2015年3月に視聴者から寄せられた意見

2015年3月に視聴者から寄せられた意見

東日本大震災から4年経過したが、この日だけを特別視するような報道姿勢に批判の声。オウム真理教の地下鉄サリン事件から20年、教祖の昔の説法を流すのは危険だといった意見や、出演した教祖の娘に謝罪を求めるような放送に対し、多くの批判意見など。

2015年3月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,511件で、先月と比較して290件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール70%、電話28%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性72%、女性26%、不明2%で、世代別では40歳代27%、30歳代24%、20歳代17%、50歳代17%、60歳以上10%、10歳代5%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。3月の通知数は677件【40局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、21件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

東日本大震災から4年が経過したが、この日だけを特別視するようなマスコミの報道姿勢に対し、批判が寄せられた。
オウム真理教の地下鉄サリン事件から20年がたち、報道番組や情報番組がさまざまな角度からオウム事件を取り上げたが、教祖の昔の説法を流したりすることは危険だといった意見や、出演した教祖の娘に謝罪を求めるような放送に対し、多くの批判意見が寄せられた。
チュニジアの博物館襲撃テロで日本人が死亡したが、被害者の卒業文集を放送することは如何なものかといった批判があった。
政務活動費問題で辞任した元県議への突撃取材に対して、まさにマスコミの横暴だという声が多数寄せられた。
ラジオに関する意見は63件、CMについては51件あった。

青少年に関する意見

3月中に青少年委員会に寄せられた意見は116件で、前月から35件減少した。
今月は、「言葉」に関する意見が20件と最も多く、次に「性的表現」と「暴力・殺人・残虐シーン」が15件、「表現・演出」と「いじめ・虐待」が11件と続いた。
「言葉」については、バラエティー番組でゲストが自分の妻に暴言を吐いたことについて、多くの意見が寄せられた。また、別のバラエティー番組の女性出演者の呼び方について、中高年の女性を侮辱しているようで不愉快だとの意見が複数あったほか、川崎市で中学生が殺害された事件に関連して、「殺す」などの言葉を安易に使用しないように求める声もあった。
「性的表現」については、複数の番組に対し、春休み期間中であることを踏まえ、番組内での表現に留意すべきとの意見が寄せられた。
「暴力・殺人・残虐シーン」については、ドラマにおける暴力表現が青少年に与える影響を懸念する声が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 3月11日の東日本大震災の日には、バラエティーやスポーツ観戦ではなく、震災のことや被害に遭われた方、今も懸命に復興に取り組まれている方などを考える番組をもっと放送してほしかった。震災の風化と言われているが、11日をみんなでいろいろ考える日にすることが大切だと思う。また逆なことを言うようだが、この日だけをお祭りのように報道するマスコミには、違和感を覚える。普段から震災に関する報道を地道に続けるべきだ。

  • 私は東日本大震災後、福島県から栃木県に移ってきた。震災から丸4年の今日の放送は、「"ここが福島だ"と実感できる場所がこちらです」との紹介で始まった。故郷の数々の名所などを期待していると、醜い除染廃棄物置場が映っていた。あまりの光景に心が張り裂けそうになった。いつか帰る日を夢見ている者には、「今の福島を象徴するのは、廃棄物の山」と言われることは耐えられない。現実は現実として受け入れるが、故郷を懐かしむ人の夢を打ち砕くようなことを言わないでほしい。

  • 東日本大震災から4年経ってもなかなか復興が進まない。原因はいろいろあるが、震災関連の報道にも一因があると思う。今までの報道番組では、明るく前向きな被災者や不平・不満を言わない被災者が主に取り上げられてきた。本当はそうした人たちばかりではない。失業や病気で困窮する人たちも多数いるのに、実態が報道されていない。今後、復興のスピードを上げるためにも、放送局には、たとえば「被ばく問題」「広域がれき処理」「「除染」「高い防波堤の建設」など、骨太の番組をどんどん放送してほしい。

  • 震災から丸4年となる今日、各局とも震災一色になっている。戦後の日本にとって未曾有の災害であったことは確かだが、どこの局も似たり寄ったりの放送をしている。同じような内容を放送するなら、1局くらい他の話題を提供しても良いのではないか。それに比べて太平洋戦争で日本が体験した苦しみ、特に3月の大空襲や広島・長崎の原爆については伝え方が足りない。このままでは若い人たちをはじめ、日本人の心から戦禍の記憶が消えてしまうのではないか。

  • 震災特集で、チェルノブイリと福島の原発事故を比較し、チェルノブイリと同様に放射線による甲状腺がんや新生児の障害が起こるのではないのかと思わせる放送をしていた。しかも不安をあおるような音楽まで入れていた。チェルノブイリと福島では、事故の性質がまったく違うことを説明していない。国連の専門機関が、日本では放射線に起因する障害が起こる可能性はほぼないと報告しているとも聞いている。「可能性はゼロではない」といったらどんな不安もあおることができる。風評被害は深刻だ。復興を支援すると言いながら、如何なものか。

  • 原発事故の汚染土が中間貯蔵施設に搬入できるというニュースが報じられた。その際、大臣が「福島の"除染"や復興の第一歩となる」と言ったのに、「福島の"汚染"」と間違ったテロップが表示された。局に電話をしたが訂正を入れるかどうか今決められないと言われた。訂正は直ぐにするべきである。

  • 「東北応援スペシャル」と称し、東北地方にある珍しい光景を取り上げていた。私の住む福島県では、よく東北を取り上げた番組が放送されるが、その大半は震災関連のニュースやドキュメンタリーといった硬派な番組だ。いくら震災が大切なこと、忘れてはいけないこととはいえ、東北を取り上げた番組となると、硬く暗い感じの番組ばかり放送されるので、見ていて疲れを感じていた。特にこの日は節目の日だったので、どの局も長時間にわたり震災関連の番組を放送していた。そんな中、この番組ではバラエティーの雰囲気で東北を取り上げ、暗い気持ちになることなく、東北の良さや面白さに改めて気づいた。本当に良かった。この番組のように、違った視点から物事を見る番組がもっと増えることを願っている。

  • オウム真理教の「地下鉄サリン事件」から丸20年経つということで、最近オウム関連の報道がとても多い。もちろん事件を風化させてはいけないが、だからといって教祖の説法のテープをそのまま流したり、過去の記者会見の映像を流すなど、オウムの宣伝のようなことをするのは非常に危険だ。一連の事件をよく知らない若い世代に興味を植え付けることになるのではないかと、心配している。

  • オウムの後継団体で配られているCDに教祖の肉声が含まれていると報じていた。しかし、肉声を放送するのは極めて不適切だ。教祖の声により元信者がオウムの思想に回帰したり、信者が更に洗脳されたりする可能性がある。それをテレビで放送するのは極めて危険だ。「肉声で修行するように促している」とナレーションで伝えるだけで十分なはずだ。テロを起こした宗教団体に関する報道手法についてのガイドラインを提示すべきではないのか。

  • 教祖の三女へのインタビューだが、インタビュアーの態度は主観的で、彼女を理解せずに言い返すという印象だった。まったく誠意が感じられず、とても不愉快だった。司会者、コメンテーターも「彼女も謝罪すべきだ」「謝罪する気持ちを感じない」と発言していた。彼女が犯罪者のような内容だった。もちろん、オウム真理教がしたことは許されないことで、裁判でも相応の結果が出ている。しかし、その娘に責任があるのだろうか。被害者は、犯人とその家族までも憎いのかもしれないが、報道者が一方的な立場にのみ偏り、報道してもよいのか。

  • チュニジアのテロで被害に遭った女性の顔写真や小学校の卒業文集を放送していたが、違和感を覚えた。犯罪者ならまだしも、全く罪もなく不運に命を落とした方のプライバシーを出すことは全く必要性を感じない。中学校の頃に卒業文集で書いた夢など今見たら赤面ものだし、その人の人間性を表すものとして取り上げるのは意味がない。

  • チュニジア襲撃事件で、ISILから声明発表があった件で「イスラム国」という語句を出していた。「イスラム国」との呼び名は誤解を与えかねないので「ISIL」という表現にしようという世界的な流れの中、未だに平然と使用する神経がわからない。手間を惜しまず、適切な措置をとるべきだ。

  • チュニジア襲撃テロ事件の被害者に対し、重傷を負っているにもかかわらず取材をし、なおかつ本人の承諾を得ないまま報道したといわれているが、もしそれが本当ならば言語道断であり、報道の暴走である。被害者の感情を意識し、配慮ある放送倫理を学んでほしい。

  • 「川崎市中1殺害事件」をはじめ、最近LINEに関連した青少年の事件が多発している。日本ではほぼ7割というダントツの普及率だが、他国ではそれほど普及していない。他国では、むしろその危険性を重視して"国として"普及させていないらしい。これは、発祥の国と言われている韓国でさえ、普及率が20%に満たないことからもわかる。このことを、どれほどの日本人が知っているのか。LINEの危険性も報道するべきではないのか。

  • 川崎市中1殺害事件に関し、最後に「殺される」という連絡をLINEを通じて友人の1人が受け取ったと話していた。自分が13歳の頃に同じ立場だったら、そうしたことを連絡されても戸惑っただろう。中学生の子どもにはメッセージを受け取っても、実際に救うための具体的な行動が出来なくて当たり前であることにも触れてほしかった。

  • ニュース番組はただ出来事を伝えるだけでなく、番組やキャスターなどの思いをきちんと示してほしい。批評性のないものは報道として不十分だ。その点、この番組は素晴らしい。番組としての批評・意見を示してくれることで、視聴者にも自分はどう思うか考えさせてくれる。その日の出来事に流されるだけでは、考えが深まらない。批判的な意見もどんどん放送して、考えるきっかけを与えてほしい。

  • 災害公営住宅での孤独死を取り上げた。本来、匿名で報道されるべきだが、個人情報や生前の部屋まで映像で流れた。いくら遺族が承諾したとしても、やり過ぎではないだろうか。本人のプライバシーを侵す行為である。孤独死のような報道は匿名性を重んじていただきたい。

  • 韓国で米国大使の頬が切りつけられた事件について報道していた。その際に大使の切れた頬が何の修正もなく、そのまま放送されていた。傷口はもちろん、血が出たままだった。画像を見せたい気持ちもわかるが、不快感を覚える視聴者もいる。

  • 大阪では統一地方選挙と大阪都構想住民投票という大きな政治的イベントが今後行われる。維新の党対他政党という構図のもと、あらゆる場面で政治的な議論が活発になると思われるが、反維新の政治活動などをしている学者コメンテーターが、「中立」を宣誓しながら、反維新的発言をしている。反対派・賛成派がともに、将来の大阪のあり方について議論することを視聴者としては期待しているが、片方の意見のみを公共の電波を使って垂れ流すのは如何なものか。

  • 集団的自衛権のシビリアンコントロールに関して、男性コメンテーターが「国民に理解が得られない」「国民に説明していない」など、常に「国民」を頭につけて、あたかも「国民の総意」であるが如く発言していた。少なくとも自分や周囲の半数は理解しているし、賛同している。自分の意見・考え方だけをもって「国民の総意」としていないか。

  • 政権の圧力を陰に陽に感じる番組が増えている。番組を仔細に見ると、言質を取られないように、微妙な言い回しに終始している。これは非常によくない。局や番組によっては政権の意向を忖度しているようなものもある。まれに政権に立ち向かっているような番組もあるが、コメンテーターを更迭するという噂も耳にする。いずれにせよ、権力に与せず、報道の基本を堅持してほしい。

  • イスラム国の人質事件にも関連して、「紛争地に行く人間もどうなのか」などといった報道がされているが、それなら一体誰が戦争の現状を人々に伝えるのか。「行く側にも責任がある」などという意見は、70年前の日本でどのようなことが起こっていたかを全く知らないから他人事のように言えるのだろう。紛争地に行くことを肯定する訳ではないが、今回殺害されたジャーナリストが、危険を冒してまで戦争の現状を報道しているからこそ、戦争や無差別テロがどれほど残虐で悲惨なのかを知ることができる。70年前の戦争を繰り返さない為にも、どんな形であれ、こういう戦争について報道していくべきだ。

  • 「少年法の適用年齢引き下げ」について、反対派の論客ばかりを集めていたが、一方向への誘導を目論んでいるとしか思えない構成だった。なにも予備知識がなく、テレビを信じ切っている人が見たら、簡単に思想を誘導できる。放送法を念頭に置いていると思えないものが多くあるので留意してほしい。

  • 北陸新幹線が長野駅と金沢駅の間で延伸開業する。多くの番組ではそのことに関する話題で盛り上がっている。列車が東京発のためかどうかは知らないが、内容を見ていると、あたかも今まで首都圏と北陸の間の移動手段が全く存在しなかったかのような報道内容だ。また連日のように新幹線と言っていることにしつこさを感じ、素直に開業を祝う気が無くなってくる。新幹線関連の話題に限らず、最近のテレビ番組は東京キー局の番組を中心に内容がマンネリ化したものが増えている。独自性のある番組を作ってほしい。

  • 北陸新幹線の開業で、首都圏から北陸へのアクセスが便利になったとの首都圏寄りの報道が気になった。北陸から首都圏へのアクセスも便利になったが、逆に富山県から関西・中京方面へのアクセスは不便になった。また、並行在来線として第三セクターへ移行された路線の報道が全くされていなかった。地域住民の足は新幹線というより、通勤や通学、通院や買い物などに使う在来線のはずだ。在来線の本数の減便や運賃の値上げなど、生活に直結した現状も伝えるべきだ。

  • 大阪の警官が起こした殺人事件について、その上司である署長の謝罪録音テープがテレビで流された。しかし犯罪者の勤務先の上司はどのような法的責任があるのか。道義的責任から謝りに行ったのに、録音され、放送され、世間のさらし者にされた。怒りをむけるべきは犯人である。テレビが自分勝手な正義の仮面をかぶり鉄槌をくだすことはメディアリンチだ。

  • 政務活動費の問題で辞めた元県議を執拗に追いかけ、無理矢理インタビューしようとしていた。映像を見る限り、あからさまな弱い者いじめで、吐き気がした。テレビ局のモラル欠如などですむ問題ではなく、マスコミによるリンチと言われても仕方がない。いじめの問題などを取り上げることの多いニュース番組でのこのような事態が残念でならない。

  • 民放の夕方のニュース番組に意見したい。長い時間を費やしているのに、グルメや芸能ニュースに力を入れている。それよりも国会での質疑や提言などを、詳細に放送してほしい。新聞を取らず、インターネットも使わない世代はテレビの情報がすべてだ。グルメもいいが、もっと大事な情報があるはずだ。

  • コメンテーターの1人が降板することが明らかになった。降板に際して、圧力に屈したテレビ局を批判するような発言をしていたが、私は彼を評価したい。新聞社の論説委員ばかりのコメンテーターの中で、彼が一番わかりやすく、本当のことを言ってくれているような気がした。彼を降板させるのは、報道の自由が侵害されたのも同然だ。

  • コメンテーターが番組降板に当たり、「圧力」や「それに屈したテレビ局が原因」など、私憤としか思えないことをとうとうと述べていた。こんな個人的な意見を放送するのは問題ではないのだろうか。確たる証拠も示さず公共の場で述べることは、名誉毀損に当たるのではないか。

【番組全般・その他】

  • 実際に発生した難解な殺人事件を題材にして、警察が如何にして容疑者を特定したのかをクイズにしていた。事件は海外で起きたもので、夫が若い不倫相手の女性に夢中になり、一家を惨殺するに至ったという凄惨な事件だった。幼い子ども達までもが無残に殺害された事件にもかかわらず、クイズ形式で出演者たちに出題して、正解すればプレゼントという演出に、倫理上とても違和感を覚えた。ちなみに出演者たちは正解することができ、上機嫌で笑っていた。番組制作者は、殺害された被害者や殺人に関することをクイズの題材にして放送することを、どう思っているのだろうか。

  • 関東近辺の情報ばかり全国に垂れ流している。関東以外の視聴者を完全に無視していることが許せない。嫌なら見なければいいと言っている次元ではない。昼休みや家事の合間など、全国の人が見る貴重な時間帯に、なぜ関東紹介だけをするのか。わざわざ全国ネットにする必要がどこにあるのか。どうせ視聴率も関東の数字なのだから関東ローカルにするべきなのではないか。

  • 犬の虐待動画の投稿が相次いでいるというニュースが流れた。原稿を読み上げるだけならまだしも、動画そのものを放送したことに強い憤りを覚える。そもそも個人が撮影した動画を本人の同意なしに放送することは、許される行為なのだろうか。また視聴者の中には、人間よりも動物が虐げられている映像の方が不愉快に感じる人もいる。映像を流す前にキャスターが一言断るか、テロップ等で注意を促すべきであった。

  • このほど渋谷区が同性婚のパートナーシップ証明を認めると発表したことを受け、討論していた。しかしゲストのレズビアンカップルは当然としても、レギュラー陣らがそろって同性婚を認める発言をしていた。わずかに国会議員だけが家族制度や伝統を重視する慎重な意見を言っていた。彼が一言発すると皆が一斉に反発し、多勢に無勢の構図だった。同性愛者の存在を認めるのは時代の流れかも知れないが、「婚姻」となると別次元の話だ。「討論番組」を謳うなら、反対派や慎重派などの出演者も揃えるべきだ。

  • 「番組をインターネットにアップロードするのは違法です」というテロップが頻繁に表示されるようになったが、目障りだ。映像よりテロップの方に目が行ってしまうことも多く、気が散って集中できない。いわゆるユーチューバーが必ずしもそういうことをやっている訳ではないし、テロップを表示したところで番組を動画サイトに投稿する人間がいなくなる訳ではない。

  • ここ数年のバラエティー番組の制作が横一列で呆れている。回答の直前にCMを入れたり、同じ場面を何回も繰り返す。このやり方はもうウンザリする。各局の個性溢れる番組制作に期待する。

  • 電車内で不快と思われる行為に、ベビーカーの使用が挙げられていた。不快に思うのは女性が多いという内容だった。その中で、ゲストが「女性のこの意見は子どもを産んでいない人が多いのではないか」という発言をした。何の根拠もなく、このような発言をすることは許せない。このような不適切で差別的な思い込みの発言を放送するテレビ局にも怒りを感じる。不妊で苦しんでいる女性や子どもに恵まれない方々を傷つける言葉の暴力だ。

  • 新聞の番組欄やHPに、例えば「今夜もスゲェの撮れてます」などという惹起文句が踊っている。ガラの悪い不良が使いそうな言葉で、なんとも品がない。深夜番組であればまだしも、ゴールデンタイムの番組として相応しくない。目立ちさえすれば良いという安易な発想はやめるべきだ。

  • 中国の挟まれ事故をパロディーにして、フェンスやロッカーに挟まれた人を救助隊が油を掛けて救出するコントをしていたが、JRの脱線事故を思いだし、大変不快に感じた。私はJRグループで働いており一部始終を知っている。損傷の激しかった車内で鉄製の手すりに挟まれ苦しみながら息絶えた方がいたことを思いだし、悲しかった。

  • 芸能コーナーで「ゆるキャラーの経済効果」についてテロップが出ていた。女性アナも「凄いですね」と言っていたが、どうなのだろうか。経済効果というのは「これぐらいの人がこれだけ買うだろうから、これぐらいの金額になる」といった憶測の金額だ。ある教授が「経済効果ほどデタラメな数字はない」と発言していたが、大げさな数字を言うだけのものになっている「経済効果」という言葉は禁止するべきではないだろうか。

  • 男性のお笑い芸人が、グラビアアイドルにした行為はセクハラではないか。テーブルに乗って足を組み、胸を突き出すポーズを取った彼女に対し、露出した太ももを叩き、さらに胸に手をやり、そのまま揉んだ。このようなことは深夜のバラエティー番組であるからといって容認することは、社会的影響を考えても害悪であり、立場の弱い人間に対しての人権侵害だと思う。

  • 3人の女性ゲストを呼んでいた。女性のうちの1人が大きい胸の人の感触を確かめるということをやっていたが、視聴率稼ぎにしか思えず下品だ。また女性タレントが、乳首の色や状態を暴露した。こんな下劣な番組は今すぐやめるべきだ。

  • 都内の神社での撮影だった。敷地内で若い女性をパンツ1枚にして、芸をやらせていた。乳首の部分は星印で隠していたが、如何なものか。神社や寺院ではマズイのではないのか。

  • 「世界最小」「ギネス認定」などと称して、身体の小さな方、大きな方を見世物にしていた。それぞれさまざまな身体の障害があって、自身の意思に反してこのような体格になっているのに、「超人」とはどういうことなのか。しかも海外からわざわざ呼び、日本で大勢の前で見世物にして、出演者は笑ってばかりいる。障害のある方々と接している私からすると、障害を笑いものにして放送することが信じられない。

  • 男性タレントと半同棲しているらしき男性についての特集だった。「国民的アイドルの同性愛疑惑」という演出の思惑がよく伝わってきた。「ゲイ疑惑」「禁断の関係」と、まるで同性愛が悪いものであるかのように取り上げ、実際はただの友達に過ぎない男性との交友関係を過剰な表現で盛り立てていた。「ゲイ疑惑」といった同性愛を斜めに見たテーマありきの番組だった。ゲイの親友がいる私にとっては涙が出るくらい辛かった。

  • 日本の評価されている部分の根底は各人の努力だけでなく、世界各国で産み出された技術や産物があってこそ成り立っている部分もあるといった「ものづくり」において大切な部分が繊細に描かれていて、大変良い番組と感じた。昨今は一方からの意見を鵜呑みにしたひどい企画や、タレントだらけでバカ騒ぎする情報番組にうんざりしているので、尚更だった。普段テレビをあまり見ないビジネスマンでも、ゆっくり腰を据えて見られる構成もよかった。

  • 海外での大食い対戦の様子を放送していたが、その国には食べることに窮する貧しい人々が大勢いるのに、嫌がらせのように感じた。食べ物に対する冒涜でもある。私の弟は難病指定の潰瘍性大腸炎を患い、手術後の経過も思わしくなく、満足に食事がとれない。全国にはいろいろな事情で十分に食事ができない人たちがいることに配慮せずに、このような番組を続けることは放送倫理に反するのではないのか。

  • 今日の日本のテレビの大きな問題の一つは、メディアの「総エンタメ化」「総バラエティー化」だと思う。どんな問題でも、面白おかしく取り上げ、エンタメ化することでしか視聴率や話題性が取れないと思い込んでいる。そういった「エンタメ依存」が今日のメディアの質的低下を誘発している。また政治家の言葉尻を捉え、面白おかしくあるいはスキャンダラスに紹介したりする。もっと放送に真摯に向かい合ってほしい。

【ラジオ】

  • 週刊誌の記事を紹介するコーナーで、川崎市中1殺害事件に関連して少年犯罪の実名報道について取り上げていた。この件では週刊誌が容疑者の少年の氏名と顔写真を公表しているが、当日の番組では番組パーソナリティーが記事を取り上げ、容疑者少年の氏名を読み上げて記事を紹介していた。少年法に関わる実名報道の是非は議論の別れるところであるが、現状は少なくとも放送においては公表しない取り扱いをしているものだと思っていたので、衝撃を受けた。また、他社の記事を紹介する形でこのような実名報道を安易に放送に乗せてしまうことにも違和感を覚えた。

  • パーソナリティーの対応だが、相手の素性によって差がありすぎる。番組内での暴言もひどい。例えば有識者や年配のゲストには媚びるように下手に出るが、若いゲストに向かっては「おまえ」「バカ」「帰れ」などと暴言を浴びせることが多い。聴取者として不快な気分になる。相手によって態度をこうも変えることは人間としていかがなものか。

【CM】

  • フリーターや就職浪人の自立支援を謳う企業のアニメ風CMが不快だ。企業と面接を受けるフリーターをそれぞれボクサーに見立て、"企業役"の巨漢ボクサーが「お前を雇う会社がどこにある」などと詰りながら、フリーター役の小柄ボクサーを叩きのめす。しかし、この企業で更生したフリーターが逆転勝ちをおさめ、決め台詞を吐くといった内容だが、フリーターはダメ人間と決めつけるのは、如何なものか。

青少年に関する意見

【言葉」に関する意見】

  • バラエティー番組でゲストが自分の妻に対して、「殺していい?」などの暴言を吐く場面が繰り返し放送された。当該タレントが日常生活でそのような発言をしているのだとしても、公共の電波を使って放送するレベルを超えている。この放送を人格形成中の子どもが見たらどう思うだろうか。なかには大人がこういう言葉を使うのだから、自分も使っていいと誤解する子どももいるかもしれない。

  • バラエティー番組で、ゲストが自分の子どもと電話している場面を放送していたが、「殺すぞ」といった言葉を多用していた。中学生が殺される事件があったばかりにもかかわらず、このような言葉を無神経に使っており腹が立った。テレビの影響で子どもたちがこのような言葉を安易に使用することも考えられるので、より一層の配慮が必要ではないか。

【「性的表現」に関する意見】

  • お笑いタレントが面白い体験談を話す番組で、あるタレントが、子どものときに姉の寝室に忍び込んで胸を触ったり、入浴シーンをビデオ撮影しようとしたことを話していた。これは性的いたずらであり、家庭内性暴力とも言えるのではないか。犯罪行為を面白い話として話すのは、青少年への悪影響が強いと思われる。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 人気アイドルグループが出演するドラマの暴力シーンが過激すぎる。川崎市で中学生が殺害され、世間がその悲惨な出来事に心を痛めている中、このような暴力シーンを放送すべきではない。

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • バラエティー番組で、若手お笑いタレントに激辛食品を食べさせたり、唐辛子風呂に入れさせたりしていた。この番組に限らず、多くのバラエティー番組で若手や売れないタレントに過激な行為を強要して、その姿を司会者などが笑うという手法が使われているが、パワーハラスメントではないかと感じる。いじめに苦しんでいる子どもたちが見たら、どう思うだろうか。

【「表現・演出」に関する意見】

  • ハンター役から一定時間逃げ切ると賞金がもらえる企画に女児タレントが出演していた。悲鳴をあげながら逃げ回ったり、何度も怖いと言っており、幼い子どもをこのような企画に参加させるべきではないと感じた。

2015年2月に視聴者から寄せられた意見

2015年2月に視聴者から寄せられた意見

イスラム過激派組織「イスラム国」の報道で、残虐な映像を流しすぎるといった意見や、「イスラム国」という呼称はイスラムについて誤解を与えるものだなどといった意見が多数寄せられた。中1殺害事件で、被害者の少年の暴行をうけた顔写真を放送したことに対する批判意見など。

2015年2月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,801件で、先月と比較して106件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール69%、電話27%、FAX2%、手紙ほか2%。
男女別は男性69%、女性28%、不明3%で、世代別では30歳代26%、40歳代26%、20歳代16%、50歳代16%、60歳以上13%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。2月の通知数は794件【48局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、22件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

イスラム過激派組織「イスラム国」によって日本人人質が殺害されたが、残虐な映像を流しすぎるといった意見や、「イスラム国」という呼称はイスラムについて誤解を与えるものだなどといった、様々な意見が多数寄せられた。
中1殺害事件があったが、テレビゲームの影響だとするコメンテーターの意見や、被害者の少年の暴行をうけた顔写真を放送したことに対し、批判が寄せられた。
男性タレントが元相方の淫行騒動について、安易なコメントをしたことに対し、非難の声が寄せられた。
ラジオに関する意見は35件、CMについては54件あった。

青少年に関する意見

2月中に青少年委員会に寄せられた意見は151件で、前月から1件減少した。
今月は、「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見が26件と最も多く、次に「編成」が25件、「報道・情報」と「言葉」がそれぞれ19件、「表現・演出」が16件と続いた。
「暴力・殺人・残虐シーン」については、アニメ番組での殺人シーンや、アイドルグループが出演する深夜帯のドラマでの暴力シーンについての意見が複数寄せられている。
「編成」については、いわゆる「イスラム国」が後藤健二さんを殺害したことを受け、子ども向け番組を報道特別番組に差し替えたことについて、子どもが視聴している可能性を考慮した配慮を求める意見が多く寄せられた。
「報道・情報」については、いわゆる「イスラム国」関連の取り扱いについて、子どもへの悪影響を懸念する意見があったほか、和歌山県の小学生殺害事件に関する報道における、被害者の同級生へのインタビューのあり方についても意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 頻繁に「イスラム国」の映像が流れていた。宣伝映像まで流しており、これはテロリストの戦略に加担しているのに等しい行為である。ジャーナリストが殺されているにもかかわらず、こういった報道をすることは決して許されない。それこそ日本国民を危険に晒す行為である。

  • 「イスラム国」に拘束されていたジャーナリストが殺害されたニュースの報道の仕方に不快感を覚える。安倍総理や日本政府はなぜ助けられなかったのかと批判しているようだが、そもそも、このような状況を作ったのは誰なのか。危険だと分かっていながら現地に飛び込んだ本人たちではないか。その点には全く触れず、救出を成し遂げられなかった政府の責任のように報道することはおかしい。

  • 「イスラム国」での日本人誘拐事件が発生して以来、毎日このニュースでもちきりだ。日本人を殺害したことについて「言語道断の暴挙だ、許すことはできない。責任をとらせるために諸外国と協調する」ということをしきりに報道している。だが、元はといえば総理がイスラエルなどで「イスラム国と戦っている周辺諸国に2億ドル相当の援助を約束しました」と言ったことに端を発している。いたずらに対決姿勢を固持していては敵対するだけだ。政府の「許すことはできない、責任をとらせる」だけのでは、かえって日本がこれまで以上のテロの標的になる恐れがあるのではないか。

  • 「イスラム国」に捕まったジャーナリストが殺害される直前の画像が映し出された。オレンジの服を着せられてひざまずき、傍に黒服の「イスラム国」の人が立っている。そして、その画面の下の方に天気予報のテロップが映り始め、天気予報が始まった。あまりのことに目を疑った。この画像を、天気予報に使用する倫理感覚に驚いた。被害を受けた家族はどんな気持ちになるだろうか。国民も沈痛な気持ちでいる。ミスでは済まされない。感覚が麻痺しているのでないのか。

  • 「イスラム国」という表記を使うことを止めていただきたい。NHKは止めたのに民放は未だに使っている。この集団は「国家」ではなく、「国際的なテロ集団」であることは周知の事実だ。「イスラム国」と連呼し、「あたかもイスラム教を代表する国」と刷り込んでいるようだ。このままだと「イスラム国」が国家のように既成事実化していく。

  • 「日本メディアは『イスラム国』ではなく『ISIL』と表現してほしい」という要望が出ている。それでも、日本の各局は相変わらず、「イスラム国」と呼んでいる。番組のイスラム国特集では、「イスラム国ではイスラム教徒が誤解される」と説明しながらも、「イスラム国」と呼び続けた。政府も国連もISILと呼んでいるし、要請があるにもかかわらず、「イスラム国」と呼び続けることは、イスラム教徒全体への人権侵害や国際問題に発展する危険性があるのではないか。

  • 私は国際結婚をしてイスラム教徒になった。今回の事件により、"イスラム国=イスラム教徒全体を指す"という認識が日本の中でも強まり、ここ2週間、怖くてヒジャブをつけて外を歩けない。以前から日本のメディアに感じていたことだが、他の宗教では何かあると「暴動扱い」なのに、なぜイスラムだけ「イスラム過激派」と宗教名を付けるのか。それがこの国で普通に暮らすイスラム教徒にどのような影響をもたらすか考えないのか。オリンピック開催国と思えない鎖国思考にうんざりする。世界第2位の宗教を、きちんと理解してほしい。普通に暮らすイスラム教徒とISISを区別し、視聴者が区別・理解できるよう報道してほしい。

  • 「イスラム国」が今後日本人を標的にしたテロを行うと脅している。そのことを受け、何人の日本人が在住しているのかをフリップで示していた。それもご丁寧に「国別」である。わざわざテロ組織に日本人の居所を教えるようなものだ。また、カナダの国会議事堂のテロ事件を例にとり、日本の国会議事堂の警備がいかに手薄であるかを伝えていた。こちらも「イスラム国」にとっては興味をそそられる有益な情報に違いない。何が引き金になるかもわからない状況であるのに、こうした情報を流すのは極めて不適切だ。

  • 「イスラム国」がヨルダンのパイロットを殺害し、これに対してヨルダン側が死刑囚の刑を執行した。この件について、「暴力の応酬」と表現していた。テロリストが何の罪もない人間を残忍なやり方で殺すことと、囚人に刑を執行したことを、なぜ同じ土俵で扱うのか。この問題は非常にデリケートな問題だ。テレビの影響力を考慮し、慎重に言葉を選ぶべきだ。

