第321回

第321回 – 2023年11月

「判断ガイド2023」について…など

議事の詳細

日時
2023年11月21日(火) 午後4時 ~ 午後7時30分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室 (千代田放送会館7階)
議題
出席者
曽我部委員長、鈴木委員長代行、二関委員長代行、國森委員、斉藤委員、
野村委員、廣田委員、松田委員、水野委員

1.最新申立て状況

事務局から最新の申立て状況を報告した。

2.「判断ガイド2023」について

「判断ガイド2023」の作業進捗状況と、ウェブサイトでの画面イメージや活用の仕方などについて、事務局から報告した。

3.意見交換会について

来年1月開催の二つの意見交換会について、概要や進行案を事務局から報告した。

4.その他

ドイツFSF(テレビ自主規制機関)とオンラインでの意見交換を近く実施予定であることを事務局から報告した。

以上

第189回

第189回–2023年11月

NHK『ニュースウオッチ9』とTBSテレビ『news23』
委員会決定を通知・公表へ

第189回放送倫理検証委員会は、11月10日に千代田放送会館で開催された。
6月の委員会で審議入りしたNHKの『ニュースウオッチ9』について、担当委員から意見書の再修正案が報告され意見交換した結果、合意が得られたため、今後当該放送局へ通知して公表することになった。
8月の委員会で審議入りしたTBSテレビの報道番組『news23』について、担当委員から意見書の修正案が提出された。意見交換の結果、合意が得られたため、今後当該放送局へ通知して公表することになった。
10月にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見等が報告された。
関西地区ラジオ局との意見交換会を開催することを決めた。

議事の詳細

日時
2023年11月10日(金)午後5時~午後7時30分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

小町谷委員長、岸本委員長代行、高田委員長代行、井桁委員、大石委員、大村委員、長嶋委員、西土委員、毛利委員、米倉委員

1. NHK『ニュースウオッチ9』について審議

ワクチン接種後に亡くなった人の遺族を、新型コロナウイルスに感染して亡くなった人の遺族と受け取られるような伝え方をし、放送倫理違反の疑いがあるとして6月の委員会で審議入りしたNHK『ニュースウオッチ9』(5月15日放送)について引き続き審議が行われた。
今回の委員会では、意見書の再修正案が担当委員から報告された。これについて意見が交わされた結果、合意が得られたため、表現などについて一部手直しの上、今後しかるべき時期に当該放送局に対して通知し、記者会見を開いて公表することになった。

2.TBSテレビ『news23』について審議

TBSテレビは1月12日、報道番組『news 23』の調査報道23時のコーナーにおいて、農業協同組合(JA)で職員が共済営業の過大なノルマを課され、ノルマ達成の為に職員やその家族が不必要な契約を結ぶ、いわゆる“自爆営業”が横行していると報じた。放送後、身元を隠す措置が不十分だったため、A地方のJAに勤める男性は職場で身元がばれて居づらくなり、退職に追い込まれたとの週刊誌報道があった。また、取材を受けた職員とは3回程度会話をしたことがあるという人から「放送を見て誰であるかを私ですら特定できた。彼は農協の問題を告発し多くの職員の声を代弁してくれた。退職になりとても残念だ。テレビ局の取材対象に対する不誠実な姿勢を問題にしてもらいたい」といった声がBPOへ寄せられた。委員会は、報道の取材源の秘匿という原則が損なわれるという放送倫理違反の疑いがあり、取材から放送に至る経緯等について詳しく検証する必要があるとして8月の委員会で審議入りを決め、9月の委員会で担当委員から当該放送局の関係者に行ったヒアリングの結果を基に議論し、10月の委員会では担当委員から提出された意見書案について議論した。
今回の委員会においては、担当委員から示された意見書の修正案について意見交換した結果、合意が得られたため、表現などについて一部手直しの上、当該放送局へ通知して公表することになった。

3.10月に寄せられた視聴者・聴取者意見を報告

10月に寄せられた視聴者・聴取者の意見総数は5千件を上回り、月間の意見数としては記録が残っている中で最も多かった。そのうち芸能事務所創業者による性加害問題について、東京キー局が相次いで検証番組を放送したことに関する意見が数多く寄せられたことや、芸能事務所側が記者会見を開いた際に、個々の記者に関する「NGリスト」が存在していたという報道に関する意見が多数寄せられたことなどが事務局から報告され、議論した。

