2010年3月に視聴者から寄せられた意見

2010年3月に視聴者から寄せられた意見

チリ地震による津波警報の地図表記の問題や、バンクーバー五輪に続くフィギュアスケート世界選手権への意見が多く寄せられた。浅田真央選手と韓国キムヨナ選手の取り上げ方が公平でないとの意見が多数寄せられた。五輪で健闘した日本選手をランキングし、酷評した発言に対する批判意見も多かった。

チリ地震による津波警報の地図表記の問題や、バンクーバー五輪に続くフィギュアスケート世界選手権への意見が多く寄せられた。

2010年 3月に電話FAX郵便EメールでBPOに寄せられた意見は2,213件で、2月と比較して462件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール70%,電話26%,FAX2%,手紙ほか2%。性別は男性59%,女性38%,不明3%で、世代は30歳代33%,40歳代24%,20歳代23%,60歳以上8%,50歳代8%,10歳代4% の順となっている。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。3月の通知数は1,299件(43局)であった。
またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、47件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

3月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 4件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

3月の視聴者意見は、報道関連意見が前月とほぼ同数の165件。報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が77件、より広く「報道のあり方」を論じた意見は81件であった。
前月に引き続き、チリ地震による津波警報の地図表記の問題や、バンクーバー五輪に続くフィギュアスケート世界選手権への意見が多く寄せられたのが特徴的である。浅田真央選手と韓国キムヨナ選手の取り上げ方が公平でないとの意見が多数寄せられた。五輪で健闘した日本選手をランキングし、酷評した発言に対する批判意見も多かった。世界選手権の放送でも、録画映像音声に不適切な編集がされたと指摘する意見があった。
パラリンピックについては「もっと、取り上げるべきだ」との意見が多く寄せられた。
東京都青少年健全育成条例の改正案、いわゆる「アニメ規制」についても、猪瀬副知事の番組上での発言をめぐり、多くの批判意見があった。
政治関連では、政府民主党関連で42件、自民党で10件該当した。個別には「子ども手当」「外国人地方参政権」「普天間基地移設」「内閣支持率の低下」など幅広く意見が寄せられた。特に「朝鮮学校の無償化」問題で、大学教授の発言をテロップに誤記した件で多くの批判意見があった。
3月のバラエティー番組への意見は前月より8件増の186件であった。BPOの「バラエティー番組に関する意見」に呼応した番組などに対し、賛否両論が寄せられた。また、引きこもりの青年の立ち直りを追ったドキュメントで、アニメを意図的に貶めたとする意見も多かった。 
ドラマ関連の意見は11件、「韓国ドラマが多すぎる」との指摘がされたほか、若者向けのドラマで暴力シーンがひどいなどの意見が寄せられた。
番組出演者に関する意見は「不適切な発言」検索で71件、「不適格な出演者」検索では95件あった。ラジオに関する意見は63件あったが、その内「下品な表現」を批判する意見が12件あった。CMに関する意見は41件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は116件で、前月とほぼ同数だった。
今月はバラエティー番組や放送全般に対し、低俗・モラルに反するとの意見が41件に上った。次いで、バラエティー番組を中心に一部のラジオ番組、アニメ番組に対し、「性的表現が過激で問題がある」「子どもも見ている時間帯にふさわしくない」などの批判が17件寄せられた。

意見抜粋

【取材・報道のあり方】

  • 各局の津波報道ですが、ある局は大津波警報が赤で津波警報がオレンジまたはピンク、別の局ではそれらが逆といったふうに一貫性が見られません。こうした報道の際、多くの視聴者は度々チャンネルを変えて事態を見守ると思われるので、統一基準があると良いと思います。
  • チリ地震による津波警報が終日出されていた。各局の画面に表示されている日本地図を見ていて気付いたのだが、ある放送局の表示していた地図だけは「対馬」が含まれていなかった。「国全体で災害に対処しよう」という時に、「対馬」の島民だけ除外するのはおかしいと思った。
  • 愛子様の不登校について、わざわざ繰り返し報道することはないと思う。報道されることが愛子様にとってプレッシャーになっていることがわからないのだろうか。報道する側にとっては面白ければいいのだろうか。「知る権利」や「表現の自由」を掲げて報道していれば良いというものではない。
  • 最近の犯罪報道に一言いいたい。それは闇金融問題、コインパーキングの乗り逃げ問題、万引きなどで、大抵は当事者間の和解で終わりとしていることです。これは犯罪意識の希薄化、金さえ出せば、反省しているふりさえすればよいという考えを招きかねません。
  • 何故、どのテレビ局も「子ども手当」の欠陥について取り上げないのでしょうか。外国人の親が日本にいれば日本に来たこともない子供にも支給され、逆に親が外国にいる日本人の子供には「子ども手当」が出ないという問題などがあります。逆差別とも言えるこうした問題について、放送局には報道する義務があります。
  • 和歌山県太地町のイルカ漁を批判的に描いた米映画「ザコーヴ」について、各局で「イルカは鯨と同じように日本の伝統食なのだから、外国にとやかく言われたくない」という主旨の報道をしていた。しかし、スーパーでイルカが商品として並んでいるのを、私は見たことがない。イルカは「日本の伝統食」とは言えないと思う。イルカを日本人が好んで食べているかのような報道はやめてほしい。外国からの偏見を正当化するような報道は誤解を生む。
  • パラリンピックの競技の様子をもっと放送してほしい。体に障害を持つ人達の頑張っている姿をもっとみんなに見せるべきだと思う。オリンピックと比較して、余りにも差がありすぎる。もっと盛り上げて欲しい。
  • 福岡市の能古島の海岸で遺体が見つかった事件のニュースをアナウンサーが読み上げる際、BGMで悲劇的なクラシックの音楽がかかった。まるでドラマのような演出で、一瞬間違いかと思ったのだがクラシック音楽はそのまま流れ続けた。事件はドラマでも映画でもない事実である。被害者の家族が見たらどう思うか。報道する側はもっと配慮するべきだ。
  • ワイドショーで政治に関する話題を取り上げる事が多いが、事実だけを報道すればいいのに、解説者が意見を述べる。その意見は偏りが多く、みな反小沢民主党批判だ。政権政党である民主党をチェックするのは報道機関として当然だが、一人の解説者の意見だけで、反対意見のない一方的なものだ。他の出演者はその解説者の発言を鵜呑みにするしかない。これで公正中立の報道と言えるのか。反対意見の人も出演させ、判断材料を与えてこそ、公正中立な報道機関と言える。
  • 外国人参政権法案についてのニュースが、ほとんど報じられていない。法案が可決された時の影響力は、郵政民営化などとは比較にならないほど大きいはずなのに、ほとんどのテレビ局で取り上げないことは、意図的であると思わざるを得ない。非常に大事な問題なのだから、もっと扱って欲しい。
  • 政治に関する報道のあり方に疑問を感じます。政党や議員の不祥事が起こった場合、その事実を視聴者に伝えることは放送局として当たり前です。しかし、世論調査や特定の政党に対する聞き取り調査を繰り返し行い、それがあたかも事実や国民の総意であるかのように報道しています。事実というには余りにも不確かな場合が見受けられます。政治をワイドショーのネタのように扱い、スキャンダルを煽るばかりで、本来の公正な放送から逸脱していると言わざるを得ません。

【番組全般その他】

  • また「大食いネタ」の番組を放送していた。おいしい食べ物をおいしそうに食べるならまだしも、無理矢理口に突っ込んでいる姿は見ているだけで不愉快になる。食べたいけれど食べられない食材を「これでもか!」とばかりに口にねじ込む。こんな番組は、見ている側に何も良い効果を与えない。見ていた小学生の子供が「地球上には食べたくても食べられない人がたくさんいるのに、こんなもったいないことをして馬鹿なテレビ局だ」と憤慨していた。
  • 「この冬頭にきた日本人」というランキングで、オリンピックで入賞した選手たちの名前が羅列されていました。いくらアンケートとはいえ恣意的なものを感じます。しかし、それよりも浅田真央選手への「トリプルアクセルは誰でも跳べる」「あとはお遊戯」とのゲストの発言が許せません。オリンピックに向けて努力し、結果を出してきた選手に対する言葉として、あんまりではないでしょうか。スポーツに対して言及するなら、多少なりとも知識を持っている人か、見識のある人にしてほしい。
  • 自分の信じた道をひたすら進むために、日本を遠く離れて海外で活躍する無名の日本人を取り上げる番組です。私が今回見たのは、「子どもの頃からの昆虫好きが高じ、中学卒業と同時に南半球の各地を訪ねて昆虫の研究に励む男性」の半生だった。海外収録による映像も美しかったが、何よりこの男性の生き方に強く感銘を受けた。最近のテレビは芸人らが騒ぐバラエティー番組が多くうんざりしていたが、こうした良質な番組があることは頼もしい。
  • 過去に覚醒剤や大麻など薬物で逮捕された芸能人やミュージシャンが、普通にテレビに出て何事も無かったかのように歌ったり、偉そうにコメントしたりする人もいる。これでは、子供たちが「覚醒剤に手を出しても大した問題ではない」と勘違いしてしまう。普通の社会では、逮捕されれば今までの生活には簡単に戻れない。「芸能活動をやめろ」とまでは言わないが、影響力が大きいテレビの出演はやめるべきだ。またテレビ局もそういった人を出演させないで欲しい。
  • 最近のテレビは、番組の種類に関係なく字幕を多用しているが、見ていて煩わしいと思うこともしばしばだ。ニュースやドラマのセリフならともかく、お笑い芸人の下らないリアクションまで文字にして伝える必要があるのだろうか
  • 私は聴覚障害者です。今の放送は「ニュース」も「バラエティー」も「ドラマ」も、番組が終わったかどうかがよくわかりません。「製作著作」のテロップが出ればまだ理解できますが、そのテロップも少数です。聴覚障害者は文字が頼りです。番組の終わりには、必ず「終わり」や「END」の文字を入れて下さい。
  • 芸人司会者の発言は”悪口の見本”となっている。後で悪口を言った相手をフォローすることもあるが、視聴者はそんなに話上手ではない。視聴者は悪口しか真似をすることができないと思うので、彼の発言は大人子供問わず非常に悪影響である。非常に不愉快なのでテレビに出さないでほしい。
  • 昼間に韓国ドラマを2時間も見せられてはたまったものではない。ここは日本だ、日本人のための放送をするべきだ。私の母は70代だが、韓国ドラマばかりでがっかりしている。日本の俳優で制作するより、韓国ドラマを買って放送する方が安上がりかもしれないが、内容も薄っぺらで見るに堪えない。視聴者をバカにするのはいい加減にして欲しい。
  • 海外のストリーミングと地上波の放送を比較しましたが、浅田選手の演技前に音声を絞っているように思います。他にもスロー再生のカット、観客のスタンディングオベーションの様子を放送しないなど、不自然に編集しているように感じます。自国の選手なのに、悪意を持って放送するのはおかしいのではないですか。
  • 毎年放送しているフィギュアスケートの世界選手権ですが、東京と地方の格差が著しくひどいです。東京なら女子シングル以外の各種競技と「エキシビション」を放送してくれるのに、地方は女子シングルしか放送してくれません。せっかく男女ともに優勝者を出した大会で、そんな放送の仕方はないでしょう。
  • 月間勝者は1,000万円、GP優勝者に1億円という賞金は高すぎる。普通の人間が100万円稼ぐことでも大変なことだ。まして1億円ともなると別世界の金額である。それをたった3分間のコントで与えてしまうのは価値観が狂っている。スポンサーは携帯利用の収益をそんなことに使うのなら、社会に還元して欲しい。コントの内容が賞金に値するものならまだしも、学芸会のような寸劇コントばかりだ。観客のわざとらしい笑い声や、歓声が入っていて耳障りだった。
  • 「警察」の宣伝を目的とするような番組はおかしい。似たような番組が多く放送されているが、この種の番組は犯罪について考えさせるというより、「警察は頑張っている」「国のために悪を裁いている」といった自己中心的なものでしかない。そもそも国家機関がドキュメント番組の対象になっていることがおかしい。
  • 芸人らが、かなり危険な体験をしているが、そのうち死亡事故が起きるのではないかと心配している。外国版「田舎に泊まろう」的なコーナーは、一見、危なくないように見えるが、いきなり銃撃される恐れも全くないとは言えない。出演者の安全をもう少し考えて欲しい。
  • ワイドショーが「世界フィギュアスケート選手権大会」で、金メダルをとった浅田選手や高橋選手より、韓国のキムヨナ選手を大きく取り上げていることに意見したい。内容もキムヨナ選手の得点が不当に高かった疑惑を避けるためか、転倒シーンは放送されていない。なぜそこまで韓国人選手に気を使うのか。韓国のことになるとテレビ局は消極的になる。
  • 最近アナログテレビの上下に黒帯が入るらしい。ずいぶん失礼なことだ。こんなテレビを見るために買ったのではない。デジタルへの強制にも腹が立つが、少なくともデジタル移行までは嫌がらせをするべきではない。全く弱者いじめの横暴だ。人に優しい世の中に逆行している。
  • プロ野球では、今季から球審のカウントコールを国際基準に合わせ「ボール→ストライク」の順に表記する「BSO表記」の導入が決まったと聞いている。しかし、まだ各局の表記方法が徹底されていない。例えばA局では既に導入されているが、B局では従来通りストライクからカウントされている。視聴者が混乱しないためにも、各放送局は足並みを揃えて欲しい。
  • グルメ番組やバラエティー番組で、出演者が室内で帽子をかぶったまま食事するシーンが目立つが、やめさせるべきではないか。こんなことを許していたら、子どもたちが自宅やレストランで帽子をかぶったまま食事をすることに指導が出来なくなるだろう。
  • バラエティー番組で、卑猥な言葉や汚い言葉を連発したり、悪ふざけしたりする番組が多すぎます。タレントや芸人の方々の発する言葉の考えのなさ、品のなさに呆れてしまいます。時間帯は夜7時以降に多い気がします。この時間は子どもたちも起きていて、食事中だったりする時間ですから、よく考えて頂きたい。

【ラジオ】

  • ラジオ番組内での食べ物のCMが不快です。司会者と他の人が、美味しさを表現する為でしょうが、食べ物を口に含んだまま話をします。しかも大げさに。子供の頃からこれらは注意されている事です。こういう演出は止めて欲しい。
  • 視聴者からの手紙の、聞くに堪えない下品な話が一時間以上続いた。いくら視聴者からの手紙とはいえ、朝に放送出来る内容とは思えない。放送する側として朝からこんな下品で下劣な放送をすることは社会人としての常識を疑う。
  • 最近は高校野球のせいで、番組が放送されないことが多い。高校野球で放送内容の変更がある場合は、もっと早くに知らせてほしい。番組を楽しみにしているので、放送がないとがっかりしてしまう。

【CM】

  • 最近番組内のCMが、とても多いと感じる。ドラマは佳境に入った後半、数分でCMが入り、再開したらまたCMの繰り返しだ。これではとてもドラマに入り込めない。バラエティー番組も同様だが、CM前に「このあと××登場」と告知してCMを放送し、CMがあけたら実は来週の予告だった。今のCMの入れ方は、完全にテレビ局とスポンサーの都合で、視聴者の事を考えていない。
  • なぜアルコール飲料のCMに10代のファンが多いアイドルを使うのか。「お酒は二十歳になってから」と表示をしても説得力がない。アルコール飲料のCMは、もう少し年配の俳優やタレントを起用してほしい。子供のファンも多いので、アイドルを使うことはやめて欲しい。
  • CMになると音量が上がるような気がする。あまりに騒がしいのでチャンネルを替える。売りたいという気持ちは分からないでもないが、耳に心地よいものではない。番組と同じ音量が良い。

【BPOへの意見】

  • 「放送局のバラエティー番組の在り方などを考えるシンポジウムが開催され、番組制作担当者や視聴者からさまざまな意見が相次いだ」という記事を読んだ。シンポジウムは、BPOが2009年11月に公表したバラエティー番組に対する「意見」を受けて民放連が開催したとのことだが、このような企画が開催されるということは、大変素晴らしいと思う。
  • BPOではホームページ上に意見を公開しているのだから、BPOからのコメントもあっていいと思う。視聴者は専門的な、特に放送に関しての知識を持っているとは限らないので、BPOからの反論や意見などがほしい。このままでいい番組ができるとは思えない。また、BPOはどのような放送にしていきたいのか、どのような番組が良いのか具体的に分からない。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 容姿の醜い女性を見せ物にして視聴者に美容整形を推奨する内容で、極めて不快だ。子どもが見る時間帯の番組でもあり、悪影響を及ぼす。こうした番組に影響され、若者が親から貰った顔を簡単に作り変える風潮が蔓延してしまうのではないか。美容クリニックとのタイアップでもあり、拝金主義が透けて見える。番組を使って宣伝をするべきでない。
  • 子ども番組だが、教育上よくないと思う。「良い大人になるための方法を教えてくれる番組」と解説しているが、そんな要素はどこにもない。芸人がふざけているだけにしか見えない。この番組がやっていることは、日頃学校の先生がしている生活指導などを無駄にしている。
  • 女の子が変身して戦い、敵に対してお尻を向けて攻撃していた。ラジオやバラエティー番組は下品だというが、子どものアニメも下品すぎる。戦いが終わって妖精が身震いして黄色いものを出すことも、日曜の朝にやることなのか疑問に思った。
  • 過去に薬物で逮捕された芸能人やミュージシャンが、何事もなかったように出演している。これでは子どもたちが「薬物に手を出しても大したことはない」と勘違いしてしまう。芸能活動をやめろとまでは言わないが、影響力が大きいテレビに出るのはやめるべきだ。またテレビ局もそういった人を扱わないで欲しい。

【性的表現に関する意見】

  • 男性芸人が、女子高生に罵倒させたり尻を蹴らせたりしていた。また、芸人達が組んだ騎馬戦に女子高生を跨らせ、太ももを触ったりスカートの中を覗くような破廉恥な行為があった。これは公開セクハラだ。番組スタッフに強い怒りと不快感を覚える。放送局は彼女に謝罪すべきだ。
  • 子ども向けアニメでありながら、卑猥な言葉が頻繁に使われており視聴するに堪えない。何故こうした内容を手直しせずにそのまま放送するのか、全く理解できない。放送局の担当者はたがが緩んでいるのではないか。
  • 深夜帯の番組とはいえ、出演者のスカートから下着が見えており、あえて股間を広げたり胸も強調した衣装を着ている。そのほとんどがAV女優であり、パソコンなどで出演者を検索すれば裸体ばかりが目に付く。番組内容もくだらないもので見るに堪えない。いまや高画質で録画できる機器が普及しており、青少年に対して無防備すぎる。このような番組を流すくらいなら、朝まで放送を休ませておくべきだ。
  • AV女優が出ており驚いた。AV女優とて職業であることは否定しないが、誰もが聴取するラジオ番組に出演させるなら、せめて時間帯をもう少し考慮すべきだ。あるいは、番組の冒頭で何らかの注意を入れることはできないのか。お酒のCMで「飲酒は二十歳から」と表示するのと同様、不可能ではないと思う。

【いじめに関する意見】

  • 会社内のパワーハラスメントの実態がよく分かるドラマだが、あまりにもいじめのシーンが多く、これから社会に出る新入社員の不安を増大させるのではないかと危惧している。また、このドラマに出演している俳優は、以前特撮番組に出演していたので、このドラマを見た子どもが俳優に失望する恐れがあると感じた。いじめを取り上げる番組を制作するのであれば、キャストはよく吟味するべきである。
  • この番組は出演者にランクを付けるコーナーばかりだ。毎週同じタレントが、同じ様に「服の色が変だ」などとバカにされている。司会の女性芸人はいじめっ子のボスのような立場にあり、いつも同じタレントを集中攻撃している。小中学生に絶大な人気を誇るタレントが出ており、子どもの視聴者も多いと思う。もう少し内容を考えていただきたい。

【食べ物に関する意見】

  • 店のメニューを時間内に食べ尽くすという内容だったが、食べ物を何だと思っているのか。食べたくないのに無理やり食べ、とても不快に感じた。「程よい量をゆっくりおいしく食べる」と子どもに教えるべきなのに、ゴールデンタイムにこのような放送をするとはどうなのか。食べ物を無駄にしているとしか思えなかった。

【残虐シーンに関する意見】

  • 男性の首にまかれた爆弾が爆発する映像とその遺体までが放送された。私ももちろんショックを受けたが、一緒に見ていた子どもが受けた衝撃は計り知れない。大人である私も、この晩は一睡もできなかったほどだ。この番組は、内容がだんだんと過激になっている。子どもも見る時間帯なので、もう少し内容を考えてほしい。

【編成に関する意見】

  • 特番が多い改編期だが、最近では3~4時間の番組が目立つ。春休み中の児童が見ると、就寝時間のアンバランスや生活リズムの乱れを誘発させてしまう。少なくとも、22時過ぎまでひっぱるような番組構成は控えてもらいたい。

【CMに関する意見】

  • なぜアルコール飲料のCMに10代のファンが多いアイドルを使うのか。「お酒は二十歳になってから」と表示をしても説得力がない。アルコール飲料のCMは、もう少し年配の俳優やタレントを起用してほしい。子どものファンも多いので、アイドルを使うことはやめて欲しい。
  • 最近のパチンコは、アニメのヒット作品をモチーフにした台が出ているらしく、パチンコなのにアニメのCMかと勘違いしてしまう内容が非常に多い。何も知らない子ども達は、ゲームの延長のようにパチンコに興味を持ち始めている。こうした紛らわしいパチンコのCMは、放送の自粛を促すか子ども達の目に触れないよう時間帯を考慮するべきだ。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 視聴者意見を読むと、番組の一部に関する意見であることが多い。納得できる意見もあるが、神経質になり過ぎているところもある。実際これらの意見をすべて聞き入れて番組を制作すると、どんどんつまらなくなる。また、「いじめを助長する」という意見が多いが本当にそうだろうか。テレビが悪影響を及ぼすというよりも、家庭内で指導やしつけなどを行うべきだと思う。何でもかんでもテレビのせいにすることはおかしい。
  • パチンコCMについて「教育上良くないから自粛すべき」「規制できないのか」という意見があった。しかしパチンコの広告はテレビに限ったことではないし、子どもに悪影響を与えるのは何もパチンコばかりではない。パチンコ依存症などいつの時代でも起こっている。逆に、「パチンコのCMをやめれば全て解決するのか?」と問いたい。
  • 「子どもに見せたくないなら見せなければいい」「親が子どもに注意をしろ」という意見がたびたびあるが、親が子どもを四六時中監視しているわけにはいかないし、同級生に人気のある番組を「見るな」とは言えない。人によって価値観は違うので難しいが、やはり子どもに悪影響のある番組がもっと少なくなれば良いと思う。

2010年2月に視聴者から寄せられた意見

2010年2月に視聴者から寄せられた意見

小沢氏の不起訴処分を受けて、「検察からのリーク情報」が間違っていたことへの責任を問う意見や、それでもなお「限りなく黒に近いグレーだ」と報道を続けることへの批判意見が多くあった。また、故・中川元財務相の遺族が作製したカレンダーに関する記事を紹介した際の不適切な発言に対する批判意見などがあった。

民主党関連意見が128件あったが、そのうちの125件が民主党・小沢幹事長関連の意見であった。小沢氏の不起訴処分を受けて、「検察からのリーク情報」が間違っていたことへの責任を問う意見や、それでもなお「限りなく黒に近いグレーだ」と報道を続けることへの批判意見が多くあった。

2010年2月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,751件で、1月と比較して4件増加した。 意見のアクセス方法の割合は、Eメール69%、電話26%、FAX3%、手紙ほか2%。 男女別は男性74%、女性23%、不明3%で、世代別では30歳代27%、40歳代21%、20歳代21%、60歳以上18%、50歳代9%、10歳代4%の順となっている。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。2月の通知数は962件(49局)であった。 またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、53件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

2月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・・ 3件
    (個人または直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

2月の視聴者意見は、報道関連意見が先月より減少した。意見分類のキーワードで、具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が前月比で35件減の72件、より広く「報道のあり方」を論じた意見は、前月比27件減の83件であった。政治については民主党関連意見が128件あったが、そのうちの125件が民主党・小沢幹事長関連の意見であった。小沢氏の不起訴処分を受けて、「検察からのリーク情報」が間違っていたことへの責任を問う意見や、それでもなお「限りなく黒に近いグレーだ」と報道を続けることへの批判意見が多くあった。
また、故・中川元財務相の遺族が作製したカレンダーに関する記事を紹介した際の不適切な発言に対する批判意見が89件、日本相撲協会の理事長選挙や横綱朝青龍の引退など、相撲関連の意見が44件あった。外国人地方参政権に関する意見は、今月は11件寄せられた。
南米チリで発生した地震による津波警報が発令され、長時間テレビ画面に表示されたが、「番組視聴の邪魔になる」「地図が不適切だ」など、276件の意見が寄せられた。報道関連で「偏向」というキーワード検索で54件、「公平」で35件該当した。
バンクーバー冬季オリンピックに関する意見は93件。スノーボード選手の服装に関する報道への意見が33件、フィギュアスケートに関する意見が26件あったが、「この後すぐ」といいながら放送まで長時間待たせることへの批判意見も多く寄せられた。
今月のバラエティー番組への意見は、前月比204件減の178件、ドラマ関連の意見は10件減の43件であった。昨年BPO(放送倫理検証委員会)が出した「バラエティー番組への意見書」をテーマに取り上げた番組への意見が63件、番組で紹介したコントがオリンピック選手を中傷しているという批判意見が16件、この他、罰ゲームで大量の水を飲ませることへの危険性を指摘した意見も寄せられた。
ドラマでは、コンサートライブの「殺せ!」コールのシーン、少年同士が拳銃で打ち合うシーン、職場での過酷ないじめシーンなどが不適切であると指摘する意見が多かった。キーワード検索の「人権」で40件。「いじめ」で33件該当した。番組出演者に関する意見は「不適切な発言」検索で前月比86件増の152件、「不適格な出演者」検索は、ほぼ同数の93件であった。ラジオに関する意見は44件あったが、その内「下品な表現」を批判する意見が12件あった。放送局の視聴者・聴取者への応対に関する意見は、今月は36件。CMに関する意見は32件であった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は115件で、前月より約10件増加した。今月はバラエティー番組を中心に、危険行為に関する意見が21件、低俗・モラルに反するとの意見が19件に上った。また、複数のドラマ番組の銃撃、殴り合い、リンチなどの暴力的なシーンに対し、「あまりに残虐」「目を背けたくなる」などの批判があわせて10件以上寄せられた。

意見抜粋

【取材・報道のあり方】

  • 沖縄の基地移設問題についてだが、各局では基地問題で最も大切なことである国の安全保障について議論しないまま、移設先のことばかりを報道している。物事の本質というものをきちんと伝えてほしい。
  • マスコミは民主党の小沢幹事長が「説明責任を果たしていない」と責めるが、小沢幹事長の記者会見をまともに放送しているのか。記者会見はテレビ局に都合のいいコメントだけを編集し、わずかしか放送されない。これでは小沢幹事長の真意が国民に伝わらないと思う。今後、政治家の記者会見は、生放送か編集なしのノーカットで放送して欲しい。
  • 民主党の小沢幹事長を政治資金規正法違反で「黒」と決め付けた各局のニュースショーは、不起訴になった今、どのように責任を取るつもりなのか。起訴と言っていたコメンテーターや元東京地検特捜部長達は、謝罪するわけでもなく、いまだに「黒」だと主張している。マスコミは検察からのリーク情報の言いなりではなく、独自取材で真実を報道して欲しい。
  • 不正を働いている接骨院に、客を装ったテレビ局の人間が隠しカメラを持ち込んで取材していた。「手が痛い。ケガではないのだが」と話すテレビ局のスタッフに対し、院長は「ケガではなくても、転んだことにして保険を使おう」と提案していた。この院長はこの後に詐欺罪で逮捕されているが、この「おとり捜査」のような取材方法は放送倫理上問題はないのか。
  • 「故・中川元財務相のカレンダー相次ぐ注文の不思議」という記事の紹介で、遺族が選んだ生前のスナップ写真が収められていることを伝えていた。その際、アナウンサーとコメンテーターが「多分、変な写真は入ってないんでしょうね。あの泥酔記者会見の写真はね」「入ってないんですか?」「遺族は選ばないんじゃないかな」などと発言していた。これは中川氏の遺族とカレンダー購入者の気持ちを踏みにじる言葉だ。常識も良識もない、あまりの暴言が許せない。
  • 外国人地方参政権付与問題の紹介の仕方について「在日韓国人をはじめとする」と前置きしている場合が多いが、正確に「160ヵ国以上の永住者と特別永住者に関する」と前置きしてもらいたい。選挙権付与は在日韓国人だけのものではない。視聴者に誤解を与えるような報道はしてはならない。
  • 77歳のタクシードライバーがブレーキとアクセルを踏み間違えて店舗に突入し、客ら4人に軽症を負わせた事故の報道だが、名前を出し映像付であそこまで報道する必要があるのだろうか。高齢者による運転ミスであり、故意に事故を起したのではないことは明らかである。それにも拘らず、逮捕されたとして名前や顔を詳細に放送するのは行き過ぎではないか。あの事故の報道でドライバーの実名と顔を知りたい視聴者はどれほどいるだろうか。このような事件に関しては、加害者の人権も考慮した報道をしても良いのではないか。
  • 「元俳優の被告が、覚せい剤事件で保護責任者遺棄致死罪で起訴された」というニュースを取り上げていた。コメンテーターが「被告が保護責任者遺棄致死罪であることは決まりだ。あとは裁判員裁判でどの程度情状酌量してもらえるかだ」という発言をした。被告は無実を主張していくということだが、これから始まる裁判に影響を与えかねないようなテレビでの発言は、慎むべきだと思う。
  • 最近の報道番組は、バラエティー番組なのかと思うぐらい、芸能ニュースなど、どうでもよい事ばかりを放送している。「報道しない自由」などという言い方をするが、それはおかしい。またコメンテーターと言われる人たちは本当に必要なのか。もし必要なら、報道内容に即した専門家に出演してもらうべきだ。素人のコメントをそのまま報道番組で流すなんて、世論をミスリードするためだとしか思えない。
  • 最近の報道番組でカメラのフラッシュが多く、そのまぶしさで光感受性発作のような症状が起きる可能性がある。アニメでは規制されているのに、なぜ報道番組では規制されないのか。
  • 認知症の方が保護されたというニュースを放送していたが、多額の現金を持っていたということは放送する必要がなかったと思う。何かと物騒な世の中だから、「どこの誰それが大金を持って徘徊していた」と噂になると、その方が犯罪に巻き込まれる危険性がある。単に認知症の方が保護されたということのみを伝えればよい。要らない情報まで伝える必要はない。

【番組全般・その他】

  • 鳩山首相が国会で「朝三暮四の意味を知っているか」と尋ねられ、「よく知っています」と 前置きした上で、間違って「朝令暮改」の意味を説明してしまった件について、番組キャスターとアナウンサーが「私も『朝三暮四』の意味は知りませんでした」とそれぞれ言っていた。いくらなんでも、キー局のアナウンサー試験に合格した人間が知らないはずはないと思う。もし本当に知らないとしたら大問題だ。もっと勉強してほしい。
  • 通常なら漢字の読みや人名・地理・歴史のことなどを答える問題ばかりのクイズ番組だが、今日は違った。「与党幹事長の政治資金管理団体の虚偽記載の金額は□億円」で答えは「4」だとか、「鳩山政権の1月の支持率は□2%」で答えは「4」などという問題を、なぜ入れる必要があったのか。非常に偏向した番組だと感じた。
  • 最近の番組は、ADやディレクターやプロデューサーが出演しすぎです。内輪のおふざけを放送しても、決して面白くありません。視聴者はどんどん減少していきます。
  • この番組では毎回テーマに沿った料理が紹介される。この日は「牡蛎(カキ)を使ったレシピを紹介する」と予告でも番組中にも散々言っていた。番組では出来上がったさまざまな牡蛎料理を映しており、私は「今か、今か」と、作り方の紹介が始まるのをテレビの前で待っていたのだが、最後の最後に「この作り方は携帯サイトでご確認ください」とだけ言って番組は終わってしまった。何と人をバカにしていることか。それだけでも不愉快なのに、そのレシピを携帯電話で見るためにはテレビ局との有料契約が必要とのことだ。こんなふざけたことが許されるのだろうか。
  • 深夜の人気番組をゴールデン枠に移動したら、面白くなくなると思います。これまでも、深夜からゴールデンに移動して打ち切りになってしまった番組はいくつもあります。深夜は深夜、ゴールデンはゴールデン、移ったらダメなんです。この番組には消えて欲しくありません。ゴールデンに行って視聴率が下がったら、また深夜に戻してください。
  • 各テレビ局では携帯サイトのコンテンツを充実させ、パソコンサイトからでは、番組参加、抽選申し込み、番組情報の入手などが検索できないケースが増えています。PCインターネットは低額固定制ですが、携帯iモードは通信料がとても高いのです。視聴者に金銭的な負担をかけないようお願いしたい。
  • 「病院だけがお産じゃない」という番組で、病院でのお産を批判し、自由でアットホームな雰囲気のお産を強調していた。出産後、母親がビールで乾杯している場面が流れたが、どんなに大丈夫そうに見えても、何が起こるか分からないのがお産です。飲酒場面を当たり前のように放送することがどんなに危険なことか、番組関係者は理解しているのでしょうか。
  • 番組のテーマは「たった1日で、あっという間に血圧が下がる」というものであった。しかし、実際には「1週間ほど入院して20万円の手術を受ければ血圧が下がる」という説明が欠けていた。これは病気で苦しむ人の神経を逆なでし、視聴者をだますものだ。
  • 話をしている本人は「出られない」ときちんとした日本語を使っているのに、テロップでは「出れない」と、ら抜き表現になっていた。仮に本人が、ら抜き言葉を使ってもテロップではきちんとした日本語の表示をすることが本当なのに、これでは逆ではないか。
  • 日本相撲協会の理事選挙で、大方の予想を覆した結果が出た。マスコミの関心は「当選を決めた票は、一体誰の投票によるものか?」という点に絞られ、各局のワイドショーではその話で持ちきりである。リポーターが相撲協会の役員にマイクを突きつけ「あなたは誰に投票しましたか?」などと質問したり、「誰が誰に投票したかを示すチャート表」をスタジオに用意して勝手に推測するなど、犯人探し同然のことを放送していた。今回の理事選挙は、無記名で自由意思に基づいて投票するという新方式だった。せっかく相撲協会が改革したのに、マスコミが犯人探しまがいのことをやっていては何もならない。
  • 相撲協会の理事選挙の模様を伝える際、各人が投票する手元を大きくズームアップして写していた。もう少しで投票用紙に書かれた氏名まで読めそうな迫り方だった。いくらテレビカメラの入場が許されたとはいえ、理事選挙でそこまでするのは自粛すべきだ。
  • この番組では、お便りが採用された人に大人のおもちゃをプレゼントしている。しかも、その現物をテレビで堂々と映している。深夜番組といえども、許されることではないと思う。
  • お笑い芸人がゲスト出演し、「嫌いな芸能人」「消えてしまえばいい番組」「やりにくい司会者」などのきわどい質問に答えた。ところが、彼の答えが全て音声処理され、放送では聞こえないようになっていた。これでは楽しいのはスタジオにいる出演者とスタッフだけで、視聴者の私は全く答えがわからず面白くなかった。
  • キー局のバラエティー番組で、BPOからのバラエティー番組への意見書を題材にしていたが、何か意味を取り違えているのではないか?笑いに対して真剣に取り組むという姿勢は否定しないが、制作スタッフの会議やネタのテストという名目で、危険を伴う内容を、さも問題がないように表現することはおかしいと思う。制作サイドは万全の態勢で取り組んでいるから安全性は保たれているのだろうが、テレビ画面の限られた空間と時間だけでは、視聴者には危険な行為でも安全で問題ないと受け取られる可能性があることをもっと考慮すべきだと感じた。いじめや児童虐待などで悩んでいる方たちの目にはどう映っただろうか。また、加害者側にいる判断力が乏しい人たちには、どんな影響を与えただろうか。バラエティー番組だから、たまにはハメを外すこともあると思うが、真しに受け止めるべきことを逆手に取ったような番組作りには疑問を感じた。お笑いファンとして残念でならない。
  • これぞ「プロ芸人」であり「バラエティーの在り方」だと思います。「教育上良くない」とか、「いじめを助長する」などのバラエティーに対する批判意見は、子どもをコントロール出来ない親や教師の言い訳に過ぎません。昔はドリフターズ・さんま・たけし・タモリなどがどんどん新しいことにチャレンジし、芸を磨いてきました。今はそうした芸人は少なく、素人同然のタレントばかりです。その中にあって、この番組出演者らは「出ている以上、叩かれても痛い思いをしても、笑って貰えるなら何でもします」という姿勢を見せていました。それこそがバラエティータレントの本質だと思います。
  • 各局が画面に日本地図を表示してチリ地震の津波警報を伝えているが、日本地図から長崎県の対馬を削除している局があった。対馬より小さい南西諸島・隠岐・小笠原諸島・五島列島等は表示されているので、作為的なものを感じた。
  • チリ地震による津波情報で、津波が来る地域を色分けで示すのはよいが、わざわざ点滅させなくても良かったのではないか。とても苦痛に感じた。災害情報が大切なことは分かるが、視聴者が不快にならない方法を考えて欲しい。
  • 大津波警報、津波警報、津波注意報の3種類が発表されたが、日本地図のまわりの色分けが各局で違うので見にくかった。警報なのだから、全局が同じ色に決めるべきだと思う。

【オリンピック】

  • スノーボード選手の服装について、連日放送しています。オリンピック選手としての心構え、服装、態度は私も厳格であるべきだと思います。乱れがあれば厳格に指導、注意も必要でしょう。しかし、それを連日放送する必要があるのでしょうか。スノボー全体の理解もまったくせずに、ただ一方的に批判する放送は、陰湿ないじめになっています。
  • 北京オリンピックほどではないが、テレビが浮かれているのに嫌気が差す。NHKなどは正午のニュースをずらしてまでオリンピック中継をしているが、高校野球のように教育テレビを使えばいい。民放も通販番組ばかりのBSで中継して、電波を有効活用すればいい。
  • フィギュアスケート中継では、選手の演技中は極力、解説者やアナウンサーは黙っていて欲しい。視聴者に伝えるべきは選手の演技であって、解説者やアナウンサーのしゃべりではない。しゃべりたければ、演技終了後リプレイを流すときに存分にしゃべればいい。
  • 競技終了後、まだ選手の息が上がっているのに、マイクを突きつけて、今後の進路などを無理矢理聞いている場面を見かけます。結果に納得がいかず、気持ちの整理がつかないところに追い討ちをかけるようで気の毒で仕方がありません。もう少し選手の気持ちに配慮した取材ができないものでしょうか。
  • 日本のオリンピック選手の育成費が、事業仕分けで27億円に減少した。こんな金額でバンクーバーでは世界の強豪と渡り合ってあっているのだ。メダルがどうのこうのとコメントする以前に、仕分けで削られた選手育成費の少なさや、選手の地元企業や地元民のきめ細かい応援をもっと報道すべきだ。