  • ISILの公開した映像を流していた。内容は、少年兵の訓練の様子で、小学生ぐらいの年代の子どもが銃を持つ姿や、教官らしき大人に腹を蹴られたり、棒で殴られたりする姿だった。明らかに児童虐待の映像であり、全国放送で流すものとしては極めて不適切だ。そもそも、テロ集団の公開した映像を公共の放送で流すこと自体がテロリストに与する広報行為であり、メディアとしての良識を疑わざるを得ない。

  • 「イスラム国」の首謀者について、かつてイラクのアメリカ軍の刑務所に入れられており、そこではアメリカ軍による虐待が行われていたという。司会者たちは、そこで彼が憎しみを持ったとして、「アメリカが作り出した悪魔」などという意味のことを言い、テロはアメリカの責任のような印象を与えていた。しかしテロは、やった実行犯や命令した者に責任があるはずで、疑問を抱かざるをえない。

  • 川崎中1殺害事件を取り上げた際、テレビゲームを引き合いに出して、「バーチャル感覚でこのような罪を犯すのではないか」という信じがたい意見があった。この発言の真意は知らないが、テレビゲーム製作者や愛好者を侮蔑するものだ。

  • 川崎市中1殺害事件について、男子生徒が以前、殴られて、目を腫らしている写真が放送された。登校前の子どもも見ている時間帯で、我が家の子ども達はショックを受けて怯えていた。事件の悲惨さは言うまでもないし、報道として事実を伝えることの重要性は否定しない。ただあのような残虐な映像を、あの時間帯に流す無神経さが理解できない。過激派組織ISによる殺害映像を流すことと同じとすら思える。事件の背景をさぐって問題解決の糸口を示すことと、あのような映像を流すこととは、まったく別であり、なんら社会的な意義がない。

  • 川崎市中1殺害事件について、ネット上で犯人探しが流行っているようだが、視聴者が興味を引くようなメディアの伝え方に問題があると思う。例えば被害者と友人とのLINEやツイッターの書き込みを流すことで、誰もが興味本位でその内容を知りたがる。また一部の人間は手柄を取りたいと思うあまり、たまたま知っていた情報をネットに書きこむのではないのか。過熱した今の状況を考えると、メディアは少し冷静になってほしい。興味本位に報道を続けるべきではない。

  • 「大韓航空ナッツリターン事件」を報道している。どこも航空会社令嬢の非礼を取り上げ、韓国財閥の"お家事情"を面白がっているようにしか見えない。国際空港において、動き出した飛行機を止めるという行為は、他の飛行機への影響を考えると非常に危ない。こうした"国際運航上の問題が起きたかもしれない"という別の観点から伝えることも必要なのではないか。

  • 「ナッツリターン事件」のことで、司会者が出演者の在日韓国人ゲストに向かって、「韓国人は他人に責任を押し付けるのか」という趣旨の発言をした。またその後も返答に困る出演者に向かって差別的な発言をした。これは明らかに偏見、決めつけであり、ヘイトスピーチに他ならないのではないか。

  • 抗議が激しさを増しているようだが、謝罪すべきところはないと考える。報道の自由が脅かされているように思えてならない。抗議や批判に屈することなく、報道姿勢を維持してほしい。また、マスメディア全体が自由に政権批判するように戻ってほしい。メディアの力は大きい。政権に荷担せず自らの良心に従ってほしい。今屈していてはこれからもっと大変になるだろう。

  • 自分たちに都合の良い情報だけを流し、肝心な情報を流していない。例えば殺害された日本人ジャーナリストに外務省が渡航自粛を求めていたことを報道していなかった。その上、最終的には"安倍政権批判"を繰り返している。世の中には、"情報源=テレビのみ"で、テレビから流される情報を鵜呑みにしてしまう人間もいる。視聴者へ誤解を与え、印象操作を招くような報道はやめるべきだ。

  • 私は札幌に住んでいる。今朝から都内で雪がふると大騒ぎしているが、笑止千万だ。こちらではその程度の積雪など当たり前で、「イスラム国」関連や、台湾の飛行機事故などもっと報道すべきものがある。都内の大雪をトップニュースに持ってくる報道センスが信じられない。

  • 和歌山県の男児殺害事件に対するコメントは、容疑者否認の中、あたかも証拠などで容疑が固まっているかのような内容だった。一般の視聴者は逮捕され、報道に顔がさらされればこれで犯人だと思いがちで、かつそういう発言があると影響をうけやすい。もっと慎重に発言するべきだ。

  • 和歌山県の小5男児殺害事件を受け、子どもの防犯対策について伝えていた。番組では校門から出てくる子ども達の映像をモザイクなしで使い、その後、親に通知されたメールの画面を映していた。個人名にはモザイクがかけてあるのに、その下の学校名はモザイクがなくはっきりとわかる形で放送された。全国放送で、個人を特定できるような子ども達の映像を使い、学校名まで放送してしまうことはいかがなものか。保護者として不安で仕方がない。今後、このようなことがないようにしてほしい。

  • 福島県郡山に住んでいる。福島原発事故から丸4年になろうとしている。「復興」に力の入った原発報道が多くなっているが、残念なことに実際には復興とは名ばかりで、放射性物質の拡散の現実を知らしめている番組が少なくなっている。この番組のように原発を始めとして、諸問題に深く切り込み真っ向から取材し報道している番組を最近見かけない。このような番組こそが、今の日本に必要だ。

  • 番組収録中に事故が起こり、12歳の少女が重傷とのことだが、その後の経過の報道がほとんどされていない。決して小さな事故ではないはずなのに、放送関係者が起こした事故だから、あまり報道されないのか。この事故の原因をもっと追及するべきではないか。

  • コメンテーターが中国人旅行者について、「声が大きく不快だ」といっていた。一般人は公の報道に左右されることが多い。旅行者に侮蔑するような人が出てくるのではないのか。中国の方もさることながら、台湾、韓国の方も外見では区別がつかないし、軽蔑した接客や対応を受けないか心配だ。別のコメンテーターは反対意見で、「もう少し理解をしてあげるべきだ」というような温かい発言をしていた。春節で日本に来る方が多いので、先入観を植えつけないでいただきたい。

  • 無期懲役囚を扱った番組を見た。あたかも服役囚を被害者のように報じ、同情を誘う構成だった。彼らの犯罪によって、不幸に遭われた被害者の視点が欠けているのではないのか。一体なぜ彼らが服役しているのかと疑問に思わないのか。彼らによって一生、その楽しみすら奪われた者もいる。罪を犯し、罪を償っている人は、国家によって自由が奪われた被害者なのか。この放送に憤りを禁じ得ない。

  • 各局のワイドショーなどで「高齢者らをベッドで"拘束介護"都が改善勧告」というニュースを取り上げている。「高齢者への虐待だ。人権が」と一方的に介護者を批判しているが、ボケてしまった高齢者の介護がいかに大変であるか。介護者がいかに不足しているかなど、介護の現状がわかっているとは思えない。拘束しなければ、周囲の人間のみならず本人も怪我をしてしまう恐れもある。拘束するにはするだけの理由があるはずだ。一方的に批判するだけでは根本的な解決にはならない。無責任な正義感は世論をミスリードする。もっと事実を調査してほしい。

  • 株価が上がった時の街頭インタビューで、「嬉しいので今夜はおいしいものを食べたいと思います」といった意見を拾っているが、違和感を覚える。株式の保有者は国民の10%、程度だから、それ以外の国民の意見も拾わないと公平ではない。株式をもたない人の意見としては「株が上がっても自分には関係ない。それで経済が良くなったような報道はやめてほしい」「株が上がっても、給料があがらないと意味がない」が本音だ。"株の上昇=経済がよくなった"という間違ったイメージを国民に与えないような、公平な放送を望む。

  • 東京マラソンのニュースが放送されていた。内容としては、東京マラソンが開催されたという事実や、ランニングポリスが警備を行ったということであった。重要な行事であり、放送する価値はあると思う。一方、同じ日に兵庫県姫路市で、同じ市民参加型の姫路城マラソンが行われていたが、これについては全く取り上げていなかった。このマラソンは、市民ランナーが1万人以上参加する大きな大会であるのに、どうして東京マラソンのように取り上げないのか。さして重要ではないと判断したのだろうか。しかし、地方が重要と国も地方創生に取り組んでいる中、東京の情報ばかり全国に向けて放送していれば、地方の活性化が進まないのではないのか。

【番組全般・その他】

  • 出演者の男性タレントが、元相方の未成年への淫行トラブルについて「ただの条例違反」という発言をした。女性に人権など存在しないということだろうか。身体的にも精神的にも傷つけられ苦しんでも、「ただの条例違反」なのだろうか。日本はまだ、男尊女卑の世界なのだと痛感した。情報番組など、広く活躍する方からこういう発言が出ることに強いショックを覚えた。

  • 著名人の謝罪会見をパロディーにした内容だった。しかし、今回は「全く必要のない謝罪を要求すると、タレントがどういう反応をするのか」を放送した。何も落ち度のないタレントの困惑する様子を、面白可笑しく放送することに嫌悪感を抱いた。執拗に質問する様子はいじめのようにも見えた。

  • 番組で懸賞を扱う際に「当選発表は商品の発送をもって替える」という断りがあるが、改善してほしい。商品の発送はテレビ局側の都合によって早くも遅くもなり、いつ発送されるかわからない。当選者は届いた時にわかるが、そうでなければいつ届くかと待っている。せめて当選時期を明確にしてほしい。

  • 犬の帰巣本能を試すコーナーで、レトリバー種の大型犬を家から10km離れた知らない土地に連れて行き、帰巣本能で家に帰れるかという実験をしていた。しかし、その犬はシニア犬だった。それにレトリバー種は股関節が丈夫ではない犬も多い。そのような犬を7時間も歩き回らせたことは良くない。結局辿り着いてもいない。舗装道路を7時間も歩かせることは、関節や肉球を痛めてしまう恐れがある。

  • 40歳以上で未婚の女性は結婚出来る確率がとても低いといった放送をしていた。「政府が調査した内容だ」と言っていたが、女性の年齢差別だ。現時点で結婚予定がない女性は、40歳以上でなくても悲しい気持ちになる。ハラスメント行為をした人は罰せられたりする時代なのに、放送の世界では許されるのか。女性の結婚や妊娠などデリケートな問題は、年齢差別しないでほしい。

  • ゲストが貧乏時代に住んでいたという市営住宅を紹介していた。その頃の家賃は2Kで格安とのことだった。そこまではいいが、現在の収入別家賃を表にしていたことはやりすぎだ。まるで、県営住宅や市営住宅に住んでいる人はみな貧乏と思われる内容で、貶められているかのように感じた。私も兵庫県の県営住宅に住んでいるが、ここには阪神・淡路大震災の被災者も住んでいる。また、子どもが学校で「県営住宅に住んでいるから貧乏だ」と、いじめられる可能性もある。このような内容を扱うときは、細心の注意をしてほしい。

  • サッカー選手のゲストを高級時計店へ連れて行き、なんだかんだと理由をつけて高級時計を半ば無理やり購入させていた。このシリーズで購入金額1億円を超えたということだが、視聴者は何を楽しんで見れば良いのか。番組の制作意図が分からない。MCとレギュラーが内輪で楽しんでいるだけのように見えて不快だった。

  • 極寒のフィンランドで体をはった面白動画を撮影するコーナーで、芸人が極寒の海に落とされたり、マイナス数10度の部屋に入れられたりしていた。非常に危険な企画で看過できない。スタントマンや強靭なスポーツ選手ではなく、素人同然の芸人が無謀にも挑戦することが売りなのかもしれないが、いつかこの企画で死者もしくは重大な事故が起きるのではないのか。トランポリンに水をかけ凍らせ、背中から飛び込んでトランポリンが裂けて芸人が地面(雪)に落下したシーンなど、演出なのか事故なのか分からないが、下手したら首を骨折し、半身不随になる危険がある。

  • ゲイ向けビジネスの特集だった。私はゲイだが、当事者として番組に不快感を覚えた。社会的にも悪影響のある内容だった。リポーターが終始、嘲笑気味にインタビューを行なったり、BGM・効果音はコミカルで笑いを誘う選曲をしていた。スタジオのコメントも不適切で、例えば、ゲストに対しMCが「こんな回に出てしまって災難でしたね」と言ったりしていた。他にも同性愛者に対する偏見を助長する場面が多々あった。

  • 激安スーパーを取り上げていた。この店主は、昔暴走族だったらしく、番組内で「元暴走族リーダー」と何度もコメントしたり、キャプションまで入れていた。元暴走族のリーダーを賛美し持ち上げているようにしか思えず、違和感を覚えた。

  • この日の放送で、身の回りのちょっとした疑問を紹介するコーナーがあった。その中に「ペースメーカーが携帯電話などの電磁波の影響を受けるというのは本当か」というものがあり、実験していた。携帯電話やスマホをペースメーカーの近くで作動させるという内容で、結果として何ら影響は認められなかった。「優先席付近での携帯はOKです」とは結論付けなかったが、視聴者は「なんだ、大丈夫なのか」と受け取る可能性がある。「ペースメーカー」には多くの機種があるのに、実験で使ったのは1機種だけであった。電車と実験室が同じ環境であるはずもない。今回のいい加減な「検証」は迷惑以外の何物でもない。

  • 偽造した身分証明書で不法滞在している中国人がいるという内容だった。街中で中国人に証明書を見せるように言い、見せることを拒否した人たちがいかにも怪しい、不法滞在者であるかのようなつくりだった。街中で突然身分証明書を見せろと言われたら、私は確実に見せない。個人情報を警察官でも入管でもない一介のテレビリポーターに、なぜ提示しなければならいのか。そういう取材方法に何の問題意識も持たないのは如何なものか。

  • 番組の終了間際、突然女性タレントが後ろから出演者の胸を揉みだした。例え相手が女性であってもセクハラだ。司会や周りが止めるように言ったが笑いながらやめようとしなかった。明らかに度を越えた不愉快極まりない行為だ。

  • ハッカーとクラッカーの区別をしっかりとしていただきたい。「ハッカー」はコンピューター知識を生かして技術の発展に貢献する人で、「クラッカー」はコンピューター知識を生かして悪さを働く人だ。私はエンジニアとして働いている。優秀なハッカーになれるよう頑張っている中、番組は不愉快だった。数多くのハッカーのおかげで今の情報社会が成り立っている。なぜこんなひどい言葉の間違いを、公共の電波を使って堂々と伝えているのか。間違った認識が広まっている現状は、放送の責任である。

  • 数多くのバラエティー番組や情報番組で、お笑い芸人が司会や出演をしているが、ほとんどが他人を茶化して、自分たちで笑っているだけだ。程度が低すぎてあきれてしまう。番組の企画は良いものであっても、彼らによって内容が妙な方向に持って行かれてしまう。こんなことでは見る番組がますます少なくなる。各テレビ局は、出演者について再考していただきたい。

  • 自転車事故での賠償額で、これまでの判例ではありえないような金額を紹介していた。実話として放送したが、根拠の提示がなく、とても信じられない内容だった。自転車事故は当たり屋を助長しかねないので、留意してほしい。

  • 収入の多い妻が少ない夫を徹底的にバカにしていた。不愉快な気分になった。おそらく演出なのだろうが、それにしても悪趣味だ。全体的に「男は情けない。女は素晴らしい」と印象操作しようとしているように感じた。夫をバカにした挙句、追い打ちのようにタレントが説教するシーンもあり、これも不愉快だった。最終的には妻は何一つ糾弾されることはなく、モラハラ疑惑は晴れたなどと美談のように締めていた。とにかく妻の暴言、偉そうな態度、男性差別的な発言があまりにもひどかった。

  • オーストラリアの一部で雷が落ちやすいスポットで、女性芸人に骸骨姿のボディペイントをして、雷に打たれた感じにしたフェイクの写真を撮ろうという企画だった。上半身裸のボディペイントで危ないポーズで写真を撮っていた。全身黒く塗りつぶされて骨に見立てた絵が描かれているとはいっても、女性に破廉恥な格好をさせて、海外の土地で写真を撮らせることは女性軽視だ。結局、雷に打たれた映像は撮れないので、後から編集で雷撃たれたように見せかけた合成映像で締めていたが、そんな行動をマネしようとする人も出てくるのではないのか。

【ラジオ】

  • ゲストで来ていた女性フリーアナウンサーが「自分のクレジットカードを親に貸したままだったので買い物が出来なかった云々」と発言した。多くのクレジットカード会社は親族間であってもカードの貸し借りを禁止しているはずだ。言わば規約違反したであろうことを公共の場で話したのは、違法行為ではないにせよ問題がある。

  • 放送の予告があったが、「おっぱいを見せたい女性は、気づかれないように○○公園へ来てください。おっぱいを見せたい女性を探します」というものだった。公園でおっぱいを見せることは、公然わいせつになるかもしれないし、そうした破廉恥な行為を放送でそそのかすとは、どういう料簡なのだ。

  • アナウンサーが春で番組を卒業するということで、その話をし始めたら泣き出した。その泣いている時間が長すぎて驚いた。何かあったのかとびっくりした。自分の意志で卒業するにもかかわらず、あまりにも泣きながら話す時間が長すぎ、不快だった。プロとしてどうなのか。

  • 「バレンタインデーにはチョコレートはいらないので、商品券を送って下さい」と何度も言っていた。送り先まで指定するなど、不愉快だ。一般人からそこまでして商品券をもらい、チケット屋にでも売るつもりなのか。最初は冗談かと思ったが、最後までこの内容で引っ張っていた。

【CM】

  • 人気グループのゲームソフトの最新CMだが、非常に過激で、黒いマントに白い仮面を身につけた衣装は、思わず凄惨な事件の数々を彷彿とさせる。誰の目にも触れる可能性のある地上波のメディアで、過激な演出は控えてほしい。

  • ゲームソフトのCMで、小学生と思われる子がスマートフォンやタブレットで遊んでいる。課金など様々なトラブルに巻き込まれる可能性があるのに、子どもにスマートフォンやタブレットを持たせることは良くないのではないのか。また、アイテム購入などに年齢制限があるのに、未成年でも遊べると勘違いしてしまう。

青少年に関する意見

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 子どもも見るアニメ番組での、殺人事件などのシーンがリアルすぎる。アニメであっても、子ども達には刺激が強すぎると思う。描写にもっと注意したうえで放送すべきだ。

  • 深夜の時間帯に放送されているアニメが子ども達の中で話題になっているが、残虐なシーンが多い。深夜だからといってどのような内容でも放送していいというものではない。録画機器が発達していることも念頭に置いて番組を制作してほしい。

【「編成」に関する意見】

  • いわゆる「イスラム国」が後藤健二さんを殺害したことを受け、子ども向け番組が緊急特別報道番組に切り替わった。子ども向け番組の放送予定時間にテレビをつけたら、後藤さんがナイフを突きつけられている映像であり驚いた。番組が切り替えられたこと自体は仕方がないが、その旨をテロップで表示したり、アナウンサーが説明するなどの対応があってもよかったのではないか。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 和歌山の小学生殺人事件の報道で、犯人がまだ捕まっていないにもかかわらず、小学校に迎えに来た親などにインタビューをしていた。その際、被害者の同級生にもインタビューしていたが、映像加工がされておらず、顔がはっきりと映っていた。

【「言葉」に関する意見】

  • 最近、特にバラエティー番組で、目上の人に対して敬語を全く使わなかったり、失礼な物言いをするタレントが多い。子ども達がまねするなど悪影響が大きい。

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で出演者同士が罵倒しあう企画があった。シナリオがあるのかもしれないが、暴力を振るうシーンもあり、子どもが見る時間帯での放送には不適切だ。また、内容的にもただの罵倒であり、「芸」と呼べるようなものではなかった。青少年への悪影響を懸念する。

【「危険行為」に関する意見】

  • 出演者が割り箸やストローを鼻の中に入れているようにみせる手品をしていた。鼻から物を入れることは大変危険な行為で、実際にやった場合、脳が傷つくおそれもある。小さな子どもがまねをしないように、テロップなどでしっかりと注意喚起すべきだ。

2015年1月に視聴者から寄せられた意見

2015年1月に視聴者から寄せられた意見

イスラム過激派組織「イスラム国」による、日本人人質事件で、政府の対応や報道のあり方に対し、賛否両論の意見多数。年末年始の番組に対して、最近は良質なバラエティー番組が少なく、下品な内容の長時間番組ばかりだといった批判など。

2015年1月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,695件で、先月と比較して498件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール74%、電話24%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性73%、女性24%、不明3%で、世代別では30歳代26%、40歳代26%、20歳代17%、50歳代16%、60歳以上12%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。1月の通知数は892件【38局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、21件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

イスラム過激派組織「イスラム国」による、日本人人質事件が発生したが、政府の対応や報道のあり方に対し賛否両論、様々な意見が多数寄せられた。
フランスのテロ事件で、倒れた警官らしき人物が再度発砲されるシーンを過剰に使用した放送に対し、報道倫理を問う声があった。
年末年始の番組に対して、最近は良質なバラエティー番組が少なく、下品な内容の長時間番組ばかりだといった批判などが寄せられた。
ラジオに関する意見は43件、CMについては62件あった。

青少年に関する意見

1月中に青少年委員会に寄せられた意見は152件で、前月から77件増加した。
今月は、1月8日に"深夜帯番組の性的表現"に関する「委員長コメント」を公表したことなどから、BPOに関する意見が33件と最も多かった。次に「性的表現」が21件、「表現・演出」「暴力・殺人・残虐シーン」がそれぞれ15件、「いじめ・虐待」が12件と続いた。
「委員長コメント」ついては、「公共の電波での性的表現は慎重に行うべきであり、各放送局に議論を求めたことを評価する」などの意見があった一方、「少数の意見に過敏に反応しすぎている」などの否定的な意見も寄せられた。
「性的表現」については、アイドルグループが出演する深夜帯の番組で「へそ美人ランキング」を行ったことや、お笑いコンビが行うコントについての意見が複数寄せられた。
「表現・演出」については、怪奇現象を取り上げる番組の映像表現が過激すぎるとの意見が目立った。また、当該番組の番組宣伝の放送時間帯についても配慮を求める声があった。
「暴力・殺人・残虐シーン」については、子ども向けのアニメ番組で主人公が暴力を受けるシーンや、深夜帯のドラマでの暴力シーンについての意見がそれぞれ複数寄せられている。
「いじめ・虐待」については、年末のバラエティー番組での罰ゲームについての意見が多かった。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 「イスラム国」による日本人人質事件のニュースで持ちきりだが、騒ぎ過ぎは何の利益にもならない。それどころか犯人の思うつぼだ。特に、「首相の対テロ支援発言が我々を身代金要求に駆り立てた」などとする犯人側の理不尽な言い分を鵜呑みにして、「首相の発言が彼らを刺激した」などと安易に伝えるのは愚かなことだ。軽率な報道をすればするほど、日本政府の足を引っ張ることにもなる。人質の解放に向けて難局が待ち受けているのだから、報道の仕方を改めるべきだ。

  • イスラム過激派組織「イスラム国」は、2人の日本人を拘束し、殺害を予告する映像をインターネットに公開した。番組ではそのことを取り上げ、何故日本人をターゲットにしたのかを分析した。周辺諸国に2億ドルの支援を首相が表明したことが「誤解された」というものだった。しかし私は、支援表明が「宣戦布告」と彼らに捉えられたと考える。2人の日本人解放に2億ドルを要求しているのも、支援の金額と合致している。日本からの周辺各国への支援が戦費にならないとも限らない。「誤解された」とする番組のとらえ方は政府を擁護するものではないのか。

  • 「イスラム国」の日本人人質の報道ですが、人質を座らせ声明を出している動画を見てしまい、不快な気持ちになった。なぜモザイクもかけず、放送で何度も垂れ流すのか。それこそテロリストの思う壺だ。見たい人だけユーチューブなどで見ればいい。テレビでは最小限にしてほしい。

  • 「イスラム国」による日本人の人質問題について、冒頭で声明を高らかに読み上げ、日本人がテロのターゲットになったという過度に恐怖を増長させる報道だった。恐怖の扇動をして何がしたいのか。彼らのような犯罪者は、こうしてメディアが大騒ぎし、自分達を恐れ、力の誇示をするのも目的の一つだと思う。日本のメディアは呆れるほどそれに乗っかり、大騒ぎしている。このような問題は、事実経過を淡々と伝えるだけでいい。

  • 各局がこぞって「イスラム国・日本人2人の身代金要求事件」を取り上げている。しかし正直なところ、複雑な中東情勢は理解が難しい。番組により、事件への見方が違うため余計混乱する。このような事件が起きた原因や背景等を公平・公正に説明する番組を作って頂きたい。

  • どこのニュースにもイスラム武装集団を「イスラム国」と呼んでいるが、「イスラム国」という武装組織を国として認める形になってしまうのではないのか。また「イスラム」という名称が「悪」であるかのような印象を植えつけることにもなるので、「ISIL」と呼ぶべきだ。いずれにしても、既成事実となる前にすみやかに呼称を変えるべきだ。

  • 「イスラム国」に拘束されている2人の日本人の話題を取り上げているが、「政府は2人の解放のために一生懸命やっている」というだけで、詳細は報道されていない。何をどのようにしているのか、裏付けや根拠もない報道ばかりで嫌気がさす。さらに首相の2億ドルの支援についても内訳すら発表しない。国民が知らないうちに首相が支援を表明しただけである。調べもしないでただ流すだけでは意見が深まらない。報道のあり方を今一度考えてほしい。

  • 「イスラム国」に人質の件について、各局の報道を見ていると「人質になってかわいそう」と言っているように思える。例えば海外に観光旅行に行き、理不尽にも拉致されたりするのであれば"かわいそう"とも思えるが、戦地に行くということはある程度のリスクは覚悟していたはずだ。人質となったことは自己責任でもあるのではないか。そのような人に身代金を支払うとなったら、当然、国民の納める税金で賄われるのだろう。今回のような行動には十分注意を払うべきだということも併せて報道するべきではないか。

  • フランス・パリで起こった新聞社へのテロ行為を報道していた。テロリストが既に倒れた警官に対し至近距離から頭部への銃撃を行ったシーンを、繰り返し放送した。ボカシの有無は関係ない。フランスはもちろん、他の国の放送局でも、この部分については、過激な映像につき放送を自粛している。すでに銃撃され倒れている段階で必要十分だ。頭部への銃撃まで放送する意味はどこにあるのか。

  • 仏週刊紙が過去に掲載した風刺画数点を手にした番組スタッフが日本にいるイスラム教徒に感想を聞く様子が放送されていた。過激派ではなくても、ムハンマドの風刺画を目にすることは一般的なイスラム教徒にとってもいい気持ちはしない。私はイスラム教徒であるが見ていて不愉快だった。なぜムスリムが偶像崇拝を禁止しているのか等といった宗教的背景を全く理解していない、非常識極まりない行為である。

  • イスラム過激派組織はイスラム教の預言者の権威を利用して権力をふるい、人の自由や命を奪うなど残酷なことをしている。それに対し風刺画であれ、批判できないということになれば誰もおかしいと思ったことを批判できなくなってしまう。マスコミは毅然としてほしい。

  • 「イギリスで高級車を積んだ大型貨物船が座礁」のニュースを伝えていた。この中で、コメンテーターが「だいたい岸壁には左舷付けするので、岸壁にいる時には左側に(船体を)固定している。ですから左側のロープが外れた後に右側に傾いている」と説明していた。しかし、自動車専用船は基本的に船体の右側を岸壁につける構造になっており、彼の解説は全く違っている。正しく説明するべきだ。

  • 各局で「アベノミクス」について報道しているが、どの政策のことを言っているのかよく分からない。3つの政策が掲げられているのだが、どの政策について、この言葉を使っているのか。「アベノクミス」という言葉を安易に多用することは無責任ではないだろうか。具体的な政策を言うべきであって、一つの言葉でくくるべきではない。

  • 大韓航空の前副社長が機内でのナッツの提供の仕方に問題があったとして、接客責任者を降機させ離陸を遅らせた事件で、テレビのテロップに「ナッツ姫」という表示があった。離陸を遅らせたことは言語道断だが、表現が不適切だ。

  • 昔は地震や大事故、天皇崩御などの重大な事柄のときしかニュース速報として報道されなかった。音が鳴ると、今すぐ知らなくてはならない何かが起こったに違いないとテレビに注目したものだ。しかし最近は、地方議員の当落やアイドルの離婚などどうでもいいニュース速報が流れ、うんざりする。音が鳴っても、どうせクダラナイことだろうと見向きもしなくなってきた。重大なこと以外での速報は、やめるべきだ。

  • 異物混入で特集を組んでいたが、なぜそんなに特定の企業ばかり特集するのか。異物混入というテーマで行うのであれば、様々な会社の比較や現状もしっかり放送してほしい。その企業の異物混入だけを取り上げても何の解決にもならない。また一方的なクレームだけを取り上げていて大丈夫なのか。相手がクレーマーだったら、テレビ局はどうするのか。

  • 特定秘密保護法についてコメンテーターの全員が「知る権利が損なわれる」「急ぎすぎだ」などと批判に終始していた。具体的にどの案件が知る権利にそぐわないのか、急ぎすぎなのかの説明がない。批判のための批判にしか聞こえない。具体的にきちんと示すべきだ。

  • 防災訓練のニュースで映像と共に緊急地震速報の通報音を流していた。実際の緊急地震速報と同等の音量レベルで流されていたため、ニュース画面を見ていない人や、見ていてもそれがニュースの音声なのか実際の通報音なのか、判別ができない状況になっていた。震度6以上を経験した人にはまさに恐怖を感じる音だ。通報音のボリュームを落としたり、通報音とともに「これは防災訓練です」というナレーションを流すなどして、実際の緊急地震速報ではない旨を強調する工夫が必要ではないのか。

  • 若い女性の殺害事件のニュースを見た。その中で、被害者女性が元交際相手に送った手紙の原本を読み上げていた。家族などに許可は貰っているとは思うし、元交際相手が情報提供したものを放送しただけなのかもしれないが、自分が好きな人に向けて書いたラブレターを公開されることは、亡くなったとはいえ屈辱的だと思う。死んだ人には個人情報はないのだろうか。

【番組全般・その他】

  • 恒例の年末のスペシャル番組だった。肛門に空気を入れる行為、股間の押しつけなど相変わらず下品で醜悪だった。もっと言えば公然わいせつに該当するのではないか。視聴率ということのみが最優先されている。

  • 大晦日に放送された民放各局の番組は、どの局も似たり寄ったりの長いだけのバラエティー番組で、これでは視聴者が離れるのも無理はない。民放各局に危機感はないのか。年が明けて1月1日の深夜、某民放局では人気討論番組の新年特番を組んでいた。昨年の総選挙についてその必要性があったのかなどについて熱い討論が繰り広げられていた。実に興味深い内容だった。大晦日の夜だからこそ、日本の行く末について考え、検証する番組を民放局は組むべきだ。

  • 正月番組で司会者がゲストの男性タレントと執拗に卑猥な話題を繰り返していた。主に男性器に関する下品な話題で、ゴールデンタイムとしてもお正月番組としても相応しくない最低の下ネタだった。幼い子ども達も起きている可能性の高い「お正月」に、このような深夜番組レベルの品性下劣な話題を公然と放送するということがあってよいのか。

  • 最近は家族向けの正月番組が少なくてさびしい。私が子どもだったころは、クイズ番組や良質のバラエティー番組が揃っていて、一日中見ても飽きなかった。今はテレビ局も手抜きをしているのか、駅伝やサッカーなどスポーツ中継に頼りきりのように見える。正月くらいは、家族みんなで笑える楽しい番組を放送してもらいたい。

  • 正月に大食いスペシャル番組を見たが、あまりに馬鹿げていて怒りが込み上げてきた。世界には飢餓で苦しむ人や病気で食べられない人が何億人といる。大食いを競うことは「食」に対する冒涜であり、弱者への思いやりがない行為である。このような番組を企画立案するテレビ局の神経を疑ってしまう。

  • バラエティー番組でタレントとプロ野球選手が野球のゲームをやっていたが、その際、試合延長を土下座でお願いする場面があった。昨今、巷ではクレーマーが店員などに土下座を強要する事件が増えている。もしかしたらこのような番組の影響が大きいのではないのか。土下座の頭の下げ方に対する嫌らしい文句といい、見ていて不愉快だった。

  • 不倫行為で世間を騒がせた女性タレントを起用していた。謝罪したからどんな番組に出るのも自由なのかもしれないが、家族で楽しむバラエティー番組に出演させることは、慎むべきではないのか。こうした番組のせいで不倫や離婚を面白がるような風潮が蔓延すると、両親が離婚した子ども達は一体どういう気持ちになるだろうか。

