青少年委員会

青少年委員会 議事概要

第120回

第120回 – 2011年2月

視聴者意見について

中高生モニターについて

第120回青少年委員会は2月22日に開催され、1月16日から2月14日までに青少年委員会に寄せられた視聴者意見を基に深夜バラエティー1番組について視聴し審議した。また、2月に寄せられた中高生モニター報告の審議及び3月20日に開催する中高生モニター会議の内容・進行について協議した(* 3月11日の震災により中止)。

議事の詳細

日時
2011年2月22日(火) 午後4時30分~6時30分
場所
「放送倫理・番組向上機構 [BPO] 」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者
汐見委員長、境副委員長、小田桐委員、加藤委員、軍司委員、萩原委員、渡邊委員

視聴者意見について

TBS『さしこのくせに』(2月8日放送)について

青少年に人気のあるアイドルグループのメンバーが出演するバラエティー番組について「番組がスポンサーの運営する有料サイトに誘導する内容になっており、ファン心理に付け込んだ悪質なやり方」などの批判意見が多数寄せられ、番組を視聴の上審議した。

【委員の主な意見】

  • 番組と広告が渾然としており、その境目が見えないところが気になる。また、結果的に青少年からお金を吸い取るような構図になっている。
  • 番組上、課金表示が無いのは問題だが、あったとしても番組の構成自体が誘導的で放送倫理上許されるだろうか。
  • 子ども向け番組では、キャラクターグッズなどの関連商品を紹介するようなことも多々見られるが、それとは明らかに違う気がする。
  • この企画自体がどこから生まれたのか。また、番組制作とサイトを運営するスポンサーの関連の有無があるのか知りたい。

以上の審議の結果、委員会としては当該番組の制作プロセスなどについて、次回委員会で番組担当者の説明を受け、引き続き審議を行うこととした。

中高生モニターについて

12月~2月は「ドラマ・アニメ番組」のジャンルをテーマに取り上げ、2月は中高生モニターが「見たい、作りたいドラマ・アニメ」の企画書を作ってもらい、30人から報告が届いた。また、その企画書を在京局の現場の担当者に読んでもらい、講評をいただいた。

