第135回 放送倫理検証委員会

第135回–2019年3月

日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』を審議

第135回放送倫理検証委員会は3月8日に開催され、海外ロケをした「祭り企画」にでっち上げの疑いがあると週刊誌が報じ、審議入りしている日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』について、前回の委員会の後に行われた制作者へのヒアリングの内容が担当委員から報告された。次の委員会では、意見書の骨子案が示される予定。

議事の詳細

日時
2019年3月8日(金)午後5時~午後7時50分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. 「海外ロケの企画をでっち上げた疑いがある」と報じられた『世界の果てまでイッテQ!』を審議

日本テレビの「謎とき冒険バラエティー『世界の果てまでイッテQ!』」で、2017年2月に放送された「タイのカリフラワー祭り」と2018年5月に放送された「ラオスの橋祭り」にでっち上げの疑いがあると週刊誌が報じ、委員会は、この二つの「祭り企画」を審議の対象としている。
この日の委員会では、担当委員が、前回の委員会の後に行われたヒアリングの内容について報告した。ヒアリングは、放送局や制作会社の社員のほか、現地ロケに関わった人たちを対象に3日間実施され、担当委員は、企画内容の決め方や現地でのロケ、東京での編集の様子などについて明らかになったことを説明した。これを受けて質疑応答があり、「バラエティーの面白さ、可能性を考えるきっかけになるような議論をしていきたい」といった意見が出された。
次の委員会では、ヒアリングの内容をさらに検討したうえ意見書の骨子案が提出される予定。
なお、神田委員長は『世界の果てまでイッテQ!』の審議には参加していない。

2. その他

宮崎県と鹿児島県のテレビ・ラジオ局9社を対象に鹿児島市で開かれた(2月14日)意見交換会の模様が、出席した委員から報告された。放送局の自主・自律を尊重するBPOの姿勢が理解できたという参加局の感想が紹介され、こうした意見交換会を今後も各地で開催していく意義を確認した。

以上

第134回 放送倫理検証委員会

第134回–2019年2月

知事選挙期間中に特定候補だけ放送したフジテレビ『ダウンタウンなう』の討議を終了

第134回放送倫理検証委員会は2月8日に開催された。
海外ロケをした「祭り企画」にでっち上げの疑いがあると週刊誌が報じた日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』について、委員会は、番組制作者から直接話を聞き、放送倫理上の問題について確認したいとして、前回審議入りを決めた。この日の委員会では、近く予定している番組制作者へのヒアリングについて、対象者や聞くべきポイント等について、委員の間で意見を交わして確認した。
また、2月3日に行われた愛知県知事選挙に立候補していた現職の候補者を、告示直後にもかかわらず番組内の企画で取り上げたフジテレビの『ダウンタウンなう』について、当該放送局に報告書の提出を求め討議した。報告書によると、番組制作スタッフも編成担当者も誰ひとりとして愛知県知事選挙が実施されていることに気付かなかった。このため、選挙を巡って過去に放送倫理上の問題が生じた際に設けた社内の再発防止策が機能せず放送に至ったという。委員会では、選挙に関する過去の委員会決定等を踏まえると放送倫理違反は免れないとの厳しい意見も出された。しかし最終的には、当該放送局が今回のケースを受けて、これまでの再発防止策に加えて、国政や地方のあらゆる選挙について、日程や立候補予定者などを細かくチェックして番組スタッフ間で情報共有をはかる等の再発防止策を新たに講じたとしていることを踏まえ、委員会は、今後、当該放送局が当該再発防止策を実効的に運用するかどうか見守るとの結論に至った。併せて、委員からの主な意見を記載して、当該放送局に対して、繰り返される問題点を見つめ直し、当該番組の担当部門だけでなく、全社で自主・自律に取り組むよう注意喚起をすることとし、討議を終了した。

議事の詳細

日時
2019年2月8日(金)午後5時~午後8時20分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、是枝委員長代行、升味委員長代行、岸本委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. 「海外ロケの企画をでっち上げた疑いがある」と報じられた『世界の果てまでイッテQ!』を審議

