第67回 放送と青少年に関する委員会

第67回 – 2006年4月

青少年に関する視聴者意見について審議

中学生モニターについて …など

青少年に関する視聴者意見について審議

審議に入る前に、前回の委員会で調査対象になった2つの番組について、事務局から次のとおり報告があった。「合コンから個人恋愛に発展させる4月からの新番組に、中学生への出演依頼が来た」との教師から抗議があった番組を視聴した結果、中学生は出演せず、今どきの高校生の男女交際を取り上げたものであった。

また、「番組の中で、小学生がキャバクラ嬢と風俗店に同伴出勤した」と視聴者から指摘のあった番組については、当該局に事実確認をした結果、「小学生とキャバクラ嬢が中華料理屋で食事をした映像に風俗店が映し出された。この4月からは時間帯が変更になったため小学生は出演しない」との説明があった。これに対して委員からは、「小学生が出ている意味がわからない」「安易に子どもを連れてきて番組を活性化させるということならばやめたほうがいい」などの意見が述べられた。

この後、視聴者からの意見を基に審議に入った。

はじめに、”秋葉原”を特集に取り上げた夕方のニュース番組について、「オタク=犯罪者予備軍という捉え方をしている」「子どもが見ている時間帯なのに、女性記者にアダルト系ゲームの取材をさせた」などの視聴者意見が数多く寄せられているが、委員からは主に次のような意見が出された。

  • ニュース番組で、若者が新しいことにのめり込む現象を取り上げるとき、”オタク”という言葉に封じ込めて、それがあまり好ましくないと決めつけた見方が偏見と受け取られている。
  • 意見の中で、最近は青少年犯罪が減少しているにも関わらず、オタクと青少年の犯罪を結びつけるような扱いは偏見だということだが、青少年犯罪に関する数値が放送中にきちんと出されているのかどうかが基準になるかと思う。ニュースで取り上げるときは、客観的なデータを示すことで方向付けることが可能になるのではないか。
  • ニュースに関連して、メディアではネーミング(例えば”オタク”とか”投げ捨て男”のように)をつけて報道するが、言葉で象徴するのではなく、もっと普通に説明して放送することが望ましい。
  • ニュースのテーマの取り上げ方が安易な設定になっていて、社会的な問題提起よりはセンセーショナルなもの、物珍しさや特定の地域に限定されているのではないか。作り方もフォーマット化されていて、目配りが足りない。
  • 最近のテレビニュースはネタがないのか、同じものが集中的に取り上げられている。
  • 夕方の時間帯でアダルト系ゲームなどをニュースとして扱うときは、子どもも見る時間帯であることを配慮してほしい。
  • 今回、ニュースの中で偏見と受け取られかねない取り上げ方やアダルト系のテーマの扱いについて問題になったが、ニュースの扱いについてはこれだけではないので、今後積み重なっていった段階で対応していくことでいいのではないか。
  • ニュースで最近の社会現象を取り上げることは問題ないが、子どもが見ている時間帯での表現の仕方などについても、事件報道での子どもへのインタビューの配慮と同じように、青少年委員会として考えていくべきではないか。

さらに、消費者金融CMやパチンコCMに対する批判も増えてきていることについて、次のような意見があった。

  • 消費者金融CMは青少年が見て、いかにも簡単にお金が借りられるものと思ってしまうのが問題だ。
  • パチンコCMには規制はないが、パチンコ自体は18歳以下には禁止となっているので、子どもが見る時間帯での放送は考えるべきではないか。
  • たばこCMに関しては、世界的に見て厳しい規制がされている。パチンコなどのギャンブルCMは、場合によっては家庭崩壊にも繋がるおそれがある。「未成年のパチンコ遊戯は禁止されています」というような、マイナスイメージのテロップを必ず入れることを義務付けるのが、時代の趨勢としてあってしかるべきではないか。
  • CMの意見には、ゲームソフトCMに対する批判もあるが、ゲームソフト業界の自主規制で、低年齢層には購入禁止となっているゲームソフトについては、パチンコCMと同様に、放送時間帯には配慮するようテレビ界も良識を持って対応してほしい。

このほか、「タレントを氷水に浸けるのはいじめだ」という視聴者意見に対し、委員から「以前から問題にされているのに、相変わらず”イジメ的”なバラエティーがある。なくしてほしい」「芸人が芸人をいじめるパターンは、中学生モニターでも面白いという意見は出ていない」「自分たちだけで楽しんでいるのでは」との意見が述べられた。また、他の委員から、4月から始まったドラマのタイトルについて、「視聴者からも”ブス”というタイトルは差別的という意見があるが、今は使わないのが普通の認識としてあるので、今後、視聴者からの意見を注目していきたい」との意見があった。

中学生モニターについて

今月からの新規公募モニター24人中の23人、1月から報告を送ってもらっているテストモニター9人の計32人から寄せられた意見について審議した。報告テーマは、1月から4月中旬までに見た番組についての感想・批判・期待することなど。委員からは次のような意見が出された。

  • 中学生モニターの意見はとてもしっかりしていて上質な意見が多い。バラエティーでも芸人の自己満足的なトークに批判的であり大変まともな感じがする。
  • とにかくまじめで一生懸命にテレビを見て書いてくれている点は感激するくらいだ。
  • これだけの文章を書けるのだから質が高いメンバーが多いのは間違いないだろうが、感じ方は普通の中学生と共通していると思う。
  • この委員会では、放送局のバラエティー担当者と話を続けてきたが、是非中学生モニターにバラエティーをどう思っているか意見を聞きたい。
  • 10代・20代のテレビ視聴率は低下している。バラエティーを若い人がどのくらい見ているか知りたい。(次回の委員会までに、いくつかのバラエティー番組について視聴者層を調べ、報告することにした。)
  • ドキュメンタリー系番組についての意見もかなりあった。中学生のドキュメンタリーへのニーズは多いのではないかと思う。
  • こうした意見を一過性のものとして見るだけでなくデータとして蓄積しておき、調査・研究につなげるための分析手法を考えたい。

中学生モニター報告の4月分は、ドラマについての意見が一番多く21件(1人で複数件の報告有)。バラエティーについて17件、その他11件となっている。全体としては好きな番組の感想や推奨する意見が多く、7割程を占めた。

ドラマでは『少しは恩返しができたかな』に、一番多く3件の意見が寄せられた。「人間のとにかく生きようという力が伝わった」、「実話だということもあり、親近感が湧いた」、また「曲(上を向いて歩こう)の使い方が素晴らしく、1曲で人間の喜怒哀楽をリアルに伝えてくれた」などといずれも好評だった。また意見が2件寄せられたのは『クロサギ』『たくさんの愛をありがとう』『西遊記』であった。『西遊記』には、沙悟浄が孫悟空に言う台詞で「天国にいけないぞ」というのがあったが、仏教の世界の話なので”天国”ではなく”極楽浄土”のはずだ、一行の中心に一番偉い三蔵法師でなく孫悟空がいるのはおかしいなど「脚本がいい加減だったのではないか」という注文があった。他に『白夜行』について、「原作を読んでいたが、あまりにもはしょっている、6カ月間のドラマにしてほしかった」、『妻は多重人格者』にも「お金をたくさん借りたことにより家族に不幸が訪れるという話だったので、スポンサーを金融業者が担当するのはあまりいいこととは思いませんでした」などの注文があった。

