのインタビューについては、各局ともガイドラインを作成しているはずだが、実際の取材現場でどう捉えられているのかが疑問だ。チェック体制と現場の意識が乖離しているのではないか。
  • 未成年者へのインタビューなどについては、「児童殺傷事件等の報道についての要望」(05年)の中で、”児童へのインタビューは、慎重を期すよう要望したい”と明記してあるのを確認してほしい旨の文書を出すべきだ。
  • 放送局の現状を考えると、注意喚起のため、やはり文書は出すべきだ。

以上の審議の結果、当該局に対し「未成年者へのインタビューの配慮については、より以上の徹底を取材スタッフに行ってほしい」旨の文書を出すこととなった。

中学生モニターについて

今月は27人から35件のモニター報告が寄せられた。

分野別ではドラマが一番多く18件、続いてバラエティーに関する意見が7件、あとはスポーツ番組と音楽番組が3件ずつ、またアニメ番組と情報・討論番組が2件ずつだった。

局別ではフジテレビ系が16件、日本テレビ系が7件、テレビ朝日系が4件、NHK3件、TBS系とテレビ東京系が2件ずつだった。

  • 今月は最終回を迎えるドラマに対して、沢山の報告が寄せられた。一番多かったのは『花ざかりの君たちへ』で6件、「現実離れしていて本当ではありえない話が面白い」「マンガとはちがって”イケメンパラダイス”となっていて、友だちと好みが分かれたりして語り合えた」「最後までよく考えられていると思える終わり方だった」などといずれも好評だった。
    5件報告があった『ライフ』は好評が3件で賛否両論ある意見が2件だった。好評意見は「少し現実離れしたスケールのいじめですが、その壮絶さがまたいいと思いました」などで、「見始めると次はどうなるかとハマル」という指摘も数多くあった。否定的意見は「いじめがリアルで少しやりすぎ」「主人公がいじめていた人をかばう結末がキレイにできすぎ」などだった。
    2件ずつ意見があったのが『探偵学園Q』と『勉強していたい!』で、いずれも好評だった。後者は3回シリーズで、重病で入院中の子どもと教える若い教師を描いたもので、「ドラマの内容から考えさせられるメッセージが随所にあり、久しぶりに心に届いたドラマでした」という意見だった。
  • バラエティー番組はすべて1件ずつで、好評だったのは4番組で『「ぷっ」すま』は「毎週違う企画で飽きさせない、内容が本当に面白い」、『天才!志村どうぶつ園』は「たくさんの動物のかわいらしさが分かる」、『水10』は「オリエンタルラジオが様々なミニゲームをゲストとやるので面白いときはすごく面白い」、『熱血!平成教育学院』は「頭を働かせられる良い内容」などだった。
    批判意見があったのは2番組で、『クイズ!ヘキサゴン』には「順位の低かった人をけなしていてそれを笑いにしている感じで本当にさみしい」、『一瞬で笑えるネタ祭り』には「とにかく忙しいのが気になった、また大賞が一人の独断と偏見で決まるのはおかしい」というものだった。
  • その他、スポーツ番組では『世界陸上2007』に2件で、司会の2人が好評で競技も「真剣な勝負は下手なドラマより見ごたえ」があったという意見だった。ただ事前に競技時間を言わず、CMや録画で引っ張る手法には批判があった。
    音楽番組では『MUSIC JAPAN』のネオ・ビジュアル特集が、「海外で話題を集めているジャンルの企画で、BSの完全版がとてもよかった」と好評だった。
    アニメでは『結界師SP』は「緊張感がバリバリしている」と好評で、『DEATH NOTE』は「発想が斬新だが怖い」という意見だった。
    情報番組では『近未来予測!テレビ”ジキル&ハイド”』に「改めて大規模な災害が起こるとたくさんの人の命が危険にさらされることが分かったが、CMの前や後に同じ所を何回も流していてうっとうしかった」という意見が、『あらすじで楽しむ世界名作劇場』には「絶対に読まない本がアニメやドラマで紹介され分かりやすかった。レギュラー番組になるのを期待している」という意見が寄せられた。

委員会では『ライフ』に関して、一般視聴者からは批判的意見が多く寄せられたが、中学生の意見はしっかり見ていて貴重だという意見が出された。また8月に命の大切さを訴えた『はだしのゲン』や『ゾウの花子』などのドラマシリーズや『あらすじで楽しむ世界名作劇場』など良質な番組に関心を持つ中学生も多く、こういう番組を放送する意味は大きいという意見もあった。

2007年度前期モニターは9月の報告が最後で、10月からは全国から選ばれた33人のメンバー(応募者100人から選考)で新たなスタートを切る。

<調査研究について>

橋元委員から「今、テレビは子ども達にどう見られているか?」の調査について、報告書の原稿が出来上がり、10月末の刊行を予定しているとの報告があった。

シンポジウム

「”テレビは王様”の時代は終わるのか?~小中学生36人インタビュー調査を受けて~」の開催

9月13日、東京の千代田放送会館で放送関係者など128人が参加し、シンポジウムを開催した。第1部は、青少年委員会の橋元良明委員が、昨年10月から実施した小中学生36人を対象に行ったインタビュー調査「今、テレビは子ども達にどう見られているか?」の調査結果を報告。

第2部のパネルディスカッション「”テレビは王様”の時代は終わるのか?」では、第1部の調査報告を受け、パネリストの横澤彪・鎌倉女子大学教授、岡田惠和・脚本家、小川善美・(株)インデックス社長、藤田真文・法政大学教授、橋元良明・青少年委員会委員(司会は小室広佐子・東京国際大学准教授)が子どものテレビ離れ進むといわれる現状とテレビ番組のこれからについて議論を展開した。

このシンポジウムの詳細は、冊子としてまとめ11月末に発行する予定。

2007年9月に視聴者から寄せられた意見

2007年9月に視聴者から寄せられた意見

2007年9月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,518件で、8月との比較では59件の増であった。今年に入り意見数は増加しており、前年同期比では80%の増(06年度上半期の意見数は4,958件)となっている。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール75%、電話22%、ファクシミリ2%、郵送ほか1%である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

男女別は男性79%、女性19%、不明2%で、世代別では30歳代(32%)、20歳代(23%)、40歳代(13%)、10歳代(9%)、50歳代(6%)、60歳以上(5%)、の順となっている。

2007年9月に視聴者から寄せられた意見 1,518件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年9月件数 年度累計
人権等に関する意見 6件 89件
放送と青少年に関する意見 243 件 [ 意見内容 ] 1,045 件
放送番組全般にわたる意見 715 件 [ 意見内容 ] 3,591 件
BPOに関する意見・問い合わせ 70 件 639 件
その他(放送関連以外) 484 件 3,517 件
意見件数 計 1,518 件 8,881 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は743件(42放送局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

9月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[6件]

  • 審理・斡旋に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連苦情)・・・・・・・ 3件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・・・・・ 3件

番組全般にわたる意見

9月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,518件)のうち【報道番組】に関した意見が917件(全体の60%)で、”放送の公共性と影響力、メディアの規制、言論・報道の自由”など(430件:28%)、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(389件:26%)、”政治的公平・公正や偏った放送”など(98件:6%)である。

次いで【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が847件(全体の56%)で、その内容は”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(565件:全体の37%)、 “低俗・下品な番組”(146件:10%)、”モラル・倫理観の欠如”(136件:9%)となっている。

特に9月は【情報ワイド番組・バラエティー番組】での京都父親殺害事件に関し、ゲーム・アニメ番組と事件の関連性を示唆した情報番組とアニメ番組休止の措置をとった放送局への意見(177件)や、【取材・報道のあり方】に関し、”自民党総裁選における議員の投票”についての批判(132件)が多い。

そのほかに”安倍首相退陣にともなう自民党総裁選”をはじめとする政治関連意見では、前述の”総裁選(無記名投票)の取材・報道批判”とは別に「公平・公正」「放送の影響力」「放送の公共性」などを中心に273件の意見が寄せられた。

なお、放送人権委員会への相談・意見(6件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題やいじめ・差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は8月の284件から211件へと減少した。
【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は108件で前月と比較して25件の減少となった。
【CM関係】「不適切な表現・内容」との指摘を中心に54件の意見があった。

青少年に関する意見

9月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは243件と先月に比べ92件増えた。

傾向としては、京都で起きた16歳少女による父親殺害事件に関連して、情報系番組でアニメやゲームとの関連を取り上げたことや、アニメ番組が休止になったことに対し、10代を中心に100件を越す意見が寄せられ、ギネスに挑戦するというバラエティー番組で不適切な演出があったという批判が33件寄せられる等、特定番組へ意見が集中した。

BPOに関する意見

70件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は38件、問い合せは32件であった。「意見」では、放送と青少年に関する委員会副委員長斎藤氏の大麻所持問題について22件が寄せられた。