  • 雪山のリゾート地で落とし穴を作ってどっきりを仕掛けていた。以前、テレビ番組を真似して若い妻が夫を落とし穴に落とし、結局夫婦ともに亡くなるという痛ましい事故を思い出した。番組では専門家監修のもとにやっているのかもしれないが、素人が真似をしてまたあの事故のようなことになるかもしれない。

  • 連続幼女行方不明事件を取り上げていたが、"超能力"という科学的根拠のない内容だった。今後の捜査に影響を与えかねない内容で、不適切極まりない。この番組は報道番組なのか、娯楽番組なのか。仮に超能力捜査が有効な場合があるにしても、視聴者に誤解を与え、事件解決を遅らせることになりかねない。その場合、テレビ局としてどう責任を取るのか。関係者が了解の上とはいえ、幼女の事件を取り上げる姿勢としては納得がいかない。

  • セクハラまがいのドッキリコーナーにおいて、ふだんなら接触しないが、今回の3人の女優だけは触ってもよいというシーンがあった。「美女にはダメだが、彼女らは美女ではないから許される」といったニュアンスの理由だった。まさにこの理屈で痴漢は被害を訴えにくそうな相手を狙うことがあるのを知らないのだろうか。当然美女でなければ痴漢行為が許されるなどということはない。いくらバラエティーとはいえ、犯罪を助長するような演出で笑いを取ろうとすることは度が過ぎている。

  • 海外でぼったくりに遭うことを検証していたが、ぼったくりだと分かっていて誘いにのり、相手の言われるまま金額を払ってしまうことは、被害者を増やしてしまうのではないのか。本来ならば、海外でぼったくり被害に遭わないように注意してほしいという趣旨で取り上げるべきだ。ぼったくりしていると分かっていて金額を払ってしまう行為は、日本人なら騙せる、いくらでも払うと思わせてしまう。もう少し番組の作り方を考えてほしい。

  • タレントが水中ウォークをする際に空気の供給を遮るシーンがあった。実際は演出なのかもしれないが、危ないように見えた。悪ふざけが過ぎている。ダイビング等にかかわる者として、安全性を軽視する行為には著しい不快感を覚えた。

  • オタク文化を取り上げた番組だったが、丁寧な作りでとても良かった。昨今はオタクに対する偏見を煽るような放送が横行しているが、この番組は色々な生活を送る人たちの様子等を紹介したり、ルール順守の姿勢で楽しみの場を守ることなどが伝わって、素晴らしかった。

  • チャーハンの中にチェーンみたいなものが入っているシーンがある。テロップで「あり得ない混入」と出ており、昨今の混入事件を連想させる不快なシーンだった。混入事件は被害当事者にはトラウマになるほどだ。食べるという当たり前のことが、純粋に楽しめなくなる。事件や事故をおもしろおかしく茶化す演出は如何なものか。

  • 若者たちの恋愛観という話題の中で、「リア充」という言葉が飛び交っていた。若者には当たり前の言葉かもしれないが、50代の私には、何のことか全くわからない。同世代、あるいは上の世代の方の中には、他にも私のような感想を持った人間がいたのではないか。若者言葉には、せめてテロップできちんと説明をしていただきたい。

  • ドラマのなかで女性社員が多くの男性の前で全裸にさせられ謝罪するシーンがあった。ひどすぎて見ていることが辛く、気分が悪くなった。セクハラ描写が明らかに度を越している。このシーンを見た女性はほぼ間違いなく不快に感じるだろう。先進国諸国では、絶対に許されないドラマだ。不快な思いをした全ての女性へ謝罪していただきたい。

  • 深夜アニメだが、その内容に唖然とした。少女が軍艦に変身し、実際に戦闘行為を行うシーンがあり強い嫌悪感を覚えた。社会では「戦争」という言葉にぴりぴりしており、アニメというジャンルを考慮したとしても、不謹慎な番組内容に憤りを覚える。

  • "コンビニで芸能人がいたら気づくか"という内容だった。一般人が店内にいる芸能人になかなか気づかないため、タレントの1人が、おもむろにレジカウンターにあったおにぎりを掴み、隠れて食べ始めた。スーパーやコンビニで「実況Live」と称して、楊枝を混入したり、万引きする映像をユーチューブで流す事件が起きたのは、こうした番組のせいではないのか。

  • バラエティー番組でもシリアスな番組でもタレントが「土下座」をする映像を多々見かけるが、軽々に放送するべきではない。私も以前土下座しろと脅かされたことがあるが、どんなに嫌だったことか。まして写真まで取られネットに張られるなど、とんでもない。土下座謝罪は、遊びの番組でも見ていて不愉快だ。やめてもらいたい。

  • 芸能人のカラオケ番組だと思っていたが、心に染みる歌声が聞こえてきて感動した。舞台で仲良くなった2人だそうだか、ハーモニーは完璧で心がこもっていて、歌の素晴らしさを感じた。また2人の歌声を聞きたい。これからの番組作りに期待している。

  • 淫行騒動から復帰した芸人を取り上げていた。被害者が見たら嫌な記憶が蘇るのではないのか。女性に対しての配慮が足りない。いくら年月をかけて復帰するといわれても、如何なものか。

【ラジオ】

  • BPOで深夜番組の内容を指摘したことは大変良かったと思う。しかし、ラジオはもっとひどい。トーク番組が多くなり、友人と話している場合と同じ感覚で話している。日本中に流れている感覚はなく、当たり前に話している。ラジオの深夜番組を毎日のように聞いているが、野放し状態だ。ラジオ番組についても議論してほしい。

  • 現役の女子中学生や高校生が毎週金曜日に出演する番組だが、出演者たちのきわどい水着を着たDVDがビデオ会社から発売されているのを知った。さらに番組とタイアップしてライブイベントまでしていると聞く。私の友人は番組と連動しているので安心して自分の子どもにイベントに行くことを許可したようだが、DVDの内容に驚いている。

  • ラジオ離れを懸念する放送局が多いが、同じ投稿者のハガキや便りばかり読むのではなく、老若男女問わずに様々な人のネタや便りを読むべきではないのか。常連投稿者のお陰で成り立つ番組もあり、排除しろとは思わないが、あまりにも同じ人たちのネタで固まりつつあり、聴いていて苦痛だ。

【CM】

  • 「たった短期間でこの身体」と謳うダイエットジムのCMだが、誇大広告ではないか。同じ期間、同じことをやってもどのくらい痩せられるかどうかは人それぞれ異なるし、短期間で簡単に痩せられるなら、世の中肥満の人はいないだろう。また太っている人をないがしろにしていないか。

  • シャンプーのCMで、著名な外国のサッカー選手が出演している。彼の身体に刺青があるが、思春期の子どもが起きている時間帯に見せていいものではない。試合で一瞬見える刺青とは訳が違う。

青少年に関する意見

【BPOに関する意見】

  • 私は深夜だからこそ許される表現もあると考えている。ある程度の性的表現が含まれる番組は深夜に帰宅するサラリーマンの数少ない娯楽であり、番組を楽しんでいる視聴者は苦情を言うことはない。少数の苦情を基に表現を規制する方向で議論すべきではない。

  • 私の幼い頃は、親と一緒に性的なシーンを視聴する中で恥じらいの気持ちなどを覚えた。限度はあると思うが、性的なシーンがあれば見なければいいし、親が注意すればいいことだ。BPOの委員長コメントを受けて、各局が放送内容を規制する方向に進まないことを望む。

  • 放送番組での性的表現は不快である。公共の電波での性的表現は慎重に行うべきであり、青少年委員会が各放送局に議論を求めたことを評価する。

【「性的表現」に関する意見】

  • アイドルグループが出演する深夜帯の番組で、同グループメンバーの「へそ美人ランキング」を行っていた。いくら深夜帯だからといって、未成年のアイドルに大人向けDVDのようなインタビューをするのはいかがなものか。

  • 子どもにも人気が高い、お笑いコンビのコントのネタを子どもが演じていた。このネタは男性用性玩具を取り上げたものであり、子どもに演じさせるべきではない。

【「表現・演出」に関する意見】

  • 怪奇現象を取り上げるバラエティー番組の番組宣伝の映像と効果音があまりにも怖くて、子どもがショックを受けていた。突然、心霊映像が現れ、防ぎようがなかった。配慮が足りないのではないか。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 子ども向けのアニメ番組で、主人公がカードゲームの相手役に殴られたり蹴られたりするシーンがあった。審判役からの注意もなく、ゲーム中なら何をやってもいいとの間違ったメッセージを子どもに送ったことになったのではないか。

  • 深夜帯の学園ものドラマでの暴力描写が過激すぎる。青少年に人気のアイドルグループが多数出演しているので、深夜帯とはいえ、多くの青少年が視聴していると思われる。青少年に悪影響があるのではないか。

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • 年末のバラエティー番組で、おしおきと称して暴力と体罰を正当化し、それを"笑い"として放送していた。青少年に極めて高い人気を誇る番組内で暴力を容認しているのは問題だ。

【「動物」に関する意見】

  • ドラマの中で、引っ越しをすることになり、犬を飼えなくなった子どもが、なつく子犬をわざと叩くシーンがあった。動物虐待ともいえる行為を、あそこまでリアルに表現する必要があったのだろうか。一緒に見ていた子どもはショックで泣き出してしまった。

2014年12月に視聴者から寄せられた意見

2014年12月に視聴者から寄せられた意見

衆議院選挙について、"民意を反映しない選挙結果"との印象を与える報道内容に疑問の声や、スポーツ新聞を巻き込んだドッキリ企画に対して、視聴率稼ぎの悪質なものだといった批判意見など。

2014年12月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,197件で、先月と比較して76件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール71%、電話27%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性73%、女性24%、不明3%で、世代別では30歳代29%、40歳代24%、20歳代20%、50歳代15%、60歳以上10%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。12月の通知数は509件【41局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、22件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

第47回衆議院選挙で与党が圧勝し、第3次安倍内閣が発足したが、民意を反映していないといった報道などに対し、様々な意見が寄せられた。
アベノミクスの功罪を論じたニュース番組で、賃金の伸び率をグラフで示していたが、その誤謬に多くの批判が寄せられた。
スポーツ新聞を巻き込んだ大がかりなドッキリ企画に対して、視聴率稼ぎの悪質なものだといった批判意見が寄せられた。
ラジオに関する意見は48件、CMについては40件あった。

青少年に関する意見

12月中に青少年委員会に寄せられた意見は75件で、前月から7件減少した。
今月は、「性的表現」に関する意見が15件と最も多かった。次に「暴力・殺人・残虐シーン」が10件、「いじめ・虐待」「低俗・モラルに反する」がそれぞれ8件と続いた。「その他」は8件あった。
「性的表現」については、夕方のアニメ番組における主人公のヒロインに対する言動や、女性キャラクターの下着が見えるシーンがあることなどについての意見が複数寄せられた。また、バラエティー番組で不倫を話題にした際の性描写についても複数の意見があった。
「暴力・殺人・残虐シーン」については、バラエティー番組で動物や魚を捕えた際の映像、アニメ番組での戦いのシーン、報道番組での事件・事故現場の映像など、放送における血の表現についての意見が目立った。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 各局で衆議院選の各党獲得議席数の予測を立てている。これらの報道により若い人達は「決まっているならいかない」と投票意欲がなくなるかも知れない。予想によって投票率が下がるのであれば、そのような報道は控えるべきではないのか。まずは「投票に行くこと」が大切であることを全面に押し出すべきだ。

  • 衆議院選が始まっているが、政治に関するものをほとんど放送していないように感じる。放送局に圧力をかけているという記事を読んだが、その影響をうけているかのようにも思える。また、任期が残っているのに、700億円もかけて解散選挙をする理由が分からない。国民がきちんとした判断ができるように、各党の主張などを報道してほしい。政権に遠慮しているかのような放送は如何なものか。

  • 明日は投票日であるにもかかわらず、政権批判に偏っていた。マイナス面ばかりでなくプラス面も示すべきだ。また12月に選挙をするのは悪いといわんばかりのコメントは、如何なものか。

  • 全局で夜19時から朝方まで同じ選挙の内容で、テレビがつまらない。普通の番組が見たいのに、どこの局も"選挙"だ。何のための民放局なのか。視聴率争いをするなら普通の番組を流した方が何倍も視聴率かせげるはずだ。皆が皆、選挙に関心があると思ったら間違いで、大半は普通の番組が見たいのだ。

  • 特定秘密保護法案や集団的自衛権の解釈変更があり、マスコミは「国民の声を無視している」「政権の暴走」などと散々糾弾してきた。ところが、いざ解散となったら、途端に「大義なき解散」と言い出したのは一体どういうことか。自らの言論に責任を持てない、ジャーナリスト失格の発言だ。何より、拉致事件の解決が遅れていることを、なぜ誰も問わないのか。

  • 解散までの政府の功罪の検証や、複数の争点の提示など出来ることはあったはずなのに、選挙期間中の報道が極端に少なかった。これでは選挙があることを知らない人が出てくるのではないか。報道ではアベノミクスがことさら取り上げられ、秘密保護法や集団的自衛権といった国の根幹にかかわることの報道が極端に少なかった。メディアは政府を監視する役割があるはずなのに、全く果たしていない。

  • キャスターと3人の解説委員が出演し、アベノミクス叩きに終始した。特にひどかったのは、名目賃金と実質賃金の伸び率だ。グラフでは実質賃金が急降下したようになっていた。嘘を平気で流したことが許せない。番組の最後に訂正したが、どうにも釈然としない。

  • 折れ線グラフが映されたが、実質賃金のところが著しく下がっていた。同時期の名目賃金から大きく離れていた。番組が終わる直前に訂正して正しいグラフを出したが、先のグラフを出してから時間も経過しており、遅すぎた。今回の選挙で一部の野党が実質賃金の低下の件で政権与党を批判しているが、野党を支援するために実質賃金が落ち込んだと見せる印象操作をしたのではないか。

  • 選挙特番の画面の下で流れる視聴者のツイッターでの意見だが、まったく選挙と関係ないアニメに関する内容もあった。わざとやっているのか知らないが、もっとTPOをわきまえたツイートを取捨選択してほしい。何のためのツイッター意見なのか。

  • 選挙期間中にもかかわらず、元首相を父に持つ人物に密着取材し、持ち上げる報道をしていた。忘れてはならないことは彼も候補者の1人ということだ。党の代表でもなければ党の要職にもない、現役閣僚でもない、非改選の参議院議員でもない。従って、彼1人を詳細に報道してはいけないはずで、明らかな偏向報道に当たるのではないのか。

  • 男性俳優が亡くなったことを伝えていたが、「晩年は反戦争・反原発を訴えていた」などと紹介していた。偉大な俳優ではあったが、決して思想家でも政治家でもなかったので、違和感を覚えた。今日から衆議院議員選挙公示なので、ある政党の後押しでもしているかのように感じた。

  • 総選挙の結果について、過去最低となった投票率と関連付けて述べた上で、"民意を反映しない選挙結果"との印象を与える報道内容に疑問を感じた。数値を用いた説明については、数値の確かさ、正当な比較対象の明記などを各局では周知徹底していただきたい。送される情報によって視聴者が誤解することがないよう求める。

  • 衆議院選挙における現与党政権の大勝に伴う、海外メディアの反応を紹介していたが、与党に否定的な記事を引用していた。何故、あえて否定的な記事のみを紹介するのか。また、投票率が低いので民意を反映したと言い難い旨のコメントをしているが、投票しない者は現政権維持の意思表示とも考えられる。真に政権を代えたいのなら、投票に出向くはずだ。

  • 衆議院選の投票率が大変低かったが、テレビにも責任があるような気がする。選挙関連の番組が非常に少なく、普段通りのバラエティーを垂れ流すなどしていた。"中立"を意識するあまり、通り一遍のことしか伝えず面白みがなかった。これでは選挙に行きたいと思わせることはできない。若者の政治離れを改善するためにも、各局には頑張ってもらいたい。

  • 「はやぶさ2」の打ち上げの解説・中継をしっかり放送していた。前回の小惑星探査機「はやぶさ」の時は、打ち上げや小惑星「イトカワ」への着陸などテレビ報道が少なく、帰還の時に少し盛り上がった程度だった。科学は難しい話が多いので理解しづらいが、じっくりとした解説は良かった。今後も、小惑星への着陸、また帰還のときも良い解説を期待している。

  • 種子島から発射した「はやぶさ2」に多くの税金を費やしたそうだ。そのはやぶさの話題から、突然司会者が「今回の総選挙は700億円かかる」と言いだした。選挙に多額のお金を投入すべきでないという発想らしい。これは民主主義の否定だ。この司会者は個人的で、勝手なコメントが多い。思いつきの発言は慎んでほしい。

  • アメリカでエアバックを製造する日本の企業が訴えられている。事実は事実として報道されるべきだが、報道機関の中に、もう少し日本の企業を守るという姿勢がないものか。何が問題になっていてどのように展開するのか、これまでのアメリカの裁判はどうであったかなど、報道はできないのか。アメリカ側の論理で垂れ流されている気がする。

  • 大雪で孤立した徳島について、「"IP電話"が不通のため連絡できずに死亡した」と報じている。いまどきのほとんどの電話は電源がないと通話ができなくなることを知らないのだろうか。他局では「停電で連絡が取れない」としている。まるで"IP電話"だから連絡が取れず死亡者が出たかのような報じ方だった。

  • 自民党の幹部の発言について問題視していたが、文脈をとらえず言葉尻だけをとって非難するのはおかしい。この時期にそういう報道をするのは、印象操作による選挙妨害にもとれる。それだけでも不適切なのに、他の党の不適切な発言には全く触れていない。不公平だ。

  • ボーリング場の従業員に土下座を強要したことを報道する際、ツイッターに個人が投稿した画像を、モザイク処理をしているとはいえ、流していた。知っている人が見れば分かるのではないのか。イメージイラストで十分だ。映っている人に配慮するべきだ。

  • 南海地震についての報道がしつこい。いざというときのための心構えが必要であることは分かるが、それにしても頻度が高すぎる。不安を煽っているだけだ。地域のニュースをメインとするなら、もっと明るい話題にしてほしい。東日本大震災のトラウマが抜けきっていないのに、毎日のように南海地震と言われてつらい。

  • 即席麺にゴキブリが混入していた食品会社の対応を取り上げていた。この会社は商品の自主回収をしている。私は誠意をもって対応していると思うが、番組では批判的だった。いたずらに食品会社を貶め、誤解を与える発言は慎むべきだ。

  • メディアは批判することが仕事と思っているようだが、一番の仕事は真実を伝えることだと思う。例えば株が下落すると「経済政策は失敗だ」と批判し、株が上がると「株高など庶民には関係ない。円安が問題だ」という。株高と円安は基本的にセットである。また、「増税する」と言うと「国民の生活に影響が」と批判し、増税先送りを決めると「社会保障が」と非を鳴らす。どちらを選んでも批判するのは「批判のための批判」だ。世論に与える影響を熟慮し、責任の重さを自覚すべきだ。

  • 東京駅で100周年記念スイカを販売したニュースで、現場では販売中止に大混乱し罵声や暴動が起こっていたのに、「完売した」と何事もなかったかのように報道していた。また、徹夜は禁止されていたのに、徹夜して購入した人にインタビューしていた。

【番組全般・その他】

  • スポーツ紙がタレントの熱愛をスクープとして報じたが、しかし番組内のドッキリ企画だということが後で判明した。番組視聴率を獲得するために大掛かりにでっちあげるのは、放送局としてのモラルが欠落しているのではないのか。番組の中だけで驚かせるならまだしも、新聞に"スクープ記事"として掲載するということは笑って済ませられない。

  • ヘリコプターと新幹線がスピード対決するという企画だった。ヘリを飛ばすにもかなりの金額になると聞いたことがある。それを東京から仙台までの距離を、ヘリコプターがスピードを出して飛んでいた。周囲の住民にも騒音被害があったはずだ。

  • 今回のフィギュアNHK杯関係の放送には不満を感じる。特定の選手の話題があまりにも多すぎる。中国杯での怪我があって云々ということは分かるが、それにしても他の選手の話題はほとんどなかった。特に優勝した選手はあまり知られていないので、彼のことをもっと知りたかった。それなのにほとんど報じず、いかに話題の選手が大変な怪我を乗り越えて出場したかという、みんな知っていることばかりだった。

  • ロボットをバトルさせるという内容だったが、実際に相手ロボットを破壊し合っていた。ロボット兵器をも想起させ、バーチャルな殺戮兵器の問題が深刻化している現実の社会を見るようだ。競技のように見えるが、予算や重量、操作などの条件が不統一で公正さに欠け、単にロボットの激しい破壊攻撃を楽しんでいるにすぎない。ロボットのバトルを面白がる人間は、やがてロボット兵器に自らが脅かされることになるであろう。

  • 恋愛観を語る時、いままでつきあった人数や聞かれてもいない性的な話までぶっちゃけすぎるようなトークをしていた。不快だった。他人の性に関しての話や恋愛観などは聞きたいとは思わない。司会者に質問されなくても自らしゃべりだす人もいた。スポーツ選手は本来のスポーツを頑張り、その姿を視聴者や応援している人に見せることが本業ではないのか。最近のバラエティー番組は私生活の切り売りや暴露するような番組ばかりで低俗だ。

  • ブラジルの都市を紹介するにあたり、人口の多くが黒人である理由として「主な特産品はサトウキビであり、1970年代に収穫の労働力を確保するためにアフリカ人を奴隷として雇用した」というナレーションとともに、「1970年代、サトウキビ畑で働く労働力の為に多くのアフリカ人を奴隷として雇用」というテロップが表示されていた。疑問に思い調べたところ、ブラジルの奴隷制ははるか昔に廃止されている。番組で挿入された黒人労働者の姿も写真ではなく絵であることから、1970年代ではなく、1870年代の間違いだと思われる。単純な数字の間違いだと思うが、人権に関わる重要なものである。番組が放送されるまでに多くの人物が関わっていたと思うが、この問題に気づく人がいなかったのか。

  • 世界で特殊な障害を持っている人々を紹介するものだった。特殊な障害を負った人を、現代の医療技術で救済することを謳った番組だが、障害者を見世物のように扱う極悪番組だった。

  • 地震予測や対策の研究を紹介していたが、一部不安を煽る内容になっていた。科学的根拠や専門家の調査、研究結果を十分に踏まえている事は分かるが、煽る伝え方は良くないだろう。制作側は防災意識や災害対策の大切さをしっかりと伝えたいという意図があったのだと思うが、この内容ではかえって混乱を生じ、被害を拡大させるおそれがある。また、災害時にどのような行動を取ればよいかなども伝えるべきだ。しかし、災害対策などの研究を事細かに詳しく紹介している点は評価できる。防災意識の向上という観点でも、このような特集は今後も続けてほしい。

  • 大阪のおばちゃん風な姿をしてタレントであることを隠し、お店や露店でどこまで値切れるかをためす企画だった。店内で騒いだ結果、商品を安くしてもらったり、とにかくひどかった。若者であれば、その姿や近くにカメラの存在を感じたらテレビと気が付くかもしれないが、そうではない年配の方たちにも無茶と思われる値切り方をしていた。人の優しさに付け込んだ暴力に近い企画だ。同じテレビマンとしてとても残念でいらだちさえ感じた。

  • 年末のスペシャル番組で、男性タレントが巨大イノシシを捕獲するという企画を放送していた。しかし捕まえたのはあきらかにどう見ても家畜のブタのようだった。テロップでもイノシシと出ていた。スタジオトークでも一言も言及していなかったが、なぜ説明がなかったのか知りたい。

  • 不倫スキャンダルで世間を賑わせた女性タレントが出演していた。謹慎中に不倫ドラマにはまっていたそうで、「応援して見ていた」と発言していた。自分がしでかしたことの重大性がわからないのか。この発言を聞いた高校生の娘は「不倫って良いものなんだね」と言っていた。高校生にこのような感想を持たせてしまうことに、親として怒りを覚える。

  • 最近のドラマでの殺人や惨殺シーンは目を覆いたくなる残酷な表現が多い。いくら演出とはいえ、度が過ぎている。凶悪犯罪が相次いでいる今日、そういったドラマでの殺人や惨殺シーンに規制がないことは問題ではないのか。凶悪犯罪が相次いでいることを考えても、ドラマでの残酷な表現は規制されて然るべきだ。

  • 豪華アーティストが共演するクリスマスの音楽特別番組である。テレビのスポットやHPでの事前の宣伝では例年と同様とのことで、期待していた。ところが冒頭から番組を振り返る映像が流され、2時間の番組はほとんど過去の総集編で終わった。もし事前宣伝で「今年は総集編」となっていたらそのつもりで見たことであろう。騙されたような気分で不愉快であった。この番組は10年以上続く人気の番組で、固定ファンも多い。楽しみにしていた視聴者の気持ちを大事にして真摯に反省してほしい。

  • お笑い芸人が司会の番組で、お財布を竹藪に埋めて、1年後そのお財布の中身を回答者側の芸人さんたちに賞金として配るというものだった。竹藪からお財布を出してみたらお財布を包んでいた唐草模様の風呂敷は溶けていて、お財布も泥まみれ、お財布の中身の紙幣はぼろぼろ、貨幣も泥まみれといった状況だった。法律に抵触する恐れもあるし、何より大切な金銭を粗末に扱う神経に呆れた。

【ラジオ】

  • ラジオショッピングの、宣伝販売のやり口が汚い。『松前漬け3種』を購入したが、番組では「全てに相当な量数の子が入っており、お値打ちだ」と言っていた。確かに2種類はまともに入っていたが、あと1種類はほとんど入っていなかった。1万円近くも払ってしまった。1種類だけ返してやろうとしたが、それはダメとのこと。苦情は言ったが、「以後気をつけます」といわれた。明らかに誇大広告だと思う。

  • クライアントの商品を紹介をしているが、DJのトークがつまったり、ぎこちなくて品物のよさが伝わらない。聞いていると商品の魅力が半減する。プロのDJではないのかもしれないが残念でならない。大事な企業の紹介の時には、違う人に読んでもらうなどの対策をとってほしい。

  • 今回だけでなく非常に下劣だ。性に関する過激な内容が多い。小・中学生が聞ける時間帯なのでやめてほしい。ラジオなら許されると思っているのか。今日も「フェラ」や「死ね!」との発言もあり、毒舌で笑い飛ばしていることはいかがなものか。子をもつ母として悪影響どころではないと心配している。

  • メインパーソナリティーやリスナーまでも女子アナのバストの事を執拗に取り上げ、大喜利のコーナーでも、イジメに近いネタに終始していた。ヘラヘラ笑っている共演者や、ネタを選んでいるスタッフに悪意を感じる。下手すればパワハラやセクハラに抵触する、あるまじき行為だ。

【CM】

  • 「R15+」の映画の宣伝を突然見せられる。年齢制限のある映画だそうだ。映画やテレビドラマの宣伝は、どれも過激で全く見たくないが、時間帯も構わず流している。視聴者の心情も考えず何でも流すというのは、如何なものか。

  • 「パから始まる楽しい遊び」と言っているが完全にふざけている。パチンコはギャンブルであり、このような内容のCMでは、ギャンブルに興味をもつ子どもが出てもおかしくない。

  • 過払い金請求のCMが頻繁にながれているが、如何なものか。そのせいなのかどうか分からないが、ニセ司法書士が暗躍し、過払い金請求のセールス電話の被害に遭う人もいるようだ。CMが適切なのかどうか、疑問に思う。

青少年に関する意見

【「性的表現」に関する意見】

  • 夕方の時間帯での放送にもかかわらず、主人公がヒロインのスカートをめくって下着が見えたり、女性キャラクターが胸を強調した服を着るなど、性的なシーンが多いアニメ番組がある。子どもの健全な成長に悪影響を及ぼすと思われるので自重してほしい。

  • 昼間の時間帯に放送されたバラエティー番組のテーマが不倫だったのだが、出演者たちが、性行為を思わせるような身振り手振りを交えてトークしていた。学校が冬休み期間中であり、子どもと一緒に見ていたので驚いた。子どもたちに言葉や身振り手振りの意味を聞かれても答えられない。昼間の時間帯に放送する番組は子どもと安心して見られる内容にしてほしい。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 様々な変わった動物などを捕獲する番組を見て心が痛んだ。巨大なイノシシが犬に噛みつかれて血を流したり、変わった魚を捕獲するために、その他のたくさんの魚が釣りあげられて、暴れているシーンがあった。意味のない殺生を子どもに見せるべきではない。

  • 殺人事件などのニュースで被害者の生々しい血痕を映すことがあるが、やめてほしい。食事中だったり、子どもと見ていることもある。

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、アイドルグループが解散するかのような"どっきり企画"があった。「解散する」と騙されたメンバーの中には未成年者も多くおり、人間不信に陥らないか心配である。

【「編成」に関する意見】

  • 素人の歌唱力を競う歌番組で、夜9時以降に未成年者が生出演していた。出演者について労働基準法上の問題がないことは承知しているが、番組を見ていた子どもたちが、夜の時間帯に出歩いてもいいと思ってしまうことも考えられるので、夜の遅い時間帯には未成年者を生出演させるべきではない。

2014年11月に視聴者から寄せられた意見

2014年11月に視聴者から寄せられた意見

突然の解散・総選挙に政権批判ばかりなのは如何なものかなどの意見。夫の毒殺容疑の女性を集団で執拗に追い回す取材は横暴ではないかといった声。練習中に他の選手と激突した著名なスケート選手の演技を称賛するかのような放送に対し批判の声など。

2014年11月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,121件で、先月と比較して140件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール74%、電話23%、FAX2%、手紙ほか1%。
男女別は男性66%、女性31%、不明3%で、世代別では30歳代33%、40歳代27%、20歳代15%、50歳代14%、60歳以上8%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。11月の通知数は527件【30局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、18件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

突然の解散・総選挙が発表され、政局が風雲急を告げたが、政権を批判するばかりなのは如何なものかなどといった意見が寄せられた。
青酸カリによる夫の毒殺容疑の女性を、集団で執拗に追い回す取材に対し、余りにも横暴ではないかといった声が寄せられた。
著名なスケート選手が練習中に他の選手と激突するという痛ましい事故があったが、本番で演技したことを賞賛するかのような放送に対し、批判の声が寄せられた。
大物芸能人の晩年の闘病を描いたノンフィクションを下敷きにした番組に対して、余りにも事実と違う、一方的な再現ドラマではないかといった意見が多数寄せられた。
ラジオに関する意見は30件、CMについては50件あった。

青少年に関する意見

11月中に青少年委員会に寄せられた意見は82件で、前月から32件減少した。
今月は、「表現・演出」に関する意見が22件と最も多かった。次に「いじめ・虐待」が9件、「編成」「性的表現」「暴力・殺人・残虐シーン」がそれぞれ7件と続いた。「その他」は9件あった。
「表現・演出」については、バラエティー番組の出演者がゲストの楽屋に入り込んで私物を損壊した行為について、「青少年が悪ふざけの範囲として許される行為だと思いかねない」など、複数の意見が寄せられた。
また、バラエティー番組のコーナー内で、子どもがタレントや自身の母親を叩いたことについて、「暴力的で不快だ」「子どもをたしなめるべきだ」などの意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 安倍首相が北京での会見で「解散は何ら決めていない」と発言したにもかかわらず、テロップでは「もう解散は止まらない」「政権与党が無駄な税金を使おうとしている。国民は怒るべきだ」と解散ムードを煽り、政権に対するイメージを少しでも悪くしようとしている。中立な報道をしなければならないテレビ局がこういう煽り方をすることは如何なものか。

  • 衆議院の解散が強まったことを受け、「年末の忙しい時期に冗談じゃない」「多額の費用をかけてやる必要があるのか」などと批判一辺倒だ。解散は意味があって総理が決断するもので、その判断は国民・有権者が下せばいい。選挙は国民の意思を示す大切な機会だ。

  • 前政権の時は散々政権のまずさを強調した報道があった。しかし今回の解散・総選挙の報道では総選挙に至る経緯を話題にしているだけだ。アベノミクスが失敗に終わったことは言うまでもない話だが、この点についてあまり話題にしない。放送局は現政権の権力をチェックする気があるのだろうか。国民は2年間の安倍政権で何が達成されたのかを知りたい。拉致、原発、広島の土砂災害の復興等々期待していたことは何も出来ていない。民主党政権の時に追及したように現政権の失態を非難するべきだ。

  • 選挙結果の報道でいつも違和感を覚えることがある。投票の締め切りが夜8時に終了すると、開票率0%の状態ですぐ「当選確実」と言い出す。出口調査の結果というが、本来は誰に投票したかは言いたくないはずだ。それを無理やりに聞きだし、選挙結果に利用することはおかしい。視聴者は深夜まで開票の結果を一喜一憂しながら見守っている。さらに付け加えたいことは過去に「当選確実」が間違いだったことがあった。そのような間違い起こさないためにも、開票途中の「当選確実」は不要である。