日本テレビの「謎とき冒険バラエティー『世界の果てまでイッテQ!』」の「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」という企画で、2017年2月に放送された「タイのカリフラワー祭り」と2018年5月に放送された「ラオスの橋祭り」にでっち上げの疑いがあると週刊誌が報じ、日本テレビは当面「祭り企画」を休止にした。委員会は、バラエティー番組の演出の視点などについて番組スタッフの考えを直接聞きたいとして、二つの「祭り企画」を対象に審議入りしている。
この日の委員会では、まず担当委員が、ヒアリングのポイントとその理由を説明した。その上で、ヒアリング対象者の選定や、放送倫理上の問題をチェックするための要点などについて幅広く議論し、近く行われるヒアリングに備えることになった。
なお、神田委員長は『世界の果てまでイッテQ!』の審議には参加していない。

2. 知事選挙期間中にもかかわらず現職候補者の顔写真と名前を紹介したフジテレビのバラエティー番組『ダウンタウンなう』を討議

1月18日に放送されたフジテレビのバラエティー番組『ダウンタウンなう』の「有名人の豪邸で飲む」というコーナー企画で、大手ホテルチェーンの社長の自宅を訪問、これまで招かれたことがある主な著名人のひとりとして現職の愛知県知事を紹介した。番組では、首相経験者など5人の写真を張り付けたフリップを事前に準備し、司会役のタレントが順番に紹介、最後に愛知県知事の名前を読み上げた。写真は4回、計37秒間放送された。ところが、放送された18日は、愛知県知事選挙が告示された翌日であり現職知事も立候補していた。
委員会は、当該放送局に対して、選挙期間中にもかかわらず特定候補ひとりだけを放送した経緯について、報告書と番組DVDの提出を求めて討議した。報告書によると、番組制作に携わった関係者が誰ひとりとして愛知県知事選挙の実施を知らず、また社内のチェック体制が機能しなかったことから放送に至った。このチェック体制は、2016年フジテレビで選挙を巡って放送倫理上の問題が生じた際、その再発防止策として設けられたもので、選挙の情報を関係部局間で共有したうえで、番組ごとに配置されたプレビュー責任者が、番組プロデューサーや編成担当者と共に複数の目でチェックを行うというものであった。しかし、当該番組は、写真だけの使用であったことと地方選挙に対する制作スタッフの意識が薄かったことから、誰も気付かなかったという。
委員会では、選挙関連の放送を巡りこれまでに複数の委員会決定を出しており、当該決定等を踏まえると、当該番組の放送が選挙期間中であり、かつ番組があらかじめ写真を準備していたことなどからすれば、放送倫理違反は免れないのではないかという厳しい意見もいくつか出された。しかし最終的には、今回のケースを受けて当該放送局は、これまでの再発防止策に加えて、国政や地方のあらゆる選挙について、日程や立候補予定者などを細かくチェックして番組スタッフ間で情報共有をはかり、政治家に関しては、写真だけの使用や文字情報の場合でも細かく点検する素材担当責任者を設置し、チェック体制を強化する再発防止策を新たに講じたとしている。こうした対応を踏まえ、委員会は、今後、当該放送局が当該再発防止策を実効的に運用をするかどうか見守るとの結論に至った。併せて、委員からの厳しい意見を議事概要に公開し、当該放送局に対して、繰り返される問題点の本質を見つめ直し、当該番組の担当部門だけでなく、全社をあげて選挙の公平・公正性の確保のために自主・自律に取り組むよう注意喚起をすることとして、今回は審議に入らず討議を終了した。

[委員の主な意見]

  • 過去に同様の問題を起こし、猛反省して講じたはずの再発防止策が機能しなかったのは、地方選挙を意識していなかったことが原因では余りにお粗末過ぎる。

  • 「選挙の問題」をチェックするはずのプレビュー責任者が「選挙の問題」を見逃したのでは、担当を置いた意味がない。

  • 今年は統一地方選挙と参議院議員選挙の年なのに、番組制作に携わるスタッフが誰ひとりとして選挙を意識していないなどあってはならないことだ。

  • 選挙カレンダーを全社で共有し、政治家を取り上げる時は、必ず選挙の実施等をチェックすることを習慣にすべきだ。

  • 再発防止策として最終段階でのチェック役をひとり増やすだけでよいのか。制作現場の一人ひとりが、選挙期間中に候補者を登場させないというルールの意味を理解し、基本的な意識を高めることが必要ではないか。