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 安倍晋三首相が退陣を表明し入院した。病院では医師団が安倍総理は精神的なストレス等による「機能性胃腸障害」が悪化した状態だと発表した。しかし、民放の報道番組全般を見ると、未だに安倍首相の揚げ足取りをした報道が多い。放送局は放送法に則った不偏不党の報道を行うべきである。捏造問題をきっかけに総務省が放送局に再発防止計画の提出を含めた放送法の改正などの審議をしているが、公権力の介入を許さないためにも、BPOはこのような報道姿勢に対して見解を出すべきである。
  • 安倍総理の退陣に伴い自民党総裁選が今日(14日)告示された。昼前からのワイド番組では言葉では改革々々と言いながら小泉人気を煽るような映像を放送していた。しかし、景気対策として税負担の軽減措置として導入した「定率減税」が1月に廃止されたのに続き、6月には住民税(地方税)の「定率減税」が全廃された。国民の税負担、特に高齢者の公的年金等の控除の縮小や介護保険料を年金から引き落とすなど、日本国憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と保障されている生存権すら脅かされている現状を放送は問い質すべきである。
  • 夜10時の報道番組の情報の正確性に疑問を持つ。慰安婦問題で安倍総理が言った「証拠はない」という言葉は、「強制的に慰安婦達を連れてきた事に対しての軍の介入」についての「証拠がない」ということで、慰安婦を強制的に働かせていた「証拠はない」という事ではない。にもかかわらず、あたかも「慰安婦を強制的に働かせていた証拠はない」と受け取れるような編集を行った上で放送するのは間違っているのではないか。以前にも明らかに事実と違う事を事実のように編集して放送した事があり、情報の正確性というものに対してとても疑問を感じている。以前、株の操作で問題となった人物が何かの賞の受賞会場で「話が上下した方が皆さん楽しいでしょう」と話していたにもかかわらず、「株価が上下したほうが楽しいでしょう」と言った事になっていた。明らかに故意に情報操作している。これは、他局の放送を見てわかったことだ。テレビ局は、感情で情報を歪曲して放送するという事が稀にあるが、「これは明らかに放送倫理に反している」と局に注意しても表面的に謝るだけで何の改善も見られない。むしろ騙し方が巧妙になった。この局の報道に対する放送倫理について問題がないか調べて欲しい。
  • 昼からの情報ワイドで年金問題について舛添大臣不在のまま、一方的に民主党長妻議員の考えのみを放送したと問題になっているが、これと同様の不公平・不公正な報道はどこの放送局でもいっぱいあるのではないか。政治と金の問題にしても、政治資金規正法に違反している閣僚の訂正問題を大きく取り上げているが、民主党の議員の中にも規正法違反をしている議員はいる筈と思う。たまたま政権を取っておらず、閣僚でもないので追及されていないだけなのではないか。有権者の一人として、次回の選挙のときに、候補者の政治的適性を見抜く大切な情報なのだから、もっとバランスの取れた情報の提供をして欲しい。
  • 日曜夕方の報道番組のスタッフが杉村泰蔵議員の投票を盗撮して放映した件を抗議した視聴者に対して、以下のような発言をしたようだ。「杉村議員の投票をさらしたことは正しい行為。 他の議員も分かり次第公表する予定。あの位置にカメラがあることは分かっているはずだから映される方がいけない。公人(政治家)の投票行動は公的に報道されるべき範囲であり、総裁投票は無記名であっても公開されないようであり法的には違法ではない。 今後もこういう行為は堂々と継続していく」。まるでナチスの監視国家並みの言い分だと思う。これでは総裁選が無記名である意味がまったくない。盗撮してまで各議員の投票の秘密を暴くなど、正しい民主主義国家の報道のあり得るべき姿だろうか?
  • 毎週土曜日の報道番組で自民党総裁選挙の中継録画を放送したが、杉村太蔵議員が誰に投票したかということから、望遠レンズで手元を写した映像が流れた。問題だと思い局に電話したら、応対者は責任者ではなかったが「放送準備段階で違法ではないという結論である」という返事であった。憲法15条4号「すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。・・・」に反するのではないかと思い、自民党に電話したら「倫理上の問題」という返事だった。やはり行過ぎた報道だと思う。インターネットでも話題になっている。
  • ミャンマー情勢が毎日報道され、軍事政権に対する批判もされているが、僧侶が社会において大きな意味を持ち、その社会を軍事的に弾圧している事件といえば、中国のチベットへの弾圧なども思い浮かぶが、マスコミはどうしてそれに対しては問題視してこなかったのか。中国のチベットに対して行ったことは、僧侶を含んだ民衆と軍部が衝突したというレベルではなくもっと残虐な拷問などが行われ圧倒的な軍事力を背景に民族浄化が行われているのだろう。同じ軍事力を背景に民衆を弾圧していてもそれが大国をバックにしているかどうかなどで報道のニュアンスが変わるようでは、マスコミなど単なる権力の走狗であり存在価値などないのではないか。
  • 台風報道は、何時上陸するのかより何時暴風域に入るのかに重点を置かないと被害を予防する為の時間が確保できなくなる。沖縄の局以外は伝えるべき情報を間違えて報道している。また、台風時に海岸付近や屋外で実況中継をする事は禁止になったのではないのか。最近危険な映像取材が増えている。各局に注意喚起してほしい。
  • 京都で起きた16歳少女の父親殺害事件の報道の中に、同級生と思われる人へのインタビューがあった。しかし、捜査も初期の段階で未成年者にインタビューすることは、放送として適切とは思えない。放送では事件があるとすぐに同級生の子供達に平気でインタビューをするが、子供の心理を考えていないのだろうか。しかも放送されるのは答えの部分だけで、インタビュアーのどのような質問に対する答えなのかも分からない。普段の人となりを聞くにしても、「殺人の容疑者となっているが普段はどんな人ですか?」と聞くのと、「父親の首を斧で切って殺したのだけれど、どんな人ですか?」と聞くのでは、未成年者だけに心の動きも違ってくると思う。モザイクがかかっているので表情すら分からない。放送では、どんな質問による答えなのかを分かるようにすべきである。また番組内では、斧を使っての殺害方法をこと細かく説明していたが、子供達も見ている時間に放送する事ではない。放送に携わる人は、一般の人が、ましてや未成年者が、突然マイクとカメラを向けられた時の色々な心理状況をもっと考えなくてはいけないと思う。
  • 重大事件の裁判などで被告が”広汎性発達障害”と判明した場合の報道についてのお願い。一般の人々には”広汎性発達障害”の特性はまだよく理解されておらず、またこの障害を持つ被告の関わる事件では、発生時に被告自身や犯行の特異性や不可解さがセンセーショナルに報道されることが多いので、裁判などの報道の際にこの障害の特性を正確に解説して「この障害が事件の直接の要因であるわけではない」と説明しても、一般の人々にはあたかもこの障害の特性自体が特異な事件を引き起こしたような印象を受ける恐れがある。裁判などの報道で被告の”広汎性発達障害”について触れる場合には、事件におけるこの障害の特性が関わった部分と被告の意思による犯行の部分がはっきり区別され、被告の特異性よりも事件の要因や背景を詳しく伝える正確で冷静な報道が必要だと思う。また、番組のコメンテーターなどがこの障害がまるで事件の要因であるかのような発言をすることがないように、番組の出演者にも放送前にこの障害について正確な情報を伝えたほうがよいと思う。
  • 深夜の報道番組で、健康保険の保険料が高いことを取り上げていた。その中で、年収が200万円で生活が苦しいので保険料を払っていないという人が取材対象となっていたが、これはおかしい。日本では「国民皆保険」の制度となっているのだから、年収200万円で、苦しいけれど保険料を払っているという人を取材し、生活費の中で保険料が占める割合からこの問題を検討していくというなら分かるが、生活が苦しいので払っていないという立場からでは問題の解決の道は見えてこないと思う。苦しいからといって、国民皆保険制度を遵守していない人をテレビが正当化してしまったら、「払わなくてもいいんだ」と誤解する人が増えることになると思う。また、保険料が高いことの原因をすべて政府の財政支出の額にあるとし、財政支出を削減すれば解決するというストーリーは単純すぎて話にならない。何事も政府叩きをすればいいという考え方が、この番組には多すぎると感じている。
  • 日曜夕方の報道番組で生活保護費を減額された男性を特集していたが、受給額の減額と言う一点にポイントを絞りすぎ、一方的に男性側に立った内容に終始していたが、遡って男性がどのような人生をたどり、どういった経緯で生活保護を受給することになったかはほとんど触れていなかった。現在、年金保険料を払わず、いざとなったら生活保護に頼ろうとの受給予備軍が沢山いると聞く。件の男性も実は保険料を不払いだった点を最後に申し訳程度に触れていたが、それでは全く同情する気も起こらない。一つの事件を報道するときには少なくとも裏と表の両面からしっかり取材をするという基本を守って欲しい。
  • こんな詐欺の話が紹介された。?Aさんが実印と印鑑登録証の入った財布を落とした。?これを拾った男が実印と印鑑登録証を使ってAさんの戸籍と住所を移し、借金を重ねて会社を設立、そして倒産。?Aさんのもとへ借金の請求が殺到した―この話を受けたトークの中で、ゲストの弁護士が「戸籍謄本と住民票については、不受理届けを出せば第三者が受理することが出来ない、そういう制度がある」と話していた。戸籍謄本などを悪用されるのが嫌だから早速、不受理届けを出しに市役所へ行った。ところが職員に「そんな不受理制度などはない」と言われ受付を拒否されたのである。弁護士は間違ったことを言ったのか。局に電話で確認しようとしたが火曜日夜9時の経済についての番組の担当者がつかまらず埒が明かない。どちらが正しいのだろう。誤った放送をしたのであれば訂正放送をすべきだ。
  • 日曜夕方の報道番組で38歳無職の男が入手容易な薬品を使いTATPなる爆発物を作り、電車の爆破計画を立てていたという報道があった。薬品の一部は伏せていたが爆発物製作の再現をしており、放送でそこまでする必要があるのか疑問であった。これまで必ずと言ってよいほどマスコミの犯罪報道を模倣する者が出ているのに、未だにこの様な内容の放送があるのには呆れる。
  • 昼前の情報ワイドで畠山鈴香被告初公判のニュースの際、畠山被告を鈴香被告と呼んでいたが、おかしいのではないか。ニュースの中などで当事者をファーストネームで呼ぶのは特殊なケースだと思う。何故なのかを局に聞いたら「子供と区別するため」と意味不明瞭な返事であった。この被告の呼び方については事件発生後に議論があったように思うが、民放としてはなにか統一見解のようなものはないのか。
