第294回放送と人権等権利に関する委員会

第294回 – 2021年7月

「リアリティ番組出演者遺族からの申立て」に対するフジテレビの対応と取り組みを了承…など

議事の詳細

日時
2021年7月20日(火)午後4時~午後5時30分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO]」第1会議室(オンライン開催)
議題
出席者
曽我部委員長、鈴木委員長代行、二関委員長代行、國森委員、斉藤委員、
丹羽委員、野村委員、廣田委員、水野委員

1. 「宮崎放火殺人事件報道に対する申立て」審理

NHK宮崎放送局は、2020年11月20日午後6時10分からの『イブニング宮崎』(宮崎県内で放送)の中で、同年3月26日に宮崎市内で男性2人が死亡した民家火災の続報を放送した。そこでは、この火災は放火殺人事件の疑いが濃くなり、容疑者がガソリンをまいて火をつけ被害者(申立人の兄)を殺害し自分も死亡した可能性があり、その原因として「何らかの金銭トラブル」が死亡した2人の間にあったかのように伝えられた。
この放送に対して申立人(被害者の弟)が、「2人の間に何らかの金銭トラブルがあった」と報じられたことで、「兄にも原因の一端があったのではないか」との印象を抱かせるものであり、事件被害者である兄の尊厳を傷つけたとして、NHKに対して謝罪を求めてBPO放送人権委員会に申立てを行った。
これに対してNHKは、「事件当事者の2人が亡くなっている中でも、当時の取材で知り得た情報を基に『被害者』と『加害者』を明確に分ける形で客観的な事実を伝えており、申立人の主張する指摘は当たらない」と反論した。
今回の委員会では、双方から提出された書面がすべては整わず、現時点での意見交換を行った。

2. 「リアリティ番組出演者遺族からの申立て」フジテレビの対応と取り組み

今年3月30日に通知公表を行った委員会決定第76号「リアリティ番組出演者遺族からの申立て」について、当該放送局のフジテレビから「対応と取り組み」をまとめた報告書を受領し、委員会での検討の結果、了承した。委員からは、「特に出演者や制作スタッフを守るための専門家の導入を期待したい」との意見があった。
フジテレビの対応報告は、こちら(PDFファイル)。

以上

第41号

日本テレビ『スッキリ』アイヌ民族差別発言に関する意見

2021年7月21日 放送局:日本テレビ

日本テレビは3月12日に放送した情報番組『スッキリ』のコーナー『週末オススメHuluッス』で、アイヌ民族の女性を描いたドキュメンタリー作品を紹介した際、出演したタレントが「この作品とかけまして、動物を見つけた時ととく。その心は、あ、犬」という謎かけのコメントをした。放送後、日本テレビには視聴者から不適切だという批判が相次ぎ、日本テレビは、同日夕方のニュース番組『news every.』で「放送内容においてアイヌの方たちを傷つける不適切な表現がありました。深くお詫び申し上げるとともに今後、再発防止に努めてまいります」と謝罪し、日本テレビのウェブサイト及び番組ウェブサイトにお詫びを掲載した。翌週月曜日15日には、『スッキリ』の番組冒頭で「制作に関わった者に、この表現が差別に当たるという認識が不足していて、番組として放送に際しての確認が不十分でした」と説明し、全面的に謝罪した。
委員会は、当該放送局に報告書と同録DVDを求め協議した結果、差別的な表現であり放送倫理違反の疑いがあるとして、4月の委員会で審議入りを決め、議論を重ねてきた。審議の結果、本件放送はアイヌ民族に対する明らかな差別表現を含んだもので、オンエアに至った背景には、収録動画の最終チェック体制が極めて甘く、アイヌ民族やその差別問題に関する基本的知識がスタッフ間で決定的に不足していた点があったことを指摘し、日本民間放送連盟の「放送基準」の「(5)人種・性別・職業・境遇・信条などによって取り扱いを差別しない」「(10)人種・民族・国民に関することを取り扱う時は、その感情を尊重しなければならない」などに反しているとして、放送倫理違反があったと判断した。

2021年7月21日 第41号委員会決定

全文はこちら(PDF)pdf

目 次

2021年7月21日 決定の通知と公表

新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言発出を踏まえ、通知は7月21日午後5時40分からオンライン会議システムで行われた。また公表の記者会見は午後6時15分から同じくオンライン会議システムを使用して行われ、委員長および担当委員が委員会決定の説明と質疑応答を行った。会見には132アカウントの参加があった。
詳細はこちら。

2021年11月12日【委員会決定に対する日本テレビの対応と取り組み】

委員会決定 第41号に対して、日本テレビから対応と取り組みをまとめた報告書が2021年10月20日付で提出され、委員会はこれを了承した。

日本テレビの対応

全文pdf

目 次

  • 1、委員会決定についての放送
  • 2、検証番組の放送について
  • 3、番組審議会への報告
  • 4、BPO委員を招き研修会を実施
  • 5、再発防止に向けた取り組み
  • 6、おわりに

第162回 放送倫理検証委員会

第162回–2021年7月

日本テレビの情報番組『スッキリ』を審議
7月中に委員会決定を通知・公表

第162回放送倫理検証委員会は7月9日にオンラインで開催された。
アイヌ民族に対する差別表現を放送した日本テレビの情報番組『スッキリ』について、担当委員から意見書の修正案が示された。意見交換の結果、大筋で合意が得られたため、7月中に当該放送局への通知と公表を行うことにした。

議事の詳細

日時
2021年7月9日(金)午後5時00分~午後7時00分
場所
千代田放送会館会議室およびオンライン
議題
出席者

小町谷委員長、岸本委員長代行、升味委員長代行、井桁委員、大石委員、高田委員、長嶋委員、西土委員、巻委員、米倉委員

1. アイヌ民族に対する差別的表現を放送した日本テレビの情報番組『スッキリ』について審議

日本テレビが3月12日に放送した情報番組『スッキリ』のコーナー『週末オススメHuluッス』で、アイヌ民族の女性を描いたドキュメンタリー作品を紹介した際、出演したタレントが「この作品とかけまして動物を見つけた時ととく。その心は。あ、犬」という謎かけのコメントをしたことについて、委員会は、差別的な表現であり放送倫理違反の疑いがあるとして、4月の委員会で審議入りを決めた。
今回の委員会では、担当委員から示された意見書の修正案について意見交換が行われ、大筋で合意が得られたため、表現などについて一部手直しの上、7月中に当該放送局へ通知して公表することにした。

