2008年5月に視聴者から寄せられた意見
「高齢者・医療問題」「暫定税率・ガソリン税等」などの意見が多く、「テレビはもっと問題点を早く、正確に報じるべきだ」という批判があった。今の日本の置かれた厳しい状況をよそに「あまりにも不適切でふざけた番組が多い」とする意見もあった。
2008年5月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,240件で、4月と比較し267件減少した。意見のアクセス内訳はEメール57%、電話36%、ファクシミリ3%、郵送ほか3%。
男女別では男性72%、女性25%、不明3%。
世代別では30歳代26%、40歳代18%、20歳代16%、50歳代11%、60歳以上9%、10歳代7%。
2008年5月に視聴者から寄せられた意見 1,507件
BPOに寄せられた意見内訳
意見分類 | 2008年5月件数 | 年度累計 |
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人権等に関する意見 | 1 件 | 9 件 |
放送と青少年に関する意見 | 166 件 [ 意見内容 ] | 352 件 |
放送番組全般にわたる意見 | 590 件 [ 意見内容 ] | 1,338 件 |
BPOに関する意見・問い合わせ | 57 件 | 223 件 |
その他(放送関連以外) | 426 件 | 825 件 |
意見件数 | 計 1,240 件 | 2,747 件 |
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。5月通知数は462件( 36局 )であった。
意見概要
人権等に関する苦情
5月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、BRC関連の苦情の内訳は次のとおり。
- 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 1件
(個人又は直接の関係人からの要請) - 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 133件
(人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)
番組全般にわたる意見
【情報ワイド・バラエティー番組】関連は787件( 全体の63% )。前月比130件の減少。 意見の傾向/”不適切な内容、不適格な出演者”( 545件:44% ) “倫理観欠如、局の責任”など( 137件:11% ) “低俗・下品な番組”( 105件:8% )。
【報道・情報番組】関連は624件( 全体の50% )。前月比215件の減少。
“取材・報道や放送のあり方”( 423件:34% )、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など( 121件:10% )、”報道の公平・公正性と内容批判”( 80件:6% )。
なお、【情報ワイド・バラエティー番組】と【報道・情報番組】への意見数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。
5月の意見の特徴としては、【放送全般】では「くらし・生活に関連した意見」( 「高齢者・医療問題」「暫定税率・ガソリン税等」 )が多く、その論点は、『テレビはもっと問題点を”早く””正確に”報じるべきだ』『( 省庁の )法案や( 政党の )施策を深く掘り下げる姿勢が不足している』など、現状の放送・報道に満足できないとするものである。これは、今の日本の置かれた厳しい状況をよそに『あまりにも不適切でふざけた番組が多い』とする意見とつながっている。
【特定の番組や情報に対する意見】では、「高齢者・医療・年金・税」への意見が109件、「硫化水素自殺と自殺報道および続発する殺害事件報道」86件、「放送局の姿勢や責任を問う」74件、「中国・四川大地震及びミャンマー・ハリケーン被災報道と支援」50件、「食糧問題と大食い番組批判」30件、などの意見が多く寄せられた。また、「パチンコCM」やお笑い芸人の不適切な言動への批判も続いている。
【放送局の電話応対や局の姿勢】に関する苦情・抗議、167件( 前月比10件の減少 )。
【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘、63件( 前月比13件の減少 )。
青少年に関する意見
5月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは166件と、先月に比べ20件減った。内容的には今月も4月11日に公表した『注意喚起~「児童の裸、特に男児の性器を写すことについて」』に対する意見が10件あり、報道番組で特集した”児童ポルノ規制”に関して12件の反論があるなど児童ポルノ関連の意見が多かった。また、「女子高生殺害事件などの報道が詳細すぎる」といった報道・情報系番組への批判が20件あった。
BPOに関する意見
5月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,240件で、4月と比較し267件減少した。
番組全般
【特記事項】
- 愛知県女子高生殺害事件に関して、マスコミによるインタビュー及び、高等学校の教頭を始め、多くの先生方の人権を損ねているのではないかと疑問に思う。5月3日の事件当日、マスコミ側は校舎内に入ることは禁止されたにも拘らず、勝手に入り執拗に被害者家族の構成や年齢などを学校側に尋ねた。3日の午前中、一時的に行われたインタビューでは教頭に質問を繰り返し、2回目の教頭の回答のみが放送される結果となり、その放送によって教頭は特定のインターネットサイトを始め、多くの場所で非難されています。実際に、学校側には教頭への誹謗中傷電話が数多くかかってきており、本日7日の教頭による授業では、教頭がそのことについて語る場面で涙を見せた。今回の事件で、学校側はどうもマスコミの対応ばかりに追われ、事件に対して向き合えていないように思える。なぜ、学校側が本日、校門に教員を配置する必要があったのか。もう少しマスコミ側の倫理が向上することを願うとともに、3日午前の教頭に対するインタビューの映像の放送停止を求める。
- 3月18日放送の早朝ワイドで、硫化水素自殺について2度にわたって報道していたが、その際、トイレ用洗剤と入浴剤の容器の映像を映し、「これらを混ぜ合わせて硫化水素ガスを作った。情報はインターネットから入手した。自殺現場には洗剤と入浴剤の空き容器があった」と説明していた。これでは自殺方法のヒントを百パーセント提供しているようなもので、ネットで検索すればすぐに硫化水素の作り方が分かってしまう。この時期は、まだ硫化水素のことは一般には知られていなかったが、WHOの自殺連鎖を防ぐガイドラインとはかけ離れた報道だった。この番組は4月28日と5月2日にも硫化水素自殺を大々的にセンセーショナルに報じていた。特に5月2日は「硫化水素を使った初めての殺人事件!」( 実際には未遂で被害はなかった )と大々的に報じていたが、硫化水素を使っていなければニュースにならないような事件だった。こういう報道が模倣犯を誘発する危険があることもよく知られたことだ。この番組の「命を軽視したセンセーショナリズム」は異常だと思う。過去には「いじめ自殺」や「介護心中」を煽るような報道もあった。是非、BPOで審理して欲しい。
- 後期高齢者医療制度のことで老人側の意見ばかりをクローズアップしているが、実際に彼らよりもっと負担が増えているのは現役世代だ。その私達が文句も言わず耐えているのに、年金から天引きされることを( 実は銀行引き落としや窓口払い込みより、引かれる方にとっても手間の省けるシステムだが )、特に低所得者層だけを取り上げて放送するのは偏向報道ではないか。元々高齢者の中に高所得者の割合が多いから負担をお願いしたのだろうが、そういう放送をしている番組は一度も見たことがない。高所得者だって保険料を引かれるのは嫌だから、意見を聞けばネガティブな答えしか返ってこないだろう。マスコミは無責任だ。ますます増加する高齢者層の問題と、それに伴う医療費の拡大をどうするのかも言わず、そもそもそんなに問題があるのなら運用前に取り上げておけばいいのに、制度が始まってから年金から引かれて良い感情を持っていない年寄りを煽って感情的な報道をしている。これで制度を廃止にして医療制度が崩壊したり、現役世代がもっと苦しんだりすればいいとでも思っているのか。