【モニターの主な意見】

まず、ドラマの企画書を書いてくれたのは14人(男子7人、女子7人)で、15案が寄せられた。ドラマの特徴は、比較的オリジナルな発想の企画が多かったことである。
「僕は映画『ALWAYS三丁目の夕日』や、連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』など、僕たちの年代は知らない時代のドラマを作ってみたいと思います。『三丁目の夕日』を観て感じたことですが、終戦から復興した日本の明るい人々の生活模様を見て、僕が知らない時代なのに感動したからです。つまり、現代を生きている僕たちの世代から少し時代を遡って1970年代を舞台にドラマを作り、こういう世界があったんだということを知りたいということです」。
「僕は、『He is MEMORY』という企画を考えました。詐欺師で指名手配犯(山本太郎)は親のカタキ「M」を探す。FBI捜査官(成宮寛貴)は連続殺人容疑で「M」を探すために来日。私立探偵(草刈正雄)は過去の因縁から「M」を探す。正体不明の殺し屋(竹内力)はターゲット「M」を探す。詐欺師×FBI捜査官×私立探偵×殺し屋=最凶チーム誕生!!「M」を探すために、FBI・公安・ヤクザなどを相手取りド派手な作戦を決行!果たして「M」の正体とは…そこに現れた女「リョウ」…。「M」の記憶がチームに刻まれる…」。
「私は1つ、どうしてもドラマで見たい作品があります。それは、小路幸也さんの『東京バンドワゴン』シリーズです。いつも読みながら、この役はこの俳優さんがやったら面白いだろうな、と勝手にキャスティングをしてしまいます。
ネット上では沢山のファンが「キャスト予想」を繰り広げており、また作者本人も「幼いころにお茶の間に笑いと感動を届けてくれたテレビドラマ」を意識して書いています。
ストーリーも複雑な構成の大家族が下町で小さな事件を解決していくドタバタ人情劇。ストーリーの数がまだ少ないのですが、2時間ドラマにして原作中の時間の流れに忠実に放送してもいいし、書き下ろしのエピソードを書いてもらえば連続ドラマにもできると思います。まだまだ完結しなさそうなので、ひょっとしたら『渡る世間は鬼ばかり』のようなロングシリーズになるかもしれません。
最近は原作物のドラマが増えています。私は大好きな作品をドラマ化するときはファンのイメージをできるだけ裏切らないで欲しいと思います。そこで、テレビ局のサイトの中に”こんなキャスティングでこの原作をドラマ化してほしい!”という意見を自由に書き込める場所があったら、制作者側もどんなドラマが求められているか分かるし、視聴者側は自分の要望を気軽に伝えられ、日本のドラマにもっと関心を持ってくれるような気がします」。
「私が見たいドラマはコメディードラマである。アメリカでヒットした『奥さまは魔女』や『フルハウス』のようなドラマの日本版を見たい。ストーリーは、普通の家族の日常のできごとで親近感を持てるものがいい。登場人物も、家族、友人、近所の人たちという感じ。その中で、家族愛や地域の人たちのつながりなど、人と人とのふれあいを描いて、楽しいドラマにしてほしい。放送時間は、家族団らんの時間の夜8時か9時ごろで、どんな年代の人も、楽しめるものがいい」。
アニメの企画書は15人(男子8人、女子7人)から寄せられた。アニメ企画の特徴は、コミックやゲームソフトなどを原案とする提案が多かったことである。また、『まんが日本昔話』の世界版をという提案、人気シナリオライターの麻枝准(まえだじゅん)さんのオリジナルで「学園ファンタジーもの」を、という提案も寄せられた。
「僕は、『週刊少年ジャンプ』に連載中の大石浩二さんの『いぬまるだしっ』をアニメ化したいです。話の内容は、おませな幼稚園児・いぬまる君が、はちゃめちゃを引き起こすというものです。ストレートで分かりやすいギャグや個性的なキャラクターもいて誰でも楽しく見られるという所は『クレヨンしんちゃん』と似ています。
しかし同じギャグアニメでも、『クレヨンしんちゃん』は野原ファミリーの生活を中心としたアットホーム的な要素が強いですが、いぬまる君の場合、家庭が謎に包まれています。あくまでも、たまこ先生の目線から描かれ幼稚園での出来事に終始しています。これは、幼稚園で起こっているだけで学園ドラマなのかも知れません。だから、同じおませな幼稚園児でも、しんのすけ君のように特異な存在と感じるのではなく、特別だけど奇異じゃないぎりぎりのこれあり!なギャグに共感できます。
放送時間帯は夜7時から30分番組、原作は短編なので1回に2~3話放送します。あまりオリジナルストーリーは入れず、できるだけ原作に忠実なものにしたいです。また、原作の絵はアニメ化しやすい絵だと思うので、原作ファンを失望させないと思います。自虐的なキャラクターが多いが暗くなく、嫌味な事もなく、さらりとした作風の原作がとても面白いので、大人気アニメになると思います。ぜひアニメ化したいです」。
「僕は、ニンテンドーDSで出ている『レイトン教授』シリーズをまとめてアニメ化したいと考えています。『レイトン教授と永遠の歌姫』はアニメ映画化したものの、その後のアニメは作られておらず、私のナゾは深まるので企画しました。タイトルは『レイトン教授とナゾの事件簿』。今も難問を解決しているレイトン教授とルークに、ある日一通の手紙が届く。『7年前の兄を探してください』。そのときから新たな事件が始まる!アニメのほか、ネット、ゲームがリンクする。アニメの最後で”ナゾ解き問題”を出題。それを解くと、マル秘画像がGetできるような感じになったらいいなあと思います」。
また、多くの人気声優を指定した企画も届いた。
「私が作りたい番組は、アニメ『D.Gray-man』(ディー・グレイマン)の2期です。1期終了後に原作ではもっと面白い物語があって引きつけられるような魅力があり、是非それをアニメでやってほしいからです。大げさかもしれませんが、私は今までアニメやマンガに救われてきたことがたくさんあります。そして、多くのアニメやマンガを見てきた私は、戦闘・流血の多いアニメやマンガにある共通点を見つけました。闘っている人たちにはそれぞれ護るものや理由があるのです。それぞれのプライドであったり、大切な人であったり、仲間だったりと、もう一度この物語をテレビで見たいと思います 声優には、中井和哉さん、子安武人さん、杉田智和さん、小野大輔さん、神谷浩史さん、仲村悠一さんほかを起用したい。」。
「私が見たい作りたいアニメは『キングダム ハーツ』です。2002年に野村哲也さんが初クリエイトされたスクウェアエニックスのゲームソフトで、現在は多くのシリーズが制作されており、全世界で600万本以上の大ヒットを成し遂げた人気作品です。放送時間帯は高校生や大人も見ることができる19時か19時半から30分間、作家はもちろんアニメーション監督でもある野村哲也さんにお願いしたいです。声優陣はゲームと同じく、ソラは入野自由さん、リクは宮野真守さん、カイリは内田莉紗さんがいいと思います。そして私の大好きな山寺宏一さんにも引き続きドナルド・ビースト・ジーニー・セバスチャンの声を演じてもらいたいと思います。アニメの主題歌もゲームと同じく、宇多田ヒカルさんに歌ってもらいたいと思います」。
「僕は小さいころ、よくレンタルビデオで『まんが日本昔ばなし』を見ていました。とてもほのぼのとした中にも、”善”と”悪”を教えられたような気がします。そこで、昔ばなし~日本から世界へ~』という題名で、1時間の番組を作るのはどうかな、と思いました。前半の30分は日本の昔話を、そして後半の30分を世界の昔話という構成で、最初にナレーションで、どこの国の、どんな場所の物語か?を3分ぐらいで紹介して物語に入る。例えば、エジプトの物語でしたら、今ニュースで報道されている映像を見せることで、大変なことになってしまっているけれど、こんな良いお話が生まれた国なんだなとか、こんなふうな歴史があるから今があるのかな?と見ている人にちょっとした何かを考える機会を持ってもらうことができる番組にしたいです。ナレーションは、ホンジャマカの石塚英彦さんがいいです」。