以上

2021年7月12日

2021年 7月12日

緊急事態宣言に伴うBPO視聴者電話応対業務の休止について

BPOは、新型コロナウイルス感染拡大防止のための政府の緊急事態宣言が、事務局がある東京都に出されたことを受けて、次のとおり対応いたします。

  • 期間中はテレワークを徹底し、視聴者からの電話応対を休止します。
  • 郵便物とメール、ファクスは受け付けます。

2021年6月に視聴者から寄せられた意見

2021年6月に視聴者から寄せられた意見

札幌市内で人がヒグマに襲われた事案の取材手法、公園で行われたコスプレイベントを扱った際のプライバシー保護のあり方などへの意見が多かった。

2021年6月にBPOに寄せられた意見は1,283件で、先月と比較して119件増加した。
6月は1日から20日まで緊急事態宣言下にあり、この間、電話による受け付けを中止した。
意見のアクセス方法の割合は、メール91%、電話7%、郵便1%、FAX1%。
男女別は男性50%、女性23%で、世代別では40歳代30%、30歳代24%、50歳代22%、20歳代13%、60歳以上10%、10歳代1%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送事業者を特定したものは、当該事業者のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。6月の通知数は646件【47事業者】であった。
このほか、放送事業者を特定しない放送全般への意見の中から18件を抜粋し、全会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

札幌市内で人がヒグマに襲われた事案で、テレビの取材車両がクマを追尾しながら撮影した映像を放送した事業者に対する「この追尾取材がクマを興奮させたのではないか」という意見や、公園で行われたコスプレイベントの参加者を公道から撮影し、顔をぼかして放送した番組に対する「顔をぼかしても衣装で個人が特定されるので不安」などの意見が多かった。
ラジオに関する意見は43件、CMについては13件あった。

青少年に関する意見

6月中に青少年委員会に寄せられた意見は83件で、前月から10件増加した。
今月は「報道・情報」が20件、「マナー・服装」が13件、「表現・演出」が18件、「低俗、モラルに反する」が11件、「性的表現」が4件、と続いた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • かつて国設鳥獣保護区管理員をしていた。札幌にヒグマが出没し4人が負傷した事件のニュース映像で、取材の記者たちがヒグマを車で追い回している様子が映っている。ヒグマは車を振り返りながら興奮して走り、自衛隊員を負傷させた。本来ヒグマは人を避けて隠れて行動するものだが、興奮させると予測できない行動を起こす。ヒグマを車であおるなど絶対にしてはいけない行動で、ましてや住宅街でやるとは言語道断。ヒグマがいたら興奮させないように遠くから静かに観察し、速やかに位置情報を警察に伝えるべき。

  • ニュースの最後のアナウンサーたちのトーク。「若い人たちがワクチンを接種したがらないようですね」「自分だけではなく、周りを守るっていう意味でも接種していただきたいですね」。ワクチン接種は任意。ワクチンハラスメントを助長するような発言をアナウンサーがしてもよいのか。個人的にはとても問題のある発言だと思う。

【番組全般・その他】

  • 若者のワクチン接種を促すような、接種を肯定する意見ばかりが報道されている。デメリットも伝えて視聴者自身の判断に委ねるべきものではないのか。厚労省が開示しているワクチン接種後の死亡例など客観的なリスクとベネフィットを報道してほしい。

  • 新型コロナワクチンについて、副反応によるものかどうか分からない死者の数を、あたかもワクチン接種によって死亡したかのように報じ、人数についても割合でいえばごく少数なのに実数しか報道しない。報道する側は責任を持って、冷静に事実のみを伝えるべき。

  • コロナワクチンに関して医療の専門家でないコメンテーターが「ワクチン格差によってウイルスの変異が進み、集団免疫の獲得はできないと思う」と述べていた。番組を見た視聴者がワクチン接種を躊躇(ちゅうちょ)する可能性があり、感染者の減少を阻害する要因となるおそれがある。公に発信する放送として正しいとは思えない。

  • 尾身会長の「パンデミックの中での五輪開催は普通ではない」という発言に対して、「自民幹部は『言葉が過ぎる』と不快感を示した」と報じられたが、この「自民幹部」は実名で報じるべきではないのか。政治と科学者の問題を考える上でも極めて重要な発言。政治報道には同様の匿名表現が少なくない。慣行になっているのだとしたら見直しを検討すべきだと思う。

  • 公園で行われたコスプレのイベントに参加しているところを撮影され、コロナ感染リバウンドを懸念するニュースの一部として情報番組で放送された。テレビ局は「モザイクを入れて参加者のプライバシーに配慮した」と説明しているが、当日そのキャラクターのコスプレをしていたのは私だけ。私はツイッターで当日の写真をあげており、顔にモザイクをかけたくらいでは少し検索をすればアカウントを特定できる。現在、誹謗中傷などを未然に防ぐためアカウントを非公開にしていて再公開のめどもたたない。コスプレはキャラクターの姿を借りる趣味だ。このような報道に無断でキャラクターや私の衣装が使われたことが本当に悲しいし悔しい。

  • 立川ホテル男女殺傷事件で、被害者の職業を「派遣型風俗店勤務」と紹介しながら氏名を公表していた。被害にあわれた女性の家族は心を痛めていると推察する。死後にまで被害者を辱めるようなやり方は報道機関として正しい姿なのか。

  • 弁当店で店員に硬貨を投げつけるなどした迷惑客の監視カメラ映像について、店側はツイッターで客の顔を公開していたため、放送を見た人がこの店の名前を検索することで客の顔が拡散される状態になっていた。客に問題があったとはいえ、店側のネット私刑に多くの報道番組が加担した形になっていた。

  • 7名の村職員の退職はすべて村長のパワハラによるものであったかのような報道があったが、7名の中には私の知り合いもおり、1人は結婚して結婚相手の居住地に引っ越すために退職、別の1人は「新しい世界に挑戦したい」と転職した。報道は不適切だと感じた。

  • 「笑わせ合いサバイバル」という企画で、男性タレントがその場で自分の肛門のインスタント写真を撮って他の出演者に見せる場面があった。写真は放送ではモザイク加工されたが、しゃがみこんで写真を取る過程が放送され、気分が悪くなった。身近な地域で性器の写真が拡散されていじめに遭った中学生が自殺する事件があったので、過剰に反応してしまったのかもしれないが、放送倫理とは何なのか考えさせられた。価値観は人それぞれであり、面白いテレビ作りは続けていただきたいが、子どもと見ていて自分が笑ってしまうと、その行為を認めたことになるのではないかと困った。

  • 占い師がゲストのタレントを占って「セックスめちゃくちゃうまい」、「キスとか舐めるのが好き」。こうした発言をテレビで放送するのはおかしいと思う。収録だから編集で放送しないことだってできたはずである。それを放送すると判断したテレビ局の考えも疑う。面白ければ何でも良いという姿勢が(視聴者としてはこれっぽっちも面白くないが)不快。占いの真偽やテレビで扱うことへの是非は問わないが、番組の中で不快にさせる発言、時代にそぐわない発言、占われるタレントをけなす発言などは厳しくチェックしてほしい。

  • 芸人夫婦の妻側が仕掛け人となって離婚を切り出すいわゆる「ドッキリ」で、夫が号泣していた。いくら「ドッキリ」でも度が過ぎる。番組スタッフに人権を尊重する意識が欠けているのではないか。

  • バラエティー番組で北軽井沢(群馬県)について「軽井沢(長野県)を堂々と名乗っている」と表現。北軽井沢を見下し、在住している者にとって非常に不愉快な番組だった。

