第116回 放送と青少年に関する委員会

第116回 – 2010年10月

視聴者意見について

中高生モニターについて

第116回青少年委員会は10月26日に開催され、9月15日から10月15日までに青少年委員会に寄せられた視聴者意見を基に、深夜放送のアニメ1番組について視聴し審議した。また、10月に寄せられた中高生モニター報告について審議したほか、調査・研究についての経過報告が行われた。

議事の詳細

日時
2010年10月26日(火) 午後4時30分~6時
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
汐見委員長、境副委員長、小田桐委員、加藤委員、軍司委員、萩原委員、渡邊委員

視聴者意見について

深夜帯放送アニメ番組『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
第1回放送分について(全国9局放送)

10月から始まった当該番組の第1回放送分について、「中学生の少女がアダルトソフトマニアという設定が反社会的で、子どもに悪影響を与える」などの批判意見が視聴者から多数寄せられ、番組を視聴の上、審議した。委員会としては、全員一致で放送表現や内容について特段問題にすべき点はないとした。ただし、2回目・3回目を視聴した委員から、「ストーリー展開の中で、中学生がアダルトソフトを所持することの正当性のロジックが巧妙に組み込まれており、これを受けた子どもたちへのセールスプロモーションにつながる恐れがあることを危惧する」との意見があった。

中高生モニターについて

9月~11月は「報道・情報・ドキュメンタリー番組」のジャンルを取り上げている。10月は、最近特に注目した「ニュース・報道」は何だったか、なぜそのニュースや報道に注目したのか、その情報の伝え方が分かりやすかったか、理解しやすかったか、その理由は?また、取り上げ方や伝え方がおかしいとか、疑問点などについて意見を求め、28人からレポートが寄せられた。

【モニターの主な意見】

今回、最もレポートが多かったのは、チリの鉱山落盤事故で地下700メートルに閉じ込められていた33人の作業員全員が無事救出されたニュースだった。
「僕は救出されたニュースを見て、”報道番組の力”というものを強く感じました。僕がこの事故を初めて知ったとき、南米のチリで起こったことだから1回の報道で終わると思っていました。しかし、70日間にもわたってその救出劇が放送されるとは思いもしませんでした」「今回の報道は今までに見たことのない光景で、世界が一つになったと感じました」
「各局の報道を見ていましたが、中でも(1)なぜ事故が起こったのか(2)なぜ全員生き延びることができたのか、という”私のなぜ?”を解説してくれたのは『ズームイン!!SUPER』で、チリ大使館に行って話を聞いたり、図を用意して”もしもの時の避難所があったんだ”と解説してくれたり、よく理解することができました」など、感動したという報告が多数寄せられた。
一方、「生中継は学校で見ることはできなかったが、夜のニュースを見て感動した。ただ皆同じ報道で、もっと違った視点(レスキュー隊の素顔、事故原因の追究や再発防止)の報道をすべきだと思った」「私は今回のようなニュースは苦手なため避けていたつもりだったが、いちばん印象に残った。だが、新聞やテレビは”大変だ”と煽り、救出の際は感動話として取り上げているが、事故を繰り返さないように詳しい原因追究をするとか、大規模なショーなのでは?と疑ってみるとか、違った視点から見ることも必要なのではなかろうか」という意見も寄せられた。
次に意見の多かったのは「尖閣諸島問題」である。