バラエティーでは、一番多く3件意見が寄せられたのは『愛のエプロン』。うち「世界ではご飯を食べられない子どもがいるのに、タレントが下手な料理を作って番組のネタにしているのはもったいない」などの注文が2件。「家族そろって楽しめるので多くの人たちに見て欲しい」という推薦意見が1件だった。意見が2件寄せられたのは『あいのり』と『笑っていいとも!春の祭典SP』。『あいのり』への意見では、「今後も現在の時間帯で30分間の放送を続け質が落ちないように、ただ特殊な人ばかりを出演メンバーに選ばないで」という希望が伝えられた。他に主な注文としては、『笑いの金メダル』に、ネタが少ない・芸人だけ楽しめばいいみたいになっている。『エンタの神様』には、たまに驚くほどつまらない芸人が出ているなどがあった。

その他の分野で2件意見が寄せられたのは『その時歴史が動いた』。「誰も知らないような事が出てくるので、みんなで見ていて楽しい」などと好評だった。

中学生モニターの意見は、一般視聴者意見同様、関係各放送局に送付することになった。

今後の調査・研究活動について

青少年委員会の今後の調査・研究について、過去のテレビの研究成果などの資料を基に委員から次のような意見が出された。

  • テレビの影響調査に関する資料を見ても、データを求めて因果関係を鮮明にするという発想は不毛なのか、それともまだ可能性があるのかよくわからない。
  • 研究者から考えても、不毛というより結果的にいろいろな要因が絡み合っているのが目に見えている。現在は、メディア状況が複雑化しているので、はっきりした因果関係は見出せないと思う。
  • テレビの影響関係を調べるよりはメディアリテラシーの問題をテーマにするのはどうか。
  • 中学生モニター意見のような自由回答を基に、統一した視点をもって見てもらい基準を作っていくことも考えられる。
  • 番組の良し悪しを主観的に判断しているので基準がほしい。
  • テレビを見る前と見た後の感想や見始めるきっかけについてなど、テレビ視聴の周辺も調査できるといままでとは違うものが掴めるのではないか。

以上の意見を踏まえ、今後、調査・研究を具体的にするため、橋元委員、是永委員が中心となってたたき台を作って進めていくこととした。

2006年4月に視聴者から寄せられた意見

2006年4月に視聴者から寄せられた意見

タレント同士の結婚(フィクション)を「緊急特番」として紹介した番組についての非難・抗議があった。アダルトゲーム・コミックを性犯罪と結びつけた報道番組と情報番組への抗議をはじめ、耐震強度偽装事件関係者逮捕報道関連に意見が寄せられた。

2006年4月の1ヶ月間に、電話・ファクシミリ・郵便・BPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた視聴者の意見は974件で、3月と比較し123件増加した。

意見のアクセス方法は、Eメール53%、電話39%、ファクシミリ7%、郵送ほか1%の割合となっている。

男女別では、男性78%、女性19%、不明3%であった。

2006年4月に視聴者から寄せられた意見 974件

BPOに寄せられた意見内訳

意見分類 2006年4月件数
人権等に関する意見 21 件
放送と青少年に関する意見 153 件 [ 意見内容 ]
放送番組全般にわたる意見 380 件 [ 意見内容 ]
BPOに関する意見・問い合わせ 39 件
その他(放送関連以外) 381 件
意見件数 計 974 件

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局に「視聴者意見」として通知。4月の通知数は368件(25放送局)であった。

番組全般

放送番組全般(人権、青少年を含む)への2006年4月の意見の主な内容のうち、特に「不適切な表現や発言、モラルの低下、不愉快、下品な番組」などに関する意見は全体で456件と、前月(328件)以上に多い。

これらの意見では「不適切な内容(表現・発言など)」(267件)、「モラルの低下、倫理観欠如」(89件)「低俗・下品、不愉快な番組」(100件)などの意見や批判となっている。

次いで「取材・報道のあり方」に関する意見が175件で、先月から急増している。

一方、個別の番組・テーマ別では、“タレント同士の結婚”(フィクション)を「緊急特番」として紹介した番組についての非難・抗議(49件)、アダルトゲーム・コミックを性犯罪と結びつけた報道番組と情報番組への抗議(45件)をはじめ、耐震強度偽装事件関係者逮捕報道関連(26件)、ワイドショー番組やそのコメンテーター批判(24件)、女性占い師の発言への批判(19件)、韓国・竹島関連報道(18件)、大家族に密着した番組への指摘・苦情(13件)などの意見が目立った。

「放送局の対応」についての苦情・抗議は64件と前々月、前月に比べ増加傾向にある。

また、『放送の公共性(51件)や、『(放送の)公正・公平・中立』(37件)についての意見も多く寄せられた。(*このうち政治問題への意見は15件)

「CM関係」では業務停止処分を受けた消費者金融の報道を機に消費者金融・生保などのCMに対する批判や、番組中のCM回数やタイミング、音量などへの苦情に対する批判が55件(そのうち「消費者金融関係」への意見は30件)寄せられた。

なお、人権等権利に関する委員会への相談・意見(21件)とは別に、番組・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたるのではないか」との提起や懸念等は128件と前月(82件)から増加している。

概要

【特記事項】(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

  • 【警察庁で“アニメ、ゲーム、インターネットにあふれる性・暴力情報を規制する検討会”が開かれた】というニュースで、近年起きている児童への犯罪の原因がまるでアダルトゲームにあるかの様な誘導的な報道がされていた。取材のプロであってもメディア研究の見識も持ち合わせていない素人の人間が、ゲームの影響で犯罪を誘発するのが事実であるかのように軽々しく断定してしまう姿勢に疑問を感じた。
  • 芸人とアイドルの結婚ドキュメンタリー。しかし実際は全部作り話。番組の最後に涙を流した芸人に『こんな茶番で何泣いてるんだ』というスタッフの一言と、一瞬だけ小さく出た『フィクションです』のテロップで終了させたこの番組に、激しい怒りを感じる。どれだけ多くの人が騙されたか。最後のスタッフの一言は、芸人だけでなく視聴者を馬鹿にしたのと同じだ。局に問い合わせたところ、『始めにフィクションと言うと面白味に欠ける』の一言。明確な趣旨も謝罪も聞かされず、さらに腹が立った。その番組の作家のブログを見ても、『自信作だ。感想ください』のみ。放送終了後も謝罪はなく心底呆れた。番組を信じた視聴者からすれば、あれは不快でしかなく、“面白味”や“自信作”などとよく言ったものだ。テレビを作るなら、もっと違う形で“面白味”を求めてほしい。
  • タレント同士の結婚をドキュメンタリー番組として放送したが、そのものがウソ、つまり“やらせ”という悪質なもので、視聴者を欺く番組だ。公共の放送局として信用できない。
  • アダルトゲームやアダルトコミックを強引に性犯罪と結びつける報道があった。不特定多数の愛好家を犯罪者扱いし、無用な偏見を助長するのは本来公平であるべき報道番組にあるまじきことだ。

