2008年3月に視聴者から寄せられた意見

2008年3月に視聴者から寄せられた意見

2008年3月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,090件で、2月と比較し281件の減少であった。これにより2007年度の視聴者意見の総数は16,993件(対前年度比5,961件、54%増)と過去最高となった。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール58%、電話36%、ファクシミリ3%、郵送ほか3%で、前月とほぼ同じ傾向である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

男女別は男性72%(前月比4%増)、女性26%(4%減)、不明3%となっている。

世代別では30歳代(20%)、40歳代(13%)、20歳代(11%)、50歳代(8%)、60歳以上(8%)、10歳代(4%)の順となっている。

2008年3月に視聴者から寄せられた意見 1,090件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2008年3月件数 年度累計
人権等に関する意見 9 件 145 件
放送と青少年に関する意見 121 件 [ 意見内容 ] 2,214 件
放送番組全般にわたる意見 577 件 [ 意見内容 ] 7,554 件
BPOに関する意見・問い合わせ 30 件 983 件
その他(放送関連以外) 353 件 6,097 件
意見件数 計 1,090 件 16,993 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。3月の通知数は428件(35局)で、前月からおよそ200件の減少となった。前年度累計6,380件、延べ452局(対前年度比2,164件、51%増)。

意見概要

人権等に関する苦情

3月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[9件]

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 9件
    (個人又は直接の関係人からの要請)
  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 0件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

番組全般にわたる意見

3月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,090件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】を中心とした意見が792件(全体の73%)で、前月の1,117件から325件の減少となった。内容としては”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(515件:全体の47%)、”低俗・下品な番組”(162件:15%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(115件:11%)である。

次いで【報道・情報番組】に関した意見が413件(全体の38%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(214件:20%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(144件:13%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(55件:5%)となっており、【情報ワイド・バラエティー番組】【報道・情報番組】のいずれも前月から減少している。年度累計:【情報ワイド・バラエティー番組】への意見は11,401件(全体の67%)、【報道・情報番組】に関する意見は10,372(全体の61%)。

3月の意見の特徴としては、新たに発生したものでは、女性歌手のラジオ番組における『名古屋国際マラソンに出場した有力選手や主催者に対する侮辱的発言』などを中心とした歌手批判が54件、『チベット報道と中国批判』および『暫定税率・ガソリン価格関連意見』がそれぞれ27件、情報ワイド番組の『医療問題・病院のコンビニ化を容認』した司会者発言への批判が16件、動画サイトに投稿された「子犬を崖下に投げて殺す米兵」の映像を放送したことへの批判や抗議が13件寄せられた。

また、継続して寄せられる意見としてはワイドショー番組批判(報道のワイドショー化を含む)が112件、バラエティー番組や出演者(お笑い芸人)批判が61件、『捏造、やらせ、情報操作をしている番組』との批判35件、『ゲームによる影響を伝える番組への批判』が23件となっている。

なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(9件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害ではないか」との提起や批判が121件寄せられている。年度累計:2,314件(全体の14%)。

【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は140件で前月から54件の減少となった。年度累計:2,398件(全体の14%)。
【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に112件の意見(前月比8件減:パチンコ台CM批判やヤマ場のCM、不快な番組の予告CMに対する苦情など)があった。年度累計:1,034件(全体の6%)。

青少年に関する意見

3月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは121件と先月に比べ50件以上減った。今月も「低俗だ、下品だ、モラルに反する」という意見が30件と目立つ。また、パチンコCMに対する批判が今月も9件あり、報道番組で、インターネットで非難を浴びている”子犬を投げる映像”を流したことに対し、青少年委員会にも6件の批判意見が寄せられた。

BPOに関する意見

30件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は5件、問い合せは25件であった。年度累計:983件(全体の6%)。

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 中国のチベット自治区の事件はマスコミの伝え方が非常に表層的な感じがする。元々チベットは山岳地帯の厳しい環境の中、インドで始まった仏教が独自に発達しそれがチベット民族の文化の根幹になっていて独立国であっても不思議でない国だ。それを中国が前王朝清に版図が最大限に広がった時の領土を自分達の都合が良いからと採用し、軍事力にものを言わせて侵略し中国の領土に組み込み、同化政策と言いチベットの文化などを否定してきた。こういう状況で独立を訴える側と、それを死刑なども含めた刑罰で罰し押さえつける側とではどちらが正しいかなど火を見るより明らかだ。それなのにテレビの報道は「チベットのラサで暴動が起きました」「中国が軍隊を使って弾圧しました」「それによる死者の数が双方違ってます」等、そんな表面で起きていることしか報道しない。その上で毒入り餃子の時のように、報道に割く時間を短縮して国民が忘れることを望んでいるのだろうか。
  • 痴漢冤罪事件について、女性が実行犯なのに犯罪者として実名などが公表されないのはいかがなものか。このようなことがまかり通るならば、女性はいつでも事件をでっち上げることができるではないか。犯罪者は犯罪者としてしっかりと社会的責任を負わせるべきだと思う。
  • マスコミは石原都知事の新銀行東京への400億円追加出資案のみにスポットを当て報道している。報道に深みがない。新銀行東京の今までの事業を検証し、400億円を追加出資後の計画を検証する能力はないのか?石原都知事は定例会見をずっと行ってきたにも拘らず、マスコミの記者たちは新銀行東京の事業について質問することがなかったのか。記者会見の発表報道しかしないマスコミの姿勢にはあきれる。記者たちは結局、都民の税金の使われ方に興味がないのだろう。会見で発表された内容を記事にするだけなら東京都に記者会見原稿をデータでもらえば良い。400億円追加出資案の後に新銀行東京の焦げ付き金額の報道が続くとは情けない。マスコミは自戒すべきだ。
  • 沖縄少女暴行事件は少女側の告訴取り下げにより不起訴処分とされた。法律上は不起訴でも、沖縄県青少年保護育成条例には接触するはずだ。取材した記者達は警察発表でその事に対してなぜ何の質問もしないのか?不起訴処分になる前のテレビ報道は、米兵に対して人権侵害とも思えるような報道を行っていたように思える。
  • 最近のテレビ報道で、気になっている事が二つある。一つはイージス艦と漁船の衝突事故で、海上での捜索が打ち切られたタイミングについて、各局ともその時期が適正であるかどうかの検証を行わなかった点である。漁協が捜索を継続するにはいろいろと制約もあっただろうが、海上保安庁、自衛隊が海上での捜索を打ち切ったのは時期尚早ではなかったか。漁船の行動の正当性を検証せず、あれほどイージス艦の責任を一方的に報道していたテレビ各社が、捜索打ち切りに疑問を呈しなかったのが不思議である。もう一点は、殺人容疑で米国に起訴された元社長がサイパンで逮捕され、アメリカ本土への移送が論じられているのに、それを日本のメディアとして批判しないことである。カリフォルニアにはそれを決めた州法があるのかも知れないが、邦人が他国の領土内で法的な不利益を被っているのに、安易にそれを認めてしまって批判追及しようとする報道姿勢が見られないのはおかしいと思う。まるで「一事不再理」の原則などどうでもよくて、元社長の逮捕の今後を期待しているように感じられる。
  • 大阪地検特捜部が、相続税法違反で大阪市生野区の姉妹2人を逮捕したニュースを不適切な表現で伝えていた。長女の会社役員と四女の会社役員が亡父の遺産を隠し、相続税では過去最高の28億6千万円を脱税した事件で、民放各局は韓国名で報道していたが、NHKは日本での通名で伝えていた。このような伝え方は、日本人姉妹の犯罪との誤解を与えかねない。報道機関は外国人の犯罪の場合、通常は本名で伝えているが、今回は余りにも在日韓国人に配慮した報道姿勢だ。局に意見を伝えたが「局のガイドラインに沿って総合的に判断した」との応対だけで具体的な根拠についての説明はなかった。
  • 茨城の連続殺傷事件の報道で、「ゲームに影響を受けた」と解説しながら殺傷事件の現場をまるでシューティングゲームのような映像を使いゲーム感覚で紹介していた。画面を見ていると非常にリアルな感じを受ける。この事件に限らず、過去にもひとつの事件報道後に類似した事件が起こっている。これはマスコミが事件の詳細までを伝えるせいではないかと思う。事件の報道に効果音やシミュレーション的なものはいらない。淡々と伝えていただきたい。
  • 土浦の8人殺傷事件や岡山の突き落とし事件などの報道に関して、ゲームやマンガが原因であるかのような報道が繰り返されている点に問題を感じている。土浦事件は「家庭内での会話すらほとんどなかった」、岡山事件は「経済的な事情で大学進学を諦めた」「就職活動が難航していた」という背景も報道されたが、ワイドショーなどでは「ゲームやマンガの影響」ばかりがクローズアップされていた。このような偏った報道はゲーム愛好者やマンガ読者などを心理的に圧迫し、またそれらの人々に対する偏見を助長して社会的排除状況を生み、さらに状況を悪化させてしまうのではないか?また、ゲームなどが犯罪の主因でなかった場合、本当の主因が見過ごされ社会的に改善されることなく放置され、第二、第三の事件が起きるのではないか?公平なニュース報道がされることを期待する。
  • 「悪徳リフォーム」について間違った認識の番組が数多く放送されている。先日も「本来は釘を打ってはいけない所に釘を打ったためにヒビが入った」と伝えていたが、指摘された場所は大きなヒビ割れを防ぐために釘で「背割れ」を入れる所である。また、同行していた建築家が「床下の換気扇は必要だ」といったにも拘らず、その後のナレーションで「不要な換気扇を付けられた」と伝えていた。家庭訪問で勧誘する悪徳リフォーム業者が多いのは事実だが、このように誤解を与える報道が、我々リフォーム業界に深刻な影響を与えている。
  • “春の企画”で宮崎の大手のタクシー会社の乗務員がインタビューされていたが、「今の会社は潰れるかもしれない」と発言し、会社名も放送された。この会社は今、民事再生中であり再建している状態で、このような発言が放送されることにより風評被害を受ける危険がある。実際、この会社に電話をしたが、「問合せがあり返答に困っている」とのことだった。この番組は録画であり、編集の段階で調整できたはずだ。社名を出す必要があったのか疑問に思う。
  • 3月12日、主婦である私の娘が江東区で買い物中にテレビ局の取材を受けた。番組名は聞かなかったが、「食の安全」に関する消費者の動きを探るのが狙いらしい。担当者は娘の自転車のかごの中の品物に気付くや、「ああ、これは○○ですね」「おや、△△も買ったのですね」等と言いながら娘が制止する間もなく、品物をどんどん買い物袋から取り出した。非常識な態度に呆れた娘はそれ以上取材を受け続ける気も失せ、話の途中で逃げるように帰って来た。他人の買った商品を勝手に取り出し、カメラに向かってそれらを見せるとはどういう神経の持ち主なのか?まともな社会人のすることとは到底思えない。テレビ局に電話で抗議したところ、応対者は丁重に謝ってくれたが、「番組名が分からなければ担当者を特定することは不可能」と言われた。悔しいが仕方がない。今回のような取材を二度と繰り返さないよう強く求める。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 新聞のラ・テ欄の番組紹介に「恐怖のアポなし訪問者(女性歌手)の今晩泊めろよコノヤロー!」とのタイトルが告知されていた。この礼儀を失した表現の酷さに番組を見る気も失せ局に苦情を伝えたが、驚いたことに「担当の者は今日はいません」「制作会社に苦情を伝えてください」と制作会社の電話番号を教えられた。つまり、局は制作会社から番組を買って放送しただけで、道義的責任は制作会社にあるという応対だった。各放送局には放送基準が定められていると聞いている。どのような番組であれ、そのタイトルや内容については、最終的にはその番組を放送した放送局の問題だと認識すべきである。
  • 世界卓球選手権大会の放送で、ライブ放送ではないのにライブ放送と思わせる字幕を画面に表示していた。試合の区切りや合間に、日本にいるキャスターと女性アナがつなぎのおしゃべりをして放送を煽っていた。その時の画面右上に、実際の試合は既に終了しているのに【LIVE】という字幕表示を出している。試合のビデオが始まると、【LIVE】という字幕表示は消している。実に巧妙なダマシである。インターネットやニュースで試合結果が発表されていたので分かった。数日間は自分も騙されていた。厳重に警告してほしい。
  • 土曜日夜の”新たなお笑いスターを生み出す”ことを売りにしている番組の出演者の芸がひどかった。皇后さまと同じ「みちこ」を名乗り、巫女さんの扮装をして神道を徹底的に侮辱するものだった。その異常な振る舞いにはユーモア精神は全く感じられず、芸とは呼べないものだった。信教を茶化すコントは昔からあったが、それでも信教に対する畏敬の念がどこかに感じられたからこそ笑えたのであり、彼女の芸のように、皇室を含め日本人の心の拠りどころを踏みにじるような内容では誰も笑ってくれない。
  • 回転寿司の皿は何枚あるかを100人の芸人達が店の寿司を食べ尽くして調べるというバカな大食い企画をまたまたやっていた。貴重な食料を意味もなくむだに消費する大食い番組は止めろとこれまで再三抗議してきたが、一体いつになったら分かるんだ。テレビ局の人間にはプライドがないのか。こんなバカ企画ばかりを繰り返さず、もっと頭を使って優れた企画を立案し、世のためになるような番組を放送してくれ。それからもう1点、最近は、こんな下らない番組を提供しているスポンサーはどこかと興味を持ってチェックしている。視聴者の番組批判はいずれスポンサー批判につながることを番組を提供する企業は認識すべきだ。
  • タレント出身の2知事は47人の都道府県知事の一人となったのだから、テレビを始めとするメディアはタレント同様の扱いをして騒ぐのをやめるべきだ。他の知事達は全国放送の番組に出ることもなく地道に職務に専念している。その一方で元々有名人である二人の知事だけを特別扱いするのは公平ではない。これでは「我が県の知事も何が何でも有名人を!」と考える県民が増え、日本中タレント知事ばかりになっても不思議ではない。
  • 「どうして潰れないのか不思議な店」シリーズについて、これは侮辱罪が成立すると思われる。その商売にかかわる何の罪もない人々を侮辱したタイトルと内容。人を侮辱し、しかも公共の電波を使って面白おかしくみんなで笑い者にしているこの状況は、現在、社会問題となっている「いじめ」と何ら変わりない。この番組は倫理的に問題はないのか。
  • “カラダの謎を科学で解明”などともっともらしい謳い文句の番組で、体の不思議と言いつつ女性の身体部位をやたらと映しているが、今回は特に不健全だった。ブーツの話で女の子が白いビキニ姿になる必要があるのか。ルームサイクルを白いビキニとブーツ姿で漕がせたり、ブーツのニオイを嗅ぐ男性ソムリエに「ワインに例えると?」というコメントを求める。受信料を使った公共放送で一体何をやっているのか。この番組だけでなく、水曜日夜8時の暮らしの健康法を追求する番組も豆腐のテーマでビキニの女の子数人にお湯に浸からせる。金曜夜10時30分のバラエティーは下ネタばかり。セクハラだらけの”サラリーマンをターゲット(?)”としたバラエティー番組。NHKは根本的に改革が必要だ。
  • 毎週日曜日の昼間に放送されているいわゆる闇金、違法金融業者の話は犯罪者を英雄的に扱っている内容である。日本民間放送連盟放送基準及び同社放送基準には、「第10章 犯罪表現(66) 犯罪を肯定したり犯罪者を英雄扱いしたりしてはならない。(67)犯罪の手口を表現する時は、模倣の気持ちを起こさせないように注意する。」とある。関西のテレビ局が制作しているわけではないが、この映画、Vシネマを放送することを決定したのは関西のテレビ局である。放送基準の「犯罪者を英雄扱いしたりしてはならない」などの犯罪についての放送基準に大いに抵触しているので即刻、放送をやめるべきである。番組審議会でも闇金業者の英雄的映画を放送すべきかどうか検討してもらいたい。
  • 「大統領は私が撃った!!JFK事件45年目の衝撃」と謳った番組で”世界未公開映像”と紹介していたことについて週刊誌で批判されている。米現代史研究家が「告白VTRはDVD化されて販売され、日本からネット販売でも買えます。何が、世界未公開映像なのでしょう」と痛烈に批判している。当初この映像に強い興味を示しその信頼性について言及したジャーナリストでかつてキャスターも務めたゲストは最終的に「映像自体や表現は視聴者へのミスリードになる」と困惑していたが、この番組は過去にも問題になった経緯がある。
  • 「ふざけるな!ばかやろう」という台詞の”企画コラム”のラジオ番組の宣伝を数多く流している。番組は時間が決まっているので聞かなければいいが、番宣はいつどこで流れるかわからない。この件で局に電話をしたが、「番宣が始まったらラジオを消すか耳をふさげばいいだろう。東京キー局がプッシュしている番組だから番宣も多く流す」と言われた。ラジオが好きで40年近く聴取しているのだが、選択の余地のない番組宣伝で聞くに堪えない言葉遣いは止めて頂きたい。
  • 法律を扱う番組のレギュラーの弁護士は、「コラ」「バカ」などと言葉遣いが乱暴で態度も悪い。不愉快だ。こんな男は出演させるべきではない。また司会のタレントのバカな無駄話が多すぎる。
  • 関西のテレビ局の日曜午後の番組で、元教師の出演者が特定の職種(派遣)に対し「派遣はいつでも休める」と差別的な発言をした。私もつい最近まで派遣で働いていたが、公休日しか休めず公休日に社員が休む為に派遣が代わりに出て代休はなかった。自由に休めるのはろくに仕事をせず派遣に仕事を押付ける正社員のほうだ。企業の姿勢に問題があるし、社会全体も差別意識がまだまだ強い。
  • 3月27日(木)午後7時からの番組は余りにも人間を馬鹿にしている。こんな簡単に数百万円も貰えれば、誰もまじめに日々働かなくなるぞ。この番組プロデューサーの品格・人間的資質と、メディアで働く上での適性・才能を疑う。ネット難民、派遣社員などが溢れている昨今、もう少し番組制作に責任を持てと言いたい ! 見ていて腹立たしい。
  • お笑い芸人や芸能人が馬鹿騒ぎする番組は要らないし、マンネリ番組も要らない。過剰な報道や放送で注目を集めようと奔走する局、視聴率の為に手段を選ばない局も要らない。
  • 「平成のゴッドハンド~」として紹介していた柔道整復師は、あたかも患者に自分を医師だと思ってもらいたいかのように自らを「医院長」と呼んでいる。また、整骨院での施術内容は通常の柔道整復の範囲を超えた医師法違反すれすれと思われる行為である。この整骨院のウェブサイトをみると、本来医業の補助的行為を行うべき柔道整復師が「セカンドオピニオン」と称し、医療機関に通院する患者に対して意見を述べたりしており、違法行為である可能性が濃厚だ。このような柔道整復師を番組で「ゴッドハンド」などと持ち上げるのは、全く常軌を逸している。
  • 各地のテレビ局で放送されているアニメ番組で人間同士が岩などで殴りあい、最終的に人間をバラバラにして食べているというシーンがあった。本編では「○○ボケ」になっている人に暴力をふるい、突っ込みを入れるという、正常な人間が見るとは思えない内容で理解不能。凶悪犯罪に発展しかねないと思う。たまたま見てしまい、大変、傷ついた。すぐに放送をやめて欲しい。
  • 報道番組やバラエティー番組でよく見られるが、根拠もなく人間の性質を出身地で分けようとしている。関西地方や大阪府在住の人間を特別視するかのような番組がある。こういった放送は単なる遊びを超え差別を助長している。きちんとした資料や統計を示した上で各地方の取材を行なって欲しい。私の住む大阪府で例えて言えば、食い倒れ人形、万博公園、阪神タイガース、たこ焼き、道頓堀などが取り沙汰されるが、こんなものが大阪府の特徴にされると堪らない気持ちになる。他の都道府県と同様に素晴らしい文化があるのに、関西地方だけ「汚い」や「下品だ」という発言をお笑いタレントやアナウンサーがしている。

【番組全般】

  • 東京大空襲をテーマにしたドラマが3月10日、17日、18日に2つの東京キー局で放送された。このような、戦争がいかに悲惨で無意味で愚かなことであることを伝える真摯な番組が民放で放送されたことをとてもありがたいと思う。これからは戦争について学べる番組が増えることを期待する。各局がやらせや捏造など放送倫理を無視して視聴率至上主義の番組作りをしている今のテレビ界を批判的に見ている。一般視聴者を無視した芸能人の内輪話や共演者の罵倒、大食いなどのバラエティー番組や未成年の母、性同一性障害、できちゃった婚など過激な設定のドラマ番組が多い中でこのような良質な番組も制作されている。これからは各局が放送倫理を遵守し良心的番組を制作してくれることを期待する。
  • 3月9日(日)午後の番組で救急医療を取り上げた際、静観できない発言があった。救急医療は、不採算・多忙・控訴等から医師が燃え尽き、救急車受け入れが不能など社会問題となり、多面的討論が必要な問題だ。しかし、司会者が「社会の変化に対応できていない病院が悪い。コンビニ化すべし」と発言。今の政府の医療費削減政策の中では不可能だ。「医者不足は開業する医師が増えたからだ。楽に儲ける開業を制限すべき」に関しては、開業医も充足されていない地域は日本には非常にたくさんある。「結局、医師のモラルの問題だ」に至っては、医師のみならず劣悪な環境下で医療に従事する医療従事者全員に対する冒涜だ。また、彼は”町医者”という不適切な言葉を使っている。
  • 平日午前中のワイド番組の司会が「中国の一部である台湾は云々」と発言した。本心からそう言ったのであれば中国側に立った考え方であり「台湾と中国は別の国」という世界共通の認識に反する。日本人のコメンテーターとしてそのような発言は不適切かつ無責任だと思いテレビ局に訂正を求めた。すると「司会者は『台湾は中国文化圏の一部』との意味であのように発言したのではないか?」と苦しい言い訳をされた。近代史に疎い若者の中には、番組を見て「台湾は中国の一地方」と誤解した人もいるのではないだろうか?その点も心配だ。
  • 裁判員制度ありきの議論は困る。公共放送のラジオで裁判員制度の話題の放送をしていたが、裁判員制度はいかに良いかを語っていた。リスナーからの意見も肯定ばかりで「一部の反対派には腹がたつ」とのひどい意見まで紹介していた。裁判員制度について、反対派の意見はメディアでは展開されないのは何故か不思議だ。本では多く見るが、テレビやラジオは積極的に制度の欠陥や賛否をもっと議論すべきだ。これは多くいる反対派を封殺するだけだ。
  • 先日行われた名古屋国際女子マラソンについて、女性歌手の担当するラジオ番組で「高橋尚子選手を勝たせるために有力な選手をあまり招待しなかった」「無理をして出場したのは大金を受け取ったからだろう」と発言。この大会はオリンピックの選考試合であり注目し応援していたので耳を疑った。事実ならスポーツマンシップに反する行為だと思い、日本陸上競技連盟とラジオ局に事実確認の電話をした。ラジオ局は「担当者がいないので分かりかねる」とのことだが、日本陸連では「全くそんな事実はない」との事。どうやら女性歌手による単なる誹謗中傷らしい。公共の電波を何だと思っているのか?何の根拠も証拠もないのに「金銭疑惑」や「不正」があったかのように発言するなど、大会当事者や全ての関係者に対して失礼だし名誉毀損ともいえる。ラジオ局はつい最近も「羊水発言」で失言を放送したばかりだ。今回の発言は故意の悪口のようなので、失言より悪質ではないか?
  • 最近の民放のテレビは「報道」と「ショー」の区別が曖昧になっている。報道番組においてあるニュースを伝えるか否かのポイントは、その話題の持つ「重要性」「普遍性」「緊急性」等だと思うが、実際はむしろ面白さが重視されがちだ。例えば、「福井県の小浜市が米大統領候補者選びの最中にあるオバマ氏を応援している」というナンセンスな話題をニュースとして大々的に取り上げているが、これはおかしい。この程度のことはワイドショーの最後あたりで軽く触れれば十分である。報道番組と名乗る以上は取り上げるニュースをもっと厳選し、単に「面白いから」という理由だけで下らないことを大袈裟に騒いで伝えるようなことは慎んで欲しい。
  • 「全然」という言葉は、「全然~ない」というように「否定」に使う言葉だが、最近では放送でも「全然大丈夫」というような「肯定」の意味での使い方をよく聞き、何か違和感を覚える。また、「すごい頑張っている」もよく聞くが、「すごく頑張っている」が正しい使い方ではないのか?
  • ラジオのファンでいつも聴いているが、最近、どの局も「時刻告知」が少なくなって不便している。視覚障害を持つ方々にとってはラジオでの時刻告知はありがたいものだが、健常者でも時計を見られない状況と言うのは結構あるので、頻繁に時刻告知をして欲しい。生放送だけでなく録音番組であっても工夫次第で時刻告知が出来るのではないかと思う。また最近、ラジオで間違ったことを放送をした後で、訂正や謝罪がないことが多く気になっている。テレビでは直ぐに訂正や謝罪が入るのに、ラジオではそれがないのは何故だろうか。
  • 私は視覚障害者。ラジオだけでなくテレビも音声で楽しんでいる。ところが番組に対する「お便り」や「テーマ別の投稿」を呼びかける際、ほぼ全てと言って良いほどFAXかEメールでの送信を指定している。視覚障害者にとってそれは他人の介助を要する高いハードルであり、その時点でテレビ・ラジオから疎外されたような気持ちになってしまう。何とか我々が気楽に番組に参加する方法を工夫してもらいたいものだ。
  • 我々高齢者が見る番組がない。この歳になると足腰が弱くなり、会合や毎日の散歩も辛くついついテレビにかじり付くことになるが、民放は朝から晩まで馬鹿なお笑い芸人や、殺人ドラマを放送している。以前はNHKを中心に見ていたが、最近はNHKも民放と同じ馬鹿芸人が出演するようになり困惑している。ニュース以外見るものがなくなってしまった。
  • 月曜夜の放送で「薬剤師は病名を知らないので間違った服薬指導をする」と、薬剤師の仕事に対する不適切な発言がありました。調剤薬局の薬剤師は確かにカルテを見ることはできず病名を知ることができませんが、その分患者さまとコミュニケーションを図りながら、間違った服薬指導のないよう心がけています。それを番組では一医師の意見で全てを否定されてしまいました。そのような番組を制作し、放送前に事前のチェックもしないテレビ局の制作者に、自分の番組が薬剤師にどれだけの被害を与えたかを実感して欲しいと思います。そしてきちんと裏付けを取ったうえで訂正と謝罪を求めます。
  • 日曜日午前中の討論番組で「グレーゾーン金利撤廃は是か非か?」というコーナーが、あからさまなサラ金業者側を擁護する番組構成になっていた。特に放送時間終了間際に、多重債務者救済側の弁護士に対して「儲けすぎ」などの悪印象を植え付ける攻撃をし、反論の時間を与えることなく番組を終了したのは問題だ。この番組構成はあらかじめ周到にサラ金業者側の代弁を意図したものに違いない。サラ金業者はテレビのスポンサーでもあるが、社会的害悪の大きい多重債務問題については公正な番組作りを強く望みたい。
  • 民放各局が視聴率最優先で番組を作っていることは知られているが、視聴者は冷めた目で番組を見ている。距離を置き冷静にテレビを見ると、取るに足らない話題をアナウンサーたちが騒ぎ立てたりしているのが滑稽に見えるし、制作者の狙いも手に取るように分かるので面白い。昔ならすごいと思えたテレビだが、視点を変えると何だか馬鹿馬鹿しく映る。
  • 放送局のネット記事やテレビの字幕スーパーを見ると誤字が多く見受けられる。幾つか例を挙げると「北の湖理事長」が「北の海理事長」となっていたり、「痴漢で逮捕」が「ちかんで逮捕」と表示されていたり、時津風部屋事件で部屋の若い衆を「○○関(本来十両以上の関取のみに許される尊称)」と表示したりとムチャクチャになっている。いずれも準備段階で気がついて訂正は可能であったはずだが訂正された形跡すらない。メディアはもう少し緊張感を持つべきではないのか。

【CM】

  • 最近パチンコメーカーのCMが目立つ。パチンコがいかにも健全な遊びであるような印象を与える。パチンコがギャンブルであり、パチンコのせいで悲惨な暮らしを送っている人たちがたくさんいることは周知の事実だ。しかも、この業界にはいかがわしい面が数多くあることも事実。どうか、こうしたことを考慮して、パチンコメーカーのCMを流す事をやめればどんなに多くの人たちが救われることか考えていただきたい。民放は資金を確保しなければならないことは理解出来る。しかし、有望な若い人たち、そして、年金暮らしの老人たちのために、パチンコがいかにも健全な娯楽であるような印象を与えるCMは社会にとっては害毒。パチンコで人生を台無しにするのは自己責任の問題だが、やはり、そのような環境がなければ、悲惨な境遇に落ち込まずにすんだ人もいるはず。パチンコのCMを流さない放送局を応援する。
  • 民放がCMを流すのは当然のことであり、中には番組よりも優れたCMがあることも承知している。しかし、最近のテレビを見ていると、いわゆる「山場CM」のあまりの多さに呆れてしまう。その都度番組を中断され、CM後の本編は前の部分の繰り返し。山場CMの度に、「こんな商品絶対買ってやらないぞ!」と画面に向かって罵る毎日である。又、意図的なものであろうが、番組出演者がスポンサーのCMに出ている場合も珍しくなく、どこでCMに切り替わったのか気付かないこともある。このような紛らわしいCMの入れ方も避けて欲しい。
  • 怖い映画などのCMが放送されるが、制限をお願いしたい。今でも夜や夜中限定でCMが流れているかと思う。しかし、映像が過激すぎて大人の私でも気持ちが悪い。映画雑誌のみで宣伝しても、見たい人は見に行くと思う。宣伝だからという理由だけではなく、CMは何回も見るものなので視聴者が不愉快にならない程度に制限をお願いする。
  • 美肌効果のあるサプリメントのCMで「この放送後30分以内にお申し込みの方に限り○○円で」と言うが、30分過ぎて電話を掛けても受け付けてくれる。某社はコラーゲンの無料サンプル先着300名も受け付ける。他社の無料サンプルも「限定」と言いながら実際は無限だ。こんな放送をしていて良いのか。20歳を100として40歳だと何%、60歳だと何%と言われて、例えば60歳の人がそのサプリメントを飲んだら100%になるのかどうか、何%が良いのか何%になるのか検証してあるのかどうか。30分番組で同じ事を何回も繰り返し放送することですり込みや購買審理を煽る行為にならないのか。サプリメントと放送のあり方に疑問を感じる。
  • 「毒セリ」による中毒事故があったが、この遠因として「人工のものは危険で、天然のものは全て安全」という誤った認識の蔓延が考えられる。例えば「石鹸」や「化粧品」のテレビCMで「植物成分100%」「添加物ゼロ」と宣伝すると、多くの消費者は「それなら安心」と思ってしまう。しかし、天然の成分が全て無害であるという科学的な根拠はなく、イメージによる錯覚に過ぎない。「毒セリ中毒」も「自然のものは安全である」との誤解から起きたと思う。今後、こうした誤りを広めるような内容をCMから排除すべきである。

【BPOへの意見】

  • BPOの毎月の集計で、この種の意見が多かったと統計数字を示し、めぼしい意見をHPに掲載したりしていますが、毎月のように多く意見が寄せられる事柄についてメディアはそれを改善する様子が全く見られない。例えば霊能者や占い師と称する者の科学的根拠のない発言、大食い番組、またバラエティー番組における芸人の非常識な芸など全く変わっていない。これではBPOの存在意義は何もない。かつての主婦連の不適切番組に対する指摘や行動の方がずっとましだ。不適切な番組はメディアの責任ばかりではなく、そんな番組のスポンサーになっている企業にも問題があると思う。主婦連にもう一度立ち上がって欲しい。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組。片足とびで跳び箱を何段まで跳ぶことができるかということをやっていたが、すごく危険な行為だと思う。子供が真似をするのも心配だし、番組でやっている芸人の人たちも失敗して怪我をする場合もある。いくら芸人だからといって、このような危険なことをやらせるのはいけないと思う。
  • バラエティー番組。スタジオにいる子ども達を笑わせるためにいろいろな芸を披露していたが、非常に下品な内容だった。スタジオ内の子ども達に悪影響を与える。
  • アニメ番組。知り合いの家にいったら、学校にいく前の幼児が番組の真似をしてパンツもはかずに丸裸でふざけていた。明らかに番組の影響だ。いい加減この番組は止めて欲しい。
  • 最近の歌謡曲の歌詞は性描写が露骨で過激である。孫の教育上問題だと思っている。放送局はこの点を十分注意して放送して貰いたい。
  • 情報番組。”告白私のターニングポイント”という視聴者からの投稿を紹介するコーナーがあった。「私の夫」というタイトルでの告白は、その女性が3人の男性と同時に付き合っていて、ある日子供を身ごもった。そこまではよくある告白内容だと思ったが、子供の親を決めるのにあみだくじで決めたという内容だった。その様子を再現VTRで放送した。番組側もその事に関して注意するわけでなく、ただ笑って見ているだけ。あまりにも軽はずみな内容だと思う。再現VTRまで作って放送する局の神経を疑う。まして年頃の少年少女が見る時間帯に放送すべきではない内容だ。
  • バラエティー全般。テレビで自分の馬鹿さを露呈したり、喜んで馬鹿を演じているタレントが多くなり、馬鹿なキャラクターが面白いというような風潮が広がり、子ども達への影響が心配だ。タレントはやらせで発言しているのかもしれないが、全国へ敢えて恥をさらしているなんて本当の馬鹿であると思う。
  • バラエティー番組。自動販売機に関するクイズがあったが、そこで米国の「マリファナの自動販売機」の紹介があった。しかし、この番組は小中学生向けの番組でもあるのだから、マリファナなどを放送するのは教育上良くないのではないか?もう少し違う内容のクイズを考えたほうが良かったと思う。

【報道・情報に関する意見】

  • 報道番組。青少年の自殺報道のあり方に懸念を抱いている。秋田県の中学校の女子トイレで1年の女子学生が首を吊って死亡していた事件を、センセーショナルに報道していた。WHOは「メディアによる自殺報道のインパクト」について、テレビも自殺行動に影響し、テレビによる自殺報道の10日後までは自殺連鎖が発生するとしている。青少年に係わる自殺報道は、同世代の子供達に心理的に与える影響を配慮すべきである。
  • 報道番組。無差別殺傷事件の報道で執拗に「百本以上のゲームと共に血の付いた刃物が」「ゲーム的に人殺し」という表現をしていた。家宅捜索では他にも重要な事実が見つかったはずだが、何故「刃物が見つかった」という事実に「ゲームが見つかった」という事実だけを付随させたのか。 意図的に他の事実を隠匿せしめ、ゲームだけ誇張することでゲームによる影響を助長している報道ではないか?ゲームと一口にいっても、様々なジャンルがあり、ひとくくりにしてレッテル貼りを助長するような報道は避けるべきだ。またゲームだけが原因ではない。宮崎事件も奈良の放火殺人もその生い立ちは看過できないものだった。私もDSなど数十本のゲームを所持しているが犯罪者にはなっていない。ゲーム所持本数ではなく本人の生い立ちが主因だ。
  • 少年による線路突き落とし殺人事件は、茨城無差別殺傷事件の報道を見て、犯人は何らかの共感を得て殺害衝動に走ったに違いない。茨城殺人では「容疑者はゲームが好き」や「無職」などと報道された。共通性があると容疑者に共感し、同様の殺人衝動にかられる人間も出てくる。容疑者と同じ状態だから自分も殺していい、自分も同じことをしていいと思わせてしまう。ゲーム好きや無職などと一般性を言えば言うほど、共感を得る人間が多くなる。テレビが殺人衝動の一因になっている。
  • 地方で発生した青少年の犯罪は余程大きな事件や、犯人が逃亡中の場合を除き全国放送ではなく、ローカルニュースで伝えるべきだ。相次ぐ犯罪報道で春休みに一般に開放されていた校庭も、今年から関係者(クラブ活動)以外は立ち入り禁止の措置が取られ地域住民も困惑している。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • 頻繁に流れているパチンコ台のCMに怒っている。パチンコをしている人は大人だ。18歳以下の立ち入りを禁止している。金銭感覚を麻痺させる大人のゲームだ。一日にして大金を得たり財産が消えたりする、非常に危険な遊びだということを大人はわかっていても子供はわからない。何のCMかと興味を持たせる楽しいゲーム感覚で放送することが問題だし、パチンコ台のCM自体流してはいけないと思う。昔はパチンコ台のCMはなかったのに、なぜこんなに流れているのか?
  • テレビ業界全般に当てはまる事ですが、パチンコ及び消費者金融のCMが近年急増しています。何れも青少年を含め社会的な悪影響が大きいことはご存知かと思います。問題の背景にはインターネット普及に伴ったテレビメディアの広告収入の低減が原因となっていると察します。パチンコ及び消費者金融の問題は、近年の治安悪化、自殺率・自己破産の増加にも大きく影響が出ているのが実情です。しかしながら、パチンコ営業の違法性、グレーゾーン金融における人権を無視した過剰な取立て等に関するテレビメディアの報道姿勢は、多くの暗部を覆い隠し、倫理的にも大きく問題があると思います。メディアの公益性、中立性が損なわれることの無いよう、何卒ご検討下さい。

【動物に関する意見】

  • 報道番組。番組内で取り上げられたニュース映像に大変不愉快な思いをしました。そのニュースはユーチューブに投稿された「アメリカ海兵隊員が子犬を投げる映像が問題になっている」というものでした。ネット上のニュースでは「投げ殺す米兵」という見出しのニュースですが、それは、抵抗できない子犬に猫なで声で話しかけ、思いっきり投げ捨て、投げ捨てられた子犬は空中を飛び、地面にたたきつけられてキャンと鳴くといった実に残酷なものです。私は、このニュースを知った時に、辛くてとても見られないと思い、あえてネットにアクセスして見ることをしませんでした。それを、万人がスイッチをつければ見られるテレビで、子供や家族が夕食の準備などしながら見る可能性のある時間帯に流すなんて本当に良識のなさに驚きました。もしかしたら、真似をする人も出るかもしれません。テレビで、見るに耐えない映像を流すのは暴力です。今後、このような無神経なことは謹んで欲しいです。

【編成に関する意見】

  • ある番組の次にニュース番組が放送される場合、その番組の終了直後にニュース番組の予告が流れる事があるが、これは番組の余韻を台無しにしている。ニュース番組を次に控えた大抵の番組に言えるが、特に子供番組への悪影響が大きい。アニメ番組が終了した直後、間髪入れずにニュースの「速報です!○○で殺人事件!容疑者逮捕!」という扇情的でおどろおどろしい予告が流れる。先の番組の温かい空気が台無しになるし、視聴者の多くは幼児であるからニュース番組の予告を流しても視聴率は上がらないと思う。番組終了直後に陰惨・過激なニュースの予告を流すのは止め、せめて1分程は平和なCMを流して欲しい。
  • 子供達が学校から帰ってくる時間帯に、殺人ドラマを放送している。ゲーム感覚で殺人を犯すサスペンスやミステリーの殺人ドラマを公共の電波で放送している。しかし、青少年による殺害事件に関して報道番組に出演しているコメンターターは必ず、テレビゲームの影響と発言している。放送関係者は「表現の自由」が失われると開き直る前に、青少年の人格形成に悪影響を及ぼす「殺人ドラマ」を自主規制するべきである。

【いじめや虐待を助長する】

  • バラエティー番組。手取りの給料を子供の前で公開し、優劣を付ける品性のない内容。子供の間でお父さんの給料公開ごっこなどが学校で蔓延したら、所得の低い家庭の子供がいじめの対象になってしまう懸念すらある。お父さんの価値を給料の多い少ないで判断しているような印象があり、非常に不愉快。番組の作り方もイライラさせられる。順位を公開するフリップの紙を1位ずつはがす度にCMが入り、じらされる。まるで視聴者をバカにした作り方である。

【委員会に関する意見】

  • 男児ポルノに関する議事録を見た。表現の自由との関連性を訴えていたが、簡単な話で、女児の裸と男児の裸を同格に扱う。これだけでいい。「女児の裸はポルノ」「男児の裸は自然な姿」等と勝手な価値観で露出度に格差を設けるのがよくない。テレビで性器などを晒された男児は心の傷になると思うので、そういった被害に関しても訴えるべきだ。
  • 「男児の裸」について、映像で流すことに対する批判や、規制を強めるべきだという意見を読んだが、自分はそうは思わない。本人の自尊心を損なわず、不自然・不健康な感じにならない限り、男の子の裸はおおらかに扱うべきものであり、現在各番組で見られる程度の露出は容認されるべきだと思う。

【性表現について】

  • 情報番組。小学生男子が温泉に入るシーンで撮影の為に手ぬぐいを腰に巻いていたが、女性出演者が「いいよ~、ボクたちは隠さなくても」と言っていた。小学生女子だったらとしても同じ事が言えるのだろうか。子供の男性器はよくて女性器は駄目なのだとしたら男性差別である。猛烈に腹が立つ発言だった。

【非科学的なことに関する意見】

  • 情報番組。世界の恐怖映像として、心霊や霊現象なるものを十分な検証もせずに本当の事として放送している。放送基準第3章の 「児童および青少年への配慮には(20)催眠術、心霊術などを取り扱う場合は、児童および青少年に安易な模倣をさせないよう特に注意する」という条文に違反しているのではないか。また、霊感商法被害を煽るもので倫理的に許されないのではないか。

【言葉に関する意見】

  • 子ども達の言葉遣いの悪さに呆れている。例えば「美味しい」を「まいう~」と言う。その言葉遣いを注意しようものなら、「うるさい」「テレビでやっているから」と反抗的な態度を取る。お笑い番組が悪いとは言わないが、子ども達に与える影響を考えていただきたい。大人でもまともな言葉遣いが出来ない人を多く見ているので、このままではこの先の日本が不安だ。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 知的障害を抱えながらも子育てに励み、少しでも進歩させるドラマをもっと放送してほしいという意見に大賛成。自分は毎回見ているが、感動を与えてくれるドラマだ。サスペンスや不倫を扱ったものよりも断然いい。こういった感動を与えるようなドラマをもっと作ってほしいと思う。

【その他】

  • 情報番組。小児がんで亡くなった男児の闘病記を見たが、つらくて見るに忍びない内容だった。家族が了承したのだろうが、小さな子供の臨終の場面まで放送しなくてもよいのではないか。同年代の子を持つ者としてあまりにも辛過ぎるシーンだった。朝から重い気持ちが一日中続いた。本編がゴールデンタイムに放送されたようだが見る気になれなかった。

2008年2月に視聴者から寄せられた意見

2008年2月に視聴者から寄せられた意見

2008年2月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,371件で、1月と比較し19件の増加であった。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール60%、電話35%、ファクシミリ2%、郵送ほか3%で、前月との比較ではEメールが4%減少し、電話は4%増加した。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

男女別は男性68%(前月比4%減)、女性30%(4%増)、不明2%となったが、これは深夜ラジオ番組での女性歌手の『羊水発言』によるものである。

世代別では30歳代(28%)、20歳代(22%)、40歳代(15%)、50歳代(10%)、60歳以上(9%)、10歳代(6%)の順となっている。

2008年2月に視聴者から寄せられた意見 1,371件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2008年2月件数 年度累計
人権等に関する意見 10 件 136 件
放送と青少年に関する意見 176 件 [ 意見内容 ] 2,093 件
放送番組全般にわたる意見 753 件 [ 意見内容 ] 6,977 件
BPOに関する意見・問い合わせ 50 件 953 件
その他(放送関連以外) 382 件 5,744 件
意見件数 計 1,371 件 15,903 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。2月の通知数は632件(45局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

2月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[10件]

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 9件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 1件
  • (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

番組全般にわたる意見

2月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,371件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】を中心とした意見が1,117件(全体の81%)で、前月の918件から199件の増となった。内容としては”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(731件:全体の53%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(216件:16%)、”低俗・下品な番組”(170件:12%)である。

次いで【報道・情報番組】に関した意見が743件(全体の54%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(488件:36%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(189件:14%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(66件:5%)となっており、【情報ワイド番組・バラエティー番組】【報道・情報番組】のいずれも前月から増加した。

2月の意見の特徴としては、女性歌手の深夜ラジオ番組における高齢出産の『羊水発言』と情報ワイド番組での『お詫びのための出演』や別番組での『生産農家侮辱発言』批判(放送局批判を含む)が150件、バラエティー番組や出演者(お笑い芸人)批判が141件、『捏造、やらせ、情報操作をしている番組』との批判79件、中国製餃子事件58件(前月から延べ95件)、スピリチュアル・占い番組批判として40件、自衛隊・イージス艦事故関連31件、ロス疑惑関連報道と『容疑者』表記への意見28件、沖縄米兵による少女暴行事件関連23件などが目立った。

なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(10件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害ではないか」との提起や批判が190件寄せられている。

【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は194件で前月と比較し18件増加した。
【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に120件の意見(前月比53件増:パチンコ台CM批判など)があった。

青少年に関する意見

2月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは176件と先月に比べ14件増えた。ラジオ番組での「羊水が腐る」発言に関して青少年委員会にも30件の意見が寄せられた。また男児ポルノ関連で、委員会の議事のあらましに関して14件の意見があり、番組で男児の裸を映すことに対する意見が11件あった。

BPOに関する意見

50件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は20件、問い合せは30件であった。

番組全般

【特記事項】

  • 中国産毒入り餃子の報道について。家計をやりくりするために働いて、それでも子供に食べさせるおかずを1品でも増やしたい母親が冷凍食品を買うような生活が「浮かれている」のだろうか?ニュースを見る視聴者は正確な情報を知りたいだけだ。キャスター個人の憶測や思想に偏った報道は慎んでいただきたい。
  • 「女性は35歳を過ぎると羊水が腐るから私は35を過ぎたら出産しない」という女性歌手の発言に、36歳で出産した私は侮辱されたような気がした。許せない発言だ。そして問題点がもうひとつ、後にこの番組は録音による放送だと知ったのだが、むしろこちらの方が問題だ。録音だとすれば、番組スタッフはこの不適切な発言をカットして放送できたはず。それをしなかった、つまり発言の問題性に気付かなかった番組担当者の倫理観のなさに驚いた。そんな人間が番組制作をしているのかとあぜんとした。

【取材・報道のあり方】

  • 暫定税率のニュースに関して印象操作になっているという感じがする。ニュースでは、(1)地方や国の道路財源がいくら減るか。(2)1台の車の使用にかかる税金の金額。(3)暫定税率が下がると地方経済が立ち行かなくなるという政治家の声。特に多いのは車利用者の暫定税率に関する感想の声。道路特定財源を知らなかった人が、ニュースを見ていると「暫定税率が下がると大幅に道路に使えるお金が減る」という印象を与えるのではないか?特別会計5兆7千億・一般会計3兆円・財投融資2兆円、合計で現在10兆7千億円を道路に使える。暫定税率撤廃で減るのは2兆6千億だ。撤廃後でも8兆1千億円を道路に使える。こういったことなどを報道しないと偏向報道をしているのではないかと思う。地方や国の政治家の話や車利用者の声を流すだけでは、心理学的に何度も流される政治家の声が視聴者に刷り込まれる。総道路予算額・暫定税率撤廃後の予算額なども報道しなければ、客観的な報道とはいえないのではないか?
  • 冷凍食品餃子殺虫剤混入による事件。以前に中国産食品の残留農薬問題が報道されたことから、憶測による中国産食品批判の偏見ともいえるマスコミ報道が始まった。問題の冷凍餃子製造工場が特定されると、入手した数枚の工場内写真から「素手で食品を扱っている」と不衛生さを批判する。また、最近では「問題の冷凍餃子販売元の株式を空売りしたトレーダーが犯人ではないか」という、裏付けもされていない中国インターネットの書き込みまでもテレビニュースで取り上げている。マスコミは、いつから裏付けもないいい加減な情報を垂れ流すようになったのか。インターネットには根拠のない誹謗中傷が星の数ほど存在する。偏見とネット情報、その危うさをマスコミは理解できているのだろうか。国民に誤解を与える報道は慎むべきだ。
  • 中国産餃子の中毒事件で、原因究明に向けた当局の動きを伝える各テレビ局は、全般に中国に遠慮したトーンになっており、歯がゆさを禁じえない。新聞報道のほうがその点、事実関係を冷静に述べ伝えてくれるのでまだ信用できる。以前から中国、韓国、北朝鮮に対する日本のテレビの異常なほど弱腰な姿勢が、日本国民にとって不利益を生じてきた。そこへもってきて餃子事件である。中国側に原因があるのははっきりしているにも関わらず、相変わらず奥歯にものの挟まったような論調が多く、見ている方もいい加減うんざりする。なぜテレビははっきりものの言えないメディアなのか。
  • 中国製冷凍餃子による中毒事件で、中国の現地紙の記事を誤訳して伝えていた。1日に放送されたニュースで「中国の一部のメディアが、毒餃子事件は日本のメディアの捏造だと報道している」と報道したが、正しい日本語訳は「日本のメディアが、毒餃子事件を騒ぎ立てている」であり、このニュースを見た自民党議員が外務省に中国側に抗議するよう要請した。一部の報道によると、2日に自民党本部で行われた「輸入食品の安全性に関する緊急対策本部」でも取り上げられたが、5日の同会で外務省の担当者は「報道のような事実はなかった。テレビの翻訳の誤り」と説明したと伝えられている。BPO検証委員会は、昨年11月27日に東京キー局で放送されたマクドナルド報道に対し4日に「安易な映像至上主義」と批判する意見書を出したが、完全に無視されているのではないか。BPOは自浄能力が認められない放送局に対し、厳しい勧告を出すべきである。
  • 女性歌手の発言に関する各番組のキャスターやコメンテーターの発言に、正直苛立ちを覚えた。「言葉狩りだ」とか「揚げ足取りだ」などと言っていたが、そもそもテレビが普段からそういう「言葉狩り」報道をやってきた結果、一般人の間でもそれが広まって今回のようなことになったのではないか。大臣の発言を都合よく切り取ってバッシングして辞任に追い込んだり、企業の謝罪会見の一部分だけを編集して面白おかしく放送する。そういう低俗な報道をやってきた結果が今回の騒動に繋がったのではないのか。何かがあるたびに全部ネットに責任を押し付けて、テレビは何も悪くないかのような報道をするのは正直不愉快です。
  • 女性歌手の録画インタビューについて、東京キー局では大きく「謝罪会見」と銘打ち、放送していました。内容を視聴しましたが、彼女はただの一度も頭を下げることも、視聴者に向かって謝罪することもなく、編集でのつぎはぎだらけの内容でした。私は彼女の暴言で特定された世代であり、謝るのであれば見てみようと思ったのですが、逆に気分が悪くなり、昨日は体調を崩してしまいました。「ごめんなさい」という言葉も、言葉に詰まってインタビュアーに向かって言ったのを、今朝の同系列のスポーツ紙では「謝罪」と報じています。番組を見なかった人は、あたかも謝罪したような印象操作を受けていることになります。報道は事実を伝えるものであって、企業の戦略に使われるべきではありません。厳罰をお願いいたします。
  • 税金の無駄遣いの特集が組まれており、「途中で工事がストップしたトンネル」が例に挙げられていた。このトンネルは地震対策上緊急に開通させなければならないと見切り発車したものの、用地買収が進まず頓挫しているとのこと。確かに役所の不手際で中途半端なトンネル工事が発生していることは否めないが、工事が必要であるということも否定できないと思う。仮に地震が起きた時には、「何故工事をしないんだ!!」と、役所を叩くことになるのであろう。地震対策としてこのトンネルの必要性も吟味した上で、この中途半端な工事を問題として取り上げるべきだと思う。報道番組は問題提起をするのが使命だと思うが、扇動すべきではない。今回だけではないが、何でもよいから役所や公務員を叩こうとしている様にしか思えない。
  • 外国では軍艦に敬意を表して、他の船が進路を譲るのが常識だ。大型船に飛び込むのは、自転車でダンプの前に飛び出すのと同じ。海の上では自分の命は自分で守るのが世界の常識。法律を振りかざしても、「板子一枚下は地獄」というように海は危険であり死ぬのは自分なのだから。”なだしお”の事故報道といい今回といい、日本の報道はおかしい。目新しい悪役を見つけ、中国の不祥事を報道しないために飛びついたのかと思う。これでは子供に「もっとニュースを見なさい」とは言えない。むしろ「そんなニュース番組なんて見るんじゃありません」と言ってしまいそうだ。正しい事実に基づいた報道をして欲しいものだ。
  • 1月27日に行われた大阪府知事選挙において、開票作業がほとんど始まっていない状況でタレント弁護士の当確報道がされたが、これは行き過ぎているような気がする。各報道機関が、視聴者及び当該選挙有権者が選挙結果を早く知りたいということを理由に出口調査の結果のみで当確を出すのは、投票の秘密を守るという公職選挙法に抵触するのではないか。また、報道機関がそのような行為をすることは、開票作業をする大阪府選挙管理委員会をはじめ、各市町村選挙管理委員会が不要ということにもなりかねない。また各報道機関は、このタレント弁護士の当確報道を流した後に、開票状況によっては他の候補者が当選確実になる危険性もある。一昨日の岩国市長選でのNHKのニュース速報でも、開票時に同数の4,000票で当確が出たが最終結果は1,800票にも満たない票差であった。各報道機関は、選挙報道において出口調査のみでの早期当選確実報道をするのは即刻やめるべきである。
  • 米国ロサンゼルスで過去に話題の人物の妻が銃撃を受けて約一年後に死亡した事件の報道について。かつて元容疑者を東京地検が銃撃殺人事件の殺人罪で起訴したが、03年に最高裁が検察側の上告を棄却し無罪が確定している。一連の報道について、NHKは「元社長」と伝えているが、民放は最高裁で無罪になった同氏を「容疑者」と、ロス市警の発表をそのままの表現で伝えている。報道機関は「元被告」と、統一すべきである。連日の報道で知り得たことは、カリフォルニア州は保険金殺人などの「1級殺人」には時効がないということくらいだ。
  • 精神疾患を患った男性が地裁で不起訴処分になったとの報道がありました。今回の報道は私たち精神障害者全員が犯罪を起こす危険性があるようにもとれる報道でした。問題は「精神科通院歴報道」です。精神障害者は病院に通院しなければ夜も眠れず、買い物などに出かける意欲をなくしたりします。また思い込みで自殺さえ考えることもある大変な病気です。しかしこのような患者であってもきちんとした薬の服用で症状は治る可能性のある病気なのです。それを安易に「精神科通院歴あり」とする報道は、精神障害者を侮辱し、また殺人を犯すようなイメージを世間に与えかねません。本来は罪を犯した人間も、もっと早く病院へ行っていれば予防されていたのです。このようなことをもっと理解して報道してください。もっと真剣に慎重に報道しなくてはいけないのではないでしょうか?
  • ホームレスによる資源ゴミの持ち去りに苦慮した熊本市が「ゴミ持ち去り禁止条例」を4月から施行することを伝えていた。見ていてあきれたのは、ゴミを収入源とするホームレスを擁護する論調に終始し、画面には「もう生きていけない」とのテロップを出し、熊本市を「弱者を排除する血も涙もない市」という捉え方をしていることだった。ホームレスがゴミ集積所を散らかしたり、学校の備品購入に充てるべくPTAが集めた資源ゴミを横取りするなど、市民の迷惑を思えば条例の施行は当然のことだ。某局の変な人権擁護論に基づいた報道には「待った」をかけたい。
  • ある住宅建設メーカーが建てた建物が壁量不足(強度不足)で国土交通省の指導を受けたというニュースを報道した。その中で建物を買った人のインタビューが流れ「・・・これは測量会社のミスだ」という怒りのコメントが放送された。しかし、この壁量については設計上の問題であって、この発言は「壁量は測量上の問題である」との誤解を生む結果になったと思われる。自分は測量会社の測量担当者だが、この放送の影響で測量作業に支障が出始めている。近隣の人の協力が得られず、仕事がストップすることもある。ゆくゆくは会社の業績面に影響が及ぶ可能性も無きにしもあらずだ。誤解を解くための訂正放送を求めたいと思っているのだが、どうすればよいか。
  • 天候の荒れ・強風に関するニュース内で、女性のミニスカートから太もも部分にかけてのアップが数秒間流れました。偶然映りこんでしまったという状態ではなく完全に女性のミニスカート姿を狙って撮影していました。強風のニュースで女性のミニスカートがめくれ上がる場面を取り上げること自体が報道として適切ではありませんし、その女性は撮られていたことを知らないまま全国に放送されたのではないかと思います。テレビでは毎年台風のニュースの際にも女子高生のミニスカート姿やスカートをはいた女性の足元を映すことがあり、大変不愉快に思っていました。今後は、二度とこのような報道と称した盗撮まがいの映像の撮影や放送をしないよう強く望みます。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 最近のNHKはお笑いタレントやオネエ系タレントをどんどん起用しており、番組全体が民放の番組と見間違うほど落ち着きのないものになっている。27日午後のゲストはとんでもない声の持ち主、28日は女言葉のタレントだった。NHKにはNHKならではの役割があり、それを期待して受信料を払っているのに、これでは視聴率最優先の民放と違わない内容ではないか。もっと出演者を厳選し民放とは一線を画す放送番組を作るべきだ。
  • 先日、子供の夜泣きをとめようと夫とドライブをしていたら、10代女性に人気の歌手が「羊水は35歳から腐ってくる」と発言したのでビックリした。35歳からは高齢出産に入るためそれに伴うリスクはあるが、羊水が腐るなどということは間違った知識だ。彼女は22~3歳だと思うが、それくらいの若いお母さんは沢山いる。私は34での初産だ。5年もすればそういった若い方のお子さん達と同じようにわが子も幼稚園に入園する。そんな中でこういった間違った知識のお母さんがいればとても恐ろしいと思う。私の年齢が原因で子供がいじめに遭いかねないと思った。もちろん時期が来て妊娠を経験し学べば、それまでの知識は改まるかとは思うが、10代のファンが真に受けてしまわないかが心配だ。なかなか敷居の高い性教育だが、親しみやすいメディアというラジオ媒体でこのような間違った知識を得るくらいなら、きちんとした性教育も各メディアで取り上げていただきたい。そしてもし間違った知識を放送した場合には、直ちに訂正していただきたい。
  • ラジオでの「35歳過ぎると羊水が腐る」発言で物議を醸している女性歌手ですが、先日バラエティー番組内でまた不適切な発言をしていました。スーパーで売っている、生産者の顔写真が貼ってある野菜のことを話していて「誰やねん」と野菜農家を侮辱するような発言でした。あたかも、”有名人気どりだけど、あんた一体誰なの?”と言わんばかりの侮蔑的な態度でした。国内外問わず食の危険性が取り沙汰されている昨今、消費者が安心して食品を購入できる素晴らしいシステムだと思いますが、それをテレビに出て発言する人があからさまにバカにしてよいのでしょうか。だいたい常識のない芸能人や歌手がはびこる世の中にした放送界の常識度が問題です。彼女をはじめ若い人に影響力のある人(は多くが常識をわきまえず、オツムが弱い)ですから、これを真似して小中高生がスーパーでトレーサビリティー野菜を指して「誰やねん!?」と嘲笑するようになったら…想像に難くありません。連日の失言、女性や農業従事者など次々と侮蔑する発言をする人が今後も自由にメディアに出続ける(出し続ける)のは大変危険だと思います。放送局の良識はないのでしょうか。
  • 私が食事に行った店で撮影があった。番組スタッフから店内のお客全員に「お願いします」としか言わず、あたかも全員が撮影を喜んでいるかのごとく、すぐに撮影を始めるとはいかがなものかと憤慨した。私はテレビに少しも映りたくはなく、単に食事を楽しみにきただけだ。私は開店時間前から並んでいたのだが、他にも多くの方が並んでいた。開店してすぐに撮影をするのなら、番組側も開店前に並んでいる人たちに撮影があることを伝えるべきではないのか。入店前に聞いていればその店に入ることはしなかった。今回のように開店した後で撮影を説明するのなら、映りたくない人が退出する時間を与えるべきではないのか。配慮の欠けた番組スタッフへの憤りと、テレビに映っていないかという不安でおかしくなりそうだ。世間にはテレビに映りたくない人だって多くいるはずだ。番組を作る時点で視聴者より番組優先という姿勢でいるとしか思えず、人権を軽視しているとしか思えない。
  • 漫才師が総理大臣となったらという設定の番組で「病院のモラルが下がっている」など、現実と全く逆のコメントを堂々と発言されていました。これだけ新聞やTVで医師や看護師の労働環境が過酷で日本の医療崩壊の危機が叫ばれていて、日本の医療は医療従事者の気持ちだけで持ちこたえてる状況だと広く報道されている時に「この内容はないだろ…」と思いました。あの番組スタッフは医療現場をきちんと取材をしているのか、単なるプロパガンダ番組ではないのか等の疑問が頭をよぎります。さらにこの局の報道姿勢に疑問を感じます。今、同局系の企画の中で「医療崩壊を食い止める」ことを取り上げています。同じテレビ局で一方では医療崩壊を食い止めるとし、もう一方では崩壊に拍車をかける。この状況は良くないと思います。
  • 「四国に3本も無駄な橋を造った」という強烈な非難を受け深く傷ついた。国土の均衡発展のために全国から税を徴収し、全国の発展のために国が整備している事業に対し、漫才師が総理大臣と称し、勝手に「これは無駄」と発言していることに非常に不快感を覚える。それでは、東京の人間は便利で、田舎の人間は不便でいろというのか。同じように税金を納めているのに田舎に住む人間を下級市民扱いしているとしか思えない発言である。BPOとして番組に対する指導をお願いしたい。
  • 福岡県民vs熊本県民というテーマで、お互いの県民が罵りあうようなコーナーがありました。いたずらにお互いの県民感情を逆撫でして、しなくていいケンカをふっかけられたようで、いい気分ではありませんでした。血液型占いのように、差別や偏見を助長するのではと思います。また、あきらかにヤラセだとは思いますが、北海道の人が真冬に暖房を30℃にし、半袖でアイスを食べる様子が放送されていましたが、北海道の人がみんなそうであるかのように放送されていたのが気になりました。ただでさえ原油高騰や地球環境問題でデリケートなことなのに、間違った県民像が放送され、その県の人みんなが批判される原因を作る番組は、いじめと争いを生みます。恐ろしい。
  • 「電源を入れたアイロンをお風呂に入れて沸くか」という実験をしていましたが、実際に人間もお風呂に入って実験しており、感電死しかねないとても危険な実験だと思いました。こういうことを公共の電波を使って放送してはいけません。また、同番組で「栄養ドリンクでご飯を炊く」実験をしていましたが、食物を粗末にするだけの、普段は有り得ない実験だと思います。実際にご飯を食べたADも吐いていましたから。
  • お笑い番組に出演するお笑いコンビの片割れはいつも若手芸人や後輩の芸人の頭や腹を叩く、殴る等のやりたい放題の乱暴狼藉が絶えない。かなり本気でやっているらしく、やられた芸人は苦痛に顔をゆがめることもよくある。このような行為は見ていて不快以外の何ものでもなく、テレビを敬遠させる大きな要素になっている。お笑いに欠かせない「毒」はユーモアから生まれるものであり暴力やいじめとは全く違うものだ。
  • 悪徳詐欺商法シリーズの第3弾で「今回は、過去2回の緊急報告会で紹介した悪質事例を再検証しつつ・・・(番組HPより)」とのことであるが、番組内容の80%ほどは昨年夏と年末に放送されたVTRがそのまま使用されており、司会者からそのような案内やテロップの表示もなかったため「再放送か?」と錯覚するものであった。番組が終了したあと「ヤラレタな」と悪徳商法に遭遇したような感覚になり、番組制作倫理に疑問を感じた。番組の内容が悪質な詐欺の手口を紹介することにより、視聴者に注意を喚起するものであるだけに残念である。
  • 東京の放送局の夜の番組で、老年女性と交際歴のある芸人がその女性との性交渉を人形を使い再現していた。その表現は品のなさとともに、女性の尊厳を損なう内容であった。そのため放送局に意見の電話を掛けたが、担当者より「見ていただかなくて結構です」と言われるだけで電話を切られた。番組内容だけでなく、一般視聴者の意見を聞き入れることのないマスメディアとしての姿勢に疑問を持った。
  • 東京マラソンの特集があり、以前走ったアナウンサーが今回走るアナウンサーに対してアドバイスをしていた。その時「ゼッケンを見せれば地下鉄に乗って、ただで東京ビックサイトまで行ける」と放送した。私は「そうなんだ・・・」と思っていたが、本日、東京マラソンHPで上記番組での誤報道のお知らせが掲載されていた。そこで主催局のHPを見たところ、謝罪は全くされておらず「きのう、当社の番組で『東京マラソンのナンバーカード(ゼッケン)を見せれば地下鉄に乗れる』とのコメントをお伝えしましたが無料では乗ることが出来ません。一般の方と同様、公共の交通機関を利用する際は有料となりますのでご注意下さい」というお知らせを出しただけだった。参加者はもとより観客や視聴者などに多大な迷惑をかけているにも拘らず、謝罪がないというのはいかがなものか。番組プロデューサーが画面に出て、この件について謝罪すべきだ。HPのコメントだけでは許されない問題である。マスコミの取材方法はひどいものなので、BPOにもしっかりと注視していただきたい。
  • 午前中放送の情報ワイド番組は司会者をはじめ、出演者が何かにつけて「バカ」を連発するのが非常に不快。例えば女性アナウンサーがちょっとした失敗をした時など、待ってましたとばかりに「バカ!」と笑う。このような良くない言葉を放送番組で毎日言うとは。又、そんな番組を制作する人の品性を疑う。以前このテレビ局にその旨を電話で申し入れたのに改善されないため、今朝再度電話した。すると電話応対者は「前回のご意見はちゃんと担当者に伝えています!言葉の選び方もタレントの芸のうちなんです」と明らかにキレる寸前でこちらがオロオロする始末。何も無理なことを要求した訳ではなく「伝えてくれたかどうか」を尋ねただけなのに。

