BPO_20周年記念誌
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036放送局と認識を共有できないと一緒に戦えないじゃないですか。放送をどう守るのか、どう育てるのかっていうことについて。むしろ、放送局の方が腰が引けている状況があるなら、なかなか難しいですよね。僕がいた頃から、そういう感覚はありました。何から何を守っているんだろうかっていう感覚です。事務局 是枝さんが着任された2010年、そしてそれ以降、強く記憶に残ったことはありますか。例えば委員会決定第12号別冊『若きテレビ制作者への手紙』は、是枝さんが委員のときに出されていますよね。是枝 当時、BPOがなにかお目付け役的に、放送の自由を侵害しているのではないかっていう意識が一般的には広がっていた。僕も入る前はそう思っていた。「ディレクターなり、プロデューサーなりが、現場に立つ人間の責任として、それぐら

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