放送倫理・番組向上機構[BPO]


  ■放送
   番組委員会■

放送番組委員会は
2007年5月11日をもって
解散し、新たに
放送倫理検証委員会
設立しました。

 

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   委員紹介
   ■議事のあらまし
   ■視聴者からの意見
   ■「声明」「見解」など

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■ 番組委員会 視聴者からの意見

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◆ 番組全般

 放送番組全般(人権、青少年を含む)への2006年4月の意見の主な内容のうち、特に「不適切な表現や発言、モラルの低下、不愉快、下品な番組」などに関する意見は全体で456件と、前月(328件)以上に多い。
  これらの意見では「不適切な内容(表現・発言など)」(267件)、「モラルの低下、倫理観欠如」(89件)「低俗・下品、不愉快な番組」(100件)などの意見や批判となっている。
  次いで「取材・報道のあり方」に関する意見が175件で、先月から急増している。
  一方、個別の番組・テーマ別では、“タレント同士の結婚”(フィクション)を「緊急特番」として紹介した番組についての非難・抗議(49件)、アダルトゲーム・コミックを性犯罪と結びつけた報道番組と情報番組への抗議(45件)をはじめ、耐震強度偽装事件関係者逮捕報道関連(26件)、ワイドショー番組やそのコメンテーター批判(24件)、女性占い師の発言への批判(19件)、韓国・竹島関連報道(18件)、大家族に密着した番組への指摘・苦情(13件)などの意見が目立った。
  「放送局の対応」についての苦情・抗議は64件と前々月、前月に比べ増加傾向にある。
  また、『放送の公共性(51件)や、『(放送の)公正・公平・中立』(37件)についての意見も多く寄せられた。(*このうち政治問題への意見は15件)
  「CM関係」では業務停止処分を受けた消費者金融の報道を機に消費者金融・生保などのCMに対する批判や、番組中のCM回数やタイミング、音量などへの苦情に対する批判が55件(そのうち「消費者金融関係」への意見は30件)寄せられた。
  なお、人権等権利に関する委員会への相談・意見(21件)とは別に、番組・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたるのではないか」との提起や懸念等は128件と前月(82件)から増加している。

◆概要

<特記事項>

  • 【警察庁で“アニメ、ゲーム、インターネットにあふれる性・暴力情報を規制する検討会”が開かれた】というニュースで、近年起きている児童への犯罪の原因がまるでアダルトゲームにあるかの様な誘導的な報道がされていた。取材のプロであってもメディア研究の見識も持ち合わせていない素人の人間が、ゲームの影響で犯罪を誘発するのが事実であるかのように軽々しく断定してしまう姿勢に疑問を感じた。

  • 芸人とアイドルの結婚ドキュメンタリー。しかし実際は全部作り話。番組の最後に涙を流した芸人に『こんな茶番で何泣いてるんだ』というスタッフの一言と、一瞬だけ小さく出た『フィクションです』のテロップで終了させたこの番組に、激しい怒りを感じる。どれだけ多くの人が騙されたか。最後のスタッフの一言は、芸人だけでなく視聴者を馬鹿にしたのと同じだ。局に問い合わせたところ、『始めにフィクションと言うと面白味に欠ける』の一言。明確な趣旨も謝罪も聞かされず、さらに腹が立った。その番組の作家のブログを見ても、『自信作だ。感想ください』のみ。放送終了後も謝罪はなく心底呆れた。番組を信じた視聴者からすれば、あれは不快でしかなく、“面白味”や“自信作”などとよく言ったものだ。テレビを作るなら、もっと違う形で“面白味”を求めてほしい。

  • タレント同士の結婚をドキュメンタリー番組として放送したが、そのものがウソ、つまり“やらせ”という悪質なもので、視聴者を欺く番組だ。公共の放送局として信用できない。

  • アダルトゲームやアダルトコミックを強引に性犯罪と結びつける報道があった。不特定多数の愛好家を犯罪者扱いし、無用な偏見を助長するのは本来公平であるべき報道番組にあるまじきことだ。