【その他、番組全般】

  • 国や地方の抱える天文学的な数字の借金の問題を真っ向から捉え、国民に警鐘を鳴らすような番組がほとんどない。憂うべき自体どころか、いまや崖淵に立たされている日本の今後を、政治家も官僚たちも楽観視、または見てみぬふりをしているテレビ各局には、国民だけでなく能天気な政治家たちの目を覚まさせるためにも、事実を伝えるという報道の大切な役目を果たして欲しい。
  • 現在日本では、外科医が20年後には0になると危惧されている。現在の医療崩壊、減医地域、閉鎖病院が増えている現状で変質的な元外科医が殺人を犯すドラマを放送することについての局の常識を疑う。また医師は高級車に乗る設定で国民に誤解を与える内容となっており、不適切だとは考えないのか。医療では、医師・患者間の信頼関係が一番大切で、特に日本の様な低医療費で最大限の効率を上げようという国ではそう言える。フィクションだからでは済まない。
  • 「生態調査中・・好評美人女医50人続編衝撃問診挑戦中」と称して、先々週から多数の女医を集めてその実態を聞くという放送をやっている。番組内では彼女達の年収や、今まで購入した最も高いものなどの質問があり、非常に高額なものばかりが取り上げられていた。私の身内には30代で大学病院に医師として勤務している者がいるが、大学病院で勤務医として働いている医師の給料は月に30万円強だ。そのため、バイトをしながら収入の確保をはかっている。職業柄、強いストレスで体調を崩したり精神的にまいっていることも多い。現在、勤務医の勤務環境の悪さや医師不足、給料の低さなどが問題となりニュースなどでも取り上げられているが、このような番組が流れるとそれらの問題が現実味を帯びなくなってしまう。我々は、それらの医療問題が一刻も早く解決して欲しいと思っているが、一般の方々が医師の生活を誤解したままの状態では、例え制度が変わったとしても私達の心は重いままだ。是非とも一般の視聴者が、番組出演の女医さんの生活を医師の大多数と勘違いをして捉えてしまわないよう注意書きを入れたり、司会者が説明をするなどの配慮をしてほしいものだと思う。
  • 家族に知的障害者を持つ者です。保育園のシーンで、同じクラスの保護者達が知的障害者の主人公を差別するシーンが何度も繰り返され非常に辛い思いをした。保護者役の女優に対して怒りさえ覚えた。知的障害をもつ母を題材にしたドラマとのことで楽しみに拝見していましたが、非常に残念でかつ腹立たしいです。人権問題になるのではないでしょうか。同じ思いを抱いた方も多いと思います。可能であれば番組内容の変更若しくは打ち切りを強く願います。
  • 「広汎性発達障害」の関わる少年事件などの報道で、この障害自体が問題であるかのような誤解を視聴者に招かないために、以下のことを前提として報道していただきたいと思います。過去の少年事件の加害少年達が「広汎性発達障害」を持っていることを見逃されていたことや、彼らが周りの人々からこの障害の特性を理解されなかったことなどが各事件の背景となっているのは間違っていないと思うのですが、この障害を持つ人達が皆、彼らと同じ状況になると事件を起こすというわけでは決してありません。この障害を持つ人達は一般の人達と同じように善悪の判断がつくので、人の気持ちがわかりにくい、感情や興味が抑えにくいなどの特性があっても、普通は事件を起こすことはあり得ません。この障害を持つ加害少年達は非常に稀で極端な悪い例であり、この障害を持つ人達の代表では決してありません。この障害を持つ加害少年達は自分の意思で事件を起こしたのであり、「障害があったので事件を起こしたのは仕方がなかった」わけでは決してありません。また、この障害があると事件を起こす事を発想しやすいわけでも決してありません。
  • 土曜日の早朝番組で広島のスノーボーダー遭難を特集していたが、ゲレンデスキーとバックカントリースキーを混同しゲレンデでも遭難の危険が多分にあるかのような報道だった。さらに「非常用携帯食料にはかりんとう」と結論していたが、もし本当にそんなものを持っていても凍結して口にすることは非常に難しい。一番驚いたのは実際に遭難現場の恐羅漢山頂に取材に行っていたが、何も装備を持っていなく彼らが遭難しても生還が非常に難しい状態での取材に見えた。スキー場の許可は取ったと言っていたが本当に取っていたのか?アンケートも100人に聞いてそれで統計が取れたかのような報道。有効数をサンプルにしているとは思えない。事実に基づかない結論の設定からの独りよがりの取材。この局は「あるある事件」から何を学んだのか?多くのバックカントリースキーガイド、ゲレンデ経営関係者、スポーツ用品販売者、そして愛好家を頭から否定し知識のない人に対して間違った認識を植え付けるような報道に強い憤りを感じた。
  • 猿が入る温泉について放送していた。猿の被害に悩まされ「猿捕獲」でその被害を食い止めている者としては、猿温泉の餌付けの担当者が「自分のところの猿は餌をちゃんとやっているから人間に危害を与えないが、それ以外の猿は危害を与える恐れがある」とコメントしていたのが気になった。オス猿の場合は色気づくと群れから離れる習性があり、群れのつくりが大変流動的になる。しかも人間から餌をもらっている猿は自分で餌を探すことをしなくなり、人間の持ち物をあさって餌を獲得するため人間に危害を加える恐れが出てくる。こうした猿の習性を丁寧に放送する必要があると思う。私自身、ワナによる猿捕獲を行って各家で数十万円にもなる猿被害を防いでいる立場で考えると、温泉猿の餌やり担当者のコメントは大変危険に思う。自然界で猿が人間と共存するのは大変なことだ。丁寧に取材して正確な報道を心掛けてほしい。
  • 原油高騰などのニュースを報じるアナウンサーが半袖の服装をしていると何か矛盾を感じる。寒い地域に住む者は灯油の値上がりのため、節約して寒い思いをしているのに、放送局内は半袖でも十分なほどの室温なのかと思う。
  • 提案だが、最近、薄暗い時間帯にも関わらずライトを点灯しない車をよく見かける。そこで、薄暗くなる時間帯や、悪天候により点灯した方がいいということを、車に乗る人なら聞いている可能性が高いラジオ放送で流してみてはどうだろうかと考えた。ラジオから流れるによって、「点灯しきゃ」という意識が生まれるのではないかと思う。また、聞いていないドライバーでも「周りが点け始めたから点けよう」という人が多いと思う。夕方少し薄暗くなってきた時間帯から数回、「ドライバーの皆さん、外が少し薄暗くなってきました。そろそろライトを点けませんか?早めの点灯で事故防止」のようなものをパーソナリティーが言ったり、そういった内容のCMを流すことも効果的かと思う。ラジオも放送の一部だと思うし、ラジオ全局の呼びかけにより、早め点灯する車が少しでも増えれば、放送が事故防止に役立ったということにもなるかと思う。よろしくお願いします。
  • タレントが他国の貧しい子供達に会いに行く番組。他国の現状を伝えるのは大変素晴らしいことだと思いますが、タレントを使う意味が分かりません。他国のドキュメンタリーではタレントを使わないで現状を伝えるのに対して、この番組ではタレントの感情移入もあり、ただのタレントのイメージアップの様に思え不愉快に感じました。しかも、親に捨てられた子供に対して「親に会いたいか」という無神経な質問をする、会いたいに決まっているではないですか。聞いたら余計に思い出してしまうではないですか。あまりに無神経過ぎる。これ以上、日本のイメージを悪くするような真似は止めてもらいたい。
  • “英語でしゃべる”という番組中、宮城県の松島で外国人観光客を英語で案内するシーンは「外国からの観光客」と紹介されていたのは嘘。出演していた外国人は仙台市在住の英会話教師で日本語も堪能だ。
  • サッカー東アジア選手権で中国人選手の日本人選手への暴行が行われた後に、中国人サポーター、中国人観客から日本人選手、日本人サポーターに対して大量の罵声が浴びせられた。しかし、中継アナウンサーは「今の(中国側)観客の声援の意味は中国監督の批判だそうです」とおかしな説明をした。私は中国語が理解できるのですぐに分かったが、中国人サポーターは「加油(ジャーヨー=がんばれ)」ではなく、「殺狗(シャーゴー=犬『日本人』を殺せ)」と日本人に対して叫んでいた。放送には日本人への罵声が収録されているからすぐ調べられるはずだ。アナウンサーは中国擁護の発言もしていたが、中国人サポーターの罵声を意図的に内容を変えて放送するのは亀田事件同様、捏造である。BPOとして東京の放送局の捏造に対して勧告するべきである。
  • 東国原知事や橋下新知事のようにテレビに頻繁に出る人は、県民・府民のみならず日本中に自らをアピール出来るのに比べ、国内の大多数の知事や市長などはその機会もなく、従ってその県や市がスポットライトを浴びることはまずない。地方の活性化が叫ばれている現在、平等であるべきメディアにおいてこのような機会の不均等があってはいけないのではないか。知事のメディア露出の度合いにより地方の活性化の成否が分かれるようなことだけは避けるべきだ。
  • 最近の民放テレビ各局が視聴率最優先で番組を作っていることは一般に知られるところとなっており、私を含め視聴者は冷めた目で番組を見ている。距離を置き冷静にテレビを見ると、取るに足らない話題をアナウンサーたちが騒ぎ立てたりしているのが滑稽に見るし、制作者の狙いも手に取るように分かるので面白い。昔ならすごいと思えたテレビだが、視点を変えると何だか馬鹿馬鹿しく映る。

【CM】

  • 本当に不愉快なのが民放で頻繁に仕掛けるCMまたぎの手法。このやり方で視聴者を繋ぎ止めようとするのは逆効果なので早急に民放各局に通達をして実施を止めさせるべき。理由としては、CMまたぎを頻発する番組は次から録画で視聴しCMを飛ばして視聴するようになる。スポンサーがどの企業かわからない。つまりCMまたぎをする意味がなくなる。万が一CMまたぎの間に流れたCMを見てもそんなやり方でしか宣伝ができない企業の商品やサービスは購入したくない。またその企業の姿勢に反感を感じる。何もいいことがないCMまたぎはその番組とスポンサーへの不信を招くから、それを規制する基準を設けて頂きたい。卑怯なやり方で視聴率稼ぎをするテレビ局は必要ない。そんな局や番組がなくなっても何も困らない。自浄作用がないメディアは存在意義がない。
  • パチンコ台のCMの規制について。韓国や台湾ではパチンコは社会的害悪が大きいということで規制の対象となり、いまや違法行為にまで及んでいるということを知った。日本も働き盛りの人々の社会現象となっている多重債務やギャンブル依存のほとんどがパチンコに関連していることは明白だ。このような麻薬に匹敵する恐ろしいパチンコなのに、CMなどの規制も非常に甘く「気持ちいい」「合体したい」というセックスを連想させる内容をお茶の間に流すことも何かがおかしい。これ以上日本にパチンコ中毒者を出さないてために正しい倫理の判断をしていただきたい。
  • 発毛・育毛のCMで、同社の社長らしき人が「(髪は)絶対生えてくる」と言っているが、これは一種の詐欺ではないか。400万円もかけた人でも生えてきたのはチョボチョボだけだったという。このため裁判に訴え200万円返ってきたと聞いているが、全国で被害者が大勢いるのではないか。何でこんなCMを局は放送するのか。
  • 現在放送されている車メーカーのCMを中止すべきである。何故なら、内容が非常にふざけ過ぎているからである。買い物用カートで店内を走るシーンは、非常に無礼極まりない。このCMを真似て、店内で怪我人が出ることも有り得るではないか。それだけでなく、テパートやスーパーマーケット店で働いている人に対する侮辱行為同然の内容でもある。また、CM冒頭の会社用キャッチコピーを音声化することもよくない。
  • 現在テレビで放映されているビデオソフトレンタル・販売店のCMで、女が男の頬をビンタしているのは見ていてすごく不愉快です。ドメスティックバイオレンスが問題になっているのにこんなCMを流す神経が理解出来ません。もし逆に、男が女をビンタしていればDVだと苦情が殺到する筈なのに、なぜ女が男をビンタするのは問題ないのでしょうか。これ以外にも、ドラマ等で女が男性の股間を蹴ったり、頭を物で叩いたりするのを頻繁に見かけます。最近のテレビは、女から男への暴力は肯定されるように演出されていてすごく腹が立ちます。これは男性に対する視覚的、精神的暴力であり、性差別でもあると思います。

【BPOへの意見】(「放送と青少年に関する委員会」関連を除く)

  • BPOで、光市事件裁判報道を検証するのはとても良いことだと思う。この問題は司法制度への無理解やバッシング報道、過剰演出などの刑事報道の問題が凝縮されている。ぜひ、個々の問題に背景まで深く検証してほしい。そして、提言だけにとどまらずにシンポジウムや研修会などを企画し改善してほしい。このような刑事事件報道の問題は裁判員制度が始まればもっと問題になる。刑事事件報道監視委員会や番組検証委員会の専門チームを作り、監視・指導を強化してほしい。
  • BPOのホームページで委員会議事録等を読んだが、これらは各放送局のその後の番組作りにきちんと生かされているのか?「のど元過ぎれば何とやら」とばかりにせっかくの苦い経験は彼方に忘れ去られ、次々と同じような失敗を繰り返しているのではないだろうか。失敗から学び取ることを徹底するために、各テレビ局の番組審議会はBPOから伝えられたことを漏らさずしっかりと確認するべきだ。

青少年に関する意見

【”羊水が腐る”発言に関する意見】

  • ラジオ番組。「35歳以上の羊水は腐っている。ガハハ(笑)」と、歌手が発言した。放送を聴く限り、35歳の羊水が腐っていることについての医学的理由もない発言だった。事実として、35歳以上の高齢出産についてリスクはあるとしても「羊水が腐っている」は、不妊治療をされている方やこれから高齢出産される方、またその家族の皆さん、全ての方の人権を無視した発言だと思う。また、この歌手のファンは若い世代が多く与える影響力も大きい。そのような方が、事実無根の内容を公共の電波で述べ、若い世代に間違った認識を与え、35歳以上の妊婦に対して偏見意識を持たせた可能性は十分にある。厳正な対処をお願いします。
  • ラジオ番組。「羊水は腐る」の発言で、放送局と歌手のHP上では謝罪の言葉があったが、録音番組なのに、そのまま放送されていることに納得がいかない。テレビでそのことの話題になっても、「そんなに騒ぎ立てることなのか?」といったコメンテーターもいる。この発言により、35才以上で生まれた子ども達の中には、「腐った子供」と言われて傷ついている人もいる。それなのに、未だにこの歌手をテレビ・ラジオ等に出すのは非常に遺憾だ。
  • バラエティー番組。先日ラジオでの「35歳過ぎると羊水が腐る」発言で物議を醸している歌手ですが、先日バラエティー番組内でまた不適切な発言をしていました。スーパーで売っている、生産者の顔写真が貼ってある野菜のことを話していて「誰やねん」と野菜農家を侮辱するような発言でした。あたかも、”有名人気どりだけど、あんた一体誰なの?”と言わんばかりの侮蔑的な態度でした。これを真似して小中高生がスーパーでトレーサビリティー野菜を指して「誰やねん!?」と嘲笑するようになったら…想像に難くありません。連日の失言、女性や農業従事者など次々と侮蔑する発言をする人が今後も自由にメディアに出続ける(出し続ける)のは大変危険だと思います。放送局の良識はないのでしょうか。

【「男児ポルノ」関連】

  • 最近の視聴者の意見を見て思ったことだが、やっと男児の裸についての意見がとりあげられている。これはネットの間では以前から言われていたことだが、やっと重い腰をあげて取り上げたのだと思う。これを受けたのかどうかはわからないが、明らかに以前より男児の裸が減ってきたように思う。これを見る限り、やはりBPOの影響力はかなりのものだと思う。ここで思うのは、いかに我々とBPOの考え方に隔たりがあるかということだ。欧米はもとより隣の中国ですら子供の裸がテレビで流されることはないわけで、これを長年の間放置してきたBPOの責任というのはとてつもなく大きいものだと思う。
  • 議事録を読んだ。男児の裸に対して抗議するそうだが、それだけではなく、一般男性の入浴姿や男性芸人の露出など、最近のテレビは成人男性の裸が目に余る。女性の裸に関しては過剰に規制しているのだから、男性の裸の露出にも歯止めをかけるよう指示していただきたい。ガイドラインとして(1)一般男性が入浴してる浴槽にカメラを持ち込まない。(2)男性芸人が性器や尻などを露出する行為はわいせつであると認識させる。(3)女性の裸だけ規制し男性の裸は野放しにするのはおかしい。規制するなら男女ともする。しないなら男女ともしない。その辺の注意をお願いします。
  • バラエティー番組。夕食後の団欒の中、テレビを見ていた息子が突然「この子と僕、同級生だね」と言った。画面には6歳と11歳とキャプション付きで紹介された芸人のお子さんが映っていた。入浴のシーンで「あー!おちんちん出ている!」と息子。「あなたは嫌なの?」と聞く私に、「だって恥ずかしいじゃん。もう6年生になるんだよ。それに学校で馬鹿にされちゃうよ」との返答。局側がどのような認識をしているかは分からないが、小学校高学年といえば二次性徴も始まる年齢だ。そのような体の大きくなった男の子の性器を、形はどうあれ公共の電波で流すのはいささか問題があると言わざるを得ない。日本が児童ポルノの発信地と揶揄され、また男の子が性的な被害に遭うニュースも珍しくなくなって来た昨今、テレビ局は真摯に世論に耳を傾けるべきではないか?
  • 教養番組。偶然見た番組だが、医療関連の話題を進める中で、画面に赤ちゃんのおちんちんが映っており、困惑した。こんな映像を流しても問題ないのだろうか?

【低俗、モラルに反する】

  • クイズ番組。文字もろくに読めない芸能人をテレビに出して、それを番組内で笑い者にするのは問題だ。「こんな人間でもテレビに出られる」「勉強が出来なくてもいいんだ」と子供たちが誤解するのが恐ろしい。こんな非常識な人間をなぜテレビに出すのか?テレビのモラルと品格が疑われる。「日本人総バカ化」にでもする気か!マスコミの下品さもほどほどにして欲しい。
  • ラジオ番組。クイズ・なぞなぞコーナーのようなものがあるが、聞き方によっては性的内容にも取れる問題が出される。出題の男性アナウンサーの声にエコーがかかり、明らかに性的内容をうかがわせるいかがわしい演出がなされている。例:男の子が好きな女の子といるとき、すぐに立つもの云々。男性器の勃起を連想させるが、答えは「時間」だ。出演者は小中学生を含む女子グループであり、児童福祉法・青少年保護育成条例等法令に反する可能性がある。至急取りやめさせてほしい。
  • バラエティー番組。グラビアアイドルが保育園に訪れ、一日保育士に挑戦していた。子ども達を前に「この子たち、大きくなったらグラビアを見てくれるかな?」等の発言もどうかと思うが、子ども達がいなくなった教室で殆ど裸に近い格好で写真撮影を行うとは一体どういうことか。子供の教育現場でのこのような企画はするべきでない。また、このような企画に保育園を提供する園側も非常識であるし、けがらわしい。子ども達を守るべき場所で許される行為ではない。
  • 情報番組。出演者がタレントの大きな胸をさわり、タレントは恥ずかしげにしながらも嬉しそうな姿態をした。それを見ている女子アナウンサーは置物のタヌキをさわりながら口にも出来ない恥ずかしい言葉を使った。主婦や就学前の子供も見ているのである。この番組にしては最低最悪の下品な内容であった。情報番組なのだから相応しい内容を放送して貰いたい。
  • バラエティー番組。いつも楽しく家族で見ています。しかし、先週はひどすぎました。小さな子供が見ているのに、延々と性行為の話をし、お腹の空いた老婆を金品で売春させたという内容で。8時台といえば小学生でも見ている時間です。見ている小学生にどう説明すればいいのですか?編集すればいいだけなのに。番組の犯罪性を検証すべきではないでしょうか?
  • バラエティー番組。福岡天神の中心部にある公園内で、一般女性に声をかけ内股の温度が何度あるかその場で計ってもらうというコーナーで、温度計を挟んだ内股のアップを撮影し放送した。昼間の取材で未成年や老若男女を問わず衆目を集める場所で、このような倫理感のない、意味のない取材に腹が立つと同時にメディアの節操のなさに悲しくなった。

【報道・情報番組に関する意見】

  • 報道番組。東京都足立区における一家3人死亡の事件の映像について、放送倫理上問題があるのではないかと思った。取材のヘリが事件現場の倉庫らしき所で流血している映像を映した。警察や消防関係者がブルーシートで外から見えないように覆っているにも関わらず、敢えてそのような映像を放映したことはいかがなものか?そこまでの映像を流す必要性はあったのか?ただいたずらにショッキングな映像を流したとしか思えない。また、事件に巻き込まれた少年の写真も放映した。両手首切断という痛ましい事件にあった少年の今後の人生、世間からの目、人権といったことを考えると、顔写真を放映することは適切だったのか?これは、知る権利や崇高な使命に基づいたものではなく、ただ世間を驚かせる程度の動機による報道ではないか?
  • 北谷町の女子中学生への米兵の暴行事件の報道。事実なら米兵が100%悪いのは確かだが、女子中学生が夜中に繁華街をうろついていたことについては何も取り上げないのはバランスが悪いと思う。今までにも何度も同様の事件が起きているのだから、未成年が夜に繁華街をうろつくことの危険性や米兵について行かない様に呼びかけることも、今後の予防のためにも大事なのではないだろうか?
  • 「広汎性発達障害」の関わる少年事件などの報道で、この障害自体が問題であるかのような誤解を視聴者に招かないために、以下のことを前提として報道していただきたいと思います。過去の少年事件の加害少年達が「広汎性発達障害」を持っていることを見逃されていたことや、彼らが周りの人々からこの障害の特性を理解されなかったことなどが各事件の背景となっているのは間違っていないと思うのですが、この障害を持つ人達が皆、彼らと同じ状況になると事件を起こすというわけでは決してありません。この障害を持つ人達は一般の人達と同じように善悪の判断がつくので、人の気持ちがわかりにくい、感情や興味が抑えにくいなどの特性があっても、普通は事件を起こすことはあり得ません。この障害を持つ加害少年達は非常に稀で極端な悪い例であり、この障害を持つ人達の代表では決してありません。

【推奨意見・要望】

  • ドラマ番組。重度の知的障害を抱えながら一生懸命に子供を産んで育て、少しでも進歩させる様に努力して生きる主人公の話。これは今時の障害者事情と自立に向けた道として考えられるし、現実にはいないだろうが理想に近い存在だ。とても素晴らしい番組なので、児童や青少年から中高年までどんな年齢層の人にも見てもらいたい。
  • ドラマ番組。重度の知的障害を抱えながら一生懸命に子供を産んで育て、少しでも進歩させる様に努力して生きる主人公の話。これは今時の障害者事情と自立に向けた道として考えられるし、現実にはいないだろうが理想に近い存在だ。とても素晴らしい番組なので、児童や青少年から中高年までどんな年齢層の人にも見てもらいたい。
  • アニメ番組。このアニメは青少年に見せると凄く良いと思う。正義感の凄く強い主人公達や仲間達との友情など、今の日本人に足りないものを教えてくれます。良いことと悪いことがしっかり区別されていて、最近のアニメにしてはすごく良い影響を与えてくれるものです。これが、一部の地域の深夜番組になっているのが凄く残念です。
  • 教育番組。昭和40~50年代の世相が良く描かれている番組で感動した。若い人はこの放送時間では学校、職場に居るので視聴出来ない。このような番組は若い人に是非見て貰いたいので、土曜とか日曜の良い時間帯に放送して貰いたい。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • 最近、時間帯にかかわらず、パチンコやパチスロのCMが数多く放送されている。年齢制限のあるものであり実体は賭博である以上、放送時間帯や内容についてはもっと考えるべきだと思うが、何らかの規制などはないのか?
  • テレビで成人映画のCMを流さないで欲しい。今日も女性の裸体が出る映画と、レスビアンを描く映画のCMを堂々と昼間に流しており、幼稚園から帰った子どもが目ざとく見つけて「なあに、これ?」などと言っている。成人指定の映画なのに、誰でも見られる昼間のテレビで宣伝するのはおかしい。

【いじめや虐待を助長する】

  • バラエティー番組。次週の予告を見て不愉快になった。司会が、来週のゲストであるエジプト人の容姿を動物に例えるシーンがあった。この司会者の過激な発言はこれに限らず、他人の容姿や体の特徴をおもしろおかしく表現し笑いをとっているかのように見えるが、判断力のない子供が見ればいじめを助長しかねない。国境を越えれば人種差別にもつながりかねない。視聴率のために容姿を侮辱するような番組は見ていてとても不愉快になる。今後このようなことがないようにして欲しいものだ。
  • アニメ番組。第6話は、学校内での陰湿ないじめや暴力シーンがあまりにも露骨に表現されていて見るに耐えない。制作者は命の尊さを訴えたいのかも知れないが、表現方法に問題がある。放送が夜間~深夜の時間帯とはいうものの、録画すれば時間帯に関係なく視聴出来て、しかも無料放送なので視聴に関して何の制限を受けることもなく老若男女を問わず誰でも視聴出来る環境で、このような内容は極めて不適切ではないか。パッケージメディアが売れさえすれば、どんな内容でも許されると勘違いしている制作者には猛省を促したい。ある局では該当話数を放送せず、欠番扱い(予告もなし)としたそうだが、これは放送局として適切な判断だったと思う。

【犯罪を助長する】

  • ラジオ番組。リポーターが元暴走族であったことを自慢げに話しだした上に、他の出演者も悪意はなかったとは思うが、冗談交じりに未成年の頃の犯罪の話を長時間続けていた。全てのテレビ・ラジオ局の番組に於いて、あたかも未成年当時の犯罪自慢を容認するような言動が目立つ。忌々しい記憶が蘇る苦痛は犯罪被害者や遺族以外の方には理解し難いと思うが、例え出演者本人が更正していても正当化の理由にはならない。
  • 最近のニュースやワイドショーなどを見て感じるが、映画などで言うR指定の内容が多く、子供に悪影響影を与えると思う。殺人事件などでも、どうやって殺害したかなどを詳しくCGにして紹介している。夕方や朝などは子供も見ている。テレビにもR指定があってもよいのではないか。検討をお願いします。少年少女の事件が減るのも増えるのもメディア次第だと思う。ニュースだけではなくすべての見直しをお願いします。

【差別や偏見を助長する】

  • 情報番組。女性の髪型が取り上げられていた時、出演者がその髪型について「田舎の中学生みたい」と発言。完全に地方を見下した目線での発言だった。今日の放送でも謝罪はない。厳重注意と謝罪を要求する。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • アニメーション番組中に過激(残酷)なシーンがあり、公共の放送の内容として不適当と考えられました。問題のシーンは結婚式のシーンで無抵抗な者が残虐に殺され、生き残った少女の片手を奪うものでした。 見ている者の全てが善意の人間とはいえないことから、無抵抗の力士がリンチされるおかしな状況の社会に、問題の残る内容と感じます。

【人権に関する意見】

  • バラエティー番組。中国の高身長の人と低身長の人が日本で珍道中をする番組があった。二人とも明らかに何らかの病気でそうなっているのにあえて面白可笑しく放送しているのを見て、昔の見世物小屋を思い出した。子供も見る時間帯で放送局は何を考えて番組を作ったのか見識を疑った。見世物小屋とどう違うのか?実質的には同じだと思う。彼らが足を引きずりながら出演しているのを見て哀れにしか思えない。

【視聴者意見への反論】

  • 最近、「アニメがグロテスクだ」「性描写が多い」等と言われ打ち切りになっているものもあるようだが、それなら午後9時~11時台に放送されているドラマや映画なども過激なラブシーンや殺人シーンがあるので規制するべきだと思う。アニメはほとんどが深夜帯に放送されているので見る人はある程度限られるが、ドラマなどが放送されている午後9時頃は小さい子どもも見る可能性があるので規制する必要は多いにあると思う。
  • 海パン一丁やふんどし一丁などの裸芸人を否定する人がいるが、それは間違っていると思う。その人達も結局は働いているだけで酷いことをやっている訳ではないからだ。

【その他の意見】

  • DVDで韓国のテレビドラマを見ることがある。韓国で放映されたものをそのままソフト化することが多く、番組の冒頭に丸がこみで「12」や「15」という表示が出たり、「青少年の視聴に不適切なため、保護者の指導が必要」という旨の表記が出ることがある。現在放映されている韓国ドラマは、韓国では「15歳未満には不適」である。日本のテレビ番組も韓国を見習ってそのような表示をすべきではないかと思われる。強制力はなくともガイドラインとしてそれくらいの措置は必要ではないかと思う。

2008年1月に視聴者から寄せられた意見

2008年1月に視聴者から寄せられた意見

2008年1月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,352件で、12月と比較し240件程増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール64%、電話31%、ファクシミリ4%、郵送ほか2%で、前月との比較ではEメールが3%増加し、電話は2%の減少であった。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)
 男女別は男性72%、女性26%、不明2%で、世代別では30歳代(28%)、20歳代(19%)、40歳代(16%)、60歳以上(9%)、50歳代(8%)、10歳代(7%)の順となっている。

2008年1月に視聴者から寄せられた意見 1,352件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2008年1月件数 年度累計
人権等に関する意見 10 件 126 件
放送と青少年に関する意見 162 件 [ 意見内容 ] 1,917 件
放送番組全般にわたる意見 692 件 [ 意見内容 ] 6,224 件
BPOに関する意見・問い合わせ 66 件 903 件
その他(放送関連以外) 422 件 5,362 件
意見件数 計 1,352 件 14,532 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。1月の通知数は584件(41放送局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

1月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[11件]

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 6件
  • (個人又は直接の関係人からの要請)人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 5件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

番組全般にわたる意見

1月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,352件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】を中心とした意見が918件(全体の68%)で、前月の678件から240件の増となった。内容としては”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(596件:全体の44%)、”低俗・下品な番組”(227件:17%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(95件:7%)である。

次いで【報道・情報番組】に関した意見が509件(全体の38%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(252件:19%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(190件:14%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(67件:5%)で、いずれも前月の430件から増加した。

1月の意見の特徴としてはスピリチュアル・霊能・占い番組に関する意見が139件(そのうちBPO放送倫理検証委員会決定「委員会意見」に関するものは53件)、中国製餃子事件に関するキャスター発言批判が37件、「大食い番組」批判32件、県民性を扱った番組批判29件などが目立った。

なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(10件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害ではないか」との提起や批判が166件寄せられている。
【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は176件で前月と比較し34件増加した。
【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に67件の意見があった。

青少年に関する意見

1月にBPOに寄せられた意見のうち放送と青少年に関するものは162件と先月に比べ13件増えた。年代別で、今年度平均27%あった10代からの意見が今月は8%と激減したのが目立つ。ラジオ番組に対する意見が6件と増えてきている。

BPOに関する意見

66件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は31件、問い合せは35件であった。

番組全般

  • 民放連が裁判員制度に関連して「報道指針」を発表し、その中で「社会的制裁を与えない」と言っているが、最近のワイドショーは被疑者の容疑が固まらない段階でも「社会的制裁」を十分与えている。酷いのは香川県坂出市の祖母孫の殺人事件でメディアが犯人でもない遺族を犯人に仕立て上げることまでしている。そんなメディアが「社会的制裁を与えない」と言っても信用できるわけがない。放送基準や報道指針にしてもいいことが書いてあるが、現場でどの程度守られているかになると首をかしげたくなる。大体放送に関わる者は何が書いてあるか知っているのか。今、放送は危機的状況にある。BPOは頑張って欲しい。
  • 平成21年5月までに「裁判員制度」が開始される予定であるが、NHK以外では殆ど報道されていない。広く国民参加を求める制度として「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」が成立・公布されたが、裁判員がどのような裁判に加わり審理するのか、一審だけではなく控訴審まで参加するのか、難しい法律用語や専門知識をどのような方法で習得するのか、強制的な呼び出しにより裁判員に選ばれた人はどのような場合に辞退出来るのか(法務省は辞退理由を検討し6項目の政令案をまとめているが、その項目の内容について)など知らないことが多い。特に「思想信条」は辞退理由になるのかなど、報道機関として国民に伝える義務があると思う。
  • 中国産の毒物混入餃子についての報道で、ニュースキャスターとコメンテーターの「中国にとっては痛手ですね」「包装過程で薬物が入った可能性もある」「食品を輸入に頼る日本は如何なものでしょうか」「(日本人が)浮かれた生活をしていた」という発言は許しがたい。この餃子を食し重篤になっている女児が浮かれていたとでもいうのか?間接的な人権侵害だ。
  • 「生活保護」についての解説の際、生活保護を受ける場合「クーラーは駄目」と番組では言っていたが、最高裁でこれは憲法25条の生存権にかかるから駄目としてはいけないという判決(堀木訴訟や藤木訴訟が有名)が既に出ている。クーラーは付けていても保護の対象に当てはまる。また「貯金はできません」と番組で解説していたが、積み立ては出来るはずだ。去年、学費資金を積み立てて保護打ち切りになったのは不当だという判例が出ている。また番組では、生活保護を受けている人の家の映像が放送されたが、明らかに何も置いてない部屋で、保護を受けるとこういう生活になると言わんばかりの映像に何か悪意を感じた。あれでは5年前の保護基準の映像だ。更に「ホームレスの人はもらえません」と言っていたが、市町村権限で住民票がなくても保護の給付はできる。このように明らかに間違っていることを報道する番組の姿勢に非常に疑問を持った。
  • 香川の祖母と孫殺害事件を取り上げていましたが呆れた内容でした。被害者の家に加害者の20代の娘・息子たちを呼びつけて、「今後俺はお前たちに何をするか分からん」「どこまでも凄いことしていくで」などと脅しをかけて謝罪させるというものでした。事件の被害者は気の毒ですが、加害者の子供には何の罪もありません。それなのに、脅迫してそれを放送するなんて人権無視であり、倫理にも大きく反する内容です。嫌なことをされたら何をやっても良いと番組で言っているのと同じです。テレビ局に引きずり出された子供たちが本当に気の毒です。
  • 民放テレビの報道は一体どうなっているんだ。給油法の報道にしても、一体自衛艦がインド洋でどんな国際貢献をしているのかの内容は一切報道されず、表層的な報道にとどまっている。朝青龍報道には群がるくせに、インド洋に取材陣を派遣しているという話はない。ガソリンの暫定税率の問題にしても、新しい道路をどこにつくるのか、どの道路を止めるのかなどの報道は一切ない。北海道にはほとんど車が通らない道路もある。また政治もメディアも財政破綻についての危機感が皆無に等しい。諸外国に比べ議員の数が多すぎるが、そんな点も報道では取り上げられない。このままではメディアは自己崩壊する。大体イラクなどにも、大企業メディアは現地に取材陣を派遣せず、フリージャーナリストの力を借りている。局の女子アナは芸能人化しており、およそジャーナリストの雰囲気が感じられない。記者会見にしてもシャープな質問が出来ない。経営者には報道に対するジャーナリズムとしての認識がないので、社内体制も作れないし人材も育成できない。今のままでは民放の2つや3つ潰れても我々視聴者にとっては痛くも痒くもない。
  • 事件や火災の報道を見て思うことがある。発生直後、明らかに現場が混乱している時間帯に消防署や警察署に電話をかけて取材をしているがいかがなものか。もちろんできるだけ詳しい情報を得たいのは分かるが、各局がそれぞれに取材するのはどうかと思う。取材する側としてはジレンマがあるだろうが、記者会見での発表を待つべきではないのか?取材の応対を優先して公共機関が麻痺したらどうなるか?マスコミはこういった論題を自ら提起し考えることすらできないのか?
  • あるキー局の日曜・朝の情報番組で「近年、犯罪が増加し検挙率が落ちた」とする虚偽を報道した。犯罪数の増加は警察庁の方針転換により1998年より原則的に申告された犯罪を受け付ける様にした為であり、検挙率の低下は元々の検挙率が上述のように対応困難な犯罪を”受け付けなかった”ために犯罪数を見かけ上、少なくすることで維持されていたものであることが既に確認されている。事実、隠蔽が困難な殺人の数は増加も減少もしておらず、検挙率も変化していない。同局はこうした虚偽報道を繰り返す確信犯的な放送局であり、その姿勢は批判本すら発行されているほどである。BPOによる強い対応が必要なのではないか。
  • 「宅配業者が婦女暴行のニュース」は、詳しく手口を報道すればするだけ模倣犯罪をも助長する。ニュースで詳しい手口の”紹介”が必要なのか。模倣を完全に叩き潰すほどの意思と実行力がなければ、興味本位で見る者をなくすことはできない。中途半端な手口の紹介はすべきではない。「伝える」なら「伝えた後」にまで配慮して伝えるべきである。模倣犯罪が起きてからでは遅い。
  • 養護学校の教員をしていた関係で関わってきた18歳の娘さんから「テレビの殺人事件の報道を見ていたら自分も誰でもいいから殺人をしたらスキッとすると思った」という電話がかかってきた。前から詳しい殺人報道が気になってはいたが身近な人からそんな話を聞くと「やはりそうか」と思う。前に妹が姉を徹底していじめるというドラマをその娘が見て「妹がいじめるのをみてスキッとする」という感想を言っていた。性格的に危険なものを持っているのだろうけど、殺人事件報道がそうした面を助長しているとしたらやはりワイドショーなどでの詳細な殺人事件報道は控えて欲しい。
  • ニュースで、「誰が事故で死んだ」「どこで殺しがあった」と報道する必要があるのか?そんな事は誰も知りたくないと思う。事故や事件の報道をするのであれば「なぜ起きたのか」「どうしたら防げるか」といった注意点を伝えるべきではないか?まともなニュースはスポーツニュースのみ。芸能人を追っかける暇とお金があるのなら、政治家1人1人を24時間体制で追っかけ不正をあばき改善させる。それだけの力がTVにはあると思うが?元旦に郵便局員が配達に出かける映像で多くのカメラマンが映っていたが、あれを撮る為に、一体いくら使っているんだろう?必要な報道なのかと思った。日本の社会の番人として、もっと日本にとって有益な事を報道してほしい。
  • 最近、やたらとメディアで公務員の所得についての批判的な番組が増えている。確かに一部の国家公務員や官僚が納得しがたい所得を得ている事実はあるが、それを公務員全般に当てはめて放送するのはやめてほしい。私の親は地方公務員だが、親の年収は実は大して変動していない。バブルのころも崩壊後も変わっていない。バブルのころは他と比べれば薄給で「公務員のような貧乏人とは結婚するな」とまで言われていた。ところがバブル崩壊後は「税金泥棒」としてメディアが率先して取り上げるようになった。メディアによって国民の民意が作り上げられるという事実を各関係者の方々には自覚していただきたいものだ。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 「霊感商法に騙されない方法」の紹介で、女性占い師は霊感商法を批判する中で「人間には神は宿らない」と言っておきながら、後の方では「神様が人の身体を使って話してくれる」という矛盾した説明をした。霊感商法の一つに、神の代弁者として人を騙す方法があり、「神様が人の身体を使って話してくれる」とはまさにその方法だ。霊感商法を行っていないならそれなりの説明が必要だが、あのようないい加減な矛盾した説明では、彼女自身が霊感商法を行っているのではないかと考えるのが自然だ。視聴者を惑わせることになるので、テレビ局は霊感商法を行っている者に霊感商法批判をさせないで欲しい。
  • “今世紀最大の予言者”を見た。新聞などを見て事件のあらましを知ってから書類を偽造して、その事件の文書を発表して「その事件を予知していた」と言っているだけの外国人のことを予言者というのも噴飯物ものだが、番組内でも見逃せない印象操作が行われていた。あきらかに事件後に登録した文書をまるで事件前に登録していたかのようにみせかけていた。これは番組制作者による明らかな捏造工作の加担行為であり、たとえバラエティーの枠内での番組とはいえ許してはいけないことだ。
  • 医療費も払えず餓死していく老人が多くいる中で、なぜ芸能人と有名人のみが簡単なゲームに成功するだけで短時間に一般ではありえない高額な賞金や賞品を手にする事ができるのか。時給計算で1,000円位が一般の普通ではないか?地位、権力を持った者のみが得をする今の日本の社会がそのままTV界に反映している。充分に食べられない人は今の日本にいっぱいいるのに大食いさせるとは馬鹿げている。テレビは社会の番人ではないのか?面白さより日本の社会に役立つ事をしてくれ。
  • チェーンソーを使用した企画が放送された。チェーンソーの目的外使用は警告の対象であり極めて危険であるにもかかわらず、芸能人に口にくわえた鉛筆を切断させるなど論外である。チェーンソーの目的外使用の危険性をテロップで流しておきながら目的外使用し、さらに出演者に防具をつけさせずに作業させたことは、番組制作者が演出を優先して出演者を危険にさらしたということで見逃せない。防護メガネをしないことで木の切片が目に刺さったり、それが原因で手元が狂う可能性があることや、脳梗塞や脳出血、緊張によるふるえ等で同じ様に手元が狂うことは想定されることであり、今回の企画は安全の観点から決して実行してはいけなかったものである。出演者の安全を確保する番組制作ルールについては、全社的なコンプライアンスの観点からも是非見直しをお願いしたい。
  • M1グランプリ優勝の芸人がゲスト。彼らが永年憧れていた女子局アナと握手させるといって目隠しをされたが、女子アナに会わせず、握手と言って男性芸人の男性器をつかませるという、非常に不愉快極まることをした。いくら深夜枠で出演者が芸人とはいえ、男性器を晒したうえ、掴ませるという行為はひどすぎる。また、女子アナに憧れた気持ちをネタにされ非常に腹立たしかった。
  • お笑い芸人と元アナウンサーによる「2007年総決算」という番組。環境問題、地球温暖化問題を取上げ「国が1兆円を超える予算を温暖化対策につぎ込むのは馬鹿げている」「ゴアの言っていることは嘘ばかり」「ダイオキシンの害なんていうのは大騒ぎするほどのことはなく微々たるものだ」などの出演者の発言は暴言としか言いようがない。こんな発言を何でPDが許したのか。局に良識はあるのか。BPOとして発言を精査し必要な処罰をして欲しい。
  • 女性歌手が放送中に「35歳を過ぎたら羊水が腐ってくるんやて、マジやって」「35過ぎたら赤ちゃん産みたくないわぁ」といった発言をしていた。これは明らかな差別発言だ。一時期問題になった某大臣の「産む機械」発言よりもひどいレベルなのではないか。こんな下品で失礼極まりない発言を公共の電波で平然と言ってのける人間が歌姫だなんて笑わせる。すごく不快な気分になった。
  • 大阪の番組の伝統なのかも知れないが、出演者の発言内容が非常に過激で、視聴していて傷つく人も少なくないと思う。例えば「精神障害者?そんなもん、みんなまとめて大阪府が面倒見たらええやんか」等。性に関して特殊な人や、精神に障害を持っている人を話題にする時などは特にデリカシーに欠ける発言が目につく。タイトルどおり、あくの強さが身上の番組と言ってしまえばそれまでで、厭なら見なきゃ良いんですけどね。
  • 某市長が公費を使って温泉の「裸のサービス」を利用したことが番組で放送された。当事者である市長の行動は責められて然るべきだが、その現場として名指しされた当方の温泉地に配慮する気持ちはなかったのか?あるならば、わずか半年の間に3回もその内容を”名指し”で放送するはずがないだろう。その放送がある度に「今度、家族・子供連れで行こうと思っていたのに」とか「今は離れてしまったけど故郷の名前がそのように出されるのは悔しいです」という電話が入る。また「コンパニオン付きのオモロイ宿を教えてくれる所と違うの?」といったひやかしの電話が観光窓口に急増。これは都市部の風俗街ならまだしも”田舎の温泉”にはマイナスだ。しかも観光に携わる任意団体までもがそれを奨励しているかのように全国の不特定多数の人々に刷り込まれてしまったのだ。観光の仕事に携わる我々は決してメディアを敵に廻したくはないが、せめてイメージダウンになりそうな所だけでもボカスくらいの配慮はないのだろうか。
  • 「笑っていけない病院」という企画の中で、女医でタレントの出演者が「麻酔をかけた患者は何をしても起きません」と言って患者役の人物をスリッパで思い切り叩いたり、鼻をクワガタ虫に鋏ませたりと、見るに耐えない行動をしていた。通常の芸人ならまだしも、本来人の病気を治し、命を救うべきである医師が、麻酔をかければ何をしても大丈夫といわんばかりに患者役を痛みつける姿はいかにお笑い番組とはいえ、世の医師の信頼・名誉を失墜させ患者の恐怖心をあおり、医療への不信感を高めるなど遺憾なもので、それを放送した局のメディアとしての存在意義を疑う。私は医師ではありませんし彼女のような医師は例外とは承知しておりますが、社会への影響力の大きいテレビを通じてあのような光景が無秩序に流されるのは、倫理・社会通念上許されないと信じている。
  • 昨年の東京キー局早朝の情報番組における「香川県坂出市」の事件報道は誰が見ても被害者家族に対する名誉毀損や人権侵害であるにも関わらず、該当局は犯人逮捕後も司会者の発言そのものに触れさせる事を故意に避け、視聴者の抗議も完全無視。未だに被害者に対し一片の謝罪も訂正放送もなし。しかも番組そのものは、視聴率が高いと言う局側の都合のいい理由だけで司会の降板もなし。局側は過去の不祥事を「都合の悪い案件」として省みようとしないのか。それでいて他局の揚げ足取りばかりするのは非常識ではないのか。
  • フィギュアスケートの女子シングルに摂食障害を乗り越えた素晴らしい選手が出場した。実況のアナウンサーは、しつこくその病名を繰り返して、さらに演技の曲が映画「タイタニック」だったのでその内容にこじつけて彼女の克服した病気を茶化すような発言をした。同選手は同じ病気で苦しむ人たちの励みになればと病名を公開している。それは心ない言葉で茶化されるためではない。
  • 私は白杖を使用する視覚障害者である。このドラマは視覚障害者を装って心を寄せる青年に近づく女性が主人公。視覚障害者にとって一歩外に出たら命の次に大切な白杖がそのような演出の道具に使われることが残念で仕方がない。障害者仲間も今後、障害者を装っているのではないかと周囲から誤解されることを心配している。ドラマ中止が無理ならせめて白杖を小道具とするのを止めて欲しい。
  • 正月恒例の大喜利番組の中で、日米対抗大食いバトルの企画ではこれでもかと大食い振りを見せている。番組を企画制作している番組のトップの人たちは「今、世界中に餓えている子ども達が如何に多いか」とか「そのために善意の基金を集めて少しでも助けになれば」というような事を考えたことは無いのでしょうか。単にバラエティーだからでは済まされない問題だと思います。私共はそのような愚劣な番組は見ませんが、大喜利が見たくて時々チャンネルを変えて見てしまいました。
  • 県民性を扱う番組は、日本の一部地域に偏見を植え付けるひどい差別番組だ。しかも、テレビ局からすれば「演出」の範囲内かも知れないが、ヤラセ番組だと思う。血液型性格診断の番組は問題にしたのに、県民性の番組は問題にしないのか。
  • 話題の多いキー局の真夜中の番組で若手芸人にドッキリを仕掛け、無理矢理全裸で街を歩かせたり、大勢の観客の前で全裸で芸をさせていた。私は罰ゲームや芸などについて全てがイジメにつながるとは思わない。つながる可能性があっても許容範囲のものもあると思っている。しかし、ここまでくるともはや許容できるものではないと思う。服を脱がされて自殺するというケースはいじめでは多く報告されている。その上、公然猥褻、強要罪、場合によっては強制猥褻に相当する違法行為を行っている。こういった違法行為を堂々と放映することがなぜ許されるのか。放送局は悪質ないじめにつながる性犯罪行為をどのような理屈で正当化しているのか。
  • 深夜配送便の仕事中、午前3時からのラジオ番組に仰天した。パーソナリティーが聴取者の女性との電話会話の中で男性の性器をストレートに表現し、それを女性に「押し付ける」「口にくわえさせる」などとセックスの話しを極めてリアルに喋っていたのである。いくら深夜の放送とはいえ余りの露骨さに驚き猛烈に腹が立った。
  • 職員による”インサイダー取引疑惑”報道について。総務相が「職員全員(報道関係者)をきちんと調べるほうが国民もすっきりする」と職員の株取引を急速に調査し、結果を公表するよう求めているが、この種の問題はNHKに限らず民放でも起こり得る可能性がある。「氷山の一角」等と騒がれる前に民放各社も調査委員会を設けて公表するべきである。
  • 紅白司会者の芸人が、本番中に男性コーラスグループの楽屋を訪れ卑猥な行為をしていた。落語家芸人が頭髪が薄くなったキーボード担当の頭を自分の股に挟んで睾丸を表現していた。そもそも過去に度々自分の下半身を丸出しにしたことのあるこの男を、何故紅白の司会者に選んだのか理解出来ない。この日12時過ぎに放送された紅白関連番組でも、彼はジーパンの上に赤褌をぶら下げ何かを予感させていた。昨年の裸パフォーマンスの件や今回の放送もカメラを別の映像に切り替えさえすれば済む事である。そのまま放送したことは、意図的な演出があったとしか考えられない。また今回の件について、1月3日に他局で放送された「新春スペシャル(生放送)」の中では、この芸人は「紅白出演者のメンバーには宣言していたんや」「オレの意思表示や」と得意げに話していた。
  • 番組内での芸能ニュースのコーナーで性犯罪の事件を扱っていましたが、その事件は他局では「自動車教習所の教官が外での実習中に実習を受けている女性に対してラブホテルの方向に行くように指示し、その後女性を脅して性的暴行をした」という内容でニュースとして報道されていました。しかし番組では司会の男とレギュラー出演者が笑いながら事件を紹介していました。犯人の手口に対して「考えましたね」とコメントし別の出演者は「何でついて行ったんでしょうね」とコメントしていました。タレント達は事件の内容を正確に把握していたのでしょうか。被害者の立場を無視したあまりにいい加減な発言です。また性犯罪事件を芸能ニュースと一緒に紹介する番組側も性犯罪事件を軽く見すぎていないでしょうか。この様な事件はバラエティー番組では取り上げるべきでないと思います。
  • 株安問題を話しあうコーナーで、ある漫才師が昨年起こった<特急列車内のレイプ事件>を例えに話し笑いをとった。出演者はみな大笑いをしていたが人の不幸をネタにして笑いをとるなど非常識もはなはだしくけしからん。こんな芸人は番組に出すな。最近これほど怒りを覚えたことはない。
  • 悪いことをして捕まった学生が警察官に「そんなの関係ね~」と開き直ったというニュースをラジオで聴いた。これを聴いて「テレビの影響力は強い、だからテレビに出る人はその言動に気をつけなければならない」ということを実感した。局の人はこのことを認識しているのだろうか。
  • 問題の司会者は、報道なんかやめてバラエティーやお笑い番組をやっていればいいんだよ。あんなド素人が報道をやっても、無神経で非常識で勉強していないのがよく分かる。一般市民からも訴えられ、自分が社長の水道会社には談合疑惑があるらしい。「すげえ!」や「はい次行こう!」などというアナウンサー出身らしくない発言と、あの暑苦しい顔つきは辟易。

【その他、番組全般】

  • (推奨意見)元旦にテレビ東京で放映された「仲間由紀恵の蒼い地球」は地球温暖化による環境破壊問題について考えさせられる良質のドキュメンタリー番組でした。正直言ってこの局については大食い大会を復活させたことで軽蔑の気持ちを抱いていたのですが、バカ騒ぎばかりで内容のない正月番組が多い中で、家族みんなで考えさせられるテーマを扱った番組を放送したことは大いに評価したいです。今回の番組のような”家族みんなで考えさせられる”環境問題や社会問題を扱った番組を少しでも放送していただきたいと思う。
  • ラジオを聴くことが多いので民放ラジオ各社も緊急地震速報を早く実用化して欲しい。また、ラジオでよく「聴取率調査週間」としてむやみに多くのプレゼント企画を出したり多彩なゲストを呼んだりしているがそれでは正しい数字が出ないのではないか。また、テレビ同様ラジオも昔に比べてCMが多くなった気がする。CM時間総量の上限を守っているのか?そのうえ深夜テレビ番組はあまりに下らない内容ばかり。こんな程度のものを放送するくらいならエネルギー節約の為に深夜の放送は休むようにしてはどうか。
  • 最近のNHKを見ていると叱咤激励をする気持ちよりも嘆かわしい思いだ。23日夜10時台の放送中に流した「トヨタ、GMを抜いて世界1位・・」という「ニュース速報」の誤報(実は2位と、翌朝の「おはよう日本」で断り)。大体こんな情報をニュース速報で出す報道現場の神経が理解不能。単なる企業の提灯記事。番組にも最近は馬鹿馬鹿しいものが多い。21日の落語家芸人を使った番組の紹介は「(女性タレント)ノリ漁でナマ着替え」だと。いつから民放になったのか。紅白も司会に低レベルのタレントを起用する制作姿勢。楽しみの一つの美術番組もクイズ仕立てで、本来の美の楽しみは味わえず。その他むやみに増えたバラエティー化した番組。なお、インサイダーに関して強引な発言をし始めた経営委員長や各委員をはじめ、新会長達が所属する企業や組織について、社員の株取引に関する社員規定の存在の有無、NHK職員と同じように勤務中に株取引をしている社員の有無を是非とも調査すべきだと提案したい。
  • 地球温暖化問題の原因、現状から今後どう立ち向かうべきかを、学者達の提言を中心に展開する特集番組をBS用に拡大したロングバージョン。その中でアフリカのスーダン北部のダルフールで起こっている民族紛争は気象の温暖化による生態学的危機が原因であるとしていたが、これは誤りである。実際は中国政府がこの地の石油を買い、代わりにスーダンに武器を輸出しており、武器はスーダン政府の支援のもと、民兵による市民攻撃に使用されている。つまり中国政府が自らの利権を確保するための道具としてダルフールの民族紛争を利用し拡大しているようなものなのだ。この番組に限らずNHKは中国のこととなると腫れ物に触るような扱いをしている。
  • 昨今、民放におけるプライムタイムの番組はどれも品位が下がっていると言わざるを得ない。バラエティーにおいては単なる雑談、視聴者無視の内輪話、共演者の罵倒、大食いなどが多く見られ、ドラマにおいても「未成年の母」や「性同一性障害」「できちゃった婚」など過激な設定が多く見られる。出演者の顔触れも芸のないお笑いタレントばかりが出演している。見なければいいという問題ではない。我が国において多くの人がテレビを見ている時間帯にこのようなくだらない番組を垂れ流していることが恥ずかしくてならない。いろいろ不祥事はあったが我が国において今のところ安心してテレビが見られる放送局はNHKだけである。
  • 公共放送の職員によるインサイダー事件が広く報じられていますが、放送メディアのネット利用の危険は、もっと身近な所にもあるのではないでしょうか。ネット掲示板でよく見かける、特定の番組名などを挙げて「視聴を止めろ」というような書きこみ。特に調査会社などの視聴率調査装置がついている家庭の人に対して具体的に呼びかけたりもしています。中にはBPOへの通報を薦めている熱心な人も。単に、一般視聴者が正義感に突き動かされて書いているなら仕方が無いのですが、仮にある組織や放送メディアが視聴率操作や番組作りのために匿名掲示板を利用しようと思えば簡単に出来てしまいます。実際行われているなら、視聴者を欺く悪質な「やらせ行為」でしょう。おそらく誰でも考えつく手法だとは思うが、派手に悪事が行われても発覚しにくいのが匿名社会の難しさです。この問題については証拠がなくとも危険性だけは確実に存在します。個人的には事実の発覚を気長に待つのではなく、危険回避のため放送メディアと匿名ネットの関わりについてルール作りをして頂きたいと思います。

【CM】

  • 最近、父親の権威失墜が言われているが、犬に父親役をやらせる携帯電話のCMは、父親の権威失墜を助長させている。このメーカーのCMは反感を覚えさせるCMが多い。私の周囲の父親たちも腹を立てているのが多い。
  • テレビをつけて食事をしていると、突然CMで「尿もれ」や「痔で注入」、「おしっこ」、「頻尿」等々が大きな音で放送される。いくらCM料が高く取れるからと言って、食事時間にふさわしくない内容は避けるのが常識ではないか?

【BPOへの意見】

  • 今や社会はテレビが動かしていると言っても過言ではない。連日、政界では金銭腐敗、企業では食品偽造、若年層の犯罪多発。企業や組織に○○倫理、××審査などの部門や部署があるが、その役割を果たしていない結果だと思う。また、BPOは各局の番組に関する問題点を戒めるための組織かと思うが、昨今の大食い番組に対して適切に対応してほしい。多くの国の飢餓を世界の問題にしている事は周知のはずだから、大食い番組を放送したり裸を見せるだけのお笑い芸人や視聴率アップだけの番組は、編集担当者も誇らしげに制作していないと思うので、BPOとしての役割を徹底していただきたい。
  • BPOのホームページでも批判の多い女性占い師は、本人が「充電期間に入る」としてようやくこの春の改編を契機に番組を降板する事が明らかになった。しかし降板のタイミングはこれまでいつでもあったはずだし、むしろ遅過ぎた感じさえする。ブラウン管を通じあれだけ自由気ままに身勝手な発言や行動、振る舞いを繰り返し、名誉毀損や人権侵害に値する発言、更にはゲストや相談者を侮辱したり脅迫するような発言を相次いでしていたにも関わらず、高視聴率を盾に番組を継続させてきた局の責任と放置したBPOの責任は重大ではないのか。
  • BPO議事録を読んだ。ハンバーガーチェーンの元従業員制服証言報道について早急に行動した事は評価する。【当該局に質問書を出し回答を求め、その内容を公表するという方針を決めた】とあったので、局に電話をして「BPOにいつ頃回答を出す予定か?」と訊ねると、「視聴者に答える必要はない」と言われた。視聴者に対してこのような態度を取るとは考えられない。BPOはこのような対応についてもきちんと局を指導していただきたい。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組。”大晦日SP”を親戚の子どもたちと一緒に見ていた。罰ゲームでお尻を叩いたり、強制的に男同士でキスをさせたりとひどい内容だった。子どもたちはこのような内容を見てお尻を叩く事は面白い事だと思いかねない。あまりにもひどかったのでBPOに電話した。
  • バラエティー番組。クイズ番組にもかかわらず、回答者のアホさを競うような番組だ。小学校程度の問題も分からない回答者が多く、デタラメな回答をしたほうがテレビに映る率が高いように思われる。世の中にはテレビに出たいとか芸能人になりたいとか思っている人もたくさんいるだろう。その中でこの番組は「アホな方がいい」といったような、学習離れを助長するような低俗な番組である。近年子どもたちの学習能力が諸外国と比べ低下してきているにもかかわらず、このような番組が放送されているのは子どもを持つ親としては遺憾に思う。
  • 情報番組。「おっぱい」や「欲情」という言葉を連発している。また、なまはげが浴場に乱入した場面を再現したりと、やりたい放題だ。子どもたちもよく見る番組なのにひどい内容だ。
  • アニメ番組。続編のようだが、相変わらずエログロで見るに耐えない。女子高生のパンティーを見せたり、未成年のキャラクターをアダルトビデオのように描いている。このような低俗なアニメは放送するべきではない。
  • バラエティー番組。不適切な表現があった。同じ10代の友人たちも見ていたが、『彼女に言われたくない』言葉のアンケート調査で『Hがうまくない』との回答を求めていた。今日学校でも話題になったが、大人たちが見ている深夜の放送であれば許されるとしても、青少年が見ている時間帯には相応しくない表現である。
  • 教養番組。テーマは”わたしの財テク術”で女性出演者が10代の頃、節約のために「ジャージを先輩からもらった」と話すと、ゲストが「あなたのジャージなら買う人がいっぱいいる」と言っていた。他のゲストも一緒になって「買いたい」などと発言した。援助交際や下着の売買など、10代少女が自ら性を売買することが問題になって久しく、大人はそのことを止めなければいけないのに、商品として買う対象になるというようなメッセージを発することは冗談でも青少年対象の番組ですべきではないと感じた。
  • アニメ番組。小学生の女の子が好きな男性教師に性的誘惑行為をする内容だった。一体どこの世界に性的誘惑行為をする小学生がいると言うのか?子どもへの性犯罪者行為を誘発するアニメにしか見えなかった!!いったい何故にこの様なものが放送を許されてしまったのか?
  • ドラマ番組。簡単に借金をして自己破産をする人、家族を巻き込んで返済地獄に陥る人、果ては借金苦で何万人もの人が自殺をしているというのに、借金をネタに面白おかしくドラマを作る姿勢は許しがたい。番組を見た子どもたちが将来、安易に借金をすることを助長しているようで恐ろしい。このドラマをネタにいじめられっ子に借金をさせ、それを巻き上げるいじめっ子も必ず現れると思う。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • この頃、民放から足が遠のいている。なぜなら、結論や興味の結果の発表の直前に突然CMに変わるからだ。そしてCMの後、前の終わりの部分をまた延々と放送し(時間の水増しとしか受け取れない)、じらしてやっとその結末を見せるという手法に嫌気がさす。それを許しているスポンサーにも疑問を持つ。子どもの集中力のなさやいじめの多発。これらも現在のテレビの内容と上記のようなスタイルが影響しているのではないか?
  • 朝の情報番組の合間に、近日公開される映画の予告CMを流していたが、その中に主人公と思しき男女のベッドシーンがあった。あまりにも過激なシーンだったので、思わずチャンネルを変えてしまった。児童生徒が朝食をとっている時間帯に、この露骨な性描写を含んだ映画の予告を流すとは言語道断である。もし流さざるを得ないとしても深夜に流すべきだ。
  • 「あなたと合体したい」「気持ちいいーー」というパチンコのCMは、完全に性的な連想を誘う道徳観のカケラもないCMである。こんなCMを子どもがテレビを見るような時間に堂々と流しているこの国はおかしい。即刻中止させてほしい。
  • 競馬のCMを一日中流していいのか?お正月の夕方の時間帯に放送されていたSP番組やゴールデンタイムの時間帯でも放送された。競馬はれっきとしたギャンブルなのにそういうCMを夕方の時間帯に流すべきではない。毎年、有名なタレントを起用して競馬CMを放送しているが、これは青少年に賭け事を教えているのと同じだ。競馬・パチンコ等、ギャンブル関係のCMは消費者金融と同様に規制して欲しい。
  • 朝や夕方の時間帯に、小学生の子どもとテレビを楽しんでいるが、最近、特にパチンコ台のCMがたくさん流れる。確かに、パチンコ屋自体のCMではなく、パチンコ台メーカーのCMだが、明らかにパチンコを連想させるものであり、子どもたちもたくさん見ている時間帯にはふさわしくないと思う。子どもたちがDSやPSPなどのゲームソフトと同じようなものと誤解するのではないか、パチンコという存在が子どもたちに馴染みのあるものになってしまうのではないかと不安になる。健全な子どもたちの成長にはふさわしくない。出来れば、子どもたちが見る可能性がある時間帯は避けるといった措置をとっていただきたい。

【報道・情報に関する意見】

  • 青森県での母子殺害事件のような青少年による凶悪犯罪が起きる度に事件の背景あるいは遠因としてアニメやゲームが槍玉に挙げられているが、あまりにも安易な関連付けではないか。むしろテレビ局が毎日のように放送するサスペンスドラマの殺人シーンのほうが生々しくショッキングであり、青少年に与える悪影響は深刻だと思う。自分達のことは棚に上げて、他業種を攻撃するような報道姿勢は正してもらいたい。
  • 殺人事件を現場から伝える際、生々しい血痕を映すことがよくあるが、そこまでする必要があるのか。重大さとか恐ろしさを伝えたいという担当者の気持ちはわかるが、とにかく気持ち悪い。第一亡くなった方に失礼ではないか。
  • 「15年近く前に小学1年生が風船につけて飛ばした手紙が銚子市で水揚げされたカレイにくっついていた」というニュースが大変好意的に放送されていた。本人たちにとっては嬉しい事だと思う。しかし、最近では環境問題が深刻になっているから、身近なことにも環境に配慮して生活しようという流れになっているのは周知のとおり。イベントで飛ばす風船にも環境への配慮が必要になっている。分解されないゴミを集団で飛ばすといった、このご時勢に憚られる行為について、そうした但し書きはまったくなく、ただ「美談」として放送したメディアのはしゃぎように違和感を覚えた。
  • 報道番組。包丁を持った10代の少年が街路で人に危害を与えた報道で、少年は精神科の通院歴があると報じた。精神科に通院している人にとっては、犯罪行為に走るのではと思われる気がするので”精神科に通院”というような報道は止めて貰いたい。軽いうつ病の人も通院しているのが現状です。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • ドラマ番組。お正月早々、何と酷い殺し方を考え、胸の悪くなるような映像を次々と見せ付けるのか?この映像の世間に及ぼす影響、特に成長期の子どもたちへの影響を考えているのか?日本の良識を狂わせた元凶はこのような最低のテレビ番組にあることをきちんと認識し、良識ある番組制作をしていただきたい。即刻の放送中止を提言する。
  • 情報番組。1966年にアメリカのテキサス大学キャンパスで起きた銃乱射事件の再現映像が放送された。新聞の番組欄には「頭痛で凶悪に?」とあるだけだったので気軽に見ていたのだが、それは残酷で悲惨な映像であった。犯人の男性が突然に大学スタッフを鈍器で殴打するシーンから始まり、残虐なシーンが延々と放送された。テレビでこのような映像を放送してよいのだろうか。私は放送すべきでないと思う。テレビでこのような映像が放送されることで、若者たちが残酷さに鈍感になっていくのが怖い。「人間は真似から入る生き物」だと思う。模倣犯罪が起きないうちに、局は番組の存続を真剣に考えてほしい。
  • ドラマ番組。ストーリー上必要なプロットとしての殺人なら仕方ないが、2時間の話の中で不必要なものも含めて次々と殺人事件が起こり、人の命を軽んじる風潮を煽っているように感じる。派手に殺人シーンを盛り込むことで貧弱なストーリーをカバーしようというのがよく分かる。人命を粗末に扱ってみせる典型のようなドラマ。子どもへの悪影響が心配だ。

【食べ物の扱いについて】

  • 大食い番組が非常に多いが必要量以上食べることに何の意味があるのか。食料自給率が先進国中最低のわが国の将来を思い、また現在貧困にあえぐ国々の人たちを少しでも思いやる気持ちがあればこのような低俗な企画など通らないはずだ。社会への配慮を失った番組作りがまかり通るようでは子どもたちへの示しがつかない。
  • バラエティー番組。タレントが”ケーキを作り売る”というコーナーを子どもと見ていた。タレントが奇妙な風体でケーキを作り、そのケーキに大量のシナモンを振りかけた。子どもたちは困惑した顔をしていた。このような番組は教育上よくない。視聴率のためだけでなく知識、知恵をつけ、品格のある番組を放送して貰いたい。ドイツ人、フランス人の友人は日本のテレビ番組はばかばかしいと云っている。

【いじめや虐待を助長する】

  • バラエティー番組。県民性という分類はいじめにつながる。子どもが大阪出身というだけでいじめられている。番組を中止して下さい。主人も私も大阪出身だが、番組で取り上げるような誇張した大阪というのはなかった。東京の小学校では大阪出身の小学生が大阪出身というだけでいじめられ、はやし立てられる。ちゃんとした大阪像を放送して下さい。面白おかしく描くだけでそれができないのなら放送をしないで下さい。
  • 昨年、岐阜県の中学校で女子生徒が同級生の女子生徒の服を脱がすといういじめが発覚した。一部報道されたので、ご存知の方も多いと思う。他にも男子生徒が下腹部を露出させられ、それを苦に自殺するという事件もあった。これほど痛ましい事件が多発しているのにもかかわらず、服を脱いで笑いをとる、服を脱がせて笑いをとる等、そういったお笑いがテレビで横行しているのは問題だと思う。確かに何でもいじめに結びつけるのは問題があると思う。しかし、お笑い芸人が平然と公然猥褻をし、それを放送局がテレビで堂々と放送する。これは性犯罪ではないのか?お笑いは大人と異なり、子どもたちから罪の意識を奪っていく。だからこそ深刻な事態になりやすい。そのことも考慮に入れるべきだ。

【差別や偏見を助長する】

  • 「血ハラ」という言葉が生まれてきました。「血液型ハラスメント」です。近年テレビ番組で、血液型診断の番組が放送されてきました。その影響で「~型は嫌い」「~型の採用はしない」というような、明らかな血液型差別が生まれています。大人の趣味程度ならまだしも、もし小さい子供が「~型は嫌いと言われた」と言ってきたらどうでしょうか?これだけ血液型診断がブームとなってしまった中で、今こそ「他人の血液型を聞いたり、血液型で判断するのは差別を生むからやめよう」ということを取りあげるべきではないでしょうか!
  • タレントのプロフィールを紹介する際、血液型まで紹介することはおかしい。いまでは血液型ハラスメントの偏見で悩んでいる人がいるのに、それをまたさらに悪い方に助長する。純粋な子どもたちには血液型で差別される苦しみを味わって欲しくない。放送関係者も芸能関係者も血液型による差別主義者なのかと思ってしまう。血液型関係の事柄の放送を直ちにやめてほしい。

【性表現について】

  • 温泉の紹介番組で男性入浴客の全裸姿を映し、尻も丸出しだった。女性客に対してはこんな扱いをしないのに、男性客の裸なら放送していいという考えは差別的だ。男性の裸を流すことに関しても配慮が必要だと思う。たとえ本人の許可を取っていたとしても放送に関してはもっと慎重になるべきだ。
  • 教養番組。”裸婦”の絵が紹介されたが、下半身が克明に描かれているのがハッキリと映っていた。解説では心が和むとされていたが、子どもには刺激が強すぎるのではないか。公共のテレビメディアとしてもっと慎重な配慮が必要ではないか。
  • ドラマ番組。女子大学生の主人公を演じる女優は実際にはまだ中学生。それなのに先日、キスシーンがあった。ストーリー上大切なシーンなのであろうが、近くから実写しなくともカメラを引いた遠景でその場面を表現するなど工夫できたはず。まだ非常に若い人なのでもっと配慮すべきだった。

【言葉に関する意見】

  • ラジオ・テレビの業界用語に”いじる”という言葉が使われているが、放送禁止用語にするべきだ。”いじる”は関西系のお笑い芸人がよく口にする言葉で、国語辞典で検索すると「弄(もてあそ)ぶ」「嬲(なぶ)る」等、他人を誹謗中傷する言葉として説明されている。放送業界には、いじられ役の男女のタレントが複数名いると聞いているが、子どもたちのいじめに繋がる恐れのある表現を放送するべきではない。

【非科学的なことに関する意見】

  • 男性霊能者による霊視番組や女性占い師による占い番組が民放各局で放送されているが、これらの番組に共通していることはなんら根拠のないことをさも真実であるかのごとく放送していることだ。しかもそれがゴールデンタイムに放送されている。大人は単なる占いの範疇だと判断しても子供は真実のことだと思うだろう。こういう誤解を招くような内容の番組はゴールデンタイムに放送すべき内容ではない。

【編成に関する意見】

  • 本来、夜の時間帯に放送されていたものが昼間の時間帯に再放送されることがある。過激な性描写や暴力シーンなどは夜の時間帯だからということで規制が緩やかだったのかもしれないが、再放送の昼間の時間帯にタレ流しなのは問題だと思う。この時間帯は学校や幼稚園から帰った子どもが家にいることが多い。近所の子どもが殺人のシーンやリストカットの真似をして笑っているのを見てぞっとした。親に聞いたところ「夜は見せていないので昼間にこっそり見ているのではないか」ということで困った顔をしていた。もう少し配慮のある放送は出来ないのか?