- 民放・NHKの中国・四川大地震報道が臨場感を欠いている。四川省は日本全体の面積と同じ広さで住民9千万人のうち1千万人が罹災したと伝えられている。地震の際問題になるのは食糧、水、輸送の3つで、明日はわが身なのだから日本で発生したらどう対応するかの視点で放送してほしい。これまでの放送では一過性・他人事の報道で全く想像力が働いていない。1千万罹災者の場合、1日3千万食の食糧確保が必要になるわけで、それだけ考えてもその規模の凄さがわかる。東京で発生した場合は、罹災者は2.3千万人にのぼるとみられている。
【取材・報道のあり方】
- 民放キー局の昼前のニュース番組において、愛知県女子高生殺害事件で殺害された生徒が在学している高等学校の生徒にインタビューしているニュースを見た。学校の生徒の心情を考えて報道を控えるのが一般常識だと思うが、何も考えていないかのようなインタビューの仕方に憤りを覚えた。近頃のこのテレビの報道の仕方は常軌を逸したかのようなやり方で、報道の自由を逸脱しているように思える。知る権利も大事だが、それ以上に子ども達の気持ちを考えてほしい。少し考えて行動をすれば、同校の生徒にインタビューをするなどの行動は慎むべきだと分かるのではないか。凶悪事件を報道する場合は事件の真相に迫ることも大事だが、それ以上に被害者の心情も考えてほしいと思う。
- 愛知県女子高生殺害事件の報道で、被害者女性ではなく生存されている全くの別人を被害者として報道していた。夕方のニュースで一応謝ってはいたが、この謝罪のみで許されるのか?一般社会ではありえない。免許をもらってテレビを放送している局が被害者の顔も確認しないなんて信じられない。局側としたら「謝罪しただろう」という態度かもしれないが、視聴者は一日中、このテレビ局を見ているわけではない。国民の一部の人間は被害者の顔を間違って認識しているだろう。これは人権上の大問題だと思う。再発防止の指示をお願いしたい。
- 最近「インターネット上に”硫化水素による具体的な自殺方法”が掲載されている」という情報とともに、その方法を用いた自殺の件数や発生箇所、現場の状況などの具体的な報道がされている。報道が過熱するに従い、実際にその手段( 硫化水素 )を用いた自殺が増えているように思える。この増え方は異常で、明らかに報道がきっかけとなり、自殺志願者がその自殺手段を探し出したかのようだ。WHOが「自殺予防に関するメディア関係者のための手引き」という文書で禁じているように、自殺の報道で具体的な手段を報じるのはマスコミが行うべき行為ではない。さらに「ネットにそういった情報が掲載されているのが悪い、ネットを規制すべきだ」と自らの責任をネットに押し付けるような報道まで行われている。一刻も早く自殺報道についてのガイドラインを作成し、すべてのマスコミにそれを守らせるべきではないだろうか。
- 後期高齢者医療制度について、番組では政府を非難した意見が大半だった。確かに実施迄2年以上の期間があったのだから、各地方自治体は実際に負担額がどうなるか調査準備をしておくべきだったと思う。番組では必ず担当大臣を責めるような意見に終始するが 制度を具現化し実行するのは官僚であるのだから、担当官庁の事務次官、局長を責めるべきだ。今回の制度が円滑に行かないのは、厚労省の役人の責任が50%、各市町村自治体が50%ではないかと思う。番組では、もう少し現実的に問題点を直視した意見を放送するべきだ。事実を正しく放送できない局はその役割を果たしていないとも思う。自局で調査せず、新聞記事を安易に羅列する。自局の担当記者に意見を言わせず、経験のない若い芸能人に意見を言わせる。こういう体質の改善を求める。
- “新たなワナ・広がる薬物中毒”で、リタリンの依存症をとり上げていた。不適切な処方をする精神科医を非難するなど正しいことも言っていたが、リタリンという”依存しやすく取り扱いは難しいが、必要な人には適切に使われている薬”を「悪い薬」と断言していた。また、患者が大量の薬を処方されていることを、いかにも悪いことのように報じていた。確かに無駄な薬漬けは非難されるべきだが、精神科では目的によって違う薬が必要であって、数種類の薬を併用して使用していることが多い。厚生省の規制でリタリンが処方できなくなり、代用として出されたベタナミンを「副作用が強く飲み続けると重い肝機能障害を起こす可能性がある」と悪い面だけを伝えていたが、番組では終始悪い面と依存性に関してだけを話し、患者に不安を与える内容だった。これでは薬を服用している患者はただ不安を覚えるだけだ。薬の危険性や一部の悪徳医者について報じることは悪いことではないが、患者が安心できる方法も紹介するべきだと思う。
- 核燃料施設の警備体制を暴露するような映像を放送し、「特集の内容も科学的根拠がない。偏向している。いたずらに不安を煽る」などとして、報道被害を受けた核燃料施設から厳重な抗議を受けているにも拘らず、番組ウェブサイトにはこの特集を絶賛するような「視聴者の声」を平然と掲載しており、問題に真剣に取り組む姿勢がない。この番組は以前にもファストフード店の店員をでっちあげる捏造報道をやっている。こんな番組が「報道」などと名乗って存続できるような環境が許されて良いのか。
- 先日の光市母子殺害事件の裁判報道の際もそうだったが、どのような判決が下されるかが話題になっている裁判の報道で、裁判所の前から速報を中継することがよくある。その際、報道記者が法廷から飛び出してきて、マイクに向かって「こういう判決が出ました!」と叫ぶように話すのは本当に見苦しい。外に飛び出してくる様子から想像すると、判決が出た瞬間に、本来神聖で静かな法廷の空気が一変しているのではないかと思う。どうして各局が一秒一刻を争うような報道の仕方をするのだろうか。他局との時間競争など止めたほうがよい。他局より1秒早く判決を報道したということに、どれほどの価値があるのか考えてほしい。1秒早い、息せき切った叫び声よりも、30秒遅れた冷静なコメントの方が報道としての価値があると思う。テレビ局同士の競争を止めるのは難しいかと思うが、法廷内部の事も考えて取材は各局でしても速報は代表1社による共同発表にすればよいと思う。
- 江東区女性殺害事件で、隣室の男に殺害され遺体が遺棄されたことを連日報道している。その内容は「遺体を切り刻み…」「骨を切断…」「肉片をトイレに…」などとあるが、そこまで表現しなくてもよいではないか。気分が悪くなる。ましてご遺族は耳を覆いたくなるだろう。何とか止めさせてほしい。また、逮捕された男性容疑者の母親に取材の際、「息子さんがこのような事件を起こしてどのような気分ですか」と母親にインタビューしていた。母親の顔は放送されなかったものの母親にも人権はある筈で、何故このような残酷な質問をするのか。報道機関としての認識を持つべきである。
- 来日中の中国・胡錦濤国家主席と安倍元首相たちとの昼食会が日比谷のレストランで行われた時の様子を不適切な表現で伝えていた。リポーターが笑いながら、安倍元首相の「日本人は中国当局のチベット人に対する人権問題を憂慮している」とのコメントを紹介したが、ボードに”KY”と書かれた切り出しを貼り付けていた。私は決して安倍氏の支持者ではないが、これは余りにも元首相を侮辱した行為である。放送中に局に苦情を伝え、担当者に「上の方に伝えます」と応対されたが番組の最後まで謝罪の言葉はなかった。
- 中国・四川大地震の被災地で救助隊が活動しているようだが、毒物餃子の捜査はどうなったのか?犯人はわかったのか?ミャンマー・サイクロン被害の地域はどうなったか?こちらの動きはあるのか?領海侵犯等の問題はどうなったか?海底資源を守るための行動は何かしたのか?どのテレビも新聞も、ここ数日は地震関係のニュースしか報じず、うやむやのうちに色々なことが流されていってしまうような不安がある。最新のインパクト・話題性のある事柄だけでなく、過去の話題の続報も報じることを期待する。
- 「チベットに極秘潜入」なる趣旨の特集があった。番組内では検問所で「日本人であることがバレないように」等のナレーションがされながらチベット内に潜入したという内容が堂々と報道されていた。耐震偽装、食品偽装などが頻発し、企業に昨今これだけコンプライアンス等の法令等遵守が求められている中で、マスメディアのみ「知る権利」や「報道の自由」を盾に好き勝手に報道するのはいかがなものかと思う。中国が国際的に非難されているとはいえ、中国内では中国の決まりに従って行動するのが筋だと思うし、取材だからバレなきゃ何をしても良いという考え方は間違っている。またこのテレビ局は他の報道番組において「マナーが悪い○○」というタイトルで若者や観光客などのモラル低下の現場を取材し特集を組んでいることがあるが、そのようなマナーの悪い人間も法令を守らない報道機関も五十歩百歩だと思う。
