第73回 放送と青少年に関する委員会

第73回 – 2006年11月

いじめによる青少年の自殺報道について

青少年に関する視聴者意見について審議 …など

いじめによる青少年の自殺報道について

鈴木秀美委員から「いじめによる子どもの自殺の連鎖が起こっている。今後、このような状況が続くのであれば、子どもに影響をおよぼすと考えられるので、自殺報道について青少年委員会で検討すべきではないか」との問題提起があり、いじめによる自殺報道のあり方について審議した。

各委員の意見は次のとおり。

  • いじめによる自殺報道で自殺の連鎖が起こっていると指摘されているが、以前はいじめによる自殺なのかどうかの真相究明がなかなか難しいときもあった。遺族側からすれば、いじめによる自殺だったと報道することで学校側がいじめ自殺を認めたりすることは大きな価値がある。また、その事実が報道されることの意義も大きい。
  • センセーショナルな取り上げ方が自殺の連鎖を生むのではないか。いじめ問題も自殺が起きるとそこだけに報道が集中しているようなので、日ごろから地道に取材し、きちんと検証して報道することが大切だ。
  • 自殺報道によって、さらに自殺者が増えるということは、すでに統計的に証明されている。だからといって報道をするなというわけにはいかないので、難しい問題だ。
  • 報道の仕方が問題ではないか。WHOの「自殺予防―メディア関係者向け手引き―」には自殺の報道について、いくつかの留意点が書かれているが、報道をするなとは言っていない。ただ、報道の現場の人は、いじめ自殺のような報道については、最低限こういった手引きがあることを知ってほしいと感じた。
  • いじめ自殺の報道については、メディア側が短絡的に犯人探しをしているようで、学校側に対し結論を迫っている報道が目についた。
  • 今回のいじめ自殺報道を考えると、いじめられた側の最後の抵抗として”自殺”が大きく報道されたため、自殺の連鎖が起きたのではないか。日本では、いじめた側を死をもって懲らしめるというメンタリティーが強いため、いじめ自殺の経緯を報道するだけでなく、そこの部分が強調されたことが問題だったのではないか。
  • いじめ自殺報道の難しさはあるが、メディアとしては、子どもたちが自殺しないですむ方法も考え報道してほしい。客観的にニュースを流すのではなく、例えば、いじめ相談電話のテロップを出すとか、たった一言でもいいから子どもたちを救える放送をしてほしい。
  • 福岡中2男子自殺の報道では、学校側の対応の悪さがあったかも知れないが、メディアが正義の味方のように学校を糾弾している報道があったので、少し行きすぎではないかと感じたし、あのような報道では自殺の連鎖は食い止められない。
  • 相変わらず自殺した子どもの友だちに取材したりしていたが、青少年委員会が出した『「児童殺傷事件等の報道」についての要望』が生きていないのは残念だ。

以上の審議の結果、いじめによる自殺報道の行き過ぎを指摘する意見もあったが、委員会での議論を議事録に掲載することに留め、委員会として要望を出すには至らなかった。

青少年に関する視聴者意見について審議

今回は、いじめによる自殺報道について、視聴者から報道のあり方に関する数多くの意見が寄せられた。各委員の意見は前述のとおりである。

また、先月同様、中学生が妊娠して子どもを産むというドラマについて「不適切な番組」「倫理観の欠如」といった意見が寄せたれたが、委員からは「中学生モニターの意見からも、子どもたちは冷静に受け止めているようで、番組が悪影響を与えているとはあまり感じられない」といった発言があった。

そのほか、青少年委員会が10月26日に公表した「少女を性的対象視する番組に関する要望」について、視聴者から「バラエティーが面白くなくなった」「子どものチャンスを奪うような一方的な解決をしないで」といった批判や「要望を評価する」といった賛否両論の意見が寄せられた。委員からは改めて「子どもがダンスで表現することに対しダメだと言っているのではない。子どもが性的対象になることについて、日本は国際的に見て甘いと感じる。テレビでは厳しくするのが当然ではないか」との意見が出された。

中学生モニターについて

11月のレポートは24人から、39件(一人で複数件の報告有)寄せられた。分野別ではドラマが断然多く19件で、『14才の母』に7件、『のだめカンタービレ』に4件意見が寄せられた。バラエティー・音楽が9件、情報・ドキュメント・ニュースについてが7件、そして映画・アニメとスポーツが2件ずつだった。まず2本のドラマの意見から紹介する。

  • 『14才の母』への意見は7件と倍増し、男子からも1件意見が寄せられた。男子の意見を含めほとんどが「第1話から見ているが、題名とは違ってずっしりと重みのある内容で命とは何かと問いかける。”私はこの子に会いたいの”と、お腹をおさえながら訴えかける姿には感動し、涙があふれてきた」などと、14才での妊娠という事をひとまず受け止めた上で、主人公やドラマの内容に共感している。しかし1件「皆この番組を興味本位で見ているのは確かです。だから、大部分の中学生は、”生きてゆくために必要なことを伝えてくれる”なんて、思っていないと思います。本当に、そういうことをTV局側は伝えたいのならば、こんなに美しいドラマにしてはいけない」という番組批判があった。
    『のだめカンタービレ』の4件は、「のだめの行動が面白くキャスティングも意外性がある」とすべて好評で、「面白い漫画はたくさんあるから、もっとたくさんの漫画が広まって、もっと楽しいテレビドラマが増えてほしい」という意見もあった。
  • 今月ほかに目立ったのは、いじめや自殺に関する意見が分野を越えて6件あったこと。ニュース報道の分野で、「今マスコミがいじめを扱うのにあたって必要なのは自殺の連鎖をくいとめることだと思う。謝ったり言い訳している校長の姿なんてどうでもいい。それよりも”あなたは本当に大切な存在なのだ”、”君が死んだら悲しむ人がいる”などのメッセージを放送する方がとても重要なことだと思う」という意見など2件。『ETVワイド いじめを考えよう』には「いじめられる原因やいじめるきっかけが全然わからないので、中途半端な印象でした」という注文が、またバラエティーの分野でも『リンカーン』のフレンドリーダウンタウンのコーナーについて「ダウンタウンの二人から何度もビンタなどをされる。見ていても気持ちよくないし、学校では友達が後輩に向かってこの企画のようにビンタをするなどの真似をしている。そんな”いじめ”を助長するようなことはテレビで極力やってほしくない。自分はこの番組自体は好きだし、この企画に参加しているダウンタウンも好きなので、この企画だけは本当にやめてほしい」という注文が寄せられた。

委員会での委員の発言を紹介する。

  • 『14才の母』は、ドラマとして主人公を美化しすぎの感があるが、中学生たちは「生命の大切さ」を描くところに共感している。中学生なりに考え、番組に向き合っているのだと思う。
  • 『のだめカンタービレ』は、リアルなものしか素直に受け入れない子どもの気持ちをつかみ、うまく作っている。メリハリがあり面白い。最近はマンガの世界に良い人材がいる、テレビの世界も作家の育成にもっと力を入れてほしい。
  • 北朝鮮の核実験報道が「北朝鮮を責めるばかりで、他の核保有国に触れないのはおかしい」という意見はまっとうで、一部の番組ではやっていたが、確かに北朝鮮を非難するアメリカなど他の核保有国の過去の問題や現実も紹介すれば、北朝鮮の問題もより鮮明になる。
  • 『めざましテレビ』のバラエティー化が目立つという指摘も的を射ている。ニュースを子どもたちにわかりやすくきちんと伝える努力を忘れないでほしい。
  • 自殺報道についての「”あなたは本当に大切な存在なのだ”、”君が死んだら悲しむ人がいる”などのメッセージを放送する方がとても重要なことだと思う」という意見は適切だ。

