2024年9月に視聴者から寄せられた意見

2024年9月に視聴者から寄せられた意見

自民党総裁選や兵庫県知事をめぐる報道に多くの意見が寄せられました。

2024年9月にBPOに寄せられた意見の総数は2,193件で、先月から1,341件減少しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 85.8% 電話 12.8% 郵便・FAX 1.4%
男女別は、男性 52.1% 女性 26.1% 無回答 21.8%で、世代別では10代 1.7% 20代 10.9 30代 19.7% 40代22.8% 50代 20.4% 60代 13.1% 70歳以上 2.6%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します。9月の個別送付先は25局で、意見数は670件でした。放送全般に対する意見は100件で、その中から13件を選び、会員社すべてに送りました。

意見概要

番組に関する意見

自民党総裁選をめぐる報道や兵庫県知事への不信任決議をめぐる報道にさまざまな意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は37件、CMについては7件でした。

青少年に関する意見

2024年9月中に青少年委員会に寄せられた意見は62件で、前月から23件減少しました。
今月は「要望・提言」が32件と最も多く、次いで「表現・演出」が17件で、以下、「編成」「言葉」などが続きました。

意見抜粋

番組に関する意見

  • 自民党総裁選の話題と比べると立憲民主党代表選の取り上げ方が小さいと感じる。同時期に行われるからこそ同様に取り上げてほしいと思う。

  • 自民党総裁選の報道で、特定の候補の扱いが大きかったり、特定の候補に対して批判的なコメントが目立ったりと、全員を公平に取り上げているとは言えないと思った。

  • 連日ニュース番組も情報番組も自民党総裁選とメジャーリーグの話題ばかりだ。

  • 兵庫県知事に対する百条委員会や不信任決議案などをめぐる各社の報道内容は一方的な批判が多いと感じている。背景を含めて事実関係を詳しく正確に伝えてほしい。

  • 兵庫県の元幹部が自死したとされる問題に触れコメンテーターから、“追い込んで殺した”という趣旨の発言があり不穏当ではないかと感じた。

  • 毎年恒例の大型チャリティー番組。台風が接近し強風と大雨の予報が出る中で、トラックを周回させてまでマラソンを行う意味があるのだろうか。

  • 大型チャリティー番組のマラソン企画の中で、ランナーである女性タレントの身体を歩道の観客が触っていた。何らかの予防策を立てられないだろうか。

  • 人気タレントの夏休みに密着する番組。SNSでの発言により活動自粛中のタレントが収録現場にはいたはずなのに放送を見たら出演場面がまったく無くて驚いた。

  • 8年前に解散した人気アイドルグループについて、楽曲を使わない、歌唱の映像を使わないなどの不自然な扱いがいまだに続いていると感じる。

  • 「Z世代」などの言葉で若い世代をひとくくりにすることに抵抗感がある。どこかネガティブなニュアンスを感じるし、多様性をうたう時代の発想ではないと思う。

  • 事件のニュースで、目撃者の通報の模様や容疑者の供述内容を声優やアナウンサーに演じさせることが多い。現場の緊迫感や容疑者の言い分の理不尽さを際立たせる目的で行われていると理解するが、一方で、視聴者の怒りの感情や恐怖を煽る結果になっているとも感じる。

  • 各社でドラマのシナリオ大賞を実施しているが、バラエティー番組やアニメなどの企画を公募するコンテストがあってもよいと思う。

青少年に関する意見

【「要望・提言」】

  • ドラマで子どもが性的虐待を受けるシーンがあり、子役と成人俳優が同じフレーム内で撮影されていた。こうしたシーンはその必要性をよく検討したうえで、子役と成人を別撮りするなど、子役の精神面に配慮して撮影されるべきだ。

  • バラエティー番組で、護身術を習った翌日に暴漢に襲われるというドッキリがあった。夜道で暴漢に抱き着かれる状況は、女性ならだれもが想像する恐怖であり、視聴者にトラウマを与える可能性さえある。こうした影響を考慮した番組作りを心掛けてほしい。

  • ドラマの中で、ヘルメットをかぶらずに自転車を運転するシーンがあった。深夜ドラマだが、子どもたちが見ることもある。悪影響を与えるので、このような演出はやめるべきだ。