4.関西地区ラジオ局との意見交換会の企画について

2024年1月26日(金)に放送倫理検証委員会と関西地区のラジオ13局との「意見交換会」を開催することを決めた。テーマは「政治的公平性」や「パーソナリティの発言対応」など。現場からの報告のほか、各局が日々直面している課題や悩みを共有していく場とする。

以上

2023年10月に視聴者から寄せられた意見

2023年10月に視聴者から寄せられた意見

性加害問題についての芸能事務所記者会見の報道や在京キー局の自己検証番組への意見、放送事業者のあり方に関する意見などが寄せられました。

2023年10月にBPOに寄せられた意見は 5,150件で、先月からほぼ倍増、2,647件増加しました。
意見のアクセス方法の割合は、メール 92.9% 電話 6.6% 郵便・FAX計 0.5%
男女別(任意回答)は、男性18% 女性34 % で、世代別では 30歳代 25% 
40歳代 24% 50歳代 24% 20歳代 14% 60歳代 8% 70歳以上 2% 10歳代 2%

視聴者の意見や苦情のうち、特定の番組や放送事業者に対するものは各事業者に送付、10月の送付件数は2,971件、41事業者でした。
また、それ以外の放送全般への意見の中から19件を選び、その抜粋をNHKと日本民間放送連盟の全ての会員社に送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

創業者(故人)による性加害問題をめぐって芸能事務所が2回目の記者会見を行うなどの動きがあり、10月も多くの番組でこの問題が取り上げられました。また、前月のNHKに続いて民放各局がこの問題に関する自己検証番組を放送しました。こうした報道や検証番組などへの意見、放送事業者のあり方に関する意見などが寄せられました。
ラジオに関する意見は25件、CMについては15件でした。

青少年に関する意見

10月中に青少年委員会に寄せられた意見は188件で、前月から102件増加しました。
今月は「要望・提言」が102件と最も多く、次いで「報道・情報」が28件、「表現・演出」が27件と続きました。

意見抜粋

番組全般

【報道・情報】

  • アメリカ連邦議会議事堂でユダヤ人団体がイスラエルに抗議している映像を流し、「パレスチナ人が座り込み」「生活に不満」などと説明していた。在米ユダヤ人の中にも反イスラエルの動きがあることを示す映像を使って真逆のことを報じており、パレスチナ人に対する偏見をあおっていると受け取られかねない。

  • パレスチナとイスラエルに関する報道で、日本赤軍の元最高幹部の娘を単なる「ジャーナリスト」として出演させたことは妥当だったのか。母親の罪とは無関係だとしても、彼女の立場・背景について番組内で全く触れないのは問題があるように思う。

  • (日本赤軍の元最高幹部の娘かどうかとは関係なく)彼女の出演によってパレスチナとイスラエルの問題を双方の見方から知ることができた。今回のできごとについて彼女の話で初めて知った一面もあるなど、とても興味深く参考になった。

  • ニュースで、不祥事を起こした企業のトップがパニック障害を理由に記者会見を欠席したことについて関係者が「そんな甘えた話があるか」と発言したビデオが放送された。これをカットせず放送したということはそのテレビ局も同じ認識だということ。パニック障害や他のメンタルの疾患の人への差別や偏見を助長すると思う。

  • メディアは性加害問題に関して連日、芸能事務所を批判しているが、メディア自身を批判しないことが理解できない。さまざまな場面で沈黙、忖度(そんたく)することをなぜ改めないのか。日本のメディアがどう変わるか、視聴者はいつも見ている。

  • 男が女性のスカートの中を盗撮しようとした現場に記者が居合わせたとして、容疑者が追跡・逮捕される様子をその顔、実名とともに伝えていた。容疑者は否認、スマホには写真・動画がひとつも残っていなかったという。顔と実名をテレビで全国に拡散された人の人生に責任を負えるのか。

  • 番組スタッフからX上で「商業施設でのライトアップの画像を使わせてほしい」と連絡があり、快くOKしたが、実際の放送では「ハロウィーンでマナー違反」とマイナスのイメージで使われていた。

  • 立てこもり現場の報道ヘリの騒音で、昼間は警戒を呼びかける市の防災無線が聞き取れず、夜は22時を過ぎても飛んでいて眠れないほど。協定などで制限すべきではないのか。