  • 時津風部屋の元力士の父の記者会見の生放送を最初から見た。お悔やみを述べる記者は誰もいなかった。遺族が真剣に応じているのに対して、記者の態度は大変見苦しく無礼だと思った。優しさを感じられない記者会見だった。まだ立件されていない事件に対しては先に質問事項を書面で提出して、それに応答する方法にしてはいかがか。記者は挙手して自分の名前を紹介し質疑をするべきだと思う。今後、善処願いたいと思う。
  • NHKを除くメディアには放送倫理というものはないのか?この際、徹底議論されるべきと思う。?朝青龍問題について、なぜモンゴルまで追いかける必要があるのか?全く下品極まりない。?政治報道について、目の前の現象ばかりを追った報道。公平性・慎重さを欠く偏向報道。これらは、国民の関心を物事の本質から遠ざけるものであり非常に危険である。これらに何の疑問も感じないメディアに携わる人間の倫理観は如何にして形成されるのか?これは大いに分析の対象となる。朝青龍の横綱としての資格を云々する前に、まず己に対して「国民に対しニュースを報道する資格があるのか?」を十分問いかけてみた方がよろしいのではないか?
  • 最近の民放のテレビ番組はテレビ創成期に比べ質が落ちたとつくづく思う。特に報道番組やワイドショーにおいては犯罪を実際以上にセンセーショナルに伝えたり、興味本位にプライバシーを暴いたりすることにばかり労力を使い、報道内容そのものに関してはどこの局も変わり映えがしない。他局と競うのであれば多様性のある報道を目指し、世界の話題から地域のニュースまでカバーできるような報道体制を築き、ユニークでありながら興味本位に走らない報道番組を育ててはどうか。
  • 最近のマスコミは度が過ぎていると思う。正直不愉快だ。安倍政権を支持していなかったが、ここ最近の報道は不愉快で仕方ない。「早く辞めろ」と叫び、辞めると「無責任だ」と中傷に似た批判を展開する。かつて椿事件というものがテレビ業界であったらしい。そろそろ本気で限度を越えた放送には制裁が必要だと思う。今の報道は子どもの世界で行われている”いじめ”と同レベル、もしくはそれ以下だ。もう揚げ足取りの幼稚な報道はやめてもらいたい。政治報道を遊び道具にしないでください。
  • ニュース報道の中で”独占密着”や”緊急会見”などの大げさな表現が多すぎる!自分達ではたいした取材もせず新聞などの記事を読んでるだけではないか!芸能報道で芸能人やタレントなどの熱愛や結婚などギャーギャー騒いでいるが、もっとやらなければならないことがたくさんあるだろうが。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 番組制作に関連した不祥事に伴うキー局の役員等の処分があったことを知った。普段、一般企業や役所の不祥事を厳しく追及し、頭を下げる当事者達を容赦なく問い詰めたりフラッシュを無慈悲に浴びせているマスコミ大手が、自分達の不祥事だけはひっそりと封印するように終息させるらしい。今回のことを反省し、視聴者からの批判を真摯に受け止めているのならば、これまで追及してきた他企業と同じように自分達の謝罪会見をし、自らのニュース番組で放送すべきだった。
  • マスメディアの表現の自由は制限されるべきだ。表現の自由の権利を盾に書かれる記事は下品の極みをいくものばかり。ここで問われる品格とは「他人の心を察すること」であり、その観点からは記事にされた当事者でない第3者がみても到底看過することのできない内容ばかりである。このまま野放しにして良いのか?今のマスメディアに自浄作用のシステムはない。徹底して改革すべきと考える。心無い記事によって人が死んでいる。病気になっている。またそれを見る人の心も病んでいく。何度でも繰り返し言う。国民への教育的観点から下品なものは徹底して撲滅すべきある。
  • 情報番組を見ているとそこに出てくるコメンテーターという者は社会的な影響力などが大きい割には、たとえて言えば、井戸端会議とか隣人友人の集まりでちょっと気の利いた台詞を交えながら、まくしたてるように他人の悪口を言うことの出来る人が、座の中心にいるのと同じように、そういう形で脚光を浴びやすい人間ばかりがコメンテーターなんて肩書きで偉そうに意見を述べるけれど、深い考えで述べる者は一切ないことにあきれてしまいます。
  • 東京キー局のラジオ感覚のバラエティーと証する番組の中で朝青龍の体に安倍総理の顔をすげかえた絵で「安倍朝龍、美しい国を投げ出し」と揶揄。司会者を含めた全出演者がゲラゲラと手を叩きながら哂う。その絵は司会者の後ろに掲げて目立たせている。安倍総理を貶めるためには手段を選ばないという下品さに唖然とした。安倍総理さえ叩きのめせば、誰の人権も人格もどうでもいいのか。首をすげかえられた朝青龍も安倍総理と同じ病気、あるいは病気で志半ばでやりたいことを断念した方々を著しく傷つけている。そもそも、安倍総理も一人の人間だ。病人のガンクビ写真をコラージュして笑うなんて大問題。バラエティーだからといって調子に乗りすぎないほうがいい。
  • 夕方5時台のニュース番組では安倍総理辞任後の状況を、安倍総理と小泉元総理に扮した「ザ・ニュースペーパー」というコメディアンが会見風にしゃべる茶化したコーナーで、最後に麻生幹事長の別に取材した笑った顔が画面右下に挿入された。安倍総理辞任の経緯についての意見は出すべきだが、混迷を続ける政局に苛立ちを覚えている時、ニュースでの倫理観の無い放送内容に憤りを感じる。又麻生幹事長の関係ない映像を挿入した事は肖像権、人権の侵害であり、受取り方ではニュースの捏造ともいえる。
  • 9月17日午前11時からのワイド番組の放送でフリーアナの総合司会者が舛添厚生大臣に出演依頼をしたが断られた」と発言したが、翌日の放送で「昨日の放送の訂正ですが、舛添厚生大臣が出演を断ったのではなく番組から出演依頼をしていませんでした」と女性の局アナウンサーが訂正とお詫びを述べた。問題は、これは本人が謝罪すべきであることと、国民が選んだ大臣に関して虚偽の放送をしておいて、謝罪だけで済ませてもいいのかということだ。きちんとした謝罪・訂正をするべきだ。
  • 水曜日、”世界の映像祭り”と称した知らない世界を見せる番組で、北朝鮮レストランでタレントが雷魚の刺身を食べさせるシーンがありました。ちょっと知識がある人ならどれだけ危険な事なのか解るはずです。はっきりいって雷魚は寄生虫の巣です。ましてや生食はもっての他です。一番初歩の寄生虫専門書やネットで探したり、博物館に聞いてみたらすぐ解ると思います。タレントの体は大丈夫でしょうか。やらされているタレントの人権侵害です。潜伏期間は3~4週間だそうです。一刻もはやく駆虫剤を投与した方が良いです。(顎口虫の類です。皮膚の下をはいずり回ります。)視聴者が真似をして食し、被害にあったらこの局はどう責任をとるのでしょうか。安易な番組制作をする同局の責任をぜひ追及してください。
  • コメディアンが登場する動物番組で5匹のキタキツネを飼育する様子を見せていた。キタキツネは北海道で流行している「多包性エキノコックス症」を媒介する動物である。飼育していたのが野外で捕獲した生後半年以内の仔ギツネだとすると、その寄生虫に感染している時期であり大変危険である。番組中では、それについての注意を一切流していなかった。もし本州から北海道への旅行者がキタキツネを連れて帰ったら、本人や知人達がエキノコックス症感染の危険に曝されるだけではなく、本州で感染症が流行する危険性すらある。番組担当者は、これら人獣共通感染症のことを勉強して、番組が感染症の拡大に手を貸すことのないよう十分に注意すべきでる。タレントには「感染しないように注意はした」と言うが、具体的な内容は分かっていなかった。マスコミは感染症の恐ろしさを忘れている。北海道では毎年20人位の患者が発生しているが、潜伏期間は平均21年にもなる病気であり、肝臓部分摘出手術で克服が可能ではあるが、それはあくまでも病巣があまり大きくない時期だけのことで、手遅れになると確実に死に至る。本来、野生動物を人間がペットにして飼うようなことは、負傷した動物などへの緊急避難措置を除いてやるべきことではない。動物を扱う番組の基本的コンセプトをどう考えているのか。
  • 宝くじを当てた男の夢だとしてカンボジアのアンコールワットが見えるところへ木材や板を運んでツリーハウスをつくり世界遺産を眺めるというようなことをやっていたが、バカなことをするんじゃない。悪質で恥知らず、自然破壊そのものじゃないか。こんな倫理に反することをやる局にはきつい”お灸”をすえてくれ。
  • いつも楽しく見ているが、この日に放送された会話は結婚記念日を思い出そうとする夫が妻にその記念日を暗証番号にしているというカードを使わせようとして、財布からわざと金を抜き取ったり、「ATMで暗証番号を盗み見して思い出した」などと友達に得意気に語っており、しかも暗証番号を友達にも教えるという内容で唖然とした。いくら英語の教材とはいえ、ATMでのトラブルや振り込め詐欺などの多発するこのご時世を考えると、オンエアするのにはふさわしくなかったのではないか?この番組の講師は非常に人気もあり、英語を声に出して練習しようというコンセプトが強く共感するだけに、こういう非常識な会話が公共放送のラジオで放送されたのは非常に残念だ。この一件だけで、講師の交代や番組の中止を訴えるつもりはないが、幅広い世代のリスナーがいることをもう少し考えた番組作りをお願いしたい。
  • 関西のテレビ局の情報ワイドで具合の悪くなった妊娠3ヶ月の妊婦を受け入れる病院がなく流産した件で、コメンテーターが「38歳で初産というのがおかしい」という旨の発言をしていた。局に「発言が非常識だ」と苦情を入れたところ、不適切な発言であることは認めたものの「謝罪はしない」という返答であった。あの発言で不妊に苦しんでいる人、流産の悲しみに打ちひしがれている多くの人が深く傷ついたことだろう。どんな罪深い発言でも「終わったことで仕方がない」というような業界の態度は許せない。私は一企業人だが、お客様のクレームには誠心誠意謝罪し改善する努力を怠らない。これが普通だ。TV業界は異常だと思う。
  • 東京キー局の放送番組審議会において「信じてしまう視聴者もいるということを念頭に置きながら」と、信じてはいけない内容であることを述べているにも関わらず、相変わらず「カルマ」や「前世だ」等といい加減な内容をインチキ霊能者が告げている。特に今回は認知症という多くの患者がいる病気に関して何の資格も知識もないインチキ霊能者のいい加減な解釈を放送しており、同様の症状に苦しむ多くの家族をバカにしている。昨年の12月9日にはこの番組の影響で中学生が自殺しているにも関わらずいまだ番組が放送されており、番組はインチキ霊能者の宣伝に使用されている。この局にはモラルの欠片もない。一刻も早い打ち切りと、霊能者のインチキに関する検証番組の放送を望む。
