青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第91回

第91回 – 2008年6月

テレビ報道の現状について

中学生モニター会議について …など

6月24日に開催した今年度第3回青少年委員会(通算91回)では、継続審議としている報道のあり方に関して議論を深めていくため、テレビ報道の現状について勉強会を行った。このほか、7月26日開催の中学生モニター会議について検討した。

議事の詳細

日時
2008年6月24日(火)
場所
放送倫理・番組向上機構(BPO)第1会議室
議題
出席者
大日向委員長、橋元副委員長、小田桐委員、軍司委員、是永委員、境委員、山田委員

テレビ報道の現状について

報道のあり方に関しては、視聴者意見を基に議論を進めて来ているが、委員から「ただ報道姿勢の批判をするだけではなく、青少年への影響について放送局とともに考えるため、委員会としてテレビ報道の現状を知っておく必要があるのではないか」という意見が出され、テレビ報道の現状について、民放の報道局OBの方を囲み勉強会を行った。その結果、今後、報道現場の担当者と話し合う機会を持つこと等を検討することにした。

中学生モニター会議について

7月26日(土)に開催する「中学生モニター会議」のテーマを、ニュースやワイドショーなどを中心にした、「報道系の番組について」とし、青少年委員会委員と中学生モニター(全国から16人が参加予定)が話し合うことになった。

中学生モニター報告〔6月分〕

今月は31人から、38件(1人で複数件の報告あり)の意見が寄せられた。今月は報道系番組について意見を募集したが、30件がその報告だった。その他、情報・討論番組に3件、ドラマに2件、バラエティーとアニメとドキュメンタリーに1件ずつ意見が寄せられた。

局別では、日本テレビ系が9件、フジテレビ系が6件、TBS系とNHKが3件ずつ、テレビ朝日系が2件、そして報道系番組全般への意見が15件となっている。

・報道系の個別番組

個別の番組への意見は15件だが、最も多かったのは『NEWS ZERO』への4件、『週刊こどもニュース』と『めざましテレビ』が3件ずつ、2件が『ズームイン!!SUPER』、1件ずつ意見があったのが『真相報道バンキシャ』『みのもんたの朝ズバッ!』『プレミアA』だった。

『NEWS ZERO』は「朝からの事件を時間をおっての放送の形式がとてもわかりやすいです。他にも良いと思うことは、キャスターです。嵐の櫻井 翔くんだとニュースにも興味を持つことができます。それに、身近に感じることができます」などと好評だが、“櫻井くん”について「棒読みでしかもかんでいて見ているこっちが恥ずかしくなってしまった」という意見も1件あった。

『週刊こどもニュース』は「子どもとお年寄りにやさしいニュ-スで、いいところは世界にもしっかりと目を向けているところです。いつだったか、外国のどこかの国の子ども達は勉強したくても働かないといけなくて勉強できないことを知りました。私よりずっと小さい子ども達が働いている映像をみました。心が痛くなりました。その子達に何もして上げれないけど、私も一生懸命生きようと思いました」などと好評だった。3件とも「他のニュースは言葉や内容が難しく、また堅苦しいのであまり見ない」というモニターからの報告だった。

『めざましテレビ』も「他のニュース番組のようにかた苦しくなく、それでいて最近の流行などの情報を取り入れていて、すごく面白いと思います」と好評だった。

『ズームイン!!SUPER』も、「たくさんコーナーがあるので面白い。また、他局よりニュースの説明がわかりやすい」などと好評だった。

注文があったのは『みのもんたの朝ズバッ!』と『プレミアA』で、内容は「取り扱っているニュースにかたよりがあり、年齢層も比較的高めを意識していて、あまり子ども向けに作られていない」、「女3人でギスギスするなら、若手男性アナを中和剤でいれればいいのに、とか思いますが・・・」などという内容だった。

・報道系番組全般

報道系番組全般では、賛否両論と批判の意見がほとんどで好評意見はなかった。

その中で、最近起こった秋葉原の事件に関する意見が4件あったのが目立った。2日にわたって報道をチェックして、「2日目の夕方になると、違いが出てきた。容疑者について報道する局、秋葉原の危険性について報道する局、亡くなった方の親族のインタビューも加わった。1つの事件に対する各局の対応の仕方にこれ程差が出るとは思わなかった」という報告も寄せられた。また批判意見としては、「非常に衝撃的な映像が流れました。何度も何日も見せられると、いやな気持ちになる。ワイドショーであおっているのではないかと思ってしまいます」、「事件直後の被害者の映像や写真を出し、流血した様子などをプライバシーもなく放映する。子どもにもよくないし、あまり刺激をあたえる映像はひかえてほしいです」、「犯人の実際の写真、卒業文集、弟・近所の方の証言などもあった。いくら重い罪を犯した人だとは言え、普通の人と同じようにプライバシーはあるはずです。必要のないものまでをおおっぴらにテレビで放送するのは少し・・・と言った感じもします」などがあった。

また、報道番組の現状を多面的に批判する意見が5件寄せられた。「大きなニュースが発生するとニュースは局を問わずにその話題一色になり、2~3週間もすると全くそのことを報道しなくなる傾向がある」、「最近の報道を見ていて思うことは、自殺や殺人のニュースが多いということです。たしかに、事実を伝えることはとても大事なことですが、報道を見てまねをする人が出ないように工夫する必要があると思います」、「“CMの後は○○です”などと言いCMに入ることがありますが、その後一旦違うニュースを取り上げ、そして予告したニュースに行くことが良くあります。これは視聴者を騙していると思います」、「本当の事件のVTRをドラマ仕立てにし、そのナレーションまで、それらしく再現していて、被害者をいたむ気持ちがあまり感じられない」、「民放のニュースは占いや特集が多いと思う。特集には最近のニュースに関連したものもなくはないが、多くは今やる必要はないのではないかというものだ。これはおかしいと思う」。

報道のあり方についても、「“報道”と“数字(視聴率)”は結びつけてはいけないと思う。なぜなら、正しいことを正しく視聴者に伝えるのが報道であり、マスコミの役目であると考えるからである」、「それぞれの局で“ウチは他の局とは違うんだ”というところをもっと出した方がよいと思う」等、2件の意見が寄せられた。

さらに「私はニュースを1日7番組ほど見ています。なぜ、そんなに見る必要があるのか(?)といわれたら、各番組によって取り上げているニュースは違うし、視点も違うからです。事実を知らなければいけないのに、その事実すべてが報道されているかといえば、違うと思います」というメディアのあり方自体を考えた意見もあった。

7月のモニター報告は、いつものようにこのひと月ほどの間に見た番組の感想・意見・批判などとした。

ただし、7月の中学生モニター会議で「報道系の番組について」をテーマにしているため、今月も報道系番組への目配り・報告も依頼した。