青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第95回

第95回 – 2008年11月

「回答のお願い」に対する「回答」について

視聴者意見について …など

11月25日に開催した今年度第7回青少年委員会(通算95回)では、2社2番組に出した「回答のお願い」に対する「回答」ついて審議したほか、10月21日~11月18日までに青少年委員会に寄せられた視聴者意見を基に、ドラマ1本のVTRを視聴のうえ審議し、ラジオ番組についても意見交換した。また、中学生モニター報告について審議したほか、中学生フォーラム、調査研究について報告があった。

議事の詳細

日時
2008年(平成20年)11月25日(火)午後4時30分~6時30分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題

「回答のお願い」に対する「回答」について

番組の審議内容に関しては、前回の議事概要を参照。

日本テレビ『ガキの使いやあらへんで!!』

【青少年委員会からの「回答のお願い」】

(1)本番組の企画意図は何か、(2)罰ゲームの具体的内容は、だれが、いつ、どのような形や経緯を経て考案し、放映の是非が決定されているのか、(3)貴局では、そもそも「罰ゲーム」をどのように考えておられるのか、(4)青少年委員会では、過去2度に亘り、番組中の暴力表現については見解を出している。すなわち、2000年11月『バラエティー系番組に対する見解』、2007年10月『出演者の心身に加えられる暴力に関する見解』、これらの見解を貴局はどのように受け止めておられるのか、当番組を制作する過程で、上記の見解についての配慮・検討は、どのようになされたか?

【日本テレビからの「回答」】

(1)について

ご指摘の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』」は1989年10月3日に放送を開始し、本年11月9日でレギュラー放送928回を数えるバラエティーの長寿番組です。
関西の新進気鋭の若手芸人(当時)・ダウンタウンの希有な才能を東京という異文化にぶつけ、笑いの可能性を求めることが、スタートからの企画意図です。
放送枠が日曜の深夜23時枠に定着して以降は、日々の労働や生活に追われる視聴者が週末の就寝前のひと時を「笑い」でリラックスする定番ソフトとしてご支持をいただくようになりました。時節の流行りで形を変えるようなことなく、プロによるトークと徹底した作り込みのコントという定番の佇まいを維持しております。

(2)について

当該番組では企画・構成の段階からダウンタウンとプロデューサー他主要スタッフが一つのテーブルに着き、細部の演出を詰めていく制作体制を取っております。このスタイルは初回の放送から今日まで、19年間変わっておりません。番組内容の判断と品質管理はチーフ・プロデューサーとプロデューサーが当たります。

(3)について

「罰ゲーム」という呼称の番組内容に限らず、出演者の心身に加えられる暴力が表現の行き過ぎによって青少年に悪い影響を与えかねないという点を留意しておりますが、一方で、「罰ゲーム」という呼称ゆえに一律に取り扱うことはしておりません。放送する時間帯、視聴対象、企画意図、番組の構成、出演者、等々から青少年への影響や視聴者に与える不快感などを踏まえて制作にあたり個別に検討しております。
前述しましたように、当該番組は作り込みのコントであり、プロによるエンターテインメント・ショーです。全コーナーのネタについて、演者の安全は勿論のこと笑いの質についてもチーフ・プロデューサーがルールを定め、オフライン編集、スポンサー試写に至るまでスタッフと共に立会って、番組の内容の管理に努めています。