- 早朝ワイドで中国からパンダのつがいが貸与されることが決まったニュースで、貸与ではなく「提供」と言っていた。借りるのに年間1億円もかかり、どの新聞もテレビも「貸与」と言っているのに、まるで無料でくれるかのような表現をしていた。5/4(日)の同局別番組でも、香港でチベットを支援する女子学生が警察に連行されたことを、「警察が保護した」と中国寄りの報道をしていたが、キー局の報道姿勢からは中国に対して好意的な印象を与えようという意図を感じる。
- ガソリンの暫定税率復活で、国民の負担が増えるなど不安を煽るだけの放送の仕方で本当に良いのだろうか?どのニュース番組でも「国民が困る」などと言っているが、道路工事に携わっている人も国民ではないのだろうか?道路工事の仕事がなくなり困っている人もいるはずだ。一方の意見しか放送しないニュースは問題である。国民にちゃんとした情報を公平に知らせるのがニュース番組である。きちんと対応してほしい。
- 台風の中継について。多くの番組でリポーターが暴風雨の中に立って実況中継を行っているが大変危険に思う。建物の中から伝えればよいのではないか?今までこのような中継が続いてきたのは、事故が発生しないと危機感を感じないからではないか。また、暴風雨の中ではリポーターの方もきちんと話すことができず、「情報を正確に伝える」という「報道」の点からも見直していただきたい。毎回、台風情報を見るたびに見苦しく思っていたが、今朝のニュースでお天気お姉さんが傘に振り回されながらようやく立っているのを見ていて辛くなった。また、言葉もよく聞き取れなかったので、中継の必要があるのかと思った。特に海岸や岬で中継しているのを目にするが、事故が起きる前に止めてほしい。
- 女性が男性を刺して逮捕されたというニュースを報道していたが、そのニュースの字幕や発言が「同棲していた”男”を・・」と、まるで男性が犯罪者であるかのような言い方をしていた。本来、「男性」と表現すべきところを、男性が悪いかのように「男」と表現する偏向報道に強く抗議する。
- 日曜6時台の報道番組の特集で「出会い喫茶」が取り上げられた。ある「出会い喫茶」を取材し、短い時間に多くの女子高生らが入店する様子をリポーターが大げさに伝えていた。番組では、表向きはこうした若い女性の無防備な行動に警鐘を鳴らすふりをしていたが、実際には視聴者の好奇心を煽るのが目的だったように思う。この映像に誘発され、おかしな期待を持って「出会い喫茶」に行ってみる若者がますます増えることだろう。興味本位の報道はやめるべきだと思う。
- 5月17日( 土 )に行われたJリーグ第13節・浦和レッズ対ガンバ大阪の試合で小競り合いが起きた。私はスタジアムで観戦していてこの事件を見ていたが、帰宅後に自宅でテレビのニュースを見ると、どのメディアも誤認報道をしていて激しく憤りを感じた。一番影響が大きいと思われるテレビ報道も、大概が誤認報道だった。数名の取材記者が、5万人強の目撃者の知る事実を捏造して良いのか。テレビの報道だと「被害者」が「加害者」になっている。事の詳細は全ての関係者から事実関係を取材確認すれば自ずと見えてくるだろう。「被害者」を「加害者」にするのが報道なのか?
- 外国人犯罪者の名前を日本名だけでなく本名でも報道すべきである。本名を伏せる理由もわかるが、それでも公平性、真実、および人権を優先してこそ放送の役割である。ちなみに日本人の犯罪者は本名を報道されるが、外国人犯罪者は本名を報道されない現状を、人権で逃げるような些末な言い訳をしないでもらいたい。
- 高級料亭廃業の報道はどうして民放各局とも女社長のいじめになるのか。見ていて気分が悪くなったので、NHKを見てホッとした。「罪を憎んで人を憎まず」の全く逆をいくやり方で、日頃孫に言っていることと逆のやり方なので、孫から何か言われたらどうしようかと考え込んでしまった。世の中が乱れているが、テレビも乱れている。テレビは影響力が大きいのだからちゃんとしてほしい。
【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】
- 中国・四川大地震の被災地へ自衛隊輸送機が派遣されるというニュースの中で、第二次大戦中の日本軍による被災地付近での爆撃が映像付きで紹介されたが、今回の自衛隊輸送機の派遣といったい何の関係があるのか?何かにつけて大戦中の話を持ち出すこの放送局の意図が理解できない。全く関係ない話を紹介するのは非常に不愉快だ。
- 4月から全国放送となった関西キー局の情報番組の司会者はせいぜい低俗な芸能ネタを語るレベルのものだ。最近は番組のはじめの30分程度の時間に政治等の話題を取り上げるようになったが、もともと芸能専門の元関西のテレビ局のアナウンサーであるため、政治・経済に関して不勉強であることをさらけ出す結果となり、見る側も不満が募って仕方がない。又、他の番組ではいつも的を射たコメントを連発する女性評論家もこの番組では司会者の程度の低さのせいで、冴えないコメントばかりしている。即刻このような番組は止めてほしい。
- 連休中に聴いていたのですが、芸能のスキャンダル、人の陰口、いやらしい話など、聞き苦しい箇所が多々ありました。午前中の放送には相応しくないと思います。河内音頭家元・タレントのDJとアシスタントの話し言葉がなっておらず、掛け合いも不快です。いつまでこのような番組を続けるのか疑問です。ラジオは日常生活に凄く近い存在のメディアです。車の中などで家族揃って聴いている場合もあります。かつて同時間帯に放送されていたDJのように、毎日、リスナーの心に何かしら印象に残る内容、聴いて良かったなと思える番組を放送して下さい。もっと誰もが楽しく時間が過ごせる番組作りを心掛けてもらいたいです。
- 今朝方、偶然目にした番組はいくら何でもひどいと感じた。制作者は「自由」と「身勝手」をはき違えて考えているのではないか?またこのような番組のスポンサー企業も社会的責任を問われると考える。まず、出演者が初めから終わりまでずっと喫煙していたこと。それが格好良いスタイルであることを番組の中で述べていたこと。更に、朝方の番組にもかかわらず、ビールを飲んでいること。この3点は非常に問題だと考える。ドラマの中の演技ならまだ理解できるが、トーク番組でプカプカと臆面もなく喫煙しビールをあおり、それが自分たちの格好良いスタイルであるかのような発言をすることは、公共の電波にそぐわない。青少年が見ているであろう時間帯に放送するべき内容ではない。飲酒のシーンも朝方の番組であることを少しは考慮すべきだ。若い歌舞伎役者の汚い言葉遣いと喫煙を見せつけられたが、歌舞伎役者としての矜持がないのかとがっかりした。
- 午後2時のワイドショーで新聞の子宮頸がんについての記事を紹介していた。新聞は『若者が検診に行かない為、死亡率が2倍になっている』という記事だったが、スタジオ内では専門家でもない出演者が「80%が性交渉で感染する。避妊をしていないからだ」「多くの男性と性交渉をするからだ」等、好き勝手なことを発言していた。私は子宮頸がんの前がん状態なので病気に関してはきちんとした知識を持っているが、この病気は性交渉だけで発病するものではなく、生理不順や他にも多くの原因がある。私の病気を知っている友人ですら、この番組を見て私に対して非難の目を向けた。この放送によりとても傷ついた。テレビの影響力は非常に大きく、病気に関して知識を持たない人にはテレビの情報がすべてとして伝わる。医療に関する事柄については、コメンテーターや司会者が気軽に発言することは今後一切しないでいただきたい。局にも抗議文を送ったが、おそらく目に留まらないと思いBPOにも電話をした。
- 忍者の格好をしたタレント達が小麦粉を一杯に貯めたプールをはさんで綱引きをし、負けたほうがプールに落ちて粉まみれになりそれを見て笑う・・・そんなシーンが放送された。小麦をはじめとする食糧の価格高騰や食糧不足が世界的な問題になっている中で、食糧を粗末にするこのような番組を放送するテレビ局の倫理観の欠如、常識のなさに呆れた。人間として悲しかった。こんな局には公共の電波を使用する資格はない。
