第99回 放送と青少年に関する委員会

第99回 – 2009年3月

視聴者意見について

調査研究について

3月24日に開催した今年度第11回青少年委員会(通算99回)では、2月16日~3月13日までに青少年委員会に寄せられた視聴者意見を基に、ドラマ1本、アニメ1本のVTRを視聴のうえ審議したほか、調査研究について報告があった。

議事の詳細

日時
2009年3月24日(火) 午後4時30分~6時15分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
大日向委員長、橋元副委員長、小田桐委員、軍司委員、是永委員、境委員、山田委員

視聴者意見について

1.フジテレビ『4夜連続ドラマ「血液型別オンナが結婚する方法♪」』

血液型別に女性の結婚をテーマにした深夜ドラマについて、「血液型による偏見や差別を助長し、人々に間違った知識を与えているのと同じである」といった視聴者意見が寄せられ審議した結果、「タイトルのネーミングや血液型によって運命的な結婚をする企画内容には問題がある」との意見も出されたが、委員会としては「ドラマとしては問題がない」という意見が大勢を占めた。

<委員の主な意見>

  • ドラマのことであり、情報番組と違い血液型を科学的に取り上げた内容ではないので問題ないと感じた。
  • ドラマとしては問題ないが、血液型の性格をテロップで表示したり、血液型で運命的な結婚に結びつける演出には違和感がある。
  • タイトルのネーミングや血液型で結婚のパターンが異なるといった企画はインパクトがあるだけに問題だと思う。

2.テレビ東京『あにてれ「銀魂」』

夕方に放送されているアニメ番組について、「大人のアニメ顔負けの過激描写が多いのに驚いた。深夜ならばともかく、夕方の時間帯には放送すべきではないと思います」といった意見が視聴者から寄せられ審議した結果、委員会として「性的描写については露骨ではあるが今回特に問題にすべきとまでは考えられない。ただ、放送時間帯には配慮が必要と思われる」という意見で一致した。

<委員の主な意見>

  • 夕方の時間帯に放送するには露骨過ぎるし、子どもが見て理解できるのか疑問だ。
  • 放送時間帯の配慮が必要だ。制作者は同時間に多くの子ども達が見ることを考え作るべきだ。
  • アニメなのでストーリーの流れで性的描写があってもいいが、作り手は子どもが見る夕方の時間帯に放送することを考えてほしい。
  • 性的表現が露骨だからというより、親子で見られないものはゴールデンタイムでの放送は避けてほしい。
  • 夕方の時間帯は母親が忙しいため、子どもたちだけでテレビを見ているので、もう少し配慮が必要ではないか。
  • 時間帯は問題あるが、性的、暴力的なものを全て排除するという風潮には疑問がある。

調査研究について

橋元副委員長から調査研究「デジタルネイティブはテレビをどう見ているか」(仮)の進捗状況について、「3月14、15日に、10代、20代の映像メディア別(DVR、VOD、ワンセグ)ユーザーの6グループ29人にインタビュー調査を実施し、各グループとも先進的な使い方をするユーザーの話など、かなり貴重な意見が聞けた。今後は、昨年11月に実施した番組視聴実態調査結果と今回のインタビュー調査結果を合わせたかたちで報告書にまとめていく」と報告があった。

■ 中学生モニター報告

・ニュース番組

岐阜県庁の裏金作りの偽証報道が明るみに出た『真相報道バンキシャ!』に、全体で最も多い3件の意見が寄せられた。毎週『バンキシャ』を見ていて「よく調べられていて、分かりやすくていい」と考えているというモニターは、「私はこの番組について、広くは日本テレビについて疑問や不信を感じてしまった。いくら普段の内容がよくて、良質な番組を作っていたとしても、こういうことが一度あると視聴者に不信感やマイナスイメージを持たせてしまう」という意見だった。他に、「昔あった『あるある大事典』の問題と(やってしまった内容は大きく違うけれど)変わらないと思います。だから、このニュースを見たとき、放送に関しての信頼度がまた下がってしまったなという印象を受けました。あとこのようなある局の問題があったとき、すぐに他局がしつこく騒ぎたてたりすることは非常に見苦しいし、放送全体への信頼もなくさせていると思います」という意見も寄せられた。

・バラエティー番組

10番組に1件ずつ意見があったが、『ダウンタウンDX』『秘密のケンミンショー』『しゃべくり007』『R1!グランプリ』『熱血!平成教育学院』『笑っていいとも!』『はねるのトびら』は好評だった。  批判があったのは3番組で、『やりすぎコージー』には「今は深夜の時と比べ、若手の芸人さんの出演が少なく、おもしろい要素を話したりすることが無くなってきているように感じる」、『太田光の私が総理大臣に…』には「本物の国会よりもマニフェストが具体的で、出演者も本音で話し合いをしていてすごくおもしろいなと思います。ただ最近は、太田光さんをはじめとする出演者が、必要以上に熱くなっていることが気になります」、『がんばった大賞』には「毎回出演メンバーが同じ感じだし、大賞は、必ず視聴率をたくさんとった人気ドラマ…というよりテレビ局が押したい番組が獲得しているように感じます」、などの意見だった。

・ドラマ番組

2件意見があったのは『銭ゲバ』で、「現在の格差社会をとてもリアルに表現した作品だ」、「最後に風太郎が自殺する直前に、”この世に生きているやつはみんな銭ゲバ、気づいてないふりをしているだけ”という言葉を残します。いい意味ですごく心に残るドラマでした」などと、いずれも好評だった。その他『大王四神記(再)』『RESCUE』『メイちゃんの執事』『歌のおにいさん』『必殺仕事人』には1件ずつ好評意見があった。
また『天地人』には「歴史にあまり興味がない私が、どんどん引き込まれていって、最近は内容にとても興味がもてる様になりましたが、主人公とはいえ、あまり地位も高くない一家臣が、様々な秘密を知りすぎていると思う」、『キイナ』には、「実話の事件をもとにつくられているというところに、興味を持ちましたが、悪く言えば、現実味がないと思います。いつも同じパターンだなぁとも感じます」、という批判意見があった。

・情報系番組

中学生モニター15人が参加した『日曜フォーラム「ニュース報道番組大討論」』について、出演者でもある立場から2件報告が寄せられた。「フォーラムの中身については、良い意味でも悪い意味でも、とても上手く編集されていたと感じた。1人の人が長い間しゃべり続けると、まとめるのは仕方のないことなのかもしれないが、一方そのことを視聴者に分からないような形でまとめてしまうのは良くないことではないかと思った」、「”伝える側”がこういう意図で伝えていても、それがストレートに”見る側”に伝わるとは限らない。だからこそ、互いの信頼が大切なんだと思う」という感想だった。
他に情報系番組で意見があったのは『プロフェッショナル~仕事の流儀』『平成シゴト図鑑』『ぶらり途中下車の旅』で、いずれも好評だった。