【取材・報道のあり方】

  • 先日の痴漢冤罪被害者の男性の告訴が棄却された事件について、どの局もが『難しい問題だ』とあまりにも軽い扱いだった。実際には、①被害女性は『めんどくさい』と言って捜査に協力しなかった。②被害箇所が“腰”から“太もも”に変遷するなど、不合理な供述が多く見られる。③被害女性の証言内容は、携帯の話し相手の供述とも矛盾している。④被害女性の証言内容は身長等の関係から不可能である等、多くの問題点がある中で『女性の証言は合理的で信用できる』と冤罪の典型例の判決を出した極めて問題のある事件だ。なぜ、どこもこの事実に触れないのか。これは世界でも類を見ない男性への人権侵害だ。痴漢冤罪事件が未だに解決されないが、マスコミには真実を報道し問題を追及する義務があるはずだ。
  • 事件報道で『容疑者には精神科の通院歴がある』というのは伝えるべきことなのか。川崎で起きた小学生突き落とし事件においても一部の局でそのように伝えていた。『精神科の通院歴がある人は罪を犯す危険性がある』というイメージを植え付けていないか。時々使われる『通院歴はなく』という表現は偏見に満ちていると思う。精神科で扱う病気も症状も様々。精神科通院歴=犯罪予備軍という偏見は止めるべきだ。
  • 日本海竹島海域の海洋調査について市民の声が韓国人の分だけしか放送していない。これが公平な報道といえるのか偏向報道ではないのか。それに“攻撃的挑発”とはどういうことか。自国内に測量に行くことが攻撃的挑発であれば、先にあった中国が日中中間線をまたぐ海域で一般船舶の航行を禁止する“航行警報”を出していた問題の方がよほど攻撃的挑発ではないか。その件については一切挑発であるとは触れずに、日本が何か行動をすると常に日本側が悪いように扱うメディア(特にこの局と新聞)は公平を欠くこと甚だしい。
  • 各局が”竹島”問題を取上げる中で、朝の情報番組キャスターや夜の報道番組キャスターなどが意見、批判を展開している。しかし、その意見が偏向しているように感じ、放送局が的確に放送基準の報道条項のチェックをしているのか疑問に思われることがある。局に云うと「報道バラエティー」だと逃げたりする。各局は放送基準を遵守すべきだ。
  • 19日小泉首相と全閣僚が出席し、行政改革推進法案など5法案の総括質疑を行なった。自民・公明・民主・共産・社民・国民新党の各党が質疑をしたが、番組では今国会の最重要案としながら民主党の渡部恒三議員の質疑だけを放送した。このような報道のあり方は公平・公正とはいえない。
  • 年々夕方の情報や報道番組が放送開始時間を早めたりするなど表面上はリニューアルしているが、実態はほとんど以前と変わらず内容もマンネリ化の傾向にある。事件や事故、政治経済など時事問題に関する話題に時間を割くのは当然としても、朝から同じような芸能ニュースを多く放送したり、夕方の時間帯には適さない不可解な特集が多過ぎる。それでいて、視聴率でもあがろうものならまるで天下を取ったようにHPを使って大騒ぎ。番組HPも『番組を見て意見、苦情を寄せて下さい』と明記しながら、設けられている掲示板に掲載されているのは好評や出演者へのファンレター的内容のものばかりで、番組に対しての批判や苦情はあくまでも“嫌がらせ、誹謗・中傷”と捉えているかのようで大変不快。
  • この頃、朝の情報番組などに必要以上に“人気タレント”や“お笑いタレント”としての人気のある人物の登場が増え、最近は政治、経済や事件などを伝えるワイドショー番組の司会まで務めているが、彼らを起用する制作側の意図が理解できない。アナウンサーの中にはニュース原稿を読むのに上手とは言えない人物も多いが、それでも彼らはニュースを中心に担当をしている場合が多い。そういった人材を無視して、何故“MC=人気タレント”“アシスタント=女性アナウンサー”なのか。タレントたちの中には饒舌をウリにしている人物も多いが、そういった人物が真っ当に事件や事故を伝える事ができるのか疑問だ。司会は各局の男女アナウンサーで充分ではないか。

【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

  • 耐震偽装事件で元建築士ら8人が逮捕され、番組では「大詰め耐震偽装捜査今日にも逮捕…」などと題して放送していたが、コメンテーターの映画監督が、全ての建築業者が構造計算書を偽装していると発言した。また、シャブコン(必要以上に水を加えた生コン)についても誤った認識で発言するなど、視聴者に誤解を与える発言を繰り返していた。氏の本業は映画監督であり、このような事件のコメンテーターではない。事件の発覚以来、事件と関係のない中小の業界にまで風評被害が及び、最近ようやく元の生活に戻れた状態で、生放送と知り発言の訂正を求め局に連絡したが、『伝えておきます』との応対だった。これではテレビは“言った者勝ち”ではないか。
  • 感動ドキュメンタリー・大家族密着取材として放送されている家族の実態は番組とは程遠く、事実と異なる点も多い。同じ団地の住人として迷惑している。放送後、この家の子ども達の非行はひどくなり長女と共にスーパーを訪れた四女が商品に穴を開け店に被害を加えたり、客に故意に身体をぶつけ落としたお金を持っていくなどのことがある。余りにもこの家の実生活と放送内容が異なる不適切な内容なので局に抗議したが、『個人のプライバシーに関わることだ』と高飛車な応対をされた。
  • 現在も親子に大人気のキャラクターの名作アニメ主人公の“初代声優による映像を一挙公開”とした番組予告をワイドショーなどの時間帯を通じて宣伝したが、実際には全く異なる吹き替えの新作を放送した。当時を懐かしんで家族揃って楽しみにしていたのに一気に雰囲気をぶち壊された。番組の予告で過剰なほどに過去の放送をするかのように宣伝しておきながら、実際には数秒しか放送されず全くの虚偽予告をしたことに対し視聴者にお詫びをするべきである。《*青少年委員会にも関連意見多数》
  • 昼の健康情報に続く視聴者からの電話相談で、下品な司会が相談者に対して『浮気旦那のオ○○チンをちょん切れ!』や『うるせーババアは2階から突き落とせ』などと発言。不適切な発言が目立つ司会者とこの局のモラルを問う。
  • 女性占い師の毒舌を売りにするこの番組の構図は、“ニート”を俎上に、収入を得ているものが収入を得ていない人間を悪者にし責め立てているという、社会的身分における差別である。占い師の『所得のない人間は人間ではない』とでもいいたげな発言が非常に不快だった。未就労者の差別化を図ろうとしている狙いがあるのではないのか。公共媒体が取り上げるべき話題は、もっと他にあるだろうという気がしてならない。ニートが罪を犯したとでも言うのか。未就労者の中には家庭の事情で働きに行けない者もいる。そういう視点がこの番組には完全に欠けている。仮に自らの意志で就労を拒否したとしても、それを他人が攻撃する資格も権利もないはずである。そもそも人の価値観というものは、それぞれ違うから、他人がその選択について口を挟むべきではない。広告収入を得るために視聴率を稼ぎたいだけのように見える。未就労者を軽視しているとしか思えない。
  • *他にも『この番組の出演者が、実際に“ニート”であったか疑問だ。ニート歴半年という自称ニートの、怠惰なイメージを与える言葉しか喋らない出演者。それをテレビではおもしろおかしく紹介していたが、これはニートの立場にいることを悩んでいる人に対して、また、ニート問題に真剣に取り組んでいる方々に対して大変失礼で、社会に誤解を与えかねない番組だ』などの意見あり。
  • 普段から女占い師の横柄な態度やあるまじき発言、差別的思考には嫌悪を感じる。たまたまチャンネルを合わせたら『バカ!』『目の前から消えろ!』などの汚い言葉を連発していた。いつか番組が終了すると思い我慢しているが、こんなものを多くの人が目にする時間帯に平気で流す局の姿勢、考え方は大変遺憾で良心を疑う。視聴率さえ取れれば、どんなものでも放送していいのか?大体『地獄に落ちろ』『あんたは早死にする』などの人を罵る言葉は聞きたくもない。
  • 名古屋のある民放局で、2組の夫婦が夫婦を交換して一泊以上一緒に過ごし混浴をする番組がある。どう考えても公序良俗に反するし、モラルが低下している現代社会では更に常識を覆す悪質な番組で、局の姿勢そのものが問題だ。
  • 男の芸人の服を取り上げ、全裸で外を歩かせるという犯罪スレスレの内容。こんなものを日曜日のゴールデンタイムに流すなんてこの放送局もおかしい。
  • 岐阜県の医療過誤問題の判決について、早朝情報番組の司会は、庶民の立場を装って「岐阜県は早く1億8千万円を支払え」といった発言をしていた。この問題は行政・医者の立場からすると争わざるを得ず言い分もある。県民の立場でも多額の金を税金から支出するという問題もある。司会はもっと公平な立場に立つべきで、意見は他のコメンテーターに任せるべきだ。また同司会者は、女性スタッフに必要以上に接近しセクハラまがいの行為が目立ち見苦しい。何かの選挙の報道で「どぶ板」選挙のことを「利益誘導型」選挙と間違って解説していた。情報番組に携わる以上は公平さ、正確さと品性を保ってほしい。
  • 旅番組や料理番組などでの出演者の食事のマナーの悪い人が多いのをどうにかしてほしい。箸の使い方はもちろん、“くちゃくちゃ”と音をたてたり、犬食いやひじをついて食べるなど、不快になって見るのをやめる。年齢に関係なくこのような態度は目立つので、せめてまともな食事マナーをわきまえた人を使うようにしてほしい。
  • 朝の情報番組への意見で正午頃視聴者センターに連絡したが、応対した男性は終始高飛車な態度で、意見を聴かずに話の途中で一方的に電話を切った。以前にも意見を寄せた事があるが、一般的に女性の担当者の応対は良いが、年配の男性担当者は、『ただで見せてやってるんだ。余計なことを言うな。イヤなら見るなッ』などと応対が酷い。唯一視聴者と局をつなぐ窓口業務だという認識も持たず、応対マニュアルも出来ていない。
  • バラエティー番組のレギュラー出演者が、ゲストをお湯の中へ思いきり突き飛ばし、手や足で頭を抑えつけ約20秒もの間、呼吸が出来ない状態にさせていた。いきなり頭から押し込まれた為、息を溜める事も出来なかったゲストは大変苦しそうだった。こういう場面に対しては単なる芸人リアクションとして問題視しない傾向があるが、息が出来ない状態でどれだけ耐えられるかは人によって違うので大変危険だ。スタジオは爆笑の渦だったが、そもそも水中で息も出来ない状態で苦しんでいる姿を皆で大笑いする状況が笑いとして成立している事に制作スタッフは異常性を感じないのか。キー局のバラエティーはこういうお笑いはもうやらないはずだったのではないのか?一向に改善されないのはどうしてか。
  • 教育番組で、英会話の例を示すために戦争などのシーンを使用することはいかがなものか?
  • 約束事とか何かにとらわれることなく短歌の世界に入るという趣旨のラジオ番組で、作家・書誌家(50代)がエッセイスト、アナウンサーの3人で進行している時、兼題は“ペット”と自由題であった。多数の短歌から作家・書誌家選の短歌は①犬、猫が好きではない人間もいるのだというような歌。解説で知人の家人全員が9年飼っていた猫の死で泣いていたことについて、猫が死んだくらいでなぜ泣くのかと語る②電車に乗ると女の人のそばに座るという歌。解説で自分も痴漢はしないけど女の人のそばに座る。男のサガ(性)だと語る③自分は20歳になったが、アダルトビデオは机の下で埃をかぶっているという歌。このような選歌をし解説するのはエセ文化人以外のなにものでもない。番組の趣旨からいっても限度というものがあろう。NHKは公共放送の最たるものであり、視聴率や聴取率に関係のないNHKは、品格のある良い番組を放送することに徹するべきだ。それが受信料支払いの動機付けになる。
  • NHK民放を問わず、アナウンサーの間違いが多過ぎます。番組では、読み違いや変な発音が氾濫しています。全般的に教育の低下でしょうか、基礎教育がまるで出来ていません。そして「間違いでした」と、悪びれた様子もなく言うのです。昔はこんなことは無かったのに…。それにスーパー文字の間違いも多くみられます。
  • 番組やCMに横文字が多くなり過ぎている。ここは日本だ、横文字やカタカナは要らない。

