BPO_20周年記念誌
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209BPOの20年 そして放送のこれからBPO設立20周年記念セッション結局今あるテレビのモニターに視聴者が戻ってくるかこないかという話にするのか。あるいは、もうモニターなんか関係ない、テレ−ビジョン、つまり映像を遠くに届けることができていれば、届け先はモニターでなくてもええやんっていう話にするのか。ここの捉え方で変わると思います。バラエティーにおいては、縦動画で短く切り取られることによって切り取られたものがマネタイズになって、番組の制作費を抑えられるような状況を作れるかもしれませんね。佐野 ドラマはどちらかというと今、制作者としては放送が入口で、その後配信で見てもらえればいいという発想です。放送で1回話題になるとニュースでも取り上げられ、記事になって知る人が増え、そのときにアクセス可能ないろんな配信事業者があり、そこで見てもらえると嬉しい。見てもらえる場所がいろいろあるというのは、制作者としてとてもありがたいことです。これがもっとどんどん大きくなっていってほしいなという思いはあります。番組の独立性とは(質問) たとえば、きわめて政治的な部分が強い問題やネットで炎上しやすい関心が高いものを扱うときは、番組で独立性が高い状態でやっているのか。それとも局としての統一的な見解がある程度あるのか、気になります。久我 局でこういう方向にもっていきなさいとい

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