<取材・報道のあり方>

  • 先日の痴漢冤罪被害者の男性の告訴が棄却された事件について、どの局もが『難しい問題だ』とあまりにも軽い扱いだった。実際には、@被害女性は『めんどくさい』と言って捜査に協力しなかった。A被害箇所が“腰”から“太もも”に変遷するなど、不合理な供述が多く見られる。B被害女性の証言内容は、携帯の話し相手の供述とも矛盾している。C被害女性の証言内容は身長等の関係から不可能である等、多くの問題点がある中で『女性の証言は合理的で信用できる』と冤罪の典型例の判決を出した極めて問題のある事件だ。なぜ、どこもこの事実に触れないのか。これは世界でも類を見ない男性への人権侵害だ。痴漢冤罪事件が未だに解決されないが、マスコミには真実を報道し問題を追及する義務があるはずだ。

  • 事件報道で『容疑者には精神科の通院歴がある』というのは伝えるべきことなのか。川崎で起きた小学生突き落とし事件においても一部の局でそのように伝えていた。『精神科の通院歴がある人は罪を犯す危険性がある』というイメージを植え付けていないか。時々使われる『通院歴はなく』という表現は偏見に満ちていると思う。精神科で扱う病気も症状も様々。精神科通院歴=犯罪予備軍という偏見は止めるべきだ。

  • 日本海竹島海域の海洋調査について市民の声が韓国人の分だけしか放送していない。これが公平な報道といえるのか偏向報道ではないのか。それに“攻撃的挑発”とはどういうことか。自国内に測量に行くことが攻撃的挑発であれば、先にあった中国が日中中間線をまたぐ海域で一般船舶の航行を禁止する“航行警報”を出していた問題の方がよほど攻撃的挑発ではないか。その件については一切挑発であるとは触れずに、日本が何か行動をすると常に日本側が悪いように扱うメディア(特にこの局と新聞)は公平を欠くこと甚だしい。

  • 各局が”竹島”問題を取上げる中で、朝の情報番組キャスターや夜の報道番組キャスターなどが意見、批判を展開している。しかし、その意見が偏向しているように感じ、放送局が的確に放送基準の報道条項のチェックをしているのか疑問に思われることがある。局に云うと「報道バラエティー」だと逃げたりする。各局は放送基準を遵守すべきだ。

  • 19日小泉首相と全閣僚が出席し、行政改革推進法案など5法案の総括質疑を行なった。自民・公明・民主・共産・社民・国民新党の各党が質疑をしたが、番組では今国会の最重要案としながら民主党の渡部恒三議員の質疑だけを放送した。このような報道のあり方は公平・公正とはいえない。

  • 年々夕方の情報や報道番組が放送開始時間を早めたりするなど表面上はリニューアルしているが、実態はほとんど以前と変わらず内容もマンネリ化の傾向にある。事件や事故、政治経済など時事問題に関する話題に時間を割くのは当然としても、朝から同じような芸能ニュースを多く放送したり、夕方の時間帯には適さない不可解な特集が多過ぎる。それでいて、視聴率でもあがろうものならまるで天下を取ったようにHPを使って大騒ぎ。番組HPも『番組を見て意見、苦情を寄せて下さい』と明記しながら、設けられている掲示板に掲載されているのは好評や出演者へのファンレター的内容のものばかりで、番組に対しての批判や苦情はあくまでも“嫌がらせ、誹謗・中傷”と捉えているかのようで大変不快。

  • この頃、朝の情報番組などに必要以上に“人気タレント”や“お笑いタレント”としての人気のある人物の登場が増え、最近は政治、経済や事件などを伝えるワイドショー番組の司会まで務めているが、彼らを起用する制作側の意図が理解できない。アナウンサーの中にはニュース原稿を読むのに上手とは言えない人物も多いが、それでも彼らはニュースを中心に担当をしている場合が多い。そういった人材を無視して、何故“MC=人気タレント”“アシスタント=女性アナウンサー”なのか。タレントたちの中には饒舌をウリにしている人物も多いが、そういった人物が真っ当に事件や事故を伝える事ができるのか疑問だ。司会は各局の男女アナウンサーで充分ではないか。

