2022年10月に視聴者から寄せられた意見

2022年10月に視聴者から寄せられた意見

国葬についての情報番組コメンテーターの発言、元首相へのデジタル献花と統一教会の関係についての報道番組の伝え方、ドラマでの残酷な"拷問"の描写などに多くの意見が寄せられました。

2022年10月にBPOに寄せられた意見は2,029件で、先月から162件増加しました。
意見のアクセス方法の割合は、メール82%、電話16%、郵便1%、FAX1%。
男女別は男性45%、女性17%で、世代別では40歳代27%、30歳代22%、50歳代20%、60歳以上16%、20歳代10%、10歳代1%。
視聴者の意見や苦情のうち、特定の番組や放送事業者に対するものは各事業者に送付、10月の送付件数は988件、43事業者でした。
また、それ以外の放送全般への意見の中から19件を選び、その抜粋をNHKと日本民間放送連盟の全ての会員社に送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

9月に引き続いて、元首相の国葬についての情報番組コメンテーターの発言に関して多くの意見が寄せられました。また、元首相へのデジタル献花に旧統一教会が関与しているかのような報道番組の報じ方についての疑問の声もありました。ドラマの"拷問"の描写が残酷という意見も目立ちました。
ラジオに関する意見は26件、CMについては16件でした。

青少年に関する意見

10月中に青少年委員会に寄せられた意見は123件で、前月から61件増加しました。
今月は「暴力・殺人・残虐シーン」が51件、「性的表現」が33件、それに「表現・演出」が19件と続きました。

意見抜粋

番組全般

【報道・情報】

  • 国葬についての情報番組コメンテーターの発言に関して。メディアは公人の失言は厳しく批判しておきながら、身内の場合は処分が甘く納得しがたい。コメンテーターも公人ではないのか。

  • 問題視すべきは「政治的意図がにおわないように制作者としては考える」という部分。制作者が政治的意図を持って制作することが日常的に行われているのではないのか。放送法違反ではないのか。

  • このコメンテーターの歯切れ良い公平かつ平等なコメントが大好きで毎朝楽しみにしていた。間違ったコメントは残念だったが、放送での謝罪と反省コメントは立派だったと思う。

  • 元首相へのデジタル献花を特集した報道番組で、あたかも、旧統一教会が組織的にデジタル献花に関わっているかのような見出しテロップが出ていたが、最終的には「関係は確認できない」という内容だった。であればそもそも報じる必要がなかったのではないか。

  • ソウルの群集事故で亡くなった方の出身地などの情報を報じ、さらに遺族にも取材。遺族の気持ちを考えるといたたまれない。また、放送を見てしまったことで自分までもがそうした行為に加担してしまったようで、非常に心苦しい。

  • 情報番組で夫婦間のモラハラ問題を特集していたが、夫によるモラハラにばかり焦点が当てられ、偏っているように感じた。妻によるモラハラや子どもの"連れ去り"があることについても伝えるなど、バランスに配慮してほしかった。

  • 報道番組が、地元・静岡県の台風被害のフェイク画像を作成してインターネットに投稿した人物のインタビューを放送した。出演者は「悪意のないケース」とコメント。AIを用いたフェイク画像の作り方を実演して紹介し、模倣犯への意識が低いように見受けられる。熊本地震の際にデマを拡散した人物が逮捕されたケースなどに触れることもなし。なぜこれを企画して放送したのか理解に苦しむ。

  • 納骨堂の経営破綻のニュースが各局で大きく扱われたことで、無関係の自分の会社に不安になった顧客らからの問合せが続いて業務に支障をきたしている。室内墓の経営・管理に関わる寺や会社は少なくない。他社がとばっちりを受けないように、また顧客らが余計な心配をしなくて済むように、今回のケースはその特異性を説明しつつ伝えるべきだったと思う。

  • マイナンバーカードへの一本化に反対している人についてコメンテーターが「所得隠しとかやましいことがある人」などと決めつけていて、発言が偏っていると感じた。証明写真を撮りに行ったり暗証番号を更新したりなど、数年ごとに必要な手続きが難しい病人、高齢者、認知症の人たちのことも理解すべき。

  • たまたま地元のラジオ番組で聞いた"育児特集"。リスナーから寄せられた悩みについて専門家とパーソナリティーが考え提言するという趣旨で、私も深く考えさせられる内容だった。なるべく多くのリスナーの声を聞くという姿勢もうかがわれ、地元びいきかもしれないが地域に寄り添った内容で「こころ」が温かくなった。

【バラエティー・教養】

  • 北関東から東北地方で広く食べられている、生の味噌を塗ったおにぎりを番組で取り上げた際に、「気持ちわるい」「食べたくない」などという否定的なインタビューやコメントが紹介され、スタジオの出演者によるフォローも不十分だったと感じた。故郷の食文化を否定されたようで悲しい気持ちになった。

  • 番組内のDIY企画で、崖上の家のベランダのフェンス際に収納付きのベンチを設置した。子どもがベンチに立って転落するおそれがあり、とても危険だと思った。テレビ番組ではむしろ事故を防ぐためにフェンスのそばに足がかりとなる物を置かないよう呼びかけるべきだと思う。

  • 大食い番組には呆れる。食べるものに困っている人がいて、子ども食堂を開いて応援している人もいる。食べ物をムダ食いしていばれる時代だと思っているのか。大食いは芸なのか。

【ドラマ】

  • 残虐な"拷問"シーンを放送するのであれば、注意喚起のテロップなどで事前に告知して、子どもや見たくない人への衝撃を回避すべきだ。

  • 私は中途失聴者。ドラマで描かれている中途失聴者のケースであれば全く歪みのない発音で普通に話せるはず。中途失聴者は明瞭な発音で話せるため「本当は聞こえているのでは」などと誤解され、サポートを得られにくい。このドラマは現実の中途失聴者の生きにくさにつながる誤解を広げている。

【その他】

  • 深夜アニメで銃による大量殺人のシーンをアップテンポの曲に合わせてショーのように描いていた。殺す側、殺される側ともダンスを踊っているかのように動き、大勢が血を吹き出しながら死んでいく。人の死を軽視した演出は、多くの人間が見るテレビというメディアには合わないと思う。

  • CMになると急にテレビの音量が上がるので慌ててリモコンを操作する。CMが終わり番組になると音量が下がり聞きづらくなる。1時間に何度も音量を上げ下げしなければならず煩わしい。何とか改善できないだろうか。

  • いまだに、「結果はCMのあとで」というような昔ながらの演出手法が使われている。こうした手法に対して若い人は「テレビはかったるい時代遅れのメディア」という印象を抱くのではないだろうか。制作者の発想が古き良き時代のままで、時代に合っていないように感じる。

青少年に関する意見

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 平日夜10時から放送の男性アイドルグループのメンバーが主役のサスペンスドラマは、内容がグロテスクで子どもには見せたくない。正直、気分の悪くなるドラマだ。描写がとても見ていられない。

  • このサスペンスドラマは番組冒頭から残虐なシーンが出てきて、その後も何度か残虐な拷問シーンがあり、見ていられなかった。子どもに見せられるものではないし、模倣犯が出たり、犯罪につながったりしてしまうのではないか心配だ。

  • このサスペンスドラマには損壊された遺体のシーンが登場する。残忍な拷問によって惨殺された遺体の損壊部分をはっきりと表現していて、大人の私が見ても吐き気を催す描写だった。主役である男性アイドルのファンたちなど青少年が見た場合、心的外傷を受けるレベルといってもいいだろう。

【「性的表現」に関する意見】

  • 女性高校教師が男子生徒に言い寄るシーンがある連続ドラマで、この生徒役の俳優の実年齢が17歳であるのに濡れ場を想起させるシーンが撮影されていた。未成年者を撮影することに配慮がまったく見られない印象だ。現実と虚構の区別をつけ、現実で問題となる行為は慎むべきだと思う。

  • 連続ドラマで主役の少年と女性高校教師のベッドシーンがあった。そのシーン自体に問題となる描写はなかったが、少年役の俳優は未成年で、このようなシーンのある作品に起用するドラマ制作会社や放送局には放送倫理上の問題があると思う。

  • 深夜のアニメ番組で、モザイクがかけられているが、女性登場人物が性的にいたぶられているシーンを放送していた。深夜なら何を流してもよいというのだろうか。青少年に非常に有害な番組だ。

【「表現・演出」に関する意見】

  • 日曜日のバラエティー番組を子どもと楽しく見ていたら、サンタクロースの正体をバラしていた。夜中で幼い子どもが寝ている時間帯ならわかるが、クリスマスやサンタについては世界中の大人がデリケートに話しているものだ。配慮に欠けているのではないか。