(4)について

貴委員会から示された見解につきましては、弊社幹部の定例会議や社内横断会議など複数の場で報告し、全社的な周知を図っております。現場ではチーフ・プロデューサーを中心に、プロデューサー、ディレクター等への指導を実施し、当該番組関係者も同様に貴委員会の見解を踏まえて番組制作に携わっております。そして今回のご指摘を受けて、番組の責任者とコンプライアンス推進室番組考査担当者が、見解の趣旨を改めて確認致しました。当該番組9月14日放送分は、番組全体で1本のコントを構成しております。ネタ会議という舞台設定で、「罰ゲーム」という”お題”をめぐって笑いのプロ達が知恵を絞るという筋立てです。これについては、23時台という放送枠を踏まえたルールある”お笑い”と位置付けし、本質的に暴力を強調したものとは別物と考えておりました。
しかしながら、結果的に一部の視聴者の方々から懸念が示されたこと、そして貴委員会からご指摘を受けた点について、一層の配慮が必要であったことを痛感しております。そして、判断のつかない低年齢層が視聴する可能性とその影響、また、初めてご覧頂く方々が番組を楽しめるのか等の視点から、このような内容の番組を改めて検討する機会をいただいたと受け止めております。
今後は、番組制作、特に低年齢層を含む青少年の視聴に留意すべき時間帯の番組の制作に当たっては、まず悪い影響があり得るかどうか、例えば、暴力の肯定や強調、弱者に対する肉体的精神的虐待、遊戯といえども身体の損傷につながる危険性など、どの部分が実際に悪影響を誘導しかねないか、演出、表現技法等、十分に検討、そして配慮していくべきであることをさらに現場に徹底させていく所存です。
今回のご指摘を受けて、各部局のコンプライアンス担当者で構成する視聴者対応実行委員会で、見解を改めて書面として配布した上で、2度にわたり、見解の趣旨の再確認を行うとともに、上記の趣旨について現場への徹底を図りました。これ以降も今回のご指摘を当該番組のみならず制作現場に広くフィードバックし、番組作りに反映させたいと思っております。

【「回答」に対する委員の主な意見】

  • 「回答」に書かれている企画意図は番組紹介であり、本当の意図が分からない。また、委員会からの質問には答えてはいるが、表面的で具体的な詳細に欠けている。
  • 委員会からの「見解」「要望」については、全社的に周知を図っているとなっているが、今回に関してコンプライアンス推進室としてどう受け止めているのか知りたい。
  • 一般視聴者がこの番組を見てどう思うか想定していないと感じた。認識のずれをどう埋めていけばいいのか。
  • 笑いの質や多様性について、直接、番組担当者と議論したい。

以上の審議の結果、回答に書かれている笑いの質や罰ゲームなどについて、番組制作者と委員会の考え方に相違が感じられるので、番組制作者と直接に意見交換する場を持つことを決めた。当該社からも日ごろから同様の考えが示されており、次回委員会に番組担当者を呼び意見交換を行うことになった。また、各委員の意見を記載した審議内容を当該社に報告した。

フジテレビ『スーパーニュース』(子どもへのインタビュー)

【青少年委員会の「回答のお願い」】

(1)貴局及び今回のニュース制作担当者は、2002年の提言、2005年の要望をどのように理解されているのか。(2)具体的には、以下の点についてもお答えいただきたい。1)男児へのインタビューに関して、どのような判断と基準で実施されたのか、2)何人ぐらいの子どもに、どのような取材を行ったのか、3)その中から、当該児童へのインタビューを放映した理由は何か、(3)死体遺棄の状態を繰り返し、センセーショナルに報道しているが、被害者遺族への配慮について、局内ではどのような議論が行われたのか?

