2014年3月に視聴者から寄せられた意見

2014年3月に視聴者から寄せられた意見

画期的な発見と大騒ぎしたSTAP細胞について、一転非難するメディアの姿勢が無責任、との批難の意見。ソチのパラリンピックの放送時間が少なすぎる、せめて日本人選手が出場する競技ぐらい中継してほしい、との意見など。

2014年3月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,177件で、先月と比較して366件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール72%、電話24%、FAX2%、手紙ほか2%。
男女別は男性71%、女性25%、不明4%で、世代別では30歳代27%、40歳代25%、20歳代16%、50歳代18%、60歳以上10%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。3月の通知数は496件【49局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、18件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

東日本大震災からまる3年がたつが、そうした節目のときは番組として取り上げるが、ふだんあまり報道しないのは如何なものかといった、疑問の声が寄せられた。
画期的な発見と大騒ぎされたSTAP細胞だが、疑惑が持ち上がると、一転非難するメディアの無責任な姿勢と科学報道の在り方に、批判的な意見が寄せられた。
ソチのパラリンピックに関して、オリンピックに比べて格段に放送が少ないことは、身体障害者に対する差別そのものだといった声が寄せられた。
情報番組のインターネット上の真偽の定かではない画像の使用に対して、制作体制を疑問視する声が寄せられた。
ラジオに関する意見は46件、CMについては48件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は114件で、前月より69件減少した。
これは、2013年の年末に放送されたバラエティー番組について、青少年委員会が審議を行うとしたことに対する意見が減少したことなどが理由となっている。
今月は「性的表現に関する意見」が16件、次いで「いじめ・虐待に関する意見」が15件、「BPOに関する意見」が10件と続いた。
「性的表現に関する意見」では、21時台のドラマにおける、非道徳的な性的関係を肯定するかのようなセリフについて意見が寄せられているほか、今後、放送が予定されている、ライトノベルを原作としたアニメについて、その内容や放送時間への配慮を求める意見があった。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • まもなく東日本大震災が発生した3月11日を迎える。NHK・民放を問わず、3月11日前後の週などでニュースの枠拡大や震災特番を放送するだろうが、また視聴率主義のお涙頂戴的な内容になると思う。津波の場面が出てくる可能性もある。津波の映像は見たくない方が沢山いるので配慮していただきたい。

  • 「東日本大震災」からまもなく3年、今朝のニュースで、復興が遅々として進まない現状が紹介され、暗い話題ばかりがクローズアップされた。私は「阪神淡路大震災」を経験したが、3年経った頃はもっと前向きだった。被災状況が違っても、明るい話題があるはずだ。暗い話題ばかりを放送しても、被災者は元気にならない。涙だけの追悼番組はやめてほしい。

  • 各局とも改めて「震災」を取り上げる番組が、ここ数日増えている。しかし、どの番組を見ても「除染の現状と被曝の実態」について、正面から触れていない。「放射能汚染をどのように捉えるか」が復興のキーワードになるはずだ。視聴者へ真実を伝えて頂きたい。

  • 震災イベントのコンサートを見た。コンサート終了まで放送すると思っていたら、「続きはBS放送でご覧下さい」となった。地上波しか見られない被災地の人々は不快な気持ちになったはずだ。最後まで地上波で放送してほしかった。また、3月11日が近づくにつれ駆け込みで震災を取り上げる番組が多かったが、被災地を忘れないための放送をし続けてほしい。

  • 東日本大震災から3年が過ぎた。被災地の現状は節目になると、ここぞとばかりテレビで報道されるが、それ以外ではほとんど報道されない。被災者の生活は安定してきたものの、被災地の復旧に関してはほとんど進んでいない地域が多々ある状態なのに、日常的にテレビでは報道をしなくなった。目にする機会がなければ関心が薄れていくことは自然なことだ。テレビは、毎日、報道して被災地の現状を知らせることが必要ではないだろうか。また、福島第一原発の報道も少なくなっている。知りたいことは現状だ。福島第一原発には、経験豊富な作業員はほとんど残っていないそうだ。過酷な労働環境に耐えかねて辞めたり、年間被曝線量が上限に達したためだ。現在の作業員の多くは失業者やホームレスなどで、2次災害の発生が懸念される。これらについても報道はほとんどない。もっと、本質的な番組作りをしてほしい。

  • 新しい万能細胞「STAP細胞」に関して理化学研究所の女性研究者の論文取り下げが話題となっている。ところが、検証もせず大々的に報道したマスコミには責任は無いのか。マスコミに持ち上げられて、突き落とされるのでは、可哀相だ。その前の週は、謝罪会見を行った全ろう疑惑のにせ作曲家をマスコミが叩いていた。次は彼女が標的なのだろうか。「iPS細胞」で虚偽発表を行った人物の例など、今までにもマスコミ自身が多角的な取材や十分な検証を行わず、その後にバッシングを行ったことがあったが、自重してほしい。

  • 全ろうのにせ作曲家の件やビットコインの件で特集を組んだ番組で、トラブルが続出している。真偽が確かでないものを、煽るような形で特集番組を組むのは本当に問題だ。詐欺の片棒を担ぐようなことを放送がしていては、被害が拡大する。

  • 代作騒動の全ろうのにせ作曲家をもてはやしたテレビ局の罪は大きい。長時間の密着取材で、その人物に違和感を覚えなかったことが不思議だ。スタッフの目は節穴なのか。「盗作」「全ろう詐欺」などを糾弾する前に、自分たちが真摯に反省し、真実を放送するべきだ。

  • 中立な立場での報道が義務付けされているにもかかわらず、放送内容に偏りが著しかった。元議員が「割合から言うと○○氏を支持した世代は20~30代の若い世代、私たちのような70~80代からの支持は少ない」と言っていた。自らは健全で若者は不健全であるかのような印象操作だ。立候補者を非難するならまだ理解出来るが、投票権を持つ若い世代の国民を公共の電波で非難することは問題ではないか。

  • "サービスエリア内で夜行バスがトラックに衝突した事故"を取り上げていた。事故に遭った運転手へのインタビューの後ろで、キャスターが「この人○○さんに似ていますね」と言う"小さな声"が流れた。事故の被害者へ失礼ではないか。聞こえないと思ったのかもしれないが、本番中に言うことでもない。発言には十分気をつけるべきだ。

  • 「気象予報士逮捕」を伝えていた。この中で「放送局の社長が『遺憾です』と述べた」というナレーションに合わせて(社長が)頭を下げる映像が流れ、画面左上に「映像、去年11月」と出た。これは、今回の気象予報士の事件とは全く関係のない映像だ。"度を越えた作り物"という感じがして、不快感を覚えた。

  • 報道番組やニュースで、コメンテーターや解説者が、アンネフランク本切り裂き事件について「日本の右傾化」や「ヘイトスピーチ」といったキーワードを使って、そういった傾向が事件の背景にあると無責任な発言をしていた。捜査当局でもないのに、どこにそんな証拠があるというのか。憶測をばらまくことは、日本をおとしめようとする勢力に協力しているようなものだ。留意してほしい。

  • 通り魔事件の報道で、犯人と被害者のやりとりを、逐一声優を使って演じていたが、そんなことをする必要があるのか。報道は正確、簡潔、迅速であるべきだ。事件が起きて、犯人も捕まっていないというのに、ドラマまがいの恐怖心や嫌悪感を煽る演出は不適切だ。

  • 通り魔事件の報道をしていたが、車内カメラがとらえた犯人と被害者がもみあっている映像と、タクシー運転手の話が放送された。運転手の目撃談はさておき、もみあっている映像は、入手したとしても流すべきでない。巻きこまれた人が殺されている瞬間だ。血の流れた地面の映像ですら不愉快なのに、人が殺されている瞬間を放送する神経が分からない。ありのままを伝えるという大義名分なのか。そうだとしたら、勘違いも甚だしい。

  • ニュースやワイドショーは、容疑者の学生時代の卒業文集を取り上げる傾向が多いようだが、それが本当に必要なのか。容疑者がある程度の年齢に達しているのならば、昔とは考え方も変わっているだろうし、卒業文集の文章が今の人格や考え方を説明できるとは思えない。また、容疑者が学生であったとしても、卒業文集を本心から書いているという保証はない。人物像の説明として報じることは適切でない。

  • 福島の甲状腺ガンについて放送していたが、事故当初の放射線量が訂正もないままテロップ付きで放送されていた。福島は県民を始め、行政も一丸となって復興に心血を注ぐ3年間だったが、このような誤った情報を精査することなくイタズラに放送されてしまっては、全てが水の泡だ。放送内容は震災と原発事故で苦しんでいる福島県民にさらに追い打ちをかける、メディアの暴力である。

  • 特集「わが子が甲状腺がんに…原発事故との関係は」はすばらしい内容だった。まだ遠慮して正確に暴いていないところがあることは残念だったが、これからどんどん暴いてもらえればと思う。また放射能によるガン化については遺伝子マーカーをいわゆる放射線指紋として用いることで、自然に発症した癌と放射能汚染に起因する癌を区別することが可能となっていることを報道してもらいたい。今回はとにかくすばらしかった。

  • 天気予報に加えて花粉飛散状況予報を放送しているが、大気汚染状況として黄砂やPM2.5の飛散予報も伝えてほしい。PM2.5については刻々と変化しているので、天気予報に併せて情報を流してほしい。大げさと思うかもしれないが、命や健康に関わることだ。

【番組全般・その他】

  • パラリンピックの放送時間があまりに少なすぎる。オリンピックは各局アナウンサーやタレントを滞在させてまで取材、放送していたのに、パラリンピックではそれが全くといっていいほど無い。なぜ差をつけなければならないのか。せめて、日本人が出る競技ぐらいは中継してほしい。パラリンピックこそ本当の五輪の姿なのだと思う。メダルを獲れなくても、一生懸命な姿を見ているだけで感動するのに、残念でならない。

  • 最後にプレゼントがあるのだが、応募する場合、ツイッターでフォローしている人限定となっている。ツイッターをしないと応募出来ないのである。一種の差別であり、公平性に欠く。子どもの場合はトラブルもあるし、高齢者ではツイッターへの登録方法も分からない。この応募要項は、問題がある。

  • 日本に来た外国人の旅行に同行する番組だが、多種多様な目的で日本に来ていることが分かり、面白い。日本にいると分からない事柄が多いことに、あらためて気付き感心している。嫌がっている人に無理強いすることだけは絶対やめてほしいが、このような良質の番組は今後も続けてほしい。

  • バッグの上手な使い方や今年の流行の紹介ということで楽しみにしていたのだが、VTRで紹介している間、ずっと画面上にワイプが出ていて、しかも出演者が反応する声が流れており、せっかくの解説が聞きとりにくかった。仕方なく番組の公式サイトで内容をおさらいしたが、もっと見やすい番組を作ってほしい。

  • 葬儀費用のことを取り上げていたが、その内容に違和感と不快感を覚えた。人の死に対する尊厳が全く感じられず、まるで品物を買うかのような表現が多々あった。不透明な業界に切り込む姿勢は評価できるが、葬儀は、お金がなくても生前故人にゆかりがあった方々に最期のお別れをしていただく場である。穏やかに送ってあげたいと思うのが遺族だ。それなのに、人の死に関わる儀式を商品のように扱うことは、人の死を軽んじる風潮を誘っているかのように思えた。

  • 「東北復興への思いを乗せてSLが走り抜きます」という触れ込みの企画で、確かにところどころ中継が行われた。しかし実際にSLで牽引したのは最初と最後だけで、途中の区間は電気機関車で牽引していた。番組を仔細に見ると、SLの走る区間を表示しているが、触れ込みが過剰で、最初から最後までSLが牽引すると見ている人は思ってしまう。詐欺とまでは言わないが、楽しみにしていた被災地の人達や子供たちを逆に落胆させるような企画、番組構成には問題がある。

  • 女性の芸人が極寒の北欧地域に行き、雪の中、薄着で、氷の張った湖の中に入るという内容だった。氷の張った湖の中にからだを入れるということは、危険そのものだ。日本から行って「根性」「芸人魂」という、そんな言葉で追い詰めてさせて良いことではない。女性は子を産む性だ。このような内容を放送することで、女性の体に対する思いやりや気遣いがなくなるように思えて仕方ない。

  • 洋画を放送していた。各局が追悼式を生中継する中、14時46分から1分間の黙祷では、衝撃的なシーンが流れた。「てめぇなんか、ぶっ殺してやる!」という台詞だ。震災から3年経って、誰もが悲劇的なことを思い出したくないというのに、残虐的な映画をこの時間に放送することはいかがなものか。日にちと時間を考えたうえで放送してほしい。

  • 高校の吹奏楽部がコンクールで日本一になるまでを密着取材した一連の放送内容は素晴らしかった。青春時代の全てを吹奏楽に費し、真摯に部活に打ち込む生徒の姿や、厳しくも暖かい先生の指導は、「やればできる」ことを視聴者に適切に伝え、感動を呼ぶものだった。特定の生徒ばかりを追っていた点など構成上の工夫を要する場面はあるものの、青春時代を過ごす学生や生徒の頑張りを伝える特集は今後も続けてほしい。

  • 最近、差別を助長するようなネタで番組作りをしているものが多い。例えば、「○○の格付け」と称して年収等でランク付けしたり、「ママカースト」を話題にしたりしている。一昔前は「負け犬」という言葉もあった。今、いじめによる子どもの自殺が増えている。社会全体が差別を助長していては問題である。

  • インターネットの依存についての特集で、少年がパソコンに向かって叫びキーボードを叩き壊すという大変ショッキングな映像が流された。ここで使われた少年の映像は、何年も前からインターネット上で公開されているもので、映像に映る少年自身も演技であるということを明かしているらしい。演技で人を楽しませようとしたジョーク映像であるにもかかわらず、それを現実にインターネット依存になり発狂してしまった人間のように見せかける構成は、視聴者に誤解を与えるものだ。いずれにしても怪しいネット上の映像は使用するべきではない。

  • 地上波のゴールデンタイムに、芸能人の私生活やスキャンダルなどふざけた内容のバラエティーが増えて、テレビが楽しめなくなった。そのような内容は視聴者にとって興味はなく、不愉快だ。20代~40代の人や子持ちの主婦がテレビ離れをしている原因はテレビ局にある。

  • お笑い芸人にドッキリを仕掛けるという企画だった。スタジオ全員が仕掛け人になり、内緒で打ち合わせもしていた。そして収録の開始時間をわざと違えて伝え、収録開始に遅れさせた。また、格闘家たちが喧嘩をしている場面もあった。それを見て芸人はあまりにも驚き、呆然としていた。そんな状態の芸人に罰として、皆がギャグを披露するようにしつこく要求していた。これではドッキリではなく度を超えたいじめだ。一緒に見ていた子どもが「かわいそう」と言っていた。

  • 特集コーナーで、探偵業者が車で対象者の女性を待ち伏せし、携帯電話を無くしたように装い、女性の携帯番号を調べ、本人の同意なしに、依頼人にその情報を渡すという一連の過程が、一部映像を含め流れていた。アシスタントの女性が「これは探偵なのでストーカーとは違う」と発言し、共演者も反対することなく、そのまま番組が進行し、終了した。ストーカーや個人情報流出が社会問題になっているのに、非常識さ・無責任さを改めて感じた。影響力の大きさを自覚していないのではないのか。

【ラジオ】

  • DJが、リスナーに電話をかけるコーナーで、高校生のリスナーに対しての質問の仕方や対応が、上から目線的な感じに聞こえ、良い印象ではなかった。いくら年下だからといっても、丁寧な対応をするべきだ。また、他の企業のコマーシャルを読み上げる際に、毎回棒読みだ。もう少し考えてもらいたい。

  • 最近、東日本大震災の経験から、ラジオ各局で防災に関する番組や情報が目立っている。防災意識を高めることは決して悪くはないが、あまりにも東南海地震(南海トラフ等)の可能性を煽る報道が多い。自然災害に関する情報は大切かも知れないが、ラジオを聴く聴取者をいたずらに煽ることは如何なものか。

【CM】

  • 携帯アプリのCMだが、小中学校の携帯電話持ち込みが原則禁止されている地域がほとんどなのに、このCMは中学生が学校の教室でプレイしている。真似する子どもが出てきて、教育的にも宜しくないのではないのか。

  • このCMの表現は、気分が悪くなる。意味は考えればわかるが、表現がストレートではなく、消費税が5%から8%になることを、音楽で煽るのは、如何なものか。

青少年に関する意見

【性的表現に関する意見】

  • 午後9時台のドラマを中学生の娘と一緒に見た。「セフレ」という言葉が飛び交い、キスシーンはもちろんのことベッドシーンなども多く、目のやり場に困ってしまった。これほどまでの性描写が必要なのか。アイドルグループの一員が主演ということで、中高生も多く見ていると思われる。安心して子ども達に見せることができる内容にしていただきたい。

  • 温泉のシーンで、何回も女性のきわどい裸が出た。休みで、子どもも見ているのに不快であった。時間を考えて放送してほしい。

【いじめ・虐待に関する意見】

  • 出演者が、妻であるお笑いタレントについて、「小さい頃にいじめられていたことがあり、そのことは大人になった今でも心の傷になっている。仕返しとして、いじめられた相手の家に、自分のつばをつけた食べ物を持って行ったことがある」と話していた。子ども達にも人気があるお笑いタレントであり、影響力もあるだろう。公共の電波で"大人になって復讐する"等ということは、話すべきことではない。子ども達にいじめの復讐をすることを勧めているように感じた。

  • 女性お笑いタレントコンビのコントにおいて、太っている相方のことを「ブタ」と呼ぶなど、容姿をバカにするネタがあった。子ども達も見るお笑い番組だからこそ、他人の容姿を中傷するようなネタは放送するべきではない。いじめが大きな社会問題となっている昨今、テレビ番組が子ども達に与える影響力の大きさを認識するべきだ。

  • お笑いタレントを「どっきり」という名目において集団でだまし、恫喝するような内容の番組があった。「どっきり」ということにすれば何をやってもいいのか。これを面白いものだと見せることは、子どもなどのいじめを明らかに助長させる。子ども達が一人をだまし、最後に「どっきりでした」と言えば何をやってもいいということになる。

【BPOに関する意見】

  • 少数意見は尊重すべきだが、それを鵜呑みにするから年々規制がキツくなりどんどんテレビが面白くなくなる。

  • 子どもが主役になった話題のドラマについて、審議入りしないことになったようだが、スポンサーの対応を含め、世の中を混乱させた番組だった。審議入りをしないということは、BPOが局側の意向を汲んだことになり、存在意味がなくなる。

【風俗・モラルに関する意見】

  • 毎度整形手術の特集を行う番組がある。視聴者に整形の礼賛や推奨をしており、不快である。テレビはとても影響力が強いメディアであり、その影響力を使って整形手術の宣伝をするなど、とんでもない。不謹慎で不道徳な番組である。整形マニアの気味悪いタレントを出演させることも止めてほしい。夜7時は子どもがテレビを見る時間帯である。子どもに悪影響だし、不道徳である。

【表現・演出に関する意見】

  • 子どもの糖尿病について、大人の生活習慣病と同じことが原因であるかのように決めつけたり、子どもの糖尿病患者が増えている原因として「子どもでも太っている子が増えているから」等の発言をする医師がいた。糖尿病の発症は原因不明な部分もあり、小さな子どもが発症する場合も非常に多い。闘病中の子ども達に対して、全く配慮のない内容であった。

【言葉に関する意見】

  • 出演者がもう一方の出演者に向かって「てめえ殺すぞ」と暴言を吐いた。近頃は安易な動機から殺人事件が起きている。タレントの軽はずみな発言は青少年に悪影響を与える。

2014年2月に視聴者から寄せられた意見

2014年2月に視聴者から寄せられた意見

STAP細胞について、女性研究者のプライバシーの報道が多いとの批判意見。五輪より大雪情報を、という意見の一方で、大雪情報が関東圏中心であるとの批判意見あり。また、"全ろう"作曲家のゴーストライター発覚に、報道した放送局が気付かなかったのかなどの疑問の声。

2014年2月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,543件で、先月と比較して766件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール71%、電話26%、FAX1%、手紙ほか2%。
男女別は男性72%、女性26%、不明2%で、世代別では30歳代27%、40歳代25%、20歳代19%、50歳代16%、60歳以上9%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。2月の通知数は708件【53局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、18件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

STAP細胞という発見を若い女性研究者が発表したが、肝心の研究内容ではなく、プライバシーばかり紹介する報道姿勢に疑問が寄せられた。
東京都知事選挙が投開票されたが、選挙中の番組の司会者の進行について疑問を呈する意見などが寄せられた。
記録的な大雪が日本列島の週末を2週に渡って直撃したが、首都圏ばかり重点的に取り上げる報道姿勢に対して、地方をないがしろにするものだとといった批判や、オリンピックばかり放送しないで、もっと大雪に関する情報を流してほしかったといった切実な声が寄せられた。
ソチオリンピックの報道に関しては、メダル獲得ばかりに力点を置く放送に対して、オリンピック精神に反するといった非難や、特定の選手ばかりにスポットを当てるのは如何なものかといった声が寄せられた。
全ろうの作曲家の欺瞞が発覚したが、今まで彼を持ち上げてきた番組に対して、検証番組を作るべきだといった反省を促す意見が多数寄せられた。
ラジオに関する意見は49件、CMについては52件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は368件で、前月より185件大きく減少した。これは、先月多く寄せられた「児童養護施設(グループホーム)を舞台にしたドラマ」への意見が落ち着いたことなどが理由となっている。
今月は、「委員会に関する意見」が48件、「表現・演出に関する意見」が25件、次いで「性的表現に関する意見」が23件、「要望・提言」が17件と続いた。
「委員会に関する意見」では、前述の「児童養護施設(グループホーム)を舞台にしたドラマ」への意見のほか、委員会が年末のバラエティー番組とアニメ番組の2件の審議入りを決めたことに対し、賛否両論の意見が多く寄せられている。
そのほか、"字幕放送・手話放送"について紹介・説明した番組を評価する意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • STAP細胞研究の女性研究者に対する報道だが、研究内容よりも個人のプライバシーに関するものが多すぎる。過去の読書感想文を紹介したり、サークルの話や、個人の過去や趣味の話ばかりだ。海外メディアはしっかりと研究内容とその重要性を伝えているのに、日本のメディアは低俗すぎる。

  • STAP細胞の作製に成功し、世界から注目を集める理化学研究所の女性研究者が、過熱するマスコミの取材攻勢により研究活動に支障が出ているとする文書を、所属する研究ユニットの公式サイトに掲載した。業績には関係のない情報は控えめにして、もっと本質的な番組作りをしてほしい。

  • 都知事選がテーマで、主要候補者に司会者が一人一人に意見を聞くという内容だったが、特定の候補者にだけ都政と関係あることを多く聞き、他の候補者には、都政に対する姿勢や具体策あまり聞かず、国政に関する質問をしていた。司会者の進行の仕方が相手によって変わる、公平性を欠いた内容だった。都知事選の候補者を呼んだのだから、もっと都政に関する質問をしてほしかった。

  • 大雪に関するニュースの中で、渋谷駅前からの中継リポートがあったが、その際、翌日に投開票の都知事選挙の候補者と思われる街頭演説が付近で行われており、演説の声がリポーターの声に交じって聞こえた。ビラを配る選挙運動員の姿も画面に映っていた。選挙期間中は、もっと慎重に取材するべきではないのか。

  • テレビの政治的偏向は大問題です。リベラル色が強く、同じ思想の人が同じことを言う報道番組も多く、洗脳のように感じる。例えば、選挙結果に関して、制度なのに「これが民意だ」と言う時と「細かい分析すると民意ではない」と言う時がある。また「民意だから政府はいうことを聞け」と「少数意見を無視するな」も使い分ける。国会でもリベラルの政治家の意見は、さも正義のような報道をするが、保守政治家の発言は黙殺するか、批判する。「公平」を守ることを強く望む。

  • 全国放送の番組で東京の雪のニュースを長時間扱うべきではない。雪国の人たちや、雪が降っていない地方の人たちにはどうみえるだろうか。そんな時間があるならば、他のニュースを放送していただきたい。年に数回は降るだろうから、特別なことでもない。ローカルの話題は、ローカルニュースでのみやっていただきたい。東京中心の報道をほかの地方の人々はうんざりしていることに気づくべきだ。

  • 関東の雪が大変であることは理解できるが、関東圏ばかりの雪の情報を長時間放送しないでほしい。北陸から北海道などでは、過去に例を見ない降雪量を観測して、今夜の雪でどうなるか分からず、不安に過ごしている方はたくさんいるはずなのに、全くと言っていいほど扱っていない。そして首都圏の交通情報を画面の上にスクロールで出すことはやめてほしい。関東在住の方には重要かもしれないが、それ以外の地域に住む人には全く関係のない話である。新宿駅前での街頭インタビューも悪意を感じる。地方には積雪により鉄道路線がストップし、交通手段がない方もいるのに、どうしてあんなにわざとらしくインタビューするのか理解できない。報じることも自由だが、全国ネットの番組である以上、公平性に欠ける報道姿勢はやめていただきたい。

  • 今回の大雪の影響で、私たちの車は17号線を高崎に向かう途中で立ち往生をした。ワンセグやカーラジオで情報を得ようとしたが、オリンピックの放送のみで十分な情報が得られなかった。前方の状況を早めに知ることが出来ていればUターンができ、被害は少なくて済んだ。止まった場所がコンビニに近かったことと、大人だけのグル―プであったため一昼夜の立ち往生に耐えられた。オリンピックも大事だろうが、今回の大雪の情報はもっと流すべきであった。

  • 「ソチオリンピック」がまだ始まってもいないのに、テレビ全局が浮足立った放送の仕方で、腹が立つ。著名な有力選手について、日本出発からソチ到着までの様子を大きく取り上げていた。このような取り上げ方は選手に対してプレッシャーを与える。もっと自粛するべきだ。「ソチオリンピック」が始まるまでは通常の放送をしてほしい

  • 冬季オリンピックが開催される中、10代の若い選手が活躍して、視聴者としても嬉しい限りである。そんな中、テレビ局は「メダル、メダル」と連呼しているように見える。なんだかメダル獲得が視聴率アップにつながるのではないかと妄想しているのではないのか。

  • オリンピック報道の過熱がひどすぎる。朝から地上波の全チャンネルでオリンピックしかやっていないのは異常である。もう少し時間をずらすとか、やりようがないのか。スポーツに全く興味のない人には大変苦痛である。編成をもう少し考えてもらいたい。また、選手の過去のプライベートなどを取材することもあるが、見ていて不愉快である。

  • ソチオリンピックのフィギュアスケートの女子選手の報道が過熱しており、その他の競技選手の報道がおざなりになっていた。メダリストが誕生しているにもかかわらず、彼女の特集ばかりで、その他に関しては半分の時間も放送していなかった。たしかに彼女のフリーの演技はみんなに感動を与えたが、他の競技の結果も仔細に知りたい。もっと客観的に、かつ公平に報道してほしい。

  • 札幌女児誘拐監禁事件において、不自然に少女漫画を強調していた。当時、容疑者が所持していたものの一つだけを繰り返し取り上げていた。明らかにオタクをおとしめようとする悪質な印象操作である。

  • ニュース速報や緊急放送はその時に必要な情報で、録画再生には不要な情報だ。地デジになったのだから、放送のオリジナル画面に速報文字などが録画映像に混入しないようにしてほしい。オリジナル画面信号の前後にニュース速報など付加情報の信号を付け、録画ではこの信号帯を取り込むか、排除するか選択できるようにすれば良い。最近のテレビでは、速報が出る部分にタイトルや天気など色々な情報が入っており、情報を受け取る側の取捨選択ができるようにしてほしい。

  • "現代のベートーベン"と称されていた男性の「代作騒動」と、フィギュアスケートの選手を結びつけた報道はやめてほしい。選手は、ショートプログラムに疑惑の曲を使用しているが、振付師が提案した数曲の中から、滑りやすさなどを重視して選んだだけだ。作曲者が誰かは選手には関係ない。オリンピック前に動揺させるような報道はやめてほしい。

  • 全ろうの作曲家のゴーストライターが記者会見を行った。長年にわたって問題の人物に代わりに作曲を行っていたという。全ろうもウソだとも言われている。各放送局は様々な番組を制作したが、本当にだまされていたのか。不思議でならない。日本の報道機関は音楽に対する知識も取材力もないのか。

  • 私は"全盲"ではないが、かなり見ることに不自由をしており、視覚障害者2級の認定を受けている。今回の問題で、ゴーストライターが「自分は彼の耳が聞こえないという認識はなかった」と発言したことを受けて、色々な番組で"専門家"を語る人間が「障害者申請は本人の申請によるものだから、実際に聞こえないかどうかわからない」などと発言している。確かにその通りかもしれないが、私のように"見えない(あるいは聞こえない)"という障害で、実際に苦しんでいる人間もいる。障害者申請に対する不信が生まれる放送の仕方はやめて頂きたい。

  • 予算を若年失業者や就職活動に失敗した人たちを救済するための機関にも利用することを報じていたが、そういう方たちの蔑称、差別的表現である「ニート」という言葉が使用されていた。まったくひどい表現だ。貧困や格差をまったく無視したうえ、そういう人たちを見下しているように思えた。

  • ニュース番組でカメラマンや記者がフラッシュを焚いて撮影していることが不快だ。まぶしくて仕方がない。中には会場に「フラッシュ撮影は御遠慮願います」という貼り紙がされているにもかかわらず、堂々とフラッシュ撮影しているカメラマンもいる。そもそも公共の場でフラッシュを焚いて撮影すること自体マナー違反ではないのか。

【番組全般・その他】

  • ソチ五輪に関する話題で、野良犬を退治する内容だった。ロシアでは避妊という制度がないので野良犬が多く、五輪の会場周りで対策を講じていた。毒入りの餌をまき殺害しているようだが、毒を飲んで足腰が立たず震えが出て「ヒクヒク」している犬をぼかしもしないで、鮮明に放送していた。ロシアがどのような対策をしているかが伝われば良いのではないか。このような状態の犬を写し、放送する必要性はまったくない。

  • オリンピック関連報道で「メダル確実」など、「メダル」ありきでの報道及びメダル取れなかった時のメディアのバッシングが不愉快だ。「確実」の根拠はどこにあるのか。過去の成績からすれば取れるかも知れないが、当日のことなど誰も分らない。選手だって精一杯プレーしている。ミスもある。メダルを目指していても獲得できないこともある。オリンピックは出ることに意義があるのではなかったのではないのか。メダルにこだわった報道をなくしていただきたい。

  • ソチ五輪のニュースで、ジャンプやモーグル、スケートの転倒シーンで「珍シーン」とのテロップが出ていた。特にモーグルでは頭を打っており、大変危険な状態だった。幸いその後ゴールはしたが、「珍シーン」とは何事だ。素人のおもしろハプニングビデオと勘違いしているのか。全力でプレーしている選手に対して余りにも失礼だ。

  • この番組は、毎回、楽しみにしており、秘境の国々の家族が日本の家族との交流を深めながら、それぞれの夢を実現する。子供が何度もカルチャーショックを受けるが、1週間という短い時間の流れの中で、日本の文化と自分の国の文化を分かち合い、それぞれの大切さを受け入れる気持ちが垣間見られ、印象的だった。日本では、ヘイトスピーチが問題となっているが、他国の人間との交流が大切ではないのか。これからも、交流をテーマにした国際的な番組をやってもらいたい。

  • 「あの人は今」のコーナーで、昔の男性歌手を取りあげていた。コーナー冒頭で「人気歌手から居酒屋の皿洗いに転落」とテロップが出た。皿洗いのどこが悪いのか。職業差別も甚だしい。かつて芸能人だった人間が、普通の社会で働くことを"転落"という言葉で表現すること自体も問題だ。過去の栄光があっても、地道に、真面目に働いていることを応援するべきではないのか。

  • 喫煙をしているだけで犯罪者だと述べているというセリフがとても不愉快だ。喫煙自体は法令で禁止されているものではなく、モラルやマナーといった題材で扱われるべきである。非喫煙者が一方的に喫煙者を犯罪者と決めつけ、喫煙者を迫害するように先導する内容は人権侵害ではないのか。

  • バラエティー番組での街頭インタビューで、東北の方言を絵文字や記号を用いて「&%、$#~だべ」などと表記することは不適切ではないのか。ただでさえ東北の方言は何を言っているのかよくわからないのに、このような表記をされると余計に訳が分からなくなる。

  • 高齢の女性がスーパーで万引きをした。万引きGメンが事務所に女性を連れて行き、問いただした。その後、女性を部屋に残して2人は出ていった。その部屋には隠しカメラが設置されていた。そして1人になった女性が盗んだものを靴下に隠したところを撮影した。戻って来たGメンが、女性をまた問いただすのだが、まるで"ショー"のようになっていた。また、警察でもないのに女性を仔細に取り調べるような行為は行き過ぎだ。

  • 職場のゆとり世代ランキングという企画を行っていたが、同じ世代として激しい憤りを感じる。ゆとり世代の中でも非常識な行動をとるマイノリティーな人間を取り上げ、さもそれがゆとり世代の常識であるかのように構成していた。同じ世代を生きる者として、あのようなおかしな行動をする人たちを見たことも、他者からそのような人の話を聞いたこともない。このようなネガティブな事象ばかりでゆとり世代が取り上げられることで、番組視聴者が「この世代は皆こういう思考なのか。だからゆとり世代はダメだ」というステレオタイプな批判をする人たちが増えることを危惧する。常識的な行動ができる人間ももちろんいる。むしろそちらの方が大多数である。しかしそのようなフォローは一切なく、ただただゆとり世代に対して非常識のレッテルを貼り付けるだけの内容であった。

  • 名古屋問題という内容だったが、名古屋出身の元スケート女子選手がVTRを見て「なんか悪いイメージばかりですね」というほど、偏った編集になっていた。専門家まで出てきて「排他的な結婚をした結果、名古屋はブスしかいない」と結論づけていた。その土地出身の者として不快に思った。名古屋めしも批判的な意見だけ取り上げ、「どうしてこんなに人気無いの」とコメントしていた。名古屋への観光業界、名古屋めし産業界にも悪影響を及ぼすのではないのか。一方的な見方だけを取り上げて、その土地への偏見を植えつけてしまう番組作りはいかがなものか。

  • 番組が用意した人物が助けを求め、一般人が協力する姿を撮影し放送することは、一般人の親切を悪用しているだけだ。また、何故か東京を基準とし、大阪を嘲笑の対象として取り上げている。長時間収録し、編集すれば、いくらでも印象操作が出来る。また、大阪で過ごしたことのある司会のお笑い芸人は、明らかに話を誇張している。この番組だけではないが、東京を基準とし、地方(特に大阪)を嘲笑する下品で低俗な番組や芸能人が多い。

  • 「別人が作曲していた全ろうの人物」について取り上げていた。「東京オリンピック招致にも影の存在はあった」「ケネディー大統領もゴーストライターを使っていた」など、映像を使って紹介していた。今回の問題と"スピーチアドバイザー"とでは全く別次元のものである。いっしょくたに紹介するようなことではない。"影の存在"ということを言いたかったのかもしれないが、問題のすり替えも甚だしい。

  • 田舎暮らし芸能人という企画で、しきりに県の奥地などと紹介されて不愉快に思った。紹介された芸能人のように牧場で馬を飼育する人など稀だ。また電気や水道などのインフラすら装備されていないかのような放送のされ方に憤りを覚えた。マキストーブなどの道具を使用していることも、一部の好事家だけだろう。田舎であることに違いはないが、それでもそれを強調する番組の演出の仕方に疑問を抱いた。このような番組はその自治体やそこに暮らす人々に何の配慮もしないのか。番組の構成上の演出もあるだろうが、興味本位でこのような番組を作る前に、どうかその「田舎」に暮らしている人がいることを忘れないでほしい。

  • 「流行っているから」という理由で不愉快な発言や言葉を平気で放送する風潮に怒りを感じる。特に「美味しい」を「やばい」「ヤバッ」で表現することは料理の作り手に対して失礼であり、そもそも「やばい」という言葉の成り立ちから、表立って使ってはならない。一部の若者が意味も分からず使い始めたのだろうが、それをとがめるどころか番組内で煽るような使い方をしていることは問題だ。2020年の五輪に向けて外国語を話せる子どもを育成しようとしているようだが、まずは正しい日本語からだ。

  • 最近はバラエティー番組などでの出演者による暴力的な行為や不適切な発言などが非難されるが、この番組はいじめや差別につながるような表現や演出がほとんどなく、大変良い番組だと思う。先週は日本製の様々な物が外国で大切に使われていることを紹介していたが、日本の技術の精度の高さを改めて実感されられるものだった。

  • 一般人に迷惑をかけ、それで笑いを取ろうとする番組が増え、不快だ。タレントが故意に我がままを言ったり、旅行に来た外国人に執拗に迫り、不快にさせて怒らせるなど、ひどい演出が増えている。各局へ苦情を入れても、改善するどころかエスカレートするだけで嫌になる。一般人を巻き込むことで視聴者との距離を縮めたいのかも知れないが、留意してほしい。

