青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第99回

第99回 – 2009年3月

視聴者意見について

調査研究について

3月24日に開催した今年度第11回青少年委員会(通算99回)では、2月16日~3月13日までに青少年委員会に寄せられた視聴者意見を基に、ドラマ1本、アニメ1本のVTRを視聴のうえ審議したほか、調査研究について報告があった。

議事の詳細

日時
2009年3月24日(火) 午後4時30分~6時15分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
大日向委員長、橋元副委員長、小田桐委員、軍司委員、是永委員、境委員、山田委員

視聴者意見について

1.フジテレビ『4夜連続ドラマ「血液型別オンナが結婚する方法♪」』

血液型別に女性の結婚をテーマにした深夜ドラマについて、「血液型による偏見や差別を助長し、人々に間違った知識を与えているのと同じである」といった視聴者意見が寄せられ審議した結果、「タイトルのネーミングや血液型によって運命的な結婚をする企画内容には問題がある」との意見も出されたが、委員会としては「ドラマとしては問題がない」という意見が大勢を占めた。

<委員の主な意見>

  • ドラマのことであり、情報番組と違い血液型を科学的に取り上げた内容ではないので問題ないと感じた。
  • ドラマとしては問題ないが、血液型の性格をテロップで表示したり、血液型で運命的な結婚に結びつける演出には違和感がある。
  • タイトルのネーミングや血液型で結婚のパターンが異なるといった企画はインパクトがあるだけに問題だと思う。

2.テレビ東京『あにてれ「銀魂」』

夕方に放送されているアニメ番組について、「大人のアニメ顔負けの過激描写が多いのに驚いた。深夜ならばともかく、夕方の時間帯には放送すべきではないと思います」といった意見が視聴者から寄せられ審議した結果、委員会として「性的描写については露骨ではあるが今回特に問題にすべきとまでは考えられない。ただ、放送時間帯には配慮が必要と思われる」という意見で一致した。

<委員の主な意見>

  • 夕方の時間帯に放送するには露骨過ぎるし、子どもが見て理解できるのか疑問だ。
  • 放送時間帯の配慮が必要だ。制作者は同時間に多くの子ども達が見ることを考え作るべきだ。
  • アニメなのでストーリーの流れで性的描写があってもいいが、作り手は子どもが見る夕方の時間帯に放送することを考えてほしい。
  • 性的表現が露骨だからというより、親子で見られないものはゴールデンタイムでの放送は避けてほしい。
  • 夕方の時間帯は母親が忙しいため、子どもたちだけでテレビを見ているので、もう少し配慮が必要ではないか。
  • 時間帯は問題あるが、性的、暴力的なものを全て排除するという風潮には疑問がある。

調査研究について

橋元副委員長から調査研究「デジタルネイティブはテレビをどう見ているか」(仮)の進捗状況について、「3月14、15日に、10代、20代の映像メディア別(DVR、VOD、ワンセグ)ユーザーの6グループ29人にインタビュー調査を実施し、各グループとも先進的な使い方をするユーザーの話など、かなり貴重な意見が聞けた。今後は、昨年11月に実施した番組視聴実態調査結果と今回のインタビュー調査結果を合わせたかたちで報告書にまとめていく」と報告があった。

■ 中学生モニター報告

・ニュース番組

岐阜県庁の裏金作りの偽証報道が明るみに出た『真相報道バンキシャ!』に、全体で最も多い3件の意見が寄せられた。毎週『バンキシャ』を見ていて「よく調べられていて、分かりやすくていい」と考えているというモニターは、「私はこの番組について、広くは日本テレビについて疑問や不信を感じてしまった。いくら普段の内容がよくて、良質な番組を作っていたとしても、こういうことが一度あると視聴者に不信感やマイナスイメージを持たせてしまう」という意見だった。他に、「昔あった『あるある大事典』の問題と(やってしまった内容は大きく違うけれど)変わらないと思います。だから、このニュースを見たとき、放送に関しての信頼度がまた下がってしまったなという印象を受けました。あとこのようなある局の問題があったとき、すぐに他局がしつこく騒ぎたてたりすることは非常に見苦しいし、放送全体への信頼もなくさせていると思います」という意見も寄せられた。