  • 女性占い師の発言に非常に不適切なものが目立った。20代の若者は貯金もし堅実だという最近の世論調査の結果に対して、それを批判する占い師の好き勝手な持論や自慢話には呆れた。以前からの彼女の「最近の若い者は」という発言とも矛盾している。最近の若い人達は、一部の人が考えているより賢い部分があり、彼女の言っている事をまともに信じていたらそのせいで悪い社会になってしまう。発言も乱暴で、出演者にまで「馬鹿野郎」「あんた」と暴言を吐いているのに全くお咎めなしで番組が成り立っているのはどうしたことか。新人アナウンサーや若手芸人だったら最悪クビになるだろう。この女性占い師は、昨今の朝青龍問題でも日本相撲協会の意向を無視するように仕向けるなどしているようで、これも問題だ。公共の電波を私物化するようなことを放置すべきではない。
  • かつて東京のテレビ局の番組で死者が出て以来、各局が自粛していた”大食い番組”がいつの間にか復活し、最近はその無節操ぶりが目に余る。9月に入りこれまでに、数えてみたらなんと3局で6件の”大食い”関連番組が放送された。世界には飢餓に苦しむ人が大勢いるのに、食べ物の無駄な消費を繰り返すテレビ局の無神経ぶりは許せない。
  • 私は、真面目に堅実に勤労しているサラリーマンだ。サラリーマン向けのこの番組のパロディーは、公共放送の電波にのせる内容ではないと思う。きっと脚本家は、真面目に勤労などしたこともない人なんだろう。大人の社会はこんなものではない。常識を逸脱した番組だ。NHKよ「汝は汝の道に帰れ」。
  • 今まで散々批判の対象となっている(専門家からもその因果関係は薄いとされている)少年犯罪と漫画やゲームを結びつける(というよりほぼ断定している)放送がなされています。しかも今回はほとんど共通点がないにもかかわらず放送中であったアニメが製作側の自粛によって放送中止となり、その原因の一端とされた番組ということです。私も表現者の端くれであり、こういう安易な責任の転嫁により表現規制につながってしまうのはとても許せません。当の放送局は他の事件事象についても、安易な推測やこじつけ報道をする傾向があり、私とは別分野の人達からも大変苦情が多く、しかも苦情が送られてもまったく改善する気配はありません。報道とは知識のない一般人にはとても大きな影響をもち、間違ったことは極力避けるのが正しい姿なはずなのに・・・。同時にこうしたことを罪に問えないことがとても残念なことです。
  • 最終的に人を必要悪かつ短絡的に殺害するゲーム・アニメです。将来、この話も入ったDVDも発売され年齢制限等もありません。買おうと思えば誰でも買って見てしまうものです。特に中高生あたりに深夜番組なのに人気があり、すごく悪影響だと思われます。これは人として惨いものです。
  • 関東・名古屋・大阪の局で放送される深夜放送のアニメですが、原作はアダルトゲームでそれをアニメ化したものです。学生の主人公が多数の同級生と性交渉を行う性描写も問題ですが、レイプや虐めなどを含めかなり激しい内容になっています。裸体などの描写さえなければいいという昔のアニメと比べると、最近のものは作り手のモラルまで低下していると思えます。インターネットなどの掲示板や動画掲示板などでも、アニメを見た視聴者が感化されて「死ね」と連呼したりするなど、誤った人間の価値観を広めるという影響はとても残念でなりません。こういった異常な性交渉を助長し他人に対して攻撃性を駆り立てるようなアニメはどうか規制していただきたいです。
  • 4時間枠での番組でバラエティー番組とはいえ著しく不快な気分にさせられました。内容はタレントにバンジージャンプをさせ、あたかもギネス記録更新をさせた様に思わせ、実はその後に番組プロデューサー自らがその記録を更新した。それをタレント本人にはギネス記録更新認定の表彰式の時に初めて告げ、そのタレントの努力が無駄だった落胆ぶりを見せるというドッキリ企画だったのだが、余りにも無神経な企画で単なる芸人「いじめ」にしか見えなかった。騙されたタレントの姿で笑いを取りたかったのかもしれませんが、視聴者には不快感しか残りません。何をやっても冗談で済ませばよし!の風潮ですむ問題では無いと思います。
  • この番組は、一般家族の人達とゲームをして、クリアすれば100万円を差し上げるという番組です。しかし、この番組は「やらせ」です。例えば、”かくれんぼ”は、出演する家庭によって、事前にタレントにかくれている場所を教えて100万円を出すかどうかを決めているし、”1トン家族”では秤のメーターを演出家が操作している。一般人をあざ笑うかのような番組は許せません。どうにかしていただきたい。
  • 毎週木曜日の深夜のトーク番組に下品なタレントが女性のタレントの楽屋に忍び込み、その女性の使用している歯ブラシやリップクリームなどをペロペロ舐めるコーナーがあります。それを見ているスタジオのタレントは大笑いしています。全く低俗極まりない変態コーナーです。私は何度もこのコーナーを止めるようにメールをしましたが一向に止めません。テレビの影響力は多大であることをテレビ局は知っているのに、昨今のテレビは視聴率のためなら”なんでもあり”です。この番組は9月20日、夜7時から3時間スペシャルを放送します。またこのコーナーを流すことでしょう。是非、このコーナーを放送しないようBPOから指導してほしい。
  • お笑い芸人がコントの中で「てめえ殺すぞ!」「ぶっ殺すぞ!」という言葉をよく使っている。これまでもひどい言葉遣いだと気になっていたが、京都の父親殺害事件の報道を見ていて、少女の心の中には、日頃何気なく見ているテレビのお笑い番組での「ぶっ殺すぞ!」という言葉が、すんなりと入り込んでしまっていたのではないかと思った。それくらい若者にとってテレビの影響力は大きいと思う。この番組の中だけでなく、テレビ全体から「ぶっ殺すぞ!」などという言葉を無くして欲しい。テレビ局だけでなく、プロダクションへも警笛を鳴らせないだろうか。「ぶっ殺すぞ!」などという言葉は、コントのギャグにもなっていないことに気付くべきだ。テレビ局にも電話をしたが、視聴者センターの反応は鈍すぎる。
  • バラエティー・お笑い番組に裸同然の芸人が出演しているが放送倫理に反している。股間の振りを強調したタレントに続いて、褌姿の芸人が出たと思ったら、今度は「そんなの関係ねぇ~」と海水パンツ姿の男が出演している。このような下品な芸人の出演を視聴者は望んでいない。各放送局は「民放連の放送基準を厳守する」と番組基準に掲げ、基本方針に「公共の福祉と文化の向上に寄与する」と謳っているが守られていないではないか。
  • 金曜日のエコダイエットのコーナー。今回の最終回は酷かった。まず計測が近いからと食事や水を取らない。途中で熱中症にかかって倒れるのは当然だ。一瞬「こんなダイエットをしてはダメですよ」と言っているのかと思った。こんなダイエット方法は過食・拒食病を招く原因になる。こんな無理なダイエットを真似する人がいたらどうするのか?なぜトレーナーを付けなかったのか?疑問ばかりだ。ダイエット企画というからには、きちんとした知識と指導の元でやっていただきたい。
  • タクシーの運転手をしているのでラジオをよく聞いているが、この時間帯に公共放送機関で放送する内容ではなかった。最近のアイドルについて漫画家でコラムニストが「最近のアイドルは性が乱れている」と、元タレント娘の一人の名前をあげていた。この発言に続き作家が「アイドルはウンコもしない。おしっこもしない。オナニーもしないと思っていた」と発言した。番組担当の女性アナウンサーがいるにも関わらず訂正もなくそのまま放送していた。
  • お笑いコンビが頻繁に出ているが、何かというと直ぐに相手の頭を叩いている。こんなものは芸でもなんでもない。テレビを見ている若者に悪影響を与えるだけだ。人を叩くことは暴力であり、いじめに繋がっていることをこの番組は考えていないのか。テレビを見ていると女性占い師もすぐに人を叩くし、出演タレントの服装の乱れは、下着同然のものまであり、行き着くところまで行った感がある。最近の若者の常識の無さがよく言われるが、この番組を見ていると、若者へのテレビの影響の重さを感じずにはいられない。もっとまともな番組を放送してほしい。
  • 民放におけるスポーツ中継は地に落ちている。過剰演出、実況の絶叫、稚拙な解説、おまけに無能タレントは視聴者のテンションをわざと下げているとしか思えない発言。世界陸上中継も例外ではなかった。残念で仕方がない。
  • 午前6時より女子マラソンがあるというから早起きをして見ようと待っていたのに、待てど暮らせどレースは始まらない。結局始まったのは午前7時からで、前日からの予告でもその日の朝6時からの放送でもそんなことは一言も言っていなかった。これはあまりにも不親切ではないか。視聴者の立場にたった放送とは言えない。開始時間をはっきりさせず放送を続けていれば、その間視聴者をテレビに縛り付けて視聴率は稼げるのかもしれないが、一人一人の国民がその間の時間を無駄に過ごせるほど暇なわけではない。今後このような視聴者の立場に立たない放送をするのであればこの大会の独占放送権等というものを持つのは止めて頂きたい。
  • 木曜夜9時のバラエティーのメイン出演者の局アナウンサーへのセクシャルハラスメント及びパワーハラスメント行為はひどいものだった。司会席の陰で相手が逃げられない事を計算した上での行為だと思う。以前から、この男の言動にはその手の内容が多かったが、本日の放送を見てじっとしていられずメールを出した。
  • 関西の落語家・タレントが司会をする番組で特攻隊で戦死した若者を扱った際、彼らを全て”強制的に特攻隊に入隊させられ・・・”としていたが実態は違う。当時の若者の中には志願し特攻隊に入隊した者もいたことは事実である。10時頃、局に電話をしたら、?話の途中で電話を切られた。?再度の電話ではつながったか一切応対なし。?番組内容よりも局の応対に抗議の電話をしたところそれには答えず、『番組は見ていないのでわからない』との応対で、再度話の途中で電話を切られた。?4回目の電話で『番組内容については公正な報道をすべきだ』と伝えたところ、『文句があるなら見なければよい』との回答。公共性の高い放送局の視聴者対応にあるまじきものだ。こんな対応をするから2チャンネルへの書き込みなどネットによる過激な情報が盛んになるのではないか。私自身も局の対応に怒りを抑えられずネットでこの局の対応の悪さを紹介しようと思った程だ。
  • 東京キー局の女性アナウンサーが「・・で~す」や「・・しちゃいましたぁ~」など、言葉尻をやたらに伸ばし、場をわきまえず必要以上に「キャー!」と大声ではしゃぐのがとても聞き苦しい。アナウンサーとしていかがなものかと思う。言葉のプロとしての自覚を持っていただきたい。改善を望む!
  • 民放のバラエティー番組のテロップ等で母音の「あ」や「お」に濁点をつけたものが頻繁に使用されているが、本来日本語にはない音である。驚愕の度合い等を感覚的に伝えようと言うのであれば、安易な発想であり非常に不快。テレビで見つける度に局に抗議しているが、一向に改まらない。
  • テレビスタジオの温度の関係もあるのかもしれないが冬になっても女性がノースリーブ、半袖の服装で年々エスカレートしている。温暖化の問題もあるが、常識的に考えても大変違和感がある。アメリカではズボンのずり下げをやめさせるといったことがおきており、日本でもこうした風潮が出ていいはずだ。