・音楽番組

『N響アワー』は好評で「この番組の魅力は、演奏者がアップで映る所です。演奏者の細かい表情や、楽器を吹くときの姿勢、手の動きが分かりました。それは、演奏会などを聞きにいってもあまり見えなくて分からない所なのです」という意見だが、「トランペットなどの管楽器は、あまりうつっていませんでした。これだと、吹奏楽をやっている中学生・高校生にとっては、物足りない感じがします」という注文もあった。『うたばん』は批判意見で、「この番組は音楽番組ではなくなってきていると思います。内容のほとんどはトークがしめていて、一応、歌うのですがそれ以外は歌番組らしさが全くありません。ほぼ、バラエティー番組になっていると思います」というものだった。

・その他の番組

『世界がもし100人の村だったら 6』には、「偶然見始めたこの番組も、あっという間に第6弾が放送された。このような番組が続くということは、世界に問題や苦しみを抱えている子ども、大人がいるということになる。番組を通して、自分の今いる環境の豊かさ、尊さを知り、世界の現実を見つめていくことが、視聴者である私達に求められている課題なのだと思う」という意見が寄せられた。 『リトル・チャロ』には、「アニメ仕立ての英語番組なのですが、ラジオ・テレビ・インターネットなどのさまざまなメディアを使って英語力を向上させようとしているので、英語力がつくと思います」という意見もあった。

4月は2009年度前期の新モニターに、締め切りまでのひと月ほどの間に見た番組の感想・意見・批判などを自由に書いてもらう。

以上

第145回 放送と人権等権利に関する委員会

第145回 – 2009年3月

「徳島・土地改良区横領事件報道」事案の審理

2月の苦情概要 ……など

全国土地改良事業団体連合会の会長、野中広務氏が名誉権の侵害等を訴えている「徳島・土地改良区横領事件報道」事案の審理を行い、「委員会決定」(案)を大筋で了承した。同事案の通知・公表は3月30日に行われることとなった。

議事の詳細

日時
2009(平成21)年3月17日(火)午後4時~7時
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
竹田委員長、堀野委員長代行、五代委員長代行、右崎委員、崔委員、武田委員、中沢委員、三宅委員、山田委員

「徳島・土地改良区横領事件報道」事案の審理

徳島県で起きた土地改良区の横領事件を伝えた昨年7月のテレビ朝日「報道ステーション」の放送で、名誉・信用を毀損されたと全国土地改良事業団体連合会(全土連)の会長、野中広務氏が申し立てている事案の審理を先月に引き続き行い、起草委員会が起草した「委員会決定」(案)を一部修正のうえ、大筋で了承した。後日、持ち回り委員会で文案を確認し、最終的に了承・決定することとなった。また、「委員会決定」(案)の結論についてその理由を追加・補足する「補足意見」と、結論も理由も異なる「少数意見」とが盛り込まれることも合わせて了承された。
これに伴い、「委員会決定」の当事者に対する通知と、通知の後の記者発表(公表)は、3月30日(月)午後に行われることとなった。
野中氏は「申立人が政治力で膨大かつ不要の事業を持ってきて、その投入された莫大な補助金が犯罪発生の原因となったかのような作為的な構成の報道内容である」などとして名誉と信用を毀損されたとし、訂正と謝罪の放送を求めている。これに対し、テレビ朝日は、「報道内容に基本的な間違いはなく、放送により野中会長の名誉・信用を毀損したとまで言えるものではない」と反論している。(3月30日に通知・公表された「委員会決定」第39号の全文についてはこちらから)。

2月の苦情概要

2月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情・相談・批判の内訳は以下の通り。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・14件
    (個人又は直接の関係人からの要請)
  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・・・・37件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

その他

  • 竹田委員長、五代委員長代行、右崎委員、崔委員、中沢委員の5人の委員は、3月度の委員会をもって任期満了により退任することが事務局より報告された。
  • 次回委員会は4月21日(火)に開かれることとなった。

以上

第23回 放送倫理検証委員会

第23回 – 2009年3月

虚偽証言をスクープとして放送した日本テレビの報道番組「バンキシャ」

戦時性暴力を扱ったNHKの「ETV2001」事案 …など

第23回放送倫理検証委員会は3月13日に開催された。まず、昨年の11月に日本テレビ「真相報道バンキシャ!」で、岐阜県の土木事務所が架空工事を発注し裏金作りが行われているとの匿名の男の証言が放送されたが、県による内部調査と当該局の再調査の結果、誤報であることがわかった事案。明らかに虚偽報道であるので審理入りすることにした。
NHK「ETV2001」事案は、当委員会が出した質問に対してNHKから回答が届けられたので、その内容について意見が交された。その上で委員会の決定文の作成についていくつかの問題点が議論されたが、結論は次回以降に持ち越された。
東金市女児殺害事件の知的障害がある容疑者に対する報道は放送倫理に違反しているのではないかと問題提起された事案については、放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)で扱うほうがより適当であると判断して、この討議結果を同委員会に伝えることにした。
最後に、バラエティー番組全体に見られる問題点を「バラエティー論」として取りまとめる事案について、担当委員から番組の分類や基本的な考え方をまとめた案が提出された。

議事の詳細

日時
2009(平成21)年 3月13日(金)午後5時~8時15分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
川端委員長、上滝委員長代行、小町谷委員長代行、石井委員、市川委員、里中委員、立花委員、服部委員、水島委員、吉岡委員

虚偽証言をスクープとして放送した日本テレビの報道番組「バンキシャ」

日本テレビの報道番組「真相報道バンキシャ!」(2008年11月23日放送)で、全国の自治体の裏金をテーマに4府県をとりあげて放送した。そのなかで建設会社役員の男の証言が紹介され、岐阜県で土木工事の発注に絡み裏金作りが行われていることがスクープとして報じられた。それを受けて岐阜県は土木事務所に対して内部調査を行ったが、そのような事実は見つからず、日本テレビに調査と訂正を求めた。日本テレビが再調査した結果、建設会社役員の証言は虚偽であることが判明し、訂正放送が行われた事案。なお、この問題は日本テレビの社長の辞任にまで発展した。

<主な委員の意見>

  • 社内教育が低レベルになり現場の質がものすごく落ちている。これは放送だけではなく活字でも起こっている。メールを送るだけでことが済むという現象が日本の総社会的状況だ。人間的接触の大切さを再認識すべきだ。
  • 日本テレビの訂正放送等のコメントを聞いていると、日本テレビが被害者だと思っているのではないかと疑いたくなる。
  • 報道番組を作るプロセスが変わってしまった。常駐とは言いながら外部スタッフの比率が高いことは教育問題も含めて大きな問題だ。今の報道番組がどう作られているのか根本部分を洗うべきではないか。
  • 日本テレビは検証番組を作るべきだ。
  • 民放の制作現場は人、金、モノがますます厳しくなっている。報道番組が増える4月以降、各局にとっても、ますます切実な問題である。
  • 情報に対する飛びつき方が浅ましい。何を根拠に信用したかが子供っぽい。裏取りを徹底すべきだ。
  • 誰が悪いということではなく、報道現場がいかにグズグズになっているかを検証すべきだ。
  • メディアの世界、特にテレビ各局はこの問題に対する危機感が薄いのはなぜか。この放送が原因で建設会社役員の逮捕に至ったのだという認識が低いのではないか。
  • なぜ常識的なチェック機能が働かなかったのか。実効的な防止対策が必要だ。

