視聴者からのご意見

2009年6月に視聴者から寄せられた意見

2009年6月に視聴者から寄せられた意見

日本郵政の社長人事での大臣辞任から、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」、東国原知事の国政への転身問題、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、そして、総理の解散時期の決断と発言のブレなど、政局の動きにつれて、それぞれの報道に関する意見が多数寄せられた。

今月もニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。日本郵政の社長人事での大臣辞任から、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」、東国原知事の国政への転身問題、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、そして、総理の解散時期の決断と発言のブレなど、政局の動きにつれて、それぞれの報道に関する意見が多数寄せられた。

6月に電話・FAX・郵便・EメールでBPOに寄せられた意見は1,681件で、5月と比較し256件減少した。

方法:Eメール65%,電話30%,FAX3%,手紙ほか2%
性別:男性70%,女性26%,不明4%
世代:30歳代36%,40歳代21%,20歳代20%,50歳代11%,60歳以上10%,10歳代2%
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。6月通知数は745件(31局)であった。
またこの他に、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、32件を全加盟局・局に送信している。

意見概要

人権等に関する苦情

6月中にBPOに寄せられた視聴者意見のうち、放送人権委員会関連の苦情の内訳は次のとおり。

  • 人権に関する審理・斡旋の要請・・・・・・・ 1件
    (個人または直接の関係人からの要請)

