2007年1月に視聴者から寄せられた意見

2007年1月に視聴者から寄せられた意見

納豆ダイエットのデータ捏造番組に批判が集中した。この番組を放送したキー局や制作会社にも及び、夫々の責任を問う意見や処分を求める声もあった。また、紅白歌合戦での裸と見紛うコスチュームとパフォーマンスやその演出に対し、意見が寄せられた。

2007年1月の1ヵ月間に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,348件で、12月との比較では684件と倍増した。これは1997(平成9)年BRO時代からの1か月の意見受付数としては過去最高である。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール66%、電話30%、ファクシミリ2%、郵送ほか2%である。(*Eメール数には同一人の同意見を含む)

男女別では、男性72%、女性23%、不明5%で、世代別にみると30歳代(25%)、20歳代(22%)、40歳代(15%)、50歳代(11%)、60歳以上(9%)、10歳代(6%)の順となっている。

664件で、11月との比較では113件減少した。

意見のアクセス方法の割合は、Eメール56%、電話37%、ファクシミリ4%、郵送ほか3%である。(*Eメール数には同一人の同意見を含む)

男女別では、男性72%、女性25%、不明3%で、世代別にみると30歳代(26%)、20歳代(19%)、40歳代(15%)、50歳代と10歳代(各8%)、60歳以上(6%)の順となっている。

2007年1月に視聴者から寄せられた意見 1,348件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2007年1月件数
人権等に関する意見 16 件
放送と青少年に関する意見 274 件 [ 意見内容 ]
放送番組全般にわたる意見 734 件 [ 意見内容 ]
BPOに関する意見・問い合わせ 74 件
その他(放送関連以外) 250 件
意見件数 計 1,348 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。1月の通知数は731件(31放送局)であった。

番組全般

2007年1月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,348件)の95%にあたる1,277件が“不適切な内容や発言・表現、低俗、下品、モラル欠如”など、番組のあり方についての指摘となっている。

特に、納豆ダイエットのデータ捏造番組批判は一放送局の単一番組への1か月の意見としてはこれまでにない148件を数えている。更に批判はこの番組を放送したキー局や制作会社にも及び、夫々の責任を問う意見や処分を求める声は1月末で195件にのぼっており、“視聴率優先姿勢” “放送局と制作会社との制作責任体制” “健康情報番組のあり方” “放送への規制と放送の自主性” など、問題の大きさを示している。

また、紅白歌合戦での裸と見紛うコスチュームとパフォーマンスやその演出および番組の倫理を問うものが112件と、NHKへの意見としては過去最も多くBPOに寄せられた。

その他にも“死置人”と称し“代わって仇をとる”ドラマに対する批判は34件、年末の格闘技中継への苦情等は52件、ラジオ・パーソナリティーの“不適切な表現・発言”に対し21件の抗議など、上記の意見数だけで367件(全体意見の27%)に及び、1月の意見数の急増の要因となった。

この他【情報番組(ワイドショー)・バラエティー・アニメ】に関する意見は259件(全体の20%)と多く、続いて“取材・報道のあり方”に関する意見(188件)、 “公共的な放送のあり方”(104件)、“放送の影響力”(101件)、“公正・公平・中立(内容が偏向との指摘を含む)”(57件)、“メディア規制の必要性”(30件)の順と、いずれも前月の倍の意見数となっている。

とりわけ、事件報道の「過剰なまでの」詳細な犯行手口の報道や、事故被害者・遺族・関係者への「見識を問う」取材など“報道のあり方”について厳しく指摘している。

一方、情報番組のキャスター・コメンテーターの「偏見・独断・無責任」な発言や、バラエティー番組の増加とその質の低下、女性占い師の出演やその過激な発言についての批判意見が目立っている。

なお、「人権等権利に関する委員会(BRC)」への相談・意見(16件)とは別に、番組・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は242件で、前月(179件)から大幅に増えたが、これは事件報道に関する“人権・プライバシー”や、“いじめ”につながる表現を指摘した意見が増加したためである。

【放送局の対応・姿勢】に関する苦情・抗議は331件と前々月(64件)、前月(123件)から大幅に増えているが、視聴者応対に関する苦情がほとんどである。

【CM関係】前月の75件から94件と増えており、その内容は「不適切な表現・内容」とするもので、「宗教団体の不透明なCM」への苦情が目立った。

概要

【特記事項】(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

  • 納豆業者や消費者(視聴者)を混乱させ、あまつさえデータを捏造し虚偽を放送した罪は重い。放送免許を取り上げられてもおかしくない行為だ。今までの数年間、過去放送された全放送内容やデータにも疑問視せざるを得ない。即刻番組を終了させるべきである。また今回の捏造事件では制作局ばかりが糾弾され、系列会社の東京キー局は何の関係もないかのごとくでお詫びの言葉もない。当方はキー局で該当番組を見たのであり、お詫びがないのは納得できない。例えば洋菓子メーカーの場合などは全社的な責任を取らされているが、テレビ局も同様に同じ系列の不祥事には何らかの責任を負ってしかるべきである。関西のテレビ局だけに責任を取らせるのではなくキー局及び系列全体で責任を取り信頼回復に努めるべきである。BPOはこの問題について調査し、放送局はなぜこのようなことが起きたのか検証番組で放送させてほしい。
  • 番組評価は放送直後に下せるが、番組への反響や意見を踏まえての放送局の姿勢は一定の時間が必要と思い、この一か月公共放送NHKの動きを見守った。最近のNHKは前会長の更迭以降、一般視聴者への積極的な諸施策で少しずつ情報公開も進み経営の考えが我々にも得易くなった。そこで紅白について。NHKでは先の紅白の裸演出について「視聴者の期待を損ねるようなシーンがあったことは申し訳ない」と発表したが現場責任者は出演者が勝手にやったとの主旨を述べている。同番組に係わるスタッフは膨大な数と聞くし「全く予想外のこと」等の発言は言語道断。番組基準には「基本原則/公共放送としての権威と品位を保ち公衆の期待と要望に添う」「表現/下品な言葉、卑猥な言葉や動作による表現はしない。受信者の生活時間との関係を考慮」(この他娯楽番組についても表記)等とある。立派な放送番組基準違反ではないか。紅白に限らず最近のNHK番組の稚拙化には呆れるが、捏造番組と同じ視聴率追求と視聴質無視の姿勢は今の放送界共通の病巣と言える。BPOは民放の捏造のみならず紅白問題を如何お考えか。
  • この番組を企画・制作・放送したテレビ局に一言。反論は是非同局の検証番組でお願いする。昨今の悲惨な事件を利用し「代わって仇を討つ」などと暴力を前提としたドラマもどきの後に、下品を売り物にしかできないタレントを後生大事に起用し、彼が司会をする昼の番組のレギュラー出演者に似非ドラマの感想を語らせる陳腐な構成の番組は昔の紙芝居さながらであった。ひと頃言われた電気紙芝居の域から脱し得ないこの局を象徴している。タイトルはよもや「仕置人」を知らずしてつけたものではないと思うが、程度の低い造語はいい加減にしろと言いたい。つまり、最近の世情を利用し、暴力性向の強いスタッフによる、タレントを囲い込むための企画だったのか。こんな愚にもつかない番組を提供するスポンサーもお粗末の一言。

