視聴者からのご意見

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2017年12月

2017年12月に視聴者から寄せられた意見

大相撲の暴行事件に関する意見のうち、特に各局ワイドショーなどで、加害者側を擁護する司会者やリポーターに対する批判や、およそ2か月間、ほぼ同じ内容でこの事件を追い続けている番組への批判が多かった。

2017年12月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は2,026件で、先月と比較して665件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール75%、電話23%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性65%、女性34%、不明1%で、世代別では40歳代27%、30歳代23%、50歳代20%、20歳代14%、60歳以上13%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該放送局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。12月の通知数は893件【34局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、21件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

先月に引き続き、大相撲の暴行事件に関する意見が多く寄せられた。特に、各局ワイドショーなどで、加害者側を擁護する司会者やリポーターに対する批判や、およそ2ヵ月間、ほぼ同じ内容でこの事件を追い続けている番組への批判が多かった。
ラジオに関する意見は31件、CMについては23件あった。

青少年に関する意見

12月中に青少年委員会に寄せられた意見は110件で、前月から22件増加した。
今月は「表現・演出」が24件と最も多く、次に「暴力・殺人・残虐シーン」が16件、「報道・情が13件、と続いた。
「暴力・殺人・虐待シーン」では、バラエティー番組でプロレス好きな子どもを持つ母親からの依頼を扱った企画について意見が寄せられた。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 大相撲の暴行事件発覚後から連日、ワイドショーなどで、コメンテーターやゲストの芸能人が、個人的な思い込みや推測で話す内容は、すべての視聴者が共有すべきことだろうか。国会の審議や国際情勢など、もっと視聴者に事実を知らせ、議論する必要があるテーマがあるはずだ。私は相撲が嫌いではない。むしろ、民放では、普段から他のスポーツと同様に話題として伝えてほしい。問題が起きた時だけ、このような取り上げ方をすることは疑問に思う。

  • 大相撲の暴行事件で、悪いのは暴力をふるってけがをさせたほうなのに、番組司会者やリポーターなどが擁護しているのを見ると、10年前の力士死亡事件から何も学んでいないとしか思えない。また、暴力行為はもっと早くに止められたはずで、止めずに見ていた力士は皆同罪ではないのか。明らかに横綱側に立った報道で、聞いていて呆れる。守られる立場の被害者や親方が責められ、相撲協会は加害者を守ろうとしている。これでは学校のいじめと同じで、その中で解決できるとは思えない。警察を入れて正解だった思う。

  • 大相撲の暴行問題の放送時間が、あまりにも多くて長くて何の意味があるのだろうか。事実と結果と問題点を週一回も取り上げれば十分だ。他に社会問題、未解決事件、海外の現状など視聴者に伝えるべきことは山ほどある。あまりにももったいない。日本の研究力や大学の世界的評価の低落、選挙時の投票率の低さ、国民の問題意識の無さ。こういう現状にメディアは一役も二役も買っている。相撲で国は成長しない。特に朝はテレビのスイッチを入れる気にもならない。

  • 「小2女児刺され、同級生の母親逮捕」について、リポーターが同級生らに対し、取材と称して話を聞いていた。たとえ報道する義務があるとしても、同級生は被害者と加害者の子の両方を知っている。しかも殺人未遂である。精神的ショックが大きいと思われる事件の取材は、今後の子ども達の将来を考えると倫理的に看過できない。大切なのは、被害者児童、加害者の子、その同級生の心のケアである。事件で心に傷を負った子ども達に、さらに追い打ちをかけるような取材が行われないよう、きちんとした対処をしてもらいたい。

  • 「埼玉県の風俗店火災」の報道で、亡くなった被害者が実名で報道されていた。女性は風俗店の従業員、男性は客である。被害者、遺族の複雑な胸の内を思えば、今回は実名を出すべきではなかったのではないか。

  • 事件報道について、被害者のプライバシーを報道するなという意見がある。たしかに、遺族の感情や本人の名誉は尊重されるべきだ。しかし、被害者の生の生活を報じなければ、事件のリアリティーが失われてしまう。「こんな事情を抱え、このように生きてきた人が、こんな理不尽な事件に巻き込まれた」と報じることで、事件の現実の悲惨さを認識でき、自分に近い出来事として悲しみや怒りも湧くのではないか。無機質に「被害者は○○さん××さん」とだけ報じていては、どこか他人事で絵空事のように感じ、事件の悪質性や非人間性が伝わらない。罪を過小評価させている。それでもいいのか。

