第113回 放送と青少年に関する委員会

第113回 – 2010年6月

視聴者からの意見について

中高生モニターについて

6月22日に開催した第113回青少年委員会では、5月16日から6月15日までに青少年委員会に寄せられた視聴者意見をもとに、アニメ1番組のラ・テ欄表記について審議したほか、6月度の中高生モニター報告について、担当委員からの報告および審議が行われた。

議事の詳細

日時
2010年6月22日(火) 午後4時30分~6時
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
汐見委員長、境副委員長、小田桐委員、加藤委員、軍司委員、萩原委員、渡邊委員

視聴者からの意見について

テレビ朝日『ドラえもん』5月28日放送分ラ・テ欄表記について

ラ・テ欄表記に「ドM」という言葉が使われたことについて、「小さな子どもが見る番組には不適切」「子どもに聞かれて説明できない」といった意見が寄せられ、BPOの「ラ・テ欄は放送内容と一体」という考えに基づき審議対象とした。

【委員の主な意見】

  • 制作者がラ・テ欄を作る際、子ども向け番組という意識が欠落していることは、番組制作にあたっても同じことが言えるのではないか。
  • 一般番組と同様な刺激的言葉の羅列で視聴者を引きつけようとするのは、子ども向け番組には不適切だ。
  • 子どもがわからない言葉を使う制作者の’子ども観’のギャップの表れ。子どもたちにわかるような表現をすべき。委員会としては上記の審議を踏まえ、放送された番組内容に問題はないが、子ども向け番組のラ・テ欄表記については、特に「子どもにわかりやすく、子ども番組にふさわしい適正で品位ある表現」を要望する旨をBPO報告およびBPOホームページに掲載することとした。

中高生モニターについて

今月は「バラエティー・クイズ番組、音楽番組」の中で「小学生のころ熱中して見た番組」についての意見や感想を書いてもらい、33人からレポートが寄せられた。

【モニターの主な意見】

今回、最も意見の多かった番組は『学校へ行こう!』の4件だった。「番組でやったゲームを学校でやるのが大好きでした。ゲームは大勢でできるものが多く、今まで知らなかった子とゲームをやって仲良くなることもありました」「この番組は私たちにとって身近に感じる番組で、『私も?6の皆さんに会えるかな』などと思ってワクワクしていました」「『未成年の主張』というコーナーは高校生になったら出てみたいと夢見ていました。ぜひ、復活してほしいです」。今年3月に終了した『エンタの神様』にも3人から報告があった。「この番組は人気のある芸人をほぼ毎週出演させていたし、若手の芸人もブレークさせようとできるだけ多く出演させていたので楽しみだった」「この番組を見ていると『どういう風にやれば人を笑わせることができるか』などと考えて見ていたのですごく面白かった」「似たような番組が増えるにつれて知名度の低い芸人やとても面白いとは思えない芸人が増えてしまい、終わってしまった気がする」。
そのほか複数意見の寄せられた番組のひとつは『水10!ワンナイR&R(ロックンロール)』で、「個性派の芸人が独特のキャラクターを作って楽しめた。ガレッジセールのゴリさんのダンスの上手さに驚かされました」「無条件に笑えて楽しめたので4年以上続いたのではないでしょうか。あのころ面白かった番組はほとんど終了してしまい、是非、復活するよう、制作サイドの方々お考えください」という意見が寄せられた。また『関口宏の東京フレンドパークII』には、「いろいろなアトラクションに挑戦してクリアするごとに獲得した金貨で豪華商品を獲得できるダーツがもらえ、そのゲームが楽しみだった」という意見の一方、「最近はあまり面白いと感じられません。それは長寿番組だからとはいえゲームに目新しさがありません。ですから古くからあるアトラクションをリニューアルしたりするのもひとつの手だと思います」。
そのほか『サタ☆スマ』には「『おっは~』でお馴染みの慎吾ママ、いつも忙しいママをたまには寝坊させてあげたい!というお父さんと子どもの依頼を受けた慎吾ママが、朝ごはんを作るコーナーと、『怒られ侍』が一緒に謝りに行き、一緒に怒られるという内容が面白かったし、もしこの番組が復活したら今でも楽しむことができる」。北海道テレビ放送制作の『水曜どうでしょう』には「この番組をテレビ埼玉の再放送で見ていました。一番好きな企画は『サイコロの旅』で、大泉洋さんと鈴木貴之さんが繰り広げる旅にはとても親近感がありました。早く新作を放送してほしいと思います」。また、『進め!電波少年』には「番組の企画内容がほかにはない面白さがあったので強烈に覚えている。一番有名なのは『ヒッチハイク横断』で、過激だったけどもっと見たかった番組だった」という声も寄せられた。
昔はよく見ていたが、今はあまり見なくなったという番組は『さんまのSUPERからくりTV』で「替え歌のコーナーが圧倒的に面白かったが、最近は素人の人より大物芸人が出てきたりして面白くなくなった」。『行列のできる法律相談所』には「最初のころ”法律問題トーク”が中心で勉強にもなるし、毎週日曜日が楽しみでした。でも最近、法律ではない話が中心になってしまい見ていません」。
一方、昔は見ていなかったが最近は「ニュース・情報番組」などを見るようになったという意見も寄せられた。「『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』が面白くためになる番組だと思います。さまざまなニュースを知ることで日本や世界の様子が分かり、公民などの授業で点数が取れるようになるので、ニュースを見ることはいいことだと思います」。「ちょうど家に帰るころ放送しているのが、石丸謙二郎さんナレーションの『世界の車窓から』です。この放送を見ていると本当に旅に出た気分になります。しかし唯一の欠点は放送時間が5分にも満たないミニ番組だということで、せめて15分くらいの時間で放送してほしいです」。
また受験生当時を振り返った意見も寄せられました。「僕は受験生のためテレビをあまり見ることができなかったので、ニッポン放送の『東貴博のヤンピース』を聴くことで話題のアーティストを知ることができましたし、よく笑うこともできました。しかし今、この枠は40代向けの番組となり非常に残念です。今の受験生は疲れきった夜をどうやって過ごすのでしょうか」。

