第67回 – 2013年1月>
委員会決定第15号「日本テレビ『芸能★BANG ザ・ゴールデン』に関する意見」への対応報告書について
第67回放送倫理検証委員会は1月11日に開催された。
委員会が昨年10月に出した委員会決定第15号「日本テレビ『芸能★BANG ザ・ゴールデン』に関する意見」に対して当該局から提出された対応報告書を検討した結果、これを了承し、公表することにした。
議事の詳細
- 日時
- 2013年1月11日(金) 午後5時~6時
- 場所
- 「放送倫理・番組向上機構〔BPO〕」第1会議室(千代田放送会館7階)
- 議題
- ■委員会決定第15号「日本テレビ『芸能★BANG ザ・ゴールデン』に関する意見」への対応報告書について
- 出席者
- 川端委員長、小町谷委員長代行、吉岡委員長代行、石井委員、香山委員、是枝委員、重松委員、立花委員、水島委員
■日本テレビ『芸能★BANG ザ・ゴールデン』の対応報告書を了承
日本テレビは『芸能★BANG ザ・ゴールデン』に関しての委員会決定第15号を受けて、社としての対応、再発防止策、更には全社的な制作体制の見直しを報告書にまとめ、2012年12月27日、委員会に提出した。
この報告書では事案の発生以降の日本テレビの対応、委員会決定通知後の現場レベルでの話し合い、新しい体制の導入、再発防止のためのベテランによるサポートなど、様々な取り組みがまとめられ、更にすべての番組制作者に向けて、報道、情報、娯楽、スポーツすべてのジャンルでの「めざすべき姿」に向けた放送ガイドラインの全面的な改定に着手したことが示された。
委員会はこの報告書をもとに議論を行い、報告書が今までにないところまで踏み込んで意欲的な対応を示していることを評価し、委員会として了承した。(報告書の全文はこちら[PDFファイル]に掲載)
【委員のおもな意見】
- この報告には2つの新しい取り組みがある。1つは「演出監修」というベテランディレクターが若手、社外スタッフと同じレベルで相談に乗っていくこと。もう1つは「べからず集」ではなくめざす姿を書こうという放送ガイドラインの全面改定である。これらは今までの対応策と質的に違う。評価してよいと思う。
- 全面改定される放送ガイドラインが、どういう番組を作るべきかという基本哲学、例外的に許されること、放送倫理上許されないことに分類したうえで、それぞれに事例を多く入れて理解できるようなものに、ほんとうになれば、すごい教科書が出来ると思う。
- 他局に役員が謝罪に行ったというところがあるが、ここまでやるのかと。それくらい重く受け止めたのだということはよくわかった。
- 制作会社の社外スタッフを含めて、コンプライアンス研修をするというのは、こうあるべきだと思っていたことなので、これが前例になってくれればよいと思っている。
- 今までこうあるべきだと思っていたことに踏み込み始めたこともあるので、このあと、どう機能したのか何らかの情報もほしいなとも思う。
以上