【「表現・演出」に関する意見】

  • 高校生を対象にしたクイズ番組で、解答する前に80mの全力疾走が課されたため、先に答えが分かって走り出した女子の参加者が、遅れて走り出した男子に走力で負け、敗退してしまった。男女の体力差を補うよう競技内容が工夫されるべきだ。

  • バラエティー番組のことわざ「七転び八起き」をテーマにしたドッキリで、細身の男性アイドルを転ばせていた。床のシーツをいきなり引っ張る転ばせ方で、危なっかしくて笑えない。危ないことは面白いことではない。

【「編成」に関する意見】

  • 土日の朝9時以降は、子どもたちが水泳や体操などの習い事に出かける時間帯だ。しかし、日曜日の午前9時台に子ども向け特撮ドラマが数年前から放送されている。以前のように、午前9時以前の時間帯に放送すべきだと思う。

【「言葉」に関する意見】

  • 報道番組で、画面右上のタイトルに「“パワハラ知事”迫られる判断」と出ていたが、「パワハラ」は失礼ではないか。マスコミがそろって知事をいじめているようで、子どもには見せられない。

2024年8月に視聴者から寄せられた意見

2024年8月に視聴者から寄せられた意見

パリオリンピックについて、出来るだけ多くの種目をテレビで見たい、などの意見が寄せられたました。

8月にBPOに寄せられた意見の総数は3,534件で、先月から652件減少しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 93.4% 電話 6.2% 郵便・FAX 0.5%
男女別は、男性 43.6% 女性 33.8% 無回答 22.6%で、世代別では10代 1.3% 20代 12.9% 30代 24.1% 40代 25.4% 50代 19.6% 60代 8.8% 70歳以上 1.3%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します。8月の個別送付先は31局で、意見数は2,139件でした。放送全般に対する意見は136件で、その中から13件を選び、会員社すべてに送りました。

意見概要

番組に関する意見

パリオリンピックについて、できるだけ多くの競技種目を放送してほしい、競技ごとの放送時間を正確に詳しく伝えてほしい、また、オリンピック番組中であっても強い地震の発生などはカットインして伝えてほしい、などさまざまな意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は29件、CMについては6件でした。

青少年に関する意見

8月中に青少年委員会に寄せられた意見は85件で、前月から2件減少しました。
今月は「要望・提言」が60件と最も多く、次いで「表現・演出」が16件で、以下、「編成」「食べ物」などが続きました。

意見抜粋

番組に関する意見

  • パリオリンピック。テレビで放送する競技もあれば放送の無い競技もある。すべての競技を放送してほしいと思う。

  • オリンピックの番組表。日本選手の活躍が期待される競技が書かれていた。その競技を今か今かと楽しみに待っていたが、番組表にはない別の競技を長々と見せられた。番組情報は正確に詳しく伝えてほしい。

  • オリンピック期間中に震度6弱の地震が発生した。オリンピック番組を放送中であっても、カットインして災害の情報を伝えるべきではないか。

  • 情報番組のMCがオリンピックのメダリストの容姿に触れて不適切な発言をした。怒りがこみ上げた。

  • オリンピックが終わりパラリンピックが始まったが競技を中継する番組が少ない。また報道・情報番組での取り上げ方が小さいと感じる。もっと大きく取り上げてもいいのではないか。

  • 台風・大雨のニュースで、外出を控えるよう注意を呼びかけているにもかかわらず、アナウンサーやレポーターが強い雨風にさらされて中継しているのはなぜなのか、理解できない。

  • 元首相に対する銃撃事件をドキュメンタリーに仕立てた番組。内容が容疑者への同情を誘うかのようにも見えたし、いずれ始まるだろう裁判員裁判へ影響があるのではないかと心配になった。

  • ラジオ国際放送などの中国語ニュースの中でスタッフが「尖閣諸島は中国の領土」などと不規則発言をした問題。常習的に行っていなかったかなど徹底的に調査してほしい。

  • バラエティー番組で新型コロナ感染予防対策を茶化して笑いものにしていた。家族や知人を亡くした人や後遺症に苦しんだ人たちが見たらどのような気持ちになっただろうか。

  • 食べ歩きやグルメ紹介などの番組で、リポーターやスタジオの出演者、アナウンサーまでが口の中に食べ物を入れたままコメントをしている。行儀悪い。子どもが真似をしないかと心配になる。