【人権に関する意見】

  • バラエティー番組でよく芸能人の住まいや家族などの私生活を紹介するコーナーがあるが、中には低年齢の子どももいる。芸能人の子に生まれたために自分で判断できない年齢のうちから否応なくテレビ等でプライバシーを流されるのは気の毒に思う。賢い親であるならば芸能人とて家族をむやみに露出させないものだろう。出演者・制作者双方が、子どもたちに対しもっと配慮すべきだ。

【動物の扱いについて】

  • バラエティー番組。あるコーナーで、料理経験のないお笑い芸人の方々が用意された食材で料理をするのですが、毎回生きた魚をさばきます。さばく時に魚に包丁を突き刺したままだったり、魚がもがくのをテロップや芸人さんのコメントでお笑いにするのは、食材とはいえ生命への感謝のないあまりにもひどい行為だと思います。この光景を見ている子どもたちに悪影響はないか、それをテレビで娯楽として放送することに問題がないか、是非ご検討していただきたいです。

【推奨意見】

  • 情報番組。世界の子供が苦しんでいるという内容を見た。日本にいる自分たちは、こうして幸せに暮らしている一方、こうした世界の子ども達がこうした事で苦しんでいるという事に凄く衝撃を受けて心打たれた内容だった。こうした世界で苦しんでいる人々もいるのに、日本のテレビではよく大食いだ、店を全部食べ尽くす、というバラエティーでやり玉に挙げられている。この内容を今すぐにでも他のバラエティー番組の現場に見せてやりたい。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 育児番組で赤ちゃんのおちんちんが少しばかり映っただけで、苦情が出されていた様だが、実際に見ている視聴者は、幼い子どもを持つ人か、子育てに興味のある人しか見ないのだし、おちんちんといっても、中学生くらいのものを露出させているのなら問題かも知れないが、実際は物心も付いていない赤ちゃんのもので、何らワイセツな表現にも当たらないので問題ないと思う。その筋の性癖を持った人の犯罪の助長になるとの事だが、それはただの問題のすり替えだと思う。それならば、子だくさんの番組などでの子どもの入浴シーンなどで、子供がそう言うものを露出したコマには全てモザイクをかけなければいけなくなり、おかしいと思う。
  • BPOホームページで、成人向け映画のCMをテレビで流すことへの視聴者からの批判意見を目にした。しかしPG12、R15、R18等の指定映画であっても芸術的、文芸的に優れた作品も多く、これらの映画のCMをすべて排除するのはせっかくの良い作品までも大衆から遠ざけてしまいかねず、良案とは思えない。指定があることをよりはっきりと表示した上で優れた作品は積極的に宣伝してはどうか。逆にホラー映画はCMの映像自体が過激に作ってあり、テレビで流すべきものではないと思う。テレビで宣伝するかどうかは作品の内容によるべきだ。
  • 先月のBPO掲載意見を拝見いたしますと、最近の時代劇の時代考証が出鱈目だという意見が寄せられているようですが、時代劇の中には全くの架空の話もあるのでそれはそれでよいのではないでしょうか。あらを指摘するのではなくお話のテンポを我々は楽しめばよい。時代考証がしっかりとした作品とは別個に考えて、それはそれとして楽しんだほうが気が楽です。いわば、そのような時代劇はスーパー時代劇とでも言うべきもので、あらを気にしたらしょうがないと思います。

2007年12月に視聴者から寄せられた意見

2007年12月に視聴者から寄せられた意見

2007年12月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,089件で、11月と比較し22件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、Eメール61%、電話33%、ファクシミリ5%、郵送ほか1%である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)
男女別は男性73%、女性24%、不明2%で、世代別では30歳代(26%)、20歳代(20%)、40歳代(16%)、50歳代と10歳代(10%)、60歳以上(8%)の順となっている。

2007年12月に視聴者から寄せられた意見 1,089件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年12月件数 年度累計
人権等に関する意見 11件 116件
放送と青少年に関する意見 149 件 [ 意見内容 ] 1,755 件
放送番組全般にわたる意見 447 件 [ 意見内容 ] 5,532 件
BPOに関する意見・問い合わせ 57 件 837 件
その他(放送関連以外) 425 件 4,940 件
意見件数 計 1,089 件 13,180 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。12月の通知数は355件(31放送局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

12月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[11件]

  • 審理・斡旋に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連苦情)・・・・・・・ 6件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情 )・・・・・・・ 5件

番組全般にわたる意見

12月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,089件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が678件(全体の62%)で、前月の1,007件から大幅に減少した。その内訳は”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(371件:全体の34%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分など”(156件:14%)、 “低俗・下品な番組”(151件:14%)である。
次いで【報道番組】に関した意見が430件(全体の39%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(206件:19%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(168件:15%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(56件:5%)で、いずれも前月との比較では減少傾向にある。
12月の意見の特長としては、香川県祖母孫姉妹殺害事件報道に際し、被害者の父親を犯人視しているとして情報ワイド番組の司会者・コメンテーターへの多くの批判や、ハンバーガーチェーン店の調理日改ざん報道で現在も従業員であると誤解させる服装で出演させたキー局の報道姿勢、佐世保銃乱射事件における死亡した犯人の過去の履歴書の報道など、『不適切な内容、報道のあり方』を問う意見が多く寄せられた。また、”大食い番組”やバラエティー番組の低俗さを指摘する意見も引き続き数多く寄せられている。
なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(11件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害ではないか」との提起や批判が108件寄せられた。
【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は142件で前月より減少している。
【CM関係】パチンコのCMをはじめとした「不適切な表現・内容」などの批判が39件あった。

青少年に関する意見

12月にBPOに寄せられた意見のうち放送と青少年に関するものは149件と先月に比べ25件減った。アクセス方法では電話によるものが34%と先月より12%増えた。
ジャンル別では、バラエティー番組に関する意見が圧倒的に多く36%を占めており、なかでも海水パンツの芸人に対する批判意見が14件あり、それに対する反論が4件あった。

BPOに関する意見

57件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は29件、問い合せは28件であった。

番組全般

【特記事項】

  • 香川県祖母孫姉妹殺人事件で、早朝の情報番組の中で司会者が被害者姉妹の父親が犯人と決めつけたような発言をした。確証もなしに一方的な思いこみで発言するのは、不二家に次いでこの番組は二回目だろう。結局、BPOが行った不二家の捏造問題への検証や放送局に対する見解には、何の効果もなかったということが証明されたわけだ。ここまで問題を起こす番組は正直言って打ち切った方がいいと個人的には思うし、この局に関しても今年に入ってこんなに問題を起こしているのだから、総務省でもBPOでもどちらからでもいいので、かつて捏造問題で処分された関西テレビより厳しい処分を受けるべきだ。
  • 香川県坂出市の祖母と孫の遺体が11月28日に発見された事件。最も深い悲しみの中にいるであろう姉妹の父親を犯人扱いしていると容易にとれる番組構成、司会の発言。このあからさまな歪曲報道を一部の報道機関(週刊誌等)しか報道せず、問題提起をしない現状に失望した。またマスコミの過剰な取材や誤った報道がされた際の自浄能力の低さに幻滅した。ただでさえ被害者、遺族が法によって保護されることのない現状に加え、このような報道がなされた遺族の心情を思うと胸が痛い。このようなことならば司会者の適格性をはじめ、誇大報道を規制し被害者、遺族に二重の苦しみを負わせることのないような法律の制定を望む。
  • 年末に「香川県祖母孫姉妹殺人事件の報道を振り返って」という内容を報道していたが、司会者の発言が許せない。映像ではえん罪の疑いをかけられ、子供を失った父親がメディアに思うことをちゃんと伝えたのに、司会者が「報道を振り返ってどうでしたか?これらは当時編集を行い、当時は映さなかった映像もありましたが、その配慮を知っても考えは変わりませんか?」と言っていた。父親は傷ついたに決まっているだろう。それは変えることの出来ない普遍の事実だ。えん罪の疑い自体も悪いし、何度振り返っても被害者の父親は腹が立つだろうし憤りを拭い去れないだろう。義母も子も殺され、えん罪の疑いをかけられたのに、年末のこんな番組で鞭を打つなんてひどすぎる。人権への配慮なんて全然ない。放送倫理を疑ってしまう。非常に腹が立ちました。

【取材・報道のあり方】

  • 北九州市の「生活保護」問題を取上げていたが、こうした問題の現場を何も知らない人達が勝手に論評して正義感を振りかざすのは止めてほしい。自分は厚生省でケースワーカーを指導する立場にいたが、多くのケースワーカーの人達は大変優秀で誠実に仕事をしている。「生活保護」を受ける人達は各自いろいろ事情が違い性格も違う。自殺して捨て台詞の遺書を残した人は高学歴で一番てこずる類の人だが担当の課長はシッカリ応対していた。おそらく担当したケースワーカーはいたたまれない気持だろうし悩んでいるだろう。問題の所在と現場を一切知らないコメンテーターが勝手にもの云いするのは大変な放送公害だ。「生活保護」問題は今後一切取上げないで欲しい。
  • 殺人事件の報道が過熱していく昨今、報道番組のあり方が問われているが、佐世保銃乱射殺人事件の死亡した犯人の過去の履歴書がテレビに映された。これは見ていていかがなものかと思った。犯人がどうこうではなく、それをメディアに流す企業があるということが問題だ。そして報道のされ方も職歴、職業、資格、志望動機まで画面に映されている。転職回数が多ければ信用は低くなるかもしれない。しかし、それがあたかも犯罪をする人間かのように報道するのはいかがなものだろうか。景気のよいご時世ならまだしも、いま、仕事を探している一般の人々に影響を与えないといえるのか。軽々しい報道があまりにも多いのではないか。本当に最近は毎日テレビを見ていて驚かされる報道ばかりである。報道の自由、公平性、そういったものを報道機関全体でもう一度見直さなければいけない時代になっているのではないかと思う。
  • 最近のニュース番組は、報道関係者のモラルを疑うような内容が多い。例えば、家族を殺害された被害者家族の家に何度も各局が押しかけ、何度も何度も同じようなことを聞き、被害者家族の心を傷つけている。また、被害者側だけに限ったことではなく、罪を犯したとされる容疑者の家族などへの取材もひどい。容疑者家族が住んでいる家まで数十人の報道関係者が押しかけ、道路を占領し、罪のない家族に罪があるかのような質問というよりは尋問に近い口調で迫ってるように見える報道が多々ある。日本の法律上は裁判中であっても推定無罪という観念の下で行われるので、今の報道のあり方に疑問を持つ。報道関係者は自分たちの責任の重さを自覚すべきである。
  • 火曜日夕方の報道特集は以前から理不尽極まりない社会問題に真剣に立ち向かう番組だと思っていましたが、どうしてこのような真剣に社会問題に取り組もうとする番組にまでタレントをしゃしゃり出させてバラエティー化するのですか?この番組だけでなく民放全体に言えることですが、いい加減、報道とバラエティーを混在させるのはやめて下さい。
  • 「マイクロバスのドアが開き転落した小5男児が後続のトラックにひかれて死亡した事故で、バスの運転手とトラック運転手が逮捕された」というニュースの中で、トラック運転手の顔写真と名前が報道された。逮捕されたとはいえ、まだ25歳という若者の将来を思えば、果たしてそこまでする必要があったのかという疑問を感じた。
  • 最近の事件報道のあり方だが犯人を悪し様に罵倒するのに一生懸命で犯人が何故犯罪に走ったか、どうすればそうした犯罪をなくせるのかの冷静な視点が全く無い。自分も大変な逆境に育ったので犯人たちの気持がよく分かる。最近は貧富の差が拡大しているので誰でも犯罪に走る可能性がある。被害者の立場に立った報道は一見正しいようにみえるが、報道機関であればもっと冷静に客観的に取上げて欲しい。
  • 北京オリンピック開催のための強制立ち退きなど、中国での驚くべき人権侵害がニュースで伝えられているにもかかわらず、同じニュース番組の中で、北京五輪出場を目指す日本の選手やチームの特集などを明るく伝えている。その放送のあり方に違和感を覚える。明日の糧や住むところを無理矢理奪われる人々を数多く出してまでオリンピックを開催する意味はあるのか。五輪出場あるいはメダルを目指してひたむきに頑張る選手の姿も美しいが、「中国当局は人民にこんなひどいことをしている」ということを伝える矛盾の中で、オリンピック放送による視聴率のアップとそれによるスポンサーの獲得だけをめざす放送局のやり方には激しい怒りを覚える。これまでは4年ごとに楽しみにしていたオリンピックだが、北京五輪はおそらく見ないだろう。
  • 放送人権委員会10周年記念フォーラムの内容を紹介する新聞記事を読んだ。その中の討論会のパネリストによる「モザイク使用を最小限に抑えるべき」との発言に賛同する。「取り敢えず処理さえしておけば、後で何かあっても安心」という報道側の安易な気持ちがモザイクの使用過多に拍車をかけているのだろう。是非、その点を改め責任ある報道姿勢を立て直して欲しい。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 私は林業に従事するものです。バラエティー番組に定評のあるテレビ局で例年行われる「新春かくし芸大会」の宣伝を見ると、来年正月分においてチェンソーを使ったものがあるそうです。しかし、その内容が、タレントにチェンソーを使った危険な芸に挑戦させるもので、人の頭の上にリンゴを乗せてチェンソーで切るとか、口に加えた鉛筆を切るなど、極めて愚劣にして危険極まりない行為を行っている様子で、日頃、チェンソーを使い仕事をする者として、また普段より従業員などがチェンソーを安全に取り扱う事に腐心する者として憤りに耐えません。我々、林業従事者の仕事の道具をオモチャにされる事でも許せぬものがありますが、それ以上に許せないのが、チェンソーに対してあまり知識に無い人が、この放送を見て安易に真似をするような事があれば、それこそ大惨事になりかねぬ事です。そうなってから非難にさらされるのがこの局だけなら構わないのですが、普段、真面目にチェンソーを取り扱う者までが非難にさらされるような事があってはならないと思います。どうか、この番組のチェンソーの部分に対して中止をしていただくよう強くお願いします。
  • 関西出身のタレント司会者がゲストに「死んでほしい者を5人挙げよ」と言い、死んでほしい者を銃で撃ち殺すという場面が放送された。さらにこの男はローラースケートを履きお笑い芸人の体の上を滑っていた。テロップで【まねしないでください】とは出ていたが、どんな事でも告知すれば許されるというものではない。命の軽視とよく言われる時代だが、そうしたアクションを平気でする司会者と、それを演出する制作者、さらにそうした内容を平然と放送するテレビ局の品性を問いたい。
  • 地球上の森羅万象、あらゆる謎を解明するために結成されたチームを中心に実写VTR+アニメで調査・検証の模様を描く番組だが内容はお笑いに近い。私がたまたま見たこの回は、バッティングセンターで撮影した実験だった。胸にライターをテープで貼り付けた上半身裸の番組ADを打席に立たせ、その胸のライターをマシーンから放たれる120km/hの速球の標的とし、苦痛に耐えられるかというもの。実際に120km/hの球だったかは極めて疑わしいが、胸に球を受けた当人は「痛い!」と言っていた。このようなことが許されるのか?テロップで「バッティングセンターの了解を得た上での撮影。真似をするな」との注意は出たが、そもそも撮影自体があまりに危険ではないか。速球がまともに胸に当たれば命にかかわる。若いADが危険を知りながら断れなかったのであれば大変なことだ。テレビ局に抗議したが応対者は「見ていないので分からない。意見は担当者に伝える」との実に頼りない応対振りだった。
  • 各局への要望。興奮するからと女性の下着を身につけた後、民家に投げ捨てる行為を繰り返していた変態男逮捕のニュースをテレビ朝日の昼の番組で放送した。その際、投げ捨てられた下着がクローズアップで画面に出たが、下着の映像など放送しないでほしい。気持ちが悪くなるから。いまのテレビは大画面だから一段とショックが大きい。下着泥棒のニュースのとき、警察に押収された盗んだ下着のクローズアップが必ず映し出される。同じ理由で、今後はこれも止めてほしい。下着の映像なしでも下着泥棒のニュースは伝えられるはずだ。
  • 愛知と味噌のことを紹介していたが、「愛知の人はいつも味噌ボトルを携帯し、パンや刺身にも味噌をつけて食べる」という内容だった。これは明らかに捏造ヤラセだ。いくら味噌が好きだからと言え、10人中10人が味噌ボトルを携帯する事も、刺身に味噌をつけて食べる事もありえない。紹介されていた味噌メーカーのHPでも担当者が番組に対して苦言を呈していた。地域の文化を面白おかしく、さらに嫌味に紹介する番組はどうかと思う。
  • サッカーのクラブ選手権の前夜祭番組で女性の中継リポーターが不謹慎な発言をしていた。敬虔なクリスチャンで、将来は牧師になる人物のACミランのスーパースター・カカ選手に対し、彼女は「日本での愛人にして欲しい」「イタリアに持ち帰って下さい」等と、彼が結婚している事を知っていながらプロテスタントを冒涜する発言をしていた。もはや、日本の放送局に純粋なスポーツ番組を求める事は無理なことなのか。生放送であるにも関わらず最後まで謝罪の言葉は聞かれなかった。
  • 野球が北京五輪の切符を手にしたのは大変喜ばしく思います。東京キー局の中継も興奮して見ていました。対韓国戦では「アジア枠は一つしかないから、日本が韓国に敗れれば韓国に決まってしまう」と繰り返してアナウンスしており、韓国に負けたら五輪に出場できないんだと思い、危機感を持って見ていました。対台湾戦も同様の思いでみていました。来年の3月に台湾で最終予選があって韓国と台湾が出場すると初めて知ったのは4日の新聞ででした。ええっ、という思いでした。職場で同僚の何人かに尋ねましたが、全員が「韓国戦で敗れればその時点で五輪にはいけないものだと思っていた」と言います。この局は来年の3月の最終予選のことには意図的に触れずに、ほぼすべての人に「負けたら終わり」と誤解させ、必要以上に興奮させて視聴率を稼ごうとしたのではないかと思います。詐欺です。こういうのは捏造と同様に放送倫理上問題があると思います、倫理的に問題があるのか、だまされた視聴者が悪いのかはっきりさせていただきたく思います。
  • 午前中に放送される”ラジオ感覚のワイド番組”の司会者や男性出演者による、女性アナウンサーや女性出演者に対するセクシャルハラスメントが著しい。女性の胸のサイズをあらかさまに生放送で尋ねたり、下着の付着物を話題にするなど不快極まりない。特に下着の色を番組内で問うなど毎日のように行われており、女性の人権侵害にあたる。通常の企業であれば、暗に行われたとしても即刻退社処分にされるような内容を公共の電波で流し続けることは許されない。民事罰にあたる内容であり、局や番組は責任を免れない。民放連の放送基準には、出演者および関係者のプライバシーを侵してはならない、不快な感じを与えてはならないなどの条文があるが、これに明らかに違反する内容である。
  • フグ料理の誤った調理法の放送について厚生労働省から行政指導を受けているが、謝罪釈明が自局番組HPのバックナンバーのさらに隅っこにしかない。番組トップページやテレビ局ホームページの冒頭に全文を掲載し謝罪釈明すべきではないか?全く反省の色なし。
  • ヤクザ映画「極道の妻たち2」が、ゴールデンタイムで全国放映された。今年は全国各地で無差別発砲事件が多かった一年で、今月14日に長崎県佐世保市のスポーツジムで無差別発砲乱射事件が起きたばかりなのに、予定通り放送されたのはとても許せない!この映画はピストルでの人殺しのシーンの多いので別の作品映画を差し替えて放送して欲しかった。局の編成部は無差別乱射事件の被害者や事件現場の周辺住民への配慮が足りない。
  • 東京の某キー局は局に批判的な質問をされると取材拒否をするそうだ。反省や今後に生かす気持ちのないような返事だ。批判されるのはわかっていて公正じゃない放送をする放送局。これがテレビ局の現状ではないか。質問されると返答拒否をするテレビ局が企業や役人の不祥事には「説明責任」と「情報公開」を公共の電波で訴える。自分達は批判的な取材をされると「今後は情報は出さない」、「批判されるのは分かっていてやっている」。この態度は一般社会ではあり得ない。テレビってそんなに偉いのか。「我々には権力を監視する義務がある」というようなことを某キャスターが言っていた。考えてほしい。テレビ自身が権力ではないのか?人を批判したいのならまず自分達の襟を正してほしい。
  • ここ数年間で、入社した20歳代のアナウンサー(特に女子アナ)の言葉遣いがあまりにもひどい。”ら”抜きは当たり前、「です・ます」が全然使えない。テレビなのに友達同士で話しているようだ。例として「~あるので」や「~思うので」、「~するので」、「~なので」等。放送局はトレーニングや指導はしないのだろうか?

【その他、番組全般】

  • (推奨番組)NHKのテレビで「ワーキングプア」について取り上げていた。いろいろな理由でそうなってしまった人達についてのリポートを拝見した。番組の中で、リポーターの「貧困は本当に個人の努力が足りないからなのか」という発言もしっかり聞かせていただいた。このような番組を制作、放送してくれたことに感謝の意を称したい。このような番組が増えてくれることを願う。
  • テレビで放送される明治・昭和初期のドラマや時代劇のデタラメな時代考証に辟易して、最近はラジオを聞いている。NHKラジオ第一放送を聴いて最初に驚いたのが、視覚障害者の人たちがラジオを楽しんでいる事だった。多くのリスナーが番組に点字で便りを送りアナウンサーが読み上げるなど、リスナーとの接し方がとても優しかった。長年テレビを見てきたが、テレビでは信じられない応対をしていた。
  • 一日の中で、テレビの放送時間の削減を検討しても良いのではないかと思う。24時間垂れ流しに近い現在の放送では様々な弊害が起きている。推測の話を無理やり膨らませたり、些細なことでもしつこく放送してみたりとすることで、実害も起きている。放送時間が長いために、無理やり時間を埋めるために行われているものもあるように感じる。放送時間を短縮することで、必要な情報のみを扱うようになればと思う。
  • 関西では人気の番組だが、各局のドラマやバラエティーなどの視聴率を公表して分析するというコーナーは問題だ。自局のことはあまり批判しないで、他局のことは容赦ないほど批判する。番組名にもその名がついているこのタレントの関西での影響はとてもすさまじく、彼のこの番組での意見で、批判された番組の視聴率も影響を受けるというほどだ。それでも、自局の番組も容赦なく批判するというならばまだ納得できるが、関西のテレビは意図的に、彼に自局や系列キー局の番組の批判はさせないようにしている。私は番組を制作してスポンサーを集める厳しさを知っているからこそ、他局に対する異常な批判を許せない。他局の新番組が始まる前から「あれは視聴率が取れない」と断言する。彼の暴走を止めることなく、むしろ利用しているこのテレビ局は、やはりテレビ局としては失格といえるだろう。一番あきれたのは、「あるある大事典」の問題を起こした時には何も触れなかったことだ。これを解決するには番組の強制終了とテレビ局に対する厳しい処分以外にないと思う。
  • 私は医師だが、番組のパーソナリティーが医療について間違った事を言っている。アメリカ大リーグのドーピング問題についての話の中で、ステロイド剤について「私も耳鳴りの治療などで使っているが・・・」などと、問題ないような発言をしているが、これは今ドーピングで問題となっている筋肉増強ホルモン剤である「蛋白同化ステロイド」と、一般治療用の軟膏などに使われる「副腎皮質ステロイド」を混同しているのだ。このような事実と違う医療情報を放送されると、医療の現場で患者さんと医師との間で混乱が起きる。副腎皮質ステロイドの入った薬剤を処方すると、身体に良くない物ですよねと拒否されたりする。医療情報を放送する際は素人知識で放送しないでほしい。
  • ワイドショーでのコメンテーターの発言に責任を持たせてほしい。事件や事故報道で勝手な推理や思い込みを発言し、後で全く結果が違っていても訂正の報道や謝罪のひとつもない。公共の電波ですよ。バラエティーで嘘やネタを喋るのは構わないが、報道がからんでいる番組だ。情報には細心の注意、そして出演者も発言に責任を持って欲しい。先日、報道番組でキャスターが佐世保の銃乱射事件に関して「犯人はアメリカ兵ではないか」と受け取れるようなことを何の根拠もなく言っていた。報道番組で犯人を予想する発言は無責任すぎないか?少し前の香川殺害事件でも報道番組で父親を疑う姿勢や発言が当たり前のように垂れ流されていた。もちろん間違っていても謝罪も訂正も一切ない。報道やワイドショーでのコメンテーターや出演者の発言にも責任を負わせてもらいたい。食品会社の人間の失言などの揚げ足取りを徹底的に行っているテレビは自分達に無責任でいいのか?業界の馴れ合いで誰からも批判されないのをいいことに好き勝手にやりすぎではないか?
  • パラリンピック等、障害者を取り上げた番組を見て一人の障害者として思う事がある。スポーツは好きなので見て応援もするが、自分も勇気付けられる反面、彼らを羨ましく思い落ち込むこともある。障害者自身の努力する姿は素晴らしいが、それが出来る前提として、家族や金銭面など周りの環境や理解、協力が必要で、それらがあって初めて障害者は”努力”が出来るのだと思う。例えば、乙武洋匡さんはものすごく努力しているのだろうが、やはり努力できる環境があったのだと思う。このように一人の障害者の努力を取り上げる放送に疑問を持つ。同じような障害を持つ者にとっては差別と感じることさえある。自分を取り上げて欲しいという事ではなく、これらが障害者の中にも格差を作るのではないかと思う。色々な立場の人々が見るテレビだから、色々な感じ方をする人がいるということを前提に番組制作をしていただきたい。
  • 環境問題に対して、一方的な視点からの、根拠が十分示されていない意見を放送するのは放送局の中立性を疑う。番組の中で「噂だから」と言い訳を続けていたが、それならば根拠を検証してから放送すべきではないか。せめて反対の意見を持つコメンテーターも同席させ、賛否両面からの意見を放送して欲しい。気になった発言としては、「ダイオキシンは微量なら無害」は、微量な有害物質が食物連鎖により広範囲な健康被害に至る場合があることは、水俣の有機水銀公害の実例で証明されている。また「ゴミはまとめて燃やしたら臭い」もひどい。またペットボトルが中国へ資源として輸出されている事実がある。もちろん中国から望まれてである。また電子機器製品からは金など有益な資源が回収されている。けっしてリサイクルはムダではない。金属資源は近い未来に枯渇が予測されており、廃棄物からの回収が望まれている。「ゴア元米国副大統領の著書には、根拠が不十分な記載が多数ある」という発言では、ゴア氏に反論の機会を与えず、一方的に中傷するのは在京キー局のように影響力の大きなメディアがすることではない。
  • 毎週全国の都道府県の秘密を紹介すると称して府民・県民のありもしない特徴を放送しているが、全く馬鹿げた番組だ。特に大阪人を「豹柄の服を着た女性ばかり」とか「大阪の人間はパンと手を叩くと一斉に倒れる」など、あまりにも事実とかけ離れたことを紹介し全国に広めるのは許せない。これは単なる笑い話づくりとは違い、全くの出鱈目話しを作り上げているのであり、捏造に他ならないのではないか。とかく話題の多い司会者や女性お笑い芸人の発言は腹立たしい限りで、いかにお笑い番組といえどもこんなに程度の低い内容を放送という公器で流すことは電波の無駄遣いだ。関西のテレビに電話をしても「ハイ、ハイ、ハイ・・・伝えておきますよ」と答えて電話を切られてしまう。放送局、番組担当者、出演者がアホだとこんな番組しか作られへんのやろか。
  • 最近の民放のお笑い番組やバラエティー番組のレベルの低下は目に余るが、笑いの質がお粗末で下品としか言いようがない。批判されるべき番組や見直すべき番組は多々あるが、NHKも含めて”お笑い仕立て”の馬鹿馬鹿しい番組が多すぎる。何とかならないのか。
  • 朝の情報番組は、新聞記事にラインを引いて読んでいるだけで、それも芸能ネタを2~30分も放送している。テレビ局は独自に適切な取材をしているのかと云いたい。CM収入の減収により視聴率を取るためなんだろうが、視聴者をなめているようで腹立たしい。まさに一億総白痴化である。財政再建、教育面での学力低下、家庭教育、教員増、環境などの問題が山積している。局はこの諸問題の本質を追究し主張すべきだ。くだらない番組を放送するなら電波を止めて、省エネによる温暖化防止に協力すべきだ。
  • 神の名を冠した某企業の霊感商法が報道されているが、そもそもこの事件の原因は、科学的検証の出来ない事を平気で放送する局とその放送に規制をかけないBPOにある。今まで散々BPOや各局、総務省に抗議を続けてきたが一向に放送は改まらない。いいかげん、処分を下して欲しい。
  • 霊感商法についての報道がされているが、事実が伝えられていない。私達一家はそれぞれに奇跡をいただいている。良い結果も報道していただきたい。
  • 「優勝賞金4億円!世界最大カジキ釣り大会!」で、カジキのいい絵が撮れなかったからといって、資料映像をあたかもタレントが釣ったカジキのように放送し、逃げたカジキは大きかったように思わせ、スタジオにいる人に歓声を上げさせているのは視聴者を騙していることにならないのか?違う場面のはずが同じカジキの映像が流れたり、画質も天気もまったく異なり、不自然で興ざめした。撮影が難しいのは分かるが、やらせと同じだ。腕のなさを嘘でごまかして恥ずかしくないのか。3回リピートする手法の多用にもいいかげん飽き飽きする。
  • サッカーのクラブ選手権の総集編を見てイライラした。なぜ中継しているテレビ局は優勝チームを映さないのか?サッカーの試合後なのに、なぜ質問するのが芸人なのか?解説者に質問させろと思った。なぜお笑い芸人が必要なのか?この局は名の通った芸人の頼みは断れないのか?選手に握手するばかりで、視聴者を無視し、自分のことしか考えていない素人よりもひどい言動だった。これを見て不愉快になった視聴者は大勢いただろう。最悪の中継だった。
  • 最近、大画面テレビの普及によって、テレビ番組の字幕が小さくなっています。茶の間の29インチテレビでも読みにくく、自室の21型では、読めない字幕が多すぎます。今でも14型くらいのテレビを大事に使っている家庭もあると思います。どうか字幕を読めるようにしてください。

【CM】

  • タバコとお酒のテレビCMは、時間で制限されているが、パチンコには制限を聞かない。パチンコ依存症が社会問題になっているにも関わらず、テレビで時間帯を問わず流している。パチンコは借金をしてまで遊戯する依存症を作り出しているにも拘わらず、CMではその危険性を指摘していない。刑法上もグレーであるものをテレビで流すのは倫理以前の問題ではないか。最低限パチンコ依存になる危険性を視聴者に伝えるのは、消費者金融のCMを見ている限り当然ではないか。大きな影響力を持つテレビなのだから、危険性があることをCMに組み込むように要請したい。
  • 「全日本フィギュアスケート選手権」を二日続けて見ているのだが、なぜ番組中のCMにパチンコやパチスロの広告が流れるのか?パチンコは未成年者は禁止である。しかしこの時間はゴールデン帯だから子どもも見ている。タバコのCMなどが全面的に放映を自粛している中、なぜこのような『博打』の広告が堂々と流れるのか理解に苦しむ。放送されるパチンコ自体に年齢制限があるのならば、CMにも年齢規制があってしかるべきではないか?せめて子どもがテレビを視聴していると考えられる時間帯に放送して良いCMと、そうでないものを区別するべきではないか?検討を願います。
  • ラジオをつけて家事をしていると毎夕決まって5時ころ「ねぇ~、早くしてぇ~」という切ない女性の声が流れる。ぎょっとするがコンドームのCMである。ここまで過剰な演出をしなくともメッセージは十分消費者には伝わるでしょうに、と思う。毎日うんざりする。

【BPOへの意見】

  • 放送法が改正され偽装報道や捏造報道を行っても行政処分を受けなくなったそうだが本当か?これはどれだけ嘘の放送をしてもOKってことか?誰からも処分を受けないテレビ業界は危険だと思う。BPOとして「これ以上の捏造報道をやったらアウト」のような規制や罰則を作ったらどうか?そうでなければ本当に日本のマスメディア、特にテレビは時代遅れになりますよ。偽装や捏造をいくらやっても罰せられないテレビ業界。一般人がこの事実を知るようになったら誰もテレビを信頼しなくなる。行政の介入がなくなったのはいいことだと思うが、だから今こそ業界自ら自分達に厳しい罰則のガイドラインを作ってほしい。ただでさえ某キー局は捏造まがいの放送を指導後も繰り返しているのだから。
  • あれだけ食品偽装や他業界の不祥事の報道を日頃、重箱の隅を突っつくように報道しているテレビマスコミが、同業者の不適切な表現については一切報道しない。やはりテレビ業界は身内の不祥事に甘いと言わざるを得ないのではないか?テレビは情報という名の商品を視聴者に提供しているわけで誤った情報を流したのなら謝罪して済むものではないと思う。ハンバーガーチェーン店の調理日改ざんに関する報道で、元テレビ局の女性を登場させて証言させたいわばやらせの如き一件は司会者が頭を下げて終わりにできる話ではない。なぜこうなったのか、今後このようなことが起きないためにどうするのか、担当者は誰なのかなどの責任追及をきちんとやってもらいたい。馴れ合いで甘やかされたテレビ業界と違い、普通の一般企業ならこのくらいの事後報告は行われると思う。とにかくBPOの指導力に期待したい。これで何も変わらないのならテレビ業界が必死に行政の介入を拒んでいるが介入されても仕方がない。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 今年の流行語大賞のトップテンに「そんなの関係ねぇ」が選ばれたが、子どもたちが今まで以上に真似るのではないかと心配している。海水パンツをはいただけの全裸に近い状態でテレビに出演しているが、賞を獲得したことにより今まで以上に出演回数が増え、子どもたちが見る機会も多くなるのではないのかと心配している。彼の前には股間を振るタレントが頻繁に出演していた。放送関係者は倫理観を持つべきである。
  • 情報番組。ニュースを読み上げるコーナーの画面に海パン姿の芸人が登場していた。バラエティー番組ならまだしも、ニュースコーナーでこのような服装は許せない。公共の道路でこのような格好をしたら公然わいせつ罪なのに、公共のテレビでは問題がないことに疑問を持つ。”芸”だと言われれば仕方がないのかもしれないが、何とかしていただきたい。制作者は自分の子どもに見せられる番組を作っていただきたい。
  • 公共放送であるNHKが”現在最もアツい作品や作家を取り上げ「どこが凄いのか?」「どこが面白いのか?」を分かりやすく的確に紹介する”というふれこみの番組で、この日は漫画を取り上げていた。胸の大きな女性に関心がある主人公はいいとしても「巨乳見てちんこたちすぎ 」などの表現を放送していた。これがこの漫画のポイントの部分なら、どうしてこのような漫画を取り上げるのか。また、そこがポイントでないなら、このような部分をあえて放送するのは不適切ではないか。
  • バラエティー番組。癖毛の芸能人に対して、「アンダーヘア」「わいせつ物陳列罪」「人前に出してはいけない」などと馬鹿にした表現と行動が放送された。私が少年の頃は、癖毛の人は馬鹿にされる象徴的存在だった。しかし、現代でもそれは変わらない様で、学校などで癖毛を馬鹿にされ、嫌がらせをうける子どもがいる。私自身「わいせつ物陳列罪」という表現には不快感でいっぱいだ。この番組だけではないが、子ども達に影響を与えやすい番組だからこそ、番組の内容と表現には細心の注意を払って頂きたい。
  • 昼間からふんどし一つのタレントが出演していた。やたら股間を振るお笑い芸人に続き、ふんどし姿でサングラスをかけた裸同然のお笑い芸人が出演している。一人前の男がこのような姿で大衆の全面に出る事は公序良俗に反している。「公然わいせつ罪」に相当した行為で逮捕されても不思議ではないタレントを、なぜ子どもたちが見ている時間帯に出演させているのか。放送関係者には倫理観がないのか。
  • テレビの番組である芸人が女子高校生に性器や臀部をこすりつけていた。これは未成年者に対する立派な強制わいせつ罪だ!これだけ犯罪が増え、苦しめられている女性がいるのにもかかわらず、性犯罪をネタにして笑いをとる芸人をなぜテレビ局は使うのか?これは、もはやテレビ局に強制わいせつ罪の教唆が成立するのではないのか?未成年者に対するわいせつ行為の教唆ではないのか?テレビは、面白ければ何をやってもいいのか!日本人のモラルの低下の一因は間違いなく、こういった犯罪じみた行為を行う芸人にあると思う。

【報道・情報に関する意見】

  • ニュースで謝罪会見が毎週毎週放送されている。最近では責任者がカメラの前で謝罪し、一斉にフラッシュがたかれる場面が必ず放送されるが、その映像は必要なのか?毎週あのような映像を見せられる子どもたちは健全に育つのだろうか?世の中が良い方向に向くのか?以前からとても気になっている。テレビでの報道は日本人の心に大きく影響する。そのことを考えてほしいと思う。
  • 東京都目黒区の医師方で、銃が暴発し次男が死亡した事件で、警視庁は一緒にいた幼稚園児の長男がライフル銃をいじっているうちに暴発したとみて、銃の管理に問題がなかったか調べているという報道があった。しかし、次のような問題点があると思う。1、長男が誰なのか特定しやすいような報道であること。2、警視庁は原因を調査中であり、長男が原因とは断定していないのに、長男を疑っているように報道している。3、この家には他にもライフルがあることを報道してしまった。銃を狙う犯罪者に狙われてしまう。この報道は少年法の趣旨に反する上に、新たな犯罪を呼ぶ。そこで、1、警察が調査中の場合は報道しない。2、未成年者を特定できる報道はしない。3、銃器がある家を特定する報道はしない、として下さい。
  • 長崎・佐世保のスポーツクラブ「ルネサンス」で発生した散弾銃乱射事件の報道について。確かに子どもを含む8人の死傷者が出た悲惨な事件であるが、銃を持っている人間全てが悪人であるかのような報道は止めるべきである。私自身クレー射撃の免許を取得して銃を所持しているが、最近小学4年の息子が”いじめ”を受けた。学校に確認した結果、テレビを見ていた3~4人の同級生から「お前のお父さんは銃を持っている悪いやつだ」と、私が銃を持っていることにより”いじめ”を受けていたことが判明した。事件を伝えることは報道機関の使命であるが、判断力のつかない子どもたちに配慮した報道を要望する。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • パチンコ機種のCMで、「あなたと合体したい」「気持ちいい」という台詞を一日中流しているが、性行為を連想させるので不愉快です。子どもが安易に台詞を真似したりして教育にもよくない。ぜひ放送を中止していただきたい。
  • ラジオでのCM。とてつもない数の信者と莫大な金を動かす宗教団体が一年中朝から晩まで「きちんと挨拶しよう~」「みんな仲良く~」と言う具合に子どもにもわかるような標語を用い、さりげなく長期間にわたりじわりじわりと洗脳するような手法で宗教団体の名を浸透させて行くのが不気味だ。

【「見解」に関する意見】

  • バラエティーの罰ゲームがやけに批判されていることに疑問を感じます。まず、罰ゲームが直接「いじめ」につながるとは考えられません。私は学生ですが、番組の罰ゲームを誰かにやってみようとか、他人をいじめたいという気持ちになったことはありません。家庭の教育だったり、生活環境のほうがよっぽど「いじめ」にかかわってくると思います。第一、バラエティーが子どもに悪影響を及ぼすというなら、そう言っている親が子どもに文句を言うなり、注意するなりすればいいのです。あるラジオで「いじめられていたが、バラエティーに救われた。」という意見もありました。これ以上バラエティーが規制されては困ります。番組の内容を知っている、あるいはそれを否定するっていうことは、その人はその番組を見ているんですよね?もし自分が見たくないと思うならばチャンネルを変えるなり、テレビを消すなりすればいいのです。それをしないで、一方的に否定して、見たいと思っている人の権利を奪うのは間違っています。青少年を守るためというのはありがたいです。しかし、このような守り方は悲しいです。
  • なぜ、バラエティー番組だけ規制されるのか理解に苦しむと言う人達が沢山いる。サスペンスや時代劇やドラマの方が殺害するシーンがあり、よっぽどの犯罪だ。ああいう番組を規制するべきだ。BPOはバラエティー番組をいじめすぎている。

【推奨意見】

  • 深夜アニメ。この作品はとある高校の剣道部を舞台に、女子部員を中心に目標に向かって頑張る日々を描いた物語。ギャグを交えた物語だが、複雑でドロドロとした人間関係もなく未成年の不健全な描写も少なく爽やかである。劇中に時々剣道の用語などが出てくるので番組を通して剣道への興味が湧いてくる。良いアニメであるが深夜放送なのが残念である。
  • 深夜アニメ。このアニメはいいと思う。最近まで放送されていた話は感動的だった。自らの運命を知りながらも必死の姉の結婚のために奮闘する姿、そしてそれを全力でサポートする主人公。アニメを批判する人たちにも見ていただきたい。
  • 深夜アニメ。登場人物の一人がクラスで集団無視されたり下駄箱の靴を隠されるなどのいじめを受けるが、それに怯まず真っ正面に立ち向かうストーリーでとても良かった。ただ、放送時間が真夜中だったので残念だった。ぜひ夕方などに再放送してほしいと思う。

【食べ物の扱いについて】

  • 環境への配慮や資源の無駄遣いの削減が呼びかけられている中で、タレントに大食いさせる番組が放送されているが、全く品位も配慮も感じられない。世界には飢えで亡くなる子どもたちも大勢いて、環境の変化や人口増加で食料に対しての意識が変わっていく中で、全く逆行するような番組内容に不快感を持つ。
  • バラエティー番組。太った医者が恐ろしい程の甘いものを食べたり、ゲストにそれを強要したりするコントは度が越えている。食べきれずに食べ物を粗末にしているし食べ方も汚い。見ていて気持ちが悪い。せめてこの時間枠でのコントはやめてほしい。子どもたちに悪影響だ。

【マナーに関する意見】

  • 温泉番組がかなり多く放送されているがどの番組も出演者が体も洗わずにいきなり浴槽に入るシーンばかり。そのため子どもたちもそれにならっていきなり浴槽に入る子が多い。注意すると「テレビでやっている」と言われる。テロップで「体を洗ってから入りましょう」といった注意書きなどを放送できないのか。
  • ラジオ番組。番組のコーナーでリスナーに電話をかけたのだが、リスナーは丁度電車の中であった。パーソナリティーは「ま、いっか」と言って電話で話し始めた。電車内での通話はマナー違反であるし、もし優先席の近くだったらどうするのか。「ま、いっか」で済むことではない。青少年がよく聴くラジオでマナー違反を推奨するとは何事だ。

【性表現について】

  • 「おしりかじり虫」の歌をよく放送しているが、歌詞をよく聴くと「おしりをかじってかじって~かじられちゃって超いい感じ」という表現があり、ぎょっとする。近頃は児童に性的な興味を持つ倒錯者も多く、警戒心を持たない子どもたちにこの歌を歌いながら近づき性的な害を及ぼすやからが出るのではないかと心配になる。

【非科学的なことに関する意見】

  • バラエティー番組。霊視、守護霊など現実に存在し得ないことをあたかも真実であるかのように語り、人心を惑わす詐欺的な内容を堂々と放送している。最も心配なのは子どもたちが「来世」「輪廻転生」を信じ、いじめ等で絶望したときに人生をリセットしようと自殺をしてしまうことだ。実際今年そのような痛ましい事件が起きている。この種の番組はすぐにでも排除してくれるよう局に意見をしたが、真摯に受け止める態度が感じられなかった。

【表現や演出に関する意見】

  • アニメ番組。小さい子どもが食い入って見るような作品で、よく見られるCGなどによる激しい動きを無意味に多用するのを止めてほしい。先日流れた映画の予告を見て、CGのあまりの激しさに気分を悪くして嘔吐したことのあるうちの子どもがかわいそうでならない。過去のポケモン事件の経験を生かし、CGなどの乱用も子どもの体のことを考えた優しいものにしてほしい。

【動物の扱いについて】

  • バラエティー番組。大きく育った動物を捕まえて殺していくシーンが延々と流れます。残酷です。あんなふうにたった一人のために「あれ程の大きさまで育った動物をゲームのように捕まえて殺して食べてもいいんだよ」というメッセージを子どもに見せるべきではないと思います。「伝説」のためなら何を殺しても良いという勝手に作ったルールで動物を殺していくのはやりすぎなんじゃないでしょうか。見つけた動物を気分次第で殺している所を、スタジオにいる出演者が皆で喜んでいる映像も残酷です。

【視聴者意見への反論・同意】

  • BPOのHPを見ると、青少年委員会・放送倫理検証委員会双方に「そんなのかんけぇねぇ」の芸人に対する批判意見があった。「幼児が真似して困る」とあるが、子どもはそのような間違いをして怒られて成長していくものだと思う。幼児がそのようなことを行わないようにしつけるのが親の責任ではないか。また、双方の意見共に、番組の向上のための批判ではなくほとんど個人的に嫌いだからただバッシングしているようにしか見えない。
  • 「小学6年生の勉強合宿に密着取材という特集で、男子の入浴現場を放送していた。(中略)そもそも男の子の羞恥心やプライバシーを無視して浴場でカメラを回すのは問題だと思う」という意見に同意。100%ダメだとは言わないが、必要最小限にしていただきたいと思う。
  • 最近「深夜アニメが子どもの犯罪を助長する」という論調が広まっていますが、そもそも子どもが深夜まで起きていること自体異常ではないでしょうか?子どもが深夜まで起きているのを認める親の側の責任の方が、テレビ局の責任より大きいと思います。子どもにとって不健康だし、そもそも深夜番組は子どのが見ないことを前提に作られています。犯罪の原因を安易にテレビ番組に求めてしまう昨今の風潮はおかしいと思います。

【その他】

  • ドラマ番組。サンタクロースからのプレゼントの話しだったので息子と一緒に見ていたが、子どもの夢と思い出を奪う内容だった。クリスマスが近づきママとパパが子供にプレゼントして欲しい物を聞き、パパとママが子どもが寝ている間にそのプレゼントを置くシーンが放送された。息子も驚いて「サンタクロースはパパとママなんだ」と叫び、子どもの夢が打ち砕かれてしまった。今朝同年代の子どもを持つ親たちの話題になったが、まさかこの時期にこのような内容が放送されるとは誰も思わなかった。

2007年11月に視聴者から寄せられた意見

2007年11月に視聴者から寄せられた意見

2007年11月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,111件で、10月と比較し半減した。
意見のアクセス方法の割合は、Eメール59%、電話36%、ファクシミリ3%、郵送ほか2%で、前月との比較ではEメールが10%以上減少し、反面、電話は12%の増であった。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)
男女別は男性76%、女性22%、不明2%で、世代別では30歳代(33%)、20歳代(18%)、40歳代(14%)、50歳代(9%)、60歳以上(8%)、10歳代(7%)の順となっている。

2007年11月に視聴者から寄せられた意見 1,111件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年11月件数 年度累計
人権等に関する意見 11件 105件
放送と青少年に関する意見 174 件 [ 意見内容 ] 1,606 件
放送番組全般にわたる意見 513 件 [ 意見内容 ] 5,085 件
BPOに関する意見・問い合わせ 66 件 780 件
その他(放送関連以外) 347 件 4,515 件
意見件数 計 1,111 件 12,091 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。11月の通知数は395件(33放送局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

11月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[11件]

  • 審理・斡旋に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連苦情)・・・・・・・ 7件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・・・・・ 4件

番組全般にわたる意見

11月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,111件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が1,007件(全体の91%)で、前月の1,605件から598件の減少となった。内容としては”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(724件:全体の65%)、 “低俗・下品な番組”(178件:16%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(105件:9%)である。

次いで【報道番組】に関した意見が539件(全体の49%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(270件24%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(196件:18%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(73件:7%)で、いずれも前月からは大幅に減少した。

その中でも11月の意見の特長としては、早朝の情報ワイド番組での司会者を中心とした発言(小沢代表辞任にともなう一連の民主党の動きに関する意見や、香川・坂出殺人事件における犯人に言及した発言など)への批判、更に同司会者の昼のワイド番組での不適切な表現(インターネットで流行しているキーワード「アサヒる」を歪曲して伝えたとの批判)への批判が目立った。

なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(11件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害ではないか」との提起や批判は香川・坂出殺人事件報道を中心に129件寄せられた。 【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は168件で前月から半減した。 【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に66件の意見があった。

青少年に関する意見

11月にBPOに寄せられた意見のうち放送と青少年に関するものは174件と先月に比べ半減した。年代別では10代からの意見が31%を占めた。
内容別では先月に引き続き、青少年委員会の「見解」に関する意見が28件と最も多かった。また、「深夜アニメに年齢制限をかけるとよい。」「悪いニュースばかりでなく良いニュースを増やすべきだ」といった提案が12件あった。

BPOに関する意見

66件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は29件、問い合せは37件であった。

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 「報道の自由」と「知る権利」を守るはずのマスコミが自らその権利を脅かしている。総務省の介入には反対だが、これほど改善が見られないのであればそれも仕方がないかとも思う。しかし、その前にBPOがもっと権限を持ち、各局が自浄作用を発揮出来るにはどうしたらよいかを考えるべきではないか。
  • マスコミの自由奔放さに呆れました。守屋前次官を乗せた車に報道陣が群れをなし送検を妨害しているように見えて仕方がありません。そして、極めつけは海の中で3遺体が見つかった香川・坂出の殺人事件。報道陣が群れを作り捜査の妨害になるなど、周りは騒然としました。何故、ここまで野放図なのでしょうか。報道を規制しろとは言いませんが、マスコミの集団取材は正直、規制するべきです。
  • 香川県姉妹祖母不明事件に関して報道の仕方があまりにも人権を無視していると思います。しかも、テレビ局の記者が「マスコミに非協力的になったら、事件は解決しないですよ」と言っています。何故、被害者家族がマスコミに協力的じゃないと事件が解決しないのでしょうか? 今回の件は松本サリン事件で犯人扱いされた人物と同じことを繰り返しています。一体マスコミは何をしているのですか? 被害者家族を犯人扱いしておいて、違ったら謝りもせずに「なーんだ、違ったんだ」という態度は社会的に許されないと思いますがいかがでしょうか?
  • 早朝の情報番組の司会者は何様のつもりですか?香川の事件報道の際の彼の発言を聞き非常に不愉快でした。父親を犯人と断定するかのような発言。しかも今回が初めてではなく不二家の捏造問題での反省の色が見えません。他企業の謝罪会見などの報道に際してこの司会者や放送局は様々な発言をしていましたが、司会者自身やテレビ局は謝罪すらできないのでしょうか?BPOの委員会か総務省による内容の審査と処分が必要だと思います。
  • 香川県祖母孫姉妹事件報道で、記者が被害者の父親に向かって「お父さんが犯人という噂がありますがどう思いますか」という質問をした。この言葉は二人の娘の父親に対して常軌を逸する暴言であり、報道の暴力である。今後各局に注意を喚起して貰いたい。
  • 政府税制調査会の消費税上げの意見について、テレビがこぞって「仕方がない」と言うような意見を表明するのはどういうことでしょうか。消費税をあげる前にやるべきこと(政策・施策)は幾らでもあるでしょう。社会保障の現在のあり方を見直すこともやらず、現状維持のまま政府の意見を丸飲みすることがマスコミのやることですか。消費税を高所得者も低所得者も一様に負担増となる税制より、かつての日本の税制のように高所得者の税率を上げる累進課税を検討したほうが、ここまで格差が拡大した今となっては庶民のためになります。アメリカと違って貧富の差が少ないのは日本の美風といえるものではないですか。それについて言及しないのは、一般人より高所得のテレビ関係者の私利私欲に基づくものだと考えざるをえません。一部の東京キー局に特にその傾向が顕著で、そんな程度の報道しかしないテレビ局ならとっとと廃業して下さい。
  • 都内のマンション火災の報道があった。その際、消防活動に支障をきたす場所で、リポーターやカメラマンが現状を伝えていたが、消防活動と人命救助の妨げになるのではないか。また、この火災現場では救助ヘリが飛んだが、報道ヘリからの撮影もされていた。10月頃の大手町付近の家電店からの火災の時も、他局でも同様なことがあった。規制がされていたのかは分からないが、報道に関わる者として伝えることも重要だが、被害に遭った方の生命の危機やそれを助けようとする公的機関の邪魔になるような取材は止めて欲しい。
  • 最近の報道番組などを見ていると(特にニュース)ただ情報を垂れ流しているだけに思える。特に全国ニュースのひどさは亀田家騒動の時に感じた。まさかどの局も夕方のニュースでボクシングジム会長会見を放送するとは思わなかった。視聴者をバカにしているのか?思わずテレビを消した。いい加減にしてほしい。もっと視聴者に知らせることがあるはずだ。ニュースの内容をもっと詳しく知りたいと思うことがあるが、最近はネットでそのニュースについて個人ブログや掲示板などを検索して読むようにしている。そのほうが自分の知らなかった情報をたくさん知ることが出来るからだ。もう少し報道というものについて考えていただきたい。話題性を追求するだけのような内容を放送するのはやめて下さい。
  • 「今日のニュース」と言いながら、一般紙・スポーツ紙の拡大コピーを貼り付けたボードを示し、赤ペンでなぞった部分を一言一句違わずに読み上げるだけ。新聞記事の棒読みをもっともらしく放送するな。新聞、インターネットに各々の役割があるのと同様にテレビにはテレビ独自の役割があるはずだ。
  • ハンバーガーショッブの賞味期限のニュースの中で、店長代理という女性が出演していましたが、制服は現在の制服でなく、また現店長代理でもないのに「店長代理」というネームプレートを付けていました。その人が着ていたのは「STAR」と呼ばれるアルバイトのお客様係り用の制服です。消費期限のニュースだけならともかく、偽と思われる元店長代理を出演させ、故意に店を貶める映像を出したことに問題があります。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 最近頻発する食品偽装の問題で「またも裏切られた・・」などという文句で報道していますが、同じ思いを視聴者がテレビ業界に対して抱いていることには気づいてないのだろうか。例えば不祥事の頻発する東京の放送局がそうだ。捏造から盗聴から、最近話題の亀田一家の問題にしても局に大きな責任がある。しかし、テレビ業界はそこまでしてもお咎め無しである。放送で食品業界の問題などを批判しているが、聞いていて馬鹿らしくなってくる。
  • 亀田問題について放送した局の社長の会見を新聞で読んで驚いた。あれだけ世間を騒がせ、国民の批判を浴びたにもかかわらず謝罪はなく、しかも、今後も亀田一家を応援してその試合を放送していくという。また、同席した取締役は、観衆や視聴者が喜ぶからやったと言って、亀田の行過ぎた言動の責任を我々に転嫁するような発言をした。2人とも無責任もはなはだしい。この無責任な局に対して、BPOには厳しい見解を述べてほしい。
  • 民放のゴールデンタイムにおける番組は下品きわまりない。芸のないお笑いタレント以外出演していないし、内容的には単なる雑談、一般視聴者を無視した内輪話、共演者の罵倒、大食い・・・ばかりだ。一番多くの人がテレビを見ている時間帯にこのようなくだらない番組を垂れ流している国が他のどこにあるだろう?テレビ番組を見る限り日本は発展途上国である。色々不祥事もあるようだがNHK以外見るに耐える放送局は存在しない。
  • 「裸まつり」と称して裸を売り物にしているタレントを集めていたが、どうしてこんなくだらない番組を放送するのか。くだらない番組を放送する一方で肝心な情報を取材・報道しようとしていない。朝青龍のモンゴルや亀田のメキシコには大量の取材陣を派遣するが、長井さんが亡くなったミャンマーには取材陣を派遣せず、ミャンマー事情は伝えない。またインド洋の自衛艦の活動についても知らせてくれない。ともかく全く国民の知る権利に応えようとしていない。日本のテレビ局の姿勢はあまりにもおかしい。
  • 日曜朝の情報番組で小泉元首相と安倍前首相のモノマネ漫才(?)をやっていたが低俗過ぎる。「いくらKY(空気読めない)の私でも・・・」とか「49日振りに復帰というのは、私が首相をやめてから49日(シジュウクニチ)にあたり・・・」等。例えどんな経緯があろうと一時は国のトップを担った人であり、また私たちが選んだリーダーに他ならないだろう。その人を諫めるのならまだしも、貶めて笑いに持っていこうとするとはどういう事か。まして49日等と、死人と同様の扱いをするのは安倍前首相に対する侮蔑だ。
  • 大食いが芸の女性タレントが出て寿司を150貫も食べ、番組はその代金として60万円も払ったという。この女性は他の番組でも大食いを自慢して何十人分もの食べ物を一人で食べている。テレビ局はなんでこんな意味のないことやるのか。世界には食糧不足や貧困で食べる物がなく飢え苦しんでいる子供たちが大勢いるのだ。私も寿司を盗んで捕まったホームレスを助けてあげたことがあるが、国内にもホームレスの人など、空腹を抱えて日々過ごしている人がいる。にもかかわらずテレビでは大量の食べ物を意味もなく、無駄に消費している。テレビ局の非常識さ、”バカさ加減”が許せない。
  • 大食い対決なる内容は、番組としては最低レベルだ。欧米では暴力シーンのみならずこの手の内容も規制されているはず。資源、食料、環境問題は、世界的課題だ。とりわけ先進国の責任は重大。その自覚のかけらもない番組内容だった。これでは日本は世界から軽蔑される。タレントというものは多少なりとも社会的価値をもつ人を出演させて下さい。大食いの女性タレントは、誰がどういう基準で出演させているのか。日本の恥だ。同種他の番組も同じだ。
  • 男性タレントが水泳パンツ一丁の姿で出演している。こんな奴をテレビに出すな!放送局はおかしいと思わないのか?つまらない喋りの後に「そんなもの関係ねー!」とか言って拳を振り下ろすだけじゃないか。そんなもの芸でもなんでもない。それなのに一緒に出ている女性アナウンサーまでが、裸男の隣で拳を振り下ろしている。アナウンサーとしてプライドはないのか。裸男のタレントに「洋服を着てやってもみんなが賞賛する芸を会得し磨いてからテレビに戻って来い。それまで一切テレビに出るな」と伝えてほしい。
  • ラジオ感覚の情報バラエティーと称すこの番組では、ほぼ毎日のようにシモネタ発言がある。男性MCは、女性ゲストに男性性器の名称を連呼させたり、女性に対するセクハラ発言が非常に多い。子ども達が学校に行っている時間なので直接的な影響はないとしても深夜番組でもあるまいし、朝の番組でこのような内容は不適切だし倫理に反する。この男の発言は個人の判断でしているのか局の方針なのかわからないが、このような内容が平気で放送される日本という国はおかしい。番組に対して指導をしていただきたい。局に電話をしたが、全く聞き入れようとしない態度だった。
  • お笑いタレントたちが出るトーク番組などでは、私たちの時代ならあり得ない一線を越えた性的発言が平気で飛び出しゲラゲラ笑っている。先日も、某元女性大臣と「寝てみたい」などと失礼なことを言った奴がいたが、大臣侮辱で問題にすべきだ。BPOはこの行き過ぎた”性的発言”を規制すべきだ。
  • 視聴者センターに番組名の意味を尋ねたらセンターの責任者と称する女性から「担当者がいないのでわからない。来週電話してくれ」と言われた。いやしくも番組タイトルなのに何の説明も出来ないというのは自分の商品の説明が出来ないということと同じで公共の電波を預かっている放送局にとって大変恥ずべきことだ。同じような質問を経済関係の新聞社にした場合は完璧に対応してもらえる。こんなことでテレビ局として成り立つのか。
  • 番組のHPで「この番組は~当テレビと視聴者の皆様の距離を縮め~」と紹介しているが、視聴者センターの担当者の応対は余りにもかけ離れたものだった。番組に対する要望を伝える為に番組で紹介されていた番号に11月26日の22時頃に連絡したが、担当の若い男性がだるそうに「出来ません」「気に入らないんならいいんです」と応対。改めて22時15分頃連絡したが女性の担当者が眠そうな抑揚の無い声「もしもし」「分かりません」と、要望を伝えている相手に応対する姿勢ではなかった。担当者に名前を聞いたが、過去にストーカー被害に遭ったとの事で教えてくれなかった。もし、そのような経緯があるのであれば、担当者名を番号で伝える等の方法をとるべきだ。
  • 番組に対する苦情を言うべく9時半前に視聴者センターに電話をしたら「ただ今サービスはしていません」というテープが流れた。”サービス”とはなんだ。おかしいんじゃないか。こちらはなにも対価を求めているわけじゃないんだから。「ただ今は受付をしていません。9時半を過ぎたら電話を・・・」、これが適切な言い方だろう。改めるべきだ。

【その他、番組全般】

  • (推奨番組)年に数回だけの鎌田医師の話を中心とした生番組で、毎回楽しみにしており聴き逃したことはない。是非幅広い年齢の人達に聴いてもらいたいものだ。10月27日17時より、NHK・BS2でこの番組を収録したものをテレビ番組として放送していたが、別のタイトルが付けられ、せっかくの内容も一時間足らずに編集してありもったいないと思った。改めてテレビでもノーカットで放送して欲しい。今後ともこの番組が長く続く事を希望する。
  • 4月に通常国会へ提案され、継続審議となっている放送法改正案のうち、捏造番組を放送した放送局への行政処分導入について、「言論の自由の侵害につながる」として放送局などが猛反発しているとのことである。嘘をつくのも「言論の自由」なのか?食品の産地捏造や賞味期限改竄は厳しく批判するくせに、自分たちの場合は嘘をついても「行政処分はするな」とはご都合主義も甚だしい。「あるある大事典!」の後も多くの捏造問題が発覚しているというのに、放送界のモラルや体質・本音や正体が見えてきた。反省したようなフリをしているだけで、実際には盗人猛々しい業界である。以前に、個人情報保護法について、マスコミが「国民の知る権利を侵害する」と言いこぞって反対していたが、本質は、国民の知る権利をダシにして商売がやりにくくなるから反対ということを正当化していただけである。国民を欺きバカにするのもいい加減にしろと言いたい。
  • 番組中、「幽霊を見たのでその対処法を教えて欲しい」という相談があり、女性占い師が「お化けも幽霊もいます」という言葉から始まり、その対処法を詳しく解説した。これは、【日本民間放送連盟放送基準8章表現上の配慮】に違反するのではないか。この番組だけではなく、彼女の出演する番組は、同基準に違反していることが非常に多い。もう何年も前から彼女の出演する番組の問題を指摘され続けたと思うが一向に改善されない。BPOの存在意義はどこにあるのか?公権力の介入の阻止だけか?彼女が、もし霊感商法に関わっていたら放送業界は責任を取るのだろうか?この種の番組への取り組みを切に願う。
  • 未解決事件の特集番組にいわゆる霊媒師や霊能者をしばしば登場させるが、何の根拠もない非科学的な方法を事件の推理に使うのは極めて疑問に思う。彼等がバラエティー番組で運勢を占う程度ならエンターテインメントとして許容できるし、事件とは言っても「探し物のありかを言い当てる」程度であればまだ気楽だが、被害者や遺族が存在する深刻な事件の捜査に関わるのはふさわしくない。第一、それら特集番組の放送後に解決した事件があるとは聞いた事がない。是非、霊能者等の出演には一定の線引きを設けて欲しい。また、テレビ番組が万が一にも悪徳宗教団体の活動に利用されないようくれぐれも慎重にして欲しい。
  • 不二家問題で「廃業しろ」と一企業を倒産に追い込み社員を路頭に迷わせるような暴言を吐き、BPOから見解を出されるまで何もなかったかのように平然と放送し続け、見解が出た後に番組で謝罪した件の司会者。しかし反省していないのではないか?今日の”額賀氏問題”で、「民主党を解散しろ」との暴言発言があった。不二家問題から何も変わっていない。BPOからの見解が生かされていない。BPOの見解が出た後も暴言を吐くのはBPOを軽視し馬鹿にしているとしか思えない。一司会者に、自分の好き嫌いで世論誘導をしたり、党や企業の存続廃業を決める決定権があるのか?政治報道は中立・公平が基本だが、この番組は政府・与党に偏り政府与党広報番組的だ。野党・民主党攻撃の発言も、どこからかのご意向に沿っての発言で、何らかの意図があるのではないかと思えるが、不二家問題での「廃業しろ」に続く「民主党は解散しろ」という暴言発言をBPOはどう受け止めるのか?
  • 京都父親殺害事件と放送休止となったアニメ2作品についてだが、問題視すべき点は「もし、事件が起きなければアニメ作品が放送されていた」ことについてではないか?本来ならば事件が起きてから放送の有無を決定するのではなく、まず嗜虐性・暴力性が明らかに高いとわかっているゲーム作品をアニメ化する段階で放送倫理と照らし合わせるべきである。制作段階で倫理規定に反するような部分があるならば、シナリオ変更や制作中止を行うべきだし最初から放送するべきではない。今回のように、マスコミが作品内容を歪めてまでしてでっち上げた「元凶」に簡単に惑わされてしまう放送倫理と視聴者の意識にこそ問題があるのではないか。マスコミのさじ加減一つで倫理と意識が安易に変わり決まってしまうことが残念でならない。
  • 佐賀県武雄市では病院で入院患者が射殺される事件があった。犯人も捕まっておらず、4歳の息子は保育園で事件の話を聞いて「鉄砲のおじさん怖い」と怯えている。そんな中、この番組内で拳銃を持った男たちが病院に押し入り拳銃を構えるというシーンがあった。その直後には佐賀県武雄市の事件をニュースで報道していた。深夜といえども事件が未解決の段階で現実と同じようなシーンを放送するとは無神経極まりない。この番組を見てから精神的に落ち着かない。マスコミは見ている人を不安にさせるようなことは慎んでいただきたい。同じ思いを感じた人はたくさんいると思う。お詫び等の対処をお願いしたい。
  • 私は障害者ですが、ラジオを聴いていると、パーソナリティーによる障害者への差別発言や理解のない発言が時々あり、その度に非常に悲しい思いをする。無意識で何気ない発言なので健常者には気がつきにくいと思われる。反省し改めてほしい。
  • リタリンを不正に処方していた医師が逮捕されたというニュースが放送されていた。逮捕された人を非難するのはともかく、リタリンを適正に利用している者や処方している医師に対して配慮に欠ける大変偏った説明の放送だった。処方が不正だった事やネットでリタリンが転売されている事が異常であり、薬が「気持ち悪い」「薬害」などと放送される事は行き過ぎで、本当に必要としている患者まで社会的に悪い印象を与え、子どものいじめ問題まで発展する可能性もある。正しく使用し効果を得ている患者が多いにもかかわらず、このような偏った放送は即訂正し適切な利用者の意見も放送するべきだと思う。
  • 花柳界を描いた文化庁芸術祭参加作品。芸者が日常的に売春をしたり、先輩達によるすさまじいいじめが行われる様子が盛り込まれている。「このドラマは事実を基に創作したフィクションです」との字幕スーパーが最後に出るが、視聴者によっては売春といじめの部分を事実と取る人もいるだろう。芸者の世界でいじめはともかく売春はありえない。字幕スーパーが指す「事実」と「フィクション」がどの部分を指すのか示し、誤解が生じないように一工夫できないものだろうか。
  • “能力検定”のクイズ問題は、若くして死んだ10名ほどの著名人の写真を挙げ、その名前を当てさせるという内容だった。その中にアンネ・フランクが入っていた。ナチの収容所において悲惨な最期を遂げた彼女を、間の抜けた回答を笑っては互いの脳力を判定するクイズ番組に出題する事は許せない。アンネ・フランクはもっと生きたかったに違いないが、そんな思いを踏みにじっており不愉快だ。
  • 「きのう流行った言葉たち」のコーナーで、キーワードランキングに上がっていた「アサヒる」という言葉を取り上げた。テレビと新聞という媒体の違いこそあれ、同じマスメディアのテレビ番組が他の新聞社を揶揄した言葉を取り上げたことに驚いた。続いて「アベする」という言葉の説明を聞いて更に驚くこととなった。同番組は「アサヒる」の意味を「某新聞は政治に対して厳しい意見を表明することが多いことから、物事を執拗に追及することを意味する」と説明した。しかし本来の意味が「某新聞の捏造体質を批判・揶揄したことから敢えて作られた流行語」であることには一切触れなかった。直後に「アベする」を取り上げて、本来の意味で説明しているにも関わらずである。
  • 週末の豪華な旅を売りにした番組でのこと。オーストラリアの世界遺産のビーチにシャンパンを撒き散らすというシーンが放送されました。人類が守ろうとしている財産を軽視し、自分たちだけが楽しければよいという、まさに現在の日本を表現しているような内容でした。逆にもし熊野古道で外人がシャンパンを撒き散らしていたらどう思うのか?この番組は毎回ゲストが世界各地に旅行し、自分の欲求のまま行動しているので、きっとまた同じことを必ず繰り返します。こういう番組は即刻中止したほうがよいと感じました。
  • 法律相談バラエティーのこの番組は放送内容にデタラメが多い。例えば・・・「視力の弱い人がメガネをかけないで自転車を運転したら道交法違反」「自転車運転中、道で立ち往生しているおばあさんに対してベルを鳴らしたら罪になる」「犬にいたずらをして噛まれ、怪我をした他人の子供の治療代を飼い主は払わなければならない」「電車内で騒いでいる子供を殴って怪我をさせたおじさんは治療代を払わなくてもいい」・・・かつて放送されたこれらの例はみなデタラメだ。これはそのほんの一部で、他のデタラメもメモしてあるから求められれば指摘する。正しい放送をするようこのテレビ局を厳しく指導してくれ。
  • バラエティーが売りのキー局のこの番組ではゲームをして間違えると罰を受けているが、この罰ゲームが度を越えている気がする。座っている椅子を廻すのはまだ許せるが、物を至近距離から顔面にぶつけるのは危険極まりないと思う。よく目の下のあたりに当たっているように見えるが、目を閉じているとしても視力障害を起こす危険性があるのではないか。また、リーダー的な立場の人間が、間違えた人物に対して必要以上に責め立てるシーンを目撃することがある。番組スタッフも出演者も、もう少し節度を持って放送すべきである。
  • 深夜に放送されている英会話の番組に、若い女性がみだらな姿で出演していた。民放の番組でも控えるような黒のブーツを履き、へそを丸出しした超ミニの衣装で、教育番組に出演していた。EUに観光旅行をした時現地のガイドさんが「娼婦」だと教えてくれた格好だった。
  • 最近は日本選手の活躍などで注目度が高まって、民放で放送されることが多くなったフィギュアスケートだが、10年以上このスポーツのファンである者からすれば、怒りを感じる事も多々ある。フィギュアスケートは、現在注目を集めている女子シングルだけではない。男子シングル、ペア、アイスダンスとそれぞれの競技にそれぞれの味があり、女子シングルだけを放送するような偏ったやり方はやめてほしい。NHKがグランプリシリーズを放送している時はちゃんとまんべんなく各競技を放送してくれた。一方、競技そのものではなく、ドラマ仕立てで選手を紹介してよけいな時間をかけたり、大会によっては一位をとった選手ではなく、韓国、中国の選手を紹介するなど、意味の分からない偏り方もしている。注目度が高くて、視聴率が取れておいしいからといって、ろくにその競技の良さも紹介できない局がしゃしゃりでて、放送権を取っていくのは止めてほしい。
  • メディアは自己検証番組を通じ、「視聴者から頂いた批判は真摯に受け止め、今後の番組作りに活かしていく」とコメントしているが、その言葉に矛盾を感じる視聴者は多いはず。BPOのHPでも女性占い師の番組は視聴者の批判が多いにも関わらず、番組自体は高視聴率を楯に打ち切るどころか放送時間や曜日、放送局を変えてまで似通った番組を幾つも抱えている。しかも、幾つかの番組でHPを設けているが、視聴者から寄せられる意見は全て氏への好評意見ばかり。その信憑性はかなり疑問だ。確かに、発言の中には的を射るものはあるが中にはゲストへの暴言、名誉毀損、脅迫紛いのものもある。視聴者からの批判=出演者への誹謗・中傷、嫌がらせと捉えていて不快感を覚える。
  • TV受信機は各メーカー共高画質となり、大変素晴しい映像が受信できる。しかし放送される番組内容は「ガッカリ番組」が大部分で、特定者の追っかけやタイトルを変えただけの殺人事件ドラマばかり。社会で注目された重大事件や事故も一過性で、一定期間経過後の庶民生活や自治体、環境の変化が全く報道されない。森永粉ミルク補償、水俣公害、グリコ誘拐、阪神淡路地震、アスベスト、耐震偽造、ライブドア騒動など、総てが三面記事感覚である。また放送するアナウンサーを含めテレビ出演者が標準語、敬語の使い方を知らなすぎる。視聴率が大事なことは分かるが、その前にTV報道の社会的影響の大きさを重要視すべきだと思う。それによって視聴者の想像力・思考力・善悪判断力が高まる。ハイビジョンに相応しい番組を望む。

【CM】

  • 大学教授による「山場CM」とCM明けに繰り返し放送されるシーンについての調査結果に関する新聞記事を読みました。今までテレビを見ながら感じていた不快感が調査結果という形で明らかになり、胸のすく思いです。肝心な場面になるとモザイクをかけて隠し、続きはCMの後でとなる。いざCMが明けるとCM前に見たばかりの導入部が繰り返され、ひどい時は別の話を挟み、結末は番組の最後。制作者や出演者は自分の作った番組を一視聴者として見ないのですか。番組収録の際はCMはなく一連のストーリーとしてVTRを見ているのでしょうが、放送の際にそういう編集がされていることに対し何も思わなかったのですか。このようなCMの使い方はスポンサーに対しても失礼です。私は対策としてテーマに興味がある時のみ番組は録画して、後でCMを飛ばして見ます。視聴者はCMに嫌悪感を抱き、テレビを見たくなくなります。視聴者の立場に立ち、視聴者のための番組作りをして頂きたいと思います。
  • 自分は障害があり外出できないので、テレビの通販をよく利用する。「高齢者でも喜んで・・・」というキャッチフレーズの保険のCMがあり資料を取り寄せ申し込んだが、よく読むと「入院保険は交通事故に限る」と書かれてあった。CMではそのようなことは言わずに「誰でも病院の審査なしで入れる」と言っているので誤解する。他にも通販で商品を購入しているがテレビで放送する内容とは効果が異なる商品が非常に多い。このような放送をすることに局の責任は問われないのか?