  • 出演者が室内に大勢集まり、延々しゃべったり歩きまわったりするトーク番組。「家飲みなら安全」「新型コロナ対策は不要」というような誤ったイメージを視聴者に与えかねない。番組冒頭で「新型コロナ対策をしています」とテロップが出る割には申し訳程度のアクリル板や入室前の手指のアルコール消毒がされているだけ。視聴者としては対策のゆるさにびっくりする。家庭や職場での感染が拡大し、芸能界からも多数の陽性者がでているなか、テレビ局はこんな番組を放送しないような配慮が必要だと思う。

青少年に関する意見

【「報道・情報」に関する意見】

  • 千葉県八街市の児童5人死傷事件の取材で、事故前まで一緒に遊んでいたという子どもにインタビューをし、顔まで放送するのは非常識すぎる。配慮がなさすぎるし、視聴者は望んでいない。

【「表現・演出」に関する意見】

  • 女子中学生が男性教諭に憧れてタオルに変身し、先生の家での生活を覗き見るというドラマがあった。覗きは人権侵害に値する行為であり犯罪行為を助長するような内容を放送している。テレビがその表現を肯定することにより、性犯罪を許容するメッセージを与え、性犯罪に及ぶハードルを下げる一端を担うことにならないか。

【「マナー・服装」に関する意見】

  • 子ども向けアニメ内で、オタクが喜ぶようなタイツ推しや下着を見せるような子どもの性癖を歪めるような描写は止めてほしい。

【「性的表現」に関する意見】

  • 深夜のアニメ番組において、誘拐されて拘束された女性が全裸にされて石化させられるシーンがあった。他にも緊縛された女性に対して電流を流すシーンがあり、いくらアニメとはいえども女性に対する性暴力を助長するシーンは青少年に悪影響を与える恐れがあるのではないか。

【「低俗、モラルに反する」】

  • 笑わせ合いサバイバルという企画で、男性タレントが、自分の肛門のインスタント写真を撮って見せる場面があった。写真はモザイク加工されたが、しゃがみこんで写真を取る過程が放送され、気分が悪くなった。あまりにも下品だ。

【その他】

  • 10代から20代の男の子たちがデビューに向けてレッスンを受け11人枠をかけて戦うサバイバルオーディション番組の合宿生活が盗撮盗聴され、ツイッターやLINEなどのSNSで流出している。番組に参加しているといえども彼らはまだ一般人であり、放送上には乗らない音声や動画が出回ることがあっていいのか。番組に問い合わせを送っているが対応がない。

第235回 放送と青少年に関する委員会

第235回-2021年6月

視聴者からの意見について…など

2021年6月22日、第235回青少年委員会を千代田放送会館会議室で開催し、7人の委員全員が出席しました。
有名人の同級生のその後を追いかけるバラエティー番組で、取り上げられる人物が名門校の優等生や成功した人物ばかりなのに対し、「経済的に教育環境が恵まれない人たちが見たら悲しい気持ちになる。格差を煽っている」という意見が寄せられました。また、幼児向けの教育番組で、登場するキャラクターの一部が男性器を想起させ、「これを見せるのは児童虐待ではないか」との意見が寄せられました。
委員会ではこれらの視聴者意見について議論しました。
6月の中高生モニターのリポートのテーマは「最近見たドラマについて」でした。
モニターからは、偏差値32の高校生を東大に現役合格させるまでを描いたドラマについて、「自分は、勉強が得意ではないが、自分の成績を上げられるような勉強法などが話の中に盛り込まれていて、とても続きが気になるドラマで、心に刺さるドラマです」などの意見や、離婚を決意した女性が水面下で離婚に向けた活動を開始するドラマについて、「私は、最初は離婚の話に対して少し抵抗を感じていましたが、実際に見てみると本当に面白く、切ないストーリーで毎週楽しみにしています」という報告があり、また、3度の離婚歴がある女性と3人の元夫たちを描いたラブコメドラマについては、「このドラマの魅力は、ドラマを見ている第三者の気持ちではなくて、まるで自分もそこにいるかのような気持ちにさせてくれるリアルなところだと思う」といった内容のリポートが寄せられました。
委員会ではこれらの意見について議論しました。
次回は、7月27日に定例委員会を開催します。

議事の詳細

日時
2021年6月22日(火)午後4時30分~午後7時20分
場所
千代田放送会館会議室
議題
視聴者からの意見について
中高生モニター報告について
調査研究について
「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」についての意見交換
今後の予定について
出席者
榊原洋一委員長、緑川由香副委員長、佐々木輝美委員、沢井佳子委員、髙橋聡美委員、中橋雄委員、吉永みち子委員

視聴者からの意見について

まず、5月後半から6月前半に寄せられた視聴者意見について議論しました。
有名人の同級生のその後を追いかけるバラエティー番組で、取り上げられる人物が名門校の優等生や成功した人物ばかりなのに対し、「経済的に教育環境が恵まれない人たちが見たら悲しい気持ちになる。格差を煽っている」という意見が寄せられました。
委員からは、「格差を助長する程とは思われない」「特に大きな問題ではないと思う」という意見が出されました。
幼児向けの教育番組で、登場するキャラクターの一部が男性器を想起させ、「これを見せるのは児童虐待ではないか」との意見が寄せられました。
委員からは「制作者が意図したものとは思えない」として、修正を要請するレベルではないとの意見でした。
視聴者意見に対する反論として、「不適切と声を荒げる前に、『見ない・見せない、事前にあらすじを読んでから判断する』などで対処できるのでは?」という意見が寄せられました。
委員からは、「予告などで内容が分かるようにして、視聴者がそれを選べるようにする努力をさらに進めていくのがよい」との意見が出されました。委員長からも「見なければいいといえるかについての論議は、放送の公共性との関連において重要。事前に判断できる表示の工夫も必要」との意見が出されました。
10~20代の男子を追いかけたオーディション番組で、「放送ではないが、デビューに向けてレッスンを受ける模様などが盗撮され、SNS上で流されていることは問題だ」とする意見が寄せられました。
委員からは、番組に関連する情報がSNS上で流れることがある場合に関して、「テレビ番組とSNSをコラボさせる番組が出てくると、制作者側にもある程度の責任が生じる場合があるのではないか」「番組の人気と繋げるような演出に利用しているとすれば問題となるのではないか」「未成年者でなくともリアリティーショーは出演者が精神的な負担を負う側面がある演出方法といえることから、制作者側には慎重な対応が求められるのではないか」との意見が出されました。
子ども向けドラマ番組で男性教諭に憧れる女子中学生がタオルに変身しその教諭の日常生活をウォッチするという内容に対し、「覗きという犯罪行為を助長する。性犯罪に及ぶハードルを下げるのでは」との意見が寄せられました。
委員からは、「実際に忍び込むという行為ではない」「ファンタジーの世界」として問題ないとの意見でした。