  • 福島の原発事故は災害ではなく人災だ。今もなお、東日本大震災による原発事故の放射能に脅え、帰宅できずにいる被災者がいることを忘れてはならない。それにもかかわらず、原発に携わった人間の責任を追及する番組は未だに放送されていない。二度と同じ過ちを起こさないよう、責任を徹底追及する番組を作るべきだ。

  • 閣僚の公選法違反や政治資金疑惑などを話題にする際、それらの追及のために国会の審議に遅れが生じ、重要法案が店ざらしになっているかのような論調が目立つ。しかしある野党議員の指摘によると、百十数時間の国会審議のうち、不祥事追及に割いた時間は数時間とのことだ。そもそもこれらは、「公選法違反問題」である。閣僚の資質が問われているのである。スキャンダルで野党が国政の足を引っ張っているかのような報道は、どうみても公正・中立でない。逆に閣僚の答弁こそ、不誠実で無駄な時間稼ぎをしている。政権のネガティブな面をなぜ伝えないのか。

  • "夫毒殺"容疑の妻を十数人で逮捕前に取り囲み、傘をどけながら強引に取材を行っていた。同じ質問を繰り返し行いながら、許可なく写真を撮り続けていた。あまりにも居丈高なモラルに欠けた取材に、不快な思いをした。

  • 各局とも「ハロウィンに渋谷交差点で騒ぐ若者達」の様子を報道していた。仮装とはいうものの、なかにはメークで、ゾンビになりきっている者もいた。アップに映し出された顔は、気持ちが悪かった。警察への届けも出さずに、大人数で勝手に道路を占拠することは違法行為でもある。テレビが「盛り上がっていますね」と面白おかしく取り上げることで、このような行為が正当化されてしまう。

  • 番組の意図に沿った意見のみを恣意的に拾うことは新聞の投稿欄も同様だとこれまで容認してきたが、最近は視聴者の公平な意見を取り入れているとは到底言い難い、スタッフの職権濫用が目に余る。毎回多くの投稿が来ているのにもかかわらず、一部の投稿が連日、採用されるということは統計的にも異常だ。常連らしき投稿者が採用されないことの不平を番組タグ付きでツイッター上でつぶやくと、異常なまでの反応の早さでの該当者のつぶやきが採用される。何千と投稿が来ている中で、このような不自然な事例は何度も確認している。明らかにスタッフによる番組の私物化だ。

  • 大阪の雑居ビルで女性を刺したということで、無職の男が殺人未遂で現行犯逮捕されたことを伝えていた。容疑者は6年前、女子高生殺害事件で起訴されたが、無罪が確定している。しかし番組のなかで、執拗にそのことを取り上げ、あげくにアナウンサーが死んだ女子高生の母親のコメントを読み上げる始末だった。誘導報道そのものの伝え方に、唖然とした。

  • 日中首脳会談の開催決定の紹介の後、中国人民への街頭インタビューと、中国の外相の記者会見の様子のみを報じていた。この報道姿勢に疑問を感じる。まず、日本国民の声を拾わなかったのはなぜか。また、日本側の政治学者の分析を紹介しなかったのはなぜだろうか。番組で紹介された中国政府の態度に、「日本が望んだから会談してやった」というよう印象を持った。日本側の様子が紹介されないことで、相対的に中国政府側の態度が強調される感じになっている。日本側の態度を一切報じず、中国側の態度に傾倒した報道姿勢は、「公正性」に著しく欠けるものではないか。

  • 国民の生活に直結する法案について、最近では"消費税増税"を取り上げることが多い。しかし出演者に偏りがあり、公平な議論がされていない。例えばある人物は番組に頻繁に出演して持論を展開しているが、彼は証券会社関連の人間である。つまり発言は証券会社の視点に立ったものであり、一般国民の生活には当てはまらない。しかも番組内では、誰も反論をすることがない。放送する以上、色々な意見を持つ人間を出演者として選び、公平な番組作りをするべきだ。

  • 沖縄県知事選の結果を受けて、県民の街頭インタビューを放送したが、選挙の争点だった基地移設に「反対」する意見のみだった。これでは県民がみな、辺野古移設に反対であるような印象を受ける。移設推進派の人の「賛成」意見もあったはずだ。賛否両方の意見を放送しないことは、世論誘導につながる。

  • テレビの出演者は政治に関して無責任な批判をする。今回の増税も「国民の生活が」と言い、先送りすれば「財政が」と言う。また「こんな忙しい時に解散」「税金の無駄」と解散も批判する。マスコミは政治に関して無責任な批判は慎むべきだ。政治報道のあり方を変えてほしい。

  • 長野県で震度6弱の大きな地震が起きた。しかし、その直後に地震速報の放送を開始した局は、2局だけだった。他のテレビ局は、番組を変えずに字幕速報だけだった。正直、ショックだった。震度6強の地震が起こっているのに、テレビ局の対応が悲しかった。東北大震災があってまだ3年半だ。それなのに、この反応の鈍さ。自分は福島在住だが、震災直後、やはりテレビでは地元の情報が得られなかった。当然、テレビはキー局が中心だから、地元の放送が流せなかったのだ。民放キー局は所詮、東京以外の災害は対岸の火事なのかもしれないが、キー局として、放送メディアとして、やるべきことはやってほしい。

  • 韓国人による対馬の仏像窃盗事件に対する司会者の言い分があまりにも不愉快だった。仏教の「執着を断つ」という話を絡めて、まるで盗まれた日本側が、お金の為に他人のものを平気で盗む犯罪者を許せと言っているようにも聞こえた。法治国家としてあり得ない考え方であり、唖然とした。

【番組全般・その他】

  • 脳震盪が疑われる状況で競技を行ったスケート選手は、他の競技であれば継続を停止させられたかもしれない。傍目には感動的かもしれないが、出場を強行したことは決して美談にはできない。今後の競技生命にすら影響が出かねない。中継も完全に感情移入してしまい、正常な判断ができていないように見えた。この状況が如何に重大であり、慎重に対処しなければならないかをしっかり伝えていただきたかった。いたずらに視聴者に「感動」を植え付け、今後似たような状況で、より重大な事故が起きるかも知れない。

  • 著名作家のノンフィクション作品が、事実であるかの如く感動の純愛ものとして放送された。しかしその放送は視聴者に誤解を与え、故人をはじめ、マネージャーや故人の親、娘を冒涜する内容だった。著書は、未亡人の証言のみに基づいて書かれており、事実と大きく異なっているらしい。未亡人以外の証言はほとんどない。こういった作品をさも事実であるかのように放送することは、著しく倫理を欠いているのではないのか。

  • ノンフィクション本に基づいての再現ドラマだった。私は関西在住で、彼の大ファンだったので楽しみに見た。番組が終わり、あまりにも美談で綴られた再現ドラマに、家族一同釈然とせず腑に落ちない気持ちになったが、壮絶な癌の闘病生活に涙せずにはいられなかった。しかし、この本は虚偽に塗り固められた取材によるものだといわれ始めている。真偽は今のところ定かでないが、仮に番組が虚偽の物語をノンフィクションと偽り放送したため、沢山の方が本を買ったとなると、責任問題になるのではないのか。

  • 急死した歌手の闘病生活と妻との出会い等を放送していましたが、虚偽の内容が多く、視聴者に誤解を与える内容だった。メモも、本人の筆跡ではない可能性が高く、またこの放送で紹介された著書はノンフィクションと語られていましたが、後日、ノンフィクションでないと分かりました。番組を信じて本を購入した方も多く、私も放送翌日に本を購入してしまいました。人を騙すような番組内容は問題ではないでしょうか。

  • "出稼ぎおじさん"という内容だった。福島から出てきているタクシードライバーのおじさんが「月に一度福島に帰るのが楽しみだ」ということでついて行った。家で家族との会話がないことを出演者一同が笑い、バカにする始末だった。たしかに「しゃべると家族で泣いてしまうのだろう」というフォローがあったが、見ていて腹立たしかった。未だに被災県から出稼ぎに来ている人がたくさんいるのに、何を考えているのか。

  • レギュラー出演者が、「アダルトビデオのナンパものが今は好きだが、数年後は痴漢ものに好みが変わっているだろう」と発言していた。痴漢は犯罪だ。苦しんでいる被害者がたくさんいる。冗談で口にすることではない。そういった種類のビデオが規制されない理由は知らないが、バラエティーのテレビ番組で取り上げる話ではない。犯罪に対する意識が低い。毎週楽しく見ていたが、がっかりした。

  • 一つのテーマについて専門家からじっくりと深い話を聞けるので、勉強になる。こういう骨太の番組は地上波にはない。男性司会者にバランス感覚があり、安定感と権力側に対しても厳しく切り込んでいく迫力がある。話を聞き出すことも上手い。ノートをとるぐらい価値がある哲学的な話が聞けたり、昭和天皇実録を特集した回では、戦争時の緊張感など、歴史が目の前に迫ってくるような心持ちがした。こういう良質な番組が制作できるところにこそ、BSの可能性がある。

  • ドラマの中で、実在する高校の名前を出して、"バカな学校"だと烙印を押した。在校生、卒業生、各関係者の思いを考えれば、いかに失礼なことであるかわかるはずだ。二度と同じ過ちを犯さぬよう、番組担当者に猛省を求める。

  • 実際に起きた殺人事件を取り上げてクイズにした。事件を再現ドラマにし、複数の容疑者から犯人を推理させる問題であった。しかし惨殺された被害者の家族や容疑者とされた人のことを考えると、クイズのネタにするようなものではない。

  • 水泳の選手が韓国の記者のカメラを盗んだとする事件を取り上げていた。彼が「やっていない」と言ったことに対し、出演者の精神科医が、「仮にやっていないなら、やったことの重大さにパニックになり、やっていないと信じたい思いから、やっていないと言っているのではないのか。そういった事は精神病のひとつの症例としてある」といったような説明した。「そのことが今回の事件に当てはまるということではないですよね」とフォローがあったことは救われるが、精神科医の発言は選手の人格を否定し、個人を攻撃するものなのではないのか。

  • 今回の女性タレントはマスコミが一丸となってバッシングし、大問題になったのに、それよりも長期的に不倫をしていた大物タレントには誰もバッシングしなかったことはおかしい。人によって態度を変えている。大概の人は不倫でテレビに出られなくなるのに、相手が芸能界で力があるからといって同じことをしても、「女遊びは芸の肥やし」で済まされるのは不公平ではないか。相手によって発言を変えるコメンテーターも情けない。弱いものいじめと変わりない。

  • 日本女性に乱暴なナンパを進めるとんでもない外人に対して「そんなやつは他にも沢山いる」という発言に怒りを感じた。確かに女性を軽視する人もたくさんいるが、それを安易に認めるとは何事か。女性の人権や名誉のため署名を集めている人にも大変失礼で、男性に暴力的なことをされた経験の方は恐怖すら感じる。海外で遊んでくる男の人たちと混同することもおかしい話だ。

  • 「呪い代行業者」について特集していた。代行会社という詐欺を行っている会社を追及するのかと思いきや、実際に呪いの代行を行っている人を登場させ、呪いが実際にあるのかどうなのか、討論するという内容だった。呪いは宗教とは違うが、信じるか信じないかは人それぞれであり、「あなたが知らない間に呪われているかもしれない」と不安を煽る番組を放送することはいかがなものか。

  • 小馬鹿にしたような内容が本当に不快だ。始まった頃はここまではなかった。特にMCの男性タレントへの執拗な、見ようによっては「いじめ」とも取れるいじり方は度を越えている。何故そこまでするのか理解できない。深夜帯のテレビの楽しみな番組の一つだったのに残念だ。初心に返って、番組の作り方を今一度考えてほしい。

  • 「セクシーな写真集に恥ずかしがる犬」というのを紹介していたが、たしかにセクシーな写真集を見せると前足で顔を隠し、恥ずかしがっているように見える。しかし、写真集を見せるときに、犬を抱いている飼主が後ろから意図的に息を吹いている様子が分かる。つまり、息を嫌がった犬が前足で頭を触る行動を、番組では"恥ずかしがる"としているのだ。もはや演出の範疇を超えている。

  • "高額宝くじに当選した人はどんな人?"というテーマがあり、実際に当選した人を取材するコーナーがあった。一軒家に住む高齢の男性だった。その時の取材の仕方に問題がある。一軒家のチャイムを鳴らすところから始まって、外観はモザイクなどの加工処理もなく、そのままだった。玄関から本人が出てきたので、そこの住人だということがわかった。最近では高齢の方を狙った詐欺が多発している。家の外観がそのまま放送されることで不利益になることもあり得る。一度、映像が流れればずっとそれを記憶する人もいるかもしれない。そういったことに配慮していないことが不思議だった。

  • 多くの番組で市民権を得たかのごとく、あたりまえにワイプが入るが、目障りだ。スタジオの芸能人の物欲しそうな顔や、つまらないリアクションなどはどうでもいい。「見たくなければ見なければいい」というかも知れないが、ひどいときは、画面の大事な部分にくだらない小画面がかぶってしまう。「ワイプ芸人」なる輩も存在するようで、いかに小画面で面白いリアクションをするか腐心しているとも聞く。あの「ワイプ」には作り手の良心が全く感じられない。「dボタン」で消せるようにしてほしい。

  • 女性作家と人気のゆるキャラが出るので見た。出演者の過去の仕事の経歴や内容が分かるおもしろい対談で、楽しかった。ゆったりとした進行で出演者と寛いでいるところがよい。これからも、内容の質のよい対談のテレビやラジオの番組を残してほしい。

  • 防犯についての番組だった。カギ番号から合鍵を作る事ができることを世間に知らしめる必要があるのか。紹介していた業者は「本人確認が出来なければ製作しない」と言っていたが、だから安心ではなく、放送することが問題だ。更にもっとひどいことは、U字のドアロックを開ける方法を、モザイクもなく放送した。このような内容を見て、まねる悪い人物がきっと出る。世の中に犯罪者を増やすつもりなのか。本当に見ていて不愉快になった。

【ラジオ】

  • 私は視覚障害者なので、「大相撲九州場所」をラジオで聞いている。音声だけでは、力士の大きさなどがわからないので、力士一人一人の年令や出身地、身長体重を言葉で紹介してほしい。

  • 円形脱毛症で悩む若手芸人の髪を抜く「いじめ」だった。本人が嫌がるのに強引に髪の毛を抜き、その場にいる人は「笑い」として処理しようとしていた。これは学校や社会で行われる「いじめ」の構図そのものだ。円形脱毛症はストレスや悩みが原因という見方があり、深刻な症状を抱える人も少なからずいる。デリケートに扱うべき話題だ。

  • 毎年、リスナーを集めて寺でお祭りを開催し、その様子を公開生放送している。私もお祭りに参加していたのだが、多くのリスナーを前に、落語家に袴と下着を脱がせて、お尻を出させていた。観客の前でお尻を見せる行為は、やられた人はもちろん、観客にも失礼だ。

【CM】

  • ラーメンのCMを見て家族で驚いた。面白さや怖がる度合いは、個人差があるのかもしれないが、こういった類のCMを放送する意図が分からない。実際に我が家の子どもも、大泣きして大変だった。CMの後で流れるメロディーを覚えていて「あれ、もうやだ!」「食べるとああなっちゃう」と言っている。

  • CMの途中で、「緊急地震情報」の一部と同じ音声が流れている。気をひかせようとしているのだと思うが、とんでもないことだ。「緊急地震情報」に類似した音声を流すことは、国民の安全のために絶対禁止するべきだ。

  • ゲーム会社のCMだが、レイプを連想させる内容だ。性犯罪を誘発するのではないか。このような内容が、青少年が視聴する時間帯に何回も放送されている。日本のマスメディアは青少年の健全な育成を考慮しているのだろうか。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組の出演者がゲストの楽屋に入り込み、ゲストの私物をハサミで切ったり、壊したりするシーンを放送していたが、そのような演出が許される時代ではない。使えるものを壊すような場面を子どもに見せたくないし、まねをしても困る。

  • 深夜のアニメ番組の表現規制が厳しいと感じている。少年剣士を主人公としたアニメなのに、斬られた箇所さえ分からず、違和感がある。幼い子どもが視聴する時間帯ではないし、原作の読者層から考えても善悪の判断がつく視聴者層であると思われる。不要・過剰な表現規制は作品の質の低下を招くので、やめてほしい。

【「いじめ」に関する意見】

  • バラエティー番組で、芸能人がそれぞれ自慢のオートバイを持ち寄る企画があったが、そのうちの1人のオートバイだけを他の出演者が馬鹿にしていた。また、スタッフがオートバイにわざと照明機器をぶつけたり、出演者がフェルトペンで落書きしていた。このような行為を学校で行えば「いじめ」になるのに、面白いこととして放送する考えが理解できない。

【「暴力」に関する意見】

  • バラエティー番組のコーナーをスタジオで観覧していた子どもが、ハリセンでタレントや自身の母親を叩いて暴れるシーンがあり、不愉快な思いをした。仮に演出であれば、そのような企画は許されるべきではないし、子どもが自ら暴れたのであれば、そもそも放送するようなシーンではない。

【「その他」】

  • 子どもに人気の高いアニメ番組に出てくる、猫の妖怪のキャラクター設定について懸念がある。当該キャラクターはチョコレート菓子が好きという設定だが、本物の猫にとってチョコレートは毒物である。子どもたちが「猫はチョコレートが好き」という誤った情報を基に、本物の猫にチョコレートを与えてしまうと猫の体調に重大な悪影響を与えることになってしまうので、注意を促すべきだ。

2014年10月に視聴者から寄せられた意見

2014年10月に視聴者から寄せられた意見

女性閣僚2人の辞任報道で一方的に政権を批判するばかりの姿勢は如何なものかといった声や、屋外でのリポートなど大型台風の取材のあり方や放送に疑問の声が寄せられた。

2014年10月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,261件で、先月と比較して40件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール67%、電話30%、FAX2%、手紙ほか1%。
男女別は男性70%、女性26%、不明4%で、世代別では30歳代27%、40歳代25%、50歳代19%、20歳代15%、60歳以上11%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。10月の通知数は569件【39局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、18件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

第2次安倍改造内閣の女性閣僚2人が早くも辞任したが、一方的に政権を批判するばかりの姿勢は如何なものかといった声が寄せられた。
大型台風が続けて週末の日本列島を縦断したが、取材のあり方や放送に疑問の声が寄せられた。
エボラ出血熱の感染が世界中に広がっているが、有効なワクチンも発見されていない現状で、むやみに煽り立てるのは不謹慎だという声があった。
安易に間違いをし、訂正を繰り返す情報番組に対して、現場に緊張感が足りないのではないのかという意見が寄せられた。
ラジオに関する意見は47件、CMについては39件あった。

青少年に関する意見

10月中に青少年委員会に寄せられた意見は114件で、前月から24件増加した。
今月は、「性的表現」に関する意見が26件と最も多かった。次に「低俗・モラルに反する」が17件、「編成」が14件、「いじめ」が9件、「言葉」が8件、「暴力・殺人・残虐シーン」が6件と続いた。「その他」は10件あった。
「性的表現」については、関東圏の独立局などで深夜に放送している音楽バラエティー番組で男性お笑いタレント同士が裸で行った行為について、「深夜番組とはいえ"限度"を超えている」など、複数の意見が寄せられた。
また、いわゆる「どっきり企画」で、男性お笑いタレントが裸になるシーンについても、「低俗・モラルに反する」との意見が複数寄せられるなど、男性の裸に関する意見が目立った。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 2人の女性大臣の辞任の報道が、偏向的だった。両大臣が辞任し、告訴され、今後は検察の調査の段階に入ったにもかかわらず、それだけでは飽き足らず野党は、国会審議を任命責任追及の場に利用している。土砂災害などに関する重要な法案の審議を止めて、国会を空転させる始末だ。国民の一人として野党の行動には大変怒りを覚える。その状況をきちんと紹介することもなく、安倍政権の緩みだなどと決めつけ、しかも海外の安倍政権に懐疑的な記事だけを紹介して「海外から信用されない政権は云々」等と伝えている。こうした報道は、一方的で気持ち悪さを感じた。

  • 大臣の不祥事に関して、「SMバーに政治活動費を支出していた」などとことのほか強調し、大臣がとんでもない悪事を犯し、鬼の首をとったように一方的に責めたてていた。聴いていてとても不愉快だった。大臣には確かに大きな落ち度があるが、それを茶化すようにSMバーのみを強調するのは、不適切だ。

  • 政権の閣僚の問題を取り扱った時、名を伏せた政治家の数々のコメントがテロップ付きで流された。色々な報道番組でも度々使われる手法だが、このような手法は大変問題がある。番組制作者の思惑で、内容の歪曲でも捏造でも何でもできる。不自然なコメントも結構あり、信頼感がない。事実の正確性・客観性が担保できない、真偽のわからない他者によるコメントは、安易に使うべきではない。

  • 台風や大雨の情報を、アナウンサーがヘルメットを被り、屋外からリポートする様子を放送する必要があるのか。雨や風の激しさは、カメラが映す海の波や木の揺れ方で十分伝わる。カメラをまわしている時だけ屋外にいることは分かるが、アナウンサーやリポーターを危険に晒すのは如何なものか。早く避難させてあげるべきだと腹がたつ。視聴者には「外出は控えて下さい」「早めに避難して下さい」などと注意を促すのに、矛盾している。

  • 台風が上陸するたびにでてくるL字画面についてだが、非常に邪魔だ。台風情報の必要性は否定しないが、折角地デジになったのだからデータ放送に送るなど、工夫できないのか。

  • 台風により、JR西日本が運行中止にした件を取り上げ「市民の足なのに、なぜこのような決断をしたのか」「徐行運転でも良かったのではないか」等と非難していた。台風が来る前に「史上最大級の台風が来る」とマスコミが大騒ぎしたことも、この決断を促した要因だと言える。にもかかわらず、台風が通り過ぎて被害が少ないとわかった途端、批判するテレビ局の姿勢は腹立たしい。被害が少ないとはいえ、犠牲者も出ているのだ。

  • 「日本にエボラ出血熱が上陸したら」というシミュレーションを放送した。ある日父親の具合が悪くなり、夕食で残したカレーを子どもに食べてもらったり、医師に診てもらった時に唾を吐いてしまったり、通勤中嘔吐した時に電車の手すりに触ってしまったりと、感染が拡大していく様子が描かれていた。描かれ方がリアルすぎて、あたかも今、エボラが上陸しているかのような恐怖感を覚えた。「専門家の意見をもとに制作」という注意書きのテロップが出てはいるが、ドラマ仕立てになりすぎていて、制作側の「いやらしい」意図が垣間見える。エボラの恐怖と対策に対し、きちんとナレーションを適宜入れていくならまだしも、何の解決策も提示しないままドラマを描く手法は納得がいかない。むやみに煽るべきではない。

  • エボラ出血熱を扱うコーナーで、「(2次感染が確認された)欧州から帰国した」と話したゲストに対し、「近くには寄りたくない」と席を離す行為があった。笑いを取るためのジョークのつもりだろうが、感染症患者を差別する極めて許しがたい行為だ。エボラ出血熱は日本にとっても対岸の火事ではない。ことさら恐怖をあおるのではなく、何が危険で、どう対処すればいいのか、きちんと放送してほしい。

  • 「御嶽山噴火」のニュースの中で、各局とも「心肺停止」という言葉を使っている。しかしこの言葉では、蘇生の可能性があるかのように聞こえてしまう。放送局に問い合わせたところ「警察発表によるもの」との回答だったが、納得できない。死亡が明らかであれば、他の言葉を使った方が良いのではないか。

  • 御嶽山噴火被害者への取材の仕方に疑問を感じた。結婚間近だったカップルの息子の父親に向けてインタビューしている様子が映された。息子が行方不明の父親が必死にインタビューに答えて涙を流す姿。それでも無理に質問を浴びせる取材陣は無神経だ。昔からだが、被災や被害に遭遇した人たちに対して、プライバシーへの配慮が足りない取材がとても多い。個人が悲しみに暮れ、涙を流して言葉に詰まっている時でも、無理に答えさせようとする取材陣。無神経で非常識だ。悲しんでいる状況で答えることも辛い心境なのに、無理に取材することは絶対に止めてほしい。このようなインタビューは必要ない。

  • 日本人3人がノーベル物理学賞受賞と報道している。しかし1人はアメリカ国籍であり、日本人ではない。それをないがしろにして日本人と言ってはばからないマスコミの人権感覚は、他の人権に対する考え方にも鈍感であるということだ。正確には日系アメリカ人だ。世界の報道では、日本人3人ではない。日本は二重国籍を認めていない。国籍を変えることは、当事者にとってかなりな決意を持つわけなのに、マスコミはそういう思いも無視してノーベル賞ではしゃぎまくっている。

  • 事件の容疑者が逮捕されても、冤罪や不起訴、無罪判決の可能性があるので、すぐに実名報道をすることは危険だ。その人が無罪であっても、いったん流出してしまった情報はネット上で拡散し、歯止めが効かなくなる。凶悪犯罪は別として、比較的軽い犯罪の場合は、判決が出るまでは実名報道を控えるべきだ。メディアがその指針となるようなルールを整え、ネット社会に対応すべきだ。

  • 「記事訂正問題」に関連して、あまりにその新聞社へのバッシングが多い。出演者全員が「潰れてしまえ」とでも言わんばかりの発言をしており、その姿は面白がっているようにも見える。偏った内容は世論のミスリードを招きかねない。公平・公正な放送を望む。

  • 男性歌手の愛人だった女性の覚せい剤取締法違反事件の公判の様子を詳細に報道していたが、女性は社会的地位があったわけではない。「歌手の愛人」だった一般人に過ぎない。この人物の覚せい剤取締法違反の公判の様子を詳細に報道することに何の価値があるのか。まして2人の間に性的関係があったかなどということは社会的に何の意味もなく、報道する価値など全くない。

  • 大学生がイスラム国へ戦闘員として参加しようとしていた、との報道があった。その求人チラシが秋葉原にあったのだが、その時「アニメ・ゲームで有名な」と話していた。このような表現ではあたかも「アニメやゲームを嗜む人が、イスラム国に対して肯定的」と捉える人が出てしまう。このような報道の仕方は、不適切ではないか。ただ「秋葉原にある古書店の店頭に提示されていた求人広告を見て」と報道すればいいだけの話ではないのか。

  • 「大学を休学中の大学生らが"イスラム国"に戦闘員として加わるためシリアに渡航する計画を立て、警視庁の事情聴取を受けた」というニュースを受け、コメンテーターが「参加する自由が認められてもいい。日本から応募ができないのなら国外ルートで応募することもできる。海外で戦闘員になった人もいる」と述べた。これは、テロ行為を肯定する過激思想であり、倫理に反する問題発言だ。しかし、スタジオではあまり否定もせず、そのまま番組は進行した。若者に強い影響力を持つコメンテーターの発言は、多くの青少年に悪影響を与える。司会者が何らかのフォローをするべきだった。

  • 「新幹線おめでとう!」といって新幹線50周年を報道していた。経済効果とか良いことしか言わず、沿線沿いに住む人間が、深夜の踏み固めや草刈の振動や音によって睡眠を妨害され、長年、迷惑していることを伝えることは一切しない。公害といっても過言でないのに、見向きもしない。少数だから切り捨てているのか。これが本当に公正な報道なのか、怒りを覚える。

  • 噴火が起きれば、「予知できなかったのか」と批難し、災害で人が亡くなれば、「未然に防げなかったのか」と言う。事件が起きれば、「もっと早く対策できなかったのか」などと言い募るマスコミにはもううんざりだ。「正義の味方」にでもなったつもりか。誰かを悪者にしなければ気が済まないのか。現場にヘリで真っ先に駆けつけたり、打ちひしがれた人たちに無神経にカメラやマイクを向けたり、マスコミの「正義」とはいったい何なのか。自分たちは安全で、何も傷つかない高いところから言いたいことを言う。「いったいどうなっているんでしょうかね」―それは、被害者の葬式に物見遊山感覚でズカズカ乗り込んでいくマスコミに対して投げつけたい言葉である。

  • 阪神タイガースがクライマックスシリーズを制し、日本シリーズ進出を果たしたことを取り上げていたが、道頓堀川への飛び込みのことを真っ先に取り上げていた。川への飛び込みは行政が厳しく規制する危険な行為であるのに、煽っているとしか思えない。阪神タイガースの日本シリーズ進出=道頓堀川への飛び込みという、短絡的な発想はやめるべきではないか。

  • 川内原発の再稼働の状況を報道していた。はじめに御嶽山の噴火の映像からはじまり、南九州における巨大噴火のイラスト、つぎは住民説明会で反対意見を紹介していた。あげくのはてに「住民の説明に対応していない」と断定した。一方的な見方で視聴者を洗脳しているとしか思えない。

  • 在特会と大阪市長の対談を取り上げた。私はインターネットでノーカットの対談の様子を確認している。在特会会長が「お前」を言ったことは何度も流れたが、大阪市長も同じように「お前」と言ったことは、ほぼカットされていた。編集の仕方が公平中立でない。これは放送局としての信頼を失墜し兼ねない危険な行為だ。

  • "地震予知は可能かどうか"というコーナーで、地震予知の研究者を登場させ、予測を発表していた。地震予知は確立された研究技術ではない。テレビは影響力が大きく、ことさら恐怖をあおることは風評被害以外の何ものでもない。番組内では、「あくまでもこの研究者によれば」や「諸説ある」などと繰り返していたが、そんなことで免責されるわけはない。また「諸説ある」というなら、反対意見も同時に紹介すべきだ。不確かで一方的な放送はやめてほしい。

【番組全般・その他】

  • この番組は間違いが多すぎる。毎日のように訂正が入る。今日はお店に関する情報を流していたが、結果的にその情報は間違いで、後半に訂正を出していた。間違わない努力はしないのか。訂正を最後に流せばそれでいいとでも思っているのだろうか。

  • 動物に関連する特集がよく放送されるが、正直なところ、理科の授業でやるようなことが多い。BSで放送されていた番組(海外のテレビ局制作)では、寒い地域に多く生息する狼と、暖かい地域に生息する虎の身体のつくりの違いを詳しく解説するために、X線で体を撮影したり、口から内視鏡を入れて胃や腸の内部を撮影したりと、かなり詳しく、分かりやすく生態や身体のつくりの違いを解説してくれていて、興味深かった。こういう風に、学校ではやらないようなことも放送してほしい。

  • お笑い芸人と女性タレントの水泳大会が行われていた。プール上に浮かべたマットの上で相撲をしていたが、公開リンチみたいに見えた。ベテラン芸人が対戦相手に首を絞められ、顔を赤くしていた。内容は面白かったが、危険な行為でもある。怪我でもしたらどうするのか。

  • 競馬の番組だが、出演者のトーク中にスタッフの高笑いが入り、耳障りだ。視聴者の中にはレースでスッて、がっかりしている人もいる。そのような時に馬鹿笑いを聞かされるのはたまらない。バラエティーやお笑い番組でスタッフの笑い声が入ることは番組の性質上かまわないが、競馬は一応スポーツであり、お金も絡むシビアな世界だ。もっと真剣にやってもらいたい。

  • ある医師に関して放送していた。主張にはさまざまな通常の医療とは異なる事柄が含まれており、批判の対象となっている。番組ではその事実に触れることはなく、持ち上げているような印象を受けた。科学の世界では多くの意見がある。その中で根拠もなく、いわゆる相場の逆張り的な主張で耳目を集め、利を得ているのが彼であると思う。その人物を、特定のテレビ番組が肯定し、宣伝するということは大きな問題ではないか。

  • 私はがん患者だ。去年肺転移を経験し、手術を受けた。癌を見つけても「癌もどき」と称し、手術や治療を一切しない「放置療法」というのが放送された。この番組によって、がん告知をされた患者が戸惑うのではないのか。治療は患者と主治医が決めることだが、放置療法などといういい加減なことを放送したことに、憤りさえ感じる。がんを甘く見ないでほしい。一生懸命に研究している他の医師に対しても失礼な内容だ。一人の患者として、とても傷ついた。

  • 出演者だけが楽しむ番組はもううんざりだ。ギャラだけでなく、クイズで勝ち残ると賞金が出るというシステムは視聴者向けの番組ではない。タレントが参加するリレーでは、誰が勝つかを他のタレントが賭け、そこでも賞金が発生するというギャンブルのような不愉快なゲームもあった。出演者だけで楽しむことを放送する必要があるのか。芸能人は高いギャラを貰っているのに、クイズは賞金だらけで、一般人への嫌みなのかと思う。

  • 芸能人にドッキリを仕掛けて笑いをとる企画だが、危険な内容であった。陸上競技で、芸人がゴールした途端、目の前で爆破させてみたり、熱湯が入った鍋を持たせてローションを塗った上をわざと走らせたりした。度が過ぎていて、笑うどころか不快感を覚えた。