【BPOへの意見】

  • 捏造報道をしてもペナルティーを受けなくてもいいように放送業界が「報道の自由」を盾にして政治に圧力をかけたそうですね。「報道の自由」はそれを主張できるだけの「義務」を果たしている者が口に出来ると思う。今の放送業界にそれだけの資格はあるのか?今や捏造と疑わしい報道を毎日のように垂れ流しているテレビ局。この法案だと捏造報道は減らなくなる。BPOはどう考えているのか?放送業界の自浄作用と言っているが具体的に何か動くのか?放送業界は政治に圧力をかける暇があるのなら、自ら捏造報道が起きないようにする規則を作ってほしい。
  • 在京キー局が女性占い師の出演する番組に関して2005年にBPOへ提出した回答書を読んだが、現在も番組内容が改善されていない。視聴者からの苦情は無視されていると思う。BPOもないがしろにされていると思う。厳しい処置を取っていただきたい。

青少年に関する意見

【<「出演者の心身に加えられる暴力」に関する見解>に対する意見】

  • テレビは本来、人々を元気づけ楽しませるものだ。少なくとも私の周りでは「テレビがつまらなくなった」という意見があふれている。規制を行うことで社会からいじめや犯罪がなくなっている事実はないだろう。統計的に分析すれば有意な差が見られないことは明らかだ。教科書的な番組一辺倒になるテレビは見るに耐えない。もちろんそういう番組も必要だが、様々な番組があり、それを自由に選択ができて(見ないという選択もできる)初めて娯楽と呼べるのではないか。少なくとも規制することにより生じる利益と弊害を比較するという、立法の前提となる作業を公正に実施し開示して説明責任を果たしたうえで行動をして下さい。
  • 私は子供の頃からバラエティー番組が好きで、今もまだ色々な番組を見ているが、BPOがこのように思う現行の番組が思いつかない。具体的にどの番組のどのコーナーがそうなのか、そしてそれがどのように悪影響なのか、全て明確にしたうえで世間に公表していただけないか。
  • バラエティーの罰ゲームが「いじめの素」であるかのように言われているが、マスコミによる過剰な報道や、芸能リポーターが「こちらは正義だ」のような態度で芸能人の離婚などを異常に追いかける事、暴力的なシーンの映画告知を時間帯問わずに放映する事はどうなのか?どれも朝昼晩と放映していて見ている人に影響がないと言えるのか?過剰な暴力や性的な発言などの行き過ぎた表現に対しては注意していかないといけないと思う。安易にバラエティーを擁護するわけではないが、このままだと「悪いものは規制すること」だけになってしまう気がする。そうなれば自由な発想で番組を作れなくなると思う。テレビは未だ模索しながらも発展しようとしているメディアだと思う。視聴者側も見たくなければ見ないという取捨選択をしていけば良いと思う。ただ規制するのではなく、どうすれば良い番組を作れるのかを、テレビ局に任せるだけでなくBPOと視聴者も協力して模索していくことができることを願っている。
  • 「罰ゲームを規制する前に人を斬り捨てる時代劇や残酷シーン満載のサスペンスドラマを廃止しろ」という意見に大賛成。罰ゲームがいじめの原因になるという意見が非常に多いが、次々に人が殺されるサスペンスドラマや時代劇の方がはるかに子どもに悪影響を与える。ましてや子どもの視聴時間である真っ昼間に堂々と再放送されることを問題視すべきだ!
  • 規制反対の方は、「テレビがつまらなくなる」と仰っていますが、テレビ放送の中で面白いもの、ためになるものは、ゲームの敗者に対して行う身体に苦痛をともなう罰ゲームだけでしょうか。そういったテレビの品位を貶めるようなことに対して考察し、テレビの質を向上させてゆくことこそ重要なのでしょう。
  • 先日BPOが民放各社への「見解」を発表した事を歓迎するが、近頃のあらゆる民放番組にあふれる過度の性的、暴力的表現には常日頃から怒りを覚えており、もっと早く今回の英断が為されていれば、と残念にも思っている。

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組。番組の一部で司会者、ゲストらによる浮気の自慢話が展開された。それは浮気を奨励し、浮気をしない人は時代遅れであるかのごとき真に非道徳的な内容だった。この日はボクシングの選手が出演していたので子供たちも見ていたと思う。番組担当者や出演者は子供たちへの悪影響を考えないのか。
  • パンツ一枚で「そんなの関係ね~」とやっている芸人がいるが、下品で低劣で大変不快だ。あんな姿でのテレビ出演が許されるのか。また、保育園の子供たちが「そんなの関係ね~」を真似してお母さんたちを困らせている。子供への悪影響を考えて、あんな芸人はテレビに出さないでほしい。
  • バラエティー番組。番組の中でAVの音声を流すシーンがあった。ゴールデンタイムで家族そろって見ている時間帯で、子どもにも人気のある番組なのに平然とAVのあえぎ声を放送する神経が理解できない。この番組は以前から下ネタや下品な企画が多く全く改善されない。
  • バラエティー番組。毎回この番組を見ていて思うが、出演者に対する暴力行為がひどいように思える。今回は先輩の芸能人相手に本気で攻撃をしているように見えた。もはやこの番組にとっては当たり前のように見えるが、芸能界でトップを走る芸能人が他人に暴力を振るうという行為を見て、視聴者(特に青少年)は「面白い」で済んでしまうのだろうか。スタッフは自信を持って放送しているのだろうが、感覚が麻痺しているように見える。
  • 金・土曜の23時台以降の番組を見て驚いた。AV女優が出演し、エッチなトークをはじめとする卑猥な内容が満載の成人番組が堂々と放送されていた。今の中学・高校生達にとっては週末の夜更かしは当たり前であり、テレビをつければ当然のことながらこのようなエッチ番組も目に飛び込んでくる。この種の番組は時間帯にかかわらず排除して欲しい。
  • 各局のクイズ番組の賞金があまりに高額で子どもの教育にとって悪い影響しかない。月収20万円のわが身にとってはあるまじき金額だ。何でそんな金額が許されるのか、いま一度考え直して欲しい。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • パチンコ台のCMをゴールデンタイムに流すのも問題だが、特にこのCMは冒頭に女性が「あなたと、合体したい」という場面がある。「合体」という語は性行為の意味で使用されることがあり、言っているのが女性であることもあって卑猥な印象を与える。家族でテレビを見ているときにこのCMが流れると、和んだ空気が一気に気まずくなることもあり、不快である。このようなCMをゴールデンタイムに流すのはやめてほしい。
  • 日曜日の朝の番組のCMで「エロうま」なるキャッチコピーがでてきた。小学1年生の息子に「エロってどういう意味?」と質問された。日曜日、子ども番組が多い時間帯で多くの子どもが視聴しているかと思うが、倫理的に疑問を感じた。あまり細かい事は言いたくないが、大人なら冗談ですませるが、子どもがどう解釈するか、こうした俗語が流行した時、子ども達の倫理観や道徳観にどんな影響を与えるか一抹の不安を感じる。
  • 消費者金融CMに関しての意見ですが、夜10時台の番組を大半の未成年者が視聴していると思います。この時間帯に消費者金融のCMが放映されるのは未成年者に対し問題が発生しやすいと考えられます。私は夜10時台における消費者金融CM放映自粛を希望します。

【要望・提言】

  • 昨今のニュースを見ていると、殺人、強盗、拉致など悪いニュースがとても目立ちます。その悪いニュースを見ている子供達の思考が、これからどうなっていくのかと心配でたまりません。そんな事から提案なのですが、これからの日本を背負う子供達が喜びの共感を持ち、見ていて微笑むような「良い事ニュース」はいかがか。悪いニュースはなく、良い事、微笑む事、人とはこういう生き方をしなければいけないんだとニュースが教えてくれる、そんなニュース番組があったら、学校から子供が帰ってきてその番組を見て、すくすくと育ってくれるのではと思います。親も、そんな番組なら絶対見せたがるし、大人だって微笑みたくなるのではないでしょうか。ニュース番組は一日中どのテレビ局でもやっています。どこかのテレビ局が私の意見に耳を傾けて腰を上げてくれたら幸いです。
  • 最近、深夜アニメでの最終話が打ち切りになったり放送中止になる事が多いが、地上波放送でも年齢制限をかけて放送すればよいのではないか?最近過激な深夜アニメが多いと思うので、デジタル放送になったらそういう深夜アニメに年齢制限をかけた方がいいと思う。アナログ放送の間は、15歳以下の未成年者に放送を見せないように何らかの対処をする。年齢制限をかけて放送すれば放送打ち切りを免れる事が出来ると思う。
  • テレビドラマは、もっと深く考えさせるような内容のものを作れないものか。恋愛物ばかりではなく、多少過激でも社会問題を突いて社会的関心を喚起するようなドラマをもっと作ってほしい。政治家や官僚の腐敗、痴漢や選挙違反などでの相次いだ冤罪、学級崩壊やモンスターペアレント等、ドラマの題材になりそうなものはたくさんあると思う。放送局にはぜひ頑張ってほしい。

【性表現について】

  • バラエティー番組。小学校高学年を含む少年3人の性器丸出しの全裸姿が映った。児童の人権、児童ポルノ法の観点から見て不適切だと思うし、少女の裸はダメで少年はいいというのは差別。それ以前に食事時に男の裸をテレビに映すのは見ていて不快。やめさせてほしい。
  • 教養番組。赤ちゃんのオムツ替えのコツを指南する際、モデルとなった男児の性器が露出しており、違和感を持った。最近、幼児を性の対象とする性犯罪も多発していると聞く。赤ちゃんの性器に異常な関心を抱く者がいないとも限らず、新たな犯罪の誘発につながるのではないかとさえ思った。
  • アニメ番組。少女が裸体になったりして教師を誘惑する内容である。深夜とはいえ若年者も見ている。公共の電波を使って性風俗を乱すような番組は止めるべきである。

【報道・情報に関する意見】

  • 高松市で19歳少年がナタで女性を殺害するという事件が発生した。最近、似たような事件が多数あるのではないか?もちろん親が原因なのだろうが、京都の父親殺害事件を過激報道してから模倣犯が出現したのではないか?今回の似たような事件はマスコミにも原因があるのではないか?もう、模倣犯を出現させるような過激報道は止めてほしい。
  • 報道の順番と詳しさについてです。殺人事件等々の情報を事細かに報道し過ぎます。犯罪の手口を公共の電波で拡散して次なる犯罪を招いているとしか思えません。あれでは週刊誌ネタです。民放も含めこれまでにもこのような、くどいとまでいえる報道の仕方は多々ありました。自衛隊のインド洋からの帰還のニュースがその後だったことにはさらに驚き、怒りさえ感じました。国民を良くしたいならよいニュースを選ぶべきです。
  • 北朝鮮の核査察問題のニュースを見る度に疑問に思うことがある。それは北朝鮮に核開発を断念させる動きを主導するのが核大国アメリカであるという矛盾である。核を持つ強い国が核を持とうとする国を力でねじ伏せて本当に平和は実現できるのか。平和への理念などはなく、力対力のせめぎ合いだけが存在するように見える。報道番組の中でこの矛盾をなぜ論じようとしないのか不思議でたまらない。何の疑問も持たずにこれらのニュースを見て育つ子ども達に「力を持って力を制す」という思考が知らず知らず刷り込まれるのが最も怖い。

【暴力・殺傷シーンに関する意見】

  • 格闘技で選手の流血シーンが放送され、モザイクがかかっていたものの大変腹立たしく思った。そのようなシーンを放送する事自体問題だと思う。また選手がナイフで殴る・刺すようなことは大変な問題だと思うので、絶対にそのようなものは放送しては駄目だと思う。
  • 民放各社が放送している映画だが、映画館ではR-15指定の作品でも、テレビでは血しぶきのある暴力シーンをカットせずに放送している。放送コードに引っかかる言葉だけをカットして暴力シーンは野放しだ。映倫が規制しているものを垂れ流している日本のテレビ局は最低。どうか検討して下さい。
  • アニメ番組。テレビをつけたら、いきなり真っ二つに切り殺して血を見せる残虐な殺戮シーンが放送されていました。テレビでこんなものを放送していいんですか?19時台の放送で殺戮なんか見せて、子供が見たらどんな悪影響を受けるでしょうか。こういう放送は青少年にとても有害だと思うのでやめてください。少し見ただけでこんなに殺戮シーンがあるのですから、番組全体ではどれほどのものでしょうか。考えるのも恐ろしいです。数日前の新聞に「最近のアニメは残酷すぎるので問題だ」という投書がにありましたが、全くその通りだと思います。

【推奨意見】

  • 子ども向けのニュース番組だが、世の中で起こっていることがわかりやすく説明されている。そして子役のタレントたちが司会の大人(親役)と共にニュースの内容について話し合ったり意見を出し合ったりする様子は、子どもだけでなく大人でも考えさせられることがある。悲惨な事件やくだらない芸能ネタばかりに焦点をおいたワイドショーよりも面白く大人が見てもためになる。家族皆で見てもらいたい番組だ。

【非科学的なことに関する意見】

  • 教養番組。着ぐるみの登場人物が「森の中にいっぱいあるマイナスイオンを吸っているところだ」という趣旨の台詞を言う場面があり大変驚いた。いわゆる「マイナスイオン」は実態のはっきりしないものであり、ニセ科学・詐欺商法との結びつきが大変強いことは広く報道もされている。また測定可能な「マイナスイオン」に限っても、それが森の中に特に多いわけではないことははっきりしている。公共の放送の子供向け番組で、このようないい加減な内容の台詞が出てくることに失望する。番組制作に対する態度に真摯さがないのではないか。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 昨今のアニメ作品についての暴力シーンや性的表現だが、一部誤解をしている人が多く存在していると思う。ただの偏見でテレビの報道やインターネットでの情報を鵜呑みにした人々が「こんな作品は残酷だから放送するな」や「青少年に悪影響を与えてしまう」などと苦情をする意見が多く見受けられるが、短絡的ではなく、作品の中にきちんと箴言やメッセージ性のある作品であれば表現の自由を尊重すべきだと思う。今までも映画やドラマにおいてもそのような作品は数多く放送されてきた。しかし日本社会においてまだ立場の弱いアニメ業界に関しては、一部の作品を事件が起こる度に因果関係が確かではないのに関わらず、アニメやゲームに責任転嫁する傾向がある。一部の感情や偏見だけで作品の本質を知らないのに悪害対象や批判するのはいかがなものか。

【その他】

  • 外国人が日本を訪れた時の事について特集番組をやっていた。その中で外国人が日本で困ることについて、テレビを見ていて地震などの緊急時に出る「警告テロップ(速報)」について語っていた。日本人は日本語で書かれているからか分かるが、外国人にとっては何が書いているか分からないという内容だった。考えて見ればこれはとても重大な問題ではないかと思う。10月から新しい地震警告が始まったと聞いたが、これでは私たち日本人にしか分からないため、全体ではとても無意味なものになるかもしれない。災害時などは日本語と一緒に英語を表示するなどの工夫があってもいいと思う。ぜひ検討して欲しい。

2007年10月に視聴者から寄せられた意見

2007年10月に視聴者から寄せられた意見

2007年10月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は2,099件で、9月との比較では581件の増であった。
意見のアクセス方法の割合は、Eメール73%、電話24%、ファクシミリ2%、郵送ほか2%である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)
男女別は男性77%、女性20%、不明2%で、世代別では30歳代(35%)、20歳代(24%)、40歳代(13%)、60歳以上(7%)、50歳代(6%)、10歳代(6%)の順となっている。

2007年10月に視聴者から寄せられた意見 2,099件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年10月件数 年度累計
人権等に関する意見 5件 94件
放送と青少年に関する意見 387 件 [ 意見内容 ] 1,432 件
放送番組全般にわたる意見 981 件 [ 意見内容 ] 4,572 件
BPOに関する意見・問い合わせ 75 件 714 件
その他(放送関連以外) 651 件 4,168 件
意見件数 計 2,099 件 10,980 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。10月の通知数は944件(45放送局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

10月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[5件]

  • 審理・斡旋に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連苦情)・・・・・・・ 5件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・・・・・ 0件

番組全般にわたる意見

10月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(2,099件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が1,605件(全体の76%)で、前月の847件から758件の増加(前月比1.9倍)となった。その内容は”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(807件:全体の38%)、 “低俗・下品な番組”
(399件:19%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(399件:19%)である。

次いで【報道番組】に関した意見が1,081件(全体の52%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”
(440件:21%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(398件:19%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(243件:12%)である。

特に10月はボクシング世界選手権中継に関する意見やその後の関連報道をはじめ、音楽製作ソフトを紹介した番組への批判とともに、問題となった番組を続けた放送局の姿勢やその責任を問う意見が多く寄せられた。

なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(75件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害、いじめ・差別にあたるのではないか」との提起や懸念は9月の211件から249件に増加した。
【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は347件で前月と比較して239件、3倍の増加となった。
【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に66件の意見があった。

青少年に関する意見

10月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは387件と先月に比べ144件増えた。

これは10月25日に青少年委員会が発表した『「出演者の心身に加えられる暴力」に関する見解』に対する意見が134件(同一人の同一文書は除く)寄せられたためである。

内訳はEメールによるものが94%を占め、男女別では男性からの意見が87%、年代別では20代がもっとも多く47%、次いで30代が26%、10代が21%となっている。

内容に関しては、「納得がいかない」「規制には反対だ」「テレビをつまらなくしないで」といった批判・抗議が73件、「なぜバラエティー番組だけなのか」「ドラマやワイドショーのほうが悪影響がある」が27件、「罰ゲームはいじめや暴力につながらない」が14件、「親のしつけの問題だ」が8件、「Vチップを導入するなど他の方法はある」といった提案が7件等、批判意見が圧倒的多く、「よく言った」「歓迎する」といった評価は5件のみだった。

他では、ボクシング中継に絡む意見が青少年委員会にも56件寄せられた。

BPOに関する意見

75件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は40件、問い合せは35件であった。これとは別に「放送と青少年に関する委員会見解」に関する意見は134件寄せられた。

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 緊急地震速報がテレビでも放送されるが、その時の警告音が各局ばらばらで普通のニュース速報等と同じ音が使われるようだが、これは国民にとって非常に緊急性を要する情報なので、各社共通でニュース速報とは違う警告音を使用していただきたい。
  • 富山冤罪事件だが、逮捕時のマスコミ報道はどうだったのか?結局、犯人扱いをしていたのではないか。現に他の事件でも裁判で確定する前から犯人扱いして報道している。無罪とされた方には同情するが、富山冤罪事件のマスコミ非難は「警察から情報を貰っているマスコミとして『ニュースソースに間違い、冤罪があっては誤報になるから困る』」という非難にしか聞こえない。マスコミとして対岸の火事とせず、事件報道のあり方や警察情報のみに頼るのではなく、自身で事件取材すべきではないか。事件報道が覗き見趣味にならないように報道の原点として認識すべきではないか。
  • 夜10時前からの報道番組でキャスターが沖縄集団自決問題を取り扱った際の報道の仕方について問題があったと考えます。これは抗議集会参加人数が実際には2万人だったものを11万人としていた件について、「仮に2万人だったとしても何がいけないんでしょうかね」と発言した問題です。局アナも「人数の問題なんですかね」と同調していました。放送とは正確さを求められる性質のものなのではないでしょうか?事実と違う報道をしても問題ないと考えるこの姿勢は、テレビ局や系列新聞などがこれまでに起こしてきた諸問題、たとえば香港で実際には対日デモが起こっていなかったにもかかわらず、他の件でのデモ風景をニュース内で取り上げて「香港で抗日デモが起こった」などと報道した問題にも通ずるものです。他局の捏造も目立ちますが、このまま放っておいては報道そのものへの信頼性を失ってしまいます。実際身の回りでは、もう日本国内の放送は信用せず、なるべく海外の放送をインターネット経由で見るようにしている人が増えています。日本の放送はこんな状態でよいのでしょうか?
  • 殺人事件等のニュースの中で被害者の家庭環境、境遇、人となり等を取り上げるのはプライバシーの侵害にあたるのではないか。例えば、加古川の女児殺害事件について、公共放送の7時のニュースでは「被害者の××ちゃんは両親が離婚して祖母と暮らしていた」とか「学芸会で何をした」とか、「××ちゃんは明るく元気な子でした」といった近所の住人のコメントなどが放送された。これらは被害者の極めて個人的な情報であり、報道すべき性質のものではない筈である。そもそも事件の原因とは直接関わりがないもので、興味本位のネタに過ぎない。こういった殺人事件のニュースでは、毎回このような「被害者ネタ」が必ずセットで報道される。明らかに制作上のマニュアルに組み込まれているとしか思えない。民放のニュースも同様ではあるが、特に公共放送でこのような報道の仕方がなされるのは不快極まりない。善処していただきたい。
  • 社会保険庁職員による保険料着服等の不正が問題になっているが、これらを告発しない事に決めた自治体への不信、不満が本日の同番組のテーマであった。そのことは良いが告発を断念する理由の掘り下げもなく、あまりにも一方的に自治体の姿勢を批判する内容に終始し、肝心の社会保険庁の責任がぼやける印象になっていた。もっと多方面から検証しこの問題を論じて欲しかった。
  • 難病状況の話題を取り上げていたが、こういった話は軽々しく放送するものではないと思う。そういった状況を知ることは大事だろう。しかし、気を付けないと周囲の人間や関係者に大きな迷惑をかけたり、トラブルを発生させてしまったり、よくないことを引き起こす原因になるかと思う。放送のはじめから終わりまで、ほんの少しでも悪意的意図が入った時点で、それは視聴者にはすぐに見破られてしまうものだと思う。第一、障害者もあまりしつこく放送で取り上げられれば嫌悪感を持つだろうし人権にも関わってくると思う。BPOには、こうした放送は迷惑放送として、きちんと処理・注意をお願い致したいと思う。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 霊能者と称する男が、子供を幼くして失った犯罪被害者に対して、「子供は殺される役目で生まれてきた」などと、子供の人権を無視するとともに犯罪を擁護し正当化するかのような発言をした。彼は正気の人間では口にできないようなことを言い、オウム信者の狂気を髣髴とさせた。このように放言した出演者は論外として、番組の制作、編集の関係者の誰一人として、殺されることを目的として生まれてくる子供などいないということを理解できないのであろうか。公共の財産である電波を使用する者にはその意味を理解する責任があると思う。放送するに値しない番組であり、打ち切りを心から願う。
  • チャンピオンであり目上の先輩でもある内藤を呼び捨て、ゴキブリ呼ばわりの見るに耐えない非礼の数々。切腹するという公約を謝罪もせず、いとも簡単に翻すお客を馬鹿にした背信行為。目に指を突き入れ首投げを行うという公共の電波に乗せた残虐行為。本人のルール無視の暴走のみならず、社会正義、公平性をも否定する亀田援護射撃の偏ったレフェリー。馬鹿な実況と解説。それをのうのうと企画・中継する放送局。いかにスポーツ(バラエティーだったのか?)とはいえこの有様は何だ。朝ズバ問題、盗撮問題、捏造問題などが絶えない放送局に対してBPOは何も感じないのか。
  • 4大民放局のひとつである某キー局の社長には社を率いる能力も資格もないです。今春から不祥事をいくつ起こしましたか。 そして昨今の亀田親子の騒動ですが、あの親子の素行の悪さ、過去にも行っていた反則行為の数々を黙認して持ち上げて増長させた責任は間違いなくキー局にあります。にもかかわらず、亀田親子は処分をうけて謝罪をしたけど(それをどうとらえるかは人それぞれですが)この局の方はまるで自分は無関係というような顔をして、他の局と同じようにあの一家を非難するのは一体どういう訳ですか。もう徹底的に腐りきった局を中から解体して再生させるのはマスコミ全体の責任ではないですか、あの局に自浄能力があるとはとても思えませんからね。
  • 早朝からのワイド番組を初めて見てあまりにも被害者軽視の放送にびっくりしました。5時30分に番組が始まって、いきなりコンビニ強盗でお亡くなりになった店長と、シゴキ殺人疑惑の相撲部屋元親方の顔写真を並べた大きなパネルが出てきました。とかく話題の司会者は被害者がまるで悪いことをしたかのように顔写真に×マークを容赦なく貼っていくのですが、この番組からは、亡くなった方の家族の気持ちを考える事など微塵も感じられませんでした。次の元親方の時は一応×の形ですが、優しく顔写真にパネルを貼っていて、かなりの違和感がありました。CMの前にそのパネルの二人の顔写真が映りましたが、二人共に顔に×マークが貼られており、あたかも被害者が犯罪者の様に思えました。被害者の顔写真を演出のために愚弄するのはあってはならない事だと思い報告しました。
  • 罰ゲームで火に顔を近づけたりするのはちょっとやりすぎだと思う。ああいうのは問題だと思う。
  • 特定のバラエティー番組には芸人に苦痛を味あわせてそれに対するリアクションで笑いをとろうするものが大変多いが、視聴者としては全く面白くなく、むしろ不快である。芸能人が体罰や屈辱的な体験を受けさせられてその反応を面白いかのように放送されても、見ている側は面白味が全く感じられない。番組の作り手達は面白がっているかのように笑い声を付け加えているようだが、視聴者としては苦痛でしかない。人が痛めつけられている状況に対して笑いなど起きようか?またその様な番組を見た子供は学校等で真似をし、体罰を与える役と受ける役を作り再現して遊ぶ。興味本位で他人に苦痛を与えてはならないことは倫理的に守るべきモラルであるのに、何故テレビで堂々と人が人を傷付ける映像を制作し放送するテレビ番組が存在するのか怒りさえ覚えてしまう。このようなシナリオしか作れない番組は有害であると言わざるを得ない。
  • 法律相談のバラエティー番組中「死ねば良いじゃん」、「死ね」と司会やゲストが連発するだけでなく、画面下にわざわざ文字として出すというのは、それがテレビ局の方針だと言い切るのならばあきらめますが、一方、報道番組などで殺人犯罪を深刻に扱っていることに矛盾を感じます。こういった問題で民事でテレビ局を訴えることができるのかどうかは分かりませんが、せめてBPOによる改善を期待いたします。
  • 東京のテレビ局の洋画劇場の合間に「女子高生の身体に絡みつく、義理の父親の視線」と盛んに番組宣伝を流しているが、余りにも低俗過ぎる!モラルの欠けらもなく、犯罪一歩手前だ!すでに、別件で罪は犯しているが。売春防止法違反、児童ポルノ処罰法違反と集団強姦罪の各幇助罪が、すでに成立しているといえる。
  • 昼の時間帯の女性歌手が司会する番組で音楽製作ソフトのイメージに対して悪影響を及ぼす編集・放送を行っています。放送の中では職業差別に当たるナレーションも確認できました。当ソフトへのイメージも悪くなっており、私自身もこのソフトを使用していますが、放送を見た人から差別的な発言を受け、このソフトで作曲をする事が少し怖くなり制作活動は現在ストップしております。放送倫理の観点から審議が必要だと思います。
  • 女性歌手の名を冠した昼の番組でIT技術の音楽製作ソフト特集の際、この技術(ソフト)を「オタクの遊び道具」と位置付ける紹介をした事に非常に悪意を感じた。私は作・編曲家だが、音楽業界では3年前から注目され、私達もレコーディング前の仮歌等のコストダウンの手段として使用している。このようなソフトウェアに対して、いくらバラエティー番組とはいえ、あの紹介の仕方は非常にバランスを欠いており、開発元、販売元は勿論、私達エンドユーザへの侮辱と言わざるを得ない。開発元販売元の抗議には期待しているが、私達エンドユーザとしても抗議の声をあげたい。昨今の「亀田問題」を筆頭に、放送局の倫理感の欠如には今や狂気すら感じる。行政や司法の判断の前に、是非BPOが積極的な懲戒処分に乗り出す事を強く望む。
  • 女性歌手が司会する番組内で、奔放な態度や発言が話題の若手女優に”ヤキ入れ”宣言したという件について。若手女優の態度が悪かったのは言うまでもない事であるが、しかし「シメ放送局がボクサー選手亀田の暴言や素行不良に対してこれまで一切注意や苦言を呈さず、その逆に煽りたてるような行為を散々行ってきたにも拘わらず、試合の後になって支離滅裂な対応を行っている。その上、今日の状況は視聴者に責任があるとのコメントしているのは全く筋が通らないのではないか?更にネット上にUPされた、亀田の父親が反則行為を指示している証拠画像等を著作権の問題として一切合財証拠隠滅するかのように消去するという対応は特に悪質といえます。自局が放映してきた亀田関連の番組や、亀田一家に対する管理及び教育を放棄した結果が招いた騒動であるのですから、この局は先ず視聴者に対して謝罪するのが当然の筈ですが、どこまでも恥知らずなテレビ局らしく視聴者に責任転嫁するようなコメントを出している事はいかがなものかと思われます。る」発言はありえない。昨今いじめの問題や相撲関連でのしごきやムカついたからなどといった傷害、殺人事件も頻繁に起きている中、「シメる」即ち「制裁を加える」といった発言を安易に行ったのは極めて不謹慎であり、またそういった行為を当然行ってよいものだと認識しているようにもとれ、とても不愉快且つ、社会的にも悪影響を及ぼすものではないかと思う。事情も知らない人間が勝手にシメるという考え方は、相撲部屋で言って見ればシメた結果のリンチ殺人が起きた昨今を考えれば最低な発言だと思う。
  • 番組内で元チャンピオンのボクサーが渋谷で女性にインタビューをするコーナーがありましたが、言動があまりに低俗で非常識。女性の肩に手をまわして「いいボディーしてるね。たまんないよ、○○○(伏字・警告音)が立っちゃうよ」「人がいなかったらやっちゃう」、握手を求める女性に自分の股間を触った手を差し出し「男は○○○が大きいのがいいのよ」「オレの○○○も大きいんだよ」などなど…。そのVTRを見て司会者のOBアナウンサーやコメンテーターは笑っており、女性の局アナウンサーにいたっては「○○さん大人気でしたね」などという無神経極まりないコメントをする始末。日曜朝といえば家族でテレビを見ている家庭も多いのに、伏字と警告音で誤魔化せば済むというものではないし、視聴者としては朝から不愉快な気分にさせられます。元ボクサーの言動は明らかにセクシャルハラスメント・違法行為であり、このような言動を面白おかしく放送する番組制作スタッフの良識を疑います。
  • 夜8時の”爆笑トークが人気の音楽番組”に出演の大阪のタレント2人は番組中に何度も不適切(卑猥・下品)な発言をし、そのたびに「ピー音」がかけられた。不愉快きわまりないふざけた奴らを出演させるな。下品な番組を作るな!
  • 最近、海パン姿の男性タレントがバラエティー番組に頻繁に出ているが、見る側としては非常に不快である。「まともな衣装を着ろ」と言いたいところだが、半裸以外にセールスポイントのないような芸人なので哀れでもある。そのうち飽きられてテレビから消えるのを待つしかないのだろうか。
  • 規制の裏を突くような児童ポルノを京都の民放は放送を強行していましたが自分らの挙げる放送基準にも満たない内容で許されるのでしょうか?間違いなく悪しき前例として今後さらに過激な作品も出ると懸念されるなか、BPOとして何か出来ないのでしょうか?
  • 現在マレーシアに長期滞在をしておりますが、帰国時に番組を見てあまりにも非常識且つ下品な内容に驚きました。番組後半で「2臭年記念」(2周年記念のギャグ?)と銘打って、10名近くのお笑い芸人が一室に集まり、オナラの出し比べを始めました。お尻の部分だけ網目にしたズボンのお尻を画面一杯に茶の間に向け、オナラをして大笑いをして騒いでいました。中国系マレーシア人の友人達と見ていましたが、あまりにも品の無い内容に日本人として本当に恥ずかしく、又悲しく、途中でスイッチを切りました。不祥事続きの東京キー局の上層部の方々はこの番組をチェックされたのであれば、是非ご感想をお聞かせ頂きたいと思います。このような品位のない番組を放送した局の良識を疑います。
  • 2~3か月前、アニメ番組で少女マンガの性描写は悪影響があるとして、スタッフが出版社に配慮を申し入れるということは良いことだった。しかし、深夜の番組では首、手足を切断し、生首を少女がぶら下げるという場面があった。朝の番組と深夜の番組と全く矛盾している。局に電話したら「私達の自由でこの時間帯はいいんだ」という返事が返ってきた。この局の姿勢を疑う。
  • 最近、深夜番組の放送時間○月×日(日)深夜25:00~26:00の様な書き方をしていますが、正確には○月×日(月)1:00~2:00か○月×日(月)深夜1:00~2:00ではないでしょうか。何かこのような表記方法が、かっこいいような風潮があるような気が致します。NHKはそのような表記はしていない様ですが、本来の日時、曜日で表して欲しいものです。本来の曜日でビデオの録画予約をしたとき、違うものが録画される事があるので、正しい日時、曜日で表してください。
  • 民放テレビでの日本語の使い方が乱れていることに日本人として嘆かわしく思っているが、最近ではNHKのアナウンサーまでひどい日本語を話すので怒りに似た思いを抱いている。バラエティー番組での関西のお笑い系プロダクションの若手お笑い芸人達の話し言葉は、最早日本語とは言えないくらい乱れている。そろそろ本気でテレビ局が日本語の存続を考えていかないと、正しい日本語、正しい標準語が廃れてしまう。こういう問題でもBPOは力を発揮して欲しい。

【その他、番組全般】

  • 近頃のテレビは、ニュース・バラエティー・ドラマどれもみな番組の品位が下がっている。ニュース番組もバラエティーのような演出をし、新聞をそのまま見せてコメントする無責任な内容になっている。一般市民に取材した場合も、自社に都合のいい反応のみを選んで放送する。またバラエティー番組では「いじめ」を助長するような罰ゲームがある。番組内容の「CMまたぎ」や、同じ映像の繰り返しも相変わらずだ。番組内で他の番組の宣伝をするが、これは自社の番宣なのだからCM時間内に放送するべきだ。やらせもあるし、相手の身体的特徴を欠点のように指摘することも平気だ。出演者が話した言葉そのままのオウム返しのように画面にテロップで出すのもやり過ぎ。ドラマでは未成年の母とか「性同一性障害」とか「できちゃった婚」など過激な設定が多く見られる。社会的なモラルの低下はテレビが助長している。テレビを見る人が減っていって、地デジ移行の際にとんでもないことが起きるような気がしている。テレビ全体の自浄力がなくなって、全ての番組が子供に見せたくないものになってしまう日が近くなっているように思う。CMにしてもCMをカットしたものがネットで流されたりしている。地デジ移行の際には家庭でも一度ハードディスクに録画するタイプになって、再生時にはCMを見ずに内容の繰り返し部分を飛ばすようになるだろう。自分で自分の首を絞めているテレビ局は一体何を考えているのだろうか。
  • 関西放送局の情報番組でニート問題を取り上げていたが、厚生労働省の新たな対策を「税金の無駄」と切り捨てるだけで、建設的な話題が無く、2人のコメンテーターは個人的な感情で進められて不愉快に感じた。この日の夜のニュース番組で派遣問題の不正を追及したのと比較すると、労働問題に対しての番組スタッフの意識の差を感じた。今や社会問題化している労働問題を「怠け者だから」とか「放っておけばいい」などと軽口を叩く出演者の見識の無さに辟易する。フリーターや派遣など非正規雇用社員の賃金や労働条件の悪さは政治でも問題となっていて、北九州市で起きた生活保護費打ち切りのような事態が起こるべきではないと多くの国民が望んでいるのに、そういう貧困層を馬鹿にして笑い者に仕立て上げようとする悪意ある制作姿勢は慎むべきであるし、また、出演者は自らの言葉に責任を持つべきだ。
  • 今年度の「日本民間放送連盟賞」のテレビドラマ部門で、日本テレビの”未成年の母”が最優秀賞に選ばれた事を知り正直なところ呆れて言葉を失いました。民放なんてこんなものかと、今更ながら思い知らされました。このドラマは、放送史上稀に見るモラルのない、女性の人権を見世物にした番組であると思っていました。「これは命の大切さを知らせる番組です」と滑稽な事を言い、晴れた青空の映像を流せば何でもありという姿勢に怒りすら感じます。民放連に期待していた自分が馬鹿だったと後悔しています。
  • 民放のニュース放送が少なすぎる。同じようなバラエティーばっかり。亀田一家を40分以上も放送する必要があるか?今の腐敗した政治、官僚問題をもっと放送するべきで、監視するべきだ。NHKは戦争のドキュメントなどよく放送され、NHKは色々な問題があったが必要だと思った。民放だけのテレビは心配。
  • 子供も見ている時間帯に延々と3時間も低劣で下らない大食い競争をやっていた。日本の食糧自給率が40%、世界には飢餓に苦しむ人がいるというのに公共の電波を使ってこんな番組を放送するなんて許せない。明らかに放送倫理に反し、公序良俗にも反しており、このような番組は二度と放送すべきではない。東京のテレビ局が私のような視聴者の声を無視するのであれば株主として訴えてやろうか、そう思っている。
  • この日は死刑廃止論の弁護士を招いての論議が行われたが、招いた弁護士以外の10人は皆死刑廃止反対派。さすがに1対10では論議にならず、廃止派の弁護士も辟易していた。この番組は放送禁止用語がバンバン飛び交ったり中国に対し侮蔑的発言を行うなど以前から問題があった。放送局に電話したら「政治バラエティー番組なので(何でも許される)」と言っていた。BPOとして同番組を独自に視聴して問題点を明らかにして欲しい。
  • 不倫作家の新作の番宣が早朝から放送されている。「遠き落日」や、不倫を描き一大ブームを呼んだ「愛の流刑地」など、彼の作品は不倫を描いたものが多い。娘達と朝食をとっている時間に突然放送されるので戸惑っている。作品の内容は把握していないが、娘もこの作家の新作と聞いただけで落ち着きがなくなる。放送時間帯を考慮して欲しい。
  • 最近病院に入院した経験から、テレビ番組に対して要望がある。普段は余りテレビを見ていないが、入院していると唯一の楽しみはテレビである。テレビを見て、お笑い芸人が必ずと言っていいほど何処かの番組に出演していることに驚いた。しかし、やたら相方を叩くだけで、昔の漫才師のようなオチのある噺をする訳ではない。ドラマも殺人ものが多く、心が荒む内容で希望が持てないものばかりだ。霊能に関する番組も止めるべきである。もっと気持が安らぐ番組を要望する。余談ではあるが、テレビでは婚前セックスの話題も扱わないで欲しい。
  • 世界のゴールデンタイムに放送されている番組を紹介していたが、日本で制作した場合には社会的な問題になるような余りにも酷い内容だった。オランダの番組では、臓器提供者が腎臓の臓器提供を待っている3人の患者の内、誰に提供するか苦渋の選択を迫られて患者と直接話し2人に絞られた。その時突然司会者が登場し「この番組はどっきり番組だ」と伝えていた。また、韓国の番組では肝臓癌が転移し、余命3ヶ月と宣告された新婦の変形した顔や、腫れた歯茎など見るに耐えない映像を放送していた。日本のテレビ局には民放連が定める放送基準を準用した放送基準があると聞いているが、たとえ海外番組であっても基準を適用すべきではないのか。

【CM】

  • 海外出張で5年間米国にいたが、米国同様にCMの放送時間が多くなっているのに驚いた。民放連放送基準第18章広告の時間基準に「週間のコマーシャルの総量は、総放送時間の18%以内とする」と定めているが、明らかに抵触しているのではないか。放送時間を監視しているのは、民放連なのかBPOなのか明らかにすべきである。ある局の統計を取ってみたが総放送時間の内、テレショッピング番組を約8時間半放送している。他の民放も頻繁にショッピング番組を放送しているが、画面に申し込みの電話番号を表示した番組は広告の時間として算入すべきである。
  • これまで何回か云ってきたが本編に比べなぜCMの音量が大きいのか。CMが出るたびにリモコンで操作せざるを得ない。局の視聴者センターに電話したら「最近は受信機の性能もよくなって」といわれるが、性能アップならなおのことCMの音量は抑制して欲しい。何度言っても駄目なのか
  • 最近のテレビCMは、オリジナリティーを通り越して難解さや奇抜さを競い合うあまり、制作者が同業者に自己を顕示する表現の場になっていないだろうか。そこには視聴者と言う受け手の存在を無視したような「作品」が示される。CMの直後、「今のは何の会社だったかな?」と頭をひねる事も少なくない。昔に戻れとまでは言わないが、もっと企業のメッセージや製品の良さがストレートに伝わる、視聴者の方に顔を向けたCMを期待する。
  • ペット・フードのCMについて。「犬・猫に限らず、ペットとのキスや餌の口移し等は人獣共通感染症の危険性がある」という理由から、多くの医療関係者が厳禁行為であると指摘しているにも関わらず、犬に飼い主の口をなめさせるシーンがあり、この行為の危険性の認識を希薄化させてしまう恐れがある。

【BPOへの意見】

  • 関西系お笑い芸人のメンバーの一人がラジオ番組のコーナー毎に”青少年委員会の見解?について触れ、「バカ、アホ」の言葉をはさみながら「見解に従わない」と過激に批判を繰り返した。公共の電波を使って流すことを放置することは局の問題である。局が見解に関心がないのかということになると、BPOの存在の意味が問われるのではないか。見解を出したら、フィードバックとして局に見解への対応を求めるとか、さもなくばBPOでは無理かもしれないがモニタリングをするなどすべきではないか。
  • いわゆる超自然現象、例えば死者の霊との交信、霊の憑依、前世などを肯定的に扱う番組について。番組では一度もこういった現象を客観的・批判的・科学的立場から検証していない。したがって、この番組は明らかに民放の放送基準の複数の条項に違反している。このような番組をBPOは容認しているのだろうか。もしBPOがこのような番組を放置するのなら、BPOがテレビ業界の放送倫理を向上させてくれると期待している多くの視聴者を失望させることになるだろう。ぜひともBPOで、この番組のような超自然現象を肯定的に扱っている放送基準違反の番組について厳しく検討していただきたい。もし、BPOがこういった問題のある番組をテレビ局側に配慮して放置、看過するのなら、BPOはテレビ業界の自浄作用に少しも貢献できない団体なのだと考えざるを得ない。そうなれば、総務省がテレビへ干渉するのもやむをえない。BPOには危機感を持って積極的に行動していただきたい。
  • 亀田親子と所属ジム会長への処分が決定し報道されたことはよしとするが、では彼らを散々煽りたてそれをダシに番組化し金儲けをたくらんだ結果、スポーツ報道にもとるマッチメイクをして中継放送を繰り返すなど視聴者に誤ったスポーツ報道をする放送局に対して誰がとがめるのか。自浄作用など微塵もないこの局の姿勢をただすのがBPOではないのか。スポーツ(ボクシング)を芸能番組化しバラエティー番組と同列の扱いをしたこの局は、過去に多くの疑惑や不祥事を重ねているではないか。もっとBPOがしっかり指導してくれなければ困る。最近の放送のモラルはひどくなる一方で、むしろこちらの方が問題だと考えている。これを見過ごすようではBPOは信用されなくなる。青少年委員会副委員長問題で矛先が鈍るようではBPOの存在を問われることになりかねない。何回も意見をBPOに伝えているが局には伝えているのだろうな。それを受けたテレビ局が何も反応しないのならそのこと自体が問題で、BPOにもっと頑張ってほしい。

青少年に関する意見

【<「出演者の心身に加えられる暴力」に関する見解>に対する意見】

規制への反対意見

  • テレビでの暴力描写、エロ表現等、何かと規制したがるが、規制したところで青少年への悪影響が本当に抑えられるとでも思っているのでしょうか? いくら抑えても、そういったものには興味ある年頃だし、だったら彼等はそういうものを見られる方法を探るし、正直そんな規制など何とも思ってない。抑圧=反動を生むだけだとは思わないのでしょうか? 非常に悪循環だと思います。
  • 本当に薄っぺらい見方だけでテレビ局に自粛を求める見解で、いい加減にしてください。「悪影響を与える」という意見は聞き、「悪影響などない」という意見を無視しているとしか思えない。
  • 定められた勝負をし、その勝負に負けた場合、罰ゲームを課すことに何の問題があるというのでしょうか?逆に「負けられない」という気持ちから、その勝負に対するモチベーションの向上や、集中力が増すのだと思うのです。勝負に勝った場合に賞品が貰えるのと全く同じ効果です。実社会においても往々にしてあります。むしろ、健全な青少年がこのような駆け引きを知らぬままぬくぬくと育ってしまって、実社会で潰されてしまう方が危惧されます。今回のような浅はかな意見の押し付けはやめて頂きたい。
  • 僕はずっといじめられっ子だったが、バラエティー番組を見ることで今まで救われてきた。これ以上、バラエティー番組をいじめるのは止めてください。お願いします。
  • 番組内でお笑い芸人同士が信頼関係の下に行われている罰ゲームがいじめを助長させるという考え方は、あまりにも短絡的過ぎると思います。「イジメ」等の原因は大抵、家庭や育った生活環境にあると思います。本当にたくさんの人が楽しみにしている番組をなくさないでください。DVDの売り上げからも分かるように、本当にたくさんの人が癒され日々のストレスを笑って解消しているのです。
  • これ以上テレビをつまらなくしてどうするつもりなのでしょうか。ぼくのようにテレビのバラエティーを愛し、共に歩んできた人間も多くいると思うのです。そんな人達からからおもしろいものを奪う権利があなた方にはあるのでしょうか?そもそも苦情だけではなく、感謝の意見なんかも受け付けてはいかがでしょうか。バラエティーへの苦情より感謝の意見のほうが多いと思うのですが。

他のジャンルのほうが問題

  • 「罰ゲーム」を規制する?じゃあ、人を簡単に切り捨てる時代劇も廃止にすべきだ。それと、残酷なシーンもあるサスペンスも廃止にするべきです。青少年が一番影響されているのは、アニメや時代劇、サスペンスだ!こういうものを先に廃止にすべきです。
  • 罰ゲーム云々言う前にマスコミの偏向報道、捏造報道を先にどうにかするべきだ。
  • バラエティー番組の罰ゲームが過激だと言っていますが、ある程度ないとつまらない番組ばかりになります。昔に比べてバラエティー番組がドンドンつまらなくなっていっている。BPOは過敏に反応しすぎだと思う。不快に感じるならば見なければ良いのでは?それよりも無秩序に色々な事を煽るワイドショーの方がよほど問題だと思う。あれこそプライバシー侵害なのではないですか?大人と子供では見たい物が違うし、感じ方も違います。色々な番組があるから選択して見る。全てが同じ様になったら面白くないでしょう。大人が勝手に善悪を決めるのではなく、ちゃんと子供の意見を聞くべきです。

親の教育やしつけが問題だ

  • 罰ゲームの自粛? 例えば、子供が触るもの全てに抗菌処理を施したら子供達はどんなに弱い子になるでしょう。それよりもむしろ病気にかかってみて免疫がつき、治す為に食事をしっかりとり、睡眠をとる事で体力も上がり健康な子に育つのではないでしょうか??それと同じ事で、世の中の悪い因子を取り払ったところで、何が解決するんですか?TVよりも学校よりも、まず何よりも親の心構えを改めるように働きかけるべきでしょう。夜中に子供を連れまわさないとか、他人に迷惑をかけないとか、挨拶がきちんと出来るとか、基本的なことが出来なくて、いくらTV番組の内容を変えても同じ事ですよ。
  • いつから日本はこんなに”過保護”になったんですか?テレビで行き過ぎた行動があったり発言があったりしたら、それをテレビ側に止めさせるんではなくて「こうしちゃいけない」と教え正すのが本当の大人でしょ?親でしょ?完全に日本はおかしい!少年犯罪や非行が増えないように配慮しているつもりで、こういった過保護の大人のやり方を確実に増やしている。

提案

  • バラエティー番組の罰ゲームについてのBPOの見解を新聞で読んだ。結構なことだと思うが、この見解に従わずに罰ゲームを放送し続ける局が出てきた場合はペナルティはあるのか。もしペナルティがないのなら制度を作るべきだ。テレビは自分達の不祥事に対しては全くといっていいほどペナルティを受けていない。BPOが放送局に対してペナルティを課さないなら、テレビは今のまま変わらないと思う。
  • 携帯電話ですら携帯電話会社によってフィルタリングが推奨されている。パソコンでもプロバイダなどによってフィルタリングソフトが用意されている。テレビだけがフィルタリングを用意せず、表現を規制しろと言っているのはおかしい。ちゃんとテレビもVチップでフィルタリングするべき。

評価する意見

  • BPOがバラエティー番組の罰ゲームなどに関する見解を公表したことを心強く思っている。最近のテレビ番組は悪い方向にエスカレートしすぎだと思う。これからもBPOの積極的な行動に期待している。
  • 「よく言った!」の一言に尽きると思います。過激な暴力表現や性描写、やらせ、情報操作ともとれる偏向報道など、最近のテレビを取り巻く問題は枚挙に暇がありません。これからも、テレビ局が適切な番組制作を行うようBPOの監視の目を十分に生かしていただきたいと思います。
  • バラエティー番組の罰ゲームの自粛を求めるBPOの取組には大賛成です。実際、子供時代を過ごしてきてバラエティー番組で芸人たちが行う罰ゲームや暴力が実際のいじめの原因になっているという実感があります。むしろ、あれはいじめそのものではないでしょうか?いじめだけではなくてモラルの低下も低俗な番組から影響を受けている部分は多いと思うし、よく指摘されるテレビゲームなどよりよっぽどひどいと思います。この問題に関してBPOには自信を持って活動してもらいたいです。

【ボクシング中継関連】

  • アナウンサーが全面的に挑戦者・亀田大毅選手を応援するという、前代未聞の放送倫理に反する番組作りをする局に対して、視聴者の一人として、強い不快感を覚えた。特にスポーツ中継の場合、アナウンサーが中立であることは大前提だ。ボクシング中継中、会場全体が亀田選手の反則について、強いブーイングを発しているのにもかかわらず、今回の番組ではアナウンサーが亀田選手を擁護する発言が相次いだ。まったく信じられない愚行である。このような番組作りをこれからも行うなら放送界から除名処分にするべきではないか。亀田選手をはじめ、亀田一家の発言は以前から苦々しく感じており、青少年に与える影響も少なくない。
  • 亀田選手の反則行為や同トレーナーのスポーツ倫理に欠ける行為に対して、厳しくも当然の処分が下された。だが、そもそも最初から亀田選手を全面的に売り出し、バックアップしてきたのはテレビ局である。トレーナーについては、去年から厳重注意を受ける不謹慎な行為を繰り返していたにもかかわらず、また、八百長疑惑で数万件を越える視聴者の抗議があったにもかかわらず、あえて放送を続けて来た。同選手の言動は礼儀に欠け乱暴で青少年に多大な悪影響を与えかねない。
  • 亀田ボクシングの試合を見ましたが放送局の対応に問題があると思います。亀田一家は社会的常識が無く、チャンピオンを「ゴキブリ」呼ばわりしたり、負けたら切腹などと非人道的なことを平気で言います。試合では、反則のオンパレード(ルール無視)。反則をセコンドから指示している。このような家族を正当化し、堂々とテレビで取り上げ、中継するなんて、許せません。各種アンケートでも、永久追放など厳しい内容になっています。当人だけでなく、それを担いで、お金儲けをやっている放送局は厳罰に処すべきだと思います。日本人にこのようなことを正当化する人が出てきて、それをまねする青少年が増えて、モラルが無い社会になります。放送局には、モラルを守れない人は出演させないでもらいたいです。
  • 最近、亀田家問題を取り上げているようだが、いささか過剰な気がする。取り上げる理由はボクシングの違反行為だが、それは違法行為ではないわけで犯罪者ではないですよね?各局の報道番組では様々なコメンテーターが亀田家の暴挙?などを批判しており、亀田家を追い詰める事を煽っているような気がする。公共の放送を行うメディアがこのようなことをしていいのだろうか?いじめ問題が多発している近年、メディアがこのようなことをしていいのか?このような行為は許されてはいけないと思う。亀田大毅さんはまだ18歳、まだまだ未来のある青年だ。そんな人間の未来を葬るような行為は絶対許されないと思う。

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組。冒頭の部分をみて面白そうだと思ったが、新聞のラジオ・テレビ欄を確かめて驚いた。「R指定 処女一万人の・・」と青少年にはとても刺激的な文言が並び、女性にとっては非常に不愉快なサブタイトルである。これだけで続きを見る気が失せて消してしまった。ラジオ・テレビ欄は宣伝効果を計算して派手な言葉が並ぶのは分かるし、新聞の掲載内容どおりのものが放送されたかは不明だが、それ以前に青少年への影響を考慮し、ラジオ・テレビ欄の文言にも一層の注意を払うべきだ。
  • バラエティー番組。午後7時から8時54分と幼稚園児でも起きている時間帯、ましてや小さな子ども達も好きな子役が出演していたので、子役が出演したコーナーが終わってもそのまま見続ける子ども達も多いはず。しかし番組後半には”夜這い”や”覗き”等を題材にしたギャグを放送した。番組を発信する側の小さな子ども達への配慮があまりにも欠けている。
  • ラジオ番組。「いらない人募集!」とメールを募集して、あざけり笑うといった内容。芸能人や有名人とはいえ、個人名を挙げていらない人呼ばわりするのは不愉快だし、時間的に若い人や子どもも聴いていると思うのでやめてほしい!この番組はいつも似た内容を放送しているし、ナビゲーターが気に入らないゲストだとあからさまに馬鹿にした態度をとるのもよくない!
  • バラエティー番組。同番組で、読み間違えるとチョークが顔に飛んでくるシーンがあります。これは、いくらなんでもやりすぎではないでしょうか。顔面に速いスピードでチョークの先が飛んでくるのですが、当たり所が悪ければ怪我につながりかねないと思います。
  • 情報バラエティー。各国のテレビ番組を紹介していた。その中で「隠しカメラで撮った」とされる映像で、オフィスで女性がコピーをしていて、その後洋服を脱ぎ全裸になり自分の体のあちこちの部分をコピーしている様子が放送された。7時台は子ども達も視聴している時間帯で、このような映像を放送してもいいものかと疑問に感じた。

【報道・情報系番組に関する意見】

  • 最近、凶悪事件などが起こるとすぐに類似した事件が起こる。凶器の入手方法、犯行の状況などをあまりにも細かく報道しすぎているような気がする。報道の自由ということもあるが、これでよいのかと思う。青少年が絡む事件で特に多いような気がする。
  • 情報番組。女性教師による元男子生徒に対するいかがわしい行為について、罪の大きさに対し容疑者の子供がいる自宅まで映して2度と立ち上がれないほど叩きのめすような報道はやりすぎだ。事件とは関係ないこの女性教師の親や特に子供について番組で話題にしている。自分の責任でない事件が発生したことにより、弱い立場に立たされた人間に対する配慮が足りない。この頃この様なやり過ぎの報道が多すぎる。
  • ミャンマーで反政府デモを取材中のジャーナリスト・長井健司さんが治安部隊に銃撃され死亡した事件で、各局のニュースはその射殺シーンを繰り返し流しているが、長井さんの家族の気持を思えば、またこの画面を見た子供たちへの影響を考えれば、このシーンの反復報道はいかがなものか・・・不適切ではないかと思う。
  • 情報番組。「過激水着でDVD製作、4人逮捕・児童ポルノ違反容疑」として、18歳以下、未成年の過激水着のDVDを作成した人間が逮捕された。番組では未成年者の過激な水着での映像が放送された。つまりテレビおいて結果的に児童ポルノが放送されたことになります。児童ポルノを放送することは非難されてしかるべきです。
  • 長野父親斧刃殺人未遂事件について。影響があるであろうとアニメが放送中止されたにも関わらず、このような事件が起きたことは京都父親殺害事件のニュース報道の影響があるとしか言えない。アニメが放送されていない以上、この事件では影響はない。アニメよりも報道の方が事件を引き起こす影響力がある。

【差別や偏見を助長する】
【差別や偏見を助長する】

  • バラエティー番組。放送の中でPCソフトウェアの紹介があったのだが、その放送内容は明らかに「オタク」と呼ばれる人たちに対する偏見であり侮蔑的な放送であった。本題であるソフトウェアは殆ど紹介されず、オタク叩きに重点を置かれた番組構成になっており、オタクに対する偏見や差別感を社会に植え付けてしまう危険性が極めて強く、オタクに対する人権侵害であると思いました。
  • バラエティー番組。悩みを抱えた女性が、整形手術などにより変身していく様子を伝えていたが、不適切な表示が目立った。少女時代に受けた差別用語「かまきり女」「かまきりの叫び」等を、そのままテロップで表示していた。新聞のラ・テ欄の告知も同様の表現をしている。番組を見た子供達が今後”いじめ”言葉として使う危惧がある。何故人権を無視した差別用語をためらいも無く用いるのか。この時間帯の番組は表現に細心の注意をはらうべきである。
  • 討論番組。「モンスターペアレント」について放送していた。10月から学校で自分の子供に関する「理不尽な苦情」や「無理難題な要求」など、常識はずれの要求を突きつける保護者を総じて「モンスターペアレント」と呼ぶようになった。一部の教育関係者が使用し始めた言葉であるが、苦情を申し入れた親達の意見が、正しいか否かの判断がつかない子供達が”モンスターの子”と、差別や虐めを受ける可能性を否定出来ない。確かにこのような保護者に対し、教職員が四苦八苦している現状は別の番組でも取り上げていたが、名称については再考の余地があるのではないか。

【性表現について】

  • アニメ番組。このアニメは幼女を性の対象とするアニメで、性の表現が著しく突出した作品であり、ロリコン犯罪を助長する作品です。この作品以前にも幼女の性を売りにしたアニメ番組が多数ありました。もはや、放送局もロリータコンプレックスの方が大半を占めているのかと疑いたくもなります。このようなアニメが深夜放送だからという理由でなんの規制もされずに垂れ流されては娘を持つ親としてはとても許しがたく思っています。最近、教育者の幼女へのいたずらなどマスコミを騒がせていますが、学校へ娘を見送る親としては、もはや怒りの限界でもあります。ましてや訴えることさえ出来ない幼い子供達のことを少しでも考慮していただき早急にこの放送を中止をしてもらいたいです。
  • 報道番組。小学6年生の勉強合宿に密着取材という特集で、男子の入浴現場を放送していた。局部やでん部など映ってしまったシーンはカットされずにそのまま放送されていた。そもそも男の子の羞恥心やプライバシーを無視して浴場でカメラを回すのは問題だと思う。ましてやそれをカット、修正の編集作業が行われず放送されてしまう番組は無責任で杜撰。女児については児童ポルノに引っ掛からぬ様厳重に扱って、男児の裸は高学年だろうと平気で放送されるのはおかしい。男児に対する差別だと思う。またたとえ数秒のシーンであっても児童・少年ポルノ愛好者の間で動画や画像が出回るという危険性もある。取材における児童(特におろそかにされている男児)の裸の撮影および放送を法律で全面的に禁止すべきだと思う。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • 最近、朝夜問わずパチンコ台のCMが放送されているが、パチンコは18歳未満はお断りの遊びである。それにもかかわらずゴールデンタイムにCMを流しても良いのか?お酒やタバコのように規制をしてほしい。

【要望・提言】

  • 地上デジタル放送になることで、B-CASカードなどによって暴力や低俗、露骨な性表現の視聴制限導入が可能になる。欧米では既に視聴制限を導入している。日本でも導入する段階に来ているのではないか。BPOには「低俗だから放送するな」「放送局がテレビで暴力行為を放送していいのか」という一方的な非難が寄せられている。実際に深夜アニメなど放送中止にされているものもある。放送中止は検閲や表現の自由に関わる問題で放送中止や規制を導入すべきではない。B-CASカードの事前登録により、子供のいる家庭では暴力や露骨な性表現を物理的に見られないようにする、見たくない人は予め見られないようにする視聴制限を導入していただきたい。
  • バラエティー番組。最近、お笑い番組を批判する投稿ばかり目立つが、この番組に子供達が参加する事を推奨したい。漫才には国語能力と掛け合いの表現能力が必要であり、コミュニケーション能力が低下している子供達こそ参加するべきだ。人を馬鹿にして笑うのではなく、人を幸せな方法で笑わせる人間にする、そういう情操教育が必要だ。実践している教師もいます。