  • ヒーローものの特撮ドラマで、主人公たちが犯罪を起こして警察に捕まったり、独房でけんかしたりしていた。こんなひどい正義の味方は見たことがない。こんなヒーローが子どもたちに受けているのだろうか。ふざけすぎで不愉快だ。

2022年9月に視聴者から寄せられた意見

2022年9月に視聴者から寄せられた意見

情報番組でコメンテーターが元首相の国葬に関連して、「大手広告代理店が入っている」と発言、翌日「事実ではなかった」と訂正して謝罪。両放送回に多くの意見が寄せられました。

9月にBPOに寄せられた意見は1,867件で、先月から319件増加しました。
意見のアクセス方法の割合は、メール82%、電話16%、郵便1%、FAX1%。
男女別は男性42%、女性19%で、世代別では40歳代25%、50歳代22%、30歳代20%、60歳以上15%、20歳代12%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、特定の番組や放送事業者に対するものは各事業者に送付、9月の送付件数は944件、59事業者でした。
また、それ以外の放送全般への意見の中から28件を選び、その抜粋をNHKと日本民間放送連盟の全ての会員社に送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

情報番組でコメンテーターが元首相の国葬に関連して、政治的意図を持って演出された可能性を指摘し、ある大手広告代理店が関与していたと発言。しかし翌日「同広告代理店は関わっていなかった」と訂正、謝罪しました。この発言と訂正に多くの意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は37件、CMについては20件でした。

青少年に関する意見

9月中に青少年委員会に寄せられた意見は62件で、前月から9件減少しました。
今月は「表現・演出」が16件、「要望・提言」が11件、「性的表現」が9件、それに「報道・情報」が6件と続きました。

意見抜粋

番組全般

【報道・情報】

  • 情報番組でコメンテーターが元首相の国葬に関連して、政治的意図を持って演出された可能性を指摘し、ある大手広告代理店が関与していたと発言。会場で故人を悼んだ人の尊厳を著しく傷つけるような発言だ。国葬には反対意見も多かったので個人の意見を封じる必要はないとは思うが、誤った情報を発信するような番組には再発防止を強く求める必要があると思う。

  • 元首相の国葬に大手広告代理店が関わっているという発言について、翌日、当該情報番組で「関わっていなかった」と訂正、謝罪した。公にデマを拡散したのに「一言謝罪して終わり」では、ネットで陰謀論を発言したり誹謗中傷したりしている人たちと変わらない。テレビの影響力は大きい。訂正を見逃してデマを信じたままの視聴者もいる。厳しく対応すべきだと思う。

  • 元首相の国葬に大手広告代理店が関わっているという発言について。内容に責任を持つことが前提での「報道の自由」ではないのか。それ相応の責任を取ってもらいたい。

  • 日本武道館での国葬の司会者が放送局のアナウンサー。報道機関の職員が国の側に立って仕事をすべきではないと思う。

  • テレビ全局が国葬反対の意見ばかり放送している。私は違った意見も知りたい。多方面からの意見を知って自身の考えを見つめたいからだ。それが放送の役目ではないだろうか。

  • 2世信者も含めて旧統一教会の被害者は今もたくさんいる。メディアが報じなかった「空白の30年」がなければ被害に遭わなかったかもしれない人がいる。メディアの責任は重大。継続して報道する義務がある。「政治家を責め過ぎている」という意見もあるが、政治家が広告塔になったことは重大。

  • 私たち家族は世界平和統一家庭連合の現役信者。普通に納税し生活している。番組で元信者の証言などが取り上げられ、教団の解散を求められているように感じた。教団がすべて否定されることで、自分たちが国家から否定され人権もないと感じる。番組は元信者の精神的苦痛を伝えているが、普通に信仰している私や子どもたちも人間関係が難しくなるといった状況に追い込まれていることを知ってほしい。子どもたちの未来は平等。公平な報道をお願いしたい。

  • 園児バス置き去り事件で、幼稚園全体を責める報道が多いのが心配。幼稚園は財政的に厳しく人手不足を解消できない。労働条件の改善も難しく優秀な人材からどんどんやめていく。事件の背景としてこの点を指摘する番組は皆無。テレビは正しい報道ができる、信用に値するメディアなのか。園長、園の責任だけを問うていては、いつまでたっても問題は解決しない。

  • 政治討論番組での与党幹部の「左翼的な過激団体と共産党との関係がずっと言われてきた」という発言について、放送局はきちんと検証し対応すべきだと思う。根拠に乏しい内容を放送してしまうことを厳に避けるべき。そうしなければ「言った者勝ち」になってしまう。

  • 近隣トラブルの果てに男が隣家の住民男性と殴り合い、刃物で刺した事件。防犯カメラに記録された「殴る」「刺す」動作、衣服についた血などの鮮明な映像が放送された。こうした映像を、子どもも見るテレビで流さなくてはいけないのか。とても不適切だと思う。

【バラエティー・教養】

  • 今問題になっている旧統一教会への入信のきっかけは、占い、霊視などによって不安をあおったりだましたりすること。心霊番組や占い番組は、ありもしない霊や予知などに市民権を与えていて問題だ。

  • バラエティー番組で芸人に企画内容を伝えずに目隠しをし、身体を拘束して鍵をかけ、通りかかった人(娯楽施設の入場者)に助けてもらえるまで長時間放置。人権を侵害していると思う。

  • ラジオのトーク番組で男性タレントが裸になり、陰部に墨汁をつけて視聴者プレゼントのTシャツに文字を書く様子を女性タレントが細かく説明していた。内容も表現も下品極まりない。途中で気分が悪くなり聴くのをやめた。ラジオ番組を汚さないでほしい。

  • 番組で大家族の夕食の風景を紹介していた。家族9人分の夕食をパートから帰宅した母親が一人で用意し、夫や子どもは一切手伝わない。こうした状況が一般的なことであるかのようにテレビで扱われると「女性が家族のために奉仕するのは当たり前」という印象を与え、男女共同参画やダイバーシティの推進が阻害される。これを見た子どもの教育にも良くない影響を与えると思う。

  • 出演した芸能人が、"猫島"で猫を管理する女性に独身かどうかたずね、独身と分かると、猫より自分の人生の管理をという主旨の発言。結婚は個人の自由、こんな発言はありえないと思う。制作側が「面白い」と思ってカットしなかったのであれば、その倫理観も疑う。クセのある芸能人の魅力があってこその番組であることは理解しているが、この発言はあまりにもデリカシーに欠ける。

  • 「中毒性のある食品」と紹介していた料理の名前が「麻薬卵」。軽々しい名前のつけ方、紹介の仕方で非常に残念。このネーミングの妥当性を問うような報道なら理解できるが、メディア側がこの名前を積極的に使うのはいかがか。

【その他】

  • テレビで放送した映画に、児童相談所の対応ルールを誤解させ、現実の虐待などの問題の解決を困難にしかねない内容があった。劇場公開時にすでに指摘されて分かっていた問題。放送時に、誤解を広めないような対応をすべきだった。

  • 点描で原画が作成されたアニメの映像を見た直後、目がチカチカし、目の奥の痛み、頭痛がしばらく続いた。強い光の点滅はないが“光感受性発作”と同じようなことが起きたのだと思う。テレビで放送する場合は注意してほしい。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、素人の成人男女が無人島でサバイバル生活する外国のリアリティー番組を紹介したが、仲違いした女性が男性に「あんた、身体が臭いわ!」との暴言を吐き、それが日本語音声と字幕で出た。視聴者で、とくに体臭が気になる若者が傷つくのでは、と思った。

  • バラエティー番組の企画で、お笑い芸人が目隠しされた状態で、お化け屋敷に長時間放置された。これはパニック障害の発症を誘発するもので、見ているだけでつらくなった。

【「要望・提言」】

  • 過去の性加害が問題化した男性俳優が連続ドラマに引き続き出演している。示談で済んだといっても加害者本人が認めていることだ。子供たちになぜ出演を続けているのか説明できない人物は、降板させるべきだ。

【「性的表現」に関する意見】

  • バラエティー番組で、人気男性アイドルにCMビデオ撮影と偽り、水に溶ける衣装を着せて、頭上から大量の水を落として全裸にしてしまうドッキリがあった。正直、ドッキリとは思えず笑えなかった。不快で嫌な気持ちになった。

  • 男性アイドルがドッキリと称して全裸にさせられたが、公衆の面前で秘部(局部)を無理やりさらさせる行為は、人間の尊厳を損なうものではないだろうか。子供が学校などで真似たら、直ちにいじめと認定されるような行為だろう。