【教養・バラエティー】

  • ゲスト出演した京都大学准教授の「オミクロン株は何者かが人工的に改変し、ばらまいたもの」といった主張を紹介。番組内でそれを否定したり、注意を呼びかけたりすることもなかった。公衆衛生・医療に関する情報は人命に関わる。慎重に扱ってほしい。

  • 「安いスーパー」を特集、業者が開店前に商品に「半額」のシールを貼り、販売する様子を紹介していた。これでは「半額」は値引きの結果ではなく、最初に設定した価格であり、景品表示法にふれるのではないのか。

  • 地元の食堂が紹介されたが、この店には駐車場が4台分しかなく、放送後は路上駐車で渋滞が発生し、住民はとても困っている。駐車場の小さい店を紹介する時は臨時駐車場を用意するなど放送後のことまで考えてほしい。

  • ドッキリを仕掛けられたタレントが痛がる様子を笑う。テレビでは「仕事」だが、実社会ではいじめの構図だ。テレビ局はこうした番組を放送する一方、報道番組ではいじめを厳しく批判していておかしい。

  • 男性芸人が「人間体重計」と称して女性芸人の全身を持ち上げ、性行為を思わせる動きをして笑いにしていた。女性芸人が後輩であること、番組収録中であることなど断りづらい状況がある。芸人自身はもちろん、“面白いシーン”としてそのまま放送したテレビ局も感覚を改めてほしい。

  • レギュラー出演者が交代したが、後任は同じ芸能事務所の後輩だ。こういった「○○(事務所名)枠」の継続は忖度につながらないか。他事務所のタレントには平等なチャンスを与えず、特定の事務所のタレントの露出を増やしてスターを作り上げていく。このようなことが繰り返されてきたことが性加害の黙認という結果にまでつながったのではないか。

  • 先日亡くなったタレントのパートナーが対談番組に出演。故人の人となり、偏見・誹謗中傷との闘い、多様性についての考え方などを深く掘り下げていて良かった。普段の放送でもディープな内容を増やしてほしい。

  • 「性について真面目に語る」とうたいながら、アダルトグッズを紹介したりポルノを肯定する発言を取り上げたりしていた。未成年者に誤解させる危険がある。

  • 性に関する情報、世界の性教育事情などを明るく楽しく知ることができた。人間は生きる上で性の問題と無縁ではいられない。10代の頃にこの番組を見たかったと心底思った。教育現場にも生かしてほしい。

【ドラマ】

  • 自衛隊の「陰の組織」とテロ組織との闘いを描いたドラマ。ダイナミックな演出が毎週楽しみだった。このような大規模な番組が、ドラマに限らずバラエティーからも出てくるといいなと思う。

【スポーツ】

  • バレーボールの国際試合の中継中に、天井に張ったカメラ用のワイヤーが切れて試合が中断。ボールがどこに飛ぶか分からない競技で、必須ではない天井カメラを使うという選択はどうだったのか。

  • ラグビーW杯日本戦の中継当日の報道番組で画面右上に「決戦まであと○分」と表示されていたが、実際には「試合直前スペシャル」という特別番組が始まるまでの時間だった。「決戦まで」と表示されれば試合開始までの時間だと思ってしまう。問題ではないか。

【その他】

  • 性加害問題に関する放送局の自己検証番組では「芸能事務所側の圧力はなくテレビ局側が忖度した」というが、テレビ局は過去、同様の説明をした政権・政府を厳しく批判しており、矛盾を感じる。また今回のようにメディアが「忖度=報道しない」選択をした場合、視聴者側には打つ手がない。メディアを監視する仕組みが必要ではないか。

  • 芸能事務所との関係についてテレビ局が「社内調査の結果」を伝えていたが、自身による調査では信ぴょう性に欠ける。調査は芸能事務所と同様、第三者に委ねるべきではないか。

  • 性被害に対する補償は当該芸能事務所だけではなく、創業者の行為を結果的に容認してきたマスコミ各社も行う必要があるのではないか。

  • 人気男性アイドルグループの「公開謝罪」は所属事務所によるパワハラであった可能性はないのか。タレント本人の人権を軽視する事務所とテレビ局の姿勢が、性被害拡大の背景にもあるのではないか。また性加害問題を皆が「うわさ」と受け流したことが被害拡大の大きな要因になったことを考えれば、多くの人が違和感を持った「公開謝罪」問題を何の検証もなく終わらせるべきではないと思う。

