第71回 放送と青少年に関する委員会

第71回 – 2006年9月

日本テレビ『ウタワラ』の「チビっ子エロかわダンス選手権」について

低年齢層の子どもたちを性的対象とする番組への要望について …など

日本テレビ『ウタワラ』の「チビっ子エロかわダンス選手権」について

前回委員会では、放送前であったため、委員がビデオを視聴したうえで審議に入り、次のとおり意見が出された。

  • 親が娘の性を商品化としていることに対して、自覚が足りないのではないか。国際的に見て幼い少女の性的被害が問題になっている時に、公共の電波を使ってあのような映像を流すことは問題だと思う。
  • 最近、子どもを使ったダンス選手権といった番組がよくあるが、テレビ局側は子どもを利用して視聴率を取っているという構図が全般的に見られる。
  • 学芸会的な微笑ましいダンスを混ぜることで、全体的な雰囲気を緩和しようとする意図は感じられるが、中にはショックを受けたものもある。局としてテレビの公共性をどう考えているのかと改めて思った。
  • 10年位前はエロという言葉がテレビ番組に堂々と出てくること自体ありえなかった。エロという言葉を子どもに使ったり、日常のなかに平気で飛び交っていることに違和感があり、嘆かわしく思う。
  • 性的な事件との因果関係を見つけることは難しいが、ある特定の人にとっては、幼い少女に性的な欲求を抱くこともあるのではないか。また、子どもが成長している時に、早くからエロティシズムを喚起して何のメリットがあるのかと感じた。
  • 児童ポルノ禁止法や児童の権利に関する条約の議定書は、”子どもを性の対象として扱うことは、子どもが被害者になることだ”ということが前提になっている。そのことがあまり理解されていない。子ども本人は勿論のこと、親がいいといっても子どもの人権から見ると親も加害者になる。放送局は子どもにとって最善の利益を考えてほしい。

なお、今委員会で審議した内容については、当該局に文書で報告した。

低年齢層の子どもたちを性的対象とする番組への要望について

上記の『ウタワラ』での審議を踏まえ、前回委員会で申し合わせたとおり、最近のテレビ番組全般に見られる性的対象の低年齢化傾向について、個別番組に対してではなくテレビ界全体の問題として考え、青少年委員会として要望を出すこととした。

要望書の作成にあたっては、本田委員長、大日向委員、山田委員が起草委員となり、次回委員会で更に検討・審議することとした。

山口県徳山高専女子学生殺害事件の実名報道について

山口県で起きた徳山高専女子学生殺害事件の実名報道に関しては、死亡した容疑者少年の実名・顔写真を放送したことに対して、「死亡したのなら少年法の適用外になるのか」「すでに自殺している少年の名前や顔をさらす必要があるのか」など、視聴者から意見が寄せられ、またマスコミ界全体でも様々な議論がなされている。青少年委員会でも、今後の少年犯罪報道のあり方について考えるため、NHKと民放テレビキー5局に対し、同事件報道についての対応への回答を求め、それを基に少年法の規定や今回の報道について議論した。

【各局からの回答要旨】

・ 実名報道をした局

  • 日本テレビ:少年が死亡した時点で少年法の趣旨である「少年の更生の機会」は自動的に失われると判断した。本事件が重要事件であること、あと数カ月で20歳を迎えるなども総合的に考慮した。
  • テレビ朝日:容疑者少年が死亡したことによって、少年法の基本的な目的である「保護」「更正」の機会が失われたことや、事件の重大性などを考慮した。

・ 匿名報道をした局

  • NHK:逃走中とはいっても新たな事件が引き起こされるおそれが低いことなどの事情を総合的に判断した。
  • TBS:少年法の精神を尊重した。少年事件容疑者の実名報道に関して系列各局とともに、今年2月以来社内議論を重ねていたが、死刑判決が確定しても罪を犯した時に少年であったものについては、匿名を守るという判断をし、今事件もこの考え方を準用した。
  • フジテレビ:事件の性質、経過を考えると実名に切り替える理由はなく、放送の公共性・公益性を総合的に判断した。
  • テレビ東京:容疑者の少年が死亡したことによって罪は「確定」できない。少年法の趣旨を尊重した。

委員の意見は次のとおり。

  • 少年法第61条での例外を一切認めないのか、例外を認めるのかで判断が大きく分かれる。法律的に見て、表現の自由から考えると例外はあり得るが、それは、加害者が逃走中で次の事件を起こす可能性があると思われる場合である。今回のように加害者の少年が死亡した場合、少年法にある匿名が少年の更正・保護のためと考えれば、禁止する理由そのものがないので、実名報道するか、しないかはメディアの判断となったと考えられる。ただ、少年法には罰則がなく、例外も明記されていないので、今後、少年法そのものを検討する必要があるのではないか。
  • 逃走中で次の犯罪を起こす危険性があるとか、銃を持っているとか、などの場合を考えると例外を認めるかどうかの議論をする必要がある。ただ、少年法第61条の立法趣旨から見て、死亡したら規定が外れるということではないと思う。そういうことなら犯罪事実が確定後に、少年刑務所で死亡した場合も報道していいことになるわけで、それでは少年法の趣旨が損なわれる。死亡後でも少年法の趣旨を生かすことは、その少年だけでなく罪を犯した少年たち全員の更正を願うことが一つと、1人の人間の成長過程において少年時代の過ちは問わないという意味がある。
  • 今回の報道を考えれば、実名報道をしたメディアにやった者勝ちみたいな論理があったのではないか。この問題について普段から論議を高めていろいろなケースを考えながら報道したのであればいいのだが、報道する時点で考えたのだとすれば非常に危ういのではないか。
  • 局によっては、以前から検討会を設け、家裁の調停官や少年事件に詳しい弁護士などの意見を参考に、社内での議論を経て、局としての考え方をまとめたと報告がある。こういった姿勢には好感が持てるが、国民の知る権利だからといって実名報道したことには疑問を感じる。
  • テレビの中で1社でも実名報道すれば分かってしまうので、報道機関で協議はできないものだろうか。
  • 最近ではテレビが匿名にしても、インターネット上で名前や写真が流されることがあるのだから、テレビが少年法を遵守していてもかえって偽善と思われる恐れがあるのではないか。ネット上でいい加減な情報が流れるのだったら、マスコミが実名などの正確な情報を流すほうがいいという意見もある。
  • テレビとインターネットとの境界線が崩れてきているように思う。建前かもしれないが、テレビの持つ公共性から、あえて出さない情報があってもいい。
  • これを機会に民放連、各局で議論してほしいが、なにもかも細かくガイドラインを作ればいいというものではないので、そのあたりも検討することが望ましい。

青少年に関する視聴者意見について審議

プロボクシング世界対戦中継関連で、「亀田選手の横暴な態度や暴言を公共の電波にのせて放送していいのか」「八百長のような判定の試合は放送すべきではない」「暴力団との関係があるのではないか」といった視聴者からの批判が多く寄せられ、委員からは次のような意見が出された。

  • ボクシングファンから見ると批判したくなると思うが、多くの人がその批判に乗って反応しているのではないか。一過性の批判だと思う
  • 所詮、ボクシングもプロレスと同じショーの世界だからテレビ局も演出としてやっているのではないか。言葉遣いは本人の問題だ。
  • ボクシングはプロレスとは違うので、あのような放送ではスポーツとしての価値を落とすのではないか。視聴率稼ぎみたいな作り方をすると、ソフトとしての評価も下がりテレビ離れが加速することになる。

このほか、10月から始まる新ドラマで中学生が母親になる番組について、「義務教育中の14歳で母親になることを肯定するようなドラマは放送すべきでない」「”命の尊さを問う”と言っているが刺激的な事象をドラマにすることは倫理的に許されない」などの視聴者意見が寄せられ、委員からは、「今後、注視していきたい」との発言があった。

中学生モニターについて

今月は25人から、29件(一人で複数件の報告有)の意見が寄せられた。ドラマが最も多く11件、バラエティーが9件、情報・ドキュメント・ニュースが7件、そしてスポーツが2件だった。今月、意見が複数寄せられた番組はドラマ分野だけで、『僕たちの戦争』が3件で『マイボス・マイヒーロー』が2件だった。今回は最終回が多かったドラマを中心に内容を紹介する。