【取材・報道のあり方】

  • 今回の捏造番組で、自社の懲戒処分が極めて甘いのには驚いた。放送業界は企業に安全・衛生上の問題が発生した時などは、社長宅に押しかけたり、嫌がる社員を追っかけインタビューをするなど過剰なほどの追及姿勢で、時に若い記者が失礼な物言いをしたりする!今回の件はメーカーの品質不良以上の不祥事なのにそんなシーンはない。メーカーの場合は故意よりは過失が多いが、今回は故意に視聴者を欺いたもので責任は非常に大きい。当然社長は辞任の案件だ。他の業界へは追及・取材し報道するが同業には甘い放送界だ。
  • 今に始まったことではないが、連日のように悲惨な殺人事件のニュースがテレビで流れる。私は「バラバラ殺人事件」などの「手口の詳細」は知らせる必要がないと思う。一般社会人として当然、朝のニュースを見る。社会の流れを知るためだ。しかし「夫を殺して自宅の部屋でバラバラにし、大量の血を吸収させるために園芸用の土を使った」という内容を私は知る必要が全くない。インターネットであれば、ニュース記事のタイトルだけを読んで知りたい記事を選んで読む。新聞もそう。しかしテレビはそういう訳にはいかない。見なくても聞こえてくる。しかも念入りにCGで遺体損壊のシーンを再現している。テレビ放送全体を規制できないのであれば、それぞれのテレビ局の努力でもいい。このチャンネルのニュースは悲惨なことは伝えません、という姿勢を打ち出してくれれば、私はその番組を選んで見る。
  • 授産施設の男性が幼児を歩道橋から転落させた事件。なぜ加害者の母親にインタビューをする必要があるのか。41歳にもなった、しかも知的障害を持つ子供の行為について、親を責めるような事をするのは如何なものか。それでなくても充分辛い思いをしているだろうにと、心中を思うとやりきれない。
  • 事件、事故などで家族を奪われた被害者の家族にカメラを突きつけインタビューする手法が幾度も指摘され、非難されているにも関わらず一向に改善される兆しが見えない。それどころか益々酷くなっている。先日もある男性タレントの娘がトラックにはねられ交通事故死したが、通夜の席で愛娘を奪われ憔悴しきった父親に幾本ものマイクを突きつけ、心境を告白させる手法にはとても呆れた。芸能人であろうと一般人であろうと子を持つ親なら、ある日突然愛するわが子に先立たれる悲しみは計り知れないのは同じではないだろうか。芸能人の結婚や妊娠報告の記者会見は容認できるが、不祥事からの復帰離婚や身内の葬儀での記者会見の強要は自粛すべきではないか。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 放送って何だろうと考えさせられる事件。完全に放送を信じ切ってしまった私たちに、警鐘だったと思ってこの事件を終わらせなければならないのか。オレオレ詐欺に引っかかったわけでないし良かったね。健康が損なわれたわけでないし良かったね。でも、実態がわかるにつれて怒りがこみ上げてきています。捏造、無断借用、何よりも許せないのが英語の部分の翻訳を全くでたらめにおこなったということです。無知な視聴者を完全にだまして。これが、本当に放送局のすることなのでしょうか。詐欺師の行為。洋菓子メーカーの場合は営業停止になり、社長が辞め、そして今後も商品は売れないだろう。それなりのペナルティーは受けたと思う。在阪テレビ局の処分内容を見ると全く「アンフェア」。やったことはどちらも最低の行為なのに国民を騙して営業停止になるわけでもなく、社長が辞めるわけでもなく、ほかの番組が見られなくなるわけでもなく、何のペナルティーにもなっていない。絶対に許せない。信頼回復のためにも、真偽誠実の精神に基づき放送局自ら処分を科すべき。洋菓子メーカーと同様、営業停止も含めて考えていただきたい。
  • 当方は胃と食道を癌で摘出しているので、たんぱく質の摂取を主に納豆に頼らざるを得ない生活を送っている。最近のニュースや情報番組など複数の番組で納豆の効用を放送したらしく、関西圏でも納豆が売り切れて店頭から姿を消した。納豆を食べればダイエットや老化防止に即効性があるかのような報道をしたために納豆の買占めが起きたようだ。たんぱく質を納豆から得ていた当方としては入手困難になり非常に困っている。最近のテレビ報道は、ひとつの事柄を、ニュース、バラエティー、情報番組などで面白おかしく取り上げて大きな報道被害を生む構造になってきている。こうした報道のあり方について、BPOで何とかしてもらいたい。
  • 世間全般に関心の高いダイエットを題材に放送されたが、そのダイエット成分を多く含む食材に納豆を取上げた為、全国の大手スーパーより引合いが殺到し、地方市場や納品業者に全く入らなくなってしまった。納品業者のユーザーのうち、30%程度は介護事業や福祉施設、病院などのいわば弱者。関心があるからと言って世論を操作し弱者に被害を与える。こんな事が許されるのか?納豆は翌日すぐ出来る物ではない。今一度、放送のあり方を考えて下さい。
  • 血圧が高い事もありこの番組を見て納豆を買い集めていたが、放送されたデータに捏造があった事をテレビのニュースで初めて知った。キー局に苦情を言ったが、担当者の上司と名乗る男性が「在阪系列局が制作しているので、そちらに文句をいってくれ」と「すみません」の一言も無くケンモホロロに扱われた。制作したのが何処であろうと私が見たのはあくまでもキー局の放送である。放送局は総務省の許認可事業で、放送した内容はその局に法的な責務があるのだ。
  • 紅白歌合戦という家族団らんで視聴する番組(しかも今年は「家族」がテーマ)で女性の性を売り物にするかのような内容を放送することは非常に不適切であり、国民の公共放送への信頼を踏みにじる悪質なものであると感じます。国民はこのような番組に多大な予算をかける放送局のために、年間少なくない費用を強制的に徴収されなければならないのか。スポンサーである視聴者のコントロールが不可能ならば、NHKは税金で運営し国民の代表である国会議員の監視下に置いて欲しい。
  • 年末の格闘技中継について。高視聴率を取りたいための番組構成は理解できるが、過去の放送をあたかも生放送で放映しているかのような演出で番組開始から2時間、未だ本編が始まらない。視聴者が過去のものか生放送か判別できない放送は許せないし、この番組のスポンサーの商品は購入しない。
  • 先日の火曜日に放送のドラマは医療ミスや凶悪殺人などに対する被害者や遺族が、復讐を依頼して恨みをはらすといった内容。見ていて強い不快感が残り1週間経った今も怒りが治まらない。このドラマでは殺人シーンをリアルに描き、復讐のシーンは面白おかしく短時間で描かれていた。何がいけなくて復讐されているのかも加害者に理解させないで殺してしまう。内容も制作の意図も全く理解できない最悪のもの。実際に被害に遭った方や遺族は恨みを果たしたくても何もできず苦しみ続け本当に辛いと思う。現在も苦しみ続けていることを考えたらこのような番組は作れないはず。でもこの局は作っている。本当に気持ち悪くて制作者の心が信じられない。
  • 某占い師が出ている番組。日本民間放送連盟放送基準を見てみると『第8章 表現上の配慮』に「(46) 人心に動揺や不安を与えるおそれのある内容のものは慎重に取り扱う。(53) 迷信は肯定的に取り扱わない。(54) 占い、運勢判断およびこれに類するものは、断定したり、無理に信じさせたりするような取り扱いはしない」という項目があった。この占い師の発言や態度はこれに抵触するのではないか?また、この占い師は調べてみると様々な黒い噂や情報も流れており、このような人物を番組にレギュラー出演させている放送局にはモラル欠如と思う。
  • 新春早々(大晦日から正月)不適切ないじめ番組があった。芸人が人をだまし車に手足を縛りつけ鉄缶に体当たりさせ、散々引きずりまわした後、とりもちに埋めるというシーンに見ていて恐怖を感じた。この番組に出演していた関西の芸人とお笑いコンビ、関係者を放送界から追放すべき。
  • この番組は日本の医療を誹謗・中傷していたずらに市民を不安に陥れ、医療に対する不信感を募らせることを目的とした極めて悪質な番組である。番組の中で三流役者を医師役に仕立て出演させている。あくまで本物の医師と言う設定である。このように国民に不安と虚偽の情報から医療不信をもたらす俗悪番組を放置するのであれば「放送の倫理」など無いに等しい。医師の多くが貴機構の動静に注目している。
  • 歯科医師の娘殺害に関連して法医学者が容疑者の深層心理を語るというものだったが、ただの憶測に過ぎないことをあたかも『間違いない』かのような言い回しで語ることに非常な嫌悪感を抱く。また、加害者とその家族への人権侵害ではないかとさえ思った。「性的な興味を持っていたと考えられる」などという発言に際してはあくまで仮説であるということを強調すべきではないか。私は精神医学に携っているが法医学者が何だ?と言いたい。あまりに偏った身勝手な放送で抗議したい。
  • この番組は一体いつまで続くのか。「子供に見せたくない番組No.1」等さんざん悪評高い番組でありながら未だに内容を変えず続けているのに腹が立つ。まるで批判している視聴者を挑発しているのかのよう。まだ家族全員がテレビを見ている時間帯に女性タレントまでもが聞くに耐えない言葉や下ネタを大声で言い、司会のお笑い芸人が女性タレントの目の前で素っ裸になって見せたり、「性欲の強い女ランキング」などという相変わらずバカげた内容で大騒ぎしたりとこんな事を面白がって騒いでいる出演者と制作側のレベルの低さに本当に呆れるばかり。貴重な時間帯にこんな酷い内容を垂れ流しにするのはいい加減にしてもらいたい。見なければいいという問題ではない。自分の国がこんな低俗な番組を娯楽番組として平然と普通の時間帯に流している事が恥ずかしくてならない。このような内容のない馬鹿げた番組はなくしテレビ番組の品格を取り戻してほしい。
  • 在阪局のお昼のラジオ番組。パーソナリティー(元同局アナ)が“吼える”というコーナー内で、公共の電波であまりにも不見識な「生きる価値が無い」「首くくれ」などの暴言を吐いた。反面「自分は正当な意見を述べている」と主張するなど人権・倫理について配慮に欠ける放送を行っている。
  • 秋田児童連続殺人事件のニュースをゲラゲラ笑いながら話し、容疑者を“ちゃん”付けで呼んだり、人の死に対する取り扱いが目に余る。今回の放送の冒頭でもバラバラ殺人の件で「切断が上手だった」とか、殺害方法について冗談半分で報じており、客席から大きな笑い声が聞こえるなど、社会的感覚が麻痺しているとしか思えない。司会の関西芸人は先日一般人への人権侵害で敗訴しているのに全く反省が見られない。日曜の午後という時間帯なのに、余りにも死に対する尊厳の軽視に呆れる。
  • 「芸能界のドン」と言われている女性大物歌手が司会をしている番組でお笑いタレント出身の宮崎県新知事との中継があったが、会話の中で新知事に対して女性大物歌手が「お前」と言って会話をしていたのが大変不愉快だった。たとえ昔からの知り合いであったにしても、いやしくも県民の期待を受けて知事となった「県民の代表者」である以上、プライベートではともかく、公の放送中ではもう少し丁寧な言葉遣いで話をすべきではないだろうか。また、番組側も彼女の発言については十分予想できたはず。なぜ、事前に申し合わせをしなかったのか。それとも出来なかったのか。バラエティーだから面白おかしくしようと思ったのか。いずれにしてもあれでは新知事に対しても、そして県民に対しても失礼だ。

【その他、番組全般】

  • 全国高校ラグビー出場校のドキュメント番組で、大会にかける様々なドラマを綴った素晴らしい番組であった。ただ、放送が深夜だったのが残念である。こういう番組こそゴールデンタイムにオンエアしてほしかった。
  • 捏造問題や戦争裁判番組高裁判決などをはじめ、それ以上に最近の放送には愚にもつかないお笑い番組、バラエティー、アニメ、そして無責任な情報番組ばかりで何かと疑問を抱かせる番組が目立つ。これらが監督官庁という大義名分で、総務省を中心に放送への干渉(注意や指導など)が従前に増して多くなる要因となっている。これは、とりもなおさず放送界が招いたことではあるが、それ以前に放送界自らが自浄作用を示すことが必要ではないか。これだけ放送が様々な問題を起こせば、視聴者としていわゆる「公権力の介入を招く」との警鐘を支持するよりも、「法による規制」を是認したくもなる。いっそ、各放送局は「検証番組」などという実は何ら検証しない番組の放送は止めて、「問題となった」前の放送と誤り(捏造)の事実関係や「問題となった」放送と改変後(国際戦争法廷)の放送の対比を視聴者が比較対照できるような番組枠を設けたらどうか。他の局の検証番組についても、視聴者からの支持意見ばかりではなく批判意見も紹介する義務を負わせるべきだ。
  • 近ごろこの局は世間に迎合したような番組が多くなったように感じる。騒ぎとなった大晦日の歌合戦などで顕著だが、そもそも視聴率などの市場原理に左右されないために受信料制度があるのになぜそうまでして視聴率や若者受けに卑屈になるのか?良い番組を目指した結果、視聴率が上がるのはよいことだが、最初から高視聴率を目指すのならばやっている事が民間の商業放送と変わらない。そうなると何のための公共放送か、その存在意義が分からない。
  • 早朝から始まる情報番組で朝8時前後に裁判官制度について説明をしていたが、その折「被害者・遺族側からの求刑が可能」とテロップを添えて報道していた。その背景には、『被害者からの求刑制度をつくらないと「報復」「私刑(リンチ)」が起きるからだ』と言うもの。これはあたかも報復やリンチを正当化するかのような発言で視聴者に誤解を与えかねないし、危険な解釈ではないか。深刻な問題でもあり、裁判官制度の解釈を正しく伝えるべきではないか。