  • 男性アイドルが全裸にされるドッキリは、教育的な面や男性へのセクハラの面からみても、とても許される行為とは思えず、不快でした。全裸で笑いを取るというのは理解できません。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 通園バスの中に置き去りにされた園児が死亡した幼稚園(認定こども園)の近隣住民で、小学生の親です。過熱した報道に、子供たちが不安がっています。子供たちへの取材のせいで、保護者が下校時の小学生に付き添っているのを知っていますか。園長の自宅を報道したために、ユーチューバーが訪れたことを知っていますか。園長や園の関係者でない親族に何かあったら、責任を取れるのでしょうか。

2022年8月に視聴者から寄せられた意見

2022年8月に視聴者から寄せられた意見

旧統一教会関連の報道、ドラマの中での反社会的勢力の描き方、バラエティー番組への「霊能力者」の出演などに意見が寄せられました。

2022年8月にBPOに寄せられた意見は1,548件で、先月から1,195件減少しました。
意見のアクセス方法の割合は、メール81%、電話17%、郵便・FAX各1%。
男女別は男性44%、女性17%で、世代別では40歳代27%、50歳代22%、30歳代21%、60歳以上14%、20歳代11%、10歳代1%。
視聴者の意見や苦情のうち、特定の番組や放送事業者に対するものは各事業者に送付、8月の送付件数は618件、54事業者でした。
また、それ以外の放送全般への意見の中から19件を選び、その抜粋をNHKと日本民間放送連盟の全ての会員社に送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

旧統一教会関連の報道、ドラマの中での反社会的勢力の描き方、バラエティー番組への「霊能力者」の出演などについての意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は27件、CMについては15件でした。

青少年に関する意見

8月中に青少年委員会に寄せられた意見は71件で、前月から68件減少しました。
今月は「表現・演出」が17件、「要望・提言」が10件、「性的表現」と「編成」が、それぞれ6件ずつと続きました。

意見抜粋

番組全般

【報道・情報】

  • 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる報道について。法令違反や反社会的行動があれば当然批判されるべきだが、エスカレートする報道に影響されて、信教の自由を尊重してきた視聴者の気持ちに、いささかでも変化が生じないかと心配。

  • 旧統一教会の記者会見について。さまざまな問題が指摘されている教団の主張を、生中継でそのまま放送したことに若干の懸念を持った。「教団の言い分」であることを明示して視聴者の注意を喚起してもよかったのではないか。また、脱会したばかりの元信者に影響を及ぼすのではないかと気になった。

  • 旧統一教会問題の追及を継続してもらいたい。政治家との癒着によって、旧統一教会のさまざまな問題が放置されていたのであれば許しがたいと感じる。

  • ある政治家を名指しして、事務所のスタッフに旧統一教会の関係者がいると、コメンテーターが発言していた。事務所スタッフの人数は限られているだろうから特定は不可能ではあるまい。信仰はきわめてセンシティブな個人情報であり、番組で暴露しようとする言動は不適切かと思う。

  • 家庭連合の仲間は報道によって仕事に行きづらくなり、学校でイジメにあい、あるいは人間関係が崩壊するなどしている。ワイドショーなどでの出演者の誤った発言による不利益の責任は誰が取るのか。

  • 旧統一教会の反社会的な活動はもちろん報じるべきだが、安倍元首相が被害者であるということを忘れてはならない。また、旧統一教会の構成員にも日本国民である限り参政権は認められている。報道各社が「報道の自由」を濫用していると感じる。

  • 東京渋谷区で起きた女子中学生による殺人未遂事件で、被害者が路上に倒れている映像が繰り返し放送された。現場映像の重要性は理解できるが、刺された直後の映像を何度も見ていると恐怖心や不安が募るし、被害者やその関係者の心情を傷つけるのではないかとも思う。事件に遭遇した一般の人がスマホなどで撮影した映像、特に視聴者への刺激が強い映像の使用については冷静、慎重であってほしい。

  • 自治体の指定した避難場所が自宅より氾濫箇所に近かったり、避難場所まで行く手段がなかったりなど、どのように行動すべきか迷うことがある。被災現場のローカル局は、地元の地形や道路事情などに詳しいはず。「避難してください」という呼びかけを繰り返すだけでなく、安全な場所はどこか、利用できる移動手段は何かといった、実際の避難行動に役立つ具体的できめ細かな情報を伝えてほしい。

  • ラジオの情報番組のコメンテーターが新型コロナ政策に関する東京都知事の発言について「バカじゃないの」、「人間のクズだね」などと侮辱していた。パーソナリティーの制止などもなし。番組中で行き過ぎたコメントなどがあればフォロー、修正するのがパーソナリティーや制作者の役割だと思う。

  • 情報番組のコメンテーターが福島第一原発の処理水海洋放出について「環境に与える影響が非常に大きい」と発言したことに驚いた。この問題についてはIAEAが国際基準に照らして問題はないという結論を出している。IAEAの見解に反論するのであれば科学的根拠をしっかり示して主張すべきだし、そうではなくて科学とは異なる観点から論じたかったのであれば、もう少し丁寧に言葉を尽くして説明すればよかったと思う。

  • 内閣改造の際、大臣に内定したと分かった人の名を、ひとりずつ速報する必要はあるのだろうか。ちょうどその時間帯に、記録的短時間大雨情報など警戒が呼びかけられている地方があった。組閣速報により気象情報への注意がそれてしまうのではないかと気になった。

  • 「使用済みのマスクを売ります」という女性を取材していた。コロナ禍での生活の実情を映し出した企画だったが、売る側の女性だけではなく、買う側の男性を追跡して取材すれば、さらに問題を掘り下げることができたと思う。買い手がいるから売買が成立するという側面にも触れてほしかった。

【バラエティー・教養】

  • 旧統一教会関連の報道でいわゆる霊感商法が取り沙汰される中、"心霊現象"を扱うバラエティー番組に、過去に相談者の不安をあおったとして損害賠償命令を受けている"霊能力者"を起用し続けているのは不適切。この人物は自身のウェブサイトで番組出演を自分の宣伝のように利用している。放送局が被害の一因を作ってはいないか。

  • 建設重機でビールのジョッキをつかんで人の前に置いたり、焼肉をつかんで人の口元まで近づけたりしていた。ビールや焼肉を提供される側の出演者にはヘルメットなし。安全管理の意識が低すぎるように思う。

  • 制限時間以内に止めないと小麦粉の入った風船が破裂して粉まみれになる装置の作り方と破裂の様子を紹介していた。粉塵爆発の可能性がある大変危険な装置ではないのか。

  • アニメのキャラクター「妖怪人間」に似た人がいるという視聴者の情報に基づいて、その人物を捜すという企画。人の容姿を好奇心の対象にする発想に違和感を覚えた。また、捜し当てた当該人物に取材の同意を得る際に、「妖怪人間」と表現していることなど企画の細部をきちんと説明したのか疑問が残った。その点についてもう少し具体的な説明を番組内で行ってもよかったと思う。

  • カルガモ親子の"引っ越し"に密着、という企画を放送していた。カメラマンをはじめスタッフが大勢で追いかけたことは、カルガモにとって大きなストレスになったのではないかと思った。カルガモはパニックを起こしていたかもしれない。離れたところから静かに見守るべきだと考えるが、もし、今回の番組のような形で密着するのであれば、子カルガモが溝に落ちたときには助けてやるなどしてもよかったのではないだろうか。

【ドラマ】

  • ドラマで、反社会的勢力から不当な要求を受けている被害者を、弁護士が「なすすべがない」と突き放し、その後被害者が警察に相談したかどうかは描かれなかった。また、いわゆるねずみ講に加担してしまった登場人物が、契約解除の申し出を拒否され、その場で暴力に訴えるなど、トラブルに遭った時の対処の仕方について、視聴者を惑わせる可能性があるのではないかと心配になった。また、結婚相手とその家族の経歴や資産状況を細かく調査したという、いわゆる"身上調査"について、当たり前のことのように描かれていたことに違和感を覚えた。

【その他】

  • 夏休み中は、子どもが普段より遅くまでテレビを見ている。美容整形などのCMの放送については、夏休み期間という事情を考慮してほしい。

  • 地方でテレビを見ていると、全国ネットの番組が最後まで放送されずに終わってしまうことがよくある。できれば最後の部分も見たい。何とかならないだろうか。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、昭和の時代の実写映像の中に教師がパンツ一枚の生徒を背後から竹製の物差しでたたくシーンがあり、「愛のムチ」と紹介された。未成年者に対する暴行でしかない映像を扱うにあたっての配慮が不十分だ。

