2013年9月に視聴者から寄せられた意見
2020年東京五輪決定のニュースが過剰との意見。竜巻被害の報道で、ヘリ取材が救助活動の妨げになる、危険を冒して撮影された一般人の映像使用に疑問などの意見。
2013年9月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,631件で、先月と比較して65件減少した。
意見のアクセス方法の割合は、メール72%、電話26%、FAX 1%、手紙ほか1%。
男女別は男性71%、女性26%、不明3%で、世代別では30歳代31%、40歳代26%、20歳代16%、50歳代16%、60歳以上9%、10歳代 2%。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は772件【41局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、19件を会員社に送信した。
意見概要
番組全般にわたる意見
2020年のオリンピックとパラリンピックの開催地が東京に決まったが、どこもその話題に浮かれているばかりで辟易するといった意見などが寄せられた。
台風や竜巻の被害状況があちこちで報じられたが、騒音を撒き散らすヘリコプター取材が救助の妨げになるのに、相変わらず是正されていないといった批判の声や、災害時の危険な映像入手について疑念が寄せられた。
また事件や事故のあと、子供たちにインタビューしている様子が放送されたが、配慮が足りないのではないのかといった批判や、人気司会者の次男逮捕の取材の仕方が、あまりに過激ではないかといった声もあった。
ラジオに関する意見は34件、CMについては39件あった。
青少年に関する意見
放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は133件で、前月より14件減少した。
今月は「委員会に関する意見」が36件、次いで「性的表現に関する意見」と「いじめ・虐待に関する意見」がそれぞれ12件、「報道・情報に関する意見」が11件と続いた。
「委員会に関する意見」では、フジテレビ『27時間テレビ 生爆烈お父さん』の審議入りに関する意見が多く寄せられている。
そのほか、「報道・情報に関する意見」では、事件・事故の報道にあたって、子どもへの取材について配慮が欠けているという意見や、有名人の自殺報道に関する意見など、取材方法に関する意見が寄せられている。
意見抜粋
番組全般
【取材・報道のあり方】
-
朝から晩までオリンピックの話題ばかりで、不愉快だ。決まったことは喜ばしいが、他にもTPP、シリア問題、福島第一原発など重要なことが沢山ある。また、汚染水問題は政府も乗り出すといっているが、どういう対策を今後とっていくのか等、仔細に報道してほしい。決まったことに浮かれすぎている今の報道のあり方は危うい。
-
竜巻の報道を見た。各社がヘリコプターを飛ばして取材していたが、何機も飛ばさず1社にして、映像を各社で共有したらいいのではないか。災害によっては、ヘリコプターの音で被災者の声が聞こえず、救助できない事態にもなりかねない。
-
栃木地方で発生した竜巻の映像だが、現地の学生から投稿されたものを放送していた。竜巻は前日も発生していて、危険であること、如何に身を守るべきかを再三にわたり放送していた。教室から撮影したらしいが、この映像を採用した意図が理解できない。撮影者には撮影するよりまず逃げることが最優先であることを諭し、映像は採用すべきものでない。もし映像がほしいのであれば、自社の責任において危険な場面でも取材すべきである。そういったことを真剣に考慮したのだろうか。
-
終戦日や原爆の日に関連して、一部メディアでは一斉に「記念日」というが、この表現はおかしくないか。今年は関東大震災から90年の節目の年だが、悲劇を忘れない日ではなく、おめでたい日と勘違いするような表現は改めるべきだ。当時、幼少で現在100歳近い関東大震災を生き抜いた高齢者の方の証言は凄く胸に迫ったが、多くの死傷者、行方不明者、被害を出した戦争、災害が起きた日を「記念日」とすることは遺族や犠牲者を冒涜する行為に思える。