【CM】

  • 何年か前にもBPOで取り上げられていたが宗教のCMは流す必要があるのだろうか?ラジオでは新聞、テレビでは宗教団体と宣伝しているが、どちらも宗教勧誘と同じ表現に過ぎないと思う。実際、宗教のCMは1団体のみが「入ってください」とCMで信者を増やすような感じである。
  • 「○○○の本を差し上げます」のCMは以前から不審な点があったので表示されている電話(フリーダイヤル)に連絡したが、本の内容は「この本を読んで成功した人の伝記だ」と紹介された。しかし、会社名・所在地を何度訪ねても答えなかった。この本を申し込んだ時点で、住所・氏名・電話番号などの個人情報が相手に知られている。振り込め詐欺の新しい手口ではないのか。

青少年に関する意見

意見分類 2007年1月件数
E-mailによるもの 215 件
電話によるもの 54 件
郵便によるもの 1 件
FAXによるもの 4 件
意見件数 計 274 件

(男性194件、女性78件、不明2件)

【意見の概要】

  • 1月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは274件と先月より100件以上増えた。
    今月は大晦日の「紅白歌合戦」におけるボディースーツのパフォーマンスに対し、「公共放送にあるまじき下品さ」「知らなかった訳がない」「生放送とはいえカメラワーク等で避けられたはずだ」「もう受信料は払わない」といった厳しい意見が37件あったほか、オムニバス形式の単発ドラマに対し「残虐すぎる」「命を軽視している」といった批判が14件あった。
    また今月も“いじめ”に関する意見が76件あったが、「バラエティーや報道がいじめを助長している」等の批判意見に対する反論が25件と増えてきている。

【意見の抜粋】

{お断り}

放送と青少年に関して、電話やホームページ、FAX、郵便でいただいたご意見の中から、代表的な意見を抜粋して掲載させて頂きます。
ただし、意味不明なもの、個人攻撃や誹謗中傷にあたるもの、不快感を与える表現などは非掲載とさせて頂いています。  
また、いただいたご意見は事実関係などを確認できない場合もあるため、放送局名、番組名、出演者名は原則削除させて頂き、あまり長い文章は要約、類似意見は代表的なものを掲載させて頂いています。