以上

第133回 放送倫理検証委員会

第133回–2019年1月

日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』審議入り

第133回放送倫理検証委員会は1月11日に開催された。
海外ロケをした「祭り企画」にでっち上げの疑いがあると週刊誌が報じた日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』について、委員会は、当該放送局から提出された追加の報告書を含めて討議した結果、「どういう制作過程を経て番組ができたのか、番組制作者から直接話を聞いて、放送倫理上の問題について確認したい」として、審議入りすることを決めた。
なお、神田委員長は『世界の果てまでイッテQ!』の討議には参加していない。

議事の詳細

日時
2019年1月11日(金)午後5時~午後8時10分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、是枝委員長代行、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. 「海外ロケの企画をでっち上げた疑いがある」と報じられた『世界の果てまでイッテQ!』について審議入り

日本テレビの「謎とき冒険バラエティー『世界の果てまでイッテQ!』」の「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」というコーナー企画で、2017年2月12日放送の「タイのカリフラワー祭り」と2018年5月20日に放送された「ラオスの橋祭り」にでっち上げの疑いがあると週刊誌が報じた。日本テレビは「みなさまに疑念を抱かせ、ご心配をおかけする事態に至ったことについて深くお詫び申し上げます」と謝罪した上で、当面「祭り企画」を中止にしている。
委員会は、週刊誌が報じた二つの企画のほかにも、当該放送局に追加の報告書と放送済みの番組素材(DVD)の提出を求めて討議を継続した。問題が指摘されている「祭り企画」では、本来あった“世界の「祭り」に挑戦する”という要素が希薄化し、「祭り」の舞台設定やルールを番組用にアレンジしてしまった点で、海外で行われている祭りそのものだと思っている視聴者の信頼を裏切ることになったのではないかといった意見が相次いだ。また、複数の「祭り企画」を見ると、異なる「祭り」を同じナレーションで紹介している放送があり、長寿番組になる過程で、ナレーションや作り方が定型化してしまい、そのことが今回指摘されたような問題を看過する背景にあったのではないかという意見も出された。
その結果、委員会は、バラエティー番組の演出の視点に加え、こうした点について番組スタッフがどう考えていたのか、直接話を聞いて放送倫理上の問題について確認したいとして、二つの「祭り企画」を対象に審議入りすることを決めた。

以上

第132回 放送倫理検証委員会

第132回–2018年12月

日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』について追加の報告書を要請し討議を継続

第132回放送倫理検証委員会は12月14日に開催された。
飲酒運転によって8人が死傷した交通事故で、発生当初、事実と異なるニュースを報道し、容疑者逮捕を受けてお詫び放送した青森テレビのローカルニュース番組について、当該放送局から報告書の提出を受け討議した。第一当事者や事故原因を誤って推認させる当該放送局の報道内容は、刑事事件に関するセンシティブな情報の取り扱いという観点からは裏付け取材が不十分で、放送倫理上の問題がなかったとは言えない。しかしながら、容疑者逮捕を受けて、お詫びの放送も行い、誤報に至った経緯を詳細に検証したうえ適切な再発防止策も実施しているとして、当該放送局の自主・自律の対応を評価して討議を終了した。
海外ロケをした「祭り企画」にでっち上げの疑いがあると一部週刊誌が報じた日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』について、委員会は、当該放送局からの報告書をもとに討議した結果、さらに確認したい点があるとして、追加の報告書を求めて討議を継続することになった。

議事の詳細

日時
2018年12月14日(金)午後4時~午後7時35分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、是枝委員長代行、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. 8人死傷の交通事故で事実と異なるニュースを報道し謝罪した青森テレビのローカルニュースを討議

青森県つがる市で2018年9月22日、4台の車が絡み8人が死傷する交通事故が発生し、この事故の続報として青森テレビは、翌23日の『JNNニュース』内ローカルゾーンと24日の『わっち!!ニュース』において、「対向する軽自動車同士の正面衝突に後続の2台が巻き込まれた可能性がある」と放送した。さらに25日の『ひるおび!JNNニュース』内ローカルゾーンと『わっち!!ニュース』で、「最初に正面衝突した軽自動車のどちらかの運転手が酒気帯びだった可能性がある」と報道した。ところが、10月22日、青森県警が、事故は後ろから来た飲酒運転の乗用車が暴走し前方の軽自動車に追突したことが原因とみられ乗用車の運転手を逮捕したと発表した。このため当該放送局は、一連のローカルニュースでの誤報を認め、お詫びの放送を行った。
当該放送局の報告書によると、県警から「放送内容は警察の見立てと違う」などと何度か示唆されていたにもかかわらずサインを見逃し、さらに当該放送局の誤報をもとにインターネット上で事故の犠牲者を容疑者扱いする中傷が広がっていたことにも気付かなかったという。