以上のような意見を踏まえて、なぜ虚偽放送がされてしまったかの原因・背景や社会に与えた影響の大きさを考えた場合、重要な事案であり審理入りすることを決めた。さらに事実関係の調査については、特別調査チームを初めて組織することにした。

戦時性暴力を扱ったNHKの「ETV2001」事案

8年前に放送されたノンフィクション番組『ETV2001「シリーズ戦争をどう裁くか 第2回問われる戦時性暴力」』の制作過程において、政治的な圧力により内容が不当に改変されたと関係者が主張している事案について、3回目の審議(討議を含めると7回目)を行った。
まず、当委員会が出した5項目の質問書に対する回答がNHKから届けられたので、それについて意見がのべられた。
次に、NHKから提出された回答書を踏まえた上で、決定文の作成について議論された。具体的に話し合いがおこなわれたが最終結論に至らず、継続して審議することにした。

東金市女児殺害事件の容疑者に対する報道について

東金市女児殺害事件に関する一連の報道は、知的障害がある容疑者に対する人権侵害の疑いがあり、取材方法や放送のあり方が問われるべきだとして問題提起された事案。事前に配布された資料や映像をもとに討議した結果、当委員会で取り上げることも可能だが一般的・総論的な議論にならざるを得ない。このテーマの重要性を考えると、本事案に即した具体的な議論が必要なので、放送人権委員会で審理するほうがより適当であろうと判断し、この討議結果を同委員会に伝えることで一致した。

バラエティー番組の問題点について

バラエティー番組全体に見られる問題点を「バラエティー論」として総括しようとする事案については、担当委員から対象になっている15番組の分類、今後の議論の進め方等について提案がなされた。具体的な議論は次回以降に持ち越されることになった。

以上

2009年2月に視聴者から寄せられた意見

2009年2月に視聴者から寄せられた意見

中川前大臣のG7後の記者会見報道を中心に、麻生首相関連報道などで、内容が特定の政治家を過度に非難しているとして「恣意的な報道だ」などと意見があった。更に、報道番組や情報ワイド番組では「G7会議の内容を十分に伝えていない」として、同行取材陣に対する厳しい指摘があった。

2009年2月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのホームページ経由でBPOへ寄せられた意見は1,252件で、1月と比較し22件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール61%、電話33%、ファクシミリ4%、郵送ほか2%。男女別は男性65%、女性31%、不明4%で、世代別では30歳代32%、40歳代20%、20歳代19%、50歳代8%、60歳以上8%、10歳代2% の順となっている。

2009年2月に視聴者から寄せられた意見 1,252件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2009年2月件数 年度累計
人権等に関する意見 14 件 74 件
放送と青少年に関する意見 106 件 [ 意見内容 ] 1,394 件
放送番組全般にわたる意見 714 件 [ 意見内容 ] 7,014 件
BPOに関する意見・問い合わせ 54 件 650 件
その他(放送関連以外) 364 件 3,911 件
意見件数 計 1,252 件 13,043 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。2月通知数は526件(46局)であった。
またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し28件を全加盟社・局に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

2月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 14件
    (個人又は直接の関係人からの要請)
  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 37件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

番組全般にわたる意見

【情報ワイド・バラエティー番組】関連1,318件(全体の105%) 前月比305件の減少
  意見の傾向 “指摘事項”(件数、全体の比率)

  • “不適切な内容、不適格な出演者”(743件:59%)
  • “低俗・下品な番組” (379件:30%)
  • “倫理観欠如、局の責任”など(196件:16%)

【報道・情報番組】関連1,163件(全体の93%) 前月比407件の増加

  • “取材・報道のあり方・批判”(785件:63%)
  • “報道の公平・公正性と内容批判”(209件:17%)
  • “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(169件:13%)

*【情報ワイド・バラエティー番組】と【報道・情報番組】の意見合計数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

2月は報道番組・情報ワイド番組での政治関連報道への批判が前月の168件から304件に、また、出演者(キャスター・コメンテーター・解説者)の発言に対する批判が前月の86件から120件に増加している。これは中川前大臣のG7後の記者会見報道を中心に147件、麻生首相関連報道(首相発言の編集のあり方や支持率低下報道等139件)について指摘したもので、内容が特定の政治家を過度に非難しているとして「恣意的な報道だ」「政治的公平性が保たれていないのではないか」などと批判している。更に、報道番組や情報ワイド番組では「G7会議の内容を十分に伝えていない」として、同行取材陣に対する厳しい指摘や、「今やインターネットでの情報確認を優先している」などの意見も増えている。
番組全般では「どこの局も同じようなクイズ番組やバラエティー番組の乱立とお笑い芸人の氾濫で見たい番組が少ない」との意見をはじめ、「捏造・やらせ・情報操作ではないか」「放送界のモラルが低下している」などの指摘が多い。また、生活情報番組について「テーマと番組内容」「出演者の適格性を問う」などの不満も散見された。なお、放送局の応対・対応に関する苦情は213件で前月より微増した。

青少年に関する意見

2月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは106件と先月より3件増えた。
今月は、意見が集中した番組がなく、幅広い分野に意見が寄せられた。

