2011年11月に視聴者から寄せられた意見

2011年11月に視聴者から寄せられた意見

TPP参加に関する報道について「取り上げ方が類型的過ぎる」「農業分野以外の利害得失など、きめ細かな報道が必要」との指摘があった。 朝の情報番組で、全国7家族の食事サンプルに含まれる放射性物質量を調査したが、セシウム検出のデータは誤りと分かり、批判意見が多く寄せられた。

11月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,127件で、10月と比較して210件減少した。
意見のアクセス方法の割合はメール70%、電話25%、FAX3%、手紙ほか2%。性別は男性72%、女性23%、不明5%。年代は30歳代35%、40歳代25%、20歳代17%、50歳代10%、60歳以上8%、10歳代6%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。11月の通知数は447件【35局】であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、29件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

11月の視聴者意見は1,127件と前月より210件減った。
TPP参加に関する報道についての意見が多く寄せられた。交渉推進派、反対派の意見の取り上げ方が類型的過ぎる。農業分野以外の利害得失など、きめ細かな報道が必要との指摘があった。
大阪ダブル選挙は、維新の会を率いる前知事の橋下徹氏が、現市長の平松邦夫氏を破り勝利した。激しい選挙戦を反映して多くの意見があった。報道のあり方について、イメージ選挙に流されすぎ、出演者などが一方に偏りすぎといった批判もあった。
米軍普天間飛行場の移設をめぐる発言で、沖縄防衛局長が更迭された。政策を女性への暴行に例えた不適切な発言だった。懇談の席での”オフレコ”や、”記者クラブ”のあり方を問う声もあった。
朝の情報番組で、全国7家族の食事サンプルに含まれる放射性物質量を調査したが、セシウムが検出されたとされるデータは、外部からの指摘で誤りと分かり、批判意見が多く寄せられた。
バラエティー番組では、お笑い芸人たちが熱い食べ物を手づかみにして持ちきれず、落として笑っている場面に批判意見があった。また階段状のヌルヌル滑り台から落ちる際、女子芸人のパンツを脱がしたことには、顰蹙、怒りの意見が多かった。
CMに関する意見は31件あった。特に人気アイドルグループの女性が、「私と赤ちゃん作らない」と発言する、プロバイダーサービスのCMには多くの批判があった。ラジオに関する意見は46件だった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は125件で、前月とほぼ同数だった。
今月は、低俗・モラルに反するとの意見が41件、次いで視聴者意見への反論・同意が19件、性的表現に関する意見が15件と続いた。
低俗・モラルに反するとの意見については、主に複数のバラエティー番組に対し、「青少年に悪影響だ」「子どもが見るのにふさわしくない」といった批判意見が寄せられた。視聴者意見への反論・同意 については、「青少年に悪影響だ」とする意見や、主にアニメに対する批判意見への反論が寄せられた。性的表現については、複数のドラマにおける性的描写やセリフに対する批判意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • TPP問題で、国民への情報が不足している。情報開示しない政治家・官僚への批判も必要だとは思うが、マスコミは多くの情報を持っているのだから、決め細やかに情報を伝えていくことが重要だ。反対派の特集などでは、関税撤廃に反対する農家のことが大半で、制度などに反対する各種団体や識者のことを取り上げる番組が少ない。
  • 医療、保険、知的財産など、日本の社会システムの根幹が覆る可能性があるTPP交渉であるにもかかわらず、「旧弊な体質の農業関係者が反対している。しかし意欲のある農家はTPPに賛成」というビデオだけを長々と流している。TPP問題を農業問題に矮小化して世論を操作しようとしていることが見て取れる。
  • TPPに関する報道を見ているが、どの放送局も農業と工業の問題ばかり。コメンテーターも的外れな意見が多い。解説委員も賛成や反対の意見を言うのでなく、どういったメリット・デメリットがあるのか報道していない。政治・経済分野の問題はもうテレビで知るより、他のメディアを使ったほうが有効だ。
  • テレビ局サイト内の番組紹介のページで、オンエア情報の欄に「速報・大阪秋の陣!橋下VS平松一騎打ち”独裁”か”実績”か・・・」とあるが、この独裁というのは誰のことを指しているのか。誰のことにしても、選挙で公平に選ばれて議会の運営によって政治をすすめる政治家の何処が独裁にあたるのか。日本の議会制民主主義を冒涜するような記載は許されない。
  • 福島を含め、いくつかの地点での食事の放射線量を計り、結局どこも安全であるという結果だった。そもそも各地点から一家庭しか取り上げないなど、サンプルの取り方に問題がある。今回外部からの指摘で放射線量測定器に故障があったことが明らかになった。しかし、その事実は、探してやっと行き着くような番組のホームページにしか掲載せず、番組内での謝罪・訂正などは一切行っていない。
  • 「放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査」を見た。番組では終始”食の安全”を強調していた。しかし、番組HPには「データの精度についての指摘があった。そこで現在、調査を担当した大学と外部分析機関の協力を得てデータの再検討を行っている。再検討したデータについては後日放送の特集でお伝えする」と記載されている。つまり必ずしも食が”安全”とは言い切れないのではないか。放送では、まったくこの件に触れていなかった。視聴者全てがインターネットを使えるわけではない。放送の中できちんと伝えるべきだ。
  • タイの洪水の取材をしていたが、取材リポーターが現地の人に「深刻度は何パーセント?」と聞いていた。なぜ、海外の被災地でそんなことを聞くのか。大体、被災者にそんな質問をすること自体、おかしい。東日本大震災の被災地でも「深刻度何パーセント?」なんて聞いて放送したら、顰蹙を買うはずだ。タイの洪水を楽しんでいるようで腹がたった。
  • 夕方の報道番組などで生活保護の特集が度々放送されているが、いずれの場合も受給者の生活態度が悪く、納税者に反感を抱かせるケースがほとんどだ。10人中9人までは散らかり放題の部屋に住みタバコを吸っており、保護費でパチンコに行くなどしている。それが現状であるなら、包み隠さず視聴者に伝えるという点で意味がある。しかし、あまりにだらしなく荒れた生活が強調されている状況を見ると、ひょっとすると演出なのかと思ってしまう。「やらせ」ではないことを信じたいが、これが現実であるならそれはそれで情けない。
  • ニュースやワイドショーで、テロップやフリップのミスが以前より多いと感じる。人名と顔写真の間違い、国旗と国名など、失礼なミスが目立つ。スタッフのみでなく、MCやその番組の出演者もリハーサルでミスをなぜ指摘しないのか。最悪の場合は本番で訂正しても良いと思うが、できる人がいないのが残念だ。後刻、修正お詫びする場面を多く見るが、それをどのくらいの人が見ているだろうか。一体、チェック体制はどうなっているのか。
  • 各局の報道でパネルなどを使用して数字を説明する場合に、昔はあったコンマがなく、数字の羅列になっている。例えば”123000000″。なぜ123,000,000のように三桁ごとのコンマを入れないのか。コンマがないから数字を数えなければならない。数字を数えるのは至難の業だし、数えているうちに画面が変わってしまう。コンマがあれば瞬時に桁がわかり、数字の把握ができるのにといつも思う。視聴者のためにも、三桁ごとのコンマを入れるようにしてほしい。

【番組全般・その他】

  • 何らかの超能力で、動物が過去に経験した出来事が分かったり、動物の言いたいことが分かるという。こんなインチキを野放しにしていていいのか。普通に考えれば、飼い主しか知り得ないことを、事前にスタッフに教え、スタッフがその人物に教えていることが丸分かりといったところだ。番組出演者、動物の飼い主、スタジオの観覧者、全員が超能力を信じ込んでいるようで、彼女の猿芝居に涙まで流すという異様な状況だ。いかがわしいカルトと何ら変わらない。
  • 女性の下半身が丸出しになるシーンが2回あった。放送時は映像が加工されていて、視聴者には見えないようにしてあったが、女性出演者のパンツを脱がせたのが男性出演者であったこと、収録時には大勢のスタッフが見ていたことを考えると、お笑い番組とはいえ許容できない。脱がされた女性出演者の尊厳を傷つけるものだと思うし、女性全体への侮辱だ。番組制作者の女性への思いやりのなさ、倫理観の欠如に驚く。
  • 芸能人をゲストとした番組で、画面内にワイプで顔が映し出されることが、当たり前になってきた。ゲストの反応を視聴者に共有させる目的なのか、よく理解できない。しかたなく我慢しているが、見苦しく、うっとうしい。番組内容だけに集中できる画面構成に戻してほしい。
  • 生きて手脚の動いている蟹を、そのまま脚を食いちぎって食べていた。『良い子はマネしないで下さい』というテロップが流れていたが、テロップを流せばいいというものではない。”ワイルド”を表現したかったらしいが、『踊り食い』のつもりなのか。何も生きている蟹をそのまま食べなくても良いではないか。第一、甲羅のまま食べるのも危険極まりない。表現が残酷過ぎる。
  • 応援がうるさく耳障りだ。拡声器を用いた応援や、細長いバルーンのようなものを叩くことは不要だ。バレーボールとは関係のないアイドルによるパフォーマンスも必要性がわからない。あれではアウェー戦で挑んでいる相手国にあまりにも失礼だ。見ていて本当に不快だ。日本の恥さらしだ。
  • 芸人が熱々の食べ物を素手でつかんで食べる様子を、他の芸人たちがみて笑うという企画だが、その企画に挑戦した芸人たちは熱さに耐えられずに食べ物を手から落とし、周囲に散らかしていた。このようなことをすれば食べ物を粗末にするであろうことは容易に分かる。思慮を欠いた番組関係者には適正な処分を求める。こんな企画で笑いをとろうとする芸人は、もはや芸人とは呼べない。
  • 最近のテレビには飽き飽きする。すべてがバラエティー番組のようになっている。報道番組も扇情的な報道ばかりで、門外漢のコメンテーターばかり並べている。いかにも常識人のようなこと言っているが、「本当か?」というようなことがたくさんある。最近はテレビに出ていない有名司会者が、「テレビは嘘だらけですよ」と言っていたが、そうだと感じるようになり、ドキュメンタリーや報道番組でさえ見たくなくなった。

【CM】

  • 「私と赤ちゃん作らない?」などと発言するCMを許していいのか。アイドルと会員の間で写真合成による赤ちゃんを作成できるというサービスの告知だが、日本の放送倫理はどうなっているのか。性交渉を連想させるような発言はセクハラだ。だいたいテレビを見る人10人に10人がオタク族とは限らない。一部のオタク族の機嫌取りだけに未来ある女性を弄ぶなど論外である。いかがわしいCMを白昼堂々放送することはやめてほしい。

【ラジオ】

  • スタジオでの放送の他に、外に日替わりでリポーターを派遣して中継するという番組だが、本日は恵比寿からだった。リポーターが食べたいという高級なイベリコ豚の生ハムを買うため、リスナー1人当たり100円を持って来させていた。パーソナリティーは、集まったリスナーを「100円がやって来た」と呼び、その後も集まってきたリスナーは「100円」と呼ばれていた。道徳心というものはないのだろうか。番組を盛り上げるためと思っているかもしれないが、最低限の節度は持ってほしい。リスナーにたかるような内容、それを放送していることに放送局は何も感じないのか。
  • リポーターがアポ無しでデパートの食料品売場へ行き、試食リポートをするという内容だったが、客に対して販売をする目的で行なっている試食を、店側の許可無く番組でリポートするために食べるということは問題だ。何も事情を知らない一般の客にしてみればリポーターやその取り巻きのリスナーがぞろぞろついて回っていることは迷惑ではないだろうか。
  • 「逃げた。逃げられた」と題し、視聴者からの意見を紹介していた。その中で「マムシ酒」の話があった。「”マムシ酒”を作ろうと、瓶にマムシと水を入れ、一ヵ月経った頃蓋を開けるとマムシが生きたまま出て来て逃げ出した」というもので、出演者が大笑いしながら話していた。とんでもないことだ。マムシの恐ろしさを知らないのか。放送局に謝罪放送をするよう抗議したが、30分経った今もない。BPOから今すぐ謝罪放送するよう連絡してもらいたい。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 子どもも見るようなバラエティー番組で、異性にもてる方法や恋愛指南などすることはどうかと思う。子どもへの教育的影響を考慮すべきだ。しかもこれはただのバラエティー番組ではなく、大学教授などの教育者も出演している。そのような立場の人間がこれほど低俗な情報を流していてはだめだ。
  • ドラマに限ったことではないが、ほぼ毎週のように子役が番組に出演している。義務教育中の子どもがドラマに出演していることに疑問を感じる。学校を休んで芸能活動することを容認して良い訳はない。未成年の出演時間は削減するべきだろう。
  • 過激なサブタイトルが毎回ついているドラマだが、あまりにえげつない。しかもドラマの中で、似たような台詞を中学生くらいの子どもに言わせていることはもっと問題だ。果たしてこれが本当に良いドラマと言えるのか。今一度、制作者にはモラルについて考えてもらいたい。

【性的表現に関する意見】

  • 新しく始まるドラマの番組宣伝を見た。風呂場で裸で抱き合ったり、台所で裸になったり、ポルノまがいの映像だった。男女の浮気を格好良く見せるだけのドラマで、青少年に悪影響の内容だ。
  • 情報番組の中の新聞記事紹介のコーナーで、性的な内容の記事を読み上げるなど、時間帯を考えずモラルもない。夕方に幼い子どもも見聞きする可能性を考えないテレビ作りを野放しにしないでいただきたい。
  • 子役もたくさん出演しているドラマで、子どもの通う小学校でも話題になっている。大家族の心温まるドラマだと思って見ていたら、高校生の妊娠など性的な話ばかりだ。深夜であっても録画して子どもが見てしまうので、悪影響だ。息子に「見てはいけない」と言いたいが、なぜだめなのか説明することも憚られる。

【いじめに関する意見】

  • 主人公がロボットで人間の代わりにいじめられるという内容のドラマだったが、このような内容は学校でのいじめを助長する。例えば、学校でいじめられている生徒が「お前はロボットだ、いじめられるための存在なんだ」などと一層いじめられるような口実を作っているとしか思えない。このような番組をゴールデンタイムに流すことは許せない。
  • バラエティー番組で、タレントの車のガラスをハンマーで殴って割ることを楽しみ、笑いの種としていた。他人が大切にしている高価な物を壊すことが楽しいのか。個人では決してやらないだろう卑劣な行為を、番組というだけで平然とやってのける低俗な笑いの作り方に不快感を持った。子どもも沢山見ている。他人の嫌がることをやって面白がることはいじめの助長につながる。誠意とモラルを持って番組作りをしてほしい。

【残虐シーンに関する意見】

  • 子どもと夕食をとりながらバラエティー番組を見ていたら、血まみれの死体の再現映像が流れた。大人の私でさえ思わず目をそむけた。このような映像は幼児だけではなく、青少年全体に影響を与えかねない。残虐な事件を伝えるのであれば、もっと別の表現方法があると思う。20時台という家族団らんの時間に流す必要のない映像だ。
  • 夜のドラマの番組宣伝が、子どもの起きている時間にランダムに放送される。番組本編は見せないようにすることはできるが、番組宣伝は防ぎようがない。包丁を人に向けているシーン、ピストルで人を撃って血が流れているシーンなど、残虐な場面は子どもには見せたくない。何とかならないものか。

【マナーに関する意見】

  • 飲食の場面での芸人やタレントの行儀が悪すぎる。口を大きく開けて食べたり、くちゃくちゃと音をたてて食べている姿を見ると大変不快になる。子どもへのしつけの一貫で、口をあけて食べないことは当たり前だと思う。長年テレビに出ている芸能人は、口を閉じたりしゃべるときには口の前に手を出して隠すなどしている。

【殺人シーンに関する意見】

  • 殺人事件を扱うドラマだが、殺人シーンがリアルで生々しい。先週は包丁が死体に突き立てられていた。生々しいシーンは子どもの潜在意識に刻まれてしまうし、ドラマで殺人を見慣れてしまうことも恐ろしい。そうしたシーンが過激にならないようにしてほしい。

【表現・演出に関する意見】

  • 特撮番組で緊急地震速報のような効果音が流れた。子どもが怯え、私も地震が来るのかと思い飛び起きた。そのような音を効果音として流すことはいけないと思う。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 個人的感情によるクレーム的な意見が多い。メールは匿名で簡単に送れるため悪用されやすく、なりすましも容易だ。また、現在は番組を見なくてもインターネットで容易に情報収集できる。「まとめサイト」などで、実際は瞬間的なシーンをあたかもひどいシーンのように取り上げ、結果としてクレームが発生するなどしている。こうした意見を制作側に送ることで、多様な表現が失われる恐れがある。倫理的な意見を送ってほしい。
  • 視聴者意見を読むと、「子どもに悪影響だからやめろ」という意見と「親が注意すべきだ」という意見があり興味深い。「親が注意すべき」とはその通りで、上手く親が番組の悪いところを説明すればよい教育にもなる。ただ、親が常に子どものそばにいるわけではない。やはり放送局は子どもに悪影響がないような番組を心がけるべきだ。低品質な番組を作る一方、ニュースで政治や社会を批判しても説得力はない。

【CMに関する意見】

  • 人気アイドルグループのメンバーが「私と赤ちゃん作らない?」などと発言するCMが、宣伝とはいえ破廉恥極まりない。アイドルとはいえ年頃の女性に性交渉を思い浮かばせるセリフを言わせることは、明らかなセクハラであり非常に不快だ。

2011年10月に視聴者から寄せられた意見

2011年10月に視聴者から寄せられた意見

リビアのカダフィ大佐の血まみれの遺体映像や、中国の2歳の子供が車にひき逃げされ見捨てられていたシーンなどには、「報道の大切さはわかるが、伝え方を工夫してほしい」などの意見もあった。 記者会見で原発の除染水を政務官が飲んだことについて、飲ませたほうも飲んだ方も異常だとの批判があった。

10月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,337件で、9月と比較して667件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール69%、電話26%、FAX 3%、手紙ほか2%。性別は男性70%、女性26%、不明4%。年代は30歳代34%、40歳代24%、20歳代16%、50歳代 15%、60歳以上 8%、10歳代 3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。10月の通知数は477件【35局】であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、38件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

10月の視聴者意見は1,337件と前月より667件減った。秋の改編にともなう長時間の特別番組への苦情や、海外からのニュース映像に関連した報道への意見などが多かった。
リビアのカダフィ大佐の血まみれの遺体映像や、中国の2歳の子供が車にひき逃げされ見捨てられていたシーンなどには、「報道の大切さはわかるが、もう少し伝え方を工夫してほしい」などの意見もあった。
記者会見で原発の除染水を政務官が飲んだことについて、飲ませたほうも飲んだ方も異常だとの批判があった。
“セックスレス”をテーマとした朝の情報番組には、賛否両論多くの意見が寄せられた。タブー視せず、取り組むことは良いことだと評価する声がある一方、朝の時間帯にはふさわしくないとの批判もあった。
バラエティー番組では、店の構えは汚いけれど味はおいしいという店を紹介するコーナーで、出演者の発言が老店主を馬鹿にしているようで不愉快だとの批判があった。
ラジオに関する意見は30件、CMに関する意見は20件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は129件で、前月より20件ほど減少した。
今月は、低俗・モラルに反するとの意見が44件、次いで性的表現に関する意見が26件、残虐シーンに関する意見が11件と続いた。
低俗・モラルに反するとの意見および性的表現に関する意見については、複数のバラエティーやアニメ番組に対する批判意見が散発的に寄せられた。
残虐シーンについては、深夜アニメに対して「残虐でグロテスクな描写があまりに過激だ」とする批判意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • リビア関連のニュースが沢山流れている。重要なニュースであることは理解出来る。だがその放送の仕方に疑問を感じる。カダフィ大佐がどうやって殺されたか、誰が殺したか、その説明に血まみれのカダフィ大佐や、大佐に拳銃を突きつけている兵士の映像を流すことは本当に必要なのか疑問だ。朝や夕方は子どもも見ている可能性も大きい。映像の与える影響力の大きさを考えて流してほしい。今回の放送の仕方は、本来のテレビのあり方から逸脱しているように感じる。
  • 各放送局でカダフィの尋常ではない残虐な映像が流れている。突然、強制的に目に入るため、そのたびに心臓が苦しくなる。子どもたちにも良い影響があるとは思えない。どんなに大きなニュースであっても、そこから何が起こるか想像力を働かせてほしい。インパクトを与えることがすべてなのだろうか。このような映像が繰り返し流されるなら、ニュースさえ安心して見ることができなくなる。
  • 「中国の2歳の子どもが車にひかれるシーン」の映像が流れた。あまりに衝撃的でショックを受けた。テレビで放送するには不適切な映像だったのではないか。そのことをテレビ局に伝えたところ、「映像に関しては一定の配慮をした」と言われた。一体どこに配慮したのか、まったく分からない。
  • 福島県内1件、県外全国から6件の家庭の1週間の食材を調査したところ、福島県内の家庭からはセシウムが検出されなかったにもかかわらず、他県からは微量ながらセシウムが検出されたことを報告していた。福島県1件というサンプル抽出には何の科学的根拠もない。国民を馬鹿にしているのか。科学的根拠もないままに、都合のいい結果だけを報道する。国民の正しい理解を妨げる報道内容で、憤りを感じる。戦前の日本を思い出させるような、公平さを欠く報道姿勢だ。
  • 政府・東電対策室の記者会見で、原発での除染水を政務官が飲むというシーンがあった。その行為自体ではなく、報道姿勢に疑問がわく。「売り言葉に買い言葉」でこうした行為をする政務官がおかしいという報道だったが、問題はその場にいた記者の態度だ。 「安全というなら飲め」と責め立てたうえで、いざ飲んでみたら「それで証明になるのか」と騒ぎ立てていた。あの記者たちはいったい何をしたいのか。単なるいじめにしか見えない。その行為を容認・擁護する報道の姿勢には疑問を感じる。
  • テレビを見ていて不思議に感じたことがある。東日本大震災後に東京電力福島原発から出た放射線量を計っていた「SPEEDI(スピーディ)」のことがまるで報じられない。今でも可動し線量測定を行っているはずなのに、どこの局でも報じない。誰かが口にしようとした途端に、さえぎるような番組もある。天気予報と同じように放射線量も日々報道するべきだと思う。
  • 長野県で見つかった白骨遺体の特集について、報道に偏りが見られる。被害者が性転換した人物であるが故にか、以前の容姿と最近の容姿を何度も重ね合わせたり、同級生の感想についても以前から女性的な面があった等の報道をしたりと、殺害された事件とは関係のない報道が多い。被害者の風俗プロフィール写真や以前の写真を放送する意味があるのだろうか。被害者のプライバシーが無視されている。面白おかしく興味本位に報道しているだけで、事件の真相には全く関係ない。
  • 「世田谷で高放射線量の値が確認された」との報道は、福島県に住んでいる者としては、全国ニュースとして報道すべきことなのか疑問だ。福島原発の影響ではなく、床下のビンが原因とのことだ。報道には注意してほしい。「2.7~3.3マイクロシーベルトで高線量の値」と報道されたが、その程度は福島県では当たり前に庭先で計測される。そんな中で、小さな子ども達が日常を暮らしている現実を正しく報道してほしい。雨樋を除染して出た土を、6~7マイクロシーベルトの値が出ているにもかかわらず、庭先に置いておかなければならない福島の現状こそ報道してほしい。

【番組全般・その他】

  • 番組改編期の長時間特番はやめてほしい。3時間以上の特番が多すぎるし、中身のない番組ばかりだ。春と秋の改編期と夏の長時間特番、更に年末年始の長時間特番はやめてほしい。レギュラー番組の繰り下げや、一部地域ではローカル番組による特番の短縮放送も迷惑だ。
  • “セックスレス”がテーマだった。もう少し、性というものが与える影響を考えた番組作りはできないのか。人間にとって夫婦間であれ、性交渉は子どもが生まれ、大きな責任と多くのお金をかけて成人までしばりがかかる行為だ。「性交を生殖以外で捉えることは考えが狭い。ふれあいの行為」というゲストや一般に見られる考え方は誤っている。世の中は、ティーンエージャー女子向け雑誌からネット、テレビまで性情報が氾濫している。恋人でも夫婦でも性交しなければおかしいような価値観を醸成している。覚悟のない性交が育児放棄や虐待、しつけもできない親を生み出している。行為には結果がともなうという想像力がなく、簡単にこういう行為をしていることは、メディアが主導する安直なセックス情報が原因だ。
  • “店は汚いけれど味はうまい”という店を紹介する企画で、85歳の女性が経営する店に、芸人と女優たちが訪れカレーや焼そばを食べていた。店主に対する発言や態度がとても非常識で、不快だった。出された食事に対して「味が薄い」「水っぽい」などと連呼し、ただ店の評判を貶めるようにしか感じられなかった。一生懸命作った料理をバカにするのは失礼だ。夫婦の気持ちを考えると心が痛んだ。BPOへ意見しても何も変わらないかも知れないが、このような不快な思いをする番組がなくなることを願う。
  • 出演者の発言にピーという”自主規制音”を用いることが多い。何を意図してこのピー音を使用するかは分からない。視聴者に対しては失礼なことだ。広く電波を使って放送している以上、公共のものだ。その場にいる出演者やお客という限られた者のみ内容を知り得るということは公平ではない。放送する以上は隠してまで放送する必要はない。出演者の人権や尊厳を侵すものならば使用やむなしと思うが、それなら編集段階でカットするべきだ。
  • 放送で多用される「効果音」について意見を言いたい。まず、緊急地震速報と紛らわしいものは使わないでほしい。また、あらゆるジャンルの番組で不必要な擬音が目立つ。たとえば、動物番組で子犬が乳を飲む時「グビグビ」、子猫がヨチヨチ歩きする時には「ピョコピョコ」という擬音が使われるが、これらは不要だ。「動物」がテーマなのに、なぜ自然のままの映像と音声でやらないのか。今の放送関係者はコンピューターゲーム出現後に生まれ、騒音の洪水の中で育った世代なので、「静寂」という状態に耐えられず、「音」がなければ番組が成り立たないとでも思い込んでいるのだろうか。
  • 4時間半の特番だった。バラエティー番組のほとんどが、何らかの「ハラスメント」を含む、低俗なものであることは承知している。ただ、学力を試して序列をつけ、最低点をとった者に「××バカ」と烙印を押し、笑い物にするという番組は不愉快だ。この番組は、勉強を得意としない人に対して、侮蔑とからかいが露骨だ。笑っていいのだろうか。勉強が得意な人もいれば不得意な人もいる、勉強に存分に打ち込める家庭環境にあった人もいれば、貧困や暴力等、劣悪な家庭環境のため、勉強に打ち込むことができなかった人もいる。
  • 自然災害や寒暖差の大きい日が多いこともあるが、天気予報で、ただ天気を伝えるだけでなく、「台風がこういう進路をとって風の動きがこうなるから偏西風がこうなって寒気の動きが」と天気の仕組みを、素人でも分かりやすく解説してくれる気象予報士が増えた。気象の仕組みや知識が身につくので、災害時や気温の急変時以外でも継続してもっと色々教えてほしい。
  • この番組に限ったことではないが、ほぼ毎日、子役の女の子の話題をとりあげている。義務教育中の彼女が平日の昼間にイベントを行っていることを堂々とメディアで流していることに疑問を感じる。学校を休んで芸能活動することを容認して良い訳はなく、せめてメディアでの報道は控えるべきではないのか。

【ラジオ】

  • 私の住む大分は被災地から遠いということもあり、テレビのローカルニュースでは被災地の様子が十分に伝えられていない。私は出勤する前のひと時、ラジオ番組を聞いて有益な情報を得ている。たとえば被災地産の米の安全性について分かりやすい説明があり、安心できた。今後もためになる情報を提供してもらいたい。こうしたラジオ番組の良さを知らない人が多いことはとても残念だ。
  • 「手術などの時、医師に金を包むか包まないか」というテーマについて、女医を招き話していた。この女医は「断ると患者がショックを受けるので、気持ちとして金を受け取っている」と発言した。要するにこれは「袖の下=賄賂」の話である。賄賂を正当化するような発言は許せない。リスナーからのメールやFAXではすべて「袖の下」という表現がされていたのに、女医はこの言葉を一切用いず「受け取ってやっている」かのような態度だったので腹が立った。医師が金を受け取ることが当然であるかのような放送はやめてほしい。

【CM】

  • ハンバーガーの新商品CMが不快極まりない。生理的に受けつけず苦痛を感じる。CMの本来の目的を逸脱し、販売促進以外の別の目的があるように勘ぐってしまうほどひどい。CMを見てここまで嫌悪感を抱くことは今までなかったが、精神的苦痛に対する損害賠償を本気で考えたくなるほどの、ひどいものだ。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • トーク番組のレギュラーMCに小学一年生の子役タレントが加わったが、番組内容からして不適切ではないか。新婚の女性タレントらが夫婦生活について語るなど、下ネタのオンパレードだ。今の子はませていると言われるかもしれないが、そういう大人と一緒に出演するのはいかがなものか。子どもにふさわしくない番組で、とまどったりはずかしがったりすることを狙っての起用なら明らかな間違いだと思う。
  • アニメで葬式のシーンがあったが、子どもがすごく気持ちが悪いと言って今でも怯えている。常軌を逸したひどすぎる下ネタ、性描写、死者への侮辱行為など、夕食時のアニメとは思えない内容だった。大人の私でも不快だ。
  • たまにテレビをつけると、殺人事件を扱う番組が多いことに驚く。ニュースなら仕方がないが、ドラマなどでも殺人事件がないと話を作れないのか。子ども向けのアニメで毎回殺人事件が起こっているものもある。発想の貧困さ、創造力のなさを感じる。このような安易な殺人事件の乱用が、子どもに殺人事件は身近に起こる日常の出来事と思い込ませてしまうことになる。子どもが起きている時間はもう少し夢のある放送にしてほしい。

【性的表現に関する意見】

  • セックスレスをテーマにした情報番組の企画。基本的に真面目なスタンスなのだろうが、表現がかなり過激で、放送自体も青少年に悪影響を与えるような内容だった。特に時間帯が午前なので、子どもが見ていたり、病院や官公庁などではテレビがついていることもある。このような放送はその場の雰囲気を悪くしてしまう。深夜帯やBSで放送するなどの配慮をしてほしい。
  • 子どもも一緒に見ていた情報番組のランキングコーナーで、性行為描写のある映画のDVDを紹介していた。昼間から紹介しないといけない情報ではないと思う。見ていて不快だ。映画の宣伝でもそうだが、子どもがテレビを見ている時間に普通にセックス映像を流すのはやめてほしい。
  • 最近の深夜アニメは卑猥なものが多い。いやらしい発言が出たり、女性が下着を見せたり、何かと不愉快だ。また、これらのアニメに未成年の声優が多く見られる。いくら人気や実力があるとはいえ、このようなアニメに出演させることは不適切だ。何らかの制限が必要ではないか。

【残虐シーンに関する意見】

  • 深夜アニメだが、あまりにも猟奇的な殺戮、惨殺シーンの連続だった。また、最後は主人公をすべての人間が騙していたというオチで、しかも「続きは映画で」で終わった。あまりにひどい猟奇シーンと茶番的な内容で不愉快極まりない。モザイクなどはあったが、いくら深夜とはいえ、地上波のアニメとしてとても一般向けとは思えない。
  • リビアのカダフィ大佐死亡の報道について。ニュースでも死亡直前の映像を流していたが、このあと死亡したという情報も併せて考えると気分が悪くなった。事実だからいいという意見もあると思うが、見たい人はネットで見ればいい。子どもには見せたくないと思うが、あのように映像を垂れ流されては、見ないようにすることのほうが困難である。

【いじめに関する意見】

  • バラエティー番組の特番で運動神経の悪い芸人にスポーツをさせて、上手くいかない様子を笑いものにしていた。運動神経の悪さは先天的な資質が大きく影響しており、本人の努力によって改善できる幅が小さい。本人にはどうしようもない運動神経の悪さをバカにする企画は、倫理的に許されない。学校で運動の苦手な子どもをからかったりイジメたりするきっかけになるのではないか。
  • バラエティー番組の冒頭で、お笑い芸人が、最終学歴が中卒であることを侮辱するような発言をした。色々な事情があり中卒で頑張っている方々に対し、そういった侮辱的な発言は無礼であり、言葉の暴力だ。子どもの社会においてもいじめを芽生えさせることになりかねない。

【喫煙に関する意見】

  • 人気のアニメだが、メインのキャラクターの一人がタバコを吸うシーンが多い。この作品は小学生から社会人まで人気があるが、中学生や高校生がタバコに興味を持つような内容はやめていただきたい。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 9月に寄せられた意見で「K-POPアイドルがお尻を振るのは猥褻だ」といったものがあったが、全くそうは思わない。多くの学校の運動会で子どもが真似るなど、健康的でわかりやすいダンスであり、非難するようなものではない。好き嫌いはそれぞれあると思うが、「猥褻で不謹慎だから放送するな」という言いがかりのような意見はやめてもらいたい。
  • 「子どもに悪影響」「子どもが起きている時間にやるな」という意見が多い。子どもはテレビでなくても、周りの友達や大人などからも悪い影響を受けることがある。ドラマでは時に「復讐は悪いこと」といったメッセージを伝えるために殺人シーンがあったりもするし、テレビが100%悪いとは思わない。

【CMに関する意見】

  • 最近、パチンコCMは台から企業イメージに変わったから許せるとしても、競艇と競輪のCMはモラル違反だと思える。ギャンブルを軽い遊びのようなイメージにして、競輪と競艇をすすめている気がする。朝から夜まで、子どもが見るような時間帯にもギャンブルのCMを放送することは規制してもらいたい。

2011年9月に視聴者から寄せられた意見

2011年9月に視聴者から寄せられた意見

被災地を視察した鉢呂経済産業相が、”死の町”と発言して、就任早々辞任。発言には賛否さまざまな意見が寄せられたが、マスコミは揚げ足取りが過ぎるのではないかとの指摘や、辞任記者会見での記者の暴言などに批判が集まった。

9月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は2,004件で、8月と比較して701件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール74%、電話23%、FAX 2%、手紙ほか1%。性別は男性70%、女性27%、不明3%。年代は30歳代36%、40歳代25%、20歳代18%、50歳代11%、60歳以上7%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は896件[46局]であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、25件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

9月の視聴者意見は2,004件と前月より701件減った。
被災地を視察した鉢呂経済産業相が、”死の町”と発言して、就任早々辞任に追いこまれた。発言には賛否さまざまな意見が寄せられたが、マスコミは揚げ足取りが過ぎるのではないかとの指摘や、辞任記者会見での記者の暴言などに批判が集まった。
子供の質問に答えるかたちで、被災地の農作物は「食べずに捨てなさい」との大学教授の発言には、被災者の気持ちを考えず乱暴すぎるとの批判があった。
列島各地を襲った台風報道についても、都会と地方の情報格差や、危険場所での取材のありかたなどについて意見が多かった。
ドラマでは、作品中に使われたモスキート音のような不快な効果音への苦情や、最終回で物語が完結しないアニメ放送などへの抗議があった。バラエティーでは、お笑い芸人たちの言葉づかいが、相変わらずひどいといった批判や、番組中で俳優を使った、映画や次回予告の宣伝が多すぎるなどの意見もあった。
地デジに移行して2ヵ月が過ぎた。画質は良くなったが、中身はくだらない番組ばかりだという意見も寄せられた。
ラジオに関する意見は29件、CMに関する意見は32件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は147件で、前月より15件増加した。
今月は、低俗・モラルに反するとの意見が65件、次いで性的表現に関する意見が20件、視聴者意見に対する反論・同意が10件と続いた。
低俗・モラルに反するとの意見については、ゴールデンタイムのバラエティー番組にAV女優のグループが出演したことに対し、「子どもも多く見ている時間帯であるのに教育的配慮が足りない」などの批判意見が寄せられた。また、別のバラエティー番組については、不定期で取り上げている小学生の兄弟の振る舞いに対し「ヤラセや障害の疑いがある」などの批判意見が寄せられた。
性的表現については、バラエティー番組の1コーナーで、子役タレントの前で他の出演者が性的な内容の会話をしたことに対し「卑劣なセクハラで子どもに悪影響だ」などの批判意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 鉢呂経済産業大臣が、福島を「死の町」と例え、記者に対して「放射能をつける」と言ったとして辞任した。しかし、「死の町」と例えたぐらいで失言と批判することは、マスコミの言葉狩りではないか。鉢呂氏は無人と化した福島をそう例えただけであって、別に福島を馬鹿にしているわけではない。鉢呂氏が、「死の町」となる原因を作った原発を建てたわけでもない。「死の町」となる原因を作った東電や原発を推進した政治家を責めるべきではないのか。記者懇談での発言にしても、マスコミによって「放射能を分けてやるよ」「放射性物質うつった」「放射能をうつしてやる」と、鉢呂氏の言質がばらばらで、これでは本当にそのような発言があったのか疑わしい。マスコミは正確な報道をしてほしい。
  • 鉢呂吉雄氏の大臣辞任会見で、記者が粗暴な言葉でまくしたてていた。まるでヤクザのような物言いで、見ていて腹立たしい。名前も社名も名乗らず、あたかも記者自身が国民の代表であるかのようにふるまい、去る者を叩くあの見苦しい姿はどうにかならないものか。揚げ足を取り、一国の大臣を辞任に追い込む報道には、あきらめにも似た悲しい気持ちになる。国民が失望していることは、政局ばかりの政治ではなく、政局をあおるメディア全体だ。
  • 失言による経産大臣の辞任の報道には、マスコミの悪意が感じられる。「死の町」発言はそれ自体問題がないというのが一般的な意見だが、報道関係者はそうとらえていない。「放射能をつけるぞ」発言は非公式の懇談の場の発言だったそうだが、なぜ記事になるのだろう。どうしても報道したいのであれば、どこの会社のどの記者が言われたのかも、明らかにすべきだ。そうでないとどんどんエスカレートして、恣意的に政治家を貶める道具として報道が使われるおそれがある。
  • 「失言」で大臣をクビに追い込むのは、もうやめないか。今回の鉢呂大臣辞任の一件で、最も腹が立ったのはマスコミに対してだ。「ちょっとでも問題を起こしたら即クビ」というのは、「江戸時代の切腹」を思い起こさせる。総理の任命責任云々もうんざりする。政治家もダメだが、マスコミの揚げ足取りとあら探しに、ほとほと嫌気がさす。マスコミの方々は、大臣をクビにして手柄でも上げたつもりなのか。マスコミが機能していないから、政治がダメになっているように思う。
  • 「東北の野菜や肉を食べるとどうなるのか」という小学4年生の子供からの質問に、「健康を害するから食べずに捨てなさい」と答えた人がいた。風評被害で苦しんでいる農家の人々や、丹精込めて育ててきた家畜を泣く泣く置いてきた人の気持ちを逆なでするような発言に憤りを覚える。こんな人間をテレビに出していいのか。発言には細心の注意を払うべきだ。
  • 東北産の野菜に関する出演者の心ない発言を聞き、大変気落ちしている。放射性物質で汚染された食品を避けたいのは誰でも同じで、私達東北人も例外ではない。だから言わんとすることは理解できる。それにしても言い方が乱暴だ。たとえば「心配な点もあるので、今は避けましょう」などと言葉を選んで意見を伝えることはできなかったのだろうか。
  • 近畿地方で台風による大雨災害が発生した。この被害者の中に、ある町長さんもいて、奥さんと娘さんが流されてしまい遺体で発見された。奇しくも娘さんの結納の日だったそうだ。厳しい状況下、気丈に災害対策執務をこなしていた。そんな町長さんへのインタビューで、町の被害状況や対応状況などを聞くのなら分かるが、その娘さんの話ばかり突っ込んでいた。被害者に塩を塗り込むようなインタビューをなぜするのか。視聴率が取れれば何でもありなのか。人の気持ちが分からないのか。
  • 台風が来たが、民放各局はお笑い番組や歌番組を流していた。台風の警報や注意報が、どこの場所なのか民放を見ていてもわからない。結局、近所で床上浸水した。翌週、また台風が来た。民放各局はお笑い番組や歌番組を流していた。同じように台風の警報や注意報が、どこの場所なのか民放を見ていてもわからない。
  • ワイドショーでは、台風が西日本に接近しているにもかかわらず、「首都圏への影響」と題して東京の影響を中心に話が進んでいた。しかも、渋谷のスポーツバーの売り上げの話など、はっきりいって取るに足らない話題だった。大型の台風であることは事前に分っており、大きな被害が出ることも分っていたにもかかわらず、このような呑気な放送をしていたことに、とても腹が立つ。全国ネットで放送されているということを意識してほしい。
  • 突然の「島田紳助芸能界引退」は大きく報道されたが、その後のテレビ報道が全くない。週刊誌では、芸能界と暴力団の親密交際が大きく取り上げられているのに、テレビが報じないことはおかしい。芸能人の結婚・出産などより重大な社会問題は、その後も報道すべきだ。吉本興業の力に屈しているのか。引退で終わりにしては、報道の使命は全うされない。
  • ニュースの中で、看護師が殺害された事件を「湯けむり殺人」と報じていたが、亡くなられた方の遺族の心情を考えると、あまりにも不謹慎な表現だと思う。報道に装飾はいらない。特に事件や事故を茶化してはいけない。事実は正確に伝えてほしい。スタッフ全員の良識の問題だ。
  • 放送の中で、視聴者の注意を引くために「シャリーン」や「ピロピロ」といった効果音がよく使われている。耳障りだし、緊急地震速報の音とまぎらわしい。ゆったりしたくてテレビを見ているのに、効果音のせいで緊張を強いられ心臓にも悪い。特に今年は震災があり、ただでさえ警報に過敏になっているのだから、これ以上無駄なことで神経をすり減らしたくない。放送局に苦情を言ったが、「1人の視聴者の意見で番組の演出を変えることは出来ない」と言われた。私の意見はそんなに珍しいのだろうか。

【番組全般・その他】

  • ドラマの中で、不快な耳鳴りのような音が聞こえた。恐怖心をかき立てるシーンで使われていた。一部のネット上でも「モスキート音」として議論が持ち上がっているが、かなり危険なレベルなのではないかと思う。30代半ばの私でも十分に聞こえたし、精神的・身体的な影響も出る人がいるのではないか。ドラマのテーマがサブリミナルや催眠の問題を扱っているが、ドラマの効果にそのようなものを使うことは問題であり、もし意図的にしているのであれば、冒頭での注意クレジットが必要ではないか。
  • 刑事ドラマの劇場版が近日公開されるようだが、宣伝のやり方がひどい。バラエティー番組のゲストに映画出演者が連日登場し、同じような質疑応答がされ、CMで何度も見た宣伝映像を流す。これが1日何度も数日間続く。そこまでしないと集客できない作品ということか。最近のテレビは身内で盛り上がるための番組ばかりで、見ていてつまらない。
  • 番組内で流れた映像の多くが動画サイトに投稿されたものだったが、テレビ局は動画サイトや投稿者にきちんと放送許可を得ているのか。自分達テレビ局の番組がネットにアップロードされると即座に削除申請をする。人が制作した動画は無許可で放送するなんてことはないだろうが、もし無許可で放送しているのであれば、社会倫理、法律に違反しているのではないか。
  • CDの売り上げ、最新のオリコンチャートを1位から順に報道するコーナーで、2位だけが不自然にカットされ1位、3位、4位と放送された。調べてみると2位は「モーニング娘。」の新曲だった。放送局とスポンサーの関係などもあるのか素人にはわからないが、制作側の意図を感じる。情報番組でありながら今までにもこういう行為があり、またこれからも許容されていくのかと思うと納得できない。
  • アナウンサーが世界を旅するコーナーで、「ドナウデルタへ行き、ペリカンの飛び立つところを撮りたい」と、ペリカンの群れに走り寄り脅かして、一斉に飛び立つところを放送していた。桃色ペリカンの生息地として観光の目玉になっているような場所で、野生動物を脅かすような行動は常識外れではないか。もし、同じような映像を撮りたいとドナウデルタを訪れた人が、同じようにペリカンの群れにめがけて突進を繰り返したならどうなってしまうのか。テレビカメラがあれば何をしてもいいと思っているのか。
  • 最近のドラマやアニメだが、最終回で話が終わらないものが多い。原作の漫画が終わっていないので仕方ないが、番組は番組として終えるべきではないか。最近よくドラマやアニメの続編が映画になることがあるが、視聴者から見れば続編をテレビではなく映画で製作するのはおかしい。深夜アニメで原作が未完のものを見たことはあるが、「犯人を捕まえることができませんでした」というドラマは見たことがない。
  • 民放連が「NHKの放送番組のネット同時配信」に反対の見解を発表したことを知った。視覚障害者はラジオでテレビ放送を聞いていたが、地デジになってラジオで聞くことができなくなった。そこで提案されたNHKのインターネット放送は嬉しい限りだった。それなのに民放連は自分たちの都合で反対している。インターネット同時配信に反対するなら、民放連は視覚障害者に情報保障する代替案を提示してほしい。
  • バラエティー番組の出演者の言葉遣いがひどい。若い女性ゲストは食べ物を見て、「食いてぇ」「うまそぉ」「マジうまそぉ」。食べた感想は「うめぇ」「めっちゃうめぇ」「こんなうまいの食ったことない」。言葉が時代とともに変わることはわかるが、放送局は出演者の適性にも気を配るべきだ。
  • 地デジ移行に備え、国民の多くが数万円の負担をして受像機を買い換えた。画質は良くなったが中身がまったく伴っていない。朝から晩まで韓国ドラマや通販番組ばかり流しており、我々高齢者の望む内容とは程遠い。そうしたくだらない放送に国民が怒っているのに、肝心のBPOがのんきに構えているようでは良くなるわけがない。なぜしっかり監督・指導しないのか。
  • テレビ放送が始まって50年だが、今のテレビは視聴者のニーズに合わず、放送作家が見たいと思う番組を企画・制作しているにすぎない。出てくるのは毎日同じ顔ばかり、やっていることもどこも同じ。下品で低俗なお笑いばかり。番組のコンセプト自体が大きく歪んでいる。つまらない番組ばかりだ。テレビが視聴者に何を情報として伝えていくのか。真価が問われている。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • ゴールデンタイムのバラエティー番組にAV女優をアイドルとして出演させ、短いスカートでパンツを見せたり卑猥なことを連想させるようなことをしていた。未成年のアイドル達も共演しており、その子達も可哀想に思った。この時間帯にこのような内容はとても残念だ。できればAV女優の方々は、テレビに出ないか深夜にお願いしたい。昔より厳しいといわれるが、純粋にテレビを楽しめなくしているのはテレビ局や番組なのではないか。
  • バラエティー番組の中のワイルドな兄弟を取り上げるコーナーについて、障害も疑われるような行動をワイルドと称してお笑いのネタに使うのは不愉快だ。もしくは、これが「やらせ」だとしても、普通に子どもが見て「こんなことをしても許される」などと思うこと自体おかしい。障害児をもつ親として憤慨している。
  • ある女性芸人が最近下品なギャグを見せており、不快でたまらない。例えば男性出演者の股間に頭を突っ込んだり、局部を指ではじいたりする。先日、孫が保育園で女の子に同様のことをしてこっぴどく叱られたばかりだ。孫の言い分は「テレビで笑っていたので、マネしたらみんなが喜ぶと思った」ということらしい。子どもも見る時間帯にこうした卑猥なギャグの連発はやめさせるべきだ。
  • ある子役が、最近見ない日はないというくらいテレビに出演している。夏休みに撮ったものも多いとは思うが、出過ぎではないか。小学生なので労働時間などの制限は厳しいと思うが、学業や友達と遊べているのか心配だ。未成年の芸能人が「移動中の車ぐらいでしか眠れない」などと発言したり、早くデビューした芸能人が体を壊したり、問題を起こした報道などもあり、あんなに小さな子が大丈夫だろうかと不安になる

【性的表現に関する意見】

  • バラエティー番組で不適切な放送があった。人気の子役とお笑い芸人が出演していたが、子どもの前でAVや風俗の話などをしていた。放送では音声処理がされていたが、収録にいた子役は聞いているはずだ。子役も意味を分かってか分からずか笑っていたが、子どもへの言葉での性的暴力にならないのか。
  • K-POPアイドルがお尻を振ったりしているが、猥褻な感じがして不愉快だ。深夜に放送するならまだしも、子どもが見るような時間に放送することは不謹慎だ。我が家では子どもがいる時間にK-POPの歌手が出るとチャンネルを替える。あんな猥褻な踊りは子どもには見せたくない。

【暴力シーンに関する意見】

  • 小学校の息子が見ている特撮番組。元々等身大の大きさの敵と戦うシリーズものだが、今回は怪物のような相手だけではなく、主人公の同級生など人間相手の暴力シーンが目に付く。学齢前の子どもも多く見る番組としては、程度がひどく不適切だ。

【言葉に関する意見】

  • 芸能人の言葉遣いについて。若者言葉を連発していて、見る側は非常に気分を害している。例えば「やばっ」の連呼等、明らかに間違った日本語を使っている。その影響で子どもが真似をしていて見苦しいと思う。テレビCMにも同じ現象が現れている。何故正しい言葉遣いができないのか。
  • 年上の人間に対してタメ口をきく若い女性タレントが目立つ。年上の人には敬語、丁寧語を用いるべきだ。子どもが見て、年上の人に対してもタメ口をきいて良いと思ってしまっては困る。

【いじめに関する意見】

  • 人気アイドルグループが出演するバラエティー番組中、上手く話せないからとあるメンバーが隣のメンバーの顔を2回もビンタした。コントでもなく、会話の流れの中でイラついて顔を叩くということは信じられない。いじめにしか見えなくて不快だった。人気グループなので子どもも多く見ていたと思うし、日頃他の番組では好感がもてると思っていただけに残念だ。

【危険行為に関する意見】

  • バラエティー番組のドッキリ企画で、「通販番組の撮影」と偽り、高級天然水と思わせてにがりを混入した水を芸人に飲ませていた。芸人は苦さに顔をしかめそうになったが、商品を宣伝する立場なのでおいしそうに飲んでみせようと四苦八苦していた。にがりは大量に飲むと中毒を起こして死に至ることもあるが、「真似しないように」などの警告もなかった。番組を見た子どもが真似る危険性もある。あまりに無責任だ。

【残虐シーンに関する意見】

  • 単発もののドラマを見た。女性が電車ではねられるシーンが繰り返し流れていた。CGだとわかっていても不愉快だ。午後9時台と言えば子どもが見る可能性もある。あんな残酷なシーンを何度も流すなどとんでもない。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「一字一句をテロップ化することが多い」という意見があったが賛成だ。一字一句をテロップで出すことは目障りだ。せっかく字幕放送などがあるのだから、これでは意味がない。周辺の表示情報が多すぎるので、もう少しテロップを減らすべきだ。
  • ここ最近の意見を見ていると、番組に少しでも過激なシーンがあると「子どもに有害」とする短絡的な批判が多い。しかし、番組の評価は全体を通しての内容や作り手の意図も考えて行うべきだ。子どもも番組の一部のみを注目しているわけではないはずだ。番組構成上、過激なシーンが必要な場合もあるし、そうしたシーンがあったとしても、全体を通して見れば「命の大切さや友情、信念を貫く大切さ」などを伝えてくれる番組はある。一部のみを切り取っての批判は不適切だ。

【CMに関する意見】

  • ラブシーンや濡れ場を含む映画のCMがあまりに卑猥で子どもに有害だ。例えば夜10時以降など、子どもがテレビを見ない時間帯であればある程度理解もできるが、夕方など子どもが普通に見る時間帯にこの宣伝を流すことは、倫理観の欠如も甚だしい。そういったシーンを放送すること自体、何らかの倫理規定に違反しないのか。
  • 「子どもにパチンコCMについて聞かれた。明らかにモラル違反だ。CMを流す時間帯の規制をすべきだ」という視聴者の意見があったが、子どもに聞かれたら親が説明すればいいだけではないのか。なぜ、パチンコのCMがモラル違反か理解できない。

2011年8月に視聴者から寄せられた意見

2011年8月に視聴者から寄せられた意見

岩手県産の米をプレゼントするという企画で、誤って「怪しいお米」「セシウムさん」などのダミーのテロップが23秒間流れた。被災者の気持を逆なでする非常識な内容だとして多くの批判意見が寄せられた。タレントの島田紳助が引退に際し、暴力団と芸能界の関係について、多数の批判が寄せられた。

8月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は2,705件で、7月と比較して262件減少した。 意見のアクセス方法の割合はメール72%、電話26%、FAX1%、手紙ほか1%。性別は男性72%、女性26%、不明2%。年代は30歳代35%、40歳代26%、20歳代19%、50歳代9%、60歳以上6%、10歳代4%。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。8月の通知数は969件[46局]であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、27件を会員社に送信している

意見概要

番組全般にわたる意見

8月の視聴者意見は2,705件と前月より262件減少した。 原発事故の影響で、農作物や魚介類などへの放射能汚染が懸念される中、岩手県産の米をプレゼントするという放送中に、誤って「怪しいお米」「セシウムさん」などのダミーのテロップが23秒間流れた。視聴者から被災者の気持を逆なでする非常識な内容だとして多くの批判意見が寄せられた。
暴力団会長との交際などを理由に、タレントの島田紳助が引退することになった。暴力団と芸能界の関係について、視聴者から多数の批判が寄せられた。
菅首相の退陣を受けて行われた民主党代表選挙は決戦投票の結果、野田佳彦氏が海江田万里氏を破り、新首相に選ばれた。選挙の模様を中継する際に誤った情報が放送され、投票行動に影響したのではないかとの苦情があった。
東北の被災地をめぐる意見では、支援に来ていたボランティアをテレビ局が自局のお笑いイベントのために使ったとして非難する意見が多かった。また、被災地陸前高田の松を京都五山の送り火の薪として燃やそうという企画をめぐって、行政サイドの対応が二転三転したことから多くの視聴者から批判があった。
ラジオに関する意見は41件、CMに関する意見は75件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は132件で、前月より50件ほど減少した。
今月は、低俗・モラルに反するとの意見が49件、次いで視聴者意見に対する反論・同意が24件、性的表現に関する意見が14件と続いた。
低俗・モラルに反するとの意見については、情報番組のメインキャスターの発言に対し「暴力団などの“闇社会”の勢力を肯定、擁護している」との批判意見が集中的に寄せられた。視聴者意見に対する反論・同意については、主に深夜アニメへの批判に対して、家庭教育の重要性や保護者の役割を説く意見が寄せられた。性的表現に関する意見については、アニメやドラマ、バラエティー番組などに対して「過剰な性的表現が不適切だ」などの批判意見が散発的に寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 不謹慎きわまりない内容のテロップについて、東海テレビは謝罪文の中で「操作ミスによる送出が原因」としているが、問題なのは操作ミスではなく、あのテロップの内容だ。東海テレビは「担当者の認識不足とともに、番組プロデューサー、ディレクターのチェック・管理体制の甘さがあったことを深く反省する」としているが、これも論点がずれている。あのテロップは当該番組関係者全員の本音が露出してしまったもので、テレビ放送事業者としての資格に欠ける。
  • 東北の人間として、「怪しいお米セシウムさん」騒動に怒りを覚える。日頃、東海テレビのスタッフが陰で被災地を笑いものにしていることがよくわかった。リハーサルの時点で不謹慎だと叱る人はいなかったのだろうか。リハーサルで使用したものが流れてしまったミスに対してではなく、そのような意識を持った人がメディアを担っていることが不快だ。
  • 「セシウムさん」テロップに代表されるように、放送に携わる人間の「低い倫理観」が問題だ。各放送局でも今回の件は問題だと報道しているが、彼らにとっての問題は、電波で流れてしまったことであり、低い倫理観そのものではない。あのような言動は内部では特別なものではなく日常的なものなのだろう。今までずっとまじめだったのに、たまたま最初の”おふざけ”が、放送されてしまったなどということはありえない。周りの人間が知らなかったはずもない。
  • 一番問題だと思うのは、マスコミ関係者の”おかしな意識”が表に出たことだ。神妙な顔をして悔やみを述べても、その裏では被災された方々、風評被害にあわれた方々を嘲笑い、番組のネタにと思って番組を作っているのではないかということだ。風評被害を食い止める側の放送局がやってはいけないことであり、多くの人々が視聴するものを作っているという意識が希薄だ。誰も聖人君子ではないが、せめて人並みの神経と気遣いを持つべきだ。
  • 検証番組を見たが、テロップを作成した張本人は言い訳ばかりだ。岩手県民への謝罪が一言もなかった。この検証番組を放送して東海テレビは果たして良くなるのか。僕は良くならないと思う。汚名返上には気の遠くなるような長い年月を要することをしっかり自覚してほしい。
  • 被災地支援のボランティアの方にタダで会場設営をさせたと知り、怒っている。テレビ局に問い合わせたところ「南三陸町へ企画を提案し、賛同いただけたため」という説明だった。本当に失礼な話だ。本来、こうした会場設営や現場の誘導スタッフは、予算を組んで、それなりの金額で発注するものではないのか。その人件費をケチって、タダで済ませようとしたとしか思えない。もし本当に、被災地の復興を思っての番組であれば、被災地の人間に仕事を発注し、正しく人件費を支払うべきだ。
  • なぜ暴力団と関わりがあった島田紳助をそこまで擁護するのか?暴力団は一般社会の敵ではないのか。以前から週刊誌等で取りざたされていたにもかかわらず、司会者として起用していたテレビ局は問題だ。「今、引退するのはもったいない。これほどの人物がテレビ界から去るのはいかがなものか」。いったい、テレビ局の存在意義はどうなっているのか。まるでテレビ局自体が暴力団の存在を認めているように思える。民放テレビには本当に呆れた。
  • 司会者が、島田紳助の引退について「みなさんも、闇社会の人に助けてもらうことがあるはずだ」と社会常識とはかけ離れた発言をしていた。反社会勢力に対する認識が甘すぎるし、もしかしたら発言者自身も連中とかかわりがあるのではないかと思わせる口ぶりだった。

【番組全般・その他】

  • 「大阪のオカンあるある」と題して、大阪オカンのよくある行動を紹介していた。しかし、その内容が首をかしげるものばかりで、一緒に見ていた家族も「これはあり得ない」と口をそろえて言っていた。数年前に血液型性格分類の番組が問題視され、徐々に減少していったと聞いた。現に今では同種の番組はほとんど見られない。血液型はダメだが、県民性は許されるということか。どちらも根拠が不透明で差別や偏見を助長するものだと思う。
  • 終戦記念ドラマスペシャル「この世界の片隅に」を見た。戦争で友人を次々と失い、同居していた幼い子まで爆撃でなくしてしまうところを見て、胸が詰まる思いだった。友人を大切にすることの大切さや、平和のありがたさを改めて考えさせられた。毎年この時期になると終戦記念企画と称したドラマが増えるが、このような番組は8月に限らず随時放送すべきだ。悲劇が繰り返されないよう、私たちはニュースなどで社会の動きを知り、今何をするべきか学ぶ必要があると思った。
  • 人力でペダルを漕ぎ、プロペラを操作するタイプの飛行機を用いた大会だが、見ていてとても感心した。番組内で被災地の大学が紹介されたときには、会場内の人々から応援メッセージが沢山放送されていて、まるで震災復興の象徴になるような特別番組だった。
  • 7~8人である店の料理、又はある企業の冷凍食品の1位から10位を当てる番組。出演者がどの食品も最上級の言葉で褒めることに違和感がある。味覚は人それぞれであるのはわかるが、レンジで加熱した冷凍のから揚げを、それがさも一般の中華料理店の味をしのいでいるというような表現はいかがなものか。食べてみたがおいしくなかった。
  • お笑いタレントが着ぐるみで動物に接近するというものだったが、ライオンやハイエナ、ゾウに接近し、本当に危険だった。シマウマの格好をしたタレントにスタッフが「死んだふりをしろ」と言い、ハイエナが襲ってきた。着ぐるみの足は食いちぎられ、設置したカメラには牙が刺さるほどの穴だった。誰も助けず自力で逃げた。次はゾウの着ぐるみを着てゾウに接近、足を取られ転倒。そこへゾウが近づく。踏みつぶされそうになり、自力で逃げる。番組を作った人は馬鹿かと思った。一歩間違えば死んでもおかしくない。それを見て馬鹿笑いするタレント。これに倫理があるのか。
  • 大勢のアーティストを出演させておきながら、内容は全部「日本の名曲200」というもので、過去のビデオだった。いっさいアーティストの生歌がなかった。新聞や宣伝などでは、アーティストが実際に歌うようなことを言っておきながら、番組構成はビデオ。視聴者をだましたようなものだ。歌も歌わずビデオだけ見せられたアーティストにも大変失礼だと思う。
  • コンビニやファミリーレストランに芸人が集まり様々な食品を食べたり、クイズをしたりする番組が急増した。番組の面白さや、良し悪しはともかく、ただの店のコマーシャルにしか見えない。放送法には、「対価を得て広告放送を行う場合には、その放送を受信する者がその放送が広告放送であることを明らかに識別することができるようにしなければならない」とある。言い換えれば、企業からテレビ局に金銭を支払っているのなら「広告」に該当するため、バラエティーではなく広告番組であることを明示してほしい。毅然たる処置を取るべきだ。
  • 地デジ移行からこのかた、見たいようなテレビ番組がない。制作費の縮小、視聴率至上主義。テレビ離れが進んでいるから、視聴者の心をぐっと掴んで離さないような番組をどんどん世に出してほしい。一番忸怩たる思いをしているのは、良質な番組を作りたいと、頑張って仕事をしている人達だろう。そういう人たちを応援したい。
  • 地デジに完全移行したにもかかわらず、番組の品質向上が見られない。バラエティーやお笑い系が大半を占めており、高画質・高音質のハード性能を生かした番組が少なすぎる。もっと魅力ある番組をお願いしたい。
  • 地デジ化されたが、肝心のテレビ番組は相変わらずくだらない内容ばかりで、以前と少しも変わらない。高齢者や視覚障害者、低所得者をおいてけぼりにしてまで、地デジ化することに意味があったのだろうか。このままの放送を続けていれば、視聴者に見放される日もそう遠くないと思う。
  • クライマックスやこれからという時に必ずCMが入る。大変見苦しい。視聴率を上げたい気持ちは分からなくもないが、きっちり見せてからCMを入れても変わらないと思う。「まだまだ続く」「この後すぐ」等の後は次週への予告だったり、最後の締めだけのことがほとんどだ。次週の予告なら予告でかまわないではないか。最近のテレビは「しっかり見せる」ということへの配慮が欠けているように感じる。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 芸能人の引退報道の中で、キャスターが「一般人も闇社会の人間に助けてもらっているはずだ」などと暴力団を擁護するような発言をした。暴力団撲滅に社会が向いている中、夏休みで子どもも見ている時間帯に公共の放送でこの発言は問題があると思う。芸能界では一般的にそのようなことがあるのかもしれないが、「みなさん」と一括りにされることには憤りを感じる。
  • 高級料理の値段を当て合い、最下位の人間は食事代を全額支払うというバラエティー番組中の企画のゲストに、小学生の子役タレントが出演した。この子役タレントが最下位になっても保護者と称した別のタレントが払う特別ルールが採用されていたが、いくら子役本人が支払わないとはいえ、小学生に高額の料理をオーダーさせ、実際に食事させるという行為はきわめて非常識だ。番組を見た同世代の子どもの金銭感覚がマヒしてしまうのではないかと心配である。
  • インターネット上の掲示板で違法薬物取引がなされているという報道番組の特集の中で、隠語の解説があたかも違法薬物の取引の仕方を説明しているようだった。注意を促すつもりだろうが本末転倒だ。今は夏休みで好奇心で薬物に手を染めかねない若者も多い。このような報道をする放送局はモラルに欠ける。
  • バラエティー番組で人類滅亡説などを取り上げることがあるが、未来を諦める子どもが出てくるのではないか。以前放送したものと同じような内容だし、不安を煽って何が楽しいのか。この話題についての番組は良くないと思う。

【性的表現に関する意見】

  • 深夜からゴールデンタイムに移ったバラエティー番組だが、番組の大半は性についての話題だ。専門家からの意見や芸能人の話が全体を盛り上げているが、子どもには過激すぎて見せられないし、出演者の発言やテロップについて子どもに聞かれても答えられない。深夜ならいいと思うが、もう少し考えて放送すべきだ。ためになる話題もあるので見たいのだが、性についての話題になると家族がしらける。
  • たまたま見たアニメだが、モザイク処理はされていたものの、人型をした怪物の男性器を見せるシーンがあり、夕方の時間帯の番組内容としては非常に不適切だ。子どもという視聴年齢層も考えれば不快極まりない。

【危険行為に関する意見】

  • 危険だが面白い映像を紹介するバラエティー番組で、映像の途中に「危険なので真似しないでください」とテロップが出ていた。注意テロップを出すくらいなら、始めから放送しないか、子どもが見ない時間に放送するべきではないか。または、番組が始まる前に注意テロップを出すべきではないか。見てからでは遅い。子どもに悪影響を与えるような放送はしないでほしい。

【編成に関する意見】

  • 子どもも視聴するであろう番組は、青少年の寝る時間に配慮し午後9時以降には放送すべきでない。メディアや社会全体が子どもや家庭のあり方に配慮することが必要ではないか。
  • 性的、暴力的表現が過剰なドラマ。深夜枠であることを考慮すれば問題はないのかもしれないが、この番組の宣伝では性的なシーンなどが毎回のように使われていて、その上夏休みでもあるこの時期に昼間の再放送までしている。録画しなければ子どもが見る機会の少ない深夜と違い、簡単に視聴することができる時間帯に、このような表現が盛り込まれている作品を放送することは問題がある。

【表現・演出に関する意見】

  • テロップについて。日本語は冗長になりやすいため、端的にまとめたテロップはわかりやすくて良いと思うが、最近は「一字一句をテロップ化する」ことが多い。リモコン一つで字幕放送を表示できるので、冗長な文章をテロップにする必要はないのではないか。子どもの正しい日本語のセンスが磨かれないのではと危惧する。

【言葉に関する意見】

  • 近年、芸人などの影響により日本語が汚されている。「ヤバイ、メッチャ、マジかよ、リアル」などがよく使われているようだ。これを見ている少年少女が真似をして、言葉遣いも乱れてくる。

【殺人シーンに関する意見】

  • 2時間ドラマや刑事ドラマで、リアルに表現された殺人シーンが多過ぎる。先日も、子どもが刑事ドラマの殺人シーンについて話していた。子どもの好奇心を助長し、現実へ発展しないとも限らない。殺人ドラマではなく、心温まる感動ドラマを放送してほしい。

【マナーに関する意見】

  • スタジオ収録や生番組等の出演者で着帽が散見されるようになった。建物中では脱帽することは社会人としてのマナーだと思う。番組の制作者側に意識が欠如している。子どもへの教育上問題もあるだろう。マナーに反することは、たとえ出演者のキャラとしても自粛するべきではないか。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 子どもに見せたくないという価値観のもとに表現を萎縮させようとする意見が目立つ。子どもが見ると困るものは外に出れば溢れているが、それら全てのものに対し「規制すべき」と言うのか。子どもが不意に見てしまったら、親がちゃんと家庭で説明することが教育だろう。大人になった時、様々な困難に対処できる強さを身に付けるという点からも、不健全なものからただ隔離する方が子どもの未来を阻害しうることを理解すべきだ。
  • ドラマの主人公が暴力団に所属しているキャラだからといって、それだけで「暴力団を美化している」「番組を見た青少年が暴力団に加入して犯罪でも起こしたら放送局はどう責任を取るのか」などというのは余りに短絡的かつ幼稚だ。まともに育った青少年ならドラマひとつで暴力団に加入しない。暴力団に加入するような人間に育てたのは保護者だろう。

【CMに関する意見】

  • 公開直前のホラー映画の宣伝を最近よく見るが、小学生の子どもが見て脅えていた。恐がって夜は親のそばから離れない。私も今日初めて見たが、やっぱり恐くて見てしまったことを後悔した。見る側は宣伝を選べないのだから、もっと配慮があっても良いのではないか。
  • 私が子どもの頃は、パチンコCMなど深夜にしか流れていなかった。しかし最近は昼間からゴールデンタイムにまで及んでいる。5歳の息子にも「これはなあに?」と聞かれる始末。明らかにモラル違反だ。CMを流す時間帯の規制をすべきだ。

2011年7月に視聴者から寄せられた意見

2011年7月に視聴者から寄せられた意見

女子ワールドカップサッカーで、「なでしこジャパン」が米国を破り優勝、「感動した」との声が寄せられたが、帰国後のテレビ取材で、選手たちにくだらない質問が多いなどの批判も。夏の長時間特番では、ひとりの芸人に全員がバスケットボールを投げつけるといういじめが酷いという意見も多数。

7月にメール・電話・FXA・郵便でBPOに寄せられた意見は2,967件で、6月と比較して1,433件増加した。 意見のアクセス方法の割合はメール80%、電話18%、FAX1%、手紙ほか1%。性別は男性71%、女性27%、不明2%。年代は30歳代32%、20歳代28%、40歳代18%、10歳代9%、50歳代8%、60歳以上5%。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。7月の通知数は1,642件[51局]であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、45件を会員社に送信している。

意見概要

番組全般にわたる意見

7月の視聴者意見は2,967件と前月より倍増した。地上波テレビ放送は24日、岩手、宮城、福島の被災三県を除いてデジタル放送に完全移行し、58年に及ぶアナログ放送は終了した。1日から始められたアナログ放送残日数の表示テロップについて、「字が大きすぎる」と抗議の声が多く寄せられ、「地デジ難民を出すな」などの苦情や意見があった。
東日本大震災をめぐっては、新しく復興担当相に松本龍氏が就任したが、宮城県知事らへの暴言問題で10日もたたずに辞任した。原発問題では、「九州電力の玄海原発やらせメール事件」が発覚し、原子力安全・保安院のあり方をめぐって多くの批判意見があった。稲わらを食べた牛から放射性セシウムが検出された。全国的に食の安全に対する懸念が高まり、多くの意見があった。
女子ワールドカップサッカーで、「なでしこジャパン」が米国を破り優勝した。深夜の中継放送であったが、多くの視聴者から「感動した」との声が寄せられた。帰国後のテレビ取材で、選手たちにくだらない質問が多いなどの批判もあった。
夏の長時間特番では、ひとりの芸人に全員がバスケットボールを投げつけるといういじめが酷いという意見や、芸人たちの卑猥なシーンが見苦しいなどの意見があった。また、バラエティー番組では、せっかく作ったドミノをわざと崩して、悲嘆する顔を笑うドッキリカメラに非難の意見が多かった。
ラジオに関する意見は36件、CMについては35件の意見があった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は178件だった。7月末に放送されたバラエティー特番に対し集中的に意見が寄せられたため、前月より50件ほど増加した。
今月は、低俗・モラルに反するとの意見が58件、次いでいじめに関する意見が39件、性的表現に関する意見が37件と続いた。
低俗・モラルに反するとの意見については、バラエティー番組を中心に、多数の番組への批判意見が散発的に寄せられた。いじめに関する意見については、バラエティー特番の中の1コーナーで、1人のお笑い芸人に対してボールを投げつけるなどの行為が「いじめを助長する恐れがある」などとする批判意見が寄せられた。性的表現に関する意見については、同特番の別のコーナーで、女性が動くハケの上にまたがる場面があり、「性的表現が過激であまりに不適切だ」などの批判意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 福島県から出荷された牛の肉から、国の暫定基準を大きく上回る放射性セシウムが検出された。原因は原発事故発生以来屋外に放置されていた稲わらを、牛の餌として与えていたためだが、屋外の稲わらは、福島県のものだけでなく、宮城県や岩手県の稲わらにもセシウムがあるということだった。そうなるとわらだけでなくて野菜にも当然、セシウムが含まれていると考えられる。放射能汚染の検証結果は、あまり報道されていない。報道機関は単に政府の発表を待っていて、発表のあったものだけを報道しているのではないか。独自の調査、報道をして、国民の不安に応えるべきではないのか。
  • 報道で、「風評被害」という言葉をよく使うが、汚染された牛が確認されたことは事実であって、これにともなって買い控えが増加し生産者が被害を被ったとしても、風評被害にはあたらないのではないか。物事を深く考えない者が、単純に報道の言葉を乱用し「風評被害」という言葉を使う場面が多々見受けられる。
  • 牛の飼い主が悪いように報道されているが、飼い主も福島第一原発の事故がなければ何の問題もなかった。このような事態になった本当の原因は、「福島第一原発の人災事故」である。このことを報道機関はもっと報道すべきだ。今回の牛肉問題の本当の責任者は東京電力であることを前面に報道しなければならない。真実の見えない報道機関は不要だ。
  • 私は24日以降「地デジ難民」になった。今はラジオを聞いているが、60年前の生活を強いられているようだ。テレビ局は「地デジ難民」を放置せず「地デジ難民」の状況を検証すべきではないか。「地デジ」に変わっても、新聞の番組欄を見る限り、あいかわらずくだらない番組ばかりだ。「地デジ」に変えた意義を教えてほしい。
  • 7月1日から、地上アナログ放送全チャンネルで、画面左下に大きく「アナログ放送終了まで○日」と大きく表示されるようになったが、字幕スーパーなどが見えなくなってしまう。映像を大きく遮り、視聴の障害になるほどの告知を入れることは、強引すぎるのではないか。脅迫されているようで、嫌な気分になった。
  • 地デジ終了のカウントダウン数字が画面に出ていて番組の字幕が読めない。我が家には難聴の家族がいるので字幕が読めないと困る。
  • 松本復興担当大臣による、宮城県知事に対する暴言のあとの、マスコミへの「書いたらその社は終わり」との一連の発言に関して、一様に報道が遅い。週明けに報道したところも「おそるおそる」のコメントしかできなかった。そのあとで、野党側からの猛抗議や全体的に「おかしい」との気運になったところで、次々とわかったような「反松本」的なコメントをしていた。仮に業務を差し止められようが、はじめから覚悟を持って、正義と真実を貫かなければ、本来の使命を果たしたとはいえない。後からなら何とでも言える。

【番組全般・その他】

  • 「なでしこジャパン」のワールドカップ優勝は久しぶりの明るい話題で嬉しい。何度も、もう駄目かなと諦めかけたが、粘り強くくらいついていく選手の背中に、とても勇気づけられた。PK戦の前の選手の笑顔や、試合後にアメリカの選手と互いに讃えあっている姿に感動した。スポーツは素晴らしい、最後まで諦めないことは大切だと改めて思った。
  • 「なでしこジャパン」の選手の素顔に迫るという内容が多いが、「地元の肉屋で豚肉を買う」や「沢庵買った」など、誰でもそれくらいするだろう。練習場で室内の様子を隙間から覗き見するなど、やり過ぎである。過度なストーカー取材でマスコミがプライベートを晒せば、視聴者がそれに群がって観光地化し、選手の生活や練習に支障をきたす。
  • 「なでしこジャパン」のメンバーを並べ、「彼氏はいますか?」と質問し、マルとバツの札で答えさせていた。ひどいセクハラ行為だと感じ、とても不快だった。その後も「彼氏がほしいか」や「メダリストはもてるか」といった話を延々と続けていく低俗さにがっかりした。疲労の中、長い時間そういった内容に付き合わされている彼女たちを気の毒に思った。
  • ドミノ倒しの企画はひどい。人の情熱を茶化して、馬鹿にして笑わせたい意図で作られたのか。それが作られたものであったにしても、やらせだったにしても、もっと質の良いモノが作れないのか。それこそ、これを企画したひとの顔が見てみたい。この企画を見て笑うことが、今の日本人の一般的な感性なのだろうか。
  • バスケ合コンで、一人の芸人に全員がバスケットボールをぶつける場面は、見ていて本当に不快だった。”笑い”って何なのか。これを見て誰が笑うのか。いじめを助長しているとしか見えなかった。
  • 人間としてやってはいけない笑いのとり方(人を傷つける)をしている。やられている本人は芸人だが、笑顔ではなかった。人を傷つけて笑いをとろうとすることは、やめた方がいい。
  • 朝、目を覚ましてテレビをつけた。そこでは、3人の女性が水着のようなものを着て、馬のようなものに乗っていたのだが、まるでポルノ映画のような内容だった。詳細は恥ずかしくていえない。このような内容をテレビで放送することはおかしい。問題だと思う。
  • 最近のクイズ番組は、視聴者が楽しめない。レベルの高いクイズを、難関高校の生徒や高学歴芸能人など知識のある者が、能力を自慢し合っているように演じているだけで、視聴者が入る余地がない。昔は参加者も一緒になって考え楽しんだものだが、今の番組は事前に打ち合わせて答えをいうものばかりで、クイズではなく回答者を「凄い」と見せかけるだけになっている。問題を、たった数文字読み上げただけで回答者がすばやく答えてしまうパターンもあり、見ている側は興ざめだ。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 新番組のドラマだが、主人公が暴力団に所属しており、各シーンで暴力団関連の用語などが登場する。まるで暴力団を美化しているとしか思えない。この番組を見た青少年が暴力団に加入して犯罪でも起こしたら放送局はどう責任を取るのか。放送局としての姿勢を問う由々しき事態だ。
  • 料理上手な少女が出演するバラエティー番組で、少女が創作料理を作り、料理に合うお酒も紹介していた。未成年にもかかわらずお酒の味についてコメントをしていたが、飲まなくとも舌と鼻だけで味が分かるらしい。番組を見た子どもが真似をするかも知れず、結果として子どもに飲酒への興味をそそらせる内容となっている。極めて問題だ。
  • 子ども番組だが、大人に失礼な言い方を勧める歌や、大人の下品を子どもに笑わせる場面があったり、人気ドラマの替え歌が下品だったり、教育上あまり良い内容ではない。問題があるコーナーはやめてもらいたい。

【いじめに関する意見】

  • 出演者がバスケットをする特番中のコーナーで、特定の芸人に対し他のメンバーがボールをぶつけていた。試合を中断した後も同じ展開を続けていた。特別な番組なのに視聴者に単なるいじめを見せるとは、深夜とはいえ夏休みで多くの子も見ているだろうに何を考えているのか。学校で同じことをする子どもが現れてもおかしくない。毎年楽しくこの番組を見ているだけにとても残念だ。

【性的表現に関する意見】

  • 特番の中で朝5時頃の内容だったが、女性が男性の性器を思わせる車のようなものに乗り、性交を連想させるようにもだえていた。早朝の放送で子どもが見ていないだろうが、このような品位に欠けた内容を地上波で放送するべきではないし、ここまで堕落したのかと愕然とした。
  • 深夜のバラエティー番組でお笑い芸人とそのファンが交際している様子が紹介されたが、その中に猥褻な行為が含まれていた。番組の出演者には未成年の少女もいた。青少年の健全な育成のためにもこのような放送は慎んでもらいたい。

【言葉に関する意見】

  • あるタレントが先輩の出演者や解説者にまでふざけたタメ口を使っていて気分が悪くなった。他の番組でも同様だ。他の出演者は注意をしているのだろうか。子どもがあのような態度を真似したらどうするのか。放送局のモラルも疑わざるを得ない。視聴者への配慮をもっと考えてほしい。
  • クイズ番組で人名を答える筆記問題があったが、筆順がおかしいものが多く、子どもから「なぜ筆順が違うのに正解になるの」と質問され困った。子どもが見ている時間帯のクイズ番組では、筆順の解説も必要ではないか。

【表現・演出に関する意見】

  • 子どもとバラエティー番組を見ていたら、景色がぐるぐると回る映像が流れた。自分と子どもは気分が悪くなり乗り物酔いのようになった。友人にも、程度の違いはあるものの類似の状態になった人がいたようだ。事前に注意を促すわけでもなくいきなり映像が流れたので、今後注意してほしい。

【暴力シーンに関する意見】

  • 特撮ものの番組で、大の男が女性に暴力を振るうシーンがあった。作戦とはいえ、着ぐるみならともかく生身の人間でこのようなシーンを流すのは不愉快だ。子どもが見る時間帯の番組として相応しくない。

【残虐シーンに関する意見】

  • 各局が放送しているアニメには過激なシーンが多い。血を流すなどして死亡しても「時間を戻せば生き返る」など、安易に再生できてしまうものが多い。これでは子どもの死に対する意識が鈍感になってしまうのではないか。

【食べ物に関する意見】

  • 情報番組の料理コーナーで、タレントが自慢するように食わず嫌いを強調していたが、作っている人にも生産者にも食材にも失礼だ。大の大人が食わず嫌いを自慢するようでは、「食わず嫌いが大人」と思う子どもが出る。子どもに悪影響だ。

【非科学的な事柄に関する意見】

  • 動物の気持ちを言葉にすることができるとする女性が、飼い主に動物の気持ちを伝えるというコーナーだが、問題ではないか。動物の気持ちはコミュニケーションをとっていれば確かにわかるが、それをわざわざ心をえぐるような言葉に変換して演出することはスピリチュアルそのものだ。このような番組は子どもに見せられない。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 深夜アニメへの苦情が視聴者意見として掲載されているが、ほとんどが的外れな内容やこじつけに近い苦情である。単にアニメ番組が嫌いだから苦情を送っているとしか思えない。本当に青少年のことを考えて意見を送っているのか疑問である。BPOはアニメ番組に対する苦情をもっと慎重に扱うべきだ。
  • 「深夜アニメは子どもに見せなければいい」というナンセンスな意見があるが、録画機の性能が向上しており誰でも簡単に録画できる環境だ。現状では規制はないことも考慮すべきだ。

【CMに関する意見】

  • お酒のCMで、イルカショーのイルカの中から男性が出てくるところを見て子どもが泣いてしまった。大変ショックを受けたようだった。イルカが大好きな子どもの夢を壊すようなCMは放送しないでいただきたい。

2011年6月に視聴者から寄せられた意見

2011年6月に視聴者から寄せられた意見

菅首相の”退陣”をめぐり、与野党が政局に明け暮れることへの批判意見が多かった。バラエティー番組では、女性タレントの”恋人登場”とさんざん引っ張り期待させながら、結局公表しないという制作手法に、視聴者を欺き愚弄するものだとの声が多かった。

6月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,534件で、5月と比較して192件増加した。 意見のアクセス方法の割合はEメール68%、電話29%、FAX2%、手紙ほか1%。性別は男性70%、女性26%、不明4%。年代は30歳代33%、40歳代24%、20歳代20%、50歳代10%、60歳以上9%、10歳代4%。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。6月の通知数は619件[38局]だった。
またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、46件を会員社に送信している。

意見概要

番組全般にわたる意見

6月の視聴者意見は1,534件と前月より192件増加した。
東日本大震災の被災地の復旧、原発事故の収束への展望がいまだ見えない中、菅首相の”退陣”をめぐり、与野党が政局に明け暮れることへの批判意見が多かった。夏の電力需要の最盛期を迎え、放送などで節電の呼びかけが行われているが、テレビ局自体は努力しているのかといった疑問の声も多い。
アイドルグループ内の順位を決める人気投票、”総選挙”をめぐっては、宣伝や販売のためにファンに無理を強いるものだとの批判が寄せられた。またバラエティー番組では、女性タレントの”恋人登場”とさんざん引っ張り期待させながら、結局公表しないという制作手法に、視聴者を欺き愚弄するものだとの声が多かった。またお笑い芸人のトークの中で、学校で友達のめがねをカレーに煮込んで黄色く変色させたという話や、アニメマニアが大切にしているフィギュアを口に咥えたりした行為に対して、弱いものいじめを助長しかねないとの抗議の声が多かった。
障害を持つ子供の学校でのできごとを扱ったドラマで、誤解や偏見を招きかねない内容や表現があり問題だとの意見が多かった。
ラジオに関する意見は50件、トークがお色気に走りすぎているのではとの意見が多かった。CMについては63件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は130件で、前月より20件ほど増加した。
今月は、低俗・モラルに反するとの意見が48件、次いでいじめに関する意見が19件、性的表現に関する意見が17件と続いた。
低俗・モラルに反するとの意見については、複数のバラエティー番組や情報番組への批判意見が多数寄せられた。いじめに関する意見については、バラエティー番組でお笑い芸人が披露した自らの学生時代の体験に対し、「いじめを助長する」などの批判意見が寄せられた。性的表現に関する意見については、深夜のアニメに対して「性的表現が過激で不適切だ」などの批判意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 福島県相馬市で酪農家の方が自殺した。原発事故によって行き詰ったことによるものだと思うが、今回の件はまだまだ氷山の一角かと思う。首相がいいか悪いかを論じるよりも、被災地の実情を正確に伝えることの方が、政治や社会を動かすいい報道になるのではないか。いまの報道のあり方には疑問がある。数字取りにしか見えない。何が起きていて、見ている人に何ができるのかを訴えかけることの方が重要ではないか。震災以降、政治家で被災地にいて国の政策に疑問を持ち、政治を変えようとしている人を見たことがない。報道の人で被災地にいて、国のやり方に疑問を投げかけている人をあまり見たことがない。
  • 足の引っ張り合いをしたり、重箱の隅をつついたりするような放送にうんざりしている。あれだけの大震災が起こった後だ。もう少し考えるべきではないか。未だに不便な生活を強いられている被災者の方々や原発の作業員の方々に本当に失礼だ。作業員の方々が、あの危険な現場で作業していなかったら、私たちの生活もテレビ放送も成り立たないだろう。
  • 「菅首相がいつ辞めるのか」「大連立はあるのか」という報道が多い。全力を挙げて被災地の復旧・原発収束に取り組むべき時なのに、子供のケンカのような政治家の争いを大々的に報道している。事実を報道することはメディアの責務だが、批判的立場を堅持するべきだ。一番の政局好きはテレビ局ではないのか。
  • 菅首相の不信任決議案が否決された報道で、何人もの国会議員がテレビに出演してさまざまな意見を述べているが、今テレビで言うべきことなのだろうか。国民に伝えたいこともあるだろうが、話の内容のほとんどが、首相や政府に対する苦情苦言ばかりだ。なぜ、もっと別の場で直接発言しないのか。どの番組も同じような報道ばかりで腹が立つ。政治家もテレビ局ももっとやるべきことがあるはずだ。
  • 「猛暑の大停電危機再現シミュレーション」は見ていて不快だった。大停電が起きる可能性があるからと、原発の容認を視聴者に煽っているとしか思えない。停電が起こると視聴者を脅迫している。我々は震災後、計画停電を経験し、節電努力をしながら数ヵ月を生活してきた。馬鹿ではないので、停電対策や節電対策については学習している。今、我々が知りたいことは停電が起きるかも知れないという”可能性”ではなく、漏れ続けている放射線についての真実の報道だ。放送局はこのシミュレーションを報道した目的をきちんと説明するべきで、東電を擁護するような誤解を招く放送は避けるべきだ。
  • 3月、4月は東電や原子力保安院の情報を垂れ流し続け「安全」「ただちに健康被害はない」と放送し、国民を信じこませた。5月以降は「メルトダウン」「汚染水流出」「内部被曝」などの事実が露呈して、垂れ流し情報に視聴者が納得しなくなってきた。なぜマスコミは独自取材をせず、東電や保安院の情報を鵜呑みにしてきたのか。解説する学者も原子力村の御用学者ばかりで、楽観的な解説しかなかった。最悪の事態を想定する学者がいてもよかったのではないか。放送局は大きなスポンサーである東電を擁護したとしか思えない。最近では「停電」の恐ろしさを煽って「節電」を呼びかけ、その陰で「原発の重要性」を視聴者に植えつけようとしている。
  • 私は大学で福祉を専攻している。高齢者の方々と話をする機会が多いが、やはり節電ブームのせいか「今年の夏はクーラーをつけない」と言っている高齢者が多いように感じられる。その度に私は「節電ブームも大事だが自分の体も気遣ってください」と言う。最近の節電ブームは異常なほどテレビのほうから急かされている気がする。改善すべきだと思う。高齢者は、暑さに耐えられなくなるかもしれない。
  • 電力不足で節電が叫ばれる中、違和感を持つのは、テレビのスタジオだ。照明が煌々と照らされ、スーツを着込んだアナウンサーや司会者が汗ひとつかかずに進行している。その内容が節電特集だったりするから白ける。テレビもクールビズできないのか。自分達で実践もせず、押しつけられても説得力はない。
  • 「WHOのがん研究機関が携帯電話について、『がんを発症させる可能性がある』分類に位置づけた」とのニュースを見た。このニュースだけを見ると、携帯電話がかなり危険であると思われる。しかし、海外の携帯電話と日本の携帯電話では周波数も違うのでいっしょにはできない。科学的な要素も国際的な違いも説明せず、単に「携帯電話の使用は脳腫瘍になる危険性がある」と報道すれば、いたずらに国民に恐怖を煽ることになる。報道するのであれば詳細まで公表するべきだ。
  • 検察の不正に対して、取り調べ可視化を声高に主張しているが、もう少し他国の前提条件を説明してもらえないか。例えば、アメリカは司法取引があるし、おとり捜査もできる。イギリスはそもそも黙秘していたら、不利になる。韓国は全面ではない。そういうことを一切報道しないのは、いささか疑問だ。いたずらに警察や検察を縛り付けることは、かえって自分たちの首を締めることになりかねない。

【番組全般・その他】

  • 色々なアカンと思われる事やものをスタジオで映像を見て判定する番組だが、アカン嫁というコーナーがあり、夫に対して酷い行為や理不尽な虐待、度の過ぎた暴行をあびせる奥さんを紹介するというものだ。あまりに酷くて、とても笑えない。家族で見ていて気まずくなるし、ああいう奥さんが増加するのではないかと懸念するほどだ。子供にも悪影響だと思う。奥さんの中には、子供とともに夫に暴言をあびせたり、暴行したり、奴隷扱いしたりしている人もいた。女性から男性へのドメスティックバイオレンスだ。
  • ある女性タレントの恋人を紹介するというものだった。番組がCMを挟む度に、「この後、恋人の顔を公開!」といった視聴者の関心を引き付ける告知を何度も出していた。番組の最後に公開されることは、視聴者も知るところであり、番組の最後を楽しみに視聴していた。ところが、モザイク越しに話を聞くことはできたものの、一般人であるという理由から、恋人の顔はスタジオだけで公開され、結局視聴者には公開されなかった。公開できないにもかかわらず、「顔を公開」と何度も謳った番組に対しては、視聴者の関心の引き付け方に悪質なものを感じた。公開できないのなら「公開」ではなく、より適切な言い方があったと思う。番組を楽しみにしていた者としては、騙されたように感じた。
  • 各局とも「アイドルグループの総選挙」をトップ項目として、様々な番組で放送している。今、大変人気があるグループであることは承知している。しかし大震災で今後の生活の見通しも立たず苦労している人々がいる一方で、ここまでテレビが大騒ぎする必要があるとは思えない。
  • 政治家に「アイドルグループの総選挙」について聞く記者がいたが、この国難で生活もままならない人が多い中、そんな質問をする側にも、まともに答える側にもモラルを疑う。政局を「そんなことをしている場合か」という論調にしているが、マスメディアにも同じ感想を持つ。
  • オタクと呼ばれる人の趣味への傾倒を、不当に笑い者にする番組の構成は、「差別してもよい人間」や「笑い者にしてもよい人間」を作るようで、大変不愉快に感じた。オタク趣味は幼稚であるから笑い者にしてもよいという風潮は差別につながる要因であり、また商品や作品に携わっている人々への侮辱である。多様化される文化の中で、一趣味を不当に愚弄してよいとする態度は番組として不適当だ。
  • 発達障害の児童をクラスに残すか転校させるかを問う投票を学級内で行ったシーンがあった。いくらフィクションのドラマにしても放送倫理に抵触すると思う。意図しない演出がされてショックを受けた原作者のHP掲示板や番組HPの掲示板には、「番組により精神的苦痛を受けた」などと発達障害をお持ちの方や自身や身近に発達障害者がいる方々からの書き込みがあった。放送局は検証番組を作って放送に至った経緯を説明し、発達障害への正しい理解につとめ、再発防止に努めるべきだ。
  • 東日本大震災の被災地復興のためにポケットマネーを含む約2億4000万円を寄付したレディー・ガガを紹介した際に、司会の女性歌手が「ガガにしては少ないと思うのだけど」と発言した。寄付は善意であり収入には関係ない。個人でここまでの額を日本人ではない方が寄付してくれたことを素直に感謝すべきだ。正直なところ、東京も放射能のリスクがないとは言えない。外国人アーティストの来日キャンセルが相次ぐ中、来日してくれていることを考えると、本当に日本を応援してくれているのだと思う。女性歌手の発言は、世界に向けての恥ずかしい発言だ。
  • 最近、「番組内ツイッター」なるものを募集し、それらの意見を紹介することに力を入れている。だが、もともとツイッターは若い人を中心としたコミュニケーションツールであり、「ユーザーの90%は20代である」という調査結果もあるほどだ。年齢的に非常に偏った人たちの意見を重用することは、テレビ番組としてよくないことだと思う。やはり、情報弱者などの意見もまんべんなく取り入れるために、視聴者の意見は原則として電話で受け付け、ツイッターはあくまで補助的手段として使うべきだ。

【ラジオへの意見】

  • デリバリーヘルスの店長にインタビューを行い宣伝までしていた。暴力団の資金源になっている業種の風俗店を公共の電波を使った番組で取り上げるなど言語道断ではないか。具体的な店名やホームページへの誘引、リスナー割引など考えられない内容であり、局のHPにも掲載してある。この番組はこれまでにも職業差別、人権無視、女性蔑視の発言が多く見受けられ問題が多いにもかかわらず、このような放送を行っていることは放送局としていかがなものか。
  • 「芸能人の悪口をどれだけ言えるか」というおかしなコーナーがあった。大体の芸能人については匿名だったが、人によっては実名を挙げた上で悪口を言っていた。局に苦情を伝え「どういう趣旨でこんなことをしているのか」と問うと、プロデューサーから「放送できる内容のボーダーラインがどのあたりか、という意識で放送しました」と言われた。あきれた。

【CMへの意見】

  • 番組スポンサーであることはわかるが、朝、昼、特に夕食時の掃除用品のCMはやめてほしい。特にパイプ掃除のもので髪の毛の詰まりを溶かすCMは食事中でなくても見ると吐きそうになる。トイレ用品やゴキブリ退治、掃除機のCMもゴミをリアルに見せるものもあり、それが食事中に突然目に飛び込んで来ると、せっかくの団らんの食事が台無しになってしまう。最近はCGでインパクトを強めることができるのか、汚いものもリアルな表現のものが多い。明らかに不快感を与える表現や、それを放送する時間帯というものに基準を設けていただきたいと切に願う。
  • “中年女性が店に的外れなクレームをつける”という内容の殺虫剤のCMは不愉快だ。私は飲食店を経営しているので、今後このCMを真似してクレームを言ってくるお客がいるのではないかと心配している。視聴者の中には、このような見方があることをスポンサーに伝えてもらいたい。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • お笑い芸人の振る舞いがひどかった。女性タレントに襲いかかってスカートの中に顔を押し付けたり、無理やりキスをしたりしていたが、こんなことをテレビで放送しても良いのかと唖然とした。一緒に見ていた小学生の子どもも呆然としていた。子どもが見る時間帯の番組として相応しくない。今後一切、こういうことはやめてもらいたい。
  • バラエティー番組の司会者が、海外アーティストが日本復興のために寄付した金額に対して「少ない」などと番組中に呟いたことに不快感を覚えた。子どもの教育に悪影響だ。「金を沢山持っているから寄付して当たり前」のような態度や発言を公共の電波で流すことはやめてほしい。子どもには感謝の気持ちを忘れずに育ってほしいと思っている身として、害のある番組だと思った。
  • バラエティー番組だが、芸能人の個人的な話ばかりを取り上げていて番組タイトルからかけ離れた内容になっている。先日の放送では、女性タレントの付き合っている男性を登場させ、その話題にかなりの時間を費やしていた。芸能人の個人的な話などどうでもいい。また、その女性タレントを罵っている場面も、子どもたちには見せたくない場面であった。
  • 深夜のバラエティー番組だが、お笑い芸人が性器の手術を行うところをドキュメンタリー風に放送する場面があった。万人が見ることのできる地上波で放送する内容ではない。非常に低俗だ。特に番組の中にはアイドルグループが出演するコーナーもあり、これが目当てで見ている人もいるはずだ。青少年にも容易に見られる状況はよくないと思う。

【いじめに関する意見】

  • お笑い芸人が、自分が学生時代に同級生に対してやったいじめの話を面白おかしく語っていた。はっきりいって不快なだけだった。そして、私の子どもがそれを見て笑っていたことに戦慄を覚えた。子ども達に与える影響を考えるべきだ。いじめをすることを笑う大人に育ったらと思うとゾッとする。このような番組はやめてほしい。いじめを反省せず笑っているタレントはテレビに出すべきではない。
  • バラエティー番組のオープニングで、一人のメンバーが話をしていることを他のメンバーが無視するという寸劇をするが、いじめにしか見えなくて不愉快だ。彼らは国民的アイドルグループで小中学生にファンが多いので、真似をすることでいじめを助長してしまうと思う。あのような寸劇はやめた方がいい。

【性的表現に関する意見】

  • 最近の深夜アニメは残虐な暴力などをテーマにしすぎていておかしい。また、アダルト作品のような表現すら散見される。少しばかりの戦闘や奇術なら分かるが、露骨な表現があまりにも目につく。アダルトでやるべき表現に対しては、きちんと18歳未満視聴禁止、購入禁止などのゾーニングの措置を取るべきだ。
  • 学校を舞台にしたドラマをたまたま見たが、性的表現が露骨すぎる。生徒役の未成年者にこのような露骨な台詞を言わせることに違和感を覚えた。さも「こういうことは一般的です」という感じで放送することは不快だ。

【言葉に関する意見】

  • 子ども向けバラエティー番組の”学校で使える言葉”を教えるコーナーで、「うざい」という言葉を業界用語では「ざいうと言う」と紹介していた。使用例として、学校で女児が教師に向かって「ざいう」と言い放つシーンを流していた。子ども向けの番組なので、悪口を人に向かって言う、しかも学校で使えるとして紹介することは不適切だ。ディレクターも、子役にどう演技指導をしていたのだろうと思うと、こういった大人と触れる子役が不憫だ。

【表現・演出に関する意見】

  • 殺人事件について、現場の模様をCGで再現していたが不快に感じた。アニメやCGに子どもはすぐに反応し、視線を向ける。見た映像は少なからず頭に残ることもあるだろうし、真似て遊ぶこともあると思う。このような映像が普通に流れていることがおかしい。映像を用いて分かりやすく伝えるべき事、そうでない事、この判断を間違えないでほしい。

【殺人シーンに関する意見】

  • 昼間の再放送も含め、殺人事件を取り上げるドラマが多いことが気になっている。幼い頃から毎日殺人シーンを目にしている子どもが大人になった時、殺人なんて特殊なことではないと心に刷り込まれてしまわないかと恐れる。それが殺人事件へ結びつくのではないかと危惧している。各局ともこのことについて一考いただきたい。

【危険行為に関する意見】

  • ドイツで行われたお祭りで、日本のお笑い芸人が高飛び込みに挑戦した。この競技はポーズと水しぶきの大きさを競うもので、練習ではプールサイドから様々なポーズで飛び込み、水しぶきをあげていた。かなり危険な飛び込みにもかかわらず、まるで子どもが遊んでいるように見えた。これでは子どもが真似をしてしまう。放送には不適切だ。

【動物に関する意見】

  • バラエティー番組で、歌が一番下手な優勝者への賞品という名目の罰ゲームで亀を出品していた。命あるものを景品として扱うことは不快に感じた。最後まで飼育する、手離すにしても責任をもって飼育できる人に引き継ぐという飼育者の責任の放棄、それを賞品として何とも思わない番組制作者の倫理観の欠如。亀がどのように扱われたかはわからないが、子どもに命あるものを軽んじても良いと受け取られても仕方ない内容だった。

【報道に関する意見】

  • 麻薬を使って捕まったタレントらのその後の生活を追って報道することがあるが、「たいした罪をおかしたわけではない」「更生すれば大丈夫」といったイメージに偏りがちではないか。これは青少年の育成によくない。芸能界追放くらいの措置を取ったほうがいいと思う。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 深夜アニメに対する批判が多いようだが、筋違いではないか。暴力シーンや性的シーンを含むから深夜に放送しているのではないか。そしてそういったシーンにも伝えたいことがあるからこその表現であり、「子どもに悪影響」と思うのであれば、子どもに見せない配慮をすれば良いのではないか。深夜アニメを見る程の年齢であれば、そのくらいは自分で判断できる。伝えたいものが何かを見ないうちに「暴力的」「性的」であるから規制するというのであれば、ドラマやアニメも規制されて当然だ。

【CMに関する意見】

  • 最近、未成年者に人気のある歌手を起用したパチンコのCMを見かけるが、パチンコはギャンブルである。未成年者にギャンブルを勧めようとしているのではないか?震災以降減ったのにまた増えてきている。パチンコCMを規制すべきだ。

2011年5月に視聴者から寄せられた意見

2011年5月に視聴者から寄せられた意見

原発事故への対応については、原子炉の「メルトダウン」情報の発表が遅かったことや、海水注水の”中断”問題などから、情報が隠蔽されているのではないかといった疑問が多く寄せられた。自殺した女性タレントの収録番組で、出演場面の本人の姿にモザイクをかけたのは死者を冒涜するものだとの批判があった。

5月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,342件で、4月と比較して126件減少した。 意見のアクセス方法の割合はEメール67%、電話30%、FAX2%、手紙ほか1%。性別は男性71%、女性26%、不明3%。30歳代34%、40歳代26%、20歳代17%、50歳代11%、60歳以上8%、10歳代3%。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。5月の通知数は572件[44局]だった。
またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、42件を会員社に送信している。

意見概要

番組全般にわたる意見

5月の視聴者意見は1,342件と前月より126件減少した。内容は引き続き、東日本大震災に関する意見が多かった。原発事故への対応については、原子炉の「メルトダウン」情報の発表が遅かったことや、海水注水の”中断”問題などから、情報が隠蔽されているのではないかといった疑問が多く寄せられた。放射性物質による汚染、とりわけ学校運動場の放射線基準値の緩和などへの不安などがあった。被災地の復旧報道やボランティア活動への意見もあった。
子供を含む4人が死亡したユッケ食中毒事件では、バラエティー番組が当該焼き肉店を事件数日前に紹介し、推奨していたのは問題だとする意見が多かった。自殺した女性タレントの収録番組で、出演場面の本人の姿にモザイクをかけたのは死者を冒涜するものだとの批判があった。
震災で減ったと思っていたパチンコCMが最近異常に多くなったという批判意見が寄せられた。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は106件で、前月より微減した。 今月は、低俗・モラルに反するとの意見が34件、次いで視聴者意見への反論・同意が18件、性的表現に関する意見 が17件と続いた。
低俗・モラルに反するとの意見については、特定番組や特定回ではない、複数のバラエティー番組への散発的な批判 意見が多数寄せられた。視聴者意見への反論・同意については、バラエティー、アニメ、ドラマやテレビ番組全般が 「子どもに悪影響を与える」などとする視聴者意見への反論、批判が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 「メルトダウン」の報道が遅れたことに怒りを覚える。福島第1原発は津波直後から「メルトダウン」が疑われていた。マスコミも最初は「メルトダウン」について突っ込んだ質問をしていたのに、東電や保安院などの楽観的な発表を鵜呑みにし、独自の取材が行われなかった。その結果、地震から3ヵ月近く経って「メルトダウン」が公表され大騒ぎしている。疑問に思ったら公式発表ではなく、独自取材し事実を伝えるべきだ。それがジャーナリストの使命だ。
  • テレビは、「東電は今まで情報を隠蔽してきた」や「これは人災だ」などと正義漢ぶっている。だが、テレビは今までその隠蔽に加担したことはないのか。報道すべきことを報道しなかったことはないのか。私は疑う。そこで提案するが、第三者によって、報道しない責任を問う機関を設けるべきではないか。
  • 長野県北部で発生した地震は、東日本大震災の陰に隠れ、ほとんど報道されなかった。被害の規模からして東日本大震災が優先されることは分かるが、果たして報道する側の姿勢としてこれでいいのだろうか。現地では雪解けが始まってから徐々に被害の大きさが判明してきたが、それでも一部の民放を除き、これを伝えていた放送局はほとんどなかったのではないか。
  • 菅政権の「東日本大震災」と「福島原発」への対応の悪さを指摘する報道が多い。危険だと言われていた「浜岡原発」停止要請の英断についても「停止させる必要があるのか」と疑問視するコメンテーターさえ出てきた。結局、マスコミは政府が何をしても批判するだけだ。批判するだけでなく、前向きな日本復興の提言をしてほしい。
  • 被災地へのボランティアも活発になり、いいことだと思う。芸能人もこぞって被災地入りし、炊き出しなどをする場面がたくさん放送された。暖かいものを食べて満足し、元気になりつつある被災者の人たちの様子がうかがえるが、皆がみんなそうではないと思う。そういう一場面を見ただけで、「もう安心だ」と判断してはいけないと思った。病気の人や精神的に参っている人などがいるはずだ。マスコミがたくさん入ることでストレスを感じる人もいるのではないか。
  • 震災からの復興を唱えるコマーシャルはいい加減にしてほしい。国民に一体化を呼び掛けるような言葉を繰り返し放送しているが、これではまるで一種のプロパガンダではないのか。異なる意見が言いにくい空気を醸成しているように感じる。国難という言葉をメディアが繰り返していることも気になる。確かに事実かもしれないが、それですべてが正当化されるのなら戦前と同じになってしまう。私には今の社会の空気は息苦しく感じられる。
  • テレビでは有名人や雑誌の編集者など、必ずコメンテーターが出てくるが、専門家でもない人達のまことしやかなコメントを聞くことは、本当に腹が立つ。特に放射線被害については、専門家の多様な意見を視聴者に伝えることが番組の役割だ。一方的意見に固執し、視聴者を煽ることは倫理がないと言わざるを得ない。専門家でない人の意見は聞きたくないし、危険だ。
  • 連日メディアは福島原発の45分の注水中断について責任追及、犯人捜しで大騒ぎしていたが、注水が続けられていたとなったら、今度は誰が混乱させたのかといったような論調だ。混乱を増幅させているのがメディア自身であるとの認識はないのか。真相をメディアは視聴者に示すべきだ。私は45分注水がストップしていたとの”発信元”を知りたい。何かの意図があってのことなのか、たまたま行き違いで起きた騒動なのかも教えてほしい。

【番組全般・その他】

  • 「東日本大震災」の自粛放送から通常放送に戻ったとたん、くだらない番組ばかりになった。節電を呼びかけるなら、自分たちが率先して節電すべきだ。放送局は節電とは無関係だと考えているとしか思えない。NHKは一部のマニアのために一日中「大リーグ中継」をし、民放は芸能人の話題に、ラーメン特集ばかりだ。まともな番組を放送できないなら、電力のピーク時はテレビ局も放送を中止にすべきだ。
  • 震災の影響で、開催地が日本からロシアへと変更になったフィギュアスケート世界選手権。開会式や閉会式では、ロシアから日本への温かいメッセージがあったようだ。例えば、ロシアからの詩や、リンクに日の丸を映すなど。しかし、日本のテレビでは全てカットしていた。代わりに、どうでもいい他国の選手の独占インタビューをしていた。これでは、ロシアから日本への応援メッセージが全く伝わらない。報道機関として不適切だ。
  • 先日亡くなられた女性タレントの、出演シーンすべてに顔面モザイクがかかっていた。犯罪者でもない故人に対して、このような仕打ちは非常識で、死者への冒涜だ。「亡くなったからモザイクを」というのなら、過去のドラマやバラエティーに出ている亡くなられた俳優やタレントも、すべてモザイク処理するつもりか。
  • 食中毒で死者まで出した焼肉店を絶賛した放送内容には驚いた。この放送のせいで何人の被害者が出たのかと思うと怒りを覚える。最近は金さえもらえば宣伝するひどい番組ばかりで、モラルのかけらも無い。バラエティー番組は腐った肉を出しても絶賛することが当然なのだろうが、あまりにひどい。
  • 「東日本大震災」の被災者だが、バラエティー番組の「お葬式コント」を見ていて悲しくなった。被災地では、遺体の火葬がやっとできるようになったが、葬儀はいまだに順番待ちだ。こんな時に、被災地にも放送される全国放送で「お葬式コント」を放送するのは無神経だ。テレビ局に抗議すると、淡々と「はいわかりました」と言われ、謝罪の言葉もなかった。どうか配慮ある放送をお願いしたい。
  • 手作り弁当を比較してどれが美味しいかを判断し、最後に残る弁当はどれかという内容だった。初めのうちに食べられた弁当はいいが、後まで残ると、人がかじったものを何時間も放置することになる。見ている側は気持ちが悪い。この番組では、このような企画を時々放送しているが、見るたびにやめてほしいと思う。
  • 地デジ化のCMについて、震災後しばらくは自粛していたが、最近は復活してきた。テレビの購入を迫られた消費者たちが地デジ対応のテレビを購入したと思うが、今回の大震災で落下して壊れ、再購入を余儀なくされた方もいる。一部の被災地域では地デジ化も延期されるそうだが、被災地ではなくても震災の影響により倒産やリストラが行われ、テレビの購入が困難になっている家庭もある。そんな中で、地デジ化のCMを流すことはいかがなものか。
  • 昼間の放送は大方がドラマの再放送であり、必要不可欠な番組とは言えない。全国的に節電が求められている夏場は各局が停波して、電力不足に協力していただきたい。計画停電が実施されれば熱中症で亡くなる人も少なくないと思うが、そんな最中テレビが大きな電力を消費して普段と変わらぬ放送をしていることは疑問だ。

【ラジオ】

  • 「礼状は縦書きで書くことが礼儀」などの話があったが疑問だ。会社名のアルファベットなど、縦書きでは配達する人は読みにくいだろう。昔は社名も日本語が多かったが、今や外資に買収された企業も多い。日本語が優れているという趣旨まではいいが、それを言うために、縦書きに出来ない他の国の言葉をおとしめることはない。「日本語はすぐれていると思う」だけでいいはずだ。聴いていて不愉快だ。
  • プロ野球「巨人対阪神」戦が放送される際、必ずといってよいほどアナウンサーが「伝統の一戦」と言う。これは昭和天皇観覧試合の名残かと思うし、巨人と阪神がいろいろな意味でライバルであることは否定しない。ただ実況アナウンサーが、1イニング内で10回くらい「伝統の一戦」と連呼していて、さすがに耳障りだった。私はタイガースファンなのでまだよいが、他チームファンからすれば、このカードだけが極端に特別視されることはあまり気持ちのよいものではないと思う。

【CM】

  • 5月に入り、テレビでパチンコ店のCMを見かけるようになった。震災以前からパチンコ店やパチンコ台のCMが異常に多く不快な思いをしてきた。震災直後は自粛により、これらのCMがなくなり良いことだと感じていたが、震災から2ヵ月もたたないこの時期に、パチンコ店のCMを目にしたとき、被災地に住む者として非常に腹立たしく思った。
  • 「ACジャパンのCMがしつこい」や「すりこみだ」という意見があるが、私はそうは思わない。震災後、大量のCMが流れたことによりACジャパンのことを知ることができ、こういった団体やCMは必要だと思った。「その買い物、本当に必要ですか」というセリフは買い控えにつながって物が売れなくなるのではないかと疑問だが、あいさつの歌も、子どもがそのまま使うとは思えないし、親しみやすくていいと思う。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • ゴールデンタイムの番組で女性タレントが学力テストを受ける企画。突然男性モデルが現れ、タレント達の前で服を脱ぎ、露出度の高い下着姿で腰を振るなどのパフォーマンスをしていた。これのどこが笑いか。卑猥で低俗、セクハラでしかない。土曜の夜で子どもも見ている。男性の裸の露出等を笑いとして扱っていることも不愉快だ。
  • 偶然チャンネルを合わせて初めて見たアニメだが、子どもにグッズを買わせることだけが目的のようで嫌悪感を抱いた。無粋で醜悪な制作意図を感じる。近頃日本のアニメが海外でも認められていると聞くが、このような番組が海外の人の目に触れたらどう見られるか。
  • バラエティー番組で、芸人の母親が作った弁当をランク付けする企画が見ていて不愉快だった。一生懸命作ったものを批評され、涙をこぼす芸能人の母が不憫だった。番組内容を理解した上で参加したのだと思うが、全国にさらされればきっと傷つくだろう。子どもにこのようなことが”笑い”を誘う内容であるととらえられることを危惧する。
  • バラエティー番組で若い夫婦の体験談が紹介されていたが、家庭での女性の下品な言動、妻とは思えない夫への無礼な言動など、見ていて日本の将来が不安になる。テレビを通じてこれが母親、父親のあり方なのだと思わせては、子どもにも悪影響を与える。もっと母親・女性、父親・男性として模範になるような姿をテレビで示さなければならないのではないか。

【性的表現に関する意見】

  • 女子小学生のグループが露出度の高い衣装でダンスを披露していたが、「エロカワ」「セクシーダンサー」などと表記されていた。子どもを性の対象として扱うことは問題だ。BPO・青少年委員会は過去に「少女を性的対象視する番組に関する要望」を公表しているが、公共の電波でのこのような番組はいかがなものか。
  • 夕方の時間帯のアニメでありながら不適切な内容だ。このアニメはヤクザやホスト、キャバ嬢など大人の世界を模して笑いにしているが、その表現がとても際どく、大人の世界を知らなければ分からない内容も多い。自主的に隠したり分かりにくくしている部分もあるが、そうまでしなければ放送できないような内容を夕方に放送して倫理的に許されるのだろうか。
  • バラエティー番組でオカマ系の出演者達がランク付けをしていた。やり取りの中で「食べる」「一夜を共にする」など露骨な性表現が多く気持ちが悪かった。ゲイを差別するつもりはないが、この手の話は特定の店などで話せばいいことで、公共の電波で放送する内容ではない。

【いじめに関する意見】

  • 最近、ドラマでいじめや差別のシーンが多すぎる。実際に学校でいじめを受けていて、テレビのいじめのシーンでフラッシュバック発作を起こした人を見たことがある。また、いじめの仕方を教えているような作りのドラマも多い。いじめをさせない番組作りをするべきではないのか。
  • バラエティー番組のあるコーナーで、出演者に対して「雪駄の裏みたいな顔」などと肉体の欠点を指す発言があった。子どもがいじめをするときの行動に影響を与える可能性がある。モラルハラスメントが番組制作関係者の笑い声と共に放送され、倫理に反している。

【差別に関する意見】

  • ドラマでアスペルガー症候群の子どもを取り上げていたが、普通学級に通うことの是非をクラスメートが多数決で決めるというショッキングなシーンがあった。これは障害者に対する差別を助長する。アスペルガーに対する捉え方が一面的だ。熱血教師のパフォーマンスのために障害者を持ち出すのはやめてほしい。

【殺人シーンに関する意見】

  • 残虐な犯罪に手を染めた女性のエピソードを、再現映像の過激な描写で紹介するという内容。この番組の冒頭部分を偶然に見たが、リアルな殺人シーンなど、余りのどぎつさに仰天してとっさにチャンネルを変えた。子どもも起きている時間にこのような恐ろしい番組を放送するのは理解できない。せめて放送時間を深夜に移してもらいたい。

【虐待に関する意見】

  • 幼稚園児への虐待描写のあるドラマだが、大人の都合で小さな子どもを泣かせる内容は不快だ。実際このような家庭もあると思うが、育児ノイローゼになっている人たちもいる。震災で小さな子どもや赤ちゃんも亡くなっているのに、今このようなドラマを放送する放送局はおかしい。

【言葉に関する意見】

  • バラエティー番組で司会のタレントが視聴者からの投稿を読み上げた直後に、笑いを取るためによく「死ねばいいのに」などと発言しているが、とても悲しく腹立たしい。言っていいことと悪いことがある。子どもに絶対真似をしてほしくはないし聞かせたくもない発言だ。今後ぜひともやめていただきたい。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「子どもが起きている時間帯に反社会的だ」「子どもが見る時間帯は放送を控えるべきだ」などと、「子どもも見るから××をやめろ」といった意見が多く、「こうすれば良くなる」などの前向きな提案や提言はほとんど見られない。これでは単に気に入らないから子どもを利用して文句を言っているだけに感じる。文句ばかり言っていてもテレビは決して良くならないと思う。
  • 「子どもに悪影響」との意見には同感だと思うものも多数あるが、行き過ぎと感じるものもある。深夜アニメなどは初めから子どもの視聴を想定していないだろうし、それらの番組まで批判することはおかしい。一方で、全てを「親の責任放棄」の一言で片付けることもマスコミや一部の大人の責任放棄であろう。

【CMに関する意見】

  • パチンコのCMでアニメキャラクターなどを使い、最初はパチンコCMと分からず最後に分かるものが多い。パチンコが楽しく健全な娯楽のように宣伝されているが、実質は賭博行為といえる。このような産業のCMを公共の電波で放送することは著しく公共の秩序に反すると考える。青少年がパチンコへの興味を示すきっかけになる恐れがある。

2011年4月に視聴者から寄せられた意見

2011年4月に視聴者から寄せられた意見

引き続き、「福島第一原発事故」に関する意見多数。放射線漏れの危険性、警戒区域、計画避難区域の設定などへの疑問や、報道が情報を伝えるという役割を十分に果たしていないなどの不満も多い。またスタジオ番組のチャイムのような効果音が、緊急地震速報と似ており、やめてほしいとの意見が多かった。

4月にEメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,468件で、3月と比較して2,187件減少した。意見のアクセス方法の割合はEメール62%、電話34%、FAX2%、手紙ほか2%。性別は男性72%、女性25%、不明3%。世代は30歳代31%、40歳代25%、20歳代17%、50歳代12%、60歳以上11%、10歳代4%。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。4月の通知数は536件[45社]であった。またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、47件を会員社に送信している。

意見概要

番組全般にわたる意見

4月の視聴者意見は先月より減って1,468件だった。内容は先月に続き、東日本大震災による「福島第一原発事故」に関する意見が多かった。地震から二ヵ月以上たった今も、被災者の避難生活は厳しい。仮設住宅の建設は思うように進んでおらず、復旧・復興への道筋は未だ見えない。福島第一原発事故の収束は困難を極めており、魚介や野菜など農水産物への風評被害もあとを絶たない。視聴者からは放射線漏れの危険性、警戒区域、計画避難区域の設定などへの疑問や、報道が情報を伝えるという役割を十分に果たしていないなどの不満も多い。通常放送体制に戻ったことには理解が示されたものの、低俗で下品な放送ではなく、ひとの痛みがわかる番組をという厳しい声もあった。またスタジオ番組でチャイムのような効果音が多用されているが、緊急地震速報と似ており、やめてほしいとの意見が多かった。ACジャパンの公共広告への批判も先月に変わらず多い。夏に向けての節電問題では、放送局が何も示さず、煌々とスタジオで電力を使っていることに批判があった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は110件で、前月より15件減少した。今月は、低俗・モラルに反するとの意見が25件、次いで性的表現に関する意見が21件、視聴者意見への反論・同意が15件と続いた。
低俗・モラルに反するとの意見については、ドラマ、アニメ、バラエティー、また特定のタレントに対する批判的な意見が寄せられた。性的表現については、深夜のバラエティーの新番組に対し、「深夜とはいえあまりに内容が低劣だ」「不健全で卑猥な映像が目につく」といった批判が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 原発事故の放射線漏れだが、「基準が」どうとか「基準値の何倍」とかと放送している。国民が知りたいことは「危険なのか」や「何をしたときに受ける放射線量なのか」である。もっとわかりやすく例を引きながら報道すべきだと思う。政府の発表の仕方も悪いと思うが、専門的なことなので、内容を噛み砕いた報道をしてほしい。
  • 福島第一原発の事故における、各局の放送に疑問を感じる。このような恐ろしい事故を起こしながら、原子力発電所そのもののあり方に疑問を持つ発言や言及が全く見られない。東京電力は他の民間企業とは違い、特別に擁護すべき存在なのか。テレビでの情報に疑問、不信感を抱く。正しく公正な情報を提供してほしい。
  • 福島第一原発の放射線漏れ問題で、福島産の野菜に「風評被害」が出ている。ワイドショーやニュースは政府批判を繰り返すだけで、かえって風評被害を煽っている。今大切なことは「店頭に出ている野菜は安全だ」と周知することだ。私の叔父は福島の農家で、現在は埼玉に避難しているが心を痛めている。「店頭に出ているものは安全」を徹底してほしい。
  • 「災害地の食べ物を買って風評被害をなくそう」「現地を応援しよう」と放送しているが、そもそも風評被害なのだろうか。消費者はそれらを食べたことにより、数年後、数十年後に自分の体や子供に何が起こるか分からないから避けるのであって、できれば「全く健康に及ぼす恐れのない」食品を食べたいと誰もが思う。「買って応援しよう」ということは間違っているのではないだろうか。
  • 各局で「不要な電気を消して」と節電を呼び掛けているが、当のテレビ局はどうしてあんなに照明が明るいのだろう。録画撮りは仕方がないにしても、薄着だったり半袖でミニスカートだったり、一体何度に空調温度を設定しているのだろうか。節電もしないで、節電を呼び掛ける。これは変だ。
  • 今回の震災に伴い各局で募金を呼び掛けている。独自の募金を実施していたり、他の局では赤十字を直接紹介していたりと募金先がまちまちだ。放送業界全体として紹介口座を一本化することはできないのか。結局は赤十字や自治体に寄付されるはずなので、独自の募金口座を開く必要があるのか疑問だ。せめて独自口座で募金を呼び掛けている局では、その寄付先と金額の開示を放送するべきなのだが、HP上での公開にとどまっていることが多い。
  • 東京電力のお詫びCMは私達の電気料金から支払われている。東京電力がお詫びする部分を放送したければ、東京電力の記者会見を流せば良い筈だ。放射性物質や計画停電に対する有益な情報発信をするのならまだわかる。そのようなお金があるならば、福島で苦しんでいる被災者を救済するために使うべきではないか。また、東京電力からCM料金を受け取った広告代理店、テレビ局も倫理的に問題があるのではないか。
  • 各局で東電の記者会見を放送しているが、記者の暴言をやめさせられないのか。大きな声で怒りをぶつける記者がいたが、聞くに堪えない。それに加え、番組MCやコメンテーターの東電に対する怒り方。視聴者は怒っても良いが、報道に携わる者は感情的に怒ってはいけない。

【番組全般・その他】

  • 「日本へ支援を」と呼びかけて、わらしべ長者のように物々交換で品物の価値が上がっていくという企画だが、これは支援ではない。単なるバラエティーの企画であるにもかかわらず、「震災への支援」といってイタリアの人々の善意を利用するのは非常に不道徳だ。協力してくれたイタリアの方にも、被災者の方々にも大変失礼だ。日本人として恥ずかしい。
  • 震災後気づいたのだが、番組中、特に情報番組やバラエティー番組それにCM中にも効果音が多用されている。注意を集めるための演出手法と思うが、やめてほしい。パネルやテロップが画面上に現れると同時に「ピロピロ」と効果音がかぶせられる。緊急地震速報など重要な警報に神経質になっている今、このような演出はすぐやめてほしい。
  • 私は視覚障害者です。最近地震が多く、目の見えない私にはテレビの「緊急地震速報」が頼りだ。しかしバラエティー番組で”効果音”として似たような音が使用されていることが多く困っている。何とかならないだろうか。
  • 私は岩手の被災地に住んでいる。テレビで軽薄なバラエティー番組を見るにつけ、お笑い芸人はもとよりそれを規制できないテレビの現状に情けなさを感じる。大震災や原発事故の問題を他人事のように思っているとしか思えない。もっと人の痛みがわかる、人に優しい番組を提供してほしい。お笑い芸人もこのような時は、もっと自分のなすべきことを深く考えて行動すべきだ。
  • 里山と言われる地域で農業をしている。春、山菜の季節になり関連した放送も多くなると思うが、その際に山菜取りは地権者の許可無く取れば犯罪であることを視聴者に認識させるようにお願いしたい。人心の荒廃、マナーの悪さに困惑している。最近も農地内の井戸の鉄板の蓋が盗まれ、四季桜の枝が切り取られた。私が農作業をしていても挨拶もなく、堂々と果樹園に立ち入ってワラビを取り始める始末だ。ゴミの不法投棄も頻繁だ。放送の中でもっと強く、犯罪であることを強調していただきたい。
  • 東日本大震災関連の報道特番により、多くの番組が休止になった。数日後に通常の放送が再開されたが、この間に多くの番組が放送を休止した。後日振替放送をしてくれた番組もあるが、ほとんどは連続ドラマやアニメばかりで、バラエティー番組などは振替放送をしていない番組が多い。視聴者は、放送できなかった番組を、いつになったら放送してくれるのか知りたい。せっかく収録した番組をお蔵入りにせず、きちんと振替放送してほしい。

【CM】

  • CMで「上を向いて歩こう」の歌が流れている。選曲は良いかもしれないが、最後のフレーズが「一人ぼっちの夜」で終わる。震災で多くの犠牲者が出ており、家族を亡くし孤児になってしまった子供が、このCMを見たら、どう思うだろうか。一見、被災者の心情を理解しているようにも見えるが、全く理解していない企業CMだと思う。
  • ACジャパンのCMはもうやめてほしい。メッセージ性が強いだけに、何度も同じことを言われ続けて、洗脳しようとしているように感じる。せっかく楽しい番組を見て、気持ちが上がってきたのに、ACジャパンのCMが流れた瞬間、一気に現実に引き戻されて、笑っていた家族も苦笑いに変わる。
  • 新しく始まったロト6のCMはふざけすぎだ。「月」と「木」だから、ゲストは五月さんと舟木さんという内容だが、人をバカにしている。すぐにでも変更すべきだ。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 新しく始まったドラマだが、あまりにひどい。子どもをもつ親としては気が気でない。”ママ友”同士の付き合いや”お受験”などを踏まえたストーリーのようだが、言葉の暴力が多数見られる。特定の子どもをターゲットに嫌がらせをする展開もあった。子どもが起きている時間帯に、反社会的だ。
  • 深夜のアニメだが、内容が男性同士の同性愛のようで、子どもに見せたくない。同性愛者を否定するわけではないが、わざわざそのようなアニメを放送しなくてもよいのではないか。
  • 10代のアイドルにパジャマと水着を着せ、深夜番組でもありえないほど低俗な内容を放送していた。19時といえば子どもも見る時間帯だ。アダルトの有線放送局でもあるまいし、ふざけた番組など放送するべきでない。このような番組を放送する局の姿勢が理解できない。

【性的表現に関する意見】

  • 深夜のバラエティーだが、放送内容があまりにも低俗で下世話すぎる。ほとんどが性を軽く扱っているとしか思えないコーナー企画であり、乱れた性風俗を助長するものだ。さらに、アシスタントに現在ティーン層に人気のあるアイドルグループのメンバーを起用しているため、録画してこの番組を見る彼女らのファンの中高生も少なくないはずだ。
  • 視聴制限のない地上波の昼の時間帯で、しかも児童・生徒らは春休みになる期間に、女性の裸の描写などが羅列されているドラマが放送されている。道徳的な問題以前に、性的接触によるHIVや性病の危険性の高まりなど、身体的に大変危険な行為を、誰でも簡単に視聴できる放送局が放送するべきではない。
  • 最近の深夜アニメはおかしい。残虐な暴力や性をテーマにしすぎている。アダルト作品でされると思われる表現すらあらゆるところに使われている。少しばかりのお色気なら分かるが、露骨な表現があまりにも目につく。アダルトでやるべきことは、きちんと18歳未満視聴禁止、購入禁止などのゾーニングの措置を取るべきだ。

【報道に関する意見】

  • 大震災にあわれた方々、特に両親を亡くされた子どもの心、人権を守るよう強く要望する。地震関連情報が小康状態なのか、両親を亡くされた子どもがけなげに生きるという内容の報道だったが、見ていて腹が立った。ただでさえ悲惨な状況にある被災者を食い物にしている。

【いじめに関する意見】

  • 多くの子役が出演しているドラマだが、いじめなどが多く描かれている。出演している子どもたちの心のケアもちゃんとされているのか心配だ。演技とはいえ、いじめ役をやっている子役の心に影響はないのか。

【要望・提案】

  • テレビの重要な役割に報道があることは承知しているし、被災地の現状を伝える義務もあることはわかっている。ただ、大人なら現実を受け止め対処する術やストレス解消法はある程度わかっているが、子どもはそれができない。そこでお願いだが、各局で話し合いをし、せめて一局は子ども向け番組を放送してほしい。

【殺人シーンに関する意見】

  • 災害で多くの人が亡くなったり行方不明になっているのに、殺人事件を題材にしたアニメを放送している。こんなアニメを見て元気になるわけがない。子どもの見ている時間帯に放送するべきではない。家族そろっての楽しい時間帯に、殺人事件のアニメは不謹慎だ。もっと夢と希望のもてる内容で放送してほしい。

【暴力シーンに関する意見】

  • アイドルが高校生に扮した学園ドラマ。登場人物は不良で、学級崩壊した高校で喧嘩を通して真剣に生きることを訴えているが、暴力を否定することもしない。むしろ出血や怪我を含めた喧嘩シーンを売り物にしている。アクションを否定はしないが、見ていて痛々しい。多くの中高生に暴力を助長するようなドラマは放送すべきでない。

【差別に関する意見】

  • アスペルガー症候群が題材の回のドラマだが、あまりにも差別がひどい。アスペルガーの子を転校させることを子ども達の多数決で決めるなど、常識を超えている。病例を理解していない、脚本家、原作者、監督のレベルが低すぎる。

【犯罪助長に関する意見】

  • メイド喫茶が題材の犯罪を扱う刑事ドラマが再放送されたが、犯行のトリックが容易であり、視聴者が犯罪の手口を模倣する恐れがある。実際、数年前にメイド喫茶閉店後の店内で誘拐未遂事件が発生している。犯罪予防の見地からは、この回の放送は刑事ドラマとして適切な題材とは言いがたい。春休み中の子どもが見る可能性もあり、昼間の時間帯での放送は如何なものか。

【視聴者意見への反論・同意

  • 番組内容に対して、「子どもに悪影響だ」「子どもが真似をする」という意見が多いが、自分の意見を通すために子どもをダシにしているような内容があるように思える。何がどう悪影響なのか不明瞭なことも多く、仮にそうならテレビを判断基準にした育て方をしなければいいだけだ。子どもがお笑いの下品さを真似たりすることはあくまで遊びであり、コミュニケーションのネタである。
  • 最近、アニメに対する視聴者意見が多いが、どれもアニメの規制に賛成する意見ばかりだ。確かに、ある程度の規制は必要かもしれないが、表現規制が行き過ぎてしまうと本来の面白さが薄れてしまう危険性もある。

【CMに関する意見】

  • 震災中は中断していたが、最近またパチンコのCMが放送されている。深夜の時間帯であればまだしも、子どもが見るような時間帯には放送を控えるべきだ。
  • ACジャパンが「ありがとウサギ」や「こんばんワニ」 などの誤った挨拶の仕方をCMで放送しているが、いまだに平気で放送していることは考えられない。即放送を止めるべきではないのか。

2011年3月に視聴者から寄せられた意見

2011年3月に視聴者から寄せられた意見

東日本大震災についての意見が大半を占めた。放送各社は地震発生直後から厳しい状況下、取材に取り組み被災情報を伝えた。視聴者からは、騒音を出すヘリコプター取材を抑制しろ、生存者の救出の妨害になる、被災者に心ないインタビューをするのは許せない、津波映像の繰り返しばかりでなく安否情報が欲しいなどの批判が多数寄せられた。

3月にEメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は3,655件で、2月と比較して1,848件増加した。これにより2010年度の意見総数は20,419件となった。意見のアクセス方法の割合は、Eメール79%、電話18%、FAX2%、手紙ほか1%。
男女別では男性69%、女性29%、不明2%。
世代別では30歳代32%、40歳代23%、20歳代22%、50歳代10%、60歳以上8%、10歳代5%。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。3月の通知数は1,172件〔42局〕であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、74件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

3月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・・ 7件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

3月の視聴者意見は東日本大震災についての意見が大半を占めた。2月より倍増の、3,655件だった。
地震による津波は太平洋岸の複数の街、地域をのみこみ、東京電力福島第一原発の放射性物質漏洩事故を引き起こした。死者・不明者が、およそ3万人にのぼる未曾有の大災害となった。放送各社は地震発生直後から厳しい状況下、取材に取り組み被災情報を伝えた。視聴者からは、騒音を出すヘリコプター取材を抑制しろ、生存者の救出の妨害になる。被災者に心ないインタビューをするのは許せない、津波映像の繰り返しばかりでなく安否情報が欲しいなどの批判が多数寄せられた。
首相記者会見時の中継音声や、スタジオと現地中継の切り替え時に不適切な声が紛れ込んだことなど、放送事故に対しても不謹慎であるという批判があった。
16年前の阪神・淡路大震災時の反省が生かされていないという意見もあり、災害時の報道・取材のあり方をあらためて問う声が多かった。また、CMの差し替えとして使用されたACジャパンの公共広告についても、放送頻度の高さや内容について、多数のクレームがあった。
時間の経過とともに意見数は収束したが、11日の地震発生以来の震災報道に関する意見は2,088件にのぼった。
なお、地震の影響でBPOのオフィスも被災し、システム障害により視聴者意見対応の機能を一時休止せざるを得なかった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は126件で、前月より25件減少した。
今月は、報道に関する意見が23件、視聴者意見への反論・同意が21件、低俗・モラルに反するとの意見および性的表現に関する意見が19件ずつとなった。
報道に関する意見については、東日本大震災の報道と、大学入試問題のネット流出事件の報道への批判がほぼ同数寄せられた。視聴者意見への反論・同意については、深夜アニメに対する批判への反論が多数寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • ヘリコプターでの被災地の中継をやめてほしい。倒壊した建物の下敷きになっている人の声が、かき消されて聞こえなくなる。これは阪神大震災の時、実際に起こった。
  • 警察のヘリコプターが被災者を救助する状況を、テレビ局のヘリコプターから実況中継していた。ヘリから発せられる風や騒音は、救助の邪魔になる。人命が関わる現場を、邪魔をしてまで報道する必要はあるのか。
  • 孤立した橋の上で助けを求めている人を映すだけで、「報道ヘリなので助けることは出来ません」などと自己弁護していた。被災者をぬか喜びさせ、手を振ったり叫ばせたりで体力を奪うような行為はどうかと思う。
  • 津波や、建物の被害状況などの映像が多く、被災地でこれを見ている人には、心理的負担が大きすぎる。視聴者が欲しい情報は、現地の食料、水等がどうなっているかや安否の確認などだ。通信手段も現地にはないので、避難所の様子を放送し、少しでも全国の人が安否不明者を発見できればと思う。
  • 菅首相の記者会見を放送していたが、男性の声で「ふざけんなよ。どうせまた、原発の話だろ」という声が入った。その後、女性の声で、微かな笑い声が聞こえ、「笑えてきた」というような会話があった。被災した方々は、家や家族を失い、情報が乏しい中で、知り合いの安否を心配し、つらい思いをしている。この不謹慎なテレビ局スタッフの発言は何事か。
  • 東京電力の、計画停電や原発事故などに関する会見で、記者の態度、言動がひどい。確かに説明がわかりづらかったり、情報が不足していたりするが、だからといって、記者がため口、暴言で攻め立てたりしてよいことにはならない。もはや東京電力の発表よりも、記者が不愉快で仕方ない。しかも記者が聞くことと言ったら、「今回の資料で初めてお詫びの言葉が入った」というような、重箱の隅のどうでもいいような事。マスコミは、情報を伝えるという本来の使命を忘れ、いじめる対象を見つけ、ここぞとばかり、叩くことを仕事としている。
  • 被災者に無理なインタビューをするのは傷つけるだけだ。「今どんな気持ちですか」とは、どういう神経なのか。家族を探している被災者に向かって「誰を探していますか」とは。あなたは考える頭はないのですか。嫌な顔をしているじゃないですか。
  • 衝撃的な津波映像が一日に何十回も繰り返し流されているが、そろそろ、こうした映像は自粛すべきではないか。ほとんどの日本人は、今回の災害の凄まじさを十分に理解したはずだ。避難所でもテレビが見られるところが増えているようだが、恐怖の津波体験から命からがら逃げてきた被災者の方に、こうした映像は「恐怖」を思い出させるだけで、トラウマになる。
  • 各局リポーターは競って被災地や避難所へ赴き、現状を伝え、人々にインタビューをしている。たしかに、我々一般視聴者からすると悲惨な状況をタイムリーに知ることができる。しかし、被災者の中には両親とはぐれた子供や家族の行方がわからない老人が多数いる。そのような方々からすれば、肉親や知人へ現在の自分の避難場所等を報告したいはずだ。どうして、もっと被災者の為に安否確認用のVTRを撮り、放送しないのか。
  • 被災者に対して「家がなくなってどうですか」「家族が亡くなってどういう気持ちですか」、また中学生くらいの被災者に対し「被災したときはどう思いましたか」など、被災者の気持ちや感情を無視した興味本位の質問をするのはやめてほしい。つらい経験をしている方々に、思い出させるような質問は見ていて不愉快だ。
  • 今一番必要なのは安否の確認情報だ。しかし残念ながらテレビはどこの局も同じようなドキュメントを流したり、悲しみを増幅するような報道ばかりで、必要な情報を十分に流していない。各局がばらばらに伝えるのではなく、それぞれが協力して無駄のない報道をするようBPOから促すことはできないか。
  • 民放各局がバラエティー番組を放送しはじめた。各家庭では計画停電や節電などで不自由をしている。テレビ局は節電などの取り組みはしないのか。せめて深夜放送の自粛などするべきではないか。
  • 母親を探す少年と、その祖父と叔母らを映していた。倒れた車の中で母親を発見したところでCMに入った。そしてCMをまたいで「残念ながら死亡していました」と言っていた。クイズやバラエティー番組のように、このような演出をすることは許せない。とても不愉快になった。
  • 家族を失い泣き叫ぶ人々を執拗にカメラで追いかけ、幼い子ども達の悲鳴を間近で撮影し、しまいには遺体安置所にまで足を踏み入れていた。番組制作スタッフの人間性を疑う。神戸の震災で報道による2次被害が多かったので、「子どもにマイクを向けないで」と、医療関係の団体が先日発表しているにもかかわらず、あの内容だ。大切な誰かを失った人々の、気持ちを踏みにじらないでほしい。
  • 昨日救出された16歳と80歳の方の報道についてだが、低体温症との報道があった。翌日にもうすでにカメラが、病室に入るというのは如何なものか。再会の場面を映してお涙頂戴だろうか。もっとそっとしてあげるべきだ。
  • 被災者の方々の大変さがテレビを通して伝わり、心を痛めている。何もできない自分に憤慨しているが、その中で、テレビの情報を大変貴重に感じる。テレビの情報の中に、子供を亡くされた方への取材が放送されていたが、遺族の心痛を思うと、そのこと自体を放送する意味があるのか疑問に感じる。情報とワイドショーの境界がつかず、何でも放送すれば良いという姿勢について、TV局にも倫理が求められるのではないか。
  • 福島第一原発で命懸けの作業にあたっている作業員をもっと応援してほしい。現場の方々は必死で事態を収拾させようと頑張っている。彼らにも家族がいて、逃げ出したい気持ちもあるはずだ。しかし報道されるのは現場での対応に対する批判ばかりで、実際に身をささげて作業している方が報われない。今出来ることは「国全体で現場の作業員を信じて応援すること」だと思う。
  • ACのCMがあまりにも多い。内容はいいとして、ニュースを見ている限り、どこの番組でも何度も何度も連発で「えーしー」「えーしー」と耳障りだ。中越地震の被災者だが、当時はこういう嫌がらせのような何度も何度も連発しての不快なCMはなかった。
  • ACジャパンのCMが「しつこい」「不快」などのクレームが発生していることを知った。私もこれらのCMをよく目にしたが、不適切な内容とは思わなかった。これが営利企業のCMなら自粛したらと思うが、内容はマナー向上や病気予防を訴えるものだ。クレームは大人げない人による八つ当たりだ。
  • 私の住む地域はどんどん停電時間が長くなっている。電車も満足に通っておらず、通勤がとても辛い。普段やっていることをかなり制限して、停電時間外も薄暗い中生活している。これだけ苦労しているのにテレビ局は明かりを煌々とつけ、薄着のアナウンサーが「節電を」と言っているのを見ると腹が立つ。
  • 食料品やガソリン不足が深刻になっているが、その原因を作っているのはマスコミではないのか。被災地や東京都内のスーパーやガソリンスタンドに行列している様子を繰り返し放送し、物不足を煽っているようにしか見えない。牛乳や野菜から放射性物質が検出されたという報道も、過去に起きたダイオキシンに汚染された、ほうれん草のことを思い出させる。真実を報道するどころか、国民を煽って不安にさせているだけだ。
  • 放射線の影響説明は、医師にさせるべきだ。原発事故での放射線の人体への影響説明を、工業系大学の方がよくしているが、人体の影響は医師がすべきではないか。医学的知識が充分とは言えない方が、「人体に影響が無い」と発言するのは、原発推進側の発言ととられても仕方がない。
  • 原発事故から発生した放射線騒動を煽っているのは、報道だ。昨日東京都が「乳児に水道水を与えないで」と言っていたが、これをかなりセンセーショナルに伝え、国民の不安を煽っていた。専門知識がないのに難しいことを伝えなければならないのだから、多少混乱することはわかる。マスコミの本当の役割は国から出た情報を、国民に分かりやすく伝え不安を取り除くべきなのに、国を批判し、不安を煽るばかりだ。
  • 報道に携わる者には、一般人以上のモラルと常識が求められる。記者会見場でのリポーターの発言や、被災地からの中継での発言を見ていると、呆れるばかりだ。大手マスコミは特権を持っているかのような立ち居振る舞いを改めるべきだ。また、東京電力管内では計画停電が実施されているのに、在京キー局が電波を出し続けていることにもいら立ちを感じる。停電によって操業できない企業があることを考えると不公平だ。
  • 地震に関する報道番組で、不謹慎な発言をするアナウンサーや、報道フロア内での不適切な発言が目立っている状況は、テレビ報道における資質の低下ではないだろうか。地震発生直後から各種番組を見ていたが、ほとんどのアナウンサーが被災に遭われた方に対し、「今のお気持ちは」などと不適切極まりない質問しかしておらず、腹ただしく思える。
  • 報道機関の役目は事実を報道することが当然だが、その報道によって視聴者に与える影響も考慮されたものでなくてはならない。常に自己反省を忘れず、報道機関こそが高潔な良識の府としての役割を果たされるよう期待する。

青少年に関する意見

【報道に関する意見】

  • 入試問題のネット流出事件に関する報道について、いくら何でもここまで大ごとにすることなのか。未成年に対してこれほどの仕打ちはひどい。カンニングが悪であることは事実だが、このような未成年を正しく導くようにするのが社会のありようだ。良識ある報道を期待する。
  • 入試問題のネットへの投稿は犯罪としては軽微だ。また、当該受験者が未成年であるにもかかわらず、各社が過剰に報道し、個人の特定が可能な情報を電波に乗せることは、当該受験者の人権を侵害し、未来ある若者の可能性を奪うものである。報道機関として望ましくないのではないか。このような瑣末な問題より、報道すべき重要な問題があると思う。
  • 大震災発足から始まった民放各局の報道に憤りを感じる。パニック状態の中の被災者にマイクを向けて感情を煽ることは、人を人とも思わぬ非情な行いだ。いま必要な報道は、被災者の利益になる客観的な情報ではないか?子どもにマイクを向けることのリスクや、心理的に被災者がどれほど不安定なのかを知るべきだ。
  • 今回の震災報道は、報道番組での不謹慎な態度や発言、子どもへの不用意なインタビューなど目に余る。阪神大震災の教訓が全く活かされていない。子どもや未成年者に「恐かった?友達は無事?」などと聞くことは、不要な恐怖心を煽る恐れがある。「報道の自由」を盾にした傍若無人ぶりに視聴者は怒っている。

【性的表現に関する意見】

  • 人気アイドルグループ主演のドラマだが、「高校生が妊娠」「高校生らしからぬ性的な会話」など、非常に過激な内容である。今人気のアイドルが、ドラマとはいえ低俗な発言をすることはいかがなものか。子どもにも認知度が高いため、子どもが録画して見る可能性がある。いくら深夜でも、多くの人を不快にしたり誤った知識を植え付けてしまう恐れがあるように思える。
  • アニメで、襖が開いた瞬間、和服の女性が着物を脱いで裸で男性の上に覆いかぶさっているシーンがあった。明らかに性行為を連想させるシーンだった。幼稚園児の子どもと見ていたので急いでチャンネルを変えたが、子どもも見ている時間帯にこんな映像は相応しくない。制作者はもっと常識を持つべきだ。
  • 夕刊紙の記事紹介コーナーで、AV嬢がどうのこうのなどと紹介していた。小学生の子どもと見ていて、慌ててテレビを消した。日頃は仕事でこの時間帯は一緒にテレビを見ることが稀なので、非常に考えさせられた。真面目な内容ばかりを求めるわけではないが、学校から帰った子どもが普通に見る時間にわざわざ放送する内容ではないと思う。

【低俗、モラルに反する】

  • 子が見る時間帯に、殺人事件を題材にしたドラマなど倫理上最低な番組を放送してほしくない。申し訳程度のテロップを表示しただけでは解決しない問題だ。CMも最近は借金問題がどうのなどと話にならない。子どもが良くない言葉ばかり覚えてしまい、教育上問題なのでもう少し考えて放送してほしい。
  • 若者の間に無精ひげが流行っているが、非常に見苦しい。これはテレビなどの芸能人に影響されたものではないか。若者はテレビに影響されやすいのだから、芸能人には良い意味での手本であってもらわなければ困る。

【要望・提案】

  • 裸で意味のないことを言ったり、人をバカにしたり、肉体的欠陥を笑いにするような番組は青少年に悪影響だ。もっと道徳的な番組を放送してほしい。道徳的といっても、ドラマやバラエティーでもいい。他人を敬い家族を大切にするよう教えるものを作ってほしい。
  • 地震の映像を何度も繰り返し流し放題ではないか。子どもの心に与える影響を考えてほしい。不安を煽る様な放送はやめてほしい。

【いじめに関する意見】

  • 私は薄毛で、小学生の息子も薄毛で悩んでいる。バラエティー番組で、カツラの毛を飛ばされないようにスピードを競うレースを息子と一緒に見た。息子は黙り込んでしまった。今までも髪のことでいじめがあったようだが、放送で更にエスカレートしないか心配だ。子どもに人気の番組で、いじめを助長するような、肉体的欠陥を笑う放送は問題だ。
  • 子ども向けのバラエティー番組で、大人のあだ名を子どもの出演者が当てるコーナーがある。ところが、デブやブスなど、人の特徴をバカにするようなあだ名ばかり言っていた。こういう番組が子どものいじめを助長しているのではないのか。

【言葉に関する意見】

  • テレビの影響で若い人は日本語が乱れている。「すげぇ」「うめぇ」「マジ」など、粗雑な言葉が氾濫している。テレビの持つ大きな影響力を正しく使えば青少年の育成に役立つのに、負の力ばかり行使している現状は「もったいない」の一言に尽きる。教育上テレビの担う役割について、放送業界には今一度考えていただきたい。

【危険行為推奨番組に関する意見】

  • バラエティー番組の宣伝で放送されているアイドルへのいたずらについて。椅子に座るとその椅子が壊れて尻餅をつくという内容だが、問題だ。危険性が高いし、子どもでもできるため、このいたずらを真似してしまう危険がある。このような内容は放送されるべきではないと思う。

【犯罪助長に関する意見】

  • 最近の事件報道は詳細を伝えすぎだ。かつては淡々と事件の概要だけを伝えていたが、最近では犯罪の手口から凶器の販売先、容疑者の逃走経路までこと細かに伝えている。これらの報道を見て育つ青少年は、いとも簡単に犯罪手口を学んでしまうだろう。このような報道のあり方をBPOでなんとかできないのか。このままでは青少年の犯罪が増えるのではないかと危惧している。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 深夜でもアニメは子どものものと思っている親が多いようだ。深夜アニメに対し「不健全」などの意見があるが、アニメの暴力描写や性的描写に対して苦情を寄せることには疑問だ。アニメにも伝えたいことがあるからこそ過激な表現をしているのであり、無意味ではないはずだ。その点を理解し、子どもに見せたくないのであればしっかりと説明したうえで、意見をしてもらいたい。

【CMに関する意見】

  • ローカル放送でパチンコCMがきわめて多い。昼夜を問わずパチンコ店のCMばかりだ。子どもも見る時間帯にも当たり前のように放送されるので、放送局にはもう少し考えてもらいたい。

2011年2月に視聴者から寄せられた意見

2011年2月に視聴者から寄せられた意見

ニュージーランドの地震で、救出された被災者へのインタビューのあり方や、災害時の行き過ぎた報道などについて多くの意見が寄せられた。大相撲野球賭博事件の捜査の過程で八百長問題が明るみに出た。相次ぐ不祥事に春場所の中止が決まったが、改革の道はいぜん見えない。テレビ界と大相撲の関係を批判する意見もあった。

2月にEメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1807件で、1月と比較して386件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール73%、電話24%、FAX1%、手紙ほか2%。
男女別では男性70%、女性27%、不明3%。
世代別では30歳代33%、40歳代24%、20歳代20%、50歳代10%、60歳以上8%、10歳代5%。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。2月の通知数は868件[34社]であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、30件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

2月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・・ 15件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

2月の視聴者意見は1807件と先月より386件増えた。取材の仕方、報道のあり方を問う意見が多かった。
ニュージーランドの地震は死者不明が220人を超える大惨事となった。被害の大きかったクライストチャーチには日本からの語学留学生らが滞在しており、28人が不明となった。救出された人も大怪我を負った。視聴者からは、救出された被災者へのインタビューのあり方や、災害時の行き過ぎた報道などについて多くの意見が寄せられた。目黒区の夫婦殺傷事件では、福島県の容疑者の自宅前から生中継し、家屋や家族の使う乗用車などを映し出したため、報道は何をやっても許されるのかと批判が多かった。
大相撲野球賭博事件の捜査の過程で八百長問題が明るみに出た。相次ぐ不祥事に春場所の中止が決まったが、改革の道はいぜん見えない。テレビ界と大相撲の関係を批判する意見もあった。プロ野球では、ひとりの新人投手ばかりを追いかけすぎだ。スター扱いするのは本人のためにもよくないとの声が多かった。
携帯サイトで視聴者3万人の投票が集まらなければ番組を打ち切るというスポンサー企画に抗議が集まった。アイドルの窮地を材料に、むりやり有料サイトに誘導しようという悪徳商法のようなものだとの非難が多かった。
7月の完全地デジ化のお知らせ表示について、すでにデジタル化しているテレビにまで表示を入れるのは不愉快だという声が多かった。
ラジオについての意見は37件、CMについては34件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は151件で、前月より約30件減少した。今月は、低俗・モラルに反するとの意見が53件、次いで性的表現に関する意見が30件、視聴者意見への反論・同意が22件、いじめに関する意見が14件と続いた。低俗・モラルについては、人気アイドルが出演する深夜のバラエティー番組に対し、「番組スポンサーの運営する有料携帯サイトに誘導する仕組みになっており、ファン心理に付け込んだ悪質な内容だ」といった批判意見が寄せられた。性的表現については、番組を特定していない全般的なものも含め、主にアニメに対し「アダルト向けとしか思えない内容のものが放送されている。深夜だから何を放送してもよいわけではない」などの意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • ニュージーランドの地震で被災者にインタビューしていた。救助されて間もない女性にインタビューするのもどうかと思うが、その女性と同じ階にいたと思われる被災者の生死の経過を話していた。直後に彼女が泣き出したことは無理もない。なぜこんなにデリカシーのない報道が出来るのか。いい加減にしてほしい。思い上がらないでほしい。
  • ニュージーランドの地震取材だが、日本人記者の非常識な行動が目に余る。病院に侵入したり、被災者の気持ちも考えずにマイクを向けたりする様子を見るたびに、非常に嫌な気分になる。日本人の安否情報が気にかかるが、現地の方や他の国の方も被災された。全ての方が、同じようにショックを受けている状況に、もっと気を配るべきではないか。
  • 大学入試で、ヤフーのサイトに試験問題が送られて解答があったという事件を扱っていたが、まるで、こうすればできると、ノウハウをテレビで教えているようなものだった。腕時計型の携帯メールが読めるものはさぞ売れたであろう。取り上げ方が同じで、低俗さを嘆きたくなる。
  • 目黒区夫婦殺傷事件の報道で、福島県の容疑者宅前から中継していた。社会的に関心の高い事件かもしれないが、容疑者は家族と同居している。モザイク等の画像処理もなく、場所を特定できる中継画像だった。家族が使用している車や、ナンバープレートにもモザイクは入っていなかった。報道は何をやっても良いのか。加害者の家族にも人権がある。
  • ある国会議員が「こういう発言をした」という内容の報道が目立つ。発言したなら名を出して良いのではないか。本当に発言したかどうかわからないような報道は意味があるのか。報道とは真実であることが重要で、発言者の真意が正確に伝わらなければ誤解を招く。報道は真実を伝えることに専念してほしい。現在の報道は煽りたてる内容が目立ちすぎる。
  • なぜニュースの時間に韓国人アイドルグループの解散騒動をあんなに大量に放送するのか。ワイドショーや芸能コーナーならまだしも昼や夕方のニュース番組で、さも重要な話題であるかのように放送する必要があるのか、理解できない。
  • 大相撲の八百長が明らかになったが、NHKはそれを知りながら放送を続けてきたのではないか。そうだとすると、「スポーツ」とは名ばかりの虚偽放送をし、視聴者を欺いてきたことになる。受信料を払う視聴者としては許せない。
  • 相撲の八百長問題は、これまでにも盛んに週刊誌などで報じられていたのに、テレビはろくに調べもせず、八百長をシロと断じていた。また、テレビと角界の「癒着」も疑われていた事実もある。それなのに八百長メールが発覚した途端、偉そうに八百長を論じる資格はテレビにあるのか。
  • 新人野球選手の話題ばかりでうんざりだ。まだデビューもしていないのにスター扱いで、いかにも人気があるようにあつかう番組の持ち上げ方が異常すぎる。移動するたびにその選手を追いかけ、その選手とファンの話題ばかりだ。選手本人も練習に集中出来ずに気の毒だし、チームメイトの選手たちも迷惑していると思う。
  • 「憲法改正」がテーマだったが、出演者全員が改正論者だった。「憲法問題」は意見が分かれるはずなのに、全員一致で「改正しよう」とはおかしい。出演者が偏りすぎていることの表れだ。こうした問題がテーマの場合には、出来るだけ多くの意見を取り上げることが求められているはずだ。この番組は過去にも同様のことを繰り返しており、関西では悪い意味で有名だ。今回の放送内容も民放連の放送基準を逸脱していると思う。

【番組全般・その他】

  • スポンサーである携帯コンテンツにアクセスし、有料の投票で3万票いくかどうかで番組の存続を決めるという企画に、強い不快感を覚える。有料投票という形で番組と有料コンテンツをここまでリンクさせることはどうかと思う。このままエスカレートしていったら、民放が有料放送のお試し無料視聴という媒体になってしまう。そこまでいったら、公共性なんかどこにもない。どこかで線を引いて、ルールや基準を作らないといけないと思う。テレビ局やプロダクションがどんな言い訳をしようが、こんなやり方はおかしい。
  • 「中国人はすぐに謝らない」を検証するとしていた。中国人のうち一人は、すぐに中国語で謝罪の言葉を発していたにもかかわらず、謝らなかったとして放送していた。その後番組HPにはお詫びの記事が出たが、文字が小さすぎてよく見えない。これでお詫びのつもりなのかと疑問が残る。中国人の実態はこれだと、はじめから意図的に制作したとしか思えないが、番組側は「翻訳と編集の連携ミス」の一点張りだ。公共の放送としての自覚が感じられない。
  • 女装した男性が若手漫才師のシャツを脱がし、胸を触っている映像が堂々と放送された。家族で食事をしながら見る時間帯に、こういう映像を放送するのは許しがたい。同性愛者の方や女装する方を差別しているわけではないが、こういう映像が最近他の番組でも多すぎる。この番組自体は色々な国に行ってその国で珍しい物を食べたり、色々な体験をしたりで、とても楽しみにしている番組だけに残念だ。
  • 色々な世代に「どんな種類の鍋が好きか」というアンケートをとり、それを出演者が当てるというコーナーがあった。どの年代でも一位がキムチ鍋だった。会場も出演者も「ウソッ」という感じでざわついていた。私の知る限り、お年寄りや子供はキムチ鍋を好まない。50代や60代でも一位がキムチ鍋なんてあり得ない。どこからアンケートをとったのか、どこの場所でとったのか、何も説明がない。
  • バラエティー番組や情報番組で街頭調査をよく実施しているが、調査場所が「都内」に偏っており、人数も100人程度など、参考にならない少人数であることが多い。それを街頭調査の結果として放送するのは無理がある。特に地方の視聴者にとっては全く参考にならない。全国ネットの番組でこのようないい加減な情報を流すのはやめるべきだ。
  • コマーシャルを自動的にスキップするビデオデッキの販売を中止させた記事を見た。確かに、コマーシャルにより民放が成り立っていることは承知しているが、現在どのように放送されているのか理解した上でのことなのか疑問に感じる。実際の番組よりもコマーシャルが多いと感じる番組構成。必ずといっていいほど、コマーシャルの直後は、コマーシャルに入る直前のシーンをもう一度見せられる。以前よりもコマーシャルの回数、提供会社の数は増えている。番組の内容はくだらない。
  • 電子番組表が組み込まれているブルーレイレコーダーで番組を予約するのだが、複数の番組を合体しているせいで、電子番組表の区切りがない。何時から見たい番組がはじまり、終わるのかをわからなくして放送している。あきらかに自分の局の番組を連続してひとつの番組としてレコーダーに予約させようという魂胆だ。
  • 番組の冒頭、隅に地デジに関するテロップが入る。地デジで視聴している場合にも、なぜ「地デジの準備が済んでいるか」と入れるのか理解に苦しむ。地デジ対応テレビをいわば強引に買わせたのに、どこまで宣伝すれば気が済むのか、放送局は何を考えているのか。アナログ放送で流せば済む話だろう。
  • 「2011年地デジ化」によって、テレビの放送をラジオで聞くことができなくなる。テレビを見ることのできない寝たきりの高齢者や障害者にとっては、ラジオでテレビの音を聞くことが唯一の楽しみである。彼らはテレビが地デジ化することは知っていても、ラジオで聞けなくなることを知らない人が大半だ。高齢者とのかかわりの中でこの事を説明すると驚かれることが多い。”地デジ化の後、テレビの音声をラジオで聞くことができなくなる”ことについて、もっと広く告知してもらいたい。

【ラジオ】

  • 歌手などのパーソナリティーが飲酒しながら番組を進行することがよくある。「ほろ酔い加減でリラックスした雰囲気を」という狙いはわからなくもないが、酒を飲みリラックスして番組を楽しむのはリスナーのほうであって、パーソナリティーではないはずだ。まるで立場があべこべだ。最近目立つ飲酒しながらの番組進行には強い抵抗を覚える。

【CM】

  • 携帯ゲームのCMで、電車内で携帯ゲームをやっている場面がある。携帯電話を触らないことが電車内のマナーであるはずなのに、触っていることは倫理的にどうなのか。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組内で、番組存続アンケートを携帯サイトで行うという企画があった。番組内では明示されていないが、投票するために有料の会員登録が必要というのは問題だ。このような商法は放送倫理的に問題ないのか。また、この番組はアイドル番組であり、視聴者は未成年、もしかすると中高生が多いかもしれない。ファン心理につけこんだあからさまな集金システムは、テレビ番組として倫理規定を逸脱しているのではないか。
  • 深夜アニメだが、同番組サイトには可愛いらしい少女のイラストなどが載っている。これを見る限り、実際の放送での残酷かつ刺激的なシーンなどを思い浮かべる人はいないと思う。放送ではサイトとの落差が大きく、エロチック、グロテスクな表現が多い。「放送するな」とまでは言わないが、せめて番組冒頭で刺激的な表現に関する注意書きなどを表示するべきだ。
  • スポーツ情報番組。休日の午後という時間帯でありながら、ミニスカートをはいた女性の脚などを映す演出はいかがわしく問題だ。このような番組を制作している放送局並びにスタッフの意識に問題があると感じる。子どもが自由に見ることのできる地上波で、しかも昼間に許されるべき性質のものではないと考える。

【性的表現に関する意見】

  • 小学生の子どもとアニメ番組を見ていたところ、番組の最後で突然女の子が脱ぐシーンがあった。子どもに「何であの人は裸になるの?」と聞かれ困った。子どもは深い意味まではわからない半面、興味を持ってしまった可能性もある。極力変な番組は見せないようにしているが、突然のことには対処できないし、子どもが視聴する時間帯に好ましくないものを放送する必要性も感じない。むやみに女性を裸にさせること自体、女性軽視だ。
  • アニメで無理に裸を出すことはやめてほしい。子どもが見てショックを受けたようだ。「そんなもの見せるな」という方もいるが、現状では規制が機能していないので無理な話だ。忙しいのにわざわざ親がどういうアニメなのかを調べる時間はない。せめて見せたくない人向けに成人指定マークなどを付けることが最低限のマナーでありモラルだと思う。
  • 女性の出演者の服装で、胸元やミニスカートから下着が見えそうだったりすることは子どもの教育上よろしくない。何度言っても改善されない。このような人たちは、子ども達がテレビを見る時間帯には出演させるべきではない。

【いじめに関する意見】

  • バラエティー番組で、お笑いタレントが後輩の芸人を外に連れ出し、高級時計店や洋服店に入っていずれも100万円以上の高価な商品を無理やり購入させるコーナーがあった。見ていてとても不愉快だった。子どもが真似をして、不要なものを無理に買わせるいじめに走らないか心配だ。
  • 異常な行動の人物を描き出すバラエティー番組のコーナーで、実在の特定の苗字を用いている。これはその名前の人にとって非常に不快である。私の名前も番組で使われているものと同じで、子どもが学校でいじめられていた。学校や教育委員会にも報告したところ、我が家だけのことではないらしい。テレビ局に抗議の電話をしたが、応対者はまともに対応しなかった。

【報道に関する意見】

  • ニュージーランドの地震被災者に対する取材を規制すべきだ。被災でショックを受けたばかりの子どもに当時のことを思い出させたり、怪我をした子どもに感想を求めたりするなど、こうした取材は暴力だ。旅行先の外国の地で守ってくれる大人がいない子どもたちを守るために、情けないことだが規制が必要だ。

【編成に関する意見】

  • お笑い芸人の出演時間帯について。子ども達が男女問わず、タレントのネタを真似しており不適切だ。寝転がって両足を開く動作のネタなどは、とても子ども、特に女の子に良い影響とは言えない。どうか出演時間を子どもの目に触れない時間帯に規制してほしい。青少年育成に影響があると思う。

【マナーに関する意見】

  • 情報番組などで、コメントをする際に腕を組んでいるジャーナリストや評論家などを多く見かける。人としてマナー違反で恥ずかしいことだと思う。こうした態度を見せるのは子どもの教育上もよくないのではないか。

【犯罪助長に関する意見】

  • 海外で起きた誘拐事件の内容を実際の映像などをまじえ放送していたバラエティー番組だが、内容は誘拐から身を守る方法を紹介するというより、誘拐方法などを細かく伝えるだけだった。防犯に関しても商品の宣伝しか行っていない。倫理的に大変問題のある内容であった。犯罪を助長するような内容を公共の電波で放送してよいのか。

【推奨番組に関する意見】

  • 深夜アニメだが、ファンタジックな作品世界ながら人間関係や社会の暗部をうまく描写していて秀逸だ。表現については凄惨な部分もあるが、作品が主張する考え方を表現するために必要ならば許容されるべきではないか。番組表現への批判のみを指摘し、青少年に悪影響という理由で優れた作品を深夜でしか放送できないことこそ、青少年の健全な育成を阻害すると思う。

【視聴者意見への反論・同意】

  • アニメやバラエティー番組の性的や暴力的な描写、パチンコCMへの苦情が多い。これらの番組などが不快ならば、「子どもが見る時間帯に放送するな」と言う前に、テレビを切ることだってできるはず。テレビなど、四六時中つけていなければならない規則はない。不快ならば受け手側で遮断してもよい。視聴者が減れば番組制作者やCMを出す企業の態度も変わるだろうし、悪質な番組やCMなど自然と淘汰されるはずだ。
  • BPOへの視聴者意見を読むと、あまりにも「子どものため」という言葉が多く唖然とする。私にも子どもがいるが、アニメやバラエティー番組を見ても悪影響を受けたとは思えない。「親子の会話」「子どもと共に考え親も成長する」という根本が欠けている親の責任を差し置き、テレビのせいにしている。責任転嫁もここまできたかと情けなく思う。

【CMに関する意見】

  • 最近、不況のせいかパチンコ関係のCMが目に余る。子どもが見ている時間帯に、パチンコ関係のCMが連続的に放送されていることに違和感を感じないのか。アニメとパチンコのコラボレーションなども見受けられるが、頻繁に放送されると子どもへの刷り込み効果が一切ないとは言い切れないと思う。

2011年1月に視聴者から寄せられた意見

2011年1月に視聴者から寄せられた意見

九州霧島では数百年ぶりに新燃岳が爆発噴火するなど不安な年明けとなった。年末年始番組への意見は例年に比べ少なかったが、特番が長時間化したことや制作手法がいつも同じでマンネリ化しているといった批判が多かった。

1月にEメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,421件で、昨年12月と比較して25件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール69%、電話27%、FAX2%、手紙ほか2%。
男女別では男性72%、女性24%、不明4%。
世代別では30歳代32%、40歳代24%、20歳代19%、50歳代10%、60歳以上10%、10歳代5%。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。1月の通知数は658件[36社]であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、37件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

1月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・・ 2件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

1月の視聴者意見は1421件と12月より25件の増加だった。
日本海側を中心に大雪による被害が相次いだ。一方、九州霧島では数百年ぶりに新燃岳が爆発噴火するなど不安な年明けとなった。内閣改造、通常国会も始まったが、月末には小沢元代表が強制起訴され政治は波乱含み、鳥インフルエンザの感染も広がった。
年末年始番組への意見は例年に比べ少なかったが、特番が長時間化したことや制作手法がいつも同じでマンネリ化しているといった批判が多かった。
全国各地でタイガーマスクを名乗る人物からランドセルなどを施設の子どもたちに寄付することが伝えられ話題となったが、取材や報道の仕方などに批判意見もあった。サッカーアジアカップは日本代表が優勝したが、準決勝韓国戦の後日の報道で、旭日旗の映像を誤って放送し、視聴者から多くの批判意見があった。
箱根駅伝の中継放送では、解説者のコメントがひとつの大学に偏りすぎていて不公平だとの声が多かった。
バラエティー番組では、食べ放題の元をとるという内容で、子どもたちが食べ散らかし、しつけ、マナーがなっていない、見ていて不愉快だなどの意見が寄せられた。風水師を装った芸人がタレント所蔵の本を勝手に売り飛ばしたと、抗議する意見があった。
ラジオに関する意見は35件、CMに関するものは28件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は182件で、前月より約40件増加した。
今月は、低俗・モラルに反するとの意見が47件、次いで報道に関する意見が32件、性的表現に関する意見が20件と続いた。低俗・モラルについては、ドラマ、バラエティー、アニメ、情報番組などを対象に多岐にわたる意見が寄せられた。報道については、昨年12月に成立した東京都の青少年健全育成条例の改正に関連し、石原慎太郎・東京都知事が出演した番組に対して「視聴者に誤解を与える内容だ」などの批判が寄せられた。性的表現については、教師と高校生との関係を描いた1月からのドラマに対して「子どもも見る時間に相応しくない」などの批判が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 「タイガーマスク」が児童施設にランドセルなどの贈り物をしていることが話題になっている。各局ともタイガーマスクの似顔絵を描いてみたり、追いかけてマスクを剥がそうとしたりと、正体を暴こうとする放送が増えてきた。制作者のモラルの無さがうかがえる。なぜ犯人探しみたいなことをするのか。善意でしている人の好意を無視するのか。全く理解できない。倫理観を持った番組作りを心がけてほしい。
  • 「埼玉県の小学校の教師が、理不尽な要求をし続ける保護者を訴えた」というニュースがあった。「正しい教師」対「モンスターペアレンツ」というイメージが浮かぶが、実際のところは双方の言い分を聞かなければ分からない。どうしても訴えた側の言い分のみがクローズアップされがちなので、現時点で伝えることは危険だ。特に、当事者である子どもについては、今後の学校生活に支障が出ることも予想され胸が痛む。他の子どもたちにしても影響があるだろう。今回の訴訟そのものは起こるべくして起きたのかも知れないが、過剰に報道することは反対だ。
  • ある政党の議員ばかりが出演して、自分たちの都合のいい発言を繰り返していた。政府の放漫財政を批判した際は「自分たちにやらせてくれればすぐ出来る」と、言いたい放題だった。進行役も同じ党の議員で、他党はもちろん第三者もいなかった。こんな偏った番組が放送されていいのだろうか。
  • 昼のニュースで、死亡ひき逃げ事件の報道の際、現場でカラスがつつく場面と、どう見ても人の遺体の一部にしか見えない肉片を数十秒間映していた。モザイクも無く、驚いた。被害者や遺族の気持ちを全く考慮しておらず、ひどすぎる。
  • アジアカップ日韓戦で、韓国代表の選手が猿真似をして日本を侮辱したとの報道の際、旭日旗が日本側の応援席にあった映像をパネルで使用していたが、実際にはその映像はサッカーワールドカップ・日本対オランダの試合のものだった。明らかに異なる試合の映像を用いて作為的に事実を捻じ曲げて放送したことは倫理に反するのではないか。
  • 市橋被告が本を出版するというニュースを民放各局で報道していた。市橋被告は殺人犯だ。英雄でもあるまいし、逃亡していた当時の生活の様子までテレビで詳細に取り上げる必要などない。テレビが犯罪者の本の宣伝に利用されているようで腹立たしい。
  • 報道番組や情報番組で、凶悪事件が起こると、犯人の学生時代のアルバム写真や、文集などが、参考資料として取り上げられるが、犯人が事件を起こした現在と、学生時代に何が関係あるのだろうか。単に興味本位で取り沙汰しているようにしか思えない。
  • 最近のテレビは、ちょっとしたことでモザイクを使う。たとえば公園や公道など誰もが通る場所を映す時でさえ、一般人の顔の部分にモザイクをかけることがある。安易にモザイク処理を行うことで映像の持つ意味や価値がどんどん薄れる。”個人情報”という言葉が独り歩きしていると言われるが、モザイク乱用にもそのことが表われている。テレビならではの生き生きとした映像を復活させるために、モザイクの使用を最低限に絞るよう検討してほしい。

【番組全般・その他】

  • 韓国アイドルKARAのゴタゴタや、沢尻エリカについて長々と放送する前に、もっと伝えるべきことがある。くだらない芸能ニュースばかりに時間を割くのはやめてほしい。国会も始まり、報道すべきことはたくさんある。各局横並びの番組内容だが、何のために多数の放送局があるのか。
  • お笑い芸人に風水師を名乗らせ、他人の家のものをただ同然の値段で処分し、本人の許可なくその金額で物を購入するというコーナーがあった。本人は、査定金額に納得していない不愉快な企画である。謝罪するつもりはないと司会者は言ったようだが、これはやらせではないのか。
  • ニュース番組が動画サイトに投稿されており、ローカル局のニュースも全国で見ることができる。一方、著作権上の理由でこれらの動画はすぐ削除される。アニメやドラマであれば後にDVDを発売するなど、その後の売り上げに影響があるので削除することは分かるが、ニュース等の報道番組を削除する理由が分からない。そもそも多くの人に知ってもらいたいこと、考えてほしいことがあるから報道するのではないのか。
  • やらせがひどい。大ウナギを釣るシーンがあったが、仕掛けをして一晩置いておくものだった。三匹釣ったが、三匹ともキレイに針が口に刺さっていた。噛めば口に刺さるが、うなぎは間違いなく針ごとエサを飲み込んでいる。おそらくスタッフが仕込んだものだ。一人が、ザックを作ってきてメンバーにプレゼントしていた。それに、スッポン、ゴミ、ウナギを入れていた。ふつうなら手作りのプレゼントをそんなふうに扱わない。番組が用意した物だろう。視聴者を騙すような内容は、いくらバラエティーでも許せない。
  • 箱根駅伝での解説者のコメントがあまりに一方の大学に偏り過ぎている。母校をつい応援したくなるのだろうが、仮にも解説を任された者が全国放送で行うべきではない。他の大学に対しても大変失礼だ。
  • 最近のドラマは、やたらにインターホン(呼び鈴)の音を多用している。本能で見てしまうことを利用しているのだと思うが、高齢の両親は音が鳴る度に足腰が悪いのに玄関まで見に行く。わざとインターホン音を目立たせるような使い方も多く、迷惑している。

【ラジオ】

  • 息子が夜ラジオを聞いているので何を聞いているのか聞いたら、アダルトゲームを特集する番組で、驚いてすぐにやめさせた。普通に聞けるラジオではなく、地上波デジタル放送のようだが、それにしても内容がひどすぎる。パソコンアダルトゲームの卑猥な内容をそのまま語り、購買意欲をあおっている。せっかくのデジタルをアダルトにしか生かせない放送局に免許を出す意味があるのかと思う。

【CM】

  • CMまたぎは、番組スポンサーへの嫌悪感を覚えるので、手法としては逆効果だ。なぜ制作者はそれに気づかないのか。昨今は番組を録画して視聴する機会が多いが、CMまたぎをするとCMは録画機の機能で完全に飛ばしているので、結果スポンサー情報などは全く情報として入らない。そもそも番組の内容がよければCMまたぎをする必要などない筈だ。
  • 私は持病があるため、食事制限をしている。ダイエットサプリのCMで、「いっぱい食べる君が好き」という歌と共に、思い切り食べる映像が次々と流され、歌で「がまんしないでおかわりしなよ」と言っているが、このCMを見ることが非常に苦痛である。この会社は病気や経済的事情により満足に食べられない人間の気持ちを無視するのか。即刻打ち切りにしてほしい。

【BPOへの意見】

  • 定年退職して、テレビを見る機会が増えた。いわゆるCMまたぎは、視聴者を小馬鹿にしているようで不愉快だ。BPOが先頭に立って、民放各局に自粛を呼びかけることは考えられないだろうか。また、番組の中のCM時間率は決められていると思うが、本当に守られているのか。昼間に再放送されるドラマのCM時間率は夜の放送より多いような気がする。抜き打ち検査をすべきだ。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • キャバクラで働いていた人が教師になるという設定のドラマ。茶髪でタバコを持ち歩く学生をとがめず、庇うのはおかしい。だらしない制服で校長に生意気な口をきく場面では情けなくなった。水商売の人間や不良学生が「正義」で、規則に厳しい校長が「悪」という描き方では、10代の若者への悪影響が心配だ。
  • 最近、男性芸能人に抱きついたり、キスを迫ったりする男性芸能人が増えているように思う。このような行為は見ていて非常に不愉快だ。テレビは面白ければ何をしてもいいというものではない。最近のバラエティーは配慮が欠けているように思う。このままでは、バラエティーどころかテレビそのものが駄目になるような気がする。
  • ギャンブルを題材にしたアニメが放送されていて不愉快だ。製作にパチスロメーカーが加わっており、青少年にパチスロがアニメの延長線上にあるというような認識をされる恐れがある。
  • バラエティー番組だが、浮気に関するテーマの取り扱い方が下品だった。青少年が見る時間帯であることを差し引いたとしても、何を目的に放送しているのか疑問だ。男性の不貞を正当化する反面、30代の女性が独身でいることを蔑視する司会者の発言は、差別的である。

【報道に関する意見】

  • 東京都の青少年健全育成条例の改正についての石原都知事へのインタビューだが、あれほど問題となった事案であるのに、都知事という一方からの意見だけを取り上げることはいかがなものか。賛否両論があり、特に大きな批判もあった問題であるので、両論を紹介するべきではないか。
  • 「伊達直人現象」で騒いでいるが、子どもへのインタビューは非常識だ。児童養護施設の子どもに対して 「こういうプレゼントについてどう思うか?」などとインタビューしていることには驚いた。ましてや顔を映している。本人にはどうしようもない事情で施設に入所しているであろう子どもの気持ちを考えもせず、人権を踏みにじる行為だ。全放送局に猛省を促したい。

【性的表現に関する意見】

  • 堂々と不倫が描かれているドラマ。さらに、その不倫相手は主人公の教え子である女生徒だ。このような内容を、深夜帯ではなく21時という「ゴールデンタイム」で放送することは問題だと思う。このドラマを見て子どもがこのようなことに憧れ、真似でもしたら由々しき事態だ。
  • 深夜帯のアニメだが、近親相姦を主題にしている。性的な目的でわざと下着を見せたり、衣服の上から体に接触するなどのシーンが頻繁に放送されている。内容的には成人マンガと変わらないのではないか。年齢制限のないテレビでの放送としては不適切だと思う。

【いじめに関する意見】

  • バラエティー番組で、司会のタレントが別のタレントを便器に見立て大便をするふりをしていた。人を便器扱いし、それもテレビで放送するなど非常識だ。子どもが見ていて真似をしたらいじめにつながる。好きな番組だけに、改善をお願いしたい。

【言葉に関する意見】

  • 今夜放送のバラエティー番組の宣伝を見た。お笑い芸人が誰かを指差し「殺すぞ」などと怒鳴っているところが流れた。お笑い番組であっても、人を指差してそのような発言をすることは許されない。21時では子どもたちも見ている。不適切な発言は放送しないでほしい。

【暴力・残虐シーンに関する意見】

  • とにかく青少年には見せたくないドラマだ。初回を視聴したが、殺人や児童虐待の描写がすさまじく見ていて非常に不快に感じた。また、「子ども時代に受けた虐待経験が引き金となって成長後に無差別殺人を起こす」というストーリーは刺激がありすぎ、危険だと思った。
  • 深夜アニメだが、怪物が少女の首を食いちぎるシーンが放送された。脚本家は、「これから毎週やらかしていく」などと残酷描写を売り物にするようなことを公言している。深夜とはいえ、テレビで残酷描写を確信犯的に売り物にする番組を放送するのはいかがなものか。
  • ある殺人事件を扱った報道番組で、CGを使用した殺害シーンの映像があった。人物を青と赤で表していたが、子どもも見ている時間帯なので、その必要性自体に疑問を感じた。

【虐待に関する意見】

  • 食べ放題の店で一家が元を取るという企画。子どもが肉以外を食べようとすると、元レスラーの母親が
    「肉だけ食べろ」と頭ごなしに怒鳴りつけていた。子どもに親が偏食を強要する児童虐待ともとれる内容で不愉快だった。親の仕事のために子どもが被害を受けるのは見るに堪えない。

【マナーに関する意見】

  • バラエティー番組のゲームコーナーで、司会者が子どもに「今日は誰を倒したいですか」と尋ねると、お笑い芸人を呼び捨てて名指しする子どもがいた。芸人であっても目上の人間だ。呼び捨ては良くない。番組を見た子どもたちが「目上の人を呼び捨てにしても良い」と勘違いしてしまうではないか。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「子どもに悪影響」という意見が目立つが、その根拠は何か。私の子ども時代も「そんな番組を見ていると物を粗末にするようになる」などと言われていたが、そうした番組を視聴していた世代が社会人になり、環境問題などを考えるようになっている。裏づけもなく「悪影響がある」と主張する視聴者が多いことに驚く。人の感性は十人十色なのに、自分の感性と違うからと非難の的にすることはおかしい。
  • アニメを子どものものと思い込んでいる親が多く、「子どもが見ると困る」という意見を送る親の無知が目立つ。子どもに見せたくないのなら、子どもと話し合い家庭内でゾーニングをすることも親の義務だ。「不健全だから規制しろ」とすぐ権力に頼る情けない姿勢を子どもは見ている。批判する前に、子どもになぜ駄目なのか、その根拠や正当性を提示し理解させるべきだ。

【CMに関する意見】

  • 教育関連の企業のCMで、机の上で制服を着た学生が踊る場面を見て唖然とした。学校でも家庭でも、机の上には座ったり立ったりするものではないと教えるものだ。合成である、という問題でもないし、まして教育企業のコマーシャルだ。このような企画はおかしい。

2010年12月に視聴者から寄せられた意見

2010年12月に視聴者から寄せられた意見

歌舞伎役者の市川海老蔵が負傷した事件について、視聴者から様々な意見が寄せられた。批判の多くは、事実が明らかでないのに噂や憶測でコメントしているなどというものだが、入院中の海老蔵夫妻の様子を上空から撮影した取材には、盗撮ではないかとの抗議があった。

12月にEメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,396件で、11月と比較して332件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール71%、電話26%、FAX2%、手紙ほか1%。
男女別では男性67%、女性30%、不明3%。
世代別では30歳代31%、40歳代24%、20歳代20%、50歳代11%、60歳以上10%、10歳代4%。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。12月の通知数は647件[33社]であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、39件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

12月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・・ 0件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

12月の視聴者意見は1396件と先月より332件多かった。メールでの意見が増えたため。
歌舞伎役者の市川海老蔵が深夜の六本木で殴られて負傷した事件について、視聴者から様々な意見が寄せられた。酔ってけんかしたぐらいで大騒ぎするなとの批判もあったが、殴った容疑者が何日も出頭しなかったことや、相手側からも海老蔵に暴行を受けたという主張が流れたりして、報道も過熱した。批判の多くは、事実が明らかでないのに噂や憶測でコメントしているなどというものだが、入院中の海老蔵夫妻の様子を上空から撮影した取材には、盗撮ではないかとの抗議があった。
国会は仙谷官房長官の失言や尖閣ビデオ流出問題などから官房長官ら2閣僚の問責決議案が先月末可決され、与野党の攻防が続いた。年内最終盤には小沢元幹事長の政治倫理審査会への招致をめぐって菅首相と小沢氏の会談が開かれたが物別れに終わった。視聴者からは、国民の暮らしを忘れ政局に明け暮れるのは、報道する側にも問題があるのではとの声が寄せられた。
茨城県取手駅前のバス乗客刺傷事件では、犯人の高校時代の卒業文集の内容が報道され波紋が広がった。テレビドラマの影響を懸念する意見もあった。
人気アイドルグループのクリスマス特番で、下ネタやピー音の連発にひんしゅくだとの声が多かった。大阪道頓堀のたこ焼き屋が市の公有地を不法占拠し続けてきた問題で、ワイドショーの司会者らが擁護するような発言をしたため多くの批判があった。全日本フィギュアスケート選手権の番組ではクイズバラエティーのようなことをせずに、選手の演技をちゃんと見せてほしいとの意見が多数寄せられた。女性タレントがツイッターで暴露した不倫騒動についても、司会者やコメンテーターらの無責任な発言に批判が集中した。
ラジオに関する意見は39件、CMに関する意見は54件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は145件で、前月より約40件増加した。
今月は、低俗・モラルに反するとの意見が39件、報道に関する意見が27件、性的表現に関する意見が15件と続いた。低俗・モラルについては、年末のバラエティー特番に対して、卑猥な質問や下品な行為ばかりの内容で極めて低俗だとの批判が7件寄せられた。報道については、12月に成立した東京都の青少年健全育成条例の改正に関し、報道内容が不十分・不適切との批判が複数の番組に対して寄せられた。性的表現については、放送開始前のものも含めアニメに対する批判が目立った。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 市川海老蔵の入院中の映像が放送された。いくら相手が芸能人だとはいえ、ここまでする必要があるのか疑問を感じる。報道の自由があるとはいえ、それを盾にして何をやっても良いのか。屋上とはいえ病院内であり、この映像に関しては盗撮のように思えてならない。芸能人であっても一人の人間だ。取材が過熱することもわかるが、一線を守って取材すべきだ。不特定多数の一般人がいる病院という施設で、このような取材は間違っている。
  • 再現VTRと街頭インタビューなどを使って、市川海老蔵を「極悪人」のように印象付けていた。実際にその場にいた人物でもなく、新聞情報や友達の知り合いから聞いた話などで構成し、「極悪人」にでっち上げていた。事実がわからない段階で、いいかげんな放送はしないでほしい。
  • コメンテーターや芸能記者たちが、まるで市川海老蔵が加害者であるかのように、スポーツ新聞などの情報をもとに連日批判を続けている。警察からの情報はごくわずかで、ほとんどは芸能記者のかき集めた情報だ。記者会見はまるで被疑者に対する検察官のようで、激痛に耐えながら会見に臨む海老蔵に難しい質問を繰り返している。
  • 海老蔵に対するマスコミの報道があまりにもひどい。酒を飲んでトラブルに巻き込まれた海老蔵を擁護する気はないが、なぜ出頭して真実を話そうとしない加害者を擁護するのか。近所の人の意見を聞いたら、「いい子だった」と言うに決まっている。こんなことをやっているから、加害者が調子に乗り、いつまでも出頭しないのではないか。
  • 市川海老蔵の暴行報道に関して「元暴走族リーダー」という表現や放送があるが、たとえ現在無職だとしても「元暴走族…」という表現はいかがなものか。暴走族は商売ではないし、それも「元」とは。たとえば無職の二十歳の人を「元××高校生」とは書かないだろう。昔、暴走族だったからといって、俳優に「元暴走族の××さん」とは言わないだろう。悪意を感じてしまうのは私だけだろうか。
  • 「取手市無差別刺傷事件」を取り上げていた。番組では犯人の同級生へのインタビューを放送していた。 「昔からクラスの中で気持ち悪い人間だった」「何をしでかすか、わからないような人間だった」「クラスで一番根暗だった」等、犯人がいかにも犯罪者の素質があったかのような作り方だった。犯罪は犯罪だが、最初から犯人の人間性を否定するような作り方には疑問を感じた。あれでは学生時代暗かった人間が全て犯罪者になるように見えてしまう。
  • 罪を犯した芸能人の早期復帰を助長するような報道はやめてもらえないか。視聴率を取って点数稼ぎをしたいテレビ局と、罪を犯してもテレビを利用して早く復帰しようとする犯罪者の「利害一致」の仕組みだ。こんな馬鹿なことをやるから、アウトローの人間は罪を犯しても反省せず、異常な行動をたびたび起こす。
  • 事件が起こると犯人の家族およびそこ住む人に取材をするが、それは倫理上許されるのか。犯罪を起こした人は悪いが、その家族に責任はない。その人達の生活権を奪う行為は本当に許されるのか。それは報道の暴力ではないか。BPOでいつも取り上げられるが、解決できないのであればこんな組織はいらないと思う。「倫理」という言葉の意味をよく考えてほしい。
  • 鉄道ニュースの取材で列車に向けストロボを発光しているが、運転士の目の保護の為にストロボを発光しないことは一般のマニアでは当たり前のモラルだ。プロである取材カメラマンはどうしてストロボ等を発光するのか。一般のマニアより技術も優れ、機材も高級な物を使っているはずだ。鉄道会社側の了承をとっているならともかく、脚立や三脚も使わないことがモラルだ。プロの取材カメラマンの撮影モラルを疑わざるを得ない。今度は九州新幹線やはやぶさの営業開始が3月にあるので、業界での申し合わせを期待する。

【番組全般・その他】

  • 生中継できる時間帯にもかかわらず、最初の1時間はクイズバラエティーの形をとった編成で、後半1時間に6人の選手のみ放送した。フィギュアスケートの基礎知識を紹介するための構成だと思うが、放送時間の半分以上を「説明」に割き、視聴者に生の情報を発信しないということは、スポーツ番組として正しい姿なのだろうか。ファンはもちろん、普通にフィギュアスケートを楽しみにしている視聴者にも、不適切な番組構成ではなかっただろうか。
  • 大阪道頓堀のたこ焼き屋台店舗が撤去されることになったことについて特集していたが、その内容があたかも不法占拠を擁護、また市民の声という形で賛美しているように見えた。結局は役所批判につなげていたが、犯罪行為を擁護することは問題なのではないか。放送局はたとえそれがバラエティー色の強いワイドショーであっても、一方に偏ることは良いことではない。
  • 出演者の家に勝手に上がり込み、汚したり壁を傷つけたりしているのを見て嫌悪感を覚えた。この番組に限らず、お笑い番組では出演者の私物を勝手に持ち出したり、壊したりする事が多い。本人たちが面白がっているだけだと思う。自分がされたら嫌な事を、笑ってやっている姿は、とても笑えない。
  • 特にバラエティーで、ピー音を入れた放送はやめてほしい。番組はいったい誰のためのものか。公にはできないことを身内だけで楽しんでいる。それなら最初からその部分を編集でカットすればいい。身内だけの「ここだけ話」なら楽屋でやれ。この番組は生放送にもかかわらず、視聴者には分からないように発言を加工する、いわゆる「かぶせ音」を用意していた。視聴者を馬鹿にするのもいいかげんにしろ。
  • 現在の食文化を駄目にした根源はメディアにある。「視聴率だけ追求」では、日本の食文化が破壊される。私は米を作っているが、箸の持ち方や食べ方も出来ない連中に、物の味が分かるものかと思う。食べ物に関する番組に出演させるなら躾をしてから出してほしい。最低でも箸の躾が出来ていれば良い。

【ラジオ】

  • 小学生のリスナーが失敗談を発表しているのを聞いて驚いた。この番組は下ネタが満載だ。真面目な「テーマ」も下ネタに持って行くし、下ネタばかりが採用される傾向がある。リスナーの子供たちに悪影響だ。時間帯を考慮して、子供が聞いてもいい健全な放送にしてほしい。
  • ニュースのコーナーで、「だめ総理」や「ここまでだめだとは思わなかった」等、やたら上から目線の記事を紹介していたが、あまりにも礼を欠いていると感じた。常識あるラジオ局ならああいった失礼な記事は紹介しないと思う。批判するにしても社会人としての常識をわきまえるべきだ。
  • パーソナリティーの「昔の曲はいいけど、今の曲はわからない」や「いい曲が無い」「詩がわからない」等の発言が多すぎる。ただの懐古趣味のおじいさんだ。今の曲がいいと思っている人がいるから売れるのだ。理解できない自分を恥じるのではなく、自分達の若いころは良かったというのは、傲慢以外の何ものでもない。いい加減にしてほしい。ラジオは全世代のものだ。

【CM】

  • 携帯ゲームの会社が盛んに宣伝をしている。それらのCMは「一部コンテンツは有料」としながらも、執拗に「無料です」と強調している。しかし実際に無料で遊べるのは「ごく一部」のコンテンツに限られ、アイテム、例えば釣りゲームでは釣り具、その他道具を手に入れる際には、課金されるシステムである。CM上の表記を「無料で遊べるのは一部コンテンツです」という表記に変更することを考えてほしい。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 有名グループが出演するので楽しみにしていた特番だが最低だった。男性同士がキスをしたり「クズだと思った芸能人は?」など他人の悪いところを言わせてみたり、とんでもない内容だ。子どもが見ている時間帯の番組に何故こんな番組を作るのか理解できない。バラエティー番組からかけ離れた放送だったと思う。
  • 日付は失念したが「サンタさんは実はパパなんだよ」という発言があった。私は放送を見ていないが、子どもが見ていた。小さな頃から夢を壊さないよう「サンタさんは本当にいるんだよ」と信じさせてきたが、子どもが「テレビで『サンタさんはパパだ』と言っていた。パパとママは嘘つきだね」と言った。なぜ子ども向けの番組で夢を壊すようなことを放送するのか?

