放送倫理検証委員会

放送倫理検証委員会 議事概要

第126回

第126回–2018年5月

TOKYO MX『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見への対応報告書に追加質問など

東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見への対応について、委員会は、報告の内容が不十分であるとして、当該放送局に対して追加の質問を行った。
委員会が2月に通知公表したフジテレビの『とくダネ!』2つの刑事事件の特集に関する意見への対応について、当該放送局から報告書が提出された。委員会で検討した結果、きめ細かな研修会を開催するなど意見書で指摘した課題に取り組み再発防止を図っているとして、対応報告書を了承した。

議事の詳細

日時
2018年5月11日(金)午後5時~午後8時
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

神田委員長、是枝委員長代行、升味委員長代行、岸本委員、斎藤委員、渋谷委員、鈴木委員、中野委員、藤田委員

1. 東京メトロポリタンテレビジョン『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見への対応報告書に追加質問

東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)の『ニュース女子』沖縄基地問題に関する特集について、委員会は去年12月、重大な放送倫理違反があったとする意見書を通知公表し、TOKYO MXからその後の取り組み状況について報告書が提出された。
この報告について4月の委員会では、「TOKYO MXは、委員会が意見書を通知する前の去年2月、番組は放送基準に沿った内容だったとする『当社見解』を公表したが、意見書通知後、この見解の内容について、改めて社内で検証をしたのだろうか」などの意見が出された。その結果、この対応報告では内容が不十分であるとして、担当委員を中心に追加の質問項目をまとめ、4月下旬にTOKYO MXに手渡したことを確認した。

2. フジテレビ『とくダネ!』2つの刑事事件の特集に関する意見への対応報告書を了承

2月8日に委員会が通知公表した、フジテレビの『とくダネ!』2つの刑事事件の特集に関する意見(委員会決定第28号)への対応報告書が、4月下旬、当該放送局から委員会に提出された。
報告書には、刑事事件報道への意識と知識を向上させるために、社内で100回以上の少人数の研修を実施したことや、報道被害者を招いて研修会を開く予定であること、また意見書の真意をより深く理解するために放送倫理検証委員会の担当委員を招いて勉強会を開催したことや、その際の参加者の声が具体的に記されている。
委員会では、勉強会に出席した委員からの報告などをもとに意見交換を行い、少人数の研修の実施など、意見書で指摘された課題についてひとつひとつ改善を図っていることがうかがわれるとして、この対応報告書を了承し、公表することにした。

以上