  • ネットの影響なのだろうか、テレビの画面上で様々な色や大きさの文字があふれている。読み取るのに苦労するし、もとの映像を覆い隠してしまっている。災害やニュース速報が画面上部に出ても文字が重なって見にくい。

  • 通販番組でよく「番組終了後30分以内のご注文がお得」と案内するが、同じ内容の番組がキー局だけでなくBSでもローカル局でも流れているようだ。「30分以内」という締切りは本当にあるのだろうかと疑問を感じる。

青少年に関する意見

【「要望・提言」】

  • 新婚夫妻が登場するバラエティー番組で、下ネタや夜の生活の話を面白おかしくする人がいて、子どもが見てしまい気まずくなった。番組で話す内容をよく考慮して制作してほしい。

  • バラエティー番組で、新型コロナ対策を揶揄(やゆ)するドッキリ企画があった。いまでも感染に気をつけながら命を守っている医療現場に対して無神経でふざけた内容だ。「不適切だった」と番組で訂正する必要があるだろう。

【「表現・演出」に関する意見】

  • 報道番組の「体臭・スメハラ(スメルハラスメント)特集」で、女性アナウンサーが別の人の臭いを嗅いで不快な顔をした。指示されて演出としてやっているのだろうが、こういうことが子どものいじめにつながると思う。

  • バラエティー番組で、歌うときに音程を外した出演者を「改名」と称して魚の名前で呼んでいた。子どもも見る番組なので、これを真似て友達におかしな「あだ名」をつけるかもしれない。不愉快な気分になった。

【「編成」に関する意見】

  • 夜9時前放送の世界の衝撃映像を紹介するバラエティー番組で、人が殺されるシーンが繰り返し流れたが、小学生も見る時間帯だ。このような内容は夜9時以降にすべきではないか。

【「食べ物」に関する意見】

  • バラエティー番組で、大食いタレントをゲストに迎えての企画があり、大きな食材をひと口やふた口で無理やりに食べる場面があった。見ていて嫌悪感を覚えたし、子どもが真似たらどうなるだろうかと思った。

2024年7月に視聴者から寄せられた意見

2024年7月に視聴者から寄せられた意見

東京都知事選挙の投票日当日に、候補者名記入の表記等について誤った内容を放送した番組に対し、多くの意見が寄せられました。

2024年7月にBPOに寄せられた意見の総数は4,186件で、先月から2,342件増加しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 92.7% 電話6.8% 郵便・FAX 0.5%
男女別は、男性 50.0% 女性 29.1% 無回答 20.1%で、世代別では10代 1.3% 20代 10.9% 30代 21.6% 40代 23.7% 50代 23.1% 60代 10.3% 70歳以上 1.7%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します。7月の個別送付先は32局で、意見総数は2,565件でした。放送全般に対する意見は167件で、その中から16件を選び、会員社すべてに送りました。

意見概要

番組に関する意見

東京都知事選の投票日当日に、候補者名の漢字かな表記について、また投票所入場券を持参しなかった時の対応について、誤った情報を伝えた番組に対して多くの意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は8件、CMについては18件でした。

青少年に関する意見

2024年7月中に青少年委員会に寄せられた意見は87件で、前月から12件増加しました。
今月は「要望・提言」が32件と最も多く、次いで「表現・演出」が28件、「報道・情報」が9件と続きました。

意見抜粋

番組に関する意見

  • 東京都知事選当日の午前中の番組で、2つの間違いが放送された。ひとつは候補者名を投票用紙に記入する際の漢字・かな表記についての間違いで、もうひとつは入場整理券を忘れた際にマイナンバーカードなどによる身分証明が必要になるという間違いだ。番組終了までの間にひとつめの表記の間違いについては訂正があったが、もうひとつの方は触れられなかった。何が正しいことなのか十分に伝わっていないのではないかと感じた。

  • 都知事選の投票をめぐり間違いを放送した番組だが、次の放送回で改めてレギュラー出演者のアナウンサーが謝罪していた。アナウンサー任せにせずメインの司会者なり番組の幹部なりが謝罪すべきだったのではないか。