  • バスや鉄道を乗り継ぐバラエティー番組で、自転車で走行中に「止まれ」の標識が見えるのに一時停止しなかったり、安全確認しないまま横断歩道を渡ったりする場面があった。子供が視聴する時間帯の放送で、堂々と交通法規に違反するのはいかがなものか。

  • バラエティー番組で「熱さ我慢対決」として、蒸し器から出したてで熱々のメガネや帽子、Tシャツをいかに素早く身に着けるかを競わせていた。芸人たちが熱さに耐えながらやる様子を面白がる趣旨だ。子供が真似するかどうかは別にしても、何らかの悪影響があるだろう

【「要望・提言」】

  • 週末を使ったチャリティー放送に、私の孫たちは毎年のように、貯金しては寄付している。集まった金額は公表されるが、使途の詳細は明かされない。募金したお金がどこにどう使われているのかを明確に出してほしい。

【「性的表現」に関する意見】

  • 夜8時からのバラエティー番組でお笑い芸人にドッキリを仕掛けるコーナーがあり、下着姿のセクシーな女性が喘ぎ声を上げながら悶えるシーンが、繰り返し放送された。子供もまだ起きている時間帯に、このような内容は非常に不適切だと感じた。

  • 朝の情報番組の中で男性芸人が、おすすめの商品をフリップに手書きして紹介する際に、著名な清涼飲料の商品名(アルファベット)を、ボケでわざと一文字間違えて、アダルトサイトの名称を書き、ネタにした。夏休み中で、子供も見ている時間帯に流す内容ではなく、不適切なものだ。よく考えてほしい。

【「編成」に関する意見】

  • 23時台放送の連続ドラマを、まだ夏休み中なので遅い時間まで起きて家族で見ていたら、突然怖い映像が連続してあり、わが子がショックで夜眠れなかった。23時台でも起きている未成年者は多いので、このような映像のドラマは夜中にやってもらいたい。

2022年7月に視聴者から寄せられた意見

2022年7月に視聴者から寄せられた意見

安倍元首相銃撃事件の報道について、さまざまな観点から多数の意見が寄せられました。

2022年7月にBPOに寄せられた意見は2,743件で、先月から1,038件増加しました。
意見のアクセス方法の割合は、メール85%、 電話14%、 郵便・FAX計1%
男女別は男性37%、 女性18%で、世代別では30歳代25%、40歳代24%、50歳代20%、20歳代16%、60歳以上10%、 10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、特定の番組や放送事業者に対するものは各事業者に送付、7月の送付件数は1,431件、49事業者でした。
また、それ以外の放送全般への意見の中から40件を選び、その抜粋をNHKと日本民間放送連盟の全ての会員社に送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

安倍元首相銃撃事件の報道について、映像・音声の使い方、参院選への影響、政治家と宗教団体との関係の報じ方などさまざまな観点から多数の意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は55件、CMについては20件でした。

青少年に関する意見

7月中に青少年委員会に寄せられた意見は139件で、前月から55件増加しました。
今月は「表現・演出」が54件、「報道・情報」が44件、「要望・提言」が10件、「いじめ・虐待」が6件と、続きました。

意見抜粋

番組全般

【報道・情報】

  • 安倍元首相銃撃の瞬間の映像を流すのはやめてほしい。旗に隠れているだけでまさにその瞬間の映像だったのでゾッとした。配慮に欠ける。

  • 銃撃の瞬間はすなわち殺害の瞬間。映像が相当にショッキングで動悸がおさまらない。インターネットで流れているのは知っていて、あえて見ないようにしていたが、テレビで何の前触れもなく流されたら自衛できない。

  • 元首相の冥福を祈る気持ちは私も同じだが参院選の投票日は二日後に迫っている。夜まで安倍氏の経歴を紹介したり過去の映像を流したりすることは自民党を利することになる。選挙の「公平性」は決してないがしろにすべきではない。

  • 参院選の投票前日に元首相銃撃の特集を放送した。意図はどうあれ特定政党の宣伝になってしまう。公平を保つために放送は選挙終了後にすべきではなかったのか。

  • 元首銃撃事件に使用された自作の銃の構造を、CGなどを用いて詳しく解説していた。見た人がまねて銃を作ることができるほどの再現性だと感じた。こうした情報の取り扱いには十分に配慮すべき。

  • 元首相銃撃事件の容疑者の供述として「元首相が教団と関わりがあると思い込んで」などと、実際には関わりがなかったかのような内容が報道されているが、現実には元首相が教団の関連団体にビデオメッセージを送っていたことが分かっている。これに対し全国霊感商法対策弁護士連絡会は抗議している。「一方的な思い込みによる犯行」と受け取られるような報道は止めるべきだ。

  • 情報番組のMCが「宗教の問題とまったく関係がない元首相に刃が向いた」と発言した。「まったく関係がない」と断じるなら相応の根拠を示すべきだ。

  • 野党幹部が教団の名称変更の経緯などに疑義を呈したことについて、情報番組の出演者が「パフォーマンスっぽいと思ってしまう」。事実とかけ離れた発言で不適切。

  • ラジオでアニメ主題歌を特集したが、うち1曲は参院選に立候補している漫画家の代表作であるアニメのものだった。作品のタイトルを紹介すればすぐにその作者の名前が連想されるため、意図していなくても候補者の宣伝になると思う。選挙期間中にこのような曲を流すのは不適切だ。

  • 開票特番の出演者がある党首へのインタビューで個人的な恨みを晴らしているように感じた。

  • ある局のいくつもの報道・情報番組に出演しているコメンテーターを選挙期間中、出演させなかったということは、その局がこの人物を特定の政党の関係者とみなしている証だと思う。普段、この局はその人物の考えを放送しているということになるのではないか。

  • 情報番組でタレントが新型コロナ感染症について「死者がいる以上、相応の対応が必要という議論があるが、それはほかの病気も同じ」と述べた上で「もはやコロナは心の病気だと思っている」と発言した。私の家族は今、自宅療養中で激しい咳などの症状に苦しんでいる。家庭内で介助や感染対策をしている人たちに冷や水を浴びせるような許しがたい発言だ。また、この発言が感染者やその家族への偏見を呼び起こさないか不安。

【バラエティー・教養】

  • 流行の先端を行くような中高生が体を張って希少な川魚を探したり、山越えの自転車通学について行ったり、また歴史や生物に造詣の深い若者の興味深い話に耳を傾けたり。彼らの姿は「今どきの若者」に対するイメージを大きく改善してくれる。ターゲットにしていると思われる若者の視聴者がいろいろなことに関心を持つきっかけとなることを期待したい。

  • 飲食店でシカの肉の「表面をさっとゆがいたレアなもも刺し」を食べるシーンを紹介した。ジビエの生食は食中毒で死亡するリスクがある。番組は「生食は問題ない」という誤解を視聴者に与える。

  • 揚げパスタ1本を折らないように相手の喉に入れ、入れられる方はむせないように我慢するというゲーム。「マネするなよ」というメッセージはあったが、事故につながる危ないものだと感じた。出演者のケガが心配になる演出はありえないと思う。

  • バラエティー番組の「24時間プラスチックに触らず生活できるか!?」という企画で、マスクの不織布にプラスチックが含まれているという理由で、出演タレントが友人とカラオケを楽しむという閉鎖空間でもスカーフで代用させていた。この時期 タレントの安全のためにもマスクは着用させるべきだったのではないか。放送の際に「安全の観点から例外」とすればいいだけ。何が何でもダメというのは人権侵害ではないか。

  • 世界の「面白動画」を見せるという番組。AIやディープフェイクなどの怖さを教えている身として、「つくられた映像」が十分な検証なしに、あたかも真実であるかのように放送されるのは問題があると考える。今後、編集画像で様々なニュースやインタビューがつくられてしまわぬよう危機感を持った方がいい。

  • 「霊的な現象」や「霊能力」としてさまざまな現象を紹介していた。これらの存在を積極的に肯定していると受け取られる内容を、影響力の強いテレビで放送するのは問題ではないか。長年にわたり社会問題となっている霊感商法等を助長し、さらなる被害者を生む結果とならないか心配だ。特に青少年に与える影響は大きいと思う。

  • 私は自閉症や吃音(きつおん)を持つ子どもたちと関わっている。番組で吃音の芸人が「帰れ、と言われて何分で帰るか」というドッキリのターゲットになっていた。ビデオで芸人の言動を見ているスタジオの出演者が「変なやつ」と発言、ナレーションではこの芸人のことを「奇人」と表現していた。同じ症状がある子どもたちが見たらどう思うだろうか。病気を笑うような内容は放送しないでほしい。