  • 『僕たちの戦争』は「現代と戦時中の青年がタイムスリップする設定がおもしろく、戦時中の青年が現在の渋谷の街に来て、”仲間はこんな未来を作るために死んでいったのか”と語る言葉に感銘した」など3件とも好評だった。
  • 『マイボス・マイヒーロー』には継続的に意見が寄せられたが、「途中から見始めたがおもしろくてはまってしまった。できれば再放送をしてほしい」、「とても新しい青春ドラマだなぁと思いました。見ていて脚本がよいのかなと思いました」と2件とも好評だった。
  • 『誰よりもママを愛す』は「本当に心が暖かくなったドラマです。私も将来、あんな家族をつくってみたいです」、『純情きらり』も「つらい事も悲しい事も、すべて音楽で乗り越えてきた桜子。私に再び音楽の楽しさを教えてくれたこのドラマが、私のお気に入りです」といずれも好評だった。『夏の冒険ミステリー カクレカラクリ』は「このような番組は見る側もいろいろ考えながら見ていることができるのでおもしろいし、楽しい」と好評。また『タイヨウのうた』には「病気なのに元気に、そして恋もして、夢に向かう…みたいな病気の話は本当に病気の人にとってイヤなんじゃないかと思います」という注文が寄せられた。
  • その他の分野では、『NYテロ5年目の真実』に「テロは何の意味もなく人を殺し、さらに戦争までも起こすということです。私たちはこのことを後世に伝えていかなければいけないと思いました」と共感する意見が寄せられた。
  • ニュースでは、紀子さま出産報道に関して「同じことを繰り返し一日中やっている」という注文が2件、自民党の総裁選挙についても「候補者は3人いるが、マスコミはそのうちの1人のことしか報道をあまりしていない」という注文が寄せられた。
  • 司会者にまつわる番組への批判が2件あった。『芸恋リアル』には「ゴールデンにあっていいのかと思うほど下品な番組だと思う。司会者はいつもおもしろがって下世話な質問ばかりをするし、傷つく芸能人がいるだろうランキングも平気でやっている」という意見、『アッコにおまかせ!』には「司会者女性の言動(未成年がお酒を飲むときは親がついていればいいと思っていたという発言など)や、メインになった企画には閉口するものが多い。やっぱりテレビは常識に添って作ってください」という注文が寄せられた。

委員会で出された青少年委員の意見を紹介する。

  • 『世界まる見え!テレビ特捜部』に「最初の30~40分ぐらいは全くCMがないのに、それをすぎるとCMが極端に多くなります」という意見が、『アンテナ22 密着!24時間テレビふたりの絆で激走100キロメートル』でも「感動的なエンディングの部分に下品な次回予告CMが入り腹がたった」という意見があった。中学生モニター会議でも話題になったが、CMについて関心が高いのでこれからも継続的に見つめていきたい。
  • 紀子さま出産報道に対する意見には同感。ニュースがバラエティー化しているところに問題がある。ニュースはもっと簡潔で分かりやすくていい。
  • 中学生モニターの指摘通り、トーク番組で議論にならない番組が多い。議論の仕方を習う場が学校にもどこにもないのが問題だろう。
  • 概してドラマについては中に入り込んで感動して意見を書いているが、バラエティーはちょっと引いた感じで見ていて、面白い時には余り触れず、気になるところがあると書いてくるような気がする。2つの分野の番組の見方が違う理由を知りたいと思う。

なお、第6回の中学生フォーラムを、12月25日(月)に千代田放送会館で開催することが決まり、中学生モニターが、テレビの現状とこれからについて、東京キー局の番組制作者に対して問題を投げかけ、話し合うことなどをメインに実施を図ることとした。

調査・研究活動について

橋元委員から、調査企画チーム(第7、8回会合)の概要について、下記のとおり報告があった。

  • 調査企画チームはこれまでに8回会合を重ね、活発な議論をしてきた。8月には6人の小・中学生に面接調査のプリテストを行い、それを基に本調査での事前アンケートや面接調査の質問項目を再検討した。
  • プリテストで分かったことは、今の子どもたちは昔ほど友達とテレビを話題にはしていない。それがなぜなのか、ほかのメディアに興味があるからか、あるいはテレビがつまらなくなったのか、といったことも詳しく調査したい。
  • 本調査では、子どもたちのテレビの見方について、どういうスタンスで、どのくらいの熱心さで、誰と見ているか、などを詳しくインタビューする。
  • 本調査は、10月から来年2月までの間に、1回6人ずつ、計6回で36人を面接する。

第116回 放送と人権等権利に関する委員会

第116回 – 2006年9月

「民主党代表選挙の論評問題」事案の総括

「少年法61条と実名報道」意見交換…など

「民主党代表選挙の論評問題」事案の総括

9月13日に「委員会決定」を出した「民主党代表選挙の論評問題」事案について総括を行ない、「委員会決定」発表後の放送局、新聞社の報道対応について、事務局から以下の報告があった。

当該局のテレビ朝日は、当日の夕方のニュースと、当該番組「報道ステーション」で発表内容を伝えた。また、在京の民放各局も、夕方か翌朝のニュースもしくは情報番組で、この「決定」を扱った。新聞社も、全国紙5社が翌日朝刊で報じた。

委員会では、テレビ朝日のニュースをVTRで視聴した。

今回の「委員会決定」について、竹田委員長ら委員からは「放送人権委員会が政治報道の論評問題を取り上げた初めてのケースであり、報道の自由、論評の自由を大きく評価した有意義な判断だった」との感想があった。

また、通知・公表の際の様子について事務局から、次のような報告があった。通知には、申立人の代理人として仙谷由人議員の政策秘書と被申立人のテレビ朝日が出席した。通知後、申立人の代理人は、私見と断った上で「政治家だからといって、一方的な立場からの論評でも、全て甘受しなければいけないのか」との感想を述べたのに対し、テレビ朝日は「今後とも人権や放送倫理に十分配慮した放送に努めてまいります」とのコメントを出した。

「少年法61条と実名報道」意見交換

「高専女子学生殺害事件」で指名手配されていた19歳の少年が遺体で発見された際、日本テレビ テレビ朝日 読売新聞の3社が実名報道に踏み切った。(週刊新潮は遺体発見前から写真付で実名報道した)

上記3社はいずれも、「容疑者が死亡し、少年の保護・更生を前提に規定されている少年法61条の対象外になったこと」を主な理由に実名報道を決断したとしているが、他の新聞・テレビ各社は「少年法の原則を覆す明確な理由はない」「少年法の精神を尊重した」等として、匿名報道を維持し、倫理規定である少年法61条の解釈をめぐって改めて論議を呼んだ。

委員会では「少年法と実名報道」をテーマに意見交換を行った。

各委員の意見は、実名報道の違法性については、逃走中、自殺の恐れ、年齢、家族のプライバシー、事件の重要性など、個々のケースごとに、状況の総合的な判断が必要との意見が多く出された。最後に竹田委員長が、「今回事案は、少年法そのものの理念や規定からしても、実名報道に法律上の違法性があるかどうかではなく、報道倫理・放送倫理のあり方の問題である。よって結論はかなり分かれることになるだろうが、それは表現の自由の問題として考える。議論することは、今後の報道のあり方を考える上で必要だが、軽々に実名報道の是非をここでまとめるべきではないといったところがわれわれの結論ではないか」と述べ、意見交換を締めた。

「放送における公平・公正について」について

放送人権委員会では、5月の委員会から「放送における公平・公正」について議論を重ねてきたが、8月の委員会で[運営規則検討小委員会]を設立することを決めたが、その第1回が、本委員会の後行われることが報告された。

小委員会の委員に竹田放送人権委員会委員長、堀野・五代両委員長代行および右崎委員の4氏が、メンバーとなり、公平・公正問題の扱いを含む「苦情取り扱い基準」の見直しを中心に論議し、11月の委員会に、その結果を報告し、更に議論を深めてもらうことになった。

苦情対応状況報告[8月]

2006年8月の1か月間に寄せられた放送人権委員会関連の苦情の内訳は、次のとおり。

◆人権関連の苦情(8件)

  • 斡旋・審理に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連の苦情)・・・4件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・4件

地方局との意見交換会について

放送人権委員会委員と近畿地区会員各社との意見交換会は、11月28日午後大阪で開催の予定で、準備が順調に進んでいるとの報告が事務局よりあった。

その他

閉会後に引き続き第1回[運営規則検討小委員会]を開く。

以上

2006年9月に視聴者から寄せられた意見

2006年9月に視聴者から寄せられた意見

秋篠宮妃ご出産に際し、皇室報道のあり方や、皇位継承についての電話アンケート(テレゴング)の手法と結論の出し方および、コメンテーターの不適切な発言に対する批判が多く寄せられた。アナウンサーの不祥事に関して放送局の報道姿勢や倫理を問う意見も目立った。