【推奨意見】

  • バラエティー番組。食べ物を玩具にするとはけしからんと見ていたが、大食いというよりまさにアスリート、スポーツだった。不覚にも感動した。何より美味しそうに食べている選手達に感心した。「いただきます」ときちんと言っているところにも好感が持てた。好き嫌いせず何でも美味しく食べるということを訴えているように感じた。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 今のテレビ放送などで不適切な部分はあるが、BPOに寄せられている意見を読むと過剰反応すぎると思う。確かにテレビに影響される人もいるが、子供が見ているのならば保護者が「これは、おもしろいけどだめだよ」などと反面教師的に扱えばいいのではないか。むしろ、言葉でいうよりも映像で見せて「これはダメ」というほうが具体性がある。テレビ局にはそういう意図はないだろうが、そういう風に使えばいいし、視聴率主義は仕方がないと思う。娯楽のテレビが倫理性ばかりを追っていれば娯楽でなくなるのではないか?娯楽と倫理性は相反するものではないだろうか?
  • BPOに寄せられた意見をいつも見ているが、特にバラエティー番組に対して、視聴者自身のストレスのはけ口的な過激な表現ばかりで見苦しい。特にバラエティー番組などでは、ショーでは見えない部分での芸能人同士のマナーとルールがあるのであろうし、それを前提にした上での不真面目な部分もあるかと思う。それを分からずして単に批判され続けるのは筋違いであり、これらの意見をそのまま鵜呑みにしてはタテマエばかりでどんな番組もただただ真面目に当たり障りなく作るのでは番組の深みを減らしかねない。

【その他の意見】

  • よくバラエティー番組などで、お笑い芸人などが「万引き」をギャグとして軽々しくあつかっています。まるで少年時代に、誰もが通る通過儀礼とでも言わんばかりです。「笑って許してもらえる」「捕まっても武勇伝として笑い飛ばせる」ような印象を、若者の間に広めていると思います。刑罰だけが抑止力ではありません。捕まったら後ろ指さされるぐらいの社会的な風潮を作らなければならないのに善悪の区別もつかない芸人が公共放送で垂れ流しているのは不愉快というより、非常識にすら感じられます。
  • バラエティー番組。この番組だけにいえることではないが、大食い競争のようなものを小さい子供と一緒に見ていると日本人の鈍感さを感じずにはいられない。世界各国で食糧難にあえぐ子ども達がたくさんいるのに、日本人が食べたくもない料理を味わうこともなくただ口にほおばる姿は、不快感こそあれ、感動も面白さも感じない。また、その挑戦者に12歳の少年を起用していることについてもとても問題に思う。どうみても肥満体型にあるその少年にそのような行為をさせることは、国が健康増進法という法律を作ってまで防止しようとしている生活習慣病の危険を全く無視した内容。テレビで行われていることが、当たり前のことととりがちな子ども達が見ている時間帯であのような内容の番組は控えて欲しいと思う。
  • 映画番組。この作品はホラー映画にカテゴライズされる作品で、人間や犬などのゾンビが登場する。本作は有名な映画でありながらも非常にグロテスクだから、青少年のみならず一般の大人の方にも恐怖と不快感を与えかねない。番組冒頭に「ホラー映画等が苦手な方はこの番組の視聴を取りやめるなどの対処をお願いします」などといったテロップを流してはいかがか?例えば、ある戦争映画ではそのようなテロップが流れた前例がある。

2007年9月に視聴者から寄せられた意見

2007年9月に視聴者から寄せられた意見

2007年9月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,518件で、8月との比較では59件の増であった。今年に入り意見数は増加しており、前年同期比では80%の増(06年度上半期の意見数は4,958件)となっている。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール75%、電話22%、ファクシミリ2%、郵送ほか1%である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

男女別は男性79%、女性19%、不明2%で、世代別では30歳代(32%)、20歳代(23%)、40歳代(13%)、10歳代(9%)、50歳代(6%)、60歳以上(5%)、の順となっている。

2007年9月に視聴者から寄せられた意見 1,518件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年9月件数 年度累計
人権等に関する意見 6件 89件
放送と青少年に関する意見 243 件 [ 意見内容 ] 1,045 件
放送番組全般にわたる意見 715 件 [ 意見内容 ] 3,591 件
BPOに関する意見・問い合わせ 70 件 639 件
その他(放送関連以外) 484 件 3,517 件
意見件数 計 1,518 件 8,881 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は743件(42放送局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

9月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[6件]

  • 審理・斡旋に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連苦情)・・・・・・・ 3件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・・・・・ 3件

番組全般にわたる意見

9月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,518件)のうち【報道番組】に関した意見が917件(全体の60%)で、”放送の公共性と影響力、メディアの規制、言論・報道の自由”など(430件:28%)、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(389件:26%)、”政治的公平・公正や偏った放送”など(98件:6%)である。

次いで【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が847件(全体の56%)で、その内容は”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(565件:全体の37%)、 “低俗・下品な番組”(146件:10%)、”モラル・倫理観の欠如”(136件:9%)となっている。

特に9月は【情報ワイド番組・バラエティー番組】での京都父親殺害事件に関し、ゲーム・アニメ番組と事件の関連性を示唆した情報番組とアニメ番組休止の措置をとった放送局への意見(177件)や、【取材・報道のあり方】に関し、”自民党総裁選における議員の投票”についての批判(132件)が多い。

そのほかに”安倍首相退陣にともなう自民党総裁選”をはじめとする政治関連意見では、前述の”総裁選(無記名投票)の取材・報道批判”とは別に「公平・公正」「放送の影響力」「放送の公共性」などを中心に273件の意見が寄せられた。

なお、放送人権委員会への相談・意見(6件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題やいじめ・差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は8月の284件から211件へと減少した。
【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は108件で前月と比較して25件の減少となった。
【CM関係】「不適切な表現・内容」との指摘を中心に54件の意見があった。

青少年に関する意見

9月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは243件と先月に比べ92件増えた。

傾向としては、京都で起きた16歳少女による父親殺害事件に関連して、情報系番組でアニメやゲームとの関連を取り上げたことや、アニメ番組が休止になったことに対し、10代を中心に100件を越す意見が寄せられ、ギネスに挑戦するというバラエティー番組で不適切な演出があったという批判が33件寄せられる等、特定番組へ意見が集中した。

BPOに関する意見

70件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は38件、問い合せは32件であった。「意見」では、放送と青少年に関する委員会副委員長斎藤氏の大麻所持問題について22件が寄せられた。

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 安倍晋三首相が退陣を表明し入院した。病院では医師団が安倍総理は精神的なストレス等による「機能性胃腸障害」が悪化した状態だと発表した。しかし、民放の報道番組全般を見ると、未だに安倍首相の揚げ足取りをした報道が多い。放送局は放送法に則った不偏不党の報道を行うべきである。捏造問題をきっかけに総務省が放送局に再発防止計画の提出を含めた放送法の改正などの審議をしているが、公権力の介入を許さないためにも、BPOはこのような報道姿勢に対して見解を出すべきである。
  • 安倍総理の退陣に伴い自民党総裁選が今日(14日)告示された。昼前からのワイド番組では言葉では改革々々と言いながら小泉人気を煽るような映像を放送していた。しかし、景気対策として税負担の軽減措置として導入した「定率減税」が1月に廃止されたのに続き、6月には住民税(地方税)の「定率減税」が全廃された。国民の税負担、特に高齢者の公的年金等の控除の縮小や介護保険料を年金から引き落とすなど、日本国憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と保障されている生存権すら脅かされている現状を放送は問い質すべきである。
  • 夜10時の報道番組の情報の正確性に疑問を持つ。慰安婦問題で安倍総理が言った「証拠はない」という言葉は、「強制的に慰安婦達を連れてきた事に対しての軍の介入」についての「証拠がない」ということで、慰安婦を強制的に働かせていた「証拠はない」という事ではない。にもかかわらず、あたかも「慰安婦を強制的に働かせていた証拠はない」と受け取れるような編集を行った上で放送するのは間違っているのではないか。以前にも明らかに事実と違う事を事実のように編集して放送した事があり、情報の正確性というものに対してとても疑問を感じている。以前、株の操作で問題となった人物が何かの賞の受賞会場で「話が上下した方が皆さん楽しいでしょう」と話していたにもかかわらず、「株価が上下したほうが楽しいでしょう」と言った事になっていた。明らかに故意に情報操作している。これは、他局の放送を見てわかったことだ。テレビ局は、感情で情報を歪曲して放送するという事が稀にあるが、「これは明らかに放送倫理に反している」と局に注意しても表面的に謝るだけで何の改善も見られない。むしろ騙し方が巧妙になった。この局の報道に対する放送倫理について問題がないか調べて欲しい。
  • 昼からの情報ワイドで年金問題について舛添大臣不在のまま、一方的に民主党長妻議員の考えのみを放送したと問題になっているが、これと同様の不公平・不公正な報道はどこの放送局でもいっぱいあるのではないか。政治と金の問題にしても、政治資金規正法に違反している閣僚の訂正問題を大きく取り上げているが、民主党の議員の中にも規正法違反をしている議員はいる筈と思う。たまたま政権を取っておらず、閣僚でもないので追及されていないだけなのではないか。有権者の一人として、次回の選挙のときに、候補者の政治的適性を見抜く大切な情報なのだから、もっとバランスの取れた情報の提供をして欲しい。
  • 日曜夕方の報道番組のスタッフが杉村泰蔵議員の投票を盗撮して放映した件を抗議した視聴者に対して、以下のような発言をしたようだ。「杉村議員の投票をさらしたことは正しい行為。 他の議員も分かり次第公表する予定。あの位置にカメラがあることは分かっているはずだから映される方がいけない。公人(政治家)の投票行動は公的に報道されるべき範囲であり、総裁投票は無記名であっても公開されないようであり法的には違法ではない。 今後もこういう行為は堂々と継続していく」。まるでナチスの監視国家並みの言い分だと思う。これでは総裁選が無記名である意味がまったくない。盗撮してまで各議員の投票の秘密を暴くなど、正しい民主主義国家の報道のあり得るべき姿だろうか?
  • 毎週土曜日の報道番組で自民党総裁選挙の中継録画を放送したが、杉村太蔵議員が誰に投票したかということから、望遠レンズで手元を写した映像が流れた。問題だと思い局に電話したら、応対者は責任者ではなかったが「放送準備段階で違法ではないという結論である」という返事であった。憲法15条4号「すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。・・・」に反するのではないかと思い、自民党に電話したら「倫理上の問題」という返事だった。やはり行過ぎた報道だと思う。インターネットでも話題になっている。
  • ミャンマー情勢が毎日報道され、軍事政権に対する批判もされているが、僧侶が社会において大きな意味を持ち、その社会を軍事的に弾圧している事件といえば、中国のチベットへの弾圧なども思い浮かぶが、マスコミはどうしてそれに対しては問題視してこなかったのか。中国のチベットに対して行ったことは、僧侶を含んだ民衆と軍部が衝突したというレベルではなくもっと残虐な拷問などが行われ圧倒的な軍事力を背景に民族浄化が行われているのだろう。同じ軍事力を背景に民衆を弾圧していてもそれが大国をバックにしているかどうかなどで報道のニュアンスが変わるようでは、マスコミなど単なる権力の走狗であり存在価値などないのではないか。
  • 台風報道は、何時上陸するのかより何時暴風域に入るのかに重点を置かないと被害を予防する為の時間が確保できなくなる。沖縄の局以外は伝えるべき情報を間違えて報道している。また、台風時に海岸付近や屋外で実況中継をする事は禁止になったのではないのか。最近危険な映像取材が増えている。各局に注意喚起してほしい。
  • 京都で起きた16歳少女の父親殺害事件の報道の中に、同級生と思われる人へのインタビューがあった。しかし、捜査も初期の段階で未成年者にインタビューすることは、放送として適切とは思えない。放送では事件があるとすぐに同級生の子供達に平気でインタビューをするが、子供の心理を考えていないのだろうか。しかも放送されるのは答えの部分だけで、インタビュアーのどのような質問に対する答えなのかも分からない。普段の人となりを聞くにしても、「殺人の容疑者となっているが普段はどんな人ですか?」と聞くのと、「父親の首を斧で切って殺したのだけれど、どんな人ですか?」と聞くのでは、未成年者だけに心の動きも違ってくると思う。モザイクがかかっているので表情すら分からない。放送では、どんな質問による答えなのかを分かるようにすべきである。また番組内では、斧を使っての殺害方法をこと細かく説明していたが、子供達も見ている時間に放送する事ではない。放送に携わる人は、一般の人が、ましてや未成年者が、突然マイクとカメラを向けられた時の色々な心理状況をもっと考えなくてはいけないと思う。
  • 重大事件の裁判などで被告が”広汎性発達障害”と判明した場合の報道についてのお願い。一般の人々には”広汎性発達障害”の特性はまだよく理解されておらず、またこの障害を持つ被告の関わる事件では、発生時に被告自身や犯行の特異性や不可解さがセンセーショナルに報道されることが多いので、裁判などの報道の際にこの障害の特性を正確に解説して「この障害が事件の直接の要因であるわけではない」と説明しても、一般の人々にはあたかもこの障害の特性自体が特異な事件を引き起こしたような印象を受ける恐れがある。裁判などの報道で被告の”広汎性発達障害”について触れる場合には、事件におけるこの障害の特性が関わった部分と被告の意思による犯行の部分がはっきり区別され、被告の特異性よりも事件の要因や背景を詳しく伝える正確で冷静な報道が必要だと思う。また、番組のコメンテーターなどがこの障害がまるで事件の要因であるかのような発言をすることがないように、番組の出演者にも放送前にこの障害について正確な情報を伝えたほうがよいと思う。
  • 深夜の報道番組で、健康保険の保険料が高いことを取り上げていた。その中で、年収が200万円で生活が苦しいので保険料を払っていないという人が取材対象となっていたが、これはおかしい。日本では「国民皆保険」の制度となっているのだから、年収200万円で、苦しいけれど保険料を払っているという人を取材し、生活費の中で保険料が占める割合からこの問題を検討していくというなら分かるが、生活が苦しいので払っていないという立場からでは問題の解決の道は見えてこないと思う。苦しいからといって、国民皆保険制度を遵守していない人をテレビが正当化してしまったら、「払わなくてもいいんだ」と誤解する人が増えることになると思う。また、保険料が高いことの原因をすべて政府の財政支出の額にあるとし、財政支出を削減すれば解決するというストーリーは単純すぎて話にならない。何事も政府叩きをすればいいという考え方が、この番組には多すぎると感じている。
  • 日曜夕方の報道番組で生活保護費を減額された男性を特集していたが、受給額の減額と言う一点にポイントを絞りすぎ、一方的に男性側に立った内容に終始していたが、遡って男性がどのような人生をたどり、どういった経緯で生活保護を受給することになったかはほとんど触れていなかった。現在、年金保険料を払わず、いざとなったら生活保護に頼ろうとの受給予備軍が沢山いると聞く。件の男性も実は保険料を不払いだった点を最後に申し訳程度に触れていたが、それでは全く同情する気も起こらない。一つの事件を報道するときには少なくとも裏と表の両面からしっかり取材をするという基本を守って欲しい。
  • こんな詐欺の話が紹介された。?Aさんが実印と印鑑登録証の入った財布を落とした。?これを拾った男が実印と印鑑登録証を使ってAさんの戸籍と住所を移し、借金を重ねて会社を設立、そして倒産。?Aさんのもとへ借金の請求が殺到した―この話を受けたトークの中で、ゲストの弁護士が「戸籍謄本と住民票については、不受理届けを出せば第三者が受理することが出来ない、そういう制度がある」と話していた。戸籍謄本などを悪用されるのが嫌だから早速、不受理届けを出しに市役所へ行った。ところが職員に「そんな不受理制度などはない」と言われ受付を拒否されたのである。弁護士は間違ったことを言ったのか。局に電話で確認しようとしたが火曜日夜9時の経済についての番組の担当者がつかまらず埒が明かない。どちらが正しいのだろう。誤った放送をしたのであれば訂正放送をすべきだ。
  • 日曜夕方の報道番組で38歳無職の男が入手容易な薬品を使いTATPなる爆発物を作り、電車の爆破計画を立てていたという報道があった。薬品の一部は伏せていたが爆発物製作の再現をしており、放送でそこまでする必要があるのか疑問であった。これまで必ずと言ってよいほどマスコミの犯罪報道を模倣する者が出ているのに、未だにこの様な内容の放送があるのには呆れる。
  • 昼前の情報ワイドで畠山鈴香被告初公判のニュースの際、畠山被告を鈴香被告と呼んでいたが、おかしいのではないか。ニュースの中などで当事者をファーストネームで呼ぶのは特殊なケースだと思う。何故なのかを局に聞いたら「子供と区別するため」と意味不明瞭な返事であった。この被告の呼び方については事件発生後に議論があったように思うが、民放としてはなにか統一見解のようなものはないのか。
  • 時津風部屋の元力士の父の記者会見の生放送を最初から見た。お悔やみを述べる記者は誰もいなかった。遺族が真剣に応じているのに対して、記者の態度は大変見苦しく無礼だと思った。優しさを感じられない記者会見だった。まだ立件されていない事件に対しては先に質問事項を書面で提出して、それに応答する方法にしてはいかがか。記者は挙手して自分の名前を紹介し質疑をするべきだと思う。今後、善処願いたいと思う。
  • NHKを除くメディアには放送倫理というものはないのか?この際、徹底議論されるべきと思う。?朝青龍問題について、なぜモンゴルまで追いかける必要があるのか?全く下品極まりない。?政治報道について、目の前の現象ばかりを追った報道。公平性・慎重さを欠く偏向報道。これらは、国民の関心を物事の本質から遠ざけるものであり非常に危険である。これらに何の疑問も感じないメディアに携わる人間の倫理観は如何にして形成されるのか?これは大いに分析の対象となる。朝青龍の横綱としての資格を云々する前に、まず己に対して「国民に対しニュースを報道する資格があるのか?」を十分問いかけてみた方がよろしいのではないか?
  • 最近の民放のテレビ番組はテレビ創成期に比べ質が落ちたとつくづく思う。特に報道番組やワイドショーにおいては犯罪を実際以上にセンセーショナルに伝えたり、興味本位にプライバシーを暴いたりすることにばかり労力を使い、報道内容そのものに関してはどこの局も変わり映えがしない。他局と競うのであれば多様性のある報道を目指し、世界の話題から地域のニュースまでカバーできるような報道体制を築き、ユニークでありながら興味本位に走らない報道番組を育ててはどうか。
  • 最近のマスコミは度が過ぎていると思う。正直不愉快だ。安倍政権を支持していなかったが、ここ最近の報道は不愉快で仕方ない。「早く辞めろ」と叫び、辞めると「無責任だ」と中傷に似た批判を展開する。かつて椿事件というものがテレビ業界であったらしい。そろそろ本気で限度を越えた放送には制裁が必要だと思う。今の報道は子どもの世界で行われている”いじめ”と同レベル、もしくはそれ以下だ。もう揚げ足取りの幼稚な報道はやめてもらいたい。政治報道を遊び道具にしないでください。
  • ニュース報道の中で”独占密着”や”緊急会見”などの大げさな表現が多すぎる!自分達ではたいした取材もせず新聞などの記事を読んでるだけではないか!芸能報道で芸能人やタレントなどの熱愛や結婚などギャーギャー騒いでいるが、もっとやらなければならないことがたくさんあるだろうが。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 番組制作に関連した不祥事に伴うキー局の役員等の処分があったことを知った。普段、一般企業や役所の不祥事を厳しく追及し、頭を下げる当事者達を容赦なく問い詰めたりフラッシュを無慈悲に浴びせているマスコミ大手が、自分達の不祥事だけはひっそりと封印するように終息させるらしい。今回のことを反省し、視聴者からの批判を真摯に受け止めているのならば、これまで追及してきた他企業と同じように自分達の謝罪会見をし、自らのニュース番組で放送すべきだった。
  • マスメディアの表現の自由は制限されるべきだ。表現の自由の権利を盾に書かれる記事は下品の極みをいくものばかり。ここで問われる品格とは「他人の心を察すること」であり、その観点からは記事にされた当事者でない第3者がみても到底看過することのできない内容ばかりである。このまま野放しにして良いのか?今のマスメディアに自浄作用のシステムはない。徹底して改革すべきと考える。心無い記事によって人が死んでいる。病気になっている。またそれを見る人の心も病んでいく。何度でも繰り返し言う。国民への教育的観点から下品なものは徹底して撲滅すべきある。
  • 情報番組を見ているとそこに出てくるコメンテーターという者は社会的な影響力などが大きい割には、たとえて言えば、井戸端会議とか隣人友人の集まりでちょっと気の利いた台詞を交えながら、まくしたてるように他人の悪口を言うことの出来る人が、座の中心にいるのと同じように、そういう形で脚光を浴びやすい人間ばかりがコメンテーターなんて肩書きで偉そうに意見を述べるけれど、深い考えで述べる者は一切ないことにあきれてしまいます。
  • 東京キー局のラジオ感覚のバラエティーと証する番組の中で朝青龍の体に安倍総理の顔をすげかえた絵で「安倍朝龍、美しい国を投げ出し」と揶揄。司会者を含めた全出演者がゲラゲラと手を叩きながら哂う。その絵は司会者の後ろに掲げて目立たせている。安倍総理を貶めるためには手段を選ばないという下品さに唖然とした。安倍総理さえ叩きのめせば、誰の人権も人格もどうでもいいのか。首をすげかえられた朝青龍も安倍総理と同じ病気、あるいは病気で志半ばでやりたいことを断念した方々を著しく傷つけている。そもそも、安倍総理も一人の人間だ。病人のガンクビ写真をコラージュして笑うなんて大問題。バラエティーだからといって調子に乗りすぎないほうがいい。
  • 夕方5時台のニュース番組では安倍総理辞任後の状況を、安倍総理と小泉元総理に扮した「ザ・ニュースペーパー」というコメディアンが会見風にしゃべる茶化したコーナーで、最後に麻生幹事長の別に取材した笑った顔が画面右下に挿入された。安倍総理辞任の経緯についての意見は出すべきだが、混迷を続ける政局に苛立ちを覚えている時、ニュースでの倫理観の無い放送内容に憤りを感じる。又麻生幹事長の関係ない映像を挿入した事は肖像権、人権の侵害であり、受取り方ではニュースの捏造ともいえる。
  • 9月17日午前11時からのワイド番組の放送でフリーアナの総合司会者が舛添厚生大臣に出演依頼をしたが断られた」と発言したが、翌日の放送で「昨日の放送の訂正ですが、舛添厚生大臣が出演を断ったのではなく番組から出演依頼をしていませんでした」と女性の局アナウンサーが訂正とお詫びを述べた。問題は、これは本人が謝罪すべきであることと、国民が選んだ大臣に関して虚偽の放送をしておいて、謝罪だけで済ませてもいいのかということだ。きちんとした謝罪・訂正をするべきだ。
  • 水曜日、”世界の映像祭り”と称した知らない世界を見せる番組で、北朝鮮レストランでタレントが雷魚の刺身を食べさせるシーンがありました。ちょっと知識がある人ならどれだけ危険な事なのか解るはずです。はっきりいって雷魚は寄生虫の巣です。ましてや生食はもっての他です。一番初歩の寄生虫専門書やネットで探したり、博物館に聞いてみたらすぐ解ると思います。タレントの体は大丈夫でしょうか。やらされているタレントの人権侵害です。潜伏期間は3~4週間だそうです。一刻もはやく駆虫剤を投与した方が良いです。(顎口虫の類です。皮膚の下をはいずり回ります。)視聴者が真似をして食し、被害にあったらこの局はどう責任をとるのでしょうか。安易な番組制作をする同局の責任をぜひ追及してください。
  • コメディアンが登場する動物番組で5匹のキタキツネを飼育する様子を見せていた。キタキツネは北海道で流行している「多包性エキノコックス症」を媒介する動物である。飼育していたのが野外で捕獲した生後半年以内の仔ギツネだとすると、その寄生虫に感染している時期であり大変危険である。番組中では、それについての注意を一切流していなかった。もし本州から北海道への旅行者がキタキツネを連れて帰ったら、本人や知人達がエキノコックス症感染の危険に曝されるだけではなく、本州で感染症が流行する危険性すらある。番組担当者は、これら人獣共通感染症のことを勉強して、番組が感染症の拡大に手を貸すことのないよう十分に注意すべきでる。タレントには「感染しないように注意はした」と言うが、具体的な内容は分かっていなかった。マスコミは感染症の恐ろしさを忘れている。北海道では毎年20人位の患者が発生しているが、潜伏期間は平均21年にもなる病気であり、肝臓部分摘出手術で克服が可能ではあるが、それはあくまでも病巣があまり大きくない時期だけのことで、手遅れになると確実に死に至る。本来、野生動物を人間がペットにして飼うようなことは、負傷した動物などへの緊急避難措置を除いてやるべきことではない。動物を扱う番組の基本的コンセプトをどう考えているのか。
  • 宝くじを当てた男の夢だとしてカンボジアのアンコールワットが見えるところへ木材や板を運んでツリーハウスをつくり世界遺産を眺めるというようなことをやっていたが、バカなことをするんじゃない。悪質で恥知らず、自然破壊そのものじゃないか。こんな倫理に反することをやる局にはきつい”お灸”をすえてくれ。
  • いつも楽しく見ているが、この日に放送された会話は結婚記念日を思い出そうとする夫が妻にその記念日を暗証番号にしているというカードを使わせようとして、財布からわざと金を抜き取ったり、「ATMで暗証番号を盗み見して思い出した」などと友達に得意気に語っており、しかも暗証番号を友達にも教えるという内容で唖然とした。いくら英語の教材とはいえ、ATMでのトラブルや振り込め詐欺などの多発するこのご時世を考えると、オンエアするのにはふさわしくなかったのではないか?この番組の講師は非常に人気もあり、英語を声に出して練習しようというコンセプトが強く共感するだけに、こういう非常識な会話が公共放送のラジオで放送されたのは非常に残念だ。この一件だけで、講師の交代や番組の中止を訴えるつもりはないが、幅広い世代のリスナーがいることをもう少し考えた番組作りをお願いしたい。
  • 関西のテレビ局の情報ワイドで具合の悪くなった妊娠3ヶ月の妊婦を受け入れる病院がなく流産した件で、コメンテーターが「38歳で初産というのがおかしい」という旨の発言をしていた。局に「発言が非常識だ」と苦情を入れたところ、不適切な発言であることは認めたものの「謝罪はしない」という返答であった。あの発言で不妊に苦しんでいる人、流産の悲しみに打ちひしがれている多くの人が深く傷ついたことだろう。どんな罪深い発言でも「終わったことで仕方がない」というような業界の態度は許せない。私は一企業人だが、お客様のクレームには誠心誠意謝罪し改善する努力を怠らない。これが普通だ。TV業界は異常だと思う。
  • 東京キー局の放送番組審議会において「信じてしまう視聴者もいるということを念頭に置きながら」と、信じてはいけない内容であることを述べているにも関わらず、相変わらず「カルマ」や「前世だ」等といい加減な内容をインチキ霊能者が告げている。特に今回は認知症という多くの患者がいる病気に関して何の資格も知識もないインチキ霊能者のいい加減な解釈を放送しており、同様の症状に苦しむ多くの家族をバカにしている。昨年の12月9日にはこの番組の影響で中学生が自殺しているにも関わらずいまだ番組が放送されており、番組はインチキ霊能者の宣伝に使用されている。この局にはモラルの欠片もない。一刻も早い打ち切りと、霊能者のインチキに関する検証番組の放送を望む。
  • 女性占い師の発言に非常に不適切なものが目立った。20代の若者は貯金もし堅実だという最近の世論調査の結果に対して、それを批判する占い師の好き勝手な持論や自慢話には呆れた。以前からの彼女の「最近の若い者は」という発言とも矛盾している。最近の若い人達は、一部の人が考えているより賢い部分があり、彼女の言っている事をまともに信じていたらそのせいで悪い社会になってしまう。発言も乱暴で、出演者にまで「馬鹿野郎」「あんた」と暴言を吐いているのに全くお咎めなしで番組が成り立っているのはどうしたことか。新人アナウンサーや若手芸人だったら最悪クビになるだろう。この女性占い師は、昨今の朝青龍問題でも日本相撲協会の意向を無視するように仕向けるなどしているようで、これも問題だ。公共の電波を私物化するようなことを放置すべきではない。
  • かつて東京のテレビ局の番組で死者が出て以来、各局が自粛していた”大食い番組”がいつの間にか復活し、最近はその無節操ぶりが目に余る。9月に入りこれまでに、数えてみたらなんと3局で6件の”大食い”関連番組が放送された。世界には飢餓に苦しむ人が大勢いるのに、食べ物の無駄な消費を繰り返すテレビ局の無神経ぶりは許せない。
  • 私は、真面目に堅実に勤労しているサラリーマンだ。サラリーマン向けのこの番組のパロディーは、公共放送の電波にのせる内容ではないと思う。きっと脚本家は、真面目に勤労などしたこともない人なんだろう。大人の社会はこんなものではない。常識を逸脱した番組だ。NHKよ「汝は汝の道に帰れ」。
  • 今まで散々批判の対象となっている(専門家からもその因果関係は薄いとされている)少年犯罪と漫画やゲームを結びつける(というよりほぼ断定している)放送がなされています。しかも今回はほとんど共通点がないにもかかわらず放送中であったアニメが製作側の自粛によって放送中止となり、その原因の一端とされた番組ということです。私も表現者の端くれであり、こういう安易な責任の転嫁により表現規制につながってしまうのはとても許せません。当の放送局は他の事件事象についても、安易な推測やこじつけ報道をする傾向があり、私とは別分野の人達からも大変苦情が多く、しかも苦情が送られてもまったく改善する気配はありません。報道とは知識のない一般人にはとても大きな影響をもち、間違ったことは極力避けるのが正しい姿なはずなのに・・・。同時にこうしたことを罪に問えないことがとても残念なことです。
  • 最終的に人を必要悪かつ短絡的に殺害するゲーム・アニメです。将来、この話も入ったDVDも発売され年齢制限等もありません。買おうと思えば誰でも買って見てしまうものです。特に中高生あたりに深夜番組なのに人気があり、すごく悪影響だと思われます。これは人として惨いものです。
  • 関東・名古屋・大阪の局で放送される深夜放送のアニメですが、原作はアダルトゲームでそれをアニメ化したものです。学生の主人公が多数の同級生と性交渉を行う性描写も問題ですが、レイプや虐めなどを含めかなり激しい内容になっています。裸体などの描写さえなければいいという昔のアニメと比べると、最近のものは作り手のモラルまで低下していると思えます。インターネットなどの掲示板や動画掲示板などでも、アニメを見た視聴者が感化されて「死ね」と連呼したりするなど、誤った人間の価値観を広めるという影響はとても残念でなりません。こういった異常な性交渉を助長し他人に対して攻撃性を駆り立てるようなアニメはどうか規制していただきたいです。
  • 4時間枠での番組でバラエティー番組とはいえ著しく不快な気分にさせられました。内容はタレントにバンジージャンプをさせ、あたかもギネス記録更新をさせた様に思わせ、実はその後に番組プロデューサー自らがその記録を更新した。それをタレント本人にはギネス記録更新認定の表彰式の時に初めて告げ、そのタレントの努力が無駄だった落胆ぶりを見せるというドッキリ企画だったのだが、余りにも無神経な企画で単なる芸人「いじめ」にしか見えなかった。騙されたタレントの姿で笑いを取りたかったのかもしれませんが、視聴者には不快感しか残りません。何をやっても冗談で済ませばよし!の風潮ですむ問題では無いと思います。
  • この番組は、一般家族の人達とゲームをして、クリアすれば100万円を差し上げるという番組です。しかし、この番組は「やらせ」です。例えば、”かくれんぼ”は、出演する家庭によって、事前にタレントにかくれている場所を教えて100万円を出すかどうかを決めているし、”1トン家族”では秤のメーターを演出家が操作している。一般人をあざ笑うかのような番組は許せません。どうにかしていただきたい。
  • 毎週木曜日の深夜のトーク番組に下品なタレントが女性のタレントの楽屋に忍び込み、その女性の使用している歯ブラシやリップクリームなどをペロペロ舐めるコーナーがあります。それを見ているスタジオのタレントは大笑いしています。全く低俗極まりない変態コーナーです。私は何度もこのコーナーを止めるようにメールをしましたが一向に止めません。テレビの影響力は多大であることをテレビ局は知っているのに、昨今のテレビは視聴率のためなら”なんでもあり”です。この番組は9月20日、夜7時から3時間スペシャルを放送します。またこのコーナーを流すことでしょう。是非、このコーナーを放送しないようBPOから指導してほしい。
  • お笑い芸人がコントの中で「てめえ殺すぞ!」「ぶっ殺すぞ!」という言葉をよく使っている。これまでもひどい言葉遣いだと気になっていたが、京都の父親殺害事件の報道を見ていて、少女の心の中には、日頃何気なく見ているテレビのお笑い番組での「ぶっ殺すぞ!」という言葉が、すんなりと入り込んでしまっていたのではないかと思った。それくらい若者にとってテレビの影響力は大きいと思う。この番組の中だけでなく、テレビ全体から「ぶっ殺すぞ!」などという言葉を無くして欲しい。テレビ局だけでなく、プロダクションへも警笛を鳴らせないだろうか。「ぶっ殺すぞ!」などという言葉は、コントのギャグにもなっていないことに気付くべきだ。テレビ局にも電話をしたが、視聴者センターの反応は鈍すぎる。
  • バラエティー・お笑い番組に裸同然の芸人が出演しているが放送倫理に反している。股間の振りを強調したタレントに続いて、褌姿の芸人が出たと思ったら、今度は「そんなの関係ねぇ~」と海水パンツ姿の男が出演している。このような下品な芸人の出演を視聴者は望んでいない。各放送局は「民放連の放送基準を厳守する」と番組基準に掲げ、基本方針に「公共の福祉と文化の向上に寄与する」と謳っているが守られていないではないか。
  • 金曜日のエコダイエットのコーナー。今回の最終回は酷かった。まず計測が近いからと食事や水を取らない。途中で熱中症にかかって倒れるのは当然だ。一瞬「こんなダイエットをしてはダメですよ」と言っているのかと思った。こんなダイエット方法は過食・拒食病を招く原因になる。こんな無理なダイエットを真似する人がいたらどうするのか?なぜトレーナーを付けなかったのか?疑問ばかりだ。ダイエット企画というからには、きちんとした知識と指導の元でやっていただきたい。
  • タクシーの運転手をしているのでラジオをよく聞いているが、この時間帯に公共放送機関で放送する内容ではなかった。最近のアイドルについて漫画家でコラムニストが「最近のアイドルは性が乱れている」と、元タレント娘の一人の名前をあげていた。この発言に続き作家が「アイドルはウンコもしない。おしっこもしない。オナニーもしないと思っていた」と発言した。番組担当の女性アナウンサーがいるにも関わらず訂正もなくそのまま放送していた。
  • お笑いコンビが頻繁に出ているが、何かというと直ぐに相手の頭を叩いている。こんなものは芸でもなんでもない。テレビを見ている若者に悪影響を与えるだけだ。人を叩くことは暴力であり、いじめに繋がっていることをこの番組は考えていないのか。テレビを見ていると女性占い師もすぐに人を叩くし、出演タレントの服装の乱れは、下着同然のものまであり、行き着くところまで行った感がある。最近の若者の常識の無さがよく言われるが、この番組を見ていると、若者へのテレビの影響の重さを感じずにはいられない。もっとまともな番組を放送してほしい。
  • 民放におけるスポーツ中継は地に落ちている。過剰演出、実況の絶叫、稚拙な解説、おまけに無能タレントは視聴者のテンションをわざと下げているとしか思えない発言。世界陸上中継も例外ではなかった。残念で仕方がない。
  • 午前6時より女子マラソンがあるというから早起きをして見ようと待っていたのに、待てど暮らせどレースは始まらない。結局始まったのは午前7時からで、前日からの予告でもその日の朝6時からの放送でもそんなことは一言も言っていなかった。これはあまりにも不親切ではないか。視聴者の立場にたった放送とは言えない。開始時間をはっきりさせず放送を続けていれば、その間視聴者をテレビに縛り付けて視聴率は稼げるのかもしれないが、一人一人の国民がその間の時間を無駄に過ごせるほど暇なわけではない。今後このような視聴者の立場に立たない放送をするのであればこの大会の独占放送権等というものを持つのは止めて頂きたい。
  • 木曜夜9時のバラエティーのメイン出演者の局アナウンサーへのセクシャルハラスメント及びパワーハラスメント行為はひどいものだった。司会席の陰で相手が逃げられない事を計算した上での行為だと思う。以前から、この男の言動にはその手の内容が多かったが、本日の放送を見てじっとしていられずメールを出した。
  • 関西の落語家・タレントが司会をする番組で特攻隊で戦死した若者を扱った際、彼らを全て”強制的に特攻隊に入隊させられ・・・”としていたが実態は違う。当時の若者の中には志願し特攻隊に入隊した者もいたことは事実である。10時頃、局に電話をしたら、?話の途中で電話を切られた。?再度の電話ではつながったか一切応対なし。?番組内容よりも局の応対に抗議の電話をしたところそれには答えず、『番組は見ていないのでわからない』との応対で、再度話の途中で電話を切られた。?4回目の電話で『番組内容については公正な報道をすべきだ』と伝えたところ、『文句があるなら見なければよい』との回答。公共性の高い放送局の視聴者対応にあるまじきものだ。こんな対応をするから2チャンネルへの書き込みなどネットによる過激な情報が盛んになるのではないか。私自身も局の対応に怒りを抑えられずネットでこの局の対応の悪さを紹介しようと思った程だ。
  • 東京キー局の女性アナウンサーが「・・で~す」や「・・しちゃいましたぁ~」など、言葉尻をやたらに伸ばし、場をわきまえず必要以上に「キャー!」と大声ではしゃぐのがとても聞き苦しい。アナウンサーとしていかがなものかと思う。言葉のプロとしての自覚を持っていただきたい。改善を望む!
  • 民放のバラエティー番組のテロップ等で母音の「あ」や「お」に濁点をつけたものが頻繁に使用されているが、本来日本語にはない音である。驚愕の度合い等を感覚的に伝えようと言うのであれば、安易な発想であり非常に不快。テレビで見つける度に局に抗議しているが、一向に改まらない。
  • テレビスタジオの温度の関係もあるのかもしれないが冬になっても女性がノースリーブ、半袖の服装で年々エスカレートしている。温暖化の問題もあるが、常識的に考えても大変違和感がある。アメリカではズボンのずり下げをやめさせるといったことがおきており、日本でもこうした風潮が出ていいはずだ。

【その他、番組全般】

  • 自民党総裁選の討論をしていた中で、一人の国会議員が「マスコミは誰と誰が密会していたとかそういうことばかり報道して、誰がどのような政策を推しているかと言うことをちっとも報道しない」と言うと、他の出演者が寄ってたかってその人物がまだ発言中なのに途中から割り込んで反論したことに唖然とした。この人の言いたかったことは、本来なら政治と国民の間をつなぐのがマスコミの役割なのに、マスコミがそれをしようとしない事への批判だったのだろう。それを「自民党は政策じゃなく国民に人気があるというだけで小泉さんを選んだ」や「あんたは自分のところの派閥が注目されないからその腹いせで言ってるんだろう」等、あきれるばかりの反論であった。自民党に責任がないとは言わないが、マスコミにそれだけ重要な役割があるのは事実だ。マスコミの報道の仕方で政局が大きく変わり、世の中が変わることもあり得る。その影響力の大きさを自覚しないで、反省するどころか指摘されたら他に責任転嫁するとは、マスコミ内部にはこんな意識の低い人ばかりなのか。
  • 年金問題について放送していたが民主党議員の主張のみを延々と垂れ流していた。スタジオには自民党をはじめ与党側の人間は一人もいない状態で、ただただ政権の中傷発言をしていた。これは明らかに放送としてバランスが取れてないのではないか?政治評論家が出ていたが「民主党は素晴しい」「自民党はもう駄目だ」的なコメントを連発していた。いくら今自民党など与党が不甲斐無いとはいえ限度を越えていないか?さらには紙芝居風に入院中の安倍総理を笑い者にした内容の話まで披露する始末で、あまりに低俗で呆れた。この番組は過去にも3、4回以上問題を起こしているのに全く反省の意識がないのは何故なのか?BPOが存在する意味があるのなら動いて欲しい。
  • 芸能人やタレントが、時にはキャスターや報道機関の解説委員までもが、何の知識もなく思いこみと独断と偏見だけで無責任な発言をし、間違っていた場合でも最後にお詫びの言葉を述べる位で特に責任を問われたということも聞いたことがない。他人の言動には揚げ足取りと思うくらい執拗に批判するくせに、自分たちテレビ局や出演者の間違いはなあなあで済まし、反省しようともしない態度は全く不愉快だ。”報道の自由”の名の下に何を言っても構わないというのは大きな勘違い。
  • 民放各局のゴールデンタイムの番組は、自称お笑いタレントの雑談や、とても芸とは呼べない芸の垂れ流し状態だ。今の社会がそれを求めているのなら悪いとは言わないが、そんなことは無いはずである。他にもっと放送すべき内容のものがある筈である。
  • 昼の健康情報番組のコーナーで、心肺機能を強化する方法として、うつぶせ寝を勧めていた。しかし過去に乳児がうつぶせ寝により窒息死する事故があったため、現在は小児科医や保健所は乳児には勧めていない。番組ではその点に触れていなかったが、乳幼児には実施しないように注意を表示すべきだったと思う。この件を視聴者センターに申し入れたが、応対者は「コーナーの冒頭で言った可能性もある」とし、私がコーナーの最初の極く一部を見ていない事を理由に取り合ってくれなかった。
  • 戸籍の仕事に携わる者として許しがたい気持ちになった。戸籍の電算化で死亡者が”勝手に”除籍されるということが論旨であったが、電算化で消えるのではなく、現在でも昔でも戸籍に動きがあれば、規則を基にして死亡者だけでなく離婚や婚姻除籍者が消除されているのである。よって電算化だから消除されるのではない。番組の中で死亡者ばかりに注視させて、その他の事について語らないことは問題ではないのか。再婚したにもかかわらず離婚した人が同じ戸籍に載っていたら、虚偽で離婚させられた妻が虚偽の婚姻の妻と一緒に載っていたら等々を考えると、死亡者以外には消除されることを望む人は少なくない。番組中の街頭インタビューで、社会保険庁と同様に扱う発言が放送されたが、今回の番組を見る限り視聴者をミスリードしているとしか思えない。
  • 米卸販売会社による産地偽装表示事件の報道に関連して、コメの種別について誤った説明がされていた。「くず米は家畜の飼料になる」としていたが実際はほとんど加工食品用になり、飼料に廻るのは極く僅か。「酒の原料はくず米を主体としている」は誤りで、酒用に栽培された専用米を使用している。「未検査米とは検査されておらず品質保証が無い米」としていたが、実は農協の検査は受けていないが、農協以外による検査を受けた米を指す。これらの一般視聴者にはわかりにくい事柄を誤って伝える事でコメの印象が非常に悪くなることが心配。
  • キー局の通販番組で、下腹部の脂肪を減量出来るベルトを販売しているが、これは科学的・医学的に実証された商品ではない。【簡単に巻くだけでシェイプアップ】と振動を与えて脂肪を燃焼させると謳っているが、あくまでもモニターの実体験によるもので、裏付けの資料は公表されていない。担当部署に確認したが「某大学で……」と応対。「大学教授の見解ですか?」と質問したが明快な返答は得られなかった。視聴者が放送局の通販部を通じて直接商品を購入する通販番組は、ある意味納豆ダイエット捏造問題よりも大きな問題を含んでいると思う。
  • 弁護士が「インターネットに規制は存在しない」「利用者を特定できない」等の虚偽の発言を行い、あたかもインターネットが法の手の届かない無法地帯であるかのように発言していた。これはインターネット技術者などインターネットに関与する人物全てに対する人権侵害だ。インターネット上であっても国内法は適用されており、インターネットはその仕組み上、利用者が特定できなければ運用出来ない。その利用者が国内だけでも8000万人という現状があるが故に犯罪数もそれなりに多くなっているだけであり、現実社会と全く同様の社会としてインターネットが存在しているという事実を無視した発言である。こういった事実を捏造し非科学的な報道を同局は繰り返しており、「バラエティー番組であれば事実を報道する義務はない」と明言するなど放送法違反の常連である。BPOとしても厳しい態度で臨むべきではないか?
  • 東京キー局の放送において、「日本チームのロスタイムでのトライシーン」を編集上カットして放送するということがありました。最も重要なシーンのカットであり、ワールドカップという世界的なイベントということを考えると大変重大な問題です。放送内でも「ラグビーの人気復権」、「子供たちへのラグビーの普及」を再三アナウンスしていたにもかかわらず、今回の全く逆の行為は、ラグビーファンの裾野を広げるという意味で重大な過失であり、また一般のスポーツファンを愚弄する行為です。その他、この放送において同様の重大な過失がありました。1、アナウンサーの知識不足・アナウンサーのオリジナルと思われる違和感のある用語の多様・ラグビーとサッカーの用語の混同。2、不適切な画面表示・ディレイ放送にもかかわらず「LIVE」と表示。3、理解不能な番組宣伝・カナダの攻撃シーンを多用し、日本チームが勝てない印象を与えた。
  • テレビの機能が向上し、高品質な放送を送受信するインフラは整いつつあると感じている。しかし一方で何十年も前から全く進歩がないのがスポーツ番組の解説者だ。映像が十分に送受信できない時代ならいざしらず、高品質な映像といっしょに関連データーまで送受信できるこの時代に、ひっきりなしに解説者がしゃべる必要がどこにあるのか。観客席と一緒に応援する臨場感を味わいたいのに解説者がすべてを台無しにする。ラジオとテレビの放送の違いもわからない解説者は今の時代に不要だ。

【推奨意見】

  • 9月10日~13日迄の4回シリーズで放送された「緊急点検・日本のセーフティーネット」で取り上げていた医療問題は、多くの人が知るべき現実を紹介していた。医療制度改革に伴う病院経営の困難、そして倒産。保険料を払えず保険証を取り上げられて医療を受けられない人、その結果癌の悪化で亡くなった例。3ヶ月毎に転院を迫られて行き場を失う医療難民問題等を大学教授が現場を訪ねて取材し、医療界で起こっている様々な問題を紹介していた。現在の医療崩壊が想像以上に深刻な実態である事を改めて理解させてくれた良い番組だった。ただ残念な事は、ゴールデンタイムの放送だったので、視聴率の面ではあまり望めなかったとも思う。是非総合テレビ「NHKスペシャル」等の番組でも大々的に取り上げて、もっと多くの人に見てもらうべき内容だと感じた。
  • ソウルから祖母の暮らす田舎に行き、母親と離れて我がまま放題に暮らす少年の成長を描いている。現在我が国では「高齢者を大切にする精神」が欠けてしまったが、そこには日本人が忘れていったものが残っており、田舎の優しさに心を動かされた少年が心を開き交流するという素晴らしいハイビジョン番組だった。

【CM】

  • 日本全国のラジオ局で通信販売会社が広告枠を買ってラジオショッピングを放送していますが、同社のラジオショッピングでは、自社名、屋号を隠して、いかにもそのラジオ局が選んだ商品を勧めているかのように紹介しています。この販売方法でリスナーは局が勧めているものと信じて商品を購入しています。その表れとして、商品の問合せや「ラジオ局が勧めるから信用していた」「何故、放送で屋号を名乗らないのか」「○○と知っていたら購入しなかった」等の苦情がラジオ局に直接きます。意図的に「ラジオ局のお勧め商品」と誤認させて販売する方法は詐欺的と言っても過言ではありません。ラジオ局は屋号を出して販売したいのですが、同社はそれを嫌い、スポンサー降板を恐れる局は強く言えません。この事はリスナーを騙している事に他ならず、景品表示法、特定商取引法にも抵触していると思われます。BPOは事実を確認し各ラジオ局に販売社名を名乗るよう指導していただきたい。
  • 民放だから我慢していたが騒ぐだけの実況や5000mなどそれほど長い時間がかからない競技の進行中にCMをはさむなどおかしいのではないか。CMの量が決まっている事は分かるが、それならば無駄なVTRを流している時間をCMにして、競技進行中はCMを入れずに展開を見せてほしかった。また「日本人選手だけを映していれば満足だろう」という安易な考えで、閉会式の外国人選手との交流をまったく映さないどころか、セレモニーなどを映さないのは常識では考えられない失態ではないか。開会式や閉会式を関係のないVTRや映画の宣伝で潰すなどあまりにもひどすぎる放送だった。この局は2度とスポーツにかかわってほしくない。

【BPOへの意見】

  • 報道でBPOの青少年委員会の斉藤副委員長が大麻使用で逮捕されたことを知った。とんでもないことで大変驚いている。斉藤委員はこれまでもBPOの委員会でいろいろと発言してきたと思うが、大麻薬物の影響でおかしな発言をしていたのではないかと心配している。斉藤委員のこれまでの発言の妥当性をBPOとしても検証してほしい。
  • 青少年委員会の斉藤副委員長が大麻所持で逮捕され常用していたと本人は云っている。いわゆるジャンキー(麻薬中毒患者)であれば言動がおかしいこともあるので、委員選定の際分からなかったのか、また、在任中の発言については検証すべきだと思う。BPOは″上からモノを云う立場?であることを認識すべきである。BPOの体質として自浄能力が欠けているのではないかと思われるので、内部調査をし綱紀粛正に努めるべきである。
  • 斉藤委員が大麻所持で逮捕されたが、ホームページに経緯が記載されていないではないか。BPOの活動に疑問を持たざるを得ない。BPOの立場を踏まえて対応をして貰いたい。

青少年に関する意見

【京都父親殺害事件関連】

「情報系番組」での扱いに対する意見(78件)

  • ゲームの内容を歪曲して伝え、16歳の少女が父親を斧で殺害した京都父親殺害事件の原因であるかのような報道がなされた。少年少女が猟奇殺人を起こしたとき、その引き金となったコンテンツを面白おかしく取り上げ、あるときは都合良く推測し、又あるときは虚偽の要因をでっちあげるというニュース番組・ワイドショーの手法は著しく倫理観を欠くものであり自重すべきだと思う。また同ゲームはアニメ等様々なメディアミックスを展開中であるが、この報道をきっかけに原作者及びそれに関わる方々は言うまでもなく、我々作品の受け手にも不利益が及ばないことを切に祈るばかりである。
  • 少女が斧で父親を殺した京都父親殺害事件の報道でアニメと事件とを関連づけるような内容があった。容疑者の少女はオタクであると勝手に考え、現在放送中のアニメ番組の名前も出し、さらにそのストーリーまで作り変えて放送するのはどう考えてもおかしい。更にそのアニメ番組が放送中止になることは視聴者を怒らせることではないか。その少女の家庭環境が原因ではなくアニメや漫画の影響を受けたから犯行に及んだと考えるのは間違っている。この報道を検討して欲しい。
  • 番組内で、ゲームと先日の京都父親殺害事件とが関係あるかのような報道がありました。しかし番組の中での作品の紹介がかなり偏向していました。報道によれば、ゲームの内容は「主人公の少女が親の浮気がトラウマとなり」、「斧を使って敵を殺害し」とされていました。しかし実際、ゲームではその少女は主人公と呼べる立場になく、また利用する凶器は鉈です。また、こういった内容は作品のごく一部にすぎず、作品のテーマとしては「仲間を信じることの大切さ」が挙げられます。こういった特定の作品のごく一部だけを恣意的に取り上げ、あたかも事件と関わりがあるかのように印象付けるような報道は、報道の中立性という立場から問題があると思います。

休止になった「アニメ番組」への意見(23件)

  • 放送中止を取り消してください。楽しみにしている人もいます。事件とは関係ないはずです。事件を起こした本人、または家庭に問題があると思います。あくまでアニメは娯楽であり、殺人を引き起こすものではありません。問題をすり替えないでください。ほかにもこの迷惑な事件のせいで放送中止になったアニメはあります。ファンの人の心も考えてください。
  • 青少年の犯罪の原因として、残虐な表現を含むアニメが取り上げられることが多々あります。現代の日本においてアニメ=オタクという構図が成り立つと思われています。それはつまりオタク=危険因子ということなのでしょうか?先日の16歳の少女が斧で父親を殺害するという事件によってアニメが打ち切りになりました。楽しみにしていたので残念です。確かにこのアニメには残虐な表現はありますが、それを言うならサスペンスドラマも同じではないでしょうか?むしろ夕方やゴールデンタイムに放送されるサスペンスドラマの方が、深夜放送されていたこのアニメより多くの人の目に入ることになると思うので、影響力は大きいと思います。そこはどうお考えですか?

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組。出演したお笑い芸人がバンジージャンプで取ったギネス記録を、その後すぐに番組のプロデューサーが更新するという内容が放送された。その際、番組ではお笑い芸人のお父様とご子息まで引き合いに出して、怖がる芸人を奮い立たせ記録を達成させたにも関わらず、その後明らかに彼の栄誉を横取りする形で番組プロデューサーが記録を更新した。この生放送で芸人を貶めて笑い者にするという、余りにも人をないがしろにする企画構成に自分の目を疑った。芸人父子三代への侮辱であると感じると共に、この様な倫理意識・規範意識に欠ける番組こそが青少年のいじめを助長し、道徳観を歪ませる原因であると思えてならない。(同様意見30件)
  • バラエティー番組。レギュラー番組の方は比較的よい感じをもって見ていたが、今日のスペシャルはふざけすぎである。バンジージャンプ世界記録の話だが、まじめな者が馬鹿をみる典型的な「いじめ」につながる番組構成で、子供が見ていたので腹立たしくなりテレビを消した。レギュラー番組ではよい評価をしていたためその下品さに失望した。
  • アニメ番組。この番組は、アダルトゲームを原作に制作している。この回の話では、ヒロインが度の過ぎたいじめを受けるので青少年に悪影響があると思う。お弁当を食べようとしたら使用済みのコンドームが入っていたり、殺した鳥の死骸をヒロインの制服と一緒に置いて血を付着させたりと、常軌を逸脱した描写が多い。最低R-15指定にするべきかと思う。
  • バラエティー番組。親子で見ていると気まずくなるような場面があった。食事中であったため、家族で黙り込んでしまった。エッチの話や性器の話をゴールデンタイムの番組で流すのはどうかと思う。私たち以外にもそのような気分になった人は多いと思う。もう少し時間帯を考えて放送内容を決めてほしい。
  • バラエティー番組。学校で朗読を間違えるとペナルティーで机の中からチョークが飛び出し生徒役の芸人の顔に当たるというゲームをしていた。勢いよく眉間目掛けてチョークが飛び、当たった出演者は目を真っ赤にしていた。芸人のリアクションは決して笑えるようなものではなかった。見ていて、こちらが心配になるほどの勢いでチョークを当てるのはやり過ぎではないか?一緒に見ていた子供も同様に顔を歪めて見ていて、笑うどころではなかったようだ。深夜枠から飛び出した元気な番組とはいえ、いじめや加虐的なお笑いはもう食傷している。人を痛がらせたり傷つけてしまう事で笑いを追求するのは止めていただきたい。芸人が自虐的に作るのか放送作家が作るのかは知らないが、子供が真似をすると危険な事を公共の電波で放送するのはいい加減止めていただきたい。こうした「行き過ぎいじめ系ギャグ」の場面では、子供は笑うより怒りさえ覚えているのだ。制作者のモラルとその管理者のチェックを放送前に徹底してほしい。
  • バラエティー番組。最初のコーナーで、推薦者が芸人を紹介するコーナーがあったが、その一部の芸人の中が、ゲップで笑いを取っていたが、食事する人が多い時間帯にゲップネタをするとは何事だ。気持ち悪かったので、せめて別のネタで笑いを取るか、食事する時間帯にこのネタはやめていただけようお願いします。
  • 昨今、ネット上に下半身を晒された子が自殺するという痛ましい事件が起きました。また、昨年栃木の女子中学生が「面白いから」という理由で、同級生の女子の服を脱がして写真を撮るという事件がありました。こういう事件をみるにつれ、お笑い芸人の脱ぎ芸、脱がし芸というのは非常に卑劣な芸であり、悪影響が強いものだと思います。他人の服を脱がして笑いをとるなど、まさに性犯罪じみた卑劣な笑いだと思います。昨今、若者のモラルの低下が叫ばれていますが、笑いをとるためならどんなことでもするという芸人のスタンスはまさにモラル低下の一因だと思います。特に子供は笑いを大事にします。それゆえ、お笑い芸人の影響力は強い。改善を強く求めます。

【報道・情報に関する意見】

  • 報道番組。自民党総裁選の報道で、杉浦太蔵代議士の投票時を盗み撮りともいえるような方法で撮影し、「麻生太郎」に投票したと報じました。このような報道は、無記名投票の意義を失わせる、報道の公正性を欠いた行動ではないでしょうか。
  • 報道番組。東京都多摩市の女子中学生行方不明事件に関する取り扱いで、発見された12歳女子生徒の顔写真と姓名の公表に対して意見する。無事に発見されたにも関らず、発見後も番組で顔写真と氏名を公開する必要があったのか審査していただきたい。この後の生徒に対する世間の風あたりを考慮すれば、顔写真と氏名を公表する必要はなかったのではないか。未成年者の人権に対して配慮がなかったのではないかと思う。
  • 個人情報保護法に基づく個人のプライバシーとマスコミ報道について目に余るものがあります。先日、松本引越センター社長の訃報が報じられましたが、報道の自由といえども繰り返し全国ネットで報道するのはいかがなものでしょうか。それも「階段の踊り場でカーテンの帯で首を吊っていた」など死因までこと細かに報じる必要があるのでしょうか。遺族、特にお子さんの気持ちを考えないのですか。山口県光市の母子殺害事件でも、遺族にとって耐え難い屈辱であると思います。奥さんと子供が殺されていく描写まで報道する必要はありません。個人情報保護法が施行され守られるべき情報なのに、死因までこと細かく、まして死者に鞭打つような報道をするのは放送倫理にも抵触するのではないでしょうか。一方、毎年成人式で馬鹿騒ぎをしている成人、傍若無人に振舞う暴走族、河川でバーベキューをしてゴミを散らかしたまま帰る人、障害者用駐車スペースに平気で駐車する人などなど、こういう輩にはモザイクをかけて報道を中途半端にしているのは、マスコミ関係者の感覚、倫理観、正義感がおかしくなっているのではないでしょうか。思いやりのある優しい報道がなされるように願います。

【いじめや虐待に関する意見】

“いじめ”をテーマにしたドラマ番組への意見(8件)

  • 非常に残忍なシーンの連続で見るに耐えない。子どもへの悪影響が計り知れない。こんな低俗な番組を規制せずに放送しては、青少年の残忍な犯罪はなくならない。残酷な犯罪が増加するのはこのような番組な放送をするからであり、公共の電波の責任をもっと深く考えるべきだ。
  • いじめに関するドラマに対して苦情が寄せられているようだが、このいじめに関するドラマは、あくまでいじめがこんなふうに起きているのだということを伝えているのです。確かに度を越した表現もあるが、それはそれで表現を変更すればいいのだから、すぐに番組の「打ち切り」とかいうのはどうかと思う。
  • この番組に対して「いじめ」の描写があまりに残酷であるという意見はあって当然だと思います。私も直視できない時が多いので、ビデオを早送りするときもあります。それでもこのドラマを観続けるのは、やはり主人公たちがどういじめと向き合っていくのかを見たいからです。そして、恐らく無くなることはないであろう「いじめ」という問題を、我々も自分に起こっている問題のように受け止め、考えなければならないと思うからです。親世代に番組に対する嫌悪感が強く、若者たちにはこの番組に対する支持も多いと新聞で読みました。実際、今いじめを受けていたり、あるいは、いじめる側であったり、傍観者であったりする学生たちにとっては、こういうドラマが何かのきっかけになることも多いのだと思います。それに対して、親世代の人たちもいたずらに「いじめ」を煽っているという狭い見方ではなく、どうしてこのドラマが若者たちに受け入れられているのかをまず考えてほしいのです。
  • この番組は「いじめ」を題材にしたコミックをドラマ化したもので、見ていると目を背けたくなるような場面もあったが、私自身いじめを受けた者として、この番組の存在はとても大きかった。「いじめ」は、いじめをする者は勿論、それを隠蔽しようとしたり、体裁をよく見せようとする大人たちそのものが病理と言ってよい。これは現代の学校が抱える病理そのものを表していると言ってもよいと言える。最後はいじめていた者が逆にいじめられると言う展開で終わったが、ぜひ続編を要望したい。

「いじめ・虐待」に関するその他の意見

  • アニメ番組。児童虐待とも取れるような描写があり、しかもそれを容認するような展開だったのは問題である。大した理由もなく小学生を物置に閉じ込め、食事も抜いてしまうという展開でしたが、その理由があまりに理不尽であり、また父親の「音を上げるまで放っておきなさい」という台詞はとても教育的配慮があるとは思えない執拗なもので、国民的アニメにふさわしいとは思えません。視聴者に対して子供に必要以上に厳しくすることや、子供を不平等に扱うことを美化し容認する風潮をもたらしかねないと心配しています。視聴率の高い番組でもあるので、時代遅れの暮らしぶりをむやみに称賛することはやめて欲しい。
  • バラエティー番組。この番組に限ったことではないが、いわゆる”ハゲ”を揶揄する番組が多くある。お笑い芸人ではなく俳優に対しても執拗に薄毛をネタにし、その部分をアップにして何度も映すなど、いい大人がまさしく「いじめ」といっていい内容を延々続ける様子には嫌気がさした。お笑い芸人さん等の芸能人はそれを売りにしているのだろうが、一般人はそれで死ぬほど悩んでいる人も大勢いる。テレビでハゲを揶揄することで、一般人、特に未成年者はハゲを馬鹿にしてもいい存在だと無意識下で認識し「いじめ」につながることになる。実際、高校生や大学生にも薄毛の人がいるし、病気等で髪が抜けている人もいる。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • 複数の登場人物が視聴者に対して舌を出し思い切り伸ばして見せる。非常にグロテスクで卑猥・猥褻・不道徳な映像表現だ。世界の一部民族の風習を除外して、人前で舌を見せることは下品で失礼な行為だ。このCMを見た日本の青少年が人前で舌を出して伸ばす事を恥ずかしいと思わない風潮が根付いては危険だ。人前で不快感を与える行為や失礼な態度は慎む必要がある。それを教えるのが道徳で健全な大人の義務だ。
  • 午後7時からの子ども番組の時間帯に、ショッキングな映像のドラマの番組告知を流して平気な顔をしている放送局に呆れている。一体誰をこの時間のターゲットにしているのか。子ども番組の時間帯に2時間ドラマの殺人シーンなど、ショッキングな番組の告知を流すのを止めて欲しい。だから民放は見たくないのだ。
  • 夕方放送のアニメで今月公開予定のPG-12指定の映画の番宣が流れた。このアニメの視聴者は小学生以下なのにそういうCMを流すことは許されない。できれば、小学生・子ども向け番組では、社会で役に立ってもらうように公共広告や政府広報のCMを流して欲しい。青少年に公共広告のよさをもっと理解して欲しい。
  • 青少年に見てもらいたい番組でパチンコのCMが放送されたが一体どういうことなのか?パチンコは18歳未満は禁止なのに、青少年に見てもらいたい番組でパチンコのCMを流すとは何事だ!