  • 都知事選が終わり報道のあり方に疑問が残った。ほとんどの番組が特定の4人の候補しか紹介しなかった。また投票日前の報道が不十分だと感じた。告示から投票日までの間に候補者の主張を広く知ることが出来るような報道をテレビ・ラジオに期待したい。

  • SNSなどで話題の動画を集めた番組の中で、猫が屋根に飛び移ろうとして失敗し、何度も落ちる映像が放送された。かわいそうで見ていてつらくなった。こうした動画はテレビで放送しなくても良いのではないか。

  • バラエティー番組のクイズコーナーで「織田信長に仕えた初のアフリカ出身の侍の名は」という問題を出していたが、侍という身分を与えられていた史実は確認できないはずだ。放送前に綿密にチェックしてほしかった。

  • 二刀流メジャーリーガーが日本のテレビ局の報道によって自宅の場所を特定され、購入したばかりなのに売却を検討しているとの報道を見た。真偽は不明だが、対象が著名人だとしても秘密にしておきたいことやプライバシーを暴露することの影響がいかに大きいか、テレビはよく考えるべきだ。

  • アメリカの前大統領が演説中に銃撃されたという速報を受けて、スタジオのМCやコメンテーターは、前大統領の無事や安全を気遣うよりも先に、大統領選に有利に働くかもしれないなどという趣旨のコメントしていた。不快だった。

  • 高校生が集団で激辛のチップスを食べて救急搬送された。激辛チャレンジの番組は出演者の胃腸などに大きな影響を及ぼしているのではないかと心配になった。

  • 通販番組などで「送料無料」と安さをアピールしているが、実際には販売元が送料を負担するか販売価格の中に入れ込むかしている。「送料無料」という表現だと、あたかも無料で配送する運送業者が実在するかのように誤解されてしまうのではないか。

  • 子どもの虐待死や交通事故死、災害死といった凄惨なニュースを読み上げたアナウンサーが、次の瞬間には満面の笑顔で嬉しそうにスポーツや芸能ニュースを読み上げるのを見るとモヤモヤする。間に別のニュースを挟む、読み手を変えるなどの工夫があってもいいと思う。

  • テレビ局はコア層を重視していると聞くが、若年層向けの番組よりも若年層の流行を年配者に紹介する番組の方が多いのではないか。また、同じ時間帯に各局とも似た内容の情報番組やバラエティー番組を放送しているが、ターゲットとする層が固定されるとそれ以外の人は見るものがなくなってしまうと思う。もっと多様な番組を放送して視聴者層を広げてほしい。

青少年に関する意見

【「要望・提言」】

  • 昨今は児童ポルノに関する規制が厳しくなっているが、未だに男児の入浴シーンが放送されていることに驚く。女児はだめだが、男児はよいとでもいうのか。大事なところは隠したりぼかしたりしているが、ほぼ全裸の男児を映すのは児童ポルノ以外の何ものでもないだろう。

  • 一般の番組の合間に流れるホラー映画のCMをやめてほしい。昼間にテレビを見ていた子どもがこのCMを見てしまい、怖がってひとりでトイレや寝室に行けなくなった。見ない選択ができるようにしてほしい。

【「表現・演出」に関する意見】

  • 報道番組で「熱中症予防のため屋外での活動を控えましょう」と呼びかけているが、長時間バラエティー番組では、100kmサバイバルマラソンを放送していた。見ていた子どもに「この人たちは外で走っていいのか」と問われ、答えに窮してしまった。

  • 長時間チャリティー番組のなかの福祉番組に思うところがある。日本では、障害者が「できない」ことにスポットを当て、できなくても暮らせるような福祉を行っている。この番組では、スポ根的で普通の人がしない努力を障害者に課す。過去には感動を与えるつもりか、身体の不自由な子どもをプールに浮かべて、アーティスティックスイミングをさせた。本当に日本の福祉に必要な番組なのか。

【「報道・情報」に関する意見】

  • トランプ前大統領が狙撃されたシーンが生々しすぎる。血が流れるところをそのまま映すのではなく、ぼかしを入れたほうがよいのではないか。子どもも見るので少し配慮が必要だろう。

  • 報道番組で、小1女児が自宅で虐待死した事件に関して、その子の上級生の小学生にインタビューした。友だちを亡くした子どもにマイクを向けた無神経さに不快感を覚えた。