【委員の所感】

  • 小学生のころの視聴体験として、番組内容より、家族と一緒に見たり、友だちと話題にしたりしたことなど、テレビはひとりで楽しむというよりも大勢で一緒に楽しむものだったというレポートが何通か寄せられ、興味深いものがあった。
  • 単純に笑える番組が少なくなって残念という報告と、中高生になった現在では単純には笑えなくなったという報告も何通か寄せられ、成長の過程をうかがわせるものだった。
  • 『学校へ行こう!』など、いまだに多くの生徒たちに支持されていることを考えると、多様なテレビが求められている一方、子どもたちが参加できる番組を熱望していることも強く印象に残った。テレビ制作者は大勢の人々が楽しめるような番組作りをもっと心掛けてほしい。

「今月のキラ★報告」(京都府・中学2年生男子)

僕が小学生のころ熱中して見た番組は『めちゃ2イケてるッ!』です。ナインティナインや加藤浩次さん、浜口優さんなどのお笑い芸人がさまざまな企画を通して視聴者に笑いを届けてくれる番組です。企画の中の一つ「只今参上 色とり忍者」に小学生のころは熱中していました。レギュラー陣とゲストが円になり、最初の人が「色+自由な言葉」を設定して次の人が答える、次はその人が新しいお題を出してまた次の人が答えるという、どんどん回っていく企画です。僕は、芸人さんやゲストが言うお題や答えに腹を抱えて笑っていました。お題にそった答えができないと罰ゲームになります。その罰ゲームの後のリアクションも面白くて僕は笑っていました。
『めちゃイケ』は現在も放送されていますが、中学生になると忙しくなったのであまり見なくなりました。ある日、暇な時間にテレビをつけると「色とり忍者」が放送されていました。僕はそれを見ていましたが、少しも笑うことができませんでした。バカらしいと思ったほどです。おそらく自分の心が発達して、子ども向けだと感じたのでしょう。新しく番組を見たり見なくなったりするケースで、「飽きた」や「面白くなかった」という人が多いと思いますが、それには感受性の発達や変化が関係しているのだと思います。

【委員会の推薦理由】

小学生のころ『めちゃ2イケてるッ!』という番組に夢中になり、お腹を抱えて笑うことができたのに、中学生になって同じ番組に面白さを感じられなくなったのはなぜか。それを自分なりに考えて分析し、率直に表現してくれている点を評価いたしました。

2010年5月に視聴者から寄せられた意見

2010年5月に視聴者から寄せられた意見

宮崎県で発生した口蹄疫に関する報道や番組内容についての意見が多かった。政府の初動が遅れたことや、報道が十分にされなかったのではないかなどの疑問の声が多かった。感染拡大への対応や、種牛の処分、現地での取材のあり方などについても意見が寄せられた。

5月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,595件で、4月と比較して559件減少した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール65%、電話30%、FAX3%、手紙ほか2%。
男女別は男性73%、女性23%、不明4%で、世代別では30歳代32%、40歳代26%、20歳代15%、50歳代13%、60歳以上11%、10歳代3%の順となっている。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。5月の通知数は667件(43局)であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、48件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

5月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 2件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

