第267回-2024年4月23日
視聴者からの意見について… など
2024年4月23日、第267回青少年委員会を千代田放送会館BPO第一会議室で開催し、榊原洋一委員長をはじめ、新たに加わった池田雅子委員を含む8人の委員全員が出席しました。
委員会の冒頭、委員長の指名により、吉永みち子委員が新副委員長に選任されました。
次に3月後半から4月前半までの1カ月間に寄せられた視聴者意見について担当の委員から報告がありました。
4月の中高生モニター報告のテーマは「最近見たバラエティー番組について」でした。
委員会ではこれらの視聴者意見や中高生モニター報告について議論しました。
最後に今後の予定について確認しました。
委員長の指名による新副委員長の選任
緑川由香副委員長の退任に伴い、会議の冒頭、榊原委員長がBPO規約第35条第2項に基づき、吉永みち子委員を新しい副委員長に指名し、同委員が副委員長に選任されました。また、緑川氏の後任の池田雅子新委員が事務局から紹介されました。
視聴者からの意見について
3月後半から4月前半までの1カ月間に寄せられた視聴者意見について担当の委員から報告がありました。
大阪の放送局制作のバラエティー番組で、ある女子大学生とバス通学の女子児童との交流を描く内容が放送された際、その児童の氏名、小学校名、学年、通学に利用するバス会社と路線などの個人情報が明示されたことに対して、視聴者から「保護者や学校の許可を得ていたとしても、小学校名やフルネームを明かす必要性は感じられず、この女子児童に対する制作者の配慮が欠けた放送だった」などの意見がありました。
担当委員は「女子大学生と女の子とのヒューマンなストーリーはよかったと思うが、ここまで細かく個人情報を出す内容でもなかった。女の子の顔の表情を見せるだけで十分で、名前は口頭で『○○ちゃん』と呼ぶ程度がよかったのではないか」と報告しました。
これに対し大阪在住の委員は「関西制作の番組では『どこどこの学校を訪問しました!クラブ活動で頑張った〇〇くんです!』という趣旨の番組はたくさんある。これをやめるとなると、(関西の)テレビ局はすごく困るのではないか」と述べました。
別の委員は「番組制作の現場では、『学校がよいと言った、保護者も本人も了解した』となって、単純に『手続きは踏みましたよ』となる傾向がある。しかし、手続きを踏んだうえで時代状況を慎重に見極めながら、どこまでが必要(な情報)で、どこはなくても大丈夫かを、想像力の問題として判断することが制作側に求められるだろう」と指摘し、ほかにも「最低限の法的な条件は満たされたとしても、プラスアルファでもう少し大きな視点からの配慮が制作側にあってもよかったのではないかと思う」という意見が出されました。
このほかに大きな議論になる番組はなく、「討論」に進むものはありませんでした。
中高生モニター報告について
今年度の新しい中高生モニターは30人(中学生15人・高校生15人)で、4月のテーマは「最近見たバラエティー番組について」でした。30人全員から合わせて27番組への報告があり、さまざまな感想や意見が寄せられました。
複数のモニターが取り上げたのは『それSnow Manにやらせて下さい』(TBSテレビ)、『逃走中 ~ハンターと浅草の相棒~』(フジテレビ)、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ)でした。視聴の仕方はリアルタイムが17人、録画が9人、そのほか(見逃し配信などを利用)が3人でした。
モニターには毎月のテーマのほか、放送に関する「自由記述」と「青少年へのおすすめ番組」の感想をお願いしています。
「青少年へのおすすめ番組」では、『新プロジェクトX ~挑戦者たち~「東京スカイツリー 天空の大仕事」』(NHK総合)、『理想的本箱 君だけのブックガイド』(NHK Eテレ)、『はるかなる古代文明』(NHK BS)、『さよなら大好きな場所』(テレビ朝日)、『今夜はナゾトレ』(フジテレビ)にそれぞれ複数のモニターが感想を寄せています。
◆モニター報告より◆
【最近見たバラエティー番組について】
