視聴者からのご意見

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2012年9月

2012年9月に視聴者から寄せられた意見

「尖閣問題」をめぐる政府の対応や、マスコミの報道に対する厳しい批判意見があった。自民党総裁選について、ワイドショー番組などの出演者による発言が、安倍総裁の首相辞職時の病気を揶揄する表現が多いと批判する声もあった。

2012年9月にメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は2,726件で、先月と比較して1,024件増加した。
意見のアクセス方法の割合は、メール83%、電話15%、FAX1%、手紙ほか1%。 男女別は男性62%、女性36%、不明2%で、世代別では30歳代33%、40歳代30%、20歳代18%、50歳代12%、60歳以上5%、10歳代2%の順となっている。
視聴者の意見や苦情のうち、番組名と放送局を特定したものは、当該局のBPO責任者に「視聴者意見」として通知。9月の通知数は1,673件【33局】だった。
このほか、放送局を特定しない放送全般の意見の中から抜粋し、19件を会員社に送信した。

意見概要

番組全般にわたる意見

9月の視聴者意見は2,726件と先月より1,024件増えた。

「尖閣問題」をめぐる政府の対応や、マスコミの報道に対する厳しい批判意見があった。また、自民党総裁選について、ワイドショー番組などの出演者による発言が、安倍総裁の首相辞職時の病気を揶揄する表現が多いと批判する声もあった。

昼間のメロドラマで、子どもも見る時間帯なのに表現が過激すぎるといった意見や、昨年実際に起きた落とし穴生き埋め事件を彷彿とさせるシーンなどに批判が多かった。
お笑いタレントのスギちゃんが、番組収録時に重症を負った件では、無理をさせてしまうプレッシャーが問題だといった制作サイドへの批判が多かった。
ラジオに関しては73件、CMに関する意見は37件あった。

青少年に関する意見

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は95件で、前月より25件減少した。
今月は、低俗・モラルに反する意見が18件、次いでいじめ・虐待に関する意見が13件、暴力・殺人・残虐シーンに関する意見が12件と続いた。
バラエティー番組の中で歴史上の著名人を侮辱しているという意見のほか、外国から嫁いできた女性が”セミを食べる”という食文化の違いに関する意見も複数寄せられている。また、バラエティー番組だけでなく、報道・情報系番組における「いじめ」の扱いについても、意見が寄せられている。