[内容分類]  [E]はEメール

「紅白歌合戦」に関する意見(37件)
受付 内容 方法 地方
1/04 なぜあのような酷い演出がなされたのか理解に苦しむ。家族と一緒に見ていたが、卑猥で子どもや女性への配慮がなく、とても不快だった。紅白は子どもも見る番組なのに、制作サイドの良識と品格を疑う。総合司会の方が「裸ではなくボディースーツです」と後で説明していたが、裸でなければ良いという問題ではないと思う。女性の裸らしきものを映して、それで視聴者の目を惹こうとする感覚がおかしいと思う。ボディースーツに裸のペイントがしてあったこと自体、問題だと思う。私は女性の性を売りにした演出は嫌いだ。女性ダンサーが着用していたビキニパンツを脱ぐシーンもあった。あのような振り付けが企画として通ったことが信じられない。その後の歌をまともに鑑賞できなかった。(同様意見11件) E 27 福岡
1/04 常識で考えてあの演出はあまりに酷すぎでる。大人から子供まで、無事新年を迎えられることに心ときめきながら家族だんらんの時間を過ごしているのに、目に余る演出には遺憾だ。相次ぐ不祥事のNHKは公共放送にはふさわしくないと思う。厳しい処分を望む。(同様意見6件) E 22 茨城
1/05 突然の女性の裸シーンで家族団らんがしらけてしまった。子供に対して大変な精神的苦痛を受けてしまった。海外でも見られているのに何事か。外国では決して許されない。受信料は払わないことに決めた。(同様意見4件) 電話 50代 神奈川
1/04 子供からお年寄りまでが鑑賞し、世界に配信されている紅白歌合戦で裸の女性が下品としか言いようが無い乱痴気騒ぎ。NHKは裸ではなく裸を模したシャツを着ていたと言い訳をしているがそんな問題ではない。下劣・低俗極まりない。これが世界百以上の国に配信されているのだ。かつてアメリカンフットボールのハーフタイムに乳を出した歌手が罰金を課せられていたがそれ位やって欲しい。NHKは、自主自律・表現の自由を勘違いしていないか。強制して受信料を受け取る手前、それに値する放送内容が求められるのではないか。(同様意見3件) E 40 東京
1/04 あんなにふざけた演出は見たことがありません!!民放でないという自覚が無さすぎる!家族で年越しそばを食べながら紅白をみるという伝統が脆くも崩れ去った。教育上にも良くないし、視聴率が取れれば良い的な感覚で公共の電波を使うことに断固反対する。(同様意見1件) E 28 大阪
1/04 演出は放送まで知りませんでしたと釈明しているそうだが、それはあまりに無責任ではないか?出演する歌手がどういう人なのか、よく調べてから出演させるべきだ。近年、NHKは露出度の高い女性を出演させたり「エロカッコイイ」と持ち上げたりと、性に対してかなりオープンになって来ていると感じるが、公共放送として『高い倫理観』のもとで番組を制作してもらいたい。(同様意見1件) E 24 和歌山
1/04 たしかにボディースーツとはいえ裸を思わせる演出なのは子どもに悪影響だと考えられるが、NHKはHP上や生放送上ですでに謝罪しているし、当該曲のリハーサルの段階では、演出の衣装は「ビキニの水着だった」としており、責任は、本番で急遽、NHK側の把握していなかった卑猥な裸のボディースーツに演出を変更した歌手側にあるといえよう。現に裸の演出が行われた直後の女性司会者の反応は生々しく、あぜんとしており「びっくりしました~」などと言うほかなかったようで、裸の演出はNHK側にとってまったく予想外だった可能性が高い。卑猥な演出について抗議するのはごもっともなことであるが、情報をあまり得ないまま感情で批判するようなことは避けて欲しい。NHKが裸の衣装に許可を出したわけではない。 E 23 青森
1/09 見ていた子どもたちに大きなショックを与えた。悪ふざけの域を超えている。女性蔑視の映像、セクハラ映像とも言える。なんとも許しがたい。「知らなかった」では済まされない。あの歌手は日頃から歌いながら脱ぐという演出を多用しており、紅白の出演者に選ばれた時点で疑問視する人もいた。また、問題行動も予測されたはずであり、事前打ち合わせで防ぐこともできたはずだ。このような場合(生番組の際の危機管理)の対応策は無いのか。カメラワークを変えることも可能だっただろう。その指示ができないところも問題だ。とにかく公共放送で、子供たちだけでなく、その親、大人までもが嫌悪感を抱くような映像が流されたことは視聴者に番組の質の低下の懸念を強く抱かせた。(同様意見2件) FAX 50代 香川
1/22 政府の教育再生会議にて紅白での裸ダンスに対する抗議が相次いだことをとりあげたことに支持する。公共放送であるNHKが下品なことで有名な歌手を採用したことに問題がある。日本の恥を生放送で全世界にさらした。道徳・倫理・公共性・教育等品のあるべきNHKに対して残念な思いで仕方ない。 E 42 岐阜
「単発オムニバスドラマ」に関する意見(14件)
受付 内容 方法 地方
1/17 見ていて気分が悪くなった。レイプや殺人の描写、人を殺して恨みを晴らすという考えなど、おかしいと思う場面が多々あった。また、放送時間帯も低年齢層が十分視聴出来る時間帯でもあり、問題があると思う。(同様意見5件) E 18 埼玉
1/17 この番組は終始目を覆いたくなる過剰な暴力シーンがあり、事件を暴力で解決する主旨が一貫して受け取れる。そして暴力を行う側は普段よく目にする芸能人の方々ばかり。社会に対し影響力をもつ芸能人を、暴力の肯定に利用することに、番組と局に対して強い憤りを隠せない。この番組は青少年が見る時間帯であり青少年に対し暴力=正義という誤った認識を与える恐れが十分にある。本番組中の出演者は同局の他番組にも登場しており、局全体の放送モラルの欠如を疑う。(同様意見1件) E 21 埼玉
1/17 このドラマには見るに堪えない部分があった。あまりに人の死を軽く扱っているように感じる。些細な理由で犯人が人を殺し、遺族が犯人の死刑を嘆願する。確かによくある光景のように思えなくもないが、感情をあまりに単純に扱っている。それに、このような創作物で現実と創作をオーバーラップさせる手法を使うのはよいことではない。要するに安心して見ていられない。犯人が人を殺すシーンや、遺族を追い詰めるシーンがあまりに無残で、目を覆いたくなった。この作品を通して視聴者に何かを伝えたい、という意思は感じられなかった。単なるバラエティーであるというのなら感心できない。もう少し、倫理面に配慮した安心して見られるものをお願いしたい。 E 18 兵庫
1/18 少年が罪の無い夫を妻の前で執拗にいたぶり、最終的にはゲーム感覚で殺害するシーンがあまりにも残酷。その少年と同年代の少年少女の中にはそれをかっこよく思い、何かの際には実行してしまう可能性を秘めていると思う。こんな番組を放送することにOKを出した局の関係者、上層部は何を考えているのか理解に苦しむ。(同様意見1件) E 34 兵庫
1/18 3話のオムニバス形式のドラマだったが目を覆いたくなるような殺人シーンの連続で不快感だけが残った。何もそこまでやらなくてもと感じた。被害者が死置人に頼んでからの場面はコメディータッチでこれはこれでさらに不快感を募らせた。不快感だけを視聴者に感じさせる制作者の意図が全くわからない。(同様意見1件) 電話 30代 福島
“いじめ”に関する意見(76件)
{報道関連}4件
受付 内容 方法 地方
1/12 渋谷区で発生したバラバラ殺人事件報道について。各局の報道番組が一様に容疑者を歌織容疑者と呼称しているが、かつて畠山鈴香容疑者を鈴香容疑者と呼称したため、同名の子供がいじめにあった問題をもう忘れたのか?視聴者の意見にきちんと耳を傾けていれば、同様の悲劇を繰り返しかねない事は予想できるはずである。いかに今の放送局が、視聴者の意見を軽視しているかを垣間見た。 E 40 埼玉
1/15 情報番組などで、必要以上に“人気タレント”や“お笑いタレント”の登場が増え、最近は政治や経済、事件などを伝えるワイドショー番組の司会まで務めているが、彼らを起用する制作側の意図が理解できない。“お笑い芸人”の品のなさが番組の質の低下を招いている。特に“いじめ”を助長するような言動が著しく、これは“教育問題”にもつながる。 E 東京
{いじめに関するその他の批判意見}47件
受付 内容 方法 地方
1/05 バラエティー番組。子供の冬休み期間中は内容を自粛すべきである。司会の芸人が女装し、履いていたパンツの臭いをを若手芸人に嗅がせるなど、この番組はゲーム感覚で人を虐めて楽しんでいる。お笑い芸人は以前から“いじめ”をネタにした芸が多かったが、現在ほど酷くは無かったと思う。 電話 49 神奈川
1/09 ドラマ番組。この番組の前作も暴力や乱暴な言葉遣いがあったが今作はもっとひどい。ほとんど暴力奨励である。この局にはモラルのモの字もないのか?どう考えても未成年者に暴力をかっこよく見せ、いじめを誘発しようとしているようにしか見えない。偉そうなコメンテーターを出していじめ問題を取り上げ、学校や教師を散々バッシングしておきながらこんな番組を放送する。はっきり言って笑止千万だ。 E 32 千葉
1/10 格闘技番組。真剣な格闘技対決というより、ほとんどが“バイオレンス・ショー”だった。見え見えのやらせ(不正)と過度の暴力。子供のいじめが問題になっている中、極めて不適切な内容だった。(同様意見1件) 電話 40代 東京
1/12 バラエティー番組。前世や守護霊などという概念は客観的に実証されたものではない。それなのにこれらが実在するかのような内容の番組を放送するのは、放送倫理上問題がある。また、最近「悪霊が憑いている」といって同級生をいじめる子供のことが報道されていたが、こういったいじめを助長しかねない。 E 28 千葉
1/15 音楽番組。クイズに正解できなかったら罰ゲームとして電気ショックを与える、という映像を見た。タレント10人ほどが腰に医療機器らしきものをつけ、不正解になると電気を流され、痛がって飛び上がる人もいるほど。中の1人の女性が痛がって足踏みをすると、司会者が「タップダンス」のようだと言って、さらにスイッチを入れて痛がらせ、その模様を見て満場の人たちがまた笑っていた。のたうちまわるような苦痛を与えて喜ぶという映像が、いじめや監禁などの暴力事件とどう違うのか、理解できない。しかも小学生の子供が見る時間帯に流すことがショックだ。 E 37 神奈川
1/15 バラエティー番組。毎度毎度、この番組は司会の態度が酷すぎる。見ていて腹が立つくらいだ。新幹線で車内に取り残したり、ジェットコースターでわざと合羽を破いてずぶぬれにさせたり…極めて陰湿だ。青少年が見たら”TVでもやっていたんだからこれくらい問題ない”と思うのではないか。そしてさらにイジメが陰湿・悪質なものに変化していくと思う。番組としての「面白さ」を追求する前に、放送局としての「使命」を果たすべきだと考える。(同様意見4件) E 30 群馬
1/15 女性占い師の「地獄に落ちる」「馬鹿じゃないの!」という罵声を真似して喋る幼保育園児が増えてきた。この番組は数年前からバラエティー番組にもかかわらず女性占い師に「苛められる方が悪い」という言葉を言わせ、子供達やその親の世代にイジメを肯定する印象を広めてきた。分別の分からない幼保育園児達が「苛められる方が悪いから、自分が友達を苛めても悪くないんだ」と言い、悪い事をしても非を受け入れない子もいる。(同様意見1件) E 33 三重