<不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の対応>

  • 耐震偽装事件で元建築士ら8人が逮捕され、番組では「大詰め耐震偽装捜査今日にも逮捕…」などと題して放送していたが、コメンテーターの映画監督が、全ての建築業者が構造計算書を偽装していると発言した。また、シャブコン(必要以上に水を加えた生コン)についても誤った認識で発言するなど、視聴者に誤解を与える発言を繰り返していた。氏の本業は映画監督であり、このような事件のコメンテーターではない。事件の発覚以来、事件と関係のない中小の業界にまで風評被害が及び、最近ようやく元の生活に戻れた状態で、生放送と知り発言の訂正を求め局に連絡したが、『伝えておきます』との応対だった。これではテレビは“言った者勝ち”ではないか。

  • 感動ドキュメンタリー・大家族密着取材として放送されている家族の実態は番組とは程遠く、事実と異なる点も多い。同じ団地の住人として迷惑している。放送後、この家の子ども達の非行はひどくなり長女と共にスーパーを訪れた四女が商品に穴を開け店に被害を加えたり、客に故意に身体をぶつけ落としたお金を持っていくなどのことがある。余りにもこの家の実生活と放送内容が異なる不適切な内容なので局に抗議したが、『個人のプライバシーに関わることだ』と高飛車な応対をされた。

  • 現在も親子に大人気のキャラクターの名作アニメ主人公の“初代声優による映像を一挙公開”とした番組予告をワイドショーなどの時間帯を通じて宣伝したが、実際には全く異なる吹き替えの新作を放送した。当時を懐かしんで家族揃って楽しみにしていたのに一気に雰囲気をぶち壊された。番組の予告で過剰なほどに過去の放送をするかのように宣伝しておきながら、実際には数秒しか放送されず全くの虚偽予告をしたことに対し視聴者にお詫びをするべきである。《*青少年委員会にも関連意見多数》

  • 昼の健康情報に続く視聴者からの電話相談で、下品な司会が相談者に対して『浮気旦那のオ○○チンをちょん切れ!』や『うるせーババアは2階から突き落とせ』などと発言。不適切な発言が目立つ司会者とこの局のモラルを問う。

  • 女性占い師の毒舌を売りにするこの番組の構図は、“ニート”を俎上に、収入を得ているものが収入を得ていない人間を悪者にし責め立てているという、社会的身分における差別である。占い師の『所得のない人間は人間ではない』とでもいいたげな発言が非常に不快だった。未就労者の差別化を図ろうとしている狙いがあるのではないのか。公共媒体が取り上げるべき話題は、もっと他にあるだろうという気がしてならない。ニートが罪を犯したとでも言うのか。未就労者の中には家庭の事情で働きに行けない者もいる。そういう視点がこの番組には完全に欠けている。仮に自らの意志で就労を拒否したとしても、それを他人が攻撃する資格も権利もないはずである。そもそも人の価値観というものは、それぞれ違うから、他人がその選択について口を挟むべきではない。広告収入を得るために視聴率を稼ぎたいだけのように見える。未就労者を軽視しているとしか思えない。

他にも『この番組の出演者が、実際に“ニート”であったか疑問だ。ニート歴半年という自称ニートの、怠惰なイメージを与える言葉しか喋らない出演者。それをテレビではおもしろおかしく紹介していたが、これはニートの立場にいることを悩んでいる人に対して、また、ニート問題に真剣に取り組んでいる方々に対して大変失礼で、社会に誤解を与えかねない番組だ』などの意見あり。

  • 普段から女占い師の横柄な態度やあるまじき発言、差別的思考には嫌悪を感じる。たまたまチャンネルを合わせたら『バカ!』『目の前から消えろ!』などの汚い言葉を連発していた。いつか番組が終了すると思い我慢しているが、こんなものを多くの人が目にする時間帯に平気で流す局の姿勢、考え方は大変遺憾で良心を疑う。視聴率さえ取れれば、どんなものでも放送していいのか?大体『地獄に落ちろ』『あんたは早死にする』などの人を罵る言葉は聞きたくもない。

  • 名古屋のある民放局で、2組の夫婦が夫婦を交換して一泊以上一緒に過ごし混浴をする番組がある。どう考えても公序良俗に反するし、モラルが低下している現代社会では更に常識を覆す悪質な番組で、局の姿勢そのものが問題だ。