青少年に関する意見

【「要望・提言」】

  • 芸能事務所の創業者(故人)の性加害が本当であれば許されることではないが、事務所は被害者への補償を進め、新事務所を立ち上げると前向きだ。これにテレビで毎日のように批判を繰り返すのはただのいじめにしか見えない。

  • 問題の芸能事務所の若いタレントが出演する番組の観覧募集に当選していたが、4日前に突然、収録中止のメールが来た。新幹線やホテルをキャンセルしなければならない。もう少し早めの連絡がほしかったし、なにより才能ある若者たちの活躍の場を奪わないでほしい。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 情報番組やバラエティー番組の中で、週刊誌が報じた芸能事務所の性加害問題の記事をなぞるだけの報道が多い。(番組自身で)検証した内容でなかったり、記事の一部だけを切り取ったりしたものだ。人権侵害にならないのだろうか。

  • 大学運動部の大麻事件報道で、逮捕された特定の容疑者の扱いが大きい。氏名はもちろん、顔写真も毎回大きく映される。他大学でも類似の事件が報じられるが顔写真は出ない。なぜ特定の容疑者だけが「標的」になるのか。まだ21歳だ。メディアによる制裁はもう十分ではないか。

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、回転寿司チェーン店の寿司をアレンジしての食べ方を紹介。お茶の中に海苔で巻かれた寿司を入れ、かき混ぜて食べていたが、見ていて不快になった。子どもが真似してほしくない。

  • バラエティー番組で、男性芸人が「人間体重計」と称して、女性芸人を抱きかかえて体ごと上下させた。性行為の体位を連想させるもので、子どもも視聴する番組でやるべきではなかった。

【「言葉」に関する意見】

  • ニュースの中で、特定の政治家を「増税メガネ」と表現していた。見た目を揶揄(やゆ)する表現は侮辱だと感じる。私の子どもも視力が弱くてメガネをかけているが、「〇〇メガネ」とあだ名を付けられる可能性があって、教育的によくない。報道番組ではなおさら問題だろう。

第261回

第261回-2023年10月

視聴者からの意見について… など

2023年10月24日、第261回青少年委員会を千代田放送会館BPO第一会議室で開催し、榊原洋一委員長をはじめ8人の委員全員が出席しました。
委員会では、9月後半から10月前半までの約1カ月間に寄せられた視聴者意見について担当の委員から報告がありました。
10月の中高生モニターリポートのテーマは「最近見たバラエティー番組について」でした。
また芸能事務所創業者の性加害問題について、前回に引き続き意見交換しました。
最後に今後の予定について確認しました。

議事の詳細

日時
2023年10月24日(火) 午後4時00分~午後6時30分
放送倫理・番組向上機構BPO第一会議室(千代田放送会館7階)
議題
視聴者からの意見について
中高生モニター報告について
芸能事務所創業者の性加害問題について
今後の予定について
出席者
榊原洋一委員長、緑川由香副委員長、飯田豊委員、佐々木輝美委員、
沢井佳子委員、髙橋聡美委員、山縣文治委員、吉永みち子委員

視聴者からの意見について

9月後半から10月前半までの約1カ月の間に寄せられた視聴者意見について担当委員から、「この間の意見は、芸能事務所創業者(故人)の性加害問題に関するものが大半だった。9月後半は、同事務所所属のタレントを番組に出演させることや、性加害を連想させるような番組タイトルを続けることへの批判が多かった。10月前半は、『所属タレントは加害者ではない』として、これを擁護する意見も増えてきていた」と報告がありました。
性加害問題に関連して昼のバラエティー番組で、「芸能事務所経営者がハワイで豪遊」との週刊誌報道をそのまま紹介したところ、「偏向報道だ」とする視聴者意見が寄せられたことについて担当委員は、「番組がみずから取材して『豪遊』としたのではなく、週刊誌の記事や見出しを持ってきただけだった」として、番組側の事実のとらえ方が問題だったという見方を示しました。
しかし、これ以上の議論になる番組はなく、「討論」に進むことはありませんでした。

中高生モニター報告について

10月のテーマは「最近見たバラエティー番組について②」で、モニターからは合わせて22番組への報告がありました。トークバラエティーをはじめ、教養バラエティーやドキュメントバラエティー、ゲームやクイズ、旅企画など、多彩な番組に関する報告が集まりました。
「青少年へのおすすめ番組」では、『笑わない数学』(NHK総合)に7人から、『日曜日の初耳学』(毎日放送)に4人から、『サスティな!』(フジテレビ)と『朝メシまで。』(テレビ朝日)にそれぞれ3人から、報告がありました。

