第212回

第212回–2025年11月

日本テレビ『月曜から夜ふかし』への意見の通知・公表について報告

第212回放送倫理検証委員会は、11月14日に千代田放送会館で開催された。
委員会が10月21日に行った、委員会決定第49号 日本テレビ『月曜から夜ふかし』街頭インタビューの恣意的な編集に関する意見の通知・公表について、出席した委員長と担当委員からその様子が報告された。
10月にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見などが報告された。
静岡・山梨地区で開催する意見交換会の実施要領と事前アンケートの集計などが報告された。

議事の詳細

日時
2025年11月14日(金)午後4時~午後5時20分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

小町谷委員長、岸本委員長代行、高田委員長代行、井桁委員、
大石委員、大村委員、小柳委員、水谷委員、毛利委員、米倉委員

1. 日本テレビ『月曜から夜ふかし』街頭インタビューの恣意的な編集に関する意見の通知・公表について報告

日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の人の声を紹介したが、放送後この人から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。委員会は同年4月、放送倫理違反の疑いがあり取材から放送に至る制作プロセスを検証する必要があるとして審議入りを決めた。
委員会で関係者へのヒアリングや資料の精査を進めた結果、街頭インタビューを担当したディレクターが、オチが付き面白い内容になると考えて、中国出身の人が別の文脈で発言した言葉を恣意的につぎはぎする音声の編集を単独で行い、発言していない内容を発言したかのように放送した結果、取材対象者がソーシャルメディア上で誹謗中傷にさらされる事態に至ったことを確認した。
また、なぜ恣意的な編集に気づかず、事案の発生を防げなかったのかについて検証した結果、▼番組の制作過程に不正がないかどうか疑念を持つ意識が制作幹部に希薄だったこと、▼取材対象者に放送内容の真正性を確認する場が放送を許諾するよう仕向ける場となっていたり、番組の制作過程で生じた疑念を制作陣全体に共有する仕組みがなかったり、不正抑止のための仕組みが機能不全を起こしていたこと、▼制作陣が、取材対象者は自主的にオチのある発言をし、視聴者はそれを冗談だと受け止めると一方的に期待して笑いやオチを優先させるなかで、不正リスクの軽視につながった組織風土が醸成されたことに問題があったと認めた。また、他国の人々の感情を尊重する姿勢が不十分であったと付言した。
委員会はこれらの点などが問題であると指摘し、本件放送は恣意的な編集によって事実に基づかない虚偽の内容を放送し、取材対象者がソーシャルメディア上において想定外の誹謗中傷にさらされる事態を招いたとして、日本民間放送連盟放送基準「(31)報道活動は市民の知る権利へ奉仕するものであり、事実に基づき、公正でなければならない」、日本テレビの取材・放送規範「事実を歪曲してはならず、また、誤解を招く過剰表現や断定的な表現をしてはならない」、日本民間放送連盟放送基準「(56)放送内容によっては、SNS等において出演者に対する想定外の誹謗中傷等を誘引することがあり得ることに留意する」の各項目に反するものであり、放送倫理違反があったと判断した。
2025年10月21日、委員会は当該放送局に委員会決定を通知し、引き続き記者会見を開いて意見書を公表した。
この日の委員会では、委員会決定を伝えた日本テレビのニュース番組の録画を視聴し、委員長と担当委員が通知・公表時の様子について報告した。
通知と公表の概要は、こちら。

2. 10月の視聴者・聴取者意見を報告

10月に視聴者・聴取者から寄せられた意見では、高市早苗氏に関する番組での取り上げ方や出演者の発言に対する批判の声が多数寄せられていることが事務局から報告された。番組の司会者が「あんな奴は死んでしまえと言えばいいんだ」と発言した放送について、BPOに数多くの批判や意見が寄せられ、別のニュース番組で高市新政権発足後に高市総理と閣僚らが官邸の階段を下りてくる映像が使われた際、画角が斜めになっていることについて「視聴者に不安感や緊張感を与える」といった意見などが寄せられた。

3. 静岡・山梨地区意見交換会の開催について

放送倫理検証委員会は、2025年11月28日に静岡県と山梨県の放送局を対象に静岡市内で意見交換会を実施する。事務局から当日の実施要領や事前アンケートの集計結果が説明された。

以上

第211回

第211回–2025年10月

TBSテレビ『熱狂マニアさん!』への意見 対応報告を了承

第211回放送倫理検証委員会は、10月10日に千代田放送会館で開催された。
委員会が2025年7月11日に通知・公表した委員会決定第48号 番組と広告の識別が問題視されたTBSテレビ『熱狂マニアさん!』への意見について、当該放送局から再発防止に関する取り組み状況などの対応報告が書面で提出され、その内容を検討した結果、報告を了承して公表することにした。
9月にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見などが報告された。