-
三重県で起きた女子中学生の事件の被害者実名報道だが、この地域に住んでいる者としてひと言、言いたい。過去にも何度か未成年者が殺害された際、実名報道がされてきたが、ご遺族の方々のお気持ちを考えると心が痛む。それと同時に加害者の人権ばかり配慮して実名を出さないこともいかがなものか。しかも、マスコミという大きな存在により被害者家族だけでなく近隣住民も巻き込まれている。たとえば子ども達へのインタビューは考えてほしい。事実を伝えないといけないマスコミの立場も分かるが、あまりにも人の立場になって考えていない。報道の自由の裏には配慮する義務もある。
-
「三重・女子中学生殺害事件」で、被害者の中学生は「衣服をつけていない状態で発見された」と報道していた。この表現では「わいせつ行為」を連想してしまう。残された家族の気持ちと、殺された少女の名誉のためにも、着衣に関するの報道は配慮してほしかった。
-
首相や官房長官の記者会見で、横にいる手話通訳の画像がカットされていることを残念に思う。字幕があれば充分と考えているのだろうが、字幕の日本語を理解できない聴覚障害者もたくさんいる。ぜひ、カメラアングル等の工夫で、ニュースの画面に手話通訳が映るようにして貰いたい。手話通訳がいるにもかかわらず映さないことは、聴覚障害者にとって情報を得る機会を奪われることと同様だ。
-
テレビのコメンテーターはリベラルと呼ばれる人たちばかりで偏っている。報道もリベラル支持の内容が多く、その反対である保守の人たちを「右翼」と呼び、レッテルを貼り、批判する。「リベラルと保守」「左翼と右翼」というのがバランスの取れた呼び名なのに、「リベラルと右翼」という形になっている。バランスよくコメンテーターを配置してほしい。
-
オリンピック開催地決定に関して、9月7日時点で各社とも、「どこに決まるのやら」という内容で放送している。あと数時間で結果が出るのだから、そんなことよりマスコミとして扱うべき事柄を取材し、放送すべきではないだろうか。各社横並びの無思考的な報道が近年は多い。こういった楽なネタに飛びつく姿勢を続けていれば、確実にテレビ報道は国民の信頼をなくしていくであろう。
-
野生動物による農作物の被害やトラブルが増えているが、野生動物を悪者扱いし過ぎだ。この問題は、近年のダムや高速道路などの建設を始めとする森林開発による自然破壊も原因の一つである。こうした中、多くの野生動物が有害鳥獣として駆除されている。しかし、そのように駆除されたことが原因で数が減り、絶滅あるいは絶滅寸前になってしまった動物も多い。今まで多くの野生動物を有害鳥獣として駆除することで絶滅させてきたということも、視聴者に知ってもらうべきだ。
-
「福島の汚染水」という表現がされていることに意見したい。「福島の汚染水」では決してない。福島県から出されている汚染水ではない。「東京電力の汚染水」、または「東京電力福島第一原発の汚染水」だ。「福島の汚染水ではなく、正しくは東京電力福島第一原発の汚染水だ」と訂正が必要だ。正しく表現していただきたい。
-
東京にオリンピックを招致、開催することの是非について、賛成、反対の両意見が存在する筈だが、まったく反対意見を報道していない。世論調査でも8割は超えていなかった。連日の報道を見ても、反対意見が存在していないかのようである。イスタンブール、マドリードの反対運動は報道しておいて、である。別に反対意見を国内で報道したからといって、開催地の決定に影響があるとは思えないが、報道しないということは問題だ。最近の報道は、言論機関が反対意見を封じて、言論を抹殺しているように思えてならない。
-