- ドラマや映画で犯罪や社会問題に焦点をあてるのは良いことだが、その番組告知をする映像には直接的な表現をできるだけ避けていただきたい。私はドメスティックバイオレンスの被害者で、再現VTRなどを見るとパニック障害を起こす。関連する番組や映画については、なるべく見ないように避けて暮らしているが、ランダムに、しかも大量に流れる番組の宣伝については避けられない。「見なければいい」ということができないのだ。「ランダムに流れる」「見ることが避けられない」という番宣の特質があるのだから、人に直接暴力を振るう映像などはできるだけ控えていただければ、今後もテレビを見ることができると思う。報道被害とまではいえないが、放送による被害だと思っている。
- 関西の落語家でもある司会者が、中国主席が来日中にも拘らず「上野のパンダは殺された」などと、日中両国の友好を傷つけるような発言をしていた。言論・報道の自由はあるのかもしれないが、それも視聴者の信頼を得た上での話だ。公の電波を使った発言には気をつけてもらいたい。
- 水曜日のクイズ番組の毒舌司会者によるお馬鹿キャラの出演者を囃す言葉が、一部の障害者を誹謗中傷する結果となっている。知能が遅れていないのに文字が読めなかったり、成績はよいけれど遊びやスポーツのルールが理解できないなど、普通の子どもに比べて知能の発達にアンバランスがある「LD( 学習障害 )」と呼ばれる機能障害があるが、この人たちに配慮のない発言で笑いをとっている。「LD」は、聞く、話す、読む、書く、計算する等の習得と使用に著しい困難を示すが、平成11年には厚生労働省も障害の一つとして定義している。世の中には多様な障害があり、苦しんでいる人がいることを知ってほしい。
- バラエティー全般に出演している女性「お馬鹿キャラタレント」の言動に辟易している。現在、日本人の「女性の品格」が問われているが、女性にもかかわらず年上のタレントに対して”ため口”をきいているタレントが多い。特にひどいのは若い女性タレントの発言で、元ヤンキーであることや、普通自動車免許の筆記試験を26回受験し全て落ちていたことを番組で打ち明け、別の番組では仮免許も取れなかったと話して笑いを取っていたが呆れ果てた。
- 近年、成人式というと沖縄の様子を映しているテレビ局が急増しました。私の兄は沖縄に住んでいるのですが、兄が現地の人に聞いた話によると「本州の取材が来るようになってから、暴れ方がエスカレートした」「テレビに映ることができるからと、本州からわざわざ暴れに沖縄まで来る奴もいる」ということで、本州からカメラ取材に来ることをとても迷惑だと言っていたそうです。実際にその年の様子をみると、皆カメラの前でカメラ目線で警察官と揉みあいの行動をしていました。成人祝いというよりも「暴れたらテレビに映るぞ!こんなチャンスはないぞ!」という感じで暴れているとしか見えません。沖縄の人は本州のカメラが来るだけで大騒ぎになるので、映像は沖縄のローカルの局にまかせ、本州からの成人式の取材はしばら止めてもらえないでしょうか。県民は「このままでは沖縄へのイメージが落ちる」ことをとても困っています。
- 報道番組では「医師不足」を訴えておきながら、バラエティー番組では、勝手気ままなキャラを全面に出し「女医」を肩書きにした人物を出演させ放送している矛盾に怒りを感じます。地方では、担当科は関係なく、医師は医師本来の仕事をするが当然の様に思っている。「医師不足」を報道した次の番組が、肩書き「女医」のわがまま放題の放送では、民放各社は本当に「医師不足」をどう捉えているのか疑問を通り越して怒りを感じます。
- 早朝ワイド番組の司会者が高級料理店の料理の使いまわし問題で、利用した客に対し「馬鹿な客」と愚弄する発言をした。使いまわしは店内部の人しか分からないことで客は知らないこと。非難されるのは料理店であって客ではない。その客に対して「馬鹿な客」と愚弄していいのか?司会者の発言として認められるものとは思えないし謝罪すべきである。彼は不二家問題で「廃業しろ」と暴言を吐いたが、その後も反省をせず今日に至っている。なぜ、BPO、放送局、番組のスポンサーは、彼の数々の暴言を許しているのか?仮に、彼が利用している店で同じようなことがあったとき、「馬鹿な客」と報道するのか?偉そうなことばかり言っているが、聞いていて不愉快そのものの暴言発言ばかりだ。
- 一体いつになれば、いわゆる「アナウンサーのタレント化」は終焉を迎えるのか?とても腹立たしい。そんなタレント気取りのアナウンサーこそニュースを正しく読めないのだ。アナウンサー達は一企業の一社員だろう。会社員の中でこれほど「楽しがってる」会社員はいないのではないか。少なくとも私にはそう映る。これこそが職権乱用ではないかと思う。今一度自分がアナウンサーとして最優先にやるべき仕事を考えてもらいたい。
- 最近の放送を批判する。?面切り喰いや口箸、食べ物に対する表現など、女性アナウンサーの食事のマナーが好ましくない。?タレントを含むテレビ出演者の鉛筆の持ち方、箸の持ち方が間違えている。?自然災害の報道で「不自由な非難生活が強いられる」と表現されることが多いが、これは「余儀なくされる」と伝えるべきではないか??火災現場の報道で「酸素ボンベを背負って・・」と言っているが、火の中に酸素ボンベを持って入ることは非常に危険である。正確には空気ボンベまたはアクアラングと伝えるべきだ。?交通事故の報道で「ブレーキ跡が・・」と伝えるが、今のほとんどの車はABSを装着しているので余程横滑りや特殊な動きをしない限り、ブレーキ跡はつかない。
- この局は一年中、昼下がりの時間帯に殺人シーン満載の事件物のドラマを再放送している。通り魔等の凶悪事件が現実に起こり、誰もが日常生活に不安を感じている昨今、何故そのような血にまみれた殺戮の場面を娯楽の一つとして流すのか?この時間、他の民放局はもっと平和な内容を放送している。昔は教育と名乗った局が、今はこの有様か。
- 食品の多くを輸入に頼る日本にあって、放送局は何故食べ物を粗末に扱う番組を作り続けるのか?5月7日放送のこの番組では、激辛のカレーをどれだけ食べられるかを競っていたが、故意に辛く調理されたものを我慢して食べるのだから食べる量には限界がある。当然のことながら、用意されたカレーの殆どは廃棄された模様である。いつまでたってもこのような企画がなくならないのは、放送局の人間が社会常識を軽んじ、視聴率第一という考えで仕事をしているからだろう。
- 裸芸人とカメラマンが女子アナの控え室に潜入。勝手に彼女らのバッグを開けて取り出した携帯電話を、なんとその芸人は自分のパンツの中に入れた。その時、着信を示すブルブル震動が起こり、芸人は「あ~震えてる~」と下半身をくねらしていた。許可なく他人の極めてプライベートな所有物に触れ、これを下品に扱って見せるとはひどすぎる。もしこれが、前もって女子アナ達の承諾の上での演出であれば、「やらせ」か「うそ」の放送に当たるのではないか。
- ビーチバレーのニュースで選手のお尻の部分をアップにした映像が放送されたが、これはスポーツを伝えるアングルではないと思う。試合会場での盗撮が問題になっているが、盗撮を煽っているのはテレビではないだろうか?この番組はバラエティーではなく、あくまでも報道番組のはずだ。スポーツを報道するのにふさわしいカメラワークを望みます。
- 民放各局のワイドショーで放送された秋葉原の歩行者天国の問題について。どの局も自称アイドルの尻出しポーズの映像を繰り返し使っていた。どこか一局だけの報道なら、さほど気にならないが、何故こんな映像にこだわったのか?スカートの下などを煽って撮る人のことを「ローアングラー」というそうだが、テレビカメラマンも同じように刺激的な映像を撮ろうと必死になっている姿が想像される。仕事と言いつつスタッフ達の覗き趣味が入っているようで嫌悪感を覚えた。接近して撮らなくとも、どんなパフォーマンスなのか分かれば十分な筈。この女性は後で逮捕されたが、テレビメディアが自称アイドルの売名に利用された感もある。こうした批判は容易に想定出来る筈だが・・・。
- 数字の”0″の読み方についてだが、”0″は「レイ」と読むのが正しく、「ゼロ」という日本語はない。NHKの場合は完璧に「レイ」で統一されているが、民放の場合は話す人によって、番組によって、また、流れるCMによって「レイ」だったり「ゼロ」だったりと、その言い方はバラバラだ。ちなみに某有名キャスターが当たり前のように「ゼロ」と言い続けているのには驚いている。民放各局は早期に、正しい日本語としての「レイ」に読み方を統一してほしい。その方が視聴者の耳にも心地よいだろうと思う。