議事の詳細

日時
2025年10月10日(金)午後4時~午後5時30分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

小町谷委員長、岸本委員長代行、高田委員長代行、井桁委員、
大石委員、大村委員、小柳委員、水谷委員、毛利委員、米倉委員

1. TBSテレビ『熱狂マニアさん!』への意見への対応報告を了承

7月11日に通知・公表した委員会決定第48号 番組と広告の識別が問題視されたTBSテレビ『熱狂マニアさん!』への意見への対応報告が、当該放送局から委員会に書面で提出された。
報告書には、委員会決定が公表された後、本件放送に関わったコンテンツ戦略局、営業局、編成考査局を中心に、委員会決定の内容を周知、説明する会を開催したことが記されている。
再発防止については以下のような取り組みを講じていることが記載されている。
9月1日付で、「番組内での商品・サービスの取り扱いに関する識別上の留意点」を策定し、TBSテレビの放送基準などを収めたガイドライン集に新たに掲載。番組で取り上げる理由・目的に「主体性」と「必然性」があること、視聴者にとって有益でフェアな内容であることの2点に留意するよう求めている。
また、社内の共有フォルダでスポンサー情報や番組で取り扱う企業名・企画内容などを一元的に管理し、関係部門間で適切に情報共有する運用を開始。
さらに、考査機能を強化するため、番組と広告の識別をめぐり視聴者に誤解を与える可能性のある番組については、納品前の「完パケ」またはテロップがすべて入った「画完」を対象とした考査を行う体制を整えたことなどが記されている。
委員からは、報告書に沿って良い番組を作ってほしい等の意見が出され、報告を了承して公表することにした。
TBSテレビの対応報告は、こちら(PDFファイル)

2. 9月の視聴者・聴取者意見を報告

9月に視聴者・聴取者から寄せられた意見には、情報番組のコメンテーターが、ある政党が特定の団体に金を配って集票していると誤解を招く発言をしたことに対して、撤回と謝罪を求める意見があった。また、ソーシャルメディア上の投稿写真の使用許諾を受けた情報番組が、その写真を使って元の投稿の趣旨とは全く逆の内容の放送をしたことについて、事実を伝える報道機関としてあるまじき行動だと批判する意見があった。

3. その他

NHKが2025年8月16、17日に放送したNHKスペシャル『シミュレーション~昭和16年夏の敗戦』について、10月初旬、同番組の舞台となった総力戦研究所の所長を務めていた人の親族から、祖父が正反対の人物として描かれ、総力戦研究所に関する史実が意図的にわい曲されている旨を記した「要望書」と資料が放送倫理検証委員会に届いた。この番組は、NHKの番組紹介によると、「猪瀬直樹の『昭和16年夏の敗戦』を原案に創作を加えたドラマと、総力戦研究所の史実を伝えるドキュメンタリーを2夜連続で放送。日米開戦前夜の1941年夏、首相直属の総力戦研究所で日本とアメリカが戦った場合のあらゆる可能性がシミュレートされた。官僚・軍人・民間から選抜された若きエリートたちが導き出した結論は日本の“圧倒的な敗北”だった―。」というものである。
放送倫理検証委員会は申立て制度を取っておらず、申立書・要望書は放送番組を検討する端緒のひとつと捉えることがあるが、申立書・要望書を受けて必ず議論を行うものではない。本番組については番組を視聴し議論をした。議論では、史実に基づくドラマ制作に関し、関係者と事前に協議をしなかったことや人物の設定そのものを史実と変えて描くことに疑問を呈する意見のほか、戦争の取り上げ方が多様化する中でのドラマ制作のあり方、歴史の捉え方、モデル小説などに関する裁判例についての意見があった。ドラマであることを理由にいかなる番組を制作しても良いとはいえないが、委員会は、本番組についてはドラマ制作として放送倫理上問題の疑いがあるとまではいえず、またテロップでフィクションであることを明示したうえ、ドラマの後のドキュメンタリー部分で、実際の所長はドラマで描かれた人物像とは異なっていたことをナレーションなどで説明しており、視聴者において誤解が生じることはないと考え、討議入りしないこととした。
なお、委員会は議論をしたうえで討議、審議・審理入りしないことを決めた番組については、原則として議事概要に放送局名・番組名を公表していないが、要望書を出した親族が記者会見を行ったことやNHK会長の記者会見の発言などがすでに報道されていることから、議事概要に番組名等を記載することとした。

以上

第210回

第210回–2025年9月

日本テレビ『月曜から夜ふかし』委員会決定を通知・公表へ

第210回放送倫理検証委員会は、9月12日に千代田放送会館で開催された。
4月の委員会で審議入りした日本テレビの『月曜から夜ふかし』について、担当委員から再度示された意見書の修正案について意見交換した結果、合意が得られたため、今後当該放送局へ通知して公表することになった。
8月にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見などが報告された。