意見抜粋

番組全般

【取材・報道のあり方】

  • 尖閣問題で、漁船1000隻が尖閣諸島へ向かっていると伝えていた。これはあたかも尖閣諸島の政府国有化に対する大規模な抗議活動であるかのように連想させているが、他の報道では禁漁期間明けに見られるいつもの光景に尖閣問題の時期が重なっただけとのこと。伝え方を見ていると、大げさに煽っているように感じた。番組では最終的には冷静に行動するよう求めていたが、背景を説明するとしないでは受ける印象に大きな違いがある。国際紛争に直結しかねない場面において、このような演出方法は好ましくない。
  • ワイドショーの「中国尖閣問題」の取り上げ方に疑問がある。中国における「デモ行進」や日本企業に対する「破壊行為」、日本大使館への過激な「抗議活動」などを延々放送されると、仕返しをしろとけしかけられているような気がする。いくら日本人が冷静で規律正しい民族でも、連日中国人の不条理な行動を見せられれば洗脳されてしまう。ひとつ間違えば戦争になりかねない国際問題を、芸能情報と同列に興味本位で放送するワイドショーは「中国尖閣問題」を取り上げるべきではない。
  • 自民党新総裁に決まった安倍晋三氏について、各局のワイドショーで「お腹が痛くて総理大臣の座を投げ出した」などと否定的な批評をしている。安倍氏は「潰瘍性大腸炎」という難病が原因で辞めたのであって、それを無責任な辞め方と批判することは、同じ難病で苦しむ患者たちをも批判することになる。/li>
  • 電車脱線事故についての報道だが、取材時のモラルの欠如や、事実誤認が多いのが気になる。担架で運ばれる負傷者に無理な取材をしていた。避難用の梯子として使うため外されていた座席を、脱線の衝撃で外れたと誤認していた。運転士を専ら批判し、事故当時の対応等に一切触れない。どれを取っても裏取りが浅く、とても中立的な報道とは思えない。また、国道16号沿いに放送局の車両が路上駐車し、渋滞を引き起こしている。緊急取材の場合の駐車は認められているとはいえ、ただでさえ交通量の多い2車線の道路を平然と塞いで駐車するのは問題がある。
  • 名古屋女児監禁事件について。被疑者が勤めていたアルバイト先から入手した履歴書をモザイク付きで放送していた。そもそも履歴書は個人情報で、報道陣に履歴書を提供した会社は被疑者の住所・氏名・電話番号・学歴などをそのまま開示しており、個人情報保護法に違反しているのではないか。テレビ局も違法とみなされる行為により入手した情報をモザイク付きとはいえ、世間に晒すということは事件報道の域を逸脱しているのではないか。被疑者のプライバシーがある程度制限されても仕方がないという見方はあるかもしれないが、同様の取材行動がより軽微な事件にも適用される、あるいは取材元に強要される恐れがある。
  • 広島女児監禁事件の報道に関連して、アニメやインターネットなどを好きな人間はコミュニケーション能力が不足しており、仮想現実に浸って相手を人間と感じないという趣旨の発言があった。このような発言には根拠がないばかりか、創作物の及ぼす影響については、否定する学説の方が有力だ。アニメを見て罪を犯すのではなく、犯罪者がただアニメを見ていただけではないか。漫画やアニメのファンとして、このような差別発言に非常に傷つく。
  • 食品製造や調理場などでのリポート番組で、従業員は、帽子やマスクなど、衛生に配慮した恰好をしているのに、リポーターは髪の毛そのまま、マスクなしで喋りまくる等、不適切が散見される。視聴者も不愉快だが、完璧な衛生管理を推進している現場も不愉快を感じていることだろう。食品事故をおこせば即営業停止だ。

