視聴者からのご意見

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2015年5月

2015年5月に視聴者から寄せられた意見

安全保障関連法案の国会審議について、政府批判ばかりの一方的な放送は如何なものか、「事実上の戦争法案」にもっと反対すべきだなど様々な意見。箱根の大涌谷近辺の火山活動活発化のニュースに、風評被害との指摘など。

2015年5月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,844件で、先月と比較して396件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール77%、電話21%、FAX1%、手紙ほか1%。
男女別は男性77%、女性21%、不明2%で、世代別では40歳代30%、30歳代26%、50歳代18%、20歳代16%、60歳以上7%、10歳代3%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO連絡責任者に「視聴者意見」として通知。5月の通知数は754件【50局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、21件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

安全保障関連法案の国会審議が始まったが、政府批判ばかりの一方的な放送は如何なものかといった意見などが寄せられた。
アメリカ議会上下両院合同会議で総理が英語で演説したが、特定の国のリアクションしか紹介していない、などといった意見が寄せられた。
箱根の大涌谷近辺の火山活動活発化のニュースに、地元の商店街の人たちからあまりに煽りすぎではないのかといった、風評被害の指摘があった。
ゆとり世代に関する話題を扱った番組に対し、特定の年代の人を揶揄するものだといった批判が多数寄せられた。
ラジオに関する意見は45件、CMについては34件あった。

青少年に関する意見

5月中に青少年委員会に寄せられた意見は93件で、前月から1件増加した。
今月は、「性的表現」に関する意見が18件と最も多く、次に「表現・演出」が13件、「動物」が10件、「編成」が7件と続いた。
「性的表現」については、日曜夜の情報番組で、若者の間でキス動画を動画投稿サイトに公開することが流行しているとの話題を取り上げたことに対し、「不快」「もっと投稿サイトの危険性に触れるべき」など、多くの意見が寄せられた。
「表現・演出」については、幅広いジャンルの番組の演出方法について、意見が寄せられている。
「動物」については、少年による詐欺未遂事件の報道に際し、被害者が撮影してSNSに投稿した、飼い犬の虐待映像を放送したことに批判的な意見が集中した。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 普段から公平・中立ではないと感じていたが、国会における安保法制に関する放送は、明らかに異常だった。意見が対立するような事案に対して、一方的な報道を行うことは、放送法に違反しているのではないのか。偏った情報を流し、印象を操作するのは偏向報道そのものだ。

  • 今国会で審議されている安全保障法制は「事実上の戦争法案」と報道するべきではないのか。「安全」とか「平和」という言葉をつけてごまかそうとする政府のやることに、マスコミはもっと反対するべきだ。それともまた政府から陰に陽に圧力があるのだろうか。だとしたら、それも含めて報道してほしい。

  • 先日の首相の米議会での演説を取り上げたトピックスの中で、演説内容に対する評価にほとんど言及せず、総理を誹謗中傷するかの如く、英語力や演説原稿のメモをフューチャーするなどに、多くの時間を割いていた。世界情勢不安で危機管理に関心が高まっている昨今、呆れるばかりだ。

  • 首相の米議会での演説のニュースで、中国と韓国の2国の抗議のみを取り上げ、しかも「アジア各国が反論している」と言い切っていた。しかし、インドネシア、マレーシア、フィリピンやパラオ等の他の国や地域のコメントは全く取り上げていない。公平・中立を逸脱している。

  • 政権がやろうとしていることに追随するばかりの報道が増えて残念だ。視聴者は本当のことを知りたいのであって、政権が作る虚像を見たいわけではない。

  • 「箱根・宮ノ下温泉の人通りが火山活動風評被害でこんなに少なくなっている」とのリポートがあった。しかし、誰も歩いていないとして紹介された路地は、火山活動前でも人通りのない路地だ。箱根全体の取り組みとして、過剰報道による風評被害を最小限にとどめようと努力している。このような誤解を招くような報道は控えていただきたい。

  • 箱根の報道は毎日、不安を煽るかのようだ。実際、旅館のキャンセルが相次ぎ、死活問題だ。マスコミは「風評被害のおそれ」や「あまり怖がらなくても」などと述べつつ、「地震の回数が増えている」などと報じている。注意は必要だが、入山規制のレベルをマスコミが上げているのでないだろうか。箱根だけでなく、自然災害の今後の伝え方と、それによる風評被害を考えるべきだ。