私の知人は、2001年に9.11を経験したが、あの事件では多数の人々が亡くなった。今年も、全世界で9.11の慰霊行事が行われるが、日本ではオリンピックの開催決定で盛り上がっている一方で、9.11に関する話題は少ししか取り上げられていなかった。日本人もあの事件で犠牲となった。あの事件を風化させないように、放送局も取り上げるべきだ。
-
「有名司会者の次男逮捕」の話題に意見したい。司会者の自宅に突撃するなど、過剰な取材があった。有名人の息子でも、31歳の成人だ。悪いことをしたのは司会者ではない。父親の自宅にまで押しかけ、司会者の夫人の葬儀の映像まで引用し、出棺風景まで映していた。コメントも「ズバッと発言する人なのに、これからは難しくなる」などと、逮捕された本人ではなく父親を批判していた。
-
報道番組の司会者やコメンテーターの上から目線は不快だ。マスコミは当初「アベノミクス」は「ハイパーインフレ」になると批判していた。テレビは批判のための批判をする「批判屋」の集団になっている。賛否の分かれる事案でも自分の意見と違うと、問答無用に切り捨て、政治家を憶測で批判したりしている。事実誤認のときすらある。テレビは今「消費税でアベノミクスが駄目になるかも」と心配している。無責任な批判のために潰される政治家、政党、政策があるかもしれない。誰しも批判屋でいることは快感だが、メディアには責任もあることを自覚してほしい。
-
台風情報コーナーで、女性リポーターに暴風雨の中、レポートさせていたが危険であり、全く必要性を感じない。カメラからの映像で十分状況は伝わる。コーナーの終わりにキャスターが「早く安全なところへ」などと言っていたが、その時にはすでにヘルメットが飛ばされ、女性リポーターの足が震えているのが見て取れた。いつまでこういった取材をするのだろうか。
-
消費税増税を来年4月に8%へ引き上げることについて、出演者の一人が「まだ固まったわけではない」と言ったのだが、増税が固まったものと視聴者に受け止められる番組の進行をしていた。見ていて公平性を欠く偏向報道に、気分が悪くなった。
-
「引きこもり」が社会問題になっているが、若者や子どもだけの問題ではない。高齢者の引きこもりも存在している。配偶者の死や家族や知人などとのトラブルが原因で自宅に籠ってしまうケースもある。青少年が引きこもりで学校に登校しない、会社に出勤しないことが問題視されているが、お年寄りがひきこもりで町内会の会合や敬老会に顔を出さないということもある。実は引きこもりの問題は青少年の事例より、高齢者の事例の方が昔から指摘されている。マスコミはこの点を見逃しがちで、なかなか取り上げない。
-
大学教授が起こした死亡交通事故のニュースがあった。死亡事故は年間数千件あることを考えると、今回の事故の加害者が特に実名報道されているのは、なぜなのか。大学教授であるという理由で、全国に報道されることを甘んじて受けなければならないのか。本件に限らず、報道機関は特定の職業の人間を(正当な理由なく)攻撃する傾向が見られるが、厳格なガイドラインはあるのだろうか。
【番組全般・その他】
-
若い女性に性的な表現をさせるなど、女性軽視もはなはだしい。放送されること自体ありえない。未成年の少女から20代前半の女性に、アイドルになりたいことを餌にして、アダルトビデオみたいな性的な行動をさせている。いくら深夜だとしても、あまりにも酷い。下劣だ。
-
生放送中にちょんまげにするというだけの内容なのだが、インパクトが強すぎる。本当に応募によるものだろうか。バリカンで髪を刈る方は、理容師か美容師の免許を持っているのか。若者のおふざけ行為が社会問題されているが、これを流すことは問題がないのか。
-
番組に洋楽の歌詞が日本語に聞こえるというコーナーがあるが、見ていて興味深い。こういうものは普通に聞いているだけだと気がつかないものだが、日本語に聞こえる曲は意外と多いことが分かる。3曲しか紹介しないので少し物足りない。たまには、4曲か5曲に増やしても良いのではないか。
-