【ラジオ】

  • この日の放送は、性に関する話題の特集となっていた。まず、番組冒頭でパーソナリティーが、「この放送を聞いている子どもは、今から他局の放送を聞くようにしてほしい」と断わり、その直後からあらゆる性談義・性情報が満載された、とんでもない内容が放送された。昼間の時間帯に放送できる限度を明らかに超えている。このような放送はやめてほしい。
  • 緊急の交通情報が入った。ゲストとの楽しいトーク中だったので頭の切り替えが出来なかったのか、キャスターが、人様が亡くなられた人身事故の情報をゲラゲラ笑いながら読み上げました。第三者の私が人間として極めて激しい憤りを覚えたのですから、亡くなられた方のご家族や関係者の方々は、なお一層辛かったと思います。すぐに局に電話で苦情を申し入れ、「番組中にキャスター本人から詫びの一言でも入れていただきたい」と伝えました。オペレーターは「約束はできませんが、ご意見として伝えておきます」とのことでしたが、番組中には詫びの一言もなく、通常どおりの”ゲラゲラトーク”が続行しました。放送倫理違反に対する通報を、一般の意見・感想と一緒にされてはたまりません。

【CM】

  • CMでは、その映画の鑑賞料は子供一人500円とのことだった。子供だけで見せようと劇場に行ったところ、保護者同伴で500円とのことだった。子供だけの場合は、一人1000円になるという。CMに「保護者同伴」の文字が出ていたのかも知れないが、私の印象には残っていない。条件付ならハッキリと明記してほしい。
  • 喫煙マナーを守っていない人への注意CMを放送するべきだ。まだまだ歩きタバコやポイ捨て行為が多い。特に火のついたままのポイ捨てはこの時期、火事になったりする。火が消えているからといって道路に捨てている人もいるが、これを片づける人の身になって考えて欲しい。
  • 薬のCMだが、「おしっこ」という言葉を連呼していて非常に不愉快だ。CMは食事中でもいつでも構わず入ってしまうので、避けようがない。せめて放送する時間を考えてほしい。

【BPOへの意見】

  • BSデジタル放送では年々テレビショッピングが多くなっている。このままではショップチャンネルになりかねず、テレビ離れがさらに進むだろう。BPOはショップチャンネル化に歯止めを掛けるよう、テレビショッピングのあり方についての「見解」を出して欲しい。
  • このバラエティー番組は、BPO公認なのか?「BPOに寄せられた視聴者意見の検証」という大義名分を立てて、度の過ぎる悪ふざけを堂々と放送していた。この番組の趣旨をBPOに寄せられる意見は無意味で馬鹿げていると受け取って良いのだろうか。このような状況を容認するのであれば、BPOなど存在する意味すらないのではないか。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • ドラマ仕立てになっていて、小学校6年生の男の子が女の子に告白するシーンがあった。「好きです」と言ったまでは良かったが、その後に「キスして」と言って目を閉じていた。私は小学校3年生の娘と見ていたが、テレビで放送するにはふさわしくない内容だと思った。以前放送局にこの番組の対象年齢を聞いたところ、対象は小学生の子どもとの答えをもらったが、この内容は小学生に見せるには不適切だと思う。
  • タレントが「アナウンサーに記憶がなくなるまで酒を飲ませて潰す」と言ったが、一昔前ならともかく、アルコール・ハラスメントの概念も認識されるようになっている昨今、無理矢理酔い潰すことを笑いの対象にするのはいかがなものかと思う。この時間帯は子どもが家で見ている可能性もあり、子どもが「酒を飲ませることは悪くない」と無意識のうちに感じることがあるかもしれない。命にも関わる危険な行為を煽ることは、マスコミとしてあるまじき行為である。
  • 評論家がオリンピックに出場したスポーツ選手の衣装のことを「ベビー服」等と発言した。子どもや若者も見ているであろう時間帯に、日本の代表として頑張ってきた選手を褒めるどころかけなしていた。テレビは皆が見る物だ。頑張っている人の夢を壊すような発言を嬉々としてするコメンテーターと、その発言を止められない番組制作者に抗議したい。

【危険行為に関する意見】

  • ゲームのようなコーナーで、罰として多量の水を飲んでいた。多量の水を飲むことは水中毒になる恐れがあり危険である。視聴者、特に知識のない小中学生の行動に悪影響を与えないか。番組中に「危険です」等のテロップがあってもよかったのではないか。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • 子どもに拳銃を持たせて射ち合いをさせるなど、目を背けたくなるシーンがあった。さらに、自動小銃が仕掛けられ、1人で遊ぶ幼児に向けて照準を合わせていた。このようなドラマがこの時間のテレビで放送されていることに疑問を感じる。
  • 人気グループが出演する学園ドラマだが、凶器を使っての暴行シーンのオンパレード、血のりの量も半端でなく見るに堪えない。テレビドラマにおける暴力シーンはこの番組に限らず多数存在しているが、それらは暴力を肯定するためのものではなくむしろ否定するために必要不可欠なものだ。しかし、この番組は何の意味も持たない暴力シーンを垂れ流している。打ち切りにしてほしいほどの悪辣な番組だと思う。
  • 殺しのシーンがとてもグロテスクだ。手から金属の爪を出して人のお腹を刺したり、血がたくさん出たりと、この時間帯のアニメとしてはふさわしくない。低年齢の子どもが見ない時間帯に放送するか、もしくは放送をやめるかどちらかにしてほしい。子どもにとっては、とても衝撃的なアニメだと思う。

【いじめに関する意見】

  • 子どもと一緒に見ていたが、転校生に対するいじめのようなシーンを見て、子どもが真似をしそうで嫌だった。日曜日の朝に放送するアニメは、もっと明るくて可愛い話がいい。
  • 芸人が「ハゲ」をネタにしている。人間として常識を疑う。外見への差別は、病気で髪が無い幼い子どもに対する「いじめ」につながることがわからないのだろうか。分別のつかない子ども達はすぐに真似をする。
  • 新人が会社でいじめられるという内容のドラマ。この番組に限ったことではないが、子どもが見ている時間に、学校で真似できるような内容の番組を放送することは教育的に良くない。放送を中止して欲しい。
  • 他局の番組のパロディー形式で構成されていたが、視聴者の意見を無視し、神経を逆なでするような内容だった。芸人の両手を縛って熱湯につき落としたり、コンクリート攻めにしたりと、見るに堪えない。いじめにつながるというよりは、いじめの方法のヒントを与えるようなもので、番組で主張されている「いじめられている子どもたちに元気になってほしい」というようなメッセージにはとても思えない。人が不幸な目に遭っていることを笑いの種にするのではなく、もっと他の方法を考えていただきたい。

【性的表現に関する意見】

  • お笑い芸人やAV女優が女性器の俗称をそのまま表現したり、アダルトビデオの宣伝がフリートークの体裁をとっていたりと、信じられない内容だ。さらに番組タイトルもアダルトを想起させるものであり、真っ当な番組とは思えない。ラジオは公共の放送であり全年齢層のリスナーが聞いている。即時、番組の終了を求める。
  • 番組内で歌われているオリジナル曲のタイトルが、一見普通の言葉を並べていながら、少し考えるとひわいに聴こえるような歌詞となっている。いくら深夜番組とはいえ、青少年の健全な育成に悪影響ではないか。

【言葉に関する意見】

  • 番組内のコンサートシーンで「殺せ!殺せ!皆殺し」とコールするシーンがあった。この時間帯でこのシナリオには怒りを覚える。小学生が見ている時間帯によくこんなストーリーを考えると思う。放送局には倫理観がないのか。

【要望・提言】

  • 報道は事件を伝えるだけではなく、実際どのような罰を受けて、そのためにどのくらい正常な生活が困難になるかまで伝えて欲しい。罪を犯すことでのリスクの怖さを十二分に教えることで、抑止にもつなげて欲しい。罪を犯した人の立ち直りを爽やかにドキュメント番組にすることは、「犯罪をしても大丈夫」という子どもを増やしてしまう。

【非科学的な内容に関する意見】

  • 複数の話題にわたって血液型に関する偏見を助長しかねない内容が放送されていた。特に、学者の間でも支持が得られていない独自の説を唱える専門家を登場させ、あたかも既に実証済みの事実であるかのように放送していた。BPOが出した「血液型を扱う番組への意見」に照らし合わせて問題のある内容だった。

【推奨番組に関する意見】

  • この番組でBPOの存在を知った。お笑いに対する思いや番組作りなど、とても感動した。あるコーナーについて、当初と比べ子どもたちへの対応が厳しくなっていると感じていたが、昨日の番組を見て、芸人の思いや、テレビに出演するにはプロとしての自覚が子どもにも必要なことなど、とても素晴らしいと思った。これからも萎縮しない面白いテレビ番組を期待している。

【CMに関する意見】

  • テレビを見ているとパチンコのCMが増えたと感じる。最近ではアニメを使ったパチンコのCMが目につく。面白そうな映像に「これ何の商品?」と思っているとパチンコだったりする。それも昼間にも放送しているので、自然と子どもの目にも入っていることだろう。パチンコはれっきとしたギャンブルであり子どもへの悪影響が心配だ。教育上よくないのでCMを自粛すべきだ。
  • パチンコ店及びパチンコ台メーカーのCMが、朝から晩まで流れていることが不快だ。青少年に悪影響だと思わないのか。昔はパチンコのCMは深夜番組の間ぐらいにしか流れていなかったと思うが、今は朝のニュース番組の間にも流れている。最近はアニメの台が多く、子どもも目を輝かせてしまう程だ。パチンコCMは規制できないのか?
  • 「盗めそうな人からお宝を盗め」というゲームのCMが流れていた。すきを見て普通の人から物を盗ることを良しとするゲームが存在すること自体が問題だと思うが、それよりも子どもが見る時間帯にCMで流れることも問題だ。CMは放送するまでに何人ものチェックを受けるのかと思っていた。社会的倫理を逸脱したものが放送されることは問題である。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「深夜番組は性的に低俗」「深夜番組にはグロテスクな内容が多く子どもに不適切」という意見が多いが、そういった番組は日付が変わるような深夜の放送だ。こういった問題は視聴者に落ち度があると思う。子どもをそのような時間まで起こしておくことも良くないし、部屋にテレビがあるというが、テレビなど買い与えなければいい。仕事の都合上深夜まで帰れない人もいると思うので、深夜番組に対する集中的な攻撃はやめていただきたい。
  • 「最近AV女優が出演することが多くなっている。子どもにとって不適切であり、時間帯を考えて欲しい」という意見があった。AV女優も同じ女性であり、職業で差別すべきではない。番組が子どもにとって不適切だと思うのなら、親が見せなければ良いだけのことではないか。

2010年1月に視聴者から寄せられた意見

2010年1月に視聴者から寄せられた意見

小沢幹事長の政治資金規正法違反疑惑報道に関して、情報源を「関係者によると」と表現することへの意見、検察しか知りえない「リーク情報」を放送することの是非を問う意見などがあった。このほか、「外国人参政権」に関する報道をもっとすべきという意見などがあった。

小沢幹事長の政治資金規正法違反疑惑報道に関する意見が178件あった。

2010年1月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,747件で、12月と比較して272件増加した。 意見のアクセス方法の割合は、Eメール66%、電話29%、FAX3%、手紙ほか2%。 男女別は男性73%、女性24%、不明3%で、世代別では30歳代34%、40歳代24%、20歳代16%、50歳代12%、60歳以上11%、10歳代3%の順となっている。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。1月の通知数は924件(39局)であった。 またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、54件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

1月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 0件
    (個人または直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

1月の視聴者意見の傾向として、まず、前月比で報道関連意見が増加したことが挙げられる。民主党関連意見が202件、自民党関連意見が41件あったが、そのうち、小沢幹事長の政治資金規正法違反疑惑報道に関する意見が178件あった。情報源を「関係者によると」と表現することへの意見が27件、検察しか知りえない「リーク情報」を放送することの是非を問う意見が24件寄せられた。「偏向」というキーワード検索で60件、「公平」で49件該当した。 このほか、「外国人参政権」に関する報道をもっとすべきという意見が29件、偽造紙幣を使った詐欺事件の取材方法が不適切だと指摘する意見が25件、芸能関係で、母親の葬儀に参列した元アイドルの報道で「茶髪で通夜に…」とテロップ表示したことへの批判意見が23件あった。意見分類のキーワードで、具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が107件、より広い「報道のあり方」が110件あった。 また、今月はバラエティー番組やドラマへの意見も増加した。バラエティー番組への意見は前月比166件増の382件、ドラマ関連の意見は22件増の53件あった。バラエティーでは、事前の番宣と当日の放送の中で出演を告知した人が出演しなかったことへの批判意見が234件と集中した。ドラマでは新番組への意見が多く、内容が犯罪・テロリズムを美化している、主人公の行政書士の活動が法律違反である、職場でのいじめが陰湿過ぎるなどという意見が多く寄せられた。 スポーツ関連意見は42件あったが、そのうち27件が、格闘技で相手の腕を折り、試合後に中指を立てて相手を侮辱したシーンを放送したことへの批判意見であった。キーワード検索の「人権」で30件、「いじめ」で27件該当した。番組出演者に関する意見は「不適切な発言」検索で66件、「不適格な出演者」検索で97件と、いずれも前月より減少した。ラジオに関する意見は55件あったが、その半数は「下ネタ」「卑猥な表現」を批判するものであった。放送局の視聴者・聴取者への応対に関する意見は、今月は37件。CMに関する意見は38件であった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は103件で、前月より約10件減少した。 今月は「低俗、モラルに反する」との意見が25件、性的表現に関する意見が17件に上った。前者については、年末の格闘技番組で、勝者が敗者の腕を折ったり侮辱するなどした場面を放送したことに対し、6件の批判的意見が寄せられた。後者については、特定番組への集中はみられないが、複数のラジオ番組に対し、性的な表現が不適切であるとする意見が目立っている。

意見抜粋

【取材・報道のあり方】

  • 民主党小沢幹事長の政治資金問題について連日報道されているが、「疑惑」というばかりで問題の本質が分からない。小沢氏の行為はどのように法に抵触するのか。収賄が想定されるのか、政治資金規正法違反に該当するのかなど、どの行為がどのように該当するのか冷静に報道すべきである。本質を説明せずに「疑惑」だけを煽るのは、メディアの自殺行為ではないか。
  • 各局で、民主党の小沢幹事長の資金管理団体が購入した土地をめぐる疑惑について報道している。このニュースについて、よく「関係者の話から…」と前置きしているが、この「関係者」というのは一体誰なのか。視聴者には全く分からない。テレビで放送するのであれば、責任の所在をもっと明確にして報道するべきである。
  • 民放の報道で、「ある検事によると」「ある検察幹部によると」という表現が使われている。「ある」ほどいい加減な表現はない。「ある」人たちの発言が事実でなかった場合、その責任はだれが取るのだろう。
  • 政権交代がささやかれるようになった頃、テレビの報道が全般的に民主党寄りになったと思っていた。しかし、民主党・小沢幹事長の土地取引をめぐる疑惑が報道されるようになった途端、今度は「小沢批判・民主党批判」に一斉に変わり始めたように感じる。我々国民は、知らず知らずのうちにテレビによる情報操作を受けているようで非常に怖い。何が真実なのか、正しい報道をしてほしい。
  • 今朝の民放のニュースショーは「民主党・小沢幹事長問題」に多くの時間を割いていた。しかし、小沢問題も大事かも知れないが、「バグダッドの連続爆弾テロ」「足利事件の元検事証人尋問」「押尾容疑者の起訴」など、取り上げるべき問題は山積している。もっと視聴者の知りたいニュースを放送すべきだ。
  • 外国人参政権法案についてのニュースが、ほとんど報じられていない。法案が可決された時の影響力は、郵政民営化などとは比較にならないほど大きいはずなのに、ほとんどのテレビ局で取り上げていないのは、意図的であると思わざるを得ない。非常に大事な問題なのだから、もっと事件を扱って欲しい。
  • 小沢幹事長の捜査に対する番組の姿勢や、番組内のジャーナリストの発言が納得できない。あるジャーナリストは「不可解だというだけで捜査している。不可解罪なんてものはない」と発言した。だが、不可解だから捜査して真相を調べるのだろう。疑惑を放置しろとでも言うのか?また「国権の最高機関が、検察の気まぐれで影響を受けていいのか」と発言していたが、何を根拠に「検察の気まぐれ」だと決め付けているのか?検察より、こういうジャーナリストの姿勢の方がよっぽど不可解で問題だ。
  • テレビのニュースで、ある性犯罪の被害者が「裁判員裁判で、一般人である裁判員に自分自身のことや経験を知られるくらいなら、訴えを取り下げるほうがマシだ」と発言したことを伝えていた。それももっともだと思う。被害者が心配するように、性犯罪報道においては個人情報の保全に特別な配慮が必要なのだから、メディアはこの種の事件や裁判の報道をもっと慎重に扱うべきだ。裁判員制度を日本社会に健全に根付かせるためにも、報道する側の高い人権意識が求められると思う。
  • JAL再建についての報道があったが、その内容は、支援機構とJALの再建についての会議の模様を再現ドラマ風に報道し、それぞれの発言内容があたかも真実のごとくに放送されていた。テレビ局がどのように取材したか知らないが、報道番組としては不適切だと思う。
  • 鳩山首相が私邸に戻ったというニュースの際に、庭にいる首相の様子を植え込みの隙間から撮影していた。また、菅財務相が公邸に入るところを、高所の塀と建物の隙間から撮影して、スクープであるかのように放送していた。いくら公人である首相や大臣といえども、盗撮まがいのことをするのは疑問だ。

【番組全般・その他】

  • 放送前も放送中も再三に渡って「出演する」とあおっておきながら、「時間が足りなくなったので来週に」ということで結局出演しなかった。生番組ならともかく録画番組なのだから、最初から出ないことは分かっていたはずだ。人をだますにも程がある。視聴率を取るためなら何をやってもいいのか。法律番組が詐欺を働いてもいいのか。大切な時間と楽しみにしていた気持ちを返してほしい。
  • 番組の中で「まもなく登場」と言い続けながら延々と引っ張り、結局「次週持ち越し」というのは、確信犯的な視聴率稼ぎ以外の何ものでもない。この行為に怒りを覚えた。視聴率目当ての視聴者を馬鹿にした番宣は後を絶たないが、今回の場合は卑劣を通り越して犯罪と言うべきだ。これが許されると、また同じ事が起こるのではないかと、番組が信じられなくなる。
  • 番組で、「年末派遣村の施設に入りたい」というホームレスのおばあちゃんを取り上げていた。彼女は周りの人に聞きながら、寒い中、施設へと歩いて行く。やっと施設にたどり着くが「直接施設に来ても入れない」と断られ、またトボトボと戻っていく。そんな内容だった。ひどいと思った。テレビ局は最低だと思った。マスコミの人間なら、ハローワークで予約をしなければ施設に入所できないことは百も承知のはずではないか。なぜ一言、それを教えてあげないのか。人が困っているのを助けてあげないのか。人のことより番組作りの方が大事なのか。見ていて、不快感と絶望感が残った。
  • 正月に2時間半のスペシャルドラマが放送された。年末から番組宣伝が流れていたので家族で楽しみにして見た。ところが、ドラマの導入部分は新作の内容だったが、すぐに回想シーンになり、後は延々と、以前放送されたシリーズの「総集編」が放送された。これは、あまりにずるい。あまりにひどい。視聴者をだますものだ。お正月に2時間半のスペシャルを放送すると言い、事前の番宣では新作のシーンだけを放送すれば、誰だって本当のスペシャル番組が放送されると期待する。「総集編」などとは一言も言っていない。こういうことが許されるのだろうか。
  • 成人式の報道で問題行動がある度にモザイク処理をして放送しているが、モザイク処理はいらないのではないか。モザイクなしの形で放送する事が常識になれば、問題行動も減ると思う。公的行事を妨害している行為であり、ほかの参加者の邪魔をしている行為なので、プライバシーの侵害には当たらない。ありのままの姿を放送するべきだと思う。
  • 事件報道のBGM使用については幾度も指摘・批判がなされてきたが、放送局はなぜこうした批判を無視し続けるのか。先日も、外国人窃盗団による貴金属店強盗の容疑者を撮影した防犯カメラ映像が報道されたが、その際に「ルパン三世」のテーマ曲をBGMに使用した局があった。無定見さにあきれる。
  • このドラマは新人の行政書士の活躍を描くものだが、司法書士と行政書士を混同しているのか?法律業務は一部司法書士にも認められるものもあるが、原則として弁護士が行う。行政書士ができるのは、行政書士法に定める業務だけである。そもそも彼らには「法律相談権」がない。紛争性のあるものは、その業務対象に入らないからである。弁護士法、または司法書士法違反に該当する恐れのあるものは、テレビ番組として放送すべきではない。
  • 鍵屋さんの奮闘ぶりを放送していたが、鍵が厳重なため、玄関脇の窓の桟をはずして窓から業者が入って中から開けるというケースを紹介していた。しかし、ボカシを入れるわけでもなく、「桟をはずす光景」「どうやってはずすか」をそのまま放送していた。これではまるで泥棒に侵入の方法を教えているようなものだ。番組制作者の神経を疑う。
  • 大手自動車会社がアメリカで大規模なリコールをしたとのニュースで、最後に「今後、業績悪化に繋がることが懸念されます」とコメントしていた。このコメントはニュースに必要なのか?余計な先入観を視聴者に与えてはならないと思う。
  • 「新たな取り組み~性の介護~タブー視せず始めた人」で、身障者の性の問題を扱っていた。オランダやアメリカの例をあげ、いかにも性の介護が世界的潮流だと誤解を与えるような表現がされ、「日本でもこのような取り組みの検討が必要」という取り上げ方をしていた。しかし、子どもも見ている時間帯に、いかにも身障者相手なら売春行為が認められるかのような誤解を与えかねない番組を放送するのはおかしい。また、看護や介護の職場で働いている人でセクハラに悩まされている人は多いのに、このような性欲処理の問題を安易に取り扱い放送することは、セクハラを助長することにもなる。特に訪問介護などでは女性一人で訪問することもあり、危険を増幅させることを認識すべきだ。
  • テレビは「医者」や「弁護士」などの職業的ブランドイメージを過大に作り上げ、視聴者に誤った認識を植えつけていないだろうか。バラエティー番組に出てくるタレント弁護士や健康番組の医者など、実力以上にもてはやしていないか。
  • つい先日のことだが、孫と一緒にテレビでバラエティー番組を見ていたら、若い女性が「私、床上手よ!」と発言した。孫が「おじいちゃん、床上手ってなあに?なあに?教えてよ!」というので困った。確か夜の7時台か8時台の番組だったと思う。まだ子どもが起きている時間のテレビで、この発言はおかしいと思う。
  • 番組について意見を伝えようと地元の放送局に電話したら、「その番組は東京の局が制作しているので、うちは関係ないです」と言われました。放送しておきながら、「制作していないから関係ない」というのはおかしい。放送している以上は「意見を聞く耳」を持つべきだと思います。
  • 元アイドルの母親の葬儀のニュースで、「茶髪で最愛の母の通夜に…」というテロップが流れた。葬儀での茶髪が問題なら、人の生き死にを報道するニュース番組に出るアナウンサーが茶髪やピアスをしていることは不謹慎だと思う。
  • 出演中のアナウンサーへ一言。毎晩、氷点下まで冷え込む冬の日に、半袖姿でテレビ出演をするのは見ていて寒いです。自分達はスタジオ内で暖房をガンガンつけているのでしょうが、こちらは寒い部屋で見ているのですから、もう少し常識ある長袖とかの格好で出演するべきだと思います。番組内で「地球温暖化」とか偉そうに言っていますが、真冬に半袖姿で出る人に言われても、説得力がありません。
  • 阪神大震災から15年が過ぎ各局で震災をテーマにしたドラマが放送されていた。阪神大震災を風化させない努力は必要だが、ドラマはしょせん娯楽である。阪神大震災について話題にするのならば、ドキュメンタリーにしてほしい。
  • BS放送の特に深夜の時間帯に、テレビショッピング番組が多すぎる。しかも、必ずといって良いほど「ただ今電話が集中していますのでお急ぎ下さい」とテロップが出て、有り得ないほどの数の申し込み件数が表示される。深夜にあんな件数の申し込みがあるはずがない。こんな放送を許してはいけないと思う。
  • 「ヴィーナス値切り隊!ありえな~い爆安価格!」と題して、ペットショップで子犬を100円に値切って販売するという企画を放送していた。犬は生き物なのに、こんな扱いは許せない。簡単に手に入れられる「モノ」感覚で犬を飼う人は、気に入らなければ簡単にその犬を捨てるだろう。こんな放送をされると胸が痛む。100円に値切られた犬は今日から販売されるようだ。
  • 最近、人の寿命を扱った番組がよく放送される。長寿の秘訣などを紹介するのは構わないが、DNAを検査するなどして出演者の残り寿命を試算して笑いの種にするのは不謹慎極まりない。
  • 上海万博に向け、上海市民のマナー向上が話題になっていた。その中で「地下鉄の乗車は順番を守る」という項目があり、それを聞いたキャスターが「これは大阪人に言いたい」と発言した。確かに大阪にも順番を守らない人はいるが、それは大阪人に限った事ではない。これは大阪人に対する偏見だ。
  • ドラマなどで、番組の最後に衣装や音楽・ロケ先などのエンドロールが流れるが、スピードが速過ぎる。書いてある文字も小さくてとても読めない。あれでは「とりあえず流しておけば良い」と言わんばかりである。何か工夫をして読みやすくしてほしい。
  • 東京キー局が制作している番組全般について言いたい。はっきり言って全国放送に堪える内容ではない。東京のラーメン店やスイーツ店の情報を全国放送して、日本国民の大半が喜ぶとでも思っているのだろうか。やめてほしい。

【スポーツ】

  • この格闘技番組には「嫌悪感」しか覚えなかった。平気で腕の骨を折るシーンを放送したり、その後にその腕を折った選手が相手を侮辱して中指を立てるシーンを放送した。しかし、それについてアナウンサーや解説者で直ぐに苦言を呈する人がいなかった。視聴者に対して釈明もせずにそのまま放送した放送局の倫理感を疑う。

【ラジオ】

  • ラジオショッピングで局のアナウンサーが聴取者に営業するのはいかがなものかと思います。いつもは報道を伝えるアナウンサーが、「これは最高」「お勧め」「お買い得」等と連呼することに違和感を覚えます。テレビでは通販会社が宣伝していることが多いが、ラジオも通販会社を使ったらどうか。
  • 「番組中、アナウンサーは何回『オッパイ』と言ったでしょうか?6回言っていました。では、『セックス』は何回言うでしょうか」という番宣スポットが放送された。私が聞いたのは午前6時頃でしたが、早朝に放送する番宣の内容として「オッパイ」や「セックス」は不適切だと思います。悪乗りもいい加減にして下さい。
  • 出演のAV女優たちの卑猥な表現がストレートで過激だ。もう少しオブラートに包んだ表現はできないのか。深夜放送といっても限度があると思う。

【CM】

  • パチンコ業者のCMはやめて頂きたい。報道番組で「パチンコ依存病の怖さ、人格が変わり生活破綻」という放送をした局が、相変わらずパチンコ業者のCMを放送している。テレビ局のモラルはどうなったのか。収益さえ確保できれば、パチンコ依存症者のことなんか関係ないのか。
  • 番組を見ていると、いきなりCMになる。高齢者は判断力が鈍くなっているので、番組の続きだと思って見ている場合があり、番組とCMを混同してしまう。CMには誰でもが分かるように何か特定のマークなどを入れてほしい。

【BPOへの意見】

  • でも気軽に見られ、意見が投稿できるようにして欲しい。
  • BPOの活動はどのように行われているのだろうか。私達一般視聴者には、具体的な活動の状況がよく分からない。できれば、ホームページ上に審議の結果を文面で掲載するだけでなく、実際の審議の様子を動画でアップして、もっと身近に活動の様子が見えるようにして頂きたい。
  • BPOの電話受付時間は午前10時から正午、午後1時から5時となっているが、もっと広く意見を聞くために受付時間を拡大しても良いのではないか。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 試合を見て非常に気分が悪くなった。故意に対戦相手の腕を折り、試合終了後、相手選手を侮辱し挑発するような行為をした。これらは放送するべきではないし、青少年に対しても悪影響がある。倫理的にも問題がある。いくら格闘技といっても、相手の腕を故意に折るということはあってはならない。今後は選手にはスポーツマンシップにのっとって戦ってほしいし、そういった姿を放送してほしい。
  • この番組だけではないが、最近AV女優がゴールデンタイムに出演することが多くなっている気がする。低年齢の子どもにとって不適切であり、時間帯を考えて欲しい。アダルト業界との垣根がなくなってきていて、決していいことではないと思う。社会全体のモラル低下につながるのではないだろうか。
  • タレントが泥酔した姿が放送されていたが、あまりにも品がなく見ていて不愉快な気持ちになった。子どもも見る時間帯なので注意してもらいたい。
  • 夕方の子ども対象の番組で、恋愛をモチーフにしたコーナーや性的な問題を歌にするなど不謹慎である。人と人の純粋な恋愛を子どもに見せるものではない。お笑いタレントが出演していることもあって、発言が不謹慎すぎる。暴力的な発言や挑発するような発言もある。

【性的表現に関する意見】

  • パーソナリティーの下ネタや卑猥な発言が多過ぎる。リスナーとの電話では、エッチな話や面白い話だと周囲のスタッフに「太鼓をたたけ」と叫びながらはしゃぐ。この時間帯は子ども達がラジオを聞きながら勉強しているが、これでは気が散ってしまう。
  • タレントの入浴シーンを流したが、これではただのエロ画像にしか見えない。この後のコーナーでは子どもタレントも出演していることから、深夜帯の”アダルト特化番組”ではなさそうだ。このような節度のない放送を許していては、どこまでエスカレートしてしまうのか心配だ。笑いが込められたものならまだしも、ただのエロ放送に対しては何らかの規制をすべきではないか。
  • 素人の芸を紹介するコーナーで、4人組の女性のうちの1人がタレントの頭部をスカートの中に入れて踊るシーンがあった。この破廉恥な行為を進行役のタレントは大爆笑で傍観しており、スタッフの大きな笑い声も背後に流れていた。番組スタッフの倫理観を疑いたくなる。こんな番組は成人でも目を覆いたくなるが、まして児童には見せられない。

【報道に関する意見】

  • 成人式での新成人の迷惑行為などを放送するのはやめてほしい。毎年のように放送されては、これをおもしろがって模倣する人間も出てくる。そもそもテレビ局がこういう問題をネタにニュース番組を放送するのはどうかと思う。

【いじめに関する意見】

  • このドラマでは職場内での新人への集団いじめがテーマになっているが、あまりにもいじめの程度が陰湿すぎる。仕事よりもいじめをする方がやりがいがあるかのように見えて仕方がない。さらに、現在就職活動をしている若者達に、社会に出て仕事をすることへの恐怖心をあおり、「会社に勤めれば多少のいじめを受けるのは当たり前なのだ」という誤った認識を持たせかねない構成になっている。
  • 子どもと一緒に昔から見ていたが、最近は配慮のない演出が多く残念だ。この日のドッキリ企画は、前半の部分がイジメにしか見えず、種明かしをしても後味の悪さだけが残った。その他にも、せっかく子どもたちが頑張っているのに、企画が練られていないために視聴者がいたたまれない気持ちになる場面が多いように感じる。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • 夕食時に子どもと見ていたドラマが、あまりにもひどいのですぐにチャンネルを変えた。口の中に拳銃を突っ込んだり、ひどく殴りつけたり、小さな子どもが見る時間に放送するべき内容ではない。子どもはショックを受けて泣き出してしまった。暴力的な内容で断じて許せない。

【マナーに関する意見】

  • タレントが美術館内でフリスクを食べたら注意されたというエピソードを、許せない話として語っていた。笑える話が多い番組だが、これはまったく笑えなかった。美術館には美術館のルールがあり、それを守るのは大人のマナーである。子どもが真似をしたらと思うと悲しくなる。編集の時点でカットすべきではなかったのか。

【犯罪の助長に関する意見】

  • 子どもが父親の誘拐を企てて、成功するという内容だった。昼間の時間帯にこのような映画を放送するテレビ局の神経を疑う。青少年への影響など何も考えていない。主人公は違法金融業者で、誘拐をする犯罪者を英雄視する内容であり、放送基準を明らかに逸脱している。もっとテレビ文化を大事にすべきではないか。

【推奨番組に関する意見】

  • ジャグリングの試験に落ちた小学生の男の子が、努力をしてサーカス部に復帰するというコーナーを放送していた。悪ふざけばかりのバラエティー番組が多い中、子どもたちに努力の大切さを教える良い放送だったと思う。出演しているのは一般の子ではなく劇団の子らしいのだが、子役らしくない気取らない態度に感銘を受けた。

【喫煙に関する意見】

  • アイドルが主演しているため小中学生が多く見ていると思われるが、やたらにタバコを吸っている場面が多い。役作りなのだろうが、そんな演出をしなくてもイメージは作れるはずだ。

【CMに関する意見】

  • 男性精力剤のCMが白昼のラジオで放送されているが、表現がそのものズバリで品がない。そのようなCMは深夜以外に流すべきではない。先ほども中学生の孫と一緒にいる時に流れたので本当に困惑した。
  • 朝から晩までパチンコホールとパチンコ台のCMが放送されている。朝9時45分頃には開店に合わせてたくさん放送され、その後は深夜までパチンコCMのオンパレードだ。ホールは「出します・取らせます」と誇大広告で、パチンコ台は人気キャラクターを使ったものも多い。これでは子どもに興味を持つなと言う方が難しい。テレビ局も広告収入減少で大変なのはわかるが、モラルとプライドを忘れては困る。
  • なぜアルコール飲料のCMに10代のファンが多いアイドルを使うのか。「お酒は二十歳になってから」と表示をしても説得力がない。アルコール飲料のCMは、もう少し年配の俳優やタレントを起用してほしい。
  • 何年も前からラブホテルのCMを流している。時間帯も16時頃からと早いため、青少年の活動している時間帯と重なる。放送局には何度もメールで意見をしたが何の返事もない。内容も、カップルが「ホテルへ行こうよ」などと会話をする、直接的で低俗なものだ。この土地に住んでいる者として大変恥ずかしい。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「いじめにつながる」とする意見が多いが、テレビで良くない場面があったらそれを子どもに対して否定すればいいことだ。自分がおもしろくないと思う番組もおもしろいと思って見ている人がいる。多種多様な番組があってしかるべきではないか。それを取捨選択するのは自由だし、多数が見なければ淘汰される。何でもかんでも文句を言う人のせいでどれだけテレビがつまらなくなっているか、もう一度考えるべきだろう。
  • テレビでの多少のグロテスク表現やお色気表現をどこまでも批判し「子どもの教育に悪い」と言っているが、ひとつのテレビ番組に子どもがそこまで影響を受けるなら親や学校は必要ない。BPOもそうだ。すぐに規制し余計に子どもの世界を閉塞的にしているのではないか。もう少し視聴者もBPOもゆっくり番組も見守ったらどうか。
  • 「格闘技は暴力だ」という意見があったが、格闘技はスポーツだ。ボクシングなどはオリンピック種目にもなっており、習い事としている子どもも多くいる。彼らにとってテレビに出ている選手はあこがれであり、いつか同じリングに立とうと頑張っている子の夢を暴力行為などと言わないでほしい。

2009年12月に視聴者から寄せられた意見

2009年12月に視聴者から寄せられた意見

偽造紙幣を使った詐欺事件の取材方法が不適切だと指摘する意見、天皇と中国副主席との会見関連報道への意見、朝鮮学校が隣接する公園を「不正使用」していることへの抗議活動を伝えた報道への批判意見などがあった。また今月は年末特番を含めバラエティー番組への意見が多かった。

報道関連意見としては、偽造紙幣を使った詐欺事件の取材方法が不適切だと指摘する意見が45件、天皇と中国副主席との会見関連報道への意見が31件、朝鮮学校が隣接する公園を「不正使用」していることへの抗議活動を伝えた報道への批判意見が29件、ほかに、不法入国者に関するキャスターの不適切発言や、富士山で遭難した元F1レーサーに対するインタビューの不適切さを指摘する意見などがあった。

2009年12月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,475件で、11月と比較して367件減少した。 。意見のアクセス方法の割合は、Eメール65%、電話31%、FAX2%、手紙ほか2%。 男女別は男性67%、女性30%、不明3%で、世代別では30歳代32%、40歳代26%、20歳代19%、50歳代10%、60歳以上10%、10歳代3%の順となっている。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。12月の通知数は777件(35局)であった。
またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、44件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

12月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 3件
    (個人または直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

12月には大きな事件・事故が少なかったため、先月と比べ、事件報道のあり方への意見が大幅に減少した。報道関連意見としては、偽造紙幣を使った詐欺事件の取材方法が不適切だと指摘する意見が45件、天皇と中国副主席との会見関連報道への意見が31件、朝鮮学校が隣接する公園を「不正使用」していることへの抗議活動を伝えた報道への批判意見が29件、ほかに、不法入国者に関するキャスターの不適切発言や、富士山で遭難した元F1レーサーに対するインタビューの不適切さを指摘する意見などがあった。
また、政治関連では、親族からの政治資金の贈与に関する報道で総理を擁護し過ぎるという意見など、鳩山総理関連意見が78件あったが、情報番組のコメンテーターが、総理の秘書の罰金と万引きの罰金を比較して総理を擁護したことにも、多くの意見が寄せられた。「偏向」というキーワード検索で70件、「公平」で57件該当した。意見分類のキーワードで、具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が114件、より広く「報道のあり方」を論じた意見が68件あった。
今月は年末特番を含めバラエティー番組への意見が多く、前月比52件増の216件の意見が寄せられた。マイケル・ジャクソン特集への批判意見が41件、タレントの離婚発表の際、「夫の不倫を容認すべき」という司会者の発言に対する批判意見が32件あったほか、傷害事件で逮捕された芸人を編集でカットせずにそのまま放送したこと、漫才グランプリの敗者復活戦番組のタイトルと放送内容が違うこと、罰ゲームの「熱湯風呂」が危険であること、巨大リップクリームを作る実験で大量の材料を無駄に廃棄したこと、などを批判する意見が寄せられた。他に、ドラマへの意見が30件、スポーツについて29件の意見があった。キーワード検索の「人権」で43件、「いじめ」で55件該当した。番組出演者に関する意見は「不適切な発言」検索で84件と先月より減少したが、「不適格な出演者」検索では119件と増加している。放送局の視聴者・聴取者への応対の関する意見は、今月は29件。ラジオ番組への意見は37件。CMに関する意見は49件であった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は116件で、前月より約50件減少した。
今月は「低俗、モラルに反する」との意見が48件に上った。批判対象となった番組は分散しているが、子ども向け特撮番組の最終回および映画予告について、同番組プロデューサーのインタビューが雑誌掲載されたことを受け、改めて批判的な意見が6件寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 政権交代以前と以降で、報道のされ方が大きく違うことに不信感があります。政策の中身がころころ変わるのを、麻生前政権では「ブレている」と報道していたのに、鳩山政権では「柔軟」だと報道するなど、言葉のイメージで操作しているとしか思えません。今の報道のあり方は世論を偏った方向に誘導しようとしているように受け取れます。日本のために正しく報道がなされることを望んでいます。
  • 「知る権利」や「報道の自由」以前に考えていただきたい。なぜ「強姦殺人」や「強姦致傷」などの言葉が放送されなければいけないのか非常に疑問だ。殺人や致傷という結果に至る過程での「性的暴行」を伝える際は、その被害を受けた女性の心の痛みを考えるべきだ。マスコミがもう一度「レイプ」することは慎むべきだ。
  • 番組のキャスターが民主党幹事長の発言をヤクザ言葉のような「声色」を使って脚色して表現している。批判するにしても、個人の感情でおとしめるのはよくないと思う。
  • 不法入国者が捕まったニュースの際に、キャスターが「不法入国者であっても、勤労者とそうでないものは分けるべきだ。労働力が不足しているわけだし」と伝えた。しかし、不法入国という明確な犯罪が、勤労者だから許されるというのはおかしい。
  • 女子大生殺害事件の報道で、被害者のカラオケの歌声を流していた。なぜ、こんなものまで放送されてしまうのか。おそらく「他局はどこも流していない。流すなら今だ!」という安易な気持ちで放送したのだろう。マスコミの人権侵害は、もはや留まるところを知らない。
  • 鳩山総理の献金問題に絡んで、コメンテーターが「万引きの最高罰金は50万円。だから秘書の罰金30万円はたいしたことではない」と発言した。彼は「総理の脱税は万引きよりも罪が軽い」と断言したわけです。このような非常識な発言は許されない。
  • 元F1レーサーら3名が富士山で遭難し、2名が死亡したニュースを取り上げていた。二人の同僚が目の前で死に、憔悴しきっている人に対する「今振り返ってこの富士登山はいかがでしたか?」という記者団の場を弁えない質問に怒りを覚えた。このようなインタビューを聞く度に思うが、どうして記者団は相手への配慮のない質問ができるのか?