2006年9月の1ヶ月間に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は735件で、8月と比較し168件減少した。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール52%、電話44%、ファクシミリ3%、郵送ほか1%となっている。(*Eメール数には同一人の同意見を含む)

男女別では、男性73%、女性25%、不明2%で、世代別にみると30歳代(28%)、20歳代(20%)、40歳代(18%)、50歳代(11%)、10歳代(8%)、60歳代以上(7%)の順となっている。

2006年9月に視聴者から寄せられた意見 735件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2006年9月件数
人権等に関する意見 11 件
放送と青少年に関する意見 159 件 [ 意見内容 ]
放送番組全般にわたる意見 284 件 [ 意見内容 ]
BPOに関する意見・問い合わせ 36 件
その他(放送関連以外) 245 件
意見件数 計 735 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は265件(31放送局)であった。

番組全般

2006年9月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(735件)の51%にあたる378件が“不適切な内容や発言・表現、低俗、下品、モラル欠如”など、番組のあり方について指摘している。

とりわけ【情報ワイド番組・バラエティー・アニメ】などに関する意見は今月も多く、「不適切な内容・表現と不適格な出演者」(213 件)、「低俗・下品」(119件)、「モラル・倫理観の欠如」(46件)の他、個別番組や特定放送局への意見で、中でも【情報ワイド番組】については「取材・報道のあり方」に関する意見(159件)が多く、以下「放送の影響力」(57件)、「公正・公平・中立(“内容が偏向”との指摘を含む)」(49 件)、「公共的な放送のあり方」(34件)、「実名・匿名報道関連」(33件)、「メディア(取材)規制」(17件)の順となっている。

また、「報道のあり方」や「放送局の姿勢」については[政治関連(総選挙、政治家、報道姿勢など)]の意見が54件と多く、次いで続発する[飲酒運転報道]26件、[実名・匿名報道]25件(そのうち16件は“山口高専女子学生殺害事件”での未成年容疑者実名報道)、[アジア外交(韓国、北朝鮮、中国)関連報道]25件、[アナウンサー不祥事関連]14件であった。

一方、個別の番組や放送局に対する意見では[秋篠宮妃ご出産]に際し、“皇室報道のあり方”や、“皇位継承についての電話アンケート(テレゴング)の手法と結論の出し方”および、“コメンテーターの不適切な発言”に対する批判(58件)が多く寄せられた他、飲酒運転や、アナウンサーの不祥事に関して放送局の報道姿勢や倫理を問う意見が目立った。

なお、「人権等権利に関する委員会(BRC)」への相談・意見(11件)とは別に、番組・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念等は99件で、前月(86件)より13件増えている。

【放送局の対応・姿勢】に関する苦情・抗議は126件と前月(164件)より減少したものの、今月は“放送局の電話応対の悪さ(『聞く耳を持たない』『言葉遣いや態度の悪さ』)”を指摘する意見の他に、“報道の姿勢”や“番組制作の姿勢”を指摘する声も多い。

【CM関係】では前月(58件)より6件減の52件で、意見としては「不適切な表現・内容」とする意見とともに、“消費者金融や生保業界のCMの多さ”を指摘している。

概要

【特記事項】(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

  • テレゴングによる皇位継承権についてアンケートがあったが、「男系男子」と「女性天皇」の選択肢だった。まず、この両者は決して対をなす選択肢とは言えず選択肢自体もおかしい。何よりもおかしいのは、結果発表時になって「女性天皇というのは女系天皇も含む」とコメントし、加えてコメンテーターが「女系を認めている人がこれだけ多いと言うことだ」と選択肢とは違う言葉で総括。更に「『愛子様を天皇に』という意見が多くあった」と女性キャスターが言っていたが、電話は自動音声で「ご意見を承りました」云々と言うだけだったのに、どうやって「愛子様を天皇に」という意見を伝えることができたのか。選択肢によって集計方法が違ったのか。それなら、そんなアンケートは成り立たないだろう。またネットでは、集計時間の締め切りが選択肢によって違ったという書き込みも見たが、そういうことをして意図的にコントロールしたアンケート結果を公共の電波を使って伝えるとは言語道断。各社の思想の差はある程度は認められるべきだが、意図的なコントロールはおかしい。猛省を促したい。
  • 男系男子支持か女性天皇容認支持かのアンケートがあった。女性天皇には、男系女性天皇と女系天皇の違いがあるにもかかわらず、ひとくくりにアンケートをしていた。「男系男子で皇統維持が困難な場合は将来的には女性天皇も認める」という意見もあっただろうと推測できる。しかし 番組では女性天皇容認が6割との結果により、あたかも国民の6割は「愛子様が天皇になる事」を望んでいるかのような事を言っていた。そういう結論を導きたいのなら「愛子様を天皇にするべきか」「秋篠宮家親王を天皇にするべきか」の2点に絞ってアンケートをとるべきだ。このような世論操作とも思える悪質な放送は看過できない。
  • 皇位継承に関するアンケート(1回当たり9円)がありテレゴングで投票した。そのアンケートではメッセージを受付けていないにも関わらず、投票結果とコメントが発表された。この電話アンケートの設定と番組のあり方に疑問を持つ。
  • 皇室典範改正問題について緊急電話アンケートを実施していたが、アンケートの内容が?男系男子のみと?女性天皇を認めるかの2択であったにも関わらず、?の電話受付が?よりも時間的に早く締め切られた。結果、長時間受け付けていた?の方が多くなった。番組では、この数字が「国民世論である」と決めつけていたが、これは捏造としか言えない、あまりに酷すぎるもので決して許されるべきものではない。BPOは同局に対し指導するべきものと考える。