「尖閣諸島問題で中国がどうしてこうまで日本を追い立てるのか私には理解できません。『中国人は日本人が嫌いなの?』と母に聞いても『戦争の恨みじゃないの?』と答えるだけ…。この2週間理解できないままでしたが、10月2日の『ウェークアップ!ぷらす』を見て少し納得することができました。メインキャスターが、自民党幹事長や読売新聞編集委員、内閣官房副長官などに意見を求めたり、拓殖大学の中国人教授による細かい”中国目線”の解説や分析コメントもあったりして、何となく中国のしたたかさが見えてきました」
「僕がニュースを見ていて感じたことは、初めのころは証拠のビデオを公開して、中国が行っていることを日本だけでなく世界中に知ってもらった方がいいという内容だったが、中国がレアアースの輸出を禁止したり、日本人を拘束したりといわゆる対抗措置を取った途端に、”触らぬ神にたたりなし”的な報道に変わってしまい、正直がっかりしました」
「海上保安庁の船に中国の漁船が故意に衝突した事件ですが、日本のメディアはきちんと報道していましたが、中国は自国に不利な報道は流しません。日本の報道番組はこれから先も”真実”で分かりやすい報道をしてもらいたいと思います」などの意見が寄せられた。
「大阪地検特捜部主任検事の証拠改ざん事件」についても複数の意見が寄せられた。
「今ちょうど授業で三権分立について学んでいて、裁判所の章で検察官の役割について知ったばかりだったので、強く印象に残りました。しかし私は朝5時に起きて早く学校に行き、帰ってくるのも20時ころになり、あまり詳しくニュースを見ることができません。なので、一回のコーナーでもう少し詳しく報道してもらえたらと思います」「検事が証拠を改ざんするなど、公平な裁判の証拠品が信用できないものになったことは大変よくないことだと思います。中国漁船の船長の釈放を含め、検察庁に対する信頼が大幅に薄れたことが残念です」
「小沢元民主党代表の強制起訴問題を含めて、事件事故の表面だけを大騒ぎして背景の説明や解説・分析が不十分である。村木元厚生労働省局長の事件もえん罪になる可能性が高かった。報道機関は”真実”を報道してこその報道機関であって、自分たちの報道が間違っていたら謝るべきだと、自分は思います」。
その他、グルメ関連のニュースについて「最近は”ご当地B級グルメ”大会や連休のイベントが紹介され、新しい文化やお店を知ることができるので嫌いではありません。しかし、私が嫌だなあと思うのは、どの局も夕方の報道番組で毎日のようにグルメ特集をやっていることです。しかも内容も同じようなものばかり。夕方の報道特集というのはそれぞれの局が独自の視点で放送する貴重な時間帯であるからこそ、視聴者に必要なテーマを放送してほしいと思います」。
神戸で高校生が刺殺された事件に関するレポートもあった。「高校生の少年が中学生の少女といたところを男に襲われ、彼女を逃がして殺されたニュースはテレビでも新聞でも『彼女を犯人から守り逃がした』『ふだん、とてもいい人』というところばかりが取り上げられた。でも、夜10時に高校生と中学生が出歩いていたということを問題だとする報道や新聞記事を私は見ていない。このニュースを見て第一に思ったことは、親も学校も子どもが遊びに行っていい時間を考えてほしいということだ」。
「押尾学事件」について「僕がこのニュースに注目したのは、有名人に対する初めての裁判員裁判だったからです。毎日、押尾被告の表情がどうだったかとか、ノートにメモをとっていたことなどを放送していましたが、有名人に対する裁判員裁判で熱狂的なファンが裁判員を務めることはないのでしょうか。それと、もっと薬物の恐ろしさも放送してほしかったです。放送は派手なニュースを追いかけるだけで、一時話題になっていた”消えた高齢者”問題は、今はどこへ行ってしまったのでしょう」という報告も寄せられた。