【報道に関する意見】

  • 東京都青少年健全育成条例の改正に関する報道だが、不正確で視聴者に誤った知識を与える可能性が高いものが多い。改正内容を正しく伝えていないうえ、漫画家の反対声明の一部のみを恣意的に使用している。今後各局でも報道があると予測されるが、この問題を初めて知る人、詳しくない人に対して、不十分な情報のみを伝えることになれば客観的な報道とは言えず、世論操作になりかねない。
  • ニュース番組で東京都青少年健全育成条例について報道していた。既に出版業界で自主規制しゾーニングされている成人向け漫画が、さも全年齢向けの漫画と隣接して売っているなどと間違った報道をしていた。条例が規制対象としているのは成年向け漫画に留まらず一般の漫画にまで及ぶ。それに気づかず報道することにより、漫画への風当たりや規制を求める声が強まり、漫画文化の衰退へとつながる恐れがある。適切な報道をお願いしたい。

【性的表現に関する意見】

  • 深夜にテレビをつけたところ、偶然アニメで性的なシーンが映り大変驚いた。深夜だからといって、このようなシーンを誰でも見られる地上波で放送していいのか。とても気分が悪くなった。深夜にアニメが多く放送されていることは知っていたが、こんな過激なシーンを許しているのか。子どもはアニメというだけで絵に惹かれがちだ。地上波でこのような内容は許さないでいただきたい。
  • 語学番組で、発音を学ぶシーンで学習とは関係のないダンス風景を挟んでいた。衣装を着た場面ならまだしも、なぜ女性が集団でヌードになるショーのシーンを使う必要があるのか理解できない。どうしても必要なのであれば、映像処理をしてから放送すべきではないか。未成年者への悪影響やダンスショーに対する間違った認識を与えかねない。

【いじめに関する意見】

  • バラエティー番組。人気飲食店の上位メニューをひたすら食べるコーナーで、3人組の芸人のメンバーの1人に対する残り2人の仕打ちがもはや公開いじめで不快だった。いい加減、「いじめといじるは違う」とかいう言い訳はやめるべきではないか?いじめまがいのいじりで笑いを取ろうという低レベルな芸人が増えるのは由々しきことだ。

【暴力・残虐シーンに関する意見】

  • これから放送されるアニメの番組宣伝で、暴力的な場面が強調されていて腹立たしい。子どもが見ている時間帯にも流されているので悪影響も懸念される。一般の番組と違い、番組宣伝はいつ放送されるかわからないので避けようがない。過激なシーンを放送するのであれば、深夜の時間帯にするなど考慮するべきだ。
  • バラエティー番組で、ある歴史上の人物が600人もの女性を殺し、その生き血で若返ろうとした話が実際に殺害に使用された道具などを交えて紹介されていた。あまりにも残虐な話で、背筋が冷たくなった。ちょうど夕食後の時間だったので娘と見ていたが、怖かったようで泣き出してしまい、その後も思い出しては泣いていた。あのような残虐な内容を子どもも見ている時間帯に放送するのはやめてもらいたい。

【危険行為に関する意見】

  • バラエティー番組の予告編で、壁と壁の間に立つ出演者が両方から迫ってくる壁に押しつぶされるシーンがあった。現在、図書館の書架が同じような構造なので、子どもが真似をして遊ぶ可能性が大きい。子どもたちの間で「書架の間に児童を立たせ、両方から書架を接近させて押しつぶす」という危険な遊びが流行ったらどうするのか。予告編で見ただけでぞっとするシーンだった。

【表現・演出に関する意見】

  • 近頃はギャグアニメでさえ、パンチラシーン等に不自然な光による規制が入っている。余りにも過剰な反応で子どもへの説明に困る。パンツは、光で隠すようなテレビで放送出来ないわいせつな表現なのか?見ていて不自然だ。子どもに見せるか見せないかは保護者が決める。過剰な規制は不要だ。

【推奨番組に関する意見】

  • 深夜に連続で放送されたドラマ。タイムスリップした祖父とその息子、孫が生活していくストーリーだが、現代の人間との感覚のズレを楽しく笑ったり涙ぐんだり、考えさせてくれる大変面白い番組だった。昨今忘れかけている「家族愛」を嫌味なく、現代風に上手く映像化していた。深夜ではなく子どもや年配の方々が見る時間帯に放送してほしかった。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 魚を銛で突く行為が「可哀想だ」との意見があった。子どもから見れば可哀想という意見しかないかもしれないが、それを「放送するな」と局に訴えるよりもっと番組の伝えたいことを知るべきではないか。あるいは、かつて人間が自然の中で生きのびる手段の一つとして大昔から行ってきた狩猟であることを、親が子どもに説明することの方が大切ではないか。この番組に限らず、子どもが不快感を示したというだけで番組に難癖をつけることはいかがなものかと思う。
  • 「ドラマが残虐」などの意見について。あくまでドラマはドラマであり、放送前後に「架空の…」などの表示もある。深夜に放送すべきという意見もあるが、番組が深夜枠に移ったら「深夜であっても放送すべきではない」などと意見されるのではないか。何でもテレビのせい、他人のせいにしてしまう考えを改めるべきではないか。
  • 「子どもに有害だと思うなら見せるな」という意見が多いことに驚く。そういう方は低俗な番組が多いことを何とも思わないのか。バラエティー番組がすべて悪いと言っているわけではないし、子どもに限った問題ではない。もちろん笑って楽しめるバラエティー番組は必要だが、いじめや悪口、騒ぐだけの番組などはやはり「見なければ・見せなければよい」という理論では済まされないと思う。

【CMに関する意見】

  • パチンコのCMが多過ぎる。一日中朝から晩までパチンコ台やホールのCMが流れている。パチンコはギャンブル性が高く、風紀もよくない。一日中流されると青少年が興味を持ってしまう。
  • ここ最近パチンコのCMが増えた。面白く可愛い、楽しいCMが多い。18歳以下がやってはいけない遊戯のCMは昼間ではなく夜に放送するべきではないか。子どもが興味を持つアニメなどで構成されているCMを小さな子どもが見入ることに、とても不快感を覚える。

2010年11月に視聴者から寄せられた意見

2010年11月に視聴者から寄せられた意見

尖閣ビデオ流出問題や北朝鮮による韓国延坪島砲撃など国内外の重要ニュースが相次いだ。衝突事件のビデオがインターネット上に流出し、数日後、海上保安庁職員が漏えいさせたことを名乗り出た件では、職員の行動に賛否両論あった。報道のありかたについても、「センセーショナルに扱いすぎる」「英雄視することはまずい」など様々な意見が寄せられた。

11月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,064件で、10月と比較して395件減少した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール64%、電話32%、FAX2%、手紙ほか2%。
男女別では男性69%、女性28%、不明3%。
世代別では30歳代31%、40歳代25%、20歳代20%、50歳代12%、60歳以上9%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。11月の通知数は398件[34社]であった。
このほか放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、36件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

11月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・・ 1件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

11月の視聴者意見は1,064件と先月より395件少なかった。
尖閣ビデオ流出問題や北朝鮮による韓国延坪島砲撃など国内外の重要ニュースが相次いだ。国会での補正予算案審議をめぐる菅内閣の行き詰まり感など、政治・報道に関する意見や批判が多かった。衝突事件のビデオがインターネット上に流出し、数日後、海上保安庁職員が漏えいさせたことを名乗り出た件では、職員の行動に賛否両論あった。報道のありかたについても、「センセーショナルに扱いすぎる」「英雄視することはまずい」など様々な意見が100件近く寄せられた。国会は補正予算案の審議がすすめられたが、小沢氏招致問題や柳田法務大臣の失言による辞任、さらには仙谷官房長官らの参院での問責決議案可決などもあり、各種世論調査で菅内閣の支持率が大きく下がった。
耳かき店員ら2人殺害事件の裁判員裁判の報道では、裁判員に心理的影響を与えかねない発言があったなどの批判や、被害者の生前の映像を何度もテレビで出すのは好ましくないとの意見があった。
人気俳優の夫人が自殺した件で、テレビの取材陣が執拗に追いかけ回してインタビューしようというのはあまりにも不謹慎だという苦情意見が多かった。このほか占い師のやらせ疑惑や、「太った女性特集」「魔女」「セレブ」などという女性を貶める言葉や過剰な演出などにも批判があった。
ラジオに関する意見は41件、CMに関する意見は49件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は107件で、前月より約30件減少した。
今月は、低俗・モラルに反するとの意見が20件、性的表現に関する意見が19件と並び、次いで残虐シーンに関する意見が10件、いじめに関する意見が9件と続いた。「低俗・モラルに反する」および
「性的表現」については、いずれもバラエティーとアニメに対する批判的な意見が目立った。残虐シーンについては、夜9時放送の単発ドラマの番組宣伝スポットに対し、死体描写などが残虐で子どもの視聴する時間に相応しくないとの意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 中国漁船衝突事件のビデオ流出問題だが、国民の感情は別にして、ユーチューブに流出したこと自体は違法だと思う。それをそのままテレビで放送することも違法取材ではないか。「既にネットでオープンになっている」ということは関係ないと思う。いずれにしても今回の告発がネットであるということは、現在の新聞・テレビへの国民の不信感を表していると感じる。テレビ報道のありかたを真剣に考えるべきではないか。
  • 衝突の映像を漏えいさせた者を「英雄視」するような報道が目立つ。こうした姿勢は非常に危険である。政府決定が気に入らなければ、あるいは国民が望んでいれば、政府の決定を無視し、覆すような行動をとっても許されるべきだという報道だ。政府の対応が気に入らないことと、公務員が政府の決定に従わないこととはまったく別次元の話だ。「国民の後押しがあれば政府決定を待たずに行動したり、無視したりしてもかまわない」といったメッセージを公務員に与えてはいけない。
  • 尖閣ビデオ流出事件の報道で、各局とも共通して「国民の知る権利」に応えてくれたとして、流出させた行為を評価していた。しかし、それを言うならなぜ放送局はビデオ非公開について、理由を明かすよう政治家に迫らなかったのか。自分たちは何もせず、海上保安庁の一職員の行為を正当化するのはおかしい。
  • 尖閣ビデオ流出で海保職員が名乗り出たが、まだ容疑者の段階なのに、住まいに捜査員がなだれ込むように入り、カメラは家の中まで映していた。まだ犯人ではないし罪を問われているわけでもない。もし罪に問われない場合はどうやって責任をとるのか。視聴率をとるための過剰な報道だと思う。
  • マスコミがこぞって世論調査を実施し、それを材料に政府批判を行っている。「小沢招致」「尖閣」「北朝鮮砲撃」などの世論調査結果を民意だと取り上げ、政府を批判している。国民の最大の関心事は、国民生活の安定だ。マスコミ権力が、偏向した世論調査で民意をねじ曲げ、国政を混乱させている。
  • ワイドショーなどの情報番組で、世論をミスリードするような危うい報道が多い。例えば「政策に関する街頭アンケート」を実施しているが、この結果はあまり信用できない。通行人がわざわざ立ち止まってアンケートに応じるのは、もともと政治に不満があるからだ。逆に現政権に特に不満がないなら、立ち止まったりしないだろう。つまり、アンケートから得られる結果など大体予測できるものだ。回答者数が高々50人程度であることも合わせると、「街頭アンケート」をまるで世論調査結果のように大げさに扱うことは危険だ。
  • 耳かき店店員殺害事件の裁判で、「無期懲役は納得できない」という遺族の主張を報道していた。裁判員が下した「無期懲役」は、議論を尽くした上でのもの。遺族に対する一連の取材を過度に報道することで、裁判員を傷つけることになるのではないか。視聴者に一方的な印象を与えたように思う。裁判員裁判の報道について慎重を期すようお願いしたい。
  • 耳かき店の店員殺人事件について、被害者の生前のビデオを何度も流して視聴者の悲しみを煽ることはやめてほしい。許しがたい殺人事件であり、痛ましいことであるのに、何の必要があって生前の映像を流すのか。どの事件や事故の報道にも言えることだが、見ている側としてはいたたまれない気持ちになる。遺族の気持ちを考えているのか。
  • 各局とも松平健さんの妻が亡くなったことについて報道していた。松平健さんに「奥様が亡くなられたことについてどう思われますか」「もうご対面なさったのですか」などとインタビューしていたが、彼の立場に立ってみればこのインタビューがどれほど下品なものかわかるだろう。家族を亡くした人の気持ちなど、わざわざ聞く必要はない。
  • 民放各局で、「トラブルで重傷を負った市川海老蔵」の父・市川團十郎の緊急会見をこぞって放送している。32歳の大人が飲酒して殴られただけの事件だ。わざわざ父親が出て来て記者会見をする必要もなければ、テレビ局が騒ぐ必要もない。
  • 他人の不幸は蜜の味。日本のメディア、特にテレビでは、政治、芸能、スポーツあらゆる分野の根底に、この”他人の不幸は蜜の味”的な考え方があるのではないか。何か不祥事や揉め事が起こると、水を得た魚のように追いかけ回し、コメンテーターなどは専門分野でないにもかかわらず、「世論では」や「世間では」といかにも大衆の意見として自説を披露している。きちんと精査して公平性を担保した情報を流してほしい。

【番組全般・その他】

  • 開始時刻を定時ではなく、5分ほど早めてある番組がある。これが非常に不便だ。例えば7時台はこの局、8時台は別の局のこの番組などと、局をまたいで「予約」しようとすると、たった数分オーバーラップしているだけで、「すでに予約されている番組があるので予約を取り消しますか」などと拒否されてしまう。せっかくデジタル放送で便利になったのに、視聴者の利便性をまったく無視しており、時代に逆行している。これは一つの放送局だけでは解決できない問題だと思う。是非、放送界全体で話し合って解決していただきたい。
  • 完全地デジ化に向けて、視聴者は高額のテレビを買わされている。しかし、地デジになって情報量が増え高画質になったのに、放送される番組はお粗末なバラエティー番組ばかりだ。いくら高画質になっても、お笑い芸人や不細工タレントばかりが出演しているのでは意味がない。視聴者に高額の出費を強要したのなら、それに見合う番組作りをすべきだ。
  • 話し方がとても「早口」になっている。昔のアナウンサーは、男女とも美しく話す方が多く、そのような発声、発話技術を持つ方だけが、アナウンサーになれるものだと思っていた。ところが、最近の番組では、ニュースからバラエティー、スポーツ解説などに至るまで、ひどい早口で、滑舌も悪く、言葉を聞き取れないことが多い。文法的に間違えている日本語や文脈に沿わない日本語の使い方も多く、日本語がこのまま衰退していくのかと思うと残念だ。正しい日本語で落ち着いて話してほしい。
  • バレーボールや野球など、スポーツ番組を延長する場合があるが、デジタル放送になったので延長部分はサブチャンネルで放送するべきだ。そのためのデジタル放送だと思う。バレーボールでいろいろと延長があり、録画などに苦労した。
  • ニュースなどでよく耳にするが「イノシシやクマが畑などを荒らすので困る」という。しかしよく考えてもらいたい。動物たちが山から降りてくるのは、我々人間たちが勝手に動物たちの住み家を壊しているからではないのか。クマたちだって、できれば山を降りたくはないはずだ。彼らも食べていかないといけない。それなのに、勝手な人間は「クマだ!イノシシだ!」と大騒ぎした挙句、殺している。少しは動物たちのことを考えてほしい。

【ラジオ】

  • 私は緑内障で片目が見えないのでラジオが貴重な情報源になっている。最近、私が聞いている放送では「近畿地方イコール関西」という意味で使われることが多く、「『逢坂の関』より西を関西」とする本来の意味とは違うと思い放送局に電話をした。すると電話口に出た担当者に「そんなことどうでもいいのだ」と非常に失礼な態度で怒鳴りつけられた。これほどまでに横柄な態度をとることが許されて良いのか。非常に腹立たしい。
  • 夕方の早い時間からエロをテーマに放送している。卑猥な内容を連呼していて聴くに堪えない。許せないことは「おっぱい検定」といって、女性の胸のサイズを延々と話していた。女性をモノ扱いされているようで大変不快だった。放送局に苦情を入れようと思ったが、個人情報を登録しないと意見を送れない。

【CM】

  • 本編が始まった後で、スポンサー名を画面中央に表示し、同時に提供クレジットも流している。時間にして17秒ほどだが、その間もドラマは進行する。スポンサー名のアナウンスに隠れて、せりふが非常に聞き取りにくい。ストーリーそのものへの影響は小さいのかも知れないが、しっかり見たい人には大変迷惑だ。他の番組でも本編の間、画面の隅に予告編やCMなどを表示することがよくあるが、この番組の場合は明らかに行き過ぎだ。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • バラエティー番組で、ある芸人が「小学生にお金を渡して少年誌を買いに行かせる」と話していた。知らない大人に話しかけられても無視するように子どもに教育しているのに、「お金をあげるから」と言われていうことを聞いてしまう話をされると教育上困る。芸人だから面白く話すことはよくあるだろうが、子どもの好奇心をいたずらに煽ることはいかがなものか。
  • 子ども向け番組で、おませな小中学生のファッション事情として高価なブーツなどの派手なファッションを紹介していた。これを見た地方の子どもが「東京の女の子はこんなにかわいい格好をしている。私もそうなりたい」と思い、過度に高価なものを欲しがっては困る。このようなくだらない企画はやめてほしい。

【性的表現に関する意見】

  • 深夜のアニメで、過激な性描写が多く見られる。原作は18禁アダルトゲームのようだが、今後のストーリー展開では主人公が実の妹と恋愛関係になる近親相姦の話のようだ。このような番組を放送するのは問題ではないか。
  • 夕方のアニメ番組だが、放送時間上内容を再考すべきだ。不必要なキスシーンや性的表現に結び付けるような内容が多々あり、子どもが見る時間に放送するのはいかがなものか。同局の過去の同時間帯の作品は人気の高い物が多いが、どれも性的表現が含まれている。このような状況はあまり良いとは思えない。放送局は問題を軽視しているのではないか。

【残虐シーンに関する意見】

  • これから放送されるドラマの番組宣伝を見た。バットを振り回す殺人シーンや無抵抗な人間を殴るシーンなど、暴力的な場面が強調されており不愉快だ。子どもが帰って来る時間帯にも流されているので悪影響も懸念される。番組と違い、番組宣伝はいつ放送されるかわからないので避けようがない。過激なシーンを放送するのであれば、深夜の時間帯にするなど考慮するべきだ。

【いじめに関する意見】

  • 芸人が大勢でその場にいないタレントの悪口をクイズにして笑うという内容で、気分が悪くなった。番組に関係のない人を勝手に巻き込み、しかも馬鹿にするのは許せない。いじめ以外の何ものでもない。子どもに「いじめをするな」と言いながら、大人が平気で人の悪口を言っていじめる。これでは世の中からいじめがなくなるわけがない。
  • お年寄りの言動を笑い物にするバラエティー番組。面白くも何ともなくただ不快だ。他には面白い企画もあるので大変残念である。同局は別の番組でも同様にお年寄りにクイズを出し、的外れな回答を笑い物にしている。人を傷つけても笑いさえ取れればそれでいいのか。子どもはこういう内容を見て人をいじめることを覚えるのだろう。

【動物に関する意見 】

  • ペットランキングの紹介コーナーで、モモンガが威嚇する姿がかわいいということでわざと何度も脅して威嚇させていた。その他にも、安易に珍しいペットをすすめており大変憤りを感じた。子どもにも悪影響だ。動物のことを扱うなら、出演者は動物に関してもっと勉強するべきではないか。見ていて本当に動物が可哀想だった。
  • バラエティー番組で、生き物を殺したり食べたりするなど非常に凄惨な内容だった。うつぼを槍で突き刺しゲラゲラ笑っている場面で、私の娘は「かわいそうだ」と泣き怯えていた。魚などを獲っては「とったどー!」等と満足げに話しているが、もっと生き物を大事に扱うべきではないか。テレビ局にとっては視聴率アップが狙いなのだろうが、視聴者の立場に立った内容で番組を制作してほしい。

【報道に関する意見 】

  • 自殺報道、特に子どもの自殺に関する報道はやめるべきだ。自殺が多くなっているのは、報道によって連鎖が発生しているからだと思う。放送局は受け手に何を期待しているのか。報じるのであれば、少なくとも全国放送ではなくローカルで十分である。報道は自殺を誘発しかねないこととその責任を自覚すべきである。

【推奨番組に関する意見】

  • アメリカの同性愛事情について取り上げていた。私も同性愛者だが、世界の状況を知る機会があまりないのでこのような番組はありがたい。番組中に「君たちは一人じゃない」という言葉が出てきた。同性愛者は自分が周りと違うと気付いた時から誰にも相談できずにいることが多いため、このような言葉は救いになる。「性に関する番組=青少年に不適切」ではなく、悩んでいる人に対して情報発信することも大事だ。

【言葉に関する意見】

  • 平仮名を漢字に直すクイズで、問題は「うちゅう人」だった。回答者が「宇宙人」と答え、書き順は違っていたが正解とされた。小学生の子どもから「書き順が違うのにどうして正解なのか」と問われ説明に困った。ちょうど学校で漢字の書き順を習っているところだ。細かいことだが、こういう点は補足コメントを入れるなどして配慮してほしい。

【危険行為に関する意見】

  • タレントが足の指の間にダーツを落とすという危険行為をしており、それを見た他のタレントは「すごい」とほめたたえていた。その後、家で子どもが真似しようとしてびっくりして止めた。何気なくつけていた番組だったので今後は見ないよう気をつけるが、多くの人が見る時間帯に放送されている以上、このような内容は困る。笑いは何でもありではない。お笑いは好きなので、今後こういうことがないよう注意していただきたい。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「子どもに悪影響」という意見が目につくが、自分たちも子ども時代があったはず。昔はもっときわどい描写が蔓延していたが、そうした番組を見て大人になり、犯罪者にもなっていない方々が意見を述べているのではないか。もっと自分や周りの子どもたちを信じてほしい。それでも心配ならば、子どもの見るテレビ番組をきちんと管理し、家族団らんの時はテレビをつけないなどの努力をしたらいかがか。
  • 何か事件があるたびにメディアを有害とする風潮が目立つが、昔のテレビは現在では放送できないものが多かった。「子どもに悪影響だからやめろ」といった意見により放送内容が変わることがあるが、子どもに影響があるならその番組を見せないという判断はできないのだろうか。子どもが見た時は、「これは悪いことだ。普通の人は真似してはいけない」と注意した方が子どもの判断の教育にもなる。

【CMに関する意見】

  • 「ゲームが無料」と謳っているSNSのサイトのCMが多い。実際に性被害や詐欺、騙しなども起きており、実質的には出会い系サイトだ。知らない人同士の連絡についてCMで注意を促している訳でもない。CMで紹介しているゲームの内容も、恋愛ゲームやタレントを起用しての関係のない話などで、見ていて不愉快極まりない。こういったCMをかなりの回数放送していること自体が問題だ。

2010年10月に視聴者から寄せられた意見

2010年10月に視聴者から寄せられた意見

秋の改編にともなう拡大特番への苦情や、ニュースに関連した報道への意見などが多く寄せられた。チリの鉱山落盤事故のカプセルによる奇跡の救出劇は日本でも生中継され、多くの人々に感動を与えたが、報道の仕方が過剰ではないかとの意見もあった。

10月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,459件で、9月と比較して106件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール68%、電話28%、FAX2%、手紙ほか2%。
男女別では男性73%、女性24%、不明3%。
世代別では30歳代30%、40歳代28%、20歳代16%、50歳代13%、60歳以上10%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。10月の通知数は680件[43社]であった。
このほか放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、39件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

10月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・・ 1件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

10月の視聴者意見は1,459件と先月より106件多かった。秋の改編にともなう拡大特番への苦情や、ニュースに関連した報道への意見などが多く寄せられた。
チリの鉱山落盤事故は、発生から69日ぶりに33人の鉱夫全員が救出された。カプセルによる奇跡の救出劇は日本でも生中継され、多くの人々に感動を与えたが、報道の仕方が過剰ではないかとの意見もあった。
尖閣諸島問題では、中国がレアアースの輸出を一時停止したことや、中国内陸部でのデモが暴徒化するなど緊張状態が続いた。報道をめぐっては、日本国内のデモをメディアが取り上げないなど偏向しているとの意見も多かった。検察審査会が小沢一郎議員への「強制起訴」を決めたが、政治と金についてのキャスターやコメンテーターの発言をめぐり、視聴者から厳しい意見が寄せられた。検事による証拠のフロッピーディスク改ざん問題は、上司の特捜部幹部の逮捕へとすすんだが、視聴者からはあわせて報道の責任を問う声も多かった。先月、大相撲テレビ中継が再開したばかりだが、相撲担当記者が家宅捜索の情報を相撲協会の幹部に教えていたことが発覚し、報道のモラルが厳しく問われることとなった。
スポーツ関連では韓国で行われたサッカー日本代表の親善試合で、対韓国戦を「韓日戦」と表記、アナウンスしたことについて、おかしいのではないか、違和感があるとの意見があった。プロ野球日本シリーズのテレビ中継が地上波で一部放送されないことへの苦情もあった。
バラエティー番組では、ダイエット企画でさんざん興味と関心をひきつけておいて、「この続きは来週」と強引に引っ張る手法に視聴者の抗議が集中した。このほか今月からU局などで始まった新作アニメについて、作中の役柄設定がおかしいなどの意見があった。
ラジオに関する意見は56件、CMに関する意見は35件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は143件で、前月より約30件増加した。
今月は、低俗・モラルに反するとの意見が64件、次いで性的表現に関する意見が30件に上った。前者については、複数の放送局で深夜に放送されているアニメに対し、主人公の趣味に関する設定が反社会的で倫理的に問題があるとの意見が多数寄せられた。後者については、バラエティー、アニメ、番組宣伝に対する批判的な意見が目立った。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • チリの鉱山落盤事故の救出の模様を生放送しているが、朝から各局ともこの作戦をまるで見世物のように扱い、はやし立てている。ある番組では作業員の一人一人を写真入りで紹介していた。それも名前と年齢くらいならともかく、家族状況や愛人問題を暴くなど、プライバシーも何も無いような取り上げ方だった。33人の命が助かるかどうかの瀬戸際なのに、芸能ネタ同様に興味本位で伝えるのは不謹慎だ。
  • 厚労省不正問題で村木局長が無罪になったが、あの事件が発覚したとき、NHKを含めすべてのマスコミは、検察のリーク情報に便乗し、舌鋒鋭く非難していた。しかし、それが間違いだったのだから、潔く国民に謝罪するべきではないか。マスコミはいつでも、自分のことはさておき、他者を批判する。評論家と同じだ、卑怯だ。もっとプライドを持ってほしい。
  • NHKの相撲記者による「捜査情報漏えい」という犯罪行為。これはNHKだけの問題ではなく、報道関係者すべての問題だが、民放は鬼の首を取ったようにNHK批判をやっている。漏えいした記者だけが悪者になっているが、組織全体に問題はないのか。報道に携わるものとしてあってはならないことだが、記者への教育などはどうなっているのか。報道の自由を掲げる前に、まず義務を果たすべきだ。
  • 「尖閣諸島問題」に対するデモ行進があった。海外ではCNNやウォール・ストリート・ジャーナル、AFP通信社などが詳しく報道しているのに、日本のマスコミが全く報道しないのはどういうことなのか。国民の”知る権利”が脅かされている。きちんと報道するよう各放送局に伝えてもらいたい。
  • 「サッカー国際親善試合韓国VS日本」だが、何故日本で放送するのに「日本VS韓国」ではなく「韓国VS日本」と韓国が先なのか。他のラジオ等で流れていたのはちゃんと「日本VS韓国」と日本冠だった。日本のテレビ局なのだろうか。何か特定の理由があるのか?
  • 神戸の男子高校生が刺殺された事件について、各報道、ワイドショー番組が、亡くなった方のブログを公開することに怒りを覚える。亡くなった方にはプライバシーはないのか。残された家族や友人(彼女)の気持ちは考えないのか。最近のメディアは視聴率さえとれれば何でもよいという風潮がある。
  • 政治の報道をするときに匿名の関係者の発言を引用することがよくある。取材の難しさや、テーマによっては仕方のない場合もあるだろうが、信頼性などからみると好ましくない手法だ。例えば、放送局や制作者が意図的に世論誘導する時に、匿名発言によりそれが可能になる。匿名発言は他人の足を引っ張ろうとしている人間の影の発言、たくらみを助長しているだけで、報道として健全ではない。
  • なぜクマが出没して猟友会が殺処分しているニュースばかりなのか。人間の命も大事だし、襲われてケガをした人も気の毒だが、クマはちょっと人里に下りてきただけで、なぜ殺されなければいけないのか。中でもツキノワグマは絶滅種のはず。一時的に眠らせてエサの豊富な山に放すくらいの思いやりがないのか。山にエサがなくなっている現状、クマだって生きるか死ぬかの大事な冬眠前に仕方なくおなか一杯になりたいだけなのにひどすぎる。命は命で、動物も人間も同じだ。
  • 日本シリーズの中継について第1戦、第2戦、第5戦を地上波で中継しないことはおかしい。どこの球団のファンも注目する試合であるにもかかわらず、くだらないバラエティー番組を流すことは視聴者の意見を無視している。もっと視聴者に目を向けて番組作りをしてほしい。
  • ニュースなどで、取材現場にはない効果音や音楽をミックスして放送している。視聴者の受ける精神的効果を誘導して、視聴者の正常な認識、判断を麻痺させている。取材収録した素材を編集するのは構わないが、効果音、効果音楽の挿入はやめてほしい。

【番組全般・その他】

  • 視聴者詐欺ではないか。ダイエットという人々の関心事を取り上げ、しかも今までずっと追いかけてきた190キロの女性の「ダイエット今夜完結!」と散々煽り、結局次週に持ち越すなんてひどすぎる。それまでもCMまたぎでは同じような内容ばかりを流していた。視聴者を馬鹿にしている。CMまたぎや次週に引っ張る手法は、この番組以外にも山のようにあるが、この番組のやり方は汚い。こんなことで視聴率を稼ごうなんて最低だ。もう二度と見ない。
  • 秋の改編期にあたって、多くの「スペシャル番組」が放送されている。「衝撃映像」「びっくり映像」などと称して、インターネット上で相当前に話題になった動画を垂れ流している番組を多く見かける。特に、10月第二週には、各局が順番に似たような内容で放送していた。事故瞬間の映像や残酷で目を覆いたくなるようなシーンもある。放送局は自分たちで番組を作る能力をなくしてしまったのか。
  • 私は「家電量販店」に勤めている。最近、いかに安く買うか、「値切り術」のような技を紹介する番組が多い。家電に関しては店をハシゴし、値切り交渉すれば安くなることは事実だ。しかし、私が担当する国内ブランド時計は、定価の3割までしか値引くことができない。しかし客はテレビで紹介されたことを鵜呑みにし、強引に値切ってくる。値引きの限界を説明するのだが、納得してもらえない。「ふざけんなてめえ」「テレビは嘘なのか」「詐欺野郎」など罵声を浴びせられる。売り場の者はたまらない。
  • プロ野球で優勝すると、各球団は”ビールかけ”をしてドンチャン騒ぎをする。頑張った選手への褒美としてやるのだろうが、あくまで球団内のお祭り騒ぎであって、テレビで生中継までする必要はない。私は低収入の年金生活者なのでビールを飲むことさえままならず、”ビールかけ”の映像が流れるたびに悔しさがこみ上げてくる。どうか”ビールかけ”の映像をテレビで放送しないでほしい。
  • バラエティー番組やCMの中で、緊急地震速報や気象警報発令時に発せられる音に似た電子音を使用するケースが多い。注目させるためと思われるが、あまり恒常化すると、こういった音への反応が鈍り、本当の警報が出た場合に対応が遅れ、状況によっては命にかかわることになる。電子音の使用には、一定の規制が必要ではないか。
  • 同居する両親は補聴器を常時使っている。テレビ番組を視聴中、両親を困らせるのが「ニュースのBGMの大音量」だ。健常者にはそれほどでもないのだが、補聴器を通すとビートの効いた「ドカスカドカスカ」という音が異常な音量に増幅されて耳をつんざき、肝心のニュースが聞こえないという。テレビを楽しみにしている補聴器使用者は少なくない。せめてニュース番組やニュースコーナーだけでもBGMをやめてほしい。
  • 事件を起こした人をテレビやラジオに出すことをやめてもらいたい。テレビ業界は事件に対しての罰が軽すぎる。物損事故等の軽微なものならいいが、大麻や暴力で怪我を負わせたといったものに対しては厳しく罰すべきだ。具体的にはテレビ業界からの追放。一般人なら職を失い、新たな職にもつけない。それなのに、テレビ業界は時間が経つとうやむやにし、テレビに出演させている。
  • ロケ中の出来事だが、くわえたばこのスタッフが下品な言葉遣いや荒々しい態度で見物人に注意をしていた。制作スタッフの態度の悪さに驚いた。住宅地の中の一角、そこに住んでいる人々も大変迷惑をしていた。路上喫煙禁止区域なので、マナーを守ってロケを行っていただきたい。放送を楽しみにしていただけに、あまりのスタッフのひどさに唖然とした。

【ラジオ】

  • 土曜日お昼の時間帯なのに、平然とわいせつなトークや覚せい剤、性行為を連想させる曲を頻繁に流している。番組中、視聴者から寄せられた苦情もトークのネタにして笑いものにしている。改善が見られないし、このような状態が恒常化している。ラジオ放送なら許されるとでもいうのか。 ・深夜に枕元でラジオを聞いていると、アナウンサーの息継ぎが聞き苦しい。中には息継ぎが聞こえない上手なアナウンサーもいるが、若手の女性アナウンサーの多くは息継ぎが多くうるさい。本人は自分の放送を静かな部屋で聞いたことがあるのか。一度聞いて改善してほしい。無理なら息継ぎ音を機械で消してほしい。
  • ホームランクイズなどに応募すること100回以上、しかし一度も当選したことがない。公式には応募に条件はないが、若者のプロ野球ファン獲得のために、若い人だけを当選させているのではないか。私は62歳だから選ばれないのではないかと邪推してしまう。公平な抽選が行われているか調査してほしい。

【CM】

  • CMの流れる時間が多くなった。再放送番組は特にひどく、CMのほうが長いのではないかというくらいよくやる。朝のワイドショーなどでもそうだ。見たいものを待っていたら、CMが流されて見たいものはほんの少しだった。最近ではHDDに録画し、後で見ている。
  • 「タンスから旦那さんのニオイがする。だから防臭しましょう」といった歌詞を軽いメロディーに乗せて流す防臭剤の宣伝がある。「男性は臭いもの」と決め付け、それを視聴者の脳に刷り込むような内容に反感を覚える。そうしたCMを放送で流すことは非常識だ。制作者の意図を理解しかねる。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • アニメの中で、未成年がアダルトゲームなどを大量に購入しているという設定・表現が極めて不適切だ。また、作中に出てくる実在のアダルトゲームのメーカーがこの作品に対して公式に協力しており、未成年に対する配慮を軽視している。深夜番組とはいえ、インターネットの動画サイトでも配信されている。未成年がこの作品に触発され、アダルトコンテンツに安易に手を出す恐れもある。
  • 子ども向け番組で不快なコーナーがある。楽器を乱暴に扱うことを笑いにしたり、子どもにずるがしこい考えを植え付けるような表現がみられる。ダンスやドロケイなど、子どもの遊びが広がる良いコーナーもあるのに残念だ。作る側は大人としての倫理観を持つべき。でないと「見せない」という選択肢を選ばざるを得ない。
  • ドッキリ企画として、お金の貸し借りの金額で人間性をはかっていた。理由も聞かずに大金を貸してくれる人は優れていて、小額しか貸してくれない人は「ケチ」と馬鹿にされていた。この番組は人気があるので影響力も大きいだろうし、子どもも見ていると思う。このような内容は放送するべきではない。

【性的表現に関する意見】

  • 落語家が司会を務めている番組だと思ってみていたら、AV女優と思われる女性が水着になってベッドに寝るなど過激な表現が多いうえ、アダルトビデオそのものの画像を流し宣伝していた。例えば「お酒は20歳から」というように、番組の放送前に断りを入れるなどして対策はできないものだろうか。
  • 夕方帰宅して見るニュースの後に、夜のドラマの番宣で濃厚なキスシーンが流れる。違和感があるのでやめてほしい。晩ご飯の時間で我が家にとって唯一テレビを見る時間帯であり、子どもも一緒に見ている。
  • 深夜のアニメだが、18歳以下の視聴を制限しなければいけないような過激な性描写が見られる。問題のシーンは不自然な光源や黒枠などで若干の規制をかけてはあるものの、激しい男女の絡みがあることは確実に分かる。あえて過激な描写を入れることを売りにしているようだが、制作者は成人指定の意味と必要性を理解していただきたい。

【いじめに関する意見】

  • バラエティー番組内の街頭インタビューで、「口が臭そうなのは」「生まれ変わりたくないのは」など芸人のイメージ調査を行っていた。芸人は1位に選ばれても笑いに変えられるが、一般人にとってはいじめ以外の何ものでもない。いじめにつながるようなテーマは教育上良くない。
  • タレントが格付けし合う企画は、人権を無視し放送倫理に違反する行為だと考える。人を見かけや容姿で判断し順位付ける行為を放送で流すのは非常に不愉快だ。学校でのいじめやさまざまなトラブルにつながりかねない。子どもが視聴可能な時間帯に放送することは問題だ。

【危険行為に関する意見】

  • 断崖絶壁で芸人にホッピングをやらせていた。芸人は嫌と言えない。あまりにひどい番組だと思う。あのような場面を子どもがまねしたらどうするのか。もっと影響の大きさを考えるべきではないか。また、人の命の尊さを制作者は考えるべきだ。

【言葉に関する意見】

  • ドラマだが、出演者の女性の言葉遣いが悪い。「てめえ」「この野郎」などと発言している。この作品に限らず、全体的に女性の出演者が男言葉を使っているのでとても気になる。テレビを見た子どもがまねをして汚い言葉遣いをするので、各局とも番組制作の際には気をつけてもらいたい。

【動物に関する意見】

  • 民家に現れた親子熊の射殺のニュースで、射殺された子熊が流血して倒れている写真が映されていたが、家族全員が不愉快な思いをした。子どもも見ているかもしれないニュースで、このような映像は如何なものかと思った。動物を簡単に殺してよいという認識を与えかねない映像だ。

【差別に関する意見】

  • 子ども向け番組に、知的障害の子のような演出の女性のキャラクターが出演している。差別をテレビで煽っているように見える。このような子どもたちと関わったことがあるので胸が痛む。他の子ども向け番組で、これほどあからさまな誤解を生むような出演者を見たことがない。子どもたちがこんな出演者で喜んでいるとでも思うのだろうか?

【食べ物に関する意見】

  • メニューをひたすら食べ尽くすような、食べ物を粗末に扱う企画は止めてほしい。ニュースでは、日本の食料自給率の低さや貧しい国々の食料事情などを取り上げている。せっかくのそうした教育的内容が、相反する主旨のバラエティー番組で台無しになっている。

【要望・提案】

  • 子どもと一緒に刑事物ドラマを見ていて気付いたが、テレビ番組にも映画同様にR15などの指定が必要ではないか。そのドラマでは、不倫や殺害、克明な犯行状況の映像など、子どもに見せられる内容ではなかった。基本的には家庭の責任だと思うが、せめてラ・テ欄での制限指定表示等は必要なのではないか。

【視聴者意見への反論・同意】

  • ちょっとしたことで「放送するな」「規制しろ」「悪影響だ」といった意見が多い。確かに見ていて不快な番組はあるが、過剰反応する人が多すぎる。何を見て影響されようと行動と決断をするのは自分自身だ。例え子どもでも例外ではない。子どもに悪影響だと思うなら保護者がしっかりと助言、指導すればいいのではないか。
  • 毎月「視聴者からの意見」を読んでいるが、放送倫理や、権利侵害、名誉棄損など、BPOが取り組むべき事案とは関係のない意見が多い。「画面のワイプが目障り」「芸人の関西弁が不快」などといったことで、誰かの権利が侵害されたり名誉が傷つけられているのか。これらが子どもに悪影響を与えるとは到底思えない。こうした意見は受け付けるべきではないのではないか。

【CMに関する意見】

  • 日曜昼の時間帯に数本のパチンコCMが流れていた。子どもへの影響などは考慮されていないのか。賭博に類するCMが、子どもが見る時間に平気で流れることに嫌悪感がある。ゲーム、漫画などの規制も必要だと思うが、あまりにもパチンコに関しては制限がなさすぎる。
  • 消臭剤のCMで、「夫のクローゼットは臭い」といった内容。実態以上に男性に対する侮辱だと思う。家庭内における父親の居場所をなくすうえ、子どもに対しても父親の地位低下をきたす恐れがある。また、食事時に流すのはいかがなものか。「臭い臭い」などと聞かされながらの食事は気持ちのいいものではない。
  • アニメ番組の放送中に宝くじのCMがあった。人気番組で幅広い視聴者層があることは分かるが、未就学児も見るような番組で、射幸心を煽るCMを放送することは問題ではないのか。

2010年9月に視聴者から寄せられた意見

2010年9月に視聴者から寄せられた意見

尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁巡視艇の衝突、船長の逮捕と突然の釈放。中国の繰り出す強硬姿勢に、日本外交の弱腰を指摘する意見や、報道のあり方についての批判などが多く寄せられた。秋の改編がらみでは、スペシャル番組に関しての意見があった。

9月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,353件で、8月と比較して110件減少した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール63%、電話33%、FAX3%、手紙ほか2%。
男女別では男性74%、女性22%、不明4%。
世代別では30歳代30%、40歳代23%、20歳代15%、50歳代15%、60歳以上13%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は545件[41社]であった。
このほか放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、36件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

9月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・・ 4件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

9月の視聴者意見は、内外のニュースに反応した報道関連の意見が通常より多かった。民主党代表選で菅首相が小沢一郎氏を破り、菅改造内閣がスタートしたが、その出鼻をくじくかのように問題が相次いだ。尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁巡視艇の衝突、船長の逮捕と突然の釈放。中国の繰り出す強硬姿勢に、日本外交の弱腰を指摘する意見や、報道のあり方についての批判などが多く寄せられた。
障害者団体を詐称する「凛の会」をめぐる文書偽造事件で、厚生労働省元局長に無罪判決が出たが、主任検事が証拠のフロッピーディスクの内容を改ざんしていたことが明るみに出て、主任検事のほか上司の特捜部幹部2人も逮捕されるなど、検察の信頼を大きく揺るがすこととなった。視聴者からは併せて報道の責任を問う声も多かった。
元俳優の保護責任者遺棄致死容疑の判決報道については、「あまりにも赤裸々に表現しすぎだ」「そこまであからさまにする必要があるのか」などと、裁判の詳細を再現するシーンを疑問視する意見があった。
秋の改編がらみでは、スペシャル番組がだらだらと長い。お笑い芸人の面白くもない話を、どの放送局もやりすぎだとの声や、バラエティー番組で、ヒグマとタレントを闘わせたりしているが、ひとつ間違ったら生命にかかわることだなどの批判があった。
地デジ化促進のための告知スーパーの「常時表示」を今月から各地で開始したことで、アナログ受信の視聴者から抗議の意見が急増した。
番組出演者に関する意見は「不適切な発言」で37件、「不適格な出演者」で49件あった。
ラジオに関する意見は34件、CMに関する意見は63件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は108件で、前月より微増した。今月も、バラエティー番組を中心に低俗・モラルに反するとの意見が44件と最も多く寄せられた。特定の番組への集中はみられず、全体的に分散傾向にあるが、複数の子ども向け番組への批判意見が若干目立った。次いで、性的表現に関する意見が23件寄せられたが、バラエティー、報道、ラジオ番組など対象番組は多岐にわたった。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 尖閣諸島沖での中国の漁船船長逮捕、釈放問題は、日本の領土に関する中国による侵略であり、きわめて重大な問題である。それにもかかわらず、放送局が特番を組むわけでもなく、バラエティー番組を垂れ流す姿勢にはあきれる。ことの重大性を理解していないのか、それとも、中国からの圧力があって放送しないのか分からないが、国民が一番関心を寄せている問題なのだから、放送局はオピニオンリーダーとして、この問題をすばやく取り上げて国民に情報を提供し、積極的にアピールするべきではないか。
  • 今回の領海侵犯事件の報道で、領海侵犯をまるで領土侵犯として報道している。領土問題と領海問題は明らかに異なる。領海を考える時は、大陸棚問題も関係してくる。日中国交回復時、田中・周恩来の両首脳間で、「尖閣問題は避ける」ことを双方が暗黙のうちに了解してきた。放送局はこの事に全く触れずに、領土や領海の違いを区別せず報道している。マスコミの皆さんが歴史の事実や言葉の意味を考えもせず、国民を扇動するような状態に危機感を覚える。
  • 厚生労働省元局長の文書偽造事件の裁判で無罪判決が出たが、検察の意見を一方的に信じ、情報を垂れ流したマスコミの責任をどう考えるのか。元局長の人権はどうなるのか。検察という権力とマスコミという権力が双方から一人の人間をいじめたといっても過言ではない。偏見を世論に植え付けることはやめていただきたい。マスコミ各社は自己批判できるくらいの度量をもつべきだ。自らの身を削り、地を這うような取材で情報を伝えることを忘れた結果であろうか。
  • 元俳優の薬物に関する事件の報道について、各局の報道の仕方は明らかに問題がある。被害者女性との性描写を必要以上に強調しており、興味本位の視点だ。遺族の気持ちを考えると痛ましくて見ていられない。性交渉を何回持ったなどということを報道する必要があるのか。性描写をいたずらに強調しすぎだ。当該事件は保護責任者遺棄致死が争点だ。有名人初の裁判員裁判という旗印のもとに面白く報道しているだけじゃないだろうか。
  • チリの鉱山落盤事故の報道で、地下に閉じ込められた作業員らの様子が毎日のように映し出されている。元気そうに見えても、実際には彼らは想像を超える精神的・身体的な苦しみを味わっていると思う。そんな様子をまるで「ショー」のように茶の間で見られることに強い違和感を持つ。今後、状況がますます過酷になれば、配信される映像もそのまま放送出来ないようなものが出てくるかと思う。間違っても「地球の裏側の惨事」が我々の「娯楽」にならないよう、報道の仕方に配慮してほしい。
  • チリの鉱山落盤事故で地下に閉じ込められた作業員達の様子が連日伝えられている。今朝のテレビ番組で、スポーツ紙に載った関連記事をそのまま紹介していた。それによると、作業員のうちの一人の派手な女性関係」を具体的に説明する内容だったそうだ。生死の境目にいる作業員を励ますどころか女性関係を暴いて追いつめる外国メディアにもあきれるが、無責任にそれを垂れ流す日本の放送局も放送局だ。
  • 民主党代表選最中のこの時期、本人に確認もしないで、候補者がツイッターをはじめたということを報道した。しかしそのツイッターは偽者であることがわかった。マスコミのモラルの低下だ。事実を確認もせず、自分たちの都合のいいように報道するようになってしまったマスコミ。謝罪すればすむ問題ではない。
  • 朝からワイドショーで「民主党代表選挙」を取り上げているがどの番組も偏りすぎである。口では「政策で戦ってもらいたい」と言いながら、両氏が政策を論じている場面は短くカットし、コメンテーターも司会者もほとんど触れていない。大切な問題をうわべだけの話で済ませて、”バトル”としての面白さだけを追求しているように見える。民主党の代表を選ぶ選挙であっても、日本の総理大臣を選ぶ選挙でもある。公平・公正な放送ができないのであれば、余計な取り上げ方はするべきではない。

【番組全般・その他】

  • 最近のクイズ番組は、視聴者が楽しめない。レベルの高いクイズも、難関高校の生徒や特定の高学歴芸能人など知識のある者が能力を自慢しているだけで、視聴者が入る余地がない。昔は視聴者が一緒になって考え楽しんだものだが、今の番組は知識自慢や早押し競争ばかりで、クイズではなく回答者を「凄い」と絶賛するだけになっている。中には問題を、たった数文字読み上げただけで回答者がすばやく答えてしまうパターンもあり、見ている側としては興ざめする。クイズは本来、学歴や知識量に関係なく皆が楽しめるものではないだろうか。
  • “世界各地から3千歩でローマに向かう”という企画で、坂道や駅のホームをキャスター付きのスーツケースに乗って滑ったり、エスカレーターの手すりを滑り降りるなど、周囲に迷惑で危険な場面が多く見られた。公共のマナーをあまりにも軽んじており、日本人として恥ずかしい。周囲の人が呆れ顔で見る様子も放送するなど、それらの行為を面白おかしく演出している点も不快である。ゴール地点のトレヴィの泉は非常に混雑しており、数十メートルも離れた場所からコインを投げることは危険である。バラエティー番組でも公共の場で撮影する以上は、マナーを守ることが当然だ。
  • 9月から10月にかけての民放のゴールデンタイムの長時間特番はなんとかならないか。3~4時間以上の特番が多いが、その影響でスポーツニュースや深夜の番組が繰り下げになる日があり困る。テレビ局に金やアイデアがないのか知らないが、内容が薄い。しかも同じ芸能人を使うことは如何なものか。最近は主に番組改編のある春と秋は勿論、番組改編ではない時でも長時間の特番があり、うんざりする。
  • タレントを熊と闘わせ、体を噛まれたにもかかわらず、熊に体や顔を舐めさせていた。それを笑いにしていることに憤りを覚えた。ひとつ間違ったら命にかかわることだ。人の命は大切にしてもらいたい。子供の教育上も問題がある。テレビ局に問い合せたところ、「飼育している熊だから安全だ」という答えだった。しかしどう見ても安全だとは思えない。
  • 芸能界では過去に薬物使用で罪を犯しても、時間が経てば平気でテレビに出演したりしている。薬物汚染の根本にメスを入れるなら、今後、薬物使用した芸能人やスポーツ選手などは一切テレビには出演させない取り決めなどが必要だ。「罪を償ったのだから良いだろう」との認識のようだが、一般人は罪を犯したら二度と元の職場には戻れない。薬をやればテレビには出演できなくなるという強い危機意識を持たせなければいけない。
  • バス釣りを特集していた。スポーツフィッシングではリリースすることが基本と伝えており、実際に堂々とブラックバスをリリースしていたことには驚いた。確かに外来生物法ではリリース禁止とはなっていないが、ブラックバスは外来魚であり、釣り上げた場合は持ち帰って処分するのがマナーである。一部の県では条例でリリース自体を禁止している中、なぜこのような放送をしたのか疑問に思う。
  • 出演者や放送局が「告知」と称して、出演者のイベントや同局の他番組などの宣伝を行っているが、貴重な放送時間を勝手に私物化しているのではないのか。バラエティー番組などでは日常茶飯事、ひどい場合にはニュース番組でもこういったことが見受けられる。
  • 最近、過去の作品の再放送が目に付く。都会のテレビ局では、放送を開始したばかりにもかかわらず新ドラマの”早出し再放送”までするようになった。私はこの手法に憤りを感じる。やめてほしい。
  • 先日から始まったアナログ放送終了告知の「常時表示」が目障りだ。局によっては文字がチラチラするところもあって番組に集中できない。物事を伝えるプロのやることとは思えない。プロなら視聴者に不快感を与えない上手な伝え方があるのではないか。表示は各CM明け60秒だけで十分だ。
  • 「この後は大物ゲストが登場!」という期待させるナレーションと映像にCM明けを待っていると、それは来週の予告にすぎずガッカリさせられることがよくある。以前は、このような視聴者をだます手法はなかったはずだが、最近では各局がそろって取り入れているようだ。どんなに素晴らしい内容の番組も台無しになってしまうと思うが、そうまでして視聴率が欲しいのだろうか。放送局に不信感が募る。
  • 番組名は忘れたが、深夜ドラマや時代劇を見ていると、どこの局もBGMの音が大き過ぎて、肝心の役者の台詞が聞き取りにくい。加齢のせいかもしれないが、高齢者にも優しい放送を心がけてほしい。

【ラジオ】

  • 視聴者と電話で話すコーナーがある。その際、視聴者は「季節の食べ物」として地域の名産品を送っているらしく「××を送りました」「ありがとう、美味しかったです」との会話が多い。ファンとして品物を送ろうと自由だが、わざわざ出演者が番組内で礼を言う必要などない。芸能人特権を主張して物を請求しているように感じられ、不愉快極まりない。

【CM】

  • 高速道路全面工事の告知CMに、なぜ子供タレントを起用するのか。可愛いからか。逆効果だと思う。大切な説明部分がもぞもぞしていて聞き取れない。子供を使わずにきちんとした告知が見たい。間違っていないか。
  • 最近のCMはペットの出演があまりにも多過ぎて、何のCMなのか分からないものばかりだ。ペットが苦手な人もいる。その事を考慮しないで、ペットを出演させる演出は不快だ。ペットの出演する演出は自重すべきではないか。
  • 動脈硬化を警告するCMが気味悪い。特に音楽が不安を掻き立てる。警告する目的なのだろうが、逆に企業のイメージダウンにつながると思う。朝からあんな音楽を流されるのは不快だ。周りの人間に聞いてみても気味が悪いとの意見が圧倒的だ。早めに中止してほしい。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 子ども向け番組だが、企業の宣伝のような内容になっている。CDランキングなどもやり、なぜかジャニーズのタレントばかり宣伝している。学校への取材VTRなどはその合間に申し訳程度に放送されている。こんな番組に公立の小学校が取材に応じるのは問題ではないか?子どもたちが宣伝目的に利用されているように見えてしまう。
  • 子ども向け番組だが、あるコーナーでお笑い芸人が10代の女子モデルに対して、目をつむらせた上で触るという痴漢的なことをした。大人の芸人が「10代の子に触りたい」という発言も気持ち悪い。演出であっても過剰で、この番組の視聴者層から判断しても適切なものではないと思う。このような常識をわきまえない芸人はテレビに出さないほうがいい。
  • 近年、報道番組において字幕の誤字や脱字が多く見苦しい。間違えても、後でキャスターが事務的に謝罪や訂正をするだけになっている。テレビ局は間違いの影響力を考えたことがあるのか。特に知識が乏しい子どもなどはそれが間違いと気づくことなく覚えてしまう。人為的ミスの発生を極力抑止するべきだ。
  • パーソナリティの喋り方が人を小ばかにしたような感じで不愉快だ。内容も「聴取者の投稿の中で、どれがよりばかばかしいか」と競うようなもので、子どもたちに聞かせたくない。

【性的表現に関する意見】

  • 最近子どもが夕方のニュースを見るようになった。良い傾向だが、ここ数日芸能人の薬物事件が大きく取り上げられており、露骨な性表現に親として困惑している。子どもたちも見る時間なのだから、もう少し表現を工夫できないものか。あるいは親がチャンネルを替えるなどして対処すべきなのだろうか。
  • バラエティー番組の特番で、子どもも見る時間帯にもかかわらず女性のお尻のアップが放送されていた。セクハラや性暴力を連想させる行為、卑猥な表現もコント内で行われていた。このような行為をお笑いにするということは、笑いにさえすればセクハラは許されるという間違った風潮を世間や子どもに浸透させかねない。
  • AV女優が出演し、下着丸見えの姿でカルタ取りをしていた。また、お笑い芸人らはパンツ一枚でAV女優の股間に鼻をつけるなどしていた。読み上げたカルタの内容も卑猥で、放送に値しない低俗な番組だった。

【いじめに関する意見】

  • バラエティー番組などで「デブ」「ブス」「チビ」「ハゲ」など、肉体的欠陥を指摘し、笑い物にしている場面を目にする。お笑いタレントはそれを「売り」や「個性」にできるが、一般人は傷つくし障害者の場合もある。いじめの原因や差別、偏見の助長につながる。やめさせてほしい。

【差別に関する意見】

  • テレビでの身体障害者への侮蔑や差別のような表現は最近はだいぶ減ったと思うが、この子ども向け番組には差別にとられかねないキャラクターが出演している。まるで障害者をからかったような感じでとても不快だった。差別につながるような放送を平気でしている神経がわからない。

【言葉に関する意見】

  • あるタレントのコーナーで、「くそばばあ」「くたばりぞこない」「うるせーなー、このガキ」など、しゃれを超えた言葉を連発しており不愉快である。特に「うるせーなー、このガキ」と言われた子どもは冗談と取らず、トラウマを与える言葉である。将来まで影響を与える恐れがある。このコーナーを止めさせるべきだ。

【表現・演出に関する意見】

  • 動物が歩いたり食べ物を食べる場面などに、いちいち変な効果音がつけられていて大変耳障りだ。動物のあらゆる動きにしつこいくらい音が付けられている。子を持つ母親から聞いたが、動物はあんな音がするものだと子どもが思い込んでおり、動物園へ連れて行くと「音がしない」と混乱状態になり説明に追われるそうだ。

【非科学的な事柄に関する意見】

  • パーソナリティーが「僕はA型、△△はO型。A型は細かくてO型はおおざっぱな性格をしている」と断言していた。さらにゲストの血液型に関しても同様の発言をしていた。血液型からの性格判断は科学的根拠がないものであり、それを公共の電波で発言することは人権侵害に当たる。公共の電波の影響力をもっとまじめに考えてほしい。BPOから血液型に関する意見が出されているにもかかわらず、放送局は全く変わっていない。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 今のバラエティーはくだらなすぎる。視聴者の苦情に臆病になり制作者が萎縮しているのではないか。「子どものため」と言うが、子どもに見せないようにすればいいだけで、深夜番組にまでクレームを言うことはナンセンスだ。見せたくないと思うということは親自身は見ているということだ。親のせいで今のバラエティー全般がつまらなくなってきていることは否めない。
  • 7月の意見で「全てを視聴者に任せるのは危険だ」とあったがその通りだ。例えば子どもに殺人シーンを見せたくなければテレビを消せばよい。しかし、子どもが友人宅でそうした番組を見たとして、相手の親に「こういう番組を見せないようにしてほしい」と言えるか?放送の影響力は非常に大きい。だからこそ放送局は自ら襟を正し、公序良俗を守る社会的責任を負っている。責任を放棄して表現の自由を振りかざすなら、仮に規制を受けても反対する資格はない。

【CMに関する意見】

  • 携帯ゲームサイトのCMが多過ぎる。数社あるので違いがわからないし、どれもこれもゲーム内容を前に出すばかりだが、実際はそういったサイトのゲーム以外のコンテンツを使って性被害に遭う子どもが急増している。悪い点をわざわざ宣伝することはないと思うが、青少年に有害ではないか。

2010年8月に視聴者から寄せられた意見

2010年8月に視聴者から寄せられた意見

大阪の母親による2児放置殺人という痛ましい事件に多くの意見が寄せられた。登山者の救出で出動したヘリコプターが墜落したが、取材で現場に向かったテレビ局カメラマンら2人も遭難し、取材に無理があったのではないかとの、厳しい批判意見があった。

8月に電話・FAX・郵便・でBPOに寄せられた意見は1,463件で、7月と比較して63件減少した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール62%、電話33%、 FAX3%、手紙ほか1%。
男女別では男性74%、女性22%、不明4%。
世代別では30歳代30%、40歳代27%、20歳代16%、50歳代14%、60歳以上8%、10歳代4%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。8月の通知数は680件[35局]であった。このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、36件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

8月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 3件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

8月の視聴者意見は1,463件と先月より63件少なかった。記録的な猛暑となった日本列島だが、事件事故も相次いだ。東京都内の民家で、生きているはずの高齢者の白骨遺体が見つかった。その後、全国各地で所在不明の高齢者の実態が明らかとなった。大阪の母親による2児放置殺人という痛ましい事件にも多くの意見が寄せられた。登山者の救出で出動したヘリコプターが墜落したが、取材で現場に向かったテレビ局カメラマンら2人も遭難し、取材に無理があったのではないかとの厳しい批判意見があった。
広島の平和記念式典に初めて国連の潘基文事務総長やルース米国大使が出席したが、潘事務総長の演説のところで、生中継を通常番組のドラマに切り替えたため、多くの抗議があった。民主党代表選挙は告示日直前まで混乱したが、菅首相、小沢前幹事長の一騎打ちとなった。報道が面白おかしく対決を煽っている、安易な支持率調査が多すぎるなどの批判意見があった。
バラエティー番組のゲーム収録中に芸人が3人も相次いで負傷したことで、テレビ局の安全管理上の問題指摘や、危険なことをやらせすぎだとの批判があった。このほか取材の仕方などについても、繁華街周辺でのテレビ取材クルーのわがもの顔のロケや、事件報道での成人加害者の母親への執拗な取材などにも厳しい苦情や批判が寄せられた。
番組出演者に関する意見は「不適切な発言」で53件、「不適格な出演者」で61件あった。
ラジオに関する意見は33件、CMに関する意見は53件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は102件で、前月より約20件減少した。
今月も、バラエティー番組を中心に低俗・モラルに反するとの意見が36件と最も多く寄せられた。美容整形を扱ったバラエティー番組に対しては、「子どもが安易に整形に走る」「ただの宣伝ではないか」などの意見が4件寄せられたが、全体的に分散傾向にある。以下、性的表現に関する意見11件、いじめに関する意見7件などが続いたが、これらでも特定の番組への意見の集中はみられなかった。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 杉並区に住んでいるとされる都内最高齢113歳の女性の存在が確認できないということで、79歳の娘さんにインタビューしているニュースを各局で放送している。芸能人でもない一般の方を、住まいも分かるような形で全国放送することは、娘さんの今後の生活に悪影響を与えるのではないかと心配している。また、区の職員が、一般家庭の内情をあのようにペラペラとテレビで話すことはいかがなものか。
  • 全国各地で高齢者の所在不明が問題となっている。各自治体が発表した100歳以上の所在不明者について報じていた。その際、女性キャスターは日本地図に置かれた丸印(印1個が所在不明者1人を表す)を指して「1個、2個、3個。○○県では3人が所在未確認です」と説明していた。人を示す印を数えるのに「1個、2個」は失礼だ。やはり「1人、2人」と言うものだ。
  • 「広島平和記念式典」を見た。今年は潘基文国連事務総長が初めて出席する歴史的な式典だ。ところが、潘事務総長のあいさつの前に放送が終了しドラマが始まった。私は潘事務総長がどのような表情で、どんなあいさつをするか生放送で見たかった。歴史的瞬間は全世界に生放送すべきだ。
  • 駅のホームで起きた転落死事件の報道について、ワイドショーは容疑者の母親にまで取材しているが、このような「罪は九族へ及ぶ」的な時代錯誤な報道は控えるべきではないか。未成年の起こした事件ならば監督責任が問われることもあるだろうが、成人の起こした事件で、その事件に何ら関わっていない両親を糾弾するような報道には疑問を感じる。
  • 埼玉県秩父市のヘリコプター墜落事故の取材で入山したテレビ局の記者とカメラマンが遭難した。報道自粛がかかっていたにもかかわらず、無理に取材を強行している。各社のニュースでは、「報道だから許される」というような表現があり、あまりに腹立たしい。また沢のぼりをバカにした装備なのに、まるで彼らが「不慮の事故」に遭ったような扱いをしている報道もある。
  • 本人の意思が不明確であっても家族の同意で臓器提供ができるようになった。移植手術により人命が助かるのはとても良いことだが、報道の仕方が冷静さを欠いており、「臓器提供」を崇高な行為として美化し過ぎているような気がしてならない。初の手術がこうも華々しく伝えられると、「提供したくない」という意思の存在自体が隅に追いやられる。それは危険なことだと思う。「提供する・しない」のそれぞれの意思の重みは等しいという認識が、改めて国民に浸透するよう報道してほしい。
  • 不同意堕胎罪で逮捕された医者の報道で、「イケメン」という言葉を使っているニュース番組が多かったが、犯罪者に対してなぜこのような言葉を使うのだろうか。例えば強姦容疑で捕まった男がいるとして、その男に対して「イケメン強姦魔」と報道されていたら、被害者はいい気がしないはずである。
  • ニュースで複数の人達を指して「○○ら」と表現することがあるが、この「ら」に違和感を覚えることが多い。「ら」はどちらかというとぞんざいに聞こえ、特にニュース原稿に使うと当事者を見下しているような印象を与える。私だけがそう感じているのかも知れないので念のため辞書で調べると、やはり多少「蔑み」を含む表現だということが分かった。報道においては犯罪容疑者などの例外を除き、複数の人達をまとめて表す際は「達」を使うようにすべきだ。
  • 人通りの多い公道で勝手にロケをしておきながら、通行人に「近づくな」といった指示を出すことは傲慢だと思う。特にお笑い芸人が「綺麗な女性を探す」という企画はひどすぎる。いきなり声をかけて髪や体に触り、失礼極まりない。それ以外の通行人に興味がない時は「カメラに近づくな」と指示することはおかしい。気を使うべきはテレビ局の方ではないのか。

【番組全般・その他】

  • 「見た目は汚いが美味しい店をまわる」というコーナーは気分が悪い。飲食店を探すのに「汚い」という言葉をつけて、お店の方にとって気分はよくないはずだ。内容も出演しているタレントたちが外見をみて、「きったね~な~」や「もしかしてあの店?信じられない」などの罵詈雑言だ。店内でもやりたい放題、メニューを見て注文するが、勝手に「こうしたら、もっとうまいぜ」と言い、それぞれが選んだ食事を混ぜてみたりと、見るに堪えない。
  • 室内ホッケーゲームのコーナーで、天井から大量の千羽鶴がばら撒かれ、床中が千羽鶴に覆い尽くされた。そのため、タレントが動くたびに床の千羽鶴は踏まれてしまっていた。8月9日は長崎の原爆投下の日である。この日長崎市では、「子ども達が折った千羽鶴を犠牲者に捧げ平和を祈る」という行事が行われている。その日に「同じ千羽鶴を踏みにじる」という行為を放送するとはどういうことか。一緒に見ていた私の両親は「情けない」と言って悔し涙を流していた。
  • お笑い芸人が収録中に骨折する事故が相次いでいる。今日3例目の負傷者が出た。このまま放っておくと、死亡事故などの重大事故が発生するかもしれない。かなり危険だと思えるゲームを罰ゲームのように強制し、無理をさせることから起きている。テレビ局で番組を作っている人間には常識というものがないのか。
  • ダイエットや減量を扱った番組ですが、食生活や摂取量が極端におかしい人にスポットを当てている事がよくある。バラエティー番組だから見た目のインパクトが欲しいのかもしれないが、わざわざそういう人を見つけて題材にする番組作りはどうかと思う。普通の食生活を送っている者としては、単に食事を変えただけでは劇的に痩せることはできない。サウナや岩盤浴を1回やっただけで減量できるわけがない。ダイエットに関する誤った認識を与えかねない。
  • テレビ番組は、太っていることは「間違い」と決めつけ、時には「罪悪」のように扱っています。毎日のように放送される「何ヵ月で何キロ痩せてきれいになった」という体験談は、「痩せていなければ美しくない」と言っているようなものです。その影響で、近所の人にお節介なアドバイスを受けることもあります。私は太りたくて太っているわけでなく、持病の薬の副作用です。痩せたくても痩せられない人の気持ちに配慮した番組作りをして下さい。
  • テレビをつけていると、昼間の時間は必ずどこかの局で韓国発のドラマ・歌・グルメが放送されている。いくら何でも多過ぎだ。特に韓国ドラマを際限なく輸入している現状を見ると、これまで何十年もかけて培われた日本ならではのテレビドラマがいともあっさり隅に追いやられたような印象さえ受ける。もしも番組の輸出入を「文化交流の一環」と位置づけるのであれば、日本からもテレビ番組をどんどん輸出すべきだ。受け入れる一方であれば、日本の放送文化は衰退するのではないだろうか。
  • 民放の女性アナウンサーは容姿も話し方もちゃらちゃらしていて、まるで芸能人と変わりない。女子アナの婚約・結婚の話題をまるで芸能トピックさながらに華々しく伝えることはおかしい。男性については、NHKの人気ベテランアナウンサーが脂の乗り切った時期にフリーになる例が後を絶たず、残念な気がする。野心家の男性アナウンサーにとって、NHKは思うような仕事が出来る環境ではないのだろうか。
  • 夏になると、テレビでも街中でも「浴衣」を身につけた老若男女を多く見かけます。夏の訪れを感じさせ、見ていてもほほえましいのですが、着付けがしっかりしていない状態を見ると情けなく思います。これはどの季節の、どの和装にも言えます。着こなしと所作はその人となりが表れるので、その芸能人やアナウンサーの魅力が損なわれないよう、しっかり着付けてあげるなりアドバイスしてほしい。
  • 最近、特に腹立たしいことが、出演者の言葉に効果音(爆発音やマシンガンの音)をかぶせて消していることだ。放送局が制作する番組はスタジオで観覧している人が主なのか、視聴者が主なのか分からない。編集の時点で効果音を入れているのだろうが、そのような編集をするならカットするべきではないだろうか。視聴者を蔑ろにしているようで腹立たしい。

【ラジオ】

  • 野球試合の延長が長すぎ、後続の番組がつぶれてしまいます。他社でも横並びで放送しているのに、試合終了まで中継する意味が分かりません。野球中継以外の番組を楽しみに待っているリスナーのことも考えていただきたい。
  • 「お色気大賞」のコーナーが苦痛でたまらない。私が聞きたいコーナーは「お色気大賞」の後に放送されるものだから、結局「お色気大賞」も聞いてしまうことになる。こんないやらしいコーナーはもうやめてほしい。

【CM】

  • 最近のCMはひどすぎる。「個人の感想です」という注意書きだけ付けて、怪しい個人ユーザーに企業の言いたい効能を代弁させているとしか思えない。自分達で効能を謳うとクレームが怖いのか、法にひっかかるのかは知らないが、CMを見て購入してしまうお年寄りの方もいるはずです。自分達は何のリスクも負わないやり方は、視聴者を騙そうとしているようにしか見えない。本当に自信がある商品ならば自分達で効能を謳えるはずだ。
  • カリスマ的ロックバンドの楽曲とお客さんの喜ぶ姿が映り、びっくりした。もしかして再結成かと思っていたら、そのバンドのライブの映像後に、某大手パチンコメーカーのマークが映り、パチンコのCMだとわかった。「パチンコ」の一言も出ない。女性向けに「ちょっと一息」「ちょっとの楽しみ」といった言葉を並べ、30代から50代くらいの女性3人が、ニコニコしながら散歩している様子が流れ、「女性にも楽しみを…」と言っている。姑息な手段でパチンコのCMを放送しないでほしい。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 容姿の悪い女性を笑い物にし、番組を盛り上げるために不快ないじめエピソードを演出したうえ、視聴者に無責任に整形を推奨するバラエティー番組だ。美容業界と放送局の金儲け以外の何ものでもない。整形手術は希望する人間が自費でやるべきことだ。子どもや若者に悪影響だ。
  • 不快なキャラクターが出てきて生理的に受け付けられない。子ども向け番組なのにどぎつすぎる。夜のバラエティーではなく、朝の食事時間の放送で子どもが見ていることを配慮すべきだ。ブサイクな女性を笑う風潮を特に子ども向け番組で作ることはとても倫理に反している。
  • 出演者に刺青をした人がいた。テレビは不特定多数の人が見ており子どもも見ている。堂々と刺青をしている人間を出演させることはやめた方が良い。まだ世間のことが分からない少年少女が見ていたら、刺青をしていてもおかしくないと思わせてしまい、悪の道への一歩を安易に踏み出してしまう。どうしてもそのタレントを出演させたいなら、刺青が見えないようにして出演させるべきだ。
  • 家族団欒の時間帯に、変態行為を長時間にわたって放送していた。信じられない。お笑い芸人におもしろおかしく再現させていたが、冗談半分でマネをする人間が出るのを助長するだけで、青少年への影響は大きいと思う。われわれ大人が見ていても不愉快に感じる番組だった。

【性的表現に関する意見】

  • バラエティー番組で、タレントが性的な話題について10分程度語っていた。夏休みの21時台という時間帯では小中学生の視聴もあるはずで、現に我が家でも中学生が見ていたが、あまりの内容に親としてチャンネルを替えざるを得なかった。このような放送をこういう時間帯に流すことはテレビ局の見識を疑う。規制をかけるべきだと思う。
  • アイドルのプロモーションビデオが昼間に放送されていたが、下着姿で歌っている。小学生の子どもたちの目に偶然入ってしまい、親としてひどく憤慨している。下着姿である以上、深夜の放送にしてもらいたい。あまりにも非常識ではないか。
  • テレビにお色気番組は必要ない。今やネットでいくらでもアダルト動画が見られる時代だ。携帯電話や携帯ゲーム機の発達により、もはや保護者の目など届かない。大人が楽しむものとしてのお色気番組は今や崩壊しているも同然だ。

【いじめに関する意見】

  • お笑い芸人につらい課題を与えてクリアさせ、その状況を複数で確認するという内容だった。芸人にタバスコや唐辛子が多量に入った食べ物を食べさせ、苦痛にもだえる顔を楽しんだりして見るに耐えない内容だった。いじめを体験した私の子どもも「こんな番組見ないで、いじめられている芸人さんがかわいそう」と言っていた。
  • タレントたちがかくれんぼをする番組。見つけられた人が檻に入れられ、タランチュラを放り込む、大量の粉を噴射する、大量の泥水をかけるなどのおしおきを受けていた。それを檻の周りで見ている出演者達が大爆笑している。台本があるとしても、子ども達も見ている時間帯に悪質ないじめ方を教えているようなものだ。

【危険行為に関する意見】

  • ゴルフ場で何も知らない芸人を落とし穴に落とすという内容。何人も落としてそのリアクションを競っているような感じだった。恐らく落ちてもけがをしないような工夫がされているとは思うが、うちどころが悪くてということも考えられる。こんな危険なことをして笑っている出演者は大人として配慮が欠けている。見ていてとても気分が悪くなった。真似をする子もいるかもしれない。

【殺人シーンに関する意見】

  • 番組冒頭で、女子高生が街中で刺殺されるシーンがあった。いかなる設定にせよ、類似犯罪を助長するようなシーンを子どもが見る時間帯に放送するとはいかがなものか。ワイドショーやニュースでこの種の犯罪を取り上げ、被害者に同情し容疑者を憎むような報道姿勢は欺瞞としか言いようがない。各局の良識を望む。

【推奨番組に関する意見】

  • 第二次世界大戦に関するドキュメンタリーを見たが、とてもよくできた番組だと思う。今の若者は戦争を知らない者も多く大変嘆かわしい。「日本ってアメリカと戦争したんですか」「勝ったのですか、負けたのですか」と言う若者までいる。このような良質な番組は、終戦記念日あたりだけ放送するのではなく、普段から若者が見る時間に繰り返し放送すべきだ。

【編成に関する意見】

  • 深夜アニメであるにもかかわらず、小中学生の弟たちが毎週見ている。内容がとても良いので弟が楽しみにするのも分かるが、ゴールデンタイムに放送してはどうか。この番組を見るために夜更かししている子どもの視聴者も多数いると思われる。

【報道に関する意見】

  • 死刑の刑場を公開するというニュースがあったが、夏休み中のこの期間に報道しなくてもよいのではないか。大人の私でも非常にショックを受けたのだから、子どもが映像を見た時の衝撃は想像を絶する。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「青少年に有害な番組やCMは放送を中止すべき」「不快なのでBPOから指摘してほしい」などの意見が多いが、このような意見をお持ちの方はどのような取り組みをしているのか。情報が溢れる現代ではメディアリテラシーが求められている。放送する側には、正確でより良い情報の提供や情操教育への貢献などが求められ、有害・悪質な内容は流さないという義務がある一方、視聴者にも、正確で安全な情報を選び取る義務があることも忘れてはならないだろう。
  • 「子どもに悪影響を与える」などと言うが、現代より放送の規制が緩かった時代を生きていた大人が何を言っているのか。そんなに今の大人は悪い人間ばかりなのか?問題はテレビではなく、それを受け取る側の心の持ちようだと思う。子どもに良くない内容だと思ったら、大人がしっかりと「駄目だよ」と言ってあげればいい。

【CMに関する意見CMに関する意見】

  • 携帯電話用のゲームのCM。泥棒をネタにしたゲームで「盗め、盗め」と訴えている。いくらゲームでも、盗みが楽しいことであるかのような宣伝はモラルが欠けているのではないか。ゲームの中だけなら良いが、現実でも盗みを楽しむようになる子どもが増えることになるのではないか。
  • 未成年者の飲酒防止の観点から、アルコール飲料のCMが野放しになっていることは問題だ。人気俳優やタレントを使用し、真っ昼間から「うまい」「最高」などと連呼させている。これでは未成年者に飲酒を勧めているようなものだ。

2010年7月に視聴者から寄せられた意見

2010年7月に視聴者から寄せられた意見

大相撲名古屋場所のテレビ中継中止の是非をめぐり、賛否両論多くの意見が寄せられた。その後も角界をめぐる暴力団がらみの不祥事が報道されるたびに、厳しい批判が相次いだ。参院選挙は民主党が大敗したが、選挙に関する意見では、情報番組のキャスターやコメンテーターの見解が強く前に出すぎていて、世論を誘導しているとの批判があった。

7月にEメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,526件で、6月と同数であった。意見のアクセス方法の割合は、Eメール63%、電話33%、FAX2%、手紙ほか2%。
男女別では男性73%、女性23%、不明4%。
世代別では30歳代32%、40歳代25%、20歳代18%、50歳代11%、60歳以上10%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。7月の通知数は742件(46局)であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、42件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

7月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 0件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

7月の視聴者意見は1,526件と、先月と同数であった。
大相撲名古屋場所のテレビ中継中止の是非をめぐり、賛否両論多くの意見が寄せられた。相撲中継の中止、ダイジェスト版による放送ということになったが、その後も角界をめぐる暴力団がらみの不祥事が報道されるたびに、視聴者から厳しい批判が相次いだ。
参院選挙は民主党が大敗し、衆参ねじれ国会となった。選挙に関する意見では、情報番組のキャスターや評論家、コメンテーターの見解が強く前に出すぎていて、世論を誘導しているとの批判や、候補者の取り上げ方も一部公平性に欠けるものがあるなどの指摘があった。政治報道については、内閣支持率など世論調査を頻繁に報道することへの疑問も出された。
バラエティー番組では、長時間にわたって続けられたスペシャル番組で、炎天下倒れるまでタレントを走らせていたなどの批判や、回転する椅子に座らせた芸人を倒れるまで執拗にいじめたなどの意見が寄せられた。ドラマでは、子どもを殺すなど残虐なシーンが多すぎるとの意見があった。
来年7月の完全地上デジタル放送に向けて地デジ化テストが行われ、アナログ放送がレターボックスでの放送に移行したが、受像機をまだ買い替えていない人や、受信環境が整っていない人などから、視聴者への配慮が欠けているなどの苦情が寄せられた。
番組出演者に関する意見は、「不適切な発言」の検索で34件、「不適格な出演者」で48件あった。ラジオについての意見は40件、CMについては54件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は123件で、前月と同数だった。
今月も、バラエティー番組を中心に低俗・モラルに反するとの意見が37件と最も多く寄せられた。次いで、ドラマ番組での子どもの殺害シーンなどに対して「残虐だ」「見るに堪えない」などの批判意見が集中的に寄せられた(25件)。また、特定のジャンルに限らず、「性的表現」に関する意見も幅広く寄せられた(13件)。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • NHKは「大相撲名古屋場所の生中継はやめるが、録画のダイジェストを放送する」と発表した。しかし、相撲放送中の客席に暴力団組員がいてテレビで放送された問題は、何の対処方法も検討されていない。これでは再び、同じようなことが起きる可能性があり、放送が暴力団に悪用されることを放置しているとしか思えない。当面、大相撲番組は中止して、有効な対処方法を検討するように指導していただきたい。
  • 暴力団がかかわる、野球賭博に汚染された大相撲の中継をやめるべきです。NHKは国民の受信料でなりたっているのですから、当然国民の大多数の意見を尊重すべきです。
  • 生中継中止を残念に思っています。いまだに放送中止が納得できません。野球賭博に関係のない力士の方が多いのに、力士たちが気の毒です。今のダイジェスト放送では、大相撲の醍醐味は伝わりません。
  • 本当に悪いのは賭博を設定した暴力団の存在だろう。そこにメスを入れないマスコミの弱腰こそが問われているのではないか。本当の悪に目をつぶり真っ正直に生きてきた力士ばかりに焦点を当てることはどうなのか。厳然として存在する暴力団の存在をどうとらえるのか。社会の必要悪とのとらえ方は否定しなければならない。
  • 参院選挙の「開票速報」を見た。速報の臨場感を出すために、注目選挙区や注目候補の「当確」が出ると、全国の開票速報の途中にもかかわらず、万歳などのVTRを入れてくる。VTR後に開票の続きを放送すればいいが、注目候補の速報になったりしてめちゃくちゃだ。また、出口調査を過信し「当確」を早く出し過ぎている。早く「当確」が出ても下位で当選した人もいた。
  • 参院選挙で民主党が大敗したが、これは菅総理の消費税発言を大きく取り上げ、世論調査の支持率低下など、民主党に不利な報道をしたからだ。選挙期間中は有権者への影響を考慮し、世論を誘導するような報道はすべきではない。また、選挙特番にアイドルやお笑いタレントを出演させ、バラエティー番組のような扱いをしている放送局もあった。政治に対する真面目な取り組み方が感じられない。 内閣および政党支持率の世論調査の回数を減らしてほしい。国民は世論調査に影響される。世論が支持しているから、または世論が支持していないからと影響されているように思う。特に内閣支持率は支持率が低下し始めると雪崩のように下がる。これはマスメディアの悪影響ではないか。
  • 民放の情報番組を見ていると、政治に関する情報は国民主体ではなく、テレビ局本位の批判報道のようで苦々しく思う。重箱の隅をつつくような番組が多い。国会で何が審議され何が決まったかより、誰が失言したか、誰々が悪いとか、野党よりひどいことを政府に質問している。政治評論家と称して出演している中には、我々一般国民より幼稚な解説をしている者もいる。我々に何を伝えたいのかさっぱり分からない。
  • メディアが競って政権や政党の支持率を発表しているが、何の目的で行っているのか。ワイドショーのネタ探しとしか思えない。ある局の朝からの生番組などは、司会者がヘラヘラ薄笑いを浮かべ、ゲスト議員を小ばかにしたような内容を放送している。「報道の自由」とは、内容がどうあれ、自由に放送出来るということなのか。メディアの考えを押し付けられるのは、余計なお世話だ。
  • 大韓航空機爆破事件の元死刑囚キム・ヒョンヒが来日したことを放送していた。移動中、ヘリで追いかけ、その様子を細部に至るまで伝えていた。移動先の敷地の建物の見取り図までフリップを使って説明していたが、行き過ぎではないか。警察が厳戒態勢を敷いて警備している中、ここまで詳細に放送してしまっては警察の努力が水の泡だ。拉致問題や国の外交問題にもかかわる内容を芸能ネタと同様に扱ってはならない。
  • 福岡の民放各局は、大雨・水害・交通情報などをテロップで流していますが、CMになるとテロップが消えてしまいます。番組が始まると、また最初からの情報が流れ、最後の情報にはなかなかたどりつきません。CMが終わるまで我慢していても、さっき見た情報からまた始められるとイライラします。3月のチリ地震の津波警報のように、CM中もずっと情報を流し続けてほしい。福岡県民にとっては津波以上に大雨情報は即時性を要するのです。
  • 韓国俳優の自殺についてです。現地の配信に委ねずに、各テレビ局は独自取材のために韓国まで出向いたのだろうか。マスコミの対応が理解できない。結果として、マスコミに乗せられた一部の日本のファンまでも現地に出向き、情けなかった。そっとしておいてあげることが、人間としての道理ではなかろうか。

【番組全般・その他】

  • 出演者に危険なゲームばかりさせていて、怪我人が出るのではないかとハラハラした。後半の、椅子を執拗に回すシーンは不快以外の何ものでもなかった。いい大人が公開いじめをするさまを放送していた。顔面蒼白の出演者に「死後硬直」とスーパーを載せるとは制作者の神経を疑う。番組の制作者の中に誰一人として疑問を持つ人間がいなかったのかと呆れて物も言えない。悪質にも程がある。不快極まりない。
  • ダウンタウンの浜田に「止めて!」と訴えても、執拗にイスを回され、顔色が青くなった様をまわりの同じ芸人やスタッフが笑っていることが不快きわまりなかった。舞鶴で手足を縛られ重りをつけられた状態で海に蹴り落とされ亡くなった少年の事件がすぐに頭に浮かびました。ゲームでも何でもありません。番組をやめてほしいです。
  • 問題だらけの番組でした。熱中症などによる脱水症状で倒れてしまった人がいる中で、三輪車レースをやり続けたことは問題です。テレビという影響力の強いメディアが熱中症でも頑張る姿を放送することで、熱中症への認識が甘くなります。また、タレントが駅伝で熱中症になりました。しかし、それでも企画を続け、タレントに200mですが走らせました。命にかかわることなのに、認識が甘いと思います。
  • テレビを見てこんなに不快になったのは初めてです。いくら作り話とはいえ、子供がいたぶられながら殺されるシーンはあまりにもひどい。身が震えるほどに不快で、犯人にではなく制作者に強い怒りを感じました。いくら話題を作り視聴率をとりたいからといって、やっていい限度を超えています。あのシーンは必ず模倣犯を生みます。テレビはどうなってしまうのだろうと不快で情けなく、ただただ涙が出ました。
  • アナログテレビで見ているが、今日から突然、画面が小さくなった。今までは上下に黒い帯が入って横長の画面だったが、今日からはそれに加え左右にも黒い帯が入った。小さなテレビなのでさらに一回り小さくなり非常に見づらい。総務省に電話をすると「地デジ対応テレビの購入を促すためにテレビ局と協力して、わざと小さい画面表示にしている」と言われた。テレビを買えない貧乏人に対する嫌がらせだ。
  • 1年後に地デジへ完全移行することは、十分に理解している。しかし、各家庭に経済的な事情があるため、地デジ化していないだけである。これは、国を挙げてのアナログ弱者いじめではないか。バラエティー番組がいじめにつながると言って規制ばかりしているが、こちらの方がよっぽど問題だ。
  • 最近のテレビ番組は略語が多過ぎて理解できないことがよくある。例えば情報番組で「デパチカ」という言葉が出ていたが、「何のことだろう」とあれこれ考えているうちに分からないまま番組が終わってしまった。後で孫に聞いて知ったのだが、「デパートの地下売り場」の略称だという。若い子同士の会話で使うならともかく、そうしたおかしな造語をテレビ番組で堂々と使うのはやめていただきたい。
  • スポーツ新聞や週刊誌の記事を題材にした放送が多い。放送するからには内容についてはしっかり責任をとってほしい。テレビを通して聞いたニュースは確かな報道のような勘違いを起こしやすい。スポーツ新聞や週刊誌はいい加減な報道をするものと思っていましたし、面白おかしければよいと考えていました。テレビで流れると、思わず信じてしまいそうになります。真実かどうか確認してから報道する義務があると考えます。
  • 最近、YouTubeやニコニコ動画等で閲覧できる映像を利用し、ナレーションや字幕などとともに芸人や役者の顔窓やコメントを利用している番組が多い。各局で放送しているので、同じ内容を何度も見たりする。YouTubeなど動画サイトや動画製作、投稿者にきちんと許可をとっているのだろうか。以前知人が投稿した動画がテレビで放送されたので、知人に連絡すると本人が驚いていたので権利の所在など確認を怠っていると思われる。個人の権利はどうでもよいのだろうか。
  • 投稿動画だけで構成されたスペシャル番組が多い。どの局もこぞって放送しているが、金がないのか、それとも番組を自分たちで作ろうという気がないのだろうか。インターネット上にあるものだから、視聴者の中にも見たことのある人は大勢いるだろう。なぜ素人の投稿動画だけを使って番組を構成するのか。海外の素人の動画や動物の動画をスタジオにいるタレントが笑って見ているだけだ。手を抜いているとしか思えない。

【ラジオ】

  • 民放連のラジオCMで、子供が「温暖化すると砂漠の中を通学することになるかも」と言っていた。いくらなんでも、人為的要因の温暖化で、砂漠の中を通学することになるとは思えないし、そんな意見をどの研究者からも聞いたことがない。間違った考えを世に流布するものだ。

【CM】

  • 今月は選挙があったが、「ソフトバンク」の白戸次郎が選挙に出馬するCMが気になった。放送の法律がどういう仕組みかはわからないが、選挙期間中にかかわらず、そんな嘘話を放送して大丈夫なのだろうか?

【BPOへの意見】

  • ラジオでBPOの告知を聞いたが、「××していないよね?」という言い方は、いじめをしている人が言うような言い回しで、聞いていて不愉快になる。今後、告知を作るときには「××していませんか?」にしてはどうか。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 司会者が出演者に「こいつ脳死だ」などと言っていたが大変不快に感じた。あってはならない発言だ。実際に脳死の方々にも失礼であり、テレビ番組で人に言って良い言葉とは到底思えない。番組を見ていた子どもが真似したりでもしたら問題ではないか。
  • ゲストのお笑い芸人が出版した絵本や色紙などを出演者らが蹴飛ばしたり踏み付けたりした。何故そんなことをしたのかは分らないが、理由はどうであれ大切な作品を傷めたり汚したりするとはひどい。芸能人がそのような行為をしていては子どもの手本にならない。
  • お笑い芸人が地方に行き、女子高生をスカウトし、男性誌でグラビアデビューさせるという企画があるが、いかがなものか。街中で声をかけ、親の承諾を得るために家を訪ねるという内容だが、承諾する親が多いことにも驚く。危険なこの時勢、犯罪や事件に発展するということも考えないといけない。安易に承諾する親の気も知れないが、こういうコーナーは必要ないと思う。
  • 子ども番組でのお笑い芸人の歌が小学生にはふさわしくない。この歌は「女子だって、気に入らない男子がいたら我慢しないでパンチをしてよい」という内容だ。暴力を肯定する歌は放送してほしくない。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • 子どもを惨殺した犯人に主人公が復讐するというドラマだが、残酷なシーンが多く見るに堪えない。恐怖でおしっこを漏らしてしまった子どもを犯人が面白がるシーンは明らかに常軌を逸しており、ドラマとしても一線を越えている。21時台だと子どもも見る可能性が十分にある時間帯だ。痛ましすぎて気分が悪くなり途中で見ることをやめてしまった。

【いじめに関する意見】

  • 女性芸人に痴漢行為をする男性芸人を笑って許す場面や、いすに座って何回転もさせられ顔色が悪くなっている芸人を司会者がどなりつけて無理やり再度いすに座らせ回転させる場面は、力の強い者による弱い者いじめ以外の何ものでもなくセクハラ・パワハラでもある。人が嫌がったり、苦しむ様子を見て笑いをとろうとする番組作りは最低だ。
  • 芸人が後輩の頭をバリカンで勝手に剃るという行為をしていたが、立場を利用してのいじめに繋がる場面で不快に感じた。一般社会では絶対許されない行為ではないか。その後も、ゲストの家で裸になりゲストの妻と布団に入る、生きた魚をテーブルや床で跳ねさせるなど、自分の家にこのようなことが起きたらと思うとゾッとする場面ばかりで、良識がないのかと思わせる内容だった。子どもの成長に有害だと感じる。

【性的表現に関する意見】

  • “新番組”ということで子どもと楽しみにしていた。ところが、番組が始まってすぐに子どもの殺害シーンや過激な性描写があり驚いた。21時台の番組は子どもを含めた家族で見る時間帯でもある。キスシーンくらいならともかく、露骨な性描写まで放送するのは行き過ぎではないか。映画であればR指定などで見るかどうかの判断も可能だが、テレビでは内容が確かめられないまま子どもでも見る可能性がある。配慮が必要だ。
  • 小中学生が帰宅する時間帯の夕方の情報バラエティー番組で、性の記事や話題を特集するのはいかがなものか。ゲストコメンテーターまで自身の性的な体験談などを語る始末だ。いき過ぎた内容を一刻も早く改善すべきではないか。
  • 深夜のバラエティー番組だが、深夜とはいえ子どもが見るかもしれない。パジャマを脱がしあい、その下に着ている水着姿になり、その様子を股間や胸などに迫って映す行為は不適切すぎる。そもそも水着姿ばかり映す番組がなぜ成り立つのか。なぜやめさせないのか。もう少しモラルをもって番組を管理してもらえないか。

【危険行為に関する意見】

  • クイズ番組で、限界に挑戦させようと狭い部屋の天井を徐々に下げて圧迫したり、密封された中に水を放水して首まで水につからせたり、水の中に答えを取りに潜らせたり、どう考えてもやりすぎではないか?水の圧力の恐ろしさがわかっているのだろうか?制作者が過激な番組を作らなくてはいけないように追い詰められている感じを受ける。事故などが起きないうちに再考を求める。

【動物に関する意見】

  • 狼犬に人を噛み殺させるというきわめて悪質なドラマだ。国内でも土佐犬など大型犬に噛まれて大怪我をしたり亡くなる人が出ている。動物を凶器に使うなど最低である。こういった番組は子どもたちの健全な育成に大きな影響がある。愛犬家から見ていても許せない番組だ。

【推奨番組に関する意見】

  • 差別されがちなサブカルチャーやネット文化をちゃんと評価し上手く扱った良い番組で、なかなか面白かった。マニアックな内容や独特な表現で正直わからないところもあったが、そこもまた良いところなのだろう。放送局には、サブカルチャーを学術的に評価したり、言論・表現の自由や内心の自由の意味や意義をどう考えるか、科学的・論理的に扱った番組を作ってほしい。

【残虐シーンに関する意見】

  • 子どもが見る時間帯のアニメであるにもかかわらず、戦闘で血が飛び散るシーンがある。少し見て気分が悪くなった。このアニメには配慮がなく、殺すことが格好良いように表現されていて問題だ。深夜夕方を問わずこういった残虐アニメが増えている気がする。売り上げや視聴率を求めることは仕方ないが、最低限のルールを作らないとモラルが崩壊する。

【CMに関する意見】

  • 使用無料を全面に出しているゲームの広告だが、有料部分をわかりやすくして無料部分と合わせて広告しないと詐欺に値すると思う。また、「盗む」というキーワードでゲームのツールを盗むことに引っ掛け、人の”彼”を盗む行為を演出している。道徳的に悪影響を与えることは必至である。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「人を馬鹿にしたり、下品なことを言う番組」について、テレビからこれらを取り除くことで世の中が良くなるのだろうか。テレビの環境浄化で良い子が育つのなら学校は不要だ。また、BPOはテレビの警察でもなければ、視聴者の不満や愚痴の捌け口でもない。その点を履き違えている意見が多すぎる。
  • 最近のBPOの視聴者意見は言葉の表現や方言、それにバラエティーへの批判が多すぎる。「方言を直せ、分かりづらい」などの言葉の批判は方言への差別に値する。また、バラエティー番組は笑えて人生を楽しくするものだ。「殺すぞ」などの言葉については制限してもいいと思うが、細かい表現にいちいちつっかかっていたら自由に発言できなくなる。今の放送は取り除かなくてもいいものまで取り除いていると思う。
  • ドラマでの暴力・殺人シーンについて「子どもに悪影響」との意見に賛成だ。映画にはR指定などがあり、過激な暴力や性表現などを扱った作品では子どもは入場できないが、テレビはどの年齢でも見ることができてしまう。親子で話し合うことも重要だが、すべて視聴者に任せることは危険だと思う。

2010年6月に視聴者から寄せられた意見

2010年6月に視聴者から寄せられた意見

小惑星探査機「はやぶさ」が7年ぶりに地球に帰還したが、どこの放送局も生中継しなかったため、「報道の役割を放棄したものだ」との厳しい批判が寄せられた。大相撲の野球賭博問題が明るみに出たが、予定されていた大相撲名古屋場所をテレビ中継するべきかなど、大きな問題が視聴者から提起された。

6月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,526件で、5月と比較して69件減少した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール61%、電話34%、FAX2%、手紙ほか3%。
男女別は男性72%、女性24%、不明4%で、世代別では30歳代29%、40歳代26%、20歳代18%、50歳代14%、60歳以上11%、10歳代2%の順となっている。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。6月の通知数は683件(39局)であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、43件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

6月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 2件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

6月の視聴者意見は前月とほぼ同数で、政治、スポーツ、バラエティーなどテーマは多岐にわたった。
鳩山首相の突然の辞任を受けて、菅新内閣がスタートした。”小沢ばなれ”効果もあり内閣支持率は急上昇し、いっきに参院選挙に向かうこととなった。選挙の争点として「消費税の引き上げ」がクローズアップされたこともあり、視聴者の意見も政治関連で172件となった。
小惑星探査機「はやぶさ」が7年ぶりに地球に帰還した。多くの困難やトラブルを乗り越えての生還に、多くの人々が感動した。深夜のニュースであったが、どこの放送局も生中継しなかったため視聴者から、「報道の役割を放棄したものだ」との厳しい批判が寄せられた。
相撲界を大きく揺るがす野球賭博問題が明るみに出た。大関琴光喜への恐喝事件がきっかけとなり、賭博に関わっていた力士や親方の処分、さらには予定されていた大相撲名古屋場所を開催すべきか、テレビ中継をすべきかなどメディアにとっても大きな問題が視聴者から提起された。
サッカーワールドカップ南アフリカ大会が行われ、日本代表は惜しくもベスト8進出はならなかったものの、前評判を覆して大健闘し、多くのファン、視聴者から「感動した、ありがとう」の声が意見でも寄せられた。中継放送では、「ブブゼラの音がうるさくて」実況のアナウンスが聞き取れないなどの注文が出された。
東京都青少年健全育成条例の改正案は否決されたが、いわゆる「アニメ規制」「児童ポルノ問題」をめぐり、多くの意見が寄せられたほか、バラエティー番組での芸人の発言が不穏当で品位に欠けるとの指摘もあった。
報道関連意見は146件、バラエティー番組への意見は198件あった。番組出演者に関する意見は「不適切な発言」検索で58件、不適格な出演者検索では48件あった。ラジオに関する意見は56件、CMに関する意見は76件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は123件で、前月とほぼ同数だった。
今月はここ数カ月の傾向と同じく、低俗・モラルに反するとの意見(35件)および性的表現に関する意見(30件)が多数寄せられた。前者については、特定の番組への集中はみられないが、子ども向け番組への批判意見が比較的目立った。後者については、有識者らが特定のテーマについて持論を解説する2つの番組で、児童ポルノ規制問題を取り上げた回に対し、「内容に偏りがある」「データが不正確だ」などの批判意見が合計19件寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • テレビは鳩山総理を叩き、民主党の支持率下落を嘲笑するような報道をしていたのに、菅総理に替わった途端、今度は新総理や新閣僚らを持ち上げるようなことばかり言っている。新内閣は始まって3日目である。まだ何の実績もないのだから、好意的に華々しく取り上げる根拠もない。ここ数日の内閣交代によるお祭り騒ぎは、テレビ独特の節操の無さの産物だ。軽薄で無責任そのものの報道を「改めよう」という声は内部から起こらないのだろうか。
  • ニュースや報道番組のあり方について疑問がある。景気の停滞や下降の原因は政府の方針もあるが、テレビの影響も大きいのではないか。政府を追及していく姿勢は結構だと思うが、どうも偏り過ぎている。良い政策や国民に有利なことも、もっと取り上げて褒めてもいいのではないか。国民が消費意欲を出し景気が上向く。政府のやっている行動を理解し、頑張ろうと意欲が出ることもあるのではないか。ある番組ではメインキャスターの主観が前面に押し出され、国民が政府や現在の日本に対して誤解を生むのではないかと思える発言をしている。表現の自由とは、かけ離れた行為だ。
  • 世界にとって歴史的な1日でした。「はやぶさ」の帰還です。海外でも生中継で放送されました。しかしながら、日本の地上波テレビ局は生放送しませんでした。NHKでさえ放送しませんでした。くだらないバラエティー番組や、いつでも放送できるワールドカップの特集を延々と続けました。一体この国のテレビ局は何を考えているのでしょうか。
  • 「はやぶさの地球帰還」という世界に誇るべき偉業が達成されたのに、報道が控えめなことに驚いている。しかも「はやぶさ」の予算が事業仕分けにより大幅に減額されたと知ってびっくりした。こうしたニュースはテレビではほとんど伝えられなかったため、私はネットニュースで知った。放送界が「はやぶさの仕分け」をした与党に遠慮したからかとの憶測さえ流れた。「はやぶさ」の件で色々考えさせられた。公平な報道を心から望む。
  • サッカーワールドカップの報道が過剰だ。地上波放送で連日W杯関連の番組を大量に放送し、衛星放送でも放送している。同じ番組を何回も放送している。民放各局もワイドショーや報道番組でW杯を過剰に煽っている。高額な放送権料を払っているからだろうが、興味のない者からすればただの押し付けで、迷惑でしかない。
  • ワールドカップの試合前のパフォーマンスだと思って聞いていたが、試合中もずっとブブゼラの音が流れていた。気持ち悪く頭痛がする。ブブゼラを止めさせてください。解説も判定のホイッスルも聞こえない。
  • すべての番組に言えることだが、選挙間近に政治報道をあつかう場合、キャスター、コメンテーターに意見や感想を主張させることは問題がある。特定政党を非難する意見が相次いだりして、視聴者の投票行動に影響を与える可能性がある。この時期には客観的事実のみを報道し、キャスターやコメンテーターの意見や感想を加えることは抑制したほうがよいのではないか。
  • 政治に関しての街角インタビューだが、これほど危ない報道手法はないのではないか。意図的な操作が容易で、なおかつ市民の意見ということで、局は責任を持たなくてもよい。やらせではなくても都合の良い意見を拾うことはできるし、少数意見でも多数意見のようにみせることができる。最近の世論形成の流れを危惧する。実際の私の周辺の政治に関する意見】と、マスコミが伝える世論の実態に乖離を覚えるからだ。
  • ニュースや報道番組で、異常なまでのモザイク処理があり、不愉快でなりません。個人情報保護の行き過ぎではないでしょうか。個人情報保護の趣旨をテレビ局は曲解していませんか。テレビの最大の武器は映像です。曖昧な映像で放送されては、何らテレビの意味がありません。もう一度、「個人情報保護」を見直してはいかがでしょうか。
  • 芸能人が学生時代などの過去の写真をテレビ上に公表する時、一緒に写っている一般人のモザイク処理がされていないケースが見られます。もっとしっかり処理をお願いします。特に集合写真やスナップ写真などは一般人の顔を絶対に映さないようにしてください。その写真をもとにインターネットで誹謗中傷などが起きたら大変です。
  • ニュースで「食肉に”宮崎県産ではないので安心して下さい”と表示しているスーパーがある」と放送しました。これは「宮崎県産は安心して食べられない」と言っているようなものです。市場に出回っている宮崎県産の食肉は安全なはずです。こんな放送をすると、”宮崎県産ではない”ことを表示する業者が増えてしまいます。風評被害を増やさないためにも、こうした放送は控えて下さい。
  • 放送時間の表現が間違っていることを改めてほしい。ワールドカップの放送時間は「木曜深夜3時」と言っているが、実際は「金曜の深夜3時」が正しい。分かりにくく迷惑だ。テレビ局は25時や27時などの表現も用いるが、そんな時間は存在しない。

【番組全般・その他】

  • ペットを通じての出会いや交流は、心の優しさやあたたかさが伝わり、命の大切さを感じた。家族で見てほしい番組だ。ペットの愛情や素顔を間近で見られるシーンが楽しみで、毎週欠かさず見ている。バラエティー番組に見られる出演者同士の罵倒や紛糾、内輪話や下ネタで、心を平気で傷つける番組よりも、こうした心温まる番組が長く続くことを期待したい。
  • 民放には、大人が見る番組がない。バラエティーでも、つまらない芸人の内輪話ではなく、大人の鑑賞に堪える「しっかり作った」ものを放送してほしい。ファミリーレストランで無茶食いをしたり、内輪ウケのトークばかりでは大人は楽しめない。子供や若者に媚びない、大人が楽しめる番組作りをしてほしい。
  • 相撲はタニマチにもヤクザが多いと聞く。今回の問題が済んでも解決にはならないだろう。分かっていて放送する側に問題がある。放送局が強く暴力団の排斥を言えば効果があるのに、なぜしなかったのか。他のスポーツでも暴力団との関係が指摘されている。芸能界を含めて対処してもらいたい。
  • 相撲界の不祥事が取りざたされているが、全ての力士が事件に絡んでいるわけではない。真面目に稽古をしている力士もいるはずだ。コメントを取りたい取材者の気持ちもわかるが、無関係な力士たちへの執拗な取材は控えるべきである。
  • テレビをつければ関西弁の放送ばかりだ。関西出身のタレントが関西弁で喋りまくる。せめて、東京キー局制作の番組は標準語放送にしてほしい。「俺がしゃべるのが標準語じゃ」と言わんばかりに、関西弁を直そうとしないタレントにはうんざりする。かつて、地方の人間はテレビ放送で標準語や共通語を学んだが、今の放送ではそれができない。
  • おもしろ映像やびっくり映像を取り上げる番組では必ずといってよいほど、テレビ画面の左上にスタジオゲストの表情を映しているが、本編が見たい視聴者にとって邪魔以外の何ものでもない。特に録画して保存したい場合は非常に邪魔に感じる。そこで提案なのだが、各局でワイプについて視聴者がどう思っているのかモニタリングをしてもらいたい。

【ラジオ】

  • 「大相撲の野球賭博と暴力団」について、元力士をゲストに迎えてトークしていた。元力士は「暴力団は悪い人ではない、いい人が多い」「ずっと付き合っているが、立派な人が多い」など、暴力団を肯定する発言ばかりしていた。これらの発言に対して、司会者は全く否定せず、アナウンサーは沈黙したままだった。生放送中の発言とはいえ、司会者やアナウンサーが否定するチャンスはあった。違法なことやモラルに反することには、きちんと物を言わなければならないはずだ。何かこの番組のスタッフも含め、勘違いをしているとしか思えない。
  • あるラジオ局に点字一覧表を同封し点字で投稿したところ、断られた。私は視覚障害があるので点字でしかラジオ番組に参加できない。私のような人々の気持ちを理解してほしい。点字で手紙を出せないことはつらい。全国のラジオ局で点字での手紙を受け付けるようにお願いしたい。
  • パーソナリティーが、著作権法を犯し漫画をネット上に公開した少年に対しての感想で、「悪いとは思えない、時代の流れ」などと自説を展開し、ネット上に歌、漫画などを無断で公開することを推奨、容認するような発言を繰り返した。非常に問題だと思う。

【CM】

  • 注意を引くためか、携帯電話の呼び出し音を紛れこませたり、インターホンの音を微妙に忍びこませているコマーシャルがある。私自身は片耳難聴で、どこから音が来ているのか方向性がわからず、本当に呼び出されたかと思い驚く。世の中には、電話やインターホンの音にストレスを感じ、電話恐怖症の人もいるだろう。不必要にこのようなことをしてほしくない。
  • サプリメント・健康器具・化粧品など、通信販売のCMに見られる「あくまで個人の感想です」「効果には個人差があります」などの表現は、消費者に対する逃げの言葉だ。出演者もセミプロのようなエキストラタレントで、当然出演料が発生しているはずだ。仮に素人だとしても「ギャラ」は発生していると思う。これでは「何日で効果が現れた」と、効果を説明されても信用できない。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 司会者が出演者について「死んでしまった」などと発言した。人の生死を軽々しく語ったこの発言は非常に不愉快だった。この発言に対する問題の認識と反省を求めるとともに、当該発言をそのまま放送した放送局に対し憤りを感じる。こういった発言が青少年に与える影響の大きさを認識していただきたい。
  • 芸人と子どもが出演するコントで、深夜とはいえ子ども相手に「高飛車な女の落とし方」などを教えていた。このシリーズは、いくら子役といっても子どもに教える内容ではないし、意味が分かっていなくても子どもにさせる質問内容ではないと思う。もう少し品や常識のある内容にしてほしい。
  • 公共の電波を利用して、内輪のじゃれあい番組を放送することはいかがなものか。また「バカ」などの言葉も同様で、公共の電波でこのような単語を連呼することも見ていて不快感を覚える。この時間帯は小さな子どももテレビを見ていると思う。
  • 自局のドラマの番組宣伝のために、出演者の6歳の子役が早朝のニュース番組に出ていた。法的には問題ないのかもしれないが、6歳の子どもを朝早い番組に出演させることは問題だ。このような放送局の姿勢は改めるべきだ。

【性的表現に関する意見】

  • 児童ポルノ規制問題について、規制推進派に都合の良いデータばかりだった。このような問題の場合、賛否についての問題提起が重要なはずだ。賛成・反対どちらの意見があってもいいと思うが、片方だけの意見を過度に宣伝するような番組作りは問題である。「マンガやアニメもポルノ規制の対象」と印象付けるような発言もあったが、放送内容は公平なものであるべきだ。
  • 番組の後半で必ず”お色気ネタ”を出してくる。ゴールデンタイムで、視聴者の多くが小学生や園児を含む子どもやその家族であるのに、なぜ女性が下着姿になる場面が必要なのか。非常に楽しくよくできたコントで子どもはどうしても見てしまうのに、最後に出てくるお色気シーンはあさましい視聴率稼ぎとしか思えない。
  • 人気グループの悩み相談にレギュラー陣が応えるコーナーで、芸人が男性の下半身の名称を連呼しながら腰を振っていた。一度だけでなく何度も繰り返していた。子どもも見ているので過激な下ネタはやめて欲しい。

【いじめに関する意見】

  • 外国の学生によるいたずらの動画だが、どう見てもいじめに見える。この時間帯は多くの子どもも見ている。楽しそうに放送されると、このくらいはいいと思ってしまうかもしれない。被害者はたぶん怪我をしていると思う。このような放送はやめていただきたい。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • 子どもが見る時間帯なのに暴力シーンが多すぎる。逃げまどう相手を執拗に殴りつけるなど、恐ろしくなるシーンばかりだ。このようなドラマが放送されると教育現場が荒れる。現場の教師は体をはって学校内の秩序を保っているのに、放送のおかげで多大な迷惑をかけられている。教員も心の底から傷つけられ、憤り、悔しい思いをしていることをどうか考えてほしい。
  • 登場人物を串刺しにして殺害することを暗示する場面があった。我が家では、小学3、5年生の子どもが視聴しているが、大人の私でも眼を背ける表現であり、極めて不適切であると思う。この他の部分についても、暴力表現についてリアリティーを追求する姿勢が優先されており、子ども向け番組としての配慮がなさ過ぎる。表現方法を検討するか、子どもが視聴できない深夜の時間帯に移すなどの対策が必要と考える。

【言葉に関する意見】

  • 民放各局のバラエティー番組での言葉使いが汚い。「てめえ」「バカ野郎」「この野郎」など、本当にひどい。子どもには「こういう言葉使いをしてはいけない」と常々教育しているが、これだけテレビで放送されていては子どもたちが真似するのも無理はないだろう。

【喫煙に関する意見】

  • 息子が毎週楽しみに見ているドラマだが、親の目から見ると主演の俳優の喫煙シーンが多過ぎる。かなりの頻度で煙草を吸っているが、私には喫煙の必然性が全く感じられない。まるで、演技力のなさを小道具で補っているように思われる。しかし、子どもにはその喫煙場面は格好よく映っているようで、青少年の喫煙に対する興味を助長しかねない。喫煙シーンをやめてほしい。

【報道に関する意見】

  • 中学生が先輩からのいじめで裸の動画を撮られた事件で、被害者の通う学校と思われる映像が何回も使用されていた。被害者への配慮がなさ過ぎる。動画を撮られた生徒の心境にもっと配慮するべきだし、学校の映像を使う必要があったのかも疑問だ。一旦世に出た動画は回収が難しく、それを更に拡散させるような報道は慎むべきだ。

【犯罪助長に関する意見】

  • 模倣犯罪を誘発するおそれのある殺人ドラマが多過ぎる。ドラマに影響されて犯罪に走る視聴者など実際にはほとんどいないだろうが、中には現実とフィクションの境界があいまいになり軽い気持ちで犯罪に走る者や、ドラマをヒントとして犯罪に利用する者も出るかもしれない。特に若い人への悪影響が心配だ。

【動物に関する意見】

  • 特番で「ウツボ対タコではどちらが強いか」を試すコーナーがあった。実験のため狭い水槽に入れられた両者はたちまち格闘を始め、ウツボの歯がタコの足に食い込むと表面は傷だらけになった。こうした残酷な行為は動物愛護の精神に反するものであり到底許されない。バラエティー番組なら動物虐待が許されるのか?子どもがこれに刺激されて動物をいじめたりすると問題だ。

【CMに関する意見】

  • 携帯用ゲームのCMで、「盗みまくれ」などと連呼し、盗みを煽動しているように聞こえる。最新のCMでは、友達の彼氏まで「盗んじゃおうかな」と言っており、青少年に悪影響だ。放送中止を要望する。
  • CMの放送について、テレビ局の姿勢に疑問を感じる。映画のCMで「ぶっ殺したろか」などの台詞が流れたが、子どもへの悪影響が懸念されるために作品はR-15指定なのではないか。CMは見ようと思わなくても見てしまう点で、映画を観るより問題であると思う。
  • パチンコのCMに対する苦情が多いにもかかわらず、いまだにパチンコのCMが垂れ流しなのは何故か?折角視聴者が苦情をBPOに伝えても、BPOからの各局への注意が聞き届けられないのであれば、BPOの存在価値とは何なのか?CMを無くすことは無理だとしても、子どもが見ない深夜枠に追いやるべきではないか。アニメなどで子どもの興味を引くようなパチンコCMは有害だ。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 毎月のように「子どもに悪影響」との意見があり、それを受けて実際に放送が打ち切りになった番組もある。しかしそれが本当に子どもたちのためになっているのだろうか。テレビは教育機関ではないし、子どもに気を使って規制・自粛することが本来の仕事ではない。テレビが子どもにとって有害と思えるなら、家庭でテレビをつけない日を決めたり、親子でテレビについて話し合うなどすべきだ。

2010年5月に視聴者から寄せられた意見

2010年5月に視聴者から寄せられた意見

宮崎県で発生した口蹄疫に関する報道や番組内容についての意見が多かった。政府の初動が遅れたことや、報道が十分にされなかったのではないかなどの疑問の声が多かった。感染拡大への対応や、種牛の処分、現地での取材のあり方などについても意見が寄せられた。

5月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,595件で、4月と比較して559件減少した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール65%、電話30%、FAX3%、手紙ほか2%。
男女別は男性73%、女性23%、不明4%で、世代別では30歳代32%、40歳代26%、20歳代15%、50歳代13%、60歳以上11%、10歳代3%の順となっている。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。5月の通知数は667件(43局)であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、48件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

5月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 2件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

5月の視聴者意見は、宮崎県で発生した口蹄疫に関する報道や番組内容についての意見が多かった。牛や豚の感染が、連休をはさんで爆発的に拡大していく中、政府の初動が遅れたことや、報道が十分にされなかったのではないかなどの疑問の声が多かった。感染拡大への対応や、種牛の処分、現地での取材のあり方などについても意見が寄せられた。
さらに、沖縄の普天間基地移設問題について、鳩山首相(当時)が約束を違えたなどの批判意見があった。「辺野古」への移設に反対した社民党福島党首の閣僚罷免、社民党の連立離脱などへの意見もあった。また採決をめぐるトラブルで民主党の三宅雪子議員が負傷し、「突き飛ばされた」、「いや自作自演だ」など賛否両論多くの意見が寄せられた。政治に関する意見は400件近くに上った。
バラエティー番組への意見は前月とほぼ同じの132件、お笑い芸人の言葉の使い方や、食べ方が下品だなどの批判が多かった。若い女性グループの売り出し方などをめぐる意見も多かった。番組出演者に関する意見は「不適切な発言」の検索で52件、「不適格な出演者」で78件あった。ラジオに関する意見は55件、CMについては、パチンコCMが多いことや、山場でCMを挟むことなどへの批判が多かった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は124件で、前月を5件下回った。
今月は先月に引き続き、低俗・モラルに反するとの意見が24件、性的表現に関する意見が23件とほぼ並んだ。後者については、子ども向けアニメ番組のラ・テ欄表記に対し、「子どもに聞かれたら困る表記であり不適切だ」との批判意見が5件寄せられた。また、今月は複数のドラマ番組における喫煙シーンに対する批判意見が、通常より多く6件寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • どうして口蹄疫の報道が一切されないのか。初動の遅れは政府・農水省の怠慢だ。感染経路がはっきりしないのにGWで人の大移動が起きたことにより、南九州のみで収まらない可能性がある。それにもかかわらずマスコミが報道しないことは、いかなる理由があるのか。これで、他県へ被害が拡大した場合は、マスコミは責任が取れるのか。これは明らかに”人災”だ。
  • 口蹄疫の感染拡大について、ワイドショーなどが報道している。予備知識のない取材陣が大量に現地に押しかけているようだ。人間にはうつらないが、衣服に付着して感染が拡大する可能性がある。取材は現地に任せておいたらどうだ。
  • 宮崎県の口蹄疫はなお拡大傾向にある。必死の防疫作業にもかかわらず、南下拡大している。発生から1カ月になろうとする中で、ようやくマスコミも注目し始めたようだが、政治が動かなければ既にどうしようもないところまで来ている。原因は購入飼料か、人為的なものか、いまだ不明だ。空気感染するウイルスだから、原因究明と防疫は徹底する必要がある。畜産農家の窮状と地域経済へ及ぼす影響など、時期を逸することなく情報を伝えていただきたい。
  • 宮崎県の種雄牛49頭の「延命措置」を知事が要望している件で、それを擁護するような報道がある。全頭殺処分というのは「家畜伝染病予防法」という法律で決められている。当然、この種雄牛も殺処分されなければならない。いずれの農家にとっても、家畜は何十年にわたり築きあげてきた大切な財産だ。それを法律で決められているといって、すべて処分せざるを得ない中で、農家を指導する立場の行政がそれを拒んで、特例を求めている現状はおかしい。県の対応を問いただすのが報道機関としての姿ではないか。私の実家は20kmの搬出制限区域内で養豚を営んでいる。農家としては、このような報道はやり切れない。恥ずかしくない報道を望む。
  • 公務員制度改革法案強行採決の際の三宅議員の転倒シーン。実際の転倒シーンをそのまま放送していれば、甘利議員が押していないことが分かるはずなのに、あえてその疑惑のシーンは右にカメラをずらして見えないようにしている。仮にたまたまカメラを右側に向ける際に起こった突然の出来事だったとしても、いろんな角度から撮っているわけだから、きちんと検証して事実を報道するべきだ。
  • 民主党の強行採決による会場での騒ぎが話題となっているが、肝心の強行採決しようとしていた法案は何なのか、中身はどういったものなのか、まったく報道されていない。視聴者が知りたいことは、自分たちの生活に直結する法案の中身だ。まったく知らされないまま、決まっていくことに恐ろしさを感じる。
  • 東京都条例改正に伴うコミック表現規制問題について報道する際、「2次元児童ポルノ」または「漫画児童ポルノ」の規制と表現され、「コミック表現規制問題」に反対している漫画家について、「児童ポルノ作家」というような表現をされることが多い。扇情的な表現を改め、適切な表現で報道するよう望む。
  • 大型連休の各地の様子を伝えるニュースで、大凧あげの事故を放送していた。事故のニュースという扱いではなく、バラエティー番組の扱いでした。たこが墜落するシーンから「現場にいる人の安否は?」というような煽りのスーパーを入れ、CMで引っ張った後、CM明けにけがをした人がいたことを伝えていた。事故を伝えるニュース番組としては、あまりに不謹慎だ。
  • 報道・情報番組で、「ボードに貼った新聞記事の読み上げ」が当たり前のように行われているが、テレビが新聞記事をそのまま流してどうするのか。テレビ独自の報道に自信も責任も持てないということの表れか。
  • 最近のテレビニュースは本当に「たちが悪い」。「死亡した被害者」の顔写真を平然と大写しにし、繰り返し放送している。「加害者」に対しては容疑者としての配慮から「顔の映像部分にモザイクを掛け、名前は伏せる」という丁重な扱いをする。この無神経な癖は直らないものだろうか。ちなみに、新聞紙面も昔は同様であったが、現在は新聞社の協定で被害者の顔写真を載せることなどなくなった。背景には遺族の猛烈な抗議があった。
  • 私は土木技術者である。東京湾アクアライン建設などにも携わり、子供には「公共事業」に従事していることを教えて来た。最近「公共事業の仕分け問題」がいろいろな番組で取り上げられる機会が増えたが、すべての公共事業をひとくくりにして「無駄」と表現されることが多くなった。そのせいで子供が学校でいじめられているようだ。父親として非常に心が痛む。公共事業にもいろいろある。安易に「公共事業=無駄」と受け取れるような放送をしないでほしい。

【番組全般・その他】

  • くだらない番組が多い。お笑い番組、食い物番組。特に食い物番組は最後まで食べもしない。料理を作った者の身にもなって欲しい。昔テレビが普及した時代に評論家の大宅壮一氏が「一億総白痴化する」と断言していたが、正に現代はその時代になっている。子供の教育レベルの低下は放送局に責任がある。
  • バラエティー番組では言葉の使い方が悪い。流行かも知れないが、聞いていて気分が悪い。本来の日本語はどこにあるのか。公共の放送なのに、タレントに注意しないのか。自分たちの儲けしか頭にないのか。最近では近所の子どもたちも、流行語しか頭にないようだ。もう少し標準語の放送ができないだろうか。将来を懸念している。
  • 「猫に餌をあげる」「花に水をあげる」など、各局のアナウンサーが言葉の使い方を誤っている。こんなことは小学生で得る知識ではないのか。日本語は正しく使ってほしいので、各局にぜひ伝えてほしい。
  • 外科手術のシーンをモザイク無しで放送するのはいかがなものか。手術をしている血まみれの手元だけならまだしも、切除した内臓が映ることは、ドラマの暴力シーンの比ではない。しばらく前はモザイクやボカシがかかっていたのに、どうしてわざわざ外すようなことをするのか。
  • 情報番組などで、各地の観光スポットや風光明媚な場所が紹介されるが、その名所のある「県名」を言わないために、地理的な見当が付かないことがよくある。先日もある番組で「たかおさん」という山を紹介していたが、県名を言わなかったためピンと来なかった。後で調べたところ、東京の「高尾山」と京都の「高雄山」という少なくとも2つの「たかおさん」があり、結局どちらなのか分からずじまいだった。せっかくの名所案内なのだから、どの地方の人が見ても分かるように「県名」を省略せずに紹介してもらいたい。
  • 楽しくテレビを見ていると、画面の中にワイプで出演している人がVTRを見ながら賑やかしている。見ることを邪魔されていると感じる。内容には興味があるのに、ワイプ画面や、それを見てうるさく意見を発している状態は、見る気が失せる。バラエティー番組しかり、ワイドショーでも報道の内容を伝えたいのか、出演者の表情を放送したいのか、イライラすることがある。
  • 「買い物難民」というテーマで、私の住む団地の自治会に取材依頼があった。すぐそばにあるショッピングセンターを住民がよく利用していたのだが、そこが現在は4店舗しか残っておらずシャッター街のようになっている。私たちを「買い物難民」として放送したいようだ。しかし、徒歩5分くらいの場所にスーパーもあるし100円ショップもあるので、実際は買い物に困っている人はいない。団地の住民に「買い物難民がどのような暮らしをしているか」についてのアンケートが実施されたが、困っていないので答えようがない。企画として不適切ではないか。

【ラジオ】

  • 司会者が「宮崎県で口蹄疫が問題になっています…。食べても大丈夫だそうですが心配ですねー」と、風評被害につながりかねないコメントをしていた。かつてBSE問題の時も、いわゆる”へたれ牛”の映像を流して、放送局は視聴者に誤解を与えた。この時も、畜産農家や食肉業界は大変な経営不振に陥った。放送局は聴取者に正しい情報を伝えることが使命ではないのか。
  • 点字で手紙を投稿した者です。ラジオ番組に点字でリクエストを出すのですが、放送局や担当者によって対応が違う。ある局では点字を受け付けてくれるが、他の局では「点字は難しいので困る」と断られた。点字でリクエストを出したい人は私以外にもいると思う。ぜひ多くの放送局で、点字でのリクエストを受け入れていただけないでしょうか。
  • 食品の通信販売のコーナーがあるが、パーソナリティーが食べながら紹介するので聞き苦しい。箸をカチャカチャ動かす音や、クチャクチャ噛んでいる音が耳障りだ。その上「おいしい」を連発し、食べることに夢中になって、本来のコメントがおろそかになっている。ラジオの場合、食べながら紹介することは不適切だ。
  • ラジオ局のホームページには、「NOW ON AIR」なる、現在放送されている音楽のタイトルとアーティスト名を表示する便利な機能がある。私も気になる曲があったときには、よく使う。しかし、この「NOW ON AIR」が、曲に合わせて更新されないことが往々にしてある。折角の機能なのだから、曲が流れると同時にきちんと情報が更新されるように改善してほしい。

【CM】

  • 番組の大事なところでCMが入ってしまうことが不愉快だ。何回もこうして「おあずけ」のようなことをされていると、イライラする。また、CMは総放送時間の18%以内と決まっているはずだが、守られていない。通販番組そのものや、番組内で食べ物や品物を紹介することは「CM」に当たらないとしているからだ。
  • バラエティー番組全般に言えるのだが、「CMの後は」と告知しておきながら、CMが明けてみると、来週の予告だったりする。あたかもCM明けにやるような告知なので、詐欺のようなものだ。どこの局も当たり前のようにやっているので、なんとかしてほしい。
  • 最近はノンアルコールビールのCMが増え、飲酒運転をなくそうというキャッチコピーまで出るようになった。この国も少しは良くなっている部分があり、悲観ばかりすることはないと思った。今後は適正飲酒を守る運動が徹底的に広がれば良いと思う。お酒の問題を社会全体で考えて行くことはこれからも必要だ。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 雑誌グラビアに水着で登場する女子高生をスカウトするというコーナーがあった。未成年である素人の女子高生を、誰が見るともわからない雑誌で水着にするという行為に、制作者は大人としての罪悪感を覚えないのか。節度のある番組作りを望む。
  • タレントの誕生日パーティーでケーキが爆発するドッキリがあったが、主役ではない人がケーキを顔面にあびて喧嘩になり、それをクイズにしてみんなで笑い合うという悪質な内容があった。その人はコンタクトレンズをしていたが、目の中で割れたら大変なことになる。また、別のタレントが喧嘩を始めて非常に汚い言葉でののしっていたが、子どもが真似をしたらどうするのか。
  • 子ども番組だが、子役に合コンのようなことをさせて互いの悪口を言わせたり、大人が失敗したところを子どもにバカにさせる場面があったり、マラソンでズルをしてタクシーに乗りゴールしたり、寝転んでダラダラと食べ物を食べたり、教育上あまり良い内容ではない。問題があるコーナーはやめてもらいたい。

【性的表現に関する意見】

  • 小さな子ども向けのアニメ番組でありながら、ラ・テ欄に「ドM」などと信じがたい言葉が使用されていた。子どもに意味を尋ねられたが教えられなかった。当日の放送のサブタイトルは新聞のラ・テ欄と異なっていて、話題作りのためだったのかと不快感を覚えた。
  • 小学生の子役が先生に扮した芸人に質問をするコーナーで、子役に「オススメのデートスポットは?」という質問をさせて、先生役の芸人が「国道沿いのラブホテル」と答えていた。また、「熟女を確実に落とす方法は?」という質問もさせていた。子役にこのような性的な質問をさせることは不適切で、配慮が欠けている。
  • ドラマの番組宣伝に卑猥な言葉が出てきた。とても信じられない。息子に言葉の意味を聞かれ、怒りを感じている。何を考えてこのような宣伝を流しているのか理解できない。何とか対処していただきたい。
  • 以前からこの放送局のわいせつな番組に疑問を持っていた。ラブホテルやAVのCMを流すなど、明らかに青少年に対して害でしかない。今年に入ってこうした番組がなくなり安心していたが、また新たに曜日と時間帯を変えて放送されるようになった。非常に腹立たしく思っている。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • 最近、性的表現や残酷な殺人シーンがあるアニメが実に多い。一部はゲームソフトにもなっており、子どもでも容易に手に入れられる。視聴率が取れるからといって、安易にこのようなアニメを誰でも見られる地上波で放送しないでほしい。
  • 「子どもに見せたい番組、見せたくない番組」の調査が発表されているが、子どもに何の影響があるのか分からない。「子どもに見せたくない場面」として暴力シーンなどが挙げられるが、見ると必ず暴力行為に走るのか。血を見せたり、殴られることなどは良いことではないが、本物っぽさを見せるのは時には必要だ。映像という疑似体験で学ぶことは多いと思う。

【いじめに関する意見】

  • 子どもがジャニーズファンなので一緒に見る機会があるが、見終わって後味の悪さが残る。司会者に対し進行を断ち切るようなコメントを言ったり、その人の性格を悪く言ったり、一緒に番組を盛り上げる気持ちが感じられず、大勢でいじめをしているのではないか。遅い時間帯の番組だが、ジャニーズの出演者がいると子どもも見ている。いじめを推奨する番組は要らない。

【喫煙に関する意見】

  • ドラマでの高校生の喫煙シーンはやめてほしい。なぜこんなシーンが許容されているのか不思議だ。喫煙をしたことのない子どもが主人公と自分を重ねて「喫煙はかっこいい」と思い込みかねない。不良高校生がいろいろな体験を経て成長していくシナリオ自体は良いが、不良のイメージに基づく”たばこ”という小道具に頼らない番組制作をしてほしい。

【言葉に関する意見】

  • 芸人と子どもがゲームで対決するコーナーで、芸人が「やべー」「やばい」という言葉を使うが、うちの子どもも真似をして「やべー」「やばい」と言う。放送局に「その部分を削除してほしい」と電話したが、毎週その言葉が放送されている。小さい子どもが多く見るので、言葉には注意してほしい。
  • タレントが「てめえ」「この野郎」「殺してやるぞ」などと暴言を吐いていた。いくら悪態をつくキャラクターといっても、これらの暴言・悪態の数々は度が過ぎる。4歳になる息子が真似して困る。BPOから放送局に指導してほしい。

【動物に関する意見】

  • タレントがふざけながら外来蟻と日本蟻を対決させる放送があった。蟻といえども生き物を粗末に扱うべきではない。もし生物学的に検証する必要があるなら、もっと厳粛な環境で実施すべきだ。「蟻程度の生命なら笑いながら見てもいい」と誤解する子どもを育ててしまったら大変危険だ。このような誤解は、人を大切にすること、動物を愛する心を持つことを妨げると思う。

【BPOへの意見】

  • 最近のBPOはバラエティー番組に対する批判が多すぎる。BPOのHPのおすすめ番組を見ても、学習的な内容ばかりでがっかりした。バラエティー番組は、笑えて、人生を楽しくするものだと思う。バラエティー番組の批判ばかり載せることは止めてほしい。

【犯罪の助長に関する意見】

  • 万引きの特集が放送された。この種の特集でいつも気になることは、万引きの罪について全く触れないことだ。青少年が鞄に品物を入れる瞬間の映像に重点を置き過ぎ、万引きが犯罪であるという印象を受けなかった。万引きすれば罪に問われることを明確に放送してほしい。

【危険行為に関する意見】

  • タレントらが路上を歩いている途中、団地敷地内で野球を始めた。ボールもバットも玩具ではあるが打てばそれなりに飛ぶし、当たれば危険でもある。打ったボールが団地の向かいの工事現場に行き来するトラックに当たる場面もあった。こうした大人の振る舞いを子どもが真似ると大きな事故にもつながりかねない。

【CMに関する意見】

  • 最近、このまま温暖化すると「近い将来、砂漠化する」「水中通勤しなければならなくなる」「ロボットに乗って買い物に行くことになる」などの荒唐無稽なCMが頻繁に流れているが、このような科学的根拠が薄い内容の放送を一体誰に向けて何のために行うのかわからない。特に幼い世代に悪影響があるので、内容を修正してほしい。
  • 4人程の女性が、胸とお尻がぎりぎり見えない程度でほとんどヌードになって、「ブラがいらない服」などと宣伝していた。夜でも子どもは起きているし、視聴者に迫ってくるような様子は、あまりに過激ではないかと疑問に感じた。
  • パチンコのCMが多過ぎる。青少年に悪影響だ。テレビ局も営業的に困難だろうから「放送するな」とは言わないが、放送するなら「18歳未満は法律で禁止されている」などと画面に表示し、注意を促す配慮が必要だ。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「番組が子どもに悪影響を与えるか」で意見が分かれている。「番組作りが萎縮しないか」という意見もある。しかし、子どもに対する影響云々ではなく、人を馬鹿にしたり、下品なことを言う番組や出演者が本当に必要なのか。ぜひこのような場ではないところで一度議論してほしい。
  • 「下品だから子どもに見せたくない」「自分が不快だから見せるな」といったクレームに近い意見がある。「下品」や「不快」なら、見ないという方法がある。子どもにも同様の手法を使えばいいし、不快と感じる放送について子どもと話し合うことも必要なはず。見たい人もいるのに一方的な私情に流されるのは良くない。また、視聴者も自分の感情に任せた意見は慎むべきだ。

2010年4月に視聴者から寄せられた意見

2010年4月に視聴者から寄せられた意見

春の編成替えの特番について、「出演者も内容も似たり寄ったりで、ウンザリする」という意見が多かった。また、練習中にくも膜下出血で倒れたプロ野球巨人軍コーチについて、誤って「急死」のテロップを出してしまったことなどへの批判が数多く寄せられた。

2010年4月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は2,154件で、3月と比較し59件減少した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール68%、電話28%、FAX2%、手紙ほか2%。
男女別は男性60%、女性37%、不明3%で、世代別では30代32%、40代24%、20代22%、50代10%、60歳以上8%、10代4% の順となっている。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。4月の通知数は1,194件(42局)であった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、47件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

4月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 2件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

4月の視聴者意見は、春の編成替えで各局が放送する長時間の特番について、「出演者も内容も似たり寄ったりで、ウンザリする」という意見が多かった。また、先月に引き続き、女子フィギュアスケートに関する意見が多いのが特徴的であった。特にトリノで開かれた世界選手権大会の表彰式後のインタビュー映像で、不適切な編集がおこなわれていたことへの抗議の意見や、練習中にくも膜下出血で倒れたプロ野球巨人軍コーチについて、誤って「急死」のテロップを出してしまったことなどへの批判が数多く寄せられた。さらに東京都青少年健全育成条例の改正、いわゆる「アニメ規制」をめぐる討論番組での猪瀬副知事の発言に事実誤認があり、漫画家の作品や人権を貶めているとの抗議の意見が多くあった。
報道関連意見は238件、そのうち報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が143件、「報道のあり方」を論じた意見は82件であった。政治関連では、普天間基地移設問題や、「立ち上がれ日本」など新党関連、ゆとり教育問題などに意見が多かった。落選中の前議員を妻の現議員とともに番組に出演させ選挙区を明示したテロップを出した上、司会者が激励したとして、不謹慎さを指摘する意見もあった。
バラエティー番組への意見は3月より減って125件であった。情報バラエティー番組で「薬の説明を断ると90円得する」「献血するとタダで検査ができる」などと表現したことに対し、医療従事者などから批判意見が相次いだ。
番組出演者に関する意見は「不適切な発言」検索で44件、不適格な出演者検索で113件であった。
ラジオに関する意見は78件、CMに関する意見は62件であった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は129件で、前月を10件ほど上回った。
今月はバラエティー、ドラマ、アニメ、ラジオ番組など幅広い番組に対し、低俗・モラルに反するとの意見が26件に上った。次いで、バラエティー番組で小学生の女児がダンスを披露したコーナーに対し、性的に過激だとする批判意見が4件寄せられたのを含め、複数の番組について性的表現の過剰さ・不適切さを指摘する批判意見が24件寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 「お薬手帳」を理解しないまま番組を作っていたことが伺える。「薬の説明書を毎回もらっていたら90円の損」という内容で、薬の説明書と「お薬手帳」を間違えて放送していた。
    「お薬手帳」によって、同じ薬を別の病院でもらっていることが判ったり災害時に今まで飲んでいた薬履歴が判るなどのメリットがあるのに、「断わらなければ損をする」という事実誤認を誘導している内容に怒りを覚える。
  • 宇宙飛行士の山崎直子さんについて、「ママさん」と強調する報道が目立つ。一人の宇宙飛行士としてよりも、「ママ」を強調することは、「結婚した女は家に入ることが当たり前で、それ以上のことをしているからすごい」というのが、いまだにマスコミの考え方なのだろう。「ママ」であるかないかなど関係ない。一人の宇宙飛行士としての能力を評価するべきだ。頑張っている女性に対して失礼だ。
  • 読売巨人軍の木村拓也コーチが練習中に倒れたという報道で、”意識不明”であったにもかかわらず、”急死”というテロップを出していた。そうなった場合に備えて、いち早く報道するためにテロップを用意していたのでしょうか?それではあまりにも不謹慎です。人を思う気持ちが少しでもあれば、このような準備はしなかったはずです。謝罪して済む話ではありません。
  • 「東京都青少年健全育成条例改正案」については、著名な漫画家や出版社等、多くの関係者が反対を表明している。だが、テレビではそのことをほとんど報道していない。「都の条例」にならって全国の他の自治体が同様の条例を制定することも十分に考えられる。このままでは漫画文化そのものを差別するような事態になりかねない。「表現の自由」を守るために、メディアがもっとこの問題を取り上げるべきだ。
  • 高等学校で講師をしているものです。確かに学力が下がったのは、「ゆとり教育」が一因だというのはわかりますが、なぜ「ゆとり教育」を導入したのかという点が抜けています。「ゆとり教育」は自ら考え自ら学び、主体的に行動できる人間を生み出すことを目指したものだったはずです。
  • 政治や事件などの報道に対して、一方的な内容が多く公平性に欠けるのではないかと思う。コメンテーターが何人かいても、常に片方に意見が偏っている。事実かどうかわからない内容までが報道され、視聴者に一方的に意見を押し付けている印象が強い。中立性を保った放送ができないのであればワイドショー的な番組はやらない方が良いのではないか。
  • 目上の人に対する言葉が敬語になっていない。特に民放のアナウンサーの質が落ちているような気がする。イントネーションや敬語の使い方を新人研修で指導しないのだろうか。せめてアナウンサー、キャスターはきちんとした日本語を話すようにしないと、言葉がどんどんおかしくなっていく。現に街角インタビューなどで受け答えをする人たちの言葉が、おかしな敬語を使う芸人と同じになっている。
  • メーカーなどは「不良品に関する告知」をホームページに掲載している。例えば、トヨタ、パナソニック、日清食品などはトップページに置き、消費者に広く知らせている。放送局もこのような姿勢が必要なのではないだろうか。事実と違う内容を放送した場合や不誠実な放送があった場合は、番組内で訂正やお詫びをするのはもちろんのことだが、一瞬にして過ぎてしまう放送だけで終わらせるのではなく、責任ある企業としてホームページ内のわかりやすい場所に訂正専用のページを設置し、そこで一定期間の告知をするべきだ。

【番組全般・その他】

  • どこのチャンネルでも、ここ数週間「特番」ばかりだ。出演者も内容も似たりよったりの番組にはもうウンザリだ。芸人を集めて騒げば良いというものではない。とにかくつまらない。このままではテレビ離れがもっと進んでしまう。原点に帰って、テレビにしかできない、内容ある番組を作ってほしい。
  • テレビが楽しみで、親から「見ていい」と言われてワクワクした時代は、もう昔なのですね。今は見せる側と見る側のどちらに主体があるのか。食事の時間もわきまえず、遠慮のない残酷な映像や、人気があるだけの芸人が新人芸人の人格までも痛めつける番組ばかり。見たくなければ見るなと言うのか。テレビ離れは、パソコンが普及したという理由だけでは決してない。それはテレビ側の言い訳だ。「面白い」感覚が、視聴者と制作者と違うようになっているのだ。笑いの根本が分かっていない。
  • 「サスペンスドラマ」や「刑事ドラマ」が多い。その上、この春から新たに刑事ドラマが始まる。現実で殺人事件が増加しているのに、ドラマは殺人の隠蔽方法まで教えている。「殺人」がなければ成立しないような「サスペンスドラマ」や「刑事ドラマ」は放送するべきではない。もっと心温まるドラマを放送して欲しい。ドラマもバラエティーも後々まで心に残る番組を作って欲しい。
  • テレビの情報番組でリポーターやスタジオ出演者らがモノを食べるシーンがよく出てくる。彼らが「おいしい」などと満面の笑みを浮かべて舌鼓を打っているのを見て、我々視聴者はテレビの前でよだれを垂らしているだけである。出演者の飲食シーンを排除することはできないのか?
  • 各局とも、テロップが非常に多い。速報が入った時に、もともとあるテロップと速報が重なって見づらいので改善してほしい。速報用のスペースを常に空けておくと良いのではないか。また、出演者がカンニングペーパーを見ながら話していることが丸わかりでみっともない。あんなことをするくらいなら、手元に持った原稿に時々目を落として話したほうが良いと思う。
  • 「血液検査を兼ねて献血をするとタダで各種の検査ができるので得である」と言っていた。とんでもない話だ。献血は検査目当てにするものではない。健康な人間が、不足している血液を補うために「協力する」のだ。もっとテレビの影響力が大きいことを考えて番組を作るべきだ。「損か得か」という安易な発想だけで番組を作ることは危険である。
  • タイトルはさまざまだが「全国警察24時」というような、警察や警察官に密着した番組がある。この中には「暴走族」を追いかけるシーンが必ずある。暴走族が逃走して、カーチェイスの末に逮捕されるというものだ。しかし、カーチェイスだけ見せても何もならない。逆に「××県警はゆるい」などと、弱点が露呈するよう場合もある。今のままの放送は暴走行為の歯止めにはならない。
  • 最近、占いを肯定的に取り扱う番組が増えているように思う。オウム真理教の事件後、オカルトに対する反省から心霊や占いなどを扱うことを避けていたはずだが、なし崩し的に占い礼賛傾向が強まっていて、若年者の「占い信仰」が目に付くようになった。占いを肯定的に扱う危険性や、検証を行わない無責任な言いっ放しを放置しておいて良いのか。
  • 最近のテレビ番組は、自局のドラマ、映画やバラエティー番組などの「宣伝」が非常に多い。宣伝するなとは言わないが、同じ俳優やタレントばかりを見せられる視聴者の身にもなってほしい。出演する俳優たちも芝居に集中したいだろうし、以前よりバラエティー出演などの仕事が増えて、いくら視聴率のためとはいえ、大変だろうと同情してしまう。
  • 画面の隅に小窓のような別画面をよく見かける。事件報道などを真剣に見たい時でも、小窓に男女のキャスターらが映ることで気が散って映像に集中できない。視聴者の中には、小窓のキャスターの表情に引き込まれて行くうちに、彼らの思いに同調してしまう者もいるのではないだろうか。少なくとも報道・情報系のコーナーでは「小窓」表示はやめるべきだ。

【ラジオ】

  • 「メッセージやリクエストをどんどんお寄せください!」と盛んに呼びかけている割には、紹介される投稿の数が少ないように思う。呼びかけに応じて投稿しているのだから、できる限りの時間を割いてたくさん読み上げるべきだ。
  • とんでもなく卑猥な放送をしているので驚いた。アダルトのコーナーでは、女性のあえぎ声を流すなどしており、明らかに放送番組の限界を超えている。昔と違い、今は子どもも自室で自由に夜更かしをする時代である。子どもがそのような番組を見つけ、毎週聞くようになったらどうするのか?
  • パーソナリティーのアシスタントやリポーターへの過度のパワハラ言動が目立ちます。仕事をしながら聴いていますが、哀しい気持ちになります。番組にもメールを送ったのですが改善が見られません。
  • 番組中にかかる音楽が”今風”なものばかりだ。国民歌謡もぜひ放送するべきだ。確実に増えている高齢者が楽しめるような曲をどんどん放送して欲しい。

【CM】

  • 番組からCMへ切り替わった際の音量を統一して欲しい。番組内の音量が、突然大きな音になることがあるので驚いてしまいます。寝付いた子どもが起きてしまったりして困ります。
  • 健康食品や健康器具等のCMで「あくまでも個人の感想です」と但し書きをしているが、良い意見だけ一方的に放送して何が個人の感想だ。「個人の意見です」と表記すれば何でも放送できるような体制はおかしい。

【BPOへの意見】

  • TBSに対し、郵便物開封の問題についてBPOの意見が出たことをニュースで知りました。納得がいきません。TBS側はいつものように「以後は注意します」とコメントしました。すべての局に言えることですが、報道における捏造や非常識な取材、偏った報道が多すぎると思います。その度にBPOから見解が出され、局は「反省する」という声明を出しますが、数年前から全く変わっていないように感じます。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • クイズ番組は本来クイズに正解することを目指して番組が進行するが、この番組は問題を間違えたタレントをからかって笑っている。タレントはそれで笑いがとれて満足かもしれないが、たとえば子どもが学校で出された問題に正解できなかった友達をからかうようにならないか。少なくとも、司会者は人をバカにし過ぎだ。この番組ほど子どもに悪影響を与える番組はない。
  • 中学生の大麻所持のニュースが報道された。最近は麻薬などと青少年の関わりが増えているらしい。これは、昨年の芸能人の薬物騒動の時に薬物の怖さをきちんと伝えなかったことが原因の一つとも言えるのではないか。制作者の方には、テレビの影響力が大きいことを再認識してほしい。
  • 学園をテーマにしたドラマは、不良が更正したり美化されるような内容が多いと感じている。不良を美化することにより、見ている子どもたちは「かっこいい」と受けとり、行動や服装を真似て風紀が乱れてしまう。同じ学園物でも不良を主役にするのではなく、スポーツなどをテーマにしてもいいのではないか。もっとさわやかな、子どもの心の成長になるような番組を放送して欲しい。
  • 毎日のように競艇場から中継している。そこで子どもにレースの着順を予想させ、正解すると商品をプレゼントしている。競艇場に子どもを連れてくる親も親だが、ギャンブルを教える放送局はおかしいのではないか。子どもに着順を予想させることもそうだが、この時間は多くの子どもがラジオを聴いている。このような放送はすぐにでも止めてほしい。

【性的表現に関する意見】

  • 小学生の女の子のグループが出ていたが、音楽に合わせてビキニスタイルになるまで、洋服を一枚ずつ脱ぎながら踊る様子はストリッパーのようだった。大人のいやらしい視線にさらされている自覚がない子どもたちに、このようなダンスをさせる親も親だ。それを公共の放送で披露させる放送局の倫理観も疑われる。もっと放送内容を精査するべきだ。
  • 近頃のアニメは性的な表現や言葉が多い。不特定多数の人が見るということは、当然ながら子どもも見ている。バラエティーでも下品な表現があるが、アニメもひどくなっている。もちろん良いアニメもあるが、通常の番組と同様に厳しく管理と監視をすべきだ。子どもたちや良いアニメを望む人たちのためにも考慮してほしい。
  • 深夜帯の番組は性表現をもう少し開放させるべきではないか。「青少年に悪影響を与える」という意見があるが、録画させないようにし、家庭や学校で教育すればいいのではないか。過剰な規制は番組作りの萎縮を招きかねない。昔はもっと性表現が含まれるテレビ番組が多かったが、その結果青少年に悪影響があったのかと問いたい。

【いじめに関する意見】

  • お笑い芸人がゲームの結果賞品を獲得したが、後半のコーナーで別の芸人がその芸人から賞品を無理矢理奪い取ってしまった。嫌がる人から力ずくで物を取ってしまう行為は笑えるものではない。子どもも見ているのに悪影響だ。イジメや恐喝につながるので、このような行為が横行しないようにしてほしい。
  • 司会者の絶妙なトークや芸人とのやりとりが好きで毎週見ている。唯一不愉快な点が、ひな壇芸人に対するいじめ的な発言である。この日の放送でも、タレントに対し「お前はしゃべるな」といった発言があり、いじめに近いものを感じた。「いじる」と「いじめ」の区別が付かない子どもにとっては、よくないいじり方であると思う。

【危険行為に関する意見】

  • 出演者が底なし沼に沈むゲームがある。発砲スチロールで作られているので出演者には問題ないと思うが、以前から砂場で小学生らが窒息死する事故が発生している。子どもは顔を出していれば平気だと思っているが、胸部圧迫で呼吸が出来ずに死んだ例もある。真似をしないようにというレベルで済む問題ではないと思う。
  • 夕方の子ども向けの番組で、バンドが激しく頭を振ってパンク風の歌を歌うシーンがあった。歌詞は子どもらしい内容の替え歌で問題ないが、頭を振る行為を子どもが真似ることがあってはいけないと思う。「揺さぶられ症候群」など、頭を振る行為は脳にダメージを与えることがあり危険だ。パンクバンドは子ども番組には相応しくないので出演を止めさせてほしい。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • 暴力的な描写が非常に多く驚いた。具体的には、主人公らの適性を見極めるためのテストとして、残酷な拷問を課すシーンが4~5分にわたって描かれていた。そのリアルさは大人の私でさえ気分が悪くなったほどだ。このようなドラマは遅い時間に放送されるべきだ。比較的早い時間帯で放送しては子どもの目に触れてしまい、教育上非常に問題があると思う。
  • 民放各局が放送しているアニメは過激に戦うシーンが多い。血を流して殺し合っても「生き返る」「死なない」など、再生できてしまうものが多い。これでは子どもたちの死や暴力に対する意識が鈍感になってしまう。深夜に放送されているアニメはもっと過激だ。アニメに何らかの規制をかけるべきだ。

【推奨番組に関する意見】

  • 若者が主人公のドキュメンタリー番組。とてもいい番組だったが終了してしまい残念だ。「最近の若者は」などとよく言うが、この番組に出てくる若者たちは何事にも一所懸命で、見知らぬ土地でがんばっている姿がすがすがしかった。子どもたちに色々な職業を知って貰ういい機会でもあったと思う。またこのような素晴らしい番組を見たい。

【食べ物に関する意見】

  • 食べ尽くしや大食い系の番組は不快だ。無理をして食べることに腹が立つ。子どもの教育に良くないことは明白だ。暴力や罰ゲームよりもひどい。そんなにたくさん食べないと生きていけないのか?

【要望・提言】

  • 子ども番組に関して保護者からの意見が多いようだが、子どもと大人の好みは根本から異なる。アニメ等に興味のない大人の視聴者の意見を鵜呑みにせず、本当に子どもに対して害があるのか、本当に是正せねばならないものなのか、吟味することを切に願う。ユーモアやコメディーは些細なことなら笑って許せる広い心を育む一要素になり得る。BPOは、そうした要素も視野に入れた上で指導を行うべきだ。

【CMに関する意見】

  • 最近、パチンコや消費者金融のCMをやたらと見る。少なくとも子どもの見ている時間帯に流すのはやめてもらいたい。パチンコに魅力を感じたり、お金は簡単に借りられるものだと思ってしまうのではないか。
  • 1日に何度も見る携帯ゲームのCMだが、このCMを見ていた子どもが「店の物もこんな簡単に盗めたら良いのに」と、犯罪に興味を持ったようなことを言った。このゲームは「他人から物を盗む」という内容であり、子どもに大変な悪影響を及ぼすのではないか。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「子どもに低俗番組を見るなとは言えない」「低俗番組は子どもに悪影響なので早く終了させろ」といった親の監督放棄に近い意見や、一般的に子どもが視聴できない平日の深夜帯の番組に対する苦情が目立つが、BPOは放送倫理に関する議論を求める機関であり、各々の個人的な私情をぶちまける場所ではない。視聴者ももう少し考えて意見するべきではないか。

2010年3月に視聴者から寄せられた意見

2010年3月に視聴者から寄せられた意見

チリ地震による津波警報の地図表記の問題や、バンクーバー五輪に続くフィギュアスケート世界選手権への意見が多く寄せられた。浅田真央選手と韓国キムヨナ選手の取り上げ方が公平でないとの意見が多数寄せられた。五輪で健闘した日本選手をランキングし、酷評した発言に対する批判意見も多かった。

チリ地震による津波警報の地図表記の問題や、バンクーバー五輪に続くフィギュアスケート世界選手権への意見が多く寄せられた。

2010年 3月に電話FAX郵便EメールでBPOに寄せられた意見は2,213件で、2月と比較して462件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール70%,電話26%,FAX2%,手紙ほか2%。性別は男性59%,女性38%,不明3%で、世代は30歳代33%,40歳代24%,20歳代23%,60歳以上8%,50歳代8%,10歳代4% の順となっている。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。3月の通知数は1,299件(43局)であった。
またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、47件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

3月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 4件
    (個人又は直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

3月の視聴者意見は、報道関連意見が前月とほぼ同数の165件。報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が77件、より広く「報道のあり方」を論じた意見は81件であった。
前月に引き続き、チリ地震による津波警報の地図表記の問題や、バンクーバー五輪に続くフィギュアスケート世界選手権への意見が多く寄せられたのが特徴的である。浅田真央選手と韓国キムヨナ選手の取り上げ方が公平でないとの意見が多数寄せられた。五輪で健闘した日本選手をランキングし、酷評した発言に対する批判意見も多かった。世界選手権の放送でも、録画映像音声に不適切な編集がされたと指摘する意見があった。
パラリンピックについては「もっと、取り上げるべきだ」との意見が多く寄せられた。
東京都青少年健全育成条例の改正案、いわゆる「アニメ規制」についても、猪瀬副知事の番組上での発言をめぐり、多くの批判意見があった。
政治関連では、政府民主党関連で42件、自民党で10件該当した。個別には「子ども手当」「外国人地方参政権」「普天間基地移設」「内閣支持率の低下」など幅広く意見が寄せられた。特に「朝鮮学校の無償化」問題で、大学教授の発言をテロップに誤記した件で多くの批判意見があった。
3月のバラエティー番組への意見は前月より8件増の186件であった。BPOの「バラエティー番組に関する意見」に呼応した番組などに対し、賛否両論が寄せられた。また、引きこもりの青年の立ち直りを追ったドキュメントで、アニメを意図的に貶めたとする意見も多かった。 
ドラマ関連の意見は11件、「韓国ドラマが多すぎる」との指摘がされたほか、若者向けのドラマで暴力シーンがひどいなどの意見が寄せられた。
番組出演者に関する意見は「不適切な発言」検索で71件、「不適格な出演者」検索では95件あった。ラジオに関する意見は63件あったが、その内「下品な表現」を批判する意見が12件あった。CMに関する意見は41件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は116件で、前月とほぼ同数だった。
今月はバラエティー番組や放送全般に対し、低俗・モラルに反するとの意見が41件に上った。次いで、バラエティー番組を中心に一部のラジオ番組、アニメ番組に対し、「性的表現が過激で問題がある」「子どもも見ている時間帯にふさわしくない」などの批判が17件寄せられた。

意見抜粋

【取材・報道のあり方】

  • 各局の津波報道ですが、ある局は大津波警報が赤で津波警報がオレンジまたはピンク、別の局ではそれらが逆といったふうに一貫性が見られません。こうした報道の際、多くの視聴者は度々チャンネルを変えて事態を見守ると思われるので、統一基準があると良いと思います。
  • チリ地震による津波警報が終日出されていた。各局の画面に表示されている日本地図を見ていて気付いたのだが、ある放送局の表示していた地図だけは「対馬」が含まれていなかった。「国全体で災害に対処しよう」という時に、「対馬」の島民だけ除外するのはおかしいと思った。
  • 愛子様の不登校について、わざわざ繰り返し報道することはないと思う。報道されることが愛子様にとってプレッシャーになっていることがわからないのだろうか。報道する側にとっては面白ければいいのだろうか。「知る権利」や「表現の自由」を掲げて報道していれば良いというものではない。
  • 最近の犯罪報道に一言いいたい。それは闇金融問題、コインパーキングの乗り逃げ問題、万引きなどで、大抵は当事者間の和解で終わりとしていることです。これは犯罪意識の希薄化、金さえ出せば、反省しているふりさえすればよいという考えを招きかねません。
  • 何故、どのテレビ局も「子ども手当」の欠陥について取り上げないのでしょうか。外国人の親が日本にいれば日本に来たこともない子供にも支給され、逆に親が外国にいる日本人の子供には「子ども手当」が出ないという問題などがあります。逆差別とも言えるこうした問題について、放送局には報道する義務があります。
  • 和歌山県太地町のイルカ漁を批判的に描いた米映画「ザコーヴ」について、各局で「イルカは鯨と同じように日本の伝統食なのだから、外国にとやかく言われたくない」という主旨の報道をしていた。しかし、スーパーでイルカが商品として並んでいるのを、私は見たことがない。イルカは「日本の伝統食」とは言えないと思う。イルカを日本人が好んで食べているかのような報道はやめてほしい。外国からの偏見を正当化するような報道は誤解を生む。
  • パラリンピックの競技の様子をもっと放送してほしい。体に障害を持つ人達の頑張っている姿をもっとみんなに見せるべきだと思う。オリンピックと比較して、余りにも差がありすぎる。もっと盛り上げて欲しい。
  • 福岡市の能古島の海岸で遺体が見つかった事件のニュースをアナウンサーが読み上げる際、BGMで悲劇的なクラシックの音楽がかかった。まるでドラマのような演出で、一瞬間違いかと思ったのだがクラシック音楽はそのまま流れ続けた。事件はドラマでも映画でもない事実である。被害者の家族が見たらどう思うか。報道する側はもっと配慮するべきだ。
  • ワイドショーで政治に関する話題を取り上げる事が多いが、事実だけを報道すればいいのに、解説者が意見を述べる。その意見は偏りが多く、みな反小沢民主党批判だ。政権政党である民主党をチェックするのは報道機関として当然だが、一人の解説者の意見だけで、反対意見のない一方的なものだ。他の出演者はその解説者の発言を鵜呑みにするしかない。これで公正中立の報道と言えるのか。反対意見の人も出演させ、判断材料を与えてこそ、公正中立な報道機関と言える。
  • 外国人参政権法案についてのニュースが、ほとんど報じられていない。法案が可決された時の影響力は、郵政民営化などとは比較にならないほど大きいはずなのに、ほとんどのテレビ局で取り上げないことは、意図的であると思わざるを得ない。非常に大事な問題なのだから、もっと扱って欲しい。
  • 政治に関する報道のあり方に疑問を感じます。政党や議員の不祥事が起こった場合、その事実を視聴者に伝えることは放送局として当たり前です。しかし、世論調査や特定の政党に対する聞き取り調査を繰り返し行い、それがあたかも事実や国民の総意であるかのように報道しています。事実というには余りにも不確かな場合が見受けられます。政治をワイドショーのネタのように扱い、スキャンダルを煽るばかりで、本来の公正な放送から逸脱していると言わざるを得ません。

【番組全般その他】

  • また「大食いネタ」の番組を放送していた。おいしい食べ物をおいしそうに食べるならまだしも、無理矢理口に突っ込んでいる姿は見ているだけで不愉快になる。食べたいけれど食べられない食材を「これでもか!」とばかりに口にねじ込む。こんな番組は、見ている側に何も良い効果を与えない。見ていた小学生の子供が「地球上には食べたくても食べられない人がたくさんいるのに、こんなもったいないことをして馬鹿なテレビ局だ」と憤慨していた。
  • 「この冬頭にきた日本人」というランキングで、オリンピックで入賞した選手たちの名前が羅列されていました。いくらアンケートとはいえ恣意的なものを感じます。しかし、それよりも浅田真央選手への「トリプルアクセルは誰でも跳べる」「あとはお遊戯」とのゲストの発言が許せません。オリンピックに向けて努力し、結果を出してきた選手に対する言葉として、あんまりではないでしょうか。スポーツに対して言及するなら、多少なりとも知識を持っている人か、見識のある人にしてほしい。
  • 自分の信じた道をひたすら進むために、日本を遠く離れて海外で活躍する無名の日本人を取り上げる番組です。私が今回見たのは、「子どもの頃からの昆虫好きが高じ、中学卒業と同時に南半球の各地を訪ねて昆虫の研究に励む男性」の半生だった。海外収録による映像も美しかったが、何よりこの男性の生き方に強く感銘を受けた。最近のテレビは芸人らが騒ぐバラエティー番組が多くうんざりしていたが、こうした良質な番組があることは頼もしい。
  • 過去に覚醒剤や大麻など薬物で逮捕された芸能人やミュージシャンが、普通にテレビに出て何事も無かったかのように歌ったり、偉そうにコメントしたりする人もいる。これでは、子供たちが「覚醒剤に手を出しても大した問題ではない」と勘違いしてしまう。普通の社会では、逮捕されれば今までの生活には簡単に戻れない。「芸能活動をやめろ」とまでは言わないが、影響力が大きいテレビの出演はやめるべきだ。またテレビ局もそういった人を出演させないで欲しい。
  • 最近のテレビは、番組の種類に関係なく字幕を多用しているが、見ていて煩わしいと思うこともしばしばだ。ニュースやドラマのセリフならともかく、お笑い芸人の下らないリアクションまで文字にして伝える必要があるのだろうか
  • 私は聴覚障害者です。今の放送は「ニュース」も「バラエティー」も「ドラマ」も、番組が終わったかどうかがよくわかりません。「製作著作」のテロップが出ればまだ理解できますが、そのテロップも少数です。聴覚障害者は文字が頼りです。番組の終わりには、必ず「終わり」や「END」の文字を入れて下さい。
  • 芸人司会者の発言は”悪口の見本”となっている。後で悪口を言った相手をフォローすることもあるが、視聴者はそんなに話上手ではない。視聴者は悪口しか真似をすることができないと思うので、彼の発言は大人子供問わず非常に悪影響である。非常に不愉快なのでテレビに出さないでほしい。
  • 昼間に韓国ドラマを2時間も見せられてはたまったものではない。ここは日本だ、日本人のための放送をするべきだ。私の母は70代だが、韓国ドラマばかりでがっかりしている。日本の俳優で制作するより、韓国ドラマを買って放送する方が安上がりかもしれないが、内容も薄っぺらで見るに堪えない。視聴者をバカにするのはいい加減にして欲しい。
  • 海外のストリーミングと地上波の放送を比較しましたが、浅田選手の演技前に音声を絞っているように思います。他にもスロー再生のカット、観客のスタンディングオベーションの様子を放送しないなど、不自然に編集しているように感じます。自国の選手なのに、悪意を持って放送するのはおかしいのではないですか。
  • 毎年放送しているフィギュアスケートの世界選手権ですが、東京と地方の格差が著しくひどいです。東京なら女子シングル以外の各種競技と「エキシビション」を放送してくれるのに、地方は女子シングルしか放送してくれません。せっかく男女ともに優勝者を出した大会で、そんな放送の仕方はないでしょう。
  • 月間勝者は1,000万円、GP優勝者に1億円という賞金は高すぎる。普通の人間が100万円稼ぐことでも大変なことだ。まして1億円ともなると別世界の金額である。それをたった3分間のコントで与えてしまうのは価値観が狂っている。スポンサーは携帯利用の収益をそんなことに使うのなら、社会に還元して欲しい。コントの内容が賞金に値するものならまだしも、学芸会のような寸劇コントばかりだ。観客のわざとらしい笑い声や、歓声が入っていて耳障りだった。
  • 「警察」の宣伝を目的とするような番組はおかしい。似たような番組が多く放送されているが、この種の番組は犯罪について考えさせるというより、「警察は頑張っている」「国のために悪を裁いている」といった自己中心的なものでしかない。そもそも国家機関がドキュメント番組の対象になっていることがおかしい。
  • 芸人らが、かなり危険な体験をしているが、そのうち死亡事故が起きるのではないかと心配している。外国版「田舎に泊まろう」的なコーナーは、一見、危なくないように見えるが、いきなり銃撃される恐れも全くないとは言えない。出演者の安全をもう少し考えて欲しい。
  • ワイドショーが「世界フィギュアスケート選手権大会」で、金メダルをとった浅田選手や高橋選手より、韓国のキムヨナ選手を大きく取り上げていることに意見したい。内容もキムヨナ選手の得点が不当に高かった疑惑を避けるためか、転倒シーンは放送されていない。なぜそこまで韓国人選手に気を使うのか。韓国のことになるとテレビ局は消極的になる。
  • 最近アナログテレビの上下に黒帯が入るらしい。ずいぶん失礼なことだ。こんなテレビを見るために買ったのではない。デジタルへの強制にも腹が立つが、少なくともデジタル移行までは嫌がらせをするべきではない。全く弱者いじめの横暴だ。人に優しい世の中に逆行している。
  • プロ野球では、今季から球審のカウントコールを国際基準に合わせ「ボール→ストライク」の順に表記する「BSO表記」の導入が決まったと聞いている。しかし、まだ各局の表記方法が徹底されていない。例えばA局では既に導入されているが、B局では従来通りストライクからカウントされている。視聴者が混乱しないためにも、各放送局は足並みを揃えて欲しい。
  • グルメ番組やバラエティー番組で、出演者が室内で帽子をかぶったまま食事するシーンが目立つが、やめさせるべきではないか。こんなことを許していたら、子どもたちが自宅やレストランで帽子をかぶったまま食事をすることに指導が出来なくなるだろう。
  • バラエティー番組で、卑猥な言葉や汚い言葉を連発したり、悪ふざけしたりする番組が多すぎます。タレントや芸人の方々の発する言葉の考えのなさ、品のなさに呆れてしまいます。時間帯は夜7時以降に多い気がします。この時間は子どもたちも起きていて、食事中だったりする時間ですから、よく考えて頂きたい。

【ラジオ】

  • ラジオ番組内での食べ物のCMが不快です。司会者と他の人が、美味しさを表現する為でしょうが、食べ物を口に含んだまま話をします。しかも大げさに。子供の頃からこれらは注意されている事です。こういう演出は止めて欲しい。
  • 視聴者からの手紙の、聞くに堪えない下品な話が一時間以上続いた。いくら視聴者からの手紙とはいえ、朝に放送出来る内容とは思えない。放送する側として朝からこんな下品で下劣な放送をすることは社会人としての常識を疑う。
  • 最近は高校野球のせいで、番組が放送されないことが多い。高校野球で放送内容の変更がある場合は、もっと早くに知らせてほしい。番組を楽しみにしているので、放送がないとがっかりしてしまう。

【CM】

  • 最近番組内のCMが、とても多いと感じる。ドラマは佳境に入った後半、数分でCMが入り、再開したらまたCMの繰り返しだ。これではとてもドラマに入り込めない。バラエティー番組も同様だが、CM前に「このあと××登場」と告知してCMを放送し、CMがあけたら実は来週の予告だった。今のCMの入れ方は、完全にテレビ局とスポンサーの都合で、視聴者の事を考えていない。
  • なぜアルコール飲料のCMに10代のファンが多いアイドルを使うのか。「お酒は二十歳になってから」と表示をしても説得力がない。アルコール飲料のCMは、もう少し年配の俳優やタレントを起用してほしい。子供のファンも多いので、アイドルを使うことはやめて欲しい。
  • CMになると音量が上がるような気がする。あまりに騒がしいのでチャンネルを替える。売りたいという気持ちは分からないでもないが、耳に心地よいものではない。番組と同じ音量が良い。

【BPOへの意見】

  • 「放送局のバラエティー番組の在り方などを考えるシンポジウムが開催され、番組制作担当者や視聴者からさまざまな意見が相次いだ」という記事を読んだ。シンポジウムは、BPOが2009年11月に公表したバラエティー番組に対する「意見」を受けて民放連が開催したとのことだが、このような企画が開催されるということは、大変素晴らしいと思う。
  • BPOではホームページ上に意見を公開しているのだから、BPOからのコメントもあっていいと思う。視聴者は専門的な、特に放送に関しての知識を持っているとは限らないので、BPOからの反論や意見などがほしい。このままでいい番組ができるとは思えない。また、BPOはどのような放送にしていきたいのか、どのような番組が良いのか具体的に分からない。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 容姿の醜い女性を見せ物にして視聴者に美容整形を推奨する内容で、極めて不快だ。子どもが見る時間帯の番組でもあり、悪影響を及ぼす。こうした番組に影響され、若者が親から貰った顔を簡単に作り変える風潮が蔓延してしまうのではないか。美容クリニックとのタイアップでもあり、拝金主義が透けて見える。番組を使って宣伝をするべきでない。
  • 子ども番組だが、教育上よくないと思う。「良い大人になるための方法を教えてくれる番組」と解説しているが、そんな要素はどこにもない。芸人がふざけているだけにしか見えない。この番組がやっていることは、日頃学校の先生がしている生活指導などを無駄にしている。
  • 女の子が変身して戦い、敵に対してお尻を向けて攻撃していた。ラジオやバラエティー番組は下品だというが、子どものアニメも下品すぎる。戦いが終わって妖精が身震いして黄色いものを出すことも、日曜の朝にやることなのか疑問に思った。
  • 過去に薬物で逮捕された芸能人やミュージシャンが、何事もなかったように出演している。これでは子どもたちが「薬物に手を出しても大したことはない」と勘違いしてしまう。芸能活動をやめろとまでは言わないが、影響力が大きいテレビに出るのはやめるべきだ。またテレビ局もそういった人を扱わないで欲しい。

【性的表現に関する意見】

  • 男性芸人が、女子高生に罵倒させたり尻を蹴らせたりしていた。また、芸人達が組んだ騎馬戦に女子高生を跨らせ、太ももを触ったりスカートの中を覗くような破廉恥な行為があった。これは公開セクハラだ。番組スタッフに強い怒りと不快感を覚える。放送局は彼女に謝罪すべきだ。
  • 子ども向けアニメでありながら、卑猥な言葉が頻繁に使われており視聴するに堪えない。何故こうした内容を手直しせずにそのまま放送するのか、全く理解できない。放送局の担当者はたがが緩んでいるのではないか。
  • 深夜帯の番組とはいえ、出演者のスカートから下着が見えており、あえて股間を広げたり胸も強調した衣装を着ている。そのほとんどがAV女優であり、パソコンなどで出演者を検索すれば裸体ばかりが目に付く。番組内容もくだらないもので見るに堪えない。いまや高画質で録画できる機器が普及しており、青少年に対して無防備すぎる。このような番組を流すくらいなら、朝まで放送を休ませておくべきだ。
  • AV女優が出ており驚いた。AV女優とて職業であることは否定しないが、誰もが聴取するラジオ番組に出演させるなら、せめて時間帯をもう少し考慮すべきだ。あるいは、番組の冒頭で何らかの注意を入れることはできないのか。お酒のCMで「飲酒は二十歳から」と表示するのと同様、不可能ではないと思う。

【いじめに関する意見】

  • 会社内のパワーハラスメントの実態がよく分かるドラマだが、あまりにもいじめのシーンが多く、これから社会に出る新入社員の不安を増大させるのではないかと危惧している。また、このドラマに出演している俳優は、以前特撮番組に出演していたので、このドラマを見た子どもが俳優に失望する恐れがあると感じた。いじめを取り上げる番組を制作するのであれば、キャストはよく吟味するべきである。
  • この番組は出演者にランクを付けるコーナーばかりだ。毎週同じタレントが、同じ様に「服の色が変だ」などとバカにされている。司会の女性芸人はいじめっ子のボスのような立場にあり、いつも同じタレントを集中攻撃している。小中学生に絶大な人気を誇るタレントが出ており、子どもの視聴者も多いと思う。もう少し内容を考えていただきたい。

【食べ物に関する意見】

  • 店のメニューを時間内に食べ尽くすという内容だったが、食べ物を何だと思っているのか。食べたくないのに無理やり食べ、とても不快に感じた。「程よい量をゆっくりおいしく食べる」と子どもに教えるべきなのに、ゴールデンタイムにこのような放送をするとはどうなのか。食べ物を無駄にしているとしか思えなかった。

【残虐シーンに関する意見】

  • 男性の首にまかれた爆弾が爆発する映像とその遺体までが放送された。私ももちろんショックを受けたが、一緒に見ていた子どもが受けた衝撃は計り知れない。大人である私も、この晩は一睡もできなかったほどだ。この番組は、内容がだんだんと過激になっている。子どもも見る時間帯なので、もう少し内容を考えてほしい。

【編成に関する意見】

  • 特番が多い改編期だが、最近では3~4時間の番組が目立つ。春休み中の児童が見ると、就寝時間のアンバランスや生活リズムの乱れを誘発させてしまう。少なくとも、22時過ぎまでひっぱるような番組構成は控えてもらいたい。

【CMに関する意見】

  • なぜアルコール飲料のCMに10代のファンが多いアイドルを使うのか。「お酒は二十歳になってから」と表示をしても説得力がない。アルコール飲料のCMは、もう少し年配の俳優やタレントを起用してほしい。子どものファンも多いので、アイドルを使うことはやめて欲しい。
  • 最近のパチンコは、アニメのヒット作品をモチーフにした台が出ているらしく、パチンコなのにアニメのCMかと勘違いしてしまう内容が非常に多い。何も知らない子ども達は、ゲームの延長のようにパチンコに興味を持ち始めている。こうした紛らわしいパチンコのCMは、放送の自粛を促すか子ども達の目に触れないよう時間帯を考慮するべきだ。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 視聴者意見を読むと、番組の一部に関する意見であることが多い。納得できる意見もあるが、神経質になり過ぎているところもある。実際これらの意見をすべて聞き入れて番組を制作すると、どんどんつまらなくなる。また、「いじめを助長する」という意見が多いが本当にそうだろうか。テレビが悪影響を及ぼすというよりも、家庭内で指導やしつけなどを行うべきだと思う。何でもかんでもテレビのせいにすることはおかしい。
  • パチンコCMについて「教育上良くないから自粛すべき」「規制できないのか」という意見があった。しかしパチンコの広告はテレビに限ったことではないし、子どもに悪影響を与えるのは何もパチンコばかりではない。パチンコ依存症などいつの時代でも起こっている。逆に、「パチンコのCMをやめれば全て解決するのか?」と問いたい。
  • 「子どもに見せたくないなら見せなければいい」「親が子どもに注意をしろ」という意見がたびたびあるが、親が子どもを四六時中監視しているわけにはいかないし、同級生に人気のある番組を「見るな」とは言えない。人によって価値観は違うので難しいが、やはり子どもに悪影響のある番組がもっと少なくなれば良いと思う。

2010年2月に視聴者から寄せられた意見

2010年2月に視聴者から寄せられた意見

小沢氏の不起訴処分を受けて、「検察からのリーク情報」が間違っていたことへの責任を問う意見や、それでもなお「限りなく黒に近いグレーだ」と報道を続けることへの批判意見が多くあった。また、故・中川元財務相の遺族が作製したカレンダーに関する記事を紹介した際の不適切な発言に対する批判意見などがあった。

民主党関連意見が128件あったが、そのうちの125件が民主党・小沢幹事長関連の意見であった。小沢氏の不起訴処分を受けて、「検察からのリーク情報」が間違っていたことへの責任を問う意見や、それでもなお「限りなく黒に近いグレーだ」と報道を続けることへの批判意見が多くあった。

2010年2月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,751件で、1月と比較して4件増加した。 意見のアクセス方法の割合は、Eメール69%、電話26%、FAX3%、手紙ほか2%。 男女別は男性74%、女性23%、不明3%で、世代別では30歳代27%、40歳代21%、20歳代21%、60歳以上18%、50歳代9%、10歳代4%の順となっている。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。2月の通知数は962件(49局)であった。 またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、53件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

2月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 審理・斡旋に関する苦情・相談・・・・・・・ 3件
    (個人または直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

2月の視聴者意見は、報道関連意見が先月より減少した。意見分類のキーワードで、具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が前月比で35件減の72件、より広く「報道のあり方」を論じた意見は、前月比27件減の83件であった。政治については民主党関連意見が128件あったが、そのうちの125件が民主党・小沢幹事長関連の意見であった。小沢氏の不起訴処分を受けて、「検察からのリーク情報」が間違っていたことへの責任を問う意見や、それでもなお「限りなく黒に近いグレーだ」と報道を続けることへの批判意見が多くあった。
また、故・中川元財務相の遺族が作製したカレンダーに関する記事を紹介した際の不適切な発言に対する批判意見が89件、日本相撲協会の理事長選挙や横綱朝青龍の引退など、相撲関連の意見が44件あった。外国人地方参政権に関する意見は、今月は11件寄せられた。
南米チリで発生した地震による津波警報が発令され、長時間テレビ画面に表示されたが、「番組視聴の邪魔になる」「地図が不適切だ」など、276件の意見が寄せられた。報道関連で「偏向」というキーワード検索で54件、「公平」で35件該当した。
バンクーバー冬季オリンピックに関する意見は93件。スノーボード選手の服装に関する報道への意見が33件、フィギュアスケートに関する意見が26件あったが、「この後すぐ」といいながら放送まで長時間待たせることへの批判意見も多く寄せられた。
今月のバラエティー番組への意見は、前月比204件減の178件、ドラマ関連の意見は10件減の43件であった。昨年BPO(放送倫理検証委員会)が出した「バラエティー番組への意見書」をテーマに取り上げた番組への意見が63件、番組で紹介したコントがオリンピック選手を中傷しているという批判意見が16件、この他、罰ゲームで大量の水を飲ませることへの危険性を指摘した意見も寄せられた。
ドラマでは、コンサートライブの「殺せ!」コールのシーン、少年同士が拳銃で打ち合うシーン、職場での過酷ないじめシーンなどが不適切であると指摘する意見が多かった。キーワード検索の「人権」で40件。「いじめ」で33件該当した。番組出演者に関する意見は「不適切な発言」検索で前月比86件増の152件、「不適格な出演者」検索は、ほぼ同数の93件であった。ラジオに関する意見は44件あったが、その内「下品な表現」を批判する意見が12件あった。放送局の視聴者・聴取者への応対に関する意見は、今月は36件。CMに関する意見は32件であった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は115件で、前月より約10件増加した。今月はバラエティー番組を中心に、危険行為に関する意見が21件、低俗・モラルに反するとの意見が19件に上った。また、複数のドラマ番組の銃撃、殴り合い、リンチなどの暴力的なシーンに対し、「あまりに残虐」「目を背けたくなる」などの批判があわせて10件以上寄せられた。

意見抜粋

【取材・報道のあり方】

  • 沖縄の基地移設問題についてだが、各局では基地問題で最も大切なことである国の安全保障について議論しないまま、移設先のことばかりを報道している。物事の本質というものをきちんと伝えてほしい。
  • マスコミは民主党の小沢幹事長が「説明責任を果たしていない」と責めるが、小沢幹事長の記者会見をまともに放送しているのか。記者会見はテレビ局に都合のいいコメントだけを編集し、わずかしか放送されない。これでは小沢幹事長の真意が国民に伝わらないと思う。今後、政治家の記者会見は、生放送か編集なしのノーカットで放送して欲しい。
  • 民主党の小沢幹事長を政治資金規正法違反で「黒」と決め付けた各局のニュースショーは、不起訴になった今、どのように責任を取るつもりなのか。起訴と言っていたコメンテーターや元東京地検特捜部長達は、謝罪するわけでもなく、いまだに「黒」だと主張している。マスコミは検察からのリーク情報の言いなりではなく、独自取材で真実を報道して欲しい。
  • 不正を働いている接骨院に、客を装ったテレビ局の人間が隠しカメラを持ち込んで取材していた。「手が痛い。ケガではないのだが」と話すテレビ局のスタッフに対し、院長は「ケガではなくても、転んだことにして保険を使おう」と提案していた。この院長はこの後に詐欺罪で逮捕されているが、この「おとり捜査」のような取材方法は放送倫理上問題はないのか。
  • 「故・中川元財務相のカレンダー相次ぐ注文の不思議」という記事の紹介で、遺族が選んだ生前のスナップ写真が収められていることを伝えていた。その際、アナウンサーとコメンテーターが「多分、変な写真は入ってないんでしょうね。あの泥酔記者会見の写真はね」「入ってないんですか?」「遺族は選ばないんじゃないかな」などと発言していた。これは中川氏の遺族とカレンダー購入者の気持ちを踏みにじる言葉だ。常識も良識もない、あまりの暴言が許せない。
  • 外国人地方参政権付与問題の紹介の仕方について「在日韓国人をはじめとする」と前置きしている場合が多いが、正確に「160ヵ国以上の永住者と特別永住者に関する」と前置きしてもらいたい。選挙権付与は在日韓国人だけのものではない。視聴者に誤解を与えるような報道はしてはならない。
  • 77歳のタクシードライバーがブレーキとアクセルを踏み間違えて店舗に突入し、客ら4人に軽症を負わせた事故の報道だが、名前を出し映像付であそこまで報道する必要があるのだろうか。高齢者による運転ミスであり、故意に事故を起したのではないことは明らかである。それにも拘らず、逮捕されたとして名前や顔を詳細に放送するのは行き過ぎではないか。あの事故の報道でドライバーの実名と顔を知りたい視聴者はどれほどいるだろうか。このような事件に関しては、加害者の人権も考慮した報道をしても良いのではないか。
  • 「元俳優の被告が、覚せい剤事件で保護責任者遺棄致死罪で起訴された」というニュースを取り上げていた。コメンテーターが「被告が保護責任者遺棄致死罪であることは決まりだ。あとは裁判員裁判でどの程度情状酌量してもらえるかだ」という発言をした。被告は無実を主張していくということだが、これから始まる裁判に影響を与えかねないようなテレビでの発言は、慎むべきだと思う。
  • 最近の報道番組は、バラエティー番組なのかと思うぐらい、芸能ニュースなど、どうでもよい事ばかりを放送している。「報道しない自由」などという言い方をするが、それはおかしい。またコメンテーターと言われる人たちは本当に必要なのか。もし必要なら、報道内容に即した専門家に出演してもらうべきだ。素人のコメントをそのまま報道番組で流すなんて、世論をミスリードするためだとしか思えない。
  • 最近の報道番組でカメラのフラッシュが多く、そのまぶしさで光感受性発作のような症状が起きる可能性がある。アニメでは規制されているのに、なぜ報道番組では規制されないのか。
  • 認知症の方が保護されたというニュースを放送していたが、多額の現金を持っていたということは放送する必要がなかったと思う。何かと物騒な世の中だから、「どこの誰それが大金を持って徘徊していた」と噂になると、その方が犯罪に巻き込まれる危険性がある。単に認知症の方が保護されたということのみを伝えればよい。要らない情報まで伝える必要はない。