BPOに関する意見

54件のうちBPOへの意見23件、問合せ31件となっている。「意見・問合せ」以外にBPOについてふれた意見は211件であった。

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 名古屋で起きた闇サイト殺人事件の被害者の母親が各局の報道番組に出演し、被害者である娘さんの写真や思い出の品を見せながら「犯人に極刑を」と訴えているのを目にする。被害者家族の気持ちも分からなくはないが、裁判委員制度が始まることを考えると、このような報道の仕方をすることで視聴者に被害者寄りの感情が生まれ、公平な判断が出来なくなるのではと心配になる。光市の事件でも、やはり被害者家族のメディアへの露出が問題視されたではないか?テレビはあれから何も変わっていないと感じた
  • 麻生内閣への偏向報道がエスカレートするばかりだ。椿事件の再来といっても過言ではないと思う。今やインターネットでの1次ソースの確認が容易になったので、それを見た上でテレビの報道番組を視聴すると、殆どの報道番組で明らかに悪意のある編集が公然とされているのが分かる。今の報道番組は「報道の自由」を盾に「政治的に公平である」という放送法を完全に無視している。このままでは、テレビは確実に信用されなくなっていくだろう。国民とテレビの双方のためにも、BPOから各局に偏向報道をやめるよう早急に助言すべきと考える。
  • 報道番組などで「人権」という言葉をよく聞く。「被害者の人権」「子供の人権」等いろいろあると思うが、政治家に人権は無いのだろうか。勿論、汚職に手を染めたり国益に反したりと、政治家としてあってはならないことをした人がいるのは事実だと思うが、きちんと仕事をしている政治家に対してまで悪口を言うのはなぜなのか。安倍元総理へのバッシングは異常だったが、彼が病気で倒れたことの一因に「マスコミのバッシングがあった」と今でも言われるほどだ。病に倒れて辞任せざるを得なくなった時ですら、マスコミは「無責任だ」「馬鹿だ」と罵り、ひどいコメンテーターになると「死ねばよかった」などとまで言っていた。これは明らかに人権侵害ではないか。そして今、麻生総理に対してのバッシングは安倍元総理の時と同じようになってきている。どんな仕事をしているかを正しく報道しないで、発言の一部を切り取ってマスコミの思うように解釈し「何もしないで迷走する総理」の烙印を押している。面白ければ名誉毀損に及んでもいいのか。政治家に人権はないのだろうか?
  • 早朝からの情報ワイドで、テレビ局の解説副委員長でもあるコメンテーターが「最近の円安の原因は中川前大臣の例の会見が、海外の人に『日本は大丈夫なのか?』という不安を抱かせてしまったせいだ」と発言をしていた。しかし、最近の円安傾向の原因は日本のGDPが日本や世界が予想していたよりも悪かったのが原因で、中川会見が原因という、そんなバカなことはない。この発言もだが、最近のテレビの報道を見ていると現政権の揚げ足取りばかりでうんざりする。しかも、このような嘘に近い情報をテレビで流すのは大変問題があると思う。テレビで嘘を言っても、何の責任も取らなくていいのか。G7会議の内容を知ろうとしても、テレビでは中川氏の会見のことしか伝えていない。これは異常ではないか。やっと海外の報道でG7での日本の役割は結構好評だったことを知り得た。なぜ日本の報道で知ることができず、海外から情報を得なければならないのか。これで報道と呼べるのか?昨日も大手新聞の脱税の件があったが、テレビで扱われたのはほんの少しだった。同業者の過ちは小さく扱うくせに、政治家のどうでもいいことや、業者の食品偽装などの不正については鬼の首でも取ったかのように大騒ぎする。自身の不正にはより一層の厳しさを持たなければ、マスコミは信用されない。マスコミのこういった態度が改善されないが、BPOは機能しているのか?
  • 中川大臣が辞任に至るまでの各局の一連の報道の中に、G7後の問題の記者会見に出ていたはずの日本人同行記者の報道・リポートがなかった。これが不思議だ。だから、問題の核心となる大臣の飲酒疑惑の真相も分からないままだ。記者達は何のために同行しているのか。現地でちゃんと取材をしているのか。配られるプレスリリースに頼っているだけではないのか・・・そんな疑問が湧いてくる。
  • G7での中川前財務大臣の”もうろう会見”を批判していた。それだけではなく、番組リポーターが何とイギリスに飛び、記者会見の際の中川氏の酩酊写真数枚を貼り付けたボードを市民らに見せ、「この状態をどう思うか?」と街頭インタビューをしていた。しかし、このようなインタビューが本当に必要なのか?日本国民の誰もが中川氏の失態を怒っているが、だからと言って何も外国まで出かけて行ってわざわざ国民の恥を晒すことは無かろう。「報道の自由」の名のもとに、国と国民を貶めるような放送がされたことに憤りを覚える。
  • テレビでは麻生総理の「支持率下げ止まらず」と言われているが、一体どのように調査がされているのだろうか?調査の前提となるはずの母集団の選び方、及びその内訳も不明、設問も不明、調査の実施日・時間帯も不明と、どのように調査されたのか分からないまま、結果のみが発表されている。調査結果に信憑性を持たせたいのであれば、これらを明らかにしてはどうか。それが出来ないのであれば、調査結果には信憑性がないと前置きした上で発表するべきだ。捏造番組が糾弾されて久しいが、番組を作っているのは素人ではなく、それを職業としているプロなのだから、こうした調査結果もその過程が明らかにされなければ捏造同然であることを弁えるべきだ。
  • 中川前大臣の失態報道で「バチカン博物館で柵を乗り越え、警報機を鳴らした」という報道をしていた。スタジオでは大型テレビに美術品を映し、柵をこしらえるなど再現していた。その後、美術の専門家にその行動をどう思うかを聞き、またバチカン博物館に電話をしてその時の状況を確認していた。しかし、バチカン博物館の担当者は「警報が鳴ったから向かっただけで、柵を越えた現場を見たわけではない」とし、スタジオでの再現内容の真実味が疑われる内容だった。その後、新聞社の4億円の所得隠しを報道したが、新聞社のビルを映しながら内容を読むだけだった。この報道の差は何なのだろうか。政治家の不祥事もマスコミの不祥事も決して許されるべきことではなく、双方とも視聴者の関心は高いと思う。それなのに、片方は「煽り報道」で、片方は「擁護報道」のように感じる。反論できない者、弱い者のみを叩くのがマスコミの報道なのだろうか。マスコミのモラルハザードは誰が報道するのだろうか。
  • 夜の報道番組で「遅発性統合失調症」が取り上げられた際、統合失調症を発病した母親と、その母親を入院させようとする娘、それを手伝う業者の方が出ていました。しかし、この特集を見て「報道の危うさ」を感じました。病気の恐ろしさを煽る一方で、通常考えられる一般の相談機関を一切紹介せず、間接的に一業者の宣伝となっているのではないかと思われる点です。VTRに出ていた精神保健事務所は、相談するためには相談料金が3時間で10万5千円、移送業務は基本報酬が315万円です(業者のホームページに掲載)。通常、精神疾患が疑われる場合は行政の保健所が相談窓口となります。保健所の相談は無料なので、それと比べても安易に紹介してよいものかどうか疑問です。藁をも掴むような気持ちの人に医療機関・行政機関の紹介もせず、一業者だけを紹介するのは公平性に欠けるものと思われます。同じような病気の患者を抱えている家族が番組を見て、通常の相談窓口や解決方法を知らずに多額のお金を払って苦しむことになるのではと心配です。
  • 韓国人被爆者の方々の被爆者手帳交付のニュースで、「強制連行で広島へ連れて来られて被曝された方々が」との発言がございましたが、広島市内で働いていらっしゃった方々の多くは「出稼ぎ」においでになっていたものと存じます。若い方は詳しくご存じない方が多いと思いますが、あたかも全ての方々が「強制連行」でおいでになったかのような発言をするのはいかがなものかと思われます。放送日は失念いたしましたが、夕方のニュースでした。いくら地方局とはいえ、あまりにひどい発言と思い、意見させていただきました。
  • 今月13日に中国人の女性が中国人の男性との間に出来た子供について日本人男性の認知届を偽装し、それを斡旋したブローカー共々有印私文書偽造で逮捕されるという事件が起きた。この問題は、国籍法改正案が国会で審議されている頃から反対派の間では懸念されていた問題である。国籍法改正推進派が否定してきた問題がまさに現実となり、反対派の意見の正しさが証明されたことになる。今回は未然に防ぐ事が出来たが、この事件が氷山の一角なのは想像に難くない。法改正反対派が指摘してきたとおりの問題が起きても報道しない報道機関に対して不審の念を募らせている。