【「編成」に関する意見】

  • 子どもが見たがるディズニー作品などの長編アニメをなぜ、子どもが寝る時間である「夜9時から」放送するのでしょうか。わたし自身、10代の子どもですが、夜9時ごろからだと親に「寝なさい」と言われます。このようなアニメの夜の時間帯での放送について検討をお願いします。

2024年6月に視聴者から寄せられた意見

2024年6月に視聴者から寄せられた意見

東京都知事選に関する報道に対してさまざまな意見が寄せられました。

2024年6月にBPOに寄せられた意見数は1,844件で、先月から166件増加しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 84.8% 電話 14.2% 郵便・FAX計 1.0%
男女別は、男性 59.7% 女性 23.2% 無回答 17.1%で、世代別では10代 1.2% 20代 8.6% 30代 20.0% 40代 21.5% 50代 22.4% 60代 14.9% 70歳以上 3.6%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します。6月の個別送付先は38局で、意見総数は592件でした。放送全般に対する意見は180件で、その中から12件を選び、会員社すべてに送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

6月20日告示7月7日投開票の東京都知事選に関する報道に対して、候補の紹介のあり方や出演者のコメントなどを含めてさまざまな意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は29件、CMについては12件でした。

青少年に関する意見

6月中に青少年委員会に寄せられた意見は75件で、前月から15件増加しました。
今月は「要望・提言」が26件と最も多く、次いで「報道・情報」が18件、「表現・演出」が15件と続きました。

意見抜粋

番組全般

  • 選挙報道にあたっては、投票率を上げるために「選挙に行きましょう」「投票しましょう」という呼びかけをしてもよいのではないか。低投票率を嘆いて批判するだけでは改善しない。投票を促すようメディアが積極的に呼びかけてほしい。

  • 都知事選報道。特定の2人の一騎打ちの構図に仕立てた報道が多いように感じる。全員をまんべんなく紹介することは難しいかもしれないが、もう少し工夫ができないものだろうか。

  • 都知事選、ほとんどの番組は50人を超える候補者のうち特定の4人の紹介にとどまり、他の候補には触れていないと思う。ネットを見ればいいと言われるかもしれないが、テレビなどでももっと情報を提供してもよいのではないか。

  • スタジオの出演者が特定の候補者について何らかのコメントをする際には、公平性やバランスに配慮するなどの慎重さが求められるのではないかと感じた。

  • 殺害された高校生の顔写真を何度も繰り返し使用するのはなぜだろうか。加害者側よりも使用の頻度が高いと感じる。死者の名誉は守らなくてもよいのか疑問に感じるし、残された家族の気持ちを思うといたたまれない。

  • 分布を緑色と赤色で分ける図が使われていたが、色覚異常を持つ自分にとっては分かりにくい画面だった。図表などを画面で使う際には、通常の人とは色の見え方が違う人に対する配慮をしていただきたい。

  • 人気ドラマの再放送の一場面で、出演者だった元アイドルグループ5人の顔写真が黒塗りされていた。ひどい。メンバーを傷つけるだけでなく、他の出演者や関係者に対して失礼だと思う。いまだに忖度が続いているのか。

  • 原作者が死亡したドラマについて、当該放送局と出版社の調査結果が公表されたが、改めて第三者機関が検証を行う必要があると感じた。

  • 毎年恒例の大型チャリティー番組の放送決定が発表されたが、昨年明るみになった不祥事についてのお詫びを、番組出演者であるアナウンサーにさせたことについて、局は本当に反省しているのだろうかと違和感を覚えた。

  • インターネットで視聴者や聴取者と交流をすることが可能になった。放送は一方的に情報を伝達する媒体だが、オンライン上でコミュニティーをつくり、交流する場を設けて視聴者・聴取者との連携を図ると面白いと思う。間接的に制作に参加できることで番組に対する熱意や愛情、信頼関係が生まれるだろう。ビジネスとしても成立するのではないか。

青少年に関する意見

【「要望・提言」】

  • バラエティー番組のドッキリ企画で、放尿を模した行為をするのは非常に不快だった。子どもが模倣していじめをする可能性がある。いじめを助長するような放送はやめてほしい。