【取材・報道のあり方】

  • 平成17年の個人情報保護法全面施行以降、被害者の立場からの報道が行われなくなった。これは、被害者の氏名が明らかにされる事により、メディアスクラムによる被害者の二次被害を阻止するためとして、捜査機関が報道機関に対し個人情報を公表しなくなった事に起因しているのではないか。同時に公権力に対しては自ら匿名性を高くし、記者クラブからの情報に終始し、独自取材も行っていない。「独占スクープ」として放送される内容も民間 (お茶の間)レベルで、政・官に関する報道は皆無である。放送業界は報道機関としての社会的使命を果たすべきである。
  • 凶悪事件の報道姿勢は以前から批判されているが、改善されるどころか余計に酷くなっている。特に、被害者の友人周辺及び遺族へカメラやマイクを突きつけたり、憔悴しきっている遺族へフラッシュを浴びせる手法は批判されるべきではないのか。それでいて専門家の意見を交えて“加害者の心理”などと訴えていては何の解決にもならないのではないか。被疑者の動機が何であれ、一番は被害者家族の心情に配慮する事ではないのか。
  • 飲酒運転は少しでも飲んで運転したら「即刻免許停止にする」という厳罰にしないと絶対なくならない。かつては免許証をもらうときに「刃物をあげるようなものだ」といわれたくらい厳しかったが今はそんな厳しさがなくなっている。マスコミも飲酒運転の事故報道ばかりしていると却って事故を増やすことになりかねない。飲酒運転即刻免停という立場でキャンペーン的に報道を展開してほしい。
  • メディアは“不偏・不党”を掲げているはずなのに偏りが激しすぎる。BGMや構成の演出で特定の政治家の印象操作をするばかりか、現職の国会議員や首相を呼び捨てにし、偏った報道を行なっており見ていて不愉快になる。
  • 脳神経に障害を有した実母を殺害したニュースを報じていたが、なぜわざわざ“脳神経”なのか。なぜ「調理師を辞めた」云々と必要のない事項まで放送するのか。難病で苦しんでいる人々やその援助、介助を大変な思いで行っている人々の人権を踏みにじり、泥をかける報道行為は厳に慎んでほしい。殺人事件や虐待などは以前から問題になっていることは既知の事実だが、主たる対応は警察を始めとして公的機関や関連機関が担当する事であり、マスコミが愉快半分、興味本位に取り扱うものでは決してない。
  • このところ、テレビはアメリカ産牛肉の輸入自由化に関連して牛丼を大騒ぎして採り上げている。テレビはなぜ一民間企業の牛丼チェーンをこぞって採り上げるのか。今回のアメリカ産牛肉は、政治的な背景があって見切り発車的に自由化されたという理由を一切報道もせずに、牛丼復活でを大騒ぎするテレビは非常に不愉快であり、国民を騙しているとしか思えない。マスコミは、政治的な問題や北朝鮮のテポドンなどは声高に騒ぐが、国民生活の基本である食の安全保障などについては無関心である。牛肉ばかりではなく外国産の食料輸入についても、国民にきちんと真実を知らせるべきである。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 司会者が「親王様も天皇になるまで生きられないかもしれないし…」という趣旨の事を発言していた。これは犯罪予告か?あきらかに人権蹂躙だ。生まれたての赤ちゃんにも人権はある。
  • 秋篠宮家に親王が誕生したニュースを伝える際、女性アナウンサーが「一応、おめでとうと言っておくべきなんですかね」と親王誕生に対し露骨に不快な顔をし、それを受け男性司会者が「おめでとうのコメントを業界用語で略すと“おめこめ”になるんですよ。“オメコメ!”」と茶化した態度で答えた。“オメコメ”は、関西では卑猥な俗語に近い言葉だ。天皇家のお子様に何という非礼な発言だろうか。とても不愉快だった。
  • アナウンサーが携帯カメラで女子高生のスカートの中を盗撮し書類送検された件でテレビ局は本人の氏名も公表せず、被害者に対する詫びの一言も無かった。今回同局のアナウンサーが系列の女子アナウンサーにセクハラ行為をした問題で、同局総合広報部は「詳細については申し上げられないが…降格処分をした」と話し前回と同様にお詫びのコメントが一切無かった。
  • プライムタイムの放送にも関わらず、毎回々電話で話せないような男女の卑猥な話に終始している。免許制度のFM放送局でこのような内容の番組が許されている事に疑問を持つ。もし、何ら指導を受けていないのであれば、免許制度そのものに疑問を持つ。
  • 美容整形外科女医が個人情報を得意げに話していた。同局の昼のショー番組に出演した時にも今回同様に、美容整形に訪れた患者の様子を話していたが、このような行為は「刑法134条」に定めた医者としての守秘義務に違反している。放送局は生放送の場合でもお詫びのコメントをするべきである。局に苦情を言ったが担当者は「ハァ?」「そうですかね」等と応対し、全く聞く姿勢がない。
  • 大阪の女性社長を紹介していたが、自閉症と障害者について誤解を与える表現があった。「障害者を積極的に雇用している」という話の中で、女性社長は「引きこもり、いわゆる自閉症ですね」という表現をした。もしかしたら編集したのかもしれないが見ている限り、“引きこもり”と“自閉症 ”を同様に捉えていると思った。その後の番組は、引きこもりと思われる若者が、働き出し次第に生き生きしているという結論だった。自閉症は、しつけや環境で治ると思われても仕方のない表現だったと思う。もちろん、他の捉え方があることも理解できるが有名な番組だけに残念だ。
  • 最近のアナウンサーの言葉遣いの乱れが気になる。例えば天気予報などで「風が吹く予定です」というのはおかしいし、「子孫に美田を残すな」というところを「美談を残すな」などと言い間違えたりする。また、食べ物を扱う番組で男女ともに「美味い」とよく言うが、食べ物に関しては「美味しい」と言うべきではないか。民放ならいざ知らず、公共放送であるからには言葉の乱れには特に気をつけてもらいたい。
  • サブタイトルは“人間の病気を犬が発見し癌予防を進めたい”で、犬が癌を匂いでかぎわけられるといった内容。癌細胞はDNA遺伝子の一部が変化したものであり、細胞から出る匂いはない。基本的な科学的根拠がない中、間違った世間の知識と期待によって世間を騒がせた罪は重いと感じる。体臭を含めて匂い成分を作り出すのは、食物を人体で分解した際に出てくる匂いと、汗等が体表面についた細菌によって匂いがする場合の二種類に分けられ、呼気からの匂いというのは口臭以外に無く、口臭は歯周菌他から発せられるため癌とは基本的に無関係だ。こうした事実を検証せずに報道したテレビ局には、今後何らかの形で社会的責任をとらされる可能性があると考え、速やかなる科学的見解を示しておかなければならないと思う。昨今この局は科学的根拠がなく間違った知識を視聴者に与える番組を制作している。
  • 町の発明家達が発明のアイデアはどんなことから生まれるのかを夜のラジオで語り合っていた。話はアイロンの様々な使い方を考えてみようという展開で、「漬け物石」とかいろいろなアイデアが出される中で或る人が「アイロンのコードは首吊りの練習に使える」と答えた。余りにも非常識な発言なので驚き、ショックを受けた。子供と聴いていたのだが、あわてて他の局に切り替えてしまった。アナウンサーのフォローもなく公共放送がこんな発言を電波に乗せるなんて信じられない。
  • 少年法改正について、コメンテーターが「厳罰化はおかしい」と発言していたが、その裏付けとなる再犯者の増大率、凶悪化率とか種々のデータを示すこともないし、言葉で数値すら述べないのは説得力を欠いたとしか云えない。
  • バラエティー番組等で“ハーフ”と言う呼称が連発されているが、再考を要望する。ドイツ系の米国人の父親と日本人の母親の間に生まれた人間であるが、日本では“ハーフ”の呼称は「半人前」又は、「あいのこ」「混血」等の意味合いに使用される、人種差別的用語である。英語圏でこの言葉を使用すると、殺人事件に繋がる恐れがある。このため、一般的には「ミックス」が用いられている。現在日本の報道等でも人に対しては使用されていないが、スポーツ番組を除く他のジャンルの番組においても使用するべきではない。

【その他、番組全般】

  • ケンタッキー州航空機事故の事故原因を「間違えて短い滑走路に進入、離陸するのに必要な浮力が得られず墜落」とスーパーもキャスターも放送していた。浮力とは「船が水に浮かぶ原理」で、航空機は「揚力」で飛んでいるもの。浮力の定義=水などの流体中にある物体には、重力とは逆の方向の力が作用する。この力を浮力(ふりょく)と言う。揚力の定義=水中で浮かそうと働く力が、静的な場合を浮力といい、動的な場合を揚力という。水泳ではその総合して働く力を、浮揚力といっている。人間の比重はだいたい1前後だが、個人的な差と呼吸をしたときとしないときの違いがある。これに対し揚力は、スピードに比例して増加する。そしてスピードは推進力に比例し、抵抗に反比例する。どちらも流体である以上、水も空気も同じ原理と考えると何もしないで空気中に浮く、熱気球、水素、ヘリウム、など空気より比重の軽いものでないと空気中には浮かばないことになる。何度か訂正をお願いしたが聞き入れてもらえなかった。
  • 番組の予告があり「このあとすぐ」と言っていた。そこで聞きたい。「すぐ」とは?CM放送後、他の番組は入らず放送するということ。?「すぐ」と言った直後に放送すること。どちらなのか。子どもが見ている時にどう説明したらいいのか。クライマックスの直前でCMが入った場合、すぐに他の番組に替えている。また、替える前後のCMの商品は買わないようにするなどささやかな抵抗をしている。
  • テレビ局が異様に執着して「視聴率○○%達成」とよく騒いでいる。視聴者にはどうでもいい話である。視聴率が高かろうが低かろうが、つまらないものはつまらない。ただそれだけであり、「高いから私も見ます」という性質のものではない。テレビ局は異常とまでは言わないけど異様だ。疑問として、“視聴率の信憑性”に懐疑的になってしまうことが多い。安っぽいドラマや芸とも呼べない堕落したお笑い番組が高視聴率の場合、低いギャラ(?)のタレントをひな壇に座らせ、「ギャー、ギャー」2時間気ままに喋らせ、簡単かつ低予算で番組を作る。それを“高視聴率番組”と流布すれば、CMスポンサーは似たような番組にも喰いつく。もしこんな“楽をして金を儲けるスタイル”が放送界にあったとしたら大変なことだ。
  • 各局で地上デジタル放送のPRスポットを放送しているが、それがどういう物かを十分に説明する必要があると思う。単純に「綺麗になる」や「チャンネルが増える」等ではなく、沢山の税金が使われる事や利点が明確ではない事を説明するべき。放送局側にとっては嬉しいだろうが、利用者側にとっては必ずしも良い事ばかりではない。最大のメディアであるテレビが悪い所を言わずに良いイメージだけを伝えているのは問題だと思う。
  • タイトルは「生テレビ」となってはいるが、今年の1月から8月までの間で既に4回も録画の放送であった。生放送ならば電話やネットで視聴者側からも番組への参加が可能であるが、録画ではそれが出来ない。今年に入って半分が録画と言うのでは生放送を期待して見ている視聴者への裏切りであり、「生テレビ」というタイトルは変えるべきである。また、録画の場合にはその旨視聴者に分かるように番組表に明示すべきである。テレビ局に電話をしたら、「出演者の調整がむずかしいから」と言っていたが、そのような出演者は出さなければいいのではないか。
  • シンクロナイズドスイミングのワールドカップを放送しているが、リアルタイムの放送ではなく録画・編集したものであることを明示しない放送である。録画したものをリアルタイムのごとく装って放送するのは、視聴率を上げるために民放のスポーツ番組で時々使う手法であり、かつてバレーボールのワールドカップでも同様の手法を使った。すでに結果が出ているものを編集して放送しているのであればその旨をテレビ欄に明示すべきであり、放送中にもその旨を言うべきである。
  • “県民性”の番組タイトルを見ただけでゾッとする。一時期、血液型で行動パターンを分別して人格まで決め付けるような番組が多数放送された際に問題になったはずだ。なぜ同種の番組は問題ではないのか。ましてや“県民性”など、血液型以上に科学的根拠もなければ統計的根拠もない、単なる思い込みや番組制作者の勝手な意図を押し付けるだけのプロパガンダではないか。最近はこういう番組だけでなく、報道やドラマなどでも勝手な県民性を押し付けるような傾向が強まっており、その烙印を押された側の県民にとっては人権にかかわる問題にもなりかねない。