中高生モニター報告について

35人の中高生モニターにお願いした6月のテーマは、「最近見たドラマについて」でした。いつもと同様、「自由記述」と「青少年へのおすすめ番組」の欄も設けました。今月も全員から報告がありました。
「最近見たドラマについて」では、1人で2つの番組について報告してくれたモニターもいて、全部で16番組への感想が寄せられました。複数のモニターが取り上げたのは12番組で、『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)を9人が、『金曜ドラマ「リコカツ」』(TBSテレビ)と『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ放送)を3人が記述していました。2人から報告があったのは、『土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」』(NHK総合、自由記述と合わせると3人)、『火曜ドラマ「着飾る恋には理由があって」』(TBSテレビ)、『恋はDeepに』と『土曜ドラマ「コントが始まる」』(いずれも日本テレビ)、『オシドラサタデー「コタローは1人暮らし」』と『特捜9 season4』(いずれもテレビ朝日)、『イチケイのカラス』(フジテレビ)、『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON5』(テレビ東京)、『カラフラブル ジェンダーレス男子に愛されています。』(読売テレビ)でした。
「自由記述」では、6月のテーマと関連づけて各放送局のドラマへの期待や要望などが多く、「お気に入りのドラマがあるから1週間頑張れる」「以前放送したドラマの続編は、その当時の流行などが知れて良い」「同じようなジャンル・内容のドラマが多すぎると思う。もっとバリエーションがほしい」などの記述がありました。また、自分の視聴習慣を省みて、「テレビではなく動画配信サイトやアプリを使って番組を視聴することが多い。テレビを見なくなったと実感」というモニターが複数人いました。新型コロナウイルスに関する番組への感想として、「ワクチン接種が進み、明るいニュースが増えてきた」という喜びの声が挙がっていました。
「青少年へのおすすめ番組」については9番組への感想が寄せられ、複数のモニターが取り上げたのは5番組でした。『バリューの真実』(NHK Eテレ)が12人、『よるドラ「いいね!光源氏くん し~ずん2」』(NHK総合)が6人、『世界イマキュン☆アカデミー』(テレビ朝日)が3人、『OSAKA LOVER 大阪人の新常識』(テレビ大阪)と『新 窓をあけて九州 魚大好き!こざかなクン』(長崎放送)が2人でした。

◆委員の感想◆

  • 【最近見たドラマについて】

    • ドラマのストーリー、登場人物の行動や言葉に教訓を得たというモニターが多かったように思う。人生のこと、勉強のこと、さまざまなメッセージを子どもたちに伝えるのもドラマの役目であると実感した。

    • 今回のモニター報告には、自分の生き方を考えるときに指針となったり、やる気を与えてくれたりするというドラマの良さを評価した記述が多かった。

    • 若い世代は真面目な番組から学習するというより、楽しい番組から学習することが多い。“エデュテインメント”といって“エデュケーション”と“エンターテインメント”が1つになるという発想にテレビの可能性が秘められているといつも考えている。

    • 『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)を見ていたら、子どもたちの気持ちを尊重して先生や保護者がサポートしていくという姿が描かれていた。あのようなシーンから勇気を与えられる子どもたちは多いだろうと思う。

    • 『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)「失敗してしまったとしても、この先頑張ればいいんだ」という前向きなメッセージに感動したというモニターがいた。若者の自殺がここ1年増えていて、自殺の原因第1位は進路問題や不良問題で、学校でつまずいてしまう子どもたちがとても多く存在している。そんな中、現実の世界で大人から前向きなメッセージをもらえるのが理想的だが、そうでなくても、子どもたちは『ドラゴン桜』のようなドラマを介して勇気をもらっているのだということが、モニターのコメントからよく分かった。

    • 『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)実利的に見ているモニターも多く、受験生のモニターが、勉強法も学べてモチベーションが上がるドラマだと記述していた。受験生にとって、この番組はドラマなのか、それとも学校では教えてくれない勉強法を学ぶ場なのか。そのあたりをいいとこ取りで視聴している様子が伺えた。受験生だからこその視点なのだろう。

    • 『土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」』(NHK総合)組織が腐敗しているとか、いろいろな不都合なことを隠しているとかいうことを、中高生は中高生なりに感じているのだと、感想を読んで考えさせられた。コロナ禍で大人がさまざまな矛盾したことを議論し合っている中で、子どもたちなりに、その矛盾や理不尽さを感じているということを感じた。

    • 『オシドラサタデー「コタローは1人暮らし」』(テレビ朝日)の感想の中で、「子どもは何でも自分のせいで抱え込んでしまうから、そうじゃないよと気づいてくれて、寄り添って励ましてくれる人が必要と感じた」というコメントがあった。今どきの子どもたちは、何に対しても「自分ができないから、自分のせいだ」と抱え込んでしまい、心の闇に陥っていく傾向がとても強いと感じている。このモニターの感想は、全くその通りだと共感した。「誰かに話していいんだよ」とか「寄り添う誰かがいるんだよ」というメッセージがテレビを通して伝わると、それが子どもたちの力になると思う。

    • 『イチケイのカラス』(フジテレビ)事実や真実を見抜くことは難しいこと、そしてそれが分かることは残酷なことはあるけれども、人の誇りや威厳を守るために大事だということを感じてくれたモニターがいた。メッセージをしっかりと受け止めてくれているということの分かる、ぜひ制作者に伝えたいと思う意見だった。

    • 『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON5』(テレビ東京)コメディー要素とシリアス要素のバランスが良いという評価で興味深いことが書かれていた。これら2つのバランスを取るのは本当に難しいと思うので、高校生がバランスが良いと評価していることは制作者の励みになると感じた。

    • ドラマについての報告だけでなく、リポート全体を通して感じたことがある。子どもたちは、知的好奇心をくすぐるような、そういう刺激のある番組を支持している。子どもたちは、知識を得られることをテレビに求めているのだと痛感した。

  • 【自由記述について】

    • モニターの中に、「毎週火曜日は、決まったドラマを見ることで1週間頑張れる軸となっている気がする」という人がいた。確かに、ドラマの放送は毎週何曜日の何時ということが決まっているので、その時間に見て、「よし、次の放送まで1週間頑張ろう」と思えることがある。そんな自分の生活のリズムを作ってくれるような番組があることは良いことだと思う。

    • ドラマのカテゴリーとして、「考察系と胸きゅん系が多過ぎる」という意見があったが、バリエーションを増やすためには少数派の視聴者の意見を知ることと、視聴率が悪くても打ち切られないような仕組みが必要となる。バリエーションが広がっていかない社会構造的なものがあると感じる。

    • テレビに今人気上昇中のYouTuberが出演していたときに、その番組がTwitterのトレンドに入っていたのを見たというモニターから、「やはり今の時代はYouTubeを見ている人が圧倒的に多いと感じたので、テレビでもっと、YouTuberのような話題性のある人を取り上げればいいんじゃないか。しかしながら、YouTubeに頼りすぎている部分もあると思うので、テレビならではの企画も出してほしい」という意見が寄せられ、興味深く読んだ。YouTubeとテレビのすみ分けは、今、かなりボーダーレスになっている。このモニターの意見は、本当に今どきの意見だと思った。

