視聴者からのご意見

視聴者意見を読む

2018年3月

2018年3月に視聴者から寄せられた意見

各局の情報番組で、大相撲や女子レスリングの問題を取り上げる際の司会者や出演タレントのコメントが公平性に欠けるといった批判や、オリンピックに引き続いて開かれた平昌パラリンピックに関する放送のあり方への意見など。

2018年3月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,580件で、先月と比較して719件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール73%、電話25%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性63%、女性35%、不明2%で、世代別では40歳代25%、30歳代24%、50歳代20%、20歳代18%、60歳以上10%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該放送局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。3月の通知数は768件【45局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、24件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

各局の情報番組で、大相撲や女子レスリングの問題を取り上げる際の、司会者や出演タレントの公平性に欠けるコメントへの批判が多く寄せられた。また、オリンピックに引き続いて開かれた、平昌パラリンピックに関する放送のあり方への意見も多かった。
ラジオに関する意見は38件、CMについては30件あった。

青少年に関する意見

3月中に青少年委員会に寄せられた意見は65件で、前月から30件減少した。
今月は「表現・演出」が27件と最も多く、次に「低俗、モラルに反する」が9件と続いた。
「表現・演出」では、教養番組で痴漢を扱った論文を紹介する企画について意見が寄せられた。「危険行為」では、バラエティー番組の罰ゲームで顔に透明テープを巻きつける演出に対して意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 都内中央線沿線にある、人気の天ぷら屋に並んでいたところ、番組のロケ隊がやって来た。そこで若い女性ADらしき人物が勝手極まりなく、撮影ありきで食事中の取材を申し込んできた。取材してほしくないことと、カメラがあると食事中の気分が害されることで撤退を願ったが、「映っても、顔はわからないようにするから…」の一点張りで聞き入れてもらえなかった。それに加えてADは、このやり取りをカメラマンに報告した際、嘲笑していてとても心外であった。行列時の取材許可や店内での撮影を拒む人への対応に配慮するべきで、番組制作者としての義務を怠っていたと思う。結果として、わざわざ時間と交通費をかけて店まで行ったのに、食事は諦めた。このような精神的苦痛を受けたことは悔しいし腹が立つ。メディアの権力を振りかざし、当然のように撮影を行う姿勢は許されることではない。

  • 最近のニュース番組を見ていると、一方の意見に偏った報道がされているように感じる。両方の言い分を報道していかなければ、情報の取捨選択、および、その事象に対して正しい判断をすることができない。また、インターネットを情報源に報道しているものが多すぎる。これでは、きちんと取材された情報が提供されるという、テレビの長所がなくなってしまう。この先もテレビが生き残っていくために、一考してもらいたい。

【番組全般・その他】

  • 最近、オリンピックだけでなく、パラリンピックも面白いと思うようになってきた。今回は放送時間も大幅に増え、いろんな競技を見ることができた。ただ、開会式と閉会式にタレントを起用するのはどうなのか。完全にトーク番組の雰囲気で、無駄な会話が多く、実況というより雑談のように感じた。視聴者はあくまでも開会式そのものを楽しみたい。それに邪魔にならないような喋りにしてほしかった。一方、ユニバーサル放送(障害のある人もない人もみんな楽しめる放送)は、落語家とアナウンサーの息がピッタリで素晴らしかった。

  • パラリンピックの放送を、地上波とBSを使い効果的に行っていた局の姿勢は、評価に値すると思う。しかし、それ以外の局はひどい。オリンピックは一斉に放送していたのに、パラリンピックはほとんど無し。視聴率至上主義の現状も分からないわけではないが、スポンサーである企業側にも問題があるのではないか。カーリングのように中継によって注目を集める競技もある。障害者スポーツ発展のため、企業の社会的責任をアピールするなら、パラリンピック中継にも資金を提供し、放送を促してはどうだろうか。

  • スピードスケートの世界スプリント選手権は、"緊急中継"として、ライブ放送を思わせるような作りになっていたが、実際は録画だった。オリンピックの金メダリストが体調不良で棄権したことは、既にネット上などで広まっていたが、それを隠し続け、放送開始から1時間以上過ぎて、ようやく伝えていた。視聴者を欺くような番組作りにうんざりした。