  • 大阪都構想の結果に関する報道の中で、司会者が、賛成派の敗因について喋ったあと、手に持っていた指示棒をカメラ(視聴者)に向かって突き出すようにしながら「こういうことを言うと、おかしな反対派から電話が掛かってくるんだ!お前ら、いい加減にしろ!」と暴言を吐いた。視聴者を侮辱する行為だ。苦情の電話をする人のことを「おかしな反対派」とひとくくりにし、レッテルを貼っている。司会者のあるべき姿とはとても思えない。大阪都構想に反対する市民のことをあからさまに貶める発言で、司会者として不適格と言われても仕方がない。

  • 日本礼賛の番組が多すぎる。ちょっと日本の体制を批判すると、「反日」の烙印を押されて、ネットで炎上する事情は理解できるが、現代社会の問題点を指摘することこそ、日本という国家のためになることではないのか。幼児化しているネット世論に迎合しない、硬派で取材力のある番組を見たい。

  • 「やらせ問題」で、ドキュメンタリーはある程度演出をやらなければ作れないと言っていた。嘘がなければ問題ないとも言っていた。しかしこれはメディア側の都合のいい言い分だ。視聴者は作り物だと見ていない。作り物ならドキュメンタリーではない。演出なしの撮りためたものを編集することは分かるが、演出を入れてしまえばそうではない。自己弁護に終始しないでほしい。

  • 来日する外国人観光客が増えているという話題だったが、浅草や渋谷など東京の観光地ばかりを取り上げていた。外国人観光客たちは東京にしか興味がない、と伝えるような内容だった。実際には多くの外国人観光客が京都や奈良、大阪、広島、北海道、九州などにも来ており、彼らは国内の観光地では京都を最も高く評価している。在京の放送局が東京目線で番組制作をし、東京に都合がよいように放送をしているかのようだ。

  • 中国国内の合唱コンクールで可動式の舞台が落ちたというニュースを取り上げていた。舞台の上では多くの生徒たちが合唱をしていたのだが、落ちる瞬間の映像に「一糸乱れぬ様で落ちて行った」とナレーションが入り、同時に茶化すようなコミカルな曲をつけ、落ちたシーンを何度か逆再生していた。重傷者も出ている事故を、面白おかしく編集する放送局の倫理感を疑う。

  • 報道番組全般に対して、各放送局の主張が強すぎることを懸念している。事実のみ正確に報道するべきだ。各放送局の主張が反映された報道番組もどきが大変多い。自重してほしい。

  • 生放送中に東北地方で最大震度5強の地震があり、緊急地震速報が流れた。その後約数10分にわたって他の内容の報道を取りやめて、「繰り返しお伝えします」と何度も放送していた。公共放送の観点からの報道と思われるが、延々と同じ内容を繰り返されると、最初から見ている人は「いい加減にしてください」と言いたくなる。今は字幕放送もできるのだから、音声による放送は10分おきくらいに最新情報を伝えるようにして、あとは字幕放送に任せて他の内容も報道すべきではないのか。

【番組全般・その他】

  • 「ゆとり世代」を取り上げていた。ゆとり世代を馬鹿にした内容で、バラエティー的には面白いのだろうが、偏見に満ちていた。ゆとり世代代表として2人の芸能人が出演していたが、普通ではあり得ない言動が目立った。あまりにも揶揄しすぎだ。ゆとり世代の私としては胸が締め付けられる思いがした。

  • モノマネ芸人が有名人の身内に「オレオレ電話」をしていた。オレオレ詐欺で高齢者をはじめとする多くの方々が被害に遭い、重大な社会問題となっている中で、面白おかしく、このようなお笑い番組のネタにすることは如何なものか。

  • オレオレ詐欺で被害者がこれほど多く、社会問題化しているにもかかわらず、電話の声で人を騙すというお笑い企画を放送していた。笑いと倫理の境界を逸脱している。電話の声で人を騙すという行為は、今や犯罪だ。なぜこのような番組が放送されるのか。高齢者が電話で老後のお金を毎日騙し取られている現状を、この番組担当者は知っているのか。

  • 急増する「中高年ニート」について話していたが、年金不正受給者に結びつけるなど、あまりにも差別的な内容だった。私は親に面倒を見て貰っているが、家事などをやっているので引け目はない。働かない人たちに、あまりにも悪いイメージを植えつけるものだった。

  • 南米や中東、アフリカ諸国等を取り上げる際、距離感を表現するためか「日本の裏側」「地球の裏側」という表現が安易に使われている。惑星に表裏、上下左右はあるのか。差別表現の一つではないか。

  • 「母乳フェチ」や「女性を口説く」「ナンパ」「ED」に関する話題で盛り上がっていた。これはセクシャルハラスメントではないのか。いずれにしても、いつもこの番組は下ネタが多い。男女ネタを放送したいのなら、18禁のCS番組にするか、せめて深夜帯の番組にするべきではないか。ゴールデンタイムで家族で安心して見られる番組ではない。