1/16 バラエティー番組。ここ数日しきりに「裸になって土下座して謝罪する」という番組の宣伝を流している。最近は、小中学校で男子生徒のパンツを脱がせるという陰湿ないじめがある。こうした陰湿ないじめに通じるような番組宣伝をのべつ流したり、番組を子供が見る時間帯に放送したりすべきではない。 電話 40 埼玉
1/18 特撮ドラマ。こんな劣悪な番組を幼稚園や保育園や小学生などに関連グッズを売るために子供番組としていつまでも放送させるのか?子供を人体実験でワームに代え、拉致監禁、暴力の嵐、汚い言葉。深夜枠の大人番組ならまだしも、子供に推奨して見せる番組として放送する局の倫理観を疑う。器だけ子供番組を装い、中身は汚い暴力の横行する大人の番組。暴力や汚い言葉に麻痺させ、虐め予備軍をつくる手伝いをするのはやめて欲しいものだ。 E 15 千葉
1/22 お笑い系のテレビ番組がイジメを増幅していると思うので指摘したい。?ゲストを侮辱したり、怒鳴ったり、馬鹿にしたりして笑いものにするのは止めるべきだ。?“うざい”“むかつく”など言葉の乱れがひどく、司会者がたしなめることもない。各局に配慮するよう喚起してもらいたい。(同様意見9件) 電話
1/29 情報バラエティー。身体的なハンディーを笑いのネタにしている。お笑い芸人が司会と共に自分の“天然パーマ”をスタジオで「チリチリ頭の専用カメラ」と云って、髪をアップで撮り笑いのネタにしていた。翌日同じ天然パーマの息子が学校で鞄を肩に掛けられテレビ同様に「チリチリ頭の専用カメラ」と云って“いじめ”を受けた。“いじめ”に耐える事も教えているが、テレビで公然と取り上げられると子供達が当たり前の事と感じるのもやむを得ないのではないかと思う。また、出演している弁護士達が何も感じないのも不思議だ。 電話 40代 神奈川
1/30 今回の捏造番組の問題を含めて、最近のテレビはいったいどうなってしまったのか。いまや子供にとってテレビは不可欠のメディアとなっているのに、子供向け番組をほとんど放送していないのはどうしたことか。かっては子供向けドラマやアニメを放送していたのに、今はいじめまがいの後味の悪いバラエティーやお笑い番組ばかりを放送している。これではいじめや子供の自殺はなくならない。子供たちの記憶に残るような番組をもっと放送すべきである。 電話 70代 埼玉
1/30 最近の民放番組は信頼できない。バラエティー番組やクイズ番組は、失敗した出演者を皆で笑いなぶり者にし、クイズで答えられないとあほ扱いをして、弱いものいじめを助長するようなものばかり放送する。こうしたお笑いで視聴率を稼ぐ民放番組は、失敗をする弱者を食い物にしているとしか思えない。このような番組を日常的に放送すれば、大人ばかりか子供にも弱い者を追い詰めたり弱者をなぶる風潮が浸透し、犯罪の被害者や他人の不幸に対して痛みを感じない人間を増やしていく。民放の問題は、こうした番組のスポンサーになっている企業のモラルの問題でもある。 電話 50代 大阪
1/31 特撮ドラマ。幼稚園の子供が楽しみにしていた第一回から、いきなりカツアゲや殴るシーンが出てきて、見ていた子供が「怖い」と言うくらい。見ていた親も別の意味で怖いと思った。小さな子供への影響を考えているのか?いじめに繋がりかねない。また主人公が何かに取り付かれているとはいえ、悪い人間と良い人間という二重人格的設定はいかがなものか。制作者は大人の目線、常識で作らないようにお願いしたい。 E 50代 大阪
1/31 バラエティー番組。番組中、四つんばいになった女優さんの股間を司会が後ろから叩いた。嫌がってやめてくださいと言ったのに再度やった。女性が嫌がって恥ずかしがることを面白がって繰り返し行なったのは恥辱行為に当たり、いじめを助長する。 FAX
{批判意見に対する反論}25件
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1/09 いじめ報道への意見を見て驚いた。いじめが世の関心事となり、学校もやっと少しは厳しい対応をしてくれるようになってきているのに、いじめ報道を終わらせたらまたいじめが復活する。いじめられている人はやっと希望が出てきたのにそれを消すつもりか!いじめ報道をなくすことはいじめっ子やいじめ教師、それを隠す学校・教委を利するだけだ。WHOのガイドラインを持ち出す意見もあったが、あれはいじめ報道をするなとは言っていない。いじめを国がしっかりなくそうとしていない今、ある程度放送を過熱させないときちんとした対応がとられないと思う。(同様意見5件) E 16 東京
1/15 大人と子供の視点の違いを判ってほしい。子供が真似をすると勝手に決め付ける事はあまり良くないと思われる。子供だから見てはいけないと言うのも判らないわけではないが、大人が考えている程子供は無知ではない。子供が本当に見てはいけない表現が含まれているかを大人に考えてもらいたい。 E 12 埼玉
1/22 BPOのHPではお笑い芸人が毎月のように「いじめを助長している」ということで非難されているが、お笑い芸人よりも一部の医師、占い師、弁護士、ジャーナリストといった、人の心を平気で傷つける発言をする人々のほうがはるかに問題だ。彼(彼女)らは世のため人のために考えなければならない立場にあるくせに、平気ですべての人間に対するテロ発言を繰り返し、いじめの見本を示している。視聴率のためだけに彼(彼女)らをテレビに出演させるのはもうやめてください! E 35 東京
1/22 最近でも相変わらず「イジメ=お笑い番組=某関西系の芸人が存在するからだ!」などと論理的根拠も無い事を述べて批判する人が存在するが、それは単にその関西系の芸人が嫌いだから発言しているのではないのか。他の人々は少なからずイジメの問題に付いて真剣に考えているのに、この手の意見は説得力に欠ける。(同様意見3件) E 54 大阪
1/22 最近BPOの意見を読んでいて疑問に思った。いじめられっ子だからバラエティー番組を見て、その衝撃的な場面を真摯に受け止めてしまうなどという意見は、一個人の見解・または視聴者本人の固定概念の壁が破れていない証拠ではないのか。私が小学生の時に、道徳の授業で実際にバラエティー番組を視聴して、絶対にイジメをしないと誓った子も、過去にイジめられていたがバラエティー番組で心の傷を癒していた子も存在したと教師から聞いた事がある。バラエティー番組は悪魔でも息抜きでもあり、バラエティー番組からヒントに得て人を苛める人なんて余り聞いた事がない。 E 14 滋賀
1/22 大人はなにかあるとすぐ「教育上良くない」と言うが、あまりにも過敏に反応しすぎだと思う。確かに度の過ぎたものはあるにしても、小学4~6年にもなればやって良いことと悪いことの区別くらいは付く。いじめを思わせる場面が流れたなら、それを批判するだけでなく「絶対にしてはいけない」と教えることもできるのではないか?親がしっかりしていれば、滅多なことがない限り子供はいじめに走ったりしないものだ。中にはサスペンスドラマを好んで見る子供だっているのに、大人の勝手な意見で「夜中にした方が」などというのには憤りを感じる。サスペンスドラマが子供のいじめにどれだけ関係しているだろうか。現実とドラマの区別が付かないなら、それを教えてやるのが親ではないのか?長期休みの時にしか、平日昼間の番組を生で見ることができない。それを楽しみにしている子供もいることをわかってほしい。 E 14 東京
1/22 先月の意見で「日本の低俗番組のお陰で世界に愚民だと思われている」または「親や教師に責任が無い、全てTVに責任がある」「イジメは関西系の芸人が助長している」などと、自分の勝手な世界観や自己の身勝手で語っておられる方がいたが、この人等は世界の番組を見てから語っているとは到底思えないし、世界的に見れば日本の番組は理路整然としていて物静かな番組が多い国だと、ブラジル人の私は思う。こんなにTVに神経質になっていて煩い国は日本だけであり、確かにここは日本だから日本の法律に従えと言えばハイそれまでだが、本来弱者的立場の視聴者が上から物を言えば、他の善良な視聴者にまで迷惑がかかるのも事実である。TVをそんなに視聴しない国でもイジメがあるのは事実だ。(同様意見1件) E 47 愛知
1/23 イジメを助長しているのは、最近のバラエティー番組ではなく、昔から存在する学園物のドラマにも問題があるのではないのか。何時まで経ってもバラエティーが悪の根源だと決め付けているのは時代錯誤も甚だしい。 E 26 千葉
1/23 最近、意見を送る方々は少々、情報に流されすぎているのでは?いじめが再び社会問題になればバラエティー番組のせいにして騒ぎ立てる。こういっては何だが、いじめは昔からあったし、それを今問題になったからとバラエティー番組のせいにするのはいかがなものか。不適切だが、いじめは一生なくならない。それと同時に、一部の偏見や根拠のない発言でバラエティー番組も批判されて終了する。この様なことでは日本のテレビ界は衰退してしまう。(同様意見2件) E 15 東京
1/29 携帯電話のCMがいじめにつながるという批判が多数寄せられているようだが反論したい。いじめが問題になったので過剰反応しているように思えてならない。そもそも、一昔前ならいざしらず、この携帯電話の種類が多様化した時代においてCMのようなことが起こる確率は限りなく低いと思われ、批判は考えすぎだ。詐欺・恐喝まがいという意見もあるようだが、別にだましたり脅したりしているわけでもないので、そのような批判は不当ではないか。 E 16 東京
{上記を除いた意見}
低俗、モラルに反する(32件)
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1/04 バラエティー番組。まだ未成年の17歳のタレントにワインのチェックをさせていた。明らかに法律に違反する行為だ。同番組ではタレントを乗せたバスを横転させたりもしているが、実際事故になったら局はどう責任をとるのか。悪ふざけは止めて欲しい。 電話 20 愛知
1/09 バラエティー番組。日本の歴史上での出来事やエピソードについて、子供たちの意見に答える番組。子供たちの中に混じってお笑いタレントがバカふざけをしたり恥知らずな態度を取っており、極めて腹立たしく感じた。どうして穏やかに落ち着いた雰囲気での番組制作は出来ないのか?なんでもかんでもお笑いでウケを取る、バカふざけを演出させる。特に子供が関わる番組ではその様な事は止めてもらうようにお願いする。(同様意見1件) E 32 東京
1/10 ドラマ番組。消費者金融や闇金融が社会問題になっている今、非道な闇金融の世界を描いた作品を、しかも子供が見ている時間帯に放送するなんて倫理観欠如もはなはだしい。今後の放送中止を強く求める。 電話 30代 京都
1/11 クイズ番組。出演したお笑いタレントが上半身裸の褌姿で登場。クイズを間違えて回答したため、椅子に電流がはしりずっこけたためにほとんどお尻が丸見えとなり極めてあられも無い姿となった。この時間は子供も見ている時間で民放といえども良くない。こうした姿での出演は止めさせるべきだ。 電話 20代 愛知
1/11 情報番組。お笑い芸人が“新宿、渋谷の切断遺体事件”をネタにして、ドメスティックバイオレンスがどうのと笑いながら茶化し、出演者も一緒になって笑っていた。事件は殺人のうえバラバラという生々しい猟奇的事件である。それをお笑いのネタにしていることに驚いた。 電話 34 神奈川