【番組全般・その他】

  • 本格的医療ドラマとPRしているが、医療現場の描き方に疑問がある。全体的に医師の立場が正当化され、医療過誤による犠牲者が訴訟を起こすことが、あたかも悪のように扱われるなど、患者への視点が欠けている。こうした問題は、軽々しくドラマで単純化して描かないでほしい。
  • バラエティー番組で「巨大リップクリームを作る」という企画だったが、熱したミネラルオイル・パラフィン・カンフル・メントールなど多量の原料を無駄にし、地面にばら撒く映像が放送された。リップクリームは薬事法でいう医薬部外品であり、このようなものを大量に廃棄することは土壌汚染にもなる。倫理上も許されない行為である。
  • タレントの離婚話を伝えていた。浮気した夫が一番悪いにもかかわらず、妻である彼女を責め立て、まるで「浮気は公認すべき」という驚きの内容だった。婚姻関係においては、どんな理由があるにせよ不貞行為は裁判で慰謝料を請求されることにもなる。それなのに彼女を笑いものにしていた。見ていて悪質なイジメ番組にしか感じられなかった。法律のプロである弁護士達までもが「夫の浮気くらい我慢しなくちゃ」「浮気しなくちゃいけない状況になった旦那がかわいそうだ」などと発言をしたことに強い憤りを感じた。
  • 特集で偽造紙幣による詐欺を取り上げていたが、番組スタッフがおとり捜査まがいの取材を行ったあげく、詐欺師に国外逃亡されてしまった。犯罪者を発見したら警察に通報するのが一般市民の義務であり、取材と言えども、番組が勝手に捜査を行うなど常識に反している。警察と連携して犯罪の撲滅にあたるのが放送としてのモラルかと思う。結局は、視聴率欲しさに警察に言わず、犯人に逃げられたというのが事実だろう。放送局の社会的モラルの欠如がこの結果を招いたことを自覚して欲しい。
  • アメリカのプロゴルファーの自動車事故について、不倫が原因なのか単なる事故なのか、出演者同士で話が盛り上がっていた。流れとしては「限りなく黒に近い」ということで話が落ち着いたが、その際、女性ゲストが「黒人だけにクロ」と発言していた。これは明らかに人種差別だ。その後、アナウンサーが「先ほど不適切な発言がありました」と番組内で謝罪したが、彼女は「あら、私かしら?ハハハ」と全く反省する様子もなく笑っていた。このような人間は、テレビの出演者として相応しくない。
  • お笑いコンテストの優勝コンビの「やりたいだけコント/せつ子」というコントを放送していた。それは野坂昭如原作・宮崎駿監督のアニメ「火垂るの墓」に登場する節子のセリフをパロディー化したものだった。「火垂るの墓」は戦争中の悲惨極まりない体験を基にした小説でありアニメである。その中に出てくる薄幸の少女の悲しいセリフを茶化して笑いのネタにするなんてとんでもない。そのようなコントに賞を与える企業も、それを放送する放送局も許せない。
  • 「幻の大魚アカメ・四万十川に群れる姿を初撮影」ということで、四国の四万十川の地図を出し、具体的に魚の生態を追っていた。しかし、今後、魚の乱獲や生態系の破壊など、計り知れない影響があると思う。制作者はいかにも「調査です」といった感じで取材を行っていたが、本来「幻」としてそっとしておいた方がよいものを、地図入りでテレビで映していた。なんとも身勝手な取材だ。もっと有意義な取材をおこなうべきである。
  • 連続ドラマですが、最終回に話が終わりませんでした。原作の漫画が終わっていないので仕方ないという意見もあるとは思いますが、ドラマはドラマで終わってほしかったと思います。最近よくドラマの続編が映画になることがありますが、この番組についても、続編をテレビではなく映画で製作するつもりにしか思えません。推理小説の犯人のトリックを「なぁ~んだ」と思って読み終えることはありますが、「犯人を捕まえる事ができませんでした」という小説は読んだ記憶がありません。このドラマは、まさにそのような終わり方なのです。
  • 「女子駅伝」の放送で、レース後に各区間をトップタイムで走った選手を紹介していました。その際、解説者がある選手の名を挙げて「糖尿病である」とコメントしていました。個人の病気について放送で流して良いものかと疑問に思い局に問い合わせたところ、「選手本人及び保護者の事前の同意は確認していない」とのことでした。これは個人情報の扱い方として問題があるのではないでしょうか?
  • イギリスの女性歌手が年末の番組に出演するために来日したが、その際の報道の仕方が失礼だった。「その外見とは裏腹な声」という紹介は、あまりにひどいと思う。容姿と歌声には何の関係もない。また、飛行場に着いたばかりの彼女に「日本はどうですか?」と質問していたが、着いたばかりで何をどう答えろというつもりなのだろう。少しは考えて質問してはどうなのか。さらには「何か歌って下さい!」と要求した報道陣までいて、呆れ果ててしまった。
  • バラエティー番組に、警察に逮捕されたお笑いコンビの容疑者が出演していた。報道によれば「出演部分のカットなどの編集は時間的に難しい」ということで、逮捕前に収録されたことを示すテロップだけを表示していた。だが、それならば放送を取りやめるべきではないか。この容疑者は傷害事件を起こし、被害男性は二ヵ月の重傷とのことだ。軽微な犯罪ではない。ケガをした被害者が苦しむ中、編集が間に合わないというテレビ局側の都合だけで容疑者の笑いが放送されたとすれば不愉快だ。
  • 執行猶予中の元アイドルが覚せい剤で再犯し逮捕されたニュースを見た。これについてコメンテーターが倫理観を問うコメントをしていた。しかし、薬物の怖さは、本人がどう思っていようと中毒症状により薬物を欲するところにある。どうしても私たち素人は、またやらかした程度に思ってしまうが、専門家などの話を聞くと、そんな簡単なことではない。再犯において倫理感だけを問題にするのは、「クスリなんて止めようと思えばいつでも止められる」という浅はかな考えで薬物に手を出す人となんら変わらない。単なる倫理の問題ではない。やめたくてもやめられない薬の怖さをきちんと取り上げるべきだ。

【ラジオ】

  • 川柳のコーナーで、「目も潤み心ワクワク未亡人」という川柳が紹介された。これは、夫を亡くしたばかりの未亡人が、胸躍らせている様子をうたったもので、夫の死を喜んでいる不謹慎な川柳だ。熟年の男はかわいそうなもので、40年以上も家族のために働き続け、やっと定年を迎えたと思ったら「濡れ落ち葉」と呼ばれ、挙句の果ては妻に死を待ち望まれている。こんな不謹慎な川柳は放送すべきでない。
  • 昨日妻が番組を聞いて激怒していました。番組中に女性アナウンサーが「脇の下の体温と女性の大切な部分の体温を測って、その差を報告して欲しい」と、リスナーに呼びかけたそうです。私は医者ですが、あんな所に体温計を入れたら、傷をつけたり病気になってしまいます。女性アナウンサーなのにそんな事も判らないのかと見識を疑います。

【CM】

  • バイクの買取専門店のCMに、「匿名・匿住所でも買い取る」とある。これでは「盗難車でも買い取る」と言っているようなもので、車の窃盗を助長する可能性がある。CMとして不適切である。
  • 教師が教壇から「突然ですが、明日からお休みします」と、生徒に発表する新発売のゲームのCMがある。そのゲームが面白いと言いたいのは分かるが、不謹慎なCMと言わざるを得ない。

【BPOへの意見】

  • ラジオの昼間の番組で、内容が非常にいやらしいものがある。しかし、驚いたことに、この番組の合間にBPOのCMが流れている。BPOが放送倫理を考える機構であるのならば、もっとCMを入れるタイミングを考えるべきだ。
  • 青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • 先般BPOに苦情が寄せられた子ども向け特撮番組について、番組プロデューサーのインタビューを読んだが、反省がうわべだけであることがわかる。テレビの最終回では本編の後に映画の予告があったが、そこで終わらせずに映画館でないと続きが見られないのは、放送法にも抵触していると思う。
    • あるタレントの離婚に対し、司会者が浮気を肯定する発言をし、他の出演者も同様の意見と感じさせる内容だった。まだ小中学生が見ている時間だ。公共の電波で青少年にこのようなメッセージが届くことは、女性蔑視を助長し、円満な家庭を営む上で障害となるものであり、社会の規範を大きく乱す。
    • 道徳問題をクイズにしていたが、考え方がおかしい。万引きを正当化したり、相手を思いやっていれば何をしても良いような言い方だった。選択肢もおかしく、子どもが見ると混乱すると思った。
    • ある番組で、マンションの一室で、炭火で鶏肉を焼いていた。こんなことをしたら火災報知器が作動するだろう。近所にも非常に迷惑だ。私の子どもは毎週この番組を楽しみにしているが、子どもに「こんなことをしてもいいのだ」と認識されては困る。お笑いだったら何をしてもいいのだろうか。

    【いじめに関する意見】

    • 以前はこの番組を孫と楽しく見ていたが、最近は出演者による馬鹿騒ぎが目に余るようになったため見せていない。例えば、出演者同士が頭を叩いたり、相手をののしり馬鹿にするなどの行為が非常に多い。これを子どもがまねるといじめに繋がってしまう。そのことがとても心配だ。
    • 一人の芸人を集団で物を使って叩いていた。この手の笑いは以前から指摘されているにも拘らず、いまだに続いているようだ。いじめっ子が弱い者いじめをしている状況と変わらない。結局、放送局はBPOのバラエティーに関する意見など気にしていないようだ。

    【性的表現に関する意見】

    • 性行為に関する話題が露骨に扱われており非常に問題だ。男女一人ずつが出演していたが、男性はアナウンサーだった。アナウンサーの職にある者がそうした話題を面白おかしく語るのは、不適切であり品位を欠く。女性は元AV女優らしいが、子どもが聞いてもおかしくない時間帯にそのような人物を出演させること自体が問題だ。
    • 水着姿の女子大生に”花道”を歩かせ、カメラが股間ぎりぎりまで映している。これではストリップ同様である。深夜の番組であっても、子どものモラルを下げることになる。このような放送倫理に反する下品な放送は止めて欲しい。

    【言葉に関する意見】

    • レギュラー出演している若い女性タレントの、目上の人に対するタメ口や料理人に対する言葉遣いがひどい。テレビを見ている子ども達にどう映るだろうか。日本語の乱れが話題になるこのご時世に、目上の人に対する気持ちのなさは不愉快でしかない。

    【危険行為に関する意見】

    • 今は一人っ子が多く兄弟げんかをしないので、子ども達は暴力の加減を知らない。そこに持ってきて格闘技やボクシングなど、暴力を公認する番組が多い。彼らはプロとして訓練されているからスポーツになるが、小学生では大怪我か死亡事故にもなりかねない。格闘技は暴力を賛美し、子どもの暴力を助長していると思う。

    【残虐シーンに関する意見】

    • 超能力を持った少女が母親を殺し、またその母親を生き返らせては殺すということを何度も繰り返していた。深夜アニメと言えども内容が過激で残虐過ぎる。それ以外でも惨殺シーンの連続だった。このアニメには愛など全く感じられず、「気に入らない者は消してしまえばいい」という短絡的発想を子ども達に植え込んでしまう。一日も早く放送を打ち切るべきだ。

    【偏見に関する意見】

    • 放送で「一人っ子はわがままだ」「一人っ子は人となじめない」などと、一人っ子に対して偏見を持った発言をする人がいる。先日はタレントが「一人っ子はわがままだから」と、あるテレビ番組で発言していた。一人っ子というだけで欠陥があるような印象を受けた。「一人っ子=わがまま」と決め付けないでほしい。

    【マナーに関する意見】

    • 目上の人と話す時や室内では帽子は脱ぐべきだ。タレントの帽子を被ったままの態度は腹立たしい。個性やスタイルと言われるかもしれないが、室内で目上の人と話をするのに帽子を被ったままでの姿勢は見るにたえない。目立つことしか考えない者の作る番組が、日本の若者を害していると感じている。

    【CMに関する意見】

    • ここ数年、パチンコCM、特にメーカーのCMが目に余る。パチンコ依存症が社会問題となっており、消費者金融に手を出し、パチンコが原因で自殺する人間がどれほどいるか理解しているのだろうか。家庭内トラブルによる子どもへの影響も計り知れないものがある。一般の人に迷惑がかかっていることを忘れないでほしい。本当に禁止してもらいたい。
    • ギャンブルとアルコールのCMが多い。また、個人ローンと名づけられた消費者金融のCMがやたらと放送されている。孫に見せたい番組でも、CMがこんな有様ではもう見せられない。テレビ局にはスポンサーを選んで欲しい。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 「タレントの乱暴で下品な言葉遣いが非常に不愉快で、孫が真似しないかハラハラした」という視聴者意見があったが、何故その場で注意しないのか。この意見に限らず、パチンコCMやバラエティー番組に対し「子どもが興味を持ちかねない」「悪影響が不安」という意見があまりにも多い。それだけ今の子どもは刺激の多い中で生きているのであり、何でも避けて隠してばかりでは子どものためにならない。むしろあるがままに見せて、その場で言って聞かせることこそ大人の役割だ。
    • 視聴者意見で、何でもかんでも「子どもに悪影響を与える」という理由の番組批判が非常に多い。だが、そうした批判が子どもの世界をかえって狭めていることに気付くべきだ。お笑い番組についても昔は作るほうも見るほうも大らかだった。今は何でも「悪影響がある」などと排除する傾向が強い。批判するだけではなく、その番組の良いところを見つけ、テレビ番組を温かく見守ることも重要ではないか。
    • 「はしの持ち方など、しつけは家庭で教えるべき」という視聴者意見はもっともだが、苦労して教えてもタレントが間違ったはしの持ち方をしていると説得力がなくなる。大御所のタレントには言いにくいかもしれないが、若手のタレントや事務所の関係者にはぜひ注意してほしい。

    2009年11月に視聴者から寄せられた意見

    2009年11月に視聴者から寄せられた意見

    死体遺棄事件で逃亡中の容疑者の整形後の顔写真を各局が独自に作成して放送した件や、逮捕後に移送する際の新幹線車内からの中継、東京駅での混乱、深夜のヘリからの追跡中継、護送車にむらがる過熱取材、そして容疑者の両親の顔出しインタビューなど、この事件関連で多くの意見があった。

    11月の視聴者意見では、事件報道のあり方についての意見が多く寄せられた。死体遺棄事件で逃亡中の容疑者の整形後の顔写真を各局が独自に作成して放送した件や、逮捕後に移送する際の新幹線車内からの中継、東京駅での混乱、深夜のヘリからの追跡中継、護送車にむらがる過熱取材、そして容疑者の両親の顔出しインタビューなど、この事件関連で144件の意見があった。

    政治関連では、情報番組のコメンテーターによる国会での総理の行状に対する「我々も支持率を下げないように辛抱して支えているのに」発言への批判意見が145件あったほか、自民党政権時と民主党に政権交代後の報道に違いがあり過ぎるという意見が多く見られた。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    11月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 15件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    11月の視聴者意見では、事件報道のあり方についての意見が多く寄せられた。死体遺棄事件で逃亡中の容疑者の整形後の顔写真を各局が独自に作成して放送した件や、逮捕後に移送する際の新幹線車内からの中継、東京駅での混乱、深夜のヘリからの追跡中継、護送車にむらがる過熱取材、そして容疑者の両親の顔出しインタビューなど、この事件関連で144件の意見があった。また、女子大生のいわゆるバラバラ殺人事件の報道で、発見された身体の部位を詳細に伝える報道への批判意見が18件あった。
    意見分類のキーワードで、具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が181件、より広く「報道のあり方」を論じた意見が118件あった。また、政治関連では、情報番組のコメンテーターによる国会での総理の行状に対する「我々も支持率を下げないように辛抱して支えているのに」発言への批判意見が145件あったほか、自民党政権時と民主党に政権交代後の報道に違いがあり過ぎるという意見が多く見られた。「公平」というキーワード検索で62件、「偏向」で42件該当した。今月はスポーツ番組に関する意見も多く、57件あった。プロ野球・ゴルフ・フィギュアスケート・ボクシングなどで、「一方に片寄った中継が多い」「解説者のコメントが不適切である」「スポーツにアイドルやお笑いの要素を持ち込むな」「優勝した選手ではなく、話題の選手ばかりを取り上げるのはおかしい」といった意見が多く寄せられた。
    バラエティー番組への意見は164件で、先月より増加している。そのうち、人気アイドルグループのメンバーの一人を幽霊扱いし、塩を振りかけて除霊する企画が典型的な「いじめ」だと指摘する意見が56件あった。ドラマへの意見は先月とほぼ同じ26件であった。キーワード検索の「人権」で78件、「いじめ」で103件と増加している。キャスターなど出演者の発言への意見は今月も多く、「不適切な発言」検索で161件、不適格な出演者」で96件該当した。放送局の視聴者・聴取者対応に関する意見は、今月は38件。ラジオに関する意見は40件。CMに関する意見は45件あった。BPOの委員会決定に対する意見として、放送人権委員会の「割り箸事案」について11件、放送倫理検証委員会の「バラエティー番組意見」について43件がそれぞれ寄せられた。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は前月より約40件増加した。
    今月はいじめに関する意見が50件近く寄せられた。そのほとんどは、バラエティー番組で1人のタレントを「霊」扱いし、塩を投げつけるなどした企画に対する批判で、30件という異例に多い意見数だった。
    この他、未成年に性的なサービスを行わせている密着エステ店を批判的に取り上げた報道番組に対し、「子どもも見ている時間帯に相応しくない」といった意見が6件寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 「英国人講師死体遺棄事件」で指名手配中の容疑者が整形手術をしたということで、番組独自に検証した整形後の写真を公開していた。警察から「間もなく本人と思われる写真を正式に公開する」と発表があったにもかかわらず、なぜ番組で独自に作成する必要があるのだろうか。しかも、その”想像写真”を示した上で、「この顔を見たら情報提供を」と言っていた。これでは警察の捜査を混乱させるばかりか、真剣に犯人の逮捕を望む被害者遺族の感情を踏みにじる行為である。もし、多くの視聴者が誤解し、誤った顔を記憶してしまったらどう責任を取るのだろうか。
    • 死体遺棄事件で逮捕された容疑者護送のニュースを見たが、その報道は異常だ。すさまじい数の報道関係者、そしてその人たちによる無秩序な行為、自分たちを審判者だとでも思っているかのような「顔を見せろ、そこをどけ」といった怒号、どれもこれも本当に異様だった。特ダネのためなら被害者はどうなってもよい、周辺の迷惑など関係ないといった、マスコミの思い上がりを実感した。マスコミは情報を伝えるのが仕事であって、裁きをすることが仕事ではないはずだ。
    • 昨日、死体遺棄事件の容疑者が逮捕され、深夜に新幹線で大阪から東京に移送された。私は東京駅のすぐ近くに住んでいるのだが、夜中の12時過ぎにヘリコプターの爆音で起こされてしまった。音の大きさからすると、かなりの低空飛行をしていたと思う。私は睡眠障害で医師から睡眠誘導剤を処方してもらっているのだが、やっと眠りにつけたと思った時に起こされてしまった。深夜12時過ぎのヘリコプターによる取材・中継は禁止にすべきと思う。世の中には、私のように病気と闘い、必死で睡眠をとっている人がたくさんいることを知って欲しい。
    • 死体遺棄事件の容疑者逮捕の報道で容疑者のご両親の会見が放送されたが、たとえ両親の許諾を得ていても、その映像を放送することは人権侵害だと思う。これまでも犯罪者の両親が放送されると、必ずバッシングを受けてきたはずだ。親として自責の念に駆られて会見を開かれたものと思われるが、メディアは配慮を欠いていると思う。
    • 死体遺棄事件の容疑者の両親のインタビューが顔を出して放送されていたが、どうしてモザイク処理をしなかったのか。今朝の新聞では写真無しで両親のインタビューを伝えているが、それで充分に伝わるではないか。「映像がないとニュースにならない」と考えているのはテレビ局の大きな間違いだ。今朝の放送からはモザイク処理された映像が放送されている。「両親が許可したから顔出しする。両親が断ったからモザイク処理をする」では、放送局の報道に当たっての主体性はどこにあるというのか。
    • 死体遺棄事件の容疑者逮捕のニュースで、昨日は両親のインタビューが顔を出して放送されていたが、今日はモザイク処理がされていた。同じインタビュー内容なのにどうして違うのか。視聴者にはモザイクの基準が分からない。視聴者にも分かるように、説明のテロップを流すなど工夫してほしい。
    • 死体遺棄事件の容疑者逮捕のニュースで、インタビューしていたアナウンサーが両親に向かって「あなたの息子は許せない」と言っていた。正義感から視聴者の声を代弁しているつもりかもしれないが、両親に個人的感情をぶつけることに、どれほどの意味があると言うのか。
    • 死体遺棄事件の取材の仕方を見て思った。「各社、カメラマンは一人にする」「ヘリによる空からの撮影は一切しない」「狭い道に中継車を停めない」「複数のマスコミが同じ人を囲んでインタビューしない」「容疑者移送の公共の乗り物には同乗しない」等の取材の基準を作るべきだ。
    • 死体遺棄事件の容疑者逮捕に触れ、「容疑者が勤務していた建設会社が取引先から契約を解除された」という記事を紹介する際に、アナウンサーが建設会社を擁護する発言をしていた。しかし、基本的に考えれば雇用する際には身元をはっきりさせるのは当たり前であって、企業としての義務であるはずだ。それを建設会社が怠り、結果的に容疑者の逃亡を助ける形になったのは明白である。このような企業倫理が低い企業があるので、時効まで逃げのびようとする犯罪者が減らないのだと思う。今回、建設会社との契約を解除した企業の判断は正しいはずだ。
    • 私は整形外科の医師です。ニュースで死体遺棄事件の容疑者が逃走中に何度も”整形手術”を受けたようだ」と報道しています。しかし、この”整形手術”という表現は整形外科医が行う「治療のための手術」を指すのであって、形成外科医が行う「美容目的の手術」を表すものではありません。従って、今回の場合は「美容整形手術」と呼ぶのが正しいのです。今後の報道番組においては正しい呼び方を使って頂きたい。
    • 女子大生殺人事件の報道で、被害者の生前の顔やプロフィールを詳しく報道する一方で、連日「今日はどこそこで遺体の一部が発見されました」と、まるで散乱した落し物を発見したかのような即物的な報道をし続けている。被害者の尊厳や名誉といったものは全く感じられない。これでは被害者があまりにも哀れでならない。
    • 女子大生殺人事件で、遺体への常軌を逸した扱いの報道が朝から晩まで行われています。マスコミには遺族への配慮というものがないのですか。犯罪も常軌を逸していますが、報道も異様です。自分の子供の事件でも、こんなむごい放送ができますか。
    • 韓国の射撃場での火災事故のニュースで、重症を負った方のインタビューを放送していたが、肺を損傷している患者にインタビュー取材するなんて正気の沙汰とは思えない。「医師の許可を得ている」というテロップが出ていたが、許可があるとかないとかの問題ではないだろう。
    • 釜山射撃場火災での日本人死亡事故で、批判対象が射撃場の防災施設の不備ではなく、日本人観光客が国内では許されていない「射撃に興じる姿」になっていた。韓国だけでなく諸外国の射撃場が日本人向けの観光施設になっている事実を紹介し、その行為を女性コメンテーターが「旅の恥はかき捨て」と非難していた。しかし、これは今回の犠牲者を冒とくすることにならないか。ご家族がこの番組を見たらどういう気持になるか、番組のスタッフは考えなかったのか。
    • 行政刷新会議の事業仕分け作業のとりまとめ役である民主党の議員が出演していたが、コメンテーターが「命を狙われないように気をつけて下さい」と発言したのには驚いた。確かに仕分け作業によって予算を削減された団体も多く、その議員を快く思っていない人がいるかも知れないが、「命を狙われる」とはあまりに常軌を逸した発言である。
    • 注目される判決の報道で、裁判所から走り出て来た報道記者がカメラに向かい「たった今、判決が出ました!」と叫びながら第一報を伝えることが多い。その際、記者は決まって「ハァ、ハァ」と息を切らしており、しかも甲高く上ずった声のために肝心の判決内容がよく聞き取れない。事実を正確に伝えるという報道記者の役目を果たしていないと思う。
    • 結婚詐欺の疑いで逮捕・起訴されたいわゆる「詐欺女」に関して、各放送局は実名の公表を避け、匿名で報道しています。その一方で夕刊紙や週刊誌は実名を報じています。各放送局はなぜ実名を報じないのか、説明する責任があると思います。
    • 各地で連続不審死事件が発生し、大きく報道されている。いずれの事件でも、亡くなった男性に共通して”睡眠導入剤”を盛られた形跡があり、そのことがワイドショー等の興味本位の伝え方に拍車をかけているようだ。だが、医薬品である”睡眠導入剤”についてこのように犯罪との関連性を強調して伝えると、”睡眠導入剤”そのもののイメージが非常に悪くなってしまう。私のように医師から処方されてこの薬を常用している者としてはとても気になる。不眠症やうつ病の治療のためにこの薬を使っている人は非常に多い。その人達のためにも、”睡眠導入剤”について伝える際は、誤解を招かないよう慎重な扱い方をして欲しい。

    【番組全般・その他】

    • 新聞の朝刊を紹介するコーナーで、「本会議中ですが・・・」という、鳩山総理が国会の本会議中に審議そっちのけで扇子に揮毫する一幕があったという記事を紹介した。その際、コメンテーターが「われわれも支持率を下げないように辛抱して支えてやっているのに、この人は何をやっているんだ」と発言した。この発言はいくらコメンテーターの発言だといっても不適切だと思う。というよりも、このような人物をコメンテーターとして出演させていることが不適切だと思う。
    • 「代理母」について、コメンテーターが「自分の子供がほしいというのは誰もが思う当たり前のこと」と言っていたが、そういう決め付けはやめていただきたい。日本では今でも「結婚している夫婦には子供がいて当たり前だ」というような風潮がある。価値観は人それぞれだ。そういうことを言われると、子供がいないことをとがめられているみたいで心が痛む。
    • 沖縄で、また子供の暴行による死亡事件が発生した。ニュースでは相変わらず「いじめ」という言葉で報道されているが、どこがいじめなのか。恐喝、脅迫、暴行、強盗、殺人ではないか。もういい加減に改めるべきだと思う。「いじめ」という言葉では、あまりにも軽く感じる。当事者も世間も、もっと重く受け止めるべきだ。
    • 普段の放送では「エコ」や「低CO2排出」を声高に放送しているにもかかわらず、クリスマスシーズンになると「どこそこの一般家庭のイルミネーションがスゴイ」という放送が目立ってくる。商店などが客寄せのために電飾で飾るのはある程度仕方がないとしても、一般家庭の電飾をここまで取り上げる必要があるのか。「太陽光や風力発電で作った電気でやっているからエコだ」という論点のすり替えをしている放送もあるが、そもそも電飾などともさない方がよっぽどエコだろう。
    • スペシャル番組で女優の薬物使用について放送していたが、出演者の「お前使ってんだろう」「使ってません」という不適切な会話があった。芸能人の薬物使用が問題視される中、非常に軽率な発言だ。この発言をするタレントにも問題はあるが、この部分をカットせずに放送するテレビ局にも問題がある。
    • ドラマの中で主人公が10円硬貨を手にするシーンがありましたが、硬貨の製造年が「平成二十二年」になっていました。ちょっと考えてCGかなと思いましたが、CGなら何をしてもいいのでしょうか。CGで何でも偽装できるテレビが、信用できなくなります。CGで加工されたものがドラマでなく報道として放送されても、全く気が付かないと思います。
    • 歌舞伎俳優とフリーアナウンサーの婚約について、夕方のニュース番組や彼女がキャスターを務める夜のニュースで時間をかけて報道していた。一私人の結婚について、公共の電波を使って大々的に報道することは不適切ではないか。ニュース番組がますますバラエティーのように低俗になっていく気がする。
    • 建築リフォーム番組を見ていると、どの現場においても安全対策を全くしていない点が気になる。建築現場において2m以上の高所作業の際は安全帯などの墜落防止対策を講じることが義務付けられているのに、テレビの番組では現場の職人は誰一人として安全帯等を使用していない。ぜひ、今一度現場内の安全管理を見直し、法令を順守した状態での撮影・放送をお願いしたい。
    • 鳩山総理の7200万円の申告漏れがあった件で、コメンテーターの女性弁護士が「そんなささいなことを追及しないで、もっと大きなことを問題にしてほしい」とコメントした。法の順守を説くべき弁護士という立場で、7200万円もの申告漏れを「ささいなこと」と発言することは極めて不適切だ。報道の公平性・倫理性を著しく欠いていると思う。
    • 放送で敷地などの広さや大きさを伝えるときに、「東京ドーム**個分」という表現がよく使われている。しかし、地方に住む私は東京ドームに行ったこともなければ直接見たこともない。放送で聞くたびに、なぜ東京ドームなのかと疑問を感じる。
    • 民放の利益優先主義が目に余る。ドラマで着用した商品を自局で販売する番組を作っているが、番組そのものがCM扱いにならないのはおかしい。また、自局が製作に関わっている映画の出演者を情報番組やバラエティー番組に出演させて映画の宣伝をさせているが、これもCMにあたるはずだ。
    • ニュース番組で、視聴者提供による火災現場の映像が流れることに抵抗がある。放送局はそのような映像を借用して放送するよりも、現場付近に居合わせた方に、撮影よりも緊急車両の誘導やできる限りの救助活動を行うように促してほしい。
    • 犯罪が起き被害者が亡くなった場合、テレビでは一斉に実名、年齢、職業などと共に写真や、最近では個人的なブログなどが放送されるようになりました。果たしてどういう権利でメディアはこれらを放送しているのでしょうか。家族の許可なのでしょうか。私はこれが許せません。自分が亡くなっても絶対にブログなどをさらして欲しくはありません。被害者をさらしものにするのがマスメディアなのでしょうか。
    • バレーボールの中継で、毎回バレーボールに関係のない芸人が出てくることが許せません。最近はバレーに限らずほとんどのスポーツ中継がバラエティー化しており、大変失望しています。視聴者はスポーツが見たいのです。芸人を見たいのではありません。そこを理解していないテレビ局が多すぎます。
    • 最近のゴルフ番組は「石川遼選手」ばかりで疑問に思う。最年少で記録を作り話題性があるのは分かるが、視聴者全てが彼だけを見たくて番組を見ているわけではない。中継でも上位の戦いを見たいのに、石川選手中心だったりする。結果を伝えるスポーツ番組も石川選手の結果が中心で、ひどい時には優勝者が字幕スーパーのみの時もある。スポーツは競技なのだから、成績の良い選手中心の放送を切望します。
    • 自転車事故に関する報道で子供と自転車がぶつかった映像を流し「自転車は危険」と放送していた。しかし、遊歩道と紹介されていたその河川敷はたしかサイクリングロードで、自転車が優先なのではないか。放送された映像でも子供が突然飛び出していると思われる。もちろん自転車側も注意と自制が必要だが、一方的に悪いような報道ではなく、歩行者側にも注意喚起するような公平な報道を望む。
    • 今朝、覚せい剤使用の元アイドルの判決があったが、「この判決をどう思いますか?」とコメントを求められた弁護士が、「芸能人なのだから、一般人よりも重い刑にした方が良いのでは」と発言した。職業によって量刑に差をつけろと言うのか。それでは彼女があまりにもかわいそうだ。
    • リタイアした高齢者のインタビューで、よく「**歳・無職」という表現を使っています。今まで社会を支えてきた高齢者の方に、ただの「無職」という肩書きの字幕表示をするのは少し違うのではないかと思います。たとえば「元会社員」とか「元自営業」などという配慮があってもよいのではないでしょうか。
    • 「野菜でホームランは打てるのか?」ということで、大根やニンジンをバットがわりにしてバッティングセンターでボールを打つという放送をしていました。このような食べ物を粗末にする事をやって良いのかと、非常に不愉快でした。番組の最後に「使用した野菜はスタッフで美味しく食べました」とテロップが出ていましたが、生産者の方はこのようなことを納得するのでしょうか。
    • 番組への意見を述べるためにテレビ局の視聴者センターに何度か電話しているが、毎回、本当に対応が悪い。推奨意見でさえ「はいはい、分かりました」と冷たくあしらわれる。番組への苦情の時などは最初からケンカ腰で、「意見を聞く」という態度は全く感じられない。視聴者センターというのは、視聴者からの意見を聞き関係各部署に伝えるところではないのか。それとも、視聴者からの意見など必要ないのか。
    • ダム建設計画を取り上げていた。川の上流でリポーターが指を第二関節くらいまで川に入れて水位を示し「こんなに水位の低い川の水を貯めようとしているんですよー」と言っているVTRを流し、スタジオでは「ええっ、こんなに小さい川なの」という反応をしていた。VTRの右上には「上流で撮影しています」と表示が出ていたが、上流なんてどの川だって細くて浅いものだろう。そこをわざわざ選んで放送するところに、意図的なものを感じた。
    • アメリカに赴任して現地のテレビを見て衝撃を受けた。ニュースはキャリアのある実力派がアンカーマンを務め、ドラマでもキャリアのある渋い役者が主役を担う見応えのあるものばかりだ。バラエティーは基本的に視聴者参加型で、歌番組は歌唱力のあるアーティストばかりだった。タバコを吸うシーンすら規制される厳しい条件下で、質の高い番組が作れることに驚いた。一方、日本のテレビにはがっかりするばかりだ。入社間もない女子アナが見た目がキレイというだけで番組を持ち、ニュースでは突っ込んだ政治の議論もない。演技のキャリアもないアイドルと芸人による学芸会のようなドラマ。あげくタレントが視聴者そっちのけでゲームをして遊ぶだけのバラエティーに、見た目重視のアイドルによる歌番組。一度アメリカの番組を見てしまうと、日本の番組は質が低いように見えてしまう。なぜこんなに違いが出るものなのか。
    • 各局とも「ボジョレーヌーボー」について宣伝しすぎではないか。酒についてあそこまで「楽しみだ」「早く飲みたい」と騒ぎ立てるのは、ちょっといきすぎだと感じる。
    • 埼玉県草加市の煎餅会社の工場を、お笑いタレントがリポートしていた。その際、彼女は手に持った食べかけの煎餅で、機械から出てくる出来立ての煎餅を触っていた。こうした不潔な行為は清潔第一の食べ物工場ではご法度のはずだ。
    • アイドルタレントが「ペットOK」でもない飲食店で愛犬を遊ばせながら食事をしていたという視聴者からの目撃情報が寄せられた。本人は全く反省した様子はなく当たり前のことのように話していたが、このようなルール・マナー無視の行動が放送されると、視聴者がまねをする。他の出演者には、彼女を厳しく注意する姿勢が欲しかった。

    【ラジオ】

    • 「粗悪なマスクが市場に出回っているという統計結果を厚労省が発表した」というニュースを紹介した後、ラジオショッピングでマスクの販売をしていました。ニュースを自社の通販番組の販売促進に利用する局の姿勢に疑問を感じます。

    【CM】

    • パチンコ店のCMで、盛んに「大福8コ」というせりふを強調したCMが放送されていた。その時は意味が分からなかったのだが、その店では11月8日に出玉を良くしていたそうだ。どうやらお客さんには暗黙の了解がなされているようだった。以前には「3コ」というせりふを強調したものもあり、そのときは11月3日を表したものだったようだ。しかし、一部の人しか理解できない暗号のようなCMが許されるのだろうか?
    • サラ金のCMはおかしくないか。「ご返済は計画的に」などと言うが、それは絶対ありえない。計画的にお金を使う人が、サラ金から借りるだろうか。

    【BPOへの意見】

    • 不思議に思うのは、どうして重大な放送倫理違反をおかす番組についているスポンサーが降りないのだろうか。世間では企業に対して厳格なコンプライアンスを求めており、各企業も厳しい対応をとっている。その企業が、倫理違反を繰り返す番組・放送局をどうして応援するのだろうか。BPOにお願いしたい。番組が放送倫理違反を繰り返したら、番組に対する「勧告」だけでなく、提供スポンサーに対する「番組提供辞退勧告」を出してもらいたい。
    • 誤報や虚偽についてBPOは是正に貢献していると思うが、メディアの質の低下を是正するまでには至っていない。社会に多大な影響を与える放送に、矜持を持たせてほしい。視聴者の意見を読むと、以前から同じことが叫ばれているにもかかわらず、放送には全く反映されていない。今一度、メディアのプロ意識の大改革が必要なのではないか。

    青少年に関する意見

    【いじめに関する意見】

    • 生きている人間を大勢で霊のように扱い、全員でその一人に向かってお清めの塩を投げる場面があった。バラエティーの何もかもがいじめを誘発すると言いたいわけではないが、かなり不愉快な思いをし、見ていて気持ち悪くなった。一人に大勢が集中して物を投げたり、いるのにいないふりをするなど、いじめによる自殺が深刻になってきている世相に合っていないと思える。公共の電波を使ってこんな低俗な笑いを押しつけるのは止めて欲しい。
    • 本番中に座っていたタレントを霊に見立て、出演者全員とゲストの僧侶までもが寄ってたかって塩を投げつけ「成仏!」と言っていた。子どもに人気のあるアイドルグループが出ており子ども達もたくさん見ているはず。体が弱く、すぐ座ってしまう子どももいる。その子が同じ目に遭わないとは言い切れない。生きている人間に「成仏」なんて「死ね」と同じだ。楽しいはずの番組でなぜそのような企画が行われてしまったのか。
    • レギュラーのタレントが誕生日のお祝いと称して、いじめとしか思えない行為をされていた。本人は嫌がっているのに、わさび団子を食べさせられる、鼻をフックで思い切り引っ張られる、マイナス50度の冷蔵庫の中に裸で入れられるなどの非常識な行為だ。子どもたちにいじめを推進させるようなもので、絶対にやめさせてほしい。