- 『有吉の壁』(日本テレビ)
たくさんのお笑い芸人がいろんなネタで笑わせてくれるところが良い。裏話(「実は〇〇でネタを思いついた」「振り返り感想戦」など)をやるのも面白いと思う。番組タイトルに“壁”とあるので「〇人の壁(一つのネタで何人笑わせられるか)」といったチャレンジなどもしてほしい。(中学1年・男子・山形)
- 『逃走中 ~ハンターと浅草の相棒~』(フジテレビ)
ハンターに捕まりそうな時のBGMが緊迫した感じでとてもシーンに合っている。ミッションにもほどよく縛りがあって、難易度設定がうまいと感じた。推している芸能人が出ていてとても嬉しかった。(中学3年・男子・東京)
- 『#バズ英語 ~SNSで世界をみよう~』(NHK Eテレ)
SNSでいつも見ているインフルエンサーのジョルディ・コアリティックとアモーリ・ギションが紹介されていて親近感を持てた。CRAZYCOCOの英語レッスンは勉強しているように感じなくて楽しかった。ゲストとしてまた登場してほしい。(中学1年・女子・鹿児島)
- 『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日)
出演者の率直な意見を聞くことができて分かりやすく面白かった。他の番組でもいえることだが、株の話題が出ると「やっていない人は損をする」といった意見が見られるので、自分自身に明確な意見がないとメディアの言いなりになりそうで若干怖いと感じる。また軍事の話題を出すのであれば隣国との関係についても知りたかった。(中学2年・男子・東京)
- 『新プロジェクトX ~挑戦者たち~』(NHK総合)
放送時間が1時間半と長く途中で飽きてしまったが、録画で何度も見ると中身が入ってきて、最後にスカイツリーが完成したシーンでは感動して鳥肌が立った。現場の人たちの使命感が一番伝わってきたのは、東日本大震災のときに命懸けでゲイン塔を固定しに行ったシーンだ。全員が「行きます」と答えるのを見たときは心に来るものがあった。(中学2年・男子・東京)
- 『超ド級!世界のありえない映像大賞』(フジテレビ)
「まばたき禁止!ハッと息をのむ部門」「思わずにっこり!かわいすぎる部門」などといった部門に分けられていて、内容に期待しながら楽しむことができました。大賞となった映像は父と娘の23年間の記録映像で「この記録は今日までの長い予行練習」という言葉に感動しました。映像に出ていた人のその後も紹介してほしいです。(中学2年・女子・秋田)
- 『それSnow Manにやらせて下さい』(TBSテレビ)
- USJへの潜入企画は、立ち入り禁止エリアなど普段知ることのできない裏側を見ることができてとても良かったです。出演者が変装してお忍びでパーク内を回る企画は高揚感やスリルを味わうことができましたが、「〇〇さんですか?」とファンが声をかけると1時間の強制休憩になってしまうルールなので、視聴者もモヤモヤするし、ネット上でも「声をかけるな」「自分勝手だ」と放送終了後に毎回もめるので、そこを改善してほしいです。(中学2年・女子・埼玉)
- 毎週金曜日のこの時間をいつも楽しみにしています。地元の人々と交流する企画をたくさんやってほしいです。(高校3年・女子・栃木)
- 『生たまごJOY!』(山陰放送)
「はじめましてプチ情報」の企画がおもしろかったです。初回の放送は自己紹介があればよかったです。マンスリーゲストへの質問時間ももう少し長いといいなと思いました。またBGMが全体的に少し大きいと思いました。(中学2年・女子・鳥取)
- 『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日)
自分が知っている曲やオーケストラ楽団ばかりでとてもひきつけられました。世界的に有名な指揮者であるグスターボ・ドゥダメルさんが取り上げられていましたが、彼を生んだ社会音楽活動「エル・システマ」をこの番組で知ることができました。音楽は平和をもたらすねと家族で話しました。(中学2年・女子・東京)
- 『キントレ』(日本テレビ)