番組全般にわたる意見

【意見の傾向】

6月の視聴者意見については、今月もニュース・報道番組・情報系番組での政治報道についての意見が多かった。日本郵政の社長人事での大臣辞任から、麻生総理・鳩山代表による「党首討論」、東国原知事の国政への転身問題、民主党鳩山代表の「故人献金疑惑」問題、そして、総理の解散時期の決断と発言のブレなど、政局の動きにつれて、それぞれの報道に関する意見が多数寄せられた。特に与野党の取り扱いに偏りがあるとの指摘が多く、キーワード検索の「偏向」で83件、「公平」で77件が該当した。また、同じ報道に関する意見で、今月は放送局や番組を特定しての意見よりも報道全般への意見が多く見られた。そして、報道の是非を具体的に批判した「不適切な報道」が90件あったのに比べ、広く「報道のあり方」を論評した意見は174件あった。キャスター・コメンテーターの発言に対する批判意見は今月も多く、「不適切な発言」のキーワード検索では88件が該当した。
また、報道番組・バラエティー番組も含めて出演者の言動に対する厳しい意見も相変わらず多く、「不適格な出演者」には106件が該当した。意見内容では、今月も、近代日本の歴史に焦点を当てたシリーズ企画関連意見が72件あった。
バラエティー番組に関する意見は今月も少なかったが、ドラマについては、アイドルが主役の番組で、殺人シーンがリアルで残虐過ぎるという意見が16件あり、また、自社製作の映画の宣伝をするために、主役たちが朝から晩まで番組にゲスト出演することに対する批判意見が14件あった。また、『今夜もハッスル』が突然放送打ち切りになったことに関して、BPOの対応についての意見も含め、24件の意見が寄せられた。放送局の視聴者応対に関する意見は今月も多く46件、パチンコ・消費者金融の規制など、CMについての意見は82件、また、ラジオに関する意見が今月は20件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は前月より約10件増加した。
サンテレビ制作番組『今夜もハッスル』の終了については、24件の意見が寄せられた。また、ドラマ番組について、凄惨なシーンや設定が青少年に悪影響を与えるという批判的意見が、例月に比べて多く寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • つい数日前まで、各局は「新型インフルエンザ」について過熱報道をしていたのに、感染者数の増加が少し落ち着いた途端に全く話題にしなくなった。まだ感染の危険性がなくなったわけではないのに早々にこの話題から手を引くとは、いかにも目先の新しいものを追いかけるマスコミらしい。マスコミはそれで良いかも知れないが、国民は依然としてインフルエンザ情報を求めているのだ。
  • 大阪市で娘さんが母親やその内縁の夫らに遺棄された事件で、母親と内縁の夫がまだ「犯人である」と断定できていない段階で、この二人に無遠慮にマイクを突きつけインタビューをしていた。母親はヒステリックに「やめてくださいって言ってるでしょう!!」と答えていた。報道は”結果オーライ”ではいけない。”推定無罪”の段階で、このようなインタビューの映像を使って報道してしまうのは危険だと思う。報道によって視聴者に先入観や偏見を与えてはいけない。
  • マンション火災の目撃者としてテレビのインタビューを受けた。男性リポーターに顔は出さないようお願いし、リポーターもカメラマンにそのことを伝えたと記憶している。ところが、その日の夕方のニュースで、私の顔が放送されてしまった。その後、人に合うたびに、「見たよ」「顔がバッチリ映っていたね」「写して欲しいって言ったんじゃないの」と言われ、その度に、「顔は写さないと約束したのに」と弁解しなければならなくなった。そこで、テレビ局に「顔は出さないと約束したのに、放送されて迷惑している」と苦情の電話をすると、「顔を出さないで欲しいとは理解しなかった。真実味があるので顔を出して放送した」と言われた。顔を出して放送するのなら、事前に私の承諾をとるべきだ。
  • 栃木県足利市で4歳の女の子が殺害された「足利事件」で逮捕され服役していた方が、逮捕から17年半ぶりに釈放された件が報道されている。しかし、被害者の4歳の女の子やその家族について気遣う報道が一切ない。一言「亡くなった女の子のご冥福をお祈りします」という言葉があってもよいのではないか。これでは”被害者不在”の報道である。
