第190回–2017年3月28日
視聴者からの意見について…など
2017年3月28日に第190回青少年委員会をBPO第1会議室で開催しました。7人の委員全員が出席し、まず2月16日から3月15日までに寄せられた視聴者意見について意見を交わしました。そのあと、3月の中高生モニター報告や今後の予定について話し合いました。
次回は4月25日に定例委員会を開催します。
議事の詳細
- 日時
- 2017年3月28日(火)午後4時30分~午後7時00分
- 場所
- 放送倫理・番組向上機構 [BPO] 第1会議室(千代田放送会館7階)
- 議題
- 視聴者からの意見について
中高生モニター報告について
調査研究について
今後の予定について
その他 - 出席者
- 汐見稔幸委員長、最相葉月副委員長、稲増龍夫委員、大平健委員、菅原ますみ委員、中橋雄委員、緑川由香委員
視聴者からの意見について
「子どもに人気のアニメ番組でのキャラクターの言葉遣いや性格の設定がひどい。子どもが真似するのではないか」「オリンピック出場を目指す少女へのコーチの指導が厳しすぎる。虐待シーンを見せられているようだ」「出演者が小学生と一緒に給食を食べるシーンがあったが、出演者の食べ方などのマナーがひどい」「アニメ番組で、未成年と思われるキャラクターが性行為をしたかのようなせりふがあった」などの視聴者意見について話し合いましたが、現段階ではいずれもこれ以上話し合う必要はないとなりました。
中高生モニター報告について
32人の中高生モニターにお願いした今年度最後のリポートのテーマは、「この1年間を振り返って」です。また今月は、1年間中高生モニターの活動をサポートしてくださった保護者の方にもリポートをお願いしました。全部で24人の中高生モニターと18人の保護者から報告があり、それについて各委員が意見を交わしました。
また、今後の中高生モニターの運営などに関する小委員会を設け、より充実した制度にするための検討を進めることになりました。
【中高生モニター】
『モニターになる前と今とで、テレビやラジオの見方や聴き方が変わりましたか?』という質問にはほとんどのモニター(22人)が自身の変化を感じていると回答しました。「番組の後ろ側で制作している人たちのことを考えながら見るようになった」「スマホで見ていたニュースも、テレビならではの伝え方があることに気づいたり、細かい表現の違いや方法に疑問を感じたりするようになった」など多角的・客観的にテレビを視聴するようになったという意見や、「今まで見なかったジャンルの番組に接するようになりハマってしまい、こんな番組も好きだったと思えたことは収穫だった」「モニターになり、ラジオを聴くようになった。ラジオには聴取者に無限の想像を与えるというテレビにはない力があると思う」など新しい発見につながったという感想もありました。また、『今のテレビのあり方や、番組の内容についてどう思いますか?』という問いには、「リモコン操作で、自分が住んでいる地域では見られない他県の番組が見られるようになるといい」というアイデア、また「家族全員で小さなスマホの画面は見られないがテレビは囲むことができる。テレビにしかできないことはまだまだ存在する」「ラジオや新聞など様々なメディアがあるなか、家族みんなで楽しむことができるのがテレビ。これからも家族みんなで一緒に見て笑い、話題にできる番組を作り続けてほしい」「ネット社会の中で、テレビにしかできないことを模索していくべきだ」などテレビへのエール・提言が多く寄せられています。
最後の設問は『モニターとして過ごした1年間の感想を自由に書いてください』としました。「モニターの経験を通じて他人の意見を聞くことができ、自分が言いたいことの表現の仕方もわかった」「リポートを提出する経験で、番組を様々な角度から捉えてみたいという感覚が芽生えた」など自分自身の成長の報告や、「これからもメディアに対する自分の視点を持ち、自分はどうするのかを考える“能動的視聴者”を心掛けたい」という自覚の宣言、さらには「モニターをやってテレビがもっと大好きになった。テレビは僕にとってとても大切なもの。ドラマ・バラエティー・音楽番組どれも大好きだ。テレビから目が離せないくらいもっと大好きにさせてほしい」というテレビや制作者への“愛”を語ったモニターもいました。
【モニターの保護者】
保護者の方には、お子さんがモニターとなったことによる家族の変化を伺いました。
『お子さんがモニターをされたことによって、ほかのご家族のテレビやラジオの見方や聴き方に変化がありましたか?』という質問には、「同じ番組を家族で一緒に見る時間を意識的に持つようになった」「以前は個々に好きな番組を録画して見ていたが、みんなで一緒にテレビ番組を見て、話したり感想を言い合ったりする機会ができた」など家族団らんの機会が増えたという報告や、「番組を見れば積極的に報道の中身や背景を知りたがるようになったので、互いに意見を交わすようになった」「家族で自分の思いや考えを討論する時間が増えた。家族でも思いはそれぞれで、白熱してしまうこともしばしば」など、多くが家族とメディアの関係の変化を実感しているようでした。
『お子さんがモニターとして過ごした1年間の感想を自由に書いてください』という設問には、「今まで遠い世界の話だと思っていたテレビの世界が少し身近に感じられるようになった」「家族みんながいろいろな立場からメディアを考えるとても有意義な体験だった」などモニター活動を通じてのテレビやメディアに対する意識の変化を述べた報告が複数ありました。また、「(モニター活動を通じ)“文化とは何か”“品性とは何か”といったことを子どもと話した。BPOが守っているものは“番組の品性”ではなく“表現の自由”であり“多様性”であり“文化そのもの”であるということが良く分かった」と、BPOの使命・意義にまで言及してくれたリポートもありました。