  • 男の芸人の服を取り上げ、全裸で外を歩かせるという犯罪スレスレの内容。こんなものを日曜日のゴールデンタイムに流すなんてこの放送局もおかしい。

  • 岐阜県の医療過誤問題の判決について、早朝情報番組の司会は、庶民の立場を装って「岐阜県は早く1億8千万円を支払え」といった発言をしていた。この問題は行政・医者の立場からすると争わざるを得ず言い分もある。県民の立場でも多額の金を税金から支出するという問題もある。司会はもっと公平な立場に立つべきで、意見は他のコメンテーターに任せるべきだ。また同司会者は、女性スタッフに必要以上に接近しセクハラまがいの行為が目立ち見苦しい。何かの選挙の報道で「どぶ板」選挙のことを「利益誘導型」選挙と間違って解説していた。情報番組に携わる以上は公平さ、正確さと品性を保ってほしい。

  • 旅番組や料理番組などでの出演者の食事のマナーの悪い人が多いのをどうにかしてほしい。箸の使い方はもちろん、“くちゃくちゃ”と音をたてたり、犬食いやひじをついて食べるなど、不快になって見るのをやめる。年齢に関係なくこのような態度は目立つので、せめてまともな食事マナーをわきまえた人を使うようにしてほしい。

  • 朝の情報番組への意見で正午頃視聴者センターに連絡したが、応対した男性は終始高飛車な態度で、意見を聴かずに話の途中で一方的に電話を切った。以前にも意見を寄せた事があるが、一般的に女性の担当者の応対は良いが、年配の男性担当者は、『ただで見せてやってるんだ。余計なことを言うな。イヤなら見るなッ』などと応対が酷い。唯一視聴者と局をつなぐ窓口業務だという認識も持たず、応対マニュアルも出来ていない。

  • バラエティー番組のレギュラー出演者が、ゲストをお湯の中へ思いきり突き飛ばし、手や足で頭を抑えつけ約20秒もの間、呼吸が出来ない状態にさせていた。いきなり頭から押し込まれた為、息を溜める事も出来なかったゲストは大変苦しそうだった。こういう場面に対しては単なる芸人リアクションとして問題視しない傾向があるが、息が出来ない状態でどれだけ耐えられるかは人によって違うので大変危険だ。スタジオは爆笑の渦だったが、そもそも水中で息も出来ない状態で苦しんでいる姿を皆で大笑いする状況が笑いとして成立している事に制作スタッフは異常性を感じないのか。キー局のバラエティーはこういうお笑いはもうやらないはずだったのではないのか?一向に改善されないのはどうしてか。

  • 教育番組で、英会話の例を示すために戦争などのシーンを使用することはいかがなものか?

  • 約束事とか何かにとらわれることなく短歌の世界に入るという趣旨のラジオ番組で、作家・書誌家(50代)がエッセイスト、アナウンサーの3人で進行している時、兼題は“ペット”と自由題であった。多数の短歌から作家・書誌家選の短歌は@犬、猫が好きではない人間もいるのだというような歌。解説で知人の家人全員が9年飼っていた猫の死で泣いていたことについて、猫が死んだくらいでなぜ泣くのかと語るA電車に乗ると女の人のそばに座るという歌。解説で自分も痴漢はしないけど女の人のそばに座る。男のサガ(性)だと語るB自分は20歳になったが、アダルトビデオは机の下で埃をかぶっているという歌。このような選歌をし解説するのはエセ文化人以外のなにものでもない。番組の趣旨からいっても限度というものがあろう。NHKは公共放送の最たるものであり、視聴率や聴取率に関係のないNHKは、品格のある良い番組を放送することに徹するべきだ。それが受信料支払いの動機付けになる。

  • NHK民放を問わず、アナウンサーの間違いが多過ぎます。番組では、読み違いや変な発音が氾濫しています。全般的に教育の低下でしょうか、基礎教育がまるで出来ていません。そして「間違いでした」と、悪びれた様子もなく言うのです。昔はこんなことは無かったのに…。それにスーパー文字の間違いも多くみられます。