  • 女子レスリング選手が、陰湿なパワハラを受けていたとされる問題で、コメンテーターが「指導ではよくあること」と発言していたが、加害者を擁護するようで公平性に欠けるのではないか。被害者は精神的苦痛を感じていたかも知れないし、取材スタッフなどが、実際のパワハラ行為の内容を、双方から聞き取り調査したわけでもない。推測だけで軽はずみな発言をするべきではないと思う。

  • 大相撲では元横綱の親方、女子レスリングでは指導者が批判の的になっているようだが、テレビが無責任に騒ぐことはよくない。それぞれ第一線で成果を挙げてきた人たちだ。ここまで来るには、一般の人たちには想像できない努力や苦労があったことと思う。それら全てを否定するようなバッシングはやめたほうがいい。事実がはっきりしてから冷静に伝えれば済むことだ。今のワイドショーは、どんな話題でも、芸能ゴシップと同じレベルで騒ぎ立てているように感じる。

  • 伊豆諸島の島で、島から出たことのない孤独な老人を執拗に追い詰めて取材するという企画を見た。いきなり番組スタッフに近寄られた老人は、身の危険を感じ、金づちやカマで威嚇した。そのうち興奮のあまり鼻血まで出していた。自分の意思で仙人のような生活を送っている人だ。前触れもなくテレビカメラが押しかけるなど言語道断だ。また、老人の怒りや怯えた様子をスタジオでは大笑いしていたが、これも許せない。ついに老人は諦めたのか、抵抗をやめてスタッフに身の上話をし始めた。スタジオの出演者たちは「いい話だ…」などと聞き入っていた。そういうことなら、最初から彼の心を和らげるように、穏やかにアプローチすればよかったのだ。番組として面白いものを求めようとするあまり、孤独な老人を追い詰めるような真似をしたことに強い憤りを覚えた。

  • "成人年齢18歳"の動きの中で、テレビの討論番組などの出演者も、若者たちにシフトしてはどうだろうか。それによって政治に興味を持ち、将来の日本を担う自覚につながると思う。今後に多くを望めない老年層の専門家たちが、テレビでいくら議論したところで、何の解決にもならないのではないか。私もシニア世代になり、今のテレビ番組をすっかり見なくなってしまった。

  • このところ、どの番組も代わり映えせず、芸能人やその関係者が私物化しているように見える。取り上げる話題も、どのような基準で決められているのかと思うときがある。芸能ネタも、大きな事務所のタレントの不利益になることには触れず、扱いやすいものばかり伝えているようだ。誰のためのものなのか、なぜ同じ人ばかりテレビに出るのか、疑問だらけだ。芸能人の「そんなに嫌なら見なければいい」という言葉にも抵抗がある。見ている側に避ける努力をしろと言っているようだ。人を傷つけるようなことをしておいて、それが嫌ならテレビを消せと言うのはおかしい。今のテレビはつまらないものが多い。なぜこんなふうなってしまったのか、一度考えてみてはどうか。

【ラジオ】

  • 花見でにぎわう中継先での、男性アナウンサーの行為について。花見客として偶然隣り合った見知らぬ男女に、一本のチョコレート菓子をそれぞれ両側からくわえさせ、食べさせるというもの。放送を聞く限りでは、指示された男女は、かなり困惑しつつ対処しているように感じた。番組を知るリスナーであれば許容範囲かとも思うが、それを知らない、たまたまその場にいた一般の人たちに対しての行為であれば、相当不愉快なものであったと思う。番組自体は大変楽しいものであるだけに、中継コーナーで度々行われる強引さが、本当に残念でならない。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • 教養番組で、「痴漢」に関する論文を扱っていたが、痴漢の被害者の中には大人だけでなく、中学生や高校生など未成年の子どもも含まれており、被害者に対する配慮が欠けた内容であった。痴漢は性犯罪であり、被害者も多く、さらに被害にあった人はその後の人生が変化してしまうこともある。

【「危険行為」に関する意見】

  • バラエティー番組で、バレーボールを取りそこなった人の顔に透明テープを巻きつけていた。鼻はつぶれ、口は半分程度しか開いていなかった。命の危険がある行為であり、いじめの助長になりかねない。