議事の詳細

日時
2025年9月12日(金)午後4時~午後5時30分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

小町谷委員長、岸本委員長代行、高田委員長代行、井桁委員、
大石委員、大村委員、小柳委員、水谷委員、毛利委員、米倉委員

1. 日本テレビ『月曜から夜ふかし』について審議

日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。
委員会は当該放送局に報告書と番組DVDを求め、それらを踏まえて協議した結果、問題となっているインタビューは女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、取材から放送に至る経緯等について放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして4月の委員会で審議入りを決め、5月と6月の委員会で担当委員が当該放送局の関係者に行ったヒアリングの結果を基に議論し、7月の委員会では担当委員から提出された意見書の原案について議論、8月の委員会では担当委員から示された意見書の修正案について議論した。
今回の委員会においては、担当委員から再度示された意見書の修正案について意見交換した結果、合意が得られたため、表現などについて一部手直しの上、当該放送局へ通知して公表することになった。

2. 8月の視聴者・聴取者意見を報告

8月に視聴者・聴取者から寄せられた意見では、甲子園出場校が途中で出場辞退した問題を扱った複数の番組について、さも、SNSが原因のように報道しており、本質とずれているとの批判が寄せられた。また、大学柔道部員の大麻不法所持の問題について、容疑の段階で20歳の若者の顔を出し、実名で報道するのはいかがなものかとの批判が集中したことなどが事務局から報告された。

3. その他

毎日放送の報道情報番組『よんチャンTV』内のコーナー「発掘!憤マン」において、今年6月の放送で、奈良公園内のドングリの木の伐採とシカの食料不足との関係性について、専門家や奈良県の担当者のコメントを交えて報じたことに関し、9月になって奈良県知事らより「申立書」と書かれた文書が放送倫理検証委員会に届いた。
放送倫理検証委員会は申立て制度を取っておらず、あくまで放送番組を検討する端緒のひとつと捉え、番組を視聴し議論した。ウェブサイトの見出しが本編と合っていないのではないかという指摘が委員から出されたものの、本編自体については問題点を指摘する意見はなく、委員会は放送倫理上問題の疑いがあるとして討議入りするまでの事案ではないと判断した。なお、委員会は討議、審議・審理入りしないことを決めた番組は、原則として議事概要に放送局名、番組名を公表していないが、放送局自身がすでにこの件を報道していることから、議事概要に番組名等を記載することとした。

以上

第209回

第209回–2025年8月

毎日放送『ゼニガメ』偽の買取現場への「密着コーナー」に関する意見への対応報告を了承

第209回放送倫理検証委員会は、8月8日に千代田放送会館で開催された。
委員会が2025年4月24日に通知・公表した委員会決定第47号 毎日放送『ゼニガメ』偽の買取現場への「密着コーナー」に関する意見について、当該放送局から再発防止に関する取り組み状況などの対応報告が書面で提出され、その内容を検討した結果、報告を了承して公表することにした。
日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。委員会で議論した結果、このインタビューは女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、制作過程に放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして4月の委員会で審議入りを決めた。今回の委員会では、担当委員から意見書修正案の説明があった。
7月にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見などが報告された。

議事の詳細

日時
2025年8月8日(金)午後4時~午後6時10分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

小町谷委員長、岸本委員長代行、井桁委員、大石委員、
大村委員、水谷委員、毛利委員、米倉委員

1. 毎日放送『ゼニガメ』偽の買取現場への「密着コーナー」に関する意見への対応報告を了承

4月24日に通知・公表した委員会決定第47号 毎日放送『ゼニガメ』偽の買取現場への「密着コーナー」に関する意見への対応報告が、当該放送局から委員会に書面で提出された。
報告書には、委員会決定が通知された後、全社員に対して周知し「全社研修会」を3回開催し、600人を超える役職員が参加するとともに、400人を超える参加者からのアンケートで様々な感想や意見が寄せられたことが記されている。
また、制作局では、局員および制作プロダクションスタッフを対象にした「制作研修会」を3回にわたり開催し、番組プロデューサーの反省点として、「基本的な事実の確認が不十分」になってしまった要因や、「サービス利用者を会社から紹介されることの落とし穴」があった点、今回の問題を受けて改めて重要性を強調したい点などが述べられ参加者に共有されたという。
再発防止については、昨年9月から既に取り組みを進めており、制作スタッフでの議論の継続や6項目の再発防止策を実施していることが記載されている。
最後に、毎日放送は「番組を製作している我々には、正確な情報を届けるための一層の努力が必要であり、今後もその取り組みを続けていきます」と結んでいる。
この報告を受けて、委員からは「意見書のポイントをよく理解されている」「とても良く話し合いをしている」との感想があり、今後に期待を持って見守っていきたい等の意見があった。
毎日放送の対応報告は、こちら(PDFファイル)。