◆委員の感想◆
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【この1年間を振り返って】について
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「モニターになる前はただ番組の面白さなどで判断していたが、今は『番組を見る人がどう思うのか?』と気にするようになった」という意見や「制作者は何を感じて欲しかったのか、と考えながら見るようになった」など番組を取り巻く多くの人の目線でテレビを見るようになっていることがわかる。
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SNS時代のテレビについての意見が多かった。SNSネイティブの彼らとの世代間ギャップを、委員会として意識し汲み取っていかなくてはならない時代になっている。
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中高生モニターは1年間の活動期間を経てメディアリテラシーを得ている一方、彼らにはBPOのメンバーとして発言しているという思いもあるので、ある種のバイアスがかかっているという面もある。いわゆる普通の青少年の意見をどのようにすくい取っていくかは、我々委員会の課題である。
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「制作者の熱意を感じる作品とそうでない番組の差がひどい」「ゴールデンタイムの番組でも同じような番組が複数あったり、冗長な番組があったり不満を禁じ得ない。もっと制作者の情熱が感じられる内容の濃い番組が増えてほしい」などの意見から、作り手の熱を感じられる番組をモニターたちは求めていることがわかる。
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【青少年へのおすすめ番組】について
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『嘘の戦争』(関西テレビ)を家族で毎回ハラハラドキドキしながら見た、という報告があった。このドラマを視聴してはいなかったのだが、リポートを読んでとても気になった。
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◆モニターからの報告◆
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【モニターになる前とテレビやラジオの見方や聴き方が変わりましたか?】
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今までは、ただ笑って見ていたものが、この放送は嫌な気持ちになる人がいるのかなと意識するようになりました。モニター会議で安全を考えて作られていることを知って、安心して笑えます。(長崎・中学1年・女子)
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今までは何気なく見ていたテレビをより深く、意味を考えながら見ることが多くなりました。テレビ番組の後ろで働いている人たちのことを少し考えながら見たりするようになりました。(宮城・中学1年・男子)
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モニターを1年間やっていくうちにだんだんとテレビが存在している意味について考えるようになり、視点が変わりました。(北海道・中学2年・男子)
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変りました!今までは単純に面白い・汚い・下品とか単純な物差しで番組を視聴していたけど制作者の番組の目的ってどんなところなんだろうとか?ターゲット層はとか考えながら見るようになりました。(神奈川・中学3年・女子)
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モニターになって自分がいままでスマホで見ていたニュースをテレビで見る時にもテレビならではの伝え方に気づけたり、よく目を凝らして見ることで今まで気づかなかった細かい表現の違いや表現の仕方に対する疑問を感じたりと、たくさんのことに気づくことができました。(東京・中学3年・女子)
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今までは見なかったジャンルの番組をモニターで書くために見て、そのジャンルの番組にハマってしまい、実はこういう番組も僕は好きなんだなぁと思えたのは、すごくいい収穫だと思っています。(愛知・中学3年・男子)
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この一年、できうる限り時間をみつけて、ラジオを聴くようになった。ラジオには、聴取者に無限の想像を与える力があると思う。これはテレビにはないラジオの良さで、私はこのモニターをやらないと気づくことができなかったと思う。(東京・高校1年・女子)