  • 仕掛け人である人気の女性天気キャスターがターゲットの芸人に「自分はあなたのファン、一緒に写真を」と依頼するが、芸人が近づくと「近いんだよ!てめえ」などと大声でののしり始める。人が怒鳴られる様子を見て笑うという神経が考えられない。

  • 「47都道府県○○スポットを一挙公開」というので、自分の地元にもスポットライトが当たるのかと楽しみにして見たが、実際に取り上げられたのは10県程度で地元は登場せず。裏切られた気分だ。自分のワクワクを返してほしい。

  • ロケ現場を自由に使ってスケートボードの技を競う企画で、植え込みの縁を滑走する選択をした人が何度も挑戦し、植え込みの植物をひどく痛めていた。見ていてとても不快だし、まねをする子どもが出てくると考えるとゾッとする。

  • パーソナリティーが紹介する楽曲について繰り返し「ばかみたいな曲」と評し、また歌い手を貶(おとし)めるような発言をしていた。大変不快だった。

【ドラマ】

  • ドラマで、幼少期に父親から受けたDVのトラウマを克服させるという目的で、仲間が本人の了承を得てわざと長時間、小突き回し、罵詈雑言を浴びせて耐えさせるというシーンがあった。「トラウマやPTSDは根性で治る、本人の努力で克服できる」といった誤った認識を植え付ける描写であり、不適切だと感じた。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組内の子ども番組を模したコーナーで、男女がヤクザ系の言葉を入れた唄を歌っていて、出演者の子どもたちが怖がっていた。教育上の問題があると思う。

  • 幼児が「おつかい」を初めて体験する番組で、1歳8カ月の男の子が少し離れたお隣さんに回覧板を届ける内容を放送した。子どもの発達の個人差について不安を煽る内容であり、出演する子どもには年齢制限を設けてほしいと思った。

  • ドッキリを扱う番組で、銭湯の浴槽に電気を流して痛がる様子を放送したが、いじめに見える。浴槽から出るのを妨害する役の人もいて、完全にいじめだと思った。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 安倍元首相が銃撃された直後のニュースで、現場を見ていた高校生とみられる女性2人にインタビューしていたが、顔と制服がそのまま放送されていた。インタビューするのはよいが、顔と制服は隠すべきではないか。

  • 銃撃の様子を目撃し、インタビューに答えた高校生とみられる女性は今後、自責の感情に苛まれます。目撃者のPTSDはあとから遅れて発症します。目撃直後に無遠慮にマイクを向けるのは二次加害です。必要なのはメンタルケアです。

  • 安倍元首相の銃撃のニュース。子どもが学校から帰宅する時間なのに、銃声音が入った映像や元首相が倒れて出血している映像を流す必要がありますか。子どもたちが目にしてしまい、すぐにテレビを消しました。

【要望・提言】

  • 各局で夕方の時間帯に、連続殺人などのドラマが再放送されている。「再放送するな」とはいわないが、子どもたちが夏休みに入っているのだから、内容を考えて放送してほしい。殺人を扱ったドラマが子どもたちに悪影響を及ぼすのではないかと危惧している。

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • バラエティー番組に、吃音症を持った芸人が出演した。その症状を見て、笑いを誘うような表現があり、吃音症の当事者として不適切だと思った。当事者のほとんどが子どものころに吃音が原因でいじめに遭っており、今回の表現はそうしたいじめの状況を助長するものだと思う。

2022年6月に視聴者から寄せられた意見

2022年6月に視聴者から寄せられた意見

参院選の選挙報道のあり方や、いわゆる「ドッキリ」で陰口を言うように仕向けてそれを本人に聞かせる企画などに意見が寄せられました。

2022年6月にBPOに寄せられた意見は1,705件で、先月から550件減少しました。
意見のアクセス方法の割合は、メール78%、電話20%、郵便・FAX 各1%。
男女別は男性45%、女性18%で、世代別では40歳代28%、50歳代21%、30歳代20%、60歳以上13%、20歳代11%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち特定の番組や放送事業者に対するものは各事業者に送付、6月の送付件数は675件、57事業者でした。
また、それ以外の放送全般への意見の中から26件を選び、その抜粋をNHKと日本民間放送連盟の全ての会員社に送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

参院選を前に選挙報道のあり方についての意見が目立ったほか、陰口を引き出して本人に聞かせる、出演者の私物を本人に無断で「視聴者プレゼント」にするといったバラエティー番組の企画などに意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は51件、CMについては13件でした。

青少年に関する意見

6月中に青少年委員会に寄せられた意見は84件で、前月から35件減少しました。
今月は「表現・演出」が24件、「低俗、モラルに反する」が11件、「いじめ・虐待」も11件で、「言葉」が5件、と続きました。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 参院選の目立った特番がなく、有権者が投票先を選択する上で必要な情報が、投票日より前に十分に報道されているとは思えない。各局、ゴールデンタイムに各党の政策の違い、与党の公約の達成状況などを伝える特番を放送してほしい。

  • 投票日前はさほど選挙を取り上げていない。放送業界が投票率を上げる努力をしないのは役割放棄ではないのか。放送業界の努力に期待している。

  • 党首討論で特定の政党の発言が「テーマから逸脱している」として司会者に遮られた。まだ到底「逸脱している」とは思えない段階だった。暴走を止めるために仕方がなかったとしても判断が早すぎると感じた。

  • 党首討論で司会者が党首の発言を制止していた。発言を終了させる権利はどこからきているのだろうか。

  • ネットの「底辺の仕事ランキング」という記事に批判が殺到し、その記事が削除された騒動を取り上げていた。信頼性のはっきりしない記事に基づいて取材、放送すること自体が職業差別を助長することになる。そのことを分かっていて取り上げたのであれば人の道に外れているし、分からずに取り上げたのなら能力不足。

  • 交通トラブルに起因する暴行事件の映像について。「被害者」とされる男性が明らかに挑発していて、「加害者」が悪いとは思えなかった。挑発した「被害者」の顔は隠されていたが「加害者」はそのままで名前も放送され納得がいかなかった。

  • 朝の情報番組で前日の地震について伝えた際、取材中に緊急地震速報の警報音が鳴っている場面を2度も放送した。テロップでは「昨日の速報音」と表示されたようだが、私は出勤準備をしていたので画面は見ておらず、大変驚いた。追い討ちをかけるように2度目が流され、生きた心地がしなかった。命の危険を知らせる音をこんなにポンポンと流すというのはいかがなものか。わざわざこの部分を流す必要はあったのか。

  • 猛暑、電力ひっ迫で日本中が節電に腐心しているが、そのニュースを伝える出演者はきちんとスーツを着て汗もかいていない。どれほどスタジオの冷房を効かせているのか。ネクタイ姿で「節電を」と言っても視聴者には響かない。冷房を弱め、半袖シャツ姿でニュースを読んでも礼儀に反することはない。考え方を改めるべきだ。

  • スーパーの節電を伝えるリポーターがタンクトップ姿だった。店の紹介には失礼でふさわしくない。暑くてももう少しきちんとした服装をすべきだ。

【番組全般・その他】

  • 国会議員のいわゆる「パパ活」疑惑を取り上げた際、それを楽しいこと、良いことと若者に思わせかねない部分があった。実際には性被害を受ける女性も多い。推奨される行為ではないということも強調すべきではないだろうか。

  • 情報番組中、「ランドセルが重い」という話題でMCが「タブレット端末があるのになぜ教科書を別に持たないといけないのか。今は書籍や漫画もタブレットで読めるのに遅れている」と発言した。学習端末によるいじめが報告され、私の子供が通う中学校の保護者の間にも心配する声がある。視力、学力が紙ベースの時より下がったという報告もある。ネットの無料漫画も年齢制限がないなど心配。自宅待機もなくなり学習端末を持つメリットが感じられない。番組としてもう少し思慮深い発言が聞きたかった。

  • 摂食障害を経験した元アスリートが、医師に入院と競技生活の休止を勧められたが、実家暮らしのまま、競技も続けながら病気を克服したと語っていた。苦しんでいる人たちの役に立ちたいという気持ちは素晴らしいが、この部分は残念。命に関わることであり、番組は「危険なので皆さんはまねをしないでください」と付け加えるべきだったと思う。

