視聴者からのご意見

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2018年5月

2018年5月に視聴者から寄せられた意見

新潟の小学2年生女児殺害事件について、各局の過熱した取材への批判や、大学アメリカンフットボールの試合における悪質な反則行為に関して、監督・コーチ・選手などの記者会見の報道に対する意見など。

2018年5月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,448件で、先月と比較して55件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール73%、電話25%、郵便1%、FAX1%。
男女別は男性69%、女性29%、不明2%で、世代別では30歳代25%、40歳代25%、50歳代19%、20歳代18%、60歳以上10%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該放送局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。5月の通知数は延べ589件【53局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、25件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

新潟県で起こった、小学2年生女児殺害事件について、各局の過熱した取材への批判が多く寄せられた。また、大学アメリカンフットボールの試合における悪質な反則行為に関して、その後開かれた、監督、コーチ、選手などの記者会見の報道に対する意見が多く寄せられた。
ラジオに関する意見は54件、CMについては21件あった。

青少年に関する意見

5月中に青少年委員会に寄せられた意見は108件で、前月から14件増加した。
今月は「表現・演出」が42件と最も多く、次に「報道・情報」が29件、「低俗・モラル」「性的表現」「編成」がそれぞれ5件と続いた。
「表現・演出」では、バラエティー番組で出演者を倉庫に閉じ込めるドッキリ企画について意見が寄せられた。「報道・情報」では、大学アメフトにおける危険プレーに関する報道について意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 人気タレントが起こした、強制わいせつ騒動についての報道が過熱し過ぎだ。彼の属していたグループのメンバーが、口々に被害女性を思いやっているのにもかかわらず、いつまでも同じような報道を続けていることは納得がいかない。被害女性はもちろんのこと、騒動を起こした本人が、連日のひどい報道の数々で、精神的にどれだけ追い詰められているのかと思うと、マスコミにそこまでする権利があるのか、疑問に感じる。

  • 東京・新橋駅前で、女子高生が集団過呼吸になるニュースが伝えられたが、警察や消防が現場の周りを目隠しし、救急車に乗せる途中もブルーシートで厳重に囲んで、周囲の視線から彼女たちを守っていた。その一方で、複数の局が、ヘリコプターで上空から内部を撮影していたが、これではプライバシー保護のための警察や消防の配慮が無駄になってしまう。現場の中の様子を知りたいのだろうが、それは救急隊員が拡声器で説明していたので分かると思う。節度ある報道を望みたい。

  • 新潟県の小2女児殺害事件の報道は、あまりにやり過ぎだと思う。遺族の悲しみを無視するかのように、被害者宅が特定できるよう報じていた。悲しみにくれる間もなく、全国ネットで家を映され、好奇の目にさらされて生きていくなど、とても耐えられるものではないと思う。

  • 毎日、朝から晩まで大学アメフト部の問題を放送している。それも監督、コーチが嘘を言っているという前提で、彼らを追い込むようなやり方だ。監督らの発言が、保身のための虚偽である可能性は高い。そうであっても、テレビが冷静さを欠き、偏った取り上げ方をすることは危険だ。今回の反則行為は、傷害事件として警察が介入することも考えられる。テレビの役割は、中立的な立場から途中経過を伝えることだけだと思う。

  • 大学アメフト部の問題が世間をにぎわせているが、午前中にいきなり、朝番組のスタッフを名乗る人物から「あなたは監督の同級生ですね?」という電話がかかってきた。卒業名簿などで調べたのであろうが、失礼な話だ。この番組では、日頃から、「個人情報が…」などと、うるさく騒いでいるにもかかわらず、自分たちが必要であれば、それを勝手に利用するのか。厳重に抗議する。

  • 世界卓球選手権の大会中の南北合同チーム結成について、好意的な報道が多いことに驚いた。大会途中のチーム結成には、政治的意図があるのは明白である。どうして普段通りに、「スポーツに政治を持ち込むな」と声高に訴えないのか。最初から合同チームで挑んでいたなら、他の国が決勝トーナメントに進出できたはずである。一部の国の政治的意図が、大会全体に弊害を与えている。それを好意的に伝えるのはおかしい。

【番組全般・その他】

  • メディアが司法の代わりをして、さも被害者を救済するという大義を盾にし、加害者と思われる人物を裁くような番組が多過ぎる。その人物の自宅まで訪問し、中途半端な取材を基に、一方的につるし上げるような内容は、中立性に欠けると思われる。その行為が法に触れるのであれば、それは司法が判断することであり、メディアがするものではない。

  • 夕方の番組で、就活セクハラの実態を取り上げていた。「女子大生が実名で告白」として、一般女性のようにふるまっていた人物は、政治アイドルとしてフェイスブックやツイッター等で積極的に発信している女性だ。通常の就職活動中の体験談というより、売名のため、企業をたたくために就職活動をしている印象を受けた。テレビ局が、本人をよく知らずに取材をしていたのかどうか分からないが、視聴者をミスリードしかねない内容だった。

  • 路線バスを乗り継ぐバラエティー番組があるが、そもそもスマートフォンなどで、バスの時刻表やリアルタイム運行情報が瞬時に手元に得られる時代なのに、まるで下調べせず、行きあたりばったりの無計画を装った演出に辟易する。現実は、手軽に計画を立てられ、運行情報も容易に把握できるのだから、その流れに沿ったものが望ましい。

  • 外国人に対するインタビューなどで、吹替えで放送する番組が多いが、下手な吹替えに興ざめする。外国人へのインタビューは、画面を通してネイティブな外国語に触れられる機会の一つでもある。なるべくなら字幕にして、そのままの音声を流してほしい。

【ラジオ】

  • 朝の番組で、パーソナリティーが、千葉県で起こった元市議会議員の家族切りつけ事件に関連して、精神科通院歴を問題視し、「こういう人はどうにかならないか…」と発言。精神的な病を抱える人たちの中で、就労を考える人が多い現在、それに際して、病歴をオープンにするかクローズにするかに直面するが、こういう発言を聞くと、就労そのものにおびえてしまう。放送人たるもの、もう少し発言に責任を持ってほしい。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組での出演者を倉庫に閉じ込め、助けに来た友人を代わりに閉じ込めてしまうドッキリ企画は、子どもが真似をして人間関係を壊したり、いじめを助長するおそれがある。子どもも見る時間帯にここまで悪ノリした企画を放送するのはいかがなものか。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 大学アメフトで危険プレーをした選手の記者会見で、代理人から顔のアップは避けてとお願いがあったにもかかわらず、選手のアップを映して報道していた。若い、未来のある学生に対してこの仕打ちは倫理観を疑う。

【「低俗・モラル」に関する意見】

  • 深夜のトーク番組に出演したタレントが、風俗店名を出し、内容まで話していた。未成年の娘と主人と見ていたが気まずかった。公共の場で話す内容ではない。

【「編成」に関する意見】

  • 深夜に放送しているバラエティー番組を関西地区では日曜日の昼間に再放送している。きわどい発言が連発され、小学生が見ている時間に再放送するテレビ局は、何を考えているのか分からない。