    • 「SDGsに関する番組が増えているが、何か一種のブームで終わらなければいいが・・・」と心配する記述があった。私も同感である。

    • 激辛の料理を食べているのを見たというモニターがいた。「サステナブルなことをやりましょう」と言いつつ、こういう大食いだったり、激辛だったり、食べ物を粗末にしたりという番組もあって、かなり矛盾したメッセージが発信されていると感じている。モニターからの指摘は鋭い。

  • 【青少年へのおすすめ番組について】

    • 番組中でのリポーターのコメントについて、「“おいしい”や“すごい”だけではなく、もっと具体的に話してほしい」という要望があった。私も感じることがある。「すごい、すごい」と言うだけでは伝わってこない、他の描写がないと分からない、ということが最近多い。テレビのコメントが非常に貧しいというこの意見は真摯に受け止めるべきだと考える。

    • 『バリューの真実』(NHK Eテレ)モニターからの感想から、自分たちと同年代の出演者が出ていたり、自分たちの意見を取り入れてくれたり、という相互関係を作れるような番組が支持されるのだと再確認した。

    • 『よるドラ「いいね!光源氏くん し~ずん2」』(NHK総合)「歴史的仮名遣いについて調べてみようと思った」「源氏物語について詳しく知りたい」「百人一首に興味を持った」などの感想が寄せられていた。学習意欲につながっているらしいことが分かる報告が多かった。

    • 『ミライ☆モンスター』(フジテレビ)「何かに打ち込んで努力する姿がすばらしく、モチベーションが上がる。もっと頑張ろうと思える」という記述があった。若者は、モチベーションが上がる番組を期待しているということをひしひしと感じた。

◆モニターからの報告◆

  • 【最近見たドラマについて】

    • 『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)自分は、勉強が得意ではないが、自分の成績を上げられるような勉強法などが話の中に盛り込まれていて、とても続きが気になるドラマで、心に刺さるドラマです。最近は若者に何か大事なことを伝える手段が周りの人から伝えられるというより、ドラマやアニメが話題になり、視聴者が増え、メッセージが伝わるということのほうが多いため、この『ドラゴン桜』というメッセージ性の強いドラマが見られて良かったです。これからどうやって生徒たちを合格に桜木先生が導くかが楽しみです。これからも実践できそうな勉強法などを探しながら毎週楽しみにして過ごしていきたいと思います。(神奈川・中学2年・男子)

    • 『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)東大の模試でE判定になっていた生徒がいたのですが、桜木先生が「今をどうかではなく、この先をどうするのか」と言っていました。この言葉は、「失敗してまったとしてもこの先頑張ればいいんだ」と前向きな気持ちにさせてくれる言葉で、とても感動しました。(大分・中学2年・女子)

    • 『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)自分も今受験生です。モチベーションが上がってくるドラマで、勉強法なども学ぶことができます。『ドラゴン桜』で見た勉強法に従って勉強を進めています。(千葉・中学3年・女子)

    • 『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)ストーリーがしっかりしていて、途中に少しボケみたいなものを入れているのもいい。また、ためになることも言っているのでとてもいい。そして、出演者や音楽が昨年大ヒットした『半沢直樹』に似ていて、どこか懐かしさを感じた。(東京・中学2年・男子)

    • 『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)悩んでいる生徒がいたら天気が曇ったり、家庭の状況が良くないときは天気が雨になったり、ドラマの内容と天気が関係していることが多いと感じた。親世代の意見も入っているので、学生から親まで広い世代が見て共感できるドラマになっていると感じた。(大阪・高校1年・女子)

    • 『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)見ようと思ったきっかけは、昨年の夏に同じ時間帯で放送されていた『半沢直樹』というドラマが面白かったことと、『ドラゴン桜』も『半沢直樹』も前作が大ヒットしたという共通点があったからだ。実際に見てみるとハマる要素が満載で、私もすぐにハマった。最初に挙げられるハマる要素は、このドラマのテーマだと思う。落ちこぼれの生徒たちが東大合格を目指すという、誰もが無理と声を上げそうなテーマだが、毎話、東大専科の生徒たちがこの高い目標に向かって励む姿を見ると、社会人だけでなく私たち学生の胸にも強く刺さるものがある。また、十人十色なキャラクターたちを通して、自分らしさを失わないで、というメッセージも込められていると感じた。(埼玉・高校1年・女子)

    • 『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)東大を目指して勉強に励んでいる専科の生徒を見ると自分も頑張ろうと思えるし、勉強の知識を教えてくれるので勉強に対する意欲が湧きました。また、何か事件が起きても、桜木先生が何とかしてくれると分かっているから見ていて安心感があるし、意外性のある方法で解決してくれるので見ていてスカッとします。最近のドラマに多い恋愛要素がないのも良いと思いました。(神奈川・高校2年・女子)

    • 『日曜劇場「ドラゴン桜」』(TBSテレビ)高校3年生である自分にとって、この『ドラゴン桜』はまさにタイムリーなドラマで、偶然にも自分が受験するこの年度に放送をしてくれたTBSに感謝の気持ちでいっぱいです。私が在籍している高校は、県内で進学校とは言われていますが、実際のところ、自由な校風のため、受験に対して緩く、本人次第という自主性に任されている部分があります。そのため、ゆったりと構えている自分は、受験に対しての情報が疎く、この『ドラゴン桜』で、予備校に通わなくては知り得ない程の貴重な情報を得ることができ、ありがたい限りです。(長崎・高校3年・男子)

    • 『金曜ドラマ「リコカツ」』(TBSテレビ)私は、最初は離婚の話に対して少し抵抗を感じていましたが、実際に見てみると本当に面白く、切ないストーリーで毎週楽しみにしています。永山瑛太さん演じる緒原紘一のキャラクターがマンガらしい昔気質な人で、親近感を感じるような面白いシーンがたくさんある中で、「離婚」というシリアスな問題とバランスを取って組み合わせることで視聴者にとって見やすく、見応えのある作品だと思いました。(京都・高校1年・女子)

    • 『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ放送)このドラマを見て、出演者の間の取り方が良いと思った。冒頭の登場人物の会話のシーンでは、会話の間を詰めたり、長い間ずっと沈黙している場面もあった。しかし、その沈黙の瞬間も気まずいわけではなく、そのときの表情でお互いが何を言いたいのかが伝わって、逆に私たちが読み取ることができて面白い。また、「ストーリーを進める」という部分に焦点を当てているわけではないように見える。このドラマでは、思わずクスっと笑えるようなシーンがいくつもある。ストーリーがのんびり進んでいく中でのユーモラスなシーンが一層視聴者をリラックスさせる。(千葉・中学2年・女子)