  • ドバイ政府観光商務局の者だが、この番組で「マネー経済終焉」というテーマで成長著しかったドバイが厳しい局面を迎えていることが放送され、キャスターが「崩壊の危機ですね」とコメントした。取材を担当した記者が紹介した映像とコメントは「崩壊」を強調した内容ではなかったが、このキャスターのコメントの影響でドバイへの旅行のキャンセルが相次ぎ、関連の旅行代理店が損害を受けている。また、2月1日に同系列の新聞が「ドバイ熱 冷めた」という記事を掲載したので、この影響も心配している。これは報道被害に当たるのではないか。
  • 疑似通貨や健康寝具販売会社の元会長逮捕への取材方法について疑問を感じた。逮捕前の元会長の自宅と思われるプライベートな状況で取材をしている映像が流れている。他局でもこのような映像を見た記憶があるが、詐欺事件の当事者として逮捕の可能性が高い人物とこのような親密な接触をすることは、スクープ性の高い情報を得るためかも知れないが、逆に取材側と取材対象者との関係に不健全なものを感じる。映像取材のために、両者の間に金銭の授受や捜査情報の提供など、何らかの利益供与があったことを疑われても仕方がない。このような行為は慎むべきではないか。この局とは別に、千葉・東金女児死体遺棄事件でも、後に逮捕されることになる人物と取材者が一緒にカラオケに行くなどして情報を得ていた事例があったと記憶している。しかもどちらの場合も女性が担当者として取材に当たっているのもうさん臭い感じがする。このような手法が一般化していくと、報道されている内容そのものへの信頼感が薄れていくと考えるのは私だけだろうか。
  • 不妊治療で受精卵を取り違えた事件の記者会見を放送していたが、記者会見での記者の質問姿勢が極めて横柄だったので、見ていて不愉快だった。記者というのは皆そうなのか。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 緊急浄霊と謳い心霊現象を取り上げる内容だったが、霊能者がタレントに対して「視力が低下しているのは霊の仕業」と称して除霊行為を行っていた。「怪談話」くらいなら娯楽番組の範疇として楽しめるが、病気や身体の異常について実体の解明されていない”霊”を持ち出して「除霊をすれば病気が治る」と放送することは、テレビとして許されないことだと思う。世の中には、現代医学では完治の難しい病気などに苦しむ人々がおり、そこにつけ込んで高い金品を要求する悪徳霊感商法も存在している。実際、過去にそういう行為を行って逮捕された宗教団体もあったが、この番組がやったことは、カルト宗教や霊感商法が跋扈する土壌を作っているだけだ。本来のマスメディアの役割は、こういった正義の皮を被って人々を騙すような悪人を断罪し注意を喚起する番組を作ることではないのか。これでは、テレビ局自体がそれらの悪の尖兵に成り下がっているだけではないか。反省と謝罪を要求し、繰り返されないことを切に願う。
  • 「世界の怪奇現象」として自称「超能力者」が出演し、行方不明になっている女児を探すという愚かな企画を放送していた。女児のご両親も藁にもすがる思いで、また事件を風化させたくない一心で出演したのだろう。そもそもそんな超能力などあり得ないし虚言でそれをもとにテレビ局がスポンサーからお金を集めて商売をしているのは、先に別件の女児行方不明事件で少女のご両親から大金を巻き上げて逮捕された詐欺師と「子供を心配する親心に付け込んだ」という点で全く同じであり卑劣である。「オカルト」という、ありもしないことを事実のように放送するべきではない。テレビ業界は「オウム真理教事件」からなんの反省もしていない。テレビ業界は自浄作用なんて期待できない業界だと強く感じた。
  • アイドルに芸人が集団で襲いかかったり、女性に飛び掛って無理やり押し倒し、キスしようとしたり、逃げようとする腕を鷲づかみにしてひっぱったりするという暴行まがいの行為があった。悪ふざけにしてもひどすぎる。性犯罪を想起させるほど悪質で度を越えたものだった。
  • 「すべらない話」として、タレントが口にするのもおぞましいような発言をしていた。正月に放送された特番が面白かったので、今回も同様の内容だと思い見ていた。高校生の息子も録画しながら一緒に見ていたのだが、ゲストが「性行為をした時に女性の体を触ったら、お尻に”ニラ”が付いていたのでそれを食べた」と面白げに話していた。一緒に見ていた息子もさすがに「テレビで放送する話か!」と怒って録画を消してしまった。最近のこのテレビ局は、番組内の表現が余りに過激なのではないか。テレビ局はHPで「日本民間放送連盟の放送基準を厳守する」と表明しているが、この番組の内容は「表現上の配慮」に抵触していると思う。
  • 開局記念ドラマを見たが、全編が暴力・裏切り・殺人に覆い尽くされており、余りの恐ろしさと気持ち悪さに見終わった夜は一睡もできず、「生きて行くのが怖い」とさえ思った。気持ち悪さを我慢して前・後編とも見たのは、「恐ろしい事件が続いた後で、やがて謎が解け、全てがうまく行きハッピーエンドにつながるのだろう」と期待していたからだ。しかし実際にはハッピーエンドとは程遠く、謎は謎のまま残るなど、見た者を不安にさせる後味の悪い終わり方だった。テレビ局に電話で意見を言ったが「伝えます」と言うだけだった。また、「愉しんで見た視聴者もいるのです」とも言われて呆れた。あのようなドラマを愉しんで見る人がいるとしたらその方が問題だ。
  • 最近また血液型を取り上げる番組が増えているように感じる。すでに日本人の中には「A型は几帳面で神経質」「B型は気分屋で適当」といったような共通の認識を持っているのではないか。これはマスコミやテレビ番組によって多くの人がマインドコントロールされた結果だと思う。最近結婚相談所に行った際に「AB型とB型の人はやめたほうがいいですよ~」と言われた。私はその時、「この国では、血液型による差別というものが確立されつつある」と感じた。今、報道の仕方や決めつけによる番組のあり方を考え直さなかったら、これから生まれてくる子ども達が差別の中で生きていくことになるということをテレビ局の人に言っておきたい。
  • 日本史を扱う番組で水戸黄門を取り上げていた。前半は史実に則っていたが、後半は「松尾芭蕉の弟子の河合曽良が水戸黄門だった」とする説を紹介していた。河合曽良のどんな文献を当たってもそんな記述は一切なく、明らかに捏造である。
  • 「スクープ激撮」と称して、電車内で女性を囲んで痴漢をする集団を取材していた。駅のホームで集合し、目をつけた女性を電車内で取り囲む痴漢集団の様子を撮影したあと、女性と一緒に電車を降り、いきなり女性に「今、触られましたか?」と聞く無神経さに驚いた。しかも一度ではない。なぜ2度目の時、電車に乗り込む前に警察に連絡しなかったのか。電車を降りた後、男性を追いかけながら警察に電話をかけていたが、その男性は本気で逃げているようには見えなかった。ひょっとして「やらせ」ではないかと疑いたくなる内容だった。
  • 芸人が御飯を食べるだけの番組は、CSなどの有料番組で見たい人限定で放送してもらいたい。「自腹云々」と言っているが、高級料理店のCM代わりになっている現状を見ても、実際には無料で食べているのではないかと推測されても仕方がない。芸人が料理を食べることで店を宣伝し人気取りをしているような番組は、テレビの質を悪化させることになる。このような番組は公共の放送に値するものなのだろうか。
  • 「視聴者から寄せられたアイディアを基に今まで誰もしなかったことを実験する」というコーナーがある。テレビ欄によると、この日の企画は「ニューハーフのオッパイを絞ると母乳が出るか?出た母乳を濃縮し、バター状に加工したものをトーストに塗って食べることは可能か?」という愚劣きわまる内容だった。以前にも「採取した小鼻の脂でステーキを焼くことは可能か?」という呆れた実験があった。それにしても世の中には何と低次元なことを思いつく者がいることか。又、そんなくだらないことを番組で実験してみようという放送局があるとは余りに情けない。
  • 現場中継の際に、現場のリポーターが中川秀直議員の氏名を「なかがわ・しゅうちょく」と読んでいた。現場中継なので、キャスターも番組制作者も間違いなく聞いていた筈だ。それにも拘らず番組では訂正も謝罪もなく、キャスターはその後に平然と政府批判を始めた。普段あれだけ政府批判を強烈に行い、総理の漢字の読み間違いに関しても散々批判をしておきながら、自分たちのミスに関しては何もしないというのは言語道断である。私は自民党支持でも何でもないが、この放送には憤りを感じ呆れた。この番組にニュースなど扱う資格はない。
  • 「AM」「PM」という時刻表記を、「午前」「午後」のように数字の前に表記している番組が見られる。「AM9時」という具合だ。しかし、正しくは「9AM」のように数字の後に書くべきものだ。世間一般では誤表記が多いが、テレビぐらいは正しい表記をお願いします。

