BPO_20周年記念誌
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200ンと言っていたけれど、最近はサラリーマンという言葉は男に限定するから、ビジネスパーソンと言い換える、ということも結構ありますよね。小町谷 法律家の世界では、女性弁護士っていう言葉がありますし、あとは女性医師とか……。前から「どうかな?」と思っていました。あえて性別を付け加えずにニュートラルな表現にしたらいいのではないですか。社会の意識もそうなっていると思います。異なる意見・異なる立場を認める池上 久我さん、ワイドショーのコメンテーターはいろんな人が出ますね。専門ではない人、たとえばスポーツ選手がロシアによるウクライナ軍事侵攻についてコメントする、お笑いタレントさんがNATO問題についてコメントする、ということに対する違和感、あるいは視聴者からの反発、批判もあるでしょう。どうお考えですか。久我 深刻なニュースを扱う時にそういう声が上がっているのをSNSで見たりはしますが、じゃあもともとニュースって誰に向けて出しているんだ? と考えると、世間一般の全員に向けて発信しているわけです。相手が全員である限り、ニュースを見て考えることも、考えを発言することも、全員がやっていい。知識がある・なしなんて関係ないと思うので、正直あまり気にしていません。『サンデー・ジャポン』で発言してもらうときに大事にしているのは、その人がどういう経験を積んで、どういう環境に居て、どういう考え方をしているか、その人のバックボーンを、事前にじっくり話して把握することです。自分はこんな経験があるからこう思うんだ、ということであればどんな発言だってあって然るべきで、この人の発言に視聴者の9割が反発を抱い

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