    • 『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ放送)このドラマの魅力は、ドラマを見ている第三者の気持ちではなくて、まるで自分もそこにいるかのような気持ちにさせてくれるリアルなところだと思う。登場人物全員に個性があり、どんなに短くても印象に残る人たちばかりで、フィクションの中にいる作られたキャラクターではなく、どこにでもいる街の人という感じが、まるで自分もこの人たちと一緒に過ごしている気持ちになる。また、ナレーションが主人公の心の声を淡々と言ったり、冒頭に『サザエさん』のような話の紹介をしたりするのがとても面白くて、毎回飽きることなく見られる。このドラマは日常に溶けこんでしまうドラマらしからぬ魅力があった。(東京・高校2年・女子)

    • 『土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」』(NHK総合)私はドラマはほとんど見ないのですが、たまたまテレビをつけたらやっていたこのドラマに面白みを感じました。なぜかと言うと、内容がすごくブラックだったからです。私は4、5話しか見ていません。が、ドラマの内容と現実とが重なり合っている部分が複数見られました。具体的に言うと、「コロナ感染が広がる日本でのオリンピック開催をどうするのか」というところと「次世代博開催の有無と蚊に刺されることによる感染」。そして、ニュースでよく報じられる「政治家によるそんたくや隠蔽」と「市長や理事たちによる様々な隠蔽」が似通っていました。そして、ドラマの最後のほうのシーンで、登場人物が付けていたマスクが「あのマスク」をほうふつとさせる四角い布製で衝撃的でした。こんなブラックで皮肉を込めたものをよく放送できたなと思う反面、制作者の思いが伝わってきました。(静岡・中学3年・男子)

    • 『土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」』(NHK総合)浮上する論文改ざん疑惑や、言論の自由についてなど、現代日本にもあり得る問題が多く描かれたこの番組には、考えさせられることが多かったです。ただ正論を無視する人ではなく、様々な意見のことを考える人になりたいと思います。(東京・高校1年・女子)

    • 『火曜ドラマ「着飾る恋には理由があって」』(TBSテレビ)むずきゅんしてしまう恋模様がとてもステキに描かれていると同時に、自分のまま、本来の姿でいることのステキさや、人には人の価値観があるというのをよく感じられるドラマ。(埼玉・中学2年・女子)

    • 『土曜ドラマ「コントが始まる」』(日本テレビ)(主人公の友人が)お笑い芸人でブレイクしないまま10年が経ち、お笑い芸人を辞めて(実家の)酒屋を継ぐ決心をし、酒屋の仕事をやるようになりました。しかし、長年手伝いもしなかった彼に父親は心を開きませんでした。そんなある日、父親が「酒屋を継ぐ決心が足りない」と彼を叱りました。いつもなら彼も言い返しケンカが始まるのですが、彼は「いろいろ酒屋について教えてください」と頭を下げました。お笑い芸人としてたくさんつらい思いをしてきたからこそ、人にお願いをしたり頭を下げたりする大切さを改めて知ったのだと思います。一生懸命お笑い芸人をやってきて無駄にはならなかったのだと思いました。(この番組に対する)不満は放送される時間帯です。「土曜ドラマ」の枠は夜10時~11時です。「土曜ドラマ」は小学生でも楽しめそうなドラマが多いのに、終わる時間が11時では小学生が見るには遅いと思います。(東京・中学1年・女子)

    • 『土曜ドラマ「コントが始まる」』(日本テレビ)こんなこと現実で起きるわけないじゃん…とため息をついてしまうような、キラキラした「the恋愛ドラマ」や、毎週さまざまな事件が起きるハラハラしたミステリーサスペンスなど、ありがちなテレビドラマとは一風変わった、誰でも共感できる「日常」を描いた「人間らしさ」がよく表されているこのドラマは、私が今クールでいちばんお気に入りのドラマです。夢を諦めた人、会社と合わず居場所を失った人、夢など持たずに何となく毎日を生きている人。彼らを見ていると、不思議と大きなパワーをもらえる。それぞれが暗闇でもがきながら、その先の光に向かって必死に前を向こうとする姿に心を打たれる。登場人物の会話でほぼ成り立っているこのドラマは、淡々と進んでいるように見えて、彼らのセリフにはグッと胸に刺さる言葉が混じっている。毎回、このドラマは、1本の「ショートコント」から幕を開ける。それはある売れないトリオ主人公の3人の男によるとりとめのないコントだが、実はこのコントが後に起きる53分のドラマのストーリーの前振りなのだ。私もこれから先、挫折を味わって苦しくてもつらくても、これが明るい未来への前振りなのだと、このドラマの主人公たちのように前向きにたくましく生きていきたい。(埼玉・高校2年・女子)

    • 『オシドラサタデー「コタローは1人暮らし」』(テレビ朝日)子どもは何でも「自分のせい」と抱え込んでしまうから、「そうじゃないよ」と気づかせてくれたり寄り添い、励ましてくれたりする人が必要なんだと改めて気づかされた。(京都・中学3年・女子)

    • 『オシドラサタデー「コタローは1人暮らし」』(テレビ朝日)普通のドラマの放送時間帯は夜8時から11時の少し家でも忙しい時間帯で、あまりのんびりしながら見ることができませんが、この時間帯なら落ち着いてエンタメを楽しめるのでとても好印象でした。最近のドラマはストーリーの展開や物語の終わり方が想像のつくようなものばかりで、あまりドラマそのものを楽しむことができず、好きな芸能人目当てでしか見ていませんでした。私はこのドラマは8話からしか見ていませんが、途中からでもストーリーが分かりやすかったですし、ハートフルでゆっくりと進んでいく展開で、とてもゆっくりした時間を過ごすことができました。結末が分かってしまうような展開やありきたりなドラマの盛り上がりのところがなく、コロナ禍で疲れた心がとても癒されました。(静岡・高校3年・女子)

    • 『特捜9 season4』(テレビ朝日)前シーズンは、リアルタイムで視聴していましたが、習い事の関係で最近はTVerで視聴しています。忙しくて見られないときもありますが、1話完結のドラマなので、見逃してしまっても話が途切れることなく、毎回楽しむことができます。事件の中には、8050問題やパワハラなど現代の社会問題を反映したものもあり、ドラマを通して自然と社会問題について知り、関心を持つことができると思います。また、特捜班のメンバーは個性豊かで面白く、ドラマ自体も全体的に明るい印象なので子どもでも見やすいのではないかと感じます。(東京・高校1年・女子)

    • 『特捜9 season4』(テレビ朝日)番組を見ていて、特にBGMの使い方がとても効果的だったと思った。場面ごとに雰囲気にぴったりなBGMが流れるおかげで、気がつくとすっかりドラマの世界に心が引き込まれるような気がした。全体的にBGMの使用が多かったことで、逆にBGMが流れていないシーンの内容が強調されているような気がして良いと思う。(山形・高校3年・男子)

    • 『イチケイのカラス』(フジテレビ)お堅いイメージの裁判官、裁判所がコミカルなやり取りや会話でとても楽しく描かれていることはとても嬉しいです。どんな職業でも自分の信念をもって仕事をすることがとても大切であると感じるドラマです。(宮崎・中学3年・女子)