委員会では、刑事事件に関するセンシティブな情報の取り扱いという観点からは、当該番組は裏付け取材が不十分で、誤った情報がネットで拡散して被害者家族が心を痛めていたことは非常に重く、放送倫理上の問題がなかったとはいえないなどと厳しい意見が相次いだ。しかしながら、当該放送局は、誤報に至った経緯を社内で詳細に検証したうえ報告書に包み隠さず記載し、適切な再発防止策も実施しているとして、当該放送局の自主・自律の対応を評価して討議を終了した。

[委員の主な意見]

  • 「可能性がある」という表現とはいえ、酒気帯び運転の当事者をほぼ特定してしまうことが分かっていて、なぜ放送前にもっと取材して確証を得ようとしないのか理解に苦しむ。

  • 放送の結果生じる影響をどれだけ真剣に考えたのか。デスクや編集長という立場の人間こそ、一歩引いた冷静な目で見ることが必要。

  • 演出とか見せ方の問題でなく、事実の取り扱いを間違った事案だ。刑事事件のセンシティブな情報を扱っているという自覚が全く感じられない。

  • 血中アルコール濃度など科学的根拠を追加取材をしていたら、早い段階で誤報を修正できたのではないだろうか。

  • 事故で家族を失ったうえに、1か月もの間いわれのない中傷にさらされた被害者遺族が受けた報道被害は、容易に消えるものではなく、事案として極めて重い。

  • 関係者の内面にまで踏み込んで原因を追究する報告書には訴えるものがある。それほどの痛みを感じているのなら、それを糧にして自分たちの力で立ち直ってほしいと思う。

  • 刑事事件を扱った過去の事案と比較しても、生じた被害は深刻であるが、報告書に示された再発防止策が確実に実行されるのであれば、委員会で審議して意見を述べる必要はないのではないか。

  • 事後対応もきっちりとしており、当該放送局は自らを律することができる局だと思う。

2.「海外ロケの企画をでっち上げた疑いがある」と報じられた『世界の果てまでイッテQ!』について日本テレビに追加の報告書を要請し討議を継続

2017年2月12日と2018年5月20日に放送された日本テレビの「謎とき冒険バラエティー『世界の果てまでイッテQ!』」で、海外ロケをした「祭り企画」にでっち上げの疑いがあると一部週刊誌が報じたことを受け、当該放送局から報告書と同録DVDが提出された。報告書には、「祭り企画」としてこれまでに放送した111本の企画すべてについても触れられている。委員会はこの報告書に基づき、委員会決定第7号「最近のテレビ・バラエティー番組に関する意見」(2009年11月)や、委員会がこれまでに出した、そのほかのバラエティー番組についての意見も踏まえながら討議した。その結果、2件の「祭り企画」以外にも確認したい放送内容があり、考え方を重ねて聞きたい点があるとして、追加の報告書を求めて討議を継続することになった。
なお神田委員長は、法律顧問を務めたことがある制作会社が「祭り企画」の制作に参加していたため、この番組の議事に加わらないことになった。

3. その他

11月29日、北海道地区の意見交換会が開催され、9月に起きた北海道胆振東部地震を中心に意見を交わした。日本で初めて発生した「ブラックアウト」(大規模な電源喪失)によって、放送はするものの視聴者がテレビを見ることができないという前代未聞の状況下で生じたさまざまな問題等が報告された。

以上

第131回 放送倫理検証委員会

第131回–2018年11月

日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』について報告書の提出を要請

第131回放送倫理検証委員会は11月9日に開催された。一部週刊誌で「海外ロケの企画をでっち上げた疑いがある」と報じられ、その後、新聞・放送各社も報じた日本テレビのバラエティー番組『世界の果てまでイッテQ!』について、当該放送局に対して当該番組の報告書と同録DVDの提出を求めることを決めた。

議事の詳細

日時
2018年11月9日(金)午後5時~午後8時30分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1.「海外ロケの企画をでっち上げた疑いがある」と報じられた『世界の果てまでイッテQ!』について日本テレビに報告書の提出を要請