【番組全般・その他】

  • 鳩山首相が国会で「朝三暮四の意味を知っているか」と尋ねられ、「よく知っています」と 前置きした上で、間違って「朝令暮改」の意味を説明してしまった件について、番組キャスターとアナウンサーが「私も『朝三暮四』の意味は知りませんでした」とそれぞれ言っていた。いくらなんでも、キー局のアナウンサー試験に合格した人間が知らないはずはないと思う。もし本当に知らないとしたら大問題だ。もっと勉強してほしい。
  • 通常なら漢字の読みや人名・地理・歴史のことなどを答える問題ばかりのクイズ番組だが、今日は違った。「与党幹事長の政治資金管理団体の虚偽記載の金額は□億円」で答えは「4」だとか、「鳩山政権の1月の支持率は□2%」で答えは「4」などという問題を、なぜ入れる必要があったのか。非常に偏向した番組だと感じた。
  • 最近の番組は、ADやディレクターやプロデューサーが出演しすぎです。内輪のおふざけを放送しても、決して面白くありません。視聴者はどんどん減少していきます。
  • この番組では毎回テーマに沿った料理が紹介される。この日は「牡蛎(カキ)を使ったレシピを紹介する」と予告でも番組中にも散々言っていた。番組では出来上がったさまざまな牡蛎料理を映しており、私は「今か、今か」と、作り方の紹介が始まるのをテレビの前で待っていたのだが、最後の最後に「この作り方は携帯サイトでご確認ください」とだけ言って番組は終わってしまった。何と人をバカにしていることか。それだけでも不愉快なのに、そのレシピを携帯電話で見るためにはテレビ局との有料契約が必要とのことだ。こんなふざけたことが許されるのだろうか。
  • 深夜の人気番組をゴールデン枠に移動したら、面白くなくなると思います。これまでも、深夜からゴールデンに移動して打ち切りになってしまった番組はいくつもあります。深夜は深夜、ゴールデンはゴールデン、移ったらダメなんです。この番組には消えて欲しくありません。ゴールデンに行って視聴率が下がったら、また深夜に戻してください。
  • 各テレビ局では携帯サイトのコンテンツを充実させ、パソコンサイトからでは、番組参加、抽選申し込み、番組情報の入手などが検索できないケースが増えています。PCインターネットは低額固定制ですが、携帯iモードは通信料がとても高いのです。視聴者に金銭的な負担をかけないようお願いしたい。
  • 「病院だけがお産じゃない」という番組で、病院でのお産を批判し、自由でアットホームな雰囲気のお産を強調していた。出産後、母親がビールで乾杯している場面が流れたが、どんなに大丈夫そうに見えても、何が起こるか分からないのがお産です。飲酒場面を当たり前のように放送することがどんなに危険なことか、番組関係者は理解しているのでしょうか。
  • 番組のテーマは「たった1日で、あっという間に血圧が下がる」というものであった。しかし、実際には「1週間ほど入院して20万円の手術を受ければ血圧が下がる」という説明が欠けていた。これは病気で苦しむ人の神経を逆なでし、視聴者をだますものだ。
  • 話をしている本人は「出られない」ときちんとした日本語を使っているのに、テロップでは「出れない」と、ら抜き表現になっていた。仮に本人が、ら抜き言葉を使ってもテロップではきちんとした日本語の表示をすることが本当なのに、これでは逆ではないか。
  • 日本相撲協会の理事選挙で、大方の予想を覆した結果が出た。マスコミの関心は「当選を決めた票は、一体誰の投票によるものか?」という点に絞られ、各局のワイドショーではその話で持ちきりである。リポーターが相撲協会の役員にマイクを突きつけ「あなたは誰に投票しましたか?」などと質問したり、「誰が誰に投票したかを示すチャート表」をスタジオに用意して勝手に推測するなど、犯人探し同然のことを放送していた。今回の理事選挙は、無記名で自由意思に基づいて投票するという新方式だった。せっかく相撲協会が改革したのに、マスコミが犯人探しまがいのことをやっていては何もならない。
  • 相撲協会の理事選挙の模様を伝える際、各人が投票する手元を大きくズームアップして写していた。もう少しで投票用紙に書かれた氏名まで読めそうな迫り方だった。いくらテレビカメラの入場が許されたとはいえ、理事選挙でそこまでするのは自粛すべきだ。
  • この番組では、お便りが採用された人に大人のおもちゃをプレゼントしている。しかも、その現物をテレビで堂々と映している。深夜番組といえども、許されることではないと思う。
  • お笑い芸人がゲスト出演し、「嫌いな芸能人」「消えてしまえばいい番組」「やりにくい司会者」などのきわどい質問に答えた。ところが、彼の答えが全て音声処理され、放送では聞こえないようになっていた。これでは楽しいのはスタジオにいる出演者とスタッフだけで、視聴者の私は全く答えがわからず面白くなかった。
  • キー局のバラエティー番組で、BPOからのバラエティー番組への意見書を題材にしていたが、何か意味を取り違えているのではないか?笑いに対して真剣に取り組むという姿勢は否定しないが、制作スタッフの会議やネタのテストという名目で、危険を伴う内容を、さも問題がないように表現することはおかしいと思う。制作サイドは万全の態勢で取り組んでいるから安全性は保たれているのだろうが、テレビ画面の限られた空間と時間だけでは、視聴者には危険な行為でも安全で問題ないと受け取られる可能性があることをもっと考慮すべきだと感じた。いじめや児童虐待などで悩んでいる方たちの目にはどう映っただろうか。また、加害者側にいる判断力が乏しい人たちには、どんな影響を与えただろうか。バラエティー番組だから、たまにはハメを外すこともあると思うが、真しに受け止めるべきことを逆手に取ったような番組作りには疑問を感じた。お笑いファンとして残念でならない。
  • これぞ「プロ芸人」であり「バラエティーの在り方」だと思います。「教育上良くない」とか、「いじめを助長する」などのバラエティーに対する批判意見は、子どもをコントロール出来ない親や教師の言い訳に過ぎません。昔はドリフターズ・さんま・たけし・タモリなどがどんどん新しいことにチャレンジし、芸を磨いてきました。今はそうした芸人は少なく、素人同然のタレントばかりです。その中にあって、この番組出演者らは「出ている以上、叩かれても痛い思いをしても、笑って貰えるなら何でもします」という姿勢を見せていました。それこそがバラエティータレントの本質だと思います。
  • 各局が画面に日本地図を表示してチリ地震の津波警報を伝えているが、日本地図から長崎県の対馬を削除している局があった。対馬より小さい南西諸島・隠岐・小笠原諸島・五島列島等は表示されているので、作為的なものを感じた。
  • チリ地震による津波情報で、津波が来る地域を色分けで示すのはよいが、わざわざ点滅させなくても良かったのではないか。とても苦痛に感じた。災害情報が大切なことは分かるが、視聴者が不快にならない方法を考えて欲しい。
  • 大津波警報、津波警報、津波注意報の3種類が発表されたが、日本地図のまわりの色分けが各局で違うので見にくかった。警報なのだから、全局が同じ色に決めるべきだと思う。

【オリンピック】

  • スノーボード選手の服装について、連日放送しています。オリンピック選手としての心構え、服装、態度は私も厳格であるべきだと思います。乱れがあれば厳格に指導、注意も必要でしょう。しかし、それを連日放送する必要があるのでしょうか。スノボー全体の理解もまったくせずに、ただ一方的に批判する放送は、陰湿ないじめになっています。
  • 北京オリンピックほどではないが、テレビが浮かれているのに嫌気が差す。NHKなどは正午のニュースをずらしてまでオリンピック中継をしているが、高校野球のように教育テレビを使えばいい。民放も通販番組ばかりのBSで中継して、電波を有効活用すればいい。
  • フィギュアスケート中継では、選手の演技中は極力、解説者やアナウンサーは黙っていて欲しい。視聴者に伝えるべきは選手の演技であって、解説者やアナウンサーのしゃべりではない。しゃべりたければ、演技終了後リプレイを流すときに存分にしゃべればいい。
  • 競技終了後、まだ選手の息が上がっているのに、マイクを突きつけて、今後の進路などを無理矢理聞いている場面を見かけます。結果に納得がいかず、気持ちの整理がつかないところに追い討ちをかけるようで気の毒で仕方がありません。もう少し選手の気持ちに配慮した取材ができないものでしょうか。
  • 日本のオリンピック選手の育成費が、事業仕分けで27億円に減少した。こんな金額でバンクーバーでは世界の強豪と渡り合ってあっているのだ。メダルがどうのこうのとコメントする以前に、仕分けで削られた選手育成費の少なさや、選手の地元企業や地元民のきめ細かい応援をもっと報道すべきだ。

【ラジオ】

  • この日の放送は、性に関する話題の特集となっていた。まず、番組冒頭でパーソナリティーが、「この放送を聞いている子どもは、今から他局の放送を聞くようにしてほしい」と断わり、その直後からあらゆる性談義・性情報が満載された、とんでもない内容が放送された。昼間の時間帯に放送できる限度を明らかに超えている。このような放送はやめてほしい。
  • 緊急の交通情報が入った。ゲストとの楽しいトーク中だったので頭の切り替えが出来なかったのか、キャスターが、人様が亡くなられた人身事故の情報をゲラゲラ笑いながら読み上げました。第三者の私が人間として極めて激しい憤りを覚えたのですから、亡くなられた方のご家族や関係者の方々は、なお一層辛かったと思います。すぐに局に電話で苦情を申し入れ、「番組中にキャスター本人から詫びの一言でも入れていただきたい」と伝えました。オペレーターは「約束はできませんが、ご意見として伝えておきます」とのことでしたが、番組中には詫びの一言もなく、通常どおりの”ゲラゲラトーク”が続行しました。放送倫理違反に対する通報を、一般の意見・感想と一緒にされてはたまりません。

【CM】

  • CMでは、その映画の鑑賞料は子供一人500円とのことだった。子供だけで見せようと劇場に行ったところ、保護者同伴で500円とのことだった。子供だけの場合は、一人1000円になるという。CMに「保護者同伴」の文字が出ていたのかも知れないが、私の印象には残っていない。条件付ならハッキリと明記してほしい。
  • 喫煙マナーを守っていない人への注意CMを放送するべきだ。まだまだ歩きタバコやポイ捨て行為が多い。特に火のついたままのポイ捨てはこの時期、火事になったりする。火が消えているからといって道路に捨てている人もいるが、これを片づける人の身になって考えて欲しい。
  • 薬のCMだが、「おしっこ」という言葉を連呼していて非常に不愉快だ。CMは食事中でもいつでも構わず入ってしまうので、避けようがない。せめて放送する時間を考えてほしい。

【BPOへの意見】

  • BSデジタル放送では年々テレビショッピングが多くなっている。このままではショップチャンネルになりかねず、テレビ離れがさらに進むだろう。BPOはショップチャンネル化に歯止めを掛けるよう、テレビショッピングのあり方についての「見解」を出して欲しい。
  • このバラエティー番組は、BPO公認なのか?「BPOに寄せられた視聴者意見の検証」という大義名分を立てて、度の過ぎる悪ふざけを堂々と放送していた。この番組の趣旨をBPOに寄せられる意見は無意味で馬鹿げていると受け取って良いのだろうか。このような状況を容認するのであれば、BPOなど存在する意味すらないのではないか。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • ドラマ仕立てになっていて、小学校6年生の男の子が女の子に告白するシーンがあった。「好きです」と言ったまでは良かったが、その後に「キスして」と言って目を閉じていた。私は小学校3年生の娘と見ていたが、テレビで放送するにはふさわしくない内容だと思った。以前放送局にこの番組の対象年齢を聞いたところ、対象は小学生の子どもとの答えをもらったが、この内容は小学生に見せるには不適切だと思う。
  • タレントが「アナウンサーに記憶がなくなるまで酒を飲ませて潰す」と言ったが、一昔前ならともかく、アルコール・ハラスメントの概念も認識されるようになっている昨今、無理矢理酔い潰すことを笑いの対象にするのはいかがなものかと思う。この時間帯は子どもが家で見ている可能性もあり、子どもが「酒を飲ませることは悪くない」と無意識のうちに感じることがあるかもしれない。命にも関わる危険な行為を煽ることは、マスコミとしてあるまじき行為である。
  • 評論家がオリンピックに出場したスポーツ選手の衣装のことを「ベビー服」等と発言した。子どもや若者も見ているであろう時間帯に、日本の代表として頑張ってきた選手を褒めるどころかけなしていた。テレビは皆が見る物だ。頑張っている人の夢を壊すような発言を嬉々としてするコメンテーターと、その発言を止められない番組制作者に抗議したい。

【危険行為に関する意見】

  • ゲームのようなコーナーで、罰として多量の水を飲んでいた。多量の水を飲むことは水中毒になる恐れがあり危険である。視聴者、特に知識のない小中学生の行動に悪影響を与えないか。番組中に「危険です」等のテロップがあってもよかったのではないか。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • 子どもに拳銃を持たせて射ち合いをさせるなど、目を背けたくなるシーンがあった。さらに、自動小銃が仕掛けられ、1人で遊ぶ幼児に向けて照準を合わせていた。このようなドラマがこの時間のテレビで放送されていることに疑問を感じる。
  • 人気グループが出演する学園ドラマだが、凶器を使っての暴行シーンのオンパレード、血のりの量も半端でなく見るに堪えない。テレビドラマにおける暴力シーンはこの番組に限らず多数存在しているが、それらは暴力を肯定するためのものではなくむしろ否定するために必要不可欠なものだ。しかし、この番組は何の意味も持たない暴力シーンを垂れ流している。打ち切りにしてほしいほどの悪辣な番組だと思う。
  • 殺しのシーンがとてもグロテスクだ。手から金属の爪を出して人のお腹を刺したり、血がたくさん出たりと、この時間帯のアニメとしてはふさわしくない。低年齢の子どもが見ない時間帯に放送するか、もしくは放送をやめるかどちらかにしてほしい。子どもにとっては、とても衝撃的なアニメだと思う。

【いじめに関する意見】

  • 子どもと一緒に見ていたが、転校生に対するいじめのようなシーンを見て、子どもが真似をしそうで嫌だった。日曜日の朝に放送するアニメは、もっと明るくて可愛い話がいい。
  • 芸人が「ハゲ」をネタにしている。人間として常識を疑う。外見への差別は、病気で髪が無い幼い子どもに対する「いじめ」につながることがわからないのだろうか。分別のつかない子ども達はすぐに真似をする。
  • 新人が会社でいじめられるという内容のドラマ。この番組に限ったことではないが、子どもが見ている時間に、学校で真似できるような内容の番組を放送することは教育的に良くない。放送を中止して欲しい。
  • 他局の番組のパロディー形式で構成されていたが、視聴者の意見を無視し、神経を逆なでするような内容だった。芸人の両手を縛って熱湯につき落としたり、コンクリート攻めにしたりと、見るに堪えない。いじめにつながるというよりは、いじめの方法のヒントを与えるようなもので、番組で主張されている「いじめられている子どもたちに元気になってほしい」というようなメッセージにはとても思えない。人が不幸な目に遭っていることを笑いの種にするのではなく、もっと他の方法を考えていただきたい。

【性的表現に関する意見】

  • お笑い芸人やAV女優が女性器の俗称をそのまま表現したり、アダルトビデオの宣伝がフリートークの体裁をとっていたりと、信じられない内容だ。さらに番組タイトルもアダルトを想起させるものであり、真っ当な番組とは思えない。ラジオは公共の放送であり全年齢層のリスナーが聞いている。即時、番組の終了を求める。
  • 番組内で歌われているオリジナル曲のタイトルが、一見普通の言葉を並べていながら、少し考えるとひわいに聴こえるような歌詞となっている。いくら深夜番組とはいえ、青少年の健全な育成に悪影響ではないか。

【言葉に関する意見】

  • 番組内のコンサートシーンで「殺せ!殺せ!皆殺し」とコールするシーンがあった。この時間帯でこのシナリオには怒りを覚える。小学生が見ている時間帯によくこんなストーリーを考えると思う。放送局には倫理観がないのか。

【要望・提言】

  • 報道は事件を伝えるだけではなく、実際どのような罰を受けて、そのためにどのくらい正常な生活が困難になるかまで伝えて欲しい。罪を犯すことでのリスクの怖さを十二分に教えることで、抑止にもつなげて欲しい。罪を犯した人の立ち直りを爽やかにドキュメント番組にすることは、「犯罪をしても大丈夫」という子どもを増やしてしまう。

【非科学的な内容に関する意見】

  • 複数の話題にわたって血液型に関する偏見を助長しかねない内容が放送されていた。特に、学者の間でも支持が得られていない独自の説を唱える専門家を登場させ、あたかも既に実証済みの事実であるかのように放送していた。BPOが出した「血液型を扱う番組への意見」に照らし合わせて問題のある内容だった。

【推奨番組に関する意見】

  • この番組でBPOの存在を知った。お笑いに対する思いや番組作りなど、とても感動した。あるコーナーについて、当初と比べ子どもたちへの対応が厳しくなっていると感じていたが、昨日の番組を見て、芸人の思いや、テレビに出演するにはプロとしての自覚が子どもにも必要なことなど、とても素晴らしいと思った。これからも萎縮しない面白いテレビ番組を期待している。

【CMに関する意見】

  • テレビを見ているとパチンコのCMが増えたと感じる。最近ではアニメを使ったパチンコのCMが目につく。面白そうな映像に「これ何の商品?」と思っているとパチンコだったりする。それも昼間にも放送しているので、自然と子どもの目にも入っていることだろう。パチンコはれっきとしたギャンブルであり子どもへの悪影響が心配だ。教育上よくないのでCMを自粛すべきだ。
  • パチンコ店及びパチンコ台メーカーのCMが、朝から晩まで流れていることが不快だ。青少年に悪影響だと思わないのか。昔はパチンコのCMは深夜番組の間ぐらいにしか流れていなかったと思うが、今は朝のニュース番組の間にも流れている。最近はアニメの台が多く、子どもも目を輝かせてしまう程だ。パチンコCMは規制できないのか?
  • 「盗めそうな人からお宝を盗め」というゲームのCMが流れていた。すきを見て普通の人から物を盗ることを良しとするゲームが存在すること自体が問題だと思うが、それよりも子どもが見る時間帯にCMで流れることも問題だ。CMは放送するまでに何人ものチェックを受けるのかと思っていた。社会的倫理を逸脱したものが放送されることは問題である。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「深夜番組は性的に低俗」「深夜番組にはグロテスクな内容が多く子どもに不適切」という意見が多いが、そういった番組は日付が変わるような深夜の放送だ。こういった問題は視聴者に落ち度があると思う。子どもをそのような時間まで起こしておくことも良くないし、部屋にテレビがあるというが、テレビなど買い与えなければいい。仕事の都合上深夜まで帰れない人もいると思うので、深夜番組に対する集中的な攻撃はやめていただきたい。
  • 「最近AV女優が出演することが多くなっている。子どもにとって不適切であり、時間帯を考えて欲しい」という意見があった。AV女優も同じ女性であり、職業で差別すべきではない。番組が子どもにとって不適切だと思うのなら、親が見せなければ良いだけのことではないか。

2010年1月に視聴者から寄せられた意見

2010年1月に視聴者から寄せられた意見

小沢幹事長の政治資金規正法違反疑惑報道に関して、情報源を「関係者によると」と表現することへの意見、検察しか知りえない「リーク情報」を放送することの是非を問う意見などがあった。このほか、「外国人参政権」に関する報道をもっとすべきという意見などがあった。

小沢幹事長の政治資金規正法違反疑惑報道に関する意見が178件あった。

2010年1月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,747件で、12月と比較して272件増加した。 意見のアクセス方法の割合は、Eメール66%、電話29%、FAX3%、手紙ほか2%。 男女別は男性73%、女性24%、不明3%で、世代別では30歳代34%、40歳代24%、20歳代16%、50歳代12%、60歳以上11%、10歳代3%の順となっている。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。1月の通知数は924件(39局)であった。 またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、54件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

1月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 0件
    (個人または直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

1月の視聴者意見の傾向として、まず、前月比で報道関連意見が増加したことが挙げられる。民主党関連意見が202件、自民党関連意見が41件あったが、そのうち、小沢幹事長の政治資金規正法違反疑惑報道に関する意見が178件あった。情報源を「関係者によると」と表現することへの意見が27件、検察しか知りえない「リーク情報」を放送することの是非を問う意見が24件寄せられた。「偏向」というキーワード検索で60件、「公平」で49件該当した。 このほか、「外国人参政権」に関する報道をもっとすべきという意見が29件、偽造紙幣を使った詐欺事件の取材方法が不適切だと指摘する意見が25件、芸能関係で、母親の葬儀に参列した元アイドルの報道で「茶髪で通夜に…」とテロップ表示したことへの批判意見が23件あった。意見分類のキーワードで、具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が107件、より広い「報道のあり方」が110件あった。 また、今月はバラエティー番組やドラマへの意見も増加した。バラエティー番組への意見は前月比166件増の382件、ドラマ関連の意見は22件増の53件あった。バラエティーでは、事前の番宣と当日の放送の中で出演を告知した人が出演しなかったことへの批判意見が234件と集中した。ドラマでは新番組への意見が多く、内容が犯罪・テロリズムを美化している、主人公の行政書士の活動が法律違反である、職場でのいじめが陰湿過ぎるなどという意見が多く寄せられた。 スポーツ関連意見は42件あったが、そのうち27件が、格闘技で相手の腕を折り、試合後に中指を立てて相手を侮辱したシーンを放送したことへの批判意見であった。キーワード検索の「人権」で30件、「いじめ」で27件該当した。番組出演者に関する意見は「不適切な発言」検索で66件、「不適格な出演者」検索で97件と、いずれも前月より減少した。ラジオに関する意見は55件あったが、その半数は「下ネタ」「卑猥な表現」を批判するものであった。放送局の視聴者・聴取者への応対に関する意見は、今月は37件。CMに関する意見は38件であった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は103件で、前月より約10件減少した。 今月は「低俗、モラルに反する」との意見が25件、性的表現に関する意見が17件に上った。前者については、年末の格闘技番組で、勝者が敗者の腕を折ったり侮辱するなどした場面を放送したことに対し、6件の批判的意見が寄せられた。後者については、特定番組への集中はみられないが、複数のラジオ番組に対し、性的な表現が不適切であるとする意見が目立っている。

意見抜粋

【取材・報道のあり方】

  • 民主党小沢幹事長の政治資金問題について連日報道されているが、「疑惑」というばかりで問題の本質が分からない。小沢氏の行為はどのように法に抵触するのか。収賄が想定されるのか、政治資金規正法違反に該当するのかなど、どの行為がどのように該当するのか冷静に報道すべきである。本質を説明せずに「疑惑」だけを煽るのは、メディアの自殺行為ではないか。
  • 各局で、民主党の小沢幹事長の資金管理団体が購入した土地をめぐる疑惑について報道している。このニュースについて、よく「関係者の話から…」と前置きしているが、この「関係者」というのは一体誰なのか。視聴者には全く分からない。テレビで放送するのであれば、責任の所在をもっと明確にして報道するべきである。
  • 民放の報道で、「ある検事によると」「ある検察幹部によると」という表現が使われている。「ある」ほどいい加減な表現はない。「ある」人たちの発言が事実でなかった場合、その責任はだれが取るのだろう。
  • 政権交代がささやかれるようになった頃、テレビの報道が全般的に民主党寄りになったと思っていた。しかし、民主党・小沢幹事長の土地取引をめぐる疑惑が報道されるようになった途端、今度は「小沢批判・民主党批判」に一斉に変わり始めたように感じる。我々国民は、知らず知らずのうちにテレビによる情報操作を受けているようで非常に怖い。何が真実なのか、正しい報道をしてほしい。
  • 今朝の民放のニュースショーは「民主党・小沢幹事長問題」に多くの時間を割いていた。しかし、小沢問題も大事かも知れないが、「バグダッドの連続爆弾テロ」「足利事件の元検事証人尋問」「押尾容疑者の起訴」など、取り上げるべき問題は山積している。もっと視聴者の知りたいニュースを放送すべきだ。
  • 外国人参政権法案についてのニュースが、ほとんど報じられていない。法案が可決された時の影響力は、郵政民営化などとは比較にならないほど大きいはずなのに、ほとんどのテレビ局で取り上げていないのは、意図的であると思わざるを得ない。非常に大事な問題なのだから、もっと事件を扱って欲しい。
  • 小沢幹事長の捜査に対する番組の姿勢や、番組内のジャーナリストの発言が納得できない。あるジャーナリストは「不可解だというだけで捜査している。不可解罪なんてものはない」と発言した。だが、不可解だから捜査して真相を調べるのだろう。疑惑を放置しろとでも言うのか?また「国権の最高機関が、検察の気まぐれで影響を受けていいのか」と発言していたが、何を根拠に「検察の気まぐれ」だと決め付けているのか?検察より、こういうジャーナリストの姿勢の方がよっぽど不可解で問題だ。
  • テレビのニュースで、ある性犯罪の被害者が「裁判員裁判で、一般人である裁判員に自分自身のことや経験を知られるくらいなら、訴えを取り下げるほうがマシだ」と発言したことを伝えていた。それももっともだと思う。被害者が心配するように、性犯罪報道においては個人情報の保全に特別な配慮が必要なのだから、メディアはこの種の事件や裁判の報道をもっと慎重に扱うべきだ。裁判員制度を日本社会に健全に根付かせるためにも、報道する側の高い人権意識が求められると思う。
  • JAL再建についての報道があったが、その内容は、支援機構とJALの再建についての会議の模様を再現ドラマ風に報道し、それぞれの発言内容があたかも真実のごとくに放送されていた。テレビ局がどのように取材したか知らないが、報道番組としては不適切だと思う。
  • 鳩山首相が私邸に戻ったというニュースの際に、庭にいる首相の様子を植え込みの隙間から撮影していた。また、菅財務相が公邸に入るところを、高所の塀と建物の隙間から撮影して、スクープであるかのように放送していた。いくら公人である首相や大臣といえども、盗撮まがいのことをするのは疑問だ。

【番組全般・その他】

  • 放送前も放送中も再三に渡って「出演する」とあおっておきながら、「時間が足りなくなったので来週に」ということで結局出演しなかった。生番組ならともかく録画番組なのだから、最初から出ないことは分かっていたはずだ。人をだますにも程がある。視聴率を取るためなら何をやってもいいのか。法律番組が詐欺を働いてもいいのか。大切な時間と楽しみにしていた気持ちを返してほしい。
  • 番組の中で「まもなく登場」と言い続けながら延々と引っ張り、結局「次週持ち越し」というのは、確信犯的な視聴率稼ぎ以外の何ものでもない。この行為に怒りを覚えた。視聴率目当ての視聴者を馬鹿にした番宣は後を絶たないが、今回の場合は卑劣を通り越して犯罪と言うべきだ。これが許されると、また同じ事が起こるのではないかと、番組が信じられなくなる。
  • 番組で、「年末派遣村の施設に入りたい」というホームレスのおばあちゃんを取り上げていた。彼女は周りの人に聞きながら、寒い中、施設へと歩いて行く。やっと施設にたどり着くが「直接施設に来ても入れない」と断られ、またトボトボと戻っていく。そんな内容だった。ひどいと思った。テレビ局は最低だと思った。マスコミの人間なら、ハローワークで予約をしなければ施設に入所できないことは百も承知のはずではないか。なぜ一言、それを教えてあげないのか。人が困っているのを助けてあげないのか。人のことより番組作りの方が大事なのか。見ていて、不快感と絶望感が残った。
  • 正月に2時間半のスペシャルドラマが放送された。年末から番組宣伝が流れていたので家族で楽しみにして見た。ところが、ドラマの導入部分は新作の内容だったが、すぐに回想シーンになり、後は延々と、以前放送されたシリーズの「総集編」が放送された。これは、あまりにずるい。あまりにひどい。視聴者をだますものだ。お正月に2時間半のスペシャルを放送すると言い、事前の番宣では新作のシーンだけを放送すれば、誰だって本当のスペシャル番組が放送されると期待する。「総集編」などとは一言も言っていない。こういうことが許されるのだろうか。
  • 成人式の報道で問題行動がある度にモザイク処理をして放送しているが、モザイク処理はいらないのではないか。モザイクなしの形で放送する事が常識になれば、問題行動も減ると思う。公的行事を妨害している行為であり、ほかの参加者の邪魔をしている行為なので、プライバシーの侵害には当たらない。ありのままの姿を放送するべきだと思う。
  • 事件報道のBGM使用については幾度も指摘・批判がなされてきたが、放送局はなぜこうした批判を無視し続けるのか。先日も、外国人窃盗団による貴金属店強盗の容疑者を撮影した防犯カメラ映像が報道されたが、その際に「ルパン三世」のテーマ曲をBGMに使用した局があった。無定見さにあきれる。
  • このドラマは新人の行政書士の活躍を描くものだが、司法書士と行政書士を混同しているのか?法律業務は一部司法書士にも認められるものもあるが、原則として弁護士が行う。行政書士ができるのは、行政書士法に定める業務だけである。そもそも彼らには「法律相談権」がない。紛争性のあるものは、その業務対象に入らないからである。弁護士法、または司法書士法違反に該当する恐れのあるものは、テレビ番組として放送すべきではない。
  • 鍵屋さんの奮闘ぶりを放送していたが、鍵が厳重なため、玄関脇の窓の桟をはずして窓から業者が入って中から開けるというケースを紹介していた。しかし、ボカシを入れるわけでもなく、「桟をはずす光景」「どうやってはずすか」をそのまま放送していた。これではまるで泥棒に侵入の方法を教えているようなものだ。番組制作者の神経を疑う。
  • 大手自動車会社がアメリカで大規模なリコールをしたとのニュースで、最後に「今後、業績悪化に繋がることが懸念されます」とコメントしていた。このコメントはニュースに必要なのか?余計な先入観を視聴者に与えてはならないと思う。
  • 「新たな取り組み~性の介護~タブー視せず始めた人」で、身障者の性の問題を扱っていた。オランダやアメリカの例をあげ、いかにも性の介護が世界的潮流だと誤解を与えるような表現がされ、「日本でもこのような取り組みの検討が必要」という取り上げ方をしていた。しかし、子どもも見ている時間帯に、いかにも身障者相手なら売春行為が認められるかのような誤解を与えかねない番組を放送するのはおかしい。また、看護や介護の職場で働いている人でセクハラに悩まされている人は多いのに、このような性欲処理の問題を安易に取り扱い放送することは、セクハラを助長することにもなる。特に訪問介護などでは女性一人で訪問することもあり、危険を増幅させることを認識すべきだ。
  • テレビは「医者」や「弁護士」などの職業的ブランドイメージを過大に作り上げ、視聴者に誤った認識を植えつけていないだろうか。バラエティー番組に出てくるタレント弁護士や健康番組の医者など、実力以上にもてはやしていないか。
  • つい先日のことだが、孫と一緒にテレビでバラエティー番組を見ていたら、若い女性が「私、床上手よ!」と発言した。孫が「おじいちゃん、床上手ってなあに?なあに?教えてよ!」というので困った。確か夜の7時台か8時台の番組だったと思う。まだ子どもが起きている時間のテレビで、この発言はおかしいと思う。
  • 番組について意見を伝えようと地元の放送局に電話したら、「その番組は東京の局が制作しているので、うちは関係ないです」と言われました。放送しておきながら、「制作していないから関係ない」というのはおかしい。放送している以上は「意見を聞く耳」を持つべきだと思います。
  • 元アイドルの母親の葬儀のニュースで、「茶髪で最愛の母の通夜に…」というテロップが流れた。葬儀での茶髪が問題なら、人の生き死にを報道するニュース番組に出るアナウンサーが茶髪やピアスをしていることは不謹慎だと思う。
  • 出演中のアナウンサーへ一言。毎晩、氷点下まで冷え込む冬の日に、半袖姿でテレビ出演をするのは見ていて寒いです。自分達はスタジオ内で暖房をガンガンつけているのでしょうが、こちらは寒い部屋で見ているのですから、もう少し常識ある長袖とかの格好で出演するべきだと思います。番組内で「地球温暖化」とか偉そうに言っていますが、真冬に半袖姿で出る人に言われても、説得力がありません。
  • 阪神大震災から15年が過ぎ各局で震災をテーマにしたドラマが放送されていた。阪神大震災を風化させない努力は必要だが、ドラマはしょせん娯楽である。阪神大震災について話題にするのならば、ドキュメンタリーにしてほしい。
  • BS放送の特に深夜の時間帯に、テレビショッピング番組が多すぎる。しかも、必ずといって良いほど「ただ今電話が集中していますのでお急ぎ下さい」とテロップが出て、有り得ないほどの数の申し込み件数が表示される。深夜にあんな件数の申し込みがあるはずがない。こんな放送を許してはいけないと思う。
  • 「ヴィーナス値切り隊!ありえな~い爆安価格!」と題して、ペットショップで子犬を100円に値切って販売するという企画を放送していた。犬は生き物なのに、こんな扱いは許せない。簡単に手に入れられる「モノ」感覚で犬を飼う人は、気に入らなければ簡単にその犬を捨てるだろう。こんな放送をされると胸が痛む。100円に値切られた犬は今日から販売されるようだ。
  • 最近、人の寿命を扱った番組がよく放送される。長寿の秘訣などを紹介するのは構わないが、DNAを検査するなどして出演者の残り寿命を試算して笑いの種にするのは不謹慎極まりない。
  • 上海万博に向け、上海市民のマナー向上が話題になっていた。その中で「地下鉄の乗車は順番を守る」という項目があり、それを聞いたキャスターが「これは大阪人に言いたい」と発言した。確かに大阪にも順番を守らない人はいるが、それは大阪人に限った事ではない。これは大阪人に対する偏見だ。
  • ドラマなどで、番組の最後に衣装や音楽・ロケ先などのエンドロールが流れるが、スピードが速過ぎる。書いてある文字も小さくてとても読めない。あれでは「とりあえず流しておけば良い」と言わんばかりである。何か工夫をして読みやすくしてほしい。
  • 東京キー局が制作している番組全般について言いたい。はっきり言って全国放送に堪える内容ではない。東京のラーメン店やスイーツ店の情報を全国放送して、日本国民の大半が喜ぶとでも思っているのだろうか。やめてほしい。

【スポーツ】

  • この格闘技番組には「嫌悪感」しか覚えなかった。平気で腕の骨を折るシーンを放送したり、その後にその腕を折った選手が相手を侮辱して中指を立てるシーンを放送した。しかし、それについてアナウンサーや解説者で直ぐに苦言を呈する人がいなかった。視聴者に対して釈明もせずにそのまま放送した放送局の倫理感を疑う。

【ラジオ】

  • ラジオショッピングで局のアナウンサーが聴取者に営業するのはいかがなものかと思います。いつもは報道を伝えるアナウンサーが、「これは最高」「お勧め」「お買い得」等と連呼することに違和感を覚えます。テレビでは通販会社が宣伝していることが多いが、ラジオも通販会社を使ったらどうか。
  • 「番組中、アナウンサーは何回『オッパイ』と言ったでしょうか?6回言っていました。では、『セックス』は何回言うでしょうか」という番宣スポットが放送された。私が聞いたのは午前6時頃でしたが、早朝に放送する番宣の内容として「オッパイ」や「セックス」は不適切だと思います。悪乗りもいい加減にして下さい。
  • 出演のAV女優たちの卑猥な表現がストレートで過激だ。もう少しオブラートに包んだ表現はできないのか。深夜放送といっても限度があると思う。

【CM】

  • パチンコ業者のCMはやめて頂きたい。報道番組で「パチンコ依存病の怖さ、人格が変わり生活破綻」という放送をした局が、相変わらずパチンコ業者のCMを放送している。テレビ局のモラルはどうなったのか。収益さえ確保できれば、パチンコ依存症者のことなんか関係ないのか。
  • 番組を見ていると、いきなりCMになる。高齢者は判断力が鈍くなっているので、番組の続きだと思って見ている場合があり、番組とCMを混同してしまう。CMには誰でもが分かるように何か特定のマークなどを入れてほしい。

【BPOへの意見】

  • でも気軽に見られ、意見が投稿できるようにして欲しい。
  • BPOの活動はどのように行われているのだろうか。私達一般視聴者には、具体的な活動の状況がよく分からない。できれば、ホームページ上に審議の結果を文面で掲載するだけでなく、実際の審議の様子を動画でアップして、もっと身近に活動の様子が見えるようにして頂きたい。
  • BPOの電話受付時間は午前10時から正午、午後1時から5時となっているが、もっと広く意見を聞くために受付時間を拡大しても良いのではないか。

青少年に関する意見

【低俗、モラルに反する】

  • 試合を見て非常に気分が悪くなった。故意に対戦相手の腕を折り、試合終了後、相手選手を侮辱し挑発するような行為をした。これらは放送するべきではないし、青少年に対しても悪影響がある。倫理的にも問題がある。いくら格闘技といっても、相手の腕を故意に折るということはあってはならない。今後は選手にはスポーツマンシップにのっとって戦ってほしいし、そういった姿を放送してほしい。
  • この番組だけではないが、最近AV女優がゴールデンタイムに出演することが多くなっている気がする。低年齢の子どもにとって不適切であり、時間帯を考えて欲しい。アダルト業界との垣根がなくなってきていて、決していいことではないと思う。社会全体のモラル低下につながるのではないだろうか。
  • タレントが泥酔した姿が放送されていたが、あまりにも品がなく見ていて不愉快な気持ちになった。子どもも見る時間帯なので注意してもらいたい。
  • 夕方の子ども対象の番組で、恋愛をモチーフにしたコーナーや性的な問題を歌にするなど不謹慎である。人と人の純粋な恋愛を子どもに見せるものではない。お笑いタレントが出演していることもあって、発言が不謹慎すぎる。暴力的な発言や挑発するような発言もある。

【性的表現に関する意見】

  • パーソナリティーの下ネタや卑猥な発言が多過ぎる。リスナーとの電話では、エッチな話や面白い話だと周囲のスタッフに「太鼓をたたけ」と叫びながらはしゃぐ。この時間帯は子ども達がラジオを聞きながら勉強しているが、これでは気が散ってしまう。
  • タレントの入浴シーンを流したが、これではただのエロ画像にしか見えない。この後のコーナーでは子どもタレントも出演していることから、深夜帯の”アダルト特化番組”ではなさそうだ。このような節度のない放送を許していては、どこまでエスカレートしてしまうのか心配だ。笑いが込められたものならまだしも、ただのエロ放送に対しては何らかの規制をすべきではないか。
  • 素人の芸を紹介するコーナーで、4人組の女性のうちの1人がタレントの頭部をスカートの中に入れて踊るシーンがあった。この破廉恥な行為を進行役のタレントは大爆笑で傍観しており、スタッフの大きな笑い声も背後に流れていた。番組スタッフの倫理観を疑いたくなる。こんな番組は成人でも目を覆いたくなるが、まして児童には見せられない。

【報道に関する意見】

  • 成人式での新成人の迷惑行為などを放送するのはやめてほしい。毎年のように放送されては、これをおもしろがって模倣する人間も出てくる。そもそもテレビ局がこういう問題をネタにニュース番組を放送するのはどうかと思う。

【いじめに関する意見】

  • このドラマでは職場内での新人への集団いじめがテーマになっているが、あまりにもいじめの程度が陰湿すぎる。仕事よりもいじめをする方がやりがいがあるかのように見えて仕方がない。さらに、現在就職活動をしている若者達に、社会に出て仕事をすることへの恐怖心をあおり、「会社に勤めれば多少のいじめを受けるのは当たり前なのだ」という誤った認識を持たせかねない構成になっている。
  • 子どもと一緒に昔から見ていたが、最近は配慮のない演出が多く残念だ。この日のドッキリ企画は、前半の部分がイジメにしか見えず、種明かしをしても後味の悪さだけが残った。その他にも、せっかく子どもたちが頑張っているのに、企画が練られていないために視聴者がいたたまれない気持ちになる場面が多いように感じる。

【暴力・殺人シーンに関する意見】

  • 夕食時に子どもと見ていたドラマが、あまりにもひどいのですぐにチャンネルを変えた。口の中に拳銃を突っ込んだり、ひどく殴りつけたり、小さな子どもが見る時間に放送するべき内容ではない。子どもはショックを受けて泣き出してしまった。暴力的な内容で断じて許せない。

【マナーに関する意見】

  • タレントが美術館内でフリスクを食べたら注意されたというエピソードを、許せない話として語っていた。笑える話が多い番組だが、これはまったく笑えなかった。美術館には美術館のルールがあり、それを守るのは大人のマナーである。子どもが真似をしたらと思うと悲しくなる。編集の時点でカットすべきではなかったのか。

【犯罪の助長に関する意見】

  • 子どもが父親の誘拐を企てて、成功するという内容だった。昼間の時間帯にこのような映画を放送するテレビ局の神経を疑う。青少年への影響など何も考えていない。主人公は違法金融業者で、誘拐をする犯罪者を英雄視する内容であり、放送基準を明らかに逸脱している。もっとテレビ文化を大事にすべきではないか。

【推奨番組に関する意見】

  • ジャグリングの試験に落ちた小学生の男の子が、努力をしてサーカス部に復帰するというコーナーを放送していた。悪ふざけばかりのバラエティー番組が多い中、子どもたちに努力の大切さを教える良い放送だったと思う。出演しているのは一般の子ではなく劇団の子らしいのだが、子役らしくない気取らない態度に感銘を受けた。

【喫煙に関する意見】

  • アイドルが主演しているため小中学生が多く見ていると思われるが、やたらにタバコを吸っている場面が多い。役作りなのだろうが、そんな演出をしなくてもイメージは作れるはずだ。

【CMに関する意見】

  • 男性精力剤のCMが白昼のラジオで放送されているが、表現がそのものズバリで品がない。そのようなCMは深夜以外に流すべきではない。先ほども中学生の孫と一緒にいる時に流れたので本当に困惑した。
  • 朝から晩までパチンコホールとパチンコ台のCMが放送されている。朝9時45分頃には開店に合わせてたくさん放送され、その後は深夜までパチンコCMのオンパレードだ。ホールは「出します・取らせます」と誇大広告で、パチンコ台は人気キャラクターを使ったものも多い。これでは子どもに興味を持つなと言う方が難しい。テレビ局も広告収入減少で大変なのはわかるが、モラルとプライドを忘れては困る。
  • なぜアルコール飲料のCMに10代のファンが多いアイドルを使うのか。「お酒は二十歳になってから」と表示をしても説得力がない。アルコール飲料のCMは、もう少し年配の俳優やタレントを起用してほしい。
  • 何年も前からラブホテルのCMを流している。時間帯も16時頃からと早いため、青少年の活動している時間帯と重なる。放送局には何度もメールで意見をしたが何の返事もない。内容も、カップルが「ホテルへ行こうよ」などと会話をする、直接的で低俗なものだ。この土地に住んでいる者として大変恥ずかしい。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 「いじめにつながる」とする意見が多いが、テレビで良くない場面があったらそれを子どもに対して否定すればいいことだ。自分がおもしろくないと思う番組もおもしろいと思って見ている人がいる。多種多様な番組があってしかるべきではないか。それを取捨選択するのは自由だし、多数が見なければ淘汰される。何でもかんでも文句を言う人のせいでどれだけテレビがつまらなくなっているか、もう一度考えるべきだろう。
  • テレビでの多少のグロテスク表現やお色気表現をどこまでも批判し「子どもの教育に悪い」と言っているが、ひとつのテレビ番組に子どもがそこまで影響を受けるなら親や学校は必要ない。BPOもそうだ。すぐに規制し余計に子どもの世界を閉塞的にしているのではないか。もう少し視聴者もBPOもゆっくり番組も見守ったらどうか。
  • 「格闘技は暴力だ」という意見があったが、格闘技はスポーツだ。ボクシングなどはオリンピック種目にもなっており、習い事としている子どもも多くいる。彼らにとってテレビに出ている選手はあこがれであり、いつか同じリングに立とうと頑張っている子の夢を暴力行為などと言わないでほしい。

2009年12月に視聴者から寄せられた意見

2009年12月に視聴者から寄せられた意見

偽造紙幣を使った詐欺事件の取材方法が不適切だと指摘する意見、天皇と中国副主席との会見関連報道への意見、朝鮮学校が隣接する公園を「不正使用」していることへの抗議活動を伝えた報道への批判意見などがあった。また今月は年末特番を含めバラエティー番組への意見が多かった。

報道関連意見としては、偽造紙幣を使った詐欺事件の取材方法が不適切だと指摘する意見が45件、天皇と中国副主席との会見関連報道への意見が31件、朝鮮学校が隣接する公園を「不正使用」していることへの抗議活動を伝えた報道への批判意見が29件、ほかに、不法入国者に関するキャスターの不適切発言や、富士山で遭難した元F1レーサーに対するインタビューの不適切さを指摘する意見などがあった。

2009年12月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,475件で、11月と比較して367件減少した。 。意見のアクセス方法の割合は、Eメール65%、電話31%、FAX2%、手紙ほか2%。 男女別は男性67%、女性30%、不明3%で、世代別では30歳代32%、40歳代26%、20歳代19%、50歳代10%、60歳以上10%、10歳代3%の順となっている。

視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。12月の通知数は777件(35局)であった。
またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、44件を会員社に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

12月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 3件
    (個人または直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

12月には大きな事件・事故が少なかったため、先月と比べ、事件報道のあり方への意見が大幅に減少した。報道関連意見としては、偽造紙幣を使った詐欺事件の取材方法が不適切だと指摘する意見が45件、天皇と中国副主席との会見関連報道への意見が31件、朝鮮学校が隣接する公園を「不正使用」していることへの抗議活動を伝えた報道への批判意見が29件、ほかに、不法入国者に関するキャスターの不適切発言や、富士山で遭難した元F1レーサーに対するインタビューの不適切さを指摘する意見などがあった。
また、政治関連では、親族からの政治資金の贈与に関する報道で総理を擁護し過ぎるという意見など、鳩山総理関連意見が78件あったが、情報番組のコメンテーターが、総理の秘書の罰金と万引きの罰金を比較して総理を擁護したことにも、多くの意見が寄せられた。「偏向」というキーワード検索で70件、「公平」で57件該当した。意見分類のキーワードで、具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が114件、より広く「報道のあり方」を論じた意見が68件あった。
今月は年末特番を含めバラエティー番組への意見が多く、前月比52件増の216件の意見が寄せられた。マイケル・ジャクソン特集への批判意見が41件、タレントの離婚発表の際、「夫の不倫を容認すべき」という司会者の発言に対する批判意見が32件あったほか、傷害事件で逮捕された芸人を編集でカットせずにそのまま放送したこと、漫才グランプリの敗者復活戦番組のタイトルと放送内容が違うこと、罰ゲームの「熱湯風呂」が危険であること、巨大リップクリームを作る実験で大量の材料を無駄に廃棄したこと、などを批判する意見が寄せられた。他に、ドラマへの意見が30件、スポーツについて29件の意見があった。キーワード検索の「人権」で43件、「いじめ」で55件該当した。番組出演者に関する意見は「不適切な発言」検索で84件と先月より減少したが、「不適格な出演者」検索では119件と増加している。放送局の視聴者・聴取者への応対の関する意見は、今月は29件。ラジオ番組への意見は37件。CMに関する意見は49件であった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は116件で、前月より約50件減少した。
今月は「低俗、モラルに反する」との意見が48件に上った。批判対象となった番組は分散しているが、子ども向け特撮番組の最終回および映画予告について、同番組プロデューサーのインタビューが雑誌掲載されたことを受け、改めて批判的な意見が6件寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 政権交代以前と以降で、報道のされ方が大きく違うことに不信感があります。政策の中身がころころ変わるのを、麻生前政権では「ブレている」と報道していたのに、鳩山政権では「柔軟」だと報道するなど、言葉のイメージで操作しているとしか思えません。今の報道のあり方は世論を偏った方向に誘導しようとしているように受け取れます。日本のために正しく報道がなされることを望んでいます。
  • 「知る権利」や「報道の自由」以前に考えていただきたい。なぜ「強姦殺人」や「強姦致傷」などの言葉が放送されなければいけないのか非常に疑問だ。殺人や致傷という結果に至る過程での「性的暴行」を伝える際は、その被害を受けた女性の心の痛みを考えるべきだ。マスコミがもう一度「レイプ」することは慎むべきだ。
  • 番組のキャスターが民主党幹事長の発言をヤクザ言葉のような「声色」を使って脚色して表現している。批判するにしても、個人の感情でおとしめるのはよくないと思う。
  • 不法入国者が捕まったニュースの際に、キャスターが「不法入国者であっても、勤労者とそうでないものは分けるべきだ。労働力が不足しているわけだし」と伝えた。しかし、不法入国という明確な犯罪が、勤労者だから許されるというのはおかしい。
  • 女子大生殺害事件の報道で、被害者のカラオケの歌声を流していた。なぜ、こんなものまで放送されてしまうのか。おそらく「他局はどこも流していない。流すなら今だ!」という安易な気持ちで放送したのだろう。マスコミの人権侵害は、もはや留まるところを知らない。
  • 鳩山総理の献金問題に絡んで、コメンテーターが「万引きの最高罰金は50万円。だから秘書の罰金30万円はたいしたことではない」と発言した。彼は「総理の脱税は万引きよりも罪が軽い」と断言したわけです。このような非常識な発言は許されない。
  • 元F1レーサーら3名が富士山で遭難し、2名が死亡したニュースを取り上げていた。二人の同僚が目の前で死に、憔悴しきっている人に対する「今振り返ってこの富士登山はいかがでしたか?」という記者団の場を弁えない質問に怒りを覚えた。このようなインタビューを聞く度に思うが、どうして記者団は相手への配慮のない質問ができるのか?

【番組全般・その他】

  • 本格的医療ドラマとPRしているが、医療現場の描き方に疑問がある。全体的に医師の立場が正当化され、医療過誤による犠牲者が訴訟を起こすことが、あたかも悪のように扱われるなど、患者への視点が欠けている。こうした問題は、軽々しくドラマで単純化して描かないでほしい。
  • バラエティー番組で「巨大リップクリームを作る」という企画だったが、熱したミネラルオイル・パラフィン・カンフル・メントールなど多量の原料を無駄にし、地面にばら撒く映像が放送された。リップクリームは薬事法でいう医薬部外品であり、このようなものを大量に廃棄することは土壌汚染にもなる。倫理上も許されない行為である。
  • タレントの離婚話を伝えていた。浮気した夫が一番悪いにもかかわらず、妻である彼女を責め立て、まるで「浮気は公認すべき」という驚きの内容だった。婚姻関係においては、どんな理由があるにせよ不貞行為は裁判で慰謝料を請求されることにもなる。それなのに彼女を笑いものにしていた。見ていて悪質なイジメ番組にしか感じられなかった。法律のプロである弁護士達までもが「夫の浮気くらい我慢しなくちゃ」「浮気しなくちゃいけない状況になった旦那がかわいそうだ」などと発言をしたことに強い憤りを感じた。
  • 特集で偽造紙幣による詐欺を取り上げていたが、番組スタッフがおとり捜査まがいの取材を行ったあげく、詐欺師に国外逃亡されてしまった。犯罪者を発見したら警察に通報するのが一般市民の義務であり、取材と言えども、番組が勝手に捜査を行うなど常識に反している。警察と連携して犯罪の撲滅にあたるのが放送としてのモラルかと思う。結局は、視聴率欲しさに警察に言わず、犯人に逃げられたというのが事実だろう。放送局の社会的モラルの欠如がこの結果を招いたことを自覚して欲しい。
  • アメリカのプロゴルファーの自動車事故について、不倫が原因なのか単なる事故なのか、出演者同士で話が盛り上がっていた。流れとしては「限りなく黒に近い」ということで話が落ち着いたが、その際、女性ゲストが「黒人だけにクロ」と発言していた。これは明らかに人種差別だ。その後、アナウンサーが「先ほど不適切な発言がありました」と番組内で謝罪したが、彼女は「あら、私かしら?ハハハ」と全く反省する様子もなく笑っていた。このような人間は、テレビの出演者として相応しくない。
  • お笑いコンテストの優勝コンビの「やりたいだけコント/せつ子」というコントを放送していた。それは野坂昭如原作・宮崎駿監督のアニメ「火垂るの墓」に登場する節子のセリフをパロディー化したものだった。「火垂るの墓」は戦争中の悲惨極まりない体験を基にした小説でありアニメである。その中に出てくる薄幸の少女の悲しいセリフを茶化して笑いのネタにするなんてとんでもない。そのようなコントに賞を与える企業も、それを放送する放送局も許せない。
  • 「幻の大魚アカメ・四万十川に群れる姿を初撮影」ということで、四国の四万十川の地図を出し、具体的に魚の生態を追っていた。しかし、今後、魚の乱獲や生態系の破壊など、計り知れない影響があると思う。制作者はいかにも「調査です」といった感じで取材を行っていたが、本来「幻」としてそっとしておいた方がよいものを、地図入りでテレビで映していた。なんとも身勝手な取材だ。もっと有意義な取材をおこなうべきである。
  • 連続ドラマですが、最終回に話が終わりませんでした。原作の漫画が終わっていないので仕方ないという意見もあるとは思いますが、ドラマはドラマで終わってほしかったと思います。最近よくドラマの続編が映画になることがありますが、この番組についても、続編をテレビではなく映画で製作するつもりにしか思えません。推理小説の犯人のトリックを「なぁ~んだ」と思って読み終えることはありますが、「犯人を捕まえる事ができませんでした」という小説は読んだ記憶がありません。このドラマは、まさにそのような終わり方なのです。
  • 「女子駅伝」の放送で、レース後に各区間をトップタイムで走った選手を紹介していました。その際、解説者がある選手の名を挙げて「糖尿病である」とコメントしていました。個人の病気について放送で流して良いものかと疑問に思い局に問い合わせたところ、「選手本人及び保護者の事前の同意は確認していない」とのことでした。これは個人情報の扱い方として問題があるのではないでしょうか?
  • イギリスの女性歌手が年末の番組に出演するために来日したが、その際の報道の仕方が失礼だった。「その外見とは裏腹な声」という紹介は、あまりにひどいと思う。容姿と歌声には何の関係もない。また、飛行場に着いたばかりの彼女に「日本はどうですか?」と質問していたが、着いたばかりで何をどう答えろというつもりなのだろう。少しは考えて質問してはどうなのか。さらには「何か歌って下さい!」と要求した報道陣までいて、呆れ果ててしまった。
  • バラエティー番組に、警察に逮捕されたお笑いコンビの容疑者が出演していた。報道によれば「出演部分のカットなどの編集は時間的に難しい」ということで、逮捕前に収録されたことを示すテロップだけを表示していた。だが、それならば放送を取りやめるべきではないか。この容疑者は傷害事件を起こし、被害男性は二ヵ月の重傷とのことだ。軽微な犯罪ではない。ケガをした被害者が苦しむ中、編集が間に合わないというテレビ局側の都合だけで容疑者の笑いが放送されたとすれば不愉快だ。
  • 執行猶予中の元アイドルが覚せい剤で再犯し逮捕されたニュースを見た。これについてコメンテーターが倫理観を問うコメントをしていた。しかし、薬物の怖さは、本人がどう思っていようと中毒症状により薬物を欲するところにある。どうしても私たち素人は、またやらかした程度に思ってしまうが、専門家などの話を聞くと、そんな簡単なことではない。再犯において倫理感だけを問題にするのは、「クスリなんて止めようと思えばいつでも止められる」という浅はかな考えで薬物に手を出す人となんら変わらない。単なる倫理の問題ではない。やめたくてもやめられない薬の怖さをきちんと取り上げるべきだ。

【ラジオ】

  • 川柳のコーナーで、「目も潤み心ワクワク未亡人」という川柳が紹介された。これは、夫を亡くしたばかりの未亡人が、胸躍らせている様子をうたったもので、夫の死を喜んでいる不謹慎な川柳だ。熟年の男はかわいそうなもので、40年以上も家族のために働き続け、やっと定年を迎えたと思ったら「濡れ落ち葉」と呼ばれ、挙句の果ては妻に死を待ち望まれている。こんな不謹慎な川柳は放送すべきでない。
  • 昨日妻が番組を聞いて激怒していました。番組中に女性アナウンサーが「脇の下の体温と女性の大切な部分の体温を測って、その差を報告して欲しい」と、リスナーに呼びかけたそうです。私は医者ですが、あんな所に体温計を入れたら、傷をつけたり病気になってしまいます。女性アナウンサーなのにそんな事も判らないのかと見識を疑います。

【CM】

  • バイクの買取専門店のCMに、「匿名・匿住所でも買い取る」とある。これでは「盗難車でも買い取る」と言っているようなもので、車の窃盗を助長する可能性がある。CMとして不適切である。
  • 教師が教壇から「突然ですが、明日からお休みします」と、生徒に発表する新発売のゲームのCMがある。そのゲームが面白いと言いたいのは分かるが、不謹慎なCMと言わざるを得ない。

【BPOへの意見】

  • ラジオの昼間の番組で、内容が非常にいやらしいものがある。しかし、驚いたことに、この番組の合間にBPOのCMが流れている。BPOが放送倫理を考える機構であるのならば、もっとCMを入れるタイミングを考えるべきだ。
  • 青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • 先般BPOに苦情が寄せられた子ども向け特撮番組について、番組プロデューサーのインタビューを読んだが、反省がうわべだけであることがわかる。テレビの最終回では本編の後に映画の予告があったが、そこで終わらせずに映画館でないと続きが見られないのは、放送法にも抵触していると思う。
    • あるタレントの離婚に対し、司会者が浮気を肯定する発言をし、他の出演者も同様の意見と感じさせる内容だった。まだ小中学生が見ている時間だ。公共の電波で青少年にこのようなメッセージが届くことは、女性蔑視を助長し、円満な家庭を営む上で障害となるものであり、社会の規範を大きく乱す。
    • 道徳問題をクイズにしていたが、考え方がおかしい。万引きを正当化したり、相手を思いやっていれば何をしても良いような言い方だった。選択肢もおかしく、子どもが見ると混乱すると思った。
    • ある番組で、マンションの一室で、炭火で鶏肉を焼いていた。こんなことをしたら火災報知器が作動するだろう。近所にも非常に迷惑だ。私の子どもは毎週この番組を楽しみにしているが、子どもに「こんなことをしてもいいのだ」と認識されては困る。お笑いだったら何をしてもいいのだろうか。

    【いじめに関する意見】

    • 以前はこの番組を孫と楽しく見ていたが、最近は出演者による馬鹿騒ぎが目に余るようになったため見せていない。例えば、出演者同士が頭を叩いたり、相手をののしり馬鹿にするなどの行為が非常に多い。これを子どもがまねるといじめに繋がってしまう。そのことがとても心配だ。
    • 一人の芸人を集団で物を使って叩いていた。この手の笑いは以前から指摘されているにも拘らず、いまだに続いているようだ。いじめっ子が弱い者いじめをしている状況と変わらない。結局、放送局はBPOのバラエティーに関する意見など気にしていないようだ。

    【性的表現に関する意見】

    • 性行為に関する話題が露骨に扱われており非常に問題だ。男女一人ずつが出演していたが、男性はアナウンサーだった。アナウンサーの職にある者がそうした話題を面白おかしく語るのは、不適切であり品位を欠く。女性は元AV女優らしいが、子どもが聞いてもおかしくない時間帯にそのような人物を出演させること自体が問題だ。
    • 水着姿の女子大生に”花道”を歩かせ、カメラが股間ぎりぎりまで映している。これではストリップ同様である。深夜の番組であっても、子どものモラルを下げることになる。このような放送倫理に反する下品な放送は止めて欲しい。

    【言葉に関する意見】

    • レギュラー出演している若い女性タレントの、目上の人に対するタメ口や料理人に対する言葉遣いがひどい。テレビを見ている子ども達にどう映るだろうか。日本語の乱れが話題になるこのご時世に、目上の人に対する気持ちのなさは不愉快でしかない。

    【危険行為に関する意見】

    • 今は一人っ子が多く兄弟げんかをしないので、子ども達は暴力の加減を知らない。そこに持ってきて格闘技やボクシングなど、暴力を公認する番組が多い。彼らはプロとして訓練されているからスポーツになるが、小学生では大怪我か死亡事故にもなりかねない。格闘技は暴力を賛美し、子どもの暴力を助長していると思う。

    【残虐シーンに関する意見】

    • 超能力を持った少女が母親を殺し、またその母親を生き返らせては殺すということを何度も繰り返していた。深夜アニメと言えども内容が過激で残虐過ぎる。それ以外でも惨殺シーンの連続だった。このアニメには愛など全く感じられず、「気に入らない者は消してしまえばいい」という短絡的発想を子ども達に植え込んでしまう。一日も早く放送を打ち切るべきだ。

    【偏見に関する意見】

    • 放送で「一人っ子はわがままだ」「一人っ子は人となじめない」などと、一人っ子に対して偏見を持った発言をする人がいる。先日はタレントが「一人っ子はわがままだから」と、あるテレビ番組で発言していた。一人っ子というだけで欠陥があるような印象を受けた。「一人っ子=わがまま」と決め付けないでほしい。

    【マナーに関する意見】

    • 目上の人と話す時や室内では帽子は脱ぐべきだ。タレントの帽子を被ったままの態度は腹立たしい。個性やスタイルと言われるかもしれないが、室内で目上の人と話をするのに帽子を被ったままでの姿勢は見るにたえない。目立つことしか考えない者の作る番組が、日本の若者を害していると感じている。

    【CMに関する意見】

    • ここ数年、パチンコCM、特にメーカーのCMが目に余る。パチンコ依存症が社会問題となっており、消費者金融に手を出し、パチンコが原因で自殺する人間がどれほどいるか理解しているのだろうか。家庭内トラブルによる子どもへの影響も計り知れないものがある。一般の人に迷惑がかかっていることを忘れないでほしい。本当に禁止してもらいたい。
    • ギャンブルとアルコールのCMが多い。また、個人ローンと名づけられた消費者金融のCMがやたらと放送されている。孫に見せたい番組でも、CMがこんな有様ではもう見せられない。テレビ局にはスポンサーを選んで欲しい。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 「タレントの乱暴で下品な言葉遣いが非常に不愉快で、孫が真似しないかハラハラした」という視聴者意見があったが、何故その場で注意しないのか。この意見に限らず、パチンコCMやバラエティー番組に対し「子どもが興味を持ちかねない」「悪影響が不安」という意見があまりにも多い。それだけ今の子どもは刺激の多い中で生きているのであり、何でも避けて隠してばかりでは子どものためにならない。むしろあるがままに見せて、その場で言って聞かせることこそ大人の役割だ。
    • 視聴者意見で、何でもかんでも「子どもに悪影響を与える」という理由の番組批判が非常に多い。だが、そうした批判が子どもの世界をかえって狭めていることに気付くべきだ。お笑い番組についても昔は作るほうも見るほうも大らかだった。今は何でも「悪影響がある」などと排除する傾向が強い。批判するだけではなく、その番組の良いところを見つけ、テレビ番組を温かく見守ることも重要ではないか。
    • 「はしの持ち方など、しつけは家庭で教えるべき」という視聴者意見はもっともだが、苦労して教えてもタレントが間違ったはしの持ち方をしていると説得力がなくなる。大御所のタレントには言いにくいかもしれないが、若手のタレントや事務所の関係者にはぜひ注意してほしい。

    2009年11月に視聴者から寄せられた意見

    2009年11月に視聴者から寄せられた意見

    死体遺棄事件で逃亡中の容疑者の整形後の顔写真を各局が独自に作成して放送した件や、逮捕後に移送する際の新幹線車内からの中継、東京駅での混乱、深夜のヘリからの追跡中継、護送車にむらがる過熱取材、そして容疑者の両親の顔出しインタビューなど、この事件関連で多くの意見があった。

    11月の視聴者意見では、事件報道のあり方についての意見が多く寄せられた。死体遺棄事件で逃亡中の容疑者の整形後の顔写真を各局が独自に作成して放送した件や、逮捕後に移送する際の新幹線車内からの中継、東京駅での混乱、深夜のヘリからの追跡中継、護送車にむらがる過熱取材、そして容疑者の両親の顔出しインタビューなど、この事件関連で144件の意見があった。

    政治関連では、情報番組のコメンテーターによる国会での総理の行状に対する「我々も支持率を下げないように辛抱して支えているのに」発言への批判意見が145件あったほか、自民党政権時と民主党に政権交代後の報道に違いがあり過ぎるという意見が多く見られた。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    11月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 15件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    11月の視聴者意見では、事件報道のあり方についての意見が多く寄せられた。死体遺棄事件で逃亡中の容疑者の整形後の顔写真を各局が独自に作成して放送した件や、逮捕後に移送する際の新幹線車内からの中継、東京駅での混乱、深夜のヘリからの追跡中継、護送車にむらがる過熱取材、そして容疑者の両親の顔出しインタビューなど、この事件関連で144件の意見があった。また、女子大生のいわゆるバラバラ殺人事件の報道で、発見された身体の部位を詳細に伝える報道への批判意見が18件あった。
    意見分類のキーワードで、具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が181件、より広く「報道のあり方」を論じた意見が118件あった。また、政治関連では、情報番組のコメンテーターによる国会での総理の行状に対する「我々も支持率を下げないように辛抱して支えているのに」発言への批判意見が145件あったほか、自民党政権時と民主党に政権交代後の報道に違いがあり過ぎるという意見が多く見られた。「公平」というキーワード検索で62件、「偏向」で42件該当した。今月はスポーツ番組に関する意見も多く、57件あった。プロ野球・ゴルフ・フィギュアスケート・ボクシングなどで、「一方に片寄った中継が多い」「解説者のコメントが不適切である」「スポーツにアイドルやお笑いの要素を持ち込むな」「優勝した選手ではなく、話題の選手ばかりを取り上げるのはおかしい」といった意見が多く寄せられた。
    バラエティー番組への意見は164件で、先月より増加している。そのうち、人気アイドルグループのメンバーの一人を幽霊扱いし、塩を振りかけて除霊する企画が典型的な「いじめ」だと指摘する意見が56件あった。ドラマへの意見は先月とほぼ同じ26件であった。キーワード検索の「人権」で78件、「いじめ」で103件と増加している。キャスターなど出演者の発言への意見は今月も多く、「不適切な発言」検索で161件、不適格な出演者」で96件該当した。放送局の視聴者・聴取者対応に関する意見は、今月は38件。ラジオに関する意見は40件。CMに関する意見は45件あった。BPOの委員会決定に対する意見として、放送人権委員会の「割り箸事案」について11件、放送倫理検証委員会の「バラエティー番組意見」について43件がそれぞれ寄せられた。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は前月より約40件増加した。
    今月はいじめに関する意見が50件近く寄せられた。そのほとんどは、バラエティー番組で1人のタレントを「霊」扱いし、塩を投げつけるなどした企画に対する批判で、30件という異例に多い意見数だった。
    この他、未成年に性的なサービスを行わせている密着エステ店を批判的に取り上げた報道番組に対し、「子どもも見ている時間帯に相応しくない」といった意見が6件寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 「英国人講師死体遺棄事件」で指名手配中の容疑者が整形手術をしたということで、番組独自に検証した整形後の写真を公開していた。警察から「間もなく本人と思われる写真を正式に公開する」と発表があったにもかかわらず、なぜ番組で独自に作成する必要があるのだろうか。しかも、その”想像写真”を示した上で、「この顔を見たら情報提供を」と言っていた。これでは警察の捜査を混乱させるばかりか、真剣に犯人の逮捕を望む被害者遺族の感情を踏みにじる行為である。もし、多くの視聴者が誤解し、誤った顔を記憶してしまったらどう責任を取るのだろうか。
    • 死体遺棄事件で逮捕された容疑者護送のニュースを見たが、その報道は異常だ。すさまじい数の報道関係者、そしてその人たちによる無秩序な行為、自分たちを審判者だとでも思っているかのような「顔を見せろ、そこをどけ」といった怒号、どれもこれも本当に異様だった。特ダネのためなら被害者はどうなってもよい、周辺の迷惑など関係ないといった、マスコミの思い上がりを実感した。マスコミは情報を伝えるのが仕事であって、裁きをすることが仕事ではないはずだ。
    • 昨日、死体遺棄事件の容疑者が逮捕され、深夜に新幹線で大阪から東京に移送された。私は東京駅のすぐ近くに住んでいるのだが、夜中の12時過ぎにヘリコプターの爆音で起こされてしまった。音の大きさからすると、かなりの低空飛行をしていたと思う。私は睡眠障害で医師から睡眠誘導剤を処方してもらっているのだが、やっと眠りにつけたと思った時に起こされてしまった。深夜12時過ぎのヘリコプターによる取材・中継は禁止にすべきと思う。世の中には、私のように病気と闘い、必死で睡眠をとっている人がたくさんいることを知って欲しい。
    • 死体遺棄事件の容疑者逮捕の報道で容疑者のご両親の会見が放送されたが、たとえ両親の許諾を得ていても、その映像を放送することは人権侵害だと思う。これまでも犯罪者の両親が放送されると、必ずバッシングを受けてきたはずだ。親として自責の念に駆られて会見を開かれたものと思われるが、メディアは配慮を欠いていると思う。
    • 死体遺棄事件の容疑者の両親のインタビューが顔を出して放送されていたが、どうしてモザイク処理をしなかったのか。今朝の新聞では写真無しで両親のインタビューを伝えているが、それで充分に伝わるではないか。「映像がないとニュースにならない」と考えているのはテレビ局の大きな間違いだ。今朝の放送からはモザイク処理された映像が放送されている。「両親が許可したから顔出しする。両親が断ったからモザイク処理をする」では、放送局の報道に当たっての主体性はどこにあるというのか。
    • 死体遺棄事件の容疑者逮捕のニュースで、昨日は両親のインタビューが顔を出して放送されていたが、今日はモザイク処理がされていた。同じインタビュー内容なのにどうして違うのか。視聴者にはモザイクの基準が分からない。視聴者にも分かるように、説明のテロップを流すなど工夫してほしい。
    • 死体遺棄事件の容疑者逮捕のニュースで、インタビューしていたアナウンサーが両親に向かって「あなたの息子は許せない」と言っていた。正義感から視聴者の声を代弁しているつもりかもしれないが、両親に個人的感情をぶつけることに、どれほどの意味があると言うのか。
    • 死体遺棄事件の取材の仕方を見て思った。「各社、カメラマンは一人にする」「ヘリによる空からの撮影は一切しない」「狭い道に中継車を停めない」「複数のマスコミが同じ人を囲んでインタビューしない」「容疑者移送の公共の乗り物には同乗しない」等の取材の基準を作るべきだ。
    • 死体遺棄事件の容疑者逮捕に触れ、「容疑者が勤務していた建設会社が取引先から契約を解除された」という記事を紹介する際に、アナウンサーが建設会社を擁護する発言をしていた。しかし、基本的に考えれば雇用する際には身元をはっきりさせるのは当たり前であって、企業としての義務であるはずだ。それを建設会社が怠り、結果的に容疑者の逃亡を助ける形になったのは明白である。このような企業倫理が低い企業があるので、時効まで逃げのびようとする犯罪者が減らないのだと思う。今回、建設会社との契約を解除した企業の判断は正しいはずだ。
    • 私は整形外科の医師です。ニュースで死体遺棄事件の容疑者が逃走中に何度も”整形手術”を受けたようだ」と報道しています。しかし、この”整形手術”という表現は整形外科医が行う「治療のための手術」を指すのであって、形成外科医が行う「美容目的の手術」を表すものではありません。従って、今回の場合は「美容整形手術」と呼ぶのが正しいのです。今後の報道番組においては正しい呼び方を使って頂きたい。
    • 女子大生殺人事件の報道で、被害者の生前の顔やプロフィールを詳しく報道する一方で、連日「今日はどこそこで遺体の一部が発見されました」と、まるで散乱した落し物を発見したかのような即物的な報道をし続けている。被害者の尊厳や名誉といったものは全く感じられない。これでは被害者があまりにも哀れでならない。
    • 女子大生殺人事件で、遺体への常軌を逸した扱いの報道が朝から晩まで行われています。マスコミには遺族への配慮というものがないのですか。犯罪も常軌を逸していますが、報道も異様です。自分の子供の事件でも、こんなむごい放送ができますか。
    • 韓国の射撃場での火災事故のニュースで、重症を負った方のインタビューを放送していたが、肺を損傷している患者にインタビュー取材するなんて正気の沙汰とは思えない。「医師の許可を得ている」というテロップが出ていたが、許可があるとかないとかの問題ではないだろう。
    • 釜山射撃場火災での日本人死亡事故で、批判対象が射撃場の防災施設の不備ではなく、日本人観光客が国内では許されていない「射撃に興じる姿」になっていた。韓国だけでなく諸外国の射撃場が日本人向けの観光施設になっている事実を紹介し、その行為を女性コメンテーターが「旅の恥はかき捨て」と非難していた。しかし、これは今回の犠牲者を冒とくすることにならないか。ご家族がこの番組を見たらどういう気持になるか、番組のスタッフは考えなかったのか。
    • 行政刷新会議の事業仕分け作業のとりまとめ役である民主党の議員が出演していたが、コメンテーターが「命を狙われないように気をつけて下さい」と発言したのには驚いた。確かに仕分け作業によって予算を削減された団体も多く、その議員を快く思っていない人がいるかも知れないが、「命を狙われる」とはあまりに常軌を逸した発言である。
    • 注目される判決の報道で、裁判所から走り出て来た報道記者がカメラに向かい「たった今、判決が出ました!」と叫びながら第一報を伝えることが多い。その際、記者は決まって「ハァ、ハァ」と息を切らしており、しかも甲高く上ずった声のために肝心の判決内容がよく聞き取れない。事実を正確に伝えるという報道記者の役目を果たしていないと思う。
    • 結婚詐欺の疑いで逮捕・起訴されたいわゆる「詐欺女」に関して、各放送局は実名の公表を避け、匿名で報道しています。その一方で夕刊紙や週刊誌は実名を報じています。各放送局はなぜ実名を報じないのか、説明する責任があると思います。
    • 各地で連続不審死事件が発生し、大きく報道されている。いずれの事件でも、亡くなった男性に共通して”睡眠導入剤”を盛られた形跡があり、そのことがワイドショー等の興味本位の伝え方に拍車をかけているようだ。だが、医薬品である”睡眠導入剤”についてこのように犯罪との関連性を強調して伝えると、”睡眠導入剤”そのもののイメージが非常に悪くなってしまう。私のように医師から処方されてこの薬を常用している者としてはとても気になる。不眠症やうつ病の治療のためにこの薬を使っている人は非常に多い。その人達のためにも、”睡眠導入剤”について伝える際は、誤解を招かないよう慎重な扱い方をして欲しい。

    【番組全般・その他】

    • 新聞の朝刊を紹介するコーナーで、「本会議中ですが・・・」という、鳩山総理が国会の本会議中に審議そっちのけで扇子に揮毫する一幕があったという記事を紹介した。その際、コメンテーターが「われわれも支持率を下げないように辛抱して支えてやっているのに、この人は何をやっているんだ」と発言した。この発言はいくらコメンテーターの発言だといっても不適切だと思う。というよりも、このような人物をコメンテーターとして出演させていることが不適切だと思う。
    • 「代理母」について、コメンテーターが「自分の子供がほしいというのは誰もが思う当たり前のこと」と言っていたが、そういう決め付けはやめていただきたい。日本では今でも「結婚している夫婦には子供がいて当たり前だ」というような風潮がある。価値観は人それぞれだ。そういうことを言われると、子供がいないことをとがめられているみたいで心が痛む。
    • 沖縄で、また子供の暴行による死亡事件が発生した。ニュースでは相変わらず「いじめ」という言葉で報道されているが、どこがいじめなのか。恐喝、脅迫、暴行、強盗、殺人ではないか。もういい加減に改めるべきだと思う。「いじめ」という言葉では、あまりにも軽く感じる。当事者も世間も、もっと重く受け止めるべきだ。
    • 普段の放送では「エコ」や「低CO2排出」を声高に放送しているにもかかわらず、クリスマスシーズンになると「どこそこの一般家庭のイルミネーションがスゴイ」という放送が目立ってくる。商店などが客寄せのために電飾で飾るのはある程度仕方がないとしても、一般家庭の電飾をここまで取り上げる必要があるのか。「太陽光や風力発電で作った電気でやっているからエコだ」という論点のすり替えをしている放送もあるが、そもそも電飾などともさない方がよっぽどエコだろう。
    • スペシャル番組で女優の薬物使用について放送していたが、出演者の「お前使ってんだろう」「使ってません」という不適切な会話があった。芸能人の薬物使用が問題視される中、非常に軽率な発言だ。この発言をするタレントにも問題はあるが、この部分をカットせずに放送するテレビ局にも問題がある。
    • ドラマの中で主人公が10円硬貨を手にするシーンがありましたが、硬貨の製造年が「平成二十二年」になっていました。ちょっと考えてCGかなと思いましたが、CGなら何をしてもいいのでしょうか。CGで何でも偽装できるテレビが、信用できなくなります。CGで加工されたものがドラマでなく報道として放送されても、全く気が付かないと思います。
    • 歌舞伎俳優とフリーアナウンサーの婚約について、夕方のニュース番組や彼女がキャスターを務める夜のニュースで時間をかけて報道していた。一私人の結婚について、公共の電波を使って大々的に報道することは不適切ではないか。ニュース番組がますますバラエティーのように低俗になっていく気がする。
    • 建築リフォーム番組を見ていると、どの現場においても安全対策を全くしていない点が気になる。建築現場において2m以上の高所作業の際は安全帯などの墜落防止対策を講じることが義務付けられているのに、テレビの番組では現場の職人は誰一人として安全帯等を使用していない。ぜひ、今一度現場内の安全管理を見直し、法令を順守した状態での撮影・放送をお願いしたい。
    • 鳩山総理の7200万円の申告漏れがあった件で、コメンテーターの女性弁護士が「そんなささいなことを追及しないで、もっと大きなことを問題にしてほしい」とコメントした。法の順守を説くべき弁護士という立場で、7200万円もの申告漏れを「ささいなこと」と発言することは極めて不適切だ。報道の公平性・倫理性を著しく欠いていると思う。
    • 放送で敷地などの広さや大きさを伝えるときに、「東京ドーム**個分」という表現がよく使われている。しかし、地方に住む私は東京ドームに行ったこともなければ直接見たこともない。放送で聞くたびに、なぜ東京ドームなのかと疑問を感じる。
    • 民放の利益優先主義が目に余る。ドラマで着用した商品を自局で販売する番組を作っているが、番組そのものがCM扱いにならないのはおかしい。また、自局が製作に関わっている映画の出演者を情報番組やバラエティー番組に出演させて映画の宣伝をさせているが、これもCMにあたるはずだ。
    • ニュース番組で、視聴者提供による火災現場の映像が流れることに抵抗がある。放送局はそのような映像を借用して放送するよりも、現場付近に居合わせた方に、撮影よりも緊急車両の誘導やできる限りの救助活動を行うように促してほしい。
    • 犯罪が起き被害者が亡くなった場合、テレビでは一斉に実名、年齢、職業などと共に写真や、最近では個人的なブログなどが放送されるようになりました。果たしてどういう権利でメディアはこれらを放送しているのでしょうか。家族の許可なのでしょうか。私はこれが許せません。自分が亡くなっても絶対にブログなどをさらして欲しくはありません。被害者をさらしものにするのがマスメディアなのでしょうか。
    • バレーボールの中継で、毎回バレーボールに関係のない芸人が出てくることが許せません。最近はバレーに限らずほとんどのスポーツ中継がバラエティー化しており、大変失望しています。視聴者はスポーツが見たいのです。芸人を見たいのではありません。そこを理解していないテレビ局が多すぎます。
    • 最近のゴルフ番組は「石川遼選手」ばかりで疑問に思う。最年少で記録を作り話題性があるのは分かるが、視聴者全てが彼だけを見たくて番組を見ているわけではない。中継でも上位の戦いを見たいのに、石川選手中心だったりする。結果を伝えるスポーツ番組も石川選手の結果が中心で、ひどい時には優勝者が字幕スーパーのみの時もある。スポーツは競技なのだから、成績の良い選手中心の放送を切望します。
    • 自転車事故に関する報道で子供と自転車がぶつかった映像を流し「自転車は危険」と放送していた。しかし、遊歩道と紹介されていたその河川敷はたしかサイクリングロードで、自転車が優先なのではないか。放送された映像でも子供が突然飛び出していると思われる。もちろん自転車側も注意と自制が必要だが、一方的に悪いような報道ではなく、歩行者側にも注意喚起するような公平な報道を望む。
    • 今朝、覚せい剤使用の元アイドルの判決があったが、「この判決をどう思いますか?」とコメントを求められた弁護士が、「芸能人なのだから、一般人よりも重い刑にした方が良いのでは」と発言した。職業によって量刑に差をつけろと言うのか。それでは彼女があまりにもかわいそうだ。
    • リタイアした高齢者のインタビューで、よく「**歳・無職」という表現を使っています。今まで社会を支えてきた高齢者の方に、ただの「無職」という肩書きの字幕表示をするのは少し違うのではないかと思います。たとえば「元会社員」とか「元自営業」などという配慮があってもよいのではないでしょうか。
    • 「野菜でホームランは打てるのか?」ということで、大根やニンジンをバットがわりにしてバッティングセンターでボールを打つという放送をしていました。このような食べ物を粗末にする事をやって良いのかと、非常に不愉快でした。番組の最後に「使用した野菜はスタッフで美味しく食べました」とテロップが出ていましたが、生産者の方はこのようなことを納得するのでしょうか。
    • 番組への意見を述べるためにテレビ局の視聴者センターに何度か電話しているが、毎回、本当に対応が悪い。推奨意見でさえ「はいはい、分かりました」と冷たくあしらわれる。番組への苦情の時などは最初からケンカ腰で、「意見を聞く」という態度は全く感じられない。視聴者センターというのは、視聴者からの意見を聞き関係各部署に伝えるところではないのか。それとも、視聴者からの意見など必要ないのか。
    • ダム建設計画を取り上げていた。川の上流でリポーターが指を第二関節くらいまで川に入れて水位を示し「こんなに水位の低い川の水を貯めようとしているんですよー」と言っているVTRを流し、スタジオでは「ええっ、こんなに小さい川なの」という反応をしていた。VTRの右上には「上流で撮影しています」と表示が出ていたが、上流なんてどの川だって細くて浅いものだろう。そこをわざわざ選んで放送するところに、意図的なものを感じた。
    • アメリカに赴任して現地のテレビを見て衝撃を受けた。ニュースはキャリアのある実力派がアンカーマンを務め、ドラマでもキャリアのある渋い役者が主役を担う見応えのあるものばかりだ。バラエティーは基本的に視聴者参加型で、歌番組は歌唱力のあるアーティストばかりだった。タバコを吸うシーンすら規制される厳しい条件下で、質の高い番組が作れることに驚いた。一方、日本のテレビにはがっかりするばかりだ。入社間もない女子アナが見た目がキレイというだけで番組を持ち、ニュースでは突っ込んだ政治の議論もない。演技のキャリアもないアイドルと芸人による学芸会のようなドラマ。あげくタレントが視聴者そっちのけでゲームをして遊ぶだけのバラエティーに、見た目重視のアイドルによる歌番組。一度アメリカの番組を見てしまうと、日本の番組は質が低いように見えてしまう。なぜこんなに違いが出るものなのか。
    • 各局とも「ボジョレーヌーボー」について宣伝しすぎではないか。酒についてあそこまで「楽しみだ」「早く飲みたい」と騒ぎ立てるのは、ちょっといきすぎだと感じる。
    • 埼玉県草加市の煎餅会社の工場を、お笑いタレントがリポートしていた。その際、彼女は手に持った食べかけの煎餅で、機械から出てくる出来立ての煎餅を触っていた。こうした不潔な行為は清潔第一の食べ物工場ではご法度のはずだ。
    • アイドルタレントが「ペットOK」でもない飲食店で愛犬を遊ばせながら食事をしていたという視聴者からの目撃情報が寄せられた。本人は全く反省した様子はなく当たり前のことのように話していたが、このようなルール・マナー無視の行動が放送されると、視聴者がまねをする。他の出演者には、彼女を厳しく注意する姿勢が欲しかった。

    【ラジオ】

    • 「粗悪なマスクが市場に出回っているという統計結果を厚労省が発表した」というニュースを紹介した後、ラジオショッピングでマスクの販売をしていました。ニュースを自社の通販番組の販売促進に利用する局の姿勢に疑問を感じます。

    【CM】

    • パチンコ店のCMで、盛んに「大福8コ」というせりふを強調したCMが放送されていた。その時は意味が分からなかったのだが、その店では11月8日に出玉を良くしていたそうだ。どうやらお客さんには暗黙の了解がなされているようだった。以前には「3コ」というせりふを強調したものもあり、そのときは11月3日を表したものだったようだ。しかし、一部の人しか理解できない暗号のようなCMが許されるのだろうか?
    • サラ金のCMはおかしくないか。「ご返済は計画的に」などと言うが、それは絶対ありえない。計画的にお金を使う人が、サラ金から借りるだろうか。

    【BPOへの意見】

    • 不思議に思うのは、どうして重大な放送倫理違反をおかす番組についているスポンサーが降りないのだろうか。世間では企業に対して厳格なコンプライアンスを求めており、各企業も厳しい対応をとっている。その企業が、倫理違反を繰り返す番組・放送局をどうして応援するのだろうか。BPOにお願いしたい。番組が放送倫理違反を繰り返したら、番組に対する「勧告」だけでなく、提供スポンサーに対する「番組提供辞退勧告」を出してもらいたい。
    • 誤報や虚偽についてBPOは是正に貢献していると思うが、メディアの質の低下を是正するまでには至っていない。社会に多大な影響を与える放送に、矜持を持たせてほしい。視聴者の意見を読むと、以前から同じことが叫ばれているにもかかわらず、放送には全く反映されていない。今一度、メディアのプロ意識の大改革が必要なのではないか。

    青少年に関する意見

    【いじめに関する意見】

    • 生きている人間を大勢で霊のように扱い、全員でその一人に向かってお清めの塩を投げる場面があった。バラエティーの何もかもがいじめを誘発すると言いたいわけではないが、かなり不愉快な思いをし、見ていて気持ち悪くなった。一人に大勢が集中して物を投げたり、いるのにいないふりをするなど、いじめによる自殺が深刻になってきている世相に合っていないと思える。公共の電波を使ってこんな低俗な笑いを押しつけるのは止めて欲しい。
    • 本番中に座っていたタレントを霊に見立て、出演者全員とゲストの僧侶までもが寄ってたかって塩を投げつけ「成仏!」と言っていた。子どもに人気のあるアイドルグループが出ており子ども達もたくさん見ているはず。体が弱く、すぐ座ってしまう子どももいる。その子が同じ目に遭わないとは言い切れない。生きている人間に「成仏」なんて「死ね」と同じだ。楽しいはずの番組でなぜそのような企画が行われてしまったのか。
    • レギュラーのタレントが誕生日のお祝いと称して、いじめとしか思えない行為をされていた。本人は嫌がっているのに、わさび団子を食べさせられる、鼻をフックで思い切り引っ張られる、マイナス50度の冷蔵庫の中に裸で入れられるなどの非常識な行為だ。子どもたちにいじめを推進させるようなもので、絶対にやめさせてほしい。

    【低俗、モラルに反する】

    • この番組は”教養番組””青少年に見せたい番組”として高く評価されているが、この日の放送は「居酒屋」という、未成年には不適切なテーマだった。その内容も「一軒の店で飲むこと」と「何軒かではしご酒をすること」を比較するなど、未成年以外の視聴者にも悪影響を与えかねないものだった。青少年に見せたい教養番組でありながら、なぜこのようなテーマを扱ったのか。
    • 最近のアニメ、特に深夜枠に放送しているものの内容がひどい。血まみれ、呪術、ホラー、オカルト系の内容があまりに多すぎる。深夜とはいえ録画視聴が当たり前の昨今、子どもが平気でそのような内容の番組を録画し視聴している。いくら見るなと注意しても、放送自体が垂れ流しで制限しきれない。まさに倫理観が求められる。早急に見直しをお願いしたい。
    • 司会者が「老人が食べ物を口からこぼすまね」をした。そのまねの仕方が、人をバカにしているようで不快だった。中学生の孫と見ていたが、孫は司会者の思いやりのない表現にショックを受けた。私は親の介護をし、次は自分が介護される番だと思っている。介護する方もされる方も支え合っているのに、あまりにもバカにしたまね方だった。子どもも一緒に見ている時間なので、人間としてのモラルやルールは守るべきだ。
    • あるタレントがマリファナ柄の服を着て出演していた。以前にも同様の服を着ていた。一見迷彩柄に見えるが間違いない。大麻や覚せい剤汚染が問題になっている今、芸能人が着るとおしゃれなファッションとして若者がまねをする。放送局には何度も苦情を言っているが改善されない。
    • パチンコのスロットを思わせる表現がある。画面下にスロットの絵合わせが表示されるもので、パチンコを宣伝するいやらしい演出にへきえきする。青少年への影響、パチンコ依存者への誘発なども考えられる。何より、画面下のスロットに気持ちが向かい、肝心のトークに集中できない。また、CMを提供するパチンコメーカーを間接的に宣伝しているようにしか見えない。
    • お笑い芸人中心のつまらない番組はいつまで続けるのか。テレビ局は世の中の意見を公正かつ迅速に発信できる唯一の存在だと思う。それがいつスイッチを付けても、お笑い番組ばかり放送している。子どもがいじめや暴力に走るのも無理がないのかもしれない。平気で弱い者を作り出し、それを大勢の芸人で笑い合う。何が楽しいのか。昔のテレビに出演している人々は憧れの存在だった。自分達の立場を理解しなければ自然とテレビ業界は自滅するだろう。

    【性的表現に関する意見】

    • (未成年に性的サービスを行わせている)密着エステ店の特集を放送していた。日曜の夕食時、家族で食事をしながら見るにはとても刺激的な内容だった。子どもも見ている時間帯に放送するにはふさわしくないと思うし、女性として気分が悪くなる内容だった。内容によって放送時間帯にもっと配慮が必要かと思う。
    • 深夜のバラエティーで子どもが視聴しにくい時間帯とはいえ、出演者は学生メインであり、大学名を公表した上での番組としてはあまりにも不謹慎だ。「水着ファッションショー」と銘打ってのストリップまがいのコーナーは見るに堪えない。男性がかぶりつきで女子学生の水着姿を下からのぞき大騒ぎするなど、放送局のすることか。女子学生を性の対象としてしか扱わないような番組は害悪である。深夜であろうと放送には一定のモラルが必要と考える。
    • 番組は学生をメインターゲットとして放送している。小学生のリスナーも番組内で確認されており、実際の視聴者電話コーナーにも出演しているが、その番組内で頻繁に性を意味する用語が飛び交っている。性に興味を持つ年齢層に性行為をあおる内容が放送されることが多々あり、健全な放送といえるのか疑問だ。

    【差別・偏見に関する意見】

    • 「大阪うまいもんの歌」について、有名で楽しい歌だと思うが、大阪についてステレオタイプ過ぎるのではないか。大阪=たこ焼き=お好み焼きということを子どもに刷り込ませてしまう。そうでなくても、テレビではステレオタイプな「大阪」が繰り返されている状況では、さらに強めるだけでしかないと感じる。子どもが既存の固定観念、先入観にとらわれない自由な発想、考えを持てるようにしていただきたい。

    【非科学的な事柄に関する意見】

    • 「テレビゲームで脳を活性化させ天才になる」という実験をしていた。協力したのは小学校低学年の男児だった。実験は「戦国武将の戦いをテーマにしたゲームをプレイし、直後に漢字の読み書き問題を解く」というもので、男児が10問中9問を正解したのを受け、ゲームが天才を生むことが証明されたとしていた。だが、出題されたのはゲームに出た武将の名前に由来する漢字ばかりである。しかもたった一人の実験では、その結果は何の意味もない。全く下らない内容で、最後まで真剣に見て損をした。

    【言葉に関する意見】

    • 情報番組やワイドショーの司会者やアナウンサーが、美味しい物を食べた時に「ヤバイ」と表現しているのが気になる。本来「ヤバイ」とは危険な時に使われる言葉なのに、美味しいものを食べてなぜ「ヤバイ」と表現するのだろうか。料理人が聞いたら非常に不快に感じるはずだ。子どもの話し方の模範となるべきアナウンサーらまでが「ヤバイ」と表現すると子ども達は「美味しい」の正しい表現が「ヤバイ」と誤解してしまう。

    【残虐シーンに関する意見】

    • 眼球をえぐり取る場面があった。私の子どもも「最近このアニメはグロテスクだ」と言っている。子どものクラスでもこの番組で放送されたことをまねした子がいて、友達にけがをさせたと聞いた。極力子どもにこの番組を見せないようにはしているが、この番組のキャラクターグッズが多数売られていることもあって、子どもが興味を持って番組を見てしまうことがある。残虐な表現は控えてほしい。
    • 子どもと一緒に見ていたが、人殺しや流血、首のない死体など、残虐なシーンが多く驚いた。子ども向けのアニメ番組でこのようなシーンを放送することは、犯罪を誘発することにもなるし、何より子どもたちに悪影響を与える。もっと子どもに配慮した番組作りをしていただきたい。

    【視聴者意見への反論】

    • 「民放で放送されているアニメはどれも卑猥で性表現が過激だ。テレビで放送するアニメとして相応しくない」という意見があるが、民放の深夜アニメの中には、心温まるものや感動的なものもある。意見を出した人は、一部の作品の一部分だけ見て意見を送っているとしか思えない。もっと多くの種類の番組を見てほしい。
    • BPOの9月分の青少年に関する意見で、「パチンコCMは『18歳未満禁止』と画面に大きく表示すべき」「死ね・殺すぞという言葉を安易に使わないでほしい」「芸能人の間違ったはしの持ち方を正すべき」という意見があったが、子どものしつけまでテレビがいちいち手取り足取りしなければならないことなのか。これらは本来親が子どもに教えるべきことではないのか。子どものしつけや教育に関することまでテレビに責任を負わせようとする最近の傾向は問題だ。

    【CMに関する意見】

    • パチンコのCMが多過ぎる。これは子どもの成長過程に著しい障害を与え、パチンコ依存症の人にとっては、生活が破綻する引き金ともなる。あえて今、パチンコの危険性を訴えるCMがあってもいいと思う。
    • 最近、債務整理関係の弁護士事務所のCMが多いが、当然借りた方にも責任はあり、簡単に債務整理ができるような表現はやめてほしい。将来クレジットなどを利用するかもしれない子どもたちにも、「借金をしても債務整理すればOK」と受け取られては困る。CMの内容自体に問題はないと思うが、せめて深夜帯などに限定し、ゴールデンタイムに放送するのはやめてほしい。
    • ゲームのCMで、小学校の先生がゲームのために「先生は明日からお休みします」と児童たちに宣言するシーンがある。これは教育に対して有害である。あえてCMの舞台を小学校の教室にしたことには、脱ゲームの教育方針にあらがって児童ユーザーを獲得したいという思惑を感じる。児童たちに先生の思いを勘違いさせる恣意的な捏造である。

    2009年10月に視聴者から寄せられた意見

    2009年10月に視聴者から寄せられた意見

    報道では護衛艦「くらま」の衝突事故、オリンピックの東京招致失敗、八ッ場ダム、インフルエンザ等に関する報道への意見が多くあった。中川前財務相急死に関する報道への意見も多くあった。特に生番組で死去のニュース速報が入った際のアナウンサーの不適切な発言を指摘する意見があった。

    護衛艦「くらま」の衝突事故、オリンピックの東京招致失敗、八ッ場ダム、インフルエンザ等に関する報道への意見が多くあった。その中で報道番組・情報番組・ワイドショーなどでの中川前財務相急死に関する報道への意見が79件と多くあった。

    10月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,535件で、9月と比較して156件増加した。

    【視聴者意見のアクセス内訳】

    方法: Eメール61%, 電話36%, FAX2%, 手紙ほか1%
    性別: 男性68%, 女性29%, 不明3%
    世代: 30歳代33%,40歳代23%,20歳代19%,60歳以上12%,50歳代10%,10歳代3%

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。10月の通知数は696件(37局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、42件を会員社に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    10月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 5件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    10月の視聴者意見の傾向として、政治報道への意見が減り、バラエティー番組に対する意見が増加したことが挙げられる。鳩山新政権がスタートし、各番組での報道のあり様に変化が見られたことによると思われるが、キーワード検索で「民主党」で87件、「自民党」で35件と、先月に比べほぼ半減している。また具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が79件、より広く「報道のあり方」を論じた意見が83件と、これも大幅に減少している。報道では護衛艦「くらま」の衝突事故、オリンピックの東京招致失敗、八ッ場ダム、インフルエンザ等に関する報道への意見が多くあった。その中で報道番組・情報番組・ワイドショーなどでの中川前財務相急死に関する報道への意見が79件と多くあった。特に生番組で死去のニュース速報が入った際のアナウンサーの不適切な発言を指摘する意見が43件あった。また、フィギュアスケートの浅田選手の取り上げ方に対する批判意見も28件と多かった。芸能人の薬物汚染についての意見は、今月は46件と減少した。番組に対して公平・公正を求める意見は先月と変わらず、「偏向」のキーワードで42件、「公平」で47件あった。一方、バラエティー番組への意見が144件、ドラマへの意見が27件と急増している。グラビアアイドルのブログへのアクセスが目標数に達しないと芸能界を引退させるという企画への批判が43件、大物司会者の言動を諌める意見が37件、大物芸人が若手芸人の家に泊まる企画への批判が21件あった。キーワード検索の「人権」で56件、「いじめ」で62件と増加している。キャスター・コメンテーターの発言への意見も多く、「不適切な発言」検索で87件、「不適格な出演者」検索で126件該当した。放送局の視聴者・聴取者対応に関する意見は、今月は39件。ラジオに関する意見は31件。CMに関する意見は34件あった。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は、前月より約30件増加した。
    今月も「低俗・モラル」に反するとの批判が半数近くを占めた。特に、バラエティー番組で、タレントがお笑い芸人などの自宅に無理やり泊まりに行くという企画に対し、「他人の物を破損するなど、犯罪行為ではないか」「度を越した振る舞いは横暴なだけだ」など、2回の放送に対し、14件の批判的な意見が件寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • このところ連日、期末・期首特番が放送され、夜のニュース番組の開始時間が日替わりのように変わっている。事件・事故や政治的な出来事による特番での時間変更なら許せるが、くだらないバラエティーの長時間特番でニュース番組の放送時間が変わることが許せない。
    • 「若者サギ集団」の事務所を突き止め、向かいのビルから事務所内の様子を”盗撮”した映像が放送されていた。しかし、私には「取材」というより「捜査」のように見えた。テレビ局に警察のような「捜査」をする権利はあるのか。この取材方法には問題があると思う。
    • 八ッ場ダムのことを連日報道しているが、どの局も「”国全体のことを考える前原大臣”対”自分達の損得しか視野にない地元住民”」という単純な構図で描いている。私は「報道のイメージ」と「実際」のギャップに疑問を持ち、群馬県庁に尋ねてみた。すると、テレビで盛んに報道されるようになってから、「県民がゴネるので、民主党の前原大臣らが苦慮している。全く自分勝手でとんでもない県民だ」という苦情が全国から届くようになり、対応に苦慮しているという。八ッ場ダムのように、複雑な要素の絡み合った問題を報じる際には、一方に偏ることなくあらゆる角度からこれを捉え、客観的な判断材料を視聴者に提供するよう慎重な報道をしてほしい。
    • 台風報道の扱いに関して、ガイドラインを作って欲しい。わざわざ、荒れた海の近くでリポートする危険性は以前から指摘されているが、それとは逆に「実際は大して危険でもないのに、さも危険なように演出するな」ということを言いたい。九州や四国の人間からすれば、風速40m/sクラスの台風は、毎年やってくる「季節の風物詩」に過ぎず、いちいち暴風だの大型だのと大騒ぎしていません。それを、在京キー局は、さも大災害であるかのように過剰演出して全国ネットで放送するので、見ていてウンザリします。そもそも、日本は毎年台風が来るのだから、最初から台風に備えて建物から生活スタイルまで予め配慮しておくことを啓蒙するのがマスコミの役割です。台風が来たときだけ危機感を煽って報道するのはおかしいと思います。
    • 生放送中に「元財務大臣死亡」のニュース速報が流れ、各出演者が速報に注目する中、アナウンサーが「速報は注目しないでください」と言い、そのまま番組を進行した。財務大臣まで務めた政治家の急逝という重大なニュースをないがしろにし、たかが一芸人の離婚話を優先するという姿勢は厳しく追及されるべきだ。
    • 足利事件の冤罪に関する報道で、取り調べの録音テープを声優に読ませてドラマ風に仕立てたり、キャスターが裁判長を感情まかせに追及したりしていた。足利事件の冤罪を許せないと思っている私でも演出過剰だと感じた。中立性も公正さも欠き、まったく「報道」になっていなかった。
    • ひき逃げ事件のニュースで、事件の内容を読み終わったあとに、「亡くなった方は、昨日が誕生日でした」と付け加えていました。これはニュースとして適切なのでしょうか。亡くなった方に対する同情と、加害者に対する感情の悪化を視聴者に促すことを意図しているようにみえます。また、亡くなられた方の個人情報を勝手に公表したことにもなります。ニュースとして伝えることが必要な事柄であるならまだしも、まったく伝える必要のないことを放送で言うことに疑問を感じます。
    • 報道番組なのに、自局で製作した映画の宣伝を、さも話題になっているようにニュースとして報道していた。映画の宣伝なら宣伝として放送するのはいいと思うが、報道番組でこのような紛らわしいことをしないでほしい。報道番組は公平・公正・中立であるべきだと思う。
    • 教師が子供の胸倉をつかんで注意したことにより子供が自殺した件で、教師に賠償命令が下った。こんな判決が出るようでは、教師が子供に注意すらできないではないか。マスコミは、「こんな判決でいいのか」と疑問を投げかける報道をすべきだ。近頃のマスコミには、全体的に「これでいいのか」という姿勢が足りない。
    • テレビのニュースで、特定の事件について事件そのものとは関連のないタイトルをつけることがある。今日は特に酷く、「五輪決定のリオで銃撃戦」というタイトルがついていた。しかし、「五輪決定」と「銃撃戦」は全く関係がなく、この2件をつなげるべきではない。また「五輪の開催に不安を与える」というようなコメントは視聴者が判断すべき事柄である。主観的な報道はすべきでない。
    • 自民党総裁選の開票時の映像で、「麻生太郎」と書いてある票を映し、同時に開票している女性の声で「この人のせいで負けたのにねぇ」と言うカットを挿入していた。限られた放送時間の中で、敢えてこのような編集をすること自体、悪意があると思われる。
    • 都知事の掛け声もむなしく、東京はオリンピック開催地には選ばれなかった。その遠因として挙げられているのが、「五輪開催に対する都民の支持率の低さ」である。ほぼ半分の都民が五輪開催に反対していたという。しかし、そのことをはっきりと伝えていた放送局はない。どこの局も都民の「五輪反対」の声を無視し、「東京にオリンピックを!」と連呼し、自分達だけで盛り上がっていた。そのくせ、東京が落選すると、「招致活動に使った莫大な額の税金が無駄になった」などと都政を批判している。なぜ、もっと早い段階で招致活動費用の問題を含め、五輪開催を疑問視する声を伝えなかったのか?
    • 「外国人参政権」について、出場者が賛成と反対に分かれて意見を出し合うという内容だった。しかし、出場者のほぼ全員が外国人の留学生であったことから、一人の留学生を除き他の全員が「外国人参政権付与に賛成」を表明した。そのため、終始「一人の反対者を、その他全ての賛成者がやり込める」という構図になってしまい「YES/NO」に分かれて意見を闘わせる「ディベート」の体裁を全く成していなかった。もっと緻密な計画を立てた上で番組を制作してほしい。
    • 元アイドルの初公判を、朝から民放各局が取り上げている。画面で見ていて「各局、いったい何人の記者が公判の傍聴席に入っているのか」と疑問を感じるほど記者の出入りが激しい。まず始まって2~3分ですぐに記者が飛び出して来て被告の洋服について報告したかと思うと、今度は名前と職業をどのように言ったか等々、慌しいことこの上ない。重大な殺人事件でもあるまいし、たかが一タレントの覚せい剤問題である。各局こぞって、こんなに詳細に中継する必要などないと思う。

    【番組全般・その他】

    • 昨日、国会で鳩山総理による所信表明演説が行われた。政権交代後、初めての演説であるので興味をもっていた。ところが、国会からの中継をしたのは一局だけであった。その時間、他の各局が何を放送していたかというと元アイドルの初公判である。それも裁判所の前から長時間にわたって中継で放送していた。これはおかしくないか。確かに「元アイドルの初公判」も話題にはなっているが、国会での総理の所信表明演説と比べて、どちらが国民にとって重要な案件であるかを考えたとき、その答えは一つだと思う。もう少し考えてほしい。
    • 「新型インフルエンザの『特効薬』と称する薬を服用して、自殺志願者が急死する」というストーリーのドラマが放送された。しかし、世界的大流行になっているインフルエンザを、オカルトドラマのネタにするのは不謹慎極まりないと思う。いくらドラマだからといっても、放送して良いストーリーと悪いストーリーがあるということを、制作者はしっかりと理解すべきだ。
    • ラジオ放送を聞いていると、「詳しい情報は番組のホームページでご覧ください」ということがよくある。だが、私の家にはパソコンがないので、そうした情報を得ることが出来ない。先日の放送でも「地震に対する備え」という話題を提供していたが、通り一遍のことを伝えた後、「詳しくは番組のホームページでご覧ください」と締めくくっていた。誰にとっても大切な「災害に対する備え」に関して、パソコンの有る・無しによる「情報格差」があってはいけないのではないか?何でもパソコンに頼るようでは、「ラジオ」は自らの役割を放棄しているとも受け取れる。 いろいろなことにランキングをつけて紹介する番組で、壮絶な闘病生活の末に亡くなられた方を紹介していました。当然この件もランキングされていました。しかし、闘病の結果亡くなられた方に順位をつける資格が誰にあるのですか。1位で紹介された方よりも、2位で紹介された方が劣っていたとでも言うのですか。遺族の方はランキングを付けられることを承知していたのでしょうか。人の死に方にランキングをつけるなんて、とても残酷なことだと思います。このような放送が許されるものなのでしょうか?
    • テレビで映画「おくりびと」を見ました。アカデミー賞を受賞した作品とのことで、想像通りの内容に涙して拝見しました。しかし、とても良い作品だとは思いましたが、この日に放送しなくても良いのではと思いました。今日は「敬老の日」です。家族で「おばあちゃん、いつまでも長生きしてね」と、お祝いした夜にこの映画です。もう少し日程を考えてほしかった。
    • 芸能人への罰ゲームとして、生きたサソリを使ったものがあった。使われたサソリは「ダイオウサソリ」という種類で、国内のペットショップでも売られている。当然サソリは毒を持っており、このサソリも例外ではない。番組内のテロップに「このサソリは毒の無いサソリです」と表示されていたが、これは間違いで、正しくは「毒性の弱いサソリ」である。弱いとはいえ刺されたら当然痛みを伴うし、体質や体調によっては危険である。「芸人達はそれを知りません」と、リアクションを面白がる趣旨のテロップが流れたのにはあきれた。もし、この番組を見た人がこのサソリを毒の無いサソリと認識し、他人にけしかけたらどうするつもりなのか?
    • よく「草食系男子」や「肉食系男子」などという言葉を聞くが、そもそも言葉の使い方として間違っている。そのような言葉の使い方で人間を分類するのはやめていただいきたい。
    • 人を豚になぞらえるという新コーナーが非常に不愉快だった。落語家が豚の格好をさせられていた。豚の鼻を付け、首にひものついた首輪のようなのを付けられて引き回されていた。本人も嫌がっていたが、一瞬、イラク戦争のアメリカ兵による捕虜の虐待写真を思い出してぞっとした。人権を無視した格好をさせ、まわりの人達が笑うという構図はとても理解できない。いくらバラエティー番組といっても、この様なことが平気でできるという神経が怖いと思った。
    • 「グラビアアイドルのブログが3ヵ月で2000万アクセス達成できなければ芸能界を強制引退させる」という内容の番組を見て、大変悲しい気持ちになった。番組と連動している彼女のブログには司会者が「豚肉そろそろ出荷されそうです」というタイトルをつけ、彼女もブログが注目されるように必死になっていた。掲載されている写真も、ひとつ間違えば人権蹂躙とも捉えられるものだ。制作者の悪趣味さに吐き気がする。公共の電波を使い、このような倫理観の欠落した番組を制作・放送するのは恥ずべきことだ。
    • コメンテーターがマイケル・ジャクソンの「This is it」という曲について、ポール・アンカとの著作権問題を取り上げ、落ちとして『「シロ」「クロ」つかず』とボードに書いて揶揄した。この番組は情報番組であるが、報道番組の側面もある。そういう番組でこのような「黒人差別」することは、人間として恥ずかしい。視聴者に失礼だ。
    • 先日自殺した音楽プロデューサーの追悼番組のような内容だった。その中で、パーソナリティーが故人のことを「生き方が格好良かった」と繰り返し賞賛していた。音楽業界で成功したことを指しているのだろうが、事故死や病死ならばともかく、自殺した者を指して「生き方が格好良かった」とは誉め方として不適切だ。「人生を全うすること」こそ「格好良い生き方」の最低条件ではないかと思う。
    • 医療ドラマで「口唇口蓋裂」を扱うシーンがあった。妊娠中のお母さんに胎児に疾患があることを伝えるために、手術前の写真や模型をアップで映していた。そして「奇形」という表現を使っていた。私は「口唇口蓋裂」の子供を持つ母だが、その場面には少なからずショックを受けた。もし、子供があの場面を見たならどう思うだろうか。決して見せたくはない。再放送が予定されているようなので、心配で胸の鼓動が止まらない。日本では500人に1人の割合で患者がいて、みな手術のことや精神面などで苦労しているのに、そのような人たちへの配慮がないと思った。
    • ラジオで「ファックスやEメールでお便りを募集します」と言うが、”お便り”が読み上げられることなんかほとんどない。採用しないのなら初めから募集しないで欲しい。 スポーツ選手を紹介するのに「イケメン」「美人」などという形容は必要ないと思う。純粋に結果で評価してほしい。他の多くの番組にも言えることだが、最近、人の容姿に関する言葉が多すぎる。「イケメンだと褒めているから良い」という問題ではない。近年、学校などでは容姿に対するいじめが多いと聞く。テレビ局もぜひ考慮願いたい。
    • 栃木県日光市の「霧降の滝」を訪れていたタレントが、滝つぼに下りる途中で、自生している”しいたけ”を摘み取っていた。「テレビ番組の中で自然界に自生している植物を摘み取る行為などとんでもない」と思い、放送局に抗議の電話をした。「環境省の了解は取ったのか」「この行為に関する局としての見解を教えてほしい」と聞いたところ、「了解を取ったかどうかは不明」「局の見解は答えられない」との回答だった。視聴者の疑問にきちんと答えられないのは、番組を制作した放送局として非常に無責任だと思う。 司会者が女性タレントに対して失礼なことを言い、それを番組のウリにしているのは分かるが、今日は「ち×こでビンタしたろか」と言い、それを笑っていた。編集された番組なのに、平気でそれを放送するということに恐ろしさすら感じる。この司会者は以前から問題行動が指摘されているが、番組を見ていると「今更、反省など必要ない」という気持ちすら感じる。番組としての自主的な取り組みを求めたい。こんな笑いはいらない。
    • ラジオの番組でベテラン女性歌手が酒席でのエピソードを話していた。彼女が同席した男性タレントに「裸になれ。チンチン見せろ」と言って追いかけ回したという話だったが、女性から男性へのセクハラである。男性が酒の席で女性に「オッパイ見せろ、性器を見せろ」などと言えば間違いなく問題になる。それを面白いエピソードとして番組で話すデリカシーのなさにあきれる。
    • ドラマの中で出演者が身につけていた洋服やアクセサリーを番組のホームページで紹介し、視聴者がすぐに買うことができるという番組が始まると新聞に出ていた。この記事は本当なのでしょうか。もし事実とすれば、放送局が公共の電波を使用して商品を販売するなど言語道断です。 お笑いコンビによる「お昼ごはん」というコントが放送された。内容は「コンビの片方が体に”低周波治療器”を装着し、体中にブルブルと震えを生じさせた状態でファストフード店に行く。そして昼食を注文するのだが、震えのせいで思うようにいかず大変な目に遭う」というものだった。しかし、何かの病気が原因で体に震えのある人は少なくない。今回のコントは”医療”そのものや、”震え”に悩む患者を愚弄するものだ。このような不適切な内容を放送した局に反省を求めたい。
    • ニュースやワイドショーでBGMを流すのは良いが、肝心のナレーションが聞こえなくなることが多い。最近ではボーカルが入っている曲を使用することが多いが、番組制作者は聞きづらいことを判っているのだろうか。
    • ワイドショーは亡くなった女優さんの老後の姿を放送するな。あんな哀れな姿は見たくないし、明らかにプライバシーの侵害だ。
    • ゴルフの試合中に選手が打ったボールをギャラリーの女性が拾って持ち帰ろうとしたアクシデントがあった。そのリポートの際、アナウンサーが「おばちゃんがボールを拾おうとしました」と、「おばちゃん」「おばちゃん」と連呼していた。これは局のベテランアナウンサーが女性を指すのに適切な言葉なのか。少なくとも私は聞いていて不愉快だった。普通に「女性」と呼べばいいと思った。
    • ドラマの中で学校の修学旅行で夜に教職員が飲酒しているシーンが放送された。昨今、そのようなことが行われて校長が処分されたり、PTAから指摘された教職員が学校を去ったなどの報道がされている。せっかく教育に真剣に取り組む良い先生や学校のドラマなのに残念だ。また、子供達に「先生達はやっぱりあんなことをしているんだ」と思われてしまう。なぜ、その配慮が出来なかったのか不思議だ。
    • 高校野球のエースピッチャーの日常生活を紹介する映像が流れた。彼は高校1年から3年の現在に至るまで日課として「学校のトイレ掃除」を自主的に行っているそうで、番組では彼が便器を清掃している姿を何度も何度もしつこく放送していた。しかし、いかに”善行”であっても、ここまで繰り返されると何だか嫌味に見えてきて、せっかくの彼の清々しいイメージが損なわれてしまう。「報道にやり過ぎは禁物」ということを、肝に銘じてほしい。
    • 長野県の町を歌手が訪ねた中で、撮影を嫌がるおばあさんを執拗に撮り続けていた。嫌がるのを面白がっているとしか思えない。無理矢理撮影し、それを放送してしまうのは人権侵害だ。画面に「おばあさんごめんなさい」とテロップを入れていたが、それで済む問題ではないと思う。
    • 「女性納棺師」の特集の中で、顔にはモザイク処理がされてはいたものの、死者の身体を放送していた。死体を放送することは、放送倫理上は問題ないのでしょうか?納棺師の仕事とはいえ、死体を見せられる視聴者としては疑問を感じました。
    • 局のエコプログラムを紹介する告知で、マイバッグを使わずにビニール袋をもらう人を「悪人」と表現していた。マイバッグを利用するのは良いことだと思うが、ビニール袋をそのまま捨てずにゴミ袋などとして再利用している私の様な人間まで「悪」とされているようで腹が立ちます。再利用している時点で、エコだと思います。
    • 番組表や番組予告の放送時間表示に「25:00」など、有り得ない時刻表現が目立つ。一日には「24:00」以上ないのだから、常識的にも変な表現である。時刻の把握がしづらい。例えば「火曜日25:59~」などと示されても「水曜日1:59~」と読み替えなければならず面倒である。私個人としては、このような表現は止めてもらいたいと思うのだが、一般的に違和感を覚える人はいないのだろうか。

    【CM】

    • 携帯電話のゲームCMで、コンビニの店員に扮する芸人が、肉まんのコンセントを抜いて自分の携帯電話を充電するという内容が放送されている。もし、店長の許可なく勝手に店内のコンセントを使用して充電していたのであれば「窃盗罪」に該当すると思うし、売り物を保温する機材を稼働停止にしていれば、業務妨害になると思う。若い店員が真似をするのではないかと心配だ。犯罪を促すようなCMは放送しないでほしい。
    • 最近、宗教団体の布教アニメ映画のCMをよく見る。教祖が仏陀の生まれ変わりであるという非科学的な映画のCMをなぜ平気で放送できるのか。特定の宗教の布教活動にテレビが加担しても良いのか。

    【BPOへの意見】

    • 朝の情報番組での偏向報道問題でBPOが改善の「勧告」をしたと報じられているが、BPOは勧告後の局の「改善」の検証をしているのか?視聴者から見ると、「勧告」にどの程度の効果があるのか疑問だ。「勧告」を出すことで視聴者のガス抜きをしたつもりなら大間違いだ。
    • 最近、BPOから報道番組に対する「勧告」が多いが、「報道の自由」の観点からすべきでないと思う。相対する双方の意見を対等に報道するように「指導」するに留めるべきだと思う。
    • テレビでBPOの告知スポットを度々見かけるが、視聴者意見の受付電話番号の表示時間が短く、覚え切れないうちに消えてしまう。視聴者のために、15秒間のスポットの間はずっと画面に出してもらいたい。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • タレント二人が行った「他人の髪を無断で切る」「運転免許証やクレジットカードなど、他人の持ち物を故意に破損させる」「凶暴な蛇を他人にけしかけ、噛ませて怪我をさせる」などという行動は、事前に出演者の同意があったとしても明らかな犯罪行為ではないか。気分が悪くなるばかりか、小さな子どもも見ている番組の中でこのようなことを平然と放送している放送局の倫理観に甚だ疑問を感じる。
    • 電話をしている芸人の髪を不意にバリカンで刈ったり、芸人宅に強引に宿泊した上に12万円の寿司を奢らせたり、無茶苦茶だ。挙句にタンスの引き出しを勝手に開け、コレクション品を持ち出して落書きしたり、寝室に業務用の炭火焼器具を勝手に持ち込んで焼き肉をしたりとやり放題だった。さらに、蛇を居間に放したり、奥様と一緒に布団に寝たり、トイレの壁にペンキで落書きをしたり・・・これはいたずらにしてもあまりにも度を越していて不愉快だ。「いじめ」の助長にも繋がる。このような番組は一刻も早く打ち切ってほしい。
    • 司会者のタレントが女性タレントに対し「クルクルパー」と暴言を吐いたり、出演しているのに「黙れ」「来るな」と命じたりしていた。女性タレントが泣き出してしまうと、司会者は「頭がおかしいだろ」と周囲に同意を求めていたが、まるで公開いじめを見させられているようで、不快極まりなかった。また、司会者は女性タレントの口に無理やりキャベツを押し込んでいたが、バラエティー番組といえど、明らかにやり過ぎであり、”楽しい番組”というよりは”いじめ”のように映った。また、別のタレントに対して「×××でビンタしてやろうか」と言った。伏字の部分は、男性性器である。公共の放送でこのような発言を流して良いのか?放送倫理上、問題ではないのか。司会者の酷い態度は見ていて不快である。
    • 少し前、ある有名女優の逮捕で、連日同じ内容の情報を時間が許す限り放送していた。マスコミはどんな問題を私たちの生活に落としていったか分かるか。小学1年生の息子が砂糖を見るだけで「覚せい剤」と口にするようになった。なにも知らない子どもが、テレビを通じて覚せい剤という存在を知り興味を持つこと、これこそが本当に怖い。私たちの日常に及ぼす影響をもっと敏感にとらえて放送してほしい。
    • 「女性っぽい男性を男らしい男性に変身させる」という企画があった。暴走族の特攻服をイメージさせるような、いわゆる「不良っぽい」「ガラの悪い」服装をしている人々を紹介し、女性っぽい男性をこれらの服装に変身させていた。だが、こんな「不良」を持ち上げるような放送をすべきではない。小学生や中学生がこの番組を見たら、このファッションを通して「不良」に憧れるかも知れないと思った。
    • タイトルに「衝撃映像」などと付けた番組が多く、障害を持った人を見世物のように扱っている。ネット上の動画サイトに対抗するかのように、テレビ番組がどんどんエスカレートしている。個人が自由にアップし見ることができる動画サイトは、「見る見ない」を自分で判断できるが、番組は一方的に流れてくる。特に番組宣伝は、食事中も子どもが見ている時間も見境なしに放送される。特別な障害を持った人を見世物のように扱うのは人権的に問題があるし、子どもが見たら映像が目に焼きついてパニック障害の原因になるかもしれない。

    【性的表現について】

    • 民放で深夜に放送されているアニメは、どれも卑猥で性表現が過激である。実写では不可能な性描写やセリフを平気で放送している。深夜だから子どもが見ていないとは限らない。テレビで放送するアニメとして相応しくない。
    • 最近は青年、学生など自室にテレビがあるのが当たり前になり、深夜番組を見ている子も多い。深夜番組は少なからずアダルト関連を含む番組が多く、露出の多いタレント、アダルトを連想させる発言など、視聴者からすれば青少年に悪影響を及ぼしかねない番組が多いのが事実だ。「深夜だから子どもは見ていないだろう」という考えの甘さが伺える。深夜番組について考えるべきだ。

    【いじめに関する意見】

    • 司会者のタレントの、相手に対する接し方を見ていると「いじめ」のような感じを受け腹ただしくなった。あの接し方は、子どもが学校でいじめをしているようで、テレビを見ている子どもが真似をするのではないかと思う。

    【表現・演出に関する意見】

    • バラエティー番組で、いかにも自然の森のような所でニホンシカの赤ちゃんや真っ白な子うさぎを見つけていたが、自然界の動物が人間に簡単に近づくわけがない。これはヤラセではないのか。見ている子どもが、自然界の動物も簡単に飼育できると勘違いするだろう。きちんと「出演している動物は飼育されているものです」等の断りを入れるべきだ。

    【危険行為に関する意見】

    • ゴムパッチンを放送するのはやめたほうがいい。子どもが悪ふざけで真似をした場合、失明などの大怪我をする危険がある。他のコーナーは科学や文化に興味が持てるように扱っているので、この番組自体は大変良いと思っているだけに残念だ。
    • 芸人が浜辺でかまどを作り中華鍋に油を入れて加熱し、2mほど離れた場所から食材を投げ入れていた。食材が鍋に入るとしぶきが上がり、かまどの火が油に引火し、辺り一面が火の海となった。小学5年生の子どもが「面白いなあ」と言ったので「そんなことするなよ」と忠告はしたが、例えばキャンプ等で親の目から離れた時に試したりしたら大変なことになるだろう。子どもが真似をしたくなるような内容は放送するべきではない。

    【殺人シーンに関する意見】

    • 午後8時からサスペンスドラマを放送するのは視聴者への配慮に欠けていると思う。午後8時から9時台は食事をしている人も多く、食事中に人が殺される場面を見ると気分が悪くなる人もいる。また、子どもがまだ起きている時間なので、子どもが殺人の場面を見てしまう危険性もあり、教育上にもよくないし怖い思いをさせることにもなる。

    【言葉に関する意見】

    • タレントの乱暴で下品な言葉遣いが非常に不愉快だった。先輩タレントに対しても横柄でタメ口をきき、私は小学校6年生の孫と見ていたが、孫が口調を真似しないかハラハラした。こんな無礼なタレントがテレビに出ていると、子どもに悪影響を与えることになる。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 幼い少女が殺人を犯すアニメが放送され、それを「自粛すべきだ」という意見があった。そもそも深夜に放送されるアニメ番組というのは青少年を対象としていない。故に「自粛すべきだ」とする意見は横暴ではないか。
    • 薬物関連の報道が「しつこい」という意見があるが、そうは思わない。「たった一度の薬物で、全てを失うことになる」ということを報道することは大事だ。薬物が手に入りやすい時代だからこそ、これらの話題を連日取り上げ、しつこくやることで、薬物の恐ろしさを教えることになる。夏休みにワイドショーでやったことは決して間違っていないと思う。

    【CMに関する意見】

    • 最近、パチンコのCMが非常に多い。大人の娯楽としてパチンコが存在するのは構わないが、テレビで宣伝することには反対だ。そうしたCMは画像が美しく凝っている上に、流れるメロディーも覚えやすく、子どもたちが無意識のうちに口ずさむほどである。それらのCMでパチンコに対する抵抗感を子どものうちからなくし、将来のパチンコ愛好家予備軍を育てる作戦なのかとさえ思ってしまう。

    【マナーに関する意見】

    • 芸能人が食べ物を食べる時の行儀が悪く、見ていて不愉快だ。大口で食べ物を頬張る程度であればともかく、開いた口の中の咀嚼しかけの食べ物をアップで映すのは公共の電波に乗せる内容として不適切だと思う。この番組は、食事の時間帯の放送であり、また子どももよく見る。食事中の視聴者が食欲をなくしたり、子どもが良くない食べ方を真似してしまうのではないかと思う。テレビでは、マナーのある食べ方をしてほしい。

    2009年9月に視聴者から寄せられた意見

    2009年9月に視聴者から寄せられた意見

    先月と同様に、衆議院選挙関連報道についての意見と覚せい剤使用で逮捕された芸能人に関する意見が多かった。政治関連意見の内容は、選挙開票速報番組への意見から、民主党の政策の取り上げ方が自民党政権時代と違うことへの意見などがあった。

    衆議院選挙関連報道についての意見と覚せい剤使用で逮捕された芸能人に関する意見が多かった。政治関連意見の内容は、選挙開票速報番組への意見から、民主党の政策の取り上げ方が自民党政権時代と違うことへの意見、政権交代した途端に民主党への批判報道が始まったことへの意見、そして「八ッ場ダム」関連報道への意見と幅広いものがあったが、キーワード検索では「選挙」で83件、「民主党」で142件、「自民党」で62件が該当した。

    9月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,379件で、8月と比較して755件減少した。

    【視聴者意見のアクセス内訳】

    方法: Eメール58%,電話37%,FAX3%,手紙ほか2%
    性別: 男性71%,女性25%,不明4%
    世代: 30歳代30%,40歳代25%,20歳代15%,50歳代13%,60歳以上13%,10歳代4%

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は574件(46局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、51件を会員社に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    9月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 0件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    9月の視聴者意見は先月と同様に、衆議院選挙関連報道についての意見と覚せい剤使用で逮捕された芸能人に関する意見が多かった。政治関連意見の内容は、選挙開票速報番組への意見から、民主党の政策の取り上げ方が自民党政権時代と違うことへの意見、政権交代した途端に民主党への批判報道が始まったことへの意見、そして「八ッ場ダム」関連報道への意見と幅広いものがあったが、キーワード検索では「選挙」で83件、「民主党」で142件、「自民党」で62件が該当した。また、「偏向」というキーワードで45件、「公平」では47件該当した。一方、芸能人の薬物関連報道への意見は今月は128件あったが、ワイドショーでの過剰報道への意見、保釈されたタレントをバイク・ヘリコプターで追跡取材することへの意見が多く、「人権」というキーワード検索で43件該当した。また、芸能界復帰を応援するような放送を諌める意見、覚せい剤事件をネタにしたバラエティー番組への意見、保釈されたタレントの謝罪会見を特別番組として編成したことの是非を問う意見も多く寄せられた。具体的な報道姿勢を指摘した「不適切な報道」が、今月は110件。より広く「報道のあり方」を論じた意見が133件あった。キャスター・コメンテーターの発言への批判も多く、「不適切な発言」検索で55件、「不適格な出演者」検索で48件該当した。この他に、チャリティー番組のあり方についての意見があった。今月は久しぶりにバラエティー番組への意見が多かったが、内容がいじめであるという番組批判、あれでは芸ではなくただのケンカではないかという出演者批判の意見が多く寄せられた。放送局の視聴者・聴取者対応に関する意見は、今月は37件。ラジオに関する意見は41件。CMに関する意見は40件あった。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は、前月より約70件減少した。今月は「低俗・モラル」に反するとの批判が多く、先月に引き続き、芸能人の麻薬・覚せい剤関連の放送に対して多数の意見が寄せられた。また、バラエティー番組で、不人気タレントを決める投票を選挙の開票速報形式で放送した企画に対し、批判的な意見が11件寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 総選挙投票終了後、番組が始まるや否や「民主300議席以上」という字幕が出た。しかも、候補者名を表示し、いつもの「当確」ではなく「当選」という表示をしたのにはあきれた。これが報道番組のやることだろうか?放送局は何のため、誰のために当確競争をしているのだろう。案の定2社では当確ミスを犯した。総務省から事前に慎重な開票報道の要請があったが、各放送局は「報道の自由」を盾に反発の姿勢を取っていた。これまでも選挙報道では多くの問題を起こしているのに、反省はないようだ。 衆議院選から1週間もたつのに、どこのテレビ局も「誰々は初当選」とか「誰々が落選した」などと騒ぎ過ぎだ。中には、落選した前議員が選挙戦の最中に土下座している映像をいまだに流している局もある。しかし、それよりも我々の日常生活にはるかに大切なのは「新しい人達による新しい政治の内容」である。国民はその変化を冷静に見て行く心の準備ができているのに、テレビ報道はお祭り騒ぎからまだ覚めず、気持ちの切り替えができていないようだ。報道する側がそのような浮ついた気持ちでは困る。
    • 今回初当選した女性新人議員を取り上げ、彼女が選挙後に地元の家々をまわり、挨拶しているところが放送された。しかし、これは選挙後に各戸をまわることを禁止した「公職選挙法178条」に違反するのではないか?その行為を制止するどころか、放送で紹介するなどもってのほかだ。
    • 今回の選挙前の報道では、「最高裁裁判官の国民審査」に関してほとんど取り上げられなかった。「政権選択」に焦点が絞られたのはしかたがないとしても、「国民審査」についての若い人たちの関心を高めるためにも、「国民審査」の意義や「裁判官らの人物や経歴の紹介」など、せめて必要最小限の情報だけでも取り扱ってほしかった。
    • 当選した議員本人が出演していたが、彼女を紹介する際、画面に「元キャバ嬢」という文字が出た。他の当選議員については、そのようなことはしていなかったと思う。テレビは職業によって人を区別するのか?私の妻は「元キャバ嬢」である。妻はその番組を見てすっかり気落ちしている。今後、差別的に前職を紹介するのは止めてほしい。
    • 刑事事件報道の際に「被告」という表現がされていますが、刑事事件の場合は「被告人」が正しい表現です。「被告」と表現するのは、あくまで民事事件です。数年前までは、ニュースでは確かに「被告人」という表現をしていたと思います。なぜ最近「被告」という表現に変わってしまったのか、なぜ放送で間違った言葉を使うのか理解できません。
    • テレビ画面の右下に「津波情報」がずっと出ている。しかも日本列島の地図上に黄色い縁取りがされ途絶えることなく点滅を繰り返しているために、見ていて頭がフラフラして気持ちが悪くなってしまった。局の視聴者センターに電話を入れたが、「重要な情報で、画面に表示する決まりがあるので仕方ありません」とだけ言われた。緊急情報ゆえの表示の必要性は理解できるが、もっと表示の仕方を工夫してほしい。
    • 首都高での事故のニュースで、事故直後の様子を撮影した視聴者提供の映像が放送されました。明らかに、トラックの運転中に携帯電話で現場を撮影したものでした。このような映像を放送するのは、いかがなものでしょうか。
    • 八ッ場ダム中止に関する報道ですが、ダム建設推進派の議員や住民の感情的な発言ばかりが報道されています。ダム建設反対派の意見が報道されず、特定の地権者や政党に偏向していると感じます。しかも「ダムの75%が完成している」と報道していましたが、この数字は「予算の75%が既に使用済」という予算消費率であって、工事進捗率は10%程度に過ぎません。「予算消化率」を「工事進捗率」と偽って報道するのは、虚偽報道に当たるのではないでしょうか。

    【番組全般・その他】

    • 覚せい剤で逮捕されていたタレントが保釈されたが、謝罪会見後に病院に向かう様子をバイクで追いかけたり、ヘリコプターで中継していた。事故をおこして一般人や一般車両を巻き込んだらどうするつもりなのだろうか。また、入院先の病院前には今日も多くの報道陣がいるようだが、病院に通院する人の気持ちを考えないのだろうか。できるだけ他人の目に触れたくないと思いながら病院に行く人もいる。少しは「人権」ということを考えて報道するべきと思う。
    • タレントの保釈を伝える番組で「まもなくシャバへ」という字幕が出ました。覚せい剤に関わる事件であり、容疑者が芸能人なのでセンセーショナルに扱いたかったのかも知れませんが、この言葉遣いはどう考えても不適切です。放送人としての資質を疑います。
    • 毎日、夕方の韓流ドラマを楽しみに見ているのに、昨日は鳩山新政権誕生のために放送がなく、今日も覚せい剤タレントの保釈の中継で放送がない。政治に関することなら許せるが、たかがタレントが保釈されるくらいで特別番組が編成され、番組が変更されるのは納得できない。
    • バラエティー番組の王座決定戦の副賞として、覚せい剤事件で逮捕されたタレントが使用していた海辺の別荘の写真がモザイクつきで放送された。冗談だとしてもあまりに不謹慎ではないかと思った。視聴率のためなら、こんなことまでするのか。
    • チャリティー番組でありながら、深夜に「熱湯風呂」を放送していた。番組の趣旨にそぐわない内容なので、放送すべきではなかったと思う。この「熱湯風呂」に関しては、今年の春、東京で、ある母親がテレビで見た「熱湯風呂」を面白半分に真似て幼い我が子にやけどさせるという事件があった。この母親が悪いのは明らかだが、「視聴者の中にはとんでもなく非常識な者もいる」ということを常に忘れず、注意を徹底すべきだ。
    • 地震・津波などの緊急速報情報は、例えCM中でもテロップを流すべきだと思う。1秒の重要性というものを、もっと理解していただきたい。
    • その日は放送100回記念のお祝いを兼ねて都内のビアガーデンからの放送だったが、番組ディレクターに対し「罰ゲーム」として何度も一気飲みを強要し、周りも囃し立てていた。社会問題となっている「一気飲み」を放送番組が率先して行い、その模様を放送するとはどういうことなのか?
    • 「ドクターヘリ」について取り上げていたが、途中で開腹手術のシーンがあり、画面いっぱいに内臓が映った。医師が内臓をぐっとつかんで持ち上げ、その下に詰めたバスタオルに血液を吸わせる様子が、映像がぼかされることなく放送され、非常に衝撃的だった。もう少し視聴者に配慮してほしい。いくらドキュメンタリーとはいえ、こちらは「ドクターヘリ」について見たかったのであって、内臓を見たかったのではない。
    • 最近のテレビの報道番組や情報番組は、漢字の読み間違いや人名と写真の取り違えなど「間違い」が多すぎる。それらを訂正する際も「先ほど不適切な表現がありました」等と実に簡単に済ませているが、訂正役が女性アナウンサーに回って来ることが多いように思う。「女性が謝る方がソフトな印象を与えるから」という安易な理由なのだろう。
    • テレビのテロップに「障害者」という言葉が出てきます。しかし、「障害者」という言葉は「障がい者」と改めるべきだと思います。地方自治体でも「障がい者」と統一されているところが多く見受けられます。もっと敏感になったらどうでしょうか。
    • 地上波のテレビだが、朝からずっとテレビショッピングの番組や通販のCMが多くて、見る番組がない。今日は「コラーゲン」の紹介が延々と続き、終わったと思ったら「スチームモップ」の紹介が始まった。以前はこんなに多くはなかったが、最近特に多くなった。これではCS放送の「ショップチャンネル」と同じではないか。
    • 観光客が熊に襲われる映像が放送されていた。人が襲われている時に助けようとしないで撮影している人も倫理を問われるが、それを入手して放送する局の方もどうかと思う。
    • 元女子マラソンの選手がペーパードライバーで、慣れない運転をするという企画があった。しかし、他局のドキュメンタリー番組では、彼女が障害のある自分の子供を施設に車で送り迎えしている様子が放送されていた。「やらせ」ではないのか。
    • ペットの飼育放棄について放送していた。司会者が「最後の方にショッキングな場面がある」と前置きしていたが、それは、捨てられた犬が一ヵ所に集められ、ガス室で何十匹もが一度に処分されるシーンだった。中には有毒ガスが噴射されてもすぐに死なず、苦しそうにする犬もいた。その苦しそうな表情でその特集が終わったが、見終わった後に、そこまで放送する必要性を感じなかった。ガス室のボタンを押す指のアップがあったので、視聴者はそれで理解できたはずだ。この特集は安易に飼ったペットをポイ捨てする人への警鐘かも知れないが、あまりに残酷だった。放送倫理上問題があると思う。
    • 河川敷で石を積んで直火バーベキューをしている者に注意していたが、明らかな違法行為を放送の中で注意するだけで終わらせているのはいかがなものか。明らかに犯罪行為や違法行為であるなら、警察への通報や、取材ビデオに基づく告発がなされてしかるべきだと思う。放送で注意していたとしても、それで終わってしまうのであれば、犯罪行為を助長しているのと変わらないのではないか?
    • 女性お笑い芸人が、「一回30分バンドを巻いただけでウェストが6センチ痩せた」と放送で紹介していた。「これならば私にもできるかも知れない」と思い、番組で紹介していた「巻くだけダイエット」という本も購入し、試してみたが全く痩せない。何度巻いても痩せない。まるで詐欺にでもあったような気持ちになった。本当に彼女は6センチもウェストが減ったのだろうか?番組で紹介するならば、一人だけの実験ではなく、もっと多くの実験参加者が必要だと思う。こんな番組を信じて、本まで買って実行した自分自身が情けなくなる。本当に悔しい。
    • シルバーウィーク中のヘリコプター騒音が酷い。中央高速道路のインターそばに住んでいるが、連休の初日は深夜の12時過ぎまで騒音に悩まされた。「渋滞」するの分かっているのだから、一々、ヘリからの映像を入れなくても良いのではないか。テレビ局は周辺住民のことを考えて欲しい。
    • テレビ局の視聴者センターの対応が横柄で、視聴者の意見を聞く姿勢が全く感じられない。まず暗いトーンで電話に出て、相づちを打たない。話し始めて3分も経たないのに「充分聞いたので、それ以上長くなるなら手紙にして下さい」と言う。多くを望んでいるわけではない。せめて、突っぱねることなく、謙虚な姿勢で対応してほしい。
    • 制作費の削減によって、長寿番組の終了や出演者の降板などが目立ちます。仕方ないかも知れませんが、制作費のコスト削減を番組の質に反映させ過ぎだと思います。質が落ちれば視聴者は見ません。それこそ制作費のムダです。

    【CM】

    • 発がん性物質が入っていたとして料理用オイルが販売停止されたが、そのニュースが民放で確認できない。「スポンサー」であるかどうかではなく、「情報」として放送すべきだ。
    • サプリメントのCMで、「血糖値が気になる方へ、今ならお試し1000円」と言っていたので早速電話をした。しかし、オペレーターに「お試しだけでは効果が実感できませんので、ひと月5000円分をお勧めします」と言われた。CMで言っていることと違うではないか。
    • 携帯電話の無料ゲームのCMが放送されている。娘がこのサイトにアクセスしてゲームをしているのだが、一ヵ月分の電話代が3万円もかかった。確かにゲームをすることは無料らしいが、それに伴う「パケット代」はお金がかかるとのことだ。CMでは「無料」ということを大きく放送し、「パケット代が別途かかる」ということは小さくしか放送していない。これ以上被害者を増やさないためにも、きちんとしたCMを放送していただきたい。

    【BPOへの意見】

    • BPOは、各放送局に対して放送法を順守しているかをきちんとチェックし、指導して下さい。法令順守については、人権侵害以上に厳密に精査し指導するべきです。
    • 過去に寄せられた視聴者からの意見を読んでみると、政治に関する偏向報道への苦情がかなり多いことが分かります。しかし、一向に改善されないのはなぜなのでしょう。意見を寄せても放送局に取り合ってもらえないのであれば、BPOが視聴者からの意見を聞くことの意味がないのではないでしょうか。BPOの存在意義さえ分からなくなってしまいます。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • ワイドショーで、覚せい剤で逮捕されたタレントのことを放送する際、使用方法の”あぶり”を説明していた。こんなものを放送したら若者が真似したくなる。また、覚せい剤の陽性反応は何日経てば「尿」から検出されないかも解説していた。私は覚せい剤中毒でダメになった人間を何人も見ている。若者の興味をかき立てるような放送はしないで欲しい。
    • 覚せい剤で逮捕されたタレント関連の報道がしつこすぎる。弁護士が「追い回すのはやめてほしい」と言っているにも拘らず、マスコミはタレントが入院する病院まで追いかけていた。これでは、「してはいけないこと」を子どもに教えようにも教えられないではないか。また、どこの病院に入院しているかについてもマスコミが追いかけたせいでわかってしまった。これは個人情報保護の観点から非常に問題だ。
    • 覚せい剤関連事件のことを放送しすぎている。有名人が罪を犯すと、事件とは関係のない私生活のことをしつこく放送するが、番組で取り上げるのなら「**が事件を起こしました」とタレント本人について伝え、残りは麻薬や覚せい剤の怖さなどを放送し、危機感を伝えてほしいと思う。今の放送は、ただ青少年に興味を与えているだけと感じる。
    • タレントがたくさん出てゲームやクイズで遊ぶという内容のバラエティー番組が多数あるが、何のために放送されているのか理解し難い。もちろんそれが彼らの仕事であることは理解しているし、特に民放は無料なのだから低俗な内容であっても仕方ない気もする。しかし、視聴者不在の放送内容であることが多いため、あきれ果てる。タレントが遊んでギャラをもらっている様子を子どもが見たら、まじめに働こうと思わなくなるのではと心配になる。

    【いじめについて】

    • 「2人の芸人のうち、どちらがより不人気か?」を決める投票の結果が放送されていた。47対0で片方の芸人が勝つという結果だったが、以前どこかの学校であった「葬式ごっこ」を思い出すようないじめそのものだった。出演者もスタッフも司会者も面白がっていたが、そのうちの誰一人として放送前に止める者がいなかったのかと思うと情けなくなった。こうした番組を放送した放送局の姿勢にあきれた。
    • あまりの内容のひどさにがく然とした。陰湿な「公開いじめ」を延々と1時間も放送していた。芸人の親まで呼んで「不人気投票」をして人をおとしめ、それを皆で笑うという神経が理解できない。未成年が好んでみる時間帯の番組で、現代の中高生を悩ませ、自殺に追い込んでいる「いじめ」のお手本をやってみせているようで、不愉快きわまりなかった。

    【性的表現について】

    • バラエティー番組で男性の出演者が女性の体の匂いを嗅いだり、肩に触るなどのセクハラまがいの行為をしていた。しかも、その触られた女性は未成年である。このようなシーンを放送され不快になった。触った人は司会に注意されたにもかかわらず、司会者を挑発するかのようなポーズをとっていた。女性を馬鹿にしてるとしか思えないシーンに強い憤りを感じた。放送局には細心の注意を払ってほしい。
    • 長寿トーク番組だが、毎週この時間帯に子どもが見るようになってしまいとても困っている。義理の父母も同居している中で、子どもから番組の生々しい、きわどい内容について質問され、気まずい雰囲気になってしまう。どうして日曜日のこの時間帯にこんなにきわどい内容を放送し続けることができるのだろうか?
    • ゲストアイドルに「占いだ」と言って胸を見せるように強要するなど、内容が実に性的で不愉快だ。朝や夕方は子ども向けの良い番組が多いが、深夜になるとこの局は極端にアダルト的で稚拙な番組を放送している。女性のセクシュアリティーを安易に売り物にしているなど最悪だ。深夜だからといって何を放送してもよいと思わないでほしい。実に遺憾であり、がっかりしている。

    【言葉について】

    • 各局のバラエティーについてだが、「死ね」「殺すぞ」などの発言をやめてほしい。番組を見ている子どもだけでなく青年もその「罪深さ」を理解せずこの言葉を口にし、隣人の心を傷つけている。タレント自ら律することはもちろんだが、テレビ局もこれらの発言があった場合は放送することを絶対にやめるべきだ。

    【人権について】

    • 覚せい剤で逮捕されたタレントの家族の写真をモザイク処理をせずにそのまま映していたが、子どもには関係ないではないか。報道機関が最低限持っていなければいけない基本的な良心がないとしか言えない。これは完全な犯罪だ。タレントが犯したのは覚せい剤取締り法違反に過ぎず、殺人を犯した訳でもないのに、報道が過剰である。

    【動物について】

    • 捨てられた犬の特集を放送していた。ガス室に入れられた犬がもがき苦しみ死んで行く姿を映していたが、一緒に見ていた子どもが大変ショックを受けた。子どもでなくともあの映像はショックだ。この映像を見ても「犬を捨てる人は捨てる、捨てない人は捨てない」と思った。はたしてこの番組は警鐘になったのだろうか。それよりなにより、放送倫理として問題があると思った。

    【非科学的な事柄について】

    • この番組は根拠のないスピリチュアル番組で、毎回出演者が「あなたの前世は」と言い、誰かの生まれ変わりのように表現している。こんな風に言われると、「人間は死んでも生まれ変われる」と受け取る子どもがいる。私は僧侶だが、これは子どもの「死生観」に関わる重要なことで無視できない。放送局にも何度も電話しているが、いまだに放送は続いている。

    【マナーについて】

    • 食事をする場面の放送に関して、ドラマや映画などで演出上必要な場合を除き、正しい箸の持ち方をしていない場面を公共の放送で流すのはいかがなものかと思う。箸の持ち方は正しい方法を教育するべきだ。社会的に影響力のあるテレビで芸能人が間違った箸の使い方をしていると、それを見た子ども、大人までもがそれで良いと思ってしまう。お箸の国の日本の正しい文化継承の意味も含め、是非、間違った箸の持ち方は自主規制をしていただきたいと思う。

    【CMについて】

    • パチンコのCMで、若者に人気のタレントを起用したものがよくある。若者をターゲットとしてパチンコ人口を増やそうとの狙いなのだろうが、これでは18歳未満の若者にも興味を持たせてしまいかねない。パチンコのCMに人気タレントを使うなとは言わないが、「18歳未満は入場できません」という注意を画面に大きく表示すべきだと思う。
    • 携帯電話向けゲームのCMで、「このゲームは無料です」とあるが、長時間やると当然莫大な通信料がかかる。CMとして説明が不足している。子どもたちがタダだと勘違いして被害を受けている。何とか規制して欲しい。

    2009年8月に視聴者から寄せられた意見

    2009年8月に視聴者から寄せられた意見

    衆議院選挙関連報道についての意見と、芸能人の覚せい剤など薬物使用での逮捕報道に関する意見があった。タレントの薬物使用での逮捕報道については、「元アイドル歌手の報道がやりすぎである」「薬物使用を煽っているようだ」という意見が多かった。

    衆議院選挙関連報道について、「選挙」というキーワード検索では227件が該当したが、自民党と民主党、あるいはその他の政党によって扱いが違いすぎるという指摘が多かった。「偏向」というキーワードで75件、「公平」では109件該当したが、公職選挙法違反になるのではという指摘も22件あった。

    8月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は2,134件で、7月と比較し297件増加した。

    【視聴者意見のアクセス内訳】

    方法: Eメール63%,電話33%,FAX2%,手紙ほか2%
    性別: 男性74%,女性22%,不明4%
    世代: 30歳代32%,40歳代23%,20歳代20%,50歳代11%,60歳以上11%,10歳代3%

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。8月の通知数は1,076件(53局)であった。
    この他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、52件を会員社に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    8月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 11件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    8月の視聴者意見については、衆議院選挙関連報道についての意見と、芸能人の覚せい剤など薬物使用での逮捕報道に関する意見で二分した感がある。「選挙」というキーワード検索では227件が該当したが、自民党と民主党、あるいはその他の政党によって扱いが違いすぎるという指摘が多かった。「偏向」というキーワードで75件、「公平」では109件該当したが、公職選挙法違反になるのではという指摘も22件あった。また、選挙の開票速報に関する意見も多く、開票率0%での「当確」速報への意見が多くあった。
    一方、タレントの薬物使用での逮捕報道については317件の意見が寄せられたが、「元アイドル歌手の報道がやりすぎである」「薬物使用を煽っているようだ」という意見が多かった。
    また、歌手の子どもの写真を映像処理せずに放送した件についても30件の苦情意見が寄せられたが、今月は「人権」というキーワードには70件が該当した。
    この他の報道では「裁判員裁判」についての意見が39件あり、特に裁判終了後の記者会見について意見が集中した。また、地上波テレビが党首討論をノーカット放送しなかったことや、インフルエンザ報道への意見も多く寄せられた。具体的な報道姿勢の是非を指摘した「不適切な報道」が114件。より広く「報道のあり方」を論じた意見が214件と、先月よりも増加している。キャスター・コメンテーターの発言への批判意見は相変わ
    らず多く、「不適切な発言」検索で79件。「不適格な出演者」検索で89件該当した。
    「明成皇后殺害事件」報道に関する意見が169件。チャリティーマラソンのゴールシーンへの意見が53件。チャリティー番組のあり方を問う意見が45件あった。この他、バラエティー番組での「いじめ」に関する意見や、番組宣伝と本編の内容が違うという苦情意見も多く寄せられた。
    BPO関連では、「虚偽証言放送決定」「保育園行政代執行決定」についての意見が22件。その勧告を受けた番組の検証番組について26件の意見があった。放送局の視聴者・聴取者対応に関する意見は、今月は44件。ラジオに関する意見は57件。CMについての意見は47件と、いずれも先月より増加している。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は161件で、前月より約40件増加した。
    今月は「低俗・モラル」に反するとの批判意見が突出して多く、芸能人の麻薬・覚せい剤問題関連や大型特番に対して集中的に寄せられた。また、バラエティー番組や情報番組の中で、逮捕されたタレントの家族の写真や名前が放送された件に対し、批判的な意見が27件寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 昨夜、民放局で「ニュース速報」が入りましたが、その内容に対して憤りを感じました。俳優が合成麻薬使用で逮捕というニュースでしたが、このような一芸能人が逮捕された事件を「速報」で伝える必要性はあるのでしょうか。本来は大きな自然災害や大事故、政局の大きな節目など、重要度が高く国民全体が早く知るべきニュースが速報されるべきであって、芸能人の麻薬使用での逮捕なんて、はっきり言ってどうでもいいニュースです。
    • 裁判員裁判について、詳しく放送しすぎである。裁判員の年齢、性別、服装や表情などは制度とは全く関係ない。裁判で扱う事件についても、詳細に説明する必要はない。放送が裁判に影響を与える懸念もある。視聴者が裁判に参加しているわけではないのだから、通常の裁判よりも詳しく報道する必要はない。「なぜ、裁判で被告に質問しなかったのか」など、裁判員にプレッシャーを与えるような報道は慎むべきである。制度を「盛り上げよう」とか言いながら、逆に制度の趣旨をねじ曲げるような報道は慎んだほうが良い。
    • 「裁判員裁判」後の記者会見の様子が放送されていた。裁判員が顔出しで出ていたが、「重要な個人のプライバシーは侵害しない」はずの裁判員制度において、個人を特定できてしまうこの記者会見は矛盾していると思う。また、それを放送する放送局も放送局だ。
    • 衆院選関連のテレビ報道がたけなわだが、どこの局も「自民党対民主党の対決」という見方にとらわれ過ぎていると思う。せっかくの機会なのだから、他の政党をはじめ無所属の候補者にもぜひ光を当て、彼らの主張を広く紹介してほしい。
    • 「マニフェスト」という言葉遣いが気になる。わざわざ横文字にする必要があるのか疑問に思う。「政権公約」や「政策公約」などの日本語で表示すればいいのではないか?
    • 「上司にしたくない人」のアンケート結果として、麻生太郎が第1位だったとの放送がありました。公選法に抵触するかどうかは別として、選挙期間中に公共の電波を使用して一候補者のイメージダウンを図ろうとするのは非常識であり問題ではないでしょうか。「言論の自由」「報道の自由」があるのは理解していますが、何を放送してもよいわけではありません。悪意を感じます。
    • 衆議院選挙で民主党の支持率が尻上がりにアップしていることを取り上げ、司会者が「国民はろくにマニフェストも読んでいないのに、流れに乗っかっているだけ。全体の流れに身を任せるのは危険だ」と発言し、他の出演者らもうなずいていた。しかし、国民は彼が言うほど不勉強ではない。一人一人がこれまで以上に関心を持ち、「政治」を自分に直結することとして捉えている。マニフェストも良く読んでいる。国民を愚弄するのもいい加減にして欲しい。
    • 通信社が行った「全国電話世論調査」の結果を基に、テレビ各局の選挙報道では一斉に各政党の予想獲得議席数を報じ始めました。特定の政党に極端に偏った数字が出ると、有権者の揺り戻し効果が起こるのは過去の例からも明らかですが、そもそも視聴者の心理に多大な影響を与えるテレビが、有権者の投票行動に影響を与える「獲得議席予想」を連日報道してよいのでしょうか。少なくとも選挙期間中は、有権者の投票行動に影響を与える獲得議席数の予想は自粛すべきです。まだ投票もしていないのに獲得議席の数字が出るのは、有権者として非常に違和感を覚えますし、メディアの傲慢さを感じます。
    • 先日起きた駿河湾地震で東名高速道路の一部が崩落した。崩落した現場の映像を撮るために、多くの取材陣からカメラアングルが良いと思われる実家の敷地を使わせてほしいという申し入れがあった。実家の茶畑に新芽が出始めた時期だったので新芽が傷つくのではないかという心配も多少はあったが、取材の重要性を考え快く許可した。結局、5日間各局の取材は続いた。しかし、取材が終わった時に「ご迷惑をおかけしました。ありがとうございました」と言って帰ったのは1社だけだった。他のメディアは知らないうちにいなくなっていた。取材陣が去ってから取材場所を見ると、タバコの吸殻やごみなどが落ちていたり、茶畑は踏み潰され新芽は傷ついていた。許可を出したのだから仕方がないのだが、放送局は放送ではもっともらしいことを言っているのだから、それを取材するスタッフにもモラルの向上やマナーの教育をするべきだと思う。
    • 選挙特番の中で、「当選」として開票速報を発表している。しかし、出口調査等、精度の高い調査をしているのは理解できるが、開票速報では「当選」ではなく、あくまで「当選確実」が正しい報道のあり方だと思う。当選・落選は選挙管理委員会が公表するものであり、放送局が決めるものではない。
    • 最近、女性アナウンサーの言葉の乱れが非常に気になる。例えば、「借入金」を「シャクニュウキン」と読んでいたのには驚いた。さらに、都道府県の知事や市町村長を「首長(くびちょう)」と呼ぶことが増えたが、放送でこんな日本語は有り得ないと思う。放送ではもっときれいな日本語を使ってほしい。
    • ニュース番組で犯人や被害者の現在の写真が入手できない場合、手っ取り早く、学校の卒業アルバムなどの写真が多用されています。中学や高校時代の写真まで使われることがあります。しかし、社会人になれば、数年でもかなり容姿も変わります。それなのに、10年以上も前の写真まで平然と使われているので、写真の人物が被害者なのか加害者なのか混乱してしまいます。「3年以上経過した卒業アルバム写真は使用禁止」などの規定を設けるべきです。

    【番組全般、その他】

    • 都市型水害の映像を放送し、「半地下の家に水が溜まったら、ドアは開くのか」という実験をスタジオで行っていました。我が家がそういう構造のため、真剣に見ていました。ところが実験を担当した芸人が、ドア以外のところを開けようと何度もボケて、一向にドアを開けようとしませんでした。これには、真剣に見ていた私は本当に腹が立ちました。人命がかかっていることを検証することを、この芸人は一体どう考えているのでしょうか。最後には一応ドアを開けようとしましたが、そういう経緯があるので、本当にドアが開かないのか、それとも演出なのか、いまいち信用できないまま、モヤモヤした気持ちで見終わりました。こういう人命に関わるテーマをお笑いのネタと同じ感覚で番組を制作しているなら、こんなニュース番組はいりません。
    • 公園などに若者がたむろするのをやめさせるために「若い人にしか聞き取れない周波数の不快音」を流す試みが始まっているが、スタジオ内で実際にその 「音」を流し、出演者が聞こえるかどうかを試していた。すると、「音」が聞こえた者は「若いということが証明された」と大はしゃぎしていた。中には中年の出演者で「音」を聞き取れた者もいて、「若い証拠だ!」などと大いに盛り上がっていた。これではまるで「不快音」を利用して「若さの証明」をもらっているようなものだ。「若者を寄せ付けない」どころか、かえって番組を真似て「不快音」を試しに公園に行くことが若者の間で流行るのではないか?番組が率先して、それをそそのかしているように思えた。
    • 東京や広島の街中で、通りかかった若い女性に芸能人らの写真を見せて「抱かれるなら誰が良いか?」という質問をしていた。周りを多くの人達が行き交うようなところで、そうした破廉恥な質問をする神経が常識では理解できない。あまりに低俗である。
    • 民放局では広島平和記念式典を中継していない上に、言及すらしない。何か重要なニュースがあるならまだしも、芸能人のどうでもよい話題を流していた。出演者に至っては黙とうもしない。オバマ大統領の演説等で核廃絶の気運が高まっている中、この様な番組編成はいかがなものか。民放全局が、少なくとも黙とうする1分間を含めた前後合わせて5分程度の時間は中継を入れて、番組出演者を含めて全員で黙とうする程度のことはやっても良いのではなかろうか。
    • 男女コンビのお笑い芸人が出演し、その女性の「ダイエット企画」ということで、富士山に登っていた。所持品は500ミリリットルのペットボトル2本とタオル2本。女性の服装は豚の着ぐるみで、男性はスーツにネクタイだった。富士山は標高3000メートル以上もある高山なのに、あまりに山登りをバカにしているのではないか。登っている途中に、女性が「着ぐるみが暑い」と言って頭の部分を脱ぎ捨てていたが、当たり前だ。あんな格好では、登山する際に重要な「体温調節」が出来ないではないか。あんな放送をするから、山をナメてかかって登山し、その結果として遭難する者が出たりするのだ。
    • “女性”タレントが丸坊主をかけてダイエットをする企画があった。その番組宣伝の映像は、タレントが体重計に乗り、目標体重を切れず悲鳴を上げる様子と、その後に悲鳴と共にバリカンで頭を剃る映像のアップでした。ここまででも十分に「ダイエット失敗!」「彼女は番組で丸坊主に違いない!」という期待を持たせました。さらに、放送当日の昼の生番組に、わざわざ本人がカツラをつけて登場して「絶対とらないで!」などと演技して、丸坊主の「期待」を「確信」にかえさせました。しかし、夜の番組ではダイエット成功でした。番宣で丸刈りにしていた映像は番組のADのものでした。これも番組宣伝で視聴者をだますためのものだと思います。これは完全に「詐欺」です。視聴者を馬鹿にした放送はやめてもらいたい。
    • 狭い水槽に天敵同士であるタコとウツボとエビを入れて、プロレスのような解説を入れながら格闘技のショー扱いで紹介していた。とても残酷なシーンが、およそ5分間放送されていた。その後に、これとは別に「タコとカニの格闘」と題して格闘シーンを紹介していた。本来の自然の様子をとらえたシーンであったり、または闘牛のような伝統文化ならば納得出来るが、動物達の扱いがあまりにも安易すぎる。
    • BPOの勧告を受け局が謝罪したようだが、ちょっと待ってほしい。謝罪すれば許されるのか?捏造というのは、他の業界なら食品偽装であったり、政界なら虚偽献金のようなものだ。一般企業や政界は不祥事が起きればマスコミに徹底的に追及され、場合によっては倒産や辞任まで追い込まれる。ところがテレビ業界は「すみません。今後の番組作りに生かします」の一言で許されてしまう。どう見てもおかしいだろう。
    • 芸能人の薬物使用がなくなりませんが、タレントを使うテレビ局は何も対策を施さなくてよいのでしょうか。薬物撲滅に対し、テレビ局は貢献できないのでしょうか。オリンピックなどの競技大会では尿検査は当たり前になりました。野球、相撲も同様です。テレビ局でタレントを使う時に、尿検査を義務付け、拒否するタレントは出演不可能とするくらいの強い対応が必要ではないでしょうか。
    • 兵庫県に台風が直撃し、多大な被害に遭った。家の中の物は全て水浸しでだめになり、流されたゴミなどが堆積し、未だに片付けが終わらない。その中で、町のローカルテレビが繰り返し町中の家を訪れてインタビューし、被害状況、援助の状況を放送して町民に伝えている。地方のテレビ番組の作りは、低予算でやれることも限られており、構成も見栄えが劣るかも知れない。しかし、「こういう事実を淡々と映し続けて、どう考えるかは視聴者にまかせる」という番組があるべきではないか?ただ、現場のカメラに映し出される生の映像を送り続け、現場の様子を多くの人に知ってもらう。それこそがテレビの役目であり、今後、メディアとして残っていくために必要な役割ではないかと思う。
    • 司会者が客席に向かって「台風来ましたね!」と言うと、客席の人々が明るい声で「そうですね!」と返していた。台風被害で困っている人がたくさんいるというのに、こんな明るい調子で台風について放送されることに違和感を覚える。
    • 私は、現在、薬物中毒の患者に接する仕事をしている。女性タレントの覚せい剤関連報道について、司会者の興味本位な質問と、それにバカ正直に何でも答える元厚労省麻薬取締り担当官のやりとりに腹が立った。入手経路・薬物消失日数・具体的な「あぶり」「吸引」の方法を丁寧に繰り返し教えて何になるのか。夏休みに青少年が興味本位で使うことにつながらないか。浅はかすぎる。本来報道すべきは、薬物の怖さではないか。
    • テレビを見ていると、番組の最後に出演者や作者、撮影協力などを表示したテロップが非常に早い速度で、それも、通常では読むことができないくらいの速度で横方向に流れているのが見受けられます。この様なテロップを見ると、乗り物酔いのような状態になってしまうことがあります。通常では読めないような速度で流すことは、いかがなものでしょうか?何らかの基準を設けるべきだと考えます。
    • 「『スポーツ選手が流す涙』など、男性の涙は是か非か?」というコーナーで、野生動物を例に挙げて説明していた。動物園の飼育員の方が「飢えた野生ライオンが数日振りに獲物を捕った時、うれしさのあまり涙を流すことがある」と話していた。その際、背景には「雄ライオン」が餌の周りを歓喜のあまり歩き回る映像が流された。テーマが「男の涙」だったのでイメージで雄ライオンの画像を選んだのであろう。しかし、「ライオンはメスしか捕食をしない」というのは常識である。つまり飼育員の話はもともと「男の涙」とは無関係だったわけで、野生ライオンの生態を「男の涙」の例として使ったこと自体が無理だったと言える。しかし、テレビ局の社員が無知なのか、「雄ライオン」の映像を背景に使ってしまったのだ。このような間違ったことを放送されては困る。
    • テレビの画面には「間もなく登場!」だとか「このあとすぐ!」という文字がずっと出ている。競技の開始を待っていたが、結局、競技が始まったのは数時間後だった。「間もなく」や「このあとすぐ」で数時間も引っ張るのはどうかと思う。また「今夜決戦!」と銘打って、実際は朝の4時過ぎであった。これも「今夜」とは言えないと思う。このような表現には、ある程度の制限をつけてもよいのではないかと思う。
    • 各局が日曜日の早朝などに自局の検証番組を放送しているが、内容が物足りない。真剣に検証する姿勢がないのではないかと思う。また、視聴者から寄せられた意見に対して、テレビ局はもっと耳を傾け、真摯に受け止めるべきだ。
    • 日韓の歴史問題に関する検証として、今から114年前に韓国でおきた皇后暗殺事件について取り上げられていた。その内容は、事件関係者の謝罪と事件内容の検証だったが、事実関係の検証が一切なされていない上、歴史的裏付けも日本の専門家の意見はなく、韓国の専門家の意見だけが取り上げられていた。証言者はただ一人だけ、しかも残された証拠も後に本人が作ったもので、それが過去に確かに実在したかどうかの証明もない。そんな内容の番組だった。これは虚偽報道に当たるのではないだろうか。
    • 国の特別天然記念物の「オオサンショウウオ」を追いかけ回し、網で捕獲していた。「特別の許可を得ています」というテロップを入れて放送していたが、この放送は、どんな意図があるのだろうか?お笑い芸人やスタッフが川に踏み込み、興味本位でこのような暴挙を行うとはどういうことなのか。この番組を見た子どもや心ない人達が「オオサンショウウオ」を捕獲したり、いたずらをしに行くことを誘発するとしか思えない。天然記念物である生物をこんなふうに扱ってもよいという許可とは、いったい誰が出したものなのかを知りたい。社会の公器ともいえるテレビとは、こんなにも見識がないのか?
    • タレントの好き嫌いを当てるクイズで、答えが「こうや豆腐」だった。しかし、嫌いになった時の理由の表現が不適切だと思う。こうや豆腐を「しぼったぞうきん」とコメントし、出演者が指先でつまんで絞ってみせた。過去には「汗取りのスポンジ」という表現だったこともある。私は、「こうや豆腐」のメーカーの社員だが、食品を素手でつかみ、「汗取りのスポンジ」だとか「絞ったぞうきん」などと表現するのはひどすぎないか?これは、こうや豆腐のような加工品にとっては非常にネガティブな表現であり、影響も大きく、何よりも作り手を侮辱しているものであると思う。
    • テレビでチャリティー募金の場面が何度も映った。著名なタレントさんが一生懸命ボランティアとして握手をしたりして、視聴者の募金に感謝している場面だ。それを見て募金をしようと思い、娘と会場に行ったのだが、大行列ができていて3時間待ちだった。それでも「列に並んで募金をすれば有名タレントさんに会える」と信じて並んで募金を行った。ところが、テレビに映っていない場面では募金場所にはスタッフしかおらず、テレビに映っていた有名タレントは、ただの”客寄せ”であることに気づかされた。尊い募金という活動が絡んでいる以上、テレビ画面に映る場面と実際とが全然違うというのは「やらせ」以外の何ものでもないと思う。「募金に来られても、タレントさんに会えるとは限りません」とテレビ画面に断りを入れるとか、そうでなければ、テレビと同じようにタレントを常に立たせておくべきではないかと思う。
    • 毎年「チャリティーマラソン」を放送しているが、今年は126kmという距離だった。毎年距離が伸びているが、これは長過ぎる。こんな距離をたった一日で走り切れば、関節を痛めてしまうのは明らかだ。視聴者の感動を煽りたい気持ちは分かるが、やり過ぎだと思う。
    • 高校野球の中継で、勝ったチームのことばかりが放送され、負けたチームのことに関しては一切放送がありませんでした。しかし、勝ち負けに関係なく、出場校全てに取り上げられる権利があると思います。勝ったチームには次があります。せめて、負けたチームの想いを、私たちに伝えるような番組づくりをして下さい。
    • ゲストの女性が番組冒頭で「今日はバイクで来ました。この番組終了後にツーリングに出かけます」と言っていた。ところが、彼女はお土産として「お酒」を持ってきていて、番組中に出演者全員で飲んでいた。だが、彼女は冒頭で「番組終了後、ツーリングに行く」と言っていたではないか?スタジオでお酒を飲んだら”飲酒運転”になるのではないかと思い、局に電話をしたところ「お酒の酔いがさめてから行けば問題ない」という答えがあった。しかし、酔いがさめるさめないではなく、番組内で「ツーリングに行く」と言いながら酒を飲むことがおかしいのではないか?
    • 「芸能界の薬物汚染」を取り上げている最中、「現場のマンションに出入りする有名人」をピー音処理で暴露していました。しかし、放送上はピー音で消していても、スタジオにいる出演者や観客に聞こえているのは如何かと思います。これは放送倫理に抵触するのではないですか。
    • 先輩芸人が若手芸人の自宅へ”いきなり”押し掛けて行き、好き勝手なことをして泊らせてもらうという企画だ。しかし、そのやり方が強要・脅迫のようであり、一種のパワハラである。若手芸人に自宅へ連れて行かせる交渉の際は、バリカンを持って「髪の毛を刈らせるか家に連れていくか、どちらかにしろ」と強要し、嫌がっているのに本当に毛を刈ったりする。自宅に行っても飲み食いし放題であり、勝手に高額な商品を注文したりと、傍若無人の振る舞いをしている。事前に納得の上なのか分からないが、そうであっても行き過ぎた内容だと思う。
    • 富山県の立山から生中継していたが、タレントの服装が気になった。さすがに登山靴は履いていたが、上は薄着のカーディガンのようなものだった。先月、北海道大雪山系で多数の死者を出す遭難事故があったばかりである。いくら夏山でケーブルカーで行ける場所とはいえ、不用意な服装ではないか。軽装登山の危険性をもっと教えるべき時に、不適切だと思う。
    • 美容整形の特集だった。興味を持って見ていたのだが、ベストワンに選ばれた「顔の皮膚のたるみをリフトアップする方法」に疑問を感じた。「頭蓋骨に3ミリ程のチタンのボルトを固定し、頭皮に糸を通して引っ掛ける」というものだった。脳外科のスペシャリストが「安全で確実」と紹介していたが、交通事故に遭ったりして、緊急にMRI(核磁気共鳴画像法)を撮る必要が生じた時に困るのではないだろうか。番組ではそうした説明が一切なかったが、不親切だと思う。
    • 私は「発達障害」を患っている者です。「発達障害」という病気はなかなか周囲に理解されず、就職などに際して不当な差別を受けています。以前、殺人事件の報道の際に当事者が「発達障害者」であったと伝えられました。しかし、事件と障害との因果関係が証明されていないのにそのように報道されたため、我々にとって以前にも増して辛い状況になりました。皆、自分が発達障害者であることをひた隠すようになったのです。この状態を打ち破るためには、「『発達障害』とはどういう病気なのか」ということを放送で取り上げて頂き、世間の皆様に知って頂くのが一番だと思います。ぜひ各局で特集を組んで我々の病気について正しい認識を広めて下さい。
    • 「通販番組」ですが、内容が信用できないものが多いです。たとえばダイエットサプリで「飲むだけで10日で8キロやせた」とか「1ヵ月で13キロやせた人もいる」という商品を販売しています。また、「1週間に1度塗るだけで体臭を100%抑えるクリーム」や「紫外線による水虫治療器」などなどです。「個人差はありますが」と言えば、なんでもOKなのでしょうか。
    • 感動のドキュメンタリー番組だと思い最後まで見たら「健康飲料」の通信販売の番組だった。これでは感動の苦労話も嘘に見えてくる。私は、最後に落とし穴に落とされたような不愉快な気持ちになった。通販番組なら、最初から通販と分かるように画面に表示すべきだ。

    【CM】

    • 政党のCMに疑問を感じている。30秒以上の長編CMがゴールデン・プライムの提供枠にまで進出している。テレビは本来政党の批判をするべき立場であるはずだ。そのテレビが逆に政党からお金をもらってCMを放送していては、その批判の説得力が欠けてしまう。政治的に中立・公平でなければならないテレビという観点からも疑問に思う。
    • 最近「時報を兼ねた政党のCM」が1時間ごとに放送されるので、聞いていてとても不快である。党の代表の肉声で「**党は皆様のために尽くします~云々。**党が10時ちょうどをお知らせします」という具合だ。一般人の生活のリズムの目安となる「時報」は、局のアナウンサーが知らせるべきであり、特定の政党がお知らせするなどもってのほかだ。
    • 生命保険のCMだが、大変心が痛む。ガンを克服した人の体験談を感動的に伝えようとしているが、世間には志半ばで克服できなかった家族もいる。その家族はこのCMが流れる度に、苦しみに苦しみ抜いた本人を思い出す。そして「なぜ、克服できたのが、私たちの家族ではなかったのだろう」と思ってしまう。テレビCMを見て、なんとも言えない気分になる。ここ数年、重病克服を感動的に扱うものが増えているが、いかがなものかと思う。「ドラマで描けるようなキレイなことだけではない」というのは、実際に体験した人間にしか分からない。そのようなことを、CMで軽く扱わないでいただきたい。

    【BPOへの意見】

    • BPO放送倫理検証委員会が出した勧告には、「本件放送を放送した系列ネットワークと同等の規模において全国放送すべきである」とあるが、放送時間については一切触れられていない。検証番組を本編の通常放送時刻に放送するよう、BPOから勧告していただきたい。
    • 最近、「僕、ラジオです。青少年に良くない番組、放送してないですよね…」という呼びかけ広告を聞く。その最後に「BPO」と言うのだが、この「BPO」だけでは、何のことだか全く分からない。せめて、日本語で「放送倫理・番組向上機構」と言うことはできないだろうか?