    • 『イチケイのカラス』(フジテレビ)このドラマで描かれていたのは“正義”“誇り”“真実”であると考える。人それぞれに“正義”“誇り”があり、その結果が結びついた事実と真実であり、それを見抜くというのはドラマの一貫した面白い点であった。事実と真実を伴った判決は、ときに人の“誇り”を、“尊厳”を守る。最終話でも亡くなった被疑者の息子の証言によって隠されていた真実が明らかになった。真実が明らかになるということはときとして残酷である。それを理解したうえで判決を出す裁判官の仕事というのは、人の人生を左右するものだからこそとても難しいものだなと改めてこのドラマを視聴して感じた。(神奈川・高校2年・男子)

    • 『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON5』(テレビ東京)このドラマは2016年から毎年放送されていて、私自身も最初のころから見ているのですが、コメディー要素とシリアス要素のバランスがとても良く、見ていて飽きません。今シーズンは、犯人が事件を起こした背景がしっかり描かれており、ときには考えさせられたりします。(奈良・高校2年・女子)

    • 『カラフラブル ジェンダーレス男子に愛されています。』(読売テレビ)昨今、私たちが抱えるジェンダーレスやLGBTQのこと、男女平等、男性の育児休暇の取りにくさなどをニュースのように難しく表現するのではなく、コミカルに分かりやすく表現していて、さまざまな問題についての興味や関心を持つきっかけになったと思います。『恋はDeepに』(日本テレビ)で取り上げられていた海洋問題、『カラフラブル』のジェンダーレスと育児と仕事の両立など、今期のドラマでは手軽に見て、考えられるものが増えていてとても良かったと思います。(福岡・高校3年・女子)

    • 『土曜ドラマ「ひきこもり先生」』(NHK総合)1話目からいろんなメッセージが込められていたと思いました。この話を視聴した後には、引きこもりや児童虐待、不登校などについてたくさん考えました。とても良いドラマだと思うし、また来週も見たいなと思いました。(群馬・高校1年・男子)

    • 『木曜ミステリー「警視庁・捜査一課長season5」』(テレビ朝日)これは殺人型のサスペンスドラマですが、ほかのものとは違い、少し笑える工夫がされているのが特徴だと思い、面白いと感じたのでこのドラマを選びました。今話題になっている有名人を登場させるのもとても面白いです。今回はTikTokerの景井ひなさんが登場されました。サスペンスは若者があまり見ないジャンルとなってきていますが、このような影響でサスペンスに関心を持ってくれる若者が増えたらいいなと思いました。(奈良・中学3年・女子)

  • 【自由記述】

    • 最近、キュンキュンするドラマにはまりやすい私は、毎週火曜は、(『着飾る恋には理由があって』(TBSテレビ)を見ることで)1週間を頑張れる軸となっているような気がする。(埼玉・中学2年・女子)

    • 「明日から1週間が始まる月曜日だ」と憂鬱になりがちな日曜日の夜が、勉強のことばかりでなく、人生の生き方にも通じる含蓄のある言葉も出てくる『ドラゴン桜』のおかげで、いつの間にか日曜日の夜が楽しみとなりました。(長崎・高校3年・男子)

    • 最近、昔に放送されたドラマの続編が制作されています。僕みたいな若者は昔のドラマは知らないから、昔の流行を知ることができるから、新作のドラマだけではなく昔のドラマの続編を作ると良いと思います。(神奈川・中学2年・男子)

    • 今まであまり意識したことがなかったけれど、ドラマと音楽の関係性って実はものすごい深いものだと思いました。(埼玉・高校2年・女子)

    • 最近のドラマは考察系と胸キュン系が多すぎると思いました。どちらもSNSでバズるため人気が出やすいのかもしれませんが、同じような展開が多すぎて飽きてしまいます。もっとドラマのバリエーションを増やしてほしいと感じました。(神奈川・高校2年・女子)

    • 私は現在、あるオーディション番組を動画配信アプリで視聴しているのだが、それがとても面白く夢中になっているため、テレビを見る機会が減ったように感じる。若者のテレビ離れの話をよく聞くが、私のこのような事例が原因なのだと身をもって感じた。(埼玉・高校1年・女子)

    • 私の主な視聴方法はTVerやNetflixなどの配信サイトであることに気づきました。最近ドラマを録画することもなくなってきて、私はテレビの形が変わりつつあることを自分自身の行動で実感しました。(東京・高校2年・女子)

    • 最近いいなと思っていることは、面白いニュースが増えてきたことです。ハワイなどワクチン接種が進んでいる国や地域ではもう旅行もできるようで、現地のVTRが見られるのがとてもいいと思っています!またコロナが終わったら旅行に行きたいです!(奈良・中学3年・女子)

    • 街歩きのロケ番組などで、出演者がマスクではなくマウスシールドをしているのが気になります。マウスシールドでは感染防止に意味がないと言われているにも関わらず、街歩きの際にマウスシールドをしているのでは、その街の住人が安心できないと思います。マスクをすると芸能人の顔が見えなくなってしまうという懸念があるのかもしれませんが、テレビの世界から感染対策を示していくことで国民の意識が変わるのではないでしょうか。(東京・高校1年・女子)

    • 街頭インタビューにものすごく違和感があります。どの放送局のどの報道番組を見ても、同じリアクションだったり、同じことしか言っていなかったりと、街頭インタビューの必要性があまり感じられません。ちゃんとインタビューで自分の意見を言っても番組側の都合だったり、求めている答えが違っていたりしたら、使っていないのではと疑ってしまいます。(奈良・高校2年・女子)

    • 先日、今人気急上昇中のYouTuberが『マツコ会議』に出演していた。ツイッターのトレンドで『マツコ会議』が入っていたのを見て、やはり今の時代はYouTubeを見ている人が圧倒的に多いと感じたので、もっとYouTuberさんなど話題性のある人を取り上げればいいと思う。その反面、YouTubeに頼りすぎな部分もあると思うので、テレビならではの企画をしてほしい。(千葉・中学2年・女子)

    • SDGsが取り上げられることが多いのは結構なのですが、流行として終わってしまうような気がして、「目標到達まであと9年」なのに緊迫感が伝わってこないところに疑問を抱きました。このままだと全世代へのSDGsの普及、そして内容の理解は進まないのではないかと思います。(静岡・中学3年・男子)

    • SDGsの中でも「環境」だけが注目されすぎではないか?テレビでSDGsを取り上げて「マイクロプラスチックをなくそう!」「省エネに貢献しよう!」と話すことと同じように「人種、国籍などによる偏見をなくそう!」「ジェンダー平等を実現しよう!」と話しているのを私はあまり見たことがない。(東京・高校3年・女子)

    • 激辛を食べているのを見た。無茶ぶりはテレビ的には面白くて、撮れ高もあるかもしれないけれど、健康面に影響が出るのでは、と心配にもなる。(京都・中学3年・女子)

    • 5月の概要を読んで、番組に対して不快を感じるなら見なければいいという意見に賛成です。私は前まで不快だと思う番組があってもスルーして流し続けていましたが、嫌と思うのなら消したりすれば嫌な気持ちにならずに済むし、それがすぐにできるのもテレビの良さだと思う。(奈良・中学3年・女子)

