第25号

「2016年の選挙をめぐるテレビ放送についての意見」

2017年2月7日 放送局:民放連・NHK

2016年の参議院議員選挙と東京都知事選挙について、視聴者からさまざまな意見が寄せられたことなどから、委員会は、具体的な放送を踏まえながら選挙報道の公平・公正についての考え方を示すのは意味があるとして、選挙報道全般のあり方について審議してきた。
委員会は、「政治的に公平であること」などを定めている放送法第4条第1項各号の番組編集準則は「倫理規範」だとした上で、放送局には「選挙に関する報道と評論の自由」があり、テレビ放送の選挙に関する報道と評論に求められているのは「量的公平」ではなく、政策の内容や問題点など有権者の選択に必要な情報を伝えるために、取材で知り得た事実を偏りなく報道し、明確な論拠に基づく評論をするという「質的公平」だと指摘した。
この観点からすると、真の争点に焦点を合わせて、各政党・立候補者の主張の違いとその評価を浮き彫りにする挑戦的な番組が目立たないことは残念と言わざるをえないとして、「放送局の創意工夫によって、量においても質においても豊かな選挙に関する報道と評論がなされる」ことを期待した。

2017年2月7日 第25号委員会決定

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目 次

2017年2月7日 決定の通知と公表の記者会見

通知は、2月7日午後2時45分から、千代田放送会館7階のBPO第1会議室で行われた。また、午後3時30分から記者会見を開き、決定内容を公表した。記者会見には26社60人が出席した。
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第24号

TBSテレビ『珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー』「双子見極めダービー」に関する意見

2016年12月6日 放送局:TBSテレビ

TBSテレビの『珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー』(2016年6月19日放送)の珍種目の一つ「双子見極めダービー」で、実際は最後まで解答した出演者を途中でレースから脱落したことにし、映像を加工してその姿を消して放送した事案。
委員会は、背景となる番組の制作体制や制作環境、そして、スタッフの意識の問題点などを指摘した上で、「出演者に無断でレースから脱落したことにしてその姿を消すという、出演者に対する敬意や配慮を著しく欠いた編集を行ったことを放送倫理違反」と判断した。
また、局制作の番組といいながらも、制作過程のほとんどが制作会社によって担われているという実態は、番組に対する責任の所在をあいまいにする危うさをはらむこともあわせて指摘した。

2016年12月6日 第24号委員会決定

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2016年12月6日 決定の通知と公表の記者会見

通知は、12月6日午後1時30分から、千代田放送会館7階のBPO第一会議室で行われた。また、午後2時30分から記者会見を開き、決定内容を公表した。記者会見には20社37人が出席した。
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2017年3月10日【委員会決定を受けてのTBSテレビの対応】

標記事案の委員会決定(2016年12月6日)を受けて、当該のTBSテレビは、対応と取り組み状況をまとめた報告書を当委員会に提出した。
3月10日に開催された委員会において、報告書の内容が検討され、了承された。

TBSテレビの対応

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目 次

  • 1 委員会決定に伴う放送対応
  • 2 委員会決定の社内周知
  • 3 意見について勉強会の開催
  • 4 総括