2. 日本テレビ『月曜から夜ふかし』について審議

日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。
委員会は当該放送局に報告書と番組DVDを求め、それらを踏まえて協議した結果、問題となっているインタビューは女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、取材から放送に至る経緯等について放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして4月の委員会で審議入りを決め、5月と6月の委員会で担当委員が当該放送局の関係者に行ったヒアリングの結果を基に議論し、7月の委員会では担当委員から提出された意見書の原案について議論した。
今回の委員会では担当委員から意見書の修正案の説明があり、委員間の議論を踏まえて、次回の委員会までにさらに修正することとなった。

3. 7月の視聴者・聴取者意見を報告

7月に視聴者・聴取者から寄せられた意見の総数は、前月の2倍近くあったことが報告された。また7月20日に投開票が行われた参議院議員選挙を取り上げた番組についても議論をしたが、さらに踏み込んで検証する必要があるとの意見はなかった。昨年の兵庫県知事選挙、今年の都議会議員選挙、参議院議員選挙等を経て、選挙報道については様々な議論がなされているところであり、委員会は放送局との意見交換等の機会を持ち、今後も議論を深めていくことが大切であることを確認した。

以上

第208回

第208回–2025年7月

TBSテレビ『熱狂マニアさん!』の通知・公表について報告

第208回放送倫理検証委員会は、7月11日に千代田放送会館で開催された。
委員会が7月11日に行った、委員会決定第48号 番組と広告の識別が問題視されたTBSテレビ『熱狂マニアさん!』への意見の通知・公表について、出席した委員長と担当委員からその様子が報告された。
日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。委員会で議論した結果、このインタビューは女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、制作過程に放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして4月の委員会で審議入りを決めた。今回の委員会では、担当委員から意見書原案の説明があった。
6月にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見などが報告された。
参院選公示期間中の出来事としてラジオ局から自主報告があった。

議事の詳細

日時
2025年7月11日(金)午後4時~午後6時20分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

小町谷委員長、岸本委員長代行、高田委員長代行、井桁委員、
大石委員、大村委員、小柳委員、水谷委員、毛利委員、米倉委員

1. 番組と広告の識別が問題視されたTBSテレビ『熱狂マニアさん!』への意見の通知・公表について報告

TBSテレビは2024年10月19日に放送したバラエティー番組『熱狂マニアさん!』2時間スペシャルにおいて、家具・インテリアを扱う大手企業1社を全編で紹介した。CMにもこの企業が登場したため、視聴者から「これは番組といいながら、明らかに広告ではないのか」という指摘がなされた。委員会は、番組制作の経緯などを詳しく検証する必要があるとして2025年1月の委員会で審議入りを決め、関係者のヒアリングや議論を重ね、次のような事実を認めた。①商品説明に続く商品名、税込み価格のほか購入に際しての注意事項などのテロップ表示や企業のロゴマークの常時掲載などについて、番組と広告の識別に対する認識や検討が甘かった。②この企業が番組の提供スポンサーになったという情報共有が十分ではなく、企業のCMが本編と直結あるいは近接して流れ、視聴者から疑念を持たれる可能性をさらに高めた。③こうした事態が起きることを事前に防ぐ役割を担う考査も十分にその役割を果たすことができなかった。以上の3点が相乗的に作用して放送されており、総合的に勘案して、委員会は、放送が民放連の放送基準の第92項および「留意事項」に反しており、放送倫理違反があったと判断した。
委員会は7月11日、委員会決定を当該放送局に通知し、続いて公表の記者会見を行った。同日に開催された7月の委員会では、委員長と担当委員が通知・公表の様子について報告した。
通知と公表の概要は、こちら。

2. 日本テレビ『月曜から夜ふかし』について審議

日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。
委員会は当該放送局に報告書と番組DVDを求め、それらを踏まえて協議した結果、問題となっているインタビューは、女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、取材から放送に至る経緯等について放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして4月の委員会で審議入りを決めた。
今回の委員会では、担当委員から意見書原案の説明があり、委員間の議論を踏まえて、次回の委員会までにさらに意見書案の修正を検討することとなった。

3. 6月の視聴者・聴取者意見を報告

6月に視聴者・聴取者から寄せられた意見には、情報系ニュース番組で東京都議選関連の企画コーナーにて各政党のYouTube登録者数を比較した表に、登録者数上位の政党が抜けていたことに対する指摘や抗議があった。また、家事に関する番組で柔軟剤を使用した拭き掃除が裏技として紹介されていたことについて、発火の恐れがあるなどの危険性を指摘する意見があった