- NHKのラジオ放送に比べて、民放の深夜番組は聞くに堪えない番組が多く特に某東京キー局が酷い。NHKの深夜のラジオ番組は評価出来るが、民放ラジオの夜10時以降の番組は、余りにも下ネタや楽屋の裏話が多すぎる。しかも、後から加えたのではないのかと思われるような笑い声が放送されている。昼間は政治・経済について我々リスナーに分かりやすく伝えているので楽しく聞いているが、深夜帯になった途端に内容が180度変わる。友人との会合でも「局の上層部は聞いたことがあるのか」と話題になっている。
- 毎日夕方放送のNHK大阪の新番組だが、アナウンサー、コメンテーターをはじめ、出演者は皆若い人で、内容は下品でくだらなく見るに耐えない。東京の同時刻の番組とは雲泥の差だ。
- あれほど「血液型と性格は無関係だ」と注意されたにも拘らず、スポーツ新聞の「O型同士なので相性もピッタリ」などという部分を、わざわざ赤線を引っ張って読み上げていた。こういう非科学的な事柄に問題意識のない連中が番組で事件を扱うのだから、日本国民はバカにされたものだ。
- お笑いタレントお得意の”人をいじる”行為は、人を馬鹿にするにもほどがある。彼の出演する番組は、不快感のみ残る番組が多すぎる。また、関西最大手の芸能プロダクションが主催のお笑い番組だが、テロップを読まないと笑えない番組など不要である。ラジオで充分だ。
- 昼の長寿番組で”外国語講師の本音と珍エピソード”のコーナーに出演していた外国語講師が日本人を馬鹿にするような発言を繰り返していたが、彼らは他局の番組の再現ビデオ等に出演している外国人タレントであり、外国語講師ではない。例えバラエティー番組であったとしても許されない演出であり、視聴者を馬鹿にした”やらせ”番組である。
【番組全般、その他】
- 番組内で不適切な発言があった際の「お詫びの仕方と内容」に問題があります。現状では、被害者の人権救済にはなりません。「番組内で 不適切な発言がありました」の一言の謝罪では、何が不適切だったのか、謝罪の内容が不明です。謝罪の理由と、何が誤っていたのかを放送機関の使命にかけて説明すべきです。また、 各評論家の誤った発言は、番組司会者の謝罪ではなく、その発言者が謝罪すべきです。別のアナウンサーの謝罪では、謝罪の誠意が不明となります。放送局としての謝罪が無いことは、評論家の偏見や無責任な発言を放送局が容認していることと同様であり、放送機関としての資質が問われます。
- 後期高齢者医療制度を取り上げる際、コメンテーター達のほとんどは「制度が不完全である」とか「高齢者の負担が増える」等と言って、その制度や厚生省を批判するだけだ。しかし、それ以上踏み込んだコメントがないのは、彼らの知識が足りないからであろう。この制度は、大枠は厚生省が決めたものだが、実際の細かい部分は各自治体によってかなり異なるものとなっている。従って、もっと勉強して現状を把握した上で、適切なコメントをしてもらいたいと思う。
- 中国への被災地募金活動が悪いとは言わないが、まず日本国が被災支援として血税5億円を拠出し世界で最大の支援金を用意した事を報道してから募金活動の放送をすべきではないか?日本は自殺率が世界NO.1であり、産科医不足、病院たらい回し等の問題、後期高齢者医療費問題、年金問題など社会基盤崩壊の兆しもあり、国民は今後の生活を不安に思っている。それなのに、今回の中国支援金として5億円支払うことを殆どの国民が知らないのが現状ではないか?世界にODAと称して何十兆というお金が流れ、その他、中国の恫喝に対し、言われるままに支払ってきた何兆円もの国税に対しての説明もない。国民にはそんな余裕などないのが現実だ。テレビ出演している高額所得者ばかりではないのだ。テレビが騙しているとは言わないが、きちんと血税5億円を拠出した事実を報道した後で国民に判断させるべきだ。
- ミャンマー・サイクロン被害と、中国・四川大地震被災者募金についてどこの局も募金活動をしているが、外国人の入国を拒んでいるような国への募金は、本当に被災者のために使われるのか疑問だ。どちらも役人の汚職腐敗がいわれ、その監視機能のない国だ。各局は募金の行き先を、NPOや赤十字社というのではなく、本当に被災者に届くかどうかを監視してほしい。被災国の官僚などに着服されないか不安で募金する気にもならない。
- 野党の国会議員が「役人の無駄遣いを追及する」と称して国の行政機関を訪れ、まるで脅すような態度で直接役人に迫る場面が各局で報道されていた。役人の出鱈目な金の使い方を追及することには賛成だが、役人とはいえ一般人を国会議員が追及し、それを晒者のように報道することは許されるのか。事前にカメラが用意されたということは、この党からの要請があったのか。野党とはいえ、プロパガンダにメディアが利用されるという悪しき例をつくる。このようなことは厳に慎むべきだ。今は情報公開法など様々な制度手続きをとれば、ある程度ことは足りるはず。それに従わなければ糾弾されるべきだが、日常の業務中にまであのような追及をされてはかえって役人が萎縮し仕事もやりづらいし、必要な情報を隠蔽する可能性もある。何より役人であっても一般人であり、嫌疑が固まったわけでもないのだから晒者にされるいわれはない。メディアと政党にも強く自制を求める。
- 「役所を24時間営業に」というテーマで討論していましたが、その提案者であるタレントが「忙しかったので、子供の出生届を母親に頼んだが午後5時を1分過ぎたので受付けしてもらえなかった」と発言していました。しかし、死亡・婚姻・出生届は時間外でも手続きができるはずですので、事実を確認してから発言してください。また他のタレントも、「自分も1分過ぎたら受付してもらえなかった」と発言していましたが、今の市役所では考えられません。その事実があるのであれば、何処の市役所なのか名前を出して発言してください。討論に抗議するつもりはありませんが、事実内容は充分に確認して放送してください。テレビでそのような発言をすると、すべての市役所が同等にみられますので憤りを感じます。また、「奥のほうで暇そうにお茶を飲んでいるお年寄りの職員がいた」との発言がありましたが、市の職員と確認したのですか。市役所には市民が面会に来ることがあり、その時にはお茶も出します。事実をきちんと確認して発言してください。
- イジメにあっている女子高校生の悩みに参議院議員で教育評論家の出演者が答えるという内容だったが、その相談内容があまりにも悲惨だった。以前から、何回かこの番組に相談していた彼女は、彼の言う通りにやってきたが、最近そのイジメられている男子にレイプされたと泣きながらまた相談してきた。彼女が「死にたい」と言いながら泣きじゃくっている状態なのに、彼は「どんな事をされたんだ」と聞き、心がボロボロな状態であろう彼女に「闘え!」と言い放つ。とても聞いていられるものではなかった。彼が自分の考えを伝えたいのは分かるが、もう少し彼女の気持ちに配慮してあげられないのだろうか。彼のアドバイスに従ってきた結果、このような悲惨な結末になったという可能性も少なからずあるのではないかと思うのだが。
- 乳癌で余命1ヶ月と宣告された若い女性を取材したドキュメンタリー番組であった。しかし、重病で苦しむ人の本当の辛さを伝えず、彼女の健気さを先行させ、愛する人がいて本人は一生幸せだったという報道の仕方をするのはいかがなものかと感じた。生きる希望を正面から伝えるのではなく、お涙頂戴のドラマ仕立てにするのは、重病で苦しむ者に対する冒涜のようにも見えた。実際には、孤独や不幸と向き合いながら闘病する患者さんもおり、この番組は見るに耐えないものであった。闘病を美談にしないで頂きたい。世の中には重病と闘う人がいるという現実を知るには良いかもしれないが、決して優良な番組とは言えないと思った。
- カンボジアに学校を作るために、タレントなど著名人の絵をオークションにかけて、その売り上げで学校建設をするという内容だったがヤラセではないか?ある人の絵を180万円で落札した人がいたが、一般の会社員が一日で自由に使える金額だとは思えない。事務所に所属する売れない俳優ではないかと疑った。本来のオークションの落札価格は絵の価値で決まると思うが、今回は、450万円で落札されたり2千円で落札されたりと、テレビ局側で初めから値段を決めていて、後は「サクラ」にやらせたのではないかと思う。スタジオにいる観覧者だけでオークションしていたが、全国の視聴者に絵を見せて競売にかけないのはなぜなのか?