【番組全般・その他】

  • 湘南のビーチギャル300人に調査「もっとも抱かれたくないのは誰?(1)福沢諭吉(2)新渡戸稲造(3)野口英世」という問いだった。いずれもお札の肖像画を見せて聞いているようで、ギャルたちは「気持ち悪い」「名前が読めない」「脂っぽい」「ほくろが・・・」などと言っていた。スタジオのパネラーが笑っていたが、これはひどい。実在した偉人で、子孫もいるだろう。偉人として教科書に載っていて、尊敬するようにと教えているはずだ。自国出身の偉大な人物を辱める国があるだろうか。
  • スギちゃんが、10メートルの飛び込みをして胸椎骨折で大怪我をしたそうだ。以前から、バラエティー番組で、芸人に危険なことをさせることを不快に思っていたが、今回の事件でますます嫌な気持ちになった。芸人はなんとしても売れたいから、危ないことや嫌なことも頼めばするだろうが、そんなことをさせることは間違っている。いわゆるハラスメントだと思う。スギちゃんが不憫だ。
  • “土下座めし”という企画に憤りを感じた。内容は予約しないと中々手に入らない食べ物を、土下座して購入者から手に入れるというものだが、テレビなら何でも許される、何でも通用すると考えていることが伝わり、またスタジオでのADの態度、「土下座までして取ってきたのに」のような態度が許せない。テレビ局の傲慢さ、何でもできると思い込んでいるスタッフの考えに、怒りを抑えられなかった。
  • わらしべ長者と称して、「わら」から高価な物へと次々交換していく企画だった。まるで、おいはぎだ。最初の若い男の子は、ただの「わら」と1万円以上する時計を交換させられている。強引に奪われたとしか思えない。テレビカメラに撮られている状況であれば、断りにくいのは当然だ。見るに堪えない。意思確認の言葉が「いいじゃん」ではないだろう。
  • 番組にずっと出演していた人気者チンパンジーが、研修生に重傷を負わせたとのニュースを聞いた。長年人間の都合で振り回された挙げ句、本来の姿が出てしまったことで、悪者に見られてしまうチンパンジーが気の毒だ。引退間近だったそうだが、今までの番組内容を見る限り、猛獣であるチンパンジーを軽く見ていたのではないかと思う。そもそもこの番組は、動物をただ可愛いだけのぬいぐるみのような扱いをしていて、不愉快だった。子どもの頃は可愛くても、成長したらクマや猿はどれだけ危険な動物なのかなど、もっと動物本来の姿を伝えていかないと、動物による同じような事故が今後も起こりかねない。
  • 犬の尻尾にリボンをくくりつけたり、鳩を仰向けにして何分ひっくり返ったままでいられるかなど、動物を虐待しているとしか思えなかった。嫌がっている動物たちを面白がって撮影し、「面白いですね~」「可愛いですね~」と言っている。スタジオ内のタレントやナレーターに唖然とした。そのVTR内には「※専門家の許可の下、撮影を行っています」という文字が小さく入っていたが、放送しているテレビ局スタッフは、この映像を見て何とも思わなかったのか。
  • 主人公の友人が、結婚パーティーで海岸に掘った穴に生き埋めになるシーンが不謹慎だ。昨年石川県で同様の事件が起きており、その事件がモチーフとされているようだ。三回忌も済んでいない遺族の感情は全く考えておらず、人権を甚だしく侵害しているドラマだと思う。このドラマの放送中止を求める。
  • これだけ世間でいじめ問題が出ているにもかかわらず、いじめを助長するようなことばかりしている。ある芸能人の家にとんねるずを泊めようという企画だったが、家の中やその家にある物をめちゃくちゃにしたりしている。テレビで何をやってもいいということはおかしい。この番組は後輩芸能人などに高額のものを買わせたり、いじめを生み出すようなことばかりしている。

【ラジオ】

  • リスナーが投稿する川柳のコーナーでのこと。病気を理由に総理大臣を辞任した国会議員が、今回の総裁選に意欲を示していることに懸念する川柳をリスナーが読み上げたところ、司会者がその国会議員をバカにするような発言を繰り返した。「あのときのことを思い出しましたよ」だとか「診断書を提出して立候補してほしい」だとか。この議員の病気は難病に分類されているという報道もあり、あまりにも配慮に欠けた発言だ。

【CM】

  • ゲオのCMです。携帯買取り宣伝で着信音を鳴らしているのがとても不愉快。職業柄、緊急出動がある身なので、あの着信音を聞くと寝ているときでも条件反射で起きてしまうことが頻繁にある。疲れていても起されてしまうし、起きていても音を聞いたら非常に不愉快になる。同じ境遇の方は少なくないかと思いますので着信音だけでも消してもらいたい。
  • テレビでもラジオでも、コマーシャルに子どもの出演が多すぎる。子ども言葉で聞き苦しく不愉快極まりない。子どもが偉そうにしている国は、日本ぐらいだろう。特にラジオは言葉だけで子ども言葉のしゃべり方は聞き苦しく堪えがたい。広告会社にも猛省を促してほしい。これ以上の低下は避けてほしい。

青少年に関する意見

【低俗・モラルに反する意見】

  • 若い女性に対して、「福沢諭吉、新渡戸稲造、野口英世の中で最も抱かれたくないのは誰?」という質問を行うコーナーがあった。偉人を侮辱するような内容で、見ていて不愉快だった。バラエティー番組とはいえ、子ども達も見る時間帯であり、偉人を馬鹿にして笑いを取るような番組内容は即刻改善していただきたい。
  • ここ数年来のアニメ番組の内容はあまりに低俗ではないか。昔なら夕方やゴールデンタイムには子ども向けのアニメがあり、内容も教育的なものや夢のあるものが多かった。しかし、最近はゴールデンタイムからアニメは消え去り、深夜にばかり放送され、その内容といえば下ネタを扱ったものばかり。深夜に放送されているから問題ないように思われるが、録画機があることを思えばそれは何の意味もない。一概に犯罪と低俗アニメを結びつけることはできないが、成人男子が見るような内容を、子どもでも見られるアニメとして垂れ流すことは非常識だ。