【番組全般・その他】

  • 最近、番組内容が低俗、下品で堪えられない。今日、たまたま見た番組のテーマが「ラブホテルの歴史」だった。昼間の生放送なのに呆れ果てている。受信料を払うか払わないかで裁判沙汰になっている今でさえ、馬鹿げた番組を繰り広げているのだから、緊張感がなさすぎる。現代日本は高齢者が増え続け、認知症になる人たちも多い。生産年齢は減り続け、10年先は受信料を払える人が激減するだろう。地球温暖化、北朝鮮問題、働ける人口激減問題や介護不足など、様々な問題を目前に、何のためにもならない低俗な番組を流すのは、制作側に問題がある。一体何を趣旨に番組を作っているのか。腹立たしい。

  • 昼の番組で、東京都内の神社の後継を巡る殺人事件の話題が取り上げられた。事件の背景には、宗教法人としての莫大な収入があるようだ。女性タレントが「神社の人たちが殺人事件を起こすなんて」と嘆いた上で、「神社や寺が、庶民のための存在であったのは過去の話。今は庶民への奉仕より利益優先、それでいて税の優遇はしっかり受けている。これはおかしい」と言い切った。全く同感だ。生放送でズバリと言ってくれて、胸のすく思いがした。

  • 朝の番組で、ジャーナリストが、10年前に廃業した大阪の料亭の元取締役と女将であったその母親に取材していた。質問は、廃業のきっかけになった料理の使い回しや謝罪会見での女将の行為に集中し、元取締役と母親の「あの時は申し訳なかった」と何度も頭を下げる場面を映していた。世間に対する弱みがあるから、本人たちは取材を拒否できなかったのだと思うが、なぜ今になって、10年も前の古傷に触れるようなことをするのだろうか。

  • 岩手県に住んでいる。県内の町長のわいせつ疑惑を連日のように各ワイドショーで取り上げ、出演タレントが何だかんだ騒いでいる。番組が伝えるのは、町長のハレンチな行為だけで、町が抱える問題についてはどこも触れてくれない。テレビ的に面白くならないからだろう。この町は、6年前の東日本大震災と昨年の台風10号により大きな被害に見舞われた。復興半ばの小さな町でこのようなことが起こってしまい、住民は困惑している。ワイドショーのやっていることは、町のイメージを悪くし、復興の妨げになる可能性があることを忘れないでほしい。風評被害につながるおそれもある。悪いイメージがついた町に観光に来てくれるだろうか。テレビ的には恰好のネタでも、住民からすれば、生活そのものがかかっている。中途半端に面白おかしく取り上げることはやめてもらいたい。

  • 夜の番組で、外国人の技能実習生を特集していた。日本のメディアでは、正面切って報道されることが少ない問題を、きちんと取り上げている点で大変良いものであったと思う。一部では批判的な声もあるようだが、番組関係者には、今後もそれを恐れず頑張ってほしい。

【ラジオ】

  • 朝の番組は、スペシャルウィーク期間につき、サイコロを振り、出目と同じ数のお金をリスナーにプレゼントする企画を放送していた。「1」で1万円、「6」で6万円というわけだ。しかし今朝、サイコロを振ると「1」が出た。すると司会者は「申し訳ない」と言って振り直し、「6」を出して6万円にかえてしまった。これはおかしい。1ヵ月前にも同じようなことがあったので、局に抗議をした。私の思いは伝わったと思っていただけに納得がいかない。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組で、2リットルの水を1分間にどのくらい飲めるか、という内容があり、皆一気飲みしていた。体調に影響はないのか。子どもがまねをした場合、危険極まりない。

【「暴力・殺人・残虐シーン」に関する意見】

  • バラエティー番組で、プロレス好きな子どもの相手になってほしいという母親の依頼を扱った企画で、兄が、痛がる妹にプロレス技をかけるシーンが流れ、非常に気分が悪くなった。子ども同士といえども、DVにあたらないか疑問であるし、その様子を笑いにできる番組が理解できない。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 小学校2年生の女児が、同級生の母親に刺傷された事件について、リポーターが幼い同級生に取材と称して、話を聞いていた。報道する義務があるとしても、被害者も加害者の子どもも両方とも知っていることから、精神的なショックも大きいと思われる。今後の子どもの将来を考えると看過できない。

【「いじめ・虐待」に関する意見】

  • バラエティー番組で、お笑い芸人をだますドッキリ企画について、子どもと見ていたが、どう考えてもいじめだと思う。子どもがまねする可能性が高い。人の不幸を笑いものにするのは許せない。