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モニターになる前は、テレビやラジオに対して面白さや聴いていて楽しいかという面だけで判断することが多かったですが、番組を見る人がどう思うのかとか、いやな気持ちになったりしないか、そして番組に出ている人もつらい思いもしてないだろうかと気にするようになりました。テレビやラジオのデータは一生残るので、きちんと評価していく必要もあるなと思いました。(高知・高校1年・女子)
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これまでは、放送されているものは完成されたものだから、完璧なものであると思っていました。だから、疑問や非難の気持ちなどは皆無に近かったです。モニターに選ばれてから、テレビを見る時もラジオを聴く時も「さまざまな条件・立場の人たちが理解できたり、楽しめたりできるものかどうか」ということを意識するようになりました。(福岡・高校1年・男子)
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これまでは、テレビを見た時に制作者側の気持ちになって見たことなど一度もありませんでした。実際に制作者や番組に携わるカメラマンやディレクターなどの人を目の前にすると、一つの番組に関わる人の多さに圧倒され物凄い心がこもっている番組なんだと思って見るようになりました。(福岡・高校3年・男子)
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【今のテレビのあり方や番組の内容についてどう思いますか?】
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リモコンで操作したら、他県の番組が見られるようになったりするといいです。どこに住んでいても、関係ないといいです。今は住んでいる県しか見られないから、知らない番組があったりします。(長崎・中学1年・女子)
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今のテレビは「視聴者」を一番に考えて作られているものが多く、参加型だったり、見ているほうも楽しくいいのではないかと思います。それが番組に反映されて面白いものもたくさんありますが、逆に視聴者ばかりを意識して、番組の意図がわかりにくい番組もあるのではないかと思います。(宮城・中学1年・男子)
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ラジオや新聞など様々なメディアがあるなかで、家族で一緒に居る時ボタン一つで見ることができて、みんなで楽しめるものがテレビだと思う。これからも家族で一緒に見て笑い、学校や家族の中で話題にできる面白いテレビ番組を作り続けていってほしい。(岡山・中学2年・女子)
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テレビは公共のものなので、ある程度のマナーを守っていて、視聴者が求めている番組をしっかり放送局側が考えて放送していると思います。テレビは、ただ見るものではなく、参加型のテレビと進化しているなかで、いかに視聴者を飽きさせないようにするかが今後の課題だと思います。(埼玉・中学2年・男子)
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インターネットが普及し、誰もが簡単に情報を発信したり得たりすることができる今、テレビはもっとテレビにしかできないことをするべきであると考える。最近の番組はどれも似たような番組であるように思え、別にテレビでなくともよいのではないかとも思う。(兵庫・中学3年・男子)
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今、若者のテレビ離れが進んでいるが、テレビにしかできないことがまだまだ存在すると思う。画面の大きさ一つとっても、家族全員でスマホ画面の映像は見られないが、テレビは見られる。これは当たり前のことだが、テレビの強みの一つであると思う。(東京・高校1年・女子)
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SNSの登場でテレビ離れも進行するなか、番組の放送内容に対する世の中の視線がより厳しくなっていると感じる。ゴールデンタイムのバラエティー番組を見ていても、同じような内容の番組が複数あったり、冗長な長時間番組があったりと、不満を禁じ得ない部分はある。もっと制作側の情熱が感じられ、内容の濃い番組が増え、そうでない番組がなくなることを期待したい。(京都・高校1年・男子)
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今、ネットなどで一般の人でも番組について自由に意見を書き込めるので、何でも問題視されやすくて大変だなぁと思います。でも、それにめげずに面白い番組を作ってほしいなと思います。(福岡・高校1年・男子)
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面白い・制作者側の熱意を感じる番組とそうでない番組の差がひどい。とくに、「世界のおもしろ映像」とか言ってYouTubeの映像をひたすら流してタレントにコメントを言わせるだけの番組がゴールデンタイムに頻繁に放送されているのは違和感がある。もっと、「テレビにしかできないこと」を模索して行くべきだ。(神奈川・高校2年・女子)
