2013年参議院議員選挙にかかわる2番組についての意見
2014年1月8日 放送局:関西テレビ、テレビ熊本
審議の対象となっていたのは、インターネットでの選挙運動解禁についての特集企画で、自民党の比例代表選挙立候補予定者だった太田房江元大阪府知事の選挙準備活動だけを紹介した関西テレビのニュース番組『スーパーニュースアンカー』(6月10日放送)と、自民党の比例代表選挙の渡邉美樹候補が著名経済人としてVTR出演している企画を、参議院選挙投票当日の午前中に放送したテレビ熊本の情報バラエティー番組『百識王』(7月21日放送)の2つの番組です。
放送と選挙の関係について、委員会は3年前の意見(委員会決定第9号)や、昨年4月の「委員長コメント」でも注意喚起を呼びかけてきました。それにもかかわらず、選挙にかかわる同様な問題が再び生じたことを、委員会は重く受け止めて、審議を行ってきました。
今回の意見で、委員会は、この2つの番組について、選挙の公平・公正性を損なう放送倫理違反があったと判断しました。その上で、選挙に関する放送倫理違反の問題の再発を防ぐために、放送業界全体において共有してほしい事柄として、「こころの秤(はかり)をイメージしよう」「組織や陣形を整えよう」などの提言を盛り込んでいます。
2014年1月8日 決定の通知と公表の記者会見
通知は午後1時から千代田放送会館7階BPO第一会議室で行われた。
また、午後1時45分から千代田放送会館2階ホールで記者会見を開き、決定内容を公表した。記者会見には27社49人が出席し、テレビカメラ6台が入った。
詳細はこちら。
2014年4月11日
【委員会決定を受けての関西テレビとテレビ熊本の対応】
標記事案の委員会決定(2014年1月8日)を受けて、当該の関西テレビとテレビ熊本は、それぞれの対応と取り組み状況をまとめた報告書を当委員会に提出した。
4月11日に開催された委員会において、両局の報告書の内容が検討され、了承された。
関西テレビの対応
目 次
- 1.委員会決定の報道
- 2.委員会決定内容の周知徹底
- 3.オンブズ・カンテレ委員会と番組審議会への報告
- 4.再発防止に向けた取り組み
- 5.おわりに
テレビ熊本の対応
目 次
- ◇委員会決定後の対応
- ◇選挙の公平・公正性に関するBPO研修会の開催
- ◇具体的対策の実践強化
- ◇今後の会社全体の取り組みについて
- ◇弊社の意識改革として