  • 「児童ポルノ単純所持規制」について、中立性に欠けた放送があった。「単純所持規制」における危険性や、諸外国で起きている問題などは、全く報道されなかった。一方的に「規制すべき」という主張ばかりが取り沙汰されており、これでは「世論の誘導」と受け取らざるを得ない。諸外国では、親が子の入浴中の写真を所持していただけで逮捕されたり、ジャーナリストが情報を集めていた際に、その資料を単純に所持していただけで逮捕されたりしている。それなのに、この法律の危険な側面を伝えないのは明らかに問題がある。
  • 全盲の日本人青年が国際ピアノコンクールで優勝したことを伝える際、「彼の音楽性のどの部分が評価されたのか」という最も大切なことを脇にやり、「全盲」であることばかりを強調していたのが実に残念だった。この青年は「自分では”全盲”を意識したことはなく、ピアノを演奏する上で不利だと感じたこともない」と言い切っている。正に”実力”が認められたわけであり、本人もその点が一番うれしいのだと思う。メディアはそうした「演奏家としての喜び」を伝えるべきなのにそれをせず、勝手に「ハンデを克服しての快挙」などと陳腐な美談に仕立てて視聴者の感動を誘おうとしていた。「何でも”涙”に結び付けなければ、視聴者は喜ばない」という思い込みによる報道のスタイルは、実にレベルが低く、視聴者を馬鹿にしていると思う。
  • 政府の追加経済対策である補正予算の中の「国立メディア芸術総合センターの創設」に触れていた。司会者とコメンテーターは、このメディアセンターを「税金の無駄使い」として批判していたが、根拠もないのに「無駄だ」と発言するのはおかしいと思う。また、今回の経済対策は「国立メディア芸術総合センター」に限ったことではない。「中小企業支援」や「雇用対策」「インフラ整備」「エネルギー開発」等々、実際は多岐に亘る内容なのだが、これらについてはほとんど報じていない。これでは「国立メディア芸術総合センター」をネタに、野党と一緒になって政府を批判しているとしか思えない。
  • 東京の放送局は、行政における税金の無駄の象徴として、東京以外の地域の道路や公共施設、いわゆる”箱物”についてよく取り上げている。事実を伝えてはいるのだろうが、どうして東京以外の地域のことばかりが取り上げられ、東京のことが全くといっていいほど報道されないのか疑問を持つ。東京でも、他の地域同様に無駄なものがたくさん建設されているではないか。他の地域では許されなくても、首都である東京ならば何でも許されるのだろうか。行政の仕事に無駄や誤りがないかをチェックするのは報道機関としてもちろん大事だが、東京でも他の地域と同様に行政の無駄や誤りがあることを厳しくただすべきだ。
  • 金正日総書記の後継者問題やミサイル問題など、「北朝鮮」をワイドショー的に話題にする番組が多過ぎる。北朝鮮で核実験が本当に行われたのかどうかだって誰も見たわけではないはずで、核実験の規模の大きさなど、はなはだ疑問である。テレビの情報番組などが「将軍様の元料理人」なる人物を出演させて興味本位で騒ぐのは、見ていて滑稽ですらある。
  • 鳩山民主党代表の政治団体への献金についてだが、「亡くなった人からの個人献金があった」という事実があるにもかかわらず、テレビでは一切の報道がない。次期首相となる可能性がある政治家の政治資金について不明瞭な記載があることが判明し、場合によっては迂回献金の可能性もあるというのに、それを報道しないのは民主党擁護のための偏向報道であり、不偏不党の原則を破るものである。
  • 元教え子に裸の写真を送るように強要した小学校教諭が逮捕された事件を伝えていたが、逮捕された途端に、それまでにこっそりと隠し撮りをしていたと思われる容疑者の映像を流すのはおかしいと思う。事前に警察から情報が流されていたのだろうか?子どもに挨拶する様子や、任意同行を求められた瞬間の映像などもあり、ずっと狙っていたように思われてとても怖くなった。逮捕される以前は一般人なのに、こんなふうに日常生活を隠し撮りすることに問題はないのだろうか?
  • 「足利事件」について、当時の報道のあり方が正しかったのか、誤りは全くなかったのか、きちんと真実を伝えることにのみ徹していたか、それとも、ただ単に警察や検察の情報を鵜呑みにして、犯人と結びつけるようなことが行われていなかったのか等々を検証した番組はないように思う。だが、それでよいのだろうか。今回の件は、それらを反省すべき良い機会と思っている。
  • 障害者郵便の不正利用に関する報道で、どこのテレビ局も「国会議員が関わっていた」と報道しているが、その国会議員の名前を報道しないのはどういうことか。その国会議員が野党だからなのか。もし与党の議員ならば連日のように報道するくせに、この差は一体何なのか。