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インターネットとの差別化をはからなければテレビ離れが進むばかりだと思います。このような状況下でのテレビは、SNSなどのインターネットツールとの密接な関係が重要になってくると思います。テレビから視聴者の一方通行ではなく、SNSなどを使ってテレビと視聴者を相互につなげて「視聴者と番組をつくる」ことが今のテレビの在り方だと思います。これからも「視聴者と番組をつくる」ことを念頭におき、視聴者が参加したいと思えるような番組を作ってほしいです。(山口・高校2年・男子)
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【モニターとして過ごした1年間の感想を自由に書いてください】
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今まで何気なく見ていたテレビをじっくりを見て自分の意見を伝えるというのはとても貴重な体験でした。テレビ番組はその後ろに大勢の人が関わり、思いを持って作られているのだということがわかったのもとても勉強になりました。(宮城・中学1年・男子)
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モニター活動に参加したおかげでテレビに触れる機会が増え、様々なジャンルの番組に触れる機会がありました。地元のテレビ局の番組や面白い番組に出合うことができました。とてもよかったです。(北海道・中学2年・男子)
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中高生モニターになってからは今までよりテレビをはじめ情報を発信するメディアにさらに興味を持ち始めました。1年リポートを書き、2回の会議に参加したうえで最後に、やはり私はメディアに関する仕事につきたいと改めて感じました。この1年テレビに関して考えられたことで自分の夢についても考えることができて本当にためになりました。(東京・中学3年・女子)
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自分の思ったことや感じたことを下手くそですが文字に書き起こしそれを読んでもらえる。とても嬉しかったです。質問にもしっかりと答えてくれていたり、自分の書いた感想に意見をくださったりとても嬉しかったです。自分の言葉が届いていることが嬉しく、面白くとても貴重な体験だったと思います。僕はテレビが大好きです。このモニターを1年間やることができ、もっとテレビが大好きになりました。テレビは人間の生活に必要だと思います。そんな素晴らしいものを作る人をとても尊敬しますし、これからもよりいいものにしていってほしいと思います。もっと大好きにさせてほしいです。テレビから目が離せないくらい、笑い過ぎてお腹が痛くなるくらい、そんな番組をこれからも楽しみにしています。(愛知・中学3年・男子)
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学校以外の方との交流をもっと増やしたかった。このように、単に青少年委員会へ文章を送るだけではなく、もっとface to faceをしたかった。文章では僕らの感じたことがうまく伝達できないし、声や表情で伝えることができれば幸いであった。(東京・中学3年・男子)
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テレビはいろんな人が見るもので、様々な見方や捉え方があるから、私自身の一つの意見に絞らず、いろんな人の考え方に耳を傾けなくてはならないと感じました。このモニターで得られたことを糧に、視野を広げ、テレビやラジオの魅力を伝える人になれたらと思います。(東京・高校1年・女子)
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8月に出された、テレビ・ラジオ番組の企画を考えるにあたり、自分はテレビに対して批判的な目を持ち、その上での感想を持ちながら接しているが、では自分ならどうするのか、どのような番組を作るのか、ということをほとんど考えずに来たのだと気づいたことは、印象深い出来事だった。これからもメディアに対する自分の視点を持ち、感じたことを基に、では自分はどうするのかを考える、すなわち「メディアに能動的に接する」ことを心掛けたい。(京都・高校1年・男子)
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テレビやラジオを通した意見を提出する経験で、番組をさまざまな角度から捉えてみたいという感覚が出てきました。また、学校生活以外の役割や人間関係が持てることで、ぼくの世界観が広がりました。(福岡・高校1年・男子)
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モニターとしての1年間は本当に良い経験となった。ある物事に対する自分の意見をしっかり持つことができるようになり、同時に他人の意見も受け入れ易くなった。これからの日本のテレビ番組について深く考えている大人や学生が大勢いる。そのことが分かっただけで、これからのテレビは大丈夫だろう。僕はこのモニター経験を将来に活かしたいと思う。(東京・高校2年・男子)
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毎月、様々なテレビやラジオに触れることができました。今まで見たことのなかった番組も多く視聴し自分の視野を広げることができました。また、感想を書くということを通してその番組を再度見つめなおし、良いところ悪いところだけでなく、その番組が何を伝えたいのかということを考えることができました。(山口・高校2年・男子)