【その他、番組全般】

  • 自民党総裁選の討論をしていた中で、一人の国会議員が「マスコミは誰と誰が密会していたとかそういうことばかり報道して、誰がどのような政策を推しているかと言うことをちっとも報道しない」と言うと、他の出演者が寄ってたかってその人物がまだ発言中なのに途中から割り込んで反論したことに唖然とした。この人の言いたかったことは、本来なら政治と国民の間をつなぐのがマスコミの役割なのに、マスコミがそれをしようとしない事への批判だったのだろう。それを「自民党は政策じゃなく国民に人気があるというだけで小泉さんを選んだ」や「あんたは自分のところの派閥が注目されないからその腹いせで言ってるんだろう」等、あきれるばかりの反論であった。自民党に責任がないとは言わないが、マスコミにそれだけ重要な役割があるのは事実だ。マスコミの報道の仕方で政局が大きく変わり、世の中が変わることもあり得る。その影響力の大きさを自覚しないで、反省するどころか指摘されたら他に責任転嫁するとは、マスコミ内部にはこんな意識の低い人ばかりなのか。
  • 年金問題について放送していたが民主党議員の主張のみを延々と垂れ流していた。スタジオには自民党をはじめ与党側の人間は一人もいない状態で、ただただ政権の中傷発言をしていた。これは明らかに放送としてバランスが取れてないのではないか?政治評論家が出ていたが「民主党は素晴しい」「自民党はもう駄目だ」的なコメントを連発していた。いくら今自民党など与党が不甲斐無いとはいえ限度を越えていないか?さらには紙芝居風に入院中の安倍総理を笑い者にした内容の話まで披露する始末で、あまりに低俗で呆れた。この番組は過去にも3、4回以上問題を起こしているのに全く反省の意識がないのは何故なのか?BPOが存在する意味があるのなら動いて欲しい。
  • 芸能人やタレントが、時にはキャスターや報道機関の解説委員までもが、何の知識もなく思いこみと独断と偏見だけで無責任な発言をし、間違っていた場合でも最後にお詫びの言葉を述べる位で特に責任を問われたということも聞いたことがない。他人の言動には揚げ足取りと思うくらい執拗に批判するくせに、自分たちテレビ局や出演者の間違いはなあなあで済まし、反省しようともしない態度は全く不愉快だ。”報道の自由”の名の下に何を言っても構わないというのは大きな勘違い。
  • 民放各局のゴールデンタイムの番組は、自称お笑いタレントの雑談や、とても芸とは呼べない芸の垂れ流し状態だ。今の社会がそれを求めているのなら悪いとは言わないが、そんなことは無いはずである。他にもっと放送すべき内容のものがある筈である。
  • 昼の健康情報番組のコーナーで、心肺機能を強化する方法として、うつぶせ寝を勧めていた。しかし過去に乳児がうつぶせ寝により窒息死する事故があったため、現在は小児科医や保健所は乳児には勧めていない。番組ではその点に触れていなかったが、乳幼児には実施しないように注意を表示すべきだったと思う。この件を視聴者センターに申し入れたが、応対者は「コーナーの冒頭で言った可能性もある」とし、私がコーナーの最初の極く一部を見ていない事を理由に取り合ってくれなかった。
  • 戸籍の仕事に携わる者として許しがたい気持ちになった。戸籍の電算化で死亡者が”勝手に”除籍されるということが論旨であったが、電算化で消えるのではなく、現在でも昔でも戸籍に動きがあれば、規則を基にして死亡者だけでなく離婚や婚姻除籍者が消除されているのである。よって電算化だから消除されるのではない。番組の中で死亡者ばかりに注視させて、その他の事について語らないことは問題ではないのか。再婚したにもかかわらず離婚した人が同じ戸籍に載っていたら、虚偽で離婚させられた妻が虚偽の婚姻の妻と一緒に載っていたら等々を考えると、死亡者以外には消除されることを望む人は少なくない。番組中の街頭インタビューで、社会保険庁と同様に扱う発言が放送されたが、今回の番組を見る限り視聴者をミスリードしているとしか思えない。
  • 米卸販売会社による産地偽装表示事件の報道に関連して、コメの種別について誤った説明がされていた。「くず米は家畜の飼料になる」としていたが実際はほとんど加工食品用になり、飼料に廻るのは極く僅か。「酒の原料はくず米を主体としている」は誤りで、酒用に栽培された専用米を使用している。「未検査米とは検査されておらず品質保証が無い米」としていたが、実は農協の検査は受けていないが、農協以外による検査を受けた米を指す。これらの一般視聴者にはわかりにくい事柄を誤って伝える事でコメの印象が非常に悪くなることが心配。
  • キー局の通販番組で、下腹部の脂肪を減量出来るベルトを販売しているが、これは科学的・医学的に実証された商品ではない。【簡単に巻くだけでシェイプアップ】と振動を与えて脂肪を燃焼させると謳っているが、あくまでもモニターの実体験によるもので、裏付けの資料は公表されていない。担当部署に確認したが「某大学で……」と応対。「大学教授の見解ですか?」と質問したが明快な返答は得られなかった。視聴者が放送局の通販部を通じて直接商品を購入する通販番組は、ある意味納豆ダイエット捏造問題よりも大きな問題を含んでいると思う。
  • 弁護士が「インターネットに規制は存在しない」「利用者を特定できない」等の虚偽の発言を行い、あたかもインターネットが法の手の届かない無法地帯であるかのように発言していた。これはインターネット技術者などインターネットに関与する人物全てに対する人権侵害だ。インターネット上であっても国内法は適用されており、インターネットはその仕組み上、利用者が特定できなければ運用出来ない。その利用者が国内だけでも8000万人という現状があるが故に犯罪数もそれなりに多くなっているだけであり、現実社会と全く同様の社会としてインターネットが存在しているという事実を無視した発言である。こういった事実を捏造し非科学的な報道を同局は繰り返しており、「バラエティー番組であれば事実を報道する義務はない」と明言するなど放送法違反の常連である。BPOとしても厳しい態度で臨むべきではないか?
  • 東京キー局の放送において、「日本チームのロスタイムでのトライシーン」を編集上カットして放送するということがありました。最も重要なシーンのカットであり、ワールドカップという世界的なイベントということを考えると大変重大な問題です。放送内でも「ラグビーの人気復権」、「子供たちへのラグビーの普及」を再三アナウンスしていたにもかかわらず、今回の全く逆の行為は、ラグビーファンの裾野を広げるという意味で重大な過失であり、また一般のスポーツファンを愚弄する行為です。その他、この放送において同様の重大な過失がありました。1、アナウンサーの知識不足・アナウンサーのオリジナルと思われる違和感のある用語の多様・ラグビーとサッカーの用語の混同。2、不適切な画面表示・ディレイ放送にもかかわらず「LIVE」と表示。3、理解不能な番組宣伝・カナダの攻撃シーンを多用し、日本チームが勝てない印象を与えた。
  • テレビの機能が向上し、高品質な放送を送受信するインフラは整いつつあると感じている。しかし一方で何十年も前から全く進歩がないのがスポーツ番組の解説者だ。映像が十分に送受信できない時代ならいざしらず、高品質な映像といっしょに関連データーまで送受信できるこの時代に、ひっきりなしに解説者がしゃべる必要がどこにあるのか。観客席と一緒に応援する臨場感を味わいたいのに解説者がすべてを台無しにする。ラジオとテレビの放送の違いもわからない解説者は今の時代に不要だ。

【推奨意見】

  • 9月10日~13日迄の4回シリーズで放送された「緊急点検・日本のセーフティーネット」で取り上げていた医療問題は、多くの人が知るべき現実を紹介していた。医療制度改革に伴う病院経営の困難、そして倒産。保険料を払えず保険証を取り上げられて医療を受けられない人、その結果癌の悪化で亡くなった例。3ヶ月毎に転院を迫られて行き場を失う医療難民問題等を大学教授が現場を訪ねて取材し、医療界で起こっている様々な問題を紹介していた。現在の医療崩壊が想像以上に深刻な実態である事を改めて理解させてくれた良い番組だった。ただ残念な事は、ゴールデンタイムの放送だったので、視聴率の面ではあまり望めなかったとも思う。是非総合テレビ「NHKスペシャル」等の番組でも大々的に取り上げて、もっと多くの人に見てもらうべき内容だと感じた。
  • ソウルから祖母の暮らす田舎に行き、母親と離れて我がまま放題に暮らす少年の成長を描いている。現在我が国では「高齢者を大切にする精神」が欠けてしまったが、そこには日本人が忘れていったものが残っており、田舎の優しさに心を動かされた少年が心を開き交流するという素晴らしいハイビジョン番組だった。

【CM】

  • 日本全国のラジオ局で通信販売会社が広告枠を買ってラジオショッピングを放送していますが、同社のラジオショッピングでは、自社名、屋号を隠して、いかにもそのラジオ局が選んだ商品を勧めているかのように紹介しています。この販売方法でリスナーは局が勧めているものと信じて商品を購入しています。その表れとして、商品の問合せや「ラジオ局が勧めるから信用していた」「何故、放送で屋号を名乗らないのか」「○○と知っていたら購入しなかった」等の苦情がラジオ局に直接きます。意図的に「ラジオ局のお勧め商品」と誤認させて販売する方法は詐欺的と言っても過言ではありません。ラジオ局は屋号を出して販売したいのですが、同社はそれを嫌い、スポンサー降板を恐れる局は強く言えません。この事はリスナーを騙している事に他ならず、景品表示法、特定商取引法にも抵触していると思われます。BPOは事実を確認し各ラジオ局に販売社名を名乗るよう指導していただきたい。
  • 民放だから我慢していたが騒ぐだけの実況や5000mなどそれほど長い時間がかからない競技の進行中にCMをはさむなどおかしいのではないか。CMの量が決まっている事は分かるが、それならば無駄なVTRを流している時間をCMにして、競技進行中はCMを入れずに展開を見せてほしかった。また「日本人選手だけを映していれば満足だろう」という安易な考えで、閉会式の外国人選手との交流をまったく映さないどころか、セレモニーなどを映さないのは常識では考えられない失態ではないか。開会式や閉会式を関係のないVTRや映画の宣伝で潰すなどあまりにもひどすぎる放送だった。この局は2度とスポーツにかかわってほしくない。