4. ラジオ局からの自主報告について

ラジオ番組でリクエストに応えてあるバンドの楽曲を放送したところ、リスナーからのメールで、そのバンドのボーカルが参院選に立候補していることに気が付き、委員会に自主報告があった。番組の担当ディレクターは20歳代で、立候補者がそのバンドのボーカルであることを知らずに放送したという。当該立候補者については、関係者全員にメールで情報共有されていたが、バンド名までは情報として共有されていなかった。委員会はこの事案が他の放送局にも参考になると考え、議事概要に記載して注意喚起をすることで議論を終了した。

以上

第207回

第207回–2025年6月

TBSテレビ『熱狂マニアさん!』委員会決定を通知・公表へ

第207回放送倫理検証委員会は、6月13日に千代田放送会館で開催された。
1月の委員会で審議入りしたTBSテレビの『熱狂マニアさん!』について、担当委員から意見書の修正案が報告され意見交換した結果、合意が得られたため、今後当該放送局へ通知して公表することになった。
日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。委員会で議論した結果、このインタビューは女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、制作過程に放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして4月の委員会で審議入りを決めた。今回の委員会では、担当委員からヒアリングの結果の報告と意見書の骨子案の説明があった。
5月にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見などが報告された。

議事の詳細

日時
2025年6月13日(金)午後4時~午後6時10分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

小町谷委員長、岸本委員長代行、高田委員長代行、井桁委員、
大石委員、大村委員、小柳委員、水谷委員、毛利委員、米倉委員

1. TBSテレビ『熱狂マニアさん!』について審議

TBSテレビは2024年10月19日に放送したバラエティー番組『熱狂マニアさん!』2時間スペシャルで、「ニトリマニア集結!1万点からベスト3…名もなき家事が今夜消滅!」と題し、インテリア小売業大手ニトリの商品を使った時短料理や収納テクニックなどを放送した。
放送後、視聴者からBPOに「番組の全編でニトリの商品を紹介していた。価格や商品名も入っていた。番組の提供にも入り、本編からCMに移ってもニトリのCMを流していた。これは番組といいながら、明らかに広告ではないのか」という声が寄せられた。この番組は2024年の1月13日と6月1日にニトリを放送しており、今回が3回目であることが判明したため、委員会は当該放送局に番組DVDと報告書の提出を求めることにした。
TBSテレビの報告書によると、番組は特定のジャンルに並外れた熱意や愛情を注いでいるマニアが熱狂していることや好きなものを紹介するバラエティー。コロナ禍の巣ごもりでコンビニやスーパー、大手日用雑貨店への興味や関心がファミリー層などで高まったことを受け、時短料理や清掃・収納など人気有名企業の商品活用法に詳しいマニアを番組が発掘し、単なる商品紹介ではなく、衣食住にまつわる生活の知恵を幅広い視聴者に届けてきたという。
委員会は、番組内容や制作過程に「番組と広告の違い」等を含む放送倫理上の問題がなかったかを詳しく検証する必要があるとして2025年1月の委員会で審議入りを決めた。今回の委員会では、担当委員から意見書の修正案が報告された。これについて意見が交わされた結果、合意が得られたため、表現などについて一部手直しの上、今後しかるべき時期に当該放送局に対して通知し、記者会見を開いて公表することになった。

2. 日本テレビ『月曜から夜ふかし』について審議

日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。
委員会は当該放送局に報告書と番組DVDを求め、それらを踏まえて協議した結果、問題となっているインタビューは、女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、取材から放送に至る経緯等について放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして4月の委員会で審議入りを決めた。
今回の委員会では、担当委員からヒアリングの結果の報告と意見書の骨子案の説明があった。他の委員からは複数の質問や意見が出され活発な議論が行われた。今後は意見書の原案の作成を進める。

3. 5月の視聴者・聴取者意見を報告

5月に視聴者・聴取者から寄せられた意見には、非公開だった兵庫県百条委員会の証人尋問の音声を政治団体代表・立花孝志氏に提供した県議会議員を、ゲストとして出演させた番組に対する批判が多かった。具体的には、複数の自殺者が出るに至った社会問題に対してあまりにも不健全な関わり方だという意見や、この番組は以前から何も検証せずに特定の出演者の意見を放送しており公共の電波を使う事業者として不適格だと思うという意見が寄せられた。また、元タレントの代理人がフジテレビ第三者委員会の性暴力認定に反論した後、橋下徹氏が情報番組に出演し、自らが元タレント側に弁護士として助言する立場にあったと述べた上で「その当日の状況を見てもらえれば、こういう風に性暴力だとか、少なくともこれだけ社会的制裁を受けるような話ではないと感じる人も僕は凄く増えると思います」と述べたことに対して、橋下氏が元タレント側に法律家としてかかわっているなら解説させたのは間違いで専門家の扱いは慎重にやってほしいといった意見や、元タレント側の話を聞くべきだとの意見はもっともだとしても橋下氏個人のあくまで伝聞による感想を一般化するようなコメントを流すべきではなかったという意見が寄せられた。