特殊メイクをした俳優をドラマ等で見たことはあったけれど、実際にメイクをする姿は見たことがないので興味が持てました。メイクをする映像が少なかったのでもう少し詳しく見たいと思いました。また学校の友だちに番組の話をしたら「録画まではしないけれど、テレビをつけたときに放送していたら見たな」と言われたので、学生でもリアルタイムで視聴しやすい午後6~10時の時間帯で放送してほしいです。(中学3年・女子・神奈川)
- 『THE突破ファイル』(日本テレビ)
実話の突破劇がたくさん紹介されていて番組の中の世界がリアルに感じられます。視聴者から寄せられる“身近な突破劇”は明日からでも実践できるようなものもありとても親近感が湧きました。空港の税関職員や市役所職員の努力や技術が紹介されていて勉強になったし、さまざまな仕事に思いを馳せることができる番組がもっと増えればいいなと思います。(中学3年・女子・長崎)
- 『プレバト!!』(毎日放送)
「丸太アート」ではチェーンソーアーティストがお手本を作ることで製作者に悪い印象を持たなかった。また製作者のミスを笑いのネタにしていたところがよかった。(高校1年・男子・長崎)
- 『マツコ会議』(日本テレビ)
マツコ・デラックスが高校生の最新トレンドに必死に追いつこうとしている姿に心を打たれた。選ばれた高校生と対話していたのが面白く、同じ高校生として気づかされることが多かった。またマツコ・デラックスとディレクター陣が自分たちの世代の話をすることでジェネレーションギャップを強調し、全世代に共感を呼ぶ内容となっていておもしろかった。トレンドに関してはスタジオで出演者が体験するものがあるとより良かったと思う。(高校1年・男子・兵庫)
- 『芸能人格付けチェックBASIC』(朝日放送テレビ)
「音楽」など視聴者も参加できるチェックでは視聴者も一緒に考えさせ、「味覚」「嗅覚」といった視聴者が参加できないチェックでは視聴者には早い段階で正解を発表するなど、視聴者を楽しませようとする工夫が常にありました。番組内で使用した食材や楽器を詳しく紹介する動画を番組公式SNSに載せれば、より番組を楽しむことができると思います。(高校1年・女子・愛知)
- 『相席食堂』(朝日放送テレビ)
熊田曜子がロケをした北海道の然別湖を今まで知らなかったので、然別湖の絶景や氷で作られた建物やワイングラスなど、私にとって驚きの連続でした。観光客に話を聞くよりも、もっとその町の住民に話を聞くなどして交流するほうがいいと思いました。(高校2年・男子・山口)
- 『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ)
- 白羽忍者の企画で、最初に「白羽の矢が立つ」のことわざの成り立ちについて説明していて勉強になった。ターゲットであるお笑い芸人ではなく白羽忍者が主役であるかのような演出がおもしろかった。(高校2年・女子・東京)
- 一番面白かったのは「白羽の矢が立つ」ドッキリだ。気持ち悪さもなくものすごく痛そうでもなく、夜7時という時間にちょうど良い、家族で楽しめるドッキリだった。「無限牛乳」ドッキリは着色した水がどんどん出てきて口から吐き出してしまうから食事中に見るのは不快だし、「配膳ロボットの逆襲」ドッキリではひたすら水を浴びせられるのが痛そうで仕方がない。放送時間と視聴者の生活時間を考えて制作してほしい。(高校2年・女子・東京)
- 『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ)
一番興味深かったのは、子どもたちだけで不動産屋を経営する話です。学校の授業の“職業体験”では大人が働いているところを少しのぞき見するだけですが、番組では子どもが家の売却や購入の接客などをしていて、子どもだけでもこれだけできるのかと驚いたし、子どもに全てを任せる海外のおおらかさを感じました。この番組では前半で芸人がドッキリにかけられて汚れてしまうことが多く、毎回ドッキリがあるのはあまりいい気持ちになりません。(高校2年・女子・愛媛)
- 『ラヴィット!』(TBSテレビ)