【BPOへの意見】

  • 報道でBPOの青少年委員会の斉藤副委員長が大麻使用で逮捕されたことを知った。とんでもないことで大変驚いている。斉藤委員はこれまでもBPOの委員会でいろいろと発言してきたと思うが、大麻薬物の影響でおかしな発言をしていたのではないかと心配している。斉藤委員のこれまでの発言の妥当性をBPOとしても検証してほしい。
  • 青少年委員会の斉藤副委員長が大麻所持で逮捕され常用していたと本人は云っている。いわゆるジャンキー(麻薬中毒患者)であれば言動がおかしいこともあるので、委員選定の際分からなかったのか、また、在任中の発言については検証すべきだと思う。BPOは″上からモノを云う立場?であることを認識すべきである。BPOの体質として自浄能力が欠けているのではないかと思われるので、内部調査をし綱紀粛正に努めるべきである。
  • 斉藤委員が大麻所持で逮捕されたが、ホームページに経緯が記載されていないではないか。BPOの活動に疑問を持たざるを得ない。BPOの立場を踏まえて対応をして貰いたい。

青少年に関する意見

【京都父親殺害事件関連】

「情報系番組」での扱いに対する意見(78件)

  • ゲームの内容を歪曲して伝え、16歳の少女が父親を斧で殺害した京都父親殺害事件の原因であるかのような報道がなされた。少年少女が猟奇殺人を起こしたとき、その引き金となったコンテンツを面白おかしく取り上げ、あるときは都合良く推測し、又あるときは虚偽の要因をでっちあげるというニュース番組・ワイドショーの手法は著しく倫理観を欠くものであり自重すべきだと思う。また同ゲームはアニメ等様々なメディアミックスを展開中であるが、この報道をきっかけに原作者及びそれに関わる方々は言うまでもなく、我々作品の受け手にも不利益が及ばないことを切に祈るばかりである。
  • 少女が斧で父親を殺した京都父親殺害事件の報道でアニメと事件とを関連づけるような内容があった。容疑者の少女はオタクであると勝手に考え、現在放送中のアニメ番組の名前も出し、さらにそのストーリーまで作り変えて放送するのはどう考えてもおかしい。更にそのアニメ番組が放送中止になることは視聴者を怒らせることではないか。その少女の家庭環境が原因ではなくアニメや漫画の影響を受けたから犯行に及んだと考えるのは間違っている。この報道を検討して欲しい。
  • 番組内で、ゲームと先日の京都父親殺害事件とが関係あるかのような報道がありました。しかし番組の中での作品の紹介がかなり偏向していました。報道によれば、ゲームの内容は「主人公の少女が親の浮気がトラウマとなり」、「斧を使って敵を殺害し」とされていました。しかし実際、ゲームではその少女は主人公と呼べる立場になく、また利用する凶器は鉈です。また、こういった内容は作品のごく一部にすぎず、作品のテーマとしては「仲間を信じることの大切さ」が挙げられます。こういった特定の作品のごく一部だけを恣意的に取り上げ、あたかも事件と関わりがあるかのように印象付けるような報道は、報道の中立性という立場から問題があると思います。

休止になった「アニメ番組」への意見(23件)

  • 放送中止を取り消してください。楽しみにしている人もいます。事件とは関係ないはずです。事件を起こした本人、または家庭に問題があると思います。あくまでアニメは娯楽であり、殺人を引き起こすものではありません。問題をすり替えないでください。ほかにもこの迷惑な事件のせいで放送中止になったアニメはあります。ファンの人の心も考えてください。
  • 青少年の犯罪の原因として、残虐な表現を含むアニメが取り上げられることが多々あります。現代の日本においてアニメ=オタクという構図が成り立つと思われています。それはつまりオタク=危険因子ということなのでしょうか?先日の16歳の少女が斧で父親を殺害するという事件によってアニメが打ち切りになりました。楽しみにしていたので残念です。確かにこのアニメには残虐な表現はありますが、それを言うならサスペンスドラマも同じではないでしょうか?むしろ夕方やゴールデンタイムに放送されるサスペンスドラマの方が、深夜放送されていたこのアニメより多くの人の目に入ることになると思うので、影響力は大きいと思います。そこはどうお考えですか?

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組。出演したお笑い芸人がバンジージャンプで取ったギネス記録を、その後すぐに番組のプロデューサーが更新するという内容が放送された。その際、番組ではお笑い芸人のお父様とご子息まで引き合いに出して、怖がる芸人を奮い立たせ記録を達成させたにも関わらず、その後明らかに彼の栄誉を横取りする形で番組プロデューサーが記録を更新した。この生放送で芸人を貶めて笑い者にするという、余りにも人をないがしろにする企画構成に自分の目を疑った。芸人父子三代への侮辱であると感じると共に、この様な倫理意識・規範意識に欠ける番組こそが青少年のいじめを助長し、道徳観を歪ませる原因であると思えてならない。(同様意見30件)
  • バラエティー番組。レギュラー番組の方は比較的よい感じをもって見ていたが、今日のスペシャルはふざけすぎである。バンジージャンプ世界記録の話だが、まじめな者が馬鹿をみる典型的な「いじめ」につながる番組構成で、子供が見ていたので腹立たしくなりテレビを消した。レギュラー番組ではよい評価をしていたためその下品さに失望した。
  • アニメ番組。この番組は、アダルトゲームを原作に制作している。この回の話では、ヒロインが度の過ぎたいじめを受けるので青少年に悪影響があると思う。お弁当を食べようとしたら使用済みのコンドームが入っていたり、殺した鳥の死骸をヒロインの制服と一緒に置いて血を付着させたりと、常軌を逸脱した描写が多い。最低R-15指定にするべきかと思う。
  • バラエティー番組。親子で見ていると気まずくなるような場面があった。食事中であったため、家族で黙り込んでしまった。エッチの話や性器の話をゴールデンタイムの番組で流すのはどうかと思う。私たち以外にもそのような気分になった人は多いと思う。もう少し時間帯を考えて放送内容を決めてほしい。
  • バラエティー番組。学校で朗読を間違えるとペナルティーで机の中からチョークが飛び出し生徒役の芸人の顔に当たるというゲームをしていた。勢いよく眉間目掛けてチョークが飛び、当たった出演者は目を真っ赤にしていた。芸人のリアクションは決して笑えるようなものではなかった。見ていて、こちらが心配になるほどの勢いでチョークを当てるのはやり過ぎではないか?一緒に見ていた子供も同様に顔を歪めて見ていて、笑うどころではなかったようだ。深夜枠から飛び出した元気な番組とはいえ、いじめや加虐的なお笑いはもう食傷している。人を痛がらせたり傷つけてしまう事で笑いを追求するのは止めていただきたい。芸人が自虐的に作るのか放送作家が作るのかは知らないが、子供が真似をすると危険な事を公共の電波で放送するのはいい加減止めていただきたい。こうした「行き過ぎいじめ系ギャグ」の場面では、子供は笑うより怒りさえ覚えているのだ。制作者のモラルとその管理者のチェックを放送前に徹底してほしい。
  • バラエティー番組。最初のコーナーで、推薦者が芸人を紹介するコーナーがあったが、その一部の芸人の中が、ゲップで笑いを取っていたが、食事する人が多い時間帯にゲップネタをするとは何事だ。気持ち悪かったので、せめて別のネタで笑いを取るか、食事する時間帯にこのネタはやめていただけようお願いします。
  • 昨今、ネット上に下半身を晒された子が自殺するという痛ましい事件が起きました。また、昨年栃木の女子中学生が「面白いから」という理由で、同級生の女子の服を脱がして写真を撮るという事件がありました。こういう事件をみるにつれ、お笑い芸人の脱ぎ芸、脱がし芸というのは非常に卑劣な芸であり、悪影響が強いものだと思います。他人の服を脱がして笑いをとるなど、まさに性犯罪じみた卑劣な笑いだと思います。昨今、若者のモラルの低下が叫ばれていますが、笑いをとるためならどんなことでもするという芸人のスタンスはまさにモラル低下の一因だと思います。特に子供は笑いを大事にします。それゆえ、お笑い芸人の影響力は強い。改善を強く求めます。

【報道・情報に関する意見】

  • 報道番組。自民党総裁選の報道で、杉浦太蔵代議士の投票時を盗み撮りともいえるような方法で撮影し、「麻生太郎」に投票したと報じました。このような報道は、無記名投票の意義を失わせる、報道の公正性を欠いた行動ではないでしょうか。
  • 報道番組。東京都多摩市の女子中学生行方不明事件に関する取り扱いで、発見された12歳女子生徒の顔写真と姓名の公表に対して意見する。無事に発見されたにも関らず、発見後も番組で顔写真と氏名を公開する必要があったのか審査していただきたい。この後の生徒に対する世間の風あたりを考慮すれば、顔写真と氏名を公表する必要はなかったのではないか。未成年者の人権に対して配慮がなかったのではないかと思う。
  • 個人情報保護法に基づく個人のプライバシーとマスコミ報道について目に余るものがあります。先日、松本引越センター社長の訃報が報じられましたが、報道の自由といえども繰り返し全国ネットで報道するのはいかがなものでしょうか。それも「階段の踊り場でカーテンの帯で首を吊っていた」など死因までこと細かに報じる必要があるのでしょうか。遺族、特にお子さんの気持ちを考えないのですか。山口県光市の母子殺害事件でも、遺族にとって耐え難い屈辱であると思います。奥さんと子供が殺されていく描写まで報道する必要はありません。個人情報保護法が施行され守られるべき情報なのに、死因までこと細かく、まして死者に鞭打つような報道をするのは放送倫理にも抵触するのではないでしょうか。一方、毎年成人式で馬鹿騒ぎをしている成人、傍若無人に振舞う暴走族、河川でバーベキューをしてゴミを散らかしたまま帰る人、障害者用駐車スペースに平気で駐車する人などなど、こういう輩にはモザイクをかけて報道を中途半端にしているのは、マスコミ関係者の感覚、倫理観、正義感がおかしくなっているのではないでしょうか。思いやりのある優しい報道がなされるように願います。

【いじめや虐待に関する意見】

“いじめ”をテーマにしたドラマ番組への意見(8件)