以上

第206回

第206回–2025年5月

TBSテレビ『熱狂マニアさん!』について審議

第206回放送倫理検証委員会は、5月9日に千代田放送会館で開催された。
委員会が4月24日に公表した、委員会決定第47号 毎日放送『ゼニガメ』偽の買取現場への「密着コーナー」に関する意見について、担当委員から当日の様子などが報告された。
TBSテレビは、2024年10月19日に放送したバラエティー番組『熱狂マニアさん!』2時間スペシャルで、インテリア小売業大手「ニトリ」を特集した。放送後、視聴者からBPOに「番組の全編でニトリの商品を紹介していた。価格や商品名も入っていた。番組の提供にも入り、本編からCMに移ってもニトリのCMを流していた。これは番組といいながら、明らかに広告ではないのか」という声が寄せられた。委員会は、番組内容や制作過程に「番組と広告の違い」等を含む放送倫理上の問題がなかったかを詳しく検証する必要があるとして2025年1月の委員会で審議入りを決めた。今回の委員会では、担当委員から意見書の修正案が提示され議論した。
日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。委員会で議論した結果、このインタビューは女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、制作過程に放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして4月の委員会で審議入りを決めた。今回の委員会では、担当委員から当該放送局の関係者にヒアリングした途中経過が報告された。
4月にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見などが報告された。

議事の詳細

日時
2025年5月9日(金)午後4時~午後6時40分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

小町谷委員長、岸本委員長代行、高田委員長代行、井桁委員、
大石委員、大村委員、小柳委員、水谷委員、毛利委員、米倉委員

1. 毎日放送『ゼニガメ』偽の買取現場への「密着コーナー」に関する意見の通知・公表について報告

毎日放送の情報バラエティー番組『ゼニガメ』は、2023年11月29日、2024年5月8日、同年7月17日の3放送回において、家屋清掃と出張買取を一度に行う業者を密着取材し、放送したが、全ての回において業者による“偽装”や“仕込み”のあったことが分かり、2024年9月の委員会で審議入りした。
委員会は「事実と異なる放送を三度に渡って放送したことは、視聴者の信頼を大きく裏切るもの」と指摘したが、1回目と2回目の取材は、国家資格者である司法書士が立ち会ったうえで、偽の不動産売買契約等が行われていたこと等から、放送局側に放送倫理違反があったとまでは言えないと判断した。他方、3回目の放送では、古い家屋から見つかった金の延べ棒や、業者から紹介された「偽の依頼人」に対する基本的な事実確認が不十分だったとして放送局側に放送倫理違反があったと判断した。
2025年4月24日に委員会は当該放送局へ委員会決定を通知し、引き続き記者会見を開いて意見書を公表した。この日の委員会では、委員会決定を伝えた毎日放送のニュース番組の録画を視聴し、担当委員から当日の様子等について報告があった。委員のひとりからは、審議の途中で分かったことであるが、テレビ局が取材対象から、「テレビって、こんなもんだろう」と、半ばいい加減な存在のように思われているふしがあり、そうであるならばテレビ局の側から「自分たちはそんないい加減なことはしない」と意識的かつ積極的に示すことが必要であることを会見で訴えたと報告があった。別の委員からは、意見交換がなされた当該放送局への「通知」と比較すると、記者会見を設けた「公表」ではあまり活発な意見が出されることがなかったと報告があった。理由としては、本事案に3回の放送が含まれており、問題となった番組を見ることなく、意見書の記述だけをもとにどのような放送だったかを理解するのには苦労があったのかもしれないという指摘があった。
通知と公表の概要は、こちら。

2. TBSテレビ『熱狂マニアさん!』について審議

TBSテレビは2024年10月19日に放送したバラエティー番組『熱狂マニアさん!』2時間スペシャルで、「ニトリマニア集結!1万点からベスト3…名もなき家事が今夜消滅!」と題し、インテリア小売業大手ニトリの商品を使った時短料理や収納テクニックなどを放送した。
放送後、視聴者からBPOに「番組の全編でニトリの商品を紹介していた。価格や商品名も入っていた。番組の提供にも入り、本編からCMに移ってもニトリのCMを流していた。これは番組といいながら、明らかに広告ではないのか」という声が寄せられた。この番組は2024年の1月13日と6月1日にニトリを放送しており、今回が3回目であることが判明したため、委員会は当該放送局に番組DVDと報告書の提出を求めることにした。
TBSテレビの報告書によると、番組は特定のジャンルに並外れた熱意や愛情を注いでいるマニアが熱狂していることや好きなものを紹介するバラエティー。コロナ禍の巣ごもりでコンビニやスーパー、大手日用雑貨店への興味や関心がファミリー層などで高まったことを受け、時短料理や清掃・収納など人気有名企業の商品活用法に詳しいマニアを番組が発掘し、単なる商品紹介ではなく、衣食住にまつわる生活の知恵を幅広い視聴者に届けてきたという。
委員会は、番組内容や制作過程に「番組と広告の違い」等を含む放送倫理上の問題がなかったかを詳しく検証する必要があるとして2025年1月の委員会で審議入りを決めた。今回の委員会では、これまでの議論を踏まえ担当委員から示された意見書の修正案について意見が交わされ、意見書の内容をさらに深めていくことになった。