  • バラエティー番組で、わざとらしく「わー」や「えーっ」という観客の声が入ることがあるが、観客の声に気持ちがこもっていない。番組スタッフが観客にそういう芝居をやるように指示しているのではないのか。面白くもないような場面では声を入れないでほしい。

【ラジオ】

  • ADを逃走者に仕立て上げ、捕まえたリスナーは賞金をもらえる企画だった。どんな手口で捕まえても良いとはいえ、祝日の街中は混雑する上に、繁華街で行われたら危険だ。通行人に迷惑がかかることを考慮しないのか。現金がらみのおふざけ行為は即刻中止すべきだ。

  • 時事問題についてフリートークをしていた。男性アナがある大臣のものまねをした際、女性アナが「唇の曲がり具合がよく似ていますね」と発言し、笑っていた。アナウンサーともあろうものが、他人の身体的な特徴をからかうとは何たることか。母が身体障害者なので笑うどころではなかった。発言には十分気をつけるべきだ。

  • リスナーに募ったテーマを、パーソナリティーが日本道路交通情報センターの職員にも訊き、毎度、職員が困惑している。道路交通情報とは無関係な、私的な質問は、迷惑行為だと思わないのか。

【CM】

  • 子どもがよく見る時間帯に、CMが放送されるが、キスシーンがあるので困る。CMなので突然始まるし、終わるまで家族は無言になる。CMにキスシーンは必要なのか。年配者や子どもが見ていることを意識して制作してもらいたい。

  • 「お金が大好き~」と歌っているCMがある。3歳の息子がすぐ真似していた。CMだと知っている人から見れば「真似をしている」で済むが、何も知らない人が見ると、親が教えているのではないか、とんでもない教育しているのではないかと、思われてしまう。あまりにもストレートすぎる表現にいら立つ。

青少年に関する意見

【委員会に関する意見】

  • 審議入りしたアニメ番組は、放送している両局とも放送時間を深夜に枠移動した。元の時間帯の差し替え番組放送時、番組ホームページ、各局ホームページにも説明があり、両局が意見を十分認知し自主的に対応したことは評価できるのではないか。

  • 性的表現が過激なアニメ番組が審議入りしたと聞いて、部分的に賛成、総合的に反対している。中高生が視聴可能な時間帯に性表現のあるアニメを放送したことは、咎められても仕方のないことだが、中高生には十分判断できる内容だと思う。そして、審議の結果によっては、深夜の時間帯でも放送が禁止、抑制、自主規制され、メディアが本来求めていくべき重要な表現の自由が無くなってしまうのではないかと危惧している。放送が権力によって統制される可能性があることも認識していただきたい。

  • 年末のバラエティー番組の審議入りについて、ある程度の規制が倫理上必要なことは分かるし、もっともだと思う。しかし、あまり窮屈に縛らないでもらいたい。バラエティーというひとつのカテゴリーの中にもいろんな笑いがあって、幅広い視聴者のニーズに応えている。笑いが一辺倒だと、6時間近くも視聴者に笑いを届けることができない。もちろん、快く思わない人もいるかと思う。それと同じくらい求めている人もいることを、頭に入れて審議を行っていただけないだろうか。

  • 年末のバラエティー番組について、審議に入っていただいたことは大変有難い。紅白を見ていたにもかかわらず、中学生の息子が見たいというのでチャンネルを替えたが、お尻の穴から白い粉を出し顔で受けることはテレビで放送するには全くふさわしくない内容であり、見ていて不愉快になった。全体的に風俗を連想させる下品な罰ゲームもあり、健全な中高校生にいじめを誘発させるような、悪影響を与えるものだと思った。

  • 年末のバラエティー番組が審議入りしたことについて、「今までにも同じようなことをしてきていたのに、どうしていまさら」という人もいるが、時代の変化に合わせて人々の考え方や価値観は変化する。企業であっても人々の動向に合わせてサービスを新しく企画したり、逆になくしたりする。そういった意味でも「今までは許されていた」ということは、今回審議入りした内容を正当化する理由にはならない。そもそも股間にロケットを当てたり、局部をさらすことのどこが面白いのか理解できないし、本人たちが面白いと思い込んで勝手に盛り上がっているだけではないか。

  • やり過ぎてしまうシーン多々あるが、それも引っくるめてバラエティーだと思う。芸人たちは視聴者のために自分の身や羞恥心を犠牲にしてお笑いを追求し、日夜努力して視聴者を一番に楽しませることをモットーにやっているので、問題にすることはおかしい。いろんな配慮もしていると思う。あれこれ言っていたらテレビがつまらなくなり、逆に視聴者がテレビから離れしまう。暖かい目で見守る努力をしていただきたい。

【表現・演出に関する意見】

  • 実在の地方都市を舞台にしたアニメ番組の中で、中高生の少女が温泉施設の宴会場で、コンパニオンのように水着姿でビールの提供をしたりセクハラを受ける場面があった。更にエンディングのクレジットで実在の温泉施設が掲載されており、この都市では1店舗しか該当せず、そのうえ外観や内装が一致している。アニメとはいえ、実在する店があたかもこのような営業を行っているような印象を与えるのは、問題はないのだろうか。

【要望・提言】

  • ドラマに対して、内容変更や謝罪の要求は明らかにやりすぎだ。抗議が多かったことは確かだろうが、それ以上に楽しみにしていた視聴者がいることを忘れていないか。「施設出身の子どもや養子縁組を受けた子どもが学校でからかわれて問題になっている」という記事を読んだが、からかわれた子どもは気の毒で、抗議する気持ちも分かるが、悪いのはからかった子どもであって決してドラマではない。ドラマに抗議することは責任転嫁だ。このドラマを駄目と言ったら、その他の多くのドラマやバラエティー、アニメも駄目になってしまうような気がする。抗議者以外にも視聴者がいることを忘れないでほしい。

  • 放送局の活動を紹介する番組で、字幕放送、手話放送について特集していた。制作の裏側や実際に使っている人達を見て、とてもためになり、また驚きもあった。このような内容をもっと放送すれば、人々に広く知れ渡り、障がい者について理解できると思う。また、字幕放送、手話放送の番組を、もっと広げてほしい。そうすれば、何を言っているかがよく分かり、また、これが手話、字幕だということを子ども達にも分かってもらえると思う。

【差別・偏見に関する意見】

  • このドラマは悪意を持って作られたのではないだろうが、決して善意ではない。何も知識の無い立場からすると、確かに、施設の生活はこんなにすさんでいるのか、だからこんなに不幸な育てられ方でひどい言葉遣いになるのかと勘違いさせられる。番組もあえて暗く希望の無い作りになっている。施設などから苦情があって当然だ。施設の子どもや演じている子役が可哀想でならない。偏見や差別を助長するものだ。

【性的表現に関する意見】

  • 祝日なので子どもがテレビを見ていたところ、情報番組の中で、不倫の具体的な内容を書いた視聴者投稿を読み上げていたので、すぐにテレビを消した。休日の昼間に放送すべき内容とは到底思えず、制作者の品性、常識を疑う。大勢の人間が目にする時間帯に、堂々と放送して平気な内容ではない。放送したいのなら、深夜12時過ぎにずらしてもらいたい。

  • バラエティー番組で、女性芸人の裸に人体模型のような絵を書くというコーナーが見るに堪えなかった。小学生も見ている。卑猥な感じもするし、写し方などもこの時間帯にはふさわしくない。深夜ならまだしも、笑いを通り越し、節度がない。

  • このラジオ番組は、いつもは中高生の悩み相談などをよくやっているが、昨晩の放送は内容がきわどく、非常に不愉快になった。いろんな世代の人が聴くだろうし、小学生なども聴いているはずだ。「どんな性生活をしているか」といった内容などは話すべきではない。

2014年1月に視聴者から寄せられた意見

2014年1月に視聴者から寄せられた意見

児童擁護施設を舞台にしたドラマで、人権を踏みにじるものだ、という意見の一方、現代の問題を捉えていて考えさせられると、賛否両論。また、大晦日のバラエティー番組で、お尻から他人の顔に粉を吹きかけるなどのいくつかのシーンに批判の意見が多数あった。

2014年1月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は2,309件で、先月と比較して991件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール76%、電話21%、FAX1%、手紙ほか2%。
男女別は男性62%、女性35%、不明3%で、世代別では30歳代29%、40歳代28%、20歳代18%、50歳代16%、60歳以上7%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。1月の通知数は1,467件【45局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、18件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

東京都知事選挙が告示されたが、特定の候補者ばかり取り上げ、他の候補をないがしろにしているといった声や、ある政策ばかり俎上にのせるのは偏っているのではないかといった批判が寄せられた。
自衛隊の輸送艦と釣り船との海難事故が発生したが、まだよく分らない状況で輸送艦に落ち度があるかのように決めつける論調は、如何なものかといった声が寄せられた。
児童養護施設を舞台にしたドラマに対し、施設で実際に生活している子ども達の人権を踏みにじるものだといった意見がある一方、フィクションなのだし、ドラマのなかの言葉尻を捉えるのではなく、もっと大きな視点でみるべきだといった意見も寄せられた。賛否両論、多くの声が寄せられた。
早朝の子ども番組の出演者の衣服に卑猥な英語表記があったことに対し、批判が殺到した。
ラジオに関する意見は57件、CMについては48件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は368件で、前月より267件増加した。これは、「子ども番組の出演者の衣装に英語で性的な言葉が書かれていたこと」「児童養護施設(グループホーム)を舞台にしたドラマ」へ多くの意見が寄せられたことが主な理由となっている。
今月は、「性的表現に関する意見」が96件、「表現・演出に関する意見」が62件、次いで「要望・提言」が46件、「いじめ・虐待に関する意見」が39件と続いた。
「性的表現に関する意見」では、前述の出演者の衣装の件のほか、22時台に放送されているアニメの表現が過激だとの意見が多く寄せられている。「表現・演出に関する意見」では、年末のバラエティー特番の中で、お尻から他人の顔に粉を吹きかけるシーンなどに多数の意見が寄せられた。
そのほか、前述のドラマに関して、賛否両論、多くの意見が寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 東京都知事選について、特定の候補予定者ばかり扱っていた。なかには、他にまともな候補予定者がいないかのような印象を与える発言を行ったコメンテーターもいた。全体を通し一貫して特定の候補者を持ち上げ、他の候補予定者の印象を損なう放送が流された。

  • 都知事選について取り上げていた。その内容が明らかに元総理の立候補を批判し、原発即時ゼロの公約が非現実的であると結論付け、また、原発問題というシングルイッシューで立候補することがけしからんという内容であった。一方、自民党が支援する元大臣が正統な候補者であることをことさら印象付け、原発即廃止という政策を批判する同氏の主張に時間を割き、同氏が離党した政権党から支援を受けることに対して何ら問題点も指摘しなかった。

  • 海上自衛隊の輸送艦と釣り船が衝突した事故について報道していたが、まだ事件の詳細がわからないにもかかわらず、キャスターはまるで輸送艦側に大きな責任があるかのように同席した専門家に対して問いただしていた。専門家は「どちらにも落ち度がある」と返答していたが、キャスターは輸送艦に非があると専門家に発言させようと誘導しているかのようだった。放送法の「中立性」に反するのではないか。

  • 冷凍食品から農薬が検出された問題で、商品の回収について、司会の男性が「輸送費をかけて送るのは面倒くさい」と発言した。コメンテーターも「私も捨てちゃう」と同調した。商品回収は「安全確保」や「返金」だけが目的ではなく、農薬混入の手がかりになる情報収集の意味もある。発言は「情報提供は面倒だからしなくていい」と言っているようなものだ。報道機関なら逆に積極的に返品を呼び掛けるべきだ。

  • 農薬混入問題に関するニュースの中で工場に勤める人のインタビューが流れた。仕事を終え自転車で帰宅する人を走って追いかけて取材していたため、自転車に乗っている人は柵がある方へ追い込まれ、怪我をする可能性があるほど危険な状態であった。取材を受ける側がけがをするかも知れない状況で取材を強行するのは、問題があるのではないだろうか。

  • 「安倍首相の靖国参拝支持率の電話アンケート」をとっていたが、支持が多かったと発表されると、司会をはじめ皆で「同じ人が何度も電話しているに違いない」「こんな調査は統計的に意味がない」と言い出した。自分たちでアンケートをお願いしておきながら、望んだ結果とは違ったから、それを否定するとは、視聴者を馬鹿にしているのではないのか。それに、1人で何度も投票できたのならば、それは不支持の集計にもいえることなのではないか。始めから答えありきならば、わざわざアンケートを取る必要はない。

  • 安倍総理の靖国参拝について、各メディアは「日本は世界から孤立した」などと報道している。しかし実際に批判しているのは、中国と韓国の2カ国だ。韓国は前大統領が竹島に不法上陸している上、中国も防空識別圏を勝手に設定したりと、やりたい放題だ。

  • 静岡でのことだった。テレビ局の車が3台ほど路肩に停車し、撮影していた。救急車がサイレンを鳴らして走って来たが、関係者は車を移動させることなく撮影を続けていた。そのため救急車がしばらくその場で立ち往生していた。1分の遅れが命取りになるような緊急事態だというのに、いつまでも撮影を続けている関係者の常識のなさにはあきれた。スクープ映像を撮るためなら人命救助を妨害しても良いと思っているのか。

  • 高齢の夫がこれまた高齢の妻に暴行を加え亡くなる事件があった。妻は長年にわたり認知症を患っており、夫が介護をしていた。この日のニュースでは、その事件現場の自宅が大きく映し出されていた。いかなることがあっても、人が人の命を奪うことは絶対に許されない。しかし、高齢の老人が1人で介護し、愛すべき妻を自ら殺害してしまう状況は、社会のひずみのように思える。夫も精神的に追い詰められていたのではないのか。事実を放送することは当然だが、わざわざ自宅のアップまで放送する必要があるのか。

  • 特集コーナーで、わいせつな成人向けビデオに出演していたことで有名な女性が美化されて取り上げられていた。病気の特集ではあるが、この女性の活躍ぶりや健闘ぶりなどが美化されて放送していたため、見ている一般的な女性の性道徳に悪影響が出る恐れがある。病気の特集は評価出来るが、出来るならば一般的な女性を取り上げるようにしてほしい。

  • 強盗・強姦の容疑者の逃走事件があった近所の者だが、昨日も今日も複数機のヘリコプターが上空を飛び大きな騒音に迷惑している。事件発生当初ならいざ知らず、翌日の空撮など意味がない。近くには病院もある。報道機関のヘリコプターの騒音をもっと真剣に考えるべきだ。

  • NHKの新会長の発言は、視聴者として看過できない。戦前は、軍人や政治家が国民を扇動する風潮が日本を席巻していた。そして、マスコミがこぞって戦意を高揚し、若者を戦場へ送り込む手足となった。そういった国を復活させたいのだろうか。記者の質問の仕方を問題視する向きもあるようだが、何だか報道機関が政権の意向に迎合しているようで、日本の将来に危惧の念を抱かざるを得ない。

  • 「警察24時」などと称して、警察が犯人を逮捕する瞬間を放送しているが、テレビなどのマスコミは、「警察がいきすぎた捜査をしていないか」など、権力を監視して報道することが役目ではないのか。警察を一方的に持ち上げることはおかしい。きちんと批評する番組も放送するべきだ。

  • 気象予報と併せてPM2.5と黄砂の拡散状況を随時流してもらいたい。公共の電波の趣旨と国民の命を守る観点からお願いしたい。刻々と状況は変化するので、きめ細かに報道してほしい。

  • 成人式の時期になると、「いつから若者は成人式で暴れるようになったのか?」といった話題をどこの局でも報道するが、元をたどれば、マスコミが取り上げ始めた十数年前からではないのか。更に「このような行為をする子は、逆に社会で成功するタイプだから」などと、ボケたことを言うコメンテーターもいる。

  • 神奈川県での行方不明女児が無事保護されたというニュースが放送された。行方がわからなくなったポイントをスタートとし、発見・保護された市の交番までの道程をグーグルアースを使い再現していたが、スタート地点である場所の映像は明らかに「女児の家」を含む数件に絞った表示のされ方だった。グーグルアースはインターネット環境があれば誰でも利用できるため、該当位置を容易に調べることが出来てしまう。プライバシー侵害に繋がるのではないか。

  • 女子児童がわいせつ被害を受けた事件について、被害者に対する配慮を欠く報道があった。NPO職員の男が、学童保育の送迎車の中で小学生の女児の下半身に触るなどのワイセツ行為を働き、逮捕された事件だ。学校の特徴のある窓の映像とともに「小学5年生の女子児童」「知的障害がある」などと、本人が特定されやすい情報を明らかにした。さらに、容疑についても「下着の中に携帯電話を入れて撮影した」ことまで詳細に報じていた。本人や家族のことを思うと、せめて「小学高校学年の女子児童」などと、ぼかして伝えるなどの配慮をすべきだし、犯行内容もここまで明らかにするべきではない。

【番組全般・その他】

  • 年末の長時間バラエティーを見た。出演者の汗から塩を取り出し、大福に混ぜ合わせて食べさせるという、見ていて不愉快なことをやっていた。笑いのために食べ物を粗末にするということは多々あるが、今回の件はその範囲を明らかに超えている。

  • 年始のバラエティー番組だった。芸人がゲームを行う段階で、数名の芸人の母親が出てきて息子(芸人)のために(息子に100万円を払うとウソをつき)ゲームを行うという企画だったが、内容があまりにもひどかった。芸人の母親にワサビを食べさせたり、顔に落書きをさせたり、最後には鼻にフックをかけ鼻がちぎれそうになるまで引っ張ったりしていた。母親たちは「息子のためにがんばる」と半泣きになりながらゲームを行っていた。初老の母親にあんなことまでさせるのは、笑いどころか不快感しか残らない。これは問題ではないか。配慮のかけらもなく、出演後の母親たちの体調に問題はなかったのか。

  • 児童養護施設に入っている子たちを馬鹿にした、差別的ドラマだと感じた。これは明らかに、児童養護施設のことすら知らない作家や局側が、あからさまに養護施設の子ども達を偏見の目で見たうえでのドラマだと思う。おそらく今後、学校などでドラマの主人公のあだ名を使って、いじめなどが起きるだろう。そもそも養護施設には、本当に訳ありで入所している子たちがいるわけで、その子たちがこのドラマをみたらどんなに悲しむだろうか。

  • 番宣を見た当初から不快だった。母も同様に不快だと言っていた。私の地区には身寄りのない子どもが通う児童施設があり、私の友人も多数そこに住んでいた。彼らは児童施設の職員の方々を「兄さん、姉さん」と言って慕っていた。様々な事情で預けられ辛いはずなのに、逞しく生きる彼らを私は尊敬し、応援していた。この番組はそんな彼らに対する冒とくだ。まだ考えの浅い、若い世代にこんな番組を見せたら、いじめを助長し彼らが生きづらい世になってしまう。今回の題材だけは許すことができない。

  • 1回目の放送から差別や偏見を生むと中止を求める騒ぎに発展しているが、私や周りの母親たちの1話を見ての感想は違うものだ。物語の初めでの施設や施設長の描き方は少し極端ではあったが、愛情が全く感じられないというものでもない。誰か特定の人を指してさげすんだり偏見をもたせるものというよりは、多くの人々に問題提起をしている秀逸なドラマだ。辛い立場に今いる子ども達には、きっと励ましや勇気を与える展開になってくれるものと信じて、最後まで見たい。

  • 番組の放送中止に対して反対する。私には娘がいる。子育てに苦悩することもある。第1話を見て、私は子どもとはなんなのか、考えさせられた。「人権侵害」という意見も分かるが、厳しいことを言わせてもらえばそれが現実だと思う。何度も何度も繰り返して見た。親として人間として教えられることが多いドラマだと思う。子ども目線からの世界や大人の身勝手さがきちんと出ている。現代の問題をこのドラマは伝えている。この番組を楽しみにしている人もいる。

  • 養護施設のドラマを放送することで、関係者の人権が傷つけられるというが、ドラマの表現に極端な意見を出すということは、如何なものか。人は誰もが"いい人"とは限らないし、暴言を吐くことも人格の一つだ。悪い意味でドラマと現実が一緒になってしまう人をこそ、問題視すべきだ。これでドラマが打ち切りになることがあれば、抗議をした人達は「一つの側からでしか見ることができない人」と見られ、支援もされなくなるだろう。だから、昔の番組はある意味良かったのだ。一部の側の人間の意見を聞くことなく番組を作れた。今の番組は周囲に流され過ぎている。今の番組をつまらなくしたのは、こういう意見を平気でいう視聴者だと思う。

  • 子ども番組の出演者の衣装に、卑猥な意味の不適切な英語が書かれていた。着用は一度ではなく、数回にわたっているようだ。誰かが意図的に選んだのなら悪質だし、まったくの不注意ならば、番組を制作する資格がない。子どもを対象にした番組だけに、責任は重い。改善を強く希望する。

  • 年末恒例の音楽番組で、アイドル女子グループのメンバーの1人が突然、「グループを卒業する」と発表した。そのような発表は、自分たちのライブやイベントですればいいことだ。公共の電波で放送されている番組を私物化すべきではない。個人的な発表に過ぎないことを報告するために番組を利用するなど、非常識極まりない。売名行為と捉えられても仕方がない。

  • 芸人の寝起きに、逆バンジーを仕掛けるという企画をやっていた。人間が寝ている状態では循環機能が低下しており、意識も消えている。この状態で逆バンジーをすると、心停止などの危険性が考えられる。また、就寝中の芸人のベッドにバンジー装置を仕掛けるために、「普段飲めないお酒を飲ませ、無理やり寝かせていること」が2番目の問題点だ。飲めないお酒を飲んで就寝し、横になったままの寝起きで逆バンジー。大丈夫と考えたのかもしれないが、人間は驚くと何が起こってもおかしくない。事故があったらどうするのか。

  • グラビアアイドルのマッサージのシーンが最悪だった。彼女が悪いというより、時間帯も考えず演出をした制作スタッフが悪いと思うが、それにしてもいやらしい表現が不快だ。ゴールデンタイムにふさわしくない。

  • 年始のバラエティー番組だったが、家族で楽しめる内容でとても良かった。特に冒頭のアイドルグループの寝起きドッキリは、メンバーが用意された仮設の小屋に宿泊し、翌朝に小屋の壁が倒れ小屋の前で待機しているファンの前でコンサートをするという内容だったが、正月のだんらんの場にふさわしい、グループのメンバーにも好印象を与える、いい番組だと思った。来年も期待したい。

  • 12月30日は、地上波が年末特番の編成の時期だが、あるBS局は、夜9時から11時まで通常放送だった。そのおかげで、好きなレギュラー番組を見ることができた。地上波の民放テレビ局も通常編成の良さを見直してほしい。

  • 最近話題の女性テレントの背中の大きな刺青を、子ども達が見ている時間帯に放送した。「タトゥ」と言っていたが、普通の人は、反社会的な組織を連想する。話題作りなのかもしれないが、放送対象にすることはおかしい。刺青を見たことのない多くの純粋に育った子どもがいるという事実も考えてほしい。子どもに見せたくない番組を新春早々流された。子どもが家族と見ている時間帯に反社会的組織を連想させる画像は流さないでほしい。

  • "世の中の要らない人間"を取り上げるコーナーがあり、「4人競技のボブスレーの真ん中の2人の選手や、オーケストラの指揮者が要らない」などと言っていた。深夜帯のバラエティー番組だとしても、その分野に携わる人間の必要性を否定する放送は、問題だ。各分野のプロを目指す人間にとっては、生きがいにしている方々もいるだろう。

  • 「エベレスト登頂プロジェクト始動」を見た。素人のエベレス挑戦は危険すぎる。この挑戦は、仕事を選べない女性のタレントの弱みにつけ込んだ一種のパワハラだ。お笑い芸人が気の毒であると同時に、登山を愛する者として「世界最高峰」を甘く見ないでほしい。やらせで登りきるということもあるのかもしれないが、それこそ一般の人達が簡単にエベレストに登れると誤解も生み、危険なのではないか。芸人の「エベレスト挑戦」はバラエティーのレベルを超え、登山家を侮辱することにもつながる。挑戦を中止すべきだ。けが人や死者が出てからでは遅い。

  • 番組のなかで中卒をバカにしていた。私と妻は共に団塊世代で、妻はこの歳になってもいまだにコンプレックスを感じている、妻の同期の友人(中卒)も同じで、そのような話題になると顔が暗くなる。中卒はバカなのか。出世出来ないのか。私は高卒だが、今では妻のおかげで幸せに暮らしている。普段愚痴も言わない妻が、一言「ヒドイ」と寂しそうに呟いた。今の日本を築いた団塊世代のなかには高校にいけない人達もいた。その心情を察していただきたい。

  • 途中まで楽しく見ていたが、男性タレントの話で一変した。何の脈略もなく怖い話をした。怖い話の番組はもちろん、お化け屋敷、ホラー映画、CMですら、子どもの頃から苦手なので、ホラーは一切見ない。しかし不意に話を始めたので聞いてしまった。いまでも頭から離れない。なぜあの話をあのタイミングでオンエアしたのか。テロップで注意喚起したり、「CMの後」などの予告をすることができたはずだ。あの話を誰が喜ぶのか。記憶を消すことはもちろんできず、この先一生つきまとうだろう。

  • 俳優の「実子騒動」は放送しないでほしい。世の中には養子縁組の親子もいる。テレビで「実子」「DNA鑑定」「親子関係不存在」などといった言葉が飛び交ってはいい気はしないだろう。知らない方がいい場合もある。また、当事者はまだ未成年だ。海外にいるとはいえ、未成年者を巻き込んだ泥沼騒動は放送するべきではない。

  • 1週間のうちに何度も訂正が入る。今日もあったが、同じ週に数回「先程の○○は××でした」と訂正が入る。あまりにも多過ぎる。訂正を流せばいいという適当な姿勢が見て取れる。苦情を言っても「担当部署に伝えます」の一言で、改善される気配がない。

  • 「新幹線の中で泣く子に対し、舌打ちをするのはどうか」というテーマの企画があった。その議論には疑問もあったものの、考え方は人それぞれで別に構わない。問題は男性アナが「子どもがいる人といない人では考え方が違う」と発言したことだ。私は子が出来ない体だが、小児のいる親の気持ちは理解できるつもりだ。放送のプロである局アナの差別的発言、見識の低さに憤りを禁じ得ない。

  • 放送のなかで「勝ち組」「負け組」という表現がよく出てくるが、もし、稼げる人間が「人生に勝った」、そうでない人間が「人生に負けた」という意味なら、これは差別用語に当たる。簡単に「勝った」「負けた」などという言葉は使わない方が良い。同じように、人生の「成功者」という表現も、何をもって「成功」と言うのか、意味不明だ。これも主観的な言葉であり、差別用語に当たるのではないのか。

  • 番組の中でスポーツ新聞の記事を取り上げた。外国の女子高生の「処女権」がオークションにかけられたというものだった。過去には高額で落札されたこともあったという。女性を差別する内容であり、子どもにも有害である。この番組の不適切な内容は他にもある。以前には、アメリカで麻薬が合法化されたということが放送された。放送の時間帯も、放送の内容も問題が多い。改善してほしい。

  • この番組を毎週見ている。見ていて気分が和む。ただ、字幕放送に対応しておらず、聴覚障害など耳の不自由な方には会話の内容が確認できない。この番組に限らず、BSでの字幕放送対応番組が少ないと思う。BSの字幕放送の充実を望む。

  • 地方都市を舞台にしているアニメで、キャラクターの制服は実在の学校などの制服をモデルにしている。地元の人間が見たらすぐにそれと分かるデザインだ。その制服で、スカートをまくりあげ、下着を見せて踊るシーンがあった。私はモデルになった学校の卒業生だが、母校らしい制服が下品な演出に使われていて、不快になった。また、実際に同じ制服を着て通う後輩たちがいる。アニメのせいで彼女たちが変な目で見られてしまうのではないかと心配だ。

【ラジオ】

  • 正月の帰省渋滞中のドライバーに向けて、「オンエア曲に合わせてクラクションを鳴らす」ことを促すような発言が数回あった。みだりに警笛を鳴らすことは道路交通法で禁じられている。仮に、出演者が道路交通法を知らなかったとしても、実際に一部のドライバーがこのようなことを行えば、周囲に対して迷惑や交通上の異変と誤解を与えるなど混乱を招く。良識を欠いた放送だ。

  • 音楽を紹介する番組のいくつかで、唐突に彼らの政治的思想を一方的に述べる場面があり、違和感を覚える。とくに最近は政権に対する批判的な主張が繰り返されて、聞くに堪えない。音楽番組を装いながら一般のリスナーに向けて特定の政治主張を吹き込むことは不適切ではないのか。

  • パーソナリティーが「バスに乗ったとき、停車ボタンを押しても知らんぷりをして降りないという"軽いいたずら"をしてみてはいかが」と楽しそうに話していた。とんでもない話だ。私のような地方の高齢者にとって、バスは大切な移動手段なのだ。こんないたずらなどされては迷惑だ。公共放送が、なぜこのような内容を放送するのか。断固抗議する。

  • びっくりした出来事を投稿するコーナーの中で、「自販機でジュースを買ったら、買った金額以上のお釣りが出てきた」という投稿が採用されていた。投稿者は、この行為を何度も繰り返したという。警察に届けるわけでもなく、お金を取得したらしい。これは自販機の故障に乗じた「つり銭詐欺」であり、刑法の詐欺罪に該当する。お金を儲けたと自慢するかのようなこの投稿に対して、出演者の一人は「こういうことをやっちゃだめ」と軽く注意していたが、それならはじめからこの投稿を紹介するべきではない。

【CM】

  • 冷凍食品やインスタント食品や酒類のCMで、わざとらしく音を立てて食べたり飲んだりすることが不快だ。逆に食欲がなくなってしまう。和食で音を出しても良いものは、うどんや蕎麦などの麺だけだ。食品などのCMでこのような過剰な演出は必要ない。

  • 近頃の携帯ゲームのCMは「スマートフォン限定」ばかりだ。PHSなどを利用する人も多く存在するのに悪意を感じる。また、ある携帯ゲームのCMでは、歩きながらスマートフォンを操作する場面があった。「歩きスマホ」といわれるこの行為は非常に危険であるにもかかわらず、当たり前のように放送することは法令を無視している。

青少年に関する意見

【性的表現に関する意見】

  • 出演者の衣装に視聴者を不快にさせる英語が描かれていた。子ども向けの番組でこのようなことはあってはならない。

  • 高校生のラブコメディーアニメかと思っていたら、下着姿の女子高生にアダルトグッズ(のような物)をつけさせたり、いわゆるアダルト描写が多い"大人のアニメ"のようだった。22時半からの放送ということもあり、我が家の子ども(中学生)は、普通のアニメくらいのつもりでチャンネルを合わせてしまったようだが、過激な内容に驚いていた。何も知らない子ども達への悪影響を考えてほしい。

  • 小3の息子と見ていたバラエティー番組の間に、恋愛ドラマの番宣が流れた。その中に、ベッドシーンや子どもに聞かせたくないようなセリフ、キスシーンがあった。これは、多くの子どもが見ている21時前の時間帯に流すべき内容の宣伝ではない。このドラマ以外にも最近のドラマ番宣は子どもに見せたくないようなものばかりだ。もっと配慮ある編成を強く希望する。

【表現・演出に関する意見】

  • このバラエティー番組は全体的に下品極まりない。大晦日は子どもも遅くまで起きてテレビを見ている。常識のある番組づくりをしてほしい。某漫画家の汗から精製した塩を大福餅に混ぜ他人に食べさせたり、芸人の顔に向けてお尻から粉を噴出させていた。不快極まりなくチャンネルを替えた。最近は下品ネタやいじめに繋がりかねないネタが多い。

  • ドラマの役名は、養護施設で育った子どもにとって大変心の傷になる。ドラマの内容に対して関連機関が抗議を出したことも当たり前のことだし、それに対する放送局の対応は的を射ていない。「最後まで見てほしい」とは宣伝効果をねらって発言しているようにしか思えない。子どもを産む、育てるとはどういうことなのかを訴えるドラマかもしれないが、養護施設で過ごしている子ども達に対する配慮がなさすぎる。

  • ドラマの過剰演出に違和感を覚えた。おそらく第1話ということも加味した演出であり、回が進むにつれてドラマの雰囲気も良くなるだろうという予測は、大人であれば可能だ。しかし、子どもには無理だろう。社会的影響の大きいテレビ放送で、なぜ子どもの成長を阻害することをするのか理解に苦しむ。

【いじめ・虐待に関する意見】

  • 暗いところが嫌な人を閉じ込めて、最後は泣き叫んでドアを蹴破るほど立腹するという内容だったが、スタジオでビデオを見ている人達が心配をせずに、むしろ悪口を言っていた。これでは、イジメビデオではないか。中に入れられた人が演技ならいいというものではない。

【要望・提言】

  • このドラマは最後まで是非放送してほしい。その後に、親の責任、社会のあり方、放送、報道のあり方、視聴者としてのドラマの見方など、各自の立場から考えること多くあると思う。ある意味、今回のドラマは「ドラマなどでは人権をどう配慮すべきか」を考え話し合ういい機会ではないだろうか。ドラマの途中ではなく、最後まで視聴した上で、良し悪しを議論するべきだ。大人の都合で犠牲になった子ども達を受け入れる機会と感じている。

  • 子ども達の愛を伝えていくドラマだ。絶対に中止しないでほしい。最後まで放送していただきたい。中止しては、すべてのドラマが、事実に基づいたものでなければならなくなる。このドラマはフィクションだ。

【低俗、モラルに反する意見】

  • 女性タレントが背中のタトゥーを公開した。これはファッションなどのレベルではない。刺青である。子どもも見る時間帯に公共の電波で公開するような内容ではない。また、彼女は頑張っているシングルマザーとして、番組にも出演したことがあり、その影響は大きい。タトゥーをファッション感覚でいれる若い人が増えていることを考えると、今回のタトゥー公開はいかがなものか。

【人権に関する意見】

  • 私は児童養護施設職員だ。あまりにもひどい内容に絶句した。ドラマだから誇張されているだろうとは思うが、誤解を与える内容だ。職員が暴力をふるうのか。子どもをペット扱いするのか。とても傷ついた。もっと児童養護施設や子どものことに関心を持ってもらいたいとは思うが、この作品は子ども達や私たち職員の気持ち、人権をあまりにも考えていない。改善していただきたい。

【差別・偏見に関する意見】

  • ドラマで児童養護施設の職員が子ども達に罵声を浴びせたりペット扱いしたりと、事実と異なる内容に怒りを覚えた。私は、訳あって子どもを施設に預けている身なので、今後子どもが学校で差別に遭うのではないかと心配だ。

【委員会に関する意見】

  • 審議入りしたアニメについて、放送内容自体は、視聴者が分別をわきまえて視聴できる大人に限定される深夜帯で放送していれば、特に問題がなかったと感じている。今回の件は青少年向けでない内容を早い時間に流してしまうという、放送局のあまりの配慮のなさに問題があったのではないか。放送局側も、既に放送時間を改めて反省している。アニメ制作側の責任が問われ、制作の際に萎縮してしまい表現の自由や創作意欲が失われることがないように配慮願いたい。

2013年12月に視聴者から寄せられた意見

2013年12月に視聴者から寄せられた意見

「特定秘密保護法案」などの重要法案審議に国会中継が少ないなどの批判意見。女性芸人の海外での過激アトラクションのロケが危険すぎるとの意見など。

2013年12月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,318件で、先月と比較して10件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール76%、電話22%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性67%、女性30%、不明3%で、世代別では30歳代33%、40歳代22%、20歳代18%、50歳代15%、60歳以上9%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。12月の通知数は625件【32局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、18件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

特定秘密保護法が可決・成立したが、国会中継が少なかったといった声や、報道番組や情報番組で批判ばかりしているといった声などが寄せられた。
また資金提供問題で都知事が辞任したが、資金提供を受けたほかの人物もいるのに、報道の矛先が彼にばかりに向かうのは、一種の「叩き」ではないかといった意見も寄せられた。
海外ロケで女性芸人たちに過激なことをやらせていたが、一歩間違えれば大事故につながるといった非難の声などが寄せられた。
また恒例の年末編成に対して、通常の番組を放送するべきだといった意見が寄せられた。
ラジオに関する意見は32件、CMについては36件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は101件で、前月より60件減少した。
今月は「表現・演出に関する意見」が29件、「低俗、モラルに反する意見」が14件、次いで「いじめ・虐待に関する意見」と「性的表現に関する意見」が8件と続いた。
「表現・演出に関する意見」では、バラエティー番組の中でタレントに離婚届にサインをさせたことに対し、「離婚を軽々しく扱っていて不愉快だ」「子どものことを考えているのか」という内容の意見が複数寄せられた。
そのほか、年末にスペシャル版などが多く放送されたバラエティー番組について、多くの意見が寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 臨時国会の中継があまり放送されていない。今国会は日本版NSC、社会保障改革プログラムなど重要な法案審議が目白押しな上に、特定秘密保護法という国の根幹に関わる法案が審議されているにもかかわらず、放送されていない。問い合わせても「ご意見としてうかがいます」と言われるだけで、中継しない理由を明確に答えない。公共性のある情報を提供する義務を負う報道機関として責務を放棄することと同義だ。ある種の疑念を抱かざるを得ない。