  • 非常に残忍なシーンの連続で見るに耐えない。子どもへの悪影響が計り知れない。こんな低俗な番組を規制せずに放送しては、青少年の残忍な犯罪はなくならない。残酷な犯罪が増加するのはこのような番組な放送をするからであり、公共の電波の責任をもっと深く考えるべきだ。
  • いじめに関するドラマに対して苦情が寄せられているようだが、このいじめに関するドラマは、あくまでいじめがこんなふうに起きているのだということを伝えているのです。確かに度を越した表現もあるが、それはそれで表現を変更すればいいのだから、すぐに番組の「打ち切り」とかいうのはどうかと思う。
  • この番組に対して「いじめ」の描写があまりに残酷であるという意見はあって当然だと思います。私も直視できない時が多いので、ビデオを早送りするときもあります。それでもこのドラマを観続けるのは、やはり主人公たちがどういじめと向き合っていくのかを見たいからです。そして、恐らく無くなることはないであろう「いじめ」という問題を、我々も自分に起こっている問題のように受け止め、考えなければならないと思うからです。親世代に番組に対する嫌悪感が強く、若者たちにはこの番組に対する支持も多いと新聞で読みました。実際、今いじめを受けていたり、あるいは、いじめる側であったり、傍観者であったりする学生たちにとっては、こういうドラマが何かのきっかけになることも多いのだと思います。それに対して、親世代の人たちもいたずらに「いじめ」を煽っているという狭い見方ではなく、どうしてこのドラマが若者たちに受け入れられているのかをまず考えてほしいのです。
  • この番組は「いじめ」を題材にしたコミックをドラマ化したもので、見ていると目を背けたくなるような場面もあったが、私自身いじめを受けた者として、この番組の存在はとても大きかった。「いじめ」は、いじめをする者は勿論、それを隠蔽しようとしたり、体裁をよく見せようとする大人たちそのものが病理と言ってよい。これは現代の学校が抱える病理そのものを表していると言ってもよいと言える。最後はいじめていた者が逆にいじめられると言う展開で終わったが、ぜひ続編を要望したい。

「いじめ・虐待」に関するその他の意見

  • アニメ番組。児童虐待とも取れるような描写があり、しかもそれを容認するような展開だったのは問題である。大した理由もなく小学生を物置に閉じ込め、食事も抜いてしまうという展開でしたが、その理由があまりに理不尽であり、また父親の「音を上げるまで放っておきなさい」という台詞はとても教育的配慮があるとは思えない執拗なもので、国民的アニメにふさわしいとは思えません。視聴者に対して子供に必要以上に厳しくすることや、子供を不平等に扱うことを美化し容認する風潮をもたらしかねないと心配しています。視聴率の高い番組でもあるので、時代遅れの暮らしぶりをむやみに称賛することはやめて欲しい。
  • バラエティー番組。この番組に限ったことではないが、いわゆる”ハゲ”を揶揄する番組が多くある。お笑い芸人ではなく俳優に対しても執拗に薄毛をネタにし、その部分をアップにして何度も映すなど、いい大人がまさしく「いじめ」といっていい内容を延々続ける様子には嫌気がさした。お笑い芸人さん等の芸能人はそれを売りにしているのだろうが、一般人はそれで死ぬほど悩んでいる人も大勢いる。テレビでハゲを揶揄することで、一般人、特に未成年者はハゲを馬鹿にしてもいい存在だと無意識下で認識し「いじめ」につながることになる。実際、高校生や大学生にも薄毛の人がいるし、病気等で髪が抜けている人もいる。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • 複数の登場人物が視聴者に対して舌を出し思い切り伸ばして見せる。非常にグロテスクで卑猥・猥褻・不道徳な映像表現だ。世界の一部民族の風習を除外して、人前で舌を見せることは下品で失礼な行為だ。このCMを見た日本の青少年が人前で舌を出して伸ばす事を恥ずかしいと思わない風潮が根付いては危険だ。人前で不快感を与える行為や失礼な態度は慎む必要がある。それを教えるのが道徳で健全な大人の義務だ。
  • 午後7時からの子ども番組の時間帯に、ショッキングな映像のドラマの番組告知を流して平気な顔をしている放送局に呆れている。一体誰をこの時間のターゲットにしているのか。子ども番組の時間帯に2時間ドラマの殺人シーンなど、ショッキングな番組の告知を流すのを止めて欲しい。だから民放は見たくないのだ。
  • 夕方放送のアニメで今月公開予定のPG-12指定の映画の番宣が流れた。このアニメの視聴者は小学生以下なのにそういうCMを流すことは許されない。できれば、小学生・子ども向け番組では、社会で役に立ってもらうように公共広告や政府広報のCMを流して欲しい。青少年に公共広告のよさをもっと理解して欲しい。
  • 青少年に見てもらいたい番組でパチンコのCMが放送されたが一体どういうことなのか?パチンコは18歳未満は禁止なのに、青少年に見てもらいたい番組でパチンコのCMを流すとは何事だ!

【推奨意見】

  • アニメ番組。同枠の番組に残酷で性的なものが多かったのに比べ、この番組はそういう描写がなく子どもでも安心して視聴できる上、素晴らしい本質を秘めている。世界観も壮大で大人でも楽しめる構造をしており、各局におかれてはぜひこのような素晴らしいアニメを製作していただきたく思う。主人公をはじめとする登場人物たちが、人類の故郷「テラ」を目指し敵の妨害などさまざまな苦難と犠牲を経験しながら成長してゆく番組。いたずらに過激な描写の番組が多い中で親子で安心して楽しめる良い番組作りをしている。BPOとしても、ぜひ、このような番組の推奨をしてほしい。
  • 毎年このシーズンになると、2年前から始まったストレス発散に相応しいアトラクションバラエティー番組が放送される。先日の午後に事前番組を見て思ったのですが、この番組は児童や青少年から中高年まで、どちら様でも誰でも胸を張って楽しめるものであって、この様な色とりどりのアトラクション施設が全国にあっても過言ではないと思えるくらい楽しい番組なので、スペシャルだけの放送ではなく毎週木曜か金曜の20時台枠向けで良いので1時間のレギュラー番組にして欲しい。

【暴力・殺傷シーンに関する意見】

  • アニメ番組。これまで私が見た中で最も残酷な描写が多い作品。今週、立て続けに2本「放送に不適切である」として中止となった番組があったが、この作品のように人体の断面が描かれていたわけではない。キー局であれば表現が過激でも放送してよいということなのか。例え深夜に放送されていても、年齢制限をし、番組冒頭やDVDのパッケージには過激な描写がある旨を表示することは必須だろう。また、そうした番組を扱った書籍やDVDのCMも、子どもの目にする時間帯においては出すべきではない。アニメの放送倫理が局側で一律でない以上、各制作会社に共通した表現に対するガイドラインを設けるべきではないのか。
  • 各局のアニメに関して、目に余るものが多くなってきた。暴力的、殺戮的な画像がひどい。殴るシーンや流血シーン、戦争シーンなど。子どもは繰り返し見ることで刷り込みが起こり、未来的にみて良くない。日本では表現の自由があり、アニメ関係者からは必ず反発があると思う。日本のアニメが海外進出しているが、ある国では拳で鏡を殴るシーンで鏡の割れを修正し割れていないようにしたり、血の色を黒くしたり、または血の表現自体をカットしたりして放送している。日本もこれらを見習い、もっとガイドラインを厳しくするべきだと思う。ネット配信では特にひどく感じる。真実を知らせる為には表現の自由が必要な部分もあると思うが、これからはネット配信会社、アニメ制作会社も各局と同じ扱いにし、動画全般に対してガイドラインをもっと厳しくする必要がある。これからの未来の日本の為にもよろしくお願いします。

【その他】

  • ラテ欄・公式ページと違う番組を流した。最近こういう事が多すぎる。
  • 子ども達も見る昼の時間帯に再放送されているドラマで、女性の裸や暴力シーンが頻繁に出てくる。これらを規制することはなかなか難しいと聞くが、表現の自由を守りつつ青少年への悪影響を避けるために、たとえば番組の冒頭で、この後の番組内にどのような問題シーンが含まれているかを簡潔に提示し、子どもに見せてよいかどうかを判断し易くするような方法を考えて欲しい。
  • 新聞を鵜呑みにした報道に付いての意見。先日、時事通信社が配信した記事をそのまま紙面に載せた地方紙が名誉毀損で訴えられていた裁判で新聞社側が敗訴した。これを応用すればそのまま紙面を紹介したテレビ局にも責任が伴う可能性が出た。
  • 超能力や心霊・オカルトを扱う民放番組が多すぎます。科学的根拠も薄いことをさも事実のように取り上げるとは、青少年に悪影響を与えます。オウム問題などを引き起こした温床になったことを忘れてはいけません。貴機構におかれては、各民放局に厳正な指導・是正措置をお願いします。

第127回 放送と人権等権利に関する委員会

第127回 – 2007年9月

「部落解放同盟大阪府連幹部からの訴え」事案のヒアリングと審理

「”グリーンピア南紀”再生事業の報道」事案の審理…など

「部落解放同盟大阪府連幹部からの訴え」事案のヒアリングと審理

本事案は、部落解放同盟大阪府連書記長らが「大阪市の償還金補助に関する毎日放送の報道は、特定の法人だけが補助金を受給してきたような誤解を視聴者に与える内容で、解放同盟やそのリーダー個人の名誉権を著しく侵害している」と訴えているもの。

委員会では、申立人・被申立人双方から直接言い分を聞くヒアリングが行われた。この席で、申立人の解放同盟大阪府連の書記長は、「この報道によって、市から2倍の補助金を受け取っていると勘違いされ、大学や福祉施設の関係者それに学生らに説明しなければならない状況になった」と被害を被った実態を述べた。

一方、被申立人の毎日放送は、「放送全体を通して市の杜撰さを伝える方法として2倍という表現をとった。大阪府連書記長という肩書きは、代表例として取り上げたもので、公的存在である以上許されるのではないか」と述べた。

ヒアリングの後、更に審理を続け、10月5日に起草委員会を開いて本事案の問題点等を整理し、委員会決定の草案作成に向けて作業を進めることになった。

「”グリーンピア南紀”再生事業の報道」事案の審理

“グリーンピア南紀”の再生事業を請け負った香港ボアオのオーナーが「読売テレビの報道により、自分の名誉が著しく傷つけられ、また、取材・放送によりプライバシーが侵害された」と申し立てた事案について、放送人権委員会は委員会で前回に次いで審理を続けた。

その結果、「報道が事実に基づいて行われたかどうか」、また「自宅周辺での取材がプライバシーの侵害にあたるかどうか」などについて、10月の委員会で申立人・被申立人の双方を個別に招きヒアリングを行うことを決めた。

「エステ店医師法違反事件報道」事案 当該局の改善報告

上記事案の委員会決定(6月26日)を受けて、当該局の日本テレビは8月28日放送人権委員会宛に「委員会決定を受けての取り組みについて」という文書を提出した。

この中で日本テレビは、「取材・報道指針の中の無断撮影・無断録音(隠し撮り)の項において、無断撮影・無断録音(隠し撮り)素材の放送での扱いに関する基準について、素材の使用に際しては十分な検討を行うとの基準を、新たに設ける改定を行った」としている。

