BPO_20周年記念誌
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217BPOの20年 そして放送のこれから世界の眼差し感じる手ごたえさて当面の活動の柱に据えたドイツFSFとの関係構築だが、2021年に大日向雅美理事長とFSFのクラウディア・ミカット所長との間で最初のオンライン交流を行った。サッカーワールドカップで日本がドイツに勝った直後で、先方から「私たちの間では仲良くやりましょう」と呼びかけられ、理事長も「ぜひ交流を続けましょう」と応じて自主規制機関同士の固い絆が結ばれた。2022年には青少年委員会と交流し、FSFは流行するTrue Crime(捜査や裁判記録をもとに再現されるドキュ・ドラマ的な番組ジャンル)番組について、事実に基づいた緊迫感とドラマ仕立てで感情に訴える刺激的な内容が問題になっていると報告、青少年委からは痛みを伴う笑いをめぐる議論を紹介、具体例をめぐり意見を交わした。また2023年の放送人権委員会との交流では、FSFが紛争や戦争報道の在り方が議論となっていると紹介したほか、リアリティー番組に関する委員会決定につい▲[上]アジア・メディア・サミット(2023年5月バリ) [下]独FSFとオンライン交流(2021年11月)

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