【委員の所感】

  • チリの銅鉱山落盤事故では、作業員全員が救出されたニュースに”感動した”という意見が多かった。なかでも地下に閉じ込められた作業員たちが歌って励ましあった姿と、日本のバス事故で歌を歌って救出を待ったニュースに着目した視点が良かった。
  • 落盤事故関連の報道については、救出劇だけでなく、事故原因や再発防止策を提言したニュースを評価する意見や、報道機関はもっと問題点を掘り下げて”真実”に迫ってほしいという意見にも感心させられた。
  • 尖閣諸島問題では、事件に対する報道姿勢に疑問を呈する意見も目立っていたが、身近な製品が”メイド・イン・チャイナ”であることをきっかけに自分の価値観で日中問題を多角的にとらえ、日中関係が早く改善されることを願う姿勢も高く評価したい。
  • 中学3年の女子と交際中だった高校2年の男子が刺殺された事件に関連して、中高生の外出時間についてもっと親や学校が考えるべきという中学生の意見も傾聴に値する意見だった。

「今月のキラ★報告」 (山梨・高校1年女子)

私は先日、チリの落盤事故の作業員救出作業のニュース(テレビ朝日『サンデー・フロントライン』10月17日放送)を見ました。
チリの落盤事故の作業員救出作業についてのニュースは、どこの放送局でも取り上げられていて、どうせどこも同じだろうと思っていましたが、あるニュース番組では、チリの落盤事故の作業員救出作業についてだけでなく、日本で起こった洪水でバスが流され、人々はバスの上に避難したが、救助するためのヘリが来てくれるのは48時間後という過酷な状況で生き抜いた方たちを取り上げていました。
チリの落盤事故の作業員救出作業と、このバス事故との間に何の関係があるのか気になったので集中してよく見ていると、その2つの事件には「歌」が関係していました。どちらの事件も救助が来るまでずっと歌を歌っていたそうです。この2つの事件を関連して使用したのには「うまいなぁ」と思いました。日本で起こった洪水でバスの上で救助を待つ人々は「上を向いて歩こう」(坂本九の大ヒット曲、永六輔作詞、中村八大作曲)を一人が歌い始めると周りの人々も歌い始めたそうです。私は、この2つの事件から「歌」の素晴らしさと人間の「生き抜く力」「強さ」を感じました。
また、私はこのニュースを見て涙を流しましたが、ニュースでここまで泣けるとは思いませんでした。これからも、こういう感動できるようなニュースが増えるといいなと思います。