【番組全般、その他】

  • テレビ局のアナウンサーらによる劇が上演され、その録画を深夜に放送していた。普段ニュースを読む姿でお馴染みのアナウンサー達が、「黒タイツ」や「ヘソ出しルック」等のあられもない姿で役を演じていた。このようなものを放送する意義があるのだろうか?かえって局アナの評価を落とすだけだと思う。
  • チビッ子の地図をたよりに、芸能人がお家に訪ねていくというコーナーがある。しかし、テレビで一般の子どもの家までの道順をあんなに克明に言ってしまって良いのかと心配になった。個人情報の大切さが叫ばれる現代において問題だと思うし、「犯罪」に結びつく可能性も捨て切れないと思う。もっと深く考えてから番組を作ってほしいと切に願う。
  • 「全裸になって公園で騒ぎ、逮捕されたアイドルタレントが復帰する」と各局のワイドショーで騒いでいる。でも、復帰は早過ぎると思う。どんな罪であるにせよ罪を犯したのだから、もっと自分の罪を考える時間を与えるべきだ。地デジのCMの復帰はまだのようだが、せめて総務省関連のCMくらいよく検討してから決めて頂きたい。
  • 焼肉店の韓国人シェフが「床に肉を叩きつけて美味しくする」として、土足で歩く地面に牛肉を叩きつけているシーンが放送されたが、衛生的に問題があるのではないか?事実なら保健所に連絡して、事件として放送するべきである。仮に番組側の演出であるならば、言語道断だ。
  • 番組の中で「アスパラガス&塩尻産赤ワイン」のプレゼントがありましたが、未成年者の応募を禁止する表示やコメントがありませんでした。飲酒の低年齢化が問題になっている今、プレゼントが赤ワインなのですから、未成年者の応募規制を明確にするべきだと思います。
  • 関西の放送局の番組は、出演者がみな関西弁で放送している。関西地方だけ放送されているなら、どんなに汚い関西弁を使ってもいいと思っているのだろうか。全国ネットの番組の司会者で、怒ると急に汚い関西弁になる人がいるが、放送は正しい日本語で伝えるべきだと思う。放送というのは、井戸端会議をしているのとは訳が違う。関西の番組といえども、標準語で放送するべきである。
  • 公共の電波を使って、一日中、異常と言える量の自局製作の映画の宣伝をする行為は問題ではないのか。自局の儲けのためだけに、ここまで公共の電波を使用することは到底許されることではない。国民の共有の財産である電波を完全に私物化している。
  • プロ野球中継を見ていると「負け越し」の数を「借金」と表現している。しかし、野球の負けのことを「借金」と表現するのは正しい日本語とは言えない。視聴者の中には借金に苦しんでいる人も見ているだろうし、「借金」と繰り返し言われては野球中継が楽しめないだろう。ちゃんと「負け越し」と表現すべきだ。
  • ホタルイカの扱い方が非常に不愉快だった。「ホタルイカの光で勉強できるか」という内容で、生きているホタルイカを机の上に放置したり乱暴に扱うなどしていたが、生きているもの、食べるものに対しての尊敬の気持ちが足りないのではないか。まったく「食べ物」としての扱いではなかったが、協力してもらった漁師さん達への配慮もなかった。バラエティー番組として全く笑うことができない、残酷な内容だった。テレビ局にも抗議の電話を入れたが、対応した方は「実験ですので」と開き直りとも取れる応対だった。専門家や科学的な根拠に基づいた実験でないことは明白なのに、よくそのような言い訳ができるものだとあきれてしまう。
  • スポーツニュースのコーナーで、司会者が「イケメンプロゴルファー」という発言をした。しかし、スポーツの報道に「イケメン」や「美人」という形容詞は必要ないと思う。番組によっては、優勝した選手よりも2位以下の「イケメン」あるいは「美人」選手を優先して扱うことがある。バラエティー番組ではないのだから、純粋に技術の高さを報道すればよいのではないか?
  • 女性のゲストが「スーパーなどで会計の前にコーラ等を飲んで、飲みかけをレジに持って行って会計する」と発言し、司会者も「母親がやっていたので、自分もたまに飲んでから会計を通したりもする」と発言していた。外国では良くあることらしい。しかし、日本では販売店の事前了解がなければ、れっきとした犯罪である。事後に料金を支払えば良いというものではない。この番組は生放送ではないのだから、この発言部分は犯罪行為を助長する恐れがあるとして編集でカットすべきであったと考える。
  • 報道機関は、政府の宣伝の片棒を担ぐかのように「エコの電気製品に買い替えるとポイントがつく」「エコカーに買い替えると税金が安くなる」などと、毎日「エコ」と叫んでいる。しかし、素人の素朴な疑問として、これらはどうも眉唾のようにも思われる。現在使っているテレビはまだ使えるのに、買い替えると古いテレビは処分することになる。自動車を買い替えると、現在使っている自動車はまだ使えるのに廃車にすることになる。エコカーやエコ家電といっても、それを生産するのにたくさんのエネルギーや石油資源を使ったりする。「電気自動車はCO2を排出しない」とは言っても、充電用の電気を発電するのに大変な化石燃料をつかうだろう。そのように考えてみると、マスコミが「エコ」と叫んでいるのは、大企業の営利活動の支援、政府の景気対策の支援でしかないのではないかという気がしてならないのだが、それを解明するような報道がなされていないのではないか。
  • 「ペーパードライバー対決」という企画で、ペーパードライバーの女性タレントが車を運転していた。無謀な急発進・急停車・停止線を越えるなど危ない場面が何度もあったが、中でも一番危なかったのが自転車の通行人を轢きそうになった場面だった。一般公道で、このような企画の撮影をするべきではないと思う。
  • 女優の豪華な結婚式について、大々的に取り上げていた。「超有名シェフ数人による最高級料理の数々」「出されたワインの銘柄」「引き出物」「ご祝儀の相場」等々、賞賛と驚嘆を交えて30分近くにわたり延々と解説していたが、「いつ次の話題に切り替わるのか?」と待ちながら見ていた私はうんざりした。不景気で日々の生活にも事欠く人達が多い世の中を尻目に芸能人が超豪華な式を挙げるのは構わないが、それを大騒ぎして伝えるテレビの無神経さには腹が立って仕方がない。伝えるなら簡潔に新郎新婦の様子を紹介して、「おめでとう」と祝福する程度で十分だと思う。
  • 番組の最後の方で「この後、〇〇!」と字幕で表示されて、CMになった。そして、CMが終わると、その出演者が「次週のゲスト」として紹介された。この番組はいつもそうだが、来週のことなのに「この後〇〇登場!」と煽るのである。実際は次回の登場であっても「この後」と書かれたら、見る側は今からそのゲストが出てくると勘違いする。このように勘違いさせる字幕を出すのは止めて欲しい。普通に「来週〇〇登場!」でいいのではとないか思う。