【フジテレビからの「回答」】

(1)について

衝撃的な事件や事故の報道が、子どもたちに多大な影響を及ぼす可能性のあることを考慮し、映像の使用やコメント、さらにはインタビューなどにおいて、いたずらに不安をあおらないことを第一に考えています。特に子どもが関係した事件では、被疑者や被害者、そしてそれぞれの関係者への取材・報道にあたっては、特別の配慮が必要だと認識しています。
こうした考えは、フジテレビ報道局員ならびに番組スタッフに周知徹底されていて、常に慎重かつ配慮ある取材を心がけるように努めています。
また、2002年の提言・2005年の要望に関しては、フジテレビ報道局の『報道人ハンドブック』の冒頭、第1章「放送と人権」1-1に「子どもへのインタビューに当たっての考え方」<別紙(1)参照>として具体的に明記し、報道に携わる者の道標として、これを常に意識し、日々取材にあたっています。
具体的には、取材現場の記者・ディレクター・カメラマンと、現場キャップ、本社デスク、部長、プロデューサーらが、子どもへの取材が必要か否かを相談・検討し、インタビューの必要性を確認したうえで、取材交渉を始めるといった手順を踏んでいます。しかし、子どもへのインタビューは、悲惨な事件によって打ちひしがれた心をさらに傷つけることにもなりかねません。それだけに、子どもの心情に最大限配慮し、保護者の方とも相談し、取材手法や放送時の注意事項等についての意向を詳しくお聞きすることを原則としています。

(2)-1)について

2002年の「提言」と2005年の「要望」を受けて改訂した『報道人ハンドブック』の「子どもへのインタビューに当たっての考え方」に則り取材しました。
当時、被害女児が、どんな子だったか、ほとんど分かっていませんでした。被害者の人となりを知るのは、事件の全体像を知る上で必要不可欠な要素で、事件の真相解明への第一歩につながると判断し、保護者(父親)の承諾を得て(質問(2)-2の回答の中で詳しく述べます)インタビューを行ないました。
* なお、インタビューしたのは被害女児と同じ保育所に通っていた7歳の男の子で放送の一部に「同じ保育所の男児」とあるスーパー表示は、正しくは「同じ保育所に通っていた男児」でした。

(2)-2、3)について

当日はまず、現場周辺の数十軒に電話取材し、被害女児を知っている方を探しましたが見つからず、周辺地域を担当ディレクターが十数軒回って取材した結果、同じ保育所に通っていた子どもがいるご家庭にたどり着きました。事前に保護者(父親)と子どもを交えてカメラを回さずに話をさせていただき、その後、保護者同席のもとカメラ取材を行いました。
その際、保護者に子どものインタビュー取材を承諾していただいただけではなく、子ども本人に対して、インタビューを受けることについて同意不同意を確かめていただきました。また、保護者に子どものすぐ脇で、インタビューの一部始終を見守っていただきました。
質問内容も、被害児童の様態や事件のむごたらしさについて想起させるようなものは一切避け、被害児童がどんな子どもであったかに絞って聞いております。
このように、今回の取材では、「幼児にマイクを突き付ける」ような威圧感を与えないよう、また、いたずらに恐怖心を煽り心を傷つけないよう配慮いたしました。
今回放送したインタビューは『かけっこやかくれんぼを一緒にしたことがある友達』が被害女児について『絵を描くことが好きで、足が速く、運動会で金メダルを取った』事をあきらかにしたもので活発な被害女児の姿が浮かび上がってきます。
このような活発な子が、白昼、大きな声を発することもなく連れ去られたとしたら、とても奇妙な出来事です。もしかしたら、顔見知りによる犯行だったのかもしれません。それとも、相当用意周到な人間による犯行の可能性も見えてきます。このインタビューによって、視聴者はさまざまなことを考え、その過程で再発防止策を講じる手立てになるものと考えました。
さらに、事件の解決、再発防止のためには遺族や被害者の悲しみを多くの人たちが共有することが必要と考えます。また、被害者がどのような子どもだったのかは、遺族や被害者の心情を理解する上で必要な情報と考えます。
わずか5歳で人生を終えなければならなかった女児とその遺族の無念さから、私たちは目をそむけてはならないと考え、今回のインタビューを行い、放送しました。
事件を他人事としてとらえず、視聴者が事件を自分のこととして考え、解決のための手掛かりとなるかもしれない多くの情報が提供されることを願ったものです。

