青少年委員会

青少年委員会 審議事案

2000年4月

『稲妻!ロンドンハーツ』テレビ朝日

『稲妻!ロンドンハーツ』に関するテレビ朝日からの回答

意見の要旨

  • “やるキッス2000”のコーナーについて。知らない男性にキスしてお金をもらうゲームは、金と引き換えに何をしても良いという教育をしているようなもの。子供に悪影響を与える。ゴールデンにやる内容ではない。

    (女性、25才)

“やるキッス2000”とは:

一般のカップルが出演。女性が10人の覆面をした男性とキスをし、1人するごとに1万円もらえる。男性がストップをかけた時点で終了。10人全員とキスをすると海外旅行がプレゼントされる。(コーナー終了)

局の回答

  • 当番組は、現代の若者の恋愛観はどうなっているのか?をテーマに“明るく、リアル”にその生態を明らかにしていく恋愛バラエティーです。メインキャラクターのロンドンブーツ1号2号だからこそ引き出せる若者の実態と本音がそこに垣間見られます。

    キスという行為は今の若者にとっては欧米並の軽い感覚で捉えられているという現状があります。

    このコーナーは、そのことをふまえての、仲良しカップルが参加するゲームコーナーであり、これをして“金と引き換えに何をしても良いのか?”とする考えは飛躍しすぎてはいないでしょうか?

    ただその表現方法については、不潔感、不快感を与えないよう、注意しなければと思っています。企画の本質は「カップルの幸せの再確認」だったり「彼氏、彼女の本音を知る」ことだったり「出場者の意外な素顔、個性的な一面を垣間見る」ことです。コーナー全体としては結果的に若者の恋愛観の一つの形を発見できることが番組の目的なのです。(4月)

  • 当番組のコーナー企画は、毎回の視聴率分析を中心に視聴者の反応を見ながら、また番組に寄せられる視聴者の数々のご意見・ご批判も参考にしながら、細かい部分の手直し、大幅なリニューアル、新企画の開発など含めて常に改善を重ねています。“やるキッス”は、番組が昨年4月にスタートした直後から、インパクトあるオープニングコーナーとして長く定着していました。そしてこの4月に番組2年目に突入するにあたって行っていた番組全体の強化作業の中で、“やるキッス”に代わるオープニングコーナーの開発についても検討してきました。5月に入り、“やるキッス”内で人気を博した出演者を中心に別企画を展開したり、また「稲妻コロシアム」という新オープニング企画をスタートさせるなど次なる鉱脈が見えてきた時点で、“やるキッス”としては幕を閉じた形になりました。他のコーナーに関しても、常に新しい展開を模索し、よりよい番組作りを目指す努力を続けています。(6月)