苦情概要

8月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

◆人権関連の苦情[14件]

  • 審理・斡旋に関する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連の苦情)・・・10件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・4件

その他

放送人権委員会設立10周年記念イベントについて

事務局が下記の準備状況を報告し、了承された。

1.「BPO放送法研究会」のスタート

BPOの各委員会の委員有志を核にメンバー構成した放送法研究会の第1回会合を、9月25日に開くことになった。放送評論家の松田浩氏が「電波三法の制定とその変質」をテーマに講演し、そのあと質疑、討論を行うことにしている。20余人の参加を見込んでいる。

2.「放送人権委員会フォーラム」の開催

「放送と人権~放送倫理の確立を目指して~」をテーマに、放送人権委員会10周年を記念するフォーラムを12月5日(水)に開催することになった。会場は東京・千代田区平河町の全国都市会館。全国の放送局の編成・考査・危機管理担当者や制作・報道担当者等300人を対象に、「放送と人権」「放送倫理」について基調講演とパネルディスカッションを予定している。基調講演は、放送人権委員会委員長で弁護士の竹田稔氏による「放送による人格権侵害と放送倫理」、パネルディスカッションでは、取材・編集・OAの各段階での放送倫理などについて具体的な論議を進めたいと考えている。なおパネリストとしては、ジャーナリストの江川紹子氏、読売新聞編集委員の鈴木嘉一氏、それに放送人権委員会委員や放送局側の代表も参加する予定。

3.「放送人権委員会判断基準」改訂版の発行

放送人権委員会は、2005年11月に「放送人権委員会判断基準2005」を発刊したが、その後審理事案も増え、新たな判断内容も加わったことから改訂版を発行することにした。改訂2008年版に掲載される判断基準は、26事案35件となる予定で、2005年版より10事案10件増えることになる。
事務局から「参考資料として、新たなマスコミ関連判例も載せ、より使い勝手の良いものにしたい」と説明し、委員会はこうした編集方針を了承、監修を右崎正博委員が担当することになった。来年3月の発行を目途としている。

9月委員会は、次回委員会を10月16日に開くことを決め閉会した。

以上

第5回 放送倫理検証委員会

第5回 – 2007年9月

委員会決定の総括

調査と見解のとりまとめについて …など

委員会決定の総括

委員会決定直後のテレビニュースや新聞記事、視聴者の反応については、すでに資料を委員に送付していたが、それ以降のメディアの反応、放送界の反応、さらに委員会決定を受けたTBSの対応について事務局が報告した。TBSのとった主な措置は、次のとおり。

  • 委員会決定の翌日と、司会者の休み明けの8月16日の『朝ズバッ!』の冒頭で視聴者に謝罪
  • 臨時の放送番組審議会を開き、検証委員会見解を受けて議論した(後日、報告書提出予定)
  • 本件等について役員等の処分
  • TBSが視聴者にメッセージを送る『TBSレビュー』(30分番組)において服部・放送倫理検証委員会委員をゲストに委員会決定を詳しく紹介する解説番組を放送

委員会では『TBSレビュー』を視聴した上で総括に入った。

委員会の議論の概要は以下の通り。

調査と見解のとりまとめについて

  • 調査と取りまとめには機動性が必要で、今後どうすればよいか考える必要ある。毎回、今回のように(担当委員に依存)はできないだろう。
  • 委員会議論で「勧告ではなく見解」となったときに、どういう論理構造で、どう書くか。どれだけ詳細にどこがだめだったかきちんと書くかに苦心した。しかし、審理段階で各委員と、委員会決定に何を書き込む必要があるのか、いろんな側面からの議論ができて方向性がはっきりした。
  • 今後こういうことは、ある程度の頻度を持って起こる。今回は二人の担当委員がものすごく自己犠牲的に頑張って、ここまでたどり着けたが、今後、どういう体制で同じ水準のことをできるようにするのかという問題のほうが大きいような気がする。
  • 今回の調査は2人で行ったが、手分けができる4人は必要かなと感じた。
  • 委員が調査をやるのは今回ぐらいの規模が限度。もう少し大きくなったら特別調査チームを作るべきだ。
  • 調査は弁護士中心の特別調査チーム、判断は委員会という二重構造にしたとき、難しさが出てくると思う。特別調査チームと不即不離の関係を一緒に作らないと、水と油みたいな報告書になってくるということになる。

取材テープの視聴について

  • 取材テープ内容をTBS側が文字にしたものを読んだが、「ほんとに活字だけで信用できるのか」という問題もあった。しかし、そのときにどうやって取材源の秘匿や内部告発を萎縮させないことを保証しながらそれをやるかということは、審理途中でも議論した。最終的には音声加工したビデオを視聴したが、その結果、内容はまったく文字で配られたとおりで、途中で編集されていないことを確認した。
  • 「これを前例にしていいのかどうか」というのは、場合による。BPOの姿勢としては、ほんとに必要なところでだけやるという判断が必要なのではないかと思う。
  • ある局の制作者は、何でTBSはテープを出したんだ、悪い前例をつくってくれたと言っていたが、検察とか裁判所がやる提出命令とは違う。放送界内部の自律の問題で、同じととられては困る。われわれも軽々にやったわけではないことは知っておいてほしい。
  • 合意書第1条(調査への応諾)の解釈はきちんとしておくべきだ。
  • 取材テープの提出依頼や取材源の秘匿は今後の課題として検討すべきだ。この委員会は公権力ではないので、取材テープの提出命令は出せない。取材テープを見るのは当然の権利ではなく、前例にすべきではない。
  • 当該局に調査委員会を設置させれば、その委員会は局側だから取材テープは当然見られる。「あるある」はそうだった。当委員会の場合は位置づけが難しい。

その他全般について

  • TBSが見解を受けたその日のニュースで、「捏造はなかった」が最初に出て、「しかし問題点があった」というニュース構造になっていた。「これは解釈が違う。ちゃんと受け取ってほしい」と不満に思った。
  • 制作側が杜撰であることによる事実誤認は今後も起きるだろう。
  • 今回の件を振り返ってみると、委員会での取り上げ方を考えなければいけない。ある意図を持った組織に、我々が利用されかねない危惧がある。
  • 国家権力の放送に対する介入を防ぐということが目的だとすれば、いったいどの時点で取り上げるのか。われわれが見て捏造だと思ったときに取り上げるのか、捏造じゃないかというある疑惑を感じたときに、審理ではなく、とりあえず審議してみようというようなスタンスもあるのか。それとも少し社会的にそのことが動き出したときに、われわれが社会的な倫理観を背景に介入するのか。その辺のタイミングというのを今後議論しておきたい。
  • 今回、『朝ズバッ!』が騒がれ始めたころ、特に新聞メディアが「どうする気だ」「ここはちゃんと機能するのか」という論調だった。何だか裁判所扱いみたいに、とにかくお灸を据えてほしいという変な社会正義みたいな幻想を楯に、あの番組をやっつけてやったら気持ちがいいみたいな雰囲気になっていった。だから、どういう答えを委員会が出すのかというのも、ちょっと低いレベルの興味津々みたいな雰囲気が漂っていたが、委員会決定を出してハッとしてくれたメディアが多かったと思う。きちんとわれわれは一つ一つの具体的な事柄に対して、まさしく見解を示した。なぜ見解なのかということも、ある程度はわかってもらえたような気がする。
  • 多くの現場の人たちが一生懸命読んでくれたと期待したい。番組はこういうつもりで作らなきゃいけないんだというのが積み重なっていく最初の一歩になればと思う。
  • 『朝ズバッ!』を見ていてつくづく思ったが、人は見かけによる。にじみ出る。本気で謝っているのか、困っているのか、一応言っておこうなのか、テレビって怖い。ほんとに怖いほど本心が伝わる。
  • TBSレビューで「こういうシステムの改善をやりました」という紹介があったが、「制作工程における資料の残し方とか、そういうところでこういうプロセスを加えました」というのがあればもっとよかったという気がする。今度の事例で取材メモがなくなったというのも、とっても重大で、今後ともそれが続いたら、調査ができない、機能しないということになるかもわからない。だから、どこかに箱を置いて、その場のメモはとりあえずそこに放り込んで、一定期間は保存するという体制を作ってもらうことも考えられる。
  • 謝り方だが、プロデューサーと司会者とコメンテーターが何が問題だったか話し合いながら謝る、そういう習慣づけが必要。委員会としては「見解」でそれを言い、モラルを浸透させていきたい。
  • 今後、当該局がどれだけ協力してくれるのかが鍵だ。今回、TBSは対応が早かったが、今後も同じように機能するかだ。
  • 放送された内容が取材と一致しているかどうかという点に限って審理するという方針を決め、われわれができることできちんとした意見を出すことができたのはよかった。結果として、TBSが会社としては非常にまじめに取り組んでいる。正に自省を促したことになったことで、「勧告」をして上から強制的にやるんだというのではなく、我々は自省を促す機関ですよというのを示した意味で、非常にいい落ち着き方をしたと思う。

事務局からの報告事項

  • 色覚障害者にやさしいカラーコピー機の開発を紹介したニュース番組について、日本色覚差別撤廃の会事務局長から、使用された映像と解説は虚偽とみなさざるを得ないとの意見が寄せられたが、ビデオをチェックしたところ、虚偽性は認められず、当委員会が取り上げる問題ではないと判断した。
  • 神奈川県貸金業協会から、1年前の放送で利息制限法を越えた金利についてコメンテーターの弁護士が「グレーゾーンではなく違法ゾーン」と発言したことについて虚偽との申立書が送られてきた。利息制限法の上限金利を越す利息は違法との最高裁判決を受けて法改正が行われ、施行を待つ状況であり、取り上げる妥当性がないと判断した。
  • 一般の人が、やらせやだましと思われる方法でテレビに出演させられ、番組上は善意の放送の形を取りながら、結果的に出演させられた本人や、周囲の人たちが傷つけられた。このような番組作りは許されないとする当事者からの訴えがあり、当該局から経緯説明の文書提出を受けて、委員会に報告。10月の委員会で、とりあげるかどうかを検討することになった。
  • このところ頻発している総務省の行政指導について、前回の委員会で、委員から、「行政指導のリストアップ」と「当該放送局が総務省に提出している文書の収集」を要請された件について、事務局から委員会にリストを提出し、数局に対しての要請と、それに対する反応について報告。これについても次回委員会で、改めて検討することにした。

以上