(3)について

女児を全裸にして遺体を遺棄したのは、本件の特徴であり、犯人像に迫る最大の特徴です。この事実を報道しなければ、事件の真相に迫り、視聴者が事件を考える材料を提供できないと考えました。また、女児を全裸にする行為は女児に対する異常なまでの関心をもった人物による犯行との見方もでき、近隣住民はもちろん、他の地域の視聴者も、それぞれの住む地域の状況に思いをめぐらせるきっかけとなり、同種の犯行を予防できる効果も期待できると考えました。これも報道機関の重要な使命であるとの判断にたったものです。
その一方で、被害者への配慮や遺族の心情にも思いをはせ、番組のナレーションでは「全裸」という言葉は使わず、「衣服を一切身に着けていない状態」や「変わり果てた姿で発見」などの表現を使いました。表現についてもまた、プロデューサー、PD(プログラム・ディレクター)、D(ディレクター)による十分な協議の末による結論であったことは言うまでもありません。
以上のことから、今回の放送は、取材で知りえた事実を、関係者への配慮とともに、冷静かつ客観的に放送したものと考えておりますが、子どものインタビュー映像を流す際に、「保護者同席のもとでおこないました」などのスーパーを入れることで、子どもの証言とはいえ保護者も追認した信用性の高いものであることを示すべきではなかったかという意見も内部であったことを付け加えさせていただきます。

○ 今後に向けて

貴委員会の意見と質問を受けて、弊社報道局内でさらに議論を重ね、今後も、子どもへのインタビューについては、取材、編集、放送にあたってより一層、細心かつ慎重な配慮を払うよう改めて確認し、局員およびスタッフ教育を徹底していきたいと考えております。

【参照】

フジテレビ報道局『報道人ハンドブック』「子どもへのインタビューに当たっての考え方」
インタビューに当たって

  • インタビューはそこから問題の本質や、核心にせまるより多くの情報を引き出すために行うものとの認識を持つ。
  • 事件、事故の検証確認のため代わりうる有効な手段がない場合は、小中学生といえどもインタビューの対象となりうる。
  • 時間が許す限り原則、保護者、教師などの承諾を得る。
  • 場合によっては承諾を得ないで実施することもあり得る。
  • インタビューに当たっては、子どもの判断能力を超えないよう努める。
  • 強引な誘導質問は慎む。
  • 大人と子どもでは事件、事故の受け止め方や、PTSDなど心理的に被る影響の程度に差があることを配慮する。
  • 威圧感を与えないよう、同じ目線でインタビューするよう努める。
  • 取材対象者に自分の身分と取材目的を明らかにする。
  • 取材を拒否された場合は付きまとわない。

放送に当たって

  • 子どもへのインタビューの使用は、あくまで緊急避難的使用である。他に検証情報などが得られた場合は、原則繰り返しは避け、またモザイク使用なども配慮する。
  • インタビュー放送したことにより、子どもがいじめや重大な被害を受けることがないよう配慮する。
  • いま、どんな気持ちですかなど、検証に関係ないような答えは使用しない。
  • 気持ちとしては心にVチップを入れたつもりで細心の注意を払う。

【「回答」に対する委員の主な意見】

  • 今回の場合、子どもに取材する必要性があるとは思えない。「子どもへのインタビューに当たっての考え方」との整合性が見出せない。
  • 子どもの映像にこだわる必要はないのではないか。再発防止や事件の凶悪性は取材のプロセスでアナウンサーが伝える方法でも視聴者の想像力を刺激するので、テレビの報道は映像がなくても伝えられることに自信を持ってもいい。
  • 視聴者意見は被害者女児と同じ”5歳児へのインタビュー”と思ったためで、視聴者に誤解を与えるような報道は十分反省すべきだ。ただ「回答」でその点について説明しているので了解した。
  • 子どもへの取材については、自社作成の『報道人ハンドブック』を生かすよう現場に徹底してほしい。