【委員会の推薦理由】

「歌」に注目したことがすごいと思います。チリの落盤事故に関しては、朝・昼・晩、大量の映像が流れました。そうしたなかで、日本で起こった洪水で、バスの上で救助を待っていた人たちのエピソードに注目し、共通項が「歌」であることを伝えた報道に感動したセンスを高く評価しました。

2010年9月に視聴者から寄せられた意見

2010年9月に視聴者から寄せられた意見

尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁巡視艇の衝突、船長の逮捕と突然の釈放。中国の繰り出す強硬姿勢に、日本外交の弱腰を指摘する意見や、報道のあり方についての批判などが多く寄せられた。秋の改編がらみでは、スペシャル番組に関しての意見があった。

9月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,353件で、8月と比較して110件減少した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール63%、電話33%、FAX3%、手紙ほか2%。
男女別では男性74%、女性22%、不明4%。
世代別では30歳代30%、40歳代23%、20歳代15%、50歳代15%、60歳以上13%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は545件[41社]であった。
このほか放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、36件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

9月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・・ 4件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

9月の視聴者意見は、内外のニュースに反応した報道関連の意見が通常より多かった。民主党代表選で菅首相が小沢一郎氏を破り、菅改造内閣がスタートしたが、その出鼻をくじくかのように問題が相次いだ。尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁巡視艇の衝突、船長の逮捕と突然の釈放。中国の繰り出す強硬姿勢に、日本外交の弱腰を指摘する意見や、報道のあり方についての批判などが多く寄せられた。
障害者団体を詐称する「凛の会」をめぐる文書偽造事件で、厚生労働省元局長に無罪判決が出たが、主任検事が証拠のフロッピーディスクの内容を改ざんしていたことが明るみに出て、主任検事のほか上司の特捜部幹部2人も逮捕されるなど、検察の信頼を大きく揺るがすこととなった。視聴者からは併せて報道の責任を問う声も多かった。
元俳優の保護責任者遺棄致死容疑の判決報道については、「あまりにも赤裸々に表現しすぎだ」「そこまであからさまにする必要があるのか」などと、裁判の詳細を再現するシーンを疑問視する意見があった。
秋の改編がらみでは、スペシャル番組がだらだらと長い。お笑い芸人の面白くもない話を、どの放送局もやりすぎだとの声や、バラエティー番組で、ヒグマとタレントを闘わせたりしているが、ひとつ間違ったら生命にかかわることだなどの批判があった。
地デジ化促進のための告知スーパーの「常時表示」を今月から各地で開始したことで、アナログ受信の視聴者から抗議の意見が急増した。
番組出演者に関する意見は「不適切な発言」で37件、「不適格な出演者」で49件あった。
ラジオに関する意見は34件、CMに関する意見は63件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は108件で、前月より微増した。今月も、バラエティー番組を中心に低俗・モラルに反するとの意見が44件と最も多く寄せられた。特定の番組への集中はみられず、全体的に分散傾向にあるが、複数の子ども向け番組への批判意見が若干目立った。次いで、性的表現に関する意見が23件寄せられたが、バラエティー、報道、ラジオ番組など対象番組は多岐にわたった。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 尖閣諸島沖での中国の漁船船長逮捕、釈放問題は、日本の領土に関する中国による侵略であり、きわめて重大な問題である。それにもかかわらず、放送局が特番を組むわけでもなく、バラエティー番組を垂れ流す姿勢にはあきれる。ことの重大性を理解していないのか、それとも、中国からの圧力があって放送しないのか分からないが、国民が一番関心を寄せている問題なのだから、放送局はオピニオンリーダーとして、この問題をすばやく取り上げて国民に情報を提供し、積極的にアピールするべきではないか。
  • 今回の領海侵犯事件の報道で、領海侵犯をまるで領土侵犯として報道している。領土問題と領海問題は明らかに異なる。領海を考える時は、大陸棚問題も関係してくる。日中国交回復時、田中・周恩来の両首脳間で、「尖閣問題は避ける」ことを双方が暗黙のうちに了解してきた。放送局はこの事に全く触れずに、領土や領海の違いを区別せず報道している。マスコミの皆さんが歴史の事実や言葉の意味を考えもせず、国民を扇動するような状態に危機感を覚える。
  • 厚生労働省元局長の文書偽造事件の裁判で無罪判決が出たが、検察の意見を一方的に信じ、情報を垂れ流したマスコミの責任をどう考えるのか。元局長の人権はどうなるのか。検察という権力とマスコミという権力が双方から一人の人間をいじめたといっても過言ではない。偏見を世論に植え付けることはやめていただきたい。マスコミ各社は自己批判できるくらいの度量をもつべきだ。自らの身を削り、地を這うような取材で情報を伝えることを忘れた結果であろうか。
  • 元俳優の薬物に関する事件の報道について、各局の報道の仕方は明らかに問題がある。被害者女性との性描写を必要以上に強調しており、興味本位の視点だ。遺族の気持ちを考えると痛ましくて見ていられない。性交渉を何回持ったなどということを報道する必要があるのか。性描写をいたずらに強調しすぎだ。当該事件は保護責任者遺棄致死が争点だ。有名人初の裁判員裁判という旗印のもとに面白く報道しているだけじゃないだろうか。
  • チリの鉱山落盤事故の報道で、地下に閉じ込められた作業員らの様子が毎日のように映し出されている。元気そうに見えても、実際には彼らは想像を超える精神的・身体的な苦しみを味わっていると思う。そんな様子をまるで「ショー」のように茶の間で見られることに強い違和感を持つ。今後、状況がますます過酷になれば、配信される映像もそのまま放送出来ないようなものが出てくるかと思う。間違っても「地球の裏側の惨事」が我々の「娯楽」にならないよう、報道の仕方に配慮してほしい。
  • チリの鉱山落盤事故で地下に閉じ込められた作業員達の様子が連日伝えられている。今朝のテレビ番組で、スポーツ紙に載った関連記事をそのまま紹介していた。それによると、作業員のうちの一人の派手な女性関係」を具体的に説明する内容だったそうだ。生死の境目にいる作業員を励ますどころか女性関係を暴いて追いつめる外国メディアにもあきれるが、無責任にそれを垂れ流す日本の放送局も放送局だ。
  • 民主党代表選最中のこの時期、本人に確認もしないで、候補者がツイッターをはじめたということを報道した。しかしそのツイッターは偽者であることがわかった。マスコミのモラルの低下だ。事実を確認もせず、自分たちの都合のいいように報道するようになってしまったマスコミ。謝罪すればすむ問題ではない。
  • 朝からワイドショーで「民主党代表選挙」を取り上げているがどの番組も偏りすぎである。口では「政策で戦ってもらいたい」と言いながら、両氏が政策を論じている場面は短くカットし、コメンテーターも司会者もほとんど触れていない。大切な問題をうわべだけの話で済ませて、”バトル”としての面白さだけを追求しているように見える。民主党の代表を選ぶ選挙であっても、日本の総理大臣を選ぶ選挙でもある。公平・公正な放送ができないのであれば、余計な取り上げ方はするべきではない。