調査・研究活動について

橋元良明委員から、調査企画チーム(第10回会合)の概要と11月19日の本調査(第3回)について、下記のとおり報告があった。

  • 3回の本調査で、全体の半分の18人にインタビューを行った。当初から予想していたが、アンケート調査では平均値が出るが、インタビュー調査では個別の内容しか出てこないので、傾向を出すことが難しい。今後、どうまとめていくかが課題である。
  • インタビューを行って感じたのは、暴力シーンや性的シーンに対し批判的に見ていない子どもがほとんどだった。また、スポーツ番組やドラマは熱心に見ているが、ニュースや報道番組はチラチラ見が多い。
  • 受験をするかしないかでライフスタイルが違ってくるので、それによってテレビの見方も変わってくるようだ。
  • 12月26日開催の中学生フォーラムで、現在までのインタビュー調査の中間的な報告を発表する。

2006年11月に視聴者から寄せられた意見

2006年11月に視聴者から寄せられた意見

「いじめ」と「自殺」に関する意見が多くあったが、問題の取上げ方や番組自体の過剰なバラエティー化への不満、情報ワイド番組司会者やキャスターの発言へ批判が集中した。またバラエティー番組の質の低下、スポーツ中継番組への苦情、中学生の妊娠をテーマにしたドラマや女性占い師の不適切な発言に対し、放送倫理上問題であるとする批判などがあった。

2006年11月の1ヵ月間に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は777件で、10月との比較では28件増えている。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール50%、電話42%、ファクシミリ6%、郵送ほか2%である。(*Eメール数には同一人の同意見を含む)

男女別では、男性73%、女性25%、不明2%で、世代別にみると30歳代(29%)、40歳代(19%)、20歳代(17%)50歳代(11%)、10歳代(8%)、60歳以上(6%)の順となっている。

2006年11月に視聴者から寄せられた意見 777件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2006年11月件数
人権等に関する意見 13 件
放送と青少年に関する意見 209 件 [ 意見内容 ]
放送番組全般にわたる意見 265 件 [ 意見内容 ]
BPOに関する意見・問い合わせ 43 件
その他(放送関連以外) 247 件
意見件数 計 777 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。11月の通知数は266件(27放送局)であった。

番組全般

2006年11月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(777件)の49%にあたる381件が“不適切な内容や発言・表現、低俗、下品、モラル欠如”など、番組のあり方について指摘している。

なかでも【情報ワイド(ワイドショー)・バラエティー・アニメ】に関する意見が多く、“不適切な内容・表現と不適格な出演者”(245件)、“低俗・下品”(86件)、“モラル・倫理観の欠如”(50件)の他、個別番組や特定放送局への意見では【情報ワイド番組】について“取材・報道のあり方”に関する意見(159件)が多く、以下“放送の影響力”(62件)、“公共的な放送のあり方”(34件)、“公正・公平・中立(内容が偏向との指摘を含む)”(27件)、“メディア(取材)規制”(21件)、“実名・匿名報道関連”(20件)の順となっている。

特に、“報道のあり方”や“放送のあり方”については「いじめ」と「自殺」に関する意見が221件(「いじめ問題」:141件、「自殺関連」:80件)にのぼり、その指摘は問題の取上げ方や番組自体の過剰なバラエティー化への不満、情報ワイド番組司会者やキャスターの発言への批判が中心である。

この他、「政治関連報道(政治問題、政党関係、郵政民営化法案造反議員復党問題など)」と「北朝鮮関連報道」がそれぞれ35件、「アナウンサーや出演者によるセクハラと放送局の報道姿勢批判」22件、「高校未履修問題」7件などとなっている。

個別番組では、バラエティー番組の質の低下、スポーツ中継番組への苦情、中学生の妊娠をテーマにしたドラマや女性占い師の不適切な発言に対し放送倫理上問題であるとする批判などが目立っている。

なお、「人権等権利に関する委員会(BRC)」への相談・意見(13件)とは別に、番組・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は218件で前月(131件)に比べ87件の増と大幅に増えたが、これは「いじめ」や「自殺」報道を危惧する意見の増加によるものである。

【放送局の対応・姿勢】に関する苦情・抗議は64件と前月(88件)より減少したが、局側の言葉遣いや態度の悪さを指摘する多くの意見や、自局アナウンサーの不祥事に関する局の姿勢への批判が続いている。

【CM関係】では前月の49件から39件に減少した。意見としては消費者金融や生保業界のCMの多さを指摘する意見とともに、「不適切な表現・内容」とする意見や「CM時の音量の高さ」に対する苦情が中心である。

概要

【特記事項】(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

  • いじめによる自殺問題で、報道の自粛どころか各民放局が競っていじめを話題にして映像なども詳細に伝えていた。しかし22日に民放連から民放各局に対し、いじめや自殺問題については番組で配慮するように要請が出された後は、まるで掌を返したかのように一切取り上げなくなってしまった。通達が出されると一切取り上げないというのではいじめの根本解決にはならない。新聞はいじめをなくすために真剣に取り組む姿勢が見えるが、テレビもいじめ撲滅に真剣に取り組んでもらいたい。
  • 中学生を自殺にまで追い込んでいる学校での“いじめ”が大きな社会問題となり、テレビや新聞などでは教師や学校側の責任が問われている。しかし私は、いまの“いじめ”問題の背景にある原因の8割は親にあると思っている。いまの親は、わが子を自己中心的な子供に育てる反面、他人に対する思いやりの大切さを教える親は非常に少ない。こうした家庭における親の子供に対する姿勢や人間教育の誤りが、いまの“いじめ”問題の主要な原因だと思う。このような親の責任という視点からの報道や番組作りを願いたい。
  • 各局はニュースでもワイドショーでも連日、いじめによる自殺問題を報道している。番組内でゲストやコメンテーターは「生命は尊い」「強くなれ」「死ぬんじゃない」などと子供たちに呼びかけ、励ましているが、その対象はいじめ被害者に対してだけ。私は、加害者側への訴えや呼びかけも極めて重要で、すぐにもそうすべきだと思う。