  • レースの中で試合結果に大きく影響を及ぼす事故が起きた。しかし、事故の内容がひどかったのか、そのシーンは丸々カットされた。そのため優勝者のインタビューが意味のわからない内容になっている。生放送ではないので、字幕を入れるなど対処できたのではないだろうか。

  • ドッキリの域ではなくイジメとしか思えなかった。立場の弱い若手芸人をいたぶっている。お笑い芸人にとってはこのような番組でも出てナンボのところも理解しているが、今回の番組は見ていてあまりにもひど過ぎるし、逆らえない格下の芸能人に対して、一方的に容赦ない攻撃や精神的苦痛を与えることは如何なものか。あのような番組はイジメを助長するように思えた。

  • 「芸能人のCMのギャラ」について、クイズ形式で説明していた。番組によれば「20歳そこらの若手芸能人が、年間計1億円~4億円前後のCM出演料を稼いでいる」とのことだった。一般人が一生必死に働いても、これほどの金額は稼げない。全てを含めた金額であることは理解しているが、一般視聴者の感覚からあまりにかけ離れた内容は不愉快だ。

  • 番組内の天気予報を、アイドルが読んでいることに違和感を持つ。なぜ気象予報士ではなくアイドルが読む必要があるのか。アナウンサーならまだしも、気象予報士の資格も持たないアイドルが台本を渡され、天気を伝えるのではなく、ただ読むだけの天気予報など価値がない。天気予報というより「アイドルを映すためのコーナー」でしかない。ニュースを扱う番組で場違いだ。

  • 以前から、「ご当地問題を取り上げる」という趣旨で、日本各地の都市を取り上げては揶揄するといったことをしてきたが、私の出身地もこれまで度々取り上げられては揶揄され、不快だ。なかでも他都市の人々へのインタビューVTRで彼らに散々悪口を言われるシーンを見た後、番組MCが「自分も昔から嫌い」という論調でこき下ろし、スタジオ内の観客がそれを見て大笑いする様子を見ていると、出身地を人から聞かれることも嫌になるほどだ。一方的なネガティブキャンペーンに終始し、「ここの市民は皆お高く留まっていて他都市を下に見ている。実際は大したところじゃないのに」といった内容や、都市の多様な面、人々の意見、歴史や経緯などには一切触れず、いい所など一つもないといわんばかりの構成には疑問が残る。

  • お笑い芸人の出演番組が多い。ひな壇に芸人が何人も並んでトークをする番組をよく見かける。せっかく良いテーマであってもくだらないギャグで茶化して面白がったり、また、医者などが出演する番組ではゲストに偉そうな態度をとり、目上の人に対する言葉遣いも出来ていない芸人の司会者がいたりする。そもそもお笑い芸人はお笑いを披露する場所が他にあるはずだ。番組に起用することはやめてほしい。

  • "結婚式のお金のカラクリをバラす"というコーナーがあった。私は元ブライダル業界の者だが、その放送内容に納得が出来ない。「プランナーはお客様の見積もりを引き上げることばかり考えている」や「持込のアイテムに対して多額の持込料を請求している」「リサイクルショップで1万円で売っているドレスを高額でレンタルしている」など、そういった事実がある式場もあるかもしれないが、すべてがそうではない。この番組を見た限りでは、ほとんどの式場がそうであるといっているようだった。持込料に関しても、式場側にもその料金を頂く形にしなければならない事情がある。まるで、ブライダル業界自体が悪徳業者であるかのように放送され、必死に働いているプランナーやその他ブライダル業界の方々にかなり失礼な内容だった。

  • 外国で撮影した一部を紹介していた。女性芸人が上半身裸(胸も露出)になり、ペイントアートのような状態で公園へ出た。「私を食べて」と、公園にいる子ども達に声をかけるが、逃げられる。また、女性芸人に対して「ババア」等のアナウンスやテロップが何回も出る。侮辱の言葉を頻繁に聞くので不快だ。女性に対して侮辱的な言葉をテロップやアナウンス等で流すことはやめるべきだ。そして芸人に対して無理難題なロケをさせる「いじめ」のようなことは今すぐやめるべきだ。

  • 「おかえりスペシャル」と銘打ち放送されていたが、そもそも社会・倫理的に不倫問題で自粛していた女性タレントを出演させることは如何なものか。彼女だけではなく、不貞行為をしながら反省をしたらすぐ復帰できる芸能界の体質そのものは、一般社会に良い影響を与えるとは思えない。不貞行為以外も薬物使用など、社会通念上罰せられるべき人間は出演させないという厳しい基準の必要性を感じる。

  • ドラフト会議当日に、一部の放送局で指名選手(指名漏れもあるが)をピックアップする様子が放送されている。プロを目指す選手を追うというコンセプトは大変素晴らしいし、色々な人生を歩む選手を特集する点は評価出来る。しかし司会者やゲストが時折、耳障りな質問や笑い声、また明らかにどうでもいいプライベートな質問をぶつけることは、もう少し改善するべきだ。

【ラジオ】

  • 中継で、女性蔑視的発言をリポーターの男性がしていた。「本日は台風の後ということで風が強く、ミニスカートを穿いている女性が押さえて歩いている。男性は外に出よう。何故ならばお手軽な風俗状態であるから」という内容だった。深夜枠の放送なら多少の性的表現もあるかと思うが、老人や子どもが聞いている時間帯に、このような放送をしていた。以前も似たような不快な性的表現をしたことがあるリポーターなので、これからも発言することが考えられる。楽しい放送をすることは良いが、限度を考えていただきたい。

  • コメンテーターの女性が、御嶽山の救助に向かう自衛隊の捜索が天候不良のため中止になったことにふれて発言していた。様々な意見はあるだろうが、集団的自衛権と絡めて話をしていた。政権を批判したいだけの魂胆がみえみえで、精神の下劣さを感じた。

  • AV女優たちをゲストに呼んで、疑似SEX行為をしているという内容をラジオで放送していいのか。AV女優との会話も低俗で、深夜の放送だから許される内容ではない。性の隠語を何度も連呼して不快極まりない。誰でも聞くことが出来るラジオで、極めて不快な内容の番組は聞きたくない。

【CM】

  • ゲーム制作会社のCMが不快だ。以前は不倫を助長するかのようないかがわしい内容だったが、最近は、妖怪と女性との恋愛ゲームになっている。このCMも前回同様、アニメだが非常にいやらしく、下品なCMだ。なぜこの会社のCMが規制されないのか不思議でならない。

  • CMに、巨乳の外人女性が出ている。胸の大きさばかりが強調されており、女性蔑視にも受け取れる。また、女性に色気がありすぎて気持ちが悪い。確かこの女性は、下着のCMにも出ていたように思う。コーヒーのCMキャラクターとして合わないのではないか。

青少年に関する意見

【「性的表現」に関する意見】

  • 音楽バラエティー番組で、男性お笑いタレント同士が裸で抱き合ったり、卑猥な行為を繰り返していた。深夜番組とはいえ"限度"を超えている。音楽バラエティー番組と称しているため、放送内容を知らずに見てしまう青少年がいるのではないかと危惧している。

  • ランドセルを背負った、体操着姿の女子中学生が「ツイスターゲーム」をしていた。子どもを性的対象として扱っているように感じる。

【「低俗・モラルに反する」との意見】

  • 芸能人をターゲットにした、いわゆる「どっきり企画」で、小便小僧から水を出してターゲットにかけたり、溶ける下着を履かせた男性お笑いタレントを水中に落として裸にさせるシーンがあった。下品で不快だ。子どもがこのような企画をまねするおそれもあるので、やめてほしい。

  • 子どもに人気がある番組に、刺青を入れたタレントが当該部位を隠さずに出演していた。子どもへの影響を考慮して、映像処理などの配慮をすべきではないか。

【「編成」に関する意見】

  • 夜遅い時間帯に放送されている音楽番組のMCに幼い子どもが起用されている。生放送ではないが、夜遅い時間帯の番組に子どもが出演することには違和感がある。

【「いじめ」に関する意見】

  • バラエティー番組で、司会者のお笑いタレントが若手のお笑いタレントを騙してブランドショップに連れて行き、高額商品を強引に買わせていた。いじめのように感じる。

【「表現・演出」に関する意見】

  • 深夜に放送されているアニメ番組の過激な格闘シーンなどで、薄墨のような色合いに修正していることがあるが、過剰な対応ではないだろうか。青少年に見せたくないのであれば、視聴制限などの方法を考えるべきである。見たい人にも配慮してほしい。

【「危険行為」に関する意見】

  • 中学生が主人公のアニメ番組で、自転車を2人乗りして坂道を蛇行するシーンがあった。アニメ番組とはいえ、子どもがまねするおそれもある。危険なシーンは放送してほしくない。

2014年9月に視聴者から寄せられた意見

2014年9月に視聴者から寄せられた意見

第2次安倍改造内閣発足について、今までの成果をきちんと検証してほしいといった意見。新聞社の記事訂正や誤報、謝罪会見などを扱った番組に対し賛否両論の意見多数。御嶽山の噴火報道で、取材のあり方について様々な意見。

2014年9月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,301件で、先月と比較して36件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール70%、電話28%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性71%、女性26%、不明3%で、世代別では30歳代26%、40歳代25%、20歳代19%、50歳代17%、60歳以上9%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は688件【43局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、20件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

第2次安倍改造内閣が発足したが、今までの成果をきちんと検証してほしいといった意見や、番組のコメンテーターが女性の新閣僚に失礼なコメントをしているなどといった声が寄せられた。
新聞社の記事訂正や誤報、その後の謝罪会見などを扱った番組に対して、自分たちも今まで同じような報道をしてきたのに自省の姿勢が見られないなど、賛否両論さまざまな意見が多数寄せられた。
御嶽山の噴火報道で、取材のあり方について様々な意見が寄せられた。
アニメ問題を扱った番組に対して、多様な趣味を認めない、あまりに偏見的な制作姿勢だという批判的な声が多く集まった。
ラジオに関する意見は41件、CMについては30件あった。

青少年に関する意見

9月中に青少年委員会に寄せられた意見は90件で、前月の141件から大幅に減少した。
今月は、「性的表現」に関する意見が14件と最も多かった。次に「表現・演出」が13件、「言葉」、「暴力・殺人・残虐シーン」がそれぞれ10件、「低俗・モラルに反する」が9件、「編成」が5件と続いた。「その他」は10件あった。
「性的表現」では、音楽番組で人気バンドが歌った曲の歌詞や演出が卑わいであるとの意見が複数寄せられた。
「表現・演出」では、バラエティー番組で料理店を取材した際の、料理についての感想に関する意見が目立った。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 第2次安倍改造内閣が発足した。内閣改造を報じることは良いが、現政権の2年近くの成果をきちんと検証していない。中身のない内閣改造は意味がないと追及するべきだ。デフレは脱却したのか、被災地の復興は進んだのか、原発の再稼働はするのか、公約したことは実現したのか等々、説明を求めるべきだ。少なくとも、現政権に媚びを売る報道はやめていただきたい。

  • 組閣の話題の中で、女性の新閣僚の紹介VTRを見たコメンテーターの一人が「妖怪みたいな人がいた」と述べた。誰とは言っていなかったが、個人を誹謗するコメントだ。司会者や他のコメンテーターも笑っていた。

  • 新聞社の謝罪会見の内容を独自見解で歪曲している。放送局の自己弁護のために、新聞社が誰に何を謝罪しているのかをうやむやにしているとしか思えない。この姿勢のどこに公平性があるのか。今まで記事を利用してきた放送局自身の自戒と改革を求めたい。

  • 新聞社の原発関係の吉田調書、慰安婦問題の吉田証言の誤報に関して検証することは、勇気あることだと思った。政府と違うことを言おうとすると、今のメディアはつぶされるのではないかという危機感がある中で、命を懸けて報道している姿勢には感心する。これからも頑張って真実を伝えてほしい。

  • 新聞社の慰安婦問題の記事訂正について、ある別の新聞は「その時自社はどう報じたか」と検証している。しかしテレビ各局はその間違った記事を長い間垂れ流しておきながら、報道した責任を取ることもなく、検証さえしていない。メディアとしての責任を果たすべきだ。

  • 吉田調書と慰安婦報道での新聞の誤報問題について、取材した記者個人についての報道がないことに違和感がある。新聞社の社長とトップの記者会見のみで、記者個人の記者会見はない。個人を糾弾する報道は見たことがない。しかし、STAP問題の報道では、研究者への過激な報道が行われた。名前と顔写真入りで疑惑を追及し、メディアによるリンチという印象があった。新聞社による不祥事に対しては節度を守り、科学界の不祥事には過激な報道に走る。そのギャップに違和感を覚える。

  • 原発規制委員会とのやり取りを報じたニュースの中で、誤報があったとして謝罪した。その中身は、記者の質問に対して、質問とは違う別の回答をつけるというもので、1つのVTRに数カ所のそうしたミスがあった。単純なミスというより故意に近い悪意ある編集と見るべきだ。この番組は前から再稼働には反対を訴えているが、事実を捻じ曲げてまで再稼働反対に導くことは腹立たしい。

  • 川内原発の記者会見のニュースで、原子力規制委員会の委員長を貶める編集をしていた。司会者が後日「事実誤認と不適切な編集」をお詫びしたが、原発反対の主張に沿うように編集したとしか思えない。世論を誘導し、委員長の名誉を汚す偏向放送だ。

  • 御嶽山噴火に関するマスコミ報道についてだが、震災や広島土砂災害の時も言われたが、報道ヘリが上空を旋回したり、家族へのインタビュー、患者を乗せた救急車の周りに群がるなどの行為があった。もし、自分の家族が災害に遭って同じことをされたらどう思うのか。特に報道ヘリの上空への旋回は、墜落による2次災害、生存者の声が聞こえなくなるなど、大いに危険だ。今までの災害でも問題提起されてきたはずだ。どうしても取材したいのであれば、救助隊にカメラを持たせて映像を提供してもらう方法や、代表取材で十分ではないのか。

  • 御嶽山噴火関連のニュースの中で、ご主人の安否が不明だという女性のインタビュー映像があったのだが、かなり顔に近づいて撮影していることに違和感を覚えた。今にも泣き崩れそうな女性に対して、覗き込むようにして顔の間近までカメラを向けていた。ご主人のことが心配で心を痛めている方に対して、余りにもひどい。見ていて本当に辛く、腹が立った。

  • 御嶽山噴火を伝える報道を各局で取り上げている。テレビ局のリポーターは安全な場所でヘルメットをかぶりきれいな格好をしているが、その後ろを、着のみ着のままの泥だらけの被災者の映像が流れる姿には違和感を覚えるし、不愉快だ。

  • 府議会議員の名刺の携帯電話番号が分かる映像が放送され、いたずら電話が彼に殺到した。個人情報に対してモザイクなどの処理をせず放送したのは不適切だ。なぜそのまま放送したのか、不自然な感じがする。迷惑をかけたことに対して、番組及び放送局は責任を取るべきだ。

  • 国内で発生したデング熱感染についてニュースで取り上げているが、あまり騒いで不安を煽ることはよくない。デング熱に感染しても一定期間を経ると体内に抗体ができ、重症化する心配がなくなると知った。しかしそのことを一般のニュースではほとんど伝えていない。予防することも大切だが、万一感染した場合にはどう対処するかということを中心に、冷静な姿勢で報道するよう心がけてほしい。

  • デング熱について、正しく報道している局は皆無だ。「東京・代々木公園を封鎖したので大丈夫。人から人への感染はない」と報道しているが、厚生労働省は「人から人へは感染しないが、蚊を介して感染は広がっていく」との会見を行っている。各自が蚊に刺されないように予防する必要性を伝えるべきではないか。もっと危機感を持つように注意を促すことが、テレビ局の任務ではないのか。

  • 「小学生の女の子が不審者から貰った飴のようなものを口に含んだところ、意識をなくした」という事件報道の中で、その被害小学生に直接インタビューし、当時のことを直接説明させている映像が放送された。被害小学生の心情に全く配慮していない、このような報道姿勢はあってはならない。被害小学生の心のケア・トラウマの解消を第一に考えるべきではないのか。

  • ある会社の新型スマートフォンが発売され、マスコミのネタになっているが、全体でいえばごく一部の商品だ。それなのに長い時間、機能の説明までして大きく放送している。まるで放送局がPR会社になったかのようだ。

  • 県議会議員の政務活動費不正支出に関する過剰な取材が不快だった。数人で取り囲んでつきまとい、大きな機材をかついで公共の場所で追いかけ回すなど、危険を省みない傍若無人な取材は目を惹いた。これも"報道の自由"という言い訳で許されるのか。逃走する県議に向かって「県民は納得しませんよ」と叫んでいたが、あのような強引な取材こそ納得できない。各番組の出演者は、県議のドタバタを批判していたが、取材も含めてのドタバタ劇に見えた。

  • 神戸小1女児遺体遺棄事件の報道で、不快に思ったことがある。事件の詳細を読み上げる際、人型のイラストが表示され、アナウンサーの音声と共に、どこが切断され、どの部分が見つかっていないかなど、事細かに説明していた。不快で、不謹慎な報道の仕方だ。ご遺族はもちろん、視聴者が不快になる説明は必要ない。残虐な事件が起こると、どのようなやり方でどのような状態で見つかった等の詳細を伝えることが多いが、必要以上の情報を視聴者に伝える行為はおかしい。

【番組全般・その他】

  • 「アニメに規制は必要か?」と題した特集スペシャルだった。この中で、「アニメが好き」という特定の趣味を持つ人々に対し、差別的・偏見的とも取れる一方的な批判がされていた。多様な趣味がある中で、特定の趣味だけを徹底的に批判する構成は異常である。

  • アニメを規制すべきかどうかなど、オタクについての放送だったが、何の根拠も出さずに「アニメオタクから犯罪者が生まれるから規制すべきだ」や「アニメオタクには彼女がいない」など、さも全員がそうであるかのような発言が多く、差別的で気分が悪くなった。番組構成もオタクが悪く見えるようにゲストを選んでいて、公開処刑のようだった。趣味をバカにされて嫌だったし、そういうことは個人の自由だと思う。

  • 「アニメや漫画は規制すべきか?」などをテーマにしていた。私は美少女漫画業界で仕事をしている。そんな私から見て、「アニメや漫画にハマる男は犯罪者予備軍」や「アニメ好きは勉強もできず無職」「自衛隊募集のアニメ絵ポスターで入った人はへこたれる」という決めつけや、「フィギュアが好きな男はおかしい」という発言は短絡的な言い方で、見ていてとても不快だった。私はこの仕事をプライドを持ってやっている。この業界で仕事をしている人間の名誉を傷つけている。この業界に関わり家庭を養っている人間すべての人が、まるで犯罪者予備軍を作っているかの内容で、とても傷ついた。好きな番組だっただけに残念だ。まさか好きな番組を見て傷つくとは夢にも思わなかった。

  • 「シニアとの新つきあい方」だった。若い世代の大多数がシニアの言動にイライラした経験があるという。たとえば「公共の場などでシニアはモタモタしていて困る」など、年を取れば仕方がないことなのに、それを若い世代がツイッター感覚で言いたい放題言っていた。司会者も若いせいか、どうも若い世代に同調しがちで、シニア世代の私は見ていて不愉快だった。それをするなら、今度はシニア視聴者限定の「若い世代にモノ申す」といった特集を組み、井戸端会議感覚で我々にも言いたい放題言わせてほしい。

  • 美味い店を紹介するのはもう飽きたので不味いお店に訪問してみようという趣旨で、こそこそ隠れてひたすら「不味い」「クサイ」と料理を批判して、最終的には店長を出して、店の紹介をするといったものだった。この企画は問題があると思う。人の尊厳を貶めている。こういった趣旨の悪ふざけは真似をする人も出るので控えるべきだ。

  • 暴走族を取り上げていた。その映像はオートバイで爆音を出したり、警察の車に体当たりするものだった。私が住む地域は高速道路やパーキングに近いこともあって、暴走族の抜け道になっている。半年から1年かけて県警の協力のもと取り締まることが出来たばかりである。この放送をきっかけに、また爆音を出し蛇行運転をする暴走族が出始めた。暴走族対策をまた一からやり直しかと思うと腹立たしい限りだ。

  • テニスの男子選手が全米オープンで準優勝したことで大盛り上がりだ。確かに日本人選手が4大大会の決勝に進んだことはものすごい快挙だろう。しかし、同じ大会で車いすテニスの選手たちがシングルス、ダブルスの2冠に輝いたことはほとんど報道されていない。6年後には東京でオリンピック、パラリンピックも行われる。マスコミにはもう少し公平な報道をお願いしたい。

  • 元受刑者が服役中のことを語るという特集があった。罪名の記述はなく、顔も声も隠されることもなく、普通にインタビューに答えていた。年齢様々だったが、どの人も淡々と話し、時折笑いながらインタビューに答える姿が放送され不快だった。元受刑者という立場の人が、なぜ堂々とバラエティー番組のVTRに出演しているのか。服役後だからいいと考えたのか。罪を犯したということは何らかの形で被害に遭った人がいる。被害者がこの番組を見たらどう思うのか。バラエティーの「ネタ」として異色の人のインタビューを放送したのかもしれないが、不愉快だった。

  • 救急医療を特集していた。そのVTRの中の、ある女医の発言にショックを受けた。真偽はともかく、バラエティー要素の多い番組の中で、生死にかかわるような"深刻な病気"の話題を取り上げてほしくない。もっときちんとした番組で扱ってほしい。

  • 男性タレントが、女性の漁師がタコを採った際、タコが体に張り付いた写真を見て「タコがレイプしている」と発言していた。スタジオにいた女性出演者はたしなめるようなことを言っていたが、朝の番組にふさわしくないコメンテーターは勘弁してほしい。

  • インターネット上で行われる「児童買春」の取り引きの実態について取り上げていたが、小学生児童が買春をもちかける際に使われる「隠語」を、番組出演者にクイズ形式で答えさせながら、おもしろおかしく放送していた。放送された番組の雰囲気は、児童買春の危険や撲滅を訴えるものではなく、むしろ助長させる方向性を感じた。また、世界的に有名な「不倫サイト」を取り上げ、日本国内でそのサイトの会員数が「100万人突破した」などと、全く真偽が不明な情報を伝えていた。

  • 特定の女性タレントに向かって「ババア」という名前をつけ、ずっと番組のなかで「ババア」と呼び続けている。「ババア」とは人をバカにした呼び方であり、また年齢の高い女性への侮辱だ。同じ女性として、またその女性タレントと同年代の友人を持つものとして不快である。

  • 沖縄と北海道の出身タレントがご当地自慢で対決するという企画だった。北海道出身の男性芸人が「北海道の人の方が巨乳が多い」と言い出した。番組は北海道と沖縄県のどちらが巨乳が多いのかを検証するために、一般女性への街頭インタビューを行ない、顔にモザイクなどを入れないで放送した。女性が胸のサイズを回答後、顔と胸の横のアップ映像も映し出されていた。女性への配慮がなさすぎる。最近はネットに動画がアップされ、恥ずかしい映像が流れ続けることもある。検証するなら、アンケート結果を発表するだけでも良いのではないか。

  • "不倫ドラマに主婦が共感"というテーマで、ドラマを絡めながら主婦の不倫についてトークしていた。「主婦の不倫の殆どが夫には気づかれない」という話や、視聴者の不倫体験を取り上げるなど、あたかも不倫が普通のことであるかのような展開だった。これに影響されて、不倫行為に罪悪感を持たなくなる人が増えるのではないか。実際には、不倫によって裁判で苦しんだり、自分や家族に悲惨な結果を招いたりする人も少なくない。こうした現実についてももっと言及するべきだ。

  • スポーツはリアルタイムで見たい。現在進行中の複数の試合の映像を編集することが大変なことは理解できるが、余りにもひどい。なぜ生で見られる競技を中継せず、録画した試合を放送するのか。せっかく楽しみにしていたスポーツの大会なのに、見ていてストレスが溜まる。

  • 大量殺人を取り上げ、殺人シーンや"再現VTR"、実際の映像などが多く紹介された。嫌なら見なければ良いのだが、まさかここまでグロテスクな内容だとは思わず見てしまい、凍り付いたままチャンネルを替えることができなかった。番組を見た後は、その凄惨な内容に気分が悪くなってしまった。殺人への興味と助長につながるのではないかと心配になった。

  • 高級料理を食べる合間に、過去の映像をふりかえるという演出があった。その映像のひとつに、男性タレントが屋外に設置された簡易トイレに入った瞬間、トイレが爆破されるシーンがあった。トイレから出てきた彼の姿を見て食事中の私の手が止まった。茶色の汚物にまみれ、ひきつった笑顔のアップ、トイレの部屋の中は飛び散った汚物まみれだった。食事をしながら汚物まみれの姿を見せられる視聴者のことをどう思っているのか。

  • 公共の電波を使って、女性アナウンサーの結婚という、個人的なことを放送していた。単なる社員の結婚を、朝の情報番組で取り上げる必要があるのか。"卒業"と表現しているが、単なる異動ではないのか。周りがちやほやするから、アナウンサーがタレント化するのではないか。アナウンサーという立場を自覚していただきたい。

【ラジオ】

  • 安倍内閣の改造人事で、街の意見として女性の活用をほめる声しか紹介していなかった。そうでない意見も放送するべきだ。多様な角度からの意見がないと、マスコミの意味がない。

  • 街中で見かけた迷惑な人を報告するコーナーがある。最近は、「電車内で座っていた女子高生のパンツが見えていた」や「外で生着替えをしていた」などと、迷惑な人を投稿するというより、お色気系の投稿や単なる会社の上司や先輩に対しての悪口の投稿が多い。明らかに下ネタの投稿が目立つ。

  • サンマ漁の話で「めくらめっぽう」と言っていた。リポートをしていた男性は放送に携わる者ではないので、不見識と責めることはできない面がある。しかし、番組を担当するアナウンサーやキャスターは、表現者だ。しかし訂正をするでもなく、そのまま放置していた。速やかに訂正をし、フォローするのがプロではないのか。十年一日がごとく、漫然と仕事をしているから、不適切表現があっても、プロとして速やかな対応を取れないのでないのか。

  • 各ラジオ局とも夜の時間帯(午後9時くらい~)の番組は、10代の学生をターゲットに絞りすぎているのではないのか。もう少し上の年代の社会人でも楽しめるような番組を作って頂きたい。

【CM】

  • インスタントラーメンのCMで"日本の文化"を伝えたい気持ちは理解できるが、「日本の若者はインスタントラーメンとアイドルが好き、漫画が好き」等、"日本の若者文化=オタク文化"であるかのような作りになっている。これでは、日本の若者=バカばかりということになってしまう。CMによって、日本の若者への間違った印象がつき、世論をミスリードすることにもなる。

  • あるコンビニのCMで、「近くて便利」というキャッチコピーを使っているが、店舗が1件もない鳥取、青森、高知の3県にとっては「遠くて不便」でしかない。「近くて便利」というキャッチコピーは間違っている。

青少年に関する意見

【「性的表現」に関する意見】

  • 人気の高いバンドが音楽番組で新曲を披露していたが、性行為を思わせるような歌詞であり、卑わいなしぐさも多かった。若い視聴者も多いと思われる番組なので、子どもたちに悪影響を与えないか心配だ。

  • 盗撮事件などを報道する際に、スカート丈の短い女性の下半身を資料映像として使用しているケースを散見するが、即刻やめるべきだ。青少年への悪い影響が懸念されるほか、顔は映っていないとはいえ、下半身を撮影する行為そのものが盗撮と捉えられかねない。

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で料理がおいしくない料理店を取材し、出演者が食事しながら「まずい」「臭い」などと言っていた。店主を嘲笑するような内容であり、出演者に嫌悪感を抱いた。子どもにいじめをしてもいいと言っているようなものだ。

【「言葉」に関する意見】

  • 最近、テロップの脱字や送り仮名の間違いが多いように感じる。子どもが間違って覚えてしまう可能性もあるので、制作時の確認を徹底してほしい。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 「イスラム国」に関する報道で、ジャーナリストなどが殺害される直前の映像が流されることがある。実際に殺害されるシーンではないが、ひざまずかされた人の横に刃物を持った兵士が立っている映像は、その後を想像させ、恐怖を感じる。そのような映像を子どもたちが繰り返し見ることの悪影響を危惧している。報道の重要性は理解しているが、もっと違った伝え方はできないものだろうか。

【「編成」に関する意見】

  • 不倫をテーマにしたドラマが昼間の時間帯に再放送されている。子どもたちが見る可能性のある時間帯に放送すべきではない。深夜に放送すべきだ。また、番組宣伝も昼間の時間帯には頻繁に行わないでほしい。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 神戸の女児遺体遺棄事件の報道で、被害女児の同級生にまでインタビューするのはいかがなものか。ただでさえ、同級生の子どもたちは心に傷を負っており、心のケアが必要な状況だ。近隣の大人へのインタビューにとどめるべきではないか。

2014年8月に視聴者から寄せられた意見

2014年8月に視聴者から寄せられた意見

研究所の副センター長自殺に対し、過剰報道も原因の1つではないか、などの批判意見。慰安婦問題に関する新聞社の記事訂正を、あまり取り上げていないのではないか、といった声。広島の土砂災害で取材ヘリの騒音が救助の邪魔になるのではないかなどの、批判意見多数。

2014年8月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,265件で、先月と比較して124件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール71%、電話27%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性71%、女性26%、不明3%で、世代別では40歳代30%、30歳代26%、50歳代16%、20歳代15%、60歳以上9%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。8月の通知数は676件【42局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、23件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

STAP細胞の関係者である副センター長が自殺するという痛ましいことがあったが、マスコミによる過剰報道も原因の1つではないのかといった批判が寄せられた。
従軍慰安婦問題で新聞社の記事訂正があったが、各放送局はそのことをあまり取り上げていないのではないのか、「報道しない自由」の傘に身を隠しているのではないのかといった声が寄せられた。
広島で大規模な土石流による災害が発生したが、相変わらず取材ヘリを飛ばして、騒音による救助の邪魔をしているのではないのかといった意見や、心無い報道や放送にたいして、批判が多く集まった。
情報番組での、女子中学生とのLINEで物議をかもした府議会議員を揶揄したコメンテーターの発言に、賛否両論の様々な意見が寄せられた。
ラジオに関する意見は51件、CMについては61件あった。

青少年に関する意見

8月中に青少年委員会に寄せられた意見は141件で、前月より14件増加した。
今月は、「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見が20件と最も多かった。次に「性的表現」が18件、「報道・情報」が15件、「言葉」が13件、「低俗・モラルに反する」および「編成」がそれぞれ11件と続いた。「その他」は19件あった。
「暴力・殺人・残虐シーン」では、人気アイドルが出演するドラマでの自殺や殺人シーンへの意見が複数あったほか、映画やゲームのCMについて、恐怖を感じるとの意見も寄せられている。
「報道・情報」では、広島市の土砂災害の報道で被害者の同級生にインタビューしたことなどについての意見が目立った。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • STAP細胞の関係者が自殺したことを報道していた。この件は、異常なお祭り騒ぎとなったが、誹謗中傷をエスカレートさせていたのはマスコミである。しかし司会者は「報道をやりすぎてしまったかもしれない」というような意味のことを何度も繰り返した。マスコミが殺したと言われることを危惧し、あらかじめいいわけしている。ワイドショー的にどうでもいいことまで持ち出して無理矢理悪い印象を植え付けるなど、尋常でなかった。きちんと番組として謝るべきだ。

  • 研究所の副センター長が自殺をはかった。STAP細胞存在の可能性を主張し続けたが、心労がたたったことは想像できる。また、数日前には、この問題のドキュメンタリー番組が放送されている。STAP細胞の論文をめぐる研究所の対応にも問題はあったのだろうが、追い詰めたメディアに責任はないのだろうか。メディアの行き過ぎた取材は、こういった悲劇をうむということを肝に銘じてほしい。

  • 副センター長の自殺について各局で取り上げている。どの番組でも各界著名人のコメントを紹介しているが、「惜しい方を亡くしてしまった」「今後の日本の科学界に支障が出る恐れがある」等、いかに彼が優秀な人間であったかのコメントが多い。しかし、どれほど功績のある博士であろうと貧しい人間であろうと、命の重さに変わりはない。自殺者を美化するのではなく"自殺はするべきではない"ことを強調するべきだ。

  • 番組は「検証」となっていたが、これまで出てきた情報を一方の見解で集約しただけで、不快だった。STAP細胞について検証実験中のこの段階で、あらためてこの程度の内容の放送を行う必要があったのか。番組中で公表されたメールの内容についても、本人の了解が得られていたのだろうか。