  • 番組やCMに横文字が多くなり過ぎている。ここは日本だ、横文字やカタカナは要らない。

<その他、番組全般>

  • 制作費着服事件で、ずさんな経理体質を見直して真の改革を進めるNHKで、スポーツ報道センターのプロデューサーが約1760万円の架空出張旅費を着服した不祥事が報じられた。NHKの経営基盤である受信料は、視聴者が汗水たらして働いて収めている金だ、という認識がないのではないか。公共放送における企業倫理が欠如している。

  • 僕は脳梁欠損症と言う障害を持っている。より多くの様々な障害を持って産まれて来ている人達の事を、社会全体の中で支えていくというのは当たり前のことだ。放送メディアは障害を持って産まれて来る人たちが存在することを広く世間に教える義務があると思う。だから取り上げてほしい。他人を傷つけてはいけないという事を教えていくのも放送だと思う。

  • 各局バラエティー番組の出演者は本職が何か分からない。昔は本職としての能力があるから“芸能人”と云った。今はテレビに出れば“テレビタレント”というがタレントとは知識があり有能なことだ。テレビタレントの言葉は職種化しているが“芸NO人”だと思っている。出演者といえばいつも同じ顔ぶれだ。放送局は多方面に目を向け登用すべき。

  • スポーツ中継での民放の放送はとにかくひどい。“実況”は“絶叫”ばかりで知識は素人以下。何故かゲストにはその競技には全く関係のない無能なタレント。これでは正確な情報がまったく伝わってこない(特にひどいのがF1中継)。スポーツ中継には、正確な事実のみを伝える事を強く要求する。画面隅の意味のないテロップは気になるし大事なシーンを隠してしまうので止めるべきだ。

<CM>

  • CMを挟むタイミングの悪さに何度も批判が寄せられているにもかかわらず一向に改善の兆しが見られない。しかも、春の改編で多少は改善されるかと思いきや、以前に比べて良くなるどころか余計に酷くなっている。特にニュースなどの報道番組で原稿読みは生中継、映像はVTRだがオープニングから数分ですぐさまCMを挿入するなど無意味な演出が多すぎる。

  • 消費者金融会社のCMを頻繁に目にするようになった。これら消費者金融会社が一般顧客に融資する際の金利は、いわゆる“グレーゾーン金利”が殆どであり、利息制限法上、違法と言える。悪質なCMでは、画面に利息制限法を越える金利を堂々と放映している物も見受けられる。このような現状は、放送法第三条の二項により放送事業者の負うべき「公安及び善良な風俗を害しないこと」の義務に違反する行為ではないか。

  • 今回、業務停止命令を受けた消費者金融の問題が発表され、非常に喜ばしいことと歓迎しているがまだまだ手ぬるいと思う。民放各局は以前自主規制でこの種のCMは22時以降しか流さない方向だと記憶していたが、現在は朝から夜中までのべつ垂れ流しの状態でいつ頃から規制を撤廃したのか?少なくとも昼間と22時までは流さないでほしい。こういう事態に至るまでには少なからずテレビの影響もあるのではないかと思う。

  • 長期間の海外勤務から帰国して驚いたが“のべつ幕なし”というくらいにサラ金のCMが流れている。外国ではこの種のCMは見た覚えがない。この国はどうかしていると思う。民放局は検討してもらいたい。

  • 最近はCM1本単位の時間が長くなった。とりわけ消費者金融のCMは顕著。民放にも「番組規定」等があり1番組内でのCMの回数やCM1本あたりの放送時間が決められていると、かつて民放連から聞いたことがある。先日民放連に意見・苦情を伝えたところ『(CMが嫌なら)CMのないチャンネルを見れば良いことだ』等と木で鼻を括った信じがたい回答だった。ドラマを見ていてもCMで分断され興覚めだ。仲間内でも『このままでは(興味の対象を)テレビから他のもの(読書や趣味など)に替えていくしかないな』と語り合う昨今だ。

  • ペットをCMに起用している消費者金融が話題になり放送各局が取上げている。放送の影響力は大きくインパクトが強い。視聴者はサラ金会社の信用度を測ることは出来ないが、局がサラ金会社のCMを流すとサラ金会社は安心だと往々にして受け止めてしまう。今回の問題を機会に民放局は責任を自覚してもらいたい。

以上