3. 日本テレビ『月曜から夜ふかし』について審議

日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。
委員会は当該放送局に報告書と番組DVDを求めそれらを踏まえて協議した結果、問題となっているインタビューは、女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、取材から放送に至る経緯等について放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして4月の委員会で審議入りを決めた。
今回の委員会では、担当委員から当該放送局の関係者にヒアリングした結果が報告された。委員からは「カラスの肉を中国では食べるという事をなぜ面白いと思うのか。そこには中国人を冷笑する差別意識が底流にあったのではないか」といった意見や「今の中国の体制下では、テレビに出て少しでも批判的なことを言うと、身に危険が及んだり家族に累が及んだりするという恐怖心を抱いている人が多い。その点についての意識が低いように感じる。バラエティー番組とはいえ、もう少し国際感覚を磨くべきではないか」といった意見が出た。
これらの意見を踏まえて担当委員は引き続き当該放送局のヒアリングを続ける。

4. 4月の視聴者・聴取者意見を報告

4月に視聴者・聴取者から寄せられた意見では、元タレントと女性とのトラブルを巡る一連の問題に関する番組への批判が数多く寄せられた。また、クルド人を特集したドキュメンタリー番組について、あたかも日本人が差別をしているかのような偏向報道であった、クルド人ならびに彼らの関係者側の意見に偏っていたなどの批判が寄せられたことなどが事務局から報告された。

以上

第205回

第205回–2025年4月

日本テレビ『月曜から夜ふかし 』審議入り

第205回放送倫理検証委員会は、4月11日に千代田放送会館で開催された。
2025年1月17日に通知・公表した放送倫理検証委員会決定第46号「テレビ東京『激録・警察密着24時!!』『鬼滅の刃』の模倣品捜査密着事案に関する意見」において、読み手に誤解を生じさせる可能性があるとして、一部を修正した。
また同委員会決定第46号について、テレビ東京から再発防止に関する取り組み状況などの対応報告が書面で提出され、その内容を検討した結果、報告を了承して公表することにした。
TBSテレビは、2024年10月19日に放送したバラエティー番組『熱狂マニアさん!』2時間スペシャルで、インテリア小売業大手「ニトリ」を特集した。放送後、視聴者からBPOに「番組の全編でニトリの商品を紹介していた。価格や商品名も入っていた。番組の提供にも入り、本編からCMに移ってもニトリのCMを流していた。これは番組といいながら、明らかに広告ではないのか」という声が寄せられた。委員会は、番組内容や制作過程に「番組と広告の違い」等を含む放送倫理上の問題がなかったかを詳しく検証する必要があるとして2025年1月の委員会で審議入りを決めた。今回の委員会では、意見書の修正案を次回の委員会までにさらに検討することになった。
日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。委員会で議論した結果、このインタビューは女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、制作過程に放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして審議入りを決めた。
3月にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見などが報告された。

議事の詳細

日時
2025年4月11日(金)午後4時~午後6時20分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

小町谷委員長、岸本委員長代行、高田委員長代行、井桁委員、
大石委員、大村委員、小柳委員、水谷委員、毛利委員、米倉委員

1. 委員会決定第46号の一部修正について

2025年1月17日に通知・公表した放送倫理検証委員会決定第46号「テレビ東京『激録・警察密着24時!!』『鬼滅の刃』の模倣品捜査密着事案に関する意見において、委員会は「読み手に誤解を生じさせる可能性がある」と考え、以下の通り修正することを了承した。

  • 意見書15ページ20行目から23行目
    「警察は、実は商標法違反でいったん男性を逮捕している。しかし、この時点で、『鬼滅の刃』の版権元の出版社が出願した主要キャラクター3人の羽織の柄の商標登録は、登録を却下されていた。結局、商標法違反での立件もなされなかったのである。」
  • この部分を以下の通り修正する。
    「警察は、実は商標法違反でいったん男性を逮捕している。しかし、結局、商標法違反での立件もなされなかったのである。」