【その他、番組全般】

  • 制作費着服事件で、ずさんな経理体質を見直して真の改革を進めるNHKで、スポーツ報道センターのプロデューサーが約1760万円の架空出張旅費を着服した不祥事が報じられた。NHKの経営基盤である受信料は、視聴者が汗水たらして働いて収めている金だ、という認識がないのではないか。公共放送における企業倫理が欠如している。
  • 僕は脳梁欠損症と言う障害を持っている。より多くの様々な障害を持って産まれて来ている人達の事を、社会全体の中で支えていくというのは当たり前のことだ。放送メディアは障害を持って産まれて来る人たちが存在することを広く世間に教える義務があると思う。だから取り上げてほしい。他人を傷つけてはいけないという事を教えていくのも放送だと思う。
  • 各局バラエティー番組の出演者は本職が何か分からない。昔は本職としての能力があるから“芸能人”と云った。今はテレビに出れば“テレビタレント”というがタレントとは知識があり有能なことだ。テレビタレントの言葉は職種化しているが“芸NO人”だと思っている。出演者といえばいつも同じ顔ぶれだ。放送局は多方面に目を向け登用すべき。
  • スポーツ中継での民放の放送はとにかくひどい。“実況”は“絶叫”ばかりで知識は素人以下。何故かゲストにはその競技には全く関係のない無能なタレント。これでは正確な情報がまったく伝わってこない(特にひどいのがF1中継)。スポーツ中継には、正確な事実のみを伝える事を強く要求する。画面隅の意味のないテロップは気になるし大事なシーンを隠してしまうので止めるべきだ。

【CM】

  • CMを挟むタイミングの悪さに何度も批判が寄せられているにもかかわらず一向に改善の兆しが見られない。しかも、春の改編で多少は改善されるかと思いきや、以前に比べて良くなるどころか余計に酷くなっている。特にニュースなどの報道番組で原稿読みは生中継、映像はVTRだがオープニングから数分ですぐさまCMを挿入するなど無意味な演出が多すぎる。
  • 消費者金融会社のCMを頻繁に目にするようになった。これら消費者金融会社が一般顧客に融資する際の金利は、いわゆる“グレーゾーン金利”が殆どであり、利息制限法上、違法と言える。悪質なCMでは、画面に利息制限法を越える金利を堂々と放映している物も見受けられる。このような現状は、放送法第三条の二項により放送事業者の負うべき「公安及び善良な風俗を害しないこと」の義務に違反する行為ではないか。
  • 今回、業務停止命令を受けた消費者金融の問題が発表され、非常に喜ばしいことと歓迎しているがまだまだ手ぬるいと思う。民放各局は以前自主規制でこの種のCMは22時以降しか流さない方向だと記憶していたが、現在は朝から夜中までのべつ垂れ流しの状態でいつ頃から規制を撤廃したのか?少なくとも昼間と22時までは流さないでほしい。こういう事態に至るまでには少なからずテレビの影響もあるのではないかと思う。
  • 長期間の海外勤務から帰国して驚いたが“のべつ幕なし”というくらいにサラ金のCMが流れている。外国ではこの種のCMは見た覚えがない。この国はどうかしていると思う。民放局は検討してもらいたい。
  • 最近はCM1本単位の時間が長くなった。とりわけ消費者金融のCMは顕著。民放にも「番組規定」等があり1番組内でのCMの回数やCM1本あたりの放送時間が決められていると、かつて民放連から聞いたことがある。先日民放連に意見・苦情を伝えたところ『(CMが嫌なら)CMのないチャンネルを見れば良いことだ』等と木で鼻を括った信じがたい回答だった。ドラマを見ていてもCMで分断され興覚めだ。仲間内でも『このままでは(興味の対象を)テレビから他のもの(読書や趣味など)に替えていくしかないな』と語り合う昨今だ。
  • ペットをCMに起用している消費者金融が話題になり放送各局が取上げている。放送の影響力は大きくインパクトが強い。視聴者はサラ金会社の信用度を測ることは出来ないが、局がサラ金会社のCMを流すとサラ金会社は安心だと往々にして受け止めてしまう。今回の問題を機会に民放局は責任を自覚してもらいたい。