【取材・報道のあり方】

  • 電波審議会の答申に基づき総務相がNHK国際放送で北朝鮮による拉致問題を重点的に放送するようNHKに命令した。NHKのラジオ国際放送での放送事項について総務相が「行なうべきことを命じることができる」と命令規定を定めた放送法は、憲法第21条「表現の自由」の保障に含まれている「報道の自由」についても関わる問題であり、NHKに止まらず放送界にも影響を及ぼす危険性がある。更に、「国民の知る権利」を制限するメディア規制にも波及しかねない問題を含んでいる。NHKに限らず、国民と放送界全体で検討すべき問題である。
  • 高校の未履修問題や中学のいじめ問題で校長先生の自殺が相次いでいるが、学校側の責任のみを一方的に厳しく追及するマスコミの過熱報道が校長にプレッシャーをかけ、自殺に追い込んでいるのではないかという気がする。いじめられた生徒の自殺の連鎖拡大も、マスコミの過熱した報道がその背景にあると思う。また、お笑い番組などでのいじめ(例えば,お笑いタレントが相手の頭を叩いたり、どついたり、また平然と「おまえ死ね」と吐き捨てたり、マネージャー暴行事件を起こしたタレントのようにどぎつい言葉で若手タレントをいびったり、いじめたり・・・)がいまの子供たちのいじめ問題を生む大きな要因になっていると思う。この2点につきマスコミに自覚と反省を求めたい。
  • いじめの問題で、先生や教育委員会の方たちを“つるし上げる”かのような報道をしても何も解決しない。先の北九州の校長先生は社会的吊るし上げを恐れての自殺と言えると思う。いじめは、家庭や学校や、日常のメディアなどを含めた総合的な社会問題だ。“悪者探し”や“つるし上げ”、“謝罪強要”等が大衆迎合的で視聴率を稼げるのかもしれないが、それではいじめ問題は解決せず問題を深刻化させるだけだ。
  • 教育基本法改正について。政府の動きを報道するだけの番組が多いように思う。現行法と社会問題を結びつけることが本当に正しいのかどうか検証することも必要なのではないか。
  • 富山県立高校の未履修について、ラジオのパーソナリティーが「在校生やPTAから『世界史の履修は外してくれ』との要望によるもの」と発言した。系列東京キー局のテレビニュースでは進学実績の優れた高校は人気が高いため、大学入試に有利な必修科目を限定した結果、学校側が世界史を未履修としたのであって「在校生からの要望ではない」と報道された。確認を取るためラジオ局編成に連絡し「系列テレビ局のニュースで聞いた」と告げたが「訂正しない」「配信ではこうなっている」とリスナーからの指摘に対し確認も取らず、在校生に謝罪する訂正放送もなかった。ジャーナリストとして失格である。
  • 先日の通信ソフト企業の携帯電話の切り替え不能問題では、テレビや新聞で大騒ぎしていた。ところが、NTT西日本の事故(2006年10月23日IP電話の83万件障害)や、今年の3月頃に起こったIP電話の障害などについてはあまり騒がなかった。携帯の切り替え問題よりも「安い、安全」と大宣伝をして切り替えた事業用電話や家庭用のIP電話の方が実害は大きい。当方も、ファックスが使えなくなったり注文の電話が通じないなど、2、3日にわたり商売に大きな被害を受けた。大きな実害を伴うものでも地域が限られたニュースは小さく、実害は小さくても全国規模のニュースが大きく報道されるのは納得できない。報道するにあたっては、表面だけを報じるのではなく掘り下げた報道をしてもらいたい。
  • 放送局は自民党の郵政民営化法案造反議員の復党問題を重点的に報道し自・公の広報機関と化している。米国からの強い要望に小泉内閣が「行政改革の本丸」と主張した民営化について、メディアは国民に大きな利益をもたらすと報道していた。しかし、法案成立後利用者の少ない郵便局の統廃合等が初めて明らかになり、過疎地で生活している人達は困惑している。また、米国の要望は民営化された(株)郵貯銀行をターゲットにしている事は明らかだが、この問題についても触れていない。国民の立場からの公正・公平な報道を要望する。
  • テレビでは、政党が何か問題を起こすと政党支持率を云々するが、有権者は自分の信念に基づいて政党を選んでいるのであって、自分の支持する政党が大幅な政策変更をしない限り政党支持を変更することはないものである。自民党の郵政民営化反対議員の復党問題で、芸能人のコメンテーターがまことしやかに自民党支持率を解説するのは的外れである。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • いじめに関わり週刊誌で顔写真も出して報道された教師に対し、昼の健康番組の司会が「自殺しろ」という暴言をはいた。週刊誌でこの教師は「一生かけてお詫びして生きていきたい」と言っている。もしこの教師がその発言を聞いて本当に自殺でもしたら彼はどう責任をとるのか。とかく話題になる司会者の発言はとんでもないことで人権侵害ものだ。
  • “教育スペシャル”でいじめや履修問題、教育現場のあり方など東京都知事を迎えての討論番組を見た。最初の40分位は事件の事例をあげ説得力のある内容だったが、その後はいつものバラエティー仕立てのくだらない内容になっていた。真面目なテーマをふざけて放送する局の姿勢に意見を言いたくて局に電話をしたが、事務的な反応しかしない。教育現場や学校に改めて欲しいと言うなら、放送局が放送姿勢を改めるべきだ。
  • いじめ問題で泣きながら謝罪する校長と教育委員会の様子を見て、元アナウンサーの司会者が校長らを指し「あんなやつらに負けるな!」という発言をした。良いか悪いかで判断したら、いじめた者とそれに気付かなかった学校が悪いがそれだけではないだろう。それを一司会者が公共の放送でこのような発言をするのはいかがなものか。司会者として不適格だ。更に、全民放局に言えるが、いじめの報道が過激すぎる。連鎖が起るのではないかと危惧していたがやはりそうなった。この辺でいい加減に報道のあり方を見直すべきではないか。
  • 夜のバラエティー番組では漫才コンビが「ぶっ殺すぞ」「殺すぞ」といった言葉を頻繁に使っていた。いじめや少年犯罪が多発しているご時世だ。こうした言葉は禁句にしてほしい。
  • メディアは盛んに「若者の言葉遣いが乱れがちだ」と唱えているが昨今の情報や報道番組などを見ていると、そのコメントに矛盾を感じる。必要以上に略語が乱れ飛んだり、アナウンサーのスポーツ選手に対する呼称に統一性がないなど問題が多い。
  • 深夜のバラエティーの冒頭にお笑いタレントが水害にあった被災者に対して軽率で配慮のない発言をしたことに関して“不適格な出演者”と指摘する。被災者の心境を知らずネタとして話すという事は軽率と感じた。このテレビ局は何とも思っていないのではないか。豪雨被災者の大変さを無視してネタに使ったのが許せない。
  • 在阪キー局の社員がセクハラ行為を行ったのに、実名報道をしていない。他社について批判しているのにも関わらず自社社員だけを守る姿勢は、報道番組としての価値を無にする行為で視聴者に対する背信行為である。民間の一般企業以上のコンプライアンス公器意識が必要なのにそれが守られていない。数々のスクープについて非常に頼もしい思いで見てきたが、今後は取り上げられる話題の信頼性にも疑問符が付くだろう。今、絶望的な気持ちでこのニュースを聞いている。
  • 「超セレブの双子美女対合コン弁護士と壮絶バトル」のタイトルで司会が不適切な発言をした。豪邸に住むゲストの姉妹に対して「家に火ぃつけたろか!」といじめ同様の発言をしたが例え冗談にしろテレビで発言すべき言葉ではない。女性マネージャーに暴行を振るい謹慎中だった司会者は復帰にあたり、この番組で「本当にすみませんでした」「面白いトークができへんかったらクビにしてもらいたい」と視聴者に謝罪した経緯を忘れたのかと問いたい。
  • 毒舌女性占い師の暴言と同じような手口の多額の詐欺事件が全国各地で横行している現状を制作サイドは熟知しているのか。「あなたはこういう家系だから不幸になる」「地獄に堕ちる」等の発言は明らかな詐欺、名誉毀損、人権侵害ではないか。先日もゲストのタレントに対し「離婚経験があるから絶対に自殺する」などと支離滅裂な持論。刑事事件に発展しても何ら不思議ではない事柄ばかりだ。制作サイドは名誉毀損、人権侵害で告訴されるか、当事者が何か大きな事件を起こして検挙されるまで“視聴率”を盾に番組を続けるつもりか。
  • 東京キー局の某テレビはHPで意見を受け付ず、視聴者センターも「伝えておきます」とは言うものの「では今言った事を復唱できるか」と尋ねると、返答に詰まり「もう一度お願いします」という対応をする。メモすらしていない。それでは視聴者は局にどのように意見を伝えればよいのか。このような視聴者の意見に全く耳を傾けないような姿勢が許されるのだろうか。