- 放送局がドキュメンタリーの取材相手を募集する会社がある。告知を出し、条件に合う一般人が応募して取材を受けることについて、大半は謝礼を提示して協力者を募っている。「詐欺被害者」「暫定税率の影響を受けるドライバー」「生活保護受給者」など様々な募集が行われている。こうしたネットを利用した取材は放送の信頼性が著しく低下する。現場を歩き信頼に足る対象者を見つける取材と違い、ネットで不特定多数に呼びかけると冷やかしや謝礼目的で虚偽の応募をする人が多く出ると予想される。「顔を隠し音声を変える」と条件を提示している募集も多く、身分を偽った応募者による嘘のインタビューが簡単に放送される。また、制作者の取材力が低下し、地道に取材対象を探す努力が怠られる。告知には「地震対策をしている家庭募集」など、行政機関に紹介を依頼すれば済むような独自の取材を放棄しているものもある。こうした制作者の番組は自ずと質も落ちる。放送局はどのように考えているのか。
- 土曜日夜のドラマシリーズの一つである法医学をテーマとした番組には、遺体の解剖シーンが毎回のように出てくる。解剖の対象は殆ど若い女性であり、当然のことながら裸体である。しかもドラマの見せ場であるかのように、きわどい露出が目立つ。ドラマであっても「遺体」という設定である以上は尊厳を損なわないよう慎重に扱い、性の対象として見世物になるように扱うことはやめるべきだ。
- 朝8時台のワイド番組のコーナーで、リポーターが通学時間帯に車の通行が禁止になっている道路に立って、進入する車を警察官さながらに次々と制止し、無法ドライバーを叱責したり、嫌がるドライバーにもカメラを向けて撮影したりしていた( 顔と車のナンバーにモザイクをかけて放送 )。制止させられた車の中には急発進して戻っていく車もあり、現場は衝突事故が発生しかねない危険な状況にもなっていた。このような取材・リポートのしかたは、報道を”権力”や”武器”のようにかざした横暴な行為のように思え、報道倫理的にも問題があるのではないかと疑問を持った。
- スポーツ番組で顕著に見られる傾向として、有名選手や話題の選手を中心に報道される傾向があります。判りやすいのがビーチバレーの女子選手です。有力ペアが負けた場合、相手のチームを称えるような報道を見たことがありません。相手選手たちも長年にわたり辛い練習を乗り越えて今がある訳で、本来なら称えられるべきなのに、「○○チームを破ったら敵なのか?」と思えるような報道の仕方が多く見られます。優勝した選手が顔も映されないで、負けた相手だけが話題にされるのはおかしくありませんか。フィギァスケートなどもそうですが、女子スポーツにその傾向があると思います。スポーツニュースのバラエティー化はやめましょう。
- 語学番組の講師が日本語の訳文を言うばかりで肝心の英語を教えない。講師としての資質を疑う。番組はこの講師を据え置いて3年以上も続いており、その間何度も苦情を言った。ある時は番組担当者にも共感してもらい溜飲の下がる思いもしたが、その担当者も異動となり、内容は相変わらずだ。こんな番組を長年放送するとは公共放送として怠慢だ。
- お笑いタレントの片割れが司会をする”未来科学を学ぶ”番組で、子ども達へ新エネルギーや夢の技術を伝えていた企画は良いと思う。しかし、スタジオで出演している人達がお笑いタレントばかりで、子供の前で派手なリアクションやバカ騒ぎをする演出で無理やり子供を笑わせていた。まるで民放のバラエティーと同じ展開で、子供へ正しい知識を伝える企画なのに極めて言語道断な事だ。これが民放のバラエティーであっても問題なのに、ましてやNHKの教育系番組でその様な企画をするとは何事か!?ここ数ヶ月、NHKは民放に成り下がったかのような、お笑いタレントを起用した非常に堕落した内容の番組が多くなっている。何が原因でこういう番組が増えたのかを反省し、今後は特に子ども向け番組では落ち着いた雰囲気で礼儀正しい、情報に誤りがなく品位の高い番組制作を要望する。
- NHK大阪で制作されている番組だが、タイトルに”あほやねん”という言葉を使うのはいかがなものか。大阪局に電話をすると「”あほやねん”は大阪の文化を象徴する言葉と認識しているので問題はない」と言われた。確かに日常会話で「あほやねん」と言うことは多いが、音で聞くのと文字にするのでは影響力が違う。若者を対象としたという番組のタイトルにはふさわしくない。活字は深層心理に働きかける効果が大きいし、若者の感性や行動にも悪影響を与える。民放の深夜番組ならまだしも、NHKで放送する番組タイトルではない。
- 大阪の料亭の件はたしかに料亭にも問題はありますが、一連の報道の女将に対する集中砲火はもはや常軌を逸しています。女将を自殺に追い込む気ですか?日本の報道機関は暴力団ですか?それならば、公道で陰部を露出したテレビ局員のことも同じくらい報道したらいいと思います。
- 民放の24時間テレビなどの長時間番組を真似て、NHKもBSテレビやFMラジオなどでしばしば「今日は1日○○ざんまい」などいう長時間番組を放送するが、これは視聴者を無視しているのではないか? たとえ見聞きしたい内容でも、そんなに長時間付き合える人は殆どいないだろうし、見聞きしたくない内容だと「今日は1日放送休止」と同義になってしまう。番組の企画などは手抜きできるだろうが、視聴者にとっては迷惑なだけである。いろいろな嗜好に応じた多彩な番組を公平に放送するのが公共放送の使命だと思う。また、長時間番組は制作スタッフは交代でやれるかも知れないが、出演者はずっと拘束されるのだから、その意味からも問題があると思う。
- この歳になってラジオを聴く機会が増えたが、何処の放送局でも「詳しくはHPで」というコメントしている。しかし、我々の世代でパソコンを持っている人は極わずかであり、ましてや番組HPを検索して情報を得ることなど出来る訳がない。番組の中で詳しく伝えるべきである。
- 最近、地上デジタル放送についての告知が増えているが、視聴者が本当に知りたい情報が伝わってこない。現在、全国の都道府県所在地で地上デジタル放送が行われているが、アナログ放送は2011年7月24日までに終了すると告知されている。その一方で、一般家庭でのデジタル対応テレビの普及率は現在44%とも伝えられている。この普及率を上げる為には、デジタル化に要する費用( デジタルチューナー、UHFアンテナ、又は、ケーブルテレビに加入等 )を詳細に伝えるべきであると思う。また、「現在のアナログテレビは使用できなくなる」と称して、老人を対象にした詐欺セールス事件が全国で相次いでいる事も紹介すべきである。
【CM】
- いつも思うことだが、情報内容は正確でかつ科学的であるべき放送局が、例えばダイエットのCMで「個人の感想で効能ではありません」と小さく出す。このような放送をしても良いのか?放送は事実を報道するものではないのか?感想ではなく科学的に論拠を求めるのが正しいのではないか?特に通販に関して感じている。
【BPOへの意見】
- 光市母子殺害事件に関するBPOの深く掘り下げた意見を読み心強く思った。しかし、BPOの意見を曲解するテレビ局もある。関西のテレビ局の解説委員でキャスターの某氏が以下の発言をした。キャスター:「被害者遺族の男性は、『BPOの意見は言論の自由を制限するものだ』と言っている。私は、彼のこの指摘は重いと思います。被害者の意見を報道すると、加害者の人権を侵害するから『被害者の声を聞き過ぎるな』という人々がいますが、被害者の一言ひとことに耳を傾けることから…」と発言した。この発言がもしこのテレビ局の見解とすれば、BPOの意見は同局に理解されなかったということだ。同テレビは言論の自由の名の下に「これからも人権侵害報道と視聴率優先の感情報道をする」と宣言したように見える。しかしBPOは、戦時中のような、皆が同じ方向を向いている社会にならないための防波堤の役割を担っているのだと思う。テレビ局から批判されても、打たれ強く良い仕事をして下さい。