青少年に関する意見

意見分類 2006年4月件数
E-mailによるもの 108 件
電話によるもの 37 件
郵便によるもの 4 件
FAXによるもの 4 件
意見件数 計 153 件

(男性166件、女性39件、不明1件)

【意見の概要】

3月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは206件と先月より66件減った。アクセス方法ではEメールによるものが85%、男女別では男性からのものが81%と相変わらず多い。
年代別では、今月は20代からの意見が30%を占め最も多かった。
ジャンル別では掲載された視聴者意見への反論、また反論に対する反論が依然多く、全体の31%を占めている。
“いじめ”に関する意見はかなり減ったが24件寄せられている。

【意見の抜粋】

{お断り}

放送と青少年に関して、電話やホームページ、FAX、郵便でいただいたご意見の中から、代表的な意見を抜粋して掲載させて頂きます。
ただし、意味不明なもの、個人攻撃や誹謗中傷にあたるもの、不快感を与える表現などは非掲載とさせて頂いています。
また、いただいたご意見は事実関係などを確認できない場合もあるため、放送局名、番組名、出演者名は原則削除させて頂き、あまり長い文章は要約、類似意見は代表的なものを掲載させて頂いています。

[内容分類]  [E]はEメール

差別や偏見を助長する(28件)
受付 内容 方法 地方
4/3 夕刻に昭和40年、50年代の古い時代劇を繰り返し放送しているが、現代の放送コードから逸脱、あるいはギリギリの言葉遣いが所々に見られ、とても不愉快に感じている。祖父達と一緒になって見ている子どもは悪気もなく差別用語を兄弟げんかの時などに使うようになってしまい、それが公共の場所である学校でも同じように振舞っているかと思うととても不安になる。 E 36 静岡
4/6 バラエティー番組。ニート特集について。何を伝えたかったのか分からない。この番組に出演していたのは本当にニートだったのか?本当のニートというのは常に絶望感に苛まれ、何もやる気のおきない無気力な状態だ。女性占い師にあの程度の事を言われた位で立ち直れる程、生易しいモノじゃない。何故あんなに生き生きした方ばかりだったのか?ヤラセではないにしてもオークションやパチスロや大道芸で稼いでいる方がニートならば占い師もニートになるのではないか?どちらにせよ『ニートは何も考えてない馬鹿ばっかり』というイメージを作り出し、偏見を助長し笑いものにし、本当に困っている人達を更に追い込むのが局のモラルなのか?虐めと同じだ。(同様意見1件) E 19 京都
4/10 最近のテレビの男性蔑視、女性優遇の傾向に意見をいいたい。『男性は女性を守るものだ』とは教わったし、そのとおりだと思うが、最近の女尊男卑なテレビの傾向にはものすごい嫌悪感がある。露骨に『男ってバカよね』『男はだらしない』『女性は強いですね』などなどハッキリとテレビで言っているのは男女平等とは云い難くおかしいと思う。特にCMで、露骨に言ってるのは我慢できない。 E 17 滋賀
4/11 報道番組。『美少女ゲームをやる人間は犯罪者になりやすい』という旨の特集をやっていたが、記者、コメンテーターの私的意見を並べ、あたかも“オタク=犯罪者”といったような根拠のない偏った内容の放送があった。『気持ち悪い』といった意見を持つのは自由だが、それを公共の電波に乗せて、特定の趣味を持つ人間を批判するのは間違っていると思う。また、この局は以前にも『フィギュアを集めている人は犯罪者予備軍だ』といった偏見報道を行い、多数の批判を受けていたが、全く改善していない。ゲームやマンガを規制するよりも、こういった偏見を平気で垂れ流す放送局の姿勢を、先に直したほうがいいのではないだろうか?(同様意見11件) E 17 群馬
4/11 報道番組。秋葉原と“オタク”についての特集に意見。オタクは全て犯罪者であるという放送であり、そこも問題だと思うが、中でも女性リポーターにアダルトゲームを体験させ、それについてコメントをさせるというひどいセクハラをしていた。放送時間も問題だ。取材によれば、こうしたソフトは未成年には販売しないそうだが、なら何故それを未成年が多く見ていると思われる時間に放送してよいのか。また、一般の店では販売していないというものを手に入れて、普通ならそんなものに触れないであろう女性リポーターに無理やり体験させるのは許せない。(同様意見2件) E 28 東京
4/11 子供向けのアニメ番組のキャラクターでは、顔の特徴、例えば片方の目が一重でもう一方が二重瞼であるとか、鼻がまん丸であるというようなことを、誇張して変な形にして描いているものがある。それによって、そうした特徴を持った人を、結果的に中傷するような描き方になっているものもある。このようなアニメ番組を流すことは、テレビ局として配慮に欠けているし、日常的にそうしたアニメを見ている子供たちに、差別意識を植え付けることになるのではないか。 電話 50代
4/13 報道番組。『性的要素を含んだ成人向けのゲーム・アニメ等は、性犯罪の温床であり規制すべき』といった要旨の報道がされていた。しかし、番組中に資料や統計も出されず、始めに結論ありきといった内容だった。実際にはアダルトメディアが殆ど存在しなかった昭和30年代が性犯罪の発生件数のピークであったという事実や、アメリカなどで規制が逆効果になった例があるが、それらについては取り上げられていなかった。こういった平等性を欠いた報道は、表現の自由等の基本的人権を奪いかねないものであり、またマスコミによる無根拠なレッテル貼りや差別を許すことにもつながるのではないか。(同様意見4件) E 18 滋賀
4/13 ドラマ番組。“ブス”という差別的、屈辱的な言葉を番組の題名にするのは間違っている。子ども達への悪影響があるのは明白で、このようなタイトルをつけること自体が侮辱罪に問われるのではないか?子どもが面白がり“ブス”という言葉を使い、それで酷く心が傷つく人も多いと思う。タイトルをかえるか、放送をやめて欲しい。 E 44 宮城
4/24 報道番組。合法の品として売られているアダルトコミックやゲーム等を、非合法の児童ポルノと同等の物であるという扱いをする場面があったが、正当な経済活動で利益を得ている不特定多数の人を暗黙に犯罪者扱いした報道番組にあるまじき言語道断の行為である。(同様意見3件) E 39 埼玉
低俗、モラルに反する(25件)
受付 内容 方法 地方
4/3 アニメ番組。いつも女の子のパンティー部分の映像を放映する。安心して見られない。このような映像ばかり放送するなら、もうアニメ放送をやめたほうがいい。 FAX 埼玉
4/5 教育番組。子供の意見を聞くという番組だが、出演者は芸能人、タレントで長髪でサングラスとか巨乳アイドルであり、CD,本の売り込みみたいなこともある。子供のバラエティー番組と化している。硬派な内容で、出演者は信頼のおける者にすべきである。 電話 38 静岡
4/6 深夜ドラマ。男女4人を1部屋に閉じ込めて、殺し合いをさせるという非常にエキセントリックで気味悪い番組。最近はこうした気味悪い番組が増えている気がする。こうしたことが、最近の陰湿な事件発生の遠因になっているのではないか。子供が夜遅く起きている場合もあり、子をもつ親としてぞっとする。 電話 40代 千葉
4/6 情報番組。特集で女性が白衣を着用し指示棒を持ち、セックスのメリットとデメリットをボードに書き出し解説をした。又、ひたすら『○○をすると気持ちがいい』を繰り返し、見ている方は『セックスしなきゃ』と思い込むような流れだった。子ども達が春休みで家にいる期間に放送する内容ではない。子ども達がセックスを安易に考え気軽にその行為をしてしまったらどうなるのか。すべての大人が子供の親の立場で番組制作をする姿勢を持つべきだと思う。 電話 30代 熊本
4/7 クイズ番組。昨夜23時過ぎに若いカップルが出て、女性が子供が出来たことを男性に伝えたら、男性がどのような反応を示すかと問い、その反応が女性の思いに合致すると懸賞金が出るというクイズ番組があった。私は産婦人科医で毎月、10代のカップルが相談に来るが、罪悪感が全くなく勢いで結婚している。この種の軽々しい異性関係の番組は控えるようにしてもらいたい。 電話 40代 福岡
4/11 トークバラエティー。出演した弁護士が「多妻多夫になれば、少子化も解決し、よいのではないか」と発言。冗談で言っているのかもしれないが、世の中モラルが退廃しているのに、さらに輪をかける。とくに青少年がそのまま受け取ったら大問題だ。 電話 60 富山