  • 報道番組の企画で入浴を特集し、小学生の男の子の尻に薄いぼかしを入れて放送した。女の子にやったら大騒ぎだが、男児相手なら問題なしとするのは男性軽視であり、「男なら見られてよい」との間違った認識を社会に広めてしまう。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 報道番組で、高齢者による交通事故で友だちがはねられるのを見た6歳女児にインタビューした。心のケアが必要な相手に事故の様子を尋ねるのは酷ではないか。トラウマになるのではないかと思う。

  • 報道情報番組で、公立高校に男女別学がある埼玉県で共学化の議論があることを特集。男子校への偏見が強く、番組では女子校の共学化には触れない。男女別学、共学双方のメリット、デメリットを議論しないので、別学が悪者にされた印象だ。

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、出演者の先輩芸人が後輩芸人に強く揶揄(やゆ)されたことに立腹して、後輩の髪の毛をつかんで引き倒した。後輩芸人が暴力を受ける様子はとてもかわいそうで不快だった。

【「言葉」に関する意見】

  • 「やばい」(の語源)は江戸時代の犯罪者の隠語だ。いまではだれもがどこでも使うが、かつては時代劇で極悪人が使うイメージがあって、普通の人が使う言葉ではなかった。テレビではせめて、CMやアナウンサーのコメントで連発するのは控えてほしい。

【「食べ物」に関する意見】

  • バラエティー番組で、トレーニング中の俳優や芸人の背中に熱々のおでんを置くドッキリがあった。やけどを負わせる気か。食べ物を粗末にして笑いを取ろうとするのはいかがなものか。

2024年5月に視聴者から寄せられた意見

2024年5月に視聴者から寄せられた意見

「共同親権法」の審議・成立のニュースについてさまざまな意見が寄せられました。

2024年5月にBPOに寄せられた意見数は1,678件で、先月から199件減少しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 86.9% 電話 11.6% 郵便・FAX計 1.4%
男女別は、男性 50.8% 女性 27.6%  無回答 21.6%で、世代別では10代 1.8% 20代 14.0% 30代 22.0% 40代 20.1% 50代 21.8% 60代 9.1% 70歳以上 3.3%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付しますが、5月の送付件数は560件、35局でした。放送全般に対する意見は120件で、その中から11件を選び、会員社すべてに送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

共同親権法(改正民法)の国会審議と可決成立のニュースを多くの番組が取り上げ、その内容についてさまざまな意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は15件、CMについては10件でした。

青少年に関する意見

2024年5月中に青少年委員会に寄せられた意見は60件で、前月から8件減少しました。
今月は「表現・演出」が29件と最も多く、次いで「要望・提言」が13件、「報道・情報」が6件と続きました。

意見抜粋

番組全般

  • どの局のバラエティー番組も、テーマに沿ったVTRを流した後、スタジオの出演者が感想を言い合うといったおきまりの構成のものばかりで飽きてしまう。編集も似たり寄ったりで新鮮味がない。

  • 報道の自由度が世界70位、G7の中では最低だったという。戦時の報道のあり方を反省して今の放送法、放送業界ができたはずなのに、国民に伝えるべきことを伝えられていないということではないだろうか。重要な政策案件については、国会で議決される前に国民の議論を喚起するような報道を期待したい。

  • 番組ADがタレントに向かって「お金を貸してほしい」とせがむドッキリ企画。ひとの善意を試しているようで不快だし、寸借詐欺の場面を見せられているようでもあり強い違和感を覚えた。

  • 酔って寝込んだタレントを宙づりにして驚かせ嘔吐させていたバラエティー番組。吐しゃ物にモザイクをかけても気持ち悪いし、面白くない。

  • いわゆるCMまたぎでよく使われる「このあとすぐ」という言葉は信用できない。やめてほしい。

  • 高額報酬で共犯者を募る闇バイトが社会問題となっているのに、それをバラエティー番組でドッキリ企画にしていた。闇バイトをお笑いのネタにしようという制作者の感覚に違和感を覚える。

  • 共同親権か単独親権かという問題と面会交流をめぐる問題は分けて考えることができるのではないか。

  • 共同親権問題は異なる立場や主張を尊重して公平に伝えるべきだと思う。

  • 情報番組などで、SNSをはじめとするネット上の情報をそのまま放送にのせているが、真偽不明のものや意図を持って攻撃する内容のものもあるので、ネット情報の利用は慎重に判断した方がいいと思う。