- メディアリテラシーの授業を教育現場で行っている。BPOの活動に期待をしているが、CMを対象とされていないことを残念に思う。いろいろな事情があるとは思うが、CMは社会的な影響力が大きく、テレビにとっても欠かせないものであるだけに、ぜひ苦情の対象として検討の題材に入れていただきたい。
青少年に関する意見
【「注意喚起」に対する意見】
- 「男児の性器を放送することでインターネットに投稿されたらどうするのか」といった意見があり、委員会でもそのような被害を懸念するような内容があった。しかし、投稿されることで被害を受けるということであれば放送した時点で被害を受けるということではないか。今時、ほとんどの家庭に1台以上のテレビと録画機がある。「電波でばらまくのは問題ないがインターネットに投稿されたら被害が出る」というのであれば、それは甚だズレた感覚としかいいようがない。問題をインターネットに押し付けているように感じる。
- 男児の裸を放送することに対し「男の子の裸はおおらかに扱うべき」という意見があったが、強い違和感を覚えた。女に対しては、子供から大人までその裸を放送しない方向へと意識が働いている現在、何故男に対しては逆方向へ意識が働くのか。性別によって「こう扱うべき。こうあるべき」という固定観念を持つこと、それを他人や社会にまで押し付けることが性差別の根源だと思う。個人的には、性交渉を表すような猥褻な内容でなければ男児女児とも同程度に寛容であるのが自然であり、女児だけの裸を殊更猥褻なものと意識するような風潮が不自然だと思う。
【報道・情報に関する意見】
- 報道番組。”氾濫する児童ポルノ規制をどうする”に出演した弁護士が「児童ポルノの単純所持が性犯罪の引き金となる科学的根拠はない」と言いながら、奈良女児殺害事件を引用し「因果関係はある」としたり、「冤罪にはちゃんと対応するべきだ」と言いながら具体的な提案をせずに「単純所持規制がとにかく必要」と念押しするなどしたが、この弁護士の発言は非常に問題があるように思えた。とにかく、危険性の高い法改正で、所持について調べられただけで人生は終わり。社会的には事実上の死刑と言ってもいいものだ。痴漢の冤罪事件を考えて下さい。ひどい事態になるのは目に見えているのに、番組側の配慮が足りなさ過ぎる。性犯罪を減らす効果がない事はアメリカなどの事情を調べてみれば解ることではないか。児童ポルノの定義が曖昧過ぎることや、反対意見が多いことにも触れるべきではないか。
- 報道番組。”氾濫する児童ポルノ規制をどうする”はひどかった。一部の団体や政党の「規制ありき」の主張を垂れ流しただけで、公平性に欠け国民への正確な情報提供ができていない。公共放送がこんな偏向をするようでは日本の報道は終わりだ。
- 報道番組。”氾濫する児童ポルノ規制をどうする”は最初に結論ありきで世論を誘導する偏向的な内容だった。テーマである「児童ポルノ」についての定義を一切明らかにしていない。「被害がある」というだけで具体的なデータがない( 現実には極めて稀 )。ゲストが規制賛成派だけで意見が偏っている。単純所持にまつわる諸問題のうち冤罪しか取り上げていない。30分番組であることを考慮しても番組として非常に不適切と言わざるを得ない。まして公共の放送を名乗る局がこのような偏った報道をすることは絶対に許せない。
- 硫化水素自殺の報道について、自殺の内容や毒ガス発生の方法など、また自殺の背景などについて詳細に報道をし過ぎている。これでは、硫化水素の作成方法や情報源などをテレビが無差別に伝播していることになる。自殺者を増やしているのがインターネットだと断定的に報道するのではなく、きちんと検証して報道をすべきではないか?高知県の女子中学生の遺書に「テレビで知った」とあったからには、今までの報道内容について再点検すべきではないか?また各局がWHOの自殺報道に関するガイドラインを遵守しているか、BPOは報道各社を指導すべきではないか?
- ニュース番組。愛知県豊田市で起きた女子高校生殺人事件の報道で、被害者が利用していたと見られる、自分をアピールするためのプロフィールサイトの内容が放送されていた。放送では具体的なサイトの名称こそ出なかったものの、被害者と同年代の者であれば容易に特定ができる内容だった。結局この報道が発端となり、放送直後からサイトにはアクセスが集中し、頻繁に投稿が行われていた。大部分は被害者やご遺族の冥福を祈る内容だが、中には心ない投稿や意味をなさない投稿、挙句の果てには営利目的の投稿まであった。この報道以外にも2ちゃんねる等の掲示板で情報が流れていたようだが、この報道がこのような事態に拍車をかけたのは間違いない。表現の自由だからといって何でもありと言うのは違うと思う。被害者のご遺族やご友人の心を傷つけた責任は極めて重大であると思う。
- ニュース番組。愛知県女子高生殺害事件で、殺害された生徒が在学している高等学校の生徒にインタビューしているニュースを見た。学校の生徒の心情を考えて報道を控えるのが一般常識だと思うが、何も考えていないかのようなインタビューの仕方に憤りを覚えた。近頃この局の報道の仕方は常軌を逸したかのようなやり方で、報道の自由を逸脱しているように思える。知る権利も大事だが、それ以上に子ども達の気持ちを考えてほしい。少し考えて行動をすれば、同校の生徒にインタビューをするなどの行動は慎むべきだと分かるのではないか。凶悪事件を報道する場合は事件の真相に迫ることも大事だが、それ以上に被害者の心情も考えてほしいと思った。
- ニュース番組。京都府女子高生殺害事件について、未成年が被害を受けた性犯罪の醜さを伝える内容ではなく、遺体の状況が全裸である旨を報道するなど、視聴率獲得を狙いとした意図を感じた。この局は、以前に起きた性犯罪報道についても、視聴者が必要とする情報を超えた被害状況を報道していると感じていて深い憤りを感じる。このような報道は被害者や遺族にとって報道被害にならないか。
- 民放各局のワイドショーや報道番組で「京都府女子高生殺害事件」を伝える際の、未成年である被害者のプライバシーを暴くような興味本位の内容に強く反感を覚える。各局が生活態度や友人関係、過去の体験に至るまで競って伝えている。遺族にとっては、大切な娘を理不尽かつ残忍極まりない手口で奪われた上に、追い討ちをかけるかのように「最期」に至る過程をテレビで晒しものにされ、悲しみと憤りに耐え難い思いであろう。同じ未成年であっても、加害者の場合はプライバシーが相当に守られている。亡くなった未成年の被害者に対してはより細かく配慮があって当然だと思う。
【低俗、モラルに反する】
- バラエティー番組。女性の共演者に、罰ゲームとしてノーブラやノーパン姿にさせる等のセクハラとも取れる行為をしていたが、不愉快な気持ちになった。深夜番組ということを考慮に入れても少し行き過ぎではないか?女性なら不快な思いをする方も多いだろうし、青少年への教育面の影響を考えても決して良くないと思う。これから改善して頂くことを希望する。
