視聴者からのご意見

視聴者意見を読む

2018年7月

2018年7月に視聴者から寄せられた意見

西日本の豪雨被害に関する報道取材のあり方への意見や、民放各局における災害時の番組編成への批判。ロシアで開かれたサッカー・ワールドカップの放送への意見など。

2018年7月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,218件で、先月と比較して417件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール70%、電話29%、郵便 0.6%、FAX 0.4%。
男女別は男性71%、女性27%、不明2%で、世代別では30歳代26%、40歳代25%、50歳代23%、60歳以上12%、20歳代12%、10歳代2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該放送局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。7月の通知数は延べ573件【49局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、25件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

西日本の記録的な豪雨で大きな被害が出たが、それに関する報道取材のあり方への意見や、民放各局における災害時の番組編成への批判が多く寄せられた。また、ロシアで開かれたサッカー・ワールドカップの放送への意見も多かった。
ラジオに関する意見は43件、CMについては33件あった。

青少年に関する意見

7月中に青少年委員会に寄せられた意見は67件で、前月から97件減少した。
今月は「表現・演出」が21件、「性的表現」が9件、「報道・情報」が7件と続いた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 西日本の豪雨が多くの被害をもたらせた当日、民放各局では、歌のスペシャル番組やバラエティー番組を通常通りに編成していた。甚大な被害なのにどうしてなのか。被災地域でも放送していて、番組を見られる状況ではなかったはずだ。被災地域においては、ニュースの時間だけでなく、予定を変更してでも報道特番を組むべきではなかったか。被災した方々は、情報が錯綜して不安だったと思う。民放は、各局とも、広範囲にわたる大きな災害を、軽く考えていたのではないだろうか。

  • 豪雨災害の被災地に住んでいるが、週末のせいか、地元の放送局はニュース番組が少なく、東京キー局の娯楽番組を放送しており、ほとんど情報が入って来ない。命の危険がある大災害なので、どの地域が危険なのか、どこに避難所があるのか、食料や医薬品は足りているのかなど、被災者のために必要な情報を伝えてもらいたい。

  • 西日本豪雨被害で多くの方が犠牲になったが、マスコミの人たちには、このような自然災害が起きると必ず、行政の対応を問題視するような風潮がある。近年の自然災害は、過去に例のない想定外なことも起きている。その状況下において、行政だけでは対応しきれない現実もあることを認識するべきで、行政批判をしたところで何の解決にもならない。そもそも、マスコミの人たちの、災害時の報道姿勢に問題があるのではないか。現状を知らせるという義務を正当化し、捜索や復旧作業の妨げになっている。取材と称して勝手に避難所を撮影し、家族が行方不明だと探しているのに手を貸すこともしない。目の前の命よりも報道することを優先する彼らに、他の組織をとやかく言う資格があるのかと思う。

  • 報道は、起こった事柄をできるだけ正確に伝えることに主たる目的があるはずだ。しかし、自然災害を伝える場面では、必要以上に不安を煽り、現状を伝えることより、先の予測に主眼が置かれている番組ばかりだ。また、事件や事故を伝える場面では、客観的な報道はほとんどなく、伝える側の意見ばかりが目に付き、その意見は、その道の専門家ならいざ知らず、芸能人の意見が多い。政治の報道では、コメンテーターの意見や分析ばかりが目に付き、その意見が偏っている場合が多い。放送局は、自らの意見などを挟まない、客観報道に徹するべきではないか。

【番組全般・その他】

  • 日曜夜の番組で、男性が、川の中を流される軽自動車から、高齢者を助ける映像を放送していた。その男性は一人では助けられず、「手伝ってくれ」と叫んでいたが、取材スタッフは撮影し続けていた。このような場合、人道的に考えて、助けることを優先するべきではないか。翌日、同局の朝の番組でもこの映像を使用していたが、叫んでいるシーンはなかった。視聴者からの非難を警戒してカットしたのだろうか。このことも納得できなかった。

  • 7月6日金曜日に、西日本各地で大雨特別警報が発表された。事前に気象庁が注意喚起していたが、民放各局では、速報をテロップで表示するだけで、危機感を伝えるには弱すぎるように思えた。特に、警報発令直後の夜の報道番組は、サッカー・ワールドカップの試合後のインタビューを流し続けていた。昨年の九州北部豪雨以降、特別警報に対する危機感が問題になっているが、これを解決していくには、地上波の報道で伝えていくことが不可欠である。もっと危険性を伝えられる報道ができないものか、再考してもらいたい。

  • 民放各局のワールドカップ中継は、番組が始まって1時間以上、司会者とゲストのくだらない話に終始し、試合の放送をしない。CM前に「この後すぐ試合開始」と言いながら、さらに1時間も無駄話を続けていた。ただうるさいだけで見るのも飽きてくるし、何より時間がもったいない。もっと効率よくスポーツ中継をしてもらいたいと思う。

  • 深夜番組の、新居を探す人々の人間模様を映し出す企画は、60歳代の高齢男性が不当に差別され、入居をことごとく断られている様子を、タレントが笑いながら眺めていて不愉快だった。高齢者の住宅難は、ニュースでも取り上げられるほど深刻な問題なのに、社会問題に無関心であろう彼らは、高みの見物とばかりに人の苦境を冷笑していた。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • ドキュメンタリー番組で美容整形手術を受ける女性を取り上げていたが、病院とのタイアップ番組のようだった。手術にはリスクもあり、トラブルも起こる微妙なものだ。子どもや中高生が安易に整形したいと思うようになってしまう。

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • 幼い子どもが初めて一人で買い物に出かけていくのを追ったバラエティー番組について、幼い子を一人で買い物に行かせること自体が虐待にあたるのではないか。発達が未熟な子どもを見て笑ったり感動したり、と大人が楽しむものであり、子どもの望むことではない。

【「性的表現」に関する意見】

  • 若者たちの性に対する本音を扱った報道番組について、性をタブー視する感覚を変えたいという狙いもあるのだろうが、アダルトグッズを紹介したり、露骨な性的表現の連呼はいかがなものか。青少年も見る可能性のある時間帯に放送するべき内容ではない。家族で見ている家もあることを考慮してもらいたい。

【「推奨番組」に関する意見】

  • チアリーダー部を舞台にしたドラマについて、思春期の子どもたちに勇気とやる気を与える作品だ。絶対に不可能と言われた目標を達成した実話で小学生から高齢者まで推薦できる番組だ。