  • 特定秘密法案に反対する輩ばかりクローズアップしていた。賛成派も多数いるにもかかわらず、その人たちは登場させず、あたかも国民の大多数が反対であるかのような編集をしていた。更に、その番組の中に登場していた一般人にインタビューをするシーンがあったが、その人物は反対派NPOの代表だ。放送局側は当然、この人物を知っているわけだし、明らかに偏向報道を助長させる意図で登場させたとしか思えない。こんなことが許されて良いのか。

  • ニュースキャスターが同じ番組の中でスポットCMに出ている。局アナではないにしろ、そのようなことは前代未聞だ。放送倫理に反している。タレントをニュースキャスターに使うほど視聴率がほしいテレビ局なのか。ニュースの信ぴょう性すら疑いたくなる。

  • ニュース番組でツイートを流すのだが、明らかにおかしいものを表示させている。例えば、「○○さんこんばんは」であったり、まじめなニュースをやっている最中に絵文字を使ったツイートを表示させていたりする。こういうツイートを表示させることはやめていただきたい。

  • 内閣の支持率等のアンケートを報道しているが、電話によるアンケートしか行っていないことは、問題ないのか。テレビ・ラジオ・電話などは概ね50代以上の方が利用しており、40代以下はインターネット・スマートフォン・タブレットなどを使用している。また、それらを合算した普及率は少なくとも50%、は超えている筈だ。したがって、今後の世論調査はインターネット・スマートフォン・タブレットなども活用するべきだ。

  • 知事の5000万円の資金提供問題を都議会が追及する場面が報道されたが、この報道からは資金提供自体が問題なのか、借用書がないことが問題なのか、それともそれ以外が問題なのか、全く理解できない。資金提供の流れでどういうことが起こっていたとしたら違法であるのか、明確な報道がなされていない。何となく知事の様子や借用書の体裁が「怪しい」から「これは追及しなければ」という雰囲気さえ感じる。確かに政治資金や選挙に関し違法行為を政治家がしていたとすれば、報道機関はこれを追及するべきであるし、民意も同じであろう。しかし、違法性が明確に視聴者に伝えられない中で追及している状況があるとすれば、それは単なる「叩き」でしかない。現在の知事の表情を画面を通じて見ると、明らかに尋常ではなく、このままでは病気や死に至るのではないか。報道機関には人をそこまで追い詰めるだけの「力」があることを念頭に置いて、報道のあり方を考えてほしい。

  • 連日、都議会から追及される都知事の話題を取り上げているが、そもそもこの件はある組織絡みで出てきたニュースである。他にもその組織絡みの問題を抱えた議員がいるではないか。なぜ都知事の話題だけにスポットを当てるのか。テレビは偏ることなく、色々な側面からニュースを伝えるべきだ。

  • ツイッターで、悪ふざけをしている写真を投稿した人間を非難することはともかく、野球選手や大学教授など、口を滑らせてツイッターが炎上した人まで、あたかも犯罪者のように晒し者にすることはいかがなものか。抑止のために、炎上行為に加担したりせず、犯罪行為などを見かけたら警察や管理者に通報するように呼びかけるべきではないのか。他のSNSでも、炎上行為に便乗することはマナー違反だ。なぜ、それをマスコミはもっと報道しないのか。

  • 衆議院議員を辞職した元県知事について盛んに報道していたが、いかにも都知事選出馬ありきの話題に終始していた。まだ都知事は辞任していないのに、世論を誘導するような危険な報道はやめてほしい。

  • 街の声で公務員のイメージは「楽をしている」「クビにならないから」といった意見を流していた。家に帰ってニュースを見ている公務員の方々を苛めるような放送をして何が楽しいのか。こんな放送を認めることは、サービス残業が当然だという風潮を作りかねない。私企業のサービス残業問題、いわゆる「ブラック企業」の批判もできなくなる。その論法であらゆる公益企業もそのような批判に晒される危険がある。

  • 容疑者のプロフィールを報道するときに「派遣社員」と表現することがある。どうして「会社員」と言わないのか。正規社員を「会社員」と表現し、派遣と区別するが、なぜなのか。派遣社員だから罪を犯す、派遣社員は信用のできない犯罪を起こしやすい人と報道機関は見下しているのか。

  • 「日本メディアこそが取り上げるべき事件だ」「日本の芸能界は本当に汚い。女性の夢を奪うのか」――これは、日本のミスインターナショナルが「芸能事務所幹部にいやがらせをされた」と訴えた問題への海外の記者の反応だ。疑惑の段階だが、普通であれば大々的に報道されるだろう。しかしこれがあまり報道されないのは、「男性が芸能事務所の幹部であるため」ともいわれている。マスコミはこのように、報道したくないものは「報道する価値がない」という建前で国民から隠す。「大事件ではない」「確実ではない」と理屈はあろうが、報道しないことが不自然なケースも多い。この件は海外では大きく報道されている。日本のマスコミも正しく報道し、いやがらせや脅迫を容認しない風土をつくるべきである。相手によって対応を変えているのはおかしい。

【番組全般・その他】

  • 女性芸人4人が海外で過激なアトラクションを強引にやらされていた。橋の欄干に立たせ、背中に火を付け、そこから川に飛び込ませる。訓練を受けたスタントマンがやるようなことを素人にやらせるのか。また高温に設定したサウナ小屋に4人をおしこめ、クレーンで高く吊り上げる。我慢できなくなった者から川に飛び込むなど、心臓麻痺を起こしてもおかしくない状況で、彼女たちの苦痛に満ちた表情や仕草をおもしろがる演出だった。子ども達や家族と一緒に見られる番組だったのに、過激ないじめを見せられた思いだ。

  • "ひな壇にお笑い芸人が並ぶバラエティー番組"は、身内で喜んで騒いでいるだけで、面白くもなんともない。昔の芸人は、自分の芸で笑わせた。こんな"ひな壇話術"ではなく、真の芸で見せてほしい。また、最近は余りにも日本の時代劇が少なくなっている。若い人たちの多くは、大げさな顔付や大声を出す韓流のような表現こそが演技だと勘違いするのではないか。日本の時代劇は、抑えた声、静かな声で演技することが本来の演技だったはずだ。これからは、時代劇を増やして、"ひな壇方式のバラエティー"はなくしてほしい。奥ゆかしい日本人の心が取り戻されることを願っている。

  • 最近のテレビ番組は「ホームページ」や「ツイッター」などで意見を募集することが当たり前になっているが、インターネットや携帯電話を持たない人の意見は無視するのか。郵送やFAXの意見や情報も並行して募集するべきだ。

  • ボクシングの王座統一選で、負けたら「王座陥落」と説明し、危機感を煽ったが、負けたにもかかわらず「王座防衛」という、番組の説明と違う結末になった。翌日の会見によると、事前の「ルールミーティング」で、負けでも「防衛」できると決まっており、本人も承知していたそうだ。陣営が知っていて、中継の放送局が知らないはずがない。負けても防衛すると知りながら「負けたら王座陥落」と、危機感を煽ったのは詐欺に近いのではないのか。

  • 片田舎の数軒のみがメニューのひとつとして出しているものを、県民誰もが食べている郷土料理であるかのように錯覚させる内容だった。20年も前からこのあたりに勤めているが、そんな料理は見たこともない。不愉快だ。同じようなことが別の回でもあった。たった1軒のみが扱っているものを、県民全員が愛しているような誇大な放送が行われていた。

  • 開局55周年記念で「55時間テレビ」と題してスペシャル番組を連日多数放送しているが、一部の番組が録画できないという不具合が生じている。これは、DVDデッキの機種によって正確な番組名を把握できず、予約録画などが難しくなっているためではないのか。他局の「24時間テレビ」などではこのようなことがあったとは過去に聞かない。年の瀬が近づいており、年末年始は長時間番組が多く放送されるので、各局気をつけてほしい。

  • アメリカで起きた事件を流すコーナーで、警察官が一般市民を殴り殺したときの防犯カメラの映像を放送していた。映像は白黒ではあるが鮮明で、音声(殴る音や、助けを求める声や悲鳴)も生々しく、見た後から吐き気と頭痛が起きた。あそこまでの暴力的な映像を、朝の情報番組で流す必要はあるのか。あまりにもやり過ぎだ。不特定多数の人間が見ていることを考えてほしい。

  • 男性芸人が肛門に指を入れられて性的興奮を感じるかどうかを試していた。よつんばいになって大きな声で叫んでいた。深夜番組とはいえ、あんなおぞましいことを公共の電波にのせるなら、そのうち男性同士や男女のセックスも放送しそうだ。

  • 一般の男性をゲストに呼んで、タレントたちが彼らの「今まで交際した人数当てクイズ」なるゲームをしていた。年齢や職業、出身校、果ては容姿まで見て、「この人は多そう」「この人は少なさそうだ」と言い合うことはいかがなものか。揚げ句には一人の男性に向かい「この人は絶対0人だよ」などと、ひどい意見を述べていた。決めつけも甚だしく、内容自体もくだらない。こんな番組を作ったスタッフの神経を疑った。タレントたちの笑い声も不愉快でしかなく、怒りを覚えた。

  • 北国の温泉から中継があった。「気温はマイナス1度」と伝えたすぐ後のことだった。雪の中、リポーターは衣服を脱いでリポートを始めた。早く温泉に浸かりたいと言うリポーターに対し、司会者はその様子を楽しむかのように、あれやこれやといじり始めた。寒さに震えている相手を、である。しかも一度温泉に浸かった後で、もう一度(温泉から)出てリポートするように言っていた。度を越えた"いじり"は、番組のための"味付け"ではなく"悪ふざけ"にすぎない。

  • 東京出身の女性の地方都市での奮闘記に、たくさんの人たちが励まされたと思う。家族や結婚、仕事について、考えさせられた。押しつけられることなく胸に温かい感情が湧いた。できればもっと長い時間の特集をしてほしかった。

  • タレント夫婦の「離婚」を笑いのネタにした。女性タレントは明らかに嫌がっているのに、番組内で離婚届に判を押させるという暴挙だった。彼女がずっと出演している番組なので、「いや」と言えないことを逆手に取った卑劣な行為である。例え、数日後に離婚届に判を押すという約束を夫婦間でしていたとしても、衆人環視の中で、さらには公共の電波に乗せるということはあまりにもひどい。見るに堪えなく、不快な気持ちにさせられた。

  • 埼玉県民を面白おかしくいじるような内容だった。最初はネタとして笑って許せたのだが、最近はエスカレートしてきている。今回は「東横線・副都心線の直通でオシャレな街に田舎者の埼玉県民が入ってくる」と、県民に対し害虫のような扱いだ。ここまで蔑むことが出来るものなのかと驚いた。他県の視聴者は面白のかもしれないが、埼玉で生まれ育った私としてはとても不快だ。番組の影響かはわからないが、街中やSNSでも埼玉県民を馬鹿にする発言や書き込みも多く見られるようになった。今後、埼玉に限らず、様々な都道府県民を馬鹿にするコーナーはやめてほしい。

  • フィギュアスケートのソチオリンピック代表選手6名が決定したが、ある選手ばかり特集し、男子優勝者と2位の選手にはほとんど触れなかった。メダルが期待できる2人を無視した内容で、まるでその3位の選手が優勝したかの番組構成に憤りしか感じない。優勝者と準優勝者をおざなりにした内容は決して許せない。

  • 年末になり通常の番組を打ち切って、特別番組が放送されるようになった。せめて27日(金)までは通常の番組を放送するべきだ。毎週楽しみにしている番組に代わり、くだらない芸人が出演する下品で低俗な番組が多くなる。これからお正月過ぎまでこの状態が続くかと思うと不愉快だ。

  • 男性タレントが、突如「この話を聞いた人(視聴者)は、霊がドアをノックしにくるので、その際、一切声を出さず、心の中でとある呪文を唱えなければ、その人に不幸が訪れる。実際、自分も話を聞いたときにノックがあり、思わず声を出してしまった友人は、とんでもない不幸にみまわれた」という話をした。何の前触れもなく、聞いた人が不幸になる、というような話を公共の電波で流すことは、例え冗談でも不愉快だ。マンションなど、隣の部屋をノックするなどのイタズラも出ている。世間には不安神経症を患っている方、一人暮らしで心細い方など、いろいろな事情の方がいる。気をつけてほしい。

  • 年末のバラエティー番組だが、低温花火を芸能人に打ち付ける場面があった。花火は簡単に子どもでも手に入るものだ。このような行為は、低温花火だから安全なのか。果たして、笑いとは危険を投げかけたときのリアクションで取るものなのか。火花が出るものが顔に当たった場合、例えば目に入ったらどうなるのか。それでも安全と言えるのか。安全な花火はこの世の中にあるのか。このような番組が全ていらないとは思わないが、もう少し演出を考えるべきだ。

【ラジオ】

  • タイについての観光番組だった。タイは政情が不安定だが、この日の番組では、現地在住の方に電話を繋いで「今、どんな状況ですか?」と聞いていた。しかし、その状況は、どう考えていても当日とは違ったものだった。事前に録音したものだったのだろうか。それなら、電話で「今の状況」を聞くという演出はおかしいのではないだろうか。この週は、特に状況が刻々と変わっていて、テレビなどでは生中継で現状を伝えていたから、違和感があった。政治的に混乱している国の情報は、たとえ観光番組でも正しく伝えてもらいたい。

  • "今日が何の日なのか"を解説するコーナーで、日本が国連に復帰した日について「大きな戦争をしでかした日本が、国際社会に復帰した日」というコメントをしていた。このような個人の考えを言うことはいかがなものか。「戦争をしでかした」という発言は、自虐史観に基づくものであり、放送法の「中立性」に反するのではないか。特定の思想を刷り込もうとしていると言われても仕方がない。

【CM】

  • CMの途中で出て来るバニーの格好をした中年のおじさんを差して「変態」と言うのがすごく不快だ。中高年の人や、中高年の人のコスプレを馬鹿にしたような内容が気になる。誰が何を着ようが、犯罪になる格好でないなら勝手だと思う。ウケ狙いにしても、差別的だ。

  • 携帯ゲームのCMが最近やたらと放送される。子ども向けの番組でも放送している。朝から晩までずっと放送している局もある。最近は携帯ゲームなどで無料のはずが高額の料金を請求されるトラブルが増えており、消費者センターも注意を呼び掛けている。このようなCMは深夜だけにしてほしい。

青少年に関する意見

【表現・演出に関する意見】

  • タレントに離婚届を書かせるという企画は見ていて不愉快だった。結婚ならまだしも、離婚を番組のネタにして、しかも笑いをとるためにということはいかがなものか。「役所に出していないのだから」や「所詮番組のネタだから」などのレベルではない。子どもでも見る番組だ。離婚届を書くということが、笑いやゲームのようなイメージを植え付けかねない。

  • 「世界の怖い話」を集めたスペシャル番組を見たが、青少年の恐怖や不安を煽る番組は徹底的な検証をすべきである。このような番組により、オカルトめいた宗教に興味を持つ人々もいるだろう。オウム事件をマスコミは忘れないでほしい。

  • 料理の金額を推理し、負けた人が全額を払うという企画は、賭け事と何が構造的に違っていると言えるのか。子ども達が成長していく過程の中で、こうした軽々と賭け事を楽しむ映像を身近に感じることは、公共の放送としての基本姿勢に疑問を持つ。

【低俗、モラルに反する意見】

  • 各局とも「景気回復」という浮ついた話題ばかりが目立つ。この番組の特集では、景気回復で中古の高級ブランドが売れる様子などを映していた。ある女性が全く同一の高級バッグを8個も買い取り業者に持ち込み、50万円近い現金を受け取ったが、「このバッグは水商売でお客さんから貰ったものだ」と平然と言っていた。敢えて同じバッグをねだったらしい。このような特殊な方法で安易にお金を手にする様子を放送することは、青少年に対して楽をしてお金は儲けられるという印象を与えるので有害だ。

【動物に関する意見】

  • ドラマの中で、金魚鉢を割るシーンがあった。まさか生きた金魚が本当に入っているとは思わなかったが、その直後に床をペタペタしている金魚の姿があった。昼間、子どもも見る可能性がある時間帯の演出としていかがなものか。

【要望・提言】

  • テレビドラマの新作が発表されたが、また刑事物だ。午後の再放送から夜まで、殺人事件の起こる刑事ドラマばかりだ。刑事物のアニメもあり、死体を見ない日はない。こんなテレビドラマの状況は正常なのだろうか。「しょせんテレビドラマ」といってしまえばそうかもしれないが、こんな状況で育つ青少年の今後が心配だ。もう少しドラマで扱う職業に変化をつけて、死体の出ないドラマを多く制作してほしい。

【危険行為に関する意見】

  • バラエティー番組で、芸人と女優が、釣った魚を屋外でフライにするシーンがあった。熱い油が入っている鍋に、魚を勢いをつけて投げこんでいた。もしコンロのガスに引火したらどうするのか。子どもも見ている番組であり、危険極まりない。キャンプ場や河原で悪ふざけして真似したらどうするのか。

2013年11月に視聴者から寄せられた意見

2013年11月に視聴者から寄せられた意見

「特定秘密保護法案」をめぐる報道・議論に、様々な意見。業界の裏側がテーマの深夜のバラエティーで"枕営業"との発言があり、働く人間は死活問題だ、などの苦情。

2013年11月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,328件で、先月と比較して411件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール72%、電話25%、手紙ほか2%、FAX1%。
男女別は男性62%、女性35%、不明3%で、世代別では30歳代26%、40歳代29%、50歳代20%、20歳代13%、60歳以上11%、10歳代1%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。11月の通知数は704件【47局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、19件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

特定秘密保護法案について様々な報道番組や情報番組で取り扱っていたが、批判ばかりしているといった声や、いまこそメディアの発信力が問われているなどといった意見が寄せられた。
相次いで食材の偽装疑惑が報じられたが、「誤表示」といった曖昧な表現ではなく、もっと的確な言葉を使うべきだという意見や、行き過ぎた報道は見直すべきだといった声などが寄せられた。
深夜のバラエティー番組で、「枕営業」といった不穏当な発言があり、そのお陰で嫌な目にあっているという視聴者の声などが寄せられた。
ラジオに関する意見は78件、CMについては37件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は181件で、前月より60件増加した。
今月は「いじめ・虐待に関する意見」が69件、「性的表現に関する意見」と「低俗、モラルに反する意見」が20件、次いで「表現・演出に関する意見」が12件と続いた。
「いじめ・虐待に関する意見」では、バラエティー番組の中で"人間縄跳び"を行ったことに対し、「子どもが真似をするので危険だ」「いじめに繋がる」という内容の意見が多く寄せられた。
そのほか、ラジオの深夜番組での性的な表現や、ドラマの残虐シーンに関する意見などが寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 参院議員が秋の園遊会で天皇陛下に手紙を渡した行為について、閣僚や与野党幹部から"議員を辞職すべき"と批判されていることが報道された。皇室を政治やスポーツに利用するべきではないというが、しかし考えてみれば、国賓をお迎えすることも政治的行為であり、オリンピック招致でも皇室が参加している。議員が天皇に手紙を直接渡したのはルール違反であり、宮内庁に渡すべきだったと思うが、今回のことだけ取り上げて、議員が皇室を政治に利用したと批判することはいかがなものか。

  • 「特定秘密保護法案」に関して、テレビで極端な例を挙げ、世論を反対へ誘導しようとしている。悪用されればどんな法律も危険である。マスコミは自分たちが罰せられるのが嫌で、電波を使い国民を洗脳しようとしているのか。

  • 最近の政権は横暴をきわめている。以前の政党に政権担当能力が無かったから、国民は消去法で選んだのだが、「特定秘密保護法案」を通そうとするなど、危険な領域に突き進もうとしている。それなのにマスコミの発信力というものが低下しているのではないのか。このままでは戦前と同じ道を歩んでいくのではないかと危惧している。マスコミが愚民化政策を止めないで、誰が止めるというのか。

  • メニュー偽装に関して関西のホテルが公表してからどさくさ紛れに他のホテルが公表している。最初に公表したホテルがマスコミの槍玉にあがり、あとから公表しているホテルが謝罪して終わりということは、おかしい。マスコミは行き過ぎた報道を見直すべきで、ホテルが自主的に公表したことは自浄作用が働いているということなのだから評価してもいい。

  • 報道で、ホテルのメニュー表示について「誤表示」と言っているが、「虚偽表示」「適切な表示でない」「偽った表示」と表現すべきではないか。「誤表示」という表現では、事の本質が曖昧になってしまう。

  • 今回の食材偽装問題について、色々な放送がされているが、決めつけたような報道は止めてほしい。何も知らない視聴者の誤解を招く。問題を起こした飲食業界でも、真面目に食材を取り扱っている飲食店はある。各社の過剰な報道で、真面目に営業している店舗にも被害が出ている。冷静な放送をしてほしい。

  • プロ野球日本シリーズで東北楽天イーグルスが初の日本一になった。しかし、東日本大震災の被災地の球団が日本一になったということで「美談化」する報道に違和感を覚える。災害とスポーツをごっちゃにするような報道姿勢は慎むべきだ。このような平和ボケのような番組作りが、東北地方の復興の妨げの一部になっていることに気づいたほうが良い。

  • 芸能人がイベントなどに参加している映像がワイドショーで流される際、一般の観客の顔をモザイクで隠すことがよくある。しかし、周りの全員にモザイクをかけることはいささか過剰ではないのか。「プライバシー保護の観点」からモザイクをかけているようだが、やみくもにモザイクをかければいいということではない。

  • ホストの男性が殺された事件で、リポーターが地元の年配と思われる女性に、被害者がホストだったこと、殺されたことを明らかににして、「ご存知ですか?」と聞いていた。何の権利があって、被害者や遺族の隠しておきたいことをわざわざ触れ回っているのだろうか。被害者とその家族の気持ちを考えると、嫌な気分になった。

  • 放送中に強い地震があったが、中断したり、テロップを出していなかった。報道番組としてはいかがなものか。生でなく収録した番組だと思った。

  • 大阪市のある地区周辺の小学校への通学路を「浮浪者がいて怖い」「こんな怖い所を平気で通っているのは感覚がマヒしている」等、児童の保護者の感想を流していた。また路上生活者が道路で寝ている姿を「夕方、浮浪者が道路にいて危険である」とコメントし、何度も「危ない」「危険」等と言っていた。その地区を「危険な場所」と呼び、地区周辺の小学校への登校に「危険な地区を通らなければならない」と、地名や小学校の名前を表示した地図を出していた。これらの報道は、危険な街であるとの印象を与え、地区に住む人を差別する内容だ。また、路上生活者を「浮浪者」と呼んだ事や、経済的に困窮し、路上で生活せざるを得ない人々を「危険」と表現したことも明らかな差別・偏見だ。

  • 小泉元総理の「原発反対」の発言を受けて、コメンテーターの一人が、「無責任だ」といっていたが、原発促進派だけを出演させることは偏っている。原発賛成派だけではなく反対派も出演させるべきだ。

  • 小泉元首相の原発即時ゼロ発言について、局の解説委員が「世論調査で6割の人が賛成と出ているが、これはふわっとした答えであって実際選挙になれば、おそらく国民はそんなに賛成しないと思うので、小泉さんには晩節を汚すようなことはしてほしくない」と言った。世論調査は局が調べた数字なのに「ふわっとした」という表現はおかしい。「晩節を汚す」という日本語の使い方もふさわしくない。福島の状況を考えてほしい。

  • 経団連から「冬のボーナス平均額がアップした」という発表があり、あたかも景気がよくなってきたような報道ばかりしている。この数字は一部大手企業の正規社員だけのもので、非正規を大量雇用している大手企業のパイには非正規の数が入っていないことや、この数字があまりにも一般社会とかけ離れていることを報道する局がないことに呆れる。最低限、「一部大手企業のみの平均です」などと補足する義務はないのか。テレビでこのニュースを見たほとんどの人は、自分とは違う世界の話だと感じたと思う。

  • キャロライン・ケネディ駐日大使が着任されて、歓迎の気持ちで楽しみにして番組を見ていた。ところが、大使の父親が銃で撃たれ大量の血が出た同じシーンを、繰り返し流した。暗殺当時のことを振り返ることに、何の気配りも感じられなかった。大使は着任早々である。日本のメディアの取り上げ方を興味深く見ているはずだ。配慮が足りない番組構成に憤りを覚えた。

  • 金銭の提供を受けていた知事の件を取り上げていた。この中で、司会の男性が「他の人はわかりませんけど、僕だったら5000万円貰ったら何でもしますよ」と発言していた。"5000万円貰ったら誘拐でも何でもする"とでもいうのか。番組のメイン司会者の発言として不適切だ。冗談で済まされる話ではない。

  • 「生活保護不正受給問題」を各局で取り上げているが、どの番組も"生活保護を受けること自体が悪い"とでもいうような内容ばかりだ。やむにやまれず、生活保護を受けなければならない人間もいる。「不正受給者」の話だけではなく、こうした現実も詳しく取り上げてほしい。

【番組全般・その他】

  • 「若い女性が怖いお兄さんに絡まれている場面に出くわしたらどうするか」という企画だった。"怖いお兄さん"という設定だったが、服装や言葉遣いから見て"暴力団"を意識していたことは明らかだ。一般人に対して、このような仕掛けをするとはいかがなものか。午後7時台のバラエティー番組の内容として不適切だ。

  • アメリカで起きた事件の容疑者が14歳の少年だった。彼の名前・顔写真まで出た。日本人の未成年者が事件を起こした場合は、名前や顔写真は出さない。たとえ日本の法律の適用外としても、このニュースは日本国内で放送している。未成年者の顔や名前を出すべきではないと思うが、どうなのだろうか。

  • "食わず嫌い"で、タレントの嫌いなものは「カニ」としていたが、食べた後の様子を聞く限り、好き嫌いではなくアレルギーだと思った。本人も「甲殻類を食べると口の中がイガイガしてきて顔が赤くなってくる」と言っていた。私の子どもは食物アレルギーがあり、学校に対して「アレルギーと、好き嫌いは違う」ということを訴えている。アレルギーを好き嫌いと同様に考えてもらっては困る。アレルギーは命に関わることもあるのだから、お笑いの題材にしないでいただきたい。

  • プロ野球の日本シリーズの中継について、片方のチームばかり依怙贔屓した内容が目につく。相手チームの攻撃中にでさえ、ファンが試合を見守っている姿が何回も映る。中継を見ている全ての人達がファンではないのに、偏った中継をすることはいかがなものか。また、試合結果を伝えるニュースでも、偏っていることには、正直ウンザリしている。

  • バラエティー番組や情報番組で「間違った使われ方をしている日本語」という企画が放送されることがある。しかし、プロ野球日本シリーズに関するニュースで、「日本一に逆王手」と報じているのを目にした。「逆王手」とはどういう意味なのか理解していないのではないか。それとも知っていながら「勢いがある感じがする」といった短絡的な発想で使っているのか。自分たちで間違った使い方を広めておいて、それを指摘する番組をつくることはおかしい。

  • 「生命保険業界の裏側」として、"枕営業をしている"等の発言内容により、番組自体が放送休止になったことは知っている。番組は放送休止で済むかもしれないが、そこで働く人間にとっては死活問題だ。私は保険業界で働いているが、昨日も「おまえもいやらしい営業をしているのか」と顧客から言われ、大変嫌な思いをした。真面目に働く人間にとって不愉快極まりない。もっときちんと謝罪するべきだ。

  • 老人ホームを、要らない人を入れる(「捨てる」と言っていた)場所であるかのような表現があった。その発言は「老人ホーム」にいる人達は「捨てられてしまった人」だと思っていることを公の場で発表したことになる。それをなんとも思わず放送していることは問題だ。またこれは、現在老人ホームに入所している人達だけでなく、働いている人、将来働こうとしている人に対しての侮辱でもある。今、老人ホーム業界では働く人が減っている。この先働き手が不足していく現状を分った上での放送なのか。大変憤りを感じる。今回の放送は公共の電波に相応しいものとは言えない。訂正していただきたい。

  • アフリカで子どもを襲った未確認生物が捕獲され、その映像が流れた。ヨーロッパの民間伝承やその流れを汲むフィクション(主としてファンタジー)に登場する伝説の生物"ゴブリン"ではないかと興味本位に放送された。過去に「エレファントマン」という、病気で象のような肌になった人が紹介されたことがあるように、今回の「未確認生物」も「人間」ではないのか。何らかの病気や生まれつきの障害者である可能性がある。血まみれの映像はかわいそうだったが、気持ちが悪く、放送するのはいかがなものか。笑いながらその映像にコメントする出演者にも憤りを感じた。

  • 長時間のニュース番組は必要ない。他局より1分でも早くスタートしたいだけで、ニュースの質は何も変わっていない。相変わらず同じニュースの繰り返しと、「グルメ」と「密着」だ。そのうちネタ切れになるのではないのか。内容が伴わなければ、無意味だ。

  • 「盗聴特集」をやっていたが、興味本位で恐怖を煽る内容だった。特集をやるならば、盗聴されていると偽って老人から金をだまし取る悪徳盗聴業者も取り上げるべきだった。また、無線マニアに対する偏見と思われる内容もあった。無線マニアは全員が盗聴をしているわけではない。無線の趣味を持つ人間を不当に差別している。

  • 私は団塊の世代です。若者と違い、必ずテレビをつける習慣があります。ところが今は、テレビをつけてもおもしろい番組が皆無です。近い将来、65歳以上が人口の3分の1を占める時代なのに、高齢者を無視した番組作りは納得できません。大人の鑑賞に堪える番組を作ってください。

  • 動物番組で司会者や出演者が柴犬、秋田犬を「しばけん、あきたけん」と言っているが、これは明らかな間違いで、正式には「しばいぬ、あきたいぬ」である。「柴犬」「秋田犬」の呼び名は江戸時代よりも古い時代から使われていることが当時の文献から明らかになっており、その後現在に至るまで数百年もの長きにわたって受け継がれてきた。日本人なら知っていて当たり前のことだ。バラエティー番組などの出演者の言葉遣いの乱れがこういう細かい点に現れている。

  • バラエティー番組等での、スタッフや観客の「ワー」や「キャー」という声や笑い声がうるさくて仕方がない。そのため司会者や出演者の声がかき消されてしまう。ある番組では、VTRが流れた途端、いきなり嬌声が聞こえてきたので驚いてしまった。面白いときに笑うことはいいが、もう少し場をわきまえるべきだ。

  • この6~7年、前半のコーナーで落語をめっきりやらなくなった。この番組は、落語家が司会役や後半のコーナーのレギュラーでありながら、皮肉なことに落語家が落語を披露する機会がほとんどない。司会者が交代する前は時々落語をしていた。放送時間が30分という時間的な理由もあると思うが、短い落語ならばできると思う。

  • 相変わらず2つか3つの番組を合わせただけの番組を「合体スペシャル」と銘打って放送している。いつ改善されるのか。また最近は他局でも同じように「コラボスペシャル」などといって放送している。複数の番組をつなぎ合わせただけの番組を、そのように放送することは、一種の詐欺ではないのか。

  • 「年末年始に行きたい海外旅行のお勧め人気ランキング」でソウルが第3位と伝えていた。いったい何を根拠にこのような結果を出したのか。ほんの僅かな調査で、あたかも全てであるかのような伝え方はするべきではない。色々な角度からトータルに判断するべきではないか。因みに私が見たサイトでは、第9位だった。テレビの影響力を考慮し、正確な調査結果を伝えるべきだ。

  • 番組での同性愛者への扱いが、卑劣で屈辱的、かつ怪物のように仕立て上げられていた。それで笑いをとろうとしていることに怒りを感じた。同性愛者たちの心を踏みにじり、世間への誤解を助長させる内容だった。異性愛者にとっては面白いと思えるかもしれないが、同性愛者にとってはメディアを通した差別だ。テレビを作る人間はどう考えているのか。スターのゲイ疑惑のときの観客の反応、MCの言動すべてが不快であった。

  • 私は地方在住で、土日も仕事に追われている。病気の予防と健康増進を促すことは大変良いことだが、時間がなく加工食品に頼らざるを得ないこともある。また毎日決まった運動をすることは困難で、健康的な生活を営むことは到底難しい。お金と時間さえあれば健康になれることは当たり前だ。不安を煽らないでいただきたい。もっと多くの人にとって可能でコストもかからない予防法を番組のなかで広めてほしい。

  • 人間縄跳びという遊びを女性グループがやってみせた。遊びのように見えるが、いじめにつながりかねないものだった。縄にされた男性は「怖い」と何度も言ったが、危険だと止める人はいなかった。遊びなら全員が楽しいはずで、一人が苦痛や嫌な思いをするなら、それは遊びではなく、いじめだ。

  • 洋楽の歌詞が日本語に聞こえることを紹介するコーナーはなかなか良い。とても面白かった。このコーナーを見るまで、洋楽の歌詞が日本語に聞こえることは気にしたことがなかった。こういう楽しみ方も良いものだ。ただ、最近はスペシャル等の特別企画があまりにも少ない。毎年、年間の最優秀作品を決める企画があるが、10年近く前はこれとは別に不定期ではあるものの「名作100選」的なものが年に1~2回ほど放送されていたが、現在はほとんどなくなってしまった。20年以上も続く名物コーナーだけに、スペシャル等が以前よりも少なくなっていることは残念だ。不定期でも構わないので、また放送してほしい。

  • ゴルフ中継を通し、画面右上に「○○が大会連覇へ」というテロップが延々と出続けていた。なぜ、「筋書きのないドラマ」であるはずのスポーツに勝手に希望的観測を入れるのか。まだ「○○~大会連覇なるか」なら許容範囲内だが、「連覇へ」ではまるで、赤絨毯の花道が敷かれ、そこを選手が歩いているかのようだ。ハリウッドの大スターではない。また、きっと○○が断然長く画面に映っていたのではないか。トップならまだしも、終始2位や3位だった。トップは番組を通じて違う選手だった。視聴率ほしさは分かるが、民放地上波のゴルフ中継は、有名選手、人気者を余りにも持ち上げ過ぎている。これは他の選手や、選手の関係者にも大変失礼にあたるのではないか。

  • 旅番組で、お笑い芸人がステーキを食べながらワインを飲んだようなシーンがあり、その後、運転して宿に向かっていた。演出上のことであり、実際には飲酒運転をしていないと思うが、その旨を番組で明記したほうが誤解を招かなかったのではないのか。

  • 私の夫は「精神疾患」で、昔から世間の好奇の目にさらされ、嫌がらせにあってきた。「精神疾患」は脳の病気で、他の臓器と同じように身体の一部の病気だ。病院で適切な治療を受ければ改善し、受けなければ悪化する。しかし、現代社会ではまだ精神科通院に偏見があり、適切な治療を受けないばかりに、不幸な事件が起きることもある。不幸な事件や世間の偏見をなくすためにも「精神疾患」を理解してもらえる番組を作ってほしい。社会の理解があれば、家族も救われる。

  • 人気男性芸人が「生き別れた母に逢いたい」という企画だったが、数年前まで母親の所在は分っていたらしい。また以前ブログにも、母親の写真を掲載していたとの話だ。そのような状況で「生き別れ」とは、あまりにも誇大な表現だ。再現ドラマを交えながらドキュメンタリー風に番組を作っていたが、あまりにいい加減だ。どこまでがホントでどこがウソなのか、釈然としなかった。

【ラジオ】

  • いまだに平然と大物司会者を出演させ続けている常識のなさに呆れる。女性歌手が亡くなった件で、彼女の葬儀に参列すると話し、「私のカムバックにふさわしい舞台を用意していただいた」と番組で言った。全く信じられない感覚だ。人の葬式を自分の復帰の舞台と公共放送で発言する感覚は、一般人には全く理解出来ない。なぜこんな司会者をいつまでも使い続けているのか。

  • アナウンサー同士の"なれあい"かもしれないが、女性アナウンサーに対して「おばちゃん」などと言っている。とても聞き苦しいだけでなく、世の中のセクハラを推進することになる。公共の放送を利用して、ある年齢以上の女性を「おばちゃん」などと呼ぶべきではない。

【CM】

  • "デビルマンのように隈取りをして、黒いコートをまとった男性がビルの屋上から飛び降りる"というCMを見た。飛び降り自殺を連想させる内容で気持ちが悪い。BGMに"デビルマンのテーマ曲"が使用されていることも、いっそう不気味な雰囲気を醸し出している。自殺者が後を絶たない昨今、テレビCMとして不適切ではないか。