【委員の所感】

  • モニターの皆さんが想像力を働かせ、よく形にできたことを評価します。中身の問題は別として、それぞれが作りたいという意欲がよく読み取れました。
  • 1980年代以降、貧しさとか厳しい労働とかいう”原体験”がなくなった時代の中で、いかにリアリティーのある作品を創作するかということが難しくなってきている。ぜひ、想像力をたくましくして、本物を見つけ出していってほしい。
  • コミックやゲームを発想の題材にしている企画の多いことが目立っていた。特にアニメの企画書では、声優さんたちにこだわりを持っていることが分かり、世代間の感性の差が大きいことに気づかされた。
  • 昔、私たちもいくつかのドラマをつなぎ合わせれば、こんなドラマができると空想したものだ。オリジナルな発想を作れというのは難しいこと。まず、模倣からスタートして自分自身の世界を作っていってほしい。
  • 「Mを探せ」という企画は面白い着想だった。ただ、ものを作るには「核」を考え出すことが肝心で、ぜひよい映画見たり、よい本をたくさん読んだりして自身を磨いていってほしい。
  • 今回、一生懸命それぞれの企画書を考えてくれたんだと思います。こうした経験をたくさん積んで、新しいものが作り出せるようになると思います。3月のモニター会議のテーマの準備運動と考え、会議では面白いユニークな意見をどしどし出してください。

2月のテーマ「ドラマ・アニメ番組」企画に対して、在京局の制作現場の方から届いたコメント。

企画1.ドラマ企画提案:「人情系ドラマをもっと。」(栃木・高校2年女子)

【番組の内容】
韓国のドラマは、たいがい話数が多いです。15分、30分、60分、又はそれ以上と、一話あたりの時間はさまざまですが、それほどチャンネルが少ないという訳ではないのに視聴率が取れているようにみえます。話数が多くても視聴者を確保しているのです。理由のひとつに、日本ではおそらくやっていないであろう制作方法があります。
それは、視聴者の声を作品に反映することです。韓国ドラマは、テレビ局に届くクレームなどを参考に脚本を変えて製作したり、毎回違う脚本家が制作したりしているケースが多いそうです。クレームにより、放送の数日前に取り直しをした例もあるとか。ドラマが社会現象になる背景にはそのような苦労もあるのだと思います。
私は今のテレビドラマ界に『渡る世間は鬼ばかり(渡鬼)』のような、ベタなうえ先が読める、だけどついつい見てしまう、というような人情系のドラマがもっとほしいです。この方法を使えば、視聴者のリアルな声をドラマに反映することができるので、より視聴者を楽しませることができると思うし長く続けることもできると思います。
お国柄であって、日本では通用しなかったりできないことかもしれませんが、試してみる価値はあると思ううえ、そんな方法もあったのか、と驚かされたので、提案してみることにしました。