2018年5月20日に放送された日本テレビの「謎とき冒険バラエティー『世界の果てまでイッテQ!』」の「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」というコーナー企画で、「ラオスでの祭り」として紹介された当該企画内容は、でっち上げの疑いがあると一部週刊誌が報じた。これを受けて、日本テレビは自社のホームページで、誤解を招く表現があったことに関して批判を真摯に受け止めているとした上で、今後は「誤解を招く事が無いような形で放送致します」という見解を明らかにした。この動きを新聞各紙が報道し、放送局もニュース番組や情報番組で放送したことから、委員会は、当該番組の制作の経緯を知る必要があるとして、当該放送局に対して報告書と同録DVDの提出を求めることを決めた。
このほか、11月1日に東京で開催された独立テレビ局13社との意見交換会について、参加した委員から、「出席者の率直な意見を聞くことができて有意義だった」等の報告があった。

以上

第130回 放送倫理検証委員会

第130回–2018年10月

フジテレビの『直撃LIVEグッディ!』と『報道プライムサンデー』について討議終了

第130回放送倫理検証委員会は10月12日に開催され、フジテレビの『直撃LIVEグッディ!』と『報道プライムサンデー』が放送したオウム真理教元幹部の死刑執行をめぐる特集で、オウム真理教時代の映像が後継団体内で配布された時期を誤って放送した事案について、前回に引き続き討議した。委員会は、当該放送局から提出された追加報告書について意見交換を行い、当該番組を制作したのが「委員会決定 第28号」で審議の対象とした番組を制作した部局と同じであり、決定通知から半年以内に当該事案が発生したことを懸念する厳しい意見が出されたが、当該事案については訂正とお詫び放送もしており、新たに具体的な再発防止策が策定・実施されているとして討議を終了した。

議事の詳細

日時
2018年10月12日(金)午後5時~午後6時35分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. オウム真理教元幹部の死刑執行に絡む特集で、オウム真理教時代の映像が後継団体で配布された時期を誤報したフジテレビの『直撃LIVEグッディ!』および『報道プライムサンデー』についての討議を終了

フジテレビの情報制作局が制作した情報番組『直撃LIVEグッディ!』は、オウム真理教元幹部7人の死刑が執行された後、後継団体の一つであるアレフがオウム真理教時代に作成された映像を広く配布したと7月13日(金)の放送で伝えた。また、7月15日(日)には、報道局制作の『報道プライムサンデー』が、『直撃LIVEグッディ!』が入手した放送素材を使って同趣旨の内容を報じた。しかし放送後、映像提供者から当該映像は元幹部らの死刑執行前から配布されているものであり、執行後に配布されたものではないとの指摘があったため、当該放送局は映像提供者に謝罪するとともに、7月22日に『報道プライムサンデー』、23日に『直撃LIVEグッディ!』でそれぞれ訂正とお詫びの放送を行った。
9月の委員会では討議の結果、(1)映像提供者が映像の配布時期について説明しているにもかかわらず、なぜ担当ディレクターが配布時期について誤った思い込みを持ったのか、(2)他のスタッフによるチェック、および「『とくダネ!』2つの刑事事件に関する意見(委員会決定 第28号)」に対応して提出された当該放送局の「再発防止に向けた取り組み」に記されたチェック機能等がなぜ働かなかったのかなどについて、さらに詳しい説明を求める必要があるとして、当該放送局に対し追加質問を行った。
これに対して当該放送局から追加の報告書が提出され、委員会では、この回答内容などを中心に意見が交わされた。委員からは、「当該番組企画のテーマである後継団体の動きそのものについて直接取材が行われておらず、映像の配布時期など基本的な活動状況を確認していない点は問題である」「他の放送局の番組がすでに当該映像について報じた"後追い"企画であったにもかかわらず、当該放送局が"独自"と銘打った背景には、自分たちの入手した情報を大きく見せたいという心理があり、都合の良い情報へすり替わってしまったのではないか」などの指摘があった。
また、「オウム真理教元幹部らの死刑執行後に、改めて当該映像が配布されたのであれば、それ自体が極めて重要なニュースだろう。番組スタッフ間でこの重要性を踏まえたやり取りが行われていれば、配布時期の確認につながったはずだが、報告書ではこの点が解明されていない。こうした報道における感性の問題は、これまでに打ち出された再発防止策ではカバーできないものであり、この点こそが、再発防止策に盛り込まれるべきではないか」との指摘もあった。
さらに、「『委員会決定 第28号』を踏まえて実施されているはずの再発防止策では、編集会議で決まった翌日の放送内容について報告を受けた担当局長は、注意すべきポイントを精査し、番組にフィードバックする仕組みとなっているが、追加報告書によれば、編集会議における議論や担当局長の対応は十分とはいえず、再発防止への問題意識が乏しいように感じられる」との意見も出された。
他方で、当該放送局は追加報告書で「チェックを担当するスタッフに『部下を信頼しても信用するな』という十分な意識の徹底がなされず、取材ディレクターの思い込みに適切に対応できなかったと述べている。これは、スタッフは信頼しても情報は疑ってかかる姿勢を表明したものと受け止められ、評価できる」との意見が出された。また、「今後、全員参加の編集会議で担当ディレクターが事実確認をどのように行ったかを取材先とのやり取りまでさかのぼって確認できるようにする、編集会議では実際に取材したディレクターが直接説明するなど、番組が新たに講じることになっている再発防止策について、その実施状況を見守りたい」との意見があった。
委員会では、上記のとおり、追加報告書を踏まえてもなお様々な懸念が存する旨の意見が出されたが、訂正とお詫びの放送が行われ、新たに具体的な再発防止策が策定・実施されており、自主・自律の対応がなされていることから、討議を終了することとした。