  • きのこメーカーのCMが卑猥で、青少年の教育によくない。卑猥な隠語らしきことばも品位がなく、主婦の購買意欲を低下させる。きのこは健康食品だ。もっと健康的なCMにしてほしい。

青少年に関する意見

【いじめ・虐待に関する意見】

  • "人間縄跳び"という、人間を縄に見立てて手足をそれぞれ持って振り、人が次々に縄になっている人を飛ぶという行為があった。子ども達が真似をした時に事故が起こる可能性もあるし、遊びの感覚でいじめに繋がりやすいとも思える。

【性的表現に関する意見】

  • ラジオを聞いていて、あまりに下劣な話の内容に驚いた。深夜放送とはいえ、男女間の性の話ばかりを放送して許されるのか。マスコミの影響力は大きい。出演者が青少年に人気のある芸人であれば尚更だ。

【暴力・殺人・残虐シーンに関する意見】

  • ドラマの中で、余りにも残虐なシーンが多すぎて困っている。小学生の子ども達が毎週見ていて、学校でも沢山の児童が見ているようだ。頭を撃ち抜かれるシーンや頭に弾痕が付いた死体を見せる場合、最低でも放送前に注意文を付け加える処置が必要だと思う。

【表現・演出に関する意見】

  • "子どもにお金の稼ぎ方を考えさせる"というコンセプトで、良い番組だと思った。しかし、番組の最後に登場した弁護士が挙げた具体例に疑問を覚えた。痴漢行為という実証が非常に困難な犯罪について、「相場は50万円だが私なら300万円取れる」と豪語していた。子どもを相手にしてそのようなことを言うと、相手を陥れて儲けることを教えることになる。下品な例えであり、もう少し考えてもらいたい。

  • 穀物酢の早飲みゲームを行っていたが、危険なので非常識としか言いようがない。酢が好きで挑戦していた女性タレントは自分の責任かもしれないが、他のタレントたちは「大丈夫なの?」と言いながらも無理にやらされた感じであった。彼らは胃や腸に炎症が起きているかもしれない。好きでやる人はともかく、芸人だからといってこういった危険なことを強要されることは、「体をはる芸」の域を超えている。また、子どもや若者が真似をする可能性もあるので、常識のある番組づくりをしてほしい。

【言葉に関する意見】

  • 多くのバラエティー番組に共通して言えることだが、出演者の言葉遣いが良くない。「マジっすか」や「超激ヤバ」「マジで超ハンパない」など、乱れた日本語を話す出演者がいる。ひどい場合は「死ね」や「殺す」と何度も発言したり、性的な発言や下ネタを言っている。ゴールデンタイムに放送している番組の場合、子どもが見ることもあるので、出演者の言葉遣いには十分注意してほしい。

2013年10月に視聴者から寄せられた意見

2013年10月に視聴者から寄せられた意見

被災現場の取材ヘリが救助の妨害になるなどの、批判意見多数。真剣勝負を謳ったバラエティー番組の不適切な演出の発覚に、残念、謝罪を行うべきなどの意見。

2013年10月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,739件で、先月と比較して108件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール73%、電話24%、FAX1%、手紙ほか2%。
男女別は男性71%、女性26%、不明3%で、世代別では30歳代31%、40歳代27%、20歳代16%、50歳代14%、60歳以上9%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。10月の通知数は782件【48局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、18件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

来年4月から消費税が5%、から8%、に増税されることが、正式発表されたが、「上がった」かのような印象ばかり先走りして、増税の時期を勘違いする可能性があるといった意見が寄せられた。
伊豆・大島で台風26号による大規模な災害が発生したが、取材ヘリによる騒音で救助活動の妨げとなっているといった切実な声や、災害対応に忙しい行政の担当者を生出演させるのは、如何なものかといった批判が多く寄せられた。
ストーカー殺人事件については、被害者の写真や動画を興味本位に掲載しているのではないのか、容疑者を「アニメオタク」とレッテルを貼っているが、ステレオタイプな報道姿勢だという声などが寄せられた。
過激な発言を売り物にしているトーク番組で、コメンテーターの発言が甚大な民族差別に当たるのではないのかといった声も寄せられた。
真剣勝負を謳い文句にしていた番組にヤラセ疑惑が発生したが、いままで楽しみにしていただけに裏切られた気持ちだといった批判意見が多数寄せられた。
ラジオに関する意見は45件、CMについては48件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は121件で、前月より12件減少した。
今月は「性的表現に関する意見」が27件、「表現・演出に関する意見」が19件、次いで「委員会に関する意見」が16件、「低俗、モラルに反する意見」が12件と続いた。
「低俗、モラルに反する意見」では、女性タレントへの"ドッキリ企画"で、下着姿の男性タレントが悪戯をする企画を問題視する意見が複数寄せられている。また、演歌歌手が歌っている前で無視して宴会をするというバラエティー番組の企画について、「いじめに繋がる」という意見のほか、「制作者の意図が理解できない」と放送局の見識を問う意見が寄せられている。
そのほか、「委員会に関する意見」では、フジテレビ『27時間テレビ 生爆烈お父さん』について「委員会の考え」を示したことに対する意見が多く寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 安倍総理が来年2014年4月から消費税8%、への増税を発表した。テレビ局には、消費税が現在の5%、から8%、に上がるのだから、わかりやすい説明をしてほしい。また、消費税増税に至った経緯をしっかりと報道して頂きたい。

  • 「消費税8%、決定」の記事を紹介する際、来年4月からの増税にもかかわらず、「予定通りあがりました」と煽り、CMを挟んでもう一度「消費税あがった」と言った。「あがった」という印象だけが残り、もう8%、に増税されたと誤解してしまう人もいるのではないのか。高齢者は増税されたと勘違いし「増税詐欺」に引っかかってしまうかもしれない。増税決定を報道することはいいが、来年4月からの実施であることをしっかり伝えるべきだ。

  • 私は伊豆大島に住んでいるのだが、台風26号の影響で土砂崩れが発生した。各放送局の報道ヘリコプターが大きな音を立てて被災現場上空を旋回している。騒音で小さな声が聞こえず、助けられるものも助けられない。ヘリコプターでの取材は即刻止めてほしいと、各局に電話をしたが状況は変わらない。何とかしてほしい。

  • 災害時のマスコミの取材ヘリが救助を妨害するという問題が何度も話題になっているのに、一向に改善しない。「報道の自由」が人命より優先するのか。ショッキングな映像をとるために、取材ヘリが周辺を飛ぶことは妨害以外の何ものでもない。こういう時のために取材協定などを結ぶべきではないか。災害を見世物にしながら、妨害までして、マスコミはきれいごとを話す。人命に関することだけに怒りの声は強い。せめてヘリは共同などにできないのか。

  • 台風26号で被害を受け、犠牲者を多数出した伊豆大島の町長を吊るし上げていた。見苦しい番組だった。町長の対応の不手際は否めないが、自然災害であることをマスコミ各社は理解していないのであろうか。現地の指揮官が対応に当たっている最中、早朝から番組に縛りつけ作業の妨害をし、相手が反論できないのを良いことに無責任に叩くことはやめるべきだ。公開裁判のような感じだった。番組出演より現場での仕事を優先させるべきなのに、長時間拘束することは報道機関の横暴ではないだろうか。視聴率狙いや話題性だけで大衆心理に迎合した放送スタイルは、反省して貰いたい。

  • 台風が来ていて地元の情報が知りたいのに、テレビではキー局のニュースしかやってなく、主に関東ばかりが取り上げられている。震災の時もそうだが、災害の可能性がある時は、地元のニュースも放送してほしい。キー局とは違ってお金がないことはわかるが、このような状況の時くらい、地元の災害情報を出さないと地元局の意味がなくなる。地元の情報が知りたいのに、それが地元局で得られないことは問題だ。

  • 先日発生した、横浜線踏切人身事故に関する報道だが、昼から夜のニュース番組で紹介していたが、いずれも配慮を欠く内容だった。遺族へのインタビューや、そもそも助けに入る行為が本来あってはならないことを一切報道せず、美談に持って行こうとする姿勢を感じた。この手の事故は、非常ボタンを押す、赤い服や布を振るか発煙筒などがあればそれも使用するなど、列車に対して、まずは止めるということをするべきである。マスコミとしては、広く事故を防ぐ方法や列車に対しての知らせ方や、安易にホームから降りる、踏切に入っての救助はしてはならないことを報道すべきだ。

  • 「横浜の踏切人身事故」のニュースが各局で多く取り上げられた。助けた女性の行為は素晴らしいが、あまりにも美化しすぎではないか。周辺住民や親族に対する取材のあり方も考えるべきだ。

  • 事件や事故で亡くなった方のご遺族へのインタビューは、止めるべきだ。事件や事故で亡くなった方の遺族へのインタビューは非常識だと常々感じている。家族が亡くなって辛い中、気持ちの整理がつかない遺族の方に「どんなお気持ちですか?」と尋ねることは、あまりにも無神経ではないか。自分が遺族の立場に立った時、マイクを向けられコメントを求められてどう思うか。絶対にいい気分ではないはずだ。亡くなられた方のご遺族にコメントを求めて、いったい何をどうしたいのか。どんなコメントを引き出せば、満足するのか、いつも不思議でならない。

  • 東京電力福島第一原発の汚染水問題を取り上げていた。現在進行形で起きている汚染水問題を知ることの出来る内容で、日本全国の方にぜひ見て頂きたい番組だと思った。解決が見えない汚染水問題を「モグラたたき」に例えることはわかりやすい表現だが、「東京電力福島第一原発汚染水」のことを「モグラ」と比喩するのは、如何なものか。報道番組であり、バラエティー番組のお笑いのネタではない。ボカしたり、暗号化したりせずに、きちんと「汚染水」と表現してほしい。「東京電力福島第一原発の汚染水」とはっきり表現するべきだ。

  • 「氾濫する土下座」というテーマの放送をしていた。客の女性が某衣料品販売店の店員にクレームをつけ、土下座を強要し、逮捕されるという事件があった。その土下座している様子の写真をぼかしながらも放送していた。インターネットのみならずテレビでもその姿を晒されてしまった店員やその家族、関係者はどういう気持ちだろうか。一種のハラスメントと言えないだろうか。この写真のほかにも別件の写真や動画を流しており、もっと配慮してほしい。

  • 衣料品の店員に土下座を強要したとされる事件で、微罪逮捕であるにもかかわらず、あたかも凶悪犯罪を起こしたかのように大々的にセンセーショナルに報道するマスコミの姿勢は、興味本位としか思えない。報道機関としての本来の役割を放棄しているのではないのか。

  • 高3年女子ストーカー殺人で、亡くなった方のブログから大量の本人写真を必要以上に転載し紹介しているが、必要なのか。両親の承諾はとっているのか。事件の内容よりも「話題のあるニュース」として面白半分に放送しているように思える。あまりにも非道徳的な行為だ。

  • 三鷹市女子高生刺殺事件で、犯人の素性をリポートする際に「アニメオタクである」ということを放送した。オタクという趣味は、直接的な動機には当たらないと思われるが、オタクであることが悪ととらわれかねない差別的な報道だった。アニメファンにとって誤解と不安を与える間違った報道だ。また、こういう犯罪が起こると、ブログやツイッターなどのSNSや学生時代の文集などを報道各局が引っかきまわす傾向にあるが、いくら犯罪を起こしたからといって、事件とは直接的な関係のない個人情報まで流す必要はあるのか。

  • 10月から年金支給額が減額されるが、消費増税については大きく報道されたが、年金支給減額についてはあまり報道されなかったのではないのか。消費増税を隠れ蓑にして、年金減額といったトピックを隠蔽したとしか思えない。年金生活者にとっては大問題だ。年金生活者の身になって報道してほしい。

  • 三鷹市で女子高生が殺害される痛ましい事件があったが、報道の仕方がおかしい。責められるべきは犯人なのに、「警察の対応が悪かったのではないのか」「防げたのではないか」など、警察批判に偏っている。以前からストーカーが絡んだ犯罪があると、何かにつけて警察のせいにして報道する番組ばかりで嫌になる。いくら警察でも常に市民につきっきりはできないし、今回の対応も決して間違ってはいないのに、わざわざ批判的なコメンテーターばかり揃えて執拗に批判している。これでは殺された女子高生を警察批判のために利用しているだけではないか。

  • ニュースや情報番組で、ツイッターによせられた視聴者の個人的なつぶやきが放送中に画面上で流される。なかには、ある思想に基づくような意見もある。他人の意見を見たいわけではないのに、ニュースを見ると個人的意見が垂れ流されている。テレビ報道として、起こった事実のみ報道してほしい。

  • 10月に真夏日の記録を更新したニュースで、埼玉県の熊谷市より暑い土地がいくつかあるのにもかかわらず、さも熊谷が一番暑かったような放送に違和感を覚えた。熊谷よりも暑かった土地がいくつもあり、マスコミにだまされているという思いが強い。"暑い=熊谷"は、マスコミが勝手につけたイメージであり、熊谷だけが暑いのではない。

  • 「ヘイトスピーチ」に関する議論の中でコメンテーターの一人から「在特会は在日特権を白日に晒した」という発言があった。この「在日特権」という言葉は、在日韓国・朝鮮人を差別する理由としてまことしやかに囁かれているキーワードだが、実際には納税、生活保護などいろいろな面で在日韓国・朝鮮人が「特権的に」扱われている事実はない。差別を助長する表現がさも事実であるかのように放送されるのは、問題だ。

  • コメンテーターが「在特会が活動したおかげで在日の特権の問題が明らかになった」と、国民の知らないことを知らせてくれた。大変よいことだ。引き続き詳しく知りたい。在日特権の特集を組んでほしい。

  • 台風が接近すると、ヘルメットを被った記者やアナウンサーが海岸から中継し「危険なので海岸には近づかないでください」と警告するが、人がそこにいれば、人は行きたがるものだ。海岸に記者が立たなくても、海の映像だけで危険なことはわかる。人も立てないほど危険なところだと分かれば人は行かない。

【番組全般・その他】

  • 「絶対に○○なもの」同士を戦わせて決着をつける、真剣勝負をうたい文句にし、その道のプロ同士の対決を売りにしている番組で、今まで楽しみに見ていた。しかし、スナイパー軍団VSラジコン軍団にラジコン・カーで出演した人のブログにヤラセに関する告発が載っていて、正直がっかりした。おまけに過去に動物虐待と思われるヤラセ対決があったとのことで、番組内で謝罪などを行うべきだ。

  • 大変に興味深く素晴らしい番組と信じていたのに、出演していた方より信じられないような証言が公表されている。手口があまりにも悪い。真実だとすれば完全に視聴者を裏切る内容であり、恐らく今回だけではないのではないかとの疑問すら感じさせ、今までの放送内容が信じられなくなった。視聴者はテレビ局側で勝手に編集されてしまっては、どうしようもない。素晴らしい番組であったからこそ、残念でならない。

  • 有名司会者の記者会見が報道されたが、あまりのフラッシュの光の強さに最初から最後までみる事はできなかった。「フラッシュに注意してください」というテロップはあるが、最初から最後までもの凄いフラッシュを焚いて撮影していた。私の息子は幼いころ強い光を目に浴びて、てんかんにかかってしまった。十数年前もあるアニメをみていた子供たちが具合を悪くしたという事件が起きた。テレビ局はてんかん患者を増やしたいのか。もう少し考えて、放送してほしい。テレビで強い光は放送しないでいただきたい。

  • 大食い番組が復活した。以前、番組をまねて、パンの早食い競争をした男子中学生がのどにパンを詰まらせて死亡した事故が起き、一時は下火になっていたのに、またこういった番組が増えている。今後この種の番組を放送するのであれば、せめてひと言「まねをしないよう」呼びかけるテロップなどを入れるべきだ。

  • 料理の紹介などで魚等の活き作りの様子が放送される。この日は、海老の活き作りを紹介していたが、活きた海老をさばき、盛り付けするシーンで、その海老が動き、まだ活きていることを示していた。残酷に思えた。人間は何かの命を犠牲にして食を摂り生きている。それならば少しでも苦痛のない方法で命を頂き食して、感謝することが犠牲にした命に対しての礼儀のように思う。とくに活き造りは、命を弄んでいるように感じてならない。

  • 改編時になると、各局とも色々な番組に新ドラマの出演者が出ている。ひどい局になると、番組の中身とは無関係に一日中出ずっぱりだ。視聴率を取りたい気持ちはわからないでもないが、視聴者もバカではない。見たいと思うような良質のドラマであれば、自然と見るものだ。宣伝に時間を費やすよりも、番組の中身の充実に時間を割いて頂きたい。

  • 物騒なニュースばかりが放送されるが、このようなひどい日本になったのはテレビの影響が大きい。例えば、お笑い芸人が簡単に相方の頭をたたいて笑いを取るような番組が多い。放送界が利益のみを追求していては良い番組は出来ない。気分が悪くなるような、くだらない番組は止めて、子ども達に良い影響を与える優れた番組を放送をするべきだ。

  • バラエティー番組全般に言えることだが、VTRが流れている間、スタジオの出演者の喋る声がうるさくて仕方ない。また、全然面白くもないことを出演者が言った後、わざとらしくスタッフの大きな笑い声が入るが、耳障りだ。

  • ミステリードラマで、必ずといってもいいほど、男子高校生が粗暴な罪を犯すシーンが出てくることはいかがなものか。あからさまな偏見や悪意を持っているとしか思えない。ネットのニュースや警察の検挙率データなどを見ていると、粗暴な傷害事件や暴行事件を犯す率が高い世代は、少年でなく30~40代が明らかに多い。しかも少年が被害者になるケースもかなり多い。少年という弱者を、わざと悪者・有害な存在として描くことで、いい大人が勝手な優越感・満足感に浸っているとしか思えない。

  • 民放は朝から晩まで同じ放送をしている。ワイドショーやニュースは多少の時間差はあっても、切り口や解説まで同じで、「警察24時」や「海外の日本人」など、タイトルが違うだけでやっていることは同じだ。もっと放送局のカラーを出した個性のある番組を放送をしてほしい。

  • 体罰についてのコーナーで、出演したタレントが体罰を肯定し、「今後も限定的に体罰を取り入れるべきだ」とコメントしていた。それ自体、公序良俗に反することを推奨する不適切な言動だと思うが、もう1つの問題は、「番組での発言は出演者個人の見解によるものです」というテロップを表示したことだ。番組を制作する以上、出演者の意見にも責任を持ってほしい。スーパー1枚で責任の所在をあいまいにすることなく、真摯な番組作りを目指してほしい。

  • プロ野球選手の戦力外通告のニュースが出てくると、「待っていました」と言わんばかりに「戦力外通告を受けた選手達」のような番組が放送される。不謹慎すぎると思う。言い方は悪いが、「人の不幸は蜜の味」と言わんばかりの、番組の作り方に嫌悪感を抱く。

  • 直前に援助交際の絡んだ犯罪を報道しておきながら、その直後に女性が料金を払ってデート相手の男性を求めるという行為を「レンタル彼氏」などと言い、好意的に伝えていた。援助交際まがいだと思うのだが、買う主体が女性であれば問題ないという歪んだ倫理観が透けて見える。

  • 新聞のラテ欄に最終回ということだったのだが、番組の最後に、「次回の放送は」というテロップが表示されていた。番組ホームページにも「次回の放送は」と書いてあった。今回の放送が最終回とあるのに、一体何なのか。「今回は最終回スペシャル」は嘘だったのか。放送局はいい加減な情報を流さないでほしい。

  • 旅行中に見学した包丁の工場で、承諾もないままにマイクを向けられた。その後、友人から私のインタビューが放送されたことを聞いたので、放送局に苦情を言うと「マイクを向けられ、答えた時点で了解したことになる」と、高圧的に言われた。しかし、番組名や番組の趣旨など伝え、了解を得てから質問するのが礼儀ではないか。騙して録るような取材は納得できない。番組名はわからないが、改めるべきだ。

  • 観光名所や高速道路、鉄道の路線、工業地帯を空から見るという他局にはないようなユニークな番組だが、なぜかBSでしか放送されていない。数年ほど前に中断されるまでは普通に放送していたが、現在はBSのみでの放送となっている。BSと地上波の両方で放送することは出来ないのだろうか。

  • 過剰な煽りで期待感を持たせておいて本人が登場せず、しかも長時間の番組の15分程度の放送だった。まるでシリーズ復活を思わせる宣伝を行い、この内容はあまりにもひどすぎる。かって占い師が登場すると煽った他局の手法を思い出すほど、不快なやり口だ。コーナーの1つとしてミニドラマをやると言えば良いのに、この内容は誰がみても詐欺だ。

  • 特定の番組という訳ではないが、最近はBSのみでしか放送されていない番組が多い。一部の番組はBSと地上波の両方で放送されているが、このような番組はごく僅かしかない。中には人気が高いにもかかわらず、BSのみでの放送となっている番組もある。これではBS契約者かBSアンテナを持っているものしか番組を見ることができず、不公平である。

  • 女性タレントが、コンビニの肉の加工工場を取材していた。工場が稼働中で、働いている全員が作業服にマスクをするなど衛生に配慮しているのに、彼女だけがマスクもせずに加工している肉に触ってペラペラ喋っているシーンが流れていた。衛生的にいいのか。この工場は本当に衛生に気を使っているのか。なぜマスク無しの取材を許可したのか。当然その時の肉は製品になって消費者の口に入っているわけで、もっと衛生に配慮した取材をするべきだ。

  • ご当地キャラへの爆破どっきりをやっていたが、火の粉などが飛んできたら、火だるまになる可能性さえあった。しかも、着ぐるみは視野が狭いので、普通の服を着た人間とは違う。転んで火だるまになってしまうのではないかと、見ていて恐怖を感じた。バラエティー番組で大怪我をしている人のニュースを過去に何回か見たことがある。笑えるジョークではなかった。他のご当地キャラも、爆発のすごさに本気で震えていた。人が恐怖で震え逃げまどうシーンを、何故爆笑して見られるのか。そのようなシーンが番組に必要なのか理解できない。

  • 色使いが独特で、見ていると気分が悪くなった。テレビの基準を超えた目を悪くする映像で、心配だ。私は映画「タイタニック」を劇場で見た際に具合が悪くなり倒れた経験がある。このアニメも「ポケモン」現象と同じような事象がおきるのではないのか。

  • お笑い系の方が何人かで宿泊する場面があった。CPAP(睡眠時無呼吸症候群の治療器具)をつけて寝るのだが、そのスイッチを切って、呼吸困難になることを面白がっていた。スタジオで見ていた女性タレントも「こんな器具をつけた彼氏はいやだ」と言っていた。これのどこが面白いというのか。私自身がこの治療を受けている身なので、怒りが込み上げてきた。

【ラジオ】

  • ラジオショッピングで、「印鑑を変えたら金運が上がった」という放送をしているが、規制されるべきではないか。ラジオショッピング自体が聞くに堪えず、「歯が白くなった」や「体臭が爽やかになった」なども真偽が定かではないが、「印鑑を変えたらお金が貯まるようになった」などということは明らかなデマだ。こうした放送を流し続けることは、詐欺行為ではないのか。番組のパーソナリティーもそれに合わせて「なるほど」や「お金が貯まるのはいいですね」などと詐欺行為に加担しており、悪質である。

  • 大学教授の舌禍に絡めツイッターの件に触れていた。教授を庇護する訳ではないが、女性アシスタントが述べていた「人に直接言えない気の弱い人が気が大きくなって呟いている」という見解は間違いだと思う。ツイッターは、つい口を滑らせて炎上したり、著名人というだけで炎上するケースもある。ツイッターのあり方を番組のなかで考え直すべきだ。

【CM】

  • グラビアアイドルがCMに出ているが、グラビアに出る人は食べ物の宣伝にふさわしくない。いやらしい雰囲気と食べ物はミスマッチングのような感じがする。番組は見たくなければ、チャンネルを替えればいいが、CMは突然放送されるので、止めることもできない。

  • テレビで放送されるコマーシャルには見るに絶えないものが多々ある。今のテレビは日本人だけでなく外国人も沢山みているので、間違ったことでも外国人にそれが日本の文化だと思われてしまう。テレビでコマーシャルを放送する企業のホームページに、自分のところのCMに関する視聴者意見を聴く窓口を開くことが必要ではないのか。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する意見】

  • 下着姿の男性タレントによる女性タレントへの悪戯が、セクハラにしか見えない。こんな内容を子どもに見せていいのか。秩序やモラルが崩壊する。即刻、やめてもらいたい。

  • 演歌歌手をばかにした扱いは、度を越したもので不快だった。メインの芸人の悪ふざけに出演者ばかりかスタッフまでが便乗し、放送する意図が全く理解できない。「自分たちが楽しければ何をやっても良い」というメッセージを伝えたいのか。成人式で馬鹿騒ぎをする連中と相通じるものを感じた。この放送局のテレビ放送に対する考え方の甘さ、見識の欠如が感じられる。「おもてなし」を世界に発信した国の国民として、このような番組が放送されたことをたいへん恥ずかしく思う。

【いじめ・虐待に関する意見】

  • 演歌歌手が一所懸命歌っているのに、みんなで無視をすることがとても感じが悪かった。何も面白くない。笑えないし気分が悪くなった。張り切って演歌歌手が歌っているのに、年下の人達がよってたかって馬鹿にすることは良くない。青少年に、いじめの方法を公共の電波を使って教えているようなものだ。

【食べ物に関する意見】

  • ドッキリ企画で食べ物を粗末にするようなことはやめてほしい。子どもがテレビを見る時間帯なのに、そういうことは、いい大人なのだから考えれば分かると思う。人を楽しませるだけでなく、常識や知識を与える番組作りをしてほしい。

  • 男性お笑い芸人と女性タレントによるお寿司屋さんのリポートで、海鮮丼が爆発して驚かされるシーンがあった。いくらドッキリでも、食べ物の中に爆発物を仕掛けることはいかがなものか。「安全に配慮した上で行っています」と表示はあったが、安全であればいいのか。食べ物となって出されたものを、粗末にしているように感じた。しかも小さい子も見るような時間での番組で、食べ物を粗末にしていたことは残念だった。

【言葉に関する意見】

  • ドラマで「殺す」「死ね」という言葉が連発され、命が軽く扱われているように感じた。子ども達がこの番組を見て、このような言葉を気軽に口にしてしまうのではないかと思い、わが子には見てほしくない。ドラマの内容は「大切な人を守る」という筋書きのようだが、セリフが過激すぎるように思う。休日の夜、しかも人気のある俳優を使っているので、子ども達もたくさん見ていると思う。このドラマの影響で、「殺す」「死ね」などという言葉を気軽に口にする世の中にはなってほしくない。

【委員会に関する意見】

  • 『生爆烈お父さん』のコーナーについて。汗まみれになって、若い女性アイドルをもてあそぶ行為がお笑いなのか。不愉快極まりない。青少年を健全に育成することが、大人の責任だ。放送関係者には、文化の向上につながる番組を放送していただきたい。

  • 『生爆烈お父さん』の件で発表があったが、疑問を抱いた。あの内容はコントだ。私の周囲の人に聞いても、ネット上の意見を見ても面白いと思った人ばかりだし、お笑いを制限したらテレビはもっと面白くないものになる。BPOは意見があるから制限するのではなく、否定する意見も肯定する意見も聞いた上で判断していただきたい。好きな番組が制限されることは嫌だ。

  • 『生爆烈お父さん』への「委員会の考え」を読んだ。番組も見ていたが、BPOからこのような意見が出たことに驚いた。放送倫理上問題があるような内容だったが、このレベルで問題があるとしたら、何も放送できないと思う。われわれ30歳代が子どもの時代は、もっと過激な内容が放送されていたが、変な妄想も持たず社会人として社会に貢献している。このまま、このような意見が通り、規制ばかりでテレビが縮小をたどると、若者はネットへ依存し、より偏屈な世界へとのめり込む人が増えるのではないか。

2013年9月に視聴者から寄せられた意見

2013年9月に視聴者から寄せられた意見

2020年東京五輪決定のニュースが過剰との意見。竜巻被害の報道で、ヘリ取材が救助活動の妨げになる、危険を冒して撮影された一般人の映像使用に疑問などの意見。

2013年9月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,631件で、先月と比較して65件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール72%、電話26%、FAX 1%、手紙ほか1%。
男女別は男性71%、女性26%、不明3%で、世代別では30歳代31%、40歳代26%、20歳代16%、50歳代16%、60歳以上9%、10歳代 2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は772件【41局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、19件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

2020年のオリンピックとパラリンピックの開催地が東京に決まったが、どこもその話題に浮かれているばかりで辟易するといった意見などが寄せられた。
台風や竜巻の被害状況があちこちで報じられたが、騒音を撒き散らすヘリコプター取材が救助の妨げになるのに、相変わらず是正されていないといった批判の声や、災害時の危険な映像入手について疑念が寄せられた。
また事件や事故のあと、子供たちにインタビューしている様子が放送されたが、配慮が足りないのではないのかといった批判や、人気司会者の次男逮捕の取材の仕方が、あまりに過激ではないかといった声もあった。
ラジオに関する意見は34件、CMについては39件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は133件で、前月より14件減少した。
今月は「委員会に関する意見」が36件、次いで「性的表現に関する意見」と「いじめ・虐待に関する意見」がそれぞれ12件、「報道・情報に関する意見」が11件と続いた。
「委員会に関する意見」では、フジテレビ『27時間テレビ 生爆烈お父さん』の審議入りに関する意見が多く寄せられている。
そのほか、「報道・情報に関する意見」では、事件・事故の報道にあたって、子どもへの取材について配慮が欠けているという意見や、有名人の自殺報道に関する意見など、取材方法に関する意見が寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 朝から晩までオリンピックの話題ばかりで、不愉快だ。決まったことは喜ばしいが、他にもTPP、シリア問題、福島第一原発など重要なことが沢山ある。また、汚染水問題は政府も乗り出すといっているが、どういう対策を今後とっていくのか等、仔細に報道してほしい。決まったことに浮かれすぎている今の報道のあり方は危うい。

  • 竜巻の報道を見た。各社がヘリコプターを飛ばして取材していたが、何機も飛ばさず1社にして、映像を各社で共有したらいいのではないか。災害によっては、ヘリコプターの音で被災者の声が聞こえず、救助できない事態にもなりかねない。

  • 栃木地方で発生した竜巻の映像だが、現地の学生から投稿されたものを放送していた。竜巻は前日も発生していて、危険であること、如何に身を守るべきかを再三にわたり放送していた。教室から撮影したらしいが、この映像を採用した意図が理解できない。撮影者には撮影するよりまず逃げることが最優先であることを諭し、映像は採用すべきものでない。もし映像がほしいのであれば、自社の責任において危険な場面でも取材すべきである。そういったことを真剣に考慮したのだろうか。

  • 終戦日や原爆の日に関連して、一部メディアでは一斉に「記念日」というが、この表現はおかしくないか。今年は関東大震災から90年の節目の年だが、悲劇を忘れない日ではなく、おめでたい日と勘違いするような表現は改めるべきだ。当時、幼少で現在100歳近い関東大震災を生き抜いた高齢者の方の証言は凄く胸に迫ったが、多くの死傷者、行方不明者、被害を出した戦争、災害が起きた日を「記念日」とすることは遺族や犠牲者を冒涜する行為に思える。

  • 三重県で起きた女子中学生の事件の被害者実名報道だが、この地域に住んでいる者としてひと言、言いたい。過去にも何度か未成年者が殺害された際、実名報道がされてきたが、ご遺族の方々のお気持ちを考えると心が痛む。それと同時に加害者の人権ばかり配慮して実名を出さないこともいかがなものか。しかも、マスコミという大きな存在により被害者家族だけでなく近隣住民も巻き込まれている。たとえば子ども達へのインタビューは考えてほしい。事実を伝えないといけないマスコミの立場も分かるが、あまりにも人の立場になって考えていない。報道の自由の裏には配慮する義務もある。

  • 「三重・女子中学生殺害事件」で、被害者の中学生は「衣服をつけていない状態で発見された」と報道していた。この表現では「わいせつ行為」を連想してしまう。残された家族の気持ちと、殺された少女の名誉のためにも、着衣に関するの報道は配慮してほしかった。

  • 首相や官房長官の記者会見で、横にいる手話通訳の画像がカットされていることを残念に思う。字幕があれば充分と考えているのだろうが、字幕の日本語を理解できない聴覚障害者もたくさんいる。ぜひ、カメラアングル等の工夫で、ニュースの画面に手話通訳が映るようにして貰いたい。手話通訳がいるにもかかわらず映さないことは、聴覚障害者にとって情報を得る機会を奪われることと同様だ。

  • テレビのコメンテーターはリベラルと呼ばれる人たちばかりで偏っている。報道もリベラル支持の内容が多く、その反対である保守の人たちを「右翼」と呼び、レッテルを貼り、批判する。「リベラルと保守」「左翼と右翼」というのがバランスの取れた呼び名なのに、「リベラルと右翼」という形になっている。バランスよくコメンテーターを配置してほしい。

  • オリンピック開催地決定に関して、9月7日時点で各社とも、「どこに決まるのやら」という内容で放送している。あと数時間で結果が出るのだから、そんなことよりマスコミとして扱うべき事柄を取材し、放送すべきではないだろうか。各社横並びの無思考的な報道が近年は多い。こういった楽なネタに飛びつく姿勢を続けていれば、確実にテレビ報道は国民の信頼をなくしていくであろう。

  • 野生動物による農作物の被害やトラブルが増えているが、野生動物を悪者扱いし過ぎだ。この問題は、近年のダムや高速道路などの建設を始めとする森林開発による自然破壊も原因の一つである。こうした中、多くの野生動物が有害鳥獣として駆除されている。しかし、そのように駆除されたことが原因で数が減り、絶滅あるいは絶滅寸前になってしまった動物も多い。今まで多くの野生動物を有害鳥獣として駆除することで絶滅させてきたということも、視聴者に知ってもらうべきだ。

  • 「福島の汚染水」という表現がされていることに意見したい。「福島の汚染水」では決してない。福島県から出されている汚染水ではない。「東京電力の汚染水」、または「東京電力福島第一原発の汚染水」だ。「福島の汚染水ではなく、正しくは東京電力福島第一原発の汚染水だ」と訂正が必要だ。正しく表現していただきたい。

  • 東京にオリンピックを招致、開催することの是非について、賛成、反対の両意見が存在する筈だが、まったく反対意見を報道していない。世論調査でも8割は超えていなかった。連日の報道を見ても、反対意見が存在していないかのようである。イスタンブール、マドリードの反対運動は報道しておいて、である。別に反対意見を国内で報道したからといって、開催地の決定に影響があるとは思えないが、報道しないということは問題だ。最近の報道は、言論機関が反対意見を封じて、言論を抹殺しているように思えてならない。

  • 私の知人は、2001年に9.11を経験したが、あの事件では多数の人々が亡くなった。今年も、全世界で9.11の慰霊行事が行われるが、日本ではオリンピックの開催決定で盛り上がっている一方で、9.11に関する話題は少ししか取り上げられていなかった。日本人もあの事件で犠牲となった。あの事件を風化させないように、放送局も取り上げるべきだ。

  • 「有名司会者の次男逮捕」の話題に意見したい。司会者の自宅に突撃するなど、過剰な取材があった。有名人の息子でも、31歳の成人だ。悪いことをしたのは司会者ではない。父親の自宅にまで押しかけ、司会者の夫人の葬儀の映像まで引用し、出棺風景まで映していた。コメントも「ズバッと発言する人なのに、これからは難しくなる」などと、逮捕された本人ではなく父親を批判していた。

  • 報道番組の司会者やコメンテーターの上から目線は不快だ。マスコミは当初「アベノミクス」は「ハイパーインフレ」になると批判していた。テレビは批判のための批判をする「批判屋」の集団になっている。賛否の分かれる事案でも自分の意見と違うと、問答無用に切り捨て、政治家を憶測で批判したりしている。事実誤認のときすらある。テレビは今「消費税でアベノミクスが駄目になるかも」と心配している。無責任な批判のために潰される政治家、政党、政策があるかもしれない。誰しも批判屋でいることは快感だが、メディアには責任もあることを自覚してほしい。

  • 台風情報コーナーで、女性リポーターに暴風雨の中、レポートさせていたが危険であり、全く必要性を感じない。カメラからの映像で十分状況は伝わる。コーナーの終わりにキャスターが「早く安全なところへ」などと言っていたが、その時にはすでにヘルメットが飛ばされ、女性リポーターの足が震えているのが見て取れた。いつまでこういった取材をするのだろうか。

  • 消費税増税を来年4月に8%へ引き上げることについて、出演者の一人が「まだ固まったわけではない」と言ったのだが、増税が固まったものと視聴者に受け止められる番組の進行をしていた。見ていて公平性を欠く偏向報道に、気分が悪くなった。