4/11 夕方の時間帯でテレビ各局が放送したホストを主題にした番組は、放送法の「公序・良俗」に反するのではないか。大人でも眉をひそめるこうした番組が青少年に与える影響ははかりしれない。局が「表現の自由」を振りかざしてこうした番組をつくっていると、墓穴をほって、「取り締まれ」という動きが出てきかねない。サラ金CMの時間帯は改善したと思うが、こうした番組も特に青少年のために見直してほしい。 電話 45 東京
4/12 テレビを見ていたら、幼稚園児たちが“ハードゲイ”と称するタレントのまねをしていやらしく腰を振っていた。子どもたちへの悪影響を看過できない。あんな男はテレビから追放すべきだ。 電話 60代 山口
4/13 トークバラエティー。深夜帯とはいえ、あまりにもエロチックな映像は放送はすべきではない。最近の家庭では、子供の部屋にテレビがあるので、管理しようとしても出来ない。こうした内容の放送はしないでもらいたい。 電話
4/14 バラエティー番組。内容は二組の夫婦が奥様を入れ替えて生活をしてみるというものだが、時々入れ替わった者同士が、初対面にも関わらず同じ布団で寝ることがある。しかも、それに異論を唱えた方に対して、番組の司会者も『そういう人もいるんですね~』扱い。このような行為をあたりまえにする風潮には納得ができない。23時という時間は、高校生も見ることが多い。若い人達にそれが当たり前だとは思って欲しくない。 28 愛知
4/24 音楽番組。歌っている歌手の周りを水着姿のダンサーに踊らせ、歌いながら服を脱ぎ最後にパンツ姿になる振り付だ。余りにも過激で青少年に見せられる内容ではない。最近の番組では、赤褌のタレント、股間振りのタレント、露出度の激しい女装のタレントなどをレギュラー出演させているが、放送局には倫理観がないのか。 電話 30代 愛知
4/24 よくタレントや歌手がプライベートな写真集(ヘアーヌード等)を出版すると必ずといっていい程テレビで宣伝する。テレビというのは公共の電波であって、このようなプライベートな宣伝をする場所でないはずだ。まして一般的に恥ずかしいとされるような物を堂々と宣伝することはおかしい。ヘアヌードになることを当たり前と捉える青少年が増えることだろう。健全な青少年の育成に関する宣伝であれば大いにしていただきたいが、それ以外に関しては自粛するべきだ。 電話 46 大阪
4/25 バラエティー番組。高校生は学業が本分であるにも関わらず学校での恋愛やデートを企画する内容で子どもを持つ親の心情を逆なでするものだ。 電話 東京
放送局の姿勢、責任を問う(21件)
受付 内容 方法 地方
4/3 バラエティー番組。女性占い師がスペシャル番組で真面目な意見を言った高校生に対して暴言を吐いたり、彼女自身が海外で1億円を使った事を話題にする事はよくないと思う。しかも誰に対しても自分と考え方が違うだけで『地獄に落ちる、死ぬ』などムキになり、素人に対して『お金は必要ない』などと言いながら、自分は宝石を着けたり海外で1億円を使うなどと矛盾している。芸能人も彼女に対して奴隷のようになっていて醜い。 23 東京
4/3 トークバラエティー。窃盗犯の過去を持つタレントが出演する番組を流す局の姿勢に甚だ疑問を抱く。倫理観に欠ける行為だと思う。 31 東京
4/10 最近改編期になるとテレビ番組は、タレントだけが楽しんでいる番組ばかりになり、中年が見る番組はNHKの番組に限られてしまう。民放でも中年が楽しめるような番組を増やしてほしい。 16 神奈川
4/11 最近ワンセグや高画質高音質の地上デジタル放送が話題になっている。2011年7月24日になると地上アナログ放送が停波する予定になっているが、現在も地上デジタル対応テレビやチューナーの値段が高く学生や収入の低い人は買えない。2011年になってしまうと見られなくなってしまう。停波の日の延期や地上デジタル対応テレビやチューナーに助成金出すなど、地上デジタルの普及策を考えるべきだ。 16 神奈川
4/14 関東・関西・東海地区ではアニメファン向けの魅力的な作品が増えているが、他の地域は減少、もしくは低年齢層向けの作品ばかりになっている。地方の青少年にとって、これらが見られないというのは、一種の地方差別と考えられる。 21 山梨
4/14 今後は携帯電話器でもテレビ映像を流すというような話があるが、これは果たして国民のためになるのかと疑問を持つ。テレビは楽しい反面、麻薬的な力も持つ物である。テレビを楽しみに見ている者ではあるが、金儲けの手段として携帯にまでテレビ映像を流すのは、青少年にとっては集中力が落ちる、スポーツをしなくなるなどのマイナス面が多く、悪い影響を与えるのではないかと危惧している。 電話 70代 新潟
4/14 大家族を扱ったドキュメンタリーについて書かれた週刊誌を読んだが、事実とは違うことを放送してもいいのか?この局は信用していた局だし、この番組はよく見ていたのに、裏切られた気分だ。視聴者を騙すことは許されない。(同様意見4件) 電話 15 東京
4/24 アニメ番組。大々的にネットや新聞などで【2週連続で古い画像・旧声優陣にちなんだ番組になる】と広告しておきながら、実際の放送内容は全く違い懐かしい画像は放送時間の中のほんの1分程度。旧声優の声もほとんどなかった。子どもが楽しむアニメ番組でこのようなことがあっていいのか? 32 東京
4/25 子ども番組とはいえ、テレビの見すぎは子どもの発達に悪影響を及ぼす事実をご存知だろうか。視力の低下はもちろん、最近ではテレビばかり見ていた子どもたちが人間としての正常な発達ができないでいる事実がある。夕食の支度の時間に、子どもが大人しくしていれば楽である。そのため16時から19時まで子ども向きの番組をノンストップで放送しているのだろうがCMもなく3時間連続である。良識のある親でさえテレビを消すタイミングを失う。少年犯罪が多発する昨今、子どもの発達とテレビの悪影響について研究すべきである。これは番組の質を問う問題ではないことに留意して欲しい。 31 長野
CMへの意見(17件)
受付 内容 方法 地方
4/3 毎日のように消費者金融のCMが流されている。金利についてあまり知識の無い人は簡単にお金を借りられると思うであろう。現在放送されている画面からは『ご利用は計画的に』としか注意を促していない。実際は1日でも期限が過ぎたりすると、督促の連絡が来るのである。ニュースにも出ているが自殺者が出ているのも事実だ。放送局は放送する時間を深夜の時間帯にする等の対処を願いたいものである。(同様意見4件) 27 兵庫
4/10 民放連が選定した青少年に見てもらいたい番組に選ばれているにもかかわらず、銀行のカードローンのCMを放送するのは何か間違っている。青少年に見てもらいたい番組で、カードローンのCMを流さないようにして欲しい。(同様意見1件) 18 栃木
4/17 競馬のCMが、午後5時台から午後9時前に放送されている。競馬のCMも消費者金融並みに規制するべきだ。 18 栃木
4/17 ①R15や18指定の映画のCMが一日中流れている。禁止して欲しい。②18才未満の子どもには販売禁止とする“Z指定”が制定された。このゲームソフトのCMは全面禁止して欲しい。 郵送 20 東京
4/24 ドラマ番組内のCM。キャラクターの髪型の再現や昭和40年代の家電やストーリーなど、アニメの実写化とは思えないほどドラマの完成度が高かった。ただ番組内でパチンコのCMが流れていたがいかがなものか。本来は18歳未満は入場禁止のはずだ。そこで提案だが消費者金融のゴールデンタイムでのCM放映自粛のようにパチンコやパチスロでもゴールデンタイムのCM放映を自粛する取り決めを作ってほしい。 16 神奈川
4/24 午後6時半頃、急にコンドームのCMが出ていたが夕方に放送すべきものではなくやめてほしい。 16 東京
4/25 情報番組。ヒット曲をモチーフにしたパチンコ台の紹介があった。同曲は幼稚園の遊戯で使われたこともあるようで低年齢層への影響も懸念される。通学前の生徒や児童も視聴する時間帯なので格別の配慮を望む。パチンコ、パチスロなどのCMも同様だが放送時間帯を深夜に限定するなど規制を設けるべき。 42 山口
報道に関するもの(14件)
受付 内容 方法 地方
4/6 “現代こども事情”で、食物アレルギーを持つ子どもが、アレルギー症状が出て、アナフィラキシーショックが起きたら注射を打たなければ命に関わるという内容だった。その際に学校の先生(養教)に注射をお願いしても、学校によって対応が違うので困っているということだが、注射や治療は医療行為である以上、学校側の対応は仕方がない。親側の言い分だけを聞いた結果、マイナスの事態が起きないとも限らず、学校側が裁判に巻き込まれることも想定し得る。公共放送であるテレビが一方側の言い分だけを放送しているのはおかしい。もう少し学校側にも配慮した放送をして欲しいものだ。子どもの命に関わる以上は先生方を責めるだけではかわいそうだ。 32 埼玉
