BPO_20周年記念誌
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019BPOの20年 そして放送のこれから巻頭対談対談を終えて濱田さんは、BPOの前身である放送と人権等権利に関する委員会機構[BRO]の発足と放送人権委員会[BRC]の設置、放送番組向上協議会での青少年委員会の設置につながった1990年代後半からの議論をリードされました。そしてBPOでは2006年から評議員に就任し、放送倫理検証委員会ができた翌年の2008年に理事、2015年からは6年間理事長を務められました。今回の貴重な対談を通じて、日本では前例のない第三者機関・BPOのあり方を議論し、その活動が広く認められるまでにBPOを作り上げてこられた方々の努力をうかがうことができました。この紙面をお借りして、濱田さんをはじめ、BPOの活動に携われた方々に感謝と御礼を申しあげます。さて、2023年は、芸能事務所の性加害問題が放送業界に大きな課題を突きつけました。BPOにも視聴者からさまざまな意見が多数寄せられ、この対談後に開催された9月の各委員会で放送番組とのかかわりをめぐり議論を重ねました。そして人権週間が始まる12月4日、BPOは大日向理事長名で見解を公表しました。この中で「放送局はこの問題の精査と反省を通して、今後も起こりうる諸問題に対しても真摯に検証し改善を行うことが求められる」などと指摘し、「BPOは放送がこれからも公共的な役割を果たしていくため、適時さまざまな形で放送局と議論する場を設けていく」と表明し

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