  • 「引きこもり」が社会問題になっているが、若者や子どもだけの問題ではない。高齢者の引きこもりも存在している。配偶者の死や家族や知人などとのトラブルが原因で自宅に籠ってしまうケースもある。青少年が引きこもりで学校に登校しない、会社に出勤しないことが問題視されているが、お年寄りがひきこもりで町内会の会合や敬老会に顔を出さないということもある。実は引きこもりの問題は青少年の事例より、高齢者の事例の方が昔から指摘されている。マスコミはこの点を見逃しがちで、なかなか取り上げない。

  • 大学教授が起こした死亡交通事故のニュースがあった。死亡事故は年間数千件あることを考えると、今回の事故の加害者が特に実名報道されているのは、なぜなのか。大学教授であるという理由で、全国に報道されることを甘んじて受けなければならないのか。本件に限らず、報道機関は特定の職業の人間を(正当な理由なく)攻撃する傾向が見られるが、厳格なガイドラインはあるのだろうか。

【番組全般・その他】

  • 若い女性に性的な表現をさせるなど、女性軽視もはなはだしい。放送されること自体ありえない。未成年の少女から20代前半の女性に、アイドルになりたいことを餌にして、アダルトビデオみたいな性的な行動をさせている。いくら深夜だとしても、あまりにも酷い。下劣だ。

  • 生放送中にちょんまげにするというだけの内容なのだが、インパクトが強すぎる。本当に応募によるものだろうか。バリカンで髪を刈る方は、理容師か美容師の免許を持っているのか。若者のおふざけ行為が社会問題されているが、これを流すことは問題がないのか。

  • 番組に洋楽の歌詞が日本語に聞こえるというコーナーがあるが、見ていて興味深い。こういうものは普通に聞いているだけだと気がつかないものだが、日本語に聞こえる曲は意外と多いことが分かる。3曲しか紹介しないので少し物足りない。たまには、4曲か5曲に増やしても良いのではないか。

  • ADを過剰に弄ぶ行為に不快感を覚える。過去にも、出演者がADの顔やTシャツに絵の具で落書きをしたり、格闘技のジムでスパーリングをさせたりしていた。今回は、出演者が「着替えがない」ということで、汚い川でADにパドルサーフィンをさせていたが、可哀相だった。イジメを助長するつもりはなくとも、イジメのヒントを与える行為は如何なものか。芸人なら「おいしい」かもしれないが、ADにやらせて誰が得するのか。素人を弄ぶ行為はやめたほうがいい。

  • 実際に起こった殺人事件の血痕の映像を流したり、殺人事件をクイズ形式にしたりと、故人への配慮が欠けている。面白くするためにミステリードラマ風に仕立てているが、人間の死を興味本位に軽んじることは不謹慎だ。また死んだ米国の有名歌手については、今現在裁判が進行しているのだが、憶測でVTRを構成している。故人やその親族、関係者、ファンらを侮辱した番組作りは許されるものではない。こういった番組はやめてほしい。

  • 番組には様々なことがあっていいと思う。視聴は本人の自由であり、保護者の責務でもある。なんでもかんでも教育番組にしようとしてはいけない。いまやインターネットで様々な動画も見ることができる。私の周りでもテレビがつまらなくなったという意見が多い。テレビ番組を面白く、楽しく、いつも見ていたいものに変えてほしい。

  • ドッキリ企画で、包丁が複数刺さったままの人がクローゼットから転げ出てくるという大変ショッキングな映像が流されていた。心臓の弱い方はご遠慮下さいとの前フリもなく、いまでも脳裏に焼きついて離れない。いくら冗談とはいえ、やりすぎだ。バラエティーを見ている最中に突然このような惨殺シーンが出てきてしまい、ショックで仕方ない。もう二度とこんな思いはしたくない。

  • 開催地が決まってもいないうちから、「東京に決定おめでとう」特集のようなことをやっていたが、その中で「オリンピック」や「五輪」の名前を持つ店に対し、東京に決まったら記念セールや記念商品を出すように依頼していた。まだ決定もしていないのに、東京に決定したかのようにはしゃぐ姿や、街の普通の店に対し値引きや特別商品を「おねだり」する礼儀のなさにあきれた。

  • 知っておかないといけない、忘れてはいけない出来事を、テーマを毎日決め放送している。知っている人も、若くて知らない人でも見やすいように工夫されている。怖い、つらいニュースや面白い出来事を混ぜていて、飽きずに見ることができる。ローカルならではの話題や関西の視点、テレビ局の歴史や裏話などいろいろとあり面白い。ローカルの良さが出たいい番組だ。

  • アナウンサーの言葉がはっきりしない。特に「さ行」の言葉にかすり音があり聞き難い。アナウンサーは正確に言葉を話してほしい。またコメントの初めに「いわゆる」というアナウンサーがいるが、どうなのだろうか。「いわゆる」の意味は「何々の別の言い方を」という意味だと思う。今のアナウンサーは、流行語に流されている。もっと、プロ意識を持ってほしい。

  • 一部のバラエティーで、他局の人気番組にあやかりたいという意図が見え見えの企画が放送されている。自局の他番組ならまだしも、他局の番組に頼らないと番組を作れないのか。優秀な人材が減っている証であるが、コント自体も内容によっては本家からのクレームにつながりかねない。もっと独自性を持ってほしい。

  • グーグルやラインなどの発音を、わざと間違えて「ギャル語」のように後ろに発音のアクセントを置くことは、おかしいのでやめるべきである。海外でこのような和製英語を正しいと思って使えば、恥をかくのは国民である。

  • 横断歩道上で役者数十人がしばらくの間立ち止まり、一般の横断者がどういう行動をとるかなど、公道上での秩序を乱す内容が放送された。道路交通法上も問題であることはもちろん、同様な行動を模倣する人が現れる可能性がある。影響力が大きいテレビ番組でこのような秩序を乱す企画は止めてほしい。

  • 大食い女性タレントがサービスエリアの人気グルメを食べつくす企画だが、驚くほどの量を食べつくすのは、見ていて吐きそうになる。世の中には満足に食事をとることができない人が大勢いるのに、あれほどの量を食べる番組に何の意味があるのか。

  • 出演者が半裸で尻を出して調理していた。コーナーは数分間にわたって続き、その間、尻を出したままだった。社会通念に照らして著しく性的に逸脱した行為で、不快になった。深夜だから何をやってもいいというわけではない。公の場所で男女を問わず尻を出せば逮捕される。それなのになぜ、子どもも見るテレビで、尻を出すのか。許されるべきではない。「笑いのためなら何をやってもいい」や「苦情のひとつやふたつは勲章だ」などと考えているなら大間違いだ。

  • 私は「統合失調症」の息子を持つ母親だ。長年息子の病気と闘ってきたが、昨日の放送を見た息子がフラッシュバックしてしまった。「俺にあんな世界はない」と言い出し、幻聴幻覚が始まり大騒ぎになった。時間をかけて病気と向き合い、やっと平和になりかけていたのに、最悪の状態に戻ってしまった。当事者が番組を見ることを想定して作ったのか。精神学会や専門家の意見を聞いて企画構成したのか。当事者とその家族の気持ちに配慮したとは思えない。抗議したが「放送中しか意見は受け付けない」と言われ、受けつけてもらえなかった。興味本位の放送はやめてほしい。

  • 朝の情報番組を久しぶりに見たが、まだ、新聞記事に線を引いて、あたかも自分が取材しているかのように報道するコーナーがあることに驚いた。まだこんなことをやっているのか。スタッフはさぞ楽だろう。「視聴者提供」映像もそうだが、もっと自分の足で取材するという考えはないものか。

  • 番組を見たが、クイズ選手権と言えるのだろうか。久しぶりに見るので楽しみにしていたのだが、全くクイズが出てこない。殆どバラエティー番組だ。ましてや開始10分ほどで参加校の殆どが放送されずに敗退している。これほど番組名と内容が一致しないことは、いかがなものか。何よりこの為に頑張ってきた高校生を馬鹿にしてはいないだろうか。是非とも番組とこの大会を今後も楽しむためにも、視聴者の意見として耳を傾けてほしい。

  • 一部の動物番組で、動物虐待に見えるようなシーンが見られる。嫌がっているのに出演者が子犬を無理やり抱き上げたり歩かせたりしている。今年から動物愛護法が見直され、動物愛護に関する規制が厳しくなる。動物番組でのこういった行為が動物愛護法に抵触しないか心配だ。テレビ局はそれを分かってやっているのか。こういった行為が動物虐待と見なされて、動物番組の制作や放送が規制されてしまうことになってほしくない。改善を望む。

  • ワシントン条約で厳しい規制対象となっている絶滅危惧種の、イッカクの「つの」に対し、高価格な評価をつけ、さらに、成分のカルシウムが風邪等に効くなどと、鑑定士のコメントをそのまま放送していた。この動物に限らず、絶滅危惧種に対して「高価格」のイメージを出すことは、密猟・違法取引を誘発することから、報道機関に対して、国際的に厳しく自粛、規制が提唱されている。しかもこの放送は、再放送とのことであり、社内の倫理機能が全く働いていないと思われる。

  • 一つの局に限ったことではないが、視聴者の意見や要望が番組の制作や企画に活かされていない。番組に関して意見や要望をしても、全く相手にされず、挙げ句の果てには「私どもには分かりかねます」や「意見や提案は一切受けつけておりません」というような、責任逃れを言われたこともある。番組の意見や提案をメールで送っても、ナシのツブテだ。もっと視聴者に対する応対を根本から考えるべきだ。

  • アルバイトや学生のツイッターでの問題行為を、若者の悪ふざけとして苦言を呈するコメンテーターの意見だけを紹介する番組が目立つ。若者に問題を矮小化するより、世代関係なく群集心理から来る、気が大きくなって調子に乗るグループや個人を批判すべき事例ではないのか。ピントがずれている気がする。メディアは、都合のいい時だけツイッターなどでの連動企画などを試みるが、こんな事件が起きると、突き放す。ツイッターやフェイスブックやLINEといったSNSに、メディアが過剰反応している気がする。

  • この放送日に限らず毎日なのだが、出演者がマイクを気にすることなく、咳をしている場面が不愉快でならない。全国放送でこのような不快な音を聞くことはないように思うのだが、配慮の問題なのだろうか。それとも技術的な問題なのだろうか。

  • 人気アイドルグループのじゃんけん大会が放送された。歌を歌うことがメインのアイドルが延々とじゃんけんをするだけの番組は放送する意味があるのか。じゃんけんという運任せの競技で、同じ手ばかり出し続けて勝つことは何万分の一の確率だろう。ましてや有名なメンバーが優勝することは、ほぼ奇跡に近いだろう。もしヤラセだとしたら、余計に長い時間を割いてまで放送するものではない。次回同じ大会があるのなら、せめて放送だけはやめていただきたい。

  • 過去の殺人事件を取り上げていたが、被害者女性を「美人姉妹」と銘打って顔写真を出した上で、「性的暴行」という言葉を繰り返し、スキャンダラスに伝えていた。被害者のご家族や関係者が見ていたらどう感じただろうか。死んだ人間に配慮は不要なのか、甚だ疑問だ。過去の事件を振り返ったり、追跡報道する意義は大きいと思うが、せめて顔写真は使用しないという選択肢はなかったのか。

  • SNSに芸能人の来店情報などが投稿され、プライバシーが侵害されたという報道がされているが、普段芸能人などの言動を根掘り葉掘り詮索しているワイドショーが他人に言える立場であろうか。他人にマナーを求める報道をされても説得力がない。マスコミに言われたくない。

  • スポーツ中継にお笑いタレントやアイドルグループが起用される傾向がある。近頃ではニュース番組にも顔を出す。さすがにニュース原稿を読ませてはいないが、彼らを起用する意図が理解できない。プロのアナウンサーよりも、タレントの言葉の方が政治、経済、事件、事故のニュースで重みがあるとでもいうのか。視聴率至上主義に毒されていないのだろうか。

【ラジオ】

  • コメンテーターがコンビニで酒、タバコを購入する際に、客に年令確認のボタンを押すことを求められることについて、「おもてなしの心に反するやり方だ」「このようなことをやっているのは日本だけで外国に対して恥ずかしい」と述べた。年令確認は法律に基づいたルールだ。法令順守の立場から見て、どうしてこのような発言を許したのか、局の考えを聞きたい。それらの購入の際に身分証明書の提示を求められることは当然のことだ。外国について分かったようなことを言うべきではない。

  • パーソナリティーの若者批判が目立つ。根性論から来る批判が多い。「今時の若者は根性がない」「会社も直ぐに辞める」「体力が無い」と、論拠のない決めつけを述べている。また番組はメールを募りながら、読まれる数が少ない。面白いメールや感動したメールに1万円をプレゼントしているが、何を基準に現金をプレゼントしているのか。

  • 職場では、朝からラジオをかけながら仕事をしている。穏やかな内容の番組ならいいのだが、ある番組は、下ネタばかりで、放送が始まると職場が凍り付いてしまう。仕事の手を止めてダイヤルを替えることも非効率なため我慢しているが、苦痛だ。深夜番組ならいざ知らず、夕方の時間帯の番組として下ネタはやめるべきだ。

【CM】

  • 最近のCMで、細かい字の注意書きが短い時間表示されることが気になる。デジタル化で細かい字の表示が可能になったこともあると思うが、録画して静止でもさせないと確認できない画面表示はとても不誠実だ。普通に見ていて読めない注意書きを表示することは規制してもらいたい。文字の大きさや、文字数と表示時間の関係など規定してほしい。

  • 同じ時期に同一のタレントをCMで起用しているのでタレントは覚えるが、CMの商品やサービス、会社名が全く記憶に残らない。何故スポンサーはそれを許しているのだろうか。商品名が記憶に残らないCMなど意味がないではないか。最近ではある女優をよく見かけるが、彼女のイメージビデオを見ているかのようだ。以前は違う若手女優が出ていて、売り出し用ビデオを見ているかのようだった。同じタレントのCMは記憶に残らない。

青少年に関する意見

【委員会に関する意見】

  • 何でもかんでも審議等に持ち込み過ぎだ。面白味のない番組ばかりになってしまう。「テレビの影響でいじめ等が起こる」などと言われているが、確かに100%ないかと言われればそうではないが、そのような行動を起こす子どもはテレビの影響より親や学校の教育に問題がある。

  • "生爆烈お父さん"をBPOで審議するそうだが、審議するほどの案件とは思えない。蹴られたアイドルも納得の上の演出で、一部の熱狂的ファンが騒ぎ立てているだけだ。

  • "生爆烈お父さん"で、男性タレントが女性アイドルグループのメンバーに、両足を持って振り回すプロレス技をかけた後、頭を踏んだり蹴ったりする場面が複数回あったが、同じ世代の子を持つ親として憤りを感じる。あれが面白いネタだという意見もあるが、そのようなことは断じて許されてはいけない。委員会には毅然とした態度で臨んでいただくことを切に望む。あれほど不快感を覚えた番組はない。

  • 男性タレントが女性アイドルの頭を足で蹴ったことは、テレビでは絶対にやっていけない。私も、親には人の頭や顔を蹴ってはいけないと強く言われた。しかも、男が女の人の頭を蹴るなんてもってのほかだ。あんなことを平気で簡単にやっていては、子ども達の教育に良くない。いじめにもつながるのではないか。

  • 顔を蹴ることは決していいことではないと思う。しかし、最近のバラエティー番組は笑う部分が減っている。それは芸人や出演者のせいではなく、社会が「あれはダメこれもダメ」と様々な規則や社会的意見を優先するようになったからだと思う。実際に番組は盛り上がったし、面白かったという人も沢山いると思う。顔を蹴ることはしてほしくない。しかし、これだけで番組やコーナーを打ち切ることはやめてほしい。せめて、生放送を中止してほしい。

【報道・情報に関する意見】

  • 登校児童に車が突っ込み、負傷者が出た事故に巻き込まれ、心身傷ついていると思われる子どもへ、事故当日にインタビューする姿勢は異常と言わざるを得ない。事故のショックも癒えず、恐怖におののいているであろうに、子どもを守るべき大人が、子どもの心に土足で入り込むとは言語道断だ。PTSDにでもなったら、マスコミはどう責任を取るのか。無責任な報道この上ない。

  • 集団登校事故の報道など、多くの番組で小学生にインタビューを行っている場面を目にする。これはデリカシーに欠けた行為なのではないか。学校側や保護者が子どもの心のケアなどを考えていたとしても、インタビューでそのことを思い出して話しているとすれば、それは無意味になるのではないか。何より子どもに話させていることが気になる。

  • 未成年者に対する取材が多すぎるような気がする。学校の暴力やいじめによる自殺は仕方がないかもしれないが、行方不明者が遺体で発見された際の同級生への取材や交通事故の被害者、その周囲の児童等に取材することは控えるべきではないか。いじめによると思われる自殺が多発し児童に取材機会が増える中で、保護の概念が崩れてきているのではないか。

  • 有名人の自殺報道は行き過ぎだ。有名歌手の母親で元歌手ではあるが、今は芸能活動をしていない一般人だ。いじめ自殺が増加する今、過剰に自殺報道すると、青少年の自殺を助長する恐れがある。

【食べ物に関する意見】

  • 朝食時という設定のコントの中で、お味噌汁や納豆に入れた靴下を箸でつまんで持ち上げ、それを身につけて笑いを取っていた。笑いを取るための手段として食べ物を使うなど言語道断、センスの無さに呆れ果てる。子ども達にも人気のある番組だ。テレビの影響力を考え、健全な笑いを取れる番組にしてもらいたい。

  • 「大食い」「早食い」は食べ物を粗末にしているようにしか見えず、子どもにも悪影響だと思われます。こうした番組の放送を終了するか、子どもが見ない時間帯(深夜等)に放送すべきです。

2013年8月に視聴者から寄せられた意見

2013年8月に視聴者から寄せられた意見

有名な元演歌歌手の自殺報道がWHOのガイドラインを無視しているなどの意見。女性アイドルグループにプロレス技をかけた後、頭を蹴ったりしたことに対する批判の意見など。

https://www.bpo.gr.jp/wp/wp-admin/edit.php

2013年8月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,696件で、先月と比較して432件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール73%、電話24%、FAX1%、手紙ほか2%。
男女別は男性71%、女性26%、不明3%で、世代別では30歳代27%、40歳代29%、20歳代16%、50歳代17%、60歳以上8%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。8月の通知数は813件【42局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、19件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

麻生副総理の「ナチス発言」に様々な意見が寄せられた。連日の猛暑や豪雨があったが、お天気の報道に関して、東京偏重ではないのかといった、様々な角度から視聴者意見が寄せられた。
恒例の長時間のテレビ番組に対しては、内容がくだらない上、女性を侮蔑するものだといった声や偽善だといった意見が多く寄せられた。
元有名歌手の死亡報道について、WHOの自殺報道のガイドラインを無視した、興味本位の伝え方だといった批判が寄せられた。
ラジオに関する意見は47件、CMについては76件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は147件で、前月より14件増加した。
今月は「暴力・殺人・残虐シーンに関する意見」が48件、次いで「低俗、モラルに反する意見」が11件、「性的表現に関する意見」が10件と続いた。
「暴力・殺人・残虐シーンに関する意見」では、バラエティー番組の中で男性タレントが女性アイドルグループのメンバーに、両足を持って振り回すプロレス技をかけた後、頭を踏んだり蹴ったりした場面について、"暴力的で、限度を超えている"などの意見が多く寄せられている。
その他、銭湯を描いたドキュメンタリー番組の中で男児の性器が映ったことへの意見や、未成年者が殺害された事件の報道のあり方についての意見などがあった。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 麻生副総理の「ナチス発言」における野党側の動きばかり報道していた。臨時国会で何が決まったかを流していない。国民の「知る権利」をないがしろにしているのではないのか。

  • ここのところ、各局とも朝から晩まで「暑さ」の話題で持ち切りだ。しかも「暑い、暑い」、「○×市は最高気温が何度にまで上がった」等と騒ぐので、余計に暑く感じる。他に話題はないのか。

  • 私は神奈川県川崎市に在住の者です。関東で大規模のゲリラ豪雨が発生し、様々な被害が出ました。私が住んでいる近くでも雷が落ち、電線が切れ電車が止まるという被害が発生し、乗客が最寄の駅まで線路を歩いて避難せざるを得ない状況になりました。その避難する模様を番組内でヘリコプターから生中継していたのですが、付近には病院や学校もあるのに、1時間半も上空を低空飛行で旋回し、撮影していたのです。それも、付近のタワーマンションに激突するのではないかというぐらいの低空で飛行し続けており、墜落したら大惨事になる所でした。騒音も1時間半以上続きました。番組の内容だけではなく、取材方法等についてもきちんとしたルール作りや配慮が必要だと感じます。

  • 高校野球を中継する際、あわせて「高温注意情報」を報じていた。今年は異例の暑さで熱中症による死者や搬送者が急増している。高温の日は野外などでの運動を避けるように連日呼びかけている。気象庁も同様の呼びかけをしている。それなのに炎天下の高校野球を中継していいのか。視聴者に向けては「炎天下で運動するな」といい、一方で中継することは矛盾している。選手は未成年の高校生で、重大な健康被害が出てからでは遅い。また応援の人たちの中には熱中症になる人も少なくないという。時間を午前中に限定したり、地方ごとに分散開催するなど、見直しが必要ではないのか。

  • 「ゲリラ豪雨」という表現をやめていただきたい。ただの夕立も、家が押し流される豪雨も全て「ゲリラ豪雨」と表現していたのでは、その雨にどのくらい注意すべきなのか、視聴者に伝わらない。

  • 全国ネットにおける、今年の夏の暑さについての報道や情報について、もう少し公平に扱っていただきたい。今年は例年になく暑い日々が続き、国内最高気温が更新されたこともあったから、大きく報道し、熱中症への対策などを伝えることは大切なことだと思う。ただ、暑さを取り上げた情報番組でいつも強調されるのは、「東京が暑かった」といったものだ。東京の情報が中心になることは、気候に限らず、他のジャンルについても同じことを感じる。ある程度仕方のないことかもしれないが、もう少し偏りをなくしてほしい。

  • 「麻生ナチス発言」を取りあげていた。ゲストが「ナチスなんて言葉が出てくるのは、党の中にナチスに憧れや称賛があり、研究会などで勉強しているのかも」と発言していた。何を根拠に、このような発言ができるのか。失礼だ。テレビという公の場で、偏見に満ちた発言をすることは許しがたい。

  • 連日、山口連続殺人放火事件の報道をしているが、番組内でのコメンテーターの発言はあまりにも勝手で無責任なものばかりではないか。今回の事件は特異なもので、事件に至るまでに複雑な要素が含まれていると思う。原因究明はこれからなのに、一方的に容疑者を非難するばかりだ。容疑者を擁護するわけではないが、容疑者が「村八分にあっていた」等の報道もある。コメントをすることは言論の自由があるので良いとしても、報道する以上は何事も公平にしなければならないのではないか。偏った報道で大変な誤解を生じさせたことは過去いくつもあった。責任を持って慎重に報道してほしい。

  • テレビで散々「LINE」が流行っていると特集し、番組中では「ツィッター」で意見を募集し、四六時中ネットゲームのCMを流している。しかし中高生の多くがネット依存していると報じられると、一転「依存は危険」「依存は病気」「ネット依存はアルコール・タバコ依存と同じ」などと報じている。メディアはいつもこうだから信用できない。

  • 生活保護の引下げ問題について報道していましたが、受給者の目線に立ち、弱者視点を考慮した内容に、前向きな評価をします。生保を取り巻く現況は、著しい攻撃を受けており、その動きに惑わされず、本質に向き合う姿勢に好感を覚えました。原因は昭和から現在までの経済・産業・労働政策に在ります。その根底には、失策と無策と問題の先送りが共通項としてあると思います。

  • 朝の生番組について、意見をFAXで局に送っている。「FAXは24H受付」とのことなので、朝の放送中も送っている。ところが最近2回、送信ができないことが続いた。局の視聴者センターに問い合わせたところ「紙づまり」だと言われた。今日も送ったが、また送信不能だった。電話したが視聴者センターの業務開始前だったので、警備に繋がった。FAXの不具合ならすぐに直してもらいたい旨伝えたところ、「(警備なので)事件などでない限り対応できない」と言われた。24HFAX受付としながら、意見を受け付けないのはおかしいではないか。

  • 福島第一原発で高濃度汚染水が海洋に漏れ出している事故について報道しているが、何ベクレルを高濃度といい、それはいったいどのぐらいの危険があるのか、また、どのような放射能なのか、どのぐらいの量が漏れ出しているのか、今後続いた場合にどのような被曝の影響があるのか、全くわからなかった。福島の漁協だけが怒っているイメージを受けたが、一般庶民の私も海が汚されていることには怒りを感じる。国際社会からも海の汚染は問題になっていないのだろうか。もっと庶民にわかりやすいように、放送をしてもらいたい。

  • CM前にあえてスキャンダラスな海外のニュース映像を見せ、CM後まで引っ張るという事が毎日のようにある。どこで起こったかをCM前には伏せておき、国内のニュースに巧妙に紛れこませて流すということは悪質だ。この日は「法の番人が買春」などという映像を出し、CM後には「中国で~」といったものだった。あの手この手で視聴者をひきつけたい気持ちはわかるが、見る側としては身近な問題かと思ってしまう。海外だから何があってもいいということではないが、弄ばれているような不快な気分になる。堂々と国名を告げてからCMをまたいでいただきたい。

  • 終戦記念日が近づき、今年も「靖国参拝問題」が取りざたされるだろう。毎年思うことだが、日本のマスコミは「靖国参拝」の海外の反応について大げさに報道し過ぎる。「近隣諸国は」「アジアは」と、アジアの多くの国が反発しているような表現するが、敏感に反応しているのは「中国」と「韓国」の2国だけだ。「中国」「韓国」2国側に立った報道はやめてほしい。

  • 「世論調査」が固定電話を対象に行われていることは不公平だ。携帯電話しか持たない若者が増えている時代に、ツールが固定電話では本当の「世論調査」にならない。テレビ局の調査なら、テレビの「相互通信」を使って、新しい世論調査をするべきだ。地デジになったのに「相互通信」が生かされないことはテレビ局の怠慢なのではないのか。

  • 外国の内戦やテロの映像が流れる際に、群衆や担架に運ばれる人などがモザイクなしで流れる。その一方で、国内の事件などでモザイクが使用されている。中には公務中の警察官や消防署員などもモザイク処理されている。モザイクをかける必要のない人にまで及んでいるが、どういう基準があるのだろうか。日本人は保護する、外国人は構わないという理由だろうか。

  • 8月は広島・長崎の原爆投下や終戦など戦争関連の出来事が多い月である。にもかかわらず、民放はそんなこと全く感知しないといわんばかり、相変わらず芸人のバカ騒ぎ番組ばかりだ。1年に1回くらいまともな番組を流せないものか。

  • 今年で終戦68年を迎えた。私が幼い時は毎年8月上旬からお盆にかけて戦争の内容の番組が始まり、連日家族揃って視聴し、日本人なら忘れてはならないことを身に染みて痛感する期間だったが、最近は番組数が少ないと感じている。終戦68年を迎えて体験を話せる方達は年々減ってきており、いかに戦争が悲惨で繰り返してはならないことかが、希薄になってしまう。テレビでもっと戦争のドラマや映画を流せば、大人が子どもに戦争のことを話すきっかけになったり、一人一人が戦争と平和について考えるきっかけができるのでいいと思う。

  • 毎日のように「日常生活で持っていると便利なグッズ」を紹介するコーナーがあり、メーカー名を伏せてはいるが、一目見れば企業名が容易に分かるため、宣伝に繋がるのではないか。また、購入した(とされる)人が実際にその商品を使用したり、使用の感想を述べるシーンがある。「〇〇市にすむこの女性は商品を購入して」などとナレーションが入るが、どういった経緯でその利用者を見つけるのか。番組内で紹介した商品を利用している人がそう都合よく見つかるものなのか。

  • この番組の出演者は「言論の自由」をはき違えている。韓国や中国をバカにし、差別的な表現をする。「韓国・中国のアホが」「韓国なんてサムスンだけだからすぐ潰れる」「慰安婦なんて日本には関係ない。韓国が嘘をついているのだ」などと聞くに堪えない発言ばかりで、見識を疑う。日本在住の韓国人や中国人もこの番組を見ているだろう。先日、日本人であるかどうかを尋ねた上で切りつける通り魔事件が大阪で起こったが、このような番組を見て日本人への憎悪を募らせる外国人がいてもおかしくない。特定の民族に対して差別的な番組を放送することは、日本の恥だ。

  • 有名な元演歌歌手の死亡に関する報道ですが、WHOの自殺報道のガイドラインに従わず、ワイドショーが自殺報道を扇情的に行っていました。結果的に他の自殺を誘発するとされているのに、必要最低限の情報ではなく、遺族や関係者への執拗なインタビューなどが放送されていました。意識の低さ、文化の低さを感じます。

【番組全般・その他】

  • 「1億3千万人が選ぶ不朽の名作」という内容でした。"1億3千万人が選ぶ各部門賞、それぞれのベスト10を発表"との、大文字でのテロップ表記がされていましたが、実際のアンケートの集計方法は男女各年代で2000人ずつ合計1万2千人でした。差異が大きすぎます。

  • 食べ物のリポートや料理番組の試食時、一口食べた後で口に物を入れたまましゃべる人が多いが、クチャ、ペチャという咀嚼音までマイクが拾うので、気持ちが悪い。口に物を入れたまましゃべらないということは、基本的なマナーのはずだ。飲み込んでからしゃべれないのなら、試食などするべきではない。

  • 毎年この季節になると「24時間テレビ」「27時間テレビ」と称した、一昼夜垂れ流しの番組が放送されるが、24時間放送が当たり前となった時代に、これらの番組は時代にそぐわないのではないのか。一昼夜とおしで出演する出演者や、夜通しテレビを見続ける視聴者の健康を損ねる恐れもあるし、節電時代に反する企画でもあると思う。

  • あまりにも下品で醜悪で、明らかに女性に対する蔑視が見て取れる。こんなものが公共の電波で放送されているのかと思うと、吐きそうになる。若い女性タレントの頭を蹴ったり、転がしてミニスカートの両足を無理矢理開かせて、プロレス技をかけ、下着が見えるほど振り回したり、水の中に叩き込んだり、みるに堪えない場面が続いた。なぜこのような下品で醜悪なものを平気で放送するのか。放送界全体に対する不信感がいっそう増すことになった。

  • 女性の臀部を晒したり、叩いたり、また女性芸人に生卵を飲ませるなどといった演出だったが、演者の中には明らかに嫌がったり、困った顔をしている方もいた。こういった日本の品位のない番組について海外で取り上げられることも多く、世界に配信されているのを知らないのか。こういった演出について改善をしていただきたい。

  • 低俗な内容を長時間放送しており、社会の癌のように思えました。23時頃から深夜3時頃までは下ネタばかりで、最後はお決まりのように女性お笑いタレントが胸を出していました。ただバカ騒ぎをしているだけの番組で、害にしかならないと思いました。

  • 出演タレントの高額ギャラが話題になっているが、真偽はどうであれ、善意ある募金~チャリティー活動が、いつしか違う方向性に行ってしまった感がある。タレントが24時間かけダラダラ走ったり、障害者が何かに挑戦したり、決して悪い内容ではないが、ワンパターン化し面白味はない。また、集めたお金の使途の明細を番組で公表しないのは、どういうことなのだ。

  • 深夜の企画は、エスカレートしすぎではないか。チャリティーの本質はどこへという感じで、下品な暴露ばかりだ。あれが何か募金につながるのだろうか。深夜で視聴率が低いからなんでもできるというなら、もっと地味でも人が見て楽しめる企画ができるはずだ。下品な内容の途中に募金のお願いが出るが、何か意味があるのだろうか。お笑いは好きだが、この番組でしなくてはいけないのか。障害者の人も楽しみに夜更かしできる企画を24時間通して放送して、初めて24時間チャリティーが成立するのではないのか。

  • 小型ヨットで6月に太平洋横断中、遭難事故を起こし謹慎中のニュースキャスターがレギュラー復帰するという。「自らを省みる時間がいる」としてレギュラー番組の出演を控えていたのだが、約1ヵ月で復帰するという期間の短かさに、本当に自らを反省したのか、疑問を感じる。

  • 「旅番組」は興味があるのでよく見ている。ゲストが商店街で「つまみ食い」をしているが、代金を支払っているのだろうか。そうでなかったら、まさしく「食い逃げ」だ。商店はいかに1円を稼ぐか努力しているのだから、慎重に放送してほしい。

  • この番組は長年視聴してきた数少ない優良なバラエティー番組だと信じていたのに最近、一部地域だろうか次週予告のテロップが流れない状態が続いている。昨今はインターネットも普及しているが、この番組のファン層は幅広く、ネットを活用できない年齢層もいることも配慮し、字幕テロップの次週予告を流してほしい。

  • 幼児向けのアニメ番組だが、国会でも番組名が出るほど、公共性・文化貢献度が高く、再放送を望む声が今も続いています。しかし、再放送はされず、番組の公式サイトのご意見コーナーも停止したままです。どうかまた放送をしてください。

  • あたかも鯖を食べていればダイエットできると勘違いするような放送だった。摂取して痩せるのであれば世の中、肥満の人はいない。視聴者を侮っているのだろうか。実際、鯖の缶詰が売れているそうだ。ダイエット目的で購入している人は本当に愚かだ。テレビとはいったい何なのか。まともなテレビ番組を制作することを願う。

  • いわゆる一般人のお見合い企画だが、今回は特に不快だった。シングルマザーという事情だが、女性側の意見が一方的に反映されているのではないのか。別れた夫などのプライバシーの問題はないのだろうか。今回は「元夫が逮捕」などという内容もあった。視聴率狙いもあると思うが、簡単に個人を検索出来るネット社会なのだから、危険ではないだろうか。一般視聴者参加の企画は慎重にするべきである。

  • AV女優まがいのグラビアタレントが、卑猥な下ネタを連発するなど過激なことをしている。このようなタレントを午前中の番組に出演させるとは、もってのほかだ。ましてや今は夏休み中だ。子ども達が影響を受ける恐れがある。既に子ども達が変なしぐさを真似しはじめているので心配だ。

  • フルマラソンの日本の選手と外国の選手が3位争いをしていました。その後その争いをしていた外国の選手が不調でリタイアしてしまったとき、その選手の脱落を実況者が拍手で喜ぶようなシーンがあり、不快でした。相手の不幸を喜ぶようなことが、スポーツ放送において起きたことは残念です

  • 競歩で、日本人選手は6位なのにインタビューでは「5位おめでとう」と言っていた。その選手も信じてしまっていたが、テロップにはきちんと6位と明示されていた。その後も間違いを訂正することなく放送していたが、如何なものか。スタッフ間の意思の疎通に問題があるのではないのか。とにかくみっともなかった。

  • あるタレンントだが、「ブスは外に出るな」等、勘違いも甚だしい。「美人が好き」とプライベートで発言するならともかく、テレビでこうした発言をすることは遺憾だ。ブスであろうと美人であろうと外に出て堂々と歩いていい筈だ。「ブスの女はブスである事が周りに迷惑だから、一生引きこもって誰ともかかわらずに亡くなれ」と言っているようにも聞こえる。大勢の人が不快になることをテレビで平然と言うのは、精神か何かの病気なのかもしれない。国会議員の失言よりも腹が立った。

  • パンツ(下着)1枚の体にボディーペイントをして街に出てもばれないかという企画だった。男性・女性の芸能人や評論家などがやっていたが、公然わいせつにならないのか。不快な番組だった。

  • 3人の女性タレントの話は楽しいが、彼女たちの会話を聞きづらくする男性スタッフの笑声が騒音のようで不愉快だ。番組のやわらかいイメージをこわしている。不愉快で番組を見なくなった。久しぶりに見たら、まだその男性の笑い声がかなり大きく響いていた。昔はスタッフの笑い声がなくて静かだった。番組イメージが落ちるのではないのか。女性タレントもかわいそうだ。あの品の悪い笑い声を出すスタッフはやめてほしい。昔のような静かで楽しい番組にもどってほしい。

  • プロゴルフ選手権の番組を見ていた。生中継していたのに、結果も出ないまま、たくさんのホールを残したまま中継をやめた。楽しみにしていたのにまことに残念だ。局の都合で勝手なことをしないでほしい。ほかでもみられるようなニュースと1年に1回しかないメジャー選手権なら、どちらが大切かわかるだろう。ゴルフに対する愛がない。こんなことなら、中継権を放棄して、ほかの局にやってもらいたい。

  • 薬物と飲酒運転の解釈について、視聴者に誤解を与えかねない発言があった。タレントが「もし芸能人でなかったら、薬物に手を染め、飲酒運転もするだろう」というようなニュアンスのことを言った。この発言が薬物と飲酒運転を正当化するように聞こえ、不快だった。薬物の乱用を助長するだけでなく、飲酒運転による交通事故被害者への配慮を全く欠いていて、多くの被害者の心情を害するものだ。社会的影響力のある芸能人が、このような発言はすることは如何なものか。