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【自由記述】
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普段、自分の意見を伝える機会がほとんどなかったので、この一年、本当に楽しかったです。自分の考えを言葉にするのが難しく、初めは手探り状態でしたが、今では大きな自信につながりました。(東京・高校1年・女子)
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今日、ラジオを聴く若者は少なくなっているのではないかと思います。友達との会話でも、ラジオについての話題があがることは全くありません。ラジオは、「音」だけを伝えて、視覚情報がないので、テレビやパソコンに慣れてしまった私たちには面白くないものとしてとらえられているのかもしれません。しかし、ラジオは、テレビよりリスナーとパーソナリティの距離が近いなどの利点が多くあります。ラジオを疎遠するのではなくて、積極的にラジオを紹介していく取り組みが必要になってくると思います。そのためにも、青少年へのおすすめ番組にラジオ番組を組み込むなど青少年にラジオの番組を紹介すればよいと思います。(山口・高校2年・男子)
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◆保護者からの報告◆
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【お子さんがモニターをされたことによって、ご家族のテレビやラジオの見方や聴き方に変化がありましたか?】
- 娘を通して、娘と見るテレビの見方が変わりました。変わったというか、話題が具体的指摘になっているような、言葉の言い回しに変化があるように思います。今までだと、ただ見ていたものが、こう言い方は分かりやすいか分かりにくいか、などというようになりました。(長崎・中学1年・女子の母)
- 今までは、個人個人で好きな番組を録画して見ていましたが、毎月モニターで指定されるテーマのおかげで、みんなで一緒にテレビを見ることで、その番組について話したり、感想を言い合ったりして、良い家族団らんの機会となりました。(石川・中学2年・女子の母)
- テレビの内容を起点とした親子の会話が以前よりも増えました。報道番組を見れば、積極的にその報道の中身や背景を知りたがるので、互いに意見を交わしています。政治や外交の報道を見ると、放送局や番組による違いがあることも少しずつ分かり始めていて、そういう意味ではテレビ報道を鵜呑みにするのではなく、自論を持ちながら番組を見る姿勢が養われたと感じています。この1年間は家族皆がそれぞれに楽しみ成長しました。(岡山・中学2年・女子の父)
- 自分の思い考えを家族と討論する時間が増えました。家族内でも思いはそれぞれで、白熱してしまうこともしばしば。夫とはもちろん違いは分かっておりましたが、子それぞれ思想、願いが違うことも改めて分かりました。(千葉・中学3年・女子の母)
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【お子さんがモニターとして過ごした1年間の感想を自由にお書きください】
- 普段の中学生生活とは別の世界で、自分の意見を大人の方たちに真剣に聞いてもらえるという経験は、本人にとって本当に貴重で得難いものだと思いました。今まで遠い世界の話と思っていたテレビの世界が少し身近に感じられるようになった一年でもありました。(宮城・中学1年・男子の母)
- テレビ、映画、インターネット動画など今の世の中にあふれるほどの映像がある中で、どういうものを子どもに見せるのがよいか、親としては悩むところですが、今後もモニターで培った「考える力」を通して、息子のメディアリテラシーが少しずつ育っていけばいいなと思っています。(北海道・中学2年・男子の母)
- 親子ともに倫理的なTVの見方を学ぶ貴重な経験でした。(東京・高校2年・男子の母)
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【自由記述】
- 日本テレビでの会議は、親子共々、とても有意義で貴重な体験でした。『イッテQ』は、以前から家族でよく見ていた番組でしたが、番組そのものの見方も、今まで以上に深めることができると思います。終了後、家に着くまで「文化とは何か」「品性とは何か」といったことをずっと話しながら帰りました。BPOが守っているものは「番組の品性」ではなく、表現の自由であり、多様性であり、文化そのものであるということが大変よくわかりました。(岡山・中学2年・女子の父)
調査研究について
担当の菅原委員から、来年度に本格調査を行う「青少年のテレビ・ラジオに対する行動・意識の形成とその関連要因に関する横断的検討」の調査票案が示され、説明が行われました。また、中橋委員を加えた小委員会を設置して調査票を精査することとしました。
今後の予定について
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6月30日に島根県松江市で意見交換会を開催することを決定し、当該地区の放送局と調整を進めることとしました。委員長を含め、委員3名が参加する予定です。
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10月に全委員が参加する意見交換会を開催することを決定しました。
その他
- 汐見委員長から、3月16日に開催した「BPO年次報告会」について報告がありました。