【CM】

  • 出勤前の夫に妻が鞄をぶつけ、そこに電気保安協会の人が仲裁に入って「漏電遮断器」の設置を呼びかけるCMがあります。恐らく、夫婦の「ピリピリ」した雰囲気と電気の「ピリピリ」をかけたものだと思いますが、鞄をぶつけられている夫の姿が哀れで、見るに忍びないのです。このような夫婦の形をCMで放送されると、子どもが父親を尊敬しなくなりはしないかと心配になりますし、鞄をぶつける行為も真似をしそうで心配です。
  • 炭酸飲料のCMで「高校生しか飲んじゃだめ」という台詞がありますが、何を理由にそんなことを言うのでしょうか。不愉快極まりないです。
  • 番組を見ていると、大変すばらしい「ハンバーグ屋さん」が感動的に紹介されている。ところが終盤になると、いきなり家族や出演者全員が「健康飲料」を飲んでいる話になり、そのままスポンサーの健康飲料のコマーシャルになるという番組である。局とスポンサーに電話をすると、「放送法上も問題がないから放送している」との回答があった。しかし、明らかに「スポンサーによる放送時間の丸抱え買取り」であり、コマーシャル基準に抵触しているのではないかと思われる。
  • 私の子どもは片耳が聞こえず、テレビ番組を通常より少し大きな音量で視聴するのが常となっている。そのとき大変困るのが、番組本編からCMに切り替わると突然音量が大きくなることです。子どもと一緒に見ていると、両耳が健常な私でも驚くことが多々ある。番組中の音量とCMの音量について調査していただき、CMの音量についてガイドラインを定めていただければありがたい。以前、画面の点滅で視聴する子どもに異変が生じたことがあったかと思うが、音についても同様な子どもがいることに配慮していただければ幸いです。

【BPOへの意見】

  • BPOは、12時から13時の間も電話の受付をしてほしい。確認をとりながら伝えたいこともあるので、メールやFAXではなくて電話で話したい。普通の会社員の場合は12時から13時までがお昼休憩になることが多く、それ以外の時間はBPOに電話できない。また、夕方は5時で電話受付が終わるが、もっと延ばせないだろうか。できれば土曜日も日曜日も電話を受け付けてほしい。

青少年に関する意見

【『今夜もハッスル』番組終了について】

  • ゴールデンタイムやプライムタイムに「お色気番組」を放送することは問題だとは思うが、深夜にやることは別に問題がないと思う。深夜は子どもは大抵寝ているので、リアルタイムで視聴することは困難だ。
  • 「子どもが見たらどうするのか」とのことだが、それは親が責任を持って子どもを監視していればいいだけのことであり、番組を打ち切るほどのことではない。
  • BPOの放送局に対する事実上の権限が大きくなり過ぎているのではないかと強く懸念する。たとえこの番組の内容が見るにたえないものであり、放送打ち切りが当然であったとしても、BPOが建前として放送局に対する強制力を持たないと言いながら、事実上、強制力を持ってしまっている事実は大きな問題だ。