  • 歯の欠けた一般人を集めて運動会などを行うというバラエティーの企画。登場した人は一様に笑顔だったが、視聴者の中には複雑な気持ちになった人もいるのではないだろうか。素直には笑えなかった。

  • 警察密着番組の打ち切りが発表されたが、同様の番組は他社も放送している。これを機に各社が警察密着番組のあり方を確認してはいかがだろうか。警察活動の重要性は十分に理解するが、密着した対象を賛美する内容になる可能性はあると思う。

  • 原作者が亡くなったドラマの制作について当該放送局から調査結果が発表されたが、真相解明のためにはまだ不十分だと感じる。局は記者会見を開くべきだ。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組のドッキリ企画で、ターゲットの芸人の体に電気を流して笑うという残酷な内容があった。人をいじめて笑うという構図を当たり前のように放送するのは子どもたちへの悪影響が大きい。

  • メンタルヘルスや障害の問題を題材にする教養バラエティー番組で、自傷行為の出血シーンが放送された。子どもたちが見る時間帯には不適切ではないだろうか。

  • バラエティー番組で、鼻フックで軽トラックを引っ張るという企画を放送したが、鼻をけがする可能性があり、たいへん危険に感じた。子どもも模倣しかねないだろう。

  • 歌謡番組の合間のバラエティー企画で、芸人3人が頭部を覆った透明のバケツに水を満たして息止めのリレーをした。息を我慢する様子を芸人のMCらが笑いながら批評していた。これのどこが楽しいのか理解に苦しむ。

【「要望・提言」】

  • 情報番組のスタジオに高校生を招いて投資を勧める話を聞かせた。投資は良いことばかりではなく、十分な資金と知識があったうえで、自己責任で行うべきもの。未成年に勧めるのは好ましくない。

  • 連続ドラマで、手術を受ける子どもの母親役が「普通に学校に(通えるように)」と言うせりふがあった。知的障害などの特別学級が「普通でない」ことをあからさまにしていて不愉快であり、憤りを感じた。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 医療福祉センター利用中に男児がけがをしたというローカル・ニュース。負傷した男児の顔写真が両目のぼかしだけ入れられて放送された。見ていて気分が悪くなった。これを見た子どもの心にトラウマを与えてしまうのではないかと心配になった。

【「動物」に関する意見】

  • バラエティー番組のトークで、芸人が「(淡水域に生息する)アロワナを海水に入れて殺した」という話をした。それを聞いた別の芸人と俳優がゲラゲラと大笑い。生き物を殺して笑うのは教育的によくない。

2024年4月に視聴者から寄せられた意見

2024年4月に視聴者から寄せられた意見

動物が登場するバラエティー番組で、犬が別の犬に対して攻撃しようと飛びかかった場面を放送したことに対して意見が寄せられました。

4月にBPOに寄せられた意見数は1,877件で、先月から109件増加しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 86.6% 電話 12.3% 郵便・FAX計 1.0%
男女別は、男性 54.1% 女性 29.1% 無回答 16.8%で、世代別では10代 0.9% 20代 10.9% 30代 21.0% 40代 23.0% 50代 23.0% 60代 10.0% 70歳以上 3.7%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは各局に送付、4月の送付件数は799件、47局でした。
それ以外の放送全般への意見の中から12件を選び、会員社すべてに送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

動物が登場するバラエティー番組で、犬が別の犬に対して攻撃しようと飛びかかった場面を放送したことに対して批判の声が寄せられました。引き続き二刀流メジャーリーガーの話題についても意見が寄せられています。
ラジオに関する意見は32件、CMについては10件でした。

青少年に関する意見

4月中に青少年委員会に寄せられた意見は68件で、前月から4件減少しました。今月は「要望・提言」が27件と最も多く、次いで「表現・演出」が14件、「報道・情報」が8件、「言葉」が6件と続きました。

意見抜粋

番組全般

  • 政治資金パーティーをめぐる報道で、〇千万円が処分のボーダーラインとか、〇百万円以下ならおとがめなしなどという解説を何度も聞いた。庶民感覚からするとサラリと口にできるような額ではないと思う。そういう感覚を代弁してくれる解説者やコメンテーターがいてくれればいいのにと感じた。