【番組全般・その他】

  • 最近のクイズ番組は、視聴者が楽しめない。レベルの高いクイズも、難関高校の生徒や特定の高学歴芸能人など知識のある者が能力を自慢しているだけで、視聴者が入る余地がない。昔は視聴者が一緒になって考え楽しんだものだが、今の番組は知識自慢や早押し競争ばかりで、クイズではなく回答者を「凄い」と絶賛するだけになっている。中には問題を、たった数文字読み上げただけで回答者がすばやく答えてしまうパターンもあり、見ている側としては興ざめする。クイズは本来、学歴や知識量に関係なく皆が楽しめるものではないだろうか。
  • “世界各地から3千歩でローマに向かう”という企画で、坂道や駅のホームをキャスター付きのスーツケースに乗って滑ったり、エスカレーターの手すりを滑り降りるなど、周囲に迷惑で危険な場面が多く見られた。公共のマナーをあまりにも軽んじており、日本人として恥ずかしい。周囲の人が呆れ顔で見る様子も放送するなど、それらの行為を面白おかしく演出している点も不快である。ゴール地点のトレヴィの泉は非常に混雑しており、数十メートルも離れた場所からコインを投げることは危険である。バラエティー番組でも公共の場で撮影する以上は、マナーを守ることが当然だ。
  • 9月から10月にかけての民放のゴールデンタイムの長時間特番はなんとかならないか。3~4時間以上の特番が多いが、その影響でスポーツニュースや深夜の番組が繰り下げになる日があり困る。テレビ局に金やアイデアがないのか知らないが、内容が薄い。しかも同じ芸能人を使うことは如何なものか。最近は主に番組改編のある春と秋は勿論、番組改編ではない時でも長時間の特番があり、うんざりする。
  • タレントを熊と闘わせ、体を噛まれたにもかかわらず、熊に体や顔を舐めさせていた。それを笑いにしていることに憤りを覚えた。ひとつ間違ったら命にかかわることだ。人の命は大切にしてもらいたい。子供の教育上も問題がある。テレビ局に問い合せたところ、「飼育している熊だから安全だ」という答えだった。しかしどう見ても安全だとは思えない。
  • 芸能界では過去に薬物使用で罪を犯しても、時間が経てば平気でテレビに出演したりしている。薬物汚染の根本にメスを入れるなら、今後、薬物使用した芸能人やスポーツ選手などは一切テレビには出演させない取り決めなどが必要だ。「罪を償ったのだから良いだろう」との認識のようだが、一般人は罪を犯したら二度と元の職場には戻れない。薬をやればテレビには出演できなくなるという強い危機意識を持たせなければいけない。
  • バス釣りを特集していた。スポーツフィッシングではリリースすることが基本と伝えており、実際に堂々とブラックバスをリリースしていたことには驚いた。確かに外来生物法ではリリース禁止とはなっていないが、ブラックバスは外来魚であり、釣り上げた場合は持ち帰って処分するのがマナーである。一部の県では条例でリリース自体を禁止している中、なぜこのような放送をしたのか疑問に思う。
  • 出演者や放送局が「告知」と称して、出演者のイベントや同局の他番組などの宣伝を行っているが、貴重な放送時間を勝手に私物化しているのではないのか。バラエティー番組などでは日常茶飯事、ひどい場合にはニュース番組でもこういったことが見受けられる。
  • 最近、過去の作品の再放送が目に付く。都会のテレビ局では、放送を開始したばかりにもかかわらず新ドラマの”早出し再放送”までするようになった。私はこの手法に憤りを感じる。やめてほしい。
  • 先日から始まったアナログ放送終了告知の「常時表示」が目障りだ。局によっては文字がチラチラするところもあって番組に集中できない。物事を伝えるプロのやることとは思えない。プロなら視聴者に不快感を与えない上手な伝え方があるのではないか。表示は各CM明け60秒だけで十分だ。
  • 「この後は大物ゲストが登場!」という期待させるナレーションと映像にCM明けを待っていると、それは来週の予告にすぎずガッカリさせられることがよくある。以前は、このような視聴者をだます手法はなかったはずだが、最近では各局がそろって取り入れているようだ。どんなに素晴らしい内容の番組も台無しになってしまうと思うが、そうまでして視聴率が欲しいのだろうか。放送局に不信感が募る。
  • 番組名は忘れたが、深夜ドラマや時代劇を見ていると、どこの局もBGMの音が大き過ぎて、肝心の役者の台詞が聞き取りにくい。加齢のせいかもしれないが、高齢者にも優しい放送を心がけてほしい。

【ラジオ】

  • 視聴者と電話で話すコーナーがある。その際、視聴者は「季節の食べ物」として地域の名産品を送っているらしく「××を送りました」「ありがとう、美味しかったです」との会話が多い。ファンとして品物を送ろうと自由だが、わざわざ出演者が番組内で礼を言う必要などない。芸能人特権を主張して物を請求しているように感じられ、不愉快極まりない。

【CM】

  • 高速道路全面工事の告知CMに、なぜ子供タレントを起用するのか。可愛いからか。逆効果だと思う。大切な説明部分がもぞもぞしていて聞き取れない。子供を使わずにきちんとした告知が見たい。間違っていないか。
  • 最近のCMはペットの出演があまりにも多過ぎて、何のCMなのか分からないものばかりだ。ペットが苦手な人もいる。その事を考慮しないで、ペットを出演させる演出は不快だ。ペットの出演する演出は自重すべきではないか。
  • 動脈硬化を警告するCMが気味悪い。特に音楽が不安を掻き立てる。警告する目的なのだろうが、逆に企業のイメージダウンにつながると思う。朝からあんな音楽を流されるのは不快だ。周りの人間に聞いてみても気味が悪いとの意見が圧倒的だ。早めに中止してほしい。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 子ども向け番組だが、企業の宣伝のような内容になっている。CDランキングなどもやり、なぜかジャニーズのタレントばかり宣伝している。学校への取材VTRなどはその合間に申し訳程度に放送されている。こんな番組に公立の小学校が取材に応じるのは問題ではないか?子どもたちが宣伝目的に利用されているように見えてしまう。
  • 子ども向け番組だが、あるコーナーでお笑い芸人が10代の女子モデルに対して、目をつむらせた上で触るという痴漢的なことをした。大人の芸人が「10代の子に触りたい」という発言も気持ち悪い。演出であっても過剰で、この番組の視聴者層から判断しても適切なものではないと思う。このような常識をわきまえない芸人はテレビに出さないほうがいい。
  • 近年、報道番組において字幕の誤字や脱字が多く見苦しい。間違えても、後でキャスターが事務的に謝罪や訂正をするだけになっている。テレビ局は間違いの影響力を考えたことがあるのか。特に知識が乏しい子どもなどはそれが間違いと気づくことなく覚えてしまう。人為的ミスの発生を極力抑止するべきだ。
  • パーソナリティの喋り方が人を小ばかにしたような感じで不愉快だ。内容も「聴取者の投稿の中で、どれがよりばかばかしいか」と競うようなもので、子どもたちに聞かせたくない。