  • 【青少年へのおすすめ番組】

    • 『バリューの真実「キレイな食べ方」』(NHK Eテレ)高校生の身近な意見を取り入れながら進んでいくこの番組に好感を持った。番組の中では、アンケートやリモートで高校生が出演していて、中学生の私でも共感できるような場面が多くあった。身近な疑問だからこそ、今さら「魚のきれいな食べ方」や「フォークとナイフの使い方」などは聞けないので、この番組で知ることができて良かった。(千葉・中学2年・女子)

    • 『バリューの真実「キレイな食べ方」』(NHK Eテレ)アンケートから価値観の平均を出すような番組だと認識したので「真実」という表現は少しひっかかる部分もあるが、全体的な内容としてはそこまで決めつける雰囲気は強くない印象だった。私自身も周りの人を不快にしないように食べ方に気を配ることはあるし、見ていて食べ方がキレイな人にはいい印象を抱く。日常のちょっとしたことかもしれないが、学生が共感したり興味を持ったりしやすいテーマを設定しているように感じた。(東京・高校3年・女子)

    • 『バリューの真実「ネットトラブル対策」』(NHK Eテレ)1週間前に放送された同番組の「キレイな食べ方」も視聴したが、個人的には「ネットトラブル対策」のほうがより身近に感じる内容で、ドラマの登場人物にも共感できた。番組は母とともに視聴したが、中盤で登場したアンケート結果やドラマの中での主人公と両親の関わり方などについて母と意見を交わすことができ、親子の世代間でのスマートフォンに対する認識のギャップを知るきっかけになった。番組後半の、10代の意見を取り入れてアカウント乗っ取り防止マニュアルを新たに作成するという企画もなかなかに目新しかった。NHKの番組としてはなかなか見かけることのない、新しい演出の手法を多く取り入れた意欲的な番組だと感じたが、今回のようなテンポとクオリティーなら継続的に視聴したい。(東京・高校1年・男子)

    • 『バリューの真実』(NHK Eテレ)中高生の問題を高校生にリモートで聞くのは直で意見が聞けるのでいいと思った。SixTONESが出演するのも若者に番組を見てもらうきっかけになる。ただ、SixTONESの人気がどれほどか分からないが、放送時間が他局のバラエティーとかぶるため見る人は少し少ないと思う。(愛知・高校2年・男子)

    • 『バリューの真実』(NHK Eテレ)自分の価値観が他の人とどう違うのか、世代間や他の人との共通点やギャップの背景などが分かり、改めて自分を見直す機会になりました。(埼玉・高校2年・女子)

    • 『よるドラ「いいね!光源氏くん し~ずん2」』(NHK総合)源氏物語に出てくる光源氏も和歌を日常的に読んでいたのかなとこのドラマを見て思い、紫式部の書いた源氏物語の内容を知りたいと思いました。中学でも最近枕草子の勉強が終わり、そして光源氏くんを見て、歴史的仮名遣いについて調べてみようと思いました。(神奈川・中学2年・男子)

    • 『よるドラ「いいね!光源氏くん し~ずん2」』(NHK総合)このドラマを見て、平安貴族の優雅でみやびな生活などが分かって面白いです。そして、百人一首などに興味を持つきっかけになって良いと思いました。(大分・中学2年・女子)

    • 『よるドラ「いいね!光源氏くん し~ずん2」』(NHK総合)和歌はステキだなと思いました。平安時代の言葉が使われており、現代とは違う言葉で、昔ならではの表現がとてもステキだと思いました。また、この番組は、和歌を読んだときに現代の言葉に変換されて、字幕が出ているため理解しやすいと思いました。和歌のお題も現代のものであるため、和歌がより身近に感じられることが良いと思いました。(静岡・高校2年・女子)

    • 『よるドラ「いいね!光源氏くん し~ずん2」』(NHK総合)最近ではあまりなじみのない和歌を使って、ラップバトルならぬ和歌バトルがあって、とても面白かったです。(福岡・高校3年・女子)

    • 『世界イマキュン☆アカデミー』(テレビ朝日)コロナのため海外になかなか行けませんが、この番組を見ることで世界の様子が分かり現地に行かなくても楽しめていいなと思いました。(東京・高校1年・男子)

    • 『世界イマキュン☆アカデミー』(テレビ朝日)各国と中継をつないでコロナ禍の世界がどうなっているのか分かったのでためになった。しかし、ネットなどでも知ることができるような情報が多かったように感じたので、そこが残念だった。(神奈川・高校2年・女子)

    • 『ミライ☆モンスター』(フジテレビ)やはり、何かに打ち込んで努力する姿はすばらしいと思う。自分も最後の総体に向けて努力しているのでモチベーションが上がり、もっと頑張ろうと思えた。(千葉・中学3年・女子)

    • 『OSAKA LOVER 大阪人の新常識』(テレビ大阪)今回は「なぜハイハイタウンは複雑な構造をしているのか」という疑問でした。原因は上町台地の坂でした。中途半端な高さだったのでそうなったそうです。中1階があるとは知らなくてとても面白かったです。(奈良・中学3年・女子)

    • 『OSAKA LOVER 大阪人の新常識』(テレビ大阪)視聴者が「なんで?」と思える興味深い内容を、実際に足を運び考えているところが面白かったです。「坂が多い」という上本町の地形に関連していました。このように、地理や歴史とうまく絡めて2時間にわたって大阪の面白さを、名店などをテーマに飽きさせないように作られていて良かったと思います。スタジオにもっと大阪に詳しい芸能人を呼んだら、もっと盛り上がるのではないかと思いました。(京都・高校1年・女子)

    • 『新 窓をあけて九州 魚大好き!こざかなクン』(長崎放送)見て思ったことは、好きなことを守り、ずっと努力すると、生かせることが出てくるということです。番組に出ていた15才の主人公は魚が好きで、たくさんの知識をつけ、料理教室を開いていました。主人公の行動力と魚に対する愛はとても大きいものだとわかりました。僕も好きなことから挑戦したいと思います。(長崎・中学2年・男子)

    • 『NEXT TRIP~横浜 みなとみらい・中央編~』(BS12トゥエルビ)僕は県外に出たことがないのですが、番組を通して、横浜の話題の乗り物や施設などについて知りました。近未来感がありました。より良い番組にするために、コメントを「おいしい」や「すごい」だけでなく、もっと具体的にして話してほしいです。(岩手・中学1年・男子)

調査研究について

  • 担当の中橋委員から、調査研究(テーマ「青少年のメディア・リテラシー育成に関する放送局の取り組みについて」)に関し、アンケートの回答方法や回答率などについて進捗状況の報告がありました。

「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」についての意見交換

  • 「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」について、これまで当委員会を含めBPOから複数回「見解」が表明されたが、視聴者意見や中高生モニターから「不快を感じる」という趣旨の意見が現在も継続的に寄せられてきていること等を踏まえ、青少年委員会として自主的に“痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー”をテーマに討論を進めていくことになりました。

以上