【番組全般、その他】

  • 故大宅壮一氏は「一億総白痴化」の名言を残したが、今のテレビ界はまさに大宅氏の予言どおり、堕落の極致である。タレントたちが騒ぐだけのくだらないトーク番組。スポーツに全く関係のないタレントを登場させ、選手や競技を冒涜するスポーツ番組のバラエティー化。番組の全てに創意工夫が全くなく、発想が貧困である。質の悪い番組ばかりだ。いくらテレビが地上波デジタルになっても、テレビ局がこういう質の悪い番組を放送していては何の意味もない。
  • 私は医療に従事する者です。「精神科救急24時」を扱った番組で大阪のある精神科医の治療の様子を紹介していたが、その医師の行っていた「電気ショック療法」は、今時どの精神科医も行わないような時代錯誤もはなはだしい治療法である。又、入院患者がベッドに拘束された状態に置かれるのは、まともな病院なら通常あり得ないことで、この点でも旧態依然としたこの病院の実態が分かる。今や画期的な新薬がどんどん開発され、精神科医の扱う病気の治療法は日進月歩の時代である。それなのに、このような時代遅れで人権無視の治療を行う医師を、あたかも職務への責任感に燃える熱血医師であるかのように紹介するとはとんでもないことだ。事が事だけに、そのような杜撰なやり方ではなく、しっかりと責任を持って制作・放送してもらわなければ困る。
  • 司会のアナウンサーが「最近、近視を治すレーシック手術を受け視力が2.0に回復した」と発表し、「効果に感激した」などと手放しで手術を褒めていた。司会者の発言ともなると視聴者への影響力は非常に大きい。レーシック手術は誰に対しても施術可能というわけではなく、その上良心的な医師に当たるかどうかも難しい。健康保険が利かないため、中には週刊誌で叩かれるような営利第一主義の病院もあるようだ。その辺の事情も詳しく伝えメリットとデメリットの両方を視聴者に説明すべきだった。
  • 開局記念番組で銀杏を1,000個拾ってきて、すりつぶして団子にして”おでん”にして食べるという内容があった。しかし、銀杏には毒性があり、国内では過去に約80人の患者が学会で報告され、うち約30人が死亡している。殆どは3歳以下の乳幼児だ。食べた銀杏は数粒から数十粒と個人差が大きいようだ。視聴者が真似をして、たとえ10個でも、それを使った団子を子供が食べたら死に至る可能性があると思ってすぐにテレビ局に自分が医師である旨を添えて電話で伝えた。電話の男性は早急に対処すると返答したが、「第二部」でも全くコメントもされず字幕による告知も無かった。 しかも、番組の公式サイトでは”おでん”のレシピまで紹介されており、一日経った今日になっても何の注意書きもされていない。命に関わることなら迅速に訂正やお詫びをする社会的責任があると思う。
  • 日曜日の討論番組で司会が「麻生総理の施政方針演説が理解できない」と言っていたが、それを理解して伝えるのがジャーナリストの役目ではないか。私は総理の施政方針演説を自分で探して読んでみたが、特別難しい事柄は書いてなかった。素人にも理解できることが分からないのなら、氏は報道番組に出て高説を垂れる前に、もっと勉強してくるべきである。また、番組内で解散の時期についてしつこく中川秀直氏に聞いていたが、いま解散総選挙を行えば、最低一ヶ月間は政治的空白が生まれるというのが分からないのだろうか。それにしても、「”支持率=民意”として、それに従って解散するべき」という論調はどうにかしてほしい。その意味も考えずに「解散」と喚くだけなら「黙っていろ」と言いたい。更に雇用問題を取り上げたコーナーで「正社員の平均生涯賃金が高い」と言っていたが、馬鹿じゃないかと思った。その数値はあくまでも平均値であり、昨今のニュースでも「一般のサラリーマン家庭は厳しい家計の中でやりくりをしている」と報じられているではないか。仮にも司会者なのだから、思いつきで喋らないでいただきたい。
  • この番組は、これまで900万円という巨額の寄付を視聴者から集めておきながら、寄付先の団体から受取りを断られた。そもそも「インドに学校を建てる」という企画だったのに、インドのどこに、どんな規模の学校を、いつ建てるかも公表しないまま番組は最終回になった。これは限りなく詐欺行為に近い。番組では「インドに学校を建てる」と勝手に宣言したわけだが、そもそも女性の肌の露出に抵抗を感じるインドの人たちに「セミヌードの図柄のTシャツを売って資金調達して建設した学校」は本当に受け入れてもらえるのだろうか。今後もインド政府がその寄付金を受け入れるかどうかも分からないのに、お金だけは集めてしまった。しかも「売り上げの”一部”を寄付する」と説明されており、売上の利益全部を寄付するわけではないことを示唆している。一体いくらのお金が実際に寄付されたのかも分からない。分からないことばかりで、番組を最終回にしてしまっていいのだろうか。これでは「やり逃げ」に見える。
  • テレビでは、今頃になって「派遣」について騒いでいるが、去年の秋葉原での通り魔事件の時点で「派遣」について触れることは出来たのだ。それなのに、「犯人はオタクだ」ということでオタクをバッシングしただけだった。また、夜の報道番組などで、家賃を滞納した入居者を”正義”とし、退去を迫る大家を「人情が足りない」などと言っていた。このような、一般社会で通用しないことを言って恥ずかしくないのか。更にマスコミは麻生総理と閣僚による漢字の読み間違いを「情けない」と報道しているが、本当にこの報道が意味のあることだと思っているのか?別の局のアナウンサーが漢字を読み間違えた後に麻生総理の漢字の読み間違いを笑っていたときはさすがに呆れてしまった。
  • 指紋を偽造して韓国から日本に入国しようとした女が逮捕されたというニュースを伝えていたが、「指紋偽造」の手口を具体的に分かり易く説明していたのには大変驚いた。全く言語道断である。この局は同様の犯罪を誘発させるつもりなのか。
  • 野菜や果物の残留農薬に対し驚異的な洗浄力を持つという薬品を紹介していた。その洗浄力を証明する際に”真水で洗い流したミニトマト”と”、薬品の水溶液に1時間浸したミニトマト”を比較し、「前者の農薬残留量が洗浄前の83%であるのに、後者の残留量は洗浄前の30%である」と大威張りで言っていたが、全く違う洗浄方法では残留量を比較しても意味がない。「双方とも洗い流す」か、或いは「双方とも1時間浸す」でなければ科学的に信頼できる実験とは言えないと思う。
  • 日曜午前の番組で「マンションの老朽化」をテーマに一級建築士がマンションの劣化診断や耐震診断の大切さについて説明し、例として「60戸程度のマンションの場合、劣化診断は数万円、耐震診断は200万円位で出来る」と言った。又、番組では業者を選定する際の参考としてマンション管理の財団法人の利用を勧めていた。私の住むマンションも古くなり診断が必要なため、居住者の1人として早速この管理センターのHPから知った2~3の業者に問い合わせてみた。しかしいずれの業者も建築士の言った金額より桁違いに高い料金を設定していた。そこで出演者本人に連絡を取ってみたが、「テレビであなたが言った金額は実際の値段とはあまりにかけ離れている」と私が切り出すと、氏は「意味が分からない」と言うなり電話を切ってしまった。自分の言ったことなのに知らぬ振りをするようないい加減な人物を起用した番組の責任を問うべく放送局に電話をした。しかし「番組担当者に伝えます」と言うだけで何の解決にもならなかった。
  • 番組では出演者がデンマークを旅していたが、旅費が少ないという理由で街角のゴミ箱を漁り、空き缶やペットボトルをスーパーにあるリサイクル機に投入し小銭を稼いでいた。それを見た地元の人は渋い顔をしていた。また、デンマークではレンタル自転車をレンタル元に戻すと20クローネ(約300円)が返却されるが、出演者全員で放置されている乗り捨て自転車を町中で探し回っていた。中には誰かが乗っているレンタル途中の自転車もあったのではないか?盗難ではないにしても、借りた側にすれば自分で返したら戻ってくる20クローネを盗まれたようなものだろう。明らかに倫理感が欠如しており、我が国の恥を輸出しながら番組を作っているようなものだ。このような番組には厳重な注意と指導が必要だと考える。
  • 対馬に関する話題の放送で、誤情報を真実であるかのように放送していました。まず司会が「対馬のゴミ拾いを日本の学生はやっておらず、やっている韓国の学生は素晴らしい」という趣旨の発言をしていましたが、実際には、多くの日本の学生がボランティアとしてやっており、実態と違っています。次に、出演者のタレントが、違法なまき餌を推奨する発言をしていましたが、現地の漁民にとっては生活にかかわる問題なので大変不適切な発言だと思います。さらに「韓国人お断り」という看板を出している店について看板を出すのをやめるように放送していましたが、韓国人のみを入店禁止にする店は世界中にたくさんあります。それは、店主が言っていたように、彼らが飲食物の持ち込みをしたり、代金の踏倒しをしたり、大騒ぎをするなどして店の雰囲気が悪くなり、韓国人以外の客の来場が見込めなくなるためです。このような事情があるにも拘らず、大変困っている店主さん個人を全国ネットの番組で批判していました。このようなことは、店主さんにとって大変お気の毒だと思いました。
  • 最近、北海道で酪農を営んでいるタレントが頻繁にバラエティー番組に出演しているが、本人も番組中、自社で発売している商品の宣伝発言を繰り返しており、彼が経営している牧場が番組のスポンサーでもないのに、どうしてそこまで牧場の宣伝をするのか。これでは一社独占のパブリシティの様にしか思えない。ロケ企画の出演のようにしているだけに不愉快である。このような、番組の名を借りた宣伝行為の濫用は、規制なり警告なりすべきだと思う。

