BPO_20周年記念誌
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218て「決定内容に注目しました」と評価、BPOの委員会決定にも世界の目が注がれていることを知る機会となった。この間もう一つ定着したのがJICA国際協力機構からの研修依頼だ。毎年JICAは、東欧やアフリカ、アジアの民主化を進める国々の放送関係者を招いて「民主主義における放送の役割」をテーマに研修を行っている。その研修の中核としてBPO紹介が定番となっている。BPOの目指す放送の自主・自律こそ他国にはない日本が世界に誇れる民主主義のシステムの一つだ、とJICAがその価値を認めていることがうかがえる。毎年研修生からは、BPOの自主・自律の取り組みに強い関心が示される一方で自国における放送に対する権力の介入を嘆く声が聞かれ、BPOに対して敬意と羨望の目が向けられる。国際活動を本格化して三年、BPOの国際的な認知度が少しずつ上がっていることを実感するが、BPOに対する世界の評価を日本の人たちに理解してもらうという目的からすると、私たちの国際活動はようやく緒についたところだ。▲来訪したJICA研修団と(2023年2月)

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