5月の視聴者意見は、宮崎県で発生した口蹄疫に関する報道や番組内容についての意見が多かった。牛や豚の感染が、連休をはさんで爆発的に拡大していく中、政府の初動が遅れたことや、報道が十分にされなかったのではないかなどの疑問の声が多かった。感染拡大への対応や、種牛の処分、現地での取材のあり方などについても意見が寄せられた。
さらに、沖縄の普天間基地移設問題について、鳩山首相(当時)が約束を違えたなどの批判意見があった。「辺野古」への移設に反対した社民党福島党首の閣僚罷免、社民党の連立離脱などへの意見もあった。また採決をめぐるトラブルで民主党の三宅雪子議員が負傷し、「突き飛ばされた」、「いや自作自演だ」など賛否両論多くの意見が寄せられた。政治に関する意見は400件近くに上った。
バラエティー番組への意見は前月とほぼ同じの132件、お笑い芸人の言葉の使い方や、食べ方が下品だなどの批判が多かった。若い女性グループの売り出し方などをめぐる意見も多かった。番組出演者に関する意見は「不適切な発言」の検索で52件、「不適格な出演者」で78件あった。ラジオに関する意見は55件、CMについては、パチンコCMが多いことや、山場でCMを挟むことなどへの批判が多かった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は124件で、前月を5件下回った。
今月は先月に引き続き、低俗・モラルに反するとの意見が24件、性的表現に関する意見が23件とほぼ並んだ。後者については、子ども向けアニメ番組のラ・テ欄表記に対し、「子どもに聞かれたら困る表記であり不適切だ」との批判意見が5件寄せられた。また、今月は複数のドラマ番組における喫煙シーンに対する批判意見が、通常より多く6件寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • どうして口蹄疫の報道が一切されないのか。初動の遅れは政府・農水省の怠慢だ。感染経路がはっきりしないのにGWで人の大移動が起きたことにより、南九州のみで収まらない可能性がある。それにもかかわらずマスコミが報道しないことは、いかなる理由があるのか。これで、他県へ被害が拡大した場合は、マスコミは責任が取れるのか。これは明らかに”人災”だ。
  • 口蹄疫の感染拡大について、ワイドショーなどが報道している。予備知識のない取材陣が大量に現地に押しかけているようだ。人間にはうつらないが、衣服に付着して感染が拡大する可能性がある。取材は現地に任せておいたらどうだ。
  • 宮崎県の口蹄疫はなお拡大傾向にある。必死の防疫作業にもかかわらず、南下拡大している。発生から1カ月になろうとする中で、ようやくマスコミも注目し始めたようだが、政治が動かなければ既にどうしようもないところまで来ている。原因は購入飼料か、人為的なものか、いまだ不明だ。空気感染するウイルスだから、原因究明と防疫は徹底する必要がある。畜産農家の窮状と地域経済へ及ぼす影響など、時期を逸することなく情報を伝えていただきたい。
  • 宮崎県の種雄牛49頭の「延命措置」を知事が要望している件で、それを擁護するような報道がある。全頭殺処分というのは「家畜伝染病予防法」という法律で決められている。当然、この種雄牛も殺処分されなければならない。いずれの農家にとっても、家畜は何十年にわたり築きあげてきた大切な財産だ。それを法律で決められているといって、すべて処分せざるを得ない中で、農家を指導する立場の行政がそれを拒んで、特例を求めている現状はおかしい。県の対応を問いただすのが報道機関としての姿ではないか。私の実家は20kmの搬出制限区域内で養豚を営んでいる。農家としては、このような報道はやり切れない。恥ずかしくない報道を望む。
  • 公務員制度改革法案強行採決の際の三宅議員の転倒シーン。実際の転倒シーンをそのまま放送していれば、甘利議員が押していないことが分かるはずなのに、あえてその疑惑のシーンは右にカメラをずらして見えないようにしている。仮にたまたまカメラを右側に向ける際に起こった突然の出来事だったとしても、いろんな角度から撮っているわけだから、きちんと検証して事実を報道するべきだ。
  • 民主党の強行採決による会場での騒ぎが話題となっているが、肝心の強行採決しようとしていた法案は何なのか、中身はどういったものなのか、まったく報道されていない。視聴者が知りたいことは、自分たちの生活に直結する法案の中身だ。まったく知らされないまま、決まっていくことに恐ろしさを感じる。
  • 東京都条例改正に伴うコミック表現規制問題について報道する際、「2次元児童ポルノ」または「漫画児童ポルノ」の規制と表現され、「コミック表現規制問題」に反対している漫画家について、「児童ポルノ作家」というような表現をされることが多い。扇情的な表現を改め、適切な表現で報道するよう望む。
  • 大型連休の各地の様子を伝えるニュースで、大凧あげの事故を放送していた。事故のニュースという扱いではなく、バラエティー番組の扱いでした。たこが墜落するシーンから「現場にいる人の安否は?」というような煽りのスーパーを入れ、CMで引っ張った後、CM明けにけがをした人がいたことを伝えていた。事故を伝えるニュース番組としては、あまりに不謹慎だ。
  • 報道・情報番組で、「ボードに貼った新聞記事の読み上げ」が当たり前のように行われているが、テレビが新聞記事をそのまま流してどうするのか。テレビ独自の報道に自信も責任も持てないということの表れか。
  • 最近のテレビニュースは本当に「たちが悪い」。「死亡した被害者」の顔写真を平然と大写しにし、繰り返し放送している。「加害者」に対しては容疑者としての配慮から「顔の映像部分にモザイクを掛け、名前は伏せる」という丁重な扱いをする。この無神経な癖は直らないものだろうか。ちなみに、新聞紙面も昔は同様であったが、現在は新聞社の協定で被害者の顔写真を載せることなどなくなった。背景には遺族の猛烈な抗議があった。
  • 私は土木技術者である。東京湾アクアライン建設などにも携わり、子供には「公共事業」に従事していることを教えて来た。最近「公共事業の仕分け問題」がいろいろな番組で取り上げられる機会が増えたが、すべての公共事業をひとくくりにして「無駄」と表現されることが多くなった。そのせいで子供が学校でいじめられているようだ。父親として非常に心が痛む。公共事業にもいろいろある。安易に「公共事業=無駄」と受け取れるような放送をしないでほしい。