【CM】

  • 消費者金融に関する問題について、各局ともニュース番組等で頻繁に取り上げているが、本当に解決したいと思うなら、まずは放送業界が消費者金融業界と手を切るべきだ。いくら報道番組で問題点を放送しても、次の番組中のCMで何事もなかったように消費者金融のCMを垂れ流す。利害関係にある者が問題点を示しても納得も信用もできない。お金を借りるということを簡単に考える事をステータスの一つにした責任は、CMを流す側にもあると思う。本気で問題として取り上げるつもりがあるならば、スポンサー関係を解消しCMを流さないようにしてから放送してほしい。
  • 生命保険までかけさせて契約する消費者金融のCMは止めるべきだ。多少でも新聞社が消費者金融の問題をキャンペーン的に取り上げている一方で無神経にCMを流すのはおかしい。一体テレビには「公序良俗」についての良識はあるのか。消費者金融は犯罪行為一歩手前のことまでやっているのだ。パチンコやアダルトビデオの会社のCMをやっているのもおかしい。普通の常識に立ち返ってCMを流す企業を選別して欲しい。捜せばCMを流せる優良企業は一杯あるのではないか。
  • トイレ関係、オムツ、生理用品など不潔や排泄を連想させる商品のCMは、食事の時間帯に流さないで欲しい。昼のドラマが好きで昼食を取りながら見ているが、いくらドラマのスポンサー商品とはいえ、その関連商品のCMを流すのは無神経である。昼に限らずいつでも流れていることが多く、テレビを見ながら食事をする人は多いので考慮していただきたい。
  • 就職活動中の者であるが、就職には保証人が必要ということであった。そこで、テレビが就職の「保証人紹介事務所」のCMを出していたのでそこに頼もうと考えてネットで調べてみた。ところが、ネット上には保証人紹介業についての情報が氾濫していて、いかがわしい業者が多い事が分かった。多くの人に影響を与える放送局が、このような信頼できない業者のテレビCMを出しているのは倫理に反するのではないか。テレビ局に電話をしたがまともな回答はもらえなかった。

青少年に関する意見

意見分類 2006年9月件数
E-mailによるもの 115 件
電話によるもの 41 件
郵便によるもの 2 件
FAXによるもの 1 件
意見件数 計 159 件

(男性121件、女性37件、不明1件)

【意見の概要】

  • 2006年9月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは159件と先月に比べ77件減ったが、これは1ヶ月の平均的数字である。男女別では男性からが約76%と増加している。
    内容に関しては、報道に関する意見がトップで、キーワード別に見ると“犯罪”が24件あり、昨今の犯罪報道への意見やテレビ番組の犯罪への影響を危惧する意見が増えている。また、ホームページに掲載された意見に対する反論、更にそれに対する反論が増加傾向にある。

【意見の抜粋】

{お断り}

放送と青少年に関して、電話やホームページ、FAX、郵便でいただいたご意見の中から、代表的な意見を抜粋して掲載させて頂きます。
ただし、意味不明なもの、個人攻撃や誹謗中傷にあたるもの、不快感を与える表現などは非掲載とさせて頂いています。
また、いただいたご意見は事実関係などを確認できない場合もあるため、放送局名、番組名、出演者名は原則削除させて頂き、あまり長い文章は要約、類似意見は代表的なものを掲載させて頂いています。