    【低俗、モラルに反する】

    • この番組は”教養番組””青少年に見せたい番組”として高く評価されているが、この日の放送は「居酒屋」という、未成年には不適切なテーマだった。その内容も「一軒の店で飲むこと」と「何軒かではしご酒をすること」を比較するなど、未成年以外の視聴者にも悪影響を与えかねないものだった。青少年に見せたい教養番組でありながら、なぜこのようなテーマを扱ったのか。
    • 最近のアニメ、特に深夜枠に放送しているものの内容がひどい。血まみれ、呪術、ホラー、オカルト系の内容があまりに多すぎる。深夜とはいえ録画視聴が当たり前の昨今、子どもが平気でそのような内容の番組を録画し視聴している。いくら見るなと注意しても、放送自体が垂れ流しで制限しきれない。まさに倫理観が求められる。早急に見直しをお願いしたい。
    • 司会者が「老人が食べ物を口からこぼすまね」をした。そのまねの仕方が、人をバカにしているようで不快だった。中学生の孫と見ていたが、孫は司会者の思いやりのない表現にショックを受けた。私は親の介護をし、次は自分が介護される番だと思っている。介護する方もされる方も支え合っているのに、あまりにもバカにしたまね方だった。子どもも一緒に見ている時間なので、人間としてのモラルやルールは守るべきだ。
    • あるタレントがマリファナ柄の服を着て出演していた。以前にも同様の服を着ていた。一見迷彩柄に見えるが間違いない。大麻や覚せい剤汚染が問題になっている今、芸能人が着るとおしゃれなファッションとして若者がまねをする。放送局には何度も苦情を言っているが改善されない。
    • パチンコのスロットを思わせる表現がある。画面下にスロットの絵合わせが表示されるもので、パチンコを宣伝するいやらしい演出にへきえきする。青少年への影響、パチンコ依存者への誘発なども考えられる。何より、画面下のスロットに気持ちが向かい、肝心のトークに集中できない。また、CMを提供するパチンコメーカーを間接的に宣伝しているようにしか見えない。
    • お笑い芸人中心のつまらない番組はいつまで続けるのか。テレビ局は世の中の意見を公正かつ迅速に発信できる唯一の存在だと思う。それがいつスイッチを付けても、お笑い番組ばかり放送している。子どもがいじめや暴力に走るのも無理がないのかもしれない。平気で弱い者を作り出し、それを大勢の芸人で笑い合う。何が楽しいのか。昔のテレビに出演している人々は憧れの存在だった。自分達の立場を理解しなければ自然とテレビ業界は自滅するだろう。

    【性的表現に関する意見】

    • (未成年に性的サービスを行わせている)密着エステ店の特集を放送していた。日曜の夕食時、家族で食事をしながら見るにはとても刺激的な内容だった。子どもも見ている時間帯に放送するにはふさわしくないと思うし、女性として気分が悪くなる内容だった。内容によって放送時間帯にもっと配慮が必要かと思う。
    • 深夜のバラエティーで子どもが視聴しにくい時間帯とはいえ、出演者は学生メインであり、大学名を公表した上での番組としてはあまりにも不謹慎だ。「水着ファッションショー」と銘打ってのストリップまがいのコーナーは見るに堪えない。男性がかぶりつきで女子学生の水着姿を下からのぞき大騒ぎするなど、放送局のすることか。女子学生を性の対象としてしか扱わないような番組は害悪である。深夜であろうと放送には一定のモラルが必要と考える。
    • 番組は学生をメインターゲットとして放送している。小学生のリスナーも番組内で確認されており、実際の視聴者電話コーナーにも出演しているが、その番組内で頻繁に性を意味する用語が飛び交っている。性に興味を持つ年齢層に性行為をあおる内容が放送されることが多々あり、健全な放送といえるのか疑問だ。

    【差別・偏見に関する意見】

    • 「大阪うまいもんの歌」について、有名で楽しい歌だと思うが、大阪についてステレオタイプ過ぎるのではないか。大阪=たこ焼き=お好み焼きということを子どもに刷り込ませてしまう。そうでなくても、テレビではステレオタイプな「大阪」が繰り返されている状況では、さらに強めるだけでしかないと感じる。子どもが既存の固定観念、先入観にとらわれない自由な発想、考えを持てるようにしていただきたい。

    【非科学的な事柄に関する意見】

    • 「テレビゲームで脳を活性化させ天才になる」という実験をしていた。協力したのは小学校低学年の男児だった。実験は「戦国武将の戦いをテーマにしたゲームをプレイし、直後に漢字の読み書き問題を解く」というもので、男児が10問中9問を正解したのを受け、ゲームが天才を生むことが証明されたとしていた。だが、出題されたのはゲームに出た武将の名前に由来する漢字ばかりである。しかもたった一人の実験では、その結果は何の意味もない。全く下らない内容で、最後まで真剣に見て損をした。

    【言葉に関する意見】

    • 情報番組やワイドショーの司会者やアナウンサーが、美味しい物を食べた時に「ヤバイ」と表現しているのが気になる。本来「ヤバイ」とは危険な時に使われる言葉なのに、美味しいものを食べてなぜ「ヤバイ」と表現するのだろうか。料理人が聞いたら非常に不快に感じるはずだ。子どもの話し方の模範となるべきアナウンサーらまでが「ヤバイ」と表現すると子ども達は「美味しい」の正しい表現が「ヤバイ」と誤解してしまう。

    【残虐シーンに関する意見】

    • 眼球をえぐり取る場面があった。私の子どもも「最近このアニメはグロテスクだ」と言っている。子どものクラスでもこの番組で放送されたことをまねした子がいて、友達にけがをさせたと聞いた。極力子どもにこの番組を見せないようにはしているが、この番組のキャラクターグッズが多数売られていることもあって、子どもが興味を持って番組を見てしまうことがある。残虐な表現は控えてほしい。
    • 子どもと一緒に見ていたが、人殺しや流血、首のない死体など、残虐なシーンが多く驚いた。子ども向けのアニメ番組でこのようなシーンを放送することは、犯罪を誘発することにもなるし、何より子どもたちに悪影響を与える。もっと子どもに配慮した番組作りをしていただきたい。

    【視聴者意見への反論】

    • 「民放で放送されているアニメはどれも卑猥で性表現が過激だ。テレビで放送するアニメとして相応しくない」という意見があるが、民放の深夜アニメの中には、心温まるものや感動的なものもある。意見を出した人は、一部の作品の一部分だけ見て意見を送っているとしか思えない。もっと多くの種類の番組を見てほしい。
    • BPOの9月分の青少年に関する意見で、「パチンコCMは『18歳未満禁止』と画面に大きく表示すべき」「死ね・殺すぞという言葉を安易に使わないでほしい」「芸能人の間違ったはしの持ち方を正すべき」という意見があったが、子どものしつけまでテレビがいちいち手取り足取りしなければならないことなのか。これらは本来親が子どもに教えるべきことではないのか。子どものしつけや教育に関することまでテレビに責任を負わせようとする最近の傾向は問題だ。

    【CMに関する意見】

    • パチンコのCMが多過ぎる。これは子どもの成長過程に著しい障害を与え、パチンコ依存症の人にとっては、生活が破綻する引き金ともなる。あえて今、パチンコの危険性を訴えるCMがあってもいいと思う。
    • 最近、債務整理関係の弁護士事務所のCMが多いが、当然借りた方にも責任はあり、簡単に債務整理ができるような表現はやめてほしい。将来クレジットなどを利用するかもしれない子どもたちにも、「借金をしても債務整理すればOK」と受け取られては困る。CMの内容自体に問題はないと思うが、せめて深夜帯などに限定し、ゴールデンタイムに放送するのはやめてほしい。
    • ゲームのCMで、小学校の先生がゲームのために「先生は明日からお休みします」と児童たちに宣言するシーンがある。これは教育に対して有害である。あえてCMの舞台を小学校の教室にしたことには、脱ゲームの教育方針にあらがって児童ユーザーを獲得したいという思惑を感じる。児童たちに先生の思いを勘違いさせる恣意的な捏造である。

    2009年10月に視聴者から寄せられた意見

    2009年10月に視聴者から寄せられた意見

    報道では護衛艦「くらま」の衝突事故、オリンピックの東京招致失敗、八ッ場ダム、インフルエンザ等に関する報道への意見が多くあった。中川前財務相急死に関する報道への意見も多くあった。特に生番組で死去のニュース速報が入った際のアナウンサーの不適切な発言を指摘する意見があった。

    護衛艦「くらま」の衝突事故、オリンピックの東京招致失敗、八ッ場ダム、インフルエンザ等に関する報道への意見が多くあった。その中で報道番組・情報番組・ワイドショーなどでの中川前財務相急死に関する報道への意見が79件と多くあった。

    10月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,535件で、9月と比較して156件増加した。

    【視聴者意見のアクセス内訳】

    方法: Eメール61%, 電話36%, FAX2%, 手紙ほか1%
    性別: 男性68%, 女性29%, 不明3%
    世代: 30歳代33%,40歳代23%,20歳代19%,60歳以上12%,50歳代10%,10歳代3%

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。10月の通知数は696件(37局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、42件を会員社に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    10月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 5件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    10月の視聴者意見の傾向として、政治報道への意見が減り、バラエティー番組に対する意見が増加したことが挙げられる。鳩山新政権がスタートし、各番組での報道のあり様に変化が見られたことによると思われるが、キーワード検索で「民主党」で87件、「自民党」で35件と、先月に比べほぼ半減している。また具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が79件、より広く「報道のあり方」を論じた意見が83件と、これも大幅に減少している。報道では護衛艦「くらま」の衝突事故、オリンピックの東京招致失敗、八ッ場ダム、インフルエンザ等に関する報道への意見が多くあった。その中で報道番組・情報番組・ワイドショーなどでの中川前財務相急死に関する報道への意見が79件と多くあった。特に生番組で死去のニュース速報が入った際のアナウンサーの不適切な発言を指摘する意見が43件あった。また、フィギュアスケートの浅田選手の取り上げ方に対する批判意見も28件と多かった。芸能人の薬物汚染についての意見は、今月は46件と減少した。番組に対して公平・公正を求める意見は先月と変わらず、「偏向」のキーワードで42件、「公平」で47件あった。一方、バラエティー番組への意見が144件、ドラマへの意見が27件と急増している。グラビアアイドルのブログへのアクセスが目標数に達しないと芸能界を引退させるという企画への批判が43件、大物司会者の言動を諌める意見が37件、大物芸人が若手芸人の家に泊まる企画への批判が21件あった。キーワード検索の「人権」で56件、「いじめ」で62件と増加している。キャスター・コメンテーターの発言への意見も多く、「不適切な発言」検索で87件、「不適格な出演者」検索で126件該当した。放送局の視聴者・聴取者対応に関する意見は、今月は39件。ラジオに関する意見は31件。CMに関する意見は34件あった。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は、前月より約30件増加した。
    今月も「低俗・モラル」に反するとの批判が半数近くを占めた。特に、バラエティー番組で、タレントがお笑い芸人などの自宅に無理やり泊まりに行くという企画に対し、「他人の物を破損するなど、犯罪行為ではないか」「度を越した振る舞いは横暴なだけだ」など、2回の放送に対し、14件の批判的な意見が件寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • このところ連日、期末・期首特番が放送され、夜のニュース番組の開始時間が日替わりのように変わっている。事件・事故や政治的な出来事による特番での時間変更なら許せるが、くだらないバラエティーの長時間特番でニュース番組の放送時間が変わることが許せない。
    • 「若者サギ集団」の事務所を突き止め、向かいのビルから事務所内の様子を”盗撮”した映像が放送されていた。しかし、私には「取材」というより「捜査」のように見えた。テレビ局に警察のような「捜査」をする権利はあるのか。この取材方法には問題があると思う。
    • 八ッ場ダムのことを連日報道しているが、どの局も「”国全体のことを考える前原大臣”対”自分達の損得しか視野にない地元住民”」という単純な構図で描いている。私は「報道のイメージ」と「実際」のギャップに疑問を持ち、群馬県庁に尋ねてみた。すると、テレビで盛んに報道されるようになってから、「県民がゴネるので、民主党の前原大臣らが苦慮している。全く自分勝手でとんでもない県民だ」という苦情が全国から届くようになり、対応に苦慮しているという。八ッ場ダムのように、複雑な要素の絡み合った問題を報じる際には、一方に偏ることなくあらゆる角度からこれを捉え、客観的な判断材料を視聴者に提供するよう慎重な報道をしてほしい。
    • 台風報道の扱いに関して、ガイドラインを作って欲しい。わざわざ、荒れた海の近くでリポートする危険性は以前から指摘されているが、それとは逆に「実際は大して危険でもないのに、さも危険なように演出するな」ということを言いたい。九州や四国の人間からすれば、風速40m/sクラスの台風は、毎年やってくる「季節の風物詩」に過ぎず、いちいち暴風だの大型だのと大騒ぎしていません。それを、在京キー局は、さも大災害であるかのように過剰演出して全国ネットで放送するので、見ていてウンザリします。そもそも、日本は毎年台風が来るのだから、最初から台風に備えて建物から生活スタイルまで予め配慮しておくことを啓蒙するのがマスコミの役割です。台風が来たときだけ危機感を煽って報道するのはおかしいと思います。
    • 生放送中に「元財務大臣死亡」のニュース速報が流れ、各出演者が速報に注目する中、アナウンサーが「速報は注目しないでください」と言い、そのまま番組を進行した。財務大臣まで務めた政治家の急逝という重大なニュースをないがしろにし、たかが一芸人の離婚話を優先するという姿勢は厳しく追及されるべきだ。
    • 足利事件の冤罪に関する報道で、取り調べの録音テープを声優に読ませてドラマ風に仕立てたり、キャスターが裁判長を感情まかせに追及したりしていた。足利事件の冤罪を許せないと思っている私でも演出過剰だと感じた。中立性も公正さも欠き、まったく「報道」になっていなかった。
    • ひき逃げ事件のニュースで、事件の内容を読み終わったあとに、「亡くなった方は、昨日が誕生日でした」と付け加えていました。これはニュースとして適切なのでしょうか。亡くなった方に対する同情と、加害者に対する感情の悪化を視聴者に促すことを意図しているようにみえます。また、亡くなられた方の個人情報を勝手に公表したことにもなります。ニュースとして伝えることが必要な事柄であるならまだしも、まったく伝える必要のないことを放送で言うことに疑問を感じます。
    • 報道番組なのに、自局で製作した映画の宣伝を、さも話題になっているようにニュースとして報道していた。映画の宣伝なら宣伝として放送するのはいいと思うが、報道番組でこのような紛らわしいことをしないでほしい。報道番組は公平・公正・中立であるべきだと思う。
    • 教師が子供の胸倉をつかんで注意したことにより子供が自殺した件で、教師に賠償命令が下った。こんな判決が出るようでは、教師が子供に注意すらできないではないか。マスコミは、「こんな判決でいいのか」と疑問を投げかける報道をすべきだ。近頃のマスコミには、全体的に「これでいいのか」という姿勢が足りない。
    • テレビのニュースで、特定の事件について事件そのものとは関連のないタイトルをつけることがある。今日は特に酷く、「五輪決定のリオで銃撃戦」というタイトルがついていた。しかし、「五輪決定」と「銃撃戦」は全く関係がなく、この2件をつなげるべきではない。また「五輪の開催に不安を与える」というようなコメントは視聴者が判断すべき事柄である。主観的な報道はすべきでない。
    • 自民党総裁選の開票時の映像で、「麻生太郎」と書いてある票を映し、同時に開票している女性の声で「この人のせいで負けたのにねぇ」と言うカットを挿入していた。限られた放送時間の中で、敢えてこのような編集をすること自体、悪意があると思われる。
    • 都知事の掛け声もむなしく、東京はオリンピック開催地には選ばれなかった。その遠因として挙げられているのが、「五輪開催に対する都民の支持率の低さ」である。ほぼ半分の都民が五輪開催に反対していたという。しかし、そのことをはっきりと伝えていた放送局はない。どこの局も都民の「五輪反対」の声を無視し、「東京にオリンピックを!」と連呼し、自分達だけで盛り上がっていた。そのくせ、東京が落選すると、「招致活動に使った莫大な額の税金が無駄になった」などと都政を批判している。なぜ、もっと早い段階で招致活動費用の問題を含め、五輪開催を疑問視する声を伝えなかったのか?
    • 「外国人参政権」について、出場者が賛成と反対に分かれて意見を出し合うという内容だった。しかし、出場者のほぼ全員が外国人の留学生であったことから、一人の留学生を除き他の全員が「外国人参政権付与に賛成」を表明した。そのため、終始「一人の反対者を、その他全ての賛成者がやり込める」という構図になってしまい「YES/NO」に分かれて意見を闘わせる「ディベート」の体裁を全く成していなかった。もっと緻密な計画を立てた上で番組を制作してほしい。
    • 元アイドルの初公判を、朝から民放各局が取り上げている。画面で見ていて「各局、いったい何人の記者が公判の傍聴席に入っているのか」と疑問を感じるほど記者の出入りが激しい。まず始まって2~3分ですぐに記者が飛び出して来て被告の洋服について報告したかと思うと、今度は名前と職業をどのように言ったか等々、慌しいことこの上ない。重大な殺人事件でもあるまいし、たかが一タレントの覚せい剤問題である。各局こぞって、こんなに詳細に中継する必要などないと思う。

    【番組全般・その他】

    • 昨日、国会で鳩山総理による所信表明演説が行われた。政権交代後、初めての演説であるので興味をもっていた。ところが、国会からの中継をしたのは一局だけであった。その時間、他の各局が何を放送していたかというと元アイドルの初公判である。それも裁判所の前から長時間にわたって中継で放送していた。これはおかしくないか。確かに「元アイドルの初公判」も話題にはなっているが、国会での総理の所信表明演説と比べて、どちらが国民にとって重要な案件であるかを考えたとき、その答えは一つだと思う。もう少し考えてほしい。
    • 「新型インフルエンザの『特効薬』と称する薬を服用して、自殺志願者が急死する」というストーリーのドラマが放送された。しかし、世界的大流行になっているインフルエンザを、オカルトドラマのネタにするのは不謹慎極まりないと思う。いくらドラマだからといっても、放送して良いストーリーと悪いストーリーがあるということを、制作者はしっかりと理解すべきだ。
    • ラジオ放送を聞いていると、「詳しい情報は番組のホームページでご覧ください」ということがよくある。だが、私の家にはパソコンがないので、そうした情報を得ることが出来ない。先日の放送でも「地震に対する備え」という話題を提供していたが、通り一遍のことを伝えた後、「詳しくは番組のホームページでご覧ください」と締めくくっていた。誰にとっても大切な「災害に対する備え」に関して、パソコンの有る・無しによる「情報格差」があってはいけないのではないか?何でもパソコンに頼るようでは、「ラジオ」は自らの役割を放棄しているとも受け取れる。 いろいろなことにランキングをつけて紹介する番組で、壮絶な闘病生活の末に亡くなられた方を紹介していました。当然この件もランキングされていました。しかし、闘病の結果亡くなられた方に順位をつける資格が誰にあるのですか。1位で紹介された方よりも、2位で紹介された方が劣っていたとでも言うのですか。遺族の方はランキングを付けられることを承知していたのでしょうか。人の死に方にランキングをつけるなんて、とても残酷なことだと思います。このような放送が許されるものなのでしょうか?
    • テレビで映画「おくりびと」を見ました。アカデミー賞を受賞した作品とのことで、想像通りの内容に涙して拝見しました。しかし、とても良い作品だとは思いましたが、この日に放送しなくても良いのではと思いました。今日は「敬老の日」です。家族で「おばあちゃん、いつまでも長生きしてね」と、お祝いした夜にこの映画です。もう少し日程を考えてほしかった。
    • 芸能人への罰ゲームとして、生きたサソリを使ったものがあった。使われたサソリは「ダイオウサソリ」という種類で、国内のペットショップでも売られている。当然サソリは毒を持っており、このサソリも例外ではない。番組内のテロップに「このサソリは毒の無いサソリです」と表示されていたが、これは間違いで、正しくは「毒性の弱いサソリ」である。弱いとはいえ刺されたら当然痛みを伴うし、体質や体調によっては危険である。「芸人達はそれを知りません」と、リアクションを面白がる趣旨のテロップが流れたのにはあきれた。もし、この番組を見た人がこのサソリを毒の無いサソリと認識し、他人にけしかけたらどうするつもりなのか?
    • よく「草食系男子」や「肉食系男子」などという言葉を聞くが、そもそも言葉の使い方として間違っている。そのような言葉の使い方で人間を分類するのはやめていただいきたい。
    • 人を豚になぞらえるという新コーナーが非常に不愉快だった。落語家が豚の格好をさせられていた。豚の鼻を付け、首にひものついた首輪のようなのを付けられて引き回されていた。本人も嫌がっていたが、一瞬、イラク戦争のアメリカ兵による捕虜の虐待写真を思い出してぞっとした。人権を無視した格好をさせ、まわりの人達が笑うという構図はとても理解できない。いくらバラエティー番組といっても、この様なことが平気でできるという神経が怖いと思った。
    • 「グラビアアイドルのブログが3ヵ月で2000万アクセス達成できなければ芸能界を強制引退させる」という内容の番組を見て、大変悲しい気持ちになった。番組と連動している彼女のブログには司会者が「豚肉そろそろ出荷されそうです」というタイトルをつけ、彼女もブログが注目されるように必死になっていた。掲載されている写真も、ひとつ間違えば人権蹂躙とも捉えられるものだ。制作者の悪趣味さに吐き気がする。公共の電波を使い、このような倫理観の欠落した番組を制作・放送するのは恥ずべきことだ。
    • コメンテーターがマイケル・ジャクソンの「This is it」という曲について、ポール・アンカとの著作権問題を取り上げ、落ちとして『「シロ」「クロ」つかず』とボードに書いて揶揄した。この番組は情報番組であるが、報道番組の側面もある。そういう番組でこのような「黒人差別」することは、人間として恥ずかしい。視聴者に失礼だ。
    • 先日自殺した音楽プロデューサーの追悼番組のような内容だった。その中で、パーソナリティーが故人のことを「生き方が格好良かった」と繰り返し賞賛していた。音楽業界で成功したことを指しているのだろうが、事故死や病死ならばともかく、自殺した者を指して「生き方が格好良かった」とは誉め方として不適切だ。「人生を全うすること」こそ「格好良い生き方」の最低条件ではないかと思う。
    • 医療ドラマで「口唇口蓋裂」を扱うシーンがあった。妊娠中のお母さんに胎児に疾患があることを伝えるために、手術前の写真や模型をアップで映していた。そして「奇形」という表現を使っていた。私は「口唇口蓋裂」の子供を持つ母だが、その場面には少なからずショックを受けた。もし、子供があの場面を見たならどう思うだろうか。決して見せたくはない。再放送が予定されているようなので、心配で胸の鼓動が止まらない。日本では500人に1人の割合で患者がいて、みな手術のことや精神面などで苦労しているのに、そのような人たちへの配慮がないと思った。
    • ラジオで「ファックスやEメールでお便りを募集します」と言うが、”お便り”が読み上げられることなんかほとんどない。採用しないのなら初めから募集しないで欲しい。 スポーツ選手を紹介するのに「イケメン」「美人」などという形容は必要ないと思う。純粋に結果で評価してほしい。他の多くの番組にも言えることだが、最近、人の容姿に関する言葉が多すぎる。「イケメンだと褒めているから良い」という問題ではない。近年、学校などでは容姿に対するいじめが多いと聞く。テレビ局もぜひ考慮願いたい。
    • 栃木県日光市の「霧降の滝」を訪れていたタレントが、滝つぼに下りる途中で、自生している”しいたけ”を摘み取っていた。「テレビ番組の中で自然界に自生している植物を摘み取る行為などとんでもない」と思い、放送局に抗議の電話をした。「環境省の了解は取ったのか」「この行為に関する局としての見解を教えてほしい」と聞いたところ、「了解を取ったかどうかは不明」「局の見解は答えられない」との回答だった。視聴者の疑問にきちんと答えられないのは、番組を制作した放送局として非常に無責任だと思う。 司会者が女性タレントに対して失礼なことを言い、それを番組のウリにしているのは分かるが、今日は「ち×こでビンタしたろか」と言い、それを笑っていた。編集された番組なのに、平気でそれを放送するということに恐ろしさすら感じる。この司会者は以前から問題行動が指摘されているが、番組を見ていると「今更、反省など必要ない」という気持ちすら感じる。番組としての自主的な取り組みを求めたい。こんな笑いはいらない。
    • ラジオの番組でベテラン女性歌手が酒席でのエピソードを話していた。彼女が同席した男性タレントに「裸になれ。チンチン見せろ」と言って追いかけ回したという話だったが、女性から男性へのセクハラである。男性が酒の席で女性に「オッパイ見せろ、性器を見せろ」などと言えば間違いなく問題になる。それを面白いエピソードとして番組で話すデリカシーのなさにあきれる。
    • ドラマの中で出演者が身につけていた洋服やアクセサリーを番組のホームページで紹介し、視聴者がすぐに買うことができるという番組が始まると新聞に出ていた。この記事は本当なのでしょうか。もし事実とすれば、放送局が公共の電波を使用して商品を販売するなど言語道断です。 お笑いコンビによる「お昼ごはん」というコントが放送された。内容は「コンビの片方が体に”低周波治療器”を装着し、体中にブルブルと震えを生じさせた状態でファストフード店に行く。そして昼食を注文するのだが、震えのせいで思うようにいかず大変な目に遭う」というものだった。しかし、何かの病気が原因で体に震えのある人は少なくない。今回のコントは”医療”そのものや、”震え”に悩む患者を愚弄するものだ。このような不適切な内容を放送した局に反省を求めたい。
    • ニュースやワイドショーでBGMを流すのは良いが、肝心のナレーションが聞こえなくなることが多い。最近ではボーカルが入っている曲を使用することが多いが、番組制作者は聞きづらいことを判っているのだろうか。
    • ワイドショーは亡くなった女優さんの老後の姿を放送するな。あんな哀れな姿は見たくないし、明らかにプライバシーの侵害だ。
    • ゴルフの試合中に選手が打ったボールをギャラリーの女性が拾って持ち帰ろうとしたアクシデントがあった。そのリポートの際、アナウンサーが「おばちゃんがボールを拾おうとしました」と、「おばちゃん」「おばちゃん」と連呼していた。これは局のベテランアナウンサーが女性を指すのに適切な言葉なのか。少なくとも私は聞いていて不愉快だった。普通に「女性」と呼べばいいと思った。
    • ドラマの中で学校の修学旅行で夜に教職員が飲酒しているシーンが放送された。昨今、そのようなことが行われて校長が処分されたり、PTAから指摘された教職員が学校を去ったなどの報道がされている。せっかく教育に真剣に取り組む良い先生や学校のドラマなのに残念だ。また、子供達に「先生達はやっぱりあんなことをしているんだ」と思われてしまう。なぜ、その配慮が出来なかったのか不思議だ。
    • 高校野球のエースピッチャーの日常生活を紹介する映像が流れた。彼は高校1年から3年の現在に至るまで日課として「学校のトイレ掃除」を自主的に行っているそうで、番組では彼が便器を清掃している姿を何度も何度もしつこく放送していた。しかし、いかに”善行”であっても、ここまで繰り返されると何だか嫌味に見えてきて、せっかくの彼の清々しいイメージが損なわれてしまう。「報道にやり過ぎは禁物」ということを、肝に銘じてほしい。
    • 長野県の町を歌手が訪ねた中で、撮影を嫌がるおばあさんを執拗に撮り続けていた。嫌がるのを面白がっているとしか思えない。無理矢理撮影し、それを放送してしまうのは人権侵害だ。画面に「おばあさんごめんなさい」とテロップを入れていたが、それで済む問題ではないと思う。
    • 「女性納棺師」の特集の中で、顔にはモザイク処理がされてはいたものの、死者の身体を放送していた。死体を放送することは、放送倫理上は問題ないのでしょうか?納棺師の仕事とはいえ、死体を見せられる視聴者としては疑問を感じました。
    • 局のエコプログラムを紹介する告知で、マイバッグを使わずにビニール袋をもらう人を「悪人」と表現していた。マイバッグを利用するのは良いことだと思うが、ビニール袋をそのまま捨てずにゴミ袋などとして再利用している私の様な人間まで「悪」とされているようで腹が立ちます。再利用している時点で、エコだと思います。
    • 番組表や番組予告の放送時間表示に「25:00」など、有り得ない時刻表現が目立つ。一日には「24:00」以上ないのだから、常識的にも変な表現である。時刻の把握がしづらい。例えば「火曜日25:59~」などと示されても「水曜日1:59~」と読み替えなければならず面倒である。私個人としては、このような表現は止めてもらいたいと思うのだが、一般的に違和感を覚える人はいないのだろうか。

    【CM】

    • 携帯電話のゲームCMで、コンビニの店員に扮する芸人が、肉まんのコンセントを抜いて自分の携帯電話を充電するという内容が放送されている。もし、店長の許可なく勝手に店内のコンセントを使用して充電していたのであれば「窃盗罪」に該当すると思うし、売り物を保温する機材を稼働停止にしていれば、業務妨害になると思う。若い店員が真似をするのではないかと心配だ。犯罪を促すようなCMは放送しないでほしい。
    • 最近、宗教団体の布教アニメ映画のCMをよく見る。教祖が仏陀の生まれ変わりであるという非科学的な映画のCMをなぜ平気で放送できるのか。特定の宗教の布教活動にテレビが加担しても良いのか。

    【BPOへの意見】

    • 朝の情報番組での偏向報道問題でBPOが改善の「勧告」をしたと報じられているが、BPOは勧告後の局の「改善」の検証をしているのか?視聴者から見ると、「勧告」にどの程度の効果があるのか疑問だ。「勧告」を出すことで視聴者のガス抜きをしたつもりなら大間違いだ。
    • 最近、BPOから報道番組に対する「勧告」が多いが、「報道の自由」の観点からすべきでないと思う。相対する双方の意見を対等に報道するように「指導」するに留めるべきだと思う。
    • テレビでBPOの告知スポットを度々見かけるが、視聴者意見の受付電話番号の表示時間が短く、覚え切れないうちに消えてしまう。視聴者のために、15秒間のスポットの間はずっと画面に出してもらいたい。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • タレント二人が行った「他人の髪を無断で切る」「運転免許証やクレジットカードなど、他人の持ち物を故意に破損させる」「凶暴な蛇を他人にけしかけ、噛ませて怪我をさせる」などという行動は、事前に出演者の同意があったとしても明らかな犯罪行為ではないか。気分が悪くなるばかりか、小さな子どもも見ている番組の中でこのようなことを平然と放送している放送局の倫理観に甚だ疑問を感じる。
    • 電話をしている芸人の髪を不意にバリカンで刈ったり、芸人宅に強引に宿泊した上に12万円の寿司を奢らせたり、無茶苦茶だ。挙句にタンスの引き出しを勝手に開け、コレクション品を持ち出して落書きしたり、寝室に業務用の炭火焼器具を勝手に持ち込んで焼き肉をしたりとやり放題だった。さらに、蛇を居間に放したり、奥様と一緒に布団に寝たり、トイレの壁にペンキで落書きをしたり・・・これはいたずらにしてもあまりにも度を越していて不愉快だ。「いじめ」の助長にも繋がる。このような番組は一刻も早く打ち切ってほしい。
    • 司会者のタレントが女性タレントに対し「クルクルパー」と暴言を吐いたり、出演しているのに「黙れ」「来るな」と命じたりしていた。女性タレントが泣き出してしまうと、司会者は「頭がおかしいだろ」と周囲に同意を求めていたが、まるで公開いじめを見させられているようで、不快極まりなかった。また、司会者は女性タレントの口に無理やりキャベツを押し込んでいたが、バラエティー番組といえど、明らかにやり過ぎであり、”楽しい番組”というよりは”いじめ”のように映った。また、別のタレントに対して「×××でビンタしてやろうか」と言った。伏字の部分は、男性性器である。公共の放送でこのような発言を流して良いのか?放送倫理上、問題ではないのか。司会者の酷い態度は見ていて不快である。
    • 少し前、ある有名女優の逮捕で、連日同じ内容の情報を時間が許す限り放送していた。マスコミはどんな問題を私たちの生活に落としていったか分かるか。小学1年生の息子が砂糖を見るだけで「覚せい剤」と口にするようになった。なにも知らない子どもが、テレビを通じて覚せい剤という存在を知り興味を持つこと、これこそが本当に怖い。私たちの日常に及ぼす影響をもっと敏感にとらえて放送してほしい。
    • 「女性っぽい男性を男らしい男性に変身させる」という企画があった。暴走族の特攻服をイメージさせるような、いわゆる「不良っぽい」「ガラの悪い」服装をしている人々を紹介し、女性っぽい男性をこれらの服装に変身させていた。だが、こんな「不良」を持ち上げるような放送をすべきではない。小学生や中学生がこの番組を見たら、このファッションを通して「不良」に憧れるかも知れないと思った。
    • タイトルに「衝撃映像」などと付けた番組が多く、障害を持った人を見世物のように扱っている。ネット上の動画サイトに対抗するかのように、テレビ番組がどんどんエスカレートしている。個人が自由にアップし見ることができる動画サイトは、「見る見ない」を自分で判断できるが、番組は一方的に流れてくる。特に番組宣伝は、食事中も子どもが見ている時間も見境なしに放送される。特別な障害を持った人を見世物のように扱うのは人権的に問題があるし、子どもが見たら映像が目に焼きついてパニック障害の原因になるかもしれない。

    【性的表現について】

    • 民放で深夜に放送されているアニメは、どれも卑猥で性表現が過激である。実写では不可能な性描写やセリフを平気で放送している。深夜だから子どもが見ていないとは限らない。テレビで放送するアニメとして相応しくない。
    • 最近は青年、学生など自室にテレビがあるのが当たり前になり、深夜番組を見ている子も多い。深夜番組は少なからずアダルト関連を含む番組が多く、露出の多いタレント、アダルトを連想させる発言など、視聴者からすれば青少年に悪影響を及ぼしかねない番組が多いのが事実だ。「深夜だから子どもは見ていないだろう」という考えの甘さが伺える。深夜番組について考えるべきだ。

    【いじめに関する意見】

    • 司会者のタレントの、相手に対する接し方を見ていると「いじめ」のような感じを受け腹ただしくなった。あの接し方は、子どもが学校でいじめをしているようで、テレビを見ている子どもが真似をするのではないかと思う。

    【表現・演出に関する意見】

    • バラエティー番組で、いかにも自然の森のような所でニホンシカの赤ちゃんや真っ白な子うさぎを見つけていたが、自然界の動物が人間に簡単に近づくわけがない。これはヤラセではないのか。見ている子どもが、自然界の動物も簡単に飼育できると勘違いするだろう。きちんと「出演している動物は飼育されているものです」等の断りを入れるべきだ。

    【危険行為に関する意見】

    • ゴムパッチンを放送するのはやめたほうがいい。子どもが悪ふざけで真似をした場合、失明などの大怪我をする危険がある。他のコーナーは科学や文化に興味が持てるように扱っているので、この番組自体は大変良いと思っているだけに残念だ。
    • 芸人が浜辺でかまどを作り中華鍋に油を入れて加熱し、2mほど離れた場所から食材を投げ入れていた。食材が鍋に入るとしぶきが上がり、かまどの火が油に引火し、辺り一面が火の海となった。小学5年生の子どもが「面白いなあ」と言ったので「そんなことするなよ」と忠告はしたが、例えばキャンプ等で親の目から離れた時に試したりしたら大変なことになるだろう。子どもが真似をしたくなるような内容は放送するべきではない。

    【殺人シーンに関する意見】

    • 午後8時からサスペンスドラマを放送するのは視聴者への配慮に欠けていると思う。午後8時から9時台は食事をしている人も多く、食事中に人が殺される場面を見ると気分が悪くなる人もいる。また、子どもがまだ起きている時間なので、子どもが殺人の場面を見てしまう危険性もあり、教育上にもよくないし怖い思いをさせることにもなる。

    【言葉に関する意見】

    • タレントの乱暴で下品な言葉遣いが非常に不愉快だった。先輩タレントに対しても横柄でタメ口をきき、私は小学校6年生の孫と見ていたが、孫が口調を真似しないかハラハラした。こんな無礼なタレントがテレビに出ていると、子どもに悪影響を与えることになる。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 幼い少女が殺人を犯すアニメが放送され、それを「自粛すべきだ」という意見があった。そもそも深夜に放送されるアニメ番組というのは青少年を対象としていない。故に「自粛すべきだ」とする意見は横暴ではないか。
    • 薬物関連の報道が「しつこい」という意見があるが、そうは思わない。「たった一度の薬物で、全てを失うことになる」ということを報道することは大事だ。薬物が手に入りやすい時代だからこそ、これらの話題を連日取り上げ、しつこくやることで、薬物の恐ろしさを教えることになる。夏休みにワイドショーでやったことは決して間違っていないと思う。

    【CMに関する意見】

    • 最近、パチンコのCMが非常に多い。大人の娯楽としてパチンコが存在するのは構わないが、テレビで宣伝することには反対だ。そうしたCMは画像が美しく凝っている上に、流れるメロディーも覚えやすく、子どもたちが無意識のうちに口ずさむほどである。それらのCMでパチンコに対する抵抗感を子どものうちからなくし、将来のパチンコ愛好家予備軍を育てる作戦なのかとさえ思ってしまう。

    【マナーに関する意見】

    • 芸能人が食べ物を食べる時の行儀が悪く、見ていて不愉快だ。大口で食べ物を頬張る程度であればともかく、開いた口の中の咀嚼しかけの食べ物をアップで映すのは公共の電波に乗せる内容として不適切だと思う。この番組は、食事の時間帯の放送であり、また子どももよく見る。食事中の視聴者が食欲をなくしたり、子どもが良くない食べ方を真似してしまうのではないかと思う。テレビでは、マナーのある食べ方をしてほしい。

    2009年9月に視聴者から寄せられた意見

    2009年9月に視聴者から寄せられた意見

    先月と同様に、衆議院選挙関連報道についての意見と覚せい剤使用で逮捕された芸能人に関する意見が多かった。政治関連意見の内容は、選挙開票速報番組への意見から、民主党の政策の取り上げ方が自民党政権時代と違うことへの意見などがあった。