ADを過剰に弄ぶ行為に不快感を覚える。過去にも、出演者がADの顔やTシャツに絵の具で落書きをしたり、格闘技のジムでスパーリングをさせたりしていた。今回は、出演者が「着替えがない」ということで、汚い川でADにパドルサーフィンをさせていたが、可哀相だった。イジメを助長するつもりはなくとも、イジメのヒントを与える行為は如何なものか。芸人なら「おいしい」かもしれないが、ADにやらせて誰が得するのか。素人を弄ぶ行為はやめたほうがいい。
-
実際に起こった殺人事件の血痕の映像を流したり、殺人事件をクイズ形式にしたりと、故人への配慮が欠けている。面白くするためにミステリードラマ風に仕立てているが、人間の死を興味本位に軽んじることは不謹慎だ。また死んだ米国の有名歌手については、今現在裁判が進行しているのだが、憶測でVTRを構成している。故人やその親族、関係者、ファンらを侮辱した番組作りは許されるものではない。こういった番組はやめてほしい。
-
番組には様々なことがあっていいと思う。視聴は本人の自由であり、保護者の責務でもある。なんでもかんでも教育番組にしようとしてはいけない。いまやインターネットで様々な動画も見ることができる。私の周りでもテレビがつまらなくなったという意見が多い。テレビ番組を面白く、楽しく、いつも見ていたいものに変えてほしい。
-
ドッキリ企画で、包丁が複数刺さったままの人がクローゼットから転げ出てくるという大変ショッキングな映像が流されていた。心臓の弱い方はご遠慮下さいとの前フリもなく、いまでも脳裏に焼きついて離れない。いくら冗談とはいえ、やりすぎだ。バラエティーを見ている最中に突然このような惨殺シーンが出てきてしまい、ショックで仕方ない。もう二度とこんな思いはしたくない。
-
開催地が決まってもいないうちから、「東京に決定おめでとう」特集のようなことをやっていたが、その中で「オリンピック」や「五輪」の名前を持つ店に対し、東京に決まったら記念セールや記念商品を出すように依頼していた。まだ決定もしていないのに、東京に決定したかのようにはしゃぐ姿や、街の普通の店に対し値引きや特別商品を「おねだり」する礼儀のなさにあきれた。
-
知っておかないといけない、忘れてはいけない出来事を、テーマを毎日決め放送している。知っている人も、若くて知らない人でも見やすいように工夫されている。怖い、つらいニュースや面白い出来事を混ぜていて、飽きずに見ることができる。ローカルならではの話題や関西の視点、テレビ局の歴史や裏話などいろいろとあり面白い。ローカルの良さが出たいい番組だ。
-
アナウンサーの言葉がはっきりしない。特に「さ行」の言葉にかすり音があり聞き難い。アナウンサーは正確に言葉を話してほしい。またコメントの初めに「いわゆる」というアナウンサーがいるが、どうなのだろうか。「いわゆる」の意味は「何々の別の言い方を」という意味だと思う。今のアナウンサーは、流行語に流されている。もっと、プロ意識を持ってほしい。
-
一部のバラエティーで、他局の人気番組にあやかりたいという意図が見え見えの企画が放送されている。自局の他番組ならまだしも、他局の番組に頼らないと番組を作れないのか。優秀な人材が減っている証であるが、コント自体も内容によっては本家からのクレームにつながりかねない。もっと独自性を持ってほしい。
-
グーグルやラインなどの発音を、わざと間違えて「ギャル語」のように後ろに発音のアクセントを置くことは、おかしいのでやめるべきである。海外でこのような和製英語を正しいと思って使えば、恥をかくのは国民である。
-
横断歩道上で役者数十人がしばらくの間立ち止まり、一般の横断者がどういう行動をとるかなど、公道上での秩序を乱す内容が放送された。道路交通法上も問題であることはもちろん、同様な行動を模倣する人が現れる可能性がある。影響力が大きいテレビ番組でこのような秩序を乱す企画は止めてほしい。
-
