第135回–2019年3月
日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』を審議
第135回放送倫理検証委員会は3月8日に開催され、海外ロケをした「祭り企画」にでっち上げの疑いがあると週刊誌が報じ、審議入りしている日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』について、前回の委員会の後に行われた制作者へのヒアリングの内容が担当委員から報告された。次の委員会では、意見書の骨子案が示される予定。
議事の詳細
- 日時
- 2019年3月8日(金)午後5時~午後7時50分
- 場所
- 「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
- 議題
- 1.海外ロケの「祭り企画」にでっち上げの疑いがあると報じられた日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』を審議
2. その他 - 出席者
-
神田委員長、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員
1. 「海外ロケの企画をでっち上げた疑いがある」と報じられた『世界の果てまでイッテQ!』を審議
日本テレビの「謎とき冒険バラエティー『世界の果てまでイッテQ!』」で、2017年2月に放送された「タイのカリフラワー祭り」と2018年5月に放送された「ラオスの橋祭り」にでっち上げの疑いがあると週刊誌が報じ、委員会は、この二つの「祭り企画」を審議の対象としている。
この日の委員会では、担当委員が、前回の委員会の後に行われたヒアリングの内容について報告した。ヒアリングは、放送局や制作会社の社員のほか、現地ロケに関わった人たちを対象に3日間実施され、担当委員は、企画内容の決め方や現地でのロケ、東京での編集の様子などについて明らかになったことを説明した。これを受けて質疑応答があり、「バラエティーの面白さ、可能性を考えるきっかけになるような議論をしていきたい」といった意見が出された。
次の委員会では、ヒアリングの内容をさらに検討したうえ意見書の骨子案が提出される予定。
なお、神田委員長は『世界の果てまでイッテQ!』の審議には参加していない。
2. その他
宮崎県と鹿児島県のテレビ・ラジオ局9社を対象に鹿児島市で開かれた(2月14日)意見交換会の模様が、出席した委員から報告された。放送局の自主・自律を尊重するBPOの姿勢が理解できたという参加局の感想が紹介され、こうした意見交換会を今後も各地で開催していく意義を確認した。
以上