【推奨意見】

  • アニメ番組。同枠の番組に残酷で性的なものが多かったのに比べ、この番組はそういう描写がなく子どもでも安心して視聴できる上、素晴らしい本質を秘めている。世界観も壮大で大人でも楽しめる構造をしており、各局におかれてはぜひこのような素晴らしいアニメを製作していただきたく思う。主人公をはじめとする登場人物たちが、人類の故郷「テラ」を目指し敵の妨害などさまざまな苦難と犠牲を経験しながら成長してゆく番組。いたずらに過激な描写の番組が多い中で親子で安心して楽しめる良い番組作りをしている。BPOとしても、ぜひ、このような番組の推奨をしてほしい。
  • 毎年このシーズンになると、2年前から始まったストレス発散に相応しいアトラクションバラエティー番組が放送される。先日の午後に事前番組を見て思ったのですが、この番組は児童や青少年から中高年まで、どちら様でも誰でも胸を張って楽しめるものであって、この様な色とりどりのアトラクション施設が全国にあっても過言ではないと思えるくらい楽しい番組なので、スペシャルだけの放送ではなく毎週木曜か金曜の20時台枠向けで良いので1時間のレギュラー番組にして欲しい。

【暴力・殺傷シーンに関する意見】

  • アニメ番組。これまで私が見た中で最も残酷な描写が多い作品。今週、立て続けに2本「放送に不適切である」として中止となった番組があったが、この作品のように人体の断面が描かれていたわけではない。キー局であれば表現が過激でも放送してよいということなのか。例え深夜に放送されていても、年齢制限をし、番組冒頭やDVDのパッケージには過激な描写がある旨を表示することは必須だろう。また、そうした番組を扱った書籍やDVDのCMも、子どもの目にする時間帯においては出すべきではない。アニメの放送倫理が局側で一律でない以上、各制作会社に共通した表現に対するガイドラインを設けるべきではないのか。
  • 各局のアニメに関して、目に余るものが多くなってきた。暴力的、殺戮的な画像がひどい。殴るシーンや流血シーン、戦争シーンなど。子どもは繰り返し見ることで刷り込みが起こり、未来的にみて良くない。日本では表現の自由があり、アニメ関係者からは必ず反発があると思う。日本のアニメが海外進出しているが、ある国では拳で鏡を殴るシーンで鏡の割れを修正し割れていないようにしたり、血の色を黒くしたり、または血の表現自体をカットしたりして放送している。日本もこれらを見習い、もっとガイドラインを厳しくするべきだと思う。ネット配信では特にひどく感じる。真実を知らせる為には表現の自由が必要な部分もあると思うが、これからはネット配信会社、アニメ制作会社も各局と同じ扱いにし、動画全般に対してガイドラインをもっと厳しくする必要がある。これからの未来の日本の為にもよろしくお願いします。

【その他】

  • ラテ欄・公式ページと違う番組を流した。最近こういう事が多すぎる。
  • 子ども達も見る昼の時間帯に再放送されているドラマで、女性の裸や暴力シーンが頻繁に出てくる。これらを規制することはなかなか難しいと聞くが、表現の自由を守りつつ青少年への悪影響を避けるために、たとえば番組の冒頭で、この後の番組内にどのような問題シーンが含まれているかを簡潔に提示し、子どもに見せてよいかどうかを判断し易くするような方法を考えて欲しい。
  • 新聞を鵜呑みにした報道に付いての意見。先日、時事通信社が配信した記事をそのまま紙面に載せた地方紙が名誉毀損で訴えられていた裁判で新聞社側が敗訴した。これを応用すればそのまま紙面を紹介したテレビ局にも責任が伴う可能性が出た。
  • 超能力や心霊・オカルトを扱う民放番組が多すぎます。科学的根拠も薄いことをさも事実のように取り上げるとは、青少年に悪影響を与えます。オウム問題などを引き起こした温床になったことを忘れてはいけません。貴機構におかれては、各民放局に厳正な指導・是正措置をお願いします。

2007年8月に視聴者から寄せられた意見

2007年8月に視聴者から寄せられた意見

8月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,459件で、7月との比較では10件の減となった。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール61%、電話32%、ファクシミリ5%、郵送ほか2%である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

男女別は男性75%、女性21%、不明4%で、世代別では30歳代(37%)、20歳代(16%)、40歳代(12%)、50歳代(11%)、60歳以上(8%)、10歳代(4%)の順となっている。

2007年8月に視聴者から寄せられた意見 1,459件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年8月件数 年度累計
人権等に関する意見 14 件 83 件
放送と青少年に関する意見 151 件 [ 意見内容 ] 802 件
放送番組全般にわたる意見 616 件 [ 意見内容 ] 2,876 件
BPOに関する意見・問い合わせ 158 件 569 件
その他(放送関連以外) 520 件 3,033 件
意見件数 計 1,459 件 7,363 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定されたものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。8月の通知数は476件(43放送局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

8月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[14件]

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 10件
    (個人又は直接の関係人からの要請)
  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 4件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

番組全般にわたる意見

8月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,459件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見は787件(全体の54%)で、その内容は”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(456件:全体の31%)、”モラル・倫理観の欠如”(227件:16%)、”低俗・下品な番組”(104件:7%)である。
次いで【報道番組】に関した意見が736件(全体の50%)で、”放送の公共性と影響力、メディアの規制、言論・報道の自由”など(345件:24%)、”取材・報道のあり方”(306件:21%)、”政治的公平・公正”(85件:6%)となっている。

特に8月は”洋菓子メーカー報道”に関する放送局・司会者への批判として251件が寄せられ、これに係わるBPO放送倫理検証委員会の審理結果への意見は110件であった。

そのほかに”政治関連意見(参院選報道、政策、政党、議員関連など)”124件、”横綱朝青龍問題”に114件が寄せられたが、これとは別に朝青龍関連報道に対して”過熱報道・メディアスクラム”(30件)、”精神的障害に関する報道のあり方”を問う意見(29件)も目立った。

なお、放送人権委員会への相談・意見(14件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題やいじめ・差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は7月の123件から284件へと大幅に増加した。
【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は133件で前月と比較して75件の減少となった。
【CM関係】「不適切な表現・内容」との指摘を中心に49件の意見があった。

青少年に関する意見

8月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは151件と先月に比べ14件増えた。
内容に関しては、今月も高校を舞台にいじめをテーマにしたドラマに対し23件あり、ほとんどが批判意見だったが、「現状への警鐘だ」という肯定意見もあった。
ジャンル別ではニュース・情報番組に対する意見がもっとも多く31件あり、横綱朝青龍への報道はいじめにつながり青少年に悪影響だと言う意見が9件あった。
また、「夏休み期間中だということを考慮すべきだ」という時期的な問題に触れる意見が12件あった。

BPOに関する意見

158件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は放送倫理検証委員会決定に関する意見(110件)を含め129件、問い合せは29件であった。

番組全般

【特記事項】(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

【取材・報道のあり方】

  • イラク問題はイラク特措法が採決され、これからテロ特措法が外交問題の要の一つとなる。関連報道が少なく実態が分からない現状で、イラク人ジャーナリストが撮影したイラク国内を伝えた関西準キー局の夕方の情報番組は素晴らしい取り組みだと思う。このような取り組みは頑張って報道して欲しい。民放はこのようなドキュメンタリーを取り上げる機会が少なく、取り上げても深夜の放送が多い。深夜ではなく夕方の時間帯で取り上げたのは評価できるし、このような取り組みは応援したい。特にテロ特措法の話題などをゴールデンタイムの視聴者が多い時間で取り上げてくれれば、これからの政治・外交問題に一石を投じることができるのではないか? NHKがイラク問題でレバノンを取り上げた番組同様、多くの人に見てもらうべき内容だと感じた。民放もNHKだけに任せず、自ら問題提起をして社会に問い掛ける番組を制作してもらいたい。
  • 広島原爆投下の日にトップニュースで扱っていたのはNHKだけだった。戦争を風化させているのは、メディアではないか? 視聴率重視で大切なことを放送しないのはどういうことか? 戦争のことをキチンと放送しているのはNHKしかないように思う。憲法9条の改定や核容認論が出るのは、メディアが戦争の虚しさや残酷さを放送しないせいでもある。最近の放送業界に失望を感じる。
  • メディアは戦争を取り上げる際に、決まって「事実の風化」という言葉を用いるが、風化の要因のひとつはメディアにある。沖縄戦没者慰霊式典の行われる6月23日、広島原爆の日8月6日、長崎原爆の8月9日、高校野球でも試合を中断し犠牲者に対し黙祷を捧げるが、8月15日の終戦記念日に関連した番組を放送するのは地元の放送局かNHKだけではないか。しかも、民放はレギュラーのバラエティー番組を通常通りに放送しているが、制作者はもう少し自覚すべきではないか。
  • ヒロシマに住んでいる20代の男です。毎年、疑問に思うのが日本で「平和学習(教育)」が少なくなっていると聞きますが、マスコミも同じだと思います。8月6日は「原爆投下の日」です。ニュースではありません。真実があったのです。政府や教育委員会,マスコミがこのことを少しでも軽く見たら、前防衛大臣みたいな発言がどんどん出るでしょう。また、それは悪気があって言うのではなく「無知」だから言うのでしょう。日本には60年前の戦争で傷ついた,傷つかれた方が大勢いますし、その子孫達も数多くいます。「賠償」とかを言っているのではなく、その「真実」を後世に語り続け、二度とあのような事を繰り返さないためにも、一日だけでも黙祷できる世論構築を指導して欲しいです。
  • 中越沖地震の柏崎刈羽原発の事故でのニュース報道について。「放射能漏れ」とのテロップを右上に出し続け建物外での変圧器の火事の映像を流していたが、まるで原子炉が破損して燃えているような画像だった。日本語の良くわからない人や話を良く聞かない人にとってはチェルノブイリの事故と同じに見える。担当者は事実を報道しているつもりなのだろうが、正確に伝わるレベルにないと考える。
  • 先日、宮城県の女児刺傷事件で精神科に通院歴のある男が逮捕された事件の報道に際して、深夜の報道番組のキャスターが「近所にこのような人が住んでいることは非常に怖いことですね」と発言した。この発言は、精神障害者をはじめ、精神科に通院している人がすべて同じような人という印象を与えかねない。これは、報道機関による人権侵害とも受け取れる内容である。ましてその報道番組では以前から、日本では年々心の病を持つ人が増加しているということで、精神科病院の入院患者、通院患者やそこに働くスタッフの様子、そして入院施設のある精神病院が少ないという現状などを詳しく放送していた。にもかかわらず、その番組のキャスターの不用意な発言は許しがたい。現在精神科に入通院をしている患者本人、患者を抱える家族の人たち、そして精神科の病院で働いている人たちはどんな思いをしているのか分かっているのか。そのことをもっと報道すべきではないか。報道機関として公正・中立を謳うのであれば、なぜこのような事件が頻発し、そのような事件を防ぐにはどうすればいいのかという視点で物事を考えるべきではないか。
  • 境界性人格障害の人が起こした殺人事件を取り上げていたが、この障害の説明抜きに放送していたので同障害をもっている人は誰でも事件を起こすように誤解されかねない。たまたま起きた稀なケースなのだからそうした丁寧な説明を次回の同じ番組の時にしてほしい。身内にそうした障害をもつ人間を抱えているだけに切実にそう思う。そうした説明抜きだと、同障害への偏見が大きくなるだけだ。差別を助長するような愚は避けて欲しい。
  • 防衛省の人事問題で、テレビは「揉め事がおきている」「とんでもない」等とクローズアップしてなじるばかりで見ていてうんざりする。問題が起きたら起きたで、なぜ防衛大臣はその人物が次官のポストに就くことを強く望んでいたのか、そしてなぜそれを官僚の側が嫌がり別の人物を推していたのか等、お互いの言い分を調べて冷静に報道してくれればいいのだ。テレビは「また揉めやがった」と悪意の固まりのようなまとめ方でしか報道せず、結局問題の本質は視聴者に分からずじまいだ。
  • 北九州市で起きた生活保護を打ち切られた男性の孤独死を扱ったコーナーで「行政による人殺し」とのテロップが出た。この言葉は一方的かつ行き過ぎ。他メディアや他局の報道によると、同市は暴力団員による生活保護の不正受給問題に長年苦慮しており、受給認可に関して厳しくせざるを得ない状況にあるという。この点を東京キー局の同番組では伝えていなかった。こういった背景も含め、あらゆる角度から事件の検証を徹底し、偏向のない報道をして欲しかった。
  • かつて某新聞が選挙において「自民党を負けさせるための報道をせよ」と上層部からの命令があったことが選挙後明らかになったようだが、今回もそれを彷彿とさせる。特に全国紙2紙系列のメディアのキャスター・コメンテーター等の高飛車で感情的に煽り立てるようなののしり方には異常さを感じた。年金問題なら労働組合を支持母体に抱えた民主党にも過去における責任はあると思うし、それをふまえた上で今後どうしていくかを自民党と同じように考えることを促す報道ならまだしも、正邪を色分けしたような報道には恣意的なものを感じ不快感を覚えた。それに操られる国民にも原因はあるけれど。
  • 8月6日のニュース番組で、ホームレス襲撃の報道があった。そのこと自体は人権という点では同感だし、正しい報道であると聞いていた。しかし最後に「公園等ではベンチなどのデザインを工夫してホームレスが眠れないようにしている。こういうことも人権侵害の背景にある」とのコメントがあった。夜な夜なホームレスが公園で宴会し、通りかかる女性や塾帰りの子ども達に集団で卑猥な言葉をあびせ、また不必要に触ってくることがあることも事実だ。地域は行政(市)と相談して市は注意を行った。しかし、後ろから水や酒をかけられたり脅されることが跡を絶たず解決しない。警察では加害者が特定できないと言われ、地域と市は地域住民を守るため公園の改修の検討・ベンチの改修をした。公園は市民の税金で地域のコミュニティーの施設として設置されたもので、決して周辺の人にとっての迷惑施設ではない。地域の地域力を人権侵害とする報道は許せない。
  • 連日の朝青龍関の病気報道についてはその加熱ぶりと共にゲストによる無責任なコメントの多さが目に余る。この病気には決まった検査項目が無いため医師によって診断が異なることも多い。それが横綱の病気の真偽に関して憶測を呼ぶことにも繋がってしまう。しかし、ここでは朝青龍関ではなく一人の患者として治療に専念させてあげないと取り返しのつかないことになる。テレビで騒ぐなどもってのほか。また、高砂親方も画面で見たところストレス障害になってもおかしくない様子だ。私の患者たちは、番組を通して病気に対する世間の理解のなさを思い知らされ、非常に気落ちする人も多い。誰のためにもならない無責任な報道は今すぐ止めるべきだ。
  • 7年来闘病しているPTSD(心的外傷後ストレス症候群)患者だが、連日の朝青龍関の病気に関する心ない報道により心身ともに非常に辛い状態に陥っている。角界からのゲストや元親方夫人でさえ、「横綱らしく土俵で治せ」「稽古を休むと病気も悪化する」「強くなれ」等朝青龍関を辛く追い込むようなコメントばかりで、横綱をかばう発言はほとんど聞かれない。テレビはできるだけ見ないようにしたいが、気休めで見るうちにどうしてもこの話題に遭遇してしまう。せめて心の病の専門家達の意見をもっと織り交ぜて偏向の無い番組にして欲しい。
  • 横綱・朝青龍が、全治6週間の診断書を提出して夏巡業を休み帰国中のモンゴルでサッカーに興じていた問題で、日本相撲協会が厳しい処分を下した。その結果、朝青龍が「急性ストレス障害」と診断されたことが明らかになり、東京都内の自宅マンションで謹慎中と伝えられているが、ストレス障害と診断されたにも関わらず、記者、カメラマンが連日のように押しかける報道姿勢は行き過ぎである。
  • 毎朝、昼に報道されるニュースの中身は新聞の紙面を鵜呑みにした報道内容に聞こえる。新聞記事の裏づけをとっている局はあるのだろうか? 番組では映像を何回も使い、その他は関連映像で予測したりイメージ映像を多用する。茶の間の視聴者は多少疑っても確信がないから鵜呑みにする。この状況は個人や法人を問わず風評被害を簡単に誘導しているといえる。些細なことでも掘り下げ追跡取材をするなら素晴しい記事になるが、やらせやパクリ記事では娯楽番組の制作と同じでニュース番組とはいえないのでないか?
  • 「ネットカフェ難民」という差別語の使用を控えて下さい。8月28日厚生労働省が【住居喪失不安定就労者の実態に関する調査報告】を発表、それを受けて一部の報道機関が「ネットカフェ難民、厚労省が初の調査」等の表現で報道を始めています。確かに24時間営業の複合カフェには終電を逃したサラリーマンや深夜働いている飲食店勤務者など、様々な立場のお客様がいます。中には定職につくことが難しい方もいると思います。しかし、私どもにとっては皆さん大事なお客様であり、決して”難民”とは考えていないし、そのようには呼びません。そもそも”難民”とは「戦禍・政難を避けて流浪する亡命者」(広辞苑より)と定義されているように、国際社会における深刻な人権問題として位置付けられています。それを一般社会と隔たりがあるケースにおいて”○○難民”と安易に定義付ける傾向を危惧します。あたかも浮浪者風情の人が夜な夜なネットカフェに集まっているかのような報道が、多くのお客様の足を遠のけています。このままでは大変な風評被害が発生することが予想されます。今後「ネットカフェ難民」という差別造語を使用しないで頂きたい。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 新聞のテレビ欄を見て番組を決めていた時代が懐かしい。今、活字から伺えるのは「いかにもくだらない番組を作っています」ということのみ。女占い師、プロ野球監督夫人、元某国大統領夫人などを画面に出し、何を言わすかと思えば殆どが他人への罵詈雑言、自画自賛、そして徹底的な相手への攻撃。そんなキャラクターで成り立つ番組などまともなわけがない。また、これらの出演者を擁護するかのごとく弱々しいコメントをする今はフリーのベテランアナウンサー。どの番組もお粗末な人選と、あまりにも低レベルの内容で組み立てられており、これが一流大学卒の人たちが制作したものとは到底思えない。ひどすぎるテレビ番組を打ち切りにするために署名運動でもしたいものだ。とにかく、女占い師をテレビ界からはずしてほしい。存在そのものが有害だ。
  • 事故で子供を亡くした親族を集め、霊能者が亡くなった子供の言葉を遺族に伝えるという内容だった。 放送局が単なるフィクション・バラエティーと考えているのならば、明らかに遺族に対する冒涜であり、人権的問題である。放送局が事実だとして放送しているのならば、明らかに民放連放送基準(第8章 表現上の配慮 54条)に違反した行為である。
  • 番組の冒頭で自称霊能者を何の科学的検証もなく「天国にいる人と話が出来る、不可能を可能にする男」と紹介するだけでなく、何らかの理由をつけて「死んだ人は成仏していない」とまず遺族の不安をあおる構成になっており非常に悪質である。日本民間放送連盟放送基準、第8章、46、53、54条に違反している。この番組では犯罪や事件の遺族を引きずり出し見世物にし、人の悲しみにつけ込んで嘘を信じ込ますことで遺族の心を弄んでいる許しがたい偽善番組である。将来的に遺族の心に大きな傷を残す可能性が大きく、作り手やTV局のモラルが厳しく問われる必要がある。昨年はこの自称霊能者の別番組を見た中学生が、生まれ変わりを信じて自殺する事件も起きているが、いまだにこの自称霊能者を公共の放送に登場させていること自体、放送業界には自浄作用がないとしか言えない。他局も含めて心霊に関して放送基準自体が形骸化しており、自浄作用も働かず遵守されないのであれば罰則規定を設けるべきだ。
  • 関西の情報番組で「新潟中越沖地震で仮設住宅への入居開始」のニュースに対するメインキャスターのコメントを聞いて非常に腹立たしく感じた。そのキャスターは、「なぜ、仮設住宅の建設に1ヵ月もかかるのか。3日くらいでできないのか」とか「阪神大震災以降まったく手が打たれていない」という発言をしていた。なぜ、このような非常識な発言をするのか。災害現場ではすぐにでも着工し復興に向けて取り組もうとしているが、仮設住宅の資材や人員がすぐに確保できるとは限らないし、資材を保管する場所についても確保するのに苦慮していると思う。最近の報道は現場の苦労や問題点を調べようともせず、全体を見ずに一方向だけしか見ていないような気がしてならない。公平な報道をして下さい。
  • バスによる乗用車への追突事故で死亡した母子を取り上げた昼の番組のコーナーで、事故の模様を伝えた後、男性司会者が「そう言う訳で亡くなっちゃったんですよねえ」と言ってゲストにコメントを求めた。この「○○しちゃった」は事の重大さや深刻さを伝えるのには全くそぐわない。失われた人命を軽んじているような印象を与える。厳格で配慮を欠くことのない言葉遣いこそアナウンスの基本ではないか。
  • 陸上競技の中継で出場選手、とりわけ外国人選手に称号(?)のつもりかどうか知らないが不適切な表現を使っている。ロシアの中長距離女性選手の年長者に『○○のお局(おつぼね)』とか、アフリカの黒人選手を『○○の侵略者』などと称している。これはニックネームでも何でもない。ただのアナウンサーの悪ふざけか浅知恵でしかない。こんな呼び方をするとは自ら放送を違った方向に向けていると言わざるを得ない。こんな調子で連日長時間放送されたら聞いていて不愉快になるだけだ。もっとまともな感覚で放送してください。
  • 名古屋地区のテレビ局の番組での工具で殴りつけるシーンはあまりに生々しい。見ていて気分が悪くなった。以前からこの局は倫理観がなく前作もリアルな流血シーンや衣類にスプレーでの落書き等があり不愉快になったことが度々あった。娯楽でそういうシーンを流すのは考えものである。
  • 番組中、暴行事件を起こした大阪芸人の司会者が年下と思われる芸人に「セメント詰めにして埋めたろか」と発言。このような殺人等法律違反の行為を、法律をテーマにした番組でお笑いネタに使うのは言語道断。BBCの放送コードと同じくらいきちんとしたものを作り、各放送局が厳守するようにBPOが指導してほしい。
  • 恒例の長時間番組でタレントにマラソンを行わせる企画があるが次の見解を知らせる。66才のヘビースモーカーに猛暑の中、70kmを走らせることは医学的に見て非常識である。全国民に感動と勇気を与えたいというタレントの気持ちは理解できるが、それを”ウルトラマラソン”という形で表すことは先の理由により不適切である。自らが禁煙することでタレントの気持ちは十分に生かすことができる。タレントがこれからも元気で長生きし全国民に夢を届ける活動ができるようこの機会に禁煙を実行することを強く望む。
  • 今年も長時間番組が終わり、多額のチャリティー募金が集まったようだ。その募金は障害者施設に寄付されるというが、どういう基準で施設を選んでいるのか、毎年不明朗さを感じている。また、この寄付行為に関する税務処理が正しく行われているか甚だ疑問である。私はパーキンソン病で障害者認定を受けているが、在宅のためチャリティーの恩恵を受けたことがない。テレビ局は、施設入所の障害者と在宅障害者の差別を生んでいるのに気づいていないのではないか。地元の行政に聞いても、テレビ局のチャリティーのことは分からないと言われてしまう。番組の中できちんと報告してほしい。
  • 長時間番組で2人組のコメディアンが教育指導の先生役と生徒役を演じていた。その中で「おまえ、学校でいじめられているんだろう」「いじめられているなら自殺した方がいいよ」「遺書に先生にいじめられたと書くんじゃないよ」等、非常に残念な発言があった。それを言われたコメディアンは「生放送でこんなこと言っていいの?」と言っていたが、見ていて非常に不愉快だった。
  • お水着姿の女性タレントを熱湯風呂に入れ、どのくらい耐えられるかを見る長時間番組の企画があった。傍に氷水の水槽を用意してのことで、何十年も前の他の番組と同様の、低俗の一言に尽きる趣向。このような企画のせいで番組を貫くはずのチャリティー色も褪せて見えた。
  • 出演者2名がいわゆる裏ビデオを鑑賞しながらその内容をこと細かく中継しつつ番組を進行する。ビデオ映像をテレビ画面に映さないのをよいことに、実に卑猥でリアルな実況ぶり。こんな低俗な放送が許されるのだろうか。
  • 相手に謝るときや依頼するときに使う「済みません」という言葉、各局の字幕を見るとほとんどが「すいません」となっている。正しくは「すみません」だ。その影響か、わが社の若い社員たちはメモや会話のなかで平気で「すいません」と書き、しゃべっている。テレビは影響力が強いのだから言葉は正しく表記し、発音してもらいたい。
  • バラエティー番組の字幕で、感嘆文で「あ゛ー」「え゛ー」という表現がされるが、それらの文字を放送基準で使えないようにすべきだ。なぜならば、濁点のつかない字に濁点をつけるのはおかしい「う゛」は、外来語のVのつく単語の音訳で使われており感嘆文でも使ってかまわないが、「あ゛ー」から「わー・うわー・うぁー」、「え゛ーっ」から「えーっ・うぇーっ」といった表現にすべきだ。それらの問題のある表記「あ゛ー」をローマ字で表記すれば、「Va」となり、極端に言えば外来語「silver・シルバー」を「しるあ゛ー」、「cover・カバー」を「かあ゛ー」、「advance・アドバンス」を「あどあ゛んす」と表現するのと同じだ。
  • 最近のニュース番組、情報番組等で、アナウンサーやリポーターが会話の最中にまるで友人との会話のような言葉遣いを平気でしているのが気になる。例えば「○○だよね?」や「あのね?」や「○○ね」など挙げたらきりが無い。せめて「です」くらい使えないのかと思う。

【その他、番組全般】

  • 洋菓子メーカーの捏造問題で、司会者が「反省すべきことはたくさんある。素直にお詫び申しあげたい」とコメントしていたが、何を反省しているのか分からなかった。後日、番組宛に「チョコ再利用の報道が誤りであったということか?」と問い合わせると、「証言の信憑性は高いと思っている」との回答だった。全く反省をしていないのに「一応謝っておこうか?」的な誤魔化しはどんなもんだろうかと思う。
  • 先の洋菓子メーカー問題についての検証結果を受けた後の放送では謝罪をした様だが、司会者も不在で反省が見られない。また、それ以外の部分でも相変わらず容疑者を犯人という断定表現を用いたりしている。元々この番組では凶悪事件等の取材VTR中、司会者の怒りの表情等が小画面で映し出されるたり、場面転換時の大袈裟なアタック音等、メディアリテラシーの低い視聴者への多大な影響が指摘されてきた。かつて同社の朝の番組が低迷を重ねていたことにより、過激な番組作りへシフトしていったという事情はわかるが、当局の介入等により放送の信頼性自体が揺らいでしまうことは絶対に許されない。同社の自浄作用は乏しいので、今後更なるチェックが必要だと考えられる。それと共に、情報番組化した報道のあり方をもう一度問い直すということも課題ではないか。
  • 芸能人やタレントが、時にはキャスターや報道機関の解説委員までもが、何の知識もなく思いこみと独断と偏見だけで無責任な発言をし、間違っていた場合でも最後にお詫びの言葉を述べるくらいで、特に責任を問われたということも聞いたことがない。他人の言動には、揚げ足取りと思うくらい執拗に批判するくせに、自分たちテレビ局や出演者の間違いはなあなあで済ませ、反省しようともしない態度は全く不愉快だ。「報道の自由」の名の下に、何を言っても構わないというのは大きな勘違い。傲慢さの現れだ。
  • クイズ番組とか仮装大賞とか、出演者に高額の賞金がでる番組が多いが、お金を渡すのは止めたほうがよい。長時間番組などでは視聴者から募金を呼びかけておきながら、番組では高額なお金を渡しているのは矛盾しているのではないか。番組提供会社の品物を賞品として出すのならまだ分かるが、金を渡すのは間違っている。日本が金、金の世の中になって、子供たちまでもが金、金になっていくのを憂える。
  • 中越沖地震被災者支援としてアニメ主人公の名を冠した「募金」を行っている折、現地で新潟ガスの復興に関わっていた主人から被災者の悲惨な話を聞き、番組に表示されている募金電話番号にかけたが、IP電話からは募金できなかった。「携帯電話・PHS・IP電話・公衆電話」は利用できないと番組で正確に表示すべきである。BPOに連絡した電話代も、本来は義援金として被災者に届けられたお金だと思うと残念でならない。
  • 長時間番組で大阪のお笑い芸人の十種競技に関して、1500mなどで日本新記録という放送がありました。しかし、十種競技というのは、十種目の競技結果全てを得点化してその総合点を競う競技であり、一つひとつの競技に日本記録は存在しないのではないでしょうか。それを知りながら日本新記録と放送することは、視聴者を欺く行為といわざるをえません。
  • 最近の公共放送の番組、特に生活情報とバラエティー番組の中には民放番組と見紛うものが増加し、憤懣を通り越して呆れている。この局は唯一良質番組の多い局だけに残念至極。こんな質の低下の著しい番組を増やすために受信料を払っているつもりはない。番組の企画そのものに原因があるとも思えるが、民放の低俗な番組に登場しているタレント、歌手、芸人の起用という出演者の人選、彼らの芸にもならないアクションやキャラクターによる気恥ずかしくなるような内容、局アナ達の芸能人気取りと軽薄な乗りを見ると、画面に出ないディレクター達の悦に入った顔が浮かんでくる。番組のサブタイトル “ガムテープ標識”のガムテープは商品名であるし、熱血と謳った「○○塾」の愚劣さ、関門海峡を挟んだ花火中継の民放と同じ演出等など嘆かわしい。
  • 「作法の極意」のコーナーでマナーにかなった魚の食べ方を紹介する際、出演者の「左利きの人はどうすれば良いですか」との質問に対し、講師は「問題外です。左利きを直してください」と答えた。無理して直すことによる弊害等から、最近では「自然のままがよい」という見方が大勢を占めている。この講師の発言は古い考え方によるものであり時代にそぐわない。
  • 番組宣伝が視聴者を煽るかのように派手で大袈裟。男子マラソンは「午前6時スタート」と繰り返し宣伝されていたが、実際には6時とは番組のスタート時間であり競技開始は7時であった。また、男子100メートル走については「世界記録必至」との前宣伝だったが実現しなかった。根拠のない期待であり、当然の結果である。スポーツ中継番組であるから、過度の演出や煽りは無用。もっと実際の競技の程度に見合った盛り上げ方を研究して欲しい。

【推奨意見】

  • 10日と11日に在京民放テレビ局が原爆をテーマにしたドラマを放送した。また、公共放送局も今月、水木しげる氏の戦争体験を基にしたドラマを放送した。こういった戦争の悲惨さ、無意味さ、愚かさを伝える真摯な番組を放送していただけることをとてもありがたいと思っている。これからもこういった戦争について学べる番組作りを期待している。私は日ごろテレビ番組を批判的に見ている。それはテレビ局がやらせや捏造など、ルール無視で視聴率至上主義の番組作りをしているからだ。超自然現象を客観的、批判的な視点を加えずにあたかも真実として放送する番組が多い。その一方で、前述のような良質な番組も作られている。これからはテレビ局がルールを遵守し良心的な番組を作ってくださることを期待している。
  • このところ、毎日出勤前に朝の連続ドラマを見ていますが、このドラマのヒロインに癒されると同時に生きる希望や夢を持つことの大切さを教えてもらっています。とかく朝の連続ドラマは「ワンパターン」等と不評を買うことが多いですが、夢も希望もない番組が多くなった現在、このようなドラマは貴重だと思います。

【CM】

  • 「普通の人が普通に働いて普通に家を建てられる、これが普通だと思う」と件の司会者が語りかける”○○ホーム”のCMは格差社会という現実を無視した(無知なのか)CMで、企業や制作者はどういう感覚なんだろうかと呆れている。いま、普通の人が簡単に家を建てられると思っているのだろうか。それとも、普通に家を建てられない人は普通の人じゃない、と言いたいのか。時代感覚といい、弱者差別を暗示するメッセージ内容といい問題のあるCMだ。
  • 不動産業のCMは、有名な芸能人を起用しているが、見るとオペラ調で会社の名前を歌うだけで何の会社か分からない。検索の画面表示も無く、調べると中古マンションの会社と分かったが、この会社は15秒間では何の宣伝か分からない上に、見ている視聴者に意味不明なCMと認知されるだけだ。このようなCMは放映中止にしてもらいたい。視聴者をバカにしているにも程がある。
  • テレビ・ラジオ共、番組本編に比べCMの音量が異常に大きくなるが、これは放送法で認められているのか。視聴者、消費者の立場から見てCM効果という点でも首を傾けざるを得ない。

【BPOへの意見】

  • 不二家の問題でBPOが出した見解はTBSに対して何か拘束力があるのか。責任の所在はどこにありどういう形で責任をとるべきか、それをチェック機関であるBPOが指摘できない限り、結局、加害者の側の自覚に依ってしまうことになり、これでは加害者に対して何も啓蒙的意味合いを持たない。この問題はいまだ終わってはいない。これからもBPOは同番組に対して「国民の声があるからではなく」自らチェックをすべきであり、そうでなくては視聴者への放送倫理を遵守しようとするBPOの存在意義はないと思うがいかがか。
  • TBS『みのもんたの朝ズバッ!』不二家関連の2番組に関する見解について。「取材や編集の手法、事後の対応などで重大な放送、倫理上の問題があった」のに、TBSへのBPOとしての処分なし。重大な問題とは何なのか、重大な問題を起こすとどういうペナルティーが課せられるのか、重大な問題を二度と起こさないようにどうするのかが全くない。
  • 今回の見解は詰めが甘かったと言うのが感想。BPOこそ最後の砦と思っていたがこれでは信頼できない。関西テレビと同じようにとは言わないが、TBSはいろいろ問題のあった局なのに、それらは全部不問に付してあたかも免罪するような見解だ。自浄能力がいわれるが、今回のようなことだとそんな機能は全く感じられない。今後放送への行政の介入を避ける意味でももっと頑張って欲しい。
  • 不二家を扱った放送についての見解が示されましたが、不十分なものと言わざるを得ません。まずインタビューで述べられたものを「混同し」とありますが、あの放送から受ける印象は「悪意を持って」「意図的に」「誤用した」ものであり、不注意の結果なされた「混同」とは明らかに異なるものです。また「不十分ながらも謝罪がなされ」と言う部分にも違和感があります。一般的に不十分な謝罪には何の意味もありません。私は、放送は権力から独立しその影響を受けるべきではないと考えますが、BPOに救済機関としての存在理由を見出せない以上、公権力による救済も止むを得ないのかもしれません。

青少年に関する意見

【高校を舞台にした連続ドラマに対する意見】

  • リアルないじめを題材にしたドラマだ。いじめに立ち向う勇気を若者に訴えたいのだろうが、逆に社会的な悪影響、つまりいじめがエスカレートして事件が起きるのではないか?現に若者達による異常な事件は最近急増している。このドラマだけが原因とは言わないが、この異常な時期にさらに刺激するようなドラマを放送することが疑問であり、見ていて非常に不愉快。漫画が原作のようだが、視聴率ほしさにドラマ化したのであれば即刻打ち切ってもらいたい。世の中の状況を踏まえた番組を放送してほしい。
  • いじめと暴力をテーマに過激なシーンが多く、あまりのひどさに見るに耐えない。同じ局での前の番組を見て、中1の子供も感銘を受けていたのに、いきなりこの様な番組が放送され驚いた。特に夏休み期間でもあり子供の情操に悪影響であると感じ、この様な番組制作と放送に抗議する。何を目的としてこの番組を制作したのか制作者の意図を知りたい。
  • BPOのHPには「連続ドラマの場合、途中の描き方に問題があっても最終的には視聴者が納得できる結末で終わるように作られていることが多いので、過剰に反応する必要はないのではないか」との文章が書いてあるが、たとえ最後はいい展開になったとしても、こんな番組を最後まで見せる親がいると思うか? 途中で見た嫌ないじめシーンが記憶に残るだけだ。何かあってからでは遅い。世間一般にいじめはあるにせよ、この番組ほど酷いいじめは少ない。こんないじめが普通にされては困る。意味なくいじめを助長する番組は即刻中止すべき。もっと命を大切に思う番組作りをしてほしい。
  • このドラマは主人公の少女が陰湿ないじめに遭いながらもいじめに立ち向かっていくというストーリーで、毎回陰湿ないじめシーンが出てくる。一部の意見を見ると「ひどいから(放送を)やめるべきだ」や「いじめを助長する」等あるが、果たしてそうだろうか? いじめを受けたことのある者としては、このドラマの放送する意義が理解できる。なぜならこのドラマが今のいじめの現状であるということの警鐘そのものだからである。

【報道・情報に関する意見】

  • 報道番組。准教授セクハラのニュースの中で、准教授の自宅を取材し、不在の准教授に代わり未成年と思われる長男が対応しているインタビューがありましたが、長男がインタビューされていることが、見ていてなんとも心苦しく感じた。また淡々とインタビューしているリポーターや周囲のスタッフの方たちは、何も感じずに仕事をしているのかと思うと情けない気持ちになりました。そのインタビューについて、スタジオでは父親の事を信じている長男に同情するような意見も出ていましたが、それ以上に本来関係のない家族に大人たちが寄ってたかって意見を強要しているようにしか見えませんでした。
  • 連日の朝青龍の報道は一種のいじめではないか。いい加減にしてほしい。夏休みでテレビを見る機会の多い子ども達に非常に悪い影響を与える。現に息子は「これはいじめなの?」と言っていた。「いじめはいけない」と言っているテレビがいじめの見本を放送してどうするのか?また、モンゴルにまで行き取材を続けているが、それを見たモンゴル人は日本人をどう思うか?日本の恥さらしだ。各局に電話をしているが一向に改まらない。
  • 報道番組の中で、事件等の演出として音楽や効果音を流すが止めてほしい。聞いているだけで心の変化を及ぼすような音楽はイメージと画像とを結び付けてしまい、実際の事件の全容を伝わりにくくさせる。良い人か悪い人か分からない人がいたとして不安な気持ちにさせる音楽をBGMとして流せば、その人のイメージは悪い印象になるしその逆もある。音楽を流すというのは、編集する側の意図を大きく含んでいると思う。その他、映像の演出なども、実際のイメージから大きくかけ離れてしまうような編集を意図的にやっていると思われることもある。NHKの様に淡々としたニュースを各局はやるべきだと思う。事件をどのように捉えるかという事、それ以上は個人の判断に任せるべきだ。
  • 報道番組。アナウンサーが山口県の”祖父殺害事件”の事実を淡々と伝えた。最近のこの種の凶悪事件と同様の伝え方だ。この時間帯のニュースは全国放送で若い人達も見ている。ニュースは事実の伝達だとは思うが、人命尊重という面からみると無味乾燥なことで若い人に対する影響があると思う。人命尊重というニュアンスがニュースに加味できないだろうか。極端なことを云えば、若年者への影響を考えて殺人事件は報道しないほうが良い。

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組。あるタレントが、女性タレントの楽屋に入り、その女性タレントの私物の歯ブラシや使った箸を舐めたりするシーンがあった。視聴率を上げるつもりかも知れないが、視聴者から見れば気持ち悪いので止めてほしい。
  • ラジオ番組。子供達の夏休み期間中に「放送コードぎりぎりの内容」「お子様達には聞かせないよう注意してください」と、逆に子供達の興味を引くような番組宣伝を繰り返し放送している。このような内容自体が倫理違反ではないのか。
  • バラエティー番組。ハンカチで拭いた汗をしぼって飲むシーンがあったが、とても気持ち悪かった。視聴者が食事をしているような時間帯に、このような映像を流すのはおかしいと感じた。お笑い番組といえども放送時間帯のことも考えてほしい。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • ラジオ局の番組で最近頻繁に流されるようになったCM。アットホームでほのぼのとした内容で、スーパーマーケットか何かの開店告知かと思ったが、実際はパチンコ店のCMだった。CMを聴いた限りではパチンコを思わせる言葉は一切登場せずパチンコ店であるとは全く分からない作風になっているので、リスナー(特に子ども)に誤解を与える恐れがあるのではないか。強く憂慮せざるを得ない。
  • 映画の宣伝が時折流されるが、ホラー映画のスポットCMは、ホラー嫌いの息子が「夢に出てきた」と言っている。見ると確かに気持ち悪く、CM作成スタッフのセンスの悪さ、常識のなさ、配慮に欠ける内容を指摘したい。ホラー映画は怖いものだが、不快でただ気持ち悪いだけのものとしか受け取れない人もいることをまったく無視し、番組内のスポットCMという視聴者が選択できる余地がないところで放映するなど無神経さにも程がある。

【推奨意見】

  • ドキュメンタリー番組。この番組は定時制高校の入学から卒業までの約1400日を追ったドキュメンタリーだが、10代の生徒の葛藤やそれを乗り越えて成長する姿がありのままに伝わってきて良い番組だと思った。彼らには色々な事情はあるが、それを排除するのではなく認め合い、クラスが一つになっていく様子に共感した。現在いじめや学校裏サイトなど学校に関する問題が後を絶たない。そんな中で10代の中高生は揺れている。皮肉なことに彼らの気持ちが分からない大人が増えているのも事実である。そんな時代だからこそ青少年や大人に見ていただきたい番組だと思った。いじめを助長するようなくだらないバラエティーよりも、こういった内容の番組ももっと放送してほしい。
  • ドラマ番組。何気なく見ていたらドラマに引き込まれて最後まで見た。秀逸なドラマ(実話)だ。人間の都合で動物園の猛獣が殺された戦争の現実。学校教育に是非活用して頂きたい。無理なら再放送を望む。興奮し寝付けず寝不足になった。それ程インパクトの強いドラマだった。
  • アニメ番組。近未来的であるが、どこか懐かしく、どこか忘れてはいけない物が表現されている。全体的に友達の大切さを描かれていて、青少年に友達の大切さを訴えている。大人も鑑賞できる内容や質はアニメ大国日本を感じさせる。青少年、子ども、大人に是非見て貰いたい番組だ。
  • 情報バラエティー。青少年に見せたい番組として紹介する。この番組はタイトルの通り「学校では教えてくれないような知識や教養」を楽しく学べて青少年に有益だ。しかし日本民間放送連盟の「青少年に見てもらいたい番組」に推薦されていない。この番組を日本民間放送連盟の「青少年に見てもらいたい番組」に推薦するように局に要望する。

【マナーについて】

  • 露天風呂を紹介する番組で、よくタオルを巻いて入浴するシーンがあるが不自然だ。我が家の子がそれを真似して学校の宿泊合宿でタオルを巻いて入浴したら、先生に叱られたそうだ。テレビで間違ったことを放送するのは公共の放送としては如何と思う。
  • 情報番組。女子マラソン選手の特集で、ご主人の映像が流れた。場面は電車の中で、乗車中にご主人が携帯電話で通話をしているところであった。これはマナー違反ではないのか? 道徳上、また子どもの教育上良くないと思うので番組内での謝罪を望む。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「出演者の箸の持ち方がおかしく、子どもに悪影響」という批判があったが、箸の持ち方を教えるのは親の役目であり、子どもは別にテレビを見てそれを覚えるのではない。以前から似たり寄ったりの意見が多いが、自分のしつけのなってなさをテレビに責任転嫁するのはいい加減やめたらどうか。
  • 視聴者から寄せられた意見の中に、刺青に関して「放送で刺青をしている人を出演させるべきではないと思う」という意見があった。確かに日本では”刺青=暴力団関係”というイメージも未だにあり銭湯やプールで断られてしまうという現実があるが、個人的にはそれ自体が差別的だと感じる。色々な人が見る番組だからこそ、外見で判断するようなことをしてほしくないと思った。ファッションや趣味趣向などについて、番組内で偏った見方や、出演者の方が過剰な驚き方をしたりしているのを見ると嫌な気持ちになる。

【その他】

  • 長時間番組。子どもの夢を叶え、皆で感動を分かち合おうと言う主旨で、5歳の聴覚障害児の描いたハチドリの絵を基に、地上絵で有名なペルーのナスカに、世界遺産である本物を模した巨大な地上絵を造るというものがあった。そのために莫大な制作費をかけ、後で元に戻すとは言え、ブルドーザー等を使った大掛かりな企画。このようにお金と機械の力によって実現した地上絵がどれほど当の子どものためになるのか甚だ疑わしい。一時的な感動を与えるにしても、ここまで派手にやらなければいけないのか。多額の募金が集まるようだが、同じ番組の一方でこのように浪費しているのは大きな矛盾。放送局の倫理観に疑問を感ずる。
  • 幼児番組。最近は映像にCG等の手法がよく使われているが、派手で目を引くだけで、幼い心にゆったりと語りかけはしないと思う。むしろ従来の素朴で簡素な画像のほうが幼児番組にはふさわしいし、親も安心して見せられる。
  • 定時制高校をテーマにしたドキュメンタリー番組。定時制に通っている子がみんな、この番組に出てるように見られてしまう。うちの子は3人定時制だが、いたって普通の高校です。茶髪も妊娠出産もない。世間の人は見たものだけを信じる。あれでは今通っている子が全員そうみたいに見られてしまう。娘は「やめてほしい」と言っている。私もそう思う。視聴率稼ぎに何をやってもいいなんて許せない。TV側はいいものを放送していると勘違いしている。昼働き、夜学校と必死に頑張っている健気な子ども達の人権を侵害していると言っても過言ではない。
  • 子供と一緒に実験をするためのロケ番組。子供たちを夜まで拘束しているようだが労働基準法に違反していないか? 以前もキャンプの放送があったが、これも時間的に長時間子供を働かせたことになるのではないか? テレビでは移動の様子も放送しているが、テレビの仕事は移動中も仕事に入ると思う。長時間働かせていることは違法だ。
  • 最近のテレビはバラエティー番組の規制などで、つまらなくなったから、ストレスがたまり、ストレスを発散さすために、いじめなどがたくさんおこっている。規制などを廃止する事で、視聴者がテレビを見て腹から笑える番組を制作することによって、ストレスが発散できて、いじめがなくなる社会になると大半の視聴者が思っています。

2007年7月に視聴者から寄せられた意見

2007年7月に視聴者から寄せられた意見

7月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,469件で、6月との比較では150件の増加となった。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール66%、電話28%、ファクシミリ3%、郵送ほか2%である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

男女別は男性75%、女性22%、不明3%で、世代別では30歳代(43%)、20歳代と40歳代(13%)、50歳代(9%)、60歳以上(6%)、10歳代(4%)の順となっている。

2007年7月に視聴者から寄せられた意見 1,469件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年7月件数 年度累計
人権等に関する意見 28 件 69 件
放送と青少年に関する意見 137 件 [ 意見内容 ] 665 件
放送番組全般にわたる意見 469 件 [ 意見内容 ] 2,407 件
BPOに関する意見・問い合わせ 82 件 487 件
その他(放送関連以外) 753 件 2,280 件
意見件数 計 1,469 件 5,894 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。7月の通知数は397件(33放送局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

7月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[28件]

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 12件
    (個人又は直接の関係人からの要請)
  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 16件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

番組全般にわたる意見

7月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,469件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見は681件(全体の46%)で、その内容は”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(455件:全体の31%)、”低俗・下品な番組”(131件:9%)、”モラル・倫理観の欠如”(95件:6%)である。

次いで【報道番組】に関した意見が673件で”放送の公共性と影響力、メディアの規制”(314件:21%)、”取材・報道のあり方”(241件:16%)、”政治的公平・公正”(118件:8%)となっている。

特に7月は「参院選」に関して300件余の意見が、「新潟県中越沖地震」に関した取材・報道のあり方についての批判(56件)がそれぞれ寄せられた。
また、「洋菓子メーカー問題」についての放送局批判や、その審理状況への意見・質問も引き続き寄せられている。

なお、「人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への相談・意見(28件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は6月の201件から123件と減少した。

【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は208件で前月と比較して34件の増加となった。
【CM関係】「不適切な表現・内容」との指摘を中心に41件の意見があった。

青少年に関する意見

7月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは137件と先月に比べ12件減った。内容に関しては、高校を舞台にいじめをテーマにしたドラマに対し「いじめを助長する」と言う意見が24件あり、今月も”いじめ”に関する意見が目立った。特定の番組に対する意見は84件あったが、そのうちフジテレビの番組に対する意見が44件と全体の約半数を占めた。

番組全般

7月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは137件と先月に比べ12件減った。内容に関しては、高校を舞台にいじめをテーマにしたドラマに対し「いじめを助長する」と言う意見が24件あり、今月も”いじめ”に関する意見が目立った。特定の番組に対する意見は84件あったが、そのうちフジテレビの番組に対する意見が44件と全体の約半数を占めた。

番組全般

【特記事項】(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

  • 中越沖地震の取材に際し報道陣のヘリコプター、セスナなど航空機が低空で飛行するため子供も怖がっている、大型の中継車などが大挙して来ているため道路が渋滞し防災事業にも影響を与えている。報道各社は被災者に対して配慮が足りないのではないか。
  • 参院選関連で首相単独出演を問題視している声があるようだが、わたしは首相自身が単独で語る所も見たい。マスコミは政治家の言う事をすぐ悪意に解釈し、私たちが感情的に煽られることを期待しているかのような放送ばかりしているので、一国の首相が何を考えているかを聞く場を設けてほしい。誰もが政党の会合などに行けるわけではないので、テレビでそういう機会があればありがたいと思う。

【取材・報道のあり方】

  • 新潟県中越沖地震発生後は各局が上空から実況していた。救助隊は、瓦礫の下の人のうめき声などに細心の注意を払いながら活動している。被災者のうめき声がヘリコプターの音でかき消されてしまう。阪神淡路大震災の教訓として、人命救助活動中にヘリコプターを飛ばすのは止めるように反省したはずだ。上空からの撮影は、自治体・警察・自衛隊などの映像を各社とも利用させてもらうようにして、救助活動の邪魔にならないようにするべきだ。こんなことをしていると、総務省から注意がくる。選挙速報だって注意があったばかりだ。人命にかかわることだけに、放送界としてもしっかりしたマニュアルを作らないと、国の規制を受けてしまう。
  • 新潟県中越沖地震が起こり、それ自体も大変だろうが、更にマスコミが大挙して”取材”を大義名分にした迷惑行為に住民の日常生活が脅かされる日がはじまるんだな、気の毒だなとも思った。こういう非日常的な災いが起きるとヘリの音はうるさいし感情的になるだけで現地の人の助けにはなっていないような取材ばかりだ。取材スタッフが現地の人にとって必要な電池や水などを買い占めて迷惑をかけているという話も聞いた。
  • 中越沖地震の被災地のリポートで、発生当日、現地の事業所内で、倒れたタンクの下敷きとなったトラックを発見した取材班は、救助連絡をリポーターの携帯電話で通報しパトカーや救急車、消防車が数台が駆けつける事態となった。取材班はあらかじめ通報段階からカメラをまわし続け、その一部始終を翌朝のワイドショーで放送した。ところが、この日、事業所は祝日の休業で、下敷きのトラック内も無人で、結局、救助は無用となり、警察消防は引き上げていった。震災のような大規模災害では、同時にたくさんの災害救助に追われることになるが、こうした救助無用の空振り出動で、救助車両を振り回し時間を費やさせることにならないよう、もっと慎重に通報すべきではないか。他の被災者の一刻一秒を争う救命救急の妨げになっては大変なことになる。番組上の功を急ぐあまり、災害救助の妨げや被災者の迷惑になることは厳に慎むべきだ。
  • 中越沖地震の直後、長時間にわたり公共放送のテレビで鉄道や道路の情報を見ていたが、第三セクターの北越急行が止まっていることに何も触れていなかった。翌日視聴者コールセンターになぜ必要な情報なのに報道しなかったのかと訊ねたところ、JR等主要な交通機関を中心に報道しているため、北越急行については報道しなかったとの答えが返ってきた。日常ならともかく、地震の後である。何のためのライフライン情報なのだろうか。
  • 民放の台風報道は、何故あえて波止場付近などの危険箇所でアナウンサーが浪飛沫をかぶり、吹き飛ばされそうになりながら悲鳴のような声で伝える必要があるのか。臨場感を伝えるためか?野次馬根性?もっと別の伝え方があるだろう。少しは頭を使って欲しいものだ。そんな危険な所で実況中継をすれば、世の中には様々なレベルの人がいる訳で、レベルの低い人や子供が自分も行って見てみたいと思い、実際に行き、事故が起きたらどのように責任をとるのか。テレビ等の報道というものは、思想教育にも使われるぐらいなので国が統制している国もあるぐらい怖いものだと思う。ただ単に面白いからとか伝えたいからという事だけで放送することは考え直して欲しい。
  • 参院選が本格化しテレビや新聞が連日のように世論調査と称して投票行動を予想しているが、公職選挙法が禁止する人気投票の公表に抵触するのではないか。また放送法に照らしても政治的公平を害している、あるいはギリギリのテレビ報道(特に民放2局)が多いと思う。特に日曜日の討論番組の司会者のように特定の政治家の発言を遮って妨害や強引な議論誘導をしたり、他の民放局に出演した場合でも「○○党は頼りがない」などと根拠も示さない誹謗中傷まがいの発言が見られる。このような言動や行為は公序良俗から見ても不快だし、法的にも問題があると思われる。
  • 参院選を目前に控え、民放での候補者の紹介は話題の人や知名度の高い人などの紹介ばかりで中立性に欠けている。過去に何度も指摘されているにも関わらず、一向に改善される気配がない。また出口調査と称する情報で開票から10分もたたないうちに候補者の当選確実というおかしなことが発生し、以前にはなかった情報の混乱を招く結果となっている。民放は国民に対して情報操作しているという感じがする。
  • 「強行採決」と野党が騒ぐから何か大変な事なのかと思っていたら、要するに野党の合意を得られないまま与党が法案を決めてしまう事だった。それだけのことなのに、与党がとんでもないことをやったようなニュアンスの報道は偏向報道ではないのか。与党と野党は政治姿勢が違うのだから、完全に合意なんかできるわけがないじゃないか。たしかに最初に出された法案が誰かの意見を容れて手直しされることもあるが、それはそれで「骨抜きになった法案」等と文句をつけるだろう。文句を言って体裁を整えるのだからマスコミって結構な商売だ。他の情報番組にも言える事だ。
  • 最近食肉業者の偽装問題や渋谷の温泉施設の爆発事故などが起きているが、どの情報ワイドも結局は国が悪いということで落ち着いているようだ。それは責めやすいところを責めているだけなのではないか。食肉業者の社長の言っていた「安い物を喜んで買う消費者も悪い」という台詞、不正を行った者が言うのはただの責任転嫁だが一理はある。物を作るには原材料費や人件費などそれなりのコストがかかり、適正価格がある。それを安ければ安いほどいいと考えている人が多いのも事実だ。でもそれをテレビでいえば視聴者の反発をまねくだろう。企業に対しても相手の非があきらかな場合以外は抗議を招くし、それに対して国や行政は抗議しない。同社の不正を見逃したことだって、取締る側は不正をする者があれこれ知恵を絞って行うことを後追いで取り締まって行かなければならない。テレビに出てコメントをしている知識人とかいう人の言うことを聞いていると、その馬鹿ばかしさ、卑怯さ、浅はかさに本当に腹が立つ。
  • 食肉偽装や中国からの輸入食品の危険性を考えると、加工食品の原産地表示や違反した時の厳罰化を是非早く法制化してほしいのに、マスコミは少しもそこに話を向けませんね。スポンサーがいい顔をしないのか。加工食品は手抜きのイメージのある冷凍食品だけじゃない。醤油、味噌などの調味料、豆腐、こんにゃく、パンなど、生活に欠かせない食材が含まれている。
  • テレビは公務員を目の敵にして国民の憎しみを煽りたてているようだ。年金や立場における安定の代わりに、公務員は一般よりは給与が低くストライキ等の権利を剥奪されている。定年も早い。今は不景気だからそれでもその安定性がうらやましく見えるのかもしれないが、民間企業に勤めている人達とは違う条件の下でバランスを取るために作られたのものがテレビで俗にいう”特権”だろう。民間企業に勤めている人の苦しい立場はリストラや規制緩和の美名のもと、正社員の首切り、パートや派遣などの臨時雇いを簡単にできるようになったという、企業側にきわめて都合のよい体制の中で、しかも高所得者側に手厚い税制でつくられたものではないか。そうしたことは何か問題が起きた時もさわる程度にしか報道しない。それはスポンサーである大企業や局の上層部、偉そうに行政などを批判している人達も一般の人に比べるとはるかに高所得なので、自分たちに都合の良いこの税制などに一般人の怒りの矛先を向けたくないと考えているのか。
  • 去る3日、米政府の核拡散防止担当特使が「原爆が戦争を終わらせ、数百万の命を救ったことにほとんどの歴史家が同意すると思う」という発言があった。報道各社はなぜ反論しないのかと思った。的確な反論をしないということは、意訳すれば発言を認めたことであり、数百万の命を救ったとなれば人道兵器ということになるので核抑止という概念は崩壊してしまう。報道のあり方に問題提起したい。
  • 元防衛大臣の発言を非難するのはいいと思うが、それならそれで彼がそれを言った背景、国防においての米軍との一体化や日本が先の大戦を検証するにあたって「(戦争は)悲惨だった」というのは納得できる。しかし、米国側の主張する「正義」にばかりに寄りかかってしか物事を言えなかったこと、そういう日本の現状をつくりあげてきた責任はマスコミにもあることをきちんと自覚し反省をしてから、新たに米国の原爆投下、ひいてはそれを容認するような久間発言を批判してほしい。
  • 民放ラジオ番組の交通情報コーナーなどで、日常的に「交通取締り情報」を放送している。その目的が理解できないし、情報を聞いた者だけが得をする結果になり不公平感が拭えない。
  • 特定の放送局や番組に限ったことではないが、ここ数年、ニュース番組で訂正するシーンが多くなってきたように感じる。間違った人物の写真を画面に表示、人の名前の漢字の読み間違いなど、「訂正してお詫びいたします」という文言を一日に数回耳にすることが珍しくなくなってきている。原稿の作成者、放送用資料を準備する人の意識が低くなっているのではないか。今後、このような誤りが減ることを期待する。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 東京キー局のゴルフ選手絡みの盗聴が問題になったと思ったらこんどは中京地区のテレビ局が中越沖地震の避難所に隠しマイクを使って盗聴しようとしたという事件が明るみに、更に公共放送の高校野球県大会でダッグアウトにマイク設置が発覚。一体放送局の報道・取材モラルはどうなっているのか。多数のヘリ取材、大勢の取材陣と中継車などのためただでさえ地元被災者の顰蹙をかっている中での出来事である。ワイドショーなどでコメンテーターが偉そうなことを言ったり、口を開けば「報道の自由」を言うが、視聴者は民放局の言うことが信用できなくなっている。隠しマイクの問題は取材者が常識を持っていれば防げることだ。しかもどの局も自分の事件のことは一切報道しない。反省をあらわすためにも自分でシッカリ報道すべきだ。こうした問題を検証委員会で取り上げ論議して欲しい。
  • 新潟県中越沖地震災害被害者支援として募金活動を行っているが、ダイヤルQ2を利用するため100円を寄付するためには情報料、通話料と合わせて寄付金以外に160円かかる。情報料はNTTに支払うがその一部は情報提供者、つまり放送局の収入となるシステムだ。スマトラ地震の時もテレビ局は「2億円の寄付が集まり局からは1000万円寄付した」と発表したが、2億円集まるための手数料はいくらになるのか?本当に善意での寄付ならこのようなシステムではなく、寄付する者の負担を少なくするシステムにするべきだと思う。
  • BPOが早朝の情報ワイド番組問題の審理入りを決めたことを知り心強く思っている。洋菓子メーカー問題に関してだけではなく、この番組の司会者は日常から非常に暴言が多いので、これらに関しても審理を行い、数々の発言に対して謝罪させていただきたいと思っている。
  • 不祥事続きの東京キー局が自称「謝罪」といくらかの減俸で事が済んだようにしたが、マスコミの体質なんてこんなものかと思った。しかし、テレビでは社会保険庁の不始末をはじめ、安倍総理・歴代厚生大臣、社会保険庁長官などがボーナスを返上した事に関し「こういう庶民とはちがう高給取りの人間がボーナスを返上したとて本当はなんの痛痒も感じてはいないくせに、見え透いたパフォーマンスだ」と、多くの番組でコメンテーターが言っていた。それを言うならテレビ局の幹部も一緒だと思うが、あなた方は自分たちが批判している責任の取り方を、自分たちの業界の社長自らが行っているのに平然として、他に対しては批判を繰り返しているのか。今からでも遅くはないから、それらの批判に見合うような責任の取り方とやらをキー局の幹部は見せて頂きたいものだ。
  • 未だに非科学的な心霊写真やお祓い等をあたかも真実かのように放送している。内容がフィクションであることを明らかにしておらず、そればかりか視聴者から写真を募集し番組が責任を持って処置するなどという手法を用いて、いたずらに不安を煽っている。これらは明らかに「日本民間放送連盟 放送基準」8章「表現上の配慮」の(46)(53)に抵触しており、数字欲しさの番組制作現場のモラルの低さが露になっている。改善を求む。
  • 「どうしてあの店は潰れないのか」という企画があったが、対象となった業種の関係者を侮辱するものではないか。「どうして潰れないのか」など、余計なお世話だ。興味本位で他人に実情を探られることがどれほど迷惑なことか分からないのか。多くは潰れない程度の収入しかないのが現実だ。これを個人に置き換えれば、「どうしてそなにブサイクなのに結婚できたの?」「そんなに太っているのにどうして恥ずかしくないの?」というレベルの企画だ。番組プロデューサーの人間性がよく表れている。特定の人を侮辱するような企画や番組は、それによってその人たちが被害を受ける場合があり倫理上問題がある。
  • 番組中で暴力団構成員の人権を擁護するような発言があったが問題ではないか。この番組は、以前から出演者による核兵器を肯定するような発言、生活保護の切り捨てを論ずる批評家等、偏向が著しく視聴に耐えない。
  • 必要以上に多く食べることをなぜ競わなければならないのか?我々日本人も世界の貧困層の現実をもっと知るべきだ。世界の貧困層の現実を知れば、とても大食い王を決めるような番組を作る気が起きなくなるはず。このような番組は世界の貧困層の現実を忘れさせ、食に対する感謝の気持ちを忘れさせるなど、社会的影響が大きいので今後は放送しないでもらいたい。
  • 奈良の父親による母子殺人事件についてキャスターが父親に対し「お前だけが死ねばよかった」と叫んでいたが、あまりにもひどい暴言だ。父親はうつ病で精神的にも参っていた。今やメディアが常識をつくると言われているがこの発言が常識になってはたまらない。テレビ局の視聴者センターに電話したら「なにが言いたいのですか。私にはわかりません」と言うだけで私の意見を聞こうとしない。今や民放の報道は壊れている。
  • 女性タレントが「4万ボルトの電流の威力がどのくらいか」を説明しようとしていたが、彼女は5万ボルトの威力をもつスタンガンを持ち出し男性タレントに対して威力を試そうとする場面があった。当然、男性タレントは嫌がりスタンガンを押し付けられずに済んだが、いくらバラエティーとはいえ行き過ぎではないか?強盗事件にもしばしば使われる物を”人を脅す使い方”の見本のように気軽に放送している神経を疑う。
  • 日曜午前中の討論番組で、司会が社会保険庁職員をして「あいつら」「やつら」と呼んでいた。いくら批判を浴びやすい状況にある人々であってもこのような呼び方はきわめて不適切。テレビ局の視聴者センターに抗議したところ、応対者に「発言の自由については憲法で守られている」と言われ唖然とした。
  • お笑い芸人の司会者が番組内で喫煙するシーンが毎回放送されている。2003年に施行された「健康増進法」により、公共交通機関・公共施設・レストランでの分煙や禁煙が行われている。また、2005年に発効した「たばこ規制枠組条約」で受動喫煙の防止が各国の責務として定められ日本も批准している。名古屋に続き神奈川県でも7月から法人タクシーの全面禁煙を決める等、全国各地でタクシーの全面禁煙が実施されているとニュース報道で伝えていながら、何故喫煙シーンを放送しているのか。報道機関としての倫理観が欠如している。
  • 先日発生した車中での痴漢行為と同じことを番組で放送したが大変不愉快な演技だった。法律や世の中で許されないことはバラエティー番組とはいえ許されるものではない。公の電波には良識という制約があると思う。局は痴漢事件を報道しながら、視聴率のために痴漢行為の番組を放送するとはどういうことか。局に電話したら木で鼻をくくったような応対で腹だたしかった。このような番組は打ち切って貰いたい。
  • 風俗を面白おかしく紹介している番組があるが、若い女性に対しこういう世界でアルバイト感覚で働くのが流行りのような番組の作りであり、公共の電波で放送するにふさわしいとは思えないし、他局の番組でも風俗ばかりを紹介している番組がある。また、別のキー局では差別を生みかねない番組に特定の美容整形クリニックの医師が出演しており、ただの宣伝番組ではないかと思う。最近のコールセンターは各局ともにレベルが低い。対応マニュアルすら存在しないかのような態度だ。
  • 金曜夜の公開バラエティー番組の出演者が「エイズという病気を知っていますか?とても怖い病気です。日本で一番多いのはどこだと思いますか?それは福島県です。エイズ(あいづ)磐梯山」と発言した。これは福島県民と会津若松市民を侮辱する発言であり、全く根拠のないことである。お笑いであっても言って良いことと悪いことがあり、公共放送のこの局に対して、番組内での謝罪と同出演者の発言撤回、また同出演者に今後一切如何なる場であってもこの様な発言をしないよう要求したが謝罪がない。
  • 無人島でどのくらい快適に暮らせるのかを検証する内容だったが、やらせ・捏造だと一目瞭然でわかるものだった。雨が降ったら翌日にはドラム缶に一杯の水が溜まっていたり、都合よく野生の鶏がおりすぐそばで市販品のようにつやつやしている卵を発見したり、たまたま完熟の野生のパイナップルとバナナ、海水から作った茶色味を帯びた塩と、別の場面で出てくる市販品のような真っ白の塩など挙げればきりがない。最後は「協力すれば無人島で快適に暮らせる」。間違った内容を平気で放送するのは問題ではないか。
  • 女性リポーターが女性歌手に「あなた、パンツをいくつ持っているか」と質問していた。質問内容もくだらなく呆れたが、パンツをいくつ、とは非常識、無知もはなはだしい。パンツは何枚だろう。こんなくだらない、次元の低い番組(内容も出演者も)を放送するなんて情けない。BPOはこうしたくだらない番組の摘発、改善に積極的に取り組むべきだ。

【その他、番組全般】

  • 参院選に向けた安倍総理の演説が報道されているが、とにかくじっくり相手の話を聞けることが良い。民放の情報バラエティーは、人の言う事を切り取リ、内容を悪意をもって解釈したりするが、視聴者がそんな事をしてくれといつ頼んだのか。もっとじっくり彼ら(政治家)の言う事が聞けて判断できる番組を流してほしい。今の情報バラエティーを見ていると、コメンテーターの独善的な物の見方による判断を無理矢理視聴者に押しつけるようで不愉快。
  • うつ病に襲われた俳優とそれを支えた家族の6年間の闘病と葛藤の記録を再現ドラマに、専門医の解説を交えたドキュメンタリーとして大変秀作であったと思う。うつ病に対する正しい知識、それに適応した治療や家族としての支え方を周知認識させるに相応しい内容・構成であった。フィクションではなく事実を基にし、またその当事者の経験談や専門家の解説を加えることでより説得力を高め、理解を深めることの出来る作品に仕上がっていたと思う。このような実際にあった出来事や実際に闘病された方の経験を基にした番組がさらに放送され今後の社会に生かされていくことを期待したい。
  • 私は子宮癌と闘っているが、”余命1ヵ月”などと番組宣伝して視聴率を稼ごうという姿勢に疑問を持つ。そもそも”余命”という言葉そのものが最近軽く使用されている。余命や末期癌という単語は差別的で傷つける言葉だ。若くて癌と闘っている人は沢山いる。折角、明るい気持ちで治癒しようと生活している人に、朝から晩まで「余命1ヵ月」という単語が反復される事は非常に病気にも悪い影響を与える。今回のドキュメンタリーの主役の人も、生存中なら決してこの様な放送は見ないだろうし、朝から繰り返される「余命1ヵ月の」という番宣が出ると不愉快に思う。放送には数々の差別用語コードがあると聞いている。まだ癌患者に対しての差別用語は何一つ定められていない。これからの放送の参考にして頂けるようにお願いします。
  • 殺人事件の容疑者の情報を寄せてもらうという番組だったが、千葉の英会話教師殺害事件の再現VTRで非常に怒りを感じた。生放送のスタジオ内で英国人被害者の両親がいるにも関わらず、事件の経過を再現したVTRで、非常に残虐なイメージを放送していた。制作サイドの想像でしかないイメージ、しかも残虐なイメージを両親に見せる無神経さに非常に腹が立った。残虐な殺人現場を想像により映像化する力はあっても、被害者両親の心情を思いやる能力はないのか? 視聴者はそれほど馬鹿ではない。生々しい過激な描写などなくても事件を理解できる。このような視聴者を馬鹿にした、また被害者親族を配慮することのできない番組構成は二度と止めていただきたいと感じた。このようにテレビ番組に対して意見するようなことはこれまでなかったが、あまりにひどいと思い意見する。共に見ていた家族達も同意見だった。
  • サラリーマンを対象とした夜の番組は出演者が多彩であり、毎回楽しみに見ているが気になる点が幾つかある。まず、番組の雰囲気を和らげるためだと思うが、目上の人に対する言葉遣いが友人間の話し方になっている。話し相手に指を差したり、服装も礼を失したものが見受けられる。以前のNHKの放送は番組内容、出演者共に民放とは一味違った面が感じられ、画面を見ただけで判別出来たが最近はチャンネルを確認する事もしばしばある。
  • リタイアしてテレビを見る機会が増えたが何でくだらない番組が多いのか。どの局も同じような芸能もの、殺人事件を取り上げている。政治家も取り巻きのおばちゃん連中を取り上げ芸能っぽい色付けだ。小泉人気もテレビが作り上げたものだ。深夜は肌も露な女性を登場させてお色気一色でどうしようもない。もっと生活に密着した内容の厳選したものを放送して欲しい。

【CM】

  • 東北のラジオ放送を聴いていたらAC(公共広告機構)の親と子のコミュニケーションギャップを問題にしたCMを放送していて大変納得した。ラジオやテレビもこうした親子のギャップを埋めるような内容の番組を放送して欲しい。正直自分も子供が何を考えているのか分からないことが多い。
  • 明るい日差しのもとで女性と何匹もの犬が楽しげに縄跳びをしているパチンコのCMを放送するのはどういった事か。あからさまに子どもの興味を狙っていないか?本日見かけた16時半のCMは「仕事の後は仕事(仕事人)だぜ」などと、平日にもかかわらず仕事が終わっていない時間帯に流されている。
  • 洗剤商品に登場するキャラクターは商品が改善される度にパワーアップし、声が段々高くなっていくという設定だが、現在放送している分の声はあまりにも高すぎると思う。母は「最近このCMの声を聞くと脳が痛くなる」と苦しんでいた。以前の声に戻すかキャストを変えて欲しい。

青少年に関する意見

【”いじめ”を含む意見】

  • ドラマ番組。陰湿ないじめのあるドラマだった。その中で主人公の女子が同級生男子の自宅で、男子により陰湿に力づくで衣服を剥がれ写真を撮られるシーンには目を覆った。企画段階で制作者側の歯止めが利かないことが恐い。このように心理的に強いショックを与えるドラマについては、放映中止または内容の変更をお願いする。実際の社会で、ドラマと類似した事件が発生してしまう世の中だ。視聴者として静観するには無責任と思い断固として抗議した。
  • ドラマ番組。このドラマのテーマはいじめに立ち向かう主人公ということらしいが、レイプや度を越したイジメなどが多すぎる。16歳の主人公に対して刺激が強すぎるいじめが延々と続く。深夜帯ではあるが、ターゲットは子どもであるのは明白で、明らかに行き過ぎた内容だ。制作者は刺激のみを追及しているように思った。テーマを伝える前に、同じようないじめを助長する影響を強く警戒する。番組は即時中止してもらいたい。
  • バラエティー番組。ある出演者を他の出演者全員が寄ってたかっていじめ、仲間はずれにしていた。演出だとは思うが、そのしつこい様は非常に不快で、彼がかわいそうだった。それに、もし子供が見ていたら幼稚園や学校での集団イジメを誘発する恐れもあり、このような演出は極めて不適切だ。

【低俗、モラルに反する】

  • ドラマ番組。女子高生が銀座のホステスをするという番組告知を見た。そんなドラマを制作して放送するなんてとんでもない話。うちにも娘がいるがテレビの影響は強いと思う。即刻放送は取り止めるべきだ。
  • バラエティー番組。デリバリーヘルスに興味を持った女性のために、現役デリヘル嬢を取材した内容だったが、そのデリヘル嬢が夢を叶えるお金を貯めるために、信念を持ってやっていてすばらしいという締めくくりだった。止むを得ずそういう仕事をしている方もいると思うが、お金欲しさに未成年の女性が援助交際という名のもとに男性と付き合ったりして問題になっている今、あの内容はふさわしくないと思う。