以上

第129回 放送倫理検証委員会

第129回–2018年9月

“オウム真理教の教材VTRの配布時期を誤報”フジテレビの『直撃LIVE グッディ!』などを討議

第129回放送倫理検証委員会は9月14日に開催され、フジテレビの『直撃LIVEグッディ!』と『報道プライムサンデー』が放送したオウム真理教元幹部の死刑執行をめぐる特集を討議した。当該番組は、教団が作成した教材映像の配布時期を誤って放送したもので、フジテレビは訂正とお詫びの放送を行った。委員会では当該放送局から提出された報告書を基に討議したが、誤報に至った経緯等について、さらに詳しく説明を求めるべきではないかとの意見が相次ぎ、委員会として当該放送局に追加質問を行い、討議を継続することとなった。

議事の詳細

日時
2018年9月14日(金)午後5時~午後7時15分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. オウム真理教元幹部の死刑執行に絡む特集で、後継団体で配布された教材VTRの配布時期を誤報したフジテレビの『直撃LIVEグッディ!』および『報道プライムサンデー』を討議

フジテレビの情報制作局制作の情報番組『直撃LIVEグッディ!』は、オウム真理教元幹部7人の死刑が執行された後、後継団体の一つであるアレフがオウム真理教時代に作成された教材映像を広く配布したと7月13日(金)の放送で伝えた。また、7月15日(日)には、報道局制作の『報道プライムサンデー』が、『直撃LIVEグッディ!』が入手した放送素材を使って同趣旨の内容を報じた。しかし放送後、映像提供者から当該映像は元幹部らの死刑執行前から配布されているものであり、執行後に配布されたものではないとの指摘があった。
当該放送局から委員会に提出された報告書によると、配布時期を誤って放送したのは担当ディレクターの思い込み等によるものと説明、映像提供者に謝罪するとともに、7月22日に『報道プライムサンデー』、23日に『直撃LIVEグッディ!』でそれぞれ訂正とお詫びの放送を行った。
委員からは、「インパクトのあるものを探す中、自分の思い込みに都合よく当てはめたのではないか」「個人の資質にも問題はあるが、チェックする人の役割も十分に発揮されたとは言えない」など、厳しい意見が相次いだ。
委員会では、映像提供者が映像の配布時期について説明しているにもかかわらず、なぜ担当ディレクターが配布時期について誤った思い込みを持ったのか、他のスタッフによるチェック機能が、なぜ働かなかったのか。また、「『とくダネ!』2つの刑事事件に関する意見(委員会決定第28号)」に対応して提出された当該放送局の「再発防止に向けた取り組み」に記されたチェック機能等が働かなかったことなどについて、より詳しい説明を求める必要があるとして追加質問を行い、次回の委員会でさらに討議することとなった。

以上

第128回 放送倫理検証委員会

第128回–2018年7月

6月の視聴者意見についてなど

第128回放送倫理検証委員会は7月13日に開催され、6月にBPOに届いた視聴者意見の概要が事務局から報告された。

議事の詳細

日時
2018年7月13日(金)午後5時~午後7時
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. 6月の視聴者意見の概要