【暴力的・衝撃的表現について】

  • 「返り血を浴びる殺人シーン」が予想以上にリアル過ぎだ。あそこまでリアルに殺人の仕方を映像化する必要があったのだろうか。出演者がヒーロー的な存在の役者であり、見ていた子どもも多かったと思う。我が家の場合、この日の放送を見た息子は恐怖のあまり、その夜「怖い」を連発して泣きじゃくってしまった。番組制作者の方には、子どもの心の傷になるような番組は放送しないで頂くよう配慮をお願いしたい。
  • 子どもが子どもを殺害するところからストーリーが始まったが、社会に与える影響を考慮するとそのような題材をドラマにすること自体、問題があると思う。「親子や家族の愛を描く」という目的なら、他に相応しい題材がいくらでもあると思う。
  • 暴力や殺人など過激なシーンが多く、ハラハラドキドキを通り越して恐怖感を覚える。この番組は人気アイドルを主役にしていることから、小中学生もたくさん見ていると思われる。だが、番組制作者は「子ども達に悪い影響はないか」などを考えて作っているのだろうか。いい加減に殺人や暴力の垂れ流しはやめてもらいたい。
  • 原作の展開上、猟奇的なキャラクターや過激な描写があった。アニメでは若干の変更がされていたが、見るにたえないところがある。青少年にあまり影響しないように、放送を深夜枠に変更してほしい。また18時から19時の枠には、過激なアニメに対しての規制を設けて欲しい。
  • 「衝撃映像」と題して交通事故や火災、強盗事件の映像などを何回も放送していた。人が車にひかれる瞬間をスローで繰り返したり、倒れている被害者の方の映像も多く、とても不快に感じた。20代の自分でも見るにたえない映像があったが、放送時間帯を考えれば子どもも見ていると思われるので、精神的なショックを受ける可能性はとても大きいと思う。

【言葉に対する意見】

  • 出演していた女性タレントの言葉遣いが非常に乱暴で汚かった。例えば「すごい」という言葉が若者の間で頻繁に使われているが、ただでさえ下品なこの言葉を更に汚く「スゲェ!」と発音し、放送中にそれを何度も繰り返していた。彼女の話し方には日本語の美しさなど微塵も感じられない。
  • お笑い芸人が別の出演者に「殺すぞ、こら」と言っていた。子どもも見る時間帯の放送で、そのような発言をそのまま放送するのは不愉快である。しかも、発言そのままの字幕まで付いていた。番組を作る側の配慮がなさすぎる。

【性表現について】

  • 司会者が素人の夫婦から性生活も含め赤裸々な話を引き出す番組について、「放送するな」とは言わないが、このような内容の番組を子どものいる時間に放送するのは無理がある。時間を深夜に移行するべきだと思う。
  • (アニメ番組で)女の子をくどいてラブホテルに誘うというもので、夕方の小学生が見る時間帯に放送する内容ではなかった。深夜に放送するならまだしも、登場人物が面白おかしく話す内容は、大人の性的なきわどいギャグだった。小学生の見る時間帯に、性的な内容の放送をするのは止めてほしい。

【その他の意見】

  • 東京・池袋駅前の飛び降り自殺の報道を見たが、飛び降りる瞬間をテレビで映す必要があるのだろうか?あまりに過激すぎて、もし子どもが見ていたら恐怖感にも見舞われる恐れのある映像だ。飛び降りた人にも配慮をすべきだと思う。

【CMに関する意見】

  • 最近パチンコのCMが非常に多い。特に昔のアニメを題材にしたパチンコのCMは、子どもがゲームと勘違いしてしまう。子を持つ親として、このようなCMはやめてほしい。
  • 子どもが見ている時間帯に「パチンコ」のCMが多すぎる。パチンコ以外でも、「競馬」「宝くじ」も「ギャンブル」である。「ギャンブル」を推奨するようなCMは放送すべきでない。