1/12 バラエティー番組。高校球児が利用する甲子園の旅館でおならぷっぷっを放送してとても気分が悪くなった。公共の電波でおならぷっぷっはないだろう。子供がテレビを見っていたらみんなまねするだろう。食事の雰囲気をぶちこわされた。 E 35 千葉
1/12 バラエティー番組。番組予告を見たらタレントが子供たちに腰振りのわいせつパフォーマンスを強要するシーンが出ていたので驚いた。テレビから追放されたと思っていた問題のわいせつ・セクハラタレントをなんでまた引っ張り出すのか。子供たちへの悪影響を考えないのか。局の見識を疑う! 電話 50代
1/15 討論番組。番組の謳い文句は~【性】【金】【命】【学歴】・・・などについて世代・性別・社会的地位を越えて熱く語り合う~などと尤もらしいが、結局、女子高校生達を集めてセックスの話しに終始。性体験から援助交際の相手の数や、テクニック等など、大人が見ても見るに耐えない内容で余りにもひどすぎる。青少年がこの番組を見たら“セックスは恋愛のひとつのパターン”と思わせるもので、制作の狙いも若年層達に性や恋愛に興味を持たせるための番組づくりであろう。このような番組は最早犯罪と言っても過言ではない 電話 37 岐阜
1/18 バラエティー番組。番組内で素敵なキスシーンを撮ろうという企画があり、番組司会者が自ら町に出向き、見ず知らずの女性に向かい「キスしてください!」と交渉している企画に不快感を覚えた。やらせかもしれないが、普通だったらファンでない限り知らない人とのキスを了承するなんて有り得ない。また真似をして変なことをする男が出てきそうで怖い。(同様意見1件) E 19 千葉
1/19 バラエティー番組。下ネタばかり言っている芸人が出演している。「有名芸能人」や「ブスなOL」の話など毎回テーマは異なるが、何故か毎回下ネタで攻撃している。この芸人は出演させないでほしい。(同様意見1件) 電話 30代 京都
1/22 ドラマ番組。毎週「秘密クラブ」で下着の若い女性を舞台上にひとりずつ登場させ、そこでブラジャーをはずして、パンティー1枚にさせ演技等もさせつつ、オークションで、仮面をかぶった多くの会員男性たちがこの女性を10万、20万、50万、100万円と競って買っていくシーンが出てくるが、きわめて不適切ではないか。 E 52 東京
1/22 バラエティー番組。今回も女布団と称し、女性を地べたに仰向けに寝かせた上に男性タレントが乗るコントがあった。昔に比べれば表現も自粛されているとは思うが、明らかにやりすぎで見ていると不愉快だ。もはやこの男性タレントのやっていることは、お笑いの域を通り過ぎて、お色気で視聴者を呼び集めている。この男性タレントは6年も前から同じようなコントを平然としてやっている。T-BACKの女性を出したり、ゴールデンタイムに相応しくない内容である。どうしてもやりたいのであれば、深夜に回す等の対策を練って欲しい。 E 16 熊本
1/26 バラエティー番組。街頭で胸元の開いた若い女性をつかまえて、バストを測るシーンがあった。過去にはミニスカートの丈を測ったり、夏場には日焼け女性のブラジャ-をめくってクリームを塗るということもあった。番組内容は常に変態行為であり、市民生活では犯罪行為である。テレビの影響力は大きく、このような低俗番組は青少年を犯罪へと扇動しているといえる。その一方で報道番組、ニュースで青少年問題を取り上げるとはどういうことか。 電話 48 福岡
1/26 ドラマ番組。女性の人権を無視した裸やベットシーンが毎回のように放送されている。連日のように性犯罪を伝えている放送局が、青少年に与える影響に配慮する事もなく、何故このような過激なシーンを放送するのか理解出来ない。 電話 40代 埼玉
1/31 ドラマ番組。この枠は小学生の子供も楽しめるドラマばかりで、今回も安心して見せていたら男性と女子中学生がラブホテルから出て来て、主人公の女性が「援交じゃない」と言って叩くシーンがあった。これは犯罪でしょ。しかもこのシーンには子供が2人も絡んでいる。そして次の回では、またこの女子中学生を連れて援交しようとしている男性がコンドームを落とすシーン。今後注意して欲しい。 E 50代 大阪
1/31 ラジオ番組ではあるが、番組の「ジ・イヤホンアワー」のコーナーの告知で「…要するに“エロ話”のコーナーです。家族にバレないよう、こっそりとイヤホンで聞いてください」とあるように、青少年に対する配慮が全くなされていない。番組の終わりには「私があなたを大人にしてあげる」と妄想を掻き立てるナレーションが入る。公共の電波を使用し何故このような卑猥な放送をするのか。放送局の倫理観を問う。 電話 60代
1/31 情報番組。お笑い芸人が意味も無く相方の頭を叩いていた。一般の家庭で子供を躾ける時も頭を叩きはしない。この芸人は事あるごとに頭を叩き「欧米か」と笑いを取っているが、欧米では尻を叩いても頭は決して叩かない。司会者も突込みを入れて二人を応援し、子供達への配慮が全くなされていない。相方を叩いたりなじったりするのは決して芸ではないと自覚すべきである。 電話 70代 神奈川
視聴者意見への反論・同意(24件)
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1/04 バラエティーやアニメ番組などを低俗番組だ、子どもに悪影響だ!とか言って批判しているけど、自分の子どもの躾をちゃんとしていないから悪影響だとか言って誤魔化しているんじゃないのか?自分勝手に言わないでほしい。バラエティーもこのように書き込む人がいるから段々つまらなくなるのだ。(同様意見1件) E 13 東京
1/04 中学生が妊娠するドラマについて、自分の身近な体験を元に批判している意見があった。このドラマは中学生が妊娠するというところが強調されすぎて、それ以外に中学生の妊娠はこんなに大変なんだというところがきちんとあるのに批判されている。作品全体で見れば妊娠を認めるようなシーンよりも認めないというシーンのほうがはるかに多い。このドラマを見たら安易に妊娠したいと思う人は減少すると思う。(同様意見1件) E 16 東京
1/04 外国と日本を比較し、日本は甘い、外国の制度を取り入れようという意見が以前から時々見られる。しかし、外国では確かにそのような制度がある国があるが、そのような国は一方で非常に過激な日本では絶対放送されないような番組を放送している。日本の放送倫理は世界的に見たら高いほうだと思う。他国のいいところを強調している意見ばかりで非常に腹立たしい。 E 16 東京
1/04 子供にダンスをさせる番組が批判されているようだが、子供への犯罪が一時期立て続けに起こったため少々過剰反応しているのではないか。確かにネーミング的な問題はあるかもしれない。しかし今、あの程度のダンス選手権・大会はいろいろな場所で行われているし、学校にダンス部もある時代。子供達の衣装もあの程度は若い歌手や一般大会でも着られているような物だし、目くじらを立てるほどのものではない。前時代的な対応になっているように思う。大人の勝手な都合で子供の夢を奪うような解決だけはやめてもらいたい。 E 16 東京
1/17 中学生の妊娠をテーマにしたドラマへの批判意見が多い中、若い世代の視聴者の賛成意見を拝見した。ただ単に番組を賞賛しているのではなく、番組を教訓に若年者の性に対する考え方を見直すことを勧める意見。尤もだと思うが、そういう考えを持つ若者、特に主人公と同世代の若者はごく少数派だと思う。それに一番気にかかったのは、ドラマのコンセプトは「愛」「命」の尊さということだが、それを伝えるのに「中学生の妊娠」を題材にするのは行き過ぎていると思った。実際にあり得る、問題の大きなことだからこそ、ドラマで美化して欲しくない。このドラマに限ったことではないが、ドラマにおいて愛や命の大切さを謳うのに「恋愛」「SEX」が必ずというほど絡んでいる。そうしないと視聴率が取れないからか? E 27 東京
1/22 教師が自分の開設するホームページに子どもの遺体写真や隠し撮りした児童の写真を載せていた問題の報道で、子どもに掲載の写真が本人かどうか尋ねるシーンについて“「その中にあなたの画像もあったよ」と告げる”と決め付けているが、その取材は番組を見る限り、その写真の部分だけ見せ本人かどうか確認するだけで、サイト全体は見せていない。それで嫌悪感を覚えられたら、必要な取材もできないのではないか。また「今の時代、子どもとはいえパソコンなどを使えばそのHPがどういうものかすぐに分かるだろう」とあるが、少なくとも写真だけでは不可能だし、仮に特定できるとしたら簡単にそういうものを見られる環境にしておく保護者の問題ではないか。それにその報道番組ではHPそのものはほとんどボカシがかかっておりそのまま放送していない。短絡的決め付けに基づくマスコミ批判はいい加減にして欲しい。 E 29 神奈川
1/22 食事マナーを注意せよという意見がある。あまりにも非常識・下品なものは当然排除すべきだ。しかし、ほとんどの人が気にしないようなこと、枝葉末節のようなことを重箱の隅を突付くように指摘するのは、マナー以前に人間としての品性に欠ける行為に思える。また「特にラーメンや茶漬けなどですする音を高く出すが、国際的にはこのような行為は嫌われている事実を放送局は考えるべき」という意見があったが、日本では音を出すことは容認され、むしろおいしそうに食べる行為と捉えられている。日本国内の放送を「国際」に合わせろとは、自国文化を大事にしない歪んだ国際意識である。 E 29 神奈川
1/22 『「討論番組」ではなく「口論番組」だ』といった意見があった。確かに、一部には視聴するに堪えない口論もあるが、逆に、番組を楽しくしてくれるスパイスの役割になるやり取りもある。この問題の要点は、口論しているから全部駄目なのではなく、口論をどの程度まで規制すればいいかの線引きの問題であろう。 E 23 青森
1/23 様々な番組に批判がある、と同時にその番組を好きな人もいる。批判する人は『自分の意見が正しい』と思わないで欲しい。嫌いなら視聴する必要はないし、それで視聴率が下がって終わる事だったある。批判したいが為に視聴するのは余りにも馬鹿馬鹿しいし、ただの自己満足でしかない。 E 15 東京
1/23 潜水競技を行ったバラエティー番組への批判意見があったが「競技中に失神した人を映すな」というのは、自分の倫理観を一方的に押し付けているだけではないか。私もその番組は見たし、ブラックアウト(酸欠による失神)は確かに生々しい映像かもしれない。だが、少なくともこの映像が流れたことによって、潜水がいかに危険な競技かを世間一般に認識させる効果があっただろうし、悪いことばかりではないはず。 E 34 東京
報道・情報に関する意見(17件)
受付 内容 方法 地方
1/04 情報番組。渋谷センター街の若者が傍若無人であり、それを老齢のNPO所属者達が罵倒し恫喝して周る様子を、賞賛しつつ放送している。礼儀を知らない若者も問題であるが、経験の少ない若者が無礼であったり無知であったりするのはある意味仕方のない面がある。一方、歳を経た老人があれほど酷い言葉や態度で若者を罵倒し、法令にも違反しない行為の制止を強制し、恫喝する態度は明らかに問題である。また、少年犯罪は年々減少の一途を辿っており、恫喝している老人達の世代こそ犯罪者世代であることが統計からも明らかになっている。にもかかわらず多くの少年達が犯罪者であるかのような放送内容は虚偽であり、少年達に悪影響を及ぼすものである。 E 36 東京