以上の審議の結果、各委員の意見を記載した審議内容を当該社に報告した。

視聴者意見について

1.テレビ朝日『相棒』

新シリーズの刑事ドラマの中での殺害シーンについて「殺害シーンがグロテスク過ぎる。ネットの掲示板に”子どもがショックを受けた”という書き込みがあった。大人向けのドラマだが、家族でも見られるように演出してほしい」「非常に残酷な殺害シーンがリアルに描かれていて不愉快な気分になった」といった視聴者意見が寄せられVTRを視聴のうえ審議した結果、表現方法として特段過激とも思われないという意見が大半であった。

<委員の主な意見>

  • ドラマの表現方法としては問題ない。人によっては気持ちが良くはないが、それほど暴力的表現とは思わない。
  • 殺害シーンが繰り返されていたことは気になったが、血が出ることを問題にすると、表現の自由への規制につながるのではないか。
  • 視聴者意見の中にはドラマの1シーンだけを捉えて問題にしているものもあるが、番組全体を考えながら議論することが必要だ。
  • サスペンスドラマについても残虐で問題だという視聴者意見が寄せられているが、推理・サスペンスものを楽しむ視聴者もいるのだから、殺人事件をテーマにすること自体いけないということには疑問がある。

2.ラジオ番組について

深夜放送で小学生を対象に悩みを聞くコーナーについて「未明のこんな時間に小学生を番組に出すなんて倫理的にいかがなものか。企画に問題はないのか」との視聴者意見が寄せられ、事務局が当該社に確認をしたところ「親の了解を得た上で放送していたが、社会通念上好ましくないと判断し、コーナーは中止した」との報告があった。また、このほか「パーソナリティーの言葉が汚いし、シモネタばかり」「性的な内容が多い」といった意見や、動画配信されたFMの番組について「昼間の公開録音で全裸になったり、不適切な発言が多い」などの視聴者意見が寄せられおり、今後も継続してラジオの動向を注視していくことになった。

中学生フォーラムについて

事務局から、12月26日(金)に東京・千代田区平河町のルポール麹町で開催する第8回中学生フォーラムについて、中学生モニターの出欠状況と在京テレビ6局の討論参加者について報告があった。また、構成について、報道系番組に関するモニター報告や事前アンケートを基に、コーディネーターの橋元副委員長や討論参加者と打ち合わせを行い、内容を固めていくとの説明があった。
なお、11月末にフォーラム開催の案内チラシを、NHK、民放各社ならびに関係機関・団体や教育関係者に配布した。

調査研究について

橋元副委員長から調査研究の進捗状況について、「11月中旬から東京都6区の住民基本台帳から抽出した16歳から24歳までの対象者に、テレビの見方についてのアンケート調査を実施した。記入方法の煩雑さや昨今のプライバシー意識の高まりと若年層のため不在者が多く、回収に時間がかかっている。今後の予定は、アンケートの集計結果を見ながら報告書について検討していく」との報告があった。

中学生モニター報告

11月は、ニュースなどの報道系番組について幅広く意見を募集したが、31人の後期モニター全員から、37件(1人で複数件の報告あり)が寄せられた。

ニュース全般への意見が15件と多かったのが目立ったが、局別に分けると、NHKが9件、TBS系とフジ系が5件ずつ、日本テレビ系とテレビ朝日系と朝日放送が1件ずつだった。