- 教育番組。先日、たまたまこの番組を見たのだが、最初はバラエティー番組だと思った。なぜ教育番組にタレントを起用しているのか?タレントの起用が全部いけないとは言わないが、茶髪や服装など外見が派手で騒がしいと感じた。若者の関心を引くための演出かと思うが、遊び( バラエティー番組 )と勉強( 教育番組 )の区別はきちんとつけるべきだと思う。
- BS。子ども対象の英語教育番組。”How many~?”というフレーズを歌に乗せて聞かせる際、赤ふん姿の成人男性がこちらに向けたお尻を振りながら曲に合わせて踊って見せる。子どもの英語学習に効果があるとは到底思えず、ただ卑猥で不快なだけなので即刻やめさせてほしい。
- ドラマの番組予告で、男性が女性をベッドに無理やり押し付けるシーンがあり、暴行やレイプを連想した。青少年が視聴する時間帯に放送する番組予告に、あえてこのようなシーンを入れるのは不適切だと思う。ドラマを楽しんで見ている一視聴者としては非常に残念。この番組に限らず、番組予告の中に青少年に悪影響の与えるシーンが入っていることが多い。全局で見直してもらいたい。
- ラジオ番組。聴取者からの投稿を読むコーナーで、放送を禁止すべき用語を発言したり、男女の交わりの擬音だと思えるような発言もあり、内容が過激過ぎる。大人が聞く分にはまだいいが、朝の9時という時間帯は子ども達が聞く可能性も十分にある。これは子ども達に聞かせる内容ではない。
- ドラマ番組。このドラマには高校生が金髪や茶髪で出てくるが、それを教師が一切注意しようとはしない。ヤクザの親分が勧善懲悪を語り、主人公の教師が、法に任せずに暴力で物事を解決する。エンターテイメントのドラマとはいえ、これを見ている青少年への影響が心配である。
【CM・番組宣伝に関する意見】
- パチンコは賭博であることは常識だ。最近「遊パチ」というパチンコが健全な遊戯であるかのような誤解を青少年やお年寄りに与えているCMが放送されはじめた。絶対に止めるべき。パチンコほど醜いギャンブルはない。幼児の母親でさえも我が子を車中に置き去りにしていることすら忘れるほどの賭博性、パチンコが引き金といえる事件も多く、犯罪の助長を推奨しているようなものだ。この違法賭博を韓国等は法律で禁止した。日本のメディアもパチンコを廃止・禁止させるよう働きかける立場である。パチンコが原因で起きた事件等の報道をする立場であるはずだ。
- 映画の宣伝が番組と番組の間に流されるが、小中学生が見ている時間帯であっても生々しい性描写の場面が放送される。短い時間とはいえ、一緒に見るに耐えない思いをする。また教育上も良くないので考慮するようお願いします。
【差別や偏見を助長する】
- バラエティー番組。司会がおばかキャラの出演者を囃す言葉が、一部の障害者を誹謗中傷する結果となっている。知能が遅れていないのに文字が読めなかったり、成績はよいけれど遊びやスポーツのルールが理解できないなど、普通の子どもに比べて知能の発達にアンバランスがある「LD( 学習障害 )」と呼ばれる機能障害があるが、この人たちに配慮のない発言で笑いをとっている。「LD」は、聞く、話す、読む、書く、計算する等の習得と使用に著しい困難を示すが、平成11年には厚生労働省も障害の一つとして定義している。世の中には多様な障害があり、苦しんでいる人がいることを知ってほしい。
- お笑い番組に出ている芸人の「3の倍数になるとアホになる」という芸は許せない。というより、これを「芸」と言ってはいけないと思う。スタジオではゲストも客席も「アホ」になった顔を見て笑っているが、これで笑うということは倫理的におかしいと思う。障害者の方々、顔面神経麻痺の方々の気持ちを考えたら、このような程度の低い笑いをテレビで放送することが適切か不適切かはすぐに分かると思う。放送局は、テレビを見ている青少年への影響も真剣に考えるべきだ。
- 最近、おとなしくて真面目と言われる人物がとんでもない事件を起こすたびに世間で「発達障害者の犯罪だ」と憶測が飛び交うようになった。発達障害への偏った見方ばかり世間に広まり、発達障害の子を持つ者として悲しい思いだ。NHKでは発達障害をとり上げた番組がよく放送されているが、民放でも発達障害をとり上げた番組を放送して、多くの人に発達障害を持つ人たちをもっとよく知ってもらいたい。
- 爆笑ネタのひとつとして、出演タレントの「ハゲ」を皆で馬鹿にし徹底的にあざ笑っていた。このような番組を見た子ども達は「ハゲは恥ずかしいこと」と思い込む。そして身近な大人、特に先生達の中に該当者を見つけると「ハゲ」とあだ名で呼び捨てをするようになる。自然現象である「毛髪の退化」を嘲笑の的にして何の意味があるのか?子ども達に誤った観念を植え付けるようなことはもうやめるべきだ。
【言葉に関する意見】
- お笑い芸人のコントの中で、相方に「死んで」を連呼するものがあるが、特に子供への影響を考えると問題だと思われる。制作者は番組の面白さのみを求め、やっていい事と悪い事の判別がつかないのではないか。
【暴力・殺人シーンについて】
- 子ども達が見る時間帯のアニメは戦い物が非常に多いが、これらのアニメは子供の深層心理に深くすり込まれ、いずれ大きくなった時に、人を傷付けることを何とも思わなくなるのではないかと危惧する。
- ドラマ番組。このドラマは教師に対する暴力シーンが多いドラマだが、今、学校で教師に対する暴力やいじめが問題になっている中で、こういうドラマを放送するのはとてもよくないと思う。もし、真似をする人がいたら大変な事になるので暴力シーンをなくすようにしていただきたい。
【喫煙に関する意見】
- ドラマ番組。荒れた学校が舞台だからかも知れないが、生徒や教師の喫煙シーンが多く、しかもほとんどが廊下や教室など校内でのことなので驚いた。いくらドラマでも、未成年者や教師の喫煙を肯定するような演出には共感できない。視聴する若い人への悪影響が心配だ。
【放送局について】
- 報道番組。”報道”を謳った番組で自社のドラマを特集していた。公共の電波を使い自社の番組を宣伝すること自体もルール違反であるはずなのに、まして報道番組がこのような内容の放送をすることは、ジャーナリズムへの冒涜だと考えている。しかし、これはこの局に限ったことではない。どの局も品性や倫理が理解できていない。
【食べ物に関する意見】
- フードファイターが登場する「大食い」番組の放送が民放で日常化しているが、最近の日本や国際情勢を考えると止めるべきではないか。日本の食糧自給率が5割をきっていること、健康面への配慮、世界各国をみると飢餓に苦しんでいる国が多いことなどに配慮して、食糧を粗末に扱うような番組は止めるべきだ。子どもへの影響も無視できない。
【視聴者意見への反論・同意】
- 民放の「大食い」番組について「もったいない」や「数多くの飢餓に苦しむ人」を引き合いに出して批判する意見を時折見かけるが、視聴者はそんな立派なのか。今、日本で廃棄されている食べ残しは外国に食糧援助される量の3倍もあるそうだ。そのような歪んだ、いわば私達が作り出した現状を無視して、出された食べ物を残さず平らげる人達や番組を非難するのはおかしいと思う。テレビではそのような現状もしっかり伝えるべきだ。
- 「男の人が裸同然でテレビに出ている。パンツ1枚の格好だったり異常に腰を振ってわいせつな感じを与えたりしているが、見るのが嫌な者にとってはセクハラ以外の何ものでもない」「見ていてヘドが出るぐらい気分が悪い」という批判があったが、別に視聴が義務付けられているわけでもないので、そんなに見るのが嫌なら見なければいいだけの話ではないか。言いたいことは分からなくもないが、自分が不快に感じたものは何でも排除しようとする風潮があるのはどうかと思う。