6月の30日間にBPOに届いた視聴者意見のうち、批判的な意見が寄せられた「新幹線車内での無差別殺人事件」や「大阪の震度6弱の地震」を巡る報道、「バラエティー番組の企画」について、事務局からその概要が報告されたが、個別の番組について特に踏み込んだ議論にはならなかった。

以上

第127回 放送倫理検証委員会

第127回–2018年6月

東京メトロポリタンテレビジョン『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見への対応報告を了承など

委員会は、2017年12月、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見を通知・公表した。これに対する対応報告書は、2018年3月に当該放送局から提出されたが、その内容が不十分だとして、委員会は4月に追加の質問を行い、5月に当該放送局の補充の報告書を受け取った。委員会では、これを受けて意見交換を行い、一連の対応報告を了承した。

議事の詳細

日時
2018年6月8日(金)午後5時~午後8時
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、是枝委員長代行、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. 東京メトロポリタンテレビジョン『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見への対応報告を了承

2017年12月14日に委員会が通知・公表したTOKYO MX『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見(委員会決定第27号)への対応報告書は、当該放送局から2018年3月に提出された。しかし、委員会は内容が不十分だとして4月に追加の質問をし、5月末に当該放送局から補充の報告書の提出を受けた。
委員会は、当該放送局からの二つの報告書を踏まえて意見交換を行った結果、「番組の放送を打ち切った経緯が具体的に明記された点は評価できる」「TOKYO MXは、委員会が意見書を通知する前の2017年2月、番組は放送基準に沿った内容だったという『当社見解』を発表した。補充の報告書ではこれが誤りだったと認めているのだから、『当社見解』を自社のホームページから削除するだけでなく、視聴者に対して撤回理由をきちんと説明すべきではないか」「問題が解決しない場合は毅然とした態度で放送を見合わせるなどの『凛とした矜持』を持つことを意識するというTOKYO MXの今後の放送に期待したい」等の意見が出された。そのうえで、かつて委員会は、情報バラエティー番組であっても報道番組と同様に放送局は事実に基づいて報道しなければならない(委員会決定第13号 2011年9月27日)との意見を述べたが、事実についての十分な裏付けの有無を吟味する必要は番組のタイトルに「ニュース」ということばが含まれるか否かによって変わるものではないという点を、当該放送局だけでなく各放送局に改めて訴えることを確認して、一連の対応報告を了承し、公表することとした。

以上

第126回 放送倫理検証委員会

第126回–2018年5月

TOKYO MX『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見への対応報告書に追加質問など

東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見への対応について、委員会は、報告の内容が不十分であるとして、当該放送局に対して追加の質問を行った。
委員会が2月に通知公表したフジテレビの『とくダネ!』2つの刑事事件の特集に関する意見への対応について、当該放送局から報告書が提出された。委員会で検討した結果、きめ細かな研修会を開催するなど意見書で指摘した課題に取り組み再発防止を図っているとして、対応報告書を了承した。

議事の詳細

日時
2018年5月11日(金)午後5時~午後8時
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、是枝委員長代行、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. 東京メトロポリタンテレビジョン『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見への対応報告書に追加質問

東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)の『ニュース女子』沖縄基地問題に関する特集について、委員会は去年12月、重大な放送倫理違反があったとする意見書を通知公表し、TOKYO MXからその後の取り組み状況について報告書が提出された。
この報告について4月の委員会では、「TOKYO MXは、委員会が意見書を通知する前の去年2月、番組は放送基準に沿った内容だったとする『当社見解』を公表したが、意見書通知後、この見解の内容について、改めて社内で検証をしたのだろうか」などの意見が出された。その結果、この対応報告では内容が不十分であるとして、担当委員を中心に追加の質問項目をまとめ、4月下旬にTOKYO MXに手渡したことを確認した。

2. フジテレビ『とくダネ!』2つの刑事事件の特集に関する意見への対応報告書を了承

2月8日に委員会が通知公表した、フジテレビの『とくダネ!』2つの刑事事件の特集に関する意見(委員会決定第28号)への対応報告書が、4月下旬、当該放送局から委員会に提出された。
報告書には、刑事事件報道への意識と知識を向上させるために、社内で100回以上の少人数の研修を実施したことや、報道被害者を招いて研修会を開く予定であること、また意見書の真意をより深く理解するために放送倫理検証委員会の担当委員を招いて勉強会を開催したことや、その際の参加者の声が具体的に記されている。
委員会では、勉強会に出席した委員からの報告などをもとに意見交換を行い、少人数の研修の実施など、意見書で指摘された課題についてひとつひとつ改善を図っていることがうかがわれるとして、この対応報告書を了承し、公表することにした。