【性的表現に関する意見】

  • 最近子どもが夕方のニュースを見るようになった。良い傾向だが、ここ数日芸能人の薬物事件が大きく取り上げられており、露骨な性表現に親として困惑している。子どもたちも見る時間なのだから、もう少し表現を工夫できないものか。あるいは親がチャンネルを替えるなどして対処すべきなのだろうか。
  • バラエティー番組の特番で、子どもも見る時間帯にもかかわらず女性のお尻のアップが放送されていた。セクハラや性暴力を連想させる行為、卑猥な表現もコント内で行われていた。このような行為をお笑いにするということは、笑いにさえすればセクハラは許されるという間違った風潮を世間や子どもに浸透させかねない。
  • AV女優が出演し、下着丸見えの姿でカルタ取りをしていた。また、お笑い芸人らはパンツ一枚でAV女優の股間に鼻をつけるなどしていた。読み上げたカルタの内容も卑猥で、放送に値しない低俗な番組だった。

【いじめに関する意見】

  • バラエティー番組などで「デブ」「ブス」「チビ」「ハゲ」など、肉体的欠陥を指摘し、笑い物にしている場面を目にする。お笑いタレントはそれを「売り」や「個性」にできるが、一般人は傷つくし障害者の場合もある。いじめの原因や差別、偏見の助長につながる。やめさせてほしい。

【差別に関する意見】

  • テレビでの身体障害者への侮蔑や差別のような表現は最近はだいぶ減ったと思うが、この子ども向け番組には差別にとられかねないキャラクターが出演している。まるで障害者をからかったような感じでとても不快だった。差別につながるような放送を平気でしている神経がわからない。

【言葉に関する意見】

  • あるタレントのコーナーで、「くそばばあ」「くたばりぞこない」「うるせーなー、このガキ」など、しゃれを超えた言葉を連発しており不愉快である。特に「うるせーなー、このガキ」と言われた子どもは冗談と取らず、トラウマを与える言葉である。将来まで影響を与える恐れがある。このコーナーを止めさせるべきだ。

【表現・演出に関する意見】

  • 動物が歩いたり食べ物を食べる場面などに、いちいち変な効果音がつけられていて大変耳障りだ。動物のあらゆる動きにしつこいくらい音が付けられている。子を持つ母親から聞いたが、動物はあんな音がするものだと子どもが思い込んでおり、動物園へ連れて行くと「音がしない」と混乱状態になり説明に追われるそうだ。

【非科学的な事柄に関する意見】

  • パーソナリティーが「僕はA型、△△はO型。A型は細かくてO型はおおざっぱな性格をしている」と断言していた。さらにゲストの血液型に関しても同様の発言をしていた。血液型からの性格判断は科学的根拠がないものであり、それを公共の電波で発言することは人権侵害に当たる。公共の電波の影響力をもっとまじめに考えてほしい。BPOから血液型に関する意見が出されているにもかかわらず、放送局は全く変わっていない。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 今のバラエティーはくだらなすぎる。視聴者の苦情に臆病になり制作者が萎縮しているのではないか。「子どものため」と言うが、子どもに見せないようにすればいいだけで、深夜番組にまでクレームを言うことはナンセンスだ。見せたくないと思うということは親自身は見ているということだ。親のせいで今のバラエティー全般がつまらなくなってきていることは否めない。
  • 7月の意見で「全てを視聴者に任せるのは危険だ」とあったがその通りだ。例えば子どもに殺人シーンを見せたくなければテレビを消せばよい。しかし、子どもが友人宅でそうした番組を見たとして、相手の親に「こういう番組を見せないようにしてほしい」と言えるか?放送の影響力は非常に大きい。だからこそ放送局は自ら襟を正し、公序良俗を守る社会的責任を負っている。責任を放棄して表現の自由を振りかざすなら、仮に規制を受けても反対する資格はない。