  • 不倫を推奨するような内容の、昼顔妻や近距離恋愛などの特集は、あまりにもモラルに欠けている。見ていてすごく気分が悪くなる。「皆やっている」「こんなにいいことがある」と煽るような取り上げ方は、テレビ番組をつくる者としてあまりに無責任すぎる。視聴率さえ取れれば、日本の倫理が崩れても関係ないのか。他にも見ていて吐き気のする企画ばかりだ。こんな低モラルな番組ばかり作っていたら、テレビの質はどんどん下がり、視聴者が離れる。テレビを楽しみにしているだけに、最近の番組のモラルの無さ、質の低下にはガッカリする。お願いだから、同じ主婦として、不倫を推奨するような内容の特集だけでもやめてほしい。

  • 「史上初の重大発表」と公式サイトや、いくつものニュースサイトに表示し、元メンバーの復帰や話題となった事件の謝罪などではないかとネット上を騒がせ、番組を見たら何と自社商品(DVD)の宣伝という、重大でもなんでもない発表だった。ニュースサイトや公式サイトを見て、何人の視聴者が裏切られたと思ったことだろう。

  • 10から20歳代の女子に料理をさせて、とんでもない調理をみて笑いを取るのだが、もはや企画として時代遅れだ。料理は女子がつくる時代は終わった。また食べられない料理を作って捨てることは、いかにも飽食の時代を象徴しているようで気分が悪い。いかに飽食の時代であっても食べ物を粗末にしてはいけない。

  • 人の顔のアップ映像について考えてほしい。バラエティーに限らずニュースのインタビューなどでもアップが多過ぎる。タレント、素人、老若男女問わず、人の顔が画面いっぱいに映ることは気持ち悪くて仕方がない。画質が良くなり、大画面化が進んでいる今、画面に収まりきらないアップが必要なのか。以前はタレントがわざとやっていたことが多かったが、最近は普通のインタビューでもそんなに寄って映す必要があるのかと感じるものが多い。

  • タレントたちが中心になって番組を進めているが、彼らは政治の専門家ではない。したがって中国人や韓国人との討論になると、知識が浅いため到底太刀打ちできない。お粗末すぎる。政治を扱う番組である以上、きちんと勉強をした"相応しい専門家(日本人)"を出すべきだ。

  • 人を騙すことを何度も行い、騙される人をみて出演者があざ笑うという、悪趣味な番組だとは思っていたが、今回は特にひどかった。富士山に「何も持たずに腹を空かせた人」「ランニングに短パンの人」「厚底サンダルの女子」の仕掛け人を用意し、登山客がどのような反応をするかの観察を行っていた。登山は危険が伴う行為で、生命にかかわるのに、「いたずら」「どっきり」を仕掛けるのは不快である。腹を空かせた仕掛け人は、しきりに「おなかがすいた」などと口にし、見かねた登山客は菓子を分け与えていたが、真似をしてそのような物乞いする人が出てきたらどう責任をとるつもりなのか。また、スタジオの芸能人も下品に笑うばかりで、たしなめるような声が上がらなかったのも不快だった。

  • 他局の人気ドラマのパロディだった。面白さはどこにもなく、ただ下品で不愉快な気分にさせられただけだった。これが「健全な娯楽」といえるのか。深夜枠ならまだしも、この時間帯で放送する内容ではない。これを「面白い」と思う制作サイドの感性が理解できない。もっと楽しい番組を提供してほしい。

  • 最近のドラマは「人気作家の小説」か「人気コミック」が原作のものばかりで、テレビ局と脚本家が作りあげたオリジナルドラマが少ない。原作ものならリスクが少ないかもしれないが、結末がわかってしまう。他力本願の番組作りで面白いドラマができるわけがない。わくわくするようなドラマを放送してほしい。

  • 芸能人を落とし穴に落として、その落ち方でランキングをつけるという企画だった。数年前に、夫の誕生日にサプライズで砂浜に掘った落とし穴で脅かそうとして、結果的に夫婦ともに生き埋めとなり死亡するという痛ましい事故があったのに、不謹慎だ。子ども達は大笑いしていたが、その映像の後、事故のことを話すと「テレビはおかしい」と、子ども達ですら言っていた。番組の悪ふざけには、うんざりしている。

  • この番組は整形手術の宣伝番組なのだろうか。美容整形のネタばかり放送して不快です。いい加減に止めてほしい。この番組が過剰に整形手術を煽り、視聴者に整形を推奨、宣伝していることは問題にならないのだろうか。今回は整形依存症の女に憧れて自分も整形するという女性が登場し、整形するという内容だった。なぜそんなことをバラエティー番組でやるのか。視聴率が取れれば何をやってもいいのか。整形手術や倫理的に問題のあることを、番組で宣伝することは止めてほしい。

  • ニートに対して偏見と差別的、無理解でバカにした放送に終始していた。ニートにも、なった原因や状態など様々な人がいるにもかかわらず、ただ「楽をしている」「甘えている」など、まるで生きている価値がないとでも言っている感じだった。苦しんで悩み、もがいている私にとって本当にショックだった。社会の無理解や敵意が怖い。ニート当事者の様々な意見など知りもせず、一方的に侮辱するだけの番組は、ニートや引きこもりで悩んでいる人たちを傷つけるだけでなく、社会の無理解を助長するだけだ。公平な放送をしてほしい。

  • 番組のメイン司会者が女性アナウンサーのお尻あたりを触って、その女性が手で振り払っているようなのが一瞬確認された。これはセクハラ及びパワハラではないのか。このような人物が国民の財産である電波を通してニュースを流していることは、倫理的に問題である。この事件のさらなる問題点は、CM開けの映像であったということである。CM開けということは少なくともCM中に幾度もセクハラ行為を働いていたと想像できる。司会者と女性だけの問題ではなく、この事実を知りながら隠蔽していたほかの出演者、コメンテーター、カメラマンなどテレビ局そのものの責任といえるのではないのか。こういう人物が今後も政治家を招いて能弁を垂れるなど、許されることではない。

【ラジオ】

  • 少しふくよかな女性パーソナリティーに対し、アシスタントの男性が「デブ」「ブタ」「おすもうさん」などと、たとえ冗談とはいえ、不適切な発言をすることを不快に感じることが多々ある。痩せ身で男性の私でも、この男性アシスタントがあまりにも「デブ」や「ブタ」などと執拗に発言すると不快になるのに、ふくよかな人からすれば不快に感じないわけがない。例え女性パーソナリティーの方が軽く受け流していても、リスナーの気持ちも考慮した方がいいかと思う。少しは慎むべきだ。

  • お便りのコーナーで「あるスーパーで『3000円以上のレシートで抽選が1回できる』という催しをしていた。私の子どもが何回も抽選に参加していたので不思議に思って尋ねると『ゴミ箱にレシートがいっぱい捨ててあるから、それを拾って抽選した』と子どもが言った」という母親からの投稿が紹介された。司会者やコメンテーターが「この子は将来有望で素晴らしい」などと絶賛していたが、違和感を覚えた。子ども達によくない影響を与えるので、紹介するお便りも選んでほしい。

【CM】

  • 携帯ゲームのCMに度肝を抜かれた。アニメだが、女性がカバンから刃物を取り出し男性に突きつけ、男性の「君になら殺されてもいい」というセリフが続く。あまりの驚きに、思わず「信じられない!」と声を上げてしまった。このようなゲームを作る会社も会社だが、それを流す放送局の神経も疑う。スポンサー収入さえあれば、どのようなCMでもいいのか。すでに色々なところで流れていて、ネット上でも問題になっているようだが、ゲーム会社だけではなく、ぜひともCMを放送した放送局の見解も聞きたい。

  • 生理用品のCMは、商品説明の表現が露骨すぎて不快だ。生理用品を画面いっぱいに表示したり、液体を吸水させた映像を流したり、挙げ句の果てにはガラス面に商品を貼りつかせて、商品の特性を紹介するCMまである。中でもソフトタンポンのCMの表現は不愉快極まりない。男性や子どもが目にする公共のCMであるにもかかわらず、配慮が欠落している。デリカシーのないCM作りは、やめてほしい。

青少年に関する意見

【暴力・殺人・残虐シーンに関する意見】

  • この男性タレントの態度はひどい。女性アイドルの頭を蹴る、顔や首を踏みつける、持ち上げて床に叩きつける、嫌がる女性芸人の臀部を強くつねる、ズボンを下着ごと上に強く引っ張り身体に食い込ませる、床に落ちた生卵を食べさせる等、常軌を逸した行動があった。バラエティー番組にありがちな演技ではなく、本気で嫌がっている表情も散見され、非常に不愉快だった。青少年も多く見ていたであろう時間帯に、このような番組を放送したことはあまりにも軽率ではないか。

  • この男性タレントの行為は許されるのか。アイドルが倒れているところで、頭を足蹴にすることはお笑いとして許されるのか。子どもが見ている時間帯であること、子どもが視聴を欲するであろうと思われる出演者群であること、内容がお笑いを逸脱していること、未成年が真似をする懸念があること、他人の頭を蹴ることがお笑いであると誤認しかねないこと……。暴力行為で笑いが取れるという考えそのものが時代錯誤も甚だしく、以前から不快に思っていた。

  • 女性タレントに対する暴力行為があまりにひどく、見るに堪えないものだった。悪ふざけも度を超したもので、頭を足で踏みつけたり、あげくのはてに顔を蹴ったり、やりたい放題、女性タレントも泣きそうな顔をしていた。子どもにこのような番組を見せても良いのか。いじめ、校内暴力が問題視されている昨今、非常識極まりない番組だ。

  • 罰ゲームと称し、バズーカ砲を連想させる空気銃で、未成年者を含む女性アイドルの顔面へ至近距離からクリームを浴びせていた。その演出方法は明らかに暴力的、暴力行為であり、見るに堪えない。テレビはこういう女性や未成年に対する暴力行為を許容するのか。

【人権に関する意見】

  • ドキュメンタリー番組で、いきなり銭湯で入浴中の男児が映り驚いた。男児の全裸を公共の電波で流すことは、人権的配慮に欠け、不愉快だ。一度放送された映像はインターネットで世界に拡散し消すことができないので、特に一般人の裸を電波にのせることには注意してもらいたい。他の先進国では、いかなる理由があっても児童ポルノに抵触するような番組は制作しないだろうし、人権侵害のおそれのある番組制作はやめてもらいたい。

【報道・情報に関する意見】

  • 有名人の自殺報道について、過去の自殺報道すべてに言えることでもあるが、内閣府ホームページ掲載の「自殺予防・メディア関係者のための手引き」に著しく反している。青少年のイジメ、それによるとみられる自殺が絶えない中、このような形の報道は不適切だ。

  • 女子中学生が殺害され放置された事件で、被害者本人の身元が判明するや否や顔や実名を報道していたが、何処の誰がどんな悲惨な状態で亡くなっていたか事細かく視聴者に知らせることは如何なものか。視聴者の好奇心を煽るだけで、遺族や身内の悲しみの気持ちを考えたことはあるのか。たしかに、子どもを持つ親や、ある年齢に達した子ども達には「夜遅くに外出することは危険、いつどこで事件に巻き込まれてもおかしくない」と危機感を喚起する必要はある。しかし、被害者のプライバシーにまで及ぶ報道は避けるべきであろう。

【低俗、モラルに反する意見】

  • バラエティー番組で、芸能人を落とし穴に落として、その落ち方でランキングをつけるという企画があった。数年前に、夫の誕生日にサプライズで、砂浜に掘った落とし穴に落として脅かそうとして結果的に夫婦ともに生き埋めとなり死亡するという痛ましい事故があったのに、不謹慎だ。子ども達は大笑いしていたが、その映像の後、この事故のことを話すと「テレビはおかしい」と、子ども達ですら言っていた。この番組の悪ふざけには、うんざりしている。

【性的表現に関する意見】

  • 深夜のバラエティー番組で、ローションまみれの未成年のアイドルに対して、下着姿の司会者が性的な接触を装うようなプレッシャーをかけてゲームをやるという、卑猥で下品な内容があり、不快で見るに堪えなかった。即刻やめさせるべきだ。

【要望・提言】

  • 夏休み期間なので、多くの子ども達がテレビを見ていると思う。テレビでは連日、殺人ドラマや刺激的な宣伝などが多く、子ども達に悪影響を与える。せめて夏休みの間だけでも子ども達に良い影響を与えるような放送を心がけてほしい。

2013年7月に視聴者から寄せられた意見

2013年7月に視聴者から寄せられた意見

第23回参議院選挙関連の意見多数。「ネット選挙」という表現が勘違いを与える、世論調査の正確性・投票前の発表に疑問など。女子スケート選手の出産報道が過剰で、人権侵害ではないかなどの批判意見。

2013年7月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,264件で、先月と比較して54件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール72%、電話25%、FAX1%、手紙ほか2%。
男女別は男性67%、女性30%、不明3%で、世代別では30歳代27%、40歳代28%、20歳代17%、50歳代17%、60歳以上9%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。7月の通知数は450件【38局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、19件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

7月の視聴者意見は1,264件と先月より54件増えた。
はじめて、ネットでの選挙活動が可能となった第23回参議院選挙が行われた。自公が圧勝し、衆参のねじれ状態が解消されたが、報道や番組に対して、様々な意見が寄せられた。
女子スケート選手の出産報道で、取材・報道が過剰で、個人の人権やプライバシーを侵害しているのではないか、といった批判の声が多く寄せられた。
バラエティー番組で、出演者同士が罵り合っていたが、演出であれなんであれ、そういった言動を放送するのは如何なものかといった意見が寄せられた。
ラジオに関する意見は33件、CMについては141件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は133件で、前月より28件増加した。
今月は「低俗、モラルに反する意見」と「表現・演出に関する意見」が26件、次いで「性的表現に関する意見」が13件、「暴力・殺人・残虐シーンに関する意見」と「要望・提言」が5件と続いた。
「低俗、モラルに反する意見」では、美容整形を特集したバラエティー番組について、"お金さえあればきれいになれる"と子どもが考えてしまうのではないか、との意見が寄せられている。また、学校が夏休みに入る時期であることから、子ども向け番組の放送を要望する意見が複数寄せられている。
なお、不倫を肯定するような内容だとして、スマートフォン向けのゲームのCMについて多くの意見が寄せられているが、その多くは"倫理観に欠けていて不快""子どもが見るような番組・時間帯ではCMを流さないで欲しい"という内容となっている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 「ネット選挙」という言葉を当たり前に使っているが、一般人からすれば「ネットで投票できる」と勘違いしている人が多々いることを、放送局は認識しているのか。「ネット選挙」と一方的に煽る報道は避けていただきたい。「ネット選挙活動」と少し言葉を変えるなどしてもらいたい。また、どの局も有力候補者のことばかり報道し、諸派などのあまり実力がない者の報道は短い。国民の代表を決める選挙なのに、このような偏った報道をしていいのか。

  • 全キー局が長時間、選挙関連の報道をする必要があるのか。選挙に関心があることはいいことだが、これではチャンネルがたくさんある意味はなく、似た番組の乱立にうんざりする。放送事業者にとっては、視聴率で"共倒れ"したり、局のイメージダウンに繋がったりする可能性もある。選挙は重要なことだが、大震災に匹敵する緊急事態ではない。各局の番組編成は様々な視聴者の要望に寄り添ったものにしてほしい。

  • 政治関連で政策の欠点を殊更強調し、「世論誘導」と受け取られても仕方がない表現が時々見られる。特に原発やTPPの問題などにおいて顕著だ。地元や地方、農業などの一部業界の損得が強調され、まるで地方、農家の応援団かと思われる論評も一部にある。都市と地方、工業と農業、資本家と労働者などの小さな視点でなく、大きな視点で政治を語り、政治家にも未来の日本像を聞いてほしい。

  • 各局の報道番組で政権などの世論調査の結果を伝える場合、「他より良さそうだから」や「どちらともいえない」といった消極的な内容が意外に多い気がする。実際、調査にそう回答している人達がいるのだろうが、テレビで見ていて、あまり気持ちの良いものではない。今後は各局とも回答例の表現により一層の注意を払っていただきたい。今般の参院選を契機に、たとえば、「他より良さそう」を「他党よりも政策等が具体的で期待を持てるから」や「どちらとも言えない」を「迂闊に回答できないから」などと工夫し、改めることを検討してほしい。

  • 連日猛暑日を重ねているが、男性出演者の厚着は見ていて実に不快だ。朝から30度に到達しようとする中、ジャケットにネクタイとはあまりに暑苦しい。高温多湿の国で「真夏でもそういう格好が礼儀だ」といった誤った意識はいい加減改めるべきだ。

  • 全国的に大変な猛暑になっている。しかし、この暑さの中で持久走を行った学校がある。そのせいで熱中症になった生徒が複数いる。天気予報で「屋外での運動は原則不可」の熱中症の危険レべルになっていたにもかかわらず、猛暑の中で長時間走る行為は殺人的である。そもそもマラソンや持久走は「休憩しない運動」なので、体に水をかけ、飲むことをしないと体温が上がりすぎてしまう。再発防止のため、夏場の高温時はニュースキャスターが「熱中症の恐れがあるのでマラソンなどの運動は自粛してください」と、視聴者に呼びかけてはどうか。

  • 各局で「内閣支持率」や「比例でどこの政党に投票しますか?」と世論調査をおこない発表している。結果は各局バラバラであったが、国政の投票直前にこのような世論調査を発表することは適正なのか。また調査方法に、誘導はなかったのか、回答の有効・無効の評価は適正だったか、サンプル数は十分あったのか等々、疑問に思う。

  • この日のトップニュースで、小学校の正門前で男が小学生3人に切りつけ重軽傷を負わせたことを伝えていた。このニュースについてある局は一貫して男の実名を報道しているが、他局は匿名で伝えている。一体なぜ放送局によって実名と匿名といった違いがあるのだろうか。実名で伝えた局、匿名で伝えたそれ以外の放送局の言い分を聞きたい。

  • 日本にいるウィグルの人の中国に対する抗議活動があった。「テロと中国側が発表しているが殺戮」と主張するもので、大変な人権問題だ。テレビは人権をうるさく言うのに、こういったことはあまり報道しない。これで本当に良いのか。何十年も前の戦時中の慰安婦のことを「人権」と大騒ぎしながら、今起こっている中国の人権蹂躙には何も言わないのは、偽善そのものだ。

  • 世論が二分しているような事柄でも、テレビは自分たちの主張に沿ったコメンテーターを使う。また、街頭インタビューでも、「世論はこうだ」と決めつけて報道する。街頭インタビューなどではやらせが見つかった過去もあるが、自分たちの都合よいものを選び出している気がしてならない。

  • 「食品への針混入事件」のニュースで、キャスターがパン(模型)と針を手に、事件の一例を再現した。安易に再現すると真似をする輩が出てくる。消費者に注意を促すつもりかもしれないが逆効果だ。

  • 女子スケートの選手が極秘に出産していたというニュースで、父親は誰かという推測をしていた。その中で、ロシア人の元コーチにわざわざ電話をかけ「子供の父親か」と聞いていた。またもう一人、父親と疑われる日本人スケート選手も実名を挙げ紹介していた。女子選手は父親を隠したいと思っているのだろう。それにもかかわらず、父親を暴くようなことをする必要があるのか。またあろうことか、子供の名前まで公開していた。父親のいない子供は、テレビで名前をさらされたことで、今後、一生、不利益を背負っていくかもしれない。人権やプライバシーの侵害がはなはだしい。

  • フィギアスケートの女子選手が「子供の父親は誰かなどの詮索はやめてください」とFAXで各メディアに通達しているのに、選手や周辺の方々のところに押し掛けたうえ、報道してもいいのか。選手のフィギアスケートに関する報道ならばまだしも、また罪を犯している訳でもないのに、プライバシーを探り、放送することはいいのか。

  • 記者会見で、回答者だけにテレビカメラが向けられ、質問する記者の所属や名前、顔が隠されていることはおかしいと思う。質問者がどのような顔つきで、どのような思いで、何を聞こうとしているのか、記者の表情も含めて視聴者は知る権利がある。公共の電波の使用が、国民の利益につながるよう指導願いたい。

  • 放送局が取材拒否されていることが報じられた。6月の通常国会閉会に関する報道内容に問題があったとのことのようだ。どんな立場からみても公平な報道などありえず、この主張が通ってしまうなら、報道番組など全て偏向していることになる。評論の域を出ないものを、自分たちに不利だからといって、取材拒否するなど許されないことだ。報道の自由にかかわる重大事であり、この件で放送局を孤立させてはいけない。放送界のみならず、マスコミ全体の問題だと思う。

  • 放送局に対する取材拒否は当然だ。テレビは報道する内容を選択する権利を持っている。事実誤認による誹謗中傷を流して相手がそれに反論しても、その情報を流さないということができる。または編集で切り貼りしたりして、捻じ曲げたり、テロップをつけて反対の内容にして放送することも可能だ。こうして事実でないものが事実として世の中に広まり、人権が奪われる。本人がうるさい時はこっそりと謝罪するが、広がったものは消えない。今回の件も「報道の自由への侵害だ」と言っているが、権利には義務がある。電波使用という権利を得ながら国民の非難を無視し、政党の非難も無視し、権利だけを声高に言っても、思い上がっているとしか言いようがない。

  • 私には43才のダウン症の息子がいる。出生前診断の最近のニュースでは、なぜ強調して「この検査はダウン症などの」と表現するのか。以前書道家の母親はインタビューで「もし当時そのような検査があれば中絶していたでしょう」などと答えていたが、がっかりした。息子が生後1ヵ月で「ダウン症」と宣告されたときは、ショックを受けた。しかしここまで社会人として立派に生きている。おそらく全国のダウン症児の親、家族達は、ダウン症という言葉だけを強調する報道に無念さを感じていると思う。

  • 中国官僚の腐敗を伝えることはいいが、現地のインターネット映像に紹介されていたベッド上の男女の画像を昼間から流すとは、放送人としての倫理観はどうなっているのか。ぼかしを入れる訳でもなく、本当にそういった映像が必要なのか。テレビはネットとは違う。視聴者に見せて良いもの、見せる必要があるものを、高い倫理観をもとに判断しなくてはならないのではないだろうか。

  • 民放各局の時代遅れな対応にガッカリです。ネットとテレビの融合が普及すると視聴率が取れなくなるからといって、電気メーカーのネットテレビのCMを拒否するのはいかがなものか。悪あがきにしか見えません。いくらCMを流さなくても、時代の流れで、自然とそのようなテレビが普及して、民放各局の恐れている時代が確実に来るのですから、潔くこのCMを流して、ネットに負けない魅力的な番組作りに励んだ方が、視聴者の印象は良くなります。便利な21世紀型テレビの存在を知らせないことに民放全局が賛同したとは、マスメディアによる言論統制の匂いすらする。このような取り決めは国民の知る権利に対する妨害といっても過言ではない。

  • どの局もオリンピック東京招致を応援していると言い、コメンテーターが誰一人として反対意見を言わないのは何故か。スポンサーの関係からどうしても言えないのなら、招致によるメリット・デメリットを挙げることぐらいしたらどうか。招致によって都の積立金以外に税金はいくらかかるのか。オリンピックを名目にした公共工事にいくら使うのか。何一つ事前説明せずに、盲目的に「賛成」と叫ぶマスコミの存在意義は何だろうか。

  • 「今の若者は政治に関心がない」などとニュース番組でコメンテーターが言っているが、当のニュース番組にも原因があるのではないだろうか。夕方のニュース番組などは、ニュースの看板を掲げながら、ラーメン屋やケーキ屋の情報ばかり放送している。どこがニュースなのだろう。そういう企画は別にやればいいことで、ニュースの時間くらいは純粋にニュースだけを放送するべきだ。

  • どんな小さな犯罪に於いても捜査が終わって犯人がとっくに検挙されているのに、毎回「無職の」という言い方をするが、それが捜査の役にたつのか。犯人にも人権がある。関係ないことまで毎回取り上げることはいかがなものか。「無職イコール犯罪者予備軍」という不当な刷り込みをしているようにも思う。精神障害・知的障害がある犯人についても、必ず「通院歴が」や「入院歴が」などと付け足す。私のような知的障害のある身にとって、それがどれだけ社会の偏見を招き、傷つけられるのか考えたことはあるのか。

  • 局地的豪雨の外での取材で「危険だから避難してください」との発言があるが、矛盾している。危険なら外での取材はやめるべきだ。外での取材をすることで、「取材が出来るくらいなのだからまだ大丈夫だ」と思い、外に出て怪我をする人が出るように思える。わざわざ外に出なくても、お天気カメラなどの映像があるのだから、その映像を見せて放送するべきではないのか。

  • 「ビッグデータ活用で経済効果は」といったように、マスコミは次から次へと横文字を使うが、理解できないのでやめてほしい。ジャーナリストは新しい言葉を作って、自分たちの知識を誇示しているかのようだ。一般の視聴者の視点が欠けているのではないのか。

  • スマートフォンアプリのLINEを介して知り合った高校生達による少女殺害事件が発生した。そのニュースを扱う際、どのニュース番組もあたりまえに必ずLINEと連呼していた。しかし、LINEはソーシャルネットワークの一つであり、特定の企業で開発されたアプリケーションの商品名である。特定の商品名を連呼する必性はないと感じた。特に今回のような殺害事件において、商品名を連呼することは、殺害事件と当該商品が結びつけられる印象を持つ。今回、彼らはLINEを使用していたが、LINE自体が犯罪に加担しているわけでも、犯罪を侵しているわけではない。こういった報道により反社会的なイメージが企業や商品に定着するのは報道による暴力だと感じる。どんな商品であれ開発者の苦労はあるものだ。ヒット商品であればなおのことだ。

  • 私は宿泊業を営んでいる。大雨の情報を放送する時は「被害がひどい」というが、被害は県全部に出ているのではなく一部の地域に出ていることが多い。また「通行止め」の放送はされるが、「解除になった」という放送はされない。南海トラフ地震についても、防災上データ発表は必要だと思うが、津波の被害の恐れのない地域について放送する必要があるのか。報道されると、宿の予約がキャンセルされることがある。観光業に携わっている者としては、最後まで責任を持って放送してほしい。

  • 今回の参院選の投票率は戦後3番目の低さだという。実に問題だ。総務省や選挙管理委員会にも電話をしたのだが、国もメディアももっと投票率を上げるために努力するべきだ。特にテレビの影響力は大きいのだから、各局とも国民に「選挙に参加しよう!投票しよう!」と、どんどん呼びかけてもらえないだろうか。

  • 選挙期間中に調査を行うことは構わないが、その結果を「圧勝」などと発表することは、いかにも特定の党を利する行為に見えて仕方がない。現にその発表を鵜呑みにする人が多かったらしく、投票率も低くなっていた。まるで各局が、特定の党を応援しているのではないかと勘繰ってしまう。このように国民がしらけて投票率が下がってしまうような事態を起こす報道は如何なものか。

  • 選挙が終わったが、テレビは自分たちの望む結果なら「民意だ」といい、そうでないとあれこれと理由をつけて「民意でない」と言う。投票しなかった人がすべて選挙結果に不満であるかのようにまで言っていた。そのようにテレビ局の電波の私物化が目に余る。民意を都合よく使いすぎだ。世論が割れている場合でも、自分たちの意見は「民意だ」といい、それ以外は「思慮の足りない考え」と決めつける。如何なものか。

【番組全般・その他】

  • 1時間放送の2つの番組をあわせただけで、2時間スペシャルとしている。通常の放送と何も変わっていないのに、「スペシャル」や「緊急企画」など、視聴者を騙す表現ばかりであきれる。番組タイトルをこういう形で表記することに対して罰則規定はないのか。

  • 福島県の被災者を呼んでの議員との討論だった。感情を煽るような誘導で、見るに堪えない番組だった。未だに「政治家が悪い」という思考停止的な、ただ不満をぶつけるだけの展開にうんざりした。そのような不毛な場面をわざわざテレビで流す意味があったのか。これで被災者の溜飲が下がったのか。その他の被災者の方に、失礼ではなかったのか。確かに復興は大事だし、政治の至らなさもあるが、政党や政治家に対して憎悪をぶつけるだけの番組は見たくない。

  • この番組は以前も美容整形を何度も繰り返し化け物みたいになった女性を取り上げていた。前回多くの批判があったはずなのに懲りずにまた同じネタをやっている。女性たちはもはや精神的にも正常とはとても思えなく、見ていて気持ち悪くなったし、嫌悪感を覚えた。この番組はそういう「病人」を出演させておもしろがるという悪趣味な番組だ。こういった依存症や異常性のある「病人」を「見せ物」のようにしておもしろがる番組作りは止めるべきだ。

  • 様々な分野の相談員の方の話が聞けて毎回楽しんで見ているが、番組に出演しているヤンキー界の重鎮と言われている方の発言や言葉遣いはとても不快になる。女性タレントがそのことについて指摘している場面があったが、本人は「頭に血がのぼって、売り言葉に買い言葉で」と言っていた。番組自体は面白いが、その方が発言する場面だけチャンネルを替えたくなるほど不快なので、言葉遣いには気をつけてほしい。

  • 出演者が激しく言い合うところは、放送してはいけないと思う。だんだん発言がエスカレートし、ケンカになりそうだった。子どもが見たら精神的ショックを受けるし、これを平気で放送する放送局もいかがなものか。心が傷つくような場面を放送するならば、番組をやる資格はない。

  • 毎日、ワイドショーでどうでもいい芸能人の話題につき合わされて、うんざりする。見たくなくても、メディアが強引に一斉に取り上げる状態はおかしくないか。冷静に考えてほしい。これらは必要な情報なのか。他に役立つ情報を割いてまで知りたいことだろうか。ワイドショー好きの人たちを私は全く理解出来ない。

  • 危険な動物に遭遇した時の対応として、熊、小型のサメなどに、タレントが軽装で接していた。その際、熊とサメの実験では、実際に噛まれていた。しかし、「大事には至らなかった」とのナレーションで撮影を続けていた。怪我の程度の確認などの場面はなかった。私が心配したのは、むしろ動物だ。タレントは納得してそれで利益を得ているからいいが、動物は興奮するようにたきつけられて、もし事故になったら、タレントを助けるために攻撃され、又、殺されたりするのだろう。タレントも撮影を中止したくても言い出せないことは容易に想像できる。こういった番組は如何なものか。

  • キー局の生放送の歌番組が、地方のローカル局では数日も遅れて放送されるが、臨場感にかけてしまう。昔と違って、現在はネットが発達している。"番組を見ながらネットに書き込んで、遠くの友達と一緒に楽しむ"という視聴方法もあるのだ。時代にあった放送を求める。そんな具合に地方局は日にちがずれることが多い。プレゼント企画がある番組などは応募さえできない。放送局には何度も言っているが改善されない。

  • スポーツ中継で、女性アナウンサーが実況をやることがほとんどない。というのも、野球なら「女性の視聴者は野球や選手に詳しくないので、女性を起用しない」という固定概念を、テレビ局が勝手に持っているからだろうか。女子サッカーの「なでしこジャパン」の試合中継くらいなら、女性アナウンサーが実況してもいいのではなかろうか。

  • バラエティー番組の女性アイドルの態度が腹立たしい。人気があり、金持ちでチヤホヤされるからといって、「自分は偉い」とエツになっているのではないのか。そのくせ義務教育レベルのクイズ問題や漢字・常識問題をよく間違え、平然としている。最近はもっとひどい。言葉遣いも荒っぽい。アイドルは「偶像」の意味である。昔から少年少女の憧れの存在である。その点をもっと自覚し、節度のある行動をとってほしい。

  • ドッキリ企画で、ターゲットであるタレントの頭に覆面をかぶせ、仕掛け人のおばさん達が股間を叩いていた。こんなものはドッキリでも何でもなく、ただ下品なだけである。もし小学生や中学生が同じことをしていたら明らかな「いじめ」である。男性の股間をたたくことは今後やめていただきたい。同じ男性として不愉快だ。子どもが真似して他の子の股間をたたいて何かあったらどうするのか。テレビがいじめや男性へのセクハラなどを推奨しているようにしか思えない。テレビの影響力の大きさ等を改めて認識し、今一度よく考えていただきたい。

  • 料理をする際に、アクセサリーや腕時計をした料理人を出すことはやめてもらいたい。衛生観念が欠落しているとしか思えず、不快感しか残らない。真面目に料理に取り組んでいる多くの職業人に対して失礼だ。それを見て、騒ぐだけの女性タレントも、考えがなさすぎて呆れるばかりだ。

  • 番組で「ある言葉」を大阪府民は使うと述べていたが、大阪府出身者に聞いたところ知らない人のほうが多数だった。「根性が悪い」といった意味で、20年以上前の一時期に使われていたそうだが、現在はほぼ衰退しているらしい。なぜこの言葉をあたかもすべての大阪府民が知っているように放送するのだろうか。明らかに不適切ではないか。大阪府民への偏見を助長する放送ではないのか。

  • TPPにより自由診療と保険診療が行われた場合、病院は利益のある自由診療の患者を優遇し、保険診療の患者は後回しにしたり、雑に扱うようになる可能性があるという内容だった。医療従事者として憤りを感じた。ただの可能性の話かもしれないが、病院で働く職員が利益優先で患者を差別すると誤解されても仕方のない内容に感じた。現場では患者には平等に接している。大半の医療従事者は患者のことを第一に考えて、厳しい状況のなか頑張っている。番組を見て、悲しい気持ちになった。

  • 独身実家族というニートのような存在をたたいていた。私の息子は27歳で就職できずに、週3回アルバイトをしている。息子は生まれながらに障害がある。見た目には健常者で、視覚、聴覚、話すことも問題ないが、あきらかに健常者に比べ、考えてから話す、考えてから行動するので全てが遅い。その為、専門学校に行っても就職できずに悩んでいて、現在はアルバイトをしている。それでも前向きに生きているのだが、テレビを見ていると、「ニート」「働かない」「結婚しない」「自立しない」等と並べ立て、何の配慮もなく叩きのめしていた。人にはそれぞれ事情があるのだから、ひとくくりにしてバッシングするのは止めてほしい。

  • 毎回、動物(特に小動物や赤ちゃん動物)が出てくるたびに、足跡の効果音がある。実際の動物に、テレビのような効果音があるのか。動物が歩くたびに、効果音が鳴るので気になって仕方ない。たまにはいいかもしれないが、ずっとこの効果音があると、見ていて不快になる。

  • 内容が視聴者を不快にさせるものだった。出演者の方々の暴言や不愉快な発言が目立ち、イジメの問題にも繋がりかねない。討論することは悪いとは思わないが、政治的な話題や視聴者のニーズに沿ったものならまだしも、この番組はゲストに対してのみならず、そこに出演していない人物を批判するような発言もみられ、不愉快だった。これは間接的なイジメと変わらない。

  • 街中にいる女性がインタビューされて答える場面がよくあるが、不特定多数の目に触れる場で下劣な言葉を恥じらいもなく話している。中には「友達をいじめた」と得意気に話す人がいたり、「不倫をしている」「パートナーを騙している」等、背徳的な答えを出す人もあり、これを見た本人の身内はどう思うのだろうか。赤の他人である私が見ても不愉快なので、深く傷つく人もいるだろう。面白可笑しくするためにわざとこういう質問をして、それに応じた受け答えをした人を選んで編集しているのだろうが、聞いていて気持ちの良いものではない。質問内容をもっと健全、且つ前向きになれるものに改めることは出来ないのか。

  • 番組の途中で入るVTRの編集の仕方がおかしい。芸能人の恋愛や政治のこと等、面白おかしくしようとやり過ぎだ。週刊誌ではないのだから、内容を誇張しようとするナレーションとテロップには強烈な違和感を覚える。週刊誌であれば買うか買わないかを自分で選択できるが、テレビはリモコンをつければ情報が強制的に表示される。それも全国区で。VTRの編集の仕方が「週刊誌と同等」ではおかしい。視聴率稼ぎも程々にしてほしい。

  • プロ野球のオールスターゲームが3戦放送されたが、全てにおいて「ある選手」を過剰に取り上げすぎていて、苛々した。ベンチにいる所を度々映すし、全打席や投げる所、ファインプレーやヒットを打つ瞬間のスロー再生等、その選手オンリーのダイジェストVTRを何度も流していた。その選手以外のほかの選手が好きで、期待していたファンの方も沢山いるのに、その選手が「今年のオールスターの主役。みんな注目しています」と言わんばかりの取り上げ方は、不愉快だった。

【ラジオ】

  • 準レギュラーコメンテーターが、特定の野球チームに対して、執拗で異常なバッシング発言をしていた。配慮がなく、聞き苦しかった。仲間内で話す内容を不特定多数が聞いているラジオでやるべきではない。