  • カップルにインタビューし、彼氏の携帯を見せて浮気していないかどうかを調査する企画だった。最初に登場したペアルックのカップルの彼氏は19歳の未成年だったが、インタビューの中で、「中学生の同級生とお酒を飲み行った」という発言があった。未成年の飲酒が問題ないかのように話を展開していた。未成年の飲酒発言があったのに、平然と放送することにびっくりした。

  • 広島のある島が紹介された。外国人の女性が、木陰で休んでいるウサギを無理やり抱き上げていた。島では抱っこは禁止されており、至る所に注意書きが貼ってある。最近、島にもマナーを守らない人が増えているが、呆れと怒りを感じた。放送するときは、きちんとそういった島の規則があることを知らせるべきだ。マスコミの影響力は大きいのだ。

  • 日本に住んでいる国際結婚をしたお宅に訪問して話を聞いたり、その国の食事を食べたりするコーナーが面白い。海外に行き、その文化にふれるのも良いが、日本に住んでいる外国人の生活にふれるほうが子ども達にも身近に感じられる。オリンピックもあることだし、海外の文化の理解にも繋がるよい番組だ。これからも訪問のコーナーも含め、番組を続けてほしい。

  • 出演者による差別的な言動や過激な発言が多すぎる。子ども達がテレビを見ている日曜の昼間に、こんな番組をいつまでも放送していてよいのか。5年後にオリンピックを控えているというのに、日本のイメージダウンにもなりかねない。この番組がきっかけで、外国人に対するヘイトスピーチが起こったり、「ネット右翼」と呼ばれる若者が増加したのかもしれない。日本の政治や海外のお国事情を批評するのは自由だが、差別的な発言や過激な発言は慎むべきだ。

  • 猿がいる無人島の企画で、現地で料理を作る時に猿に材料を食べられるシーンがあった。そういうシーンは面白いのかもしれないが、野生の猿に人間の食べ物の味を覚えさせてしまう。専門家が指導すれば、番組はもっと良いものになるのではないのか。

  • 「中高年のニート」として、母子家庭の親子の特集をしていたが、彼はニートではなく舞台やテレビでも活躍している芸人だ。紹介の仕方があざとく、後半でネタばらしをしていたが、言い訳としか思えない。現実のニートで、その状況から抜けだしたくて苦しんでいる人が大勢いるのにもかかわらず、“ニート=堕落者”という構図を視聴者に印象づけているようにも思える。

  • 「現金を街角に放置し拾われるだろうか」という企画だが、なぜ街角に現金を放置するのか。持っていく人がいても不思議はなく、いろんな人に迷惑が掛かる。視聴率を稼ごうという魂胆が見え見えの下品な番組だ。

  • 情報系の番組で、出演者がお笑い芸人で固められている。特に4月から入れ替わった出演者にそうした傾向が強い。芸人のコメンテーターは面白いのだが、あまりにも多くて食傷気味だ。朝の放送で芸人に「おはよう」と言われ、夜の番組で同じ人に「こんばんは」と言われる。コメンテーターには色々な分野の人をバランスよく配置してほしい。

  • 食べ物や野菜などの健康効果を紹介するコーナーや番組があるが、ほとんどが「○○先生によると」「○○の効果が期待できる」など、放送側の無責任さが目立つ。問題があったら、「○○先生による見解」「効果があるとは言っていない」と逃げようとしているのか。「効果が期待できる」など噂話の延長のような事柄を、ありそうなこととして放送していいのだろうか。

  • 各局で「ゴミ屋敷」の特集を放送していたが、特にこの番組はひどかった。長々とインタビューを放送していたが、不愉快だった。ゴミ屋敷に住む人たちは、普通ではない、精神的に問題のある人が多い。そのような人にインタビューをして、まるで見世物のような感じだった。

  • 「オムライス日本一決定戦」の様子を放送していた。放送では、10種類のオムライスをディレクターが「全部食べて完食、お腹いっぱいだ」としていた。私はその日、偶然その場にいて一部始終を見ていたが、彼は10食のオムライスを全部は食べていなかった。1口ずつだけを食べて、残りはスタッフみんなで食べていた。「悪質なやらせ」とまでは言わないが、この程度の演出なら許されるだろうという甘えに他ならない。見たくはないテレビの裏側を目撃した思いがした。

  • 「葬式で焼きあがったお骨を見て職業病が出てしまった一言とは?」というお題があったが、あまりにも不謹慎だ。先日、私の祖父が亡くなり3日前に祖父の葬儀が行われたばかりだ。私以外にもこのような思いをした方もたくさんいると思う。なぜこのようなお題にしたのか不思議だ。