【報道・情報に関する意見】

  • テレビ放送全般で猟奇的・残虐な事件を詳細に報道している。いじめによる自殺報道についてWHOが青少年に悪影響を与えないようガイドラインを示しているが、依然として改善されていない。また本来は局アナが冷静に伝えるべきニュースであるにもかかわらず、ナレーターを使いセンセーショナルに伝えている現在の報道姿勢に対し疑念を抱く。
  • 情報番組。スポーツ選手の飲酒運転に関する司会のコメントについて。飲酒運転は駐車違反と同等か? 事故が起こらなければそれでいいのか? 尊い命を奪われた飲酒運転事故の被害者の気持ちを考えたか? この言葉が二次被害を与えていることを自覚しているのか? 司会は「これが会社員だったらクビにはならない」と言ったが、私が勤めていた会社では飲酒運転をした社員は解雇した。先日、飲酒運転による公務員の解雇者も出た。この局のHPには「テレビの社会的な影響力と責任が大きくなったことを自覚し…」とあるが、本当に自覚しているのか。青少年への悪影響を危惧している。

【CMに関する意見】

  • 女の子がタレントに「テメー、早く食えよ」と汚い言葉を浴びせかけるCMは下品で見ていられない。子供への悪影響も懸念される。この会社は”言葉”で商売をしている大企業、社会的責任が大きいのだからCMでも正しい、きれいな言葉遣いをするべきだ。
  • 人気タレントが自転車に乗って疾走するCM。道路の中央をかっこ良く飛ばし、交通監視員(?)が止めるのを無視して突っ込んでいく?この交通ルール無視とも思える自転車走行シーンは、子供たちの目に触れれば悪影響を与えるのではないかと心配だ。子供たちがテレビを見る機会が多い夏休み、流すのなら夜遅くなど時間帯を限定して欲しい。

【差別や偏見を助長する】

  • 最近オタクを取り上げる番組も多いが、あまりにもやらせが酷くて話題になっている。現実にはいないようなオタクを劇団員に演じさせ、さもアニメ好きが皆あんなに気持ち悪いと思わせてそれを面白おかしく報道することに憤りを感じる。日本のアニメは世界に誇れる文化なのに、なぜ日本のマスコミはいかにも萌えしかない、中身がないような感じで報道するのか理解できない。
  • ドラマ番組。女性の胸のコンプレックスをテーマにしたドラマだが、女をバカにしていると思った。「ただのドラマだから」や「どうせギャグだから」と言う人も中にはいるだろうが、あれはれっきとしたセクハラだ。内容を見てみれば、女の人を胸で評価するような男性が登場したり、大きい胸、小さい胸、またそれに対するコンプレックスを笑いにしたというもの。あきれた。テレビから「笑い」をなくして、すべて真剣で真面目なものにしろとは言わない。しかし、そこには”笑いにはしてはいけないタブー”というものがある。(17才・女性)
  • ドキュメンタリー番組。定時制高校の役員だが、定時制という言葉を”テージセー”としたり、不登校、ヤンキーという文字があり、定時制を馬鹿にした表現である。定時制は日中働く真面目な生徒が多い。その生徒がこの言葉を見ると悲しく嫌な思いをすると思う。また、視聴者にも誤解を与えることになる。公共の電波という意識があるのかと云いたい。番組は第4話まであるので、このようなタイトルの表現を止めて貰いたいし、内容もチェックしてほしい。

【その他の意見】

  • ドラマ番組。非常に残酷な場面(上半身と下半身が切断された死体、体が切り裂かれた死体など)を放送していた。あまりにも残酷なシーンで大変ショックを受けた。青少年に与える影響も大きい。昨今、残酷な事件が多発しているが、この番組もその遠因になるかもしれないと憂慮している。即刻、残酷な場面を今後放送しないよう勧告すべきだ。この番組の制作関係者並びにスポンサーは反省すべきと思う。
  • バラエティー番組。毎回楽しく見ているが、このコーナーはカキ氷のシロップを一気飲みしたり砂糖を一気食いしたりと糖尿病の主人を持つ私としてはハラハラしている。あんな事を続けていたら糖尿病になる。健康を害しても笑いを取るような放送はして欲しくない。子どもが面白がり真似をしたり、出演者本人の身体も心配だ。身体に悪い事をして見せるというのは面白い以前の問題。それを見て「馬鹿だなぁ」と笑える大人だけが見る時間帯の放送ではない。面白くても放映すべきではないと考える。
  • 長時間番組のテーマが”仲間”ということはよいが、ドラマがらみの流行語もしくは隠語の”なまか”と表現。公共のテレビでまるで子ども達に洗脳するかのように27時間も”なまか”という言葉を使う事に不快を感じた。しかもアナウンサーや言葉の手本となる人間まで。視聴率やお金儲けばかり優先するテレビ業界のしくみがまざまざと見える27時間だった。テレビ局ぐるみで流行を洗脳的に作っていくように感じて恐ろしかった。

【推奨意見】

  • ラジオによるサッカーJ2リーグ「徳島ヴォルティス×京都サンガFC」はとても良かった。青少年に推奨できる番組だ。野球ばかりでツラいリスナーにとってはラジオでのサッカー中継はとても新鮮で良かった。野球ファンでもないし、地元のチームでもない野球放送をされてもツライ。これからもサッカー中継をもっとラジオでしていただきたい。お願いします!!
  • 報道番組の企画コーナー。非常に時間をかけての取材でして、引きこもり少年が自立に向かって変わっていく姿を見て感動いたしました。丁寧な番組づくりを忘れないよう、スタッフ皆様頑張って下さい。
  • ドラマ番組。北海道の牧場で働く学生の話を描いたドラマ。このような物語は感動的で、児童・青少年・中高年の誰にでも安心して見てもらいたい番組だ。今後も民放各局の娯楽番組は、この様に人と地球に優しいドラマとバラエティー番組にして欲しい。

2007年6月に視聴者から寄せられた意見

2007年6月に視聴者から寄せられた意見

2007年6月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,319件で、5月との比較では129件の減少となった。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール60%、電話35%、ファクシミリ3%、郵送ほか2%である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

男女別は男性76%、女性22%、不明2%で、世代別では30歳代(31%)、40歳代(19%)、20歳代(13%)、50歳代と60歳以上(9%)、10歳代(5%)の順となっている。

2007年6月に視聴者から寄せられた意見 1,319件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年6月件数 年度累計
人権等に関する意見 18 件 51 件
放送と青少年に関する意見 149 件 [ 意見内容 ] 516 件
放送番組全般にわたる意見 556 件 [ 意見内容 ] 1,851 件
BPOに関する意見・問い合わせ 84 件 403 件
その他(放送関連以外) 512 件 1,768 件
意見件数 計 1,319 件 4,575 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。6月の通知数は478件(35放送局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

6月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[18件]

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 18件
    (個人又は直接の関係人からの要請)
  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 0件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

番組全般にわたる意見

6月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,319件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が圧倒的に多く、述べ件数では1,581件と、意見総数を超えている。これは同一意見に複数の指摘項目が多く含まれているためであるが、中でも意見総数の94%にあたる1,246件が”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”など、番組への具体的な指摘となっている。

次いで”取材・報道のあり方”(452件:同34%)、”放送の公共性・報道の影響力等”(303件23%)、”低俗・下品”(193件:同15%)、”モラル・倫理観の欠如”(142件:同11%)の順となっている。

特に6月の視聴者意見では”取材・報道のあり方”や”放送の公共性・報道の影響力等”に関する意見が多く、「アマチュアゴルフ選手権大会」中継での隠しマイク問題やヘリ取材への抗議と併せ、関連番組の出演者および放送局批判を筆頭に、洋菓子メーカーに係わる特定番組の捏造・虚偽疑惑や司会者批判、ならびに「年金・社会保険」「介護関連企業」「農水相自殺」「食肉偽装」などにおける取材・報道批判が集中した。

また、”情報ワイド番組”批判や霊能・占いなどの非科学的番組と出演者の言動への批判は続いている。

なお、「人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への相談・意見(18件)とは別に、番組(放送倫理検証委員会に改組)・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は5月の215件から197件と減少した。

【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は174件であった。
【CM関係】「不適切な表現・内容」との指摘を中心に55件の意見があった。

青少年に関する意見

6月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは149件と先月より29件減った。アクセス方法では電話によるものが30%と先月の13%から大幅に増えた。年代別では、今月は30代からの意見が最も多く、次いで40代となっている。
内容別では、先月は減少した”いじめ”を含む意見が再び増え27件あった。

番組全般

【特記事項】(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

  • 夜のニュース情報番組は与党が国会で次々と強行採決して年金や公務員制度改革重要法案を通し住民税が6月から上がるという内容だったが、批判ばかりで法案がどんな内容なのかわからなかった。キャスターは個人的な考えを視聴者に押し付けているように感じとても報道とは思えない。視聴率が良いのかも知れないが、もう少し丁寧に中立的に報道ができないものか。こんな番組を見ていたら、日本人はニュースの判断を自分でできない”バカ”になってしまう。BPOは報道の正確性や中立性について指導はしていないのか?
  • 教科書検定で沖縄戦における「国民による集団自決」の表記が歴史教科書から削除され、”沖縄の慰霊の日”を前に物議を醸しているが、命令を下した当時の軍関係者の言い分が何であれ、家族を失いながらも奇跡的に一命を取り止め、命ある限り事実と自らの体験、戦争の愚かさを後世に伝えようとする生存者の方の証言を聞くと”ねつ造””作り話”であのようなリアルな証言が出来るだろうか。最近、日中戦争における「南京大虐殺」を巡り虐殺記事が捏造であるかのように書かれた出版物が発刊されているが、テレビは広島、長崎への原爆投下を正確に伝え、歴史的事実をわい曲する記事を糾弾すべきではないのか。

【取材・報道のあり方】

  • 報道は一般人の視点で取材・編成をしていただきたい。取材をする人たちには一般常識の欠如や配慮のなさを感じます。今日(6/6)ヘリでゴルフ大会の低空取材を行ったニュース番組のことが報道されていました。正直いって、取材陣の集まっている中で殺人に至った豊田商事事件や、被災者に無配慮な取材・中継が横行した阪神淡路震災の頃よりもさらに倫理観が低下しているように感じます。先日は愛知県で警官の配置を生中継するという事案もあります。視聴率や出し抜き・横並びを気にするあまり、放送人として当然持つべき節度が欠落していると思わざるを得ません。一方で報道の自由・自主自律を叫ばれても視聴者として納得は出来ません。
  • 年金生活者である。今日の番組で年金に関するコメントをしていたが、あまりにもひどい内容であった。年金問題を何から何まで官庁を悪者にして国民の不安をあおっているが、マスコミこそ国民に正確な情報を伝える責務があるのではないか。公共の電波を使っている以上、テレビ局自ら問題を解明して国民に知らせるべきである。こうした傾向は東京キー局の2局は特にひどい。言論の自由を掲げていたずらに政府にけちをつけ行政を叩くばかりでは、何の成果も得られないことを認識してもらいたい。キー局に電話をしたところ、視聴者の意見や抗議に一向に耳を傾けようとしない。公共的企業の放送局としてとるべき態度ではない。
  • 選挙が近づくと、各政党はタレントやスポーツマンを候補に擁立する。その結果、民放テレビ局と週刊誌はこぞってそれらの候補者を追い大々的に報道する。政治を志したわけではないタレント候補者を追いかけるのは公平を欠く報道であり、ひいてはゆがんだ社会をもたらす原因になる。宮崎県知事選の時の過熱報道は目に余った。今度の参院選挙に関しては、こうした一方的な偏った報道は規制すべきである。新聞とNHKはまだ大丈夫であるが、民放テレビはBPOで取り締まるべきではないか。
  • 私は現在介護福祉士として問題となった介護医療関連企業の下で働いているが、今回の問題で心を痛めている。数々の不正があったことを御利用者様にお詫び申し上げます。私の知っている限り仲間たちは誠意を持って利用者に接してきた。しかし放送を見た方はどんな印象を持たれたか?ヘルパ-の質の悪さ、施設でのひどい扱いなどが強調されていたように思われる。私達は今、心無い人たちに数々の嫌がらせを受けている。車へのイタズラや罵声など。この番組にかかわらず、報道では退職した人ばかりのインタビューのように思われる。私達のように利用者の笑顔を大切にし、誠意を持って勤めているヘルパーが圧倒的に多いことを知って頂きたいと思う。
  • 牛肉ミンチの偽装事件についての記者会見報道はひどすぎる。話題性があれば何でも飛びつくテレビ局の体質が出ている。なんでもかんでも非難して問い詰めればすむと言わんばかりの取材や報道では何の解決にもならない。最近の某キー局は問題山積であるにも関わらず、他社が事件を起こすと大騒ぎをして非難する。テレビ局自体が自分たちのしていることを省みて問題を解決してからものを言うべきではないか。いつまでたっても放送局の体質が変わらないことこそ大きな問題である。
  • 食肉偽装問題は主婦として見過ごしにできないので展開を注視している。しかし、マスコミのやっていることも彼の会社と似たり寄ったりなのではないか。牛肉(真実)に先入観や特定のゆがんだ思想傾向やこういう展開の方が視聴者に受けるだろうという勝手な決めつけによるストーリーあるいはイメージ作りといった豚肉等を混入させておきながら牛肉(真実)100%などと言って人々にサービスを提供しているのだから。彼の会社はおそらくもたないだろう。しかし、マスコミに関して言えば東京キー局の洋菓子メーカー捏造問題やゴルフのハニカミ王子への問題取材などが記憶に新しいが、あの企業とその幹部がなにか痛手を被るような社会罰を受けたか。もしあの食肉業者が今回の件で社長の口先だけの謝罪と幹部の減俸だけで償いは終わったならマスコミは一体何と言うのか。
  • 昨日の渋谷のガス爆発事故取材で、夜中の10時だというのに10機以上のヘリコプターが飛来しその騒音のひどさといったらない。現場は事故発生から変化するわけでもなく報道の必要性があるのかと思う。住宅街で病人もいるし、年寄りは就寝が早く安眠妨害である。代表取材にするとか環境問題やエネルギー消費の面からも配慮して貰いたい。
  • なぜ今回の大宮駅の架線事故が大々的に取り上げられないのか?延べ18万人の乗客だけでなく近隣道路の渋滞を引き起こし社会へ大きな影響を与えている。一般企業であれば間違いなく報道されている一大事故。JRの体質を根本から調べるべきではないのか?このところ放送は、面白く視聴率をとれる事件や事故ばかりを取り上げているとしか思えない。それが余計につまらないものとしている。視聴者の知りたい真実を報道する。そんな報道になることを期待する。
  • 仙台の女性殺人事件に関して何回も報道され、その都度「全裸遺体」と表示しているが、そのように繰り返し表示することは遺族にとっても失礼で非情なことではないか。またこの種の事件で元警視庁捜査一課長なる者が登場して、今回も「地元の不良グループの犯行ではないか」などといっているが、警察ではそんな見込み捜査は厳に戒めていた筈、元捜査一課長ならもっと良識を持った発言がほしい。
  • 番組の中で取り上げていた「最先端の再生医療に密着」について、「再生医療」は細胞を操作する高度な細胞医療であるため、独特の高いハードル(無菌室CPC、それを扱う専門技術者、倫理委員会)がある。しかし、番組で取り上げられた医療機関の一部は「再生医療」を実施するための必要施設・ノウハウ等を全く所有していないことが判明している。それにも係わらず、番組ではその医療機関を「再生医療」を行う最先端医療機関として取り上げ報道している。「再生医療」が広く一般的に認知されるにつれ、再生医療が「広告手段」として利用されてしまうという危険性を報道に携わる方々には重々認識していただきたい。「再生医療」には多くの可能性や、人類の夢が含まれている。夢のある「再生医療」を発展させるためにも、真実を見抜いていただきたいと感じている。
  • 「逮捕状を請求」「逮捕する方針」「家宅捜索することに」等の報道が依然多い。昨日も「よど号容疑者の妻二人について逮捕する方針」というのが各局から流された。そもそも逮捕や強制捜査は、証拠の隠滅の防止、逃走の防止、裁判に備えての身柄の確保などの目的で行われるものであるはず。事前に報道されれば一般視聴者や犯人にもわかることだ。「国民の知る権利」ともっともらしいしことを言っているが、このような報道で”逮捕””捜索”を事前に察知した犯人に逃走されたり、証拠を全て焼却されたりした例は枚挙にいとまがない。そうなると国民の知る権利どころか、危険な犯罪者を野放しにして犯罪者として立件・処罰を逸するという、社会的に大変な危険を生じさせていることになるであろう。
  • テレビ各局ともニュースの事実関係の捉え方が極めて不十分だ、ロシアのラブロフ外相がサミット直前に北方領土を訪問し、ロシア領土であることを印象付けようとデモンストレーションをしたのに対し、これを正確に位置づけて放送したのはNHKぐらい。民放では1局が少し取り上げたくらいで他の民放は触れることもなかった。「ハンカチ王子」「ハニカミ王子」報道にうつつをぬかすよりはこういった動きを知らせることこそ報道機関の使命だ。中国の民主化闘争の活動家が亡命先のアメリカから日本に入国しようとした際に「上からの指示で入国を拒否」したという出来事に至ってはどの局も触れずじまい。こうした大事な「事件」を報道しないのは問題だ。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 最近に限らないが民放の情報ワイド番組の品のなさに呆れる。新聞記事を使って社会時評をする手法もさることながら、スポーツ新聞のゴシップネタをふんだんに盛り込み下品な放送を続けるワイドショーには心底腹が立つ。また、他局の不祥事はことさら批判し報道をするが、自局の問題は一切触れない卑劣な姿勢は不愉快極まりない。
  • 放送局に盗聴の自由があるとは知らなかった。事件発覚後も、自らのことはさておき、堂々と高校生ゴルファー目当てのファンのマナーの悪さを指摘して自慢げに説教をするあたりは、放送局とはとても偉くて賢いんですね。
  • 今、年金についての問い合わせ電話がつながらなくて当方をはじめ多くの国民は大変困っている。ところが、放送では45分間も回線を占有して緊急とは思えない問題について電話インタビューの模様を放送した。こうした放送のあり方について問題提起をしたい。電話が集中して忙しい官庁に対して、30分以上にわたる長時間の電話回線の占有は放送局がやるべき事柄ではない。また、本当に困っている国民を押しのけて電話をするのは放送局として倫理違反である。この件でテレビ局に電話をしたところ「社員に該当者がいて心配して電話をした」と言い訳をした。テレビで見る限り緊急とは思えない内容である。本当に困っている視聴者を押しのけて電話回線を占有したのであるから謝罪すべきである。放送局であっても問題である。
  • 寝ているお笑いタレントたちを司会者(お笑いコンビの一方の芸人)が、乳首やパンツの中に電流を流したり、両手を縛って乳首をねじったりして起こすシーンが放送された。見るに耐えない下劣な内容だった。明らかに放送倫理に反しておりBPOに厳しく改善勧告をしてもらいたい。
  • シュークリームを使ったロシアンルーレットのコーナー。シュークリームに包み込んだものは、山葵、辛子、生きたザリガニ、タガメのフライ、ドライアイスそれに通常のシュークリームの6品が用意された。ドライアイスまでの5品は2人のタレントがルーレットに従い口にした。普通のシュークリームは他のタレントが履いている靴下を脱いでークリームに巻きつけ2人のタレントに勧めた。タレントの所作の受けを狙ったものであるが、食物を冒涜し口にしたタレントの人格を蹂躙するものであり不快感を催した。局に電話したら女性が出て、「お答え出来ません」の一点張りだった。
  • 「コンハブ」という内容のVTRを見せられた。芸人の肛門にハブラシを突っ込むという内容だった。何度も何度も繰り返し流しており、深夜時間帯とはいえこのようなSMビデオまがいの内容を公共の電波を通じて流すことに非常に不愉快、不見識。免許を与えている総務省の監督の責任さえ感じた。放送に関わった現場責任者、出演者はもちろん、東京のテレビ局社長にも内容を再度確認の上、記者会見すべきだと強く思う。
  • 視覚障害者(弱視)だが、ダンスグループが駅のコンコースで音楽のボリュームを上げて、点字ブロックを全く意識せず踊りまくっていた。視覚障害者にとって点字ブロックは必要不可欠なものだ。この放送は屈辱的映像で不快感を催した。局に電話したら撮影許可は取っているとのことだったが、意見を聞かず途中で電話を切られた。再度電話したら高圧的な態度で誠実に耳を傾けているという感じはなかった。
  • 介護医療サービス企業の不正指定による取消し処分に関連し、関連企業の社長は番組に出演して謝罪や釈明をしたのだから民放キー局の社長も番組に出演し謝罪や釈明をすべき。各紙の報道によれば、6月6日に行われた定例会見で同局社長は「不適切取材」について一定の謝罪の意を示したものの、局としての報道姿勢についての謝罪はなかった。さらに、「一言で言えばバッカじゃないか。野球解説者風に言えば喝どころではなく、喝、喝、喝、喝」などと冗談交じりに述べている。これには6月7日のスポーツ各紙も、「人ごとのようだった」「ギャグを交えて謝罪」などとその姿勢を批判的に報道している。
  • 女性占い師が出演する番組の検証をお願いしたい。数年前より、彼女が出演する番組には彼女自身に対する苦情が毎月のようにあり、私も頻繁に電話やメールで連絡してきたが、発言は改善されるどころか最近では霊感商法と思われる言動が目立ってきた。また、テレビ局は、霊感商法の疑いがあると認識しながらこの霊感商法の幇助を行っていると考えられる。彼女の番組は、放送法及び民放連の放送基準に違反しており番組の打ち切りを強く要望する。
  • “Tシャツ重ね着”と称し、やせたタレントにTシャツを重ね着させ体重が60Kgになったら負けという内容と、”ギリギリロープ”と称し女性モデルを数本のロープで張ったシートに立たせ、タレントがそのロープを切りモデルが落下したら負けという内容のゲームが放送された。特にTシャツを無理矢理着せるゲームは明らかにいじめを連想させ怒りを越し嫌悪感すら抱いた。数年前に起きたマットに巻かれて死亡した中学生のいじめ事件を思い出させ怒りを感じた。Tシャツを着せられているタレントの苦痛の表情を面白がり更に苦痛を与え続ける。これはもはやバラエティーではなく醜悪ないじめだ。そしてゲームの進行役はニュースを読む局アナとは何とも情けない。いじめ問題などを取り上げる良心的な報道番組を制作している局が、たとえバラエティーとはいえいじめを彷彿させる内容を放送してもいいのだろうか?商業主義のメディアとはいえ倫理観を欠如することは許されない。現代社会において非常に影響力の高いメディアであるテレビがこの様な番組制作を許していること自体が若者のモラルハザードを引き起こしている要因のひとつのような気がする。ぜひ委員会で検証していただき、放送人としての良識とモラルの回帰を切に願う。
  • 言葉が分からない中国人に”物々交換”と称して蛇を捕まえさせようとした時、右手の指あたり噛みつかれた。もしこれがハブならどうするのか?中国人が噛まれた時にスタッフは逃げたそうだ。その様子を放送するとはこの局は何を考えているのか?それをVTRで流して見ている司会の2人をはじめ、外国の出演者が笑うなどもってのほかだ。もし亡くなったらどうするつもりなのか?放送する以前の問題だ。何を考えているのか分からない。即刻この番組の放送を中止してください。放送に携わった人間全員の処分が必要だ。
  • 超多忙といわれる司会者が、朝鮮総連売却問題で日本政府が680億円貸したかのような発言をして、コメンテーターが「朝鮮銀行から総連への融資」と補足していたが、補足がなければ問題が違う方向へ行く。この司会者は新聞すら読んでいないのではないか。もしくはスタッフとの打ち合わせすらしていないのではないか!真実を伝える事を怠っている危うい番組だ。
  • 出演弁護士の「倫理、倫理とうるさい会社は利益が上がっていない」との発言は、「儲ける為には倫理は不要」と取れる内容だった。昨今問題になっている介護医療企業や社会保険庁、生保の未払い等、企業倫理がないために起こっている問題ではないか。社会的地位のある弁護士本人はもとより、公共の放送としてテレビ局がそのようなことを発言させ放送することに憤りを感じる。
  • 当方は精神障害者のケアを担当している。精神障害者や知的障害者に対して、治療をして社会復帰を果たすべく国をはじめ地方自治体も大きな努力を払い社会もそれをサポートしている。そうした動きに逆行するような不適切な内容のドラマだ。視聴率が高い連続ドラマであればあるほど、悪者に仕立て上げられた者に対するダメージは大きい。問題点は次の2つである。?「不登校女子生徒が自殺未遂をしたのは、精神障害者の兄の家庭内性暴力に対する恐怖心によるものである」という設定で実際に性暴力シーンまで放送した。多くの精神障害者はまじめに社会復帰を目指して治療に励んでいる。そうした精神障害者に対して、差別や人権侵害に当たるのではないか。?テレビドラマとはいえ、自ら声をあげられない弱者の立場の精神障害者や知的障害者を悪者に仕立て上げるのは倫理に反する。単に面白く刺激的であればよいと言うような安易な設定のドラマは、差別意識を世間一般に植付けることになってしまう。
  • 関西のテレビ局は娯楽番組の捏造であれだけの処分となった。報道を主とするテレビ局が報道の場で不正をするのであれば、存在価値はない。洋菓子メーカーの捏造報道は謝罪とは思えない謝罪で終わり、アマチュア選手への隠しマイク、大会中のヘリ接近、取材禁止区域での手紙渡しなどに司会者は涙の謝罪をしたが社長は他人事で終わった。”放送倫理”という言葉はこの局にはない。他にも多くの不祥事を起こしているにも関わらず何の咎めもない。視聴者が多い東京キー局だからこそ国民への影響力を考慮して厳罰を望む。それが出来ないのならば総務省の指示に逆らう資格はない!
  • 放送業界は常々「放送倫理・道徳を遵守する」と公表しているが、実際の放送は担当するキャスターやアナウンサーの自分勝手な行動や、出演しているタレント・キャスター・アナウンサーの言いなりになっているのではないか。このように視聴率主義の放送をしていると知性ある番組は期待できないのではないか。放送業界も業界内に閉じこもり「報道の自由」「言論の自由」を持ち出すのではなく、公共性を持った放送企業として正しく、善悪の判断をして世の中を明るくするようにテレビ局の改革を実行してほしいと思う。
  • 人権侵害内容を含む放送をカットもせず番組を垂れ流している。いわんや傷害事件を起こした有名タレントの刑事告訴もせず、無名タレントを笑い者にして視聴率を稼ぐ放送局の倫理観の浅薄さには驚かされる。無名タレントに暴力をふるう、侮辱言動をする、スタントマンでもないのに(安全対策も不十分な中で)危険行為を迫り、恐怖の念を与え笑い者にする。熱湯に入れる、暴食の強要、体調を崩し心臓発作を起こすかも知れない過酷な環境変動に耐えることの強要、プライバシーの暴露などにより笑いをとる。無名タレントにとっては本来の仕事もなく生活に困窮していることはよくわかるし同情を禁じ得ない。無名タレントの生活の窮状に乗じてこのような人権侵害を平気でやるプロダクションの姿勢は”極悪卑劣”と言わざるとえず、放送局は責任をもって過去に遡り制作責任者や有名タレントに対する法的措置をとるべきだ。
  • “けん銃””流ちょう””覚せい剤””ろう城””漏えい””破たん””改ざん””粉じん””隠ぺい”等の熟語の概念を破壊する表記が多すぎる。そのくせ日本人の国語力が下がると呆れたように報道する。”拳銃””破綻””籠城””改竄”と正確に表記するように指導を要望する。

【その他、番組全般】

  • ベトナム戦争における枯れ葉剤散布により体を蝕まれながら戦後家庭を持ち、様々な障害を持ち産まれた子ども達の施設や彼らを取材した日本人を紹介するドキュメンタリー番組が放送されていたが、内容が素晴らしかっただけに放送時間帯が明け方近くというのが非常に残念。この種のドキュメンタリー番組は出来るだけゴールデンタイムに放送すべきではないのか。”視聴率目当て”だけの低俗な番組よりもこういった教養番組を多くゴールデンタイムで放送して欲しい。
  • ニュース番組において、訂正とお詫びが多すぎると思います。字幕の間違い、ナレーション等での人や土地の言い間違い、イベントや催しものの日程の間違い等々。酷いときは一時間程度の番組時間で2度3度と訂正、お詫びがあった。もう少し放送前のチェックをしっかりすべきではないでしょうか?
  • 介護医療企業問題でグループ企業の会長が出演し弁明を繰り返した。その発言以上に問題なのはキャスターやコメンテーターの質問や問題の捉え方が恣意的ともいえる不自然さで、両社の起こした原因や責任に触れず、出演の会長の一方的な弁明のみを放送し擁護・容認した事である。その挙句、番組では問題の責任を厚生労働省に向け、同省批判に終始する偏ったものとなり印象操作・世論誘導ともいえる報道となった。これでは余りにも視聴者への影響が大きい。本来、この問題は福祉事業継続のための”グループへの譲渡”を企んだ企業を追及しなければ意味がない。同社は人材派遣会社としてネットカフェ難民やワーキングプアと言われる人々を契約社員化し、劣悪な条件や厳しい勤務を課している。今回の問題は同社だけの問題ではなく関連企業の運営と姿勢に問題があるのだ。制作会社や放送局に人材を多数派遣している実態や、民放のスポンサーでもあり、民放界は関連企業への追及姿勢が甘いのではないか。放送界は問題の究明に向けて全体構造の問題として取材・報道すべきだ。同社の人材派遣会社所属の者の告発として受け止めてほしい。
  • 日曜朝の討論番組で司会者が介護医療関連企業の会長に対して指定取り消し問題の真相に迫るという形式だったが、ゲストとして迎えた会長への人権を無視した(「詐欺師」「インチキ」などの)発言は明らかに名誉毀損である。社会的に非難を浴びている会長だから反論できないことを知っていての暴言は明らかに問題である。番組には会長をサポートする出演者はいなかった。そのために司会者らの一方的な攻撃に反論する余地さえも許されない状況であった。今回の番組は他のキー局系列の同様な番組と比べても明らかに突出して異常であり、これによる企業のイメージダウンは必至である。また、司会者は司法の人間でもないのに、このように公共の放送を利用して裁くようなことを番組で放送してよいのであろうか?人権問題として取り上げてもらいたい。私は医師だが、今回の番組出演で会長は多大な精神的なダメージを受けている。彼が社会的に非難されて自己責任を必要以上に感じすぎて自殺をする恐れがあるし、カウンセリングを受けるべくサポートをすべきである。
  • 各局が報道とかバラエティーで渋谷のガス爆発事故を取り上げて、女性経営者をクローズアップして出身学校、勤務先経歴などを放送した。個人情報保護法50条の適用除外は”報道?に限られている。番組で個人情報を取り上げる場合は報道かどうか画面に表示すべきだと思う。ワイドショー、バラエティーは適用除外にはならないと思う。公共の電波がなんでもありだと週刊誌と同じになってしまう。
  • テレビ番組における<箸の持ち方>がめちゃくちゃだ。グルメ番組のタレントたち、それにドラマの食事シーンでの俳優たち…間違いだらけだ。子供たちが真似をしたら困るではないか。日本の文化を守るためにテレビ関係者は箸の正しい持ち方を厳しく指導すべきだ。更に、スピリチュアル・カウンセラーと称する男が人の人生や生き方を左右しかねないようなことを”託宣”する番組、あんな非科学的な番組が倫理的に許されるのか。科学的に根拠がないことは放送してはいけないはずではなかったのか。BPOはこのような番組(他に女性占い師の番組)に厳しく対処すべきだ。また、NHKは最近、関西芸能団体の芸人や若手タレントを使ったりして民放的な番組づくりをしているのが目立つが、そこまで視聴者におもねる必要はない。視聴者はそんなものをNHKに求めてはいない。
  • 視聴率取りたさに時報より2分5分と早めに始まる民放の夕方のニュース。しかし毎日大事件が起きて時間が潰せるわけもなく、ほとんどの局のニュースは低俗な夕方のワイドショーと化している。特にいち早く番組が始まる局はひどすぎる!ニュースを軽く流したあとは芸能や週刊誌の見出しまがいのくだらない話題ばかりだ。どの局も出演者がやたらと多いのもくだらなさに拍車を掛けている。こうも民放が横並びの姿勢なら、むしろ時報ピッタリにスタートし、思いっきり硬派でセンスのあるニュース番組を作った方が好感が持てる。夕方のニュースには出演者のコメントなんかいらない。

【CM】

  • 2002年6月に飲酒運転・飲酒事故の厳罰化に向けて、刑法に「自動車運転過失致死罪」が施行されたが、民放では頻繁に酒のCMが放送されている。酒気帯び運転の基準が1970年に基準が設けられて以来始めて「呼気中アルコール濃度0.15ミリグラム以上(改正前は0.25ミリグラム以上)」に引き下げられている。福岡市職員の飲酒運転により追突された車が橋から転落し、子供3人が死亡した悲惨な事件を大々的に伝える一方で、平然と酒のCMを放送している。放送局には倫理観の欠片もないのか。
  • 最近の便秘薬のCMは、食事時間帯に放送され不快感を覚える。内容もより具体的になり、とても食事をする気になれない嫌な内容だ。時間に関わらず、あのようなCMはやめていただきたい。会社でも自宅でも複数の者から同じような意見が出ている。
  • いま大手語学教室の問題が大きく取り上げられているが放送各局は問題を知りながら当該社のCMを垂れ流ししていたわけで自らの責任について厳しく検証すべきではないか。挙げればきりがない程の問題企業のCMが流されている。業界としては儲けのもとなので問題にしないのかもしれないが一般消費者はテレビCMで流されているからと信用して被害にあう。その被害の一端の責任を放送各局も負っていることを自覚すべきだ。業界の構造的な問題だからBPOとしても取り上げにくのかもしれないが私は業界の体質を改める際の本質的な問題だと考えている。
  • IT企業のプロセッサーのCMは女性の人権を侵害する表現をしているのではないかと思う。このCMは、「母親が子どもを起こすために布団をめくると男の子のはずが女の子になっている」という場面からスタートする。自分の身体が突然、女になった子どもが、パジャマの襟元から胸を覗き込み「おぉー」と言い、それに対し母親が「やめなさい!」と注意する。その後、商品の紹介シーンが入って、女の子(精神的には男性)が自分の胸を触る(揉む)のに対し、母親が再度「やめなさい」と怒鳴るという構成になっている。これは女性の身体を性的対象としてのみ扱う表現となっていて女性差別的だといわざるを得ない。また性同一性障害の方が自分の身体をどのように感じているかということに対する誤った印象を与えかねないものでもあるように思う。
  • 午前7時15分頃、ゲーム機のCM内容が余りにも過激なものなので、放送倫理検証委員会で検討をしてもらいたい。CMでは、学校らしい建物の高い位置から自動小銃で学生・生徒を狙い撃ちにして殺害するのをリアルに表現したものであった。登校前の学童を対象にしたこのようなCMは、青少年に悪影響を及ぼす。CMの放送中止を考慮してもらいたい。この企業は、最近はイギリスの大聖堂を破壊するシーンがあるゲームソフトの件で、英国国教会に謝罪すると言う事件を起こしたばかりである。今回の内容も学生・生徒を狙い撃ちするなど過激であり、ゲームとして許される限界を超えている。外国には謝罪するが国内では何をやっても良いと言わんばかりの同社の過激なゲームソフトの販売も問題であるが、CMに関して放送局の倫理を検討し確立をしてもらいたい。
  • 消費者金融のCMが減ったと思ったら、パチンコや宝くじ、競馬など、射幸心を煽るCMが増えている。CMの影響力の大きさを認識しCM全体の質向上に努めてもらいたい(業種の選択や表現方法などの面で)。

青少年に関する意見

【”いじめ”を含む意見】

  • バラエティー番組。シュークリームにからしやわさびを入れて芸人に食べさせようとすることはよくあるが、明らかに常識外の量を混入しており全く笑えなかった。からしやわさびはまだ良いが、ドライアイスや生きたザリガニをシュークリームに入れて食べさせるという行為は明らかに行き過ぎている。子どもが見て真似をしたらいじめにつながる恐れもあり、このような内容は子どもに悪影響を与えることは必至である。限度というものを考えて番組を制作するべきである。
  • バラエティー番組。出演した芸能人に対して、「キモイ」や「ブサイク」などと、外見に関する差別的な話をしていた。全国の学校で外見に関するいじめに遭う子も多い中、いじめを助長するような内容の放映は控えて欲しい。また、「ブサイク」などという言葉は放送禁止にするべきではないか。誰かを見下すのではなく、見ている人が楽しく笑える番組作りを心がけて欲しい。
  • 音楽番組。あるグループのメンバーの容姿や行動について侮辱的な発言を繰り返したり、クイズと称して答えられないと罰ゲームをさせるたり、回答以外の場面でも不意に静電気の器械を当ててその驚愕の様子を楽しむといった悪質な行為が多く大変不快。初出演のメンバーは行為を仕掛ける側に対して抗議もできず、仕掛ける側はそれをもまた楽しむという様子で、これはまさにいじめの構図そのものと感じた。この番組は視聴率も高く20時台ということで学齢期の子どもの視聴も多いと思うが、このような行為がテレビで繰り返され、それが許されるのでは、いじめを社会的に容認していると同じことになるのではないか。
  • バラエティー番組。男の芸人が無理やりパンツを脱がされるシーンがあった。これはいじめに繋がると思う。実際学校でパンツを脱がすいじめがあり自殺者が出ている。こういった演出をしないでほしい。
  • 料理番組。番組開始早々、出演者の顔がクローズアップされ「お前死ね!」との発言があり思わず驚いた。不快なこの言葉が”つかみ”として冒頭に意識的に流されたと思う。放送局の無神経さ、基本的人権の取り組みの甘さにきわめて不愉快になった。子どものいじめ問題で度々自殺する原因に「オマエ死ね」の言葉がある。この放送を見た未成年にこの一言が悪影響を与えるのではないか。
  • バラエティー番組。芸人が居酒屋で馬鹿騒ぎをし、先輩芸人が後輩の肛門に次々と歯ブラシを挿入して虐待する場面が延々と流されていた。公共の電波で流すには、あまりにも品位がない。先輩が後輩をいじめている”パワハラ”である。いくら深夜とは言え、未成年者が視聴する可能性がありいじめを助長しかねない。このような番組を提供するスポンサーの品位と見識が問われる。
  • 情報番組。牛肉ミンチの偽装事件について社長以下がそろって謝罪会見をしているのをテレビで見た。記者一同が寄ってたかって横柄な口調で社長以下を質問攻めにして、大の大人のいじめショーを見ているような映像で不愉快であった。この頃のワイドショーは程度が低く、問題解決などの建設的な提言はそっちのけで、居丈高に報道すればよいと言う姿勢が見える。その上に、映像にしていじめショー的な記者会見の見本を見せて、青少年に与える悪影響を考えたことがあるのだろうかと、テレビ界の常識を疑ってしまう。
  • 情報番組。いじめ問題についてコメンテーターが「いじめられる子が悪い」と言っていた。この発言はご法度な筈で府の教育委員会に聞いたら「言うべき言葉ではない。放送であれば尚更だ」と言っていた。早急に謝罪なり訂正をして欲しい。
  • 明らかな人権無視や大半の視聴者に不快感を与える番組なら抗議は当然だろうが、番組上の些細な演出やお笑いに対し「低俗だ」「青少年に悪影響」などと”バラエティー叩き”をするのはおかしい。視聴者が低俗だと思えば、それはどんなものでも低俗だということになるし、結局は受け手側の問題のはず。「子供が真似する」「いじめを助長する」という主張も、TV側に責任を押し付けすぎである。元々、いじめに走る人間というのはTVの影響があろうと無かろうと”いじめ”をしてしまうものだ。それは本質的には当人や家族の問題であって、TVはただのきっかけに過ぎない。そんな抗議のために次々と番組が消え去っていくのも我慢ならない。

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組。公開中の映画にちなんだテーマを取り上げ、番組中にも何度か映画の場面が流れたが、この映画はR-15指定である。”子供に見せたい番組”の上位にも選ばれている番組としては不適切な内容だ。
  • バラエティー番組。子供キャラクターが実験中のADに対して「ほら早くしろよ!!」「何やってんだよー!!」など、威圧的な口調で命令している。テレビでこういう言い方をしていたからいいんだと思いこみ悪態をつく子どもが増える。身近な題材を科学的に追跡する内容はいいものだけに、子どもに見せられないのが大変残念である。CSで再放送される番組なので直ちに修正してほしい。
  • 最近テレビでよく見るタレントはやたらと相手の頭を叩くが、これを子供たちが真似をして、子供たちの間で流行っているのを知っているか。先日も、公園にいた子供たちがお互いの頭をぽんぽん叩きあって遊んでいたので止めさせた。子供に悪影響を与え、教育上よろしくないから、彼らに頭を叩くギャグを止めさせてください。
  • バラエティー番組。水中に顔をつけて息継ぎの練習をする時、出演者が男性の頭を水から上がってこない様に押さえつける場面があった。【マネをしないで下さい】と字幕を出していたが、映像自体を流すべきでないと思う。
  • アニメ番組。夕方の放送にも関わらず女の子の全裸の映像が何度も出ていた。子どもが見る漫画番組で、こういったいかがわしい内容を放送するなど局はどう考えているのか。このような番組は夕方に放送しないでほしい。局の姿勢を疑う。
  • アニメ番組。子ども向けの時間帯にしては、下品かつ猥褻に近い内容が多い。無意味に近いピー音やモザイク表現など猥褻さを連想させる手法や、度が過ぎるパロディーも非常識と言える。深夜の時間帯ならまだしも小さな子どもも見る可能性が高い時間帯に放送すべき内容ではないと思った。
  • バラエティー番組。女性の乳首が露出している。視聴率をとるために故意にアダルトビデオを紹介し、女性の乳首を隠さずに流している。チェック忘れではない。とても不快だし子どもの教育上よくない。
  • ドラマ番組。白髪に白い服という登場人物が出てきたが、鼻から異物を吸い込みハイテンションな様子だった。それはマリファナなど薬物を連想させるものだと思う。出演者に人気の若い俳優がいたり日曜日の前夜で中高生を含む若い視聴者も多いと思うので、このシーンを見た時は驚いた。このようなドラマで薬物使用を描くことは薬物についてあまり知識がない若者にも影響することもあると思うので良くないと思う。
  • ドラマで実際の事件を模倣した。犯人が獄中から友達に手紙を書いていたことが判明し、その内容がひどく、まったく反省していないということで波紋をよんでいるという部分があった。これは、山口母子殺人事件の当時少年だった犯人が友人に当てた内容がまったく反省していないという実際の話をヒントに作られたものだと思う。この事件はまだ審理中であり、大変不快な気持ちになった。バラエティーのドラマで、昨今の少女に対するわいせつ事件、および、わいせつ殺人事件が軽々しい感じで出されてしまうことにモラルの低下と苛立ちにも似た腹ただしさを感じた。
  • 最近、規定外の制服姿のお笑い芸人等が多く出演しているが、このような乱れた服装姿はテレビで放送するべきではない。周りに不快感を与えるし子ども達が真似をする。また、女性に対して暴力を振るうような行為も放送するべきではない。青少年が見る時間帯には特に出演させるべきではない。
  • ドラマ番組。温泉の場面があり、裸の女性が大勢出ていた。きょうに限らず、この枠の再放送ドラマにはきわどいベッドシーンなどの性的シーンや女性の裸が”氾濫している”。子供が見ている時間帯にこのようなドラマは不適切だ。
  • アニメ番組。高校生という設定のキャラクターが成人指定のアダルトPCゲームで遊んでいるという表現があった。これに似たような表現は以前からあたりまえのようにあり、作品を見た未成年者に何かしらの影響を与えかねない。
  • ドラマ番組。子役に卑猥な台詞を喋らせていて大変ショックを受けた。他にも性について強調された台詞が何度か出ており大変不快感を覚えた。ギャグドラマとして締めくくられていたが、テレビの向こうには年齢を問わず多数の視聴者がいることを完全に無視して作られた非常識な番組であった。
  • 音楽番組。歌手が半袖の衣服で左腕の刺青が露出していた。刺青は日本では社会通念上公序良俗に反する。また血液関係の疾病の可能性が高いので生命保険に入れない場合がある。医療においてもMRI検査ができない。献血を断られたり、海水浴場やプール、銭湯、サウナの入場制限もある。また一度刺青を入れると容易に元に戻せず、無理に取るとケロイド状の皮膚障害が残る場合がある。東京都条例では未成年者の刺青を禁じている。一般女性が若気の至りで芸能人の真似をして刺青をすると、将来、銭湯や市民プールや公園デビューなどで負い目を感じることになる。放送で刺青をしている人を出演させるべきではないと思う。

【報道・情報に関する意見】

  • 報道番組。福島県会津若松で高校生が自分の母親を殺害し、頭部をバックに入れて警察署に出頭した事件で、少年が通う高校は全生徒を午前中で帰宅させたり、県教育委員会は県内全高校に対し、十分な心のケアをするよう緊急通知を出していた。にも関わらず、リポーターが高校生に「あなたは母親を殺そうと思ったことがありますか」とインタビューしていた。このような質問は”報道の暴力”であり、インタビューを受けた少年は生涯忘れる事はないだろう。
  • 報道番組。神戸児童連続殺傷事件報道にて教育関係者が「残虐なDVDや小説が影響、これらの創作物に対しPL法を当てはめ製造物責任がある」と発言していた。まさか青少年問題に取組んでいる先生からこの様な発言があるとは思わなかった。残虐な表現を見た者は残虐な人間になるという科学的根拠はないし、同じく見た者が集合的に罪を犯したという統計的事実もない。事実でないことをあたかも事実であるかの様に言わないでもらいたい。そしてPL法だが、これは製造物(ハードウェア)の欠陥に対する責任法で、創作物の表現内容に適用するものではない。そもそも表現内容の欠陥をどう証明するのか、もしかして創作者の思想信条に欠陥があるとでも言いたいのか。先生は青少年問題の本質が見えている人と思っていたが、この様な責任転嫁をする人だったとは誠に残念。
  • 情報番組。この番組はわざわざ専門家を招いて解説を願った後、その専門家の見立てに対し何にでも口出しするコメント屋に総評を求めてまとめや結論とする進め方。何でも屋のコメンテーターに質問を出させてそれについて専門家が応えるほうが理にかなっており流れも自然だと思うが?
  • 未成年ゴルファーに対する盗聴およびラウンド中の空撮が問題とされているが、マスコミ全体で未成年に対する報道姿勢を真剣に考え厳しい倫理規定をもうけるべきだ。思春期の若者に対し昨今の報道のあり方をみると人権侵害も甚だしく、スポーツ選手、芸能人であっても否応なしに人目にさらされるプレッシャーというのは計り知れず多大なる影響があると考える。マスコミ側の人間でさえ何かあっても報道から逃げまわる姿勢からもその恐怖感は充分に承知のはず。未成年に対しての規定が自ら作れないのであれば国からの規制もやむなしと考えている。
  • 報道番組。「過激な少女コミックの性描写」という特集が組まれていたが、科学的知見にたった意見が見られなかった事が残念。ただ単に危機感を煽っているとしか思えなかった。VTRに登場した出版社の意見を補強する科学的な意見を付加するだけでも大きく変わるはずだ。
  • 情報番組。佐世保の児童殺傷事件での校長の会見で「ある児童がPTSDにかかった」という内容の放送をしていたが、PTSDになった児童は、ニュースでの校長の会見を見てPTSDになったという趣旨の説明をしていた。それならば会見の内容を放送すると、その児童の心を傷つけてしまうということはマスコミにも予見出来たはずだし、予見しなければいけなかったはずだ。それをマスコミは棚に上げて一方的に元校長や元担任の自宅まで押しかけて「悪者はあなただ」と言わんばかりの報道は、見ていておかしいのではないかと思った。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • 少年がサッカーをうまくなりたくて、あちこちで練習するシーンがあるが、電車や家の中で母親にうるさいからやめるように怒られているのに平気でやっているシーンもある。公共マナーに反するし、子どもが親をなめることを助長する可能性があり、真似をすることを考えずに放送しているのだろうか。このCMは即中止すべき。
  • 殺虫剤のCMで、あちこちにスプレーを面白がって噴射しているシーンがあるが、子どもも共演しており面白がって噴射すると子どもが真似するのではないか。こういうCMはやめてもらいたい。
  • 最近、女性の下着スタイルでのCMが多い。このような内容は子ども達の教育に良くないので放送するべきではない。
  • テレビショッピングの番組が多くなっているが、放送基準に定める「広告の時間」に加算するべきである。
  • ドラマ番組。番組予告を頻繁に放送しているが、内容は女子高生が飛び降り頭部から出血するという残酷なシーンがある。気分が悪くなるので止めるなり頻度を減らして貰いたい。

【言葉遣いについて】

  • アナウンサー、キャスターの「がぎぐげご」の発音が耳障りになります。NHKの女性キャスターですら鼻濁音で発音できないことが全国に放送されて百万単位の視聴者、特に子供への影響が大きいです。民放の女子アナはあまり評価をしておりませんからNHK程気にしません。以前にNHKの番組と記憶していますが鼻濁音がらみの制作番組がありました。あらためて取り上げて下さい。美しい日本語を話していますと心が穏やかになります。
  • 最近のアナウンサーは幼児語を使う人が多い。中でも女子アナウンサーにその傾向が強い。多分そのせいだと思うが、小学校高学年になっても親子して幼児語しか話せない人さえいる。ことばが滅びると国が滅びると言う話があるが、まさにそのとおりの現象が日本中に蔓延している。影響が大きいテレビ局のアナウンサーは、正しい日本語を話すようにきちんと教育してもらいたい。

【差別や偏見を助長する】

  • 情報番組。17歳の少女が32歳の男性と援助交際していた事件で、レギュラー出演者が「いまどき女は2~3万で買えるやんか」と、女性を蔑視する発言をした。局アナが「不適切な発言があったようですネ」とコメントしたが、周りの出演者が「何云うたん」」と聞き返し、局アナが「女の子を2~3万で買える云うた発言が」と、説明したが「そんなん謝ることあらへんで」と擁護し、正式な謝罪はなかった。局に意見を伝えたら「本当に困った人なんです。申し訳ないです」と応対されたが、本来は番組で謝罪すべきである。
  • バラエティー番組。先天的に身体に特徴のある方を好奇の目に晒すような演出をしていた。出演者の意思は分からないが、見ていてまるでフリークスショーのように感じた。同じ身体的特徴を持っていて、このように大衆の娯楽として晒されることに傷つく方もいるのではないか。番組としてこのような演出は許されないことだと思う。ご一考をよろしくおねがいします。

【推奨意見】

  • バラエティー番組。先日新聞にて、この番組が4年連続”子どもに見せたくない番組No.1”になったことを知った。我が家には娘が2人いるが、テレビを見ながら思った事を良く話し合う。国会中継も見るが、「何で議員の人はヤジを飛ばすの?」や「大人なのに話し合いのルールを守れないの?」と聞かれる。この番組の格付けのコーナーを見て、「自分の意見を主張しつつ人の意見を聞ける大人もいるよね」や「世間的に立派と言われてもマナーを守れない人に自分がならないようにして欲しい」と話す。ドッキリコーナーでは、人間の本性というものについて話し合う。危機管理の考え方からしても、子どもと話し合う事が大切という研修を受けた。それには、良い事も悪い事も楽しく話すきっかけを多く作れる番組は、子どもと見たいテレビと言える。これからも番組が続く事を願っている。。
  • アニメ番組。是非青少年に見てもらいたい番組だ!いじめが横行する現代社会に仲間との絆の大切さや夢の大切さなど多くのメッセージを持っている。タレントの馬鹿さをひけらかすくだらない番組を選ぶならこっちを選ぶべきだと思う。
  • バラエティー番組。毎回、きちっとしたテーマが設けられているので、分かり易く子どもでも十分に理解出来る内容になっている。賛否両論はあるだろうが、食べ物がテーマの時に女性アナの食べるシーンが入るが、本当に美味しそうに食べるので、子どもが興味を持って食べてくれる事も考えられる。バラエティー番組でこれほど質の高い作りになっているのは”科学がテーマ”である事と、”少数精鋭の出演者”という作りによる事が大きいと思う。これこそ「子どもに見てもらいたい科学番組」と言っても過言ではないと思う。全国放送して欲しい内容だ。
  • 青少年に推奨する番組。「オタクはどこに向かっているの?」は非常によい特集であった。ゲストの識者の意見もよく、聴取者の意見も良かった。惜しいのはこれを関西の放送局では放送されなかったことだ。仕方ないので近隣の愛知・三重の放送局で聞くしかなかった。特集内容によっては関西でも放送するべきだと思う。関西で放送されなかったことは非常に残念。

【性表現について】

  • 映画番組。土曜日の午後、子ども達がテレビを見ていることが多い時間帯に全裸女性の場面や男女の性交場面が抑制不足の映像表現で放送されていた。子ども達の健全育成に有害な放送表現であり、放送時間帯と表現内容を是非とも見直して欲しい。これでは安心して子ども達にテレビを見せられない。

【喫煙に関する意見】

  • 毎年5月31日はWHOが制定した「世界禁煙デー」であり、日本では2003年に制定された「健康増進法」で公共施設等の管理者に「受動喫煙防止義務」が課せられている。しかし、ドラマではストーリーに関係なく未成年の前で平然と喫煙するシーンが放送されている。名古屋タクシー協会が5月1日から同市内と近郊の殆どのタクシー全面禁煙にしたニュースを伝えた時も、禁煙に反対の市民の意見しか放送していなかった。「受動喫煙防止」は放送界全体で取り組むべき問題である。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「青少年の生活のリズムが壊れるので深夜アニメはやめたほうがいい」とあるが、子ども向けの深夜アニメはないと思う。深夜アニメが禁止されたらアニメ業界が消滅に近づく。「明らかに子ども向けであるアニメが深夜放送になったら、生活のリズムが壊れる」との意見に賛同するが、子ども向けでないアニメで生活のリズムが壊れる事はないと思う。
  • 寄せられる意見のほとんどが「これは悪影響だ」「即刻中止しろ」といった批判意見だ。もっと番組を奨励する意見があってもいいのではないか。番組のいい部分を見つけても「あぁ良かった」のみで受け流し、悪い部分を見つけると「これはだめだ」とすぐにBPOに意見を押し付け中止を求めるようでは、良い番組は育っていかない。番組に対して粗探しをする冷たい目ではなく温かい目で見る人が増えれば、自然と番組も良くなっていくのではないか。
  • 特にアニメに対してよく見かける意見で、「○○の表現は子どもに悪影響を与えかねない」や「真似をする可能性があるので止めてほしい」といったものがある。因果関係がはっきりしていないのに、疑わしきを罰するべきという考えはおかしい。容疑をかけられた人は即刻有罪にすべきと言っているのと同じ。それに疑わしいというのなら、アニメだけでなく、ドラマや映画などもだろう。実写である分、よけいに現実との区別が出来ず、より大きな影響があるのではないのか?自分の子どもがそんなに心配なら、自分が見て検閲した物を見せるなり、悪影響があると思った部分についてはその都度それがしてはいけないことだと教育するのが親の役目だろう。テレビに全てを任せるのは道徳面での育児放棄だ。
  • 会津若松母親殺害事件に関して批判が多数寄せられている。確かに、一部メディアに浅はかな行動があったことは事実だが「ショッキングな事件だから報道するな」というのは大きな間違いだ。このような事件は社会的関心も高い。「詳しく報道するな」というのはおかしい。また「詳しい報道は真似をするものが出る」という意見もあったが、人間はそれ相応の理由がないと他人を殺したりはしない。

【その他】

  • 子供は現実とテレビをゴッチャにすることが多いので、子供に分かりやすい表現で「フィクション」か「ノンフィクション」という断り書きがつけられないだろうか。必ずしも子供だけの問題ではないのかもしれませんが。

2007年5月に視聴者から寄せられた意見

2007年5月に視聴者から寄せられた意見

多くは洋菓子メーカーに係わる番組の捏造・虚偽疑惑や司会者批判で、放送局(司会者)の責任を問う、処分を求める意見とあわせ、多かった。また、愛知立てこもり事件における取材・報道のあり方についての批判が目立った。

2007年5月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,448件で、4月との比較では222件の減少となった。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール64%、電話31%、ファクシミリ3%、郵送ほか2%である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

男女別では、男性75%、女性23%、不明2%で、世代別にみると30歳代(28%)、20歳代(17%)、40歳代(15%)、50歳代(14%)、60歳以上(10%)、10歳代が(6%)の順となっている。

2007年5月に視聴者から寄せられた意見 1,448件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年5月件数 年度累計
人権等に関する意見 11 件 40 件
放送と青少年に関する意見 178 件 [ 意見内容 ] 338 件
放送番組全般にわたる意見 576 件 [ 意見内容 ] 1,275 件
BPOに関する意見・問い合わせ 109 件 294 件
その他(放送関連以外) 574 件 1,194 件
意見件数 計 1,448 件 3,127 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。5月の通知数は211件(21放送局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

5月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[11件]

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 6件
    (個人又は直接の関係人からの要請)
  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 5件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

番組全般にわたる意見

5月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,448件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が圧倒的に多く、述べ件数では1,535件と、意見総数を超えている。これは同一意見に複数の指摘項目が含まれているためであるが、中でも意見総数の87%にあたる1,253件が”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”、次いで”取材・報道のあり方”(336件:同23%)、”モラル・倫理観の欠如”(188件:同13%)、”低俗・下品”(94件:同6%)の順となっている。

その多くは洋菓子メーカーに係わる特定番組の捏造・虚偽疑惑や司会者批判で、”放送局(司会者)の責任を問う、処分を求める”意見とあわせ197件と続いている。

また、愛知立てこもり事件における”取材・報道のあり方”についての批判(77件)が目立ったほか、霊能・占いなどの非科学的番組や出演者の言動への批判が続いている。

なお、「人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への相談・意見(12件)とは別に、番組(放送倫理検証委員会に改組)・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は4月の145件から215件に急増した。

【放送局の対応・姿勢】に関する苦情・抗議は250件と前月より増えている。これは個別番組の視聴者応対に関する苦情がほとんどである。
【CM関係】「不適切な表現・内容」との指摘を中心に73件の意見があった。

青少年に関する意見

5月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは178件と先月より9件減った。アクセス方法ではEメールによるものが84%、男女別では男性からのものが71%と相変わらず多い。
年代別では、今月も10代からの意見が最も多く28%を占め、次いで30代、20代の順になっている。
内容別では福島県と愛知県で起きた事件に関する報道のあり方について、青少年委員会にも多くの意見が寄せられた。また、バラエティー番組の罰ゲームやドッキリ企画等に対して、いじめを助長するという意見が15件あった。

番組全般

【特記事項】(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

  • 放送、とりわけ報道に関わっている方々はメディアリテラシーということについてどう思っているのか。今日も会津若松の事件が延々と報道されている。こんな放送ばかりでは、また類似事件が起きる可能性があるし、他にも重大事件や世界での出来事なども起きているのに、一斉にこのような報道ばかりでよいのか。関西のテレビ局の捏造問題をはじめ在京キー局の捏造・虚偽疑惑が続く状態だというのに、テレビ局に反省や自浄作用はないのではないか。これでは総務省の規制強化も認めざるを得ない。海外のテレビニュースなどを比較検討して考えてみてください。このような報道でいいのか。放送関係者には真剣に考えていただきたい。
  • 今回の愛知立てこもり事件では多くのテレビ局がライブ中継を行っていました。映像には事件解決のために身を挺して活動する警察官の行動も確認できます。当然ながら犯人がテレビを視聴していた場合、それらの情報は筒抜けとなったでしょう。直接の因果関係は今後の検証に任せることとしますが、現時点で、救助活動を行った警察官一名が殉職されています。無思慮に映像を垂れ流すことが報道の自由と言えるのでしょうか?報道関係者が報道の自由と分別ある行動とを履き違えることがないようにと、彼らに強く意見を寄せたいと思います。
  • 洋菓子メーカー報道のねつ造は、証言者の発言の裏付けも取らないまま垂れ流され、司会者がうのみにしてさらに洋菓子メーカーの口撃が激しく行われた。その後謝罪したが社長の発言とともに、司会者の謝罪が何であったのかあきれるばかりである。過去、何度となくこの局は偏向・ねつ造・やらせ・印象操作等の前歴を持ついわくつきの放送局である。再発防止策など講じる意図もなく、再発を繰り返す自浄能力なき企業である。このような放送局の存在は許してはならないにもかかわらず総務省は座視してきた。そして、BPOにしても所詮は同業者の相互補助機関に過ぎない。自浄能力を期待するほうが間違っている。関西のテレビ局の捏造問題も結局はキー局には及ばずトカゲのしっぽ切りに終わった。この局は一番組に留まらず体質に問題があるのであって、いくら司会者をやり玉にあげても所詮は一芸人の処分や番組スタッフの処分で幕ということになるだろう。だから、総務省による管理強化を期待するしかない。自由を謳歌する前に、責任と義務を果たさなければならないことを思い知るべし。
  • なぜ、国民生活に影響を及ぼす不祥事や問題を起こしても放送局は倒産しないのか? 何故、免許停止はないのですか? 零細企業にはある。最近の低俗な番組は表現の自由か? パチンコ、サラ金のCM、これも自由か? 放送法に守られた業界は幸せですね。