[内容分類]  [E]はEメール

報道に関する意見(23件)
受付 内容 方法 地方
9/01 報道番組。ジョンベネ事件報道の中で、秋田の児童殺害事件が引き合いに出されていたが、番組出演者が同事件容疑者を「鈴香容疑者」と呼称していた。さんざんこの呼び方のせいで同名の子供がいじめられていると言われ続けているのにまたである。この期に及んでまだこんな不祥事が出てくるのを見るにつけ、これはもう個人や局の資質の問題ではなく、放送業界自体が視聴者からの苦情を軽んじ、配慮に足るものではないと考えているとしか思えない。 E 40 埼玉
9/04 ここのところ、夏の高校野球で優勝した学校の投手について頻繁に取り上げている。将来有望な選手だからとはいえ、まだ学校を卒業していない高校生をここまで取り上げる必要があるのか。教育の一環である高校野球というものを、今一度再確認すべきではないか。(同様意見4件) E 27 兵庫
9/08 報道番組。山口高専女子学生殺害事件の被疑者が遺体で発見されたニュースに関して、実名・顔写真報道がされていた。これは明らかに少年法61条違反。死亡したことを理由に、少年の時に行った非行に関して推知報道を行っていいと、61条には書かれてない。このような明確な法律違反行為を行うことは青少年の人権を侵害するもので、放置することはできないと思う。青少年委員会で、どのような決定過程でこのような違法行為が行われたのかについて調査をしていただきたいと思う。自殺した少年をさらして何がおもしろいのか。理解に苦しむ対応に怒りすら覚える。(同様意見6件) E 47 東京
9/11 様々なニュースで、殺人事件や事故で亡くなった方の生前の映像を流すことに憤りを感じる。生き生きとした姿を流して、遺族の方々は悲痛な思いに包まれるだろう。民放各局は一体何を考えているのか。 E 16 埼玉
9/13 シュレッダーによる子どもの指切断事故の報道で、責任はすべてシュレッダー製造会社にあるかのような報道姿勢に疑問を感じた。最近のマスメディアは特定のものへの責任転嫁といわんばかりの報道が目立っており「どのようにすれば事故を防ぐ根本的解決へと結びつくのか」という最も重要なことについての報道が欠如しがちである。もちろん事故防止の対策を製造会社に促すことは賛成だが、まずはシュレッダーに子どもを近づけないといった対策を使用者に対して繰り返し促すことの方がよほど重要だろう。 E 17 神奈川
9/14 報道番組。上海のハニートラップに関する特集があった。それなりに現実に起きていることがわかる内容だが、モザイク処理がされているとはいえ一部の映像に全裸の女性が挑発的に踊るシーンが2回ほど見受けられた。モザイク処理がされていても明らかにその映像が露骨だというのが認識できるのでは、そのモザイク処理は不十分であると感じる。現在の若者のライフ・スタイルから考えると、22時台は起きている人もまだ多いと思われるため、さらなる配慮が欲しい。 E 23 東京
9/14 どの報道番組でも「子どもが自宅に放火するのが増えているのは何故か」と言っているが、その手口を伝えているのは報道自身である。“知る権利”ばかりを主張しているが、知らせたくない人間(子ども)に“知らせない義務”はどうなるのか?最近はワンセグ携帯で手軽に情報を仕入れられる。いろいろ悩み迷っている青少年が、同じ悩みを抱える青少年が起こした手段を真似ることは火を見るより明らかだ。 E 41 京都
9/26 ニュース番組などで、容疑者であるにもかかわらず、恰も犯人のごとく扱っているのは行き過ぎであり無神経である。容疑者にも人権があることをわきまえて慎重な報道をすべきである。 電話 20代 神奈川
9/29 情報番組。稚内母親刺殺事件報道での教育評論家の「子どものコミュニケーション能力低下はネットやバーチャルが原因」との発言は教育評論家にあるまじき内容で責任転嫁も甚だしい。生身でコミュニケーションが出来ないのは、ネットやバーチャルの責任でもなければ子どもの責任でもない。大人(特に親)が子どもの話に耳を傾けないのが原因だ。教育評論家ならその程度の事は分かっているはずなのに、なぜ責任転嫁するのか。 E 30 千葉
視聴者意見への反論・同意(23件)
受付 内容 方法 地方
9/04 「犯罪を助長する」「子供の悪影響が・・・」などの意見があるが、最近は自身の“好き嫌い”で述べている人が多い様に思う。 “好き嫌い”で苦情を書き立てるのは余りにも幼稚な気がする。 E 15 熊本
9/04 何かにつけて「青少年に悪影響だ」という意見が多いが、青少年も馬鹿ではない。良いことと悪いことの区別ぐらいつく。例えばサスペンスで人の首を絞めて殺しているのを見ても真似して殺す人はいない。子どものことをあまり短絡的に考えないで欲しい。近年の子どもの犯罪と結びつける方もいるようだが、個々の事件の背景等を無視している。このような意見で番組やコーナーが中止に追い込まれているとすれば、非常に悲しく、怒りを覚える。(同様意見3件) E 17 東京
9/04 最近、あまりに管理・規制・法制化等を求める意見が目に付くが非常に苛立たしい。このような事は言論統制に繋がりかねないという認識が欠如しているのではないか。「見たくないものは見ない」というのは当たり前の事。このような意見に「有害番組」を認めるのかという反対意見がある。そもそもどのような番組が有害・低俗なのか非常に難しい問題だ。軽々しく個人が規定してよい問題ではない。(同様意見3件) E 16 新潟
9/06 ここで番組批判をする人達(特にアニメ・バラエティー関連)はすぐに子供への悪影響をあげるが、それは番組よりも親の躾けができていないことの方が原因として大きい。また、このごろの親は躾けを学校任せにする人が多い。子供と争いを起こしたくないようだが,このような親の躾け力の低下が学級崩壊・少年犯罪等の一因になっていることは明らかだ。現代のストレス過剰の環境の中、アニメ・バラエティー等のテレビ番組は子供達にとって数少ない息抜きの場になっている。自分達の責任を棚上げしたり他者に押し付けるような事のほうがよほど問題である。 E 16 東京
9/06 テレビが犯罪を助長しているという意見が多い。しかし、ニュース等が事件を詳しく伝える事は、国民に真実を伝える観点からとても重要なことだ。また、それにより視聴者が犯罪被害を受けないためにはどうすればよいかを考える等注意喚起・犯罪防止の側面もあると思う。犯罪の仕方を知っているのと実行するのは違う。 E 17 東京
9/12 「眉を剃った中学生が校則違反でスポーツ大会への出場を取り消された、というニュースを受けて司会者が『眉を剃っても、髪を染めてもいいじゃないの。その程度のことで…』とコメントしたが突拍子もない発言だ。非常識な暴言だ」という意見に反論。ルールは守るべきというのはよくわかる。ルールが存在する以上違反者には相応の懲罰があって然るべきだろう。司会者の口調にも軽率さはありそうだ。しかし「大会出場取り消し」が相応の懲罰だろうか。反省文や「今後違反はしない」という誓約書を書かせたり身なりを整えさせた上で、再びチャンスを与えるのが、教育者の取るべき選択なのではないか。また個人の身なりをどこまで規制できるのかという問題もある。実際、高校の運動部には身なりに関してかなり自由にさせている所が増えているのも事実。また学校間で罰則に差が大きく、不公正さも見えてくる。とにかく、“ルール違反”の一言だけでは斬れないと思う。 E 36 千葉
9/20 「最近の特撮物はストーリーが難しすぎる」や「残虐なシーンがありすぎで子どもに悪影響を与える」という意見があるが、そういう考え方しか出来ない親がいるから子どもがダメになると思う。子どもに対して難解なテーマを与える事も良い勉強になると思う。 E 25 岡山
9/21 アニメ等の暴力表現を肯定的に受け止める意見が見受けられるので反論する。戦争の悲惨さを訴える事を言い訳に、戦争を遊び場にしてるようにしか思えない。本当に悲惨さを訴えるつもりがあるなら、そのアニメを題材にした玩具は販売せず商業的要素を排除するか、アニメ以外の方法で伝えるかだ。何も子どもが見るアニメで訴える必要はない。 E 24 長崎
9/25 アニメ番組。主役の少女が刀を持って怪物を切り倒す描写や銃撃戦がグロテスクだなどの批判を受けていたが、最終回は感動を与えるものだった。この作品はハイティーン向けのアニメだが、子どもでも理解できる、いたって教育的・感動的な要素があったと思う。作品の些細な表現に気をとめて批判にするより、作品が何を訴えようとしているのかを考える事が必要ではないか。(同様意見1件) E 29 青森
9/28 「子どもに悪影響を与える」という意見を読んだが、本当に悪影響を与えるのはテレビなどではなく我々大人が作ってきてしまった現代社会ではないだろうか?テレビのせいではなく、むしろ我々親の世代がもたらした、社会の崩壊こそが大きな原因だろう。全てがテレビのせいだとする意見は不可解な感じがする。 E 35 青森
低俗、モラルに反する(18件)
受付 内容 方法 地方
9/14 バラエティー番組。週末の深夜番組は青少年や思春期の子供でも見ることがあるので、性風俗業界の情報とか性的に露骨な内容を売り物にしている放送は自粛すべきではないか。(同様意見1件) 電話 26 埼玉
9/19 情報番組。出演していたヨガの先生は、上半身裸で背中から肩、上腕部まで刺青が入っていた。国が予算を使い青少年の育成に力を入れているのに、影響力の強い公共のテレビでこのような人物を出演させるとはいかがなものか。ヨガの先生で刺青の入っていない人は他に沢山いるだろう。この放送を見て、真似して刺青を入れる若者もいると思う。テレビは全国に放送され、いろいろな人々が見て多くの影響を受ける物だと再認識して放送をして欲しい。 電話 58 東京