  • マラソンランナーとして走るかもしれない芸能人発表のやり方にとても憤りを感じている。私の息子は身体障害者だ。毎年24時間マラソンは楽しみのひとつだった。今回も誰が走者なのか期待していた。ところがあの発表のやり方は、まるでいじめで、悪意を感じた。あのような発表の仕方では、指名された人物は断る余地がない。決まった時点での発表では面白味にかけるのか。

  • マラソンランナーに男性のロック歌手が選ばれたが、テレビ局のゴリ押しで断れない状況を作り出していたように見えた。炎天下で24時間マラソンという企画が、どれ程の危険であるのか、テレビ局側は認識しているのだろうか。チャリティー番組というなら、人の命をもっと大切に考えるべきだ。

  • 私は脳神経外科医だ。男性の芸人が屋外で高速回転する椅子に座ったあと、泥沼にかかった一枚板の橋を渡り切れるかという難題に挑戦させられた。彼は泥に落ちてうずくまり、「クラクラする」「寒くて前が見えない」「気持ち悪い」などと訴えており、かなり重症に見えた。その様子を見たスタジオは大爆笑だった。しかし医師として、脳への損傷をきたす前段階の症状を疑った。回転速度がもう少しでも早かったり、回転時間が長いと頭部や呼吸器官を痛める危険性もある。事故にもつながる危険な仕掛けをしてまで番組を作る必要があるのだろうか。

【ラジオ】

  • 沖縄の基地反対に共鳴する9条の会の会員だという聴取者の「総理は怖い人」という手紙を、出演者が読み上げた後、女性アナも「怖い」と発言していた。同じ主義・主張をする出演者がいてもおかしくないが、局アナが安易に賛同するのはルール違反ではないのか。政治家を「怖い」などという個人的な感情で批判したいのなら、個人ブログやインターネット放送でやるべきだ。

  • 男性DJが「ファーストキスはいつだった?」という流れになり、周りにいるスタッフに次々と聞いていた。そして「僕は○才の時にした。相手は誰々さん(フルネーム)で具体的に、どの場所でした」と発言した。得意そうに話している様子が不快だった。DJとして配慮がなさ過ぎるのではないのか。

【CM】

  • 未成年の飲酒が問題とされるのに、未成年に人気のあるタレントがアルコール飲料のCMに起用されることはおかしい。海外ではアルコール飲料のCMに様々な規制があると聞いている。日本はあまりにもずさんでいい加減すぎる。

  • ドラマや映画等のCM中に暴言や暴力シーンがたびたび見受けられる。CMは番組と違い選択ができず、子どもの目にも触れる。このようなシーンを入れるべきではない。

青少年に関する意見

【「性的表現」に関する意見】

  • 中高生のカップルが自分たちのキス動画を動画投稿サイトにアップする現象を特集していたが、幼い中高生の顔がインターネット上にキス動画という形で流される危険性を警告するのではなく、むしろ好意的に放送していた。一部、批判的な意見もあったが、「恥を知らないのか」など無難な意見ばかりで、インターネットに潜む危険性についての観点が欠落していたように感じる。

  • バラエティー番組で、男性お笑いタレントが女性お笑いタレントの胸を揉むギャグをしていた。青少年がまねするおそれもある。当該女性お笑いタレントは収録中だったので、自分の感情を押し殺していたように見えた。お笑いタレントだからといって許される行為ではない。

【「動物」に関する意見】

  • 少年がSNSを通じて知り合った会社員に対する詐欺未遂で書類送検された事件の報道に疑問を持った。少年たちは被害者である会社員を恐喝するために、会社員が自らの飼い犬を虐待する映像を撮影・投稿させていたのだが、その虐待映像を放送する必要があったのだろうか。私は極端な動物愛護精神を持っているわけではないが、非常に嫌悪感や不快感を覚えたし、子どもにも悪影響があるのではないかと思う。そもそも虐待動画はニュースの核心部分ではなく、詐欺未遂事件の手口や犯人と被害者の関係性などが注目すべき点ではないのか。

【「編成」に関する意見】

  • 土曜日の深夜に未成年のアイドルが出演するラジオ番組がある。当然、録音放送だとは思うが、当該アイドルのファンは青少年が多いと思われるので、青少年の健全な生活のためにも放送時間をもっと早めてほしい。

【「犯罪の助長」に関する意見】

  • お祭りの会場で「ドローン」を飛ばすと示唆した少年が逮捕された。逮捕前にも同少年に関する報道が行われていたが、これにより、少年が動画をアップしているサイトの視聴回数が増え、当該少年の広告収入を増加させることになってしまったのではないだろうか。逮捕前の報道が、少年の行動を煽る結果になったのではないかと感じる。