【その他、番組全般】

  • “教育スペシャル”と謳った番組の予告で「日本人の品格を問う」と訴えているがちゃんちゃらおかしい。テレビ局の中で最も品格に欠け、モラルが崩壊しているのはこの局ではないか。80年代にこのテレビ局が打ち出したなりふりかまわぬお笑い路線の流行とともに日本人のモラルは低下し、学校でのいじめが増えたと僕は思っている。このテレビ局はこうした責任の反省も無く、日本人のモラルや品格の崩壊を口にするなんておこがましい。また、この番組の司会者が、かつて傷害事件で起訴された映画監督として売り出している毒舌タレントと、陰湿な“いじめ笑い”の漫才コンビだという点も問題だ。
  • いじめ報道をやり過ぎるからいじめが増えるという意見があるが、これまでいじめについて取り上げてこなかったためにこれほど蔓延するようになってしまったのではないか。いじめは淡々と報道すべきだ。そうしないといじめは水面下にもぐって陰湿化し広まるのではないか。アメリカやイギリスなどでは移民や人種差別の形でいじめがみられるが日本の場合は同じ民族で起きているだけに問題は深刻だ。事実は事実としてしっかり報道していって欲しい。
  • ゲストの元ニュースキャスターが「テレビ番組は国民の鏡写しだ!テレビが低俗なのは国民が低俗だからだ!」との趣旨の発言があった。日本人は最初から低俗だったのか?視聴率、金、話題性ばかり追いかけるテレビの影響で低俗になってしまったのではないか?ゲストの発言を聞いて大変憤っている。やはりテレビに出演する方たちは自分たちの影響の大きさに気づいていない。今、国会では教育基本法の改正が論議されているが、子どもの教育ではなく、子どもに影響力をもつ“大人の再教育が重要である”と感じずにはいられない。
  • どこの局も同じようなニュースばかり。「今やらないと船に乗り遅れるぞぉ~」と感じるのは私だけか?しかもほとんどのテレビ局は不祥事起こした自社の社員のことは報道しないのに毎日誰かをつるし上げている。また、情報番組などで、必要以上に“人気タレント”や“お笑いタレント”の登場が増え、最近は政治や経済、事件などを伝えるワイドショー番組の司会まで務めているが、彼らを起用する制作側の意図が理解できない。司会は各局のアナウンサーで充分ではないか。昨今の番組に出演する“お笑い芸人”の品のなさが番組の質の低下を招いている。特に“いじめ”を助長するような言動が著しく、これは“教育問題”にもつながる。報道番組にしてもキャスターやコメンテーターの自己主張が強く、バラエティー番組に至っては企画や出演者のレベルが低くとても“娯楽”とは言えないものばかりだ。
  • 不法滞在者を称える内容。家族のために一生懸命働く事は素晴しいが、法律を犯しての行為は許される事ではない。きちんとした手続きをして真面目に働いている中国人に対して誤解を与える内容で、同じ中国人として許せない。またこの作品は文化庁芸術祭参加作品となっているが、このような不法滞在者の存在を日本の国も認めたと思わざるを得ない。
  • フィギュアスケート中継で数組の選手の競技の模様をカットしてまで行なわれる「スタジオトーク」で、若手アナウンサー2人による不勉強かつ失礼な非常にレベルの低いやりとりがされていた。これは新人の実地研修なのかと思う位の素人の世間話程度の会話をわざわざ選手の演技をカットしてまで放送する意味が理解できない。これがわざわざBSに加入している視聴者へ向けた放送なのかと呆れる。また、告知内容と放送内容が突然変わるなど視聴者不在の放送だ。それについて丁重に改善を願う電話をしても全く誠意のない対応をされ、この局の姿勢には本当に失望させられた。視聴者が少ないからといってこのようなことは許されない。
  • 各局はスポーツ中継で、過剰な演出でドラマ仕立ての中継をしている。その競技のドラマ性は、競技そのものから視聴者が感じ取るもので、局の演出によって作られるものではない。局は過剰な演出を排し真実のみを的確に伝えれば視聴者には十分である。また、タレントの出演も興ざめだし過剰な文字情報は邪魔だ。各局はバラエティーとスポーツ中継の区別が付いていないように思うし、演出なしでは視聴率が稼げないと勘違いしている。残念なのは、局に問い合わせても全く相手にしてもらえないことである。
  • 【○○○が首位に並びました!】女子ゴルフをテレビ観戦していた人は、こんなテロップが流れて違和感を覚えたはずだ。実は録画の映像で彼女は一度も首位に並んでいなかった。この局では「エンターテインメント性を考えて…」と説明しているが、人気選手の活躍さえ取上げれば視聴率が取れるという安直な発想と批判されても仕方ない。
  • 関東地区の女子駅伝で東京は一度もトップに立たなかったにも関わらず、最終ランナーに有力選手が出場していたために、東京中心の駅伝中継となった。この件でテレビ局に抗議したが「地方のテレビ局の制作だ」と、地域のテレビ局を紹介された。その局に苦情を言ったところ「公平に伝える必要はない」と応対され納得出来ず、政治報道についても尋ねたが「政治も公平・公正に伝える必要はない」と返答された。
  • テレビ局自身の検証番組(「番組審議会だより」など)はなぜ視聴者がほとんどいない早朝の時間帯にひっそりと放送するのだろうか。結局視聴者からの意見を聞き流していることを示しているようにしか思えない。一般の視聴者が見ることができる時間に変えるべきではないだろうか。

【CM】

  • 消費者金融に関する問題について本当に解決したいと思うなら、まずは放送業界が消費者金融業界と手を切るべきだ。しかも報道番組によっては、番組中に消費者金融のCMを流している局もある。利害関係にある者が問題点を示しても納得も信用もできない。
  • CMに入った途端に急に音量が大きくなりすぎる。毎回、CMになるたびに音量を下げなければならず腹立たしい。こんなCMばかりではその企業に対してマイナスイメージになりかねない。改善をして欲しい。
  • タバコのCMや消費者金融のCMの放送が規制されていると聞いたが外資系損保会社のCMは規制の対象にならないのか。外資系損保のCMでは利点ばかり強調するので良い損保のように見えるが実際に契約をするとガチガチで厳しい内容だ。

青少年に関する意見

意見分類 2006年11月件数
E-mailによるもの 148 件
電話によるもの 57 件
郵便によるもの 3 件
FAXによるもの 1 件
意見件数 計 209 件

(男性148件、女性59件、不明2件)

【意見の概要】

  • 11月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは209件で先月とほぼ同数だった。男女別では、今月も女性からの意見が30.6%と増加傾向にある。
    内容に関しては、今月も意見の中で“いじめ”や“自殺”という言葉を使ったものが85件と全体の40%を占めている。また番組別では中学生の妊娠をテーマにしたドラマに対して14件の意見があったほか、青少年委員会が出した「少女を性的対象視する番組に関する要望」に対し賛否両方の意見が15件あった。

【意見の抜粋】

{お断り}

放送と青少年に関して、電話やホームページ、FAX、郵便でいただいたご意見の中から、代表的な意見を抜粋して掲載させて頂きます。
ただし、意味不明なもの、個人攻撃や誹謗中傷にあたるもの、不快感を与える表現などは非掲載とさせて頂いています。  
また、いただいたご意見は事実関係などを確認できない場合もあるため、放送局名、番組名、出演者名は原則削除させて頂き、あまり長い文章は要約、類似意見は代表的なものを掲載させて頂いています。