    衆議院選挙関連報道についての意見と覚せい剤使用で逮捕された芸能人に関する意見が多かった。政治関連意見の内容は、選挙開票速報番組への意見から、民主党の政策の取り上げ方が自民党政権時代と違うことへの意見、政権交代した途端に民主党への批判報道が始まったことへの意見、そして「八ッ場ダム」関連報道への意見と幅広いものがあったが、キーワード検索では「選挙」で83件、「民主党」で142件、「自民党」で62件が該当した。

    9月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,379件で、8月と比較して755件減少した。

    【視聴者意見のアクセス内訳】

    方法: Eメール58%,電話37%,FAX3%,手紙ほか2%
    性別: 男性71%,女性25%,不明4%
    世代: 30歳代30%,40歳代25%,20歳代15%,50歳代13%,60歳以上13%,10歳代4%

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は574件(46局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、51件を会員社に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    9月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 0件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    9月の視聴者意見は先月と同様に、衆議院選挙関連報道についての意見と覚せい剤使用で逮捕された芸能人に関する意見が多かった。政治関連意見の内容は、選挙開票速報番組への意見から、民主党の政策の取り上げ方が自民党政権時代と違うことへの意見、政権交代した途端に民主党への批判報道が始まったことへの意見、そして「八ッ場ダム」関連報道への意見と幅広いものがあったが、キーワード検索では「選挙」で83件、「民主党」で142件、「自民党」で62件が該当した。また、「偏向」というキーワードで45件、「公平」では47件該当した。一方、芸能人の薬物関連報道への意見は今月は128件あったが、ワイドショーでの過剰報道への意見、保釈されたタレントをバイク・ヘリコプターで追跡取材することへの意見が多く、「人権」というキーワード検索で43件該当した。また、芸能界復帰を応援するような放送を諌める意見、覚せい剤事件をネタにしたバラエティー番組への意見、保釈されたタレントの謝罪会見を特別番組として編成したことの是非を問う意見も多く寄せられた。具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が、今月は110件。より広く「報道のあり方」を論じた意見が133件あった。キャスター・コメンテーターの発言への批判も多く、「不適切な発言」検索で55件、「不適格な出演者」検索で48件該当した。この他に、チャリティー番組のあり方についての意見があった。今月は久しぶりにバラエティー番組への意見が多かったが、内容がいじめであるという番組批判、あれでは芸ではなくただのケンカではないかという出演者批判の意見が多く寄せられた。放送局の視聴者・聴取者対応に関する意見は、今月は37件。ラジオに関する意見は41件。CMに関する意見は40件あった。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は、前月より約70件減少した。今月は「低俗・モラル」に反するとの批判が多く、先月に引き続き、芸能人の麻薬・覚せい剤関連の放送に対して多数の意見が寄せられた。また、バラエティー番組で、不人気タレントを決める投票を選挙の開票速報形式で放送した企画に対し、批判的な意見が11件寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 総選挙投票終了後、番組が始まるや否や「民主300議席以上」という字幕が出た。しかも、候補者名を表示し、いつもの「当確」ではなく「当選」という表示をしたのにはあきれた。これが報道番組のやることだろうか?放送局は何のため、誰のために当確競争をしているのだろう。案の定2社では当確ミスを犯した。総務省から事前に慎重な開票報道の要請があったが、各放送局は「報道の自由」を盾に反発の姿勢を取っていた。これまでも選挙報道では多くの問題を起こしているのに、反省はないようだ。 衆議院選から1週間もたつのに、どこのテレビ局も「誰々は初当選」とか「誰々が落選した」などと騒ぎ過ぎだ。中には、落選した前議員が選挙戦の最中に土下座している映像をいまだに流している局もある。しかし、それよりも我々の日常生活にはるかに大切なのは「新しい人達による新しい政治の内容」である。国民はその変化を冷静に見て行く心の準備ができているのに、テレビ報道はお祭り騒ぎからまだ覚めず、気持ちの切り替えができていないようだ。報道する側がそのような浮ついた気持ちでは困る。
    • 今回初当選した女性新人議員を取り上げ、彼女が選挙後に地元の家々をまわり、挨拶しているところが放送された。しかし、これは選挙後に各戸をまわることを禁止した「公職選挙法178条」に違反するのではないか?その行為を制止するどころか、放送で紹介するなどもってのほかだ。
    • 今回の選挙前の報道では、「最高裁裁判官の国民審査」に関してほとんど取り上げられなかった。「政権選択」に焦点が絞られたのはしかたがないとしても、「国民審査」についての若い人たちの関心を高めるためにも、「国民審査」の意義や「裁判官らの人物や経歴の紹介」など、せめて必要最小限の情報だけでも取り扱ってほしかった。
    • 当選した議員本人が出演していたが、彼女を紹介する際、画面に「元キャバ嬢」という文字が出た。他の当選議員については、そのようなことはしていなかったと思う。テレビは職業によって人を区別するのか?私の妻は「元キャバ嬢」である。妻はその番組を見てすっかり気落ちしている。今後、差別的に前職を紹介するのは止めてほしい。
    • 刑事事件報道の際に「被告」という表現がされていますが、刑事事件の場合は「被告人」が正しい表現です。「被告」と表現するのは、あくまで民事事件です。数年前までは、ニュースでは確かに「被告人」という表現をしていたと思います。なぜ最近「被告」という表現に変わってしまったのか、なぜ放送で間違った言葉を使うのか理解できません。
    • テレビ画面の右下に「津波情報」がずっと出ている。しかも日本列島の地図上に黄色い縁取りがされ途絶えることなく点滅を繰り返しているために、見ていて頭がフラフラして気持ちが悪くなってしまった。局の視聴者センターに電話を入れたが、「重要な情報で、画面に表示する決まりがあるので仕方ありません」とだけ言われた。緊急情報ゆえの表示の必要性は理解できるが、もっと表示の仕方を工夫してほしい。
    • 首都高での事故のニュースで、事故直後の様子を撮影した視聴者提供の映像が放送されました。明らかに、トラックの運転中に携帯電話で現場を撮影したものでした。このような映像を放送するのは、いかがなものでしょうか。
    • 八ッ場ダム中止に関する報道ですが、ダム建設推進派の議員や住民の感情的な発言ばかりが報道されています。ダム建設反対派の意見が報道されず、特定の地権者や政党に偏向していると感じます。しかも「ダムの75%が完成している」と報道していましたが、この数字は「予算の75%が既に使用済」という予算消費率であって、工事進捗率は10%程度に過ぎません。「予算消化率」を「工事進捗率」と偽って報道するのは、虚偽報道に当たるのではないでしょうか。

    【番組全般・その他】

    • 覚せい剤で逮捕されていたタレントが保釈されたが、謝罪会見後に病院に向かう様子をバイクで追いかけたり、ヘリコプターで中継していた。事故をおこして一般人や一般車両を巻き込んだらどうするつもりなのだろうか。また、入院先の病院前には今日も多くの報道陣がいるようだが、病院に通院する人の気持ちを考えないのだろうか。できるだけ他人の目に触れたくないと思いながら病院に行く人もいる。少しは「人権」ということを考えて報道するべきと思う。
    • タレントの保釈を伝える番組で「まもなくシャバへ」という字幕が出ました。覚せい剤に関わる事件であり、容疑者が芸能人なのでセンセーショナルに扱いたかったのかも知れませんが、この言葉遣いはどう考えても不適切です。放送人としての資質を疑います。
    • 毎日、夕方の韓流ドラマを楽しみに見ているのに、昨日は鳩山新政権誕生のために放送がなく、今日も覚せい剤タレントの保釈の中継で放送がない。政治に関することなら許せるが、たかがタレントが保釈されるくらいで特別番組が編成され、番組が変更されるのは納得できない。
    • バラエティー番組の王座決定戦の副賞として、覚せい剤事件で逮捕されたタレントが使用していた海辺の別荘の写真がモザイクつきで放送された。冗談だとしてもあまりに不謹慎ではないかと思った。視聴率のためなら、こんなことまでするのか。
    • チャリティー番組でありながら、深夜に「熱湯風呂」を放送していた。番組の趣旨にそぐわない内容なので、放送すべきではなかったと思う。この「熱湯風呂」に関しては、今年の春、東京で、ある母親がテレビで見た「熱湯風呂」を面白半分に真似て幼い我が子にやけどさせるという事件があった。この母親が悪いのは明らかだが、「視聴者の中にはとんでもなく非常識な者もいる」ということを常に忘れず、注意を徹底すべきだ。
    • 地震・津波などの緊急速報情報は、例えCM中でもテロップを流すべきだと思う。1秒の重要性というものを、もっと理解していただきたい。
    • その日は放送100回記念のお祝いを兼ねて都内のビアガーデンからの放送だったが、番組ディレクターに対し「罰ゲーム」として何度も一気飲みを強要し、周りも囃し立てていた。社会問題となっている「一気飲み」を放送番組が率先して行い、その模様を放送するとはどういうことなのか?
    • 「ドクターヘリ」について取り上げていたが、途中で開腹手術のシーンがあり、画面いっぱいに内臓が映った。医師が内臓をぐっとつかんで持ち上げ、その下に詰めたバスタオルに血液を吸わせる様子が、映像がぼかされることなく放送され、非常に衝撃的だった。もう少し視聴者に配慮してほしい。いくらドキュメンタリーとはいえ、こちらは「ドクターヘリ」について見たかったのであって、内臓を見たかったのではない。
    • 最近のテレビの報道番組や情報番組は、漢字の読み間違いや人名と写真の取り違えなど「間違い」が多すぎる。それらを訂正する際も「先ほど不適切な表現がありました」等と実に簡単に済ませているが、訂正役が女性アナウンサーに回って来ることが多いように思う。「女性が謝る方がソフトな印象を与えるから」という安易な理由なのだろう。
    • テレビのテロップに「障害者」という言葉が出てきます。しかし、「障害者」という言葉は「障がい者」と改めるべきだと思います。地方自治体でも「障がい者」と統一されているところが多く見受けられます。もっと敏感になったらどうでしょうか。
    • 地上波のテレビだが、朝からずっとテレビショッピングの番組や通販のCMが多くて、見る番組がない。今日は「コラーゲン」の紹介が延々と続き、終わったと思ったら「スチームモップ」の紹介が始まった。以前はこんなに多くはなかったが、最近特に多くなった。これではCS放送の「ショップチャンネル」と同じではないか。
    • 観光客が熊に襲われる映像が放送されていた。人が襲われている時に助けようとしないで撮影している人も倫理を問われるが、それを入手して放送する局の方もどうかと思う。
    • 元女子マラソンの選手がペーパードライバーで、慣れない運転をするという企画があった。しかし、他局のドキュメンタリー番組では、彼女が障害のある自分の子供を施設に車で送り迎えしている様子が放送されていた。「やらせ」ではないのか。
    • ペットの飼育放棄について放送していた。司会者が「最後の方にショッキングな場面がある」と前置きしていたが、それは、捨てられた犬が一ヵ所に集められ、ガス室で何十匹もが一度に処分されるシーンだった。中には有毒ガスが噴射されてもすぐに死なず、苦しそうにする犬もいた。その苦しそうな表情でその特集が終わったが、見終わった後に、そこまで放送する必要性を感じなかった。ガス室のボタンを押す指のアップがあったので、視聴者はそれで理解できたはずだ。この特集は安易に飼ったペットをポイ捨てする人への警鐘かも知れないが、あまりに残酷だった。放送倫理上問題があると思う。
    • 河川敷で石を積んで直火バーベキューをしている者に注意していたが、明らかな違法行為を放送の中で注意するだけで終わらせているのはいかがなものか。明らかに犯罪行為や違法行為であるなら、警察への通報や、取材ビデオに基づく告発がなされてしかるべきだと思う。放送で注意していたとしても、それで終わってしまうのであれば、犯罪行為を助長しているのと変わらないのではないか?
    • 女性お笑い芸人が、「一回30分バンドを巻いただけでウェストが6センチ痩せた」と放送で紹介していた。「これならば私にもできるかも知れない」と思い、番組で紹介していた「巻くだけダイエット」という本も購入し、試してみたが全く痩せない。何度巻いても痩せない。まるで詐欺にでもあったような気持ちになった。本当に彼女は6センチもウェストが減ったのだろうか?番組で紹介するならば、一人だけの実験ではなく、もっと多くの実験参加者が必要だと思う。こんな番組を信じて、本まで買って実行した自分自身が情けなくなる。本当に悔しい。
    • シルバーウィーク中のヘリコプター騒音が酷い。中央高速道路のインターそばに住んでいるが、連休の初日は深夜の12時過ぎまで騒音に悩まされた。「渋滞」するの分かっているのだから、一々、ヘリからの映像を入れなくても良いのではないか。テレビ局は周辺住民のことを考えて欲しい。
    • テレビ局の視聴者センターの対応が横柄で、視聴者の意見を聞く姿勢が全く感じられない。まず暗いトーンで電話に出て、相づちを打たない。話し始めて3分も経たないのに「充分聞いたので、それ以上長くなるなら手紙にして下さい」と言う。多くを望んでいるわけではない。せめて、突っぱねることなく、謙虚な姿勢で対応してほしい。
    • 制作費の削減によって、長寿番組の終了や出演者の降板などが目立ちます。仕方ないかも知れませんが、制作費のコスト削減を番組の質に反映させ過ぎだと思います。質が落ちれば視聴者は見ません。それこそ制作費のムダです。

    【CM】

    • 発がん性物質が入っていたとして料理用オイルが販売停止されたが、そのニュースが民放で確認できない。「スポンサー」であるかどうかではなく、「情報」として放送すべきだ。
    • サプリメントのCMで、「血糖値が気になる方へ、今ならお試し1000円」と言っていたので早速電話をした。しかし、オペレーターに「お試しだけでは効果が実感できませんので、ひと月5000円分をお勧めします」と言われた。CMで言っていることと違うではないか。
    • 携帯電話の無料ゲームのCMが放送されている。娘がこのサイトにアクセスしてゲームをしているのだが、一ヵ月分の電話代が3万円もかかった。確かにゲームをすることは無料らしいが、それに伴う「パケット代」はお金がかかるとのことだ。CMでは「無料」ということを大きく放送し、「パケット代が別途かかる」ということは小さくしか放送していない。これ以上被害者を増やさないためにも、きちんとしたCMを放送していただきたい。

    【BPOへの意見】

    • BPOは、各放送局に対して放送法を順守しているかをきちんとチェックし、指導して下さい。法令順守については、人権侵害以上に厳密に精査し指導するべきです。
    • 過去に寄せられた視聴者からの意見を読んでみると、政治に関する偏向報道への苦情がかなり多いことが分かります。しかし、一向に改善されないのはなぜなのでしょう。意見を寄せても放送局に取り合ってもらえないのであれば、BPOが視聴者からの意見を聞くことの意味がないのではないでしょうか。BPOの存在意義さえ分からなくなってしまいます。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • ワイドショーで、覚せい剤で逮捕されたタレントのことを放送する際、使用方法の”あぶり”を説明していた。こんなものを放送したら若者が真似したくなる。また、覚せい剤の陽性反応は何日経てば「尿」から検出されないかも解説していた。私は覚せい剤中毒でダメになった人間を何人も見ている。若者の興味をかき立てるような放送はしないで欲しい。
    • 覚せい剤で逮捕されたタレント関連の報道がしつこすぎる。弁護士が「追い回すのはやめてほしい」と言っているにも拘らず、マスコミはタレントが入院する病院まで追いかけていた。これでは、「してはいけないこと」を子どもに教えようにも教えられないではないか。また、どこの病院に入院しているかについてもマスコミが追いかけたせいでわかってしまった。これは個人情報保護の観点から非常に問題だ。
    • 覚せい剤関連事件のことを放送しすぎている。有名人が罪を犯すと、事件とは関係のない私生活のことをしつこく放送するが、番組で取り上げるのなら「**が事件を起こしました」とタレント本人について伝え、残りは麻薬や覚せい剤の怖さなどを放送し、危機感を伝えてほしいと思う。今の放送は、ただ青少年に興味を与えているだけと感じる。
    • タレントがたくさん出てゲームやクイズで遊ぶという内容のバラエティー番組が多数あるが、何のために放送されているのか理解し難い。もちろんそれが彼らの仕事であることは理解しているし、特に民放は無料なのだから低俗な内容であっても仕方ない気もする。しかし、視聴者不在の放送内容であることが多いため、あきれ果てる。タレントが遊んでギャラをもらっている様子を子どもが見たら、まじめに働こうと思わなくなるのではと心配になる。

    【いじめについて】

    • 「2人の芸人のうち、どちらがより不人気か?」を決める投票の結果が放送されていた。47対0で片方の芸人が勝つという結果だったが、以前どこかの学校であった「葬式ごっこ」を思い出すようないじめそのものだった。出演者もスタッフも司会者も面白がっていたが、そのうちの誰一人として放送前に止める者がいなかったのかと思うと情けなくなった。こうした番組を放送した放送局の姿勢にあきれた。
    • あまりの内容のひどさにがく然とした。陰湿な「公開いじめ」を延々と1時間も放送していた。芸人の親まで呼んで「不人気投票」をして人をおとしめ、それを皆で笑うという神経が理解できない。未成年が好んでみる時間帯の番組で、現代の中高生を悩ませ、自殺に追い込んでいる「いじめ」のお手本をやってみせているようで、不愉快きわまりなかった。

    【性的表現について】

    • バラエティー番組で男性の出演者が女性の体の匂いを嗅いだり、肩に触るなどのセクハラまがいの行為をしていた。しかも、その触られた女性は未成年である。このようなシーンを放送され不快になった。触った人は司会に注意されたにもかかわらず、司会者を挑発するかのようなポーズをとっていた。女性を馬鹿にしてるとしか思えないシーンに強い憤りを感じた。放送局には細心の注意を払ってほしい。
    • 長寿トーク番組だが、毎週この時間帯に子どもが見るようになってしまいとても困っている。義理の父母も同居している中で、子どもから番組の生々しい、きわどい内容について質問され、気まずい雰囲気になってしまう。どうして日曜日のこの時間帯にこんなにきわどい内容を放送し続けることができるのだろうか?
    • ゲストアイドルに「占いだ」と言って胸を見せるように強要するなど、内容が実に性的で不愉快だ。朝や夕方は子ども向けの良い番組が多いが、深夜になるとこの局は極端にアダルト的で稚拙な番組を放送している。女性のセクシュアリティーを安易に売り物にしているなど最悪だ。深夜だからといって何を放送してもよいと思わないでほしい。実に遺憾であり、がっかりしている。

    【言葉について】

    • 各局のバラエティーについてだが、「死ね」「殺すぞ」などの発言をやめてほしい。番組を見ている子どもだけでなく青年もその「罪深さ」を理解せずこの言葉を口にし、隣人の心を傷つけている。タレント自ら律することはもちろんだが、テレビ局もこれらの発言があった場合は放送することを絶対にやめるべきだ。

    【人権について】

    • 覚せい剤で逮捕されたタレントの家族の写真をモザイク処理をせずにそのまま映していたが、子どもには関係ないではないか。報道機関が最低限持っていなければいけない基本的な良心がないとしか言えない。これは完全な犯罪だ。タレントが犯したのは覚せい剤取締り法違反に過ぎず、殺人を犯した訳でもないのに、報道が過剰である。

    【動物について】

    • 捨てられた犬の特集を放送していた。ガス室に入れられた犬がもがき苦しみ死んで行く姿を映していたが、一緒に見ていた子どもが大変ショックを受けた。子どもでなくともあの映像はショックだ。この映像を見ても「犬を捨てる人は捨てる、捨てない人は捨てない」と思った。はたしてこの番組は警鐘になったのだろうか。それよりなにより、放送倫理として問題があると思った。

    【非科学的な事柄について】

    • この番組は根拠のないスピリチュアル番組で、毎回出演者が「あなたの前世は」と言い、誰かの生まれ変わりのように表現している。こんな風に言われると、「人間は死んでも生まれ変われる」と受け取る子どもがいる。私は僧侶だが、これは子どもの「死生観」に関わる重要なことで無視できない。放送局にも何度も電話しているが、いまだに放送は続いている。

    【マナーについて】

    • 食事をする場面の放送に関して、ドラマや映画などで演出上必要な場合を除き、正しい箸の持ち方をしていない場面を公共の放送で流すのはいかがなものかと思う。箸の持ち方は正しい方法を教育するべきだ。社会的に影響力のあるテレビで芸能人が間違った箸の使い方をしていると、それを見た子ども、大人までもがそれで良いと思ってしまう。お箸の国の日本の正しい文化継承の意味も含め、是非、間違った箸の持ち方は自主規制をしていただきたいと思う。

    【CMについて】

    • パチンコのCMで、若者に人気のタレントを起用したものがよくある。若者をターゲットとしてパチンコ人口を増やそうとの狙いなのだろうが、これでは18歳未満の若者にも興味を持たせてしまいかねない。パチンコのCMに人気タレントを使うなとは言わないが、「18歳未満は入場できません」という注意を画面に大きく表示すべきだと思う。
    • 携帯電話向けゲームのCMで、「このゲームは無料です」とあるが、長時間やると当然莫大な通信料がかかる。CMとして説明が不足している。子どもたちがタダだと勘違いして被害を受けている。何とか規制して欲しい。

    2009年8月に視聴者から寄せられた意見

    2009年8月に視聴者から寄せられた意見

    衆議院選挙関連報道についての意見と、芸能人の覚せい剤など薬物使用での逮捕報道に関する意見があった。タレントの薬物使用での逮捕報道については、「元アイドル歌手の報道がやりすぎである」「薬物使用を煽っているようだ」という意見が多かった。

    衆議院選挙関連報道について、「選挙」というキーワード検索では227件が該当したが、自民党と民主党、あるいはその他の政党によって扱いが違いすぎるという指摘が多かった。「偏向」というキーワードで75件、「公平」では109件該当したが、公職選挙法違反になるのではという指摘も22件あった。

    8月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は2,134件で、7月と比較し297件増加した。

    【視聴者意見のアクセス内訳】

    方法: Eメール63%,電話33%,FAX2%,手紙ほか2%
    性別: 男性74%,女性22%,不明4%
    世代: 30歳代32%,40歳代23%,20歳代20%,50歳代11%,60歳以上11%,10歳代3%

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。8月の通知数は1,076件(53局)であった。
    この他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、52件を会員社に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    8月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 11件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    8月の視聴者意見については、衆議院選挙関連報道についての意見と、芸能人の覚せい剤など薬物使用での逮捕報道に関する意見で二分した感がある。「選挙」というキーワード検索では227件が該当したが、自民党と民主党、あるいはその他の政党によって扱いが違いすぎるという指摘が多かった。「偏向」というキーワードで75件、「公平」では109件該当したが、公職選挙法違反になるのではという指摘も22件あった。また、選挙の開票速報に関する意見も多く、開票率0%での「当確」速報への意見が多くあった。
    一方、タレントの薬物使用での逮捕報道については317件の意見が寄せられたが、「元アイドル歌手の報道がやりすぎである」「薬物使用を煽っているようだ」という意見が多かった。
    また、歌手の子どもの写真を映像処理せずに放送した件についても30件の苦情意見が寄せられたが、今月は「人権」というキーワードには70件が該当した。
    この他の報道では「裁判員裁判」についての意見が39件あり、特に裁判終了後の記者会見について意見が集中した。また、地上波テレビが党首討論をノーカット放送しなかったことや、インフルエンザ報道への意見も多く寄せられた。具体的な報道姿勢の是非を指摘した「不適切な報道」が114件。より広く「報道のあり方」を論じた意見が214件と、先月よりも増加している。キャスター・コメンテーターの発言への批判意見は相変わ
    らず多く、「不適切な発言」検索で79件。「不適格な出演者」検索で89件該当した。
    「明成皇后殺害事件」報道に関する意見が169件。チャリティーマラソンのゴールシーンへの意見が53件。チャリティー番組のあり方を問う意見が45件あった。この他、バラエティー番組での「いじめ」に関する意見や、番組宣伝と本編の内容が違うという苦情意見も多く寄せられた。
    BPO関連では、「虚偽証言放送決定」「保育園行政代執行決定」についての意見が22件。その勧告を受けた番組の検証番組について26件の意見があった。放送局の視聴者・聴取者対応に関する意見は、今月は44件。ラジオに関する意見は57件。CMについての意見は47件と、いずれも先月より増加している。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は161件で、前月より約40件増加した。
    今月は「低俗・モラル」に反するとの批判意見が突出して多く、芸能人の麻薬・覚せい剤問題関連や大型特番に対して集中的に寄せられた。また、バラエティー番組や情報番組の中で、逮捕されたタレントの家族の写真や名前が放送された件に対し、批判的な意見が27件寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 昨夜、民放局で「ニュース速報」が入りましたが、その内容に対して憤りを感じました。俳優が合成麻薬使用で逮捕というニュースでしたが、このような一芸能人が逮捕された事件を「速報」で伝える必要性はあるのでしょうか。本来は大きな自然災害や大事故、政局の大きな節目など、重要度が高く国民全体が早く知るべきニュースが速報されるべきであって、芸能人の麻薬使用での逮捕なんて、はっきり言ってどうでもいいニュースです。
    • 裁判員裁判について、詳しく放送しすぎである。裁判員の年齢、性別、服装や表情などは制度とは全く関係ない。裁判で扱う事件についても、詳細に説明する必要はない。放送が裁判に影響を与える懸念もある。視聴者が裁判に参加しているわけではないのだから、通常の裁判よりも詳しく報道する必要はない。「なぜ、裁判で被告に質問しなかったのか」など、裁判員にプレッシャーを与えるような報道は慎むべきである。制度を「盛り上げよう」とか言いながら、逆に制度の趣旨をねじ曲げるような報道は慎んだほうが良い。
    • 「裁判員裁判」後の記者会見の様子が放送されていた。裁判員が顔出しで出ていたが、「重要な個人のプライバシーは侵害しない」はずの裁判員制度において、個人を特定できてしまうこの記者会見は矛盾していると思う。また、それを放送する放送局も放送局だ。
    • 衆院選関連のテレビ報道がたけなわだが、どこの局も「自民党対民主党の対決」という見方にとらわれ過ぎていると思う。せっかくの機会なのだから、他の政党をはじめ無所属の候補者にもぜひ光を当て、彼らの主張を広く紹介してほしい。
    • 「マニフェスト」という言葉遣いが気になる。わざわざ横文字にする必要があるのか疑問に思う。「政権公約」や「政策公約」などの日本語で表示すればいいのではないか?
    • 「上司にしたくない人」のアンケート結果として、麻生太郎が第1位だったとの放送がありました。公選法に抵触するかどうかは別として、選挙期間中に公共の電波を使用して一候補者のイメージダウンを図ろうとするのは非常識であり問題ではないでしょうか。「言論の自由」「報道の自由」があるのは理解していますが、何を放送してもよいわけではありません。悪意を感じます。
    • 衆議院選挙で民主党の支持率が尻上がりにアップしていることを取り上げ、司会者が「国民はろくにマニフェストも読んでいないのに、流れに乗っかっているだけ。全体の流れに身を任せるのは危険だ」と発言し、他の出演者らもうなずいていた。しかし、国民は彼が言うほど不勉強ではない。一人一人がこれまで以上に関心を持ち、「政治」を自分に直結することとして捉えている。マニフェストも良く読んでいる。国民を愚弄するのもいい加減にして欲しい。
    • 通信社が行った「全国電話世論調査」の結果を基に、テレビ各局の選挙報道では一斉に各政党の予想獲得議席数を報じ始めました。特定の政党に極端に偏った数字が出ると、有権者の揺り戻し効果が起こるのは過去の例からも明らかですが、そもそも視聴者の心理に多大な影響を与えるテレビが、有権者の投票行動に影響を与える「獲得議席予想」を連日報道してよいのでしょうか。少なくとも選挙期間中は、有権者の投票行動に影響を与える獲得議席数の予想は自粛すべきです。まだ投票もしていないのに獲得議席の数字が出るのは、有権者として非常に違和感を覚えますし、メディアの傲慢さを感じます。
    • 先日起きた駿河湾地震で東名高速道路の一部が崩落した。崩落した現場の映像を撮るために、多くの取材陣からカメラアングルが良いと思われる実家の敷地を使わせてほしいという申し入れがあった。実家の茶畑に新芽が出始めた時期だったので新芽が傷つくのではないかという心配も多少はあったが、取材の重要性を考え快く許可した。結局、5日間各局の取材は続いた。しかし、取材が終わった時に「ご迷惑をおかけしました。ありがとうございました」と言って帰ったのは1社だけだった。他のメディアは知らないうちにいなくなっていた。取材陣が去ってから取材場所を見ると、タバコの吸殻やごみなどが落ちていたり、茶畑は踏み潰され新芽は傷ついていた。許可を出したのだから仕方がないのだが、放送局は放送ではもっともらしいことを言っているのだから、それを取材するスタッフにもモラルの向上やマナーの教育をするべきだと思う。
    • 選挙特番の中で、「当選」として開票速報を発表している。しかし、出口調査等、精度の高い調査をしているのは理解できるが、開票速報では「当選」ではなく、あくまで「当選確実」が正しい報道のあり方だと思う。当選・落選は選挙管理委員会が公表するものであり、放送局が決めるものではない。
    • 最近、女性アナウンサーの言葉の乱れが非常に気になる。例えば、「借入金」を「シャクニュウキン」と読んでいたのには驚いた。さらに、都道府県の知事や市町村長を「首長(くびちょう)」と呼ぶことが増えたが、放送でこんな日本語は有り得ないと思う。放送ではもっときれいな日本語を使ってほしい。
    • ニュース番組で犯人や被害者の現在の写真が入手できない場合、手っ取り早く、学校の卒業アルバムなどの写真が多用されています。中学や高校時代の写真まで使われることがあります。しかし、社会人になれば、数年でもかなり容姿も変わります。それなのに、10年以上も前の写真まで平然と使われているので、写真の人物が被害者なのか加害者なのか混乱してしまいます。「3年以上経過した卒業アルバム写真は使用禁止」などの規定を設けるべきです。

    【番組全般、その他】

    • 都市型水害の映像を放送し、「半地下の家に水が溜まったら、ドアは開くのか」という実験をスタジオで行っていました。我が家がそういう構造のため、真剣に見ていました。ところが実験を担当した芸人が、ドア以外のところを開けようと何度もボケて、一向にドアを開けようとしませんでした。これには、真剣に見ていた私は本当に腹が立ちました。人命がかかっていることを検証することを、この芸人は一体どう考えているのでしょうか。最後には一応ドアを開けようとしましたが、そういう経緯があるので、本当にドアが開かないのか、それとも演出なのか、いまいち信用できないまま、モヤモヤした気持ちで見終わりました。こういう人命に関わるテーマをお笑いのネタと同じ感覚で番組を制作しているなら、こんなニュース番組はいりません。
    • 公園などに若者がたむろするのをやめさせるために「若い人にしか聞き取れない周波数の不快音」を流す試みが始まっているが、スタジオ内で実際にその 「音」を流し、出演者が聞こえるかどうかを試していた。すると、「音」が聞こえた者は「若いということが証明された」と大はしゃぎしていた。中には中年の出演者で「音」を聞き取れた者もいて、「若い証拠だ!」などと大いに盛り上がっていた。これではまるで「不快音」を利用して「若さの証明」をもらっているようなものだ。「若者を寄せ付けない」どころか、かえって番組を真似て「不快音」を試しに公園に行くことが若者の間で流行るのではないか?番組が率先して、それをそそのかしているように思えた。
    • 東京や広島の街中で、通りかかった若い女性に芸能人らの写真を見せて「抱かれるなら誰が良いか?」という質問をしていた。周りを多くの人達が行き交うようなところで、そうした破廉恥な質問をする神経が常識では理解できない。あまりに低俗である。
    • 民放局では広島平和記念式典を中継していない上に、言及すらしない。何か重要なニュースがあるならまだしも、芸能人のどうでもよい話題を流していた。出演者に至っては黙とうもしない。オバマ大統領の演説等で核廃絶の気運が高まっている中、この様な番組編成はいかがなものか。民放全局が、少なくとも黙とうする1分間を含めた前後合わせて5分程度の時間は中継を入れて、番組出演者を含めて全員で黙とうする程度のことはやっても良いのではなかろうか。
    • 男女コンビのお笑い芸人が出演し、その女性の「ダイエット企画」ということで、富士山に登っていた。所持品は500ミリリットルのペットボトル2本とタオル2本。女性の服装は豚の着ぐるみで、男性はスーツにネクタイだった。富士山は標高3000メートル以上もある高山なのに、あまりに山登りをバカにしているのではないか。登っている途中に、女性が「着ぐるみが暑い」と言って頭の部分を脱ぎ捨てていたが、当たり前だ。あんな格好では、登山する際に重要な「体温調節」が出来ないではないか。あんな放送をするから、山をナメてかかって登山し、その結果として遭難する者が出たりするのだ。
    • “女性”タレントが丸坊主をかけてダイエットをする企画があった。その番組宣伝の映像は、タレントが体重計に乗り、目標体重を切れず悲鳴を上げる様子と、その後に悲鳴と共にバリカンで頭を剃る映像のアップでした。ここまででも十分に「ダイエット失敗!」「彼女は番組で丸坊主に違いない!」という期待を持たせました。さらに、放送当日の昼の生番組に、わざわざ本人がカツラをつけて登場して「絶対とらないで!」などと演技して、丸坊主の「期待」を「確信」にかえさせました。しかし、夜の番組ではダイエット成功でした。番宣で丸刈りにしていた映像は番組のADのものでした。これも番組宣伝で視聴者をだますためのものだと思います。これは完全に「詐欺」です。視聴者を馬鹿にした放送はやめてもらいたい。
    • 狭い水槽に天敵同士であるタコとウツボとエビを入れて、プロレスのような解説を入れながら格闘技のショー扱いで紹介していた。とても残酷なシーンが、およそ5分間放送されていた。その後に、これとは別に「タコとカニの格闘」と題して格闘シーンを紹介していた。本来の自然の様子をとらえたシーンであったり、または闘牛のような伝統文化ならば納得出来るが、動物達の扱いがあまりにも安易すぎる。
    • BPOの勧告を受け局が謝罪したようだが、ちょっと待ってほしい。謝罪すれば許されるのか?捏造というのは、他の業界なら食品偽装であったり、政界なら虚偽献金のようなものだ。一般企業や政界は不祥事が起きればマスコミに徹底的に追及され、場合によっては倒産や辞任まで追い込まれる。ところがテレビ業界は「すみません。今後の番組作りに生かします」の一言で許されてしまう。どう見てもおかしいだろう。
    • 芸能人の薬物使用がなくなりませんが、タレントを使うテレビ局は何も対策を施さなくてよいのでしょうか。薬物撲滅に対し、テレビ局は貢献できないのでしょうか。オリンピックなどの競技大会では尿検査は当たり前になりました。野球、相撲も同様です。テレビ局でタレントを使う時に、尿検査を義務付け、拒否するタレントは出演不可能とするくらいの強い対応が必要ではないでしょうか。
    • 兵庫県に台風が直撃し、多大な被害に遭った。家の中の物は全て水浸しでだめになり、流されたゴミなどが堆積し、未だに片付けが終わらない。その中で、町のローカルテレビが繰り返し町中の家を訪れてインタビューし、被害状況、援助の状況を放送して町民に伝えている。地方のテレビ番組の作りは、低予算でやれることも限られており、構成も見栄えが劣るかも知れない。しかし、「こういう事実を淡々と映し続けて、どう考えるかは視聴者にまかせる」という番組があるべきではないか?ただ、現場のカメラに映し出される生の映像を送り続け、現場の様子を多くの人に知ってもらう。それこそがテレビの役目であり、今後、メディアとして残っていくために必要な役割ではないかと思う。
    • 司会者が客席に向かって「台風来ましたね!」と言うと、客席の人々が明るい声で「そうですね!」と返していた。台風被害で困っている人がたくさんいるというのに、こんな明るい調子で台風について放送されることに違和感を覚える。
    • 私は、現在、薬物中毒の患者に接する仕事をしている。女性タレントの覚せい剤関連報道について、司会者の興味本位な質問と、それにバカ正直に何でも答える元厚労省麻薬取締り担当官のやりとりに腹が立った。入手経路・薬物消失日数・具体的な「あぶり」「吸引」の方法を丁寧に繰り返し教えて何になるのか。夏休みに青少年が興味本位で使うことにつながらないか。浅はかすぎる。本来報道すべきは、薬物の怖さではないか。
    • テレビを見ていると、番組の最後に出演者や作者、撮影協力などを表示したテロップが非常に早い速度で、それも、通常では読むことができないくらいの速度で横方向に流れているのが見受けられます。この様なテロップを見ると、乗り物酔いのような状態になってしまうことがあります。通常では読めないような速度で流すことは、いかがなものでしょうか?何らかの基準を設けるべきだと考えます。
    • 「『スポーツ選手が流す涙』など、男性の涙は是か非か?」というコーナーで、野生動物を例に挙げて説明していた。動物園の飼育員の方が「飢えた野生ライオンが数日振りに獲物を捕った時、うれしさのあまり涙を流すことがある」と話していた。その際、背景には「雄ライオン」が餌の周りを歓喜のあまり歩き回る映像が流された。テーマが「男の涙」だったのでイメージで雄ライオンの画像を選んだのであろう。しかし、「ライオンはメスしか捕食をしない」というのは常識である。つまり飼育員の話はもともと「男の涙」とは無関係だったわけで、野生ライオンの生態を「男の涙」の例として使ったこと自体が無理だったと言える。しかし、テレビ局の社員が無知なのか、「雄ライオン」の映像を背景に使ってしまったのだ。このような間違ったことを放送されては困る。
    • テレビの画面には「間もなく登場!」だとか「このあとすぐ!」という文字がずっと出ている。競技の開始を待っていたが、結局、競技が始まったのは数時間後だった。「間もなく」や「このあとすぐ」で数時間も引っ張るのはどうかと思う。また「今夜決戦!」と銘打って、実際は朝の4時過ぎであった。これも「今夜」とは言えないと思う。このような表現には、ある程度の制限をつけてもよいのではないかと思う。
    • 各局が日曜日の早朝などに自局の検証番組を放送しているが、内容が物足りない。真剣に検証する姿勢がないのではないかと思う。また、視聴者から寄せられた意見に対して、テレビ局はもっと耳を傾け、真摯に受け止めるべきだ。
    • 日韓の歴史問題に関する検証として、今から114年前に韓国でおきた皇后暗殺事件について取り上げられていた。その内容は、事件関係者の謝罪と事件内容の検証だったが、事実関係の検証が一切なされていない上、歴史的裏付けも日本の専門家の意見はなく、韓国の専門家の意見だけが取り上げられていた。証言者はただ一人だけ、しかも残された証拠も後に本人が作ったもので、それが過去に確かに実在したかどうかの証明もない。そんな内容の番組だった。これは虚偽報道に当たるのではないだろうか。
    • 国の特別天然記念物の「オオサンショウウオ」を追いかけ回し、網で捕獲していた。「特別の許可を得ています」というテロップを入れて放送していたが、この放送は、どんな意図があるのだろうか?お笑い芸人やスタッフが川に踏み込み、興味本位でこのような暴挙を行うとはどういうことなのか。この番組を見た子どもや心ない人達が「オオサンショウウオ」を捕獲したり、いたずらをしに行くことを誘発するとしか思えない。天然記念物である生物をこんなふうに扱ってもよいという許可とは、いったい誰が出したものなのかを知りたい。社会の公器ともいえるテレビとは、こんなにも見識がないのか?
    • タレントの好き嫌いを当てるクイズで、答えが「こうや豆腐」だった。しかし、嫌いになった時の理由の表現が不適切だと思う。こうや豆腐を「しぼったぞうきん」とコメントし、出演者が指先でつまんで絞ってみせた。過去には「汗取りのスポンジ」という表現だったこともある。私は、「こうや豆腐」のメーカーの社員だが、食品を素手でつかみ、「汗取りのスポンジ」だとか「絞ったぞうきん」などと表現するのはひどすぎないか?これは、こうや豆腐のような加工品にとっては非常にネガティブな表現であり、影響も大きく、何よりも作り手を侮辱しているものであると思う。
    • テレビでチャリティー募金の場面が何度も映った。著名なタレントさんが一生懸命ボランティアとして握手をしたりして、視聴者の募金に感謝している場面だ。それを見て募金をしようと思い、娘と会場に行ったのだが、大行列ができていて3時間待ちだった。それでも「列に並んで募金をすれば有名タレントさんに会える」と信じて並んで募金を行った。ところが、テレビに映っていない場面では募金場所にはスタッフしかおらず、テレビに映っていた有名タレントは、ただの”客寄せ”であることに気づかされた。尊い募金という活動が絡んでいる以上、テレビ画面に映る場面と実際とが全然違うというのは「やらせ」以外の何ものでもないと思う。「募金に来られても、タレントさんに会えるとは限りません」とテレビ画面に断りを入れるとか、そうでなければ、テレビと同じようにタレントを常に立たせておくべきではないかと思う。
    • 毎年「チャリティーマラソン」を放送しているが、今年は126kmという距離だった。毎年距離が伸びているが、これは長過ぎる。こんな距離をたった一日で走り切れば、関節を痛めてしまうのは明らかだ。視聴者の感動を煽りたい気持ちは分かるが、やり過ぎだと思う。
    • 高校野球の中継で、勝ったチームのことばかりが放送され、負けたチームのことに関しては一切放送がありませんでした。しかし、勝ち負けに関係なく、出場校全てに取り上げられる権利があると思います。勝ったチームには次があります。せめて、負けたチームの想いを、私たちに伝えるような番組づくりをして下さい。
    • ゲストの女性が番組冒頭で「今日はバイクで来ました。この番組終了後にツーリングに出かけます」と言っていた。ところが、彼女はお土産として「お酒」を持ってきていて、番組中に出演者全員で飲んでいた。だが、彼女は冒頭で「番組終了後、ツーリングに行く」と言っていたではないか?スタジオでお酒を飲んだら”飲酒運転”になるのではないかと思い、局に電話をしたところ「お酒の酔いがさめてから行けば問題ない」という答えがあった。しかし、酔いがさめるさめないではなく、番組内で「ツーリングに行く」と言いながら酒を飲むことがおかしいのではないか?
    • 「芸能界の薬物汚染」を取り上げている最中、「現場のマンションに出入りする有名人」をピー音処理で暴露していました。しかし、放送上はピー音で消していても、スタジオにいる出演者や観客に聞こえているのは如何かと思います。これは放送倫理に抵触するのではないですか。
    • 先輩芸人が若手芸人の自宅へ”いきなり”押し掛けて行き、好き勝手なことをして泊らせてもらうという企画だ。しかし、そのやり方が強要・脅迫のようであり、一種のパワハラである。若手芸人に自宅へ連れて行かせる交渉の際は、バリカンを持って「髪の毛を刈らせるか家に連れていくか、どちらかにしろ」と強要し、嫌がっているのに本当に毛を刈ったりする。自宅に行っても飲み食いし放題であり、勝手に高額な商品を注文したりと、傍若無人の振る舞いをしている。事前に納得の上なのか分からないが、そうであっても行き過ぎた内容だと思う。
    • 富山県の立山から生中継していたが、タレントの服装が気になった。さすがに登山靴は履いていたが、上は薄着のカーディガンのようなものだった。先月、北海道大雪山系で多数の死者を出す遭難事故があったばかりである。いくら夏山でケーブルカーで行ける場所とはいえ、不用意な服装ではないか。軽装登山の危険性をもっと教えるべき時に、不適切だと思う。
    • 美容整形の特集だった。興味を持って見ていたのだが、ベストワンに選ばれた「顔の皮膚のたるみをリフトアップする方法」に疑問を感じた。「頭蓋骨に3ミリ程のチタンのボルトを固定し、頭皮に糸を通して引っ掛ける」というものだった。脳外科のスペシャリストが「安全で確実」と紹介していたが、交通事故に遭ったりして、緊急にMRI(核磁気共鳴画像法)を撮る必要が生じた時に困るのではないだろうか。番組ではそうした説明が一切なかったが、不親切だと思う。
    • 私は「発達障害」を患っている者です。「発達障害」という病気はなかなか周囲に理解されず、就職などに際して不当な差別を受けています。以前、殺人事件の報道の際に当事者が「発達障害者」であったと伝えられました。しかし、事件と障害との因果関係が証明されていないのにそのように報道されたため、我々にとって以前にも増して辛い状況になりました。皆、自分が発達障害者であることをひた隠すようになったのです。この状態を打ち破るためには、「『発達障害』とはどういう病気なのか」ということを放送で取り上げて頂き、世間の皆様に知って頂くのが一番だと思います。ぜひ各局で特集を組んで我々の病気について正しい認識を広めて下さい。
    • 「通販番組」ですが、内容が信用できないものが多いです。たとえばダイエットサプリで「飲むだけで10日で8キロやせた」とか「1ヵ月で13キロやせた人もいる」という商品を販売しています。また、「1週間に1度塗るだけで体臭を100%抑えるクリーム」や「紫外線による水虫治療器」などなどです。「個人差はありますが」と言えば、なんでもOKなのでしょうか。
    • 感動のドキュメンタリー番組だと思い最後まで見たら「健康飲料」の通信販売の番組だった。これでは感動の苦労話も嘘に見えてくる。私は、最後に落とし穴に落とされたような不愉快な気持ちになった。通販番組なら、最初から通販と分かるように画面に表示すべきだ。