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • 元麻薬捜査の専門家を招いて、覚せい剤や麻薬について映像やボードを使って、種類・使い方・入手方法・値段など、普通の人はおよそ知らなくてもいいようなことを細かく解説していた。覚せい剤については危険性を伝えるだけで十分なのに、やりすぎではないか。まして、今は夏休みなので若い人もこの番組を見ていると思う。テレビが若者に与える影響を考えるべきだ。
    • 逮捕されたタレントのことを放送しすぎている。有名人が犯罪を起こすと、事件とは関係のない私生活のことをしつこく放送するが、今日の放送は本人を破滅に追い込むような内容だった。番組で取り上げるのなら「**が事件を起こしました」とタレント本人について伝え、残り半分は麻薬や覚せい剤の怖さなどを放送し、危機感を伝えてほしいと思う。今の放送は、ただ青少年に興味を与えているだけと感じる。
    • 芸能人の覚せい剤事件ばかり、いつまで放送を続けるのか。夏休みの今の時期、子どもたちもテレビを見る機会が多くなっている。「麻薬」の話題ばかり放送しないでほしい。もういい加減にしてほしい。
    • 放送時間内に、マラソンでランナーがゴールすることができなかった。テロップには「この後の番組で放送する」旨の告知があった。しかし、待てど暮らせど一向に放送されない。放送しないならば、そんなテロップを出さないで欲しい。子どもが信じて待っているのに可哀想だ。
    • 24時間マラソンを放送していたが、21時までの放送時間内にゴールできなかった。そのため「次の番組でゴールのライブ映像を流す」と言っていたが、結局1時間くらい後に、21時12分にゴールした時の録画映像を2分ほど流しただけだった。これは、視聴者の期待感を煽って次の番組の視聴率を稼いでいたことになる。今回走ったランナーには子どもたちのファンも多い。小さな心についたガッカリ感を思うと、いたたまれなくなってしまう。
    • 子ども向けの特撮番組で、最終回であるにもかかわらず物語の途中で終わり、結末は12月公開の劇場映画版に続くとのことだった。謎だったことは謎のままで終わってしまった。少なくとも一般視聴者が思い浮かべる「最終回」とは、かけ離れていたと言わざるを得ない。基本的には子ども番組なのに、番組自体が「嘘」をついたことになるのではないか。

    【人権について】

    • 覚せい剤で逮捕されたタレントの話題で、一家の家族写真が公開されたが、小学生の長男の顔がモザイクなしで映された。これは、未成年者に対する重大な人権侵害だと思う。

    【性的表現について】

    • 生放送の番組で、声変わりもしていないような年頃の少年が100人近く上半身裸になって、シャワーに濡れながらテレビに出ていた。児童ポルノ法があれだけ騒がれているのに何を考えているのか。前半は普通に歌っていたのに、後半、突然小学生や中学生の男子が上半身裸になって歌い踊って、本当に不愉快だった。
    • 番組(アニメ)自体は面白いと思うが、この時間帯は小学生の子どもも見る時間なので、親としては下ネタなどが多いと困る。そういう時は途中で切ってしまうが、「ラブホテル」とか「マスターベーション」という言葉を同じように言ってみたりするので、どう対応していいか困ってしまう。この時間帯に放送するのであれば、少し配慮願いたい。

    【言葉について】

    • テレビでは「刺青」のかわりに「タトゥー」という英語を多用している。この言い方は、刺青という言葉と比較して、非常に軽く感じられる。そのため、若年層の人はかっこいい、ファッションの一部などと軽く考えるのではないか。その軽さの延長線上に、大麻・麻薬・覚せい剤などがあるのではないか。マスコミはその影響力の大きさを十分考慮し、表現に注意してもらいたい。
    • 最近、各局で万引きについて報道されているが、どうやら、万引きをする青少年には「ゲーム感覚」で万引きをする傾向があるようだ。となると、「万引き」という言葉ではいまいち罪の重さが伝わらないと思う。だから報道では「窃盗」とか「盗み」という言葉を使うようにした方がいい。「物を盗む行為はよくないことだ」と、青少年にしっかり伝わるようにすべきだ。

    【非科学的な事柄について】

    • 血液型がA型とB型の一般人にリレー方式でインタビューをし、交互に相手側の気に入らない点を言い合うという内容で、互いの血液型に悪印象を与え合う酷いものであった。生放送ゆえの時間不足からか、スタジオの司会者や出演者からもほとんどフォローがなく、結果的にただ世間の偏見を強めたいがために企画されたかのような有様であった。BPOから「血液型別の偏見を助長する内容の放送は自重するように」という要望が出されていたはずだが、それをどう解釈したらあの内容になるのか非常に疑問だ。

    【危険行為について】

    • 出演者とスタッフに対するクイズ企画だったが、クイズが不正解だった場合、一部のスタッフに対して「酒の一気飲み」を科していた。決して強制的ではなかったようだが、この番組は主に若年層を対象にしているだけに気になった。飲酒についての知識の乏しい若年層に対して一気飲みという行為を肯定し、しかも、罰ゲームとして助長するものである。社会の公器としての放送番組にとって不適切な演出であると考える。

    【要望・提言】

    • ゲストコメンテーターが一連の芸能人の麻薬騒動について、「今、夏休みで子どもたちがテレビを見る機会も増えているのに、連日の報道の仕方には問題がある。マスコミはゴシップ的に取り上げるのではなく、『麻薬の恐ろしさ』を伝え、今後いかにして『麻薬から子どもたちを守るか』といった『対策』を放送していくべきだ」と発言していた。まさしくその通りだ。テレビで言い辛いであろうことをよくぞ言ったと思う。この番組だけではないが、マスコミ自らが今回の騒動の放送姿勢についてきちんと反省をするべきだ。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 6月に視聴者から寄せられた意見で、「子どもが見ている時間帯にパチンコのCMが多すぎる。パチンコ以外でも、競馬、宝くじもギャンブルである。ギャンブルを推奨するようなCMは放送すべきでない」とあるが、偏見だ。競馬はパチンコとは違う。競馬は乗馬と同じく人と動物が協力し合うスポーツでもある。馬に携わったことのない人の偏った価値観でものが言われている。

    【CMについて】

    • パチンコのCMは一切禁止するべきだ。パチンコは賭博であり、未成年者ができないよう規制されている。テレビCMが禁止されても、問題がないのではないか。

    2009年7月に視聴者から寄せられた意見

    2009年7月に視聴者から寄せられた意見

    民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、東国原知事と橋下知事との地方分権問題、麻生総理のイタリアサミット出席、選挙に向けての各政党のマニフェスト等に関する報道に多くの意見が寄せられた。そのほか、金正日総書記の後継者・ミサイルの再発射など北朝鮮問題に関する意見があった。

    ニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。先月に引き続き、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、東国原知事と橋下知事との地方分権問題、麻生総理のイタリアサミット出席、選挙に向けての各政党のマニフェスト等に関する報道に多くの意見が寄せられた。

    7月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,837件で、6月と比較し156件増加した。

    方法:Eメール66%,電話30%,FAX2%,手紙ほか2%
    性別:男性72%,女性25%,不明3%
    世代:30歳33%,40歳代23%,20歳代21%,50歳代10%,60歳以上10%,10歳代3%
    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。7月通知数は800件(42局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、43件を会員社に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    7月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 1件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    【意見の傾向】

    7月の視聴者意見については、東京都議会議員選挙、衆議院の解散など政治的な動きが多かったこともあり、今月もニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。先月に引き続き、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、東国原知事と橋下知事との地方分権問題、麻生総理のイタリアサミット出席、選挙に向けての各政党のマニフェスト等に関する報道に多くの意見が寄せられた。今月も与野党の取り扱いに偏りがあるとの指摘が多く、キーワード検索の「偏向」で106件、「公平」で123件と、いずれも先月よりも該当数が増えている。放送局や番組を特定しての意見で、具体的に報道姿勢の是非を指摘した「不適切な報道」が108件であったのに比べて、より広く「報道のあり方」を論じた意見が207件と、これも多くなっている。キャスター・コメンテーターの発言への批判意見は今月も多く、「不適切な発言」検索で92件該当した。また、番組出演者の適格性を問う意見も多く、「不適格な出演者」検索で93件該当した。意見内容では、殺人事件の容疑者を移送する機内での取材方法についての批判意見が45件寄せられた他、金正日総書記の後継者・ミサイルの再発射など北朝鮮問題に関する意見、マイケル・ジャクソンの死去関連で、皮膚の色の変化についての報道に対する批判意見、「ツリーマン」と呼ばれる皮膚疾患の患者の映像についての批判意見などがあった。このところバラエティー番組に対する意見が少なかったが、今月は大物司会者の司会進行に関する批判など、意見数の増加が見られた。BPO関連では、「二重行政の現場」報道についての放送倫理検証委員会委員長の「談話」に対する意見が125件。「虚偽証言放送」に関する「勧告」への意見が15件あった。放送局の視聴者応対に関する意見は、今月は35件、パチンコの規制などCMについての意見は37件、また、ラジオに関する意見が今月は37件あった。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は前月より微増した。
    今月は、「性的表現」に対する批判意見が比較的多く寄せられた。また、複数番組で司会者を務める特定タレントの発言や振る舞いに対し、「非常識だ」「いじめではないか」などの批判が目立った。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 詐欺集団の実態をつかむために詐欺疑惑の若者達に密着し、隠し撮りしていた。その一部始終が顔も映した状態で放送された。放送局が一般人を見張り、隠し撮りする行為は人権や倫理上問題があると思う。仮に放送しなかったとしても、一般人を隠し撮りした行為に問題はないのか。放送局に犯罪捜査をする権限はないはずだ。このような人権を無視した隠し撮りは止めるべきだと思う。
    • 民主党・鳩山代表の政治資金問題について、このニュース番組では「事実でない献金」と表現していた。新聞報道では「虚偽献金」と表現されているし、一般人である私から見ても政治資金規正法に明らかに違反していると思える。それなのにこの表現でいいのか。
    • 麻生総理のサミットの記者会見の、日本人記者のレベルの低さに絶望した。質問された総理も、傍から見ていた外国の記者も愕然としたと思う。この世界不況の大事な時に開かれたサミットで、イタリアまで同行して、何故、都議選や衆議院の解散について聞くのか。他に質問すべきことはないのか。日本の恥であり、見ている我々が恥ずかしい。
    • 東京都議会議員選挙を「政権選択の衆議院選挙にも影響を与える」「前哨戦」等と述べていたが、「政権選択」という言葉は、前回の参議院議員選挙の際の民主党のスローガンであり、「政権選択=民主党」との関連色が強い。こうした民主党色の強い言葉を都議会議員選挙の投票時間中に放送することは、民主党への応援とも疑われる。今後は「政権選択」のように民主党を連想させる言葉は避けるようにしていただきたい。
    • 各テレビ局が世論調査で内閣支持率等を報道しているが、調査の方法やサンプル数等の説明が不十分だ。インターネットなどの世論調査の結果とかけ離れていたりする。なにか意図的な操作が行われているのではないか。調査の詳細を番組で説明するべきだ。
    • テレビ局が各政党に対して、議員の番組出演中のフリップ使用を禁止すると通告したという。しかし、先日の報道番組ではフリップを使用していたので、とても分かりやすかった。それなのに、何故、フリップ使用を禁止するのか?フリップがあれば、初めから各人の言いたいことが要約されているため、視聴者の理解度が高まるではないか。
    • テレビの番組で「固有名詞」「人の名前」「統計的数値」等に、言い間違いが非常に多いのが目につく。その都度、番組後半での「お詫びします」の一言で終わっているが、マスコミは「報道の自由」という虚名に支えられ、「間違っても謝れば済む」とでも思っているのか?報道というのは、事実を事実として報道すればそれでよく、虚飾や誤用があってはならないと考える。そろそろ、しかるべき責任の取り方を国民に示すべきである。

    【番組全般、その他】

    • 離活(離婚活動)について放送していた。配偶者より有利にことを進め、有利に離婚する方法について、詳細なノウハウを再現ドラマ仕立てで紹介していた。しかし、ハイテク機器で配偶者を盗撮して離婚の慰謝料を多くせしめようとする具体的戦略などを放送するのはいかがなものか。離婚を助長させ、政府の少子化対策の根底を崩す極めて道徳に外れた番組である。
    • 「人と動物とが共に生活をする」という感動的なテーマの企画をやっていたが、動物の動き一つ一つに執拗なまでに「効果音」を付けていて非常に耳障りでした。この番組に限らず、最近のテレビ番組は無駄に効果音を付けすぎです。
    • 深夜の集団暴走の放送で、高速で車をスピンさせる無法車両と見学者を映していた。しかし、車のナンバーや違反者の顔にモザイクをかけるのはなぜか。人権保護のつもりだろうが、それならば、放送しない方が真似をする人間を呼び込まないだけましである。放送の目的が注意喚起なのか娯楽なのか意味不明だ。
    • バラエティー番組や情報番組を見ていると、画面にワイプで小さな画面をつくり、そこにゲストや司会者の顔が出ていることが多い。最近はただでさえテレビの画面がテロップの文字でいっぱいなのに、更に、タレントの顔を映されては邪魔になるだけだ。見たいVTRの部分が欠けてしまう事もよくある。
    • 「天才児を育てる脳科学おばあちゃん」を取り上げていました。幼児の能力の伸ばし方を説明する際に、「風船ガムを舌を使って膨らますことの出来ないことは、他のことも不器用なんだよ。無限の可能性が一つなくなった。そういう子供はいらんな」と発言していました。もしもこの発言を発達障害を持つ子供の親が聞いたら、わが子の存在を否定されたと思い、深く傷つくでしょう。「器用に動作の出来ない子=必要のない子」といった非道徳的な風潮が世の中に広がり、「いじめ」などを助長することになるのではと危惧しております。
    • 「裁判の傍聴が趣味」という芸人の、法廷であった実話を紙芝居風に面白おかしく話すというネタを見た。個人を特定していないとはいえ、実際にあった話を、恐らく許可なくお笑い番組のネタにするのはいかがなものか。そもそも作り話という可能性もある。「痴漢の裁判の傍聴」というネタをやっていたが、裁判関係者や傍聴人がこの番組を見ていたら、気づくのではないかという内容だった。
    • 亡くなったマイケル・ジャクソンを特集した番組は、あまりに酷かった。コメンテーターの一方的で根拠のない話は嘘ばかりであり、著しく故人に対する誤解を招いていた。アナウンサーが平気で「肌を脱色して・・」などと言っていたが、黒人が白人になれるなんて、そんな医療技術はない。そんな技術があれば、美容クリニックが大々的に宣伝して、今頃は、誰でも知っている事になっているはずである。本当に、腹の底から怒りが込み上げてきた。
    • この番組は朝の番組なのに、毎年、定期的に女性下着の特集をしている。春の下着・夏の下着・秋の下着・クリスマス勝負下着などやっているが、中身はたいして変わらないのだから何回も放送しなくていい。VTRには下着姿の女性が登場しているが、朝から流す映像ではない。マネキンに着せればいい。下着特集と言いながら、お色気で視聴率獲りの為としか思えない。
    • 自社製作の映画の宣伝をしているが、これは放送法に抵触していないか。同じ映画で、かたや放送局製作の映画は宣伝費がかからなくて、かたや一般の映画は宣伝費をかけないと放送されないということは、明らかに公平ではない。
    • 画面の右上に「アナログ」という表示が常時出ていて目障りだ。特に腹立たしいのは、番組本編の時に表示されている「アナログ」の文字が、CMに切り替わるとちゃんと消えることである。なぜ本編にだけそのような表示をして、CMには入れないのだ?視聴者を蔑ろにし、スポンサーを優先しているからだろう。
    • 最近どの番組を見ても、「詳しい情報は番組HPで紹介していますので是非そちらをご覧下さい」というお知らせが入ることが多い。しかし、私のようにインターネットを使えない視聴者には「詳しい情報」を得ることが出来ない。テレビ局が率先して「情報格差」を生むようなことをしており、不公平も甚だしい。番組に関連した情報は、全て、誰にでも見られるように、テレビの画面で流すべきだ。
    • 各局の天気予報を見ていると、そのテレビ局によって「晴れ」「曇り」「雨」といったマークがまちまちで、非常に分かりにくい。是非、放送局全局でマークを統一して、視聴者が見やすくなるようにして頂きたい。
    • 司会者が故意に一人の出演者に回答させないようにしていた。人気司会者の絶対的立場からのイジメやパワハラを強く感じ、非常に不愉快でした。バラエティー番組のお笑いとしての演出なのでしょうが、子供社会に限らず、大人の社会でも横行しているイジメやパワハラの加害者は、このような「冗談」の延長でしているのではないでしょうか。人気番組の司会者や制作担当者は、テレビの番組に影響力のあることを自覚していただきたいものです。
    • 痴漢冤罪をテーマとした内容が放送されたが、あまりにも不快だった。検証するという内容だったが、実際に女性のマネキンのお尻を撫で回したり、どういう角度で男女が接近していたか等のリアルな映像が放送された。しかし、検証だとしても見ていて気分の良いものではなかった。主人は興味もあったようだが、女性の私は過去に何度も痴漢行為を受けたことがあるので、見ていてそれを思い出した。夕食はまずくなるし、とにかく不快そのものだった。
    • 対決もののゲームをする内容で、その中で「ヘルメットをどれだけ運べるか」というものがあった。その際、ゲストの2人組のお笑い芸人の一方が、もう一人の首に「連結された大量のヘルメット」を首にかけ、ゲームを進めていた。運んでいた芸人も苦しそうであったが、周りの共演者たちが誰も止めることなくそれを面白そうに笑っていたのを見て、バラエティー番組のモラルの低さを改めて感じた。
    • 「チャリティー番組」であるのに、スポンサーのCMが放送されるのはなぜなのか?CMが流れるということは、各企業からスポンサー料がテレビ局に入っているということですか?視聴者からの募金が慈善事業に使われるのは当然としても、番組を放送することによってテレビ局が収入を得るのであれば、「チャリティー」とは言えないのではないか?
    • 出演者が着ていたTシャツに「cocaine」と書かれていた。しかもアップでその文字を放送していた。「薬物」の使用を勧めているようであり、公共の風紀を乱すものと思われる。
    • 「富士山5合目の駐車場で落石があり、死者が出た」というニュースの際、駐車場に止まっていた他の車のナンバープレートがすべて丸見えの状態で放送されていた。もし自分の車が映っていたらと考えると、ぎょっとした。今の時代、どこでどのような情報が自分の身に危険を招くか分からないが、大切な個人情報を垂れ流しにされるのは、とてつもなく怖いし不愉快である。テレビ局は、基本的なプライバシー保護くらいはしっかり守ってもらいたい。
    • かつては地上波でも「ルマン24時間耐久レース」や「ツールドフランス」などを放送していたのに、最近は皆CSのスポーツ専門チャンネルでの放送ばかりだ。こういう番組を地上波で放送しなくなったのも、テレビ離れの原因の一つではないか?地上波は、深夜にどうでもいい芸人を寄せ集めて視聴率稼ぎの生放送番組を垂れ流しする状況でいいのか?一部の放送局の経費削減の矛先や解釈がはっきり言って違うような気がする。もう少し視聴者の立場に応えた番組を作ってほしい。
    • 出演者の横文字の多用が気になる。特に最近よく使われるのが「リスペクト」という言葉です。かっこいいと思って使っているのかも知れないが、日本語に言い換えられるものは、ぜひ日本語を使ってもらいたい。年長者や子供には理解できない。
    • 大雪山系トムラウシ山の遭難事故について、一方的に旅行社を悪者にした報道ばかりされている。確かに、天候や参加者の体調が悪くなったことに気づかなかったガイドにも責任はある。しかし、山は天候が変わりやすく、しかも北海道の山なのだから、登山の案内には「厚着をするように」と書いてあったはずだ。観光気分で、山に登ることを安易に考えたツアー客にも問題があると思う。
    • 「千葉女性殺害事件」で、容疑者の移送される飛行機内の映像が放送された。服を頭からかぶりうつむく容疑者を写す報道陣に向かい「カメラの撮影はおやめください」というキャビンアテンダントの声が聞こえた。状況から察するに、他の乗客も乗っている機内で、客室乗務員の静止も聞かずにマスコミが撮影をしていたのだろう。しかし、容疑者の顔も声も撮れず、周りに迷惑をかけているだけのその場面を放送する必要がどこにあったのだろうか?
    • 大学の准教授が大麻の使用で逮捕されたニュースの中で、この容疑者の供述として「気持ちよかったから使った」という言葉が放送された。しかし、これでは、テレビで大麻を宣伝していることになるではないか。本来なら大麻使用の撲滅を啓蒙すべきテレビが、まったく反対のことをしている。「気持ちよかったから使った」という言葉を聞いて、ためしにやってみたくなる人も出てくるのではないか。容疑者の供述だからといって、伝えなくてもいい情報を流す必要はない。
    • 最近、陸上競技にしろ水泳にしろ、スポーツ選手に変なキャッチコピーやあだ名をつけて放送することが多いが、まるでその選手が冒涜されているかのように感じられ、非常に不愉快である。だいいち、真面目にスポーツに取り組んでいる選手に対しても失礼である。日本陸連が放送局に対して、選手に変なキャッチコピーをつけることを止めるよう呼びかけたそうだが、まさにそのとおりだと思う。
    • 民放各局のCMの音量について言いたい。番組本編との音の大きさが違いすぎるので、CMのたびに小さくしなければならない。最新の液晶テレビには「ドルビー・ボリューム」という音量調節機能があって、CMに入ると自動的に音量が小さくなるようだ。しかし、テレビがこの機能を搭載するということは、放送局側に問題があるからだと思う。なんとかならないだろうか?
    • BPOから勧告を受けた局で検証番組が深夜0時50分から放送されるが、この時間では、ほとんどの視聴者は寝ているので見られない。検証番組はゴールデンタイムに放送するようにしていただきたい。

    【CM】

    • 最近の民放を見ているとCMが多すぎる。番組を1分放送しただけで、すぐまたCMになったりもする。CMの許容量は放送時間に対してCMの割合が18%以下と聞いているが、本当に守られているのか。
    • 女性の生理用品のCMを止めていただきたい。今の日本には”羞恥心”という気持はないのか?私の時代には、生理用品を買いに行く事すら非常に恥ずかしいことだった。今はCMまで堂々と行っているが、止めてほしい。
    • 公共広告のリサイクルのCMは、子ども目線で作られていて、大変わかりやすい。空き缶が新幹線の車両になったり、ペットボトルが乗務員の制服になるといった内容であり、夢がある。こういった夢のあるCMが今の世の中には必要ではないかと感じる。
    • 殺虫剤のCMが問題です。女性が陰部の膨らみを誇示し腰を左右に揺すって見せる場面、これは男にとっては楽しみなCMかも知れませんが、殺虫剤と女性の陰部の膨らみと何の関係があるのでしょうか。女性は衣服を着ていますが、明らかに陰部の膨らみを見せるための場面です。その視線を意識していると、殺虫剤が出てくるという設定です。これは明らかに女性を蔑視するCMであり、問題視すべきです。

    【BPOへの意見】

    • BPOは「報道の自由」「表現の自由」を語る前に、テレビ番組が放送法を厳守しているかどうかをしっかり監視するべきではないか。総務省からの指摘に異論を唱えるのは、おかしな話だと思う。あまりにも酷い偏向報道、印象操作、捏造まがいの報道など、近年は目に余るものが多すぎる。あなた方BPOは、テレビ局を擁護する側の人たちなのか?放送法を厳守することを要望する。
    • BPOが虚偽証言放送に対して「勧告」を出したことを高く評価する。しかし、テレビ局はBPOから「勧告」を受ける前に、番組審議会で審議し、自主的に「検証番組」を放送すべきだったと思う。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • ヤクザが主人公で、それを格好良く見せるドラマは問題がある。単純な人間が憧れたり真似をしたらどうする。劇中には刺青を美化するような表現もあり不愉快だ。昨今のドラマや映画には不良やヤクザが主人公のものが多く、それをもてはやす風潮があり、この傾向は問題だ。
    • 「小学生のための情報を伝える教育バラエティー番組」ということで、番組としては全般的には面白いのだが、「星座占い」のコーナーで「〇〇座の人は、恋愛運が良いので好きな人に『告白』した方が良いでしょう」と言ったり、出演者の小学4年~6年の女の子に「この中で好きな男の子に『告白』したことがある人?」と手をあげさせる場面もあった。小学生対象の番組なのに、あえて「告白」を取り上げる必要があるとは思えない。
    • 番組出演者であるお笑いタレントの誕生日をお祝いする目的で”どっきりの仕掛け”が行われた。お笑いタレントが「一日お父さん」となる設定で、ある日一日、タレントの子どもとなる男の子は、実はお父さんを病気で亡くし、母一人子一人という生い立ちを持つ子で、心に寂しい面を持ちつつ、このタレントと次第に本当の親子のようになり、笑顔を取り戻すという感動的な話だった。ところが、番組の最後で、実はこの子のお父さんは亡くなっておらず元気だという種明かしがあった。本当にお父さんを病気で亡くした子どもたちも全国にはたくさんいるのに、あまりにも人の気持ちを考えないこの番組は最低だ。
    • 一般人が登場する場面で、お笑い芸人がその人の風貌など「見かけ」を茶化し、会場の笑いを取るという場面がしばしば見受けられる。一般人をネタにして笑いをとるのは少しも愉快に思えないし、それを見ている子ども達の心に、人に対する思いやりを失わせるようなことも危惧される。

    【性表現について】

    • 司会のタレントが9歳の天才卓球少女と対決するコーナーがあった。その際、タレントはズボンのチャックを下ろして、そこからピンポン球を取り出すなど、卑猥な行為や言葉を連発していた。バラエティー番組であったとしても、9歳の子どもを前にして大人のする言動ではない。厳しく指導して欲しい。
    • 女性2人と男性1人の芸人が、「性」や「性交渉」を連想させるコントをしていた。そのコントにみんなが爆笑したり、性交渉について比喩したことをバラす発言を連発したりしていた。子どもが見る時間帯にやめて欲しい。
    • いくら新婚さんとはいえ、白昼堂々と、露骨に生々しく自分たちの夜の生活ぶりを語るのは問題ではないか。子どもたちの見ている時間帯だ。日本には「恥の文化」というものがあり、節度というものがあるはずだろう。
    • スポーツを通した、男女の健全かつ清々しい番組かと思ったら、やけにキスシーンや男女の交わりを想像させるようなベッドシーンが多く、不快と怒りを感じた。女性から男性にいやらしいくらいモーションを掛けるシーンがあったが、いかがなものか。「表現の自由」とは言っても、これだけ人気アイドルが出演している番組となると、小さな子どもから思春期の子ども、または皆で見る家庭もある。この番組の意図するところは何なのか?ゴールデンタイムでもあり、番組構成を考えてもらいたい。

    【暴力・殺人シーンについて】

    • 平日の午後の時間帯は夜に放送された番組の再放送が多いが、ドラマの殺人シーンや首つりのシーンなどが放送される。また、ニュースでも何か事件が起きるとその詳細を報道しすぎる。まるで「人の殺し方」や「自殺の仕方」を放送しているようだ。共働きが多い時代でもあり、子ども達が家で一人で留守番をするという家庭も少なくないだろう。もっと子ども達に与える影響を考えていただきたい。
    • 幼い少女が殺人を犯すアニメだが、内容があまりに残酷過ぎて見るに堪えない。実際に残酷な殺人事件が起きている今の時代に、テレビで放送するアニメとして相応しい内容だとはとても思えない。テレビ局は何故、このようなアニメを放送するのだろうか。深夜の時間帯とはいえ、青少年が見る可能性も高い。テレビ局は放送を自粛するべきだと思う。

    【いじめについて】

    • 番組の中で「お前の家のテレビは、地上デジタル放送になっていないからいけないんだ」「地上デジタル放送にすれば済む話だ」と、メロディをつけて歌っていた。確かに2011年には地上デジタル放送に変わるのだから「地デジ推進」は必要なのだろうが、子どもが対象と思われる番組でここまでする必要があるのだろうか。この内容は、見方を変えれば、地デジ用のテレビを買えない家庭の子どもへのいじめとも取れる。今一度、放送内容が相応しいものかどうかを考えてほしい。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 5月分の青少年に関する意見として掲載された意見に、お酒・パチンコ・サラ金・クレジットカードのCMは「子どもに有害だから深夜のみに限定すべき」「遅い時間にずらしていただきたい」という意見があった。パチンコやサラ金のCMには、かねてから同様の意見が多い。しかし、深夜に追いやればその悪影響が回避できて、問題が起こらなくなるのか。CMを放送したからといって、パチンコ依存症・アルコール中毒・多重債務などの問題が特別増えるとは思えないし、CMを規制したからといって被害がなくなるとも思えない。仮に問題が発生しても、それはCMのせいではなく使う人の問題だ。子どもの目から遠ざけて切り捨てても、根本的な解決にはならないと思う。

    【番宣について】

    • 皮膚が変形する難病の方の特集があった。番組宣伝でその方の映像があり、6歳と3歳の子どもが怯えてしまった。番組を見て欲しいがための宣伝なので過激な映像を使いたいことは分かるが、見る見ないを選択できない番組宣伝であまり過激な映像を使わないで欲しい。何より難病の方の容姿が見世物のように扱われていて心が痛い。

    【差別・偏見について】

    • 番組出演者が「関西人の嫌いな所」を予想して答えていく「関西人の嫌いな所ランキング」というコーナーがあった。明らかに差別的であり、これを見て楽しむというのは教育上もよくないことだと思った。このコーナーで何が得られるのか?そのメリットが感じられない。差別的な内容は、関西人に限らず特定の方々を不愉快にさせる。教育的にも悪影響があると思うので、改善した方がいい。

    【マナーについて】

    • 食事シーンが下品だ。出演者が口に物を入れたまま口を開けて喋っていた。口の中の食べ物が見えていて不快だ。しかも、レストランなどの公共の場所での話だ。最低限の食事マナーすら知らない人が演出しているのだろうか?これを当たり前にしてしまうと、青少年に悪影響を与えると思う。

    【言葉について】

    • 最近、テレビに吉本興業のお笑い芸人がよく出演しているが、その言葉遣いの悪さには辟易する。また、「おバカタレント」と呼ばれるタレントたちの礼儀の無さにも呆れ果てるばかりである。テレビの影響力は大きい。テレビは小さい子どもも見るのだから、番組内容や出演者について、もっと考えるべきだと思う。放送における「自由という名のやりたい放題」が、日本の国をダメにする元凶であると思う。

    【CMについて】

    • 最近、パチンコ機種のCMやパチンコ店のCMをよく目にする。アニメのキャラクターやアニメソングを使ったCMは、子どもがギャンブルであるパチンコに早くから興味を持ってしまうので教育上よくない。いかがわしい業種のCMは公共の電波で流して欲しくない。

    2009年6月に視聴者から寄せられた意見

    2009年6月に視聴者から寄せられた意見

    日本郵政の社長人事での大臣辞任から、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」、東国原知事の国政への転身問題、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、そして、総理の解散時期の決断と発言のブレなど、政局の動きにつれて、それぞれの報道に関する意見が多数寄せられた。

    今月もニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。日本郵政の社長人事での大臣辞任から、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」、東国原知事の国政への転身問題、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、そして、総理の解散時期の決断と発言のブレなど、政局の動きにつれて、それぞれの報道に関する意見が多数寄せられた。

    6月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,681件で、5月と比較し256件減少した。

    方法:Eメール65%,電話30%,FAX3%,手紙ほか2%
    性別:男性70%,女性26%,不明4%
    世代:30歳代36%,40歳代21%,20歳代20%,50歳代11%,60歳以上10%,10歳代2%
    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。6月通知数は745件(31局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、32件を全加盟局・局に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    6月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 1件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    【意見の傾向】

    6月の視聴者意見については、今月もニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。日本郵政の社長人事での大臣辞任から、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」、東国原知事の国政への転身問題、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、そして、総理の解散時期の決断と発言のブレなど、政局の動きにつれて、それぞれの報道に関する意見が多数寄せられた。特に与野党の取り扱いに偏りがあるとの指摘が多く、キーワード検索の「偏向」で83件、「公平」で77件が該当した。また、同じ報道に関する意見で、今月は放送局や番組を特定しての意見よりも報道全般への意見が多く見られた。そして、報道の是非を具体的に批判した「不適切な報道」が90件あったのに比べ、広く「報道のあり方」を論評した意見は174件あった。キャスター・コメンテーターの発言に対する批判意見は今月も多く、「不適切な発言」のキーワード検索では88件が該当した。
    また、報道番組・バラエティー番組も含めて出演者の言動に対する厳しい意見も相変わらず多く、「不適格な出演者」には106件が該当した。意見内容では、今月も、近代日本の歴史に焦点を当てたシリーズ企画関連意見が72件あった。
    バラエティー番組に関する意見は今月も少なかったが、ドラマについては、アイドルが主役の番組で、殺人シーンがリアルで残虐過ぎるという意見が16件あり、また、自社製作の映画の宣伝をするために、主役たちが朝から晩まで番組にゲスト出演することに対する批判意見が14件あった。また、『今夜もハッスル』が突然放送打ち切りになったことに関して、BPOの対応についての意見も含め、24件の意見が寄せられた。放送局の視聴者応対に関する意見は今月も多く46件、パチンコ・消費者金融の規制など、CMについての意見は82件、また、ラジオに関する意見が今月は20件あった。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は前月より約10件増加した。
    サンテレビ制作番組『今夜もハッスル』の終了については、24件の意見が寄せられた。また、ドラマ番組について、凄惨なシーンや設定が青少年に悪影響を与えるという批判的意見が、例月に比べて多く寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • つい数日前まで、各局は「新型インフルエンザ」について過熱報道をしていたのに、感染者数の増加が少し落ち着いた途端に全く話題にしなくなった。まだ感染の危険性がなくなったわけではないのに早々にこの話題から手を引くとは、いかにも目先の新しいものを追いかけるマスコミらしい。マスコミはそれで良いかも知れないが、国民は依然としてインフルエンザ情報を求めているのだ。
    • 大阪市で娘さんが母親やその内縁の夫らに遺棄された事件で、母親と内縁の夫がまだ「犯人である」と断定できていない段階で、この二人に無遠慮にマイクを突きつけインタビューをしていた。母親はヒステリックに「やめてくださいって言ってるでしょう!!」と答えていた。報道は”結果オーライ”ではいけない。”推定無罪”の段階で、このようなインタビューの映像を使って報道してしまうのは危険だと思う。報道によって視聴者に先入観や偏見を与えてはいけない。
    • マンション火災の目撃者としてテレビのインタビューを受けた。男性リポーターに顔は出さないようお願いし、リポーターもカメラマンにそのことを伝えたと記憶している。ところが、その日の夕方のニュースで、私の顔が放送されてしまった。その後、人に合うたびに、「見たよ」「顔がバッチリ映っていたね」「写して欲しいって言ったんじゃないの」と言われ、その度に、「顔は写さないと約束したのに」と弁解しなければならなくなった。そこで、テレビ局に「顔は出さないと約束したのに、放送されて迷惑している」と苦情の電話をすると、「顔を出さないで欲しいとは理解しなかった。真実味があるので顔を出して放送した」と言われた。顔を出して放送するのなら、事前に私の承諾をとるべきだ。
    • 栃木県足利市で4歳の女の子が殺害された「足利事件」で逮捕され服役していた方が、逮捕から17年半ぶりに釈放された件が報道されている。しかし、被害者の4歳の女の子やその家族について気遣う報道が一切ない。一言「亡くなった女の子のご冥福をお祈りします」という言葉があってもよいのではないか。これでは”被害者不在”の報道である。
    • 「児童ポルノ単純所持規制」について、中立性に欠けた放送があった。「単純所持規制」における危険性や、諸外国で起きている問題などは、全く報道されなかった。一方的に「規制すべき」という主張ばかりが取り沙汰されており、これでは「世論の誘導」と受け取らざるを得ない。諸外国では、親が子の入浴中の写真を所持していただけで逮捕されたり、ジャーナリストが情報を集めていた際に、その資料を単純に所持していただけで逮捕されたりしている。それなのに、この法律の危険な側面を伝えないのは明らかに問題がある。
    • 全盲の日本人青年が国際ピアノコンクールで優勝したことを伝える際、「彼の音楽性のどの部分が評価されたのか」という最も大切なことを脇にやり、「全盲」であることばかりを強調していたのが実に残念だった。この青年は「自分では”全盲”を意識したことはなく、ピアノを演奏する上で不利だと感じたこともない」と言い切っている。正に”実力”が認められたわけであり、本人もその点が一番うれしいのだと思う。メディアはそうした「演奏家としての喜び」を伝えるべきなのにそれをせず、勝手に「ハンデを克服しての快挙」などと陳腐な美談に仕立てて視聴者の感動を誘おうとしていた。「何でも”涙”に結び付けなければ、視聴者は喜ばない」という思い込みによる報道のスタイルは、実にレベルが低く、視聴者を馬鹿にしていると思う。
    • 政府の追加経済対策である補正予算の中の「国立メディア芸術総合センターの創設」に触れていた。司会者とコメンテーターは、このメディアセンターを「税金の無駄使い」として批判していたが、根拠もないのに「無駄だ」と発言するのはおかしいと思う。また、今回の経済対策は「国立メディア芸術総合センター」に限ったことではない。「中小企業支援」や「雇用対策」「インフラ整備」「エネルギー開発」等々、実際は多岐に亘る内容なのだが、これらについてはほとんど報じていない。これでは「国立メディア芸術総合センター」をネタに、野党と一緒になって政府を批判しているとしか思えない。
    • 東京の放送局は、行政における税金の無駄の象徴として、東京以外の地域の道路や公共施設、いわゆる”箱物”についてよく取り上げている。事実を伝えてはいるのだろうが、どうして東京以外の地域のことばかりが取り上げられ、東京のことが全くといっていいほど報道されないのか疑問を持つ。東京でも、他の地域同様に無駄なものがたくさん建設されているではないか。他の地域では許されなくても、首都である東京ならば何でも許されるのだろうか。行政の仕事に無駄や誤りがないかをチェックするのは報道機関としてもちろん大事だが、東京でも他の地域と同様に行政の無駄や誤りがあることを厳しくただすべきだ。
    • 金正日総書記の後継者問題やミサイル問題など、「北朝鮮」をワイドショー的に話題にする番組が多過ぎる。北朝鮮で核実験が本当に行われたのかどうかだって誰も見たわけではないはずで、核実験の規模の大きさなど、はなはだ疑問である。テレビの情報番組などが「将軍様の元料理人」なる人物を出演させて興味本位で騒ぐのは、見ていて滑稽ですらある。
    • 鳩山民主党代表の政治団体への献金についてだが、「亡くなった人からの個人献金があった」という事実があるにもかかわらず、テレビでは一切の報道がない。次期首相となる可能性がある政治家の政治資金について不明瞭な記載があることが判明し、場合によっては迂回献金の可能性もあるというのに、それを報道しないのは民主党擁護のための偏向報道であり、不偏不党の原則を破るものである。
    • 元教え子に裸の写真を送るように強要した小学校教諭が逮捕された事件を伝えていたが、逮捕された途端に、それまでにこっそりと隠し撮りをしていたと思われる容疑者の映像を流すのはおかしいと思う。事前に警察から情報が流されていたのだろうか?子どもに挨拶する様子や、任意同行を求められた瞬間の映像などもあり、ずっと狙っていたように思われてとても怖くなった。逮捕される以前は一般人なのに、こんなふうに日常生活を隠し撮りすることに問題はないのだろうか?
    • 「足利事件」について、当時の報道のあり方が正しかったのか、誤りは全くなかったのか、きちんと真実を伝えることにのみ徹していたか、それとも、ただ単に警察や検察の情報を鵜呑みにして、犯人と結びつけるようなことが行われていなかったのか等々を検証した番組はないように思う。だが、それでよいのだろうか。今回の件は、それらを反省すべき良い機会と思っている。
    • 障害者郵便の不正利用に関する報道で、どこのテレビ局も「国会議員が関わっていた」と報道しているが、その国会議員の名前を報道しないのはどういうことか。その国会議員が野党だからなのか。もし与党の議員ならば連日のように報道するくせに、この差は一体何なのか。

    【番組全般、その他】

    • テレビ局のアナウンサーらによる劇が上演され、その録画を深夜に放送していた。普段ニュースを読む姿でお馴染みのアナウンサー達が、「黒タイツ」や「ヘソ出しルック」等のあられもない姿で役を演じていた。このようなものを放送する意義があるのだろうか?かえって局アナの評価を落とすだけだと思う。
    • チビッ子の地図をたよりに、芸能人がお家に訪ねていくというコーナーがある。しかし、テレビで一般の子どもの家までの道順をあんなに克明に言ってしまって良いのかと心配になった。個人情報の大切さが叫ばれる現代において問題だと思うし、「犯罪」に結びつく可能性も捨て切れないと思う。もっと深く考えてから番組を作ってほしいと切に願う。
    • 「全裸になって公園で騒ぎ、逮捕されたアイドルタレントが復帰する」と各局のワイドショーで騒いでいる。でも、復帰は早過ぎると思う。どんな罪であるにせよ罪を犯したのだから、もっと自分の罪を考える時間を与えるべきだ。地デジのCMの復帰はまだのようだが、せめて総務省関連のCMくらいよく検討してから決めて頂きたい。
    • 焼肉店の韓国人シェフが「床に肉を叩きつけて美味しくする」として、土足で歩く地面に牛肉を叩きつけているシーンが放送されたが、衛生的に問題があるのではないか?事実なら保健所に連絡して、事件として放送するべきである。仮に番組側の演出であるならば、言語道断だ。
    • 番組の中で「アスパラガス&塩尻産赤ワイン」のプレゼントがありましたが、未成年者の応募を禁止する表示やコメントがありませんでした。飲酒の低年齢化が問題になっている今、プレゼントが赤ワインなのですから、未成年者の応募規制を明確にするべきだと思います。
    • 関西の放送局の番組は、出演者がみな関西弁で放送している。関西地方だけ放送されているなら、どんなに汚い関西弁を使ってもいいと思っているのだろうか。全国ネットの番組の司会者で、怒ると急に汚い関西弁になる人がいるが、放送は正しい日本語で伝えるべきだと思う。放送というのは、井戸端会議をしているのとは訳が違う。関西の番組といえども、標準語で放送するべきである。
    • 公共の電波を使って、一日中、異常と言える量の自局製作の映画の宣伝をする行為は問題ではないのか。自局の儲けのためだけに、ここまで公共の電波を使用することは到底許されることではない。国民の共有の財産である電波を完全に私物化している。
    • プロ野球中継を見ていると「負け越し」の数を「借金」と表現している。しかし、野球の負けのことを「借金」と表現するのは正しい日本語とは言えない。視聴者の中には借金に苦しんでいる人も見ているだろうし、「借金」と繰り返し言われては野球中継が楽しめないだろう。ちゃんと「負け越し」と表現すべきだ。
    • ホタルイカの扱い方が非常に不愉快だった。「ホタルイカの光で勉強できるか」という内容で、生きているホタルイカを机の上に放置したり乱暴に扱うなどしていたが、生きているもの、食べるものに対しての尊敬の気持ちが足りないのではないか。まったく「食べ物」としての扱いではなかったが、協力してもらった漁師さん達への配慮もなかった。バラエティー番組として全く笑うことができない、残酷な内容だった。テレビ局にも抗議の電話を入れたが、対応した方は「実験ですので」と開き直りとも取れる応対だった。専門家や科学的な根拠に基づいた実験でないことは明白なのに、よくそのような言い訳ができるものだとあきれてしまう。
    • スポーツニュースのコーナーで、司会者が「イケメンプロゴルファー」という発言をした。しかし、スポーツの報道に「イケメン」や「美人」という形容詞は必要ないと思う。番組によっては、優勝した選手よりも2位以下の「イケメン」あるいは「美人」選手を優先して扱うことがある。バラエティー番組ではないのだから、純粋に技術の高さを報道すればよいのではないか?
    • 女性のゲストが「スーパーなどで会計の前にコーラ等を飲んで、飲みかけをレジに持って行って会計する」と発言し、司会者も「母親がやっていたので、自分もたまに飲んでから会計を通したりもする」と発言していた。外国では良くあることらしい。しかし、日本では販売店の事前了解がなければ、れっきとした犯罪である。事後に料金を支払えば良いというものではない。この番組は生放送ではないのだから、この発言部分は犯罪行為を助長する恐れがあるとして編集でカットすべきであったと考える。
    • 報道機関は、政府の宣伝の片棒を担ぐかのように「エコの電気製品に買い替えるとポイントがつく」「エコカーに買い替えると税金が安くなる」などと、毎日「エコ」と叫んでいる。しかし、素人の素朴な疑問として、これらはどうも眉唾のようにも思われる。現在使っているテレビはまだ使えるのに、買い替えると古いテレビは処分することになる。自動車を買い替えると、現在使っている自動車はまだ使えるのに廃車にすることになる。エコカーやエコ家電といっても、それを生産するのにたくさんのエネルギーや石油資源を使ったりする。「電気自動車はCO2を排出しない」とは言っても、充電用の電気を発電するのに大変な化石燃料をつかうだろう。そのように考えてみると、マスコミが「エコ」と叫んでいるのは、大企業の営利活動の支援、政府の景気対策の支援でしかないのではないかという気がしてならないのだが、それを解明するような報道がなされていないのではないか。
    • 「ペーパードライバー対決」という企画で、ペーパードライバーの女性タレントが車を運転していた。無謀な急発進・急停車・停止線を越えるなど危ない場面が何度もあったが、中でも一番危なかったのが自転車の通行人を轢きそうになった場面だった。一般公道で、このような企画の撮影をするべきではないと思う。
    • 女優の豪華な結婚式について、大々的に取り上げていた。「超有名シェフ数人による最高級料理の数々」「出されたワインの銘柄」「引き出物」「ご祝儀の相場」等々、賞賛と驚嘆を交えて30分近くにわたり延々と解説していたが、「いつ次の話題に切り替わるのか?」と待ちながら見ていた私はうんざりした。不景気で日々の生活にも事欠く人達が多い世の中を尻目に芸能人が超豪華な式を挙げるのは構わないが、それを大騒ぎして伝えるテレビの無神経さには腹が立って仕方がない。伝えるなら簡潔に新郎新婦の様子を紹介して、「おめでとう」と祝福する程度で十分だと思う。
    • 番組の最後の方で「この後、〇〇!」と字幕で表示されて、CMになった。そして、CMが終わると、その出演者が「次週のゲスト」として紹介された。この番組はいつもそうだが、来週のことなのに「この後〇〇登場!」と煽るのである。実際は次回の登場であっても「この後」と書かれたら、見る側は今からそのゲストが出てくると勘違いする。このように勘違いさせる字幕を出すのは止めて欲しい。普通に「来週〇〇登場!」でいいのではとないか思う。

    【CM】

    • 出勤前の夫に妻が鞄をぶつけ、そこに電気保安協会の人が仲裁に入って「漏電遮断器」の設置を呼びかけるCMがあります。恐らく、夫婦の「ピリピリ」した雰囲気と電気の「ピリピリ」をかけたものだと思いますが、鞄をぶつけられている夫の姿が哀れで、見るに忍びないのです。このような夫婦の形をCMで放送されると、子どもが父親を尊敬しなくなりはしないかと心配になりますし、鞄をぶつける行為も真似をしそうで心配です。
    • 炭酸飲料のCMで「高校生しか飲んじゃだめ」という台詞がありますが、何を理由にそんなことを言うのでしょうか。不愉快極まりないです。
    • 番組を見ていると、大変すばらしい「ハンバーグ屋さん」が感動的に紹介されている。ところが終盤になると、いきなり家族や出演者全員が「健康飲料」を飲んでいる話になり、そのままスポンサーの健康飲料のコマーシャルになるという番組である。局とスポンサーに電話をすると、「放送法上も問題がないから放送している」との回答があった。しかし、明らかに「スポンサーによる放送時間の丸抱え買取り」であり、コマーシャル基準に抵触しているのではないかと思われる。
    • 私の子どもは片耳が聞こえず、テレビ番組を通常より少し大きな音量で視聴するのが常となっている。そのとき大変困るのが、番組本編からCMに切り替わると突然音量が大きくなることです。子どもと一緒に見ていると、両耳が健常な私でも驚くことが多々ある。番組中の音量とCMの音量について調査していただき、CMの音量についてガイドラインを定めていただければありがたい。以前、画面の点滅で視聴する子どもに異変が生じたことがあったかと思うが、音についても同様な子どもがいることに配慮していただければ幸いです。

    【BPOへの意見】

    • BPOは、12時から13時の間も電話の受付をしてほしい。確認をとりながら伝えたいこともあるので、メールやFAXではなくて電話で話したい。普通の会社員の場合は12時から13時までがお昼休憩になることが多く、それ以外の時間はBPOに電話できない。また、夕方は5時で電話受付が終わるが、もっと延ばせないだろうか。できれば土曜日も日曜日も電話を受け付けてほしい。

    青少年に関する意見

    【『今夜もハッスル』番組終了について】

    • ゴールデンタイムやプライムタイムに「お色気番組」を放送することは問題だとは思うが、深夜にやることは別に問題がないと思う。深夜は子どもは大抵寝ているので、リアルタイムで視聴することは困難だ。
    • 「子どもが見たらどうするのか」とのことだが、それは親が責任を持って子どもを監視していればいいだけのことであり、番組を打ち切るほどのことではない。
    • BPOの放送局に対する事実上の権限が大きくなり過ぎているのではないかと強く懸念する。たとえこの番組の内容が見るにたえないものであり、放送打ち切りが当然であったとしても、BPOが建前として放送局に対する強制力を持たないと言いながら、事実上、強制力を持ってしまっている事実は大きな問題だ。

    【暴力的・衝撃的表現について】

    • 「返り血を浴びる殺人シーン」が予想以上にリアル過ぎだ。あそこまでリアルに殺人の仕方を映像化する必要があったのだろうか。出演者がヒーロー的な存在の役者であり、見ていた子どもも多かったと思う。我が家の場合、この日の放送を見た息子は恐怖のあまり、その夜「怖い」を連発して泣きじゃくってしまった。番組制作者の方には、子どもの心の傷になるような番組は放送しないで頂くよう配慮をお願いしたい。
    • 子どもが子どもを殺害するところからストーリーが始まったが、社会に与える影響を考慮するとそのような題材をドラマにすること自体、問題があると思う。「親子や家族の愛を描く」という目的なら、他に相応しい題材がいくらでもあると思う。
    • 暴力や殺人など過激なシーンが多く、ハラハラドキドキを通り越して恐怖感を覚える。この番組は人気アイドルを主役にしていることから、小中学生もたくさん見ていると思われる。だが、番組制作者は「子ども達に悪い影響はないか」などを考えて作っているのだろうか。いい加減に殺人や暴力の垂れ流しはやめてもらいたい。
    • 原作の展開上、猟奇的なキャラクターや過激な描写があった。アニメでは若干の変更がされていたが、見るにたえないところがある。青少年にあまり影響しないように、放送を深夜枠に変更してほしい。また18時から19時の枠には、過激なアニメに対しての規制を設けて欲しい。
    • 「衝撃映像」と題して交通事故や火災、強盗事件の映像などを何回も放送していた。人が車にひかれる瞬間をスローで繰り返したり、倒れている被害者の方の映像も多く、とても不快に感じた。20代の自分でも見るにたえない映像があったが、放送時間帯を考えれば子どもも見ていると思われるので、精神的なショックを受ける可能性はとても大きいと思う。

    【言葉に対する意見】

    • 出演していた女性タレントの言葉遣いが非常に乱暴で汚かった。例えば「すごい」という言葉が若者の間で頻繁に使われているが、ただでさえ下品なこの言葉を更に汚く「スゲェ!」と発音し、放送中にそれを何度も繰り返していた。彼女の話し方には日本語の美しさなど微塵も感じられない。
    • お笑い芸人が別の出演者に「殺すぞ、こら」と言っていた。子どもも見る時間帯の放送で、そのような発言をそのまま放送するのは不愉快である。しかも、発言そのままの字幕まで付いていた。番組を作る側の配慮がなさすぎる。

    【性表現について】

    • 司会者が素人の夫婦から性生活も含め赤裸々な話を引き出す番組について、「放送するな」とは言わないが、このような内容の番組を子どものいる時間に放送するのは無理がある。時間を深夜に移行するべきだと思う。
    • (アニメ番組で)女の子をくどいてラブホテルに誘うというもので、夕方の小学生が見る時間帯に放送する内容ではなかった。深夜に放送するならまだしも、登場人物が面白おかしく話す内容は、大人の性的なきわどいギャグだった。小学生の見る時間帯に、性的な内容の放送をするのは止めてほしい。

    【その他の意見】

    • 東京・池袋駅前の飛び降り自殺の報道を見たが、飛び降りる瞬間をテレビで映す必要があるのだろうか?あまりに過激すぎて、もし子どもが見ていたら恐怖感にも見舞われる恐れのある映像だ。飛び降りた人にも配慮をすべきだと思う。

    【CMに関する意見】

    • 最近パチンコのCMが非常に多い。特に昔のアニメを題材にしたパチンコのCMは、子どもがゲームと勘違いしてしまう。子を持つ親として、このようなCMはやめてほしい。
    • 子どもが見ている時間帯に「パチンコ」のCMが多すぎる。パチンコ以外でも、「競馬」「宝くじ」も「ギャンブル」である。「ギャンブル」を推奨するようなCMは放送すべきでない。

    2009年5月に視聴者から寄せられた意見

    2009年5月に視聴者から寄せられた意見

    「小沢代表辞任」と「民主党代表選挙」についての意見、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」報道への意見、「補正予算」を巡る与野党の攻防とETC割引・エコポイントなど景気対策についての意見が多かった。「新型インフルエンザ」関連報道については、「過剰報道ではないか」と冷静な報道を求める意見が多数見られた。

    ニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。政治報道としては「小沢代表辞任」と「民主党代表選挙」についての意見、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」報道への意見、「補正予算」を巡る与野党の攻防とETC割引・エコポイントなど景気対策についての意見が多かった。

    5月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,937件で、4月と比較し3,104件減少した。

    方法:Eメール72%,電話25%,FAX2%,手紙ほか1%
    性別:男性74%,女性23%,不明3%
    世代:30歳代36%,40歳代23%,20歳代16%,50歳代14%,60歳以上9%,10歳代2%
    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。5月通知数は1,095件(36局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、29件を全加盟局・局に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    5月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 2件
      (個人または直接の関係人からの要請)

    番組全般にわたる意見

    【意見の傾向】

    5月の視聴者意見については、先月に引き続き、ニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。政治報道としては「小沢代表辞任」と「民主党代表選挙」についての意見、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」報道への意見、「補正予算」を巡る与野党の攻防とETC割引・エコポイントなど景気対策についての意見が多かった。自民党・民主党に関する報道に公平・公正を求める意見も多く、キーワード検索で「偏向」で91件、「公平」で87件が該当した。キャスター・コメンテーターの発言に対する批判意見は今月も多く、「不適切な発言」のキーワード検索では88件該当した。また、報道番組だけでなく、情報番組・バラエティー番組も含めて出演者の言動に対する厳しい意見も多く、「不適格な出演者」のキーワード検索では149件が該当した。意見内容では、先月に引き続き、近代日本の歴史に焦点を当てたシリーズ企画関連意見が276件あった。「新型インフルエンザ」関連報道についての意見は145件あり、「過剰報道ではないか」と冷静な報道を求める意見が多数見られた。この他、北朝鮮のミサイル・核実験関連報道への意見、「中央大学教授殺害事件」関連で容疑者の履歴書を映したことへの意見、裁判員制度開始に当たって現行の報道姿勢をただす意見が多かった。この他、逮捕されたアイドルタレントに関する報道が過剰すぎたのではないかと報道姿勢をいさめる意見と、テレビ復帰の時期尚早を指摘する意見、歩道を走る自転車の速度計測の不適さを指摘する意見などがあった。ドラマ、バラエティー番組に関する意見は今月も少なかったが、いじめを助長すると指摘する意見、ヤラセではないかと指摘する意見は若干だが増加している。放送局の視聴者応対に関する意見は49件、パチンコ規制などCMについての意見は75件、また、ラジオに関する意見は今月は41件あった。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は前月より約20件減少した。
    ジャンル別では相変わらずバラエティー番組に対する批判が最も多いが、前月に比べると16件減少している。これに対し、報道番組に対する意見が14件と前月の約3倍に増大した。また3番組に対し、5件以上の意見が寄せられた。

    意見抜粋

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • ドイツを訪問した麻生首相がベルリン市内の大学でスピーチを行った際に、「チェコ」という国名を間違えて「チェコスロヴァキア」と言ったことを執拗に取り上げていた。報道番組は自国の首相の言葉の揚げ足取りをするために存在するのではない。本来放送すべきことは、「首相のスピーチがどういう内容であったか」と「欧州と日本の関係が今後どういう風に築かれていくのか」の2点だ。
    • 番組で、夏場所の二日前に横綱が親睦ゴルフをしたことを批判していたが、イラスト付きでこと細かく説明していたことに呆れた。単にスポーツ新聞の内容を紹介しているだけなのに、わざわざ文章に合わせたイラストを付けたりして長々と伝えることはないと思う。「『夏場所直前にライバル力士と一緒にゴルフするのは緊張感がない』と批判の声がある」という短い説明で済む内容ではないか。テレビでは何かにつけて「横綱の品格に問題がある」などと批判することが多いが、テレビの方がよほど品格に欠けていると思う。
    • 「新型インフルエンザ」の報道は騒ぎ過ぎではないか。弱毒性であり、強毒性への変異の可能性もないと判明したのに、相変わらず連日大げさに”扇動”している。単に「熱がある」だけとか「ただの季節性インフルエンザ」というだけで、「感染の疑いが・・・」などと、いちいち報道すべきではない。新型インフルエンザへの感染が確認された段階で報道すれば良い。厚生労働大臣が国民に「冷静に」と呼びかけたが、マスコミに対してこそ「冷静な報道」をするように命令すべきではないか。パニックになっているのは国民ではなく、マスコミと厚生労働大臣だけだろう。
    • 「新型インフルエンザ」についての報道で、”感染の疑いがあったが、結果としては感染していなかった”という患者に対して、テロップで「シロ」という表現をしていた。「感染していなかった」という意味でこの言葉を使っていることは分かるが、「シロ」という表現は犯罪の容疑者に対して使う類の言葉ではないのか。患者に対して使うには問題がある言葉だと思う。
    • 最近のテレビ番組はすべてがバラエティー化しており、ニュースと娯楽的な情報をないまぜにしている。深刻な事件を音楽や効果音を流して「演出」しながら報道したり、政治や経済の情報をバラエティーのように面白おかしく説明しようとしたり、芸能情報を大事件のように大きく扱ったりしている。特に、客観的事実と出演者の「解釈」が加えられた情報とが同列に扱われているので、とても混乱する。
    • 最近各局のワイドショーで「コメンテーター」と称する人が「裁判員制度」について、色々と物知り顔で話しているが、彼らはその道の専門家でも何でもないので、聞いていて少しも説得力がない。テレビで「裁判員制度」について議論するならば、それぞれの局の報道記者や専門家が出演して説明するべきである。中途半端な知識での所謂”知ったかぶり”はたくさんだ。
    • 裁判員制度のニュースで、裁判員に選ばれた男性にインタビューする映像と音声が放送された。男性の顔は映っていないものの、体格や服装から誰か判ってしまいそうな映像だった。声も処理等なしにそのまま放送していたが、大丈夫なのだろうか?法律では裁判員の情報は非公開だったと思う。この番組では制度開始前から「裁判員に選ばれた人は意見を聞かせてください」というテロップを流して募集していたが、どれだけ個人情報の保護が確保されているのか心配になった。
    • 「大学教授殺害事件」の容疑者逮捕のニュースをかなり時間を割いて報じていたが、裁判員制度が始まり一般人が裁判に参加するようになったというのに、テレビでの扇情的な事件報道が変わっていないことを心配している。容疑者の子どものころからの写真を何枚も映したり、周辺の取材で得た情報を詳細に紹介して性格を分析したりしている。コメンテーターやアナウンサーが犯行動機等についての推測・見解をコメントしていたが、容疑者のプライバシーを必要以上に侵害しているように思えたし、人格・性格と犯行に至った事情との関連性について、視聴者に先入観を持たせるような報じ方をしているように感じた。こういったテレビ報道を見た人たちが裁判員として参加するのだから、もっと慎重になって客観的な報道をするようにしてもらいたい。
    • 「大学教授殺害事件」の容疑者が逮捕された件で、この容疑者が転職を何度も繰り返していたことが強調され、転職回数が多いことと犯罪とが関係あるかのように報じていた。しかし、一般には転職回数と犯罪との間には何の因果関係もなく、実証すらされていないはずである。凶悪事件が起こるたびに容疑者の転職回数をうんぬんすることで、社会における偏見を助長することになる。
    • 「裁判員制度」に対するマスコミの報道に疑問を持っている。裁判員になると、裁判の間は身柄を拘束され、精神的にも大きな負担となる。その後も一生守秘義務でしばられるなど、苦役そのものである。それを、勤労・納税・教育に加えて、新たな国民の義務として法律だけで規定できるようなものではないはずだ。私は憲法違反だと思う。また、被告・原告の権利・人権を確保できるかも大きな疑問だ。制度の内容も含め、世の中に反対意見は沢山ある。ところがマスコミは反対とは決して言わない。世論調査で否定的な結果が得られても、「国民に理解されるようにしなければいけない」というだけだ。定額給付金ごときにあれだけ一生懸命に反対だと騒いだくせに、裁判員制度についてはすべてのマスコミが賛成しているなんておかしくないか?
    • 最近のテレビ番組には、モザイク処理が多すぎる。昔はこんなことはなかったと思う。街角インタビューで、後ろを通る通行人にまでモザイクをかけているが、通行人にモザイク処理をするくらいなら、人通りのないところでインタビューをするべきだ。また、背後の自動販売機にも必ずモザイク処理がされているが、そのまま映してもいいのではないか。

    【番組全般、その他】

    • 深夜放送のパーソナリティーが「体罰訴訟」の最高裁の判決を受け、敗訴した生徒の母親に対して不適切な発言をしていた。この裁判は、「男性教師が小学生の男児の胸元をつかんで壁に押しつけて叱った行為が体罰にあたるかどうか」が争われたもので、最高裁判決は「教育的指導の範囲であり、体罰にはあたらない」と原告の訴えを退けた。これに対してパーソナリティーが「こんなことで訴えるのはモンスター・ペアレンツだ」と言い、母親に対して「くそババア」「ざまあ見ろ」と発言した。これは、訴えた子供が体罰を受けた後に夜中に泣き叫んだり、食欲が低下したなどの後遺症に苦しんでいたことを知っての発言だろうか。
    • 泥酔して逮捕されたアイドルタレントが起訴猶予処分となった報道で、キャスターが「誰にも迷惑をかけていない」「一般人なら注意を受け終わり」等と警察批判を繰り広げていた。そもそも警察が現場に駆け付けたのは、酔っ払いが騒いでいるとの通報があったからであり、通報者を始めとする近隣住民に不安や恐怖感を与え、安眠を妨害している点で十分に迷惑をかけている。「他の人もやっているのだから今回も見逃すベきだ」と言わんばかりの発言には、甚だ疑問を感じざるを得ない。法に抵触するような行いをすれば、立場や時期等関係無く処罰されるのは当然の事である。きちんと公務を遂行している警察を一方的に非難し、犯罪を擁護する様な発言をするのはやめて頂きたい。
    • 民放のBSや地上波の深夜の通販番組の多さには呆れる。BS局は放送全体の半分ぐらい通販番組を放送しているが、通販専門局とどこが違うのかという感じだ。民放の地上波番組が下劣で空疎でくだらないからBSで他の選択肢がほしいのに、これでは存在意義がないに等しい。「通販番組を全廃しろ」とはいわないが、比率を減らして昔の番組の再放送や映画・音楽・演劇・海外ドキュメンタリーなどを放送してほしい。
    • いわゆる「熱湯風呂コマーシャル」が放送された。知っているとは思うが、熱湯風呂に耐えられた秒数だけ主演ドラマの番宣が出来るというものだ。しかしながら数日前に、19歳の母親が2歳の娘を熱湯風呂に入れてやけどを負わせたという事件が起きたばかりだ。その母親は「テレビでやっているのを見て面白そうだと思った」と、テレビの影響であることを供述したという。そういう事件が起きた直後なのに、こうした放送をするその神経が理解できない。
    • 秋葉原で髪の毛をピンクに染めたオタクに「今の日本についてどう思うか?」というインタビューをしていたが、「平和ボケしすぎ」「首相の愛読書が漫画では情けない」等、真面目な回答だった。ところが、その後スタジオで「ピンクの頭でどっちがボケてんだ」と言った出演者がいた。意見を求めておいて、意見に突っ込まず外見に突っ込むというのは非常に失礼だと感じた。
    • ドキュメンタリー番組でよく「スーパードクター」と言われる名医を取り上げているが、外科医を紹介する時に、手術中の患部や臓器を映すことがある。例えば脳外科の手術風景で脳の内部をアップで映していたが、あまりに刺激が強すぎて目を覆いたくなった。老人や子供も見ているのだから、リアルな映像を見せるのではなく、CGや絵を使って説明してほしい。
    • 最近、音楽番組で身体にタトゥーを入れたミュージシャンを良く見かける。せめて隠すか、見えないように映す配慮をして欲しい。局に抗議をしたら、「時代遅れ」と言われた。
    • 「乳がん検診を実際に受けてみる」という企画で、発言が不適切だと感じた。「自己触診によってしこりがあったら『アウト』」と男性漫才師が表現したり、「女性は乳がんがあるから大変。男でよかった」という差別的発言もあった。現に命を落とす方がいるのだから、乳がんについて取り扱う際に「笑い」が必要なのかと疑問に思った。
    • テレビでよく「番組宛にEメール・FAXでお便り下さい」と呼びかけているが、視覚障害者の私にとってはEメールもFAXもどちらも使いにくい。電話で意見を伝えることの出来る「ボイス・メッセージ」を番組ごとに導入してほしい。
    • 「いやな大人ベスト10」という企画を放送していたが、1位が「貯金していない大人」だった。私は障害者で医療費もたくさんかかるので、やっとの思いで生活している。貯金をしたくても、するだけの余裕がない。スタジオでは女性アナウンサーがこの結果をバカにしたように笑っていたが、貯金したくても出来ない人がいることも考えてほしい。
    • 最近のバラエティー番組についてだが、たいして面白くもないのに、スタッフらしき人の不自然な笑い声が入るのがとても耳障りだ。番組の制作者は面白さを増しているとでも思っているのだろうが、見ている方はイライラする。番組がそんなに面白くないのに笑っている声を聞くと、嘘をつかれているようだ。
    • 番組予告や宣伝スポットで流れていた映像が本放送では使われないということが最近よくある。視聴者としては予告や宣伝で見た映像に興味を抱いて番組を見ようと思ったのだから、その部分が本放送で放送されないというのはおかしい。番組としては問題になることではないのかも知れないが、視聴者としては嘘をつかれたような気がして気分が悪かった。
    • 「エコポイント」に関する特集で、家電量販店と地域家電店とを比較した報道をしていたが、そのやり方に抗議したい。家電量販店の方は安価で消費者に還元提供出来るよう、既に準備万端整っていると伝えた。一方、それに対する地域家電店については、販売店店員の談話で「地域の店は高価格なので量販店には太刀打ちできず諦めている」「準備不足なので慌てている」という印象を与えていた。更にその後で、念押しの如く男性アナウンサーが「街の電気屋は厳しい」とコメントしていたが、これにも意図的なものを感じた。地域のお店の中には価格だけでなく各種対抗策を打ちだし、事前から情報収集をして準備し、制度に疑問を持つ顧客には説明をするなどしている店もある。今日の報道が何を根拠にしているのか理解できない。
    • 「食への取り組み」をする3人の人物を紹介するドキュメンタリーだったが、視聴して大変感心した。「地産地消」を実践する県産野菜を移動販売している男性、実家の養豚業を継ぎ、NPO法人を立ち上げ、生産者の顔が見える畜産や農家を次世代に繋ぐ活動を行っている青年、そした、小学校等で大豆を植える活動をする料理研究家の女性を取り上げ、彼らの食への取り組みを紹介していた。食料自給率の低い日本にとって、大切な農業の未来を考える一助になる良い番組だったと思う。
    • 最近のワイドショーや情報番組で「草食系男子」「肉食系男子」という言葉を耳にします。一体何を基準に分類しているのでしょうか。人をこのように分類するということは、いずれ差別につながって行く可能性があります。人を「草食」や「肉食」で分類するような表現は、放送で使わないで欲しい。
    • 自転車通勤を取り上げ、歩道を走っている自転車の速度を測る実験をしていた。最初の1台が時速40キロで、計測した全部で9台の自転車の平均速度は34キロだった。しかし、一般的な自転車、通称「ママチャリ」は34キロの速度は出せない。時速35~40kmというと、実業団かレーサーのやや遅めの平均速度だ。レース用の自転車でその速度なのだから、今回のようなことはまず絶対にあり得ない。自転車を故意に危険なものと判断させるために誇張したのか、さもなければ測定器械の故障である。
    • 料理は衛生第一に作る事が基本の基本である。だから、料理人は両手の肘から指先までは何も装着しないで調理をすることが当たり前だと思う。素人といえども、料理人が指輪、腕時計、リストバンド類など装着したまま作っているのを見るとぞっとする。調理前にいくら手を洗っていても、指輪と手の間には細菌がうようよしていて、食中毒の一因になる。最近、芸能人が大きな指輪をしたまま料理をしているのを見たが、このようなシーンはカットすべきだと思う。
    • 番組紹介に「様々な業界で活躍する人々。元気な姿に隠れた波乱の人生を通して、健康のありがたみを知る」といった内容が書かれていた。しかし、実際の放送を見ると、これが健康飲料のコマーシャルであることが分かった。これは教養・ドキュメンタリー番組と見せかけた通販番組に他ならず、視聴者を騙すようなものだ。通販番組なら通販番組であると、はじめから表示すべきである。

    【CM】

    • サラ金やクレジットカードのCMが多すぎる。これらのCMをなくすのが無理なら、せめて放送時間を深夜11時以降に限定すべきだ。
    • 家庭用デジタル回線のCMで、「映画を見るのに、ビデオをレンタルしてはもったいない」という内容のものが放送されている。レンタルビデオショップを営む私は、それを聞くたびに不愉快な思いがする。もう少し、レンタルビデオ業者に対する配慮があってもいいのではないか。

    【BPOへの意見】

    • 毎月、BPOのHPの「視聴者からの意見」を見ているが、BPOは視聴者からの意見を当該局へ伝えているのだろうか?HPに載せた分だけが伝えられているのだろうか?是非、全部の意見を伝えてほしい。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • 夕方6時ごろからのニュースで、18歳以上しか購入してはいけないゲームに関することを取り上げていた。「レイプレイ」という、女性を脅してレイプするという内容のゲームであったが、ゲームの名称を隠すこともせず、また、ゲームのパッケージにモザイク処理をすることもせずに報道していた。子供が目にする可能性のある時間帯にこのような内容を取り上げるのは、私が子どもの頃にはなかったと思う。テレビ局の報道や番組が低俗なものばかりになれば、それだけ視聴者が減ると思う。
    • 12歳から20歳の女性グループに、リンボーダンスと称して、バーではなくて男性スタッフの下をくぐらせるということをしていた。メンバーの女の子は胸を突き出して、棒に見立てた男性スタッフの下をのけぞるように通過する。そのリンボー役の男性スタッフの下半身あたりに何度も女の子たちの胸が当たっていたが、それが狙いなのだろう。あまりのセクハラとその下品さに閉口した。
    • 5月5日「こどもの日」の18時台のスポーツコーナーだと思ったが、「ビーチバレーの女子ペアが決勝へ進出」がタイトルだった。ところが、カメラアングルが女子選手の股間やお尻、胸元ばかりを映していて、夕飯時、しかも「こどもの日」で子供が見ているのにとても不愉快だった。選手や関連者を侮辱したカメラワークは止めてもらいたい。
    • 最近、子どもの教育上よくない番組が多い。出演者が下ネタを口にしたり、食事時の番組で排泄物に関する発言をしたりする。下ネタや排泄物については発言を控えてほしい。

    【いじめの助長について】

    • お笑い番組で、相手に飛び蹴りをする場面があるが、見ていて笑えない。娘が学校で男子生徒から飛び蹴りをされることがあるという。家でテレビを見ていて飛び蹴りの場面が映ると、娘が「私は同じやり方で蹴られた!」と言うので、私は飛び蹴りの場面を見るたびにとてもつらくなる。たとえ我が家でこのような番組を子どもに見せなくとも、よその子が見ていればいじめを受けるのだ。子どもがテレビを見る時間には、このような場面を放送しないでほしい。
    • 女性タレントが同性タレントに対し、何度も抗議しているにも拘らず、股間を触る行為や、傷口にスプレーを吹き付けるなどのいじめ行為をしつこく繰り返していた。更に気になるのは、他の出演者がこれを止めることなく一緒に笑っていることだ。このような行為は、いわゆる子どもの陰湿な「いじめ」によく似ている。特定の一人に対して違法行為をしつこく繰り返し、周囲の人間はだれも止めないでずっと笑っている。そのことが、さらに「いじめ行為」をエスカレートさせる。このような番組を制作し放送する感覚を、まったく理解できない。
    • BPOの青少年委員会が「出演者の心身に加えられる暴力に関する見解」を出しているが、今でもそれに反するような体罰を加えている。ある番組で「出演者の足の裏に電流を流す」という体罰をしていたが、このような行為が毎週のように行われている。罰則規定を設けて、放送局を厳しく指導すべきだ。

    【性表現について】

    • 夜7時の子どもの見る時間帯に「SEXの回数」など、見るに堪えない内容を放送していた。何を考えているのか!深夜番組であればともかく、放送時間を考えてほしい。
    • 土曜の深夜、とんでもなく卑猥な内容を含む番組を放送しているので驚いた。アダルトDVDを紹介するコーナーでは、際どい映像と女性の喘ぎ声を流すなどしており、明らかに放送番組の倫理の限界を超えている。昔と違い、今は子供も自室にテレビを持つ時代である。夜更かしをしている子供がそのような番組を見つけ、毎週見るようになったらどうするのか?

    【言葉に対する意見】

    • 最近、民放の番組で「草食系」「肉食系」というように、「〇〇系」「□□系」という言葉をよく耳にする。しかし、これらの乱れた言葉遣いは、子どもや若者に悪影響を及ぼす恐れがある。「理系」「文系」や「太陽系」などの正しい使い方の「〇〇系」は問題ないが、例えば「こっち系」「きれい系」といった乱れた言葉遣いは直ちに止めていただきたい。子どもの学力低下と若者のマナーや規範意識の低さに繋がる。

    【危険行為について】

    • ドラマで主人公がレーザーポインターの光を視聴者の方に向けるような行動があった。レーザー光を目に当てると障害を起こす危険があるが、若者に人気のある俳優がレーザーポインターをそのように使うと、真似をする人が多く出てくるのではないかと思う。ドラマのホームページにも、レーザーポインターをユーザーに向けるような写真が載っている。このような演出は公共の安全のためにも不適切だと思う。

    【非科学的事項に関する意見】

    • 小学生の娘2人と一緒に見ていたが、動物と話をすることができるという女性が出演していた。娘達は女性の行動をそのまま信じ、「彼女は動物の気持が分かるんだ」と受け取っていた。学校でもその話題が出たらしい。このように科学的に実証できないことを、判断能力が完全ではない子どもたちが見るような番組で放送するべきではないと思う。今回は”動物と話せる女性”だが、これは「前世が分かる」等と語る「スピリチュアル」を売りにしているタレントと何ら変わらないのではないか?
    • 血液型を扱う番組は他にもあるが、この番組の制作者は2004年のBPOの勧告を「もう気にしなくて良い」と考えているのではないか。血液型性格関連説の信奉者は「縛りが解けた」と歓迎しているようだ。血液型のような生まれながらのものによって、差別につながりかねない、あるいは差別そのものを表現するのはよくない。放送局の基準以前に、社会的な常識に照らしても問題があるはずだ。悪質な血液型番組がはびこらないよう、注意喚起を強く求める。

    【「たばこ」の喫煙シーンについて】

    • テレビ番組から喫煙シーンを極力排除してもらえないだろうか。人気ドラマでは、脳卒中でベッドに寝ている人の隣で喫煙をするシーンがあった。また、人気アニメなどでは、親が子供の前で喫煙している状況が平気で放送されている。子供は自分が見た内容に影響されやすい。

    【その他の意見】

    • 母親が2歳の女児に熱湯をかけ火傷させた事件があった。この母親は「テレビで見た熱湯に入るお笑い芸人の様子を思い出し、長女を熱湯に入れることを計画した」と供述している。私も熱湯風呂の芸を100パーセント面白いとは思わないが、このような事件があると、世間はすぐにテレビのせいにする。どうか熱湯芸人を責めないで、テレビ各局も自粛や禁止にしないでほしい。芸人のせいではなく、見る人間のモラルの問題なのだから。
    • 「子どもが真似をするから大食いの番組をやめるべきだ」「バラエティー番組はいじめを助長する」という話をよく聞くが、そのような発言をする人は何か勘違いをしていないだろうか。そのような番組を見ていても、子どもに「こういうものを真似してはいけない」としつけることは出来るし、また子どもをしつけることが親の務めではないか。親がしつけもせず、なんでもテレビのせいにするのはおかしい。”臭いものにフタをする”ことだけが子どもの教育ではないと思う。”そういった番組がなくなればいじめが減る”という話にも、根拠はまったくない。

    【CMに関する意見】

    • 日曜の朝で子供もテレビを見る時間帯に、毎回のようにパチンコや酒のCMが入る。子どもたちへの配慮はないのだろうか。酒やパチンコ等の子どもに有害なコマーシャルは、放送時間をゴールデンタイム以降に限定すべきではないか。パチンコのCMは間違いなく有害な情報だ。ただちに是正するよう各局に求めてもらいたい。

    2009年4月に視聴者から寄せられた意見

    2009年4月に視聴者から寄せられた意見

    「追加経済対策」「G20会議」など麻生総理関連の意見と、「献金疑惑」など民主党小沢代表関連の意見が多かった。報道に関するキャスター・コメンテーターの発言に対する批判意見も多く寄せられた。北朝鮮のミサイル発射、不法滞在のフィリピン人家族についての意見も引き続き多かった。

    ニュース・報道番組、情報系番組での政治報道についての意見が多かった。政治報道としては「追加経済対策」「G20会議」など麻生総理関連の意見と、「献金疑惑」など民主党小沢代表関連の意見が多かった。

    4月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は5,041件で、3月と比較し2,161件増加した。

    【視聴者意見のアクセス内訳】

    方法:Eメール86%,電話12%,FAX1%,手紙ほか1%
    性別:男性74%,女性25%,不明1%
    世代:30歳代38%,40歳代23%,20歳代19%,50歳代11%,60歳以上8%,10歳代1%

    2008年度までは、BPOに寄せられた視聴者意見を「人権」「青少年」「放送全般」「BPO」「その他」に意見分類して表示していましたが、意見のアクセス方法として「メール」によるものが大半を占めるようになり、一つの意見の中に「番組及び放送への批判・批評」「青少年へ与える影響」「それに対するBPOへの提案・苦情」などの要素が含まれるものが多くなったことから、今年度からは意見分類することをやめ、「意見総数」のみを報告することとした。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、17件を全加盟局・局に送信している。

    視聴者の意見のうち番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。4月通知数は3,945件(46局)であった。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    4月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 4件
      (個人または直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 71件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【意見の傾向】

    4月の視聴者意見の大きな傾向として、まず、アクセス方法としてメールによる意見投稿が全体の86%と増加したこと、そして内容として先月に引き続き、ニュース・報道番組、情報系番組での政治報道についての意見が多かったことが挙げられる。政治報道としては「追加経済対策」「G20会議」など麻生総理関連の意見と、「献金疑惑」など民主党小沢代表関連の意見が多かった。報道に関するキャスター・コメンテーターの発言に対する批判意見が多く寄せられ、キーワード検索で「不適切な発言」で142件、「不適格な出演者」で255件が該当した。
    北朝鮮のミサイル発射、不法滞在のフィリピン人家族についての意見も引き続き多かったが、近代日本の歴史に焦点を当てたシリーズ企画関連意見、道路清掃の二重行政報道関連意見、新型インフルエンザ報道関連意見も多かった。また、アイドルタレントの公然猥褻での逮捕報道が過剰ではないかという意見も多かった。番組が偏向している、公平・公正でないという意見、不適切な内容や発言などに対する説明・謝罪の方法を問う意見も多く寄せられ、キーワードの「偏向」で1,373件、「公平」で703件、「謝罪」で786件該当した。バラエティー番組、ドラマに関する意見は少なく、特に期首特別番組・新番組への意見は少なかった。一方、放送局の視聴者応対に関する意見、パチンコのCMを規制すべきという意見は先月より増加した。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は129件で、前月より20件以上増加した。
    パチンコCMへの苦情も相変わらず多いが、今月はうさぎを特集した教養・教育系番組に、動物を虐待していて子どもへの悪影響が心配だという意見が20件近く寄せられたのが目立った。

    意見抜粋

    番組全般

    • 芸能人が自分の経営する店を宣伝しているが、最近は目に余るものがある。あるタレントの牧場などは、全国ネットのゴールデンタイムの番組で1時間まるまる宣伝していた。地方の菓子屋でも地元の放送局に宣伝費を払ってCMを流しているのに、芸能人というだけで公共の電波を使って自分の店を宣伝していいのだろうか?電波は公共のものであって芸能人のものではない
    • BPOから勧告を受けた番組の検証放送をすると聞いた。しかし、放送した番組は全国放送なのに、検証番組は東京ローカルの番組である。私は大阪に住んでいて毎日のようにその報道番組を見ているが、これでは検証番組は見られないではないか。検証番組も全国ネットの番組として放送すべきと思う。また、番組の放送時間だが、早朝ではなく、普通の生活を送っている人が見られる時間に放送してほしい。
    • 盗聴の実態の特集をやっていた。私も調査をしたことがあるが、番組内容はやらせではないかと思った。普通、盗聴器は部屋の会話がかき消されないために、大きな音の出るテレビやエアコンの近くには付けない。また、家庭内に仕掛けられている盗聴器は家族や友人が付けていることがほとんどなので、いきなり訪ねて「仕掛けられているから調べさせて」とは言わない。人間関係を壊すようなものだ。あくまでも依頼があってから行くのが普通だ。本当にこんな調査をしていたら大問題だ。「盗聴を仕掛ける行為は取り締まれない」と番組では言っていたが、他人が仕掛けるのであれば「不法侵入」であり「器物破損」になる。またこの発見業者も便乗盗聴して、依頼もないのに仕事で使用したとなれば電波法に触れる。許されるのは傍受だけだ。
    • わいせつな無修正DVDを製作・販売した人物が逮捕されたニュースで、ぼかしが入れられながらも女性が股を開いている姿が流された。家族で見ているテレビでこういった映像を流すことの影響を考えていただきたい。番組を作っている人間は、見ている者の状況への想像力がないのだろうか。報道内容を聞けばわかるのだから、いちいちわいせつの映像を流すのではなく、それ以外の、例えば犯人を連行する場面やその建物など、普通の映像を流せばよい。
    • 不倫問題でバッシングを受けたタレントの話題になった時、芸能リポーターが「テレビ業界・芸能界に倫理観を求めるな!」という発言をしていた。それに対して番組内の出演者も賛同して「不倫など大した問題ではない」「法律を犯した訳じゃないんだからいいだろう」などと言っていた。法律に触れる云々は別にしても「テレビに倫理観を求めるな」という発言は問題ではないのか。看過できない発言だ。
    • 女性研究者が専門分野の研究で優れた成果を挙げ、テレビのワイドショーでそのことが取り上げられた。その際、どこの局の番組も「”美人研究員”が優れた研究を成し遂げた」と、必ず”美人”という言葉を使っていた。これは女性の研究員であることを特別視し、差別していることに他ならない。なぜ、男性と同じように、業績だけを取り上げてもらえないのだろうか。
    • 「東京マラソン」で倒れたタレントに関連して、番組内でAEDの使用法を説明していた。しかし、私はそれよりもそのタレントが倒れた原因を放送するべきではないかと思った。「日頃どんな練習をするべきか」とか、「どんな体調でマラソンに参加すると危険なのか」を放送するべきと思う。
    • 高速道路料金が1000円の話題を取り上げた際に、コメンテーターが「ETCを取り付けた普通車だけが割引の対象で、車に乗らない人やトラックは除外されている」と、大変憤慨していた。そもそも、高速料金が1000円になることについてはいろいろな意見があると思うが、支持している人のほうが多いと思う。なぜかどの番組でも高速道路料金1000円についての「支持・不支持のアンケート」をしていないのを疑問に感じる。「定額給付金」の時には散々アンケートをしていたように記憶している。
    • 「税金を滞納している市民の定額給付金を差し押さえた」ことについて、コメンテーターが「抗議する市民の気持ちもわかるが、景気回復のためにものだから使わせてあげるべき」という趣旨の発言をした。しかし、納税は義務であり義務を果たさないままに権利のみを追及するのは倫理に反すると思う。このような無責任な発言を堂々と公の電波にのせるのは、教育上も大変悪影響を与えると思う。
    • 工業技術等の世界標準化という内容の中で、解説者が「韓国と共同で世界標準化を進めて欧米に対抗」という趣旨の発言をしていたので驚いた。「安全基準テスト等の日本の情報の蓄積」などを紹介していたが、それらは民間企業や研究機関など現場の努力や、良心的なものづくりの姿勢から作られてきた貴重な財産だ。コストも時間も相当にかかっているものであり、外国と共有するなら、相応の対価が必要なはずだが、そういったことは聞かれなかった。韓国は中国と並んで知的財産権の侵害が多いといわれる国であり、むしろ警戒する必要があるはずなのに、このような不用意な発言を放送するのは問題なのではないか。
    • 「可能性がある」という日本語が、テレビで相変わらず間違って使われている。本来、「可能性がある」というのは「何かが将来的にできるであろう」という時に使う言葉である。それなのに、事件や事故など、過去に起こったことを伝える時にまで「この事故は、**が原因の可能性がある」などと使われている。テレビだけではなく、農水省のBSE(狂牛病)の公式文書にも「原因は飼料の肉骨粉の可能性がある」とあるし、防衛省が出している白書にも「他国に侵略される可能性がある」という文言が出てくる。やはり、正しい日本語として「疑いがある」「危険性がある」という言葉を使うべきである。この言葉遣いで最も気になるのがプロ野球の解説である。「打たれる可能性がある」はまだしも、「ピッチャーは肩に疲労を感じている可能性がありますね」などと言われると愕然とする
    • 先日、ラジオショッピングでカニを紹介していた。パーソナリティーが「こんなに一杯入ってこの値段は安いですね」と言っていたのでその言葉を信用して購入した。しかし、届いた商品は非常にお粗末な物だった。局に電話をして商品の粗悪さを伝え「局で誰か商品を確認したのか?」と聞くと、最初は「食べました」と言っていたが、話が進むうちに「実は、食べていないし見てもいない」と言われた。商品を見てもいないのに、いかにも素晴らしい物のような無責任な放送をすることが許せない。
    • 街中で”鬼ごっこ”まがいのことをしている番組がある。遊園地など閉鎖された敷地内で行っていることもあるが、多くは街中でロケを行っている。役所が許可を出しているのなら問題はないと思うが、一般通行人にとっては危険であり迷惑な話だ。早朝のロケのようだったが、番組中に何回も、鬼役の人に追いかけられた出演者が通行人のすぐ横を全力疾走で通り抜ける場面が放送された。また、見通しの悪い曲がり角も速度を緩めずに走り抜けているので、歩行者と衝突する可能性も大きい。この番組は一般歩行者や通行車両の安全に対する配慮を欠いている。今まで事故が起きなかったのが不思議である。ぜひとも、一般通行人や通行車両に迷惑をかけないように改善していただきたい。
    • 「ケニアで井戸を掘り、飲み水を提供する」という企画があったが、問題点があると思った。番組で「川から汲まれている水が汚れている」と言っていたが、その根拠となる水質検査のデータの開示がなかった。水が濁っているのは確認できたが、上下水道工学では、濁りと水の汚染は関係ない。また、掘った井戸から出た水が透明であるからといって、その水がきれいな水であるというわけではない。水が透明でも、細菌・有害金属・砒素・硝酸などを調べなければ飲み水にできない。これは常識である。番組では水質に関する正しい知識を現地住民に周知させていない。善意だけでは人助けにはならない。技術的な裏づけがなければ犯罪行為につながることを放送局は知るべきではないか。
    • 北朝鮮のミサイルに関連し「国際社会で騒いでいるのは日本だけ」等と言い、G20で国連安保理決議への協力を各国に要請した日本政府の対応を批判していた。ミサイルが領土の上空を通過する日本と、そうでない国々の対応や反応は異なって当然です。それを「日本だけが騒ぐ」と報道することは不適切だと思う。 また、日本政府が国連安保理決議への各国の協力を要請することが、どうして批判されることなのだろうか。北朝鮮のミサイル発射には「北朝鮮による中東・アフリカ諸国への武器セールスのデモンストレーション」という側面も兼ねていると聞く。今後、北朝鮮のミサイルが中東・アフリカ諸国の手に渡り、紛争やテロを拡大する恐れもある。そうなれば北朝鮮のミサイルは、東アジアのみならず世界中の安全保障に影響を与えることになる。そのような近い将来の危険性を無視して、ミサイル問題を矮小化して報道するのはおかしい。
    • 北朝鮮のミサイル発射の前日の収録だったようだが、ミサイルが通過するとされる地方の保育園を男性リポーターが取材していた。その際、リポーターがある子どもにマイクを向け、「ミサイルが落ちて来るんだよ。どうする?」と問いかけた。その子どもは特に過敏な反応を見せなかったが、小さな子どもをいたずらに不安にさせるような質問をするなどもってのほかだ。リポーターの常識を疑う。
    • 近代日本の歴史シリーズで、「なぜ、日本が開国以来急激に国内国外を近代化しようとしたのか」の目的や経緯の説明が少なく、バランスが悪かった。また、台湾が統治される前の状態が説明されていないので、一方的に日本人が悪いように感じられた。たとえば教育についてだって、それまでの就学率が分からなければ判断できないではないか。
    • 台湾の皇民化政策についてのドキュメンタリーだったが、統治時代における日本の教育を受けた台湾人の方々がインタビューを受けていた。内容は、みな揃って日本の統治時代を悪くいうものであった。確かにそのような感情をお持ちの方々もいるのだろうが、果たしてすべての方々が統治時代を悪く思っているのだろうかと疑問を抱いた。私は仕事や旅行で何度も台湾を訪れているが、高齢の台湾人の方で「日本の統治時代が一番良かった。この国が一番よかったときは統治時代だ」とか「今でも私は自分のことを台湾人ではなく日本人だと思っている」と言う方々を知っている。一方的に日本の統治時代を悪と決め付けるのではなく、賛否を含めたインタビューを放送するべきである。
    • 近代日本の歴史を扱うシリーズだが、大変よい番組だと思った。日本が近代化する過程でどのような振る舞いをしなければならなかったのか、そして、その時アジアの諸国にどのような対応をしなければならなかったのかが分かり、大変興味深かった。限られた時間でうまくテーマに沿って制作されていたと思う。 難点を言わせて頂けるならば、なぜ「民族自決主義」が主張されるようになったのか、その背景の説明があればよかったのにと思った。第2話以降も期待している。
    • 地図のないギニアで命懸けの測量を行い完成させた執念の男を紹介する番組で、「JMR」という装置を紹介していた。放送では「アメリカ軍が第二次大戦中に使っていた衛星を利用した、所謂GPSの先駆けとも言える・・・」と言っていたが、第二次大戦中に衛星などあるはずがない。これでは、国民が間違った情報を受けてしまった事になる。テレビ局は自らの影響力について危機感を持ってほしい。
    • 番組のエンディングに出演者の氏名が画面に流れるが、ある時期からクレジットの流れ方が速くなった。最近ではあまりに速くて文字をない。どこの局でも同じなのだが、これはどうしてなのだろうか。俳優の氏名を知りたいと思っても、分からないまま終わってしまうことも多く、とても残念だ。是非改善してほしい。
    • 放送前日から番組の宣伝で「山口百恵と釣り対決」と、盛んに放送していた。あの往年の歌手である山口百恵が何十年ぶりかでテレビに出るのかと思い、DVDまでセットして放送を見た。すると出演者は、山口百恵と同姓同名ではあるが、全くの別人であった。同姓同名なのだから間違いではないが、視聴者を騙すような放送はやめていただきたい。
    • 番組キャスターが、結核についてのコメントで「大変な病気ではない」と発言していたが、本当の恐ろしさが分かっていないようだ。結核という病気は、いつ、誰からともなくうつされる可能性があり、一度発病したら長期隔離の闘病生活となる。今の不景気な状況だと職を失いかねない。確かに死亡率は低い病気だが、再発時には病原体の薬剤への耐性力などが強くなるなど、厄介な病気だという事を報道は社会に知らせる必要がある。
    • 中国の「四川大地震」の時は、義援金の募集や日本政府の援助についての報道が何度も行われていた。しかし、今回の「イタリア地震」については義援金の募集などの報道が一切ない。どうしてマスコミはイタリアの地震被害に対して義援金募集をしたり、政府援助についての報道をしないのだろうか。「四川大地震」の時とのこの差はいったいなんだろう。
    • 韓国にまで買いに出かける人が多いほど人気のある韓国の化粧品だが、先日から韓国では原材料にアスベストを含むタルクが使われていた商品の回収命令が出て大騒ぎになっている。しかし、購買者に対しての周知が全くされていない。テレビでも全く報じられていない。「円高で韓国旅行が安い」「一番人気の商品だ」とテレビでは散々勧めていたのだから、この化粧品の危険性を知らせる報道がされないのはおかしいと思う。テレビ各局は消費者に注意を促す必要があるのではないか。
    • 身体に障害のある女子生徒の両親が「娘を普通の中学校に通えるようにして」と訴えている問題を放送していたが、「学校側は努力をして、この生徒を受け入れるべき」という姿勢で一貫していた。しかし、この女子生徒を受け入れるためには学校施設の大幅な改修が必要で、しかも常に介助が必要である。保護者会での意見も両親に有利な意見しか放送していないが、反対の意見も放送しなければ著しく不公正だ。このような万一の場合の責任問題にも発展するデリケートな問題を、放送局の一方的な意見に基づいて放送するのは問題があると思う。「この女子生徒が一般の中学校に通えないのは差別である」という主張のようだが、「障害者向けの学校は一般中学校に劣る」と暗に言っているのと同じではないか?この生徒の安全、教職員の負担、自治体の財政負担を考えれば、設備の整った養護学校に通うのが一番幸せだと思う。
    • 麻生総理が「弥栄」を「いやさかえ」、「三種の神器」を「さんしゅのしんき」と読み間違えたと報道しているところが多々あったが、これは間違いではない。なぜマスコミは報道する前に神社関係者などに読み方を尋ねたりせずに麻生総理を貶めようとするのか。
    • 太陽の黒点現象の影響で地球の気候変動が起きることは、科学者の間では常識と言っても過言ではない。ところが、今回の番組では「地震との相関関係がある」という報道がされた。しかし、地震は地球の内部エネルギーに由来するものだ。番組で紹介したのはどの学者の見解なのか?どこかの文献にあったのか?その学者の名前は?文献名は?その反論意見はあるのか?放送局に聞いてみたい。そもそもこの番組では、それぞれの道の専門家であろうコメンテーターによって「・・・と言う人がいる」などという無責任な発言が頻繁に使われている。科学的な内容のコメントには、客観的に共有し得る情報を欠かしてはならないと考える。
    • ブラジル奥地の原始部族の奇習を紹介していた。その部族内では、生まれたばかりの赤ん坊を「人間」として生かすか、「森の精霊」にするために殺すかを母親の一存で決める。後者の場合は、バナナの葉にくるんだ嬰児をシロアリの巣穴に放り込み、巣ごと焼き殺すことにより「『森の精霊』として永遠の命を与えられる」とされる。番組では生きた赤ん坊を焼き殺す場面を全て映し出していた。原始部族にとっては「聖なる儀式」であることは理解できる。しかし、文明国である日本から現地に行ったスタッフは、そのような恐ろしい行為を撮影することに何のためらいも嫌悪感も持たなかったのだろうか?しかも、全体に「聖なる」「現代の奇跡」「神秘」等の美辞麗句をちりばめ、「殺人」を肯定的に捉えていた。番組を見て強い憤りを感じた。
    • 不法滞在していたフィリピン人一家の長女を顔出しで放送するのは、彼女の人権を侵害していると思う。もし本人が認めても、局として配慮すべきと思う。フィリピンのテレビのニュースでは、彼女の顔にモザイクをかけていた。日本人の場合なら、このように顔出しのインタビュー映像を放送するだろうか。
    • 「超一流を育てる教育」を扱った番組で、「子供と接する時は後ろから接する」と発言していた。その理由は、「向かい合わせの状態で右手で食事を与えると、子供が左手を使うようになることが多いから」とのことだった。この内容からすると、「左利きの人間はダメ。番組内で定義された『超一流』にはなれない」と受け取れるが、これは左利きの人間に対する差別ではないか?最新の脳科学を取り上げている番組内容だからこそ、左手を使うとダメな理由について、きちんとした裏付けを取るべきではなかったか。
    • 番組冒頭、局の女性アナウンサーが喪服を着て「今日、未明、歌手のKさんがお亡くなりになりました。今夜は、予定されていた番組内容を急遽変更して追悼番組をお送りしていきます」と告げた。ビックリしました。 家族も皆テレビに釘付けでした。しばらくしてパロディだと分かりましたが、 視聴率を取るためなら何でもありなのでしょうか? 放送でこのようなことをしてもよいのでしょうか?
    • 各局の報道番組で、2016年に開催されるオリンピックの立候補都市視察のためにIOCの評価委員が来日したことを伝えていた。しかし、このオリンピック招致活動に関する報道については、どの局の報道も偏っていたように思われる。番組に出て来るのはオリンピックの華やかな部分が強調された賛成意見ばかりで、反対意見がまったく出てこない。これはおかしい。開催資金や会場問題等、賛否両論があるはずであり、その両方を伝えることで初めて正しい報道と言えると思う。
    • 地上デジタル放送のイメージキャラクターとして各局のテレビ番組に出演しているタレントが公園で全裸になって騒ぎ、公然わいせつ容疑で逮捕された。そのことが今朝の各局のワイドショーで盛んに伝えられているが、どうせ、それもここ数日限りのことだろう。過去の例に倣い、テレビ局はほとぼりが冷め次第、再び彼をテレビ番組に迎えるのだろう。しかし、そのようなやり方では視聴者は納得しない。一度犯罪を犯した芸能人に対して、マスコミはもっと厳しい態度で臨むべきではないか。
    • 国会中継中に、アイドルタレントが公園で全裸になり騒いで逮捕されたという「ニュース速報」のテロップが流れた。しかし、話題性があるからといって、この程度のことで「ニュース速報」を流すのはおかしい。地震や事故の速報なら緊急性があるが、タレントの逮捕など緊急でもなんでもない。局に聞くと「国民の関心が高く、話題性があるので速報という形で放送しました」と言っていたが、その判断は間違っていると思う。
    • 民放連が基準を変更して、通販番組を「広告」ではなく「生活情報番組」と規定した。現在、この手の番組は非常に多いが、通販番組は視聴者が本当に見たい番組ではないと思う。制作費のかからない通販番組を安易に放送することは、視聴者をバカにする行為だと思う。
    • 日常生活での競争活動を「戦争」と表現することがあるがおかしいと思う。最近気になったのは「値下げ戦争」という表現だ。どうして「値下げ競争」ではいけないのか。以前、コンビニの「弁当戦争」という報道もあったが、「秘密兵器」や「武器」と表現することもやめてほしい。平和時の日常活動を戦争になぞるのは止めてほしい。
    • 日本と朝鮮半島との歴史を考察する番組を見た。学術番組としてやっているはずの番組だが、学術として放送するには問題があるように思える内容だった。既に見つかっている中国の資料や日本産の勾玉などの物的証拠を無視して結論を出しており、白虎・青龍・玄武・朱雀のこと等、中国が起源の文化さえも「朝鮮半島由来」としていた。学術番組であるからにはその情報に誤りがあるのは問題だが、この番組にはその誤りの箇所があまりに多すぎた。
    • 「豚インフルエンザでメキシコで死者」の報道で風評被害を受けている。各局が一斉に「豚から人へ感染し、死者が出た」と大々的に報道している。しかし、「豚肉を食べただけでは感染しない」ことについては数秒しか報道していない。街頭インタビューでは「やっぱり食べるのが怖いですよね」と発言している人ばかりを放送し、風評被害を煽っている。私は食肉加工卸業を営んでいるが、扱っているメキシコ産豚肉について、すでにオーダーキャンセルが相次いでいる。テレビでは「豚肉は食べても安全だ」ということを時間をかけてしっかり報道してほしい。このままでは、風評被害はもっとひどくなるだろう。
    • グラビアアイドルが「暖房を消し忘れ、つけっぱなしにしたまま海外ロケに行ったのだが、その分の電気料金を払わないと電力会社に30分にわたりクレームの電話をした」と得意満面に話していた。これを見て大変不快な思いをした。他の出演者が「これは放送できないだろう」とコメントしていたが、まさに、この内容は放送すべきではなかったと思う。バラエティー番組だからといって、不適切な内容の発言を安易に放送する姿勢に憤りを感じる。
    • 統合失調症の若者達がフットサルに挑む様を取り上げていたが、その病気の症状として「幻聴・幻覚」があることが強調され、まるで「幻聴・幻覚」のある人はみな「統合失調症」であるかのような誤解を招く内容になっていた。現在、日本で問題になっているのは、深刻な犯罪被害を受け、その後遺症としての「幻聴・幻覚」と闘っている人がたくさん存在するということだ。必死に「幻聴・幻覚」と闘っている、つまりは自分が被害を受けた犯罪と闘っている方々が多くいる現実をきちんと認識し、統合失調症との線引きをした上で報道すべきだ。
    • 「うさぎの科学的検証」として、「うさぎは鳴くか」「うさぎは散歩するか」など、うさぎの特性を無視し、動物愛護精神に反した科学的根拠のない「実験」をしていた。うさぎに対して著しい恐怖と不安を与え、うさぎを飼っている人、うさぎが大好きな人に対して著しい怒りを与えた。うさぎは非常に臆病で、警戒心が強い動物である。「動物の愛護及び管理に関する法律」では、基本原則として「動物が命あるものであることに鑑み、何人も動物をみだりに殺し傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない」とある。これからすると、今回放送された番組はこの法律に違反しているし、放送の倫理規範からも著しく逸脱していると思う。
    • 番組の中で医師が「ヒアルロンサンは、注射は効くが口から摂取しても何の効用もない」と言っていた。自分は以前、テレビのCMを見て”ヒアルロンサン”を購入して現在も飲んでいる。この放送を見てがっかりしたが、事実を知って良かったと思った。放送局はCMについて、こうした医師の専門的な意見も聞いて実際の効用を確認してから放送するべきである。
    • アイドルタレントが出演している、洗濯用液体洗剤のCMの中で「私、汚れてました」という台詞がある。自分は以前、性的被害を受けた事があるので、このCMを見るのが非常に辛い。そういう経験もないアイドルが軽々しく「私、よごれてました」と発言することが到底理解できない。放送で流す回数を減らしてもらえないか。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • このバラエティー番組は、なんと小学生に、いわゆる「合コン」をさせるという内容だ。「小学生が恋愛体験」「女子小学生がオトコを落とすテクニック」等をテレビで取り上げている。こんな番組は終わらせた方がいい。
    • 最近はテレビの番組の質が、低レベルになっている。「見せパン」などという言葉を頻繁に使っている情報系番組で、内容もばかばかしくてとても最後まで見ていられない。私は女子高の教頭をしているが、生徒から「テレビだってあんな番組を放送しているのだから、私たちが短いスカートであぐらをかいてもいいでしょう」と言われた。テレビ局はもっと、若者の規範になるような番組を作らなければならない。
    • バラエティー番組で、タレントの頭に買い物用のビニール袋をかぶせ、首の所でぎっちりと結び、その状態のまま数回呼吸するシーンが映された。タレントはその後、解こうとして果たせず、結局ビニール袋を破って顔を出したが、これは死にもつながる危険行為なのに注意のテロップすら入らなかった。テレビは字も読めない幼い子供も見ているので、ふざけて真似をして悲惨な事故が起きかねないと思った。あんなシーンは放送すべきではない。
    • 冒頭から歌手の追悼番組として始まり、非常に悪質な内容だった。後で知ったが、僅かにテレビ欄やインターネット等で番組については紹介していたようだが、知らずに見た人は驚いたと思う。混乱を防ぐ為にも、事前に宣伝をしておくべきだったのではないか。しかしたとえ宣伝をしていても「死」をネタにしたのは問題である。「死」は笑いごとではない。こんな企画を笑いだと思っているのなら、それを理解してくれる身内だけでやればよい。公共の電波を使った番組は誰の目にも触れるものである。時間帯的に中学生ぐらいなら充分に起きている時間であり、見ている可能性もある。見れば子ども達も真似することになる。

    【CMに関する意見】

    • 携帯電話のゲームサイトのコマーシャルを、子供のよく見る時間帯に放送しないでほしい。私の地元秋田では、放送局のキャラクターが保育園を訪ねるような番組の中にもこのようなCMが流れたりする。携帯電話のゲームサイトは「無料」といいながら「有料」であったりと、様々なトラブルの原因になっている。消費者金融のコマーシャルのように、子供たちが見ない時間帯にだけ放送するように規制してほしい。
    • パチンコ機器メーカーのCMが今年の4月から規制され、キー局ではパチンコ台のテレビCMが自粛されているようだ。しかし、その枠を縫う様に、ローカル局では地元パチンコ店のCMが増加している。たとえば、私の地元では、4月から朝の情報番組の時間帯にパチンコ店のオープンCMを時間帯を変えながら毎日放送している。「射幸心を煽る表現はしない」「児童・青少年への配慮」など微塵もない。全国の放送局が足並みをそろえて自主規制を今一度守り健全なCM体制が行えるよう、BPOでも善処してもらいたい。

    【動物虐待に関する意見】

    • うさぎを飼っている者として、今回の教養系番組はとてもひどい内容だった。「うさぎがペットとして最適か」どうかの内容にしては、あまりにもひどかった。ライオンと対面させたり、首輪式のリードで引っ張ったり、ラジコンで追いかけまわしたり、オスとメスを一緒にしたらどうなるかと実験したり、マラソン選手に追いかけられたり、こんなことをすると、うさぎというのは恐怖を感じて自らを死に追いやるのだ。それを知っていての番組なのか。それとも、そういう大事な部分を言わないでの放送なのか、見ていてとても怒りを感じた。「鳴かないから飼いやすい」といって安易な気持ちで飼う人が増え、不幸なうさぎたちを増やすことにもなりそうだ。ああいう内容では動物虐待に見えてしまう。

    【非科学的事項に関する意見】

    • このバラエティー番組では度々血液型に関する内容を取り扱っているが、その際、血液型ごとの偏見を助長しかねないアンケートが毎回挿入されている。科学の領分を回避して「話題」の形をとれば問題ないと解釈しているのかも知れないが、「科学的根拠に基づかない」という情報が一切伏せられたまま当然のことのように繰り返し話題に取り上げられていれば、視聴者の偏見が助長される可能性が高まることは十分に考えられる。これは自分で情報の精査を行うことが難しい青少年において、より顕著になるのではと危惧している。BPOから血液型を扱う番組への要望が出されて以来、番組内での「工夫」は多く見受けられる。しかし、要望はあくまで偏見の助長を避けるために出されたものであり、「批判を免れるためのガイドライン」ではないはずだ。番組制作者はマスメディアの影響の大きさを自覚してもらいたい。

    【いじめや虐待を助長する】

    • 子供向けバラエティー番組でありながら、芸人達が逆立ちを競い、最後には「一番へたな人はビンタ」となって、着ぐるみを着たキャラクターがビンタをする。良くも悪くも子供はすぐに真似をするが、そういうことを考慮した放送内容なのか?ビンタは暴力行為である。また、「一番へたな人にはおしおきをする」というのは、いじめを助長することになるのではないか。子供向け番組としては、不適切な内容だと思う。

    【暴力・殺人シーンに関する意見】

    • 昨日のことだが、近所の7歳の子供が、このアニメを見ている8歳の女児から「殴る蹴るの暴力を受けた」といって泣いて帰ってきた。聞くとリーダー格のその子がアニメの真似をしながら毎日いじめに来ているそうだ。ビックリした。このアニメは敵を殴ったり蹴ったりする。最後は必殺技を敵に使い、死ぬまで続ける。子供達に暴力的な発想が生まれるアニメの放送中止を望む。

    2009年3月に視聴者から寄せられた意見

    2009年3月に視聴者から寄せられた意見

    「小沢献金疑惑」報道に関する意見、WBC決勝に向けての応援FAX報道に関する意見、総理の講演会報道に関する意見、番組キャスターによる中川前大臣批判報道に対する意見などがあった。

    3月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのホームページ経由でBPOへ寄せられた意見は2,880件で、2月と比較し1,628件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール80%、電話18%、ファクシミリ1%、郵送ほか1%。男女別は男性73%、女性25%、不明2%。世代別では30歳代38%、40歳代21%、20歳代19%、50歳代8%、60歳以上6%、10歳代3%となっている。

    2009年3月に視聴者から寄せられた意見 2,880件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2009年3月件数 年度累計
    人権等に関する意見 5 件 79 件
    放送と青少年に関する意見 104 件 [ 意見内容 ] 1,498 件
    放送番組全般にわたる意見 1,751 件 [ 意見内容 ] 8,765 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 86 件 736 件
    その他(放送関連以外) 934 件 4,845 件
    意見件数 計 2,880 件 15,923 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。3月通知数は1,715件(40局)であった。またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、23件を全加盟社・局に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    3月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 5件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 149件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【情報ワイド・バラエティー番組】関連3,673件 前月比2,355件の増加
    意見の傾向  “指摘事項”  (件数)

    • “不適切な内容、不適格な出演者”(2,216件)
    • “低俗・下品な番組”(807件)
    • “倫理観欠如、局の責任”など(650件)

    【報道・情報番組】関連2,857件 前月比1,694件の増加

    • “取材・報道のあり方・批判”(1,810件)
    • “報道の公平・公正性と内容批判”(765件)
    • “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(282件)

    *【情報ワイド・バラエティー番組】と【報道・情報番組】 の意見合計数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

    3月の視聴者意見の大きな傾向だが、まず、アクセス方法としてメールによる意見投稿が非常に増えたこと、そして内容としてニュース・報道番組、情報系番組での政治報道についての意見が多かったことが挙げられる。主だったところでは、「小沢献金疑惑」報道に関する意見、WBC決勝に向けての応援FAX報道に関する意見、総理の講演会報道に関する意見、番組キャスターによる中川前大臣批判報道に対する意見などである。特に、与野党の報道について「公平・公正」でない、「偏向している」という意見が多数あった。また、不法滞在のフィリピン人家族報道についての意見も多かった。スポーツではWBCの報道についての意見があったが、バラエティー番組への意見は少なく、お笑い番組やドラマへの意見も少なかった。内容としては、どこの局も同じ出演者、同じ企画の番組が多過ぎる。独自性を出すべきという意見が多かった。なお、放送局の応対・対応に関する意見・苦情は、先月よりだいぶ少なくなった。

    青少年に関する意見

    放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は104件で今年になってからの意見数はほとんど変わらない。
    今月も低俗・モラルは多いが、CMに関する意見が30件と増えた。その半数がパチンコCMに対する苦情だった。

    BPOに関する意見

    BPOへの意見51件、問合せ35件となっている。「意見・問合せ」以外にBPOについて触れた意見は371件であった。

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 最近の情報番組やニュース番組を見ていると、誤解を招く発言があった場合や、間違った情報を放送した場合に、謝罪をするのがアナウンサーということが多いようです。言い間違えたりしたのがアナウンサーの場合であれば当たり前ですが、その間違った情報を選んだのが番組の責任者という場合には、その責任者に謝らせるべきだと思います。番組を子供と一緒に見ていて、「アナウンサーが間違った訳ではないのに、どうして謝っているのか?」と聞かれ、すぐには答えられませんでした。間違った情報を放送してしまった場合には、アナウンサーだけではなく、番組責任者を始め、係わったスタッフが出演して謝罪すべきです。そうする方が、視聴者が見ても「ちゃんと謝罪している」と思えますし、誠意を感じることが出来ると思います。
    • 民主党の「小沢献金疑惑」について同党の鳩山幹事長や山岡国対委員長が記者の質問に答えて「これは国策捜査だ」「政権政党の陰謀だ」などと発言していたが、その発言の根拠や裏づけを質す記者は、テレビのニュースを見ている限りではいなかった。しかし、この点は、国民としては大いに知りたいところであり、それを引き出せなかった各社の記者たちのお粗末な取材に失望した。記者には、国民を納得させる、つまり国民が知りたいと思っていることを的確に伝える、そういう取材を望んでいる。
    • 最近のテレビの報道番組の内容、特に政治に関する報道の内容に非常に不満がある。麻生政権と自民党について、視聴者に偏った認識を与えるような報道が多い。また、民主党に極めて有利な報道を流しているような気がする。麻生政権のこれまでの景気対策の議論や、成立した政策に関する報道が少ない。一方、民主党のまるで的外れな審議内容の一部を切り取って放送したり、今回の「小沢献金疑惑」については国民の様子を伺うような報道をしている。事件性が大きいにも拘らず、小沢代表の責任についてはほとんど言及しない番組が多い。「第7艦隊」「拉致は金で」などの様々な問題発言についてもほとんど報道されない。報道機関としての公平性をもっと認識していただきたい。
    • 第2次補正予算が可決成立し「定額給付金」の支給が決まったが、各局の報道番組は”給付金支給”を喜ぶ一般の人達にインタビューして使い道を尋ねる等、まるでお祭り騒ぎのような伝え方をしている。しかし「定額給付金」が所得税の対象になるか否かはまだ決まっておらず、その点が気がかりな人も少なくない。もしも「定額給付金」が課税対象になると、年間所得が課税対象額に満たない範囲で限度ギリギリ一杯に働いている人の場合、所得全体が非課税のラインを超えてしまい却って損をすることがあるからだ。ところが、その点を伝える報道番組は今のところないようだ。各テレビ局は浮かれて騒ぐ場合ではない。「課税対象になるかどうか」についてどのような議論がなされているのかを、きちんと報道すべきだ。
    • ニュース報道で悲惨なひき逃げ事件が頻繁に伝えられているが、事件を伝える報道姿勢に問題があると思う。司会者・アナウンサーがいるにも拘らず、わざわざナレーターが抑揚を付けて事件を伝える。同時にBGMまで付けて放送している。このような報道手法により、本当は悲惨なひき逃げ事件が、何か「軽い犯罪」であるかのような印象に変わってしまう。これがひき逃げ事件が続発する原因の一つになっているのではないかと思っている。ひき逃げ事件の報道は、声や音楽で加工などせず、事実だけを伝えるべきである。
    • 不法滞在のフィリピン人カルデロン一家を擁護する報道が続いている。最高裁で判決が出たにも拘らず、それを否定するかのような報道姿勢に疑問を感じる。また、最近になってカルデロン・のり子さんが卒業した小学校が「滞在許可」を求めて署名運動をしたとの報道があったので、私はその小学校に電話をして事実を確認した。すると、その小学校の校長は「そのようなことは強要していないし、署名にも協力していない」と言っていた。署名運動は局や弁護団、民間の団体が行っているようだ。なぜ法を犯して滞在している人物に対してそこまで擁護する報道をするのか理解できない。法律を曲げるような報道はどうかと思う。また、カルデロン・のり子さんが同級生と一緒に映っている映像がテレビで放送され、同級生の女の子の名前まで表示されていたが、治安の良くない社会で、個人の名前や映像を出すことはその少女を危険に晒すことになるのではないかと不安を感じた。
    • テレビ報道では決まって金賢姫さんの事を「元死刑囚」と言って放送するが、これは少し気の毒ではないだろうか。元韓国の大統領・金大中氏も死刑判決を受けた人だ。この金大中氏に対してメディアは「元死刑囚」という呼び方をしただろうか。これでは完全なる差別であり、金賢姫さんに対しての人権侵害に当たると思う。言い換えれば、刑務所から出てきた人に対して「元犯罪者」と呼んでいるのと同じ事だと思う。メディアが差別や人権侵害を犯すなど、とんでもない事だ。
    • 「”振り込め詐欺”犯の実態に迫る」という企画で、番組スタッフの一人が「犯行に使う携帯電話を購入するアルバイト」の応募者を装い、詐欺グループに潜り込んで取材していた。しかし、その模様を伝える映像で、犯行グループのメンバーの顔には全てモザイクが掛かっていた。何故そうまでして犯罪者の人権を守るのか?私には全く理解できない。これとは逆に、数年前の奈良の「騒音おばさん」事件では、彼女は極く限られた範囲の人達に迷惑を掛けただけなのに、モザイク無しの映像を流された結果、全国に顔を知られるところとなった。「振り込め詐欺」の方が「騒音」よりも遥かに重大な犯罪である。それを扱うテレビ局として、モザイク無しで放送する位の覚悟が無くては困る。いくら体を張った潜入取材を敢行しようと、放送する時にモザイクで一部を隠すのでは意味がない。
    • 複数の民放局のニュース・情報番組で、新聞記事をただ読んで伝えるだけのコーナーがあります。この1~2年でずいぶん増えたと思います。この新聞記事の内容について、テレビ側で詳細を調査したり検証を加えたというなら分かりますが、「他メディアの発信した情報をただ読んで伝えるだけ」というのはどうかと思います。例えば、欧米ではテレビと新聞で相互に監視・批判をし合う関係があり、偏った報道を抑制し、個々に特性を持ったメディアとしての存在意義を視聴者・読者に提示しています。しかし、日本のようにテレビも新聞も内容が同じでは、独自性やメディア間の正常な競合関係も保てないと思います。予算の問題等があるのかも知れませんが、テレビ独自の取材や調査による放送を希望します。
    • 麻生首相の「株屋」発言に対する報道についてだが、首相の発言の一部分だけを切り取って報道するのはいい加減止めて頂きたい。この発言は証券会社社長の発言に対する賛同の発言であり、また一般庶民の証券会社に対する印象を代弁したものだということが、議事録を見れば誰でも分かる。このように、発言を意図的に編集する行為は情報に対する信頼性を低下させ、マスコミ自身に対する信用をも低下させることを自覚すべきだ。また「株屋」なる単語が証券会社を見下した旨の報道もされているが、「株屋」は一般社会でも使われる言語であり、なぜ「株屋」が差別用語になるのか全く理解できない。マスコミの中では「株屋」は差別用語に定義されているのかも知れないが、それはマスコミの中だけである。そのような内輪だけでの規制を一般社会に持ち込んでもらいたくない。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 過去の大事件・大事故の報道映像が見られると思っていたが、番組では事件・事故の被害者に対して無遠慮にテレビカメラやマイクを向ける無神経な映像や、警察や消防が救助作業をしている真横で、現場の中にまでアナウンサーやリポーターが入っていく姿が放送された。中でも、航空機事故の生存者である少女の顔をモザイクなしでそのまま放送するテレビ局の報道姿勢に呆れ返った。現在は大人になっている彼女にとって、この事件は思い出したくないものだろう。写真が晒されることによって、今の彼女の生活に支障が出る可能性もある。また、この事故で亡くなった方の遺族が見ているかも知れないのに、番組では事故の悲惨さを語るどころか自分たちがスクープをとった経緯の自慢話に終始していた。時には笑顔や半笑いで当時の思い出を話す彼らの姿を見て、不快感を覚えた。
    • あるお笑い芸人が、上半身はセーラー服姿、下半身はショーツ形の女性用生理用品一枚のみを身につけた姿でカメラの前で踊っていた。嫌悪感で吐きそうになった。女性視聴者に対する無差別なセクハラではないか。この芸人も問題だが、このような映像を平気で放送するテレビ局の番組制作者の倫理観を問いたい。
    • たまたまこのラジオ番組を聞いたところ、パーソナリティーの男性らが卑猥な話を展開していた。内容は男性器や女性器に関する興味本位のいやらしいトークだった。何と低次元で下品な放送局なのか?このようなものを放送して平気でいられる社長の顔が見てみたい。
    • 「知的障害のある子供達への性教育に介入したとして、都と都議に賠償命令の判決」というニュースの中で、「胸におっぱい、お腹におへそ、おへその下にワギナだよ」という歌が流れ、これに合わせて裸の人形が映しだされた。こんな露骨なものを放送してもいいのか。テレビなら何をやっても許されるというのか。
    • 家電量販店でかくれんぼをするという企画。見つかった芸人は「牢屋」という部屋に入れられる。1人見つかるごとに水・お湯・色のついた水・タランチュラ・砂・墨汁などをかけられる。一種の罰ゲームなのだがあまりにもひどい内容だった。とくに、水浸しの状態で頭から砂や墨汁をかけるというのは見ていて痛々しかった。バラエティーなら何でもありなのか?ふざけた番組作りをするのもいい加減にしたらどうか。民放各局は放送局が果たすべき役割を何と考えているのか。
    • 新聞の記事を紹介するコーナーで、麻生総理を貶めるような記事を紹介していた。その内容は「麻生総理が『みかじめ』という言葉を使用したが、これは暴力団が地域の飲食店などで用心棒代として受け取る金のことである。このような暴力団言葉を一国の総理が平気で発言するのは問題である」というものであった。コメンテーターが「日本という国自体が暴力団まがいの組織と思われかねない。言葉をもっと大事にするという意味で、まわりも進言してあげて欲しい」と発言した。しかし、「みかじめ」という言葉を辞書で調べると「管理監督すること、後見をすること」とあり、決して暴力団用語ではない。氏が本来の意味を知っていながらこのような発言をしたのであれば、麻生総理を貶める悪質な印象操作の意図を感じる。もし、知らなかったのであれば「言葉をもっと大事にする」などといって欲しくない。最近の報道は麻生総理の言葉尻をとらえて叩く悪質なものばかりのように感じるが、品位のある放送を心がけて欲しいものだ。
    • 東京マラソンの生中継にタレントの男性が心肺停止で倒れた。しかし、番組では彼の安否を心配するコメントが何処にも無く”能天気”な放送をしていた。実況を担当したアナウンサーや放送局のモラルを疑います。出演メンバーもバカ騒ぎをするだけで、番組の品位を疑いました。
    • 3月9日、正確に言うと3月10日未明の放送だったが、民放ラジオの深夜番組のパーソナリティーが「今日は東京大空襲の記念日です」と言った。「空襲」という悲惨極まりない出来事に対して「記念日」という晴れがましい響きを持つ言葉は相応しくないと思う。私は「記念日」と聞いた時、反射的に違和感を覚えた。もし、東京大空襲で家族を失った人達が聞いていたなら、その人達の耳にはどのように響いただろうか?

    【番組全般、その他】

    • 歴史解説番組であるが、学校で教わった日本史や世 界史をより深く理解できる内容であり、歴史の紹介と共に現代との共通点や相違点なども紹介しているので、毎回楽しみにしている。「源氏物語」を取り上げた時も、その美しい映像や美しい文章の紹介などにとても驚いたが、昨日の「世界恐慌」もとても分かりやすくて、楽しく見ることができた。乱暴な政治批判などは全くなく、「日本には当時何があって、どのようにして世界恐慌を乗り切ったのか」を時系列で、しかも世界情勢と対比しながら放送していたのでより理解が深まった。最後のメッセージも私たちを元気づけるようなものだったので、「頑張ろう!」と素直に思えた。過去の歴史を学ぶことにより、将来「どう防ぐか」「どう乗り切るか」を学ぶことが出来た。とても考えさせられる番組だった。
    • 私は脊髄小脳変成症という病気のためサングラスを手放すことができず、今では体の一部となっている。晴れの日よりも曇天の日のほうが瞳孔が開いてまぶしいので、日が落ちてからの外出時にもサングラスを手放せない。そこでお願いだが、ラジオで「サングラスをかけている人は怖い人」と言わんばかりの放送をすることがあるが、サングラスをかけている人すべてを一括りにするのは止めて欲しい。また身体障害者をニート扱いする発言も目立つが、身体障害者が一般の会社に勤めるということは、放送局の人たちが考えているよりはるかに困難なことなのである。私には一般会社で働けるような能力はもうない。ラジオを聴きながらずっと我慢をしていたが、「メールが打てる力が残っているうちに」と思い連絡をした。今では外部の人とのコミュニケーション手段はメールかFAX、筆談だけだが、こういう人間の意見も聞いて欲しい。
    • 私は3ヵ月前に白内障で目が見えなくなった。そのため、テレビでは音声だけで情報を聞いている。先ごろ、アメリカではオバマ氏が大統領に就任し大々的に報道されていた。放送ではオバマ氏の肉声が流れたが、私は英語が分からないので主人に和訳した字幕を読んでもらっていた。しかし主人は字幕のスピードが早すぎて読みきれず、結局、私はオバマ氏の発言内容がよく分からなかった。アメリカと日本の関係は大事なことなので、正しい情報を知りたいと思っていた。できる事ならば、外国人の発言は翻訳したものを字幕で流すだけでなく、アナウンサーが読み上げる形も取って欲しいと思う。
    • 「ジェンダー」に関する話題になると決まって元・大学教授の女性が大声を張り上げて女性の権利拡大を訴える。しかし、彼女のように人の意見には耳を貸さずに自己主張ばかりを繰り返すことが、「女性の人権」に対する一般の人たちの意識を高めるとは思えない。態度にも品性が感じられないし、居並ぶ男性陣の主張を打ち砕こうとばかり考えてわめいているが、そのことが「女性」に対する評価を下げ、世の中の女性達に不利益をもたらしていると感じている。
    • 最近は、お笑い芸人出演のバラエティー番組やクイズ番組が多く、どの局を見ても全く同じと言っても過言ではない。このようなテレビが「面白い」と言えるのだろうか?まるで、番組制作をお笑い芸人の会社に丸投げしているかのように感じる。私の親の年代である60~70代の人たちも、私の後輩である40代~30代の人たちも、皆が同様に「あまりテレビを見なくなった」と言っている。「お笑い・バラエティー番組」だけでなく、海外のテレビ映画・洋画・邦画を放送したり、歌番組や報道番組にしても、各局が独自性のある番組を企画していただきたい。このままだとテレビの衰退は目前に来ているように感じる。本当に最近のテレビは面白くない。特にお笑い芸人の出演するバラエティー番組は見ないようにしている。
    • 定額給付金の支給が始まった青森県のある村の様子が紹介された。記者の質問に対し、お年寄りが「給付金を頂けて本当にありがたい。まず仏壇に供える」と笑顔で答えていた。コメンテーターが「税金で賄われているのに”ありがたい”とはおかしい。単純に喜ぶようなことではない」と厳しく批判すると、キャスターも「ホント、そうですよねえ」と同調していた。しかし、お年寄りが給付金を受け取って、素直に喜びを表すことのどこがいけないのか?地方在住の高齢者を見下し、さも「無知で単純」と馬鹿にするようなコメンテーターやキャスターの態度が非常に不快だった。視聴者センターに電話をしたが「担当者に伝える」と答えるのみだった。再び電話をところ、「応対業務の責任者」と称する男性が出て一方的にまくし立てた上、こちらの話を聞こうともせずに電話を切った。このように視聴者をあからさまに軽視した態度に怒りが収まらない。
    • 「大都会の精神科救急24時」で精神科治療のための「電気ショック療法」を紹介していたが、このような内容の番組は放送時間帯を考慮するべきである。重度の精神障害者である男性の頭に院長が装置を付けて電気ショック療法をしていたが、見ていて気分が悪くなり食事も喉を通らなくなった。このような療法があることを番組で初めて知ったが、放送後に「電気ショックによる治療法は、痙攣などの副作用を伴うこともある」ことを友人から教えられて驚いた。一般家庭の夕食時間に、このような内容をドキュメンタリーとして放送するテレビ局の神経が理解できない。
    • ペット用として人気があり、愛くるしい姿でテレビCMなどにも登場したウーパールーパーを「食用」として紹介していた。現在、ウーパールーパーは絶滅危惧種としてワシントン条約でメキシコからの輸出が禁止されている。日本のペットショップなどで販売されているウーパールーパーはこの条約締結以前に輸入された固体を国内で繁殖させたもので、販売するのは違法ではない。番組では女性キャスターが食用としてウーパールーパーを販売している富山市の会社を訪ね、まず、から揚げを試食し「これアナゴ?」「淡白で塩がきいていておいしい!」とコメントしていた。その後、持ち帰ったウーパールーパーを東京・新宿のメキシコ料理店に持ち込み「トマト煮込みタコス」として調理してもらい美味しそうに食べていた。しかし、ペット用に飼育されたウーパールーパーを殺して食べるなんてあり得ない話だ。もし、この取材がなければ、殺されて食べられてしまったウーパールーパーは現在もどこかで愛嬌を振りまいているはずだ。人間の傲慢さを象徴した報道であった。
    • ローマ・エジプトなどの古代文明や近代中国のミステリーを中心とした歴史特別シリーズを放送していた。しかし、その内容は1~2カ月前に同じテレビ系列で放送された別の番組の内容とほぼ同じものだった。私がその時興味深く見ていた古代遺跡の場面等が、そのまますべて今回の番組に使われていた。制作費の節約の為なのか知らないが、「再放送」と断るならともかく、今回のような「番組の使い回し」をするのは視聴者を馬鹿にしていると思う。視聴した局に電話をして「なぜ”再放送”と断らないのか?」と尋ねたところ、「”内容の構成”が違うので”再放送”には当たらない」と言われた。姑息な手法をとるのは止めた方がよい。
    • 早朝のワイドショーで政府の景気対策の話があったのですが、「子育て応援特別手当」の周知が立ち遅れていることや、これに不公平感を抱いている人がいることなど、なぜかマイナス面ばかりを強調しているのが気になりました。この手当金のことを知らない人が多い理由は、この番組も含め、テレビの報道番組が「定額給付金」だけを大きく取り上げ、他の景気対策のことは全くと言っていいほど報道しなかったことが原因なのではないでしょうか?自分達の怠慢を棚に上げているように感じました。また、「第2子の出生日によっては手当て支給の対象から外れる家庭がある」ということで不満に思う方の意見が紹介されていましたが、もらえなくて不満な人の意見だけが放送され、受給した人の意見がなかったのが変に思いました。テレビでは「定額給付金」と「高速道路料金」だけを勝手に”景気対策の目玉”と言っていますが、他にも「住宅減税」や「妊婦検診の無料化」のような庶民の生活に密着したものがいろいろあるのですから、ちゃんと報道してもらいたいと思います。自治体の広報や政府のHPを探して読まないと何も分からないので、イライラしています。
    • 女子アナウンサーから「先週の放送での不適切な発言に対するお詫び」がありましたが、これでは「何が不適切発言」だったのかが視聴者には分かりません。これ自体が全く”不適切な発言”です。おそらく、評論家がある人を確固とした証拠もないのに罪人であるかのような発言をした件だと思いますが、これではその人の名誉も回復されませんし、発言した本人が責任をとることにもなりません。一般社会では本人なり上司なりが謝罪するのが当たり前です。この番組はコメンテーターが自由に発言するスタイルなので、コメンテーター本人が謝罪するのが妥当だと思います。
    • お笑いタレントたちが政治を茶化したり、笑いの種にしたり、軽蔑したりする番組が数多いが、これらの番組が国民の政治不信を助長し、同時に政治家や日本の政治そのものを堕落させているのだと思う。政治問題を扱う番組は、専門家や有識者を招いて真面目な姿勢でオーソドックスな作り方をするべきだ。
    • 高速道路料金値下げに関する話題で、割引対象がETCだけであることについて、出演者の経済評論家が「国土交通省のETC担当者の陰謀である」「民主党が政権を取ると高速道路は無料にすると言っているのでETCは要らなくなる」と発言していた。しかしながら民主党の2007年のマニフェストによると「高速道路は一部大都市を除いて無料とします」と明記されており、民主党のマニュフェストが実現された場合でもすべての高速道路が無料化されるわけではなく、ETCが不要になるわけではないと思います。民主党の政策を誤った形で報道することは有権者への誤解を招く行為であり、また具体的な根拠を示すことなく「陰謀」という軽率な発言をするのは厳に慎むべきです。
    • キャスターが「小学五年生の女の子から『明日WBCの決勝で日本が勝ったら、マウンドに日本と韓国の旗を両方立てて下さい』というFAXが来た」と発言しました。しかし、野球のマウンドといえども旗を立てる行為は開催国に対して大変失礼にあたります。また、マウンドは野球選手にとってもファンにとっても神聖な場所なのです。安易な賛同に違和感を覚えました。
    • 最近、情報系バラエティー番組やクイズ番組などで、観客の笑い声や驚きを表現する声を効果音のように挿入することが多い。あまりにもわざとらしく不必要だと思うが、これはテレビ局による「視聴者の思考の誘導」ではないか?大体、スタジオに観客を入れてもいないのにこのような声を挿入しているのは、はっきり言って捏造行為だと思う。

    【CM】

    • WBC「日本対韓国戦」の放送中で、パチンコ企業の機器のCMが放送された。テレビという媒体が社会の公器である以上、テレビで「パチンコ」という賭博を推奨するCMを放送するのはいかがなものかと思う。放送法に「公安及び善良な風俗を害しないこと」とある以上、パチンコCMが放送法に抵触しているのは明らかである。
    • 日本国内では毎年3万人を超える自殺者が出ているが、借金などの経済的な問題を苦にした自殺が全体の3割以上であると聞く。そのような世相にも拘らず、テレビでは毎日膨大な量の消費者金融のCMを流し、借金をそそのかすようなメッセージを発信し続けている。自殺に追い込まれた人の中には、テレビで見たサラ金のCMがきっかけとなって借金地獄に落ちた人がいるかも知れない。人生を棒に振る発端となりかねない消費者金融のCMを、今すぐテレビから締め出すべきだと思う。
    • 私は沖縄県で形成外科の医院を経営しているが、同業者のテレビCMが各放送局で頻繁に流れている。しかし、病院・医院のCMで禁止されている「病院名の連呼」が堂々と行なわれており、極めて問題だと思う。テレビ局は自社で流すCMにもっと責任を持ってほしい。

    【BPOへの意見】

    • 「虚偽証言報道」が放送されたことは、国民のテレビ報道に対する信頼を失墜させた。一般企業が不祥事を起こした場合には、テレビでは記者会見で経営者が深々と頭を下げて謝罪する様子を放送しているが、今回の当該局の社長辞任記者会見については民放ではほとんど報道されなかった。しかし、この問題では、BPOが特別調査チームを作って審理すると報じられている。期待している。
    • BPOには広く視聴者の意見が集まるようですが、BPOは視聴者から訴えがあってから動くのですか、それとも独自にテレビ番組を監視しているのですか。昨今は偏向報道が多いようですが、放送法に罰則規定がないために各局がやりたい放題の放送をしているように思えます。BPOも大変だと思いますが、断固とした対応をとっていただきたいと思います。
    • 今のメディアの惨状を、BPOはどのように責任を取るつもりなのか?今回、「虚偽証言報道」でやっと動くようだが、放送界をよく見ていただきたい。すべての局が「ルール無用」とばかりに好き勝手に放送している。「公平性」などという基本すら微塵も感じられない。そう考えると、BPOは役に立っていないと思う。必要ないとも思う。放送局の立場からではなく、もっと視聴者の立場に立って「失墜したメディアの信頼をどうしたら回復出来るか」について真剣に考えようとする組織を我々は望んでいる。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • 子ども向けアニメのようだが、「キャバクラ」や「SM」の描写等、限りなく下品で卑猥な内容を含んでいる。そのため、とても子ども達には見せられない。
    • バラエティー番組。昨年、小学生の男の子が給食のパンを喉に詰まらせて亡くなるという痛ましい事故があった。そのお子さんはテレビ番組の真似をして早食いを試みたという。そのような事故を教訓に、テレビ番組から「大食い」「早食い」の企画は姿を消したと思っていた。ところが、大食い番組を堂々と3時間にも亘って放送したことを知り、私は呆れてしまった。この放送を最後とし、今後は一切このような企画を放送しないよう、BPOがテレビ局に厳しく指導すべきだ。
    • バラエティー番組。先日も放送直後にテレビ局に苦情のメールを送ったが、本日また繰り返して放送されたのでBPOにメールをした。番組の中でオートバイによる暴走行為を助長する様な内容が放送された。「オートバイの爆音でメロディーを奏でる」という内容。20年以上前から暴走族がやっていた行為のやり方を、なぜテレビでわざわざ教える必要があるのだろうか?また21時台で子ども達が見ている時間帯(深夜でもだが)の放送としては著しく悪質な内容だ。視聴者からの苦情を無視して放送を繰り返すテレビ局の倫理観を疑う。
    • 東京ローカルの情報番組。子どもが丁度見る時間に放送している番組としては、トークが退廃的でエッチな内容が多すぎる。まるで場末のスナックで交わされるような会話が繰り広げられる。特に、水曜日の内容が酷い。大人でも聞くに堪えない内容である。なにも「清く正しく」とまでは言わないが、夕方に放送しているのだから、どうにかしてほしい。

    【報道・情報系番組に関する意見】

    • 情報番組。「中学校で男子生徒が女性教師に対し『先生を流産させる会』と称して悪質ないたずらをしていた」というニュースの中で、コラムニストが「『流産させる会』というネーミングでなければ、どこの学校でも多少ある」などと発言していたが、あまりに非常識な暴言ではないだろうか。嫌いな教師に対する多少のいたずらであればどこの学校でもある事かもしれないが、妊婦と胎児の命に係わるほどの嫌がらせが、「どこでも行われている」などと断じるのは乱暴すぎる。こういった悪質な行為については、大人がきちんと叱らなければ歪んだ感性のまま成長してしまうこともあるのだから、容認するような発言を公共の場でしてはならないだろう。(同様意見5件)

    【CMに関する意見】

    • テレビでパチンコのCMを見た子供が「パチンコをやりたい」と言い出した。CMにしろ番組にしろ、子供に悪影響を及ぼす放送をしていることについて放送局はどう責任を取るのか。また、今後はどのように対応していくつもりなのか。
    • 最近、サラ金とパチンコメーカーのCMが非常に多く放送されることが気になっている。朝から晩まで、それこそ子供を含む家族の団欒の時にテレビからそれらのCMが流れることに非常に不快感を覚える。ニュースや報道番組などでは、今、盛んに政治家を叩く内容を放送しているが、その番組の合間にパチンコやサラ金のCMが流れるのはいかがなものかと思う。生活保護費をパチンコに充てて借金を作り、サラ金に走り自己破産をするような人もいるのだ。テレビは優良企業の不祥事や政治家のことはこれでもかというほど叩くのに、パチンコ関連の出来事を批判する番組は無いに等しい。テレビ局も経営が厳しいのかもしれないが、せめてニュース関連の番組にパチンコメーカーとサラ金企業をスポンサーとするのは止めていただきたい。今のパチンコのCMは「これは悪い事だ」という印象を抱かせない内容が多いので、子ども達がパチンコ本来の事情を知らずに興味を持つのではないかと危惧している。

    【言葉遣いについて】

    • 若手のタレント、特にジャニーズ系のタレントは爽やかなルックスと人柄の良さで人気があり、私も好意的に見ています。ただ、出演する番組の種類を問わず、彼らの言葉遣いが粗雑なことが多く、そのことが残念です。例えば「マジかよ!?」とか「**するんじゃねぇよ!」と言った類です。せっかくの好感度キャラが台無しです。彼らに憧れる子ども達が彼らの言葉遣いを知らず知らず真似てしまうことが一番心配です。是非、この点を本人達に分かって貰いたいです。

    【表現・演出に関する意見】

    • 刑事ドラマとして楽しんで見ているが、最終回SPのラストの部分が不快だった。障害者は健常者の重荷で、そこから抜け出すためにはあのような方法しか無いかのごとく表現されたのが悲しい。あの部分はドラマのストーリー上必要だったのだろうか。どうしてもそうは思えない。世間に自閉症の人間が扱いにくく、周りの肉親の負担がとても重いという印象のみをクローズアップされてしまったように思う。とても後味の悪いものだった。我が家にも健常児の姉と自閉症児の弟がいる。実際同じ家庭環境にある視聴者のことなど、少数派のことは考えて頂けないのかもしれないが、とても子ども達に見せることの出来る内容ではなかった。エンタメとしておもしろおかしく扱って欲しいことではない。テレビがもたらす影響をよく考えた上での放送を希望する。

    2009年2月に視聴者から寄せられた意見

    2009年2月に視聴者から寄せられた意見

    中川前大臣のG7後の記者会見報道を中心に、麻生首相関連報道などで、内容が特定の政治家を過度に非難しているとして「恣意的な報道だ」などと意見があった。更に、報道番組や情報ワイド番組では「G7会議の内容を十分に伝えていない」として、同行取材陣に対する厳しい指摘があった。

    2009年2月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのホームページ経由でBPOへ寄せられた意見は1,252件で、1月と比較し22件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール61%、電話33%、ファクシミリ4%、郵送ほか2%。男女別は男性65%、女性31%、不明4%で、世代別では30歳代32%、40歳代20%、20歳代19%、50歳代8%、60歳以上8%、10歳代2% の順となっている。

    2009年2月に視聴者から寄せられた意見 1,252件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2009年2月件数 年度累計
    人権等に関する意見 14 件 74 件
    放送と青少年に関する意見 106 件 [ 意見内容 ] 1,394 件
    放送番組全般にわたる意見 714 件 [ 意見内容 ] 7,014 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 54 件 650 件
    その他(放送関連以外) 364 件 3,911 件
    意見件数 計 1,252 件 13,043 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。2月通知数は526件(46局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し28件を全加盟社・局に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    2月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 14件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 37件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【情報ワイド・バラエティー番組】関連1,318件(全体の105%) 前月比305件の減少
      意見の傾向 “指摘事項”(件数、全体の比率)

    • “不適切な内容、不適格な出演者”(743件:59%)
    • “低俗・下品な番組” (379件:30%)
    • “倫理観欠如、局の責任”など(196件:16%)

    【報道・情報番組】関連1,163件(全体の93%) 前月比407件の増加

    • “取材・報道のあり方・批判”(785件:63%)
    • “報道の公平・公正性と内容批判”(209件:17%)
    • “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(169件:13%)

    *【情報ワイド・バラエティー番組】と【報道・情報番組】の意見合計数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

    2月は報道番組・情報ワイド番組での政治関連報道への批判が前月の168件から304件に、また、出演者(キャスター・コメンテーター・解説者)の発言に対する批判が前月の86件から120件に増加している。これは中川前大臣のG7後の記者会見報道を中心に147件、麻生首相関連報道(首相発言の編集のあり方や支持率低下報道等139件)について指摘したもので、内容が特定の政治家を過度に非難しているとして「恣意的な報道だ」「政治的公平性が保たれていないのではないか」などと批判している。更に、報道番組や情報ワイド番組では「G7会議の内容を十分に伝えていない」として、同行取材陣に対する厳しい指摘や、「今やインターネットでの情報確認を優先している」などの意見も増えている。
    番組全般では「どこの局も同じようなクイズ番組やバラエティー番組の乱立とお笑い芸人の氾濫で見たい番組が少ない」との意見をはじめ、「捏造・やらせ・情報操作ではないか」「放送界のモラルが低下している」などの指摘が多い。また、生活情報番組について「テーマと番組内容」「出演者の適格性を問う」などの不満も散見された。なお、放送局の応対・対応に関する苦情は213件で前月より微増した。

    青少年に関する意見

    2月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは106件と先月より3件増えた。
    今月は、意見が集中した番組がなく、幅広い分野に意見が寄せられた。

    BPOに関する意見

    54件のうちBPOへの意見23件、問合せ31件となっている。「意見・問合せ」以外にBPOについてふれた意見は211件であった。

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 名古屋で起きた闇サイト殺人事件の被害者の母親が各局の報道番組に出演し、被害者である娘さんの写真や思い出の品を見せながら「犯人に極刑を」と訴えているのを目にする。被害者家族の気持ちも分からなくはないが、裁判委員制度が始まることを考えると、このような報道の仕方をすることで視聴者に被害者寄りの感情が生まれ、公平な判断が出来なくなるのではと心配になる。光市の事件でも、やはり被害者家族のメディアへの露出が問題視されたではないか?テレビはあれから何も変わっていないと感じた
    • 麻生内閣への偏向報道がエスカレートするばかりだ。椿事件の再来といっても過言ではないと思う。今やインターネットでの1次ソースの確認が容易になったので、それを見た上でテレビの報道番組を視聴すると、殆どの報道番組で明らかに悪意のある編集が公然とされているのが分かる。今の報道番組は「報道の自由」を盾に「政治的に公平である」という放送法を完全に無視している。このままでは、テレビは確実に信用されなくなっていくだろう。国民とテレビの双方のためにも、BPOから各局に偏向報道をやめるよう早急に助言すべきと考える。
    • 報道番組などで「人権」という言葉をよく聞く。「被害者の人権」「子供の人権」等いろいろあると思うが、政治家に人権は無いのだろうか。勿論、汚職に手を染めたり国益に反したりと、政治家としてあってはならないことをした人がいるのは事実だと思うが、きちんと仕事をしている政治家に対してまで悪口を言うのはなぜなのか。安倍元総理へのバッシングは異常だったが、彼が病気で倒れたことの一因に「マスコミのバッシングがあった」と今でも言われるほどだ。病に倒れて辞任せざるを得なくなった時ですら、マスコミは「無責任だ」「馬鹿だ」と罵り、ひどいコメンテーターになると「死ねばよかった」などとまで言っていた。これは明らかに人権侵害ではないか。そして今、麻生総理に対してのバッシングは安倍元総理の時と同じようになってきている。どんな仕事をしているかを正しく報道しないで、発言の一部を切り取ってマスコミの思うように解釈し「何もしないで迷走する総理」の烙印を押している。面白ければ名誉毀損に及んでもいいのか。政治家に人権はないのだろうか?
    • 早朝からの情報ワイドで、テレビ局の解説副委員長でもあるコメンテーターが「最近の円安の原因は中川前大臣の例の会見が、海外の人に『日本は大丈夫なのか?』という不安を抱かせてしまったせいだ」と発言をしていた。しかし、最近の円安傾向の原因は日本のGDPが日本や世界が予想していたよりも悪かったのが原因で、中川会見が原因という、そんなバカなことはない。この発言もだが、最近のテレビの報道を見ていると現政権の揚げ足取りばかりでうんざりする。しかも、このような嘘に近い情報をテレビで流すのは大変問題があると思う。テレビで嘘を言っても、何の責任も取らなくていいのか。G7会議の内容を知ろうとしても、テレビでは中川氏の会見のことしか伝えていない。これは異常ではないか。やっと海外の報道でG7での日本の役割は結構好評だったことを知り得た。なぜ日本の報道で知ることができず、海外から情報を得なければならないのか。これで報道と呼べるのか?昨日も大手新聞の脱税の件があったが、テレビで扱われたのはほんの少しだった。同業者の過ちは小さく扱うくせに、政治家のどうでもいいことや、業者の食品偽装などの不正については鬼の首でも取ったかのように大騒ぎする。自身の不正にはより一層の厳しさを持たなければ、マスコミは信用されない。マスコミのこういった態度が改善されないが、BPOは機能しているのか?
    • 中川大臣が辞任に至るまでの各局の一連の報道の中に、G7後の問題の記者会見に出ていたはずの日本人同行記者の報道・リポートがなかった。これが不思議だ。だから、問題の核心となる大臣の飲酒疑惑の真相も分からないままだ。記者達は何のために同行しているのか。現地でちゃんと取材をしているのか。配られるプレスリリースに頼っているだけではないのか・・・そんな疑問が湧いてくる。
    • G7での中川前財務大臣の”もうろう会見”を批判していた。それだけではなく、番組リポーターが何とイギリスに飛び、記者会見の際の中川氏の酩酊写真数枚を貼り付けたボードを市民らに見せ、「この状態をどう思うか?」と街頭インタビューをしていた。しかし、このようなインタビューが本当に必要なのか?日本国民の誰もが中川氏の失態を怒っているが、だからと言って何も外国まで出かけて行ってわざわざ国民の恥を晒すことは無かろう。「報道の自由」の名のもとに、国と国民を貶めるような放送がされたことに憤りを覚える。
    • テレビでは麻生総理の「支持率下げ止まらず」と言われているが、一体どのように調査がされているのだろうか?調査の前提となるはずの母集団の選び方、及びその内訳も不明、設問も不明、調査の実施日・時間帯も不明と、どのように調査されたのか分からないまま、結果のみが発表されている。調査結果に信憑性を持たせたいのであれば、これらを明らかにしてはどうか。それが出来ないのであれば、調査結果には信憑性がないと前置きした上で発表するべきだ。捏造番組が糾弾されて久しいが、番組を作っているのは素人ではなく、それを職業としているプロなのだから、こうした調査結果もその過程が明らかにされなければ捏造同然であることを弁えるべきだ。
    • 中川前大臣の失態報道で「バチカン博物館で柵を乗り越え、警報機を鳴らした」という報道をしていた。スタジオでは大型テレビに美術品を映し、柵をこしらえるなど再現していた。その後、美術の専門家にその行動をどう思うかを聞き、またバチカン博物館に電話をしてその時の状況を確認していた。しかし、バチカン博物館の担当者は「警報が鳴ったから向かっただけで、柵を越えた現場を見たわけではない」とし、スタジオでの再現内容の真実味が疑われる内容だった。その後、新聞社の4億円の所得隠しを報道したが、新聞社のビルを映しながら内容を読むだけだった。この報道の差は何なのだろうか。政治家の不祥事もマスコミの不祥事も決して許されるべきことではなく、双方とも視聴者の関心は高いと思う。それなのに、片方は「煽り報道」で、片方は「擁護報道」のように感じる。反論できない者、弱い者のみを叩くのがマスコミの報道なのだろうか。マスコミのモラルハザードは誰が報道するのだろうか。
    • 夜の報道番組で「遅発性統合失調症」が取り上げられた際、統合失調症を発病した母親と、その母親を入院させようとする娘、それを手伝う業者の方が出ていました。しかし、この特集を見て「報道の危うさ」を感じました。病気の恐ろしさを煽る一方で、通常考えられる一般の相談機関を一切紹介せず、間接的に一業者の宣伝となっているのではないかと思われる点です。VTRに出ていた精神保健事務所は、相談するためには相談料金が3時間で10万5千円、移送業務は基本報酬が315万円です(業者のホームページに掲載)。通常、精神疾患が疑われる場合は行政の保健所が相談窓口となります。保健所の相談は無料なので、それと比べても安易に紹介してよいものかどうか疑問です。藁をも掴むような気持ちの人に医療機関・行政機関の紹介もせず、一業者だけを紹介するのは公平性に欠けるものと思われます。同じような病気の患者を抱えている家族が番組を見て、通常の相談窓口や解決方法を知らずに多額のお金を払って苦しむことになるのではと心配です。
    • 韓国人被爆者の方々の被爆者手帳交付のニュースで、「強制連行で広島へ連れて来られて被曝された方々が」との発言がございましたが、広島市内で働いていらっしゃった方々の多くは「出稼ぎ」においでになっていたものと存じます。若い方は詳しくご存じない方が多いと思いますが、あたかも全ての方々が「強制連行」でおいでになったかのような発言をするのはいかがなものかと思われます。放送日は失念いたしましたが、夕方のニュースでした。いくら地方局とはいえ、あまりにひどい発言と思い、意見させていただきました。
    • 今月13日に中国人の女性が中国人の男性との間に出来た子供について日本人男性の認知届を偽装し、それを斡旋したブローカー共々有印私文書偽造で逮捕されるという事件が起きた。この問題は、国籍法改正案が国会で審議されている頃から反対派の間では懸念されていた問題である。国籍法改正推進派が否定してきた問題がまさに現実となり、反対派の意見の正しさが証明されたことになる。今回は未然に防ぐ事が出来たが、この事件が氷山の一角なのは想像に難くない。法改正反対派が指摘してきたとおりの問題が起きても報道しない報道機関に対して不審の念を募らせている。
    • ドバイ政府観光商務局の者だが、この番組で「マネー経済終焉」というテーマで成長著しかったドバイが厳しい局面を迎えていることが放送され、キャスターが「崩壊の危機ですね」とコメントした。取材を担当した記者が紹介した映像とコメントは「崩壊」を強調した内容ではなかったが、このキャスターのコメントの影響でドバイへの旅行のキャンセルが相次ぎ、関連の旅行代理店が損害を受けている。また、2月1日に同系列の新聞が「ドバイ熱 冷めた」という記事を掲載したので、この影響も心配している。これは報道被害に当たるのではないか。
    • 疑似通貨や健康寝具販売会社の元会長逮捕への取材方法について疑問を感じた。逮捕前の元会長の自宅と思われるプライベートな状況で取材をしている映像が流れている。他局でもこのような映像を見た記憶があるが、詐欺事件の当事者として逮捕の可能性が高い人物とこのような親密な接触をすることは、スクープ性の高い情報を得るためかも知れないが、逆に取材側と取材対象者との関係に不健全なものを感じる。映像取材のために、両者の間に金銭の授受や捜査情報の提供など、何らかの利益供与があったことを疑われても仕方がない。このような行為は慎むべきではないか。この局とは別に、千葉・東金女児死体遺棄事件でも、後に逮捕されることになる人物と取材者が一緒にカラオケに行くなどして情報を得ていた事例があったと記憶している。しかもどちらの場合も女性が担当者として取材に当たっているのもうさん臭い感じがする。このような手法が一般化していくと、報道されている内容そのものへの信頼感が薄れていくと考えるのは私だけだろうか。
    • 不妊治療で受精卵を取り違えた事件の記者会見を放送していたが、記者会見での記者の質問姿勢が極めて横柄だったので、見ていて不愉快だった。記者というのは皆そうなのか。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 緊急浄霊と謳い心霊現象を取り上げる内容だったが、霊能者がタレントに対して「視力が低下しているのは霊の仕業」と称して除霊行為を行っていた。「怪談話」くらいなら娯楽番組の範疇として楽しめるが、病気や身体の異常について実体の解明されていない”霊”を持ち出して「除霊をすれば病気が治る」と放送することは、テレビとして許されないことだと思う。世の中には、現代医学では完治の難しい病気などに苦しむ人々がおり、そこにつけ込んで高い金品を要求する悪徳霊感商法も存在している。実際、過去にそういう行為を行って逮捕された宗教団体もあったが、この番組がやったことは、カルト宗教や霊感商法が跋扈する土壌を作っているだけだ。本来のマスメディアの役割は、こういった正義の皮を被って人々を騙すような悪人を断罪し注意を喚起する番組を作ることではないのか。これでは、テレビ局自体がそれらの悪の尖兵に成り下がっているだけではないか。反省と謝罪を要求し、繰り返されないことを切に願う。
    • 「世界の怪奇現象」として自称「超能力者」が出演し、行方不明になっている女児を探すという愚かな企画を放送していた。女児のご両親も藁にもすがる思いで、また事件を風化させたくない一心で出演したのだろう。そもそもそんな超能力などあり得ないし虚言でそれをもとにテレビ局がスポンサーからお金を集めて商売をしているのは、先に別件の女児行方不明事件で少女のご両親から大金を巻き上げて逮捕された詐欺師と「子供を心配する親心に付け込んだ」という点で全く同じであり卑劣である。「オカルト」という、ありもしないことを事実のように放送するべきではない。テレビ業界は「オウム真理教事件」からなんの反省もしていない。テレビ業界は自浄作用なんて期待できない業界だと強く感じた。
    • アイドルに芸人が集団で襲いかかったり、女性に飛び掛って無理やり押し倒し、キスしようとしたり、逃げようとする腕を鷲づかみにしてひっぱったりするという暴行まがいの行為があった。悪ふざけにしてもひどすぎる。性犯罪を想起させるほど悪質で度を越えたものだった。
    • 「すべらない話」として、タレントが口にするのもおぞましいような発言をしていた。正月に放送された特番が面白かったので、今回も同様の内容だと思い見ていた。高校生の息子も録画しながら一緒に見ていたのだが、ゲストが「性行為をした時に女性の体を触ったら、お尻に”ニラ”が付いていたのでそれを食べた」と面白げに話していた。一緒に見ていた息子もさすがに「テレビで放送する話か!」と怒って録画を消してしまった。最近のこのテレビ局は、番組内の表現が余りに過激なのではないか。テレビ局はHPで「日本民間放送連盟の放送基準を厳守する」と表明しているが、この番組の内容は「表現上の配慮」に抵触していると思う。
    • 開局記念ドラマを見たが、全編が暴力・裏切り・殺人に覆い尽くされており、余りの恐ろしさと気持ち悪さに見終わった夜は一睡もできず、「生きて行くのが怖い」とさえ思った。気持ち悪さを我慢して前・後編とも見たのは、「恐ろしい事件が続いた後で、やがて謎が解け、全てがうまく行きハッピーエンドにつながるのだろう」と期待していたからだ。しかし実際にはハッピーエンドとは程遠く、謎は謎のまま残るなど、見た者を不安にさせる後味の悪い終わり方だった。テレビ局に電話で意見を言ったが「伝えます」と言うだけだった。また、「愉しんで見た視聴者もいるのです」とも言われて呆れた。あのようなドラマを愉しんで見る人がいるとしたらその方が問題だ。
    • 最近また血液型を取り上げる番組が増えているように感じる。すでに日本人の中には「A型は几帳面で神経質」「B型は気分屋で適当」といったような共通の認識を持っているのではないか。これはマスコミやテレビ番組によって多くの人がマインドコントロールされた結果だと思う。最近結婚相談所に行った際に「AB型とB型の人はやめたほうがいいですよ~」と言われた。私はその時、「この国では、血液型による差別というものが確立されつつある」と感じた。今、報道の仕方や決めつけによる番組のあり方を考え直さなかったら、これから生まれてくる子ども達が差別の中で生きていくことになるということをテレビ局の人に言っておきたい。
    • 日本史を扱う番組で水戸黄門を取り上げていた。前半は史実に則っていたが、後半は「松尾芭蕉の弟子の河合曽良が水戸黄門だった」とする説を紹介していた。河合曽良のどんな文献を当たってもそんな記述は一切なく、明らかに捏造である。
    • 「スクープ激撮」と称して、電車内で女性を囲んで痴漢をする集団を取材していた。駅のホームで集合し、目をつけた女性を電車内で取り囲む痴漢集団の様子を撮影したあと、女性と一緒に電車を降り、いきなり女性に「今、触られましたか?」と聞く無神経さに驚いた。しかも一度ではない。なぜ2度目の時、電車に乗り込む前に警察に連絡しなかったのか。電車を降りた後、男性を追いかけながら警察に電話をかけていたが、その男性は本気で逃げているようには見えなかった。ひょっとして「やらせ」ではないかと疑いたくなる内容だった。
    • 芸人が御飯を食べるだけの番組は、CSなどの有料番組で見たい人限定で放送してもらいたい。「自腹云々」と言っているが、高級料理店のCM代わりになっている現状を見ても、実際には無料で食べているのではないかと推測されても仕方がない。芸人が料理を食べることで店を宣伝し人気取りをしているような番組は、テレビの質を悪化させることになる。このような番組は公共の放送に値するものなのだろうか。
    • 「視聴者から寄せられたアイディアを基に今まで誰もしなかったことを実験する」というコーナーがある。テレビ欄によると、この日の企画は「ニューハーフのオッパイを絞ると母乳が出るか?出た母乳を濃縮し、バター状に加工したものをトーストに塗って食べることは可能か?」という愚劣きわまる内容だった。以前にも「採取した小鼻の脂でステーキを焼くことは可能か?」という呆れた実験があった。それにしても世の中には何と低次元なことを思いつく者がいることか。又、そんなくだらないことを番組で実験してみようという放送局があるとは余りに情けない。
    • 現場中継の際に、現場のリポーターが中川秀直議員の氏名を「なかがわ・しゅうちょく」と読んでいた。現場中継なので、キャスターも番組制作者も間違いなく聞いていた筈だ。それにも拘らず番組では訂正も謝罪もなく、キャスターはその後に平然と政府批判を始めた。普段あれだけ政府批判を強烈に行い、総理の漢字の読み間違いに関しても散々批判をしておきながら、自分たちのミスに関しては何もしないというのは言語道断である。私は自民党支持でも何でもないが、この放送には憤りを感じ呆れた。この番組にニュースなど扱う資格はない。
    • 「AM」「PM」という時刻表記を、「午前」「午後」のように数字の前に表記している番組が見られる。「AM9時」という具合だ。しかし、正しくは「9AM」のように数字の後に書くべきものだ。世間一般では誤表記が多いが、テレビぐらいは正しい表記をお願いします。

    【番組全般、その他】

    • 故大宅壮一氏は「一億総白痴化」の名言を残したが、今のテレビ界はまさに大宅氏の予言どおり、堕落の極致である。タレントたちが騒ぐだけのくだらないトーク番組。スポーツに全く関係のないタレントを登場させ、選手や競技を冒涜するスポーツ番組のバラエティー化。番組の全てに創意工夫が全くなく、発想が貧困である。質の悪い番組ばかりだ。いくらテレビが地上波デジタルになっても、テレビ局がこういう質の悪い番組を放送していては何の意味もない。
    • 私は医療に従事する者です。「精神科救急24時」を扱った番組で大阪のある精神科医の治療の様子を紹介していたが、その医師の行っていた「電気ショック療法」は、今時どの精神科医も行わないような時代錯誤もはなはだしい治療法である。又、入院患者がベッドに拘束された状態に置かれるのは、まともな病院なら通常あり得ないことで、この点でも旧態依然としたこの病院の実態が分かる。今や画期的な新薬がどんどん開発され、精神科医の扱う病気の治療法は日進月歩の時代である。それなのに、このような時代遅れで人権無視の治療を行う医師を、あたかも職務への責任感に燃える熱血医師であるかのように紹介するとはとんでもないことだ。事が事だけに、そのような杜撰なやり方ではなく、しっかりと責任を持って制作・放送してもらわなければ困る。
    • 司会のアナウンサーが「最近、近視を治すレーシック手術を受け視力が2.0に回復した」と発表し、「効果に感激した」などと手放しで手術を褒めていた。司会者の発言ともなると視聴者への影響力は非常に大きい。レーシック手術は誰に対しても施術可能というわけではなく、その上良心的な医師に当たるかどうかも難しい。健康保険が利かないため、中には週刊誌で叩かれるような営利第一主義の病院もあるようだ。その辺の事情も詳しく伝えメリットとデメリットの両方を視聴者に説明すべきだった。
    • 開局記念番組で銀杏を1,000個拾ってきて、すりつぶして団子にして”おでん”にして食べるという内容があった。しかし、銀杏には毒性があり、国内では過去に約80人の患者が学会で報告され、うち約30人が死亡している。殆どは3歳以下の乳幼児だ。食べた銀杏は数粒から数十粒と個人差が大きいようだ。視聴者が真似をして、たとえ10個でも、それを使った団子を子供が食べたら死に至る可能性があると思ってすぐにテレビ局に自分が医師である旨を添えて電話で伝えた。電話の男性は早急に対処すると返答したが、「第二部」でも全くコメントもされず字幕による告知も無かった。 しかも、番組の公式サイトでは”おでん”のレシピまで紹介されており、一日経った今日になっても何の注意書きもされていない。命に関わることなら迅速に訂正やお詫びをする社会的責任があると思う。
    • 日曜日の討論番組で司会が「麻生総理の施政方針演説が理解できない」と言っていたが、それを理解して伝えるのがジャーナリストの役目ではないか。私は総理の施政方針演説を自分で探して読んでみたが、特別難しい事柄は書いてなかった。素人にも理解できることが分からないのなら、氏は報道番組に出て高説を垂れる前に、もっと勉強してくるべきである。また、番組内で解散の時期についてしつこく中川秀直氏に聞いていたが、いま解散総選挙を行えば、最低一ヶ月間は政治的空白が生まれるというのが分からないのだろうか。それにしても、「”支持率=民意”として、それに従って解散するべき」という論調はどうにかしてほしい。その意味も考えずに「解散」と喚くだけなら「黙っていろ」と言いたい。更に雇用問題を取り上げたコーナーで「正社員の平均生涯賃金が高い」と言っていたが、馬鹿じゃないかと思った。その数値はあくまでも平均値であり、昨今のニュースでも「一般のサラリーマン家庭は厳しい家計の中でやりくりをしている」と報じられているではないか。仮にも司会者なのだから、思いつきで喋らないでいただきたい。
    • この番組は、これまで900万円という巨額の寄付を視聴者から集めておきながら、寄付先の団体から受取りを断られた。そもそも「インドに学校を建てる」という企画だったのに、インドのどこに、どんな規模の学校を、いつ建てるかも公表しないまま番組は最終回になった。これは限りなく詐欺行為に近い。番組では「インドに学校を建てる」と勝手に宣言したわけだが、そもそも女性の肌の露出に抵抗を感じるインドの人たちに「セミヌードの図柄のTシャツを売って資金調達して建設した学校」は本当に受け入れてもらえるのだろうか。今後もインド政府がその寄付金を受け入れるかどうかも分からないのに、お金だけは集めてしまった。しかも「売り上げの”一部”を寄付する」と説明されており、売上の利益全部を寄付するわけではないことを示唆している。一体いくらのお金が実際に寄付されたのかも分からない。分からないことばかりで、番組を最終回にしてしまっていいのだろうか。これでは「やり逃げ」に見える。
    • テレビでは、今頃になって「派遣」について騒いでいるが、去年の秋葉原での通り魔事件の時点で「派遣」について触れることは出来たのだ。それなのに、「犯人はオタクだ」ということでオタクをバッシングしただけだった。また、夜の報道番組などで、家賃を滞納した入居者を”正義”とし、退去を迫る大家を「人情が足りない」などと言っていた。このような、一般社会で通用しないことを言って恥ずかしくないのか。更にマスコミは麻生総理と閣僚による漢字の読み間違いを「情けない」と報道しているが、本当にこの報道が意味のあることだと思っているのか?別の局のアナウンサーが漢字を読み間違えた後に麻生総理の漢字の読み間違いを笑っていたときはさすがに呆れてしまった。
    • 指紋を偽造して韓国から日本に入国しようとした女が逮捕されたというニュースを伝えていたが、「指紋偽造」の手口を具体的に分かり易く説明していたのには大変驚いた。全く言語道断である。この局は同様の犯罪を誘発させるつもりなのか。
    • 野菜や果物の残留農薬に対し驚異的な洗浄力を持つという薬品を紹介していた。その洗浄力を証明する際に”真水で洗い流したミニトマト”と”、薬品の水溶液に1時間浸したミニトマト”を比較し、「前者の農薬残留量が洗浄前の83%であるのに、後者の残留量は洗浄前の30%である」と大威張りで言っていたが、全く違う洗浄方法では残留量を比較しても意味がない。「双方とも洗い流す」か、或いは「双方とも1時間浸す」でなければ科学的に信頼できる実験とは言えないと思う。
    • 日曜午前の番組で「マンションの老朽化」をテーマに一級建築士がマンションの劣化診断や耐震診断の大切さについて説明し、例として「60戸程度のマンションの場合、劣化診断は数万円、耐震診断は200万円位で出来る」と言った。又、番組では業者を選定する際の参考としてマンション管理の財団法人の利用を勧めていた。私の住むマンションも古くなり診断が必要なため、居住者の1人として早速この管理センターのHPから知った2~3の業者に問い合わせてみた。しかしいずれの業者も建築士の言った金額より桁違いに高い料金を設定していた。そこで出演者本人に連絡を取ってみたが、「テレビであなたが言った金額は実際の値段とはあまりにかけ離れている」と私が切り出すと、氏は「意味が分からない」と言うなり電話を切ってしまった。自分の言ったことなのに知らぬ振りをするようないい加減な人物を起用した番組の責任を問うべく放送局に電話をした。しかし「番組担当者に伝えます」と言うだけで何の解決にもならなかった。
    • 番組では出演者がデンマークを旅していたが、旅費が少ないという理由で街角のゴミ箱を漁り、空き缶やペットボトルをスーパーにあるリサイクル機に投入し小銭を稼いでいた。それを見た地元の人は渋い顔をしていた。また、デンマークではレンタル自転車をレンタル元に戻すと20クローネ(約300円)が返却されるが、出演者全員で放置されている乗り捨て自転車を町中で探し回っていた。中には誰かが乗っているレンタル途中の自転車もあったのではないか?盗難ではないにしても、借りた側にすれば自分で返したら戻ってくる20クローネを盗まれたようなものだろう。明らかに倫理感が欠如しており、我が国の恥を輸出しながら番組を作っているようなものだ。このような番組には厳重な注意と指導が必要だと考える。
    • 対馬に関する話題の放送で、誤情報を真実であるかのように放送していました。まず司会が「対馬のゴミ拾いを日本の学生はやっておらず、やっている韓国の学生は素晴らしい」という趣旨の発言をしていましたが、実際には、多くの日本の学生がボランティアとしてやっており、実態と違っています。次に、出演者のタレントが、違法なまき餌を推奨する発言をしていましたが、現地の漁民にとっては生活にかかわる問題なので大変不適切な発言だと思います。さらに「韓国人お断り」という看板を出している店について看板を出すのをやめるように放送していましたが、韓国人のみを入店禁止にする店は世界中にたくさんあります。それは、店主が言っていたように、彼らが飲食物の持ち込みをしたり、代金の踏倒しをしたり、大騒ぎをするなどして店の雰囲気が悪くなり、韓国人以外の客の来場が見込めなくなるためです。このような事情があるにも拘らず、大変困っている店主さん個人を全国ネットの番組で批判していました。このようなことは、店主さんにとって大変お気の毒だと思いました。
    • 最近、北海道で酪農を営んでいるタレントが頻繁にバラエティー番組に出演しているが、本人も番組中、自社で発売している商品の宣伝発言を繰り返しており、彼が経営している牧場が番組のスポンサーでもないのに、どうしてそこまで牧場の宣伝をするのか。これでは一社独占のパブリシティの様にしか思えない。ロケ企画の出演のようにしているだけに不愉快である。このような、番組の名を借りた宣伝行為の濫用は、規制なり警告なりすべきだと思う。

    【CM】

    • ラジオでの火災報知器のCMで「法律により、あなたのお住まいにも火災警報器の設置が義務付けられました」という内容は嘘だ。義務付けられているのは一部の地域であってすべての地域ではない。「義務付けられた」という言葉で商品を買わせようとするのは悪質な訪問販売と同じだ。以前にも同じ内容のCMが流れた時に、局に直接メールで指摘したのだが一向に改まらない。

    【BPOへの意見】

    • BPOの視聴者からの意見を読んでいると、視聴者が最近の民放の問題点を重要視しているのが明確になっているのが分かる。しかし、それが全く番組制作に反映されていない。むしろ、民放の「暴走」は過激になっているようだ。これは、「BPOが機能していない」ことを意味しているのではないか。メディアには自浄能力が欠けている。なぜなら、メディアを批判するメディアがないからだ。我々はBPOに期待している。BPOが提言のための番組を持つなどして、メディアの中でもっと問題を提起していただきたい。それが不可能であるのならば、タウンミーティングなどを主催して取り上げて下さい。これ程最低のテレビ番組を社会に垂れ流しているのは、世界中で日本だけだ。BPOの権限をもっと高めていただきたい。
    • バラエティー番組の質の悪さや言葉遣いの悪さについて意見を送ろうとしたが、12月だけで1300件以上も苦情が送られてきていることに驚き、「BPOへの要望」に変えた。12月は特別番組が多いとしても、番組全般への苦情や怒りがいつもの月より300件も増えるのは尋常ではない。報道・情報の融合型番組と、芸人の出演するバラエティー番組に対する苦情が特に多いと感じたが、表現・言論の自由を錦の御旗にせず、これらの番組の苦情を減らすように各局に警告するべきだ。今のテレビは、古株のお笑い芸人や、にわか芸人をあまりにも使いすぎる。トラブルが起きるのは当然である。テレビ局の信用問題にも関わると思う。また、ワイドショー化した報道番組の乱立も深刻である。朝から晩まで、あまりにもニュース番組を乱立させすぎている。緊急に民放同士で話し合うべきだ。BPOの強い指導を願う。

    青少年関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • バラエティー番組。芸能人10数人が政策を議論し、投票の結果可決されたら議案として認めるという番組で、街頭インタビューをしていた。ある弱いキャラを演出している某芸人を子どもに見せて、「この人からゲンコツを食らったらどうする?」という質問をしたところ、「仕返しをする」という答えが返ってきていた。それを見て、子供たちが「弱そうな人間はいじめてもよい」と勘違いするのではないかと心配になった。体罰がどうのこうの議論する前に、「テレビのバラエティー番組の影響が、子どもたちの心の中に偏見を生んでいる」ということを自覚してほしい。
    • バラエティー番組。番組のオープニングで、大型の業務用冷凍庫にタレント2人を閉じ込めていた。この番組を子ども達が見て真似をしたらと考えると非常に恐ろしい。例えバラエティーであっても、死に直結するようなことは放送するべきではない。
    • バラエティー番組。子ども達の間に流れる怪しい噂を紹介するコーナーで肉親の不幸話等をとりざたす内容があったが、いくら子ども達の噂だろうが、ゴールデンタイムに放送する番組としては不謹慎だ。”小さな話”であっても、大きく影響する。それまでの「動物たちの楽しいビデオ」は最高だったが、このコーナーは子どもには見せられない。
    • バラエティー番組。バレンタインデーということで、人を”チョコフォンデュ”にする場面があった。頭から溶かしたチョコを流される様は見るに堪えない光景だったが、出演者は皆、手を叩いて喜んでいたので大変不快な思いをした。さらに、テロップの字幕では【ハッピーな気分でお楽しみください】と表示されるなど、行き過ぎも甚だしい。最近のテレビの番組の中にはとても勉強になるものもあるが、中身のないものを楽しむだけのものも増えている。これも時の流れと寛容に見ていることが多いが、この番組だけは、いかんともしがたい。青少年に対する悪影響は甚大なものではないか。番組制作には良識を持って取り組んでいただきたいものだ。

    【報道・情報に関する意見】

    • 夕方のニュースのトップ扱いで、「単独入手」と銘打って、どこかの学校の教諭と教え子の会話のテープが流れた。その内容は、未成年者に聞かせるには忍びないものであった。このニュースを報道するのに、この生テープの放送が必要だったのか?いくらなんでも酷すぎると思う。何でも報道することが「ニュース」であり「正義」ではないはずだ。最近のニュースの質の悪さ、偏向ぶり、バラエティー化には辟易していたが、まさかこの時間帯にこの様なテープの音声を流すとは、放送倫理も地に落ちたものだと思った。
    • 夕方のニュースで「10代の妊娠」というテーマの特集を放送していた。「首都圏の小学生や中学生の間では”妊娠”が決して珍しいことではない」と言わんばかりの内容だったが、果たして本当にローティーンの妊娠は珍しくないのだろうか?番組を一緒に見ていた14歳の娘に尋ねたところ、「自分の学校ではそのようなことは全くない。番組に出た少女達はまるで別世界の人達のように思える」とのことだった。その年頃の殆どの子どもが娘と同じ感覚だと思う。番組は「ごく稀なケース」をあたかも「よくあるケース」であるかのように取り上げ、「子ども達の性はここまで進んでいる!」と必要以上に騒いでいるのではないか?又、子ども達の目に触れる時間帯にこのような内容を放送することで、一般の小・中学生らを刺激し、性的行動を煽る結果にもなりかねない。放送するならば、23時以降の報道番組で放送すべきだった。

    【編成に関する意見】

    • 米国テレビドラマの再放送を何気なく見ていたら、手足がバラバラになっていたり、頭を割られたグロテスクな死体が出てきたので子どもがびっくりして泣き出した。私もショックで寒気がして、心臓の動悸がなかなか治まらなかった。子どもも見ている夕方の時間帯にこんなシーンが出てくる映画を放送するなんてどうかしている。局の良識を疑う。
    • 小学4年生の息子が見ていたこの番組を、途中から私も初めて見ました。しかし子ども向けのアニメでありながら、大人のアニメ顔負けの過激な描写が多いのに驚きました。昨日私が見た部分だけでも「キャラクターの一人である子どもが”大人のオモチャ”ショップで手に入れた”バイブレーター”をリレーのバトンに見立て手に持って走り回るうち、石につまづいて転倒。その弾みで、近くにいた男性のお尻に”バイブレーター”が刺さって振動を起こす」だとか「SMプレイ用と思しき”鎖付きの革の首輪”をつけた大人の男性を、別の男性が鎖の部分を手に持って引っ張り歩かせる」というような場面がありました。子ども達に悪影響を与えること必至の内容なので、教育上も問題があると思います。深夜ならばともかく、夕方の時間帯には放送すべきではないと思います。
    • 刑事ドラマの番組宣伝についてだが、筋書きの上で緊迫感を追求するための演出は一向にかまわないと思う。しかし番組制作者は、登場人物が腹を銃弾で撃ち抜かれる映像を子どもから年配者までが起きている時間帯に繰り返し流し続けるのが、番組に興味がない者にとっては不快なものだということに気がつかないのか。殺人事件での出血シーンや死体などを前面に押し出して視聴者の気を引こうと考える安易な手法が、果ては「サスペンス」と呼ばれるドラマ全体の品質を落としているような気がしてならない。深夜など放送時間帯を限った上であれば多少過激な映像を使った番組宣伝も問題ないと思うが、昼間の食事時にあんな映像を何度も見たくないのである。

    【いじめや虐待を助長する】

    • バラエティー番組。先日放送されたこの番組には大変な憤りを感じた。人間のもって生れた顔や形、体形を、あそこまで誹謗したり罵らなくてもいいのではないか。そう思うと同時に、この番組を見た子ども達に対する悪影響を考えた。この日の番組では、ある芸人の顎の形を取り上げ、その顔の特徴を笑いのネタにしていた。それも、いわば「つるし上げて笑いをとる」といった内容で、まさに「いじめ」を笑いのネタにしているようだった。それもかなりの時間をさいて行われ、「テレビ界最強のブサイク芸人初登場」と、番組のメインになっていた。いくら芸人とはいえ、その言われている姿や表情は決して楽しく見えるものではなく、必死に堪えている様を見るのは非常に辛かった。この番組を子ども達が見て、また一つのいじめのきっかけをつくりあげなければいいがと思えてならなかった。お笑いバラエティー番組であっても、ネタ作りには細心の注意と配慮をお願いしたい。

    【表現・演出に関する意見】

    • 動物を主体として扱っているバラエティー番組があるが、動物の行動描写に擬音=効果音を用いて視聴者の感覚を操作しているものがある。例えば小動物が歩いている映像に足音のごとき擬音を入れたり、食事のシーンでは餌を食べる時に擬音を入れていることがある。そのような映像を見ると、その行為の幼稚さに見ている方が恥ずかしくなる。しかし、これが擬音であることを認識出来ない低年齢層の児童も見ているのだから、教育的にも好ましくない大きな問題を含んでいると思う。実態を調査・検証し、早急な改善対策を望む。

    【推奨番組】

    • カンボジアを舞台にしたドキュメンタリー番組を見た。学校へ通えないカンボジアの子ども達に、芸能人達が科学者の米村でんじろうと一緒に科学の実験や音楽等いろいろな事を教えていた。くだらないバラエティー番組よりも、こういう番組をもっと放送すべきだ。

    2009年1月に視聴者から寄せられた意見

    2009年1月に視聴者から寄せられた意見

    番組用にプログを自作した番組とテレビ局への批判が集中した。次いで、漢字の読み違いに焦点をあてた麻生バッシングや政党批判に終始する報道姿勢へ批判があった。「報道の役割を問う」とする政治報道の脆弱性を指摘した意見もあった。

    1月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのホームページ経由でBPOへ寄せられた意見は1,230件で、12月と比較し113件減少した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール65%、電話29%、ファクシミリ3%、郵送ほか2%。 男女別は男性75%、女性21%、不明4%で、世代別では30歳代27%、20歳代22%、40歳代21%、60歳以上9%、50歳代8%、10歳代3% の順となっている。

    2009年1月に視聴者から寄せられた意見 1,230件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2009年 1月件数 年度累計
    人権等に関する意見 9 件 60 件
    放送と青少年に関する意見 103 件 [ 意見内容 ] 1,288 件
    放送番組全般にわたる意見 692 件 [ 意見内容 ] 6,300 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 63 件 596 件
    その他(放送関連以外) 363 件 3,547 件
    意見件数 計 1,230 件 11,791 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。1月通知数は579件(50局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し41件を全加盟社・局に送信している。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    1月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 9件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 28件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【情報ワイド・バラエティー番組】関連 1,623件(全体の132%)前月比239件の減少

    • “不適切な内容、不適格な出演者”(929件:76%)
    • “低俗・下品な番組”(497件:40%)
    • “倫理観欠如、局の責任”など(197件:16%)

    【報道・情報番組】関連 756件(全体の61%)前月比362件の減少

    • “取材・報道のあり方・批判” (432件:35%)
    • “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など (176件:14%)
    • “報道の公平・公正性と内容批判”(148:12%)

    ※【情報ワイド・バラエティー番組】【報道・情報番組】の意見合計数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

    1月は「捏造・やらせではないか」との指摘(130件)のうち、94件が番組用にプログを自作した番組とテレビ局への批判が集中した。次いで、漢字の読み違いに焦点をあてた麻生バッシングや政党批判に終始する報道姿勢への批判(62件)と、政策や国会審議等政治関連報道について「報道の役割を問う」とする政治報道の脆弱性を指摘した意見(58件)、情報番組を中心にキャスター・コメンテーターの「印象・情報操作に繋がるかのような無責任な発言」等についての抗議や批判が多い。更に”出演者の発言”や”番組のあり方”に関しては、雇用危機(関連意見77件)に直面している状況下で、派遣村報道をはじめ解雇された社員への不当な論評を加える情報番組等を批判する意見が多数寄せられた。あわせて経済・金融危機下での”大食い・高額食材を使った番組”や”不適切なバラエティー・お笑い番組”を制作する放送界の放送倫理や現状認識について厳しく批判している。また、「県民性」や「血液型」および「バラエティー番組(いじめ・暴力)」、パチンコ・携帯電話等のCMに対する批判が続いている。なお、放送局の応対・対応に関する苦情は208件で前月より34件減少した。

    青少年に関する意見

    1月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは103件と先月より23件減った。
    低俗、モラルに反するという意見は37件と多く、顔にビニールを被せたり、手錠を掛けて熱湯に突き落としたバラエティー番組への意見が5件と目立った。
    また今月は、ホラー映画のCMに対し「時間帯などを考えるべきだ」という意見が8件あった。

    BPOに関する意見

    BPOへの意見30件、問合せ33件となっている。
    「意見・問合せ」以外にBPOについてふれた意見は200件であった。

    BPOに関する意見

    BPOへの意見30件、問合せ33件となっている。
    「意見・問合せ」以外にBPOについてふれた意見は200件であった。

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 女性の遺体が発見された事件で、被害者の女性について不適切な表現で伝えていた。事件について他局のニュースでは「男女の交際のもつれか」程度の表現であったが、この番組では、近隣に住む男性のインタビューで「いろんな男の人が部屋に出入りしていた」「ギャル男系・ストリート系などいろんな奴だった」と語った内容を放送していた。また、画面の右上には常時「自宅に”いろいろな男性”・21歳女性殺害」と表示していた。この番組はニュース報道番組である。何故、被害者家族の心情に配慮しないのか。このような報道姿勢は、被害者家族に対して二重の苦しみを与えることになるとの認識を持つべきである。
    • あることでインタビューを受けたが、番組では発言内容とは全く反対のことをアフレコと字幕で入れられ、放送された。捏造である。ディレクターもそれを認めている。今後、放送による被害を受ける可能性があるので、番組責任者に抗議をして謝罪と訂正を求めたい。
    • ハローワークの紹介で介護センターで研修を受けている夫を22日、地元の新聞社とテレビ局が取材に来た。その際夫は、名前と顔を出さないという条件で取材を受けたが、ある新聞とあるテレビ局は夫との約束を無視し、名前と顔を明らかにして報道した。介護関係への就職をまだ決めたわけではない夫は、この放送が、今後、他業種などへの就職活動に影響を及ぼすのではないかと心配している。約束を破ったテレビ局には謝罪をしてもらいたい。そして、今後この映像を放送する時は顔と名前を出さないと確約してほしい。
    • 私の知人が住んでいる家の近くで事件があり、その知人はインタビュー取材を受けたという。知人が買い物から帰ってきた時にいきなり一人の男性の取材を受けたのだが、マイクもカメラもなかったので以前にも受けたことのある新聞社の取材だと思っていた。放送を見た友人から連絡があり、初めてテレビ局の取材だったことを知ったが、テレビで放送するなどとは知らされていなかったので驚いている。おそらく小型カメラで撮られたのだと思うが、テレビ取材に際しては本人に放送局名・取材者氏名・役職名・番組名・放送予定日時などを伝える規定はないのか。知人は人権侵害とまでは言っていないが、非常に不愉快な思いをしたと怒っている。
    • 大阪府茨木市で起きた、首に携帯電話の充電用コードが巻きついて1歳の男児が窒息死した事件の報道で、警察は「事故死」と見ているのに何故「自宅映像」が必要なのか全く理解できない。「事故」であるのだから原因は携帯電話のコードの問題であり、自宅映像が必要である理由はない。むやみに個人のプライバシーを報道すべきではない。これは「事件」であったとしても同様だが、「事故」なのだからましてやである。
    • 各局で放送されている国政に関するテレビ討論は、「全て行政が悪い」という結論ありきの番組が多いが、もっと本質を話し合う討論番組は出来ないのか。また、街頭インタビューの世論調査の結果を放送する時には、実施した日時や場所、総数、インタビューに応じた男女の比率や年齢等も明確に伝えるべきである。同時に今年5月から始まる裁判員制度に考慮し、ニュース報道では現在のような事件をセンセーショナルに伝える報道姿勢は改めるべきである。特にワイドショーでは殺人罪、傷害致死罪、強盗致死傷罪、身代金目的誘拐罪等に該当するような事件はセンセーショナルに取上げるべきではない。
    • 政治家バッシングは今に始まったことではないが、最近その傾向が特に強いように思う。政策について具体的な根拠を示して批判するならまだしも、ネットの掲示板に書いてある批判コメントの抜粋や、テレビ局に送られてきたというFAXをただ読むだけという方法が多く信憑性に欠ける。そんなもの、本当に一般人が書いたものなのだろうか?ネットの記事を抜粋するならば、URLやサイト名などのソースを明確に表示すべきだ。そうでなければ捏造と捉えられても仕方がないと思う。批判の内容も「馬鹿」や「クソ」等と下品な表現ばかりで見ていて非常に不愉快になる。また、現政権の批判をした後で某野党の幹部の発言を逐一報道する事にも疑問を感じる。現政権については作為的な発言の抜粋をしたり意図的な編集をして報道した後に罵詈雑言で批判するのに対し、野党の発言に関しては特に編集することもなく、ありのまま放送するのは何故だろうか?野党とマスコミの癒着を勘繰ってしまう。毎月、報道のあり方について数多くの意見がBPOに寄せられているが、これらの意見を見てBPOがきちんと機能してくれることを期待する。
    • 国会で民主党議員が麻生総理に漢字テストのような質問をしたことが放送されていたが、さすがにこれについては民主党に非難が集中したようだ。しかし、彼の質問の全体を調べてみると政教分離の問題について問い質した箇所があったが、テレビでは漢字の話ばかりが取り上げられ、政党の問題は全く触れられなかった。ニュースとして取り上げられないのは一体なぜなのか?しかも、テレビ局の足並みがそろっていることが不思議だ。これは記者クラブ制度が問題なのか、いずれにしても異常な事だと感じている。また、コメンテーターの意見が偏り、資質を疑われる人物が出演しているのもおかしい。政治的な知識の乏しいと思われるタレントが個人的な感想を述べるだけの報道番組は、視聴者に対するただの印象操作でしかない。報道キャスターは、平等に事実のみ報じるべきではないか。
    • 昼前のニュース番組で「株価下落は政府のせい」という荒唐無稽な野党の主張を紹介し、視聴者に対する印象操作を行っていた。株価下落の原因は金融危機であるのは言うまでもない。その直後のニュースで株価の下落を伝えたが、1月30日の下落に関してもアメリカの株価が大幅に下がったのが原因だ。【麻生首相が辞任するのが一番の景気対策】とテロップを出しただけではなく、【一番】を黄色の文字で強調をしていた。ニュースでは、こういった悪質な印象操作をやるべきではない。
    • 政治に関する各局の偏向報道がひど過ぎる。同様の意見が他からも届いているだろうが、麻生内閣に対する報道には悪意を感じる。「不偏不党」「公正・公平・中立」「事実を伝える」・・・これが報道ではないのか。政府案と野党案を両方とも正確に報道する。これは当り前のことだ。例えば、各局は「2兆円の定額給付金」だけしか報道していないが、これではまるで政府の景気対策は定額給付金だけで、他には何もないように思ってしまう。私の知り合いが「定額給付金は雇用対策に回すべきだ」と言うのを聞いて私は驚いた。政府案では雇用対策として数兆円もの金が使われるのに、彼女はその事実を知らないのだ。国民をミスリードするのが報道なのか。過去の椿事件を忘れたのか。最近は政治関連のニュースが始まると「どうせ、また総理バッシングか」と思ってチャンネルを変えることも多い。このような事が続くのならテレビはいらない。インターネットで十分である。
    • 先月31日からNPO法人が千代田区内で開いた「年越し派遣村」に関する早朝ワイド番組の報道で、司会者は「派遣契約を切られた者が権利だけを主張している。仕事はあるのだから取り敢えず仕事をしたらどうなのか」等と、あたかも悪いのは失業者であるかの様な発言をしていた。しかし、これは現時点での有効求人倍率が0.76であるという事実を無視した暴言であり、同法人の活動への誤解を流布するものだ。深刻な雇用・人権問題となった「派遣切り」は12月31日に集中していたにも拘らず、相談窓口のハローワークは休業中で、退寮者が帰る家もなく野宿を強いられる状況だったからこそこの時期に緊急の食事・住居支援活動が行われたのだ。司会者の個人的感想がどうであれ、「放送ジャーナリズムの社会的責務に抵触する放送」だという他はなく、虚偽の疑いがある番組が放送されたことにより、視聴者に著しい誤解を与えたといえる。
    • 消費税に関する報道で、「消費税は赤字であっても納めなければならない」という発言があった。これは消費税の仕組みを理解していない放送であると言わざるを得ない報道である。本来であれば、一般消費者が納税者であるべきところを、売上高に応じて納税しているかのように構成されたVTRが放送されたが、著しく事実誤認をしており、且つ、脱税を誘発しかねないものであった。また、これについてテレビ局に問い合わせをしたところ、大変横柄な言葉遣いで応対された。番組に対する「意見」を言ったのに、まるで「クレーム」をつけたかのような対応であった。
    • 今朝、消費税増税に関する与党案についてのニュースを放送していた。今回、二段階方式の記述になった事で総理が「またブレた」ということを印象付けたかったのか、これは編集による印象操作ではないか。そういうことは止めてほしい。元々総理は前から「消費税アップは景気が回復したら」と前提条件をつけていた筈だ。それなのに、総理の発言の前提部分はカットし「消費税は3年後を目処に~」という過去の映像を放送した後に、記者が「後退した(ぶれた)のでは?」と質問し、総理が「全然そんなことはない。認識が違う」と答えるやり取りを流していた。その後、コメンテーターがいつも通り政府批判のコメントをしていたが、これではテレビしか見ていない人は誤解すると思う。本来報道は事実を放送すべきもので、国民をある方向に誘導したり、ましてや自分達の意見を押し付けたりするものではない筈だ。多くの人に影響を与えるのだから、一部を切り取って事実を捻じ曲げるような事はせず、関連の発言に関して放送するのであれば発言の趣旨全部を流すべきだ。最近の報道はレベルの低下が著しい。しかも、寄ってたかって集団いじめのような放送をしており、子どもにも悪影響を与えている。改善を望む。
    • 坂本総務政務官が「本当にまじめに働こうとしているのか・・」等の発言でバッシングを受けたが、彼を追及しているマスコミに疑問を持った。派遣村にいる人たちがデモ行進していたが、横断幕に「憲法9条」など、雇用の問題とは関係のない文字の書かれた旗があり、なにか別の政治的意図を感じた。最近は情報番組や報道番組も信用できないため、テレビを冷ややかに見ている。
    • タクシー強盗事件に関する放送がされていた。コメンテーターが「一連のタクシー強盗は模倣犯の可能性が高い」と論評しながら、タクシー強盗防止用のアクリルガラスなどの防止対策について、その対策普及率をランキング形式で表示していた。最下位の都道府県は京都府と徳島県であった。同じ放送局の別のニュース番組で、犯人の「テレビで見て真似をした」という自供を放送していたが、その事実がありながらこの番組で普及率をランキング形式で公表するというのは注意不足ではないか。普段からテレビに対しては懐疑心を抱きながら見ているが、いくら何でもこの報道だけはおかしいと感じた。こう思うのも私が京都市内でタクシー運転手をしているからだ。番組関係者は、ぜひこの意見を参考にしてもらいたい。
    • 今年も各局のニュース・ワイドショーで沖縄の成人式での迷惑行為が放送された。しかし、東京のキー局がわざわざ取材スタッフを沖縄に出してまで取材しなければならないことかと思う。東京のキー局ならば、地元の東京や関東近郊で暴れている成人式を探し出して取材すればいいのではないか。沖縄県の当該市の市長がマスコミに対して「成人式報道の自粛」の要請までしていた。マスコミによる沖縄での成人式報道によって沖縄の県民性が誤解され、まるで沖縄人が傍若無人の暴徒であるかのように思われてしまっている。「暴れる成人式」は沖縄でも少数派だ。整然とした沖縄の成人式が大多数なのだから、暴れることのない成人式を紹介するべきだ。東京キー局の放送には沖縄と言う地域を貶めようという悪意すら感じる。地域をステレオタイプに捉えて取材・放送するのをやめてほしい。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 手錠をかけて動けなくなった芸人を4人で抱え上げて熱湯に突き落とす。女を足蹴にする。スタッフの一人を上半身裸でパンツ一丁の姿にして真冬の戸外に出す。無口な女優を端に追い詰めて言葉攻めにする。一人の芸人に頭からビニール袋をかぶせ、隙間からスプレーを噴射して息ができないようにし、さらにビニールの袋をひっぱり窒息状態にした。これはかなり酷く「いじめを助長する」といったレベルではない。「悪意の塊」としか言えないものが、ゴールデンタイムに全国に放送されている。また、こんな劣悪なことが行われている最中に、回りにいる出演者やスタッフが手を叩いて喜んでいる。酷すぎる!
    • 昨今、バラエティー番組や笑えないお笑い番組に下着姿で出演する芸人がいる。民放はそのような人間をどのような考えで出演させているのか?裸同然の下着姿で演技をしたり、トーク番組に出演し全国に放送することに何の意味があるのか?民放各局のトップは自局の番組を見ていないのか。放送局の経営者は何とも思わないのか不思議でならない。このままでは放送倫理を守ることを理由に政府の介入を招く事にならないのか?
    • 麻生総理がオバマ米大統領の就任演説について「世界で第1・第2の経済大国が一緒に手を組んでやっていけることが改めて確信できた」と、経済危機克服に向けてオバマ新政権と緊密に連携する考えを強調した。これに対して、関西のラジオ局の司会者は、「おっさん」「頭の中が蜂の巣」「支持率が低い状態でそんな事を言っている立場ではないだろう」等と、非礼極まりない不適切な発言をしていた。表現の自由は日本国憲法で保障されているが、メディア、特にテレビ・ラジオには世論を誘導するほどの力があることを自覚すべきである。局に意見を伝えたが「放送上問題はないと思っている」と回答があった。公共の電波で放送しているという認識が見られなかった。
    • 麻生総理を擁護するつもりはないが、一国の総理大臣に対して非礼な発言があった。この番組で水曜日のコメンテーターを務めている女性作家が、「オバマは格好いいけど、うちのは口の曲がったあの人だからネ、情けない」と麻生総理を誹謗中傷するコメントをした。この番組はニュース報道番組でありバラエティー番組ではない。さすがに番組の後半でアンカーマンが「不適切な発言がありました」と謝罪したが、何故、このような倫理感のない人を出演させているのか。テレビは出版物とは違い公共の電波を使って放送していることをこの作家に認識させるべきである。
    • 司会者の1人である女性アナが、彼女に出題された「麻生さんは自民党の総裁、小沢さんは民主党の代表、それでは志位さんは共産党の・・・なに?」というクイズの問題に「番長」と答えた。呆れちゃったよ。彼女は毎回、自分に出されるクイズにトンチンカンな回答をして笑いをとっているようだが、情報番組にこんな非常識でバカなアナウンサーは出すべきではない。政治・経済・社会のニュースなども取り上げる情報ワイドショーはバラエティー番組とは違うんだ。彼女のような”おバカ・キャラ”は必要ないんだ。
    • 番組制作者は何か不祥事などがあるとバカの一つ覚えのように「反省している」「視聴者から頂いた批判は真摯に受け止める」というコメントを繰り返しているが、その信憑性はかなり薄い。「謝っておけば視聴者は忘れてくれるだろう」という安易な考えによる上辺だけのコメントに聞こえる。女性アイドルタレントが独裁者ヒトラーを偉人扱いした件でも、番組サイドは「謝罪した」としているが、そういった不祥事があった後にも拘らず、今度は次回予告で「淀君の父は実は織田信長だった」などという無茶苦茶な説を平然と放送していた。この局は、全国でも視聴可能な地域は限られているが、視聴率さえ取れれば視聴者を騙したり嘘をつくことさえも許されるのか。
    • 1月11日に世界遺産である京都市の神社内で行われた時代劇ドラマの撮影の様子を見た。ところが、スタッフと俳優が待ち時間の間、堂々と喫煙していた。この神社は境内全域が禁煙になっている。タバコに限らず、一切の火気厳禁である。境内のいたる所に立て札があり、スタッフ・出演者らが口にするのであろうポットと紙コップなどが置かれたテーブルは、その立札の下に用意されていた。禁煙であることが分からない筈はない。そもそも、世界遺産内での喫煙が許される筈がないことくらい、常識で分かることだと思う。もし火を出したらどう責任を取るのだろう。当たり前のようにタバコを吸う俳優とスタッフの姿を見て、そのモラルのなさに驚いた。「テレビのロケ」と称すれば何をしてもよいと思っているのだろうか?京都市民として怒りを感じた。京都市民がとてつもない歳月に亘って守り続けてき京都の歴史・文化・景観について考えることもせず、社寺境内でロケの最中に喫煙する放送局のスタッフのモラルと責任を問いたい。
    • ふと見た番組で、公園で「大食い競争」のロケをやっていた。その番組にはホームレスの方が映っているカットがあった。それを見た瞬間、私は社会の不平等さの縮図を見たようで悲しくなった。何も、ホームレスの方にわざわざ見せつけるような場所でロケーションなどすることはないのにと思った。私はたまたまテレビに映った映像を見て心が痛んだだけだが、ロケが行われている公園でずっと撮影を見ていたホームレスの方の気持ちは「うらやましい」で済むほど簡単なものではなかったと思う。大食いの文化を全て否定する気はないが、大食いをしている方にとってそれほどの食べ物が必要かといえば必要ではない訳だし、そもそも生きる為の食べ物なら無理して詰め込むものではない。その余分な食べ物を、その日の食事にも困っている方にうまく分けてあげられればいいのにと思った。テレビは色々な方に思いやりのあるメディアであってほしいと願っている。
    • 番組の放送時間に合わせて、「視聴率調査」と称して、家々を回って「その家ではテレビで何の番組を見ているのか」を調査するというものがある。案の定、最後はこの番組を見るように勧めるものだ。自分は大阪に引っ越してきて2~3年になるが、今までに番組の視聴を強要するような番組は見たことがなかった。それが、大阪の風土と言われたらおしまいだが・・・しかし、週末の夜12時近くに自宅に来られるのは迷惑だ。
    • 法律を扱う番組の司会者が女性ゲストに対して、「夜空の下でAVばっかり見る」や「もし遊びに来たら差し出したクロワッサンは汚いから食べない方がいい。俺のクロワッサンを触ったから」など、下ネタを連発していた。ゴールデンタイムの放送であるのに、非常に下品な発言であり、セクハラ行為でもある。この行為は法律違反である。番組の看板を背負っている司会がセクハラ発言をするようでは、番組そのものを改めないといけないと思う。
    • 毎日昼前から放送の情報ワイドで時事ネタを担当している男性の言葉遣いが非常に悪い。例えば「○○じゃね~だろ!!」というべらんめえ口調での発言はやくざのように暴力的で、見ていて非常に不快感を覚える。今の世の中の状況を考えて、これ以上、人の心がすさむような言葉遣いはしないで頂きたい。
    • 女性アナウンサーの「鼻をかんだら鼻血が出た」という発言に、男性タレントが「おまえはどこからも生理があるんだなあ」と返した。男の言葉を受けて女性アナウンサーは「セクハラで訴えますよ!スタジオから出て行ってください」と反論したが、聞いていて非常に不快に感じた。このような内容は公の電波で放送する内容ではない。
    • 年配者を「くそじじい」や「くそばばあ」等と呼ぶラジオの出演者の言葉遣いは非常に聞き苦しい。このような呼び方はもちろん、出演も止めさせるべきだ。
    • 男性タレントが年末の歌番組の中で、実兄が経営する玉子焼き店の宣伝をしていたが、そのようなことを放送したのは公共放送として極めて不適切だったと思う。具体的には、兄の等身大の写真パネルをステージ上で披露し商売をPRしたり、楽屋で出場歌手らに兄の店の玉子焼きを振舞う様子が録画で紹介された。このように極めて私的でしかも特定のお店の宣伝になることを、なぜ公共放送が放送したのか全く理解できない。
    • 「応援ゲスト」と称してお笑い芸人やオネエ系・ニューハーフタレント等を出演させたことに怒りを感じた。もはや年末の歌番組は公共放送としてふさわしくない低俗番組に成り下がった。民放のクイズ番組から出たおバカタレントや「羊水が腐る」と発言した歌手共々、このような連中を出演させた理由について局の見解を強く求める。