【CM】

  • ラジオでの火災報知器のCMで「法律により、あなたのお住まいにも火災警報器の設置が義務付けられました」という内容は嘘だ。義務付けられているのは一部の地域であってすべての地域ではない。「義務付けられた」という言葉で商品を買わせようとするのは悪質な訪問販売と同じだ。以前にも同じ内容のCMが流れた時に、局に直接メールで指摘したのだが一向に改まらない。

【BPOへの意見】

  • BPOの視聴者からの意見を読んでいると、視聴者が最近の民放の問題点を重要視しているのが明確になっているのが分かる。しかし、それが全く番組制作に反映されていない。むしろ、民放の「暴走」は過激になっているようだ。これは、「BPOが機能していない」ことを意味しているのではないか。メディアには自浄能力が欠けている。なぜなら、メディアを批判するメディアがないからだ。我々はBPOに期待している。BPOが提言のための番組を持つなどして、メディアの中でもっと問題を提起していただきたい。それが不可能であるのならば、タウンミーティングなどを主催して取り上げて下さい。これ程最低のテレビ番組を社会に垂れ流しているのは、世界中で日本だけだ。BPOの権限をもっと高めていただきたい。
  • バラエティー番組の質の悪さや言葉遣いの悪さについて意見を送ろうとしたが、12月だけで1300件以上も苦情が送られてきていることに驚き、「BPOへの要望」に変えた。12月は特別番組が多いとしても、番組全般への苦情や怒りがいつもの月より300件も増えるのは尋常ではない。報道・情報の融合型番組と、芸人の出演するバラエティー番組に対する苦情が特に多いと感じたが、表現・言論の自由を錦の御旗にせず、これらの番組の苦情を減らすように各局に警告するべきだ。今のテレビは、古株のお笑い芸人や、にわか芸人をあまりにも使いすぎる。トラブルが起きるのは当然である。テレビ局の信用問題にも関わると思う。また、ワイドショー化した報道番組の乱立も深刻である。朝から晩まで、あまりにもニュース番組を乱立させすぎている。緊急に民放同士で話し合うべきだ。BPOの強い指導を願う。