【CMに関する意見】

  • 携帯ゲームサイトのCMが多過ぎる。数社あるので違いがわからないし、どれもこれもゲーム内容を前に出すばかりだが、実際はそういったサイトのゲーム以外のコンテンツを使って性被害に遭う子どもが急増している。悪い点をわざわざ宣伝することはないと思うが、青少年に有害ではないか。

第166回 放送と人権等権利に関する委員会

第166回 – 2010年10月

「大学病院教授からの訴え」事案のヒアリング

9月の苦情概要 ……など

「大学病院教授からの訴え」事案のヒアリングが行われた。申立人である教授への直撃取材の経緯や医療裁判の判決内容と放送での表現等、本事案の論点について通常よりも長い時間をかけ、双方から詳細な聞き取りを行った。来月の委員会ではこれをもとにさらに議論を深めることになった。

議事の詳細

日時
2010年10月19日(火) 午後3時~7時25分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
堀野委員長、樺山委員長代行、三宅委員長代行、大石委員、小山委員、坂井委員、武田委員、田中委員、山田委員

「大学病院教授からの訴え」事案のヒアリング

この事案は、テレビ朝日・朝日放送が2010年2月28日に放送した『サンデープロジェクト』の特集コーナー「隠蔽体質を変える~大学病院医師の孤独な闘い~」について、大学病院教授から不当な直撃取材をされたことや放送の内容が偏向していたとして申立てがあったもの。
今月の委員会では申立人とテレビ朝日・朝日放送に対するヒアリングが行われた。
ヒアリングで申立人の教授は、番組内で取り上げられたケースは5年前に裁判で決着しており、しかも自分はその当事者でもなかったことや、出勤前に自宅近くで強引なインタビューを受けたと述べ、番組内容や取材姿勢を批判した。
これに対して局側は、教授は医師の上司で臨床試験の責任者でもあり、当事者として取材に応じるべき立場にあったことや、インタビューの際もきちんと名乗って行い、取材に問題があったとは考えていないと述べた。また裁判結果等のコメントに関しても、視聴者に少しでも分かり易い表現を選んだ結果、と主張した。
委員会ではこの日のヒアリング内容を整理し、来月の委員会でさらに議論を深めることになった。

9月の苦情概要

9月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情・相談・批判の内訳は以下の通り。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・4件
    (個人又は直接の関係人からの要請
  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・・・・26件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判

その他

  • 9月16日に行われた「機能訓練士からの訴え」事案の「委員会決定」の通知・公表について報じた、当該局であるTBSテレビの当該番組『報道特集NEXT』など2番組の同録DVDを視聴した。
  • 「上田・隣人トラブル殺人事件報道」事案で、放送倫理上問題ありの「見解」を受けたテレビ朝日が、10月8日に社内勉強会を開いたことを事務局より報告した。起草委員を務めた山田健太委員を招き、山田委員の報告をもとに決定内容や事件取材のあり方等をめぐって熱心な意見交換が行われた。
  • 次回委員会は11月16日(火)に開かれることになった。

以上

第42回 放送倫理検証委員会

第42回 – 2010年8月

参議院選挙をめぐって放送の公平・公正性に疑念が持たれた4つの番組

5カ月間で3回のお詫び放送をしたTBSの『がっちりアカデミー!!』…など

第42回放送倫理検証委員会は10月8日に開催された。放送の公平・公正性に疑念が持たれた参議院選挙に関する4番組(2つの報道番組と2つの情報バラエティー番組)については、当該4局に対して実施したヒアリングの報告と、担当委員が作成した決定文案の審議を行った。その結果、決定文の方向性が固まったので、次回の委員会までに修正案を作成し、再度審議することにした。
5ヶ月の間にお詫び、訂正放送を3回繰り返したTBS『がっちりアカデミー!!』については、当該局から提出された再発防止の取り組みを検討した結果、それを了承して討議を終えることにした。
「在阪局・BPO 検証委 意見交換会」については、議論の材料にするために在阪局に依頼したアンケート結果を集約して委員に配布するとともに、テーマや進行方法について、委員と事務局が意見を交わした。
事務局からは、8月25日に行われた総務省のフォーラムに、BPOの活動内容を正しく理解してもらうための補足説明書を提出したことを報告した。

議事の詳細

日時
2010年10月 8日(金) 午後5時~7時50分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
川端委員長、小町谷代行、吉岡代行、石井委員、香山委員、重松委員、立花委員、服部委員、水島委員