1/04 情報番組。コメンテーター達が紅白歌合戦の裸の件について、全然問題ない、あの時間に子供が見ている方がおかしい、子供に悪影響という大人がおかしい、というような発言をしていたが、本当にそう思っているコメンテーター達なら、即刻テレビに出るのを止めてもらいたい。テレビに出ている人達は、人間としての感覚が麻痺している。自分たちが正しいと言う考えは、やめてもらいたい。テレビに出て発言する人達は、もっと謙虚であってほしい。 E 45 長野
1/12 情報番組。殺害に至った経緯を余りにも詳細に伝えていた。渋谷で短大生が兄に殺害され切断された事件や、同じく渋谷で会社員が妻に殺害されたバラバラ事件の動機等、登校前の朝食の時間に繰り返し報道している。我々の世代の人間には判別出来るが、ご飯をたべながら意識しないで見ている子供達にはネガティブな潜在意識として残り、現実に反映する事が心理学的に実証されている。夕方のニュースの時間も子供達に配慮し、このような残虐な事件の報道は控えるべきである。(同様意見3件) 電話 36 埼玉
1/15 報道のあり方/男性を殺した容疑者の女の話で容疑者の過去を話しており、容疑者が弱い存在のように(殺人がやむを得なかったかのように)演出しようとしているように感じる。また、容疑者名を名字ではなく名前で呼んでいる。犯人の性別で呼び方を変えているように感じられる。(同様意見1件) E 18 埼玉
1/23 朝のニュースのBGMが腹が立つ。頭に響くから止めて欲しい E 18 東京
放送局の姿勢、責任を問う(16件)
受付 内容 方法 地方
1/04 格闘技番組。VTRなのにまるで生放送かのように放送している。VTRの多さが異常で全国区のテレビ局として不適切極まりない内容である。(同様意見2件) E 19 東京
1/25 情報番組。納豆でダイエットが出来るという嘘の報道を行った。まだまだ「やらせ捏造」は数限りなく存在すると思う。他にも捏造情報が無かったのか、徹底的に調査してほしい。また、この番組を担当していたプロデューサーや、ディレクター、放送局の社長に対する処分が余りにも甘過ぎる!たった「減給3ヶ月」の処分では、「処分」とは到底言えない。社会の常識からいえば、不祥事を起こした者は職を辞することが当然だ!!テレビ業界には世間の常識が通用しないようだ。他の番組でも「やらせ捏造」が行われていないのか、徹底的に調査してもらいたい。(同様意見5件) E 17 和歌山
CM・番組宣伝に関する意見(13件)
受付 内容 方法 地方
1/04 11年ぶりに復活した人気番組で消費者金融会社が3社も提供していた。グラビアアイドルや。俳優・人気タレントなどを起用して「簡単に借りられます」や「誰でも借りられます」などというCMを公共の電波を使って、しかも1年間に何回流せば気が済むと思っているのか?元日から消費者金融CMを流すのは、本当にやめてほしい。 E 19 栃木
1/04 駅伝中継。CMが多すぎる。CM明けに順位が入れ替わっていたりすると許せない。 E 18 東京
1/09 子供向けのアニメ番組にもかかわらず、R-15指定の映画の番宣CMが放送された。いったいどういうことなのか?R-15指定や、ホラー・恐怖映画などの番宣CMは子供向け・アニメ番組などでは流すべきではない。絶対にやめてほしい。 E 19 栃木
1/12 地方全般に言える事なのかもしれないが、CMの内訳でパチンコ・競馬・消費者金融・宝くじの割合が多過ぎるように思える。どれも合法であり、かつ産業の少ない地方なのでその理由も分かるが、青少年に対する影響を考えると放っておいて良いのか不安だ。CMという常に垂れ流されている情報に接する子供はその事に興味を持つ事以上に、その様ないわば非生産的活動を悪い・後ろ向きな事ではなく当たり前の、皆がやっている事と認識してしまってもおかしくない。そして、その影響は10年20年後に取り返しのつかない状態を作り出すかもしれない。 E 30 鳥取
1/12 最近パチンコのCMが多い。その画像は子ども達が興味をひくものもあり、青少年に及ぼす悪影響を考えれば何らかの規制が必要ではないか。子ども達はパチンコをテレビゲームの延長と受け止めかねないし、パチンコにまつわる悲劇に巻き込まれかねない。(同様意見1件) 電話 45 福島
1/18 有名なタレントなどが「皆さんがこの本を読んで幸福になりました。本を無料でさしあげます」とPRしている。宗教の勧誘にみえるがどんな宗教団体でどんな思想をもっているのかが全く分からない。親の立場でいうと子供がうっかり手を出すのではないかと心配だ。公共の電波を使ってこんな怪しげな広告を放送することが許されるのか。道端でチラシを配るのは構わないと思う。もっと明解な内容に改善されないかぎり、現在のままのCMであれば放送中止にして欲しい。(同様意見1件) 電話 40代 広島
1/29 医療法違反の誇大広告を行っている。包茎手術や男性機能向上をにおわせるCMをやっており、青少年への悪影響が懸念される。見ていて不快。こういう美容整形外科は、きちんと指導・摘発すべきだ。行政の怠慢。総務省・厚生労働省などと連携して、きちんと対応してください。 E 23 沖縄
差別や偏見を助長する(5件)
受付 内容 方法 地方
1/05 バラエティー番組。自称占い師の「男女平等は法律で廃止すべきだ」などという、女性の人権をまったく無視した内容を、恥ずかしげもなくテレビで放送することに、局は覚悟を持って臨んでいるのか。人が言わないことを思い切って言うことには魅力もあるだろうが、それにしてもこうした根拠のない一個人の意見を公共の電波でだらだらと放送していることは大変不快である。 E 34 愛知
1/15 最近テレビ番組を見ていて地方や諸外国やそこに住んでいる人を見下した番組が多いと思う。日本人のように環境破壊を平然と行い、自分の権利ばかりを主張し他人の権利は尊重しない自分勝手な民族よりも、毎日を自然環境の中で必死に生き抜いている人々のほうが立派であると思う。よって、そのような人を馬鹿にするような番組は非常に失礼である。それよりも、日本人の生き方を問う番組を作っていくべきであると思う。 E 19 宮崎
1/22 世界のビックリ人間を紹介する番組について。ビックリ人間という、もとよりそのような身体的特徴を持つ人間を、テレビという大勢が見ている場で見世物小屋感覚で配信するのはいかがなものであろうか?もう少し気を使ったほうがいいと思う。 E 16 熊本
暴力シーンに関する意見(4件)
受付 内容 方法 地方
1/29 特撮ドラマ。子供向けの番組なのか、一部大人のマニア向け番組なのかわからない感じだ。この番組は幼い子供たちが大勢見ていると思うが、このような暴力シーンが多いのはいかがなものかと思う。子供番組にこのような執拗な暴力シーンは必要ないと思う。昔の特撮ものは単純に悪者が出てきて、正義の味方がエイッとやっつけるというような単純なものだったと思う。子供向けの番組ならばそれでいいと思う。複雑な人間関係などの演出や過度の暴力シーンは必要ないと思う。 E 35 東京
1/31 ドラマ番組。人に向かってダーツを投げて、それが身体に命中する場面や、更には人を殺すという場面をやっていた。夕方の子供が見ている時間帯にこういう番組を放送するべきではない。放送局の姿勢を疑う。 E 25 東京
喫煙に関する意見(4件)
受付 内容 方法 地方
1/10 アニメ番組。設定年齢15歳の登場キャラクターが喫煙するシーンが毎回出てくるし、主人公が「16歳の夏にタバコはセブンスターに変えた」と自らの喫煙体験を話す場面があった。未成年者の喫煙を堂々と認め、促しているかのごとき内容のアニメだ。 電話 40代 栃木
1/15 ドラマや映画、バラエティで喫煙シーンをなくして下さい。タバコは良くないし、真似する青少年が出たら困る。(同様意見3件) E 33 栃木
推奨意見(2件)
受付 内容 方法 地方
1/05 新春スペシャルドラマ。子供どうしや子供と年寄りとの絆や交流が描かれていて、良い番組であった。この番組のようなドラマをもっと放送してもらいたい。 電話 30代 東京
1/22 スペシャルドラマ。捨て犬と施設に預けられた少女の心の交流を描いたドラマは大変良かった。中学生で妊娠したり、女子高生がヤクザの組長になるといった、信じられない内容のドラマが叩かれたのと比べ、本当の命と仲間の大切さを伝えてくれた。少年少女の犯罪や非行をテーマにしたドラマはもう必要ない。 E 16 広島
その他(31件)
受付 内容 方法 地方
1/15 アニメ番組。オープニングでスプレーでそこら中に落書きする演出があるが、こういう演出はやめたほうがいい。なぜならば、これを見た子供は真似をする可能性があるからだ。次に本編の中で、ミゼット型の車に女の子の生徒を荷台に乗せて先生が買い物に行くシーンがあるが、そもそも車の荷台に人を乗せて走行するのは、交通法に違反するはずではないか。ましてや教師がその車を運転して行くというのはとんでもないことだと思う。(同様意見1件) E 36 埼玉
1/05 正月の特別ドラマ。年末からスポットが流されているのを多数拝見する。そのCMのある部分は、青少年にとってあまりよくない影響があると思われる。その部分とは、ある登場人物がマグロ漁の太い釣り糸が腕に絡まってしまい血が出て、今にも腕が千切れてしまいそうな描写である。大人の私ですら衝撃をうけて直視できなかった。ドラマをその放映で1回のみ見るならそういう描写はたいした影響はないかもしれないが、番宣でそういった描写を何回も何回も見せるのは、あまり良いこととはいえない。 E 23 青森
1/23 バラエティー番組。番組内で漢字クイズがあったが、出場タレントの漢字の書き順が全くでたらめなものが多くあったうえ、それを正解としていた。例として「肉」を人を二つ上下に書いたあと、周りを囲む始末。小2と小1の子供が「こんなの正解じゃない!」と非常に怒っていた。漢字は絵とは違い、字の由来に基づいた書き順が存在する。テレビ局が教育をリードすべきであるのに、もうテレビ局の堕落さ加減に情けなさが募った。 E 35 大阪
1/04 バラエティー番組。元日早々の大食い選手権はやめて欲しい。年に一回のお正月であり、また、午前中という時間帯のため、あのような食事をされればとても気持ちが悪くなり、また、子供がテレビを見る機会も多いことから、食生活への悪影響も懸念する。せっかくお正月という祝い行事である以上、もっと家族や皆が楽しめるような企画をテレビで工夫・放送して欲しい。(同様意見1件) E 32 埼玉
1/22 バラエティー番組。女性ゲストの一人が食用蛙を見て「げぇっ」と不満そうな口調で話していたが食べ物というか生き物に対して失礼である。もう少し節操な態度で望むべきじゃないのか? E 16 熊本
1/05 来年こそは青少年向の優良番組を増やすべき。現在我国は青少年向けの優良放送が少なすぎる、サスペンスや人の醜いところばかり放送している惨状で、極めて不愉快。青少年向けにもっと時間を割き青少年の為になる健全な番組を期待する。 E 22 大阪
1/31 日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)を地上波でも放送して欲しい。地上波で放送することによって、青少年を中心にバスケットボールの競技人口が増えることにつながると思う。 E 22 山梨