【番組全般・その他】

  • くだらない番組が多い。お笑い番組、食い物番組。特に食い物番組は最後まで食べもしない。料理を作った者の身にもなって欲しい。昔テレビが普及した時代に評論家の大宅壮一氏が「一億総白痴化する」と断言していたが、正に現代はその時代になっている。子供の教育レベルの低下は放送局に責任がある。
  • バラエティー番組では言葉の使い方が悪い。流行かも知れないが、聞いていて気分が悪い。本来の日本語はどこにあるのか。公共の放送なのに、タレントに注意しないのか。自分たちの儲けしか頭にないのか。最近では近所の子どもたちも、流行語しか頭にないようだ。もう少し標準語の放送ができないだろうか。将来を懸念している。
  • 「猫に餌をあげる」「花に水をあげる」など、各局のアナウンサーが言葉の使い方を誤っている。こんなことは小学生で得る知識ではないのか。日本語は正しく使ってほしいので、各局にぜひ伝えてほしい。
  • 外科手術のシーンをモザイク無しで放送するのはいかがなものか。手術をしている血まみれの手元だけならまだしも、切除した内臓が映ることは、ドラマの暴力シーンの比ではない。しばらく前はモザイクやボカシがかかっていたのに、どうしてわざわざ外すようなことをするのか。
  • 情報番組などで、各地の観光スポットや風光明媚な場所が紹介されるが、その名所のある「県名」を言わないために、地理的な見当が付かないことがよくある。先日もある番組で「たかおさん」という山を紹介していたが、県名を言わなかったためピンと来なかった。後で調べたところ、東京の「高尾山」と京都の「高雄山」という少なくとも2つの「たかおさん」があり、結局どちらなのか分からずじまいだった。せっかくの名所案内なのだから、どの地方の人が見ても分かるように「県名」を省略せずに紹介してもらいたい。
  • 楽しくテレビを見ていると、画面の中にワイプで出演している人がVTRを見ながら賑やかしている。見ることを邪魔されていると感じる。内容には興味があるのに、ワイプ画面や、それを見てうるさく意見を発している状態は、見る気が失せる。バラエティー番組しかり、ワイドショーでも報道の内容を伝えたいのか、出演者の表情を放送したいのか、イライラすることがある。
  • 「買い物難民」というテーマで、私の住む団地の自治会に取材依頼があった。すぐそばにあるショッピングセンターを住民がよく利用していたのだが、そこが現在は4店舗しか残っておらずシャッター街のようになっている。私たちを「買い物難民」として放送したいようだ。しかし、徒歩5分くらいの場所にスーパーもあるし100円ショップもあるので、実際は買い物に困っている人はいない。団地の住民に「買い物難民がどのような暮らしをしているか」についてのアンケートが実施されたが、困っていないので答えようがない。企画として不適切ではないか。