青少年関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組。芸能人10数人が政策を議論し、投票の結果可決されたら議案として認めるという番組で、街頭インタビューをしていた。ある弱いキャラを演出している某芸人を子どもに見せて、「この人からゲンコツを食らったらどうする?」という質問をしたところ、「仕返しをする」という答えが返ってきていた。それを見て、子供たちが「弱そうな人間はいじめてもよい」と勘違いするのではないかと心配になった。体罰がどうのこうの議論する前に、「テレビのバラエティー番組の影響が、子どもたちの心の中に偏見を生んでいる」ということを自覚してほしい。
  • バラエティー番組。番組のオープニングで、大型の業務用冷凍庫にタレント2人を閉じ込めていた。この番組を子ども達が見て真似をしたらと考えると非常に恐ろしい。例えバラエティーであっても、死に直結するようなことは放送するべきではない。
  • バラエティー番組。子ども達の間に流れる怪しい噂を紹介するコーナーで肉親の不幸話等をとりざたす内容があったが、いくら子ども達の噂だろうが、ゴールデンタイムに放送する番組としては不謹慎だ。”小さな話”であっても、大きく影響する。それまでの「動物たちの楽しいビデオ」は最高だったが、このコーナーは子どもには見せられない。
  • バラエティー番組。バレンタインデーということで、人を”チョコフォンデュ”にする場面があった。頭から溶かしたチョコを流される様は見るに堪えない光景だったが、出演者は皆、手を叩いて喜んでいたので大変不快な思いをした。さらに、テロップの字幕では【ハッピーな気分でお楽しみください】と表示されるなど、行き過ぎも甚だしい。最近のテレビの番組の中にはとても勉強になるものもあるが、中身のないものを楽しむだけのものも増えている。これも時の流れと寛容に見ていることが多いが、この番組だけは、いかんともしがたい。青少年に対する悪影響は甚大なものではないか。番組制作には良識を持って取り組んでいただきたいものだ。

【報道・情報に関する意見】

  • 夕方のニュースのトップ扱いで、「単独入手」と銘打って、どこかの学校の教諭と教え子の会話のテープが流れた。その内容は、未成年者に聞かせるには忍びないものであった。このニュースを報道するのに、この生テープの放送が必要だったのか?いくらなんでも酷すぎると思う。何でも報道することが「ニュース」であり「正義」ではないはずだ。最近のニュースの質の悪さ、偏向ぶり、バラエティー化には辟易していたが、まさかこの時間帯にこの様なテープの音声を流すとは、放送倫理も地に落ちたものだと思った。
  • 夕方のニュースで「10代の妊娠」というテーマの特集を放送していた。「首都圏の小学生や中学生の間では”妊娠”が決して珍しいことではない」と言わんばかりの内容だったが、果たして本当にローティーンの妊娠は珍しくないのだろうか?番組を一緒に見ていた14歳の娘に尋ねたところ、「自分の学校ではそのようなことは全くない。番組に出た少女達はまるで別世界の人達のように思える」とのことだった。その年頃の殆どの子どもが娘と同じ感覚だと思う。番組は「ごく稀なケース」をあたかも「よくあるケース」であるかのように取り上げ、「子ども達の性はここまで進んでいる!」と必要以上に騒いでいるのではないか?又、子ども達の目に触れる時間帯にこのような内容を放送することで、一般の小・中学生らを刺激し、性的行動を煽る結果にもなりかねない。放送するならば、23時以降の報道番組で放送すべきだった。

【編成に関する意見】

  • 米国テレビドラマの再放送を何気なく見ていたら、手足がバラバラになっていたり、頭を割られたグロテスクな死体が出てきたので子どもがびっくりして泣き出した。私もショックで寒気がして、心臓の動悸がなかなか治まらなかった。子どもも見ている夕方の時間帯にこんなシーンが出てくる映画を放送するなんてどうかしている。局の良識を疑う。
  • 小学4年生の息子が見ていたこの番組を、途中から私も初めて見ました。しかし子ども向けのアニメでありながら、大人のアニメ顔負けの過激な描写が多いのに驚きました。昨日私が見た部分だけでも「キャラクターの一人である子どもが”大人のオモチャ”ショップで手に入れた”バイブレーター”をリレーのバトンに見立て手に持って走り回るうち、石につまづいて転倒。その弾みで、近くにいた男性のお尻に”バイブレーター”が刺さって振動を起こす」だとか「SMプレイ用と思しき”鎖付きの革の首輪”をつけた大人の男性を、別の男性が鎖の部分を手に持って引っ張り歩かせる」というような場面がありました。子ども達に悪影響を与えること必至の内容なので、教育上も問題があると思います。深夜ならばともかく、夕方の時間帯には放送すべきではないと思います。
  • 刑事ドラマの番組宣伝についてだが、筋書きの上で緊迫感を追求するための演出は一向にかまわないと思う。しかし番組制作者は、登場人物が腹を銃弾で撃ち抜かれる映像を子どもから年配者までが起きている時間帯に繰り返し流し続けるのが、番組に興味がない者にとっては不快なものだということに気がつかないのか。殺人事件での出血シーンや死体などを前面に押し出して視聴者の気を引こうと考える安易な手法が、果ては「サスペンス」と呼ばれるドラマ全体の品質を落としているような気がしてならない。深夜など放送時間帯を限った上であれば多少過激な映像を使った番組宣伝も問題ないと思うが、昼間の食事時にあんな映像を何度も見たくないのである。

【いじめや虐待を助長する】

  • バラエティー番組。先日放送されたこの番組には大変な憤りを感じた。人間のもって生れた顔や形、体形を、あそこまで誹謗したり罵らなくてもいいのではないか。そう思うと同時に、この番組を見た子ども達に対する悪影響を考えた。この日の番組では、ある芸人の顎の形を取り上げ、その顔の特徴を笑いのネタにしていた。それも、いわば「つるし上げて笑いをとる」といった内容で、まさに「いじめ」を笑いのネタにしているようだった。それもかなりの時間をさいて行われ、「テレビ界最強のブサイク芸人初登場」と、番組のメインになっていた。いくら芸人とはいえ、その言われている姿や表情は決して楽しく見えるものではなく、必死に堪えている様を見るのは非常に辛かった。この番組を子ども達が見て、また一つのいじめのきっかけをつくりあげなければいいがと思えてならなかった。お笑いバラエティー番組であっても、ネタ作りには細心の注意と配慮をお願いしたい。

【表現・演出に関する意見】

  • 動物を主体として扱っているバラエティー番組があるが、動物の行動描写に擬音=効果音を用いて視聴者の感覚を操作しているものがある。例えば小動物が歩いている映像に足音のごとき擬音を入れたり、食事のシーンでは餌を食べる時に擬音を入れていることがある。そのような映像を見ると、その行為の幼稚さに見ている方が恥ずかしくなる。しかし、これが擬音であることを認識出来ない低年齢層の児童も見ているのだから、教育的にも好ましくない大きな問題を含んでいると思う。実態を調査・検証し、早急な改善対策を望む。

【推奨番組】

  • カンボジアを舞台にしたドキュメンタリー番組を見た。学校へ通えないカンボジアの子ども達に、芸能人達が科学者の米村でんじろうと一緒に科学の実験や音楽等いろいろな事を教えていた。くだらないバラエティー番組よりも、こういう番組をもっと放送すべきだ。