BPO_20周年記念誌
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065BPOの20年 そして放送のこれから放送そしてBPO 14のメッセージナリズム」について考えます。成長を続けるYouTubeとテレビ局アカウント博報堂DYメディアパートナーズの「メディア定点調査」によると、パソコン・スマホ・タブレットでのデジタルメディア接触の合計時間がテレビを上回ったのは2014年に遡さかのぼります。2023年においては50代ですらデジタルメディアがテレビを上回ります。デジタルメディアの中でも視聴時間が長いのは動画で、若い世代ほどその傾向は強くなります。世界最大の動画プラットフォームYouTubeの日本国内の月間視聴者数(18歳以上)は、2023年の発表で7120万人を超えました。前年比1・7%増です。45︱64歳のユーザーは2680万人以上で、同世代人口の79%を占めます。テレビを持たない人が増えているのと対照的に、今も成長を続けています。注目すべきは、テレビ局アカウントの成長です。トップページから「ニュース」のタブを開けば、ANN「newsCH」(チャンネル登録数355万人、登録数やフォロワー数は2023年11月現在)、TBS 「NEWS DIG Powered by JNN」(189万人)、「テレ東BIZ」(187万人)、「日テレNEWS」(182万人)、「FNNプライムオンライン」(178万人)と主要なテレビ局が並びます。日本のテレビ各局はデジタル展開が遅れていると指摘され続けていますが、YouTubeを見れば、この5年ほどはニュースコンテンツを積極的に配信し、地上波だけではない視聴者獲得につながっています。数が多いのは、ニュース番組から切り出された数分間ほどのストレートニュース動画ですが、ドキュメ

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