  • 「あの戦争」を思い出す時期がやってきた。番組は沖縄戦の特集を放送していた。詳しく戦争の事について教えてくれ、分かりやすかった。また、戦争での痛みや悲しみなども伝えていた。沖縄でも、戦争や復帰前の時代を知らない世代が増えている。今の政権が集団的自衛権を進めている時に、意義ある番組だと思う。

  • 新聞の慰安婦問題の記事訂正の問題で、ある政治家が、「国会に召致する」と発言したようだが、政治はメディアに介入するべきではない。政治家の発言でメディアが委縮してしまう。「慰安婦問題」をきちんと取り上げ解説する責任は、メディアにある。

  • 新聞が従軍慰安婦報道を訂正したことは、大ニュースだ。にもかかわらず、まともに報道する局が少ないことに呆れ果てている。あるテレビ局は、新聞の解説員を出演させながら、番組で一言も言及していない。まさに「報道しない自由」ではないか。視聴者は、こういったテレビ局の手前勝手な姿勢をよく見ている。特定秘密法案の際には、国民の知る権利を声高に訴えていたはずだ。

  • 地方が台風の影響で驚異的な雨が降り続き大変な状況にあるのに、東京圏に影響がないからか、通常放送のみということは、おかしい。東京圏のゲリラ豪雨や地震ならば、大袈裟に中継したり、専門家を呼んだり、視聴者提供の映像を流すなどばか騒ぎをする。あまりにも、地方と都市圏の災害時の温度差がありすぎる。

  • 視聴者に対して豪雨等の情報について、携帯の動画や写真で投稿を呼び掛けている。今年からの企画だが、未曾有の災害になるかもしれない映像を募集することはマスコミとしておかしいのではないか。現場を伝えるために、もしかしたらその人は死ぬかもしれない。本来ならマスコミが率先して避難を呼び掛けないといけないはずだ。

  • 台風接近に伴い、各局でL字の表示で台風情報が報道されていた。確かに必要な情報ではあるかもしれないが、番組を視聴する上では邪魔でしかない。台風情報のL字での表示を是とした場合でも、CM中にはそれが解除されている。スポンサーに対する配慮ばかりで視聴者への配慮は微塵も感じられない。必要な情報であると判断しているのならば番組とCMを分け隔てなく常に表示するべきである。スポンサーに配慮しCM放送中には表示しないなどというスタンスであるならば、もとより表示などすべきではない。

  • 放送ヘリから撮影した映像が頻繁に中継されていた。災害発生後72時間はサイレントタイムに指定されている。放送ヘリが救助活動の支障になっている事が問題視されている中で、今回も飛んでいるマスメディアの姿勢に疑問を覚える。

  • 広島の土砂災害ですが、子どもが土砂に埋れて亡くなったニュースで、捜索中のお母さんの悲痛な叫び声を放送する必要があったのだろうか。無事に助かったのであれば、放送しても構わないかもしれないが、「どこにいるのー?」「返事しなさーい!」そんな女性の呼び声を聞いた後に、子どもが亡くなったと伝える。事実ではあるが、その叫びは必要なのだろうか。心ない報道に思えた。

  • 各局で「広島土砂災害」を報道しているが、どこの局も「避難指示を出すのが遅かった」「過去の教訓が生かされなかった」等、いかにも全ての責任が自治体にあるかのように報道している。自治体が避難指示を早く出したとしても、災害が起きなければ今度は「大げさ、騒ぎ過ぎ」と批判するではないか。テレビはどちらに転んでも批判するだけだ。各自が的確に判断することの重要性を伝えるべきだ。

  • 土砂崩れのニュースで、土砂に埋まっている友人を探す女子高校生に対し、マイクを向けて「友人が埋まっているんですか?」と聞き、うなずいただけではっきりと言葉を言わなかったためか、執拗にもう一度「埋まっているんですか?」と聞き、「埋まっています」と言わせていた。その後、その子は泣き崩れ、その姿も映像に収めていた。友人が埋まってしまっているという事実があったとしても、悲しみのなかにいる人に対して、わざわざそれを言葉にさせる仕打ちは酷だ。心身共に傷を負っている被害者、被災者、特に未成年に対する取材は慎重になるべきだ。

  • 広島土砂災害のニュースのコーナーで、司会者とゲストが一部大笑いしながら進行していた。笑っていたのはゲストの家の冠水のエピソードだったが、そんな話は別のトーク番組でしてほしい。広島の土砂災害では死者・不明者が多く出ている。今も消防や自衛隊、ボランティアなどによる懸命の救助や遺体の捜索が行われている。そんな捜索が行われている最中、なぜ大笑いができるのか。不謹慎というより絶対やってはいけない。

  • 大阪の府議会議員の問題で、コメンテーターの一人が、府議会議員の見た目に対して「キモい」と発言した。今回の問題とは関係のない、このような人格攻撃は許されるべきではない。これを許してしまっては、相手に非があれば何をしてもいいということになってしまう。これがいじめの構図で、それを放送で行うということは大きな問題だ。

  • 府議会議員がタレントの発言に対して人権侵害を申し立てたというニュースを見た。私自身、ニュースを見た際「この人、気持ち悪い」と思った。タレントの発言はとても真っ当で正直なものだ。番組内での謝罪は「必要ない」と思う。

  • 40年ぶりの国産旅客機開発にゼロ戦の技術が活かされたというニュースで、ゼロ戦の映像が流れたが、なぜか太平洋戦争で米空母に突っ込む、特攻するゼロ戦だった。どうしてその映像が必要なのか。この時期ゆえ、印象操作でもしているように感じた。特攻する同じ映像が2度も繰り返されこともおかしい。このニュース映像に神風特攻の映像が適切とは到底思えない。

  • 日本の若い世代は、隣国である韓国や北朝鮮との歴史的関係を理解していない。番組で両国を取り上げるたびにナショナリストは両国を忌み嫌うようになっている。昭和の時代の人は、両国に対して行った行為に引け目を感じて過ごしてきた。しかし平成の若者は歴史を知らないため、韓国・北朝鮮の話題を取り上げると、かえってナショナリスト的風潮を助長する結果になっている。両国のことはニュースで事実を伝えるだけにするべきである。

  • エボラ出血熱について特集が組まれていた。その際、「咳やくしゃみでは感染しない」などと伝えていたが、疑問だ。エボラ出血熱は、国家存続の危機にもなり得る、感染した後の生存率の低い、しかも治す方法がない、WHOで非常事態宣言まで出してる病気だ。どう対策を講じるべきか全国民が知っておくべきだ。

  • 古物商の窃盗事件(万引き)が発生し、防犯カメラに映っていた犯人の映像を公開すると店が告知した問題で、マスコミは事の本質を掘り下げるでもなく、やみくもに「煽る」ことに終始していた。結局、警視庁の要請に従い、公開中止となったが、もっと客観的かつ冷静に報道してほしい。

  • 代理出産ビジネスと題して、オーストラリア人夫婦がタイ人の女性に代理出産を頼み双子が生まれたのだが、1人はダウン症のため、引き取りを拒否したことを紹介していた。このようなデリケートな問題はそっとしておくべきではないだろうか。軽々しく取り上げていいのか。今後、障害を持った子を拒否する親が増えるのではないかと危惧している。我が家にも障害を持つ子がいるので、悲しい気持ちになった。

  • 私が住んでいる海老名市上空は連休には東名と圏央道の渋滞状況を空撮しようと、ヘリがバカの一つ覚えのように飛び回る。厚木飛行場の米軍機も飛び回る地域だが、ヘリの騒音は米軍機のそれよりもホバリングや小旋回でタチが悪く、かなりうるさい。騒音問題への報道は盛んだが、自分たちの騒音の方がうるさい事実を知っているのか。

  • ニュースコーナーで、窃盗犯から押収された女性用下着がこれ見よがしに陳列されていた。被害者の下着をなぜわざわざ公衆の面前に晒す必要があるのか。警察も警察だが、それをそのまま撮影し全国に流すテレビ局も、何と無神経で愚かなのか。このような放送が被害者をさらに傷つけ、辱めてしまうということがなぜわからないのか。

  • 迷惑行為やマナー違反を取り上げるコーナーがよくあるが、顔にモザイクをかけていることがほとんどだ。撮影されている方は、自分が行っている行為を普通だと思い、ポーズをとったり、ピースサインをしたりしている。悪いことをしているという自覚を持っていない人たちなのに、なぜモザイクをする必要があるのか。必要以上にモザイクをかけるのは良くない。

【番組全般・その他】

  • 毎年疑問に思っているのだが、チャリティー番組と銘打ち、視聴者に募金を募っている。出演者のギャラが高額とも聞いている。そもそもチャリティーと謳うならば、ノーギャラが当たり前で、自発的に参加する出演者を探せばいいのではないのか。発生するギャラを各団体に寄付したほうが遥かに慈善事業になると思う。慈善事業を名目に、視聴率を稼ぐ為に行っているような気がしてならない。高額といわれるギャラをもらってる人達が私たちから募金を募るという構図が、どうにも釈然としない。

  • ALSについて特集していた。支援運動として「アイスバケツチャレンジ」の賛否が騒がれている中、番組の冒頭でいきなり氷水をあびる海外セレブたちの動画が流されていた。「氷水をあびるか、100ドルを寄付するのがルール」とナレーションでの説明だったが、実際は氷水も寄付もどちらも行い、次の3名を指名するというもので、番組の説明とは異なる。病気の知識を持つことや寄付には賛同だが、氷水をあびるという危険でパフォーマンスまがいの行為を話題にすることで、本来の主旨から離れたただの悪ふざけ好きな人たちの「ネタ」になってしまっているのではないか。海外ではこの氷水をあびた消防士が重体になったと記事にもなっていたが、テレビではそのようなことは一切触れず危険だという注意もしていなかった。

  • バリ島の借地権付き物件が買えると紹介していたが、基本的にインドネシアの不動産を外国人(日本人含む)は買えないはずだ。買うにしてもリタイアメントビザの取得等の条件が必要だと思うが、番組内では一切その件に触れてはいなかった。また借地権はあくまで借地権であり、買えるというよりも借りるものだ。その辺りの説明もなく、素晴らしい物件が格安で買えるという無責任、不確かな番組の情報は問題がある。

  • 男性タレントが街角でナンパ対決をしていた。ロケの車内から物色していて、女性に対するそれぞれの感想を述べていた。テレビ番組でナンパ対決をすることは、見ていて不快に感じる。女性を軽視する発言や、どちらがモテるのかという対決をして、それをただ流しているだけだ。最近のバラエティー番組や、お笑い番組は低俗なものが多く楽しめない。モラルがない番組が多いので、もう少し常識があるバラエティーを考えてほしい。

  • 近頃の朝のニュースは芸能ネタの話題が多すぎる。朝は地元のニュースや天気予報を知りたいのに、芸能ネタの話題ばかり放送している。地元のニュースや天気予報などが後回しにされており、視聴者を馬鹿にしているようで腹立たしい。

  • 若者のテレビ離れについて懸念する話題をテレビやネットでよく見かける。しかし、連日のように毒舌家や、女装家タレントが出演をしていたら、若者のテレビ離れが加速するのは当たり前ではないのか。バラエティー番組を低俗だと非難する人や、パソコンやスマホの普及率を理由にする人もいるが、違うと思う。

  • 「脱法ハーブ」による事件が多発し、「ハーブ」のイメージが悪くなってしまった。今は「危険ドラッグ」に変更されたはずだが、マスコミは未だに「危険ハーブ」と言っている。ハーブがすべて危険なのではない。からだや心をリフレッシュするハーブ本来の効用もきちんと放送してほしい。

  • 一般人へのドッキリ企画を放送していた。整骨院での施術中、こっそり整体師とプロレスラーが入れかわり、プロレス技をかけて気付くかどうかという内容だ。スタジオでは、出演者がVTRを見ながら大爆笑していた。芸能人同士であればまだしも、一般人にこのようなドッキリを仕掛けるとは許しがたい。一歩間違えれば怪我にもつながる。

  • また夏になり、高校野球放送が完全中継されるわけだが、夏休みこども電話相談室や子ども番組の枠を潰してまで放送する必然性がどこにあるのか。また、わざわざ猛暑の時間に試合をすることは高校生にとっても酷だろうし、特に電力需要が逼迫する時間帯はテレビ放送を自粛すべきである。

  • 深夜番組だったが、女芸人がTシャツを着たままブラを外して、乳首に洗濯ばさみをつけてもう1人に引っ張ってもらうという芸をやっていた。1つのパンツを2人で履くというものもやっていた。ズボンの中に肌色の下着をつけていたようだが、2人で無理に履こうとしたので、きわどかった。いくら子どもが寝ている時間帯でも、やって良いことと悪いことがある。

  • ゆとり世代の学力を検証する企画があった。偏差値40以下の学生を集めクイズを競わせ、その珍回答をスタジオの出演者がモニタリングし、笑いものにするという企画だった。そのVTRが終わり、出された結果が、「ゆとり世代の学力はヤバイ」というものだった。バラエティー番組とはいえ差別を助長するものであり、到底許せるものではない。

  • 終電を逃した人(しかも酒が入っている)に声を掛けて、タクシー代をエサに家まで押し掛けるという番組だった。1人暮らしの若いOLなんかは、何か間違いやトラブルがあったらどうするのだろう。今の時代、何があるのかわからない。犯罪の助長につながるのではないのか。素人相手はウケるかも知れないが、放送内容を検討するべきだ。

  • MCの男性が、ユルキャラを殴るシーンが放送された。着ぐるみに対する暴力行為はキャラクターイベント等でも問題になっているが、一般的に着ぐるみの演者は形式上自分で喋ることができない。また視界が限られているため、不意の事態には危険が伴う。夏休みの期間中で、多くの子どもたちが視聴していたかも知れない。教育上不適切だ。

  • 前回ほどひどくはなかったものの、地上波で放送するのは相応しくない。下品で低俗だ。とにかく、セックスという言葉はおろか他の性的な言葉を多用しすぎだ。前回はAVかと見間違うようなシーンもあった。

  • 糖尿病で透析をしている元芸人を取り上げた。透析患者は旅行にも行けないし、仕事も出来ない。透析を休めば死の危機だと言っていた。私は20年間同じように透析をしているが、仕事もしてきたし、海外旅行も出来ている。このような放送があると、透析患者は何も出来ないという目で見られる。透析をしたからといって人生が終わりではない。もっと広く透析患者の実態を調べて放送するべきだ。透析患者への配慮がなく、悲惨さを強調し過ぎていた。

  • 中堅の男性芸人の家にアポなしでゲストを引き連れて突撃訪問。両親もいる中でベテラン芸人2人の暴走がひどかった。家の壁にサインをペンで書いていたほか、床に水をこぼしながら流しそうめんをやっていた。中堅芸人の両親は芸人たちの暴走を止められず、流しそうめんも一緒になってやっていた。そして、鰻と一緒に蛇を混ぜ、故意に床に置いて「つかまえろ!」と命令していた。言われた人はつかもうとするが、凶暴な蛇を使った演出は不快だった。この番組は、自分たちよりも年齢が低い芸能人に高額な時計を買わせたり、数名の芸能人引き連れて全員の勘定を1人に払わせたりするなど、パワハラ的な企画が多いが、如何なものか。

  • 猛暑で蚊が消えたというコーナーで、蚊の数を検証すると称し、担当ディレクターがわざわざ藪に入り、足を蚊にさされるという人体実験をしていた。だが蚊の数を確認するなら専門家とともに補虫するなど、ほかの方法があるはずだ。おりしもこの日はデング熱の数十年ぶりの国内感染を厚労省が発表した日だ。ディレクター自身がデング熱に感染する危険もあるし、感染を拡大させる可能性だってある。ただ面白そう、というだけで蚊に刺される人体実験は、後先を考えない不適切な取材だと思わざるを得ない。

  • 芸人へのどっきりは、濡れ衣を着せられて最後は逮捕されるという内容だったが、仕掛け人、出演者全員に悪意を感じた。警察官の挙措がとてもリアルで、本人は事情を知らずにいたから、本当に捕まったと思ったのだろう。それをみて出演者が笑っているという趣味の悪い企画だった。本当にかわいそうだった。テレビであってもやって良いことと悪いことがあると思う。これは公開いじめにほかならない。

【ラジオ】

  • 内容が下ネタばかりで聞くに堪えない。今は夏休みで子どもが聞いているのに「女の子をラブホテルに誘う『名ゼリフ』」を募集している。青少年の非行を助長する内容だ。その上、芸人のリポーターが毎回酒を飲んでリポートしている。共演者から「酒臭い」などの苦情もあるのに、改善されない。飲酒をやめさせるか、番組を降板させるべきだ。

  • パーソナリティーの落語家が、「銭湯に行ったとき、後ろ姿で知り合いかと思って頭を叩いたら、知らない怖そうな人だった。とっさにアウアウアーって言いながら蛇口をペロペロ舐めたら知的障害者だと思って許してくれた」と笑いながら話していた。たとえ作り話だったとしても、あまりにも障害者をバカにした心無い話なので怒りを覚えた。

【CM】

  • パチンコ店のCMだが、誇大広告だ。普通に見れば誰もが大当りを出してハッピーになれるような感じにとれる。全ての人がパチンコで勝てるものではない。負ける人だっている。いや負ける人の方が多い。「勝てる」イメージを出さなければいけないので、ああいうCMになったのだと思うが、あまりにも酷すぎる。

  • ゲーム会社のCMだが、地下鉄サリン事件を連想させ、違和感を覚えるゲームのCMだ。また、会社の上司と女性が2人で暮らし始め、「男と暮らす意味わかってる?」といったり、キスをしたりする不謹慎なゲームのCMもある。CMは予期しない時に流れるので防ぎようがない。衝撃的で、行き過ぎたものはやめてほしい。

青少年に関する意見

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 子どもに人気のあるアイドルが出演するドラマで、首つり自殺のシーンが必要以上に映し出されていた。テレビをつけた瞬間にこのような映像が目に飛び込んでくると、子どもが驚いてしまう。子どもに人気がある番組であることを考慮した番組作りをしてほしい。

  • 生放送のバラエティー番組で、男性司会者が女性出演者を押し倒し、馬乗りになっていた。放送内容にも全く関係がなく、公然と暴力的なセクハラを行ったに等しい。一緒に視聴していた子どもたちに説明できないような愚行だった。笑いをとろうとしたのだろうが、許される行為ではない。

【「性的表現」に関する意見】

  • 4コマ漫画が原作の深夜帯のドラマが下品で卑猥だ。卑猥な行為の再現VTRはポルノさながらだった。昔より青少年が深夜番組を簡単に見ることができる状況なので、深夜番組であっても配慮が必要だろう。

  • 不倫を取り上げたドラマを見ていた孫が、自分の母親に「ママは大丈夫?」と聞いていた。性的なシーンが多いドラマは深夜に放送すべきだ。

  • "どっきり企画"で、お笑いタレントに水に溶けるパンツを履かせ、水に落としたり、ローションをかけたりしていた。放送上は画像処理しているが、スタジオにいる女性タレントや観客は露出した陰部を目撃していると思われる。放送で陰部を隠せばいいという問題ではない。

【「危険行為」に関する意見】

  • 世界中で起きたハプニング映像を取り上げた番組で、偶然カメラが捉えたほのぼのとした映像も、一歩間違えば命が失われるような行為も、単なるハプニング映像として放送していた。危険な行為を単なる笑いの一部として放送しているように思える。視聴者の中には、あえて危険な行為を行い、映像をインターネット上にアップして注目を集めようとする人もいるのではないか。また、小さな子どもは善悪の区別ができず、人や動物に危害を加える可能性もある。どこまでが危険で、どこまでが安全なのかを判別できない視聴者がいることも考えて放送してほしい。

【「その他」の意見】

  • 若年層の聴取者が多いラジオ番組の女性パーソナリティーが、不良を称賛するかのような発言をしていた。不良の行動が社会問題視されている中、「元不良には経営者が多い」「不良はかっこいい」などと発言したことに悲しみを覚えた。子どもたちが夏休中であることも考慮してほしかった。

2014年7月に視聴者から寄せられた意見

2014年7月に視聴者から寄せられた意見

集団的自衛権の行使容認の閣議決定に対し、賛否の両論を併記すべきとの意見や、県議会議員の「号泣会見」を繰り返し流すのは如何なものかといった意見、同級生殺害事件で被害者の名前や写真ばかり放送することに批判的な声など。

2014年7月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,389件で、先月と比較して53件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール69%、電話28%、FAX2%、手紙ほか1%。
男女別は男性71%、女性25%、不明4%で、世代別では40歳代28%、30歳代24%、20歳代19%、50歳代15%、60歳以上10%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。7月の通知数は612件【42局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、20件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

集団的自衛権の行使容認が閣議決定されたが、それを扱った報道・情報番組に対して、賛否両論を併記すべきだといった意見などが寄せられた。
県議会議員の「号泣会見」が耳目を集めたが、あまり何度も繰り返し流すのは、如何なものかといった意見が寄せられた。
小学生の監禁事件が発生したが、逮捕された容疑者の家に「美少女ポスター」が多数貼られていたという報道に対し、アニメ・漫画ファンを誹謗中傷するものだといった批判が多く寄せられた。
同級生殺害事件の報道に対しては、被害者の名前や写真ばかり放送するのはおかしいといった声や、猟奇的なことを詳しく報じる必要はないといった意見が多数あった。
夏期恒例の長時間番組が放送されたが、出演者をあまりに酷使しているといった意見などが寄せられた。
ラジオに関する意見は38件、CMについては48件あった。

青少年に関する意見

7月中に青少年委員会に寄せられた意見は127件で、前月より15件減少した。
今月は、「暴力・殺人・残虐シーン」および「性的表現」に関する意見がそれぞれ27件と最も多く寄せられた。次に「低俗・モラルに反する」との意見が13件、「表現・演出」に関する意見が8件と続いた。「その他」は15件あった。
「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見では、長崎県佐世保市で起こった、高校生殺害事件に関する報道への意見が多く寄せられたほか、小説を原作としたドラマの番組宣伝についての意見もあった。
「性的表現」に関する意見では、高校を舞台にしたドラマでの女子高生役の下着シーンのほか、夕方の情報番組での出演者の発言について複数の意見があった。また、複数のラジオ番組について、それぞれ、内容が卑猥であるとの意見も寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 本日夕方に、集団的自衛権の行使容認が閣議決定されるようだが、新聞などでは集団的自衛権の危険性について書かれていた。しかし、メディアでの報道が少なすぎる。政権は年金の財源問題にしても株式などへの投資を拡大するなど、国民のためにならないことをしている。テレビ局は政権の言いなりの放送しかしていない。国民に事実を知らせることが、メディアの役割ではないのか。

  • 集団的自衛権行使の閣議決定に関する報道の中で、50代自衛隊幹部とされる人物の電話インタビュー(音声のみ、変換あり)として、「集団的自衛権が推し進められたら自衛隊員は辞めて行き、後に徴兵制が始まる」との趣旨のコメントが放送された。報道番組においては、発言の人物、内容について視聴者が検証できるよう、顔出しが原則だ。政策への是非はともかくとして、報道は公平・公正であるべきで、どこの誰なのか検証不可能な人物を自衛隊幹部だとして放送することは、報道による印象操作に繋がるのではないか。

  • 「集団的自衛権によって徴兵制ができるのではないか」という放送があった。非常に不愉快な内容で、この制作者側の悪意を感じる。「徴兵制」をつくるのであれば、改憲が必要になる。しかし、視聴者が憲法を十分知らないと思っているのか、「徴兵制」と簡単に口にしている。集団的自衛権とは何かということを正しく報道せず、不安ばかり煽る報道姿勢に怒りを感じる。報道各社は国民に正しい情報を提供する義務があると思う。しかし、国民の不安を煽るばかりで、正しい情報を提供していない。

  • 各局のニュース番組で「街角アンケートの結果」と称して、一般人の意見を出すことがある。しかし"いつ、どこで、どれくらいの年齢層の人に聞いた結果なのか"明確にしていないので、真実かどうかわからない。テレビで報道することにより、不確かな情報が正しい情報であるかのように受け取られてしまう。アンケート結果を伝えるのであれば、情報を詳細に公表するべきだ。

  • 今日の新聞の番組ラテ欄を見て驚いた。昼前後の民放テレビの情報番組で、「歌手の保釈」や「日朝協議」がトップ扱いになっており、「集団的自衛権の行使容認」を政府が昨日、閣議決定したことについては、全く触れていないか、最後に記されているかであった。戦後、集団的自衛権を否定してきた憲法解釈を一挙に変更した今回の閣議決定と、覚せい剤で捕まった芸能人の話とでは、どちらが重要なニュースであるのかは明白だ。情報番組とはいえ、戦後史を揺るがすこの問題を避けて通るべきではない。ラテ欄にしろ、こんな扱いをしているようでは番組の内容もうかがい知れる。放送局が政治権力に対して自立しているのか、疑いたくなった。

  • 集団的自衛権に関する報道スタンスは偏りすぎている。日本の国防力や抑止力を高めるための方策であるのに、執拗に官邸前の異様なデモ映像を流し、憲法の破壊だというコメンテーターばかりにしゃべらせる。そのくせ、日本を取り巻く国際情勢を真面目に取り上げようとしない。せめて両論併記の原則を徹底できないのか。去年の特定秘密の時もそうだが、マスコミは特定の思想を視聴者に押し付けようとしている。

  • 日朝協議について、経済制裁や人と船舶の往来制限の解除といった政治的駆け引きの問題ばかりが放送されている。だが、拉致被害者は今も祖国からの救いの手を待っている。北朝鮮が、拉致という無法かつ人の尊厳を踏みにじるやり方で連れ去った人々を、全員帰国させなければならないはずだ。メディアもそのような視点に立って伝えるべきである。

  • "号泣会見"を開いた兵庫県の県議会議員について取り上げた。外信部の記者が出演し、「変わっているけど面白い。たたき上げで、味のある議員に化けていったらよかった」と言った。議員が面白いかどうかの問題ではない。政務活動費の使い道、税金の無駄遣いを追及するべきだ。"面白い"では済まされない。

  • メインキャスターの態度が気になった。兵庫県議会議員の釈明会見のVTRを流している時に、ワイプに映された表情がまるでお笑いでも見ているようだった。事の重大さがまるで分かってないのか。税金の横領という犯罪を笑って放送する番組、キャスターを見ていて、とても不快だった。テレビキャスターの社会への影響力というものは絶大だということを、もう少し理解して行動、発言してほしい。

  • 兵庫県議会議員のニュースが連日報道されていますが、同じ映像ばかり流しています。会見での号泣などインパクトがあるからでしょうが、こうも連日放送されるとさすがに辟易します。兵庫県議会ばかり批判していますが、こういった問題は全国全て(国会含む)でしっかりと調査されるべきではないでしょうか。

  • 各局の台風報道について疑問を持っている。今回の台風は今までにないほど大型とのことだったが、現地へリポーターを派遣して屋外から中継させる放送局が多い。「危険だから屋外には出ないでください」と屋外から言われても何の説得力もない。実際に風に飛ばされて事故寸前だった事例もあるようだ。さらに大型の台風も懸念される中で、こうした放送が続けば、いずれ犠牲者が出るだろう。実際に危険な目に遭わなくても緊迫した状況を伝えることはできるはずだ。それこそが映像のプロたるテレビマンの仕事なのではないか。

  • テレビの台風情報がほとんどアテにならなかった。東京については区ごとの情報を全国に放送していたのに、ウチの地域は「四国」とひとくくりにされた。愛媛県だけでも東京より広いのに、ひとくくりにすることは、"田舎なんてどうでもいい"と思っているのか。

  • 東京・池袋で脱法ハーブを吸った男が車を暴走させた事件で、犯人が酩酊状態で警察官とやりとりをする映像が繰り返し使用されていた。よだれを垂らし朦朧としている姿が不快でならない。事件直後は、実情を報道するために仕方ないのかと思ったが、それ以外でも脱法ハーブによる事故が続き、そのようなニュースが流れるたびに、池袋での映像が使用されている。通常、汚物が映る場合はモザイク処理などして報道すると思う。また、「脱法ハーブ」という表現もやめるべきだ。

  • 小学生誘拐事件の容疑者の部屋の説明で、「容疑者の家にはアニメのポスターが貼られていた」などという全く事件との関係のないことを報道した。これは明らかな印象操作だ。まるでアニメや漫画が好きな人間全てが犯罪に手を染める、そのようなイメージを植えつける根拠の無い報道でしかない。

  • 岡山県女児監禁事件の報道について、「アニメのポスターを貼っていた」など、無理矢理アニメと絡めて報道していた。このような事件が起こるたびに、何故どのマスコミもアニメや漫画と絡めて報道するのか。「アニメや漫画が好きな人は犯罪者予備軍で気持ち悪い」というレッテルでも貼り付けたいのか。「アニメや漫画は日本が誇る文化」と持ち上げておきながら、このような事件が起こると「アニメや漫画の好きな人は犯罪者予備軍だ」のような二枚舌の報道姿勢は心底不快だ。このような事件で漫画・アニメ・ゲームと結びつけ、レッテルを貼る報道はやめていただきたい。

  • 同級生殺人事件についてですが、「人を殺してみたかった」という加害者の供述とともに被害者の子どもの写真や映像を放送するのはやめてほしい。被害者の人権を全く無視した心無い行為だと思う。家族や親せきの方は見ているどころではないと思うが、大事な子どもの姿を心無い言葉とともに流してほしくないはずだ。彼女の姿がテレビに流れることを、誰が必要としているのだろう。そのことで、誰が救われたり、助かったりするのだろう。加害者のことを流せない代わりの情報として流しているように思える。遺族は2次被害を受け、被害者は亡くなってからもなお人権侵害を受けているようだ。

  • 佐世保市の女子殺害事件の報道についてだが、「首を絞めて殺害し、頭部を何度も殴り付け、遺体の一部を切断」など、猟奇的で残忍な内容なのに、何度も放送している。夏休みが始まり、子どもたちもテレビを見ている朝や昼の時間帯に、この残忍な事件を無神経に繰り返し流すのは、ショービジネスとしての"魅せる"報道番組のように思えてならない。

  • STAP細胞をめぐる論文不正について極めて丁寧に、多面的に、客観的に検証していた。誤った情報に踊らされた報道機関として真っ当な責任の果たし方だ。科学に限らず、ある疑惑に対する丁寧な検証番組は、国民の利益になる。国民が正確な情報を得られなければ、民主主義は機能しない。その意味で、このような調査報道は大いに賞賛されるべきだ。

  • 渦中の女性研究者のトイレにまで押しかけ、相手に怪我を負わせた強引な取材を恥じるべきだ。プライバシーの侵害も甚だしい。しかも白黒のはっきりしていないことを検証するがごとき内容だった。不適切な取材が明らかになった時点で、放送を保留すべきであった。

【番組全般・その他】

  • 30時間以上不眠不休の出演者に、高温の舞台で45分ほど激しいダンスをさせた。そこまではまだウリの一つだからとも言えるが、疲労困憊の状態で歩かせるなど全体的に演出が行き過ぎていた。明らかに熱中症で意識が朦朧としている出演者にまともな水分補給をさせず、このような行動を強いるのは如何なものか。

  • 市長を出演させ、一方的に特定の政策を応援するかのような放送だった。この番組は、以前から特定の新聞社や特定の政党を一方的に、中傷といってもよい言葉で罵倒する放送を行ってきた。局としてはあくまで「バラエティー番組」扱いのようだが、内容が時事問題を扱っている以上は、報道の中立性というものを意識し公平な番組作りに留意すべきだろう。以前の司会者が健在だったころは、バランスの取れた企画内容とコメンテーター陣だったが、最近は特に、偏りが目立つ。視聴率ほしさで、主張を先鋭化させているのではないのか。

  • 女性タレントがニューヨークに行き、現地で出されるクイズに答えるという内容だった。クイズが不正解だと顔面に向けて生クリームのような白いクリームが飛んでくる仕組みだ。何度も不正解を出して、顔面にクリームが飛んでいた。最後にはサプライズで誘拐されて、とある場所で顔面にクリームが飛んだ。演出方法に問題があることと、食べ物を粗末にしているので、不快に思った。

  • 最近のバラエティー番組を見ていると、一部の出演者の言葉遣いが悪く、「マジで?」や「超半端ねえ」「激やば」「まいうー」などの若者言葉丸出しだ。また、「うざい」「キモイ」「死ね」「ぶっ殺す」というような暴言を吐く芸人も少なからずいる。日本人のくせに正しい日本語が話せないとはどういうことか。見ている方が恥ずかしい。近頃の芸人は何故まともに正しい日本語が話せないのか。正しい日本語を一から教え込む必要があるのではないか。