    【番組全般、その他】

    • 「桂離宮 知られざる月の館」を心行くまで堪能した。美しい映像とナレーションは、まるで別荘に招かれているかのような素晴らしい時間を与えてくれた。建築・庭園の赴き、美しさに心が安らぐ思いがした。職人さんの技が美しく精緻でレベルが高いことに驚き、日本文化を誇りに思えた番組だった。今後もこのような日本人の心に響く番組を制作・放送していただくことを期待している。
    • 教育番組で同性愛者を取り巻く偏見や好奇の目に満ちた厳しい現実をありのままに伝えており「同性愛者に対する一般人の意識のあり方」を問う好番組だった。私自身何かと辛いことの多い同性愛者の一人だが、視聴して「ここまで現実を直視した番組がついに放送されるようになった」と、感慨深かった。私は以前からNHKに対し、このような内容を取上げてくれるよう要望を伝えて来たが、今回の放送は期待を裏切らないもので、制作・放送して下さったことに感謝している。
    • 今回のキー局のブログ捏造という不祥事は視聴者のテレビへの信頼を一段と低下させたと思います。景気後退による在宅でのテレビ視聴が増える中、各局の視聴者獲得争奪戦のさもしい手段が露呈したものと捉えています。テレビはかつてのような信頼感を持って視聴できるものではなくなりました。誇大な表現や捏造等、視聴率至上主義による商業性が一段と強まり、公益性が殆ど感じられません。テレビがネットや視聴者を馬鹿にした放送を改めない限り、歪んだメディアリテラシーが蔓延し、メディアと視聴者の相互不信は日を追って激しくなる事と思います。
    • 各局に設置されている「番組審議会」についてだが、委員へは自局の好評番組が提示されるためか、委員からは番組に対して肯定的な意見が示されることが多いようだ。しかし、肯定的な意見を改めて示さなくても、それは視聴者自身がすでに感じ取っていることと思われる。むしろ、批判的な意見が多く出てこそ、これからの番組向上のための有意義な議論が出来ると思う。「番組審議会」では、より一層の番組向上を目指して、指導・要望などの意見が多く出ることを期待している。
    • 年末年始のテレビを見て「テレビもとうとう、ここまで堕ちたか」という感を持ちました。NHKの番組の民放化、民放各局の長時間痴呆的番組の連続、ニュース番組の軽視等など目に余るものがありました。もう「見なければいいじゃないか」では済まされない問題だと思います。NHKおよび民放各局には「発想の転換」を強く望みます。
    • 正月特番の給食タイムというコーナーの中で、一個9万円もするというアワビが出され出演者達が食べていたが、派遣切りなどで職を失い、住む家もなく、食べる物を買うお金も無く苦しんでいる人たちが大勢いるのに、こんな高価な物をタレント達がバカ騒ぎをしながら無駄食いするとはどういうつもりだ。こんな番組を作るテレビ局の常識の無さに呆れた。そんなに金があるのなら、困っている人たちに寄付すべきではないか。
    • 早朝ワイド番組の新聞記事の紹介で派遣切りを取り上げた際、派遣切りに遭った失業者を批判していた。司会者が、自分の考えを視聴者に押し付けて批判していいのか?「ハローワークの人と話したが求人はいっぱいある」と発言していたが、求人票が多くとも採用人数は1人~2人が普通で、複数の求人はまれである。派遣切りでの失業でなく、会社が倒産して失業した人、在職中(正社員・派遣・契約・パート・アルバイト)だが転職したい人等も応募するため、採用人数も少ないので応募者全員が採用されるわけでない。この男はそういうことを認識して発言しているのか?
    • 番組で「年越し派遣村」の若者数人が元アナウンサーの司会者にインタビューされる映像が放送されていた。「年越し派遣村」に集まってきた人達の大部分は工場などで働いていて「派遣切り」にあい、失業したために寮を追い出された人が大部分で、その年齢層も若年層から中高年まで多岐に亘っている。ところが、この番組に出演していたのは若者ばかりだった。しかも「家出してきた」とか「もともと野宿生活をしていた」「家族関係に問題があって家に帰れない」等、個人的に特別な事情を抱えた人ばかり。これでは、一般的な「年越し派遣村」の住民とはかなりかけ離れている。放送を見る限り、彼らの容姿も受け答えも明らかに不自然で、「仕込み」の疑いが濃厚だ。彼らを「派遣村」の一般的な住民であるかのように報道し批判するのは、悪質な印象操作であると思う。そもそも「派遣切り」は明らかに労働問題・社会問題で、それを一部の失業者個人の「心の問題」にすり替えて批判するというのは完全な間違いだ。また番組内で居酒屋チェーンの社長が彼らを批判していたが、このチェーン店は残業代不払い等、違法労働行為が度々問題にされている会社だ。このような人物にコメントを求めるのは非常識ではないか。
    • 1月22日の早朝のワイド番組で「生活保護・母子加算廃止反対」の内容で事実と違うものがあったように思う。生活保護受給の母子3人の世帯が月の生活費が13万円で、その内家賃が約3万円、残りで生活し食事にも困窮している。それにも拘らず、母子加算を廃止することはけしからんとの内容だった。私もそれはけしからんと同調し見ていたが、3人世帯で10万円未満の生活費?との疑問を持ち調べてみた。すると3人世帯では家賃を除いた生活保護費は約15万になり、母子加算が8千円、それ以外に障害加算がついて少なくとも18万円にはなっているのではないかと推測できる。さらに生活保護法を読むと、収入があればそれを控除するとの決まりがあった。番組に出ていた母子世帯は生活保護以外に収入があり、それを控除された後の生活保護費が13万円なのではないか。今回の報道は視聴者を騙したもので、嘘で、大げさで、紛らわしいものではないかと思う。調査の上、間違った表現であれば即刻訂正をしていただくよう放送局へ指導してください。
    • 長野県の山村で熊の狩猟を趣味にしている男性を紹介した。人里におりて農作物を荒らすわけでもない熊の生息域である山深くに猟友会のメンバーと立ち入り、熊を追い詰めて深手を負わせた挙句に、仕留められずにそのまま何の手だても取らずにいる様子や、狩猟の失敗を嘆く様子を面白おかしく取上げていた。2004年から2006年にかけて大量捕殺が続いたため、熊の生息数が激減していると新聞でも読んだ。また、自然林が育つ過程で熊が大きな役割を持っているということを知っている人も多い。水の保全・森林育成とも不可分であるにも拘らず、著しく事前調査を怠っていたという印象を持った。熊の狩猟については自治体によっても取り組み方にばらつきがある中、狩猟がレジャーとして簡単なものと認識され、視聴者が安易な認識を持つことをテレビ番組が助長するのは危険だと思う。
    • 電話によるテレビ局各社の世論調査を数回受けた経験があるが、NHK以外の調査は非常に回答しずらい。テープに録音した女性の声で質問があり、賛成か反対かを電話番号を押して答える方法だが、民放の調査は女性の声が小さく、話すスピードも速すぎる。また、調査に対する説明も足りない。日常的に携帯でメールを使っている世代の人達は答えられると思うが、我々のような高齢者には無理な調査方法である。その結果、60歳以上の有効回収率が低くなっていることは当然のことである。調査方法を再考するべきである。
    • 20人の医師が疑問を解決するというコーナーで「うつ病」を笑いものにする瞬間があった。「うつ病」は不景気で職を失う人達が多い中で増大している。これは社会問題としても取り上げられており、「うつ病」はお笑いで取り上げるような病気ではない。番組を見て非常に不愉快に思った。番組の最後に「この人達は病気がなくなってしまうと困ってしまう人達ですから」と漫才コンビの一人が言っていた。病気がなくなって困る人などこの世の中には誰一人としていない。この言葉を受けて黙っていた20人の医師は本当の医師なのか。本当に医師ならばそうは思わないのではないか。番組制作者は何を考えてこの番組を制作したのか。腹立たしい限りである。
    • この日の早朝のワイド番組は非常に不快だ。放送の中で中川財務大臣が漢字を読み間違えたことをネタにして笑い飛ばしていた。その他にも「常用漢字に新しい字が追加された」ことを伝える際に、あからさまに「麻生さん聞いてますか?」などと馬鹿にしたことを言っている。子どもが見る時間帯である。漢字が読めなかったことを取り上げて馬鹿にすることが、いじめの助長につながることを全く考慮していないようだ。だいたい、この司会者自身が「乱高下」を「らんこうか」と読んだり、「汚名挽回」などという言葉を使っても全く訂正もしない人物である。この番組は洋菓子メーカーの不祥事の捏造など、過去にも問題が多い番組だ。どういうつもりでこのような放送をしているのかを説明するように言ってほしい。
    • 年末の民放のクイズ番組の途中でNHKの年末の歌番組をモニターで映し出し、スタジオの番組出演者たちが話題のユニットの番組出演を楽しんでいた。いったい、放送番組に関するモラルはどこへ行ったのだろうか?この歌番組には民放局名を書いたTシャツを着た同局の女子アナも出ていた。クイズ番組出演者にも戸惑っている人が見受けられたし、番組進行の芸人の片割れはその状況を戻そうとしていたが、相棒が聞き入れなかった。放送中に「放送事故」と連発していたが、それが日本のテレビ放送のモラルなのか?大晦日ならば、何を放送しても良いのか?スポンサーの広告費が削減されている現在、テレビ局も大変だと思う。しかし、「視聴率さえ取れれば何でもよい」でいいのだろうか?これは、両局で事前に打ち合わせされていたことなのだろうか?楽しければ何でも良いのだろうか?これが、メディアと言えるのか?民放の番組でNHKの番組を見て何の意味があるのか?こんな放送を見たい視聴者がいると思っているのか?番組制作者のセンスを疑うが、番組として放送法には触れないのだろうか?なんとも情けない放送だった。
    • 民放の特別企画で安田講堂事件を特集していた。番組は最初から最後まで国家権力や警察権力の非道さを槍玉に挙げ学生運動を擁護した内容で偏ったものだった。講堂占拠という犯罪行為を徹頭徹尾擁護しており、私は見ていて気分が悪くなってしまった。現在の若者が、こうした学生運動賛美の番組をどう受け止めるのかを考えると恐ろしくなった。「犯罪行為は許せない」ということを強調したうえで番組全体を構成するのが放送局のするべきことではないのか。
    • 番組の中でマレーシアのマングローブ林観光を紹介し、日本からの観光客にマングローブの種を持ち帰ってもらっている旨の紹介があった。しかし、海外からの植物の持込については植物防疫法があり持込には正しい手続きを踏む必要があるが、これについてはきちんとした説明がされておらず、法律違反を助長しかねない放送になっていた。番組を見て、番組で紹介された活動に賛同したいと思った視聴者の思いを無駄にしないように、番組制作にあたっては関係法令に留意し、視聴者に正しい情報が伝わるようにしてほしい。
    • 土曜の夜の番組中の質問に携帯サイトから答えると、抽選で一人に100万円をプレゼントするという企画があり、番組中に当選者の発表をしていた。しかし、これではアクセスが集中するのは明らかである。前回の発表の時にも同様のことがあって番組HPでお詫びしていたが、また同じ事をやったのだから上辺だけのポーズとしか受け取れない。一時間近くも携帯のiモードサイトに接続のままにしておくことで、クイズ参加者の通信料の負担は相当なものになる。番組制作サイドはこの通信料をキャリアからの広告費としているのではないか?クイズに参加したことで、詐欺にあったように感じた。
    • 民放のいずれの局も通販番組が多過ぎる。常にどこかのチャンネルで日用品を売っているが、内容は代わり映えがせず電波の無駄使いに過ぎない。各局は盛んに「地デジ化」を宣伝しているが、それに伴い国民にもある程度の負担が強いられる。地デジ移行に伴って放送内容そのものが良くなるのならまだ許せるが、相変わらず通販番組ばかりの編成ということであれば、せっかくの地デジ化も国民の利益にならず何ら喜ばしくない。
    • 毎日仕事でFMを聞いている。例えば火曜日の午前3時からの番組なのに「月曜日午前3時」と言っている。どの曜日でも同じように、深夜零時を過ぎているのに曜日の表示を変えないのだ。仕事が報道関係なだけに、曜日感覚が違ったりするので違和感を覚える。試験日を気にしている受験生も聴取していると思う。零時を過ぎたら、正しい曜日表示をするべきではないか?
    • 乏しい年金の中から年間2万円を上回る受信料を払っているのに、最近は高齢者向けの番組が少なくなっている。何で民放と同じような芸能番組や若者向け番組ばかりになってしまったのか。視聴者センターにも抗議したが一向に聞き入れてくれなかった。
    • テレビでは、大相撲の初場所前には朝青龍を散々叩いておきながら、優勝した途端、手のひらを返すように褒め称えている。このポリシーの無さ、無節操、見識の無さには呆れた。勝てば官軍で、それまで非難されていた品格や品性の欠如、礼儀を欠く非常識な行動などは許されるということなのか。
    • 私は小さい時から勉強が大嫌いで、小学生の時に早くも落ちこぼれてしまいました。大人になった今、怠けたことを後悔し、勉強の必要性を感じています。しかし現在放送されている「高校講座」は私には難しすぎてとても付いて行けません。出来れば中学程度の内容の講座も放送してもらえないかと希望します。

    【CM】

    • 事件の裏にパチンコありと言えるほどパチンコの影響力が大きくなっているのに、どうしてパチンコのCMがテレビで野放しになっているのか。先日、千葉で起きた「幼児3人火災事故死」も、23歳の母親がパチンコに熱中して家を留守にしている間に起きたという。台湾と韓国ではパチンコCMは禁止されている。ところが、民主党の小沢代表が昨年2月に韓国の李大統領を表敬訪問した際に、大統領からは「日本におけるパチンコの規制により在日同胞らが苦境に陥っているため関心を持ってほしい」と伝えたそうだ。在日韓国人たちの関わっているパチンコ業界の商売がしやすくなるように頼まれたわけだが、自国では規制しながら日本には規制緩和を要請するという大変虫のいい話だ。私は韓国のマスコミを通じて知ったのだが、こうしたことは日本のマスコミでは全く報道されていない。キー局の番組では、女性タレントや女性歌手がパチンコを宣伝していた。犯罪防止という点からも是非パチンコのCM規制に取り組んでほしい。

    【BPOへの意見】

    • BPOのHPに掲載されている視聴者からの意見を毎月読んでいる。これほどまでに番組内容や編成についての批判が殺到している中で、実際のテレビ番組の内容に変化が見られないのは何故なのか?最近は逆に低俗番組が増え、まともな報道番組が減少の一途を辿っているように思う。BPOは各局の共同出資によってできた自浄組織だそうだが、これ以上番組の低俗化が進むのであれば完全な第三者機関に任せたほうがよろしいのではないか?BPOが今のままなら結局は各局の問題点を改善できず、各局は視聴率至上主義を突き進むのではないか。

    青少年関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • バラエティー番組。人気お笑い芸人2人が電車に乗って出掛けて行って、大阪近辺のあちらこちらをブラブラするという番組でした。いつもは毎月、最終金曜日の深夜に放送されているのですが、元旦の昼間に放送された特番の内容があまりにもひどかったので御報告致します。番組は、お笑い芸人がチキンを買い、その後なんとラブホテルに入ってサンタとトナカイの格好をしてチキンを食べるという内容でした。ラブホテルに入る所、部屋を選ぶ所、エレベーターに乗る所も放送されていました。勿論、部屋に入る所、お風呂などホテルの部屋の内部をウロウロする所も全部放送されていました。私の家では親戚一同が集まっていて、勿論、子ども達も見ていたのですが、このような内容の番組が元旦のこのような時間帯に放送されて良いものなのでしょうか?私は深夜のこの番組は大好きでしたが、元旦の放送を見てがっかりしてしまい、もう見る気を無くしてしまいました。
    • バラエティー番組。私は中学校で社会科の教師をしています。この番組は子ども達にも分かりやすく政治や社会問題を取上げてくれるので、私の学校でも見ている生徒は多いようです。しかし、番組の中で意見が対立すると、少数派は多数派から徹底的に叩かれます。これは数の力でねじ伏せようとしているようで民主主義的とは思えません。そして、そのような「少数派叩き」が子ども達にも影響しているようです。生徒間で意見の違う者がいると、周りから「異端者」扱いされて攻撃の的になってしまいます。私は度々そういう現場に居合わせたので、生徒たちに「何故対立する意見には耳を貸さないのか?」と尋ねました。すると返ってきた答えは「だってテレビでもやってるよ」ということでした。考え方の多様さを尊びお互いを尊重できる社会であるために、身近なテレビ番組では模範を示してほしいものです。
    • ドラマ番組。うどんを床に捨てて踏んだシーンがあった。あんなひどいシーンを見たら、うどん屋さんはどう思うだろうか。教育上もよくない。バラエティー番組ですらあんなことは今時していない。もしあれが作り物ならテロップを入れるべきだし、そもそも作り物には見えなかった。仮に作り物だとしても、許される行為ではない。まさか「スタッフが後でおいしく頂きました」なんてことは無いだろうし、そんなうわべの言い訳は許されない。番組スポンサーにも抗議の連絡をするつもりだ。ニ度とあんなシーンをテレビで放送しないでほしい。
    • バラエティー番組。番組のコントの中でトランプの手品をしていた。その際、メインのお笑いタレントがトランプに女性器を表すマークをつけていた。相方が「こんなマークはつけないように!」と言って笑っていたが、放送でやるようなことではない。この局の場合、この番組に限らず他の番組でもタレントがことさらに卑猥な言葉や表現を使うのが目につく。子ども達も、正月休みの習慣が抜けずに遅くまで起きているこの時期である。影響が心配だ。
    • いくらバラエティー番組とはいえ、お笑いタレントの顔にビニール袋を被せたり、手錠を掛けて熱湯の中に突き落とすのはやり過ぎだ。下手をすれば大事故にも繋がる。面白くもないし、ただ不快なだけだ。子どもも多く見ている番組なので、内容を真似をして取り返しのつかない事件が起こる可能性もある。テレビが視聴者に与える影響をもっと真剣に考えるべきである。

    【報道・情報に関する意見】

    • 「家出サイト」について特集をしていたが、記者が「家出サイト」の書き込みにある売春斡旋業者へメールで「どんなことをやるのか」と質問したり、面接を受けたりしていた。また、「家出サイト」への書き込みをした15歳の少女を呼び、「どうやって書き込みをして、家に泊めてもらうのか」と聞いていたが、このような内容は、青少年への影響を考えて放送してもらいたい。

    【非科学的な事項に関する意見】

    • 血液型別の女性の結婚をテーマに放送予定のドラマは、「A型→安定志向、B型→好奇心旺盛、O型→おおらか、AB型→マイペースである」といった安易なキャラクター設定をし、ドラマを通して血液型の特徴をテロップで表示するなどするようだ。これは、根拠のない統計を基に、誤った知識や偏見を視聴者に植えつける危険性がある。特に、まだ正確な判断力を持たない未成年者に誤った知識を与え、偏見や差別を抱かせる温床になり得ると考えられるので強く憂慮している。元来、生まれつきのものである血液型で性格や行動の傾向を特定することは重大な差別行為に当たると考える。番組の放送中止を強く希望する。

    【CMに関する意見】

    • 最近、夕方から19時台にかけて、パチンコやパチンコ店のコマーシャルが多く放送され、私の小学校4年生の子どもが興味を持って見ている。「近所のパチンコ屋に行けば、コマーシャルに出ているような歌手のゲーム機で遊べてお金が当たる」という安易な考えを同級生から聞いたようで、実際に行こうとしていた。この時間帯のパチンコCMは子どもに対して悪い影響を与える。パチンコは特にギャンブル性が高いと思われるので、コマーシャルの時間帯を遅くしてほしい。
    • 深夜1時を回ったあたりから東海地区でキャバクラのCMが頻繁に入るが、下品で不快だ。特に週末などは子ども達も夜更かしをするので、こうした映像が子どもの目に触れてしまう。時間帯に関係なく、風俗関係のCMはテレビから排除すべきだと思う。局に意見を伝えているが、今のところ改善されていない。

    【編成に関する意見】

    • アニメ番組。娘が見ている隣で見ていたが、心理描写ともいえるシーンで子どもには少々過激と思われる内容が目立った。人間が建物の屋上から転落するシーンがあったが、人形を使うことで表現を緩和しているようだが、それでも夕方の番組にしてはショッキングなシーンだと思った。数カ月前にもこの番組では子どもを虐待する描写や人間の体が切断されるシーンが放送された。この番組では流血シーンなどがあまりにも多い。この番組は深夜にも別枠で放送していると聞いたが、夕方枠と深夜枠で表現を変えるなどの規制をすることは出来なかったのか?夕方6時台の時間は子ども達もアニメを見る事が多いと思われるが、この番組は子ども達への配慮が行き届いていないようだ。

    【いじめや虐待を助長する】

    • •本妻と妾の激しい対立を面白おかしく描いた、いわゆる「ドロドロ路線」の帯ドラマである。毎回、女性同士の派手な衝突があるが、大人同士の喧嘩を描いている限りは別に構わない。しかし、予告として、主人公達の娘である小学生の少女2人が同級生の貧しい少女を奴隷として扱う場面が放送された。2人は共謀して同級生を自宅に連れ込み、奴隷としての忠誠心を確かめるために何と自分の足の指を舐めさせるのだ。短時間の予告ではあったが、あまりに酷い場面に大変なショックを受けた。この場面を予告の盛り込む必要性は全くないし、だいいち、ドラマの中で子役にこのような行為を演じさせるのは行き過ぎだ。

    【食べ物に関する意見】

    • バラエティー番組。昨年秋の番組放送後に、早食いを真似した千葉の小学生が、食べた物を喉に詰まらせて死亡するという事故が起きていたので、この番組の中で「お詫び」とか「注意の呼びかけ」をするだろうと思って見ていたら、そうしたものは入らなかった。当番組は少年の早食い死にはなんら影響を与えず、全く関係はないと開き直るかのような局の傲慢、不遜な態度に驚いた。この種の番組の悪影響(真似る人が多く危険、など)がこれまでいろいろと指摘されていたのにである。”テレビ人間”の良識の無さには呆れた。

    2008年12月に視聴者から寄せられた意見

    2008年12月に視聴者から寄せられた意見

    フィギュアスケートの中継放送や優勝した浅田真央選手への不当な評価や不適切な解説に意見が寄せられた。この他にも「国籍法の改正」に関した報道の少なさを指摘した意見や、世界的な経済危機に直面する中で政局中心の政治状況に対する政党批判、ならびに放送の果たす役割への不満が多かった。

    2008年12月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,343件で、11月と比較し342件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール70%、電話26%、ファクシミリ3%、郵送ほか1%。性別は男性66%、女性30%、不明4%で、世代別では30歳代31%、20歳代25%、40歳代21%、60歳代8%、50歳代6%、10歳代2% の順となっている。

    2008年12月に視聴者から寄せられた意見 1,343件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年12月件数 年度累計
    人権等に関する意見 2 件 51 件
    放送と青少年に関する意見 126 件 [ 意見内容 ] 1,185 件
    放送番組全般にわたる意見 810 件 [ 意見内容 ] 5,608 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 41 件 533 件
    その他(放送関連以外) 364 件 3,184 件
    意見件数 計 1,343 件 10,561 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。12月通知数は663件(36局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し33件を全加盟社・局に送信している

    意見概要

    人権等に関する苦情

    12月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 2件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 60件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【情報ワイド・バラエティー番組】関連 1,862件(全体の139%) 前月比339件の増加

    • “不適切な内容、不適格な出演者”(1,193件:89%)
    • “低俗・下品な番組”(512件:38%)
    • “倫理観欠如、局の責任”など(157件:12%)

    【報道・情報番組】関連1,118件 (全体の83%)前月比222件の増加

    • “取材・報道のあり方・批判”(684件:51%)
    • “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(219件:16%)
    • “報道の公平・公正性と内容批判”(215:16%)

    *【情報ワイド・バラエティー番組】と【報道・情報番組】の意見合計数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

    12月は情報・ワイド番組を中心に「不適切な番組、不適切な内容」との批判や「報道のあり方」についての意見が前月から大幅に増加した。
    これは、フィギュアスケートの中継放送や優勝した浅田真央選手への不当な評価や不適切な解説に対する抗議など(161件)をはじめ、11月から続く麻生批判報道、とりわけワイド番組におけるキャスター・コメンテーターの一方的な論評を批判する意見(96件)、「雇用・リストラ問題」に関する報道のあり方(90件)、「ラジオ番組のパーソナリティーの不適切な発言」への批判(76件)などが寄せられているためで、「報道のあり方」や「放送局の姿勢」を厳しく問うている。この他にも「国籍法の改正」に関した報道の少なさを指摘した意見や、世界的な経済危機に直面する中で政局中心の政治状況に対する政党批判、ならびに放送の果たす役割への不満が多い。
    なお、放送局の応対・対応に関する苦情は242件で前月より101件の増加となっている。

    青少年に関する意見

    12月にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送と青少年に関するものは126件と先月の約2倍となった。
    今月は、フィギュアスケートのグランプリファイナルで優勝した浅田真央選手を誹謗するかのような放送があったという批判意見が33件と目立ったほか、低俗、モラルに反するという意見も32件と多かった。

    BPOに関する意見

    BPOへの意見14件、問合せ20件となっている。「意見・問合せ」以外にBPOについてふれた意見は175件であった。

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 「病院たらい回しで新生児が1週間後に死亡」というニュースを取り上げていたがこの報道に疑問を持っている。まず母子手帳をもって通院していれば、ハイリスク妊娠の可能性がある場合はその旨が記入され助産婦もチェックするので、「新生児を自宅で出産する」ということは考えられない。また、通院している病院があれば、出産の際はその病院に入院できるので、突然入院先を探すことはあり得ない。「たらい回し」という差別的な表現を使って、初めから医療側を誹謗・中傷する姿勢で取材し報道するのではなく、親の方も親としての責任を果たしているのかという面もシッカリ取材したうえで報道して欲しい。ひとたび、医療側がすべて悪いというように報道されてしまうと、医療側はなかなか言い返すことができない。常々、医療関係の報道は横暴だと感じている。こんな報道がまかり通ってしまうと、医療現場の労働環境はますます悪くなってしまうと思う。
    • 東京キー局の夕方のニュース番組で来年の裁判員制度開始に向け、裁判員候補者名簿への記載通知を受け取った人に取材しその映像を放送していました。その人は漁師さんですが、偶然、同じ漁船に乗っている二人の漁師さんのところに通知が届いたのだそうです。「二人一緒に裁判員になると、その期間は操業停止にせざるを得ないので大変だ」と話していました。画面では、確か、その漁師さんの顔にはボカシがかかっていましたが地元の人なら直ぐにその人が誰であるかが特定できると感じました。裁判員法では、放送・出版・インターネットなどで自分が裁判員候補者であることを不特定多数の人に対して公表することを禁じています。この番組のように「顔は隠していても、その他の条件から本人が特定できる」という場合も、この法律に抵触するのではないでしょうか。もし、これが裁判員法違反になるのなら、罰せられるのはこのテレビ局ではなくて取材を受けた漁師さんです。ということは、テレビ局が法律違反を仕向けたことになります。この局がどうやってこの漁師さんを捜し当てたのかは不明ですが、テレビ局が裁判員候補者を探し回るのもおかしな話です。法の遵守を考えたなら、「名前を出さなければいい」「顔を隠せばいい」というものではないと思います。
    • 国籍法の改正について、報道の仕方に強い疑問を持っている。国籍法改正については、国民に知らせず反対派を抑えて強行採決しようとする動きがある。DNA鑑定を用いないで子供を認知してしまうことによって将来発生するであろう問題への危惧が広がっており、反発を覚える国民が多い。それにも拘らず、深夜からのニュース番組ではそういった問題点には一切触れず、「日本国籍を取れない可哀想な子供」の姿を延々と映すだけの感情論で番組は作られていたが、同情を誘うことで視聴者を賛成意見へと誘導したいようにしか見えなかった。正直言って、昨今の、こういった一方通行かつ恣意的な報道姿勢に強い不快感を覚える。賛成・反対双方の意見をしっかりと伝えるのがメディアとして正しい姿勢ではないか?こういった報道姿勢が国民のメディアに対する不信を加速させると思うととても残念で悲しい。
    • 事件を紹介する昼前からのワイド番組のコーナーで、千葉・東金女児死体遺棄事件を取り上げていた。その際「全裸で発見」という表現をしていたが、「衣服をつけていなかった」で十分ではないかと思う。「全裸」という言葉からは「性的」な印象を受けるので、遺族にとっては一層悲しみを増すのではないか。また、人によっては必要以上の興味を抱く言葉ではないかとも思う。日本語には多くの表現方法があるのだから、言葉ひとつにも気遣いをしていただきたい。
    • 麻生総理がハローワークを視察した際の映像で、番組内で使用されたビデオの編集の仕方に疑問を感じた。ハローワークへ仕事を探しにきた若者と総理が話をする場面なのだが、実際の会話では総理が若者に「どんな職を探しているのか」と聞き、若者が「六本木や青山みたいなオシャレなところで働きたい」と答えた。それに対して総理が「何かありませんかねでは仕事は見つからない。目的意識がないと雇う方もその気にならないよ」と発言している。しかし、この番組では若者の声は一切入れず、総理のその言葉の部分だけを使用していた。番組のコメンテーター達は「今は仕事を選んで働ける状況じゃないでしょ」と総理を批判していたが、そもそも、その若者の「オシャレなところで働きたい」という言葉が入っていたらそんな批判にはならなかった筈である。若者のその言葉は、間違いなく「働き先を選んでいる」「現実を分かっていない」発言だ。最近、テレビでは麻生総理の失言を多く取り上げているが、ニュースは事実を歪曲させることなく伝える事が前提の筈だ。東京の放送局のこのニュース番組は不必要に総理批判を生ませるような編集をしていないかどうかを報道現場は慎重に考えるべきだと思う。
    • 麻生総理の失言に関する過剰な報道が続いているが、これらの発言が本来の文脈や意味を大きく逸脱した形で用いられ、明らかな印象操作が行われていて非常に不快だ。「何もしない人の医療費を何故私が払う」という発言も、経済財政諮問会議の議事録を読めば、その直後の「だからこそ真面目に努力して健康を保っている人への保険料の見返り」などの提案に関する発言に繋げないと意味が通らないものだった。不摂生や不注意で病気になったり怪我をした人に何もペナルティーを課すことなく、普段から気をつけていたのに病気になったり怪我をしてしまった人と全く同じ給付を行うという現行の保険システムに対する至極真っ当な批判意見なのに、各マスコミは、さも総理が「不摂生で不健康になった人間の保険料を私が払うのはおかしい」という趣旨で発言したように視聴者に思わせる報道だった。「医師は一般常識に欠ける人が云々」の報道も、元々は医師会側から出た「医者の人数を減らしてくれ」という要請を受けて行ったことで、現状のような医師不足になっているのは医師自体の責任でもあるとするものだ。マスコミのこのような事実を捻じ曲げた偏向報道に対し、BPOから厳重注意して欲しいと思う。
    • 現在、私の住む自治体では1日12時間「人権電話相談」を開設しているが、これが地元民放の番組で紹介された。この相談室は「秘密厳守」を標榜しているが、テレビでは相談者の声が入り、また、電話受けの担当者が書いているメモが映った映像が紹介されていた。これではとても「秘密厳守」どころではないし、逆に「人権侵害」になってしまう。誰だって率直な相談ができなくなる。テレビ局に電話をしたら「問題ありません」という返答だったが、相談したいと思っている人の立場になれば不安になる。もっと気を遣った報道をしてほしい。
    • ある大手ショッピングセンターの屋外受水槽から男性の死体が発見された事件の報道は隠蔽報道ではないか。地元紙の11月28日付の記事では「ショッピングセンター○○店で男性が飛び降り自殺を図り水槽の中に落ちた可能性が高い。また、この男性は11月1日から行方不明になり、家族が探していた」と報じている。同センターには10店舗を超える飲食店があり、その受水槽から飲料水の供給を受けて営業している。地元の人たちの精神的な苦痛は計り知れないだろう。これくらい大きな事件にも拘らず、殆どの放送局が大手スーパーに対する配慮からか店の名称を伝えていない。何時から「情報はネットから得る時代」になってしまったのか。
    • 夜のニュース番組のキャスターの発言は問題ではないかと思う。「政治不信のせいで不況が・・・」という発言を番組内でしていたが、現在の不況の元凶が何であるかは周知の事実であり、決して「政治不信」などでないことは明らかである。そこまでして政府不信を煽るのは問題ではないか。彼はどんなことでも大げさに煽った発言をする。そもそも過去に「椿事件」を起こした局だから、この局の報道を信用するつもりはないが、彼らにはその自覚もなく、まだ堂々と印象操作を続けているようだ。彼らにとって、放送法や放送倫理基本綱領というものは形だけなのか。こういう報道が一向に減らないことは非常に問題ではないかと思う。
    • 政府見解と異なる論文を公表し更迭された田母神前航空幕僚長が、参院外交防衛委員会で参考人として招致されたが、田母神氏の論文や発言が法的にみて何処に抵触しているのかを報道をすべきである。田母神氏は委員会で持論を繰り返し、懲戒処分の審理を経ずに解任された不当性を訴えたと報じられている。集団的自衛権の行使を憲法違反とする「村山談話」や政府見解と異なる主張を論文で発表したことが問題視されているが、自衛隊幹部が政治的な判断を口にすることが憲法の何条の違反になるというのか。私の不明かも知れないが、これまで聞いたこともない。分かりやすく解説して欲しい。
    • 民放のニュースや報道番組で、大学生の内定取り消しについて報道している。しかし、取り上げているのは大学卒業の人の就職問題ばかりで、中学卒業、高校卒業での就職に関することは報道していない。NHKではこの問題を取り上げていたが、なぜか民放は取り上げていない。中卒・高卒の就職は大卒以上に大変なのに、なぜ取り上げないのか?
    • 今年度に約70億円と見込んでいた大手自動車メーカーの工場がある自治体が、法人市民税収入の大半を失う見通しを発表したことに触れ、そのため「道路は穴が開いても放置、河川は氾濫するかもしれない」「小中学校の耐震化工事が出来なくなり、市内の小中学生は心配」とコメントした。実際にはこの自治体の小中学校の耐震化工事の進行状況は98.4%で全国でもトップクラスである。また「道路や河川などの公共施設の維持管理に関す予算は適切に管理する」と市のHPで発表している。これらは、市に対して事前にきちんと取材をすれば判明することである。取材の手を抜き、より扇動的に報道しようとした結果として起こったと思われる。この局はこれまでも同じように事前に取材をすれば判明することを取材せず、その結果、間違いを放送するということを繰り返している。
    • 世の中を騒然とさせるような凶悪犯罪が頻繁に起きているが、それらの手口についてテレビで詳細に伝えすぎていないだろうか?知り合いの警察関係者に聞いた話だが、容疑者を取り調べていると「同様の犯罪をテレビで見て、自分でも出来そうな手口だと思った」という供述が非常に多いという。犯罪報道が別の犯罪を呼ぶようなことはあってはならないことだ。事実を伝えることは大切だが「詳しければ詳しいほど良い」というものでもない。是非、節度をわきまえた報道をしてほしい。
    • ラジオで聴く「緊急地震速報」の中で、聴取者のおかれた状態や状況に応じて注意を呼びかけるのだが、その表現が「自動車を運転していた時は…」「電車に乗っていた時は…」「学校にいた時は…」などと過去形で放送する。しかしこの日本語の使い方は誤りで、「…いる時は…」と現在形で表現するのが正しい。この不適切な表現を改めるようNHKをはじめ関係各所に何回も申し入れているのだが一向に改まらない。
    • ニュース番組でも最近、画面の人物が話す言葉をテロップに記してスーパーするようになったが、その際、話し手の感情やしゃべりのニュアンスに応じてハートマークや怒りマークが書かれていたり、文字に色がついたり、きらきら光ったりすることがよくある。娯楽番組やワイドショーならまだしも、ニュースにこんな小細工は必要ない。不適切だと思う。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 未成年のアイドル歌手が「ヒトラーおじさんはやさしいおじさん」などとヒトラーを礼賛したそうだ。この番組の制作者は何を考えて番組を制作しているのだろうか。軽い冗談のつもりだったのだろうか。独裁者ヒトラーは、自身の人種差別意識からユダヤ人数百万人を虐殺し、その野心から周辺国を侵攻して数千万人を殺し、欧州・アフリカの数億人を抑圧した罪深い戦犯だ。「優しい」だの「癒し」だのとは冗談でも許されない。中学・高校で社会科の勉強はしなかったのだろうか。同時に、下請けの作った番組をチェックもせずに放送したテレビ局の無責任・無神経にも呆れる。お馬鹿タレントなどの様に、無知・無教養を競い合い自慢する奇妙なテレビ界の風潮が根底にあるのだろうが、こんなことはやめてほしい。視聴率獲得のために無知で非常識な番組を垂れ流すのなら、テレビは社会の害であり敵でしかないことになる。テレビ界の凋落もここまで来たかという感じだ。
    • 関西のラジオの女性声優DJが、飲み終えたジュースのコップを座席下の床に放置するという電車内における自身のマナー違反を指摘して来た男性と口論になり、「オッサンを社会的に抹殺すれば良かった」 「くそじじい」などの暴言を交えながら口汚く「犯罪者(前後の文脈から痴漢冤罪であることが容易に想像できる)に仕立て上げたかった」という趣旨の発言を行った。翌週13日の放送で1分間ほどの”謝罪”を行ったが、その際の状況説明が先週の発言とは著しく整合性を欠いたものだった。コップを置いた状況も違っていたし、口論ではなく男性から一方的に罵られたかのように釈明するなど”言い訳三昧”であったが、不満そうな態度と相まって”謝罪”とは言いがたいものであった。公共の電波で「痴漢冤罪の重大さ」を無視した発言をし、自身の非を認めず一般人に罪をなすりつけようとするのは許せない。この番組ではDJによる悪口が常態化しているが、今回も自身の社会的影響力を考えていない社会性を欠いた不快な発言内容だった。
    • 最近、派遣社員や期間工といった非正規従業員の解雇が相次いでいますが、この番組の司会者やコメンテーターは「他にも仕事があるのに、この仕事を好きで選んだのだからその人にも責任がある」というコメントをしています。この発言を聞くと寒気がします。私も非正規従業員ですが、テレビがこのような発言で世論を煽ることは、非正規従業員に対する差別意識を植え付けているだけだと思います。こういった放送は、例えば、いじめ事件で被害者が自殺したときに、「いじめられていた生徒にも問題がある」と他人事のようなコメントをする学校や教育委員会などと同じようなものです。
    • お笑いタレントで今や映画監督の番組で徹底的に芸人いじめを繰り返していた。芸人を熱湯に放り込んだり、斬首シーンの最中にくすぐったり、サメを使ってドッキリさせたりしていたが「テレビなら何をやってもいいのか!」と叫びたくなるような内容で、モラルも倫理観も全くなかった。BPOとしてバラエティー番組における芸人いじめの問題をしっかり議論してもらいたい。
    • 「血液型性格判断」の正当性を前提としたトーク番組で特定の血液型人間に対する差別を助長する内容だった。「血液型性格判断」自体に科学的根拠が皆無であり、バラエティーとはいえあまりに配慮に欠けるものだった。これが仮に「人種別性格判断」というものだったら、放送できただろうか?現実問題として、人間をたった4つの血液型を基準にして分類してしまうこと自体がナンセンスだが、日本のマスコミが放送しているせいで、世界中で日本だけそれを信じる人が増大している。バラエティー番組の内容として血液型占いを扱うなとは言わないが、「科学的根拠は皆無であると伝える」「特定の血液型を差別的に扱わない」というのが大前提で、この番組の内容には非常に問題があったと思う。
    • 東京の放送局の火曜日夜の番組で、デパートの地下食品売り場の試食品をその場で食べずに大量に店外に持ち出していた。その持ち出し方はまるで万引きのようで、一人の芸人が店員を引きつけ別の「壁役」の芸人が立ち塞がるようにしてその間に大量の試食品を隠すなど計画的な方法を用いていました。これでは万引きと窃盗とどこが違うのか私には分かりません。この番組は未成年者も多く見ていると思いますが、明らかに万引きを助長しており問題があります。数日前からインターネットで「この番組の放送以降、バラエティーの質が下がった」と批判されていましたがその矢先の出来事です。昨今、テレビのバラエティー番組でモラルの問題が軽く見られ、行きすぎた内容が増加していると思います。この局および番組制作者と現場のデパートに行った芸人は放送で謝罪をするべきだと思います。
    • 関西の番組の最後に「今日の記念日」というコーナーがある。前もってコーナーに応募し採用された視聴者が電話で「放送当日が自分にとって何の記念日か」を披露し、最後にルーレットで5千円か1万円を当てるというものだ。ところがその「記念日」の内容が「離婚」「再婚」「不倫」といった男女関係にまつわる内容ばかりで朝の番組にそぐわない。毎朝、下品でくだらない話を聞かされうんざりしている。特に今朝はひどいもので、「12月15日は私の”ダブル不倫”の記念日」と女性の視聴者が生電話で堂々と自慢し賞金をゲットしていた。出演者を前もって選ぶのだから、男女間の話題にばかり片寄らないよう配慮できるはずなのに、実際にはほぼ毎日そうした話題ばかりだ。意識的にそのようなネタばかりを選んでいるのだろうか?あるいは視聴者が「その種の話題以外は取上げられない」と思い込んだ結果、応募の内容そのものが片寄ったのか?とにかくこんな話題に喜んでいるのは電話出演者本人と司会の男だけだ。出勤・登校前の視聴者にとっては不快この上ないコーナーだ。健全な内容に改めて欲しい。
    • 「タイの少年がヘビ使いになるまでのドキュメンタリー」を放送した際の映像の出し方に疑問をもった。最初に司会者が「少年の夢」というタイトルだけを紹介してビデオ映像が始まるという流れだったが、映像の冒頭で何の前触れもなくハ虫類が牙を向くシーンが流れた。テレビを見ていた私と母は驚きと恐怖と気持ち悪さで「ギャーッ」と叫び声をあげてチャンネルを変えた。特に私は「ハ虫類恐怖症」といえるほどこの種の動物が苦手で、この種の動物の写真・映像・画像・アニメーションを見ると動悸が激しくなり気分が悪くなるので、これらを見るのを避けて生活している。そのため放送の後はショックで夕飯を途中にして横になっていた。テレビは一方的に茶の間に流されるメディアだ。このように何の告知もなくハ虫類の映像を放送するのは暴力だと感じるが、これは私だけの意見だろうか?「刺激的な映像や音量で人を驚かしたりすることで実害が出ることもある」ということを、放送局ならびに制作会社の方々に理解してもらいたい。
    • 地方の民放のDJが最近の「若者しゃべり」をしているので聞き苦しい。おまけに漢字の読み間違いが多く驚いている。たとえば「温泉郷」を「おんせんごう」と読んだり、「景勝地」を「けいかつち」と読み、地名の「祖谷」を正しくは「イヤ」と読むところを「ソヤ」と読んだりしている。このような間違いが3分以内に立て続けに起こるのだから、このDJの発言内容にも不信感を持たずにいられない。
    • 世界の怪奇現象を追跡するという触れ込みの番組は、未解決事件を超能力者が解決するというものだったが、よく調べるとこの(自称)超能力者は過去に事件を解決したことがない人物であった。そんな者を登場させておきながら「超能力で事件を解決してきた」と紹介するのは、視聴者を騙す虚偽行為ではないか。非科学的なオカルトを科学的に検証するような番組ならともかく、霊感商法やカルト宗教を助長させるような番組は制作すべきではない。テレビ界のオウム真理教事件での反省はどこへいってしまったのか。それ以前に、実際に起きた事件を娯楽番組に利用することは、事件解決の為に少しでも手掛かりを知りたいと思い今も苦しんでいる家族の心を踏みにじる行為である。人道上も問題である。
    • 卓球の福原愛選手とテニスの錦織圭選手の交際について取り上げていましたが、二人ともタレントではなくスポーツ選手です。更に言えば、道徳的に問題のある行為をしたわけでもなければ、犯罪を起こしたわけでもありません。それをギャーギャーと騒いで二人を追い回し、あげくに福原選手に謝罪させるというのはどういうことなのでしょうか?それがマスコミの仕事なのでしょうか?
    • 「漫才日本一」を決める番組である漫才コンビが優勝した。しかし、その芸風がいただけない。持ち時間の中でいかに沢山の笑いをとるかというのが勝負だが、ボケとツッコミの連続の中で、ツッコミの度にボケ役の頭を叩くのだ。とにかく、突っ込んでは叩く、突っ込んでは叩くの繰り返しである。こんな芸が「漫才日本一」とは聞いて呆れる。昔から上方には「ど突き漫才」という芸風があるが、この「NON?STYLE」の芸とは全く違う。「いじめ」が「かわいがり」などと言い換えられて陰湿な形で横行しているが、このような漫才が市民権を得ることで、相手を叩くことが「何でもないこと」となるのを心配している。
    • 「どちらの男に抱かれたいか?」というアンケートを放送していたが、そのインタビューに「誰々に抱かれたい」「誰々と不倫したい」と平然と応える女性を見て誠に情けなかった。もしも、私の妻が出ていたならばぶん殴った上で即離婚するようなことなので本当に唖然とした。今の日本人もここまで落ちたかと愕然としたと同時に、このような番組を放送するt関西のテレビ局の姿勢に怒りを覚えた。日本を駄目にするような番組を堂々と流している放送局が多々目に付くが、マスコミが日本を駄目にしていると言っても過言ではない。放送局は、事あるごとに「言論の自由」などと言っているが、結局、それは自分に都合の良いことばかりを言っているのだ。BPOはこのような番組を止めさせるくらいの権限を持ってほしい。
    • たまたま見ていたバラエティー番組の総集編で、司会の男性アイドルがゲストのタレントに向かって「死ね!早く」という発言をし、そのコメントを字幕でも放送していた。”総集編”なのだから編集することも出来た筈だ。もう少し配慮をして欲しかった。
    • 東京キー局のプロデューサーが番組に遅刻したとの理由だけで、罰としてその芸人に無理やり1000万円の借金をさせ、その芸人が使ってしまうとすぐに返済を迫り、その芸人がギャンブルで返済をしようとして逆に借金が増えるという、バラエティーでも何でもない内容を放送していた。このテレビ局の倫理委員会は何をしているのか?番組の企画意図が分からない。番組制作者の行為は脅迫罪で逮捕されるべきものではないか?
    • 視聴者の質問に答える番組の3時間スペシャル版のコーナーの一つに仏門に入った女性作家が出演し、「不倫」を賛美し奨励するような発言を力をこめて繰り返していた。しかし、「不倫」は相手の家庭を破壊したり自分の親を嘆かせるなど、周りを不幸にする人の道に反する行為だ。それなのに彼女は「命懸けの不倫は純愛と同じ」「本当に好きならどんどん不倫をしなさい」等とけしかけ、その上「私は何度も不倫をしているけれど、相手と奥さんの離婚が成立した途端、何故か熱が冷めてこっちから別れちゃうの」と、笑いこけながら不倫自慢を展開していた。芸能人ならばともかく彼女のように影響力のある人には、このような内容の発言は許されないと思う。そもそも彼女は仏に仕える身である。あちこちで説法会を開き「欲望を制御し、他人の幸福に手を貸すゆとりを持て」等と仏の教えを説いている人が、テレビ番組では一転して「人を不幸にしてでも自分の欲望には忠実に生きなさい」と力説している。この矛盾を一体どう説明する気か?このコーナーは彼女の一人舞台のようなものであったが、見ていた私は不快で仕方がなかった。このような番組を放送しないで頂きたい。
    • 今どき、食材自慢の番組は要りません。芸能人に飯を食わせて、金を渡して・・・ただそれだけの番組です。何の意味もありません。高級食材の番組を作るくらいなら、報道番組で派遣社員問題などを取り上げるべきです。

    【番組全般、その他】

    • 「こんな福祉番組が見たい・・・」という教育番組はとてもよい番組で推奨する。この番組は「障害者=前向き・明るい」という描き方でいいのかを考える内容だったが、メディアリテラシーに通じる内容でもあり、テレビでの表現方法を考えさせる内容でもあった。NHKのみならず民放も含め放送業界全体がステレオタイプな描き方や偏向的な放送表現で放送することについて考えるきっかけになればと思っている。放送は特定のものの見方だけをするのではなく、もっと多様性を重視して欲しい。
    • 夕刊紙からの内容を紹介するコーナーで、自民党機関誌に掲載された麻生総理夫人のインタビューを紹介していたが、司会者及びコメンテーターの発言が下品すぎる。もともと最近のテレビ番組では麻生総理の漢字の読み間違いなどに対する失礼な発言が多い。ある別の番組では総理のことを「ばーか」などと言っていたが、自民党の機関誌まで取り上げての失礼な発言には品位を疑う。そもそも総理夫人は公人ではないのではないか?子供も見ている時間帯なのに、公共の電波を使ってあからさまに人を侮辱するような発言は控えていただきたい。これではまるで集団イジメを助長しているかの印象を受ける。子供が国や政治に対して誇りを持てなくなるような内容を積極的に発信する放送局は本当に視聴者のために番組づくりをしているのか疑問に思う。
    • 各局の番組で振り込め詐欺への注意を喚起する内容が毎日のように放送されているが、その際紹介されるのは全てと言って良いほど被害例ばかりだ。詐欺による被害をうまく避けた例も併せて紹介するほうが良いと思う。
    • 韓国・ソウルで開催されたフィギュアスケート・グランプリファイナルで優勝した浅田真央選手に対し番組出演者から「おめでとう」の一言もなく、「実力はキム・ヨナの方が上なのに、キムが回転で失敗して負けた」という主旨のコメントをしていた。また、「キム・ヨナは韓国で10本のCM契約をしているが、浅田は7本だ」とも伝えていたが、16日に放送された別のテレビ局のワイド番組では「浅田は現在10本のCM契約をしている」と放送していた。同日夕方放送されたテレビの「スーパーニュース」では、元フィギュアスケート選手が「キム・ヨナは風邪を引いていたから負けた」とコメントしていたが、彼女ならば、健康管理は自分自身の責任であり、一般人よりも厳しい自己管理が必要なことを知らない筈がない。このテレビは”キム・ヨナ万歳””韓国万歳”と、偏向した放送を繰り返している。この放送を見た職場の友人達も「ここって確か日本だよネ」と言って驚いていた。BPOに電話をしたのは、中学生の娘を持つ親として、この番組の偏向ぶりを伝えずにはいられなかったからだ。
    • フィギュアスケートに関する放送で、元選手の解説による浅田選手とキム選手の点数比較には明らかな虚偽の内容があった。「浅田は1ミス、キムは2ミスにも拘らず点差は2.2点。ノーミス同士であったならキムが勝っていた」との内容だったが、浅田の転倒の箇所はトリプルフリップの単独ジャンプではなくトリプルフリップ?トリプルループのコンビネーションジャンプの予定であり、あの転倒による失点は10.68であった。キム選手の2つのミスによる失点が10.46であるから、実際の得点差2.2に失点の差を加えてもノーミス同士であれば2.42で浅田が上回ることになり、元選手の発言は虚偽になる。元選手は現在コーチ業をしており、採点システムを熟知していなければおかしい立場にある。おかしなことだ。また司会者や局アナウンサーなどによる「表現力はキムが上」との発言も「捏造発言」と言える。過去のスコアで検証すれば捏造発言であることは一目瞭然だ。自国の優勝者を称えない、非常に気分を害する放送だった。
    • 15日に放送されたフィギュアスケートの浅田選手批判の番組内容に対する謝罪と訂正を見たが、司会の男の言った「よく知らなかったので」というのは捏造放送の言い訳になるのだろうか?訂正の対象となる放送は、意図的に事実を歪めている様に感じた。何らかの圧力があったのではないかとさえ思っている。一説によれば、一流アスリートをマネージする某社と契約した浅田選手を大手広告代理店がつぶそうとしていると聞いた。もし本当なら広告代理店が、視聴者・放送局・スポンサー企業の三者すべてに害を与えている事になる。本当に恐ろしいことだ。もちろん噂を鵜呑みにするのは愚かな事だが、圧力があったのかどうかの事実は調べるべきではないか。私のような一般人の耳にすら、この様な噂が入ってくる時代なのだから。
    • 公共放送のスポーツ中継のよいところは、フィギュアの採点方法、各選手のプログラムの見せどころ、前回の試合で失敗した部分などをきっちり勉強した上で、アナウンスのプロとしての仕事をすることだ。3回転なら基礎点が何点でそこからダウングレードされると何点になってしまうのかなど、回転不足判定についても詳しく説明していた。民放のアナウンサーは、この重要なポイントをほとんど理解せずにしゃべっているとしか思えない。解説者がきちんと説明しても、アナウンサーはたいてい流してしまう。NHKのアナウンサーだけは3回転と2回転でどれだけ基礎点が変わってしまうか、そこからGOEで減点されると点が殆どなくなってしまうことをきちんと話していた。民放は、芸能人でもない選手に変なキャッチコピーをつけて盛り上げる暇があったら、もっと内容のあることを放送しなさい。大技をやるかやらないかで煽るよりも、回転不足の判定の怖さや大技のリスクを詳しく説明すべきだ。実況するアナウンサーも「ジャンプだけじゃない、あんなコトもこんなコトもできちゃう真央ちゃん」なんていう”ポエム”を考える時間があったら、フィギュア中継でプロのアナウンサーが視聴者に伝えるべきことは何なのかを、NHKの同職の人を見て勉強してほしい。
    • 年末恒例の歌番組の馬鹿騒ぎはいい加減に止める頃ではないでしょうか。戦後の娯楽の少ない頃ならまだしも、今ではうるさいだけです。特に、司会者の興奮しのぼせた発言には、毎年耳を覆いたくなる。似たような番組は民放にもあるのだから、受信料から高額な予算を使ってくだらない番組を作るのは止めにしてほしい。私は歌番組自体は決して嫌いではないが、歌手の人たちが、この番組に選ばれるかどうかで価値判断されるのが可哀想で仕方ない。番組に批判的な意見の人も少なくないのだから、来年以降も継続するかどうか、一度アンケートでもとってみたらどうだろうか。
    • テレビで「言論の自由」を言うのはいいが、「言論の責任」についても考えてほしい。どの番組を見ても、タレントや芸人達が自由気ままに毒舌を吐き意見を言っている。「これは、あくまでも個人的な意見です」というならば、公共の電波で個人的意見をさも世論のように放送するのは卑怯ではないかと思う。事実を放送するのは大事だが、その先の解説や展開説明に、あまりにも無責任な発言が多過ぎると思う。どのようなタレント・芸人・コメンテーター・司会者を使うかは自由だが、物事を解説したり考え方を伝えることに関しては、きちんと自局の人間が責任を持って発言するのがスジではないか。今のやり方は、社会の現状をただやみくもに混乱の渦に巻き込んでいるだけだと思う。現在は政治・経済・生活・医療など全てが混乱の中にある。本来なら世界中の貧困問題や環境問題に日本が貢献すべきこの時期に、視聴率獲得のためか、このような放送を続けているのはあまりにも教養が無さすぎるのではないかと思う。最近、テレビそのものの魅力が無くなってきているのではないかと感じている。今のままではアニメなど、子供番組だけしか生き残れない気がする。
    • 近年、民放各局の番組編成の構成は著しくバラエティーに偏っている。どのチャンネルを選んでも低俗なバラエティーしか放送されない時間帯が一日の大半を占め、ニュース番組が流されるのは深夜の22時を回ってからである。しかも、その時間帯に放送されるどの局のニュース番組も、「事実の報道」に割かれる時間は全体の2割弱しかなく、殆どがキャスターの「私見を発表する場」と化している。しかも、その「私見」がさも正しいかのように情報操作が行われているのが現状である。更には、政治家の発言の一部のみを切り出して「問題発言」を作り上げたり、出来事の一側面のみを映し出すなどした捏造まがいの報道も見受けられる。仮にも「報道機関」を自称するのであれば、「実際にあった出来事」を「様々な側面」から映し出し、私見を交えずに「報道」することに専念するべきではないか。
    • 地デジの完全移行までに、あと3年を切ったことは告知スポットなどで広く知られるようになった。しかし、地デジを見るためには何をどう用意したら良いのかという情報、特に肝心の受像機に関する情報が十分ではないように思う。視聴者が2011年までに備えるべきことを具体的に分かりやすく説明する番組を放送してほしい。
    • 私は家電品販売の自営業をしている。番組の中で「激安家電の買い方」を取り上げていた。昨今、私共の様な零細店が売り上げ不振で閉店に追い込まれているが、それに追い討ちをかける様な量販店優遇の内容だった。お願いがあるのだが、視聴者に「一般の街の商店(電器店)も、一生懸命に地域の皆さんの為に頑張っています」ということを、番組の終わりでもいいので伝えて欲しい。まもなく地上デジタルに移行するが、この様に街の電器屋さんの不況が続くと、アンテナ工事やテレビの設置にも悪い影響が出ると思う。量販店優遇ばかりの放送を是非見直してください。お願いします。

    【CM】

    • 公共広告機構(AC)のCMを見て心を動かされ、お年寄りへの配慮の大切さに改めて気付いた。CMでは、おぼつかない足取りながらもマイペースで何とか歩くおじいさんが画面に向かってにっこりと微笑み、「(歩みが遅くて若い人には迷惑をかけるけれど)勘弁してくださいね」と語りかける。このように穏やかな口調と笑顔で言われると、こちらも「ああ、そうなんだ。のんびりペースのお年寄だって懸命に歩いておられるんだ。もっといたわってあげなければ」という気持ちになる。CMを見てほのぼのと心が温まった。
    • 民放のテレビショッピングなど通販番組の量の多さと内容に問題がある。深夜は勿論のこと、日中にも通販番組を放送している放送局がある。しかも、その放送時間が長いのである。これらの通販番組は本来、CMとして捉えるべきであるが、その場合にはCMの総量規制に違反しているとのことになってしまう。また、第三者の通販業者が放送枠を買い取って番組を提供する場合はまだ理解できるが、放送局が100%出資して通販を目的とした子会社を作り、その子会社が堂々と自社の電波を利用して販売行為を行っているのは問題だと思う。そもそも放送局が公共の電波を私的に使用して、このような販売行為をやっていいのか?公共の電波利用に対する対価に関しても、使用する帯域の割合に比較して、放送局は他の携帯電話業者などに比べても微々たる電波使用料しか払っていない。特権の上に胡坐をかいて身勝手なことを行っているとしか思えない。このように放送倫理にも大きく違反している民放各局には、他産業の商品偽装を指摘したり報道したりする資格はない。
    • パチンコの業界団体が時間規制などを打ち出したと聞いたが、この種の規制はパチンコ業界がするのではなく民放連なりBPOなりの放送局サイドが決めるべきではないのか。広告主の業界団体による自主規制だと、景気動向などに左右されて、規制の内容がその時々で変化してしまうことがあるのではないか。
    • テレビ放送で、本編からCMに移った途端に大音量になるのは何故なのか?その都度ボリュームを下げることで対応しているが、数分おきに入るCMの度に慌ててリモコン操作をするのは煩わしい。これでは番組に適した音量で視聴していても、アパート等ではCMの騒音が隣近所への迷惑になり、特に深夜の場合はトラブルの元にもなりかねない。早急の改善を求めたい。

    【BPOへの意見】

    • 「BPOがバラエティー番組を問題視している」という新聞の報道を見た。確かにBPOの姿勢には同意できる。しかし、バラエティー番組での出演者の行為は目につきやすく気ずきやすいが、もっと問題なのは地方についての表現である。とりわけ、大阪や関西についての描き方に問題があるように思う。その表現は偏見ばかりで差別的ですらある。「大阪人はケチ・せっかち・ガメツイ」「大阪人はお笑い芸人のようだ」などなど、こういう表現はバラエティー番組以外のニュース・情報番組・ワイドショーなどでもなされている。民放だけでなく、NHKまでもがニュースで「せっかちなのは大阪人気質だから」などと非科学的な発言をしている。バラエティー番組におけるセクハラやイジメについてだけでなく、こういった大阪への偏見・差別など、地方の「県人気質」の表現について、BPOとしての見解を出していただきたい。もうその段階まできていると思う。
    • 家族や友人にBPOの話をしても誰も存在を知りません。テレビでもっと宣伝するべきではないでしょうか。このままでは報道被害にあっても泣き寝入りする人ばかりになります。もっと力を発揮してください。

    青少年関する意見

    【報道・情報系番組に関する意見】

    • 不平不満も言い訳もせず、ひたむきに練習をし、韓国でのグンラプリファイナルで史上初の2回のトリプルアクセルを決め見事優勝した浅田真央選手に対して酷い放送があった。「おめでとう」の祝辞の言葉もなく、ゲストの恩田元選手は実際の予想点数よりはるかに下の点数を言い「浅田選手がキム選手より下だ」というようなコメントをした。しかし、今年の世界選手権や今シーズンのグランプリシリーズの得点を合わせると、一番高い演技構成点をもらっているのは浅田選手だ。この番組を見ていて、怒りと不快感を強く感じた。事実を伝えるべきテレビ局がこのような捏造報道をしてもいいのか?15日のニュース番組でも同局の報道は酷かった。ひた向きに頑張る10代の女性アスリートへの偏向報道は、彼女に憧れて頑張っている青少年にとって大変な悪影響を及ぼすに違いない。
    • フィギュアスケート・グランプリファイナルで優勝した浅田真央選手について、韓国のキム・ヨナ選手と比較し、嘘のデータで浅田選手を貶めていた。衣装や化粧についても「浅田は子供っぽい」と批判していたが、ノーメイクの浅田と本番用のメイクをしたキムを並べて比較したフリップを使用していた。また、本来、競技とは関係のないCMの本数で優劣をつけていた。18日の番組内で再び浅田選手のことを取り上げていたが、何のためなのか分からない。謝罪したつもりかもしれないが、謝罪にはなっていなかった。司会が「フィギュアのことは知らない」等と言っていたが、いつも、よく知りもしないことをさも知っているかのような顔で放送しているではないか。「知らない」と言いながら公共の電波で放送するとは、視聴者を愚弄しているのか。プロとして恥ずかしくないのか?上っ面だけの謝罪ではなく、誠心誠意、心から謝るべきだ。そもそも人として「優勝おめでとう」と言えないのがおかしい。局は、一体どういう意図で放送したのかきちんと説明する義務がある。一人の才能ある若者を潰したいのか。局の報道姿勢そのものがおかしいと思う。
    • 数日前に起きた「夫による妻殺害事件」を、事件現場となった民家の前から伝えていた。この夫婦には子どもが二人いるそうで子どもの自転車や物干し竿に掛かったままの子どもの衣服などが映し出されていたが、このような物をわざわざ映す意味があるのか?両親が加害者・被害者となった事件においては、残された子ども達の将来が大変心配される。周りの大人たちが見守って何とか健全に育ってくれると良いと思う。報道する側も例外ではない。子どもの将来に配慮する責任があることを自覚し、哀れみを誘うような映像を安易に使うことは避けるべきだった。

    【低俗、モラルに反する】

    • あるバラエティー番組に出演している芸人は、見た目にも気持悪い格好をして変質者やストーカーの話をしているが、とても”芸””ネタ”といえるものではない。モラルを欠いた内容であり、子ども達が見る番組に出演させるべき人物ではないと思う。
    • バラエティーの罰ゲームで、女性歌手がプロレスのブレーンバスターをかけられ粉の中に落ちていた。プロレスラーのように身体を鍛えていない人にブレーンバスターをかけるのは非常に危険な行為だと思う。”笑い”として放送されていたが、子どもが冗談で真似をしたら大変なことになる。危険な行為を”笑い”として放送するのはどうかと思った。
    • 「タレント1日密着」という内容がバラエティーで放送されていたが、タレントには内緒で楽屋にカメラを仕掛け、カメラの存在を知らない彼は全裸となり下半身をデジカメで撮影された。その映像を番組出演者全員で見るなどしていたが、これは人権問題に当たると思われるほど卑猥な内容であり、家族と見ていてとても不愉快な思いをした。この番組は深夜番組ではない。ゴールデン帯の番組で人を羽交い絞めにして局部を撮影するなどは子どもの教育にも大変影響があると思う。
    • バラエティー番組。視聴するのに年齢制限のないテレビで放送する番組としては不適切すぎます。女性の身体をあたかも物のように粗暴に扱うシーンなどがあり、夜の10時からとはいえ、冬休みでまだ子どもも視聴しているであろう時間帯に放送するのはいかがかと思いました。「面白さ」だけで番組が構成されていて、その他には全く配慮がなく、見ていて不愉快な思いがしました。ニ度とこのような番組は制作・放送してほしくないです。

    【非科学的な事項に関する意見】

    • 「血液型がB型の男性」を、その他の血液型の女性達が徹底的に叩く内容だった。女性達は様々なエピソードをまじえてB型男性がいかにダメであるかを披露し、スタジオ中で大笑いしていた。しかし、バラエティー番組であることを差し引いても、ここまで来ると「差別」以外の何物でもない。かつてBPOの青少年委員会は、血液型による性格判断を放送番組で扱うことに批判的な姿勢を示し、各局に「要望」を出している。今回の番組で、その「要望」が全然生かされていないことがはっきりした。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • 先ほど「パチンコ台のテレビCMを自粛する」ということを報道で知ったが、放送時間の規制が「夜は9時迄」というのは甘すぎる自粛ではないかと感じた。最近の未成年者はもう少し遅くまでテレビを見ていると思った方がいいと思う。自粛するなら「午後11時」あたりまでにするのが適当ではないか。また未成年者に限らず、パチンコというギャンブルのCMを四六時中垂れ流す民放各局の現状に辟易している視聴者も多いのではないか?民放の更なる自粛を望む。
    • テレビでの映画放映と映画のCM放送について意見がある。まず、映画放映についてだが、洋画劇場などの番組でホラー映画が放映されていることがある。私はホラー映画が苦手なので、ふとチャンネルを回した時にそういう番組を見ると非常に不快なショックを受ける。ホラー映画はショッキングな映像や音が出る時があるが、それを一瞬見てしまうだけで苦手な人には大変不快なものになるので、テレビでは放映しないでいただきたい。見たい人は映画館やDVDで見ればいいことで、テレビ放映の必要はないと思う。またR15等、成人映画に指定された劇場映画のCMの放送も禁止すべきだと思う。具体的には「SAW5」のCMを、先日、偶然に見てしまい大変不快だった。映画のCMは特にショッキングな映像や音を中心に編集して作られているので影響が大きい。テレビに目を背けても音は聞こえるのだ。映画自体がR15指定なら、15歳以下の子供も見る可能性のあるテレビでCMを流すのは不合理だと思う。

    【編成に関する意見】

    • 東京で深夜に放送されているドラマを、北海道では、最近14時台に堂々と再放送している。過激なベッドシーンが盛り込まれた成人向けのドラマを子ども達もいる時間帯に放送するとは、いくら何でも非常識すぎる。我が家には中学生の子どもがいるが、定期テストなどで下校が早い時、私がいればさりげなくチャンネルを変えるようにしているが、それも限度がある。冬休みが始まるのでますます子どもだけで過ごす機会も増えるが、こうした番組から子ども達を完全に隔離することは難しい。「大人の娯楽」としてのこの種のドラマの存在は認めるが、放送時間を深夜に限るなど、最低限のルールは守るべきだ。
    • 年末で子供がテレビを見る時間が多くなるが、午後の3時台に殺人シーンなどが頻繁に出てくる推理ドラマを再放送すべきではない。それに適した放送時間を考えてほしい。

    【差別や偏見を助長する】

    • バラエティー番組。この番組は大阪人を徹底的に嘲笑の的にしており、実際の姿を正しく伝えていない。大阪から関東地方に転校した子どもが「大阪人なら面白いことを言って笑わせろ!」と言われるという。いじめの材料にさえなりかねない内容のこの番組を、即刻止めて欲しい。

    【犯罪を助長する】

    • バラエティー番組。出演者の誕生日をタダで祝おうという趣向で、デパート地下の食料品売り場に行って売り場の店員にわからないようにこっそり試食品をくすねた。どうも売り場の人たちもあらかじめ知っていたようだが、これは明らかに万引きという犯罪行為だ。これを子どもが見たら真似したくなる。冗談ででもやるべきではない。

    【言葉に関する意見】

    • 料理番組内でのゲストの発言が余りにも酷すぎて子供に与える影響を考えると心配だ。なぜか美味しい事を「バカじゃないの?」「うっめぇ?」「すんっげー」等と言い、日本語を崩して使うのにも余りにも下品。ゲストの多くが若い女性だけに残念だ。バラエティーでは、汚い言葉を使うのが流行っているのかもしれないが、子どもへの影響を考えてください。
    • お笑い芸人が、「殺すぞ」「年越せねー身体にすっぞ」と真面目な顔ですごんでいて、見ていて怖くて震えた。ニュースでは、「タクシー運転手が乗客に『殺すぞ』と言われ、警察官が駆けつけて来るまで暴力をふるわれ続けた」という放送があったばかりだ。不況の世の中で殺伐としているが、自分の発した言葉に自らが煽られるように人を平気で傷つける青少年や大人が多くなっている。それだけに、メディアはメディアの持つ力と責任を自覚して番組制作をしていただきたい。家族揃って家でクリスマスを楽しむ中、テレビからの「殺すゾ」「年越せねー身体にすっぞ」はあんまりだ!!

    【その他】

    • この時期、クリスマスがテーマの特集やドラマが多く放送されるが、その中で「サンタクロースをいつまで信じていたか」というインタビューやセリフをよく耳にする。同時に、親が子どもの枕元にプレゼントを置くシーンなどもよく見かける。そのうちに気がつくことだとは思っているが、まだサンタさんがいると信じている子ども達の夢をテレビ等で崩して欲しくない。子どもの友達のママ達も同じように思っているようだ。以前に子どもと一緒に見られるようなほのぼのとしたドラマにもそのようなシーンがあり、あわてて子どもに話しかけて気を逸らせたりしたことがある。この時期の番組は、放送する時間帯やドラマの設定を少し見直して作って頂きたいと思う。

    2008年11月に視聴者から寄せられた意見

    2008年11月に視聴者から寄せられた意見

    麻生首相に関連した話題を取り上げた際、多くの番組で首相の読み間違いに焦点を当てて、あたかも人格攻撃をするかのような「麻生叩き」に終始した各出演者の不適切な発言に意見が集中した。この他にも、元厚生次官ら殺傷事件の報道について、コメンテーターなどの憶測による不適切な発言や、取材のあり方への批判意見が多かった。

    2008年11月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのホームページ経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,001件で、10月と比較し88件減少した。意見のアクセス方法の内訳はEメール62%、電話34%、ファクシミリ3%、郵送ほか1%。男女別は男71%、女25%、不明4%で世代別では30歳代27%、20歳代22%、40歳代18%、60歳以上11%、50歳代8%、10歳代2%の順となっている。

    2008年11月に視聴者から寄せられた意見 1,001件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年11月件数 年度累計
    人権等に関する意見 5 件 49 件
    放送と青少年に関する意見 64 件 [ 意見内容 ] 1,059 件
    放送番組全般にわたる意見 602 件 [ 意見内容 ] 4,798 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 43 件 492 件
    その他(放送関連以外) 287 件 2,820 件
    意見件数 計 1,001 件 9,218 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。11月通知数は429件(36局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し37件を全加盟社・局に送信している。。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    11月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 5件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 61件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【情報ワイド・バラエティー番組】関連 1,523件(全体の152%)前月比331件の増加

    • “不適切な内容、発言・表現”など (864件:86%)
    • “不適格な出演者”(95件:9%)
    • “低俗・下品な番組” (350件:35%)
    • “倫理観欠如、局の責任”など (170件:17%)

    【報道・情報番組】関連 896件(全体の90%)前月比251件の増加

    • “取材・報道のあり方・批判” (604件:60%)
    • “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など (165件:16%)
    • “報道の公平・公正性と内容批判” (127件:13%)

    ※【情報ワイド・バラエティー番組】【報道・情報番組】 の意見合計数が意見総数を超えているが、これは1件の 意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

    11月は情報・ワイド番組を中心に「不適切な番組、不適切な内容」との批判や「報道のあり方」についての意見が前月から大幅に増加した。これは、麻生首相に関連した話題を取り上げた際、多くの番組で首相の読み間違いに焦点を当てて、あたかも人格攻撃をするかのような”麻生叩き”に終始した各出演者の不適切な発言を批判したもので、「報道や番組のあり方」や「番組のあり方」をはじめ「出演者の品格」「放送局の姿勢」などについて厳しく指摘している(84件)。この他にも、”元厚生次官ら殺傷事件”報道についてコメンテーターなどの憶測による不適切な発言や、取材のあり方への批判意見が多い(32件)。
    また、「国民の知る権利」や「放送局の役割」として、田母神前航空幕僚長の論文や発言について放送での検証を期待する意見なども寄せられた(22件)。
    一方、国籍法一部改正案審議に関して報道の不足を指摘した意見も多い(34件)が、ネット上でのBPOへの投稿呼びかけに呼応したものが目立った。

    青少年に関する意見

    11月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは64件と先月の約3分の2に減った。
    個別番組に対する意見でも、2件以上意見のあった番組は2番組だった。
    テーマ別ではパチンコCMに対する意見が7件と目立った。

    BPOに関する意見

    BPOへの意見23件、問合せ20件となっている。
    「意見・問合せ」以外にBPOについてふれた意見は135件であった。

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 各局のワイドショーや情報番組では、何かテーマを決めて一つの事象を叩くような放送をしている。つい先週までは各局で公務員叩きを放送していたのに、元厚生次官ら殺傷事件が起きると、今度は一斉に「テロではないか?」と憶測での報道をする。そして、元警察関係者という人がコメンテーターとして出演し、事件の概要が明らかになっていない時点で、世間を不安に陥れるような憶測発言をして世論を扇動する。今はテレビから情報を得る人が多いと思うが、各局で同様の内容で報道することで、本当はまだ憶測なのにそれが事実だと捉える人も少なくないだろう。メディアは人に与える影響を考えて、発言にはもっと気を付けるべきではない。
    • 「元厚生次官ら連続殺傷事件」で、民放各局のコメンテーターが不適切な発言を繰り返している。特にワイドショーでは2人の元次官が「基礎年金制度設立」の立役者だったことが強調され「年金問題で国民を苦しめている」「厚生省の役人が悪い」とコメントしている。確かに基礎年金番号に統合されていない”宙に浮いた”年金記録が5000万件以上に上がることが昨年発覚したが「年金テロ」だと断言するのは時期尚早である。コメンテーターはニュースの解説者であり、自論を展開する立場の人間ではないことを自覚するべきである。
    • 民放の朝の番組の新聞コーナーで、某新聞の「元厚生次官ら連続殺傷事件で、インターネット上の百科事典に犯行予告ととられる書き込みがあった」という記事を紹介していたが、これは、新聞社の記者がネット上の時刻表示が「協定世界時」で表示されているのに日本時間だと思い込み、「書き込みが事件前にされた」と勘違いして誤って書かれた記事のことである。しかし、各局の番組ではそれを疑うこともなく鵜呑みにして、さも書き込んだ人が犯人であるかのように報道していた。そもそも取材記者が何十人もいるテレビ局なのに、新聞の記事を鵜呑みにして報道する「新聞コーナー」は必要なのか。
    • 日曜日午前の報道番組で「元厚生次官ら連続殺傷事件」の容疑者について扱っていましたが、司会者とコメンテーターとのやり取りの中で、「現在、ニート・フリーターの問題が大問題になっているが、彼もその一人だ」といった発言がありました。私は現在33歳ですが、手の変形を伴う障害があるためアルバイトの仕事をしていてもいつ契約解除をされるかと不安な状況で働いています。その私からしますと、この発言はただ単に殺人事件とニート・フリーターの問題を短絡的に結び付けているだけという印象が強く、聞いていて憤らずにはいられませんでした。また、容疑者の動機も確定的ではない段階であるのに、この犯行をネット社会に結びつけるコメントをしていた部分がありましたが、両氏はどれだけの取材をした上で発言しているのかと分かりかねるものを感じました。評論家・ジャーナリストとしての品格に疑いを持ちました。
    • 昨日、元厚生次官の妻が刺されるという事件が起きたが、取材のあり方に疑問を持つ。私は東京・中野区に隣接する練馬区に住んでいるが、昨夜は21時から23時過ぎまで、今朝は6時から10時現在、上空を2~3機のヘリコプターが入れ替わり立ち代り飛んでいる。テレビで報道するのはほんの数十秒の映像なのに、こんな取材方法こそ「エネルギーの無駄」ではないのか?災害事故ではなく事件なのだから、長時間ヘリを飛ばすなどして取材をする必要があるのか?近隣の住民にとっては、ある種の報道被害にも当たるのではないか?もう少し周囲への影響を考えた取材をするべきだ。
    • 政治に関する報道で、政府与党の上っ面をただ叩くだけの報道しかしていないように感じる。麻生総理の漢字の読み間違えなどは、大きく報道するようなことだろうか?国会での質疑や法案の内容に一切触れないのはどうしてか?記者のぶら下がり取材では、もう少し実のある質問や掘り下げた内容の質問を期待する。最近では「田母神論文問題」を取り上げているが、彼の人格否定をするより、論文内容の是非の方がはるかに気になる。何事も、悪い面ばかり報道するのは、いたずらに不安しか生み出さない。良い点や改善点もしっかりと報道してもらいたい。「定額給付金」についても、肝心な要点も放送しないうちに、さも「国民は怒っている」といったコメントをするのはやめてほしい。また、人によって見方は様々なのだから、一様な意見ばかりのキャスターやコメンテーターで出演者を構成するのは控えていただきたい。両論の意見がなければ、視聴者は自分で判断ができなくなる。私は現在、テレビ報道を見ながらネットで詳細情報を探し検証しているが何でこんなことをしなければならないのかと思う。テレビ離れが進むと言われているが、テレビ局は「自分が撒いた種」という自覚を持ってほしい。
    • マスメディアとして公正・中立が守られていない報道が目に余る。安倍元首相の時も酷かったが、麻生首相に対して人格攻撃をするかのような放送内容が多すぎる。現在では、インターネットで首相会見や討論をノーカットで見ることが出来るが、テレビ報道で流れる会見は意図的に編集され、それに沿ってコメンテーターが意見を述べ、見ている視聴者に一定方向の感情を植え付けるものが多い。明らかに「公正・中立」が守られていない。首相の動向を報道するにあたっては、仕事と個人の生活は明確に区別し線引きして報道すべきである。小学生低学年の子供までもが「日本の総理は仕事もしないで夜飲み歩いている」と言う。学校では政党の事など教えない。子ども達はテレビを見てそのように感じているのだ。政治家の本来の仕事内容が子ども達にもわかるように報道するのも放送の努めではないか?
    • 民放のほとんど全てのニュース番組について言えることだが、あまりに印象操作的な報道が多すぎる。特に麻生総理に関する報道が群を抜いている。最初から総理を叩くことを前提に悪意的に映像を準備し、さらにテロップを準備し、全く吹き替える必要などないのに総理の発言をナレーションに吹き替えるなどしている。映像が終わってスタジオに戻ると、司会者の罵詈雑言が待っている。更にはコメンテーターや政治についてはほとんど何も知らないであろう芸能人らが一斉に悪口大会を繰り広げる。この、あまりの薄気味の悪さと品のなさに、テレビを消してしまうことも多々ある。ニュースというものは、起こった出来事の映像をなるべく多く見せて、その事実に沿った解説をするものではないだろうか。司会者や局の考えを視聴者に押し付けるものではない。
    • 最近の報道系番組の麻生総理に対するバッシングがひどすぎる。政策についてなら批判や意見は当然だが、最近はただのバッシングや言いがかり、一部分の発言を切り抜いての見当違いの批判ばかりが目に付く。もはや批判にすらなっていない。司会者とコメンテーターらが、ただのいじめや誹謗・中傷を嬉々としながらやっているような番組すらある。それでいて一番大切なはずの政策や法案の中身にはほとんど触れず、触れたとしても、一部分や一方向からの見解しか伝えない。マスコミは偏向報道で世論を操作しているとしか思えない。放送法に違反していないかBPOで徹底的に調査していただきたい。
    • 麻生首相が3年後に消費税を引き上げる意向を表明したことについて「3年後に消費税を上げる」と伝えていたが、コメンテーターは「『2年後とか3年後ではなく、景気の状況に応じて対応する』と仰れば良かった」とコメントしていた。しかし、首相は9日に行われた水戸市の街頭演説で「向う3年間くらい景気対策をやらない限り、今の不景気を抜け出すことが出来ない。景気対策をまずやって、そこそこ景気をよくして、介護・福祉・医療に使わせてもらうため、ぜひ消費税を上げさせて下さい」と、景気回復後の消費税の増税に理解を求めていた。麻生首相を特段支持するつもりはないが、このコメンテーターの発言は視聴者を偏った方向に誘導する恐れがあると思う。報道機関は事実を伝えるべきである。
    • 「広がる大麻汚染」として、大麻取締法違反(栽培)の現行犯で大学生が逮捕されたニュースを伝えていたが、栽培の様子を余りにも詳細に伝えすぎていた。男子学生は東京豊島区のマンションの自室で大麻草4本を栽培していたが、ダンボール箱の中に発泡スチロールを敷き、その上に鉢を乗せ温風器などを設置してていたのが映っていた。また、種はネットを通じて10粒を1万1500円で購入した事などを伝えていたが、硫化水素による自殺や無差別殺人事件からも推測されるように、このような報道の伝え方をすると必ず真似をする人間が出てくることは確かである。「報道の自由」を否定するつもりはないが、情報をここまで詳細に伝える必要が何処にあるのかと疑問に思う。
    • ニュース番組では、連日、麻生総理を批判しているが、国籍改正法案や外国人参政権など、日本を揺るがす本当に大きな法案は全く報道されていない。11月14~18日までの間、新聞でしか情報がなかったのはどうしてか。テレビは国民の知る権利を無視しているのではないか。また、ニュース番組の報道の仕方にも偏向があると感じている。28日に自民・民主の党首討論があったが、内容はとてもテレビで言われている「小沢勝利」のようなものではなかった。それなのに、何の根拠もなく「小沢勝利」と言われているのは、国民を欺いている行為と受け取れる。全てのニュース番組の倫理観を今一度問い直したい。
    • 「国籍法改正法案」と「二重国籍取得の容認」については11月18日に衆院本会議で可決し参院に送られているが、この重要法案については一部のメディアが報じただけでテレビでは報道されていない。現行国籍法で出生後の認知のための要件となっている「父母の婚姻」は最高裁で6月4日に違憲とされたために、政府は改正法案を閣議決定したが、改正法案に反対の議連の会合では代表が「男性が証拠もなく認知すると日本国籍が取得できる。歯止めのない法律だ」と、偽装認知による国籍売買など闇ビジネスを誘発する懸念を指摘し、DNA鑑定の義務化や偽装認知の罰則強化を求める意見が相次いだ。しかし、何故かテレビでは報道されていない。この「国籍法改正法案」はネット検索でも中国国内からのアクセスが最も多いことも承知するべきである。
    • 夕方の番組で大阪府知事と高校生のやりとりを報道した際に、男女2人のキャスターが「憲法第89条と私学助成」について偏向した発言をした。女性キャスターは憲法第89条の条文を示し、その中にある「公の支配に属さない」という文言を指して、「これは私学を指しているのですね」と発言し、男性は「そうだ、公立以外の学校を指している」と応じ、「私学助成は憲法違反だ」と断定した。これは政府見解と異なる偏向した内容だといえる。この問題は昭和54年3月の参議院予算委員会での内閣法制局長官見解で国の見解が確立し、最近では平成16年3月に当時の文部科学大臣が同様の発言をし、平成18年に成立した教育基本法でも第8条「私立学校」に盛り込まれている。それ故、番組での両キャスターの「『公の支配に属しない』というのは私学のことを指している」という発言は、「現在のスタンダードというべき政府見解とは異なる一方的な見解を、その解釈だけが事実であるかのように強調した偏向したものである」と言わざるを得ない。報道機関としての公正を確保する意味からも、その誤りを認めて謝罪し、政府見解の紹介も含め正しいものに訂正するよう強く要請します。
    • 東京のテレビ局の朝のワイドショーで兵庫県知事が近畿ブロック知事会議で「関東大震災が起きればチャンスだ」と発言したと伝えていた。私は両親が関東大震災で甚大な被害を被ったので、この発言を聞いて憤りを覚え直接県庁に苦情を伝えたところ、担当者から「会議では、地方分権や近畿地方の経済について発言し、政治機能が東京に一極集中している問題や金融、マスコミの機能も東京に集中している現状に触れ、企業を関西に呼び戻す必要性や、防災の首都機能を関西が引き受ける準備をしていかなければならないという主旨であった」と説明され納得することが出来た。知事は「言葉遣いが適切でなかったとしたら反省しなければならない」と釈明しているが、テレビ報道は知事の発言の一部をエキセントリックに伝えただけで、発言全体の主旨を伝えていないことが判明した。事実を伝えることこそが報道の使命ではないのか。
    • 神奈川の県立高校で2004、05、07年度に行われた入学試験で、総合的な成績順位は合格圏内に入っていたのに、願書受け付け時の服装・態度などが悪く入学後の生徒指導が困難と判断した受験者22人を不合格にしていたと発表したというニュースを見た。もちろん、校長の独断で行ったことはよくないが、受験には受験に相応しい格好というものがある。不合格になった生徒は、この基準を満たしていなかったのだ。私は、この校長の判断を支持するが、私が怒っていることは、校長の判断を”悪”だと捕らえて、視聴者をその方向に誘導していると思われる報道についてだ。今回の事は校長の判断に反対の声もあるが、賛成の声もあるのは確かだ。いつもニュースを見て思うことだが、日本の報道機関は中立に物事を見ない。必ず己が正義だと思う方向に報道する。これは危険な行為だ。間違った事柄を正義だと発信・報道されれば、それが”正義”として受けとられかねない。今回の報道は正しい報道なのだろうか?
    • 最近の重大事件の報道で、非常に辛い状況にありながら容疑者の親がインタビューに応じ、質問に答えたり謝罪したりする様子が放送されることが多い。事件直後のことで心の整理もできておらず、顔は見えないが恐らく憔悴しきった姿の親御さんたちがやっとの思いで言葉を振り絞っている姿を見ると、自分までがやるせない気持でいっぱいになる。多くは成人した子どもが起こした事件で親には責任はないのに、もしかすると「道義的責任を感じないのか」という言葉を突きつけられインタビューに応じざるを得ないのだろうか?とにかく見ていて辛い。これを報道する必要はあるのだろうか。
    • 民放各局のワイドショーが揃って音楽プロデューサーで容疑者の奥さんの父親の一周忌の法要を中継していたが、詐欺事件とは直接関係のない奥さんに、わざわざ追い討ちをかけるようなことを何でするのか。法要の場で奥さんにインタビューしたって答えるわけがない。各局とも、揃いも揃って何でこんな非常識なことをするのか。芸能関係のニュース取材でも

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • アメリカの大統領候補オバマ氏にアポなしで会いに行き、警備員に何度も止められている様子が放送されていたが、あまりにも馬鹿げている。日本の恥を晒すような事はして欲しくない。オバマ氏にアポなしで会いに行けばどういう事態になるかくらいは予測ができるはずだ。厳戒態勢の中、何度も銃を向けられるなど危険極まりなかった。出演した芸人は仕事だから徹底してやるだろうが、状況を判断してスタッフはそれを現場で止めるべきだ。オバマ氏を含め、先方のスタッフに対して無礼すぎる。この様な危険で馬鹿げた企画そのものに、何故事前にストップがかからないのか?芸人に何かあったら放送局は責任を取れるのか?このテレビ局のせいで警備に不備が出て、もしオバマ氏を危険に晒すような事があれば国際問題になる。そこまでして視聴率をとりたいのか。東京のこの局はどうしようもない放送局だ。
    • 日本の大学に留学しているスリランカ人だが、今年の5月に関西の局のこの番組が放送されたことで、私の国に対するイメージが大きく損なわれた。私はスタジオでの番組収録に参加したのだが、その際、スリランカを誹謗中傷した取材に驚いた。タレントがリポーターとして取材していたが、街中の一般的なホテルに泊まり、「臭い!汚い!」「前の宿泊者が使ったタオルや石鹸がそのまま使われている」「イギリスの植民地だったのにスリランカ語しか話せない」とリポートしていた。しかし、大半の国民は英語が話せるのだ。スタジオでの番組収録の際、制作協力会社のプロデューサーに「国の現実と余りにかけ離れているので放送しないで欲しい」と伝えた。彼は「スリランカを馬鹿にするつもりはない」「収録が10分位オーバーしているのでこの部分はカットする」と約束してくれたが、実際にはそのまま放送された。番組内容を不審に思い、先日一時帰国した際に取材されたホテルを尋ねてみた。すると、このホテルは街中でも格安のホテルであった。しかも、取材は1時間位で終わり、リポーターをはじめ番組スタッフは同じ街の高級ホテルに宿泊していたことが判明した。今の番組内で謝罪するか、再度スリランカを取材して正しい現状を伝えることを要望する。番組は現在タイトルを変更して放送されているが、前の番組と同様の企画なので、他の国の人達がスリランカと同じ報道被害を受けないためにBPOに連絡した。
    • 男性DJの、一緒にラジオに出演している女性への「局部に毛が生えているか?」という質問は、たとえ冗談にしても度が過ぎている。これが会社ならセクハラで訴えられるだろう。
    • 各局のクイズ番組だが、いつまでこんな無意味で無価値で無能な番組を垂れ流すのだろうか?また、これに出演するタレントについてだが、解答からボケ発言まで打ち合わせ通りに進行していくヤラセ番組に出演してギャラをもらうことなのか?タレントの本業はこんなことではないのではないか?視聴者もいい加減に目を覚ましてもらいたい。こんな時間の浪費はない!
    • 朝8時からのワイドショーに出演のジャーナリストの発言は最低だった。仮にもジャーナリストと呼ばれる人が、自国の麻生首相に対して「馬鹿」発言はないと思う。氏は「『馬鹿』ではなく『バー、か』と言った」とミエミエの弁明をするかも知れないが、普通に聞いていればどう考えても「ばーか」と言っているしか聞こえない。しかもその後にスタジオで下品な笑いが起き、見ていて本当に不愉快だった。しかも「外出を控えた」という記事に対して「行く所はBarだったに違いない」との憶測を、さも事実のように印象操作している点も悪質だ。こんなものは批判ではなく、ただの大多数による一方的ないじめだ。本当に批判されるべき理由があって批判されるのであれば納得出来るが、ただ自分の感情にまかせ安直に発言して他人を中傷するのは、仮にも報道を預かる人物・番組として不適切である。「ただ批判し中傷すればいい」という形に走りがちな昨今のテレビ報道全般については本当に辟易としている。低年齢層の子供へも悪影響を与えるのではないか。事実に基づいた情報を感情を交えず客観的に放送する番組作りをお願いしたい。
    • 東京の某大学を紹介する公共放送の番組で、司会で漫才コンビの一人が激動の平成の20年を振り返り「地下鉄サリン事件や9.11は面白かった。ネタにした」などと発言していた。しかし、実際に被害に遭われた方やご遺族、関係者の方に対し配慮することもなく、公共放送が発信する番組で放送されたことに強い憤りと不快感を覚えた。話の前後関係からすれば、「この変化多様な時代を楽しめ」と学生たちに語りたかったのかも知れないが、それを考慮したとしても不快感はぬぐえない。この放送は録画であり、番組担当者もこの発言を確認していたはずだと考えるが、凶悪犯罪を「面白い」という言葉で片づけてしまうことは、劇場型犯罪の防止に役立つどころかそれを助長するような印象を受け、極めて深刻な発言であったと思う。公共放送局ならびにこの芸人は、被害に遭われた方やご遺族、関係者の方々に対してお詫びの意を表明し、今後、放送での発言について、その重さを感じるよう願って止まない。
    • 東京キー局の夜の番組で女性タレントを1週間で10キロ太らせる企画らしいが、それでなくても太っているこのタレントをさらに太らせることは、体への悪影響が明らかに予想され問題だと思う。しかも、この番組をゴールデンタイムに放送するとは非常識にもほどがある。この局には常識がないとしか思えない。テレビ局としては、「タレントの体調が悪くなったらその人を捨てて、次のタレントを採用すればよい」くらいに思っているのではないか。仕事が欲しいタレントの足元を見た、非常に汚いやり方である。このような、体への悪影響を度外視した人体実験的な番組は即刻廃止すべきである。タレント事務所と契約し、了解をもらっているからよいというものではない。今のままでは、終いにはタレントを使った新薬開発の実験台企画までテレビ番組に登場するのではないかと心配だ。
    • 司会の女性歌手が未成年の頃の喫煙や現在の麻雀賭博を番組内で告白した。それが問題があると判断され、その後、お詫びのようなコメントをアナウンサーが述べていたが、本人が「時効という事で・・・」と反省していない態度をしたばかりか「さっそくどなたかが文句言ってきたの?」と逆切れをしていた。自分の犯罪を告白し反省もせず、筋違いな態度で怒っている様を見せ付けられた。あまりに反社会的な態度に怒りを覚えた。テレビに出る人間はモラルを持って欲しい。
    • 東京の放送局の夜のスポーツ番組で不適切な発言があった。準レギュラー男が「アナルパールを・・・」と発言し、他の出演者も同様の言葉を発していた。文字の表示もあったが、モザイクがかけられていた。他の出演者から「やめろよ!」と言われていたが、謝罪はしなかった。深夜の番組と言えども、一部の人が使う「性具」などについて話題にすべきではない。本人たちは番組を盛り上げようと発言したのだと思うが、編集でカットすべきだったと思う。
    • 家族でラジオの深夜放送を聴いていたら、下ネタばかりの過激な内容だったのでお母さんが怒り出した。「番組の打ち切りをBPOにお願いしろ」と言うので電話した。よろしくお願いします。
    • 放送で日本語の使い方が乱れているのではないか。天気予報で「夜早く」と言っていた。「朝早く」とは言うが、「夜早く」という言い方はしないのではないか。また漢字検定をテーマにした番組で「給料日に貸借を清算した」と言っていたが、この使い方にも大変違和感を覚えた。給料日に清算するのは「貸借」ではなくて「借金」だろう。シッカリした日本語を使って欲しい。

    【番組全般、その他】

    • 最近、いろいろな番組で、特に政治家や官僚に対する行き過ぎた発言や誹謗・中傷ともとれる発言が多いと感じている。「表現の自由」があるのかも知れないが、それなら発言の責任も取るべきではないのか?一般企業は、不祥事を起こすと営業停止や廃業という厳しい処分が下される事が多々あるのに、放送局は不祥事を起こしても営業停止ということがない。ちょっと謝罪して終わりだ。これはおかしい。総務省もBPOも、放送局に対しもっと厳しい処分が出来るような制度を作ってほしい。
    • 各テレビ局のニュースはもとよりモーニングショーなどで取り上げる話題が、元厚生次官ら殺傷事件に重点を置き過ぎている。特に民放は視聴率をとるためなのだろうが、取り上げ方が興味本位で視点が低すぎるとしか言いようがない。私は農業関係の中小企業を経営しているが、この不況で、業績は大変厳しい。テレビ報道では、直近の「補正予算問題」や「定額給付金問題」などの経済問題について、重点的に放送時間を取って貰いたい。放送は国民を置き去りにせず、我々の味方になって貰いたい。
    • 麻生総理の漢字の読み間違いの話を、面白おかしくあげつらうようにニュースにしていて不快だった。漢字の読み間違いなど、人間なら誰しもあるのではないか?公共の電波で人の間違いを面白おかしく報道してよいのか?非常に不快だ。国会開催中で重要な法案の話などもあるはずなのに、これらには全く触れていない。これで「ニュース番組」とは聞いて呆れる。子供にも「どうしていつもテレビの人は悪口ばかり言ってるの?『人の悪口はいけません』だよね」と言われた。
    • 東京キー局の夜の番組で定額給付金についてのアンケートを行っていた。「給付金の支給はやめるべきか」というアンケートの結果で、「やってほしい」という24%の意見について、「弱者の意見は・・・」という発言があった。自分も「やってほしい」という意見を送ったが、「やって欲しい」という意見を持つ人たちのことを”弱者”というのはどういうことなのか。決して弱者だけが給付金を欲しいと言っているわけではない。給付賛成者を「弱者」として切り捨てたこのテレビのアナウンサーの見識を疑う。
    • 今年6月30日頃、東京キー局の早朝からの番組で当社に関連して誤った情報を放送した。内容は「7月に酒造会社が商品の値上げを行う」というものだった。当社は昨年の7月に値上げを行っており、今年はそのような予定は全くなかった。テレビ局には抗議をし、翌日の番組中で間違いであったことの訂正とお詫びをして頂いた。しかし、テレビ局が誤った情報を流した原因は、いずれも初歩的なものだった。インターネットで7月1日に値上される商品の情報を検索した際に、酒類関係の業界紙に掲載された、去年(平成19年)の情報の日付を確認せずに放送したとのことだった。放送された件については、当社に対してはテレビ局からは取材も内容の確認も一切なく、ネットで調べた業界紙の内容をそのままニュースソースとして使用していたのだ。日頃テレビでニュースを見ているが、放送局が自ら取材もせず、このように安易な形で入手した情報を放送しているということに驚いた。また、報道人としての誇りはないのかと腹立たしくもなった。私たちが通常目にしているニュースにも、同じような不確実なものがあるのだと思う。
    • 難聴手術の”天才”としてクリニックの医師が紹介された。この番組を見た難聴の母はその医師の手術に期待してクリニックを訪ねた。診断の結果、「高齢のため手術は無理だから治療と補聴器で難聴解消をしよう」ということになった。ところがその直後から、片耳40万円もする高額補聴器の購入を迫る複数の業者からの電話や訪問が相次いだ。そのしつこさに警察を呼ぶ騒ぎになり、母は精神的にも参ってしまった。調べてみると、この医師は業者から補聴器売却代金の1割をリベートとして受取っているという噂があった。つまりこの医師は、患者を集めて金儲けをするためにテレビを利用していたのである。また、患者の個人情報を補聴器業者に漏らすという不法行為も働いているのである。母にとっては、これは明らかな報道被害である。モラルに反したこんな医師を「スーパードクター」として紹介した放送局の見識を疑う。
    • 昼過ぎの番組で高齢運転者の問題を扱った企画で疑問に思うことがあった。「もみじマーク」は日本独特の交通事情を踏まえ高齢者を守ろうというのが目的であり、タクシードライバーの件など改善の余地はあるとはいえ、真っ向から「反対」の声を上げているのが気になった。「海外ではこんな法律は無い」と言っていたが、日本と海外とでは明らかに事情が違う。確かにこのマークが目印となり高齢者相手の詐欺商法の標的となっているのも事実だが、本当に撲滅すべきはこういう悪徳業者であり、そこをもっと追究してほしかった。私も仕事上で詐欺まがいの営業行為を受けることがあるが、徹底して調査をし、警察や各省庁へ通報したり、ブログなどで注意喚起をするようにしている。一般人の私でもここまで出来るのに、いざとなると逃げ腰になり根本的な問題から目をそらすのは情けなくないか?番組として反対の声をあげるなら、「海外」にこだわらず徹底的に「日本」という国にこだわって反対する意見を聞きたい。
    • 雪の季節になると、その影響で受信電波の減衰が発生し、衛星放送が見られなくなることがよくある。衛星放送でしか放送されていない番組も少なくないので、地方に住んでいると衛星放送に依存することも多くなる。そのため、降雨・降雪による受信電波減衰を少しでも無くすために、何らかの対策をとっていただきたい。せめて電波の減衰で見られなかった番組を再放送するなどをしていただけると嬉しい。
    • 11月3日、芸術祭参加番組として地球温暖化問題に視点を置きアフリカの貧困国でトウモロコシの配給を受けながら生活している孤児を紹介していました。耕したばかりの10坪もない畑を前に、「毎日畑を耕しているが植える作物の種が買えない」と嘆いていた。畑をクワとスコップで耕している二人の少年を紹介していたが、19歳の少年はクワを頭の後ろまで振りかぶって使い、もう一人の10歳くらいの少年はスコップの背中で畑を叩いていた。二人ともクワとスコップの使い方を知らないのだ。とても毎日畑を耕している人がるやることではない。申し訳ないが、このようなテーマの番組で少しでも「やらせ」と思われるものがあるのは我慢できない。
    • この番組は歴史上で意見の分かれる学説を「新説」と称し、あたかもそれが真実の如く放送している。学会などで「通説」とされているものは、多くの文献や証拠から有識者の合理的な判断のもとに「通説」となっているにも拘らず、断定的な表現で「新説」だと言って、歴史上の人物を「○○は存在しなかった」とか歴史上の出来事を「○○はなかった」等と決め付けて放送している。番組の最後で「信じるか信じないかは個人で判断してください」と言っているが、歴史の知識の乏しい視聴者はこれを真実だと信じ込んでしまう可能性が高いと思う。さらに、出演者に「新説を信じるか信じないか」を聞き、「信じる」と返答すると、歴史的な出来事が書かれた巻物からその出来事が消されるという演出描写があるが、この表現方法も不適切だと思う。学校で習う歴史を完全に覆すような新説を取扱う場合には、肯定する意見だけでなく、否定する意見や、なぜ教科書ではこれまでそう判断されていたかなどをきちんと放送してもらいたい。通説を肯定する意見も少なからず放送されているが、最近は新説に偏った意見ばかりを取り上げている感じがしている。公正な番組作りを心がけてほしい。

    【CM】

    • 飲酒運転で人を轢いた上、そのまま数キロ引きずって死なせるという、とんでもなく悪質な事件が続発している。飲酒運転絡みのこうした事件や事故のニュースを見聞きする度に、テレビ・ラジオでは何故「酒」のコマーシャルを止めないのかと疑問に思う。タバコに関しては喫煙を肯定するCMは現在放送されていないが、ビールや日本酒等の酒類にも同様の規制を適用できないものか?
    • 朝から流れる派手なパチンコのCMによって一日中不快な気分になり、特に家族が居る時には家の中が重い空気になる。パチンコ依存症で苦しんでいる方が沢山いる中で、このギャンブルのCMに何の意味が有るのかを問いたい。不況の中、スポンサーを付けるのは大変かも知れないが、各局ともCMの影響を深刻に考えてもらいたい。特に子ども達に「パチンコは楽しい物」という印象を与えるCMはやめていただきたい。パチンコ依存症は病気だ。その病気の治癒の邪魔をするCMは害悪だ。
    • 11月19日放送の関西の放送局の番組の中で見た包丁研ぎ器のCMについて苦情を言いたい。その内容は―まず包丁で果物を切ろうとするが切れない。そこで、これを使えば簡単に切れるようになると言ってその包丁を研ぎ器で2、3回こすり同じ果物を切ると、今度はスパッと切れ、同製品の効果を証明して見せたのである。ところがよく見ていたら、最初と2回目では包丁の切り方が違っていたのである。最初は包丁を上から押さえていたのに2度目は包丁を前後に動かして切っていたのだ。どんな包丁でも上から押さえたのでは物が切れず、前後に動かせば切れるのだ。このように切り方を変えて見せるなんて詐欺みたいなものじゃないか。
    • 夜に女性が仕事を終えて帰ろうとすると、上司が「今日中に完成して欲しい」と言って大量の書類をデスクの上に乱暴に置き、「今からですか?」と嫌がり反論する女性に対し、その上司が「あなたの為だから!」「あなたの為だから!」というものがある。このシーンは、まさに誰が見てもパワーハラスメントの代表例だと思う。特に、最近のFXや外貨取引で主婦を初めとして多くの投資者が膨大な損失に苦慮しているこの時期に、このような人の気持ちを逆なでするような外為のCMを放送するのはいかがなものか。然もパワハラは刑事告発が出来る行為である。それにも拘らず、放送を許可している局の無責任さに激しい憤りを感じる。如何に不景気でスポンサーが減少しているからといって、パワハラを推奨するようなCMは即刻中止すべきだ。

    【BPOへの意見】

    • BPOは番組での地方の描き方、地方への偏見、ステレオタイプな紹介の仕方についてもっと考えるべきだ。特に大阪や大阪中年女性に対して「何を言ってもよい」「笑いになるならどんなことを言ってもよい」という風潮がまかり通っていることについてだ。これら大阪芸人の発言の中には人権侵害と思える発言も多いので、大阪人・関西人の視聴者にとっては不快でしかないのだ。大阪の中年女性だけが「大阪のおばちゃんが…」と、先入観や偏見でしかないことを言われているが、女性差別も甚だしい。民放のみならずNHKですら同様の状況で絶望的になる。BPOはもっと敏感になっていただきたい。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • ドラマ番組。教師・学園もののドラマ番組だが、言葉遣いは悪いし、色恋沙汰を派手に扱うし、暴力場面が多いうえに、学校はそこらじゅうが落書きだらけといった内容である。小学生の孫が喜んで見ているのだが、いつもハラハラしている。せめて「神聖な学校」で落書きするのだけはやめて欲しい。
    • 最近のバラエティー番組は青少年に与える悪影響について全く配慮がなされていない。放送日時は記憶していないが、メイン司会者が若手芸人の家に泊まりに行き、部屋の中でダーツをして壁に穴を開け、その家の奥さんに苦情を言われていた。これが演出であったとしても、ただ本人が偶然にやってしまったことであっても、このような行為は刑法261条で定められた「器物損壊罪」に相当すると思う。たとえバラエティー番組でも許される行為ではない。放送局がそういうことを知らないはずがないと思う。
    • BS放送。この番組は、毎回、ネットに出回っている訳のわからない事を、さも楽しい話題であるかのように紹介している。しかも、その内容が児童に興味を抱かせる内容だったりするし、オープニングも児童向け漫画のキャラっぽくしたりしている。MCを担当している女性声優も性的興奮を促すようなセリフを言い、時には訳のわからない擬音語を使っている。現代は異常者による犯罪で多くの子供が犠牲になっている時代であり、ネットでも犯罪めいた事を楽しむ輩が多い時代であるのに、公共放送でこの様な番組を放送しても良いのだろうか?まったく理解出来ない!!即刻、番組内容を大幅に改めるべきだと思う!
    • ラジオ番組。芸人がパーソナリティーをつとめるラジオ番組だが、ゲストとのトークにしろその日のテーマに応募して紹介される聴取者からのメールの内容にしろ、とにかく性的な話が多く、その描写や表現が露骨で過激で生々しくて聴くに堪えない。実に不快だ。友人の何人かにも聞いてみたが、皆同感だと言っている。聴取者への募集テーマは、例えば「私がしたエロい体験」などというものだが、この番組は10代・20代の若者も聴いていると思う。青少年への悪影響を考えて、番組内容の行き過ぎを戒めてもらいたい。
    • 最近の漫才は頭をポカポカ叩くなど身体的な苦痛を伴う芸が多すぎる。これらを日常的に見て育った子どもたちが何かのきっかけでそうした行為に走り、いじめの加害者・被害者になってしまうのも当然の結果だ。テレビは社会や子どもに与える影響の大きさを常に自覚した上で番組作りをして欲しい。特に暴力を肯定するようなものはたとえお笑いのネタであっても即刻排除すべきだ。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • パチンコ台や消費者金融業のコマーシャルは禁止すべきだ。賭博罪の可能性のあるパチンコ産業のコマーシャルを堂々と昼間から流すのは教育上問題である。
    • BPOにはパチンコやサラ金のCMの自粛・中止を求める意見が多く寄せられている。しかし、パチンコやサラ金の会社だって立派に株式上場し、経済活動している大手企業なのだから、当然CMを流してもよいのではないか。さすがにヤミ金や風俗のCMを流す訳には行かないが、パチンコやサラ金各社も普通の会社と同じように利益を追求する企業であり、今の日本が自由主義社会である以上、どんな業界・企業であれ、CMを放送する自由と権利があるはずだ。パチンコやサラ金が子供に良くないというのなら、親が子供にその問題点を教えてあげれば良いではないか。子供に良くないのは、むしろ親としての責任と義務を棚上げし、テレビのCMに全ての責任をなすりつけようとする大人たちではないのか。
    • 今夜放送するスリラー映画の番組宣伝スポットを見て、子どもが怖がっていた。宣伝スポットだから一瞬のことだが、それでも子どもには強いインパクトがある。こうした内容のスポットは、放送時間に配慮して放送して欲しい。

    【いじめや虐待を助長する】

    • お笑い番組の罰ゲーム等の場面で、沢山の芸人が一人の芸人に罰を与えていじめていることがある。色々なやり方で芸人をいじめて笑っているが、テレビを見ている子供や精神的に未熟な人がそれを見て「芸」だと思う人は少ないと思う。それを見た子ども達は「それが当たり前だ」と思い、真似をして学校などで「いじめ」が起きているのだと思う。芸人たちは、そういうことをしてお金をもらっているプロであり、仕事としてそういういじめ役をやっているのだが、子供たちにはそんなことは理解できない。一刻も早く、日本のお笑い番組・バラエティー番組のこういう風潮をなくしていかないといけない。
    • いじめについて討論してほしいです。最近のテレビは作る人の感覚が麻痺してきておかしくなってきている。中学生や高校生をスタジオに呼んで、テレビの内容で何が嫌かを言ってもらったり、どう変えて行けばいいか意見を言ってもらうことが必要ではないか。

    【編成に関する意見】

    • 相変わらずタイトルに「殺人」と付く番組や、新聞のラ・テ欄にも「連続殺人」や「完全犯罪」と掲載する番組が非常に多いと感じている。放送時間もちょうど子ども達が学校から帰ってくる時間帯に放送される番組だ。誰でもが気軽に見ることが出来るテレビで、このような内容のドラマを放送するのはいい加減やめていただきたい。もっと健全な番組制作をするべきだ。もしくは、どうしても放送したいのなら、せめて常識の範囲で子ども達が見ない時間帯にするべきではないのか?

    【報道・情報に関する意見】

    • 無差別殺人事件の報道で、犯人が供述した犯行に至った動機について放送しているが、このような報道に刺激され同じような事件が起きていると感じている。「秋葉原通り魔殺人事件」に続き、八王子駅ビルで書店の従業員が刺殺された事件で逮捕された犯人は「無差別に殺そうと思った」と供述したと報道されていた。また、男性がJR岡山駅でホームに突き落とされ電車にはねられて死亡した事件では、容疑者の18歳の少年は「誰でもよかった」と供述している。最近では千葉県で歩行中の男性を軽トラックで轢いた19歳の少年が「誰でもいいから、人を轢いて殺したかった」と供述していると伝えられている。これら、一連の殺人事件の報道では、「無差別」「誰でもよかった」などの表現が頻繁に使われているが、こうした報道に感化された若者が類似の犯行に及ぶ危険性が考えられる。配慮した報道を行うべきである。
    • 報道番組。特集で「児童ポルノ問題」を取り上げ、単純所持に対する罰則を主張していたが、単純所持規制には遡及処罰や冤罪、プライバシーや著作物規制に繋がるなど多くの問題を孕んでいる。番組ではそれらの問題には全く触れず、単純所持規制を安易に主張していた。弊害の大きい単純所持規制を主張するのは筋が通らず、飛躍し過ぎだ。また番組では、欧米で単純所持規制により多くの弊害を招いている事には触れず、日本で取り締まられる児童ポルノのほとんどの被写体が低年齢児であるかの様に取上げていたが、実際は中高生の売春映像がほとんどだ。同系列の別番組では弁護士が改正案に対し懐疑的意見を述べると、その後スタジオのコメンテーターたちがそれに同調する構成になっていた。この様に双方の意見を取り上げる事が報道では重要だ。

    【表現・演出に関する意見】

    • いつの頃からか、いわゆる”ピー音”が必要以上に頻繁に使用されるようになったと思う。隠す程のものでもないことに”ピー音”を入れることにより、不必要な興味を抱かせることもある。以前は心おきなく笑えた番組が、今では過剰な”ピー音”使用のせいでなんだか楽しくないということもある。おそらく”敏感な視聴者”の苦情を避けるために放送局が自ら「表現の自由」に規制をかけているのだと思うが、そんな番組は楽しめない。なぜバラエティー番組をバラエティーとして楽しめない人が増えたのだろうか?少しでも悪影響があると感じた番組を子供にまったく見せない場合、冗談も知らない子供に育つのではないかと恐ろしく感じる。
    • バラエティー番組などの放送規制が叫ばれているが、向ける矛先が違うと思う。放送規制云々よりも、まず番組制作の手法自体を見直すべきではないかと思っている。昨今のバラエティー番組では、番組冒頭でこれから始まる番組内容を先にダイジェストで紹介しているものが多い。視聴率の為には仕方ないのだろうが、それによって視聴者はある程度番組内容を把握してしまうので、たとえ面白い番組だったとしてもつまらなく感じてしまう。この手法では感受性や創造性が養われない。人間、初見が一番感動するのだと思う。何が起こるか分からないから面白いのだと思う。番組の内容も勿論大事だが、それよりもまずこういった番組作りの手法を改善することの方が重要だと思う。

    2008年10月に視聴者から寄せられた意見

    2008年10月に視聴者から寄せられた意見

    国際的な金融・経済問題と政局に関する報道が多かった。また、情報番組やワイドショーに対して「節度のない麻生首相批判や中傷」との指摘が寄せられた。バラエティーやお笑い番組、ワイドショーに向けた意見と同様に、キャスター・コメンテーターの一方的な発言に対する批判も多かった。

    2008年10月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,089件で、9月と比較し165件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール54%、電話41%、ファクシミリ3%、郵送ほか2%。
    男女別は男性72%、女性24%、不明4%で、世代別では30歳代25%、40歳代19%、20歳代16%、60歳以上15%、50歳代10%、10歳代3% の順となっている。

    2008年10月に視聴者から寄せられた意見 1,089件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年10月件数 年度累計
    人権等に関する意見 9 件 44 件
    放送と青少年に関する意見 102 件 [ 意見内容 ] 995 件
    放送番組全般にわたる意見 583 件 [ 意見内容 ] 4,196 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 34 件 449 件
    その他(放送関連以外) 361 件 2,533 件
    意見件数 計 1,089 件 8,217 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。10月通知数は475件(39局)であった。またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し36件を全加盟社・局に送信している。
    (訂正:前号の「放送全般意見の送付数●」は47に訂正します)

    意見概要

    人権等に関する苦情

    10月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 9件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 121件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【情報ワイド・バラエティー番組】1,192件(全体の109%) 前月比99件の増加

    • “不適切な内容、不適格な出演者”(702件:64%)
    • “低俗・下品な番組”(369件:34%)
    • “倫理観欠如、局の責任”など(121件:11%)

    【報道・情報番組】関連645件(全体の59%) 前月比1件の増加

    • “取材・報道のあり方・批判” (409件:38%)
    • “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(144件:13%)
    • “報道の公平・公正性と内容批判”(92件:8%)

    *【情報ワイド・バラエティー番組】の意見合計数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

    10月はマスコミ全体では国際的な金融・経済問題と政局に関する報道が多かったものの、BPOに寄せられた意見では金融・経済問題が20件、政治・政局関連意見が59件となっている。これとは別に、主として情報番組やワイドショーに対して「節度のない麻生首相批判や中傷」との指摘が30件余寄せられた。バラエティーやお笑い番組、ワイドショーに向けた意見と同様に、政治・経済に関した情報番組に対しても「不適切な表現や発言」「放送のあり方を問う」との指摘を中心に、キャスター・コメンテーターの一方的な発言に対する批判が多い。
    このほか、10月の意見では、とりわけバラエティー・お笑い番組やワイドショーの出演者の「聞くに堪えない言葉」や「不愉快な内容」「芸人の番組内のいじめ」についての批判・抗議が前月比で100件の増となっており、「不適格な出演者とともに番組の質の低下が目立つ最近の傾向」が、視聴者の放送(テレビ)離れを招くとする指摘が増えている。

    青少年に関する意見

    10月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは102件と先月より30件近く増えたが、今年度の月平均の60%程度に留まっている。
    ジャンル別では10月に始まったドラマに対する意見は目立つが、今月もバラエティー系番組に対する批判が多く報道系番組に対する意見は少ない。

    BPOに関する意見

    34件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見15件、問合せ19件であった。「意見・問合せ」以外にBPOについてふれた意見は77件寄せられた。

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 東京で「妊婦が救急搬送を断られたあげく死亡した」というニュースを朝から晩まで流しているが、相変わらずうわべだけのニュースばかりで根本問題にまで掘り下げたニュースはない。この原因は今の医師免許制度にあると思う。今の医師免許制度では、医師免許さえあれば免許取得後の診療科目は医師の希望で何にでもなれるという。こんな制度では産婦人科や小児科など勤務条件が過酷な診療科目の医師は増えないのは当然だ。そういった問題点を解決する方策を政府は何もしていないのではないか。その辺りの問題について取材・報道する局は一つもなく、相変わらずうわべのニュースばかりをかしましくがなり立てている。例えば「医師免許取得後の診療科目を産科や小児科に限った医学教育制度」を確立したりする方法もあるだろう。そのような根本的な問題に踏み込まない政治の現状を取材・報道することこそ本当のジャーナリズムではなかろうか。
    • 蒟蒻ゼリーで17人が死んだそうだが、それに対しメーカーに責任があるかのような報道と野田大臣の行政指導があった。しかし、このような事があっていいのか。今までに餅で死んだ人は数知れないと思うが、餅の業界に対してはそのような報道も大臣の行政指導もなかったと思う。こういう偏った報道を規制するのが行政の立場ではないのか。それを業者を呼びつけて指導すればおしまいという姿勢に呆れるばかりだ。おかげで業者は製造中止という非常に厳しい判断を下さなければならなかったのだろう。おそらく社員やパートの人にも影響が出るだろう。国はそういう人々を救う用意があるのか?仮にも大臣という立場の人が世論に媚びて、体裁だけ整えるような仕事をしては困る。私は蒟蒻ゼリーの愛用者でも何でもないが、どうか報道の倫理として、メーカーだけに責任があり親や保護者には責任がないような報道の仕方を改めてほしい。報道しっぱなしで、当該企業に対して何も責任を感じないマスコミは許せない。
    • 夜の報道番組でのキャスターのニュースの扱いが公正・公平を欠き偏向しているように思う。政治家の動静についても、ある一面だけを取り上げて「良い・悪い」を決め付け、真面目な政治ネタは抜いてしまう。私は九州でローカルニュースを扱うプロダクションで働いているが、ローカルニュースはそれなりにオーソドックスな形で扱っており、キー局のようにワイドショー的な扱いはしていない。政治家のプライベートな面ばかりほじくるのは放送倫理上も問題があるのではないか。少なくとも私達はローカルニュースを報道倫理を守りながら扱っているが、この番組を見ていると、自分のやっている仕事にまで誇りが持てなくなる。
    • 10月上旬のビジネス情報サイトの「麻生首相に解散の気配なし。解散日程を勝手に捏造したマスコミの困惑」と題した記事を読んで感心した。麻生総理は一度も解散すると言っていないのにマスコミは勝手に解散だと叫び、今度は先送りだと吠えている。根拠のない憶測報道は控えてほしい。
    • 新聞のテレビ欄で関西の放送局の情報番組の予告を見た段階での意見。10月中旬、全国で初めて愛知県豊橋市に設置された防犯カメラ付きの飲料自動販売機が、何者かにカメラ部分を壊され、自販機本体に「監視社会」と落書きされる事件が起きテレビでも報道された。今朝の番組欄には「自販機にまでカメラ!監視社会の是非を徹底討論」とあるが、これを読むと自販機に防犯カメラを設置すること自体に問題があるかのような印象を受ける。自販機損壊はれっきとした犯罪行為であるのに、討論の流れによっては犯罪を正当化することになりかねない。この場合、せめて「監視社会」という今回の落書きと同一の四文字をテレビ欄の見出しに使うことは避け、例えば「プライバシーと防犯のはざま」等ほかの言い方で表すべきだったと思う。何故なら、「自分の行為がマスコミを動かした」などと犯人を思い上がらせ、犯行をエスカレートさせてはならないからだ。
    • 大阪府は第二京阪道路の用地買収に応じなかったとして某市の保育園の畑を強制収用した。早朝のワイド番組でこの問題を取り上げていたが、一方的に地権者・保育園の立場にたって大阪府側を責めており、内容が偏っていた。しかし、大阪府はもともと4月に明け渡してもらうはずのところを、保育園の要望に沿って今まで待っていたのだ。土地の収用を2週間遅らせると将来6~7億円の損失が出るという。司会者はそういったことには触れずに、まるで市民をマインドコントロールするかのように大阪府の強制収用を非難した。このため大阪府には非難の電話が殺到しているという。番組ではせめて双方の言い分を事実に基づいて紹介し、後の判断は視聴者に任せるべきだ。
    • 週刊誌の八百長疑惑記事の問題で、日本相撲協会と前理事長が発行元の出版社を訴えて係争中であるが、21日の夕方の東京キー局のニュースで平成3年9月に国技館で開かれた日本相撲協会の緊急会合を元幕内の力士が録音していたテープを放送していた。民放の2局は共にキャスターが「独自にテープを入手しました」とコメントしていた。しかし、放送された録音テープの内容は当時監察委員長の理事が「簡単に金で手に入れるということは、稽古も何もしなくていいことになる」「関連した者は相当な処罰をする」と発言したもので、全く同じ内容だった。はたして、裁判で証拠として提出される予定の録音テープを放送することが許されているのか疑問である。このような報道は視聴者を誘導する偏向報道に当たるのではないか。
    • 事件の報道で、容疑者のことを「○○子容疑者」のように苗字ではなく名前のみで表すことがよくあるが違和感を覚える。日本人はよほど親しい間柄でない限り苗字で呼び合うのが普通であり、逆に下の名前で呼ぶのは親しみを表すか子どもに対する時である。家族間の事件の場合、加害者と被害者の苗字が同じであるため分かり易くするために下の名前を使うのかも知れないが、まるで親しみを込めて容疑者を呼んでいるような印象で馴染めない。そこで、同じ苗字による混同がありそうな場合はフルネームで、そのほかの場合は苗字で容疑者名を表すように統一してはどうか?

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • ロス疑惑の元社長の自殺問題を取り上げて、新しく始まった関西の局の番組の司会が「パフォーマンスでTシャツで首を絞める真似をしたら、間違って本当に首に締まってしまった」と笑いものにしていた。ゲスト出演者だけでなくスタジオ内のスタッフの笑い声もあったので、余計笑いものにしている雰囲気が露骨に漂った。テレビを見ていて、私は非常に不快に感じた。三浦元社長の残された家族がこの番組を見たら人権侵害で訴えるのではないか。それにしても、民放の番組は悪くなる一方だ。
    • 関西の大手芸能事務所の芸人が面白いというのが理解出来ない。彼らは面白いのではなく、ただふざけているだけ、声が大きいだけだ。反社会的な言動も多いと思う。私と同じ事を思っている人に今までたくさん会った。実際には「嫌い!」と思っている人の方が多いのではないか。最近、テレビが面白くないという話題が目立つが、この事務所所属の芸人にも関係あると思う。東京キー局の土曜日のニュース番組で、事務所所属の芸歴が長いタレントが局のアナウンサーに対して「俺に逆らったらどうなるか分かっているのか。今後はお前の名前を呼び捨てにする」と発言していた。
    • 土曜深夜の”芸人をめざす”番組の早期打ち切りを望む。前回の放送は、地上波では考えられないような低俗な演出のオンパレードだった。ボカシこそ入っているものの、何の理由もなく若手芸人を校庭のような屋外で全裸にし、性器を露出させ尻をカメラ=視聴者に向けさせて撮るなどしていた。あまりの嫌悪感に目をそむけたが、「見たくなければ見なければいい」という問題ではない。屋外でのロケだとすれば法にも触れると思うが、それほどひどい内容だ。報道に当たっては放送の中立性や公平性をいう放送局が、一方ではCS等の専門チャンネルでもやらないようなAVまがいの企画を平然と放送していることは信じ難い。この他にも、出演した若手芸人全員を上半身裸のブリーフ1枚の姿にして熱湯を浴びせることで笑いをとろうとしたり、若手芸人の立場が弱いのにつけこんだ制作者の性的横暴ぶりが際立っている。番組の作り手がゲイか女かは分からないが、自分の欲求を満たすためだけの番組を公共の電波でタレ流すのはやめていただきたい。18才未満視聴禁止のゲイ向AVやH系の有料でチャンネルでやってくれと言いたい。
    • 毒舌の女性歌手が、若手芸人宅を突撃訪問した。この歌手たちはやりたい放題だった。若手芸人にも最低限のプライバシーはある筈だ。この歌手と行動を共にしていた男性芸人が若手芸人の車のドアミラーを押し曲げたり、窓を閉め切った部屋の中でサンマや肉を焼き、近所の人が気付けば火災と見間違うほどの煙を部屋に充満させるなどしていた。出演者の歌手・芸人共に芸暦40年の人間である。若手芸人が断れないことを見越した上での行為だろうが、テレビで放送する内容ではない。出演者も制作者も共に倫理感が欠落している。
    • 東京のテレビ局の木曜夜7時からの放送で、「予言者」と称するペテン師を無責任に取り上げる態度には憤りを覚える。「9月13日に岡崎市でマグニチュード9の大地震が発生する」という予言が大ハズレだったにも拘らず、これは「予言ではなく警告だ」と言い逃れをさせた上に、怪しげな「大学教授」を利用して外れた予言を無理やり辻褄合わせしていた。挙句に「5つの警告」と称して、恐怖を煽るような「予言」を垂れ流す無反省さと厚顔無恥ぶりには心底呆れ返った。このような番組を制作したスタッフとテレビ局の関係者は猛省すべきだ。
    • 東京キー局の金曜夜の番組の宣伝で「ゼッテェ、殺してやろう!」という言葉を繰り返し放送している。現在の社会背景を考えればあまりに粗雑でガサツな言い方で、番組制作者はメディアやタレントが視聴者に与える影響力を過小評価している。たかが流行語程度のもので、番宣広告のコピーであったとしても、「刺激的で記憶に残ればいい」というのは安易すぎる。一考をお願いしたい。
    • 札幌に住んでいるが、地元のラジオで深夜に東京キー局からネットで放送されるラジオ番組を聴いている。深夜の番組はお笑いタレントのコンビをパーソナリティーに起用していることが多いが、「テメーこの野郎」「誰に物を言っていると思っているのか」など野卑な言葉を投げあいながら喧嘩することも多い。大変殺伐として聞くに堪えない内容で、とても「番組」といえる代物ではない。BPOでも一度聴取してみてはどうか。とてもじゃないが、このまま野放しにしておいてよいレベルの問題ではない。
    • 東京キー局の午前中のワイドショーでホストクラブのホスト2人の売り上げ対決を美談のように放送していた。内容といえば19歳のOLにどんどん注文させて13万円を払わせたり、若いキャバクラ嬢に何十万円も使わせたりするものだった。しかし、未成年の客に断れないような状況で注文させるのは悪質な行為であるし、300円のコーラが5千円、どう見ても千円もしない料理が8千円、更には何万円もするシャンパン等、まさに”ぼったくり”だ。それを何の批判もせずに面白おかしく放送するのはおかしい。出演者は皆、笑いながら見ていたが、よく笑えるものだと思って寒々しい気持ちになった。それにしても、この商売の仕方は法にも触れる行為なのではないかと思った。
    • 民放各社のニュース番組で北京五輪のフェンシングで銀メダルを獲得した選手が、大手菓子メーカーに入社することになったことが報じられています。このニュースの中で各社とも「ニート剣士」という言葉を使っていますが、同選手は「ニート」ではありません。 正確には「選手は『フリーター』という形で選手としてトレーニングをして北京五輪に出場し、銀メダルを獲得しました。そして今月の21日に大手菓子メーカーより採用決定をもらう運びとなりました」と、報道すべきだと思います。ニュースでは「フリーター」と「ニート」という言葉を間違って使っていますが、これは「フリーター」「ニート」への誤解を招き、今後その人たちが就職活動をする上で会社側の偏見を招くことにもなります。ニートは「無就業引きこもり」を指し、「フリーター」は「日雇い労働者並びに非正規雇用下で働いている人たち」を指します。今後は誤解を招かないように、正確な報道をお願いします。
    • AV界ではカリスマ男優と呼ばれるらしい者が出演し、「女性の悦ばせ方」と称してダッチワイフを使い、わいせつな実技指導を行った。しかもだんだんエスカレートし、「嫌がる女性を従わせるには」などリアルに性犯罪を指南するような内容も紹介され、見ていて不快でならなかった。来月にはこの特集の第2弾が放送されるとのこと。ますます猥褻さ・暴力性を強めることだろう。いくら深夜とは言え、このような公序良俗に反するものをテレビで流すのは許されないと思う。
    • この番組は東京キー局の制作だが、関西のテレビ局で水曜日に視聴している。関西では深夜の26時30分から放送されているが、この番組は毎回あまりにも過激な内容が多すぎる。22日の放送では「カレー味のウンコを食いたいか。それともウンコ味のカレーを食いたいか」と問いかけていた。また街頭では、出演者の女性が描いた「リス」と「栗」の絵を見せて、これをなんと読むかとインタビューしていた。正解は「クリトリス」だったが、このような女性の性器の一部の名称を答えさせようとする猥褻な問いかけを街頭でインタビューをしてよいと思っているのか。放送時間帯の如何に拘らず、このような過激な内容の番組を公共の電波で放送するべきではない。テレビが常時録画できる時代になり、リアルタイムの放送時間の配慮は意味をなさなくなっている。「深夜の放送だから」というのは言い訳にならないことを考えるべきだ。
    • “女はソレを我慢できない女優たちがメンズキャバクラ体験!”では、真昼間からホストクラブの特集をしていた。メンズキャバクラという所らしいが、水商売を昼間から放送することに制作者の常識のなさを感じる。深夜ではなく昼間の時間帯であり、また子ども達が見る可能性もある土曜日の昼間に放送することが非常識である。視聴者層の主婦にホストクラブに行くことを勧めるかのような内容の番組を制作すること自体に局の常識のなさを感じる。ホストクラブにはまり、借金を作り、家庭を破壊する主婦が多い中、「ホストクラブは素晴らしい。容易に楽しめる」と錯覚させるようなテレビ番組を放送することは日本のモラルの崩壊を招くと思う。
    • 東京のキー局が制作する「お笑い」は、人に暴力を振るったり、暴言を吐いたり、嫌がることを強要して人を傷つけることで見せ物にして、バカにし、蔑んで嘲笑う。とても真っ当な人間のすることじゃないし、正気の沙汰とは思えない。セクハラやパワハラとなんら変わらない弱い者イジメだ!近年、陰湿なイジメが横行し凶悪犯罪が激増し社会が歪んでいるのもマスコミが元凶である。マスコミは日本を崩壊させる気なのか?
    • 「笑えないけどスゴイ芸」で、公道ではないものの、暴走族に扮した芸人が改造バイクの排気音で音楽を演奏するというのをやっていた。2台のバイクが並走してギヤを操作しエンジンの回転数を上げ下げし、排気音の高低をつけて童謡のチューリップと鉄腕アトムのメロディーを”演奏”したもの。こういうものをテレビで放送すると、今度は公道で真似をする奴が必ず出てくると思う。そうなったとしたら誰が迷惑をこうむるのか、番組制作者はよく考えてもらいたい。
    • 落語家と離婚した女性タレントによる別れた夫に対する一連の攻撃が毎日のように報道されているが、長時間を割いて取り上げるほどのネタではあるまい。どう見ても彼女は自己愛の塊のような幼児性の強いキャラクターであり、注目を集めるために金屏風の前であのような会見を行った。それを連日伝えた放送局は彼女の自己宣伝に加担させられたと言う訳だ。「言うだけ言ったから後はもう聞かないで欲しい」という極めて自己中心的な要求をマスコミに対して出したことでもメディアが彼女にまんまと利用されたことが証明される。あの程度のネタは芸能ニュースのコーナーで皮肉の一つも交えてあっさりと伝えれば充分だ。そういう取り上げ方の巧い海外のニュースを参考にして欲しい。
    • 今年もまたプロ野球の「優勝記念ビールかけ」を放送しているが、毎年毎年、馬鹿みたいに同じ事をしているのを見せられる視聴者は不快だ。毎年批判の声が寄せられているのに、一向に止めようとしない。もうプロ野球中継は一切見ない事にしようと思う。いや、中心選手に何人も去られた可哀想な広島カープが優勝するのなら見る気になるかもしれない・・・。

    【番組全般、その他】

    • 私と妻、そして妻の母の3人で昼食を取っていた時に、東京のラジオ局の朝から昼過ぎにかけての番組で、かつて作詞家として活躍した出演者によって60歳位の女性からの投稿葉書が読まれた。内容は「23歳で両親と死別したことを友人に話すと『よかったね。あなたは幸せだ』と言われ驚いた。後日、同じ友人と話した時に『私はこれから親を看なければ(介護)ならないから』と言われ納得した。私はこの年で親を看なくてもいいから幸せだと実感した」というものだった。そのとき妻の母は「長生きしてごめんね」と涙を流しながら泣いていた。友達同士など内輪でこのような話をする事は悪いとは言わないが、誰がどういう立場で聞いているか分からない公共の電波でこのような投稿を読み上げることは控えるべきではないか?実際に介護をしている人、されている人、介護をしていなくても長生きをしている親を持つ人たちがどんな思いをするか考えていただきたい。今日は非常に悲しい思いをした。
    • パンを喉に詰まらせて死んだ小学生の報道と、蒟蒻ゼリーで死亡事故があった時の報道の仕方が違うのはなぜか。ある局で、食べ物を喉に詰まらせての死亡事故の原因<ワースト3>を放送していた。1位は餅、2位はパン、そして3位が米だったが、蒟蒻ゼリーの時にはそういう比較は放送されず、ただ製造会社の責任を追及するような報道の仕方であったと思う。私は、蒟蒻ゼリーの事故原因はゼリーの形ではなく、あくまで食べた方の自覚の問題だと思ったので、総務省とBPOにその意見を送った。そうしたら、パンを喉に詰まらせて小学生が亡くなるという事故が起きてしまった。私が言いたいのは、「問題は食品の業者にあるのではなく、食べる消費者の方に問題があるのだ」ということを政府や放送局がきちんと国民に告げるべきだ、ということである。今年だけで食べ物を喉に詰まらせて亡くなった人は600人以上にのぼるそうだが、蒟蒻ゼリーによる死者は、野田消費者行政担当大臣が苦言を呈した時点で通算で17人だったと思う。この事実を見る限り、政府と報道がしていることは、製造会社に対するいじめ以外の何ものでもないと思いますがいかがでしょうか。
    • 介護業界の人手不足と介護者となった家族がケアサービスの不足から退職せざるを得ないことを東京のテレビ局が取り上げていたが、気になる点が2点あった。介護退職者が介護サービスを利用する場面の構成で、番組では(1)夫が講習を受ける。(2)事前準備として介護サービスを利用する。(3)ケアマネが訪問して、利用料金が支給限度額を超えているので多額の自己負担分が出ることを説明をする。という流れだったが、一般的に(2)と(3)の流れは逆である。商品の価格である利用者負担分を利用後の説明にして、ケアマネが利用の開始をすることはきわめて異例だし、説明不足の度合によっては不適切として事業所自体が監査対象にすら成りかねない。また、番組が介護サービスの主たるものであるかの様に報じた「施設サービス」に比べて、いたずらに高額であるかのような誤解すら与えかねない。介護サービスの利用者は人数比では圧倒的に「在宅サービス」の利用者の方が多い。先にも記したが、介護職員の人材不足の現場や場面説明として施設だけが取材されていたが、国策が在宅重視の方向で進められている現状とも、また、地域で支えるという普遍化の考え方とも異なっている。
    • 都内に建設が予定されている「ペットの火葬場」を巡って、建設に反対する住民の言い分を取り上げていた。住民らは反対理由として火葬の際の臭気を挙げていたが、コメンテーターや他の出演者がそれに同調し、住民の言い分に理解を示していた。しかし、動物の死骸の処理法等を細かく定めた「化製場法」により、動物の焼却炉の建設には相当厳しい基準が設けられている。区が建設を許可した施設は当然この基準を満たしたものであり、ダイオキシンや臭気の拡散は有り得ない。これについては念のため区にも問い合わせて確認した。そうなると住民が反対する本当の理由は「居住地のイメージを損なうものは嫌だ」ということではないか?出演者らはその点を突かずに住民の反対コールに安易に同調するばかりだった。事実を正確に分析した上で客観的な意見を示せないようでは、コメンテーターとして勉強不足であり失格なのではないか。又、このような話題を報道番組で放送するテレビ局にも疑問を感ずる。
    • 歴史検証番組を毎週、欠かさず見ている。”臭いものに蓋”をする傾向のある日本だが、「被差別部落でひどい差別を受けた人々が立ち上がった」ことや、「明治時代は知的障害のある子供はずっと隔離していてもよいと言われていた」という事実を取り上げ、名家出身の才女だった近代女子教育者の石井筆子さんに知的障害のある子供が生れ、それをきっかけに知的障害のある子供達への療育に心血を注いだ生涯を送ったことを紹介していた。今でこそエリートとして持ち上げられることの多い医師という職業だが、緒方洪庵など創始者の多くは自分自身や身内などが大病で苦しんだという事実も紹介された。これまで、存在も知らなかった昔の人々のことを分かり易い解説で取り上げている。最後の締めの解説は、創作作品とは違いハッピーエンドで終わるものが少なく、涙さえこぼれるときもある。日本人は歴史をあまり教えないと言われているが、これはいい番組だと私は思う。
    • 「テロ対策特別措置法」について「国益のためにさっさと通すべき」とコメントしていたが、国益との意味が理解出来なかった。アメリカ同時多発テロ事件を受けて制定された法だが、イラク戦争への流用疑惑が未だに明らかにされていない問題や、給油燃料の調達先が総合商社等の2社が独占受注している問題など、不透明な問題が山積している。また、前防衛事務次官の収賄容疑事件で判明したように、不透明性が”汚職”の「温床」になっていることは明らかである。第二次大戦で「国家のため」「国益のため」と国家権力で経済統制を行い、軍人のみならず、民間人にも多数の犠牲者が出た歴史を忘れてはならない。公共放送で「国益のため」とのコメントは相応しくない表現である。
    • 生活保護の受給者の方がワーキングプアと呼ばれる人々よりも経済的に恵まれていると報道されているが、事実であれば納税者として放置できない。各市町村は生活保護を受けるに至った困窮の原因については不問にすることが多いとも報道されている。しかし、生活保護は皆の税金で成り立つ制度なのだから、誰もが納得できる万全の仕組みを整えるためにテレビの特集番組などで徹底的にその実態を明らかにしてほしい。これまでの同制度に関する情報は、何か事件が起きた際にそれに絡んで細切れに報道されるのみで、全体像が分かる報道はなかった。私の住む市では暴力団関係者が生活保護制度を悪用して何億円もの金を市から騙し取る事件があった。騙される役所が愚かなのだが、市民としても、皆がもっと知識を持ち、目を光らせるべきだったと反省もしている。市町村によって支給額に違いがあるなどの難しい点もあると思うが、総合的に生活保護制度の仕組みを学べる番組を期待している。
    • 東京キー局のゴールデンタイムの番組で、年金暮らしの老夫婦が「公園で放し飼いになっている猫の為に」といって、猫の餌を主人公が勤務するスーパーで万引きするシーンがあった。主人公は理由を聞いて同情し、スーパーの店長と共に猫の餌を買って持たせて帰らせた。しかし、これはおかしいのではないか?これでは店側が万引きを容認しているように見える。猫を公園で放し飼いにするのは糞の害などで問題になっているし、万引きそのものが犯罪である。それにも拘らず、自らの年金を削って猫に餌を与えていたことだけを美談にしている。更に万引きした理由として「猫が病気になり、病院に連れて行ったので金が無くなった」と説明していた。病気の猫を放置出来なかったのはわかるが、それが万引きをすること、そして公園で放し飼いをすることを容認する理由にはならない。ドラマの中でこのような描写をするのは如何なものか?
    • 11月4日放送予定の「~失敗者のタメになる話~」に、社会問題にもなっているストーカー事件で逮捕された芸人を出演させるという。テレビ局として「話題になれば良い」「視聴率さえ取れれば良い」という姿勢が見えて不快だ。ストーカーを問題提起する内容にすべきで、このような者を出演させて、犯罪行為を「失敗者のタメになる話」として美化するべきではない。女性差別・ストーカー行為の正当化に繋がる。わざわざテレビに出演させてストーカーを正当化すべきではない。
    • 今、どこの局でも”朝バナナダイエット”を取り上げ、「バナナは美容、健康、ダイエット全ての面で優れている」というようなニュアンスで放送しているが、バナナにはカリウムが多く含まれているので、体調によっては食べてはいけない人もいる。現に私は医者からバナナを食べる事を禁止されている。それなのにバナナのいいところばかりを謳っているのは非常に危険だと思う。どんなものでも100%健康にいいものなどない。テレビが与える影響を考えて放送していただきたい。
    • テレビのニュースには、キー局から送られてくる全国ニュースと地元局のニュースがある。しかし、どの報道にも情報を発信した放送局の責任があるのだから、ニュースの画面の隅に情報発信局が明確になるように表示してほしい。共同通信やタス通信など、ニュース配信会社からのニュースを放送する場合は情報提供会社名を明示するのだから、多チャンネル化している現在、テレビ報道に当たっては情報の発信会社をしっかりと明示し、責任ある報道をしてほしい。そうでないと、放送局へ電話しても「その件についてはキー局へ電話して下さい」など、たらいまわし状態になる。無責任です。
    • 最近、地上デジタル放送への移行についての告知が増えているが、その告知内容に深みがない。現在、全国の都道府県庁所在地近郊で地上デジタル放送が既に行われているが、アナログ放送は2011年7月24日までに終了すると告知されている。一方、北京オリンピックで50%を超えると予測されていた一般家庭でのデジタル対応テレビの普及率は、この9月現在で47%と伸び悩んでいる。また、現在でも地上デジタル対応テレビや変換チューナーの値段が高く、学生や低所得者層、特に年金受給者はとても買えない状況にある。この普及率を上げる為には、デジタル放送がどうしたら見られるのか、それに要する費用はいくらなのかを詳しく告知する必要がある。たとえば地上デジタル対応テレビやチューナーの購入方法と値段、UHFアンテナの取り付け方と購入方法と値段、又はケーブルテレビに加入する方法とその料金等についての詳細な情報が必要だが、現在の告知では触れられていない。また、「現在のアナログテレビは使用できなくなる」などと称して、高齢者を対象にした詐欺セールス事件が全国で多発している事も紹介すべきである。なお、地上デジタル対応テレビやチューナーの購入には助成金を出すべきであると考えている。
    • 日曜日の討論番組で、金融危機と景気悪化の状況下で大企業がその犠牲を雇用者と中小企業に押し付ける動きが紹介された。しかしキャスターは「大企業がつぶれたらいいと思っている」と言い、その発言をさえぎった。自らの主観的な判断で異なる論点の発言を中断させるやり方は、キャスターとして適格だろうか?それでは番組を「キャスターの主観に偏らせる結果」に向かわせることとなる。番組全体から見た出席者の偏り、異なる論点を明らかにするレベルから、局およびスポンサーのキャスターに対する要求の強さが分かるが、キャスターもジャーナリストとしての見識を身につけるべきではないか?改善していかないと、放送法にいちじるしく違反する結果となる。
    • 私は朝と夜に短時間しかテレビを見る時間がないが、貴重な朝の時間帯はまともに視聴するに値しない番組ばかりでうんざりしている。民放のいずれの番組も芸能ネタの垂れ流しが殆どで、低俗この上なく何の役にも立たない。NHKも最近は「食の安全」絡みの報道ばかりでくどい。仕方なくNHK-BSで海外ニュースを見るのだが、日本にいるのにまともな日本のニュース番組が見られないというのも奇妙な話だ。深夜ならともかく、せめて朝くらいは芸能ゴシップをやめてきちんとした報道番組を放送して欲しい。但し新聞やスポーツ紙の記事をそのまま流すのはご免だ。また、番組のコメンテーター陣にはタレントではなく専門家を揃えて欲しい。
    • タレントが田舎を訪れ、一晩泊めてくれる家を捜し歩く過程でその町のいろいろな家が紹介されるが、これは泥棒に対して「この町のこの豪邸には金がありそうだ」「あの家は留守がちだ」「この家には年寄りしか住んでいない」「あそこは台所からなら侵入できる」・・・等々、押し入る家についての情報を提供しているようなものではないか。泥棒被害防止のために演出上の改善を望む。
    • •最近のテレビは「ニュース番組」と「ワイドショー番組」の境目がなくなってきている気がする。せっかく生放送なのに、その特性を無視して、事件や事故など時間の経過で事態が大きく変動する可能性のある項目を後回しにする。そして、スポーツや芸能で話題となっていることでもあれば「トップ項目」としてそちらを優先する。しかし、芸能やスポーツに時間を大きく割くのではなく、生放送の特性を活かしたニュースの質と量を増やすべきではないだろうか。
    • •最近のテレビでは字幕に合わせてアラーム音が入るが、入れすぎではないか?最近では「ニュース速報」や「地震速報」に加え、「緊急地震速報」もテレビで流れるようになった。効果音を入れて番組を盛り上げたいのはわかるが、音だけを聞いていると、どれが緊急情報なのかが分かりにくい。各局で速報音は違うので、似たような効果音は控えたほうがよいのではないか?

    【CM】

    • ある日街角で、お父さんと小学生くらいの娘さんが信号待ちをしていた。すると、娘さんがパチンコ屋さんの看板を見て「あーマリンちゃんだー」と父親に話しかけた。”マリンちゃん”とは、テレビで宣伝しているパチンコのキャラクターだ。しかし、子供が親しみを感じるパチンコのキャラクターとは如何なものか。これが過去に放送されたテレビアニメのキャラクターならまだ問題がないかと思う。最近のパチンコのCMは節操がない。放送時間もさることながら「これがパチンコのCM?」と思うような内容のものばかりで最後まで見ないとパチンコのCMとは分からないものも多い。パチンコのCMは冒頭に業界共通の音を付けるなどして「これはパチンコのCMです」と前置きをして放送するべきではないか?

    【BPOへの意見】

    • BPOのHPでは、BPOによく寄せられる質問と答え、また、寄せられた質問の傾向や分析が掲載されている。これによりBPOの貴重な役割が具体的によくわかった。従来、放送に関する希望や意見は個別に局に宛てても改善されることはないとあきらめていたが、その面からもBPOの存在や活動は大切な意味があるとわかった。また、BPOは放送界の内部機関のようなもので、第3者的な自律性はないのではないかと誤解していたが、そうではないと感じた。以上の点で、BPOのHPは見やすいことと合わせて良いサイトであると思う。今後も健全な放送のための活躍を期待している。
    • 番組やテレビの現状に対する苦情など、BPOのホームページに載っている視聴者意見を読んだら「全く同感だ!」と思うものばかりだった。BPOはこのような意見の一つ一つについてチェックし、各局に改善を求め、その結果を報告させるなどしているのか。ただ視聴者意見を当該局に報告するだけというのであれば、視聴者に対する”ガス抜き”にすぎず、我々がBPOに意見を述べる意味などないのではないか。視聴者意見を番組の質的向上にきめ細かく活かすために、BPOは各局を指導・監督する強い権限を持つべきだ。
    • 10月5日の朝4時頃、私は渋谷駅前で泥酔して路上に寝込んでいるサラリーマンらしき男性を見かけた。盗難の標的になる心配もあり無視できないので、体を揺さぶり「始発電車が来るまで起きて待て」と声かけを試みた。数回揺さぶっていたところ、近くで取材をしていたテレビ局の番組制作会社のスタッフだという二人の男性が私に近づき、「あなた、この人のポケットをまさぐっていましたね?」と言う。彼らは泥酔者を狙った犯罪を取材中とのこと。勿論私は否定したが埒が明かず、ちょうど目が覚めた泥酔者も含め4人で近くの交番に行き、調べて貰ってようやく疑いは晴れた。しかしその後、「取材した映像に自分が映り、演出によって窃盗犯のように扱われるのではないか」と不安になり、もらっていた取材者の電話番号に連絡し質問した。すると彼は「先ほどの映像をテレビの番組で使用する可能性がある。但し番組名や自分の所属する制作会社名は明かせない」と言った。テレビ局に電話をし、「取材者の氏名から制作会社名や担当番組名を調べ、私の映像が不当に扱われないようにして欲しい」と頼んだが、「数多くいる制作スタッフの名前を頼りに番組名を調べるのは無理だ」と断られ、途方に暮れている。いきさつをBPOにも知って貰いたくて電話をした。
    • 9月1日付け視聴者意見の確認と報告。【視聴者意見概要】8月の東海豪雨で運転していた車が交差点内で停止し水没しそうになった。たまたまテレビ局スタッフが取材に来ていたので助けを求めたが、「今仕事中だから助けられない」と断られた。その後一般の人達の協力で車を移動させることができ被災せずにすんだ。また、自分は視聴していなかったが、この模様を取材したテレビ局と東京キー局が放送したため知人から多くの問合せが寄せられた。災害時のニュースということで映されることは仕方がないと思うが、助けを求めたにもかかわらず救助もせずに水没状態で困っている状況を勝手に映し放送するのは納得できない。この局は取材と人命救助をどう考えているのか。【在名局からの問合せ】BPO報告で上記意見を読んだ。これが当社のことかどうか取材現場や視聴者応対セクション等に調査・確認をしたが、当社には該当事項はなかった。今回、念のためにBPOに当社のことなのかを確認した。また、意見が当社を指しているか否かに拘らず、当社としては「災害取材と人命救助」については一概に「こうあるべき」と判断できない難しさがあるものの、様々なケースも想定しながら「どうすべきか」を社内で検討課題としていることを伝えたい。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • ドラマ番組。日本の学校の教育現場でこんなことが起きているのか?暴力を振り回す学生、いじめを受けている場面、そして無力な先生が映し出されていたが、この番組を見ながら笑っている小学生の息子を見たら悲しい気持ちで一杯になった。こんな番組は日本の教育文化に恥をかかせるだけだ。視聴率を上げるために番組を作るのは資本主義の基本かもしれないが、教育問題を安易に扱う番組は決してよい番組とはいえない。日本の教育レベル低下が叫ばれているが、このようなテレビ番組にも関係があることは間違いないだろう。この番組の放送を中止してもらいたい。
    • バラエティー番組。タレントがコントの中で女性の胸を揉んだりお尻を触ったりするシーンがあった。さらに女性の衣服を脱がして下着姿にするなど、子供が見ている時間帯の番組とは思えない演出をしていた。視聴率が獲れれば何をやってもいいのか?このタレントの番組はお色気が多すぎる。いい加減にしてほしい。
    • バラエティー番組。この番組は毎回楽しみにしているが、今回の放送では褌姿のタレントが床にツルツル滑るローションを撒いたバレーボールのゲームに参加していた。ローションに足をとられて滑って転ぶと褌が濡れて身体に密着し、非常に見苦しい姿になっていた。こんな格好を子ども達が見ている時間帯にテレビで放送するべきではない。
    • バラエティー番組。一糸まとわぬ女性のマネキン人形に干しぶどうを付け、それを左右に5体ずつ並べ、どのくらいの時間で全ての干しぶどうをなめられるか競争する企画を放送していた。この番組は、私の住んでいる地域では局の都合上深夜に放送されるが、殆どの地域では青少年も起きている午後11時台に放送されていると聞く。いくらマネキン相手だとはいえ、午後11時台の番組でこんな卑猥な内容を放送して良いのだろうか。番組では以前にもこういう企画を流していたと紹介していたが、もう少し青少年への影響を考えて欲しい。
    • ラジオ番組。放送内容が下ネタばかりで下品で低俗。昼間は低年齢層のリスナーも聴いていると思うので、下品な番組はやめて欲しい。
    • 民放は関西系のお笑い芸人の下ネタを連日放送しているが、番組基準はどうなっているのか。民放連放送基準の第3章「児童および青少年への配慮」第18項には「時間帯に応じ、児童及び青少年の視聴に十分、配慮する」と定め、更に第4章「家庭と社会」25項では「社会の秩序、良い風俗・習慣を乱すような言動は肯定的に取り扱わない」と定めているが、各局は、現在放送されているお笑い芸人主体の番組が基準を満たしていると判断しているのか。

    【暴力・殺人シーンについて】

    • ドラマ番組。初回の放送を見ただけの感想だが大変怒りを覚えた。子ども達の健全な心を育むためにふさわしくない言葉やシーンがあまりにも多い。命をゲームのように軽く扱い、殺人の場面や人が血を流す場面が何度もあった。銃で撃たれた瞬間自体は映っていないが、そのシーンは十分に予測できるし、却って想像をかきたてられる。「テロ」「殺す」「殺したい」「残虐」「誰も死ななかったのは残念だ」など、日々、生徒達に命の大切さを教えている小学校教員の私には聞くに堪えない言葉が無造作に使われていた。このドラマを多くの子ども達が見ているかと思うと大変悲しい。なぜ、小学生等が見る時間帯にこのような番組を放送するのか?次世代を担う子ども達を育てる責任ある大人のすることではない。「見なければよい」という意見もあるだろうが、テレビはスイッチを入れると自動的に手軽に目に入るメディアで、個人の意思に拘らず偶然目にする場合もある。その良さもあるがマイナス面もある。それを考えるのが放送に携わる人たちの義務ではないか?テロから人々を救う正義のヒーローが”ハッカー”とは呆れる。”天才高校生”で人気のある俳優が演じている。子ども達が憧れないわけがない。しかし、ハッカーは不正行為だ。それを正当化するストーリーを堂々と放送するとは何事か!放送時間を遅くするか、放送を中止していただきたい。子ども達が見る時間帯には、温かい心、正しい心を育むような番組を放送していただきたい。
    • サスペンスドラマですが、非常に残酷な殺害シーンがリアルに描かれていて不愉快な気分になりました。喉をナイフで掻き切り大量の血が天井にまで飛び散っていましたが、動脈が切れる様子までリアルでした。夕食を食べながら家族で見ていたのですが、それを見てひとりが嘔吐してしまいました。その後もずっと自分の手で首のあたりを抑えていましたが、心に傷でも残ったらどうしようと心配しています。映画なら確実にR-15に指定されているレベルです。それをゴールデンタイムに放送することが許せません。放送するなら深夜にしてもらいたいと思います。番組制作者は作品を作るのに夢中で、視聴者側のことを全く考えていないのだと思います。
    • アニメ番組。17時から30分間放送しているが、内容がグロテスクな上、かなり問題があると考えられる。冒頭に注意のテロップを出しているが、共働きの場合は、この時間帯は大抵留守になっているのでこのテロップには意味が無いと思う。番組内容がどう考えても子供に悪影響を与えるような内容なので、夕方の時間帯に放送するのは止めたほうがいいと思う。他局が行っているように深夜放送にすべきではないか?

    【性表現について】

    • バラエティー番組。最近、男児の入浴現場や男児が全裸でいる状態を放送している番組が多い。この番組では小学三年生程度の男の子を男性タレントの入浴に付き添わせ、でん部などを含み全裸の状態を背後から30~40秒ほど放送していた。さらに男の子の股間部分には動物の象のマークを付けモザイクとしていたが、男児の性器を象で表現していることは一層わいせつ性がありセクハラ的で不快だった。この番組は立派な児童ポルノに相当すると思う。小中学生の男の子の場合だけ、入浴現場に侵入して全裸を撮影する番組が一向に減らない。本人たちも本当は嫌なのに撮られているケースも数多くあるはずだ。今回もこのシーンの画像流出があった。女の子の入浴シーンはほぼ厳禁化されているのに、男の子は裸やプライベートの現場を撮影される現状には憤りと懸念を感じる。
    • バラエティー番組。男の子が全裸で泥遊びをしている場面があった。幼稚園児くらいの小さい子だったが、局部位にはモザイクがかかっていた。その後、風呂の場面で3人の小学生男子が撮られていたが、モザイクをかけるということは、ここはいかにも”いやらしい部分です”とアピールしているようなものだ。モザイクをかける以前に、裸の男の子の入浴シーンを放送してはいけないのだと思う。更にこの番組は3週間ほど前にも小学5年生の男の子の入浴シーンをモザイクつきで流していたが、頻度も高すぎる。男の子の裸を映すのは児童ポルノだ!モザイクをかけなければいけない範囲まで映すことは異常だと思う。いい加減にしてもらいたい。ちなみに、インターネットのテレビの実況掲示板や少年を話題にする掲示板に、そのシーンのキャプチャー画像(動画)を毎回アップしている人がいるという事実が恐ろしい。

    【言葉に関する意見】

    • バラエティー番組。「芸能界で女装して一番キレイな男は誰だ!?」で男性のお笑い芸人が女装していたが、審査員たちから「キモイ!」「ヤバイ!」との発言が連発された。実は審査員を務めていたのは美容専門学校の生徒達である。テレビ番組の影響で言葉の乱れが激しいと言われているが、この年代の女性たちだけではなく、小学校の低学年の子ども達までもが日常生活でこのような表現を使っている現状を、放送関係者はどのように考えているのか。
    • どうして他人のことを「アホ」「バカ」呼ばわりするような芸能人ばかりを登場させるのか。我々大人はこのような輩の出る番組についてはチャンネルを替えたり番組を見なければそれで済むが、問題は子どもだ。近所の子どもたちはテレビを真似て、大人をつかまえて「アホ・バカ」呼ばわりしている。最近の親は子どもに甘いので、こういうことに対して全く注意しない。これはこれで問題だが、放送局も子供への影響力の大きさを自覚してほしい。

    【食べ物に関する意見】

    • バラエティー番組。先日、船橋市の小学6年生の男子生徒が給食のパンを喉に詰まらせて死亡するという事故があった。早食いを他の人と競うという発想が起こった背景に、テレビで放送されている大食い・早食い番組の「他の人と競う」という発想が重なって見える。「人と競いながら食べる」という主旨の番組が、長々と続いて放送されているのが原因と思えてならない。この局の編成は大食い・早食い番組に煽りすぎだと思う。以前にも中学生が似たような事件で亡くなったと思う。この番組を断固放送しないようにしていただきたい。
    • グルメ番組に限らず各地の名産を紹介する番組が多い。その中で、出演者が食べながら紹介するシーンがあるが、総じて食事のマナーが悪い。例えば帽子をかぶったまま食事をする。他にも箸の持ち方が間違っていたり基本的なマナーを守れない人が多い。このような映像は子ども達に間違った知識を与えかねない。きちんとしたマナーを守った番組を制作していただきたい。

    【いじめや虐待を助長する】

    • バラエティー番組。芸人を格付けしたり、芸人を偽のメールで騙して遊んでいるが、若手芸人に対する「いじめ」である。また「ブラックメール」の企画では、グラビアアイドルになりすましてメールを送って男性芸人を騙し、二人のデート現場を別室からモニターで監視して笑いをとったりしている。また、番組のロケだと嘘をついて芸人をホテルに宿泊させ、睡眠中の部屋に忍び込んで、寝起きの驚いたスッピン顔を映したりもしている。このような芸人を起用し、人権を無視した内容の番組を公共の電波で放送することに、テレビ局は責任の大きさを自覚するべきである。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • 以前は消費者金融のCMが多く放送され批判を浴びたが、最近はパチンコ台のCMが目立つ。パチンコは一種のギャンブルであり、韓国では2006年にパチンコそのものが法律で禁止されている。パチンコ店の経営者は、風営法第18条に風俗営業者として「満18歳未満の者について営業所に立ち入らない旨を入り口に表示」するよう義務付けられている。しかし、幼児から年寄りまで年齢に関係なく見られるテレビではアニメ画面を使用したパチンコ台のCMや、劇場アニメで話題を呼んだ作品のパチスロのCM等が子ども達が見ているゴールデンタイムに放送されている。民放の経営がCMで成り立っていることは理解出来るが、BPOの放送と青少年に関する委員会が「パチンコCMの現状と課題」について審議したが、各民放にはどのように伝わっているのか甚だ疑問である。

    【推奨意見】

    • アニメ番組。この番組は実話を元にした子育てアニメで、1歳~5歳の3人の姉妹を中心に、ある家族の何気ない日常を描いた作品である。基本的にお笑いが多く、時には見ている側に「どうだろう」と思わせる場面もあるが、子ども達の何気ない成長に感動する両親や親戚との親密な付き合い、子ども同士の交流、そして漫画家でありながら子育てをする母親など、育児放棄などの事件が多い昨今、この番組から学ぶ所は多いと思う。家族で安心して見られる番組だが、放送エリアが狭い事と視聴が難しい時間帯に放送されているのが残念だ。

    【放送局に対する意見】

    • 放送局は「省エネ」や「エコ」と叫びながらも自社では深夜までくだらない番組を放送している。果たしてテレビは深夜まで放送する必要があるのか。子供も含め、普通に生活している人たちの生活時間に合わせて放送すればよいのではないか。夜遅くなったら寝る。テレビは放送を終了する。これが健全ではないか?

