BPO_20周年記念誌
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198ステルスマーケティングに当たるかどうかなど、今までの慣習に従っていたら気にならなかったようなことをBPOに限らず外部の方から指摘されて、「あ、これはいまNGなんだ」と日々勉強していく、みたいなことはドラマの世界でもあります。若い人たちが書いた台本のチェックをたまにしますが、これって昭和のドラマか?というような表現が出てきたりすることはあって、ジェンダーの問題もそうですし、身元調査というようなエピソードが台本に出てきたり。若手制作者のなかには、何が良くて何が駄目なのか分かってない人がいるんだな、と感じることはあります。池上 身元調査なんて安易に台本にしてはいけないというのは、そもそも差別との戦いという長い歴史があってこそこうなっているんだよ、と言わなきゃいけない。「これはNGワードだからダメ」日々意識をアップデートする佐野 亜裕美(さの あゆみ)関西テレビ制作局ドラマプロデューサー。TBSテレビ時代に、『カルテット』『この世界の片隅に』などプロデュース。関西テレビにて『大豆田とわ子と三人の元夫』『エルピス―希望、あるいは災い―』をプロデュース。『エルピス…』は民放連賞最優秀賞など受賞。

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