・バラエティー番組

10番組に1件ずつ意見があったが、『ダウンタウンDX』『秘密のケンミンショー』『しゃべくり007』『R1!グランプリ』『熱血!平成教育学院』『笑っていいとも!』『はねるのトびら』は好評だった。  批判があったのは3番組で、『やりすぎコージー』には「今は深夜の時と比べ、若手の芸人さんの出演が少なく、おもしろい要素を話したりすることが無くなってきているように感じる」、『太田光の私が総理大臣に…』には「本物の国会よりもマニフェストが具体的で、出演者も本音で話し合いをしていてすごくおもしろいなと思います。ただ最近は、太田光さんをはじめとする出演者が、必要以上に熱くなっていることが気になります」、『がんばった大賞』には「毎回出演メンバーが同じ感じだし、大賞は、必ず視聴率をたくさんとった人気ドラマ…というよりテレビ局が押したい番組が獲得しているように感じます」、などの意見だった。

・ドラマ番組

2件意見があったのは『銭ゲバ』で、「現在の格差社会をとてもリアルに表現した作品だ」、「最後に風太郎が自殺する直前に、”この世に生きているやつはみんな銭ゲバ、気づいてないふりをしているだけ”という言葉を残します。いい意味ですごく心に残るドラマでした」などと、いずれも好評だった。その他『大王四神記(再)』『RESCUE』『メイちゃんの執事』『歌のおにいさん』『必殺仕事人』には1件ずつ好評意見があった。
また『天地人』には「歴史にあまり興味がない私が、どんどん引き込まれていって、最近は内容にとても興味がもてる様になりましたが、主人公とはいえ、あまり地位も高くない一家臣が、様々な秘密を知りすぎていると思う」、『キイナ』には、「実話の事件をもとにつくられているというところに、興味を持ちましたが、悪く言えば、現実味がないと思います。いつも同じパターンだなぁとも感じます」、という批判意見があった。

・情報系番組

中学生モニター15人が参加した『日曜フォーラム「ニュース報道番組大討論」』について、出演者でもある立場から2件報告が寄せられた。「フォーラムの中身については、良い意味でも悪い意味でも、とても上手く編集されていたと感じた。1人の人が長い間しゃべり続けると、まとめるのは仕方のないことなのかもしれないが、一方そのことを視聴者に分からないような形でまとめてしまうのは良くないことではないかと思った」、「”伝える側”がこういう意図で伝えていても、それがストレートに”見る側”に伝わるとは限らない。だからこそ、互いの信頼が大切なんだと思う」という感想だった。
他に情報系番組で意見があったのは『プロフェッショナル~仕事の流儀』『平成シゴト図鑑』『ぶらり途中下車の旅』で、いずれも好評だった。

・音楽番組

『N響アワー』は好評で「この番組の魅力は、演奏者がアップで映る所です。演奏者の細かい表情や、楽器を吹くときの姿勢、手の動きが分かりました。それは、演奏会などを聞きにいってもあまり見えなくて分からない所なのです」という意見だが、「トランペットなどの管楽器は、あまりうつっていませんでした。これだと、吹奏楽をやっている中学生・高校生にとっては、物足りない感じがします」という注文もあった。『うたばん』は批判意見で、「この番組は音楽番組ではなくなってきていると思います。内容のほとんどはトークがしめていて、一応、歌うのですがそれ以外は歌番組らしさが全くありません。ほぼ、バラエティー番組になっていると思います」というものだった。

・その他の番組

『世界がもし100人の村だったら 6』には、「偶然見始めたこの番組も、あっという間に第6弾が放送された。このような番組が続くということは、世界に問題や苦しみを抱えている子ども、大人がいるということになる。番組を通して、自分の今いる環境の豊かさ、尊さを知り、世界の現実を見つめていくことが、視聴者である私達に求められている課題なのだと思う」という意見が寄せられた。 『リトル・チャロ』には、「アニメ仕立ての英語番組なのですが、ラジオ・テレビ・インターネットなどのさまざまなメディアを使って英語力を向上させようとしているので、英語力がつくと思います」という意見もあった。

4月は2009年度前期の新モニターに、締め切りまでのひと月ほどの間に見た番組の感想・意見・批判などを自由に書いてもらう。

以上