【ラジオ】

  • 司会者が「宮崎県で口蹄疫が問題になっています…。食べても大丈夫だそうですが心配ですねー」と、風評被害につながりかねないコメントをしていた。かつてBSE問題の時も、いわゆる”へたれ牛”の映像を流して、放送局は視聴者に誤解を与えた。この時も、畜産農家や食肉業界は大変な経営不振に陥った。放送局は聴取者に正しい情報を伝えることが使命ではないのか。
  • 点字で手紙を投稿した者です。ラジオ番組に点字でリクエストを出すのですが、放送局や担当者によって対応が違う。ある局では点字を受け付けてくれるが、他の局では「点字は難しいので困る」と断られた。点字でリクエストを出したい人は私以外にもいると思う。ぜひ多くの放送局で、点字でのリクエストを受け入れていただけないでしょうか。
  • 食品の通信販売のコーナーがあるが、パーソナリティーが食べながら紹介するので聞き苦しい。箸をカチャカチャ動かす音や、クチャクチャ噛んでいる音が耳障りだ。その上「おいしい」を連発し、食べることに夢中になって、本来のコメントがおろそかになっている。ラジオの場合、食べながら紹介することは不適切だ。
  • ラジオ局のホームページには、「NOW ON AIR」なる、現在放送されている音楽のタイトルとアーティスト名を表示する便利な機能がある。私も気になる曲があったときには、よく使う。しかし、この「NOW ON AIR」が、曲に合わせて更新されないことが往々にしてある。折角の機能なのだから、曲が流れると同時にきちんと情報が更新されるように改善してほしい。

【CM】

  • 番組の大事なところでCMが入ってしまうことが不愉快だ。何回もこうして「おあずけ」のようなことをされていると、イライラする。また、CMは総放送時間の18%以内と決まっているはずだが、守られていない。通販番組そのものや、番組内で食べ物や品物を紹介することは「CM」に当たらないとしているからだ。
  • バラエティー番組全般に言えるのだが、「CMの後は」と告知しておきながら、CMが明けてみると、来週の予告だったりする。あたかもCM明けにやるような告知なので、詐欺のようなものだ。どこの局も当たり前のようにやっているので、なんとかしてほしい。
  • 最近はノンアルコールビールのCMが増え、飲酒運転をなくそうというキャッチコピーまで出るようになった。この国も少しは良くなっている部分があり、悲観ばかりすることはないと思った。今後は適正飲酒を守る運動が徹底的に広がれば良いと思う。お酒の問題を社会全体で考えて行くことはこれからも必要だ。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 雑誌グラビアに水着で登場する女子高生をスカウトするというコーナーがあった。未成年である素人の女子高生を、誰が見るともわからない雑誌で水着にするという行為に、制作者は大人としての罪悪感を覚えないのか。節度のある番組作りを望む。
  • タレントの誕生日パーティーでケーキが爆発するドッキリがあったが、主役ではない人がケーキを顔面にあびて喧嘩になり、それをクイズにしてみんなで笑い合うという悪質な内容があった。その人はコンタクトレンズをしていたが、目の中で割れたら大変なことになる。また、別のタレントが喧嘩を始めて非常に汚い言葉でののしっていたが、子どもが真似をしたらどうするのか。
  • 子ども番組だが、子役に合コンのようなことをさせて互いの悪口を言わせたり、大人が失敗したところを子どもにバカにさせる場面があったり、マラソンでズルをしてタクシーに乗りゴールしたり、寝転んでダラダラと食べ物を食べたり、教育上あまり良い内容ではない。問題があるコーナーはやめてもらいたい。

【性的表現に関する意見】

  • 小さな子ども向けのアニメ番組でありながら、ラ・テ欄に「ドM」などと信じがたい言葉が使用されていた。子どもに意味を尋ねられたが教えられなかった。当日の放送のサブタイトルは新聞のラ・テ欄と異なっていて、話題作りのためだったのかと不快感を覚えた。
  • 小学生の子役が先生に扮した芸人に質問をするコーナーで、子役に「オススメのデートスポットは?」という質問をさせて、先生役の芸人が「国道沿いのラブホテル」と答えていた。また、「熟女を確実に落とす方法は?」という質問もさせていた。子役にこのような性的な質問をさせることは不適切で、配慮が欠けている。
  • ドラマの番組宣伝に卑猥な言葉が出てきた。とても信じられない。息子に言葉の意味を聞かれ、怒りを感じている。何を考えてこのような宣伝を流しているのか理解できない。何とか対処していただきたい。
  • 以前からこの放送局のわいせつな番組に疑問を持っていた。ラブホテルやAVのCMを流すなど、明らかに青少年に対して害でしかない。今年に入ってこうした番組がなくなり安心していたが、また新たに曜日と時間帯を変えて放送されるようになった。非常に腹立たしく思っている。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • 最近、性的表現や残酷な殺人シーンがあるアニメが実に多い。一部はゲームソフトにもなっており、子どもでも容易に手に入れられる。視聴率が取れるからといって、安易にこのようなアニメを誰でも見られる地上波で放送しないでほしい。
  • 「子どもに見せたい番組、見せたくない番組」の調査が発表されているが、子どもに何の影響があるのか分からない。「子どもに見せたくない場面」として暴力シーンなどが挙げられるが、見ると必ず暴力行為に走るのか。血を見せたり、殴られることなどは良いことではないが、本物っぽさを見せるのは時には必要だ。映像という疑似体験で学ぶことは多いと思う。