クロストークでクスっと笑えるので、前番組の『THE TIME,』(TBSテレビ)の後も引き続き見ようという気持ちになる。マイナーな記念日や出来事からオープニングトークテーマが決められるので学びになる。これまでゲーム対決のときにゲーム内のプレーヤーと出演者を一致させるのが難しかったが、今回の「パワプロホームラン王」企画では一人ずつ映していて見やすかった。(高校2年・女子・青森)
- 『月曜から夜ふかし』(日本テレビ)
毎週月曜が楽しみになるくらいおもしろい番組だと思う。北海道出身の人がゴキブリをカブトムシだと勘違いした話など、出身地ならではの事件が自分の中でお気に入り。昔は遅い時間に放送されていたが、その時のほうがより人間味あふれた話題が多くておもしろかった。(高校3年・男子・埼玉)
- 『せっかち勉強~知らないとヤバい事~』(日本テレビ)
「えー」と驚いてもっと詳しく知りたいと思っている間にどんどん番組が進行するため、自分で調べたり人と話したりしてしまう。MCのカズレーザーがひたすらまいていたし放送中もタイマーの音がしていて、ゆっくり紹介してほしいとも思ったが、ダラダラ紹介するより新しい感じの番組でよいと思った。(高校3年・男子・東京)
- 『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)
番組後半の宮川大輔さんのパートではお祭りに参加していましたが、今回は危険な場面や見ていて苦しい場面はありませんでした。解説がついていてルールがわかりやすく、種目が終わるごとにランキングの表示があって、家族みんなで盛り上がることができました。宮川さんがチームメイトを全力で応援しているシーンがこの日の放送の中で最も好印象でした。(高校3年・女子・奈良)
- 『EIGHT-JAM』(テレビ朝日)
普段はステージ上でキラキラ歌うミュージシャンが淡々と話す姿は新鮮だし、「こういう考えを大切にしている人なのか」という気づきもあり、歌からだけでなくそういうところからそのミュージシャンを好きになれるのでたくさんの発見がある。この番組のおかげで好きなミュージシャンが増えたのでこれからも視聴を続けたい。(高校3年・女子・熊本)
【自由記述】
- 『Nスタ』(TBSテレビ)のニュース原稿を紙からタブレットに変更したことがテレビで紹介されていて、SDGs達成のための良いアイデアだと思った。全国の放送局で取り入れるといいと思う。(中学2年・女子・鳥取)
- 日頃からニュースをよく見ますが、各社で報道の仕方や専門家・有識者の見解が少しずつ違うことに最近気づきました。人が変われば意見も変わるのは当たり前だからこそ、ニュースの“専門家の意見”を安易に鵜呑みにしてはいけないと思います。これはネットなどにも通じることなので、どんな情報もまずは一度疑ってかかり、調べ、自分で考えることが大事だと思いました。(中学3年・男子・千葉)
- テレビはまだ一大メディアとして機能しているが、ラジオへの関心の低下は著しいと思う。学校に手作りラジオを送っている会社と協働するなどして、その魅力を継続的に伝える努力をするべきだと思う。(高校1年・男子・兵庫)
- 番組の途中で選挙結果や政治家の発言について速報テロップが表示されることがありますが、災害や交通情報など多くの人に関係があり緊急性があるもの以外は気が散ってしまうので、表示するべきではないと思います。(高校1年・女子・愛知)
- 恋愛ドラマを見ることが多いのですが、話の展開が似ているものが多いと感じるので、コメディー要素やミステリー要素などを取り入れてほしいです。また“二番手”の人がハッピーになる展開も見たいです。(高校1年・女子・岐阜)
- 新年度は音楽番組が増えた印象ですが、様々な世代が一緒に楽しめるような番組があまりない気がします。私はライブ感にこだわった番組作りが大切だと思います。アーティストの生ステージの迫力は、ジャンルを超えてどの世代にも感動を与えることができるのではないでしょうか。(高校2年・女子・愛媛)
【青少年へのおすすめ番組】
- 『さよなら大好きな場所』(テレビ朝日)
