2024年4月に視聴者から寄せられた意見

2024年4月に視聴者から寄せられた意見

動物が登場するバラエティー番組で、犬が別の犬に対して攻撃しようと飛びかかった場面を放送したことに対して意見が寄せられました。

4月にBPOに寄せられた意見数は1,877件で、先月から109件増加しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 86.6% 電話 12.3% 郵便・FAX計 1.0%
男女別は、男性 54.1% 女性 29.1% 無回答 16.8%で、世代別では10代 0.9% 20代 10.9% 30代 21.0% 40代 23.0% 50代 23.0% 60代 10.0% 70歳以上 3.7%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは各局に送付、4月の送付件数は799件、47局でした。
それ以外の放送全般への意見の中から12件を選び、会員社すべてに送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

動物が登場するバラエティー番組で、犬が別の犬に対して攻撃しようと飛びかかった場面を放送したことに対して批判の声が寄せられました。引き続き二刀流メジャーリーガーの話題についても意見が寄せられています。
ラジオに関する意見は32件、CMについては10件でした。

青少年に関する意見

4月中に青少年委員会に寄せられた意見は68件で、前月から4件減少しました。今月は「要望・提言」が27件と最も多く、次いで「表現・演出」が14件、「報道・情報」が8件、「言葉」が6件と続きました。

意見抜粋

番組全般

  • 政治資金パーティーをめぐる報道で、〇千万円が処分のボーダーラインとか、〇百万円以下ならおとがめなしなどという解説を何度も聞いた。庶民感覚からするとサラリと口にできるような額ではないと思う。そういう感覚を代弁してくれる解説者やコメンテーターがいてくれればいいのにと感じた。

  • ニュース番組で、事故や爆発など目を引く映像がよく使われるが、「~が〇〇しました」、と見た目をアナウンスするだけで、ひどいときには現場が日本なのか海外なのかさえ分からないこともある。「いつ」「どこで」くらいは最低限文字スーパーででも伝えるべきだろう。

  • 取材や中継のためにヘリコプターを飛ばし、ホバリングなどで長時間同じ場所に滞空することは、地域住民に対する騒音加害だということを認識してほしい。各社で一定のルールは作れないのだろうか。

  • 元通訳の単独犯行だったということがはっきりした。二刀流メジャーリーガー本人にも追及の手が伸びるかのようにコメントしていた出演者や番組はどうするのだろうか。ジャーナリズムは根拠に基づいて事実を伝えることが大前提だ。テレビは週刊誌とは違うということを改めて認識してほしい。

  • 2つの番組を合体して1つのスペシャル番組として放送することがよくある。しかし、合体した2つの番組のうちの片方は毎週見ているが、もう一方の番組には興味が無く見たくない、ということもあるだろう。合体することによって放送局側にはメリットがあるのかもしれないが、なんとなく釈然としない。

  • 芸能事務所創業者による性加害問題のその後を追ったBBCの番組に感銘を受けた。翻って、日本のメディアは何をしているのだろうか。BBCの取材結果をそのまま放送するだけで、自分たちはあの問題の取材を継続しないのだろうか。

  • 動物を登場させるバラエティー番組、特に保護犬や保護猫との生活や交流を描く番組の中で、相性がよくないと見られていた犬2頭を同時にドッグランに放ち、一方がもう一方に、攻撃しようと飛びかかった場面の映像を流していた。ショックを受けた人もいると思う。

  • いわゆる“トー横キッズ”の問題を扱うニュースの中で「800万円稼いだ」などとうそぶく未成年のインタビューを流していた。その言葉が事実かどうか確認を取ったとは思えない。また、やすやすと大金を手にすることが出来るかのような錯覚を子どもたちに植えつける恐れがあるということに思いが至らないのかと思う。

  • 全国ネットの番組なのに、番組のはじめの部分数分間や終わりの部分数分間が、地方では見られないということがよくある。その場合、オープニングタイトルやエンドロールも地方では見られない。関東の人はいいかもしれないが地方の視聴者を軽視していることにならないか。

  • TVerなど見逃し配信でテレビ番組を見られるようになった。地上波で番組を見る理由が薄くなってきていると感じる。生放送である必要がないのではと感じる番組もある。リアルタイムで視聴したい、視聴するメリットがあると思わせる番組を増やしてほしい。

青少年に関する意見

【「要望・提言」】

  • バラエティー番組で、競馬に賭け続けて約2億円当てた人を紹介。子どもも見る番組であり、ギャンブルに興味のない人に興味を持たせてしまうことには慎重であるべきだ。まして、普通ではない賭け方がたまたま大当たりした事例だ。生活に支障のない範囲で楽しむべきことを言い添えてほしかった。

  • バラエティー番組に限らず、ドラマやアニメにおいても、障害や難病を持つ人への理解を深めるための配慮を願いたい。ごくふつうに出演者や番組の演出に採用して、その存在が当たり前のことであると認識できるようにしてほしい。

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、ボウリングのレーンの途中にピンを横に並べ、それらのピンを越えるようにボールを投げて競技させた。高いところからボールが落ちて、レーンを激しく傷める。子どもには決して真似してほしくない行為だった。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 朝の報道・情報番組で、男女の遺体が焼かれて見つかった事件について、遺体の状況を詳細に伝えた。幼稚園児や低学年の小学生も見ている時間帯だ。必要以上に詳細な報道は不要だと思った。

【「言葉」に関する意見】

  • 情報バラエティー番組で、芸人の司会者が現職の総理大臣を2回も「やつ」呼ばわりした。一国の総理に対してひどすぎるのではないか。年長者を「やつ」呼ばわりしてもよいとの印象を子どもが持ってしまうだろう。

【「喫煙・飲酒」に関する意見】

  • 1990年代の社会状況をテーマにしたドラマで、高校生の喫煙シーンが多すぎた。女子高生の喫煙シーンもあったので、いまの高校生に悪影響を与えかねないと思った。