  • 「洋楽の熱を伝える」が番組のコンセプトらしいのだが、洋楽知識は出鱈目だし、勝手な解釈を垂れ流している。批判してきたリスナーにケンカ腰になったり、ろくな曲がかからない。邦楽は批判ありきで、こちらも解釈が出鱈目だ。また特定の歌手にばかり特化し、気持ち悪いぐらい持ち上げる。こうした偏向番組はいかがなものか。

  • 水曜日パーソナリティーの女性は、放送中に「CMに出ているからチェックしてください」と言っていたが、商品名をあげて自分が出ているCMを宣伝するということはいいことなのか。普通なら商品名などは伏せて伝えると思う。また以前から無神経な発言や下ネタ発言が目立ち不愉快だ。昼間の番組だし、それ相応の発言というものがある。この日も自ら「下ネタになりますが…」と故意に性的な方向に持っていこうとしていた。女性パーソナリティーがすすんで下ネタを言うことはどうなのだろうか。

【CM】

  • 食事時のCMのなかで、トイレや衣類用洗剤が目立つ。その内容は「汚い」「くさい」などを前面にだして、飲食をする時間帯にふさわしくない。そのような時間帯にはもっと適切な配慮がほしい。

  • スマートフォンアプリのCMの内容は、不倫容認のような印象を受ける。放送時間も朝から晩まで流れていて、現在結婚生活を営んでいる夫婦に影響は多分にあると感じる。CMを中止せよとは言わないが、幾らスポンサーに名前を連ねている企業が提供している携帯アプリとはいえ、社会風潮を悪しき方向へ向けるような内容のCMを流すことは、倫理観に欠けると言わざるを得ない。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する意見】

  • 「美容整形スペシャル」と題して、2時間も整形の特集を放送していた。美容整形は色々と問題があるのに2時間も費やす必要があるのか、疑問を感じた。ゴールデンタイムだし、子どもも見るだろう。今の子どもは小学生の時から容姿をとても気にしており、化粧をしたり、無理にダイエットしたり、ファッションにお金をかけたりする。怖いことはこのような番組の影響で、子どもや若い子が「お金さえあれば、整形してきれいになれる」と思うようになることで、整形するお金が欲しいから援交や犯罪に走ることにもなりかねない。

【暴力・殺人・残虐シーンに関する意見】

  • 殺人事件のドラマが多すぎる。特に昼間の再放送は夏休みの子ども達も見てしまう。絞殺や刺殺シーンは青少年に影響だ。命の大切さを教えるドラマを放送してほしい。

【性的表現に関する意見】

  • バラエティー番組の中のコントで、生々しい性描写を含む表現が使われていた。大人が見ていても不快だし、何よりも子どもが視聴する日曜日の昼に、このような内容を平然と放送する局の姿勢に怒りを覚える。

【いじめ・虐待に関する意見】

  • ドラマの影響で、小学校5年生の息子がクラスメイトからいじめを受けている。このドラマから影響を受けたクラスメイトのリーダー的な子が、クラスメイトに一軍二軍と順位をつけたり、脅迫、クラス崩壊まで行っている。イジメをテーマにした内容にするのはわかるが、イジメを受けている側は命がけだ。

【編成に関する意見】

  • 夏休みに入りました。昔の記憶では、午前中に子ども向け番組やアニメの再放送などが放送されていたと思います。最近はそのような番組編成がされていないようです。子ども向けの番組、時間帯等への配慮がもっとあってもよいのではないかと思います。

【言葉に関する意見】

  • バラエティー番組の中で、出演者が軽い気持ちやノリで「死ね」「死ねばいいのに」と発言して笑いを誘うことがみられます。「死ね」という言葉は、テレビの世界であっても軽い気持ちで発してはいけないと思います。ましてや、それで笑いをとることはいかがなものでしょうか。バラエティー番組を見た子ども達が、同じノリで「死ねばいいのに」と相手に対して発言したら、深い意味がなく軽い気持ちだったとしても、中には深刻に受けとめる子どももいるでしょう。メディアが社会に与える影響は大きいので、芸能人はその事を自覚してほしいです。

【委員会に関する意見】

  • 北海道の暴風雪取材に対して「配慮がなされた」という結論は、一視聴者として甚だ疑問に思う残念な判断であった。異常事態で親を亡くした直後の、大勢による取材に対してはどうしても「配慮」が欠けていたと思わざるを得ない。BPOは「放送による人権侵害の救済」を謳っていながら、視聴率重視の興味本位ともとれるマスコミの横暴を深く掘り下げることなく「なきもの」にしてしまうのか。このままでは災害時にまっさきに轟音を轟かせヘリを飛ばしたり、葬式に土足で乗り込む無神経な取材が今後も平然と行われることになるだろう。「知る権利」のもとであれば何をやっても許されるのか。報道各社にあっては、このことについてもっとよく考えてほしい。

【CMに関する意見】

  • スマートフォン向けのゲームのCMは、どれも苦々しい思いで見ている。中でも女性向けの恋愛ゲームのCMは、不快の一言だ。こんなCMは深夜だけにしてほしい。子どもと一緒にテレビを見ているときにこのCMが流れると、「今夜は帰したくないってどういうこと?」などと騒ぐ。番組なら嫌なら見ないという選択があるが、CMはこちらの意図と関係なく見せられることが不愉快だ。

  • このゲームのCMは、不倫を推奨するようで、見ていて不快だ。公序良俗に反する。いつ放送されるか分からないので、やめてほしい。子どもも目にする昼間や、ゴールデンタイムでの放送は避けてほしい。このような内容のCMを公共のテレビで放送することは、この国の品位を下げる。目にするたびに恥ずかしい。低俗だ。

2013年6月に視聴者から寄せられた意見

2013年6月に視聴者から寄せられた意見

株価上昇や円安に、株の投資を煽るような特集が目立つなどの批判の声。
過激なシーンを含む、夜のドラマの番宣スポットは、放送時間帯に配慮が必要ではとの意見など。

2013年6月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,210件で、先月と比較して69件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール70%、電話27%、FAX2%、手紙ほか1%。
男女別は男性70%、女性27%、不明3%で、世代別では30歳代29%、40歳代27%、20歳代20%、50歳代13%、60歳以上8%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。6月の通知数は523件【47局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、19件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

6月の視聴者意見は1,210件と先月より69件減った。
参議院選挙の前哨戦といわれる東京都議選挙で、自公が圧勝したが、政権の掲げる政策を扱った報道や番組に対して前月同様、様々な意見が寄せられた。
ワールドカップ予選で、サッカー日本代表が来年の本大会出場を決めたが、熱狂的なファンの大騒ぎを紹介する放送姿勢に対し、批判の声が寄せられた。野球では統一球問題が発覚し、球界を揺るがしたが、無責任な推測を放送するべきではないといった意見があった。
芸能関係では、人気女子グループの恒例の「選抜総選挙」が生中継され、そういったものを長時間も放送するのは如何なものかといった批判などが寄せられた。
ラジオに関する意見は34件、CMについては39件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は105件で、前月より8件減少した。
今月は「いじめ・虐待に関する意見」が26件、次いで「性的表現に関する意見」が14件、「表現・演出に関する意見」が13件と続いた。
「いじめ・虐待に関する意見」では、"タレントを落とし穴に落とす"というバラエティー番組での企画について、怒っているのにさらにしつこく行う演出がいじめに繋がるのではないか、との意見が複数寄せられている。
また「性的表現に関する意見」では、深夜アニメの中の表現が過激だという意見や、夕方の情報番組の中でのコメンテーターの発言を問題視する意見が寄せられている。
また、少年犯罪の報道に関して、更生の妨げとならないよう映像の使用などに注意すべきとの意見が寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • アベノミクスと浮かれた挙句、株が上がり、高級品の消費が増えた等と報道し、いかにも実体のない景気回復を真実であるかのように伝えていた。また、あろうことか、株の投資を煽るかのような、「バスに乗り遅れるな」的な特集も目立った。このまま株価は2万円まで行くのではないかという人もいた。その直後の急落である。報道の責任をどのように考えているのか。急落すると、報道内容は一転し、これまでの株高は行き過ぎで、どこかで必ず調整する局面がくることはみんな分かっていたなどと、したり顔で語る。分かっているのなら、株高で浮かれているときに言うべきだ。

  • 「円高だ、円安だ、株価が上がった、下がった」と一喜一憂しないでほしい。「冷静な対応が求められる」と専門家は言うが、一番冷静さを欠いているのは、浮かれているマスコミではないのか。軽率な報道は、厳に謹んでほしい。

  • イスタンブールを含めトルコの多数の都市で反政府デモがあった。このデモに対するテレビ局の姿勢、出席者のコメントは、オリンピックの招致問題が現在進められていることに充分配慮すべきだ。IOCがオリンピック招致に治安面を重視していることはいうまでもないが、今回のトルコのデモを東京有利の視点からみる番組の進め方には注意が必要だ。多数の日本人観光客がトルコを訪れている。私もトルコファンだ。テレビ局はトルコの失点を強調するのではなく、抑えた賢い放送をしてほしい。イスラム問題はデリケートであり、又、トルコ人は非常に親日的であり、親日トルコの国民等に配慮した報道と批評がある筈だ。オリンピック開催国の問題は他国の非難ではなく、自国の長所を宣伝していくのがフェアーなやり方だと信じている。

  • 上野動物園のパンダに妊娠兆候が見られたようで、そのことに時間を割いていた。パンダの妊娠それ自体は、おめでたいことであり明るいニュースだが、伝え方が問題だ。日本国内では、既に和歌山県の白浜アドベンチャーワールドで何度も出産に成功しているにもかかわらず、それを一切取り上げない。上野動物園の出来事だけ、しかも今回は妊娠の兆候が見られるというだけで、貴重な放送時間を割いて取り上げることは、公正な放送であるとは言えない。和歌山をはじめとした地方をバカにしているとしか思えない。

  • 先日のロト7の1等8億円2口が、ある町の売り場で発売されたという話題を取り上げ、番組リポーターが売り場や市内を聞き込み、「追跡調査」と銘打って、くじ当選者を特定しようと大騒ぎしていた。地方の一都市、小さな町で、16億円もの当選者が特定されてしまったら、一体どうなるだろうか。その人は町にいられなくなるはずだ。いや、まずその方の身に危険が迫る。それだけの財産があるということが知れ渡ってしまったら、犯罪に巻き込まれる可能性が高まる。転居を余儀なくされることも考えられる。犯罪を誘発する可能性が高い当選者特定調査を、番組を挙げて行っていることが信じられない。

  • サッカーワールドカップアジア予選でオーストラリアと引き分け、日本が出場を決めた日の夜のニュースで、渋谷のバカ騒ぎの模様を報道していた。あのようにテレビで煽るから、バカ騒ぎをする人たちが増えるのではないのか。周辺で仕事をしている人にとっては、あのような輩が出てくることは迷惑だ。今後こういう連中を煽る報道はやめてもらいたい。

  • 日本の少子高齢化が進む中、経済や財政も、日常生活自体もガラリと変わっていくだろう。高齢化により、医療費や介護費用も増え、これまで経験したことのない日本になって行かざるをえないだろう。メディアもそういうことを踏まえ、如何に不安なく日本で日常生活を過ごしていけるか、健康や食事、医療、介護、制度や仕組みに関する番組を増やしてほしい。そういうものを通じて今後の日本を少しでも良くしていく番組は、必要だと思う。

  • 首都高や橋などの老朽化対策を紹介していたが、インフラへの財政支出・公共投資の国民的理解を得るための誘導ではないのか。老朽化が問題なのはわかるが、ガードレールの無いスクールゾーンなども問題であり、全てを安全にするには膨大な金が必要だ。

  • 主張に一貫性がなさすぎる。例えば円高だったころ「円高で苦しむ企業を取材しました」と輸出産業の企業の経営実態を特集で放送していた。ところが政権が変わり、円安になった途端、次は「円安で苦しむ企業を取材しました」と円安で苦しんでいる漁業や輸入企業の経営実態を、全く同じ時間帯の特集で放送していた。円高になろうが円安になろうが苦しむ企業が出てくるのは当たり前のことで、ただ単に批判したいだけなのかと感じた。またコメンテーターの質もあまりに低すぎる。批判しかできないコメンテーターは出演してほしくない。

  • しばしば紙芝居を使って福祉関係の解説をしています。しかし残念ながら、紙芝居からは、命にもかかわる切実な問題を抱えた弱者に対する思いが、全く伝わってきません。それどころか、紙芝居のふざけた仕立てと、司会者のちゃらんぽらんさが相俟って、弱者をいたぶる結果にさえなっています。問題の一例を挙げれば、支給金額や時期を説明する場面で、司会者が散々じらした挙句、いざボードのシールをはがすと「答えはCMのあとで」と出たりします。ここで出演者一同の笑いがありますが、一体この人たちに、本当に福祉を云々する資格があるのでしょうか。分りやすく解説する方法はいくらでもあるはずです。食い入るように画面を見ているお年寄りを思うと、この種の問題を、このような悪ふざけで視聴率の具にする姿勢は許せません。

  • 議員のブログの騒動の際、敷地の奥まで勝手に入り込む。そして何時間もそこに留まり、インターフォン越しに家族までも追及する。VTR明けにはリポーターのバカにしたような表情。確かにこの議員の言動は大問題だし、不快極まりない。しかし、ここまでくるとやりすぎだ。このような報道の仕方がいいのかどうか、考えてほしい。

  • 批判を浴びた県議が自殺したのではないか、と伝えられている。そもそもこの問題は、自らのブログがきっかけでネットが炎上したことが原因だが、大きく伝えたのは情報番組だった。県議の自宅まで追いかけて半ば強引にインタビューを申込み、厳しく糾弾していた。県議の死は放送が直接の原因ではないと思うが、ネットの話題をテレビの全国で放送する「正義」はどこにあったのか。県議は公金を横領したわけでも、政治的な失敗をしたわけでもない。番組の姿勢に疑問を覚える。

  • 「DJポリス、警視総監賞受賞」について放送していた。本人たちは仕事で交通整理をやっただけなのに、「DJポリス」とどこのメディアでも言う。警察官がDJをしているわけではないのに、「DJポリス」などというふざけた名称は、受賞した警察官を侮辱することにならないのか。

  • 復興庁職員のツィッター投稿に関する報道について、コメンテーターのほぼ全員が「100%職員が悪い」というニュアンスの発言をしていた。確かに、公の立場にある人として投稿内容は好ましくないが、何故このような行動に至ったのかを考える必要があると思う。過剰に行政担当者を追いつめてはいないか。このような経緯に至った背景も報道するべきだ。

  • 調剤薬局に関する特集だった。コメンテーターがコメントしていたが、薬剤師・調剤薬局ひいては医療全般に関する間違った情報を流布しているのではないのか。悪意に感じる内容で、極めて不適切である。医療費の削減というテーマを持って特集を組むのならいざ知らず、憤りしか感じなかった。

  • 「日本の政治は三流」「日本人は政治に興味がない」と言われるが、テレビの責任も大きい。政治家が何をしたかよりも、失言や私生活のスキャンダルを大々的に騒ぎ立て、辞任まで追い込む。しかも、自分たちの思想と合う政治家には甘く、問題発言があっても報道しないが、合わない政治家なら、勝手に悪意にとって報道する。そして「責任をとれ」と迫る。今は選挙が近い。テレビ局には選挙を左右する言葉狩りなど、絶対にやめてほしい。起きてからでは、流布された言葉は取り消せない。

  • ゲストコメンテーターがコメント中にスタッフからメモ書きが差し入れられ、司会者が「○○を言ってほしいみたい」とコメンテーターに発言の内容変更を求めるかのような場面があった。失言であれば謝罪があるはずだが、謝罪がないということはあのメモはいったい何なのか。言論の誘導ではないのか。スタッフからの指示でコメンテーターの発言がその場で変更させられてしまうことが、公平な報道といえるのだろうか。

  • 番組冒頭からオリンピック招致のニュースをやっていたが、招致賛成の意見だけしか報じておらず、招致に反対する意見はないかのようだった。市民の街頭インタビューも、全て招致賛成の意見だけだった。オリンピック招致のお金があるなら、震災復興や原発事故収束や、来るべき震災への防災や、福祉などに使うべきとの意見もあるはずだが、一切触れていなかった。あまりにも偏ったものだ。

  • フリーキャスターと盲目セーラーの海難事故について放送していた。救助費用が税金でまかなわれることについてどう思うか、街で一般の人に「賛成か反対」の意見を求めていたが、遭難したら救助するのは当たり前である。このような放送は、言語道断だ。人に対する配慮がなく、見ていて不快だった。

  • タレントの父親が詐欺容疑の疑いで国際手配された。タレントには全く関係ない事件なのに「○○の父親・国際指名手配」と大々的に報道された。普通なら報道されないようなニュースでも、有名人の父親だから大きく扱われ、誹謗中傷されてタレント生命を失うかもしれない。家族の事件であっても、タレント本人に関係ない場合は、タレント名を出して報道するべきではない。

【番組全般・その他】

  • アイドル女子グループの「選抜総選挙」は、ファンだけが興味のあるものだと思う。わざわざ特番で生中継するのか意味が分からない。日本代表のサッカーなど国民全体で興味のあるものなら分るが、若者だけしか興味のないものを、あたかも「国民の関心事」であるかのように放送することはおかしい。ニュースで舞台裏を報道したり、特番直前SPなどを放送したりするのも、如何なものか。

  • アイドル女子グループの「選抜総選挙」は何種類かの投票方法があるようだが、CDを買って行う場合だと、大量のCDを買い込んでその枚数分を投票する者がいるだろうし、立候補者やその関係者が大量買いすることも可能だろう。ネット投票だと、コンピューター知識にたけた者が投票サイトのソースコードを解析するなどして仕組みを解き明かし、同一立候補者に複数投票してしまうかもしれない。こんなことが本当の「選抜総選挙」と言えるだろうか。

  • 多くの動物バラエティー番組では、動物を見世物のように扱っているものが多い。一方、こちらは自然の生き物の姿をわかりやすい解説で紹介してくれるので、とても良いと思う。以前に比べ、動物番組の枠が減って残念である。もっと動物モノの良質な番組を放送してほしい。

  • 3~4年前に比べると、お笑いと演芸番組が減少しているように感じる。こういうご時世だからこそ、お笑いと演芸番組をもっと放送してほしい。

  • 「スマホ盗撮の実態」として、スマートフォン用のアプリケーションに、シャッター音を消すことが出来るものがあることを紹介していた。これを使った盗撮が広まっているという。盗撮が卑劣な犯罪だと認識しているのであれば、こういう手口があることを不特定多数の視聴者に教唆してはいけない。

  • 女性ADを暴走族から救うのは誰かというドッキリ仕立ての企画で、スタジオの出演者が回答するというものだった。女性ADが暴走族グループに絡まれ出したら、出演者が車の中で携帯電話をいじりだし、110番に電話した。そのときテロップに「事前に警察とは相談の上で撮影しています」と表示されたが、事前に警察に相談していたとしても、公的機関に迷惑がかかるのではないのか。ドッキリ企画そのものが問題ではないのだろうか。

  • 自称霊能力者が出演しているが、霊能力のたぐいを肯定的に扱う番組は放送しないのではなかったのか。番組を見る限り、霊能力を科学的には検証していない。霊能力を肯定しているとしか思えない。批判的な検証をせずに、霊能者のいうことをそのまま放送することに強く反対する。霊や超能力を騙った詐欺に加担しているとしか思えない。教訓を忘れたのだろうか。

  • 「ハッカーVS最強のセキュリティー」という企画でした。ハッカーとクラッカーの違いを伝えないことはもとより、内容が現実的ではありませんでした。ルールは特定の画像ファイルを取得すればハッカーの勝ちというものでした。ハッカーは30分程度で1台目のPCへの侵入に成功しました。この時点で全ての情報は盗まれたことと同義です。ですが、セキュリティー側は、このルールでしか意味の無い対策を行っていました。ハッカーチームはこれを発見できず、制限時間前にギブアップしました。ルール的にはハッカーは負けましたが、現実的に考えれば侵入された時点で全ての情報は盗まれるわけです。このような内容は、個人や企業の情報教育やセキュリティー意識に誤解を与えます。

  • 女子アナの態度に嫌気がさしている。競争率が何千倍という超狭き門から勝ち上がり、晴れて女子アナになる。高給取りで周囲からチヤホヤされる。「自分は偉いのだ」とお姫様気分である。しかし、漢字をよく間違える。バラエティー番組では共演する人気芸能人とともにバカ丸出しをする。ど派手な衣装を着る。女子アナは芸能人ではないのだ。もっと自覚のある行動をとり、本当の意味で視聴者から愛される存在になってほしい。

  • 冒頭のナレーション部分で、中卒や高校中退者を「落ちこぼれ」と一括りに表現し、社会や組織から取り残された落伍者のように表現した。私は家庭の経済事情で中卒だが、格差社会と闘いながら、頑張っているつもりだ。テレビで中卒や高校中退者を「落ちこぼれ」と表現すると、社会の偏見や差別が益々助長されてしまうのではないのか。

  • 「秘境飯」という企画で紹介された店舗は、実際には駅からバスで10分ほどの距離の国道沿いの場所なのに、わざわざ遠い駅から歩き、秘境であるかのように演出している。バスの本数についても店がアナウンスしているバス停とは別の場所を使って1日1本しかバスが通っていないとの演出だ。その他の店舗についても、バス等が通っているにもかかわらず「知らなかった」ということで芸人を歩かせている。あまりにも酷いではないのか。

  • かわいい動物を毎回紹介しているが、動物には命があり、飼うには大きな責任が伴う。ぬいぐるみのような感覚で考えられては困る。動物を飼う場合、世話やしつけ、病気など大変なことがたくさんあるという現実も、また、毎日多数の動物が殺処分されているという現実も伝えるべきだ。安易に動物を飼う人がこれ以上増えないよう、番組制作者も気をつけてほしい。

  • 海女さん特集で「昔の海女さんは上半身裸で漁をしていた」と紹介し、その当時の様子として上半身裸の女性の写真を出していた。昔だからという理由で、女性の裸の写真を公共の電波で流すことは不愉快だ。同じ居間という空間に、男である父といるときにその写真を出され、嫌な気持ちになった。

  • 現在のテレビドラマは、「マンガ原作」が多すぎだ。漫画に依存することが増加している。マンガ原作の場合、書いてある通りに脚色し、演出、演技をすればよいので演技力、創造力、読解力は低下する。さらに人気漫画のドラマ化によって、オリジナル作品や小説・伝記を原作にした作品が駆逐される。マンガ原作が増えたことで脚本家が育たなくなり、テレビ局員の読解力がなくなった。目先の高視聴率、利益、話題のみを追求するのは止めてほしい。

  • 人々が遭遇する可能性のある様々な極限状態を再現ドラマ風に紹介する番組なのだが、描写方法や再現VTRが、あまりにもリアルで過激だ。このような番組を見た人は子どもに限らず、人間不信や過度のストレスなどを感じ、人間関係の悪化に影響があると思う。なぜこのような番組が放送されるのか理解できない。

  • おむつを履かせて、羞恥のなか一日赤ちゃんになってもらおうという企画である。その中で下の処理の話があった。いい年をした大人に、企画とはいえ、おむつを履かせ、体調不良を訴えているのに、小をしているところだけは収録させるよう迫り、それをスタジオで出演者が喜んでいた。不愉快だった。公の電波で流すにはあまりにも不適切だ。

  • 毎日この番組を見ているが、他人の話が終わる寸前に重ねて話す司会者の癖が気になる。お天気コーナーでも気象予報士がいるのに、毎回ことばをかぶせている。聞き苦しいし、気象予報士の方も話しにくいと思う。ずっと話し続ける司会者は疲れる。間を取らないし、台本や、フロアの合図ばかり見ていることがわかりすぎて、嫌になる。

  • 「○○イジリ旅」という内容が放送された。ちょっと騒がしく旅をするという微笑ましい場面を想像していたが、内容はイジリではなく、イジメそのものだった。バナナボートのくだりはひどかった。言語道断で、命に関わることだ。タレントはイジられることに慣れているのだろうが、あの仕打ちはどんな人間でも精神的苦痛を伴う。精神的苦痛を相手に味あわせるようなことをした時点で、イジメは成立する。スタッフや出演者は「笑いが分かってない」と反論するだろうが、視聴者が分かる笑いを届けるのがバラエティー番組であろう。自己満足の笑いに視聴者を付き合わせないでほしい。

  • 物まねタレントが子役の女の子の物まねをしていた。本人が絶対言わないような言動を誇張して物まねするという、不快極まりないものでした。それを見て爆笑しているレギュラー出演者、調子にのって次々に悪意ある物まねを連発する芸人。問題は物まねされている対象者が子供だということです。いい大人が寄ってたかって小さな子供を食いものにしていることに、日本のテレビ番組もここまで落ちたのかと、情けない気持ちになりました。視聴率のためなら子供を犠牲にしても構わないという下劣な番組は放送するべきではない。

  • 人気グループが再結成するという話題を取り上げた際、渋谷のスクランブル交差点から中継していた。5時半の中継は「7時半過ぎから渋谷駅周辺のどこかで号外が出る」というものだった。W杯予選では危険を回避するため警察が警備にあたったように、駅周辺は混乱が起きがちな地域だ。それにもかかわらず「号外が出る」とインフォメーションすることは、危険や混乱を招くおそれがある。しかもスタジオでは、「このあと渋谷は盛り上がりそうですね」と煽っていた。テレビは混乱を避けるよう、伝えるべきではないのか。

【ラジオ】

  • プロ野球の「統一球問題」を取り上げていたが、証拠や根拠もないだろうに、裏である人物が変更を指示したとの一方的な推測を展開していた。個人的な話題や週刊誌ならいざ知らず、証拠や根拠がどこにあって、悪者扱いしているのか。そんな根も葉もない根拠をもとに、誹謗中傷する放送があってよいものか。

  • 不適切な内容があった。番組のツイッターアカウントのフォロワー数が1000を超えたら、番組の女性アシスタントの水着写真を公開するという話をしていた。アシスタントの女性は躊躇していたが、番組司会の男性ミュージシャンに説得され、最終的には了解した。この番組内容は、女性の尊厳を損ねるものであり、また、パワー・ハラスメントやセクシャル・ハラスメントを許容し、誘発しかねないものだと考える。司会の男性ミュージシャンが中高生にも人気のバンドのメンバーであることから、青少年への悪影響も懸念される。

【CM】

  • サプリメントや化粧品のCMが多いが、化粧品に関していうと、使用後の画面が急に明るくなって、いかにも効果があるような演出をしている。これは一種の詐欺的な宣伝方法ではないのか。

  • 携帯やスマートフォン、SNSのCMが不快だ。恋愛ゲームが多く、そうしたゲームに若者がはまって、ひいては日本の少子化につながっているのではないのか。

青少年に関する意見

【いじめ・虐待に関する意見】

  • バラエティー番組の企画で、タレントが何度も落とし穴に落とされて憤慨していた。実際には"前もっての打ち合わせ"があったのかもしれない。しかし素人の私には、度を越えたいたずらにしか見えず後味が悪かった。子ども達への影響も気になる。

  • バラエティー番組で、複数のタレントがひとりをいじるという企画があった。しかし"いじり"というよりは、放送という公の場を借りての"いじめ"でしかなかった。青少年が見る可能性もある時間帯の放送だった。いじめを助長するような内容は放送するべきではない。

【性的表現に関する意見】

  • 深夜帯のアニメであり視聴者層は限られているが、未成年者の性交の描写があった。アニメとはいえ、地上波でのこうした描写は控えるべきではないか。性交描写を含めたものは、18歳未満禁止の別媒体で販売するなどの方法がある。

  • 子ども向けアニメの途中で、性的シーンを含む大人向けのドラマの番宣CMが放送された。当家では子どもが毎週このアニメを見ている。今回のようなCMを、休日の午前中、さらにアニメ番組に組み込む放送局の倫理観には、親として対処できない。非常識だ。

  • 情報番組の中の新聞記事を抜粋して紹介するというコーナーで、コメンテーターが下ネタを連呼していた。司会者が発言を制止しようとしていたが、スタジオのスタッフの笑い声などで逆に助長するかのような状況となり、番組終了まで発言を止めることはなく、気分を害する内容だった。夕方の子どもが見る時間帯のテレビ番組にしては、限りなくひどい内容だった。

【暴力・殺人・残虐シーンに関する意見】

  • 最近、子どもが出来てテレビの見方が変わり、異常だと感じたことがある。「人が殺されるシーン」を放送するドラマは不快だ。それも、再放送も含めれば朝から晩まで人が殺され続けている。せめて子どもが起きている時間には、このような放送は控えるべきではないか。人格形成の大事な時期に悪影響がでないか、とても心配だ。

【報道・情報に関する意見】

  • 男子高校生が同級生を刺して逃走した後逮捕された事件で、加害者の少年の映像を流していたが、少年の風体やバッグの柄などが確認できるほど鮮明だった。たぶん、同じ学校や地域の人が見たら誰なのかがわかると思う。逮捕されたのは16歳の少年で、少年法はプライバシーの保護を求めている。こうした映像はインターネットにアップされ、いつまでも記録が残る可能性があり、少年の更生の妨げになる。今回のような少年の映像は、使うべきではない。

【要望・提言】

  • 相変わらずアニメの表現に対しての批判的な意見が多いが、自分が嫌い、苦手だからといって、なんでも「規制しろ!」と言うのは違うのではないか。むしろ、保護者が殺人や暴力はいけないことだと子どもに教えるべきではないのか。深夜に放送しているものに関しては、そもそもターゲットとしている年齢層が違うし、小さい子どもが見ようと思えば録画することになるのだから、保護者が対応するべきだ。なんでもかんでも批判するのではなく、もう少し自分たちで対処することも必要だと思う。

  • BSの番組は民放でも質が高いものが多い。各局で放送している世界を旅する番組などは、子ども達に見せるべき番組だ。地上波でも皆で楽しめる番組もある。テレビ局は目先の利益や高視聴率、話題作りではなく、質の高い・良い番組を放送してほしい。

2013年5月に視聴者から寄せられた意見

2013年5月に視聴者から寄せられた意見

慰安婦発言に対し、賛否両論とも様々な意見を紹介するべきだといった声や
バラエティー番組のドッキリ企画に対して、子どもたちの「いじめ」につながるとの批判意見など。

2013年5月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,279件で、先月と比較して8件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール69、電話27%、FAX2%、手紙ほか2%。
男女別は男性68%、女性29%、不明3%で、世代別では30歳代29%、40歳代28%、20歳代15%、50歳代15%、60歳以上10%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。5月の通知数は428件【35局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、21件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

5月の視聴者意見は1,279件と先月より8件増えた。
ロシア・中東を歴訪した安倍総理のトップセールスが耳目を集めたが、相変わらずアベノミクスに対して様々な意見が寄せられた。
憲法96条の先行改正など、憲法改正論議がかまびすしいが、反対意見だけではなく、賛成意見も紹介するべきだといった意見も寄せられた。
慰安婦発言に対し、波紋が国内外でひろく広がったが、これについても賛否両論、様々な意見を紹介するべきだといった声が寄せられた。
バラエティー番組のドッキリ企画に対して、子どもたちに「いじめ」の格好のネタを提供するものだといった批判が多く寄せられた。
ラジオに関する意見は14件、CMについては80件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は113件で、前月より7件減少した。
今月は「いじめ・虐待に関する意見」が21件、次いで「性的表現に関する意見」が14件、「低俗、モラルに反する意見」と「暴力・殺人・残虐シーンに関する意見」が13件と続いた。
「いじめ・虐待に関する意見」では、バラエティー番組での芸能人への"ドッキリ企画"について、長期間にわたってしつこく行う嫌がらせがいじめに繋がるのではないか、との意見が寄せられている。
「暴力・殺人・残虐シーンに関する意見」ではアニメの殺人・残虐シーンに関する意見があり、特に休日の午前中に放送している番組について、内容がグロテスクだとの意見が複数あった。
また、ホラー映画のCMについて、突然目にするので子どもが怖がってしまう、との意見が多数寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 閣僚の靖国神社参拝問題について、コメンテーターの殆どが参拝反対の観点からコメントを述べており、参拝賛成からの意見が全く示されなかった。国連の核不使用共同声明に日本が賛成しなかったことに関しても、コメンテーターが日本政府の姿勢を批判していた。一方的過ぎるのではないのか。

  • 大学の教授が「円安で損をしている人たちの話をあえて取り上げて不安感を煽る報道は問題」と発言した。これは多くの国民が思っていることだ。「円安は日本に有利だ」と海外では報道している。日本のテレビは円安のデメリットばかり強調する。円高放置で日本を苦しめた民主党の経済政策は非難せず、対策を講じた安倍政権に対しては、「これは失敗するだろう」「効果がでない」などマイナス報道が先行している。夏の選挙へ向けての誘導報道のように思う。

  • 円安になり始めた頃、マスコミはこぞって「アベノミクスで暮らしが大変になる」「円安でガソリンの値上がりが起きている」と騒いでいた。しかし、ここしばらくのガソリン価格を見ていると、円安傾向にもかかわらず、価格が安くなっている。この理由をマスコミはきちんと説明する義務がある。経済の知識がないにもかかわらず、適当なことを言っていただけだろうか。経済は為替だけでなりたっているとでも思い込んでいるのだろうか。

  • 「小田原の学校荒らし事件」のニュースで、コメンテーターの一人が「カッコいい」「ロックを感じる」「尾崎豊みたいでカッコいい」と、中学生の破壊行為を称賛するような発言をした。これでは英雄扱いだ。小田原市では学校荒らしが頻発し、まだ検挙されていない事件もある。子ども達がそんな発言を聞いたら、大人が破壊行為を理解してくれたと誤解してしまう。学校を破壊する行為はあってはならないし、称賛すべきではない。

  • テレビの報道は脱原発、反原発一色です。国民の世論が割れていることや経済を無視して、脱原発・反原発を正義のように謳っています。しかし、少し前までは「原子力は安全でクリーンなエネルギー」というテレビCMをやっていました。無責任にCMを流し、そこから莫大な料金を取っていたテレビ局が、反省もなしに「脱原発、反原発は正義」というのは厚顔無恥です。もし政治を責めるのなら、テレビ局は自分たちも責めるべきです。

  • 憲法改正が悪だと取れる一方的な報道姿勢に呆れている。護憲派ばかりのコメンテーターを座らせ、憲法改正の反対のインタビューばかり集めている。このような議論の時は改憲派の意見も求めないといけない。改憲派のインタビューも流さないといけない。報道とは、中立であり、どちらかに偏った意見ばかり伝えるものではない。両方の意見をぶつけ合い、議論してほしい。

  • 憲法問題を伝えるニュースで、国会の議決で草案の提出が認められ、簡単に憲法改正ができるかのような話が取り上げられています。しかし本来国会で議決されたあとに、国民投票があることを伝えないことは、護憲派のイメージ操作に加担しているようにも感じます。憲法問題を取り使う際には、改正に必要な手続きを視聴者に丁寧に説明しなければ、公平で正しいニュースにはならないのではないでしょうか。

  • 従軍慰安婦の問題についての報道があったが、放送局は中立の立場で放送すべきなのに、批判の意見ばかり放送していた。現在はあってはならないが、過去の歴史のなかで各国の軍隊がそういうことを行っていたかも知れない。日本のメディアならば、日本だけがなぜ批判されるのか、検証してほしい。

  • 政治家の発言が問題になることが多いが、質問の部分をカットして、発言の一部のみをクローズアップして放送するから問題になる。今回の日本維新の会共同代表の発言も、質問と前置きした部分がカットされたために、多くの誤解が生じたようだ。今後は質問と答えをカットせず放送してほしい。悪意を持った意図的な編集は、国際問題をも引き起こす恐れがある。

  • 内閣官房参与の訪朝のコーナーで、「独占舞台裏」という特集をしていましたが、内容に具体的なものは一切なく、情報もこれまで報じられていることでした。たとえば司会者は「電撃訪朝に至る人脈がわかってきました。独占取材です」といって、独占を強調したものの、登場したのはレギュラーコメンテーターでした。「独占」や「舞台裏」という言葉を使うならそれなりに、当事者に取材するとか、具体的なことがあってしかるべきです。

  • 憲法96条を先行して改正することについて、反対意見の特集をしていたが、最後にゲストが「憲法改正の要件を3分の2から2分の1にすることが、他の法律より下(簡単)になる」と説明していた。憲法96条の改正については、「発議」だけで憲法改正が成立するのもではないにもかかわらず、「すばらしいご意見を伺いました」と言って締めていた。このような場合、キャスターが補足説明をしないことは、番組としていかがなものなのか。正確な情報ではなく、公正・中立な番組とは言えない。96条の改正については、他番組でも紛らわしい情報が多く、テレビ報道の偏りを感じている。今後の放送で同じようなことが起こらないようにしてほしい。