  • 芸能人の闘病体験の再現ドラマ。医師から「股関節に負担をかけないよう杖を使って」と指示された芸能人が、妻を心配させまいと「杖を使うがカッコイイものにする」と伝える。妻は「杖が『かっこいい』なんてダサい。病気を受け入れている感がある」。芸能人本人はこれを「励まし」と受け止めて杖を使わなかったというが、医師の指示に反する行動であり、また病気を受け入れて戦っておられる方々や杖を使用する方々に対して大変失礼。

  • 肥満の子ども2人とその父親が大量の食材を買い、調理して食べる様子を紹介するシリーズ。朝食にコンビニサイズの4倍だという巨大おにぎりとバナナ6本(1人分)を食べて「爆睡」していた。子どもたちが糖尿病になってないか心配になった。こうした様子をスタジオの芸能人が笑いながら見ている。いいのだろうか。

  • いわゆる「ドッキリ」で、タ―ゲットのタレント数人が囲んでいるテーブルから突然、天板を突き破って仕掛け人が飛び出し、ターゲットたちがいすから転がり落ちていた。1人は心配になるほど腰を強打していた。所属事務所が事前に了承していたとしても、実際の反応までは予測できない。以前にも同様の場面を目にしたことがあり、問題が多いと感じた。

  • 芸人数人に犬の着ぐるみを着せて「大型犬コンテスト」。MCが「吠えまねでカラオケ」「お題のことばを吠え声で」など課題を指示して採点、罰ゲームは「尻の嗅ぎ合い」や「ドッグラン」。その態度にも何かしら難癖をつけてさらなる罰ゲームを課し、笑いをとろうとしていた。全員が合意の上での演出とは推察されるが、それでもなお学校のいじめの風景を強く連想させる。いじめを助長しかねないと思う。以前から続くシリーズだが、今回はさすがに笑って見られなかった。

  • MCであるベテラン芸人が、ゲストでVTRを見て感想を述べる役割のお笑い芸人2人の顔に、番組冒頭で多量の墨汁をかけ、2人は汚れた顔のまま2時間出演した。かけられる側もあらかじめ承知しているとは思われるが、子どもが見た場合は誤解し、いじめを助長すると思う。また、人に痛みや不快感、驚きなどを与え、それを嘲笑する演出は、仮に出演者の同意があるとしても不快に感じる。

  • いわゆる「ドッキリ」。他人をだましてまで陰口を引き出して本人に聞かせ、それを面白いと思って放送する感覚はおかしいと思う。とても不快だった。

  • 陰口を本人に聞かせる企画で、仕掛け人役が中座した後の陰口は聞いていられないほどひどかった。仕掛け人役がふびんでとても悲しかった。人の心をどう考えているのだろうか。

  • 陰口を本人に聞かせる企画は出演者たちの今後の関係性にも影響するように見え、一ファンとして心配。

  • 「自分が二度見したことは」と質問された出演者が「たぶん、路上生活を始めた初日の人」と答え、その様子を滑稽なものとして笑いながら紹介していた。路上生活者をあざ笑うなどありえない。ほかの出演者やスタッフも笑っていた。この編集を許し放送したテレビ局の人権感覚を疑う。

  • 出演芸能人の私物を自宅から勝手に持ち出して本人の承諾なく「視聴者プレゼント」。本気で嫌がっているように見える。そのように演じているだけだとしても非常に不快だ。司会者が「マネージャーさんに協力してもらいました」と説明していたが、マネージャーが盗んだということなのか。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • 歌手や歌のうまい芸能人が、曲のサビ部分を歌って、1音でもミスすると失格、それを10曲連続で成功すると100万円もらえる番組で、司会者らが歌っている人をバカにする発言や暴言ばかりで、ほんとに耳障り、不快だ。そのひどい発言を笑い、全員で演者を攻撃ばかりしている様子はいじめとしか受け取れない。子ども達が真似し、いじめを助長する。
  • オムニバスドラマの2話目で、銀座の金持ちの頭に網をかぶせて捕獲する場面がある。人間の金持ちを家畜のように飼う内容で、道徳・人権に反していて差別的だ。人身売買を促進する内容で見ていて非常に不快だった。子ども達にも悪影響を及ぼすと思う。

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組の「2時間スペシャル」で、外来種を美味しくいただくとして、沖縄のタイワンハブを探すため、廃墟のような空き家の中に勝手に入りヘビを探していた。家主に確認したとのテロップ記載はない。子どもが真似したら困るし、不法侵入が疑われて不快な内容だった。
  • 大型犬コンテストと称して、芸人5人ほどに犬のような模様のタイツを着せ、犬の吠え真似でクイズに答えさせ、その解答が気に入らないと、罰ゲームとして懸命に遠吠えさせたり、犬の恰好で必死に走らせたりしていた。実際は、仲間内の芸人が合意のもと、やっていると推察されるが、それでも学生のいじめの風景を強く連想させる。いじめを助長しかねないと考える。

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • お笑いタレントが、子どもに走り方を指導し、最後には、そのタレントを落とし穴に落として笑いにするドッキリがあった。子どもに演技させてまで、指導を踏みにじる場面を笑いにしたことと、それを見た子どもが、指導をあざ笑うことが面白いと受け取ることが、心配だ。

【「言葉」に関する意見】

  • 天気予報のコーナーで、女性キャスターが気象予報士と楽しそうに父の日について喋っていたが、親がいない子どももいる。気遣いがなさすぎてお手本になっていない。赤ちゃんポストを知らないキャスターなのか、そんなわけない。ニュース番組でそんなことをいうのは、いかがなものか。

2022年5月に視聴者から寄せられた意見

2022年5月に視聴者から寄せられた意見

バラエティー番組での「妻の脳内では夫は寄生虫みたいな感じ」という出演者の発言、「鬼講師」のスパルタぶりを強調した演出などに多くの意見が寄せられました。

2022年5月にBPOに寄せられた意見は2,255件で、先月と比較して607件増加しました。
意見のアクセス方法の割合は、メール83%、電話16%、郵便・FAX1%。
男女別は男性45%、女性15%で、世代別では40歳代26%、30歳代23%、50歳代21%、20歳代15%、60歳以上9%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち特定の番組や放送事業者に対するものは各事業者に送付、5月の送付件数は1,152件、50事業者でした。
また、それ以外の放送全般への意見の中から35件を選び、その抜粋をNHKと日本民間放送連盟の全ての会員社に送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

バラエティー番組出演者の「妻の脳内では夫は寄生虫みたいな感じ」という発言、芸能人の急死の報じ方、バラエティー番組での「鬼講師」のスパルタぶりを強調した演出などに多くの意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は39件、CMについては28件でした。

青少年に関する意見

5月中に青少年委員会に寄せられた意見は119件で、前月から34件減少しました。
今月は「表現・演出」が25件、「いじめ・虐待」が23件、「マナー・服装」が19件、「非科学的な事柄」が16件、「報道・情報」が11件でした。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 誤送金問題の報道について。容疑者が小学校の卒業文集に書いた内容を報道していることは理解に苦しむ。小学生時代に書いたことと今を結びつけ、金への執着は「昔からの性根」と言わんばかり。人権問題ではないか。

  • 誤送金に新人職員が関わっていたと報じられていたが、新たな報道では、この職員は銀行に書類を持っていくよう指示されただけで、ミスの根幹部分には関わっていないという。この職員へのネットでの攻撃はすさまじく、個人名および写真が公開されている。報道がこのような状況を作ったといえる。

  • 誤送金によって一人の青年を犯罪者にし、その一生を激変させてしまったことについて町はどう考えているのか、どう責任を取っていくのかを取材すべきではないだろうか。

  • 急死した芸能人の自宅前から中継。方法や発見場所を具体的に説明。「自殺報道ガイドライン」にことごとく反している。

  • 芸能人急死の報道後、彼と年齢の近い知人が自殺念慮を口にするようになった。相談窓口の案内さえすれば免罪されるかのように報道しているが、報道の繰り返しが新たな自殺者を生むことを、報道機関として自覚してもらいたい。

  • 時々「いのちの電話」などを利用しているが、有名人の急死報道で紹介されるたびにつながりにくくなる。中には必要がないのにかけてみる人もいると聞く。必要な人が利用できるよう紹介を1回おきに減らすなど検討してほしい。

【番組全般・その他】

  • あるラジオ情報番組のコメンテーターは特定の国会議員が大嫌いのようだ。その議員の「脱マスク」発言を取り上げたニュースについて「彼に必要なのはマスクより猿ぐつわ。後ろ手に縛りあげてボコボコにしたい」「ふざけるな、このバカたれが」などと発言。個人的な悪感情をラジオという公の場でむき出しにするのは不適切。