◆モニター報告より◆

【最近見たバラエティー番組について】

  • 『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京)
    家庭や個人の病気、深刻な家族状況などはあまり知る経験がないので、様々な人生について、この番組を通して知ることができました。悪性リンパ腫になったという23歳の女性は、たとえ病気でも深く思いこまずに明るく笑顔でいて、とても尊敬できる人だと思いました。(中学1年・女子・千葉)
  • 『バナナサンド』(TBSテレビ)
    「歌詞イス取りゲーム」は、少し大変そうだけど自分のペースでゲームができるし、ふつうのイス取りゲームより頭に良さそうで楽しそうだし、学校でもできそうです。子どもがすぐにマネできるあそびがたくさんあっていいなと思いました。(中学1年・女子・島根)
  • 『プレバト』(毎日放送)
    私は特に俳句コーナーが好きです。俳人の夏井いつき先生が、出演者の俳句の添削で、バッサリと、ずばっと言うところが痛快でおもしろいです。当たり障りない発言を意識してしまう時代ですが、夏井先生のユーモアと愛に満ちた辛口な添削は、見ていて心地よいです。(中学1年・女子・福岡)
  • 『わが家の給料広げてみた』(テレビ朝日)
    金額が多いか少ないかを語るのではなく、どんな思いが詰まっているかに注目しているところが魅力的だと思った。僕自身は、普段わからない親の姿に触れることができ、純粋に「親に感謝するべきなんだな」と思った。(中学2年・男子・東京)
  • 『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ)
    「0円食堂」の企画は、食品ロスの改善や地産地消をしていて、面白いだけでなくSDGsの勉強になります。様々な地域を盛り上げていくという考え方は素敵だと思います。ただ、毎回おなじ人が出演していて新鮮さに欠けるので、いろいろなジャンルのゲストに出てほしいです。(中学2年・女子・愛知)
  • 『オールスター感謝祭』(TBSテレビ)
    はじめから盛りだくさんのクイズや企画があり、おもしろかった。100人分の焼肉弁当をかけて戦うコーナーでは、解答者だけでなくドラマスタッフも団扇などを持って一緒に応援している様子から、それぞれの作品のスタッフの仲の良さが感じられて、ドラマを見るのが一層楽しみになった。(中学2年・女子・東京)
  • 『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』(フジテレビ)
    ランキングを予想しての投票は新鮮だったので、自分も盛り上がって楽しかったです。画面のイラストやスタジオのセットが、すごく可愛くて好きです。(中学2年・女子・栃木)
  • 『小泉孝太郎&ムロツヨシ 自由気ままに2人旅』(フジテレビ)
    バラエティー番組は、人を“いじる”ことで笑いをとることがよくあるしそれも面白いが、それをせずに視聴者を笑わせることができる出演者の2人は、本当にすごいと思う。(中学3年・女子・滋賀県)
  • 『所さん!事件ですよ』(NHK総合)
    今まで観光地には人が来れば来るほどいいと思っていたけれど、オーバーツーリズムで混み合う富士山の山頂や、世界遺産に登録されているがゆえに汚れているベネチアを見て、これが日本と世界の実情なのだと思った。問題提起するような番組をこれからも作ってほしい。(中学3年・女子・広島)
  • 『超無敵クラス』(日本テレビ)
    若者の視点で社会が見られて面白いし、未来を切り開く行動をもっと自分もしていかなければならないと感じます。それは簡単なことではないので、好きを極めている人はすごいと思いました。(高校1年・男子・群馬)
  • 『アメトーーク!』(テレビ朝日)
    「ビビリ1グランプリ」を見た。「ビビリロード選手権」では様々な人のビビリを次々に見ることができて、全く飽きなかった。また、映像に対するスタジオからのツッコミをしっかり放送しているところも、面白くていいなと思った。(高校1年・女子・北海道)
  • 『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)
    ニワトリの鳴き声など、誰もが楽しめる祭りの話題でした。外国の良さや人情を知ることができるとても良い企画だと思います。昔は、危険な祭りの話題で、体を張って体力と根性で笑いを届けていましたが、これからは見るほうも安心して楽しめる祭りを放送してほしいです。(高校2年・男子・山形)
  • 『世界一受けたい授業』(日本テレビ)
    今年の都道府県魅力度ランキングの結果を発表していたが、県が生み出した、全く聞いたことない新しい取り組みが多く紹介されていて面白かった。ただ、下位の県の紹介が多くなくて、違和感が残った。ランキング40位台だと紹介することは、その県のイメージを大きく下げることになるので、「この結果ではあるがこんなに魅力がある」と紹介して、イメージを引き上げてほしいと思った。(高校2年・女子・愛知)
  • 『水曜日のダウンタウン』(TBSテレビ)
    水ダウは、現行のテレビ番組の中でも、ひときわ目立つ異質な番組で、それは恐らく視聴者が良い意味で置いて行かれる番組だからだと思います。どんな内容なのかいつもワクワクするし、どの企画も今まで見たことのない斬新で面白い素晴らしいものだと思います。構成作家を調べたところ、若手の作家さんがいたり数人でやっていたりして、興味深いと思いました。(高校3年・男子・神奈川)
  • 『クレイジージャーニー』(TBSテレビ)
    自分から好んで見る内容ではないからこそ、テレビでこのような知らない世界を見ることができて、とても興味深かったです。現実とは思えない異国の現状を知ることができる、教育的な良い番組だと思います。(高校3年・女子・北海道)
  • 『ジャンクSPORT』(フジテレビ)
    ゲストの恥ずかしい一面を晒すことになっても本人がそれを嫌がることなく、ゲストへの「いじめ」とならないような“笑い”になっているので、楽しく見ることができます。アスリートは引退が早く、ゲストが途切れることはないと思うので、長く続いてほしいです。(高校3年・女子・京都)