- 普段見ている番組ではナレーターは画面に映らないので、番組ナレーターの山時聡真と清原果耶の横顔が映っていて面白いと思った。“さよならカメラ”は一般人が撮影するので映像のブレや乱れもあったが、食事をする人の笑顔やボリュームのある料理の映像に、お店に対する愛を感じた。(中学1年・男子・山梨)
- 番組冒頭の「あなたの大好きな場所は、今もそこにありますか」という問いかけで一気に番組に引き込まれ、そのまま食い入るように見ました。(中学3年・男子・千葉)
- その場所を愛する地域の人が撮影者になるので、人の温かみや切なさ、名残惜しさをより感じることができました。一方で大半の視聴者はその場所を全く知らないので「こういう事に苦労したけれど地域の人と乗り越えてきた」など具体的なエピソードをもっと詳しく説明したほうが、その場所をより身近に感じて共感できるのではないかと思いました。(中学3年・女子・東京)
- 『新プロジェクトX ~挑戦者たち~「東京スカイツリー 天空の大仕事」』(NHK総合)
視聴し終わって最初に頭に浮かんだ感想は「勉強になった」です。ハードルの高い挑戦を乗り越えたからこそ得られた経験や考えなどを、番組を通して知ることができました。(中学2年・女子・東京)
- 『理想的本箱 君だけのブックガイド』(NHK Eテレ)
- 「コジコジに聞いてみた。モヤモヤ問答集」(さくらももこ著)が一番心に残った。コジコジの何気ない一言がすっと心に入ってくる感じがした。(中学1年・女子・神奈川)
- ピンポイントに対象を絞ることで、より深く的確な本に出会うことができたと思う。3冊という紹介数もちょうどよく素晴らしい番組だった。最後に紹介されていた「コジコジに聞いてみた。モヤモヤ問答集」を紹介する“映像の帯”がとてもコミカルで記憶に残った。(高校1年・男子・兵庫)
- 『今夜はナゾトレ』(フジテレビ)
- クイズ形式で知識がスッと入ってきました。郵便局への潜入は、ふくらPとやす子の対話形式でテンポよく楽しく学ぶことができました。またこの2人のロケが見たいです。(中学3年・女子・神奈川)
- ところどころ胸が詰まるようなボケとツッコミが繰り広げられることもあるが、それ以外の笑いのシーンは面白いと思う。(高校2年・女子・東京)
- 『スポ魂★ながさき』(長崎文化放送)
バスケットボールチームの長崎ヴェルカの取材だったが、長崎のチーム目線でとても見やすく応援することができた。(高校1年・男子・長崎)
◆委員のコメント◆
【最近見たバラエティー番組について】
- 昨年度までの中高生モニターも含めて「裏話のような企画を見たい」という意見が比較的多く見られる。
- 『#バズ英語 ~SNSで世界をみよう~』(NHK Eテレ)の番組紹介文に「SNSで今の世界を「今」をキャッチアップ」とあった。中学1年生のモニターが録画視聴したと報告したが、若年層が何を見ようか悩んだときに「SNS」「世界」「今」などは惹句(じゃっく)として有効だと思う。
- 中学の義務教育の中に職業体験に関連する授業があるが、株式投資や宇宙開発について学ぶ機会はとても少ないと感じる。アメリカではティーンエイジャーが株式投資を学び、実際に株取引をすることもあると聞く。『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ)は大変良い刺激になったのだと思う。
【自由記述について】
- 高校3年生のモニターから、ウクライナ侵攻に関する報道量を減らして欲しくないとの感想とともに「発信する側で役割をわけることが有効かもしれない」「バランスの取れたニュース番組を見たい」と報告があった。テレビ業界全体でバランスを取るべきだという提案かもしれないが、放送局同士でネタを振り分けることは、放送局の独自性・独立性がなくなるので難しい。モニターの気持ちは受け止めつつ“バランスを取る”ことがいかに難しいかはしっかりと伝えたい。
【青少年へのおすすめ番組について】
- 『今夜はナゾトレ』(フジテレビ)に多くのモニターから報告があったが、この番組だけでなく今月の報告全体を通して“学びへの意欲が高い”“実践的な情報を求めている”と感じられた。
今後の予定について
次回は5月28日に千代田放送会館BPO第一会議室で定例委員会を開催します。
以上