【取材・報道のあり方】

  • 愛知の女性を人質にした元組員の立てこもり事件の報道で各局は、負傷した警官を救出するために行動するSAT隊員たちをヘリコプターのカメラで放送していたが、これではSATの動きの一部始終を犯人に教えているようなものじゃないか。報道の自由の名の下に、警察を愚弄し犯罪者を利するような映像を流すことが許されるのか。私は、SATの若者が銃弾を受けて死亡したのはテレビの責任だと思う。
  • 立てこもり事件報道で各放送局は警察官が撃たれ倒れている映像をライブ映像として流し続けているのはどういうことか。警察官が撃たれているのだから警察は犯人への対処(反撃)や警察官の早期救出も可能だったかもしれないのに、ずっとマスコミが張り付いていたらそれができない。その結果、数時間の放置。マスコミは警察官が死ねばいいと思っているんですか? 怒りで体が震えます。慎重な対応が必要な神経戦の状況下でヘリを何台も飛ばす無神経さ!いい加減にしてください。
  • 長崎市長銃撃事件といい、愛知立てこもり事件といい、マスコミ、特にテレビ局の異常な取材合戦が酷すぎる。SPの警護の回りでの取材振りや、救急車内をズームアップした血まみれの被害者を見たくはない。チャンネルを回せば四六時中気を張って室内を監視している警察官の姿をただ映すばかりの映像が流されているのは、見ているこちらがカメラを邪魔だと思うほどだ。しかも亡くなったSATのご家族の所にまで報道陣が押し寄せているではないか。私はまだ20代だが、事件報道の過熱取材の自重という課題はもう十余年も前から出ているように記憶しているが、直るどころか悪化しているのではと思うほどだ。テレビマンである以前に、人間としてやって良い事と悪い事を視聴者から言われなければ分からないのか。
  • 長久手町立てこもり発砲事件報道で、事件解決後に登場した警視庁や検事のOBである評論家の発言内容に憤りを感じた。確かに容疑者捕捉までに時間を要し殉職者を出したことについては今後の課題がないとはいえないが、「仲間である巡査を放置して何を考えているのか」とか「県警がどうしようもない。ひどすぎる」など、種々の状況、事情も入手できていない段階で、肩書きを利用して言いたい放題という印象だけが残り、醜ささえ感じた。OBである以上、テレビで一方的に批判するのではなく、冷静な問題提起や評論をしていただきたい。
  • 先日の愛知長久手での立てこもり事件の際、各マスコミが路上喫煙の挙句、吸殻を放置した。長時間の取材でタバコを吸いたくなるのはわかるが、道路で火を消し吸殻を捨てていくのはいかがなものか?こういったTV局が喫煙マナーを云々してもまったく説得力がないし、もし消し方が不十分で火事になったらどうするつもりか?罰則として注意や減俸ではなく、清掃活動などわかる形で願いたい。
  • 会津若松母親殺害事件について、各局が競うように首切りの状況などを詳細に報道したため吐き気や不眠といった症状が起きた。最近の事件・事故の取材は度が過ぎているのではないかと感じる。この事件についても、そこまで詳しく報道する必要があるのかと疑問。こうした残虐的ニュースなどは、表現や伝え方をもっと考えて放送してもらいたい。
  • 会津若松市の母親殺害事件の報道についてのお願い。一部雑誌の報道で容疑者の少年が「発達障害」を持っていると報じられたが発達障害の当事者や関係者へ誤解や偏見など悪い影響が及ばないようにするため、以下の点に留意願いたい。?発達障害が犯罪を引き起こす社会問題であるかのような伝え方は絶対にやめてください。?適切な支援や理解があれば発達障害を持つ人が犯罪を起こすことはあり得ないことをきちんと伝えてください。?専門家にコメントをもらう場合は、日本自閉症協会推薦の専門家など、本当に発達障害に詳しい方をお願いします。?発達障害の特性はまだ一般の人達にはあまり理解されていないので、番組内で障害の特性を解説する際には詳しく、わかりやすく、正確にお願いします。?発達障害は決して「欠陥」ではなく、「違い」であり、それを理解すれば世の中にとって非常に役に立つ人々であることを伝えてください。
  • 某局の憲法特集で、憲法改正問題について「これまで声を上げていなかった若者達」の一例としてある女子大生が紹介されていたが、この女子大生は政治的な団体の主要メンバーの一人として継続的に活動を行っている。以前から新聞やテレビ等のマスコミが、ごく一部の人間や政治団体の意見しか採り上げないことを不満に思っていた。多くの国民は人間関係や仕事上のしがらみや生活のために、声を上げたくても上げられないのが現実だ。今回の場合は政治的団体の一員をあたかも普通の一国民のように扱ったのは悪質で一種の捏造だと思う。先日、この局は事実に基づかない放送を行ったとして厳重注意を受けたが、全く反省していないことがこの件でわかった。
  • 今回のジェットコースター事故の報道はあまりにも被害者の人権を侵している。被害者の過去の部活動の写真や趣味等、プライベートなことなどに時間を割いて報道する必要はない。被害者の遺族の立場を配慮すべきだ。放送倫理が欠如しており見るに耐えないし不謹慎にも程がある。メディアは昔から被害者の人権を侵害し、逆に加害者の人権を必要以上に重視している。改善を求める。
  • 山陽自動車道でマイクロバスが大型トラックに追突され1名が死亡し20名が重軽傷を負った事故について、メインキャスターがデータも示さずに、事故の10%が起きている多発地帯であり道路の安全管理に問題があるような発言をしていた。しかし、逮捕された運転手は広島県警高速隊の調べに対し「煙草を取ろうとして、前を良く見ていなかった」と供述している。報道番組にも関わらず何故このような印象操作をするような伝え方をするのか。事実を伝える事が先決であり報道機関としての倫理観を問われるものである。
  • 飲酒運転で警察に追われて事故を起こした暴走トラックのニュースで、運転手の母親にインタビューをしていた。年老いた母親を無理やり引きずり出したような印象で、その困惑した様子が見るに忍びなく怒りを覚えた。強引で極めて不適切な取材だ。母親に事故の責任はないではないか。
  • 犯罪者は顔や名前が伏せられる場合があるが、被害者は顔も名前もしっかり出されている。犯罪者の人権は考慮しても被害者の人権は考慮する必要がないということか。犯罪者の顔と名前は必ず出し、被害者は性別と年齢だけにするよう強く希望する。ちなみに少年犯罪においても犯罪者の公開をするべき。インターネット上には出ている。つまり、「人の口に戸は立てられない」という事だ。
  • 「与党のハンドルを握れるか」との企画で、日曜日朝の討論番組の司会者が公明党代表に一方的な要求を突きつけていた。今年夏の参議院選挙で「憲法改正は争点にしない事を安倍総理に伝えてくれ」「憲法改正論者は支援しない」と政党の代表に執拗に迫り、最後に代表は「分かりました」と答えていたが、これは討論ではなく司会者の立場を利用した報道の横暴である。夕方のニュースでは代表のコメントだけを放送し、あたかも太田代表の自主発言であるかのような印象を与えていた。報道の基本である公平・公正な報道を行うべきである。
  • 参院選を控えて自民党の候補者だけ番組に出演させていたがこれは公正・公平を定めた放送法違反ではないか。この問題をテレビ局の視聴者センターに電話したら、この問題を正面から受け止めるのではなく、私を馬鹿にしきった対応で関係の無い私の家族構成まで探り出す始末。愚劣としかいいようがない。センターのオペレーターも言論機関の一翼を担っているのだからそうした自覚を持って欲しい。
  • 24日、ベビーカーがJRの電車に挟まれたまま発車してしまった事件に私は遭遇しました。その時私が思っていたことは「あのお母さんはどのぐらい罰金を課されるのだろう」、「子供を連れていながら駆け込み乗車なんてどうしたんだろう?」といったことでした。しかし、マスコミの報道を見ていると母親の問題点は指摘されないままに、電車が関知しなかったことばかりが問題視されていたことに私は疑問を感じました。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 前世や霊の憑依、霊界など、非常に真実性の疑わしい事柄を、真実であるかのごとく放送している。最近この番組の終わり際に【科学的に実証されたものではない】というテロップを流すようになったが、番組の内容を見れば前世などを肯定的に扱っているのは明らかだ。これは真実を放送する義務を定めた放送法(番組基準・放送倫理)に違反しているのではないか。例えば、番組に登場する自称霊能者が、霊視と称して芸能人の自室の様子などを当てることをしている。しかし、これは事前に調査をしていれば可能であり、それは霊視などではない。もしそうであれば事実の捏造である。捏造の疑いがある以上、放送倫理検証委員会による検証をお願いしたい。また、捏造の有無は別にしても、この番組は民放の放送基準に明らかに抵触しており、その点も検証していただきたい。このような超自然現象を扱う番組は、真実性の検証が難しいため、真実かどうか疑わしい番組が横行している。これではテレビ局が真実を報道する義務がないがしろになってしまい放送界の危機につながる。こういった番組に対するBPOの積極的な行動を期待したい。
  • 霊感商法に等しい番組が一向に改善されていない。先祖供養に関して、番組で時々「勉強会への参加の呼びかけ」や「鑑定会を30年続けている」等と紹介している。因みに勉強会への参加費は1万円、鑑定会の鑑定料は10分~20分で10万円、合計11万円にもなる。これらの内容は、民放連放送基準第8章「表現上の配慮」54条「占い、運勢判断およびこれに類するものは、断定したり、無理に信じさせたりするような・・・」「運命・運勢鑑定、霊感、霊能等を取り上げる場合は、これを肯定的に取り扱わない・・・」に抵触している。この問題についてBPOはどのような勧告を行うのか注目している。
  • 昼の健康情報番組で、かつて「『自然塩』なら20g摂っても大丈夫」と放送。その後(04年3月8日)「怖い糖尿病にならないために」では、米の摂取量の減少が糖尿病の原因であるかのように指摘し米飯の摂取の重要性を説いていたにもかかわらず、05年3月「冬の間に溜まった中性脂肪を上手に減らす方法」では「ご飯を控えたほうがよい」と矛盾したアドバイスをした等、「あるある~捏造問題」以上にひどい。こんなひどい放送しておいて、他の番組を批判し自分の番組の正当性を主張している。公平に処分すべきだ。
  • 深夜に「蜂蜜を子どもに薬を飲ます時に使用するといい」と放送していたが、蜂蜜は蜂が蜜を運んでくる過程で、ボツリヌス菌の芽胞が数%含まれ、これを乳児が摂取すると神経毒から神経麻痺、呼吸麻痺、最悪の場合は死亡となる。報告では11ヶ月の乳児での患例があり、2歳未満は念のため蜂蜜は禁忌と考えられている。放送を信じて視聴者が乳児に蜂蜜を与えた場合、死亡に至らしめる可能性があるため速やかに訂正放送と今後問題放送が起こらないような体制を明らかにすべき。
  • 我が子は劇症型食物アレルギー。朝のドラマでは食物アレルギーの子どもが宿泊中に誤食して親が訴えるトラブルがおきるという話だが、放送後、数人から電話があり「お宅もあんな酷い事するの怖いわね」など中傷を受けた。毎日の食事がロシアンルーレットの様な生活の中、何ヶ月も準備し多方面の方々の協力をえて修学旅行に送り出している。長年努力し療養してきた子どもにはこの中傷は不条理だ。視聴率の高い番組は影響力がある。偏見を生まない様にしてください。
  • お笑いコンビの番組で食べ物を粗末にするシーンを目にする。東京キー局の日曜日の深夜の番組ではパスタに歯磨き粉を混ぜて食するシーンや、以前放送された他局の番組での巨大焼きそばを大量に使用したお粗末な扱い等、放送に値するのか考えたことはあるか?食べ物がなく今日を生きることも難しい人のことを考えたことがあるのか?すでに大量消費の時代は終わりを告げている。自分たちさえよければいいのか?お金があれば何をしてもいいのか?今回の内容は気分が悪くなった。
  • 土曜日夜の特集企画番組で、冷凍マグロをボブスレーのコースで滑らすコーナーがあった。食材を粗末にする行為自体許される事ではないのに、公共の電波に流す事を了承する倫理観の無さが許されない。番組制作者に日本の道徳の低下を進めている責任の一端があると考えるのは私だけではないと思うのだが、低俗番組の排除が道徳観の向上に繋がると思う。番組制作のレベルアップをお願いする。
  • 以前、大食い番組を真似て中学生が死亡した時には在京テレビ局は制作・放送を自粛した。しかし、4月1日某局が3時間にわたって大食い番組の口火を切ってから、各局はニュース時間にはめ込んだりして放送するようになった。新聞の投書欄に女子高校生も指摘していたが、視聴率のために食物を粗末にすべきでない。飢餓に苦しむ国もあることを認識し、このような番組の企画を中止すべきである。各局に注意を喚起して貰いたい。
  • 番組の撮影中に関係者は雨上がりで危険なので撮影を中止させようとしたが、テレビ局側がそれを押し切って撮影を強行したために女性タレントが大怪我をしたというニュースを見た。こうした危険を冒してまで番組を制作する放送局に怒りを感じる。危険な行為を出演者に押し付けるテレビ局に対して、BPOは何らかの規制をすべきである。
  • クイズ番組の”プレゼンバラエティー”と称する企画で、お笑い芸人が全長3mの巨大サメが泳ぐ水槽に素潜りで入り何分で触ることが出来るかと挑戦。他の出演者は笑って見ていた。子供の頃から「サメやエイには絶対に触るな」と親から厳しく躾けられていたし、私自身も子供を躾けてきた。人命に関わるこのような行為は例え芸人であれ行わせるべきではない。出演者の人権を無視した企画で放送以前の問題である。放送直後から気になっていたが、今朝の「放送倫理検証委員会」設置のニュースを見て連絡した。
  • 世界中のミステリー現象を出演のタレントがテーマ毎に順番に真相を推理するという番組。推理に外れたタレントには頭上4~5メートルにつり下げた直径1m程の金ダライを頭に落下させる罰を与えるというもの。番組を見ながら金ダライの落下に非常に危険を感じた。罰の方法はどこのテレビ局でも行っているが、せいぜい1~2mの高さ。これを採用した番組プロデユ-サーの人の命を軽視する劣悪さを感じる。タレントに頭蓋骨骨折や内出血などの大事故が起きたらどう責任を取るつもりなのか。多分、笑いを取るための演出と思われるが逆効果である。この罰ゲームに危険を感じたのは私だけではなく全国の視聴者も感じたことだろう。2011年の地上デジタル化にむけて、番組の質の向上、危険な番組の排除など、BPOからの強い指導をお願いしたい。
  • 母親とその内縁の夫の暴力で2歳児が死亡したニュースを受けて、昨今話題を呼んでいる司会者は「児童相談所は訪問調査をしていながらなにやっているんだ」「児童相談所が同様のケースで児童を救済したことはない」…などと、その手落ちが原因で児童が死んだかのごとく児童相談所を激しく責めていた。今回に限らず、この番組=司会者の論調は徹底的な”弱いものいじめ”で、イジメ問題では学校や校長、教育委員会、いじめた子供を一方的に攻撃していた。まさに、報道の暴力の感がある。その挙句が”洋菓子メーカー捏造報道”だったではないか。客観的で冷静、公平・公正な報道を求める。
  • 法律に関する番組の前半で、ゲストが慈善活動をしていて司会者も援助したいというものだったが、意見は「誰のおかげで学校に行けると思っているんだ」とアジアの子供達をバカにした内容。それを受けて後半には、角界の親方と共に「大阪はアジア人が集まって、おばはんとおっさんが、たこ焼きを食いながら醜く笑っている」などと、大阪やアジア地域は劣っている趣旨の悪意に満ちた発言をした。しかし、私達はアジアの一員としてこれからも手を携わって行かなければいけないはず。こういう「アジアは下」というアジア蔑視の意見に辟易する。人種差別をわざわざ最後に編集し直して番組を作る番組の担当者は反省してもらいたい。
  • 夜8時台のクイズ番組での回答ぶりが余りにも非常識で程度が低いのに驚ろかされた。20代女性タレントが北海道を「国」と言ったり、魚編の字をすべて「さかな」と呼んだり・・・。こんなことが平然と放送されていることを考えると、いつのまにかそれが当たり前の「文化」になりかねない。度を越した非常識さが大手をふってまかり通る時代になり始めたのかも・・・。笑い事でなくなる。BPOとしてこうした傾向に強く警鐘を鳴らすことが出来ないのか。
  • いつもの事だが9時台の”本音トークバトル”と謳った番組でまた訳のわからない愚劣なコメンテーターのたわ言。人材派遣業を手配師よばわりして、業界イメージを著しく毀損する暴言であった。人材派遣は国から許可を得て行う合法的な事業である。コメンテーターの発言は、人材派遣があたかも違法か違法すれすれの怪しい稼業とでも言わんばかりだ。業界が直接間接に被る損害は計り知れない。番組上での謝罪と再発防止策を策定して公表すべきである。
  • 最近の日本の情報番組はお笑いタレントがキャスターをやるケースが増えてきた。欧米では、キャスターは見識を持った人がやっているのに、日本の場合は常識もない上にアナウンスの訓練もしていないようなタレントがやるのは違和感がある。
  • 公共放送では大阪の芸能プロダクション所属漫才師の出演を取りやめたとの報道があったが、大阪の民放ラジオ局はその芸人の出演は取りやめないと回答があった。暴力的な事件が相次ぐ中で、暴力団との交流が云々されている者をラジオに継続的に出演させるのは納得できないし憤りを感じる。このような場合、BPOから大阪の局に何らかの勧告をすべきではないか。
  • お笑いのトップとか言われているタレントが司会する番組に男性歌手がゲスト出演していたが、拳銃を”ちゃか”と言うなど、暴力団を美化するような内容の放送であった。長崎市長が射殺されるなど暴力団の事件が相次ぐ中で、暴力団や暴力行為を容認するような番組を放送すべきではない。
  • 4月からスタートした”生活密着型バラエティー”と称す番組では、「なぜあの店は潰れないのか」というタイトルで、帽子屋、自転車屋、ハンコ屋の3店が取り上げられた。この企画自体、余計なお世話であり、この3業種のほとんどが地道な生活をしている。そのような方を取り上げ「なぜ潰れないの?」と言う事自体失礼だ。逆に「なぜあの店は儲かっているの?」という内容で暴利をむさぼっているような業界や会社を取り上げるなら良いと思う。ハンコ屋の場面で、「黒水牛の原材料費が680円で売値が5500円」等という内容があった。おまけ程度に「特殊技術があるから仕方ないのか?」というコメントがあったが、全体的にハンコ屋がお客様を騙して暴利をむさぼっているような印象を一方的に与えるものだった。例えば、通訳の仕事は1時間4千円~1万円の時給であることは妥当だと思うが、はんこ職人も同じレベルの特殊技術と言えないか?印鑑ひとつ仕上げるのに5~6時間かかる場合もある。その印鑑の価格がどれくらいになるか想像がつくだろう。放送当日、番組の制作デスクに電話をして誤解を招く内容だったことを謝罪するように要求したが応じられないとのこと。実態を説明すると現状を知り言葉に詰まっているようだった。このような浅はかな企画と視聴者への対応は問題ではないか?
  • 日曜夕方の情報番組に宮崎県知事が出演していたが、司会者が芸人扱いをして髪の毛や結婚の話題で知事を馬鹿にしていた。宮崎県民が正当な選挙で選出した知事に対し、非常に礼を欠き選挙民をも含めて馬鹿にした言動が目立った。なぜこんな低俗な司会者に宮崎県知事が馬鹿にされなければいけないのか憤りを感じた。こんなにも知性や見識のない司会者ではあったとは思わなかった。なぜ他のスタッフもたしなめなかったのか疑問に感じた。これが東京都知事であったなら同じ扱いをしていたのか、明かに差別だ。県の振興のために活動する知事の対応に付け込んで、従来の芸人相手と見下したような企画が、局の低いモラルを感じさせる。同局のHPには分かりやすい苦情受付サイトがない。これ自体が企業倫理に対して真摯に向き合う姿が見えない重大な問題と感じられる。放送局ってそんなに偉いのか?
  • 都内の区が管理している公園で許可なくドラマ等の撮影が行われている。公園の使用については掲示板に利用禁止事項が表示されているが、掲示板を無視し公園の横にエンジンを掛けたままロケバスを止め、公園を占有して撮影している。ドラマの制作会社を調べて区役所に確認したが撮影の許可は与えていないとの事だった。
  • 番組中で”おかま”の役を演じた云々と言ったりして、”おかま”と言うことばを多発した。職業にしている人もいるので一概に言えないが、”おかま”は差別用語ではないか。アメリカなどでは同性愛者の自殺が多いなど、社会的問題になっている。テレビは面白おかしいかどうかの視点でしか物事を取り上げないが、公共放送までも”おかま”の問題を昼の番組で興味本位で取り上げるべきではない。取り上げる必要がある場合には、”ゲイ”という表現にすべきである。

【その他、番組全般】

  • 当日放送予定であったドラマの第7回は先日、愛知で発生した拉致監禁立てこもり事件を想起させる場面があったということで、他の回の放送に差し替えられた。放送時及びホームページにも説明があり、放送局自体が同事件を十分認知し自主規制(編成)をしたことを評価する。BPOに放送倫理検証委員会が出来たことの効果か?
  • “多重債務を取り上げた岩手の弁護士からの報告”という企画の中に”やらせ”としか思えないシーンがあった。それは、過払い金をサラ金業者に回収してもらった多重債務者が弁護士事務所で現金1200万円を受け取り、バッグに入れて持ち帰る場面。自分は法律関係の仕事をしているが、このような大金を弁護士が現金で渡すなどありえない。振込みが常識だ。番組撮影の為に通常ありえないことをやらせたとしか思えない。またこのシーンで”計算書”が画面に示されず、1200万円についての説明が明らかでなかった。このような場合、弁護士報酬は3割。かなりの高額になる。多重債務者の救済という立派な使命というより、弁護士たちは金儲け・ビジネスのためにやっているのではないか…そんな印象を視聴者に与えぬよう意図的に”計算書”を画面に出さなかったのだと思う。また、このシーンは次のような意味で2次被害(犯罪)の発生につながりかねないという点でも問題だ。?弁護士事務所にはいつも大金が置いてある、と視聴者に誤解させた。?過払い金を取り戻してもらった人は多額の現金を手に弁護士事務所から出てくる、と思わせた。とにかくこのシーンは通常はありえないこと(大金の手渡しと持ち帰り)を番組のためにやらせたもので、放送倫理に反する行為だ。BPOとしてはビデオを取り寄せて”検証”すべきだ。
  • 局アナの名を冠した大阪の民放局の情報ワイド番組のコメンテーターが「ネットカフェ難民が500万いる」と発言した。これは何か根拠のある数字なのかを局に問い合わせると「コメンテーターの発言には責任を持てない。直接番組にファックスで問い合わせてください」と言われて、現在問い合わせ中である。このように「コメンテーターの発言については放送局に責任がない」という考えだと、コメンテーターは全くの虚偽でも自由に発言できることになり、それを放送局が黙認しているということになる。これは公共の電波を使用しているものの責任として看過できない事態ではないかと思う。
  • 高野連の特待生問題について、ワイドショーなどでのキャスターやコメンテーターの論調のほとんどが「特待生の処遇を受けた親や子供からその処遇を外すのはかわいそう」と言っている。自分は奨学金を受けて返済したが、その経験から言うと本当に苦学してでも野球をしたいのであれば道はある筈。高野連の決まりは決まりとして守るべきだ。親も子も特待生の恩恵に預るようなことは止めるべきだ。また、新聞社のCMで地球温暖化をテーマに北極・南極の氷が解けて島が沈むようなシーンを描いているが、科学的にはそんなことはない。氷が溶けても水の量は増えない。
  • 放送局から制作プロダクションに降りてくる制作費が安いことが捏造等の問題を引き起こしていると思う。一昔に比べると番組制作費は半分以下になっているのが現状。今の制作費だとプロダクションでは優秀な人材を確保できず番組の質の低下につながってしまうということを放送局が認識していただければと思う。制作費を正常に戻すことが全ての解決につながるとさえ思う。

【CM】

  • 放射性物質の廃棄物処理について、地下数百メートルに埋めればあたかも安全のごときCMを放送した。CMを放送した会社に電話をしたが、調査中というばかりではかばかしい回答は得られない。放射性廃棄物は、地下に埋める等ではなく違う方法で処理すべきである。
  • 番組とCMの音量差をなくすように改善を願う。高齢者や子どもがテレビを見る場合、聴力に合わせて音量を調整して見ていても、CMになるといきなり音量が上がり非常に耳障りだ。この現象で周囲の人に迷惑をかける事にもなる。CMの音量が高いとの理由でCMになるとチャンネルを替える事もある。外人タレントが放送中に「日本のテレビはCMになるとウルサイ」とコメントしているのも見た。ぜひ改善願いたい。
  • 生命保険会社各社、英会話学校、大手家電量販店、これらに共通するのは不祥事を起こしたにもかかわらず、企業のCMの自粛があまりにも遅すぎること。最近になり一部企業では一定の期間自粛をするなどしているが、保険給付金に関するお詫び等を行ったのは1社のみ。また家電量販店においては問題発覚後も店舗オープンのCMを流していた。やはり利益を最優先する姿勢の表れなのか。

青少年に関する意見

【報道・情報に関する意見】

  • 会津若松市で殺害した母親の頭部を持って自首した高校生が殺人容疑で逮捕された事件の報道が、中継などを含め”やじうま”的に伝えられている。教育関係者にも大きなショックを与え、少年が通っていた高校では他の生徒への心理的な影響に配慮し、午前中に帰宅させている。また、県教育委員会も心理カウンセラーを派遣し、生徒だけではなく保護者のケアも行うと伝える一方で、何故このような事件を繰り返し報道するのか。現在のような報道姿勢は事件の抑止効果に繋がるとは思えない。最小限の報道に止めるよう配慮すべきである。
  • 会津若松頭部切断事件についてだが、全体的な殺人認知件数や少年による殺人の検挙人数共に減少傾向なので、センセーショナルな報道ではなく分別のある報道をお願いしたい。神戸須磨児童連続殺傷事件が起きた1997年は少年による殺人事件が極めて少ない年だったが、翌年の1998年は平成に入ってから最も少年による殺人事件の多い年となっている。過剰な報道の影響は否定できないのではないか。
  • 報道番組。会津若松母親殺害事件の報道で、学校にカウンセラーが配属されたと伝えていた。しかし、犯罪が青少年の心に重大な影響を与えることを伝える一方で、容疑者の生徒と同じ学校の生徒に取材をしていた。自分たちの取材が青少年の心に犯罪をよりいっそう強く想起させ、重大なトラウマを作っていることがわかっていないのだろうか?どうかマスコミによる、犯罪が起きた場所での未成年に対する取材をやめさせるようにお願いします。
  • 報道番組。福島県会津若松の母親殺害事件報道で、街頭での高校生へのインタビューの際、インタビューアーが「親を殺したいと思ったことがありますか」という言葉を吐いた。高校生は思っていなくても意識させることになり、マイクの暴力である。それも全国放送であり、インタビューアーの意識は幼稚である。局は報道の基本教育をしているのかと云いたい。背景には局の商業主義が優先していると思う。
  • 近頃の報道は、ニュースの度を越えた内容ばかりだ。何か事件が起こると異常なまでの脚色で、見ていて非常に不愉快。再現ドラマや事件現場に残った血の跡の映像などは必要ない。詳しく放送することにより、真似をする人も出てくるだろう。ニュースは淡々と伝えるべき。
  • 情報番組。会津の少年による母親殺人事件について、コメンテーターを中心として、「連合赤軍の過激派だった人の方が、今のインターネット世代よりも社会性があった。」という主旨の発言があり、「最近の若い者」への批判が巻き起こった。「総括」と称する内ゲバリンチ事件や、あさま山荘事件を起こした連合赤軍よりも、インターネットを利用する若者の方を危険視する発言の真意を疑う。また、アメリカでは否定されているコロンバイン事件へのロック歌手の影響を、少年が同じ歌手のDVDを見ていたというだけで蒸し返している。番組もコメンテーター陣も不勉強ではないのか?
  • 報道番組。福島県会津若松市で県立高校3年生の17歳の男子生徒が母親を殺害し、切断した首を持って自首した事件を放送していた。キャスターがスクープ的に「中学生の時から兆しがあったらしい」として、少年の部屋に”手のブロンズ像””首から上のブロンズ像”が残されていたと映像を交えて伝えていたが、ブロンズ創作は中学生の美術部で普通に行われている授業である。自宅にも息子が中学時代に創作したブロンズ像が大切に保管してある。この報道により心理的な影響を受けた青少年も多いのではないかと心配している。
  • 立てこもり事件報道は、何故犯人に警察の張りこんでいる車の位置や警察の場所を教えるのか。特に「突撃する機をうかがっている」や「隙をつけば解決できる」等と報道するマスコミは自らが一番捜査の邪魔をしていることに何故気がつかないのか。生中継で犯人に周りの状況を事細かに伝える事は、犯罪者の幇助もいいところだ。警察が発砲できなかったのも、発砲するところを報道されると後々犯罪者の人権が云々言われるからではないか。マスコミの所為で尊いSAT隊員の命は奪われたと言っても過言ではないように思える。マスコミはこういうところにも気を配りながら報道すべきではないか。
  • ある報道特集。おそらく北朝鮮の映像かと思われる。13歳の少年が拷問されている映像がゴールデンウィーク中の昼間に延々と流れていた。テレビの右上方部には【拷問、公開処刑】というテロップがその映像の間中ずっと出ていた。テレビはスイッチを入れると誰でも簡単に見られるメディア媒体。いくら北朝鮮の内情を伝えようという熱意があったとしても、このような残酷な映像を垂れ流しにしていいはずがない。子どもへの影響も考えてほしい。
  • 情報番組。国内男女ゴルフツアー史上最年少優勝者、石川遼君の個人情報を放送していた。生中継を交えながら、石川君が自宅から通学(杉並学院高校)に利用している駅に「何時何分頃現れるか」「通学経路」「立ち寄る場所」「定期代」等、ストーカー行為に利用されかねない情報だった。局に意見を伝えたが「学校が公表されているので問題ない」と返答された。しかし、学校側に確認したところ、校外の出来事に関しては責任を負えないので、記者会見で「取材は全て学校を通し、個別での取材は止めてくださいと伝えている」と困惑していた。報道機関としての認識が欠如している。

【低俗、モラルに反する】

  • ラジオ番組。放送時間が移動になってから一段と性的表現がひどくなった。放送局では放送基準を設置しているが完璧に違反しているのではないか。
  • バラエティー番組。”恐怖の水害映像ワースト3”には唖然とした。水害に遭った人の恐怖の顔の映像や、この題材をネタに笑うゲストたち。若者たちは共感して虐めをよりおもしろおかしく加速させることだろう。ゲストたちの人格、放送局の方針とはこういうものなのか。そういう意味では世の中の悪の根元は、マスコミとバラエティー番組だ。番組スポンサーは知っているのか。
  • バラエティー番組。寝ている人の顔を土足で踏みつけ”基本的な行為”として笑いのネタにしていた。イジメの中で”基本的な行為”として顔を踏みつけるような学生が現れてからでは遅いと思うし、そういった際に放送局がなんらかの謝罪をするとは思えない。他にも一方的に人をなじる企画や、人の大事にしているものを壊して笑いを取るなど、非人道的な内容を多く放送している。深夜枠とはいえ、0時前後であれば中学生も見ている可能性も高く影響度は計り知れないと思う。
  • 最近の”クイズバラエティー”と呼ばれる番組で、一般常識以前の知識さえも答えられない出演者が多過ぎる。こんな事では「勉強なんかしなくても生きて行ける」と子ども達に言われても反論できない。見ない・見せない裁量権が視聴者にあるとはいえ、余りに酷過ぎる。出演者も恥ずかしいと思っていない映像を見ていると、政府がいくら「教育再生」と声高に叫んでも馬耳東風と問題視されなくなるのではと危惧する。放送局でも教育問題を放送しているが、まず自分達を教育しろ!

【いじめを助長する】

  • バラエティー番組。たまたま見てみると、まだ子どもが見ている時間帯だというのに性的な印象が強く子どもに悪影響を与え、イジメを助長するような内容で非常に不愉快になった。深夜に放送するなら許せるが、とても信じられない。一刻も早く番組を終わらせてもらいたい。
  • バラエティー番組。新メンバー加入に伴い従来からのメンバー1人が番組を降板するというようなどっきり、騙しの企画だった。新メンバーと従来メンバーとの対立を煽り、インターネット掲示板へ実際に悪口を書き込んだり、本人の承諾なしに化粧前の顔を投稿したり、企画とはいえ明らかにやりすぎで、これで笑いを取る企画が悪趣味。多くの青少年が何も感じ取らずに笑って観ていると思うと空恐ろしいものがある。
  • バラエティー番組。回答者の頭にたらいを落とす罰ゲームがあったが、単に視聴者の笑いをとるためであり、あまりにも低俗すぎる。制作者のモラルはどうなっているのか。万が一、いじめとして行われたらどう責任をとるのか。子供は善悪の判断なしに楽しいこととしてしまう。反省だけでは済まされない。

【放送局の姿勢、責任を問う】

  • 特待生制度が問題なのは高校野球を学校宣伝に利用する私立高校が存在するからである。高校野球が私立高校の宣伝となることを知りつつ放送しているNHKの放送姿勢が問題。他の高校総体や高校スポーツと違い、野球偏重、高校野球偏重が見られる。他の高校総体では決勝戦ぐらいしか放送していないにもかかわらず、高校野球は地方大会の決勝を放送、本戦の甲子園での大会では連日生中継している。この体制は異常としか思えない。他の高校総体同様に高校野球大会も決勝戦のみ放送するようにすべき。私立高校の宣伝となるような放送は公共放送にそぐわない。
  • 最近、週刊誌などで報じられた未成年による喫煙が原因で人気アイドルグループのメンバーだった女性歌手が解雇、芸能界を去ったが、その逆に以前、女性アナウンサー同伴で飲酒騒動を引き起こした未成年タレント2人が研修生扱いという謹慎期間を経て間もなく復帰するニュースに耳を疑った。他でも覚醒剤、強制わいせつ、女性マネージャーに対する暴行、飲酒運転など刑事訴追を受けなかったケースも含め、タレント・俳優による事件がここ数年発生しているにも関わらず、社会に与える影響の大小に関係なく処分に一貫性がないと感じる視聴者は多いはず。しかも、伝えているアナウンサーも前記と後記は全く正反対のコメントをしているのにも呆れた。両方とも未成年による不祥事だ。中立・公平にコメントすべきではないのか。
  • 最近報道番組が減っている気がする。ニュースかと思うとグルメや○○王子などの話題で、もっと放送すべきニュースがあるはずだ。戦争や重大事件を風化させているのは、放送界だと思う。どの局もグルメやお笑いばかりで子どもが見て為になる番組がない。政治家や官僚の不祥事なども放送界全体が監視していないから起きるのではないか?

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • 年齢制限の付いた映画のCMをテレビで流していいのか?来月公開予定のR-15指定の映画が、午後5時台に放送された。そういう年齢制限付きの映画のCMは、青少年に悪影響を与えて、とても不愉快になる。そういうCMも、消費者金融並みに規制するべきだと思う。
  • カードローンのCMを頻繁に目にするようになった。この日は午前7時台に2回流れた。どういうことなのか?消費者金融CMは去年の4月から、午後5時から午後10時、午前7時から午前9時まで、自粛時間を延長したにも関わらず規制していない。カードローンの実質年率は消費者金融と同じ。カードローンのCMも諸費者金融と同様に規制してほしい。見ていてとても不愉快になる。
  • 清涼飲料水のCM。学校の教室で突然女子生徒が制服を脱ぎ上半身水着のような姿になり踊りだす。明るくくだけたCMなのだろうが猥らで品がなさ過ぎる。女性が肌を露出させているCMは他にもあるが、これは女性の美しさを見せているのではなく単に性的関心をそそるように仕向けているようにしか見えない。

【非科学的なことに関する意見】

  • 情報番組。出演者たちが血液型で性格を決めつけて納得するというコーナーを放送していた。数ヶ月前にも似たようなコーナーを放送し苦情が出ていた。血液型性格診断は科学的な根拠がない上、差別等の社会問題を引き起こすため、このような番組は数年前に規制したはずだが、未だに放送している事は(しかも子どもたちも見ている時間帯)問題だと思う。
  • バラエティー番組。”マイナスイオン”を未だに取り扱っていることにとても驚いた。【世界一の癒しの場所を探す】と題して、落差が世界最大級の滝のマイナスイオン濃度を測定しに行くという内容だった。男性タレントが崖の上から2メートルほど降りた所でマイナスイオン測定器で濃度を測定。十分な結果が得られなかったため今度はプロのクライマーが崖から数十メートル程降りて測定。果たして命がけでとりに行くだけのデータだったのか?マイナスイオンの効果に科学的根拠がないのは言うまでもないし、そのような科学用語自体存在しない。子どもたちに誤った科学的認識を与える可能性がある。

【スポーツに関する意見】

  • 情報番組。Jリーグの試合結果やプレー内容は流さず、ミスプレーや暴動の映像を探してきて放送している、悪意に満ちた内容である。最近では”今週のバックパス”というコーナーにまでして放送している。Jリーグの放映権を持っているテレビ局なのか?特定のスポーツ、サッカーを貶めるような放送は青少年に対して悪影響であり、サッカーというスポーツの名誉を著しく傷付けるものである。

【差別や偏見を助長する】

  • 街頭アンケートは偏見が多い。例えば、中高生対象なら渋谷のギャルで、大学生の場合には東大の学生しか尋ねない。サラリーマンは新橋、高齢の婦人の場合は巣鴨とありきたりすぎる。中高生は渋谷で、大学生は東大生がすべてなのか?それで日本国民の意見が取れるものなのか?地方に行けば意見は様々でもっと多様化していいのではないだろうか。東京だけではなく地方の意見も取り入れるべきだ。

【食べ物の扱いについて】

  • ドラマ番組。ほほえましいホームアニメを実写版にしたドラマだが、この日の企画はいただけない。ギャルが大食いに挑戦していたけど、世界には食べられなくて死んでしまう人もいるのに、どうして未だにテレビ局はこのようなことを企画するのだろうか。大食いなど特技でもなんでもない。人間が生命維持や健全な社会活動をするのに必要な量を遙かに超えた量をむさぼり食うのは、ましてやそれをおもしろ企画として公共の電波を使って放送するなど人倫にもとる行為だ。

【演出・表現に関する意見】

  • ラジオ番組。ニュースにユーモアを交えて紹介する番組だ。今回の放送で松岡農林水産大臣の自殺のニュースを紹介していたが、BGMとしてZARDの曲が多数使用されていた。ZARDの坂井泉水さんが亡くなった原因はまだ事故・自殺の両面で調べを進めている状態。仮に自殺だとしても松岡農林水産大臣の自殺の理由とはまったく異なると推測できる。これらの理由から今回のニュースでZARDの曲を使用したこと、このような演出方法に不快と憤りを感じた。また訃報のニュースを紹介しているにも関わらずパーソナリティーが何度も笑う場面があり、怒りを感じた。当ラジオ番組は10代のリスナーが多く青少年にも悪影響だと思う。

【動物の扱いについて】

  • バラエティー番組。「人食い鮫でわさびはおろせるか」というテーマは、あまりにもくだらない。そのためにわざわざ外国に行って鮫をハンティングする。サメはどうなったのか?解放したのか?殺したのか?ただ、わさびをおろすためだけなら、動物をいじめているようにしか思えない。高校生の息子は「人食い鮫は殺していい」と言うが、”人食い鮫”などとは人間中心の言い方だ。しかもその鮫が人を食べたわけではない。鮫肌でわさびをおろす器具もあるのに、わざわざこんな企画は必要ではないと思う。「”生命”を大切に」といっている中、子どもたちが見る番組でこのように命を軽々しく扱う企画はやめて欲しいと思う。

【その他】

  • バラエティー番組。この番組の司会は以前から特定ジャンルのタレントの不祥事を集中的に取り上げる傾向があり、番組内容も公平性を欠く構成が気になっていた。特に先日放送分は、精神的に未熟な未成年タレントへの人格攻撃が長く続き、視聴していて強い不快感を覚えた。正当な評論の域におさまるのか疑問が残る。また、当該タレントは妊娠中で精神的なショックを与えかねない内容だった。制作者や出演者が放送の公共性を理解しているのか疑わざるを得ない。
  • ドラマ番組。神戸連続幼児殺傷事件を題材にしたドラマが放映予定で、すでに広告が流れている。学生ズボンと白ワイシャツの高校生がジャックナイフを持って学友を襲う場面だ。あの事件から10年たつが、会津若松母親殺人事件から日が浅いのに、今、なぜ、この時期に、この時間帯に放送しなければならないのか。番組広告も記憶がフラッシュバックのように甦る手法だ。テーマは被害者家族の苦悩だと思うが、今回の放送について強く疑問を持つ。

2007年4月に視聴者から寄せられた意見

2007年4月に視聴者から寄せられた意見

洋菓子メーカーに係わる特定番組の捏造・虚偽疑惑や司会者批判で、放送局(司会者)の責任を問う、処分を求める意見や捏造・虚偽批判が寄せられた。 また、前長崎市長銃撃事件や町田市殺人容疑者立てこもり事件における一部放送局の取材・報道のあり方についての批判も目立った。

2007年4月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,668件で、3月との比較では354件の増加で過去最高の意見数となった。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール67%、電話29%、ファクシミリ3%、郵送ほか1%である。
(*Eメール数には同一人の同意見を含む)

男女別では、男性75%、女性23%、不明2%で、世代別にみると30歳代(24%)、20歳代(19%)、40歳代(16%)、60歳以上(10%)、10歳代が(9%)、50歳代(4%)の順となっている。

2007年4月に視聴者から寄せられた意見 1,668件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年4月件数 年度累計
人権等に関する意見 12 件 28 件
放送と青少年に関する意見 187 件 [ 意見内容 ] 160 件
放送番組全般にわたる意見 659 件 [ 意見内容 ] 616 件
BPOに関する意見・問い合わせ 136 件 158 件
その他(放送関連以外) 674 件 520 件
意見件数 計 1,668 件 1,459 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。4月の通知数は536件(35放送局)であった。

意見概要

人権等に関する苦情

4月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

人権関連の苦情[12件]

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 10件
    (個人又は直接の関係人からの要請)
  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 2件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

番組全般にわたる意見

4月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,668件)の89%にあたる1,488件が”不適切な内容や発言・表現、低俗、下品、モラル欠如”など、番組のあり方についての指摘で、これまでにない多さとなっている。

中でも【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が多く、 “不適切な内容・表現と不適格な出演者”(1,220件:全体の73%)、”取材・報道のあり方”(176件:同11%)、”低俗・下品”(147件:同9%) “モラル・倫理観の欠如”(121件:同7%)の順である。

特に4月の視聴者意見では”放送局(界)批判”(個別番組批判や放送局の窓口応対批判を除く)は535件と全体意見の32%に達した。

その多くは洋菓子メーカーに係わる特定番組の捏造・虚偽疑惑や司会者批判で、”放送局(司会者)の責任を問う、処分を求める”意見(230件)や”捏造・虚偽”批判(127件)が寄せられた。

また、前長崎市長銃撃事件や町田市殺人容疑者立てこもり事件における一部放送局の”取材・報道のあり方”についての批判も目立った。

なお、「人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への相談・意見(12件)とは別に、番組・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は145件であった。

【放送局の対応・姿勢】に関する苦情・抗議は234件と前月の2.7倍となった。これは洋菓子メーカーを批判した番組について”捏造疑惑””不適切発言”を指摘された放送局をはじめとする個別番組の視聴者応対に関する苦情がほとんどである。
【CM関係】「不適切な表現・内容」との指摘を中心に68件の意見があった。

青少年に関する意見

4月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは187件と先月より約20件減った。アクセス方法ではEメールによるものが82%、男女別では男性からのものが79%と相変わらず多い。
年代別では、今月は10代からの意見が最も多く、次いで20代、30代の順になっている。
ジャンル別では掲載された視聴者意見への反論、反論に対する再反論が依然多く全体の34%を占め、次第にエスカレートし感情的な意見も増えてきた。
今月は特に目立った番組は無かったが、ニュースでフェレットの虐待映像を流したことに対する批判が8件あった。

番組全般

【特記事項】(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

  • 「あるある~検証番組」では主に制作上の問題について検証していたが、科学的な手法を全く無視しながら科学を装い、”物事を科学的に考える姿勢自体を否定したこと”の検証が全くない。例えば、番組で行われた『実験』と呼ばれるデモンストレーションについて、標本数が少な過ぎるのでとても実験といえたものではないことについての言及がない。また下請け制作会社のディレクターは「納豆で実際に痩せたので捏造する必要はなかった」「納豆で痩せるのは間違いないので新しいロジックを見つければいいと思った」と言っている。これらは科学的に明らかに誤っている。検証番組でまで根拠のない嘘を述べる姿勢には反省の色が見られない。更に、企画の前提から「短期で痩せる食材は存在する」という科学的に誤った認識に基づくものであった事に対する検証がない。視聴者からの意見の一部が紹介されたが、初めから信じていなかったという声は全く紹介されなかった。本当に番組の情報を鵜呑みにするほど視聴者の科学リテラシーは低いのだろうか?
  • 「あるある~」捏造問題に対してBPOが声明を出した事は評価している。しかし、それ以降も”捏造疑惑”や”やらせ”問題等が相次いで発覚しており、一連の疑惑を追及しているのは民放連やBPOではなく週刊誌である。声明文に謳われていたように、公権力の介入を阻止する為には放送界全体として反省自戒するべきである。現状を見る限りとても自浄作用が働いているとは思えない。
  • 放送業界は何をしても許されるのですね。羨ましい限りだ。私は大きな不祥事を起こした会社に勤めているが、対応は雲泥の差だ。あの時の会社への糾弾の仕方が嘘のような今回の沈黙振りだ。同じ対応を勤務先の会社が行っていたらまず倒産している。
  • 今日、メディア、とりわけ”放送の果たす役割とは何か”が問われているにもかかわらず、放送界にはその認識が欠落している。新聞のラ・テ欄を見ていると「お笑い」「食べ物」「不真面目なトーク」「占い・霊能」が実に多い。日本には我々に密接な重要法案が山積しているのに、国の動きと一般社会をつなぐ役割を担う放送がこんな体たらくでは国と国民とが乖離するばかりだ。「選挙」も結局はお祭り騒ぎで今後の日本を考えるような番組はひとつもない。かつては重要な問題はニュースヘッドを見れば大体分かったが、今のテレビは興味本位の話題(松坂投手の動向など)がトップにくるような有様。これで良いのかと不安になる。視聴者の声が伝わり、それが少しでも番組などに反映するシステムが放送局には機能していないのではないか。
  • マスコミやテレビ局は”行政機関・公権力の介入を許さない”、”報道の自由”などと声高に主張しているが、茶の間からテレビがやっていることを見ているといまさら何を言っているのかと言いたい。当方などはテレビで放送していることは信頼できないと思っているから実害はないが、視聴者の中には本気でテレビを信じる人もいる。公権力の介入を許さないと言うからには、テレビ界自らが信頼回復の実を示してもらいたい。

【取材・報道のあり方】

  • 長崎市長がJR長崎駅前で暴力団幹部に銃撃され死亡した事件を報道していたが、銃撃され心肺停止の状態で首筋に血痕が付いたまま担架で救急車に収容される状況を放送していた。NHKは収容される被害者の足元だけを放送し、他の局も顔は映していなかったが、この局は顔がはっきり確認出来る状態で放送していた。遺族の感情に配慮した報道をすべきである。公人にもプライバシーはある。
  • なぜ、このテレビ局は長崎市長銃撃事件が起きる前に送付された容疑者からの犯行予告を警察なり本人なりに知らせなかったのか?なぜ、任意提出を求めた警察に対して拒むのか?なぜ、午前に届いたのに夜に届いたと事実を捏造したのか?なぜ、そのことを自局のニュース番組で放送しないのか?視聴率が取りたいがためにわざと秘匿していたのか?落とさなくてもよい命が救えたのかもしれないとは誰も思わなかったのか?事実を放送するからこそ報道機関を名乗っているのではないか?こういった報道機関は必要ありませんので早く免許を取り上げてください。いずれ地上デジタルに移行するときのB-CASや放送機関に対する社会の不満が爆発するでしょう。
  • 長崎市長銃撃事件のニュースの際、画面に「(当局に)犯行声明分が届いていた」の字幕がずっと出ていた。これを見て疑問に思った。犯行声明分が届いていたのなら、なぜ市長本人や警察にそのことを伝えなかったのか。伝えていたら、銃撃事件を未然に防げたかもしれないではないか。また、今朝の新聞で容疑者からこのテレビ局に郵送されていたという手紙の内容を知った。とても犯行声明文などといえるようなものではなかった。とすると、昨夜の字幕の「犯行声明文」は不適切な誇大表示ではないか。
  • 東京キー局のいわゆる早朝情報番組による洋菓子メーカーに関する報道、格闘技関連、街頭インタビュー問題、出演者の事故隠しなど数々の捏造疑惑・問題に関し、何故関西のテレビ局のように大きな問題にならないのでしょうか?関西のテレビ局は1番組だけの捏造にもかかわらず色々な処分を受け、この局はこれだけ数多くの番組で視聴者を裏切る行為を続けておきながら、未だに何も罰せられることは無い。これはどう考えてもおかしいのではないか?この局が東京にあるキー局だからでしょうか?
  • 番組が途中で中断され「能登半島沖地震」の災害報道になったが、女性アナウンサーが間違った情報を伝えた。「津波注意報が東北地方の太平洋沿岸と茨城県に出ている」と2度繰り返したが、実際には気象庁は「石川県能登、加賀沿岸」に津波注意報を出していた。また、4月15日に発生した「三重地震」では、テロップで画面に「12時17分発生」と表示されたが、NHKを始め他の民放も「12時19分」と表示されていた。災害情報は国民の人命・財産に関わる情報だとの認識が欠如しているのではないか。捏造の多いこのキー局・系列局の災害情報は今後信頼しない。
  • 特番ニュースの際ヘリコプターで近所を飛び回り、犯人をいらだたせ、あろう事か捜査員の配置および移動状態を実況中継で放送するのはどういう放送倫理であろう?捜査員の命すら左右しかねない情報を公共の電波に乗せるのは、報道の自由とは明らかに違う。最近のこの局の報道は長崎市長の件といい、納得できない事が多いが、今回の実況は少なくとも問題解決に対し百害あって一利なしと言えよう。
  • アメリカの銃乱射事件の犯人が送りつけたとされるビデオ映像を、日本の民放局が詳細に報道するのはいかがなものか。顔写真だけならまだしも、ピストルを構えた映像までそのまま流してしまうのは、犯人の狙った効果が得られたことにならないか。反社会的な行為を大騒ぎして映像で何度も流すのは、日本での模倣犯を生みかねない。今回の銃乱射事件のアメリカからの詳細な映像を放送したことについて、適切な放送であったかどうかの検証を、テレビ局、特に民放各局にはきちんとしてもらいたい。特に映像を流したのは東京の2局の民放局である。
  • 開票前の当落報道は止めよ!「事前調査」や「出口調査」結果を踏まえたものだというが、1票も開票していない時点で何故慌てて報じる必要があるのか。投票の形骸化(全投票終了前の結果判明)はますます進行する。このような選挙報道のあり方は由々しき問題と思う。
  • 宮崎県知事が定例記者会見を拒否する発言を報道していたが、その発言に対して出演者が否定的な発言。記者クラブなど既得権益を何としても守りたいマスコミのあざとい魂胆が感じられた。彼がそれを拒否した背景にはマスコミ側にも非難される要因があったのではないか。例えば、タレント知事に対する異常なフィーバーの中、日常の業務に差し障りのあるようなしつこくつきまとい彼を怒らせたなど。マスコミにとって都合の悪いことは報道しようとしない、そもそも気付いていないのか。自分たちが拒否されたら公共の電波を使って自分たちの立場を正当化するのは卑怯だ。
  • 最近のニュース(連続放火魔女性)の話題のトップでビキニ写真を公開したり、ペット虐待映像をネットで公開した男が逮捕された事件で虐待映像を放送していたが、やりすぎではないか。後者は思わず目を背けてしまった。ニュースは犯人の動機や犯行の手口を伝えるだけだが、それが犯罪を助長しているのではないかと思うことがある。一週間に何度もサスペンスドラマも放映されるが、「どうすれば犯罪に巻き込まれずにすむか」という情報はせいぜい詐欺犯罪どまり、「どうすれば罪を犯さずにすむか」という情報についてはほとんどないのは問題ではないかと思う。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 東京キー局の早朝情報番組司会者は「洋菓子メーカーは廃業しろ」「ここの製品は汚物」、ゲストは「人間が腐っている」「(メーカーの商品は)汚ない」等と発言しましたがその発言の元になった情報は誤り。しかし、このテレビ局は訂正も謝罪も行っていない。同局は他にも、不祥事を数多く起こしているが、改善や反省の態度が見られない。報道機関としてのモラルや倫理観の欠片も見あたらない。坂本弁護士のインタビューVTRをオウム幹部に見せる、石原都知事の発言で捏造テロップ、白隠元ダイエットで入院患者100人超、米ハイド議員の靖国発言を意図的?誤訳、731部報道に安倍氏ポスターを意図的?挿入、亀田疑惑の判定で抗議6万件超、ハイパーソニック音で過剰表現・論文無断使用、柳沢大臣の発言を意図的?不適切編集、格闘技番組でネット掲示板の書き込みを捏造、街頭インタビューのやらせ発覚等など。この問題を放置するのは「国民の知る権利」の侵害。言い訳や開き直りに終始する同局に自浄作用は期待できない。断固とした厳しい処分を要求します。
  • 「あるある」捏造番組が大問題となった直後にこういう霊能番組を影響の大きい時間帯に持ってくるという放送局があることに驚きと失望を禁じえない。この番組は、単に霊能者のオカルト発言を根拠ありげに流しているに過ぎない。以前、この局は自局の放送番組審議会でこの番組を取り上げた際、局の見解として「信じてしまう視聴者もいるということを念頭に置きながら、悪い影響が出ないよう配慮して制作している」などと述べているが、放送前にコマーシャルで流された番組宣伝で出演者が「なんでわかるんですかぁー」などと叫ぶシーンを繰り返し放送するなど、オカルトを強調する意図が強く感じられ、以前の「局の見解」が単なる言い訳に過ぎないことがわかる。こうした番組が継続されることは、放送番組の検閲という最もおそろしい事態につながるという「あるある」の教訓が全く生かされていないことを大変おそろしく残念に思う。
  • 深夜番組とはいえ公共放送の、しかも仮にも「教養講座」と名付けられている番組に、霊能者を自認する人物が出演したことに唖然としています。進行役がお笑い芸人であり、また7名の著名人が登場するなど、深夜とはいえ一部の好事家を対象とした番組づくりとは言えないもの。昨年末には、いじめに遭っていた中学生が生まれ変わりを信じて自殺しています。先月、全国霊感商法対策弁護士連絡会が日本民間放送連盟に対して、霊感商法や宗教的カルトの勧誘を容易にする素地を作るとして是正を要望したばかりです。放送規定などに霊魂や霊能力の扱いが盛り込まれているはずなのに残念です。
  • 週刊誌等でも批判されている女性占い師を、ゴールデンタイムに出演させ「歴史企画」として聖徳太子の謎に迫るなどと告知しているが、歴史に関した個人の占いを公共の電波で放送すべきではない。また、彼女の占いに対し個人・団体等から批判が相次いでいるが、本人からの謝罪の言葉は一切聞かれない。何故このような人物を放送界は出演させるのか。倫理観が欠如している。
  • 宗教団体の名誉会長が中国首相との会談で、「庶民の王者と会って下さって」との明らかな問題発言を「庶民の味方と会って下さって」と字幕部分だけ捏造があった。以前からこの局はこういった事に独自の政治的意図があると聞いていたが、実際に本当にこの様な事があり、黙殺され許される現実にテレビへの不信感を拭えません。
  • ラジオの深夜番組をよく聞いている。ところが、4月14日と15日に医学博士の作家が生出演した。例によって不倫や女性について聞くに堪えない話を散々した上に、自分の執筆した「鈍感力」の宣伝を長々と放送した。公共放送ともあろうものが一体どうしたことなのか。受信料は良識ある番組を作ってもらうために支払っているのであり、こんな番組を聞くために支払っているのではない。
  • ドラマでダンプカーが人を撥ね再度頭をひき潰し血しぶきが飛び散るシーンが本当に必要か。残酷にも程がある。見た後に吐き気以上の不快感を持った。交通事故の被害者でなくても本当に憤りを感じた。このような番組を制作する放送局は日本に必要ない。即刻放送免許を取り上げるべきである。
  • 11時40分頃のFM放送で、アナウンサーとゲストの言葉が乱暴で口にすることすら憚れるものだった。聴取者の人権を侵害しているように聞こえ大変不愉快な思いをした。
  • 危険なロケのVTRを流して楽しむ企画で、この番組とテレビ局の品位やモラルを疑った。幾らバラエティーでも人が蛇に噛まれて死に掛けの状態や、人が海で溺れかけて必死な状態の時でも、VTR越しで司会者と観客がヘラヘラ笑っているなんて考えられない。しかも海のロケは人が溺れかけているのにエイにエサを与えるなど危険極まりない。この番組を9年も続けているスタッフとテレビ局には品格とモラルがないと思う。
  • インターネット上で動物の虐待動画を流し逮捕された男に関する報道で、事件の概要と称して虐待映像そのものを流した。非常に惨たらしい内容で、正視に耐えなかった。このような映像を公共の電波に乗せるのは、逮捕された男と同罪ではないか。視聴者がどう思うかよりも映像のインパクトに頼る番組作りに制作者の良識やモラルを疑う。
  • ニュースのBGM演出についてあるテレビ局ではテロなどのニュースに、戦争をテーマにしたテレビゲームなどの音楽を使用しているとのこと。もし、これらの作品に馴染みのある人間が、その音楽によって演出されたニュース映像をみた時、作品中の世界と現実が同じに見えてしまう可能性がある。これは非常に危険なことなので、BGM演出はやめるべきだ。それよりも、このようなBGMを選曲している人間は報道から外すべきだ。そのBGMを選曲している人間こそが、現実と架空の世界との区別が出来ていないのではないかと思う。
  • この番組は不必要なほど若手俳優を全裸にする。また、原住民の性器をモザイクなしで描写することがあるが、これは明らかに性犯罪ではないのか!異文化交流という名の下であれば何でも許されるのか?放送倫理(番組基準)は守らなくていいのか!そもそも、全裸にならなくても異文化交流はできるし、原住民の性器にモザイクをかけても番組の価値は何ら損なわれない。非常に不快きわまり無い番組だ。しかも「感動」という表現を使い抗議をしにくくしている。

【その他、番組全般】

  • 発達障害に関するノンフィクション番組は主にアスペルガー症候群の成人の方についてのドキュメントでしたが、この障害を興味本位で取り上げるのではなく、きちんと現実を伝えようとする真摯な姿勢が見られてとても好感が持てました。この障害の特性のために生活に苦しんでいる人だけでなく、自分の能力を生かして仕事をしている人や結婚して夫婦で協力し合って生活している人も取り上げていたのも良かったです。他の局でもこの番組のような発達障害の理解を広める番組が作られてほしいです。また、番組の冒頭でこの障害と少年事件との関係がはっきりと正確に解説されていました。各局の報道番組でも事件報道の際にこれくらい正確でわかりやすい解説をしてもらいたいと思いました。
  • 心温まるこの素晴らしいアニメを良い時間帯で全国放送して欲しい。全国のファンを代表してお願いする。この番組、現在は各地方局で放送されているが、下品で質の悪いアニメ番組に追い出されて放送時間を移動させられたり、放送を打ち切られたりしている。沖縄でもこの3月に打ち切りとなった。どうしても納得できない。
  • ニュースの中で手術についてのドキュメントを放送する際、アナウンサーが「ここからは手術の映像が流れます」と前もって発言していた。視聴者としては、この配慮は非常にありがたかった。特に食事時でもあったので、こうした事前の発言に助けられた気もする。時には目を覆いたくなるような映像を放送せざるを得ないこともあるだろうがそのような時は視聴者に対してこうした配慮が欲しい。
  • 政府が露骨に放送に介入しようとしており民主主義が危機に瀕している。これは特に民放の番組がどうしようもなく酷い内容になっているのが原因になっている。新聞記事をそのまま放送、多過ぎるCM、野球中継が良い場面を迎えても時間がくれば打ち切り、連日誤字脱字のオンパレード、通販番組への異常な力の投入など・・・。先日はボクシングの番組に中学生の人気が予想より低かったが試合の本番までわざと時間をかけて引き伸ばしたのを考えれば人気が出ないのは当たり前だ。番組づくりが地に落ちているとしか言いようがない。そうした危機を救うには民放各社とNHKが一体になってGH帯に大討論番組を放送するしかないと思う。BPOの立場上言いにくければ各局の良心的な制作者に呼びかけて企画を進めてはどうか。安倍総理は某司会者を個別に呼んだり、各局のコメンテーターを一同に集めて接触を強めており、そうした浸透効果が生まれているのも怖いことだ。

【CM】

  • 島根県内でパチンコ店を運営する49の会社・事業者でつくる県遊技業協同組合は、島根県庁からの要請を受けて5月からテレビやラジオのCMや新聞広告、新聞折り込みチラシを自主規制するそうだ。ラジオCMや新聞広告は完全自粛。ただし、新聞での求人はOK。テレビは、午前5時から午後11時までCMを自粛。放送できる時間帯でも、ホール名ではなく社名を使用、内容もイメージや求人に限定。パチンコのテレビやラジオのCMや新聞広告、新聞折り込みチラシは射幸心をあおる内容も多く、ギャンブルによる多重債務への悪影響も心配される。BPOでも各都道府県の遊技業の組合に対してテレビやラジオのCMの自主規制を要請してはどうか。島根県で実施されるのだから他の都道府県での実現は難しくないと思う。
  • 大手英会話学校を途中解約した男性が受講料返還を求めた訴訟で、4月3日最高裁が精算規定は違法との判断を示し敗訴が確定したにも関わらずテレビCMが終日放送されている。また、東京京都は介護事業の大手企業が介護報酬を過大請求していた問題で、返還請求を視野に事務所に立ち入り検査を行ったが、不適切なCMは相変わらず放送されている。テレビ局には報道機関としての倫理観が欠如している。
  • 女優が歩きながら携帯電話で話す携帯電話会社のCM、あの影響で歩きながら電話をする若者が増えているのではないかと危惧している。自分は半身不随の障害者。街中で電話やメールをしながら歩いている人とすれ違う時にはぶつかる恐れがあり、危険を感じる。歩行が不自由な人はみな、同じように感じていると思う。携帯電話使用のマナー向上のためにもあのCM内容は不適切だ。

青少年に関する意見

【報道・情報に関する意見】

  • 夕方のニュースで、小動物を虐待し殺害している映像を見た。大人が見ても非常に気分が悪くなるような映像であった。最初に見た民放のニュースが余りにも残酷だったのでチャンネルを変えたら、そこでも同じ映像を流していた。子供たちが家にいる時間帯の夕方に、民放がこぞって動物虐待の映像を流すのは許せない。民放だからといってどんな映像を流してもよいとはいえない。非常識であり放送局としての倫理と責任に欠けている。
  • 長崎市長銃撃事件の報道において、ある局が市長の血まみれの顔を流した。これをみた子供がショックを受けているようだ。このような映像を公共の電波で流すのは、市長本人や、ご家族の方への人権侵害にあたるし、それをみた多くの女性、子供に対し大きなショックを与える。視聴率が取れればいいと考えているこのような報道姿勢は、いい加減になんとかしてほしいものだ。ついでながらカメラマンは、市長を搬送する救急隊員の邪魔をしていることが他局の映像により確認できる。これについても怒りがおさまらない。
  • 各放送局のニュース番組全般に対する要望。事件の容疑者等の顔(写真)をアップにしていく演出をやめてほしい。子供に対し、家族に対しても不快感を否めない。容疑者を犯罪者と印象づけかねない演出でもあるし、そもそも他人の顔のアップを見せつけられ、心地よく感じる視聴者がいるのだろうか。もう少し配慮して欲しい。
  • 情報番組。女優が中学生の姪を暴行して逮捕された事件で、事件の動機を聞いて、出演者が「中学生が大人と性的な関係をもったのを注意や説教するのはある意味当然の事で、それがエスカレート」したと、加害者の女優を擁護する発言があった。暴行事件に加わっていない、逮捕もされていない一般人の交際男性を、中学生と交際した可能性が高いということだけで、犯罪者扱いしていた。問題なのは、中学生の姪が暴行された事であり交際男性との恋愛などは別問題である。

【低俗、モラルに反する】

  • お笑い芸人が公道で裸になり、通行人の女子高生に抱きつくという行為は、もはやイジメにつながるといった低レベルな話ではない。これは、公然わいせつ、強制わいせつという重大犯罪である。笑いは性犯罪をも免除する免罪符なのか?マスコミは片や性犯罪報道をして、性犯罪に対する非難を強めておきながら、自分達は性犯罪を面白おかしくネタにしている。そこに矛盾はないのか?
  • バラエティー番組。スキー場であるタレントが股間に象の絵をデザインしたふんどしだけで現れたシーンを「ハプニング」として取り上げていた。青少年への悪影響が心配される。さらに別のタレントが女性アナウンサーに対して「老けたことが気になるだろ!」と発言したのも、放送で使うことによって、会社としてこの女性アナウンサーにハラスメントを行っていることになる。
  • この番組はミュージカル劇団を目指す子供たちを捉えたドキュメンタリー番組だが、番組の案内でお笑いタレントが登場し、練習場の子供の前でバカふざけや下品な事をして笑わせるなどして極めて遺憾。断固としてこういう番組の企画は止めて頂くようにお願いします。案内するリポーターが穏やかに礼節を守って、頑張る子供たちを励ますならば素晴らしい企画だったはずですが非常に残念でなりません。
  • 音楽番組。歌手の左右の上腕部に「刺青」もしくは「タトゥー」が彫られていた。江戸中期以降「刺青」は刑罰の一部をさし、左腕の上腕部に2~3本の線が彫られていた。現在も殆どの公衆浴場では暴力集団の者として、入場を禁止されている。例えレザー治療を受けたとしてもケロイド状の跡が残るし「タトゥー」も医学的見地からは害が有るとされている。局に意見を伝えたが「シールだ」と返答された。いずれにせよ公序良俗に反する行為であり、青少年に与える影響を考慮し深夜番組の如何に関わらず出演させるべきではない。
  • バラエティー番組。娯楽番組だとしても、若手タレントが、有名人の家を訪問してめちゃくちゃなことをして有名人を怒らせればゲームに勝つというようなシーンを放送して、一体何の意味があるのか。子供たちと一緒にテレビを見る時間帯に、このような下らない番組を放送してほしくない。公共の電波を使っているという認識に欠けるような番組を見せられる視聴者はたまらない。

【CM・番組宣伝に関する意見】

  • 青少年に見てもらいたい番組で、競馬のCMが放送されたが一体どういうことなのか?競馬はれっきとしたギャンブルなのに、そんなギャンブルのCMを青少年向けのテレビ番組で流すのはよくない。
  • 年齢指定映画のCMはやめてください。PGとかRとかのついた映画の宣伝はやめてください。年齢指定映画の有害性ははっきりしています。そんな有害映画の宣伝をするなんて絶対に許せません。
  • 他人の買い物カゴに勝手に商品を放り込む薬局CM。子供が行う場面もあり、子供がまねをする。迷惑行為を推奨するような効果を狙ったようにも見え、社会的に影響を与えかねない。
  • 白昼堂々パチンコ台のCMが放送されているが(地方に行くとパチンコ屋のCMも放送されている)放送を禁止にするか、もしくは子供が見ないような深夜のみに規制すべきだと思う。

【放送局の姿勢、責任を問う】

  • 「青少年に見てもらいたい番組」について。実際の番組内容を見ると、とても安心して子供に見せられるような内容でないものが出てくるケースもあり、憤りを覚える。一例を挙げると年末に放送されたアニメでは、ほとんど芸能人が内輪で盛り上がるバラエティー番組化しており、しかも、司会を務めた女性タレントが暴言とも言うべき不適切な発言をしていた。「青少年に見てもらいたい番組」と指定するからには、番組の質にも十分な配慮が必要ではないのか?BPOはこういう番組に対してもう少し厳しく見るべきでは?あるいは、番組の指定には、一定の審査基準を設けるべきではなかろうか。
  • 深夜アニメを見ていて思ったことだが、主に都市圏でのみ放送されている深夜のアニメ番組の中にも癒されるものや感動できる作品もある。このような作品は地方の地上波でも気軽に見られるように地方局は検討すべきだと思うし、時間帯を夕方にしたりするのもよいと思う。

【スポーツに関する意見】

  • モータースポーツ。オープニングでの事故シーンはどういうものなのだろうか?(F1は危険な競技だから即刻中止せよと言うメッセージか?なら即刻放送をやめるべきだと思うのですが)。言いたい放題かもしれませんが、あのOPはいくらなんでも、よくない。
  • 高校野球を特別に扱うのはやめて欲しい。他の高校選抜総体、インターハイの競技と同じように扱って欲しい。ちゃんとバランスを取って扱うべきだと思う。

【非科学的なことに関する意見】

  • バラエティー番組。明らかに前世の存在を断定的に取り扱っており出演者が霊能者である事が前提で進行している。日本民間放送連盟 放送基準 8章「(53) 迷信は肯定的に取り扱わない。(54) 占い、運勢判断およびこれに類するものは、断定したり、無理に信じさせたりするような取り扱いはしない。」に抵触。低年齢の視聴者に霊的存在や前世を強烈に信じ込ませるだけの演出技法を施しており、霊感商法などを煽る事に繋がる可能性が高い。また前世の存在を断定的に話していることから、青少年に「死んでも生き返る」と思わせ、多少の困難に対して自殺という選択を容易にしてしまうという行動に繋がる危険性が高い。地上波の放送内容としては不適切であると思われる。
  • バラエティー番組。イジメ問題を霊視や霊的観念で恰も読み取れるかのように放送していた。霊視自体が何も立証されていないにも拘らず、「霊の世界ではイジメは悪いことです」などと放送するのは、実際にイジメに悩んでいる人やその問題に取り組んでいる人に対してあまりにも軽率。
  • バラエティー番組。土曜日のゴ-ルデンタイムに放送する内容ではない。3月までは深夜の時間帯で放送されていた番組であるが「守護霊」「前世」等、内容はそのまま放送されていた。深夜の時間帯は視聴者の年齢層も限られているが、この番組を見た子供達が不信に思い「守護霊」「前世」について親に説明を求めたら、まともに答えられる親が何人いるだろうか。深夜に放送されていた内容と唯一違う所は、番組の最後にテロップで「この番組は科学的根拠に基づかない~」と表示された事である。しかしポケモン騒動以降、点滅シーンが続くアニメ番組では、番組の冒頭に必ずテレビを見る部屋の明るさについて表示されているように、本来は番組の冒頭で表示すべきである。

【編成に関する意見】

  • 最近の民放は、深夜にアニメ番組をよく放送する。子供向けのようなアニメまで深夜に放送しているので、これを見るために生活のリズムを崩してしまう青少年も出てくるのではないか。民放であるからスポンサーは大切かも知れないが、視聴者に対する配慮も必要である。
  • アニメ映画。昨年公開された劇場版を放送していたが、オープニングやエンディング、そのほか諸々のシーンがカットされ、怒りを覚えた。そもそも上映時間92分の映画をこの枠に収めるのは無理があったのではないのか。このテレビ局は以前にも映画のオープニング・エンディングをカットして放送し、その浮いた時間で新作映画の宣伝を積極的に行なうなど、「作品」をまともに放送していなかった。映画を作った制作スタッフはもちろんのこと、楽しみにしていた視聴者にも失礼な放送の仕方ではなかろうか。二度とこのようなことを行なわないでいただきたい。

【食べ物の扱いについて】

  • バラエティー番組。一時は沈静していた「大食い番組」がまた復活してきた。大食い番組を公共の電波を使って放送する社会的な意義や必然性はどこにあるのか。大食いを面白おかしく扱うことによる青少年に及ぼす悪影響は「あるある・・」などよりも罪は大きく問題である。

【表現に関する意見】

  • 最近の受像機の性能の問題もあるかと思うが、青少年の目に障害をもたらすようなどぎつい画像が多くなっているように思う。自閉症などもこの色合いの関係で障害が生まれるという研究も進んでいる。こうした研究の成果を十分汲み取って障害を起こさないように色合いに気を使って欲しい。デジタル化でこうした面が改善されるようことがいわれていたが実感できない。

【差別や偏見を助長する】

  • 教育番組。言葉を紹介する場面があり、”おうむがえし”という言葉が使われていました。自閉症の子供はオウムがえしの傾向があり、(最近は例えが良くないのでエコラリアと言う事が多い)そういった傾向の子を持つ親にとっては、不快な言葉であり、まして、NHK教育番組(子供向け)で使うのは不適切と思いました。

【言葉遣いについて】

  • 報道番組。テレビ業界で幅広く活動している司会が「べらんめえ調」で話しているが、青少年に与える影響を考慮し粗雑な言葉で自分の感情を伝えるべきではない。

【視聴者意見への反論】

  • 今回の関西テレビの番組捏造は起こるべくして起こった。BPOへ送られてくる意見を読んでいると「子供が悪くなるのは親の責任」「規制だらけではテレビがつまらなくなる」などもっともらしい意見が非常に多いが視聴者のこんな姿勢が今回の事件を招いたのだ。テレビ局に与えられた「表現の自由」は犯罪まがいの行為や常軌を逸した行為を表現することまでも許す免罪符ではない。
  • よくお笑い芸人の芸などが子供たちのいじめの温床や犯罪の引き金になるという意見を見るが、芸人よりも寧ろワイドショーなどで挙げられる犯罪の内容の事細かい説明や、自分の言動に無責任なコメンテーターや専門職の人、非現実的な事を脅し文句にする占い師等の方が余程青少年に悪影響を与えていると思う。お笑い芸が全く影響を与えていないとは言い難いが、世間で「偉い人」とされている人の言動の方が影響力は強い。
  • ネット主流の時代にTVの影響力は強くないという意見については、そうは思えない。ネットで流されるお笑い映像は、元はTV局が作成したものである。また、TVの影響力がないのなら紅白問題のように、大量の抗議がくることはない。ネットを介してであろうとも、コンテンツを作るのはテレビなのだから、テレビはネットという媒介を通じて、以前よりも影響力は強くなっている。