  • 政治関係の事柄を報道するときに、賛成と反対の意見を平等な比率で扱っていないが、如何なものか。調査結果がどうであれ、インタビューなどの意見は平等に扱うべきだ。また、発言などの一部内容を執拗以上に繰り返したり、文字スーパーで強調することも、誘導や扇動に思える。

  • 昨年から「振り込め詐欺」の被害が増加している。警察などが注意を呼び掛けているが、民放局は振り込め詐欺の「撲滅CM」をもっと流してほしい。以前あるドラマで振り込め詐欺の対策を流していたが、大いに参考になったので、また放送してほしい。

  • 子どもを連れた女性が、元夫に路上で刺されたというニュースで、女性が刺されて流れた血が路面に広がっている様子が映された。何ヵ所も映し、リポーターが垂れた血の跡を追っていたが、そこまでやる必要はない。この番組に限らず、生々しい血の現場を平気で映すことがあるが、報道の本質とは関係ない。子どもには見せたくない場面だ。実際の血の場面を映さないことは、視聴者にとってもまた被害に遭われた方への配慮としても必要かと思う。

  • 女性が元夫に刺された事件について、パネルを用いて詳しく伝えていた。この元夫は暴力を振るういわゆる「DV夫」で、女性はシェルターを利用し、子どもにも偽名を使わせるほどの生活を送っていたようだ。番組では、元夫が女性の居場所を突き止めた方法として「探偵を雇って調べさせる」などの例を挙げていたが、これでは「相手の居場所を突き止める方法」を教えているようなものだ。シェルターに入ってからの生活についても実に詳しく伝えており、「こんなに詳しく報道されたら、安心してシェルターにいられない」と感じた。事実を報道しなければならないのは理解できるが、あまりにもDV被害者への配慮に欠ける内容だ。

  • 福島のテレビ局はつまらない。以前からバラエティー番組に及び腰だったが、カラオケ番組など少しはバラエティーと呼べる番組はあった。しかし、震災後はバラエティーを作る気がないようで、福島のどの局も真面目なドキュメンタリーが増えた。それはそれで重要だと思うが、テンションが下がる。全国の人に震災を忘れてほしくないという制作側の思いと、震災を忘れたこともなく、常に震災をテレビでも見させられる福島県民。この不一致が歯がゆく、気分が落ちる。「もっと、県民が笑える番組も作ってください!」と福島のテレビ局に伝えてほしい。

【番組全般・その他】

  • GWが終わり通常に戻った。GWに限らず、夏休みや年末年始は、帰省やレジャーの話題ばかり取り上げている。しかしそうした時期にも、働かなくてはいけない人や、就職活動に明け暮れる人たちもいる。放送はそうした人たちの存在を忘れるべきではない。

  • 各局で番組改編期等に放送されている大家族物の番組にはウンザリする。下劣な言葉遣いを駆使する子どもや、幼少の頃で感性が止まっていそうな人の夫婦喧嘩を見て、なにが楽しいのだろうか。最近は放送枠を拡大し、子どもを育てる気もない親の家庭を、古きよき日本の風景などと伝えているが、うっとうしく感じる。

  • アラフォー女だけをターゲットにした嫌がらせのような番組だった。人の価値に値段をつける、とても横暴で世間の偏見を助長する内容だった。こうやって一方的にカテゴライズして笑い者にするから、今の社会の「いじめ」がなくならない。アラフォー女はテレビの視聴率のために笑いながら遊ばれる玩具ではない。

  • 最近のモノマネ芸人は、本人が困惑していても、似ているからという理由でどんどん出てきている。また本人が言ったことのないことも言ったかのようにすることは、もはやモノマネとは言えないのではないか。本人の迷惑も考えず、最近人気があるからといって、番組に呼んだりすることは、やめるべきではないか。

  • あるタレントにドッキリを仕掛けていた。実は本人も事前に内容を知っていたのかも知れないが、靴に水を入れておき、履くと足が濡れるという内容で、スタジオのタレントたちのリアクションを見て笑うという低俗極まりない番組だった。一般社会で言えば「いじめ」そのものだ。このような番組を放送していいのか。

  • いじめでの自殺のニュースが増加しているなか、ドラマなどで「いじめ」を題材にした番組がよく見受けられる。次第に過激なものになっていき、自殺のシーンもあるドラマも少なくはない。「いじめをなくす」ということが世間でいわれる中、頻繁にいじめを題材にしたものをドラマ化させることはいかがなものか。

  • 回転寿司で、自分の食べた皿を隣の人の食べた皿の上に、隣の人がわかるように置いて、その人がどんな反応をするかを見ていた。皿を突っ返す人、そのまま他人の皿を受け入れて代金を払おうとする人などが放送されていた。その光景を出演者の芸能人が笑いながら見ていた。中には激怒してトラブルになったことも予想できるが、そのような映像はなかった。気の弱い人につけ込む、卑劣な行為を助長する内容だった。

  • アメリカで実際に起った殺人事件をもとに事件を解決する過程を追っていく内容だった。出演者が殺人の方法などを推理するコーナーがあるのだが、回答者はバラエティー番組のように笑いながら答えていた。実際に人が亡くなっているのに、クイズのような構成になっていて、人の命をどう考えているのかと、気分が悪くなった。殺人事件を笑いながら放送するということについて、根本的に考え直していただきたい。

  • 最近の民放の番組は、お笑い芸人を使ったバラエティー番組ばかりが多く、面白い番組がない。そのため、韓国の番組を見る機会が多くなっている。コストを安くするためと推測するが、放送局としての使命感がうかがえない。

  • 情報番組とバラエティーでの「ワイプ」が邪魔だ。「出演者の表情」を何故見せられなくてはならないのか。旅番組では綺麗な映像がワイプで邪魔をされることがよくある。テレビの情報は「映像」と「音声」だ。「映像」に邪魔なワイプが入り込むことは、視聴者に完全な情報を届けていないことになる。映像に無関係のタレントや司会者が映り込む理由は何なのか。出演者が映像を見ている顔も必要な情報だとでも言うのだろうか。制作者はどれだけ勘違いをしているのだろうか。

  • アナウンサーやナレーターの単語のアクセントが平板というか語尾上げに近い感じになっていることに疑問を感じる。言葉は生き物なので発音が変化することは仕方ないと思うが、最近のなんでも平板に発音する風潮には違和感を覚える。英語のアクセント通りに発音するほうが、英語が苦手な日本人にとっても合理的だ。

  • スポーツコーナーで始球式の放送があった。子役タレントが出ていたが、字幕で名前とスリーサイズが出ていた。まだ小学生のスリーサイズを、あえて流す必要がどこにあるのか。デリカシーのない放送に疑問を覚えた。報道に携わる人たちはもう少し考えてほしい。

  • この番組ほど、個人のプライバシーを考えていないものはない。確かに、番組スタッフと“ビッグダディ”と称される男はいいかもしれないが、その家族はずっと振り回され続けている。最近では元妻がマスコミに取り上げられ、写真を披露する始末だ。さらには、曝露本まで出版されるという。家族の人の今後10年、20年の人生を考えると、誹謗中傷やイジメを受ける危険があるのではないのか。

  • 偶然見てしまったが、あまりに卑猥な内容に驚いた。スポーツ新聞のいやらしい記事やAVの話を生々しく紹介していたのだ。出演者も、夕方のテレビ番組とは思えないほど卑猥な言葉を吐いていた。こんな番組を放送しても良いのか。

  • どこの局も、サスペンスや推理作家ドラマ等が活況のようだが、日に何回、殺人事件のドラマが放送されているのだろうか。「人を殺す」「殺人」ということがテレビを通してあまりにも簡単に放送されている現状を憂えている。人殺し事件を取り扱う番組を、どの放送局も減らしていくということに向かわなければならない。殺人事件をドラマにするよりも、人間の生命の尊厳という題材を探し、番組にしてほしい。

  • 女性芸能人や政治家、中には長年の不妊治療の末にやっと念願の子を授かった方が、誇らしげにテレビに出ている。さぞかし嬉しいのだろうが、高額な治療費が払えず、子を諦めざるを得なかった者もいる。女性芸能人にも、出産ギリギリまで大きなお腹を抱えてテレビに出演している人がいるが、ずっと不妊治療をしている方、子供を授からなかった者がどんな気持ちで見ているのか、分かっているのだろうか。少しは人の気持ちも考えてほしい。

  • 番組へのツイッター募集は本当に必要なのか。見ていると、思いつきや的外れ、くだらないものが多い。もっと内容を吟味して載せてほしい。リモコンで消せるので、最近はすぐ画面を消す。ついでにワイプの芸能人のくだらないリアクションも消せるようにならないだろうか。

  • 以前から気になっていたのだが、アニメやドラマの方言の扱いがひどい。変なアクセントや、イントネーションなど、関西弁を知らない人(子ども等)に間違った印象を植えつけてしまっているのではないか。関西人をバカにしているのではないかと思うことも度々ある。制作側の無知と怠慢ではないのか。他の方言も似たようなものだと思う。

  • 30歳代前半の女性に向けて「子供が欲しいなら人生設計をしなさい」「35歳が女性のタイムリミット」と言っていた。妊娠をしない人は甘えているかのような言い方だった。「晩婚化は恐ろしい」と30歳代の人に向け「35歳までに」などと言っていたが、当然35歳以上の人もテレビを見る。テレビを見て傷つき、泣いたのは初めてだ。人は衰えていく。色々な事情の人がテレビを見ていることを忘れないでほしい。

  • 改編期ではないのにもかかわらず、レギュラー番組の拡大版が目立つ。経費削減が目的なのだろうか。またある局は、ほぼ毎週のように合体スペシャルを放送しているが、録画予約をするときに、大変困る。放送局側に改善をお願いしたい。

  • 「日本観光中」」というテロップが書かれていた人物は、日本でタレント活動をしている。彼は日本語も上手だが、番組の中では笑っているだけで、言葉を発することはなかった。しかし彼を知っている人には、観光客という紹介は明らかな嘘ということが分かる。知らない人には、観光客に見えてしまう演出だった。どこからどこまでが嘘で、どれが本当のことなのか。バラエティー番組とはいえ、ドキュメントタッチの企画だったため、視聴者が混乱する嘘を混ぜ込むことは止めてほしい。

  • ゴールデンタイムに見ることが出来るアニメが少ない。ほぼ毎日放送しているのは1局のみだ。芸人やタレントがからかわれたりするような番組を子どもたちに見せるよりも、アニメを見せた方が良いと思う。私は地方に住んでいるのだが、子どもに見せる気が起きない番組ばかり放送している。視聴率や制作費などを考えると、バラエティー番組のほうが番組を作る側としては良いのかもしれないが、ゴールデンタイムにテレビを見ている人は大人だけではないということも分ってもらいたい。

  • 某都市銀行の協力で、現金の在りかや金庫の開け方、コンビニのATMに入っている金額や店舗のATMに貯蓄されている金額を放送していた。防犯を意識せずに、銀行強盗に「どうぞ我が銀行を狙って下さい」と言わんばかりの内容で、あそこまで放送して良いものなのかと思った。

  • ランニングマシンを使う場面で、あまり経験のない他のメンバーのスピードをどんどん上げて行き、「大丈夫~、まだいける~」と楽しそうにしていた。やられた方はとても速いスピードで苦しそうに走っており、「スピードを下げて」と懇願していた。一歩間違えば大怪我をする。子どもたちにも人気あるグループの番組なので、録画で見ている子も多いのではないのか。いじめのようにも見える行為を面白おかしく放送するスタッフは感覚が鈍いのではないのか。

【ラジオ】

  • 知人を車に乗せた際、ある番組を聞きたいと言うのでラジオをつけた。すると、県内のFM局のパーソナリティーを罵倒する旨の発言をしていた。以前この番組を聞いた時も、麺類を大きな音を立てて食べたり、放送禁止用語を口に出したりと、聞くに堪えなかった。このような放送局がある事自体、県民として恥ずかしい。

  • ラジオの生放送中にレイヴという、突然の体を張った無茶ぶりがあった。この手のものは、最初は軽いイタズラで笑えるものが多かったのだが、放送回数を重ねるごとに内容が過激になり、聞いていられなくなった。いつか司会に支障が出るほどの大きな怪我や事故につながるのではないかと、ひやひやして聞いている。なにが面白いのかまったくわからない。

【CM】

  • ホラー映画のCMを何か分らずに見てしまい、突然アップで不気味な女性の顔が映り、心臓が凍った。番組ならばチャンネルを避ければいいが、CMだといつ目にはいるか分らず、CMに入るたびにびくびくしている。ホラー映画のCMはやめてほしい。

  • 国民保護サイレンの音に極めて似ている音を使っているCMがある。北朝鮮の攻撃予告もあって、初めて聞いたときは驚いた。しかしそのCMの放送回数が多いので、最近では国民保護サイレンに慣れてしまった。国民保護サイレンは、注目を集め、不安と緊張感を刺激するように制作されていると思うが、CMに応用することは、モラルがない

青少年に関する意見

【いじめ・虐待に関する意見】

  • タレントに対して行なっていた"ドッキリ"と称した、しつこい嫌がらせ行為を見た。大変不快で、ドッキリさせるというよりも個人に対する嫌がらせ行為だと感じた。他人を"いじる"という行為と嫌がらせは、紙一重なのではないのか。こういった行為からエスカレートして始まる、苛烈なイジメや暴力が存在することを覚えておくべきだ。

【暴力・殺人・残虐行為に関する意見】

  • 休日の午前中に放送されるアニメということで、小学生の子どもが見ていたが、内容があまりにグロテスクなものなので驚いた。大人でも目を背けたくなる映像だった。その時間帯に放送するアニメとしては、相応しくない。

  • 残酷描写がひどい。たとえ深夜であっても、それをアニメで克明に見せることは、あまりにもひどすぎはしないか。見ている若い人の感想の多くが「すげえ」と「やばい」しかない。これは、人の死を軽んじる結果に繋がらないだろうか。こんなものにカタルシスを感じているような、まだ精神の幼い子どもに見せるべきものではない。

【要望・提言】

  • 最近「○ヵ月で○kgダイエットに成功した」等、若者の痩せ願望を煽る番組が多く、どうかと思う。どの番組も「痩せている人は美しい」という内容ばかりで、私の高校生の娘が最近テレビの真似をして「周りの皆もこうしている」と無理なダイエットをして体を壊した。痩せ願望を煽る番組だけではなく、外見にコンプレックスを持つ人が整形するといった内容も見ていて不愉快である。コンプレックスを見せ物にする番組よりも、もっと個人の良さを尊重する番組作りを行ってほしい。

  • 最近、ゴールデンタイムに見ることが出来るアニメが少ない。ほぼ毎日放送しているのは1局のみ、しかも地方では見ることができない放送局で放映している。芸人やタレントがからかわれたりするような番組を子ども達に見せるよりも、アニメを見せた方が良いと思う。子どもに見せる気が起きない番組ばかり放送している曜日もある。視聴率や制作費などを考えるとバラエティー番組の方が番組を作る側としては良いのかもしれないが、ゴールデンタイムにテレビを見ている人は大人だけではないということもわかってもらいたい。

【CMに関する意見】

  • ホラー映画等のCMは、子ども向け番組のすぐ後や朝の情報番組等、子どもが目にしてしまう時間帯に放送することを避けてもらうことはできないのか。スポンサーの関係等があることは承知しているが、幼稚園児の子どもが泣き出してしまった。それからは、いつそのCMが入っても良いように、リモコンを片手に家事をしたり、なるべくテレビをつけないようにしている。せめて時間帯を限定してもらいたい。

2013年4月に視聴者から寄せられた意見

2013年4月に視聴者から寄せられた意見

淡路島での地震で、電話取材が配慮に欠ける、ニュースの扱いが小さいなどの批判意見。ボストンのテロで、爆弾の造り方の詳細報道に疑問の声。ドラマでは設定が性的に過激すぎるといった声も寄せられた。

2013年4月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,271件で、先月と比較して30件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール72%、電話23%、FAX3%、手紙ほか2%。
男女別は男性66%、女性31%、不明3%で、世代別では30歳代30%、40歳代26%、20歳代17%、50歳代17%、60歳以上8%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。4月の通知数は523件【46局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、20件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

4月の視聴者意見は1,271件と先月より30件増えた。
北朝鮮の挑発的行動が連日起き、朝鮮半島をめぐる地政学的リスクがかってないほど高まったが、その伝え方に関して、様々な意見が寄せられた。
黒田日銀総裁の「異次元」金融緩和策が発表されたが、安易にアベノミクスという言葉を使うべきではないといった声が寄せられた。
地震が淡路をはじめ全国で多発したが、配慮に欠ける電話取材など、報道のあり方ついて批判があった。
ボストンで爆発テロがあったが、爆弾の造り方を詳細に紹介する報道の姿勢に、疑問の声が多く上がった。
バラエティー番組では、食べ物を無駄に使った番組に対して、如何なものかといった批判のメールが多数寄せられ、ドラマでは設定が性的に過激すぎるといった声も寄せられた。
ラジオに関する意見は26件、CMについては58件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は120件で、前月より16件増加した。
今月は「性的表現に関する意見」が23件、次いで「低俗、モラルに反する意見」が21件、「いじめ・虐待に関する意見」が19件と続いた。
「性的表現に関する意見」では、ゴールデンタイムのバラエティー番組で"不倫"や"性生活"について取り上げることや、22時台のドラマの内容だけでなく、その番宣スポットについても、子どもの視聴に考慮して欲しいとの意見が寄せられている。
また、報道・情報番組において暴風雪で父親を亡くした少女へのインタビューを放送したことや、子役の使い方への意見が複数寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 北朝鮮のミサイル関連のニュースだが、日本政府が迎撃ミサイルを設置したり、警戒している状況なのに、韓国旅行は安全と受け取れる放送をしている。むやみに不安感をあおる必要はないが、不測の事態が起こる可能性があるのに、安全と感じさせる放送に違和感を覚えた。北朝鮮と緊張状態にある今はリスクがあり、安全と受け取れる放送は控えてほしい。

  • 「北朝鮮ミサイル発射」に備えて、防衛省に配備された迎撃システム「PAC3」の映像が生中継された。日本の国防にかかわる映像を安易に放送していいのか。朝霞・習志野などに配備されているとの発言もあり、映像も含めて、日本の国防情報は放送するべきではない。

  • 「アベノミクスがこんなところに影響」と、市役所の停電騒動を取り上げ、「アベノミクスのせいで銅価格が上昇し、泥棒が銅線を盗もうと切断したため、停電した」と報じていた。どう考えても悪いのは泥棒なのに、なぜ安倍首相のせいにするのだろうか。銅線の盗難は何年も前から世界各地で発生している。そのことに触れないと公正な報道とはいえない。何でもかんでも現政権の政策を悪い方へつなげたいという意図があるとしか思えない。

  • 「アベノミクス」という言葉を多用しているが、高齢者にはよくわからない。日本語の意味も表記するべきだ。何でも「アベノミクス」で片づけられると、ごまかされているような気がする。

  • ニュース番組が、アベノミクスで景気が回復しているとして、富裕層がデパートで高級品を買いあさったり、マンションが売れ切れたり、豪華な旅行の計画をしていると特集している。これらの人は、最近の株高で儲けた人が多いなどとして、株への投資を煽る報道まである。一部の富裕層は確かに、消費を増やしているのかも知れない。しかし、そんなニュースを毎日見せられたら、年金生活で細々と暮らしているお年寄りや、ワーキングプアの人はどのように感じるだろうか。マスコミは、景気が悪いといえば景気の悪い特集ばかり報道し、景気が回復すると景気の良い話ばかりを特集する。しかし報道の本当の役割はそれらの「流れ」から取り残された、声なき声を拾うことにあるはずだ。

  • 大きな地震があり、役場に電話をかけて状況を確認していた。相手が対応で大変な時間帯であるにもかかわらず、アナウンサーが色々と質問をしていた。忙しい現場のことを考えて、端的に質問をするべきだ。

  • 早朝、大きな地震があったが、相変わらず配慮に欠けたマスコミの報道が目立った。地震直後の役場や事業所への無神経な電話取材。事務所には電話が鳴り響き、情報をまとめている最中だというのに「状況はいかがですか」「被害の連絡は入っていますか」など、無神経にも程がある。取材やコメントは一段落してからでもいいのではないか。落ち着いた行動を呼びかけるとか、現地放送局とのやりとりで進めるなど、優先させることはいくらでもあるだろう。

  • ゴルフ中継を見ていた。この日の5時33分に淡路島を震源とする震度6弱の地震が起きて、岡山は震度3、香川県は震度5の地震が起きていたのに、途中少しの臨時ニュースをはさんだだけで、ゴルフを延々と流し続けた。岡山・香川でも地震の影響を受けているのに、地元の局は、途中でも切り替えて地震情報を放送してほしかった。ずっとゴルフを流しているということは、どういう神経をしているのか。被害は少なかったから良かったようなものの、これからも緊急の事態が起こった時でも、ゴルフ中継を優先するのか。

  • 淡路島の地震の時、最新の情報がほしくてテレビ局をいろいろ見比べた。特別番組を放送する局、下側に字幕が出続けている局など、対応は様々だった。しかしある局は、「ゴルフ中継」をのんきに放送し続けていた。地震・津波発生時における報道の重要性というものをまったく無視した対応で、放送局として如何なものか。

  • 阪神・淡路大震災で多くのマスコミがヘリを飛ばし、その爆音で家屋の下で助けを求める人の声がかき消されてしまったことは有名な話だが、それ以降、報道姿勢は何ら変わっていない。被災地や被災者を見世物にし、BGMつきで「お涙頂戴物語」に仕立て上げる。確かに「震災を語り継ぐ」ことは大事だ。しかし、被災地が望んでいることは、あんな残し方ではない。このような報道しかできないのなら、むしろやらないでほしい。書籍があるし、語り部だっている。視聴率のネタにしか考えていないのだろうか。視聴者から寄せられた多くの意見を、もっとマスコミは真摯に受け止めるべきではないのか。

  • 三宅島で震度5強の地震があったことを受け、番組のなかで三宅島の群発地震を取り上げた。気象庁も解説者も「火山活動とは関係ない」と言っているにもかかわらず、三宅島からの中継でも、それとなく火山活動と関連づけようしていた。司会者は常に冷静に対応すべきなのに、率先して島民や視聴者の不安を暗に煽っていた。

  • ボストン・マラソン同時爆発事件だが、相も変わらず興味本位の報道である。圧力鍋を使った爆弾の作り方など詳細に報道する必要はないのに、専門家まで呼んで解説する始末だった。爆弾の作り方はインターネットで分かることかも知れないが、あれでは世の中の人たちにいらない知恵をつけるようなものではないか。亡くなった人の生前のプライバシーを暴きたて、お涙頂戴にしていることも相変わらずだ。

  • ボストン・マラソン同時爆発事件のニュースで爆弾の作り方を解説する番組が多いことに驚く。中には参考となるサイトのURLが分かる状態で放送した上に、丁寧に解説までつける始末だった。以前、硫化水素自殺の件で作り方などを放送し、それを真似して硫化水素による自殺が激増したことを忘れたのだろうか。空き巣の手口を放送し、空き巣が増えたことを忘れたのだろうか。模倣されるかも知れないと、報道各社で論議していないのだろうか。

  • 関東地方の強風を取り上げたニュースで、子ども達にインタビューをしていたのだが、今にも転びそうで見ていられなかった。インタビューをする前に、子ども達を安全な場所に避難させることが、大人の常識ではなかろうか。この番組に限ったことではなく、強風等で避難勧告の出ている地域から中継したりすることは、住民たちの意識を逆に低くしてしまう要因にもなりかねない。

  • 北海道の吹雪が原因で、親が子を抱き寒さを凌いで子どもだけが生き残った事故があった。各局が群がるように、生き延びた子にズケズケとインタビューをしている。あれは如何なものか。亡くなってからそんなに時間も経っていないのに、どうして、そっとしてあげられないのか。どうして子どもの心を踏みにじる行為をするのか。大体の子どもは親の死に関して、受け止めることは出来ない。

  • ニュース番組などでは、インタビュー映像を加工したり、文章を繋げたりして、放送している。放送に携わる方々は「報道の自由、視聴者に分かり易くするため」と言うかもしれないが、インタビューを「加工された人」の「言論」は軽んじていいのだろうか。

  • 番組中に愛知・稲沢市立てこもり事件を生LIVEで放送し、警察が考えているだろう作戦を生放送でペラペラと喋っていた。スマホを持っているかも知れない犯人に、それをリアルタイムで知らせることはどうかと思う。

  • 靖国神社参拝について報道していた。この件についての報道姿勢に憤りを感じる。コメンテーターが「北朝鮮問題で中国、韓国と協力すべき問題があるときにこんなことをやるなんて。中国、韓国とのFTAを控えた重要な時期なのに」と発言していたが、靖国参拝を否定する一方的な報道だ。そもそも世界の例を見ても英霊に参拝することは自然なことだ。隣国側の方が挑発的な行為を行っていると思う。

【番組全般・その他】

  • 整形依存症の女性を取り上げていたが、手術の様子やグロテスクな外観、その精神性、全てが気持ち悪かった。美容整形医にも疑問を感じた。精神的に常軌を逸している「患者」に対し、リスクを説明する責務以外に、医療従事者としてのフォローはしているのだろうか。そんな「患者」をバラエティー番組に引っ張り出してきて見せ物にすることは異常だ。美容整形手術は、肉体的にも精神的にも金銭的にもトラブルが多い。危険性のあるものを番組で取り上げるべきではない。

  • 整形モンスターというタイトルを見てびっくりした。生身の人を「モンスター」と言っていいのだろうか。スタジオにいた出演者が「命に影響してもいいというのか」「キレイだけど美しくはない」と本人の目の前で切り捨てることは、同じ日本人として恥ずかしくなった。見ていて救いがなく、息苦しくなった。整形手術を受けた人を失格者として見下し、「モンスター」と化け物にしている。テレビに出たことが彼女の新たなトラウマにならないかと心配だ。

  • 女性タレントグループに時速165kmのマシュマロを口で受け止めさせていた。それを笑って見ている他の出演者もおかしいのではないか。"お笑い芸人=イジメて良い人種"という誤解、勘違いだ。

  • 色々なバラエティー番組で、"セクシー系"と呼ばれる女性タレントらが、一年中下着と区別がつかない衣装を着てテレビに出演している。これは視聴者、特に青少年のモラルの低下につながる。これから暑くなれば、肌の露出が多い洋服を着る出演者が増えてくる。テレビに出る以上、出演者は青少年への影響も考慮し、無駄な露出は極力控えて頂くようお願いしたい。

  • 私の住んでいる地方では、テレビ画面の片隅にある局の「ウォーターマーク」が大きい。例えば、4月1日から始まった新番組の宣伝なのか、画面右上に番組の文字が大きく出ている。また他の局では、変な生き物のマークが出ている。番組に集中できず、目ざわりだ。出さなければならないのであれば、もっと小さいマークにしてほしい。他の地域のことはわからないが、「ウォーターマーク」そのもののあり方について一考願いたい。

  • 動物が経営する喫茶店を描いたアニメが3月で終了し、残念である。「ロハス」をテーマとした番組で登場人物に癒やされるばかりでなく、友情や家族愛、望郷の念を描いた場面もあり、今を生きる現代人が忘れがちなものを思い起こさせてくれる、自信をもって人に薦められる番組であった。続編の放送を期待したい。

  • 何故24時過ぎの時間を「25時」や「26時」などと言うのか。「土曜26時」を「日曜午前2時」と言ったら、「頭がおかしい」と言われた。日付が変わっている以上は「日曜」と言っても何もおかしくない。日本語として考えておかしなことを言っていないのにバカにされる。時間軸を24時区切りにすることはできないのか。

  • 芸能人がホテルで過ごす様子を隠し撮りしたところを放送していた。最近、隠し撮りするものをよく見かけるが、倫理上良くない。見るたびに不快になる。他にも芸能人の自宅の様子を隠し撮りしたりする場面も見かける。プライベート空間に立ち入りすぎる隠し撮りは、人格権の侵害につながる。規定を作った方が良いのではないか。

  • テレビ画面上で見られる各局の番組表だが、現在どこの誰が作ったものなのか表示されていない。キー局が作ったものなのか、系列局が作ったものなのか、明示してもらいたい。

  • 巨大なお好み焼きを作るという内容が放送されていた。何気なく見ていたが、その内容があまりにひどかった。通常のお好み焼きのサイズの6000倍のものを作るという企画だったが、挙げ句の果てには生地の水分量を間違えたとかで作り直しをし、6000倍の食材を無駄にする内容だった。たくさんの芸人が参加していたが、見ていて気分が悪くなった。世の中には満足にご飯を食べられない子どもがたくさんいる。このような内容のものがまかり通ることはあってはならない。

  • クレーン車で人を吊ることは禁止されているのではないですか。大量の食べ物をネタにすることもやめた方がいいのではないですか。6000倍のお好み焼きは、一人で3枚食べても2000人必要です。そんなに現場に人はいるのですか。「残りはスタッフでおいしく食べました」と言っていますが、本当とは思えません。

  • 通信販売やテレビショッピングが多すぎる。通販は他のCMと違って、強引な手法で視聴者を引きつけ、その場で購入させるキャッチセールスに似ている。放送局はあざとい通販に加担するべきではない。

  • 「どの番組が」ということではなくて、どうしてお笑い芸人や、オカマやニューハーフなどといった、男なのか女なのか分らない人達がたくさん出てくるのか。視聴者がそれを本当に望んでいるのか。また、わけの分らないカタカナを用いて、ひたすら差別用語を作り出しては番組を作っている。ただ面白ければいいのだろうか。

  • "ちょっとエッチな大人の恋愛ドラマ"ということだが、中年の独身女性が、若い男性を飲み屋や合コン会場のトイレに誘い、行為をするという考えられない設定が放送された。あまりに安易な設定で、コメディドラマなので、なおさら不快な気持ちになった。22時台のドラマで、若い方をターゲットにしているドラマなら、もう少し節度があっても良いのではないか。

  • 春と秋、年末年始のみだった長時間特番が最近では1年中やっている。しかも長時間特番の放送時間は長すぎる上、中身は薄く、同じ事務所所属の芸能人ばかりの内輪話だ。衝撃映像といっても同じ映像の使い回しだ。どのチャンネルに替えても同じ内容でマンネリ化している。長時間特番の影響で、後続の深夜のニュース・スポーツニュースや深夜の番組が繰り下げられる。視聴率対策だろうが、長時間特番のレギュラー化は止めていただきたい。

  • ツイッターなどで、視聴者の声を番組に同時進行で反映させる番組が増えてきたが、客観性は疑問だ。試みは斬新だが、ネットを頻繁に使う層に限られるため、世論を客観的に反映しないという決定的な陥穽がある。組織的世論操作に利用される恐れが高く、客観性を担保する放送基準策定と各局の遵守は必須だ。憲法改正、消費税、社会保障、雇用、TPP、教育などで組織的書き込み工作があり得るから、注意が必要だ。

  • 女子スケート選手に対するコメンテーターの発言は、放送の公共性を著しく欠いていた。主観的な好悪での物言い、表層的な見地からの決めつけは、一般人の井戸端会議ならいいかもしれないが、公共の電波を使っての発言としては、如何なものか。マスコミは個人攻撃の場でも、揶揄する場でもない。

  • 人混みの観光地で芸能人4、5人が歩きながら箸と茶碗でご飯を食べていた。転んだらどうするのか。何かの拍子に箸で子どもの目を突くようなことがないと言い切れるのか。箸や棒を口に入れて歩くな、と躾ける立場の大人の行為とは思えない。礼儀作法もここまで落ちるものだろうか。本当に情けなく、怒りがこみ上げてきた。

  • 両腕がどんどん巨大化する女性の映像が番組の冒頭に流されました。世界に約500例しかない難病で、体の一部が大きくなる病に侵されている人の映像でした。その人は苦しみながらも、かすかな希望を持って生きています。このシーンをほかの巨大なものとして放送された「怪物・巨大ダコを追え」や「大きなスケートボード」などと横並びに流していいものでしょうか。小学生の二人の子どもに、この映像をどう説明したらいいのでしょうか。小中学校で、イジメの事件が連日報道される昨今、身体的な特徴が少しでもあればイジメの対象になる。こんな「イジメ」「差別」を助長しかねない映像を流していいのでしょうか。

  • 今期のドラマには色々なところで生々しいいじめシーンや犯罪に近い暴力シーンが数多く放送されています。人気の俳優や女優が出演していることもあり、真似をするようなことが起こりそうで、とても心配です。いじめを紹介するような放送の仕方に疑問を感じます。

  • AD一人をプールや海へ突き落として笑い者にしている点に、疑問を覚えた。稼働中の電源機材と共に背中から不自然な体勢で落水させ、命の危険を感じさせるものだった。何より、特定の個人に対するこのように暴力的な行為は、「いじめ」を彷彿とさせる内容であり、それを笑い者にして視聴者の笑いを得ようとする行為もまた、「いじめ」の助長につながるのではないのか。

【ラジオ】

  • DJが「歯並びが悪い人は口が臭そう」などと、人を見た目で判断する発言をしていました。その事にコンプレックスを持つ方がいます。このDJは過激な発言が多く、起用し続ける局の姿勢にも疑問があります。

  • 出演者が食べ物を食べながらしゃべることがあります。音をさせながら話すのを聞くのは、かなり不快ですし、公共のマナーとしても良くないことです。番組内では出演者が道徳やマナーについて語っていますが、矛盾しています。

  • 日頃から、下ネタや卑猥な発言が多いが、リスナー宅にかけた電話に、たまたま子どもが出た。しかし、パーソナリティーは面白がって電話を続行し、子どもに卑猥だと思われることを言わせようとした。幸い子どもは答えなかったが、親の承諾もなく子どもを番組に出し、卑猥な発言を強要するのに驚いた。子どものトラウマになったらどうするのだ。

【CM】

  • ある会社のCMだが、テレビ番組との音量の差がありすぎて不快である。家族の体調が悪く、テレビの音量を小さくして見ているにもかかわらず、大きな音が流れてストレスを感じている。CMは見たくなくても強制的に見させられているものなのに、視聴者を不快にすることは、如何なものか。強く改善を求める。

  • 子ども向けの番組が始まるので、小学校1年の子と10分程前から見ていたところ、ホラー映画のCMが2度放送された、子どもは怖がり、大人が見ても気持ち悪いと思った。心に傷を受けかねない。子どもが目にする可能性がある時間に、刺激のある映像を放送するのは、悪質ではないか。

青少年に関する意見

【性的表現に関する意見】

  • バラエティー番組の中の夫婦のダブル不倫の話題で、性生活について取り上げられていた。夜の遅い時間なら分かるが、小さい子どもがまだ起きているゴールデンタイムにわざわざ取り上げなくてもいいのではないか。

  • 番組を見てもらおうと宣伝を流すことは理解できる。しかし、このドラマは性についての内容が多いらしく宣伝でもベッドシーンが流れる。番組内ならまだ分かるが、勝手に流れる宣伝にベッドシーンを入れることはいかがなものか。宣伝は選ぶことも出来ないし、子どもが見ることを考えた内容にしてほしい。これからますます過激な内容が放送されるのかと思うとヒヤヒヤする。

【いじめ・虐待に関する意見】

  • 最近のモノマネ番組は、された側の事を考えていない。良いところを真似るならいいが、本人が言わないようなことややらないようなこと、本人が嫌がることをするのは、モノマネではなく嫌がらせだ。子どものいじめなどの問題で、相手が嫌がることをするのが、問題になっている。どうせやるなら、ちゃんとしたモノマネをして認められるべきだ。

  • アイドルグループの学力テストをバラエティー化していたが、番組内容は、学校の雰囲気作りをした中で、バカのランキングもして、バカをつるしあげるような企画であった。似たようなことを現実の世界でもやってみようと思わせる内容であり、憤りを感じた。子ども達に誤解させる恐れがあり、このような番組内容は、いじめを助長する。

  • イジメを題材にしたドラマだった。私は学生時代に5年間イジメを受けていた。過去に傷を負い、大人になっても傷を思い出すことは多々ある。極力忘れようとしているのに、まさかテレビドラマで、ここまでフラッシュバックさせられるとは思わなかった。こんなものを流しても、イジメなど減ることなどない。現実は甘くないと伝えたいのか。これが現実だと伝えたいのか。そんなことをテレビドラマで表現しないでほしい。

【報道・情報に関する意見】

  • 吹雪でお父さんが亡くなってから3ヵ月も経っていないのに、9歳の女の子にインタビューをしていた。自分をかばって父親が死ぬという異常事態を経験した子に対して配慮がなさすぎる。不愉快だった。

【表現・演出に関する意見】

  • 子役の女の子が芸人を殴ったり、ののしったり罵声を浴びせたりという内容だった。いくら企画とはいえ、子どもにこういうことをさせるのはおかしいし、面白いを超えて不快。こんな時間(注:深夜2時過ぎからの放送)に子どもを出すべきではない。この子自体にも問題はあると思うが、夜中に子どもを出すことはやめてほしい。