大食い女性タレントがサービスエリアの人気グルメを食べつくす企画だが、驚くほどの量を食べつくすのは、見ていて吐きそうになる。世の中には満足に食事をとることができない人が大勢いるのに、あれほどの量を食べる番組に何の意味があるのか。
-
出演者が半裸で尻を出して調理していた。コーナーは数分間にわたって続き、その間、尻を出したままだった。社会通念に照らして著しく性的に逸脱した行為で、不快になった。深夜だから何をやってもいいというわけではない。公の場所で男女を問わず尻を出せば逮捕される。それなのになぜ、子どもも見るテレビで、尻を出すのか。許されるべきではない。「笑いのためなら何をやってもいい」や「苦情のひとつやふたつは勲章だ」などと考えているなら大間違いだ。
-
私は「統合失調症」の息子を持つ母親だ。長年息子の病気と闘ってきたが、昨日の放送を見た息子がフラッシュバックしてしまった。「俺にあんな世界はない」と言い出し、幻聴幻覚が始まり大騒ぎになった。時間をかけて病気と向き合い、やっと平和になりかけていたのに、最悪の状態に戻ってしまった。当事者が番組を見ることを想定して作ったのか。精神学会や専門家の意見を聞いて企画構成したのか。当事者とその家族の気持ちに配慮したとは思えない。抗議したが「放送中しか意見は受け付けない」と言われ、受けつけてもらえなかった。興味本位の放送はやめてほしい。
-
朝の情報番組を久しぶりに見たが、まだ、新聞記事に線を引いて、あたかも自分が取材しているかのように報道するコーナーがあることに驚いた。まだこんなことをやっているのか。スタッフはさぞ楽だろう。「視聴者提供」映像もそうだが、もっと自分の足で取材するという考えはないものか。
-
番組を見たが、クイズ選手権と言えるのだろうか。久しぶりに見るので楽しみにしていたのだが、全くクイズが出てこない。殆どバラエティー番組だ。ましてや開始10分ほどで参加校の殆どが放送されずに敗退している。これほど番組名と内容が一致しないことは、いかがなものか。何よりこの為に頑張ってきた高校生を馬鹿にしてはいないだろうか。是非とも番組とこの大会を今後も楽しむためにも、視聴者の意見として耳を傾けてほしい。
-
一部の動物番組で、動物虐待に見えるようなシーンが見られる。嫌がっているのに出演者が子犬を無理やり抱き上げたり歩かせたりしている。今年から動物愛護法が見直され、動物愛護に関する規制が厳しくなる。動物番組でのこういった行為が動物愛護法に抵触しないか心配だ。テレビ局はそれを分かってやっているのか。こういった行為が動物虐待と見なされて、動物番組の制作や放送が規制されてしまうことになってほしくない。改善を望む。
-
ワシントン条約で厳しい規制対象となっている絶滅危惧種の、イッカクの「つの」に対し、高価格な評価をつけ、さらに、成分のカルシウムが風邪等に効くなどと、鑑定士のコメントをそのまま放送していた。この動物に限らず、絶滅危惧種に対して「高価格」のイメージを出すことは、密猟・違法取引を誘発することから、報道機関に対して、国際的に厳しく自粛、規制が提唱されている。しかもこの放送は、再放送とのことであり、社内の倫理機能が全く働いていないと思われる。
-
一つの局に限ったことではないが、視聴者の意見や要望が番組の制作や企画に活かされていない。番組に関して意見や要望をしても、全く相手にされず、挙げ句の果てには「私どもには分かりかねます」や「意見や提案は一切受けつけておりません」というような、責任逃れを言われたこともある。番組の意見や提案をメールで送っても、ナシのツブテだ。もっと視聴者に対する応対を根本から考えるべきだ。
-
アルバイトや学生のツイッターでの問題行為を、若者の悪ふざけとして苦言を呈するコメンテーターの意見だけを紹介する番組が目立つ。若者に問題を矮小化するより、世代関係なく群集心理から来る、気が大きくなって調子に乗るグループや個人を批判すべき事例ではないのか。ピントがずれている気がする。メディアは、都合のいい時だけツイッターなどでの連動企画などを試みるが、こんな事件が起きると、突き放す。ツイッターやフェイスブックやLINEといったSNSに、メディアが過剰反応している気がする。