  • ニュースを解説するバラエティー番組で中国と日本のアニメーターの「平均月収」について「中国52万円、日本19万円」と伝えたことに対して、Twitterで中国人のアニメーターらが「うそだ」と指摘、給与明細の画像が公開されたりしている。「中国52万円」は「ごく一部の人」の給料であって、全体の平均は日本と同じレベルかそれ以下だという。誤った情報を放送すべきでない。

  • 高校サッカー部の暴行問題で学校関係者を生出演させてその一方的な意見を放送し、問題が限定的であるかのような印象を与えた。後日、その学校関係者の番組での発言にうその内容があったと指摘されている。公平な取材に基づく放送が行われたとはいえない。

  • 「マナー講師」が相手を叱りつける、明らかにパワハラと思われる行為を面白おかしくナレーションを付けて放送した局に不快感を覚えた。局のモラルを問う。

  • スパルタマナー講師が相手を面罵(めんば)する演出。これが放送されたということはこの内容を放送局が容認したということ。放送局の時代遅れな体質、偏見、おごりを感じた。講師個人ではなく、この演出を笑いとして制作した放送局にがく然とした。子どもたちも見る人気の番組だからこそ視聴率だけを求めるのではなく、もっと真摯(しんし)に価値ある番組作りをしてほしかった。視聴者に寄り添う温かい気持ちを感じない番組だった。

  • バラエティー番組で「認知科学評論家」の出演者が「妻の脳内では『家庭』は『自分の領域』。そのルールが適用されるので世間のルールは通用しない。(夫である)皆さんは寄生虫みたいな感じ」と発言した。男女を入れ替えて「夫から見て妻は寄生虫みたいなもの」という内容であれば放送できるわけがない。ということは適切な内容ではない。笑えればいいというものではない。

  • 「妻の地雷を踏まない方法スペシャル」で夫を「寄生虫」呼ばわり。出演した男性タレントたちが披露したエピソードは男女が逆ならモラハラ、DVと非難されるようなものばかりだった。

  • お笑い芸人がラジオの生放送で、最近自身が健康診断代わりに受けたという「検査」について「脳に傷ができているそうなので砂糖玉を舌下において癒(いや)す」「特殊なもので単なる砂糖玉ではない」「検査含めて4万円」などと詳細に説明していた。法に抵触する医療行為を推奨するような内容だ。「砂糖玉」などいわゆる「ホメオパシー医療」について日本学術会議は「治療効果は科学的に明確に否定されている」との会長談話を出している。公共の電波でこうした情報を提供するのは不適切ではないか。

  • 父親が「柔道の指導」として17歳の娘にヴィーガン(完全菜食主義)を勧め、高校入学以降、肉、魚、卵、乳製品を一切とらせていないという。柔道の成績が上がったことをヴィーガンの効果として語っていたが、青少年の場合は身体への悪影響が非常に大きい。間違った知識がテレビで流布され、それを見た知識のない親が子どもに与える苦痛を考えると看過できない。

  • 私は内科医。番組で「オフィスで次々に人が倒れた。原因はある人の皮膚から出た有毒ガス。パトム/PATMという症状」というケースを、実際に起こりうることとして描いていた。医学的にはPATMという疾患は認められていないし、次々と人が倒れるような濃度の有毒ガスが人の皮膚から出るはずがない。

  • いわゆる「おバカタレント」の誤答・珍答を嘲笑する番組は見ていて不快。学習障害などの人に対する配慮・理解が失われると思う。

  • 人気俳優に密着取材した番組で彼の喫煙シーンが何度も放送され、喫煙に対するポジティブなメッセージになっていると感じた。

  • ワイドショーで「『新人は30分前出社』という自社のルールに疑問」という視聴者の投稿を取り上げ、出演者が「自分なら従う」「従わない」などの意見を述べ合って終わった。人間関係や恋愛の問題ならこれでもいいかもしれないが、この問題は賃金、労働時間など法令にも関係する。専門家を交えてトークするなどすべきで、素人の雑談で終わらせるのは不適切ではないか。

  • 寿司を毎日食べるという評論家が、ある大手回転寿司チェーンのメニューをランキングしたという内容だったが、紹介した6品中、3品が「明日発売」。不適切だと思った。

  • コンプライアンスが厳しくなってやりにくい、という出演者や制作者の発信がある。確かに規制の行き過ぎを感じることもあるが、出演者・制作者が視聴者との価値観のズレに気付いていないから、という場合もあるのではないか。実際に新しい価値感でネタを作って結果も出している若い芸人たちがいる。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • 夫婦関係にまつわるトーク番組で、脳科学者の「みなさん(夫)は寄生虫」発言があった。番組全体を通して、妻の要求は全て正しく、夫に対してのモラハラ・パワハラは笑いごととして看過されるべきという内容。社会経験が少ない母親などが影響され、自分のワガママを許さない夫に責任があるとして、児童虐待、ネグレクトを正当化する材料にもなり、罪のない児童の虐待死につながる可能性も考えられる。公共のテレビで放送する危険性を考慮すべき。

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • あるゲーム番組で、連勝中の特定の出演者が負けるように仕向けることを“キャンペーン”と称し、「負けろ」「空気を読め」等の貼り紙を貼るなどしていた。実力で良い成績を残した人を妬み、いじめてもいいという印象を与えており憂慮する。

【「非科学的な事柄」に関する意見】

  • 特撮ヒーロー番組で、政府特務機関(味方組織)が、敵組織の戦略的人類退化政策から国を守るため、「体内の“悪魔”を取り除く」スタンプの押印を義務化するという描写があった。その見せ方が、最近の新型コロナウイルスのワクチン接種と酷似している。政府特務機関はヒーローと悪魔を戦わせ、国民たちに不安の危機感を煽り、そのスタンプ押印希望者を増やすマッチポンプをしていた。接種への皮肉もしくは警鐘を鳴らしているのだろうが、陰謀論者による反ワクチン描写のようにも思えるので、これを朝の子供達が見る時間帯に放送されていて心配になった。

【「マナー・服装」に関する意見】

  • 女性マナー講師が番組ADにスパルタ式にテーブルマナーを指導していたが、言葉遣いも悪く見ていて気分が悪かった。相手を追い込み威圧する高圧的な態度は許せない。子どもも見ている時間帯で、教育上よくない。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 芸能人の訃報について。直接的な言葉を使った報道に耳を疑い、ひどくショックを受けた。WHOの自殺報道ガイドラインを認識しているのか。厚労省が注意喚起したのは明らかに特定の番組に向けてだ。翌日に反省の言葉もなく、続報を流す姿勢にも大きな疑問が残る。子ども達も多く見ている時間、視聴者への影響をよく考えるべきだ。

2022年4月に視聴者から寄せられた意見

2022年4月に視聴者から寄せられた意見

エレベーターでの防犯対策として推奨される女性の行動に不快感を示した男性芸人の体験談に「不適切」などの意見が寄せられました。

2022年4月にBPOに寄せられた意見は1,648件で、先月から69件減少しました。
意見のアクセス方法の割合は、メール79%、電話19%、郵便・FAX 各1%。
男女別は男性41%、女性24%で、世代別では40歳代27%、50歳代23%、30歳代19%、20歳代13%、60歳以上12%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち特定の番組や放送事業者に対するものは各事業者に送付、4月の送付件数は856件、54事業者でした。また、それ以外の放送全般への意見の中から24件を選び、その抜粋をNHKと日本民間放送連盟の全ての会員社に送りました。

意見概要

番組全般にわたる意見

女性にエレベーターを譲られたことを男性芸人が「不快な体験」として披露したことについて、防犯対策として警察も推奨する行動であり不適切という意見が寄せられました。またバラエティー番組で過去のテレビドラマを、主演の男性タレントが存在していなかったかのように紹介。これについて、大手芸能事務所を退所したこととの関連を懸念する意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は49件、CMについては21件でした。

青少年に関する意見

4月中に青少年委員会に寄せられた意見は153件で、前月から49件増加しました。
今月は「いじめ・虐待」が43件、「低俗、モラルに反する」が33件、「表現・演出」が25件、「人権」が18件、「暴力・殺人・残虐シーン」が8件でした。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 発言内容が取り沙汰されている講義で実際に使われた「無垢」、「生娘」、「シャブ漬け」などの言葉を、ある放送局は別の言葉に置き換えていた。もし放送上不適当と判断したのなら行き過ぎで間違っていると思う。それらの言葉が不適当かどうかは視聴者やリスナーの判断に任せるべきだ。もし政治家の発言であったとしたら、誤った内容を視聴者に伝えることになる。大きな問題だと思った。