2. テレビ東京『激録・警察密着24時!!』『鬼滅の刃』模倣品捜査密着事案に関する意見への対応報告を了承

1月17日に通知・公表したテレビ東京『激録・警察密着24時!!』『鬼滅の刃』の模倣品捜査密着事案に関する意見(委員会決定第46号)への対応報告が、当該放送局から委員会に書面で提出された。
報告書には、委員会決定が通知された後、テレビ東京グループの全役員・社員を対象にした説明会がリモートで開催され、代表取締役社長が「反省すべき点を真摯に反省し、正確で信頼されるコンテンツ作りに邁進してほしい」とのメッセージを発信。担当役員らが、委員会が指摘した具体的な問題点や要因、再発防止策の現状などについて説明したと記されている。
再発防止に向けた勉強会については2024年5月から今年3月までに「犯人視しない放送」「取材される側の権利」「放送倫理から見たモザイク」などをテーマに計8回実施。テレビ東京グループ社員や複数の制作会社のべ2,000人が参加したとしている。
こうした勉強会での議論を受けた形で、委員会が指摘した「問題をもたらした4つの要因」(「強力な“モザイク信仰”」「“三方良し”に潜む“当事者”の不在」「ひっ迫する制作体制」「繰り返された“ステレオタイプ”」)に対する再発防止策や意識改革などを記載。例えば「強力な“モザイク信仰”」について、「なんでもモザイクをかければ良いという思考は止めた」というグループディスカッションでの声を紹介し、テレビ東京として「“モザイク信仰”からの脱却を進めるべく地道に取り組んでまいります」と記している。
また「ひっ迫する制作体制」については、制作会社のプロデューサー・演出を招いた勉強会を実施したほか、テレビ東京の「番組制作ガイドライン」に、プロデューサーは発注番組においても、ロケのスケジュールや取材内容などの制作過程を把握することを新たに盛り込んだとしている。
最後にテレビ東京は「当社や制作会社の現場の声を丁寧に拾い上げて再発防止策やバックアップ策を維持・強化したい」と結んでいる。
この報告を受けて委員から「ひっ迫する制作体制」に関して、チェックではなく、バックアップの対応に触れていた点を評価し、今後の対応に期待するとした上で「テレビ東京がもし『警察密着』をやるのであれば、ちゃんと見ていきたい」との意見、委員会が指摘した要因に沿った形で詳しく検討しているとの意見があった。
テレビ東京の対応報告は、こちらpdf

3. TBSテレビ『熱狂マニアさん!』について審議

TBSテレビは2024年10月19日に放送したバラエティー番組『熱狂マニアさん!』2時間スペシャルで、「ニトリマニア集結!1万点からベスト3…名もなき家事が今夜消滅!」と題し、インテリア小売業大手ニトリの商品を使った時短料理や収納テクニックなどを放送した。
放送後、視聴者からBPOに「番組の全編でニトリの商品を紹介していた。価格や商品名も入っていた。番組の提供にも入り、本編からCMに移ってもニトリのCMを流していた。これは番組といいながら、明らかに広告ではないのか」という声が寄せられた。この番組は2024年の1月13日と6月1日にニトリを放送しており、今回が3回目であることが判明したため、委員会は当該放送局に番組DVDと報告書の提出を求めることにした。
TBSテレビの報告書によると、番組は特定のジャンルに並外れた熱意や愛情を注いでいるマニアが熱狂していることや好きなものを紹介するバラエティー。コロナ禍の巣ごもりでコンビニやスーパー、大手日用雑貨店への興味や関心がファミリー層などで高まったことを受け、時短料理や清掃・収納など人気有名企業の商品活用法に詳しいマニアを番組が発掘し、単なる商品紹介ではなく、衣食住にまつわる生活の知恵を幅広い視聴者に届けてきたという。
委員会は、番組内容や制作過程に「番組と広告の違い」等を含む放送倫理上の問題がなかったかを詳しく検証する必要があるとして2025年1月の委員会で審議入りを決めた。今回の委員会では、次回の委員会までにさらに意見書の修正案を検討することにした。

4. 日本テレビ『月曜から夜ふかし』について審議

日本テレビは2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。
委員会は当該放送局に報告書と番組DVDを求めそれらを踏まえて協議した。その結果、問題となっているインタビューは、女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、取材から放送に至る経緯等について放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして審議入りを決めた。
今後は当該放送局の関係者からヒアリングを行うなどして審議を進める。

5. 3月の視聴者・聴取者意見を報告

2024年度1年間にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見の総数は、過去20年間で最多だったことが報告された。千葉県知事選投開票日の前日に放送した報道番組について「候補者の1人に不利な内容の放送をしている」などとする意見が多数寄せられた。また生放送のスタジオ番組で、半裸の男性出演者が女性出演者を追いかけまわしたことについて「女性が人権無視され、セクハラを受けても笑って対応する社会ではいけない。女性タレントにも適切な労働環境が提供されるべきだ」などと批判する意見が多数あった。これらの意見について委員会で議論をした。

以上