-
この放送日に限らず毎日なのだが、出演者がマイクを気にすることなく、咳をしている場面が不愉快でならない。全国放送でこのような不快な音を聞くことはないように思うのだが、配慮の問題なのだろうか。それとも技術的な問題なのだろうか。
-
人気アイドルグループのじゃんけん大会が放送された。歌を歌うことがメインのアイドルが延々とじゃんけんをするだけの番組は放送する意味があるのか。じゃんけんという運任せの競技で、同じ手ばかり出し続けて勝つことは何万分の一の確率だろう。ましてや有名なメンバーが優勝することは、ほぼ奇跡に近いだろう。もしヤラセだとしたら、余計に長い時間を割いてまで放送するものではない。次回同じ大会があるのなら、せめて放送だけはやめていただきたい。
-
過去の殺人事件を取り上げていたが、被害者女性を「美人姉妹」と銘打って顔写真を出した上で、「性的暴行」という言葉を繰り返し、スキャンダラスに伝えていた。被害者のご家族や関係者が見ていたらどう感じただろうか。死んだ人間に配慮は不要なのか、甚だ疑問だ。過去の事件を振り返ったり、追跡報道する意義は大きいと思うが、せめて顔写真は使用しないという選択肢はなかったのか。
-
SNSに芸能人の来店情報などが投稿され、プライバシーが侵害されたという報道がされているが、普段芸能人などの言動を根掘り葉掘り詮索しているワイドショーが他人に言える立場であろうか。他人にマナーを求める報道をされても説得力がない。マスコミに言われたくない。
-
スポーツ中継にお笑いタレントやアイドルグループが起用される傾向がある。近頃ではニュース番組にも顔を出す。さすがにニュース原稿を読ませてはいないが、彼らを起用する意図が理解できない。プロのアナウンサーよりも、タレントの言葉の方が政治、経済、事件、事故のニュースで重みがあるとでもいうのか。視聴率至上主義に毒されていないのだろうか。
【ラジオ】
-
コメンテーターがコンビニで酒、タバコを購入する際に、客に年令確認のボタンを押すことを求められることについて、「おもてなしの心に反するやり方だ」「このようなことをやっているのは日本だけで外国に対して恥ずかしい」と述べた。年令確認は法律に基づいたルールだ。法令順守の立場から見て、どうしてこのような発言を許したのか、局の考えを聞きたい。それらの購入の際に身分証明書の提示を求められることは当然のことだ。外国について分かったようなことを言うべきではない。
-
パーソナリティーの若者批判が目立つ。根性論から来る批判が多い。「今時の若者は根性がない」「会社も直ぐに辞める」「体力が無い」と、論拠のない決めつけを述べている。また番組はメールを募りながら、読まれる数が少ない。面白いメールや感動したメールに1万円をプレゼントしているが、何を基準に現金をプレゼントしているのか。
-
職場では、朝からラジオをかけながら仕事をしている。穏やかな内容の番組ならいいのだが、ある番組は、下ネタばかりで、放送が始まると職場が凍り付いてしまう。仕事の手を止めてダイヤルを替えることも非効率なため我慢しているが、苦痛だ。深夜番組ならいざ知らず、夕方の時間帯の番組として下ネタはやめるべきだ。
【CM】
-
最近のCMで、細かい字の注意書きが短い時間表示されることが気になる。デジタル化で細かい字の表示が可能になったこともあると思うが、録画して静止でもさせないと確認できない画面表示はとても不誠実だ。普通に見ていて読めない注意書きを表示することは規制してもらいたい。文字の大きさや、文字数と表示時間の関係など規定してほしい。
-
同じ時期に同一のタレントをCMで起用しているのでタレントは覚えるが、CMの商品やサービス、会社名が全く記憶に残らない。何故スポンサーはそれを許しているのだろうか。商品名が記憶に残らないCMなど意味がないではないか。最近ではある女優をよく見かけるが、彼女のイメージビデオを見ているかのようだ。以前は違う若手女優が出ていて、売り出し用ビデオを見ているかのようだった。同じタレントのCMは記憶に残らない。