4/6 情報番組。“密着産婦人科医”で、女子高校生の妊娠に関しての報道をしていた。この中で中絶手術のシーンが映された。顔と術中の部位にはモザイクがかけてあったが、果たしてこの報道に映像が必要だったのか疑問に思う。いくら本人の許可を得ているとしてもこのような映像を流す事は、女性全体に対するセクハラだとも感じる。また、この番組に関わらず、出産シーンや授乳シーンの映像が放送されることが多いが、わざわざ映像にしなくとも伝えられる方法はあると思う。 電話 52 大阪
4/19 情報番組。山口県の”母子殺害事件”裁判のコーナーで、弁護士作成の母親の首を絞めている手の位置のイラストを出していた。ニュースで短時間出すくらいならよいが、ワイドショーで出すのは青少年にとっては扇情的なシーンだと思う。今後このようなシーンは公共放送としての影響を考えて止めてもらいたい。 電話 50 長崎
4/24 岐阜県・中2少女殺害事件の報道で被害者の個人情報を暴露している。加害者は未成年というだけで顔もモザイクをかけ名前も公表されない。またコメンテーターや司会者は加害者を擁護するような発言が多い。これをみて『未成年なら人を殺しても弁護してもらえる』などと勘違いをする青少年が増えるのではないか?(同様意見2件) 電話 30代 広島
4/24 報道番組。中津川での中2女子生徒殺害事件で、行方不明になる直前に一緒に遊んでいた生徒を取材しているシーンがあった。生徒はショックでひたすら泣いていて答えなかったにも関わらず、記者は何度も『当日は何をしていたの?何をしていたの?』と執拗に聞き生徒は泣き崩れていた。相手は多感な時期の中学生でありこれからの成長に大きな影響を与える時期であることは十分承知しているにも関わらず、なぜ心の傷を深めるような取材を平気で行っているのだろうか。(同様意見1件) 26 岐阜
いじめや虐待を助長する(11件)
受付 内容 方法 地方
4/10 バラエティー番組。ふざけて人を水の中に沈めたりする場面があったが、青少年の犯罪が増えている今、こういうものを見て悪影響を与えないと言い切れるのか?大人なら加減を知っているが、子どもが真似したとき死につながることもあるのではないかと考えると子を持つ親としては心配でならない。出演者の中にも子どもをお持ちの方もいると思う。この番組はいつも楽しく見ているので、ぜひその辺を考えて今後も楽しい番組にして欲しいと思う。(同様意見6件) 23 静岡
4/3 『若い女性たちが、スター気取りのホストたちに群がっているのを、平気でテレビで放送するのは倫理的におかしい。女性たちに貢がせて大金を得ているホスト達には、見ているだけでも腹が立つ』との意見があった。以前、ホステスに男性たちが群がっている姿を放映した事があるが『女性が男性に貢がせてもかまわないが、逆は腹が立つ、だから放映するべきでない』というのは身勝手ではないか。 22 茨城
4/3 毎回思うが、まずここに書き込む大人たちは自分達の考えだけで物を言っている。すぐ『いじめにつながる』と言うが、ほとんどの子どもは『あの番組見た?おもしろかったね』と言うふうに言い出すわけであって、そこからそういう意志はみじんも感じられない。子どもにだって、物の判別くらい出来る。確かに子どもを見張る大人がいることはすばらしい。でもここ最近の犯罪は子どもより大人の方が多く犯罪を犯している。 15 大阪
4/14 毎回視聴者の意見を見させてもらっているがあまりにも馬鹿ばかしい。『低俗だ』や『即刻打ち切れだ』、『謝罪しろ』など聞いてあきれる。そんなに言うのならテレビを見なければいい。番組を作った人たちに失礼だ。 17 岡山
4/25 3月分の意見で『本来アニメは子どもたちに夢を与え健全な精神を育ませることを使命としている。その定義に当てはまらないのは・・・』といった意見があったが、それはあくまで“子ども向けアニメ”に於いての話ではないか?アニメはあくまでひとつの表現形態でしかなく、ティーンエイジャー向けのアニメや大人むけのアニメがあってよいはずだ。もしそのような定義がよしとするとテレビアニメはその総てが子ども向け作品になってしまう。 18 青森
4/25 ①BPOに寄せられる意見は批判が多すぎる。特にアニメに対する批判が酷く『戦闘シーンが悪影響だ』などの意見が多い。過去や現在のアニメにも戦闘シーンがあり、命の大切さや大人も楽しめるアニメもいっぱいある。普通のドラマや映画なんかよりも素晴らしい作品がある。②ニュース番組などでの『アニメの影響で犯罪を・・・』というトンチンカンな意見はやめていただきたい。これはアニメや我々アニメファンに対する差別であると思う。 16 山形
マナー、言葉遣いについて(4件)
受付 内容 方法 地方
4/17 お笑いタレントの言葉遣いはどうにかならないものか?あまりにも下品で乱暴で、きたない。番組司会者も同様に言葉遣いがよくない。子どもたちは、訳も分からず真似をする。子どもへの影響を多少なり考慮できないものか?公共の電波なのだから、もっと常識的な言葉遣いをして欲しい。 電話 65 宮城
4/26 バラエティー番組。子どもは大人の真似をする。喫煙もそうだ。だから教育機関は子どもたちが新たな喫煙者にならないように教育し喫煙シーンを見せないといった配慮もしている。それなのにタレントの喫煙シーンをテレビで垂れ流す。性的シーン、暴力シーン同様子どもに見せない配慮を全テレビ局の全番組に望む。 43 愛知
要望(3件)
受付 内容 方法 地方
4/3 BSデジタルは高画質放送で良いが、民放の番組の編成を見ると予算の関係からなのかテレビショッピング番組が多く、視聴者にとって魅力的な番組が少ない。そこで提案だがNHKと同じように地上波で放送しているバラエティーやアニメ、ドラマなどの番組をBSでも見られるようにしたり、視聴者から番組の企画を募集してその番組を放送するなどしてBSデジタルを面白くしてほしい。 16 神奈川
4/4 民放では、夕方のニュースが2時間枠で放送されているが、1時間枠に戻してほしい。平日の夕方の時間帯に、子どもが楽しめるような番組を放送してくれればいいと思う。 18 栃木
4/24 最近はオタク向けのアニメが多すぎる。昔の(主に80年代)ように大人も楽しめる作品が減っている。世界名作劇場のような作品を復活してほしい。 16 山形
推奨意見(2件)
受付 内容 方法 地方
4/17 ドラマ番組。主人公のキャラクターは毎回妖怪を倒し、名言を残している。昨今は低俗な番組が多いが、このドラマは子どもたちにとって良い内容である。今後も更に良質な番組づくりに励んで頂きたい。 50 三重
4/25 アニメ番組。単に怪人を倒すだけでなく、主人公の生き方や価値観がにじみ出ており、わくわくする展開やストーリー性があって、大人は大人の見方で十分楽しめて毎週子供と一緒に楽しんでいる。こういう番組をもっと作って欲しい。 22 青森
その他(20件)
受付 内容 方法 地方
4/5 口に食べ物を入れたまま話したり、笑ったりするタレントをよく見かける。昨今、礼儀に欠ける人が多くなったように感じる。礼儀や躾けの低下傾向にテレビが大きく加担してはいないだろうか。その責任をよく考えてほしい。 23 和歌山
4/6 平日の午後3時~5時までと、土曜日の正午から2時までの間に、なぜサスペンスドラマの再放送をするのか。子どもが学校から帰ってくる時間帯だ。1年間にサスペンスドラマの再放送を何回放送すれば気がすむのか。再放送は深夜の時間帯か終了して、この時間帯は子どもが楽しめるような番組を放送してくれればいいと思う。(同様意見2件) 18 栃木
4/26 アニメ番組。少年がバットで少女を殴り殺す等、グロテスクな描写が多々あり、部屋に飛び散った血しぶきなどを観て気分が悪くなった。演出等の考えで殴り骨の折れる描写を使ったのだろうがすごく気分が悪かった。せめて違う表現をしたらどうかと思う。さすがにテレビをつけた瞬間にこの様なシーンが映ると怖い。 19 滋賀
4/27 情報バラエティー。この番組では、「守護霊」「霊」などが存在するかのような話をしている。こうした番組は、青少年の心を惑わし、犯罪行為に結びつきかねない。いかがわしい番組、宗教の片棒を担ぐような、公序良俗をぶち壊してしまう様な番組は、公器としてテレビ局がすべき事ではない。 電話 57 神奈川