【いじめに関する意見】

  • 子どもがジャニーズファンなので一緒に見る機会があるが、見終わって後味の悪さが残る。司会者に対し進行を断ち切るようなコメントを言ったり、その人の性格を悪く言ったり、一緒に番組を盛り上げる気持ちが感じられず、大勢でいじめをしているのではないか。遅い時間帯の番組だが、ジャニーズの出演者がいると子どもも見ている。いじめを推奨する番組は要らない。

【喫煙に関する意見】

  • ドラマでの高校生の喫煙シーンはやめてほしい。なぜこんなシーンが許容されているのか不思議だ。喫煙をしたことのない子どもが主人公と自分を重ねて「喫煙はかっこいい」と思い込みかねない。不良高校生がいろいろな体験を経て成長していくシナリオ自体は良いが、不良のイメージに基づく”たばこ”という小道具に頼らない番組制作をしてほしい。

【言葉に関する意見】

  • 芸人と子どもがゲームで対決するコーナーで、芸人が「やべー」「やばい」という言葉を使うが、うちの子どもも真似をして「やべー」「やばい」と言う。放送局に「その部分を削除してほしい」と電話したが、毎週その言葉が放送されている。小さい子どもが多く見るので、言葉には注意してほしい。
  • タレントが「てめえ」「この野郎」「殺してやるぞ」などと暴言を吐いていた。いくら悪態をつくキャラクターといっても、これらの暴言・悪態の数々は度が過ぎる。4歳になる息子が真似して困る。BPOから放送局に指導してほしい。

【動物に関する意見】

  • タレントがふざけながら外来蟻と日本蟻を対決させる放送があった。蟻といえども生き物を粗末に扱うべきではない。もし生物学的に検証する必要があるなら、もっと厳粛な環境で実施すべきだ。「蟻程度の生命なら笑いながら見てもいい」と誤解する子どもを育ててしまったら大変危険だ。このような誤解は、人を大切にすること、動物を愛する心を持つことを妨げると思う。

【BPOへの意見】

  • 最近のBPOはバラエティー番組に対する批判が多すぎる。BPOのHPのおすすめ番組を見ても、学習的な内容ばかりでがっかりした。バラエティー番組は、笑えて、人生を楽しくするものだと思う。バラエティー番組の批判ばかり載せることは止めてほしい。

【犯罪の助長に関する意見】

  • 万引きの特集が放送された。この種の特集でいつも気になることは、万引きの罪について全く触れないことだ。青少年が鞄に品物を入れる瞬間の映像に重点を置き過ぎ、万引きが犯罪であるという印象を受けなかった。万引きすれば罪に問われることを明確に放送してほしい。

【危険行為に関する意見】

  • タレントらが路上を歩いている途中、団地敷地内で野球を始めた。ボールもバットも玩具ではあるが打てばそれなりに飛ぶし、当たれば危険でもある。打ったボールが団地の向かいの工事現場に行き来するトラックに当たる場面もあった。こうした大人の振る舞いを子どもが真似ると大きな事故にもつながりかねない。

【CMに関する意見】

  • 最近、このまま温暖化すると「近い将来、砂漠化する」「水中通勤しなければならなくなる」「ロボットに乗って買い物に行くことになる」などの荒唐無稽なCMが頻繁に流れているが、このような科学的根拠が薄い内容の放送を一体誰に向けて何のために行うのかわからない。特に幼い世代に悪影響があるので、内容を修正してほしい。
  • 4人程の女性が、胸とお尻がぎりぎり見えない程度でほとんどヌードになって、「ブラがいらない服」などと宣伝していた。夜でも子どもは起きているし、視聴者に迫ってくるような様子は、あまりに過激ではないかと疑問に感じた。
  • パチンコのCMが多過ぎる。青少年に悪影響だ。テレビ局も営業的に困難だろうから「放送するな」とは言わないが、放送するなら「18歳未満は法律で禁止されている」などと画面に表示し、注意を促す配慮が必要だ。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「番組が子どもに悪影響を与えるか」で意見が分かれている。「番組作りが萎縮しないか」という意見もある。しかし、子どもに対する影響云々ではなく、人を馬鹿にしたり、下品なことを言う番組や出演者が本当に必要なのか。ぜひこのような場ではないところで一度議論してほしい。
  • 「下品だから子どもに見せたくない」「自分が不快だから見せるな」といったクレームに近い意見がある。「下品」や「不快」なら、見ないという方法がある。子どもにも同様の手法を使えばいいし、不快と感じる放送について子どもと話し合うことも必要なはず。見たい人もいるのに一方的な私情に流されるのは良くない。また、視聴者も自分の感情に任せた意見は慎むべきだ。