9/25 バラエティー番組。この番組は、公開スワップ・SEXで興味を煽る内容。人妻交換ならば離婚しろということではないか。そういった番組を垂れ流しにして問題意識はないのか?性への意識が芽生えた子ども達にとってSEXは誰としてもいい、夫婦という婚姻関係がなくてもしたければすればいいということを助長している。テレビ局の倫理はないのか?即刻中止を求める。 E 37 愛知
9/25 ドラマ番組。エロ映画やエロビデオと変わらない内容だ。テレビであれだけ何回も露骨な場面を見せて良いのか。映画館と違いテレビは児童と青少年も見ている。今回の内容は子どもと一緒に見られるものではない。局の品格を疑う。局には有識者で構成された番組審議会があるようだが、一体どうなっているのか。また、民放連にも「放送基準」第3章に「児童・および青少年への配慮」といった項目があるが、それに抵触しないのか。しないのであれば、この基準もいい加減なものではないか。児童と青少年の犯罪が増加している今、よく考えてもらいたい。 E 68 埼玉
9/26 ドラマ番組。10月から放送すると盛んに番組宣伝をしているが、果たして放送してよい内容なのか。性行為がなければ母親になれないわけだし、14歳で母親というのは常識的にはモラルに反する話ではないか。こうしたモラルに反するストーリーをドラマにして放送するなんて、公共の電波をあずかっているテレビ局は何でもしていいとでも思っているのではないか。(同様意見5件) 電話 20代 神奈川
放送局の姿勢、責任を問う(15件)
受付 内容 方法 地方
9/04 某局はCMの間に自社を宣伝するCMを入れているが、語り文句が“Hなテレビ・・・”である。視聴者の興味を誘うために“H”を画面いっぱいに表示している。誤解を与えるのでこのようなCMはやめてもらいたい。 E 20 富山
9/07 バラエティー番組。万引き告白をして僅かな謹慎をし、謝罪のないタレントの芸能界への復帰再起特番は、社会通念上許される企画ではない。番組自体も炎天下でマラソンをしているにも関わらず、汗を掻いていない。芸能界は一般社会では許されない事でも許されるのか?番組制作・プロダクションには倫理はないのか? E 32 愛知
9/08 2011年7月24に現在の地上アナログ放送は終了すると告知しているが、視聴者にとってのメリットやデメリット、またデジタルチューナーの設置が必要な事など視聴者の負担について一切説明していない。視聴者の視点に立った説明を要望する。 電話 40代 群馬
9/12 バラエティー番組。高校生の恋愛を番組にしている事にすごく嫌悪感を感じる。高校生は恋愛をする前に、勉強やスポーツなどやるべきことがある。恋愛するなとは言わないが、時間を有効に使い将来のために努力すべきだと思う。こういう番組が若者の価値観をおかしくしている。夢に向かって必死に頑張っている高校生を応援するような番組を作るべきではないか。 E 24 京都
9/12 今のテレビは、映像に加えて安易なテロップを流すなどサービス過多である。子ども達もさまざまな情報の洪水の中で、無意識のうちにテレビに影響を受けて買い物に走るなどの影響を受けている。その結果、子ども達の問題行動が増え学級崩壊などを招いている。テレビがデジタル化され情報化されると、テレビの影響を受けて問題行動に走る子ども達がますます増えるのではないかと懸念される。 電話 50代 愛媛
9/14 アメリカでは、テレビを見る前に大人向けか子ども向けかがわかるようなシステムがあり、大人向けの番組は子どもは決して見ることができないと聞いたが、日本のメディアでもそれを取り入れる事はできないものか。このままではテレビの影響で日本人はどんどん悪くなる。(同様意見1件) 電話 38 栃木
9/25 自局のアナウンサーがセクハラ事件を起こしたが報道されていない。他のセクハラ事件は報道しているのにこれはあんまりではないか?セクハラ事件の掲載週刊誌発売の日に、アメリカでの日本人セクハラ裁判については当該局も報道している。厚顔無恥にも程がある。直ちに事件を報道し猛省を促すことを希望する。また加害者がキー局のアナウンサー、被害者は系列地方局の女性アナウンサーということを考えると、力関係におけるパワーハラスメントを利用してのセクハラだと思われる。今回のセクハラ事件を機会にキー局と系列地方局との関係のあり方、力関係の良し悪しを見直すべきである。(同様意見1件) E 18 大阪
9/29 某局では数年前に同局代表取締役に就任した社長の番組出演が多すぎる。今のこの局の自社製作の殆どが、社長が交代してから始まった番組。以前は自社製作にあまり力を入れていなかった事を考えると良い事であり、また内容自体は非常に教育的で優れた番組が多く、報道にもかなりの力を入れるようになったのだが、問題はほぼ全ての番組が社長の総指揮で制作されている事。社長が司会を務める番組や本編前に解説を行っている映画番組があり、更には夕方のニュースの映像にまで登場する事がある。現在のこの局は完全に社長自身の欲求を満たす為の放送局になっている。 E 18 奈良
犯罪を助長する(10件)
受付 内容 方法 地方
9/01 バラエティー番組。未来のエビちゃん集合といううたい文句で小学生ぐらいの女の子が自らの着こなしぶりを披露する特集だが、2年生で刺青をしていたり、過度なメイクをしていたりと何かと年齢相応でないものが目立つ。ジョンベネちゃん殺害事件の犯人が未だ捕まっていないことを考えると、こういうファッションものの特集は自粛したほうがいいと思う。 E 20代 愛知
9/01 夏休みの中ごろの夕方、最近話題の人気刑事ドラマシリーズの再放送をやっていたが、「同時多発誘拐・消えた16人の子供達」という子供を狙った犯罪を助長するようなサブタイトルだったのは真に遺憾だ!!最近は子供を狙った誘拐や虐待等の事件が多い。特に、夏休みの夕方は子供が在宅する機会が多いので、今後はこの種のドラマの再放送を夏休みだけでなく冬休み、春休み、土日祝日の昼間や夕方の時間帯には再放送して欲しくない。できれば、子供向けの番組の再放送をやるべきだ! E 34 福岡
9/01 最近のテレビドラマは、残酷な殺人を扱うものが増えてきたのではないか。殺人事件をテーマにしたテレビドラマは自粛してもらいたい。現実に青少年による殺人事件などが増えてきている中で、子供達が見ても心豊かになるようなドラマを放送してもらいたい。(同様意見1件) 電話 77 東京
9/14 ドラマ番組。番組のクライマックスに、足を骨折している主役の少女を自転車の二人乗りで父親の元に送るというシーンがあったが、この行為は、道路交通法で禁止されている違法行為だ。ドラマ中の感動シーンの演出との意図は理解できるが、小・中校生に人気の番組であること等を考えても不適切。少なくとも、テロップ等で【自転車の二人乗りは法律違反です】などの配慮が必要。子どもだけでなく、日本人全体の法律遵守などのモラル低下が社会問題化されている中、放送事業者としての使命感のなさは見逃せない。 E 48 広島
9/19 情報番組。当該番組をはじめとして性犯罪の手口を詳しく解説するワイドショーが多い。子供もテレビを見ているのだからそうした内容の放送は即刻止めて欲しい。兵庫でも子供への性犯罪が増えており近所で自警団をつくってガードしているご時世だ。テレビ局も考えて欲しい。 電話 35 兵庫
9/25 特撮ドラマ。子供達を対象にした番組の再考を促す。一度死んだ人間を超能力で時間を巻き戻し、生き返らす内容だった。前回までは現実の世界には存在しないこのような超能力は放送されなかったので毎回安心して息子と見ていたが、今回突然このような能力を持たせた。番組終了後1時間近くかけて死んだ人間は決して生き返らないことを息子に説明した。以前にもアニメ番組で死んだ人間を“リセット”することにより生き返らせる内容が中学生の殺傷事件を引き起こし、父兄や教育関係者の間で問題になった経緯がある。(同様意見1件) 電話 30代 埼玉
9/28 ドラマ番組。“愛憎劇”と謳っているが、現実世界では考えられないような人間の醜い部分ばかりを放映している。また、局の意見コーナーに10代の視聴者からの投稿があるように未成年も見ているのだから、次回はもう少し謹んで放送してもらいたい。青少年に“毒殺”や“ 殺人”は過激すぎる、メディアが青少年犯罪を増加させてると言われても仕方がない。 E 22 大阪
差別や偏見を助長する(9件)
受付 内容 方法 地方
9/06 情報番組。日曜日で子供達が見ている時間帯にも関わらず、レギュラーの出演者が、ある考えを持って行動している教師達を名指しで「左巻きの先生が」と、侮辱した発言をしていた。この出演者は同時に出演している元参議院議員に対しても同様に暴言を繰り返している。番組全体の再考を要望する。 電話 40代 大阪
9/11 情報番組。山口高専女子学生殺害事件を扱った特集の際に、司会が直接の関係は実証されていないのに安易にインターネットを原因とするような発言をした。最近、何か事件が起きると「インターネットのせいにすれば良い」という風潮が目立つ。原因が明確になっていない事件に対して無理やりこじつけで断定するのは司会としての品位と品格にに欠ける。 E 30 埼玉
9/11 あるバラエティー番組で、二人組お笑い芸人の一人があるお笑い芸人の顔のことで、「お前みたいなブツブツした湿疹を持った男に誰も抱かれたくねえよ」とこぼすのを見て遺憾だった。この発言はアトピー性皮膚炎を持つ方を侮辱しているとしか思えない。 E 16 埼玉
9/15 2つの番組で、同じ司会者が卓球を卑下した発言をした。真剣に取り組んでいる人も大勢いる。本当に胸が痛い。メディアの影響は大きい。どうか、このような幼稚な発言は慎んでいただきたい。 E 19 大阪