[内容分類]  [E]はEメール

“いじめ”または“自殺”を含む意見(85件)
{報道に関する意見}29件
受付 内容 方法 地方
11/6 情報番組。“いじめ”が原因で自殺した福岡中2自殺事件で、司会者が容認出来ない暴言を吐いた。“いじめ”を苦に自殺した原因は生徒だけでなく教諭までも関与していた問題で、教諭が「一生懸けてお詫びしながら生きていきます」と謝罪したと伝えられた事に関し「一生詫びるなら自殺しろ」と発言した。以前から彼の暴言は多いが、公共の電波で特定個人を名指し、私的な発言で断罪した事は許されない。 電話 40代 東京
11/6 昔は学校の先生は偉いと思っていたが、今の報道の仕方では一部の不祥事を持ち上げ教師の社会的位置づけを下げている。要するにマスコミが先生の質を下げているのだといえる。これでは学校の先生になろうと志す学生が減るのは当然だし、そのぶん質も落ちていくのは明らかだ。報道はもっと教師の社会的地位が高く保てるように工夫して欲しい。 E 36 大阪
11/13 各局はニュースでもワイドショーでも連日、いじめによる自殺問題を報道しているが。番組内でゲストやコメンテーターは「生命は尊い」「強くなれ」「死ぬんじゃない」などと子供たちに呼びかけ、励ましているが、その対象はいじめ被害者に対してだけ。私は、加害者側への訴えや呼びかけも極めて重要で、すぐにもそうすべきだと思う。この点を各局にお願いする。 電話 60代 東京
11/14 いじめ関連のニュースは配慮に欠けている。被害者への励ましは加害者への言及無しに行われても当事者には響かないし、自殺にまで追い込まれている人には命の大切さなどを説く前に具体的な逃げ道を提示するのが優先だと思うが、そのような報道は皆無だ。いじめを乗り越えた人や見識者の声が紹介されているが、むしろ、いじめを乗り越えられず苦しんでいる人の声を紹介する必要もあるのではないか? E 25 大阪
11/14 いじめの報道において、評論家達が無責任に言葉を発しているが、それでは何の解決にもならない。言うばかりではなく行動で示して欲しい。自分が子供の頃の大人は非常にきびしい躾で子ども達をしかっていた。今は少子化のためか親が過保護になりすぎている。親が見本となるべきなのに我が子を虐待することが多すぎる。そんな社会ではいじめはなくならない。社会全体で子ども達を守るべきだ。 電話 32 三重
11/14 最近、生徒だけでなく教師までも簡単に自殺をしているが、連鎖反応的に同じような境遇(いじめ等)の自殺が起こっている気がする。その原因のひとつに「今日もまた…」というように、毎日のように自殺の報道を行っていることもあるのではないかと思う。辛い思いをしている生徒たちが、ふと“自殺”という逃げ道をテレビで見つけているのではないか?社会問題としてとりあげる事は大切だと思うが、命が失われる原因のひとつである可能性について報道側の方も考えて欲しい。(同様意見8件) E 30 山口
11/14 小中学生のいじめ自殺では、学校長や教師が糾弾されてお詫びが繰り返されている。たしかに、教師や学校長がいじめを把握していれば、自殺には至らないであろう。しかし、いじめ自殺に追いやった張本人やその父兄についてもマスコミは報道すべきであり、それを放置しておいては何の解決にもならない。(同様意見3件) 電話
11/22 WHOは「自殺を防ぐために マスコミへの手引き」という群発自殺を防ぐための報道のガイドラインをまとめているのだから、放送局はそれに沿うべきである。WHOは自殺報道について原則「写真や遺書を公表しない」「自殺の方法について詳細に報道しない」「原因を単純化して報じない」「自殺を美化したりセンセーショナルに報じない」「宗教的・文化的な固定観念を用いない」「自殺を責めない」としているが、殆どの局は全く逆のことをしている。これはおかしい。劇場型自殺、群発自殺を招いているのは放送局ではないのか?(同様意見2件) E 18 神奈川
11/27 いじめ自殺報道について常軌を逸した報道が目につく。遺書の内容や自殺の方法を詳細に報道し、感情的に遺書を読み、BGMを流す。これらは全く必要無い。言ってはいけない言葉もある。自分達が放った言葉がどういう意味を持つのか考えてから発言してもらいたい。大切なのは、本気で子どもの話を聞く姿勢を見せる事、子どもと一緒に考える姿勢を見せる事だ。(同様意見3件) E 31 千葉
{“いじめ”に関する報道関連以外の意見}56件
受付 内容 方法 地方
11/6 自殺を自殺した子ども達から深く傷ついたいじめと指摘されているもの、例えば、くどいいじめや大声でのいじめ、全員の前での葬式ごっこ、叩かれたり笑われたり、「いじめられ役を作っていい、いじめられ役は集団でいじめていい、これを笑っていい」という誤ったメッセージを子ども達に送るのではなく、多くの子ども達が本来持っている優しさを育てるような方向で子ども達のために他のネタを開発頂ければと思う。(同様意見22件) E 40 埼玉
11/6 バラエティー番組。女性芸人とアイドルが言葉対決をして負ければ私服を奪うコーナー。学校でも流行しているらしく、喜んでゲームに参加する児童もいれば強制的に参加させられて泣いた児童もいるようだ。“いじめ”や“仲間はずれ”を助長しかねない内容。(同様意見3件) E 45 大阪
11/6 最近急増している「いじめによる青少年の自殺」のため、「罰ゲーム」などのいじめを助長するような描写・行為等を含むバラエティー番組に対する風当たりが激しくなりつつあるようだ。確かにそれらの番組で放送される内容は、小中学生や高校生の私生活や学校生活に大きな影響を与えるが、いじめを助長するのは当人たちのまわりの教育環境や、保護者と社会よりもたらされる良識・良心の問題であり、バラエティー番組の出演者・スタッフに対し改善や自粛を求めるのは別問題ではないか。 E 17 京都
11/6 「チビッ子」や「ちび○子」は差別用語と同類である。幼い子を指していっていることは分かるが、背の小さい子がいじめの対象とされていることを分かってほしい。 E 63 広島
11/7 情報バラエティー。文部科学相に「11日に自殺をする」という匿名での自殺予告を投書したニュースを報じていた。そのような報道がある中で、某局は教師が出演する番組の宣伝を非常にふざけた形で放送した。連日、自殺が起っているこの時期にこのような内容を放送するのはいかがなものか? 電話 50 神奈川
11/8 テレビ番組全体を見直すべきである。福岡中2男子自殺事件で、校長が1年当時の担任による“言葉のいじめ”を認めた。ワイドショー等でコメンテーターが学校側を断罪していたが、一方でバラエティー番組ではお笑いタレントによる“言葉のいじめ”が毎回放送されている。人気芸人だけにこの問題については一切触れていない。また、テレビドラマの大半が殺人ドラマで、子供達に与える心理的な影響への配慮もなく犯行に使用する凶器がアップで映され、鮮血が飛び散るシーンが公共の電波で平然と放送されている。(同様意見1件) 電話 39 埼玉
11/8 いじめを助長するような番組は全面的に禁止すべきだ。テレビ番組からいじめを助長するような差別的な内容は排除する必要がある。「死ねばいいのに」「ウザイ」「キモイ」という、言われた側からすると全人格を否定されたかのように聞こえる言葉がテレビの中で氾濫している。子ども達はテレビから非常に強い影響を受ける。教室や塾で、「ウザイ」「キモイ」「クサイ」「死ね」などと言われて命を絶つ子が後を絶たないことを重く見てください。(同様意見4件) E 45 東京
11/14 バラエティー番組。出演者が番組の中で「貴方の前世は××だった」とか「自殺した人だった」という発言をよくする。この番組は、アイドルが司会をしていて子供も見ている可能性が大きい。子供へのアンケートを取ったところ、「死んだら生まれ変われる」と思っている子供がかなりいると言う報道を見たことがある。この番組をいじめに苦しんでいる子供が見たら、死んでも未来がある、死ねば生まれ変われるという考えを持ちかねない。子供を安易に自殺や死に誘うことになりかねないこのような番組は、放送すべきではない。 電話 30代 東京
11/24 ドラマ番組。今世の中では“いじめ”や“自殺”が、大変な問題になっている。本放送の時には賛否両論大変話題となったこのドラマは、教師が生徒を支配し、生徒間の裏切りを助長、言葉の暴力、逆らう者へ異常な懲罰を描いている。今この時期に再放送をするのは全く適当とは思えない。一方でいじめ問題を報道し、一方で助長するようなドラマを平然と放送する。テレビ局は何をしても良いのか?放送を今すぐ中止するべきだ。(同様意見3件) E 40 愛知
11/30 “いじめ”について、テレビの影響だけを論じる意見があるが違うと思う。“いじめ”はさまざまな要因が絡み合って生じる現象であり、特定の要因だけを取り上げて責めて済む問題ではない。テレビに関しては、惨酷な描写や過激な性描写等があり“青少年を取り巻く環境の悪化”と言われて仕方がないが、原因はそれだけではないはず。現代社会においては、生活体験の不足、他人への思いやりや人間相互の関係の希薄化など、他の原因もあると言われている。 E 23 青森
中学生が主人公のドラマについて(14件)
受付 内容 方法 地方
11/6 常識的に考えると、母親になるためには性行為が関わってくるのであり、直接的に放送しなくても調べれば分かると思う。14才は思春期で情緒不安定でもあり、同年代の視聴者がこのドラマを見て影響を受けるのではないか?モラルや倫理的な観点から放送をやめたほうが良いと思う。(同様意見4件) E 26 福井
11/6 この番組は社会の問題を提起してくれた良い番組ではないか。性描写があったわけでもない。むしろこのドラマをきっかけに真剣にこの問題を議論してくれる人たちが増える等、プラスの効果のほうが大きいように感じる。ドラマが放送されなかったら、誰もこの問題について考えようとはしなかったのではないか。今やるべきことは「モラルに反する」と批判することではなく、「みんなでこの問題を真剣に議論し解決策を見つけたり、子供に性について考えさせること」ではないか。せっかく問題提起してくれた番組をつぶさないでほしい。(同様意見2件) E 16 東京