    【CM】

    • 政党のCMに疑問を感じている。30秒以上の長編CMがゴールデン・プライムの提供枠にまで進出している。テレビは本来政党の批判をするべき立場であるはずだ。そのテレビが逆に政党からお金をもらってCMを放送していては、その批判の説得力が欠けてしまう。政治的に中立・公平でなければならないテレビという観点からも疑問に思う。
    • 最近「時報を兼ねた政党のCM」が1時間ごとに放送されるので、聞いていてとても不快である。党の代表の肉声で「**党は皆様のために尽くします~云々。**党が10時ちょうどをお知らせします」という具合だ。一般人の生活のリズムの目安となる「時報」は、局のアナウンサーが知らせるべきであり、特定の政党がお知らせするなどもってのほかだ。
    • 生命保険のCMだが、大変心が痛む。ガンを克服した人の体験談を感動的に伝えようとしているが、世間には志半ばで克服できなかった家族もいる。その家族はこのCMが流れる度に、苦しみに苦しみ抜いた本人を思い出す。そして「なぜ、克服できたのが、私たちの家族ではなかったのだろう」と思ってしまう。テレビCMを見て、なんとも言えない気分になる。ここ数年、重病克服を感動的に扱うものが増えているが、いかがなものかと思う。「ドラマで描けるようなキレイなことだけではない」というのは、実際に体験した人間にしか分からない。そのようなことを、CMで軽く扱わないでいただきたい。

    【BPOへの意見】

    • BPO放送倫理検証委員会が出した勧告には、「本件放送を放送した系列ネットワークと同等の規模において全国放送すべきである」とあるが、放送時間については一切触れられていない。検証番組を本編の通常放送時刻に放送するよう、BPOから勧告していただきたい。
    • 最近、「僕、ラジオです。青少年に良くない番組、放送してないですよね…」という呼びかけ広告を聞く。その最後に「BPO」と言うのだが、この「BPO」だけでは、何のことだか全く分からない。せめて、日本語で「放送倫理・番組向上機構」と言うことはできないだろうか?

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • 元麻薬捜査の専門家を招いて、覚せい剤や麻薬について映像やボードを使って、種類・使い方・入手方法・値段など、普通の人はおよそ知らなくてもいいようなことを細かく解説していた。覚せい剤については危険性を伝えるだけで十分なのに、やりすぎではないか。まして、今は夏休みなので若い人もこの番組を見ていると思う。テレビが若者に与える影響を考えるべきだ。
    • 逮捕されたタレントのことを放送しすぎている。有名人が犯罪を起こすと、事件とは関係のない私生活のことをしつこく放送するが、今日の放送は本人を破滅に追い込むような内容だった。番組で取り上げるのなら「**が事件を起こしました」とタレント本人について伝え、残り半分は麻薬や覚せい剤の怖さなどを放送し、危機感を伝えてほしいと思う。今の放送は、ただ青少年に興味を与えているだけと感じる。
    • 芸能人の覚せい剤事件ばかり、いつまで放送を続けるのか。夏休みの今の時期、子どもたちもテレビを見る機会が多くなっている。「麻薬」の話題ばかり放送しないでほしい。もういい加減にしてほしい。
    • 放送時間内に、マラソンでランナーがゴールすることができなかった。テロップには「この後の番組で放送する」旨の告知があった。しかし、待てど暮らせど一向に放送されない。放送しないならば、そんなテロップを出さないで欲しい。子どもが信じて待っているのに可哀想だ。
    • 24時間マラソンを放送していたが、21時までの放送時間内にゴールできなかった。そのため「次の番組でゴールのライブ映像を流す」と言っていたが、結局1時間くらい後に、21時12分にゴールした時の録画映像を2分ほど流しただけだった。これは、視聴者の期待感を煽って次の番組の視聴率を稼いでいたことになる。今回走ったランナーには子どもたちのファンも多い。小さな心についたガッカリ感を思うと、いたたまれなくなってしまう。
    • 子ども向けの特撮番組で、最終回であるにもかかわらず物語の途中で終わり、結末は12月公開の劇場映画版に続くとのことだった。謎だったことは謎のままで終わってしまった。少なくとも一般視聴者が思い浮かべる「最終回」とは、かけ離れていたと言わざるを得ない。基本的には子ども番組なのに、番組自体が「嘘」をついたことになるのではないか。

    【人権について】

    • 覚せい剤で逮捕されたタレントの話題で、一家の家族写真が公開されたが、小学生の長男の顔がモザイクなしで映された。これは、未成年者に対する重大な人権侵害だと思う。

    【性的表現について】

    • 生放送の番組で、声変わりもしていないような年頃の少年が100人近く上半身裸になって、シャワーに濡れながらテレビに出ていた。児童ポルノ法があれだけ騒がれているのに何を考えているのか。前半は普通に歌っていたのに、後半、突然小学生や中学生の男子が上半身裸になって歌い踊って、本当に不愉快だった。
    • 番組(アニメ)自体は面白いと思うが、この時間帯は小学生の子どもも見る時間なので、親としては下ネタなどが多いと困る。そういう時は途中で切ってしまうが、「ラブホテル」とか「マスターベーション」という言葉を同じように言ってみたりするので、どう対応していいか困ってしまう。この時間帯に放送するのであれば、少し配慮願いたい。

    【言葉について】

    • テレビでは「刺青」のかわりに「タトゥー」という英語を多用している。この言い方は、刺青という言葉と比較して、非常に軽く感じられる。そのため、若年層の人はかっこいい、ファッションの一部などと軽く考えるのではないか。その軽さの延長線上に、大麻・麻薬・覚せい剤などがあるのではないか。マスコミはその影響力の大きさを十分考慮し、表現に注意してもらいたい。
    • 最近、各局で万引きについて報道されているが、どうやら、万引きをする青少年には「ゲーム感覚」で万引きをする傾向があるようだ。となると、「万引き」という言葉ではいまいち罪の重さが伝わらないと思う。だから報道では「窃盗」とか「盗み」という言葉を使うようにした方がいい。「物を盗む行為はよくないことだ」と、青少年にしっかり伝わるようにすべきだ。

    【非科学的な事柄について】

    • 血液型がA型とB型の一般人にリレー方式でインタビューをし、交互に相手側の気に入らない点を言い合うという内容で、互いの血液型に悪印象を与え合う酷いものであった。生放送ゆえの時間不足からか、スタジオの司会者や出演者からもほとんどフォローがなく、結果的にただ世間の偏見を強めたいがために企画されたかのような有様であった。BPOから「血液型別の偏見を助長する内容の放送は自重するように」という要望が出されていたはずだが、それをどう解釈したらあの内容になるのか非常に疑問だ。

    【危険行為について】

    • 出演者とスタッフに対するクイズ企画だったが、クイズが不正解だった場合、一部のスタッフに対して「酒の一気飲み」を科していた。決して強制的ではなかったようだが、この番組は主に若年層を対象にしているだけに気になった。飲酒についての知識の乏しい若年層に対して一気飲みという行為を肯定し、しかも、罰ゲームとして助長するものである。社会の公器としての放送番組にとって不適切な演出であると考える。

    【要望・提言】

    • ゲストコメンテーターが一連の芸能人の麻薬騒動について、「今、夏休みで子どもたちがテレビを見る機会も増えているのに、連日の報道の仕方には問題がある。マスコミはゴシップ的に取り上げるのではなく、『麻薬の恐ろしさ』を伝え、今後いかにして『麻薬から子どもたちを守るか』といった『対策』を放送していくべきだ」と発言していた。まさしくその通りだ。テレビで言い辛いであろうことをよくぞ言ったと思う。この番組だけではないが、マスコミ自らが今回の騒動の放送姿勢についてきちんと反省をするべきだ。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 6月に視聴者から寄せられた意見で、「子どもが見ている時間帯にパチンコのCMが多すぎる。パチンコ以外でも、競馬、宝くじもギャンブルである。ギャンブルを推奨するようなCMは放送すべきでない」とあるが、偏見だ。競馬はパチンコとは違う。競馬は乗馬と同じく人と動物が協力し合うスポーツでもある。馬に携わったことのない人の偏った価値観でものが言われている。

    【CMについて】

    • パチンコのCMは一切禁止するべきだ。パチンコは賭博であり、未成年者ができないよう規制されている。テレビCMが禁止されても、問題がないのではないか。

    2009年7月に視聴者から寄せられた意見

    2009年7月に視聴者から寄せられた意見

    民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、東国原知事と橋下知事との地方分権問題、麻生総理のイタリアサミット出席、選挙に向けての各政党のマニフェスト等に関する報道に多くの意見が寄せられた。そのほか、金正日総書記の後継者・ミサイルの再発射など北朝鮮問題に関する意見があった。

    ニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。先月に引き続き、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、東国原知事と橋下知事との地方分権問題、麻生総理のイタリアサミット出席、選挙に向けての各政党のマニフェスト等に関する報道に多くの意見が寄せられた。

    7月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,837件で、6月と比較し156件増加した。

    方法:Eメール66%,電話30%,FAX2%,手紙ほか2%
    性別:男性72%,女性25%,不明3%
    世代:30歳33%,40歳代23%,20歳代21%,50歳代10%,60歳以上10%,10歳代3%
    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。7月通知数は800件(42局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、43件を会員社に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    7月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 1件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    【意見の傾向】

    7月の視聴者意見については、東京都議会議員選挙、衆議院の解散など政治的な動きが多かったこともあり、今月もニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。先月に引き続き、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、東国原知事と橋下知事との地方分権問題、麻生総理のイタリアサミット出席、選挙に向けての各政党のマニフェスト等に関する報道に多くの意見が寄せられた。今月も与野党の取り扱いに偏りがあるとの指摘が多く、キーワード検索の「偏向」で106件、「公平」で123件と、いずれも先月よりも該当数が増えている。放送局や番組を特定しての意見で、具体的に報道姿勢の是非を指摘した「不適切な報道」が108件であったのに比べて、より広く「報道のあり方」を論じた意見が207件と、これも多くなっている。キャスター・コメンテーターの発言への批判意見は今月も多く、「不適切な発言」検索で92件該当した。また、番組出演者の適格性を問う意見も多く、「不適格な出演者」検索で93件該当した。意見内容では、殺人事件の容疑者を移送する機内での取材方法についての批判意見が45件寄せられた他、金正日総書記の後継者・ミサイルの再発射など北朝鮮問題に関する意見、マイケル・ジャクソンの死去関連で、皮膚の色の変化についての報道に対する批判意見、「ツリーマン」と呼ばれる皮膚疾患の患者の映像についての批判意見などがあった。このところバラエティー番組に対する意見が少なかったが、今月は大物司会者の司会進行に関する批判など、意見数の増加が見られた。BPO関連では、「二重行政の現場」報道についての放送倫理検証委員会委員長の「談話」に対する意見が125件。「虚偽証言放送」に関する「勧告」への意見が15件あった。放送局の視聴者応対に関する意見は、今月は35件、パチンコの規制などCMについての意見は37件、また、ラジオに関する意見が今月は37件あった。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は前月より微増した。
    今月は、「性的表現」に対する批判意見が比較的多く寄せられた。また、複数番組で司会者を務める特定タレントの発言や振る舞いに対し、「非常識だ」「いじめではないか」などの批判が目立った。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 詐欺集団の実態をつかむために詐欺疑惑の若者達に密着し、隠し撮りしていた。その一部始終が顔も映した状態で放送された。放送局が一般人を見張り、隠し撮りする行為は人権や倫理上問題があると思う。仮に放送しなかったとしても、一般人を隠し撮りした行為に問題はないのか。放送局に犯罪捜査をする権限はないはずだ。このような人権を無視した隠し撮りは止めるべきだと思う。
    • 民主党・鳩山代表の政治資金問題について、このニュース番組では「事実でない献金」と表現していた。新聞報道では「虚偽献金」と表現されているし、一般人である私から見ても政治資金規正法に明らかに違反していると思える。それなのにこの表現でいいのか。
    • 麻生総理のサミットの記者会見の、日本人記者のレベルの低さに絶望した。質問された総理も、傍から見ていた外国の記者も愕然としたと思う。この世界不況の大事な時に開かれたサミットで、イタリアまで同行して、何故、都議選や衆議院の解散について聞くのか。他に質問すべきことはないのか。日本の恥であり、見ている我々が恥ずかしい。
    • 東京都議会議員選挙を「政権選択の衆議院選挙にも影響を与える」「前哨戦」等と述べていたが、「政権選択」という言葉は、前回の参議院議員選挙の際の民主党のスローガンであり、「政権選択=民主党」との関連色が強い。こうした民主党色の強い言葉を都議会議員選挙の投票時間中に放送することは、民主党への応援とも疑われる。今後は「政権選択」のように民主党を連想させる言葉は避けるようにしていただきたい。
    • 各テレビ局が世論調査で内閣支持率等を報道しているが、調査の方法やサンプル数等の説明が不十分だ。インターネットなどの世論調査の結果とかけ離れていたりする。なにか意図的な操作が行われているのではないか。調査の詳細を番組で説明するべきだ。
    • テレビ局が各政党に対して、議員の番組出演中のフリップ使用を禁止すると通告したという。しかし、先日の報道番組ではフリップを使用していたので、とても分かりやすかった。それなのに、何故、フリップ使用を禁止するのか?フリップがあれば、初めから各人の言いたいことが要約されているため、視聴者の理解度が高まるではないか。
    • テレビの番組で「固有名詞」「人の名前」「統計的数値」等に、言い間違いが非常に多いのが目につく。その都度、番組後半での「お詫びします」の一言で終わっているが、マスコミは「報道の自由」という虚名に支えられ、「間違っても謝れば済む」とでも思っているのか?報道というのは、事実を事実として報道すればそれでよく、虚飾や誤用があってはならないと考える。そろそろ、しかるべき責任の取り方を国民に示すべきである。

    【番組全般、その他】

    • 離活(離婚活動)について放送していた。配偶者より有利にことを進め、有利に離婚する方法について、詳細なノウハウを再現ドラマ仕立てで紹介していた。しかし、ハイテク機器で配偶者を盗撮して離婚の慰謝料を多くせしめようとする具体的戦略などを放送するのはいかがなものか。離婚を助長させ、政府の少子化対策の根底を崩す極めて道徳に外れた番組である。
    • 「人と動物とが共に生活をする」という感動的なテーマの企画をやっていたが、動物の動き一つ一つに執拗なまでに「効果音」を付けていて非常に耳障りでした。この番組に限らず、最近のテレビ番組は無駄に効果音を付けすぎです。
    • 深夜の集団暴走の放送で、高速で車をスピンさせる無法車両と見学者を映していた。しかし、車のナンバーや違反者の顔にモザイクをかけるのはなぜか。人権保護のつもりだろうが、それならば、放送しない方が真似をする人間を呼び込まないだけましである。放送の目的が注意喚起なのか娯楽なのか意味不明だ。
    • バラエティー番組や情報番組を見ていると、画面にワイプで小さな画面をつくり、そこにゲストや司会者の顔が出ていることが多い。最近はただでさえテレビの画面がテロップの文字でいっぱいなのに、更に、タレントの顔を映されては邪魔になるだけだ。見たいVTRの部分が欠けてしまう事もよくある。
    • 「天才児を育てる脳科学おばあちゃん」を取り上げていました。幼児の能力の伸ばし方を説明する際に、「風船ガムを舌を使って膨らますことの出来ないことは、他のことも不器用なんだよ。無限の可能性が一つなくなった。そういう子供はいらんな」と発言していました。もしもこの発言を発達障害を持つ子供の親が聞いたら、わが子の存在を否定されたと思い、深く傷つくでしょう。「器用に動作の出来ない子=必要のない子」といった非道徳的な風潮が世の中に広がり、「いじめ」などを助長することになるのではと危惧しております。
    • 「裁判の傍聴が趣味」という芸人の、法廷であった実話を紙芝居風に面白おかしく話すというネタを見た。個人を特定していないとはいえ、実際にあった話を、恐らく許可なくお笑い番組のネタにするのはいかがなものか。そもそも作り話という可能性もある。「痴漢の裁判の傍聴」というネタをやっていたが、裁判関係者や傍聴人がこの番組を見ていたら、気づくのではないかという内容だった。
    • 亡くなったマイケル・ジャクソンを特集した番組は、あまりに酷かった。コメンテーターの一方的で根拠のない話は嘘ばかりであり、著しく故人に対する誤解を招いていた。アナウンサーが平気で「肌を脱色して・・」などと言っていたが、黒人が白人になれるなんて、そんな医療技術はない。そんな技術があれば、美容クリニックが大々的に宣伝して、今頃は、誰でも知っている事になっているはずである。本当に、腹の底から怒りが込み上げてきた。
    • この番組は朝の番組なのに、毎年、定期的に女性下着の特集をしている。春の下着・夏の下着・秋の下着・クリスマス勝負下着などやっているが、中身はたいして変わらないのだから何回も放送しなくていい。VTRには下着姿の女性が登場しているが、朝から流す映像ではない。マネキンに着せればいい。下着特集と言いながら、お色気で視聴率獲りの為としか思えない。
    • 自社製作の映画の宣伝をしているが、これは放送法に抵触していないか。同じ映画で、かたや放送局製作の映画は宣伝費がかからなくて、かたや一般の映画は宣伝費をかけないと放送されないということは、明らかに公平ではない。
    • 画面の右上に「アナログ」という表示が常時出ていて目障りだ。特に腹立たしいのは、番組本編の時に表示されている「アナログ」の文字が、CMに切り替わるとちゃんと消えることである。なぜ本編にだけそのような表示をして、CMには入れないのだ?視聴者を蔑ろにし、スポンサーを優先しているからだろう。
    • 最近どの番組を見ても、「詳しい情報は番組HPで紹介していますので是非そちらをご覧下さい」というお知らせが入ることが多い。しかし、私のようにインターネットを使えない視聴者には「詳しい情報」を得ることが出来ない。テレビ局が率先して「情報格差」を生むようなことをしており、不公平も甚だしい。番組に関連した情報は、全て、誰にでも見られるように、テレビの画面で流すべきだ。
    • 各局の天気予報を見ていると、そのテレビ局によって「晴れ」「曇り」「雨」といったマークがまちまちで、非常に分かりにくい。是非、放送局全局でマークを統一して、視聴者が見やすくなるようにして頂きたい。
    • 司会者が故意に一人の出演者に回答させないようにしていた。人気司会者の絶対的立場からのイジメやパワハラを強く感じ、非常に不愉快でした。バラエティー番組のお笑いとしての演出なのでしょうが、子供社会に限らず、大人の社会でも横行しているイジメやパワハラの加害者は、このような「冗談」の延長でしているのではないでしょうか。人気番組の司会者や制作担当者は、テレビの番組に影響力のあることを自覚していただきたいものです。
    • 痴漢冤罪をテーマとした内容が放送されたが、あまりにも不快だった。検証するという内容だったが、実際に女性のマネキンのお尻を撫で回したり、どういう角度で男女が接近していたか等のリアルな映像が放送された。しかし、検証だとしても見ていて気分の良いものではなかった。主人は興味もあったようだが、女性の私は過去に何度も痴漢行為を受けたことがあるので、見ていてそれを思い出した。夕食はまずくなるし、とにかく不快そのものだった。
    • 対決もののゲームをする内容で、その中で「ヘルメットをどれだけ運べるか」というものがあった。その際、ゲストの2人組のお笑い芸人の一方が、もう一人の首に「連結された大量のヘルメット」を首にかけ、ゲームを進めていた。運んでいた芸人も苦しそうであったが、周りの共演者たちが誰も止めることなくそれを面白そうに笑っていたのを見て、バラエティー番組のモラルの低さを改めて感じた。
    • 「チャリティー番組」であるのに、スポンサーのCMが放送されるのはなぜなのか?CMが流れるということは、各企業からスポンサー料がテレビ局に入っているということですか?視聴者からの募金が慈善事業に使われるのは当然としても、番組を放送することによってテレビ局が収入を得るのであれば、「チャリティー」とは言えないのではないか?
    • 出演者が着ていたTシャツに「cocaine」と書かれていた。しかもアップでその文字を放送していた。「薬物」の使用を勧めているようであり、公共の風紀を乱すものと思われる。
    • 「富士山5合目の駐車場で落石があり、死者が出た」というニュースの際、駐車場に止まっていた他の車のナンバープレートがすべて丸見えの状態で放送されていた。もし自分の車が映っていたらと考えると、ぎょっとした。今の時代、どこでどのような情報が自分の身に危険を招くか分からないが、大切な個人情報を垂れ流しにされるのは、とてつもなく怖いし不愉快である。テレビ局は、基本的なプライバシー保護くらいはしっかり守ってもらいたい。
    • かつては地上波でも「ルマン24時間耐久レース」や「ツールドフランス」などを放送していたのに、最近は皆CSのスポーツ専門チャンネルでの放送ばかりだ。こういう番組を地上波で放送しなくなったのも、テレビ離れの原因の一つではないか?地上波は、深夜にどうでもいい芸人を寄せ集めて視聴率稼ぎの生放送番組を垂れ流しする状況でいいのか?一部の放送局の経費削減の矛先や解釈がはっきり言って違うような気がする。もう少し視聴者の立場に応えた番組を作ってほしい。
    • 出演者の横文字の多用が気になる。特に最近よく使われるのが「リスペクト」という言葉です。かっこいいと思って使っているのかも知れないが、日本語に言い換えられるものは、ぜひ日本語を使ってもらいたい。年長者や子供には理解できない。
    • 大雪山系トムラウシ山の遭難事故について、一方的に旅行社を悪者にした報道ばかりされている。確かに、天候や参加者の体調が悪くなったことに気づかなかったガイドにも責任はある。しかし、山は天候が変わりやすく、しかも北海道の山なのだから、登山の案内には「厚着をするように」と書いてあったはずだ。観光気分で、山に登ることを安易に考えたツアー客にも問題があると思う。
    • 「千葉女性殺害事件」で、容疑者の移送される飛行機内の映像が放送された。服を頭からかぶりうつむく容疑者を写す報道陣に向かい「カメラの撮影はおやめください」というキャビンアテンダントの声が聞こえた。状況から察するに、他の乗客も乗っている機内で、客室乗務員の静止も聞かずにマスコミが撮影をしていたのだろう。しかし、容疑者の顔も声も撮れず、周りに迷惑をかけているだけのその場面を放送する必要がどこにあったのだろうか?
    • 大学の准教授が大麻の使用で逮捕されたニュースの中で、この容疑者の供述として「気持ちよかったから使った」という言葉が放送された。しかし、これでは、テレビで大麻を宣伝していることになるではないか。本来なら大麻使用の撲滅を啓蒙すべきテレビが、まったく反対のことをしている。「気持ちよかったから使った」という言葉を聞いて、ためしにやってみたくなる人も出てくるのではないか。容疑者の供述だからといって、伝えなくてもいい情報を流す必要はない。
    • 最近、陸上競技にしろ水泳にしろ、スポーツ選手に変なキャッチコピーやあだ名をつけて放送することが多いが、まるでその選手が冒涜されているかのように感じられ、非常に不愉快である。だいいち、真面目にスポーツに取り組んでいる選手に対しても失礼である。日本陸連が放送局に対して、選手に変なキャッチコピーをつけることを止めるよう呼びかけたそうだが、まさにそのとおりだと思う。
    • 民放各局のCMの音量について言いたい。番組本編との音の大きさが違いすぎるので、CMのたびに小さくしなければならない。最新の液晶テレビには「ドルビー・ボリューム」という音量調節機能があって、CMに入ると自動的に音量が小さくなるようだ。しかし、テレビがこの機能を搭載するということは、放送局側に問題があるからだと思う。なんとかならないだろうか?
    • BPOから勧告を受けた局で検証番組が深夜0時50分から放送されるが、この時間では、ほとんどの視聴者は寝ているので見られない。検証番組はゴールデンタイムに放送するようにしていただきたい。

    【CM】

    • 最近の民放を見ているとCMが多すぎる。番組を1分放送しただけで、すぐまたCMになったりもする。CMの許容量は放送時間に対してCMの割合が18%以下と聞いているが、本当に守られているのか。
    • 女性の生理用品のCMを止めていただきたい。今の日本には”羞恥心”という気持はないのか?私の時代には、生理用品を買いに行く事すら非常に恥ずかしいことだった。今はCMまで堂々と行っているが、止めてほしい。
    • 公共広告のリサイクルのCMは、子ども目線で作られていて、大変わかりやすい。空き缶が新幹線の車両になったり、ペットボトルが乗務員の制服になるといった内容であり、夢がある。こういった夢のあるCMが今の世の中には必要ではないかと感じる。
    • 殺虫剤のCMが問題です。女性が陰部の膨らみを誇示し腰を左右に揺すって見せる場面、これは男にとっては楽しみなCMかも知れませんが、殺虫剤と女性の陰部の膨らみと何の関係があるのでしょうか。女性は衣服を着ていますが、明らかに陰部の膨らみを見せるための場面です。その視線を意識していると、殺虫剤が出てくるという設定です。これは明らかに女性を蔑視するCMであり、問題視すべきです。

    【BPOへの意見】

    • BPOは「報道の自由」「表現の自由」を語る前に、テレビ番組が放送法を厳守しているかどうかをしっかり監視するべきではないか。総務省からの指摘に異論を唱えるのは、おかしな話だと思う。あまりにも酷い偏向報道、印象操作、捏造まがいの報道など、近年は目に余るものが多すぎる。あなた方BPOは、テレビ局を擁護する側の人たちなのか?放送法を厳守することを要望する。
    • BPOが虚偽証言放送に対して「勧告」を出したことを高く評価する。しかし、テレビ局はBPOから「勧告」を受ける前に、番組審議会で審議し、自主的に「検証番組」を放送すべきだったと思う。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • ヤクザが主人公で、それを格好良く見せるドラマは問題がある。単純な人間が憧れたり真似をしたらどうする。劇中には刺青を美化するような表現もあり不愉快だ。昨今のドラマや映画には不良やヤクザが主人公のものが多く、それをもてはやす風潮があり、この傾向は問題だ。
    • 「小学生のための情報を伝える教育バラエティー番組」ということで、番組としては全般的には面白いのだが、「星座占い」のコーナーで「〇〇座の人は、恋愛運が良いので好きな人に『告白』した方が良いでしょう」と言ったり、出演者の小学4年~6年の女の子に「この中で好きな男の子に『告白』したことがある人?」と手をあげさせる場面もあった。小学生対象の番組なのに、あえて「告白」を取り上げる必要があるとは思えない。
    • 番組出演者であるお笑いタレントの誕生日をお祝いする目的で”どっきりの仕掛け”が行われた。お笑いタレントが「一日お父さん」となる設定で、ある日一日、タレントの子どもとなる男の子は、実はお父さんを病気で亡くし、母一人子一人という生い立ちを持つ子で、心に寂しい面を持ちつつ、このタレントと次第に本当の親子のようになり、笑顔を取り戻すという感動的な話だった。ところが、番組の最後で、実はこの子のお父さんは亡くなっておらず元気だという種明かしがあった。本当にお父さんを病気で亡くした子どもたちも全国にはたくさんいるのに、あまりにも人の気持ちを考えないこの番組は最低だ。
    • 一般人が登場する場面で、お笑い芸人がその人の風貌など「見かけ」を茶化し、会場の笑いを取るという場面がしばしば見受けられる。一般人をネタにして笑いをとるのは少しも愉快に思えないし、それを見ている子ども達の心に、人に対する思いやりを失わせるようなことも危惧される。

    【性表現について】

    • 司会のタレントが9歳の天才卓球少女と対決するコーナーがあった。その際、タレントはズボンのチャックを下ろして、そこからピンポン球を取り出すなど、卑猥な行為や言葉を連発していた。バラエティー番組であったとしても、9歳の子どもを前にして大人のする言動ではない。厳しく指導して欲しい。
    • 女性2人と男性1人の芸人が、「性」や「性交渉」を連想させるコントをしていた。そのコントにみんなが爆笑したり、性交渉について比喩したことをバラす発言を連発したりしていた。子どもが見る時間帯にやめて欲しい。
    • いくら新婚さんとはいえ、白昼堂々と、露骨に生々しく自分たちの夜の生活ぶりを語るのは問題ではないか。子どもたちの見ている時間帯だ。日本には「恥の文化」というものがあり、節度というものがあるはずだろう。
    • スポーツを通した、男女の健全かつ清々しい番組かと思ったら、やけにキスシーンや男女の交わりを想像させるようなベッドシーンが多く、不快と怒りを感じた。女性から男性にいやらしいくらいモーションを掛けるシーンがあったが、いかがなものか。「表現の自由」とは言っても、これだけ人気アイドルが出演している番組となると、小さな子どもから思春期の子ども、または皆で見る家庭もある。この番組の意図するところは何なのか?ゴールデンタイムでもあり、番組構成を考えてもらいたい。

    【暴力・殺人シーンについて】

    • 平日の午後の時間帯は夜に放送された番組の再放送が多いが、ドラマの殺人シーンや首つりのシーンなどが放送される。また、ニュースでも何か事件が起きるとその詳細を報道しすぎる。まるで「人の殺し方」や「自殺の仕方」を放送しているようだ。共働きが多い時代でもあり、子ども達が家で一人で留守番をするという家庭も少なくないだろう。もっと子ども達に与える影響を考えていただきたい。
    • 幼い少女が殺人を犯すアニメだが、内容があまりに残酷過ぎて見るに堪えない。実際に残酷な殺人事件が起きている今の時代に、テレビで放送するアニメとして相応しい内容だとはとても思えない。テレビ局は何故、このようなアニメを放送するのだろうか。深夜の時間帯とはいえ、青少年が見る可能性も高い。テレビ局は放送を自粛するべきだと思う。

    【いじめについて】

    • 番組の中で「お前の家のテレビは、地上デジタル放送になっていないからいけないんだ」「地上デジタル放送にすれば済む話だ」と、メロディをつけて歌っていた。確かに2011年には地上デジタル放送に変わるのだから「地デジ推進」は必要なのだろうが、子どもが対象と思われる番組でここまでする必要があるのだろうか。この内容は、見方を変えれば、地デジ用のテレビを買えない家庭の子どもへのいじめとも取れる。今一度、放送内容が相応しいものかどうかを考えてほしい。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 5月分の青少年に関する意見として掲載された意見に、お酒・パチンコ・サラ金・クレジットカードのCMは「子どもに有害だから深夜のみに限定すべき」「遅い時間にずらしていただきたい」という意見があった。パチンコやサラ金のCMには、かねてから同様の意見が多い。しかし、深夜に追いやればその悪影響が回避できて、問題が起こらなくなるのか。CMを放送したからといって、パチンコ依存症・アルコール中毒・多重債務などの問題が特別増えるとは思えないし、CMを規制したからといって被害がなくなるとも思えない。仮に問題が発生しても、それはCMのせいではなく使う人の問題だ。子どもの目から遠ざけて切り捨てても、根本的な解決にはならないと思う。

    【番宣について】

    • 皮膚が変形する難病の方の特集があった。番組宣伝でその方の映像があり、6歳と3歳の子どもが怯えてしまった。番組を見て欲しいがための宣伝なので過激な映像を使いたいことは分かるが、見る見ないを選択できない番組宣伝であまり過激な映像を使わないで欲しい。何より難病の方の容姿が見世物のように扱われていて心が痛い。

    【差別・偏見について】

    • 番組出演者が「関西人の嫌いな所」を予想して答えていく「関西人の嫌いな所ランキング」というコーナーがあった。明らかに差別的であり、これを見て楽しむというのは教育上もよくないことだと思った。このコーナーで何が得られるのか?そのメリットが感じられない。差別的な内容は、関西人に限らず特定の方々を不愉快にさせる。教育的にも悪影響があると思うので、改善した方がいい。

    【マナーについて】

    • 食事シーンが下品だ。出演者が口に物を入れたまま口を開けて喋っていた。口の中の食べ物が見えていて不快だ。しかも、レストランなどの公共の場所での話だ。最低限の食事マナーすら知らない人が演出しているのだろうか?これを当たり前にしてしまうと、青少年に悪影響を与えると思う。

    【言葉について】

    • 最近、テレビに吉本興業のお笑い芸人がよく出演しているが、その言葉遣いの悪さには辟易する。また、「おバカタレント」と呼ばれるタレントたちの礼儀の無さにも呆れ果てるばかりである。テレビの影響力は大きい。テレビは小さい子どもも見るのだから、番組内容や出演者について、もっと考えるべきだと思う。放送における「自由という名のやりたい放題」が、日本の国をダメにする元凶であると思う。

    【CMについて】

    • 最近、パチンコ機種のCMやパチンコ店のCMをよく目にする。アニメのキャラクターやアニメソングを使ったCMは、子どもがギャンブルであるパチンコに早くから興味を持ってしまうので教育上よくない。いかがわしい業種のCMは公共の電波で流して欲しくない。

    2009年6月に視聴者から寄せられた意見

    2009年6月に視聴者から寄せられた意見

    日本郵政の社長人事での大臣辞任から、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」、東国原知事の国政への転身問題、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、そして、総理の解散時期の決断と発言のブレなど、政局の動きにつれて、それぞれの報道に関する意見が多数寄せられた。