第162回 放送と人権等権利に関する委員会

第162回 – 2010年6月

「上田・隣人トラブル殺人事件報道」事案の審理

「機能訓練士からの訴え」事案の審理 ……など

「上田・隣人トラブル殺人事件報道」事案の審理が行われ、起草委員会から提出された「委員会決定」案について検討した。先月の委員会で審理入りが決まった「機能訓練士からの訴え」事案の実質審理が始まった。このほか、3月に「拉致被害者家族からの訴え」事案で「委員会決定」の通知を受けたテレビ朝日より、その後の取り組みをまとめた報告書が提出された。

議事の詳細

日時
2010年 6月15 日(火)午後4時~8時20分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
堀野委員長、樺山委員長代行、三宅委員長代行、大石委員、小山委員、坂井委員、武田委員、田中委員、山田委員

「上田・隣人トラブル殺人事件報道」事案の審理

この事案は、テレビ朝日が2008年12月23日の『報道ステーション』で放送した「特集 身近に潜む境界トラブルの悲劇・住宅地の惨劇はなぜ起きた」について、被害者の遺族が申し立てたもの。
先月の委員会で「委員会決定」の方向性が決まったのを受け、起草委員会が起草した決定案について審理した。その結果、内容に一部修正が必要との結論となり、起草委員会が修正案を起草したうえで、あらためて来月の委員会に諮ることになった。
本事案で申立人は、事実に反する放送内容によって両親に対する敬愛追慕の情や名誉を侵害されたなどとして、局に対し謝罪と訂正を求めている。
これに対し、テレビ朝日は、放送内容は虚偽ではなく名誉侵害などの不法行為はなかったと反論している。

「機能訓練士からの訴え」事案の審理

本事案は、2009年4月11日にTBSテレビが『報道特集NEXT』で放送した「車イスの少女が入学できない訳」に対し、少女が幼い頃から機能訓練を受けている機能訓練士が申し立てたもの。先月の委員会で審理入りが決定し、今月から実質審理に入った。
既に提出されている申立人からの「申立書」に加え、この日の委員会までに新たにTBSからの「答弁書」、「答弁書」に対する申立人からの「反論書」、「反論書」に対する「再答弁書」が提出され、双方の書面が出揃った。
委員会では、提出された書面と資料を基に改めて双方の主張を整理した後、申立人の主張している肖像権の侵害があったかどうか、名誉・信用の毀損についてはどうかなど本事案の主な論点について議論した。
その結果、来月の委員会で申立人および被申立人(TBS)に対するヒアリングを行い、それぞれの主張内容や事実関係について詳しく聞いたうえで、さらに議論を深めることとなった。

「拉致」事案でテレビ朝日から対応報告

「拉致被害者家族からの訴え」事案で去る3月10日、「放送倫理上問題あり」との決定を受けたテレビ朝日は6月9日、「委員会決定」後の対応と取り組みをまとめた報告書を委員会宛て提出した。(報告書全文はホームページの「委員会決定第43号」にある「当該局の対応」の項をご参照ください。)
また、同局では5月28日に坂井眞委員を講師に招き、上記決定についての社内セミナーを開催した。報道局を中心に約70人が出席し、坂井委員による「委員会決定」の説明や局側スタッフとのパネルディスカッションなど、約2時間にわたり率直で活発なやり取りが交わされた。
以上について事務局より報告し、了承された。
委員会の席上、坂井委員は「セミナーでは局の皆さんと本音の議論ができ、大変よかった」と感想を述べた。

5月の苦情概要

5月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情・相談・批判の内訳は以下の通り。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・・・2件
    (個人又は直接の関係人からの要請)
  • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・・・・・・26件
    (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