11/8 番組宣伝を小学生の見ている時間帯に流して欲しくない。朝7時半に流していた。「どうして14歳で妊娠できるの?」という小学生の疑問に親はどこまで教えて良いのか非常に悩む。命の大切さを訴えるのにローティーンでの妊娠を題材に取り上げる必要性がどこにあるのか?「命を殺す(中絶)のはダメだから、産みたい」等、最初から親や回りに助けてもらうことを前提にしての出産を助長する番組だと思う。 E 46 神奈川
11/9 「モラルに反する」とか「性の低年齢化を助長する」といった批判意見を多数拝見する。しかし、この番組はそういう目的の番組ではないように思われる。例えば、主役の少女の周りの人間(両親や産婦人科の先生など)は、低年齢で出産する危険性を少女に論理的に教えている。これは低年齢でSEXすることはいけないのだということを視聴する少年少女たちに教えていることであり、むしろ性の低年齢化に歯止めをかける効果があるのではないかと期待している。現在までの放送では、少女は子どもを産む気ではいるが、出産に断固反対した親や先生の描写を見るにつけ、私はこの番組は安易なSEXを抑止・防止することを訴えているのではないかと思う。 E 23 青森
11/29 制作者は視聴者の多くが同じ年代の子ども達であることを認識しているのだろうか。中学生にして同級生の子供を妊娠して出産をした友人がいた。ドラマでは家族や友人たちが温かく主人公を見守るのだろうが、現実はうまくいくものではない。友人は心身を害し本人以上に家族も苦労して、結局育てられず子供は施設に預けることになり、安易に「産んでみたい」という気持ちを持った事を今でも悔やんでいる。若年者の妊娠出産は健康上にも問題が起こることもある。現実とドラマの世界の区別がまだつかない世代の子どもを対象とするのは如何なものだろうか。子ども達に本当に命の大切さを訴えるのならもっと適切な内容のドラマに出来ないだろうか。(同様意見1件) E 29 東京
青少年委「要望」への意見(15件)
受付 内容 方法 地方
11/2 BPOとして「少女を性的対象視する番組」に関する要望を各局に出したことは知っているが、具体的な番組が挙げられていないので各局とも馬耳東風ではないか。 電話 45 東京
11/6 問題となった人気音楽バラエティーはとても不快だった。大人の真似をして歌うことはあるが、“エロい”などという言葉を子どもに当てはめるべきではない。不快だったのは私だけじゃないと知り嬉しかった。(同様意見5件) E 33 東京
11/6 ちびっ子ダンスに対する感覚は古すぎる。目くじらを立てる必要はない。性犯罪との因果関係を立証したのか。該当番組の企画は好きではないが、この程度のことでガタガタ言うなら、女子中高生のチアリーダーの競技会や水泳、体操競技などの放送も全てこの感覚で評価するのか。もしそういう主張をなさるなら、上記のような放送には全てクレームつけるべき。(同様意見1件) E 41 埼玉
11/6 子供のチャンスを奪うような一方的な解決だけはしないで下さい。ニュースを見て驚いた。私の娘も日々ダンスに励んでいる。今回、問題となった番組も見ていた。いつか、ああいった番組に出演したいとも言っていた。企画自体には問題はなく見せ方に問題があったと思う。単に企画や番組を潰す様なマネはせずに前向きかつ、次へ繋がる様な対応を望む。 E 42 東京
11/6 少女を性的対象に捉えているのはBPOの偏見ではないか?実際、性的対象として番組を見ている人間がどれだけいるのか調査した上での要望なのか?子ども達が「かっこよくなりたい」「○○みたいになりたい」という希望を持てる自由を侵害するのではないか?その夢へのきっかけへの手助けをしているのがテレビであり、親なのではないか?それよりも各ニュース番組の行き過ぎた報道を自制させるのがBPOの仕事ではないか? E 26 福岡
11/13 BPO・HPで「少女を性的対象視する番組に関する要望」を見た。この文面に対してある放送関係者が「BPOの反応は過剰すぎる」と言っていたが、できることならこの放送関係者に「該当番組の企画に出演した女の子が番組を見て劣情を惹起された変質者に襲われて取り返しの付かないことになってもそれでも『BPOの反応は過剰すぎる』と言えるのか?」と訊ねたくなった。 E 35 東京
低俗、モラルに反する(19件)
受付 内容 方法 地方
11/6 バラエティー番組。10代、20代の女性タレントに性行為を連想させる言葉を無理に言わせている。その言い方が気に入らないとメイン司会者が女性タレントに対し「どあほ!」「田舎に帰れ!」などの暴言を吐いている。その暴言で女性タレントが泣いたこともある。聞いていて不愉快だし、若い女性に無理やり言わせることではない。そのほかにも番組中に下ネタを多用し、女性タレントが閉口することもある。 E 30 東京
11/6 バラエティー番組。あるリスナーからの投稿内容があまりに卑猥である。以前は卑猥なネタもほとんどなくて毎週楽しく聴けていたが、このリスナーが登場するようになってから、卑猥なネタが急増するようになってしまい、聴くに堪えられなくなった。ローカル番組とはいえ、たくさんの中高生が聴いていることを考えてほしい。もうこのリスナーからの投稿は一切読まないでほしい。 E 31 鳥取
11/6 情報番組。「実録」の中である家族の体験談が再現ドラマで紹介された。妻が子供の前で夫に罵詈雑言を浴びせ、加えて夫に強烈な蹴りを入れてベッドから転がり落とすという凄まじいものだった。こんな光景を目の当たりにして育つ子供がどんな人間に成長するのだろうかと想像したら恐ろしくなった。そして、このテレビのシーンを見て真似をする女性が出て、一部視聴者の家庭生活に悪影響を及ぼす可能性があるのではないかと心配になった。 電話 50代 神奈川
11/7 情報番組。また売春報道が流された。しかも危険性を隠し売春の小遣い稼ぎとしての魅力を当事者に話させる事に終始するという何の実効性もないセンセーショナルな報道。今回も危険性に関する内容は皆無であり、月に100万円稼げる等の報告を画面に大きく示していた。スタジオに戻っても分別盛りの大人がいながら、誰一人としてテレビを見ている小学生に向けた「危険だから真似しないで。大変に危険です」などの啓発はなく、結局、売春は儲かるという要素しか子どもに残らなかった。子どもの被害者が後を絶たないのは、こうした報道姿勢に起因する部分があるのは間違いないだろう。性的知識に乏しい小学生視聴者。買春の誘惑に小学生が遭遇したときに、「あ、これが、テレビで言ってた恐ろしい危険な目に遭うやつだ」と判断できる内容にせねば何の意義もない。とにかく今回の報道で、確実に児童売春を助長したと断言できる。 E 41 東京
11/20 バラエティー番組。タレントを高飛び込みさせるのは止めて。この内容は笑えないしとても危険だ。誰かが死んでしまってからでは遅い。それとも死ぬ覚悟でやってるのか。子どもは遊びと本気の境界を簡単に越える。そのうち真似するだろう。(同様意見1件) E 58 新潟
11/21 不倫を題材にした昼のドラマがあるが、不倫は決して良い事ではなく、それを題材にしてドラマを作るのはいかがなものか?時代錯誤もいいところ。しかも冬休みが近い子どもに見せる物ではない。公的秩序に欠けているのではないのか?未だにあの手のドラマを制作、放送する事は疑問だ。 E 25 大阪
11/28 最近のテレビは、青少年に対する配慮が欠けている。例え映画やドラマであっても、青少年が見る可能性がある時間帯には、むやみに飲酒や喫煙を容認するような放送はすべきではない。 電話 20代 栃木
11/29 バラエティー番組。お笑いタレントが股間を露わにして踊ったり、尻べたを見せたりと下品下劣極まりない。局も倫理・道徳に反するものを公共の電波で流さないように気を付けていただきたい。また、女布団と称し水着姿の女性を数人寝かせその上にお笑いタレントが乗るという事をやっていたが、これは女性のセクハラに繋がるのではないか。 E 16 熊本
11/29 大阪の深夜番組は、アダルトや暴力、暴言を美化した番組が多い。大阪の恥だ。そして、青少年にも心の被害にもなるので止めて欲しい。 E 20 大阪
放送局の姿勢、責任を問う(13件))
受付 内容 方法 地方
11/1 万引きの特集でスタジ内では「万引きは窃盗罪で犯罪です!」と言う割には、過去に集団窃盗をやっいたと発言したタレントがテレビに出ているのはどうしてか?しかも彼女は謝罪や賠償をしていない。一般社会なら解雇は当たり前で再就職もままならない。矛盾してる。 E 22 愛媛
11/7 スポーツ番組。宮里藍選手が実際には1位になっていないにもかかわらず、途中の順位で「1位」と放送した。生中継と録画放送の併用の結果とした局は「エンターテインメント性を重視した判断だが今後の課題も残る」と説明している。宮里選手が16番ホールで8アンダーとした映像が生中継された時に、テレビ画面ではアナウンサーが「宮里1位」を告げ、テロップではカリー・ウェブと上田桃子両選手と並んで1位になったと表示された。映像上も宮里選手より8組先の上田選手がプレーを継続している様子が流されていたが、この映像は録画放送で実際には上田選手はスコアを通算9アンダーに伸ばしホールアウトしていた。つまり宮里選手は一度も首位には並んでいなかった。 E 18 大阪
11/13 今、開催されているバレーボール世界選手権の中継で、なぜタレントが解説まがいなことをしているのかが理解できない。視聴者が求めているのは、バレーボール中継であってタレントの感想ではない。画面隅の文字情報も目障りで意味がない。テレビ局はスポーツ中継とバラエティー番組の区別が付かなくなっているのではないか?しかもこれは世界大会である。これが海外にも映像として流れているのであれば日本人として恥ずかしい限りだ。(同様意見1件) E 19 奈良
11/14 情報バラエティー。今、社会で騒がれている教育問題をテーマにした番組だと思い、子供と一緒に見ていた。ところが司会者は、常にふざけ笑いを取ろうという姿勢だった。今の民放は“笑い=視聴率”という考えなのか、どんな番組もふざけた制作をしている。このような番組ばかりを見て育つ子ども達は悪影響を受けるだろう。真面目な番組とお笑い番組のラインはきっちり引いて番組制作するべきだ。(同様意見1件) 電話 36 長崎