【いじめ・虐待に関する意見】

  • 朝の情報番組の中で、海外で起こったいじめの現場を録画した動画を放送していた。このような動画でいじめについて知ってもらい、いじめをなくすために放送したのだと思う。しかし、このような放送を見た子ども達は「自分も」と、さらにいじめが深刻化していくのではないかと感じた。なにより、あのような残虐的な動画を流すことがどうかと思う。
  • 22時過ぎであったが、バラエティー番組の中で、集団で芸人を殴ったり蹴ったりする部分があり、学校などでのいじめにつながる光景で、テレビ的に好ましくないと思われる。本人たちは冗談でやっていても子どもにとっては冗談では済まされず、いじめなどにつながるものと思われる。ここ数年同じことを行っており、放送局に反省の態度がなく、本当に自分たちが放送を行うものとしてのスタンスを分かっているとは思えない。
  • 人間観察と称して、一般人に対して様々な仕掛けを行い、その反応を芸能人たちがあげつらうことで笑いを誘うという趣旨の番組だった。その一例として、飲食店(回転すし)で他人に勘定を押し付けられそうになった場合の反応を見るという場面があったが、詐欺罪が適応されるような反社会行為であるのに、それを楽しむかのような姿勢は疑問である。さらに、気が弱いために、勘定を押し付けられても泣き寝入りした一般人がいたが、それを嘲笑の対象として扱っており、いじめ問題が重大な社会問題となっている昨今、子ども達への影響が心配だ。

【暴力・殺人・残虐シーン関する意見】

  • 外国人の主婦からの依頼で、彼女が子どものころ故郷で食べていたセミを食べるというものがあった。あらかじめ用意されたセミを調理して食べることを想像していたが、実際は生きたセミを公園で捕まえ、その場で食べるというものであった。そのやり方があまりに残酷である。捕まえたセミの羽を引きちぎり、火で炙り、身をほじくり食べるというのだ。その様子を見ただけでも気分が悪くなった。外国の食文化を否定するつもりはないが、それを知らない人々に向けてこうした食べ方を突然見せるのはいかがなものか。

【食べ物に関する意見】

  • タレントの一家が「食べ放題を食べ尽くす」という企画に出演していたが、子どもの前で「もとを取るため、高い物を選ぶ」「炊き込みご飯の具材のみを食べるように指示する」「試飲の飲み物を飲みつくす」等、食べ物への感謝、食事をする意味、ものを味わう、ということが欠如していた。見ている子どもへの悪影響が著しい。

【要望・提言】

  • お笑いタレントが収録中に大けがをした。近年のお笑いタレントは、落語や漫才など話術や身振りではなく体を張ることで笑いをとる傾向があるが、一部にタレントに無茶な要求をしたりウソを信じ込ませたりして、怖がったり怯えている場面を皆で笑う番組が増えている。人が嫌がることをしてそれを皆で笑うという構図は、今の子ども達のいじめそのものであり、これらのタレントいじめ番組が子ども達のいじめを助長し、正当化、日常化してしまっているのではないか。

【視聴者意見への反論・同意】

  • 視聴者意見を読んだ。最近の大人は自分の子どもに対してどのような教育をしているのだろうか。お笑い番組を例にあげて、子どもが真似していじめを助長させているなどの批判があったが、あくまでもお笑い番組はお笑いのひとつだ。子どもに対して、こういうことをしてはいけないと教えてあげることは親の仕事でありメディアの仕事ではない。特にお笑いに関しては、あれは駄目これも駄目などと批判され、結局は番組作りを制限され、身内だけの盛り上げり番組で終わるか、マンネリのクイズ番組になってしまう。