9/22 子どもを含め男性の裸の映像が安易に放送されている。女性や女の子どもに関しては規制が厳しいが男性に関してはとても甘く子どもの性器までも放映される。以前からそのような差別的なことはあったが、まったく改善されない。テレビを見ていて、男の子もしくは男性の裸のシーンを見ると同じ男性としてとても不快になる。男女平等に扱うようにできないのか?(同様意見1件) 電話 16 東京
9/25 今後一切オタクを扱う番組を放送しないようにして頂きたい。各放送局が競って“オタク”を扱うようになった。それまで何でもなかったのに、「キモいオタクだ」と、俗に言ういじめ状態が今も続いている。単に漫画が好きなだけなのに、何故ここまで中傷されねばならないのか。(同様意見1件) E 14 京都
9/29 情報番組。コメンテーターが“恋愛格差社会”をテーマに、男性を侮辱するような発言をして腹が立った。女性の悪口はダメでも男性の悪口は良いというのは差別ではないか?そして、このような発言で被害を受けるのは男性だけではなく、女性も“偏見”という被害を受ける。彼女の発言には客観的根拠がなにひとつなかった。 E 15 静岡
要望(9件)
受付 内容 方法 地方
9/08 アニメ番組。このような子ども達のための優良番組が、なぜ続けられないのか?まだ1000話も放送できるのに、また、打ち切り反対意見が殺到する中で打ち切るとは、どうしても納得出来ない。(同様意見3件) E 36 東京
9/11 関東地方でも、関西発の番組を放送して欲しいと思う。 E 19 栃木
9/20 サッカー・Jリーグの試合は、ほとんどが衛星放送などで放送されていて、民放ではなかなか放送してくれない。是非、民放でも放送してください。 E 19 栃木
9/25 アニメ番組。少し前に打ち切りになったアニメの再放送だが、人情や昔ながらの風景が上手く映像になっている。これを機会に再度、毎週の放送にして欲しい。 E 19 三重
9/28 ドラマ番組。九州で放送されたが内容は13歳児のがん闘病記(骨肉腫で2年前逝去)で評判が良く、九州各県、山口、北海道の放送局が再放送すると聞いている。関東圏でもぜひ放送してもらいたいと思う。 電話 45 埼玉
CMへの意見(8件)
受付 内容 方法 地方
9/01 家屋のCMで、両脇に平屋の家がある間に建て「日当たりが良い」と言っている。その家屋は日当たりがいいのかもしれないが、両脇の家は確実に日当たりが悪くなる。 電話 60代 東京
9/06 「中華そば」のCMで、少女が家族の尻を触る行為は下品すぎる。痴漢等の性犯罪被害者が不快に感じるであろうし、子供がまねをして市中で他人の尻を触る行為を起こしかねない。また、子供に当該行為を行わせ撮影すること自体が児童福祉法に違反していると思われる。 E 35 香川
9/19 ガムのCMについて。子どもは「臭い」「汚い」という事に敏感で、すぐに言いたがる。いじめによる自殺も遺書にはこの2つの言葉を言われたという報道が度々ある。大人が堂々とそのような態度をとっている場面を、TVという公共の場で何度も見せられる事は「このような場合こういう態度をとってもいい。言ってもいいんだ」と子ども達は認識してしまう(CMでは言葉は使わず態度で表現している)。CM説明には「ユーモラスに表現している」とあるが、本当にユーモラスだろうか?私は不愉快になる。 E 30 東京
9/27 英会話学校のCMで、ジャングルジムに潰された男性が助けを求めるがそばを通った女性が言葉がわからないから助けずに立ち去るという内容は、いかがなものか?たとえCMであっても、ある程度の常識の中で放送して欲しい。CMは誰もが目にするもので、困っている人が居ても見て見ぬふりをしてもいいと若者に伝えているようなものだ。 電話 70 千葉
推奨意見(4件)
受付 内容 方法 地方
推奨意見(4件) ラジオ番組。インターネットの掲示板を中心に、10代のリスナーの悩みなどを取り上げみんなで解決していく番組。今回はいじめを中心にした悩みだったが、いじめ問題がリアルに伝わった。パーソナリティーも若いながらに真剣さがあると思う。是非このような番組は続けて欲しいと思う。 E 27 静岡
9/20 ドラマ番組。このドラマはぜひ青少年に見せたいドラマだ。主人公の少女たちがチアダンスに青春を燃やす姿が青少年にとって有益だ。再放送・シリーズ化を望む。 E 22 山梨
いじめや虐待を助長する(4件)
受付 内容 方法 地方
9/20 情報番組。司会がコーナーの担当者を紹介する際「名前、知らん2人です」と言ったり、アシスタントの身体的特徴を侮辱する発言を繰り返し行なったり、まるで“いじめ”のような言動で、見ていて非常に不愉快な気分になる。本人は面白おかしくしているつもりなのだろうが、同様のいじめを受けて悩み登校拒否になった子ども達がいることをどう思うのか?このような非常識な道徳観念のない方が朝の情報番組の司会をしている事が納得できない。 E 36 和歌山
9/25 バラエティー番組。高所恐怖症の芸人にバンジージャンプをさせようとしていた。芸人は本気で怯えていたようで見ていて不愉快だった。進行役はその芸人を笑いながらけなしていた。いじめを彷彿させる。 E 16 東京
言葉やマナーについて(4件)
受付 内容 方法 地方
9/04 タレントたちが番組の中で、平気で「ぶっ殺したろか」「死ね」「死ねばいいのに」などと言って相手を罵ったりしているが、こんなテレビでの物騒な言葉遣いが、若者たちがゲーム感覚で人を殺したりするいまの風潮を生む一因になっているようにも思う。(同様意見1件) 電話 40代 大阪
9/15 教育番組。番組内容からして中高校生以上を対象としている番組であるが、番組の最後にアナウンサーは「さようなら」と言うが、出演しているタレントは「バイバイ」と言って終わる。「バイバイ」というのは幼児語なので幼児番組で使うのは仕方がないが、中学生以上が対象の番組に使うのは相応しくない。なお、最近のアナウンサーや司会者は、敬語と丁寧語の使い分けが出来ていない。教育番組なので、きちんとした敬語を使うべきである。 電話 50代 愛知
9/25 まともな日本語を話せない者が、MCとして起用されているのは不愉快。例えば「全然美味しい」や「全然GOOD」等の、否定なのか肯定なのか判別できない発言。コンビニやスーパーの店員の「千円からお預かりします」の“から”のように、不快感を客に与えることに、少なからず影響しているのではないか。あまりに無知な言葉を不愉快に思う人は大勢いる。 E 35 新潟
食べ物の扱いについて(4件)
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9/01 バラエティー番組。「全国のケーキ100個を食べ尽くす」という内容なのだが、世界には明日食べるものが無いという人が沢山いるのに、こういった食べ物を粗末にしたものをやるのはどうかと思う。 E 19 兵庫
9/21 バラエティー番組。大量の天草を使い巨大ところてんを作るという企画が放送されていたが、その殆どが食べ物として食せない物で大量のゴミとしていた。この番組は、司会が後輩芸人に暴力を振るったり食べ物を粗末にする事が多く青少年にも影響大だ。(同様意見1件) E 43 東京
暴力・殺傷シーンへの批判(3件)
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9/08 情報番組や報道番組等で、殺人事件や残虐な事件が起こると再現VTRを制作して放送するが、それらを止めて欲しい。殺人の様子を事細かに再現しすぎで、子ども達だけでなく大人でさえイメージとして残ってしまい良い影響は与えていないと思う。 電話 46 愛媛
9/11 アニメ番組。アニメとはいえ殺人や暴力を擁護する作品である。いくら時間を配慮して放送しても、ビデオで録画すれば小学生でも見られる。こんな番組は放送すべきではない。 E 28 兵庫
9/13 昼夜を問わず連日殺人ドラマが放送されている。以前のドラマに比べて最近は殺人に使われる凶器や鮮血が飛び散るシーンなど、殺人現場の描写が余りにもリアル過ぎる。感情を自分で抑制する事が出来ない年齢の青少年が、親を殺害した事件を報道している放送局が、何故このような残酷な殺人ドラマを放送するのか理解できない。放送業界には倫理観が欠如している。 電話 51 兵庫
その他(25件)
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9/11 ドラマ(再放送)。この番組は少女の刺殺場面の表現内容に問題があると判断し、手直ししたと報道で知った。1~2章の放送を見る限り、私は問題を感じなかった。本当に妥当な判断だったのか疑問を感じる。 E 19 東京
9/20 子ども向けニュース番組。娘がこの番組を楽しみに見ていた。しかし、プロ野球中継で中止になる事がしばしばあった。高校野球中継で中止になるのは仕方がないと思うが、プロ野球は民放で放送すればいいのだから、わざわざ子ども達の番組をつぶさないで欲しい。 電話 50 千葉
9/21 今のテレビは凶悪犯罪の手法ばかりを放送していて、容疑者がその後どんな人生を送らねばいけないのかという事は一切放送しない。罪を犯すことがどれだけいけないことか、人の道に反することかどんな事かをテレビが教えるべき。くだらないお笑い番組やスポーツ放送より、人間教育、道理や倫理を小学生にも分かりやすいような形で日に1時間でもいいから放送して欲しい。知り合いの外国人は、来日して日本のテレビを見て「日本のテレビはおかしい」と嘆いていた。 電話 70 京都
9/29 情報番組。出演したゲストの医者がADHD(注意欠陥多動性障害)について、食事の仕方によって発祥し犯罪者になる恐れがあると発言していた。ADHDは遺伝的な病気で食生活とは関係なく犯罪を犯すような病気でもない。医者の発言はADHDへの偏見を助長し、この病気にかかっている子供や家族の人権をも侵害している。(同様意見3件) 電話 40代 大阪