青少年に関する意見
【委員会に関する意見】
-
何でもかんでも審議等に持ち込み過ぎだ。面白味のない番組ばかりになってしまう。「テレビの影響でいじめ等が起こる」などと言われているが、確かに100%ないかと言われればそうではないが、そのような行動を起こす子どもはテレビの影響より親や学校の教育に問題がある。
-
"生爆烈お父さん"をBPOで審議するそうだが、審議するほどの案件とは思えない。蹴られたアイドルも納得の上の演出で、一部の熱狂的ファンが騒ぎ立てているだけだ。
-
"生爆烈お父さん"で、男性タレントが女性アイドルグループのメンバーに、両足を持って振り回すプロレス技をかけた後、頭を踏んだり蹴ったりする場面が複数回あったが、同じ世代の子を持つ親として憤りを感じる。あれが面白いネタだという意見もあるが、そのようなことは断じて許されてはいけない。委員会には毅然とした態度で臨んでいただくことを切に望む。あれほど不快感を覚えた番組はない。
-
男性タレントが女性アイドルの頭を足で蹴ったことは、テレビでは絶対にやっていけない。私も、親には人の頭や顔を蹴ってはいけないと強く言われた。しかも、男が女の人の頭を蹴るなんてもってのほかだ。あんなことを平気で簡単にやっていては、子ども達の教育に良くない。いじめにもつながるのではないか。
-
顔を蹴ることは決していいことではないと思う。しかし、最近のバラエティー番組は笑う部分が減っている。それは芸人や出演者のせいではなく、社会が「あれはダメこれもダメ」と様々な規則や社会的意見を優先するようになったからだと思う。実際に番組は盛り上がったし、面白かったという人も沢山いると思う。顔を蹴ることはしてほしくない。しかし、これだけで番組やコーナーを打ち切ることはやめてほしい。せめて、生放送を中止してほしい。
【報道・情報に関する意見】
-
登校児童に車が突っ込み、負傷者が出た事故に巻き込まれ、心身傷ついていると思われる子どもへ、事故当日にインタビューする姿勢は異常と言わざるを得ない。事故のショックも癒えず、恐怖におののいているであろうに、子どもを守るべき大人が、子どもの心に土足で入り込むとは言語道断だ。PTSDにでもなったら、マスコミはどう責任を取るのか。無責任な報道この上ない。
-
集団登校事故の報道など、多くの番組で小学生にインタビューを行っている場面を目にする。これはデリカシーに欠けた行為なのではないか。学校側や保護者が子どもの心のケアなどを考えていたとしても、インタビューでそのことを思い出して話しているとすれば、それは無意味になるのではないか。何より子どもに話させていることが気になる。
-
未成年者に対する取材が多すぎるような気がする。学校の暴力やいじめによる自殺は仕方がないかもしれないが、行方不明者が遺体で発見された際の同級生への取材や交通事故の被害者、その周囲の児童等に取材することは控えるべきではないか。いじめによると思われる自殺が多発し児童に取材機会が増える中で、保護の概念が崩れてきているのではないか。
-
有名人の自殺報道は行き過ぎだ。有名歌手の母親で元歌手ではあるが、今は芸能活動をしていない一般人だ。いじめ自殺が増加する今、過剰に自殺報道すると、青少年の自殺を助長する恐れがある。
【食べ物に関する意見】
-
朝食時という設定のコントの中で、お味噌汁や納豆に入れた靴下を箸でつまんで持ち上げ、それを身につけて笑いを取っていた。笑いを取るための手段として食べ物を使うなど言語道断、センスの無さに呆れ果てる。子ども達にも人気のある番組だ。テレビの影響力を考え、健全な笑いを取れる番組にしてもらいたい。
-
「大食い」「早食い」は食べ物を粗末にしているようにしか見えず、子どもにも悪影響だと思われます。こうした番組の放送を終了するか、子どもが見ない時間帯(深夜等)に放送すべきです。