    今月もニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。日本郵政の社長人事での大臣辞任から、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」、東国原知事の国政への転身問題、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、そして、総理の解散時期の決断と発言のブレなど、政局の動きにつれて、それぞれの報道に関する意見が多数寄せられた。

    6月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,681件で、5月と比較し256件減少した。

    方法:Eメール65%,電話30%,FAX3%,手紙ほか2%
    性別:男性70%,女性26%,不明4%
    世代:30歳代36%,40歳代21%,20歳代20%,50歳代11%,60歳以上10%,10歳代2%
    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。6月通知数は745件(31局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、32件を全加盟局・局に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    6月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 1件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    【意見の傾向】

    6月の視聴者意見については、今月もニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。日本郵政の社長人事での大臣辞任から、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」、東国原知事の国政への転身問題、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、そして、総理の解散時期の決断と発言のブレなど、政局の動きにつれて、それぞれの報道に関する意見が多数寄せられた。特に与野党の取り扱いに偏りがあるとの指摘が多く、キーワード検索の「偏向」で83件、「公平」で77件が該当した。また、同じ報道に関する意見で、今月は放送局や番組を特定しての意見よりも報道全般への意見が多く見られた。そして、報道の是非を具体的に批判した「不適切な報道」が90件あったのに比べ、広く「報道のあり方」を論評した意見は174件あった。キャスター・コメンテーターの発言に対する批判意見は今月も多く、「不適切な発言」のキーワード検索では88件が該当した。
    また、報道番組・バラエティー番組も含めて出演者の言動に対する厳しい意見も相変わらず多く、「不適格な出演者」には106件が該当した。意見内容では、今月も、近代日本の歴史に焦点を当てたシリーズ企画関連意見が72件あった。
    バラエティー番組に関する意見は今月も少なかったが、ドラマについては、アイドルが主役の番組で、殺人シーンがリアルで残虐過ぎるという意見が16件あり、また、自社製作の映画の宣伝をするために、主役たちが朝から晩まで番組にゲスト出演することに対する批判意見が14件あった。また、『今夜もハッスル』が突然放送打ち切りになったことに関して、BPOの対応についての意見も含め、24件の意見が寄せられた。放送局の視聴者応対に関する意見は今月も多く46件、パチンコ・消費者金融の規制など、CMについての意見は82件、また、ラジオに関する意見が今月は20件あった。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は前月より約10件増加した。
    サンテレビ制作番組『今夜もハッスル』の終了については、24件の意見が寄せられた。また、ドラマ番組について、凄惨なシーンや設定が青少年に悪影響を与えるという批判的意見が、例月に比べて多く寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • つい数日前まで、各局は「新型インフルエンザ」について過熱報道をしていたのに、感染者数の増加が少し落ち着いた途端に全く話題にしなくなった。まだ感染の危険性がなくなったわけではないのに早々にこの話題から手を引くとは、いかにも目先の新しいものを追いかけるマスコミらしい。マスコミはそれで良いかも知れないが、国民は依然としてインフルエンザ情報を求めているのだ。
    • 大阪市で娘さんが母親やその内縁の夫らに遺棄された事件で、母親と内縁の夫がまだ「犯人である」と断定できていない段階で、この二人に無遠慮にマイクを突きつけインタビューをしていた。母親はヒステリックに「やめてくださいって言ってるでしょう!!」と答えていた。報道は”結果オーライ”ではいけない。”推定無罪”の段階で、このようなインタビューの映像を使って報道してしまうのは危険だと思う。報道によって視聴者に先入観や偏見を与えてはいけない。
    • マンション火災の目撃者としてテレビのインタビューを受けた。男性リポーターに顔は出さないようお願いし、リポーターもカメラマンにそのことを伝えたと記憶している。ところが、その日の夕方のニュースで、私の顔が放送されてしまった。その後、人に合うたびに、「見たよ」「顔がバッチリ映っていたね」「写して欲しいって言ったんじゃないの」と言われ、その度に、「顔は写さないと約束したのに」と弁解しなければならなくなった。そこで、テレビ局に「顔は出さないと約束したのに、放送されて迷惑している」と苦情の電話をすると、「顔を出さないで欲しいとは理解しなかった。真実味があるので顔を出して放送した」と言われた。顔を出して放送するのなら、事前に私の承諾をとるべきだ。
    • 栃木県足利市で4歳の女の子が殺害された「足利事件」で逮捕され服役していた方が、逮捕から17年半ぶりに釈放された件が報道されている。しかし、被害者の4歳の女の子やその家族について気遣う報道が一切ない。一言「亡くなった女の子のご冥福をお祈りします」という言葉があってもよいのではないか。これでは”被害者不在”の報道である。
    • 「児童ポルノ単純所持規制」について、中立性に欠けた放送があった。「単純所持規制」における危険性や、諸外国で起きている問題などは、全く報道されなかった。一方的に「規制すべき」という主張ばかりが取り沙汰されており、これでは「世論の誘導」と受け取らざるを得ない。諸外国では、親が子の入浴中の写真を所持していただけで逮捕されたり、ジャーナリストが情報を集めていた際に、その資料を単純に所持していただけで逮捕されたりしている。それなのに、この法律の危険な側面を伝えないのは明らかに問題がある。
    • 全盲の日本人青年が国際ピアノコンクールで優勝したことを伝える際、「彼の音楽性のどの部分が評価されたのか」という最も大切なことを脇にやり、「全盲」であることばかりを強調していたのが実に残念だった。この青年は「自分では”全盲”を意識したことはなく、ピアノを演奏する上で不利だと感じたこともない」と言い切っている。正に”実力”が認められたわけであり、本人もその点が一番うれしいのだと思う。メディアはそうした「演奏家としての喜び」を伝えるべきなのにそれをせず、勝手に「ハンデを克服しての快挙」などと陳腐な美談に仕立てて視聴者の感動を誘おうとしていた。「何でも”涙”に結び付けなければ、視聴者は喜ばない」という思い込みによる報道のスタイルは、実にレベルが低く、視聴者を馬鹿にしていると思う。
    • 政府の追加経済対策である補正予算の中の「国立メディア芸術総合センターの創設」に触れていた。司会者とコメンテーターは、このメディアセンターを「税金の無駄使い」として批判していたが、根拠もないのに「無駄だ」と発言するのはおかしいと思う。また、今回の経済対策は「国立メディア芸術総合センター」に限ったことではない。「中小企業支援」や「雇用対策」「インフラ整備」「エネルギー開発」等々、実際は多岐に亘る内容なのだが、これらについてはほとんど報じていない。これでは「国立メディア芸術総合センター」をネタに、野党と一緒になって政府を批判しているとしか思えない。
    • 東京の放送局は、行政における税金の無駄の象徴として、東京以外の地域の道路や公共施設、いわゆる”箱物”についてよく取り上げている。事実を伝えてはいるのだろうが、どうして東京以外の地域のことばかりが取り上げられ、東京のことが全くといっていいほど報道されないのか疑問を持つ。東京でも、他の地域同様に無駄なものがたくさん建設されているではないか。他の地域では許されなくても、首都である東京ならば何でも許されるのだろうか。行政の仕事に無駄や誤りがないかをチェックするのは報道機関としてもちろん大事だが、東京でも他の地域と同様に行政の無駄や誤りがあることを厳しくただすべきだ。
    • 金正日総書記の後継者問題やミサイル問題など、「北朝鮮」をワイドショー的に話題にする番組が多過ぎる。北朝鮮で核実験が本当に行われたのかどうかだって誰も見たわけではないはずで、核実験の規模の大きさなど、はなはだ疑問である。テレビの情報番組などが「将軍様の元料理人」なる人物を出演させて興味本位で騒ぐのは、見ていて滑稽ですらある。
    • 鳩山民主党代表の政治団体への献金についてだが、「亡くなった人からの個人献金があった」という事実があるにもかかわらず、テレビでは一切の報道がない。次期首相となる可能性がある政治家の政治資金について不明瞭な記載があることが判明し、場合によっては迂回献金の可能性もあるというのに、それを報道しないのは民主党擁護のための偏向報道であり、不偏不党の原則を破るものである。
    • 元教え子に裸の写真を送るように強要した小学校教諭が逮捕された事件を伝えていたが、逮捕された途端に、それまでにこっそりと隠し撮りをしていたと思われる容疑者の映像を流すのはおかしいと思う。事前に警察から情報が流されていたのだろうか?子どもに挨拶する様子や、任意同行を求められた瞬間の映像などもあり、ずっと狙っていたように思われてとても怖くなった。逮捕される以前は一般人なのに、こんなふうに日常生活を隠し撮りすることに問題はないのだろうか?
    • 「足利事件」について、当時の報道のあり方が正しかったのか、誤りは全くなかったのか、きちんと真実を伝えることにのみ徹していたか、それとも、ただ単に警察や検察の情報を鵜呑みにして、犯人と結びつけるようなことが行われていなかったのか等々を検証した番組はないように思う。だが、それでよいのだろうか。今回の件は、それらを反省すべき良い機会と思っている。
    • 障害者郵便の不正利用に関する報道で、どこのテレビ局も「国会議員が関わっていた」と報道しているが、その国会議員の名前を報道しないのはどういうことか。その国会議員が野党だからなのか。もし与党の議員ならば連日のように報道するくせに、この差は一体何なのか。

    【番組全般、その他】

    • テレビ局のアナウンサーらによる劇が上演され、その録画を深夜に放送していた。普段ニュースを読む姿でお馴染みのアナウンサー達が、「黒タイツ」や「ヘソ出しルック」等のあられもない姿で役を演じていた。このようなものを放送する意義があるのだろうか?かえって局アナの評価を落とすだけだと思う。
    • チビッ子の地図をたよりに、芸能人がお家に訪ねていくというコーナーがある。しかし、テレビで一般の子どもの家までの道順をあんなに克明に言ってしまって良いのかと心配になった。個人情報の大切さが叫ばれる現代において問題だと思うし、「犯罪」に結びつく可能性も捨て切れないと思う。もっと深く考えてから番組を作ってほしいと切に願う。
    • 「全裸になって公園で騒ぎ、逮捕されたアイドルタレントが復帰する」と各局のワイドショーで騒いでいる。でも、復帰は早過ぎると思う。どんな罪であるにせよ罪を犯したのだから、もっと自分の罪を考える時間を与えるべきだ。地デジのCMの復帰はまだのようだが、せめて総務省関連のCMくらいよく検討してから決めて頂きたい。
    • 焼肉店の韓国人シェフが「床に肉を叩きつけて美味しくする」として、土足で歩く地面に牛肉を叩きつけているシーンが放送されたが、衛生的に問題があるのではないか?事実なら保健所に連絡して、事件として放送するべきである。仮に番組側の演出であるならば、言語道断だ。
    • 番組の中で「アスパラガス&塩尻産赤ワイン」のプレゼントがありましたが、未成年者の応募を禁止する表示やコメントがありませんでした。飲酒の低年齢化が問題になっている今、プレゼントが赤ワインなのですから、未成年者の応募規制を明確にするべきだと思います。
    • 関西の放送局の番組は、出演者がみな関西弁で放送している。関西地方だけ放送されているなら、どんなに汚い関西弁を使ってもいいと思っているのだろうか。全国ネットの番組の司会者で、怒ると急に汚い関西弁になる人がいるが、放送は正しい日本語で伝えるべきだと思う。放送というのは、井戸端会議をしているのとは訳が違う。関西の番組といえども、標準語で放送するべきである。
    • 公共の電波を使って、一日中、異常と言える量の自局製作の映画の宣伝をする行為は問題ではないのか。自局の儲けのためだけに、ここまで公共の電波を使用することは到底許されることではない。国民の共有の財産である電波を完全に私物化している。
    • プロ野球中継を見ていると「負け越し」の数を「借金」と表現している。しかし、野球の負けのことを「借金」と表現するのは正しい日本語とは言えない。視聴者の中には借金に苦しんでいる人も見ているだろうし、「借金」と繰り返し言われては野球中継が楽しめないだろう。ちゃんと「負け越し」と表現すべきだ。
    • ホタルイカの扱い方が非常に不愉快だった。「ホタルイカの光で勉強できるか」という内容で、生きているホタルイカを机の上に放置したり乱暴に扱うなどしていたが、生きているもの、食べるものに対しての尊敬の気持ちが足りないのではないか。まったく「食べ物」としての扱いではなかったが、協力してもらった漁師さん達への配慮もなかった。バラエティー番組として全く笑うことができない、残酷な内容だった。テレビ局にも抗議の電話を入れたが、対応した方は「実験ですので」と開き直りとも取れる応対だった。専門家や科学的な根拠に基づいた実験でないことは明白なのに、よくそのような言い訳ができるものだとあきれてしまう。
    • スポーツニュースのコーナーで、司会者が「イケメンプロゴルファー」という発言をした。しかし、スポーツの報道に「イケメン」や「美人」という形容詞は必要ないと思う。番組によっては、優勝した選手よりも2位以下の「イケメン」あるいは「美人」選手を優先して扱うことがある。バラエティー番組ではないのだから、純粋に技術の高さを報道すればよいのではないか?
    • 女性のゲストが「スーパーなどで会計の前にコーラ等を飲んで、飲みかけをレジに持って行って会計する」と発言し、司会者も「母親がやっていたので、自分もたまに飲んでから会計を通したりもする」と発言していた。外国では良くあることらしい。しかし、日本では販売店の事前了解がなければ、れっきとした犯罪である。事後に料金を支払えば良いというものではない。この番組は生放送ではないのだから、この発言部分は犯罪行為を助長する恐れがあるとして編集でカットすべきであったと考える。
    • 報道機関は、政府の宣伝の片棒を担ぐかのように「エコの電気製品に買い替えるとポイントがつく」「エコカーに買い替えると税金が安くなる」などと、毎日「エコ」と叫んでいる。しかし、素人の素朴な疑問として、これらはどうも眉唾のようにも思われる。現在使っているテレビはまだ使えるのに、買い替えると古いテレビは処分することになる。自動車を買い替えると、現在使っている自動車はまだ使えるのに廃車にすることになる。エコカーやエコ家電といっても、それを生産するのにたくさんのエネルギーや石油資源を使ったりする。「電気自動車はCO2を排出しない」とは言っても、充電用の電気を発電するのに大変な化石燃料をつかうだろう。そのように考えてみると、マスコミが「エコ」と叫んでいるのは、大企業の営利活動の支援、政府の景気対策の支援でしかないのではないかという気がしてならないのだが、それを解明するような報道がなされていないのではないか。
    • 「ペーパードライバー対決」という企画で、ペーパードライバーの女性タレントが車を運転していた。無謀な急発進・急停車・停止線を越えるなど危ない場面が何度もあったが、中でも一番危なかったのが自転車の通行人を轢きそうになった場面だった。一般公道で、このような企画の撮影をするべきではないと思う。
    • 女優の豪華な結婚式について、大々的に取り上げていた。「超有名シェフ数人による最高級料理の数々」「出されたワインの銘柄」「引き出物」「ご祝儀の相場」等々、賞賛と驚嘆を交えて30分近くにわたり延々と解説していたが、「いつ次の話題に切り替わるのか?」と待ちながら見ていた私はうんざりした。不景気で日々の生活にも事欠く人達が多い世の中を尻目に芸能人が超豪華な式を挙げるのは構わないが、それを大騒ぎして伝えるテレビの無神経さには腹が立って仕方がない。伝えるなら簡潔に新郎新婦の様子を紹介して、「おめでとう」と祝福する程度で十分だと思う。
    • 番組の最後の方で「この後、〇〇!」と字幕で表示されて、CMになった。そして、CMが終わると、その出演者が「次週のゲスト」として紹介された。この番組はいつもそうだが、来週のことなのに「この後〇〇登場!」と煽るのである。実際は次回の登場であっても「この後」と書かれたら、見る側は今からそのゲストが出てくると勘違いする。このように勘違いさせる字幕を出すのは止めて欲しい。普通に「来週〇〇登場!」でいいのではとないか思う。

    【CM】

    • 出勤前の夫に妻が鞄をぶつけ、そこに電気保安協会の人が仲裁に入って「漏電遮断器」の設置を呼びかけるCMがあります。恐らく、夫婦の「ピリピリ」した雰囲気と電気の「ピリピリ」をかけたものだと思いますが、鞄をぶつけられている夫の姿が哀れで、見るに忍びないのです。このような夫婦の形をCMで放送されると、子どもが父親を尊敬しなくなりはしないかと心配になりますし、鞄をぶつける行為も真似をしそうで心配です。
    • 炭酸飲料のCMで「高校生しか飲んじゃだめ」という台詞がありますが、何を理由にそんなことを言うのでしょうか。不愉快極まりないです。
    • 番組を見ていると、大変すばらしい「ハンバーグ屋さん」が感動的に紹介されている。ところが終盤になると、いきなり家族や出演者全員が「健康飲料」を飲んでいる話になり、そのままスポンサーの健康飲料のコマーシャルになるという番組である。局とスポンサーに電話をすると、「放送法上も問題がないから放送している」との回答があった。しかし、明らかに「スポンサーによる放送時間の丸抱え買取り」であり、コマーシャル基準に抵触しているのではないかと思われる。
    • 私の子どもは片耳が聞こえず、テレビ番組を通常より少し大きな音量で視聴するのが常となっている。そのとき大変困るのが、番組本編からCMに切り替わると突然音量が大きくなることです。子どもと一緒に見ていると、両耳が健常な私でも驚くことが多々ある。番組中の音量とCMの音量について調査していただき、CMの音量についてガイドラインを定めていただければありがたい。以前、画面の点滅で視聴する子どもに異変が生じたことがあったかと思うが、音についても同様な子どもがいることに配慮していただければ幸いです。

    【BPOへの意見】

    • BPOは、12時から13時の間も電話の受付をしてほしい。確認をとりながら伝えたいこともあるので、メールやFAXではなくて電話で話したい。普通の会社員の場合は12時から13時までがお昼休憩になることが多く、それ以外の時間はBPOに電話できない。また、夕方は5時で電話受付が終わるが、もっと延ばせないだろうか。できれば土曜日も日曜日も電話を受け付けてほしい。

    青少年に関する意見

    【『今夜もハッスル』番組終了について】

    • ゴールデンタイムやプライムタイムに「お色気番組」を放送することは問題だとは思うが、深夜にやることは別に問題がないと思う。深夜は子どもは大抵寝ているので、リアルタイムで視聴することは困難だ。
    • 「子どもが見たらどうするのか」とのことだが、それは親が責任を持って子どもを監視していればいいだけのことであり、番組を打ち切るほどのことではない。
    • BPOの放送局に対する事実上の権限が大きくなり過ぎているのではないかと強く懸念する。たとえこの番組の内容が見るにたえないものであり、放送打ち切りが当然であったとしても、BPOが建前として放送局に対する強制力を持たないと言いながら、事実上、強制力を持ってしまっている事実は大きな問題だ。

    【暴力的・衝撃的表現について】

    • 「返り血を浴びる殺人シーン」が予想以上にリアル過ぎだ。あそこまでリアルに殺人の仕方を映像化する必要があったのだろうか。出演者がヒーロー的な存在の役者であり、見ていた子どもも多かったと思う。我が家の場合、この日の放送を見た息子は恐怖のあまり、その夜「怖い」を連発して泣きじゃくってしまった。番組制作者の方には、子どもの心の傷になるような番組は放送しないで頂くよう配慮をお願いしたい。
    • 子どもが子どもを殺害するところからストーリーが始まったが、社会に与える影響を考慮するとそのような題材をドラマにすること自体、問題があると思う。「親子や家族の愛を描く」という目的なら、他に相応しい題材がいくらでもあると思う。
    • 暴力や殺人など過激なシーンが多く、ハラハラドキドキを通り越して恐怖感を覚える。この番組は人気アイドルを主役にしていることから、小中学生もたくさん見ていると思われる。だが、番組制作者は「子ども達に悪い影響はないか」などを考えて作っているのだろうか。いい加減に殺人や暴力の垂れ流しはやめてもらいたい。
    • 原作の展開上、猟奇的なキャラクターや過激な描写があった。アニメでは若干の変更がされていたが、見るにたえないところがある。青少年にあまり影響しないように、放送を深夜枠に変更してほしい。また18時から19時の枠には、過激なアニメに対しての規制を設けて欲しい。
    • 「衝撃映像」と題して交通事故や火災、強盗事件の映像などを何回も放送していた。人が車にひかれる瞬間をスローで繰り返したり、倒れている被害者の方の映像も多く、とても不快に感じた。20代の自分でも見るにたえない映像があったが、放送時間帯を考えれば子どもも見ていると思われるので、精神的なショックを受ける可能性はとても大きいと思う。

    【言葉に対する意見】

    • 出演していた女性タレントの言葉遣いが非常に乱暴で汚かった。例えば「すごい」という言葉が若者の間で頻繁に使われているが、ただでさえ下品なこの言葉を更に汚く「スゲェ!」と発音し、放送中にそれを何度も繰り返していた。彼女の話し方には日本語の美しさなど微塵も感じられない。
    • お笑い芸人が別の出演者に「殺すぞ、こら」と言っていた。子どもも見る時間帯の放送で、そのような発言をそのまま放送するのは不愉快である。しかも、発言そのままの字幕まで付いていた。番組を作る側の配慮がなさすぎる。

    【性表現について】

    • 司会者が素人の夫婦から性生活も含め赤裸々な話を引き出す番組について、「放送するな」とは言わないが、このような内容の番組を子どものいる時間に放送するのは無理がある。時間を深夜に移行するべきだと思う。
    • (アニメ番組で)女の子をくどいてラブホテルに誘うというもので、夕方の小学生が見る時間帯に放送する内容ではなかった。深夜に放送するならまだしも、登場人物が面白おかしく話す内容は、大人の性的なきわどいギャグだった。小学生の見る時間帯に、性的な内容の放送をするのは止めてほしい。

    【その他の意見】

    • 東京・池袋駅前の飛び降り自殺の報道を見たが、飛び降りる瞬間をテレビで映す必要があるのだろうか?あまりに過激すぎて、もし子どもが見ていたら恐怖感にも見舞われる恐れのある映像だ。飛び降りた人にも配慮をすべきだと思う。

    【CMに関する意見】

    • 最近パチンコのCMが非常に多い。特に昔のアニメを題材にしたパチンコのCMは、子どもがゲームと勘違いしてしまう。子を持つ親として、このようなCMはやめてほしい。
    • 子どもが見ている時間帯に「パチンコ」のCMが多すぎる。パチンコ以外でも、「競馬」「宝くじ」も「ギャンブル」である。「ギャンブル」を推奨するようなCMは放送すべきでない。

    2009年5月に視聴者から寄せられた意見

    2009年5月に視聴者から寄せられた意見

    「小沢代表辞任」と「民主党代表選挙」についての意見、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」報道への意見、「補正予算」を巡る与野党の攻防とETC割引・エコポイントなど景気対策についての意見が多かった。「新型インフルエンザ」関連報道については、「過剰報道ではないか」と冷静な報道を求める意見が多数見られた。

    ニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。政治報道としては「小沢代表辞任」と「民主党代表選挙」についての意見、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」報道への意見、「補正予算」を巡る与野党の攻防とETC割引・エコポイントなど景気対策についての意見が多かった。

    5月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,937件で、4月と比較し3,104件減少した。

    方法:Eメール72%,電話25%,FAX2%,手紙ほか1%
    性別:男性74%,女性23%,不明3%
    世代:30歳代36%,40歳代23%,20歳代16%,50歳代14%,60歳以上9%,10歳代2%
    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。5月通知数は1,095件(36局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、29件を全加盟局・局に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    5月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 2件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    【意見の傾向】

    5月の視聴者意見については、先月に引き続き、ニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。政治報道としては「小沢代表辞任」と「民主党代表選挙」についての意見、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」報道への意見、「補正予算」を巡る与野党の攻防とETC割引・エコポイントなど景気対策についての意見が多かった。自民党・民主党に関する報道に公平・公正を求める意見も多く、キーワード検索で「偏向」で91件、「公平」で87件が該当した。キャスター・コメンテーターの発言に対する批判意見は今月も多く、「不適切な発言」のキーワード検索では88件該当した。また、報道番組だけでなく、情報番組・バラエティー番組も含めて出演者の言動に対する厳しい意見も多く、「不適格な出演者」のキーワード検索では149件が該当した。意見内容では、先月に引き続き、近代日本の歴史に焦点を当てたシリーズ企画関連意見が276件あった。「新型インフルエンザ」関連報道についての意見は145件あり、「過剰報道ではないか」と冷静な報道を求める意見が多数見られた。この他、北朝鮮のミサイル・核実験関連報道への意見、「中央大学教授殺害事件」関連で容疑者の履歴書を映したことへの意見、裁判員制度開始に当たって現行の報道姿勢をただす意見が多かった。この他、逮捕されたアイドルタレントに関する報道が過剰すぎたのではないかと報道姿勢をいさめる意見と、テレビ復帰の時期尚早を指摘する意見、歩道を走る自転車の速度計測の不適さを指摘する意見などがあった。ドラマ、バラエティー番組に関する意見は今月も少なかったが、いじめを助長すると指摘する意見、ヤラセではないかと指摘する意見は若干だが増加している。放送局の視聴者応対に関する意見は49件、パチンコ規制などCMについての意見は75件、また、ラジオに関する意見は今月は41件あった。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は前月より約20件減少した。
    ジャンル別では相変わらずバラエティー番組に対する批判が最も多いが、前月に比べると16件減少している。これに対し、報道番組に対する意見が14件と前月の約3倍に増大した。また3番組に対し、5件以上の意見が寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • ドイツを訪問した麻生首相がベルリン市内の大学でスピーチを行った際に、「チェコ」という国名を間違えて「チェコスロヴァキア」と言ったことを執拗に取り上げていた。報道番組は自国の首相の言葉の揚げ足取りをするために存在するのではない。本来放送すべきことは、「首相のスピーチがどういう内容であったか」と「欧州と日本の関係が今後どういう風に築かれていくのか」の2点だ。
    • 番組で、夏場所の二日前に横綱が親睦ゴルフをしたことを批判していたが、イラスト付きでこと細かく説明していたことに呆れた。単にスポーツ新聞の内容を紹介しているだけなのに、わざわざ文章に合わせたイラストを付けたりして長々と伝えることはないと思う。「『夏場所直前にライバル力士と一緒にゴルフするのは緊張感がない』と批判の声がある」という短い説明で済む内容ではないか。テレビでは何かにつけて「横綱の品格に問題がある」などと批判することが多いが、テレビの方がよほど品格に欠けていると思う。
    • 「新型インフルエンザ」の報道は騒ぎ過ぎではないか。弱毒性であり、強毒性への変異の可能性もないと判明したのに、相変わらず連日大げさに”扇動”している。単に「熱がある」だけとか「ただの季節性インフルエンザ」というだけで、「感染の疑いが・・・」などと、いちいち報道すべきではない。新型インフルエンザへの感染が確認された段階で報道すれば良い。厚生労働大臣が国民に「冷静に」と呼びかけたが、マスコミに対してこそ「冷静な報道」をするように命令すべきではないか。パニックになっているのは国民ではなく、マスコミと厚生労働大臣だけだろう。
    • 「新型インフルエンザ」についての報道で、”感染の疑いがあったが、結果としては感染していなかった”という患者に対して、テロップで「シロ」という表現をしていた。「感染していなかった」という意味でこの言葉を使っていることは分かるが、「シロ」という表現は犯罪の容疑者に対して使う類の言葉ではないのか。患者に対して使うには問題がある言葉だと思う。
    • 最近のテレビ番組はすべてがバラエティー化しており、ニュースと娯楽的な情報をないまぜにしている。深刻な事件を音楽や効果音を流して「演出」しながら報道したり、政治や経済の情報をバラエティーのように面白おかしく説明しようとしたり、芸能情報を大事件のように大きく扱ったりしている。特に、客観的事実と出演者の「解釈」が加えられた情報とが同列に扱われているので、とても混乱する。
    • 最近各局のワイドショーで「コメンテーター」と称する人が「裁判員制度」について、色々と物知り顔で話しているが、彼らはその道の専門家でも何でもないので、聞いていて少しも説得力がない。テレビで「裁判員制度」について議論するならば、それぞれの局の報道記者や専門家が出演して説明するべきである。中途半端な知識での所謂”知ったかぶり”はたくさんだ。
    • 裁判員制度のニュースで、裁判員に選ばれた男性にインタビューする映像と音声が放送された。男性の顔は映っていないものの、体格や服装から誰か判ってしまいそうな映像だった。声も処理等なしにそのまま放送していたが、大丈夫なのだろうか?法律では裁判員の情報は非公開だったと思う。この番組では制度開始前から「裁判員に選ばれた人は意見を聞かせてください」というテロップを流して募集していたが、どれだけ個人情報の保護が確保されているのか心配になった。
    • 「大学教授殺害事件」の容疑者逮捕のニュースをかなり時間を割いて報じていたが、裁判員制度が始まり一般人が裁判に参加するようになったというのに、テレビでの扇情的な事件報道が変わっていないことを心配している。容疑者の子どものころからの写真を何枚も映したり、周辺の取材で得た情報を詳細に紹介して性格を分析したりしている。コメンテーターやアナウンサーが犯行動機等についての推測・見解をコメントしていたが、容疑者のプライバシーを必要以上に侵害しているように思えたし、人格・性格と犯行に至った事情との関連性について、視聴者に先入観を持たせるような報じ方をしているように感じた。こういったテレビ報道を見た人たちが裁判員として参加するのだから、もっと慎重になって客観的な報道をするようにしてもらいたい。
    • 「大学教授殺害事件」の容疑者が逮捕された件で、この容疑者が転職を何度も繰り返していたことが強調され、転職回数が多いことと犯罪とが関係あるかのように報じていた。しかし、一般には転職回数と犯罪との間には何の因果関係もなく、実証すらされていないはずである。凶悪事件が起こるたびに容疑者の転職回数をうんぬんすることで、社会における偏見を助長することになる。
    • 「裁判員制度」に対するマスコミの報道に疑問を持っている。裁判員になると、裁判の間は身柄を拘束され、精神的にも大きな負担となる。その後も一生守秘義務でしばられるなど、苦役そのものである。それを、勤労・納税・教育に加えて、新たな国民の義務として法律だけで規定できるようなものではないはずだ。私は憲法違反だと思う。また、被告・原告の権利・人権を確保できるかも大きな疑問だ。制度の内容も含め、世の中に反対意見は沢山ある。ところがマスコミは反対とは決して言わない。世論調査で否定的な結果が得られても、「国民に理解されるようにしなければいけない」というだけだ。定額給付金ごときにあれだけ一生懸命に反対だと騒いだくせに、裁判員制度についてはすべてのマスコミが賛成しているなんておかしくないか?
    • 最近のテレビ番組には、モザイク処理が多すぎる。昔はこんなことはなかったと思う。街角インタビューで、後ろを通る通行人にまでモザイクをかけているが、通行人にモザイク処理をするくらいなら、人通りのないところでインタビューをするべきだ。また、背後の自動販売機にも必ずモザイク処理がされているが、そのまま映してもいいのではないか。

    【番組全般、その他】

    • 深夜放送のパーソナリティーが「体罰訴訟」の最高裁の判決を受け、敗訴した生徒の母親に対して不適切な発言をしていた。この裁判は、「男性教師が小学生の男児の胸元をつかんで壁に押しつけて叱った行為が体罰にあたるかどうか」が争われたもので、最高裁判決は「教育的指導の範囲であり、体罰にはあたらない」と原告の訴えを退けた。これに対してパーソナリティーが「こんなことで訴えるのはモンスター・ペアレンツだ」と言い、母親に対して「くそババア」「ざまあ見ろ」と発言した。これは、訴えた子供が体罰を受けた後に夜中に泣き叫んだり、食欲が低下したなどの後遺症に苦しんでいたことを知っての発言だろうか。
    • 泥酔して逮捕されたアイドルタレントが起訴猶予処分となった報道で、キャスターが「誰にも迷惑をかけていない」「一般人なら注意を受け終わり」等と警察批判を繰り広げていた。そもそも警察が現場に駆け付けたのは、酔っ払いが騒いでいるとの通報があったからであり、通報者を始めとする近隣住民に不安や恐怖感を与え、安眠を妨害している点で十分に迷惑をかけている。「他の人もやっているのだから今回も見逃すベきだ」と言わんばかりの発言には、甚だ疑問を感じざるを得ない。法に抵触するような行いをすれば、立場や時期等関係無く処罰されるのは当然の事である。きちんと公務を遂行している警察を一方的に非難し、犯罪を擁護する様な発言をするのはやめて頂きたい。
    • 民放のBSや地上波の深夜の通販番組の多さには呆れる。BS局は放送全体の半分ぐらい通販番組を放送しているが、通販専門局とどこが違うのかという感じだ。民放の地上波番組が下劣で空疎でくだらないからBSで他の選択肢がほしいのに、これでは存在意義がないに等しい。「通販番組を全廃しろ」とはいわないが、比率を減らして昔の番組の再放送や映画・音楽・演劇・海外ドキュメンタリーなどを放送してほしい。
    • いわゆる「熱湯風呂コマーシャル」が放送された。知っているとは思うが、熱湯風呂に耐えられた秒数だけ主演ドラマの番宣が出来るというものだ。しかしながら数日前に、19歳の母親が2歳の娘を熱湯風呂に入れてやけどを負わせたという事件が起きたばかりだ。その母親は「テレビでやっているのを見て面白そうだと思った」と、テレビの影響であることを供述したという。そういう事件が起きた直後なのに、こうした放送をするその神経が理解できない。
    • 秋葉原で髪の毛をピンクに染めたオタクに「今の日本についてどう思うか?」というインタビューをしていたが、「平和ボケしすぎ」「首相の愛読書が漫画では情けない」等、真面目な回答だった。ところが、その後スタジオで「ピンクの頭でどっちがボケてんだ」と言った出演者がいた。意見を求めておいて、意見に突っ込まず外見に突っ込むというのは非常に失礼だと感じた。
    • ドキュメンタリー番組でよく「スーパードクター」と言われる名医を取り上げているが、外科医を紹介する時に、手術中の患部や臓器を映すことがある。例えば脳外科の手術風景で脳の内部をアップで映していたが、あまりに刺激が強すぎて目を覆いたくなった。老人や子供も見ているのだから、リアルな映像を見せるのではなく、CGや絵を使って説明してほしい。
    • 最近、音楽番組で身体にタトゥーを入れたミュージシャンを良く見かける。せめて隠すか、見えないように映す配慮をして欲しい。局に抗議をしたら、「時代遅れ」と言われた。
    • 「乳がん検診を実際に受けてみる」という企画で、発言が不適切だと感じた。「自己触診によってしこりがあったら『アウト』」と男性漫才師が表現したり、「女性は乳がんがあるから大変。男でよかった」という差別的発言もあった。現に命を落とす方がいるのだから、乳がんについて取り扱う際に「笑い」が必要なのかと疑問に思った。
    • テレビでよく「番組宛にEメール・FAXでお便り下さい」と呼びかけているが、視覚障害者の私にとってはEメールもFAXもどちらも使いにくい。電話で意見を伝えることの出来る「ボイス・メッセージ」を番組ごとに導入してほしい。
    • 「いやな大人ベスト10」という企画を放送していたが、1位が「貯金していない大人」だった。私は障害者で医療費もたくさんかかるので、やっとの思いで生活している。貯金をしたくても、するだけの余裕がない。スタジオでは女性アナウンサーがこの結果をバカにしたように笑っていたが、貯金したくても出来ない人がいることも考えてほしい。
    • 最近のバラエティー番組についてだが、たいして面白くもないのに、スタッフらしき人の不自然な笑い声が入るのがとても耳障りだ。番組の制作者は面白さを増しているとでも思っているのだろうが、見ている方はイライラする。番組がそんなに面白くないのに笑っている声を聞くと、嘘をつかれているようだ。
    • 番組予告や宣伝スポットで流れていた映像が本放送では使われないということが最近よくある。視聴者としては予告や宣伝で見た映像に興味を抱いて番組を見ようと思ったのだから、その部分が本放送で放送されないというのはおかしい。番組としては問題になることではないのかも知れないが、視聴者としては嘘をつかれたような気がして気分が悪かった。
    • 「エコポイント」に関する特集で、家電量販店と地域家電店とを比較した報道をしていたが、そのやり方に抗議したい。家電量販店の方は安価で消費者に還元提供出来るよう、既に準備万端整っていると伝えた。一方、それに対する地域家電店については、販売店店員の談話で「地域の店は高価格なので量販店には太刀打ちできず諦めている」「準備不足なので慌てている」という印象を与えていた。更にその後で、念押しの如く男性アナウンサーが「街の電気屋は厳しい」とコメントしていたが、これにも意図的なものを感じた。地域のお店の中には価格だけでなく各種対抗策を打ちだし、事前から情報収集をして準備し、制度に疑問を持つ顧客には説明をするなどしている店もある。今日の報道が何を根拠にしているのか理解できない。
    • 「食への取り組み」をする3人の人物を紹介するドキュメンタリーだったが、視聴して大変感心した。「地産地消」を実践する県産野菜を移動販売している男性、実家の養豚業を継ぎ、NPO法人を立ち上げ、生産者の顔が見える畜産や農家を次世代に繋ぐ活動を行っている青年、そした、小学校等で大豆を植える活動をする料理研究家の女性を取り上げ、彼らの食への取り組みを紹介していた。食料自給率の低い日本にとって、大切な農業の未来を考える一助になる良い番組だったと思う。
    • 最近のワイドショーや情報番組で「草食系男子」「肉食系男子」という言葉を耳にします。一体何を基準に分類しているのでしょうか。人をこのように分類するということは、いずれ差別につながって行く可能性があります。人を「草食」や「肉食」で分類するような表現は、放送で使わないで欲しい。
    • 自転車通勤を取り上げ、歩道を走っている自転車の速度を測る実験をしていた。最初の1台が時速40キロで、計測した全部で9台の自転車の平均速度は34キロだった。しかし、一般的な自転車、通称「ママチャリ」は34キロの速度は出せない。時速35~40kmというと、実業団かレーサーのやや遅めの平均速度だ。レース用の自転車でその速度なのだから、今回のようなことはまず絶対にあり得ない。自転車を故意に危険なものと判断させるために誇張したのか、さもなければ測定器械の故障である。
    • 料理は衛生第一に作る事が基本の基本である。だから、料理人は両手の肘から指先までは何も装着しないで調理をすることが当たり前だと思う。素人といえども、料理人が指輪、腕時計、リストバンド類など装着したまま作っているのを見るとぞっとする。調理前にいくら手を洗っていても、指輪と手の間には細菌がうようよしていて、食中毒の一因になる。最近、芸能人が大きな指輪をしたまま料理をしているのを見たが、このようなシーンはカットすべきだと思う。
    • 番組紹介に「様々な業界で活躍する人々。元気な姿に隠れた波乱の人生を通して、健康のありがたみを知る」といった内容が書かれていた。しかし、実際の放送を見ると、これが健康飲料のコマーシャルであることが分かった。これは教養・ドキュメンタリー番組と見せかけた通販番組に他ならず、視聴者を騙すようなものだ。通販番組なら通販番組であると、はじめから表示すべきである。

    【CM】

    • サラ金やクレジットカードのCMが多すぎる。これらのCMをなくすのが無理なら、せめて放送時間を深夜11時以降に限定すべきだ。
    • 家庭用デジタル回線のCMで、「映画を見るのに、ビデオをレンタルしてはもったいない」という内容のものが放送されている。レンタルビデオショップを営む私は、それを聞くたびに不愉快な思いがする。もう少し、レンタルビデオ業者に対する配慮があってもいいのではないか。

    【BPOへの意見】

    • 毎月、BPOのHPの「視聴者からの意見」を見ているが、BPOは視聴者からの意見を当該局へ伝えているのだろうか?HPに載せた分だけが伝えられているのだろうか?是非、全部の意見を伝えてほしい。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • 夕方6時ごろからのニュースで、18歳以上しか購入してはいけないゲームに関することを取り上げていた。「レイプレイ」という、女性を脅してレイプするという内容のゲームであったが、ゲームの名称を隠すこともせず、また、ゲームのパッケージにモザイク処理をすることもせずに報道していた。子供が目にする可能性のある時間帯にこのような内容を取り上げるのは、私が子どもの頃にはなかったと思う。テレビ局の報道や番組が低俗なものばかりになれば、それだけ視聴者が減ると思う。
    • 12歳から20歳の女性グループに、リンボーダンスと称して、バーではなくて男性スタッフの下をくぐらせるということをしていた。メンバーの女の子は胸を突き出して、棒に見立てた男性スタッフの下をのけぞるように通過する。そのリンボー役の男性スタッフの下半身あたりに何度も女の子たちの胸が当たっていたが、それが狙いなのだろう。あまりのセクハラとその下品さに閉口した。
    • 5月5日「こどもの日」の18時台のスポーツコーナーだと思ったが、「ビーチバレーの女子ペアが決勝へ進出」がタイトルだった。ところが、カメラアングルが女子選手の股間やお尻、胸元ばかりを映していて、夕飯時、しかも「こどもの日」で子供が見ているのにとても不愉快だった。選手や関連者を侮辱したカメラワークは止めてもらいたい。
    • 最近、子どもの教育上よくない番組が多い。出演者が下ネタを口にしたり、食事時の番組で排泄物に関する発言をしたりする。下ネタや排泄物については発言を控えてほしい。

    【いじめの助長について】

    • お笑い番組で、相手に飛び蹴りをする場面があるが、見ていて笑えない。娘が学校で男子生徒から飛び蹴りをされることがあるという。家でテレビを見ていて飛び蹴りの場面が映ると、娘が「私は同じやり方で蹴られた!」と言うので、私は飛び蹴りの場面を見るたびにとてもつらくなる。たとえ我が家でこのような番組を子どもに見せなくとも、よその子が見ていればいじめを受けるのだ。子どもがテレビを見る時間には、このような場面を放送しないでほしい。
    • 女性タレントが同性タレントに対し、何度も抗議しているにも拘らず、股間を触る行為や、傷口にスプレーを吹き付けるなどのいじめ行為をしつこく繰り返していた。更に気になるのは、他の出演者がこれを止めることなく一緒に笑っていることだ。このような行為は、いわゆる子どもの陰湿な「いじめ」によく似ている。特定の一人に対して違法行為をしつこく繰り返し、周囲の人間はだれも止めないでずっと笑っている。そのことが、さらに「いじめ行為」をエスカレートさせる。このような番組を制作し放送する感覚を、まったく理解できない。
    • BPOの青少年委員会が「出演者の心身に加えられる暴力に関する見解」を出しているが、今でもそれに反するような体罰を加えている。ある番組で「出演者の足の裏に電流を流す」という体罰をしていたが、このような行為が毎週のように行われている。罰則規定を設けて、放送局を厳しく指導すべきだ。

    【性表現について】

    • 夜7時の子どもの見る時間帯に「SEXの回数」など、見るに堪えない内容を放送していた。何を考えているのか!深夜番組であればともかく、放送時間を考えてほしい。
    • 土曜の深夜、とんでもなく卑猥な内容を含む番組を放送しているので驚いた。アダルトDVDを紹介するコーナーでは、際どい映像と女性の喘ぎ声を流すなどしており、明らかに放送番組の倫理の限界を超えている。昔と違い、今は子供も自室にテレビを持つ時代である。夜更かしをしている子供がそのような番組を見つけ、毎週見るようになったらどうするのか?