その他

次回委員会は7月20日(火)に開かれることになった。

以上

第39回 放送倫理検証委員会

第39回 – 2010年6月

農水大臣が外遊中にゴルフをしていたと誤報したTBSの『みのもんたの朝ズバッ!』およびニュースとフジテレビの『とくダネ!』

委員会の意思表明の方法について…など

TBSとフジテレビの複数の番組で放送された、農水大臣の外遊先におけるゴルフ報道が誤報であった事案について討議した。その結果、TBSについては、取材からお詫び放送までの経緯に明確でない部分があるので、当該局に質問書を出し、回答を得た上でどう扱うかを決めることとした。 委員会で審理・審議した内容は、記者発表やBPO報告で公表しているが、審理や審議に至らなかった議論の内容が、制作現場に伝わりにくいという現状について、どう改善すべきかを検討した。 事務局からは、昨年秋に続く2回目のBPO事例研究会を、8月3日に開催することを報告した。

議事の詳細

日時
2010年6月11日(金) 午後5時~8時15分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
川端委員長、小町谷代行、吉岡代行、石井委員、香山委員、是枝委員、立花委員、服部委員、水島委員

農水大臣が外遊中にゴルフをしていたと誤報したTBSの『みのもんたの朝ズバッ!』およびニュースとフジテレビの『とくダネ!』

TBSは『朝ズバッ!』(5月20日放送)およびその他のニュース枠で、複数の民主党幹部からの証言をもとに、口蹄疫発生後に中南米に外遊した当時の農水大臣が外遊先でゴルフをしたと報じた。
しかし、農水大臣が抗議し、取材した民主党幹部も証言を翻したことから誤報であることが判明したとして、当日昼前のニュース等でお詫び放送をした事案。当該局は自主的に原因究明を行い、裏付け取材が不十分だったことや局内のチェックのミスを認めて、既に社内処分も発表している。委員会はそうした当該局の自主的な対応を理解しつつも、誤報に至った事実関係に明確でない部分があるので、当該局に対して質問書を出し、その回答を待って取り扱いを決めることとした。
フジテレビの『とくダネ!』は、TBSの報道をキャスターが引用しただけであり、お詫びもしているので取り上げないことにした。

【委員の主な意見】

  • 報道は当初、口蹄疫の問題がありながら長期間日本を留守にしたことが問題という伝え方だったが、2回3回と報道を重ねるに従って、外遊先でゴルフをしたことに重点が移っていった。ゴルフの方が責めやすいからなのか。
  • コメントでは「ゴルフをしたという民主党幹部の発言から生じた疑惑」を伝えているのに、テロップでは「農水大臣ゴルフ」と断定し、齟齬をきたしている。ファクトではなくクオート(引用)だというなら、徹底してそう表示すべきだ。
  • 記者の問いかけに対して、大臣が当初は否定せず無言であったことを、取材者側は肯定の根拠と判断したということだが、手前勝手な解釈だ。
  • 「言論の自由」の中には誤報も含まれ、それは常に起こり得ることだ。間違いが起こった場合、原因を調べ、どう対応したかが問題になる。このケースで、TBSはそれなりに対応しているし、大きな問題ではないと思う。
  • 民主党の複数の幹部の発言として「こんな時期に外遊するのはケシカラン」「その際ゴルフをした」、と報じたのは取材不足とはいえない。しかし、ゴルフについて本人が否定し、民主党の幹部も自らの発言から逃げたので、結果としてファクトではなかった。
  • TBSの取材について、どのような裏づけがあって、あのような放送になったのかは、時間軸に沿ったきちんとした説明がないと正確なことがわからない。
  • 今回のケースは、クオートのときにどういう報道の仕方なら許されるのか、本人が否定したときにどのように対応するかという問題だ。
  • お詫び放送は、TBS側の問題点に関しては頬被りして、民主党幹部が発言を変えたことに原因があると逃げているように感じる。
  • TBSは取材が不十分であったことはお詫びしているが、肝心のゴルフをしたかどうかについては触れていない。フジテレビのキャスターは農水大臣には謝るが視聴者に向いていない。

委員会の意思表明の方法について

委員会の決定内容を、放送局の一部だけの人ではなく、主に、実際に制作現場で働いている人たちに広く知ってもらうためにはどうすべきかについて検討した。審理や審議に入った事案は、決定内容を記者発表し、「BPO報告」やホームページにも詳細に掲載しているが、審理や審議に至らなかった議論の内容は、制作現場に伝わりにくいという指摘がある。今後、事案の内容に適した公表の方法を事案ごとに検討し、改善に努めることになった。

連絡事項

昨年秋から始めたBPO主催の2回目の事例研究会を、8月3日に開催することにした。検証委員会関係のテーマは、TBSのブラックノート詐欺事件報道を踏まえた「委託制作における放送局の責任~取材・報道のあり方をめぐって」で、服部委員が参加・報告する。

以上