【自由記述】

  • 「確実に“優しい”人」「確実に“ノリだと分かる悪口”を言える人」は安心してみていられる。そういう人をもっと増やしてほしい。また、芸能人とはいえ、人としての気持ちもあるし限界もあるから、笑いの対象として見るだけではなく、ひとりの人間だと考えてほしい。(中学2年・女子・福井)
  • 番組でよく「特別に許可を得て〇〇しております」と小さく書いてあるが、そのシーンの冒頭のみで、途中から消えている。途中から番組を見た人は勘違いすることがあるのではと思うが、注意書きがずっと書いてあるのも気になる。(高校2年・男子・山形)
  • 朝のワイドショー番組のエンタメコーナーを見ていると、いくつかの局で、エンタメコーナーがかぶっている。なぜ同じコーナーの時間をそろえているのか、不思議に思う。(高校1年・女子・茨城)
  • 最近は見逃し配信の視聴者が増えてきて、深夜番組の視聴者獲得チャンスも増えてきた。クオリティの保証をしていかなければならないと思う。(中学2年・男子・埼玉)
  • テレビはリアルタイム視聴が基本ですが、帰宅時間が遅くてもどうしても見たい番組は、見逃し配信サービスを利用しています。働いている人もリアルタイム視聴は難しいので「テレビのリアル放送は必要ないかも」「テレビがなくても困らないのではないか」と疑問が生じました。ただ「災害時にはテレビはあった方がいいのかも」と、なかなか難しい問題だと思います。(高校3年・女子・京都)
  • 芸能事務所の性加害問題の報道について、子どもが見ている昼・夜の番組で(特に土日の昼)、生々しい証言をそのままの表現で報道するのは適切ではないと思う。(高校3年・女子・北海道)