以上

第125回 放送倫理検証委員会

第125回–2018年4月

TOKYO MXの『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見への対応報告書に追加質問を検討など

本年度最初の委員会の開催となり、冒頭、神田委員長が委員長代行に是枝委員と升味委員を指名し、継続している討議を再開した。
裁判所に入る被告の映像を取り違えて、別人の映像を被告として4回にわたって放送した毎日放送のニュースを巡り、当該放送局からその後の経緯について追加報告を受け討議した結果、十分な再発防止策が取られているとして討議を終了した。
覆面座談会の出演者を一部モザイク未処理のまま放送した東海テレビ『みんなのニュースOne』の企画について、当該放送局から詳細な映像編集プロセスの説明や番組審議会の議事概要などが追加報告書として提出された。討議の結果、委員会は、番組審議会や第三者機関が機能して自主・自律の対応がなされているとして討議を終了した。
東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)『ニュース女子』沖縄の基地問題に関する特集について、去年12月に委員会が意見書を通知公表した後の取り組み状況について当該放送局から報告書が提出されたが、報告の内容が不十分であるとして、追加の質問をすることになった。

議事の詳細

日時
2018年4月13日(金)午後5時~8時10分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、是枝委員長代行、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. 裁判の被告として別人の映像を4回にわたって放送した毎日放送の『ニュース』を討議

毎日放送は、元神戸市議会議員の政務活動費詐欺事件の裁判を報道する際、3人の被告のうちの1人の被告の映像を通行人とみられる別人の映像と取り違え、去年12月の初公判から今年2月の判決公判のニュースまで4回にわたって放送した。
毎日放送は、誤って放送された人を見つけて謝罪するため、撮影した時刻と同じ時間帯に、同じ場所を中心に通行人を目視で確認する作業を続けていることから、委員会は、この推移を見守ることとし、討議を継続することとなった。当該放送局の追加報告書によると、この人物の特定はまだできていないものの(2018年4月13日現在)、映像のチェックシステムの強化など再発防止に向けて十分な対策が取られているとして、委員会は討議を終了した。

2. 覆面座談会の出演者を一部モザイク未処理のまま放送した
東海テレビの『みんなのニュースOne』を討議

東海テレビのニュース番組『みんなのニュースOne』は2月23日、「働き方改革」をテーマに中小企業経営者や医師ら5人による座談会の模様を放送した。5人は、顔にモザイクをかけるなどして個人が特定されないことを条件に出演したが、2か所でモザイクがかかっていない映像が放送された。前回の委員会では、モザイクが一部未処理のまま放送に至った経緯の報告を求め、番組審議会などでの議論を見守りたいとして、討議を継続することとなった。
新たに提出された報告書では、編集機の操作のミスからモザイクの未処理が起きたこと、編集済み素材が適切にチェックできなかったプロセスなどが詳細に説明されるとともに、番組審議会や第三者機関「オンブズ東海」で厳しい意見が相次いだことが報告された。また、再発防止策として、完パケ作業の一日前倒し、モザイクなど放送に配慮が必要な場合はスタッフ全員で情報を共有する、チェックできていない企画は放送しない、などを定めたことが報告されている。これに対し委員会では、「さまざまな指摘を今後に生かす取り組みに着手するなど、番組審議会が十分に機能している」などの意見があり、問題は社内全体で共有され、自主・自律の対応がなされているとして討議を終了した。

3. 東京メトロポリタンテレビジョン『ニュース女子』沖縄の基地問題に関する特集についての意見への対応報告書を検討

東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)の『ニュース女子』沖縄の基地問題に関する特集について、委員会は去年12月、重大な放送倫理違反があったとする意見書を通知公表し、TOKYO MXからその後の取り組み状況について報告書が提出された。
この報告について委員会では、「TOKYO MXは、委員会が意見書を通知する前の去年2月、番組は放送基準に沿った内容だったとする『当社見解』を公表したが、意見書通知後、この見解の内容について、改めて社内で検証をしたのだろうか」などの意見が出された。その結果、この報告書では、報告の内容が不十分であるとして、TOKYO MXに対して追加の質問をすることになり、その内容について担当委員を中心に検討することになった。

以上