11/21 民放で11月20日のほぼ同じ時間帯に、「世界バレーボール」と「フィギュアスケート・グランプリ」を放送した。スポーツが好きなものにとっては、両方とも見逃せない番組である。CMで成り立っている民放であっても、両方とも見たいと思う視聴者の気持ちにも配慮した時間設定をしてもらいたい。 電話 70代 栃木
11/24 他局のアナウンサーの盗撮事件を実名で非難しておきながら、自局の男性アナウンサー・セクハラ事件について何も触れないのはおかしい。実名で非難するべき。欺瞞だ。(同様意見3件) E 19 大阪
視聴者意見への反論・同意(9件)
受付 内容 方法 地方
11/6 あいかわらず、現実と空想の区別のつかない大人の意見が多いと思う。超能力で人を生き返らせるというシーンについて述べているが、超能力だからあくまでフィクションであって現実にはありえないことだから、別に放送しても問題ないと思う。見ている子どももそういうことをちゃんとわかってみていると思う。あまりにも幼稚な意見ではないだろうか?(同様意見1件) E 22 北海道
11/7 様々な方面から有識者や著名人を招いて昨今の様々な社会的話題について討論する番組で、他人の発言を遮るように自分の主張を叫んだりする所や、罵り合っているだけで結論が出ない議論はおかしいという意見がある。議論の結論とは視聴者ひとりひとりが出すべきものであって、視聴者としてはその議論のなりゆきを楽しむことも良いことなのではないか?この番組はとても好きだし小論文などの参考にもなっている。議論そのものを楽しもうとすることで大いに勉強になるよい討論系番組だと思う。 E 18 青森
11/20 番組をまったく見ないで、ネット情報やTV情報誌を見ただけで書かれた批判意見や他の意見の細部を変更しただけの写し意見がある。番組そのものを見なければ意見は書けないし、パクリ行為は他者に対して非常に失礼である。今すぐにやめてもらいたい! E 16 東京
11/20 有害番組は見なければいい。テレビ局には“表現の自由”が認められており視聴者にも選択の自由というものがある。又テレビ局というのは視聴率絶対主義であるため、その性質上誰も見ないような番組は終わると思う。それが終わらないのはその番組を少なからず喜んで視聴している人間がいるということだ。 E 16 熊本
11/28 「バラエティーは低俗、悪影響」という意見があるが同意できない。人には拠り所が必要不可欠であり、それを見て笑い嫌な事を一時期にでも忘れることの出来る人間がいる。確かにバラエティーの下品な表現に眉をひそめることもあるが、本当は親が見せないようにしたり、真似してはいけないと注意を促すことが必要なはず。最低限の常識を教えるのは親の仕事だ。 E 19 岡山
CMへの意見(8件)
受付 内容 方法 地方
11/6 お酒等、アルコール類のCMが夕方の誰でも見る時間帯によく流れている。未成年は飲酒してはいけないのに助長しているとしか思えない。おいしそうな食べ物と一緒に映し、必要以上に爽快感を感じさせている。まるでジュースのような飲み物に見えアルコールとは感じさせない作りになっている。嗜好品であるとの認識をもたせるようにするべき。また金融関係のCMの意見と同様に深夜のみに限定するべき。 E 43 島根
11/8 各局で目立つ「大手消費者金融連絡会」のCM放送を中止し、その枠で社会の役に立つ「公共広告機構」の告知を放送してもらいたい。 電話 30代 神奈川
11/10 ギャンブルの広告をテレビで流していいのか。最近増えたのがパチンコ・パチスロのCM。18歳未満が入店できない風俗営業の店で使用されるパチンコ機械のCMがなぜ、子供の見ている時間帯に流れるのか。競輪・競馬も同様だ。ギャンブルがかっこよく放送されるのは困る。タバコの広告が放送されなくなった事も同様の理由からだろう。タバコがだめでギャンブルがいいわけはない。(同様意見2件) E 46 栃木
報道に関する意見(6件)
受付 内容 方法 地方
11/1 まったく根拠がないにもかかわらず、少年犯罪が激増、凶悪化しているかのように報道されていることに疑問を感じる。また、それらの犯罪とテレビ番組やゲーム、インターネット等を結び付けたがるジャーナリスト達はあまりにも短絡的ではないか?むしろストレスをそこで発散させていると考えることもできるのに安易に規制をかけるのは逆効果だと思う。 E 20 東京
11/16 NHKの朝のトップで【松坂投手のメジャー移籍で60億円】のニュースを報じていたが、これは一個人一企業の問題で連日報道されるようなことではないし、もっと大事なニュースがあるだろう。努力すれば報われる程度の報道でいいのではないか。簡単にお金儲けが出来るような報道やそのように社会性を煽るような番組を作っている。子ども達の夢が歪められていくような気がする。民放ならまだしも、NHKがこのような放送をするのはいかがなものか? 電話 48 熊本
11/21 セクハラ問題やわいせつ問題を詳しく扱うのであれば、夜の時間帯にして欲しい。夕方は家族全員で見ていて、“わいせつ”などという言葉が出てくるとあまりいい気分がしないし、事件の内容を詳しく話したところで子どもにも良い影響を与えている気がせず見たくなくなる。18時台のニュースは子供も見る時間だということを全放送局に理解して欲しい。 E 29 東京
11/24 昨今メディアが唱えている“若者の言葉遣いの乱れ”というコメントには矛盾を感じる。以前も中年男性に対する暴行を“親父狩り”や、売春行為を“援助交際”と、犯罪を肯定するような表現が流行り言葉のように使われていた。“○○狩り”という表現はホームレスなどの社会的弱者をターゲットにしているように聞こえるが、そういった表現が少年犯罪への意識の低さを生んでいる事をメディアは熟知しているのだろうか。それでいて「被害者の人権を守れ」などと矛盾した表現を使い続ける事に憤りを感じる。 E 28 長野
差別や偏見を助長する(5件)
受付 内容 方法 地方
11/20 情報番組。新聞記事についてのコーナーで、夫婦のストレスについて取り上げていた。妻のストレス解消法は夫へ八つ当たりをする事という内容に対して、出演者は笑い話であるかのようにしたので腹が立った。笑い話にするような態度は、視聴者、特に男性をバカにしている。このような差別的態度に対し断固抗議する。(同様意見1件) E 18 埼玉
11/21 情報番組。出演者が「現在の日本を良くするためには身分制度を復活させればよい」というような発言をした。身分制度を復活させる事は差別の復活であり許されることではない。また、この発言をしたときに「ピー音」で消音したが、これもまた不誠実な処置で、「悪いことをしても隠せばよい」と言う考えを子供たちに植付けてしまう懸念がある。この番組は、常々問題発言や差別発言が多いので何とかしてもらいたい。 電話 40代 大阪
性表現について(3件)
受付 内容 方法 地方
11/1 映画番組。青少年の視聴時間帯にもかかわらず全裸の女性が出てきたり、乳房を露出した女性の性交場面を覗き見する場面が放送されるなど青少年に配慮なき表現があった。あからさまな性表現を含む放送については作品の趣旨よりも青少年の保護育成上の配慮が優先すべきではないか。(同様意見2件) E 50 愛知
要望(3件)
受付 内容 方法 地方
11/6 アニメ番組。アニメファンや仕事や勉強に疲れた大人や子ども達に夢や希望を与えるすばらしい番組なのに、放送時間が突然、朝のローカル時間に移動された。地方によって子ども達や会社に勤める人の下校帰宅時間に設定する所もある。局の編成の都合で子ども達の大切な夢を奪った。ゴールデンタイムの復活を強く要望する。(同様意見1件) E 31 福岡
推奨意見(2件)
受付 内容 方法 地方
11/7 討論番組。世論調査やアンケートについての信憑性や必要性について論じていたが非常に良い内容だった。理由は多くのマスコミはサンプル数が少なかったり調査範囲が首都圏だけだったりと、とても国民の実態を反映したものとは思えないにもかかわらず、世論調査やアンケートの結果について疑わないからだ。このような報道にこの番組の内容は一石を投じたもので非常に良い。 E 15 静岡
その他(25件)
受付 内容 方法 地方
11/2 バラエティー番組。高校生が出演する番組を深夜に放送するのはやめてほしい。テレビは考えずに見て理解するもので成長期の思考をおかしくする。内容についても、高校生の恋愛を対象にしているのでテレビで放送すべきではない。 E 41 東京
11/14 我国も番組等級区分制度を導入する必要がある。現在、視聴率争いに勝てば何でも良いという感じで、暴力・殺人シーンの多い、大人が見ても不快なサスペンス番組を放送している。年々低俗化し生臭くなる日本の放送に歯止めをかけ、優良放送を守るためにも必要。他国ではそのような放送は決まりを守った上で放送されており、青少年保護の観点から等級区分がなされている為に低俗化は起こらない。 E 22 大阪
11/17 ドラマ番組。内容は悪くないが未成年者の喫煙を煽るシーンが気になる。「タバコぐらい吸えなきゃ男じゃない」といった台詞などである。世界的に禁煙の動きが高まり、日本でも列車や飛行機など公共の場所がほとんど禁煙になっているのになぜこんなシーンを流すのか。自動販売機に年齢認証を付ける動きなど未成年者の喫煙防止に業界も動いているのにその流れに水を差すようなものだ。(同様意見1件) E 32 千葉
11/27 情報番組。長崎佐世保での女児殺害事件を扱った際に、加害者の通っている施設名が放送された。子どもの心がどうのこうのと話し合っている人たちが、加害者児童の人権を無視するような報道があっていいのか?一方的な立場からの学校関係者への批判とも取れる内容についても人権を無視する報道のように感じた。マスコミの人権意識が低すぎるのが社会の問題につながっているように思う。 E 31 大阪
11/21 最近のテレビは、子供と友達のような関係の父親像をよしとする扱いが多い。横のつながりとしての子供同士の友達関係は必要であるが、家庭内の父親までが友達のような関係である必要はない。テレビが友達的な父親像を是とする背景には、友達的親子関係を消費の対象とみなしているスポンサーなどの商業主義があるのではないか。 電話 30代 東京