  • 出演者が問題で回答ミスをした時の、他の出演者のヤジや罵声が不快だ。ちょっと答えを間違えたくらいで、そこまで言う必要があるのか。特に、あるお笑い芸人の2人は、出演者が問題でミスをするたびに、ヤジや人を馬鹿にするような発言をしており、言葉遣いも悪く不快になる。芸人とはいえ、言って良いことと悪いことの区別くらいつくはずだ。

  • 物語の舞台として想定された都市の地図が、アメリカのコミックの作中の地図に似ている。インターネットでは、「コラボだ」などの無責任な意見が出回っているが、番組サイドからの説明はまだない。他国の有名コンテンツを真似し、そのまま釈明もしないのは、子どもたちに誤った倫理観を植え付けることになる。

  • 男性タレントが全裸の仙人と一緒に素っ裸で生活するというものだったが、見ていて不愉快であった。全裸で、股の部分をパンツの絵で隠して放送していたが、露出狂まがいとしか受け止められず、気持ちが悪かった。このような内容を面白いと思って放送しているのなら大間違いだ。

  • 今は梅雨の時期なので天気が悪く不安定であることは誰でも分かっている。それをわざわざ毎日、気象予報士を呼んできて説明させている。そしてちょっとでも気象予報士の予報が外れると司会者がそれを吊し上げて笑いを誘う。見ていて気象予報士が気の毒になる。

  • 街頭インタビューで顔出しできない人の胸のアップを映していた。女性の場合、胸が目立つ人もいる。ただのインタビューといっても、胸をアップにしすぎて、それだけ映し出すことはいかがわしく見える。顔を映さないでインタビューをする時、いかがわしくみえる箇所だけ映して放送することはやめてほしい。

  • ドッキリ系の番組が増えてきて嬉しい。この種の番組は、「道徳心に欠ける」や「危険」などといった苦情が付きまとう。しかし、人を驚かせるということは良くも悪くも人間の本質的な快楽である。海外では、一般人の人生を変えてしまうほどのドッキリ番組もある。日本のドッキリは良心的で、純粋に楽しめる範囲におさまっている。どんどんこのような番組を制作し、新たな騙しのパターンも考案してほしい。

  • 番組タイトルと番組内容が全く違う。内容はサッカーをネタにした低俗なバラエティーであり、ハイライトをいつかやってくれると期待しているうちに番組は終了した。本日はW杯準決勝が行われた日であり、そのような日に思わせぶりなタイトルで視聴者を誘導する手法は如何なものか。

  • 番組HPには40代、50代からの視聴者の感想や意見も多く寄せられているが、放送で観客席を見ると、20代30代ばかりで、差別的な意図を感じる。人気番組でファンクラブの観覧募集に応募しても、20代30代ばかりを多く当選させ40代以上はことごとく落選させているという話もよく聞く。こういうことも差別ではないだろうか。高齢の視聴者を馬鹿にしている。

  • 北海道の飲酒運転者の悲惨なひき逃げ事件を報じた直後にウィスキーのCMが放送され唖然としました。まるで事件を煽っているような感じで、とても残念です。CM放送においてこのようなタイミングは許されるのでしょうか。

  • 酔った男性が番組制作者や出演者側の意向で、深夜にもかかわらず、奥さんに電話をさせられていた。寝ていた夫人は起こされて電話にイヤイヤ応答していたが、生活のペースというものがあり、気の毒に思った。ウチの家族はじめ、大勢の方は番組を喜んで見ているようなので、私のような意見はマイノリティーなのかもしれないが、このような細かいところに配慮が欠如しているマスコミの横柄さを感じる。

  • 毎年楽しみにプロ野球のオールスターゲームを観戦していますが、今年の中継には落胆した。1戦では放送の延長もせず、試合途中で打ち切った。2戦目では番組の延長はしたものの、延長終了時刻を明記せず、いきなり試合中継が終わるという無責任な放送だった。来年のオールスターでは選手と選手の真剣勝負が最後までじっくりと見られる中継を期待したい。

  • イギリス王室の話題の中で、コメンテーターが、女子アナに対し「まだ赤ちゃんいないのか」と言っていた。そのような個人的なことなど、テレビで聞くべきではない。ぞんざいな言い方も、視聴者としては不愉快だった。朝の番組くらい、爽やかな発言のできる出演者を選んでもらいたい。

【ラジオ】

  • 職場でラジオがかかっているので、毎日聞いている。パーソナリティーが9時や11時などの区切りの時間にマイクに向かって叫んでいるが、不快だ。ある日の放送ではワールドカップを想定した内容になっていて、パーソナリティーが何度も「ゴール」と絶叫を続け、仕事にもならないし、不快でストレスが溜まった。リスナーのことを考えて放送してほしい。パーソナリティーの感情のおもむくままにマイクで叫び続けられていたら、たまらない。

  • 司会があらゆるテレビ番組を批評するコーナーの中で、毎回最後にラジオのリスナーに意見の募集を告知するが、これまで一度も番組内でそれが読まれたことがない。本当に一通も来ていないのか、それとも来ているのに無視しているのか。もし後者なら募集する意味がない。なぜ読むつもりもないのに、意見を募集するのか。読む気が全くないのなら募集をやめるべきだ。

  • リポーターの女性が持参した納豆を食べ、残った藁づとで、リポーターが個人的な念を込めて藁人形を作っていた。WEBでアップされた写真には、リポーターの女性が額に鉢巻でロウソクを挟んだ姿が写っており、丑の刻参りをする様相そのものだった。このような行為は、一般的に呪殺的なものとして知れ渡っており、殺人などの実行行為ではないにしろ、犯罪的な行為を思わせる。また、そのような企画自体、極めて低俗で問題な上に、意義がわからない。番組の途中で、中継を挟み、メインパーソナリティーと進捗を確認する場面もあったが、メインパーソナリティーは、笑いながら行為を煽る感じで、とても気分が悪かった。

【CM】

  • "小さい男の子がやけどをするが、生命保険会社へ電話をして的確な指示を受けたことで、やけどの跡も残らなかった"というCMを見た。伝えたいことは理解できるが、映像もCMの作りもリアル過ぎる。同じような経験のある中学生の妹が、このCMを見て怖がっている。もう少しオブラートに包んだ作り方をしてもよいのではないか。

  • 車用ワックスのCMがあった。「1回塗ったら3年間無用」という。そこで、メーカーに電話をしたところ、「できれば半年に1回は塗ってほしい」と言われた。これは事実と反した過大広告にあたる。放送する以上CMの中身も精査してほしい。

  • 男女の電話のやり取りが、ストーカー犯罪を想起する。男性「僕の気持ちはもう分かっているよね?」、女性「あなたとは無理なの。聞いている?」のやり取りを繰り返している。このCMを見ると、ストーカー被害に遭っている女性を思い起こす。また、現在ストーカーを行っている男性が「自分だけではない」とストーカー行為を正当化しそうで、犯罪幇助に繋がるのではないか。危険で不愉快なCMだと感じる。

青少年に関する意見

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 佐世保市で起こった高校生殺害事件の報道で、被害者の殺害状況や凶器を詳細に伝える必要があるのか。あまりにも残酷な内容に、子どもがショックを受けている。何から何まですべてを報道すればいいというものではない。

【「性的表現」に関する意見】

  • 高校を舞台にしたドラマで、女子高生役が下着姿で監禁されるシーンがあった。ドラマとはいえ、青少年の視聴者が多いと思われる時間帯で許される演出ではないと考える。

  • 性表現や性にまつわる話が過激すぎる深夜帯のドラマがある。ドラマを放送している放送局は、独自の視点を持った素晴らしい番組を今まで多数生み出しているのに、なぜこのような番組を放送するのか、理解に苦しむ。小学生でも簡単に深夜番組を録画視聴できる時代であり、深夜帯だからといって過激な表現が許されるわけではない。

  • 夕方の放送にもかかわらず、必ず性的な話を盛り込もうとする情報番組がある。夏休み期間中でもあり、子どもたちが視聴してしまうことを危惧する。

  • 深夜帯のラジオを聴取したが、あまりにも卑猥な内容で驚いた。青少年が聴取している可能性を考慮し、内容を精査すべきだ。

  • 青少年に人気が高いアイドルグループが司会をする番組で、ゲスト出演者が自分の出演する舞台の告知をしていた。当該舞台はアダルトビデオの世界の裏側を取り上げたものであり、未成年者が多く視聴している番組での告知はふさわしくない。

【「低俗・モラルに反する」との意見】

  • 子どもの登校前の時間帯に、不倫をテーマにしたドラマの番組宣伝があり、不快な思いをした。肉体関係を伴う不倫は民法上の不法行為であり、このような行為を当たり前のように放送することに憤りを感じる。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 岡山県倉敷市で発生した女児誘拐事件の被害者の写真と名前が、事件解決後にも報道されている。無事に親元に戻ったものの、誘拐事件ということもあり、女児は心無い好奇の目に晒されることが考えられる。必要のない情報は報道すべきではない。

2014年6月に視聴者から寄せられた意見

2014年6月に視聴者から寄せられた意見

集団的自衛権の問題に対し、論点を明らかにし、客観的かつ公平な報道をしてほしいといった意見。都議会の女性議員に対するセクハラまがいの野次の問題について、謝罪会見の議員を一方的に攻め立てていたが、もっと根本的なことを議論してほしいといった意見など。

2014年6月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,336件で、先月と比較して105件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール69%、電話28%、FAX2%、手紙ほか1%。
男女別は男性71%、女性25%、不明4%で、世代別では30歳代26%、40歳代27%、20歳代17%、50歳代16%、60歳以上10%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。6月の通知数は582件【43局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、20件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

先月に引き続き、集団的自衛権の問題を取り扱ったニュース番組に対して、多くの角度から論点を明らかにし、客観的かつ公平な報道をしてほしいといった意見が寄せられた。
都議会の女性議員に対するセクハラまがいの野次の問題について、謝罪会見に臨んだ議員を執拗に攻め立てていたが、もっと根本的なことを議論してほしいといった意見があった。
サッカーのワールドカップが開催されたが、放送が過剰すぎるといった意見や、あまり興味を示さない人たちを揶揄する番組企画に対し、批判の声などが寄せられた。
人気女子アイドルグループの選抜総選挙が行われたが、それを長時間生放送する事や、報道番組で扱うことに対し、疑義が呈された。
ラジオに関する意見は30件、CMについては51件あった。

青少年に関する意見

青少年委員会に寄せられた意見は142件で、前月より35件増加した。
今月は、「表現・演出」に関する意見が52件と最も多く、次に「性的表現」に関する意見が21件、「低俗・モラルに反する」との意見が17件、「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見が16件と続いた。
「表現・演出」に関する意見では、日曜日の昼間の時間帯に放送されている番組で、子どもたちが出演者の車に落書きなどをしたことに関する意見が目立った。「性的表現」に関する意見については、女性タレントの臀部を"お尻パーカッション"と称して叩いたシーンや、子ども向けアニメ番組のキャラクターの台詞について、複数の意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 集団的自衛権に反対するために全く関係のない湾岸戦争の特集をし、集団的自衛権を認めれば戦争に参加するのではないのかというニュアンスの放送をしている。これはあきらかに国民をミスリードする報道である。こんないい加減な報道を許していては、国民が正しい情報を知ることができない。

  • どの局も集団的自衛権行使の報道は、「今国会で決議する」や「公明党は難しいと言っている」と報じるばかりで、その詳細を説明する番組が少ない。マスコミは政府への批判精神を忘れず、国民の目線で報道してほしい。

  • 拉致問題を取り上げた。安倍首相が以前からこの問題に力を注いできたと強調していた。安倍政権を称えるような番組内容で、政権の危うさを指摘する人はいなかった。まさに偏向報道である。公正中立であるべき公共の放送にあってはならない。

  • 「ワールドカップ」が話題になり、各局で取り上げている。そのために、集団的自衛権についての放送が少ない。安倍総理は「日本の国民を守るために自衛隊が出ていく」と良いことばかり言っている。しかし相手国があるので、戦争になる可能性がある。集団的自衛権について、国民が良く理解できる番組をもっとテレビで放送してほしい。

  • 都議会にて女性議員に対し、セクハラととらえかねない野次を飛ばした議員の謝罪会見には違和感を覚えた。議員の一連の発言は許せないが、他の野次を飛ばした議員もいるはずで、当の議員だけを一方的に責め立てるのはいかがか。テレビは肝心の晩婚化、少子化問題をもっと大いに議論するべきだ。

  • 東京都議会での野次発言問題を各局で大きく取り上げている。議員がセクハラ発言をしたことが問題なのか、セクハラ発言自体が問題なのか分からないが、都議会でのセクハラ発言を問題視するならば、各局のバラエティー番組でのセクハラ発言も問題にするべきではないか。放送局と関係のないところで起きた事柄については大騒ぎするのに、放送絡みになると全く触れないのは、笑止千万だ。

  • 阪神・淡路大震災の時から、聴覚障害者・外国人に必要な情報が届かず困ったと言われているにもかかわらず、何の改善もされないのはなぜか。緊急災害時にはアナウンサーの隣に手話通訳者を、字幕テロップで英語をと、テレビ局に再三にわたり要求しているが、予算がない・瞬時に正確な英語放送を出来ない・手話ができる人材確保ができない等といった言い訳ばかりだ。阪神・淡路大震災の時点で官民一体で動いていれば、東日本の時には何人もの人命が救われていたはずだ。人の命に関わることを分かっていながら放置することは人災に他ならない。

  • 栃木の女子児童殺害事件について報道していたが、番組の構成に強い違和感を覚えた。在日外国人による犯罪は他にもあると思うのだが、容疑者が台湾出身であることを強調していた。ビデオの中で、容疑者が幼少期に書いた文集についても触れていたが、文字の書き間違いや誤用を指摘しており、不快だ。あたかも日本語が不自由だったので周囲から孤立していたかのような報道だった。

  • 新国立競技場の問題提起については非常に分りやすくて良かった。この問題については話題になっていたが、どこの局も詳細に報道しなかった。オリンピックの巨大利権に伴うスポンサーや広告代理店の意向を忖度していると思っていたが、この番組はそうでないことを示してくれた。オリンピックで東京が生まれ変わるような、光の面だけを報道することはいい加減にやめてもらいたい。

  • ワイドショーなどで、事件や事故を報じる際に流す音楽が気になる。殺人事件が起きたときは恐ろしさを増長させる音楽だ。音楽で事件の印象も操作される。現実に起こっていることは映画ではない。サウンドトラックはいらない。音楽で事件や事故に対する事実を装飾することはやめてほしい。

  • 記者会見で、質問者である記者の顔が映らないことが多いが、公の場で質問をしているのだから、記者の顔と名前、報道機関名、会社名は放送されるべきだ。また私見のような質問をすることも考えものだし、質問される側への失礼な攻撃的質問も多々見受けられる。責任ある言動が求められる。

  • 「日本企業が海外での防衛装備の展示会に初めて出典した」というニュースだったが、"防衛装備品の販売=死の商人"と言わんばかりの放送だった。取材に対して顔出しを拒んだ社員に対し、「(顔出しをしないのは)お父さんは武器を売っていると子どもが言われるからか」という趣旨の質問を記者がしていたが、まるで脅しではないのか。

  • サッカーワールドカップ日本戦のあとの渋谷スクランブル交差点でのサポーターの大騒ぎについてだが、公道上でのあのような行為は危険で迷惑な不法行為であるにもかかわらず、各社の報じ方を見ると、逆に騒ぎを助長しているのではないのか。幼稚な若者が騒ぎ立てることは仕方がない面もあるが、危険で迷惑な行為であることを伝えずに、煽るばかりの姿勢は極めて問題だ。万一大きな怪我や混乱が生じた場合、その責任は軽くない。

  • 脱法ハーブという呼び名は、何となく「法に触れていないのではないのか」という印象を与える。また、食品などに使われる安全なハーブと混同されてしまうので、ハーブを使う方々に嫌な思いをさせている。「依存性植物」や「幻覚性植物乾燥粉」など、何か違う言い方を考えてほしい。

【番組全般・その他】

  • ここ数日、「ワールドカップ開幕まであと○日」という内容が目立っている。ニュースでもトップで紹介し、番組表を見てもサッカー中継が多い。日本人が出ていない試合も生中継するようだ。これはやりすぎではないか。すべての国民がサッカーに興味があるわけではない。

  • サッカーワールドカップの話題ばかりで辟易する。特に、放映権を持っている局のワールドカップへの肩入れは呆れるほどだ。情報番組・報道番組までも総動員してワールドカップというコンテンツの番宣をし、視聴率を稼ぎたいという欲望が透け見える。大会前は予選リーグを「全勝できる」と言い、初戦を負けると「ギリシャには勝てる」などと、無理矢理に大会を盛り上げている。

  • 「サッカーワールドカップ」で盛り上がる日本列島を特集していたが、その中でサッカーを見ずに趣味や習い事などをしている人たちを取り上げて「なんでサッカー見ないんですか?」ときいていた。国民全体の関心が高い出来事であることは確かだが、全員が全員サッカーに興味があるわけではない。なんだか"サッカー中継を見ていない=変わった人、おかしい人"とでも決めつけるようで、心地のいい特集ではなかった。

  • 番組表でのタイトルは「直前スペシャル」となっているが、他の番組内の番宣では、5時50分からギリシャ戦の放送が始まるようにアナウンスしていた。それでは6時から試合開始と勘違いする人がいる。私はその一人である。5時50分からは「直前スペシャル」であることをもっと明示するべきだ。試合だけを見たい視聴者に勘違いさせる表現は控えるべきだ。スポーツ番組全般での改善を要望する。

  • 人気女性アイドルグループの選抜総選挙やメンバーの卒業式などを地上波で放送することはいかがなものか。有料放送であれば視聴者の選択になるが、地上波で無理やりに見せられることは不愉快だ。世の中の人すべてがグループのファンではない。また先月、メンバーの襲撃事件が繰り返し放送された。その影響で別のアイドルグループのイベントが中止になった。しかし、どの局もそのことは取り上げない。人気女子アイドルグループ中心の放送は明らかに度を越えている。

  • 報道番組でありながら、人気女性アイドルグループのことを、他の事柄と同様な扱いにしていることに違和感を覚える。「集団的自衛権」や「環太平洋パートナーシップ」、「住民税の増税」のことが気がかりでテレビを見ているのに、やたらと芸能的なことをキャスターやアナウンサーがあれこれ言うことに嫌悪感を覚える。硬派な報道番組であってほしい。

  • 元サッカー選手をコメンテーターとして座らせ、どう考えても専門外の憲法とか安全保障のコメントをさせているが、単なる素人発言であり見るに耐えない。視聴者をバカにしているし、元サッカー選手も気の毒だ。

  • 日本の人口減少問題で、移民の受け入れについて言及していた。オーストラリアの移民政策を例示し、成功したと言っていたが、移民のメリットのみを伝えデメリットを一切伝えていない。欧州各国では、移民受け入れによる急激な犯罪の増加や治安の悪化、貧富の差の拡大等が発生しており、政策は失敗であったとも言われている。このような負の部分を放送しないことに疑問を感じる。できるだけ多くの角度から論点を明らかにすべきではないか。

  • 「レンタル彼女」が大きく取り扱われていた。今週は「レンタル彼氏」も登場した。人間を商品に見立ててレンタルと呼ぶことは、極めて非人間的で差別的だ。また、「レンタル彼女」という言葉は、女性を性の商品として扱うことを示唆する。刺激的であり、悪影響が大きいことは明らかだ。

  • 番組出演者の出ているドラマの宣伝を無理やり入れている情報番組が目立つ。解説者等にも失礼だし、番組出演者にも良いイメージを与えない。宣伝はその番組のエンディングで流せば良いことだ。他の番組や出版物の宣伝を無理やり入れたところで、見ない人は見ない。不愉快になるばかりではなく、スポンサーにも失礼だ。

  • この番組では「気象」について取り上げる際、模型を使いながら解説している。視聴者へ"わかりやすく解説しよう"という姿勢は評価できる。しかしそれも状況次第だ。今、四国や九州では、大雨のために避難する深刻な事態になっている。このような時に、おもちゃのようなパネルが「動いた、動かない」と、出演者皆ではしゃぎながら番組を進めることは、不謹慎ではないのか。

  • カウンセリングの権威と称される人が、病院で"前世療法"なるものを行っていた。その患者は、驚くべきことに前世の記憶が蘇り、「前世の名を名乗り、エジプト人男性だ」と語っていた。日本の医療現場でそのようなことが行われていること自体が驚きだが、あれは本当なのか。そもそも、前世などというものがあるなど、何の根拠もないことではないのか。

  • バラエティー番組に対しての風当たりが強すぎる。ごく一部のクレームで、純粋にバラエティー番組を見たい人はテレビをつまらなく感じている。自分たちの教育不足から目を背けている親が「罰ゲーム等で起きたことがイジメや虐待につながる」とテレビのせいにしている。悪い意見がちょっとでもあれば謝罪や放送中止となるのでは、番組を楽しみにしているファンとしてはたまらない。ビビらないで面白い番組を制作し、放送してほしい。

  • 頑張っている人やその道のプロに対する芸能人の接し方が目に余る。そもそも己の芸が中途半端でありながら、「芸人」と名乗る輩どもに何が言えるというのか。謙虚な姿勢がまるでなく、他人様に意見するなどもってのほかだ。昔のようにインタビューでその人の魅力を引き出すことができる人が少なくなった。チャラチャラと現場に土足で踏み込む暇があったら、己の技量を磨けと声を大にして言いたい。

  • タレントと番組ディレクターが、あるスポーツバーに行き「W杯で日本が勝ったら」と言っていた。その際ディレクターは"妻と離婚"という条件を出し、離婚届にサインまでしていた。ふざけた話だ。更に「スポーツバーはナンパし放題、新しい妻がすぐにみつかる。離婚、離婚」等と笑っていた。私は500人規模のサッカーサポーターの団体に所属している。私達の団体では、他人に迷惑をかけるような行為は慎むよう声を掛け合い、真面目に日本代表を応援している。この番組のように軽く取り上げられては不愉快だ。

  • 関西の女性に対する差別的な内容だった。十把一からげに関西女性についてタレントが口々に悪口を言っており、偏見でしかない。女性差別が問題になっている昨今、テレビ番組での女性差別をやめるべきだ。ましてや女性タレントが嬉々として関西女性への悪口を繰り広げる様は異常でしかない。また関西女(かんさいおんな)という表現も気になった。関西女性ではないのか。

  • 元警察官が数名出演し、実際に経験した事例などを面白おかしく語っていた。そのエピソードの中で、"管轄の境界線を流れる川に水死体が流れてきた場合、所轄の仕事を減らすために遺体が他の管轄に流れていくよう棒を使って川の流れを操作した"というものがあった。番組を盛り上げようという演出の可能性もあるが、本当の話であれば警察官の職業倫理に抵触するような行為である。この遺体のご遺族の気持ちを考えるととても許される内容ではない。まるでご遺体がモノ扱いである。不愉快極まりない。

【ラジオ】

  • 「おもしろ外国人」と称して、キャスターが変なアクセントをつけて外国人の不十分な日本語をまねをして笑っている。また、そのような事例の紹介を視聴者から募集している。たとえ外国人であっても、しゃべる言葉が変だからといって笑いの対象にすることは、如何なものか。

  • ゲストの歌手が、ダメ夫大賞の企画で、「奥さんのタンス預金をギャンブルに注ぎ込み使い果たしたこと」を自慢げに話し、笑いながら「女房の金は俺の物」と発言した。"女房の金は俺の物"はDVの一種だと感じる。世間一般に誤解を招く放送だ。

【CM】

  • 携帯電話会社のCMだが、他社を意識し過ぎた内容にうんざりする。また攻撃的な文言が目立つ。あまりにも対抗心むき出しのCMは如何なものか。またここ最近のCMは、商品名やキャッチフレーズを何度も繰り返し流して、うるさい。商品の良さをアピールする方法は他にもあるのではないか。

  • 美容外科のCMが目につく。また"ビフォーアフター"を見せては、テロップ等で「必ずしも効果を補償するものではありません」としながらも、結局は宣伝している。放送各局は公共の電波を使っていることにもっと留意するべきだ。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • 日曜日の昼間に放送されたバラエティー番組で、子どもに出演者の愛車に落書きをさせていた。出演者本人の了承は得ていないようであり、パワーハラスメントやいじめのように感じた。子どもがまねするおそれもあり、教育上よくない。

【「性的表現」に関する意見】

  • 海外の男性打楽器奏者が、露出度の高い下着を履いた女性タレントの臀部を"お尻パーカッション"と称して叩くシーンがあった。打楽器奏者は"芸術"であると主張していたが、とてもそうは見えない。子どもが視聴する時間帯の放送でもあり、配慮が必要であろう。また、女性蔑視、女性への暴力を肯定しているようにも感じる。

  • 子ども向けアニメ番組で、臀部を刀で刺されたキャラクターが喜ぶシーンがあった。ギャグ要素が盛り込まれている番組であることは理解しているが、今回のシーンは過激な下ネタであり不快だ。普段は家族一緒に楽しめる番組内容なので、極めて残念だ。

  • 深夜帯の放送ではあったが、出演者に女子中学生がいるにもかかわらず、番組内で放送したVTRで性的な発言があった。このようなVTRを少女に見せるべきではない。放送時間帯だけではなく、出演者の年齢も考えた番組構成にすべきではないか。

【「低俗・モラルに反する」との意見】

  • 出演者に重い樽を壁越しに投げさせ、その樽が人にあたったかのように見せて、出演者の驚いた反応を見る、いわゆる"どっきり企画"があった。生死にかかわることを"楽しむ"かのような企画は、倫理上も子どもの教育上もよくない。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 日曜日午前の情報番組で、中国のテロに関する報道があり、人が車にはねられるシーンが何度も繰り返し放送されていた。ショッキングな映像であり、気分が悪くなった。子どもも見ている時間帯であり、配慮を求めたい。事前にショッキングな映像が流れる旨を表示してくれれば、チャンネルを変えることもできたと思う。

2014年5月に視聴者から寄せられた意見

2014年5月に視聴者から寄せられた意見

集団的自衛権の問題に対し、はじめから結論ありきで放送するのは如何なものか、報道番組は公平であるべきなどの意見。福島舞台の漫画の描写について、"風評被害を助長""真実に迫るべき"など様々な意見。

2014年5月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,231件で、先月と比較して28件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール72%、電話25%、FAX2%、手紙ほか1%。
男女別は男性71%、女性26%、不明3%で、世代別では30歳代27%、40歳代27%、20歳代17%、50歳代 16%、60歳以上9%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。5月の通知数は559件【44局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、16件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

集団的自衛権の問題を取り扱ったニュース番組に対し、はじめから結論ありきで放送するのは如何なものか、是々非々の報道をしてほしいといった意見などが寄せられた。
福島を舞台にした漫画の描写について報じていたが、漫画同様に風評被害を助長するものだといった意見や、マスコミはこれを契機に真実に迫るべきだといった様々な声が寄せられた。
一般人である女性研究者をパロディーにしようとした番組予告や、笑いのネタにしたバラエティー番組に対して、人権を無視したものだといった多くの批判意見があった。
ラジオに関する意見は42件、CMについては63件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は107件で、前月より17件減少した。
今月は、「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見が22件、次いで「低俗・モラルに反する」との意見が21件、「性的表現」に関する意見が16件と続いた。
「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見では、21時台に放送されているドラマの残虐なシーンや、「世紀の瞬間」を取り扱った番組での遺体映像について、配慮を求める声が複数寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 各局で、安倍総理の集団的自衛権についての記者会見を放送していた。新聞各社ではこの件について「危険だ」という論調で批判している。しかし、民放各局ではこの件について、問題提起する番組が少ない。安倍政権を支持し、集団的自衛権に賛成している人もいるだろうが、反対している人も多いと思う。公共の放送として、国民に集団自衛権に危険な内容もあることを問題提起するべきではないか。

  • 集団的自衛権については賛否両論あるはずだが、キャスターと専門家両方が集団的自衛権反対の意見や政府批判を一方的に述べ、賛成派や保守派の意見は紹介しようとしなかった。主観的で結論ありきの偏向報道になっている。報道番組は公平であるべきはずだ。

  • マンガ本の福島の放射線被害についての報道だったが、「鼻血と放射線との関係性は全く存在しない」との結論に帰結するかのような内容であった。しかし果たして、十分に多角的な調査に基づいたものだったのだろうか。御用報道でないと自信をもっていえるのかどうか、問い質したい。

  • 漫画本をめぐるタレントの発言ですが、「漫画は作品で、その作品を作っているのは作者なので、作者が何を言おうが問題ない」と言っているが、その作品において風評被害を受けた福島県についての配慮が著しく欠けている一方的な意見でしかない。撤回と謝罪を強く希望する。

  • 漫画の描写に批判が出ていることを番組で取り上げた。全体として番組自体がこの漫画を応援しているかのような印象だった。低線量被ばくの影響や人々の不安な気持ちを考えるきっかけにしたい、との発言もあった。しかし、「この漫画は福島への風評被害、偏見を助長するものである」という多くの批判も出ている。漫画の内容を肯定するかのような放送は慎むべきだ。

  • "東京電力福島第一原発を訪れた主人公が鼻血を出す"などの描写が問題視された漫画について、各局ともワイドショー等で「このような漫画は良くない」等と批判をしていた。これにより件の漫画は休載に追い込まれてしまった。勇気をもって「福島の放射能汚染」に言及した作者の思いが踏みにじられたということだ。各放送局は、本当に福島が安全だと言い切れるのか、疑問に感じる。

  • サッカー中継の放送中に大きな地震があり、都内では震度5弱だった。他局では地震速報に切り替えて放送をしていた。しかしこの局はサッカー中継のまま、テロップで震度を示しただけだった。震災時の教訓が生かされていない。大きな地震の時ですら庶民の感覚と大きく異なるテレビ局に存在意義はあるのか。

  • 地震のニュースで、わざわざ路上で生中継をおこなう理由が分からない。最大震度は5弱である。騒ぎすぎである。電車が何分遅れなどの報道は東京ローカルのニュースとして放送するべきだ。東京の話題を大きく報道することに他の地方の人々は腹が立っている。なぜなら、他の地方では同じような災害が起ころうが、東京のように詳しく報道しないからだ。

  • 刑事事件の被疑者などに対する取材や報道の仕方が腑に落ちない。被疑者であっても人間であり関係者や家族がいる。一定の人権が保障されるべきである。何でも根掘り葉掘り調べ上げ報道すれば良いというものではない。最近の報道番組は異常に思える。過熱報道は冤罪を作り出す可能性がある。プライバシーよりも知る権利が優先されるのか。もっと報道のあり方を慎重に考えた方が良い。

  • ストーカー絡みの殺人事件があったが、またしても警察批判に偏った報道をしている。犯人に関する情報よりも警察の対応について論じているばかりで、見ていて不快だ。以前の三鷹の事件の時も警察批判に終始していたが、こういった事件を警察批判の道具に使うことは最低だ。公務員(警察や教師など)に何かあれば鬼の首を取ったように批判する報道が多いが、報道関係者が起こした事件などは殆ど取り上げない。

  • かなり前から気になっているが、ここ数年は各局ともニュースで事件現場の血痕を平気で放送している。被害者とその家族の心情はまるで無視されている。無関係な人が見ても気分が悪くなるし、子どもの教育にもよくない。事件が起きた場所を伝えることが目的の映像に「血痕」の必要はない。昔はこのような映像はなかったと思う。改善されることを強く希望する。

  • 韓国旅客船が沈没していから1カ月経つが、毎日放送している。まだ行方不明の方もいるが、日本の事故でもないのに報道しすぎではないか。このままでは、年末まで放送するのではないかと思われる勢いだ。この話題に関してもうやめてもいい時期ではないのか。

  • 札幌市の連続爆破事件は、直接証拠もないとされ、逮捕された主婦は否認していると報道されている。それにもかかわらず、逮捕の主婦についてまるで犯人扱いしていた。あたかも真犯人であるかのように皆が話すと、聞いている方も犯人だと思ってしまう。この番組はニュースも扱うのにふざけたリポートはするし、いい加減だ。公共の電波を使ってこんな放送をしていいのか。

  • ニュース等で"節電"や"原発反対"と言いながら、放送局は電気を無駄に使っている。例えばBSで一晩中ショッピング番組を放送しているが、深夜の放送は止めて節電してほしい。局はニュースで放送していることと、実際やっていることが違い過ぎて、不愉快だ。

  • 先日、サッカー日本代表のメンバー発表の記者会見が生放送された。ある局以外全てのテレビ局が放送していたが、おかしい。みんながサッカーに興味があるわけではないし、全てのテレビ局が放送するほどの話題でもない。サッカーだけ特別扱いされている気がする。