    【編成に関する意見】

    • ドラマ番組。再放送を午後2時頃から夕方5時頃まで、2回分放送していた。本放送は22時からだったので中学生の子供に番組を見せないようにすることも出来たが、このような時間帯に放送されると、親も働いている時間なのでどうしようもない。特に今日放送された内容は、DVをはじめ自殺のシーンなどもあった。世の中には発達障害や心の病になっている子ども達も多くいる。そのような子ども達は非常に感化されやすく、ドラマをドラマとして見ることが出来ないことが多い。放送局は視聴率ばかりを考えて番組を制作しているように感じる。

    【委員会に対する意見】

    • 青少年委員会では「中学生モニター制度」を取り入れているが、何故モニターの対象が「中学生」だけなのか?青少年委員会の「青少年」という言葉がさしている範囲は中学生だけではないのだから、もっと幅広い世代を対象にしなければ意味がないのではないか。小学生から高校生、大学生までと範囲を拡大したほうが良いと思う。あらゆる世代から多様な観点において、幅広い意見が得られるし、委員会にとってもプラスになると思う。ぜひともご検討のほどよろしくお願いしたい。

    2008年9月に視聴者から寄せられた意見

    2008年9月に視聴者から寄せられた意見

    福田首相(当時)辞任発表以降、自民党総裁選や組閣に向けた一連の報道で「公平・公正・中立」に係わる意見が多く寄せられた。また汚染米(事故米)関連する意見などが寄せられた。

    2008年9月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は924件で、8月と比較し33件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール54%、電話39%、ファクシミリ3%、郵送ほか4%。 男女別は男性69%、女性24%、不明6%で、世代別では30歳代25%、40歳代19%、20歳代18%、60歳代10%、50歳代9%、10歳代2%の順となっている。

    2008年9月に視聴者から寄せられた意見 924件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年9月件数 年度累計
    人権等に関する意見 4 件 35 件
    放送と青少年に関する意見 74 件 [ 意見内容 ] 893 件
    放送番組全般にわたる意見 530 件 [ 意見内容 ] 3,613 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 41 件 415 件
    その他(放送関連以外) 275 件 2,172 件
    意見件数 計 924 件 7,128 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。9月通知数は379件(39放送局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し47件を全加盟社・局に送信している

    意見概要

    人権等に関する苦情

    9月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 4件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 83件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【情報ワイド・バラエティー番組】関連1,093件(全体の118%)前月比180件の増加
    意見の傾向 “指摘事項”(件数、全体の比率)

    “不適切な内容、不適格な出演者”(683件:74%)
    “低俗・下品な番組” (279件:30%)
    “倫理観欠如、局の責任”など(131件:14%)

    【報道・情報番組】関連644件(全体の70%)前月比263件の増加

    “取材・報道のあり方・批判”(416件:45%))
    “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(128件:14%)
    “報道の公平・公正性と内容批判”(100件:11%)

    *【情報ワイド・バラエティー番組】の意見合計数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

    9月は1日の福田首相(当時)辞任発表以降、自民党総裁選や組閣に向けた一連の報道で「公平・公正・中立」に係わる意見が多く寄せられ、前月の38件から2.6倍の100件に急増。「取材・報道のあり方」についても前月比1.7倍の416件、「不適切な表現・不適格な出演者」に関する批判は1.3倍の683件と増加した。従来、出演者批判の多くはバラエティー番組の司会者・出演者に集中していたが、9月は総裁選・組閣関連での情報ワイドショーや、一部の報道番組へのキャスター・司会者・コメンテーター批判が増えて196件を数えた。この他には大相撲大麻問題に関する意見[ドーピング検査の最終結果を待たずに大麻吸引疑惑力士をクロと報じたことへの批判や冤罪危惧]22件、汚染米(事故米)関連意見[農水省の検査姿勢への批判や問題の本質を追及する報道への期待]14件、中山農水相(当時)発言関連[中山発言に関する報道のあり方]12件、パラリンピックの中継への要望7件などとなっている。
    【放送局の電話応対や局の姿勢】に関する苦情・抗議129件(前月比12件の減少)
    【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘 61件(前月比12件の増加)

    青少年に関する意見

    9月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは74件と、今年度5ヶ月間の月平均164件に比べ半数以下に減った。
    今月もバラエティー系番組に対する批判は26件と相変わらず多かったが、ドラマや報道・情報系番組に関する意見が減っている。

    BPOに関する意見

    41件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見12件、問い合せ29件であった。

    番組全般

    【特記事項(政治報道関連)】

    • 福田総理辞職をとり上げた報道・情報番組全てに対しての意見。予想通りの放送のされ方だった。ついこの間まで「辞めろ」という発言をしていた人達が「辞める」と言ったとたんに「無責任だ」と言い出すとは、どっちが無責任なのかと感じる。無党派層を取り込もうとする報道の仕方はやめてもらいたい。
    • 自民党の総裁選報道でメディアは20人の推薦人を確保していない”立候補表明者”を、推薦人を確保した”立候補表明者”と同等に扱い報道しているが、そうすべきではない。推薦人未確保の”立候補表明者”は、推薦人確保が無理なのを承知の上で、国民や選挙民に向けた売名目的の立候補も否定できない。
    • 自民党の総裁選に関して、各局とも自民党の宣伝の片棒を担いでいる様で、他党の状況を殆ど報道しないのは著しく不公平ではないか。私は特に支持する政党はないが、その白紙の気持ちで見ても、特に衆議院の解散総選挙が近い情勢の中で、自民党の様子ばかりをこのように宣伝するのはいかがなものかと思う。国民は自民党の政策は勿論であるが、他党の主義主張もじっくり知りたいと思っている。このように自民党オンリーの報道では国民の知る権利さえ無視されているのではないかと感じる。
    • 昨今の自民党総裁選挙報道を見ていると、メディア全体が「自民党の政権維持」を求めているのが感じられる。それぞれが違う政策、違う主義主張をもっている5人の候補者が、同じバスの上から投票権を持っていない一般国民に演説しているのはまさに茶番だが、それを無批判に長時間報道しているテレビ局に呆れている。忘れては困るが、今はまだ福田政権なのだ。農水省は汚染米について、外務省は北朝鮮の金主席の動向を、防衛省は国籍不明の潜水艦の問題を、経済・財務の各省はアメリカの証券会社の破産の影響を、そして厚生労働省は医療・年金問題をと、取り組むべき問題が山積している。勿論メディアもそれらを一番に報道すべきである。しかしメディアは福田政権の停滞を追及せず、総裁選挙を一番に報道している。メディアが日本を歪めているといっても過言ではない。
    • 最近、マスコミは衆議院解散総選挙について躍起になって報道しているが、そのことで国民生活が良くなると思っているのだろうか。よく考えていただきたい。3年前の郵政解散の際、マスコミが「小泉劇場」と称して当時の小泉首相や小泉チルドレンと呼ばれる候補者を連日のように報道番組だけでなくワイドショーで取り上げた結果、投票率は向上し政権与党が大勝した。その後、与党は数の力でさまざまな法案を通したが、その結果、国民生活は悪くなったのではないか。後期高齢者医療制度についても、その選挙の結果で決まったのではないか。これは3年前のマスコミでの取り上げ方に原因があるのではないかと思う。今回も「○○劇場」などと称して選挙戦を報道すると思うが、マスコミは公平・中立な立場で選挙戦を報道すべきである。
    • 25日(木)夕方の民放の情報番組で、解説員が「今度の総選挙は政権選択選挙だから民主党に投票すべきだ」と発言。放送法の「公正」の規定や本来メディアは中立性が求められる点からいえば、この発言は放送法違反ではないか。同局の視聴者センターに抗議をしたら窓口の担当者は謝っていた。BPOとしてこの問題を調査し然るべき処置をすべきではないか。
    • 関西の放送局のアナウンサーで毎日午後に放送するワイド番組の司会者の政治的偏向ぶりは目に余る。すでに公職選挙法違反で起訴されて然るべきだ。いくら自民党が嫌いとはいえ、一国の総理大臣の身体的特徴を揶揄し、市民から集めた罵倒の言葉を紹介しながら嘲笑するなど、市民に情報を提供する報道としてあるまじき行いだ。一体、何の目的があってこのような中傷や偏向報道を繰り返しているのかは分からないが、公共の電波を使う報道機関が、公人の総理大臣に対する人権侵害とも受け取れる行為は即刻やめるべきだ。BPOからも注意してください。
    • 某キー局の水曜日の朝のワイドショーで内閣の支持率に関しての報道があった。「インターネットで無作為に選んだ結果、1000件と多くの回答が得られた」という発言があったが、電話なら無作為に放送局側から選ぶ事は出来るがインターネットで無作為に選ぶ事は不可能だ。「何人中何人が答えた結果、回答率は○○%」と言うのなら正確な数字として見ることが出来るが、調査法に疑問を感じる。このような根拠のない数字を”世論調査”と公表するのは公平さに欠け、公正ではない。局に電話をして番組担当者と話し「インターネットで無作為に何人を選んだのか?」等の細かい質問をすると「番組で報道した以外は答えられない」と言われた。世論誘導をするような報道は止めるべきだ。

    【取材・報道のあり方】

    • 先日の東海豪雨でのことだが、水のあふれた交差点の真ん中で車が動かなくなり、たまたま名古屋のテレビ局の取材スタッフが近くにいたので助けを求めたが、「今仕事中だから助けられない」と断わられた。その後、まわりにいた一般の方の協力で車を移動することができ被害に遭わずに済んだ。翌日、多くの知人からメールや電話で「大丈夫?」という問合せがあったので、何のことかと尋ねると「テレビのニュースで水害の状況が放送されていたから心配で電話をした」と言われた。私は見ていなかったのでニュースの内容を聞くと、8月29日の東京キー局の夜の報道番組で、車が水没し途方にくれている私が映ったとのことだった。災害のニュースなので映されることは仕方がないと思うが、助けを求めたにも拘わらず救助もせずに、困っている状況を勝手に映し放送するのはどう考えても納得が出来ない。無事だったからいいが、もし水没して死んでいたら人道上問題になるのではないか?このような場合、どのように局と話したらいいのか教えて欲しい。
    • 多くの民放のニュース番組やワイドショーでの問題だが、千葉5歳女児死体遺棄事件について、全裸という遺体の状況や、次女なのに母親と二人暮らしという続柄を報じる必要があるのかと思った。「遺体は何も身に着けていませんでした」や「遺体は○○市○○町の○○ちゃんと判明しました。○○ちゃんは母親と二人暮らしで…」と報じれば良いのではないのだろうか。センセーショナルや興味本位に走らずに、死者の人権と私的領域に配慮した報道を望む。
    • この日は自民党総裁選の公示日で、候補者5人が出演していた。興味があったので視聴したが、あまりの内容のひどさにあきれた。画面の右上には常に【もう逃げませんか】の文字。そして紹介された視聴者からのメールは全て自民党への批判と「総裁選挙なんて興味が無い」「くだらない」といった内容ばかりだった。そのメールに対する候補者の反論は一切なく、キャスターとの質疑応答、討論で終わった。確かに批判的な意見もあっただろうが、激励のメールもあったはずだ。最近は、とりわけ新総裁の麻生氏に対するネガティブキャンペーンが目に余る。偏向報道が甚だしく、何としてでも政権交代をさせようと世論の誘導を図っているとしか思えない。この放送局は報道機関としてふさわしくない。
    • 政治的なニュースの時の夜の報道番組キャスターのコメントはある特定の政党の主張をそのまま代弁しているように聞こえる。公共の電波を通して放送されているのだから、偏ったコメントは止めていただきたい。見ていて不愉快だし不特定多数の視聴者へ誤解を与えかねないコメントが多すぎる。公共の電波をこのキャスターが私物化していると思う。人権侵害がなければ、人に不快な思いをさせる報道をしていいのか?私には言論の自由を振りかざした、大きな影響力を持つ放送によるいじめが行われているようにしか見えない。彼が批判する政府と政治家を支持する庶民もいる。その人たちの心は傷つけてもいいのか?このような報道番組が野放しにされているのがとても悔しい。
    • 実名報道について。「地下鉄駅員が不正乗車の女子高生を駅の休憩室に連れ込み、ベッドに押し倒したということで警察に逮捕された。容疑者は身に覚えが無いと言っている」という報道があった。駅員の実名も報道された。逮捕されたとはいえ、容疑者本人が認めていない状態で実名報道するのはいかがなものか。駅員は容疑を否認しているし、駅員が声をかけたのは女子高生が子供料金の切符で改札を通過したためだという。報道した時点では、冤罪という可能性も十分に考えられるはずである。一方が被害を訴えただけで逮捕された場合の報道は慎重であるべきだ。この件に限ったことではない。子供や女性は法的にも保護されているし、世間の常識的にも弱い存在、守られなければならない存在として保護する意識が働いているが、残念なことにその守られた立場を利用し、大人や男性を陥れようとする輩は確実に存在する。もはや周知の事実だ。それは重大な犯罪行為であり、安易に実名報道することで、マスコミがその犯罪に加担し、被害を深刻化させるようなことはあってはならない。容疑者本人が認めた場合のみ、実名を報道すればよいのではないか。
    • 私は神奈川県横浜市で24時間年中無休のコンビニを経営しているが、周辺は田んぼ・畑・梨畑・住宅街だ。7時~24時までの営業にし、深夜営業を自粛したいと本部に要請しているが、「契約だから」とまともに交渉に応じてもらえない。そんな中、関西のテレビで「コンビニの80%以上が『24時間営業に肯定的だ』という調査結果が出た」という報道がされたと聞いた。調査対象はどのような地域の店舗なのか?繁華街や歓楽街の店舗だけをピックアップした調査ではないのか?偏った報道で「コンビニ24時間営業は当たり前」との論調を作り出しはしないかと心配だ。コンビニ24時間経営で潤っているのは本部だけだ。多くの加盟店は、家庭崩壊・夫婦すれ違い生活・長時間労働などの問題を抱えながら24時間年中無休の状態を続けているのだ。これは本当に妥当な報道だったのか?BPOによる調査究明を願いたい。
    • 富山県の医薬品の配置販売を行っていますが、私共が取り扱う某製薬会社製造の熊の胆を使った薬に汚染米の混入したでんぷんが使われたという疑いが持たれ、念のため95万錠が回収され、そのことが番組でも報道された。しかし9月22日「その後の調べで汚染米の混じったでんぷんは使われていないことが判明した」との報告がでんぷんの製造業者から製薬会社や各関係者に届き、一同胸を撫で下ろし製品を再び出荷することになった。しかし一度疑わしいと報道された薬の信用を取り戻すには安全性を消費者に知ってもらう以外にない。そこで今朝、東京キー局に電話をして「番組の中での安全性が確認されたと伝えて欲しい」と要望したが、応対者によると「放送するか否かは担当者の判断による」とのことだった。BPOからもこのテレビ局に伝えてほしい。
    • 菓子製造販売の会社だが、9月19日に他社より取り寄せた中国産のあんこを試食した当社の従業員2名が嘔吐や手足のしびれを訴え病院に行った。病院での尿と血液の検査結果が出ていなく何が原因かもわからない時点で、多くのテレビ局や新聞社が押し寄せ「コメントをしてもらわなければ帰らない」と脅すようなことを言われた。周りには多くの住宅があるので迷惑になると思い社長が取材に応じた。保健所の簡易検査でも毒物の検出なし、従業員の検査結果でも毒物は検出されなかった。ところが同19日20時台の全国ニュースで【毒入りか?】という見出しで店名も出され報道された。20時台には「毒物検出なし」という結果も出ていたのに、なぜこのような報道がされたのか?翌日、取引先から納品のストップがかかり、全国から心無いメールや電話も多く寄せられた。19日の報道で店名を出す必要があったのか?保健所と警察の発表を待てなかったのか?”中国産”という言葉に過剰反応していないか?テレビの影響は大きく、今もまだ商品の納品がままならない状態で、今後どうしていけばいいのか困惑している。これはマスコミによる風評被害と言えるのではないか?
    • 各局とも「汚染米(事故米)」について、「関係の業者が汚染米であることを隠して販売していた」や「どこの食品加工業者にわたった」「それがどうなったか」等と報道している。視聴者も、もしそのような米が使われた食品があればそれを買わないし食べないようにしなければならないから、それは当然であろう。しかし、その元凶となったのは農水省の立入検査の甘さにあるのではないか?報道によれば、96回も立ち入り検査をしても、それが分からなかったということである。いったい農水省はどのような仕事をしていたのかと驚く。米の取り扱い業者に農水省からの天下りがいたのか、農水省の立ち入り検査の職員が賄賂を受け取っていたのか、よほどの馴れ合いがなければ96回もの立ち入り検査がいい加減な事になる訳はない。農水省が「今後再発のないような仕組みをこれから考える」と言い、関係業者も「申し訳ありません」と謝る等で済む問題ではない。農水大臣や次官達は他人事のように言っているが、農水省の仕事の仕組みはどうなっているのか、その責任はどうなのかについて、メディアはそこまで掘り下げて取材・報道をするべきだろう。
    • 各局の大相撲大麻問題の報道について。ネット情報を鵜呑みにするわけではないが、今回の精密検査ではカンナビノイド《*大麻に含まれる化学物質の総称》が陽性で、カンナビノイドの成分が検出されただけであって、それだけで大麻を吸ったとは警察でも認定できないのではないか。勿論、これだけでは法的にも逮捕できないと思う。法的に逮捕できないということは、犯罪認定できないということだ。大麻検査と違い、ドーピング検査の場合は、栄養ドリンクは論外のこと風邪薬すら飲めないと認識している。それくらい厳しい決まりのあるドーピング違反で、しかも違反者は解雇するという規定があるのであれば納得いくが、大相撲の場合はそうではないと認識している。本当に大麻を吸っているのであれば現在の処分も納得できるが、本人たちが否認していて吸引の事実を確定できない状態の中で、「カンナビノイド陽性=大麻吸引」と確定報道してよいのか。ドーピング検査での陽性と今回の大麻検査での陽性の違いが認識出来ていたのか。サリン報道のような誤報にならないよう願う。
    • 8月はオリンピック放送一色であったがこの時期にグルジアから分離独立を目指す南オセチヤ自治州紛争が勃発した。地上波テレビはこの紛争を放送したものの、断片的報道でその経過が分かりずらかった。CSのBBC・CNNはオリンピック放送もしたがロシアの次席参謀総長の記者会見なども詳細に放送した。放送は社会に対する貢献を役割とし、知る権利を充足させる義務がある。特に誰でも見られる地上波はバランスのある報道をすべきだ。CSに比べ、地上波テレビの報道レベルが低いと感じた。姿勢を正して貰いたい。
    • ここ数年、ニュースの中に占める殺人事件の件数が多い。社会的にどんな位置づけでニュースを選ぶべきか、もっと考えて欲しいし、事件の追跡がくど過ぎる。そのため模倣と思われる殺人事件が後を絶たない。殺人事件の増加にテレビ報道は手を貸しているといえる。食品の安全に関する報道では、科学的・論理的側面があまりにもお粗末だ。今日のニュースでメラミンとメラミン樹脂を同一物のように扱う報道があったが、エチレンとポリエチレンでは全く物性が違うように、モノマーとポリマー(樹脂)では生理学的性質も化学的性質も異質であることくらいは、大学教育を受けた報道人ならば知っておくべきだ。お粗末過ぎる。
    • 東京キー局の夜の報道番組を筆頭として報道番組全般に言えることだが、何か大きな事件が起こると民放各局は堰を切ったようにコメンテーターと称する著名人や有識者をスタジオに招き、視聴者の不安を煽るような刺激的な話をさせることで視聴率稼ぎに走っている。この現状はメディアのあるべき姿なのか?人々に大きな影響力を持つテレビ放送で、コメンテーター達の同じ切り口の悲観論を朝から晩まで聞かされ続ける視聴者は、不安を抱き悲観的になっていく。その結果として負の循環が加速し、少なからず、それが経済の低迷へと繋がっていくのは当然ではないか。「言論・報道の自由」「情報をどの様に受け止めるかは、受ける側の問題」というのは論理の上では理解できるが、過熱した報道を全ての視聴者が冷静に受け止められる訳ではない。メディアが持つ影響力の大きさを十二分に認識した上で節度ある番組作りを切望する。
    • 事故等で死傷者がでた場合、「死傷者は10名」などと報道するが、いったい何人の方が亡くなって何人が怪我をしているのかわからない。「1名死亡9名が怪我」でも「10名が死傷」で、その逆でも同じだ。重要なことなのでしっかり伝えてもらいたい。
    • 事件報道ではなぜ大企業に勤めていた容疑者だけ会社名を言うのか理解できない。「有名な会社に勤めていても、こんな事件を起こすんだぞ」と言いたいのか。それとも「中小零細企業は名前を出しても分からない」から言わないだけなのか。いずれにしろ、その会社内で起きた事件ならまだしも、まったく関係のないところで起きた殺人・窃盗・痴漢行為などで会社名を出す必要はないと思う。その会社に勤めている真っ当な他の社員に失礼だ。
    • 中山国土交通相が辞任したが、原因となった問題発言について、彼がそのような発言をするに至った経緯を掘り下げて報道して欲しい。例えば中山氏は「日教組は日本のがん」と発言したそうだが、日教組のどのような点を批判したものなのかをもっと具体的に解説して欲しい。解説したからと言ってメディアによる「日教組攻撃」や「中山氏擁護」には当たらないはずだ。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 関西地区のテレビ局で毎日午後3時からのワイド番組司会者のアナウンサーは「新閣僚が落選するのを見たい」「政権交代してぐちゃぐちゃになり政界再編すべきが持論」と発言した。ローカル番組とはいえ、こんな事をテレビで言うなんて信じられない。「選挙が始まったら言えなくなるから」だそうだ。確信犯ではないか。「自民党以外の総理大臣を自分たちの手で選ぼう」と呼びかけ、「民主党が総選挙で勝てば衆参のねじれも解消する」と話していた。自民党と麻生氏のネガティブキャンペーンがひどいのは知っていたが、ここまであからさまに堂々と民主党寄りの偏向報道をするとは本当にあきれる。報道機関として、ふさわしくないと断言できる。世論の誘導を平然と行うこの局にきちんと指導して下さい。
    • 火曜日11時からのワイド番組で麻生総理の所信表明演説を取り上げていたが、所信の内容を取り上げるわけではなく、「何回『私の内閣』と言った」等、くだらないことで総理をけなしていた。それだけでは飽きたらず、コメンテーター全員で麻生総理を馬鹿にし、政治について偏った報道をしていた。一番酷いと感じたのは、最後の方で司会が「犬の世界では何と言うんでしたっけ?こういうのを・・・ああ、弱い犬ほど良く吠えると言いますよね」と総理を馬鹿にする発言をしたことだ。いったい元民放アナウンサーのこの男は何様のつもりなのか?「これから頑張る」という意志を前面に出している総理を小馬鹿にする、日本人とは思えない発言だ。見ている人に大きな影響を与えるテレビでこういった人を馬鹿にする発言や内容は許されるのか?私は今までこういった抗議をしたことはないが、今回は抗議せずにはいられなかった。あまりの酷い番組内容に体が震え、涙まで出てきた。厳正なる処分をして欲しい。この局の偏った放送はこの番組だけではないが、この番組が一番酷い。
    • 麻生総理の所信表明演説について「弱い犬ほどよく吠える」とか「マンガにするのには捕えどころのない顔だ」など、若者の私が呆れるくらいの暴言を吐き笑っていた。番組を見ていて気分が悪くなり、不快感で胸がいっぱいになった。昨日の放送でも中山国土交通大臣の人格を取り上げ、彼の妻や息子のことまでを話題にしていたが、大臣辞任と関係があるのかと疑問に思った。テレビというメディアがすでに衰えているのは周知のことだが、残念ながら鵜呑みにする人はまだまだいるようだ。このような不真面目な作り方の番組は止めていただきたい。
    • 早朝のワイド番組で民主党の山岡国会対策委員長が「秋葉原で人気が出てくると、これはある意味では戦前のドイツ・日本の現象に回帰しており極めて危険で、そうするとこのリーダーは非常に大切なんですよね」と、麻生支持者の若者をナチスに例えていた。別に若者はナチスではないのに、この発言の後もナチスという言葉を多用している。見ていて非常に不快になった。主義主張が異なることは分かるが、仮にも国会議員がテレビで自分の主張と違う有権者をナチス呼ばわりするのはいかがなものか?民主主義を否定するのか?甚だ疑問に感じた番組だった。
    • 日曜夜の番組で「夏休み”家出サイト”にはまる少女と男たちの言い分」という特集があった。そこで「複数の家出少女と性行為をしている」と告白していた男性は明らかに仕込みではないか。顔にモザイクがかかっていたが音声はそのままだった。もし知人が見れば確実に特定されるはず。少女との性行為という、社会から糾弾される行為をしているのにこのようなインタビューを堂々と受けるはずがないし、受け答えも明らかに不自然で用意された台本を読んでいるのが伺えた。このような、視聴者を欺き愚弄する行為を情報番組が堂々と行うことは容認できない。責任追及をBPOにお願いしたい。
    • 闇サイト殺人の深夜の報道を見た。東京キー局は放送の際、殺人を犯すまでの過程について、被告人から直接取材を通して知った内容を具体的な表現で放送していた。これは報道の暴力ではないだろうか?R指定の番組なら見る側の選択も出来るがテレビでは出来ない。一般的なニュース番組であそこまで具体的に表現する事が必要だろうか?しかも被害者は何の罪もない女性である。遺族の方がこの番組を見ているかもしれない。報道番組としてのモラルをもって、報道する内容をもっと吟味して欲しいと思う。センセーショナルにするために必要以上に犯行の詳細を報道するのはいわば表現の暴力で、無抵抗な視聴者を死に至らしめていることになり、殺人を行った被告たちと同じこと考える。
    • 火曜日夜10時の番組では2日から芸人を博士に見立てた「実験コーナー」がスタートしたが、内容は実験というより公開の場での虐待である。司会をしている芸人が他人をいたぶる性格であるのは以前から知られていることなので、今更それを直せと叫ぶのは無駄なことだが、レギュラーメンバーの芸人達をロボトミー化して実験させるという企画は人道上問題がある。番組の終わり頃に企画公募の告知をしているから続行するつもりなのだろうが、続けるのならば本人が自ら体を張って実験するか、もしくはロボトミー化されたメンバーと一緒に体を張って実験するという内容に修正すべきである。かつて漫才コンビで映画監督のタレントはウルトラクイズで、他の芸人が生死をさまようほど体を張っている所を見てあざ笑い非難を受けたが、その後、自らの体を張る企画に挑戦することにより信頼をかち得て、現在の地位を得るに至っている。この男もその芸人を見習うべきだ。
    • 東京キー局の日曜夜の番組のお尻にコマを刺す罰ゲームで、普通のコマだけでなくコマの軸の先を金属ねじにしたドリルゴマをお尻に刺していた。【安全はスタッフが確認しています】というテロップが出ていたが、高速で回っている金属ねじをお尻に刺すのはあきらかに危険であり、テレビで放送するレベルを超えている。さらに出演者全員がそれらを肯定して罰ゲームとして採用するのは論外だ。昨年東京の某局で放送された、大阪の飲食店で尻に歯ブラシを入れた番組を思い出しゾッとした。構成作家の倫理観のなさは勿論だが、そのような常軌を逸した企画でも通してしまう関西の大手プロダクションの芸人に対して、番組スタッフがストップをかけられないのはどうかと思う。
    • 寝ている女性タレントに対するいたずらで、最初はパイを顔にぶつけたが反応がなかったので、次に濡れタオルを顔にかぶせて押さえつけ、目覚めたタレントが苦しがるのを見て出演者やスタッフが笑うというシーンがあった。間違えば人の死にもつながりかねないこんな危険ないたずらで笑いをとろうなんて許せない。倫理的にも問題だ。視聴者センターに抗議をしたら「伝えておきます」のたったひと言。「抗議に対する局の見解を…」と要求するや電話を切られてしまった。この局は視聴者を完全に無視している。
    • 日曜午前中の情報番組のゲストに大相撲の大麻問題を担当する弁護士を呼び力士の大麻吸引について話題にした。出演者全員で袋叩きのようにこの弁護士を批判した。問題点を話し合うのはよいが、弁護士の人間性を批判するのはテレビとして問題ではないか。具体例として「あんたいくらもらっているんだよ。出演料ももらっているんだろ」や「おれはあんたのことを信用しない。嫌いだ」など、ゲストとして呼んでおきながら、説明をしようとする弁護士の話を何度も遮って批判した。代理人が依頼者のために仕事をするのは当然のことだし、それによって報酬を得たりテレビ番組に出て出演料をもらうのも当然のことだ。それを睨みつけながら上記のように批判をするとはどういう番組なんだ。司会者やアナウンサーも人間性の批判を容認し、何のフォローもしなかった。大麻問題に対して批判するのはいいが、出演の弁護士の人間性について誹謗中傷するのはとんでもない番組としか言いようがない。
    • 早朝の情報ワイド番組の新聞記事を読み上げるコーナーで、人材派遣企業の業務停止問題を取り上げていた。それを受けてくだんの司会者が「(同社の)社員に問題がある。短期で働きたいということは若者のわがままなのだから、短期労働を希望しているなら(違法であっても)提示された仕事に文句を言うな。若者は転職が多すぎるし、正社員になるのを嫌がっている」と発言した。しかし、現状は企業が人件費削減のために社員化を減らし、”ワーキングプア”という状況になっているのであって、若者だけを責めるべき問題ではないと思う。もっと全体を見て批判をするべきではないか?以前からこの男の発言に関して局にも苦情を伝えているが、一向に変わる気配はない。
    • 関西のテレビ局の木曜夜のこの番組は本当に悪質です。大阪のコーナーでは一般の大阪の人間でさえ知らないような事柄を、嘘をついてまで「大阪の常識」と言っています。全国向けの放送で歪曲・捏造・誇張の三点セットを延々と繰り返しています。各都道府県の代表もどきの芸能人を集めていますが、何故か大阪だけは大手プロダクションの芸人オンリーで固められます。大阪の人間すべてがこのプロダクションの芸人を好きだとでも思っているのでしょうか?何度か局にもクレームを出したのですが、そうすると翌週はとってつけたかのように大学教授を出し、「大阪は商人の街だから下に見られて笑われるのが文化だ」などと、とても納得できないような言い訳を並べていました。大阪を代表する場所としては新世界・道頓堀に固執し、インタビューを受ける人も日常では殆ど見かけないような人を厳選する念の入れようです。東京でいえば、毎週、山谷とか歌舞伎町周辺でインタビューをする感じです。新世界・道頓堀に大阪の民意が出ているとは思えません。BPOによる放送局への抗議と番組の改善を求めて下さい。
    • ブラジルの預言者の予言という形で、いくつかの日本に関する未来の事象が発言された。彼曰く「夢で未来の事象を見て、それが実現することで予言となっている」そうだ。しかし、科学的根拠のない「夢」を元とした予言で、例えば「9月13日に巨大地震が名古屋地方で発生する」などの不用意な発言で不安を煽った行為は遺憾である。番組では、どの地方で地震があるとは言及していなかったかも知れないが、彼の著書に詳細が記載されていることから、紹介されれば詳細の内容が把握されて不安が煽られることは容易に想像できたはずだ。番組では過去の事例を取り出し、あたかもかなりの高確率で予言が的中しており、9月13日の事も含め全てがほぼ100%で的中するかのように放送された。しかし、著書にある記述等を読むと、実際にはかなりの確率で予言は外れているようだ。少なくとも50%以上の信頼性がなければ「予言」とは言えないのではないか。科学的根拠のない内容は控えるべきである、このような放送は視聴者がパニックになる危険性もはらんでいるのだから、放送倫理上に問題があるのではないか。
    • 毎週金曜場の午前のラジオワイド番組に出演する毒舌タレントは「ジジイ、ババアは早く死ね」とか「なんまんだ、なんまんだ(南無阿弥陀仏)」など年配者が耳にすると大変気に障る言葉をよく使う。年配者を馬鹿にしているので止めさせて貰いたい。
    • 16日火曜日に放送された「世界を喰う」で、最高級料理を全て食べたら1泊80万円のスイートルームの宿泊料金が無料になるという内容を放送していた。貧しくてご飯を食べられない人もいるのに、意味もなく一般の人が食べられない高級料理を食べ続けることに不快を感じた。また、80万円の宿泊費を無料にするというのがとても嘘臭く感じた。きっとテレビ側がお金を払っている「ヤラセ」ではないか?他にも「タイキック10回につき、エッグタルト2個食べて先にダウンした方が負け」という内容もあった。合計60個も食べていたが、いくらおいしそうに食べている映像だからといっても食べ物を粗末にしているとしか言いようがない。更に、野菜炒めや卵焼きを大量に食べ、高いタワーの上で料理を食べきったら・・という内容も放送していたが、明らかに食べ物を粗末に扱う不見識な番組だ。
    • 金曜夜のスペシャル番組でダイエットの特集を放送していたが、「バナナダイエット」を放送したことで、現在、バナナが手に入らない状態だ。朝にバナナを食べ、水を飲んだだけで簡単にダイエットができるはずがない。視聴者を操る放送の仕方に憤りを感じる。ダイエット企画については、以前の関西のテレビ局の納豆ダイエットの捏造など様々な問題がある。ダイエット関連の番組は根絶すべきだ。
    • 9/17に富山の民放局が商業施設から生放送をしていたが、その際、中継車が歩道の上に駐車していた。それも点字ブロックの上にだ。駐車については公安委員会より特別に許可をもらっているのかもしれないが、点字ブロックの上に駐車するというのは正当な行為であるとは思えない。この局は某テレビ系列であり、夏の長時間チャリティー番組にも当然参加しているし、募金活動も行っている。番組で身障者援助を扱っているのに、一方ではこういうことをするのはおかしいのではないか?「自分たち放送局は特権階級である」といううぬぼれでもあるのではなかろうか?
    • アメリカの大手証券会社リーマンブラザーズの破綻について、日曜日午前中のワイド番組で経済評論家と称する女性が、なぜか水着を着た状態でボードを使って破綻までの経緯を解説したが、不謹慎な感じがして大変不愉快だった。リーマンブラザーズは日本にも支社を持ち、多くの社員の方が今後に多大な不安を感じていることだろう。他人の不幸に関わるニュースをそのような形で報道していいものか。ことの重大さを正しく理解しているのであれば、きちんと服を着て出てくるはずだ。スタジオの司会者やコメンテーターも、水着の女性を見てニヤ二ヤするだけで、その見識を疑う。また日曜日の朝は子ども達が視聴する時間帯であるということを考えても、この報道の仕方には問題点がたくさんあるように思えた。
    • 東京キー局のオールスターと称してタレントを集めた放送で、芸人達がバレーボール女子の代表選手とバレーボール対決をした。芸人チームの床だけに滑りやすいローションが塗られていた。はたして芸人チームの床にローションを塗る必要があったのか。前回の放送では同様のローションゲームで骨折者が出たというのに、余計問題を広げようとしている気がしてならなかった。しかも出場した芸人は全員バレーボールの経験がない素人である。結局、やったことはとても試合とは呼べず、単なるおふざけにしかならなかった。
    • 「芸能界超常識王決定戦」と称した番組を見たが、くだらないクイズが多すぎる。芸能人を売る企画ばかりで面白くない。教養とは何なのか、テレビ局にはもう一度考えて欲しい。娯楽にもなっていない番組が多すぎる。
    • 字幕に石原裕次郎が出演した「西部警察」の「西部」が「西武」と誤って記されていたので岐阜の視聴者センターに抗議をし、訂正して謝罪するよう求めた。すると窓口の女性は「私はセイブ警察なんて知らないから本社に電話して!」と真に冷淡な態度。そこで彼女に教えられたた番号に電話すると「そんなことは、こちらで受け付けるべきことじゃない」と怒鳴られるなど、けんもほろろの応対をされた。この局は一体どうなっているんだ。
    • テレビの天気予報はなんとかなりませんか。天気予報が当たらないために迷惑している人はとても多いと思います。特に「週間天気予報」などは放送する度に予報が違っています。加えてゲリラ的な大雨の情報は役に立っていません。予報を見ながら仕事をする人たち、例えば食料品関係の業界、学校行事、レクリエーション関係、観光業界などは、 ゲリラ的な大雨などの天気予報が当たらない、遅れる、伝達されないために迷惑を被り、中には生命の危険さえ感じているのです。テレビ局は、そういった当たらない、コロコロと変わる予報を一日中何回も放送するばかりか、当たらなくても、前の予報と違っても平然としている。中には天気予報のときに小さな子供を集合させて人気取りの様な演出をしている番組もある。こんな天気予報なら、雲の写真と気圧配置の図だけ放送して天気の判断は視聴者に任せた方がまだましだ。気象予報士の制度が出来てから、気象庁と気象予報士、放映するテレビ局など責任の所在があいまいになっている。この精度の低い天気予報、災害防止に役立たない天気予報の元凶を探って、なんとかすることを考えないと天気予報は少しも進歩しないと思う。
    • ものの言い方も知らず、ろくに字も書けない女子アナが何で多いのか。最近のクイズ番組は解答を字で書かせるケースが多いのでそれがよく分かる。無知なタレントは色々いるとしても、女子アナが字を知らないのにはびっくりさせられる。今更教育でもないかもしれないが、字を知らなくてもアナウンサーの就職試験は通ってしまうのですね。

    【番組全般、その他】

    • BPOがホームページ上で出した【光市母子殺害事件の差戻控訴審に関する放送についての意見】に対する東京キー局の回答で、【被害を受けた者が存在するから「犯罪」になったわけで、今回のような場合、極論すれば被害にあった側の立場に依って何が悪いのか?バランスとは何なのか?今回の事件では被害者の側の気持ちに立つのが正しいバランスではないか】という答えがあった。この局では裁判は放送局自らが管轄しているとでも考えているのか?視聴者はありのままの情報を伝えて欲しいと望んでいる。そこに放送局の主観はいらない。「あなたの主観を押し付けないで」と言っていることが分かっていない。殺人事件に違和感を覚えない人はいない。特別な感情が沸き立つのも当然だ。その上で判断するのは裁判所であり、国民が理解した上で、その判決がおかしいなら、憲法79条の国民審査により罷免されれば良い。放送局が世論を形成する動きがおかしいと指摘しているのが分からないのか。どこからも拘束されず、自分のやりたいように報道し、批判されても無反省では放送局は終わりだ。また別のテレビ局は【今回は、33の具体的な番組名を列挙しながら、番組名や番組内容を特定しない】という意見があった。それなら個別の番組の意見を質問に充ててほしい。これでは納得いかない。
    • 9月1日は防災の日であったが、民放のラジオ各局の放送には国民の防災意識を高めるような企画や演出がほとんど見られなかった。「そういったことはNHKに任せておけばよい」とでも思っているのか?いざという時NHKだけではカバーしきれない細かい部分を補うのが地元に密着したローカルラジオ局だと思うが、防災の日ですらこのような状態では実際に災害が起きた時には全く頼りにならないだろう。
    • 私は46歳の視覚障害者。高齢の母親を介護しながら生活をしている。私の障害者年金と母の高齢者年金を合わせても生活はギリギリのレベルだ。独身を貫いているが決して独身主義ということではなく、「視覚障害」「低収入」「高齢者介護」を乗り越えて結婚してくれる人がいないだけ。こういう状況で生活していると、今のテレビに出演している人たちがいかに差別意識を持ち、いかに多くの差別発言をしているかがよく分かる。差別といっても多種多様だが、一番身近な話でも、異性経験のない男性を、それが悪いことかのように茶化して言ったり、「仕事」というのは、社会に出て元気に働くものだと決めつけて、「働かざる者、食うべからず」などと平気で発言する。恐らく健常者で裕福な生活を送っている人は「差別」とも思わないだろうが、テレビからこういう発言が飛び出すと胸に刺さる思いがする。今の世の中、不倫相手と付き合うのはさほど問題にされないのに、付き合っている女性が一人もいないと「何かおかしいんじゃないの?」と言われてしまう。これはおかしくないか。そしてテレビから止めを刺すように同様の事を言われるのが一番辛い。決して劣等感からくる愚痴ではない。テレビ関係者の人たちに言いたい。テレビは色々な環境で、色々な状況の人が見ていることを忘れないでほしい。「年収4千万円以上ない人とは結婚しない!」などと発言する女医のことを笑って見ていられる人ばかりが視聴者ではない。
    • テレビ放送に対する視覚障害者からのお願い。NHKの場合、アナウンサーや出演者はゆっくりしたテンポではっきりと話すので問題ないが、民放の場合はCMを含め全般的に早口なので理解できないことがある。もう少しゆっくりしたテンポで話して欲しい。民放のニュースやワイドショーではナレーションやトークのバックに音楽などの余計な音が流れることが多い。しかも、概して音量が大きい。聴取の障害になるので控えて欲しい。トーク番組の中によく笑い声が入る。それも、作り笑いめいた笑いが多い。あれは非常に不快だ。とにかく笑い声は話を聴く上で邪魔になるから必要ない。
    • 三笠フーズによる「汚染米の食用転売事件」が原因で、焼酎等の加工製品を店頭から回収する騒ぎになっている。それを伝える女性アナウンサーが「米焼酎は要注意ですね」と発言した。「芋焼酎などは安心」という意味で言ったのだが、これは焼酎の製造方法を知らない者の誤解による発言である。全ての種類の焼酎製造は共通して「一次仕込み」ではコメを使用し、「二次仕込み」で種類に応じてサツマイモや麦、あるいは再びコメが使われる。つまり「焼酎」と名の付くものは全てコメが使われており、汚染米による危険性を検証する必要がある。キー局に電話をし視聴者に誤解を与える情報を提供したことを指摘したが、9月9日の放送では訂正の言葉はなかった。健康に直結する食品の安全性に関することなので今からでもきちんと訂正すべきだと思う。
    • 私は素潜り漁師をやっている者です。この番組内で芸能人が「素潜り漁」を体験しています。こういった番組を見て「自分も素潜り漁をやってみたくなった」という方が相当おられるようです。木曜日夜の番組では海中の撮影もしていて、どういう場所に魚介がいるかを公開しています。こういう海関連の番組が増え、密漁が急激に増加しています。最近になり、使用する漁具・漁場・魚介の生息している場所及び海中での魚介の撮影など素潜り漁について過剰なまでに一般に公開しています。この番組が悪いという根拠はありません。しかしながら、この番組内で素潜り漁を取り上げるようになった頃から密漁者が急増しているのです。番組を見て魚介が獲りたくなったという方も少なくは無いでしょう。しかし、我々漁民から言うと、非常に迷惑な番組で放送による被害といえます。この番組は「漁業権の侵害」にあたると思いますがどうでしょうか?
    • 事実と異なる内容の放送に物申したくご連絡いたしました。私は東京キー局の報道特集で紹介された「風船爆弾」の放流に当時従事した元兵士ですが、放流は番組で放送された合成映像の様な威風堂々たるものではありません。合成映像では水素ガスを満々と充填した気球が次々と夕焼けの空に浮上しておりましたが、実際は水素ガス不足と紙製気球の強度不足のため、容量の半分程度のガス量という半球状態で放流しておりました。泥にまみれた紙製の半球が、爆弾を吊り下げて空にそろり浮いていったというのが本当の光景です。それは紙でできた亡霊の様な姿で、同番組の合成映像とはまったく違います。そんな中途半端な浮力の気球に爆弾を吊り下げたため、放流作業の失敗で多くの仲間が負傷者となったり命を落としました。なぜ番組でこうした事実に触れないのか怒りを禁じ得ません。また、風船爆弾は「361発がアメリカに着弾した」と同番組は報道していましたが、私は「270発あまりがアメリカで回収された」としか聞いておりません。なぜあのような恥ずべき過去を、テレビ番組で合成映像によって美化して後世に伝えるのか、私には理解しかねます。
    • 最近のテレビは、早朝やお昼など時間に関係なく悲惨な事件報道の詳細をトップニュースとしてセンセーショナルに放送している。抑止するための報道ならいいが、見ていて犯罪を煽るような内容の報道が非常に多い。私は海外生活も経験し、つい海外のテレビと比較してしまうが日本のテレビの低俗さに呆れる。また、その低俗番組のスポンサーになる企業にも疑問を持つ。昔のテレビは尊敬すべきことや目標となり得ること等、子ども達が夢を抱けるような内容だったと記憶するが、今のテレビはタイトルに「最悪の出来事」のように悪い事や嫌な事を平気で放送している。こんなものを見せられた子ども達はどうして未来を輝かしいものと考えることが出来るのか。将来を悲観して当たり前だ。再三局には抗議しているがNHK以外の民放は全く改善の兆しが見えない。何とか出来ないものかとたまたまBPOの存在を知り電話をした。
    • 血液型による占いや運勢をテレビで放送する根拠が知りたいです。私は今日たまたま血液型選手権を見たのですが、家人によると「ずっと前からやっている」とのこと。最近も血液型の本が話題になっていたのを批判していたのですが、この番組も気になりました。ランドシュタイナーがABOの血液型を発見するまでは、多くの医師が人命救済のために輸血に取り組み、結果として失敗し、殺人の罪にまで問われた血液型の歴史の重みをテレビ局は知らないのでしょうか?どんなことでもバラエティーにすればOKで済ませられる今のテレビにはがっかりしていますし、日本人の教養の低下を憂えてもいます。「世の中には遊びにしてはならにものがある」という謙虚さを失うと、その影響は多くの人に及びます。血液型番組を中止してください。
    • 「親が子供に就かせたい仕事」をテーマとした番組は、仕事の中身を紹介するという意味では番組構成も良いとは思うが、年収を紹介する方法が毎度気に入らない。心の隅には「年収なんか紹介するな!」という気持ちも無いわけではないが、せめて、同じ職業でも年収の幅があるのだから○○○~○○○万円と併記する、とか年収額が手取りなのか税込みなのかを表示して欲しい。最後にお断りで「個人の例です」と出ると思ったがそれでは不足だ。また、これらの金額が番組に出演した人の年収だということが判る人ばかりが見ている訳ではなく、年寄りや子供はそれが標準と思ってしまう。仕事は収入を得るためだけのものと思っている人と、仕事が生活そのものという人とでは、職種や世代によっても考えが異なっていることがある。大人同士であっても、親子で見ていると不快になることがある。自分と同じ職業の年収が紹介された時、年収が違うことを周りから質問されて傷つくこともあるだろう。年収額の強調はしないで欲しい。
    • 在京の民放各局の報道番組で「税金の使い道」を批判するために、無駄な公共工事の数々をよく紹介している。対象は空港であったり道路であったり様々だがその殆どは地方の工事である。それらを見ていると、東京に住み東京の放送局に勤める人達の目線で語られているような気がしてならない。東京の目線で「無駄」と言われても、その地方の人にとっては必要な工事であることも少なくない。逆に地元の人達には「不要だ」とされる工事が、番組では一向に取り上げられない。もっと丁寧に取材し、地方の実情を把握した上で的確な報道をしてほしい。
    • 今年もチャリティーをうたい文句にした長時間番組が放送されましたが、前から疑問に感じていることがあります。それは「無駄遣いが多い」ということです。なぜあれだけたくさんのTシャツを製作しなければならないのでしょうか?出演者の衣装を統一させる意味があるのでしょうか?色・サイズなど、それを全国のスタッフ向けに製作するとなれば、それこそ莫大なお金がかかったと思います。それは募金とは関係なくスポンサーからの広告収入でまかなっているのでしょうが、そんな不必要なことに使うお金があるのなら、そのお金も丸々募金にまわすべきだと思います。番組の趣旨とは大きく矛盾していることに怒りさえ感じます。
    • スポーツ中継が芸能番組化しており、スポーツそのものを純粋に楽しめる内容ではなくなっている。ゴルフ中継では横峯さくら、石川遼らの有名選手はスコアが悪くても追いかける。そのため、そのゲームで好スコアを出している選手の露出が少なくなる。また、オリンピック中継では何でスポーツを何も分かっていない芸能人ばかりをゲストに呼ぶのか。ただ「ワーワー」騒ぐだけで競技の解説は何もない。視聴率稼ぎが狙いなのだろうが、それではスポーツの醍醐味は味わえない。アナウンサーも勉強不足のため、一層しらけてしまう。アナウンサーも折角オリンピック中継に起用されたのだから、シッカリ勉強して視聴者に競技の面白さを伝えて欲しい。放送局もスポーツ中継のアナウンサー教育を徹底して欲しい。
    • 金曜午後7時の番組でタレントが京都の名水を求め、自転車で京都市内を走り回るという内容だった。道路交通法で自転車は基本的に車道を走行することが義務付けられているにも拘らず、番組では歩道ばかりを走っていた。それもかなりのスピードで疾走する場面も少なくなかった。たとえ警察の許可を得た上での歩道走行であったとしても、道義的には大きな疑問が残る。歩道上をフルスピードで自転車走行する映像を見た子ども達が真似をするかも知れない。自転車の違法走行による人身事故の多発が大きな社会問題となり報道番組でしばしば取り上げられるというのに、このように法律上・道義上問題のある内容を「感動の結末」などという賛美の言葉でくるみ肯定的に流さないで欲しい。
    • 昼前のワイド番組の放送を見て思ったのですが、「子供」か「子ども」で、その表現・使い方が曖昧です。どうしても平仮名を使うのなら「こども」「おとな」と書き、漢字を使うなら「子供」「大人」という書き方で統一するべきでしょう。私が思いつく最善策といえば、必ず漢字を使い、読み仮名をつけることです。出来れば「改竄(かいざん)」の「竄(ざん)」の字みたいに、余程難しい漢字でなければ必ず漢字を使っていただきたいです。特に対義語なら、平仮名か漢字かのどちらかに統一した方がよいでしょう。「良い」を「よい」と平仮名で書いて、「悪い」を漢字で書くなどの例も目立っています。「悪い」と漢字で書くのなら「良い」も漢字で書いた方が見栄えも良いでしょう。表現ひとつで視聴者の印象も違ってくるはずです。

    【CM】

    • 公共広告機構のCMは見ていて心地よく、好感が持てる。社会のモラル・マナーの向上や環境改善などに大いに役立っているはずだ。今の世の中、非常識人間ばかりだからどんどん放送してくれ。
    • ビデオ宅配レンタルのCMは、先生と呼ばれる男性がアシスタントの女性の身体に触れようとする度に手を叩かれるという動作を繰り返す。初めて見たときはゾッとし、それからも見る度に不愉快な気分になる。これはセクハラを受けたことのある女性でないと分からないと思う。CMではただのおふざけの様に演出されているが本当に憂鬱になる。早くこのCMが流されない様にしてほしい。

    【BPOへの意見】

    •秋葉原通り魔殺人事件に関する取材現場での報道陣の傍若無人な振る舞いはメディア自身が問題提起しない以上は一般市民に問題として認識されづらい事である。このような野蛮な振る舞いで、市民の心を傷付ける事も多いと噂で聞く。禁煙地域でタバコをふかし、市民に携帯カメラを向けられると怒り出す報道関係者。いつもは自分たちが勝手にカメラを向けているのにである。報道の自由は報道関係者の専売特許とでも思っているような態度である。ではこのようなことは誰によって問題提起されるのか。メディア自身か?いや、彼らは波風を立てないようにと提起はしない。では誰か他の立場の人が提起するか?一般人のそれは声が小さくて届かない、もしくは手酷い反撃をメディアに受けそうだ。そう考えた時、BPOのような倫理是正機関に問題提起してもらい、是正に向けた取り組みを行って頂くしかない。でなければ「報道の自由」の名の下に報道陣の野蛮な行為が許される。報道の自主性を貫くうえからも、BPOの取り組みで報道関係者が現場で紳士的に振る舞い、市民の信頼を得るようにして貰いたい。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • バラエティー番組。Tバック姿の3人のお笑い芸人とお互いに口にくわえたゴムひもの引っ張り合いをした司会者が、途中で口にくわえたゴムを放し相手の顔にパチンと叩きつけるというバカふざけをやっていた。尻を出した芸人の格好もさることながら、この企画の低俗な発想に腹が立った。子どもの教育上、全くよろしくない。こういうことは子どもたちがすぐに真似をし、必ず弱い子がゴムを顔に叩きつけられるんだ。弱い子へのいじめを助長するこんな番組を放送した責任を局はどうとってくれるんだ。
    • バラエティー番組。”新しい罰ゲームを考える”というコーナーは何を考えて放送しているのか?自分で判断できない子ども達はこの番組を見て真似をするのではないか?見ていて心が苦しくなる。もう一度放送内容を考えていただきたい。
    • バラエティー番組。男性お笑い芸人が「パンツ一丁」と言いながらズボンを下ろし、下半身を露出させていました。露出した本人が自らやった訳ではなく別の男性芸人がしでかした事ではあったが、そもそもこのような”放送事故”に相当するような場合はその場面はカットして放送すべきであろうし、お笑い芸人たちも番組の放送時間を考慮してあの様な行為をすべきではなかったのではないでしょうか。家族で見ていましたが、あんな場面を目にして思わず不愉快になりました。もし公共の場であの様な行為をすれば、有無をいわさず「猥せつ物陳列罪」で逮捕されます。いくら有名人だからといって、視聴率を取れるからといって、あの様な場面の放送をこのような時間帯に放送するこを許していいものでしょうか?青少年に与える影響も、明らかにいいものとは思えません。強く抗議します。
    • クイズ番組が異様に多い。それはいいとして、バカな回答をするタレントは必要ない。あきらかに小学生でも分かる問題を平気でわけのわからない答えを言いヘラヘラしている。このような人間達を不特定多数が見るメディアを通して放送していることが信じられない。ただでさえ学力低下といわれている時に”バカ”を助長して一体何になるというのか。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • 民放の最近のCM挿入の仕方が乱暴で思考を中断させられるのがはなはだしく、子どもへの影響が心配だ。たとえばニュースではタイトルが出てすぐCMが挿入されるが、タイトルの際に映された映像とトップニュースとが全然違っていたりする。またバラエティーなどでCMが挿入されると、前に映された映像を再度登場させて話を繋ぐ手法がとられている。乱暴なCM挿入で子どもの論理的な思考がなくなるのではないか。それが一番心配だ。
    • 消費者金融CMの放送自粛時間以外の時間帯だが、消費者金融CMが放送されるケースがしばしばあり、私にはどうも不満です。未成年に消費者金融CMを見せないよう、消費者金融CMの自粛時間を拡大して頂きたいのです。私はずっと以前から消費者金融CMの終日自粛を望んでおります。BPOの青少年に関する委員会で検討して下さい。
    • テレビでCMが流れる企業や商品は国がお墨付きを与えたかのごとく、公益性や信頼性があるものと思って安心して購入してきた。しかし昨今長年にわたり、実質の賭博場「パチンコ店」のパチンコ台・スロットマシーンを製造するメーカーのCMがかなりの頻度で放送されている。この関連のCMは打ち切るべきである。未来ある子ども達の幸せのためパチンコ・スロットマシーン等のCMや番組はやめてください。
    • •R-15またはR-18指定映画のCMが放送されているのには我慢ならない。殆どはCMの最後に、漫才のオチの如く「R-15」「R-18」のマークを流しており、それを見ると怒りが込み上げてくる。R-15またはR-18指定映画のCMは、たとえ放送時間が深夜でも煙草のCMと同様に全面禁止にすべきである。

    【報道・情報に関する意見】

    • ニュース番組。千葉5歳女児死体遺棄事件の報道で、同じ保育所に通っている子どもにインタビューをしていたが、そういうことをする必要性はあるのか?学齢未満の子どもにインタビューをする神経に疑問を持つ。

    【いじめや虐待を助長する】

    • ニュース系番組の特集。不登校や不良の子どもを更生させる施設でのドキュメンタリーだった。15歳の少女は大声で説教をされ、同年代の女の子から顔にビンタを数発され、煙草をくわえた和尚と父親が少女を殴っていた。少女を更生させるための愛のムチだとしても暴力を肯定した表現である。このような行為は集団暴行に当たるのではないのか。その後、施設の男性が、「(明るくなってきたのは)父親に殴られたのが嬉しかったんだろう」と、暴力・虐待を肯定するコメントをしていた。いくらなんでも祝日の夕方6時半に虐待映像を放送するのは止めて欲しい。「教育なら何をしてもいい」「実の親なら殴ってもいい」というわけではないと思う。暴力で更生したかのような演出には倫理感が欠けていると思った。

    【暴力・殺人シーンについて】

    • ドラマ番組。少年刑務所の内部を描写していたが、収監された少年に対し刑務官が特殊警棒で殴る等の暴行を加えていた。特殊警棒は一般名詞としては「金属製警棒」または「伸縮警棒」であり、金属製であることに変りはない。少年刑務所は少年受刑者を成人受刑者から分離して拘禁し、特別な教育的処遇を行うことを目的とした施設である。つまり更生施設であり、刑務官が暴力を振るうとは想像もつかない。私自身は高校教師で小学高学年の息子と見ていたが、少年達に恐怖感を与えるストーリーに驚いた。たとえ、青少年に犯罪を抑止させるための目的であったとしても行き過ぎた描写である。

    【犯罪を助長する】

    • 千葉県で某芸人のネタ「欧米か!」を真似て車椅子の男性に暴力を振るった中学3年の男子生徒2人が逮捕されたというニュースがあったが、今回の事件のように、善悪の判断をつけられずにテレビのバラエティー番組を真似ていじめや差別行為をする子ども達が存在する以上、もういじめや差別を煽るバラエティー番組を打ち切りにしてください。もちろん、バラエティー番組の中には目標や夢に向かって努力する人たちを応援する企画を取り入れた良心的な番組も存在することは承知しているが、民放局には今回の事件を真剣に考えていただきたい。
    • ラジオ番組。パーソナリティーが、夏休みの楽しい思い出で「室内で花火をして遊んだ」という事を話していた。マンションかアパートの室内という事だった。あとで付け加えるように「真似しないでね」と言っていたが、少し非常識ではないかと思った。若い世代の方が聴いたら真似をしそうだ。

    【動物に関する意見】

    • 情報バラエティー。這い這いする赤ちゃんをコブラと闘わせるインドの映像が放送された。突然のショックと恐怖に、思わず画面から目をそらせてしまった。闘いの結果がどうなったかは判らないが、家族団らんのこの時間帯にこのようなショッキング映像は極めて不適切だ。こんなことは誰にだって分かるはずだ。番組制作者の常識のなさに驚き、呆れた。

    【食べ物に関する意見】

    • バラエティー番組。子どもに人気の番組で大食いを競う企画をしているが、食べ物を粗末にしているので大変不愉快。無理に詰め込むのを競うのは、体に悪く食材も無駄で食べ物を粗末にする子どもが増え、悪影響を与えるだろう。誰も得しない。以前「早食い大食い」が流行し、真似をした中学生が死亡し、番組もブームも終わった。それなのに「エコ、エコ」と言いながら、またまた大食い番組を企画している。世界には食料難で苦しみ餓死する子どもが数えられないほどいるのに、日本はこれでいいのか。食事は必要な量を感謝して美味しく頂けばそれで充分だ。

    【推奨意見】

    • ドラマ番組。近年、大人たちは年齢制限の線引きを厳格化して生徒児童に過剰な性愛禁止を押し付けている。性愛教育が不十分なまま高校卒業と同時に背徳的な男と女の歓楽街に足を踏み込めば狂って当然だ。本来、性意識は肉体と同様に18歳になって突然大人になるものではなく、年齢に沿って少しずつ成長するものだが、それは教育機関では教えない面も多い。テレビドラマは日常の再現の中で、学校では教えてくれないが成長に必要な性教育を教えられる術を持っている。このドラマには、久々にそれを感じた。これからは夜の歓楽街に憧れさせるような番組は禁止して、子どもたち自身の性愛や恋愛に参考になる番組を見せてあげてください。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 今月も青少年に関する意見には「子どもが見ている時間なのに、こんな内容のものを放送するとは何事か」という意見が圧倒的だった。しかしその番組を楽しみに見ている人も多いし、その番組で癒される人もいる。子供に見せたくない、子どもが見たら困ると思うのなら、子どもがいる時間はテレビのコンセントを外すか、いっそ自宅からテレビを無くしてはどうか。今月の「視聴者意見への反論・同意」でも指摘されていたが、番組には制作者の伝えたいメッセージがあるはずだ。その反論者は「子どもに番組の善悪の判断をさせず、ただ自分の好き嫌いだけで乱暴な判断をすることこそ「子どもに悪影響」だと思う」と仰っていたが、その通りだと思う。「子ども、子ども」と意見する人は、実は自分が気に入らないのを「子どもに悪い」という理由で正当化しているのではないか。自分の偏った見方を他人に押し付けるのは止めてほしい。

    2008年8月に視聴者から寄せられた意見

    2008年8月に視聴者から寄せられた意見

    北京五輪が開催されたが、「競技知識のないゲスト・アナウンサーによる放送の質の低下」や「五輪中継への不適格なタレントの起用」についての批判・抗議をはじめ、「メダル、メダルと日本人選手への過度な期待の放送内容」や「日本人選手のタレント扱い」などへ批判が集中した。

    2008年8月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は891件で、7月と比較し239件減少した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール56%、電話38%、ファクシミリ2%、郵送ほか4%。 男女別は男性70%、女性25%、不明5%で、世代別では30歳代23%、20歳代と40歳代各19%、50歳代と60歳以上各10%、10歳代5% の順となっている。

    2008年8月に視聴者から寄せられた意見 891件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年8月件数 年度累計
    人権等に関する意見 3 件 31 件
    放送と青少年に関する意見 115 件 [ 意見内容 ] 819 件
    放送番組全般にわたる意見 437 件 [ 意見内容 ] 3,083 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 29 件 374 件
    その他(放送関連以外) 307 件 1,897 件
    意見件数 計 891 件 6,204 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。8月通知数は339件(34放送局)であった。
    またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し34件を全加盟社・局に送信している

    意見概要

    人権等に関する苦情

    8月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 3件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 65件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【情報ワイド・バラエティー番組】関連913件(全体の102%)前月比234件の減少
    意見の傾向 “指摘事項”(件数、全体の比率)

    “不適切な内容、不適格な出演者”(522件:59%)
    “低俗・下品な番組” (280件:31%)
    “倫理観欠如、局の責任”など(111件:12%)

    【報道・情報番組】関連381件(全体の43%)前月比189件の減少

    “取材・報道のあり方・批判”(239件:27%)
    “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(104件:12%)
    “報道の公平・公正性と内容批判”(38件:4%)

    *【情報ワイド・バラエティー番組】の意見合計数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

    8月は北京五輪開催にともない、五輪に関した意見が月末までに92件寄せられた。意見の傾向は「放送内容批判」と「五輪放送における出演者批判」が68%に上り、「競技知識のないゲスト・アナウンサーによる放送の質の低下」や「五輪中継への不適格なタレントの起用」についての批判・抗議をはじめ、「メダル、メダルと日本人選手への過度な期待の放送内容」や「日本人選手のタレント扱い」などの指摘が集中した。更に「五輪放送のあり方・編成」に対する苦情・批判は意見全体の17%で、ほとんどがオリンピック放送時間の多さを批判し、「日本は今、様々な問題を抱えているがどこの放送局もオリンピック一色となっている」など放送局の使命や役割に対する指摘の他、同じ競技を複数の局が同時に放送することへの批判や、メダル獲得をした日本人選手の映像の繰返しなど、編成に関するものであった。
    また、「五輪中継による通常番組中止措置」や「五輪中継に関する放送局への意見の際の局の対応」への批判・苦情は全体の15%となっている。
    五輪放送以外では、「産科医無罪判決報道」に関して7件の意見が寄せられた他、夏休み期間中における
    “性を扱った番組”や”番組中の出演者の暴力”などに、「不適切な内容」「不適格な出演者」「青少年への影響」を指摘する意見が目立った。また、ホラー映画などの番組宣伝(CM)に対する批判も寄せられた。
    【放送局の電話応対や局の姿勢】に関する苦情・抗議141件(前月比30件の減少)
    【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘 49件(前月と同数)

    青少年に関する意見

    8月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは115件と先月より76件減った。
    今月は「夏休み期間中なのだから放送時間に配慮すべきだ」という意見が17件あり、目だった。
    内容別では先月に引き続き、未成年を主役にした、性をテーマにした複数のドラマに対しての批判が多かった。

    BPOに関する意見

    29件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見3件、問い合せ26件であった。

    番組全般

    【特記事項(北京五輪関連)】

    • 今年の北京オリンピック開催中は民放各局の各ニュース番組・ワイドショーともオリンピックがトップ項目になり、オリンピックを扱う割合が大きくなった。しかも、日本がメダルを獲得したり試合に勝利したときは特に放送時間が長くなる。その一方で毎日さまざまな事件が起き、国内外には深刻な問題が山積しているというのに、これらは無視ないし軽視、後回しである。特に8月15日の終戦記念日は、戦争にまつわる問題を考えなければならないのに、どの局も終戦関連のニュースは後回しにして、この日もオリンピック優先だった。はっきり言ってオリンピック期間中は、一般のニュースはないがしろにされてしまうといってよい。たしかにオリンピックは国民の関心も高く一大イベントであるが、テレビのオリンピック一辺倒、オリンピック偏重報道というのもいかがなものか。
    • テレビ放送は連日、北京五輪やプロ野球の放送をしているが、このような状況下では8月15日の「終戦記念日」の特集も放送されないのではないかと危惧している。広島・長崎への非人道的な核爆弾の投下により終戦を迎えたが、戦後、母が大切にしていた着物を食べ物と交換している様子を見て、私も空腹に耐え一生懸命生きてきた。その世代が現在「要介護」の環境にある。政治に対し、耐乏生活を生き抜いた高齢者を思いやる環境の実現を望むような報道や番組はできないものか。
    • どの局も終日北京オリンピックの放送ばかりで飽きるし呆れる。サブプライム問題や景気悪化、グルジア紛争やパキスタン大統領の辞任等、掘り下げてほしいニュースは沢山あるのに「オリンピックで○○が何位」というニュースを金太郎飴のようにだらだら流していて、腹が立つのを通り越して呆れるしかない。しかも民放とNHKが同じものを中継している。民放はアナウンサーやゲストのタレントがやかましく品がない。高い中継料を払っているのだろうが無駄ではないのか。
    • 私の職業は運転手なので仕事中ラジオを聞く機会が多く、お気に入りの番組もいくつかある。しかし今はどこの局も北京五輪一色に染まり、好きな番組が休止することも多くラジオがつまらない。何もここまで五輪だらけにしなくとも良いだろう。テレビと違い映像のないラジオはもともと競技種目によっては不向きな媒体だ。試合の中継はテレビに任せ、ラジオは最新の試合結果のみを随時伝えれば十分だと思う。私自身、オリンピックに関してはラジオで放送していても聞く気にならず、帰宅してからテレビで見ている。
    • 北京オリンピックの報道で、競技中は元五輪代表の解説者が試合を解り易く解説していてよかったが、選手が好成績をとってマイクがスタジオに戻ると、競技とは関係ないタレントや女子アナウンサーたちが甲高い声でバカ騒ぎしていた。この品位のない映像で、折角の選手の活躍も興醒めになってしまった。また、女子アナウンサーの滑舌の悪さや番組の進行の下手さに気分が悪くなりました。また、場の空気が読めないでただうるさく騒ぎ、素人でも言えるようなコメントしかできないタレントは必要ありません。どこの局にも言えることだが、そういった素人感覚しか持ち合わせていないタレントが、有名選手ばかりの名前をバカの一つ覚えのように挙げて必要以上に持ち上げているのを見ると、本当に五輪で選手を応援する気があるのかと疑問に思ってしまう。オリンピックの中継にアナウンサーやタレントの応援なんていりません。競技の放送だけで十分です。
    • 毎度のことだが、お笑い芸人やアイドル、ただ煽るだけの元三流スポーツ選手などを擁して、北京オリンピック中継をバラエティー化するのをやめてほしい。民放のスポーツ中継全体に言えるが、スポーツはスポーツとして放送してほしい。中身のない応援団的なスタンスや、「メダル、メダル」「勝った、負けた」と結果だけに目を向けた民放のキャスターに興ざめし、NHKとBSを中心に見るようになった。民放の中で唯一ある東京キー局のテレビは、元アナウンサーの男性キャスターとトリノ五輪メダリストの女性アスリート、競技のスペシャリストが実にわかりやすく解説し、局アナもうまくまとめ、内容の濃い放送をしていたと思う。無駄を省いたNHKよりも堪能できた。
    • 北京オリンピックの模様を視聴して思うのだが、各局とも日本人選手の活躍を過度に期待し、「メダル、メダル」と試合前に騒ぎ過ぎている。殆どは大した根拠もなく囃し立てているだけなので、実際の試合では各選手とも実力どおりの結果に終わっている。悪いのは「選手」ではなく、当てにならないことを流す「報道」だ。事前の楽観的な予想を空騒ぎに終わらせないために、試合前は極力冷静に報道し、良い結果が見えてきた時に初めて華々しく取り上げてはどうか。
    • レスリング男子グレコローマンスタイル84キロ級の表彰式で、スウェーデンのアラ・アブラハミアン選手が銅メダルを投げつけたとして各局のワイドショーで取り扱っているが、実際は投げつけてはいない。マットにそっと置いただけなのに、どこから日本の報道は「投げつけた」になったのか。テレビでこれを投げつけたと伝えるのは誇大報道・虚偽報道ではないのか。
    • 北京オリンピック報道に違和感を覚える。定時の昼のニュースや19時のニュースを変更してまで伝える価値があるのか?「たかが」と言っては失礼だが、毎日起こる重大なニュースに比べれば、その後のスポーツニュースの枠を拡大して伝える程度で良いのではないだろうか?特に8月は日本にとっても世界にとっても平和を考える大事な月である。オリンピックに興じている間に「見えない」ところで大事な事が起こっているのではないかと危惧する。特にNHKは常に冷静に報道を優先すべき使命がある。
    • 北京オリンピック中継は年々派手さと時間の長さがエスカレートしてるように思う。ニュース番組の大半もオリンピック関係で普通のニュースを圧迫している。新聞も同様だがやりすぎだ。他に流すべきニュースは沢山あるはずで、国民総白痴化したいのかとさえ思う。興味のない人にもマスコミの都合で無理やり押し付けるのは傲慢だ。テレビの競技中継で気になることは、NHKも含めてアナウンサーの絶叫調中継が下品で不快。言葉のプロと思えない。試合が負けていても勝っているかの様な中継は客観性を欠く。解説者も然り。特に女子ソフトの解説者が優勝の後絶叫ばかりしてたが、あれは解説でない。特に民放は競技間のインターバルは軽薄なタレントと女性アナウンサーが内容のないコメントを言って場つなぎではしゃぐだけで内容がない。中国人観客が日本人選手にひどい野次を浴びせても中継で誰も言及しないのは開催国に遠慮しすぎ。選手に不適切な質問をするアナウンサーがいた。善処をお願いする。
    • 男子ハンマー投げの放送において「室伏選手の5投目」が、実際の競技から1~2分遅れて放送されていたにも拘らず、テレビ画面では【LIVE】の文字が入り、全体としてあたかも【LIVE】であるかのような雰囲気で放送していた。意図的に【LIVE】の文字を入れたとすれば悪質であり、放送に対する信頼が損なわれると思う。【LIVE】でないのなら文字を外すべきで、NHKのように【VTR】の文字を入れて明確に区別すべきだと思う。
    • 新聞等のラテ欄に「体操・吊り輪、体操・段違い平行棒」と記載し、内容にもソフトボール等の記述しか書いていないのに、2時間半の放送枠で1時間半も野球放送をしているのはどういう事か?一種の詐称であり、こういう事が許されるのか?ラテ欄の担当者の処罰は少なからず必要であると思われる。
    • 北京オリンピック中継で、雨の為トラックが濡れていたことを、日本テレビのリポーターは「床が濡れている」と言っていたが床って何だ?「競技場のトラック」や「フィールド」と言えないのか?屋外なのに「ゆか」とはどういう表現をしているんだ?あまりにも稚拙で、アイドルと称される若いタレントはバカすぎる。また「ゆか」といった表現に対し誰も訂正しないことで、在京キー局のバカさがわかる。こんな放送で良いのか?
    • 北京五輪の報道で、全ての競技を終えた北島康介選手へのインタビューの際、インタビュアーが「引退の噂が囁かれていますが」と問いかけたところ、北島選手は「競技だけに精神を集中してきて今それが終わったばかり。ほかの事を何も考えていない現時点でいきなり引退するかどうかに言及されるとは心外だ」とやや不快そうに答えていた。怒るのも当たり前だ。今聞くべき事ではないだろう。日本の報道関係者のセンスを疑う。
    • 北京オリンピック・柔道メダリストの塚田選手がゲストで出演していたが、彼女を迎える番組の態度に非常に悪意を感じた。女性キャスターが花束を渡し、その後に大きなバスケットに入った大量の唐揚げを渡した。「塚田選手が唐揚げが大好物だということでご用意しました。本当はここにビールとマヨネーズをかけて食べるそうですが。副賞としてお持ち帰りください」等と、とてもメダリストに対する労いとはとれず、まるで単なる大食いタレントに対するような扱いをしていた。メダリスト・柔道の選手である以前に女性であるという事に対する思いやりや気遣い、帰国したばかりで疲れた日本代表選手に対する感謝等が一切見られず、ただ残念で腹立たしいばかりだ。
    • 男性キャスターが北京オリンピックの選手を”ちゃん”付けや呼び捨てにしていて、いかにも選手個人と親しいといったような発言をし、逆にそれをあざとく売り物にしているのが見苦しい。メダリストやアスリートなどの選手達には社会人としての距離を置き、敬意を払って語ってほしい。あれではマスコミという名のストーカーだ。

    【取材・報道のあり方】

    • 産科医無罪判決に関する報道は遺族側からの目線に偏向した内容ばかりでうんざりした。刑事事件の裁判であり、争点がどういうところであるかを考えると遺族側の感情的な意見は関係ないし、訴訟になった経緯とは全く関係がない。また、裁判において明らかになった部分のうち、検察側の捜査の不正確さを指摘する内容については報道が著しく少ないため、正確に理解することができなかった。私自身は最初にTV番組を見て、他の医療過誤訴訟と異なる(民事ではなく刑事である)ことの重大性などを知ることもできなかった。ネット等で調べてやっと分かった。医療関係者側からの反発が著しく大きい事件であるのだから、何故反発が大きいのかという点や、この事件が産科医減少と関わりがある点もきちんと報道してほしい。出演者の私見として様々なことを述べるのはよいが、事実経過を説明する際には偏った報道はしないでほしい。
    • 福島県の産科医無罪判決報道について。ニュース番組の偏った報道にうんざりだ。この亡くなった方は上のお子様を出産された際「2人目は諦めて下さい」と言われていた。設備の整った病院への転院を勧められていたが、なぜかどうしても事故の起こった病院での出産を希望していた。「もう1人ほしい」という事を医師に告げていた。だから医師は始めは子宮摘出を避けた。前置胎盤と癒着胎盤が一緒に起こるのは稀なこと。こういう事を理解しての報道なのだろうか?報道する側は妊娠を経験した方が少ないだろうから出産のリスクが分からない方が多いと思うが、出産経験のある者からしたら一方的に医師を叩きたいだけの報道にしか思えない。他の医療事故とは全く別だと思う。「産婦人科医不足」を声高に報道するのを見るが、それに拍車をかけているのはこのような偏見報道であり、ただ当事者を叩きたいだけの報道だという事をしっかり認識して下さい。こういう事を踏まえた上で遺族叩きや医師叩きにならない客観的な報道をして頂きたい。
    • 産科医無罪判決に関して、番組の解説員は刑事事件に問われて無罪判決を受けた被告人の責任を論評し、「病院側は遺族側に一切説明をしなかった」「その後も納得のいく説明がなかった」と伝えている。そして「医師側が真摯に理解を求める努力を怠っていては、検察を批判しても理解が得られないのではないのでしょうか」と続けている。この発言の後、解説員は遺族に直接面談していることを番組の中で告白している。この解説員は、被告人である大野病院に取材して「事実を確認した」とは言っていない。これは訴訟という双方の当事者がいるなかで、一方の主張だけを報道し、利害関係の異なるもう一方の当事者の権利や主張を無視した公正を欠く報道であると批判したい。遺族側が理解・納得できなかったから真摯な説明でないと言うなら、理解力の乏しい遺族には真摯な説明などあり得ない。もともと、この事例のように過失責任がないのであれば、それに続く医療行為への非難は全く根拠がない。NHKであればこそ、公正・中立な報道をお願いしたいと思う。
    • 番組制作者サイドは視聴者からの批判に真剣に向き合う意思があるのか。情報、報道番組内での司会者による被害者への人権無視甚だしい暴言(過去にも幾つもある)、生放送中のムダなCM挿入、事件や事故などを伝える際に時々スタジオから聞こえる笑い声。数字さえ取れれば、例え人権を無視した報道であろうが、一向にお構いなしという姿勢が年々あからさまだ。それでいて日頃「被害者の人権を守れ」「報道・表現活動の自由」などと唱えているが、視聴者から見れば完全に矛盾しているではないか。自分たちの都合の良い案件は積極的に受け入れ、対照的に都合の悪い案件は完全無視。BPOのHPの存在も無意味ではないか。
    • 未成年の犯罪報道等で容疑者の卒業写真等をモザイクなどで加工、あるいは幼少期の顔写真をそのまま放送する場面が多々ある。犯行当時の顔を使用しなければ良いという発想
    • 訴訟事件のニュースで、訴えを起こされた側への報道陣の取材の際、「訴状をまだ見ていないのでコメントできない」の一言で片付けられそれきりになることが多い。「では訴状を読み終えるのはいつか?その時に再度取材に来ます」と食い下がり、相手の逃げ道を塞ぐべきだ。そこまで追及して初めて取材と言えるのではないか?
    • 最近、通り魔事件のニュースがある度に、その直後に必ずといっていいほど同様の事件が連鎖して起きるのでとても怖いです。よく、通り魔事件の加害者が「誰でもよかった」という供述をしていると報道されます。「誰でもよかった」だけが犯行の動機であるわけがないのですが、ニュースで「誰でもよかった」ばかりが強調されるので、「誰でもよかった」を理由にすれば人を殺してもよいというメッセージになり、同様の事件を誘発しているような気がします。
    • 「緊急地震速報」に関してですが、普通の「地震速報」と間違わないように、文字を赤くするとか工夫をしてみたらいかがでしょうか?
    • 海運会社が管理するパナマ船籍のケミカルタンカーが海賊に乗っ取られたというニュースを見た。その際にアナウンサーが「被害者に日本人は含まれていない」と発言したが、あの一言は腹立たしい。日本人でなければ被害に遭っても関係ない、そんな風に聞こえた。このあまりにも冷めた表現は他民族蔑視と批判されてもおかしくない。国際化が進み、小学校でさえ「世界は友達」と教えているのに、その流れに逆行するかのような表現だと思う。在日外国人は勿論、旅行で日本を訪れた人がもしこのような報道を知ったら、一体どう思うことか。せめて「日本人は含まれていないが、○○人○人が被害に遭われています」などの表現に変えられないものか。ちなみに私は日本人だ。
    • 私は医療機関に従事する者です。各局のニュースで「医療機関での採血器具の使い回しにより、C型肝炎に感染する恐れがある」と伝えているが、実際には感染の可能性は極めて低く、「器具の使い回しが原因」と実証された感染例は世界で数例しか報告がない。それなのに器具の使い回しでC型肝炎になる可能性が極めて高いかのような報道をしているため、いたずらに不安を煽り、心当たりのある人達をパニックに追い込んでいる。テレビ等のマスコミは医療に関する十分な知識もないまま報道しており、誤解と不必要な不安を撒き散らしている。報道が社会に与え影響を予測してもっと慎重に伝えると共に、冷静に対処するよう被採血者に呼びかけるべきだ。
    • 首都高タンクローリー横転事故のニュースの中で、事故現場の血痕にズームインする映像が放送された。怪我をした運転手の血を殊更に強調する不快なシーンだった。この場合、怪我人の血を画面に出す必要があったのか。血痕の映像がなくても事故現場の様子は十分伝えることができたはずだ。視聴者に不快感を与える映像を流すことは、放送倫理に反することだと思う。ニュース担当者の倫理観を疑う。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 大相撲の現役幕内力士・若ノ鵬が大麻を隠し持っていたとして逮捕、協会から解雇されたが、スポーツ界に限らず芸能界でも大麻所持だけではなく、覚醒剤など薬物使用で検挙された事のある芸能人はかなりいたが服役して「解雇」された芸能人は一人も居らず、むしろ「謹慎期間」を経て現職に復帰している芸能人が多いように見える。薬物使用に限らず、最近も某落語家がストーカー行為で逮捕、先頃、罰金刑の略式命令を受けたが各界での処分が統一されていないのではないかと感じる。
    • タレントグループのリーダーの”大麻吸引疑惑”が週刊誌で報じられ、記事には大麻を吸ってトロンとした目で女性の身体を触っているタレントの写真も載っていた。ところが、このような法に違反する行為をした彼がその後も番組に出ているではないか。これはおかしい。これでは放送局の倫理観が疑われる。放送局は直ちに彼を番組からはずすなど迅速な対応をすべきだ。
    • NHK大阪局の制作する番組のタイトル「あほやねん!」の響きが実に不快。自分のように学歴のない者にとって「あほ」を番組タイトルとし、また番組内でも「あほな話」「ぼくら出演者もあほ」などと「あほ」を連呼されるのはとても嫌なものである。しかも民放ならともかくNHKが堂々とそのようなことをするとはあんまりだ。
    • 番組の次回予告で、制服姿の男女高校生がラブホテルに入り、受付カウンターで「一般人だ」と云って入館するシーンがあった。視聴率を取るためセンセーショナルなカットを取り上げたのであろう。しかし、テレビの影響力は大きいので、一般の高校生たちにこのシーンにあるようなことが世間では日常茶飯事のことであると思わせ、また「高校生ではありませんと嘘を言って入館すればよい」ということを教えていることになる。学校は夏休中でもあるのでこのシーンはカットして貰いたい。私は高等学校の校長をしているが、局に電話をしたら「お伝えします」と言うだけであった。おそらく何も変らないだろう。
    • 在阪民放の火曜日のスペシャル番組を何度も見ているが、内容があまりにも低俗だと思う。出演しているタレントは平仮名が書けなかったり、また他のタレントは問題を解けない事をおもしろく言い訳をしていた。しかも小学1年生の問題を全員正解すれば100万円という条件があった。義務教育での学習内容で全問正解すると賞金がもらえるという考え方は正してほしい。
    • とかく番組内での暴力が批判されているお笑いコンビの片割れのタレントが、番組中に女性芸人の胸をわしづかみにして揉むことが恒例の儀式のようになっているが、同じ女性として非常に不愉快だ。彼女にとってはこの男の事務所の先輩に当たるわけで、一般視聴者にとってもセクシャルハラスメント行為であると同時に、パワーハラスメントも感じられる。このような内容を「面白い」ことにように垂れ流している東京のキー局の姿勢は倫理・道徳に反しており、非常に低俗だと思う。一体どのような考えでこのような行為を許可しているのか。プロデューサーの責任と資質を問いたい。
    • 「そういうキャラクターだから」と言ってしまえばそれまでだが、司会の女性歌手はとにかく他人に関して悪口雑言がすさまじい。自分のことは棚に上げて芸能人・スポーツ選手・政治家とあらゆる方面の有名人の批判ばかりしており、聞いていて不快になる。このような人物に番組を仕切る資格はないと思う。たまには謙虚に己の姿を省みてはどうか?
    • 平日午前中のワイドショーで司会をする関西大手芸能プロダクションのお笑いタレントの某は司会者として相応しくない。番組で女性タレントに対し「うるせえ、ババア!」と暴言を吐いていた。罵られた女性の表情はさすがに一瞬凍りついた。年上の女性に対する思いやりや敬意のかけらすらなかった。このような者に、他者への気配りが求められる司会役が務まるわけがない。
    • 東京キー局の長時間テレビを見たが、レベルの低さにあきれた。ガソリン代、ガス代、電気代の値上げが迫っている中で、このような長時間番組はいかにも資源やエネルギーの無駄遣いだ。庶民はいまや生活防衛に懸命なのだから、放送局も省エネを考えて深夜放送の自粛などに取り組むべきだ。
    • 消防士に扮したお笑い芸人が燃えている小屋の火を消す事を面白おかしく放送していたが、消防団に入団して本当の火災を経験している者としてバラエティー番組であんなことをする意図が理解できない。火災は人命や財産を全て奪いかねない。あの番組を見て火災の恐ろしさや危険性は伝わらなかった。また、誰でも消火活動が出来る様に放送され、しっかり訓練をしている人をバカにしている様に見えた。最近、地震や災害が続く中でこのようなバラエティー番組を放送する放送局の倫理観はどうなっているのか?ただ面白おかしく放送するだけがバラエティー番組なのか?
    • 民放2局のアナウンサーの不倫が週刊誌で報じられ、その都度彼らが担当する番組で謝罪しているが、一般企業の不祥事は通常記者会見などのプレス発表で行われている。放送関係者は個人的な問題を公共の電波で伝えていることをどのように考えているのか。このような状態が繰り返されると民放の情報は信頼出来なくなる。
    • 東京キー局の米大統領の名を冠した番組でセクハラまがいの場面があったので、このようなシーンを放送していいのか疑問に思い局に電話をしたが、応対者は「キー局からの配信なのでわかりません」と全く聞き入れない。例え制作局ではなくても放送した責任はあるのではないか?どんな内容かも確認せずに放送するとは、放送局としての責任を放棄している。問い詰めたところBPOを紹介された。
    • 刑事ドラマの番組宣伝で、包丁で人を刺す場面が放送された。番組の内容まで規制することはないにしても、番宣では殺人などの場面は使わないようにしてほしい。
    • 大手新聞社系列の民放局は公務員や企業の不祥事に対して相当な時間を割いて報道を放送しているが、自社番組の制作を外部委託している社員の不祥事を放送しないのはどういうことなのか。公務員や企業不祥事の隠し事に対して「都合の悪いことに対してなぜ黙るのですか」等とキャスターがインタビューをしたりコメントを発しているが、自社番組制作会社が起こした不祥事に対して何も発言しないのは、都合の悪いことに対して誰も指摘しないようにしているように報道統制をしているとしか思えない。最近、マスコミ業界でも不祥事が出ている。この局だけではないが、どの局もそのことをまったく報道しないのはいかがなものか。これでは報道の公平性を欠くものであり、この局には公務員や企業不祥事を報道する資格はないと思う。
    • 取材の依頼を受けた滋賀県の中華料理店によると、「『当店の天津飯は”紅焼(醤油煮込みの意)”のあんかけなのでいわゆる関東風ですよ』と言った。取材者が『色を確認したい』ということなので、写真を先方に送ったところ『色が濃くて関東との違いがわかりにくい』と言われ、『取材の時だけ色を薄くしてほしい』と言われた」と、ヤラセ・捏造の依頼を受けたとブログで公開している。これはヤラセ・捏造番組以外の何ものでもない。県民性がテーマでありながら、検証を捏造しようとした事実は大きい。未遂とはいえ、このままでは他の取材対象、番組内容にヤラセや捏造がないとは言えなくなる。今までの番組を見ている限りおかしいことが多いが、「大阪人は○○」といった内容は捏造ではないか。決め付けや科学的事実に基づかないことが多過ぎる。他にも「**県民は全員がその習慣を持っている」などのあり得ないものも多い。県民性という、血液型分類よりも不確かで科学的ではないものを扱うことに無理があり、その無理をヤラセや捏造で事実にしようとすることは許されるべきではない。バラエティー番組だからという言い訳は通じない。この番組はヤラセ・捏造番組だ。即刻、打ち切るべきだ。
    • ケータイ小説をドラマ化した東京キー局のホームページのサイトに、「2500万人が涙した真実のラブストーリー」という宣伝文句が載っている。駅に貼られていた番組ポスターにも同じ文句が書かれていた。この”2500万人”の根拠をキー局に訊いたところ、ケータイ小説へのアクセス件数だという。でも、これはおかしい。同じ人間が複数回アクセスしたケースも当然あるはずだから”2500万人”という数字は正しくない。”2500万人”といえば日本人の5人に1人が涙したということで、そんなことはあり得ない。事実無根も甚だしい。つまり、この宣伝文句は視聴者を騙す誇大広告、詐欺広告であり、倫理に反したものなのだ。BPOは当該局にこのことを指摘すべきだ。
    • 12日に放送された番組で、「加賀藩3代目当主利常は嗣子光高の嫁に徳川家の養女大姫を迎えたが、10人もの子どもを生まされたために乳母がこのままでは大姫が危ないと感じ進言した。この事に憎しみを抱いた当主は乳母に1000匹の蛇を入れた桶で拷問を受けさせた。昔はこのような方法で罪人を裁いた」とノンフィクション仕立てで伝えていたが、蛇を思い出すだけで情緒不安定になり、眠れない夜が2~3日も続いた。もう少し映像に配慮するべきではないのか。
    • 某新聞社が英字新聞や英文サイトに不適切な記事(日本を貶めるような変態記事)を掲載し続けたことに対する報道は一部雑誌、番組以外で取り上げられていない。新聞社は紙面、インターネットHPに謝罪・検証を載せたが、これらは英字サイトに対してのみのものであり英字新聞のことには触れていない。しかも英文サイト自体は閉鎖してしまいその記事を読んだ海外の読者がその謝罪・訂正を読むことはもうできなくなっている。ポーズだけで何の効果もない謝罪といえる。この問題を報道番組で一切取り扱わないのは異様なことだ。他業種の不祥事ではどうでもいいようなことにまで批判をして会社がつぶれるまで報道するにも拘らず、同業者の不祥事は不自然なほど報道をさける。このような姿勢は著しく公平性を欠いており放送界への信頼を裏切る行為だ。

    【番組全般、その他】

    • 最近の民放の番組は何でこんなに悪くなったのか。ドラマはマンガ系の原作が多く、似たようなものばかりで大人が楽しめる本格的なものがない。女性が韓国ドラマに流れるのはよくわかる。クイズ番組にしてもやたらタレントが目立ちバラエティーとほとんど違わない。ニュースのワイドショー化が目立ちこれも本格的なものがない。ドキュメンタリー枠はなくなっている。昔の民放はもっと良かった。高齢化社会が進むと民放はますます見られなくなるのではないか。放送界は正念場を迎えているように思う。頑張ってほしいのだが。
    • 米軍による広島・長崎への原爆投下について、これまで知らなかった史実やエピソードが紹介されていた。その中で、広島・長崎に次ぐ第三の原爆投下予定があったことが紹介されていた。福島県郡山市へ長崎と同型の原子爆弾を投下することが計画され、投下に備えた予行訓練が1945年7月20日に行われたが天候不良のため郡山への投下が出来ず、代替地点として東京が選ばれ皇居を目標として投下された。ところがその爆弾は皇居をそれて東京駅周辺の呉服橋のあたりに落下し、結果として死者1名という記録だけが残っているという。投下された爆弾には「パンプキン」という名前が付けられていたが、リハーサル用の模擬爆弾だったのか、それとも爆撃用爆弾だったのか番組では説明がない。「死者1名」という被害についても説明不足だ。予行訓練と言いながら、爆弾投下したB-29のパイロットの「戦争は、俺が終わらせてやる」などという投下前のコメントを紹介している。まるで、本物の原爆が皇居目がけて投下されたかのような表現になっていた。これは番組として如何なものか。記録映画のように見える再現ドラマもいいが、話を面白くするために誇張され、結果として史実から離れ作り話になってしまったのではないか。一つのわざとらしさが2時間の番組の全てを嘘っぽくしてしまった。同じ問題を扱ったNHKの歴史検証番組とは大きな違いだ。
    • 毎日11時前から1時まで放送している番組の今日の話題は、「北京五輪に強力な応援」というふれ込みで、各種競技会や大相撲などでよく見かけるパフォーマンス男を紹介していたが、何のことはない、全国的に顰蹙をかっている老人男性を持ち上げただけではないか。いい歳をした80男の道楽を放送で取り上げたりするから本人を調子に乗せるのだ。この人物は、日頃から民放のスポーツ競技やNHKの大相撲の向う正面で、金色ハットに日の丸の扇、派手な衣装で応援し、その実、単に目立つことをアピールし会場の観客のみならず中継画面の邪魔者として目障りなだけの爺さんだ。それを放送局が話題にするから調子に乗り、あちらこちらに出没するのだ。どこぞの会社の社長か会長の酔狂な行為であって、一昔前なら「いい歳をしたお調子者」と一蹴される存在だ。ネットでは、テレビの犯罪事件報道の影響が云々されているが、このような輩を持ち上げるマスコミの姿勢も非難されるべきだ。民放・NHKともども、世の中の変なものを電波で紹介するという無駄なことは止めるべきだ。もとより、この爺さんにこそ「もっと世の中のためになることをやれよ!」と言うべきだ。また番組には、1年前の石川遼選手への盗聴マイク事件やゴルフ場上空での無断ヘリ中継報道に際し、「責任をとる」と言った司会が相変わらず出演しているが、あの発言は何だったのだ。この民放局は相変わらずのいい加減さだ。
    • 番組内でのテロップについてですが、どうも最近、常用漢字の使用の減少が目立ちます。子供たちの学力低下の緩和のためにも、常用漢字や簡単な漢字は必ず使うべきです。番組では、漢字で「嗜好」と書くべきところが「し好」という中途半端な書き方になっていました。また、「驚愕」も「驚がく」と中途半端になっていました。最低でも、漢字で書いて読み仮名を付けるのが妥当でしょう。工夫次第で、子供たちの学力低下を緩和できる事を分かって頂けるよう望んでおります。
    • 各局の番組審議会の審議は、テレビ局が予め用意したVTRを見て審議するようだが、生温く感じる。そんなことで放送が守れるとは思えない。審議委員による抜き打ち審議を行うべきだ。少なくとも審議委員は、テレビ局の意向や用意されたものとは全く関係なく番組を見て、見た番組の問題点を指摘し問題提起すべきである。抜き打ち審議がないと、放送は守れないと思う。
    • 最近は各局とも通常番組内での新番組の宣伝がやたらに目につく。しかもそのやり方が、朝から夕方までの全生番組にその夜から始まる新番組の出演者が出て宣伝を繰り返すなど、実にしつこくなっている。ここまであざとくやられると、見せられる方はうんざりし、いい加減にしてくれという気分になる。これは公共の電波なんだぞと文句を言いたくなる。番組宣伝もやり過ぎは逆効果になるということをテレビ局は認識すべきだ。
    • 最近のテレビは公平性を欠くものが多くあると感じる。ある程度は黙認するにせよ、最近は不公平を露骨に感じるし、それが悪い方向に進んでいるように思う。例えば東国原知事に対する報道だが、東京の局にも拘らず、宮崎県以外の問題であっても本来ならその対象の都道府県知事がコメントするべき問題をわざわざ東国原知事がコメントしている。また、先日はガソリンや物価の高騰で大変な時期にも拘らず、東国原知事の旭山動物園視察に関するニュースを報じていて、他都道府県知事では考えられない報道が多々ある。まるでスター扱いだ。他の知事と違う扱いは逆差別にもなるのではないか?もっと平等に扱うべきだ。
    • 警察の24時間を追うなどの番組では運転手だけが悪いように放送されているが、実際は信号無視や横断歩道のない場所での横断、駐車している自動車の陰から飛び出すなど危険な行為をする歩行者もいる。自動車の運転手がどんなに気をつけていても歩行者のマナー違反で迷惑している事も取り上げなければ交通事故は減らないと思う。そのことを公平に放送すべきだと思う。
    • 放送局自体が目に見える状態で地球温暖化対策をしていて地球温暖化対策啓発のCMを流すのならわかるが、番組出演者は季節はずれの衣装で登場したり(特にバラエティー)、24時間休むことなく放送をしているのは「温暖化防止対策」と言いながら他人任せにしているとしか思えない。
    • 司会が甲子園大会出場校の野球部員不祥事問題について「連帯責任」の論理を持ち出して、大会出場辞退を主張していた。この番組自体、何回か不祥事を起しているが、自らの連帯責任など一切触れられなかった。自らの責任の取り方は頬かむりしておきながら、他人のことになるともっともらしい論を展開するが、自らを律することができていないのだから話に全く説得力がない。
    • 探偵物の映画を見ていたのですが、映画本編とCMとの音声レベルの差が大きすぎます。従来よりこの放送局では、CMの音声レベルを上げる事により注目を集めるという方法を取ってきていますが、今日は特にひどすぎます。CMのたびにミュートしていました。だいたい映画本編とCMとの音声レベルを変える事自体に反対です!デジタル放送に切り替わり、音声レベルの調整にも基準を設けて、各局がその基準内におさめる事は技術的には容易になっていると思います。この際、音声レベルの明確な基準を設けてみてはいかがでしょうか。
    • 地デジ放送周知CM(草�亟剛出演)への苦情。アナログ放送のときは画面に”アナログ”という文字が表示されると言っているが、古い型のテレビでは表示されない。高齢者に分かるような説明をしていない。何より問題なのは、地デジ対応には受像機など新しい設備が必要で、それを自腹で揃えなければならないということをひと言もいっていない点。公共広告としては不充分、不親切、不徹底で問題が大きい。
    • 映画の宣伝が昼夜問わず放送されている。しかし、この作品はホラーであり、子供はなおさらであるが、大人でも苦手な人はいる。番宣では恐いシーンをそのまま放送しており、まるでいやがらせのようだ。今すぐこの映画の配給元と製作委員会にテレビでの宣伝を中止させて欲しい。またこの映画はR-15の指定を受けているが、R-15及びR-18指定映画のCMは、タバコのCMと同様、終日、放送禁止にして欲しい。
    • 生命保険会社のCMでは「誰でも入れる」と謳っているので早速電話をしたが、自分の病気のことを話すと「あなたは入れません」と言われた。「誰でも入れる」なんて嘘じゃないか!
    • パチンコのCMが昼夜を問わず放送されている。パチンコは以前から指摘されているように「依存症」や若い夫婦による「児童の車内放置」など問題が多い遊戯であり、18才未満の立ち入り規制も殆ど取り締まられていない。また、最近ではネオンサインや、電光掲示板で派手に外装している店が多く、周囲の環境も悪化している。拝金主義の民放といえども、自主規制すべきCMではないのか。
    • 大手自動車メーカーのCMは「エコ替え」と銘打って、「まだ使えるけど燃費のいい車に乗り換える」ことを「エコ」だと言い切っているが、使い捨ての風潮を助長するだけであり、エコロジーとは程遠い内容だ。業界トップがこのような見解をあらゆる時間帯に放送すると、分別のつかない若者に悪影響がないだろうか?

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • ドラマ番組(A)。夕方4時前から「親子のための完全総集編」が放送された。小学校高学年の子供が「お母さん、ひとりエッチってなあに」「経験が少ないって何の経験なの」と聞かれて初めて知った。このドラマの前宣伝を見て、子供には見せないと決めていたが、番組は夜の10時からの放送なので、子供が見ることはないと安心していた。それなのに、夏休みのこの時間に総集編を放送するとは何事ですか。それも「親子のための総集編」とはどういう意味ですか。テレビ局もドラマを放送する時には、放送時間帯と内容を考えていると思っています。このドラマだって夜遅くの放送だから、この内容なのではありませんか。それを「総集編」として小学生でも見られる時間に放送することの良し悪しを考えないのでしょうか。
    • ドラマ番組(A)。新聞のラ・テ欄で「好きなの?ヤリたいの?」と不適切な表現で番組を紹介している。青少年を視聴対象にした番組にも拘らず性にまつわる過激な表現が余りにも多い。ラブホテルの部屋のシーンから始まり「私とやりたいだけなの」等のセリフが随所に出てくる。決して公共の電波で放送する内容ではない。
    • ドラマ番組(B)。映画でも話題になったケータイ小説が原作のドラマだが、ゴールデンの時間帯で”レイプ”と”人口中絶”を推奨するようなドラマを放送して欲しくない。多くの子ども達も見ている。あの内容を流すのならせめて深夜枠にする等の配慮ができるはずだ。映画が放映された時も年齢制限を設定しなかったことが問題になった。あのような内容は子供に間違った性知識を与える。最近は未成年による性犯罪も増えているし、それを助長するような内容は好ましくないと思う。放送を自粛、せめて時間帯を遅くする等の対応をお願いしたい。
    • バラエティー番組。司会のひとりが女性芸人の胸をわしづかみにして揉んでいた。見ていてこれは明らかにセクハラ・パワハラだと感じた。彼女はその手を払う事はしなかったが嫌な表情をしていた。おそらく上下関係があるため、この行為に反発することが出来なかったのではないかと思った。夏休み中であり子供も一緒に見ていて非常に良くないと思った。このようなシーンを放送してもいいのか疑問を感じる。
    • バラエティー番組。中年男性向けということで敢えてそうしているのだろうが、ビキニ姿の若い女性を大勢登場させ、いやらしいトークを繰り広げる内容。22時と言えば夏休みの子ども達にとってまだ宵の口。子どもも見ている時間に放送する内容とは思えない。このような番組は放送しないのが望ましいが、どうしてもというならせめて深夜の時間帯に放送すべきだ。
    • ラジオ番組。毎週放送される午前9時台の企画コーナーは、リスナーから寄せられた”お色気内容”の手紙をパーソナリティーが卑猥な声でお色気ムードたっぷりに読み、相手の女性が下品な笑いで応答するというもので、その内容は時には大人でもドキッとするような嫌らしさである。今は学校の夏休みでもある。これを子供達が聴いたら悪影響を受けることは間違いない。せめて夏休み期間中だけでも、このコーナーを休止してもらいたい。
    • クイズ番組。このスペシャル番組は内容があまりに低俗だと思う。出演しているタレントは平仮名を書けなかったり、また他のタレントは問題を解けない事をおもしろく言い訳をしていた。しかも小学1年生の問題を全員正解すれば100万円という条件があった。義務教育での学習内容で全問正解すると賞金がもらえるという考え方を正してほしい。
    • 情報番組。朝から低俗すぎる内容に怒りを覚えた。大磯ロングビーチからグラビアアイドルの運動会なる企画が生中継された。男性タレントがグラビアアイドルの胸元にカメラを押し付けたり、女性達が胸で解答ボタンを押したり、朝から下劣な番組を放送した局に怒りを感じた。深夜番組ならともかく、朝から放送する内容ではない。今は夏休みで、周りには小中学生も多くいた。また親子連れにはとても気まずそうだった。出演していた女性タレントは本気で怒って「生放送です!まだ朝です!」と言いながら、男性タレントの頭を叩いていた。当然だと思う。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • パチンコ店のCM。人気アニメの声優2人を起用しているが、アニメ内ではこの2人は未成年、高校生として登場している。CMではアニメキャラクターであることは一切言っていないが、この二人を起用することはアニメキャラクターということを暗に言っているようなものだ。未成年を想起させるキャラクターをパチンコ店のCMに起用することは望ましくない。即刻やめるべきだ。
    • いま各局で放送されている日本のホラー映画のCMに、赤ちゃんが投げ捨てられるシーンが出てくる。極めて不快だ。赤ちゃんの虐待を助長する危険性もあり、テレビで放送するのは不適切な映像だ。放送を中止すべきだ。

    【いじめや虐待を助長する】

    • バラエティー番組。この番組は毎週一人の司会者だけに人権侵害にもなるような嫌がらせをしている。今回もまたこの司会者を便器扱いして、馬鹿にして喜んでいた。番組の出演者全員で一人だけを執拗に貶めるのはただのいじめだ。本当に見ていて不愉快になる。子供がテレビを見て面白がり、それを真似していじめをする子が現実にいる。便器扱いされるいじめを受けた子がどれほど傷つき悲しい思いをするのかも理解できないなんて最低だ。こんな番組を平気で流す放送局が許せない。
    • バラエティー番組。二人組芸人の一人が世のため人のために走りまわるというコーナーで、子供の世話を頼まれたその芸人が、年端のいかない子供をヤクザまがいの人相風体で脅していじめ、泣かせていた。お笑いタレントによるバラエティー番組とはいえ、あんなことをやっていいのか。あれはまさに児童虐待、脅迫だ。
    • バラエティー番組。「○○ランキング」と銘打ったコーナーで、色々なジャンルの上位にランクされるものを紹介しているが、この日は「芸人のブサイクランキング」なるものを発表していた。人の容姿をあげつらい、ワーストの順位をつけるとは酷い。似たような企画は他局の番組にも見られるが、僕の友人はそれを真似たいじめに遭った。テレビがこうした低次元の企画を止めない限り、今後もテレビを真似たいじめや嫌がらせは減らないだろう。

    【報道・情報に関する意見】

    • 桐生第一高校野球部員のわいせつ事件に伴って甲子園大会の出場の是非が問われているが、この事件の報道に同校の選手の様子の映像などを利用するのは不適切ではないか。事件を起こした生徒は少年法で守られ顔も氏名も明かされないが、選手たちはまるで関係者の様に報道され、顔も名前もさらされている。選手たちに事件について発言を求めるなどもってのほかだ。報道側は配慮するべきだ。

    【委員会に対する意見】

    • 青少年委員会の男児の裸についての提言を読みました。初めてBPOを評価したいという気持ちになりましたし、BPOの存在意義、マスコミの自浄能力があるということを痛感しました。男児ポルノは、日本人が思っている以上に深刻です。特に欧米では、男児が誘拐されポルノの被写体にされた後殺害されるという事件が多数起きており、男児ポルノは非常に悪質な性犯罪であると認識されています。マスコミは、その点をもっともっと認識するべきであると思います。

    【性表現について】

    • BS(再放送)。小学生の子供と一緒に見ていたが、クレイアニメで人形がセックスをするシーンがあり慌ててテレビを消した。子供に「何故消したのか」と聞かれたが、低学年の子供には性についての説明はまだ出来ない。この番組は本来は大人向けで夜中に放送されている。昼間に放送するのはいかがなものか。新たな視聴者を増やしたいからなのか。昼間は多世代がテレビを見ている。放送局の都合ではなく、視聴者のことを考えて放送することを願う。

    【放送局に対する意見】

    • ラジオ局。番組ではセックスについての卑猥な言葉が露骨に出てくるので局に注意を喚起した。2週間後の番組の冒頭で、「この番組は18歳未満の聴取者に不適切な表現が使われますので、18歳未満の方は9時28分まで聴取を控えてください」という放送があった。これでは18歳未満の人にかえって興味をそそらせる事になり、大変不快な気持になった。

    【要望・提案】

    • 北京オリンピックで女子ソフトボール日本代表が金メダルを獲得したが、西山麗選手が先天性の心臓病を乗り越えて仲間たちと共に頑張っていく姿に心を打たれた。これは実話だが、病気を乗り越えてスポーツに打ち込むこと、金メダルを目指して頑張ること、あきらめないことの素晴らしさを子ども達に伝えるため、ドラマやアニメにしてもいいのではないか?

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 「月曜日から金曜日の早朝に放映されているアニメ番組が子供に悪影響」という意見が掲載されていたが、全く見当違いの意見としか言いようがない。ペット禁止マンションで動物を飼うのはマナー違反だとしても、この番組のテーマは「子猫(動物)を通した家族の暖かいふれ合い」のはずだ。それに「作者の倫理観を疑う」云々は作者に対する誹謗中傷以外の何者でもない。子供に番組の善悪の判断をさせず、ただ自分の好き嫌いだけで乱暴な判断をすることこそ「子供に悪影響」だと思う。

    2008年7月に視聴者から寄せられた意見

    2008年7月に視聴者から寄せられた意見

    続発した殺傷事件・通り魔事件報道に関し、”取材・報道のあり方”と”放送の影響を危惧する”との意見が多く寄せられた。遺族や容疑者の家族をはじめ、生徒周辺など、関係者への取材について「過剰な取材」とする批判が多かった。また、容疑者の過去の作文の紹介や動機を報道することへの批判などがあった。

    2008年7月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,130件で、6月と比較し306件減少した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール53%、電話40%、ファクシミリ4%、郵送ほか4%。 男女別は男性71%、女性25%、不明4%で、世代別では30歳代24%、20歳代19%、40歳代17%、50歳代12%、60歳以上9%、10歳代4% の順となっている。

    2008年7月に視聴者から寄せられた意見 1,130件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年7月件数 年度累計
    人権等に関する意見 9 件 28 件
    放送と青少年に関する意見 191 件 [ 意見内容 ] 704 件
    放送番組全般にわたる意見 523 件 [ 意見内容 ] 2646 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 55 件 345 件
    その他(放送関連以外) 352 件 1590 件
    意見件数 計 1,130 件 5,313 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。7月通知数は502件(46放送局)であった。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    7月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 9件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 158件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【情報ワイド・バラエティー番組】関連1,147件(全体の102%)前月比77件の減少
    意見の傾向 “指摘事項”(件数、全体の比率)

    “不適切な内容、不適格な出演者”(721件:64%)
    “低俗・下品な番組” (239件:21%)
    “倫理観欠如、局の責任”など(187件:17%)

    【報道・情報番組】関連570件(全体の50%)前月比245件の減少

    “取材・報道のあり方・批判”(377件:33%)
    “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(145件:13%)
    “報道の公平・公正性と内容批判”(48件:4%)

    *【情報ワイド・バラエティー番組】と【報道・情報番組】 の意見合計数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

    7月の意見の特徴は、続発した殺傷事件・通り魔事件報道に関し、”取材・報道のあり方”と”放送の影響を危惧する”との意見が多く寄せられた。 “取材・報道のあり方”では、遺族や容疑者の家族をはじめ、生徒周辺など、関係者への取材について「過剰な取材」とする批判が多い。また、容疑者の過去の作文の紹介や動機を報道することへの批判、被害者が記録されている防犯カメラの映像の使用についての抗議が目立った。
    “放送の影響”に関する意見では、繰返される報道による連鎖で模倣犯を生むのではないかとの指摘や、青少年への影響を危惧するものが多い。
    この他、月の後半では個々の番組内容について出演者の言動を批判する意見は124件と多く、中でも番組内でのイジメや乱暴な行為および不適切な発言を非難する意見が107件に上った。次いで「放送局の姿勢や責任を問う」意見(90件)、『ヤラセ、捏造ではないか』との指摘(42件)となっている。
    また、地球温暖化防止にむけて放送局の深夜放送休止を求める声や、今日の物価高騰や食糧事情を無視した「大食い番組」批判が引き続き寄せられている。
    【放送局の電話応対や局の姿勢】に関する苦情・抗議171件(前月比4件の増加)
    【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘49件(前月比12件の減少)
    次いで【報道・情報番組】に関した意見が509件(全体の38%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(252件:19%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(190件:14%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(67件:5%)で、いずれも前月の430件から増加した。

    青少年に関する意見

    7月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは191件と先月より30件増えた。
    内容別では未成年を主役にし、性をテーマにした複数のドラマに対しての批判が目立った。容疑者が未成年の事件報道に対して「”同級生のへのインタビュー”や過去の文集の紹介”まで報道する必要があるのか」「報道が詳細すぎる」という意見も多く寄せられている。
    また今月は、ホラー映画のCMに対し「時間帯などを考えるべきだ」という意見が8件あった。

    BPOに関する意見

    55件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見21件、問い合せ34件であった。

    番組全般

    【特記事項】

    • 「八王子通り魔事件」の報道で、24日と25日、東京キー局の2局が被害者の顔写真を生存している別人と取り違えた。事実を伝える報道番組として、正確さに欠けた稚拙な人為的ミスと言わざるを得ない。今までにマスコミ全体で何度も同様の過ちを繰り返しており、後で訂正さえすれば許されるといった甘えがあるのではないか。間違えられた生存している別人の女性もさぞ迷惑だろうし、家族や親戚、友人も肝を冷やしたことだろう。そこまでして被害者の顔を放送で出さなければならない意味があるのか?最近の報道は早い展開と話題性が重視され、ワイドショー的演出によって視聴率の数字しか追い求めていないように感じる。最近の報道はショー化し、被害者家族や加害者の家族に取材陣が大勢で詰め掛けて、遺族感情を考えない非常識な取材が多く、取材陣の現地での態度が悪いと評判である。”マスコミと言えば何でも許される”と思い違いをしている。被害者のプライバシーを慎重に扱うという真面目な姿勢が全く感じられない。写真を紹介したり、人生の軌跡を報道することについて、被害者や遺族の許可を得ているのか?被害者の写真や情報を使う場合は、提供元を提示し、同時に誰の許可を貰って報道しているのかを伝えるべきだ。このような報道姿勢が日本全体のモラルや常識、政治、教育などのレベル低下の一因になっていると考える。
    • 「八王子通り魔事件」の殺人事件報道では、これまでの事件報道と同様に、「凶器の購入先」「隠し場所」「殺人の手口」などを1日に何度も繰り返して放送していた。私はボランティアで若い人と接しているが、若者からは「このようなニュースを何度も見ていると実行犯と同様な気持になってしまう」と訴えられたことがある。報道の仕方が若者に何らかの影響を与えていると思うので、手口などの詳細な報道は止めて貰いたい。社会からの疎外感を持っている子供達は、なんとか有名になろう、注目されたいと衝動的に行動しかねない。このような社会を作ってしまった大人の責任でもあるのだから、むしろテレビ局は社会の現状を分析した番組を作って貰いたい。
    • 「岩手北部地震」の地震速報で、震源地などはテロップやCGで場所が表示されていたが、画面に映っている被災地や、リポーターがコメントしている取材場所についてはそこがどこなのか場所が表示されておらず分かりにくかった。過去に台風の被害を受けた豊岡市で聴覚障害者に避難勧告が届かず、浸水した自宅に取り残されたケースが複数あった。聴覚障害者や視覚障害者は健常者よりも避難に時間がかかるため、放送局は技術的なバリアフリーに取り組み、中継場所についての情報は映像と音声の両方で伝えるようにしてほしい。
    • 東京キー局の朝の情報ワイドで、痴漢被害をでっち上げ虚偽告訴を行った女性被告の公判の報道に関して、スタジオでわざわざ役者を起用し、痴漢が行われたと虚偽申告したときの状況を再現していた。この報道に限らず、最近のテレビでの事件報道は非常にエキセントリックで過熱していると感じる。また、”自由”と”身勝手”との区別も出来ず、報道されたことを真似たりする視聴者もいるので、報道する側は必要以上に詳細な報道をしないで欲しい。いつどこで模倣犯が現れるか分からないので、日常生活の中で非常に恐怖を感じている。

    【取材・報道のあり方】

    • 民放各局の「岩手・宮城内陸地震」の報道では、地元の岩手で感じた揺れの実感とテレビでの震度報道とのずれが大きかった。岩手南部は比較的平野部が多く、この地震による被害は山間部のごく一部に限られていたが、報道では、最も大きな被害を受けた宮城県栗原市に関する報道で重要な視点が抜けていた。栗原市は3年前に10町村が合併して誕生した市であるが、そのために初期の被害情報が共有出来ず、それが避難所対策や、その後に起きた土砂による堰止湖対策の遅れに繋がったことを伝えるべきであった。
    • 「岩手17歳少女殺人事件」の報道で、リポーターが「父親は栗原市の郵便局に勤めている」と、事件とは全く関係のない父親の職業を伝えていた。何故被害者の親族の人権を無視した報道をするのか。父親の職業を伝えることによって、事件が解決するとでも思っているのか。「秋葉原通り魔殺人事件」でも、容疑者の両親が自ら謝罪会見を行ったが、記者の容赦ない攻撃に泣き崩れ、まるで土下座した状態の母親の姿をそのまま放送していた。これは行き過ぎた取材による報道被害である。こういうことでは、殺人事件などはワイドショーで取り上げるべきではない。
    • 「八王子通り魔事件」の報道で、被害者が被害に遭う9日前の飲食店での防犯ビデオ映像が放送された。しかし、この映像は事件とは全く関係がなく公開されるべきではないと考える。被害者の知人から以前に行った飲食店名や日時を聞き、飲食店でその日時の防犯ビデオを入手したのではないか?マスコミが事件とは関係のない日時の防犯ビデオを入手し放送する行為は、国民のプライバシーを侵害するものであって脅威を感じる。今回のビデオの入手に関して調査と説明を求めたい。
    • 「八王子通り魔事件」の容疑者について、「誰でもよかった」という、警察が発表した犯人の供述がそのまま伝えられている。だが、そこらの野良犬が殺されたのと訳が違う。どうして被害者家族の心情に配慮した報道をしないのだろうか。「誰でもよかった」などという犯行理由を受け入れることなど出来る訳がないではないか。また、番組によっては、今年に入ってから起きた8件の無差別殺傷事件の犯行動機について、一様に「誰でもよかった」と書かれた供述の一覧をフリップで示しながら「秋葉原通り魔殺人事件」などとの関連について話していたが、このような報道姿勢こそが摸倣犯を生み出す連鎖を呼び起こしているのではないかと思う。
    • 東京キー局の朝の情報番組で、重油価格高騰の影響により全国の漁船が一斉休業したニュースを伝えた折り、出演者で関西のテレビ局報道部の要職をつとめる某氏が「日本の食を支えるためにも対策を考えなくてはいけないが、軽油の値上げ幅は10%程度なので、トラックなんかはさほど問題ではない」と不適切な発言をした。私は父親の後を引き継ぎ、14年前からトラック・ダンプカーを数台購入して営業しているが、軽油価格は当時1リットル当たり62~63円だったものが、現在の価格は155~160円で約2.5倍に高騰している。営業すればするだけ赤字になるが、運転手の手当てを支払うために食うや食わずでコスト削減に努めているのだ。彼は某テレビの報道局の要職なのだから、自身の職責を自覚した発言をしてほしい。
    • 朝のワイドショーで大分県の教員不正採用問題について、視聴者からの「どこの県でも行われている」「教員一家は絶対不正をしている」「私の知人もやっている」等のFAXを紹介していたが、きちんと事実確認をしてから放送しているのか?憶測や噂を、いかにも本当のように報道しているように感じた。連日の報道により教育現場で先生も子ども達もとても戸惑っている。信頼関係で成り立つ教育現場に波風がたっているのも事実だ。テレビでの報道をすべて信じきって激怒する方もいる。放送がどれだけ視聴者に影響を与えるか、それがどのような混乱を引き起こすのかを少し立ち止まって考えてほしい。
    • 岐阜の女子短大の6人の学生、京都の男子大学生3人に続いて、私立高校の硬式野球部監督がフィレンツェの世界遺産「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の壁に落書きしたことが発覚し、それぞれ処分されている。また昨日は、JR上越新幹線の車体側面に「Hack」と落書きされていたことも報道されている。世界遺産への落書きの約1割は日本人だと非難されているが、報道機関はこれら落書き行為について「モラル」や「倫理」だけではなく、「落書きは器物損壊であり犯罪行為である」ということを、罰則金などの社会的な制裁も含めて報道するべきである。現在のような報道のあり方では負の連鎖を呼ぶだけである。
    • 重大な事件や事故を伝える際、死者と負傷者をまとめて「死傷者○○名」と表現することが多い。しかし死亡と負傷では被害の度合いの差は大きく、一緒に数えること自体、死者の尊厳を軽視するもので、亡くなった方に失礼だと思う。やはりその時点での「死者○○名、重軽傷者○○名」とそれぞれを分けて伝えるべきだと思う。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 乗馬型フィットネス器具の通信販売について、公正取引委員会から警告処分を受けながら未だに「法律違反を犯したわけではない」と言い切っているこの放送局の姿勢はおかしい。「あるある大事典」では、納豆ダイエットが社会問題となり、番組は打ち切られ、社長は辞任し、関西テレビは民放連を除名された。一体、この局の問題と関西テレビの問題はどこが違うのか?視聴者から見れば同じ問題であるように思う。こんなときこそ、第三者機関であるBPOにしっかりしてもらいたい。
    • エネルギー危機が叫ばれているこの時代に、一晩中テレビ番組を放送する意味が一体どこにあるのか問いたい。観賞に耐えるものならともかく、芸とは名ばかりのお粗末な芸を見せるだけのつまらない内容のものばかりだ。このような番組をその夜の楽しみにしている人は殆どおらず、視聴率も限りなくゼロに近いだろう。それならば思い切って深夜番組を打ち切り、放送時間を短縮すべきではないだろうか。地球環境に配慮した対応を各放送局に望む。
    • 長時間番組の中で芸人の所有するクルマをペンキで滅茶苦茶にし、更にぶつけて駄目にするというとんでもない企画があった。幾らなんでも酷過ぎるのですぐにテレビ局に抗議し、不適切な内容について番組の中で謝罪するよう要望した。しかし謝罪はなく、後日再度電話をして番組担当者と話をした。その際「企画で使われたクルマは本当に芸人達の私物なのか」と尋ねたところ、「あくまでも演出上彼らの所有物ということにしただけであり、実際は違う」と言われ唖然とした。それでは視聴者を欺くヤラセということになる。そのことも合わせて謝罪するようテレビ局に抗議したい。BPOからも強く言ってほしい。
    • 20時45分頃に放映された長時間番組の中での、お笑いタレントによる他人の自家用車に対する塗装のいたずらは車の所有者本人には全く了解を得ずにいたずらの有様を垂れ流し放映しておりました。20年以上前に放映した「ひょうきん族」の回顧は、四十代になった私も懐かしんで見ておりましたが、さすがに当世、本人の了解もなしに自家用車が見るも無残にペンキでいたずらされ、破壊される様子には思わずチャンネルを変えました。やりすぎです。当時とは時代が変わっています。お笑いで済ませるレベルではありません。刃物でさえ模倣犯がふえているのですから、この番組を見てひょうきん族のシュールなお笑いをお笑いで済ませずに、器物破損という犯罪に転嫁する若者が出るかもしれません。テレビ局は自身の影響力をもっと考える必要があると思います。垂れ流しの27時間でした。
    • 世界の食糧難についての話題で、貧しい地域では大切な食糧である「トウモロコシの粉」をスタジオの出演者が試食する場面があった。「まずい」という意思表示であろうが各人とも一口食べて顔をしかめ、それ以上は口にしなかった。そのため用意したトウモロコシ粉の殆どが無駄になったようだ。食糧危機を伝える番組なのに大量の食糧を無駄にする番組を放送する意図が分からない。放送局の常識を疑う。
    • 週刊誌にタレントグループのリーダーの”大麻吸引疑惑”が載っている。ところがテレビのワイドショーなどはどこの局もこの”疑惑”を取り上げなかった。女性アナ不倫騒動のときもそうだったが、普段は新聞や週刊誌などの記事を紹介するのにである。これは、タレントがテレビ局に巨大な影響力を持つプロダクション事務所のタレントであるため、テレビ局が同事務所に気を使って自粛したか、あるいは同事務所がテレビ各局に圧力をかけて報道をストップさせたとしか思えない。そうだとすれば報道のあり方として問題だ。
    • 写真家が出演して彼の作品を紹介していたが、女性のヌード写真が放送された。子供も見る可能性のある午前中にこのような人物を出演させることは公共放送のNHKとして問題ではないか?インターネットでその写真家を検索すると、縄で縛られた女性の写真などが出てくる。このような一部の人が趣味としているような写真、またそれに結びつくような人物をNHKの番組に出演させるべきではない。視聴者センターに電話をしたが「子供が学校に行っている時間の放送だから問題はない。リクエストが多いので再放送した」と言われた。
    • 深夜番組でホラー映画の宣伝が流れたが、画面に急に恐ろしい顔が現れしばらく映っていた。あまりにも衝撃的で恐ろしく、心臓がドキドキしたのでチャンネルを替えた。私は今妊娠中なのだが、眠れずに気分転換にテレビをつけた時にちょうどこの映像が流れた。そのせいで動悸が止まらず、目を閉じるとその顔を思い出し吐き気がして眠れない。いくら深夜番組とはいえ、公共の電波なのだからもっと配慮すべきだと思う。しかも何の前触れもなく急に流すのはひど過ぎる。卑猥な映像や言葉にはコードがかかるのと同じに、恐怖映像にも同じ措置をとるべきだ。見たくないものを急に見せられて腹が立つ。これでは安心してテレビが見られない。実際そのチャンネルはそれ以降、怖くて見られない。今でもショックでお腹が痛い。
    • 月末の金曜日からスタートするドラマの番組宣伝を偶然見ていたら暴力・犯罪を扱ったとんでもない内容だった。この番組に携わった方々、特に番組制作を決定した方々の品位や感性のなさにあきれ果てる。このような世の中になるように煽っているように思える。タイトルに「この正義が罪だとしても」とあるが、悪いことをした者をかばい立てしているようで、本当に情けなく苛立ちを覚える。「思想や哲学を持って」とは言わないが、せめて「創造力」と「倫理観」くらい持った者に制作にあたらせるような局になってほしい。
    • 13日にドラマ番組の宣伝が約1時間にわたり放送された。その中で、男子高校生役の俳優数人の裸が頻繁に登場し、女子高生役の大勢の女性を前に全裸で学校内を走り回るシーンが繰り返し放送された。男子生徒役の俳優が18歳未満か否かに拘らず、22時台の放送でこれら若者の性を面白おかしく商品化することに疑問を感じた。ここまでやるのは制作者の単なる趣味とセクハラだと感じた。下着姿でなら学校を走り回されるシーンは演出として譲歩できるが、公共の電波で、生徒役の大勢の女性の前を全裸で走らせる必然性が全く理解できない。この宣伝番組では冒頭で全裸シーンをウリにしているかのようなナレーションも入り、「視聴率をとるためには放送倫理など関係ない」という制作者の気持ちを感じた。この番組の放送時間帯を考えると、今後制作者の姿勢が更にエスカレートするのであれば、青少年に与える悪影響が懸念されるため意見させていただいた。
    • 企画の第2弾として、夫の歯ブラシでトイレの掃除をしているという”鬼嫁”が紹介された。朝の食事中にこんな話しを聞かされ、気持ちが悪くなり吐き気を催して食事が喉を通らなくなった。こんなくだらないことを放送しないで、もっと視聴者の役に立つ情報を伝えてもらいたい。このコーナーでは、先週も「夫の歯ブラシで排水溝を掃除する”鬼嫁”」を紹介していた。
    • キー局の午前から昼過ぎのラジオ番組のレギュラーコーナーとして”お色気大賞”というものがあるが、文字通り卑猥な内容が白昼堂々と放送され、なおかつその度合いが過激だ。コーナー自体の話題がそもそも性行為に特化したものに限られており、性行為に関わるあらゆる卑猥な「言動」及び「アクション」やその行為で発せられる「音声」について具体的で強烈な表現が満載されている。是非やめていただきたい。
    • 日曜の夜の遅い時間に放送する番組で、テレビショッピングのような演出で”勃起王”なる架空の商品を紹介していた。出演者に男性の勃起を思わせるようなズボンを履かせ、性行為を思わせるような行動までさせていた。深夜とはいえこのような内容を放送するのはいけないと思う。そもそも放送局は「報道をする」という条件の放送免許を持っているのだから、視聴率のためだけのあくどい演出は控えていただきたい。
    • 土曜日の夜、”新しい笑いを追求”と謡ったバラエティー番組で、女性タレントの写真をプリントしたウチワを作り、その写真の女性の股の部分に穴を開けて、その穴に男性タレントが指を突っ込んで執拗に笑いを取ろうとしていたが、正視に堪えない異常なシーンで不愉快だった。こういうものを夜8時という時間帯に全国に放送しているということが信じられない。品性下劣で猥褻の度を越えており、出演者やスタッフの下卑た笑いで気分が悪くなった。こういうものを民放連は容認しているのか?こういう番組は即刻放送中止にすべきだと思うが、この内容でも問題にならないのだろうか?これが許されるのであれば、放送倫理とは一体なんなのか?公序良俗に反した内容を世の中に垂れ流すのが放送の果たす役割か?
    • 関西の局の10分番組で、番組時間の約9分中、8分がグラビアアイドルの水着ばかり。あとの1分がスポンサーであるパチンコ店の情報。アイドルのお色気で釣って自分の店の宣伝をするとはどういった番組か?番組内容も胸に万歩計を装着してジャンプし、胸の揺れを撮影するというもの。いい加減、水着などのお色気はやめていただきたい。深夜だからといって、誰でもが見られるテレビでやる事ではない。この局は土曜深夜の番組でもアダルトDVDを紹介したりしているが、くだらない低俗番組をいつまで放送するつもりなのか?アダルト番組が見たいのならパソコン・DVD・ビデオで見ればいい。地上波で放送するべきでない。
    • 関西の局の制作する全国向け番組の司会者が「米粉」という言葉を言う時に、関西での女性性器を意味する言葉を想像させるべく、「関西では・・・こ、め、こ」等、必要以上に強調・連呼していた。この行為は放送倫理上好ましくないばかりか、視聴者を不快にさせるものだ。
    • 高速道路のサービスエリアで、男性タレントが財布をなくしたといって探し回る状況が放送されていたが、実は共演タレントが隠し持っていて、後でなくした本人に気づかせるという構成になっていた。財布が発見されるまでにサービスエリアの従業員を巻き込み財布探しをしたり、サービスエリア内の防犯カメラの映像を確認させるなどしていたが、善意で探してくれた人に対して非常に失礼な表現だった。いくらイタズラ企画だとしても、このような表現は問題があるのではないか?
    • 同姓コンビのタレントによる番組で、出演者とスタッフによる番組司会の相方に対する”からかい倒し”が最近ますます目に余るようになってきました。今週火曜日の収録では、観覧者に対して「収録中にあったことの一切口外禁止」という命令が出されたとのことです。収録中に何があったかは分かりませんが、外部には知られてはならないような事があったのだと推測できます。今までの事例から考えて、恐らく番組での”からかい倒し”がひど過ぎたか、もしくは出演者の発言に差別的なものがあったのだと思います。外に出せないようなことが起こる番組の倫理とは何なのでしょうか?全員で一人の人間を貶めるということは、イジメとなんら代わりません。人をからかうことによる「笑い」は、一歩間違えると「イジメ」になります。
    • 関西の局の番組司会者はタバコを吸い、酒を飲み、横にキャバクラのお姉さんのような人を置きながら番組を進行していた。この件でテレビ局に「たばこを吸いながら番組を進行してもいいのか?」と電話をすると、「路上喫煙とは違うので問題ないです」と横柄に言われた。でも、常識で考えたらおかしいだろう!!
    • 火曜日の午後、江ノ島ビーチで水着姿の若い3人組の女性にインタビューしている様子が放送されていたが、傍らに、明らかに彼女たちのものと思われるアルコール飲料の壜が置いてあった。彼女たちがサバを読んで「19歳」と年齢詐称していることも考えられるが、いずれにしろ放送すべき映像とは思えない。放送は生中継ではなくて録画のようだったが、それならば編集して彼女たちの場面をカットできた筈である。他局のことではあるが、ひと月ほど前、早朝のワイド番組で電気自動車特集をした際に、公道を走る電気自動車の隣に制服姿の高校生がタバコを吸いながら片手運転で自転車を走らせている姿が大写しで映ったことがある。放送局の制作担当者は、画面の隅々にまで気を配って編集すべきである。
    • 早朝からの情報ワイドでは「話題の転換」「タイトル提示」「字幕の表示」などの際に入る”効果音”が大きくて、うるさくて耐えられず、音を消して見ている。無意味でナンセンス極まりなく”逆効果”だということに番組担当者は気がつかないのだろうか。同局の別番組についても全く同じことが言える。
    • 「お客様は王様かよっ!?」で、お昼の時間を「午後12時」と表現していたが、午後0時の間違いだ。午後12時は夜中の午前0時のことだ。お昼12時なら正しい。実際は12時間表示の場合、11時の次は0時になる。午前か午後かは、午(うま、うしではない、うしは2番目、丑みつ時)の前か後ろかであって、その真ん中を正午と言う。他局でもこういった間違いが非常に多い。放送局たるもの、もっとレベルを上げてください。
    • ボクシング世界選手権でチャンピオンへのインタビュー中に亀田興毅がリングに乱入した。中継した放送局にこのことで苦情を伝えると「(乱入は)演出ではなくハプニング」との回答だった。しかし、ジムの会長の証言では「事前に乱入することが決まっていた」とのこと。このことが事実ならば放送局は視聴者に対して極めて不誠実かつ公共性を重んじる放送機関として、あるまじき態度だと考える。ただでさえ一部で偏向報道や捏造が多いなどと言われているのに、放送局の体質を疑わざるをえない。場合によっては放送免許剥奪でもよいのではないかと考えるほどだ。

    【その他、番組全般】

    • 推奨意見/我々が知り得ない裁判所の現状を東海テレビがドキュメンタリーで伝えていた。地方のテレビ局が現職の裁判官の日常生活をはじめ、裁判所の制度や内部を長期にわたり取材したことは評価に値し、番組の視聴を推奨する。そこで要望だが、来年から始まる「裁判員制度」について、制度導入の理由や裁判員の仕事と役割、制度の対象となる事件等を紹介する番組を今後制作して欲しい。
    • 推奨意見/「岩手北部地震」の報道特番が放送されたが、フジテレビだけが番組中のCMを全て公共広告機構に差し替えて放送していた。この方針はとても良いと思う。他の局は平気でCMを放送していた。スポンサーとの契約があるのかも知れないが、被災者の気持ちを考えた時、報道特番を組んでいる以上はCMにも気を使っていただきたい。そういう点で、この局の方針には感心した。
    • テレビでの誤報は一回謝罪すれば許されるのか?視聴者はテレビを24時間見ているわけではない。その時そのチャンネルで見た情報を信用する。ずっと同じチャンネルを見ているとは限らない。もう少し責任感を持ってほしい。これが他の業界なら責任問題だし、食品業界なら産地偽装・産地取り違えでクビになってもおかしくない問題である。それなのに、テレビ業界は謝罪すれば許される。自分達は甘い業界にいることを自覚してほしい。もうすこしペナルティーを厳しくすべきだ。
    • 是非とも報道して欲しい事がある。大手新聞社が数年間にわたり英文サイトで日本人女性を侮辱するような記事を書いていた。この新聞社は一応は対応したが、その処分は甘すぎる。しかしメディアはこの事件をあまり重視しておらず、ほとんど報道されていない。新聞社の行為は決して許されるべきではなく、厳しく追及すべきだと思う。不二家や船場吉兆の事件ではメディアが糾弾し、企業も多大な損害を被っている。何故一般企業の不正は訴追までされるのに、この新聞社は軽い追及で済むのかが不思議だ。メディアはこの問題を広く国民に伝えるべきだと思う。
    • 「原爆 “封印”された昭和史最大のミステリー」と謳った番組が8月2日午後9時から放送される予定だが、何が封印されているというのか。大東亜戦争当時に日本にも核爆弾製造計画があったことは周知の事実だろう?確かに知らない人は多いかもしれないが、「封印」されてはいない。いかにも軍部や一部政治家がこれまで隠し続けてきたような印象を与えて視聴者をつかむための「誤解を生む過大な表現」としか言いようがない。それに”福島県石川町に住む15歳の中学生たち160人が動員された。その一人の証言を軸に物語は進む”とあるが証言者はたった一人か?60年以上も前のことだから記憶があいまいな部分も多いだろうし、思い違いをしていることもたくさんあるだろう。例えていえば「私はアガリスクを飲んで癌が消えました!」と同じで、その人は嘘をついていなくても、言っていることに普遍性があるとは限らない。一人の証言だけでドキュメンタリー番組を制作するのはいかがなものか。日本における核爆弾製造計画という理化学研究所の仁科芳雄博士が指揮したウランの分離・濃縮に関する研究というのはそれなりに知られた話だと思うし、何より湯川秀樹博士も理化学研究所の一員であり、その時の所謂”F研究(素粒子研究)”が後のノーベル賞受賞の対象研究へと繋がっていったというのはあまりにも有名な話だ。それを「封印されたミステリーだ」と言われてもどうかと思う。
    • 先月以降、10代から30代の犯行や凶行が続発している背景には、テレビ、新聞、雑誌など、従来からのメディアに加え、インターネットも含めた過剰なまでの事件報道や、その周辺情報の氾濫状態を抜きには考えられない。特にテレビとネットが若い世代に及ぼしているその影響は、今や誰も否定できないのではないか。続発する類似事件の原因が事件報道にあると言うのではない。むしろ放送に課せられた使命感や放送上の倫理観をはじめ、番組自体が社会への責任を放棄し無責任な一部のタレントを起用した低俗な情報番組の氾濫に問題の根源がある。更にそれらの情報番組やバラエティー番組と同様、或いはそれ以上に影響を与えているのが、公序良俗などのかけらもない多くのドラマやアニメ番組であり、そこには「生命」「倫理観」「人権」「社会常識」など、社会の規範を無視した番組作りをする放送界の基本姿勢と経営方針に問題がある。特に大手民放局の経営には自律や自浄などの意識はないのではないか。放送局に訴えても視聴者の声など聞こうとしない各局の対応ぶりがいい例で、だからBPOに伝えるのだが、BPOが各局に対し指導・監督権がないというなら、せめて「放送の影響」について真剣に検証していただきたい。ヤラセや捏造問題の追及よりも、もっと大きな課題だと思う。BPOにも視聴者からの意見が多く寄せられるのだろう。それらの意見の中には「放送の及ぼす影響」についてのデータや「放送を良くする」ヒントがあるのではないかと思う。視聴者の声をBPOがうまく活かすことで放送界と周辺関係者に警鐘を鳴らすことができるのではないかと期待したい。本来ならば、各局が現在放送している自らの番組を検証し、社会への貢献や悪影響の有無を振返るべきだと思うが、今のような番組しか作れないような各社にはとても期待できない。NHKも含め各社の役員・社員は自社番組を視聴しているのだろうか。「見ている」と言うなら、「我々は実に多くの恥ずかしい番組づくりをしている」との自省はないのか。このような放送メディアのあり様では早晩、インターネットを含めた通信と放送への規制の動きが加速するだろう。ネットによる社会への影響とともに、放送の果たす社会への役割や、まともな番組とは何かを放送界自らが真面目に考えるべきぎりぎりの時だと思うがいかがか。
    • 鮮血が飛び散るサスペンスやミステリーなどの殺人ドラマを放送している放送局が、「秋葉原通り魔殺人事」件以降、全国各地で無差別殺人事件や家庭内での殺人事件が相次いでいることに対して無責任な発言を繰り返している。番組コメンテーターは「何故このような殺伐とした事件が起こるのでしょうか」や「なんという国になってしまったのでしょうか」などとコメントしているが、問題を作り出したのは自分達テレビではないか。ドラマの殺人シーンで火をつけ、情報番組のコメンテーターがそ知らぬ顔で水をかけるという”マッチポンプ”をしているのではないか。映画界には映倫という自主的に検閲規制する機関があり、社会的・倫理的に好ましくない表現について削除や変更を勧告しているが、放送界にも同様の削除や変更を勧告できる機関を立ち上げるべきである。何故ならば、民放連の放送基準の1章「人権」には「人命を軽視するような取り扱いはしない」と定められているが、ドラマでの殺人シーンの多さを見ればこれが守られていないのは明白であるからだ。放送界は完全に自浄能力を失っている。
    • 私は役所で後期高齢者医療制度の担当課に勤務している。先日、市民の方から早朝のワイドショーで放送された内容について質問の電話がかかってきた。私は仕事中でその番組は見ていないが、保険料の支払いが口座振替でも可能になったことについて放送されていたそうだ。その中で「口座振替にすると保険料(つまり税金)が控除される」と言っていたとのことであった。しかし、年金天引きは2ヶ月に一度で、口座振替は毎月の支払いとなるだけで、保険料の金額自体は変更されない。どのように放送されたかは分からないが、何名かの市民の方から同じように質問があったので、かなりの方が誤解をしているようだ。放送するならば、もっとお年寄りの方に分かりやすい説明で伝えてください。
    • 昼のワイドショーで「秋葉原通り魔殺人事件」のその後を取り上げていた。殺害された男性の父親がインタビューに答えて「出来るなら犯人を(息子がされたのと)同じ目に合わせてやりたい」と胸の内を語った直後に画面がテレビ直販のCMにかわり、包丁の映像が目に飛び込んで来た。紹介された商品は包丁研ぎ器で、ピカピカに研ぎ上がり、切れ味がよみがえった包丁で鶏肉を切ってみせ、その切れ味に驚くという内容だった。しかし、このタイミングで刃物関係のCMを入れるとはどういう神経なのか?意図的なものとは思わないが、配慮のなさに愕然とする。最近インターネット上では、容疑者を崇めるような書き込みが後を絶たないと聞く。このような者がテレビ番組を含め何かのきっかけで第二、第三の秋葉原事件を起す可能性も否定できない。番組を放送する側はそうした社会の動きを敏感に読み取りつつCMに至るまで細心の注意を払い、放送して差し支えないかどうかを常に厳しくチェックすべきだ。
    • “秘境の名宿”を紹介する番組は2006年に東京の民放局で放送された番組の再放送だったが、「岩手・宮城内陸地震」以前の情報で、地震以降に放送するに当たっての配慮が欠けていた。紹介の高原温泉については震災によるアクセス等の新情報を伝えるべきだが、番組中にはスーパーによる処理もされていない。そればかりか、ある温泉旅館に至っては既に水没している宿なので、放送する事自体が不適切だと思われる。被災地域に対する配慮が全く見られず、2年前の状況の内容をそのまま放送する編成責任者の見識を疑う。
    • 医師が主人公のドラマだが、20歳位の若い女優や俳優が出演するのはおかしい。20歳なら大学2年生位なので、そんな年齢の医師は現実にいない。また医学部を卒業するのは24歳で、研修医の期間を含めると26歳でやっと医師としての活動が始まるのだ。また、「名医」と言われる医師は、一般的には50歳代くらいの年齢の人たちだ。人気優先で俳優を選ぶのかも知れないが、もう少し現実的なドラマを作ってほしい。
    • 環境問題をテーマにCO2削減を取り上げ、「コンビニの24時間営業の是非」についてアンケートをとっていた。CO2を削減するためには、「こんな小さなことまでするの?」というくらい些細な事の積み重ねが必要だと思っているが、番組ではコンビニの問題だけを取り上げるだけで、お膝元のテレビ局の問題を取り上げていなかった。コンビニに負けず劣らず、テレビもほぼ毎日「24時間営業」をしているが、たとえば深夜1時以降の放送を中止した場合のCO2削減のシミュレーションなどしているのだろうか。次回は是非「テレビの深夜放送の是非」についてアンケートをとってもらいたい。
    • 大分の地元紙の幹部が学校教育部長と同席した会合で「娘が教員採用試験を受けている。助けられるものならお願いします」と依頼し娘が合格した大分教員採用汚職事件について、みのもんたが「『ふざけんな!』と言いたくなる。不正入試で採用された子どもは、名乗り出るのが当たり前だ」と発言をしていたが、小学校に勤務していた彼女は17日付で辞職届を提出し、すでに辞職している。そこまで非難する必要があるのかと感じた。
    • 関西のテレビ局のトーク番組で食の安全性について討論が行われていたが、ゲストコメンテーターが「市販されている野菜は農薬が大量にかかっていて食べられないし、農家は自家用と出荷用で農薬の散布をわけ、出荷用は恐ろしいので自分の子供には食べさせない」などと発言していたが、特に根拠となるデータは出ていなかった。もし、市販されている野菜に大量の農薬が付着しているのであれば、現在は罰則の重い罪だ。事実であれば信用問題にもなるので、無作為にスーパー等の野菜を調査する必要がある。もし何の調査もせず根拠もなしにこのような発言をしたのであれば、一農家としてとても許せない。第三者の立場から調査を行い、早急に事実関係をはっきりさせるべきだ。よろしくお願いします。
    • 土用丑の日に因んでウナギの話題を取り上げていた。中国産の食品に対する不信感は消えず、特にウナギに関しては産地偽装事件の直後だけに消費者の純国産志向は非常に強いという。その上で番組では輸入組合が作成した「JAPAN]というポスターを純国産鰻であることを保証する表示として紹介し、「このポスターを目印に選べばまず大丈夫」と説明していた。しかし私が組織に確かめたところ、「ポスターはオリンピックの開催年を記念して作成したものであり”国産”を示すものではない。農水省からの指導を受けて”国産”と呼ぶことを止めた”里帰り鰻”の売り場にもこのポスターは使われている」とのことだった。番組で紹介された内容は誤っており、消費者に新たな誤解と混乱を与えるものだ。すぐに訂正放送をすべきだ。
    • 8/6(日)にBS1で放送される予定のBS特集で女性歌手による四川の大地震報告の番組宣伝を公共放送のウェブサイト等でよく見る。その際、彼女の呼称を”日本ユニセフ親善大使”としているが、正しくは”日本ユニセフ協会親善大使”である。彼女が親善大使を務める(財)日本ユニセフ協会”とは、国連の下部機関である国連児童基金(UNICEF)と協力協定を結んでいるものの、別の財団法人である。従って、UNICEFの正式な日本支部”ユニセフ東京事務所”とも異なる。ダイレクトメールで寄付の振込みを呼び掛ける日本ユニセフ協会をUNICEFの支部であると誤解して、寄付に応じてしまう人は多い。NHKが”日本ユニセフ親善大使”という実に紛らわしい呼称を使うことで、こういった誤解が又増えると思う。きちんと”日本ユニセフ協会親善大使”と明示すべきだ。
    • “じゃんけん”で勝つとスーパーで品物が安く買える番組に家族で参加した。”じゃんけん”で勝って、家族構成を聞かれたので「夫婦と子ども6人の8人構成です」と答えた。ところが、放送では「爺ちゃん、婆ちゃん、夫婦と子ども4人の8人家族」と表示されていた。後日、祖父母が亡くなった時に香典を頂いた取引関係の会社から「テレビを見ていたが、爺ちゃん、婆ちゃんは元気ではないか」と連絡があるなど、ひんしゅくをかっている。番組責任者に「取引関係の会社に説明するために、謝罪文を家に持ってきて謝って欲しいと」要求しているが、電話で謝罪するばかりで解決に至っていない。現在は制作責任者から紹介された制作会社の人間と交渉しているが、人権問題だと捉えているので、取り敢えずBPOに連絡した。

    【CM】

    • 教育産業のCMで、話をしている男の人の顔にヒゲや大きな鼻などを落書きしていくものが放送されている。いたずら書きが良いことではないことは社会の常識であると思う。最近ではイタリアの世界遺産の聖堂への落書きや、新幹線への落書きが事件としてニュースとなっているが、このような時期にいたずら書きのCMを流す企業の気持ちが理解できない。ましてや家庭教師派遣の会社ではないか。即刻、放送を止めることを希望する。
    • 携帯電話のマナーを守らない人の事故や事件の報道をよく聞くが、携帯電話各社のCMではそれに対する呼びかけは少ない。逆に、歩きながらの使用など、危険な使い方をしているCMが多い。利用者以上に、対応しない携帯電話会社に問題があると思う。
    • マンションに居住しているが、CMの音量が番組本編より大きく聞こえる。特に夜間は近隣住民の迷惑を考えて、CMに入った途端に音量を低くし、本編に戻ったら元の音量に戻すことを繰り返しているが、どうにか出来ないのか。

    【BPOへの意見】

    • 7月17日号の週刊誌の記事で、報道番組に出演して内部告発していた外食産業の元店長代理の女性は、同番組キャスターの経営するプロダクションの社員として採用されていたと報道されている。採用内定が決まった後の11月27日に外食産業の旧制服を着て証言したことはヤラセと見なされても仕方がないのではないか。すでにBPOとして結論を出していても、新証拠が出たことで再度検討すべき事項だと思われる。明らかな嘘でスポンサー企業を貶める行為はジャーナリストとしては絶対にいけないことだと思う。
    • 私は新聞を2紙とっているが、某新聞は民放と資本関係があるためか番組批判の記事は極めて少ない。その点、比較的自由なのか、別の新聞には遠慮のない読者からの批判がよく掲載される。ところがBPOに寄せられている番組批判はそれどころではないことを知った。私は番組そのものを見たことがないが、改めて劣悪番組の多さ、低俗性の蔓延化を知った。更に驚いたのは【ある局の女性キャスターがBPOの存在を知らなかった】との記述だった。BPOはNHKと民放で番組向上のために作られた組織のはずだが、視聴者からの不満のガス抜き機能としてしか働いていないのではないか。視聴者からの指摘は必ず当該局に届けられ、局はそれに答えるという双方性を持たせるべきではないか。
    • 映画監督でもあるタレントが長時間番組で出演者の高級外車にペンキを塗りたくったことについて、テレビ局に問題を指摘したところ、番組制作担当のスタッフが「過剰演出なのかどうかなどは制作サイドが判断するもので、視聴者の質問にいちいち答える必要はない。仮にBPOから問題指摘がされたとしても、それにどう対応するかはあくまで局の判断に任せられる」と言っていた。BPOから指摘された場合、それに反する対応を局側がするとなると、第三者機関としてのBPOの存在意義がなくなると思う。BPO判断に対し、制作現場が「局が最終的にどう対応するかは局に任せられる」と答えるのは問題があるのではないか。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • ドラマ番組(A)。この新番組の宣伝が約1時間にわたり放送された。その中で、男子高校生役の男優数人の裸が頻繁に登場し、その中で、女子高校生役の女優大勢を前に全裸で学校内を走り回るシーンが繰り返し放送された。22時台の放送できわめて若い俳優の性を面白おかしく商品化することに疑問を感じる。ここまでやらせるのは制作者の単なる趣味とセクハラだと感じた。下着姿で学校を走り回されるシーンは演出として譲歩できるが、公共の電波で生徒役の女子大勢の前を全裸で走らせる必然性が全く理解できない。この宣伝番組では冒頭で全裸シーンをウリにしているかのようなナレーションも入り、視聴率をとるためには放送倫理など無関係だという制作者の気持ちを感じる。この番組の放送時間帯を考えると、今後制作側の姿勢が更にエスカレートすることなどあれば、青少年に与える悪影響も懸念されるため意見させていただいた。
    • ドラマ番組(A)。今回の放送では男子の自慰シーンが放送された。また、次回予告では、男子生徒達が女子生徒の前で全裸になっているシーンが放送された。「性」をテーマにしたドラマだからこういう表現が出るのは分からないではないが、それならば、どうして女子の裸、女子の性だけを規制するのか。片方の性だけを規制するのではなく、男女平等に扱ってもらいたい。
    • ドラマ番組(A)。「表現の自由」は制限するべきではないと認識している。しかし、この番組を見た限り青少年を対象にした性的表現を公共の電波で放送する場合は、なんらかの制限を設けるべきではないのかと感じた。男子学生がTバック姿を見ようと女性専門のランジェリーショップで下着を買ったり、アイコラを使ったオナニーのやり方など、友人同士の会話や書物での表現は許されても、テレビで放送する内容ではない。学生達が夏休みを目前にしたこの時期を意識してここまで卑猥な内容にしたのか。局の倫理観が欠如している。
    • ドラマ番組(A)。この番組は何を目的で放送しているのか?サブタイトルからしておかしいのではないか?どう考えてもこんな時間帯から放送する内容ではないと思う。前回も忠告したが、一向に改善されない。子どもが見る時間帯ではないが、中学生等は見ることが出来るのではないか?「できちゃったら、どうするの?」という台詞は、あからさまではないか。現実、妊娠などが低年齢化している世の中でこんな番組が放送されるのはおかしい。数字が取れればいいという番組の構成にも問題があるのではないか?こんな番組は中止するべきだ。
    • ドラマ番組(B)。ケータイ小説を原作として脚本化し8月に放送する予定となっているが、原作を読む限りでは、このドラマの内容が20時台という、全ての年齢層が視聴する事が出来る時間帯に放送するドラマとしてふさわしくない内容だと思う。レイプや流産、不治の病等という重いテーマを軽々しく扱い、美化している。気に入らない相手を退学にまで追い込むように濡れ衣を着せたりする悪質な嫌がらせが横行する。避妊をしない性行為、妊娠、援助交際未遂などという、露骨な性描写と性行為を連想させるものばかりだ。しかも、これらを”純愛”と謳っているのだ。また、主人公の男子高校生がシンナー吸引や身体を滅ぼす薬物摂取している場面を扱っている。さらには未成年の喫煙、飲酒の場面も多くでてくる。これだけ卑猥かつ無法な内容である可能性の高い番組を、映画と違ってR指定もなく、家族全員で視聴する可能性が高い時間帯に放送するという。思春期の青少年に間違った性知識を与える悪影響を心配する。完全に清廉潔白に生きている人などいないことは承知の上だが、それでもこの原作を基にしたドラマを放送することに異議を申し立てたいと思う。
    • ドラマ番組(C)。主人公の女の子が通り魔に首をしめられるというシーンがあるが、最近似たような事件が発生しているのに何でドラマでそれを再現するようなことをするのか。また、高校生の女の子の会話で、男子高校生が女子高校生を妊娠させて退学させられることを「やり捨て」と表現していた。こんな言葉が平気でやりとりされるところに最近のドラマの異常さがある。放送の健全さを取り戻すためにBPOとして検証してほしい。
    • バラエティー番組(A)。ある男性芸人がパイプ椅子に座り、椅子ごとこけて見せるギャグを演じていた。学校で使うようなタイプの椅子なので、児童がこれを真似て怪我をするのではないかと心配になる。申し訳程度に「真似はしないように」というコメントがあったが、子どもはこのくらいの言い方では聞かないものだ。もっと強い口調で注意を促すべきだ。
    • バラエティー番組(B)。女性出演者の水着姿の写真を紙製のうちわにし、その人のちょうど股の部分に穴を開け指を入れてあおぐような形に作り、一般客に配布するというものが放送された。時間帯や出演者の人気度からいって子供も見る番組でありながら、そのような内容を放送するのは信じられない。女性の体を蔑視したものであり、このような考えが女性を対象とした凶悪事件につながる可能性の一端を担っているのではないかと思えた。
    • バラエティー番組(C)。出演者が女性に対して「初体験はいつ?」「今まで何人の男性経験がある?」等のセクハラ的質問をして、答えられなければ罰として暴力を振るっていた。このような内容はあまりにも女性に対して失礼だと思う。こんな企画をする放送局の神経を疑う。
    • バラエティー番組(D)。番組出演者の経験を語る時、芸人の口から「女性がいきなり私の洋服をはぎ取って、股間にむしゃぶりついて、チュパチュパ音を立ててすごい勢いで・・・」という、聞くに耐えない言葉が出た。子供も大勢見ている時間帯だ。テレビでは最近、聞くに耐えない言葉が飛び交っている。

    【報道・情報系番組に関する意見】

    • 報道番組。「14歳少年バスジャック事件」の報道で、なぜ、同級生のインタビューが必要なのか。顔を隠しているとはいえ、そこまでして少年の背景を知る必要があるのか非常に疑問に思う。スクープ性が必要なのかも知れないが、事件当日に少年が在校する中学校付近に赴き、在校生を対象に行われたインタビュー取材が、事件背景を知るために必要な取材だとはとても思えない。日頃「青少年の保護を」などと謳っておきながら、こうした取材や放送を行うこの局の倫理観のなさに呆れるばかりだ。
    • 報道番組。今回の大分県の教員不正採用の件には大変怒りを感じている。この件に関して幅広い意見が必要なことは分かるが、児童にインタビューをするのはいいことなのだろうか?まだこれから倫理というものを学んでいく児童に、変な経験をさせないで頂きたい。事件と同様に怒りを感じた。
    • 情報番組。「14歳少年バスジャック事件」の報道だが、番組内で少年の書いた文集等を紹介していた。番組制作者は何を考えているのか?事件と関係のないプライバシーを公表することを誰も疑問に思わなかったのか?
    • 「14歳少年バスジャック事件」の容疑者が「テレビを見ていて犯行を思いついた」と言っていたという。以前から言われていたことだと思うが、殺人を教唆するような事件報道や推理ドラマなどのあり方を、抜本的に再検討する時期にきているのではないか。
    • 報道番組。「秋葉原通り魔殺人事件」以降、ネット掲示板に殺害予告が掲載され、8日には9歳の女児が児童相談所に通告されるという事態が起きたが、各局の報道がこのようなことを助長しているのではないかと思う。書き込んだ本人は「世の中を騒がせたかった」と言っている様子で、これでは当人の思う壺なのに、結局はテレビが取り上げてしまうので「書き込めば注目してもらえる」ということを喧伝しているのと同じになる。一件一件を取り上げるのではなく、「その他のニュース」として注目度を下げた取り扱いが妥当ではないか。世界遺産の落書きも同様で、山口県の錦帯橋に黒スプレーで吹き付けられた文字の映像をそのまま放送していたが、その修復後に石組に書かれた同じ落書きを数日後にまたしても放送していた。「落書きしたことが放送されたこと自体を喜んでネットや仲間に自慢しているのではないか」という心配はしなかったのだろうか。
    • 無差別殺人等の凶悪事件が後を絶たないが、それらの報道では「むしゃくしゃした」「誰でも良かった」等の容疑者の言葉をまるでキーワードのように繰り返し、CGや効果音を駆使した演出で視覚・聴覚に訴え、更に犯行の様子を微に入り細に入り解説している。それらを繰り返し頭に刷り込まれることにより、影響を受けやすい若者は犯罪に対して妙な親近感を持つようになるのではないか。更に容疑者の境遇を自分のそれと重ね合わせ、自らの不満を責任転嫁し社会への憎しみを募らせることになる。そうして犯罪が次の犯罪を呼ぶことになる。報道する側は未熟な若者への影響をもっと意識して、どのような事件であれ極力冷静な伝え方をするよう徹底して欲しい。又、大分県の教員採用汚職事件に関しても余りに詳しくセンセーショナルに報道しすぎていないか?教員全体への信頼を失わせるような報道を見聞きする度に、子供達への影響を考えてもっと簡潔に伝えられないものかと苛々する。

    【いじめや虐待を助長する】

    • バラエティー番組(A)。出演者の私物のサックスを勝手にシャワーの蛇口に改造する企画があった。このサックスは非常に希少価値の高いもので値も張るものだ。偽者か本物かの判断は視聴者には分からないが、あのような行為はどちらにせよ、楽器を演奏する人や作る人を冒涜している。更に所有者をいじめているようにも見え、とても気分が悪くなった。青少年へのいじめの助長等の影響も考えるべきだと思う。
    • バラエティー番組(B)。レギュラー出演者の一人を便器に例えて、それに向かって放尿するかのような仕草が放送されたが、いじめを見ているようで不快だった。時間帯が遅いとはいえ、出演するゲストによっては若い年代の視聴者も多いと思われる中、いじめにつながるようなシーンを放送するのは不適切だと思う。
    • クイズ番組。あるお笑い芸人に対する態度が前々から気になっている。演出とはいえ「ピーマンの顔をしろ」と言ったり、だまして途中から相方を出演させる等、なにが「子どもに見せたい番組」だ。いい加減にしろ。これからもこんな風だと子どものいじめのようで見たくない。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • 好きな番組の途中でホラー映画のCMが放送された。とても気持ちが悪く、またCMが放送されるかと思うと怖くて番組を見ることが出来なかった。ホラー映画のCMの放送は中止できないのか?中止しなくとも、ホラー映画のCMの放送の前に注意書きを流すなどの処置は出来ないか?大好きな番組なのに安心して見ることが出来ない。
    • 苦情を二つ言いたい。「競馬」「競輪」「競艇」は賭博行為なのだから、テレビもラジオも番組放送を止めるべきだ。また、電動式のパチンコ台は射幸心を煽り悪影響が大きい。とくに青少年への影響が問題だと思うので、テレビもラジオもパチンコ台のCMの放送は中止すべきだ。
    • 最近のテレビのCMを見ているとパチンコのCMがあまりにも多い。明らかに教育上良くない。日曜日の昼間からCMが流れている状況は異常だと思う。子供から「これ何なの?」と聞かれ「これはギャンブルだからしては駄目だよ」と言うが、アニメのキャラクター等を使用している為、ゲームセンターと変わらない認識しか持っていない。未成年でありながら遊戯したがる子供も出てくると思う。せめて子供の見る時間帯の放送はやめて、夜10時以降にCMを放送するようにして頂きたい。儲かれば何でも良い世の中を進めていけば必ず社会は崩壊します。放送局も収入が苦しいかもしれないが、ここで規制をかけるべきだ。是非、お願いします。
    • 先生の顔にいたずら書きをする家庭教師のCMだが、子供への悪影響が大きいと思う。あれを見て、顔への落書きは当たり前だと思って、真似をする子供が出てきたらどうするのだ。フィレンツェの大聖堂にいたずら書きをしたバカな日本人がニュースになったが、ああいう非常識ないたずら書き人間を増やす原因にもなりかねないから、あのCMは放送中止にすべきだ。

    【暴力・殺人シーンについて】

    • ドラマ番組。「弱者が突然強力な力を得て悪者を叩きのめす」という、ありがちな漫画のストーリーだが、映像と内容はどこにでもある幸せな家庭を何の理由もなく突然不良少年達が襲撃するという一般的にありえないようなショッキングな内容で、暴力を容認すると感じた。これを見た子ども達が「不良少年達をカッコイイ」と感じるような内容に仕立てているように感じた。深夜帯だとしてもテレビで流すべき内容でないと思うし非常に不愉快な内容だった。
    • 情報番組。海外で起きた、妹が姉を殺害し遺体を切断遺棄したという凄惨な殺人事件のことが、事実を基に再現放送されていた。出演していた司会者やゲストがその事件をネタに笑い顔で会話しているのを見て、この人達はこんな恐ろしい事件を目の当たりにして一体何を考えているのかとひどく落ち込んだ。同時に、こんな放送をしている放送界も利益第一・視聴率第一主義で、人間の理性が失われているのではないかと疑問に感じた。この放送を見た子供が、就寝間もなく「怖い」といって起きてきた。おそらく番組のことが頭に残っていたのではと思う。そんな衝撃的な事件について面白おかしく出演者に演じさせ、視聴者の興味だけをそそらせる構成は到底許せない。
    • この番組枠では連日「サスペンスドラマ」を再放送しているが、学校が夏休みの間は若者達も見ていると思う。殺人事件を誘発するなど青少年への悪影響が心配だから、この時期にこの種のドラマを放送するのは不適切だ。

    【犯罪を助長する】

    • バラエティー番組。出演者の女性が痴漢のでっちあげを自ら告白したが、これはれっきとした犯罪だ。痴漢は、警察に拘留され検察から告訴された後、原告の証言のみで有罪確定し刑務所へ連行される。取り調べ中のビデオ撮影は導入されていないし、99%が有罪になるのが日本の司法だ。そんな日本の司法制度の中でこの発言である。ただでさえ日本のテレビ番組は女尊男卑が横行している。何も知らない子ども達は男性が低俗な獣にしか見えないのではないかと危惧する。

    【動物に関する意見】

    • アニメ番組。ペット飼育禁止のマンションに住む家族が、捨て猫を拾ってきて育てる過程を描いたアニメである。内容からみて、幼稚園から小学校低学年程度の子供を対象としているように見受けられる。原作HPによれば、管理人に見つかって止むなく引っ越すというストーリーとなっているようだ。この番組を見て作者の倫理観を疑わざるを得ない。動物愛護の名の下に、共同生活であるマンションの規約を破って動物を飼うことが美化されており、「可愛ければ、見つからなければ飼っても良い」と子供に訴えているようにしか思えない。ペット禁止のマンションであれば、動物嫌いの人や動物アレルギーの人等が住んでいることもありえると思うが、その人たちに対して迷惑を掛けているかも知れないという観点は全く描かれていないようだ。子供への悪影響も無視できない。

    【表現・演出に関する意見】

    • 教養番組。通学中の児童数名の映像で、一人の子の顔にボカシがかかっていて異様な光景だった。何か事情があって映せないのなら、その子の映っている映像を使わないようにすべきだろう。顔だけボカシをかけていても、その子の背格好や服装から、また、顔の映っている一緒に通学している他の児童から、近所の人には誰だか分かってしまう。これでは余計な詮索を招き、その子や家族に対して不信な目が向けられることになると思う。

    2008年6月に視聴者から寄せられた意見

    2008年6月に視聴者から寄せられた意見

    「秋葉原 通り魔殺人事件」に関し多くの意見が寄せられた。意見の傾向としては、事件発生直後から3日程は「取材・報道のあり方」 が多く、遺族への過熱取材批判や、「ニュース・情報番組での頻繁な報道は模倣犯の続発を招く」と指摘する、放送の影響に関する意見が目立った。

    2008年6月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,436件で、5月と比較し196件増加した。意見のアクセス内訳はEメール56% 電話40% ファクシミリ2% 郵送ほか2%。

    男女別では男性75% 女性23% 不明2%。

    世代別では30歳代27%、 40歳代18%、 20歳代17%、50歳代12%、 60歳以上10%、 10歳代4%。

    2008年6月に視聴者から寄せられた意見 1,436件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年6月件数 年度累計
    人権等に関する意見 10 件 19 件
    放送と青少年に関する意見 161 件 [ 意見内容 ] 513 件
    放送番組全般にわたる意見 785 件 [ 意見内容 ] 2,123 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 67 件 290 件
    その他(放送関連以外) 413 件 1,238 件
    意見件数 計 1,436 件 4,183 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。6月通知数は530件( 45局 )であった。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    6月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 10件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 250件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【情報ワイド・バラエティー番組】関連 1,224件(全体の85%)前月比437件の増加 意見の傾向/”指摘事項”(件数、全体の比率) “不適切な内容、不適格な出演者”(609件:42%) “低俗・下品な番組”(410件:29%) “倫理観欠如、局の責任”など(205件:14%)

    【報道・情報番組】関連 815件(全体の57%)前月比191件の増加 “取材・報道のあり方・批判”(497件:35%) “放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(242件:17%) “報道の公平・公正性と内容批判”(76件:5%)

    6月の意見の特徴としては、8日に発生した「秋葉原 通り魔殺人事件」に関し271件の意見が寄せられた。 これは昨年度に多く寄せられた「亀田関連意見」(390件)や、「不二家報道」(315件)の1年間の意見数に次ぐものとなった。

    「秋葉原通り魔殺人事件」に関する意見の傾向としては、事件発生直後から3日程は”取材・報道のあり方” が多く、遺族への過熱取材批判や、『ニュース・情報番組での頻繁な報道は模倣犯の続発を招く』と指摘する”放送の影響”に関する意見が目立った。その後、容疑者の両親の謝罪会見以降は遺族への取材方法に対する批判とともに、遺族や容疑者の両親の基本的人権を無視したかのような取材姿勢への批判・抗議が急増した。また「アニメ・ゲーム・オタク原因説への反論」も多く寄せられた。

    なお、【情報ワイド・バラエティー番組】と【報道・情報番組】への意見数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

    【秋葉原通り魔殺人事件関連意見のデータ】
    「取材・報道のあり方(批判)」120件(44%)、遺族・容疑者両親への取材方法(批判)」74件(27%)、「アニメ・ゲーム・オタク説への反論」55件(20%)、「放送の影響(事件報道の及ぼす影響)」22件(8%)
    男性218件(80%) 女性51件(19%) 不明2件(1%)
    30歳代32% 40歳代21% 20歳代18%など
    Eメール173件(64%) 電話94件(35%)など
    この他に「生活関連意見」(後期高齢者・医療・税・少子化・食糧問題など)が159件、「自殺報道」46件をはじめ、「岩手・宮城内陸地震にともなう取材・報道」「ニュース番組での後期高齢者問題に関わるキャスター発言」への批判・抗議が多い。 また、お笑い芸人の不適切な言動や「大食い番組」 「パチンコCM」への批判が引続き寄せられている。

    【放送局の電話応対や局の姿勢】に関する苦情・抗議
    前月と同数の167件

    【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘
    61件(前月比2件の減少)

    青少年に関する意見

    6月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは161件と先月とほぼ同数だった。内容別では、秋葉原通り魔事件に関して青少年委員会にも、「詳細すぎる報道は子ども達に悪影響だ」「ドラマやアニメの殺傷シーンの影響だ」といった意見が12件寄せられた。また、放送前のドラマに関して「低俗すぎるので放送しないでほしい」と言う意見が2番組で18件あった。

    BPOに関する意見

    BPOへの意見22件  問い合せ45件

    番組全般

    【特記事項】

    • またもや残忍な、やりきれない「秋葉原通り魔殺人事件」が起きた。各局は相変わらず事件をセンセーショナルに取り上げ、容疑者の過去のすべてを暴くかのような報道をしている。また遺族への無神経な取材も相変わらず行われている。しかし、容疑者の詳細な情報をたれ流すことに何の価値があるのか?派遣社員、ゲーム好きなどなど、様々なキーワードで容疑者を特徴づけることに躍起になっている。しかし、この容疑者と似た様な境遇やライフスタイル、趣向の人もいるはずで、そのような人を情報の垂れ流しによって追い込むことにならないだろうか。メディア全体として「流せばいい」「書けばいい」という姿勢を捨て、真に社会に警鐘を鳴らす報道を願いたい。また直接事件と関係のない被疑者の家族や関係者も、過熱報道によって社会的に抹殺されるなどの報道被害が起こる可能性さえあり看過できない。そのような権利はメディアにはないのだ。
    • 「秋葉原通り魔殺人事件」のような凶悪事件の起きる社会になってしまった要因としてテレビ番組の存在は否定できない。テレビの危険性はその手軽さにあるのではないか。映画のように劇場に足を運ぶことなく、お茶の間で殺人ドラマや暴力的なアニメが見られたり、深夜ともなると子どもでも自室でAVまがいの映像を見ることが出来る。こうしたテレビとの惰性的な付き合いによって犯罪に対する感覚が麻痺し、映像の世界と現実との境が分からないような犯罪者予備軍を作り出しているのではないか。テレビの功罪を今一度当事者は検証し、タガが外れたような「何でもあり」の垂れ流し放送を戒めるべきだ。
    • 「秋葉原通り魔殺人事件」の報道で、容疑者の両親に記者会見をさせる意味があるのか?未成年の犯罪なら親の監督責任が問われるだろうが、25歳の成人男性が起した事件にどうして両親がメディアから「社会的責任」を糾弾されなければならないのか。犯罪を一族の連帯責任とした封建社会のようだ。また、殊更に容疑者の家庭を「異常」や「歪んだ」といった形容で描写しているが、夫婦仲の良くない家庭や躾けに厳しい家庭などいくらでもある。この容疑者の家庭が特別におかしいとはとても思えない。逆にメディアは何をもって「正常」な家庭と言うつもりなのか。これでは容疑者家族は人権を無視され、報道被害を受けていると言える。また、葬式も済まないうちから遺族に向かって「どんなお気持ちですか」とマイクを突きつける局こそ余程「異常」で「歪んで」いるのではないか?遺族に対しても報道被害を及ぼしている。
    • 「秋葉原通り魔殺人事件」の各局の報道で、容疑者が犯罪に走った原因をあたかもゲームや漫画といったサブカルチャーにあるかのように報道しコメントする報道が多々見受けられた。しかし、ゲームやアニメといったものと犯罪との因果関係は証明されておらず、さらに容疑者自身、職場に対する不満を口にしたり社会に対して自暴自棄になっていた点からみて、むしろ労働環境や社会構造に問題があったのではないだろうか。各局の報道を見ていると「サブカルチャー好きは犯罪予備軍」であるかのような印象を世間に与えるが、これは一種の人権侵害にあたると思う。強く改善を希望する。

    【取材・報道のあり方】

    • 「岩手・宮城内陸地震」の報道で、工事作業中に土砂崩れに巻き込まれた作業員の救出の模様が放送された。その中で、作業員が発見され死亡確認をする時の家族の反応や遺体の映像が出ていたが、これを放送する必要があったのだろうか。家族がショックで腰を抜かして倒れこむ様子をマスコミが入り乱れて必死にカメラで撮影していたが、救急車への搬送を邪魔しながらの取材・報道ぶりには不信感を持った。マスコミに報道の自由・編集の自由という表現の自由があることは当然承知しているが、本件のような場合には、何よりも先ず被害者とその家族の心情、人権を最優先すべきである。本件に限らずマスメディアは、まるで「被害者にプライバシーなし」と言わんばかりの被害者情報を報道しているが、このテレビ局だけでなく各局も改めていただきたい。
    • 6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」の際、地元岩手のラジオ局は一部の内容を差し替えただけで地震関連の特番に切り替えなかったため、ラジオで地震情報が聞けなかった。地元局として不適切ではなかったか。通常編成のため、番組からはいつもどおりに笑い声が聞こえたりして、地震の中で大変違和感を覚えた。
    • 宮崎元死刑囚をはじめとした死刑執行について、どの局でも「現法務大臣の死刑執行は何人目」などと放送している。まるで現法務大臣が殺しているかのような放送はやめるべきだ。死刑確定後、何十年も税金で生きている犯罪人を日本国が法治国家として執行しているのだから問題はないと思う。死刑廃止論はあるとしても、それと法務大臣が刑の執行を認めたことを関連付けるような報道は全くずれているし、止めてほしい。もし、自分の愛する人や子どもがとんでもない変態に無残な殺され方をしたとしても、その人は死刑廃止を言えるのか。自分自身の立場になって考えることも、人として倫理として重要なことではないか?
    • 刑事事件での容疑者や犯人の名前を伝える際に「正社員の○○」とは表現しないのに、何故「派遣社員の○○」と表現する必要があるのか。派遣社員に対するマイナスイメージを助長するばかりではなく、派遣社員や契約社員の名誉を毀損する可能性もあり、社会での差別感を醸成するだけだ。
    • 3日の放送で、後期高齢者問題の映像で自由民主党議員が談笑している場面について、キャスターが「良く笑っていられますね!」とコメントをした。それに対して自由民主党から局に抗議があった由。それを受けて昨夜キャスターが「その様に受け取られるとは思わなかった」という趣旨のコメントをしたが、映像とコメントを別に考えるのは難しいと思う。私は自民党の党員ではないが、3日の放送の映像とコメントは奇異に感じた。適切な映像との組み合わせならば問題はなかったと思うが、私には議員の談笑場面を使う理由が分からなかった。責任はキャスター一人にはないと思う。現場制作担当者にも責任はあるだろうし、局自体も経営トップにも最終的に番組を持っているのだから責任がある筈だ。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 「秋葉原通り魔殺人事件」報道はあまりにもプライバシーの部分にまで入り過ぎではないか?容疑者だけでなく被害者報道も同様だ。そこまでテレビで放送する意味があるのかと感じる。更にネット上では、秋葉原の献花台へ行った人のブログなどで、マスコミの態度の悪さが多数報告されている。献花台に近づいただけで「あなたは被害者の関係者ですか?」とテレビカメラを向けて聞いてくる。道端にタバコの吸殻をポイ捨てするマスコミ関係者のことも指摘されていた。マスコミのモラルをもう少し改善してほしい。
    • 放送全般について言えることだが、朝から深夜まで倫理感を持たないお笑いタレントが出演している。最近は民放とNHKの見分けがつかない程頻繁に彼らが出演している。現状のような番組内容が続くと、やがて総務省が規制をかけるのではないかと危惧している。戦前・戦中に「言論の自由」が抑圧され、国民の「知る権利」が国家統制された歴史を二度と繰り返すべきではない。公共の電波なのだから、厳正に有効に使用するべきである。
    • アダルトビデオのサンプルの垂れ流しのような放送は止めて欲しい。有料チャンネルならともかく、誰もが見ることのできる一般のテレビでいくら深夜とはいえ、このような内容を放送して恥ずかしくないのか。いくらスポンサーがついていても即刻止めるべきだ。関西の地元放送局であることを恥ずかしく思う。
    • 楽しみに見ていた情報ワイド番組が変わった。ところがこの番組司会者の男性アナウンサーは、それまでのキャスターと比べて全くレベルが低く、品性がなく、洗練されていない呆れたバカな男で、そんな男が偉そうに仕切る低レベルの番組を見せられ頭にきている。こんな番組はすぐにも止めてほしい。チャンネル数が少なく、選べる番組が限られている地方だからこそ、良質の番組を放送してほしいという思いは人一倍強いのだ。
    • 初めて見た昼前のワイド番組だが、アナウンサーの能力の低さに驚いた。夕刊紙を読み上げるコーナーで、初見のような拙い読み方で感情をあらわにして読み上げ、書いてある内容を理解できなかったのか繰り返し読み返し最後にため息をついた。印象操作をしているようにも思え不快に感じる。自分の意見を言いたければ自ら発言の場を求め自己の責任で発言すべきであり、記事の読み方に抑揚をつけ中立を装いながら自己表現をするやり方は卑怯だし、何より印象操作をするやり方には憤りを感じる。夕刊紙は全国紙などと比べると裏を取らず過激な表現をすることで部数を伸ばすというのが一般的だ。だから「夕刊紙に書いているから」ではなく中身を精査すべきだし、推測記事に推測で応える評論家の対応もどうかと思う。ワイドショーだから何を言っても許される訳ではないことを自覚して欲しい。
    • 法律問題を扱う番組で、いつ見ても関西出身の毒舌司会のお笑い芸人は品性下劣な、人を傷つける発言ばかり繰り返している。昨日も、若い後輩と再婚したと言う民放のOBアナウンサーに、「あんたから結婚案内をもらっても誰も結婚とは思わない。葬式のお知らせだと思うよ」「やりたい、あんたはそればっかり考えてるんでしょう」と言ったり、女性タレントを「○○ちゃんは2年以上チュ―していないだろう」と言ってからかったり、「トイレでオシッコを飛ばすと妻に怒られる」と言う男性芸人の話を受けて、”男性自身”を持つ真似をしながら「男は朝は元気になる。だから飛ばしたほうがいいんだ」などと、まさに口からでまかせの言いたい放題である。余りにもひどいから厳しくお灸をすえてくれ。
    • テレビについて言いたい。出演者の言葉が汚い。「すげえ」「うめえ」など言葉にならない言葉を平気で使っていて、品格も何もあったものじゃない。番組出演者にはきれいな言葉遣いを心がけてほしいし、放送関係者にはそのように指導してもらいたい。また、芸人が自分の”芸”で勝負するような番組がない。もっとも、本物の”芸”を持つ芸人が少なくなったのかも知れないが。
    • 最近のテレビ番組で非常に耳障りな言葉がある。「する・行う」の代わりに「やる」という言葉が頻繁に使われており、特に「~をやられる」などと敬語表現として用いるのは実に不自然であり聞き苦しい。本来「やる」は「する」に比べて非常にくだけた表現であり、テレビも含めて公の場で使うべき言葉ではない。ましてや、そのようにぞんざいな言葉を受動態にしたからといって敬語として通用する訳はない。通常は「する」を使い、敬語は「~なさる」「~される」という正しい日本語を使うよう徹底してほしい。
    • 関西のテレビの水曜日にレギュラー出演しているカナダ出身のジャーナリストが日本の自衛隊について「自衛隊は人を殺す集団だ」と不適切な発言をした。私は自衛隊は日本の独立と平和、及び、国の安全を守る組織だと認識している。今回の地震でも国民の生命を守るために、陸上自衛隊や海上自衛隊のヘリコプターが被災者の救出に当たっているではないか。局に意見を伝えたが「担当者の判断」と応対された。
    • 今朝のワイド番組を見て今までこんなに憎悪を感じたことはなかった。「夫の弁当に生ゴミを入れる」「弁当の食材にツバをかける」「夫の洗濯物を汚れ物と一緒に洗う」「夫をゴキブリ呼ばわりする」「夫を飼い殺しにする」等、寄生虫のような妻のふざけた言い分を一方的に垂れ流し、夫の味噌汁にぞうきんの絞り汁を入れるという話ではコメンテーターが「コクがあっておいしいと思っているんじゃないか」とほざく等、特集全体から男性の尊厳を冒涜する意図が漂ってくる。男性が外で働いている間、家でテレビを見ている暇人に媚びて金儲けをする。そんな放送局はいらない。
    • 在京キー局で放送している火曜日深夜のアニメは、「人間の死体から脳を取り出し記憶を読み出す」という内容だった。寝る前にチャンネルを回していたところ偶然に目にしたのだが、その内容に唖然とした。脳を取り出す為に首をノコギリで切り離すという醜悪な所業を正義のように演出しているシーンがあり強い嫌気を感じた。先日、女性の切断殺人という残忍な事件が起きたばかりだ。真夜中という時間帯を考慮したとしても、不謹慎な番組内容に憤りを覚える。
    • 女子アナにクイズを出題して回答してもらう東京民放局の番組だが、いつも全員が正しく回答できない。中でもひどかったのが「世界的に有名な喜劇王は誰か?」という問題で「チャールズ皇太子」と回答した女子アナがいたことだ。下手をすればイギリス大使館から抗議されてもおかしくない。
    • 東京キー局の真夜中の番組で、ADの男性を全裸にし、「両手にお湯の入ったカップ麺を持った状態の時に、いきなり憧れの女性が現れたら股間を隠すのか?」という企画を行っていました。上からの指示に逆らえない立場のADを無理やり裸にし、このような行為をさせるのは明らかにパワーハラスメントでありセクシャルハラスメントです。現在、社会問題となっているパワハラ・セクハラという犯罪行為がテレビの世界では許されるのですか?厳しく追及して頂きたい。
    • 日曜日のラジオ番組で結婚式での”スピーチ大賞”という投稿コーナーがあるが、その中に極めて猥褻なものがあった。白昼堂々と緩衝表現抜きで露骨に、そして大袈裟に「性行為の体位」「成人玩具の使用法」並びに「女性器の下品な別名及びその刺激法」等を取り上げていた。結婚式にスピーチして受けを狙ったことや、更にその話し手の店の宣伝を番組を通じて行っていた。大変悪質で絶対に許せない内容だった。因みにその時、子供も聴いていた。
    • 番組の宣伝で「童貞男が…」「右手を…」等、男性性器を連想させる言葉を土曜日の昼食時に放送していた。公共の電波を使った性的ハラスメントは週末の家族団らんを破壊するのにとても効果的だ。時間的にも放送倫理を逸脱する行為である。
    • 日曜日午前中のワイド番組で男性司会者が、太田房江前大阪府知事の立て看板をいきなり倒し、名札を投げつけるという乱暴な行為をした。同じことを石原東京都知事にできるのであれば容認もするが、もし、大阪人であること、女性であることで行ったのであれば、明らかに名誉毀損・人権侵害である。この男の謝罪を求める。
    • 午前のラジオワイド番組で毒舌レギュラーの担当するコーナーは公開生放送だが、彼の言葉遣いが非常に悪く青少年への悪影響を危惧する。例えば年配者に向かって「ひどい顔」「死に損ない」「くたばればばあ」等の暴言を吐く。公開放送を見に現場に来ている人は、その男を好きで見ているのでそれらの言葉を聴いても笑っているようだが、家で一人でラジオを聴いている人や入院中の方たちが聴いていたら非常に悲しくなるだろう。また、祝日や夏休みなど学校が休みの日は、子ども達が聴いてもおかしくない時間帯なのだから、発言には気をつけていただきたい。
    • 木曜深夜のこの番組は、夫婦交換された男女が一つの布団に入り消灯するところまで放送される。以前、私の知り合いが「倫理上よくないのでは!?」と苦情を申し立てたところ、番組担当者は「それ以上の事は全くない」と言ったという。しかし、まだ精神の成長を遂げてない出演者の幼い子ども達が自分の父や母が知らない人と一つ布団に入るのを見たらどう思うか?やがて反抗期を迎え、その記憶が曖昧なまま蘇り間違った方向へ向き、何かのきっかけで事件を起こすことにならないかと心配だ。
    • 火曜日のゴールデンタイムで “50回記念スペシャル”というバラエティー番組の放送中、厠で用を足している武士達に上から小麦粉や水や落ち葉が落ちてくるという場面があった。真ん中の人物には水が落ちてきたのだが、狭い中でしゃがんでいるため立つ事も出来ず「死ぬ、死ぬ!」という叫び声を上げていた。本当に溺れたらどうするつもりだったのだろうか。こんな危険な内容を放送しても良いのか。しかも、過去にバラエティーで死亡事故を起こしているテレビ局であれば、怪我をしたり死ぬかもしれないという危機管理を持って収録に臨み、収録した内容は放送すべきかどうかを真剣に検証するべきではないのか。
    • 朝のラジオ番組で、民間療法でエイズが治るような発言があったと番組サイトで宣伝されている。もしエイズの末期に見られる日和見感染の症状が良くなったように見えたとしても、こんな民間療法ではHIVは治癒できない。タンザニアのエイズ患者にニセ治療を広めて、それを日本で宣伝に使うのは悪質な詐欺行為だ。
    • タバコの自販機で、タスポがなくても顔の認識だけで購入出来ることを紹介した。大人の顔写真のポスターで認識させてタバコを購入できることを、わざわざ未成年者に教えていた。この方法でタバコを買う未成年者がいたら局はどう責任を取るのか?あのリポーターの笑顔を見ると、検証ではなく悪ふざけにしか見えなかった。日本の社会構造を根本的に悪い方向へ導いているのはテレビであることを裏付けた番組だ。即刻、謝罪の放送を求める。

    【番組全般、その他】

    • 最近のテレビ番組は「言論の自由」「表現の自由」を極限まで広げ、人間が人間を殺める言葉「死ね!」「殺すゾ」という言葉までが様々な番組で使用され、負の連鎖を起こしている。報道ニュースだけではなく、テレビドラマや映画でも殺人事件が連日放送されている。WHOはマスメディアの自主的な取り組みとして「自殺手段の詳細な報道」「短期集中的な報道」や「有名人の自殺のセンセーショナルな報道」は、他の自殺を誘発する危険性があるとしている。また、マスメディアの手引きで「報道に際して是非すべきこと」「報道に際してしてはならないこと」の項目を挙げているが、現在の各局の報道姿勢は「してはならないこと」の殆どの項目に当てはまっている。
    • 最近、NHKの民放化が激しくなってきている。公共放送でありながら、テロップの濫用やお笑い芸人の起用など、民放のテレビ局と同じようなことをしている。若者に見てもらいたい番組を作るといっても、民放のテレビ番組を真似などすべきでない。特に、岩手・宮城内陸地震発生の翌日の夜に、サラリーマンを対象としたお笑い番組を編成したことは腹ただしい。あんな番組を放送するなど、地震の被災者のことを全く考えていない上に不謹慎だし、公共放送NHK自体を何だと思っているのだ。払った受信料を返してほしい気分だ。
    • 何かと迷惑な野良猫を「地域猫」として住民有志で世話することにより、問題を解決し近所同士の絆も深まるという、一挙両得とも取れる策を紹介していた。しかし「地域猫」を認めることで新たな問題が発生していることには触れていなかった。私の家の敷地をテリトリーとする野良猫がいるのだが、近所のおばあさんが「この猫はあなたの土地を根城とする地域猫だ」と主張して我が家の敷地に餌を投げ入れるので大変な迷惑を被っている。「地域猫」という解決策は決して良いこと尽くめではなく、このような問題をも孕んでいるということを番組で触れ、地域住民の意識向上を呼びかけてほしかった。
    • 心臓移植のコーナーで、海外での心臓移植を推奨しているように感じた。「日本では3年ぐらい待たないといけないが、海外へ行くとすぐに移植を受けられていい」という内容だった。しかし、海外でなぜ移植がすぐ受けられるかの説明が全くされておらず、「海外では臓器が有り余るほどあって、いつでも移植できる」というように受け取られそうだ。本当は順番待ちしている正規の患者を押しのけてお金で臓器(順番)を買っているのにも拘らずである。しかも紹介されたドイツのあの病院の副院長が日本人医師だということを説明していない。まるで日本人医師がその病院に依頼されて手術しているように編集していた。また、募金の件を含めて、医師や関連団体も問題視されている。
    • スタジオで廃プラスチックから燃料を作る実験をしていた時、その場で作った燃料をトラックの燃料タンクに入れてエンジンを掛けていた。しかし、ディーゼルエンジンは燃料が空の状態からは、エア抜き作業をしないとエンジンは掛からない。放送では燃料を入れてからすぐにエンジンが掛かっていた。「今できた燃料で掛かりました」と受け取れる演出だったが、もともとタンクに別の燃料が入っていたとしか思えない。
    • 地球温暖化に警鐘を鳴らすような番組についてだが、逆に放送したテレビ局が温暖化防止にどういう取り組みをしているかを見せてほしかった。6月6日から8日までの日程で行った特別番組は、3日間通じて何一つ番組として地球温暖化に警鐘を鳴らすような内容ではなかった。飛行船を飛ばしたり、アーティストによる音楽番組。これが公共放送として地球温暖化の取り組みを視聴者に呼びかけるという内容なのか理解できなかった。
    • 番組で紹介した「ティッシュ箱飛ばしによる健康チェック」を妻が試したところ、転倒して手首を骨折し、全治2ヶ月と診断された。同様の事故が数件起きたことを新聞で知り、番組自体に問題があったのではないかとの思いを強くしている。念のため5/27に放送局に妻の怪我の報告をしたところ、5/30にプロデューサーから電話があり、その時点で怪我人は21人だと知らされ驚いた。又、若いスタッフによる事前の実験では特に問題がなかったというが、年配者による実験も必要だったのではないか?その点も含め、制作・放送する上で何が問題だったのかを徹底的に調べ、今後このような事態を引き起こすことのないよう強く求める。
    • 私は大阪府民ですが、木曜夜の番組の大阪の秘密というコーナーでは道頓堀・新世界・通天閣など大阪のごく一部の地区ばかりを取り上げ、話題・情報を意図的に誇張し、あたかもそれらが大阪全体の習慣であるかのように情報操作を行っています。また、大阪代表と称して大手プロダクションのタレントを大量に出演させ、大阪府民の私でもテレビを見て初めて知ったような事まで「大阪では常識」と語らせています。これら大阪の誤った情報を全国放送で流す事に対し、大阪に住む一般府民は大変憤慨しています。報道被害を被っているとも言えましょう。BPOには毅然とした態度で大阪のテレビ局に改善を求めて頂きたいと思います。
    • 東京キー局の昼の健康情報を扱う番組で「朝バナナを食べることによるダイエット」を紹介していた。関西のテレビの「あるある」の納豆事件を他山の石としていない。この番組は「ココアが体にいい」や「りんごダイエット」など、医学界が問題視している「フード・ファディズム(同じ食品を食べ続けること)」をまだやっている。「あるある」は数字データが嘘だったために問題視されたが、「朝バナナ」で痩せるという科学的根拠は何ひとつ示されていない。「体重が減った」というのは本当かもしれないが、他の果物や食品で試したのか? バナナが痩せるために効果があるというデータはどこにあるのか?この番組は支持者も多いが悪評もかなり多い。「あるある」は納豆だけだが、ココアやバナナなど数々の珍説をプッシュしているところは「あるある」よりタチが悪い。早期の番組打ち切りを強く望む。
    • 後期高齢者問題報道の際、キャスターの不適切な発言に対する自民党の抗議を受けてキャスターが釈明したが、「そのように受け取った視聴者がいるとすれば私の本意ではない」というのは、「そのように受け取った議員を含めた視聴者が悪い」と言わんばかりであり、謝罪ではなく単なる開き直りというべきものだ。間違った情報を基にして間違った発言を公共の電波に乗せたのなら、その原因をあきらかにし、素直に「申し訳ございませんでした」と謝罪すべきではないでしょうか?「ごめんなさい」が言えないなら、今後の放送において批判的な発言は慎むべきだ。
    • バラエティーとワイドショーの区別が無くなり、視聴率稼ぎのためにバラエティーさえも事件報道に偏り過ぎているのではないか。従軍慰安婦番組を巡る裁判報道に関するBRCの見解は納得できるし、BRC見解へのNHKの対応も評価できる。しかし、このNHKの対応に比べると、民放の事件報道に対する無節操な対応は問題があり過ぎる。バラエティー番組とワイドショーが、それぞれの番組ジャンルの分をわきまえることこそが番組の質の向上につながると思う。BPOとしてもそうした観点から民放に対する指導を強めるべきだ。

    【CM】

    • 民放のCM放送時間には基準が定められていることは承知しているが、放送時間が基準よりも長いと感じている。また、最近のBS放送では地上波以上に「テレビショッピング」が放送されている。局にも苦情を伝えたが「テレビショッピングは番組である」「タダで見させているのに文句をいうな」という態度だった。しかし、画面に申し込みの電話番号を表示している以上はCMとして扱うべきである。また、民放連放送基準に定める「広告の時間基準」は何処で監視しているのだろうか。

    【BPOへの意見】

    • 最近の民放はいくら捏造報道をしようが結局はたいした処罰がないのが分かってるためか、全く反省や改善を行う気配がないように感じる。「とりあえず頭を下げればいい」という態度が不愉快で仕方がない。他の業界ならクビや倒産でもおかしくないのに、謝罪だけで後は何も処分がないテレビ局は異常だ。もう少しBPOの権限を強化するなり罰則を決めるなりしてほしい。テレビ局は完全に今の状態を舐めている。

    青少年に関する意見

    【秋葉原通り魔事件に関する意見】

    • 各局の報道番組でリアルで生々しい映像を流している。3名をはねてフロントガラスが割れたトラックの映像と目撃者の生々しいインタビュー、凶器であるミリタリーナイフの映像と犯行をリアルに再現したCG、流血の跡が残っている映像、出血多量でみるみる血の気がなくなっていく様子を語る目撃者インタビューなどなど、事件の悲惨な状況を伝えようとしているのは分かるが、子ども達への影響を配慮して欲しい。報道を見て、ふざけ半分で人が大量に血を流している様を絵に描いて笑っている小学生を見た。思わず「人の命をなんだと思っているのか」と怒鳴りつけたが、連日の報道に影響を受けて描いたようだ。また、遺族の方々は、生々しく報道されることに対し決していい感情は抱かないと思う。そんなに生々しい映像を放映することが本当に必要か?模倣犯を誘発することにはならないか。視聴率ばかり気にしていないで、社会的影響を良く考え、倫理観を持った節度のある報道をして欲しい。
    • 事件の報道はNHKを含めた各局で、犯行前の携帯サイトの書き込み等について事細かに紹介している。なぜ放送局は同じ事を繰り返すのだろうか?以前の硫化水素自殺にしろ、他の殺人事件にしろそうであったが、殺人の動機である「誰でもよかった」等を詳しく報道しすぎる。それも音楽を付け抑揚のあるナレーションでおどろおどろしく報道する。まだ判断力のない若者達が見たら「そんな理由で人殺しをしてもいいんだ」と考えても仕方がないのではないか?今回の事件に限らず、以前からの積み重ねが現状を作っているように思う。テレビの影響力を考え、報道を見直していただきたい。
    • 「秋葉原通り魔殺人事件」が起きたのは、テレビの影響が大きいと思う。特に、昼間再放送されている民放のサスペンスドラマでは、毎回これでもかと言わんばかりに殺人事件が出るが、これらを学校から帰った子ども達が毎日見ているとどうなるか?「殺人」に対する感覚が麻痺したまま大人になり、そこから凶悪な犯罪者が出ることに繋がるのではと心配になる。昼間の時間帯は子どもが見ても差し支えない番組以外は全て厳しく排除すべきだ。
    • 特撮ドラマ。この番組は子供に悪影響を与える。例えば、悪者が何もしていない一般人をいきなり襲ったり、悪者が人間に変身し身体の具合の悪い素振りをし、一般人が「大丈夫か?」と声をかけるとその人を殺すなどする。秋葉原通り魔殺人事件や土浦無差別殺人のような昨今の事件の原因ともなっているのではないかと思う。このような内容はすぐに改めるべきだ。
    • 特撮ドラマ。6月から登場した新しいキャラクターの使用武器の名称が変更された。「秋葉原通り魔殺人事件」を受け、殺傷武器を連想したり不愉快に思う人もいる等の理由からだそうだが、テレビ局の迅速な対応を評価する。

    【低俗、モラルに反する】

    • ドラマ番組。不良高校生の避妊なしでのセックス・いじめ・シンナー・乱交・妊娠・公園や図書館でのセックス・レイプ・報復暴行行為を”純愛”と称して、「”付き合う=セックス”レイプされても彼氏が”セックスで消毒=純愛”」などと青少年に有害な携帯小説を、綺麗な女優と映像でテレビドラマ化しようとしている。影響を受けやすい年代が対象のドラマだけに放送前に審議を希望する。
    • ドラマ番組。ケータイ小説で中高生に人気を得た物語のドラマ化で”純愛”と謳い文句があるが、純愛にはほど遠いもので性行為が強調された内容だ。学校の図書室で避妊もせずにセックスするなんてふざけすぎている。そもそも作者は「事実に基づいたノンフィクション」と言っているが、矛盾点が多く知識の少ない子供には誤解を招く恐れがある。ドラマではある程度脚色されるだろうが、こんないい加減に書いた作品をテレビで堂々と放送するのは間違っている。中止を希望する。最近、視聴率稼ぎのために内容を考えずに安易にドラマ化するテレビ局のモラルを疑う。
    • ドラマ番組。12月にテレビドラマとして放送が予定され、映画と絡めたクロスメディア形式の番組として制作されている旨を仄聞した。その内容は、携帯小説のドラマ化と思われるが、原作を見る限り中学2年生の飲酒や喫煙、性行為と妊娠、薬物使用、暴力などが反復的に且つ過激に描かれている。特に性行為の描写はあまりにも過激であり、青少年に限らず公序良俗一般に背くものと思われる。ドラマ・映画においては、原作における性表現や暴力・薬物などの表現が大幅に割愛されない限り、放送に適さないものと判断する。自分の意思で購入する図書とは違うので、テレビという媒体で放映すべき内容でないと判断する。放送前の異例のことと思うが、適宜な判断・処理をお願いしたい。
    • ドラマ番組。中学生の子供と一緒に見ていて、やくざを容認するような内容だと感じた。ドラマの中の台詞も愚連隊やチンピラなどが使うような言葉が多く、日本語が乱れることを助長しているようにも思う。青少年に悪影響を及ぼす内容だ。殺伐としたこの時代にふさわしくないドラマである。何とかならないものか。
    • ラジオ番組。番組全体が性にまつわる下ネタの話題である。投稿による性の悩みについてはまだ許す余地はあるが、下ネタは聞いている方が恥ずかしくなる。土曜深夜の放送は青少年のリスナーも多く、彼らに配慮した内容に変更するべきである。
    • バラエティー番組。”熱湯”をネタにしたコーナーだが、見て不快に感じた。自分から熱湯に入る、またはゲームに失敗して落ちてしまうケースと比べ、ここでは熱湯に入る人はその事を入るまで知らない。心臓の弱い方が落ちた場合の事を考えているのか?入院や最悪、死亡したらどう対処するのか?また、ケンカして人を熱湯に落として周りが笑う等、悪質極まりない。子ども達がそれを真似して池やプールに人を突き落とす事も考えられる。子ども達もテレビを見ている時間帯だ。笑いを追求するのは結構だが、悪影響を及ぼしかねない事を企画するのは如何なものかと思う。コーナーの中止を強く希望する。
    • バラエティー番組。ありもしない塗り薬を取り上げ、股間に塗布すると効能があるなどと馬鹿騒ぎしたテレビショッピングのパロディーがあったが、内容が下劣で青少年には刺激が強く不快であった。

    【報道・情報系番組に関する意見】

    • BS放送。児童ポルノ法改変についての特集で、規制強化する事による弊害を全く放送せず、問題を多く含む与党案を評価する内容になっていた。児童ポルノ法改変については、諸外国における冤罪の事例があること、別件逮捕の問題、そして表現の自由に反する問題などたくさんの弊害が懸念されている。それなのに児童保護という美辞麗句ばかりを並べて、法案の危険性・弊害に全く触れていない。児童を守る事は大切だが、児童保護という大義名分をふりかざし国民に危険性を知らせない法改変には反対だ。
    • 情報番組。コメンテーターが「児童ポルノの単純所持規制は諸外国では一般的である」と主張している。G8では確かに日本とロシア以外は単純所持規制を行っているが、G8以外の国家では必ずしも単純所持規制が一般的な訳ではない。また、日本は児童ポルノの対象を他国よりも圧倒的に大きく捉え、そのうえで普及を禁止する政策をとっている。一方、他国は対象を狭め単純所持規制を行っており運用の仕方が異なる。これは事実上の虚偽報道であり、重大な放送法違反である。
    • 凶悪犯罪が頻発しているが、犯罪報道もその手口を詳しく報道して模倣犯を増やすよりも、容疑者のその後を紹介するなどして、罪を後悔したり、苦しむ姿を紹介する方に重点を移してはどうか。昔の子どもは年長者の言うことは素直に聞いたものだが、最近は食って掛かられることも多い。大人がシッカリしないといけないとは思うが、やはりテレビの子供に対する影響力は大きい。報道内容をもっと工夫して欲しい。

    【差別や偏見を助長する】

    • 視聴者からの意見としてこんな意見が掲載されていた。「3の倍数と3のつく数字だけアホになる」という芸が、「障害者(おそらく知的障害者)や顔面神経麻痺の人を傷つけている」というのだ。これについて意見させていただく。”ああいう顔をする=障害者をバカにしている”という考え方の方が失礼な気がする。私はあの顔を見て障害者の人と一緒とは思わなかった。差別しているからこそ、そんな考えが頭をよぎるのではないかと思った。むりやり障害者につなげようとしている気がする。「3の時だけ障害者になります」と言っているならともかく「アホになる」と言っているではないか。批判した方々は”障害者=アホ”と言っているのと同じだ。世間はそんなこと気にもせず普通に見ているだけだ。
    • あるお笑い芸人の「3のつく倍数の時にアホ顔になる」という芸は、知的障害者を侮辱する内容だ。障害者をネタに笑いをとるなど、低俗以外のなにものでもない。私は教育関係の仕事をしていて、生徒の中には知的障害者もいるので他人事とは思えない。このような人物はテレビに出るべきではないし、出演を許可する放送局にも問題を感じる。
    • 殺人や通り魔などの事件が起きるたびにその原因をゲームや漫画・アニメのせいにするのは、それらを愛好している人間に対する人権侵害ではないでしょうか。現に私は漫画・ゲーム・アニメを愛好しているというだけで、別に犯罪を犯した訳でもないのにマスメディアから犯罪者予備軍として扱われずいぶんと肩身の狭い思いをしています。漫画・ゲーム・アニメを愛好するという事は犯罪者予備軍扱いをされなければいけないほどダメな事なのでしょうか?これらのいわゆる「オタク」的趣味に関する最近の報道は、明らかに差別的だと思います。改善をお願いしたいです。

    【いじめや虐待を助長する】

    • バラエティー番組。いじめっ子が替え歌を披露するコーナーがあったが、すごく不快だった。いじめ体験談を歌っていたが、いじめでの自殺が多い世の中でそれをネタにして笑うという感覚が分からない。ましてや学生の視聴者が多い番組で司会者が笑って見守るなんて信じられない。いじめを止めるべきなのに助長させていると思う。放送をやめてほしい。
    • バラエティー番組。ゲストを十字架のような物に固定し、顔等に洗濯バサミを付けていた。拘束されている人が「痛い痛い」と叫んでいる様子を見て皆で笑っていた。これは「いじめ」ではないのか?子ども達が見て真似をしたら・・と考えると恐ろしい。このような内容は放送するべきではない。

    【CMに関する意見】

    • 度々寄せられるパチンコ台のCMについて、放送と青少年に関する委員会で2008年4月にも「パチンコCMの現状と課題」について議論がされたようだが、その後も相変わらず時間帯関係なしに放送されている。しかも以前よりもパチンコ機種、CM本数も増えているように感じる。視聴者の問題提起や批判、苦情も聞く耳持たずといった所だろうか。他の意見にもあったようにパチンコはギャンブルである。そのようなCMを見境なくたれ流し続けてもよいのだろうか。 ・子ども達がテレビを見る時間帯にパチンコのCMが多い。ドラマやアニメのキャラを使ったパチンコ台は子ども達が興味を持つので止めていただきたい。

    【暴力・殺傷シーンについて】

    • アニメ番組。子ども達が見ている時間帯に残虐シーンが連続するアニメが放送されていた。偶然見た番組だが、長い刃物で女の子を切りつけて、最後にはその子の首が切られて鮮血が飛び散る猟奇的な描写があった。公共の電波で放送する内容ではない。罪の意識を持たない青少年の犯罪の増加を報道する放送局が「民放連放送基準第3章:児童及び青少年への配慮」に抵触していると思われる番組を放送することに倫理的な問題を感じないのか。

    【言葉に関する意見】

    • 最近のワイドショー、ドラマ、バラエティーを見ていると言葉遣いが乱れている。番組を面白おかしくして視聴率を取るためとしか思えない。登下校時の子供に言葉遣いを注意したら、口を尖らして「テレビで教えられた」という返事が返ってきた。テレビの影響は大きいのだから、子供には十分に配慮して貰いたい。

    【動物に関する意見】

    • 報道番組。YOUTUBEの特集でアメリカ兵が子犬を投げて惨殺する映像が流れた。とても残酷な映像をテレビという一方的に発信するメディアで流すというのはありえない。動物を飼っている人はもちろん、一般的に普通の感情を持っている人にもとてもショッキングな映像だ。テレビをつけていたので、この映像が流れた時にとっさに目を覆ったが子犬の鳴き声が耳から離れない。もし、小さな子供が見ていたらどうか?今回の映像は私にとって本当にショックで、報道やテレビで伝えるという仕事についてもう一度考えていただきたいと思った。報道番組だからこそ、分別のある内容であってほしい。あの映像を見たのは本当にショックだった。子犬の姿や声が頭から離れない。

    【その他の意見】

    • テレビ番組全般に云えることだが、バラエティー番組でのオーバーな”作り笑い”や、わざわざ現場に行く必要もないと思われる事件報道など、オーバーで目立てばよいという考えの番組が多く見受けられる。このような番組作りは子供の優しさであるとか控えめという感性に影響を与えていると思うので、謙虚で冷静な番組を放送して貰いたい。

    2008年5月に視聴者から寄せられた意見

    2008年5月に視聴者から寄せられた意見

    「高齢者・医療問題」「暫定税率・ガソリン税等」などの意見が多く、「テレビはもっと問題点を早く、正確に報じるべきだ」という批判があった。今の日本の置かれた厳しい状況をよそに「あまりにも不適切でふざけた番組が多い」とする意見もあった。

    2008年5月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,240件で、4月と比較し267件減少した。意見のアクセス内訳はEメール57%、電話36%、ファクシミリ3%、郵送ほか3%。

    男女別では男性72%、女性25%、不明3%。

    世代別では30歳代26%、40歳代18%、20歳代16%、50歳代11%、60歳以上9%、10歳代7%。

    2008年5月に視聴者から寄せられた意見 1,507件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年5月件数 年度累計
    人権等に関する意見 1 件 9 件
    放送と青少年に関する意見 166 件 [ 意見内容 ] 352 件
    放送番組全般にわたる意見 590 件 [ 意見内容 ] 1,338 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 57 件 223 件
    その他(放送関連以外) 426 件 825 件
    意見件数 計 1,240 件 2,747 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。5月通知数は462件( 36局 )であった。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    5月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、BRC関連の苦情の内訳は次のとおり。

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 1件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 133件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    【情報ワイド・バラエティー番組】関連は787件( 全体の63% )。前月比130件の減少。 意見の傾向/”不適切な内容、不適格な出演者”( 545件:44% ) “倫理観欠如、局の責任”など( 137件:11% ) “低俗・下品な番組”( 105件:8% )。

    【報道・情報番組】関連は624件( 全体の50% )。前月比215件の減少。

    “取材・報道や放送のあり方”( 423件:34% )、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など( 121件:10% )、”報道の公平・公正性と内容批判”( 80件:6% )。

    なお、【情報ワイド・バラエティー番組】と【報道・情報番組】への意見数が意見総数を超えているが、これは1件の意見に複数の指摘項目が含まれているためである。

    5月の意見の特徴としては、【放送全般】では「くらし・生活に関連した意見」( 「高齢者・医療問題」「暫定税率・ガソリン税等」 )が多く、その論点は、『テレビはもっと問題点を”早く””正確に”報じるべきだ』『( 省庁の )法案や( 政党の )施策を深く掘り下げる姿勢が不足している』など、現状の放送・報道に満足できないとするものである。これは、今の日本の置かれた厳しい状況をよそに『あまりにも不適切でふざけた番組が多い』とする意見とつながっている。

    【特定の番組や情報に対する意見】では、「高齢者・医療・年金・税」への意見が109件、「硫化水素自殺と自殺報道および続発する殺害事件報道」86件、「放送局の姿勢や責任を問う」74件、「中国・四川大地震及びミャンマー・ハリケーン被災報道と支援」50件、「食糧問題と大食い番組批判」30件、などの意見が多く寄せられた。また、「パチンコCM」やお笑い芸人の不適切な言動への批判も続いている。

    【放送局の電話応対や局の姿勢】に関する苦情・抗議、167件( 前月比10件の減少 )。

    【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘、63件( 前月比13件の減少 )。

    青少年に関する意見

    5月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは166件と、先月に比べ20件減った。内容的には今月も4月11日に公表した『注意喚起~「児童の裸、特に男児の性器を写すことについて」』に対する意見が10件あり、報道番組で特集した”児童ポルノ規制”に関して12件の反論があるなど児童ポルノ関連の意見が多かった。また、「女子高生殺害事件などの報道が詳細すぎる」といった報道・情報系番組への批判が20件あった。

    BPOに関する意見

    5月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,240件で、4月と比較し267件減少した。

    番組全般

    【特記事項】

    • 愛知県女子高生殺害事件に関して、マスコミによるインタビュー及び、高等学校の教頭を始め、多くの先生方の人権を損ねているのではないかと疑問に思う。5月3日の事件当日、マスコミ側は校舎内に入ることは禁止されたにも拘らず、勝手に入り執拗に被害者家族の構成や年齢などを学校側に尋ねた。3日の午前中、一時的に行われたインタビューでは教頭に質問を繰り返し、2回目の教頭の回答のみが放送される結果となり、その放送によって教頭は特定のインターネットサイトを始め、多くの場所で非難されています。実際に、学校側には教頭への誹謗中傷電話が数多くかかってきており、本日7日の教頭による授業では、教頭がそのことについて語る場面で涙を見せた。今回の事件で、学校側はどうもマスコミの対応ばかりに追われ、事件に対して向き合えていないように思える。なぜ、学校側が本日、校門に教員を配置する必要があったのか。もう少しマスコミ側の倫理が向上することを願うとともに、3日午前の教頭に対するインタビューの映像の放送停止を求める。
    • 3月18日放送の早朝ワイドで、硫化水素自殺について2度にわたって報道していたが、その際、トイレ用洗剤と入浴剤の容器の映像を映し、「これらを混ぜ合わせて硫化水素ガスを作った。情報はインターネットから入手した。自殺現場には洗剤と入浴剤の空き容器があった」と説明していた。これでは自殺方法のヒントを百パーセント提供しているようなもので、ネットで検索すればすぐに硫化水素の作り方が分かってしまう。この時期は、まだ硫化水素のことは一般には知られていなかったが、WHOの自殺連鎖を防ぐガイドラインとはかけ離れた報道だった。この番組は4月28日と5月2日にも硫化水素自殺を大々的にセンセーショナルに報じていた。特に5月2日は「硫化水素を使った初めての殺人事件!」( 実際には未遂で被害はなかった )と大々的に報じていたが、硫化水素を使っていなければニュースにならないような事件だった。こういう報道が模倣犯を誘発する危険があることもよく知られたことだ。この番組の「命を軽視したセンセーショナリズム」は異常だと思う。過去には「いじめ自殺」や「介護心中」を煽るような報道もあった。是非、BPOで審理して欲しい。
    • 後期高齢者医療制度のことで老人側の意見ばかりをクローズアップしているが、実際に彼らよりもっと負担が増えているのは現役世代だ。その私達が文句も言わず耐えているのに、年金から天引きされることを( 実は銀行引き落としや窓口払い込みより、引かれる方にとっても手間の省けるシステムだが )、特に低所得者層だけを取り上げて放送するのは偏向報道ではないか。元々高齢者の中に高所得者の割合が多いから負担をお願いしたのだろうが、そういう放送をしている番組は一度も見たことがない。高所得者だって保険料を引かれるのは嫌だから、意見を聞けばネガティブな答えしか返ってこないだろう。マスコミは無責任だ。ますます増加する高齢者層の問題と、それに伴う医療費の拡大をどうするのかも言わず、そもそもそんなに問題があるのなら運用前に取り上げておけばいいのに、制度が始まってから年金から引かれて良い感情を持っていない年寄りを煽って感情的な報道をしている。これで制度を廃止にして医療制度が崩壊したり、現役世代がもっと苦しんだりすればいいとでも思っているのか。
    • 民放・NHKの中国・四川大地震報道が臨場感を欠いている。四川省は日本全体の面積と同じ広さで住民9千万人のうち1千万人が罹災したと伝えられている。地震の際問題になるのは食糧、水、輸送の3つで、明日はわが身なのだから日本で発生したらどう対応するかの視点で放送してほしい。これまでの放送では一過性・他人事の報道で全く想像力が働いていない。1千万罹災者の場合、1日3千万食の食糧確保が必要になるわけで、それだけ考えてもその規模の凄さがわかる。東京で発生した場合は、罹災者は2.3千万人にのぼるとみられている。