第117回 放送と人権等権利に関する委員会

第117回 – 2006年11月

「放送人権委員会運営規則」について

苦情対応状況報告…など

「放送人権委員会運営規則」について

設立10周年を来年に控え、放送人権委員会は、その運営規則の改正を検討してきたが、11月の委員会で改正検討小委員会から出された案をもとに慎重に協議を続けた。

現行の放送人権委員会運営規則には、10年間の運営の実情に照らし、必ずしもこれに適合しない規定が出てきており、また「公平・公正」の問題など、放送事業が今後直面するであろう諸問題に対応できる規則の整備が必要となってきている。

「改正運営規則」案は、さらに検討を重ね放送人権委員会での議決を経た後、BPO理事会の承認を得て施行されることになる。

苦情対応状況報告

11月委員会で下記の2件が放送人権委員会による「仲介・斡旋解決事案」として承認された。

1.「疑惑解明に後ろ向きと報道され名誉を傷つけられた」との市議会議員の訴え

9月、ある地方都市の保守系市議会議員が「地元局で放送されたニュース特集で、議員としての名誉を著しく傷つけられた。報道姿勢に問題があると思うので放送人権委員会で審理してもらいたい」と、文書で要請してきた。
このニュース特集は、「福祉と利権の構造」をテーマにしたもので、市の特別養護老人ホームをめぐる贈収賄事件を調査する百条委員会が「選定過程に問題はなかった」との結論を出したことを受け、市議会の不作為を糾弾する内容だった。
苦情を申し立ててきた市議会議員は、「百条委員会で疑惑解明に後ろ向きの言動を取り続けたように描かれた」と主張していたが、当該局では「報じたことはすべて事実であり、また本人に直接取材を申し込んだが拒否された。報道機関としての対応は十分にしている」と反論していた。
放送人権委員会事務局では「名誉を傷つけられたとの主張に具体性がなく、また間違った事実関係が報道されていないので、放送人権委員会への審理要請案件としては無理がある」ことを議員に説明、再考をうながしていたところ、間もなく「事務局の指摘を考慮し、苦情申立てを取り下げる」と伝えてきた。

2.「説明された企画意図とは違い、虚偽の内容を含む形で放送された」との映画製作者の抗議

10月、東京の映画製作会社の代表から「製作した映画の紹介をするという企画意図だったので取材に応じたが、放送では監督個人のことに終始し、虚偽の内容を含む捏造としか思えないものもあった。取材に来たテレビ制作会社に抗議したが、何の回答もない」と強い苦情が寄せられた。当該局に問い合わせたところ、「すぐに社内調査する。事実関係がわかり次第報告する」ということであった。
映画は、在日コリアンである監督自身の家族を10年にわたって追い続けたものだが、映画製作者側が最も問題にしていたのは、監督と朝鮮総連が対立的にあるように扱われたことだという。
しかしその後、映画製作会社の代表から「放送人権委員会の仲介で当該局の番組責任者とようやく会えて話し合うことができた。放送人権委員会から声をかけられて初めて局が動いたということになるが、相手の態度に誠意を感じたので穏便にことを納めようと思う」と伝えてきた。またその翌日、局からも「監督の在日コミュニティーの中での立場が悪くなったとするならば、申し訳ない」旨の当方の反省を理解してもらい、和解した」との報告があった。

人権等に関する苦情[9・10月]

2006年9月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり

◆人権関連の苦情(11件)

  • 斡旋・審理に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連の苦情)・・・7件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・4件

2006年10月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

◆人権関連の苦情(19件)

  • 斡旋・審理に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連の苦情)・・・16件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・3件

近畿地区放送事業者と放送人権委員会委員との意見交換会

11月28日大阪で開かれる近畿地区放送事業者と放送人権委員会委員との意見交換会について、事務局から参加局、人数、スケジュールなどが報告され、テーマとして取り上げる議題等について話し合った。

その他

次回委員会を12月19日に開催することを決め、閉会した。

以上