・個別の報道系番組

複数意見が寄せられたのは、『めざましテレビ』に4件、『週刊こどもニュース』と『クローズアップ現代』に2件ずつだった。これらの番組は概ね好評で、『めざましテレビ』には「ニュースだけではなく、他の事もいろいろ出ていて見ていてもあきないからです」、「アナウンサーさんが何となくだけど楽しそうに、スタッフの方とも協力して番組を作っているのが分かる。そんなあったかいニュース番組だ」など、『週刊こどもニュース』には「その週に話題になったニュースを一つ選び、詳しくそして分かりやすく解説してくれます」、『クローズアップ現代』には「この番組の良いところは、キャスターの方が中立的になることと、知識が豊富なことだ。例えば専門家の人に意見を聞く時に、その人の意見をしっかり引き出している。その中で専門家の人とは違う意見をぶつける事で物事の本質がはっきりみえてくる」、などの意見があった。
ほかには『おはよう朝日です』に、「ニュースをする時間があまりにも短くてニュースを見たい人にとってはあまりうれしくないと思います。兵庫県知事の”関東大震災はチャンス”との発言で、兵庫県知事が”意味をとりちがえている”というのがわかる気がします。報道する側はちゃんと前後のコメントも放送し視聴者がこの報道の真意がわかるようにしてほしいです」という、批判的な意見があった。
ドキュメンタリー番組では、”秋・つながる心”『見えないことは不幸じゃない』に「内容は全盲の夫婦の子育てを描いたもので、この番組のサブタイトルにもなっている”見えない事は不幸じゃない”という言葉がとても心に残った。この家族をこの番組できちんと知る事が出来て本当に良かった」という意見があった。

・報道系番組全般

報道系番組全般への意見は、批判的な内容が多く好評意見はなかった。
最も多いのは小室哲哉容疑者の逮捕に関するもので、3件だった。「少し騒ぎすぎなのではないかと感じる。”彼の転落人生を追う”などとうるさく騒ぎ立てるようなことは週刊誌に任せておいて、もっと経済とか、伝えるべきことはたくさんあると思う」、「前の夫人や、前の恋人の家に押しかけて話を聞こうとするのはやりすぎ」などの内容だった。
また2件、ニュースなどの報道系番組はあまり見ないという意見があり、「休日など、親と一緒に見ることがありますが、なんだか偉そうなジャーナリストが座って文句を言っているだけで、少なくとも私は面白くないと思いました」、「人を取材してその人の私生活を無理やり見るのは嫌いです」という内容だった。
取材のやり方についても2件、「最近ニュースを見ていて思うことは、”取材のやり方が汚いな~”ということです。リポーターが取材を受けている人の車の周りに集まって、カメラを向け大声でその人に向かって”○○さん、○○○についてどう思われますか?”と叫ぶ・・・。はっきりいって悲惨です」、「殺人事件が起きてしまったとして、犯人の身辺調査をする時、もっと慎重にやってほしいです。絶対に家族その他の友人などが悪いとわかっているなら良いと思いますが、”多分”や”きっと”の段階では報道してほしくありません」、という意見があった。
また政治に関する報道について「番組コメンテーター等は、自民・民主の発言についてしか発言しないことも多々あります。ほかの共産党や、社民党や、国民新党などの野党の発言もきちんと報道してほしいです」という同内容の意見が2件あった。
ほかの批判的な意見を5件列挙する。「最近ニュース番組を見ていて一番気になることで改善してもらいたいと思うのが”繰り返す・すぐ冷める”ということだ」、「朝の報道番組は、全く関係ない特集にとても時間を使いすぎだと思います。関係のないことに時間を使っているから情報が入ってきません」、「みのもんたさんは、思ったことをすぐ口に出してしまうようです。俳優の石垣佑磨さんの暴行事件を伝えた時、”前にもやっていたよね?”と言っていました。ニュース番組の司会者なのだから、いい加減なことを言わないでほしいと思いました」、「政治関連の話題になった際、どうしても反政府寄りのコメントになっていることが気になった。取り上げられる政策は問題になるものばかりで、きちんと考えられている政策が圧倒的に多いにも関わらず、滅多に取り上げられない」、「私達の年代は政治関係のニュースが好きだと思うので、政治関係のニュースをさらにわかりやすくし子供でもわかるような報道番組になれば、子供の視聴率も上がるのではないかと思いました」。

12月のモニター報告は、ひと月ほどの間に見た番組の感想・批判などを自由に書いてもらう。また青少年委員から要望があり、ラジオはどんな番組を毎日何時間くらい聞くか、テレビ番組をインターネットで見ることがあるか、の2点についても合わせて聞くことになった。