【青少年へのおすすめ番組】

  • 『笑わない数学』(NHK総合)
    • 数学には興味があまりわかないのですが、今回の説明で、少しわかったような気になりました。視聴後にネットで「非ユークリッド幾何学」を検索したり、「非ユークリッド幾何学」が成り立つ異世界が世の中には存在するのではないかと想像したりして、無色だった数学のイメージに少し色が加わりました。(中学1年・女子・福岡)
    • パンサー尾形さんの、問いかけるような話し方がわかりやすく、話が入ってきやすかった。(中学2年・女子・東京)
  • 『日曜日の初耳学』(毎日放送)
    インタビュアーの林修さんがゲストと1対1で話すところが、他のバラエティーとは違って、面白いけれど深い感じがして、とても好きです。(高校1年・女子・京都)
  • 『サスティな!』(フジテレビ)
    SDGsをバラエティー感覚で楽しく学べました。17の目標のアイコンを一緒に出すといいと思いました。(中学1年・女子・島根)
  • 『朝メシまで。』(テレビ朝日)
    高級列車の整備員や農家など、自分の身の回りの生活の中に、そうやって支えてくださる方がいるおかげで生きられるという、当たり前だけど忘れがちなことを改めて確認できてよかったです。また、大人の弁当を見たとき、意外と小食だなと思いました。(高校3年・男子・神奈川)
  • 『ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 プールD 日本×アルゼンチン』(J SPORT)
    父が高校までラグビーをやっていて、その影響で私も試合を見るようになり、一緒に応援しています。ラグビーはマイナーな競技かと思ったので、友達に「面白いから見たほうがいい」と紹介したところ、見てくれた友だちもいて盛り上がりました。(中学3年・女子・福岡)

◆委員のコメント◆

【最近見たバラエティー番組について】

  • 『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ)の企画について、出演者の人権や体調を心配しているという意見があったが、“優しい笑い”に慣れた若年層の見方だと思う。
  • 『世界一受けたい授業』(日本テレビ)について「原因不明の事件や現象の解決策として、諸説ではなく、最も有力な説を1つだけ説明していたので満足できた」という感想があった。物事を多角的に紹介する番組が多いと思うが、一つだけだから満足したという視点は独特だと感じた。

【自由記述について】

  • 『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』(フジテレビ)について「最近見つけて面白かった番組」だとモニターが報告していた。この番組は放送3年目を迎え、お笑い界でトップクラスの芸人2組が出演しているにもかかわらず、番組の存在自体が今まで中学2年生に届いていなかったという事実は、もったいなくもあるし深刻でもある。少し前までは、新聞やネットのテレビ欄を眺めながら何となく番組を認識していた可能性もあったろうが、もう今の中学生はそのような状況にないのだということに、改めて気づかされた。
  • 「平日の夜に長時間テレビを見る時間はとれないので、2~3時間スペシャルのバラエティー番組は、学生は視聴しにくいのでは」という意見があったが、今はこういった考え方が主流なのだと思う。
  • 芸能事務所の性加害問題について「所属タレントの仕事にまで影響が及ぶのは違う気がするし、とても残念だ」という感想があったが、若年層の間ではわりとメジャーな受け止め方だと思う。テレビで報道されているトーンとは一線を画して、社会の分断を感じるところではある。

【青少年へのおすすめ番組について】

  • 『笑わない数学』(NHK総合)を取り上げたモニターが多く、このような番組が興味を集めることに驚いた。
  • 『もやもやパラダイム』(NHK Eテレ)をはじめ、『わが家の給料広げてみた』(テレビ朝日)など、給料の話題に興味を持つモニターが多かった。

芸能事務所創業者の性加害問題について

芸能事務所の創業者(故人)が、所属する多数の未成年のタレントに性加害を繰り返していた問題について、BPO、あるいは青少年委員会としてできることはないかとの観点から、前回に引き続いて意見交換しました。
ある委員は、「この問題が長い期間かけて起きてきたことを考えると、(BPOが)きちんとした企画を長いスパンで考えることも必要だろう。子どもの人権、とりわけ男の子を性加害からどうしたら守れたのかを考えなければならない」と述べました。複数の在京テレビ局が検証番組を放送したことを受けて別の委員は、「報道してこなかったのは『当時(1980~90年代)は、男性の性被害について意識が弱かったから』としているものが多く見られたが、当時の児童福祉法でも18歳未満の子どもに性的なことをすれば処罰の対象だった。そこに焦点を当てた検証はあまり見られなかった。児童虐待の観点で真剣に考えるべきだということを言うべきだ」としました。
またほかの委員は、「この巨大な性加害が何十年も放置されてきた背景には、放送局がビジネスをやるうえで、ここ(当該の芸能事務所)とことを構えるのは損だという構造的な問題があった。忖度が生まれた背景まで切り込まないと、また同じ轍(てつ)を踏むことになるが、具体的に何をやるべきなのか」と指摘しました。
こうした議論を経て、ひきつづき次回も本件の議論を続けることになりました。

今後の予定について

11月22日(水)に石川県金沢市で開催する地元放送局との意見交換会で議論するテーマなどを確認しました。
次回は11月28日(火)に定例委員会を開催します。 

以上