  • サッカーの日本代表が決まったニュースを取り上げているが、スポーツという取り上げ方ではない。スポーツ選手はアイドルではない。写真を街行く人に見せて、「かっこいい」や「結婚相手は」などのインタビューは全く試合には関係ないし、選手に失礼である。スポーツ選手をバラエティーアイドルのような扱いをすることはスポーツに対する侮辱である。まして、団体スポーツは選手個人の技量もあるが、戦術上どういうフォーメンションかなどが重要である。そのようなことには触れないか、触れても言い訳程度だ。きちんとスポーツはスポーツとして、競技として放送するべきだ。

  • Internet Explorerの脆弱性に関する注意喚起があった。テロップに「エクスプローラー」と誤った略称を使ったり、あたかも全ての環境でIE以外のブラウザーを使わなければならない状況であると誤認させるような報道が散見された。マイクロソフトの公表した対策が少し難解であったことも一因となった可能性はあるが、結果的に視聴者の恐怖心を無用にあおるだけとなっていたのではないか。注意喚起を行うことはごもっともなことだが、冷静さを欠いてはいけない。

  • ニュースやワイドショーで、政治家の発言を紹介することがある。その際に、「某自民党関係者」や「元○○議員」などと、発言者が特定できないようにしているが、なぜ名前を明かさないのか。また、どのような場面で、どのような話の流れでその発言があったかも知らされない。発言者も番組コメンテーターも、自身の発言に責任を持ってもらうために、誰の発言かをぜひ公表してほしい。

  • 憲法改正をテーマに出演者の持論を展開しているが、殆どが改正には反対の立場で意見を述べている。世論を意図的に誘導しようとする意図を感じる。ある事柄について議論をする場合、とくに意見が別れる場合には、その両方の意見を持つ人間をゲストやコメンテーターとして出演させなければならないはずだ。また自国の安全保障を他国に委ねている現状を無視し、戦争放棄は世界に誇るものだと、偽善的で非現実的な主張はもう通用しないことを真摯に考えてほしい。

  • 各局とも、朝から芸能人の薬物所持逮捕を取り上げている。しかも、わざわざ誰も出て来ない自宅前からの中継や何年も会っていないような学生時代の友人のインタビューなど、どうでもいいような内容まで放送している。現在、日本では国民が知るべき問題が山積みである。芸能人の薬物所持問題など騒ぐほどのことではない。今、テレビは何を報道するべきか、冷静に考えて頂きたい。

  • メディアにとって、芸能人・音楽関係者が起こす犯罪は、例えそれが重大な事件であっても全て微罪の範囲なのか。今回の容疑者の覚醒剤事件は、容疑を否認しているものの、尿検査から陽性反応も出ている。最近は、芸能界に限らず、覚醒剤など薬物所持で検挙される人物の中には教師など、本来、子ども達に尊敬されるべき人間も多く含まれている。それと今回の事件もそうだが、芸能人が罪を犯した時、罪よりも当事者の経歴ばかりを放送し、亡くなった著名人と同等の報道をすることは控えるべきではないのか。

  • PC遠隔操作事件のコーナーで、被告を取り上げた際、ナレーションで「(偽装メールが発覚したのは)オウンゴールのような失策」、文字スーパーで「自ら招いた失策」としていた。偽装メールがばれて被告の犯罪がわかったことは、真実がわかり良かったことだ。「失策」とすることは、被告側に立っていると言わざるを得ない。

  • 中国で起きた事件を取り上げていた。小学校に刃物を持った男が押し入り、子ども達を切りつけている映像が流れた。中国の社会情勢を知らせたいのだろうが、このような恐ろしい映像を流す意味が解らない。事件があったことを知らせるだけで十分である。行き過ぎた報道に不快感を覚えた。

  • 人気アイドルグループの握手会でメンバーが切りつけられたが、犯人だけを悪者にし、事件を終わりにしてはいけない。諸悪の根源は、CDの付録に「握手券」や「投票券」を付けて、ファンを煽る「商法」にある。「会いに行けるアイドル」と謳うなら、煽られたファンが興奮しても仕方がない。徹底されていなかった手荷物検査やスタッフの未熟さ、何より「デート商法」を問題にするべきだ。

  • 人気アイドルグループの襲撃事件について、犯人が「だれでもよかった」と話していたと報じた直後、握手会はCDに封入された握手券を買えば参加でき、それを目当てに1人で何枚も同じCDを買うファンが少なくないことを放送し、あるファンの家を取材していた。大量に買われたCD入りの段ボールが部屋に山積みにされている様子が映されていたが、違和感を覚えた。今回のような無差別的傷害事件と、一部の異常な買い方をしているファンと何の関係があるのか。熱狂的なファンが起こした事件と受け取られかねない。そもそも犯人はファンですらない可能性もある。また今回の事件と結び付けて、まったく別問題であるCDの売り方そのものの印象を悪くさせているかのようだった。肝心の犯人についての情報はあっさりしていた。問題の本質が見えない歪んだ報道だった。

  • 人気アイドルグループの握手会の事件について、加害者の母親への取材があったが、行きすぎている。実家に押しかけ加害者家族を報じる必要性はどこにあるのか。本件に限らず、成人している加害者の家族に対してよく取材しているが、地元の人間には分かるし、ネットが発達した時代だから、映像や音声を加工したところでそれほど効果はない。にもかかわらず報道で加害者家族を取り上げ、晒すことに何の意味があるのだろう。加害者家族は時に自殺にまで追い込まれるほどの社会的制裁を受けるが、テレビ局はそれを煽り立てているように思う。正義を振りかざし加害者家族を責める番組も少なくない。被害者家族は当然のこと、加害者家族を含めた家族報道のあり方を検討していただきたい。

【番組全般・その他】

  • STAP細胞騒動をパロディー化したものを放送した。女性研究者は権力者だろうか。芸能人だろうか。犯罪者だろうか。そういう立場にない人をパロディーの素材として扱って良いのか。彼女は自分の所属する機関から「不正認定」をされてしまい、そのことに対して不服申し立てをしている最中であり、科学コミュニティーという閉鎖社会で孤立無援の弱い立場にある。立場の弱い者を笑いにしていいのか。そんな人を嘲り笑う構造はイジメそのものだ。意識の低いタレントは仕方ないにしても、その「悪ふざけ」をそのまま番組として制作するスタッフの知性のなさには呆れるばかりだ。テレビでは何でもありなのか。

  • テレビ局の公式サイトに「○○さんが緊急会見涙目で、○○はあります」との一文が掲載された。4月の記者会見で涙を見せながら「細胞はあります!」と断言した女性研究者のパロディーとみられ、芸能人でもない人の名前に"アホ"を付けて全国放送で晒し者にしようとした。多数の批判が寄せられたようで、「○○さん」の部分が「渦中の女性」に修正された。だが、ネット上にはコピー画像が出回っていて、確認できる状態だ。バラエティーなら何でも許されると考えているのか。

  • 視聴者のツイッターとの連動が売りのようだが、ツイッターのコメントがひどい。なかには評論家気取りの無責任で上から目線の素人意見や、出演者の服装・髪型に関する、おおよそニュースとは関係のない意味不明なツイートなどもある。日々のニュースに真剣に向き合おうとしているのか、はなはだ疑問なものが垂れ流されている。幼稚なネットユーザーが増えた原因はこの番組ではないか。ツイートを選んで番組にアップするスタッフもスタッフだ。あんな誰が見てもくだらないと思われるものを垂れ流すくらいなら、募集しないほうがましだ。

  • 私は漁師で、命を賭けて海に出て魚を取っている。その魚たちも人間に命を与えてくれる。ところがこのコーナーはそんなことも知らずに料理方法を知らないギャルに調理をさせて、その調理ができないことをネタにして笑いを取っている。そしてその魚を捨てる。こんな番組を平気で放送する局の意図が分からない。私たち漁師や食料となっている魚たちのことを考えてほしい。

  • ドッキリ企画だった。3Dプリンターで人の驚き顔を作っておき、本人を特定の楽屋に呼び出し、それを突然目の前に出して、どちらの顔が面白いかを検証するというものだった。本人の承諾なしに顔を再現したことは問題だし、事務所に承諾を得ているのかもしれないが、人の顔を3Dで再現ということが気持ち悪い。番組は、これからもシリーズにするらしい。気持ち悪いと感じている人が多いと思う。止めてほしい。3Dプリンターは注目されているが、同時に問題も起きている。間違った使い方を推奨する例にもなると思うので、こんなコーナーは作るべきではない。

  • 絶叫マシンに乗せる企画があった。女芸人数名が挑戦する。そこに出演していた40歳代位の女芸人の絶叫の表情のことを「ババア」などと言って、馬鹿にしているので不快だった。最近は、女性お笑いタレントをエベレストに登山させようとする企画があったが、結局、企画中止に至ったようだ。視聴者として不安になった。命の危険が及ぶかもしれないものをタレントに無理に挑戦させることは、如何なものか。このようなバラエティーは止めるべきである。

  • 年金問題に対するネット上の意見として、ある著名なHPを転載したまとめサイトでのコメントを掲載していた。運営者によって望むように編集したサイトは、まとめてあって見やすい反面、都合のいい記事だけを抽出している。スレッド内の本当の意見や一部の人の意見を無視し、都合のいいレス内容だけを挙げ、時には部分的な切り取りにより、本当の意味と真逆な解釈をされる編集も見られる。ニュースで扱うのは、不適切ではないのか。

  • 生き物の研究という名目の番組のようですが、これは生物虐待ではないのか。アリの巣を立体化するとして、800度以上の高熱で溶かしたアルミをアリの巣に流し込んでいた。巣の入り口に小さな植木鉢を伏せて、巣に住んでいたアリを引越しさせたと断っているが、植木鉢の中に入っていたアリは数十匹程度しかおらず、まだ巣の周辺にも沢山のアリがうろうろしており、どう見ても全てのアリを巣から出したようには見えなかった。にもかかわらず、熱したアルミを巣に流し込み、焼き殺してしまうのはいかがなものか。その前には、アリを親しみやすい生き物として紹介しており、それだけにショッキングだった。番組のために生き物を無駄に殺し、偉業を達成したかのように盛り上げる内容に、うすら寒さを覚えた。

  • バラエティー番組で生活保護不正受給の芸人をなぜ使うのか。不愉快で笑えない。使わないでほしい。あの出来事は忘れようとしても忘れることが出来ない。真面目に働いている私たちを愚弄したからだ。放送局も毅然とした態度をとらないといけない。

  • バラエティー番組での罰ゲームで、苦い、酸っぱい飲料やいわゆる「ゲテモノ」といわれる食べ物を飲食させるシーンをよく見る。今までは嫌がったりする様子を面白く見ていたが、昨今の学校でのアレルギーに関する事故を見て笑えなくなった。アレルギー物質は多種多様で本人も気付いていないものも多い。テストをしているのかも知れないが、体の中に物質を入れるという罰ゲームは止めるべきだ。

  • 「出演者の持論を発表する」というコーナーで、"新潟出身の女性は○○"であるかのように取り上げていた。繁華街近くでそのような子に声をかけて平均人数などを出し、"新潟の女のはかなり遊んでいる"かのように伝えていた。放送が関西圏だけなので、悪質なやり方をしているのではないか。私も新潟出身だが全然遊んでいない。地元の友達も、とっかえひっかえ遊んでいる子はいない。もう明日から出身地を偽りたくなった。こんな放送をみんなが見ていると思うと悲しくなる。こんな悪質な番組は早くなくしてほしい。深夜だからといって、偏見を生むような番組作りは問題だ。

【ラジオ】

  • 童謡を流すコーナーだが、ある男性が出てきて、自分で作ったデタラメな内容の童謡を不真面目に歌い、茶化していた。童謡が児童の唱歌として歌われてきた時代の人間から言うと、不真面目にもほどがある。先人の作詞・作曲家に対する侮蔑としか思えない。このようにくだらない歌を作って笑いはやし立てることは不快で、放送局の品位を疑う。

  • 番組の内容が、パーソナリティーが好きな話題である相撲・ボクシングなどに偏りすぎだ。他の話題はできないのか。聞いていて「また?」「朝刊の話題をもっとできないのか?」といつも思う。

  • 何かと視聴者を煽る発言が多い。今日は「街には監視カメラがあふれている」と発言したが、防犯カメラの間違いではないか。監視カメラと防犯カメラとでは、全く受け取り方が違う。

  • 聴取者が投稿した「電車の中が"わきが"の臭いでくさかった」という内容を読み上げていた。パーソナリティーが「自分も経験ある。誰かは言えないけど」と言い、犯人捜しのようなことをして盛り上がっていた。"わきが"は遺伝体質によるもので疾患の一種だ。それを笑いのネタにすることはいかがなものか。

【CM】

  • 財布を作る会社を経営している。1週間位前から流れているCMについて抗議したい。このCMは、"携帯を使用することでお財布を使わなくなる"ことをテーマにしているようで、お財布をぞんざいに扱う内容になっている。我々、財布を作ることで生計を立てている人間にとって許しがたく、営業妨害と言っても過言ではない。

  • CMで白人のエキストラばかり登場する風潮が不快です。非白人の外国人はあまり雇わないので、一種の人種差別だと感じます。

  • SNSゲームのCMを多数見かけるが、美少女ものなどが多く、見ているほうはとても不快だ。子供への教育にも良くないと思うし、スマホ課金を助長しているように思える。

  • シリーズ化されているCMだが、父親が犬であったり、息子が黒人であったり、何だか日本人が馬鹿にされているようで気色悪い。穿った見方をすれば慰安婦問題と同様、このCMは日本を貶めるための謀略の一環ではないのだろうか。

青少年に関する意見

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 21時台のドラマでの暴力や殺人シーンの演出が過激すぎる。特に、子どもが殺人を犯すシーンは非常にショッキングである。青少年が見ることができる時間帯であることを踏まえ、更なる配慮をすべきではないか。

  • 世界の「世紀の瞬間」を伝える番組で、ルーマニアの小児エイズで亡くなった赤ちゃんの映像が画像処理なしで放送された。非常に鮮明な映像であり、ゴールデンタイムに子どもを含む家族で見ていて、大変驚いた。報道したいという姿勢は評価したいが、衝撃映像の前にはナレーションやテロップなどを用いて視聴者に案内して欲しい。

【「低俗・モラルに反する」との意見】

  • 落語家が司会役の落語家に対して、死ぬことを期待しているかのようなネタで笑いをとることがある。これは毎回恒例のことであり、視聴者はこの程度のことは許容しているのかもしれない。しかしながら、数十年前、学校で「いじめ」問題が深刻化する先駆けとなった「お葬式ごっこ」を連想させる内容であり、子どもが真似ることも考えられる。笑いのネタにすることは控えて欲しい。

【「性的表現」に関する意見】

  • 夕方の情報番組で、出演者が男性器の呼称を具体的に発言していた。この番組は子どもが見ている時間帯に、出演者が平然と下ネタトークばかりしている。司会者もその会話をとがめることなく、下ネタに持っていこうとしている。深夜でもどうかと思うような内容を、子どもが見られる時間帯に放送するのはいかがなものか。

【「犯罪の助長」に関する意見】

  • 覚せい剤所持の疑いで有名歌手が逮捕されたが、同歌手を擁護しているように受け取られかねない放送が多いと感じる。「苦悩はわかる」などのコメントは、「苦しかったら薬に逃げてもいい」と受け取られかねない。覚せい剤使用は、芸能人だろうが一般人だろうが許していいことではない。視聴者の中には、「つらかったら覚せい剤をやってもいい」と勘違いする青少年が出てくる可能性もある。もっとしっかり、いけないことはいけないと言い切るべきだ。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 東京都が改正青少年育成条例に基づき、ある漫画本を不健全図書に指定し、当該漫画本が数日後から区分陳列の対象になる旨の報道があった。報道では、当該漫画本の表紙を映したり、内容を紹介していた。同報道を見て興味を持った小学生が、区分陳列される前に当該漫画本を購入し、他の子どもに見せていた。子どもも起きている時間帯のニュースで、不健全図書として指定されるような漫画本の詳細を報道する必要はない。報道するなら簡単な紹介だけでいいのではないか。

2014年4月に視聴者から寄せられた意見

2014年4月に視聴者から寄せられた意見

STAP細胞の研究者の記者会見があったが、真偽はともかく、現在のマスコミの取材状況が「メディアスクラム」ではないかなどの批判意見。消費税8%の事前報道が過熱し、いらぬ購買をあおった、などの意見。

2014年4月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,203件で、先月と比較して26件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール70%、電話28%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性69%、女性28%、不明3%で、世代別では30歳代27%、40歳代27%、20歳代16%、50歳代17%、60歳以上9%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。4月の通知数は528件【53局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、22件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

消費税が5%から8%に引き上げられたが、事前の煽るような報道のせいで、いらぬ出費をさせられたなどといった声が寄せられた。
STAP細胞について当事者たちの記者会見が開かれたが、マスコミの無責任な報道姿勢に対し、批判意見が多く寄せられた。
韓国の旅客船の海難事故の報道に対して、日本人の犠牲者がいないのに、なぜ長い時間を割いて報道するのかといった声が寄せられた。
ラジオに関する意見は38件、CMについては47件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は124件で、前月より10件増加した。
今月は、「性的表現に関する意見」が27件、次いで「暴力・殺人・残虐シーンに関する意見」が15件、「低俗・モラルに反する意見」と「言葉に関する意見」がそれぞれ10件と続いた。
「性的表現に関する意見」では、中高生向けのラジオ番組で、パーソナリティーがリスナーに性的な経験を聞いたことに対し、未成年に興味本位で聞くべきことではないとの意見が複数寄せられている。
「暴力・殺人・残虐シーンに関する意見」では、高校生が主人公の漫画を原作とした映画について、暴力シーンが過剰であり、不良少年を美化しているとの意見があった。なお、同映画については、青少年の喫煙を助長するとの意見も寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 消費税が4月1日に8%になったばかりだが、あるタレントが他番組で「いいよ10%で」と発言したことから、来年は消費税が10%になる話になった。番組に同席していた出演者も10%になることを何だか肯定しているような雰囲気だった。生活に困っている我々は消費税の再度の値上げは阻止したい。庶民への配慮が感じられず、不愉快であった。

  • 消費税について様々なことが報道されているが、あまりの過熱報道のために、いらぬ出費をする人が大勢出た。食材やトイレットペーパーなど、以前の税率アップのときと大差のないような物まで買いあさる人もいた。消費税にかかわらず、食物が不作の時や異常気象などが起きると、必ずといって良い程マスコミは国民に不安を与えるような報道をするが、影響力を真摯に考えてほしい。

  • STAP細胞の報道がひどい。今日は本人の会見があったが、記者の上から目線の言葉遣いや涙を流したところで一斉にフラッシュをたくなど、見ていて吐き気がした。30歳前半の女性が一人で大勢の記者に囲まれ激しいフラッシュを浴びる。その上で上から目線や強い口調で言われて、どんなに心の負担になるだろうか。アナウンサーやテレビ出演者には嘘つき呼ばわりする人もいて、気分が悪い。視聴者から意見を募集しても、批判の意見しか読まないなど、平等ではない。

  • STAP細胞疑惑で現在、女性研究者が全マスコミの標的になっているが、マスク姿まで撮って、彼女を追い詰めることは如何なものなのだろうか。自殺のおそれもあるというのに、執拗に追いかけることは考えた方がいい。もともとマスコミがよく知らないで、大々的に報じ、そのせいで、渦中の人になってしまったのだ。虚偽・捏造があったのかどうか知らないが、いまの状況はまさに「メディアスクラム」ではないのだろうか。

  • 女性研究者の他者からの引用・盗作ということについて、中学校生の時に書いた読書感想文を「アニメの文から盗作した」などと決めつけたような報道があった。アニメの原作者のところまでいって「これは盗作ではないか」などと取材する。本題のSTAP論文の問題から大きく逸脱していて、女性研究者本人を中傷するネタを集めているようにしか思えなかった。

  • 韓国の客船事故が連日大きく報道されている。大変痛ましい出来事ではあるが、日本人が巻き込まれたわけでもない海外の事故である以上、ここまで時間を割く必要性があるとは思えない。海外のニュースならウクライナ情勢のような日本に影響するものを詳しく取り上げるべきだ。

  • 韓国の沈没した船のニュースを未だに取り上げている。番組の内容が野次馬根性的で不愉快だ。自国でこのような悲劇が起こらないためには、または、海外で事故に遭遇したときに自分の命をどのように守るか、そのことをテーマにしてほしい。興味本位や揚げ足取りではなく、悲劇を繰り返さないための教訓を学ぶ番組にしてほしい。事故が落ち着いてからの検証番組で十分だ。

  • 韓国で起きた旅客船沈没事件に関して、いまだ修学旅行生が数多く行方不明になっている。捜索によって見つかった修学旅行生の発見について「遺体が回収された」と報じたが、耳を疑った。「遺体が収容された」なら分かるが、人を「回収」などと聞いたのは初めてだ。事故そのものに対する悲しみと憤りが続く中で、「遺体を回収した」との伝え方が、更なる悲しみと憤りを生んだ。このような言葉の表現に問題を感じた。

  • 韓国船の沈没事故の報道では、船から見つかった水死体を男性キャスターが「ご遺体」と伝え、北海道のOL殺人事件の報道では、路上で発見された焼死体を女性キャスターが単に「遺体」と伝えた。「ご遺体」と「遺体」と、伝え方に差をつける理由は何なのか。

  • チリで起きた地震による津波の画像情報を流しているが、CMになると表示しない。注意警報を出すなら、スポンサーに配慮などせずにCM中も表記すべきではないか。また「10cmの津波」などといった表記が出ているが、私は津波を体験したことがないので、危険性を全く感じない。低い津波でも危険であるなら、それをきちんと伝えるべきではないか。

  • チリの大地震による津波注意報が発令され、日本地図のテロップを表示していたが、録画にとっては邪魔なものだ。データ放送を生かし、表示を消すことができる技術を取り入れてほしい。

  • 「国際司法裁判所が日本の調査捕鯨に中止命令」と判断したことを取り上げていた。この中で男性キャスターが「日本は(鯨を)年間何百頭も殺している」という発言をしていた。いくらなんでも「殺している」という言い方は不適切だ。情報番組の司会者として相応しい発言を心がけるべきだ。

  • 記者会見でのカメラのフラッシュなどで、映像が激しく点滅・変化することがある。NHKは画面を暗く処理して、きちんと対応ができているが、民放は各局とも一部の例外を除いて、相変わらずそのままの映像で、フラッシュ注意を促すテロップを出しているだけだ。画面を暗く処理することを義務付けるべきだ。

  • 四国遍路の巡礼者が利用する徳島県の休憩所に「大切な遍路道を守りましょう」と印字し、外国人排除を訴える紙が貼られていたという報道があった。四国八十八ケ所霊場会は「差別は許されない。ほかにも貼っているようであればやめさせたい」と話したとのこと。しかし、もともと韓国の人が、外国人が迷わないよう、矢印やイラストで道順を示すハングル語ステッカーを貼る活動をしたからで、貼り紙はこうした行為を中傷したためとみられる。無神経にハングルステッカーを貼りまくる行為も、問題ではないだろうか。是々非々の報道を期待したい。

  • 「憲法改正国民投票」また「憲法改正案」などの報道がされているが、この「改正」という言葉は、不適当なところや、不備な点を改めることであり、「改正」自体が正しいものであるとの印象を与えるものである。潜在的イメージを作り上げる「改正」という表現は避けるべきである。今回の国民投票は憲法を改正すべきか否かの判断が国民に委ねられている。それにもかかわらず、安易に「改正」という言葉を用いることは国民の判断を左右しかねないばかりか、マインドコントロールの危険性を孕んでいる。各報道機関は「改正」に代わって「変更」という言葉を使用するべきだ。言葉を慎重に選んでほしい。

  • 報道系の情報番組は現在、玉石混交状態だ。たとえば過激な発言を売りにする大阪の有名な番組は、出演者をはじめあまりに右翼的で、見るに堪えないし、そうかといえば先日のある番組では、メディアの使命として、政治の監視、視聴者に知らしめる役割、示唆する役割などをあげ、見ていて非常に役にたった。番組制作者にはこれからの日本のため、ぜひとも頑張ってほしい。

【番組全般・その他】

  • 過去に付き合っていた元彼がどのくらい危ないかを判定するという内容だった。女性タレントそれぞれがVTRに出演していた。過去の恋愛事情を持ち出してそれを公にさらして暴露する番組が多いが、これもまさにそうだった。タレントや芸人は芸を見せるのが本業だと思うが、最近は公に恥さらしするようなプライベートの切り売りが目立つ。業界内の暴露や個人のプライバシーを切り売りする放送は不快だ。

  • 「通勤途中の人に声をかけ、仕事場にお邪魔してよいか」という内容だった。通勤時間帯に会社に向かう方々に声掛け、場合によっては体をつかみ無理やりその場に引きとめていた。これから職場に向かう方々に対して失礼極まりない行為だし、その場でいきなり「仕事場におじゃましてよいか」とは、仕事を軽んじているような行動だと思う。私は専門職なので、この発言を聞いて、プロの仕事をナメているのではないかと思った。

  • 番組の放送時間の変更の理由が知りたいと思い、地元の系列局に問い合わせをした。しかし「編成上の問題ですから」と面倒くさそうに何度も繰り返すばかりで、何の回答にもなっていなかった。我々一般視聴者は"編成上"などと言われてもピンとこない。素人にもわかるように丁寧に説明してくれても良いのではないか。"売り言葉に買い言葉"で最終的には口論となってしまった。電話応対の仕方をもっと勉強するべきだ。

  • 最近のゴールデンタイムでは、別々の番組がひとつになる、いわゆる「合体スペシャル」がある。しかし、その多くが結局のところ、いつもの内容を別々でやっているので、単体の番組でもいいと思う。録画もしづらいし、本当に見たい番組が見られなくて迷惑だ。時間ごとに区切って、単体番組として放送してほしい。

  • 深夜のバラエティー番組で、美女と不細工な女性の対決をやっていたが、不快だった。バーでは、美女は可愛らしいカクテルを作ってもらっていたが、不細工な女性は見た目も悪く、名前も悪意のあるカクテルをバーテンダーが出していた。出演者は笑いながら見ていたが、容姿を笑いにするなんて、やっていいわけがない。最近のバラエティー番組の容姿差別は目に余る。

  • 番組のメイン出演者がホームレスと思われる人を指さして大笑いしていた。その人自身は、モザイクによって隠されていたが、話の内容からおそらくホームレスがゴミ箱か何かを漁っていたのだろう。高額の収入を得ている人間が、社会的弱者を見て大笑いしていたのだとすれば、これほどの偏見はない。

  • パネルボードを読みながら説明したり、新聞記事の部分を隠して剥がしながら読んでいく方法がある。隠すことによってその部分に興味を集中させたいのだろうが、隠す部分が多すぎてかえってわかりにくい。読みながら剥がしていくなら、隠さない方が理解しやすい。

  • ネット上の面白動画を紹介するテレビ番組だが、他人が作ったものを流すだけで、放送する理由がよく分からない。ただのハプニング映像で画質が悪い場合も多い。なぜ、工夫もなにもないインターネットで拾ってきただけの動画を見なければならないのか。

  • 最近のゴールデンタイムに放送されているバラエティー番組は芸人がツルんでバカ騒ぎしているだけの内容のないものが多いが、この番組は様々な物を作る職人に密着したり、我々が知っているようで、じつは意外に知られていない、外国で使われている日本にまつわる物などを取り上げており、大変良いと思った。どれも大変良いと思うが、特に気に入っている内容は、半年ほど前に放送されたものだ。外国からの取材班に密着するという特集は、外国人の視点で各地を回ることで、日本の良さを改めて再発見させてくれる。この特集はどうやら不定期の放送らしいが、是非とも続編の放送を期待したい。

  • 「霊園での花見の禁止はやりすぎ」という論調で取り上げていた。しかしおかしいのは霊園内で花見という名の飲酒・飲食の方ではないだろうか。しかも近距離には有名な花見の名所がある。このような見解とはあきれた。しかも安易に来年の宴会再開を強要するような締め方をしていた。ゆっくり永住の地で魂を休めている先人の眠る墓所で、飲酒飲食をしたいと考える浅はかさを責めるべきではないか。

  • 音信不通になった子を探してほしいと親が番組に依頼して、親子の再会を企画する内容だった。しかし、親と絶縁したことによって平穏を得られ、子が新しい人生を歩んでいることもある。決心した子にとって、親に自分を探されているということ自体が脅迫になる可能性もある。それほど、家庭内暴力の親が子に与える心理的破壊力は甚大であり、それについて親が反省の意を示したとしても時間は巻き戻せないし、恐怖は時間では癒せない。私自身は被虐待児ではないが、親の支配から必死に逃がれた人たちを知っている。彼らの平穏を破らないでほしい。

  • 3年前の流行というテーマの回で、東日本大震災を「懐かしく感じる」か、それとも「最近のこと」と感じるか、二者選択のアンケートを実地していた。これは公式ホームページで確認できる。凄惨だった震災を「懐かしく」感じるとはどういうことか。アンケート対象者である中高生が疑問に思わなかったことも不思議だが、それ以上に番組スタッフが、なぜこのような馬鹿げたことに気付かなかったのか不思議でならない。

【ラジオ】

  • 今日のテーマは「密かにあだ名を付けていた、あの人のお話し」だった。男性パーソナリティーが学生時代の話として、「同じクラスにいた女性の○○さんは"個性的な顔立ち"で、"ミックスピザのような顔"、サラミが目で・・、だから、本人に内緒のあだ名は『ピザ』だった」と実名を出していた。公共のラジオで個人名を出すことは問題ではないか。もしも本人が聞いていたら、自分のことであることに気付くだろうし、また、ネット時代なのだから、すぐに本人を探し出すことができる。

  • ヤンキーの話題から、女性パーソナリティー(シンガーソングライター)が「ヤンキーが好みで、A型かO型のヤンキーが良い」と、ヤンキーを持ち上げる発言と血液型差別とも受け取れる発言をした。放送終了間際までヤンキーの話題で引っ張り、ヤンキーを美化する発言が目立った。不快に感じる人もいるだろうし、影響力のあるパーソナリティーがヤンキーを持ち上げる発言をすることは如何なものか。

【CM】

  • CMで、若い男女がキスをする場面が昼夜構わず流されるのは不快だ。町中でカップルがキスをしていることも余り良いものではないが、テレビで次々と若いカップルがキスをすることを見せられて気持ちが悪い。やめてほしい。

  • ネットスラングの「w」を乱用してある文章が出てくるが、不愉快極まりない。しかも、若者言葉丸出しで鬱陶しい。気持ちが悪い。一刻も早く放送中止にしてほしい。

青少年に関する意見

【性的表現に関する意見】

  • 夕方に小学生の子どもとテレビを見ていたところ、新番組の"番組宣伝スポット"があり、出演者の性的な発言がテロップ付きで放送された。番組であれば、注意して見ないようにすることも可能だが、"番組宣伝スポット"はそうはいかない。子どもの目に触れる時間帯にふさわしい内容かどうか、精査してから放送すべきである。

  • 中高生向けのラジオ番組で、パーソナリティーが未成年者に対して、興味本位と思われる性的な質問をしていた。未成年者への質問としては不適切であり、不快である。

【飲酒・喫煙に関する意見】

  • 春休み期間の昼帯の生放送番組に、司会者が二日酔いだと公言したうえで出演し、反省する様子もなく、開き直りととらえられるような発言を繰り返していた。一般社会ではこのような状態で仕事をすることは許されない。子どもが見ている可能性があるにも関わらず、このような放送を行うのは無神経だ。

  • 高校生が主人公の映画で、不良学生が制服姿でタバコを吸うシーンがあった。未成年者がタバコを吸うきっかけになりかねないので、放送にあたっては配慮してほしい。

【言葉に関する意見】

  • バラエティー番組で、お笑いタレントの薄毛をテロップでからかうシーンがあった。人の容姿を"笑い"のネタにすべきではない。

【危険行為に関する意見】

  • 工場で完成した新幹線を車両基地まで輸送する作業を紹介するシーンで、車道で鉄道写真を撮っている人を取材・紹介していた。車道での撮影は交通事故の危険性が高い。子どもが真似しないよう、安全な場所で撮影をしている人だけを取材・紹介してほしい。

  • 子ども向けの番組で、ドライアイスを使用して飛翔能力を高めたペットボトルロケットを作成していた。ドライアイスの使用は危険を伴うので、子どもたちにも危険性が伝わるよう、もっと注意文言を分かりやすく表示すべきだ。

【暴力・殺人・残虐シーンに関する意見】

  • スクープ映像を紹介する番組で、死体などについてはモザイクがかけられていたものの、大量の血痕などの過激な映像はそのまま使用されていた。子どもが視聴する時間帯での放送であり、さらなる配慮を求めたい。