    【取材・報道のあり方】

    • 民放キー局の昼前のニュース番組において、愛知県女子高生殺害事件で殺害された生徒が在学している高等学校の生徒にインタビューしているニュースを見た。学校の生徒の心情を考えて報道を控えるのが一般常識だと思うが、何も考えていないかのようなインタビューの仕方に憤りを覚えた。近頃のこのテレビの報道の仕方は常軌を逸したかのようなやり方で、報道の自由を逸脱しているように思える。知る権利も大事だが、それ以上に子ども達の気持ちを考えてほしい。少し考えて行動をすれば、同校の生徒にインタビューをするなどの行動は慎むべきだと分かるのではないか。凶悪事件を報道する場合は事件の真相に迫ることも大事だが、それ以上に被害者の心情も考えてほしいと思う。
    • 愛知県女子高生殺害事件の報道で、被害者女性ではなく生存されている全くの別人を被害者として報道していた。夕方のニュースで一応謝ってはいたが、この謝罪のみで許されるのか?一般社会ではありえない。免許をもらってテレビを放送している局が被害者の顔も確認しないなんて信じられない。局側としたら「謝罪しただろう」という態度かもしれないが、視聴者は一日中、このテレビ局を見ているわけではない。国民の一部の人間は被害者の顔を間違って認識しているだろう。これは人権上の大問題だと思う。再発防止の指示をお願いしたい。
    • 最近「インターネット上に”硫化水素による具体的な自殺方法”が掲載されている」という情報とともに、その方法を用いた自殺の件数や発生箇所、現場の状況などの具体的な報道がされている。報道が過熱するに従い、実際にその手段( 硫化水素 )を用いた自殺が増えているように思える。この増え方は異常で、明らかに報道がきっかけとなり、自殺志願者がその自殺手段を探し出したかのようだ。WHOが「自殺予防に関するメディア関係者のための手引き」という文書で禁じているように、自殺の報道で具体的な手段を報じるのはマスコミが行うべき行為ではない。さらに「ネットにそういった情報が掲載されているのが悪い、ネットを規制すべきだ」と自らの責任をネットに押し付けるような報道まで行われている。一刻も早く自殺報道についてのガイドラインを作成し、すべてのマスコミにそれを守らせるべきではないだろうか。
    • 後期高齢者医療制度について、番組では政府を非難した意見が大半だった。確かに実施迄2年以上の期間があったのだから、各地方自治体は実際に負担額がどうなるか調査準備をしておくべきだったと思う。番組では必ず担当大臣を責めるような意見に終始するが 制度を具現化し実行するのは官僚であるのだから、担当官庁の事務次官、局長を責めるべきだ。今回の制度が円滑に行かないのは、厚労省の役人の責任が50%、各市町村自治体が50%ではないかと思う。番組では、もう少し現実的に問題点を直視した意見を放送するべきだ。事実を正しく放送できない局はその役割を果たしていないとも思う。自局で調査せず、新聞記事を安易に羅列する。自局の担当記者に意見を言わせず、経験のない若い芸能人に意見を言わせる。こういう体質の改善を求める。
    • “新たなワナ・広がる薬物中毒”で、リタリンの依存症をとり上げていた。不適切な処方をする精神科医を非難するなど正しいことも言っていたが、リタリンという”依存しやすく取り扱いは難しいが、必要な人には適切に使われている薬”を「悪い薬」と断言していた。また、患者が大量の薬を処方されていることを、いかにも悪いことのように報じていた。確かに無駄な薬漬けは非難されるべきだが、精神科では目的によって違う薬が必要であって、数種類の薬を併用して使用していることが多い。厚生省の規制でリタリンが処方できなくなり、代用として出されたベタナミンを「副作用が強く飲み続けると重い肝機能障害を起こす可能性がある」と悪い面だけを伝えていたが、番組では終始悪い面と依存性に関してだけを話し、患者に不安を与える内容だった。これでは薬を服用している患者はただ不安を覚えるだけだ。薬の危険性や一部の悪徳医者について報じることは悪いことではないが、患者が安心できる方法も紹介するべきだと思う。
    • 核燃料施設の警備体制を暴露するような映像を放送し、「特集の内容も科学的根拠がない。偏向している。いたずらに不安を煽る」などとして、報道被害を受けた核燃料施設から厳重な抗議を受けているにも拘らず、番組ウェブサイトにはこの特集を絶賛するような「視聴者の声」を平然と掲載しており、問題に真剣に取り組む姿勢がない。この番組は以前にもファストフード店の店員をでっちあげる捏造報道をやっている。こんな番組が「報道」などと名乗って存続できるような環境が許されて良いのか。
    • 先日の光市母子殺害事件の裁判報道の際もそうだったが、どのような判決が下されるかが話題になっている裁判の報道で、裁判所の前から速報を中継することがよくある。その際、報道記者が法廷から飛び出してきて、マイクに向かって「こういう判決が出ました!」と叫ぶように話すのは本当に見苦しい。外に飛び出してくる様子から想像すると、判決が出た瞬間に、本来神聖で静かな法廷の空気が一変しているのではないかと思う。どうして各局が一秒一刻を争うような報道の仕方をするのだろうか。他局との時間競争など止めたほうがよい。他局より1秒早く判決を報道したということに、どれほどの価値があるのか考えてほしい。1秒早い、息せき切った叫び声よりも、30秒遅れた冷静なコメントの方が報道としての価値があると思う。テレビ局同士の競争を止めるのは難しいかと思うが、法廷内部の事も考えて取材は各局でしても速報は代表1社による共同発表にすればよいと思う。
    • 江東区女性殺害事件で、隣室の男に殺害され遺体が遺棄されたことを連日報道している。その内容は「遺体を切り刻み…」「骨を切断…」「肉片をトイレに…」などとあるが、そこまで表現しなくてもよいではないか。気分が悪くなる。ましてご遺族は耳を覆いたくなるだろう。何とか止めさせてほしい。また、逮捕された男性容疑者の母親に取材の際、「息子さんがこのような事件を起こしてどのような気分ですか」と母親にインタビューしていた。母親の顔は放送されなかったものの母親にも人権はある筈で、何故このような残酷な質問をするのか。報道機関としての認識を持つべきである。
    • 来日中の中国・胡錦濤国家主席と安倍元首相たちとの昼食会が日比谷のレストランで行われた時の様子を不適切な表現で伝えていた。リポーターが笑いながら、安倍元首相の「日本人は中国当局のチベット人に対する人権問題を憂慮している」とのコメントを紹介したが、ボードに”KY”と書かれた切り出しを貼り付けていた。私は決して安倍氏の支持者ではないが、これは余りにも元首相を侮辱した行為である。放送中に局に苦情を伝え、担当者に「上の方に伝えます」と応対されたが番組の最後まで謝罪の言葉はなかった。
    • 中国・四川大地震の被災地で救助隊が活動しているようだが、毒物餃子の捜査はどうなったのか?犯人はわかったのか?ミャンマー・サイクロン被害の地域はどうなったか?こちらの動きはあるのか?領海侵犯等の問題はどうなったか?海底資源を守るための行動は何かしたのか?どのテレビも新聞も、ここ数日は地震関係のニュースしか報じず、うやむやのうちに色々なことが流されていってしまうような不安がある。最新のインパクト・話題性のある事柄だけでなく、過去の話題の続報も報じることを期待する。
    • 「チベットに極秘潜入」なる趣旨の特集があった。番組内では検問所で「日本人であることがバレないように」等のナレーションがされながらチベット内に潜入したという内容が堂々と報道されていた。耐震偽装、食品偽装などが頻発し、企業に昨今これだけコンプライアンス等の法令等遵守が求められている中で、マスメディアのみ「知る権利」や「報道の自由」を盾に好き勝手に報道するのはいかがなものかと思う。中国が国際的に非難されているとはいえ、中国内では中国の決まりに従って行動するのが筋だと思うし、取材だからバレなきゃ何をしても良いという考え方は間違っている。またこのテレビ局は他の報道番組において「マナーが悪い○○」というタイトルで若者や観光客などのモラル低下の現場を取材し特集を組んでいることがあるが、そのようなマナーの悪い人間も法令を守らない報道機関も五十歩百歩だと思う。
    • 早朝ワイドで中国からパンダのつがいが貸与されることが決まったニュースで、貸与ではなく「提供」と言っていた。借りるのに年間1億円もかかり、どの新聞もテレビも「貸与」と言っているのに、まるで無料でくれるかのような表現をしていた。5/4(日)の同局別番組でも、香港でチベットを支援する女子学生が警察に連行されたことを、「警察が保護した」と中国寄りの報道をしていたが、キー局の報道姿勢からは中国に対して好意的な印象を与えようという意図を感じる。
    • ガソリンの暫定税率復活で、国民の負担が増えるなど不安を煽るだけの放送の仕方で本当に良いのだろうか?どのニュース番組でも「国民が困る」などと言っているが、道路工事に携わっている人も国民ではないのだろうか?道路工事の仕事がなくなり困っている人もいるはずだ。一方の意見しか放送しないニュースは問題である。国民にちゃんとした情報を公平に知らせるのがニュース番組である。きちんと対応してほしい。
    • 台風の中継について。多くの番組でリポーターが暴風雨の中に立って実況中継を行っているが大変危険に思う。建物の中から伝えればよいのではないか?今までこのような中継が続いてきたのは、事故が発生しないと危機感を感じないからではないか。また、暴風雨の中ではリポーターの方もきちんと話すことができず、「情報を正確に伝える」という「報道」の点からも見直していただきたい。毎回、台風情報を見るたびに見苦しく思っていたが、今朝のニュースでお天気お姉さんが傘に振り回されながらようやく立っているのを見ていて辛くなった。また、言葉もよく聞き取れなかったので、中継の必要があるのかと思った。特に海岸や岬で中継しているのを目にするが、事故が起きる前に止めてほしい。
    • 女性が男性を刺して逮捕されたというニュースを報道していたが、そのニュースの字幕や発言が「同棲していた”男”を・・」と、まるで男性が犯罪者であるかのような言い方をしていた。本来、「男性」と表現すべきところを、男性が悪いかのように「男」と表現する偏向報道に強く抗議する。
    • 日曜6時台の報道番組の特集で「出会い喫茶」が取り上げられた。ある「出会い喫茶」を取材し、短い時間に多くの女子高生らが入店する様子をリポーターが大げさに伝えていた。番組では、表向きはこうした若い女性の無防備な行動に警鐘を鳴らすふりをしていたが、実際には視聴者の好奇心を煽るのが目的だったように思う。この映像に誘発され、おかしな期待を持って「出会い喫茶」に行ってみる若者がますます増えることだろう。興味本位の報道はやめるべきだと思う。
    • 5月17日( 土 )に行われたJリーグ第13節・浦和レッズ対ガンバ大阪の試合で小競り合いが起きた。私はスタジアムで観戦していてこの事件を見ていたが、帰宅後に自宅でテレビのニュースを見ると、どのメディアも誤認報道をしていて激しく憤りを感じた。一番影響が大きいと思われるテレビ報道も、大概が誤認報道だった。数名の取材記者が、5万人強の目撃者の知る事実を捏造して良いのか。テレビの報道だと「被害者」が「加害者」になっている。事の詳細は全ての関係者から事実関係を取材確認すれば自ずと見えてくるだろう。「被害者」を「加害者」にするのが報道なのか?
    • 外国人犯罪者の名前を日本名だけでなく本名でも報道すべきである。本名を伏せる理由もわかるが、それでも公平性、真実、および人権を優先してこそ放送の役割である。ちなみに日本人の犯罪者は本名を報道されるが、外国人犯罪者は本名を報道されない現状を、人権で逃げるような些末な言い訳をしないでもらいたい。
    • 高級料亭廃業の報道はどうして民放各局とも女社長のいじめになるのか。見ていて気分が悪くなったので、NHKを見てホッとした。「罪を憎んで人を憎まず」の全く逆をいくやり方で、日頃孫に言っていることと逆のやり方なので、孫から何か言われたらどうしようかと考え込んでしまった。世の中が乱れているが、テレビも乱れている。テレビは影響力が大きいのだからちゃんとしてほしい。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 中国・四川大地震の被災地へ自衛隊輸送機が派遣されるというニュースの中で、第二次大戦中の日本軍による被災地付近での爆撃が映像付きで紹介されたが、今回の自衛隊輸送機の派遣といったい何の関係があるのか?何かにつけて大戦中の話を持ち出すこの放送局の意図が理解できない。全く関係ない話を紹介するのは非常に不愉快だ。
    • 4月から全国放送となった関西キー局の情報番組の司会者はせいぜい低俗な芸能ネタを語るレベルのものだ。最近は番組のはじめの30分程度の時間に政治等の話題を取り上げるようになったが、もともと芸能専門の元関西のテレビ局のアナウンサーであるため、政治・経済に関して不勉強であることをさらけ出す結果となり、見る側も不満が募って仕方がない。又、他の番組ではいつも的を射たコメントを連発する女性評論家もこの番組では司会者の程度の低さのせいで、冴えないコメントばかりしている。即刻このような番組は止めてほしい。
    • 連休中に聴いていたのですが、芸能のスキャンダル、人の陰口、いやらしい話など、聞き苦しい箇所が多々ありました。午前中の放送には相応しくないと思います。河内音頭家元・タレントのDJとアシスタントの話し言葉がなっておらず、掛け合いも不快です。いつまでこのような番組を続けるのか疑問です。ラジオは日常生活に凄く近い存在のメディアです。車の中などで家族揃って聴いている場合もあります。かつて同時間帯に放送されていたDJのように、毎日、リスナーの心に何かしら印象に残る内容、聴いて良かったなと思える番組を放送して下さい。もっと誰もが楽しく時間が過ごせる番組作りを心掛けてもらいたいです。
    • 今朝方、偶然目にした番組はいくら何でもひどいと感じた。制作者は「自由」と「身勝手」をはき違えて考えているのではないか?またこのような番組のスポンサー企業も社会的責任を問われると考える。まず、出演者が初めから終わりまでずっと喫煙していたこと。それが格好良いスタイルであることを番組の中で述べていたこと。更に、朝方の番組にもかかわらず、ビールを飲んでいること。この3点は非常に問題だと考える。ドラマの中の演技ならまだ理解できるが、トーク番組でプカプカと臆面もなく喫煙しビールをあおり、それが自分たちの格好良いスタイルであるかのような発言をすることは、公共の電波にそぐわない。青少年が見ているであろう時間帯に放送するべき内容ではない。飲酒のシーンも朝方の番組であることを少しは考慮すべきだ。若い歌舞伎役者の汚い言葉遣いと喫煙を見せつけられたが、歌舞伎役者としての矜持がないのかとがっかりした。
    • 午後2時のワイドショーで新聞の子宮頸がんについての記事を紹介していた。新聞は『若者が検診に行かない為、死亡率が2倍になっている』という記事だったが、スタジオ内では専門家でもない出演者が「80%が性交渉で感染する。避妊をしていないからだ」「多くの男性と性交渉をするからだ」等、好き勝手なことを発言していた。私は子宮頸がんの前がん状態なので病気に関してはきちんとした知識を持っているが、この病気は性交渉だけで発病するものではなく、生理不順や他にも多くの原因がある。私の病気を知っている友人ですら、この番組を見て私に対して非難の目を向けた。この放送によりとても傷ついた。テレビの影響力は非常に大きく、病気に関して知識を持たない人にはテレビの情報がすべてとして伝わる。医療に関する事柄については、コメンテーターや司会者が気軽に発言することは今後一切しないでいただきたい。局にも抗議文を送ったが、おそらく目に留まらないと思いBPOにも電話をした。
    • 忍者の格好をしたタレント達が小麦粉を一杯に貯めたプールをはさんで綱引きをし、負けたほうがプールに落ちて粉まみれになりそれを見て笑う・・・そんなシーンが放送された。小麦をはじめとする食糧の価格高騰や食糧不足が世界的な問題になっている中で、食糧を粗末にするこのような番組を放送するテレビ局の倫理観の欠如、常識のなさに呆れた。人間として悲しかった。こんな局には公共の電波を使用する資格はない。
    • ドラマや映画で犯罪や社会問題に焦点をあてるのは良いことだが、その番組告知をする映像には直接的な表現をできるだけ避けていただきたい。私はドメスティックバイオレンスの被害者で、再現VTRなどを見るとパニック障害を起こす。関連する番組や映画については、なるべく見ないように避けて暮らしているが、ランダムに、しかも大量に流れる番組の宣伝については避けられない。「見なければいい」ということができないのだ。「ランダムに流れる」「見ることが避けられない」という番宣の特質があるのだから、人に直接暴力を振るう映像などはできるだけ控えていただければ、今後もテレビを見ることができると思う。報道被害とまではいえないが、放送による被害だと思っている。
    • 関西の落語家でもある司会者が、中国主席が来日中にも拘らず「上野のパンダは殺された」などと、日中両国の友好を傷つけるような発言をしていた。言論・報道の自由はあるのかもしれないが、それも視聴者の信頼を得た上での話だ。公の電波を使った発言には気をつけてもらいたい。
    • 水曜日のクイズ番組の毒舌司会者によるお馬鹿キャラの出演者を囃す言葉が、一部の障害者を誹謗中傷する結果となっている。知能が遅れていないのに文字が読めなかったり、成績はよいけれど遊びやスポーツのルールが理解できないなど、普通の子どもに比べて知能の発達にアンバランスがある「LD( 学習障害 )」と呼ばれる機能障害があるが、この人たちに配慮のない発言で笑いをとっている。「LD」は、聞く、話す、読む、書く、計算する等の習得と使用に著しい困難を示すが、平成11年には厚生労働省も障害の一つとして定義している。世の中には多様な障害があり、苦しんでいる人がいることを知ってほしい。
    • バラエティー全般に出演している女性「お馬鹿キャラタレント」の言動に辟易している。現在、日本人の「女性の品格」が問われているが、女性にもかかわらず年上のタレントに対して”ため口”をきいているタレントが多い。特にひどいのは若い女性タレントの発言で、元ヤンキーであることや、普通自動車免許の筆記試験を26回受験し全て落ちていたことを番組で打ち明け、別の番組では仮免許も取れなかったと話して笑いを取っていたが呆れ果てた。
    • 近年、成人式というと沖縄の様子を映しているテレビ局が急増しました。私の兄は沖縄に住んでいるのですが、兄が現地の人に聞いた話によると「本州の取材が来るようになってから、暴れ方がエスカレートした」「テレビに映ることができるからと、本州からわざわざ暴れに沖縄まで来る奴もいる」ということで、本州からカメラ取材に来ることをとても迷惑だと言っていたそうです。実際にその年の様子をみると、皆カメラの前でカメラ目線で警察官と揉みあいの行動をしていました。成人祝いというよりも「暴れたらテレビに映るぞ!こんなチャンスはないぞ!」という感じで暴れているとしか見えません。沖縄の人は本州のカメラが来るだけで大騒ぎになるので、映像は沖縄のローカルの局にまかせ、本州からの成人式の取材はしばら止めてもらえないでしょうか。県民は「このままでは沖縄へのイメージが落ちる」ことをとても困っています。
    • 報道番組では「医師不足」を訴えておきながら、バラエティー番組では、勝手気ままなキャラを全面に出し「女医」を肩書きにした人物を出演させ放送している矛盾に怒りを感じます。地方では、担当科は関係なく、医師は医師本来の仕事をするが当然の様に思っている。「医師不足」を報道した次の番組が、肩書き「女医」のわがまま放題の放送では、民放各社は本当に「医師不足」をどう捉えているのか疑問を通り越して怒りを感じます。
    • 早朝ワイド番組の司会者が高級料理店の料理の使いまわし問題で、利用した客に対し「馬鹿な客」と愚弄する発言をした。使いまわしは店内部の人しか分からないことで客は知らないこと。非難されるのは料理店であって客ではない。その客に対して「馬鹿な客」と愚弄していいのか?司会者の発言として認められるものとは思えないし謝罪すべきである。彼は不二家問題で「廃業しろ」と暴言を吐いたが、その後も反省をせず今日に至っている。なぜ、BPO、放送局、番組のスポンサーは、彼の数々の暴言を許しているのか?仮に、彼が利用している店で同じようなことがあったとき、「馬鹿な客」と報道するのか?偉そうなことばかり言っているが、聞いていて不愉快そのものの暴言発言ばかりだ。
    • 一体いつになれば、いわゆる「アナウンサーのタレント化」は終焉を迎えるのか?とても腹立たしい。そんなタレント気取りのアナウンサーこそニュースを正しく読めないのだ。アナウンサー達は一企業の一社員だろう。会社員の中でこれほど「楽しがってる」会社員はいないのではないか。少なくとも私にはそう映る。これこそが職権乱用ではないかと思う。今一度自分がアナウンサーとして最優先にやるべき仕事を考えてもらいたい。
    • 最近の放送を批判する。?面切り喰いや口箸、食べ物に対する表現など、女性アナウンサーの食事のマナーが好ましくない。?タレントを含むテレビ出演者の鉛筆の持ち方、箸の持ち方が間違えている。?自然災害の報道で「不自由な非難生活が強いられる」と表現されることが多いが、これは「余儀なくされる」と伝えるべきではないか??火災現場の報道で「酸素ボンベを背負って・・」と言っているが、火の中に酸素ボンベを持って入ることは非常に危険である。正確には空気ボンベまたはアクアラングと伝えるべきだ。?交通事故の報道で「ブレーキ跡が・・」と伝えるが、今のほとんどの車はABSを装着しているので余程横滑りや特殊な動きをしない限り、ブレーキ跡はつかない。
    • この局は一年中、昼下がりの時間帯に殺人シーン満載の事件物のドラマを再放送している。通り魔等の凶悪事件が現実に起こり、誰もが日常生活に不安を感じている昨今、何故そのような血にまみれた殺戮の場面を娯楽の一つとして流すのか?この時間、他の民放局はもっと平和な内容を放送している。昔は教育と名乗った局が、今はこの有様か。
    • 食品の多くを輸入に頼る日本にあって、放送局は何故食べ物を粗末に扱う番組を作り続けるのか?5月7日放送のこの番組では、激辛のカレーをどれだけ食べられるかを競っていたが、故意に辛く調理されたものを我慢して食べるのだから食べる量には限界がある。当然のことながら、用意されたカレーの殆どは廃棄された模様である。いつまでたってもこのような企画がなくならないのは、放送局の人間が社会常識を軽んじ、視聴率第一という考えで仕事をしているからだろう。
    • 裸芸人とカメラマンが女子アナの控え室に潜入。勝手に彼女らのバッグを開けて取り出した携帯電話を、なんとその芸人は自分のパンツの中に入れた。その時、着信を示すブルブル震動が起こり、芸人は「あ~震えてる~」と下半身をくねらしていた。許可なく他人の極めてプライベートな所有物に触れ、これを下品に扱って見せるとはひどすぎる。もしこれが、前もって女子アナ達の承諾の上での演出であれば、「やらせ」か「うそ」の放送に当たるのではないか。
    • ビーチバレーのニュースで選手のお尻の部分をアップにした映像が放送されたが、これはスポーツを伝えるアングルではないと思う。試合会場での盗撮が問題になっているが、盗撮を煽っているのはテレビではないだろうか?この番組はバラエティーではなく、あくまでも報道番組のはずだ。スポーツを報道するのにふさわしいカメラワークを望みます。
    • 民放各局のワイドショーで放送された秋葉原の歩行者天国の問題について。どの局も自称アイドルの尻出しポーズの映像を繰り返し使っていた。どこか一局だけの報道なら、さほど気にならないが、何故こんな映像にこだわったのか?スカートの下などを煽って撮る人のことを「ローアングラー」というそうだが、テレビカメラマンも同じように刺激的な映像を撮ろうと必死になっている姿が想像される。仕事と言いつつスタッフ達の覗き趣味が入っているようで嫌悪感を覚えた。接近して撮らなくとも、どんなパフォーマンスなのか分かれば十分な筈。この女性は後で逮捕されたが、テレビメディアが自称アイドルの売名に利用された感もある。こうした批判は容易に想定出来る筈だが・・・。
    • 数字の”0″の読み方についてだが、”0″は「レイ」と読むのが正しく、「ゼロ」という日本語はない。NHKの場合は完璧に「レイ」で統一されているが、民放の場合は話す人によって、番組によって、また、流れるCMによって「レイ」だったり「ゼロ」だったりと、その言い方はバラバラだ。ちなみに某有名キャスターが当たり前のように「ゼロ」と言い続けているのには驚いている。民放各局は早期に、正しい日本語としての「レイ」に読み方を統一してほしい。その方が視聴者の耳にも心地よいだろうと思う。
    • NHKのラジオ放送に比べて、民放の深夜番組は聞くに堪えない番組が多く特に某東京キー局が酷い。NHKの深夜のラジオ番組は評価出来るが、民放ラジオの夜10時以降の番組は、余りにも下ネタや楽屋の裏話が多すぎる。しかも、後から加えたのではないのかと思われるような笑い声が放送されている。昼間は政治・経済について我々リスナーに分かりやすく伝えているので楽しく聞いているが、深夜帯になった途端に内容が180度変わる。友人との会合でも「局の上層部は聞いたことがあるのか」と話題になっている。
    • 毎日夕方放送のNHK大阪の新番組だが、アナウンサー、コメンテーターをはじめ、出演者は皆若い人で、内容は下品でくだらなく見るに耐えない。東京の同時刻の番組とは雲泥の差だ。
    • あれほど「血液型と性格は無関係だ」と注意されたにも拘らず、スポーツ新聞の「O型同士なので相性もピッタリ」などという部分を、わざわざ赤線を引っ張って読み上げていた。こういう非科学的な事柄に問題意識のない連中が番組で事件を扱うのだから、日本国民はバカにされたものだ。
    • お笑いタレントお得意の”人をいじる”行為は、人を馬鹿にするにもほどがある。彼の出演する番組は、不快感のみ残る番組が多すぎる。また、関西最大手の芸能プロダクションが主催のお笑い番組だが、テロップを読まないと笑えない番組など不要である。ラジオで充分だ。
    • 昼の長寿番組で”外国語講師の本音と珍エピソード”のコーナーに出演していた外国語講師が日本人を馬鹿にするような発言を繰り返していたが、彼らは他局の番組の再現ビデオ等に出演している外国人タレントであり、外国語講師ではない。例えバラエティー番組であったとしても許されない演出であり、視聴者を馬鹿にした”やらせ”番組である。

    【番組全般、その他】

    • 番組内で不適切な発言があった際の「お詫びの仕方と内容」に問題があります。現状では、被害者の人権救済にはなりません。「番組内で 不適切な発言がありました」の一言の謝罪では、何が不適切だったのか、謝罪の内容が不明です。謝罪の理由と、何が誤っていたのかを放送機関の使命にかけて説明すべきです。また、 各評論家の誤った発言は、番組司会者の謝罪ではなく、その発言者が謝罪すべきです。別のアナウンサーの謝罪では、謝罪の誠意が不明となります。放送局としての謝罪が無いことは、評論家の偏見や無責任な発言を放送局が容認していることと同様であり、放送機関としての資質が問われます。
    • 後期高齢者医療制度を取り上げる際、コメンテーター達のほとんどは「制度が不完全である」とか「高齢者の負担が増える」等と言って、その制度や厚生省を批判するだけだ。しかし、それ以上踏み込んだコメントがないのは、彼らの知識が足りないからであろう。この制度は、大枠は厚生省が決めたものだが、実際の細かい部分は各自治体によってかなり異なるものとなっている。従って、もっと勉強して現状を把握した上で、適切なコメントをしてもらいたいと思う。
    • 中国への被災地募金活動が悪いとは言わないが、まず日本国が被災支援として血税5億円を拠出し世界で最大の支援金を用意した事を報道してから募金活動の放送をすべきではないか?日本は自殺率が世界NO.1であり、産科医不足、病院たらい回し等の問題、後期高齢者医療費問題、年金問題など社会基盤崩壊の兆しもあり、国民は今後の生活を不安に思っている。それなのに、今回の中国支援金として5億円支払うことを殆どの国民が知らないのが現状ではないか?世界にODAと称して何十兆というお金が流れ、その他、中国の恫喝に対し、言われるままに支払ってきた何兆円もの国税に対しての説明もない。国民にはそんな余裕などないのが現実だ。テレビ出演している高額所得者ばかりではないのだ。テレビが騙しているとは言わないが、きちんと血税5億円を拠出した事実を報道した後で国民に判断させるべきだ。
    • ミャンマー・サイクロン被害と、中国・四川大地震被災者募金についてどこの局も募金活動をしているが、外国人の入国を拒んでいるような国への募金は、本当に被災者のために使われるのか疑問だ。どちらも役人の汚職腐敗がいわれ、その監視機能のない国だ。各局は募金の行き先を、NPOや赤十字社というのではなく、本当に被災者に届くかどうかを監視してほしい。被災国の官僚などに着服されないか不安で募金する気にもならない。
    • 野党の国会議員が「役人の無駄遣いを追及する」と称して国の行政機関を訪れ、まるで脅すような態度で直接役人に迫る場面が各局で報道されていた。役人の出鱈目な金の使い方を追及することには賛成だが、役人とはいえ一般人を国会議員が追及し、それを晒者のように報道することは許されるのか。事前にカメラが用意されたということは、この党からの要請があったのか。野党とはいえ、プロパガンダにメディアが利用されるという悪しき例をつくる。このようなことは厳に慎むべきだ。今は情報公開法など様々な制度手続きをとれば、ある程度ことは足りるはず。それに従わなければ糾弾されるべきだが、日常の業務中にまであのような追及をされてはかえって役人が萎縮し仕事もやりづらいし、必要な情報を隠蔽する可能性もある。何より役人であっても一般人であり、嫌疑が固まったわけでもないのだから晒者にされるいわれはない。メディアと政党にも強く自制を求める。
    • 「役所を24時間営業に」というテーマで討論していましたが、その提案者であるタレントが「忙しかったので、子供の出生届を母親に頼んだが午後5時を1分過ぎたので受付けしてもらえなかった」と発言していました。しかし、死亡・婚姻・出生届は時間外でも手続きができるはずですので、事実を確認してから発言してください。また他のタレントも、「自分も1分過ぎたら受付してもらえなかった」と発言していましたが、今の市役所では考えられません。その事実があるのであれば、何処の市役所なのか名前を出して発言してください。討論に抗議するつもりはありませんが、事実内容は充分に確認して放送してください。テレビでそのような発言をすると、すべての市役所が同等にみられますので憤りを感じます。また、「奥のほうで暇そうにお茶を飲んでいるお年寄りの職員がいた」との発言がありましたが、市の職員と確認したのですか。市役所には市民が面会に来ることがあり、その時にはお茶も出します。事実をきちんと確認して発言してください。
    • イジメにあっている女子高校生の悩みに参議院議員で教育評論家の出演者が答えるという内容だったが、その相談内容があまりにも悲惨だった。以前から、何回かこの番組に相談していた彼女は、彼の言う通りにやってきたが、最近そのイジメられている男子にレイプされたと泣きながらまた相談してきた。彼女が「死にたい」と言いながら泣きじゃくっている状態なのに、彼は「どんな事をされたんだ」と聞き、心がボロボロな状態であろう彼女に「闘え!」と言い放つ。とても聞いていられるものではなかった。彼が自分の考えを伝えたいのは分かるが、もう少し彼女の気持ちに配慮してあげられないのだろうか。彼のアドバイスに従ってきた結果、このような悲惨な結末になったという可能性も少なからずあるのではないかと思うのだが。
    • 乳癌で余命1ヶ月と宣告された若い女性を取材したドキュメンタリー番組であった。しかし、重病で苦しむ人の本当の辛さを伝えず、彼女の健気さを先行させ、愛する人がいて本人は一生幸せだったという報道の仕方をするのはいかがなものかと感じた。生きる希望を正面から伝えるのではなく、お涙頂戴のドラマ仕立てにするのは、重病で苦しむ者に対する冒涜のようにも見えた。実際には、孤独や不幸と向き合いながら闘病する患者さんもおり、この番組は見るに耐えないものであった。闘病を美談にしないで頂きたい。世の中には重病と闘う人がいるという現実を知るには良いかもしれないが、決して優良な番組とは言えないと思った。
    • カンボジアに学校を作るために、タレントなど著名人の絵をオークションにかけて、その売り上げで学校建設をするという内容だったがヤラセではないか?ある人の絵を180万円で落札した人がいたが、一般の会社員が一日で自由に使える金額だとは思えない。事務所に所属する売れない俳優ではないかと疑った。本来のオークションの落札価格は絵の価値で決まると思うが、今回は、450万円で落札されたり2千円で落札されたりと、テレビ局側で初めから値段を決めていて、後は「サクラ」にやらせたのではないかと思う。スタジオにいる観覧者だけでオークションしていたが、全国の視聴者に絵を見せて競売にかけないのはなぜなのか?
    • 放送局がドキュメンタリーの取材相手を募集する会社がある。告知を出し、条件に合う一般人が応募して取材を受けることについて、大半は謝礼を提示して協力者を募っている。「詐欺被害者」「暫定税率の影響を受けるドライバー」「生活保護受給者」など様々な募集が行われている。こうしたネットを利用した取材は放送の信頼性が著しく低下する。現場を歩き信頼に足る対象者を見つける取材と違い、ネットで不特定多数に呼びかけると冷やかしや謝礼目的で虚偽の応募をする人が多く出ると予想される。「顔を隠し音声を変える」と条件を提示している募集も多く、身分を偽った応募者による嘘のインタビューが簡単に放送される。また、制作者の取材力が低下し、地道に取材対象を探す努力が怠られる。告知には「地震対策をしている家庭募集」など、行政機関に紹介を依頼すれば済むような独自の取材を放棄しているものもある。こうした制作者の番組は自ずと質も落ちる。放送局はどのように考えているのか。
    • 土曜日夜のドラマシリーズの一つである法医学をテーマとした番組には、遺体の解剖シーンが毎回のように出てくる。解剖の対象は殆ど若い女性であり、当然のことながら裸体である。しかもドラマの見せ場であるかのように、きわどい露出が目立つ。ドラマであっても「遺体」という設定である以上は尊厳を損なわないよう慎重に扱い、性の対象として見世物になるように扱うことはやめるべきだ。
    • 朝8時台のワイド番組のコーナーで、リポーターが通学時間帯に車の通行が禁止になっている道路に立って、進入する車を警察官さながらに次々と制止し、無法ドライバーを叱責したり、嫌がるドライバーにもカメラを向けて撮影したりしていた( 顔と車のナンバーにモザイクをかけて放送 )。制止させられた車の中には急発進して戻っていく車もあり、現場は衝突事故が発生しかねない危険な状況にもなっていた。このような取材・リポートのしかたは、報道を”権力”や”武器”のようにかざした横暴な行為のように思え、報道倫理的にも問題があるのではないかと疑問を持った。
    • スポーツ番組で顕著に見られる傾向として、有名選手や話題の選手を中心に報道される傾向があります。判りやすいのがビーチバレーの女子選手です。有力ペアが負けた場合、相手のチームを称えるような報道を見たことがありません。相手選手たちも長年にわたり辛い練習を乗り越えて今がある訳で、本来なら称えられるべきなのに、「○○チームを破ったら敵なのか?」と思えるような報道の仕方が多く見られます。優勝した選手が顔も映されないで、負けた相手だけが話題にされるのはおかしくありませんか。フィギァスケートなどもそうですが、女子スポーツにその傾向があると思います。スポーツニュースのバラエティー化はやめましょう。
    • 語学番組の講師が日本語の訳文を言うばかりで肝心の英語を教えない。講師としての資質を疑う。番組はこの講師を据え置いて3年以上も続いており、その間何度も苦情を言った。ある時は番組担当者にも共感してもらい溜飲の下がる思いもしたが、その担当者も異動となり、内容は相変わらずだ。こんな番組を長年放送するとは公共放送として怠慢だ。
    • お笑いタレントの片割れが司会をする”未来科学を学ぶ”番組で、子ども達へ新エネルギーや夢の技術を伝えていた企画は良いと思う。しかし、スタジオで出演している人達がお笑いタレントばかりで、子供の前で派手なリアクションやバカ騒ぎをする演出で無理やり子供を笑わせていた。まるで民放のバラエティーと同じ展開で、子供へ正しい知識を伝える企画なのに極めて言語道断な事だ。これが民放のバラエティーであっても問題なのに、ましてやNHKの教育系番組でその様な企画をするとは何事か!?ここ数ヶ月、NHKは民放に成り下がったかのような、お笑いタレントを起用した非常に堕落した内容の番組が多くなっている。何が原因でこういう番組が増えたのかを反省し、今後は特に子ども向け番組では落ち着いた雰囲気で礼儀正しい、情報に誤りがなく品位の高い番組制作を要望する。
    • NHK大阪で制作されている番組だが、タイトルに”あほやねん”という言葉を使うのはいかがなものか。大阪局に電話をすると「”あほやねん”は大阪の文化を象徴する言葉と認識しているので問題はない」と言われた。確かに日常会話で「あほやねん」と言うことは多いが、音で聞くのと文字にするのでは影響力が違う。若者を対象としたという番組のタイトルにはふさわしくない。活字は深層心理に働きかける効果が大きいし、若者の感性や行動にも悪影響を与える。民放の深夜番組ならまだしも、NHKで放送する番組タイトルではない。
    • 大阪の料亭の件はたしかに料亭にも問題はありますが、一連の報道の女将に対する集中砲火はもはや常軌を逸しています。女将を自殺に追い込む気ですか?日本の報道機関は暴力団ですか?それならば、公道で陰部を露出したテレビ局員のことも同じくらい報道したらいいと思います。
    • 民放の24時間テレビなどの長時間番組を真似て、NHKもBSテレビやFMラジオなどでしばしば「今日は1日○○ざんまい」などいう長時間番組を放送するが、これは視聴者を無視しているのではないか? たとえ見聞きしたい内容でも、そんなに長時間付き合える人は殆どいないだろうし、見聞きしたくない内容だと「今日は1日放送休止」と同義になってしまう。番組の企画などは手抜きできるだろうが、視聴者にとっては迷惑なだけである。いろいろな嗜好に応じた多彩な番組を公平に放送するのが公共放送の使命だと思う。また、長時間番組は制作スタッフは交代でやれるかも知れないが、出演者はずっと拘束されるのだから、その意味からも問題があると思う。
    • この歳になってラジオを聴く機会が増えたが、何処の放送局でも「詳しくはHPで」というコメントしている。しかし、我々の世代でパソコンを持っている人は極わずかであり、ましてや番組HPを検索して情報を得ることなど出来る訳がない。番組の中で詳しく伝えるべきである。
    • 最近、地上デジタル放送についての告知が増えているが、視聴者が本当に知りたい情報が伝わってこない。現在、全国の都道府県所在地で地上デジタル放送が行われているが、アナログ放送は2011年7月24日までに終了すると告知されている。その一方で、一般家庭でのデジタル対応テレビの普及率は現在44%とも伝えられている。この普及率を上げる為には、デジタル化に要する費用( デジタルチューナー、UHFアンテナ、又は、ケーブルテレビに加入等 )を詳細に伝えるべきであると思う。また、「現在のアナログテレビは使用できなくなる」と称して、老人を対象にした詐欺セールス事件が全国で相次いでいる事も紹介すべきである。

    【CM】

    • いつも思うことだが、情報内容は正確でかつ科学的であるべき放送局が、例えばダイエットのCMで「個人の感想で効能ではありません」と小さく出す。このような放送をしても良いのか?放送は事実を報道するものではないのか?感想ではなく科学的に論拠を求めるのが正しいのではないか?特に通販に関して感じている。

    【BPOへの意見】

    • 光市母子殺害事件に関するBPOの深く掘り下げた意見を読み心強く思った。しかし、BPOの意見を曲解するテレビ局もある。関西のテレビ局の解説委員でキャスターの某氏が以下の発言をした。キャスター:「被害者遺族の男性は、『BPOの意見は言論の自由を制限するものだ』と言っている。私は、彼のこの指摘は重いと思います。被害者の意見を報道すると、加害者の人権を侵害するから『被害者の声を聞き過ぎるな』という人々がいますが、被害者の一言ひとことに耳を傾けることから…」と発言した。この発言がもしこのテレビ局の見解とすれば、BPOの意見は同局に理解されなかったということだ。同テレビは言論の自由の名の下に「これからも人権侵害報道と視聴率優先の感情報道をする」と宣言したように見える。しかしBPOは、戦時中のような、皆が同じ方向を向いている社会にならないための防波堤の役割を担っているのだと思う。テレビ局から批判されても、打たれ強く良い仕事をして下さい。
    • メディアリテラシーの授業を教育現場で行っている。BPOの活動に期待をしているが、CMを対象とされていないことを残念に思う。いろいろな事情があるとは思うが、CMは社会的な影響力が大きく、テレビにとっても欠かせないものであるだけに、ぜひ苦情の対象として検討の題材に入れていただきたい。

    青少年に関する意見

    【「注意喚起」に対する意見】

    • 「男児の性器を放送することでインターネットに投稿されたらどうするのか」といった意見があり、委員会でもそのような被害を懸念するような内容があった。しかし、投稿されることで被害を受けるということであれば放送した時点で被害を受けるということではないか。今時、ほとんどの家庭に1台以上のテレビと録画機がある。「電波でばらまくのは問題ないがインターネットに投稿されたら被害が出る」というのであれば、それは甚だズレた感覚としかいいようがない。問題をインターネットに押し付けているように感じる。
    • 男児の裸を放送することに対し「男の子の裸はおおらかに扱うべき」という意見があったが、強い違和感を覚えた。女に対しては、子供から大人までその裸を放送しない方向へと意識が働いている現在、何故男に対しては逆方向へ意識が働くのか。性別によって「こう扱うべき。こうあるべき」という固定観念を持つこと、それを他人や社会にまで押し付けることが性差別の根源だと思う。個人的には、性交渉を表すような猥褻な内容でなければ男児女児とも同程度に寛容であるのが自然であり、女児だけの裸を殊更猥褻なものと意識するような風潮が不自然だと思う。

    【報道・情報に関する意見】

    • 報道番組。”氾濫する児童ポルノ規制をどうする”に出演した弁護士が「児童ポルノの単純所持が性犯罪の引き金となる科学的根拠はない」と言いながら、奈良女児殺害事件を引用し「因果関係はある」としたり、「冤罪にはちゃんと対応するべきだ」と言いながら具体的な提案をせずに「単純所持規制がとにかく必要」と念押しするなどしたが、この弁護士の発言は非常に問題があるように思えた。とにかく、危険性の高い法改正で、所持について調べられただけで人生は終わり。社会的には事実上の死刑と言ってもいいものだ。痴漢の冤罪事件を考えて下さい。ひどい事態になるのは目に見えているのに、番組側の配慮が足りなさ過ぎる。性犯罪を減らす効果がない事はアメリカなどの事情を調べてみれば解ることではないか。児童ポルノの定義が曖昧過ぎることや、反対意見が多いことにも触れるべきではないか。
    • 報道番組。”氾濫する児童ポルノ規制をどうする”はひどかった。一部の団体や政党の「規制ありき」の主張を垂れ流しただけで、公平性に欠け国民への正確な情報提供ができていない。公共放送がこんな偏向をするようでは日本の報道は終わりだ。
    • 報道番組。”氾濫する児童ポルノ規制をどうする”は最初に結論ありきで世論を誘導する偏向的な内容だった。テーマである「児童ポルノ」についての定義を一切明らかにしていない。「被害がある」というだけで具体的なデータがない( 現実には極めて稀 )。ゲストが規制賛成派だけで意見が偏っている。単純所持にまつわる諸問題のうち冤罪しか取り上げていない。30分番組であることを考慮しても番組として非常に不適切と言わざるを得ない。まして公共の放送を名乗る局がこのような偏った報道をすることは絶対に許せない。
    • 硫化水素自殺の報道について、自殺の内容や毒ガス発生の方法など、また自殺の背景などについて詳細に報道をし過ぎている。これでは、硫化水素の作成方法や情報源などをテレビが無差別に伝播していることになる。自殺者を増やしているのがインターネットだと断定的に報道するのではなく、きちんと検証して報道をすべきではないか?高知県の女子中学生の遺書に「テレビで知った」とあったからには、今までの報道内容について再点検すべきではないか?また各局がWHOの自殺報道に関するガイドラインを遵守しているか、BPOは報道各社を指導すべきではないか?
    • ニュース番組。愛知県豊田市で起きた女子高校生殺人事件の報道で、被害者が利用していたと見られる、自分をアピールするためのプロフィールサイトの内容が放送されていた。放送では具体的なサイトの名称こそ出なかったものの、被害者と同年代の者であれば容易に特定ができる内容だった。結局この報道が発端となり、放送直後からサイトにはアクセスが集中し、頻繁に投稿が行われていた。大部分は被害者やご遺族の冥福を祈る内容だが、中には心ない投稿や意味をなさない投稿、挙句の果てには営利目的の投稿まであった。この報道以外にも2ちゃんねる等の掲示板で情報が流れていたようだが、この報道がこのような事態に拍車をかけたのは間違いない。表現の自由だからといって何でもありと言うのは違うと思う。被害者のご遺族やご友人の心を傷つけた責任は極めて重大であると思う。
    • ニュース番組。愛知県女子高生殺害事件で、殺害された生徒が在学している高等学校の生徒にインタビューしているニュースを見た。学校の生徒の心情を考えて報道を控えるのが一般常識だと思うが、何も考えていないかのようなインタビューの仕方に憤りを覚えた。近頃この局の報道の仕方は常軌を逸したかのようなやり方で、報道の自由を逸脱しているように思える。知る権利も大事だが、それ以上に子ども達の気持ちを考えてほしい。少し考えて行動をすれば、同校の生徒にインタビューをするなどの行動は慎むべきだと分かるのではないか。凶悪事件を報道する場合は事件の真相に迫ることも大事だが、それ以上に被害者の心情も考えてほしいと思った。
    • ニュース番組。京都府女子高生殺害事件について、未成年が被害を受けた性犯罪の醜さを伝える内容ではなく、遺体の状況が全裸である旨を報道するなど、視聴率獲得を狙いとした意図を感じた。この局は、以前に起きた性犯罪報道についても、視聴者が必要とする情報を超えた被害状況を報道していると感じていて深い憤りを感じる。このような報道は被害者や遺族にとって報道被害にならないか。
    • 民放各局のワイドショーや報道番組で「京都府女子高生殺害事件」を伝える際の、未成年である被害者のプライバシーを暴くような興味本位の内容に強く反感を覚える。各局が生活態度や友人関係、過去の体験に至るまで競って伝えている。遺族にとっては、大切な娘を理不尽かつ残忍極まりない手口で奪われた上に、追い討ちをかけるかのように「最期」に至る過程をテレビで晒しものにされ、悲しみと憤りに耐え難い思いであろう。同じ未成年であっても、加害者の場合はプライバシーが相当に守られている。亡くなった未成年の被害者に対してはより細かく配慮があって当然だと思う。

    【低俗、モラルに反する】

    • バラエティー番組。女性の共演者に、罰ゲームとしてノーブラやノーパン姿にさせる等のセクハラとも取れる行為をしていたが、不愉快な気持ちになった。深夜番組ということを考慮に入れても少し行き過ぎではないか?女性なら不快な思いをする方も多いだろうし、青少年への教育面の影響を考えても決して良くないと思う。これから改善して頂くことを希望する。
    • 教育番組。先日、たまたまこの番組を見たのだが、最初はバラエティー番組だと思った。なぜ教育番組にタレントを起用しているのか?タレントの起用が全部いけないとは言わないが、茶髪や服装など外見が派手で騒がしいと感じた。若者の関心を引くための演出かと思うが、遊び( バラエティー番組 )と勉強( 教育番組 )の区別はきちんとつけるべきだと思う。
    • BS。子ども対象の英語教育番組。”How many~?”というフレーズを歌に乗せて聞かせる際、赤ふん姿の成人男性がこちらに向けたお尻を振りながら曲に合わせて踊って見せる。子どもの英語学習に効果があるとは到底思えず、ただ卑猥で不快なだけなので即刻やめさせてほしい。
    • ドラマの番組予告で、男性が女性をベッドに無理やり押し付けるシーンがあり、暴行やレイプを連想した。青少年が視聴する時間帯に放送する番組予告に、あえてこのようなシーンを入れるのは不適切だと思う。ドラマを楽しんで見ている一視聴者としては非常に残念。この番組に限らず、番組予告の中に青少年に悪影響の与えるシーンが入っていることが多い。全局で見直してもらいたい。
    • ラジオ番組。聴取者からの投稿を読むコーナーで、放送を禁止すべき用語を発言したり、男女の交わりの擬音だと思えるような発言もあり、内容が過激過ぎる。大人が聞く分にはまだいいが、朝の9時という時間帯は子ども達が聞く可能性も十分にある。これは子ども達に聞かせる内容ではない。
    • ドラマ番組。このドラマには高校生が金髪や茶髪で出てくるが、それを教師が一切注意しようとはしない。ヤクザの親分が勧善懲悪を語り、主人公の教師が、法に任せずに暴力で物事を解決する。エンターテイメントのドラマとはいえ、これを見ている青少年への影響が心配である。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • パチンコは賭博であることは常識だ。最近「遊パチ」というパチンコが健全な遊戯であるかのような誤解を青少年やお年寄りに与えているCMが放送されはじめた。絶対に止めるべき。パチンコほど醜いギャンブルはない。幼児の母親でさえも我が子を車中に置き去りにしていることすら忘れるほどの賭博性、パチンコが引き金といえる事件も多く、犯罪の助長を推奨しているようなものだ。この違法賭博を韓国等は法律で禁止した。日本のメディアもパチンコを廃止・禁止させるよう働きかける立場である。パチンコが原因で起きた事件等の報道をする立場であるはずだ。
    • 映画の宣伝が番組と番組の間に流されるが、小中学生が見ている時間帯であっても生々しい性描写の場面が放送される。短い時間とはいえ、一緒に見るに耐えない思いをする。また教育上も良くないので考慮するようお願いします。

    【差別や偏見を助長する】

    • バラエティー番組。司会がおばかキャラの出演者を囃す言葉が、一部の障害者を誹謗中傷する結果となっている。知能が遅れていないのに文字が読めなかったり、成績はよいけれど遊びやスポーツのルールが理解できないなど、普通の子どもに比べて知能の発達にアンバランスがある「LD( 学習障害 )」と呼ばれる機能障害があるが、この人たちに配慮のない発言で笑いをとっている。「LD」は、聞く、話す、読む、書く、計算する等の習得と使用に著しい困難を示すが、平成11年には厚生労働省も障害の一つとして定義している。世の中には多様な障害があり、苦しんでいる人がいることを知ってほしい。
    • お笑い番組に出ている芸人の「3の倍数になるとアホになる」という芸は許せない。というより、これを「芸」と言ってはいけないと思う。スタジオではゲストも客席も「アホ」になった顔を見て笑っているが、これで笑うということは倫理的におかしいと思う。障害者の方々、顔面神経麻痺の方々の気持ちを考えたら、このような程度の低い笑いをテレビで放送することが適切か不適切かはすぐに分かると思う。放送局は、テレビを見ている青少年への影響も真剣に考えるべきだ。
    • 最近、おとなしくて真面目と言われる人物がとんでもない事件を起こすたびに世間で「発達障害者の犯罪だ」と憶測が飛び交うようになった。発達障害への偏った見方ばかり世間に広まり、発達障害の子を持つ者として悲しい思いだ。NHKでは発達障害をとり上げた番組がよく放送されているが、民放でも発達障害をとり上げた番組を放送して、多くの人に発達障害を持つ人たちをもっとよく知ってもらいたい。
    • 爆笑ネタのひとつとして、出演タレントの「ハゲ」を皆で馬鹿にし徹底的にあざ笑っていた。このような番組を見た子ども達は「ハゲは恥ずかしいこと」と思い込む。そして身近な大人、特に先生達の中に該当者を見つけると「ハゲ」とあだ名で呼び捨てをするようになる。自然現象である「毛髪の退化」を嘲笑の的にして何の意味があるのか?子ども達に誤った観念を植え付けるようなことはもうやめるべきだ。

    【言葉に関する意見】

    • お笑い芸人のコントの中で、相方に「死んで」を連呼するものがあるが、特に子供への影響を考えると問題だと思われる。制作者は番組の面白さのみを求め、やっていい事と悪い事の判別がつかないのではないか。

    【暴力・殺人シーンについて】

    • 子ども達が見る時間帯のアニメは戦い物が非常に多いが、これらのアニメは子供の深層心理に深くすり込まれ、いずれ大きくなった時に、人を傷付けることを何とも思わなくなるのではないかと危惧する。
    • ドラマ番組。このドラマは教師に対する暴力シーンが多いドラマだが、今、学校で教師に対する暴力やいじめが問題になっている中で、こういうドラマを放送するのはとてもよくないと思う。もし、真似をする人がいたら大変な事になるので暴力シーンをなくすようにしていただきたい。

    【喫煙に関する意見】

    • ドラマ番組。荒れた学校が舞台だからかも知れないが、生徒や教師の喫煙シーンが多く、しかもほとんどが廊下や教室など校内でのことなので驚いた。いくらドラマでも、未成年者や教師の喫煙を肯定するような演出には共感できない。視聴する若い人への悪影響が心配だ。

    【放送局について】

    • 報道番組。”報道”を謳った番組で自社のドラマを特集していた。公共の電波を使い自社の番組を宣伝すること自体もルール違反であるはずなのに、まして報道番組がこのような内容の放送をすることは、ジャーナリズムへの冒涜だと考えている。しかし、これはこの局に限ったことではない。どの局も品性や倫理が理解できていない。

    【食べ物に関する意見】

    • フードファイターが登場する「大食い」番組の放送が民放で日常化しているが、最近の日本や国際情勢を考えると止めるべきではないか。日本の食糧自給率が5割をきっていること、健康面への配慮、世界各国をみると飢餓に苦しんでいる国が多いことなどに配慮して、食糧を粗末に扱うような番組は止めるべきだ。子どもへの影響も無視できない。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 民放の「大食い」番組について「もったいない」や「数多くの飢餓に苦しむ人」を引き合いに出して批判する意見を時折見かけるが、視聴者はそんな立派なのか。今、日本で廃棄されている食べ残しは外国に食糧援助される量の3倍もあるそうだ。そのような歪んだ、いわば私達が作り出した現状を無視して、出された食べ物を残さず平らげる人達や番組を非難するのはおかしいと思う。テレビではそのような現状もしっかり伝えるべきだ。
    • 「男の人が裸同然でテレビに出ている。パンツ1枚の格好だったり異常に腰を振ってわいせつな感じを与えたりしているが、見るのが嫌な者にとってはセクハラ以外の何ものでもない」「見ていてヘドが出るぐらい気分が悪い」という批判があったが、別に視聴が義務付けられているわけでもないので、そんなに見るのが嫌なら見なければいいだけの話ではないか。言いたいことは分からなくもないが、自分が不快に感じたものは何でも排除しようとする風潮があるのはどうかと思う。

    2008年4月に視聴者から寄せられた意見

    2008年4月に視聴者から寄せられた意見

    番組に対して「ねつ造・虚偽・やらせ」の指摘が寄せられ、それに関連した「放送局の責任を問う」との抗議などがあった。「北京五輪と聖火リレー」および「チベット関連」の意見、「硫化水素自殺と自殺報道」への意見、「後期高齢者医療など」や「ガソリン価格、道路特定財源・暫定税率など」に意見が寄せられた。

    2008年4月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,507件で、3月と比較し417件の増加であった。

    意見のアクセス方法の割合は、Eメール54%、電話37%、ファクシミリ7%、郵送ほか2%で、前月との比較ではEメールが4%減少し、電話は1%増加した。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

    男女別では男性70%(前月比2%減)、女性27%(1%増)、不明4%となった。

    世代別では30歳代(26%)、20歳代(27%)、40歳代(16%)、50歳代(11%)、60歳以上(8%)、10歳代(7%)の順となっている。

    2008年4月に視聴者から寄せられた意見 1,352件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年4月件数 年度累計
    人権等に関する意見 8 件 8 件
    放送と青少年に関する意見 186 件 [ 意見内容 ] 186 件
    放送番組全般にわたる意見 748 件 [ 意見内容 ] 748 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 166 件 166 件
    その他(放送関連以外) 399 件 399 件
    意見件数 計 1,507 件 1,507 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。4月の通知数は584件(41局)であった。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    4月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    人権関連の苦情[8件]

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 11件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 11件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    4月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,507件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】を中心とした意見が917件(全体の61%)で、前月の792件から125件の増となった。内容としては”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(589件:全体の39%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(185件:12%)、”低俗・下品な番組”(143件:9%)である。

    次いで【報道・情報番組】に関した意見が839件(全体の56%)で、前月(413件)から426件の増加である。その内訳は”取材・報道のあり方、放送のあり方”(379件:25%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(272件:18%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(188件:12%)となっており、【情報ワイド番組・バラエティー番組】【報道・情報番組】のいずれも前月から増加した。

    4月の意見の特徴は、【放送全般】では個々の番組に対して「ねつ造・虚偽・やらせ」の指摘が63件寄せられ、それに関連した「放送局の責任を問う」との抗議などが79件、「放送基準・放送法に抵触」との指摘が50件に上った。

    【特定の番組や情報に対する意見】では、「北京五輪と聖火リレー」および「チベット関連」意見として113件。「硫化水素自殺と自殺報道」への意見が95件、「後期高齢者医療など」に59件、「ガソリン価格、道路特定財源・暫定税率など」に24件が寄せられた。その他に”浄水器販売関連報道”に関して販売店関係者や利用者と思える集中的な報道批判(92件)があった。さらに「パチンコ(台)CM」や「大食い番組」をはじめ、お笑い芸人の出演する番組での不適切な言動への批判が続いている。

    【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情や抗議は177件で前月から37件増加した。
    【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に76件の意見があった。

    青少年に関する意見

    4月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは186件と、先月に比べ65件増えた。内容的に最も多かったのは、4月11日に公表した「注意喚起 児童の裸、特に男児の性器を写すことについて」に対するもので、30件のさまざまな意見が寄せられた。番組別では、”児童ポルノの撲滅”をテーマにした報道番組に11件の批判意見が寄せられた。また、今月もパチンコのCMに関する批判が10件寄せられている。

    BPOに関する意見

    166件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見26件、問い合せ33件、「見解」「制限の反響104件、その他3件であった。

    なお、このうち青少年委員会が4月11日に発表した「注意喚起 児童の裸、特に男児の性器を写すことについて」および、4月15日放送倫理検証委員会決定の「光市母子殺害事件の差戻控訴審に関する放送についての意見」に関する批評・感想は、それぞれ36件と104件となっている。

    番組全般

    【特記事項】

    • 各局の報道番組において連日放送される「硫化水素を用いた群発自殺」についての取り上げ方に倫理的問題を感じる。放送を見る度に、自殺の予防や抑制を目的とした勧告「世界保健機関(WHO)の自殺報道に関するガイドライン」に反する報道姿勢を目の当たりにする。群発自殺という社会問題に対して、煽情作用のある報道を避け、具体的な自殺防止方法の追加を行うなど、早急な過剰報道の沈静化を願う。
    • 硫化水素自殺のニュースで、その手法について「何と何を混ぜてガスを発生させる」と詳しく言いすぎである。「インターネットで知って」と言っているが、インターネットを見る人よりもテレビを見る人のほうが断然多い。視聴者の中には自殺願望がある人も大勢いる。そのような方々もいることを考慮し「こういう方法で死にました(=死ねます)」という内容は放送しないで欲しい。「硫化水素自殺が相次いでいる」というのも「こういった報道を見て実行した」と同じだと思う。放送基準・第8章の「自殺は慎重に扱う」はどこに行ってしまったのか。
    • 硫化水素による自殺が相次いでいることについて、テレビで報道することで自殺が頻発するとわかった上でとり上げるだけならまだしも、出演者の「市販の物を調合して簡単にできるんですよ」、芸人の「楽で死ねるらしい」等とまでの発言はいかがなものか。これはネットを批判しながら「作り方はネットで調べてくれ」と言っているに等しい。BPOに頭の悪い報道をどうにかしてほしい。
    • 子どもたちの硫化水素自殺が連日放送されている。昨日、また6件の自殺があったと報道されているが、大人が自殺の方法を教えているとしか思えない。勿論、ニュースも大切だが、子ども達が真似することも考慮しなくてはいけない時期にきていると思う。片方でパンツ一丁の裸同然の芸人が幅を利かせ、もう片方で自殺の詳細な方法を伝えるテレビは何なのだろうか。少しは子どものためになる番組を放送してはどうか。
    • 家庭用洗剤などを使って有毒な硫化水素を発生させる自殺が相次いでいることを受け、医師や臨床心理士などでつくる日本自殺予防学会は18日、他の自殺を誘発しないよう報道に配慮を求める緊急アピールを出した。硫化水素による自殺はインターネットなどを通じて広まり、今年に入って全国で相次ぎ、家族や近所の人が巻き添えになるケースも出ている」と、日本自殺予防学会が報道の配慮を呼びかけている。BPOとしても緊急に声明を出すべきである。硫化水素自殺と硫化水素という言葉を報道で使うべきではない。

    【取材・報道のあり方】

    • 年金問題や後期高齢者医療についての報道で、年金特別便について報道番組のキャスターが「こんなものは全く意味がありません」と発言していたが、あまりにもふざけている。年金記録は本人にも確認してもらわないとどうしても不明なところがある。誤って他人の記録を統合してしまったらどうするのかと言いたい。実際に誤統合は発生している。また、会社が標準報酬額の数字を書き換えたという事案も、本当なら不正をした会社を叩くべきではないか?公文書偽造で犯罪行為だ。厚生年金法にも抵触する。何で社会保険事務所が一方的に悪いのか?また、後期高齢者医療報道についても何を今更・・・という思いだ。問題点などについては結構前から分かっていたではないか。市区町村や広域連合等も回数などは不十分ながらも説明会などを開催していたが、まるで何もやっていないかのような報道は即刻やめて欲しい。
    • 後期高齢者医療制度について報道していたが正式な名称ではなく「高齢者のための医療制度」と伝えていた。なぜ正式な名称で伝えないのか不審に思い局に連絡したが「新しい医療制度が馴染んでいないので当面このような伝え方をしている」と応対された。新聞のラ・テ欄も「保険料年金から天引き始まる新医療制度」と告知している。しかし、この制度が年金からの天引きなどで混乱を招いている要因は、厚生労働省をはじめとして報道機関が周知徹底してこなかったことにあるのではないか。
    • 政府与党はガソリン税の延長法案を今月末に衆議院で再議決するという。これに関して各放送局は、官房長官の「混乱は起きない」との見通しをそろって報道しているが、ガソリンスタンドが混乱するかしないかとか、自家用車で出掛ける人がどうとかなどという問題はあまり大きな問題ではないはずである。一番大きな問題は、今世界的に原油が値上がりして、それが日本でも輸送費の増大、発電コストの増大、その他諸物価値上がりなどの現象を引き起こしており、それにより国民生活が圧迫されていることだ。中小企業関係者の無理心中などが多発しているのはその影響であろう。それでもなお、今ガソリンの暫定税率を10年にわたって維持しなければならないのか、国の税制全体、予算の無駄遣いなどを検証・修正しないまま衆議院の再議決を強行しなければならないのか、国民の生活はどうなるのか、そういった所までを視点に入れて報道すべきではないか。ガソリンスタンドで混乱が起きるかどうかの報道だけでは、これまでの報道機関のもめ事を好む報道の仕方のままであって、報道機関への不信感を醸成するだけであろう。
    • 昼のワイド番組の司会が「中国政府から報道規制しろという指示が来ている」という発言をした。これが本当であれば中国政府が日本のマスメディアに介入しているという忌々しき事態である。チベット問題にしても日本のマスメディアは「暴動」としているが、海外メディアでは「虐殺」という表現がされている。毒入り餃子も中国政府の発表を流すだけで、中国国内での混入の疑いが高いにも係わらず、それを認めようとしない中国政府の姿勢に警鐘を鳴らす番組は少なかった。これでは中国政府の指示に従っていると言われても仕方がない。
    • 東京某キー局の報道番組の政治報道からは、強い民意誘導の意思を感じる。政策に対しては冷静かつ多角的に分析・評価することが必要であるはずなのに、問題点の一面のみを論じて無意味に視聴者の感情を煽りたて、「とにかく問題があって悪いんだ」というイメージのみを視聴者の頭の中に置き去りにしていく。これは、非常に問題視すべき手法だ。報道番組のキャスターともあろう者が、感情的にコメントするのはいただけない。判断する主体はあくまで視聴者であるからだ。そこにキャスターの主観・感情を込めることは、視聴者の判断を惑わす要因になる。キャスターは淡々と、多角的かつ分析的なコメントを述べれば良いのだ。政治は我々の生活を左右するものであるが、これをキャスターが感情的に論じるとはもってのほかであり、そんなものは単なる駄弁の域を出ないものだ。番組には、放送法の「政治的公平性」に抵触する部分も見受けられる。厳重注意が必要と考える。
    • 4月13日に、各局で千葉の県立高校の入学式に当日までに入学金を納めていない生徒を入学式に参加させなかったとして学校側の対応に問題があるとの報道をした。しかし学校側は入学式までに納入するようにと通知していたし、しかも校長室に未納の生徒を待機させていたのだから、何も問題はないはずだ。近年、行政の怠慢姿勢や心ない対応が多いのも事実ではあるが、支払い能力がありながら給食費を払わず平然としている父兄が多いのも問題となっている。今回の場合、事実確認もせず、「公は心ない行為を・・かわいそうに」の先入観を持ち学校側を悪くする報道をしたと思うが、テレビの影響は大きく、報道された学校は一瞬で悪者にされる。
    • 高知の大学では、女子学生に対して教授や准教授によるセクハラ行為が絶えないが、何故かローカルニュースでしか伝えられていない。大学には問題となった教育学部の教授だけでなく、他の学部にも指導していた大学院生の女性をホテルに誘う等の行為をしたセクハラ教授が複数いる。大学では「ハラスメント防止委員会」を設けるなどしているが、全国ニュースで伝えられていないためか、セクハラ行為をした教授達に対する処分も「厳重注意」に止まっている。過去に懲戒解雇された教授は万引きをした男性教授だけである。
    • 事件・事故報道で現場に残った「血のり」を放送することにどんな意味があるのか。「血のり」はかつてはボカシをかけて放送されていたが、最近ではわずかに残された血のりをアップにして放送している。被害者感情に配慮した報道が何故できないのか。相次ぐ硫化水素による自殺やチューリップの被害もなども、効果音やナレーションを付けての放送など、当初からの扇情的な報道姿勢に問題があったと思われる。真実・事実を伝えることが報道機関としての使命ではないのか。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 本日4月25日はJR宝塚線(福知山線)の脱線事故の三回忌にも拘らず、番組中で芸人達が福知山線脱線事故をパロディー化し、「脱線・脱線」と楽しんでいた。誰が見てもあの脱線事故を連想させる映像で遺憾だ。
    • 取り調べをネタにしたコントがあった。鹿児島県志布志市の冤罪事件が問題になっているのに、何故それを笑いにするのか。内容もその事件と全く同じで、冤罪を受けた人を殺すかのような感じだった。最近の刑事物のドラマでもこういう場面は見かけなくなったというのに、企画者は志布志事件をどう思っているのか。私が制作者の親なら「誰がこんな番組を作れと言った」と注意し、同じく息子なら「もっと面白い番組作って」と言うだろう。このコントを容認した制作者に怒りを感じる。
    • 秋葉原の歩行者天国で衆人環視の中、開脚しTバックの下半身を晒した女性が警察に逮捕されたと伝えていた。逮捕前の映像と思われるが、その女性がテレビのインタビューに答え、スタッフに向かって「開脚」をして見せる様子を映していた。「公然わいせつ」に該当する行為を番組のために実演させ、それを逮捕後テレビで放送するなど、もってのほかだ。この局の感覚はタガが外れており、良識ある市民のそれとはかけ離れている。
    • 戊辰戦争での会津藩を扱ったクイズ番組の問題で誤解を生む不適切な正解があり、会津若松市に迷惑をかけたとして明日の昼に謝罪放送がされるという。クイズで歴史的事実を誤って放送した場合は謝罪放送するのに、事件報道の場合は、司会者の発言によって被害者の人権が無視されるという報道がなされたにも拘らず、番組や司会者から何の謝罪もないのはどうしてか。事件発生から、或いは事件解決から時間が経っているがこれまで一切触れられていないのはおかしいではないか。
    • この番組はクイズ番組ですが、出演者の正解の個数が基準に達しない場合にプールに落下させるということを売りにしている。不正解者に電流を流してショックを与えるということもあった。テレビ局が公然とこのような行為を放送することにより、「何かの能力が劣っていれば苦痛を与えてもよい」という雰囲気が作り出され、また、このような番組が日常的に放送されることが「いじめ」を助長することにつながる。この番組に限らず、「罰として苦痛を与える」ような内容は止めさせるべきだ。
    • 番組内で体に電流を流すような体罰的罰ゲームを未だにやっていた。バラエティー番組で行われている罰ゲームなどの暴力表現について「青少年の人間観、価値観を形成する上で看過できない」として、テレビ各局に自粛を求めたBPOに対する挑戦状であると思われる。即刻、中止要請を出すべきだ。
    • やっぱりケガ人が出たかという思いだ。最近この番組で恒例となっているタレントの身体にローションを塗って滑る土俵の上で相撲をとる企画で、タレントが骨折をした。以前から危ないと思っていたし、タレントだけが楽しんで視聴者は置いてきぼりのような気がしていた。まともに転んでどこかを打ちつけたような場面が映ると、見ているこちらまで気分が悪くなる。マラソン以外は企画倒れだ。若手のお笑い芸人だからといって、死ななければケガをさせてもいいのだろうか?クイズ番組なんだからもっとクイズに時間を割いたらどうなのか。
    • 民放でよく「大食い」番組を放送しているが、世界中には数多くの飢餓に苦しむ人がいることを考えると止めるべきではないのか。自分は飲食店をやっているが、「食育」と言われるように、食べ物のことを考えるということは、生産者の苦労を知り、感謝の気持ちを持つことでもあり、大変大事なことだ。「大食い」番組は「面白おかしい」だけで、そうした苦労・感謝の気持ちなどは微塵も感じさせない。周囲の誰に聞いても同じ感想だ。テレビ局は言っていることとやっていることが違い過ぎる。影響力の大きさを自覚してほしい。BPOとしてもこの「大食い」番組に何らかの物言いをすべき段階にきているのではないか。
    • ひと月ほど前の放送で、出演者たちが、”昔はこんなに悪だった”を競うような企画をやっていた。その中で、元暴走族のお笑い芸人が、スタジオに持ち込まれたオートバイの改造車を強烈に吹かしながら、かっての武勇伝を自慢げに話していた。面白おかしく笑わせながらの話だったが、逆にそれが”暴走行為”を勧め、助長するような雰囲気を生み出す結果となり、好ましくないと思った。だから、非常識、不道徳な行為や話でも笑いで誤魔化しちゃえばいい、というものではないのだ。このことを番組制作者には知ってほしい。
    • 23日の未明、4時前に見た「天気予報」の背景に露骨なセックス・シーンの映像が流れていた。いくら早朝の時間帯とはいえ、このような映像は不適切ではないか。
    • ラジオ番組の金曜日のコーナー「お色気大賞」や、土曜日の「○○行進曲」は下ネタの話ばかりで聞くに堪えない。このラジオ局には私の氏名も明らかにして直接ハガキで中止を申し入れたが、何の音沙汰もない。BPOからも中止を申し入れてほしい。
    • 名古屋地区の午前中のラジオ番組で出演者とアナウンサーの掛け合いで進行するが、内容は聞くに堪えない下ネタの話ばかり。その中でBPOの告知スポットも流されるので皮肉な対比になる。
    • 毒舌司会者が外国人出演者に「(お前は)死んだらいい!」と発言。会場は爆笑し、おまけに大きく「死んだらいい」とテロップが出た。死刑裁判や自殺などが頻発する昨今、「死」を笑いのネタにし、しかもそれをカットもせず平気で放送するディレクター、制作者、局幹部(当然、司会と出演者も)は人権感覚がなく、人心を荒廃させるものだ。
    • お笑い番組で、出演者とは関係のない他人の苗字や名前を連呼する芸人が複数いる。特に酷いのがピン芸人の女性芸人で、卑猥な踊りをしながら「ミチコ」「マサ子」と叫んで笑いを取っている。日本中のその名前の人たちに大変失礼だと思う。私の妻の名前も「マサ子」だが、本人だけではなく、私まで不愉快になる。人の名前をお笑いのネタにするべきではない。

    【番組全般、その他】

    • 価値観に違いがあるので、私としてはどの番組が「最低」「最高」と評価は出来ないが、視聴者に見せる番組ではなく、出演者が番組の中で楽しんで「うるさく」「目に余る」番組があまりにも多過ぎるような気がする。一般的な会社では、新商品を出す前に必ず社長以下役員が評価して社会に受け入られる商品と判断して初めて世の中に出される物と思っている。その後は品質保証のため、「何日」「何ヶ月」に一回の割合で品質評価をし結果を確認しているはずだ。放送界においても、せめて放送されている番組は一か月に一回でもいいから、社長以下役員が見て、どの位、見るに耐えない放送が多いか、放送は公共の物であることを肝に銘じてもらいたい。
    • ラジオで死刑について議論する中で、50年前に録音された死刑囚の肉声が流された。いくら死刑や裁判員制度について考える真面目なテーマだったとはいえ、このテープの使用は議論にとって必要不可欠だったとは思えず、とても奇異な感じがした。所詮は興味本位によるもので、倫理的にも不適切だと思った。このテープの使用の是非についてはBPOで検証していただきたい。また放送では、「この死刑囚の声は番組のスクープだ」と力説していたが、今朝の新聞によると、このテープは過去に2度放送でされているという。スクープというのは偽りではないか。
    • 核燃料再処理工場に関する放送は事実と異なる内容で看過できない。職員の発言を編集によってあたかも再処理技術自体が未完成であるかのような内容に変更。「放出される放射性物質による周辺環境への影響がどの程度あるのか」という最も重要な箇所には触れず、大量に放出されることのみを強調。プルトニウムの同位元素の存在やウランとの混合抽出には触れず「プルトニウム原爆何発分」とした表現。他にも同番組の問題点は多くあるが、これらの曲解や編集された報道により、青森県産品への風評被害(報道被害)が懸念される。また、核物質防護上極めて重要である防護区域内において核施設や監視者たるIAEAの許可を得ずに勝手に撮影・放送を行ったことは、「報道の自由」の名の下に我国を危険に晒す行為であり、倫理上からも、国益の観点からも大きな問題だと思う。同放送は内容の信頼性、倫理、そして国益の3点からみて大きな問題を孕んでいるものと考える。各部門の専門家による調査をお願いしたい。
    • 日弁連が主催した映画「靖国」試写会・シンポジウムの模様を昨日の民放局の朝のワイド番組や夕方のニュースおよび公共放送の夕方7時のニュースで放送していたが、いずれも「表現の自由」の問題に偏りすぎていた。私が直接、映画に出演した高知在住の刀匠の方に電話したら「映画に登場させられるのは不本意だ」と言っていたし、靖国神社も「撮影を許可した覚えはないと監督に文書を出したが返事はない」と語った。「表現の自由」も大事とは思うが、刀匠や靖国神社のような個別の権利者の人権や権利を守ることも大事ではないか。ニュースで取り上げる際、この問題も取り上げるべきではなかったか。
    • 真相を追究するという番組で「偽装視覚障害」の放送中、女性解説者が「偽装視覚障害者を防止するには、障害認定を複数の医者で行う」や「認定に更新を設けるけるべきだ」などと発言していたが、大変無責任かつ非常識な発言である。偽装障害者が問題なのであって、障害手帳の承認制度云々を語るべきものではない。障害者がどんな想いで身障者手帳を持つか解っているのか。障害者に対する知識も見識もなく無責任な発言を全国放送でして許されるのか。これではまるで障害者全員が偽装を疑われたのと同じである。障害者を侮辱し国の承認制度を疑い、障害者に負担を強いる制度見直しなどという軽率な発言は断じて許せない。無責任で軽はずみな発言をする人間をテレビに出すべきではない。当事者並びに番組の正式な謝罪を要求する。
    • 日曜午後に放送の関西のテレビで暴力団に対する大手銀行の不正融資事件を受けて”暴力団は必要悪か”を話し合ったが、コメンテーターやゲスト解説者(元警察の公安担当者)はこぞって、特定暴力団の名前をあげて持ち上げ、褒めちぎり、その存在を認めるような発言を繰り広げた。この番組では暴力団をめぐり以前にも同じようなことがあったが、その時は政治評論家のコメンテーターは、ぴしゃり「悪いことは悪い」のひと言で番組が終わったからまだよかったが、今回は「暴力団は日本の文化だ」という司会者の締めの言葉があって”褒めっぱなし”で番組が終了した。公共の電波でこんな反社会的な団体を認めるような内容は放送倫理にもとり、極めて不適切で厳重に注意すべきだ。
    • 影響力のあるという司会者が「後期高齢者医療制度は100人中100人が異を唱えている」と発言したが、 これは事実なのか?その100人とは司会者が直接聞いたものか?それとも番組が調査したのか?通常、世論調査などしたのなら調査の概要が発表されるが、放送ではそれも一切なかった。本当に100人全員が反対しているのなら、その根拠を示すべきだ。出来ないのであれば世論誘導であり、誤報の恐れもある。司会者の思いつきや、大げさに表現する感覚で言ったとすれば看過できない。
    • 県民性で性格診断はできない。血液型診断と同じでいじめや差別に繋がる。めげない県や貧しい県、きれい好きな県、親孝行な県に関しても統計データからこれらを科学的に結論づけることは不可能である。はじめから結論ありきのねつ造ではないのか。「あるある~」と同じ結論づけだと思われる。他にも県民性を扱う番組があるが、県民性という科学的でないものをさも科学的な分析で県民性があるとするのはおかしいと思う。BPOとしても県民性という非科学的なものには注視し勧告してほしい。
    • いろんな番組でランキングを放送しているが”番組独自調査”や”街角で調査”など、調査元が不明なものを平気で公共の電波で流すことに疑問を持つ。オリコンやビデオ・リサーチ社など調査方法やサンプル数などを公開しているランキングならいいが明らかに信用度の低いもの、偏った調査方法などを全国放送で平気で流していいのかと疑問に思うものが最近多い。このようなランキングは、正直、ねつ造放送と何ら違いがないと思っているが、番組制作者の個人的な趣味や贔屓でランキングが操作されているとしたら恐ろしい。テレビは常に真実を放送するべきだと思う。とにかくランキングには信用できる調査方法情報元を公開するべきだ。特にバラエティー番組で軽い気持ちで放送されているねつ造ランキングをなくしてもらいたい。
    • この番組で、「ニートの心情を知る!若者の心は今! 」という企画の放送を予定しているそうです。社会学的な観点ではなく、若者のメンタルの問題を持ち出すのは非論理的・非合理的であり、高い公共性が求められるテレビ局にあるまじき放送内容です。このような放送が行われることは断じて容認できません。またこの局には、ある会社(インターネット上でエキストラなどを募集する会社)を通じて出演者を募集していますが、これは明らかにアルバイトの募集であり報道機関の取材活動とは到底思えません。出演料目当ての学生や劇団員が応募してくることは目に見えており、やらせ・ねつ造行為を制作側が容認しているのと同様です。またやらせ・ねつ造が行われなくても、統計学的根拠もなしに一部の若者の発言を放送することは印象操作報道であり、誤解・偏見を招くことは明らかで極めて不適切です。
    • 4月26日に長野で聖火リレーが行われた。先のチベット暴動が火付け役となり、マスコミがこぞってニュースや情報番組で放送している。そもそもオリンピックがスポーツの祭典でなくなったことによるもので、アスリートが国家を代表して技を競うから政治的カラーが出てくる。また、オリンピックの商業主義が経済発展や世界的広告効果をもくろむ開催国の政治家に「北京オリンピックを成功させる」という発言を許す。主催者であるべきはずの国際オリンピック委員会(IOC)も最大のスポンサーである開催国には頭が上がらないと見る。すなわち、オリンピックは政治的意図を持たずスポーツマン精神を持って競い合うアスリートを、政治的に商業的に利用して行われるものなのだ。チベット開放を訴える活動家も聖火リレーを利用して自己の主張を訴える。この時とばかりに開催国の中国や各国首CM脳や文化人もこぞって民族独立運動に意見を述べる。もちろんマスコミはそれに便乗して放送し、それを煽る。ただダラダラと長野聖火リレーを放送で見せられる側への配慮はないものだろうか。
    • 中国製冷凍餃子による健康被害の問題が一切報道されなくなったが、問題はどのように対策して解決したのか。食卓を預かる者として、とても不安である。政府調査団の中国での調査姿勢の甘さについて「現実の調査の際に作業状況を確認していなかった」などと伝えられていたが、その後の調査状況が知らされていない。国民の食の安全に関わる問題との認識がないのか。

    【CM】

    • いつもラジオを聞いているが、サラ金とパチンコのCMがあまりに多い。私の家族にも「サラ金・パチンコ依存症」の者が一人おり、小さな子どもがいるのに家事・育児を放棄している。公共の電波でパチンコの魅力を伝えたり、サラ金が「初めてでも安心」などと優しい声で借金をそそのかしたりするのは止めるべきだ。これ以上人生を台無しにする人を増やさないでほしい。

    【BPOへの意見】

    • 光市母子殺害事件関連の放送への意見書を興味深く、また概ね強い共感を持って読ませていただいた。BPOの役割と使命を果たした力強い内容と考えている。一方で、BPOの手を離れた後、受け手である放送局やスポンサー(企業)および視聴者がどこまで真摯にこの提言を受け止めるかには暗澹たる感もある。新聞の記事では【「(意見書は)被告弁護団対被害者遺族という対立構図を描き、前者の異様さに反発し、後者に共感する内容だった」とし・・】と要約している。これは意見書の20ページの表現に沿った要約であるが、全体の文脈を離れ、この箇所だけを抜き出し「異様」という形容をあたかも既成事実のように用いることは意見書の批判する決め付けをそのまま無反省に繰り返す、意見書の意図を理解していない、むしろ敢て無視した報道ではないかと考える。つまり「意見書が『異様な弁護団』を前提にしているかのように要約されてしまう隙」を与えたという意味では、意見書のこの箇所の表現はやや配慮に欠けたかと思う。しかし、受け手の問題は全く別としてBPOが冷静・良心的な意見書を発表したことに敬意を表す。
    • 光市母子殺害事件で被告に死刑判決が出たが、事件後長期間にわたり、遺族の被害感情を異常なほど強調・演出し、国民の処罰感情を煽ってきたテレビ報道の影響がでた結果ではないかと思った。一見「正義の味方」とも取れる伝え方だが、このように感情に溺れ、論理的思考の欠落した報道は裁判員制度発足後の裁判に悪影響を及ぼすと思う。全ての事案について、報道する者は襟を正し、姿勢を改めるよう望む。
    • 光市母子殺害事件の裁判報道に関するBPOの発表を読んだ。各局の報道が感情的で、「弁護団対被害者遺族」の対比を狙ったものであったという。確かに報道番組を見る限り、弁護団のお粗末で荒唐無稽な話と、感情と理性のバランスも絶妙な、男性遺族の説得力のある話がくっきりと対照をなし、視聴者の殆どが同氏の姿勢に感情をゆり動かされたのではないかと思う。しかしこれは結果であり、報道側が狙って出来るものではなく、ひとえに同氏の類まれなる資質によるものと思う。これまでに、被害者側の立場にあってこれほど精力的で才気ある人物を見たことはない。今回のBPOの発表は理解は出来る。しかし、このような特別なケースは今後はまず起こることはないだろう。
    • 死刑へのハードルが低くなった。「今日の光市母子殺害事件の判決で心は癒されたか?亡くなった奥様と子供さんに何と声をかけたか?」等、耳を覆いたくなるような言葉の数々、報道各局のインタビュアーは自局名と自分の氏名を名乗り節操を持つべきだ。あたかも自分の言葉が編集でカットされないよう特異な言葉をなげかけている。9年間も地獄のような環境で裁判を続けてきた遺族に別の言葉はかけられないのか。視聴者として非常に情けなく思う。
    • 光市母子殺害事件の差し戻し控訴審で、広島高裁が被告の元少年に死刑判決を言い渡したが、この判決に対するリスナーからの便りを読んでいた。いくつか読み上げている便りの中で、「○○被告」と個人名を名指しで伝えていた。便りを読み上げる前には必ず目を通しているはずで、何故、被告の個人名を読み上げたのか理解出来ない。これは人権問題ではないか。今回の控訴審で被告の個人名を伝えたメディアはこの番組以外は皆無である。放送に関わる人間として、裁判制度に対する認識が欠如している。
    • 今回のBPOの発表をテレビや新聞で知った。BPOは相当多くの番組を丹念に調べたようだが、各放送局はその労力に報いるだけの努力を今後きちんと実行するのだろうか?今回のことに限らず、BPOの権限をもっと強めて、「見解」や「意見」を出す時は発表と同時に当該局の社長を呼び、その場で伝えた模様を自局のニュースで流すように指導するくらいの存在であって欲しい。
    • 昨年、「あるある大事典」問題で民放連を除名された関西のテレビ局が民放連復帰の運びとなった。その理由が、民放連に加盟されてないとオリンピックが放送できないという理由だが、ちょっと待ってもらいたい。そもそもこの局が除名されたのは、健康に関する問題を軽々しく垂れ流したからではないのか。かつてCM飛ばしで民放連を除名された静岡の民放局が復帰したのも系列のオリンピック放送が理由だったが、一時的なオリンピックのために制裁的処置が歪められていいのか。これでは除名ではなく一時的な「会員休止」である。これでは、民放連除名なんて甘いものなのかと思ってしまう。そもそも放送倫理とルールを逸脱した局にオリンピックを放送する資格などないと思う。また、「あるある問題」において、キー局が関西のテレビ局に何の処分も行わなかったこともおかしい。また、放送界はこのような不祥事があっても、放送休止などの重い処分がまったくなされないのだから、まったくもって甘い世界である。BPOも民放連復帰の問題に対して積極的に動いて然るべきである。

    青少年に関する意見

    【「注意喚起」に対する意見】

    • BPOの指摘されるように児童ポルノの氾濫については憂慮するものがあり、社会的に糾弾すべきものであるという認識は共有します。しかし、テレビにおける児童の全裸映像が当該ポルノにどれほど利用されているかとういう定量的な分析を行なうことなく、表現として普遍的な裸の児童の描写を排除せよという強い勧告は、「表現の自由」を保証する憲法の理念を持ち出すまでもなく、表現者への極めて重大な抑圧行為と断ぜざるを得ません。たとえば父子の微笑ましい入浴シーンも排除すべきでしょうか?最貧国では服もまともに着られない子供が多いでしょうが、ドキュメンタリーを撮る時は彼らにモザイクをつけるべきでしょうか?貴社の社会的影響はテレビを飛び越えてさまざまなメディアに及ぶものと思われます。はたして今回の提言が自由な表現活動を圧殺してまで行なうべきものかどうか、再考を願います。
    • 児童ポルノ規制法改正の動きと直接の関係はないとのことですけれども、この時期にBPOのような団体がこういった行動を起こされるのは、うがった見方をすれば世論操作のように思えてしまいます。そもそも、男児の裸体を映すような番組が、苦情を寄せなければならない程に多く見受けられるようには感じられないのですが…。デリケートな問題だけに過敏になるのは分からなくもありませんが、もう少し慎重に行動していただきたかったです。
    • 男児の性器の映像について注意喚起がされましたが、女児の性器は既に禁止になっているのに、なぜ男児の映像はまだ「注意喚起」のままなのでしょうか。これは男女差別です。以前、ある番組で、男児、女児が海岸で裸で遊んでいる映像がありましたが、女児の性器だけにモザイクがかかっていました。同じ人間なのに、男女の扱いに違いがあるのを非常に不快に感じています。早く平等の扱いとなるよう、放送各社に強制してほしいです。
    • 今回の「児童の裸の映像を流さないようにしろ」という発表だが異常だと思う。児童ポルノとして悪用されたら悪用した人を逮捕すればいいだけで、悪用されたらいけないから存在そのものをなくそうというのは、殺人に使われたらいけないから刃物をなくそうというのと一緒で浅はかで短絡的だとしか言いようがない。裸を流さないようにすると、大家族の生活を撮った番組で皆でお風呂に入っている場面や誕生したばかりの赤ちゃんの姿を放送することさえ出来なくなるのではないか?小さな子供の裸は、いやらしい物ではなく無垢で純真な物だ。もし、性器が映っているからということで裸を流すことを規制したら、本当に子供の裸がいやらしい物だと感じる人が増えることになると思う。子供の性教育にも良くないと思う。第一、子供の裸をいやらしい物だと感じることこそ異常なことではなかったのか?児童の裸を規制するとその異常者の言い分を認めることになる。
    • いくらなんでもやりすぎではないですか?どこまで放送を規制しても、出回るものは出回りますし、規制することがすべてということでもないと思います。現在児童ポルノが蔓延しているため規制するということが言われていますが、これも規制していいものなのでしょうか?他の国での実績を踏まえてから検討をされてはどうでしょうか?一説によると、規制するとさらにひどくなるという報告もあるようです。

    【低俗、モラルに反する】

    • 数多くのクイズ番組が民放で放送されているが、そのほとんどが賞金を出している。10万円、100万円さらには1000万円と額はさまざまだが、お金を粗末に扱う風潮を助長させないか、特に子供への影響が心配だ。せめて賞金ではなく賞品にできないのか。「お金は労働に対する報酬」で、1万円の報酬を得るのは大変なことだ。最近の民放の番組は一頃よりだいぶ悪くなっているように感じている。何を放送してもよいということではないと思う。
    • バラエティー番組。ヤンママの子供の扱いに対して出演者が説教するという内容であったが、5歳の子供を一人で置いて朝まで飲むなど、母親の行動、言動そのものが「幼児虐待」と言えるものであり、そういう母親を番組で面白く取り上げること自体が非常に腹立たしかった。番組制作者の倫理感を疑う。
    • 最近のバラエティーは下品さがエスカレートして、尻にバナナを挟んでむくということまでやっている。中学1年の孫などは喜んで見ているが、その影響が心配だ。日本の児童の学力が低下し社会が悪くなっているのはテレビの影響が大きい。
    • 最近、男の人が裸同然でテレビに出ている。パンツ1枚の格好だったり、異常に腰を振ってわいせつな感じを与えたりしているが、見るのが嫌な者にとってはセクハラ以外の何ものでもない。道路やその他、公の場所では間違いなく警察に連れて行かれる。それなのにもっと人の目に触れる子ども達も見るであろうテレビという公共の場所で、なぜあのような格好が認められているのか。見ていてヘドが出るぐらい気分が悪い。なぜいつまでも放っているのか。
    • ドラマ番組。番組宣伝では”さわやか系”の番組に思えたので、初回の2時間スペシャルを小学生の子供と見て驚いた。なんと冒頭から激しい乱闘シーンが展開され、続く野球部の部室のシーンでは、上半身裸(後姿)の女の子が男の子の膝に乗ってあらぬ行為をしている、そして場面が変わって男の子がズボンのベルトを締めている・・・こんなシーンが続いたのであわててチャンネルを切り替えてしまった。どこの家庭でも子供が見ている時間帯に、このような過激なシーンを放送してもいいのか。放送倫理上、許されないことだと思う。
    • ラジオ番組。パーソナリティーと女性ゲストのトークで進む番組で、パーソナリティーが「親がセックスをしている場面をみた。それを歌にしてください」といい、女性ゲストが歌っていた。言う方も言う方だが、歌う方も歌う方だ。子どもも聞いている時間だ。それ以来この番組がいやになり聞いていない。
    • 情報番組。秋葉原で若い女性が股間を開いて下着を見せている報道があり、コメンテーターがこのようなことを「いいじゃないか」と問題発言をした。全く不快であった。子供がいる時間なのでこのような放送はしないで貰いたい。

    【CMに関する意見】

    • 全国から同じような意見が寄せられていると思いますが、パチンコメーカー、パチンコ店のCMの放送をやめてほしい。一見すると楽しそうな興味をそそられるようなCMですが、パチンコはギャンブルの一種です。テレビを見ている人には、小学生から高校生もいる。パチンコが健全な遊びと思わせるようなCMは、彼らに間違った考えを与えてしまう。すべてのCMをやめるようにしてほしい。子どもに悪いだけでなく、大人でも一歩間違えれば借金をして自己破産になる人もいる。そんなギャンブル性のある危険なCMは日本からなくしてほしい。
    • 北海道ではパチンコ店のCMは時間帯が規制されているが、メーカーのCMは昼夜問わず放送されている。メーカーのCMも規制すべき。特に最近はアニメや韓国ドラマのタイアップ機種が多く、青少年や主婦層への悪影響が懸念される。
    • 関東のあるFM局は他の在京ラジオ局と比較すると、パチンコ店のCMが多量に放送されている。しかも朝なども含め、青少年も聞いているときにも時間帯問わず放送されており好ましくない。朝や夕方など青少年が聞く時間帯は放送を自粛してほしい。
    • ゲーム機のソフトのCMで、 血のしたたる円形の刃物で、残酷に人型の相手を刺すシーンをアップで映し出している。刺す側があたかも唯一の正義であるような台詞。未成年の殺傷事件が社会問題となっている今、こんなCMを流すなんて許されることではない。
    • 携帯電話のCMで携帯メールを使ってカンニングをしていると思われるシーンがあるが問題ではないか?子供のクラスでは話題になっている。このCMはカンニングを推奨しているのか。また、放送局に考査部門があると思うが、このようなCMを止めることはできないか。機能していないとしか思えない。

    【報道・情報系番組に関する意見】

    • 報道番組。児童ポルノの実態に関して、明らかな情報をねつ造した悪質な報道があった。「日本が児童ポルノ輸出国となっている」というのは現在の実態とはかけ離れた過去の情報であり、現在においては解消されている。しかし、今でも酷い状態が続いているかのような虚偽情報が放送された。先進国の中で単純所持が禁止されている国は少ないにもかかわらず、多いと放送した。また、アニメやゲームを規制すれば子供が守られる効果があると虚偽情報を放送した。科学的には規制と子供を狙った犯罪に因果関係はなく、また統計的には規制により子供を狙った犯罪が増える可能性があるにもかかわらず、規制が子供のためになるという内容だった。以上の点より、訂正放送が必要だと思う。
    • 報道番組。”児童ポルノの根絶を”の前半では子供たちへの「虐待行為」と「虐待記録の流布」という問題を紹介していた。後半では「虐待記録」ではなく「”ポルノ”とみなされるもの」を対象として法的な「単純保持規制」を訴えていた。つまり、番組途中で問題対象が大きく変質されている。本来、何よりも課題であるのは虐待それ自体の抑制と被害者保護であり、これは番組出演者の言う「ポルノのダウンロード数が非常に多い人の逮捕」などで解決する問題ではない。そして、架空のマンガを対象にするなど、もはや全くの見当違いだ。米国は過去にマンガの内容を健全化する Comics Code と呼ばれる大規模規制を行ったが犯罪抑制に何の効果もなかった。ポルノの単純保持についても、米国を始めとする単純保持禁止国の方が日本よりも圧倒的に児童虐待や性犯罪発生率が高いのが現実だが、今回の放送内容ではそうした実態も紹介されておらず、まるで日本に非があり、規制すれば安易に状況を改善できるという誤解を視聴者に与えかねない内容であった。「児童虐待の正確な実態はどうであるのか?」「児童虐待を減らすことのできる本当に適切な方法は何か?」「流出した虐待記録を回収する本当に適切な方法は何か?」、これら、子供の人権を守るための議論が真摯に行なわれることを願う身としては、今回の放送が問題の本質からずれた内容であったことに強い懸念を抱いた。
    • 国の自殺総合対策が始まり、行政・民間ともに、現場担当者は自殺予防対策のために日々苦労している。しかし自殺報道に関して、WHO(世界保健機関)の勧告に準じた報道をせず、自殺を幇助するニュースが公共放送、民間放送各局で行われている。自殺大国の現状を直視せず、国民を動揺させるような自殺報道は報道機関としての責任を問わざるを得ない。自殺は周囲のみならず地域社会に与える衝撃は計り知れないのである。青少年が最も影響を受けやすく自殺連鎖が起きている。

    【性的表現について】

    • ドキュメンタリー番組。BPOが注意喚起した直後にまた男児の全裸シーンが複数放送された。最初に男の子3人がお風呂に入っているところで後ろの2人が立っていてマークで隠されていた。マークで隠すと、それはいかにも「全裸を撮ってます」というような感じで逆にいやらしく児童ポルノっぽくなるのでやめて欲しい。どうして男の子だけいつも撮られてしまうのか。カメラマンが撮らなければ問題はないのだから、カメラマンが責任を持って男の子の裸にカメラを向けないで欲しい。女の子だったらカメラを逸らしたり遠ざけたりカットしたりしているのだから同じようにできないのか。ほほえましさの表現でもない。子供の裸をとること自体が児童ポルノに価すると思う。
    • バラエティー番組。男性の全裸での入浴シーンが流れた。お尻も丸出しだった。そしてお互いの性器が大きいとか何とか卑猥な会話をしていた。また女性の前でわざとパンツを見せる男も登場。最近は女性の裸に関して規制が厳しくなっているのに男性の裸は野放し。何とかしてほしい。

    【暴力・殺人シーンについて】

    • 青少年の暴力的行為が増えてきていると感じる。このことについて、メディアでは「社会が悪い」「家庭教育が悪い」と言うが、一番悪影響を与えているのはメディアの過剰な演出や暴力的表現ではないのか?今のテレビの映像は判断のできる大人が見る分には問題がないが、判断の出来ない子ども達には刺激が強すぎる。子ども達が成長とともに変化する要因は、家庭からではなく外部からの刺激によるものだと考える。学校の友達や先輩、そしてテレビの影響。番組制作側は、子供が見ているかもしれない可能性を考えずに、自分達の都合の良いようにしか番組を作らない。スイッチを入れると見ることが出来る地上波で「深夜ならOK」という理由は通らない。制作側が悪影響を与えていることを認識しない限り、放送は変わることはないだろう。
    • ドラマ番組。女性・子供を絞殺していくシーンがたくさん流れた。無差別殺人事件が多い中、このような番組を放送するのはよくないのではないか?テーマはともかく、子供・女性を殺害するシーンはよくない。

    【罰ゲームに関する意見】

    • バラエティー番組。番組内で体に電流を流すような体罰的罰ゲームを未だにやっていた。バラエティー番組で行われている罰ゲームなどの暴力表現について「青少年の人間観、価値観を形成する上で看過できない」として、テレビ各局に自粛を求めたBPOに対する挑戦状であると思われる。即刻、中止要請を出すべきだ。
    • バラエティー番組。罰ゲームで無理矢理キスをするシーンがあったがセクハラだと思う。青少年に人気のある番組なので、こういうことをしてもいいのだと思わせるのではないかと心配である。いじめの原因になる危険があるので番組内で謝罪をし、以後このようなことがないようにしてほしい。

    【喫煙に関する意見】

    • ドラマ番組。必要以上にタバコを吸うシーンが多いと感じた。不良高校生という設定らしいが、見ていて喫煙シーンの必要性は感じなかった。また、教師達の職員室での喫煙シーンもあった。受動喫煙が問題とされているこの時代に、ふさわしくないドラマの内容だと思う。局に電話をしても「演出」として片付けられると思い、BPOに電話をした。

    【非科学的なことがらに対する意見】

    • バラエティー番組。「人の言葉によって水の結晶が変化する」という情報を紹介していたが、このような、いわゆる疑似科学と言われるような情報を、まだそのような判断できない小・中学生が見る日曜のお昼という時間帯に放送するのはいかがなものか。以前、教材等で使用され科学的な根拠をめぐって問題にもなった内容なので不適切だと思われる。

    【視聴者意見への反論・同意】

  • よく「ドラマやアニメでの暴力表現・性的表現が子供に良くない」という意見を目にするが、自分はまったく逆の意見だ。人間の死や性を目にして学ぶことも多いはずだ。過剰な規制をすれば、映像芸術が衰退する危険もあるし、子供自身が問題について意識する場面を奪ってしまうのではないか。何より、これらはフィクションであり、それを区別しないで犯罪を起こす人間がおかしいのであって、人間は様々な表現に影響を受け適応する能力があるはずだ。単なる嘲笑や侮蔑的な意識が制作者にあるのなら話は別だが、表現者の萎縮も好ましくはない。この点に関してはもっと寛容になるべきだと考えている。慎重になるべきは報道番組だけで良い。アニメやお笑い番組はもっと規制を緩和して自由になって良い。緩和することが悪であるかのような風潮こそが異常であり癌だ。ただし、繰り返すがそこに悪意がないことが必須条件である。
  • 2008年3月に視聴者から寄せられた意見

    2008年3月に視聴者から寄せられた意見

    2008年3月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,090件で、2月と比較し281件の減少であった。これにより2007年度の視聴者意見の総数は16,993件(対前年度比5,961件、54%増)と過去最高となった。

    意見のアクセス方法の割合は、Eメール58%、電話36%、ファクシミリ3%、郵送ほか3%で、前月とほぼ同じ傾向である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

    男女別は男性72%(前月比4%増)、女性26%(4%減)、不明3%となっている。

    世代別では30歳代(20%)、40歳代(13%)、20歳代(11%)、50歳代(8%)、60歳以上(8%)、10歳代(4%)の順となっている。

    2008年3月に視聴者から寄せられた意見 1,090件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年3月件数 年度累計
    人権等に関する意見 9 件 145 件
    放送と青少年に関する意見 121 件 [ 意見内容 ] 2,214 件
    放送番組全般にわたる意見 577 件 [ 意見内容 ] 7,554 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 30 件 983 件
    その他(放送関連以外) 353 件 6,097 件
    意見件数 計 1,090 件 16,993 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。3月の通知数は428件(35局)で、前月からおよそ200件の減少となった。前年度累計6,380件、延べ452局(対前年度比2,164件、51%増)。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    3月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    人権関連の苦情[9件]

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 9件
      (個人又は直接の関係人からの要請)
    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 0件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    3月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,090件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】を中心とした意見が792件(全体の73%)で、前月の1,117件から325件の減少となった。内容としては”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(515件:全体の47%)、”低俗・下品な番組”(162件:15%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(115件:11%)である。

    次いで【報道・情報番組】に関した意見が413件(全体の38%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(214件:20%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(144件:13%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(55件:5%)となっており、【情報ワイド・バラエティー番組】【報道・情報番組】のいずれも前月から減少している。年度累計:【情報ワイド・バラエティー番組】への意見は11,401件(全体の67%)、【報道・情報番組】に関する意見は10,372(全体の61%)。

    3月の意見の特徴としては、新たに発生したものでは、女性歌手のラジオ番組における『名古屋国際マラソンに出場した有力選手や主催者に対する侮辱的発言』などを中心とした歌手批判が54件、『チベット報道と中国批判』および『暫定税率・ガソリン価格関連意見』がそれぞれ27件、情報ワイド番組の『医療問題・病院のコンビニ化を容認』した司会者発言への批判が16件、動画サイトに投稿された「子犬を崖下に投げて殺す米兵」の映像を放送したことへの批判や抗議が13件寄せられた。

    また、継続して寄せられる意見としてはワイドショー番組批判(報道のワイドショー化を含む)が112件、バラエティー番組や出演者(お笑い芸人)批判が61件、『捏造、やらせ、情報操作をしている番組』との批判35件、『ゲームによる影響を伝える番組への批判』が23件となっている。

    なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(9件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害ではないか」との提起や批判が121件寄せられている。年度累計:2,314件(全体の14%)。

    【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は140件で前月から54件の減少となった。年度累計:2,398件(全体の14%)。
    【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に112件の意見(前月比8件減:パチンコ台CM批判やヤマ場のCM、不快な番組の予告CMに対する苦情など)があった。年度累計:1,034件(全体の6%)。

    青少年に関する意見

    3月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは121件と先月に比べ50件以上減った。今月も「低俗だ、下品だ、モラルに反する」という意見が30件と目立つ。また、パチンコCMに対する批判が今月も9件あり、報道番組で、インターネットで非難を浴びている”子犬を投げる映像”を流したことに対し、青少年委員会にも6件の批判意見が寄せられた。

    BPOに関する意見

    30件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は5件、問い合せは25件であった。年度累計:983件(全体の6%)。

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 中国のチベット自治区の事件はマスコミの伝え方が非常に表層的な感じがする。元々チベットは山岳地帯の厳しい環境の中、インドで始まった仏教が独自に発達しそれがチベット民族の文化の根幹になっていて独立国であっても不思議でない国だ。それを中国が前王朝清に版図が最大限に広がった時の領土を自分達の都合が良いからと採用し、軍事力にものを言わせて侵略し中国の領土に組み込み、同化政策と言いチベットの文化などを否定してきた。こういう状況で独立を訴える側と、それを死刑なども含めた刑罰で罰し押さえつける側とではどちらが正しいかなど火を見るより明らかだ。それなのにテレビの報道は「チベットのラサで暴動が起きました」「中国が軍隊を使って弾圧しました」「それによる死者の数が双方違ってます」等、そんな表面で起きていることしか報道しない。その上で毒入り餃子の時のように、報道に割く時間を短縮して国民が忘れることを望んでいるのだろうか。
    • 痴漢冤罪事件について、女性が実行犯なのに犯罪者として実名などが公表されないのはいかがなものか。このようなことがまかり通るならば、女性はいつでも事件をでっち上げることができるではないか。犯罪者は犯罪者としてしっかりと社会的責任を負わせるべきだと思う。
    • マスコミは石原都知事の新銀行東京への400億円追加出資案のみにスポットを当て報道している。報道に深みがない。新銀行東京の今までの事業を検証し、400億円を追加出資後の計画を検証する能力はないのか?石原都知事は定例会見をずっと行ってきたにも拘らず、マスコミの記者たちは新銀行東京の事業について質問することがなかったのか。記者会見の発表報道しかしないマスコミの姿勢にはあきれる。記者たちは結局、都民の税金の使われ方に興味がないのだろう。会見で発表された内容を記事にするだけなら東京都に記者会見原稿をデータでもらえば良い。400億円追加出資案の後に新銀行東京の焦げ付き金額の報道が続くとは情けない。マスコミは自戒すべきだ。
    • 沖縄少女暴行事件は少女側の告訴取り下げにより不起訴処分とされた。法律上は不起訴でも、沖縄県青少年保護育成条例には接触するはずだ。取材した記者達は警察発表でその事に対してなぜ何の質問もしないのか?不起訴処分になる前のテレビ報道は、米兵に対して人権侵害とも思えるような報道を行っていたように思える。
    • 最近のテレビ報道で、気になっている事が二つある。一つはイージス艦と漁船の衝突事故で、海上での捜索が打ち切られたタイミングについて、各局ともその時期が適正であるかどうかの検証を行わなかった点である。漁協が捜索を継続するにはいろいろと制約もあっただろうが、海上保安庁、自衛隊が海上での捜索を打ち切ったのは時期尚早ではなかったか。漁船の行動の正当性を検証せず、あれほどイージス艦の責任を一方的に報道していたテレビ各社が、捜索打ち切りに疑問を呈しなかったのが不思議である。もう一点は、殺人容疑で米国に起訴された元社長がサイパンで逮捕され、アメリカ本土への移送が論じられているのに、それを日本のメディアとして批判しないことである。カリフォルニアにはそれを決めた州法があるのかも知れないが、邦人が他国の領土内で法的な不利益を被っているのに、安易にそれを認めてしまって批判追及しようとする報道姿勢が見られないのはおかしいと思う。まるで「一事不再理」の原則などどうでもよくて、元社長の逮捕の今後を期待しているように感じられる。
    • 大阪地検特捜部が、相続税法違反で大阪市生野区の姉妹2人を逮捕したニュースを不適切な表現で伝えていた。長女の会社役員と四女の会社役員が亡父の遺産を隠し、相続税では過去最高の28億6千万円を脱税した事件で、民放各局は韓国名で報道していたが、NHKは日本での通名で伝えていた。このような伝え方は、日本人姉妹の犯罪との誤解を与えかねない。報道機関は外国人の犯罪の場合、通常は本名で伝えているが、今回は余りにも在日韓国人に配慮した報道姿勢だ。局に意見を伝えたが「局のガイドラインに沿って総合的に判断した」との応対だけで具体的な根拠についての説明はなかった。
    • 茨城の連続殺傷事件の報道で、「ゲームに影響を受けた」と解説しながら殺傷事件の現場をまるでシューティングゲームのような映像を使いゲーム感覚で紹介していた。画面を見ていると非常にリアルな感じを受ける。この事件に限らず、過去にもひとつの事件報道後に類似した事件が起こっている。これはマスコミが事件の詳細までを伝えるせいではないかと思う。事件の報道に効果音やシミュレーション的なものはいらない。淡々と伝えていただきたい。
    • 土浦の8人殺傷事件や岡山の突き落とし事件などの報道に関して、ゲームやマンガが原因であるかのような報道が繰り返されている点に問題を感じている。土浦事件は「家庭内での会話すらほとんどなかった」、岡山事件は「経済的な事情で大学進学を諦めた」「就職活動が難航していた」という背景も報道されたが、ワイドショーなどでは「ゲームやマンガの影響」ばかりがクローズアップされていた。このような偏った報道はゲーム愛好者やマンガ読者などを心理的に圧迫し、またそれらの人々に対する偏見を助長して社会的排除状況を生み、さらに状況を悪化させてしまうのではないか?また、ゲームなどが犯罪の主因でなかった場合、本当の主因が見過ごされ社会的に改善されることなく放置され、第二、第三の事件が起きるのではないか?公平なニュース報道がされることを期待する。
    • 「悪徳リフォーム」について間違った認識の番組が数多く放送されている。先日も「本来は釘を打ってはいけない所に釘を打ったためにヒビが入った」と伝えていたが、指摘された場所は大きなヒビ割れを防ぐために釘で「背割れ」を入れる所である。また、同行していた建築家が「床下の換気扇は必要だ」といったにも拘らず、その後のナレーションで「不要な換気扇を付けられた」と伝えていた。家庭訪問で勧誘する悪徳リフォーム業者が多いのは事実だが、このように誤解を与える報道が、我々リフォーム業界に深刻な影響を与えている。
    • “春の企画”で宮崎の大手のタクシー会社の乗務員がインタビューされていたが、「今の会社は潰れるかもしれない」と発言し、会社名も放送された。この会社は今、民事再生中であり再建している状態で、このような発言が放送されることにより風評被害を受ける危険がある。実際、この会社に電話をしたが、「問合せがあり返答に困っている」とのことだった。この番組は録画であり、編集の段階で調整できたはずだ。社名を出す必要があったのか疑問に思う。
    • 3月12日、主婦である私の娘が江東区で買い物中にテレビ局の取材を受けた。番組名は聞かなかったが、「食の安全」に関する消費者の動きを探るのが狙いらしい。担当者は娘の自転車のかごの中の品物に気付くや、「ああ、これは○○ですね」「おや、△△も買ったのですね」等と言いながら娘が制止する間もなく、品物をどんどん買い物袋から取り出した。非常識な態度に呆れた娘はそれ以上取材を受け続ける気も失せ、話の途中で逃げるように帰って来た。他人の買った商品を勝手に取り出し、カメラに向かってそれらを見せるとはどういう神経の持ち主なのか?まともな社会人のすることとは到底思えない。テレビ局に電話で抗議したところ、応対者は丁重に謝ってくれたが、「番組名が分からなければ担当者を特定することは不可能」と言われた。悔しいが仕方がない。今回のような取材を二度と繰り返さないよう強く求める。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 新聞のラ・テ欄の番組紹介に「恐怖のアポなし訪問者(女性歌手)の今晩泊めろよコノヤロー!」とのタイトルが告知されていた。この礼儀を失した表現の酷さに番組を見る気も失せ局に苦情を伝えたが、驚いたことに「担当の者は今日はいません」「制作会社に苦情を伝えてください」と制作会社の電話番号を教えられた。つまり、局は制作会社から番組を買って放送しただけで、道義的責任は制作会社にあるという応対だった。各放送局には放送基準が定められていると聞いている。どのような番組であれ、そのタイトルや内容については、最終的にはその番組を放送した放送局の問題だと認識すべきである。
    • 世界卓球選手権大会の放送で、ライブ放送ではないのにライブ放送と思わせる字幕を画面に表示していた。試合の区切りや合間に、日本にいるキャスターと女性アナがつなぎのおしゃべりをして放送を煽っていた。その時の画面右上に、実際の試合は既に終了しているのに【LIVE】という字幕表示を出している。試合のビデオが始まると、【LIVE】という字幕表示は消している。実に巧妙なダマシである。インターネットやニュースで試合結果が発表されていたので分かった。数日間は自分も騙されていた。厳重に警告してほしい。
    • 土曜日夜の”新たなお笑いスターを生み出す”ことを売りにしている番組の出演者の芸がひどかった。皇后さまと同じ「みちこ」を名乗り、巫女さんの扮装をして神道を徹底的に侮辱するものだった。その異常な振る舞いにはユーモア精神は全く感じられず、芸とは呼べないものだった。信教を茶化すコントは昔からあったが、それでも信教に対する畏敬の念がどこかに感じられたからこそ笑えたのであり、彼女の芸のように、皇室を含め日本人の心の拠りどころを踏みにじるような内容では誰も笑ってくれない。
    • 回転寿司の皿は何枚あるかを100人の芸人達が店の寿司を食べ尽くして調べるというバカな大食い企画をまたまたやっていた。貴重な食料を意味もなくむだに消費する大食い番組は止めろとこれまで再三抗議してきたが、一体いつになったら分かるんだ。テレビ局の人間にはプライドがないのか。こんなバカ企画ばかりを繰り返さず、もっと頭を使って優れた企画を立案し、世のためになるような番組を放送してくれ。それからもう1点、最近は、こんな下らない番組を提供しているスポンサーはどこかと興味を持ってチェックしている。視聴者の番組批判はいずれスポンサー批判につながることを番組を提供する企業は認識すべきだ。
    • タレント出身の2知事は47人の都道府県知事の一人となったのだから、テレビを始めとするメディアはタレント同様の扱いをして騒ぐのをやめるべきだ。他の知事達は全国放送の番組に出ることもなく地道に職務に専念している。その一方で元々有名人である二人の知事だけを特別扱いするのは公平ではない。これでは「我が県の知事も何が何でも有名人を!」と考える県民が増え、日本中タレント知事ばかりになっても不思議ではない。
    • 「どうして潰れないのか不思議な店」シリーズについて、これは侮辱罪が成立すると思われる。その商売にかかわる何の罪もない人々を侮辱したタイトルと内容。人を侮辱し、しかも公共の電波を使って面白おかしくみんなで笑い者にしているこの状況は、現在、社会問題となっている「いじめ」と何ら変わりない。この番組は倫理的に問題はないのか。
    • “カラダの謎を科学で解明”などともっともらしい謳い文句の番組で、体の不思議と言いつつ女性の身体部位をやたらと映しているが、今回は特に不健全だった。ブーツの話で女の子が白いビキニ姿になる必要があるのか。ルームサイクルを白いビキニとブーツ姿で漕がせたり、ブーツのニオイを嗅ぐ男性ソムリエに「ワインに例えると?」というコメントを求める。受信料を使った公共放送で一体何をやっているのか。この番組だけでなく、水曜日夜8時の暮らしの健康法を追求する番組も豆腐のテーマでビキニの女の子数人にお湯に浸からせる。金曜夜10時30分のバラエティーは下ネタばかり。セクハラだらけの”サラリーマンをターゲット(?)”としたバラエティー番組。NHKは根本的に改革が必要だ。
    • 毎週日曜日の昼間に放送されているいわゆる闇金、違法金融業者の話は犯罪者を英雄的に扱っている内容である。日本民間放送連盟放送基準及び同社放送基準には、「第10章 犯罪表現(66) 犯罪を肯定したり犯罪者を英雄扱いしたりしてはならない。(67)犯罪の手口を表現する時は、模倣の気持ちを起こさせないように注意する。」とある。関西のテレビ局が制作しているわけではないが、この映画、Vシネマを放送することを決定したのは関西のテレビ局である。放送基準の「犯罪者を英雄扱いしたりしてはならない」などの犯罪についての放送基準に大いに抵触しているので即刻、放送をやめるべきである。番組審議会でも闇金業者の英雄的映画を放送すべきかどうか検討してもらいたい。
    • 「大統領は私が撃った!!JFK事件45年目の衝撃」と謳った番組で”世界未公開映像”と紹介していたことについて週刊誌で批判されている。米現代史研究家が「告白VTRはDVD化されて販売され、日本からネット販売でも買えます。何が、世界未公開映像なのでしょう」と痛烈に批判している。当初この映像に強い興味を示しその信頼性について言及したジャーナリストでかつてキャスターも務めたゲストは最終的に「映像自体や表現は視聴者へのミスリードになる」と困惑していたが、この番組は過去にも問題になった経緯がある。
    • 「ふざけるな!ばかやろう」という台詞の”企画コラム”のラジオ番組の宣伝を数多く流している。番組は時間が決まっているので聞かなければいいが、番宣はいつどこで流れるかわからない。この件で局に電話をしたが、「番宣が始まったらラジオを消すか耳をふさげばいいだろう。東京キー局がプッシュしている番組だから番宣も多く流す」と言われた。ラジオが好きで40年近く聴取しているのだが、選択の余地のない番組宣伝で聞くに堪えない言葉遣いは止めて頂きたい。
    • 法律を扱う番組のレギュラーの弁護士は、「コラ」「バカ」などと言葉遣いが乱暴で態度も悪い。不愉快だ。こんな男は出演させるべきではない。また司会のタレントのバカな無駄話が多すぎる。
    • 関西のテレビ局の日曜午後の番組で、元教師の出演者が特定の職種(派遣)に対し「派遣はいつでも休める」と差別的な発言をした。私もつい最近まで派遣で働いていたが、公休日しか休めず公休日に社員が休む為に派遣が代わりに出て代休はなかった。自由に休めるのはろくに仕事をせず派遣に仕事を押付ける正社員のほうだ。企業の姿勢に問題があるし、社会全体も差別意識がまだまだ強い。
    • 3月27日(木)午後7時からの番組は余りにも人間を馬鹿にしている。こんな簡単に数百万円も貰えれば、誰もまじめに日々働かなくなるぞ。この番組プロデューサーの品格・人間的資質と、メディアで働く上での適性・才能を疑う。ネット難民、派遣社員などが溢れている昨今、もう少し番組制作に責任を持てと言いたい ! 見ていて腹立たしい。
    • お笑い芸人や芸能人が馬鹿騒ぎする番組は要らないし、マンネリ番組も要らない。過剰な報道や放送で注目を集めようと奔走する局、視聴率の為に手段を選ばない局も要らない。
    • 「平成のゴッドハンド~」として紹介していた柔道整復師は、あたかも患者に自分を医師だと思ってもらいたいかのように自らを「医院長」と呼んでいる。また、整骨院での施術内容は通常の柔道整復の範囲を超えた医師法違反すれすれと思われる行為である。この整骨院のウェブサイトをみると、本来医業の補助的行為を行うべき柔道整復師が「セカンドオピニオン」と称し、医療機関に通院する患者に対して意見を述べたりしており、違法行為である可能性が濃厚だ。このような柔道整復師を番組で「ゴッドハンド」などと持ち上げるのは、全く常軌を逸している。
    • 各地のテレビ局で放送されているアニメ番組で人間同士が岩などで殴りあい、最終的に人間をバラバラにして食べているというシーンがあった。本編では「○○ボケ」になっている人に暴力をふるい、突っ込みを入れるという、正常な人間が見るとは思えない内容で理解不能。凶悪犯罪に発展しかねないと思う。たまたま見てしまい、大変、傷ついた。すぐに放送をやめて欲しい。
    • 報道番組やバラエティー番組でよく見られるが、根拠もなく人間の性質を出身地で分けようとしている。関西地方や大阪府在住の人間を特別視するかのような番組がある。こういった放送は単なる遊びを超え差別を助長している。きちんとした資料や統計を示した上で各地方の取材を行なって欲しい。私の住む大阪府で例えて言えば、食い倒れ人形、万博公園、阪神タイガース、たこ焼き、道頓堀などが取り沙汰されるが、こんなものが大阪府の特徴にされると堪らない気持ちになる。他の都道府県と同様に素晴らしい文化があるのに、関西地方だけ「汚い」や「下品だ」という発言をお笑いタレントやアナウンサーがしている。

    【番組全般】

    • 東京大空襲をテーマにしたドラマが3月10日、17日、18日に2つの東京キー局で放送された。このような、戦争がいかに悲惨で無意味で愚かなことであることを伝える真摯な番組が民放で放送されたことをとてもありがたいと思う。これからは戦争について学べる番組が増えることを期待する。各局がやらせや捏造など放送倫理を無視して視聴率至上主義の番組作りをしている今のテレビ界を批判的に見ている。一般視聴者を無視した芸能人の内輪話や共演者の罵倒、大食いなどのバラエティー番組や未成年の母、性同一性障害、できちゃった婚など過激な設定のドラマ番組が多い中でこのような良質な番組も制作されている。これからは各局が放送倫理を遵守し良心的番組を制作してくれることを期待する。
    • 3月9日(日)午後の番組で救急医療を取り上げた際、静観できない発言があった。救急医療は、不採算・多忙・控訴等から医師が燃え尽き、救急車受け入れが不能など社会問題となり、多面的討論が必要な問題だ。しかし、司会者が「社会の変化に対応できていない病院が悪い。コンビニ化すべし」と発言。今の政府の医療費削減政策の中では不可能だ。「医者不足は開業する医師が増えたからだ。楽に儲ける開業を制限すべき」に関しては、開業医も充足されていない地域は日本には非常にたくさんある。「結局、医師のモラルの問題だ」に至っては、医師のみならず劣悪な環境下で医療に従事する医療従事者全員に対する冒涜だ。また、彼は”町医者”という不適切な言葉を使っている。
    • 平日午前中のワイド番組の司会が「中国の一部である台湾は云々」と発言した。本心からそう言ったのであれば中国側に立った考え方であり「台湾と中国は別の国」という世界共通の認識に反する。日本人のコメンテーターとしてそのような発言は不適切かつ無責任だと思いテレビ局に訂正を求めた。すると「司会者は『台湾は中国文化圏の一部』との意味であのように発言したのではないか?」と苦しい言い訳をされた。近代史に疎い若者の中には、番組を見て「台湾は中国の一地方」と誤解した人もいるのではないだろうか?その点も心配だ。
    • 裁判員制度ありきの議論は困る。公共放送のラジオで裁判員制度の話題の放送をしていたが、裁判員制度はいかに良いかを語っていた。リスナーからの意見も肯定ばかりで「一部の反対派には腹がたつ」とのひどい意見まで紹介していた。裁判員制度について、反対派の意見はメディアでは展開されないのは何故か不思議だ。本では多く見るが、テレビやラジオは積極的に制度の欠陥や賛否をもっと議論すべきだ。これは多くいる反対派を封殺するだけだ。
    • 先日行われた名古屋国際女子マラソンについて、女性歌手の担当するラジオ番組で「高橋尚子選手を勝たせるために有力な選手をあまり招待しなかった」「無理をして出場したのは大金を受け取ったからだろう」と発言。この大会はオリンピックの選考試合であり注目し応援していたので耳を疑った。事実ならスポーツマンシップに反する行為だと思い、日本陸上競技連盟とラジオ局に事実確認の電話をした。ラジオ局は「担当者がいないので分かりかねる」とのことだが、日本陸連では「全くそんな事実はない」との事。どうやら女性歌手による単なる誹謗中傷らしい。公共の電波を何だと思っているのか?何の根拠も証拠もないのに「金銭疑惑」や「不正」があったかのように発言するなど、大会当事者や全ての関係者に対して失礼だし名誉毀損ともいえる。ラジオ局はつい最近も「羊水発言」で失言を放送したばかりだ。今回の発言は故意の悪口のようなので、失言より悪質ではないか?
    • 最近の民放のテレビは「報道」と「ショー」の区別が曖昧になっている。報道番組においてあるニュースを伝えるか否かのポイントは、その話題の持つ「重要性」「普遍性」「緊急性」等だと思うが、実際はむしろ面白さが重視されがちだ。例えば、「福井県の小浜市が米大統領候補者選びの最中にあるオバマ氏を応援している」というナンセンスな話題をニュースとして大々的に取り上げているが、これはおかしい。この程度のことはワイドショーの最後あたりで軽く触れれば十分である。報道番組と名乗る以上は取り上げるニュースをもっと厳選し、単に「面白いから」という理由だけで下らないことを大袈裟に騒いで伝えるようなことは慎んで欲しい。
    • 「全然」という言葉は、「全然~ない」というように「否定」に使う言葉だが、最近では放送でも「全然大丈夫」というような「肯定」の意味での使い方をよく聞き、何か違和感を覚える。また、「すごい頑張っている」もよく聞くが、「すごく頑張っている」が正しい使い方ではないのか?
    • ラジオのファンでいつも聴いているが、最近、どの局も「時刻告知」が少なくなって不便している。視覚障害を持つ方々にとってはラジオでの時刻告知はありがたいものだが、健常者でも時計を見られない状況と言うのは結構あるので、頻繁に時刻告知をして欲しい。生放送だけでなく録音番組であっても工夫次第で時刻告知が出来るのではないかと思う。また最近、ラジオで間違ったことを放送をした後で、訂正や謝罪がないことが多く気になっている。テレビでは直ぐに訂正や謝罪が入るのに、ラジオではそれがないのは何故だろうか。
    • 私は視覚障害者。ラジオだけでなくテレビも音声で楽しんでいる。ところが番組に対する「お便り」や「テーマ別の投稿」を呼びかける際、ほぼ全てと言って良いほどFAXかEメールでの送信を指定している。視覚障害者にとってそれは他人の介助を要する高いハードルであり、その時点でテレビ・ラジオから疎外されたような気持ちになってしまう。何とか我々が気楽に番組に参加する方法を工夫してもらいたいものだ。
    • 我々高齢者が見る番組がない。この歳になると足腰が弱くなり、会合や毎日の散歩も辛くついついテレビにかじり付くことになるが、民放は朝から晩まで馬鹿なお笑い芸人や、殺人ドラマを放送している。以前はNHKを中心に見ていたが、最近はNHKも民放と同じ馬鹿芸人が出演するようになり困惑している。ニュース以外見るものがなくなってしまった。
    • 月曜夜の放送で「薬剤師は病名を知らないので間違った服薬指導をする」と、薬剤師の仕事に対する不適切な発言がありました。調剤薬局の薬剤師は確かにカルテを見ることはできず病名を知ることができませんが、その分患者さまとコミュニケーションを図りながら、間違った服薬指導のないよう心がけています。それを番組では一医師の意見で全てを否定されてしまいました。そのような番組を制作し、放送前に事前のチェックもしないテレビ局の制作者に、自分の番組が薬剤師にどれだけの被害を与えたかを実感して欲しいと思います。そしてきちんと裏付けを取ったうえで訂正と謝罪を求めます。
    • 日曜日午前中の討論番組で「グレーゾーン金利撤廃は是か非か?」というコーナーが、あからさまなサラ金業者側を擁護する番組構成になっていた。特に放送時間終了間際に、多重債務者救済側の弁護士に対して「儲けすぎ」などの悪印象を植え付ける攻撃をし、反論の時間を与えることなく番組を終了したのは問題だ。この番組構成はあらかじめ周到にサラ金業者側の代弁を意図したものに違いない。サラ金業者はテレビのスポンサーでもあるが、社会的害悪の大きい多重債務問題については公正な番組作りを強く望みたい。
    • 民放各局が視聴率最優先で番組を作っていることは知られているが、視聴者は冷めた目で番組を見ている。距離を置き冷静にテレビを見ると、取るに足らない話題をアナウンサーたちが騒ぎ立てたりしているのが滑稽に見えるし、制作者の狙いも手に取るように分かるので面白い。昔ならすごいと思えたテレビだが、視点を変えると何だか馬鹿馬鹿しく映る。
    • 放送局のネット記事やテレビの字幕スーパーを見ると誤字が多く見受けられる。幾つか例を挙げると「北の湖理事長」が「北の海理事長」となっていたり、「痴漢で逮捕」が「ちかんで逮捕」と表示されていたり、時津風部屋事件で部屋の若い衆を「○○関(本来十両以上の関取のみに許される尊称)」と表示したりとムチャクチャになっている。いずれも準備段階で気がついて訂正は可能であったはずだが訂正された形跡すらない。メディアはもう少し緊張感を持つべきではないのか。

    【CM】

    • 最近パチンコメーカーのCMが目立つ。パチンコがいかにも健全な遊びであるような印象を与える。パチンコがギャンブルであり、パチンコのせいで悲惨な暮らしを送っている人たちがたくさんいることは周知の事実だ。しかも、この業界にはいかがわしい面が数多くあることも事実。どうか、こうしたことを考慮して、パチンコメーカーのCMを流す事をやめればどんなに多くの人たちが救われることか考えていただきたい。民放は資金を確保しなければならないことは理解出来る。しかし、有望な若い人たち、そして、年金暮らしの老人たちのために、パチンコがいかにも健全な娯楽であるような印象を与えるCMは社会にとっては害毒。パチンコで人生を台無しにするのは自己責任の問題だが、やはり、そのような環境がなければ、悲惨な境遇に落ち込まずにすんだ人もいるはず。パチンコのCMを流さない放送局を応援する。
    • 民放がCMを流すのは当然のことであり、中には番組よりも優れたCMがあることも承知している。しかし、最近のテレビを見ていると、いわゆる「山場CM」のあまりの多さに呆れてしまう。その都度番組を中断され、CM後の本編は前の部分の繰り返し。山場CMの度に、「こんな商品絶対買ってやらないぞ!」と画面に向かって罵る毎日である。又、意図的なものであろうが、番組出演者がスポンサーのCMに出ている場合も珍しくなく、どこでCMに切り替わったのか気付かないこともある。このような紛らわしいCMの入れ方も避けて欲しい。
    • 怖い映画などのCMが放送されるが、制限をお願いしたい。今でも夜や夜中限定でCMが流れているかと思う。しかし、映像が過激すぎて大人の私でも気持ちが悪い。映画雑誌のみで宣伝しても、見たい人は見に行くと思う。宣伝だからという理由だけではなく、CMは何回も見るものなので視聴者が不愉快にならない程度に制限をお願いする。
    • 美肌効果のあるサプリメントのCMで「この放送後30分以内にお申し込みの方に限り○○円で」と言うが、30分過ぎて電話を掛けても受け付けてくれる。某社はコラーゲンの無料サンプル先着300名も受け付ける。他社の無料サンプルも「限定」と言いながら実際は無限だ。こんな放送をしていて良いのか。20歳を100として40歳だと何%、60歳だと何%と言われて、例えば60歳の人がそのサプリメントを飲んだら100%になるのかどうか、何%が良いのか何%になるのか検証してあるのかどうか。30分番組で同じ事を何回も繰り返し放送することですり込みや購買審理を煽る行為にならないのか。サプリメントと放送のあり方に疑問を感じる。
    • 「毒セリ」による中毒事故があったが、この遠因として「人工のものは危険で、天然のものは全て安全」という誤った認識の蔓延が考えられる。例えば「石鹸」や「化粧品」のテレビCMで「植物成分100%」「添加物ゼロ」と宣伝すると、多くの消費者は「それなら安心」と思ってしまう。しかし、天然の成分が全て無害であるという科学的な根拠はなく、イメージによる錯覚に過ぎない。「毒セリ中毒」も「自然のものは安全である」との誤解から起きたと思う。今後、こうした誤りを広めるような内容をCMから排除すべきである。

    【BPOへの意見】

    • BPOの毎月の集計で、この種の意見が多かったと統計数字を示し、めぼしい意見をHPに掲載したりしていますが、毎月のように多く意見が寄せられる事柄についてメディアはそれを改善する様子が全く見られない。例えば霊能者や占い師と称する者の科学的根拠のない発言、大食い番組、またバラエティー番組における芸人の非常識な芸など全く変わっていない。これではBPOの存在意義は何もない。かつての主婦連の不適切番組に対する指摘や行動の方がずっとましだ。不適切な番組はメディアの責任ばかりではなく、そんな番組のスポンサーになっている企業にも問題があると思う。主婦連にもう一度立ち上がって欲しい。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • バラエティー番組。片足とびで跳び箱を何段まで跳ぶことができるかということをやっていたが、すごく危険な行為だと思う。子供が真似をするのも心配だし、番組でやっている芸人の人たちも失敗して怪我をする場合もある。いくら芸人だからといって、このような危険なことをやらせるのはいけないと思う。
    • バラエティー番組。スタジオにいる子ども達を笑わせるためにいろいろな芸を披露していたが、非常に下品な内容だった。スタジオ内の子ども達に悪影響を与える。
    • アニメ番組。知り合いの家にいったら、学校にいく前の幼児が番組の真似をしてパンツもはかずに丸裸でふざけていた。明らかに番組の影響だ。いい加減この番組は止めて欲しい。
    • 最近の歌謡曲の歌詞は性描写が露骨で過激である。孫の教育上問題だと思っている。放送局はこの点を十分注意して放送して貰いたい。
    • 情報番組。”告白私のターニングポイント”という視聴者からの投稿を紹介するコーナーがあった。「私の夫」というタイトルでの告白は、その女性が3人の男性と同時に付き合っていて、ある日子供を身ごもった。そこまではよくある告白内容だと思ったが、子供の親を決めるのにあみだくじで決めたという内容だった。その様子を再現VTRで放送した。番組側もその事に関して注意するわけでなく、ただ笑って見ているだけ。あまりにも軽はずみな内容だと思う。再現VTRまで作って放送する局の神経を疑う。まして年頃の少年少女が見る時間帯に放送すべきではない内容だ。
    • バラエティー全般。テレビで自分の馬鹿さを露呈したり、喜んで馬鹿を演じているタレントが多くなり、馬鹿なキャラクターが面白いというような風潮が広がり、子ども達への影響が心配だ。タレントはやらせで発言しているのかもしれないが、全国へ敢えて恥をさらしているなんて本当の馬鹿であると思う。
    • バラエティー番組。自動販売機に関するクイズがあったが、そこで米国の「マリファナの自動販売機」の紹介があった。しかし、この番組は小中学生向けの番組でもあるのだから、マリファナなどを放送するのは教育上良くないのではないか?もう少し違う内容のクイズを考えたほうが良かったと思う。

    【報道・情報に関する意見】

    • 報道番組。青少年の自殺報道のあり方に懸念を抱いている。秋田県の中学校の女子トイレで1年の女子学生が首を吊って死亡していた事件を、センセーショナルに報道していた。WHOは「メディアによる自殺報道のインパクト」について、テレビも自殺行動に影響し、テレビによる自殺報道の10日後までは自殺連鎖が発生するとしている。青少年に係わる自殺報道は、同世代の子供達に心理的に与える影響を配慮すべきである。
    • 報道番組。無差別殺傷事件の報道で執拗に「百本以上のゲームと共に血の付いた刃物が」「ゲーム的に人殺し」という表現をしていた。家宅捜索では他にも重要な事実が見つかったはずだが、何故「刃物が見つかった」という事実に「ゲームが見つかった」という事実だけを付随させたのか。 意図的に他の事実を隠匿せしめ、ゲームだけ誇張することでゲームによる影響を助長している報道ではないか?ゲームと一口にいっても、様々なジャンルがあり、ひとくくりにしてレッテル貼りを助長するような報道は避けるべきだ。またゲームだけが原因ではない。宮崎事件も奈良の放火殺人もその生い立ちは看過できないものだった。私もDSなど数十本のゲームを所持しているが犯罪者にはなっていない。ゲーム所持本数ではなく本人の生い立ちが主因だ。
    • 少年による線路突き落とし殺人事件は、茨城無差別殺傷事件の報道を見て、犯人は何らかの共感を得て殺害衝動に走ったに違いない。茨城殺人では「容疑者はゲームが好き」や「無職」などと報道された。共通性があると容疑者に共感し、同様の殺人衝動にかられる人間も出てくる。容疑者と同じ状態だから自分も殺していい、自分も同じことをしていいと思わせてしまう。ゲーム好きや無職などと一般性を言えば言うほど、共感を得る人間が多くなる。テレビが殺人衝動の一因になっている。
    • 地方で発生した青少年の犯罪は余程大きな事件や、犯人が逃亡中の場合を除き全国放送ではなく、ローカルニュースで伝えるべきだ。相次ぐ犯罪報道で春休みに一般に開放されていた校庭も、今年から関係者(クラブ活動)以外は立ち入り禁止の措置が取られ地域住民も困惑している。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • 頻繁に流れているパチンコ台のCMに怒っている。パチンコをしている人は大人だ。18歳以下の立ち入りを禁止している。金銭感覚を麻痺させる大人のゲームだ。一日にして大金を得たり財産が消えたりする、非常に危険な遊びだということを大人はわかっていても子供はわからない。何のCMかと興味を持たせる楽しいゲーム感覚で放送することが問題だし、パチンコ台のCM自体流してはいけないと思う。昔はパチンコ台のCMはなかったのに、なぜこんなに流れているのか?
    • テレビ業界全般に当てはまる事ですが、パチンコ及び消費者金融のCMが近年急増しています。何れも青少年を含め社会的な悪影響が大きいことはご存知かと思います。問題の背景にはインターネット普及に伴ったテレビメディアの広告収入の低減が原因となっていると察します。パチンコ及び消費者金融の問題は、近年の治安悪化、自殺率・自己破産の増加にも大きく影響が出ているのが実情です。しかしながら、パチンコ営業の違法性、グレーゾーン金融における人権を無視した過剰な取立て等に関するテレビメディアの報道姿勢は、多くの暗部を覆い隠し、倫理的にも大きく問題があると思います。メディアの公益性、中立性が損なわれることの無いよう、何卒ご検討下さい。

    【動物に関する意見】

    • 報道番組。番組内で取り上げられたニュース映像に大変不愉快な思いをしました。そのニュースはユーチューブに投稿された「アメリカ海兵隊員が子犬を投げる映像が問題になっている」というものでした。ネット上のニュースでは「投げ殺す米兵」という見出しのニュースですが、それは、抵抗できない子犬に猫なで声で話しかけ、思いっきり投げ捨て、投げ捨てられた子犬は空中を飛び、地面にたたきつけられてキャンと鳴くといった実に残酷なものです。私は、このニュースを知った時に、辛くてとても見られないと思い、あえてネットにアクセスして見ることをしませんでした。それを、万人がスイッチをつければ見られるテレビで、子供や家族が夕食の準備などしながら見る可能性のある時間帯に流すなんて本当に良識のなさに驚きました。もしかしたら、真似をする人も出るかもしれません。テレビで、見るに耐えない映像を流すのは暴力です。今後、このような無神経なことは謹んで欲しいです。

    【編成に関する意見】

    • ある番組の次にニュース番組が放送される場合、その番組の終了直後にニュース番組の予告が流れる事があるが、これは番組の余韻を台無しにしている。ニュース番組を次に控えた大抵の番組に言えるが、特に子供番組への悪影響が大きい。アニメ番組が終了した直後、間髪入れずにニュースの「速報です!○○で殺人事件!容疑者逮捕!」という扇情的でおどろおどろしい予告が流れる。先の番組の温かい空気が台無しになるし、視聴者の多くは幼児であるからニュース番組の予告を流しても視聴率は上がらないと思う。番組終了直後に陰惨・過激なニュースの予告を流すのは止め、せめて1分程は平和なCMを流して欲しい。
    • 子供達が学校から帰ってくる時間帯に、殺人ドラマを放送している。ゲーム感覚で殺人を犯すサスペンスやミステリーの殺人ドラマを公共の電波で放送している。しかし、青少年による殺害事件に関して報道番組に出演しているコメンターターは必ず、テレビゲームの影響と発言している。放送関係者は「表現の自由」が失われると開き直る前に、青少年の人格形成に悪影響を及ぼす「殺人ドラマ」を自主規制するべきである。

    【いじめや虐待を助長する】

    • バラエティー番組。手取りの給料を子供の前で公開し、優劣を付ける品性のない内容。子供の間でお父さんの給料公開ごっこなどが学校で蔓延したら、所得の低い家庭の子供がいじめの対象になってしまう懸念すらある。お父さんの価値を給料の多い少ないで判断しているような印象があり、非常に不愉快。番組の作り方もイライラさせられる。順位を公開するフリップの紙を1位ずつはがす度にCMが入り、じらされる。まるで視聴者をバカにした作り方である。

    【委員会に関する意見】

    • 男児ポルノに関する議事録を見た。表現の自由との関連性を訴えていたが、簡単な話で、女児の裸と男児の裸を同格に扱う。これだけでいい。「女児の裸はポルノ」「男児の裸は自然な姿」等と勝手な価値観で露出度に格差を設けるのがよくない。テレビで性器などを晒された男児は心の傷になると思うので、そういった被害に関しても訴えるべきだ。
    • 「男児の裸」について、映像で流すことに対する批判や、規制を強めるべきだという意見を読んだが、自分はそうは思わない。本人の自尊心を損なわず、不自然・不健康な感じにならない限り、男の子の裸はおおらかに扱うべきものであり、現在各番組で見られる程度の露出は容認されるべきだと思う。

    【性表現について】

    • 情報番組。小学生男子が温泉に入るシーンで撮影の為に手ぬぐいを腰に巻いていたが、女性出演者が「いいよ~、ボクたちは隠さなくても」と言っていた。小学生女子だったらとしても同じ事が言えるのだろうか。子供の男性器はよくて女性器は駄目なのだとしたら男性差別である。猛烈に腹が立つ発言だった。

    【非科学的なことに関する意見】

    • 情報番組。世界の恐怖映像として、心霊や霊現象なるものを十分な検証もせずに本当の事として放送している。放送基準第3章の 「児童および青少年への配慮には(20)催眠術、心霊術などを取り扱う場合は、児童および青少年に安易な模倣をさせないよう特に注意する」という条文に違反しているのではないか。また、霊感商法被害を煽るもので倫理的に許されないのではないか。

    【言葉に関する意見】

    • 子ども達の言葉遣いの悪さに呆れている。例えば「美味しい」を「まいう~」と言う。その言葉遣いを注意しようものなら、「うるさい」「テレビでやっているから」と反抗的な態度を取る。お笑い番組が悪いとは言わないが、子ども達に与える影響を考えていただきたい。大人でもまともな言葉遣いが出来ない人を多く見ているので、このままではこの先の日本が不安だ。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 知的障害を抱えながらも子育てに励み、少しでも進歩させるドラマをもっと放送してほしいという意見に大賛成。自分は毎回見ているが、感動を与えてくれるドラマだ。サスペンスや不倫を扱ったものよりも断然いい。こういった感動を与えるようなドラマをもっと作ってほしいと思う。

    【その他】

    • 情報番組。小児がんで亡くなった男児の闘病記を見たが、つらくて見るに忍びない内容だった。家族が了承したのだろうが、小さな子供の臨終の場面まで放送しなくてもよいのではないか。同年代の子を持つ者としてあまりにも辛過ぎるシーンだった。朝から重い気持ちが一日中続いた。本編がゴールデンタイムに放送されたようだが見る気になれなかった。

    2008年2月に視聴者から寄せられた意見

    2008年2月に視聴者から寄せられた意見

    2008年2月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,371件で、1月と比較し19件の増加であった。

    意見のアクセス方法の割合は、Eメール60%、電話35%、ファクシミリ2%、郵送ほか3%で、前月との比較ではEメールが4%減少し、電話は4%増加した。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)

    男女別は男性68%(前月比4%減)、女性30%(4%増)、不明2%となったが、これは深夜ラジオ番組での女性歌手の『羊水発言』によるものである。

    世代別では30歳代(28%)、20歳代(22%)、40歳代(15%)、50歳代(10%)、60歳以上(9%)、10歳代(6%)の順となっている。

    2008年2月に視聴者から寄せられた意見 1,371件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年2月件数 年度累計
    人権等に関する意見 10 件 136 件
    放送と青少年に関する意見 176 件 [ 意見内容 ] 2,093 件
    放送番組全般にわたる意見 753 件 [ 意見内容 ] 6,977 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 50 件 953 件
    その他(放送関連以外) 382 件 5,744 件
    意見件数 計 1,371 件 15,903 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。2月の通知数は632件(45局)であった。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    2月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    人権関連の苦情[10件]

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 9件
      (個人又は直接の関係人からの要請)

    • 人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 1件
    • (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    2月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,371件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】を中心とした意見が1,117件(全体の81%)で、前月の918件から199件の増となった。内容としては”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(731件:全体の53%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(216件:16%)、”低俗・下品な番組”(170件:12%)である。

    次いで【報道・情報番組】に関した意見が743件(全体の54%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(488件:36%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(189件:14%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(66件:5%)となっており、【情報ワイド番組・バラエティー番組】【報道・情報番組】のいずれも前月から増加した。

    2月の意見の特徴としては、女性歌手の深夜ラジオ番組における高齢出産の『羊水発言』と情報ワイド番組での『お詫びのための出演』や別番組での『生産農家侮辱発言』批判(放送局批判を含む)が150件、バラエティー番組や出演者(お笑い芸人)批判が141件、『捏造、やらせ、情報操作をしている番組』との批判79件、中国製餃子事件58件(前月から延べ95件)、スピリチュアル・占い番組批判として40件、自衛隊・イージス艦事故関連31件、ロス疑惑関連報道と『容疑者』表記への意見28件、沖縄米兵による少女暴行事件関連23件などが目立った。

    なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(10件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害ではないか」との提起や批判が190件寄せられている。

    【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は194件で前月と比較し18件増加した。
    【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に120件の意見(前月比53件増:パチンコ台CM批判など)があった。

    青少年に関する意見

    2月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは176件と先月に比べ14件増えた。ラジオ番組での「羊水が腐る」発言に関して青少年委員会にも30件の意見が寄せられた。また男児ポルノ関連で、委員会の議事のあらましに関して14件の意見があり、番組で男児の裸を映すことに対する意見が11件あった。

    BPOに関する意見

    50件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は20件、問い合せは30件であった。

    番組全般

    【特記事項】

    • 中国産毒入り餃子の報道について。家計をやりくりするために働いて、それでも子供に食べさせるおかずを1品でも増やしたい母親が冷凍食品を買うような生活が「浮かれている」のだろうか?ニュースを見る視聴者は正確な情報を知りたいだけだ。キャスター個人の憶測や思想に偏った報道は慎んでいただきたい。
    • 「女性は35歳を過ぎると羊水が腐るから私は35を過ぎたら出産しない」という女性歌手の発言に、36歳で出産した私は侮辱されたような気がした。許せない発言だ。そして問題点がもうひとつ、後にこの番組は録音による放送だと知ったのだが、むしろこちらの方が問題だ。録音だとすれば、番組スタッフはこの不適切な発言をカットして放送できたはず。それをしなかった、つまり発言の問題性に気付かなかった番組担当者の倫理観のなさに驚いた。そんな人間が番組制作をしているのかとあぜんとした。

    【取材・報道のあり方】

    • 暫定税率のニュースに関して印象操作になっているという感じがする。ニュースでは、(1)地方や国の道路財源がいくら減るか。(2)1台の車の使用にかかる税金の金額。(3)暫定税率が下がると地方経済が立ち行かなくなるという政治家の声。特に多いのは車利用者の暫定税率に関する感想の声。道路特定財源を知らなかった人が、ニュースを見ていると「暫定税率が下がると大幅に道路に使えるお金が減る」という印象を与えるのではないか?特別会計5兆7千億・一般会計3兆円・財投融資2兆円、合計で現在10兆7千億円を道路に使える。暫定税率撤廃で減るのは2兆6千億だ。撤廃後でも8兆1千億円を道路に使える。こういったことなどを報道しないと偏向報道をしているのではないかと思う。地方や国の政治家の話や車利用者の声を流すだけでは、心理学的に何度も流される政治家の声が視聴者に刷り込まれる。総道路予算額・暫定税率撤廃後の予算額なども報道しなければ、客観的な報道とはいえないのではないか?
    • 冷凍食品餃子殺虫剤混入による事件。以前に中国産食品の残留農薬問題が報道されたことから、憶測による中国産食品批判の偏見ともいえるマスコミ報道が始まった。問題の冷凍餃子製造工場が特定されると、入手した数枚の工場内写真から「素手で食品を扱っている」と不衛生さを批判する。また、最近では「問題の冷凍餃子販売元の株式を空売りしたトレーダーが犯人ではないか」という、裏付けもされていない中国インターネットの書き込みまでもテレビニュースで取り上げている。マスコミは、いつから裏付けもないいい加減な情報を垂れ流すようになったのか。インターネットには根拠のない誹謗中傷が星の数ほど存在する。偏見とネット情報、その危うさをマスコミは理解できているのだろうか。国民に誤解を与える報道は慎むべきだ。
    • 中国産餃子の中毒事件で、原因究明に向けた当局の動きを伝える各テレビ局は、全般に中国に遠慮したトーンになっており、歯がゆさを禁じえない。新聞報道のほうがその点、事実関係を冷静に述べ伝えてくれるのでまだ信用できる。以前から中国、韓国、北朝鮮に対する日本のテレビの異常なほど弱腰な姿勢が、日本国民にとって不利益を生じてきた。そこへもってきて餃子事件である。中国側に原因があるのははっきりしているにも関わらず、相変わらず奥歯にものの挟まったような論調が多く、見ている方もいい加減うんざりする。なぜテレビははっきりものの言えないメディアなのか。
    • 中国製冷凍餃子による中毒事件で、中国の現地紙の記事を誤訳して伝えていた。1日に放送されたニュースで「中国の一部のメディアが、毒餃子事件は日本のメディアの捏造だと報道している」と報道したが、正しい日本語訳は「日本のメディアが、毒餃子事件を騒ぎ立てている」であり、このニュースを見た自民党議員が外務省に中国側に抗議するよう要請した。一部の報道によると、2日に自民党本部で行われた「輸入食品の安全性に関する緊急対策本部」でも取り上げられたが、5日の同会で外務省の担当者は「報道のような事実はなかった。テレビの翻訳の誤り」と説明したと伝えられている。BPO検証委員会は、昨年11月27日に東京キー局で放送されたマクドナルド報道に対し4日に「安易な映像至上主義」と批判する意見書を出したが、完全に無視されているのではないか。BPOは自浄能力が認められない放送局に対し、厳しい勧告を出すべきである。
    • 女性歌手の発言に関する各番組のキャスターやコメンテーターの発言に、正直苛立ちを覚えた。「言葉狩りだ」とか「揚げ足取りだ」などと言っていたが、そもそもテレビが普段からそういう「言葉狩り」報道をやってきた結果、一般人の間でもそれが広まって今回のようなことになったのではないか。大臣の発言を都合よく切り取ってバッシングして辞任に追い込んだり、企業の謝罪会見の一部分だけを編集して面白おかしく放送する。そういう低俗な報道をやってきた結果が今回の騒動に繋がったのではないのか。何かがあるたびに全部ネットに責任を押し付けて、テレビは何も悪くないかのような報道をするのは正直不愉快です。
    • 女性歌手の録画インタビューについて、東京キー局では大きく「謝罪会見」と銘打ち、放送していました。内容を視聴しましたが、彼女はただの一度も頭を下げることも、視聴者に向かって謝罪することもなく、編集でのつぎはぎだらけの内容でした。私は彼女の暴言で特定された世代であり、謝るのであれば見てみようと思ったのですが、逆に気分が悪くなり、昨日は体調を崩してしまいました。「ごめんなさい」という言葉も、言葉に詰まってインタビュアーに向かって言ったのを、今朝の同系列のスポーツ紙では「謝罪」と報じています。番組を見なかった人は、あたかも謝罪したような印象操作を受けていることになります。報道は事実を伝えるものであって、企業の戦略に使われるべきではありません。厳罰をお願いいたします。
    • 税金の無駄遣いの特集が組まれており、「途中で工事がストップしたトンネル」が例に挙げられていた。このトンネルは地震対策上緊急に開通させなければならないと見切り発車したものの、用地買収が進まず頓挫しているとのこと。確かに役所の不手際で中途半端なトンネル工事が発生していることは否めないが、工事が必要であるということも否定できないと思う。仮に地震が起きた時には、「何故工事をしないんだ!!」と、役所を叩くことになるのであろう。地震対策としてこのトンネルの必要性も吟味した上で、この中途半端な工事を問題として取り上げるべきだと思う。報道番組は問題提起をするのが使命だと思うが、扇動すべきではない。今回だけではないが、何でもよいから役所や公務員を叩こうとしている様にしか思えない。
    • 外国では軍艦に敬意を表して、他の船が進路を譲るのが常識だ。大型船に飛び込むのは、自転車でダンプの前に飛び出すのと同じ。海の上では自分の命は自分で守るのが世界の常識。法律を振りかざしても、「板子一枚下は地獄」というように海は危険であり死ぬのは自分なのだから。”なだしお”の事故報道といい今回といい、日本の報道はおかしい。目新しい悪役を見つけ、中国の不祥事を報道しないために飛びついたのかと思う。これでは子供に「もっとニュースを見なさい」とは言えない。むしろ「そんなニュース番組なんて見るんじゃありません」と言ってしまいそうだ。正しい事実に基づいた報道をして欲しいものだ。
    • 1月27日に行われた大阪府知事選挙において、開票作業がほとんど始まっていない状況でタレント弁護士の当確報道がされたが、これは行き過ぎているような気がする。各報道機関が、視聴者及び当該選挙有権者が選挙結果を早く知りたいということを理由に出口調査の結果のみで当確を出すのは、投票の秘密を守るという公職選挙法に抵触するのではないか。また、報道機関がそのような行為をすることは、開票作業をする大阪府選挙管理委員会をはじめ、各市町村選挙管理委員会が不要ということにもなりかねない。また各報道機関は、このタレント弁護士の当確報道を流した後に、開票状況によっては他の候補者が当選確実になる危険性もある。一昨日の岩国市長選でのNHKのニュース速報でも、開票時に同数の4,000票で当確が出たが最終結果は1,800票にも満たない票差であった。各報道機関は、選挙報道において出口調査のみでの早期当選確実報道をするのは即刻やめるべきである。
    • 米国ロサンゼルスで過去に話題の人物の妻が銃撃を受けて約一年後に死亡した事件の報道について。かつて元容疑者を東京地検が銃撃殺人事件の殺人罪で起訴したが、03年に最高裁が検察側の上告を棄却し無罪が確定している。一連の報道について、NHKは「元社長」と伝えているが、民放は最高裁で無罪になった同氏を「容疑者」と、ロス市警の発表をそのままの表現で伝えている。報道機関は「元被告」と、統一すべきである。連日の報道で知り得たことは、カリフォルニア州は保険金殺人などの「1級殺人」には時効がないということくらいだ。
    • 精神疾患を患った男性が地裁で不起訴処分になったとの報道がありました。今回の報道は私たち精神障害者全員が犯罪を起こす危険性があるようにもとれる報道でした。問題は「精神科通院歴報道」です。精神障害者は病院に通院しなければ夜も眠れず、買い物などに出かける意欲をなくしたりします。また思い込みで自殺さえ考えることもある大変な病気です。しかしこのような患者であってもきちんとした薬の服用で症状は治る可能性のある病気なのです。それを安易に「精神科通院歴あり」とする報道は、精神障害者を侮辱し、また殺人を犯すようなイメージを世間に与えかねません。本来は罪を犯した人間も、もっと早く病院へ行っていれば予防されていたのです。このようなことをもっと理解して報道してください。もっと真剣に慎重に報道しなくてはいけないのではないでしょうか?
    • ホームレスによる資源ゴミの持ち去りに苦慮した熊本市が「ゴミ持ち去り禁止条例」を4月から施行することを伝えていた。見ていてあきれたのは、ゴミを収入源とするホームレスを擁護する論調に終始し、画面には「もう生きていけない」とのテロップを出し、熊本市を「弱者を排除する血も涙もない市」という捉え方をしていることだった。ホームレスがゴミ集積所を散らかしたり、学校の備品購入に充てるべくPTAが集めた資源ゴミを横取りするなど、市民の迷惑を思えば条例の施行は当然のことだ。某局の変な人権擁護論に基づいた報道には「待った」をかけたい。
    • ある住宅建設メーカーが建てた建物が壁量不足(強度不足)で国土交通省の指導を受けたというニュースを報道した。その中で建物を買った人のインタビューが流れ「・・・これは測量会社のミスだ」という怒りのコメントが放送された。しかし、この壁量については設計上の問題であって、この発言は「壁量は測量上の問題である」との誤解を生む結果になったと思われる。自分は測量会社の測量担当者だが、この放送の影響で測量作業に支障が出始めている。近隣の人の協力が得られず、仕事がストップすることもある。ゆくゆくは会社の業績面に影響が及ぶ可能性も無きにしもあらずだ。誤解を解くための訂正放送を求めたいと思っているのだが、どうすればよいか。
    • 天候の荒れ・強風に関するニュース内で、女性のミニスカートから太もも部分にかけてのアップが数秒間流れました。偶然映りこんでしまったという状態ではなく完全に女性のミニスカート姿を狙って撮影していました。強風のニュースで女性のミニスカートがめくれ上がる場面を取り上げること自体が報道として適切ではありませんし、その女性は撮られていたことを知らないまま全国に放送されたのではないかと思います。テレビでは毎年台風のニュースの際にも女子高生のミニスカート姿やスカートをはいた女性の足元を映すことがあり、大変不愉快に思っていました。今後は、二度とこのような報道と称した盗撮まがいの映像の撮影や放送をしないよう強く望みます。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 最近のNHKはお笑いタレントやオネエ系タレントをどんどん起用しており、番組全体が民放の番組と見間違うほど落ち着きのないものになっている。27日午後のゲストはとんでもない声の持ち主、28日は女言葉のタレントだった。NHKにはNHKならではの役割があり、それを期待して受信料を払っているのに、これでは視聴率最優先の民放と違わない内容ではないか。もっと出演者を厳選し民放とは一線を画す放送番組を作るべきだ。
    • 先日、子供の夜泣きをとめようと夫とドライブをしていたら、10代女性に人気の歌手が「羊水は35歳から腐ってくる」と発言したのでビックリした。35歳からは高齢出産に入るためそれに伴うリスクはあるが、羊水が腐るなどということは間違った知識だ。彼女は22~3歳だと思うが、それくらいの若いお母さんは沢山いる。私は34での初産だ。5年もすればそういった若い方のお子さん達と同じようにわが子も幼稚園に入園する。そんな中でこういった間違った知識のお母さんがいればとても恐ろしいと思う。私の年齢が原因で子供がいじめに遭いかねないと思った。もちろん時期が来て妊娠を経験し学べば、それまでの知識は改まるかとは思うが、10代のファンが真に受けてしまわないかが心配だ。なかなか敷居の高い性教育だが、親しみやすいメディアというラジオ媒体でこのような間違った知識を得るくらいなら、きちんとした性教育も各メディアで取り上げていただきたい。そしてもし間違った知識を放送した場合には、直ちに訂正していただきたい。
    • ラジオでの「35歳過ぎると羊水が腐る」発言で物議を醸している女性歌手ですが、先日バラエティー番組内でまた不適切な発言をしていました。スーパーで売っている、生産者の顔写真が貼ってある野菜のことを話していて「誰やねん」と野菜農家を侮辱するような発言でした。あたかも、”有名人気どりだけど、あんた一体誰なの?”と言わんばかりの侮蔑的な態度でした。国内外問わず食の危険性が取り沙汰されている昨今、消費者が安心して食品を購入できる素晴らしいシステムだと思いますが、それをテレビに出て発言する人があからさまにバカにしてよいのでしょうか。だいたい常識のない芸能人や歌手がはびこる世の中にした放送界の常識度が問題です。彼女をはじめ若い人に影響力のある人(は多くが常識をわきまえず、オツムが弱い)ですから、これを真似して小中高生がスーパーでトレーサビリティー野菜を指して「誰やねん!?」と嘲笑するようになったら…想像に難くありません。連日の失言、女性や農業従事者など次々と侮蔑する発言をする人が今後も自由にメディアに出続ける(出し続ける)のは大変危険だと思います。放送局の良識はないのでしょうか。
    • 私が食事に行った店で撮影があった。番組スタッフから店内のお客全員に「お願いします」としか言わず、あたかも全員が撮影を喜んでいるかのごとく、すぐに撮影を始めるとはいかがなものかと憤慨した。私はテレビに少しも映りたくはなく、単に食事を楽しみにきただけだ。私は開店時間前から並んでいたのだが、他にも多くの方が並んでいた。開店してすぐに撮影をするのなら、番組側も開店前に並んでいる人たちに撮影があることを伝えるべきではないのか。入店前に聞いていればその店に入ることはしなかった。今回のように開店した後で撮影を説明するのなら、映りたくない人が退出する時間を与えるべきではないのか。配慮の欠けた番組スタッフへの憤りと、テレビに映っていないかという不安でおかしくなりそうだ。世間にはテレビに映りたくない人だって多くいるはずだ。番組を作る時点で視聴者より番組優先という姿勢でいるとしか思えず、人権を軽視しているとしか思えない。
    • 漫才師が総理大臣となったらという設定の番組で「病院のモラルが下がっている」など、現実と全く逆のコメントを堂々と発言されていました。これだけ新聞やTVで医師や看護師の労働環境が過酷で日本の医療崩壊の危機が叫ばれていて、日本の医療は医療従事者の気持ちだけで持ちこたえてる状況だと広く報道されている時に「この内容はないだろ…」と思いました。あの番組スタッフは医療現場をきちんと取材をしているのか、単なるプロパガンダ番組ではないのか等の疑問が頭をよぎります。さらにこの局の報道姿勢に疑問を感じます。今、同局系の企画の中で「医療崩壊を食い止める」ことを取り上げています。同じテレビ局で一方では医療崩壊を食い止めるとし、もう一方では崩壊に拍車をかける。この状況は良くないと思います。
    • 「四国に3本も無駄な橋を造った」という強烈な非難を受け深く傷ついた。国土の均衡発展のために全国から税を徴収し、全国の発展のために国が整備している事業に対し、漫才師が総理大臣と称し、勝手に「これは無駄」と発言していることに非常に不快感を覚える。それでは、東京の人間は便利で、田舎の人間は不便でいろというのか。同じように税金を納めているのに田舎に住む人間を下級市民扱いしているとしか思えない発言である。BPOとして番組に対する指導をお願いしたい。
    • 福岡県民vs熊本県民というテーマで、お互いの県民が罵りあうようなコーナーがありました。いたずらにお互いの県民感情を逆撫でして、しなくていいケンカをふっかけられたようで、いい気分ではありませんでした。血液型占いのように、差別や偏見を助長するのではと思います。また、あきらかにヤラセだとは思いますが、北海道の人が真冬に暖房を30℃にし、半袖でアイスを食べる様子が放送されていましたが、北海道の人がみんなそうであるかのように放送されていたのが気になりました。ただでさえ原油高騰や地球環境問題でデリケートなことなのに、間違った県民像が放送され、その県の人みんなが批判される原因を作る番組は、いじめと争いを生みます。恐ろしい。
    • 「電源を入れたアイロンをお風呂に入れて沸くか」という実験をしていましたが、実際に人間もお風呂に入って実験しており、感電死しかねないとても危険な実験だと思いました。こういうことを公共の電波を使って放送してはいけません。また、同番組で「栄養ドリンクでご飯を炊く」実験をしていましたが、食物を粗末にするだけの、普段は有り得ない実験だと思います。実際にご飯を食べたADも吐いていましたから。
    • お笑い番組に出演するお笑いコンビの片割れはいつも若手芸人や後輩の芸人の頭や腹を叩く、殴る等のやりたい放題の乱暴狼藉が絶えない。かなり本気でやっているらしく、やられた芸人は苦痛に顔をゆがめることもよくある。このような行為は見ていて不快以外の何ものでもなく、テレビを敬遠させる大きな要素になっている。お笑いに欠かせない「毒」はユーモアから生まれるものであり暴力やいじめとは全く違うものだ。
    • 悪徳詐欺商法シリーズの第3弾で「今回は、過去2回の緊急報告会で紹介した悪質事例を再検証しつつ・・・(番組HPより)」とのことであるが、番組内容の80%ほどは昨年夏と年末に放送されたVTRがそのまま使用されており、司会者からそのような案内やテロップの表示もなかったため「再放送か?」と錯覚するものであった。番組が終了したあと「ヤラレタな」と悪徳商法に遭遇したような感覚になり、番組制作倫理に疑問を感じた。番組の内容が悪質な詐欺の手口を紹介することにより、視聴者に注意を喚起するものであるだけに残念である。
    • 東京の放送局の夜の番組で、老年女性と交際歴のある芸人がその女性との性交渉を人形を使い再現していた。その表現は品のなさとともに、女性の尊厳を損なう内容であった。そのため放送局に意見の電話を掛けたが、担当者より「見ていただかなくて結構です」と言われるだけで電話を切られた。番組内容だけでなく、一般視聴者の意見を聞き入れることのないマスメディアとしての姿勢に疑問を持った。
    • 東京マラソンの特集があり、以前走ったアナウンサーが今回走るアナウンサーに対してアドバイスをしていた。その時「ゼッケンを見せれば地下鉄に乗って、ただで東京ビックサイトまで行ける」と放送した。私は「そうなんだ・・・」と思っていたが、本日、東京マラソンHPで上記番組での誤報道のお知らせが掲載されていた。そこで主催局のHPを見たところ、謝罪は全くされておらず「きのう、当社の番組で『東京マラソンのナンバーカード(ゼッケン)を見せれば地下鉄に乗れる』とのコメントをお伝えしましたが無料では乗ることが出来ません。一般の方と同様、公共の交通機関を利用する際は有料となりますのでご注意下さい」というお知らせを出しただけだった。参加者はもとより観客や視聴者などに多大な迷惑をかけているにも拘らず、謝罪がないというのはいかがなものか。番組プロデューサーが画面に出て、この件について謝罪すべきだ。HPのコメントだけでは許されない問題である。マスコミの取材方法はひどいものなので、BPOにもしっかりと注視していただきたい。
    • 午前中放送の情報ワイド番組は司会者をはじめ、出演者が何かにつけて「バカ」を連発するのが非常に不快。例えば女性アナウンサーがちょっとした失敗をした時など、待ってましたとばかりに「バカ!」と笑う。このような良くない言葉を放送番組で毎日言うとは。又、そんな番組を制作する人の品性を疑う。以前このテレビ局にその旨を電話で申し入れたのに改善されないため、今朝再度電話した。すると電話応対者は「前回のご意見はちゃんと担当者に伝えています!言葉の選び方もタレントの芸のうちなんです」と明らかにキレる寸前でこちらがオロオロする始末。何も無理なことを要求した訳ではなく「伝えてくれたかどうか」を尋ねただけなのに。

    【その他、番組全般】

    • 国や地方の抱える天文学的な数字の借金の問題を真っ向から捉え、国民に警鐘を鳴らすような番組がほとんどない。憂うべき自体どころか、いまや崖淵に立たされている日本の今後を、政治家も官僚たちも楽観視、または見てみぬふりをしているテレビ各局には、国民だけでなく能天気な政治家たちの目を覚まさせるためにも、事実を伝えるという報道の大切な役目を果たして欲しい。
    • 現在日本では、外科医が20年後には0になると危惧されている。現在の医療崩壊、減医地域、閉鎖病院が増えている現状で変質的な元外科医が殺人を犯すドラマを放送することについての局の常識を疑う。また医師は高級車に乗る設定で国民に誤解を与える内容となっており、不適切だとは考えないのか。医療では、医師・患者間の信頼関係が一番大切で、特に日本の様な低医療費で最大限の効率を上げようという国ではそう言える。フィクションだからでは済まない。
    • 「生態調査中・・好評美人女医50人続編衝撃問診挑戦中」と称して、先々週から多数の女医を集めてその実態を聞くという放送をやっている。番組内では彼女達の年収や、今まで購入した最も高いものなどの質問があり、非常に高額なものばかりが取り上げられていた。私の身内には30代で大学病院に医師として勤務している者がいるが、大学病院で勤務医として働いている医師の給料は月に30万円強だ。そのため、バイトをしながら収入の確保をはかっている。職業柄、強いストレスで体調を崩したり精神的にまいっていることも多い。現在、勤務医の勤務環境の悪さや医師不足、給料の低さなどが問題となりニュースなどでも取り上げられているが、このような番組が流れるとそれらの問題が現実味を帯びなくなってしまう。我々は、それらの医療問題が一刻も早く解決して欲しいと思っているが、一般の方々が医師の生活を誤解したままの状態では、例え制度が変わったとしても私達の心は重いままだ。是非とも一般の視聴者が、番組出演の女医さんの生活を医師の大多数と勘違いをして捉えてしまわないよう注意書きを入れたり、司会者が説明をするなどの配慮をしてほしいものだと思う。
    • 家族に知的障害者を持つ者です。保育園のシーンで、同じクラスの保護者達が知的障害者の主人公を差別するシーンが何度も繰り返され非常に辛い思いをした。保護者役の女優に対して怒りさえ覚えた。知的障害をもつ母を題材にしたドラマとのことで楽しみに拝見していましたが、非常に残念でかつ腹立たしいです。人権問題になるのではないでしょうか。同じ思いを抱いた方も多いと思います。可能であれば番組内容の変更若しくは打ち切りを強く願います。
    • 「広汎性発達障害」の関わる少年事件などの報道で、この障害自体が問題であるかのような誤解を視聴者に招かないために、以下のことを前提として報道していただきたいと思います。過去の少年事件の加害少年達が「広汎性発達障害」を持っていることを見逃されていたことや、彼らが周りの人々からこの障害の特性を理解されなかったことなどが各事件の背景となっているのは間違っていないと思うのですが、この障害を持つ人達が皆、彼らと同じ状況になると事件を起こすというわけでは決してありません。この障害を持つ人達は一般の人達と同じように善悪の判断がつくので、人の気持ちがわかりにくい、感情や興味が抑えにくいなどの特性があっても、普通は事件を起こすことはあり得ません。この障害を持つ加害少年達は非常に稀で極端な悪い例であり、この障害を持つ人達の代表では決してありません。この障害を持つ加害少年達は自分の意思で事件を起こしたのであり、「障害があったので事件を起こしたのは仕方がなかった」わけでは決してありません。また、この障害があると事件を起こす事を発想しやすいわけでも決してありません。
    • 土曜日の早朝番組で広島のスノーボーダー遭難を特集していたが、ゲレンデスキーとバックカントリースキーを混同しゲレンデでも遭難の危険が多分にあるかのような報道だった。さらに「非常用携帯食料にはかりんとう」と結論していたが、もし本当にそんなものを持っていても凍結して口にすることは非常に難しい。一番驚いたのは実際に遭難現場の恐羅漢山頂に取材に行っていたが、何も装備を持っていなく彼らが遭難しても生還が非常に難しい状態での取材に見えた。スキー場の許可は取ったと言っていたが本当に取っていたのか?アンケートも100人に聞いてそれで統計が取れたかのような報道。有効数をサンプルにしているとは思えない。事実に基づかない結論の設定からの独りよがりの取材。この局は「あるある事件」から何を学んだのか?多くのバックカントリースキーガイド、ゲレンデ経営関係者、スポーツ用品販売者、そして愛好家を頭から否定し知識のない人に対して間違った認識を植え付けるような報道に強い憤りを感じた。
    • 猿が入る温泉について放送していた。猿の被害に悩まされ「猿捕獲」でその被害を食い止めている者としては、猿温泉の餌付けの担当者が「自分のところの猿は餌をちゃんとやっているから人間に危害を与えないが、それ以外の猿は危害を与える恐れがある」とコメントしていたのが気になった。オス猿の場合は色気づくと群れから離れる習性があり、群れのつくりが大変流動的になる。しかも人間から餌をもらっている猿は自分で餌を探すことをしなくなり、人間の持ち物をあさって餌を獲得するため人間に危害を加える恐れが出てくる。こうした猿の習性を丁寧に放送する必要があると思う。私自身、ワナによる猿捕獲を行って各家で数十万円にもなる猿被害を防いでいる立場で考えると、温泉猿の餌やり担当者のコメントは大変危険に思う。自然界で猿が人間と共存するのは大変なことだ。丁寧に取材して正確な報道を心掛けてほしい。
    • 原油高騰などのニュースを報じるアナウンサーが半袖の服装をしていると何か矛盾を感じる。寒い地域に住む者は灯油の値上がりのため、節約して寒い思いをしているのに、放送局内は半袖でも十分なほどの室温なのかと思う。
    • 提案だが、最近、薄暗い時間帯にも関わらずライトを点灯しない車をよく見かける。そこで、薄暗くなる時間帯や、悪天候により点灯した方がいいということを、車に乗る人なら聞いている可能性が高いラジオ放送で流してみてはどうだろうかと考えた。ラジオから流れるによって、「点灯しきゃ」という意識が生まれるのではないかと思う。また、聞いていないドライバーでも「周りが点け始めたから点けよう」という人が多いと思う。夕方少し薄暗くなってきた時間帯から数回、「ドライバーの皆さん、外が少し薄暗くなってきました。そろそろライトを点けませんか?早めの点灯で事故防止」のようなものをパーソナリティーが言ったり、そういった内容のCMを流すことも効果的かと思う。ラジオも放送の一部だと思うし、ラジオ全局の呼びかけにより、早め点灯する車が少しでも増えれば、放送が事故防止に役立ったということにもなるかと思う。よろしくお願いします。
    • タレントが他国の貧しい子供達に会いに行く番組。他国の現状を伝えるのは大変素晴らしいことだと思いますが、タレントを使う意味が分かりません。他国のドキュメンタリーではタレントを使わないで現状を伝えるのに対して、この番組ではタレントの感情移入もあり、ただのタレントのイメージアップの様に思え不愉快に感じました。しかも、親に捨てられた子供に対して「親に会いたいか」という無神経な質問をする、会いたいに決まっているではないですか。聞いたら余計に思い出してしまうではないですか。あまりに無神経過ぎる。これ以上、日本のイメージを悪くするような真似は止めてもらいたい。
    • “英語でしゃべる”という番組中、宮城県の松島で外国人観光客を英語で案内するシーンは「外国からの観光客」と紹介されていたのは嘘。出演していた外国人は仙台市在住の英会話教師で日本語も堪能だ。
    • サッカー東アジア選手権で中国人選手の日本人選手への暴行が行われた後に、中国人サポーター、中国人観客から日本人選手、日本人サポーターに対して大量の罵声が浴びせられた。しかし、中継アナウンサーは「今の(中国側)観客の声援の意味は中国監督の批判だそうです」とおかしな説明をした。私は中国語が理解できるのですぐに分かったが、中国人サポーターは「加油(ジャーヨー=がんばれ)」ではなく、「殺狗(シャーゴー=犬『日本人』を殺せ)」と日本人に対して叫んでいた。放送には日本人への罵声が収録されているからすぐ調べられるはずだ。アナウンサーは中国擁護の発言もしていたが、中国人サポーターの罵声を意図的に内容を変えて放送するのは亀田事件同様、捏造である。BPOとして東京の放送局の捏造に対して勧告するべきである。
    • 東国原知事や橋下新知事のようにテレビに頻繁に出る人は、県民・府民のみならず日本中に自らをアピール出来るのに比べ、国内の大多数の知事や市長などはその機会もなく、従ってその県や市がスポットライトを浴びることはまずない。地方の活性化が叫ばれている現在、平等であるべきメディアにおいてこのような機会の不均等があってはいけないのではないか。知事のメディア露出の度合いにより地方の活性化の成否が分かれるようなことだけは避けるべきだ。
    • 最近の民放テレビ各局が視聴率最優先で番組を作っていることは一般に知られるところとなっており、私を含め視聴者は冷めた目で番組を見ている。距離を置き冷静にテレビを見ると、取るに足らない話題をアナウンサーたちが騒ぎ立てたりしているのが滑稽に見るし、制作者の狙いも手に取るように分かるので面白い。昔ならすごいと思えたテレビだが、視点を変えると何だか馬鹿馬鹿しく映る。

    【CM】

    • 本当に不愉快なのが民放で頻繁に仕掛けるCMまたぎの手法。このやり方で視聴者を繋ぎ止めようとするのは逆効果なので早急に民放各局に通達をして実施を止めさせるべき。理由としては、CMまたぎを頻発する番組は次から録画で視聴しCMを飛ばして視聴するようになる。スポンサーがどの企業かわからない。つまりCMまたぎをする意味がなくなる。万が一CMまたぎの間に流れたCMを見てもそんなやり方でしか宣伝ができない企業の商品やサービスは購入したくない。またその企業の姿勢に反感を感じる。何もいいことがないCMまたぎはその番組とスポンサーへの不信を招くから、それを規制する基準を設けて頂きたい。卑怯なやり方で視聴率稼ぎをするテレビ局は必要ない。そんな局や番組がなくなっても何も困らない。自浄作用がないメディアは存在意義がない。
    • パチンコ台のCMの規制について。韓国や台湾ではパチンコは社会的害悪が大きいということで規制の対象となり、いまや違法行為にまで及んでいるということを知った。日本も働き盛りの人々の社会現象となっている多重債務やギャンブル依存のほとんどがパチンコに関連していることは明白だ。このような麻薬に匹敵する恐ろしいパチンコなのに、CMなどの規制も非常に甘く「気持ちいい」「合体したい」というセックスを連想させる内容をお茶の間に流すことも何かがおかしい。これ以上日本にパチンコ中毒者を出さないてために正しい倫理の判断をしていただきたい。
    • 発毛・育毛のCMで、同社の社長らしき人が「(髪は)絶対生えてくる」と言っているが、これは一種の詐欺ではないか。400万円もかけた人でも生えてきたのはチョボチョボだけだったという。このため裁判に訴え200万円返ってきたと聞いているが、全国で被害者が大勢いるのではないか。何でこんなCMを局は放送するのか。
    • 現在放送されている車メーカーのCMを中止すべきである。何故なら、内容が非常にふざけ過ぎているからである。買い物用カートで店内を走るシーンは、非常に無礼極まりない。このCMを真似て、店内で怪我人が出ることも有り得るではないか。それだけでなく、テパートやスーパーマーケット店で働いている人に対する侮辱行為同然の内容でもある。また、CM冒頭の会社用キャッチコピーを音声化することもよくない。
    • 現在テレビで放映されているビデオソフトレンタル・販売店のCMで、女が男の頬をビンタしているのは見ていてすごく不愉快です。ドメスティックバイオレンスが問題になっているのにこんなCMを流す神経が理解出来ません。もし逆に、男が女をビンタしていればDVだと苦情が殺到する筈なのに、なぜ女が男をビンタするのは問題ないのでしょうか。これ以外にも、ドラマ等で女が男性の股間を蹴ったり、頭を物で叩いたりするのを頻繁に見かけます。最近のテレビは、女から男への暴力は肯定されるように演出されていてすごく腹が立ちます。これは男性に対する視覚的、精神的暴力であり、性差別でもあると思います。

    【BPOへの意見】(「放送と青少年に関する委員会」関連を除く)

    • BPOで、光市事件裁判報道を検証するのはとても良いことだと思う。この問題は司法制度への無理解やバッシング報道、過剰演出などの刑事報道の問題が凝縮されている。ぜひ、個々の問題に背景まで深く検証してほしい。そして、提言だけにとどまらずにシンポジウムや研修会などを企画し改善してほしい。このような刑事事件報道の問題は裁判員制度が始まればもっと問題になる。刑事事件報道監視委員会や番組検証委員会の専門チームを作り、監視・指導を強化してほしい。
    • BPOのホームページで委員会議事録等を読んだが、これらは各放送局のその後の番組作りにきちんと生かされているのか?「のど元過ぎれば何とやら」とばかりにせっかくの苦い経験は彼方に忘れ去られ、次々と同じような失敗を繰り返しているのではないだろうか。失敗から学び取ることを徹底するために、各テレビ局の番組審議会はBPOから伝えられたことを漏らさずしっかりと確認するべきだ。

    青少年に関する意見

    【”羊水が腐る”発言に関する意見】

    • ラジオ番組。「35歳以上の羊水は腐っている。ガハハ(笑)」と、歌手が発言した。放送を聴く限り、35歳の羊水が腐っていることについての医学的理由もない発言だった。事実として、35歳以上の高齢出産についてリスクはあるとしても「羊水が腐っている」は、不妊治療をされている方やこれから高齢出産される方、またその家族の皆さん、全ての方の人権を無視した発言だと思う。また、この歌手のファンは若い世代が多く与える影響力も大きい。そのような方が、事実無根の内容を公共の電波で述べ、若い世代に間違った認識を与え、35歳以上の妊婦に対して偏見意識を持たせた可能性は十分にある。厳正な対処をお願いします。
    • ラジオ番組。「羊水は腐る」の発言で、放送局と歌手のHP上では謝罪の言葉があったが、録音番組なのに、そのまま放送されていることに納得がいかない。テレビでそのことの話題になっても、「そんなに騒ぎ立てることなのか?」といったコメンテーターもいる。この発言により、35才以上で生まれた子ども達の中には、「腐った子供」と言われて傷ついている人もいる。それなのに、未だにこの歌手をテレビ・ラジオ等に出すのは非常に遺憾だ。
    • バラエティー番組。先日ラジオでの「35歳過ぎると羊水が腐る」発言で物議を醸している歌手ですが、先日バラエティー番組内でまた不適切な発言をしていました。スーパーで売っている、生産者の顔写真が貼ってある野菜のことを話していて「誰やねん」と野菜農家を侮辱するような発言でした。あたかも、”有名人気どりだけど、あんた一体誰なの?”と言わんばかりの侮蔑的な態度でした。これを真似して小中高生がスーパーでトレーサビリティー野菜を指して「誰やねん!?」と嘲笑するようになったら…想像に難くありません。連日の失言、女性や農業従事者など次々と侮蔑する発言をする人が今後も自由にメディアに出続ける(出し続ける)のは大変危険だと思います。放送局の良識はないのでしょうか。

    【「男児ポルノ」関連】

    • 最近の視聴者の意見を見て思ったことだが、やっと男児の裸についての意見がとりあげられている。これはネットの間では以前から言われていたことだが、やっと重い腰をあげて取り上げたのだと思う。これを受けたのかどうかはわからないが、明らかに以前より男児の裸が減ってきたように思う。これを見る限り、やはりBPOの影響力はかなりのものだと思う。ここで思うのは、いかに我々とBPOの考え方に隔たりがあるかということだ。欧米はもとより隣の中国ですら子供の裸がテレビで流されることはないわけで、これを長年の間放置してきたBPOの責任というのはとてつもなく大きいものだと思う。
    • 議事録を読んだ。男児の裸に対して抗議するそうだが、それだけではなく、一般男性の入浴姿や男性芸人の露出など、最近のテレビは成人男性の裸が目に余る。女性の裸に関しては過剰に規制しているのだから、男性の裸の露出にも歯止めをかけるよう指示していただきたい。ガイドラインとして(1)一般男性が入浴してる浴槽にカメラを持ち込まない。(2)男性芸人が性器や尻などを露出する行為はわいせつであると認識させる。(3)女性の裸だけ規制し男性の裸は野放しにするのはおかしい。規制するなら男女ともする。しないなら男女ともしない。その辺の注意をお願いします。
    • バラエティー番組。夕食後の団欒の中、テレビを見ていた息子が突然「この子と僕、同級生だね」と言った。画面には6歳と11歳とキャプション付きで紹介された芸人のお子さんが映っていた。入浴のシーンで「あー!おちんちん出ている!」と息子。「あなたは嫌なの?」と聞く私に、「だって恥ずかしいじゃん。もう6年生になるんだよ。それに学校で馬鹿にされちゃうよ」との返答。局側がどのような認識をしているかは分からないが、小学校高学年といえば二次性徴も始まる年齢だ。そのような体の大きくなった男の子の性器を、形はどうあれ公共の電波で流すのはいささか問題があると言わざるを得ない。日本が児童ポルノの発信地と揶揄され、また男の子が性的な被害に遭うニュースも珍しくなくなって来た昨今、テレビ局は真摯に世論に耳を傾けるべきではないか?
    • 教養番組。偶然見た番組だが、医療関連の話題を進める中で、画面に赤ちゃんのおちんちんが映っており、困惑した。こんな映像を流しても問題ないのだろうか?