第75回 放送と青少年に関する委員会

第75回 – 2007年1月

『紅白歌合戦』関する視聴者意見について審議

中学生モニターについて …など

『紅白歌合戦』関する視聴者意見について審議

はじめに、年末恒例の『NHK紅白歌合戦』で、男性歌手の衣装や女性ダンサーの裸に見えるボディースーツについて視聴者から「卑猥で子どもや女性への配慮がなく、とても不快だった」「公共放送としての品位にかける」「放送局は知らなかったというが、あまりにも無責任ではないか」といった批判的な意見が多数寄せられ、これを基に審議した。

各委員の意見は次のとおりである。

  • 年末恒例の子どもからお年寄まで家族揃って見る番組だからこそ、視聴者は期待を裏切られたと感じるのではないか。局側は話題づくり、視聴率が取れることを狙ってやっているとしか思えない。知らなかったという対応は無責任に感じる。
  • 国民的な番組と言われているにしては、演出が卑猥な感じがする。衣装については事前の打ち合わせで分かっているはずなので、演出側の冒険がすぎたのではないか。
  • 番組の途中で局のアナウンサーが、「裸ではなく、ボディースーツです」と弁解のような謝罪をしていたが、裸でさえなければ良かったのか。対応の仕方に問題がある。
  • この歌手は、こういったパフォーマンスを常套的にやっているので、局側も分かっていたはずだから演出には気をつけるべきだった。NHKでやったからこそ視聴者に与えたインパクトは大きい。
  • NHKは、公共放送であるから、公共性を強く意識する必要がある。こういった国民的な番組で、大多数の視聴者が不快に思ったことを、重く受け止めるべきだ。
  • 歌番組の演出には、現場の勢いも必要だが、やはり出演者との信頼関係をきちんとつくっておくべきだ。会長会見で謝罪はしていたが、遅すぎたし言い訳に聞こえたのはいかがなものか。

以上の審議の結果、視聴者からの厳しい指摘や青少年への影響を考え、委員会としては当該局に対し、事実経過の説明を文書で求めることを決定した。

次に、法律的に犯人を罰することが難しい事件の被害者のため、恨みを晴らすというオムニバスドラマについて、「些細な理由で人を殺し、遺族が犯人の死刑を依頼する。あまりに人の死を軽く扱っている」「人を殺して恨みを晴らすという考えはおかしい」「レイプや殺人の描写、子供の虐待シーンはあまりにも残酷すぎる」といった意見が寄せられ、委員会では当該局にビデオ提供を依頼し、それを視聴のうえ、次回委員会で審議することとなった。

また、友達と同じ会社の携帯電話を使っていない女子高生が”お金がかかるから電話しないでいい”と謝っている携帯電話のCMについて、視聴者から「いじめを助長する」「同じ携帯を持ってない子は仲間外れになって仕方ないといわんばかりだ」「仲間外れにしていじめを連想させる」といった意見が寄せられ、委員からは「”いじめにつながる”と言っているのは、若い視聴者が多いようだが、いじめに対して若い人が敏感になっているのではないか」「このCMが問題と言うより、みんながいじめに対してナーバスになりすぎていて、それがいじめを抑止する方向に進んでいない」といった発言があった。

中学生モニターについて

1月のレポートはやや少なく、19人から30件(一人で複数件の報告有)が寄せられた。分野別ではドラマとバラエティー・音楽がそれぞれ13件、11件と多く、他には情報番組が4件、ニュースと教養番組が1件ずつだった。

局別ではフジテレビが10件、日本テレビ8件、NHK5件、TBS4件、テレビ朝日と朝日放送が1件ずつだった。

複数意見が寄せられた番組を中心に紹介する。

  • ドラマでは『花より男子2』が4件。一般視聴者からは「暴力や乱暴な言葉づかいがひどい」という批判があったが、中学生の意見はその点は心配しながらも「去年のものとはスケールが違い内容が濃くてあっという間に時間がすぎる」「支えてくれる人がいることはどんなに幸せな事かがわかる」などといずれも好評だった。また『佐賀のがばいばあちゃん』には「貧乏もへっちゃら、自分の信念を曲げない生き方はミラクルだ」「これからも世間で話題になった本をドラマ化してほしい」など、『拝啓、父上様』にも「都市化と老舗、父を知らぬ主人公などの主題を大きな物語に作り上げている」「ゆっくりした時間が流れていて好き」など、概ね好評な意見が2件ずつ寄せられた。
  • バラエティー・音楽では、『紅白歌合戦』に「ボディースーツの時に妹が目をそらしていた。来年はみんなで見られるものにしてほしい」「問題は誰にも言わずに本番にああいうことをやったこと」など3件。『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』には2件、「内容は面白くて良かったが罰ゲームが厳し過ぎた」という意見が寄せられた。
  • その他、いじめを特集した『SMAP×SMAP』には「今いじめられている人や、それを解決した人の話を丁寧に取り扱いとても考えさせられたが、中学生が大勢出席している割に意見が少なく物足りなかった」という注文が、また、いじめなどの報道に関して、事件が起こった時だけでなくじっくり話し合ったり(『ジェネジャン』)振り返って報道する事(『スーパーモーニング』)の大切さを訴える意見もあった。

モニターのレポートに関して、各委員の発言は次のとおり。

  • 『花より男子2』の意見でも感じるが、中学生は番組を深くしっかり見ているのが分かる。大変良い事だと思う。
  • 『佐賀のがばいばあちゃん』が好評だったが、ああいうドラマを見るのは興味深い。
  • 『のだめカンタービレ』で、マンガがテレビになって音楽がついて物語が盛り上がったという意見があった。次にマンガを読む時にその音楽が浮かぶだろう、心に残る番組だったのだと思う。
  • 原作がマンガのドラマが多すぎるという意見もあった。テレビの作家も育ってほしい。
  • いじめの問題を、シリーズでやるなど継続的に取り上げることは、中学生の言うとおり大切だと思う。
  • 『SMAP×SMAP』で中学生の意見が少なく物足りないという指摘があったが、イギリスの番組と比べると日本は有名人に頼りすぎていると思う。

中学生フォーラムについて

12月26日に行われた「中学生フォーラム」について総括をした。各委員の感想は次のとおり。

  • 中学生がハキハキしゃべり、内容・テーマ設定も良かった。
  • 中学生の物怖じしない発言には感心した。制作者の”バラエティーお風呂論”に対し”お風呂なら効能が必要で、入って気分が悪くなるのは困る”と切り返したのはすごかった。またテレビと携帯を比較するのは時代遅れという発言も良かった。
  • インタビュー調査の中間報告は、フォーラムの話し合いとうまくかみ合った。
  • 並び方が横一列で、手を上げたのに指されないなど悪条件はあったが、中学生はがんばった。
  • 中学生と制作者が直接話すという事には今回も意義を感じた。

「中学生フォーラム」の内容をまとめた冊子は3月に発行予定。またNHK教育テレビ『土曜フォーラム』(70分番組)で、2月17日(土)夜11時30分から全国放送する。

調査・研究活動について

橋元委員から、インタビュー調査も残りあと2回となり、これで36人のインタビューが完了する。その後、事前アンケートとインタビュー調査をまとめ、報告書の作成にとりかかる、との報告があった。

第119回 放送と人権等権利に関する委員会

第119回 – 2007年1月

審理要請案件

仲介・斡旋事案…など

審理要請案件

「動物愛護団体関連報道」について

動物の救済・愛護の方法をめぐる報道で、関西在住の男性から名誉毀損の訴えと訂正放送を求める申立書が出ている案件について、審理入りするかどうかの討議を行った。その結果、事態が進行中であることから事実関係の推移をもうしばらく見た上で判断することになった。

仲介・斡旋事案

「ひと間違い報道の訴え」について

秋田県在住の女性から、「不審死した幼児の母親と間違われて放送され、仕事に行けなくなった」との苦情申立てがなされた事案について、事務局による仲介・斡旋で解決したことが報告され、委員会で承認された。

この事案は、06年10月、秋田県大仙市の農業用水で不審死した男児の遠縁という若い女性から「葬儀の際に、男児の母親(後に殺人容疑で逮捕)と間違われて、泣いている顔を正面から写されテレビのニュースで放送された」と訴えてきたもの。

さらに当該女性の母親から「番組では”31歳の子持ち”とコメントされたが、娘は20歳代で来年早々に結婚を控えている。娘は興奮し、仕事にもいけない状態だ」と、苦情を申し立ててきた。

当該局からは「すぐに訂正し、担当責任者がお詫びに行き、詫び状を手渡した」との報告があったが、その後、女性は退職を余儀なくされたという。

しかし、12月初めになって、本人の父親から「娘の病状はだいぶ回復した。当該局の番組責任者が3度も秋田に来られ、謝罪をされ、誠意を感じるようになった。いかがすべきだろうか」との相談があった。放送人権委員会事務局から「局の誠意を感じるのであれば、和解されてはどうか」と伝えたところ、まもなく局側から「無事、和解・解決した」との報告があった。

06年度の放送人権委員会による仲介・斡旋解決事案は、これで3件目となった。

苦情対応状況報告

2006年12月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

◆人権関連の苦情(14件)

  • 斡旋・審理に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連の苦情)・・・9件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・5件

「放送人権委員会運営規則」の改正について

放送人権委員会では、本年5月に迎える設立10周年に合わせ、昨年5月から運営規則の改正論議を続けてきたが、この程ようやくその改正案をまとめ、委員会で改定条文の字句等を最終チェックした。

放送人権委員会の運営規則の一部を改正する主な理由は次の2点である。

  • 放送人権委員会は、この10年間に、人格権を侵害した放送がなされたこと、あるいは放送倫理に反し人格権に対する配慮を欠く放送がなされたことを理由とする数多くの苦情の申立てを処理してきたが、その運営に関する手続きを定めた規則には、10年間の運営の実情に照らし、必ずしも十分でないものが出てきている。
    たとえば、これまで放送人権委員会は、人格権の侵害だけでなく多くの放送倫理上の問題を扱ってきたが、現行運営規則には倫理問題を扱う根拠が明確には規定されていない。また、金銭の賠償を求める審理要請には応じてこなかったが、そのことを明文化した規定はなかった。
    これら諸点に関して、この際、運営規則を実情に適合させるために改正する必要があること。
  • テレビやラジオが国民の「知る権利」の実現に奉仕するに当り、憲法に定められた「表現の自由」のもと放送法の規定を遵守しつつ、公権力による不当な支配を受けることなくその業務を遂行していくためには、第三者機関である放送人権委員会が放送の公平・公正の実現に一定の役割を担うことが適切であり、今後、放送人権委員会が放送の公平・公正をはじめ放送事業が直面する諸問題に対応できる態勢を整えるための規則の整備を行う必要性が強くなってきたこと。

放送人権委員会では、次の委員会でも、さらに運営規則の改正の審議を詰めることにしている。

その他

次回委員会を2月20日に開催することを決め、閉会した。

以上