【TBS編成制作局部長の感想】
ホームドラマの大切さをご指摘いただいたモニターレポート、ありがとうございました。
かつて、テレビのドラマは『渡鬼』のようなホームドラマが定番でした。しかし、フジテレビの『月9』に代表される「トレンディードラマ」の登場などによって、「家族」から「恋人同士」へと定番が移って行きました。その背景には、社会全体の「核家族化」があったといえるかもしれません。
しかし、例えばフジテレビの『フリーター、家を買う。』のように、家族の大切さを正面から訴えるドラマがヒットする例も見られるようになりました。『渡鬼』は今回のシリーズで終わりますが、それに代わる「ホームドラマ」の可能性をTBSとしても模索して行きたいと思います。

企画2.『ニュースアニメ』(東京・高校2年男子)

放送時間:日曜、午後5時から30分
作家:渡邊鐘さん
声の出演者:一般公募の素人の人

【番組の内容】
自分が考えた番組は、その週に起きた出来事を、どうしてそのことが起きたのかなど詳しくアニメで放送するという内容。簡単に言えば、NHKの『週刊こどもニュース』のアニメ版。アニメでやることで、ふだんニュースを見ない人たちに、アニメということで興味を持ってもらえる。そのうえ、声優が全員素人なのでこの番組から人気声優を輩出したりもできる。 時間帯が日曜午後5時からなのは、まず、夕方にならないと子ともたちがテレビを見ないからです。また、午後5時からなのは、5時30分からは『笑点』があり、6時からは、『ちびまる子ちゃん』が放送されるので見てしまい、視聴者層が重なってしまうので、日曜5時からにしました。

【テレビ朝日編成制作局アニメ・プロデューサーの感想】
『週刊こどもニュース』的な分かりやすいニュース番組として着眼点はユニークです。ただし、アニメの制作は作画から仕上げ、アフレコ、ダビング、ミックスまで時間がかかります。ニュースの命は、速報性や、”生で”今起こっている真実を正確に伝えることです。今起こっていることをすぐアニメ化することはもちろん、途中経過の事象にも作業時間を考慮すると、放送時間に間に合わなくなります。『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』のように大きなくくりでテーマを選んでじっくり作って、分かりやすく伝える作り方がベストでしょう。

企画3.『壊滅戦隊ヘタレンジャー』(神奈川・中学3年男子)

放送時間:1話10分で3話構成の30分、深夜時間帯
声優:坂口大助さん、宮野真守さん、若本則夫さんほか

【番組の内容】
柳田理科雄氏の『空想科学読本』を読んでいて、僕はアニメ『「壊滅戦隊ヘタレンジャー』という企画を考えました。
舞台は日本。昨今の不景気によって、ヒーローの多くが失業。不況を生き延び、業績も回復しつつあった「壊滅戦隊ヘタレンジャー」…今や人々から忘れられ、ダサがられ、誰からも注目されなくなった戦隊ヒーローに、「消息不明のブルーの代理」として「ヘタレパープル」が入隊するところから物語は始まる。
そのメンバーは、イケメンなのに頓珍漢な言動が周りを混乱させるレッド、お金に関してうるさいイエロー、ケータイが離せないピンク、「世界で最も上手にずっこける男」と自負するグリーン…そんな仲間に振り回されっぱなしのパープルのとんでもない日々が始まろうとしていた。
そんなころ、彼らの敵”悪の帝王”率いる世界で最後となってしまった”大手悪徳組織”…その名も「悪の組織」が、倒れかかった経営を立て直す最終手段として「世界征服」に重い腰を上げた。正義と悪の戦い、しかしときに主観的になりすぎて気づけば善悪が逆転していることも…。正義、悪、第三者、とにかくいろんな人を巻き込んで繰り広げられるドタバタコメディ!
キーポイントは「幼いころ、夢を持って見たヒーロー番組と、物理的・法律的制約との矛盾」です。ただ、そこがリアル過ぎないよう、アニメになっています。…ロボットを用意したら、「大型家電の安全基準に満たない」と使用を禁止されたり、怪人が巨大化したら、食費がかさんで大変なことになったり。
そしてもう1つ「笑わせるところは思いっきり、でも時にはピシッと決める」こと。彼らは怠けているように見えますが、ただ「やる気スイッチ」が入らないだけ。信念は持っていますから、与えられた任務は彼らなりに遂行するし、時には思いがけないことで本領を発揮することもあるのです!…1話あたり10分・3話構成で、放送時間はこのジャンルのゴールデンタイム、深夜がいいです。
声の出演は、メインキャラだけ言うと、パープルには坂口大助さん、レッドには宮野真守さん、悪の帝王には若本則夫さんがいいと思います!