参議院選挙をめぐって放送の公平・公正性に疑念が持たれた4つの番組

7月11日に行われた参議院選挙に関連して、2つのニュース番組と2つの情報バラエティー番組は、放送の公平・公正性に疑念が持たれたため、前回審議入りした。この事案について、担当委員が9月下旬、当該4放送局に対するヒアリングを実施した上で作成した決定文案を中心に審議を行った。
審議の対象になったのは、以下の4番組である。

  • 長野朝日放送『abnステーション』(6月22日放送)
  • 信越放送『SBCニュースワイド』(7月8日放送)
  • TBS『関口宏の東京フレンドパークII』(6月28日放送)
  • BSジャパン『絶景に感動! 思わず一句 初夏ぶらり旅』(7月11日放送)

上記4番組は、公平・公正性に関する疑念を生じさせる程度が相当異なり、参議院比例代表選挙の趣旨を正しく理解せずに制作した結果、公平・公正性に重大な疑問を生じさせているものから、単純な過失と見られるものまでバラツキがある。またヒアリングの結果、問題の認識や受け止め方にも局間で差異があることが判明した。
いずれにせよ、民主主義の根幹を成す選挙に関わる放送は十分に慎重でなければならない。当委員会は、今年5月の第38回委員会でも、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ)で選挙の事前運動と受け取られかねない放送が行われた事案を討議した。この事案は審議入りこそしなかったものの、参議院選挙を間近に控えていることもあり、委員会は「BPO報告」に詳しく記載して全放送局に注意喚起を求めた。
にもかかわらず、その意図が放送現場に届かなかったという自省も込めて、当委員会は今回の審議事案の決定文で、改めて全ての放送局に注意を喚起して、公平・公正性に対するきめ細かな配慮や、再発を防ぐための目配りを、強く求めることにした。
なお、次回の委員会までに、担当委員によって修正案が作成される。

5カ月間で3回のお詫び放送をしたTBSの『がっちりアカデミー!!』

この番組は既報のように、5カ月間で事実に反する説明や不適正な編集など3回のミスがあり、そのたびにお詫び放送をしている。委員会は前回 の討議で、番組制作過程におけるチェック方法に問題があると判断し、どのような対策を講じて実施したかについて報告を求めた。
当該局からは「この問題ではA弁護士のアドバイスを受けた、B協会やC役所に確認した」など、委員会が指摘した後の放送について、詳細かつ具体的なチェック内容を記した報告書が提出された。その後はミスが出ておらず、委員会はこのままの状態が継続することを期待して、当該局の対応を了承し、討議を終えることにした。

在阪局と検証委員会との意見交換会の開催

10月22日(金)に大阪の読売テレビで開催することになった「在阪局・BPO検証委 意見交換会」での議論の材料とするため、在阪各局に対し実施したアンケート結果を集約し、各委員に配付した。会合のテーマを3つに絞ることや進行方法などについて、委員と事務局が意見を交わした。

■在阪局との意見交換会開く 検証委初の試みに11局84人参加

「在阪局・BPO検証委 意見交換会」が10月22日、読売テレビの1階ホールで開かれ、予定の3時間を超えて意見が交わされた。
開催に当たっては、在阪局以外にも、関西圏の局に案内を出した結果、制作現場で中核的な役割を担っているデスクやプロデューサーを中心に11局84人の参加があった。
委員会側からは、川端委員長、吉岡委員長代行をはじめ、重松、立花、服部、水島委員のあわせて6名が参加した(事務局除く)。
意見交換会は、双方が率直な意見を述べることにより、相互の理解を深めるという趣旨から、非公開とした。開催にあたり在阪局にアンケートを行い、100通近い回答の結果に基づき、次の3つのテーマを設定することにした。

  • 放送局と委員会の距離 ~検証委員会は放送局より偉いのか?~
  • 委員会の思いと現場の言い分 ~委員会決定は現場に届いているのか?~
  • 放送局に明日はあるのか ~表現の自由を守るために~

会は、各テーマの合間に各委員からの5分コメントをはさんで進行された。
テーマ2の意見交換では予定時間をオーバーするほど活発な発言があった。最後に川端委員長のまとめのコメントがあり、約15分押しで閉会となった。
意見交換会に引き続いて、各局の経営者の方々も参加して懇親会が行われた。そこでは「3時間はあっという間に過ぎ、話し足りなかった」「画面や活字でしか接する機会がない委員から、生で話が聞けたことは有意義だった」といった在阪局からの声が聞かれた。
検証委員会と東京以外の放送局との意見交換会の開催は、今回が初めての試みであったが、在阪各局の熱意と協力によって会は活況を呈することとなった。委員会としては、今後も年に一度くらいの割合で、このような会を各地で開催する予定である。

以上