  • ヒグマが人を襲ったり目撃されたりしたニュースで、キャスターが「小学生は登下校時にクマよけの鈴をつけて」と呼びかけている。専門家の意見だとは思うが、おととし私は、鈴をつけていてクマに追いかけられた。ツキノワグマには有効かもしれないが、好奇心の強いヒグマには有効ではない。人の気配があっても出てくるクマは、人間の廃棄物を食べた、もしくは人を襲った経験があると思った方がいい。クマよけの鈴は「エサがある」という目印になるだけだ。数年前まではロケット花火や爆竹なども有効だといわれていたが、銃で仕留め損ねたシカを食べた経験から、今では火薬の匂いをエサと勘違いして近寄ってくる。クマよけの鈴をつけていれば安心だと思わせる報道は危険。

  • 放送局の社外取締役の一人が県議会議長。政治家が社外取締役では公平性に欠けるのではないか。また、地元選出国会議員の後援会への勧誘を副知事が県幹部に依頼していた事件について、この放送局は国会議員の名前を伏せて報道した。これも中立性に欠けるのではないか。

【番組全般・その他】

  • 「離婚後の親権の問題を考える」という番組のゲスト2人が共同親権に否定的な弁護士や学者で、離婚後に子どもとの面会交流ができないのは「別居親に問題がある」という印象を与える内容だった。同居親が不倫をして他方親の同意なく子を連れて転居(実子誘拐)するようなケースもある。

  • 性犯罪への対策のひとつとして、警察などは男性と二人きりでエレベーターに乗り合わせないよう女性に注意喚起している。それに従ったと思われる女性の行動について、男性芸人が「不快に感じたので脅かしてやろうと思った」という主旨の発言。これを自慢げに話すなんてどうかしている。ネタとしてOKを出し放送したテレビ局もおかしい。

  • 女性にエレベーターを譲られたことを男性芸人が「不快な体験」として披露。腹いせによる報復をおそれて男性と同乗し、犯罪に巻き込まれるなどの影響がありそうで心配だ。大変有害な内容だと思った。人気のある芸人の発言なので「怖がってはいけない、男性に配慮しないといけない」と思う子どもも出るかもしれない。

  • バラエティー番組で過去のテレビドラマを、主演の男性タレントが存在していなかったかのように紹介した。主演俳優が誰なのかは少し調べれば分かることで、単なる勘違いではないはず。大手芸能事務所に忖度(そんたく)して退所したタレントを起用しないなどの行為がいまだになくならないことについて調査してほしい。

  • 過去に公正取引委員会が元SMAPメンバーの扱いについて注意をしたが、大手芸能事務所の退所者への不当な扱いは一向に改善されない。事実を歪めてまで放送することが政治的な内容にまで及ぶことが懸念され、視聴者としては放送が信頼しにくくなる。

  • 「都市伝説」と銘打ってはいるが、世界情勢に乗じてデマを広めているだけだと感じた。稚内市内の看板などのロシア語表示をロシアの脅威と関連付けたり、プレゼンターが「日本が大きな自然災害に見舞われた時にどさくさに紛れて(外国に)攻め込まれるのが怖い、乗っ取られる」などと発言したり。公的なメディアで流すのは適切ではないと思う。関東大震災ではデマによって朝鮮人が虐殺されている。また、「バイデン(米大統領)はAI」という発言もあったが、もはや「都市伝説」ではなく危険な「陰謀論」。それを助長する内容はいかがなものか。

  • 私は電気設備の技術者。紀行番組のエンディングでスタジオの芸人を「メキシコの電気ビリビリマシーン」に感電させているが、子どもがこの企画を見て興味本位でコンセントに金属棒を突っ込んだらどうなるだろう。取り返しのつかないことになる前に即中止すべき。

  • 愛媛県の銘菓の特集で、飲食店を経営する友人が取材を受けた。放送日に従業員と常連客が集まり、店がいつ登場するかとテレビ画面を凝視していたが、最後まで触れられないまま放送が終わった。気落ちしている友人がとても気の毒だ。事前に「放送しないことになりました」と一言連絡するなどできなかったのだろうか。

  • セキセイインコに首輪をつけ、肩に乗せて散歩する飼い主。他人の飼育方法についてどうこう言うつもりはないが、「鳥博士」として取り上げ、その危険な飼育方法を紹介するのは番組としてお粗末。鳥は驚くとパニックを起こし飛び立とうとする。ひもに絡まれば脚の切断、絶命にもつながる。誤った知識を広めるのは罪。専門家の監修を受けるべきだ。

  • 「旧家に眠るお宝 一挙に売ります」という企画。テレビ番組が数百~数千万円の高額美術品の売買を仲介するような行為に問題はないのだろうか。

  • バラエティー番組で芸人が包茎をネタにする。何が面白いのかわからないが、人の身体的欠陥(ネタにしている人はそう思っているのだろう)で笑いを取ろうとしている。次の日、学校でいじめに遭うんです。なかなかしんどいです。芸能事務所やテレビ局にメールしたけど返信はない。「表現の自由があるのでやめなくてもいいのかな」「死なないと取り合ってもらえないのかな」たくさんの疑問が湧く。僕がテレビを見ないことは簡単なんですけど、いじめてる人に見させないことはできない。これをネタにしないと生きていけないくらいの芸人はいなくなれ。親に申し訳ないのでこんなことで死なないとは決めてるけど、本当にしんどいよ。それでも聞きたい、僕が死んだらこのネタ、放送しないようになりますか?

  • 海外生活が長く、帰国後に日本のバラエティー、お笑い番組を見てがく然とした。人をののしる、冷やかす、ばかにする、たたく、そういったことで笑いを取っている。信じがたい光景で欧米ではあり得ない。他に笑いを取る芸がないのであれば、芸人の質がたいへん落ちているということだと思う。人のアタマをたたく笑いなど、海外では「芸」ではなく犯罪だ。

  • BPOの「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」に関する見解は評価する。しかし、テレビ番組が規制されるほど、YouTubeなどに過激で危険な動画が増え、再生数が伸びる(収入になる)のも現実だ。BPOは、テレビ番組を規制した先のことも踏まえた対策をしてほしい。

  • BPOが罰ゲームや暴力について否定的な見解を示したが、大人が子どもをしっかり教育できなくなっているだけ。放送がけしからんというのは責任を放棄している大人の意見。犯罪を助長してはいけないが、そうでない暴力的な内容は、それがいやな人は見なければいいし、子どもたちにはちゃんと教育すればいい。

青少年に関する意見

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • アイドルグループの1人が他のメンバーそれぞれにドッキリを仕掛けるという企画で、最後に発案者が全てを受ける逆ドッキリを仕掛けられるという内容。一人一人のドッキリは体を張るものも多少はあったが、健康にはある程度留意していたのかと思う。しかし最後に番組側からドッキリ全てをかけられる場面はいじめにしか見えず、とても笑えなかった。子どもが他者を傷つける言動や危険行為を「面白いこと」として捉えることを助長している。

【「低俗、モラルに反する」】

  • 中高生等も見る時間帯に、AV女優を出演させて整形について語らせていた。この方を知らない人もネットで検索すれば、裸の画像や動画がすぐに出てきてしまう。やるなら夜中の時間帯に放送するべきではないか。そして最近よく特集される整形についても、安易に放送するのはあまり良くないと思う。

【「表現・演出」に関する意見】

  • 特撮ヒーローもので、主役の1人が普段は大人しく優しい男性なのに、恋人が傷つけられて「彼女を傷つける奴はどんな人間でも絶対にゆるさない」と、悪人を殺してしまったのは残酷だ。悪人も、毎回普通の人間が敵の親玉に操られているだけなのに、どうして改心させたり救ったりせず、容赦なく殺してしまうのか。あまりにも残酷すぎて子ども番組とは思えない。

【「人権」に関する意見】

  • お笑い芸人が「エレベーターで先に待っていた女性に譲られ、1人で乗った。怪しまれたと思ったから腹が立ってもう一回降りて脅かしてやろうと思った」と発言した。話を誇張している可能性もあるが、このような犯罪を助長するような発言で笑いを取ろうとすることに、人権侵害を感じる。性犯罪を少しでも助長するような発言、またそれを軽視する発言を放送していいとは思えない。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • 最近ウクライナ紛争で報道が過熱していて、視聴率アップを狙ってなのか死体の映像を各メディアで流している。深夜ならまだしも、子どもが見るであろう朝や日中にも頻繁に映像を出している。いつから死体の映像が解禁されたかわからないが、あまりにも凄惨な映像にショックを受けている。放送倫理として如何なものか。放送時間帯を制限するなど規制が必要だと思う。