    【低俗、モラルに反する】

    • クイズ番組。文字もろくに読めない芸能人をテレビに出して、それを番組内で笑い者にするのは問題だ。「こんな人間でもテレビに出られる」「勉強が出来なくてもいいんだ」と子供たちが誤解するのが恐ろしい。こんな非常識な人間をなぜテレビに出すのか?テレビのモラルと品格が疑われる。「日本人総バカ化」にでもする気か!マスコミの下品さもほどほどにして欲しい。
    • ラジオ番組。クイズ・なぞなぞコーナーのようなものがあるが、聞き方によっては性的内容にも取れる問題が出される。出題の男性アナウンサーの声にエコーがかかり、明らかに性的内容をうかがわせるいかがわしい演出がなされている。例:男の子が好きな女の子といるとき、すぐに立つもの云々。男性器の勃起を連想させるが、答えは「時間」だ。出演者は小中学生を含む女子グループであり、児童福祉法・青少年保護育成条例等法令に反する可能性がある。至急取りやめさせてほしい。
    • バラエティー番組。グラビアアイドルが保育園に訪れ、一日保育士に挑戦していた。子ども達を前に「この子たち、大きくなったらグラビアを見てくれるかな?」等の発言もどうかと思うが、子ども達がいなくなった教室で殆ど裸に近い格好で写真撮影を行うとは一体どういうことか。子供の教育現場でのこのような企画はするべきでない。また、このような企画に保育園を提供する園側も非常識であるし、けがらわしい。子ども達を守るべき場所で許される行為ではない。
    • 情報番組。出演者がタレントの大きな胸をさわり、タレントは恥ずかしげにしながらも嬉しそうな姿態をした。それを見ている女子アナウンサーは置物のタヌキをさわりながら口にも出来ない恥ずかしい言葉を使った。主婦や就学前の子供も見ているのである。この番組にしては最低最悪の下品な内容であった。情報番組なのだから相応しい内容を放送して貰いたい。
    • バラエティー番組。いつも楽しく家族で見ています。しかし、先週はひどすぎました。小さな子供が見ているのに、延々と性行為の話をし、お腹の空いた老婆を金品で売春させたという内容で。8時台といえば小学生でも見ている時間です。見ている小学生にどう説明すればいいのですか?編集すればいいだけなのに。番組の犯罪性を検証すべきではないでしょうか?
    • バラエティー番組。福岡天神の中心部にある公園内で、一般女性に声をかけ内股の温度が何度あるかその場で計ってもらうというコーナーで、温度計を挟んだ内股のアップを撮影し放送した。昼間の取材で未成年や老若男女を問わず衆目を集める場所で、このような倫理感のない、意味のない取材に腹が立つと同時にメディアの節操のなさに悲しくなった。

    【報道・情報番組に関する意見】

    • 報道番組。東京都足立区における一家3人死亡の事件の映像について、放送倫理上問題があるのではないかと思った。取材のヘリが事件現場の倉庫らしき所で流血している映像を映した。警察や消防関係者がブルーシートで外から見えないように覆っているにも関わらず、敢えてそのような映像を放映したことはいかがなものか?そこまでの映像を流す必要性はあったのか?ただいたずらにショッキングな映像を流したとしか思えない。また、事件に巻き込まれた少年の写真も放映した。両手首切断という痛ましい事件にあった少年の今後の人生、世間からの目、人権といったことを考えると、顔写真を放映することは適切だったのか?これは、知る権利や崇高な使命に基づいたものではなく、ただ世間を驚かせる程度の動機による報道ではないか?
    • 北谷町の女子中学生への米兵の暴行事件の報道。事実なら米兵が100%悪いのは確かだが、女子中学生が夜中に繁華街をうろついていたことについては何も取り上げないのはバランスが悪いと思う。今までにも何度も同様の事件が起きているのだから、未成年が夜に繁華街をうろつくことの危険性や米兵について行かない様に呼びかけることも、今後の予防のためにも大事なのではないだろうか?
    • 「広汎性発達障害」の関わる少年事件などの報道で、この障害自体が問題であるかのような誤解を視聴者に招かないために、以下のことを前提として報道していただきたいと思います。過去の少年事件の加害少年達が「広汎性発達障害」を持っていることを見逃されていたことや、彼らが周りの人々からこの障害の特性を理解されなかったことなどが各事件の背景となっているのは間違っていないと思うのですが、この障害を持つ人達が皆、彼らと同じ状況になると事件を起こすというわけでは決してありません。この障害を持つ人達は一般の人達と同じように善悪の判断がつくので、人の気持ちがわかりにくい、感情や興味が抑えにくいなどの特性があっても、普通は事件を起こすことはあり得ません。この障害を持つ加害少年達は非常に稀で極端な悪い例であり、この障害を持つ人達の代表では決してありません。

    【推奨意見・要望】

    • ドラマ番組。重度の知的障害を抱えながら一生懸命に子供を産んで育て、少しでも進歩させる様に努力して生きる主人公の話。これは今時の障害者事情と自立に向けた道として考えられるし、現実にはいないだろうが理想に近い存在だ。とても素晴らしい番組なので、児童や青少年から中高年までどんな年齢層の人にも見てもらいたい。
    • ドラマ番組。重度の知的障害を抱えながら一生懸命に子供を産んで育て、少しでも進歩させる様に努力して生きる主人公の話。これは今時の障害者事情と自立に向けた道として考えられるし、現実にはいないだろうが理想に近い存在だ。とても素晴らしい番組なので、児童や青少年から中高年までどんな年齢層の人にも見てもらいたい。
    • アニメ番組。このアニメは青少年に見せると凄く良いと思う。正義感の凄く強い主人公達や仲間達との友情など、今の日本人に足りないものを教えてくれます。良いことと悪いことがしっかり区別されていて、最近のアニメにしてはすごく良い影響を与えてくれるものです。これが、一部の地域の深夜番組になっているのが凄く残念です。
    • 教育番組。昭和40~50年代の世相が良く描かれている番組で感動した。若い人はこの放送時間では学校、職場に居るので視聴出来ない。このような番組は若い人に是非見て貰いたいので、土曜とか日曜の良い時間帯に放送して貰いたい。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • 最近、時間帯にかかわらず、パチンコやパチスロのCMが数多く放送されている。年齢制限のあるものであり実体は賭博である以上、放送時間帯や内容についてはもっと考えるべきだと思うが、何らかの規制などはないのか?
    • テレビで成人映画のCMを流さないで欲しい。今日も女性の裸体が出る映画と、レスビアンを描く映画のCMを堂々と昼間に流しており、幼稚園から帰った子どもが目ざとく見つけて「なあに、これ?」などと言っている。成人指定の映画なのに、誰でも見られる昼間のテレビで宣伝するのはおかしい。

    【いじめや虐待を助長する】

    • バラエティー番組。次週の予告を見て不愉快になった。司会が、来週のゲストであるエジプト人の容姿を動物に例えるシーンがあった。この司会者の過激な発言はこれに限らず、他人の容姿や体の特徴をおもしろおかしく表現し笑いをとっているかのように見えるが、判断力のない子供が見ればいじめを助長しかねない。国境を越えれば人種差別にもつながりかねない。視聴率のために容姿を侮辱するような番組は見ていてとても不愉快になる。今後このようなことがないようにして欲しいものだ。
    • アニメ番組。第6話は、学校内での陰湿ないじめや暴力シーンがあまりにも露骨に表現されていて見るに耐えない。制作者は命の尊さを訴えたいのかも知れないが、表現方法に問題がある。放送が夜間~深夜の時間帯とはいうものの、録画すれば時間帯に関係なく視聴出来て、しかも無料放送なので視聴に関して何の制限を受けることもなく老若男女を問わず誰でも視聴出来る環境で、このような内容は極めて不適切ではないか。パッケージメディアが売れさえすれば、どんな内容でも許されると勘違いしている制作者には猛省を促したい。ある局では該当話数を放送せず、欠番扱い(予告もなし)としたそうだが、これは放送局として適切な判断だったと思う。

    【犯罪を助長する】

    • ラジオ番組。リポーターが元暴走族であったことを自慢げに話しだした上に、他の出演者も悪意はなかったとは思うが、冗談交じりに未成年の頃の犯罪の話を長時間続けていた。全てのテレビ・ラジオ局の番組に於いて、あたかも未成年当時の犯罪自慢を容認するような言動が目立つ。忌々しい記憶が蘇る苦痛は犯罪被害者や遺族以外の方には理解し難いと思うが、例え出演者本人が更正していても正当化の理由にはならない。
    • 最近のニュースやワイドショーなどを見て感じるが、映画などで言うR指定の内容が多く、子供に悪影響影を与えると思う。殺人事件などでも、どうやって殺害したかなどを詳しくCGにして紹介している。夕方や朝などは子供も見ている。テレビにもR指定があってもよいのではないか。検討をお願いします。少年少女の事件が減るのも増えるのもメディア次第だと思う。ニュースだけではなくすべての見直しをお願いします。

    【差別や偏見を助長する】

    • 情報番組。女性の髪型が取り上げられていた時、出演者がその髪型について「田舎の中学生みたい」と発言。完全に地方を見下した目線での発言だった。今日の放送でも謝罪はない。厳重注意と謝罪を要求する。

    【暴力・殺人シーンに関する意見】

    • アニメーション番組中に過激(残酷)なシーンがあり、公共の放送の内容として不適当と考えられました。問題のシーンは結婚式のシーンで無抵抗な者が残虐に殺され、生き残った少女の片手を奪うものでした。 見ている者の全てが善意の人間とはいえないことから、無抵抗の力士がリンチされるおかしな状況の社会に、問題の残る内容と感じます。

    【人権に関する意見】

    • バラエティー番組。中国の高身長の人と低身長の人が日本で珍道中をする番組があった。二人とも明らかに何らかの病気でそうなっているのにあえて面白可笑しく放送しているのを見て、昔の見世物小屋を思い出した。子供も見る時間帯で放送局は何を考えて番組を作ったのか見識を疑った。見世物小屋とどう違うのか?実質的には同じだと思う。彼らが足を引きずりながら出演しているのを見て哀れにしか思えない。

    【視聴者意見への反論】

    • 最近、「アニメがグロテスクだ」「性描写が多い」等と言われ打ち切りになっているものもあるようだが、それなら午後9時~11時台に放送されているドラマや映画なども過激なラブシーンや殺人シーンがあるので規制するべきだと思う。アニメはほとんどが深夜帯に放送されているので見る人はある程度限られるが、ドラマなどが放送されている午後9時頃は小さい子どもも見る可能性があるので規制する必要は多いにあると思う。
    • 海パン一丁やふんどし一丁などの裸芸人を否定する人がいるが、それは間違っていると思う。その人達も結局は働いているだけで酷いことをやっている訳ではないからだ。

    【その他の意見】

    • DVDで韓国のテレビドラマを見ることがある。韓国で放映されたものをそのままソフト化することが多く、番組の冒頭に丸がこみで「12」や「15」という表示が出たり、「青少年の視聴に不適切なため、保護者の指導が必要」という旨の表記が出ることがある。現在放映されている韓国ドラマは、韓国では「15歳未満には不適」である。日本のテレビ番組も韓国を見習ってそのような表示をすべきではないかと思われる。強制力はなくともガイドラインとしてそれくらいの措置は必要ではないかと思う。

    2008年1月に視聴者から寄せられた意見

    2008年1月に視聴者から寄せられた意見

    2008年1月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,352件で、12月と比較し240件程増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール64%、電話31%、ファクシミリ4%、郵送ほか2%で、前月との比較ではEメールが3%増加し、電話は2%の減少であった。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)
     男女別は男性72%、女性26%、不明2%で、世代別では30歳代(28%)、20歳代(19%)、40歳代(16%)、60歳以上(9%)、50歳代(8%)、10歳代(7%)の順となっている。

    2008年1月に視聴者から寄せられた意見 1,352件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2008年1月件数 年度累計
    人権等に関する意見 10 件 126 件
    放送と青少年に関する意見 162 件 [ 意見内容 ] 1,917 件
    放送番組全般にわたる意見 692 件 [ 意見内容 ] 6,224 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 66 件 903 件
    その他(放送関連以外) 422 件 5,362 件
    意見件数 計 1,352 件 14,532 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。1月の通知数は584件(41放送局)であった。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    1月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    人権関連の苦情[11件]

    • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 6件
    • (個人又は直接の関係人からの要請)人権一般の苦情や批判・・・・・・・ 5件
      (人権問題、報道被害、差別的表現など一般視聴者からの苦情や批判)

    番組全般にわたる意見

    1月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,352件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】を中心とした意見が918件(全体の68%)で、前月の678件から240件の増となった。内容としては”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(596件:全体の44%)、”低俗・下品な番組”(227件:17%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(95件:7%)である。

    次いで【報道・情報番組】に関した意見が509件(全体の38%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(252件:19%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(190件:14%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(67件:5%)で、いずれも前月の430件から増加した。

    1月の意見の特徴としてはスピリチュアル・霊能・占い番組に関する意見が139件(そのうちBPO放送倫理検証委員会決定「委員会意見」に関するものは53件)、中国製餃子事件に関するキャスター発言批判が37件、「大食い番組」批判32件、県民性を扱った番組批判29件などが目立った。

    なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(10件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害ではないか」との提起や批判が166件寄せられている。
    【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は176件で前月と比較し34件増加した。
    【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に67件の意見があった。

    青少年に関する意見

    1月にBPOに寄せられた意見のうち放送と青少年に関するものは162件と先月に比べ13件増えた。年代別で、今年度平均27%あった10代からの意見が今月は8%と激減したのが目立つ。ラジオ番組に対する意見が6件と増えてきている。

    BPOに関する意見

    66件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は31件、問い合せは35件であった。

    番組全般

    • 民放連が裁判員制度に関連して「報道指針」を発表し、その中で「社会的制裁を与えない」と言っているが、最近のワイドショーは被疑者の容疑が固まらない段階でも「社会的制裁」を十分与えている。酷いのは香川県坂出市の祖母孫の殺人事件でメディアが犯人でもない遺族を犯人に仕立て上げることまでしている。そんなメディアが「社会的制裁を与えない」と言っても信用できるわけがない。放送基準や報道指針にしてもいいことが書いてあるが、現場でどの程度守られているかになると首をかしげたくなる。大体放送に関わる者は何が書いてあるか知っているのか。今、放送は危機的状況にある。BPOは頑張って欲しい。
    • 平成21年5月までに「裁判員制度」が開始される予定であるが、NHK以外では殆ど報道されていない。広く国民参加を求める制度として「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」が成立・公布されたが、裁判員がどのような裁判に加わり審理するのか、一審だけではなく控訴審まで参加するのか、難しい法律用語や専門知識をどのような方法で習得するのか、強制的な呼び出しにより裁判員に選ばれた人はどのような場合に辞退出来るのか(法務省は辞退理由を検討し6項目の政令案をまとめているが、その項目の内容について)など知らないことが多い。特に「思想信条」は辞退理由になるのかなど、報道機関として国民に伝える義務があると思う。
    • 中国産の毒物混入餃子についての報道で、ニュースキャスターとコメンテーターの「中国にとっては痛手ですね」「包装過程で薬物が入った可能性もある」「食品を輸入に頼る日本は如何なものでしょうか」「(日本人が)浮かれた生活をしていた」という発言は許しがたい。この餃子を食し重篤になっている女児が浮かれていたとでもいうのか?間接的な人権侵害だ。
    • 「生活保護」についての解説の際、生活保護を受ける場合「クーラーは駄目」と番組では言っていたが、最高裁でこれは憲法25条の生存権にかかるから駄目としてはいけないという判決(堀木訴訟や藤木訴訟が有名)が既に出ている。クーラーは付けていても保護の対象に当てはまる。また「貯金はできません」と番組で解説していたが、積み立ては出来るはずだ。去年、学費資金を積み立てて保護打ち切りになったのは不当だという判例が出ている。また番組では、生活保護を受けている人の家の映像が放送されたが、明らかに何も置いてない部屋で、保護を受けるとこういう生活になると言わんばかりの映像に何か悪意を感じた。あれでは5年前の保護基準の映像だ。更に「ホームレスの人はもらえません」と言っていたが、市町村権限で住民票がなくても保護の給付はできる。このように明らかに間違っていることを報道する番組の姿勢に非常に疑問を持った。
    • 香川の祖母と孫殺害事件を取り上げていましたが呆れた内容でした。被害者の家に加害者の20代の娘・息子たちを呼びつけて、「今後俺はお前たちに何をするか分からん」「どこまでも凄いことしていくで」などと脅しをかけて謝罪させるというものでした。事件の被害者は気の毒ですが、加害者の子供には何の罪もありません。それなのに、脅迫してそれを放送するなんて人権無視であり、倫理にも大きく反する内容です。嫌なことをされたら何をやっても良いと番組で言っているのと同じです。テレビ局に引きずり出された子供たちが本当に気の毒です。
    • 民放テレビの報道は一体どうなっているんだ。給油法の報道にしても、一体自衛艦がインド洋でどんな国際貢献をしているのかの内容は一切報道されず、表層的な報道にとどまっている。朝青龍報道には群がるくせに、インド洋に取材陣を派遣しているという話はない。ガソリンの暫定税率の問題にしても、新しい道路をどこにつくるのか、どの道路を止めるのかなどの報道は一切ない。北海道にはほとんど車が通らない道路もある。また政治もメディアも財政破綻についての危機感が皆無に等しい。諸外国に比べ議員の数が多すぎるが、そんな点も報道では取り上げられない。このままではメディアは自己崩壊する。大体イラクなどにも、大企業メディアは現地に取材陣を派遣せず、フリージャーナリストの力を借りている。局の女子アナは芸能人化しており、およそジャーナリストの雰囲気が感じられない。記者会見にしてもシャープな質問が出来ない。経営者には報道に対するジャーナリズムとしての認識がないので、社内体制も作れないし人材も育成できない。今のままでは民放の2つや3つ潰れても我々視聴者にとっては痛くも痒くもない。
    • 事件や火災の報道を見て思うことがある。発生直後、明らかに現場が混乱している時間帯に消防署や警察署に電話をかけて取材をしているがいかがなものか。もちろんできるだけ詳しい情報を得たいのは分かるが、各局がそれぞれに取材するのはどうかと思う。取材する側としてはジレンマがあるだろうが、記者会見での発表を待つべきではないのか?取材の応対を優先して公共機関が麻痺したらどうなるか?マスコミはこういった論題を自ら提起し考えることすらできないのか?
    • あるキー局の日曜・朝の情報番組で「近年、犯罪が増加し検挙率が落ちた」とする虚偽を報道した。犯罪数の増加は警察庁の方針転換により1998年より原則的に申告された犯罪を受け付ける様にした為であり、検挙率の低下は元々の検挙率が上述のように対応困難な犯罪を”受け付けなかった”ために犯罪数を見かけ上、少なくすることで維持されていたものであることが既に確認されている。事実、隠蔽が困難な殺人の数は増加も減少もしておらず、検挙率も変化していない。同局はこうした虚偽報道を繰り返す確信犯的な放送局であり、その姿勢は批判本すら発行されているほどである。BPOによる強い対応が必要なのではないか。
    • 「宅配業者が婦女暴行のニュース」は、詳しく手口を報道すればするだけ模倣犯罪をも助長する。ニュースで詳しい手口の”紹介”が必要なのか。模倣を完全に叩き潰すほどの意思と実行力がなければ、興味本位で見る者をなくすことはできない。中途半端な手口の紹介はすべきではない。「伝える」なら「伝えた後」にまで配慮して伝えるべきである。模倣犯罪が起きてからでは遅い。
    • 養護学校の教員をしていた関係で関わってきた18歳の娘さんから「テレビの殺人事件の報道を見ていたら自分も誰でもいいから殺人をしたらスキッとすると思った」という電話がかかってきた。前から詳しい殺人報道が気になってはいたが身近な人からそんな話を聞くと「やはりそうか」と思う。前に妹が姉を徹底していじめるというドラマをその娘が見て「妹がいじめるのをみてスキッとする」という感想を言っていた。性格的に危険なものを持っているのだろうけど、殺人事件報道がそうした面を助長しているとしたらやはりワイドショーなどでの詳細な殺人事件報道は控えて欲しい。
    • ニュースで、「誰が事故で死んだ」「どこで殺しがあった」と報道する必要があるのか?そんな事は誰も知りたくないと思う。事故や事件の報道をするのであれば「なぜ起きたのか」「どうしたら防げるか」といった注意点を伝えるべきではないか?まともなニュースはスポーツニュースのみ。芸能人を追っかける暇とお金があるのなら、政治家1人1人を24時間体制で追っかけ不正をあばき改善させる。それだけの力がTVにはあると思うが?元旦に郵便局員が配達に出かける映像で多くのカメラマンが映っていたが、あれを撮る為に、一体いくら使っているんだろう?必要な報道なのかと思った。日本の社会の番人として、もっと日本にとって有益な事を報道してほしい。
    • 最近、やたらとメディアで公務員の所得についての批判的な番組が増えている。確かに一部の国家公務員や官僚が納得しがたい所得を得ている事実はあるが、それを公務員全般に当てはめて放送するのはやめてほしい。私の親は地方公務員だが、親の年収は実は大して変動していない。バブルのころも崩壊後も変わっていない。バブルのころは他と比べれば薄給で「公務員のような貧乏人とは結婚するな」とまで言われていた。ところがバブル崩壊後は「税金泥棒」としてメディアが率先して取り上げるようになった。メディアによって国民の民意が作り上げられるという事実を各関係者の方々には自覚していただきたいものだ。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 「霊感商法に騙されない方法」の紹介で、女性占い師は霊感商法を批判する中で「人間には神は宿らない」と言っておきながら、後の方では「神様が人の身体を使って話してくれる」という矛盾した説明をした。霊感商法の一つに、神の代弁者として人を騙す方法があり、「神様が人の身体を使って話してくれる」とはまさにその方法だ。霊感商法を行っていないならそれなりの説明が必要だが、あのようないい加減な矛盾した説明では、彼女自身が霊感商法を行っているのではないかと考えるのが自然だ。視聴者を惑わせることになるので、テレビ局は霊感商法を行っている者に霊感商法批判をさせないで欲しい。
    • “今世紀最大の予言者”を見た。新聞などを見て事件のあらましを知ってから書類を偽造して、その事件の文書を発表して「その事件を予知していた」と言っているだけの外国人のことを予言者というのも噴飯物ものだが、番組内でも見逃せない印象操作が行われていた。あきらかに事件後に登録した文書をまるで事件前に登録していたかのようにみせかけていた。これは番組制作者による明らかな捏造工作の加担行為であり、たとえバラエティーの枠内での番組とはいえ許してはいけないことだ。
    • 医療費も払えず餓死していく老人が多くいる中で、なぜ芸能人と有名人のみが簡単なゲームに成功するだけで短時間に一般ではありえない高額な賞金や賞品を手にする事ができるのか。時給計算で1,000円位が一般の普通ではないか?地位、権力を持った者のみが得をする今の日本の社会がそのままTV界に反映している。充分に食べられない人は今の日本にいっぱいいるのに大食いさせるとは馬鹿げている。テレビは社会の番人ではないのか?面白さより日本の社会に役立つ事をしてくれ。
    • チェーンソーを使用した企画が放送された。チェーンソーの目的外使用は警告の対象であり極めて危険であるにもかかわらず、芸能人に口にくわえた鉛筆を切断させるなど論外である。チェーンソーの目的外使用の危険性をテロップで流しておきながら目的外使用し、さらに出演者に防具をつけさせずに作業させたことは、番組制作者が演出を優先して出演者を危険にさらしたということで見逃せない。防護メガネをしないことで木の切片が目に刺さったり、それが原因で手元が狂う可能性があることや、脳梗塞や脳出血、緊張によるふるえ等で同じ様に手元が狂うことは想定されることであり、今回の企画は安全の観点から決して実行してはいけなかったものである。出演者の安全を確保する番組制作ルールについては、全社的なコンプライアンスの観点からも是非見直しをお願いしたい。
    • M1グランプリ優勝の芸人がゲスト。彼らが永年憧れていた女子局アナと握手させるといって目隠しをされたが、女子アナに会わせず、握手と言って男性芸人の男性器をつかませるという、非常に不愉快極まることをした。いくら深夜枠で出演者が芸人とはいえ、男性器を晒したうえ、掴ませるという行為はひどすぎる。また、女子アナに憧れた気持ちをネタにされ非常に腹立たしかった。
    • お笑い芸人と元アナウンサーによる「2007年総決算」という番組。環境問題、地球温暖化問題を取上げ「国が1兆円を超える予算を温暖化対策につぎ込むのは馬鹿げている」「ゴアの言っていることは嘘ばかり」「ダイオキシンの害なんていうのは大騒ぎするほどのことはなく微々たるものだ」などの出演者の発言は暴言としか言いようがない。こんな発言を何でPDが許したのか。局に良識はあるのか。BPOとして発言を精査し必要な処罰をして欲しい。
    • 女性歌手が放送中に「35歳を過ぎたら羊水が腐ってくるんやて、マジやって」「35過ぎたら赤ちゃん産みたくないわぁ」といった発言をしていた。これは明らかな差別発言だ。一時期問題になった某大臣の「産む機械」発言よりもひどいレベルなのではないか。こんな下品で失礼極まりない発言を公共の電波で平然と言ってのける人間が歌姫だなんて笑わせる。すごく不快な気分になった。
    • 大阪の番組の伝統なのかも知れないが、出演者の発言内容が非常に過激で、視聴していて傷つく人も少なくないと思う。例えば「精神障害者?そんなもん、みんなまとめて大阪府が面倒見たらええやんか」等。性に関して特殊な人や、精神に障害を持っている人を話題にする時などは特にデリカシーに欠ける発言が目につく。タイトルどおり、あくの強さが身上の番組と言ってしまえばそれまでで、厭なら見なきゃ良いんですけどね。
    • 某市長が公費を使って温泉の「裸のサービス」を利用したことが番組で放送された。当事者である市長の行動は責められて然るべきだが、その現場として名指しされた当方の温泉地に配慮する気持ちはなかったのか?あるならば、わずか半年の間に3回もその内容を”名指し”で放送するはずがないだろう。その放送がある度に「今度、家族・子供連れで行こうと思っていたのに」とか「今は離れてしまったけど故郷の名前がそのように出されるのは悔しいです」という電話が入る。また「コンパニオン付きのオモロイ宿を教えてくれる所と違うの?」といったひやかしの電話が観光窓口に急増。これは都市部の風俗街ならまだしも”田舎の温泉”にはマイナスだ。しかも観光に携わる任意団体までもがそれを奨励しているかのように全国の不特定多数の人々に刷り込まれてしまったのだ。観光の仕事に携わる我々は決してメディアを敵に廻したくはないが、せめてイメージダウンになりそうな所だけでもボカスくらいの配慮はないのだろうか。
    • 「笑っていけない病院」という企画の中で、女医でタレントの出演者が「麻酔をかけた患者は何をしても起きません」と言って患者役の人物をスリッパで思い切り叩いたり、鼻をクワガタ虫に鋏ませたりと、見るに耐えない行動をしていた。通常の芸人ならまだしも、本来人の病気を治し、命を救うべきである医師が、麻酔をかければ何をしても大丈夫といわんばかりに患者役を痛みつける姿はいかにお笑い番組とはいえ、世の医師の信頼・名誉を失墜させ患者の恐怖心をあおり、医療への不信感を高めるなど遺憾なもので、それを放送した局のメディアとしての存在意義を疑う。私は医師ではありませんし彼女のような医師は例外とは承知しておりますが、社会への影響力の大きいテレビを通じてあのような光景が無秩序に流されるのは、倫理・社会通念上許されないと信じている。
    • 昨年の東京キー局早朝の情報番組における「香川県坂出市」の事件報道は誰が見ても被害者家族に対する名誉毀損や人権侵害であるにも関わらず、該当局は犯人逮捕後も司会者の発言そのものに触れさせる事を故意に避け、視聴者の抗議も完全無視。未だに被害者に対し一片の謝罪も訂正放送もなし。しかも番組そのものは、視聴率が高いと言う局側の都合のいい理由だけで司会の降板もなし。局側は過去の不祥事を「都合の悪い案件」として省みようとしないのか。それでいて他局の揚げ足取りばかりするのは非常識ではないのか。
    • フィギュアスケートの女子シングルに摂食障害を乗り越えた素晴らしい選手が出場した。実況のアナウンサーは、しつこくその病名を繰り返して、さらに演技の曲が映画「タイタニック」だったのでその内容にこじつけて彼女の克服した病気を茶化すような発言をした。同選手は同じ病気で苦しむ人たちの励みになればと病名を公開している。それは心ない言葉で茶化されるためではない。
    • 私は白杖を使用する視覚障害者である。このドラマは視覚障害者を装って心を寄せる青年に近づく女性が主人公。視覚障害者にとって一歩外に出たら命の次に大切な白杖がそのような演出の道具に使われることが残念で仕方がない。障害者仲間も今後、障害者を装っているのではないかと周囲から誤解されることを心配している。ドラマ中止が無理ならせめて白杖を小道具とするのを止めて欲しい。
    • 正月恒例の大喜利番組の中で、日米対抗大食いバトルの企画ではこれでもかと大食い振りを見せている。番組を企画制作している番組のトップの人たちは「今、世界中に餓えている子ども達が如何に多いか」とか「そのために善意の基金を集めて少しでも助けになれば」というような事を考えたことは無いのでしょうか。単にバラエティーだからでは済まされない問題だと思います。私共はそのような愚劣な番組は見ませんが、大喜利が見たくて時々チャンネルを変えて見てしまいました。
    • 県民性を扱う番組は、日本の一部地域に偏見を植え付けるひどい差別番組だ。しかも、テレビ局からすれば「演出」の範囲内かも知れないが、ヤラセ番組だと思う。血液型性格診断の番組は問題にしたのに、県民性の番組は問題にしないのか。
    • 話題の多いキー局の真夜中の番組で若手芸人にドッキリを仕掛け、無理矢理全裸で街を歩かせたり、大勢の観客の前で全裸で芸をさせていた。私は罰ゲームや芸などについて全てがイジメにつながるとは思わない。つながる可能性があっても許容範囲のものもあると思っている。しかし、ここまでくるともはや許容できるものではないと思う。服を脱がされて自殺するというケースはいじめでは多く報告されている。その上、公然猥褻、強要罪、場合によっては強制猥褻に相当する違法行為を行っている。こういった違法行為を堂々と放映することがなぜ許されるのか。放送局は悪質ないじめにつながる性犯罪行為をどのような理屈で正当化しているのか。
    • 深夜配送便の仕事中、午前3時からのラジオ番組に仰天した。パーソナリティーが聴取者の女性との電話会話の中で男性の性器をストレートに表現し、それを女性に「押し付ける」「口にくわえさせる」などとセックスの話しを極めてリアルに喋っていたのである。いくら深夜の放送とはいえ余りの露骨さに驚き猛烈に腹が立った。
    • 職員による”インサイダー取引疑惑”報道について。総務相が「職員全員(報道関係者)をきちんと調べるほうが国民もすっきりする」と職員の株取引を急速に調査し、結果を公表するよう求めているが、この種の問題はNHKに限らず民放でも起こり得る可能性がある。「氷山の一角」等と騒がれる前に民放各社も調査委員会を設けて公表するべきである。
    • 紅白司会者の芸人が、本番中に男性コーラスグループの楽屋を訪れ卑猥な行為をしていた。落語家芸人が頭髪が薄くなったキーボード担当の頭を自分の股に挟んで睾丸を表現していた。そもそも過去に度々自分の下半身を丸出しにしたことのあるこの男を、何故紅白の司会者に選んだのか理解出来ない。この日12時過ぎに放送された紅白関連番組でも、彼はジーパンの上に赤褌をぶら下げ何かを予感させていた。昨年の裸パフォーマンスの件や今回の放送もカメラを別の映像に切り替えさえすれば済む事である。そのまま放送したことは、意図的な演出があったとしか考えられない。また今回の件について、1月3日に他局で放送された「新春スペシャル(生放送)」の中では、この芸人は「紅白出演者のメンバーには宣言していたんや」「オレの意思表示や」と得意げに話していた。
    • 番組内での芸能ニュースのコーナーで性犯罪の事件を扱っていましたが、その事件は他局では「自動車教習所の教官が外での実習中に実習を受けている女性に対してラブホテルの方向に行くように指示し、その後女性を脅して性的暴行をした」という内容でニュースとして報道されていました。しかし番組では司会の男とレギュラー出演者が笑いながら事件を紹介していました。犯人の手口に対して「考えましたね」とコメントし別の出演者は「何でついて行ったんでしょうね」とコメントしていました。タレント達は事件の内容を正確に把握していたのでしょうか。被害者の立場を無視したあまりにいい加減な発言です。また性犯罪事件を芸能ニュースと一緒に紹介する番組側も性犯罪事件を軽く見すぎていないでしょうか。この様な事件はバラエティー番組では取り上げるべきでないと思います。
    • 株安問題を話しあうコーナーで、ある漫才師が昨年起こった<特急列車内のレイプ事件>を例えに話し笑いをとった。出演者はみな大笑いをしていたが人の不幸をネタにして笑いをとるなど非常識もはなはだしくけしからん。こんな芸人は番組に出すな。最近これほど怒りを覚えたことはない。
    • 悪いことをして捕まった学生が警察官に「そんなの関係ね~」と開き直ったというニュースをラジオで聴いた。これを聴いて「テレビの影響力は強い、だからテレビに出る人はその言動に気をつけなければならない」ということを実感した。局の人はこのことを認識しているのだろうか。
    • 問題の司会者は、報道なんかやめてバラエティーやお笑い番組をやっていればいいんだよ。あんなド素人が報道をやっても、無神経で非常識で勉強していないのがよく分かる。一般市民からも訴えられ、自分が社長の水道会社には談合疑惑があるらしい。「すげえ!」や「はい次行こう!」などというアナウンサー出身らしくない発言と、あの暑苦しい顔つきは辟易。

    【その他、番組全般】

    • (推奨意見)元旦にテレビ東京で放映された「仲間由紀恵の蒼い地球」は地球温暖化による環境破壊問題について考えさせられる良質のドキュメンタリー番組でした。正直言ってこの局については大食い大会を復活させたことで軽蔑の気持ちを抱いていたのですが、バカ騒ぎばかりで内容のない正月番組が多い中で、家族みんなで考えさせられるテーマを扱った番組を放送したことは大いに評価したいです。今回の番組のような”家族みんなで考えさせられる”環境問題や社会問題を扱った番組を少しでも放送していただきたいと思う。
    • ラジオを聴くことが多いので民放ラジオ各社も緊急地震速報を早く実用化して欲しい。また、ラジオでよく「聴取率調査週間」としてむやみに多くのプレゼント企画を出したり多彩なゲストを呼んだりしているがそれでは正しい数字が出ないのではないか。また、テレビ同様ラジオも昔に比べてCMが多くなった気がする。CM時間総量の上限を守っているのか?そのうえ深夜テレビ番組はあまりに下らない内容ばかり。こんな程度のものを放送するくらいならエネルギー節約の為に深夜の放送は休むようにしてはどうか。
    • 最近のNHKを見ていると叱咤激励をする気持ちよりも嘆かわしい思いだ。23日夜10時台の放送中に流した「トヨタ、GMを抜いて世界1位・・」という「ニュース速報」の誤報(実は2位と、翌朝の「おはよう日本」で断り)。大体こんな情報をニュース速報で出す報道現場の神経が理解不能。単なる企業の提灯記事。番組にも最近は馬鹿馬鹿しいものが多い。21日の落語家芸人を使った番組の紹介は「(女性タレント)ノリ漁でナマ着替え」だと。いつから民放になったのか。紅白も司会に低レベルのタレントを起用する制作姿勢。楽しみの一つの美術番組もクイズ仕立てで、本来の美の楽しみは味わえず。その他むやみに増えたバラエティー化した番組。なお、インサイダーに関して強引な発言をし始めた経営委員長や各委員をはじめ、新会長達が所属する企業や組織について、社員の株取引に関する社員規定の存在の有無、NHK職員と同じように勤務中に株取引をしている社員の有無を是非とも調査すべきだと提案したい。
    • 地球温暖化問題の原因、現状から今後どう立ち向かうべきかを、学者達の提言を中心に展開する特集番組をBS用に拡大したロングバージョン。その中でアフリカのスーダン北部のダルフールで起こっている民族紛争は気象の温暖化による生態学的危機が原因であるとしていたが、これは誤りである。実際は中国政府がこの地の石油を買い、代わりにスーダンに武器を輸出しており、武器はスーダン政府の支援のもと、民兵による市民攻撃に使用されている。つまり中国政府が自らの利権を確保するための道具としてダルフールの民族紛争を利用し拡大しているようなものなのだ。この番組に限らずNHKは中国のこととなると腫れ物に触るような扱いをしている。
    • 昨今、民放におけるプライムタイムの番組はどれも品位が下がっていると言わざるを得ない。バラエティーにおいては単なる雑談、視聴者無視の内輪話、共演者の罵倒、大食いなどが多く見られ、ドラマにおいても「未成年の母」や「性同一性障害」「できちゃった婚」など過激な設定が多く見られる。出演者の顔触れも芸のないお笑いタレントばかりが出演している。見なければいいという問題ではない。我が国において多くの人がテレビを見ている時間帯にこのようなくだらない番組を垂れ流していることが恥ずかしくてならない。いろいろ不祥事はあったが我が国において今のところ安心してテレビが見られる放送局はNHKだけである。
    • 公共放送の職員によるインサイダー事件が広く報じられていますが、放送メディアのネット利用の危険は、もっと身近な所にもあるのではないでしょうか。ネット掲示板でよく見かける、特定の番組名などを挙げて「視聴を止めろ」というような書きこみ。特に調査会社などの視聴率調査装置がついている家庭の人に対して具体的に呼びかけたりもしています。中にはBPOへの通報を薦めている熱心な人も。単に、一般視聴者が正義感に突き動かされて書いているなら仕方が無いのですが、仮にある組織や放送メディアが視聴率操作や番組作りのために匿名掲示板を利用しようと思えば簡単に出来てしまいます。実際行われているなら、視聴者を欺く悪質な「やらせ行為」でしょう。おそらく誰でも考えつく手法だとは思うが、派手に悪事が行われても発覚しにくいのが匿名社会の難しさです。この問題については証拠がなくとも危険性だけは確実に存在します。個人的には事実の発覚を気長に待つのではなく、危険回避のため放送メディアと匿名ネットの関わりについてルール作りをして頂きたいと思います。

    【CM】

    • 最近、父親の権威失墜が言われているが、犬に父親役をやらせる携帯電話のCMは、父親の権威失墜を助長させている。このメーカーのCMは反感を覚えさせるCMが多い。私の周囲の父親たちも腹を立てているのが多い。
    • テレビをつけて食事をしていると、突然CMで「尿もれ」や「痔で注入」、「おしっこ」、「頻尿」等々が大きな音で放送される。いくらCM料が高く取れるからと言って、食事時間にふさわしくない内容は避けるのが常識ではないか?

    【BPOへの意見】

    • 今や社会はテレビが動かしていると言っても過言ではない。連日、政界では金銭腐敗、企業では食品偽造、若年層の犯罪多発。企業や組織に○○倫理、××審査などの部門や部署があるが、その役割を果たしていない結果だと思う。また、BPOは各局の番組に関する問題点を戒めるための組織かと思うが、昨今の大食い番組に対して適切に対応してほしい。多くの国の飢餓を世界の問題にしている事は周知のはずだから、大食い番組を放送したり裸を見せるだけのお笑い芸人や視聴率アップだけの番組は、編集担当者も誇らしげに制作していないと思うので、BPOとしての役割を徹底していただきたい。
    • BPOのホームページでも批判の多い女性占い師は、本人が「充電期間に入る」としてようやくこの春の改編を契機に番組を降板する事が明らかになった。しかし降板のタイミングはこれまでいつでもあったはずだし、むしろ遅過ぎた感じさえする。ブラウン管を通じあれだけ自由気ままに身勝手な発言や行動、振る舞いを繰り返し、名誉毀損や人権侵害に値する発言、更にはゲストや相談者を侮辱したり脅迫するような発言を相次いでしていたにも関わらず、高視聴率を盾に番組を継続させてきた局の責任と放置したBPOの責任は重大ではないのか。
    • BPO議事録を読んだ。ハンバーガーチェーンの元従業員制服証言報道について早急に行動した事は評価する。【当該局に質問書を出し回答を求め、その内容を公表するという方針を決めた】とあったので、局に電話をして「BPOにいつ頃回答を出す予定か?」と訊ねると、「視聴者に答える必要はない」と言われた。視聴者に対してこのような態度を取るとは考えられない。BPOはこのような対応についてもきちんと局を指導していただきたい。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • バラエティー番組。”大晦日SP”を親戚の子どもたちと一緒に見ていた。罰ゲームでお尻を叩いたり、強制的に男同士でキスをさせたりとひどい内容だった。子どもたちはこのような内容を見てお尻を叩く事は面白い事だと思いかねない。あまりにもひどかったのでBPOに電話した。
    • バラエティー番組。クイズ番組にもかかわらず、回答者のアホさを競うような番組だ。小学校程度の問題も分からない回答者が多く、デタラメな回答をしたほうがテレビに映る率が高いように思われる。世の中にはテレビに出たいとか芸能人になりたいとか思っている人もたくさんいるだろう。その中でこの番組は「アホな方がいい」といったような、学習離れを助長するような低俗な番組である。近年子どもたちの学習能力が諸外国と比べ低下してきているにもかかわらず、このような番組が放送されているのは子どもを持つ親としては遺憾に思う。
    • 情報番組。「おっぱい」や「欲情」という言葉を連発している。また、なまはげが浴場に乱入した場面を再現したりと、やりたい放題だ。子どもたちもよく見る番組なのにひどい内容だ。
    • アニメ番組。続編のようだが、相変わらずエログロで見るに耐えない。女子高生のパンティーを見せたり、未成年のキャラクターをアダルトビデオのように描いている。このような低俗なアニメは放送するべきではない。
    • バラエティー番組。不適切な表現があった。同じ10代の友人たちも見ていたが、『彼女に言われたくない』言葉のアンケート調査で『Hがうまくない』との回答を求めていた。今日学校でも話題になったが、大人たちが見ている深夜の放送であれば許されるとしても、青少年が見ている時間帯には相応しくない表現である。
    • 教養番組。テーマは”わたしの財テク術”で女性出演者が10代の頃、節約のために「ジャージを先輩からもらった」と話すと、ゲストが「あなたのジャージなら買う人がいっぱいいる」と言っていた。他のゲストも一緒になって「買いたい」などと発言した。援助交際や下着の売買など、10代少女が自ら性を売買することが問題になって久しく、大人はそのことを止めなければいけないのに、商品として買う対象になるというようなメッセージを発することは冗談でも青少年対象の番組ですべきではないと感じた。
    • アニメ番組。小学生の女の子が好きな男性教師に性的誘惑行為をする内容だった。一体どこの世界に性的誘惑行為をする小学生がいると言うのか?子どもへの性犯罪者行為を誘発するアニメにしか見えなかった!!いったい何故にこの様なものが放送を許されてしまったのか?
    • ドラマ番組。簡単に借金をして自己破産をする人、家族を巻き込んで返済地獄に陥る人、果ては借金苦で何万人もの人が自殺をしているというのに、借金をネタに面白おかしくドラマを作る姿勢は許しがたい。番組を見た子どもたちが将来、安易に借金をすることを助長しているようで恐ろしい。このドラマをネタにいじめられっ子に借金をさせ、それを巻き上げるいじめっ子も必ず現れると思う。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • この頃、民放から足が遠のいている。なぜなら、結論や興味の結果の発表の直前に突然CMに変わるからだ。そしてCMの後、前の終わりの部分をまた延々と放送し(時間の水増しとしか受け取れない)、じらしてやっとその結末を見せるという手法に嫌気がさす。それを許しているスポンサーにも疑問を持つ。子どもの集中力のなさやいじめの多発。これらも現在のテレビの内容と上記のようなスタイルが影響しているのではないか?
    • 朝の情報番組の合間に、近日公開される映画の予告CMを流していたが、その中に主人公と思しき男女のベッドシーンがあった。あまりにも過激なシーンだったので、思わずチャンネルを変えてしまった。児童生徒が朝食をとっている時間帯に、この露骨な性描写を含んだ映画の予告を流すとは言語道断である。もし流さざるを得ないとしても深夜に流すべきだ。
    • 「あなたと合体したい」「気持ちいいーー」というパチンコのCMは、完全に性的な連想を誘う道徳観のカケラもないCMである。こんなCMを子どもがテレビを見るような時間に堂々と流しているこの国はおかしい。即刻中止させてほしい。
    • 競馬のCMを一日中流していいのか?お正月の夕方の時間帯に放送されていたSP番組やゴールデンタイムの時間帯でも放送された。競馬はれっきとしたギャンブルなのにそういうCMを夕方の時間帯に流すべきではない。毎年、有名なタレントを起用して競馬CMを放送しているが、これは青少年に賭け事を教えているのと同じだ。競馬・パチンコ等、ギャンブル関係のCMは消費者金融と同様に規制して欲しい。
    • 朝や夕方の時間帯に、小学生の子どもとテレビを楽しんでいるが、最近、特にパチンコ台のCMがたくさん流れる。確かに、パチンコ屋自体のCMではなく、パチンコ台メーカーのCMだが、明らかにパチンコを連想させるものであり、子どもたちもたくさん見ている時間帯にはふさわしくないと思う。子どもたちがDSやPSPなどのゲームソフトと同じようなものと誤解するのではないか、パチンコという存在が子どもたちに馴染みのあるものになってしまうのではないかと不安になる。健全な子どもたちの成長にはふさわしくない。出来れば、子どもたちが見る可能性がある時間帯は避けるといった措置をとっていただきたい。

    【報道・情報に関する意見】

    • 青森県での母子殺害事件のような青少年による凶悪犯罪が起きる度に事件の背景あるいは遠因としてアニメやゲームが槍玉に挙げられているが、あまりにも安易な関連付けではないか。むしろテレビ局が毎日のように放送するサスペンスドラマの殺人シーンのほうが生々しくショッキングであり、青少年に与える悪影響は深刻だと思う。自分達のことは棚に上げて、他業種を攻撃するような報道姿勢は正してもらいたい。
    • 殺人事件を現場から伝える際、生々しい血痕を映すことがよくあるが、そこまでする必要があるのか。重大さとか恐ろしさを伝えたいという担当者の気持ちはわかるが、とにかく気持ち悪い。第一亡くなった方に失礼ではないか。
    • 「15年近く前に小学1年生が風船につけて飛ばした手紙が銚子市で水揚げされたカレイにくっついていた」というニュースが大変好意的に放送されていた。本人たちにとっては嬉しい事だと思う。しかし、最近では環境問題が深刻になっているから、身近なことにも環境に配慮して生活しようという流れになっているのは周知のとおり。イベントで飛ばす風船にも環境への配慮が必要になっている。分解されないゴミを集団で飛ばすといった、このご時勢に憚られる行為について、そうした但し書きはまったくなく、ただ「美談」として放送したメディアのはしゃぎように違和感を覚えた。
    • 報道番組。包丁を持った10代の少年が街路で人に危害を与えた報道で、少年は精神科の通院歴があると報じた。精神科に通院している人にとっては、犯罪行為に走るのではと思われる気がするので”精神科に通院”というような報道は止めて貰いたい。軽いうつ病の人も通院しているのが現状です。

    【暴力・殺人シーンに関する意見】

    • ドラマ番組。お正月早々、何と酷い殺し方を考え、胸の悪くなるような映像を次々と見せ付けるのか?この映像の世間に及ぼす影響、特に成長期の子どもたちへの影響を考えているのか?日本の良識を狂わせた元凶はこのような最低のテレビ番組にあることをきちんと認識し、良識ある番組制作をしていただきたい。即刻の放送中止を提言する。
    • 情報番組。1966年にアメリカのテキサス大学キャンパスで起きた銃乱射事件の再現映像が放送された。新聞の番組欄には「頭痛で凶悪に?」とあるだけだったので気軽に見ていたのだが、それは残酷で悲惨な映像であった。犯人の男性が突然に大学スタッフを鈍器で殴打するシーンから始まり、残虐なシーンが延々と放送された。テレビでこのような映像を放送してよいのだろうか。私は放送すべきでないと思う。テレビでこのような映像が放送されることで、若者たちが残酷さに鈍感になっていくのが怖い。「人間は真似から入る生き物」だと思う。模倣犯罪が起きないうちに、局は番組の存続を真剣に考えてほしい。
    • ドラマ番組。ストーリー上必要なプロットとしての殺人なら仕方ないが、2時間の話の中で不必要なものも含めて次々と殺人事件が起こり、人の命を軽んじる風潮を煽っているように感じる。派手に殺人シーンを盛り込むことで貧弱なストーリーをカバーしようというのがよく分かる。人命を粗末に扱ってみせる典型のようなドラマ。子どもへの悪影響が心配だ。

    【食べ物の扱いについて】

    • 大食い番組が非常に多いが必要量以上食べることに何の意味があるのか。食料自給率が先進国中最低のわが国の将来を思い、また現在貧困にあえぐ国々の人たちを少しでも思いやる気持ちがあればこのような低俗な企画など通らないはずだ。社会への配慮を失った番組作りがまかり通るようでは子どもたちへの示しがつかない。
    • バラエティー番組。タレントが”ケーキを作り売る”というコーナーを子どもと見ていた。タレントが奇妙な風体でケーキを作り、そのケーキに大量のシナモンを振りかけた。子どもたちは困惑した顔をしていた。このような番組は教育上よくない。視聴率のためだけでなく知識、知恵をつけ、品格のある番組を放送して貰いたい。ドイツ人、フランス人の友人は日本のテレビ番組はばかばかしいと云っている。

    【いじめや虐待を助長する】

    • バラエティー番組。県民性という分類はいじめにつながる。子どもが大阪出身というだけでいじめられている。番組を中止して下さい。主人も私も大阪出身だが、番組で取り上げるような誇張した大阪というのはなかった。東京の小学校では大阪出身の小学生が大阪出身というだけでいじめられ、はやし立てられる。ちゃんとした大阪像を放送して下さい。面白おかしく描くだけでそれができないのなら放送をしないで下さい。
    • 昨年、岐阜県の中学校で女子生徒が同級生の女子生徒の服を脱がすといういじめが発覚した。一部報道されたので、ご存知の方も多いと思う。他にも男子生徒が下腹部を露出させられ、それを苦に自殺するという事件もあった。これほど痛ましい事件が多発しているのにもかかわらず、服を脱いで笑いをとる、服を脱がせて笑いをとる等、そういったお笑いがテレビで横行しているのは問題だと思う。確かに何でもいじめに結びつけるのは問題があると思う。しかし、お笑い芸人が平然と公然猥褻をし、それを放送局がテレビで堂々と放送する。これは性犯罪ではないのか?お笑いは大人と異なり、子どもたちから罪の意識を奪っていく。だからこそ深刻な事態になりやすい。そのことも考慮に入れるべきだ。

    【差別や偏見を助長する】

    • 「血ハラ」という言葉が生まれてきました。「血液型ハラスメント」です。近年テレビ番組で、血液型診断の番組が放送されてきました。その影響で「~型は嫌い」「~型の採用はしない」というような、明らかな血液型差別が生まれています。大人の趣味程度ならまだしも、もし小さい子供が「~型は嫌いと言われた」と言ってきたらどうでしょうか?これだけ血液型診断がブームとなってしまった中で、今こそ「他人の血液型を聞いたり、血液型で判断するのは差別を生むからやめよう」ということを取りあげるべきではないでしょうか!
    • タレントのプロフィールを紹介する際、血液型まで紹介することはおかしい。いまでは血液型ハラスメントの偏見で悩んでいる人がいるのに、それをまたさらに悪い方に助長する。純粋な子どもたちには血液型で差別される苦しみを味わって欲しくない。放送関係者も芸能関係者も血液型による差別主義者なのかと思ってしまう。血液型関係の事柄の放送を直ちにやめてほしい。

    【性表現について】

    • 温泉の紹介番組で男性入浴客の全裸姿を映し、尻も丸出しだった。女性客に対してはこんな扱いをしないのに、男性客の裸なら放送していいという考えは差別的だ。男性の裸を流すことに関しても配慮が必要だと思う。たとえ本人の許可を取っていたとしても放送に関してはもっと慎重になるべきだ。
    • 教養番組。”裸婦”の絵が紹介されたが、下半身が克明に描かれているのがハッキリと映っていた。解説では心が和むとされていたが、子どもには刺激が強すぎるのではないか。公共のテレビメディアとしてもっと慎重な配慮が必要ではないか。
    • ドラマ番組。女子大学生の主人公を演じる女優は実際にはまだ中学生。それなのに先日、キスシーンがあった。ストーリー上大切なシーンなのであろうが、近くから実写しなくともカメラを引いた遠景でその場面を表現するなど工夫できたはず。まだ非常に若い人なのでもっと配慮すべきだった。

    【言葉に関する意見】

    • ラジオ・テレビの業界用語に”いじる”という言葉が使われているが、放送禁止用語にするべきだ。”いじる”は関西系のお笑い芸人がよく口にする言葉で、国語辞典で検索すると「弄(もてあそ)ぶ」「嬲(なぶ)る」等、他人を誹謗中傷する言葉として説明されている。放送業界には、いじられ役の男女のタレントが複数名いると聞いているが、子どもたちのいじめに繋がる恐れのある表現を放送するべきではない。

    【非科学的なことに関する意見】

    • 男性霊能者による霊視番組や女性占い師による占い番組が民放各局で放送されているが、これらの番組に共通していることはなんら根拠のないことをさも真実であるかのごとく放送していることだ。しかもそれがゴールデンタイムに放送されている。大人は単なる占いの範疇だと判断しても子供は真実のことだと思うだろう。こういう誤解を招くような内容の番組はゴールデンタイムに放送すべき内容ではない。

    【編成に関する意見】

    • 本来、夜の時間帯に放送されていたものが昼間の時間帯に再放送されることがある。過激な性描写や暴力シーンなどは夜の時間帯だからということで規制が緩やかだったのかもしれないが、再放送の昼間の時間帯にタレ流しなのは問題だと思う。この時間帯は学校や幼稚園から帰った子どもが家にいることが多い。近所の子どもが殺人のシーンやリストカットの真似をして笑っているのを見てぞっとした。親に聞いたところ「夜は見せていないので昼間にこっそり見ているのではないか」ということで困った顔をしていた。もう少し配慮のある放送は出来ないのか?

    【人権に関する意見】

    • バラエティー番組でよく芸能人の住まいや家族などの私生活を紹介するコーナーがあるが、中には低年齢の子どももいる。芸能人の子に生まれたために自分で判断できない年齢のうちから否応なくテレビ等でプライバシーを流されるのは気の毒に思う。賢い親であるならば芸能人とて家族をむやみに露出させないものだろう。出演者・制作者双方が、子どもたちに対しもっと配慮すべきだ。

    【動物の扱いについて】

    • バラエティー番組。あるコーナーで、料理経験のないお笑い芸人の方々が用意された食材で料理をするのですが、毎回生きた魚をさばきます。さばく時に魚に包丁を突き刺したままだったり、魚がもがくのをテロップや芸人さんのコメントでお笑いにするのは、食材とはいえ生命への感謝のないあまりにもひどい行為だと思います。この光景を見ている子どもたちに悪影響はないか、それをテレビで娯楽として放送することに問題がないか、是非ご検討していただきたいです。

    【推奨意見】

    • 情報番組。世界の子供が苦しんでいるという内容を見た。日本にいる自分たちは、こうして幸せに暮らしている一方、こうした世界の子ども達がこうした事で苦しんでいるという事に凄く衝撃を受けて心打たれた内容だった。こうした世界で苦しんでいる人々もいるのに、日本のテレビではよく大食いだ、店を全部食べ尽くす、というバラエティーでやり玉に挙げられている。この内容を今すぐにでも他のバラエティー番組の現場に見せてやりたい。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 育児番組で赤ちゃんのおちんちんが少しばかり映っただけで、苦情が出されていた様だが、実際に見ている視聴者は、幼い子どもを持つ人か、子育てに興味のある人しか見ないのだし、おちんちんといっても、中学生くらいのものを露出させているのなら問題かも知れないが、実際は物心も付いていない赤ちゃんのもので、何らワイセツな表現にも当たらないので問題ないと思う。その筋の性癖を持った人の犯罪の助長になるとの事だが、それはただの問題のすり替えだと思う。それならば、子だくさんの番組などでの子どもの入浴シーンなどで、子供がそう言うものを露出したコマには全てモザイクをかけなければいけなくなり、おかしいと思う。
    • BPOホームページで、成人向け映画のCMをテレビで流すことへの視聴者からの批判意見を目にした。しかしPG12、R15、R18等の指定映画であっても芸術的、文芸的に優れた作品も多く、これらの映画のCMをすべて排除するのはせっかくの良い作品までも大衆から遠ざけてしまいかねず、良案とは思えない。指定があることをよりはっきりと表示した上で優れた作品は積極的に宣伝してはどうか。逆にホラー映画はCMの映像自体が過激に作ってあり、テレビで流すべきものではないと思う。テレビで宣伝するかどうかは作品の内容によるべきだ。
    • 先月のBPO掲載意見を拝見いたしますと、最近の時代劇の時代考証が出鱈目だという意見が寄せられているようですが、時代劇の中には全くの架空の話もあるのでそれはそれでよいのではないでしょうか。あらを指摘するのではなくお話のテンポを我々は楽しめばよい。時代考証がしっかりとした作品とは別個に考えて、それはそれとして楽しんだほうが気が楽です。いわば、そのような時代劇はスーパー時代劇とでも言うべきもので、あらを気にしたらしょうがないと思います。

    2007年12月に視聴者から寄せられた意見

    2007年12月に視聴者から寄せられた意見

    2007年12月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,089件で、11月と比較し22件減少した。
    意見のアクセス方法の割合は、Eメール61%、電話33%、ファクシミリ5%、郵送ほか1%である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)
    男女別は男性73%、女性24%、不明2%で、世代別では30歳代(26%)、20歳代(20%)、40歳代(16%)、50歳代と10歳代(10%)、60歳以上(8%)の順となっている。

    2007年12月に視聴者から寄せられた意見 1,089件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2007年12月件数 年度累計
    人権等に関する意見 11件 116件
    放送と青少年に関する意見 149 件 [ 意見内容 ] 1,755 件
    放送番組全般にわたる意見 447 件 [ 意見内容 ] 5,532 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 57 件 837 件
    その他(放送関連以外) 425 件 4,940 件
    意見件数 計 1,089 件 13,180 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。12月の通知数は355件(31放送局)であった。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    12月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    人権関連の苦情[11件]

    • 審理・斡旋に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連苦情)・・・・・・・ 6件
    • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情 )・・・・・・・ 5件

    番組全般にわたる意見

    12月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,089件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が678件(全体の62%)で、前月の1,007件から大幅に減少した。その内訳は”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(371件:全体の34%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分など”(156件:14%)、 “低俗・下品な番組”(151件:14%)である。
    次いで【報道番組】に関した意見が430件(全体の39%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(206件:19%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(168件:15%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(56件:5%)で、いずれも前月との比較では減少傾向にある。
    12月の意見の特長としては、香川県祖母孫姉妹殺害事件報道に際し、被害者の父親を犯人視しているとして情報ワイド番組の司会者・コメンテーターへの多くの批判や、ハンバーガーチェーン店の調理日改ざん報道で現在も従業員であると誤解させる服装で出演させたキー局の報道姿勢、佐世保銃乱射事件における死亡した犯人の過去の履歴書の報道など、『不適切な内容、報道のあり方』を問う意見が多く寄せられた。また、”大食い番組”やバラエティー番組の低俗さを指摘する意見も引き続き数多く寄せられている。
    なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(11件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害ではないか」との提起や批判が108件寄せられた。
    【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は142件で前月より減少している。
    【CM関係】パチンコのCMをはじめとした「不適切な表現・内容」などの批判が39件あった。

    青少年に関する意見

    12月にBPOに寄せられた意見のうち放送と青少年に関するものは149件と先月に比べ25件減った。アクセス方法では電話によるものが34%と先月より12%増えた。
    ジャンル別では、バラエティー番組に関する意見が圧倒的に多く36%を占めており、なかでも海水パンツの芸人に対する批判意見が14件あり、それに対する反論が4件あった。

    BPOに関する意見

    57件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は29件、問い合せは28件であった。

    番組全般

    【特記事項】

    • 香川県祖母孫姉妹殺人事件で、早朝の情報番組の中で司会者が被害者姉妹の父親が犯人と決めつけたような発言をした。確証もなしに一方的な思いこみで発言するのは、不二家に次いでこの番組は二回目だろう。結局、BPOが行った不二家の捏造問題への検証や放送局に対する見解には、何の効果もなかったということが証明されたわけだ。ここまで問題を起こす番組は正直言って打ち切った方がいいと個人的には思うし、この局に関しても今年に入ってこんなに問題を起こしているのだから、総務省でもBPOでもどちらからでもいいので、かつて捏造問題で処分された関西テレビより厳しい処分を受けるべきだ。
    • 香川県坂出市の祖母と孫の遺体が11月28日に発見された事件。最も深い悲しみの中にいるであろう姉妹の父親を犯人扱いしていると容易にとれる番組構成、司会の発言。このあからさまな歪曲報道を一部の報道機関(週刊誌等)しか報道せず、問題提起をしない現状に失望した。またマスコミの過剰な取材や誤った報道がされた際の自浄能力の低さに幻滅した。ただでさえ被害者、遺族が法によって保護されることのない現状に加え、このような報道がなされた遺族の心情を思うと胸が痛い。このようなことならば司会者の適格性をはじめ、誇大報道を規制し被害者、遺族に二重の苦しみを負わせることのないような法律の制定を望む。
    • 年末に「香川県祖母孫姉妹殺人事件の報道を振り返って」という内容を報道していたが、司会者の発言が許せない。映像ではえん罪の疑いをかけられ、子供を失った父親がメディアに思うことをちゃんと伝えたのに、司会者が「報道を振り返ってどうでしたか?これらは当時編集を行い、当時は映さなかった映像もありましたが、その配慮を知っても考えは変わりませんか?」と言っていた。父親は傷ついたに決まっているだろう。それは変えることの出来ない普遍の事実だ。えん罪の疑い自体も悪いし、何度振り返っても被害者の父親は腹が立つだろうし憤りを拭い去れないだろう。義母も子も殺され、えん罪の疑いをかけられたのに、年末のこんな番組で鞭を打つなんてひどすぎる。人権への配慮なんて全然ない。放送倫理を疑ってしまう。非常に腹が立ちました。

    【取材・報道のあり方】

    • 北九州市の「生活保護」問題を取上げていたが、こうした問題の現場を何も知らない人達が勝手に論評して正義感を振りかざすのは止めてほしい。自分は厚生省でケースワーカーを指導する立場にいたが、多くのケースワーカーの人達は大変優秀で誠実に仕事をしている。「生活保護」を受ける人達は各自いろいろ事情が違い性格も違う。自殺して捨て台詞の遺書を残した人は高学歴で一番てこずる類の人だが担当の課長はシッカリ応対していた。おそらく担当したケースワーカーはいたたまれない気持だろうし悩んでいるだろう。問題の所在と現場を一切知らないコメンテーターが勝手にもの云いするのは大変な放送公害だ。「生活保護」問題は今後一切取上げないで欲しい。
    • 殺人事件の報道が過熱していく昨今、報道番組のあり方が問われているが、佐世保銃乱射殺人事件の死亡した犯人の過去の履歴書がテレビに映された。これは見ていていかがなものかと思った。犯人がどうこうではなく、それをメディアに流す企業があるということが問題だ。そして報道のされ方も職歴、職業、資格、志望動機まで画面に映されている。転職回数が多ければ信用は低くなるかもしれない。しかし、それがあたかも犯罪をする人間かのように報道するのはいかがなものだろうか。景気のよいご時世ならまだしも、いま、仕事を探している一般の人々に影響を与えないといえるのか。軽々しい報道があまりにも多いのではないか。本当に最近は毎日テレビを見ていて驚かされる報道ばかりである。報道の自由、公平性、そういったものを報道機関全体でもう一度見直さなければいけない時代になっているのではないかと思う。
    • 最近のニュース番組は、報道関係者のモラルを疑うような内容が多い。例えば、家族を殺害された被害者家族の家に何度も各局が押しかけ、何度も何度も同じようなことを聞き、被害者家族の心を傷つけている。また、被害者側だけに限ったことではなく、罪を犯したとされる容疑者の家族などへの取材もひどい。容疑者家族が住んでいる家まで数十人の報道関係者が押しかけ、道路を占領し、罪のない家族に罪があるかのような質問というよりは尋問に近い口調で迫ってるように見える報道が多々ある。日本の法律上は裁判中であっても推定無罪という観念の下で行われるので、今の報道のあり方に疑問を持つ。報道関係者は自分たちの責任の重さを自覚すべきである。
    • 火曜日夕方の報道特集は以前から理不尽極まりない社会問題に真剣に立ち向かう番組だと思っていましたが、どうしてこのような真剣に社会問題に取り組もうとする番組にまでタレントをしゃしゃり出させてバラエティー化するのですか?この番組だけでなく民放全体に言えることですが、いい加減、報道とバラエティーを混在させるのはやめて下さい。
    • 「マイクロバスのドアが開き転落した小5男児が後続のトラックにひかれて死亡した事故で、バスの運転手とトラック運転手が逮捕された」というニュースの中で、トラック運転手の顔写真と名前が報道された。逮捕されたとはいえ、まだ25歳という若者の将来を思えば、果たしてそこまでする必要があったのかという疑問を感じた。
    • 最近の事件報道のあり方だが犯人を悪し様に罵倒するのに一生懸命で犯人が何故犯罪に走ったか、どうすればそうした犯罪をなくせるのかの冷静な視点が全く無い。自分も大変な逆境に育ったので犯人たちの気持がよく分かる。最近は貧富の差が拡大しているので誰でも犯罪に走る可能性がある。被害者の立場に立った報道は一見正しいようにみえるが、報道機関であればもっと冷静に客観的に取上げて欲しい。
    • 北京オリンピック開催のための強制立ち退きなど、中国での驚くべき人権侵害がニュースで伝えられているにもかかわらず、同じニュース番組の中で、北京五輪出場を目指す日本の選手やチームの特集などを明るく伝えている。その放送のあり方に違和感を覚える。明日の糧や住むところを無理矢理奪われる人々を数多く出してまでオリンピックを開催する意味はあるのか。五輪出場あるいはメダルを目指してひたむきに頑張る選手の姿も美しいが、「中国当局は人民にこんなひどいことをしている」ということを伝える矛盾の中で、オリンピック放送による視聴率のアップとそれによるスポンサーの獲得だけをめざす放送局のやり方には激しい怒りを覚える。これまでは4年ごとに楽しみにしていたオリンピックだが、北京五輪はおそらく見ないだろう。
    • 放送人権委員会10周年記念フォーラムの内容を紹介する新聞記事を読んだ。その中の討論会のパネリストによる「モザイク使用を最小限に抑えるべき」との発言に賛同する。「取り敢えず処理さえしておけば、後で何かあっても安心」という報道側の安易な気持ちがモザイクの使用過多に拍車をかけているのだろう。是非、その点を改め責任ある報道姿勢を立て直して欲しい。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 私は林業に従事するものです。バラエティー番組に定評のあるテレビ局で例年行われる「新春かくし芸大会」の宣伝を見ると、来年正月分においてチェンソーを使ったものがあるそうです。しかし、その内容が、タレントにチェンソーを使った危険な芸に挑戦させるもので、人の頭の上にリンゴを乗せてチェンソーで切るとか、口に加えた鉛筆を切るなど、極めて愚劣にして危険極まりない行為を行っている様子で、日頃、チェンソーを使い仕事をする者として、また普段より従業員などがチェンソーを安全に取り扱う事に腐心する者として憤りに耐えません。我々、林業従事者の仕事の道具をオモチャにされる事でも許せぬものがありますが、それ以上に許せないのが、チェンソーに対してあまり知識に無い人が、この放送を見て安易に真似をするような事があれば、それこそ大惨事になりかねぬ事です。そうなってから非難にさらされるのがこの局だけなら構わないのですが、普段、真面目にチェンソーを取り扱う者までが非難にさらされるような事があってはならないと思います。どうか、この番組のチェンソーの部分に対して中止をしていただくよう強くお願いします。
    • 関西出身のタレント司会者がゲストに「死んでほしい者を5人挙げよ」と言い、死んでほしい者を銃で撃ち殺すという場面が放送された。さらにこの男はローラースケートを履きお笑い芸人の体の上を滑っていた。テロップで【まねしないでください】とは出ていたが、どんな事でも告知すれば許されるというものではない。命の軽視とよく言われる時代だが、そうしたアクションを平気でする司会者と、それを演出する制作者、さらにそうした内容を平然と放送するテレビ局の品性を問いたい。
    • 地球上の森羅万象、あらゆる謎を解明するために結成されたチームを中心に実写VTR+アニメで調査・検証の模様を描く番組だが内容はお笑いに近い。私がたまたま見たこの回は、バッティングセンターで撮影した実験だった。胸にライターをテープで貼り付けた上半身裸の番組ADを打席に立たせ、その胸のライターをマシーンから放たれる120km/hの速球の標的とし、苦痛に耐えられるかというもの。実際に120km/hの球だったかは極めて疑わしいが、胸に球を受けた当人は「痛い!」と言っていた。このようなことが許されるのか?テロップで「バッティングセンターの了解を得た上での撮影。真似をするな」との注意は出たが、そもそも撮影自体があまりに危険ではないか。速球がまともに胸に当たれば命にかかわる。若いADが危険を知りながら断れなかったのであれば大変なことだ。テレビ局に抗議したが応対者は「見ていないので分からない。意見は担当者に伝える」との実に頼りない応対振りだった。
    • 各局への要望。興奮するからと女性の下着を身につけた後、民家に投げ捨てる行為を繰り返していた変態男逮捕のニュースをテレビ朝日の昼の番組で放送した。その際、投げ捨てられた下着がクローズアップで画面に出たが、下着の映像など放送しないでほしい。気持ちが悪くなるから。いまのテレビは大画面だから一段とショックが大きい。下着泥棒のニュースのとき、警察に押収された盗んだ下着のクローズアップが必ず映し出される。同じ理由で、今後はこれも止めてほしい。下着の映像なしでも下着泥棒のニュースは伝えられるはずだ。
    • 愛知と味噌のことを紹介していたが、「愛知の人はいつも味噌ボトルを携帯し、パンや刺身にも味噌をつけて食べる」という内容だった。これは明らかに捏造ヤラセだ。いくら味噌が好きだからと言え、10人中10人が味噌ボトルを携帯する事も、刺身に味噌をつけて食べる事もありえない。紹介されていた味噌メーカーのHPでも担当者が番組に対して苦言を呈していた。地域の文化を面白おかしく、さらに嫌味に紹介する番組はどうかと思う。
    • サッカーのクラブ選手権の前夜祭番組で女性の中継リポーターが不謹慎な発言をしていた。敬虔なクリスチャンで、将来は牧師になる人物のACミランのスーパースター・カカ選手に対し、彼女は「日本での愛人にして欲しい」「イタリアに持ち帰って下さい」等と、彼が結婚している事を知っていながらプロテスタントを冒涜する発言をしていた。もはや、日本の放送局に純粋なスポーツ番組を求める事は無理なことなのか。生放送であるにも関わらず最後まで謝罪の言葉は聞かれなかった。
    • 野球が北京五輪の切符を手にしたのは大変喜ばしく思います。東京キー局の中継も興奮して見ていました。対韓国戦では「アジア枠は一つしかないから、日本が韓国に敗れれば韓国に決まってしまう」と繰り返してアナウンスしており、韓国に負けたら五輪に出場できないんだと思い、危機感を持って見ていました。対台湾戦も同様の思いでみていました。来年の3月に台湾で最終予選があって韓国と台湾が出場すると初めて知ったのは4日の新聞ででした。ええっ、という思いでした。職場で同僚の何人かに尋ねましたが、全員が「韓国戦で敗れればその時点で五輪にはいけないものだと思っていた」と言います。この局は来年の3月の最終予選のことには意図的に触れずに、ほぼすべての人に「負けたら終わり」と誤解させ、必要以上に興奮させて視聴率を稼ごうとしたのではないかと思います。詐欺です。こういうのは捏造と同様に放送倫理上問題があると思います、倫理的に問題があるのか、だまされた視聴者が悪いのかはっきりさせていただきたく思います。
    • 午前中に放送される”ラジオ感覚のワイド番組”の司会者や男性出演者による、女性アナウンサーや女性出演者に対するセクシャルハラスメントが著しい。女性の胸のサイズをあらかさまに生放送で尋ねたり、下着の付着物を話題にするなど不快極まりない。特に下着の色を番組内で問うなど毎日のように行われており、女性の人権侵害にあたる。通常の企業であれば、暗に行われたとしても即刻退社処分にされるような内容を公共の電波で流し続けることは許されない。民事罰にあたる内容であり、局や番組は責任を免れない。民放連の放送基準には、出演者および関係者のプライバシーを侵してはならない、不快な感じを与えてはならないなどの条文があるが、これに明らかに違反する内容である。
    • フグ料理の誤った調理法の放送について厚生労働省から行政指導を受けているが、謝罪釈明が自局番組HPのバックナンバーのさらに隅っこにしかない。番組トップページやテレビ局ホームページの冒頭に全文を掲載し謝罪釈明すべきではないか?全く反省の色なし。
    • ヤクザ映画「極道の妻たち2」が、ゴールデンタイムで全国放映された。今年は全国各地で無差別発砲事件が多かった一年で、今月14日に長崎県佐世保市のスポーツジムで無差別発砲乱射事件が起きたばかりなのに、予定通り放送されたのはとても許せない!この映画はピストルでの人殺しのシーンの多いので別の作品映画を差し替えて放送して欲しかった。局の編成部は無差別乱射事件の被害者や事件現場の周辺住民への配慮が足りない。
    • 東京の某キー局は局に批判的な質問をされると取材拒否をするそうだ。反省や今後に生かす気持ちのないような返事だ。批判されるのはわかっていて公正じゃない放送をする放送局。これがテレビ局の現状ではないか。質問されると返答拒否をするテレビ局が企業や役人の不祥事には「説明責任」と「情報公開」を公共の電波で訴える。自分達は批判的な取材をされると「今後は情報は出さない」、「批判されるのは分かっていてやっている」。この態度は一般社会ではあり得ない。テレビってそんなに偉いのか。「我々には権力を監視する義務がある」というようなことを某キャスターが言っていた。考えてほしい。テレビ自身が権力ではないのか?人を批判したいのならまず自分達の襟を正してほしい。
    • ここ数年間で、入社した20歳代のアナウンサー(特に女子アナ)の言葉遣いがあまりにもひどい。”ら”抜きは当たり前、「です・ます」が全然使えない。テレビなのに友達同士で話しているようだ。例として「~あるので」や「~思うので」、「~するので」、「~なので」等。放送局はトレーニングや指導はしないのだろうか?

    【その他、番組全般】

    • (推奨番組)NHKのテレビで「ワーキングプア」について取り上げていた。いろいろな理由でそうなってしまった人達についてのリポートを拝見した。番組の中で、リポーターの「貧困は本当に個人の努力が足りないからなのか」という発言もしっかり聞かせていただいた。このような番組を制作、放送してくれたことに感謝の意を称したい。このような番組が増えてくれることを願う。
    • テレビで放送される明治・昭和初期のドラマや時代劇のデタラメな時代考証に辟易して、最近はラジオを聞いている。NHKラジオ第一放送を聴いて最初に驚いたのが、視覚障害者の人たちがラジオを楽しんでいる事だった。多くのリスナーが番組に点字で便りを送りアナウンサーが読み上げるなど、リスナーとの接し方がとても優しかった。長年テレビを見てきたが、テレビでは信じられない応対をしていた。
    • 一日の中で、テレビの放送時間の削減を検討しても良いのではないかと思う。24時間垂れ流しに近い現在の放送では様々な弊害が起きている。推測の話を無理やり膨らませたり、些細なことでもしつこく放送してみたりとすることで、実害も起きている。放送時間が長いために、無理やり時間を埋めるために行われているものもあるように感じる。放送時間を短縮することで、必要な情報のみを扱うようになればと思う。
    • 関西では人気の番組だが、各局のドラマやバラエティーなどの視聴率を公表して分析するというコーナーは問題だ。自局のことはあまり批判しないで、他局のことは容赦ないほど批判する。番組名にもその名がついているこのタレントの関西での影響はとてもすさまじく、彼のこの番組での意見で、批判された番組の視聴率も影響を受けるというほどだ。それでも、自局の番組も容赦なく批判するというならばまだ納得できるが、関西のテレビは意図的に、彼に自局や系列キー局の番組の批判はさせないようにしている。私は番組を制作してスポンサーを集める厳しさを知っているからこそ、他局に対する異常な批判を許せない。他局の新番組が始まる前から「あれは視聴率が取れない」と断言する。彼の暴走を止めることなく、むしろ利用しているこのテレビ局は、やはりテレビ局としては失格といえるだろう。一番あきれたのは、「あるある大事典」の問題を起こした時には何も触れなかったことだ。これを解決するには番組の強制終了とテレビ局に対する厳しい処分以外にないと思う。
    • 私は医師だが、番組のパーソナリティーが医療について間違った事を言っている。アメリカ大リーグのドーピング問題についての話の中で、ステロイド剤について「私も耳鳴りの治療などで使っているが・・・」などと、問題ないような発言をしているが、これは今ドーピングで問題となっている筋肉増強ホルモン剤である「蛋白同化ステロイド」と、一般治療用の軟膏などに使われる「副腎皮質ステロイド」を混同しているのだ。このような事実と違う医療情報を放送されると、医療の現場で患者さんと医師との間で混乱が起きる。副腎皮質ステロイドの入った薬剤を処方すると、身体に良くない物ですよねと拒否されたりする。医療情報を放送する際は素人知識で放送しないでほしい。
    • ワイドショーでのコメンテーターの発言に責任を持たせてほしい。事件や事故報道で勝手な推理や思い込みを発言し、後で全く結果が違っていても訂正の報道や謝罪のひとつもない。公共の電波ですよ。バラエティーで嘘やネタを喋るのは構わないが、報道がからんでいる番組だ。情報には細心の注意、そして出演者も発言に責任を持って欲しい。先日、報道番組でキャスターが佐世保の銃乱射事件に関して「犯人はアメリカ兵ではないか」と受け取れるようなことを何の根拠もなく言っていた。報道番組で犯人を予想する発言は無責任すぎないか?少し前の香川殺害事件でも報道番組で父親を疑う姿勢や発言が当たり前のように垂れ流されていた。もちろん間違っていても謝罪も訂正も一切ない。報道やワイドショーでのコメンテーターや出演者の発言にも責任を負わせてもらいたい。食品会社の人間の失言などの揚げ足取りを徹底的に行っているテレビは自分達に無責任でいいのか?業界の馴れ合いで誰からも批判されないのをいいことに好き勝手にやりすぎではないか?
    • パラリンピック等、障害者を取り上げた番組を見て一人の障害者として思う事がある。スポーツは好きなので見て応援もするが、自分も勇気付けられる反面、彼らを羨ましく思い落ち込むこともある。障害者自身の努力する姿は素晴らしいが、それが出来る前提として、家族や金銭面など周りの環境や理解、協力が必要で、それらがあって初めて障害者は”努力”が出来るのだと思う。例えば、乙武洋匡さんはものすごく努力しているのだろうが、やはり努力できる環境があったのだと思う。このように一人の障害者の努力を取り上げる放送に疑問を持つ。同じような障害を持つ者にとっては差別と感じることさえある。自分を取り上げて欲しいという事ではなく、これらが障害者の中にも格差を作るのではないかと思う。色々な立場の人々が見るテレビだから、色々な感じ方をする人がいるということを前提に番組制作をしていただきたい。
    • 環境問題に対して、一方的な視点からの、根拠が十分示されていない意見を放送するのは放送局の中立性を疑う。番組の中で「噂だから」と言い訳を続けていたが、それならば根拠を検証してから放送すべきではないか。せめて反対の意見を持つコメンテーターも同席させ、賛否両面からの意見を放送して欲しい。気になった発言としては、「ダイオキシンは微量なら無害」は、微量な有害物質が食物連鎖により広範囲な健康被害に至る場合があることは、水俣の有機水銀公害の実例で証明されている。また「ゴミはまとめて燃やしたら臭い」もひどい。またペットボトルが中国へ資源として輸出されている事実がある。もちろん中国から望まれてである。また電子機器製品からは金など有益な資源が回収されている。けっしてリサイクルはムダではない。金属資源は近い未来に枯渇が予測されており、廃棄物からの回収が望まれている。「ゴア元米国副大統領の著書には、根拠が不十分な記載が多数ある」という発言では、ゴア氏に反論の機会を与えず、一方的に中傷するのは在京キー局のように影響力の大きなメディアがすることではない。
    • 毎週全国の都道府県の秘密を紹介すると称して府民・県民のありもしない特徴を放送しているが、全く馬鹿げた番組だ。特に大阪人を「豹柄の服を着た女性ばかり」とか「大阪の人間はパンと手を叩くと一斉に倒れる」など、あまりにも事実とかけ離れたことを紹介し全国に広めるのは許せない。これは単なる笑い話づくりとは違い、全くの出鱈目話しを作り上げているのであり、捏造に他ならないのではないか。とかく話題の多い司会者や女性お笑い芸人の発言は腹立たしい限りで、いかにお笑い番組といえどもこんなに程度の低い内容を放送という公器で流すことは電波の無駄遣いだ。関西のテレビに電話をしても「ハイ、ハイ、ハイ・・・伝えておきますよ」と答えて電話を切られてしまう。放送局、番組担当者、出演者がアホだとこんな番組しか作られへんのやろか。
    • 最近の民放のお笑い番組やバラエティー番組のレベルの低下は目に余るが、笑いの質がお粗末で下品としか言いようがない。批判されるべき番組や見直すべき番組は多々あるが、NHKも含めて”お笑い仕立て”の馬鹿馬鹿しい番組が多すぎる。何とかならないのか。
    • 朝の情報番組は、新聞記事にラインを引いて読んでいるだけで、それも芸能ネタを2~30分も放送している。テレビ局は独自に適切な取材をしているのかと云いたい。CM収入の減収により視聴率を取るためなんだろうが、視聴者をなめているようで腹立たしい。まさに一億総白痴化である。財政再建、教育面での学力低下、家庭教育、教員増、環境などの問題が山積している。局はこの諸問題の本質を追究し主張すべきだ。くだらない番組を放送するなら電波を止めて、省エネによる温暖化防止に協力すべきだ。
    • 神の名を冠した某企業の霊感商法が報道されているが、そもそもこの事件の原因は、科学的検証の出来ない事を平気で放送する局とその放送に規制をかけないBPOにある。今まで散々BPOや各局、総務省に抗議を続けてきたが一向に放送は改まらない。いいかげん、処分を下して欲しい。
    • 霊感商法についての報道がされているが、事実が伝えられていない。私達一家はそれぞれに奇跡をいただいている。良い結果も報道していただきたい。
    • 「優勝賞金4億円!世界最大カジキ釣り大会!」で、カジキのいい絵が撮れなかったからといって、資料映像をあたかもタレントが釣ったカジキのように放送し、逃げたカジキは大きかったように思わせ、スタジオにいる人に歓声を上げさせているのは視聴者を騙していることにならないのか?違う場面のはずが同じカジキの映像が流れたり、画質も天気もまったく異なり、不自然で興ざめした。撮影が難しいのは分かるが、やらせと同じだ。腕のなさを嘘でごまかして恥ずかしくないのか。3回リピートする手法の多用にもいいかげん飽き飽きする。
    • サッカーのクラブ選手権の総集編を見てイライラした。なぜ中継しているテレビ局は優勝チームを映さないのか?サッカーの試合後なのに、なぜ質問するのが芸人なのか?解説者に質問させろと思った。なぜお笑い芸人が必要なのか?この局は名の通った芸人の頼みは断れないのか?選手に握手するばかりで、視聴者を無視し、自分のことしか考えていない素人よりもひどい言動だった。これを見て不愉快になった視聴者は大勢いただろう。最悪の中継だった。
    • 最近、大画面テレビの普及によって、テレビ番組の字幕が小さくなっています。茶の間の29インチテレビでも読みにくく、自室の21型では、読めない字幕が多すぎます。今でも14型くらいのテレビを大事に使っている家庭もあると思います。どうか字幕を読めるようにしてください。

    【CM】

    • タバコとお酒のテレビCMは、時間で制限されているが、パチンコには制限を聞かない。パチンコ依存症が社会問題になっているにも関わらず、テレビで時間帯を問わず流している。パチンコは借金をしてまで遊戯する依存症を作り出しているにも拘わらず、CMではその危険性を指摘していない。刑法上もグレーであるものをテレビで流すのは倫理以前の問題ではないか。最低限パチンコ依存になる危険性を視聴者に伝えるのは、消費者金融のCMを見ている限り当然ではないか。大きな影響力を持つテレビなのだから、危険性があることをCMに組み込むように要請したい。
    • 「全日本フィギュアスケート選手権」を二日続けて見ているのだが、なぜ番組中のCMにパチンコやパチスロの広告が流れるのか?パチンコは未成年者は禁止である。しかしこの時間はゴールデン帯だから子どもも見ている。タバコのCMなどが全面的に放映を自粛している中、なぜこのような『博打』の広告が堂々と流れるのか理解に苦しむ。放送されるパチンコ自体に年齢制限があるのならば、CMにも年齢規制があってしかるべきではないか?せめて子どもがテレビを視聴していると考えられる時間帯に放送して良いCMと、そうでないものを区別するべきではないか?検討を願います。
    • ラジオをつけて家事をしていると毎夕決まって5時ころ「ねぇ~、早くしてぇ~」という切ない女性の声が流れる。ぎょっとするがコンドームのCMである。ここまで過剰な演出をしなくともメッセージは十分消費者には伝わるでしょうに、と思う。毎日うんざりする。

    【BPOへの意見】

    • 放送法が改正され偽装報道や捏造報道を行っても行政処分を受けなくなったそうだが本当か?これはどれだけ嘘の放送をしてもOKってことか?誰からも処分を受けないテレビ業界は危険だと思う。BPOとして「これ以上の捏造報道をやったらアウト」のような規制や罰則を作ったらどうか?そうでなければ本当に日本のマスメディア、特にテレビは時代遅れになりますよ。偽装や捏造をいくらやっても罰せられないテレビ業界。一般人がこの事実を知るようになったら誰もテレビを信頼しなくなる。行政の介入がなくなったのはいいことだと思うが、だから今こそ業界自ら自分達に厳しい罰則のガイドラインを作ってほしい。ただでさえ某キー局は捏造まがいの放送を指導後も繰り返しているのだから。
    • あれだけ食品偽装や他業界の不祥事の報道を日頃、重箱の隅を突っつくように報道しているテレビマスコミが、同業者の不適切な表現については一切報道しない。やはりテレビ業界は身内の不祥事に甘いと言わざるを得ないのではないか?テレビは情報という名の商品を視聴者に提供しているわけで誤った情報を流したのなら謝罪して済むものではないと思う。ハンバーガーチェーン店の調理日改ざんに関する報道で、元テレビ局の女性を登場させて証言させたいわばやらせの如き一件は司会者が頭を下げて終わりにできる話ではない。なぜこうなったのか、今後このようなことが起きないためにどうするのか、担当者は誰なのかなどの責任追及をきちんとやってもらいたい。馴れ合いで甘やかされたテレビ業界と違い、普通の一般企業ならこのくらいの事後報告は行われると思う。とにかくBPOの指導力に期待したい。これで何も変わらないのならテレビ業界が必死に行政の介入を拒んでいるが介入されても仕方がない。

    青少年に関する意見

    【低俗、モラルに反する】

    • 今年の流行語大賞のトップテンに「そんなの関係ねぇ」が選ばれたが、子どもたちが今まで以上に真似るのではないかと心配している。海水パンツをはいただけの全裸に近い状態でテレビに出演しているが、賞を獲得したことにより今まで以上に出演回数が増え、子どもたちが見る機会も多くなるのではないのかと心配している。彼の前には股間を振るタレントが頻繁に出演していた。放送関係者は倫理観を持つべきである。
    • 情報番組。ニュースを読み上げるコーナーの画面に海パン姿の芸人が登場していた。バラエティー番組ならまだしも、ニュースコーナーでこのような服装は許せない。公共の道路でこのような格好をしたら公然わいせつ罪なのに、公共のテレビでは問題がないことに疑問を持つ。”芸”だと言われれば仕方がないのかもしれないが、何とかしていただきたい。制作者は自分の子どもに見せられる番組を作っていただきたい。
    • 公共放送であるNHKが”現在最もアツい作品や作家を取り上げ「どこが凄いのか?」「どこが面白いのか?」を分かりやすく的確に紹介する”というふれこみの番組で、この日は漫画を取り上げていた。胸の大きな女性に関心がある主人公はいいとしても「巨乳見てちんこたちすぎ 」などの表現を放送していた。これがこの漫画のポイントの部分なら、どうしてこのような漫画を取り上げるのか。また、そこがポイントでないなら、このような部分をあえて放送するのは不適切ではないか。
    • バラエティー番組。癖毛の芸能人に対して、「アンダーヘア」「わいせつ物陳列罪」「人前に出してはいけない」などと馬鹿にした表現と行動が放送された。私が少年の頃は、癖毛の人は馬鹿にされる象徴的存在だった。しかし、現代でもそれは変わらない様で、学校などで癖毛を馬鹿にされ、嫌がらせをうける子どもがいる。私自身「わいせつ物陳列罪」という表現には不快感でいっぱいだ。この番組だけではないが、子ども達に影響を与えやすい番組だからこそ、番組の内容と表現には細心の注意を払って頂きたい。
    • 昼間からふんどし一つのタレントが出演していた。やたら股間を振るお笑い芸人に続き、ふんどし姿でサングラスをかけた裸同然のお笑い芸人が出演している。一人前の男がこのような姿で大衆の全面に出る事は公序良俗に反している。「公然わいせつ罪」に相当した行為で逮捕されても不思議ではないタレントを、なぜ子どもたちが見ている時間帯に出演させているのか。放送関係者には倫理観がないのか。
    • テレビの番組である芸人が女子高校生に性器や臀部をこすりつけていた。これは未成年者に対する立派な強制わいせつ罪だ!これだけ犯罪が増え、苦しめられている女性がいるのにもかかわらず、性犯罪をネタにして笑いをとる芸人をなぜテレビ局は使うのか?これは、もはやテレビ局に強制わいせつ罪の教唆が成立するのではないのか?未成年者に対するわいせつ行為の教唆ではないのか?テレビは、面白ければ何をやってもいいのか!日本人のモラルの低下の一因は間違いなく、こういった犯罪じみた行為を行う芸人にあると思う。

    【報道・情報に関する意見】

    • ニュースで謝罪会見が毎週毎週放送されている。最近では責任者がカメラの前で謝罪し、一斉にフラッシュがたかれる場面が必ず放送されるが、その映像は必要なのか?毎週あのような映像を見せられる子どもたちは健全に育つのだろうか?世の中が良い方向に向くのか?以前からとても気になっている。テレビでの報道は日本人の心に大きく影響する。そのことを考えてほしいと思う。
    • 東京都目黒区の医師方で、銃が暴発し次男が死亡した事件で、警視庁は一緒にいた幼稚園児の長男がライフル銃をいじっているうちに暴発したとみて、銃の管理に問題がなかったか調べているという報道があった。しかし、次のような問題点があると思う。1、長男が誰なのか特定しやすいような報道であること。2、警視庁は原因を調査中であり、長男が原因とは断定していないのに、長男を疑っているように報道している。3、この家には他にもライフルがあることを報道してしまった。銃を狙う犯罪者に狙われてしまう。この報道は少年法の趣旨に反する上に、新たな犯罪を呼ぶ。そこで、1、警察が調査中の場合は報道しない。2、未成年者を特定できる報道はしない。3、銃器がある家を特定する報道はしない、として下さい。
    • 長崎・佐世保のスポーツクラブ「ルネサンス」で発生した散弾銃乱射事件の報道について。確かに子どもを含む8人の死傷者が出た悲惨な事件であるが、銃を持っている人間全てが悪人であるかのような報道は止めるべきである。私自身クレー射撃の免許を取得して銃を所持しているが、最近小学4年の息子が”いじめ”を受けた。学校に確認した結果、テレビを見ていた3~4人の同級生から「お前のお父さんは銃を持っている悪いやつだ」と、私が銃を持っていることにより”いじめ”を受けていたことが判明した。事件を伝えることは報道機関の使命であるが、判断力のつかない子どもたちに配慮した報道を要望する。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • パチンコ機種のCMで、「あなたと合体したい」「気持ちいい」という台詞を一日中流しているが、性行為を連想させるので不愉快です。子どもが安易に台詞を真似したりして教育にもよくない。ぜひ放送を中止していただきたい。
    • ラジオでのCM。とてつもない数の信者と莫大な金を動かす宗教団体が一年中朝から晩まで「きちんと挨拶しよう~」「みんな仲良く~」と言う具合に子どもにもわかるような標語を用い、さりげなく長期間にわたりじわりじわりと洗脳するような手法で宗教団体の名を浸透させて行くのが不気味だ。

    【「見解」に関する意見】

    • バラエティーの罰ゲームがやけに批判されていることに疑問を感じます。まず、罰ゲームが直接「いじめ」につながるとは考えられません。私は学生ですが、番組の罰ゲームを誰かにやってみようとか、他人をいじめたいという気持ちになったことはありません。家庭の教育だったり、生活環境のほうがよっぽど「いじめ」にかかわってくると思います。第一、バラエティーが子どもに悪影響を及ぼすというなら、そう言っている親が子どもに文句を言うなり、注意するなりすればいいのです。あるラジオで「いじめられていたが、バラエティーに救われた。」という意見もありました。これ以上バラエティーが規制されては困ります。番組の内容を知っている、あるいはそれを否定するっていうことは、その人はその番組を見ているんですよね?もし自分が見たくないと思うならばチャンネルを変えるなり、テレビを消すなりすればいいのです。それをしないで、一方的に否定して、見たいと思っている人の権利を奪うのは間違っています。青少年を守るためというのはありがたいです。しかし、このような守り方は悲しいです。
    • なぜ、バラエティー番組だけ規制されるのか理解に苦しむと言う人達が沢山いる。サスペンスや時代劇やドラマの方が殺害するシーンがあり、よっぽどの犯罪だ。ああいう番組を規制するべきだ。BPOはバラエティー番組をいじめすぎている。

    【推奨意見】

    • 深夜アニメ。この作品はとある高校の剣道部を舞台に、女子部員を中心に目標に向かって頑張る日々を描いた物語。ギャグを交えた物語だが、複雑でドロドロとした人間関係もなく未成年の不健全な描写も少なく爽やかである。劇中に時々剣道の用語などが出てくるので番組を通して剣道への興味が湧いてくる。良いアニメであるが深夜放送なのが残念である。
    • 深夜アニメ。このアニメはいいと思う。最近まで放送されていた話は感動的だった。自らの運命を知りながらも必死の姉の結婚のために奮闘する姿、そしてそれを全力でサポートする主人公。アニメを批判する人たちにも見ていただきたい。
    • 深夜アニメ。登場人物の一人がクラスで集団無視されたり下駄箱の靴を隠されるなどのいじめを受けるが、それに怯まず真っ正面に立ち向かうストーリーでとても良かった。ただ、放送時間が真夜中だったので残念だった。ぜひ夕方などに再放送してほしいと思う。

    【食べ物の扱いについて】

    • 環境への配慮や資源の無駄遣いの削減が呼びかけられている中で、タレントに大食いさせる番組が放送されているが、全く品位も配慮も感じられない。世界には飢えで亡くなる子どもたちも大勢いて、環境の変化や人口増加で食料に対しての意識が変わっていく中で、全く逆行するような番組内容に不快感を持つ。
    • バラエティー番組。太った医者が恐ろしい程の甘いものを食べたり、ゲストにそれを強要したりするコントは度が越えている。食べきれずに食べ物を粗末にしているし食べ方も汚い。見ていて気持ちが悪い。せめてこの時間枠でのコントはやめてほしい。子どもたちに悪影響だ。

    【マナーに関する意見】

    • 温泉番組がかなり多く放送されているがどの番組も出演者が体も洗わずにいきなり浴槽に入るシーンばかり。そのため子どもたちもそれにならっていきなり浴槽に入る子が多い。注意すると「テレビでやっている」と言われる。テロップで「体を洗ってから入りましょう」といった注意書きなどを放送できないのか。
    • ラジオ番組。番組のコーナーでリスナーに電話をかけたのだが、リスナーは丁度電車の中であった。パーソナリティーは「ま、いっか」と言って電話で話し始めた。電車内での通話はマナー違反であるし、もし優先席の近くだったらどうするのか。「ま、いっか」で済むことではない。青少年がよく聴くラジオでマナー違反を推奨するとは何事だ。

    【性表現について】

    • 「おしりかじり虫」の歌をよく放送しているが、歌詞をよく聴くと「おしりをかじってかじって~かじられちゃって超いい感じ」という表現があり、ぎょっとする。近頃は児童に性的な興味を持つ倒錯者も多く、警戒心を持たない子どもたちにこの歌を歌いながら近づき性的な害を及ぼすやからが出るのではないかと心配になる。

    【非科学的なことに関する意見】

    • バラエティー番組。霊視、守護霊など現実に存在し得ないことをあたかも真実であるかのように語り、人心を惑わす詐欺的な内容を堂々と放送している。最も心配なのは子どもたちが「来世」「輪廻転生」を信じ、いじめ等で絶望したときに人生をリセットしようと自殺をしてしまうことだ。実際今年そのような痛ましい事件が起きている。この種の番組はすぐにでも排除してくれるよう局に意見をしたが、真摯に受け止める態度が感じられなかった。

    【表現や演出に関する意見】

    • アニメ番組。小さい子どもが食い入って見るような作品で、よく見られるCGなどによる激しい動きを無意味に多用するのを止めてほしい。先日流れた映画の予告を見て、CGのあまりの激しさに気分を悪くして嘔吐したことのあるうちの子どもがかわいそうでならない。過去のポケモン事件の経験を生かし、CGなどの乱用も子どもの体のことを考えた優しいものにしてほしい。

    【動物の扱いについて】

    • バラエティー番組。大きく育った動物を捕まえて殺していくシーンが延々と流れます。残酷です。あんなふうにたった一人のために「あれ程の大きさまで育った動物をゲームのように捕まえて殺して食べてもいいんだよ」というメッセージを子どもに見せるべきではないと思います。「伝説」のためなら何を殺しても良いという勝手に作ったルールで動物を殺していくのはやりすぎなんじゃないでしょうか。見つけた動物を気分次第で殺している所を、スタジオにいる出演者が皆で喜んでいる映像も残酷です。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • BPOのHPを見ると、青少年委員会・放送倫理検証委員会双方に「そんなのかんけぇねぇ」の芸人に対する批判意見があった。「幼児が真似して困る」とあるが、子どもはそのような間違いをして怒られて成長していくものだと思う。幼児がそのようなことを行わないようにしつけるのが親の責任ではないか。また、双方の意見共に、番組の向上のための批判ではなくほとんど個人的に嫌いだからただバッシングしているようにしか見えない。
    • 「小学6年生の勉強合宿に密着取材という特集で、男子の入浴現場を放送していた。(中略)そもそも男の子の羞恥心やプライバシーを無視して浴場でカメラを回すのは問題だと思う」という意見に同意。100%ダメだとは言わないが、必要最小限にしていただきたいと思う。
    • 最近「深夜アニメが子どもの犯罪を助長する」という論調が広まっていますが、そもそも子どもが深夜まで起きていること自体異常ではないでしょうか?子どもが深夜まで起きているのを認める親の側の責任の方が、テレビ局の責任より大きいと思います。子どもにとって不健康だし、そもそも深夜番組は子どのが見ないことを前提に作られています。犯罪の原因を安易にテレビ番組に求めてしまう昨今の風潮はおかしいと思います。

    【その他】

    • ドラマ番組。サンタクロースからのプレゼントの話しだったので息子と一緒に見ていたが、子どもの夢と思い出を奪う内容だった。クリスマスが近づきママとパパが子供にプレゼントして欲しい物を聞き、パパとママが子どもが寝ている間にそのプレゼントを置くシーンが放送された。息子も驚いて「サンタクロースはパパとママなんだ」と叫び、子どもの夢が打ち砕かれてしまった。今朝同年代の子どもを持つ親たちの話題になったが、まさかこの時期にこのような内容が放送されるとは誰も思わなかった。

    2007年11月に視聴者から寄せられた意見

    2007年11月に視聴者から寄せられた意見

    2007年11月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は1,111件で、10月と比較し半減した。
    意見のアクセス方法の割合は、Eメール59%、電話36%、ファクシミリ3%、郵送ほか2%で、前月との比較ではEメールが10%以上減少し、反面、電話は12%の増であった。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)
    男女別は男性76%、女性22%、不明2%で、世代別では30歳代(33%)、20歳代(18%)、40歳代(14%)、50歳代(9%)、60歳以上(8%)、10歳代(7%)の順となっている。

    2007年11月に視聴者から寄せられた意見 1,111件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2007年11月件数 年度累計
    人権等に関する意見 11件 105件
    放送と青少年に関する意見 174 件 [ 意見内容 ] 1,606 件
    放送番組全般にわたる意見 513 件 [ 意見内容 ] 5,085 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 66 件 780 件
    その他(放送関連以外) 347 件 4,515 件
    意見件数 計 1,111 件 12,091 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。11月の通知数は395件(33放送局)であった。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    11月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    人権関連の苦情[11件]

    • 審理・斡旋に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連苦情)・・・・・・・ 7件
    • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・・・・・ 4件

    番組全般にわたる意見

    11月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,111件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が1,007件(全体の91%)で、前月の1,605件から598件の減少となった。内容としては”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(724件:全体の65%)、 “低俗・下品な番組”(178件:16%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(105件:9%)である。

    次いで【報道番組】に関した意見が539件(全体の49%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”(270件24%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(196件:18%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(73件:7%)で、いずれも前月からは大幅に減少した。

    その中でも11月の意見の特長としては、早朝の情報ワイド番組での司会者を中心とした発言(小沢代表辞任にともなう一連の民主党の動きに関する意見や、香川・坂出殺人事件における犯人に言及した発言など)への批判、更に同司会者の昼のワイド番組での不適切な表現(インターネットで流行しているキーワード「アサヒる」を歪曲して伝えたとの批判)への批判が目立った。

    なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(11件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害ではないか」との提起や批判は香川・坂出殺人事件報道を中心に129件寄せられた。 【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は168件で前月から半減した。 【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に66件の意見があった。

    青少年に関する意見

    11月にBPOに寄せられた意見のうち放送と青少年に関するものは174件と先月に比べ半減した。年代別では10代からの意見が31%を占めた。
    内容別では先月に引き続き、青少年委員会の「見解」に関する意見が28件と最も多かった。また、「深夜アニメに年齢制限をかけるとよい。」「悪いニュースばかりでなく良いニュースを増やすべきだ」といった提案が12件あった。

    BPOに関する意見

    66件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は29件、問い合せは37件であった。

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 「報道の自由」と「知る権利」を守るはずのマスコミが自らその権利を脅かしている。総務省の介入には反対だが、これほど改善が見られないのであればそれも仕方がないかとも思う。しかし、その前にBPOがもっと権限を持ち、各局が自浄作用を発揮出来るにはどうしたらよいかを考えるべきではないか。
    • マスコミの自由奔放さに呆れました。守屋前次官を乗せた車に報道陣が群れをなし送検を妨害しているように見えて仕方がありません。そして、極めつけは海の中で3遺体が見つかった香川・坂出の殺人事件。報道陣が群れを作り捜査の妨害になるなど、周りは騒然としました。何故、ここまで野放図なのでしょうか。報道を規制しろとは言いませんが、マスコミの集団取材は正直、規制するべきです。
    • 香川県姉妹祖母不明事件に関して報道の仕方があまりにも人権を無視していると思います。しかも、テレビ局の記者が「マスコミに非協力的になったら、事件は解決しないですよ」と言っています。何故、被害者家族がマスコミに協力的じゃないと事件が解決しないのでしょうか? 今回の件は松本サリン事件で犯人扱いされた人物と同じことを繰り返しています。一体マスコミは何をしているのですか? 被害者家族を犯人扱いしておいて、違ったら謝りもせずに「なーんだ、違ったんだ」という態度は社会的に許されないと思いますがいかがでしょうか?
    • 早朝の情報番組の司会者は何様のつもりですか?香川の事件報道の際の彼の発言を聞き非常に不愉快でした。父親を犯人と断定するかのような発言。しかも今回が初めてではなく不二家の捏造問題での反省の色が見えません。他企業の謝罪会見などの報道に際してこの司会者や放送局は様々な発言をしていましたが、司会者自身やテレビ局は謝罪すらできないのでしょうか?BPOの委員会か総務省による内容の審査と処分が必要だと思います。
    • 香川県祖母孫姉妹事件報道で、記者が被害者の父親に向かって「お父さんが犯人という噂がありますがどう思いますか」という質問をした。この言葉は二人の娘の父親に対して常軌を逸する暴言であり、報道の暴力である。今後各局に注意を喚起して貰いたい。
    • 政府税制調査会の消費税上げの意見について、テレビがこぞって「仕方がない」と言うような意見を表明するのはどういうことでしょうか。消費税をあげる前にやるべきこと(政策・施策)は幾らでもあるでしょう。社会保障の現在のあり方を見直すこともやらず、現状維持のまま政府の意見を丸飲みすることがマスコミのやることですか。消費税を高所得者も低所得者も一様に負担増となる税制より、かつての日本の税制のように高所得者の税率を上げる累進課税を検討したほうが、ここまで格差が拡大した今となっては庶民のためになります。アメリカと違って貧富の差が少ないのは日本の美風といえるものではないですか。それについて言及しないのは、一般人より高所得のテレビ関係者の私利私欲に基づくものだと考えざるをえません。一部の東京キー局に特にその傾向が顕著で、そんな程度の報道しかしないテレビ局ならとっとと廃業して下さい。
    • 都内のマンション火災の報道があった。その際、消防活動に支障をきたす場所で、リポーターやカメラマンが現状を伝えていたが、消防活動と人命救助の妨げになるのではないか。また、この火災現場では救助ヘリが飛んだが、報道ヘリからの撮影もされていた。10月頃の大手町付近の家電店からの火災の時も、他局でも同様なことがあった。規制がされていたのかは分からないが、報道に関わる者として伝えることも重要だが、被害に遭った方の生命の危機やそれを助けようとする公的機関の邪魔になるような取材は止めて欲しい。
    • 最近の報道番組などを見ていると(特にニュース)ただ情報を垂れ流しているだけに思える。特に全国ニュースのひどさは亀田家騒動の時に感じた。まさかどの局も夕方のニュースでボクシングジム会長会見を放送するとは思わなかった。視聴者をバカにしているのか?思わずテレビを消した。いい加減にしてほしい。もっと視聴者に知らせることがあるはずだ。ニュースの内容をもっと詳しく知りたいと思うことがあるが、最近はネットでそのニュースについて個人ブログや掲示板などを検索して読むようにしている。そのほうが自分の知らなかった情報をたくさん知ることが出来るからだ。もう少し報道というものについて考えていただきたい。話題性を追求するだけのような内容を放送するのはやめて下さい。
    • 「今日のニュース」と言いながら、一般紙・スポーツ紙の拡大コピーを貼り付けたボードを示し、赤ペンでなぞった部分を一言一句違わずに読み上げるだけ。新聞記事の棒読みをもっともらしく放送するな。新聞、インターネットに各々の役割があるのと同様にテレビにはテレビ独自の役割があるはずだ。
    • ハンバーガーショッブの賞味期限のニュースの中で、店長代理という女性が出演していましたが、制服は現在の制服でなく、また現店長代理でもないのに「店長代理」というネームプレートを付けていました。その人が着ていたのは「STAR」と呼ばれるアルバイトのお客様係り用の制服です。消費期限のニュースだけならともかく、偽と思われる元店長代理を出演させ、故意に店を貶める映像を出したことに問題があります。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 最近頻発する食品偽装の問題で「またも裏切られた・・」などという文句で報道していますが、同じ思いを視聴者がテレビ業界に対して抱いていることには気づいてないのだろうか。例えば不祥事の頻発する東京の放送局がそうだ。捏造から盗聴から、最近話題の亀田一家の問題にしても局に大きな責任がある。しかし、テレビ業界はそこまでしてもお咎め無しである。放送で食品業界の問題などを批判しているが、聞いていて馬鹿らしくなってくる。
    • 亀田問題について放送した局の社長の会見を新聞で読んで驚いた。あれだけ世間を騒がせ、国民の批判を浴びたにもかかわらず謝罪はなく、しかも、今後も亀田一家を応援してその試合を放送していくという。また、同席した取締役は、観衆や視聴者が喜ぶからやったと言って、亀田の行過ぎた言動の責任を我々に転嫁するような発言をした。2人とも無責任もはなはだしい。この無責任な局に対して、BPOには厳しい見解を述べてほしい。
    • 民放のゴールデンタイムにおける番組は下品きわまりない。芸のないお笑いタレント以外出演していないし、内容的には単なる雑談、一般視聴者を無視した内輪話、共演者の罵倒、大食い・・・ばかりだ。一番多くの人がテレビを見ている時間帯にこのようなくだらない番組を垂れ流している国が他のどこにあるだろう?テレビ番組を見る限り日本は発展途上国である。色々不祥事もあるようだがNHK以外見るに耐える放送局は存在しない。
    • 「裸まつり」と称して裸を売り物にしているタレントを集めていたが、どうしてこんなくだらない番組を放送するのか。くだらない番組を放送する一方で肝心な情報を取材・報道しようとしていない。朝青龍のモンゴルや亀田のメキシコには大量の取材陣を派遣するが、長井さんが亡くなったミャンマーには取材陣を派遣せず、ミャンマー事情は伝えない。またインド洋の自衛艦の活動についても知らせてくれない。ともかく全く国民の知る権利に応えようとしていない。日本のテレビ局の姿勢はあまりにもおかしい。
    • 日曜朝の情報番組で小泉元首相と安倍前首相のモノマネ漫才(?)をやっていたが低俗過ぎる。「いくらKY(空気読めない)の私でも・・・」とか「49日振りに復帰というのは、私が首相をやめてから49日(シジュウクニチ)にあたり・・・」等。例えどんな経緯があろうと一時は国のトップを担った人であり、また私たちが選んだリーダーに他ならないだろう。その人を諫めるのならまだしも、貶めて笑いに持っていこうとするとはどういう事か。まして49日等と、死人と同様の扱いをするのは安倍前首相に対する侮蔑だ。
    • 大食いが芸の女性タレントが出て寿司を150貫も食べ、番組はその代金として60万円も払ったという。この女性は他の番組でも大食いを自慢して何十人分もの食べ物を一人で食べている。テレビ局はなんでこんな意味のないことやるのか。世界には食糧不足や貧困で食べる物がなく飢え苦しんでいる子供たちが大勢いるのだ。私も寿司を盗んで捕まったホームレスを助けてあげたことがあるが、国内にもホームレスの人など、空腹を抱えて日々過ごしている人がいる。にもかかわらずテレビでは大量の食べ物を意味もなく、無駄に消費している。テレビ局の非常識さ、”バカさ加減”が許せない。
    • 大食い対決なる内容は、番組としては最低レベルだ。欧米では暴力シーンのみならずこの手の内容も規制されているはず。資源、食料、環境問題は、世界的課題だ。とりわけ先進国の責任は重大。その自覚のかけらもない番組内容だった。これでは日本は世界から軽蔑される。タレントというものは多少なりとも社会的価値をもつ人を出演させて下さい。大食いの女性タレントは、誰がどういう基準で出演させているのか。日本の恥だ。同種他の番組も同じだ。
    • 男性タレントが水泳パンツ一丁の姿で出演している。こんな奴をテレビに出すな!放送局はおかしいと思わないのか?つまらない喋りの後に「そんなもの関係ねー!」とか言って拳を振り下ろすだけじゃないか。そんなもの芸でもなんでもない。それなのに一緒に出ている女性アナウンサーまでが、裸男の隣で拳を振り下ろしている。アナウンサーとしてプライドはないのか。裸男のタレントに「洋服を着てやってもみんなが賞賛する芸を会得し磨いてからテレビに戻って来い。それまで一切テレビに出るな」と伝えてほしい。
    • ラジオ感覚の情報バラエティーと称すこの番組では、ほぼ毎日のようにシモネタ発言がある。男性MCは、女性ゲストに男性性器の名称を連呼させたり、女性に対するセクハラ発言が非常に多い。子ども達が学校に行っている時間なので直接的な影響はないとしても深夜番組でもあるまいし、朝の番組でこのような内容は不適切だし倫理に反する。この男の発言は個人の判断でしているのか局の方針なのかわからないが、このような内容が平気で放送される日本という国はおかしい。番組に対して指導をしていただきたい。局に電話をしたが、全く聞き入れようとしない態度だった。
    • お笑いタレントたちが出るトーク番組などでは、私たちの時代ならあり得ない一線を越えた性的発言が平気で飛び出しゲラゲラ笑っている。先日も、某元女性大臣と「寝てみたい」などと失礼なことを言った奴がいたが、大臣侮辱で問題にすべきだ。BPOはこの行き過ぎた”性的発言”を規制すべきだ。
    • 視聴者センターに番組名の意味を尋ねたらセンターの責任者と称する女性から「担当者がいないのでわからない。来週電話してくれ」と言われた。いやしくも番組タイトルなのに何の説明も出来ないというのは自分の商品の説明が出来ないということと同じで公共の電波を預かっている放送局にとって大変恥ずべきことだ。同じような質問を経済関係の新聞社にした場合は完璧に対応してもらえる。こんなことでテレビ局として成り立つのか。
    • 番組のHPで「この番組は~当テレビと視聴者の皆様の距離を縮め~」と紹介しているが、視聴者センターの担当者の応対は余りにもかけ離れたものだった。番組に対する要望を伝える為に番組で紹介されていた番号に11月26日の22時頃に連絡したが、担当の若い男性がだるそうに「出来ません」「気に入らないんならいいんです」と応対。改めて22時15分頃連絡したが女性の担当者が眠そうな抑揚の無い声「もしもし」「分かりません」と、要望を伝えている相手に応対する姿勢ではなかった。担当者に名前を聞いたが、過去にストーカー被害に遭ったとの事で教えてくれなかった。もし、そのような経緯があるのであれば、担当者名を番号で伝える等の方法をとるべきだ。
    • 番組に対する苦情を言うべく9時半前に視聴者センターに電話をしたら「ただ今サービスはしていません」というテープが流れた。”サービス”とはなんだ。おかしいんじゃないか。こちらはなにも対価を求めているわけじゃないんだから。「ただ今は受付をしていません。9時半を過ぎたら電話を・・・」、これが適切な言い方だろう。改めるべきだ。

    【その他、番組全般】

    • (推奨番組)年に数回だけの鎌田医師の話を中心とした生番組で、毎回楽しみにしており聴き逃したことはない。是非幅広い年齢の人達に聴いてもらいたいものだ。10月27日17時より、NHK・BS2でこの番組を収録したものをテレビ番組として放送していたが、別のタイトルが付けられ、せっかくの内容も一時間足らずに編集してありもったいないと思った。改めてテレビでもノーカットで放送して欲しい。今後ともこの番組が長く続く事を希望する。
    • 4月に通常国会へ提案され、継続審議となっている放送法改正案のうち、捏造番組を放送した放送局への行政処分導入について、「言論の自由の侵害につながる」として放送局などが猛反発しているとのことである。嘘をつくのも「言論の自由」なのか?食品の産地捏造や賞味期限改竄は厳しく批判するくせに、自分たちの場合は嘘をついても「行政処分はするな」とはご都合主義も甚だしい。「あるある大事典!」の後も多くの捏造問題が発覚しているというのに、放送界のモラルや体質・本音や正体が見えてきた。反省したようなフリをしているだけで、実際には盗人猛々しい業界である。以前に、個人情報保護法について、マスコミが「国民の知る権利を侵害する」と言いこぞって反対していたが、本質は、国民の知る権利をダシにして商売がやりにくくなるから反対ということを正当化していただけである。国民を欺きバカにするのもいい加減にしろと言いたい。
    • 番組中、「幽霊を見たのでその対処法を教えて欲しい」という相談があり、女性占い師が「お化けも幽霊もいます」という言葉から始まり、その対処法を詳しく解説した。これは、【日本民間放送連盟放送基準8章表現上の配慮】に違反するのではないか。この番組だけではなく、彼女の出演する番組は、同基準に違反していることが非常に多い。もう何年も前から彼女の出演する番組の問題を指摘され続けたと思うが一向に改善されない。BPOの存在意義はどこにあるのか?公権力の介入の阻止だけか?彼女が、もし霊感商法に関わっていたら放送業界は責任を取るのだろうか?この種の番組への取り組みを切に願う。
    • 未解決事件の特集番組にいわゆる霊媒師や霊能者をしばしば登場させるが、何の根拠もない非科学的な方法を事件の推理に使うのは極めて疑問に思う。彼等がバラエティー番組で運勢を占う程度ならエンターテインメントとして許容できるし、事件とは言っても「探し物のありかを言い当てる」程度であればまだ気楽だが、被害者や遺族が存在する深刻な事件の捜査に関わるのはふさわしくない。第一、それら特集番組の放送後に解決した事件があるとは聞いた事がない。是非、霊能者等の出演には一定の線引きを設けて欲しい。また、テレビ番組が万が一にも悪徳宗教団体の活動に利用されないようくれぐれも慎重にして欲しい。
    • 不二家問題で「廃業しろ」と一企業を倒産に追い込み社員を路頭に迷わせるような暴言を吐き、BPOから見解を出されるまで何もなかったかのように平然と放送し続け、見解が出た後に番組で謝罪した件の司会者。しかし反省していないのではないか?今日の”額賀氏問題”で、「民主党を解散しろ」との暴言発言があった。不二家問題から何も変わっていない。BPOからの見解が生かされていない。BPOの見解が出た後も暴言を吐くのはBPOを軽視し馬鹿にしているとしか思えない。一司会者に、自分の好き嫌いで世論誘導をしたり、党や企業の存続廃業を決める決定権があるのか?政治報道は中立・公平が基本だが、この番組は政府・与党に偏り政府与党広報番組的だ。野党・民主党攻撃の発言も、どこからかのご意向に沿っての発言で、何らかの意図があるのではないかと思えるが、不二家問題での「廃業しろ」に続く「民主党は解散しろ」という暴言発言をBPOはどう受け止めるのか?
    • 京都父親殺害事件と放送休止となったアニメ2作品についてだが、問題視すべき点は「もし、事件が起きなければアニメ作品が放送されていた」ことについてではないか?本来ならば事件が起きてから放送の有無を決定するのではなく、まず嗜虐性・暴力性が明らかに高いとわかっているゲーム作品をアニメ化する段階で放送倫理と照らし合わせるべきである。制作段階で倫理規定に反するような部分があるならば、シナリオ変更や制作中止を行うべきだし最初から放送するべきではない。今回のように、マスコミが作品内容を歪めてまでしてでっち上げた「元凶」に簡単に惑わされてしまう放送倫理と視聴者の意識にこそ問題があるのではないか。マスコミのさじ加減一つで倫理と意識が安易に変わり決まってしまうことが残念でならない。
    • 佐賀県武雄市では病院で入院患者が射殺される事件があった。犯人も捕まっておらず、4歳の息子は保育園で事件の話を聞いて「鉄砲のおじさん怖い」と怯えている。そんな中、この番組内で拳銃を持った男たちが病院に押し入り拳銃を構えるというシーンがあった。その直後には佐賀県武雄市の事件をニュースで報道していた。深夜といえども事件が未解決の段階で現実と同じようなシーンを放送するとは無神経極まりない。この番組を見てから精神的に落ち着かない。マスコミは見ている人を不安にさせるようなことは慎んでいただきたい。同じ思いを感じた人はたくさんいると思う。お詫び等の対処をお願いしたい。
    • 私は障害者ですが、ラジオを聴いていると、パーソナリティーによる障害者への差別発言や理解のない発言が時々あり、その度に非常に悲しい思いをする。無意識で何気ない発言なので健常者には気がつきにくいと思われる。反省し改めてほしい。
    • リタリンを不正に処方していた医師が逮捕されたというニュースが放送されていた。逮捕された人を非難するのはともかく、リタリンを適正に利用している者や処方している医師に対して配慮に欠ける大変偏った説明の放送だった。処方が不正だった事やネットでリタリンが転売されている事が異常であり、薬が「気持ち悪い」「薬害」などと放送される事は行き過ぎで、本当に必要としている患者まで社会的に悪い印象を与え、子どものいじめ問題まで発展する可能性もある。正しく使用し効果を得ている患者が多いにもかかわらず、このような偏った放送は即訂正し適切な利用者の意見も放送するべきだと思う。
    • 花柳界を描いた文化庁芸術祭参加作品。芸者が日常的に売春をしたり、先輩達によるすさまじいいじめが行われる様子が盛り込まれている。「このドラマは事実を基に創作したフィクションです」との字幕スーパーが最後に出るが、視聴者によっては売春といじめの部分を事実と取る人もいるだろう。芸者の世界でいじめはともかく売春はありえない。字幕スーパーが指す「事実」と「フィクション」がどの部分を指すのか示し、誤解が生じないように一工夫できないものだろうか。
    • “能力検定”のクイズ問題は、若くして死んだ10名ほどの著名人の写真を挙げ、その名前を当てさせるという内容だった。その中にアンネ・フランクが入っていた。ナチの収容所において悲惨な最期を遂げた彼女を、間の抜けた回答を笑っては互いの脳力を判定するクイズ番組に出題する事は許せない。アンネ・フランクはもっと生きたかったに違いないが、そんな思いを踏みにじっており不愉快だ。
    • 「きのう流行った言葉たち」のコーナーで、キーワードランキングに上がっていた「アサヒる」という言葉を取り上げた。テレビと新聞という媒体の違いこそあれ、同じマスメディアのテレビ番組が他の新聞社を揶揄した言葉を取り上げたことに驚いた。続いて「アベする」という言葉の説明を聞いて更に驚くこととなった。同番組は「アサヒる」の意味を「某新聞は政治に対して厳しい意見を表明することが多いことから、物事を執拗に追及することを意味する」と説明した。しかし本来の意味が「某新聞の捏造体質を批判・揶揄したことから敢えて作られた流行語」であることには一切触れなかった。直後に「アベする」を取り上げて、本来の意味で説明しているにも関わらずである。
    • 週末の豪華な旅を売りにした番組でのこと。オーストラリアの世界遺産のビーチにシャンパンを撒き散らすというシーンが放送されました。人類が守ろうとしている財産を軽視し、自分たちだけが楽しければよいという、まさに現在の日本を表現しているような内容でした。逆にもし熊野古道で外人がシャンパンを撒き散らしていたらどう思うのか?この番組は毎回ゲストが世界各地に旅行し、自分の欲求のまま行動しているので、きっとまた同じことを必ず繰り返します。こういう番組は即刻中止したほうがよいと感じました。
    • 法律相談バラエティーのこの番組は放送内容にデタラメが多い。例えば・・・「視力の弱い人がメガネをかけないで自転車を運転したら道交法違反」「自転車運転中、道で立ち往生しているおばあさんに対してベルを鳴らしたら罪になる」「犬にいたずらをして噛まれ、怪我をした他人の子供の治療代を飼い主は払わなければならない」「電車内で騒いでいる子供を殴って怪我をさせたおじさんは治療代を払わなくてもいい」・・・かつて放送されたこれらの例はみなデタラメだ。これはそのほんの一部で、他のデタラメもメモしてあるから求められれば指摘する。正しい放送をするようこのテレビ局を厳しく指導してくれ。
    • バラエティーが売りのキー局のこの番組ではゲームをして間違えると罰を受けているが、この罰ゲームが度を越えている気がする。座っている椅子を廻すのはまだ許せるが、物を至近距離から顔面にぶつけるのは危険極まりないと思う。よく目の下のあたりに当たっているように見えるが、目を閉じているとしても視力障害を起こす危険性があるのではないか。また、リーダー的な立場の人間が、間違えた人物に対して必要以上に責め立てるシーンを目撃することがある。番組スタッフも出演者も、もう少し節度を持って放送すべきである。
    • 深夜に放送されている英会話の番組に、若い女性がみだらな姿で出演していた。民放の番組でも控えるような黒のブーツを履き、へそを丸出しした超ミニの衣装で、教育番組に出演していた。EUに観光旅行をした時現地のガイドさんが「娼婦」だと教えてくれた格好だった。
    • 最近は日本選手の活躍などで注目度が高まって、民放で放送されることが多くなったフィギュアスケートだが、10年以上このスポーツのファンである者からすれば、怒りを感じる事も多々ある。フィギュアスケートは、現在注目を集めている女子シングルだけではない。男子シングル、ペア、アイスダンスとそれぞれの競技にそれぞれの味があり、女子シングルだけを放送するような偏ったやり方はやめてほしい。NHKがグランプリシリーズを放送している時はちゃんとまんべんなく各競技を放送してくれた。一方、競技そのものではなく、ドラマ仕立てで選手を紹介してよけいな時間をかけたり、大会によっては一位をとった選手ではなく、韓国、中国の選手を紹介するなど、意味の分からない偏り方もしている。注目度が高くて、視聴率が取れておいしいからといって、ろくにその競技の良さも紹介できない局がしゃしゃりでて、放送権を取っていくのは止めてほしい。
    • メディアは自己検証番組を通じ、「視聴者から頂いた批判は真摯に受け止め、今後の番組作りに活かしていく」とコメントしているが、その言葉に矛盾を感じる視聴者は多いはず。BPOのHPでも女性占い師の番組は視聴者の批判が多いにも関わらず、番組自体は高視聴率を楯に打ち切るどころか放送時間や曜日、放送局を変えてまで似通った番組を幾つも抱えている。しかも、幾つかの番組でHPを設けているが、視聴者から寄せられる意見は全て氏への好評意見ばかり。その信憑性はかなり疑問だ。確かに、発言の中には的を射るものはあるが中にはゲストへの暴言、名誉毀損、脅迫紛いのものもある。視聴者からの批判=出演者への誹謗・中傷、嫌がらせと捉えていて不快感を覚える。
    • TV受信機は各メーカー共高画質となり、大変素晴しい映像が受信できる。しかし放送される番組内容は「ガッカリ番組」が大部分で、特定者の追っかけやタイトルを変えただけの殺人事件ドラマばかり。社会で注目された重大事件や事故も一過性で、一定期間経過後の庶民生活や自治体、環境の変化が全く報道されない。森永粉ミルク補償、水俣公害、グリコ誘拐、阪神淡路地震、アスベスト、耐震偽造、ライブドア騒動など、総てが三面記事感覚である。また放送するアナウンサーを含めテレビ出演者が標準語、敬語の使い方を知らなすぎる。視聴率が大事なことは分かるが、その前にTV報道の社会的影響の大きさを重要視すべきだと思う。それによって視聴者の想像力・思考力・善悪判断力が高まる。ハイビジョンに相応しい番組を望む。

    【CM】

    • 大学教授による「山場CM」とCM明けに繰り返し放送されるシーンについての調査結果に関する新聞記事を読みました。今までテレビを見ながら感じていた不快感が調査結果という形で明らかになり、胸のすく思いです。肝心な場面になるとモザイクをかけて隠し、続きはCMの後でとなる。いざCMが明けるとCM前に見たばかりの導入部が繰り返され、ひどい時は別の話を挟み、結末は番組の最後。制作者や出演者は自分の作った番組を一視聴者として見ないのですか。番組収録の際はCMはなく一連のストーリーとしてVTRを見ているのでしょうが、放送の際にそういう編集がされていることに対し何も思わなかったのですか。このようなCMの使い方はスポンサーに対しても失礼です。私は対策としてテーマに興味がある時のみ番組は録画して、後でCMを飛ばして見ます。視聴者はCMに嫌悪感を抱き、テレビを見たくなくなります。視聴者の立場に立ち、視聴者のための番組作りをして頂きたいと思います。
    • 自分は障害があり外出できないので、テレビの通販をよく利用する。「高齢者でも喜んで・・・」というキャッチフレーズの保険のCMがあり資料を取り寄せ申し込んだが、よく読むと「入院保険は交通事故に限る」と書かれてあった。CMではそのようなことは言わずに「誰でも病院の審査なしで入れる」と言っているので誤解する。他にも通販で商品を購入しているがテレビで放送する内容とは効果が異なる商品が非常に多い。このような放送をすることに局の責任は問われないのか?

    【BPOへの意見】

    • 捏造報道をしてもペナルティーを受けなくてもいいように放送業界が「報道の自由」を盾にして政治に圧力をかけたそうですね。「報道の自由」はそれを主張できるだけの「義務」を果たしている者が口に出来ると思う。今の放送業界にそれだけの資格はあるのか?今や捏造と疑わしい報道を毎日のように垂れ流しているテレビ局。この法案だと捏造報道は減らなくなる。BPOはどう考えているのか?放送業界の自浄作用と言っているが具体的に何か動くのか?放送業界は政治に圧力をかける暇があるのなら、自ら捏造報道が起きないようにする規則を作ってほしい。
    • 在京キー局が女性占い師の出演する番組に関して2005年にBPOへ提出した回答書を読んだが、現在も番組内容が改善されていない。視聴者からの苦情は無視されていると思う。BPOもないがしろにされていると思う。厳しい処置を取っていただきたい。

    青少年に関する意見

    【<「出演者の心身に加えられる暴力」に関する見解>に対する意見】

    • テレビは本来、人々を元気づけ楽しませるものだ。少なくとも私の周りでは「テレビがつまらなくなった」という意見があふれている。規制を行うことで社会からいじめや犯罪がなくなっている事実はないだろう。統計的に分析すれば有意な差が見られないことは明らかだ。教科書的な番組一辺倒になるテレビは見るに耐えない。もちろんそういう番組も必要だが、様々な番組があり、それを自由に選択ができて(見ないという選択もできる)初めて娯楽と呼べるのではないか。少なくとも規制することにより生じる利益と弊害を比較するという、立法の前提となる作業を公正に実施し開示して説明責任を果たしたうえで行動をして下さい。
    • 私は子供の頃からバラエティー番組が好きで、今もまだ色々な番組を見ているが、BPOがこのように思う現行の番組が思いつかない。具体的にどの番組のどのコーナーがそうなのか、そしてそれがどのように悪影響なのか、全て明確にしたうえで世間に公表していただけないか。
    • バラエティーの罰ゲームが「いじめの素」であるかのように言われているが、マスコミによる過剰な報道や、芸能リポーターが「こちらは正義だ」のような態度で芸能人の離婚などを異常に追いかける事、暴力的なシーンの映画告知を時間帯問わずに放映する事はどうなのか?どれも朝昼晩と放映していて見ている人に影響がないと言えるのか?過剰な暴力や性的な発言などの行き過ぎた表現に対しては注意していかないといけないと思う。安易にバラエティーを擁護するわけではないが、このままだと「悪いものは規制すること」だけになってしまう気がする。そうなれば自由な発想で番組を作れなくなると思う。テレビは未だ模索しながらも発展しようとしているメディアだと思う。視聴者側も見たくなければ見ないという取捨選択をしていけば良いと思う。ただ規制するのではなく、どうすれば良い番組を作れるのかを、テレビ局に任せるだけでなくBPOと視聴者も協力して模索していくことができることを願っている。
    • 「罰ゲームを規制する前に人を斬り捨てる時代劇や残酷シーン満載のサスペンスドラマを廃止しろ」という意見に大賛成。罰ゲームがいじめの原因になるという意見が非常に多いが、次々に人が殺されるサスペンスドラマや時代劇の方がはるかに子どもに悪影響を与える。ましてや子どもの視聴時間である真っ昼間に堂々と再放送されることを問題視すべきだ!
    • 規制反対の方は、「テレビがつまらなくなる」と仰っていますが、テレビ放送の中で面白いもの、ためになるものは、ゲームの敗者に対して行う身体に苦痛をともなう罰ゲームだけでしょうか。そういったテレビの品位を貶めるようなことに対して考察し、テレビの質を向上させてゆくことこそ重要なのでしょう。
    • 先日BPOが民放各社への「見解」を発表した事を歓迎するが、近頃のあらゆる民放番組にあふれる過度の性的、暴力的表現には常日頃から怒りを覚えており、もっと早く今回の英断が為されていれば、と残念にも思っている。

    【低俗、モラルに反する】

    • バラエティー番組。番組の一部で司会者、ゲストらによる浮気の自慢話が展開された。それは浮気を奨励し、浮気をしない人は時代遅れであるかのごとき真に非道徳的な内容だった。この日はボクシングの選手が出演していたので子供たちも見ていたと思う。番組担当者や出演者は子供たちへの悪影響を考えないのか。
    • パンツ一枚で「そんなの関係ね~」とやっている芸人がいるが、下品で低劣で大変不快だ。あんな姿でのテレビ出演が許されるのか。また、保育園の子供たちが「そんなの関係ね~」を真似してお母さんたちを困らせている。子供への悪影響を考えて、あんな芸人はテレビに出さないでほしい。
    • バラエティー番組。番組の中でAVの音声を流すシーンがあった。ゴールデンタイムで家族そろって見ている時間帯で、子どもにも人気のある番組なのに平然とAVのあえぎ声を放送する神経が理解できない。この番組は以前から下ネタや下品な企画が多く全く改善されない。
    • バラエティー番組。毎回この番組を見ていて思うが、出演者に対する暴力行為がひどいように思える。今回は先輩の芸能人相手に本気で攻撃をしているように見えた。もはやこの番組にとっては当たり前のように見えるが、芸能界でトップを走る芸能人が他人に暴力を振るうという行為を見て、視聴者(特に青少年)は「面白い」で済んでしまうのだろうか。スタッフは自信を持って放送しているのだろうが、感覚が麻痺しているように見える。
    • 金・土曜の23時台以降の番組を見て驚いた。AV女優が出演し、エッチなトークをはじめとする卑猥な内容が満載の成人番組が堂々と放送されていた。今の中学・高校生達にとっては週末の夜更かしは当たり前であり、テレビをつければ当然のことながらこのようなエッチ番組も目に飛び込んでくる。この種の番組は時間帯にかかわらず排除して欲しい。
    • 各局のクイズ番組の賞金があまりに高額で子どもの教育にとって悪い影響しかない。月収20万円のわが身にとってはあるまじき金額だ。何でそんな金額が許されるのか、いま一度考え直して欲しい。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • パチンコ台のCMをゴールデンタイムに流すのも問題だが、特にこのCMは冒頭に女性が「あなたと、合体したい」という場面がある。「合体」という語は性行為の意味で使用されることがあり、言っているのが女性であることもあって卑猥な印象を与える。家族でテレビを見ているときにこのCMが流れると、和んだ空気が一気に気まずくなることもあり、不快である。このようなCMをゴールデンタイムに流すのはやめてほしい。
    • 日曜日の朝の番組のCMで「エロうま」なるキャッチコピーがでてきた。小学1年生の息子に「エロってどういう意味?」と質問された。日曜日、子ども番組が多い時間帯で多くの子どもが視聴しているかと思うが、倫理的に疑問を感じた。あまり細かい事は言いたくないが、大人なら冗談ですませるが、子どもがどう解釈するか、こうした俗語が流行した時、子ども達の倫理観や道徳観にどんな影響を与えるか一抹の不安を感じる。
    • 消費者金融CMに関しての意見ですが、夜10時台の番組を大半の未成年者が視聴していると思います。この時間帯に消費者金融のCMが放映されるのは未成年者に対し問題が発生しやすいと考えられます。私は夜10時台における消費者金融CM放映自粛を希望します。

    【要望・提言】

    • 昨今のニュースを見ていると、殺人、強盗、拉致など悪いニュースがとても目立ちます。その悪いニュースを見ている子供達の思考が、これからどうなっていくのかと心配でたまりません。そんな事から提案なのですが、これからの日本を背負う子供達が喜びの共感を持ち、見ていて微笑むような「良い事ニュース」はいかがか。悪いニュースはなく、良い事、微笑む事、人とはこういう生き方をしなければいけないんだとニュースが教えてくれる、そんなニュース番組があったら、学校から子供が帰ってきてその番組を見て、すくすくと育ってくれるのではと思います。親も、そんな番組なら絶対見せたがるし、大人だって微笑みたくなるのではないでしょうか。ニュース番組は一日中どのテレビ局でもやっています。どこかのテレビ局が私の意見に耳を傾けて腰を上げてくれたら幸いです。
    • 最近、深夜アニメでの最終話が打ち切りになったり放送中止になる事が多いが、地上波放送でも年齢制限をかけて放送すればよいのではないか?最近過激な深夜アニメが多いと思うので、デジタル放送になったらそういう深夜アニメに年齢制限をかけた方がいいと思う。アナログ放送の間は、15歳以下の未成年者に放送を見せないように何らかの対処をする。年齢制限をかけて放送すれば放送打ち切りを免れる事が出来ると思う。
    • テレビドラマは、もっと深く考えさせるような内容のものを作れないものか。恋愛物ばかりではなく、多少過激でも社会問題を突いて社会的関心を喚起するようなドラマをもっと作ってほしい。政治家や官僚の腐敗、痴漢や選挙違反などでの相次いだ冤罪、学級崩壊やモンスターペアレント等、ドラマの題材になりそうなものはたくさんあると思う。放送局にはぜひ頑張ってほしい。

    【性表現について】

    • バラエティー番組。小学校高学年を含む少年3人の性器丸出しの全裸姿が映った。児童の人権、児童ポルノ法の観点から見て不適切だと思うし、少女の裸はダメで少年はいいというのは差別。それ以前に食事時に男の裸をテレビに映すのは見ていて不快。やめさせてほしい。
    • 教養番組。赤ちゃんのオムツ替えのコツを指南する際、モデルとなった男児の性器が露出しており、違和感を持った。最近、幼児を性の対象とする性犯罪も多発していると聞く。赤ちゃんの性器に異常な関心を抱く者がいないとも限らず、新たな犯罪の誘発につながるのではないかとさえ思った。
    • アニメ番組。少女が裸体になったりして教師を誘惑する内容である。深夜とはいえ若年者も見ている。公共の電波を使って性風俗を乱すような番組は止めるべきである。

    【報道・情報に関する意見】

    • 高松市で19歳少年がナタで女性を殺害するという事件が発生した。最近、似たような事件が多数あるのではないか?もちろん親が原因なのだろうが、京都の父親殺害事件を過激報道してから模倣犯が出現したのではないか?今回の似たような事件はマスコミにも原因があるのではないか?もう、模倣犯を出現させるような過激報道は止めてほしい。
    • 報道の順番と詳しさについてです。殺人事件等々の情報を事細かに報道し過ぎます。犯罪の手口を公共の電波で拡散して次なる犯罪を招いているとしか思えません。あれでは週刊誌ネタです。民放も含めこれまでにもこのような、くどいとまでいえる報道の仕方は多々ありました。自衛隊のインド洋からの帰還のニュースがその後だったことにはさらに驚き、怒りさえ感じました。国民を良くしたいならよいニュースを選ぶべきです。
    • 北朝鮮の核査察問題のニュースを見る度に疑問に思うことがある。それは北朝鮮に核開発を断念させる動きを主導するのが核大国アメリカであるという矛盾である。核を持つ強い国が核を持とうとする国を力でねじ伏せて本当に平和は実現できるのか。平和への理念などはなく、力対力のせめぎ合いだけが存在するように見える。報道番組の中でこの矛盾をなぜ論じようとしないのか不思議でたまらない。何の疑問も持たずにこれらのニュースを見て育つ子ども達に「力を持って力を制す」という思考が知らず知らず刷り込まれるのが最も怖い。

    【暴力・殺傷シーンに関する意見】

    • 格闘技で選手の流血シーンが放送され、モザイクがかかっていたものの大変腹立たしく思った。そのようなシーンを放送する事自体問題だと思う。また選手がナイフで殴る・刺すようなことは大変な問題だと思うので、絶対にそのようなものは放送しては駄目だと思う。
    • 民放各社が放送している映画だが、映画館ではR-15指定の作品でも、テレビでは血しぶきのある暴力シーンをカットせずに放送している。放送コードに引っかかる言葉だけをカットして暴力シーンは野放しだ。映倫が規制しているものを垂れ流している日本のテレビ局は最低。どうか検討して下さい。
    • アニメ番組。テレビをつけたら、いきなり真っ二つに切り殺して血を見せる残虐な殺戮シーンが放送されていました。テレビでこんなものを放送していいんですか?19時台の放送で殺戮なんか見せて、子供が見たらどんな悪影響を受けるでしょうか。こういう放送は青少年にとても有害だと思うのでやめてください。少し見ただけでこんなに殺戮シーンがあるのですから、番組全体ではどれほどのものでしょうか。考えるのも恐ろしいです。数日前の新聞に「最近のアニメは残酷すぎるので問題だ」という投書がにありましたが、全くその通りだと思います。

    【推奨意見】

    • 子ども向けのニュース番組だが、世の中で起こっていることがわかりやすく説明されている。そして子役のタレントたちが司会の大人(親役)と共にニュースの内容について話し合ったり意見を出し合ったりする様子は、子どもだけでなく大人でも考えさせられることがある。悲惨な事件やくだらない芸能ネタばかりに焦点をおいたワイドショーよりも面白く大人が見てもためになる。家族皆で見てもらいたい番組だ。

    【非科学的なことに関する意見】

    • 教養番組。着ぐるみの登場人物が「森の中にいっぱいあるマイナスイオンを吸っているところだ」という趣旨の台詞を言う場面があり大変驚いた。いわゆる「マイナスイオン」は実態のはっきりしないものであり、ニセ科学・詐欺商法との結びつきが大変強いことは広く報道もされている。また測定可能な「マイナスイオン」に限っても、それが森の中に特に多いわけではないことははっきりしている。公共の放送の子供向け番組で、このようないい加減な内容の台詞が出てくることに失望する。番組制作に対する態度に真摯さがないのではないか。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 昨今のアニメ作品についての暴力シーンや性的表現だが、一部誤解をしている人が多く存在していると思う。ただの偏見でテレビの報道やインターネットでの情報を鵜呑みにした人々が「こんな作品は残酷だから放送するな」や「青少年に悪影響を与えてしまう」などと苦情をする意見が多く見受けられるが、短絡的ではなく、作品の中にきちんと箴言やメッセージ性のある作品であれば表現の自由を尊重すべきだと思う。今までも映画やドラマにおいてもそのような作品は数多く放送されてきた。しかし日本社会においてまだ立場の弱いアニメ業界に関しては、一部の作品を事件が起こる度に因果関係が確かではないのに関わらず、アニメやゲームに責任転嫁する傾向がある。一部の感情や偏見だけで作品の本質を知らないのに悪害対象や批判するのはいかがなものか。

    【その他】

    • 外国人が日本を訪れた時の事について特集番組をやっていた。その中で外国人が日本で困ることについて、テレビを見ていて地震などの緊急時に出る「警告テロップ(速報)」について語っていた。日本人は日本語で書かれているからか分かるが、外国人にとっては何が書いているか分からないという内容だった。考えて見ればこれはとても重大な問題ではないかと思う。10月から新しい地震警告が始まったと聞いたが、これでは私たち日本人にしか分からないため、全体ではとても無意味なものになるかもしれない。災害時などは日本語と一緒に英語を表示するなどの工夫があってもいいと思う。ぜひ検討して欲しい。

    2007年10月に視聴者から寄せられた意見

    2007年10月に視聴者から寄せられた意見

    2007年10月に電話・ファクシミリ・郵便やBPOのHP経由で「BPO視聴者応対窓口」へ寄せられた意見は2,099件で、9月との比較では581件の増であった。
    意見のアクセス方法の割合は、Eメール73%、電話24%、ファクシミリ2%、郵送ほか2%である。(*Eメール数には同一人の多数意見を含む)
    男女別は男性77%、女性20%、不明2%で、世代別では30歳代(35%)、20歳代(24%)、40歳代(13%)、60歳以上(7%)、50歳代(6%)、10歳代(6%)の順となっている。

    2007年10月に視聴者から寄せられた意見 2,099件

    BPOに寄せられた意見内訳

    意見分類 2007年10月件数 年度累計
    人権等に関する意見 5件 94件
    放送と青少年に関する意見 387 件 [ 意見内容 ] 1,432 件
    放送番組全般にわたる意見 981 件 [ 意見内容 ] 4,572 件
    BPOに関する意見・問い合わせ 75 件 714 件
    その他(放送関連以外) 651 件 4,168 件
    意見件数 計 2,099 件 10,980 件

    視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局が特定したものは当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。10月の通知数は944件(45放送局)であった。

    意見概要

    人権等に関する苦情

    10月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

    人権関連の苦情[5件]

    • 審理・斡旋に関連する苦情(特定個人または直接の関係人からの人権関連苦情)・・・・・・・ 5件
    • 人権一般の苦情(人権関連だが、関係人ではない一般視聴者からの苦情)・・・・・・・ 0件

    番組全般にわたる意見

    10月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(2,099件)のうち【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が1,605件(全体の76%)で、前月の847件から758件の増加(前月比1.9倍)となった。その内容は”不適切な内容や発言・表現、不適格な出演者”(807件:全体の38%)、 “低俗・下品な番組”
    (399件:19%)、”モラル・倫理観の欠如や局の責任・処分”など(399件:19%)である。

    次いで【報道番組】に関した意見が1,081件(全体の52%)で、”取材・報道のあり方、放送のあり方”
    (440件:21%)、”放送の影響と公共性、メディアの規制、言論・報道の自由”など(398件:19%)、”公平・公正な報道への要望、偏った内容批判”など(243件:12%)である。

    特に10月はボクシング世界選手権中継に関する意見やその後の関連報道をはじめ、音楽製作ソフトを紹介した番組への批判とともに、問題となった番組を続けた放送局の姿勢やその責任を問う意見が多く寄せられた。

    なお、「放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)」への苦情(75件)とは別に、放送番組全般の意見の中で「人権問題や報道被害、いじめ・差別にあたるのではないか」との提起や懸念は9月の211件から249件に増加した。
    【放送局の電話対応や応対の姿勢】に関する苦情・抗議は347件で前月と比較して239件、3倍の増加となった。
    【CM関係】「不適切な表現・内容」などの指摘を中心に66件の意見があった。

    青少年に関する意見

    10月にBPOに寄せられた意見のうち、放送と青少年に関するものは387件と先月に比べ144件増えた。

    これは10月25日に青少年委員会が発表した『「出演者の心身に加えられる暴力」に関する見解』に対する意見が134件(同一人の同一文書は除く)寄せられたためである。

    内訳はEメールによるものが94%を占め、男女別では男性からの意見が87%、年代別では20代がもっとも多く47%、次いで30代が26%、10代が21%となっている。

    内容に関しては、「納得がいかない」「規制には反対だ」「テレビをつまらなくしないで」といった批判・抗議が73件、「なぜバラエティー番組だけなのか」「ドラマやワイドショーのほうが悪影響がある」が27件、「罰ゲームはいじめや暴力につながらない」が14件、「親のしつけの問題だ」が8件、「Vチップを導入するなど他の方法はある」といった提案が7件等、批判意見が圧倒的多く、「よく言った」「歓迎する」といった評価は5件のみだった。

    他では、ボクシング中継に絡む意見が青少年委員会にも56件寄せられた。

    BPOに関する意見

    75件の意見・問い合せのうち、BPOへの意見は40件、問い合せは35件であった。これとは別に「放送と青少年に関する委員会見解」に関する意見は134件寄せられた。

    番組全般

    【取材・報道のあり方】

    • 緊急地震速報がテレビでも放送されるが、その時の警告音が各局ばらばらで普通のニュース速報等と同じ音が使われるようだが、これは国民にとって非常に緊急性を要する情報なので、各社共通でニュース速報とは違う警告音を使用していただきたい。
    • 富山冤罪事件だが、逮捕時のマスコミ報道はどうだったのか?結局、犯人扱いをしていたのではないか。現に他の事件でも裁判で確定する前から犯人扱いして報道している。無罪とされた方には同情するが、富山冤罪事件のマスコミ非難は「警察から情報を貰っているマスコミとして『ニュースソースに間違い、冤罪があっては誤報になるから困る』」という非難にしか聞こえない。マスコミとして対岸の火事とせず、事件報道のあり方や警察情報のみに頼るのではなく、自身で事件取材すべきではないか。事件報道が覗き見趣味にならないように報道の原点として認識すべきではないか。
    • 夜10時前からの報道番組でキャスターが沖縄集団自決問題を取り扱った際の報道の仕方について問題があったと考えます。これは抗議集会参加人数が実際には2万人だったものを11万人としていた件について、「仮に2万人だったとしても何がいけないんでしょうかね」と発言した問題です。局アナも「人数の問題なんですかね」と同調していました。放送とは正確さを求められる性質のものなのではないでしょうか?事実と違う報道をしても問題ないと考えるこの姿勢は、テレビ局や系列新聞などがこれまでに起こしてきた諸問題、たとえば香港で実際には対日デモが起こっていなかったにもかかわらず、他の件でのデモ風景をニュース内で取り上げて「香港で抗日デモが起こった」などと報道した問題にも通ずるものです。他局の捏造も目立ちますが、このまま放っておいては報道そのものへの信頼性を失ってしまいます。実際身の回りでは、もう日本国内の放送は信用せず、なるべく海外の放送をインターネット経由で見るようにしている人が増えています。日本の放送はこんな状態でよいのでしょうか?
    • 殺人事件等のニュースの中で被害者の家庭環境、境遇、人となり等を取り上げるのはプライバシーの侵害にあたるのではないか。例えば、加古川の女児殺害事件について、公共放送の7時のニュースでは「被害者の××ちゃんは両親が離婚して祖母と暮らしていた」とか「学芸会で何をした」とか、「××ちゃんは明るく元気な子でした」といった近所の住人のコメントなどが放送された。これらは被害者の極めて個人的な情報であり、報道すべき性質のものではない筈である。そもそも事件の原因とは直接関わりがないもので、興味本位のネタに過ぎない。こういった殺人事件のニュースでは、毎回このような「被害者ネタ」が必ずセットで報道される。明らかに制作上のマニュアルに組み込まれているとしか思えない。民放のニュースも同様ではあるが、特に公共放送でこのような報道の仕方がなされるのは不快極まりない。善処していただきたい。
    • 社会保険庁職員による保険料着服等の不正が問題になっているが、これらを告発しない事に決めた自治体への不信、不満が本日の同番組のテーマであった。そのことは良いが告発を断念する理由の掘り下げもなく、あまりにも一方的に自治体の姿勢を批判する内容に終始し、肝心の社会保険庁の責任がぼやける印象になっていた。もっと多方面から検証しこの問題を論じて欲しかった。
    • 難病状況の話題を取り上げていたが、こういった話は軽々しく放送するものではないと思う。そういった状況を知ることは大事だろう。しかし、気を付けないと周囲の人間や関係者に大きな迷惑をかけたり、トラブルを発生させてしまったり、よくないことを引き起こす原因になるかと思う。放送のはじめから終わりまで、ほんの少しでも悪意的意図が入った時点で、それは視聴者にはすぐに見破られてしまうものだと思う。第一、障害者もあまりしつこく放送で取り上げられれば嫌悪感を持つだろうし人権にも関わってくると思う。BPOには、こうした放送は迷惑放送として、きちんと処理・注意をお願い致したいと思う。

    【不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢】

    • 霊能者と称する男が、子供を幼くして失った犯罪被害者に対して、「子供は殺される役目で生まれてきた」などと、子供の人権を無視するとともに犯罪を擁護し正当化するかのような発言をした。彼は正気の人間では口にできないようなことを言い、オウム信者の狂気を髣髴とさせた。このように放言した出演者は論外として、番組の制作、編集の関係者の誰一人として、殺されることを目的として生まれてくる子供などいないということを理解できないのであろうか。公共の財産である電波を使用する者にはその意味を理解する責任があると思う。放送するに値しない番組であり、打ち切りを心から願う。
    • チャンピオンであり目上の先輩でもある内藤を呼び捨て、ゴキブリ呼ばわりの見るに耐えない非礼の数々。切腹するという公約を謝罪もせず、いとも簡単に翻すお客を馬鹿にした背信行為。目に指を突き入れ首投げを行うという公共の電波に乗せた残虐行為。本人のルール無視の暴走のみならず、社会正義、公平性をも否定する亀田援護射撃の偏ったレフェリー。馬鹿な実況と解説。それをのうのうと企画・中継する放送局。いかにスポーツ(バラエティーだったのか?)とはいえこの有様は何だ。朝ズバ問題、盗撮問題、捏造問題などが絶えない放送局に対してBPOは何も感じないのか。
    • 4大民放局のひとつである某キー局の社長には社を率いる能力も資格もないです。今春から不祥事をいくつ起こしましたか。 そして昨今の亀田親子の騒動ですが、あの親子の素行の悪さ、過去にも行っていた反則行為の数々を黙認して持ち上げて増長させた責任は間違いなくキー局にあります。にもかかわらず、亀田親子は処分をうけて謝罪をしたけど(それをどうとらえるかは人それぞれですが)この局の方はまるで自分は無関係というような顔をして、他の局と同じようにあの一家を非難するのは一体どういう訳ですか。もう徹底的に腐りきった局を中から解体して再生させるのはマスコミ全体の責任ではないですか、あの局に自浄能力があるとはとても思えませんからね。
    • 早朝からのワイド番組を初めて見てあまりにも被害者軽視の放送にびっくりしました。5時30分に番組が始まって、いきなりコンビニ強盗でお亡くなりになった店長と、シゴキ殺人疑惑の相撲部屋元親方の顔写真を並べた大きなパネルが出てきました。とかく話題の司会者は被害者がまるで悪いことをしたかのように顔写真に×マークを容赦なく貼っていくのですが、この番組からは、亡くなった方の家族の気持ちを考える事など微塵も感じられませんでした。次の元親方の時は一応×の形ですが、優しく顔写真にパネルを貼っていて、かなりの違和感がありました。CMの前にそのパネルの二人の顔写真が映りましたが、二人共に顔に×マークが貼られており、あたかも被害者が犯罪者の様に思えました。被害者の顔写真を演出のために愚弄するのはあってはならない事だと思い報告しました。
    • 罰ゲームで火に顔を近づけたりするのはちょっとやりすぎだと思う。ああいうのは問題だと思う。
    • 特定のバラエティー番組には芸人に苦痛を味あわせてそれに対するリアクションで笑いをとろうするものが大変多いが、視聴者としては全く面白くなく、むしろ不快である。芸能人が体罰や屈辱的な体験を受けさせられてその反応を面白いかのように放送されても、見ている側は面白味が全く感じられない。番組の作り手達は面白がっているかのように笑い声を付け加えているようだが、視聴者としては苦痛でしかない。人が痛めつけられている状況に対して笑いなど起きようか?またその様な番組を見た子供は学校等で真似をし、体罰を与える役と受ける役を作り再現して遊ぶ。興味本位で他人に苦痛を与えてはならないことは倫理的に守るべきモラルであるのに、何故テレビで堂々と人が人を傷付ける映像を制作し放送するテレビ番組が存在するのか怒りさえ覚えてしまう。このようなシナリオしか作れない番組は有害であると言わざるを得ない。
    • 法律相談のバラエティー番組中「死ねば良いじゃん」、「死ね」と司会やゲストが連発するだけでなく、画面下にわざわざ文字として出すというのは、それがテレビ局の方針だと言い切るのならばあきらめますが、一方、報道番組などで殺人犯罪を深刻に扱っていることに矛盾を感じます。こういった問題で民事でテレビ局を訴えることができるのかどうかは分かりませんが、せめてBPOによる改善を期待いたします。
    • 東京のテレビ局の洋画劇場の合間に「女子高生の身体に絡みつく、義理の父親の視線」と盛んに番組宣伝を流しているが、余りにも低俗過ぎる!モラルの欠けらもなく、犯罪一歩手前だ!すでに、別件で罪は犯しているが。売春防止法違反、児童ポルノ処罰法違反と集団強姦罪の各幇助罪が、すでに成立しているといえる。
    • 昼の時間帯の女性歌手が司会する番組で音楽製作ソフトのイメージに対して悪影響を及ぼす編集・放送を行っています。放送の中では職業差別に当たるナレーションも確認できました。当ソフトへのイメージも悪くなっており、私自身もこのソフトを使用していますが、放送を見た人から差別的な発言を受け、このソフトで作曲をする事が少し怖くなり制作活動は現在ストップしております。放送倫理の観点から審議が必要だと思います。
    • 女性歌手の名を冠した昼の番組でIT技術の音楽製作ソフト特集の際、この技術(ソフト)を「オタクの遊び道具」と位置付ける紹介をした事に非常に悪意を感じた。私は作・編曲家だが、音楽業界では3年前から注目され、私達もレコーディング前の仮歌等のコストダウンの手段として使用している。このようなソフトウェアに対して、いくらバラエティー番組とはいえ、あの紹介の仕方は非常にバランスを欠いており、開発元、販売元は勿論、私達エンドユーザへの侮辱と言わざるを得ない。開発元販売元の抗議には期待しているが、私達エンドユーザとしても抗議の声をあげたい。昨今の「亀田問題」を筆頭に、放送局の倫理感の欠如には今や狂気すら感じる。行政や司法の判断の前に、是非BPOが積極的な懲戒処分に乗り出す事を強く望む。
    • 女性歌手が司会する番組内で、奔放な態度や発言が話題の若手女優に”ヤキ入れ”宣言したという件について。若手女優の態度が悪かったのは言うまでもない事であるが、しかし「シメ放送局がボクサー選手亀田の暴言や素行不良に対してこれまで一切注意や苦言を呈さず、その逆に煽りたてるような行為を散々行ってきたにも拘わらず、試合の後になって支離滅裂な対応を行っている。その上、今日の状況は視聴者に責任があるとのコメントしているのは全く筋が通らないのではないか?更にネット上にUPされた、亀田の父親が反則行為を指示している証拠画像等を著作権の問題として一切合財証拠隠滅するかのように消去するという対応は特に悪質といえます。自局が放映してきた亀田関連の番組や、亀田一家に対する管理及び教育を放棄した結果が招いた騒動であるのですから、この局は先ず視聴者に対して謝罪するのが当然の筈ですが、どこまでも恥知らずなテレビ局らしく視聴者に責任転嫁するようなコメントを出している事はいかがなものかと思われます。る」発言はありえない。昨今いじめの問題や相撲関連でのしごきやムカついたからなどといった傷害、殺人事件も頻繁に起きている中、「シメる」即ち「制裁を加える」といった発言を安易に行ったのは極めて不謹慎であり、またそういった行為を当然行ってよいものだと認識しているようにもとれ、とても不愉快且つ、社会的にも悪影響を及ぼすものではないかと思う。事情も知らない人間が勝手にシメるという考え方は、相撲部屋で言って見ればシメた結果のリンチ殺人が起きた昨今を考えれば最低な発言だと思う。
    • 番組内で元チャンピオンのボクサーが渋谷で女性にインタビューをするコーナーがありましたが、言動があまりに低俗で非常識。女性の肩に手をまわして「いいボディーしてるね。たまんないよ、○○○(伏字・警告音)が立っちゃうよ」「人がいなかったらやっちゃう」、握手を求める女性に自分の股間を触った手を差し出し「男は○○○が大きいのがいいのよ」「オレの○○○も大きいんだよ」などなど…。そのVTRを見て司会者のOBアナウンサーやコメンテーターは笑っており、女性の局アナウンサーにいたっては「○○さん大人気でしたね」などという無神経極まりないコメントをする始末。日曜朝といえば家族でテレビを見ている家庭も多いのに、伏字と警告音で誤魔化せば済むというものではないし、視聴者としては朝から不愉快な気分にさせられます。元ボクサーの言動は明らかにセクシャルハラスメント・違法行為であり、このような言動を面白おかしく放送する番組制作スタッフの良識を疑います。
    • 夜8時の”爆笑トークが人気の音楽番組”に出演の大阪のタレント2人は番組中に何度も不適切(卑猥・下品)な発言をし、そのたびに「ピー音」がかけられた。不愉快きわまりないふざけた奴らを出演させるな。下品な番組を作るな!
    • 最近、海パン姿の男性タレントがバラエティー番組に頻繁に出ているが、見る側としては非常に不快である。「まともな衣装を着ろ」と言いたいところだが、半裸以外にセールスポイントのないような芸人なので哀れでもある。そのうち飽きられてテレビから消えるのを待つしかないのだろうか。
    • 規制の裏を突くような児童ポルノを京都の民放は放送を強行していましたが自分らの挙げる放送基準にも満たない内容で許されるのでしょうか?間違いなく悪しき前例として今後さらに過激な作品も出ると懸念されるなか、BPOとして何か出来ないのでしょうか?
    • 現在マレーシアに長期滞在をしておりますが、帰国時に番組を見てあまりにも非常識且つ下品な内容に驚きました。番組後半で「2臭年記念」(2周年記念のギャグ?)と銘打って、10名近くのお笑い芸人が一室に集まり、オナラの出し比べを始めました。お尻の部分だけ網目にしたズボンのお尻を画面一杯に茶の間に向け、オナラをして大笑いをして騒いでいました。中国系マレーシア人の友人達と見ていましたが、あまりにも品の無い内容に日本人として本当に恥ずかしく、又悲しく、途中でスイッチを切りました。不祥事続きの東京キー局の上層部の方々はこの番組をチェックされたのであれば、是非ご感想をお聞かせ頂きたいと思います。このような品位のない番組を放送した局の良識を疑います。
    • 2~3か月前、アニメ番組で少女マンガの性描写は悪影響があるとして、スタッフが出版社に配慮を申し入れるということは良いことだった。しかし、深夜の番組では首、手足を切断し、生首を少女がぶら下げるという場面があった。朝の番組と深夜の番組と全く矛盾している。局に電話したら「私達の自由でこの時間帯はいいんだ」という返事が返ってきた。この局の姿勢を疑う。
    • 最近、深夜番組の放送時間○月×日(日)深夜25:00~26:00の様な書き方をしていますが、正確には○月×日(月)1:00~2:00か○月×日(月)深夜1:00~2:00ではないでしょうか。何かこのような表記方法が、かっこいいような風潮があるような気が致します。NHKはそのような表記はしていない様ですが、本来の日時、曜日で表して欲しいものです。本来の曜日でビデオの録画予約をしたとき、違うものが録画される事があるので、正しい日時、曜日で表してください。
    • 民放テレビでの日本語の使い方が乱れていることに日本人として嘆かわしく思っているが、最近ではNHKのアナウンサーまでひどい日本語を話すので怒りに似た思いを抱いている。バラエティー番組での関西のお笑い系プロダクションの若手お笑い芸人達の話し言葉は、最早日本語とは言えないくらい乱れている。そろそろ本気でテレビ局が日本語の存続を考えていかないと、正しい日本語、正しい標準語が廃れてしまう。こういう問題でもBPOは力を発揮して欲しい。

    【その他、番組全般】

    • 近頃のテレビは、ニュース・バラエティー・ドラマどれもみな番組の品位が下がっている。ニュース番組もバラエティーのような演出をし、新聞をそのまま見せてコメントする無責任な内容になっている。一般市民に取材した場合も、自社に都合のいい反応のみを選んで放送する。またバラエティー番組では「いじめ」を助長するような罰ゲームがある。番組内容の「CMまたぎ」や、同じ映像の繰り返しも相変わらずだ。番組内で他の番組の宣伝をするが、これは自社の番宣なのだからCM時間内に放送するべきだ。やらせもあるし、相手の身体的特徴を欠点のように指摘することも平気だ。出演者が話した言葉そのままのオウム返しのように画面にテロップで出すのもやり過ぎ。ドラマでは未成年の母とか「性同一性障害」とか「できちゃった婚」など過激な設定が多く見られる。社会的なモラルの低下はテレビが助長している。テレビを見る人が減っていって、地デジ移行の際にとんでもないことが起きるような気がしている。テレビ全体の自浄力がなくなって、全ての番組が子供に見せたくないものになってしまう日が近くなっているように思う。CMにしてもCMをカットしたものがネットで流されたりしている。地デジ移行の際には家庭でも一度ハードディスクに録画するタイプになって、再生時にはCMを見ずに内容の繰り返し部分を飛ばすようになるだろう。自分で自分の首を絞めているテレビ局は一体何を考えているのだろうか。
    • 関西放送局の情報番組でニート問題を取り上げていたが、厚生労働省の新たな対策を「税金の無駄」と切り捨てるだけで、建設的な話題が無く、2人のコメンテーターは個人的な感情で進められて不愉快に感じた。この日の夜のニュース番組で派遣問題の不正を追及したのと比較すると、労働問題に対しての番組スタッフの意識の差を感じた。今や社会問題化している労働問題を「怠け者だから」とか「放っておけばいい」などと軽口を叩く出演者の見識の無さに辟易する。フリーターや派遣など非正規雇用社員の賃金や労働条件の悪さは政治でも問題となっていて、北九州市で起きた生活保護費打ち切りのような事態が起こるべきではないと多くの国民が望んでいるのに、そういう貧困層を馬鹿にして笑い者に仕立て上げようとする悪意ある制作姿勢は慎むべきであるし、また、出演者は自らの言葉に責任を持つべきだ。
    • 今年度の「日本民間放送連盟賞」のテレビドラマ部門で、日本テレビの”未成年の母”が最優秀賞に選ばれた事を知り正直なところ呆れて言葉を失いました。民放なんてこんなものかと、今更ながら思い知らされました。このドラマは、放送史上稀に見るモラルのない、女性の人権を見世物にした番組であると思っていました。「これは命の大切さを知らせる番組です」と滑稽な事を言い、晴れた青空の映像を流せば何でもありという姿勢に怒りすら感じます。民放連に期待していた自分が馬鹿だったと後悔しています。
    • 民放のニュース放送が少なすぎる。同じようなバラエティーばっかり。亀田一家を40分以上も放送する必要があるか?今の腐敗した政治、官僚問題をもっと放送するべきで、監視するべきだ。NHKは戦争のドキュメントなどよく放送され、NHKは色々な問題があったが必要だと思った。民放だけのテレビは心配。
    • 子供も見ている時間帯に延々と3時間も低劣で下らない大食い競争をやっていた。日本の食糧自給率が40%、世界には飢餓に苦しむ人がいるというのに公共の電波を使ってこんな番組を放送するなんて許せない。明らかに放送倫理に反し、公序良俗にも反しており、このような番組は二度と放送すべきではない。東京のテレビ局が私のような視聴者の声を無視するのであれば株主として訴えてやろうか、そう思っている。
    • この日は死刑廃止論の弁護士を招いての論議が行われたが、招いた弁護士以外の10人は皆死刑廃止反対派。さすがに1対10では論議にならず、廃止派の弁護士も辟易していた。この番組は放送禁止用語がバンバン飛び交ったり中国に対し侮蔑的発言を行うなど以前から問題があった。放送局に電話したら「政治バラエティー番組なので(何でも許される)」と言っていた。BPOとして同番組を独自に視聴して問題点を明らかにして欲しい。
    • 不倫作家の新作の番宣が早朝から放送されている。「遠き落日」や、不倫を描き一大ブームを呼んだ「愛の流刑地」など、彼の作品は不倫を描いたものが多い。娘達と朝食をとっている時間に突然放送されるので戸惑っている。作品の内容は把握していないが、娘もこの作家の新作と聞いただけで落ち着きがなくなる。放送時間帯を考慮して欲しい。
    • 最近病院に入院した経験から、テレビ番組に対して要望がある。普段は余りテレビを見ていないが、入院していると唯一の楽しみはテレビである。テレビを見て、お笑い芸人が必ずと言っていいほど何処かの番組に出演していることに驚いた。しかし、やたら相方を叩くだけで、昔の漫才師のようなオチのある噺をする訳ではない。ドラマも殺人ものが多く、心が荒む内容で希望が持てないものばかりだ。霊能に関する番組も止めるべきである。もっと気持が安らぐ番組を要望する。余談ではあるが、テレビでは婚前セックスの話題も扱わないで欲しい。
    • 世界のゴールデンタイムに放送されている番組を紹介していたが、日本で制作した場合には社会的な問題になるような余りにも酷い内容だった。オランダの番組では、臓器提供者が腎臓の臓器提供を待っている3人の患者の内、誰に提供するか苦渋の選択を迫られて患者と直接話し2人に絞られた。その時突然司会者が登場し「この番組はどっきり番組だ」と伝えていた。また、韓国の番組では肝臓癌が転移し、余命3ヶ月と宣告された新婦の変形した顔や、腫れた歯茎など見るに耐えない映像を放送していた。日本のテレビ局には民放連が定める放送基準を準用した放送基準があると聞いているが、たとえ海外番組であっても基準を適用すべきではないのか。

    【CM】

    • 海外出張で5年間米国にいたが、米国同様にCMの放送時間が多くなっているのに驚いた。民放連放送基準第18章広告の時間基準に「週間のコマーシャルの総量は、総放送時間の18%以内とする」と定めているが、明らかに抵触しているのではないか。放送時間を監視しているのは、民放連なのかBPOなのか明らかにすべきである。ある局の統計を取ってみたが総放送時間の内、テレショッピング番組を約8時間半放送している。他の民放も頻繁にショッピング番組を放送しているが、画面に申し込みの電話番号を表示した番組は広告の時間として算入すべきである。
    • これまで何回か云ってきたが本編に比べなぜCMの音量が大きいのか。CMが出るたびにリモコンで操作せざるを得ない。局の視聴者センターに電話したら「最近は受信機の性能もよくなって」といわれるが、性能アップならなおのことCMの音量は抑制して欲しい。何度言っても駄目なのか
    • 最近のテレビCMは、オリジナリティーを通り越して難解さや奇抜さを競い合うあまり、制作者が同業者に自己を顕示する表現の場になっていないだろうか。そこには視聴者と言う受け手の存在を無視したような「作品」が示される。CMの直後、「今のは何の会社だったかな?」と頭をひねる事も少なくない。昔に戻れとまでは言わないが、もっと企業のメッセージや製品の良さがストレートに伝わる、視聴者の方に顔を向けたCMを期待する。
    • ペット・フードのCMについて。「犬・猫に限らず、ペットとのキスや餌の口移し等は人獣共通感染症の危険性がある」という理由から、多くの医療関係者が厳禁行為であると指摘しているにも関わらず、犬に飼い主の口をなめさせるシーンがあり、この行為の危険性の認識を希薄化させてしまう恐れがある。

    【BPOへの意見】

    • 関西系お笑い芸人のメンバーの一人がラジオ番組のコーナー毎に”青少年委員会の見解?について触れ、「バカ、アホ」の言葉をはさみながら「見解に従わない」と過激に批判を繰り返した。公共の電波を使って流すことを放置することは局の問題である。局が見解に関心がないのかということになると、BPOの存在の意味が問われるのではないか。見解を出したら、フィードバックとして局に見解への対応を求めるとか、さもなくばBPOでは無理かもしれないがモニタリングをするなどすべきではないか。
    • いわゆる超自然現象、例えば死者の霊との交信、霊の憑依、前世などを肯定的に扱う番組について。番組では一度もこういった現象を客観的・批判的・科学的立場から検証していない。したがって、この番組は明らかに民放の放送基準の複数の条項に違反している。このような番組をBPOは容認しているのだろうか。もしBPOがこのような番組を放置するのなら、BPOがテレビ業界の放送倫理を向上させてくれると期待している多くの視聴者を失望させることになるだろう。ぜひともBPOで、この番組のような超自然現象を肯定的に扱っている放送基準違反の番組について厳しく検討していただきたい。もし、BPOがこういった問題のある番組をテレビ局側に配慮して放置、看過するのなら、BPOはテレビ業界の自浄作用に少しも貢献できない団体なのだと考えざるを得ない。そうなれば、総務省がテレビへ干渉するのもやむをえない。BPOには危機感を持って積極的に行動していただきたい。
    • 亀田親子と所属ジム会長への処分が決定し報道されたことはよしとするが、では彼らを散々煽りたてそれをダシに番組化し金儲けをたくらんだ結果、スポーツ報道にもとるマッチメイクをして中継放送を繰り返すなど視聴者に誤ったスポーツ報道をする放送局に対して誰がとがめるのか。自浄作用など微塵もないこの局の姿勢をただすのがBPOではないのか。スポーツ(ボクシング)を芸能番組化しバラエティー番組と同列の扱いをしたこの局は、過去に多くの疑惑や不祥事を重ねているではないか。もっとBPOがしっかり指導してくれなければ困る。最近の放送のモラルはひどくなる一方で、むしろこちらの方が問題だと考えている。これを見過ごすようではBPOは信用されなくなる。青少年委員会副委員長問題で矛先が鈍るようではBPOの存在を問われることになりかねない。何回も意見をBPOに伝えているが局には伝えているのだろうな。それを受けたテレビ局が何も反応しないのならそのこと自体が問題で、BPOにもっと頑張ってほしい。

    青少年に関する意見

    【<「出演者の心身に加えられる暴力」に関する見解>に対する意見】

    規制への反対意見

    • テレビでの暴力描写、エロ表現等、何かと規制したがるが、規制したところで青少年への悪影響が本当に抑えられるとでも思っているのでしょうか? いくら抑えても、そういったものには興味ある年頃だし、だったら彼等はそういうものを見られる方法を探るし、正直そんな規制など何とも思ってない。抑圧=反動を生むだけだとは思わないのでしょうか? 非常に悪循環だと思います。
    • 本当に薄っぺらい見方だけでテレビ局に自粛を求める見解で、いい加減にしてください。「悪影響を与える」という意見は聞き、「悪影響などない」という意見を無視しているとしか思えない。
    • 定められた勝負をし、その勝負に負けた場合、罰ゲームを課すことに何の問題があるというのでしょうか?逆に「負けられない」という気持ちから、その勝負に対するモチベーションの向上や、集中力が増すのだと思うのです。勝負に勝った場合に賞品が貰えるのと全く同じ効果です。実社会においても往々にしてあります。むしろ、健全な青少年がこのような駆け引きを知らぬままぬくぬくと育ってしまって、実社会で潰されてしまう方が危惧されます。今回のような浅はかな意見の押し付けはやめて頂きたい。
    • 僕はずっといじめられっ子だったが、バラエティー番組を見ることで今まで救われてきた。これ以上、バラエティー番組をいじめるのは止めてください。お願いします。
    • 番組内でお笑い芸人同士が信頼関係の下に行われている罰ゲームがいじめを助長させるという考え方は、あまりにも短絡的過ぎると思います。「イジメ」等の原因は大抵、家庭や育った生活環境にあると思います。本当にたくさんの人が楽しみにしている番組をなくさないでください。DVDの売り上げからも分かるように、本当にたくさんの人が癒され日々のストレスを笑って解消しているのです。
    • これ以上テレビをつまらなくしてどうするつもりなのでしょうか。ぼくのようにテレビのバラエティーを愛し、共に歩んできた人間も多くいると思うのです。そんな人達からからおもしろいものを奪う権利があなた方にはあるのでしょうか?そもそも苦情だけではなく、感謝の意見なんかも受け付けてはいかがでしょうか。バラエティーへの苦情より感謝の意見のほうが多いと思うのですが。

    他のジャンルのほうが問題

    • 「罰ゲーム」を規制する?じゃあ、人を簡単に切り捨てる時代劇も廃止にすべきだ。それと、残酷なシーンもあるサスペンスも廃止にするべきです。青少年が一番影響されているのは、アニメや時代劇、サスペンスだ!こういうものを先に廃止にすべきです。
    • 罰ゲーム云々言う前にマスコミの偏向報道、捏造報道を先にどうにかするべきだ。
    • バラエティー番組の罰ゲームが過激だと言っていますが、ある程度ないとつまらない番組ばかりになります。昔に比べてバラエティー番組がドンドンつまらなくなっていっている。BPOは過敏に反応しすぎだと思う。不快に感じるならば見なければ良いのでは?それよりも無秩序に色々な事を煽るワイドショーの方がよほど問題だと思う。あれこそプライバシー侵害なのではないですか?大人と子供では見たい物が違うし、感じ方も違います。色々な番組があるから選択して見る。全てが同じ様になったら面白くないでしょう。大人が勝手に善悪を決めるのではなく、ちゃんと子供の意見を聞くべきです。

    親の教育やしつけが問題だ

    • 罰ゲームの自粛? 例えば、子供が触るもの全てに抗菌処理を施したら子供達はどんなに弱い子になるでしょう。それよりもむしろ病気にかかってみて免疫がつき、治す為に食事をしっかりとり、睡眠をとる事で体力も上がり健康な子に育つのではないでしょうか??それと同じ事で、世の中の悪い因子を取り払ったところで、何が解決するんですか?TVよりも学校よりも、まず何よりも親の心構えを改めるように働きかけるべきでしょう。夜中に子供を連れまわさないとか、他人に迷惑をかけないとか、挨拶がきちんと出来るとか、基本的なことが出来なくて、いくらTV番組の内容を変えても同じ事ですよ。
    • いつから日本はこんなに”過保護”になったんですか?テレビで行き過ぎた行動があったり発言があったりしたら、それをテレビ側に止めさせるんではなくて「こうしちゃいけない」と教え正すのが本当の大人でしょ?親でしょ?完全に日本はおかしい!少年犯罪や非行が増えないように配慮しているつもりで、こういった過保護の大人のやり方を確実に増やしている。

    提案

    • バラエティー番組の罰ゲームについてのBPOの見解を新聞で読んだ。結構なことだと思うが、この見解に従わずに罰ゲームを放送し続ける局が出てきた場合はペナルティはあるのか。もしペナルティがないのなら制度を作るべきだ。テレビは自分達の不祥事に対しては全くといっていいほどペナルティを受けていない。BPOが放送局に対してペナルティを課さないなら、テレビは今のまま変わらないと思う。
    • 携帯電話ですら携帯電話会社によってフィルタリングが推奨されている。パソコンでもプロバイダなどによってフィルタリングソフトが用意されている。テレビだけがフィルタリングを用意せず、表現を規制しろと言っているのはおかしい。ちゃんとテレビもVチップでフィルタリングするべき。

    評価する意見

    • BPOがバラエティー番組の罰ゲームなどに関する見解を公表したことを心強く思っている。最近のテレビ番組は悪い方向にエスカレートしすぎだと思う。これからもBPOの積極的な行動に期待している。
    • 「よく言った!」の一言に尽きると思います。過激な暴力表現や性描写、やらせ、情報操作ともとれる偏向報道など、最近のテレビを取り巻く問題は枚挙に暇がありません。これからも、テレビ局が適切な番組制作を行うようBPOの監視の目を十分に生かしていただきたいと思います。
    • バラエティー番組の罰ゲームの自粛を求めるBPOの取組には大賛成です。実際、子供時代を過ごしてきてバラエティー番組で芸人たちが行う罰ゲームや暴力が実際のいじめの原因になっているという実感があります。むしろ、あれはいじめそのものではないでしょうか?いじめだけではなくてモラルの低下も低俗な番組から影響を受けている部分は多いと思うし、よく指摘されるテレビゲームなどよりよっぽどひどいと思います。この問題に関してBPOには自信を持って活動してもらいたいです。

    【ボクシング中継関連】

    • アナウンサーが全面的に挑戦者・亀田大毅選手を応援するという、前代未聞の放送倫理に反する番組作りをする局に対して、視聴者の一人として、強い不快感を覚えた。特にスポーツ中継の場合、アナウンサーが中立であることは大前提だ。ボクシング中継中、会場全体が亀田選手の反則について、強いブーイングを発しているのにもかかわらず、今回の番組ではアナウンサーが亀田選手を擁護する発言が相次いだ。まったく信じられない愚行である。このような番組作りをこれからも行うなら放送界から除名処分にするべきではないか。亀田選手をはじめ、亀田一家の発言は以前から苦々しく感じており、青少年に与える影響も少なくない。
    • 亀田選手の反則行為や同トレーナーのスポーツ倫理に欠ける行為に対して、厳しくも当然の処分が下された。だが、そもそも最初から亀田選手を全面的に売り出し、バックアップしてきたのはテレビ局である。トレーナーについては、去年から厳重注意を受ける不謹慎な行為を繰り返していたにもかかわらず、また、八百長疑惑で数万件を越える視聴者の抗議があったにもかかわらず、あえて放送を続けて来た。同選手の言動は礼儀に欠け乱暴で青少年に多大な悪影響を与えかねない。
    • 亀田ボクシングの試合を見ましたが放送局の対応に問題があると思います。亀田一家は社会的常識が無く、チャンピオンを「ゴキブリ」呼ばわりしたり、負けたら切腹などと非人道的なことを平気で言います。試合では、反則のオンパレード(ルール無視)。反則をセコンドから指示している。このような家族を正当化し、堂々とテレビで取り上げ、中継するなんて、許せません。各種アンケートでも、永久追放など厳しい内容になっています。当人だけでなく、それを担いで、お金儲けをやっている放送局は厳罰に処すべきだと思います。日本人にこのようなことを正当化する人が出てきて、それをまねする青少年が増えて、モラルが無い社会になります。放送局には、モラルを守れない人は出演させないでもらいたいです。
    • 最近、亀田家問題を取り上げているようだが、いささか過剰な気がする。取り上げる理由はボクシングの違反行為だが、それは違法行為ではないわけで犯罪者ではないですよね?各局の報道番組では様々なコメンテーターが亀田家の暴挙?などを批判しており、亀田家を追い詰める事を煽っているような気がする。公共の放送を行うメディアがこのようなことをしていいのだろうか?いじめ問題が多発している近年、メディアがこのようなことをしていいのか?このような行為は許されてはいけないと思う。亀田大毅さんはまだ18歳、まだまだ未来のある青年だ。そんな人間の未来を葬るような行為は絶対許されないと思う。

    【低俗、モラルに反する】

    • バラエティー番組。冒頭の部分をみて面白そうだと思ったが、新聞のラジオ・テレビ欄を確かめて驚いた。「R指定 処女一万人の・・」と青少年にはとても刺激的な文言が並び、女性にとっては非常に不愉快なサブタイトルである。これだけで続きを見る気が失せて消してしまった。ラジオ・テレビ欄は宣伝効果を計算して派手な言葉が並ぶのは分かるし、新聞の掲載内容どおりのものが放送されたかは不明だが、それ以前に青少年への影響を考慮し、ラジオ・テレビ欄の文言にも一層の注意を払うべきだ。
    • バラエティー番組。午後7時から8時54分と幼稚園児でも起きている時間帯、ましてや小さな子ども達も好きな子役が出演していたので、子役が出演したコーナーが終わってもそのまま見続ける子ども達も多いはず。しかし番組後半には”夜這い”や”覗き”等を題材にしたギャグを放送した。番組を発信する側の小さな子ども達への配慮があまりにも欠けている。
    • ラジオ番組。「いらない人募集!」とメールを募集して、あざけり笑うといった内容。芸能人や有名人とはいえ、個人名を挙げていらない人呼ばわりするのは不愉快だし、時間的に若い人や子どもも聴いていると思うのでやめてほしい!この番組はいつも似た内容を放送しているし、ナビゲーターが気に入らないゲストだとあからさまに馬鹿にした態度をとるのもよくない!
    • バラエティー番組。同番組で、読み間違えるとチョークが顔に飛んでくるシーンがあります。これは、いくらなんでもやりすぎではないでしょうか。顔面に速いスピードでチョークの先が飛んでくるのですが、当たり所が悪ければ怪我につながりかねないと思います。
    • 情報バラエティー。各国のテレビ番組を紹介していた。その中で「隠しカメラで撮った」とされる映像で、オフィスで女性がコピーをしていて、その後洋服を脱ぎ全裸になり自分の体のあちこちの部分をコピーしている様子が放送された。7時台は子ども達も視聴している時間帯で、このような映像を放送してもいいものかと疑問に感じた。

    【報道・情報系番組に関する意見】

    • 最近、凶悪事件などが起こるとすぐに類似した事件が起こる。凶器の入手方法、犯行の状況などをあまりにも細かく報道しすぎているような気がする。報道の自由ということもあるが、これでよいのかと思う。青少年が絡む事件で特に多いような気がする。
    • 情報番組。女性教師による元男子生徒に対するいかがわしい行為について、罪の大きさに対し容疑者の子供がいる自宅まで映して2度と立ち上がれないほど叩きのめすような報道はやりすぎだ。事件とは関係ないこの女性教師の親や特に子供について番組で話題にしている。自分の責任でない事件が発生したことにより、弱い立場に立たされた人間に対する配慮が足りない。この頃この様なやり過ぎの報道が多すぎる。
    • ミャンマーで反政府デモを取材中のジャーナリスト・長井健司さんが治安部隊に銃撃され死亡した事件で、各局のニュースはその射殺シーンを繰り返し流しているが、長井さんの家族の気持を思えば、またこの画面を見た子供たちへの影響を考えれば、このシーンの反復報道はいかがなものか・・・不適切ではないかと思う。
    • 情報番組。「過激水着でDVD製作、4人逮捕・児童ポルノ違反容疑」として、18歳以下、未成年の過激水着のDVDを作成した人間が逮捕された。番組では未成年者の過激な水着での映像が放送された。つまりテレビおいて結果的に児童ポルノが放送されたことになります。児童ポルノを放送することは非難されてしかるべきです。
    • 長野父親斧刃殺人未遂事件について。影響があるであろうとアニメが放送中止されたにも関わらず、このような事件が起きたことは京都父親殺害事件のニュース報道の影響があるとしか言えない。アニメが放送されていない以上、この事件では影響はない。アニメよりも報道の方が事件を引き起こす影響力がある。

    【差別や偏見を助長する】
    【差別や偏見を助長する】

    • バラエティー番組。放送の中でPCソフトウェアの紹介があったのだが、その放送内容は明らかに「オタク」と呼ばれる人たちに対する偏見であり侮蔑的な放送であった。本題であるソフトウェアは殆ど紹介されず、オタク叩きに重点を置かれた番組構成になっており、オタクに対する偏見や差別感を社会に植え付けてしまう危険性が極めて強く、オタクに対する人権侵害であると思いました。
    • バラエティー番組。悩みを抱えた女性が、整形手術などにより変身していく様子を伝えていたが、不適切な表示が目立った。少女時代に受けた差別用語「かまきり女」「かまきりの叫び」等を、そのままテロップで表示していた。新聞のラ・テ欄の告知も同様の表現をしている。番組を見た子供達が今後”いじめ”言葉として使う危惧がある。何故人権を無視した差別用語をためらいも無く用いるのか。この時間帯の番組は表現に細心の注意をはらうべきである。
    • 討論番組。「モンスターペアレント」について放送していた。10月から学校で自分の子供に関する「理不尽な苦情」や「無理難題な要求」など、常識はずれの要求を突きつける保護者を総じて「モンスターペアレント」と呼ぶようになった。一部の教育関係者が使用し始めた言葉であるが、苦情を申し入れた親達の意見が、正しいか否かの判断がつかない子供達が”モンスターの子”と、差別や虐めを受ける可能性を否定出来ない。確かにこのような保護者に対し、教職員が四苦八苦している現状は別の番組でも取り上げていたが、名称については再考の余地があるのではないか。

    【性表現について】

    • アニメ番組。このアニメは幼女を性の対象とするアニメで、性の表現が著しく突出した作品であり、ロリコン犯罪を助長する作品です。この作品以前にも幼女の性を売りにしたアニメ番組が多数ありました。もはや、放送局もロリータコンプレックスの方が大半を占めているのかと疑いたくもなります。このようなアニメが深夜放送だからという理由でなんの規制もされずに垂れ流されては娘を持つ親としてはとても許しがたく思っています。最近、教育者の幼女へのいたずらなどマスコミを騒がせていますが、学校へ娘を見送る親としては、もはや怒りの限界でもあります。ましてや訴えることさえ出来ない幼い子供達のことを少しでも考慮していただき早急にこの放送を中止をしてもらいたいです。
    • 報道番組。小学6年生の勉強合宿に密着取材という特集で、男子の入浴現場を放送していた。局部やでん部など映ってしまったシーンはカットされずにそのまま放送されていた。そもそも男の子の羞恥心やプライバシーを無視して浴場でカメラを回すのは問題だと思う。ましてやそれをカット、修正の編集作業が行われず放送されてしまう番組は無責任で杜撰。女児については児童ポルノに引っ掛からぬ様厳重に扱って、男児の裸は高学年だろうと平気で放送されるのはおかしい。男児に対する差別だと思う。またたとえ数秒のシーンであっても児童・少年ポルノ愛好者の間で動画や画像が出回るという危険性もある。取材における児童(特におろそかにされている男児)の裸の撮影および放送を法律で全面的に禁止すべきだと思う。

    【CM・番組宣伝に関する意見】

    • 最近、朝夜問わずパチンコ台のCMが放送されているが、パチンコは18歳未満はお断りの遊びである。それにもかかわらずゴールデンタイムにCMを流しても良いのか?お酒やタバコのように規制をしてほしい。

    【要望・提言】

    • 地上デジタル放送になることで、B-CASカードなどによって暴力や低俗、露骨な性表現の視聴制限導入が可能になる。欧米では既に視聴制限を導入している。日本でも導入する段階に来ているのではないか。BPOには「低俗だから放送するな」「放送局がテレビで暴力行為を放送していいのか」という一方的な非難が寄せられている。実際に深夜アニメなど放送中止にされているものもある。放送中止は検閲や表現の自由に関わる問題で放送中止や規制を導入すべきではない。B-CASカードの事前登録により、子供のいる家庭では暴力や露骨な性表現を物理的に見られないようにする、見たくない人は予め見られないようにする視聴制限を導入していただきたい。
    • バラエティー番組。最近、お笑い番組を批判する投稿ばかり目立つが、この番組に子供達が参加する事を推奨したい。漫才には国語能力と掛け合いの表現能力が必要であり、コミュニケーション能力が低下している子供達こそ参加するべきだ。人を馬鹿にして笑うのではなく、人を幸せな方法で笑わせる人間にする、そういう情操教育が必要だ。実践している教師もいます。

    【推奨意見】

    • バラエティー番組。食べ物を玩具にするとはけしからんと見ていたが、大食いというよりまさにアスリート、スポーツだった。不覚にも感動した。何より美味しそうに食べている選手達に感心した。「いただきます」ときちんと言っているところにも好感が持てた。好き嫌いせず何でも美味しく食べるということを訴えているように感じた。

    【視聴者意見への反論・同意】

    • 今のテレビ放送などで不適切な部分はあるが、BPOに寄せられている意見を読むと過剰反応すぎると思う。確かにテレビに影響される人もいるが、子供が見ているのならば保護者が「これは、おもしろいけどだめだよ」などと反面教師的に扱えばいいのではないか。むしろ、言葉でいうよりも映像で見せて「これはダメ」というほうが具体性がある。テレビ局にはそういう意図はないだろうが、そういう風に使えばいいし、視聴率主義は仕方がないと思う。娯楽のテレビが倫理性ばかりを追っていれば娯楽でなくなるのではないか?娯楽と倫理性は相反するものではないだろうか?
    • BPOに寄せられた意見をいつも見ているが、特にバラエティー番組に対して、視聴者自身のストレスのはけ口的な過激な表現ばかりで見苦しい。特にバラエティー番組などでは、ショーでは見えない部分での芸能人同士のマナーとルールがあるのであろうし、それを前提にした上での不真面目な部分もあるかと思う。それを分からずして単に批判され続けるのは筋違いであり、これらの意見をそのまま鵜呑みにしてはタテマエばかりでどんな番組もただただ真面目に当たり障りなく作るのでは番組の深みを減らしかねない。

    【その他の意見】

    • よくバラエティー番組などで、お笑い芸人などが「万引き」をギャグとして軽々しくあつかっています。まるで少年時代に、誰もが通る通過儀礼とでも言わんばかりです。「笑って許してもらえる」「捕まっても武勇伝として笑い飛ばせる」ような印象を、若者の間に広めていると思います。刑罰だけが抑止力ではありません。捕まったら後ろ指さされるぐらいの社会的な風潮を作らなければならないのに善悪の区別もつかない芸人が公共放送で垂れ流しているのは不愉快というより、非常識にすら感じられます。
    • バラエティー番組。この番組だけにいえることではないが、大食い競争のようなものを小さい子供と一緒に見ていると日本人の鈍感さを感じずにはいられない。世界各国で食糧難にあえぐ子ども達がたくさんいるのに、日本人が食べたくもない料理を味わうこともなくただ口にほおばる姿は、不快感こそあれ、感動も面白さも感じない。また、その挑戦者に12歳の少年を起用していることについてもとても問題に思う。どうみても肥満体型にあるその少年にそのような行為をさせることは、国が健康増進法という法律を作ってまで防止しようとしている生活習慣病の危険を全く無視した内容。テレビで行われていることが、当たり前のことととりがちな子ども達が見ている時間帯であのような内容の番組は控えて欲しいと思う。
    • 映画番組。この作品はホラー映画にカテゴライズされる作品で、人間や犬などのゾンビが登場する。本作は有名な映画でありながらも非常にグロテスクだから、青少年のみならず一般の大人の方にも恐怖と不快感を与えかねない。番組冒頭に「ホラー映画等が苦手な方はこの番組の視聴を取りやめるなどの対処をお願いします」などといったテロップを流してはいかがか?例えば、ある戦争映画ではそのようなテロップが流れた前例がある。