【フジテレビ編成部企画班編成企画プロデューサーの感想】
柳田理科雄氏の『空想科学読本』を元にした企画はよくあがりますが、それをアニメ戦隊企画として考えたアイデアは素晴らしいと思います。基本的には、コメディタッチで展開されるようですが、”××という大型家電の安全基準に満たないため、ロボットが使用禁止”や”怪人が巨大化して、これぐらい食費がかさんだ”など笑いの中に思わず『ヘー』と思ってしまう雑学を入れるのは、決して子どもや一部のオタクだけではなく、企画としての汎用性があるようにも感じられました。

企画4.『青春サクセスストーリー』(新潟・高校2年男子)

放送時間:2時間ドラマ 出演者:さまぁ~ず・大竹一樹ほか

【番組の内容】
「僕は『青春サクセスストーリー』を提案します。主人公は百貨店で働く根暗な入社2年目の男[A]。高校を卒業して親戚のコネで百貨店に就職するが、ある日店は倒産してしまう。店内の後片付けを任されたAは、婦人服売り場で使われていたマネキンに惹かれ、”もったいないから”と自宅へ持ち帰る。そのマネキンは、中学校のころ密かに思いを寄せていた少女[B]にどことなく似ていた。突然、無職になったAは途方に暮れ、引きこもりがちになっていたが、マネキンをBと思い込み、やがて”Bのために”と本格的に就職活動を始める。なんとか小さなスーパーに就職が決まり、一生懸命に働く。稼いだ給料でマネキンに着せる洋服を買ったりする、そんな姿を見かねた両親がマネキンを捨ててしまう。
悲しみに暮れるAに中学校の同窓会の手紙が届く。「ここに行けばBに会えるかもしれない。」そう思い立ち、同窓会に参加することに。同窓会当日、Bも参加していたが、話しかけられないまま同窓会は終了。しかし、Bから突然の告白を受ける。Bは、Aが一生懸命働いていることを知り、そこに惹かれた。身だしなみも綺麗で百貨店で働いていたことから、言葉遣いも丁寧なAをBの両親は惚れこみ、二人は結婚することに。あのマネキンがなければ、ひきこもったままの生活を送っていただろう。あの、マネキンのおかげでAは幸せになった。
「サクセスストーリー」がテーマで、ありきたりなドラマにならないよう工夫しました。「マネキン」は言葉を話しませんが、立っているだけで絶大な効果を発揮します。そのマネキンとサクセスストーリーを組み合わせた、意外性のある作品になると思います。
出演者はジャニーズやAKB48でなければ、現実味があって面白いかと。ただ、さまぁ~ずの大竹一樹さんを見てみたいですね。

【テレビ東京『マジすか学園2』のプロデューサーの感想】
企画を具体的に書いてあるところがすばらしいと思いました。コンセプトを考えることも大切ですが、それをどういう形で展開させるかを考えることはそれ以上に難しいことです。
さらに踏み込んで、マネキンをストーリーに登場させることで何を示したいのかを考えていくともっとブラッシュアップできそうです。
マネキンの登場の仕方や存在に意外性がでてくればくるほど作品も魅力的になるでしょう。思い切って主人公をマネキンにしてもいいかもしれません。

企画総評
【NHKドラマ部チーフ・プロデューサーの感想】
中高生たちの企画で共通しているのは「リアル」「希望」「家族」というキーワードです。何か希望や自信が持てるサクセスストーリーやコメディー、人情ものを家族といっしょに見たい。そんな思いが強く伝わってきました。
驚いたのはそれぞれの提案に、ねらう視聴者ターゲット、放送時間帯などの編成的戦略が明快にプレゼンされてあることでした。テレビのなんたるかを肌身で知りつくしている世代らしいな、と頼もしさを覚えました。