  • ニュース番組で、事故や爆発など目を引く映像がよく使われるが、「~が〇〇しました」、と見た目をアナウンスするだけで、ひどいときには現場が日本なのか海外なのかさえ分からないこともある。「いつ」「どこで」くらいは最低限文字スーパーででも伝えるべきだろう。

  • 取材や中継のためにヘリコプターを飛ばし、ホバリングなどで長時間同じ場所に滞空することは、地域住民に対する騒音加害だということを認識してほしい。各社で一定のルールは作れないのだろうか。

  • 元通訳の単独犯行だったということがはっきりした。二刀流メジャーリーガー本人にも追及の手が伸びるかのようにコメントしていた出演者や番組はどうするのだろうか。ジャーナリズムは根拠に基づいて事実を伝えることが大前提だ。テレビは週刊誌とは違うということを改めて認識してほしい。

  • 2つの番組を合体して1つのスペシャル番組として放送することがよくある。しかし、合体した2つの番組のうちの片方は毎週見ているが、もう一方の番組には興味が無く見たくない、ということもあるだろう。合体することによって放送局側にはメリットがあるのかもしれないが、なんとなく釈然としない。

  • 芸能事務所創業者による性加害問題のその後を追ったBBCの番組に感銘を受けた。翻って、日本のメディアは何をしているのだろうか。BBCの取材結果をそのまま放送するだけで、自分たちはあの問題の取材を継続しないのだろうか。

  • 動物を登場させるバラエティー番組、特に保護犬や保護猫との生活や交流を描く番組の中で、相性がよくないと見られていた犬2頭を同時にドッグランに放ち、一方がもう一方に、攻撃しようと飛びかかった場面の映像を流していた。ショックを受けた人もいると思う。

  • いわゆる“トー横キッズ”の問題を扱うニュースの中で「800万円稼いだ」などとうそぶく未成年のインタビューを流していた。その言葉が事実かどうか確認を取ったとは思えない。また、やすやすと大金を手にすることが出来るかのような錯覚を子どもたちに植えつける恐れがあるということに思いが至らないのかと思う。

  • 全国ネットの番組なのに、番組のはじめの部分数分間や終わりの部分数分間が、地方では見られないということがよくある。その場合、オープニングタイトルやエンドロールも地方では見られない。関東の人はいいかもしれないが地方の視聴者を軽視していることにならないか。

  • TVerなど見逃し配信でテレビ番組を見られるようになった。地上波で番組を見る理由が薄くなってきていると感じる。生放送である必要がないのではと感じる番組もある。リアルタイムで視聴したい、視聴するメリットがあると思わせる番組を増やしてほしい。

青少年に関する意見

【「要望・提言」】

  • バラエティー番組で、競馬に賭け続けて約2億円当てた人を紹介。子どもも見る番組であり、ギャンブルに興味のない人に興味を持たせてしまうことには慎重であるべきだ。まして、普通ではない賭け方がたまたま大当たりした事例だ。生活に支障のない範囲で楽しむべきことを言い添えてほしかった。

  • バラエティー番組に限らず、ドラマやアニメにおいても、障害や難病を持つ人への理解を深めるための配慮を願いたい。ごくふつうに出演者や番組の演出に採用して、その存在が当たり前のことであると認識できるようにしてほしい。

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、ボウリングのレーンの途中にピンを横に並べ、それらのピンを越えるようにボールを投げて競技させた。高いところからボールが落ちて、レーンを激しく傷める。子どもには決して真似してほしくない行為だった。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 朝の報道・情報番組で、男女の遺体が焼かれて見つかった事件について、遺体の状況を詳細に伝えた。幼稚園児や低学年の小学生も見ている時間帯だ。必要以上に詳細な報道は不要だと思った。

【「言葉」に関する意見】

  • 情報バラエティー番組で、芸人の司会者が現職の総理大臣を2回も「やつ」呼ばわりした。一国の総理に対してひどすぎるのではないか。年長者を「やつ」呼ばわりしてもよいとの印象を子どもが持ってしまうだろう。

【「喫煙・飲酒」に関する意見】

  • 1990年代の社会状況をテーマにしたドラマで、高校生の喫煙シーンが多すぎた。女子高生の喫煙シーンもあったので、いまの高校生に悪影響を与えかねないと思った。