第111回 放送と人権等権利に関する委員会

第111回 – 2006年4月

新委員長の選任ならびに委員長代行の指名

バラエティー番組における人格権侵害の訴え」事案の総括…など

新委員長の選任ならびに委員長代行の指名

退任した飽戸委員長に代わる新委員長に、互選の結果、竹田稔委員が選出された。また、委員長代行には堀野紀委員と五代利矢子委員が指名された。

この後、竹田委員長の司会で審議に入った。

バラエティー番組における人格権侵害の訴え」事案の総括

本事案は、東京都在住の男性が「2005年6月及び7月に関西テレビで放送されたバラエティー番組で、当時妻だったタレントの発言によって名誉・プライバシー権の侵害を受けた」と申し立てていたもので、3月28日に「委員会決定」の通知・公表が行われた。

この日の委員会では、在京キー局のニュースでの「委員会決定」の扱いや「委員会決定」を掲載した新聞記事等について、事務局から報告した。

また、関西テレビが本事案の「委員会決定」の模様を伝えたニュースと4月1日に放送した当該番組『たかじん胸いっぱい』でのお詫び部分のVTRを視聴した。

委員会としては、後日関西テレビから提出される「委員会決定を受けた後の改善対応策の報告」を見守ることにした。

「新ビジネス”うなずき屋”報道」事案 当該局の改善報告

上記事案の委員会決定(1月17日)を受けて、当該局テレビ東京から3月20日「改善策を含む取組状況についての報告」が委員会宛に提出された。

報告の内容は、委員会決定の趣旨を社内各部局に周知徹底し、報道現場や外部プロダクションなど各部署での研修・勉強会を行ったこと等。

この報告書の提出を受けて、竹田委員長は「本委員会決定の見解を真摯に受け止め、改善の努力をしていることがうかがえる。是非今後同じようなことが起きないよう努めて欲しい」との感想を語った。

審理要請案件「若手政治家志望者からの訴え」

若手政治家志望者から「日本テレビが05年11月22日に放送した報道番組で、我々が作った政党と個人の活動について誤解を与える表現と作為的な編集、演出が行われ、名誉が傷つけられた」との苦情申立てが06年4月9日に放送人権委員会に寄せられた。

これに対し、日本テレビは「当該番組は、作為的な編集を加えることなく事実をありのままに放送したもので、報道内容に問題はなかったと判断している」と反論している。

4月の委員会で、この申立て案件について審理対象とするか否かについて、申立書と当該局から提出された経緯書を検討し、それに放送済みVTRを視聴し協議した。

その結果、当該申立ては若手政治家志望者個人からの訴えとして審理対象とすることを決め、5月の委員会から本格的な審理に入ることになった。

審理要請案件「防災フォーラムによる人権侵害の訴え」

東海豪雨災害の被災者だという男性からの「防災の専門家らが論じ合った番組に、被災者の主張を取り上げなかったのは、被災地住民の人権の一端を侵害するものだ」との苦情申立に対し、「申立書」に基づき、慎重に討議した結果、<審理対象外>との判断を下した。

委員の意見は「記載事項から見て、当案件は、放送人権委員会の運営規則第5条に定める申立人またはその直接の利害関係人の名誉、信用、プライバシー等の権利侵害に関する苦情にあたらない」ということで一致し、審理対象としない旨委員長名の文書で申立人に通知することにした。

苦情対応状況[3月]

2006年3月の1か月間に寄せられた放送人権委員会関連の苦情の内訳は、次のとおり。

◆人権関連の苦情(7件)

  • 斡旋・審理に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連の苦情)・・・2件
  • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・5件

その他

次回委員会は、5月16日(火) 午後4時から開くことを決め、閉会した。

以上