    【言葉に対する意見】

    • 最近、民放の番組で「草食系」「肉食系」というように、「〇〇系」「□□系」という言葉をよく耳にする。しかし、これらの乱れた言葉遣いは、子どもや若者に悪影響を及ぼす恐れがある。「理系」「文系」や「太陽系」などの正しい使い方の「〇〇系」は問題ないが、例えば「こっち系」「きれい系」といった乱れた言葉遣いは直ちに止めていただきたい。子どもの学力低下と若者のマナーや規範意識の低さに繋がる。

    【危険行為について】

    • ドラマで主人公がレーザーポインターの光を視聴者の方に向けるような行動があった。レーザー光を目に当てると障害を起こす危険があるが、若者に人気のある俳優がレーザーポインターをそのように使うと、真似をする人が多く出てくるのではないかと思う。ドラマのホームページにも、レーザーポインターをユーザーに向けるような写真が載っている。このような演出は公共の安全のためにも不適切だと思う。

    【非科学的事項に関する意見】

    • 小学生の娘2人と一緒に見ていたが、動物と話をすることができるという女性が出演していた。娘達は女性の行動をそのまま信じ、「彼女は動物の気持が分かるんだ」と受け取っていた。学校でもその話題が出たらしい。このように科学的に実証できないことを、判断能力が完全ではない子どもたちが見るような番組で放送するべきではないと思う。今回は”動物と話せる女性”だが、これは「前世が分かる」等と語る「スピリチュアル」を売りにしているタレントと何ら変わらないのではないか?
    • 血液型を扱う番組は他にもあるが、この番組の制作者は2004年のBPOの勧告を「もう気にしなくて良い」と考えているのではないか。血液型性格関連説の信奉者は「縛りが解けた」と歓迎しているようだ。血液型のような生まれながらのものによって、差別につながりかねない、あるいは差別そのものを表現するのはよくない。放送局の基準以前に、社会的な常識に照らしても問題があるはずだ。悪質な血液型番組がはびこらないよう、注意喚起を強く求める。

    【「たばこ」の喫煙シーンについて】

    • テレビ番組から喫煙シーンを極力排除してもらえないだろうか。人気ドラマでは、脳卒中でベッドに寝ている人の隣で喫煙をするシーンがあった。また、人気アニメなどでは、親が子供の前で喫煙している状況が平気で放送されている。子供は自分が見た内容に影響されやすい。

    【その他の意見】

    • 母親が2歳の女児に熱湯をかけ火傷させた事件があった。この母親は「テレビで見た熱湯に入るお笑い芸人の様子を思い出し、長女を熱湯に入れることを計画した」と供述している。私も熱湯風呂の芸を100パーセント面白いとは思わないが、このような事件があると、世間はすぐにテレビのせいにする。どうか熱湯芸人を責めないで、テレビ各局も自粛や禁止にしないでほしい。芸人のせいではなく、見る人間のモラルの問題なのだから。
    • 「子どもが真似をするから大食いの番組をやめるべきだ」「バラエティー番組はいじめを助長する」という話をよく聞くが、そのような発言をする人は何か勘違いをしていないだろうか。そのような番組を見ていても、子どもに「こういうものを真似してはいけない」としつけることは出来るし、また子どもをしつけることが親の務めではないか。親がしつけもせず、なんでもテレビのせいにするのはおかしい。”臭いものにフタをする”ことだけが子どもの教育ではないと思う。”そういった番組がなくなればいじめが減る”という話にも、根拠はまったくない。

    【CMに関する意見】

    • 日曜の朝で子供もテレビを見る時間帯に、毎回のようにパチンコや酒のCMが入る。子どもたちへの配慮はないのだろうか。酒やパチンコ等の子どもに有害なコマーシャルは、放送時間をゴールデンタイム以降に限定すべきではないか。パチンコのCMは間違いなく有害な情報だ。ただちに是正するよう各局に求めてもらいたい。

    2009年4月に視聴者から寄せられた意見

    2009年4月に視聴者から寄せられた意見

    「追加経済対策」「G20会議」など麻生総理関連の意見と、「献金疑惑」など民主党小沢代表関連の意見が多かった。報道に関するキャスター・コメンテーターの発言に対する批判意見も多く寄せられた。北朝鮮のミサイル発射、不法滞在のフィリピン人家族についての意見も引き続き多かった。

    ニュース・報道番組、情報系番組での政治報道についての意見が多かった。政治報道としては「追加経済対策」「G20会議」など麻生総理関連の意見と、「献金疑惑」など民主党小沢代表関連の意見が多かった。

    4月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は5,041件で、3月と比較し2,161件増加した。

    【視聴者意見のアクセス内訳】

    方法:Eメール86%,電話12%,FAX1%,手紙ほか1%
    性別:男性74%,女性25%,不明1%
    世代:30歳代38%,40歳代23%,20歳代19%,50歳代11%,60歳以上8%,10歳代1%

    2008年度までは、BPOに寄せられた視聴者意見を「人権」「青少年」「放送全般」「BPO」「その他」に意見分類して表示していましたが、意見のアクセス方法として「メール」によるものが大半を占めるようになり、一つの意見の中に「番組及び放送への批判・批評」「青少年へ与える影響」「それに対するBPOへの提案・苦情」などの要素が含まれるものが多くなったことから、今年度からは意見分類することをやめ、「意見総数」のみを報告することとした。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、17件を全加盟局・局に送信している。

    視聴者の意見のうち番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。4月通知数は3,945件(46局)であった。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    4月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 4件
      (個人または直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 71件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【意見の傾向】

    4月の視聴者意見の大きな傾向として、まず、アクセス方法としてメールによる意見投稿が全体の86%と増加したこと、そして内容として先月に引き続き、ニュース・報道番組、情報系番組での政治報道についての意見が多かったことが挙げられる。政治報道としては「追加経済対策」「G20会議」など麻生総理関連の意見と、「献金疑惑」など民主党小沢代表関連の意見が多かった。報道に関するキャスター・コメンテーターの発言に対する批判意見が多く寄せられ、キーワード検索で「不適切な発言」で142件、「不適格な出演者」で255件が該当した。
    北朝鮮のミサイル発射、不法滞在のフィリピン人家族についての意見も引き続き多かったが、近代日本の歴史に焦点を当てたシリーズ企画関連意見、道路清掃の二重行政報道関連意見、新型インフルエンザ報道関連意見も多かった。また、アイドルタレントの公然猥褻での逮捕報道が過剰ではないかという意見も多かった。番組が偏向している、公平・公正でないという意見、不適切な内容や発言などに対する説明・謝罪の方法を問う意見も多く寄せられ、キーワードの「偏向」で1,373件、「公平」で703件、「謝罪」で786件該当した。バラエティー番組、ドラマに関する意見は少なく、特に期首特別番組・新番組への意見は少なかった。一方、放送局の視聴者応対に関する意見、パチンコのCMを規制すべきという意見は先月より増加した。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は129件で、前月より20件以上増加した。
    パチンコCMへの苦情も相変わらず多いが、今月はうさぎを特集した教養・教育系番組に、動物を虐待していて子どもへの悪影響が心配だという意見が20件近く寄せられたのが目立った。

    意見抜粋

    番組全般

    • 芸能人が自分の経営する店を宣伝しているが、最近は目に余るものがある。あるタレントの牧場などは、全国ネットのゴールデンタイムの番組で1時間まるまる宣伝していた。地方の菓子屋でも地元の放送局に宣伝費を払ってCMを流しているのに、芸能人というだけで公共の電波を使って自分の店を宣伝していいのだろうか?電波は公共のものであって芸能人のものではない
    • BPOから勧告を受けた番組の検証放送をすると聞いた。しかし、放送した番組は全国放送なのに、検証番組は東京ローカルの番組である。私は大阪に住んでいて毎日のようにその報道番組を見ているが、これでは検証番組は見られないではないか。検証番組も全国ネットの番組として放送すべきと思う。また、番組の放送時間だが、早朝ではなく、普通の生活を送っている人が見られる時間に放送してほしい。
    • 盗聴の実態の特集をやっていた。私も調査をしたことがあるが、番組内容はやらせではないかと思った。普通、盗聴器は部屋の会話がかき消されないために、大きな音の出るテレビやエアコンの近くには付けない。また、家庭内に仕掛けられている盗聴器は家族や友人が付けていることがほとんどなので、いきなり訪ねて「仕掛けられているから調べさせて」とは言わない。人間関係を壊すようなものだ。あくまでも依頼があってから行くのが普通だ。本当にこんな調査をしていたら大問題だ。「盗聴を仕掛ける行為は取り締まれない」と番組では言っていたが、他人が仕掛けるのであれば「不法侵入」であり「器物破損」になる。またこの発見業者も便乗盗聴して、依頼もないのに仕事で使用したとなれば電波法に触れる。許されるのは傍受だけだ。
    • わいせつな無修正DVDを製作・販売した人物が逮捕されたニュースで、ぼかしが入れられながらも女性が股を開いている姿が流された。家族で見ているテレビでこういった映像を流すことの影響を考えていただきたい。番組を作っている人間は、見ている者の状況への想像力がないのだろうか。報道内容を聞けばわかるのだから、いちいちわいせつの映像を流すのではなく、それ以外の、例えば犯人を連行する場面やその建物など、普通の映像を流せばよい。
    • 不倫問題でバッシングを受けたタレントの話題になった時、芸能リポーターが「テレビ業界・芸能界に倫理観を求めるな!」という発言をしていた。それに対して番組内の出演者も賛同して「不倫など大した問題ではない」「法律を犯した訳じゃないんだからいいだろう」などと言っていた。法律に触れる云々は別にしても「テレビに倫理観を求めるな」という発言は問題ではないのか。看過できない発言だ。
    • 女性研究者が専門分野の研究で優れた成果を挙げ、テレビのワイドショーでそのことが取り上げられた。その際、どこの局の番組も「”美人研究員”が優れた研究を成し遂げた」と、必ず”美人”という言葉を使っていた。これは女性の研究員であることを特別視し、差別していることに他ならない。なぜ、男性と同じように、業績だけを取り上げてもらえないのだろうか。
    • 「東京マラソン」で倒れたタレントに関連して、番組内でAEDの使用法を説明していた。しかし、私はそれよりもそのタレントが倒れた原因を放送するべきではないかと思った。「日頃どんな練習をするべきか」とか、「どんな体調でマラソンに参加すると危険なのか」を放送するべきと思う。
    • 高速道路料金が1000円の話題を取り上げた際に、コメンテーターが「ETCを取り付けた普通車だけが割引の対象で、車に乗らない人やトラックは除外されている」と、大変憤慨していた。そもそも、高速料金が1000円になることについてはいろいろな意見があると思うが、支持している人のほうが多いと思う。なぜかどの番組でも高速道路料金1000円についての「支持・不支持のアンケート」をしていないのを疑問に感じる。「定額給付金」の時には散々アンケートをしていたように記憶している。
    • 「税金を滞納している市民の定額給付金を差し押さえた」ことについて、コメンテーターが「抗議する市民の気持ちもわかるが、景気回復のためにものだから使わせてあげるべき」という趣旨の発言をした。しかし、納税は義務であり義務を果たさないままに権利のみを追及するのは倫理に反すると思う。このような無責任な発言を堂々と公の電波にのせるのは、教育上も大変悪影響を与えると思う。
    • 工業技術等の世界標準化という内容の中で、解説者が「韓国と共同で世界標準化を進めて欧米に対抗」という趣旨の発言をしていたので驚いた。「安全基準テスト等の日本の情報の蓄積」などを紹介していたが、それらは民間企業や研究機関など現場の努力や、良心的なものづくりの姿勢から作られてきた貴重な財産だ。コストも時間も相当にかかっているものであり、外国と共有するなら、相応の対価が必要なはずだが、そういったことは聞かれなかった。韓国は中国と並んで知的財産権の侵害が多いといわれる国であり、むしろ警戒する必要があるはずなのに、このような不用意な発言を放送するのは問題なのではないか。
    • 「可能性がある」という日本語が、テレビで相変わらず間違って使われている。本来、「可能性がある」というのは「何かが将来的にできるであろう」という時に使う言葉である。それなのに、事件や事故など、過去に起こったことを伝える時にまで「この事故は、**が原因の可能性がある」などと使われている。テレビだけではなく、農水省のBSE(狂牛病)の公式文書にも「原因は飼料の肉骨粉の可能性がある」とあるし、防衛省が出している白書にも「他国に侵略される可能性がある」という文言が出てくる。やはり、正しい日本語として「疑いがある」「危険性がある」という言葉を使うべきである。この言葉遣いで最も気になるのがプロ野球の解説である。「打たれる可能性がある」はまだしも、「ピッチャーは肩に疲労を感じている可能性がありますね」などと言われると愕然とする
    • 先日、ラジオショッピングでカニを紹介していた。パーソナリティーが「こんなに一杯入ってこの値段は安いですね」と言っていたのでその言葉を信用して購入した。しかし、届いた商品は非常にお粗末な物だった。局に電話をして商品の粗悪さを伝え「局で誰か商品を確認したのか?」と聞くと、最初は「食べました」と言っていたが、話が進むうちに「実は、食べていないし見てもいない」と言われた。商品を見てもいないのに、いかにも素晴らしい物のような無責任な放送をすることが許せない。
    • 街中で”鬼ごっこ”まがいのことをしている番組がある。遊園地など閉鎖された敷地内で行っていることもあるが、多くは街中でロケを行っている。役所が許可を出しているのなら問題はないと思うが、一般通行人にとっては危険であり迷惑な話だ。早朝のロケのようだったが、番組中に何回も、鬼役の人に追いかけられた出演者が通行人のすぐ横を全力疾走で通り抜ける場面が放送された。また、見通しの悪い曲がり角も速度を緩めずに走り抜けているので、歩行者と衝突する可能性も大きい。この番組は一般歩行者や通行車両の安全に対する配慮を欠いている。今まで事故が起きなかったのが不思議である。ぜひとも、一般通行人や通行車両に迷惑をかけないように改善していただきたい。
    • 「ケニアで井戸を掘り、飲み水を提供する」という企画があったが、問題点があると思った。番組で「川から汲まれている水が汚れている」と言っていたが、その根拠となる水質検査のデータの開示がなかった。水が濁っているのは確認できたが、上下水道工学では、濁りと水の汚染は関係ない。また、掘った井戸から出た水が透明であるからといって、その水がきれいな水であるというわけではない。水が透明でも、細菌・有害金属・砒素・硝酸などを調べなければ飲み水にできない。これは常識である。番組では水質に関する正しい知識を現地住民に周知させていない。善意だけでは人助けにはならない。技術的な裏づけがなければ犯罪行為につながることを放送局は知るべきではないか。
    • 北朝鮮のミサイルに関連し「国際社会で騒いでいるのは日本だけ」等と言い、G20で国連安保理決議への協力を各国に要請した日本政府の対応を批判していた。ミサイルが領土の上空を通過する日本と、そうでない国々の対応や反応は異なって当然です。それを「日本だけが騒ぐ」と報道することは不適切だと思う。 また、日本政府が国連安保理決議への各国の協力を要請することが、どうして批判されることなのだろうか。北朝鮮のミサイル発射には「北朝鮮による中東・アフリカ諸国への武器セールスのデモンストレーション」という側面も兼ねていると聞く。今後、北朝鮮のミサイルが中東・アフリカ諸国の手に渡り、紛争やテロを拡大する恐れもある。そうなれば北朝鮮のミサイルは、東アジアのみならず世界中の安全保障に影響を与えることになる。そのような近い将来の危険性を無視して、ミサイル問題を矮小化して報道するのはおかしい。
    • 北朝鮮のミサイル発射の前日の収録だったようだが、ミサイルが通過するとされる地方の保育園を男性リポーターが取材していた。その際、リポーターがある子どもにマイクを向け、「ミサイルが落ちて来るんだよ。どうする?」と問いかけた。その子どもは特に過敏な反応を見せなかったが、小さな子どもをいたずらに不安にさせるような質問をするなどもってのほかだ。リポーターの常識を疑う。
    • 近代日本の歴史シリーズで、「なぜ、日本が開国以来急激に国内国外を近代化しようとしたのか」の目的や経緯の説明が少なく、バランスが悪かった。また、台湾が統治される前の状態が説明されていないので、一方的に日本人が悪いように感じられた。たとえば教育についてだって、それまでの就学率が分からなければ判断できないではないか。
    • 台湾の皇民化政策についてのドキュメンタリーだったが、統治時代における日本の教育を受けた台湾人の方々がインタビューを受けていた。内容は、みな揃って日本の統治時代を悪くいうものであった。確かにそのような感情をお持ちの方々もいるのだろうが、果たしてすべての方々が統治時代を悪く思っているのだろうかと疑問を抱いた。私は仕事や旅行で何度も台湾を訪れているが、高齢の台湾人の方で「日本の統治時代が一番良かった。この国が一番よかったときは統治時代だ」とか「今でも私は自分のことを台湾人ではなく日本人だと思っている」と言う方々を知っている。一方的に日本の統治時代を悪と決め付けるのではなく、賛否を含めたインタビューを放送するべきである。
    • 近代日本の歴史を扱うシリーズだが、大変よい番組だと思った。日本が近代化する過程でどのような振る舞いをしなければならなかったのか、そして、その時アジアの諸国にどのような対応をしなければならなかったのかが分かり、大変興味深かった。限られた時間でうまくテーマに沿って制作されていたと思う。 難点を言わせて頂けるならば、なぜ「民族自決主義」が主張されるようになったのか、その背景の説明があればよかったのにと思った。第2話以降も期待している。
    • 地図のないギニアで命懸けの測量を行い完成させた執念の男を紹介する番組で、「JMR」という装置を紹介していた。放送では「アメリカ軍が第二次大戦中に使っていた衛星を利用した、所謂GPSの先駆けとも言える・・・」と言っていたが、第二次大戦中に衛星などあるはずがない。これでは、国民が間違った情報を受けてしまった事になる。テレビ局は自らの影響力について危機感を持ってほしい。
    • 番組のエンディングに出演者の氏名が画面に流れるが、ある時期からクレジットの流れ方が速くなった。最近ではあまりに速くて文字をない。どこの局でも同じなのだが、これはどうしてなのだろうか。俳優の氏名を知りたいと思っても、分からないまま終わってしまうことも多く、とても残念だ。是非改善してほしい。
    • 放送前日から番組の宣伝で「山口百恵と釣り対決」と、盛んに放送していた。あの往年の歌手である山口百恵が何十年ぶりかでテレビに出るのかと思い、DVDまでセットして放送を見た。すると出演者は、山口百恵と同姓同名ではあるが、全くの別人であった。同姓同名なのだから間違いではないが、視聴者を騙すような放送はやめていただきたい。
    • 番組キャスターが、結核についてのコメントで「大変な病気ではない」と発言していたが、本当の恐ろしさが分かっていないようだ。結核という病気は、いつ、誰からともなくうつされる可能性があり、一度発病したら長期隔離の闘病生活となる。今の不景気な状況だと職を失いかねない。確かに死亡率は低い病気だが、再発時には病原体の薬剤への耐性力などが強くなるなど、厄介な病気だという事を報道は社会に知らせる必要がある。
    • 中国の「四川大地震」の時は、義援金の募集や日本政府の援助についての報道が何度も行われていた。しかし、今回の「イタリア地震」については義援金の募集などの報道が一切ない。どうしてマスコミはイタリアの地震被害に対して義援金募集をしたり、政府援助についての報道をしないのだろうか。「四川大地震」の時とのこの差はいったいなんだろう。
    • 韓国にまで買いに出かける人が多いほど人気のある韓国の化粧品だが、先日から韓国では原材料にアスベストを含むタルクが使われていた商品の回収命令が出て大騒ぎになっている。しかし、購買者に対しての周知が全くされていない。テレビでも全く報じられていない。「円高で韓国旅行が安い」「一番人気の商品だ」とテレビでは散々勧めていたのだから、この化粧品の危険性を知らせる報道がされないのはおかしいと思う。テレビ各局は消費者に注意を促す必要があるのではないか。
    • 身体に障害のある女子生徒の両親が「娘を普通の中学校に通えるようにして」と訴えている問題を放送していたが、「学校側は努力をして、この生徒を受け入れるべき」という姿勢で一貫していた。しかし、この女子生徒を受け入れるためには学校施設の大幅な改修が必要で、しかも常に介助が必要である。保護者会での意見も両親に有利な意見しか放送していないが、反対の意見も放送しなければ著しく不公正だ。このような万一の場合の責任問題にも発展するデリケートな問題を、放送局の一方的な意見に基づいて放送するのは問題があると思う。「この女子生徒が一般の中学校に通えないのは差別である」という主張のようだが、「障害者向けの学校は一般中学校に劣る」と暗に言っているのと同じではないか?この生徒の安全、教職員の負担、自治体の財政負担を考えれば、設備の整った養護学校に通うのが一番幸せだと思う。
    • 麻生総理が「弥栄」を「いやさかえ」、「三種の神器」を「さんしゅのしんき」と読み間違えたと報道しているところが多々あったが、これは間違いではない。なぜマスコミは報道する前に神社関係者などに読み方を尋ねたりせずに麻生総理を貶めようとするのか。
    • 太陽の黒点現象の影響で地球の気候変動が起きることは、科学者の間では常識と言っても過言ではない。ところが、今回の番組では「地震との相関関係がある」という報道がされた。しかし、地震は地球の内部エネルギーに由来するものだ。番組で紹介したのはどの学者の見解なのか?どこかの文献にあったのか?その学者の名前は?文献名は?その反論意見はあるのか?放送局に聞いてみたい。そもそもこの番組では、それぞれの道の専門家であろうコメンテーターによって「・・・と言う人がいる」などという無責任な発言が頻繁に使われている。科学的な内容のコメントには、客観的に共有し得る情報を欠かしてはならないと考える。
    • ブラジル奥地の原始部族の奇習を紹介していた。その部族内では、生まれたばかりの赤ん坊を「人間」として生かすか、「森の精霊」にするために殺すかを母親の一存で決める。後者の場合は、バナナの葉にくるんだ嬰児をシロアリの巣穴に放り込み、巣ごと焼き殺すことにより「『森の精霊』として永遠の命を与えられる」とされる。番組では生きた赤ん坊を焼き殺す場面を全て映し出していた。原始部族にとっては「聖なる儀式」であることは理解できる。しかし、文明国である日本から現地に行ったスタッフは、そのような恐ろしい行為を撮影することに何のためらいも嫌悪感も持たなかったのだろうか?しかも、全体に「聖なる」「現代の奇跡」「神秘」等の美辞麗句をちりばめ、「殺人」を肯定的に捉えていた。番組を見て強い憤りを感じた。
    • 不法滞在していたフィリピン人一家の長女を顔出しで放送するのは、彼女の人権を侵害していると思う。もし本人が認めても、局として配慮すべきと思う。フィリピンのテレビのニュースでは、彼女の顔にモザイクをかけていた。日本人の場合なら、このように顔出しのインタビュー映像を放送するだろうか。
    • 「超一流を育てる教育」を扱った番組で、「子供と接する時は後ろから接する」と発言していた。その理由は、「向かい合わせの状態で右手で食事を与えると、子供が左手を使うようになることが多いから」とのことだった。この内容からすると、「左利きの人間はダメ。番組内で定義された『超一流』にはなれない」と受け取れるが、これは左利きの人間に対する差別ではないか?最新の脳科学を取り上げている番組内容だからこそ、左手を使うとダメな理由について、きちんとした裏付けを取るべきではなかったか。
    • 番組冒頭、局の女性アナウンサーが喪服を着て「今日、未明、歌手のKさんがお亡くなりになりました。今夜は、予定されていた番組内容を急遽変更して追悼番組をお送りしていきます」と告げた。ビックリしました。 家族も皆テレビに釘付けでした。しばらくしてパロディだと分かりましたが、 視聴率を取るためなら何でもありなのでしょうか? 放送でこのようなことをしてもよいのでしょうか?
    • 各局の報道番組で、2016年に開催されるオリンピックの立候補都市視察のためにIOCの評価委員が来日したことを伝えていた。しかし、このオリンピック招致活動に関する報道については、どの局の報道も偏っていたように思われる。番組に出て来るのはオリンピックの華やかな部分が強調された賛成意見ばかりで、反対意見がまったく出てこない。これはおかしい。開催資金や会場問題等、賛否両論があるはずであり、その両方を伝えることで初めて正しい報道と言えると思う。
    • 地上デジタル放送のイメージキャラクターとして各局のテレビ番組に出演しているタレントが公園で全裸になって騒ぎ、公然わいせつ容疑で逮捕された。そのことが今朝の各局のワイドショーで盛んに伝えられているが、どうせ、それもここ数日限りのことだろう。過去の例に倣い、テレビ局はほとぼりが冷め次第、再び彼をテレビ番組に迎えるのだろう。しかし、そのようなやり方では視聴者は納得しない。一度犯罪を犯した芸能人に対して、マスコミはもっと厳しい態度で臨むべきではないか。
    • 国会中継中に、アイドルタレントが公園で全裸になり騒いで逮捕されたという「ニュース速報」のテロップが流れた。しかし、話題性があるからといって、この程度のことで「ニュース速報」を流すのはおかしい。地震や事故の速報なら緊急性があるが、タレントの逮捕など緊急でもなんでもない。局に聞くと「国民の関心が高く、話題性があるので速報という形で放送しました」と言っていたが、その判断は間違っていると思う。
    • 民放連が基準を変更して、通販番組を「広告」ではなく「生活情報番組」と規定した。現在、この手の番組は非常に多いが、通販番組は視聴者が本当に見たい番組ではないと思う。制作費のかからない通販番組を安易に放送することは、視聴者をバカにする行為だと思う。
    • 日常生活での競争活動を「戦争」と表現することがあるがおかしいと思う。最近気になったのは「値下げ戦争」という表現だ。どうして「値下げ競争」ではいけないのか。以前、コンビニの「弁当戦争」という報道もあったが、「秘密兵器」や「武器」と表現することもやめてほしい。平和時の日常活動を戦争になぞるのは止めてほしい。
    • 日本と朝鮮半島との歴史を考察する番組を見た。学術番組としてやっているはずの番組だが、学術として放送するには問題があるように思える内容だった。既に見つかっている中国の資料や日本産の勾玉などの物的証拠を無視して結論を出しており、白虎・青龍・玄武・朱雀のこと等、中国が起源の文化さえも「朝鮮半島由来」としていた。学術番組であるからにはその情報に誤りがあるのは問題だが、この番組にはその誤りの箇所があまりに多すぎた。
    • 「豚インフルエンザでメキシコで死者」の報道で風評被害を受けている。各局が一斉に「豚から人へ感染し、死者が出た」と大々的に報道している。しかし、「豚肉を食べただけでは感染しない」ことについては数秒しか報道していない。街頭インタビューでは「やっぱり食べるのが怖いですよね」と発言している人ばかりを放送し、風評被害を煽っている。私は食肉加工卸業を営んでいるが、扱っているメキシコ産豚肉について、すでにオーダーキャンセルが相次いでいる。テレビでは「豚肉は食べても安全だ」ということを時間をかけてしっかり報道してほしい。このままでは、風評被害はもっとひどくなるだろう。
    • グラビアアイドルが「暖房を消し忘れ、つけっぱなしにしたまま海外ロケに行ったのだが、その分の電気料金を払わないと電力会社に30分にわたりクレームの電話をした」と得意満面に話していた。これを見て大変不快な思いをした。他の出演者が「これは放送できないだろう」とコメントしていたが、まさに、この内容は放送すべきではなかったと思う。バラエティー番組だからといって、不適切な内容の発言を安易に放送する姿勢に憤りを感じる。
    • 統合失調症の若者達がフットサルに挑む様を取り上げていたが、その病気の症状として「幻聴・幻覚」があることが強調され、まるで「幻聴・幻覚」のある人はみな「統合失調症」であるかのような誤解を招く内容になっていた。現在、日本で問題になっているのは、深刻な犯罪被害を受け、その後遺症としての「幻聴・幻覚」と闘っている人がたくさん存在するということだ。必死に「幻聴・幻覚」と闘っている、つまりは自分が被害を受けた犯罪と闘っている方々が多くいる現実をきちんと認識し、統合失調症との線引きをした上で報道すべきだ。
    • 「うさぎの科学的検証」として、「うさぎは鳴くか」「うさぎは散歩するか」など、うさぎの特性を無視し、動物愛護精神に反した科学的根拠のない「実験」をしていた。うさぎに対して著しい恐怖と不安を与え、うさぎを飼っている人、うさぎが大好きな人に対して著しい怒りを与えた。うさぎは非常に臆病で、警戒心が強い動物である。「動物の愛護及び管理に関する法律」では、基本原則として「動物が命あるものであることに鑑み、何人も動物をみだりに殺し傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない」とある。これからすると、今回放送された番組はこの法律に違反しているし、放送の倫理規範からも著しく逸脱していると思う。
    • 番組の中で医師が「ヒアルロンサンは、注射は効くが口から摂取しても何の効用もない」と言っていた。自分は以前、テレビのCMを見て”ヒアルロンサン”を購入して現在も飲んでいる。この放送を見てがっかりしたが、事実を知って良かったと思った。放送局はCMについて、こうした医師の専門的な意見も聞いて実際の効用を確認してから放送するべきである。
    • アイドルタレントが出演している、洗濯用液体洗剤のCMの中で「私、汚れてました」という台詞がある。自分は以前、性的被害を受けた事があるので、このCMを見るのが非常に辛い。そういう経験もないアイドルが軽々しく「私、よごれてました」と発言することが到底理解できない。放送で流す回数を減らしてもらえないか。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • このバラエティー番組は、なんと小学生に、いわゆる「合コン」をさせるという内容だ。「小学生が恋愛体験」「女子小学生がオトコを落とすテクニック」等をテレビで取り上げている。こんな番組は終わらせた方がいい。
    • 最近はテレビの番組の質が、低レベルになっている。「見せパン」などという言葉を頻繁に使っている情報系番組で、内容もばかばかしくてとても最後まで見ていられない。私は女子高の教頭をしているが、生徒から「テレビだってあんな番組を放送しているのだから、私たちが短いスカートであぐらをかいてもいいでしょう」と言われた。テレビ局はもっと、若者の規範になるような番組を作らなければならない。
    • バラエティー番組で、タレントの頭に買い物用のビニール袋をかぶせ、首の所でぎっちりと結び、その状態のまま数回呼吸するシーンが映された。タレントはその後、解こうとして果たせず、結局ビニール袋を破って顔を出したが、これは死にもつながる危険行為なのに注意のテロップすら入らなかった。テレビは字も読めない幼い子供も見ているので、ふざけて真似をして悲惨な事故が起きかねないと思った。あんなシーンは放送すべきではない。
    • 冒頭から歌手の追悼番組として始まり、非常に悪質な内容だった。後で知ったが、僅かにテレビ欄やインターネット等で番組については紹介していたようだが、知らずに見た人は驚いたと思う。混乱を防ぐ為にも、事前に宣伝をしておくべきだったのではないか。しかしたとえ宣伝をしていても「死」をネタにしたのは問題である。「死」は笑いごとではない。こんな企画を笑いだと思っているのなら、それを理解してくれる身内だけでやればよい。公共の電波を使った番組は誰の目にも触れるものである。時間帯的に中学生ぐらいなら充分に起きている時間であり、見ている可能性もある。見れば子ども達も真似することになる。

    【CMに関する意見】

    • 携帯電話のゲームサイトのコマーシャルを、子供のよく見る時間帯に放送しないでほしい。私の地元秋田では、放送局のキャラクターが保育園を訪ねるような番組の中にもこのようなCMが流れたりする。携帯電話のゲームサイトは「無料」といいながら「有料」であったりと、様々なトラブルの原因になっている。消費者金融のコマーシャルのように、子供たちが見ない時間帯にだけ放送するように規制してほしい。
    • パチンコ機器メーカーのCMが今年の4月から規制され、キー局ではパチンコ台のテレビCMが自粛されているようだ。しかし、その枠を縫う様に、ローカル局では地元パチンコ店のCMが増加している。たとえば、私の地元では、4月から朝の情報番組の時間帯にパチンコ店のオープンCMを時間帯を変えながら毎日放送している。「射幸心を煽る表現はしない」「児童・青少年への配慮」など微塵もない。全国の放送局が足並みをそろえて自主規制を今一度守り健全なCM体制が行えるよう、BPOでも善処してもらいたい。

    【動物虐待に関する意見】

    • うさぎを飼っている者として、今回の教養系番組はとてもひどい内容だった。「うさぎがペットとして最適か」どうかの内容にしては、あまりにもひどかった。ライオンと対面させたり、首輪式のリードで引っ張ったり、ラジコンで追いかけまわしたり、オスとメスを一緒にしたらどうなるかと実験したり、マラソン選手に追いかけられたり、こんなことをすると、うさぎというのは恐怖を感じて自らを死に追いやるのだ。それを知っていての番組なのか。それとも、そういう大事な部分を言わないでの放送なのか、見ていてとても怒りを感じた。「鳴かないから飼いやすい」といって安易な気持ちで飼う人が増え、不幸なうさぎたちを増やすことにもなりそうだ。ああいう内容では動物虐待に見えてしまう。

    【非科学的事項に関する意見】

    • このバラエティー番組では度々血液型に関する内容を取り扱っているが、その際、血液型ごとの偏見を助長しかねないアンケートが毎回挿入されている。科学の領分を回避して「話題」の形をとれば問題ないと解釈しているのかも知れないが、「科学的根拠に基づかない」という情報が一切伏せられたまま当然のことのように繰り返し話題に取り上げられていれば、視聴者の偏見が助長される可能性が高まることは十分に考えられる。これは自分で情報の精査を行うことが難しい青少年において、より顕著になるのではと危惧している。BPOから血液型を扱う番組への要望が出されて以来、番組内での「工夫」は多く見受けられる。しかし、要望はあくまで偏見の助長を避けるために出されたものであり、「批判を免れるためのガイドライン」ではないはずだ。番組制作者はマスメディアの影響の大きさを自覚してもらいたい。

    【いじめや虐待を助長する】

    • 子供向けバラエティー番組でありながら、芸人達が逆立ちを競い、最後には「一番へたな人はビンタ」となって、着ぐるみを着たキャラクターがビンタをする。良くも悪くも子供はすぐに真似をするが、そういうことを考慮した放送内容なのか?ビンタは暴力行為である。また、「一番へたな人にはおしおきをする」というのは、いじめを助長することになるのではないか。子供向け番組としては、不適切な内容だと思う。

    【暴力・殺人シーンに関する意見】

    • 昨日のことだが、近所の7歳の子供が、このアニメを見ている8歳の女児から「殴る蹴るの暴力を受けた」といって泣いて帰ってきた。聞くとリーダー格のその子がアニメの真似をしながら毎日いじめに来ているそうだ。ビックリした。このアニメは敵を殴ったり蹴ったりする。最後は必殺技を敵に使い、死ぬまで続ける。子供達に暴力的な発想が生まれるアニメの放送中止を望む。